ツイート シェア
  1. 広島県議会 2014-09-29
    2014-09-29 平成26年文教委員会-2 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成26年文教委員会-2 本文 2014-09-29 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 58 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑渡辺委員選択 2 : ◯答弁教育改革推進課長選択 3 : ◯要望渡辺委員選択 4 : ◯質疑伊藤委員選択 5 : ◯答弁教育改革推進課長選択 6 : ◯質疑伊藤委員選択 7 : ◯答弁教育改革推進課長選択 8 : ◯質疑伊藤委員選択 9 : ◯答弁教育改革推進課長選択 10 : ◯質疑伊藤委員選択 11 : ◯答弁教育改革推進課長選択 12 : ◯質疑西村委員選択 13 : ◯答弁教育改革推進課長選択 14 : ◯要望質疑西村委員選択 15 : ◯答弁教育改革推進課長選択 16 : ◯要望質疑西村委員選択 17 : ◯答弁教育改革推進課長選択 18 : ◯質疑西村委員選択 19 : ◯答弁教育改革推進課長選択 20 : ◯質疑西村委員選択 21 : ◯答弁教育改革推進課長選択 22 : ◯質疑西村委員選択 23 : ◯答弁教育改革推進課長選択 24 : ◯質疑西村委員選択 25 : ◯答弁教育改革推進課長選択 26 : ◯質疑西村委員選択 27 : ◯答弁教育改革推進課長選択 28 : ◯要望質疑西村委員選択 29 : ◯答弁教育改革推進課長選択 30 : ◯質疑西村委員選択 31 : ◯答弁教育改革推進課長選択 32 : ◯要望西村委員選択 33 : ◯質疑(狭戸尾委員) 選択 34 : ◯答弁教育改革推進課長選択 35 : ◯質疑(狭戸尾委員) 選択 36 : ◯答弁教育改革推進課長選択 37 : ◯要望(狭戸尾委員) 選択 38 : ◯質疑(内田委員) 選択 39 : ◯答弁教育改革推進課長選択 40 : ◯意見(内田委員) 選択 41 : ◯質疑(門田委員) 選択 42 : ◯答弁教育改革推進課長選択 43 : ◯要望質疑(門田委員) 選択 44 : ◯答弁教育改革推進課長選択 45 : ◯要望質疑(門田委員) 選択 46 : ◯答弁教育改革推進課長選択 47 : ◯要望(門田委員) 選択 48 : ◯意見(冨永委員) 選択 49 : ◯要望質疑(石橋委員) 選択 50 : ◯答弁(教育長) 選択 51 : ◯意見(石橋委員) 選択 52 : ◯質疑(渡壁委員) 選択 53 : ◯答弁教育改革推進課長選択 54 : ◯質疑(渡壁委員) 選択 55 : ◯答弁教育改革推進課長選択 56 : ◯意見(渡壁委員) 選択 57 : ◯質疑渡辺委員選択 58 : ◯答弁教育改革推進課長) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 6 会議の概要  (1) 開会  午後1時31分  (2) 記録署名委員の指名        渡 壁 正 徳        渡 辺 典 子  (3) 当局説明    「広島版『学びの変革』アクション・プラン(仮称)」については、さきの委員会で   説明があったので、説明を省略した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑渡辺委員) この「学びの変革」アクション・プランは、非常によくできているという印象です。今後これをやるに当たって、恐らくさらにこんなこともできるのではないか、こんなふうにもできるのではないかと、いろいろなことが生まれてきまして、非常に夢のあるプランだというふうな印象を持っておりますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  質問の1点目ですけれども、この施策4の厚みのある多様な人材層の形成に向けた学校の体制整備についてですが、取り組み1)の5年間のアクションプランのところが調整中になっておりますが、その具体なイメージというか、趣旨を教えていただきたいと思います。 2: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘のとおり、18ページのアクションプランは、現時点では調整中ということにさせていただいておりますけれども、基本的な考え方、私どものスタンスといたしましては、将来的に広島の中でしっかりと広島県のことを支えてくれるような人材、それは、例えば地理的な面でも、中山間地に生まれてしまったらそういうふうなことができないとかそういうことではなくて、この「学びの変革」アクション・プランの中に掲げた理念、あるいはその施策の内容を全県的に展開をして厚みのある人材層をつくっていきたいということを考えています。  そういった観点から、大変恐れ入りますが現在最終的な詰めを行っている状況でございまして、できましたら本日いただきました御意見を踏まえて、また修正したものをお配りさせていただきたいと考えておりますので、その際にこの部分につきましてもお示しをすることができればというふうに考えております。 3: ◯要望渡辺委員) では、今後ということですので、ぜひお願いいたします。 4: ◯質疑伊藤委員) 私も今のページの関連で、ずっと議論にありますように人づくりということで、本当に社会の源は人であります。子供、生徒は10年なんてあっという間です。今、広島県の教育をしっかり立ち上げておくことが本当に重要と考えています。まずそのことを申し上げまして、このグローバルリーダー育成校について御質問させていただきます。  御説明いただいた内容で、今やはり心配というか、私も含めて、ここはどうかなというところが財源です。今やっておかなければということのもう一つに、国が今、まち・ひと・しごと創生本部だとか、地方に注力すると、しっかり言ってくれています。このグローバルリーダー育成校の財源をどうやってどこから引っ張ってくることができるのか、まず1点、お伺いします。 5: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘のとおりこの学校につきましては、広島県の発展につながるということはもちろんのことですけれども、広島県のほうで新しいモデルを提示して、それが日本全体の教育改革につながっていくという効果もあるように思っております。そういった意味で申し上げますと、御指摘のように、まち・ひと・しごと創生本部が動き始めて、地域の活性化に国も取り組んでいくという方針が出ていますし、さらには、教育再生実行会議のほうでもイノベーションを生み出す人材、あるいはグローバル社会を引っ張っていく人材ということの検討が開始をされております。そういったところで国のほうにも御支援をいただけるような働きかけをしっかりやっていかなくてはならないと思っています。  さらに申し上げれば、こういった環境が提供できることによって産業界、経済界の方々にとっても大きなメリットが出てくるのではないかと考えています。そういった観点から経済界の方々からも御支援をいただくことができないかというところも含めて、幅広い御支援をいただけるような働きかけをこれからやっていきたいと考えております。 6: ◯質疑伊藤委員) 今の御答弁ですと、スピード感を持ってもうスタートをしているというふうに捉えてもいいと思って聞きました。それでよろしいのでしょうか。 7: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘のとおりでございます。要するに一部の産業界のほう、あるいは国のほうにも働きかけといいますか、相談は開始しています。さらにこの内容を深めていくことができましたら、それとあわせて国や経済界への働きかけもさらに加速していきたいと考えております。
    8: ◯質疑伊藤委員) このグローバルリーダー育成校は、今からの広島県の試みとして、知事が以前からおっしゃっています、リーダー育成構想にもマッチしたものであろうと思います。その中の教育部門ということで、本当に夢のある学校だと思います。  今からは、いずれにしても持続可能という言葉がいつも先行するのですが、世界規模で物事を考えて、それを広島県の課題解決につなげていけるような子供を育てるというのは当然のことなので、そういった意味でもこの学校ができることに私は大変期待しております。スタートする時期も恐らく今ではないかと思っております。ただ、この中身について、もう少し詳細がわかればいいなということできょうの集中審議に臨んでおりますが、具体的にどのぐらいの人数であるとか、どこから募集するのであるとか、先日もちょっとお話にありましたが、教育カリキュラムの国際バカロレアとはどういったものであるとか、その辺で具体な内容がわかりましたら教えていただけたらと思います。 9: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘の件は、さらに検討していくことが必要だと考えていますが、まず人数決めにつきましては、正直あまり大規模な学校は想定していません。例えば、1学年の学級規模で言いますと2学級とか、かなり少人数で対応しないといけないということをイメージしています。また、どこから募集をするのかということにつきましては、基本的には広島県のお子さんが中心になってくるだろうと考えています。すなわち具体的には、積極的に他県に話をするというところをどの程度やるのかというところもありますけれども、やはりまずは広島県のお子さんがその恩恵を受けられるような仕組みを考えていかないといけないだろうというイメージがございます。  また、バカロレアの件につきましては、資料の中にはバカロレアの検討についても記載させていただいておりますけれども、私どものイメージといたしましては、バカロレアが必ずありきということではございません。最終的には、先ほど委員のほうからも御指摘がございましたような、持続可能な社会の構築、あるいは国際社会の平和や発展に貢献できる人材。具体的には、例えば国連とか国際機関で働けるような人材を広島から輩出していきたいというところがメーンにございます。そこから逆算いたしまして、ではどういうカリキュラムがあり得るのか、例えばヨーロッパであればバカロレアでしょうし、アメリカになりますとSATという別の仕組みがまたございますので、そういったところの中で、どれがこの学校の理念に最もマッチするのかというところをさらに検討していきたいと考えております。 10: ◯質疑伊藤委員) それでは最後に、今の具体的な像が目に見えてくる、構築できるまでにはどのぐらい時間が必要でしょうか。 11: ◯答弁教育改革推進課長) 可能な限りスピード感を持ってやっていかなくてはならないと思っています。先ほどの話にもありましたように、国のほうの会議の動き等々もございますので、まさにこのタイミングで具体的なイメージを早急に詰めていかなくてはいけないと思っておりますので、具体化に全力を挙げていきたいと考えております。 12: ◯質疑西村委員) この「学びの変革」アクション・プランなのですが、何回も説明しただろうと言われそうなのですが、教育システムを変えるのですか、それとも学校をつくるのですか。教育システムをつくる中で学校が自然とそれに合った形でできていくのでしょうか、教えてください。 13: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘の件につきましては、まず7ページ、8ページのところで、これからの新しい教育の方向性というのを掲げさせていただいております。具体的にはコンピテンシーベースといいますか、能動的な学び、学び続ける力を育成するというような方向に特に力を入れていきたいということで、課題発見・解決学習、あるいは異文化間協働活動というようなことを充実していきたい。まさにそのシステムも含めて、教育の中身自体を変えていきたいということが前提としてございます。そしてこういった教育を展開していく、あるいはモデルをつくっていく上でその学校の体制整備ということもやっていかないといけないということでありますので、まずはその教育の内容自体を変えていきたいというところが前提にございます。 14: ◯要望質疑西村委員) なるほど、理解しました。  それでは、次の質問に移りますが、中にも出てきたのですが、コンピテンシーとかルーブリックとか、ほかにもバカロレアとかいうような新しい用語がどんどん出てくるので、全然ついていけないのです。私も民間企業にいたので、横文字がたくさん出てくるのにはなれてはいるのですが、今回は教育委員会から出された資料の中で一挙にふえてきたと思うわけです。  イノベーションに関しては最近やっと理解できてきたのです。従来品質を組み合わせた新しい価値をつくっていくというのが私なりに理解した日本語訳なのです。それで提案なのですが,コンピテンシーは能動的などうのこうのだろうと思うのですが、ルーブリックというのも評価指標ですか、そんな形で、私は頭が悪いのですぐ忘れるので、徹底できたと思うときまで、いつも資料に併記していただくとありがたいと思います。では、何か答えをお願いします。 15: ◯答弁教育改革推進課長) 片仮名が多かったり英語が多かったりしていることは認識しているところでございますけれども、どうしても日本語一言で言いあらわせないところが多くございまして、そういった片仮名語を使わせていただいているところもございます。本日お配りしている資料の最後に用語解説というのを入れております。一言で表現できないものですから、具体的にはこういうことなのかというのを少し丁寧目に用語解説としてつけさせていただいておりますので、そちらも御参照いただきたいと思いますし、さらにもっとわかりやすい表現がないかというところは我々としても引き続き検討していきたいと考えております。 16: ◯要望質疑西村委員) やはり横文字といいましょうか英文字で書いていると、ごまかしというか何とでも言いわけができるのだと思います。英語教育をする上で、日本語を理解した上で英語へ変換するというようなことをよく言われているのか、私はそういうのを聞いたことがあるのですが、解釈すべき日本語の理解が違った形で英語へ変換していくと全然通じなくなると思いますので、やはり理解が浸透するまで徹底してもらいたいというのを要望いたします。  次に、この「学びの変革」アクション・プランですが、何で広島県がこれをやるのかというのを疑問に思っております。それで、広島県内の教育行政に携わるといいましょうか、国立の学校、県もございますし市もございますということで、公立、あと私学、それで、その3つを踏まえた上で、何で県なのかというところの答えを、それの役割を踏まえて教えていただきたいと思います。 17: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘のとおり、教育に携わる関係者というところで、国や私学や県やあるいは市町村や、いろんなところがこの点について、特に国の関係で申し上げれば、全国的な教育の機会均等と教育水準の維持向上というのが国の役割というところであろうかと思っております。今回のアクション・プランにつきましては、まず国のほうで示しております教育基本法、あるいは学習指導要領、そういった内容と基本的に整合性はとれたものにしています。すなわち、国のほうで全国的な教育の維持、水準を引き続き向上していくという観点から示しているものにのっとって、その中に広島県らしさも出しながら教育内容をつくり上げているというところがございます。  また、特に19ページのグローバルリーダー育成校の関係の御指摘かもしれません。その部分について申し上げれば、国のほうで新しい学校をつくるというような動きについては、今のところそういった動きが具体化しているということは聞いていません。そういった中で、国のほうとしては各地方における特色ある取り組みを支援していくというようなスタンスを基本的に今掲げていますので、先ほど申し上げましたような教育再生実行会議においてもそういった観点が出てまいりましたので、そういったところでは広島県として広島県らしい計画展開をしながら、そこに国の関与を引き出していくということをやっていかなくてはならないと考えています。 18: ◯質疑西村委員) 理解を深めたいのでもう一回伺うのですが、なぜ広島県なのですかということを、プラスアルファを加えてお願いします。 19: ◯答弁教育改革推進課長) これは地方全体についてというところでしょうか、それともこちらの育成校についてというところでしょうか。 20: ◯質疑西村委員) どちらでもいいのですけれども、広島県が何でこのようなことを、全国に先駆けて行うのかということを聞いていないのでお願いします。 21: ◯答弁教育改革推進課長) まさにこのアクション・プランは、先ほど申し上げましたように、学習指導要領が目指している方向性をより突き抜けるといいますか、より先進的・先導的なモデルをつくっていくというようなところであろうと考えています。  例えば、その学習指導要領の中でも、御案内のとおり総合的な学習の時間やあるいは生活といったものを取り入れて、社会と密接に関連した、接続を意識したような、生徒自身が主体的に考えるような教育をやっていきたいということが掲げられておりますが、全国的な状況を見ると必ずしもそれが十分にできているかといえばそうなっていない状況にあろうかと思っております。そういったところで、広島県として広島県らしさを発揮しながら、ある意味ではこれまでの積み重ねによりまして、例えば全国学力・学習状況調査でも全国の中で平均を超えるような状況に今なってきていますし、これまでの積み上げ、そういったものも大事にしながら、新しいモデルを広島県として提示していくということをやっていかなくてはならないのではないかと考えております。 22: ◯質疑西村委員) では、質問を変えまして、今、モデル校みたいな話が出ておりましたが、業務改善するときにはA校とB校をこの施策のモデル校として何かやって、うまくいったらそれを展開しようというような話をよく聞くのですが、そのモデル校には国から何か広島県に対して指示があって、広島県でやったらどうかみたいな話があったのか、広島県が独自にやったのか、知事が独自に何か言ったのかというところを教えてください。 23: ◯答弁教育改革推進課長) まず、今の教育行政の国と地方の仕組みといたしまして、国のほうからこれをここの地域でやってくださいというような形での指定はまずあり得ないような状況になっております、地方分権の関係もございます。そういったところで、地方のほうでこういったことをやりたいと、これは日本全体にとってモデルになる取り組みなので、国のほうでも支援してくださいというような形で手を挙げまして、それに対して国のほうから支援を得ていくというようなやり方が基本であると思っておりますし、今回の件もそういった考え方でございます。 24: ◯質疑西村委員) やっとわかりました。それで、次はコンピテンシーといいますか、能動的な学習についてお伺いします。  私は、知識詰め込み型の学習をして、入試もそういう形の入試だったと記憶しております。それで、今言ったように、教育で幾ら能動的な学習をやっても、ほかの方からも指摘があったかもしれませんが、入試制度というのがついてこないと、どうやっても能動的なことにならないのです。それで、入試制度をどう変えていくのか、変わっていくのかというのも踏まえながら、このアクション・プランを浸透させていかないといけないと思うのですが、その入試とのかかわりに関して教えていただきたいと思います。 25: ◯答弁教育改革推進課長) 入試の部分につきましては、恐らく大学入試の部分かもしれませんけれども。 26: ◯質疑西村委員) 高校も。 27: ◯答弁教育改革推進課長) 高校も含めてということですが、まず大学入試につきましては、国のほうでも中央教育審議会で議論が続けられております。現時点で出されている方向性としましては、学習を修得段階、活用段階、探求段階という3つに分けましたところ、最初の修得段階のところしか今の大学入試でチェックし切れていないのではないかというような議論が出ております。それを活用や探求といったところにも広げて、全体をはかれるような大学入試に変えていこうということで、国のほうでも今議論が進んでいるところで、もうすぐ結論が出るところだと聞いています。この考え方自体はまさにこれから広島県の中での学校教育、あるいは学校の入試にも生かしていかなければいけないところがあろうかと思っていますので、それも含めて全体で考えていかなくてはいけないところだと考えております。 28: ◯要望質疑西村委員) ですから、トータルで捉えていくという解答だと思いますので、県の教育システムだけが先行しても入試がついてこないとだめです。この次の社会へ出たときの仕事の進め方というか、その人のスキルを高めていくためには、どうしても知識詰め込み型ではだめなのです。社会人に求められる資質というのは、やはり受け身ではない能動的な積極的な姿勢、そういう社会に出て求められる資質もそこにあると私は思っていますので、そこらも理解していただいているとは思いますが、積極的に進めていただければと思っております。  学校の話を聞かせてください。やはりこのトップ何とかスクールというのは、ピラミッドで言ったら頂点、お城で言ったら天守閣のほうに当たるのだろうと思うのですが、私は底支えがあってこその広島県が教育県と言えるのだと思っているのです。それで、上のほうだけ見た提案になっているように思うのですが、底支えについて何かどこかで触れてあるのでしょうか。 29: ◯答弁教育改革推進課長) このアクション・プラン全体を通じてですけれども、まず問題意識の根底には、学びに価値を見出せていないような生徒がたくさんいるという状況を何とか変えていかなければいけないだろうという思いがございます。つまり、今まで、ともすれば学歴社会というのか、勉強すればいい大学に行っていい仕事につけるというような考え方が、少しずつそうではなくなって、学びそのもの自体にこれからの自分の社会、まさに委員御指摘のように役に立つというようなことを実感させていかなければいけないというところで、そもそもそういった学習意欲がないような生徒が多数いるというのが非常に大きな問題だと思っております。  その中で、例えば課題発見・解決学習というのを核に据えましたのは、実際に課題発見・解決学習、まさに自分の地域で起こっている課題、あるいは広島で起こっている課題ということを自分で見つけて、それを解決するための方策を考えて、さらには地域の方や企業の方と一緒になってその課題の解決に取り組んでいく。その中で自分が今まで学んだことが使うことができて、ああ、ここにあのときの勉強が役に立ったのだというような実感ができるような教育になっていくと思っておりますので、全体としてボトムアップにつながるようなアクション・プランにしていると考えております。 30: ◯質疑西村委員) ここに書いてあるかどうかというところを質問したのですが、それは書いてあるのですか、ないのですか。 31: ◯答弁教育改革推進課長) 書いています。書いてあると思っておりますし、さらに申し上げれば、18ページ、19ページのところでも、例えば、18ページの取り組みの1)のほうをごらんいただきますと、こちらが広島の成長、発展を担うことができる人材の育成というところに特化した学校の関係でありますけれども、本日まさに御審議をいただいたフレキシブルスクールもそうですし、さらには手に職をつけたいという生徒向けに複数の専門学校から成るような専門高校の設置ですとか、こういったことも含めて記載させていただいておりますので、私どもとしては記載をしてあると認識をしています。 32: ◯要望西村委員) やはり底支えがあってこその日本の教育県という形で、そんな趣旨のことをびしっとどこかに書いていただければ私がこういうことを言わないで済むので、ぜひ、そういうふうにお願いしておきます。  それと、最後に、意欲をかきたてる、これは難しいのですけれども、やはり私は気づかす教育というのも大事で、その人が今までとどう変わったかというか、スパイラルアップという向上心、向上したいなという気づきで、私が20年ぐらい前ですが、企業にいるとき、教えない教育、それを本人が気づくまで教えないという教育なのです。それで、気がついたら100%というか、ころっと変わったのです。一皮も二皮もむけた人間になるというようなことを教えてもらいましたし、私は残念ながら一皮も二皮もむけなかったのですけれども、そういうような形で気づきというのが大事だと私は思っているので、教育委員会のほうでもぜひこの気づきについて研究というか、検討していただければと思います。 33: ◯質疑(狭戸尾委員) 4ページ目に育成すべき人材像で、ここにすばらしいことが書いてありいます。広島で、国内で、海外で、これは私もよく理解しておりますし、すばらしいことだというふうに思っておりますが、一つ、気になりますのが、今、広島県に生まれ育ち学び住んで、全てがよかったという言葉が列挙されておりますが、こういう教育をされて、広島にどういうふうにしてこの学生といいますか、子供たちを残すのか、そこがちょっと気になるのです。そのあたりをどういうふうに今後、教育というか、指導していこうと思われているのか、わかれば聞かせてください。 34: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘の点、皆さんにどう広島に残ってもらえるような、広島にどういうふうに思いというか愛着、愛情を持っていただけるかというところだと思っております。この中の柱の一つに掲げた課題発見・解決学習というのは、まさにその地域との接点、あるいは広島との接点というところを大事にした教育活動を展開してまいりたいと思っておりまして、日本全国津々浦々、どこでやっても同じ教育ということではなくて、まさに広島の歴史を学んだり、あるいは今自分が住んでいる地域の現状を学んで、こういう課題があって、この地域はもしかしたら10年後、20年後に非常に大変な状況を迎えるかもしれないということも学んだ上で、自分はこの地域のために何ができるのだろうかというところを学習する。こういったことを通じて生徒自身がそこの地域に対する愛情を持ってもらうというところが、まず大事なのではないかと考えています。  その中で、例えば、場合によっては自分の将来の進路では少し外に出たい、外から広島を支えたいというような人材、あるいは外で羽ばたいてみたいというような生徒も出てくるとは思いますけれども、このアクション・プランを検討する中で有識者の先生とお話をした際に、フランスなどを見ますと、外に出ていった人がまた戻ってきて、そこでその地域のことをよく知っている人材と、外のことを見てきた人材が、一緒になってその地域の課題の解決に取り組んでいるというようなケースがかなり多く見られているということもございました。こういったことをやるためにも、外に仮に一度出ていった後に戻ってきてもらうためには、やはり地域のことをよく知っていて、地域に愛着を持ってもらうというような教育をしっかりやっていかなければいけないと考えております。 35: ◯質疑(狭戸尾委員) 今、いい回答をいただきましたけれども、やはり私はそこまでうまくいくのかなというのがあるのです。それで、ここに書いてあることは本当にすばらしいことで、先ほどからいいことだとか、また頑張ってくださいとか、西村委員のことを申しますと、よく見えないというようなことがございましたが、そういうのをやはり含めますと、私もそういう不安なところが実はあるのです。  それで、先ほどからいろいろ先進的なモデルとか、そういった中で今度は入試とか、いろいろなことが出ましたけれども、今、私立校では特色を出されて相当頑張っている学校もたくさん見受けられます。先ほども同じような質問が出たかと思いますが、そういう学校とどういうふうにつき合っていくのかというのが気になるところなのです。それを蹴散らして県が旗を持っていくのだと、本当にそこまでできるのかというのが一つ私の気持ちにありますので、そのあたりを聞かせてください。 36: ◯答弁教育改革推進課長) このグローバルリーダー育成校という仮称をつけております、この学校では4つの視点を実は大事にしたいと思っていまして、1つ目は、留学生を3分の1というふうに記載していますが、多様性を確保したいということ、2つ目といたしましては、この学校が格差の固定化や拡大につながっていかないような、格差の改善につながるような学校にしていきたいということ、さらに3つ目といたしましては、将来的な就職先、仕事として国際機関などを掲げておりますので、国際機関、OECDですとか国連とか、そういったところとしっかり連携していきたいということ、そして4つ目が、全県的に国公、私立を超えてこの学校のノウハウを共有することによって、広島県の全体学校種を超えて広島県の教育水準が上がるような形にしていきたいということを考えています。  したがいまして、最後の観点から、この学校でできたノウハウのようなものをこの学校の中だけで閉じ込める、あるいは公立の中だけで閉じ込めるということではありませんで、例えば私立学校の先生方と一緒になって研修したり、生徒同士の交流をさせたり、さらに申し上げれば、これだけ多くの留学生が来る学校になりますので、海外でサマースクールといった形で、海外にこんな学校が日本にあるので、ぜひ来てくださいというようなPRをする際にも、御関心をお持ちいただけるような私立の学校の関係の方々と一緒になって共同で開催するですとか、そういった形であらゆる方面でこの学校のノウハウを私立とも共有をさせていただいて、広島県が、教育といったら広島県だというような形になっていくような仕組みづくりをこれからしていきたいと考えております。 37: ◯要望(狭戸尾委員) 今、話を聞きますと、私もこのあたりで理解しようと思って、いろいろと思っておりますが、公立私立問わず、いろいろな場で教育をしながら切磋琢磨といいますか、そういう中で教育の向上、教育といえば広島県というふうな県にしていくという言葉を聞きましたので、皆さんにぜひここは頑張っていただくというお約束を願いまして、要望として終わります。 38: ◯質疑(内田委員) 先ほどからの課長の答弁を聞くと、私も頭の中がだんだん整理できなくなってきているのです。  先ほど答弁でありましたが、学びの価値を見出せない生徒がいるのでそれを何とかしようではないかと言うのだったら、今でも何かできるような気もしますし、新たにこういうのをつくって、これもある、しかし今は広島がこうだからこうしていこうというのが、僕は筋ではないかと思うのです。今、貧困で勉強ができないとか学びたくてもできないという人もいるわけです。先ほど西村委員が言いましたけれども、高い山をつくってそれで裾野を広げていこうかというのだけれども、私は逆ではないかと思うのです。高い山を目指すような、広い裾野からそこを目指していくというのが普通ではないかと思うのです。  それともう一つは、先ほどから聞いているとよくわからなくなったのは、県、国、あるいは私学、その役割をもう少し整理したらいいのではないかと思います。それで、これも見てみますと、多様性の創出で外国人の生徒3分の1とかあるのですけれども、これは県費でそういうことをするのですか。果たして県民の皆さんがそういうことを望んでいるのかどうか、これから議論して、それを皆さんに知ってもらおうというのに、余りに難し過ぎるのではないか、もっとシンプルといいますか、そういうのが必要ではないかと思うのです。国と県との役割をどう課長は思っているのですか。 39: ◯答弁教育改革推進課長) 国と県の役割で申し上げれば、繰り返しになって恐縮ですが、国の役割は基本的には全国的な教育水準の維持向上、あるいは機会均等の確保というところがございます。その中でどういったモデルをつくり出していくのかというところで、もちろん国立大学、現在は法人化しましたけれども、国立大学法人で取り組んでいるところも幾つかあろうかとは考えています。  しかし、その一方で、そのエリア、その地域ごとに掲げられている役割といいますか、特色といいますか、そういったものを発揮しながら全国のモデルになるようなものをつくり上げていくというのは、これはまさに都道府県が担うべき役回りであると考えています。  したがいまして、例えば広島であれば冒頭申し上げましたように、グローバルリーダー育成校の関係で申し上げれば、広島の平和あるいは持続可能な社会の構築ということを考えた場合に、例えば今、国連で働く日本人の職員が、国連自身は大体240人ぐらいは欲しいと言っているにもかかわらず、今、日本人は60人しかいないという状況でございます。これは日本全体の課題だというように捉えて、広島県は何かをする必要はないという考え方ができないわけではないかとは思いますけれども、やはり広島がこれから全県的にここに書いてあるような学びの変革をして、それの牽引役としてその学校があって、そこが将来的には国際機関で活躍するような人材を育成していくというような特色づくりを出していく、これがまさに県がやっていく役割なのではないか、そこに国としても支援を、国からの支援も得ていく必要があるのではないかというような考え方をしています。 40: ◯意見(内田委員) 余りよくわからないような気がするのですけれども、いずれにしても、一部の人間のそういうところを目標といいますかターゲットにしているような気がしてならないのです。だからこの現場で、広島県の教育のあり方にももう少し、今言ったようにそれぞれの役割を明確にしながら、しかしこういうのもあって、県として特徴あることをやってそれで世界を目指す、そういうのもあってもいいと思う。ベースは全体を見ながらどういうことをやっていくか、それぞれの役割分担をしっかり見ながら建学をしていくということです。今言ったように、私学なりと連携をとる、これはいつの時代でも同じです。今に限ったことではないと私は思うのです。これからもずっと、今までもしてきただろうし、これからもするべきだと思うのです。その中で我々の役割は何なのか、その一つがこれもある、頂点を目指す人間もいるだろう。しかし、教育はそんなものではないです。今言いましたように、貧しくても行けない人もいるのだから、そこをどう底上げして上を目指していかせるかというのが大事ではないかと思います。 41: ◯質疑(門田委員) 今までの各委員の方々の質問、答弁を聞いていまして、私も若干わからなくなったのです。  その前に1点聞きたいのですが、最近、県立広島の中高一貫校も文科省に申請された、あるいは私学も2校申請された。私学の1校が文科省の審査を通って認められて、中高一貫校は外されました、あれはどういう学校なのですか。 42: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘の件は、恐らく文部科学省のほうでやっておりますスーパーグローバルハイスクールの件かと思います。御指摘のとおり、県立広島中学高等学校は申請をいたしましたけれども、残念ながら文部科学省の審査の過程において落選というような格好になっています。詳細な原因については、文科省からお示しをしていただけないことになっていますので、具体的にどの部分がどうマイナスに働いたのかというところは示されてはいないのです。ただ一つの観点としましては、学校のほうで主体的にしっかり取り組んでいくというような姿がもっと見えるようになっていればというようなコメントもあったやに聞いており、基本的な方向性自体はその際に文部科学省のほうからも、それはスーパーグローバルハイスクールの方向性とは合致しているというような話ではありました。 43: ◯要望質疑(門田委員) その理由といいますか、文科省から十分な指摘はなかったかもしれないけれども、県教委としては思いがあって申請された、でも結果はだめだった。なぜという検討がどの程度なされているのかというのをまず聞きたいです。それが、例えば今回のこの件にしても、私は連動すると思います。昔といいますか、平成14年当時に教育委員会が、次なる年度の教育委員会のキャッチフレーズになるものをつくろうとされた。そのときに提案があったキャッチフレーズは、加速する教育改革というテーマだった。それに対して私はびっくりしたのです。というのが県教委は是正指導があって、その後いろいろうまくいっている。そういう中で加速する教育改革という言葉が出たのだけれども、教育というのはそんなパフォーマンスというか、晴れやかな話ではなくて、もっと地道にやるべきだということで、私が当時文教委員長をさせていただいていて、強烈に拒否しました。そのあげくに、実は尾道の高須小学校の校長の自殺、続いて尾道市教委の幹部の方々が亡くなって、こんなことが続いてきたのです。そのときに県教委は天国から地獄です。その経験を、あなたは当然知らないけれども、県教委は味わったはずなのです。  つまり教育のしんどさというのは、地道に、築き上げる努力が必要なのです。それを忘れたら、パフォーマンスで終わります。そして先ほどいみじくも言った、この前文科省で蹴られた、そのことの反省も私は多分できていないのだと思います。そういう中でこの「学びの変革」アクション・プラン、これは今まさにあなたもおっしゃった、学習指導要領に基づくいろいろなものがうまくできていない、まだまだやらないといけないことができていない、だから次なるモデル校をつくろうとしている。これはわからないことはないけれども、今ある学校がなぜそれが進まないのか、それを進ますことが広島県が全国で教育県広島、つまり初等、中等教育の基礎づくり、人間の基礎づくり。  例えばグローバル人材の育成でも日本人としてのアイデンティティーというのが必要だとおっしゃった。そういう部分を初等中等教育のときに広島県はきちんと指導できる県だと、まさにそういうものを持った子供たちが、例えばきのうの新聞に出ている、57校のグローバルの大学、そういうところへしっかり進んでいく。そのときに、そういう人材が広島県の初等中等教育の基礎教育の中で育成できていると、その裾野をきっちり全県で広めるというか深めるというか、そういう努力をする、それがこのモデル校だけではなくてアクション・プランの基本ではないかと私は思うのです。  そうすると、その議論をしっかりして、その先にそのようなことになればモデル校の議論をしてもいいと思いますけれども、きょうのこの場で、その前もっての議論と個別具体的なことが今はぐしゃぐしゃになっているのです。だから、皆さんの頭がこんがらがります。あなたが全県の部分と、それから個別の部分と、そこをやはり整理して提案してほしいと私は思います。それから先ほどおっしゃった、国は全国の機会均等とか一定のレベルを確保するために指導要領でやっている、それは国の責務だと、文科省の責務、同じことが県教委にも言えるのです。広島県内の教育の機会均等とか、一定レベルを確保するとか、そういうことをやることが県教委のまず同じような立場ではないですか。そういう部分を横に置いといて、それも理屈にしながら、また一方、先ほども出ましたけれども、そういう意識がまだ子供たちに足りないとかそんなことを一方では言いながら、これが要るのだと、だから話がぐしゃぐしゃになっている。とりあえずまず総論というか、基本的な「学びの変革」アクション・プランを広島県でさらに一歩進めたいのだというこの発想は、多分全高等学校に共通の話なのでしょう、これは、このモデル校だけのためではないのでしょう、そこを確認したいのです。 44: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘のとおりでございます。この広島版「学びの変革」アクション・プランの中に基本的に考え方として入れておりますコンピテンシーベース、あるいは主体的・能動的な学び、さらには課題発見・解決学習や異文化間協働活動を含めてですけれども、このアクション・プランの全体を通して掲げている内容は、県立学校を含めて広島県内の全ての学校においてやっていくべき内容であると考えています。  先ほどの関係で申し上げますと、両方を並行してやっていかなければいけないのではないかというのが基本的な考え方でございます。つまりこの学校だけが先に走っていくというような考え方ではございません。例えば、ほかの学校がここを目指したい、ここを目指していくのだというところをわかっていただけるような、その一つのパイロットモデル校にはなると思います。それとあわせて、この学校のノウハウを全県的に広げていくということも当然やっていかなければいけないと思います。あるいは、それと別の観点からほかの学校がボトムアップといいますか、自分のところの魅力をさらに高めていけるようなこと、これも当然並行してやっていかなくてはならないと考えています。両方とも進めていく必要があるのではないかと考えています。 45: ◯要望質疑(門田委員) 優等生な答弁でいいのですけれども、最初に言いました、中高一貫校が申請してはねられた、あの中高一貫校がパイロット校として本当に大仰にスタートしているのです、そしてそれなりにうまくいっている、でもそれがはねられた。そこの反省もなしにここへ行って両方が大事なのだと、両方を並行してやる、それはきれいごと過ぎます。それよりもっと総論といいますか、アクション・プラン全体の考え方をどうするのかという議論をきっちりやらないといけない。これを見ますと、有識者会議とか参考意見を聞いたとかいろいろ書いてあります、それから現場にかかわっている人は、大学の先生はおられます、でも、この初等中等教育の部分はなかなか見えないです。そうすると、総論的にあらゆるというかしっかり残していく、そういう学校をつくろうとみんなが言います。でも一方では、教育委員会としての役割もあるはずです、さっきも出ていましたけれども、私学がある国立大学法人がある、市立がある、いろいろな設置者がいます。  けさ、フレキシブルスクールの件で、設置者の違いというのは厳しいという質問を私はしたわけです、それぞれに設置者の違いは厳しいのです。それにもかかわらずそこらと十分な意思疎通もしないで、県教委で280万人の広島県民の教育を全部担うがごとく、それはおごりです。大なり小なりいろいろあるけれども、それぞれの設置者がみんなで協力して、広島県教育のここに書いてある目標を達成する努力をしましょうと、そういうことも含めて、基礎づくりというか地ならしというか、そういうことがきっちりできないで、ひとりよがりになってしまいます。全県の問題をやはり横に置き過ぎてはいけないと思います。もし何かあったらお願いします。 46: ◯答弁教育改革推進課長) 御指摘のとおり、県だけでこれが全てできるかというと、それは難しいと考えています。私立の関係の方、あるいは義務教育を中心にやっておられる市町の関係の方、さらには保護者の方々など、幅広い方々が教育にはかかわっているわけでありますので、それぞれの方々としっかりと連携しながら問題意識を共有してやっていかないといけないと考えています。  ですので、実は現在、例えば私学の協会関係者の方々、あるいは市町の教育委員会の方々、さらにはPTAの方々などとも意見交換を開始させていただいています。そういったところで、まさに現場をよく知っておられる方々の御意見もよく伺いながら、さらにこのアクション・プランをより現場の実態に合った形にできるように、引き続いて意見交換をしながら検討していきたいと考えています。 47: ◯要望(門田委員) 今おっしゃったように、まさにそういう姿勢を望んでいるのですが、考えてみますと、1~2点、追加させていただきます。  昔、広島県が教育県と言われた、長野県もそうです、そのときの広島には文理大とか、広島高等師範とか、そういうのがあった。そして県立学校、県内で子供たちが育って、特に広島大学については、そうやって広島大学へ行って、またそれが世代を超えて回っていくという回転がうまくいっていた、そして他県の方々も教育県ではそうやってきた。別に、県教委がぬきんでてそんな学校をつくったという経緯はないわけです、それが1点。  それからもう1点、今回のこの発想、個別の議論に入りたくはないけれども、あえて一つだけ言っておきますと、中学は義務教育で、義務教育は先ほどあなたがいみじくも言われた学習指導要領、そして一定のレベルのことは教えなさいということなのです。そのような中で、それを全国に展開するがゆえに、小学校、中学校は授業料無料です。しかし、それが、例えば私学もたくさんある、その私学は義務教育でも中学校をやっている、小学校もやっている、そういうところは有料でやっているのです。では、なぜ有料でやっているのかというと、建前はその指導要領もさることながら、それ以外のことも力を入れてやりますと、そこに有料の意味が出てくるのです。だから、この新しく発想されている中高一貫教育は、恐らく、その学習指導要領プラス、仮にバカロレアというようなことをやろうとすると、もう周りが回らなくなります。  それからもう一つ、バカロレアをやろうとしたときに、全世界から指導者を集めるのです。それは教育委員会で言えば教員の資格が要るのですか要らないのですかということにもなるけれども、そのような問題というのがいろいろ出てくるのです。だからそういう個別の議論は、私はきょうではなくて別の機会にやってほしいと思っています。 48: ◯意見(冨永委員) 今までの議論なり、それからこの案がオープンになってから、会派を含めていろいろなところでいろいろ議論されるのを聞いていまして、私はこのアクション・プラン、全体はよくできていると思うのです。ただ、多くの場面で誤解というか、このアクション・プランイコールグローバルリーダー育成校というふうに思われているのではないかという節があるという感じがするのです。  ですから、私はこのグローバルリーダー育成校については、課長も一定のイメージを言われるけれども、具体的なものはまだよくわかりません。質問したいことがいっぱいあるけれども、それを今あえて言ってもこれから先のことなので言いませんけれども、多くの人がそこらあたりがわからない。わからないから、全体がよくわからなくなってきているような印象を私は受けているのです。  したがいまして、全体は学校教育をどういうふうに持っていこうかということで、今やっている延長線上にある話なので、しっかりやっていただきたいと思います。その中で、このグローバルリーダー育成校については切り離して、もっと皆さんと議論をしっかり深めていただいて、これについてきっちり説明できるようにしっかり検討していただきたいと思います。その過程で議論させてもらえればという気がいたします。 49: ◯要望質疑(石橋委員) 基本的には冨永委員と同じ立場です。広島県教育のこれまでやってきた20年、そしてこれから新たにつくっていくという意思、これは非常によくわかります、全体では賛成です。  グローバル育成校については、これはやはりモデル的な事業ですから、私は切り離して集中審議を何度でもやってもいいですし、さらにはこの文教委員会だけでなく、極端に言えば特別委員会でもつくってもっと大きく深く議論し、各地域それぞれから議員が出ているわけですから、さらにこれをもっと深く言えば、国がやっている地方創生、これは非常に大事な部門で、そこに教育がないということはあり得ないわけですから、実行会議の中にも出ております。そこらとも議論を深めていかないといけない、大きなテーマだと思うのです。そのことを含めてやるには、ここですぐ結論が出るわけでもありませんし、もうちょっと議論を深め、そして世界中のそういうリーダー像の情報をもとに、世界は何を求めるのか、ニーズは何なのか、ただこちら側だけでグローバルグローバルと言って、私はグローバルという議論も概念も正直よくわからないです。アメリカにグローバル教育がありますか、ないです。イギリスにありますか。世界の情勢はどういう人材を求めているかということの議論がなされていないわけです。そうするとそこがわからない限り、本当のイメージは湧いてこないと思います。それは国ではやっていると思うのですけれども、それを乗り越えて県でやろうと思うのなら、当然、同じレベルでの議論をしないといけないと思います。そして、国に対して物が言えるぐらいの知識と情報とそれから企画を出すべきだと思います。その英知を結集して、ここに広島県教育の全てをかけてやるぐらいのプロジェクトだと思うのです。そうしないといけないと思うし、それならばもっと幅広い議論も必要でしょう。私は、文教委員会はもちろん所管ですからやりますけれども、これは、知事部局がしないわけにいかないです。一緒に巻き込んでやらないといけない。そういうことも含めて深く議論するために、今、冨永委員が言われるように、また改めて集中討議をやりたい、それはここでもやるし、違う部門でも新しくつくってやるぐらいな予算もかかり時間もかかり、広島県の教育がこれからどこへ行くのかという大きな大テーマで、この程度のことではだめです。これはたたき台だからいいのです。そうして皆さんからいろいろな議論が出て、とてもいいことだと思うのです。ここで一遍に集約できませんので、それをやっていただきたいというのが一つの要望です。  もう一つは、これを見た瞬間に捨てようかと私は思ったのです。見る気もしなかったのです。この4ページの、広島で学んだことに誇りを持ち、胸を張って「広島」を語り、世界の人と協働してイノベーションを生み出すことのできる人材、何で広島を語るのか。広島の郷土愛というのは、これは基本的には教養なのです、当たり前のことなのです。今までやってこなかったことが間違いで、やらないといけません。そこへ、こんなところへこう出てきて、世界へ出る人間が広島を語ってどうするのですか。愛国心です、日本でしょう。そしてこの中には志が入っていません。志のない人間にどんな教育してもだめでしょう。まずあるべきは、日本人として志をつくらすわけでしょう。この根底にあるのは、志の教育が一番ではないですか。その志に向かって人材をつくるわけですから、人材ありきではないのです。教育は両輪で回っていないと意味がない。私は、この中で欠落しているのはその世界観と、そして志、この2つが見えてこない、テクニックだけです、一番原点ではないですか。この日本は、グローバルといえばあの明治維新の偉人たちの姿を見てください、本当にすごいです。世界を回って、今日本がどうあるべきか、どの方向へ行くべきか、世界の流れはどうなっているのか、徹底して勉強してきている。あの明治のリーダーたちはそれをやってきたわけです。将来、基本的にはそういう人材をつくるのでしょう。広島ではないのです、世界、国連に出るような人間が日本のことも知らずに世界のことも知らずに、そういうことではないでしょう。そうするともっとこの中にしっかりした志がなければいけないのです。これを見たときに、この2つを感じました。一番の原点です、源流、そうしないと、テクニックだけの人間になって、いわゆる人材像というのが浮かんでこないのです。  それと、もう一つ言えば、やはり今言うように広島県は平均以上です、それでいいのかということでしょう。初等教育が原点でしょう。そこをもっと徹底してやらないと、ここを忘れてちょっとよくなったといって、そうではないです、もっと初等、中等を徹底してやらなければ、はっきり言ってこんなことを言う資格はありません。それを置いておくことはできないわけですから、そのときに三つ子の魂ではないけれども、徹底して教えていなかったら、高校、大学へ行ってもだめなのです、全部連動しているということです。それの延長線上になければいけないし、このアクション・プランがそこら辺を見越しておつくりになっているのかということも含めて、幅広い議論をする場をおつくりになって、ここまでやったというみたいに、お互いに疲れたと、へとへとになったというぐらいの議論を、知事部局も教育委員会も含めて、議会も含め、一緒になってやるべきだと私は思います。それぐらいのテーマだと思います。教育長、どうでしょうか。 50: ◯答弁(教育長) これはこの資料で一番ベースになっているところの一つでして、7ページ、8ページのところ、まさにこれからの教育の方向性として、新しい学びのスタイルというものをしっかり築いていく、それは広島から全国だけではなくて世界に発信したいぐらいの思いでおります。8ページの下にも書いてありますけれども、そのためにはやはり小、中、高、さらには小学校前、ここまで含めて学びを考えていかなければいけない。今、こういう知識ベースではいけない、コンピテンシーベース、いわゆる態度とか価値観とか、そういうものをもっと重視した教育の学びにしないといけないということは言われていますけれども、なかなかそういうふうに変わらない。先ほど大学入試の問題もありましたけれども、高校入試も含めてまだまだ知識ベースにとらわれている。そうではなくて、本当に態度や価値観や、倫理、そういうところまで含めて学びのスタイルをつくっていくというのを我々としてもぜひやりたい。  それは、恐らく今の入試制度の中身が変わらなくても、そういう形であれば現行の入試でも対応が十分可能だというふうに思っておりますし、それだけのものでないといけないのではないかと思っております。そういう意味で、全体、就学前から大学につながるところまで我々の範囲として、そこまでの学びをしっかり変えていく、その中で高等学校、こういうことができるのではないか。または小、中学校のあり方、こうではないかというのをしっかりモデルとして提示していく。そこは今、委員皆さんのお話にありましたように、もっと広く議論をして具体的に詰めていく、一つ一つの考え方についてももっとしっかり考えないといけないと思っております。基本ベースは、今ありますように、今までの学びではこの変動する大きな世界の中にある我々の日本なり広島なりということでいくと、なかなか対抗ができないし、対応できないというふうに考えており、学べる形を大きく変えていかなくてはならないのではないかと思っております。  そして、これはエリートとかそういうことではなくて、全ての子供たちの学びのスタイルをしっかり変えていく、そのことによって新しい価値を生み出す人間、世界に貢献できるような人間、広島に貢献できるような人間というのを目指せるのではないかと考えております。 51: ◯意見(石橋委員) そのとおりだと思います。せっかくこういう機運が湧いてきたわけですから、全員でこれを成功させるようにやりたい、全力を挙げて我々もやっていきたいと思います。  それともう一つは、今の日本の教育に一番欠落しているのはやはり愛国心なのです。どこの国でも、どこの人たちも堂々と外に出られるのはバックにアイデンティティーを持っているからなのです。だから堂々として、言葉には出さないけれども、臆面もなくいけるわけです。グローバルの原点はそこにあるのです。それをなくしてグローバルとは言えない、相手の国も文化も理解できないのです。それがある意味では歴史を学び、先人たちの知恵を学び、そして誇りを持ち、堂々と世界と渡り合える日本人をつくるというのがベースなのです。それを私はグローバルと思う、でなければグローバルにはなり得ない、どこの国もそうしている。戦後の教育の中で一番欠落しているのはそこだと思う。ほかに対して堂々と言えるものを持たさなければいけないということです。それには、日本は2000年の歴史があって、堂々と持っていけるものを先人が十分つくってきてくれている、それは人間力なのです。そこのところが、世界へ出るときに堂々と渡り合えないから、英語ができるのは大した問題ではないのです。やはりそのことをぜひ根底の中に入れておいていただきたいと思います。 52: ◯質疑(渡壁委員) 石橋委員がまとめをされたので、またこれからもやるという話なら私が余り言う必要もないですが、もう終わるというならしっかり言っておかないといけない。  まず、これができる過程ではどういう議論の過程を経てできてきたのでしょうか。この間、総務課長にお願いして、広島県の市町教育委員会の委員長の名前を教えていただいたのですが、23人もいらっしゃるのです。市町の教育委員会は、こういう議論には参加されているのですか、これからなのですか。 53: ◯答弁教育改革推進課長) この会議の中のメンバーには入っていただいておりません。折々情報提供はさせていただいております。冒頭に御連絡をさしあげているところですが、これから市町の教育委員会とも意見交換をしていく予定でございます。 54: ◯質疑(渡壁委員) それで、市町の教育委員会と話しをするのに、これを見ていたら、教育長はほとんどが県教委の職員だった人とか、校長だった人とか、そんな人がなっています。だから、市や町の教育委員会でも議論してもらうといっても、皆さんと意見が大きく違うわけがないと思って見るのです。だから、市町の教育委員会とも話し合わないといけませんが、議論の幅が広がらないと私は思ったのです。  1つ目は、幅を広げた議論をやる必要があるのではないか、各会の意見を汲むということが必要なのではないかと思います。  それで2つ目は、冨永委員が言われたから、ああそうなのかと思ったのですが、これはグローバル人材の育成というのが柱なのかと私は思っていたのですけれども、違うのですか。そういう理解でいいのですか。 55: ◯答弁教育改革推進課長) グローバル人材の育成といいますか、グローバル化していく社会を乗り越えていくためにはどういう教育が必要かという考え方でございまして、先ほど教育長のほうからも御答弁申し上げたように、メーンは今の教育のスタイルを変えると、地域ベースの教育だけではなく、意欲や態度、コンピテンシーと言っていますけれども、このような教育に県内全体の教育を変えていきたいという中の一つの方策として、グローバルリーダー育成校というものも掲げてあるということでございます。 56: ◯意見(渡壁委員) 先ほど話にありましたが、日本の国連の職員が60人いて、230何人かが必要で、それは60人が230何人になっていかないといけないといって、これはたいした数ではないです。これは全部広島県が背負わないといけないのですか、全国で背負うとすれば、一つの県が4人か5人かという話になってしまう。その4人か5人かの教育をするのに、大きい旗を掲げてやるのかと思いましたし、そういう必要があるのかと思いました。それは簡単ではないです、そういう人も必要なのだからやればいいのですけれども、そんな数の人間の教育のために、教育の柱として旗を掲げるほどではないのではないかということを思うのです。そういう旗を掲げるよりも、むしろ県の方針を見ていたら、広島県の強みは何かというのを一生懸命強調しています。強みを強調するのはいいのですけれども、やはり弱みというものも点検してみないといけないのです。  例えば、先ほど出てきた定員内不合格というのは全国で何位なのですか。恐らく400人もいたら全国ワーストワンになるのではないですか。よその県でそんなにたくさんの定員内不合格を出している県があるのかということも点検してみないといけない。それは中学校や小学校からの教育も含めて点検をし直してみないといけない。これは石橋委員が言われるとおり、小学校の教育、中学校の教育がどうだったのかということも反省をしてみて、それをどう評価してどう解消するために努力するのかということをやらないといけない。それで、それが今まさに社会の重みになっていて、例えば、人口問題にしても、こういうことが前に向いていかないと、結婚できない人間ばかりつくっていくのだから、解決しない。  それから、知事は広島に住んでよかったというような県にすると一生懸命言っているけれども、そんな人がいっぱいふえているようなところに、みんな住んでみたいと思いますか、それは思わないです。広島に行ったら丁寧にやってくださってみんな充実できたということの実績、社会に出て仕事していい生活になったという実績が残ってこないといけない。そうしないと住んでみたいようなまちになりません。この間の本会議で、私がやじったのを皆さん御存じと思います。やじったのは何かというと、生活保護費よりも低い最低賃金の県が5つありまして、その5つの県の中で北海道が一番低くて広島県は2番目なのです。全国で2番目に低い賃金なのです。そんな広島県に住んでみたいとみんなが思うか思わないか考えてみなさい、恥ずかしいと思わないのですか。それを平気で住んでみてよかった、いいところを引き出してよかったと思うまちにすると言って、ちっともそういうところに目が向かないわけです。  だから、その弱いところも変えて、弱いところを県の強みにするという考えがなかったら、いいところだけ伸ばせばいいのだということだったら、悪いところはどんどん置き去りになる。それではいけないので、弱いところもいいところも、両方からやはり点検をしてみて、これが完全だというのはないのだから、一つのことがよかったら別の問題が起きるわけで、さまざまな問題を抱えているわけだから、今、グローバルの学校をつくる、それは国連で働くような人をつくるのだという、それは反対ではありません、つくればいいですが、それが県立の高等学校の使命なのかどうかということは、議論してみないといけません。それは、物すごいお金もかかりますから、財政が耐えられるかという問題もあるわけです。石橋委員が話されたように、膨大な財政を要するわけです。それで全部の子供にそれを適用するのだと言ってみてもできやしませんし、たとえそれをやったとしても財政がパンクします。だからそういうことも含めて考えていかないといけない問題なのです。  全国で60人しかいないものを240人ぐらいにするために、そんな旗を掲げないといけないのかというのが思いです。それよりも底辺のところの人も助かるような、それで立派に仕事ができるような人間に育てるということが大切なのです。  だから、これにもそういうことは書いてはいるのですけれども、それは自分たちの弱さというものを勇気を出して見ないと、やはり改善はできないのです。校長がいつでも不合格を自分の裁量で出していいと、入学定員の40%も定員内不合格があるというような実態だったら、それは何のために定員があるのかわからないでしょう。やはり、なぜそういうことをしないといけないようになっているかというところから説き起こして改善しないといけないのではないかと思います。  私が一番主張したいのは、もう少し生活に近いところの教育をやるということが大切なのです。それが物を考えることになっていく。それからグローバルというのは、外国にどんどん行けばグローバルになるという簡単なものではないと思います。日本の地元で一生懸命やっていても、そのやっている仕事がグローバルになるということは大いにあることなのです、その例のほうがいいのです、グローバルの成果になる。日本の技術水準もそうです。当初は外国から学んだものですけれども、国内で仕事に従事している中で、いつの間にか日本の技術水準というのが世界で一番高くなったわけです。それで世界の人が学ぶに値するような技術になったわけだから、別にグローバルになったから高くなったわけではないので、そういう働き方ができるような社会にするということが、世界の中で活躍するための大きな役割を果たすことになるのではないかと思うのです。  それで、一貫教育というのも、私はこれを読んでいて感じるのは、県が関与できるから書いているのでしょうけれども、小、中、高ではなく、小、中、高、大、それから社会です、全部つながっている一貫教育でなかったらいけないと思います。卒業して仕事がないような学校教育では意味ないです。これは社会の力にならない。小、中、高、大、職場も、どこから職場へ行くかどうかわかりませんけれども、仕事というルートを確立するような一貫でないといけないと思います。だから、そういう教育を組み立てるのがいいのではないかと思います。そうすればおのずから自分の生活に関連しているのだから、考えてやるようになるのです。大体、世の中で発明している人というのは偉い人が発明しているのではないのです。やはり現場で仕事して苦労している人が発明するわけです。  だから、もう少し地についたことをやられたほうがいいのではないかと私は思います。石橋委員が言われるように、英語も大切なのですが、それは学べばいいです。学ぶことを全然否定する気はありませんけれども、ただ我々は日本語で物を考えているということを忘れないようにしないといけない。その起点を忘れると、やはり日本人としてのアイデンティティーというものが失われると思うのです。だからそのことを忘れないようにやはりやる必要があるというのが私の意見です。英語がわからないものは世界でなかなかコミュニケーションできませんから、それは大切だと思います。 57: ◯質疑渡辺委員) この中でフレキシブルスクール、グローバルリーダー育成校、そしてここを一つ聞き忘れたのですが、県内各地域のコンピテンシーの育成校拠点となる中高一貫校、これの環境整備はどのように考えたらいいのでしょうか。 58: ◯答弁教育改革推進課長) この件につきましても先ほど御答弁申し上げましたように、まさに今具体的な検討を進めているところでございますが、当然、この教育も全県的に広げていかなくてはいけないということで、各エリア、県内全体のエリアを見まして、それぞれのその中心になっていただいて、そこのエリアの中の高校、あるいは小中学校のまさに拠点となって教育を展開していく、あるいは共通の課題があるのであればそれの相談を受けたりですとか、それらのところを含めて、そういった役割を担ってもらえるような体制をつくっていかないといけないということを考えています。  そういったところと、あるいはこちらに記載しておりますような専門高校の話、あるいは地域の医療や教育を支える人材、こういったところも県内全体の学校のあり方としてどういった姿を描くのが適切なのかというところをしっかり考えていきたいと考えております。  (5) 閉会  午後2時58分
    発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...