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  1. 熊本県議会 1988-02-01
    03月04日-02号


    取得元: 熊本県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-26
    昭和63年 2月 定例会┌──────────────────┐│  第 二 号(三月四日)     │└──────────────────┘ 昭  和 六十三年  熊本県議会二月定例会会議録   第二号──────────────────────────昭和六十三年三月四日(金曜日)   ――――――――――――――――――――   議事日程 第二号  昭和六十三年三月四日(金曜日)午前十時開議 第一 決算特別委員長報告 質疑 討論 議決 第二 各常任委員長報告 質疑 討論 議決 第三 休会の議決   ――――――――――――――――――――本日の会議に付した事件 議席の一部変更の件 日程第一 決算特別委員長報告 質疑 討論 議決 日程第二 各常任委員長報告 質疑 討論 議決 日程第三 休会の議決      ―――――――○―――――――出席議員(五十四名)                 大仁田 貞 夫 君                 松 村   昭 君                 高 野 誠 一 君                 水 野 秀 昭 君                 吉 本 賢 児 君                 村 上 寅 美 君                 草 村   照 君                 久 保 立 明 君                 福 村 三 男 君                 鬼 海 洋 一 君                 本 田 良 一 君                 前 田 貞 治 君                 池 田 貞 俊 君                 小早川 宗一郎 君                 前 畑 淳 治 君                 野 田 将 晴 君                 荒 木 詔 之 君                 島 田 幸 弘 君                 島 津 勇 典 君                 大 西 靖 一 君                 岩 下 榮 一 君                 中 島 絹 子 君                 中 島 隆 利 君                 倉 重   剛 君                 山 本   靖 君                 渡 辺 知 博 君                 西 岡 勝 成 君                 深 水 吉 彦 君                 阿曽田   清 君                 山 本 秀 久 君                 永 田 健 三 君                 堀 内 常 人 君                 八 浪 知 行 君                 鏡   昭 二 君                 髙 田 昭二郎 君                 古 閑 一 夫 君                 大 森   豊 君                 馬 場 三 則 君                 古 閑 三 博 君                 平 川 和 人 君                 北 里 達之助 君                 金 子 康 男 君                 広 瀬 博 美 君                 柴 田 徳 義 君                 米 原 賢 士 君                 永 田 悦 雄 君                 小 材   学 君                 八 木 繁 尚 君                 幸 山 繁 信 君                 池 田 定 行 君                 水 田 伸 三 君                 小 谷 久爾夫 君                 今 井   洸 君                 酒 井 善 為 君欠席議員(一名)          (公務出張) 三 角 保 之 君   ――――――――――――――――――――説明のため出席した者          知事     細 川 護 熙 君          副知事    山 内   新 君          出納長    伴   正 善 君          総務部長   佐 藤 達 三 君          企画開発部長 五 味 廣 文 君          福祉生活部長 小 澤   豪 君          衛生部長   星 子   亘 君          公害部長   佐 藤 幸 一 君          商工観光労働          部長     森   弘 昭 君          農政部長   松 村 敏 人 君          林務水産部長 藤 門 豊 明 君          土木部長   福 島 正 三 君          公営企業          管理者    道 越   温 君          教育委員会          委員長    安 永 蕗 子 君          教育長    田 嶋 喜 一 君          警察本部長  竹 内   隆 君          人事委員会          事務局長   成 松 史 郎 君          監査委員   清 田   円 君   ――――――――――――――――――――事務局職員出席者          事務局長   大 山 清 勝          事務局次長  前 田 利 郎          議事課長   大 間 照 男          議事課長補佐 山 下 勝 朗      ―――――――○―――――――  午前十時三十二分開議 ○議長(米原賢士君) これより本日の会議を開きます。      ―――――――○――――――― △議席の一部変更の件 ○議長(永田悦雄君) まず、お諮りいたします。 今回、議員に一部所属会派の異動がありましたので、この際、議席の一部変更の件を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田悦雄君) 御異議なしと認めます。よって、議席の一部変更の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 議席の一部変更の件を議題といたします。 お諮りいたします。会議規則第四条第三項の規定により、議席に配付の議席表のとおり議席の一部を変更いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田悦雄君) 御異議なしと認めます。よって、議席表のとおり議席の一部を変更することに決定いたしました。  〔議席表は巻頭に掲載〕      ―――――――○――――――― △日程第一 決算特別委員会審査結果報告 ○議長(永田悦雄君) 次に日程に従いまして、日程第一、去る十二月定例会において決算特別委員会継続審査事件として審査を付託いたしました議案第二十六号、昭和六十一年度熊本県一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について、決算特別委員長から審査結果の報告があっておりますので、これを議題といたします。 ただいまから委員会における審査の経過並びに結果について決算特別委員長報告を求めます。米原賢士君。  〔米原賢士君登壇〕 ◆(米原賢士君) 去る十二月定例会において決算特別委員会に付託されました昭和六十一年度熊本県一般会計及び特別会計歳入歳出決算審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 第一、審査方針 本委員会は、昭和六十一年度熊本県一般会計及び特別会計歳入歳出決算について、次のような方針のもとに、十二回にわたり執行部の説明及び監査委員の意見を聴取しながら慎重に審査を行いました。 一、予算の執行は、議決の趣旨に沿って、合理的、効率的に行われ、かつ所期の目的が達成されたか。 (1)歳入は適正に確保されたか。 (2)歳出の執行に遺憾な点はなかったか。 (3)主要な施策はいかに達成されたか。 二、財産管理は十分であったか。 三、執行体制に問題はなかったか。 四、法令違反等はなかったか。 五、前年度決算特別委員会指摘事項等は、どのように処理されたか。 第二、決算の概要 次に、決算の概要について申し上げます。 昭和六十一年度熊本県一般会計及び特別会計歳入歳出決算についてでありますが、一般、特別両会計を合わせた収入総額は五千八百九十二億六千四百九十四万二千九百十三円、支出総額は五千七百七十二億七千六百九十八万二千四百十二円で、差し引き百十九億八千七百九十六万五百一円の残となっております。この額から繰越事業の財源として翌年度への繰越額三十二億四千四十六万七千五百九十四円を差し引きますと、実質収支といたしましては八十七億四千七百四十九万二千九百七円となっておりますが、前年度の実質収支が六十七億二千七百九十四万二千百九十一円でありましたので、当年度の単年度収支は二十億一千九百五十五万七百十六円の黒字となっております。 一般会計における収入財源構成比率は、自主財源は三二・六%、依存財源は六七・四%であり、前年度より自主財源が〇・三%減少しております。 第三、歳入確保予算執行上の問題点 次に、歳入確保予算執行上の問題点について申し上げます。 まず歳入については、一般会計調定額五千三百八十三億一千二百四十二万四千六十四円に対し、収入済み額は五千三百十五億六百六十九万五千六百七十四円、収入率は九八・七%で、金額では前年度に比べ二百九十九億二千八百六十三万九千八百七十円の増となっております。 今後も、国、地方を通じて厳しい財政運営が続くものと思われますので、歳入の確保に一層の努力を要望いたしますとともに、収入未済額発生防止と徴収について、一層の改善、工夫を促したところであります。 次に、歳出について申し上げます。 一般会計予算現額五千三百八十億二千三百八十三万六千六百三十六円に対し、支出済み額は五千二百四十二億二千百八十四万五千六円で、執行率は九七・四%となっており、百三十八億百九十九万一千六百三十円の残額を生じております。この残額のうち九十三億二千九百五十六万六千九百四十四円は、用地・補償交渉の難航及び設計の調整等の理由により翌年度へ事業を繰り越しておりますので、四十四億七千二百四十二万四千六百八十六円が不用額となっております。 昭和六十一年度の予算執行について総括的に申し上げますと、県の重点施策を中心に議決の趣旨に沿って適正かつ効率的な運用を図り、おおむね所期の目的を達したものと認められます。 なお、不用額事務的経費の節減を除き多額にわたる項目につきましては、予算の計上及び執行についてさらに適切な運用を図るよう促したところであります。 以上、昭和六十一年度決算の全般的な事項について申し上げましたが、一段と厳しい財政状況の中で、「熊本・明日へのシナリオ」に基づく諸施策の推進と増加する行政需要に対処するため、財源の確保とより効率的な予算の執行に努められるよう要望した次第であります。 第四、施策推進上改善または検討を要する事項等 次に、施策推進上において改善または検討を要する事項について申し上げます。 1 県税の徴収に当たっては、貴重な自主財源の確保と納税者間の公平確保の観点から、さらに徹底した課税客体の捕捉並びに未収金の解消になお一層努めること。 2 県が出資もしくは財政援助している団体等に再就職している職員に人事の停滞がなきよう指導に努めること。 3 日本一づくり運動は、質、精神面等多岐にわたって展開されているが、高品質のものを生産する場合、流通面を根底に研究し、適地には思い切った指導を行うこと。 4 生活保護費の支給については、今後とも不正受給の防止に努め、適正実施の推進を図ること。 5 母子福祉資金及び寡婦福祉資金貸付金については、引き続き最善の措置を講じ、償還未済額の解消を図ること。 6 最近、全国的に医療機関倒産等が多発しているので、患者及び地域医療の確保に重大な支障を及ぼすことのないよう十分留意すること。   また、老人保健施設中間施設)については、長期的展望に立った施設整備計画を定め、関係機関とも十分協議の上、経営の安定性も考慮し、適正配置に努めること。 7 水俣病認定業務に要する経費については、国に対し、さらに財政援助の強化を図るよう要望していく必要があること。 8 チッソ県債及び水俣湾堆積汚泥処理事業に係るチッソ負担分の起債の償還に当たっては、チッソ株式会社に不測の事態が生じた場合においても、いささかも県財政の負担とならないよう、国に対し引き続き要望していく必要があること。 9 観光振興の推進を図るため、四季に応じたイベントの創出になお一層努めるとともに、リゾート基地建設とあわせ観光の振興を図ること。 10 中小企業振興資金貸付金については、最善の措置を講じ、収入未済額の解消に努めること。 11 農用地の流動化の推進に当たっては、長期、低利の融資制度を拡充する等、経営規模拡大の促進を図ること。 12 農協合併の推進については、現下の農業を取り巻く厳しい環境を直視し、引き続き合併の積極的な促進に努めること。 13 農業後継者対策について、さらに適切な施策を講ずるとともに、特に配偶者対策に努めること。 14 近年、浅海漁業生産量が減少しているので、漁場環境魚介類などの生態等について調査し、資源保護、漁場の造成及び漁業経営基盤確立等のため積極的に対策を講じ、漁業者の経営の安定に努めること。 15 県産材の利用については、林業経営の厳しい現状を踏まえ、一層の需要拡大に努めること。 16 公共事業用地の取得に当たっては、関係市町村の協力を得るなどの方法により円滑な推進を図ること。  なお、未登記の問題については、努力の結果減少傾向にあるが、さらに対策を強化し、解消に努めること。 17 建設業界の健全な育成を図るため、適正な指導監督に努めること。 18 教職員の研修内容の充実を図り、資質の向上に努めること。 19 優秀な中学校のスポーツ選手が現在もなお他県に流出している現状にかんがみ、特色ある学校づくりや、すぐれた指導員養成等に努め、さらに一層体育の振興を図ること。 20 最近、少年非行交通事故及び凶悪犯罪増加基調で推移している現状にかんがみ、その防止、抑止並びに早期検挙に努めること。 21 暴力団の壊滅については、警察当局の強力かつ集中的な取り締まりによって相当の成果をおさめているところであるが、さらに取り締まりを強化するとともに、地域住民関係機関等との連携による暴力団排除活動を強化、推進すること。 第五、結 論 審査の概要は、以上申し上げたとおりであります。 なお、このほかの事項につきましても、その都度指摘、要望し、執行部からも、それぞれ再検討を行うとともに、今後是正すべきものは早急に措置する旨の積極的な表明があり、これを了とした次第であります。 本委員会は、慎重に審査を重ねた結果、昭和六十一年度熊本県一般会計及び特別会計歳入歳出決算は、全員異議なくこれを認定することに決定いたしました。 何とぞ本委員会の決定のとおり満場の御賛同をお願い申し上げまして、決算特別委員会に付託になりました昭和六十一年度熊本県一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定に係る審査の経過並びに結果についての報告を終わります。(拍手) ○議長(永田悦雄君) 以上で決算特別委員長報告は終わりました。 これより質疑に入るのでありますが、ただいままで通告はありません。よって、質疑なしと認めます。 次に、討論に入るのでありますが、ただいままで通告はありません。よって、討論なしと認めます。 これより、昨年十二月定例会提出議案第二十六号、昭和六十一年度熊本県一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決いたします。 ただいまの決算特別委員長報告は認定することの決定であります。同委員長報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(永田悦雄君) 起立多数と認めます。よって、議案第二十六号、昭和六十一年度熊本県一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定については、決算特別委員長報告のとおり認定することに決定いたしました。      ―――――――○――――――― △日程第二 各常任委員会審査結果報告 ○議長(永田悦雄君) 次に日程第二、去る二月二十九日の会議において審査を付託いたしました議案第一号から第十七号まで及び第四十五号から第五十二号までについて、各常任委員長から審査結果の報告があっておりますので、これを一括して議題といたします。 ただいまから各常任委員会における審査の経過並びに結果について各常任委員長報告を求めます。 まず、厚生常任委員長報告を求めます。荒木詔之君。  〔荒木詔之君登壇〕(拍手) ◆(荒木詔之君) 厚生常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びにその結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、知事提出議案第一号、昭和六十二年度熊本県一般会計補正予算のうち、本委員会所管のものを初めとする予算関係議案条例関係議案であります。 まず、予算関係の概要を申し上げます。 第一号議案一般会計予算額は、福祉生活部三十二億三千七百八十八万円、衛生部七億三千五百四十五万三千円、公害部六千六百八万六千円で、いずれも減額補正でありますが、減額の主な内容は、生活保護世帯数の減少に伴う減額及び結核予防法に基づく命令入所患者の減少による結核医療費の減額並びに精神衛生法に基づく措置入院患者等医療費減額等であります。 次に、第八号議案水俣湾等堆積汚泥処理事業特別会計補正予算でありますが、これは内容更正によるものであり、第十四号議案病院事業会計につきましては五百七十九万五千円の増額で、これは職員給与費等の増によるものであります。 なお、福祉総合相談所整備事業及び大規模年金保養基地建設整備事業並びに老人福祉施設整備事業については繰越明許費の設定が提案されております。 次に、条例関係といたしましては、身体障害者福祉ホーム使用料の改定による関係条例の制定であります。 各議案審査に当たりましては、執行部の詳細な説明と委員各位の熱心な質疑により慎重な審査を行いましたが、その過程において論議された点につきまして要約して御報告申し上げます。 委員から、生活扶助費に多額の減額を生じたのはなぜか、また、現在の保護の状況はどうなっているのかとの質疑があり、執行部から、生活扶助費については保護世帯減少等による減額であり、現在の保護の状況については、景気の回復や年金制度充実等により減少傾向にある旨の答弁がありました。 以上が主な点でありますが、本委員会に付託されました知事提出議案については、全員賛成で原案のとおり可決することに決定いたしました。 議員各位におかれましては、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、厚生常任委員長報告を終わります。(拍手) ○議長(永田悦雄君) 次に、経済常任委員長報告を求めます。大西靖一君。  〔大西靖一君登壇〕(拍手) ◆(大西靖一君) 経済常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びにその結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、知事提出議案第一号、昭和六十二年度熊本県一般会計補正予算のうち、本委員会所管のものを初めとする予算関係議案条例等関係議案であります。 まず、一般会計補正予算の概要について申し上げます。 商工観光労働部林務水産部及び地方労働委員会事務局のいずれも減額補正であります。主な内容としては、国庫支出金及び事業量の決定並びに人件費の調整に伴う減額補正のほか、林務水産関係において、林道の災害復旧費水俣湾等堆積汚泥処理事業特別会計への繰出金等の経費が計上されております。 次に企業局でありますが、電気事業会計補正予算については、発生電力量の増加による電力料金収入の増額と資金運用による受取利息収入増に伴う増額補正有料道路事業会計補正予算については、阿蘇登山有料道路に係る修繕費及び減価償却費等の減額、工業用水道事業会計予算については、竜門ダム建設負担金の増額及び都呂々ダム建設に係る事業費増額補正であります。 なお、漁港修築事業など九件について、繰越明許費の設定が提案されております。 次に条例関係でありますが、議案は一議案であり、丸島漁港公害防止対策及び修築工事において工事内容の一部変更が生じたため、契約金額追加変更をするものであります。 以上が付託議案の概要でありますが、各議案審査に当たり、執行部の詳細な説明と委員各位の熱心な質疑により慎重な審議を行いましたが、その過程において論議されました点につきまして要約して御報告申し上げます。 まず、委員から、漁協合併推進はどうなっているのかとの質疑があり、これに対し、執行部から、六十三年度はまず、県と県漁連漁協代表関係団体等から成る県レベル推進協議会を設置し、基本構想合併推進の方法について検討していきたいとの答弁がありました。さらに委員から、合併について積極的に強い姿勢で臨んでもらいたいとの要望がなされました。 以上が論議された主な点でありますが、本委員会に付託されました知事提出議案については、いずれも全員異議なく原案のとおり可決することに決定いたしました。 議員各位におかれては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、経済常任委員長報告を終わります。(拍手) ○議長(永田悦雄君) 次に、農政常任委員長報告を求めます。山本靖君。  〔山本靖君登壇〕(拍手) ◆(山本靖君) 農政常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びにその結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、知事提出議案第一号、昭和六十二年度熊本県一般会計補正予算のうち、本委員会所管予算関係議案であります。 議案審査に先立ち、農政部長から、今回提出された議案について次のとおり概要説明がありました。 予算関係につきましては、公共事業を初めとする国の各種補助事業についてその獲得に鋭意努力したところであるが、国の厳しい財政事情のもとで、事業枠の抑制や進度率の調整によりやむなく減額補正を行うものであり、また増額分としましては、温州ミカン価格低落に対処し、農家経営の安定を図るため、県果実連が特別に実施するミカンの搾汁に伴う経費の一部助成等であり、これを現計予算額と合算すると一般会計で六百四十一億四干二百五十九万六千円となり、農業改良資金特別会計二十五億五千四百七十三万八千円との純計は六百六十三億三千九百十九万六千円となっております。このほか、繰り越しが見込まれる事業につきまして、繰越明許費の設定を提案している旨の概要説明がありました。 引き続き、各課長から議案について詳細な説明を受け、審査を行ってまいりましたが、その過程において論議された点につきまして御報告申し上げます。 まず、委員から、本年産アマナツミカン出荷状況について質疑がなされ、これに対し、執行部から、現在の市場価格は昨年度をやや下回る価格で推移している、県としては今後の価格動向等をにらみながら対応してまいりたいとの答弁がありました。また、これに関連して、委員から、六十二年産温州ミカンが暴落し、生産農家は打撃を受けたが、ハッサク、アマナツも同様に暴落するのではないかと心配している、また、金峯を一千五百ヘクタール植える計画があるが、地域の特性を踏まえたミカンづくりの指導を行うべきではないかとの質疑があり、これに対し、執行部から、金峯は高品質果樹の一つとして生産に取り組むこととしている、なお、ミカンに限らず果樹全体の生産見直しが必要であると考えており、今後検討してまいりたいとの答弁がありました。 次に、委員から、NTT株の売却益を利用した広域農道等の事業が急速的に進捗しているが、事業年度はいつまでか、また、今後の見通しはどうかとの質疑があり、これに対し、執行部から、NTT株売却益を利用した事業は六十五年度が最終年度である、その後の財源対策について国は明らかにしていないが、各予算は確保するということであるので、県としては期待をしつつ予算確保に努力したいとの答弁がありました。 以上が論議された主な点でありますが、本委員会に付託されました知事提出議案については、全員異議なく原案のとおり可決することに決定いたしました。 議員各位におかれましては、本委員会決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、農政常任委員長報告を終わります。(拍手) ○議長(永田悦雄君) 次に、建設常任委員長報告を求めます。小早川宗一郎君。  〔小早川宗一郎君登壇〕(拍手) ◆(小早川宗一郎君) 建設常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、知事提出議案第一号、昭和六十二年度熊本県一般会計補正予算のうち、本委員会が所管するものを初め予算関係議案条例等関係議案であります。 まず、予算関係の概要について申し上げます。 補正予算額は六億五千七百五十二万三千円の減額であります。その主なものは、一般会計においては、補助事業で道路改良事業、災害関連事業等の内示増減による減額、単県事業で単県公園整備事業の事業費減、河川改良事業の受託減等による減額、災害復旧事業で国の内示減等による減額、直轄事業負担金で河川、ダム事業等に係る負担金の増額及び消費的経費の減額であります。また、特別会計においては、用地先行取得事業特別会計、港湾整備事業特別会計、臨海工業用地造成事業特別会計及び流域下水道建設事業特別会計で用地取得費並びに公債費の確定等による減額であります。この結果、昭和六十二年度の土木部予算総額は一千四百三十七億二千七百九十九万五千円となります。 次に、繰越明許費でありますが、これは繰り越しが見込まれる事業について二百五十七億百九万三千円を設定するものであります。これにつきまして、このうち年度末で繰り越しが見込まれる繰越予定額は約百二十九億八千五百万円余であり、今後繰越予定額が少しでも減少するよう各事業の事業完了に努力してまいりたいとの説明がありました。 条例等関係は、東稜高校体育館新築工事請負契約の締結、釈迦院川通常砂防荒廃工事請負契約の変更及び道路管理瑕疵による事故に係る専決処分の報告及び承認についてであります。 各議案審査に当たりましては、執行部の詳細な説明と委員各位の熱心な質疑により慎重に審査を行いましたが、その過程において特に論議されました点を要約して御報告申し上げます。 まず、委員から、昭和六十二年度は国の緊急経済対策を受け、県においても公共事業に対し大型補正を組み事業の執行に努力されたのであろうが、今回の補正では普通建設事業の補助事業及び単県事業で十億八千万円の減額となっている、また、事業の繰り越しも多額であり、理由はいろいろあろうと思うが、これでは緊急経済対策とならないのではないかとの質疑がなされ、執行部からは、補助事業の内示減額、また、公園、街路用地の交渉難航に伴い今年度の事業費を減額したこと、あるいは河川を中心とする町村からの受託工事が事業計画上の問題から翌年度へ繰り延べになったことによる減額補正である、九月に大型の補正予算を認めていただきながら予算減額あるいは繰り越しをせざるを得ず申しわけなく思っているとの答弁がありました。また、年度中途における二〇%を超える補正のため、着手に多少手間取り苦しい事業遂行を強いられたが、今後は早目に取り組み事業執行に努力してまいりたいとの答弁がありました。 次に、委員から、住宅課の繰り越しに関連して、殿の山団地の県営住宅建設用地予算の執行について地元住民から県営住宅建設反対の陳情が出されているが、現状と今後の対応について質疑がなされ、執行部から、県営住宅建設のため地元住民に対し説明会を開く等理解を得るべく努力しているところで、殿の山団地は住宅建設五カ年計画の一部をなすものであり、今後とも引き続き住民の方々と話し合いを行い、理解を得て進めていきたいとの答弁がありました。 以上が審査の主な点でありますが、本委員会に付託されました議案のうち、第一号、第四号、第五号、第六号及び第十二号については賛成多数で、第四十八号、第四十九号及び第五十二号については全員賛成で、原案のとおり可決または承認することに決定いたしました。 各議員におかれましては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、建設常任委員長報告を終わります。(拍手)
    ○議長(永田悦雄君) 次に、文教治安常任委員長報告を求めます。倉重剛君。  〔倉重剛君登壇〕(拍手) ◆(倉重剛君) 文教治安常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、知事提出議案第一号、昭和六十二年度熊本県一般会計補正予算のうち、本委員会所管のものを初めとする予算関係議案条例関係議案であります。 まず、教育委員会予算の概要を申し上げます。 一般会計及び特別会計補正予算として総額十億二千百二十四万四千円の減額でありますが、その主なものは、職員給与費及び国庫補助事業の内示減等であります。そのほか、県立学校施設整備事業等について総額十六億一千二百一万四千円の繰越明許費の設定であります。 次に、条例関係でありますが、第五十号議案は、熊本県市町村立学校職員のへき地手当等に関する条例の一部改正、また第五十一号議案は、熊本県学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部改正で、文部省令並びに政令の改正に伴うものであります。 次に、警察本部の予算の概要について申し上げます。 一般会計補正予算として三千六百二十七万五千円の減額補正でありますが、その主なものは人件費調整等に伴うものであります。 各議案審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け審査を進めてまいりましたが、その過程において特に論議されました点を要約して御報告申し上げます。 まず、委員から、へき地等指定学校の指定の見直しに関する条例の一部改正に関連して、見直しにより指定級地が下がる学校に引き続き勤務する者には従前の手当額が保障されるが、新たに赴任する者には同等の保障がないので手当を受けられない者が出てくる、同一校に勤務して差があるのは問題ではないかとの質疑があり、これに対し、執行部から、今回の見直しは、会計検査院からの措置要求により全国的に文部省令に基づき十五年ぶりに実施するものである、なお、僻地指定基準の本格的見直しは現在文部省で検討が続けられており、六十三年度は暫定見直しということで次のような激変緩和措置がとられている、すなわち、僻地指定級地がダウンした場合、引き続き勤務する者は従前の手当額を保障し、また、僻地級地が二段階以上下がる学校については、見直した級地よりも一段階上の級地に指定することとしている旨の答弁がありました。 以上が主な点でありますが、本委員会に付託されました議案のうち、第一号、第三号、第七号、第五十一号は全員賛成で、第五十号は賛成多数で原案のとおり可決することに決定いたしました。 議員各位におかれましては、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、文教治安常任委員長報告を終わります。(拍手) ○議長(永田悦雄君) 最後に、総務常任委員長報告を求めます。島津勇典君。  〔島津勇典君登壇〕(拍手) ◆(島津勇典君) 総務常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、知事提出議案第一号、昭和六十二年度熊本県一般会計補正予算のうち、本委員会所管のものを初めとする予算関係議案条例等関係議案であります。 議案審査に先立ち、総務部長から、昭和六十二年度二月補正予算案について、今回の補正予算は、道路、河川等の直轄事業負担金、県債に係る繰り上げ償還等に伴う増額並びに生活保護費、職員給与費及び一般国庫補助事業、災害復旧事業の認証減等に伴う減額で総額六十九億四千六百四十六万七千円の減額である、なお、県税については、法人県民税、法人事業税等の増収に伴い三十四億九千三百四十九万二千円の増額である、この補正の結果、現計予算額と合算すると六千二十七億七千二万七千円となり、前年度二月現計予算と比較すると六・一%の伸びとなる、また、本委員会関係の歳出予算は三十億八千七百十一万円の追加であり、これを現計予算と合算すると九百六十二億五百十五万四千円となる旨の概要説明がありました。 引き続き、各課長から議案について詳細な説明を受け、委員各位の慎重な審議を行ってまいりました結果、いずれも全員異議なく原案のとおり可決または承認することに決定いたしました。 議員各位におかれましては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、総務常任委員長報告を終わります。(拍手) ○議長(永田悦雄君) 以上で各常任委員長報告は終わりました。 これより質疑に入るのでありますが、ただいままで通告はありません。よって、質疑なしと認めます。 次に、討論に入るのでありますが、ただいままで通告はありません。よって、討論なしと認めます。 これよりまず、議案第二号、第三号、第七号から第十一号まで、第十四号から第十六号まで、第四十六号から第四十九号まで及び第五十二号を一括して採決いたします。 ただいまの各常任委員長報告は、各議案とも原案可決または承認であります。各常任委員長報告のとおり原案を可決または承認することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田悦雄君) 御異議なしと認めます。よって、議案第二号外十四件は、原案のとおり可決または承認いたしました。 次に、議案第一号、第四号から第六号まで、第十二号、第十三号、第十七号、第四十五号及び第五十一号を一括して起立により採決いたします。 ただいまの各常任委員長報告は、各議案とも原案可決であります。各常任委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(永田悦雄君) 起立多数と認めます。よって、議案第一号外八件は、原案のとおり可決いたしました。 次に、議案第五十号を起立により採決いたします。 ただいまの文教治安常任委員長報告は、原案可決であります。同委員長報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(永田悦雄君) 起立多数と認めます。よって、議案第五十号は、原案のとおり可決いたしました。      ―――――――○――――――― △日程第三 休会の件 ○議長(永田悦雄君) 次に日程第三、休会の件を議題といたします。 お諮りいたします。明五日及び七日から九日までは、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田悦雄君) 御異議なしと認めます。よって、明五日及び七日から九日まで休会することに決定いたしました。 なお、六日は日曜日のため休会であります。      ―――――――○――――――― ○議長(永田悦雄君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 明五日から九日まで休会でありますので、会議は来る十日午前十時から開きます。日程は、議席に配付の議事日程第三号のとおりといたします。 本日は、これをもって散会いたします。  午前十一時十四分散会...