1: ※
会議の概要
2:
◯委員長 ただいまから、
民生衛生委員会を開会いたします。
本日は欠席ございませんので、早速本日の日程は、お
手元に配付のプリントのとおりであります。なお、
委員会終了後引き続き
協議会を開催し、
委員会審査事項以外の
所管事項について、
当局からの
報告及び
質問等を願いますのでよろしくお願いいたします。
それでは、これより
審査に入ります。
成人保健についてであります。
本件について
当局から
報告願います。
≪閉会中
継続審査事項について≫
3:
◯衛生局長 それでは、本日は
成人保健についてのうち、
健康診査事業について御
説明をさせていただきます。
健康診査事業は
昭和58年に施行されました
老人保健法に基づいて行われているところでありまして、
がん、
心臓病、
脳卒中等の
成人病の
早期発見とともに、
壮年期からの健康についての
認識と自覚の
高揚を図ることを目的といたしております。現在、
実施しております
健康診査は
基本健康診査、その他
がん検診等6種類となってございます。本市の
健康診査事業につきましては、この
老人保健法施行前から
胃がん検診あるいは
子宮がん検診及びこの
基本健康診査に準ずる検査を既に
実施しておった
経過がございます。
法施行後は従来の
内容も含め、
実施してきているものでございます。さらにその後
節目検診の追加など個別健診の効率的な
組み合わせも行い、また、健診の結果につきましては、
保健指導等が必要とされた
受診者に対しまして、
事後指導に力を入れるなど、健診
事業の充実を図っているところでございます。この健診
事業の
実施状況の
内容につきまして、
資料に基づきまして、以下、
高齢保健課長から御
説明をさせていただきます。
4:
◯高齢保健課長
〔
資料1 「
仙台市
健康診査事業について」に基づき
説明〕
5:
◯委員長 それでは、ただいまの
報告を含めて
本件について
質問等はありませんか。
6:
◯登坂しのぶ委員 仙台市の
健康診査事業について、今
局長から御
説明いただきました。私一番
診査率、
受診率の
アップということが、最大の
課題だろうと思いますけれ
ども、その中で今御
説明いただきました3ページの中に、
泉地域のいわゆる
個別方式、他区の
集団方式と申しましょうか、
二つの
方法があるわけでございますが、この
二つの
方法によって具体的に
受診率がどうなのか、その辺の
データがあればお示しいただきたいなと思います。
7:
◯衛生局長 健診の
方法としまして、集団健診それから個別健診がございまして、
基本健診は、今御
指摘のように
泉地区において個別健診がなされております。また、
がん検診は
地区の差別なく
子宮がん検診あるいは
肺がん検診それから
乳がん検診、
大腸がん検診につきましては個別健診が行われているという状況でございます。これらの
受診率でございますが、集団健診といわゆる個別健診についての
受診率としての
データとしましては、それだけではまとめてございませんで、ただいま
お話しの中の泉区の個別健診につきまして
基本健康診査については
受診率が
平成5年度におきまして、44.8%という
受診率になってございますが、全市におきましては35.8%ということでございます。そういったところから
基本健診における個別健診では、
一定の推定ができるかなという
程度の
データということになっております。
8:
◯登坂しのぶ委員 今
局長の方から泉区の個別健診
方式の場合44.8%という、非常に高い
受診率の
数字がございました。先ほどいただいた
資料によりますと、ほかの4区、いわゆる泉区以外の4区では、
青葉区では30.7%、
宮城野区31.4%、
若林区33.0%、
太白区35.8%、いずれも
かなり差があるんですね。やはり一方では、
健康診査事業を進めていこうとやっきになりながら、これだけの差があるという
現実を踏まえて、やはり
合併もした今日、高い水準に合わせる
方法を、例えば
泉方式と申しましょうか、この辺についてもこの際前向きに検討して、
成人病予防対策に寄与すべきじゃないかなと私は判断すると同時に、もう
一つはやはり
合併して数年たつわけですから、
一つの
仙台市において
検診方式が区によって違うというのは、これはおかしいというふうに
考えています。やはりすべからく
市民はどこに行っても同じような
立場で受けられるのが
本当じゃないかなと思うもんですから、私はその辺についてもどのような
考えを持ってるのか、2点について
局長のお
考えをお伺いしたいと思います。
9:
◯衛生局長 個別健診と集団健診が行われているわけでございますが、先ほど申し上げましたように、健診の
項目によって個別健診、当然そういうようになる
がん検診とがございまして、まあこれは別問題かと思います。市として今御質問の
基本健診が中心であるかというふうに思いますが、
基本健診の場合について
考えながら御
答弁申し上げますと、この個別健診が
泉区域内で行われているということ、いろいろな
合併以来の経緯があるわけでございますが、そこで
両方の健診の
手法につきましては、それぞれ
長所短所がございます。最初に
集団方式によりますと、この
メリットといいますか、
長所といたしましては、1カ所の健診
会場で定められた
項目の
受診がまとめてできるといったこと、あるいは複数の専門医あるいは
検査技師がまとまって健診に当たりますので、健診精度のばらつきが少ない。あるいは
事後指導の
実施あるいはフォローが一貫してできるといったような点、あるいは健診
団体による
コンピューター等の活用によります処理によって迅速な結果の通知とかそういった面も
長所としてあるわけでございます。反面、特定の日に
受診の
機会が制限されて、そういった面での選択の幅が小さいと、あるいは大勢の方が1カ所の集団健診
会場に参りますと待ち時間が多いといったような、
長所短所がございます。また、
個別方式にも同様に、
個別方式の場合は
受診する
日時等は
受診者の都合である
程度一定の範囲で選べますので
受診しやすいといった点もあるかと思います。また、
自分が日ごろいろいろとかかりつけたりしている
医療機関を選択することができる場合もございます。また、そういった個別健診の
メリットのほか、いわゆる
短所といいますか、健診の結果の集積がある
程度総合的に分析をしていくというような面では不便な点があるというようなこととか、
保健所との
事後指導との連携といったような面では
対象機関が多くなりますので、その辺で問題があるのではないかといったようなこと等々、それぞれ
長所短所がございます。したがいまして、
受診率アップということが非常に大事なわけでございまして、私
どももそれについて工夫を重ねてこれからもやっていかなければいけないわけですが、この健診
方式が即
アップ率に強く作用するという、このことだけではなくて、やはりその
地域のいわゆる
特性、
人口構成とかあるいは
勤務者が多いとか、
自営者が多いとか、
地域の事情とか、そういったものもいろいろ絡んでこの
受診率というのが出てきている面もございますので、それから評価としてはそういうようなことで、必ずしも決定的に個別健診でなければ
受診率が上がっていかないというようなことではないものと私
どもは
認識しているところでございます。また、
現実にこれらを統合してはどうかと、
合併して
仙台市になったんだから
一つの
方式にしてはどうかという御
指摘でございますが、
一つの御提案でございますが、
現実にはこれまで長い
経過で健診制度というものが現在を迎えているわけでございます。したがいまして、いわゆる
検査機関におきましても、
相当数の
受検者に対応するためには
施設面、集団健診の場合ですと健診車あるいはその健診に当たる人材、そういったものとのかかわり、あるいは個別健診の場合は
医療機関でのいわゆる
応需態勢といいますか、そういったものもございます。したがいまして、これを統一を図るという点につきましてはなかなか、
現実的にも難しい
課題があるというようなことでございますので、私
どもといたしましては、それらの
長所をなるべく生かしながら、効率的な
組み合わせを図り、
受診率の
アップに努めてまいりたいと、このように
考えているところでございます。
10:
◯登坂しのぶ委員 今
衛生局長からるる
説明いただきました。
基本的には
成人病の
健康診査事業というのはあくまでも
市民が主体なんです。
行政サイドであるとか
医療機関であるとか、その辺の掌握しやすいであるとか、準備が整っているとかという問題ではなくて、
市民お一人お一人の健康がどうなんだというのが、そこにポイントがあるんだろうと思うんです。そうなればおのずと、結論が出るんじゃなかろうかと思うんです。私は泉にいながら、ちょっとお手紙いただくんです。あなたの
健康診断の時期ですよとか、こういう申し込みをしませんかとか、非常にありがたい。ところが
青葉区とか
若林、ほかの区にいきますと、それがないわけでしょう。やはり全市的にいいところは、いいものを採用していくというのが、主眼はたった
一つ、
市民にとってどちらがプラスなのかということを、まず念頭に置いて
考えていくべきじゃないかなと、これが第1点。
二つ目は実は昨年策定されました
仙台市
高齢者保健福祉計画というのがございます。ここの33ページに
健康診査という
項目がございまして、
平成7年度に
受診率の
数値目標が設定されています。これと今の
平成5年の実績を照らし合わせますと、えらい隔たりがあるんです。果たして
平成7年度までにこの策定されている
数値目標に対して、
達成率100%までいけるのかどうかという、ことしはもう6年の後半ですよ。こういう疑問を率直に持っているんです。この
計画というのは何回も
委員会を開いて、しかも
当局が出された案を
もとに、
計画を練った根拠あるものなんですね。これに基づいて例えば
乳がん検診を例にとりますと、
平成5年度は14.3%でありますけど、
平成7年度の
目標というのは20.0%ですよ。年に1%も2%もふえてないわけですね。この
数値に対して
衛生局はどういう
目標で取り組んでいるのか。ほかならぬ
受診率アップしかないわけでしょう。だったらどうするのか。現状でいいのかどうか。そこまで踏み込んで物事を
考えていかないと、私はこの
目標を
達成はできないだろうと、これは絵にかいたもちになってしまうだろうと、こう思うわけでありますから、そういう
意味におきましても、この
平成7年度に向けた
数値に対する
取り組み姿勢も含めて
衛生局のお
考えをお伺いしたいと、こう思います。
11:
◯衛生局長 2点のお尋ねでございますが、
市民サイドに立った判断が必要でないかということでございまして、私
どももかねがね
市民サイドということでもって物事の判断に当たっているつもりでございますが、先ほど申し上げましたように個別健診あるいは集団健診それぞれその
市民サイドから見ても、
メリット、
デメリットがあると、そしてその
診断内容に決定的な違いがあるというものではないというところからしまして、今
市民サイドからいずれかの
方法に統一をするというようなことは困難ではないかというふうに感じているところでございます。それから、7年度のいわゆる
高齢者保健福祉計画の
中間目標と比べてお
手元の
資料では5年度までの整理でございますが、6年度も今健診の
実施がこれからなされるところでございますが、
目標達成には相当の困難があるのではないかという御
指摘でございまして、これは一部先ほ
ども申し上げましたように健診率の高い健診
項目もございますが、押しなべて
中間目標に至るには相当の
努力が必要であると私
どもも
認識してございます。したがいまして、それらに対する対応といたしましては、やはり健診の
必要性といいますか、健診が自己の
健康管理にいかに大事で役立つかという
認識を持っていただいて、市の健診の呼びかけに行動を起こしてもらうということが大事でございますので、そうした
意味で
健康診査の大事さといったもののPRというものを
健康教室とかあらゆる
機会を使いまして、また、
衛生団体あるいは
町内会その他そういう
機関を通じてのPR、また、健診期間に特に
地域に
広報車を繰り出す等工夫を凝らして周知を図っていくということを重点に
受診率の向上に努めてまいりたいと、このように思います。また、当然でございますが、いろいろ
地域における
受診率の差というものをさらに分析しまして、そこでの
受診率向上につながっているところを参考にしながら、それの対応を研究してまいりたいと、このように思います。
12:
◯笠原哲委員 今のに関連するんですが、
局長が今おっしゃったようなことは健康に
十分関心を持っている
市民は当たり前のことで、
自分の健康に
関心を持たない人はいない。それでこれだけの
受診率にしかなっていないという実態なんですが、
数字を聞きますと泉が44.8%で、
仙台市全体の
受診率の
アップに大きく寄与している。それ以外の区について、
平均で何%になってますか。国の
平均にも達してないんじゃないかと。3年度の国の
平均は33.1%で、
仙台市全体で34.9%と、こうなっていますが、これから泉を外して、ほかの4区でどういう
数字になりますか。
13:
◯衛生局長 ほかの4区の
平均の
データはちょっと今持ち合わせておりませんが、国の
平均それから
各区の
受診率については
高齢保健課長からお答え申し上げます。
14:
◯高齢保健課長 各区ごとの
基本健診の
受診率を申し上げます。
青葉保健所管内30.7%、
宮城野保健所管内31.4%、
若林保健所管内33.0%、
太白保健所管内35.8%、
泉保健所管内44.8%となっております。以上です。
15:
◯笠原哲委員 今の
数字でですね、先ほど
登坂委員も
お話ししましたけ
ども、泉の
数字が物すごく
仙台市の全体の
数字を上げているわけです。それは個別健診を採用しているという、
市民から見れば便利で、行きたいときに行けるということで便利だというのですが、
基本は
両方とも
メリット、
デメリットあるという
お話ですけ
ども、その辺うまく
組み合わせる
方法が一番大事なのではないのかなと。そうでもしないと、
平成12年に50%を
目標にしているわけでしょ。これは大変な
数字ですよ。しかもその
平成12年、
当局からもらった
資料によりますと、
財政需要見込みの中で、
健康診査に127億4,100万かけるという
数字が出ている。大変な意気込みで
財政当局とも打ち合わせしていると思うんですが、この
目標を
達成するために今のような
局長の
答弁では、
達成できるわけがない。これを
達成するために
医師会だとか、あるいはそういう健診
団体とか打ち合わせして、
審議会なりをつくって、どのようにしたらこの50%を
達成できるかと、具体的な行動を起こさない限り、これは絶対
達成できないと私は思うんですが、その辺の今後の
取り組み姿勢について、今から検討しますたって
平成12年なんていうのはもうすぐですよ。その辺もう一回。
16:
◯衛生局長 ただいまの御
指摘のとおり、
目標達成はなかなか容易ではないという
認識でございまして、これには相当の集中的な
努力が必要であるということで、その
手法につきましては、先ほど申し上げましたように、一見間接的といいますか、そういうような感じもいたしますが、しかし
基本でございますので、やはり
市民の一層の
意識の
高揚を図ると同時に具体的な
検診についての
周知徹底のための
手法を、さらに先ほど申し上げましたように現在の
各区なりの
受診率の差の
分析等を通じまして、具体的な
手法を研究し、取り組んでまいりたいと思います。
17:
◯笠原哲委員 局長のそういう御
答弁でございますが、今の
メリット、
デメリットを含めて、その50%あるいは
平成7年度の当面の
目標に向かって、きょう
保健所の
所長さん来てますか。来てますね。この
各区の現在の
数字と
各区の特徴とどのような方向でこの
目標を
達成しようとしているのか、
保健所の
所長さんからお伺いしたいと思います、全部。
18:
◯衛生局長 青葉区と
太白区と泉区の
所長につきましては、
公務出張中でございますので、まず、
宮城野保健所の
所長から
答弁いたします。
19:
◯宮城野保健所長 目標が高い割に、なかなか上がってきませんけれ
ども、私
実施しておりまして、局の中で
考えるべきことかもしれませんが、笠原先生おっしゃったようなことで、とにかく何か皆で
考えないと前に進まないんじゃないかなと、そんなふうに感じました。
20:
◯衛生局長 太白の
保健所長が
出張と申しましたが、先ほど出席しておりまして、何か気分が悪くなって退席させていただいておりますので、御了承お願いしたいと思います。
21:
◯委員長 委員長指名でいきます。
所長でなくても代表で次長来てますので、
青葉の
折居次長さん。
22:
◯青葉保健所次長兼
総務課長 宮城野の
所長さんから御
答弁したようなことで、一生懸命
努力はしてるんですが、なかなか目立って上がるというようなわけには至っておらないというのが実態でございます。
23:
◯若林保健所長 ただいま
お話ありましたように、
受診率というのはなかなか、
昭和60年に
ヘルス臨調というのがありまして、そちらの方で、これだけの
受診対象者がいるんではないかというふうなことで、それを
もとにして
受診率というのを算定しているわけですけれ
ども、これは何分にも
昭和60年度の
データということですので、今の
平成6年度、
平成7年度という
お話がございましたように、現時点での実際に健診を受けるべき
対象者というのをきちんと
把握をしないといけないんではないかというふうに思っております。と言いますのは、例えば
若林区でいいましても、例えば土樋であるとか荒町であるとか、そういうふうな
地区であれば、比較的
国民健康保険を受けておられる方が多いということで、こういう集団健診、
基本健診を初めとして
がん検診を
行政の方でやらないといけない人が非常に多いわけなんですけれ
ども、ところがそれに対して
大和地区あたりになりますと、結構
職場健診を受けておられる方が非常に多いわけなんです。そういうことからしますと、そちらの
大和地区の
人たちの場合には、健診
対象者が非常に少ないということになるわけです。私
どもとしてもそういうようなものを、実は算定をして
受診率をもう一回計算をしてみたことがあるんです。これは
国勢調査というのが5年に1回ずつ行われるわけなんですが、それを
もとにして
職場に勤めていない方というのを算定してやってみますと、比較的今申し上げたような
大和地区の
人たちの
受診率は大変に高いと、40%近いぐらいの
レベルに達しているというふうなことになっております。ただ、それからしますと土樋だとか荒町だとか、そういう
都心部の
人たち、
住民健診を受けなければいけない
人たちが非常に多いようなところの場合には、一般に出ております
若林区での
受診率よりも低いというふうなことになっております。これは
行政側の方として早急にやらなければいけないというふうに思っているんですけれ
ども、
本当に例えば
人間ドックを受けられない、それから
職場健診を受けられないというふうな
人たちがどれくらい各
地区にいるのかというふうなことを
把握をする必要があるんではないかというふうに思っています。今
笠原委員とか
登坂委員が、
泉地区は非常に
受診率が高いというふうにおっしゃられたわけなんですけれ
ども、そちらの方は旧市内に比べますと
職場で健診を受けておられる方が非常に多いというふうなことがあったりしますので、
地域での
特性というか、
局長がおっしゃいましたようにそれぞれの
地区によって違うというふうなことがありますので、そういった点に関してぜひ
調査をしたいというふうに思って、
若林区の方でちょっとやったことがあるんですけ
ども、何分これは
昭和60年のときにやりましたように、10,000人からの人を
対象とし、非常に詳細な
調査をしないといけないということで一朝一夕にはできないわけですけれ
ども、そういったような
基礎データをちゃんと確保して、その上で一番いい
受診率アップのための対策というのを練っていく必要があるということで、単に
数字の上だけから多いの少ないのと言ってみても、なかなかそれだけでは
本当の
解決方法にはならないのではないかというふうに思っておりまして、私
ども行政の方としての自戒の
意味も含めて、ちょっと
答弁になりましたでしょうか。
24:
◯太白保健所次長兼
総務課長 所長が不在でございますので、かわってお答えいたします。この
検診につきましては、先ほど
局長から
答弁がございましたように、
住民の
意識の問題が非常に大切かと思うわけでございます。特に
衛生団体連合会等と協力いたしまして、いわゆる
重点地区というようなことを設定しながら、
住民の
意識の
高揚を図っておるところでございます。それからもう
一つ受診率の問題では、
パートタイマーの方々のところが、谷間といいますか、問題があるんじゃないかと思いますので、健診日を時間帯を夜間あるいは休日に設ける等、そういうふうな回数をふやしたいと、そんなふうに
考えておるところでございます。以上でございます。
25:
◯泉保健所次長兼
総務課長 所長、公務で
出張のため私が
答弁させていただきます。今、泉がほかの4区と違った健診
方法となっておりますが、この健診
方法でもって、もっと
受診率を高めるよう検討していきたいと思います。
26:
◯笠原哲委員 各区の
保健所でも
受診率の
アップには頭を悩ませているというのがよくわかりました。あわせて
基本の
受診対象者の
数字がいかがなものなのかということでの疑問を露呈された御発言もございましたけれ
ども、これは
全国一律に
昭和60年度の
老人保健特別調査の割合を前年10月1日現在の
住民基本台帳人口に乗じて算出されたという、この
算出方法というのは
全国どこでも同じなんですか。違うんですか。その辺を確認しておきたいと思います。
27:
◯高齢保健課長 昭和60年度に行いましたこの
特別調査については、
仙台市独自の
調査でございまして、特に
全国同時に行われた
単一調査のものではございません。なお、
全国的な健診
対象者の
把握の仕方についてはそれぞればらばらでございまして、非常に私
どもも頭を悩ませているところで、厚生省に対しても
基本的な
数字の
算出方法を示してほしいということで、お願いしているところですが、今のところは各市が
地域の独自の
特性に合わせて算出しなさいという回答が返ってくるのみでございます。なお、
行監等もこの問題に
関心を持っているようでございまして、ある
程度私
どもに対しても
国勢調査の
データを使うとか、そういうことも含めまして
一定の
方向性を近い将来出すことを検討しているというふうに聞いております。ただ、そのつまびらかなところについては聞いておりません。これは非常に事務的な
レベルでの話ですけれ
ども、そういうような動きもあると聞いております。以上でございます。
28:
◯笠原哲委員 今の
お話ですと、市独自で皆別々だということですから、
全国平均を言っても
意味がないのかなと思いますが、ただ、我々はいろんな
意味で他市との比較の中でこういう
数字をよく見せてもらうわけです。少なくとも
政令市くらいは同一の基準の中でやれるように、
政令市の
会議もあるんでしょうから、そういうときにいろいろ
問題提起をしていただきたいなと、こういうふうに思います。それから働いている方は
職場で集団健診とか
人間ドックに行ったり、いろいろやっています。
パートの方でも
職場によってはやってられるところもある。あるいは家庭にある方はこういった
方法でやるんでしょうけれ
ども、全体の人口の中で、
老人保健法に基づく
数字、
受診している率、こういうのは市では掌握できないんでしょうか。
職場での健診をやっている方、
パートでやってる方というような。全然こういう
数字は持ち合わせてないものなのかどうなのか。それがわからないと、ある
意味では
市民の中で大体どの
程度が
受診しててどういう
健康管理をなさっているかということが、わからないというふうなことがあるんじゃないかというふうな、
立場が皆ちがいますが、参考までに聞かせてください。
29:
◯高齢保健課長 職域関係につきましては、
市民以外の方も
仙台市内の
職場に勤めているとか、
仙台市民でも市外の
職場に勤めておられるとか、ということで直ちにそういう
数字を、
仙台市民ということで特定して
把握することは事実上不可能な状態となっております。なお、
仙台市民に関するそういう
データについては、60年度の
調査ではある
程度は
把握されてはいるわけですけれ
ども、その後のそういう
調査がないためにわれわれもやや苦慮しているという状況でございます。
30:
◯笠原哲委員 最後に、よくどこかの町で健康カードというのをつくって、
受診した
データとかそういうのを入れてると、これは
職場でもそういうのをつくれば、
全国どこに持っていっても共通というような健康カードシステムを導入するようにというような、これは私
どもの党の
基本的な
考え方の中で政策提言しているわけですけれ
ども、こういったものの導入について前に本
会議で登坂先生が質問しましたけれ
ども、この辺に対する検討はどういうふうになってるのかということと、改めて
局長に伺いたいですが、先ほど
保健所の関係者の皆さんのお
考えを伺っても非常に悩んでいるというのが実態なんですね。これを上げるために私はどうも本音のところを言ってないのかなと、
局長は
医師会が反対しているからできないんだとか、あるいは
調査態勢ができないとか、本音のところをもっと聞きたいなと思うんですけれ
ども、
メリット、
デメリットの中で、
医師会の反応だとか、泉の場合は
医師会が協力してくれてやってんだというふうに思うんですが、
仙台医師会はどういう態勢になろうとしているのか、その気がないのか、繁雑だからやめてくれということなのか、検査態勢ができないからやめてくれということなのか、その辺の事情もお聞かせ願えませんか。
31:
◯衛生局長 2点のお尋ねでございますが、いわゆる健康カードと申しましょうか、現在の先端技術を用いたカードということについては
必要性についていろいろ論じられておるところでございますが、私
どもにおきましては、まだ、具体的な検討の段階まで至っていないというところでございます。それから
医師会等のあるいは
検診団体の協力について実態はどうなんだということでございますが、
医師会等につきましては健診関係については極めて協力的に対応していただいているということでございますし、また、その他の健診
機関においても、種々
努力をして先ほど
太白区の方からも話がありましたように、この時間の設定の幅を持たせるとか、いろいろ工夫をして
努力をしていただいておりまして、協力的でございますので、私
どもこれからなお、連携を密にしながらあわせて検討の
機会を持って
アップのための具体的な
手法を求めてまいりたいと、このように思います。
32: ◯渡辺芳雄委員 今までは
数字の問題についていろいろと
お話ありましたけ
ども、胃
がんから子宮
がん、肺
がん、乳
がん、大腸
がんと、こういうふうな検査をやっているわけですけ
ども、胃
がんは
早期発見であればほとんど治癒すると、また、子宮
がんも大分
早期発見すれば大体治癒するという話も伺っております。あるいは乳
がん、大腸
がんについても相当進んでいるというふうに伺っているんですけれ
ども、肺
がんのことがこれから一番大きくなってくるのではないだろうかなと、こういうふうな話も伺っておるわけですけれ
ども、
衛生局としてあるいは市立病院として
がんの中で一番将来怖いなと思われるもの、まずどういうふうなものかちょっとお尋ねしたいと思います。
33:
◯衛生局長 がん検診5
項目やってございますが、ただいま渡辺先生から
お話のとおり肺
がんというのが非常に増加率が高いということで
がんの中でも非常にこれから特に注目して取り組んで行くべき
対象であるというふうに
認識しておりまして、この
検診についても今後さらに力を入れてまいりたいと、このように
考えております。
34: ◯渡辺芳雄委員 今
局長からそういうふうな
お話ありましたけれ
ども、病院長として、一番恐れらている
がんのうち、医師の
立場からも私はお尋ねしたいと思うんですけれ
ども、胃
がんから大腸
がんまでありますけれ
ども、それぞれの早く発見すれば死なないといいますか、治るという。今
お話あったように肺
がんについて病院でずっと調べながら治癒率といいますか、治る率というようなものがもしこの辺でわかればお尋ねしておきたい。なぜかというと、早く発見すれば治ると、
市民の方々も安心だろうと、前に胃
がんを随分恐れて皆
検診を受けた。しかしながらもう今先ほど言ったように肺
がんになったら非常に恐ろしい、自然にわからないうちに侵されているという話も伺っております。何かそういうふうな
市民に対してのきちっとしたものを出しておくと
市民も胃
がんの次はこういうふうなものが恐ろしい、例えば肺
がん、何かそういうふうな点をポイントを出さないと、いつもこうだというような感じで
市民の
関心が薄くなっていくんじゃないかなと、こういうふうに思うんですが、院長として
がんに対する御所見をお伺いしたいと思います。
35: ◯病院
事業管理者 お答え申し上げます。この
検診の中で今喀痰検査をようやく取り入れられましたけれ
ども、一般的に
基本健診では、レントゲン写真でございますれ
ども、これでの肺
がんの初期発見というのはほとんど不可能と
考えてもよかろうかと思います。手がかりとしては最近用いられております喀痰検査というようなところで、疑似診断できましたところに初めて精密検査に入ってということになります。現在肺
がんというのはかなり進歩してますけれ
ども、確立したものございませんので、大体肺
がんにつきましては前の厚生病院で専門的にやっておりますので、診断ついた症例はほぼ末期でもない限りにおいては厚生病院にお願いするという現状でございますので、治癒率とかそういうことについての当院での
データはちょっと持ち合わせございません。
がんの中での死亡率、肺
がんということが群を抜いてまいりましたので、医療界全体としてこの肺
がんの対策というのは重大になっていると思います。同じように大腸
がんも非常にふえておりまして、割合に胃
がんの方が
早期発見可能になりましたのは、御存じのように胃カメラでございますが、大腸
がんの方もカメラの方が発達しておりますのでかなり初期で、一般の市中病院でも初期のポリープとか
がん検索できるようになりましたので、これも一般的にやれるのではないかと思います。以上でございます。
36: ◯渡辺芳雄委員 最後に伺いますが、院長として今
保健所長さんからいろいろ所見、
考え方、
受診の率を上げるためにはどうしたらいいかということで、院長として何か、
市民の健診、
健康診断、我々も6月に毎年受けておりますけれ
ども、もっと高めるべきであることは当然であるわけですけれ
ども、先ほどの市の
計画が相当の高い
計画を持っておるわけですけれ
ども、
保健所長の方々から
お話あった以外に、こうあったらいいんではないかという、もし
考えがあればお尋ねし、参考にしたらいいんでないかと、こんなふうに思います。
37: ◯病院
事業管理者 私
ども病院の方は、おいでになる方を診るという
立場でございまして、衛生
行政を広く見ておりませんので、適当なお答えできるかどうか、ちょっと疑問でございますけれ
ども、一般に最近各病院及びかかりつけ医というのは、
基本検査
項目その他の
程度のものは患者さん一人一人について、大体責任を持って診ているというところがありますので、市中病院あるいは診療所の多いところでは、患者さんはこの
程度のことならばもうやっているという関連も多少あるのかなと。したがいまして、実際に
住民がこの
程度の
基本健康診査程度のことを受けている方は、
職場健診も含めてこの統計に出てますよりはもっと多いだろうと。というふうに思っております。これはあくまでも病院の中にいての見解でございますので、御参考まででございます。
38: ◯洞口邦子委員
受診率向上についてさまざまの議論があったわけですけれ
ども、私はPRだけでは限度があって大きな向上策は望めないのではないかというふうに思います。
局長さんからさまざまのPRの
方法が先ほど
お話ありましたけれ
ども、具体的には
太白の
保健所の次長さんから
お話があったように休日夜間の健診を
実施するとか、
実施方法も含めた検討をしないと向上策にはつながらないのではないかというふうに思いますけれ
ども、そうした
方法も含めて御検討される
考えがあるのかどうかお伺いしたいと思います。
39:
◯衛生局長 従来
受診率向上のためには、そのように受検しやすい環境をつくるということで、昼休み健診とか夜間健診とか取り入れておりますが、そういった点の強化等も含めて健診
機関との話をして
受診率向上につながる
手法を強化してまいりたいと思います。
40: ◯洞口邦子委員 それからこれは
自分自身の体験でもあるんですけれ
ども、実際ことし
乳がん検診を受けてみようかと思って、
町内会を通して回ってきた
受診カードを、
手元には持っていたんですが、結局時期を逸してしまったということがあったわけなんです。
自分が注意不足だと言ってしまえばそれまでなんですけれ
ども、受ける気があって受けられないでいる人というのも結構多いように思うんですけれ
ども、何
がんの
検診はいつまでですよというような知らせといいますか、PRの強化というのももう少し必要ではないかと思いますけれ
ども、その辺のところはいかがでしょうか。
41:
◯衛生局長 先ほど御
説明申し上げているわけですが、PRの
手法につきましては各種組織それから市政だより等を通じまして、市政だよりについては特に毎号
保健所だよりを
相当数のスペースをさいてPRしております。なお、今後とも努めてまいりたいと思います。
42: ◯洞口邦子委員
受診率の問題はこれで終わりますけれ
ども、
健康診査事業に関連して、前の議会でもちょっと御議論があったようですけれ
ども、今骨粗鬆症というのが非常に大きな
関心事になっていると思いますけれ
ども、
事業化に向けて検討中ということですけれ
ども、この老人保健
事業として位置づけるお
考えなのか、その辺のところはいかがでしょうか。
43:
◯衛生局長 骨粗鬆症の検査といいますか、これにつきましては今年度各
保健所において13カ所の
会場を設けまして、取り組んでおるところでございますが、今御質問のようにいわゆる
健康診査事業に取り込んでいくつもりはないかということですが、これからの方向としてやはり現在国で補助
事業として今年度から大幅に増強して取り組んでいる婦人の
健康診査事業というのがございますが、その中でこの骨粗鬆症の健診を取り込むという国の制度、これに乗るような形で充実を図ることを検討していきたいということで、ことし先ほど申し上げましたように
保健所でやっておりますが、来年度に向けていろいろ検討してみたいと
考えております。まだ、この老健法による
健康診査の中には国の方でもまだその位置づけがなされておりませんし、いろいろと厚生省内部でも意見があるというふうに承っておりますので、今後の推移を見てまいりたいと思います。
44:
◯委員長 ほかに質問がなければ、これをもって
委員会を閉会いたします。...