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  1. 仙台市議会 1994-08-19
    都市整備建設委員会 本文 1994-08-19


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                ※会議の概要 2: ◯副委員長  若生作造委員長が本日欠席いたしておりますので、委員会条例第10条の規定によりまして、私がかわって委員長の職務を行います。  ただいまから、都市整備建設委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について、当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いを申し上げます。           《閉会中継続審査事項について》 3: ◯副委員長  それでは、これより審査に入ります。  「緑地行政について」であります。  本件について、当局から報告願います。 4: ◯建設局長  緑地行政につきまして、資料1に基づいて高橋次長の方から御報告申し上げますので、よろしくお願いいたします。         〔資料緑地行政について」に基づき説明〕 5: ◯高橋建設局次長  前回委員会で、緑の概況につきまして御説明を申し上げたわけでございますが、その中で、緑の現況、それから施策の体系、緑の基本計画と、3項目に分けて御説明を申し上げました。  引き続きまして、きょうは保存緑地都市公園について、御説明をさせていただきたいと思います。  保存緑地でございますが、この指定は緑の保全を積極的に育成するために、昭和48年に杜の都の環境をつくる条例を制定いたしまして、昭和50年から46カ所、651.5ヘクタールを保存緑地として現在指定をしております。  この制度内容でございますけれども、まず開発指導要綱によりまして、この指定された地域については原則として開発を認めないということにしてあります。また、助成内容ということでございますが、これは民間所有者から緑地保全に協力をいただくために助成をしている内容でございますが、緑地維持管理費として、その面積1平米当たり10円の指定交付金、また保全協定を締結した場合には、それにさらに1平米当たり30円の協力援助金を交付しております。また税の面でも、固定資産税都市計画税特別土地保有税課税免除がなされているのが現状でございます。  また、この保存緑地仙台市のものになった場合には、損害補償保険をかけておりまして、例えば強風で樹木が倒木したような場合には、その損害賠償を市が行っているわけでございます。  また、この保存緑地指定をしましてから大変長い間にわたりますので、買い取りの要請が非常に参っております。それに対応するべく昭和60年に緑地保全基金を創設いたしまして、現在は増額をされまして114億円の基金がございます。その運用益によりまして買い取りの要望が出された場合に、それに応じているのが現状でございます。  今後の課題でございますが、現在の運用益や、また事業等によりまして約78ヘクタールの取得を行ってまいりましたが、その保存緑地所有形態民有地が全体の4割を占めているわけでございます。したがいまして、これらを買い取っていくには相当の金が必要となってまいりので、基金積立額をさらに増額をさせていったり、またいろんな手法を用いた事業化によって早くこれを担保していく必要があるだろうというふうに考えております。  管理上の問題でございますけれども、所有者の負担を軽減する管理助成を、やはりもっともっと充実していく必要があるのではなかろうかということでございます。
     2ページをごらんいただきたいと思います。  今申し上げましたように、所有別形態の内訳です。国有地は非常に少なくて全の9%で、市有地が33.2%ということでございます。民有地が合わせまして42.9%というふうになっております。  保存緑地取得資金別でございますが、緑地保全基金、今も申し上げましたように非常に少なくて9.78ヘクタール、それで取得をしております。その他、土地開発公社資金都市開発資金、それからやはり一般会計公園事業として整備をするために取得をしたもの、その他各種の事業を用いてやったもの等が41.9ヘクタールということで、全体を合わせまして77.94ヘクタールということになっております。  3ページをごらんいただきたいと思います。  今度は都市公園経過についてでございますけれども、仙台市の都市公園は、明治8年に今の西公園の一部を桜ケ岡公園として市民に開放したのが始まりでございまして、その後順次整備を行ってまいりましたのですが、都市計画的に配置をするようになりましたのは、戦災復興土地区画整理事業によって公園計画決定等を経て行うようになったわけでございます。下表に平成元年から6年までの整備状況、また1人当たり面積を出しております。現在1人当たり公園面積としまして7.44になっております。  それから、それじゃ今後どう整備をしていくのかということでございますが、それが(2)の都市公園整備目標でございます。仙台総合計画2000並びに緑の基本計画平成12年に市民1人当たり10平米以上とすることを目的として現在整備を行っているところでございます。  次の4ページをごらんいただきたいと思います。  今後の主な都市公園整備の場所でございますが、まず大きいのは青葉森緑地、それから海岸公園、その他与兵衛沼、大堤、天沼公園というような形で平成12年度までに、整備をした上で供用開始をしようとしている主なものがここの表に載っているものでございます。  最後のページでございますが、前回阿達委員から御質問を受けましたので、教育局の方に問い合わせましたところ、学校植林現状についてこの表をいただいております。全体で41.92ヘクタール。これはすべて分収林でございまして、底地を持っているところはございません。以上でございます。 6: ◯副委員長  ただいまの報告を含めまして、本件について質問等はございませんか。 7: ◯鈴木繁雄委員  行政について関連をして質問をさせていただきます。  まず、ちょっと私もわからなかったんですけれども、えっと思ったんですけれども、台原森林公園保存緑地になっておらないんですね。保存緑地なのかなと思っていたんですけれども、これは保存緑地指定されておらないのは、特殊公園ということで何か特殊な事情でもあるのでしょうか。  また、一般市民からすれば大変優良な緑地ですので、保存緑地になっているんだろうなと勝手に私なんか思い込んでいたんですけれども、今後はどういうふうな……、保存緑地にされるのか、いや保存緑地にしなくてもここはこういうことだからいいんですとかいうのであれば、お話を聞かせてください。 8: ◯建設局長  台原森林公園は、都市計画公園として全域都市計画決定をしてございます。したがいまして、条例で改めて規制することなく現状の緑が保たれるということでございますので、もうこの保存緑地指定する時点では都市計画決定がなされていたということでございますので、保存緑地指定をしていなかったという状況でございます。 9: ◯鈴木繁雄委員  わかりました。  それから、ことしは本当に暑くて渇水対策で、ほかでは水もなくて植木に水をやるなんていうのはとんでもないと言われるかもしれないですけれども、街路樹とかいろんなそういうところ、あと植え込みとか、そういうのもやっぱり人間と同じく水がないとぐあいが悪くなるところもあるし、かといって水が少ないときに植木に水をやっていたら、すぐ市民からの通報で、飲み水は大丈夫なのかと批判されるおそれもなきにしもあらずですけれども、そんなことは現状はどういうふうになっているか。  また、もしそういうことであれば、植木に水をやるんであれば、こういう時期ですから前もって、植木が枯れそうだ、死にそうだと、だから水をやらなくてはならないんだというような、事前に宣伝でもしておかないと変な誤解をされても困るからと、ちょっと心配したりするんですけれども、街路樹とか植え込みとかさまざま、そんなところの現状をもしつかんでおられる、また対策等をとられるようなことがありましたらちょっとお話を聞かせてください。 10: ◯緑政課長  お答えいたします。  今街路樹等の干ばつによる被害の状況対応ということのお尋ねでございますが、全市的にやはり幹線道路の歩道、あるいは分離帯にある低木、主にサツキツツジとかドウダンツツジですね、そういう低木類が葉が変色をしておるのが見受けられる状況にございます。  そういう中で、対応としましては、やはり仙台のメイン的な青葉通西公園、定禅寺、表小路とか、現在毎日ではございませんけれども、状況を見ながらタンク車でそれぞれの区の建設課の方でかん水しているというような状況もございます。また、公園の場合は、台原森林公園とか勾当台公園でございますが、そういう対応をいたしております。  主に、近年植えられた、5年度とか4年度の、やはりまだ活着の未完成な部分そのものを中心にやっているわけでございますが、各区においてその状況を見ながら、数字的にこれだけというようにはなっておりませんが、各区独自のかん水対策を実施しておるという状況にございます。以上の状況でございます。 11: ◯鈴木繁雄委員  次、保存樹木、これは私、報告を受けていたかちょっと失念をしておるんですけれども、前に合併をしたとき、保存樹木制度というのは合併した1市2町で仙台市だけだったわけですけれども、そこにおける保存樹木を次々指定すべきじゃないかと。特に自然が豊かで、屋敷の樹木とか古いのがあるからということで、議会で1回お話したことがありましたけれども、答弁は早速だったんですけれども、ちょっと私もまだ伺っていない。  もう一つは、合併した地域、旧泉市とか旧宮城町とか、旧秋保町、そちらの方の保存緑地指定というのはあったんでしょうか。これを見るとないようですけれども。 12: ◯緑政課長  前段の保存樹木関係でございますが、指定につきましては、ちょっと日時は忘れましたんですが、たしか2月下旬だと思いますが、4次指定としまして、今おっしゃられた新しい市域を含めまして48本、指定しております。トータルで現在173件の178本ということになっております。  後段の保存緑地の件でございますが、これについては、現在も民有地がまだ相当数あるというようなこともございまして、その辺の兼ね合いから新市域まではちょっと、今難しい状況にございます。今後も──────りたいと思います。 13: ◯鈴木繁雄委員  次に、青葉森緑地、これについてちょっとお伺いをさせていただきます。  常任委員会では、この間6月に概要説明があったわけですけれども、詳細についての御説明までは至らなかったところもあったかと思いますけれども、私もお尋ねしなかった件もございましたので、少々お伺いをさせていただきたいと思います。  この間、7月27日の河北新報にでかでかと載りまして、こういうことが問題にされているのかということで改めて深く関心を持たせていただいたんですけれども、ここで私ども、この間の報告でも報告はなかったと思うんですけれども、広瀬川清流保全審議会と、あともう一つ、これに書いてあったのは杜の都の環境をつくる条例、そちらの方の審議会ですか、この審議会でもいろいろ問題になって条件づけがされたように報道されておりますけれども、この審議経過でどういう点が問題にされたのか、また御注意をされたのか、簡単で結構ですから御説明をいただきたいと思います。 14: ◯公園課長  お答えいたします。  今の杜の都の審議会、それから広瀬川審議会でございますが、両審議会の方では道路建設については、自然に対する影響もかなりあるだろうと。ただ、影響の非常に少ないような工法と、それから路線決定をしなさいと。そして里山管理という管理用道路としても必要な面があるのがわかるので、注意して施工するようにと。  それから、植物関係でございますけれども、新しい植物を植えたり、花園をつくるという計画でございましたですけれども、その際には外来種とか、それからあの辺にない特殊なものを植えて生態系を壊すようなことのないようにというような御指摘がございました。以上でございます。 15: ◯鈴木繁雄委員  建屋というか、いわゆる管理棟とかのことだと思うんですけれども、その管理棟とかはどういうのをおつくりになるのか、この間は御説明がなかったんじゃないかと思うんですけれども、これは風聞するところですけれども、かなり大きな建物を建てる計画があったと。まぼろしの計画と言ったらいいのかどうか。だけれども、それはやめたというふうにも聞いておるし、問題にもならなかったというふうにも聞いておるんですけれども、本当のことはわかりませんけれども、現実にそれはまず一切今はないというような話も聞くんですけれども、どういうような建物をここに建てようとされているのか。今計画があるのであればお尋ねをしたいんです。  随分これは昔からいろいろ計画をされておったようですし、この全体計画、やはり議会に対してもう少し詳しく御説明をしていただきたいなというふうにも思うわけです。きょうでなくても結構ですけれども、なるべく早くにというか、私たちが聞けばいいんでしょうけれども、そういういろんな大きな建物を建てる計画というのも我々にはわからなかったわけですね。議会には示されておらなかったわけですから。別な方からすうっと聞こえてくるわけですから、これもまたおかしいと……、聞けば教えたんだろうけれども、聞かれればそう言いましたというのが昔あったから、そういうことなんでしょうけれども、まずどういう建物計画されているのかお尋ねをいたします。 16: ◯公園課長  現在計画されておりますものは、管理センター、それからインフォメーションセンターといいますか、この公園の全体の管理の基地となるべき施設、それからイベント関係の主催をするためのベースキャンプになるようなそういう施設ということで、面積的には大体600平方メートル、平屋建て木造という程度のものを今考えております。  今、おっしゃいました大きなものというのは、当初自治省地域づくり推進事業の申請を行う等の事務関係で、一番最初にかなり大きなものを計画されたことは事実でございますが、これはあくまでまだ仮のものでございました。 17: ◯鈴木繁雄委員  600平米の木造と。どういうのを建てようかという、公園の中に建物を建てるとき、やはり公園をつくるときの基本的なコンセプトがあると思うんですよ。特にこの事業は、地域づくり推進事業リーディングプロジェクト指定ということで、「自ら考え自ら行う地域づくり」、自主的、主体的な地域づくりの取り組みを永続的なものに発展させていくための事業であるから、余り建設省都市計画決定をして仕事をするという形ではなくて、御自由にひとつ思う存分おやりくださいよということで、大変好条件のもとに、いわゆる起債が認められたり、交付税をよこされたりということで、非常にすばらしい事業に認められたわけでございます。  そういうことですから、当然「自ら考え」ということですからみずから考えたんでしょうから、基本的なコンセプトというのがあると思うんですね。前の2000平米だかなんか、それはなくなった話だからいいと思うんですけれども、コンクリートで何千平米のものを建てるとかなんかというのは、最初にぽっと出たということであれば、これは基本的な公園づくりの緑を守る、自然を守るコンセプトというのはどこにあるのかなというふうにちょっと心配をしたんですけれども、これは木造の600平米の小さなものにするということで、まずは私も一安心をし、非常に自主的にお考えなさったんだなと思うんですけれども、この公園設計とか計画とか、これは公園課とか緑政部でどの程度おやりになったのか。  また、仙台市のどこかのコンサルに出してつくってもらって、それをまた緑政部の方で、これじゃまずいぞということで直したのか。特にこれは流動的に、自主的に変更とかなんかは幾らでもできるわけですから、その辺はどういう経過があったんでしょうか。もしお話しできればでいいですからね。まずいことだったら話すことはないですから。 18: ◯公園課長  私も以前のことは余り詳しくは存じませんが、平成2年の地域づくり推進事業指定を受ける際に、基本構想、あるいは基本設計というものが平成3年・4年、約二、三年の間にいろいろつくられております。その中で、基本構想設計というものがございますが、基本的なコンセプトといたしましては、あそこにある緑、特に民有林がかなり多くございますけれども、それを公有地化して市民の財産として残していこうと。ただし勝手に残すだけでは地域づくり推進事業コンセプトに合わないということで、市民に開放された森、緑地として整備してまいろうというような基本的なコンセプトで進んでまいりました。 19: ◯鈴木繁雄委員  この基本的コンセプトを話せと言った場合、具体的にそのコンセプトが生かされていなければ、実は何にもならないわけですけれども、今基本計画基本設計となるわけですか、そういうのは平成2年、平成3年、緑政部公園課の方でおつくりになったんですか。 20: ◯公園課長  これは専門家の方に委託をしてつくっていただきまして、その中でそれをたたき台としながら随分話し合いをしてつくり上げたと聞いております。 21: ◯鈴木繁雄委員  今は仙台市役所の体制ですから、こういう計画とかなんかを設計をする、基本構想とか基本計画というときには、大方という言葉は100%近いと思うんですけれども、専門家というふうにすぐ出すんですけれども、建設局緑政部の人は専門家じゃないのかなと思うんですけれども。私は、杜の都仙台緑政部といったら、これは世界で最高の思想と技術を持った技術集団を目指しての緑政部だというふうに思うわけですから、少々の専門家じゃなくて、私は本当専門家だと思うんですね。  これは終わったことですし、あれですけれども、少なくとも杜のユートリアプランですか、自治省から頑張ってやりなさいよと言われてやって、「自ら考え自ら行う地域づくり」ですよ。これを一番大事な基本計画とか基本設計コンサルに出して、それをたたき台でやるというのは、これは私が市長だったらそういうことはしませんね。残念なことですよ、これは。やはりせめて自主事業というか、こういうことであれば、ぜひ自分たちでやりましょうということでやるのが本当だと思うし、杜の都仙台の大きな一番の仙台市の冠ですから、やはりそれだけのスタッフと、それから自信を持って自分たちでやっぱりやるべきではないかなというふうに思うわけで、これは建設局長に言ってもいろいろな人員の問題とかなんかありますから。ただ私はそういうことを一言言わせていただきたいと思います。  それから、27日の新聞にはいろんなことが書いてありますけれども、それはそれとして、幹線道路の問題が出ておりますが、これは設計は大体何メートルで──6メートルという話は聞きましたけれども、6メートルでどういうような形状道路をおつくりになる計画なのかお尋ねをいたします。 22: ◯公園課長  お答えいたします。  幹線道路という表現が使われておりましたが、私どもは幹線園路と呼んでおりました。失礼いたしました。園路でございまして、幅員は6メートル、これは緊急車両、特に管理関係山火事等も予想されますが、そういう意味での緊急車両が最低限すれ違える幅という形で設定いたしております。 23: ◯鈴木繁雄委員  形状というのは、6メートルはいいんですけれども、例えば木をずっと敷いて木の道路にするとか、砂利を敷くとか、コンクリートにするとか、タイルを敷くとか……。 24: ◯公園課長  基本的な構造になりますが、基本的にはアスファルト舗装を考えております。アスファルトでも、ああいう自然の地域でございますので、透水性といいますか、水の浸透していくタイプ、そういう舗装を採用したいなと今考えております。 25: ◯鈴木繁雄委員  前の設計図から見ると、側溝をつけたりとかなんかという話もちょっと聞いたんですけれども、そういう側溝とかなんかはつけないんですか。1本道6メートルそのままで、例えば6メートルぴったりで、あと側溝はありませんというような形ですか。細かいことで済みません。 26: ◯公園課長  今現在は側溝は部分的に持っていこうと。完全に側溝をつけてしまいますと水が集約しますというか、一つのところに集中してどっと流れていくという弊害がございますので、余り一般市道のような完全な枠をはめた形の道路にはしないような。ただ、今は実施設計中でございますので、細かいところまではまだできておりません。 27: ◯鈴木繁雄委員  私、今アスファルト舗装ということを聞いてちょっとびっくりしたんですけれども、ここはやはり、機能優先ではなく自然地形や良好な樹木を極力保存をするということがこの基本計画の中で一番最初の大事なポイントになってきているわけです。皆さんもそうだと思ってやってきておられると思いますけれども、道路をつくるというのは、機能をすべて無視していいというわけじゃないですから、道路をつくるということも必要性があるんでしょうから、それはそれで私は構わないと思うんですけれども、アスファルト道路にするというのは、こういう公園で、例えば台原森林公園とか、ほかの水の森公園、そういうさまざまなこういう自然を生かした公園がありますけれども、そういうことろでアスファルト舗装をしたというのは、私はないと思うんですけれども、なぜアスファルト舗装をしようと思ったんでしょうかね。  私は、不自然だと思うんですよ。やっぱり自然の保護をするというか、自然を生かすという場合に、一番自然の害になるのは、やはり地表を覆うということなんですね。これは自然にとって大変なる苦痛なんですよ。地球と言うと、余り大きくなるとあれですけれども、地球というものは物理的なものじゃなくて、やっぱり生き物ですから、10キロ、20キロ掘ると、もう中はどろどろしておりますし、呼吸をしているのと同じなんですよ。人間の肌と同じなんですよ。地表というのは、地球の肌と同じ。そこをアスファルト舗装をしてしまうということは、これはほっぺたにばんそうこうをべたっと張ってしまうと呼吸がなくなるということと同じです。  ですから、公園の中にこういうふうにアスファルト道路をつくるというのは、ちょっと私は考えものじゃないかなと思うんですけれども、なぜこういうアスファルトにしようと思ったのか。 28: ◯公園課長  現在の幹線園路計画ですと、自然の地形に合わせるという意味から勾配がかなりきつくなっております。一番大きいところで12%ぐらいの勾配が必要になってまいります。  そうしますと、どうしても急勾配のところで雨が降りますと、砂利道のままですと洗掘されてしまって溝が掘られて泥が流れてしまう。かえってその方が影響が大きいのではないかということで反対いたしまして、基本的にはアスファルト舗装でもっていきたいなという考え方をしたわけでございます。  それで、今台原森林公園お話が出ましたが、台原森林公園でもやはり平らなところは今砂利道でございます。ただ急勾配のところ、ここはやっぱり今言いましたように雨が降るたびに下の方の砂利に泥が流れていくということでございまして、今現在舗装がかかっております。  ですから、その辺、ああいう地形でございますし、今後の維持管理等も含めまして舗装をかけさせていただきたいというような考え方でおりました。 29: ◯鈴木繁雄委員  やはり人間が手を加えることによって土砂が流れてきたりするわけです。今のところは別にそう問題はないんですよね。6メートル道路にして車を通すことによってそういうようなことが、土砂が流れて出るからそのために舗装道路にせざるを得ないんだと。これはやはり機能面から見ますとそういうことなんですよ。ただ、その原因をつくったのは、やはり道路、車道をつくったと、幹線園路と名前は言うんでしょうけれども、そういうものをつくったからなんですよ。  そうしましたら、やはりこれは一律にアスファルトをずっと敷くとかそういうことじゃなくて、やはりそれにまさるというか、そういう原因をつくったのは道路をつくったためだと。であれば、いかに知恵を出してそういうアスファルト道路アスファルト道路は便利だからとばっと最初から最後までアスファルト道路にするんじゃなくて、例えば今12%とおっしゃいましたけれども、12%の道路が全部あるわけじゃない。等高線を見ますと、これは本当にかなり勾配がきつい。ですから、やはりそういう知恵というか、きめ細かな、多少予算がかかったりなんかしても、そういうことをきめ細かにやっぱり私はやるべきだと思うんですよ。そういうお考えというか、それに対して努力をもっとやっていただきたいと思うんですね。12%、わかります、それは。  1回あそこに行ってみられるといいと思うんですけれども、栗駒山のイワカガミ平から栗駒山の頂上まで1回登っていただくといいんですけれども、課長は登られたことがあるどうか、ずっと石なんですよ、石。セメントで舗装道路みたいになっているんです。本当に最後のところだけが土が出ているわけです。ああいうところを歩いて、果たして本当に自然にふれあい、いいかというと決してそうじゃない。  やっぱり自然に親しむということは、土に親しむということもどこかにあったが、やっぱり道路を歩いて、ひっころがったり、滑ったりとか、そういうようなことがあって初めて自然と親しむことができるし、やっぱり足の底に自然というものを感じさせる公園をつくるべきだというふうに思うわけです。そういうことが、いわゆる公園をつくるときの基本コンセプトというものが果たしてどこにあるんだというのが、私が先ほどお尋ねしたのはそういうことなんです。これはいかがでしょうか、今私がお話ししたようなことで、全面を舗装道路にするというようなこと、もう一度検討し直してやってみるとか。  この間、私、釧路に行ってきました。釧路の公園を見ました。あそこは1.8キロだか幾らありましたけれども、全部木で散策道路がずっとつくられているんですね。これは5億円ぐらいかかったそうですけれども、これはどういう事業であったか、約40分の散策でしたけれども、非常に温かいですよ、歩いた感じが。アスファルト道路を歩いても、幾ら浸透性だとかなんとか言ったって、アスファルトアスファルトですよ。宮町を歩いているのと同じですよ、アスファルトだと。やっぱりせっかくあそこの山に行って、そしてこれはかなりきつい勾配ですから、汗をかきながら歩くと。このときにやはり足に自然を感じさせるような公園をつくらなかったら、私はこの事業計画に合わないと思うんです。ぜひその御努力をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうかね。 30: ◯公園課長  今のお話、大変私も参考にさせていただきたいと思っております。特に今の舗装関係、木の舗装というアイディアをいただきまして、今実施設計をまだ終わっておりませんけれども、その中で今いろいろ出ましたような、足にやさしいといいますか、そういう形の幹線園路づくりを設計してみたいというふうには考えておりました。ぜひそのような方向で検討させていただきます。 31: ◯鈴木繁雄委員  それから、宮教大がここにあって、宮教大の方から行けば道路をつくらなくてもよかったんじゃないかとかなんかというような話もちょっと聞くわけですけれども、それはそれでいいんですけれども、宮教大との折衝はされたんですか。その御返事はどうだっのか、それだけをちょっとお聞きしたいと思います。  それから、駐車場の台数、駐車台数は当初計画のとおりの予定なのか、どの程度の駐車場をおつくりになられるつもりなのか。 32: ◯公園課長  宮城教育大学の方の件でございますが、これは大学の方に私ども伺いまして、御協力等をいただけるかどうかのお話をしております。その中で、やっぱり学内を工事車両が走るということは絶対だめですよという形で、これはだめなんだなということは理解しておりました。  それと、駐車台数の件ですが、当初は大体センター周り100台ぐらいの駐車場をということで考えております。若干、数等につきましては、いろんな御意見もございますし、もう一度見直してみたいと考えております。 33: ◯鈴木繁雄委員  重ねて要望になりますけれども、ぜひ公園、自然を生かした公園をつくる場合には、やはり人と自然というものをいかに一体にするかという点を十分お考えいただいて、今後与兵衛沼公園整備とか大堤のいろいろありますから、そういうことにもぜひ、人にやさしい何とかということを市長も言っているわけですから、言葉はスローガンではなくて、実際にやるときにぜひ生かしていただきたいというふうにお願いをいたしまして終わらせていただきます。 34: ◯副委員長  ほかにございませんか。 35: ◯阿達孝治委員  前の委員会で、学校植林現状について調査を依頼しましたら報告が出てまいりました。大変御苦労さんでしたと、こういうふうなことを言いたいんですけれども、内容が不十分であります。私が若いとき刈り払いに行ったりしたようなところは書いていない。これは現在の学校の先生たちに聞いてもわからない人がいるんだそうです。ですから、これについては今後もっとやはり調査する必要があるというふうに思います。  それで私が言いたいのは、学校植林として植えっ放しの状態でそのままにしておいたんでは、もう本当に用材にもならないし、緑政にもならなくなってしまっている状態があるということでありますので、これは教育委員会と相談をして、将来の管理については、仙台市の緑地行政一つとして検討しなくてはならないんじゃないかというふうに思うんで私は聞いているんですよ。  ですから、これを再度教育委員会に、不十分と言われましたというようなことでもう一回調査を依頼すると同時に、これは将来の方向について検討をする、積極的な前向きな検討が私は必要だと思うんですが、これは局長、どういうふうに考えていますか。 36: ◯建設局長  やはり学校植林学校植林としての意義があって学校でこういった分収林を経営しているわけでございます。したがいまして、今委員おっしゃるように、言ってみれば植えっ放しといいますか、植えた後の維持管理がされていないということでは、私は当初の目的が果せないのではないかと思いますので、その辺についてはむしろ学校自体が、あるいはPTA、生徒ともども植えた後の維持管理も継続してやっていただくと、その辺のお手伝いは私ども市有林を管理している立場から、そういったノウハウもございますし、学校教育当局と一緒になってそういう適正な管理ができるように、教育の方とも協議をして進めてまいりたいと、このように考えております。 37: ◯阿達孝治委員  具体的なお話を申し上げますと、仙台市に合併してから新川分校というところが新設されました。そこで学校植林を前に植えていたものですから、その目的が教育の整備のためにということでこの学校植林をやっているわけですから、それであれを切って何かにしようということで見てもらったそうです。  そうしたら、業者が、道路をつけてもらうならばただで切ってあげますというのがお答えだったんだそうですよ。全然価値がないと、こういうのが実際のようでありまして、すっかり管理していた立派な木でさえも現在は値段としては非常に安いような状態でありますから、手入れもよくされていないとすれば、やはりこれは将来の管理については考えなくてはならないと。本当にノウハウについては、今局長にお答えいただきましたように、技術があるわけですから、それらについても、やはりこれは積極的に取り上げていくようにすべきというふうに思いますので、そのような検討をしていただきたいと思います。お答えは要りません。 38: ◯横田有史委員  先ほどの鈴木委員のに関連して伺っておきますけれども、最初に、管理施設、それから幹線園路については計画中というふうになっているのが前回出されました資料の中身になっておりますが、この計画中というのは、どういう段取りというんですかね、今は設計中だという話もありましたけれども、具体的には実施設計がいつまでで、そしてその先どうなるのか、その辺の計画の中身を少し。 39: ◯公園課長  前回の御説明の中では、一応6メートル幅員の幹線園路というところまでお話し申し上げまして、現在の作業状態でございますが、現在は実施設計をこの秋までに終わらせて、そしてその後発注の形をとりたいというつもりで予定作業を進めております。  建物につきましては、来年設計いたしまして平成8年の施行になるというような予定でございます。 40: ◯横田有史委員  わかりました。  それで、私もこの間改めてわんぱく広場のわきを歩いてみたんですが、あのわんぱく広場のわきは砂利道つくりましたね。私もたまたま革靴のままで行ってみたものですから、そのせいもあるのかどうかわかりませんけれども、ズックでもとても歩けないだろうと。細い砂利のせい、つまりくず石ですよね。角石というんですか、切った石なんですね。坂道をずっと下っていったんですが、帰りはとても歩けないし、やっぱりそのあり方というんですかね、砂利道でああいう坂道をつくるということ自身、とても私はなじまないなというふうに思ったんですが、その辺は実際にできてみてどうお感じでしょうか。 41: ◯公園課長  今お話しの砂利道の件でございますが、昨年までは大きな採石が敷いてありまして、最近5ミリぐらいの細かい砂利を敷いてかなり歩きやすくはなったんでございますけれども、私たちもああいう道の場合は、やっぱりもうちょっと歩きやすい方法はどんなふうなものがあるかなと、ちょっと今悩んでいるところでございます。 42: ◯横田有史委員  そうなんだと思うんです。つまり山道を人間が歩くという状況で考えていけば話は別なんですが、林道建設だとああいう方式をとりますね。ですから、林道というとやっぱり車両が相手なんですね。つまり木材の運び出し等を相手にする。ところが、ここはあくまで森林公園ということで散策を中心に考えるということになりますと、そういう設計、施行のあり方ということについては、やっぱり疑問視せざるを得ないなというふうに思ったわけです。  それから、先ほどの鈴木委員とのかかわりで伺いますけれども、改めて今地元の住民の中で大きな運動が起こってきております。既に集まっている署名が 600名ということで、大体青葉台の住民はほぼ100%近い署名という状況だそうですから、そういう地元の人たち本当にこの森をどうするんだと、守ってほしいと、そういう思いで運動を始めたという今の時点に当たりまして、やっぱり全体を見直してみることが大事だろうなというふうに思っているんです。  一つは、緊急車両の問題で言われましたが、そのために消防ヘリなんかも導入しているわけですから、消防車を必ず入れなければならないのかという問題についてもひとつ検討の余地があるだろうと。  それから、道路で宮教大との折衝の問題がありますけれども、これはまた別な問題になりますけれども、宮教大のわきをいわば教育養成所、研修センターに向かう直接の道路が突然去年できたわけでありまして、これは県でつくったわけですけれども、その接点で考えていきますと、研修センターの横からこの公園に接近できる道は当然できるわけであります。  発想として、この森の一番奥に駐車場をつくるという発想自身をやっぱり見直す必要があるんじゃないかということが私は一つの思いです。  管理棟についても、当然これから青葉山ジャルダンの方とかいろんな方向に計画を前進させていくという状況の中で、これまた公園全体の真ん中というか、一番奥に管理棟をつくることの是非の問題、この問題も含めてやはり全体として思い切った見直しが今必要なんじゃないかというふうに思います。  24日に、市長と地元の人たちが話し合いをやるという状況にもなっている現状のようでありますから、今改めて、先ほどお示しにありましたように、最初いわゆる専門家に依頼してつくったプラン、これを徐々に自然になじむようにということで少しずつは手直しなり検討なりはなさってきたんだろうと思いますけれども、今改めてこの青葉の森のあり方について、全体的に思い切った計画的な見直しをすることも含めて再検討する絶好のチャンスなんだろうというふうに思うんです。その点では、計画を思い切って見直すことについては、勇気を持つことが今必要だというふうに思いますので、その辺、今しょっちゅう歩いている方々ないしは地元の山をよく知っている方々、こういう人たちの意見にも十分に耳を傾けて計画を練り直すことが大事なんではないかというふうに思います。  それからもう一つは、8年ほど前に出されております、いわゆる青葉山の学術調査ですね、環境調査、これが出ております。これには生態系としてかなり貴重な生態系があります。このときに、この中心にいわゆるGとして、幹線園路を6メートル幅で、しかも舗装でつくるということによっての生態系への影響、この問題についてはかなり真剣に検討してみる必要があるだろうと。先ほど審議会のいろんな意見もそれはそれで伺っておりますが、前の学術調査との関係で、生態系にどういう影響が生ずるのか、この問題も含めて検討することが必要ではないかというふうに思います。  以上、私何点か今触れさせていただきましたが、市民の中からこの青葉の森をどうつくっていくのかということでいろんな意見や運動が起こっている時期でありますから、改めてそうした問題も含めて、市長の意見も含めて全体的に今後の進め方について再検討を求めたいというふうに考えております。  なお、私も指摘されて気がついたんですが、実はわんぱく広場に使っているあの木製遊具というのは、県内に何カ所か同じのがあるんですね。私、行っていないから確証としては言えませんけれども、実際に同じ構造のが輸入業者からあったんでしょうか。つまり一斉に自治体に売りつけられた、それを幾つかの自治体で導入したというのがどうも経過だろうというふうに思います。  そういうことも考えますと、本当仙台らしさという点を考えてみますと、改めてこの青葉の森の全体計画のあり方について、ぜひ真剣な見直しが必要だというふうに思いますが、その辺についての御見解を最後に伺っておきたいというふうに思います。 43: ◯建設局長  この青葉の森の全体計画の見直しということで何点かお尋ねがございましたけれども、公園課長からこれまでお話し申し上げましたように、私どもは当初の基本計画計画として持っておりましたけれども、こういった時代でございますので、やはりそれに沿った見直しをかけるということで、現在の計画をまとめたわけでございます。  いろんなこういった自然に関心をお持ちの方々が、いろんなお話、あるいは先ほどお話のございました署名等の問題、あるいは市長にお会いして要望ということも聞いておりますけれども、その内容を一応見させていただきますと、当初の基本計画を見て議論がなされている部分もございます。そういったことで、市長にお会いする機会に、私どもの考え方も十分御説明をして納得をいただきたいというふうに思っております。  細かいことでございますけれども、先ほどのパーキングを一番奥というお話がございました。これは委員御存じのように、今回の計画区域は、あの宮教大の奥の約10ヘクタールを除いたすべては保存緑地でございますから、その保存緑地を大規模な形状変更をして駐車場をつくるというわけにもまいりませんし、もちろん管理施設等もつくれないだろうということで、保存緑地でない、いわゆる市街化区域であった半造成の用地を取得をして、そこにそういった施設を集約して、多少利用に不便であっても、そこに来ればいろんな休憩、あるいは楽しみ、そういったものができるものにしようということで土地を購入して、意識的に奥につくるというわけではございませんで、やはりそういった自然の形状を考えての施設計画ということを考えておるわけでございます。  また、学術調査、こういったものも私どもは環境影響調査もやってございますし、その辺については審議会の方の御注文もございますから、十分配慮した設計にしていきたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 44: ◯横田有史委員  蛇足になりますけれども、100歩譲って、その保存緑地外のところに管理棟と駐車場をつくるにしても、接続道路、要するに中心部を全部流していくわけですね。しかも起伏が激しいところに6メートル道路つくりますと、横の周辺の切り崩しや、あるいは切り上げの範囲というのは、これは非常に大きくなるんですよ。起伏が激しいだけにそういう、真ん中にここに何カ所か谷が入っていますから。ですから、そこに6メートル道路をつくっていくこと自身がどれだけ全体の形状に変更を与えることになるのかということをやっぱり考える必要があるだろうというふうに思うんです。  ですから、百歩譲ったとして、例えば先ほど言った宮教大のわきにわざわざつくった大きな道路、あれの接続は考えられないのかとか、そういう問題を含めて全体の見直しをやっぱりぎりぎりまで努力すべきだというのが意見ですので、ひとつ踏まえておいていただきたいということを申し上げて意見としておきたいと思います。 45: ◯副委員長  ほかにございませんか。
                〔「なし」と呼ぶ者あり〕 46: ◯副委員長  なければこれをもって委員会を閉会いたします。...