3:
◯質疑(
宮委員) そのものずばりのネーミングがないということなのですけれ
ども、周辺に起因するものがあれば取り除くような
事業が
計画されているということですが、
先ほど説明をいただきましたように、
ソフト対策というような
過疎の
関係では、実は私もノウハウが
市町のほうにも余り積み重なっていないと思うのです。ここはいろいろなところの
活動事例であるとか、あるいは全国の他
地域の事例を集めて提供するとか、非常に県の出番がある分野だと思っておりますので、ぜひ
過疎地域と言われる
エリアで有効な施策が打てるように、十分な援助をしていただきたいと思います。
4:
◯質疑(
平委員) 新たな
総合計画の
説明がございましたけれ
ども、この中で1点お聞きしたいのですが、
行政刷新という
表現を使われて、
最初に「新たな
広域自治体の
構築」というのがあるのですが、中を読んでみると
最後は「新たな
広域自治体を目指します」という
表現になっていますね。
最初は
刷新で始まって、
構築、実は目指しますと、読んでいくと
最後は勢いが弱まっているような印象を私は受けるのです。それとは別で、その
都道府県の
枠組みを超えた新たな
自治体というのは具体的に何をイメージされているのか。この
審議会では
そこらの
議論はどうなっているのか、お尋ねをしてみたいと思います。
5:
◯答弁(
分権改革課長) 新たな
広域自治体の姿につきまして、これまで私
どもは検討してまいりました。それで、今、何とか取りまとめ中でありますけれ
ども、
一定の結論を取りまとめしたいと考えておりまして、その
結論部分を
ビジョンのほうには書き込んでまとめさせていただきました。そのポイントとして
2つございまして、
一つはやはりこれからの
成長戦略を担う
地方に生まれ変わっていく必要があります。その
意味では国と
地方の
権限、あるいは
財源について権能といったものを再整理いたしまして、本来担うべきことにふさわしい
権限と
財源を持つことです。
それともう
一つは、この47パターンでは余りに多過ぎますので、ある程度効率的にしたいものは
広域化していかなければいけない。そういった
最適化とそれから
広域化、この
2つの側面から我々は
広域自治体を目指すものと考えております。
6:
◯質疑(
平委員)
基礎自治体、
広域自治体に切りかわるわけですけれ
ども、国と
基礎自治体はよくわかるのです。国でいえば
基礎自治体は
市町村ですよね。つまり
広域自治体というのは県なのか、
広域連合なのか、道州制なのか、
県同士の合併なのか、いろいろ考えがあって、これは何をふやしていこうとしているのか、
考え方だけで今の御
説明を聞いてもよくわからないのです。道州制を打ち上げていた県がちょっと後退しているということです。知事もかわって、どこへ向けていこうとしているのか。
刷新とか
構築とか言っている割には
具体像が見えない。
そこらはこの
ビジョンのまとめによって具体的なものが出てくるのですか。
7:
◯答弁(
経営戦略審議官) 御
指摘のとおり、
基礎自治体というのは、今ある程度姿形というのが見通せる状態にあると思います。それと国は当然1つの国家でありますから、その中間に位置する
広域自治体がどういう形になっていくのかがここの書きぶりの中で見えにくいという御
指摘をいただきました。それはある一面、当たっていると思っておりまして、すなわち9ページの上から
2つ目の段落のエのところに書いておりますように、この
自治体構築の中で
広域自治体というのがいずれその姿を変えていかなければならないというのが、ここに書いている我々の
考え方です。ですから、見えてこないとおっしゃられるのは、そういう
意味では的確な
指摘であろうと思います。まずは、今の
都道府県の
枠組みの中で、近隣県、あるいは
経済界との
連携強化を進めていく必要があり、まず足元を固めてやるべき
取り組みである。しかし、いずれその
取り組みだけでは、この我々の
行政需要にこたえることができないので、
枠組みを超えた新たな
広域自治体を目指していかなければいけない。これが
最初、複数の
自治体になっていくであろうと考えております。それが最終的に
幾つの
固まりになるのか。47よりは少なくなっていくと思いますけれ
ども、いくつかの
固まりになるのかというのは、こういう連携を深めていく中で、その
固まりというのが形成されていくであろうと考えておりまして、
一定のでき上がった形のものを、例えば道州制と呼ぶことができるであろう。それで、
最初の
考え方の大きな違いは、道州制というのを国内の
幾つかのブロックに分けて、
最初に形をつくって、それを目指していくべきであるというのが、これまでの
議論であったと思います。ただ、なかなかその
固まりの中において県民生活にどういいことがあるのか、
地域経済に何のメリットがあるかというのが示し得ないというのが、今までの道州制の
議論、それが1番大きなポイントであったと思っております。したがって、我々の実体経済なり、県民生活の側から、まず、
広域自治体がどうあっていくべきか。その
議論から始めていって、そのでき上がりの形が、また別の制度として考えていくということで、この
自治体が今現在変わっていく過程にあると思っておりますので、目指すと言っておりますけれ
ども、それはそういう基本的な
自治体に変わっていく過程にあるのだと我々としては考えております。
8:
◯意見(
平委員)
最後、私の意見を申し上げますが、分権改革推進
計画、正式に言うと違うかも知れませんが、あれを策定するとき、その
審議会の
委員だったのですけれ
ども、
最初、広島県当局の
広域自治体の1つの具体的なイメージは、
県同士の合併だったのです。
県同士の合併でスタートを切ったのですが、私は、
県同士の合併と言っても、具体的な話になるとかえって難しいのではないでしょうか、むしろ、それならもう道州制を目指したほうがやりやすいのではないかという、個人の意見でいたのですが、そうこうしていたら、国の
地方制度調査会が道州制等の具体的な
議論を始めたのです。それで広島県もかじを切って、一気に道州制に切りかえて、逆に全国のトップを走るぐらい道州制を訴えかけたその流れがありますので、ここへこうしたものが出てくるのはよくわかるのですけれ
ども、やはり道州制が、今、国の政権もかわりましたので、不透明になってきていまして、
考え方が変わることはあってもいいと思うのですけれ
ども、では、具体的にどこを目指すかというのは、やはり要ると思うのです。一遍後ろに下がって、また見直すのはいいのですが、見直してどこに行くのか。今、関西のほうでは
広域連合という具体的な動きが始まっていますけれ
ども、では、中国
地方も道州制がすぐできないのなら、
広域連合を近隣に訴えかけてやっていこうとするのか、あるいは
県同士の合併を具体化しようとするのか、やはり道州制にこだわるのか、
そこらがちょっと一歩下がったのはいいけれ
ども、非常にあいまいになってしまって、どこに行こうとしているのかが非常にわかりにくいというのが、私が持った印象であります。今後、これはもっと
そこらが
具体像に見えるような方向に向けて検討を進めていただきたい。私の意見を申し上げておきます。
(5) 閉会 午前11時40分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑
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