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  1. 仙台市議会 1994-08-19
    総務財政協議会 本文 1994-08-19


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                ※協議会の概要                             開会 午後1時48分                             閉会 午後3時38分 2: ◯委員長  引き続き協議会を開会いたします。  企画局より報告願います。 3: ◯企画局長  企画局から2点について御報告をさせていただきます。  第1点は、仙台公式代表団長春市の訪問についてであります。明日8月の20日から27日まで仙台市の公式代表団国際友好都市でございます中国の長春市を訪問いたします。公式代表団武田助役小池市議会議長さんを初め5名で構成されておりまして、明日仙台を出発いたしまして27日に帰仙する予定となっております。これは長春市との交流の一環としまして長春市の招きにより実施するものでございまして、今回は8月の23日から28日まで開催されます第2回長春映画祭開会式等に出席を要請されておりまして、友好といたしまして長春市の大きなイベントをお祝いいたすほか、市内の状況の視察、意見交換等を通しまして友好を深めてまいることになっております。  2点目は設立の準備を進めております仮称仙台都市総合研究機構につきましての経過について小宮企画課長の方から説明をさせていただきます。 4: ◯企画課長 〔資料「仙台都市総合研究機構骨子(案)図解編及び資料編」に基づき説明〕 5: ◯委員長  ただいまの報告に対し質問等はありませんか。 6: ◯岩崎武宏委員  今研究機構のことについていろいろ御報告をいただいたわけでございますが、その御説明に関連をして何点かちょっと確認の部分を含めてお伺いをさせていただきたいと思います。  まず、この研究機構仙台市の外に設けるということのその目的、非常に長期的な視点に立っての基礎的な調査研究をまず第一義とするのだという趣旨は理解をしているつもりでありますけれども、今の御説明を聞いて非常に何点か疑問と申しますか、より明確にお聞きをしたいことがございます。それの第1点は、私はのっけから乱暴な言い方になりますけれども、この図を通しての御説明等もいただいたわけでありますが、今の課長の全体としての御説明を聞いておりまして、何か市政に関するいろいろな政策的な部分でその物事を考えあるいは調査し研究したりするそういうようなところをすべて研究機構の方に委ねるということで、というような感じを持ちますのは、従来私も寡聞でありますけれどもいろいろと聞こえてくるものの中に非常に現実の日々の仕事が忙しいのでなかなか落ち着いてですね、あるいは長期的なまさに視点に立って物を考えるゆとりがないというようなことを考えるのでありますが、ましてこういうような研究機構を外に設けてそこにお願いをすると、必要な職員は市から派遣するということでありますけれどもそうなりましたときに原局事業推進の責務を担っております事業推進局たる各局こそ今まさにそういった企画立案といいますかそういったものを、そういうものを充実していかなければならないということが切に、これは市内部においてもそういう声をたくさん聞くのであります。私もまさにそういう感じを持っております。ちょっとくどくなりましたが、そういう一方における要請といいますか必要といいますか、今回この外に設けようとしている研究機構、これとの関係、基本的な理解といいますか、もう少しお聞きをしたい、こういうふうに思います。まず、それが第一です。 7: ◯企画課長  市役所内部のいわゆる調査研究テーマと申しますか、本来は市役所でやるべきような仕事をなかなか人的物的に時間的に余裕がないのでそういったものをすべてシンクタンクにというようなことは、我々庁内議論をしております中でも、これは来年からシンクへ来年からシンクへといろいろ話が来るんでございますが、先ほど申し上げましたように、そういったある程度市政に密着した来年度、再来年度事業化しようかと、そういったことについてシンクタンクがいわば下請け的な形で仕事をするということではなくてもう少し遠い将来を見詰めた形での研究シンクタンクは行うと。ですから今先生おっしゃられましたようないわゆる原局企画局含めた企画能力といいますか、政策立案能力の向上ということは、私の立場で申し上げるのはあれなんですが、もちろん別途向上させていかなけばならないと思いますが、そういったものとは別途卑近の政策ではなくて左右とらわれず、また昨今の仙台市政の状況にとらわれずもう少し遠い未来を見据えたようなニュートラルな長期的な研究を行うと、そういったようなシンクタンクにしたいと考えてございます。なお今先生がおっしゃられたような懸念をある程度取り払うためにもこういった政策研究会議というそういった調整を行う場を設けたという趣旨でございます。 8: ◯岩崎武宏委員  課長がおっしゃっている意味は私もよく理解をしているつもりなんですけれども、にもかかわらずなおそういう懸念といいますか、そういったものをですね、まだ全体がこれから詳細なことを詰めていくという過程でしょうからそういうことなんですが、持つわけであります。一言で言いましてですね、この研究機構はさっき目的のところで御説明いただいたわけでありますけれども、非常に従来自治体シンクタンクと言われているようなものなんかを幾つか私も承知しているわけでありますが、本市の目指す研究機構というのは非常にどうも盛りだくさんな機能といいますか、目的といいますか、そういうようなものを少し取り込み過ぎているのではないのかなと。ここに盛られていることはすべて一々に非常に市政を進めるに当たってはいずれも必要なことでありまして、このことは否定するわけでありませんけれども、そういうものを一括してすべて研究機構にというようなことについては、ちょっと問題があるのではないかと、もう少しそのあたり検討する必要があるのではなかろうかと思うのでありますが、そのあたりについての御所見をお伺いしたいのと、先ほど当面自主事業を主体にと、こういうような話がありました。財団にすべきかどうかというこは、今まだ始まりもしないうちから将来の形は財団でというのもいかがかと思います。任意の団体としていろいろ活動し、事業を進めていく中でどういう形態が最もふさわしいのかということを結論していけばいいのであって、初めから将来財団化にという必要はないのではないかと思うのですが、それはちょっとこっちに置きまして、財団にするといたしましても例えばそういう機構運営経費をほとんど仙台市が見るということになるとすれば、果たして機構行政の下請けではないと、行政の当面の意向から離れてまったく自由に調査研究活動が果たしてできるのかどうかと、そのあたり財政基盤の確立と機構の活動の独自性といいますか自主性の確保と、そのあたりに関してはどういう御理解を持っているのか、その辺を伺いたいと思います。 9: ◯企画局長  御指摘の点につきましては懇談会の席でも御指摘がございました。私ども特色ある研究機構ということを目指しまして市民参加の手法でありますとか、役所内部連絡研究会議でございますとか、少し欲張っている点はあろうかとは思いますが、先ほど今後のスケジュールで申し上げましたようにこれから客方面の御意見もいただきながら進めていきたいと思っているものですから、特に任意団体ということで人事面、それから財政面の制約もあるかと思います。したがいまして着実な研究の成果を上げながら、実績を見ながらおっしゃられたような財団化についての方向についても検討をしていきたいというふうに考えております。 10: ◯岩崎武宏委員  この点について後でまた機会があったらちょとお尋ねをいたしますが、それで先ほどの研究機構目的の中に課題発掘能力政策立案能力を強化するとあります。仙台市の職員も新しい研究機構の中にどんどん積極的に送り込んで研究をさせていこうと、こういう意向のようでありますけれども、従来職員研修所というのが本市にはありまして、職員研修所におきましてもここ数年の活動等を見ておりましても非常に地味ではありますけれどもなかなか、私の方から見るべきと言ったのでは大変語弊がありますけれども非常に優秀といいますか、調査研究の成果が示されているようであります。この職員政策研究能力のレベルアップということは、大変に私は重要であると思います。今自治体を取り巻く社会の環境が非常に目まぐるしく変化し複雑化している中でこれからの自治体職員政策形成能力といいますか、が勝負を決めると言っている識者もいるように承知しておるわけでありますが、そうしますと片や今御説明では研究機構の方にも役割の大きな一つとして職員政策能力の向上と、もう片一方に従来ある職員研修所においてもそのあたりの関係はこれからどうなっていくのか、どのように整理をその辺は考えておられるのか。これは私は実は3月のときに御当局にお伺いしておりまして、当時はその辺御答弁の中では整理はできていないといいますか、これからその辺を整理していきたいと考えているという御答弁でありましたものですから、もしその辺についてのお考えが整理されているのであれば伺っておきたいと思います。それからちょっとまとめて後お伺いしておきますけれども、図の一番最後のところ、図5組織というところでありますが、今課長のお話ではこの組織全体どのくらいの規模にするかも含めて現在鋭意検討をしているというふうにお話がありましたが。とりわけ上の方は別として、実際に調査研究に当たるそういう部門でありますが、この辺については当初立ち上がりどのくらいの規模を考えているのか、これはこれから詰めるというお話でありますけれども骨子案をお示しいただく段階でありますから内部的には相当詰まっているのではないかというふうに理解をしているわけであります。よもや本当に仙台市は本気になってこの新しい形でのこのシンクタンク、これに寄せる市民の期待も我々の期待も極めて大きいだけに本気になってそういう新しい形の、どこの自治体でも見られないような特色も盛り込んでおられるわけですから、この機構が十分に目指す役割を果たせるように立ち上がりの段階からそういう決意が形としてきちっと出てくるようなそういう取り組みがあってしかるべきだと思うですが、そのあたりについての御所見と二つお伺いしておきたいと思います。 11: ◯企画局長  職員政策能力の涵養という点での職員研修所との関連ということでございますが、たしか今年度から政策能力涵養のための研修につきましては新たな角度から取り組まれているということを聞いております。御指摘のとおり私ども自治体職員にとりまして、これから政策能力企画力、これ非常に求められているわけでございまして、研修所でのそういった進め方、それから研究機構におきましては実践活動に参加をすることによりまして、なお専門的な知識経験も得られるというようなことから、研修所でのそういった進め方と平行いたしまして研究機構におきましてもそういった職員の養成の場にもなるというような考え方でございます。  それから2点目の人員につきましては御承知のように地方行革の声があるさなかでございまして実は私ども人事部と正確な詰めまでは行っておりませんで、立ち上げに必要な人員の確保については努力をしたいというふうに考えております。 12: ◯神谷委員  私からも何点かお伺いしたいと思います。非常に質問が多岐にわたりますので、お示しいただきましたこの骨子に従いまして何点か分けつつ順次お伺いしていきたいと思います。まず最初は設立背景目的でありますけれども、その第1点は設立の背景としての世界の状況というのがるる述べられております。もっともここに述べられている例えば冷戦時代から新たな国際秩序の時代に移ったなどという論ですが、これは今アメリカ世界秩序アメリカが維持するのだといって憲兵戦略といいますか、そういったことを展開している。そういうクリントンばりのこういう時代認識がありますから、この点についてはいろいろ異論があるわけでありますが、これは改めて論議するとして、いずれにしてもこういうるる述べられている世界の状況、あるいは行政ニーズ複雑化、こういうことが骨子の冒頭に挙げられているわけですが、ただ目的を拝見いたしますと、ただいま岩崎委員からも御指摘あったように、本来地方自治体自治体として機能するためには、こういう時代背景の変化などは論じなくても本来的に必要なことがこの目的に挙げられているのではなかろうかというふうに考えるわけなんですが、そこら辺のところの認識はどうなのか。今改めてこういうここに挙げている4点にわたるような目的が必要になってきているのではなかろうかというふうに私は思うのですが、その点の認識について伺っておきたいと思います。
     それから2点ですが、従来の組織事業の全面的な再構築とか行政市民の新しい役割分担がここでは強調されているわけであります。この考え方によっては今はやりのリストラというんですか、これは行政面で進めていく、さっき地方行革の話もされましたけれどもそうした方向を示唆しているとも受けとめられるというふうに私は思うわけなんです。したがってこういう研究機構といいますかシンクタンクに枠をはめるということは、結局独立した自由な立場で自由な発想と言っている視点とは一方ではそういう点では今言った地方リストラというのですか、そういうことに貢献することを求めている。こういう点では大変矛盾が生まれてくるのではなかろうかというふうに考えるのですが、ここら辺のところどう考えておられるのかということです。  それから3点目としては、市民市役所接点となる場ということで設定されているようでありますけれども、これも本来市の行政全体がそういう市民行政接点となる行政機関になっていくことが求められているのであって、格別ここでこういう研究機構が必要なんだという理由に挙げられているわけですが、そういうものではなかろうというふうに思うわけなんですが、そこら辺の認識についてもお伺いしていきたいと思うのです。  4点目としてかって当市には類似のシンクタンクとして都市科学研究会が置かれていたという経過があります。都市科学研究会は一定の業績も上げてきたと、したがって行政継続性という観点から見ても今回のようなシンクタンクといいますか研究機構を設けると、その設立検討するのであればかつて仙台市の置かれていた都市科学研究会功罪組織でその後これが廃止されたことの反省というんですか、そういう点での経過の検討、そういう分析からこういう今回のシンクタンクを新たにつくるという問題というのは論ぜられてしかるべきだと思うわけですが、その点は全然触れられておりません。むしろ私は時代背景云々というよりはそういう仙台市の行政におけるシンクタンクの位置づけという点からいってここら辺のところの検討と論議が十分に行われた上で考えられてしかるべきではないかというふうに思うわけでありますけれども、その点はどのように考えられているのかひとつ明確にしていただきたいということであります。 13: ◯企画課長  まず、第1点目、目的と申しますか、このシンクタンク目的がこの図解編の1ページの(1)(2)(3)(4)ということになっていると、ということと市役所との関係だと思いますが、この1ページの表現が少し私も反省をしておるのでございますが、仙台市政に求められる戦略というのは五つございます。それについてその右に書いてございますが、例えば(1)と(5)におきましては、こういったいわゆる自由な部分での仙台市からちょっと距離を置いたところでの研究というものが必要なのであろう。またその下のように3番と4番についてはこれは先生質問の3点目と関係するんでございますけれども、市役所の外にもこういったものが必要であろうということから、このシンクタンクをつくろうということでございますので、仙台市役所としましては、この五つの戦略についてこのシンクタンクをつくれば終わりということでは当然ございませんで、そのほかに行政改革財政改革等あるいは職員能力向上等についても行っていくというようなことでございます。ですからこの絵はシンクタンクについてのみの記述となっておるところでございます。  次2点目、いわゆるその(2)の組織事業の再構築の中には行政改革も含むだろうと、それとシンクタンクをつくるということが、矛盾しているのではないかという御指摘だと存じますが、それは先生おっしゃるとおりだとは思いますが、行政改革と申しますのは必要なところには機構を配置し、必要でないところは削るということが鉄則ではないかと存じますので、このこういったシンクタンク的なものについては我々こういった組織が必要であるということからつくらせていただくと、ということで御理解をいただきたいと存じます。  3点目、市役所との接点というこの目的背景のところでございまして、そういったものは市役所が行えばいいということで、そういったものを外につくる必要はないとの御指摘ではございますけれども、例えば有識者懇談会という形で我々昨日も開かせていただいたのですが、そういった中でもまだまだ仙台市というものが住民に対して窓を開いていない、いろいろ広聴制度を拡充してもまるっきり市民意見が伝わっていないとそういった意見もございますので、まるっきり権力を持たない形でのシンクタンク財団法人、あるいは任意団体というものが外にあってそこが一つクッション、窓口という形で存在するのはひとつ効果的ではないかというふうに考えております。  最後に旧都市科学研究会功罪ということでございますが、まず評価、功の面でございますがいわゆる若手の研究者、これは大学の先生あるいは市役所職員含めて積極的な研究活動が行われました。2点目は今と同じでございますが、一定の成果は上がって市役所の施策にもつながってございます。3点目は図書資料等が蓄積されまして特に外の研究員等に対して、あるいは市民に対して活用されました。  次に罪の面でございますが、罪といいますか、不十分であったという点でございますが、まず一つは理事ですとか研究者のメンバーが固定化しまして高齢化してしまいました。2点目はこの我々のシンクタンクと違いまして中心は大学の先生だったものですから職員市役所職員の中でのノウハウの蓄積というのがなかった、少なかった。3点目は研究者職員との間、いわゆる研究者、大学の先生と市の職員との間のいわゆる交流というものがほとんどなかった。4点目は市の内部支援システムがなかったものですから市役所シンクタンクの連携が不十分だったということで考えてございます。さらに申しますと今私が申し上げました功罪というところは内部で十分に議論したつもりでございまして、そういった反省を踏まえ、例えばこの政策研究会議をつくるとか、そいういった形での仕組みをつくってございます。 14: ◯神谷委員  今の御答弁で何点か。一つは私が申し上げましたのは、2点目なんですが例えばここで、文書の方で、この中で従来組織事業の全面的再構築も必要となります云々というのがあります。例えば行政市民の新しい役割分野を模索し云々と。こういう形で直接行政改革といいますか、行政の改正の方向といいますか、こういうものを枠として与えながら自由な研究をやってくれということ自身の中に、そういう中でここで言っているような独立した立場で自由な発想というような表現があるのですが、そういうことにはならないのではないかと。要するに課長が言っているのは必要なものは必要な人員を配置するのだと、これは当然のことですし、行革だろうと何であろうとそれは必要であるということは私も同感なんで。そうではなくてシンクタンク研究方向について相当行政の枠といいますかこれをはめて、さあこれで研究をやってくださいという発想自体に私は矛盾が生まれてくるのではなかろうかと。こういう形で、自由な形で自由な研究というのが保証されていくのだろうかという疑問を出しているので、ちょっと私の言い方も悪いのかもしれませんけれども、そこのところお聞きしているということなんです。  もう一つは今都市科学研究会についての功罪についていろいろ承りました。これは内部十分議論もなされてそういう反省の上に立って今回のシンクタンク発想、構想というのが生まれているのだという御説明もわかりました。だとすればやはりこれからこの研究機構骨子というのですか、そういう素案をつくっていかれるのでしょうけれども、そういう中においては当然過去に仙台市が持っていたシンクタンクについての一定の検討なり反省ということもありましたけれども、いわば総括といいますか、そこら辺もきちんとした上で新しくつくられるこのシンクタンク方向について市民に対して示していくという姿勢が必要ではなかろうかというふうに私は思っているのですが、そこら辺のところはどう考えておられるのかお伺いしたい。 15: ◯企画課長  まず1点目の御質問でございますが、先生のおっしゃること、私も理解したつもりでございますけれども、あくまでもこの骨子の制度的にはシンクタンクというものが何を研究するかについては市役所からは全く拘束されない形になっております。またその研究の内容あるいは結果についても市役所からは全く拘束を受けない仕組みになってございますので、そういうことで御理解いただければと存じます。  2点目でございますけれども……。 16: ◯神谷委員  この都市研究総合機構骨子案というのが示されていますね、これは今後いろいろ各方面の意見を取り入れて、研究機構設置要綱というんですか設立要綱というのですか、そういうものがつくられてきたと思うのですが、そういう中においては、これは当然市民についても示されていくと、こういう中にあっては仙台市の過去にあったシンクタンクについても一定の総括なり何なりがきちんとおかれないと結局過去にあってしかも途中で中断されてなくなっているわけですね。いってみればシンクタンクという視点から言うと仙台市の市政全体としてはつくったり無くしたりつくったりということでやっぱり市民的な理解も得られないし、そういう点で過去にあった都市科学研究会のそういう私功罪と言いましたけれどもそういう点もはっきりさせた上でそこのところをさらにこういう方向で発展させ、より市民ニーズに答えるようにしていくんだというような方向性が必要なのではないかと、そこを明示すべきではなかろうかという私の意見なんですが。 17: ◯企画課長  先生おっしゃるとおりだと存じますので、私先ほど簡単に申し上げましたけれどもまた今後骨子の発表あるいはこういった機会の中でより明確な形でお示しできるような形で考えてございます。 18: ◯神谷委員  もう1点なんですが、さっき課長の御答弁の中で市民市役所接点の問題なんですが、何か現在の仙台市の行政が全体としては市民に窓を開いていないという指摘があるとおっしゃいました。そういう指摘については私もなるほどなあという点もあるわけなんでございますが、そういう市民からの指摘がある、そういうものに対してクッションとしてという言葉を使われましたが。言葉じりをとらえるわけではないのですが。だけれどもそういうものでこういうものが必要だということになると、何かそういう点で市の窓口が市民との接点になれないと、だからその緩衝地帯といいますか、まあ、言葉は悪いんだけれどもやっぱりクッションでしょうな。そういうものとしてこれをつくっていくんだという発想とすると、ちょっと本来的な市民本位行政といいますか、そういう立場からするとやや方向が違うのではなかろうかと。むしろそういう点からいえばシンクタンクというのは当然こういう市民市役所との接点という場というのは、これは市の行政そのものが接点になっていかなくちゃいけないということであってシンクタンクというのはむしろそういうものについて市民の様々なニーズなんかを取り入れていく、遠い将来にわたって政策化していく。ですからこれは接点とかクッションとかという問題ではなくて、そういったものを行政として進めていく上においての将来の方向性、こういうものをむしろ、ちょと言葉は悪いんですが、ある意味ではアカデミックにというんですか、そういう形で研究していくのがこの機構の持つ意味ではなかろうかと私は思うのですが。それもはっきりしないと行政がやるんだかシンクタンクがやるんだかわからなくなってしまって、シンクタンクの人たちが一生懸命市民の中を駆けずり回って、御用聞き、言葉は悪いけれども、御用聞きして歩いているような状況では、これはシンクタンクと言えないのではないかと。何かさっきの御答弁からするもんですから、そこはやっぱりきちんと明確にしていくべきじゃないかと思うのですがそこら辺いかがですか。 19: ◯企画課長  このシンクタンク目的といいますか、設立の第一の目的は今先生おっしゃられましたようにアカデミックな研究と申しますか、そういった形で研究を行って市政の遠い将来を展望していくということで我々も一致してございます。市長が常々申し上げましておるとおりねこれから21世紀22世紀を展望いたしますと、今まで以上に市民市役所が一緒に都市経営を行っていくということが極めて大切だろうということがもう一つこのシンクタンクをつくる設立の背景としてございますので、そういった点で市役所と別途にそういった市民との接点をつくらさせていただいたということでございますので、先ほど言葉足らずでございましてそういった緩衝材的な役割でとられているのではございません。市長の言葉でございますといわゆるフォーラム、広場、あるいは市民職員がサロン的な形で議論をすると、そういった場になればよろしいのではないかというように考えてございます。 20: ◯神谷委員  そこら辺がどうなっているかというのはむしろ具体的な運営の面でこれはフォローされていく問題なんで、ちょっと進めていきますが、事業内容についてであります。この点は3点ばかりお聞きしたいのですが、一つはさっき当面は自主事業は実体的にはないけれども市からは受託しないということでありますが、ここでは調査研究事業というのは自主事業又は受託事業によってこれこれしかじかという研究をやるんだということになっているんですが。そうしますとここでうたっている受託事業の方なんですが、市からは受託することを想定してこういうことになっているのかと。しかも受託事業というのはある意味では分かれる気がするのですが、受託事業という立場というのは独立した自由な立場での研究ということとここでうたっていますが、そういう方向性と実際の運営上は矛盾してくることが起こり得るのではないかという懸念を持つわけなんですが、この自主事業と受託事業の将来的なバランスといいますか、こういうものはどういうふうにとらえておられるのかこの点をお伺いしたいというのが一つです。  それから事業内容の二つ目はここであります現在の枠組みでは合理的機能的な対応が困難な研究がテーマ分類の一つに上げられているんですね。ここで言っている現代の枠組みでは合理的機能的な対応が困難なという分野というのはどういう分野が考えられているのか、むしろ私は本来は行政自身がこうした枠組をなくしていくということが今必要になってきているのではないかと思うのですが、どうもそこら辺のところが判然といたしませんのでここは御説明いただきたいと思うのです。  それから3点目なんですが、市民活動との協力のもとに調査や研究を行おうということになっているわけですが、このどのような市民活動を想定しているか、ここで言っているのは。言葉は悪いですが官製に近い市民活動と連携してシンクタンクの事業をやっていくのだというのであれば本来のシンクタンク設立する自主的なといいますか、市民のニーズと基盤の上に立った研究機構という点からいうとここも矛盾が起こってくるのではないかと思うのですがそこら辺はどうとらえておられるのか、そこのところを御説明いただきたいと思うのですが。 21: ◯企画課長  まず受託事業ということでございまして、この文字で書いてある方の、図解編でない方の(1)自主事業または受託事業によりと書いてあるにかかわらず当面は受託事業を行わないとも申し上げましたのは、市役所からもその他のところからも当面は受託は行わないという趣旨でございます。それは理由といたしましては人的な能力、ノウハウ、データの蓄積等がございませんのでそういった受託は多分できないだろうと、もう一つ先生もおっしゃられましたように自主的研究をニュートラルな立場で行うということからして、当面は自主事業のみと考えてございます。さらに自主事業と受託事業の将来のバランスでございますが、私の今の考えでは自主事業の方にウエート、重点を置いたものになるかと存じます。さらに昨今特に委員の皆様から市役所の委託費が極めて多いといった批判について将来的に例えばこのシンクタンクで行えるというようなことになればそういった点での解消にもなると。ですが当面はそういったことはできないと思うのですが、将来的にはそういったことも視野に入れてございます。  次に2番目、総合的研究、そこの(C)のところ、現在の行政の枠組では云々といったところの内容、具体例でございますが、例えばでございますがその研究テーマ例ということで四角くくくくってございましてその中の一番下に広瀬川・名取川・梅田川・七北田川の再生・創造の方策ということが書いてございまして、先生も御承知のとおり民間のグループでも活動がなされておるわけでございますが、これは私個人的に申しますと今すぐにでも市役所が取り組んでもいいような課題ではないかと思うのですが、これは水道、環境、衛生、企画とまたがっておりますのでなかなかすぐには対応できないような問題ではないのかなという気が例としてはいたします。またそういったものについて行政で取り組むべきだという御指摘はそのとおりであると存じますので、市役所内部でもそういった組織体制づくりに取り組んでおるところでございます。  最後に市民活動というのがどのような市民活動かと、官製のものかということでございますが、今私が申し上げましたような例えば梅田川の再生について民間で行っておられるような官製ではないような組織が中心になるのかと存じます。 22: ◯神谷委員  当面はやらないというのだったら何も最初からうたってなくてもいいんじゃなかろうかと私思うということであります。それから次に進みますが、仙台市との関係ですが、この点については大分いろんな議論もあるのですがまとめてお聞きしておきたいと思うのですが。1点は政策研究会議の関係なんですが、この政策研究会議というのが研究機構研究テーマを決めたりあるいはこれに調査委託をしたり、あるいは市民研究員や職員研究員を推薦したり研究テーマを指示するということなどに、この関係ではいろいろ説明になっているのですね。そしてまたこの研究機構に関する連絡調整もいわば管理ということになるのではないかと思うのですが、そういうことをやることになっていると。しかもこの研究会議というのは関係局長によって構成されることになっていますね。そうしますと、いろいろうたってはいるけれども結局はこの研究会議というのが、この研究機構をですね、この都市総合研究機構の特色が市から独立した機関ということを盛んに強調されている割には、仙台市のしかも各局の局長ですから行政の中枢といいますか、結局は実際の運営上はさっき岩崎委員も触れられたような気もするのですが、運営上は市当局の意向によってやっぱり運営されていく、左右されるとそうならざるを得ないんじゃないかと。そうではないといってもそういう機構になっていれば、あるいは運営上そうなっていれば、そういう方向に行かざるを得ないんじゃないかという懸念を持つんですが、そこのところはそういうことにならないようなチェックをするのか、そこのところはどうフォローするかという点についてもう少し突っ込んでお聞きしたいと思うんですが。  2点目なんですが市民研究員、これはここにうたっているのは所管する事業に関係する市民の中から各局等が推薦することになっておるわけですね。これだと市民の参加を得て市民研究を進めてもらうということにはなかなかならないのではないかと。要するにここに送り込まれている、送り込まれるというのは不適当でしょうが、そこに来ていただく市民研究員についてはそれぞれの事業に関係する局が推薦してこの方だったらこの事業についての研究についてふさわしいと言ってそこにいく、そういうことで各局の推薦を受けて研究されるということになると、これはどうなのかという疑問が生じるわけなんです。むしろそうではなくて市民研究員を公募するとか、大胆にそういう点では市民に門戸を開いていくという方途を考えるべきではないかと思うのですが、そこら辺はいかがお考えなのか。  それから3点目なんですが、職員研究員についてもなんですが、職員研究員については研究テーマに関して職務上関係のある者の、経験の豊富な職員、あるいは各局長が認定されるのでしょうけれども意欲があると認定したものから選ばれるということになると。結局これもですね、職員研究員というけれどもその行政の、それぞれの事業の管轄事業に携わっている中から選んだり、経験の豊富なというのは、経験の豊富だというと普通はやっぱり課長さんとかそういう方が経験の豊富な方だということになるわけですから、そういうことになるとどうもそういう点からいっても新鮮な感覚で日常の職務にとらわれずに自由な発想からやっぱり市政の問題等について頭脳を反映させていくということにはなかなかなりかねないんじゃないかと、そういう仕組みになってしまうんじゃないかと、これも懸念を持つんですがそこら辺のところはどうしていくのか、そこのところ3点についてお伺いしたいと思います。 23: ◯企画課長  まず1点目この政策研究会議シンクタンクを縛るのではないかということでございますが、一つ誤解されておられるかなと思いますのが、この会議がシンクタンク研究テーマを決めることはしません。あくまでも提案するのでありますので、例えばシンクタンクが四つやってみようかと、その中で例えば二つは市役所から提言されたものをやってみようかと。例えば市役所から四つ提案されたと、この四つ提案された中から二つやってみようとさらに残りの二つは自分で考えてみようと、そういったような例えば形ですので研究テーマについては提案を受けるだけであくまでも自主的に決めるということでございます。さらにこういったことでの政策研究会議シンクタンクを縛るのではないかということでございますが、先ほど申し上げましたが、旧都市研究会のときにこういった組織がございませんで最終的に市役所と離れていってしまった。例えば市役所から見ればわけのわからないことをやっているということになった嫌いもあったかと存じますのでそういったことから正しく反省を踏まえまして、見た感じはかなり市役所とくっつけておいてそれから次第次第に離れていくと、そういったような形なのかなという感じもいたします。  次に市民研究員のところでございますけれども、局の推薦を受けるということで極めてまずいのではないかというような御意見、公募してはどうかということでございますけれども、公募について当面こういったノウハウをお持ちの、興味をお持ちのどういった方々がおられるかというのは、市役所の各局の原局の各課がノウハウをもっているわけでございますので、最初からシンクタンクが直接というわけにはいかないのかなということでございます。  最後に職員研究員が例えば課長級のような職員がきて新鮮でないのではないのかという御指摘かと存じますが、できればこの職員研究員は例えば週1回ぐらい、月曜日に出かけていって研究をするという形である程度密にシンクタンクでやっていただきたいと思っておりますので、課長級部長級といった方たちが参加するのではなくて、もう少し若い方たちの参加になるのではないかと思います。先生の御意見を参考にさせていただきたいと存じます。 24: ◯神谷委員  どうも今3点のお答えを聞いているとどうも全体としてやっぱり岩崎議員からも御指摘がありましたけれども、やはり何というか、今課長が図らずも最初は市役所にかなりくっつけておいてだんだん離れていくようにするのだと、そういう方向性といいますか、そういうことをおっしゃっていましたけれども、そこがむしろ問題だと思うのです。ですからやはりこの設立の趣意は目的からいうと独立した自由で自主的な研究ができるシンクタンクなんだ、政策機関などどうたっている以上そこをどこで保証していくのかと。そこのところに市との関係等で意を用いることが今必要なんであろうと思うんですね。ところが今の課長の御説明やこの骨子を拝見すると、単に財政的にというだけではなくて、研究方向も含めてやっぱり丸抱えでこれを進めていく、こういうことではなくてこれらの問題についてはこの研究員の問題にしろですね、さっき職員研究員は課長さんがなるのだろうと言っているのではなくて、経験豊富だとか、直接職務上関係あるものという枠をかけてしまうと結局そういうのは一つの基準になるのでしょう。そうするとそういうことでもう一つ意欲のあるというけれど、意欲のあるっていうのは、おれがやると言えば意欲があるというかというとそうでもないということあるんですが。しかしそういう点からいってもこの職員研究員も本当に若い新鮮な頭脳、市役所職員の皆さん新鮮な頭脳をお持ちですけれども、だけれどもその中でも新鮮な頭脳の持ち主がここに参加してくるということに、それを機構的にも保証していくということが、この人の関係では一つ一つ保証されていかなければならないと考えているのです。そういった点ではやはり本当にそこら辺のところの方向、特に行政である市との関係の方向性についてはきちんと必要なこのシンクタンクの運営についての歯どめ、行政の関与、チェックしていくといいますか、そういうものが必要だと思うのですが、そこら辺はどうですか、企画局長どう考えておられますか。課長の答弁でもよろしいのですが、企画局長大分退屈されているようですので。 25: ◯企画局長  数多い御意見をいただきまして、まず市との関係ということでございますが、御指摘のとおり人的な面それから財政的な面それから制度的といいますか内部研究連絡会議、こういうことからすればこれは市と密接な関係になっているわけでございますけれども、基本的には調査研究活動については市とは全く自由な立場でと、市の方では一切拘束をしないという考え方を持っておりますのでひとつ御理解をいただきたいと思います。  それから市民研究員、それから職員研究員の件でございますけれども、これは私どもだれもが自由にということにはならないのではないか、といいますのはテーマによりましては調査研究、実践的な活動も含めてやっていただくわけでありますからそれらにつきましてやはり何らかの形でかかわってきているとか、興味があるとか、そういったことでの経験というようなことを申し上げておるところでございまして、特段その何ていいますか市として特別の形で選考するというようなことではございませんので、その辺については御理解を賜りたいと思います。 26: ◯神谷委員  今私承ったんですが、やはり私はそうであれば例えば市としてはこういうこと拘束するのではないと盛んに強調されておるわけですがね。そうだとすれば市との関係といいますか、機構的な面でもそういうものだということをもう少しきちんと今後もさらに練り上げていかれるんでしょうからその中ではそういうものについてもきちんと市民にもわかるような形で明確にしていくということが必要ではなかろうかというふうにも思うんですが、その点はいかがかということと。  それから市民参加職員参加の問題でもこれは私言っているのは、それはその必要なそれぞれの研究分野について一定の専門的知識なり経験ということは当然問題になるでしょう。なるんであるとすればそこのところは、そういうものについて判断を単に行政の側だけでしてしまうのでなくてこれはやっぱり形はどういうふうになるかわかりませんけれども、客観的にも妥当性のあるようなやり方でこれをやっていくということが必要なんじゃなかろうかと思うわけなんですね。それとの関連で市民ネットワーク職員ネットワークの形成というものを考えているようですが、こういう形成というのはそれとの関連ではどういう手法で行っていこうとされているのか、その場合にネットワークの自主性というのがどのように保証されていくのか、これもあわせてお伺いしておきたいと思うのですが。 27: ◯企画課長  まず独立性といった点をもう少し明確にということでございますけれど、今先生おっしゃられた趣旨は有識者懇談会の中でも頻繁に指摘されておることでございまして、こういった骨子を今後練り上げていく、あるいはさらにシンクタンク設立していく段階においてもう少し明確に表現するですとか、ということで工夫を考えております。  次に市民研究員、職員研究員を例えば客観的な形で採用するといったことも含めてまして、先ほど申し上げました繰り返しなんでございますが当面はあるテーマについてどういった方がノウハウを持っているか、あるいは市民でどういった方が活動されているかという点についてはシンクタンクが直接というのは事実上難しいのかなという感じがいたしますが、将来的には先生がおしゃるようなことも取り組んでいかなければならないと存じますし、先ほど局長申し上げましたように何か恣意的な形で職員市民研究員として活用すると、採用するというようなことは全く考えてございません。さらに市民ネットワーク、職員ネットワークといったものの形成の中での、どうなのかということでございますけれども、繰り返しでございますけれどもそういった恣意的な採用ですとか、ネットワークの構成といったものは考えておりません。なお市民ネットワーク、職員ネットワークにつきましてはその資料にも書いてございますが、当面そういった研究をされている市民グループ、あるいはノウハウをお持ちの職員の方々を人材バンク的な形で登録させていただいて、例えばこういった人いないだろうかということで御紹介してくれということであればそれを紹介させていただくと、そういったことから始めていかなければいけないのかなということでございます。 28: ◯神谷委員  あとは組織の問題について若干お伺いしておきたいのですが。これ拝見しますと会長も理事長も研究機構を代表するということになっているわけでありますね。これはやはり機能の上からいえば重複じゃなかろうかというふうに思うのです。もちろん会長があって理事長があるとそういう法人があるというのは承知しての上ですが、やはり簡素化という点からいっても会長というのはいらないじゃないかというふうに思いますし、それから事務執行者についても常務理事と事務局長が置かれるようになっておりますが、これも同様にどちらも事務執行者だという規定になっている、これもやっぱり一つに絞ってしまっていいんじゃないかと。いずれにせよですね、そういう組織機構を拝見しますともっと簡素にすべきではないかというふうに思いますし、意地の悪い見方をすれば、これは全く意地の悪い見方でありますが、やはりポストふやしなのかなと取れる点もあるのですね。ですからせっかくこれからそういう点でのシンクタンクをつくっていくんであれば当初から簡素な機構として、むしろ研究のとこに重点を置いた人的構成といいますか、組織といいますか、そういう方向を考えていくべきではないかと思うのですが、その点はいかがかという点が一つです。  それから、もう1点はこの研究機構の運営費ですね、これはどういうことになるのか教えていただきたいのですが、大体今の想定でどれくらいかかってそれはどこから出てくるのかということと。さっき研究員については非常勤ということでありましたが、常勤の研究員も置かれるように、プロパーの、そういうふうに受けとめましたが、そういう常勤の伺っておきたいと思うわけです。 29: ◯企画局長  1点目の組織に関するお尋ねでございますが、確かに簡略化すべきと思われますが、実態を申し上げますと、実はこの設立以降の運営とも関係するわけでございますが、当面任意団体というような立ち上げでございまして、ここの常務理事以下を私ども企画局職員が兼務をするという想定もございまして、御指摘のようなポストをふやすというような考え方ではございません。 30: ◯企画課長  2点目の運営費といった点でございますけれども、先ほど人的なまだ詳細な詰めを行っていないということから詳細な数字については御容赦させていただきたいと存じますが、どこから出てくるかということにつきましては、当面は仙台市からの補助金ということになるのかなと存じます。また、将来的に財団法人化については検討していくわけですが、そのときにもまずは仙台市100%出資ではないかと考えてございます。また今の点については今後詰めていく点でございます。 31: ◯神谷委員  今そういう点、わかりましたけれど。さっき局長がおっしゃった感想……、わかりました。その常務以下は企画局の皆さんがなっていくんだということはわかりましたけれども、しかしそれにしても組織の発足に当たっては相当やっぱり簡素化の方向というのがある意味では、特に管理面では考えられてしかるべきではないかと思うのでその点は検討の御用意があるのかどうか伺っておきたいと思います。  もう一つは最後なんですが、この法人化の問題ですがこの骨子を拝見しますと平成7年1月から任意団体組織設立に着手されて4月以降新しい組織体制の確立といっているのですが、これは法人化ということを意味するものではないわけですか、それともやはり法人化に着手していこうと考えられておられるのかですね、ここのとこはどうもちょっと明確でないのでお聞きしておきたいと思います。 32: ◯企画課長  第1点目の組織の簡素化については先生おしゃいましたとおり詰めの中で検討させていただきたいと存じます。2点目のスケジュールでございますが、平成7年のこの4月からと書いてございますが、4月以降ということでございまして、いわゆる任意団体として設立するのが7年の1月から3月まででございまして、4月に突然、例えば財団法人として設立するということは考えておりませんで、例えば少なくとも1年以上はかかるのではないかと考えております。 33: ◯大泉鉄之助委員  先ほど来企画課長さんの御答弁を聞いておりまして、大変御苦労様にございます。それよりも何よりも企画局に転属になりましたら、この事業、仕事が待っておりまして、さぞやここまで言うなれば初めに結論ありきみたいな仕事だったと思いますので、ここまでやってくるのに大変な御苦労だったというふうに思います。私はきょうはこのことについてお尋ねをするつもりではなかったたのですが、先ほど来ずっとやり取りを聞いておりましてやはり一言申しげておかなければならないなと思いまして、立たせていただきました。それはずうっと聞いておりまして、これはこういうことなのかなと、それはどういうことなのかというと、仙台市は従来行政運営は巧みにやってきたけれども都市経営というものについての戦略というものに恨みがあったと。そういう中で企画そのものが独立したり総務局の中に吸収されてみたり、また出っ張ってきたりとういう歴史を踏まえてきておったわけでございます。私は今先ほど来言われてきたようなこと、本来ならば市の企画で当然やってしかるべきではないかと、こんなふうに思います。それを外につくろうとするから、何か企画力の欠如しているところを他に転嫁して隠れみのに使っていると、隠れみのにしようとしているんじゃなかろうかなどということを言われたり、問われたりするという、こういうことじゃないかと思って大変私は残念に思っております。私は企画局そのものがもっともっとこの企画をやって行政運営だけではなくて都市経営の戦略までも打ち出せるような、そういう他の政令先進都市のような力を備えていただきたいものだと思っております。先般私どもの会派は各区役所をずうっと回っていろいろと御意見を聞いて歩きましたときに、区役所にもっともっと企画的な機能を、考える場所を持たせてもらいたいものだと。考えることはないと、考えるのはこっちで考えるから、そっちは仕事だけしていろとこういうことに見える、もっとも我々も頭を使う仕事、企画的なことも区役所の機能の中でやりたいのだという声を聞いてまいりました。そういう声が一方にある中で企画が企画の本来の仕事というものを何か外に追い出してやるようなことに、私は先ほど来のこのやり取りの中で見えてならないのであります。私は調査研究の委託という問題については長らく取り上げてまいりました。卑近な例を見ましても大体市長部局で7億から10億になんなんとする予算の執行をして委託調査をやっております。委託して調査研究をやっております。これが市長部局以外を入れますと恐らく十数億になると思います。そして私のここ10年ぐらいのずうっと拾ってきているデータですけれども、その中で何らかの形で調査研究が遂行されておるだろうと思われるのは約9割方であります。そしてちゃんと返事が返ってきているなと思うのは7割ぐらいであります。そして印刷物やなんかになって出てきているのは大体半分であります。さらにその調査研究したことが行政の中で施策の展開の中で、あ、仕事しているな、仕事になったなと思うのは30%ぐらいと私は見ております。この中には都市経営の戦略にかかる大変重要なものなども入っております。これを民間の団体にこれを委託してやらせて向こうにひな型あって、そしてそのコピーだけをもらって仙台市独自のようなつもりでやっている、その原本はその民間の野村総研とかああいったいろんなそういうコンサルがたくさんあるわけでございますから、ああいったとこで持っている、仙台市は彫刻のある街づくりをするときに鋳型が残っていれば同じものが世界中に設置されてしまう。だから鋳型まで買うといって彫刻のある街づくりでは鋳型まで買い取ることをやっております。同じものがたくさん出ないように、一方で本当に都市の経営、行政の根幹にかかわるようなことを委託に出してその調査研究したものの原本が向こうにあってコピーがされたものがこっちに来ている。これじゃ都市戦略なんていうものは展開できないというふうに長年思ってまいりました。でありますから私は今回こういった機構をつくっていくという中で従来のあの都市科学研究会じゃなく、ああいう何をやっているのかわからないというようなものがあって、そしてかつ何か資料を蓄えている場所にしか我々には見えなかった。そういった反省に立ってもっと踏み込んだ形でのものをつくろうというもんですから、私は将来、さっきちょっとは課長も触れてはおりましたけれども、この調査研究の委託までもやって都市経営の戦略にかかるとこまでもお願いできるというところに育てていくという決意があるならば、先ほど来のやり取りであるならば、私はこの程度のことは企画の中できちっとやってもらいたいものだと思います。そういう中で先ほど来岩崎先生もおっしゃっておりましたけれども、市民行政接点を外部につくることが必要という、どんなものをつくろうとしているのかはわかります。説明を聞いていましたから、何となくこんなものをつくろうとしているんだなというのがわかります。でも何で接点の場を外部につくることが必要というふうにここで打ち出さなければならないような、文言にしておかなくちゃならないようなことがあるのか、先ほどのやり取りではぜんぜん理解できません。私はこういったことを申し上げてここまで進んできたことについてなかなか私が求めたいと思っている御答弁を引き出すことは難しいと思いますけれども、私は少なくとも金のかかることでありますから本来企画の中でやらなくちゃいけないことを外につくってまでやるならば、この程度じゃないものをぜひぎちっとやってもらう、やらせることができるものに育てる必要があろうと思いますし、そしてほとんどの職員企画局から行ってやるならば、わざわざ外につくってやることはないんで、何も本宅で勉強すればいいわけでわざわざ蔵王のすそ野に別荘つくって別荘へ行ってわざわざ勉強、それは何ぼか涼しいかもしれませんけれども。というふうに見えてならないですね。そういう中で組織のことやなんかにも触れておられましたけれども、今仙台市政にとって必要なことは市政の公平性とか透明性というのが昨年来そのとりわけて求められてきました。このことは随分この一年やってこられたと思います。今まだ残っているのは仙台市政の長期ビジョンがどの辺にあるのか、どうもそれが見えてこない。それからもうひとつはこれだけ世の中が、挙げてリストラをかけて改革をやっているときにどういう方向仙台市が行政改革をやろうとしているのかというのが見えてこない。この二つが見えてこないということが一番問題なんです。一生懸命入札制度なども変えて、きょうの新聞見たら本当に談合のないいい入札ができたというふうなコメントが載っておりました。私は、ああよかったなと思いました。その他でもいろんな意味で公平性とか透明度とかいうものが高くなってきたと思います。いろいろ引きずっている問題がたくさんありますからね、その引きずられている問題ゆえにどうも見えにくいものがあるかもしれません。お寺とか山のついた名前のいろんな引きずっているものがありますから、それは御苦労されていることはわかりますけれどもですね。しかしながら大分それは努力されたというふうに私は評価しております。しかし今残っているのは長期ビジョンという問題とそれからこのリストラです、行政改革です。そういうときに新しい任意の団体をつくってさらにこれもどなたかが言っておられましたけれども、言葉は悪いけれども市の職員のですね、高級役人がぬくぬくと安楽の地として第2の人生を求める場所をまたつくったという形には市民に見えないようにひとつしていただきたいと思います。これは、ここまで進んでまいりましたということを御報告いたしますということでの局長の最初のお話でありましたから、私はやり取りを論議をするつもりで立っておりません。しかしながら私は今仙台市が置かれている現状というものを考えますときに、市民の目がどういうふうに見ているかというものを念頭において考えるときに、私は議会に出ております選良のひとりとして私はシンクタンクづくりの中で今申し上げてきたようなことはぜひ申し上げて、そしてこれは長年私が申し上げてきたつもりですし、この前の3月の第1回定例会の中でも少しく論議をさせていただいたつもりでありますから、ここのところについては私は思い入れがあります。でありますから、私はこのことを申し上げてその適切な答弁が返ってくるとは思えませんので答弁を改めていただけるのならぜひいただきたいもんだと思いますけれども。しかしながらややもすると内なる努力すべきところを努力しないで、企画というのは本来これをやるところなんです。この機構をつくることが仕事ではなくて、この機構にやらせようとしていることをやるところ、やる場所なんですね。それを外につくって市の都市経営の戦略にかかわりますその戦略づくりの欠如している部分を外に委託して市民行政が一体となってやりますよと、そして市民の声を直接聞きますよという何か手法だけそういったものをつくろうとしているように見える点が多々ありますので、どうかひとつそういったことにうがって見られないようなきちっとしたものをつくってもらいたい。そしてやるならば、さっき言ったように答えも返ってこないようなものに10億も十数億も出しているような委託というこのことについて、恐らくその予算をお願いするときは査定をして、これやった方がいい、やんない方がいいと落とすと思うのです。ところが市役所機構の中でその結果、ここには有能な監査委員の方もおられますけれども、監査の方でもきちっとそれは見ていると思いますけれども、私は行政の中でお互いにきちっとチェックし合ってですね、そのことが本当に答えが返ってきているのか、返ってきた答えが行政の中で生かされて市政の施策の展開に生きているのかというところまでを追跡してお互いに行政の中で、これは予算を決めたところでも見ていません。これは監査事務局で監査委員先生方が一生懸命見ているという部分がありますけれども、本来行政の中でそれをチェックしあわなくちゃならない部分などはまさに欠如しております。ですからその中に大変重要なことなんかがあるわけですから、冒頭申し上げましたようにやるならばここまでやれるような機構にやるというならば、これは価値あるもんだというふうに思いますけれども、しかしながら先ほど来本当に御努力の上に御努力を重ねた形で課長さんが御答弁されているようなぐらいでしたら、なぜその程度のこと、企画やってくれないのだと、私は議会人の一人として申し上げたいと思います。そしてそれと同時に立ち上がっていく、もうスケジュールも大分煮詰まっているようでございますから、恐らくこれ進んでいくんだと思います。でありますからやめなさい、企画で取り戻して企画でやりなさいとは言いません。ですからせっかくつくるんですからそれなりのものにしていただきたい。しかしながらせっかくそれまでのものにするその機構ができ上がってみたら、ほかの外郭団体みたいにOBの方々が定年を迎えた後にいってぬくぬくとして理事長だの、会長だの、専務理事だとか、常務理事だとかいって座ってるという機構にならないようにひとつ人事当局においてもきちっと志しをもって取り組んでいただきたいというふうに思います。私は御説明を受けましたことについて私の所感を申し上げました。もしこの中でこのことだけ反論しておきたい御答弁しておきたいというものがあれば御答弁お願いしたいと思います。 34: ◯企画局長  一つはこの研究の最終の目標でございますが、私どもといたしましては、受託も受けられるような機構にはしたいと考えております。私ども考えておりますのは任意団体から始めまして段階的に立ち上げていくという方向でございまして、受託を受けて調査をできるようになるまでには頭脳の集積でございますとか、いろんな問題があろうかと思いますが着実な研究成果、これらの実績も踏まえながら努力をさせていただきたいというふうに思います。  それから組織の中での第2の職場ということでございますが、御指摘を踏まえましてそのようなことがないように努めたいと思っております。 35: ◯後藤昌男委員  質疑の中でおおよそわかりました、ただ各委員から指摘されているように、私はつくることについてはやぶさかではございませんし、なおかつ大泉委員が言うように、きちっとしたものをつくっていただきたい。ただその前段で各委員から出されているようにきょうまで行政改革なり財政改革なりたくさんのことをやってまいりました。ただ各議会の中で委員の中からそれぞれの論議されているように、それぞれつくられた団体がまさに本来の作業あるいは本来の行政、こういうものをつくられているのかということになれば市民の側の目から見ればかえって不便になった、あるいはどこに行ったらいいかわからない、こういう形が何回か返ってきていると思うんです。あるいはまた同じ団体の中で重複されている団体があるわけです。こういうものについての総括のない中でこういう機構をつくることが適切妥当なのだろうかと思います。それから出されているように委託事業がたくさんあります。そのコンサルタント屋が。こういうコンサルタントのあり方、姿についても各議会の中で何回か論議をされております。この旨についても依然として総括はないのではないかというふうに思います。一方現場は岩崎委員が言うように大変な苦労しているわけです。それは人的資源も不足してますし、あるいは時間がないということからそれは委託に回さざるを得ないのだということで行政は続けていくと。こういう中では現場から見れば精一杯働いていると、そしてあれもしたいこれもしたいと。行政のあり方からすればあれもしろこれもしろという形で定まってくる、そういう汗水流している現場と一つは夢を追う機構が出てくるわけですから、そういう点では働いている層の側から言えばかなりのギャップが出てくるんじゃないかと、委員の方々が学者先生だけの論議ではなくて私は庁内的に論争しないとせっかくできたものがなんだあそこは遊んでいるんじゃないか、夢ばかり追っているんじゃないかというものだって出てくるんだろうということからいえばやはり庁内的にこの研究機構をつくるに当たって単に幹部だけではなくて、末端組織まで論争してそして都市の戦略戦術をここで決めていくと。将来はこういう形になって現場に返ってくると、それを行政が生かしていくという一体感をつくらないとなかなか理解できないものが生まれてくるだろうと、私はそういう点ですばらしい機構ですから単に何名などという人的ではなくてですね、少なくとも仙台市が持っている全部のデータをきちっとやっぱり押さえ込むと、押さえ込んでそれを活用する第2の段階という、やっぱりスケジュールも明確につくってことしは半年目でこれを、そして2年目、3年目というスケジュールをつくって打ち出して市民全体あるいは職員全体の中で理解をしないと大変なことになるのではないのだろうかというふうに考えます。これも私は御答弁をいりませんから、やっぱり全体の総括をして全体の総括の中でこのたくさんの委員の方々がですね、論議をしたのかどうかは、もらっていろいろ読んでみたのですけれども、その点がいろいろ書かれている中には余りございませんので、そして組織事業の全面的な再構築などということになると、再構築するんだから今までのやつについてどうあったのかということがあれば、私は冊子にまとめていただきたいもんだと、そこから出発しないと議会の中でも論議をする場合に組織事業の全面的な再構築を図りますといいますと、頭のいいのだけ残って頭の悪いのは全部消えてなくなるのかなという錯覚も起こしますし、やっぱりそういう点では今までの論議の経過が発表できるんであれば、私はそういうものも出していただいて論議の対象にさせていただきたいと思います。 36: ◯菅原敏秋委員  私からは一つだけですね。こういったものをつくる場合には例えば他都市の中で企画局というのはイベントだけをやっていると、それから別な都市では財政と企画が一緒になっていると、いろいろ都市としての形を明確にしてますよね。ですから仙台市の場合に横断的なこういう形でのその分野で、行政でやれない形、こういうシンクタンクを設けるという場合においては企画局はどういうふうな分野をするのとか、こういう一つの役割のあり方を明確にしていかないといろんな方から、まじってきていろんな指摘をなされることになると思うんです。ですから、こういうものをつくっていく場合には一つ機構の中でのスタンスをやっぱり明確にする哲学をはっきり打ち出さないとだめだと思うのでそういうことを考えてやっていただきたい。それだけです。 37: ◯委員長  その他ありませんか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 38: ◯委員長  各委員質問の中でかなり市の執行部に対して仙台市の今後の市政にあってどうあるべきかということで、答弁もできないだろうというようなことも言われて質問されておりますが、その辺を十分に踏まえて今後対応していただきたいと思います。  以上で報告事項を終了いたしました。  この際当局から報告を受けた事項以外で発言等があればお願いします。 39: ◯神谷委員  時節柄なるべく急いでしたいと思います。二つあるんですが。先ほど大泉委員指摘されて引きずっている問題の一つなんですが、大年寺問題であります。これは公有財産価格審議会における大年寺山公園用地の適正価格の基準となる価格審査、これが行われてきたわけですがその後の経過はどうなっているのか、簡単に御説明いただきたいと思いますが。 40: ◯財政局長  7月の常任委員会以降におきましては、8月3日に審議会を開催いたしましておおむね論点とそれから大まかな方向についての論議が交わされております。現在最終答申に向けて論点の詳細な詰めと中身の検証が行われておる段階でございます。 41: ◯神谷委員  わかりました。審議会の最終結論といいますか。これはもちろん審議会自身が決めることでありましょうけれども今の状況から見て大体時期的にはどこら辺で出てくる見通しというふうに受けとめてよろしいのか伺っておきたいと思います。 42: ◯財政局長  審議会としては8月末を目途にということで作業を進めております。なんですが、ちょっといろいろ予期しない事態も起こりまして、例えばプライバシーにかかわるかもしれませんが、審議会の会長のお父さんが危篤状態になってしまいましたり、今山形へ行っておられるとか、いろいろな事情がございましてその辺がどうなるかというのがちょっと私どもはっきりした見通しは立っておりません。 43: ◯神谷委員  わかりました。危篤とあればこれは何ともね……。一刻も早い回復をお祈りする以外ないと思いますが。  それから、もう一点なんですが、これは地方行革に伴う問題で、自治省で現在行政リストラ計画の総合指針、この策定を進めているというふうに伝え聞いているわけでございますが、これはどういう状況になっているか、もし把握されているとすればその概略をお伝えいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 44: ◯総務局長  自治省が現在地方分権にふさわしい行政システムをどう確立するかということを目的といたしまして、地方行政リストラについて検討中と承知しておりますけれども、具体的にどのような内容で出されるのかについてはまだ把握してございません。 45: ◯神谷委員  具体的に把握されていないということであればそれ以上質問も重ねるわけにいかないのですが。こういった問題についてはもちろん自治省から公式に出されるということがあるんでしょうけれども、事前にできるだけ察知すると、こういう御努力が必要だというふうに思うわけでございますが、そこら辺の努力等はされておられるんでしょうか。 46: ◯総務局長  今先生の御質問のように、どういう内容か早い時期に情報を得たいと思っておりますけれども、それとは一応別にいたしましてこれまで本市では昭和60年の行政改革を実施してきたわけでございますけれども、しかし今日の本市を取り巻く厳しい行財政とか、民間においてはリストラを一生懸命推し進めているという状況とか、今後仙台市が新たな行政需要にどういうふうに具体的な対応をしていくかということを考えますと、従来のような行政改革進め方では不十分というような認識を持っておりまして、先ほど大泉先生からも厳しい御指摘もございましたが、やはり抜本的な行政改革をこれからは推進していかなければならないだろうと、そういうふうに考えておるところでございます。それで具体的には国で検討されております地方行革の推進の中身、そういう動きもこれから参考にして具体的な取り組みに入っていかなきゃならないと思っておりますけれども、実は7月の25日に本市の行政改革の推進本部会議を招集いたしまして、その中では今申し上げましたように、これからは本格的にといいますか、真剣に行政改革に取り組んでいこうという、三役、各局長以下共通認識を持ちまして、これからその具体の中身について各局で事務事業の総ざらいといいますか、見直しに取り組む予定になってございます。 47: ◯神谷委員  事務事業の全面的な、抜本的な見直しということでありますが、従来この事務事業の見直しというのは、どうもすっかり結論が出た段階で議会に対しても、こうしますよというのが出てくるというのが大体の傾向なんですよね。私はそうでなくてやっぱりせっかく議会があるのですからというとちょっと変な言い方ですが、やはり事務事業の見直しの方向についてもやっぱり適時その情報も含めてやはり議会にも提起して議会の意見も聞く、論議もしていくと、そういう行政方向というのが必要だと思うんですが、そこら辺を、今後の事務事業の見直し等についてはそういうスタンスで進めていくというお考えが総務局長におありか、この辺だけ伺っておきたいと思うのですが。 48: ◯総務局長  これから具体のいろんな考え方が各局の方から出てきて、それをまとめて一つの骨格をつくっていきたいと思っておりますが、そういう過程において先生方の御意見もちょうだいしていきたいと思っております。 49: ◯委員長  これをもって協議会を閉会いたします。長い間休憩も取らずにありがとうございました。...