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  1. 広島県議会 2017-09-27
    2017-09-27 平成29年文教委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成29年文教委員会 本文 2017-09-27 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 54 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑渡辺委員選択 2 : ◯答弁学び変革推進課長選択 3 : ◯質疑渡辺委員選択 4 : ◯答弁学び変革推進課長選択 5 : ◯要望質疑渡辺委員選択 6 : ◯答弁学び変革推進課長選択 7 : ◯意見渡辺委員選択 8 : ◯意見質疑緒方委員選択 9 : ◯答弁学び変革推進課長選択 10 : ◯要望質疑緒方委員選択 11 : ◯答弁学び変革推進課長選択 12 : ◯要望緒方委員選択 13 : ◯質疑東委員選択 14 : ◯答弁学び変革推進課長選択 15 : ◯質疑東委員選択 16 : ◯答弁学び変革推進課長選択 17 : ◯質疑東委員選択 18 : ◯答弁学び変革推進課長選択 19 : ◯意見質疑東委員選択 20 : ◯答弁学び変革推進課長選択 21 : ◯要望質疑東委員選択 22 : ◯答弁(高校教育指導課長) 選択 23 : ◯要望質疑東委員選択 24 : ◯答弁(教育次長) 選択 25 : ◯要望質疑東委員選択 26 : ◯答弁(教育次長) 選択 27 : ◯要望東委員選択 28 : ◯意見(佐藤副委員長) 選択 29 : ◯質疑緒方委員選択 30 : ◯答弁(大学教育振興担当課長) 選択 31 : ◯要望質疑緒方委員選択 32 : ◯答弁(高校教育指導課長) 選択 33 : ◯要望緒方委員選択 34 : ◯意見・要望(日下委員) 選択 35 : ◯質疑東委員選択 36 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 37 : ◯質疑東委員選択 38 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 39 : ◯質疑東委員選択 40 : ◯答弁(総務課長) 選択 41 : ◯質疑東委員選択 42 : ◯答弁(総務課長) 選択 43 : ◯質疑東委員選択 44 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 45 : ◯質疑東委員選択 46 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 47 : ◯質疑東委員選択 48 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 49 : ◯質疑東委員選択 50 : ◯答弁(高校教育指導課長) 選択 51 : ◯要望東委員選択 52 : ◯質疑(佐藤副委員長) 選択 53 : ◯答弁学び変革推進課長選択 54 : ◯要望(佐藤副委員長) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 8 会議の概要  (1) 開会  午前10時31分  (2) 記録署名委員の指名        冨 永 健 三        渡 辺 典 子  (3) 付託議案    県第56号議案「平成29年度広島県一般会計補正予算(第2号)中所管事項」外1件を   一括議題とした。  (4) 当局説明(付託議案の説明)    付託議案については、さきの委員会で説明があったので、説明を省略した。  (5) 付託議案に関する質疑・応答 ◯質疑渡辺委員) 学びの変革を先導的に実践する学校についての質問をさせていただきます。このたびの補正予算で、この学校の建設費について要求されております。この学校は、一番の特徴であるバカロレアの認定を目指すということが一番注目されていることであり、入学を希望している生徒たちあるいは保護者の皆様方も、一番この部分に興味を持たれているのではないかと推測しております。しかし、この第1期工事におきまして、図書メディア棟の工事ができないという説明を受けておりまして、バカロレアの認定にはこの図書メディア棟がきちんとあることが条件ということも言われておりますので、最初に入学するお子様、預けられる保護者の皆様方は、この学校がバカロレアの認定校になるかどうかわからない状態で入学しなければならないということになります。この部分が非常に心配なのですけれども、どのようにここの部分を担保されるおつもりなのか、お答えください。 2: ◯答弁学び変革推進課長) まず、IBの関係につきましては、この学校におけるIBDPいわゆるディプロマプログラムの授業が開始されますのは、1期生が高校2年生になります平成35年度からを予定しておりますので、建築の関係が直接この辺に影響を与えるということはないとは考えております。他方で、この学校で行うプロジェクト学習等の関係からも図書メディアの重要性は非常に高いと考えております。こうした中で、この学校の教室棟につきましては通常の教室とは異なりまして、フレキシブルラーニングエリアを初めといたしまして、多様なスペースの組み合わせによって構築することにしております。また、あわせましてICT環境を整備することも含めまして、必要な学習を行うことは十分可能であると考えてございます。国際バカロレアの認定に関しましては、基本的にはIBO──国際バカロレア機構が裁量権を有しておりますので、開校する段階あるいは開校前において確約を得ることは非常に難しいと考えてございますが、IBOのアジア太平洋地区の委員長で現在もIBOの日本大使をしておられる方をアドバイザーとして迎えるなど、かなり密接にIBOとは連携を図っているところでございます。こうした観点から、平成35年度の授業開始に向けて確実な認定がとれますように、今後も一層連携を密にしながら検討を進めていきたいと思っております。 3: ◯質疑渡辺委員) これから最善を尽くされるということではありましたけれども、私が申し上げているのは、この学校は中高一貫校ですから、中学校に入学する時点でその判断ができない子供たちがいることをどうお考えなのかということをお聞きしたのです。その部分をもう一度お答えいただけますか。 4: ◯答弁学び変革推進課長) 国際バカロレアの関係につきましては、先ほど申し上げたとおりになってまいりますけれども、小学校6年生の子供たちが判断することになりますので、当然のことながら、保護者の方々だけではなく子供たちにバカロレア以外も含めて、全寮制という環境での学習活動、生活をイメージしてもらえるようにしていくことが大事だと思ってございます。こうした観点から、今年度、来年度にかけましては学校の授業を実際に体験してもらえるような会を予定しておりますし、また、学校説明会やパンフレットにつきましても、具体的に子供たちのイメージが湧く内容を提供できるように準備していきたいと思っております。 5: ◯要望質疑渡辺委員) 開校の日にちは決まっていることですから大変難しいことだとは思うのですけれども、最善を尽くしていただきたいと思います。  次に、教職員の採用・育成に向けた取り組みも、今回の補正の内容になっています。先日、県内調査で伺った際にも、運営に当たって今どういったことに困られていますかという質問をさせていただいたところ、先生方との文化の違いが非常に難しいとおっしゃっていました。日本の先生方は、プライベートと仕事とがほとんど一緒になったような状態で、ボランティアで子供たちの面倒を見るのが当然だというような文化のもと、とても一生懸命働いてくださっています。しかし、海外の先生方はそうではなくて、要求された仕事以外はしないというのが徹底されておりますので、会議でも、少し長引いただけで、長引くのであればその分の報酬はどのようにしていただけるのかというような質問が出るというようなことをおっしゃっていました。ですから、これまでの先生像とは全然違う文化の中でやっていかなければいけないという難しさがあると思います。また、自由度がある私学だから、いろいろな交渉ができるなど、成り立っている部分も大きいのではないかと思っております。先生方の報酬がある程度決まって賄われていく公立学校で、先生方との文化の違いというような部分をどのように考えていらっしゃるのか、お聞きします。 6: ◯答弁学び変革推進課長) 御指摘のように、海外の教員につきましては、基本的には契約社会でもございますし、かなり厳しく仕事の内容と報酬を気にするということは聞いております。こうした観点から、本年6月より、イギリスにございますボーディングスクールでありますユナイテッドワールドカレッジの副校長を務めておられたデービッド・プッカー氏をコンサルタントとして迎えまして、教員の採用も含めてさまざまなアドバイスをいただいております。具体的にはそうした中で、ジョブディスクリプションと我々は呼んでおりますけれども、仕事の詳細をまとめた資料をしっかり作成して、それを本人に提示しながらやっていく必要があるだろうということで、とりわけこの学校の場合、プロジェクト学習のように学校の外に出る活動も多くなってまいりますので、そういったものを現在準備しているところでありまして、それをしっかり提示して意思疎通を図りながら、学校での採用やその後の教育活動を進めていく必要があると思っております。 7: ◯意見渡辺委員) その部分もしっかり考えてくださっていることで少し安心いたしました。一方で、日本人の先生方もいらっしゃるでしょうから、日本人の先生と外国の先生との優劣がつかないようにしっかりと配慮していただきたいということを意見として申し上げて終わります。 8: ◯意見質疑緒方委員) 私からは、同じくこのたび挙がりました叡智学園についてお伺いします。
     その前に、こうして議案として叡智学園という名前が挙がってきて、英語ではヒロシマグローバルアカデミー、一方でいまだにGL校というのがあったりして、名前に統一感を持たせないと、一般県民は一体何のことなのかと思うでしょう。対外的に言うときも、ヒロシマグローバルアカデミーと言うのか、叡智学園と言うのか、なるべく統一性を持たせていかないと混乱を招く可能性もあるのではないかと思っております。  今回挙がっている叡智学園の建設費についてお伺いします。  今回の補正予算に計上されているのは、平成31年度の開校までに整備する第1期工事分の21億円余です。合計で大体50億円ぐらいだと説明をいただいているのですが、こういったものを議論するときにどうしても思い出されるのが、県と市の共同整備ということで昨年度挙がりましたフレキシブルスクールの入札の不調でございます。このことを教訓とし、叡智学園については計画におくれが生じることがないようにしないといけないのですが、私が6月の文教委員会で、東日本大震災あるいは東京オリンピック以降の建設コストの高どまりの状況について質疑をしたと思うのですが、本当にこの予算で大丈夫なのかと一抹の不安を覚えるところであります。もちろんこれは高ければ高いだけの説明責任を求められます。しかし、安かろう悪かろうでも間違いなくいけないことだと思うのです。このたびの予算案に計上されたこの建設費予算について、今後の建設費コストの動向などをどのように見込んでいるのか、お伺いします。 9: ◯答弁学び変革推進課長) 今回の補正予算案において計上させていただいております第1期工事分の建設工事費につきましては、当然私どもも土木建築局と連携させていただきながら実勢単価の調査を改めて行い、さらに御指摘のありましたような東京オリンピックの開催等によります建築単価の上昇率も、過去のデータも踏まえて見込んだ上で、必要な計算をしているものでございます。このため、今回の補正予算案において計上させていただいている金額につきましては、入札不調となることのないよう、精査を行った上での金額となっていると考えておりますけれども、建築工事費総額の約50億円という数値につきましては、基本設計に基づく概算額でございまして、今後遅くとも平成30年度当初予算の提案時期までにしっかりと精査してまいりたいと考えております。 10: ◯要望質疑緒方委員) 土地柄、離島ということで建設費についてはいろいろなところでふえていく要素も当然想定されますので、しっかりとそこは取り組んでいただきたいと思いつつも、一方で、安く仕上げたからすばらしいというものだけでもない気もしているのです。総額で50億円という今の概算の計算の中で、例えば学校を建設することについて全く興味のない人にしてみれば、県が50億円かけて学校をつくること自体に変わりはないわけです。一方で、第1期工事の説明にあったように、体育館あるいは図書メディア棟も含まれていないわけです。事情がいろいろあるにしても、そういうことを勘案しない人からすれば、当然何でかというふうになると思うのです。先ほど言ったように、工事遅延のリスクは仕方がないところもあるとは思うのですけれども、この学校を志望する人たちにとって、失望されることのないようにだけはしていただきたいと思います。  もう一つ、予算を抑えることも必要だけれども、例えば、環境に配慮したこういったところがありますとか、ハード面の何かしらの特色も必要になってくると私は思うのです。我々は今、IBについて県内、県外のいろいろなところに視察に行かせていただいています。この叡智学園が完成した暁には、多分間違いなくいろいろなところから視察に来られるでしょう。そのときに、確かに厳しい予算ではあったけれども、例えば、ハード面でここは環境に配慮していますとか、未来志向のこういったところに気を配ったのですということもあってしかるべきだと私は思うのです。何か考えていますかと言っても、今はなかなかお答えできないでしょうから、予算を抑えつつも、特色のあるハード面もしっかり考えていただきたいということを要望として挙げさせていただきます。  同じくこの叡智学園のことについて、今回学校名として叡智学園が提案されて、イメージも公表されていく中で、県民の期待も高まっていると思いますし、高めていかないといけません。もう後戻りができない中で気になるのは、私もいろいろなところ、いろいろな場面で、こういった学校ができるというお伝えを個人レベルではさせていただいているのですけれども、マーケティングという観点から言えば、県民がどれぐらいこのコンセプトに共感しているかとか、入学希望あるいは興味があるかといった、ニーズ調査等もきちんとしていなくてはいけない。私たち議員レベルだけではなく、されていなくてはいけないと思うのです。当然していらっしゃると思うのですが、この学校に対するニーズをどのように把握、分析していらっしゃるのか、お伺いします。 11: ◯答弁学び変革推進課長) 本校のニーズ等に関しましては、実は今月の上旬に小学校3年生から5年生の子供を持ちます県内の保護者向けにアンケート調査を実施いたしております。現在、回答の内容等につきまして分析や精査を行っているところでありまして、これがまとまり次第、また詳細を御報告させていただきたいと考えておりますけれども、本調査におきましては、この学校への入学意向といたしまして、ぜひ入学させたい、あるいは子供の状況や希望次第だが前向きに検討したいという肯定的な回答をお寄せいただいている保護者の方々が全体の3割程度いらっしゃる状況になってございます。こうしたことや私どもに寄せられております県民の方々からのお問い合わせの状況なども踏まえますと、この学校への進学について一定のニーズはあるものと考えてございます。他方で、あわせてこの調査におきましては、この学校の認知度についても調査を行っておりますけれども、全体の半数程度の方が知らないという回答をされておりまして、これは非常に大きな課題であると認識いたしております。これまでも新聞、テレビ、雑誌などのメディアや広報誌くりっぷの活用に加えまして、PTAの行事等に私どもが直接出向いて説明を行うなど、さまざまな機会で説明を行ってきたところではございますけれども、今後は学校案内の作成・配布や学校説明会の開催、さらにはホームページやSNSの活用、あるいは委員からも御指摘をいただいております現地、大崎上島における広報なども通じまして、より一層積極的かつ丁寧な広報活動を行っていく必要があると考えております。 12: ◯要望緒方委員) ニーズがあるということはありがたいことだと思いますし、いろいろなところにどんな学校ができるのかという関心も当然あると思うのですが、問題は今のお答えの中にあった半数は知らないというところで、私が先ほど申し上げた、いい意味か悪い意味かは置いておいて、関心がないかどうかです。知らない方にとっては50億円かけて学校をつくる必要性がどこにあるのだというようなことに当然なってくるでしょうし、認知度を上げて理解を深めていくことによって、そういったことも解消される可能性はあるでしょう。だからこそ未来志向のハード面の整備などの特色もやはり必要になってくるのではないかと思います。あれもこれも豪華絢爛にしろと言っているわけではもちろんないのですが、公立である以上できることに際限はあるにしても、その特色も出す気持ちは忘れないでほしいです。いかにして予算をカットしないといけないかなどに終始して、気づけば特色がそんなにない学校になってしまったのではもったいない気もするので、すごく高いレベルでのバランスが求められるとは思いますけれども、そこをやりがいだと感じて取り組んでいただければと思います。こうして校名案が出てくると、次に校章はどうなるのか、校歌は英語なのか日本語なのか、制服はどうなるのかなど、いろいろなことを思ったりするのですけれども、校長先生が決まらないことには決まらないこともたくさんあると思うので、ぜひ、引き続き、活動的に頑張っていただきたいと思います。 13: ◯質疑東委員) 私も、グローバルリーダー育成校に係る整備予算についてお尋ねいたします。  8億7,500万円余、債務負担13億1,100万円という大変大きな予算が計上されているわけです。昨年度の2月定例会で学校施設の基本設計、実施設計等の予算が決定されて以降、事業が大きく進み始めたと思います。いよいよ工事着手という段階にきているわけですが、先ほど来あるように、県教委が新たにつくろうとしている学校のイメージが県民の皆さんとなかなか共有できていないのではないかと思います。まさに先ほど緒方委員からもありましたとおり、ニーズ調査の中にもそれがあらわれている。ここにいる私自身もなかなかイメージできないのは私の不勉強な部分もあろうかとは思います。今次定例会に提案されております施設整備を中心に聞きたいと思いますが、開校に向けては、これまで開校年度の延期、募集生徒数の減、募集生徒数の変更、そして、3期に分けるということですけれども施設整備の遅延、たび重なる変更が行われていった経緯があります。改めて、それぞれの理由について説明してください。 14: ◯答弁学び変革推進課長) まず、この学校の開校時期につきましては、昨年の2月に策定いたしました基本構想におきましては、平成30年度を最短の目標として掲げ、教育カリキュラム等の検討に取り組んできたところでございます。そして昨年5月、設置場所を大崎上島町と決定いたしましたことを受け、改めて学校施設等に関するさまざまな有識者の御意見をお伺いいたしましたところ、施設の設計、建築は期限を前提として必要な段取りを組み立てるものであることから、平成30年度開校を前提に組み立てることも可能であるが、期間が短ければ短いほど建築家の創意工夫が発揮しにくくなり、平成30年度開校ということであれば創意工夫を発揮する余地が極めて少なくなるだろうといった御指摘をいただきました。この学校は御案内のとおり、本県が目指します学びの変革を制度的に実践するモデル校でございまして、学校施設につきましても非常に重要であると考えてございます。こうした点と、早期の学びの変革実現を図っていくという観点とを総合的に勘案いたしまして検討した結果、教育委員会会議におきまして開校時期を平成31年4月1日と決定したものでございます。  また、生徒数の関係につきましては、学校施設とあわせまして学習活動等について検討を進める過程において、国際バカロレアで求められる少人数の探究学習を展開することや、4人~6人を初めとするさまざまな規模でのグループ学習を積極的に取り入れていくこと、また、多国籍の集団によるプロジェクト学習を展開することや異学年集団における学習活動も積極的に展開していくこと、学習生活の支援といたしまして、全寮制かつ開校当初は上級生がいないことも十分に踏まえて生徒一人一人へのきめ細かい支援を実施していく必要があること、さらには全県への波及といった観点を踏まえまして、将来的な拡大を視野に入れつつも、開校時における学習集団の規模といたしましては中学校は40名、高等学校は外国人留学生20名を含めます60名をベースとして詳細を検討していくことが必要であると判断したものでございます。 15: ◯質疑東委員) 今の課長の答弁は、一番最初にGL校の案についてお聞きした後から、常に検討するという言葉がついてきていて、その検討の中で変更したということです。そのことが本当に皆さんに理解されるのだろうか、大きな反省点だと思います。まだまだ前途多難という気がしてなりません。今、整然と述べられたいろいろな理由によって誰にどのような影響が出てきていると認識しておられるのか、伺います。 16: ◯答弁学び変革推進課長) この学校は、全県的な学びの変革の実現に向けまして極めて重要な役割を担う学校であると考えておりますので、保護者の方々を初めとする多くの県民の方々に少なからぬ影響があったものと思っております。とりわけこの学校に期待していただいておりました現在小学校6年生の子供たち、そしてその保護者の方々にはこの学校で学ぶ機会をお届けできなかったことについて心苦しく感じるところもございますけれども、こうした御期待にお答えするためにもすばらしい学校を創設してまいりたいと思っております。 17: ◯質疑東委員) まさに、課長の言われるとおりだろうと思います。皆さんが提案した学校に入りたいという児童もおられたでしょう。そういったチャンスが失われたということになるわけです。これは、大変大きな責任であろうと思います。少なからぬという言葉をどう受けとめるか。この後おくれることはもうないだろうと思いたいけれども、どうも後から検討しながら、走りながら考えているのではないかという気がしてなりません。知事も、GL校設置に向けて、その必要性や意義などについて県民の皆様に丁寧に説明し、行政としての説明責任を果たしていく必要があると昨年度の予算特別委員会でも答弁しています。開校に向けて進めてきて、たび重なる変更をしてきたことについての大変理路整然とした答弁でしたけれども、では、その変更について、県民の皆さんやアンケート調査に協力した人たちにきちんと説明をされたのでしょうか。 18: ◯答弁学び変革推進課長) 先ほど御答弁申し上げた内容と一部重複いたしますが、この学校の設置はもとより、学びの変革の全県展開におきましては県民の皆様の御理解が必要不可欠であると思っておりまして、これまでも新聞やテレビや雑誌などのメディア、あるいは広報誌くりっぷの活用に加えまして、PTAの行事等に教育委員会の職員が出向いて直接説明を行うなど、さまざまな機会において説明を行ってまいりました。こうした説明の際、あるいはメールや電話等においても県民の方からさまざまなお問い合わせを頂戴いたしておりまして、その際には開校時期や生徒数に関する内容等も含めまして、一つ一つ丁寧に御回答、御説明をさせていただいているところでございます。 19: ◯意見質疑東委員) いずれにしても皆さんがよく言われる、丁寧に説明してまいります、また、御理解をいだだけるように取り組んでまいりますというのは一方的な話で、受けとめる側はそう言われたらもう仕方がないとしか言いようがないわけです。だから、そういう意味でも本当に理解があるのだろうかといつも思います。先ほど新しい学校に対する県民ニーズということも問いただされたところです。これからしっかりとそれを分析していっていただいて、皆さんがつくろうとしている学校と、学んでみたいという皆さんとのイメージがしっかりと共有されなければならないということであろうと思います。入ってみたけれども思っていたのと違っていたということにならないようにしていく必要があると思います。  提案理由の中を見ますと、必要な施設を先行的に整備するとして建設工事第1期分が予算計上されているわけですが、1期から3期まで分けていく理由がなかなか理解できない。生徒がいないのだから、入ってからもう一度やればいいのではないかという発想なのか、それとも、皆さんの都合で一遍に建設するだけの日もお金もないからなのか、また、これから決まるであろう建設業者の都合なのか、その辺はどうでしょうか。 20: ◯答弁学び変革推進課長) 学校施設の整備のスケジュールに関しましては、生徒たちに必要な学習環境、生活環境を提供していくという観点と、先ほど申し上げました、早期の学びの変革実現を図っていくという観点を総合的に勘案し、検討しながら、平成31年4月の開校に向けまして、まずは中学校1年生の使用頻度が極めて高いと考えられる最優先で必要な施設を先行的に整備いたしまして、残りの施設につきましては開校後の生徒数の増加に合わせて工期を1期から3期に分けて段階的に整備することとしたところでございます。 21: ◯要望質疑東委員) 県教委の学校施設整備に対するプライオリティーが問われるのだとは思いますけれども、要るものからつくっていくと言われれば、まさにそのとおりだと思います。一方で、9月7日の知事の記者レクを見ますと、学校施設の建設については3期に分けて建設工事を行うこととされ、今回も補正予算で第1期工事の建設費が計上されています。平成31年開校時の入学生の印象は今後の当校の成否を左右するものであると考えておりますという、皆さんにとっては大変プレッシャーのかかる知事コメントであろうと思います。2年後の開校時に要るものだけつくっておいて、後は授業があろうがなかろうが工事を2期3期と進めていくということに対して、果たして最初に入った生徒たちがをどういうふうなイメージを持つのか、新入生のイメージ、印象は大事にしないといけないということで、ぜひそのあたりも検討してください。  それから、先ほど来、IBについて問いただされているのですけれども、先般、英数学館の調査をさせていただき、外国人講師1人に対して生徒4~5人の英語の授業で、ただ感心いたしました。多分同じようなことが行われるのでしょう。私学においてIB構想を開設するということは大変な費用がかかるのだと思いますが、今回のGL校は県がやるわけですから、県内の学びたいと願う児童生徒には全て学ぶ環境が機会として整備されていかなければならない。当然このことは考えておられると思います。今は家庭の経済格差が教育格差に影響を及ぼしているということも指摘されているわけですから、ぜひ希望する誰もが入れる、また、入れたら家庭の経済環境に関係なく学べるための支援も要ると思っておりますけれども、この点についてどのような考えをお持ちですか。 22: ◯答弁(高校教育指導課長) 広島叡智学園高等学校の生徒に対する就学支援といたしましては、これまでの県立高等学校の生徒と同様に、低所得世帯の生徒に対しまして広島県高校生等奨学金を給付いたしまして、授業料以外の教育費の負担の軽減を図ってまいります。広島県高等学校等奨学金の制度におきましては、意欲ある生徒が経済的な理由により就学を断念することがないよう、就学上必要な学資金の一部として貸し付けを行うことといたしております。国際バカロレア資格が取得できるプログラム──IBDPの生徒負担につきましては、文部科学省が平成27年9月に作成した資料によりますと、この資格を取得する場合、高校3年生の段階で世界共通の試験を受ける必要があり、試験登録費あるいは試験料としまして約9万3千円の費用が必要と示されております。また、この資格取得に向けた各教科の教材費がまた必要となっておりますので、その詳細につきましては検討中でございますが、生徒負担が高騰しないように留意しながら決定していきたいと考えております。こうした高等学校における諸経費におきましては、今後、就学支援の必要性につきまして検討してまいりたいと考えております。 23: ◯要望質疑東委員) いずれにしても、常に詳細を検討といった、前回の委員会と同じような答弁を聞いたわけです。では、中学から高校に入ってIBのコースで学んだ場合に総額どれだけの費用がかかるのか、保護者負担がいるのか、そういった見込みを当然出されていると私は思っています。国に基づいてIB認定の受験費用が9万円余、半分は補助があるかもしれませんけれども、保護者負担も大きいわけです。どれだけの費用がかかるのかについても、きちんと明示できるようにお願いいたします。  今は設置の議論ばかりで、私は取り越し苦労ですけれども、GL校が開校して高校を卒業した後の進路をどう考えておられるのか、お聞きします。GL校が予定どおり2019年に開校すれば、中学1年生から高校3年生がそろうのが2024年で、2025年に初めて卒業生を送り出すわけです。その進学先がどこになるのか大変興味のあるところであり、また、この学校の成果が問われるところでもあると思います。海外の大学へ進学するのか、はたまた国内の難関大学へ進学していくのか、こればかりはわかりません。またさらに、大学を出てどのような就職をして社会人になっていくのか、これもまた、興味の尽きないところです。2029年に社会人となっていくわけですけれども、そのとき、GL校の開校を決定して議論してきた、今ここにいる我々はほとんどここにいないわけです。先行き不透明で激しく変化する社会とよく言われますが、今、県教委は、そういう社会の10年後を見越した事業をやろうとしているわけで、大変大きな責任だと思います。最終的にどれだけかかるのかわかりませんけれども、約50億円と言われている大きな税金を使う中において、この評価をどこで誰が受けとめていくのか、考えをお聞きします。 24: ◯答弁(教育次長) 現在議会に御提案させていただいております広島叡智学園中・高等学校につきましては、先ほど課長が申しましたとおり、本県が進めております学びの変革を先導的に実践し、その成果を国・公・私立という設置者の違いを超えて、また小・中・高という校種を問わず、その成果を全県に広めることを目指して設置するものでございます。御承知のように平成31年度の入学者が大学に進学した場合、おおむね10年以上かかる非常に息の長い着実な取り組みを進めていかなければならないと考えております。こうした中におきましても、この学校の目的でございます本県教育を牽引するにふさわしい教育内容の創造は、平成31年度の開校以降、日々取り組まれていくものでございまして、その成果につきましては、この学校を初め、県教育委員会といたしましてもさまざまな場面で発信し、県全体で共有を進めながら多くの意見を頂戴しながら、さらに改善を図っていく必要があると考えております。この学校の設置につきましては、学びの変革と同様、県教育委員会の最重要課題として取り組みを進めているものでございまして、これからもこの学校の取り組み状況や成果につきましては、県議会を初め、県民の皆様方にも積極的な情報発信をしっかりと行うことによりまして、御理解と御支援をいただきたいと考えております。 25: ◯要望質疑東委員) 本会議でも県有地信託であったり最終処分場であったり、大きな県民負担を強いることになるのではないかという案件が議論されました。皆さんもしっかり聞いておられると思います。まさにこれも大きなお金を使うわけです。10年後に、どうなのだろうかということをまた問われるわけです。今は次長から答弁がありました。今の進める姿勢、意欲を述べるしかないということだろうと思います。ぜひ、本当に信頼されるようなものをつくってもらいたいということしかありません。  最後にお聞きするのは、このGL校が提案されてからいつも、どうなのだろうと気にかかることがあります。それは、一部の生徒のために多額の県税が使われることに対する不公平感です。皆さんはいつも、いまさらエリート校をつくるのではないと言われますけれども、果たしてどうなのだろうか。学校ではえこひいきという言葉もあろう。これから開校を迎えます広島みらい創生高等学校に学ぶ生徒と2年後に開校を迎える広島叡智学園に学ぶ生徒の一人当たりの教育単価を比べたときに、多分同じではないだろうと私は思います。どれだけ違いがあるのかと思うときに、大きな不公平感が県民の中にわだかまりとしてあるのではないか、この辺を払拭していかない限りは、県民の皆さんに御理解いただくと言われるけれども、本当に理解される学校にはなっていかないのではないかと思います。県教委の見解を聞きます。 26: ◯答弁(教育次長) 繰り返しになりますけれども、この学びの変革を先導的に実践いたします広島叡智学園中・高等学校につきましては、その成果を県内全域で共有することで、県全体の教育水準を向上させることを考えております。そういう意味におきまして、教育内容の観点からも公平性は保たれるものだと考えております。また、先ほどおっしゃっていただいた部分につきましても、県民に丁寧に今のような内容をしっかりと情報発信していかないといけないと考えております。 27: ◯要望東委員) いずれにしても、最後になかなか答弁しにくい質問に対して次長から答弁をいただきました。教育次長の今後10年は自分が先頭に立って最後まで面倒を見るのだという決意だと私は受けとめましたので、よろしくお願いします。 28: ◯意見(佐藤副委員長) GL校について、広島叡智学園という名前が公募で決まりましたけれども、私はこの公募のあり方が大問題でないかということを言わせていただきます。会派のレクでもさんざん言わせてもらいましたけれども、4月27日から5月24日までの1カ月弱の公募で205件集まって、その中から決めたということですけれども、結果的に叡智学園となりました。叡智という部分は誰からも案はなかったわけですし、本当にその205件が参考にされていたのかどうかというのも問題です。普通、公募といえば、応募された中から決めます。もちろんその一番多いものに決める必要はないですけれども、案の中からあなたのものが採用されましたという形でやるのが公募です。今回のやり方だと、応募された方が自分の意見を採用していただきたいと思って一生懸命考えて出した結果が誰の案も実は採用されておらず、その後に有識者との意見交換の中で決められて、何だったのかという思いがきっとあるはずなのです。公募されるときに、その中から決めるものではなく、あくまでも参考ですというふうなことを書いているのかもしれませんが、公募というあり方からすれば、応募する方々は自分の案が採用されると思いながら出すわけです。例えば、島につくるわけですから島をイメージできる島とか海とか、大崎上島という名前を入れるという意見は多かったようです。結果的には大崎上島も入っていないですし、全く島も連想されない名前になっていることを考えると、本当に公募してよかったのか。実は、その前に広島市中区大手町につくったフレキシブルスクールも同じように公募した結果、広島みらい創生高校という名前になりました。公募する前に、本当に公募でいいのですか、もし公募の中に自分たちのつけたい名前がなかったらどうするのですかということを言ったのです。今回のGL校に関しても広島県教育委員会の中に相当の思いがあってつくったわけだから、その思いを込めて自分たちで名前をつけていいのではないかと思っているのです。それぐらいの思いがあるのだったら。民から聞きますというほうがいいように聞こえるけれども、自分たちが責任を持ってつくったわけだから、名前にも責任を持って、こういう名前にしたいですというほうが僕は納得がいくのではないかと思うのです。フレキシブルスクールにも広島みらい創生高校という名前をつけましたけれども、実際に応募された案には、地元の大手町の方々が大手町と名前をつけてもらいたいから大手町という名前もあったりしましたが、結局は案の中から選ばずに広島みらい創生高校という名前をつけて、何だったのだという思いもあったわけです。そういうことはもうやめてくださいと言ったにもかかわらず、今回また公募するから、また同じことになるという意見は出させてもらった結果、同じようなことが起こっているわけです。公募がいけないというわけではないですけれども、本来、公募するのであれば、今回は205件ですけれども、それ以上の何千、何万人の広島県民の皆さんに、期間も1カ月ではなくて半年とか1年でもかけて、皆さんで考えましょうというぐらい広げればよいと思います。先ほどから周知の話がありましたけれども、それをきっかけにみんなで考えてもらった上での名前にするのであればいいのではないかと思うのです。今回の公募は中途半端ですし、そういう思いがあるのであれば、責任を持ってつけていただきたかったという意見を言わせていただきます。  (6) 表決    県第56号議案外1件(一括採決) … 原案可決 … 全会一致  (7) 当局説明(一般所管に係る報告事項の説明)   1) 秘書広報室長が、報告事項(1)について、別紙資料1により説明した。   2) 学び変革推進課長が、報告事項(2)について、別紙資料2により説明した。  (8) 一般所管事項に関する質疑・応答 29: ◯質疑緒方委員) それでは2点、簡潔にお伺いしたいと思いますが、まず1点目は、前回の資料でいただいた県立広島大学の業務の実績に関する評価結果についてお伺いします。  資料の中で、いろいろな大項目の評価が発表されています。これは、小項目ごとの評価の積み上げによって、Sであったり特筆すべき進捗状況であったりABCDというふうにある中で、評価の基礎となっている小項目を詳細に見ていくと、専門教育の充実、一貫した学士過程教育の推進という項目の中に、作業療法士国家試験の合格率があります。これが全国平均を下回っているという評価があって、これは前回の御説明の中では、大項目評価ではおおむね順調となっているのだけれども、作業療法士──OTの合格率が全国平均を下回ったことについてはこれからやっていかないといけないということでした。そうは言いながら、評価をする中で、例えば受講者の満足であったり学校の運営の効率化といったものの評価と、作業療法士、要は学生が将来をかけて取り組むものとではやはり重要度について一緒にできないところもあるのではないかと思います。落ちた学生は国家資格に通らないわけですから、当然人生設計を改めて考えていかなければいけないと思うのです。もちろん本人の努力なども必要なのは間違いないことなのですが、作業療法士国家試験の合格率が全国平均を下回ったということは、やはり私は大事な問題だとして認識しないといけないと思うのです。そこで、今回作業療法士の国家試験の合格率が全国平均を下回っている理由、あるいは改善のためにどのような取り組みをしていかれるおつもりなのか、お伺いします。 30: ◯答弁(大学教育振興担当課長) ただいま御指摘いただきました作業療法士の国家試験の合格率が全国平均を下回ったことにつきましては、確かにこれらを含む大項目ではおおむね順調という評価になっておりますが、これは全部で58ございます小項目のうちの90%以上が3または4の評価となったことでそういう評価になっております。しかしながら、御指摘いただきましたとおり、その国家試験の合否は学生の進路にかかわる重大な事項でございますので、評価委員会といたしましても強い問題意識を持っておられまして、この小項目の評価におきましては、ほかにもいろいろな取り組みが書かれておりまして、数値目標を多数達成した中におきましても、作業療法士の国家試験の合格率が全国平均を下回ったということのみを持ちまして、2の年度計画を十分に実施していないという評価になったところでございます。なお、その要因につきましても十分に分析し、学科全体で取り組むようにという意見もされたところでございます。また、その対応状況につきましては、評価委員会へ報告することとしております。このように、業務実績評価におきましては、4の評価となった項目だけではございませんで、3の評価となったものにつきましても、課題がございましたらそれを明確にして意見を付して対応させるということで改善に向けたPDCAサイクルが回るような仕組みにしていると考えているところでございます。さらに、この学生たちでございますけれども、今回の全国平均を下回った要因でございますが、一つには、作業療法学科におきましては、伝統的に国家試験対策を学生の自主的な学習に委ねている部分が大きかったということがあるのではないかと考えられるところではございますけれども、評価委員会から十分に分析することとの意見が付されておりまして、現在、県立広島大学におきまして分析を行っている状況でございます。今回国家試験に不合格となりました学生に対しましては、既に卒業はしておりますけれども、大学におきまして直接教員が当該学生に連絡をとって、次回の国家試験対策に向けフォローいたしますとともに、11月からは大学内で実施いたします国家試験の勉強会に在学生とともに参加することとしております。今後におきましては、先ほども申し上げたとおり、現在大学で今回の結果の要因の分析をしているところではございますけれども、当面できることといたしまして、まずは学生の学力向上に向けまして国家試験に係る最重要科目の数値目標を新たに設定いたしますほか、教員の国家試験対策セミナーへの参加をふやしましたり、国家試験の模試を前倒しで実施してその回数もふやすといったような、できるところからの取り組みを始めているところでございます。 31: ◯要望質疑緒方委員) この作業療法士の合格率はもともとが結構高いのです。しかし、合格率が80%あるからといって受かりやすいといったものではなくて、全員が通っておかしくないような人たちが受けていく中で7~8割しか通らない、実は結構厳しいと聞いています。一方で、PTの合格率は100%で、私が自分で調べたところなので違っていたら申しわけないですけれども、公立大学の10大学の中では県立広島大学は今回最下位だったのではないかと思うのです。これはやはり非常に悔しいし残念だし、自主性に任せていたら限界があるということも正直思うので、アイデンティティーにかかわることもあると思いますので、ぜひ厳しくやっていただくようお願いしておきます。  続きましては、図書館教育についてお伺いします。  先日の一般質問で、我が会派の出原文教委員長が公立図書館の運営について熱い思いを持って質問されました。広島県の公立学校の司書の配置が他県と比較して極めて低い状況について問いただされたところですけれども、これに対します御答弁を要約いたしますと、当面、県立学校における司書の配置拡充はいたしませんというものであったと受けとめております。これは資質の問題もありますから、人をただ配置すればそれでよいというわけではもちろんないということは理解しておりますが、他県に比べて著しく学校司書の配置率が低いという状況を見れば、県教育委員会として図書館教育に対する意識がどこかの時点から低いままで来てしまっているのではないかと思えてしまうのです。図書館教育に関する県教育委員会の認識と今後の取り組み方針というものについて改めてお伺いします。 32: ◯答弁(高校教育指導課長) 学校の図書館につきましては、学校内におきまして読書あるいは学習、情報収集などの機能を持っているために、児童生徒の資質能力の育成を促す主体的な学びを効果的に進める上で、その役割は重要であると考えております。学校司書につきましては、国に対して定数などの財政措置を要望しているところでございます。また、市町教育委員会に対しても配置の拡充についての要請を行っているところでございます。一方で、学校図書館の役割につきましては重要であるということから、学校図書館を活用した取り組みを司書教諭を中心として行い、日々の授業を含め生徒の読書活動あるいは学習活動におきまして、学校図書館を積極的に活用できるよう、例えば全校一斉読書活動を実施するなど学校全体で図書教育の推進体制の整備を進めているところでございます。今後も学校司書につきましては、国に対しまして常駐などの財政措置を要望してまいりますとともに、司書教諭の配置の拡充に努めてまいります。また、学校図書館の運営にかかわるすぐれた事例などを紹介するなどにより、司書教諭研修をさらに充実して司書教諭の質の向上を図ることにより児童生徒の主体的な学びを育てることができますよう、学校図書館を充実させてまいりたいと考えております。 33: ◯要望緒方委員) 昨年でしたか、秋田の国際教養大学に視察に行かせていただいて、その時に物すごく立派な図書館を見させていただいたのです。ハードとしてもすばらしいし、学生がみんなそこで勉強している。昔の私を見るかのようにみんな一生懸命勉強していたのですけれども、こんなに勉強するんだなというくらい勉強している。図書館の重要性をそこで痛感したのです。先日訪問させていただいた英数学館高校でも、IB認定校として図書館が学校の心臓部に位置づけられているというお話もあったのです。つまり、図書館は非常に大切だし、こういった教育をしっかりやらないといけないと思う一方で、ほかの県がやっているかのような、事務職員を兼任させてごまかすようなことを広島県教委にはしてほしくない。今の御答弁のとおり重要性を認識しているということであるならば、国に対してもしっかり要望していただきながら、本物の図書館教育をしていただきたいと思っております。今後のプロジェクト学習であったり課題発見・解決学習を進めていくためにも、図書館は非常に重要な役割を担うと思いますので、ぜひ教育長には先頭に立ってやっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 34: ◯意見・要望(日下委員) 先ほどから叡智学園のお話が出ておりまして、私も一言要望しておきたいと思うのですが、叡智学園で学ぶ生徒が今後国籍、人種、言葉の違いを超えて、それを力にして世界に羽ばたいていく子供たちになっていくべきだと思っております。一方で、私は本会議におきまして、特別支援教育は教育の原点であるということを申し上げました。インクルージョンという言葉がございますが、叡智学園のお子さんは世界に羽ばたいて行く子供たちだからこそ、そういった違いに留意する子供たちになっていただきたいという思いも非常に持っております。そういった意味から、今後教育課程の中におきまして、特別支援学校の子供たちとの交流をしっかりしていただきたい。小・中・高とずっとそういった方に触れ合わずに社会に出ていきますと、なかなか感性が違ってくるのではないかという思いもしております。特別支援学校の子供たちといろいろな形で触れ合っていく中で、世の中にはいろいろな特性を持った子供たちもいるということをしっかり理解し、またそういったことをしっかり受けとめ寄り添いながらリーダーになっていくような子供たちになっていただきたい。そういった意味でそういった交流もしっかりしていただきたいと思っております。  それから、きょう説明はございませんでしたが、資料番号3に学びのセーフティネットの構築検討に向けた第3回意見を聴く会が行われるとあります。ほかにもメンバーがたくさんいらっしゃる中で今回の10月13日の出席予定者が5名ということなのだと思うのですが、今回のメンバー5名のうち4名が学者で、1名だけ現場を知っている方ということです。たまたまこの日はこういったメンバーになったのかもしれないのですけれども、やはり学びのセーフティネットに現場の声がしっかり今後生かされてされていくように、議論だけしてきたということにならないようにしていただきたいということを要望しておきます。 35: ◯質疑東委員) 私もくしくも、委員長が本会議で問いただされた図書館に関わることについてお尋ねします。  先ほども緒方委員からも指摘がありましたが、学校司書については本会議で教育長答弁がありましたので、私からは、2017年度から2021年度までの学校図書に係る地方財政措置として総額2,350億円という規模の予算の裏づけがあって第5次学校図書館図書整備等5か年計画が策定され、本年3月には文科省から学校図書館等のさらなる整備充実についてという通知が発出されております。それを受けて、現在の県内の小・中・高校の図書館の実態と、この通知に対しての見解をお聞きします。 36: ◯答弁(義務教育指導課長) 学校図書館は学校の教育活動の充実に欠くことのできない基礎的な設備であり、生涯にわたる学習の基盤形成につながる重要な機能を担っているものと考えております。現在本県が進めております主体的な学びの推進に当たっても、さまざまな本や資料をもとに自分の考えを形成するなどの児童生徒の自発的、主体的、協動的な学習活動の場として学校図書館は大きな役割を果たしております。このたびの国からの通知にもございますように、学校図書館図書等のさらなる整備充実は重要であると考えております。 37: ◯質疑東委員) 図書館の整備は重要だということで、新しい学校、2年後に開校される学校においてもしっかり充実してもらいたいと思っております。では、県教委が進めている図書教育の推進体制についての現状をお聞きします。 38: ◯答弁(義務教育指導課長) 推進体制につきましては、本県におきましては平成26年2月に広島県子供の読書活動推進計画第3次計画を作成しまして、その計画に基づき学校図書館を活用した取り組みの核となる司書教諭を中心として、学校全体で図書教育の推進体制の整備を進めているところでございます。これにより、小学校・中学校・高等学校においてふだん読書をすると回答した児童生徒の割合は、いずれも全国平均よりも高くなっており学校図書館の機能はおおむね果たしていると考えております。県教委といたしましても、児童生徒と本との出会いは非常に重要であると考えております。12学級以上の学校に加えて11学級以下の学校につきましても司書教諭の配置の拡充を進めるなど、引き続き、体制の整備に努めてまいります。 39: ◯質疑東委員) 図書館が重要であるという認識ですけれども、県教委の事務局の中に専門的な図書館担当の方は、配置しているのでしょうか。 40: ◯答弁(総務課長) 事務局におきましては、学校における図書教育推進を専門的に行う図書館担当職員は配置してございません。しかしながら、義務教育指導課、高校教育指導課、各教育事務所、教育センターの指導主事が国語などの各教科等における学習活動を通じて読書活動の推進や、書籍、資料を読み込んで児童生徒にみずからの考え方を持たせるといった主体的な学びの指導充実を図っているほか、各学校の司書教諭の指導助言、研修等を行っております。 41: ◯質疑東委員) 配置については、ないということのようです。先ほど来、専ら司書教諭を中心に言われますけれども、学校においては校長が図書館長でもあるわけで、どうも司書教諭ばかりが出てくるのが気がかりです。冒頭申し上げた国の5カ年計画では、総額2,350億円の予算が措置されることとなっております。これは広島県分にしたら幾らになるでしょうか。 42: ◯答弁(総務課長) 先ほど委員がおっしゃったように、5カ年計画におきまして地方財政措置として5カ年全国総計で2,350億円ということになっております。これは委員も御承知のとおり交付税額の算定は需要額から財政収入を差し引いた額になるのですけれども、今回の財政措置で需要額の中に、図書の整備であるとか学校図書館への新聞配備であるとか学校司書の配置についての経費が算入されることは間違いないのですけれども、その中で、これこれの経費がどれくらいという内訳については示されておりませんので、実際交付税額としてどれにどれだけというのは把握しかねるところでございます。 43: ◯質疑東委員) 地方交付税の中にこれは入れられるので何とも言えないという、お金のほうはわからないけれども、そうは言ってもやるべきことはやれというのが文科省の通知だというふうにも思います。今、総務課長からも述べられましたけれども、例えば文科省の通知によりますと、古い図書を保有されている学校が4割程度あるということで計画的な図書の更新を図ることとありますが県の状況というのはどうでしょうか。 44: ◯答弁(義務教育指導課長) 学校図書館の蔵書の整備につきましては、広島県子供の読書活動推進計画に目標値を定めて取り組んでおります。国が定めた学校図書館図書標準を達成している学校の割合は全国平均を上回っておりますが、図書の更新につきましては各学校が児童生徒にとって正しい情報や図書館資料に触れる環境整備の観点から適正に行うことが望ましいため、組織的、計画的に図書の更新を進めるよう、市町教育委員会及び県立学校の状況を把握し指導・助言してまいりたいと考えております。 45: ◯質疑東委員) 学校図書標準については全国平均を上回っているということではあるのですけれども、文科省の通知の前年には学校図書館の現状に関する調査を文科省が実施しております。図書標準については全ての学校は標準を達成できていない、しかし、広島県は上回っている。上回っているからいいということにはならないと思うのです。この5カ年の中でどのように上げていくのか、定期的につくっていくべきだろう、目標もしっかりすべきだろうと思いますけれども、この点はどうでしょうか。 46: ◯答弁(義務教育指導課長) 委員の御指摘のとおり、蔵書の整備につきましては現在各市町の状況がわかっておりますので、蔵書の整備のおくれの目立つところにつきましても、該当の市町教育委員会に働きかけをしてまいるとともに、現在、小学校80%、中学校70%以上という目標値を県独自で設定しておりますが、状況に応じて、また、来年度に向けて目標値の整合を図っていきたいと思っております。 47: ◯質疑東委員) 了解しました。総務課長が言われたとおり、文科省はお金のことはぼやかしておいて、やれということばかりたくさん並べております。学校図書館に新聞を配備している学校の割合は4割程度で、各学校で新聞を活用した学習を行うための環境が整備されているとは言えません。複数紙配備を図ることと承知しているのですけれども、これについて、現状と今後の取り組みをお聞きします。 48: ◯答弁(義務教育指導課長) 新聞を活用した学習活動につきましては、NIE──新聞教育の指定校などの取り組みを普及することにより、各学校において社会的事象に関する複数の新聞紙の記事を比べて読み取った情報をもとに考察するなどの学習活動の充実を図っているところでございますが、学校の新聞の配備状況を見ますと広島県は全国と比較して低くなっており課題と捉えております。学校図書館への新聞配備の目安といたしましては、小学校が1紙、中学校が2紙、高等学校が4紙と学校図書館図書整備等5か年計画に示されていることを踏まえまして、県立高等学校及び市町教育委員会に対して新聞の複数配備につきましても働きかけてまいりたいと考えております。 49: ◯質疑東委員) 最後に、ICT時代におきまして、図書館にも図書管理ソフトりいぶるが導入されていると聞いております。りいぶるの利用状況と導入の効果、また、課題についてお聞きいたします。 50: ◯答弁(高校教育指導課長) 図書管理ソフトりいぶるにつきましては、平成14年度実施の学校図書館データベース化事業におきまして、全県立高校82校に導入されており、現在そのうちの77校にバージョンアップしましたりいぶるが導入されている状況でございます。りいぶるの導入の効果につきましては、各校におきまして図書の登録や蔵書の管理、図書の検索、生徒の読書履歴の管理などを効率的に行うことができており、学校図書館の運営に係る作業の効率化に貢献しているものと考えております。一方で課題といたしましては、りいぶるを活用した実践はなされているものの、導入している学校で実践の共有化が図れていないことが挙げられます。今後は、学校図書館に係る研究大会等におきまして、りいぶるの効果的な活用事例を紹介いたしますとともに、各導入校におきまして読書活動の推進がさらに進められますよう、引き続き、支援を行ってまいりたいと考えております。 51: ◯要望東委員) 先ほど来、読書活動という言葉が何度も答弁の中に出てまいりましたけれども、私が中学校時代に出会った1冊の本で高校・大学と大きな影響を受けて今現在に至っているという思いもあります。どんな本であれ、1冊の本と出会うことには大きな意味合いがあるというのは改めて言うまでもありません。ぜひ子供たちが一人でも多く自分にとっていい本と出会う機会をしっかりと保障してもらいたいということをお願いして質問を終わります。 52: ◯質疑(佐藤副委員長) 委員長が本会議で質問されました学校司書の件ですけれども、私も4年前の予算特別委員会でこの問題を取り上げました。なぜ取り上げたのかというと、当時、広島県が第3次子供の読書活動推進計画の策定について県民の皆さんから募集されたパブリックコメントを読ませてもらったのですけれども、その中で一番多かったのが、学校の図書室に職員を置いてほしいという学校司書の問題だったのです。さっきの公募の話ではないですけれども、県民から話を聞きますという形にしておきながら、全くこの件に関しても聞いていないのです。さらに言えば、県民だけではなくて、私が議会で4年前に申しましたけれども、その前にも8年前に下原議員が一般質問で、2年前は三好議員が取り上げて、今回出原委員長が取り上げられた。今委員会でも緒方委員東委員とほぼ全ての会派の議員が取り上げている問題です。県民の皆さんも、議員の皆さんも問題にしていることが全く進んでいないという状況をこのままにしておいてよいでしょうか。教育委員会のやる気の問題だと思うのです。先ほどから国の財政措置がない、要望していますと言っていますけれども、これは言いわけにしかならないと思うのです。他県が同じように進んでいないのであればこれを言いわけにできるのですけれども、100%司書を置いている県はあるわけです。広島県で言えば小学校が20%、中学校が20%余りでしょうか、高校は2校だけで、しかも広島市立と福山市立の高校で、県立学校はゼロなのです。その状況を見て、国のせいにしている場合ではないのではないかと思うわけです。広島県のやる気がないから全く進んでいないわけです。皆さんが言っているにもかかわらず、全く反映されていないのです。この状況がこの8年間全く変わっていない。これは本当に大問題だと思うのです。では、県立学校は今ゼロですけれども、広島叡智学園の学校司書をどうされるのか、お伺いします。 53: ◯答弁学び変革推進課長) 叡智学園におきましては、本日もいろいろと議論がございますけれども、国際バカロレアのプログラムを導入することを予定しております。このバカロレアのプログラムにおきましては、卒業に向けてエクステンデッドエッセーというかなり長い論文を英語で書くということがございましたり、あるいはセオリーオブナレッジと呼ばれる知識とは何かということを問い続けるような学習活動が軸になってまいります。こういったものを軸とした形で各教科における学習活動も、情報収集・整理・分析をし、自分たちの意見を作成して表現することがまさに基礎になってまいります。こうした観点からは、国内の図書はもちろん、海外の図書やジャーナル、さらには国内外の論文、加えて映像や絵画や音楽といった文化的な資産、さらには国内外にどういった有識者がどういった知見を持っているのかといったことなどについて、幅広く生徒たちの相談に乗って、必要なアドバイスをできる体制を構築していく必要があると考えてございます。この学校における教職員等の体制につきましては、どのような職を設置するかということだけではなく、どういった組織で申し上げたような体制ができるかという観点から検討しているところではありますけれども、先ほど申し上げましたような学習活動に支障が出ないような体制をつくってまいりたいと思っております。 54: ◯要望(佐藤副委員長) 今の答弁を聞くと物すごく重要なことだというのがわかります。まだ先の話なので司書を置くかどうかわからないということですけれども、今の話を聞けば、もう確実に司書を置くのだろう、置かないとやっていけないのではないかと思えるのです。しかし、置いたら置いたで、県立学校で置いているのは広島叡智学園だけという状況になると、またそれはおかしいことになるわけですし、置かないということになることも僕はおかしいのではないかと思います。今、図書室に関しては司書教諭という形でほかの先生がかわりにやっていますけれども、学校の先生が長時間労働なども含めて忙しくていろいろな仕事が多過ぎるということを考えると、司書教諭にそれもまたやらせるのはどうかと思うわけです。司書教諭はむしろここでなくしてしまって、きちんとした専門の司書を置くほうがいいのではないかと私は思いますし、今いろいろな委員から言われたとおり、読書は、もちろん教育委員会も重要だと思っているわけですから、それがきちんと形になるように今後実際に対応していただきたいと要望します。  (9) 陳情については、別紙「陳情送付表」を配付した。  (10)県外調査についての協議    県外調査については,10月10日(火)から2泊3日で実施することとしていたが,延期することとした。  (11)閉会  午後0時5分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...