県が
管理する
橋長15メートル以上の橋779橋のうち、
平成18年度から
平成22年度までの5カ年で
補修する予定であった
橋梁数は329橋でございましたけれども、このうち実際
補修工事を行った
橋梁は275橋で、88%の
実施率ということになっています。以上でございます。
失礼しました。83%でございます。
4
◯古村委員
最近は
予算が削減されて、今、
課長がおっしゃったように、
高度経済成長期に大量につくられ、
整備された
道路、
橋等も急速に
手当てをする時期を迎えていると。そういう中で、具体的に今まで県としては、金銭的な、
予算的な面も含めてどう取り組んできたのかと。何か5カ年
計画をやって、23年度からはまた別だという
お話でありますけれども、その辺のお金の話をしていただきたいと思います。
5
◯倉谷道路課長
補修、このために要した
費用でございますけれども、
策定当時、
平成18年から22年までの5カ年では、やはり
長寿命化計画をやる上では
初期投資というのがやっぱり必要でございまして、
人間でいきますと、最低限必要な健康な体にまず戻してからスタートするということでございますので、そういった
意味から、県の
財政状況も踏まえながら、5カ年で
集中投資をするという
計画を立てております。これが
年間約30億円を予定しておりまして、その5カ年が終わりました23年度からは、
手当てがおおむねできてきましたので、その半分の、
年間で約14億5,000万程度の
補修費、
修繕費でいけるのではないかと考えているところでございます。
以上でございます。
6
◯古村委員
では、県の
財政が苦しくなって、約15億円が10億円しか年につかなかったとすれば、この
整備計画というのはずっとずれ込んでいくと、そういうぐあいに考えてよろしいんですか。
それから、いわゆる5カ年の
アクションプランそのものも
見直しを迫られると、
予算がつかないとすれば。その辺について御説明いただきたいと思います。
7
◯倉谷道路課長
今後の
取り組みということにもなるんですけれども、5年たってから
定期点検を5カ年に1回やるということで
計画しておりまして、日常的な
点検はもちろん随時、毎年やるわけですけれども、
定期的点検ということで大がかりな
点検を5年に1度やりまして、それの結果に基づいてまた新たに
プランを
見直しするということになっておりまして、ちょうど今年度その
定期点検の年でございまして、2回目の
定期点検ということになりますけれども、この
点検した結果を踏まえて、今後また
長寿命化するためにどういった形で
予防・
保全をしていけばいいのかという
計画を立てまして、そして進めていくということで考えております。
また、18年から22年度までの5カ年で、
補修ができなかった
橋梁もございますけれども、それについても改めて
見直しして、いつの
時点でやっていけばいいのかということを検討していくということにしてございますので、
計画のずれ込みも随時修正しながら新たな
計画を立てていくということで考えているところでございます。
以上でございます。
8
◯古村委員
人間と同じく、間断なく
健康診断を受けながら、ちょっと変だなといえばその都度簡単な治療をして大病を患わないようにしていくと、そのほうが橋の
寿命を長くもたせるというのがこの
アセットマネジメント手法ということで理解していいわけですね。
先ほど
課長のほうからも
お話しされましたけれども、
全国に先駆けてということで、確かにそのとおり、マスコミなんかで相当もてはやされたんですが、では
全国的に今
橋梁の
維持管理、この
長寿命化は、
全国的にどの程度波及しているのか、また、国がどういう政策を取り入れているのか、その辺の
全国的な
状況についてお尋ねします。
9
◯倉谷道路課長
全国的な
状況でございますけれども、
平成19年度に国のほうで
橋梁長寿命化修繕計画策定事業費補助制度というものが創設されました。これ以降、
橋梁の
予防・
保全的な
維持管理による
長寿命化の
取り組みが各地方自治体で行われるようになってまいりました。
全国の
道路橋における
長寿命化の
修繕計画策定状況でございますけれども、
平成23年4月
時点におきまして、47都道府県及び19政令市におきましてはすべてで
計画が
策定されていると聞いております。
市区町村については、1,696
団体のうち458
団体、率にして27%で
計画策定済みと聞いているところでございます。
以上でございます。
10
◯古村委員
青森県が開発したこの
手法、これは、例えば
特許みたいに金になるものではないの。どこかの
施工監理会社なんかにこの
手法を売って、県が幾らかでも
パテント料というんですか、そういうものをもらって
全国的に普及させていくと、こういうことにはならなかったものなんでしょうか。
11
◯倉谷道路課長
青森県が先駆けて開発したということでございますけれども、県独自でやったわけではなくて、さまざまな
関係する
方々からの知恵もいただき、開発してきたものでございまして、県としましては、今の
システムの
特許といいますか、そういうものは県が所有していなくて、
一緒に開発したところが今現在持っています。そういう
システムは、一回つくればあといいというものではなくて、その都度
修繕、修理とかふぐあいなところを直したり、また、新たな
部分を取り入れたり開発したりするということも必要になってくるという
状況でありますので、
青森県としては、プログラムが変わったりした場合には優先的に無料で使用できるという
権利は持っていますが、その
中身自体の
特許については県が取得している
状況にはないということでございます。全部
青森県が所有すれば確かに、
委員御
指摘のとおり、売ったりできるという面はあるかと思いますけれども、それには継続的に
経費等がかかりますので、県としては得策ではないという考え方から、優先的な
使用権だけをいただいたという
状況になっています。
以上でございます。
12
◯古村委員
これで終わりますけれども、パンフレットにありました
京都大学の教授と提携してこの
手法を開発したということだと思うんですが、では、その
京都大学の
先生の懐さ入ったということですか。これで終わります。
13
◯倉谷道路課長
その
先生に直接入ったということでなく、
一緒に開発して、それぞれの役割を分担していますので、財団のほうで何かその
権利があるようでございますので、そちらのほうでそういう面での
経費をいただいたり開発したりしているということでございます。
以上でございます。
14
◯清水委員長
ほかに
質疑ありませんか。──
成田委員。
15
◯成田委員
いよいよ我が県にとりましては嫌なものが、雪の時期となりました。しかしながら、我々が嫌な雪でも、中央から喜んで来る方もおるわけでございまして、喜んでくれる
方々がもっといないかなというのが
県民の願いだと思います。
先般、広域の会合の中で、
新幹線が開業して、2年目の冬に入るが、昨年は
新幹線の開業で
観光客については、まだ
実態はつかめないけれども、今回はやはり
実態をつかむためには、冬の
観光、言うなれば
道路の
整備だろうと、そういう意見があったわけでございまして、
国道、
県道、
町道もありますけれども、冬期
閉鎖になる、これが非常に多いわけであります。だから、冬の
観光には、その
閉鎖になっている箇所、今回やはり、今までと違って、見直すのも
一つの
方法ではないかな、そういうふうに思いますけれども、県として、ことしの冬の
除雪体制をどう考えているのかお伺いしたいと思います。
16
◯倉谷道路課長
冬期
閉鎖の
状況についてでございます。
県が
管理しております
国道、
県道等につきまして、
平成23年度の冬期
閉鎖路線は、36
路線、43
区間を設定しているところでございます。
冬期間の
閉鎖に当たりましては、主として、
積雪が多いなど
気象条件が厳しく、急
カーブや急
勾配など
道路状況が非常に厳しい
区間、また、
冬期間において
県民生活に大きな支障が生じない、いわゆる
民家がないとかそういう
区間でございますけれども、そういう
交通量が少ない
区間などを
基本としまして冬期
閉鎖区間を設定しているところでございます。
冬期
閉鎖区間の
見直しということでございますけれども、これまで、
見直しの
事例として大きなものは、冬期
観光資源の活用を図るために
東八甲田ルートを
通年化した
事例がございます。この
ルートは、
平成8年度から
平成10年度までの3カ年におきまして冬期
交通の
可能性調査などを実施いたしまして、
平成11年度から
通年通行を実施しているところでございます。
この
閉鎖区間の
見直しにつきましては、やはり冬期の、今、
委員の御
指摘のあったように、冬期の
観光のためということも大きな要因ではございますけれども、それらの冬期
観光の施策がどういったものがあるのか、あるいは
交通量が伸びるのかどうか、それから
費用対効果がどうなのかという点を勘案しながら検討していく必要があるのではないかと考えているところでございます。
以上でございます。
17
◯成田委員
八甲田は3カ年
計画で
調査をして
見直しをしたということだけれども、ほかにも私はもっともっと、
八甲田とか岩木山は、3
メーター、5
メーターの
積雪のある
道路で、これは大変な
作業であると思いますけれども、
平坦地でも今後冬の
観光客がスムーズに通れるような
見直しが必要ではないかなと。私は
津軽地方においていろいろ見ておりますけれども、やはり何としても
鰺ヶ沢から
小泊方面へ行くためにも、あそこには
農道があるわけでございまして、
積雪もそんなにないし、非常に重要な
道路であり、みんな利用しておるわけでございますので、ああいうところは、だんだん
観光客が来て、
バスも
危険性がないわけでありますので、冬の
一つのいい
観光の
資源ではないかなと、そういうふうに思っております。あそこは、
バスをとめながら、
地吹雪ツアーに大変いい
区間ではないかなと思っておりますし、
屏風山内真部線なんかの金木の
小田川地区においても、あそこもやはり
津軽半島で
唯一峠を越えて、樹氷とかそういうものを見るのもいいコースではないか。あそこは
カーブが多いわけでございますけれども、そういうものもひとつ検討してみてもいいんじゃないかなと思っております。
もう
一つ、
小泊竜飛間のあの
道路もやはり急
カーブ、急
勾配でございますが、
観光客が来れるように、これをぜひとも検討してみる必要があるんでないかなと、そういうふうに思っております。何はともあれ、やはりあのようにして
首都圏の方を初め、非常に吹雪を好んで来るので、そういうことも視野に入れて中で検討してみてもいいんじゃないかと思いますけれども、いかがなものでしょうか。
18
◯倉谷道路課長
何点か
お話がありましたけれども、
鰺ヶ沢から
小泊間についての
農道につきましては、
県管理の
国道、
県道じゃないものですから、私どもの
管轄所管外でございます。この
道路と並行している
県道は
鰺ヶ沢蟹田線がございますが、この
路線は
通年で
除雪しておりますし、
民家の連檐している
部分も多いわけですけれども、
地吹雪のあるところについてはおおむね
防雪さく等を設置しているところでございます。そういった形で
通年通行できるように努力しております。
それから、
屏風山内真部線につきましては、今後の冬期
観光がどうなるのかというのがちょっとわからない面もございますし、
交通量がどうなるのかということがわからないと、なかなか
通年通行に向けた
取り組みというのが難しいのではないかと考えております。
それから、
小泊・
竜飛間につきましても、
国道339でございますけれども、これについても、幅員が狭くて、海がすぐそばで、西風とか非常に風の強いエリアでございますし、
気象条件が大変厳しいという
状況もあって現在は冬期
閉鎖しているところでございますが、そういったさまざま冬期
閉鎖している
区間においても、今、
委員の御
指摘のございましたように、
観光客の
利用状況ということも、変化があって、検討していく必要が出てくれば、当然のことながら県としてもそういった方向では検討していくべきだと考えているところでございます。
以上でございます。
19
◯成田委員
我々、
道路といえば、やはり
農免道路であっても、その
所管が
建設だと考えております。私、いつも言うんだけれども、
皆さん方は、これはあっちの
部分、あれはあっちの
部分だと。私に言わせれば責任逃れしていると。そうではなくて、県政が横の連携をとっていくためには、
観光も何でもみんなで
一緒に考えていかなければ・・・。こういうふうに検討していただきたいと思います。
また、
小泊・
竜飛間の
道路でありますけれども、
県道、あそこの眺瞰台の
1つ手前まで、
漁師が非常にあの
道路を使っているわけでありますので、これはやっぱり行政と相談しながら、せめて途中まででもやはり、
漁師が使っている
道路の
部分だけでもやはり冬期
閉鎖しないでいただきたいと思っておりますし、また、雪と海との
関係で非常に景観もいいわけでございますので、それらを検討していただきたいと思います。
それから、次に入りますけれども、県でも過去何十年と雪のために行き来できないような所で、
除雪に苦労したと思います。最近は、
除雪機械もよくなっている反面、
道路の幅も非常に広くなって、広範囲になった
関係から、
JV体制での
入札でここ数年来、来たと思います。
JVを組んでやった結果、どういう結果が出ておるのでしょうか。お伺いします。
20
◯倉谷道路課長
除雪体制の件でございます。
県では、
除雪体制のあり方を検討してまいりまして、
共同運営によります
除雪機械の効率的な稼働、オペレーターや
作業員など
除雪作業を担う人員の確保というところで利点がある
共同企業体方式について実施してまいりまして、
平成18年度に試行をいたしました。そして、今年度、
平成23年度におきましては、各
県民局で、すべて
条件つき一般競争入札によりまして、
単体でも、あるいは
共同企業体いずれでも参加が可能となる
方式で発注しているところでございます。
発注したその結果でございますけれども、これまでの
受注状況を見ますと、
地元の
業者による
除雪体制がとられていると、整えられていると考えております。
というのは、メンバーを見ますと、これまでも実施してきた
業者が
JVを組んだり、あるいは
単体での
受注という形で、
地元の
道路状況等をよく把握している
業者ばかりが現在のところは
受注業者として今契約しているということでございます。
以上でございます。
21
◯成田委員
18年度から
JVを組んでやっておると。この間、結果的に
除雪の
経費は、どういうふうに変わったものでしょう。
22
◯倉谷道路課長
除雪経費につきましては、これまで指名で実施してきた
時代といいますか、非常に工区が小さくて
契約件数が多いときと比べますと、現在は、各
県民局の中で一番多い三八でも9本、ということで、全体の
契約本数が減ってまいりましたので、そういった
意味から、
経費については、若干その当時と比べますと
節減にはなっているという
状況でございますが、これは各年度、降雪の
状況とか気温の
状況とかで
除雪費用がさまざま変わってきますので、一概に比較はできませんけれども、今
お話ししましたように、集約することによって諸
経費等の
経費の
節減は図られているという
状況であります。
以上でございます。
23
◯成田委員
経費の
節減も兼ねているということですけれども、要するに問題は、1年に何回か
非常事態が起こるわけでございまして、そのときに、
除雪体制というものは、本当に今までと違った形で大丈夫なのかなと思うことがあります。
除雪は
県道、
国道ばかりではありません。やはり一番
生活に肝心なのは、
市町村道が一番多いわけでございまして、
県側の
入札でやっている
除雪業者と、
地元のきめ細かくやっておるところと
区間が違うわけでございますけれども、交差する場合、非常にいろんな問題が起きております。
その点でやはり、私は、今までの
方法もいいけれども、非常対応するためには、私は旧
市町村単位で、
県道も
国道も一括した、そういう
発注方法もいいんじゃないかなと。そうすると
町道も何も全部やれるわけでございますので、その
方法のほうがかえっていいんじゃないかな、そういうふうに思っております。五所川原を中心に、南と北になるのかわからないけれども、今分かれてやっておりますけれども、司令塔が
1つになると。
それと同時に、一番肝心なのは、朝、通勤のときには全部
除雪ができていると、そういうことにならなければならないけれども、やはり時にはのこのこ7時、8時ごろ
除雪している、そういうことも見受けますので、そういうことのないようにお願いしたい。何か最近、県のほうでは、
経費がかかるから、何センチ以上になったら出動するとか、そういうことをしているのかしていないかわからないけれども、出動すればいいのか、出動しないほうがいいのかと、指令を待っている方もおるようでございます。それが直接地域の住民にはね返ってくるわけでございますので、この体制というものはやはりきちっとした対策を打っていただきたいなと思っておりますけど、市町村に一括して委託するということは県のほうでは考えていないものでしょうか。
24
◯倉谷道路課長
初めに、
市町村道との交差点の件でございます。これはお互いに
管理者が違うので
除雪も違うんですけれども、交差点における
除雪については、ルールがございまして、後から
除雪をしたほうが交差点のところについては支障のないようにというルールがあって、県としては十分守られてきたつもりでございますけれども、これらについてそういう点があれば、やはりその当該市町村とうちのほうの委託
業者と十分に密接な連絡体制をとりながら、そういうことのないように指導してまいりたいと考えております。
それから、旧
市町村単位での発注という
お話でございます。これは、
市町村道、
県道、
国道、
管理者が違っていても、
1つの
市町村単位で全部、いわゆる面的な
除雪をという
お話かと思いますけれども、これについては、詳しくまだきちんと検討したことはないんですけれども、おおむね検討した時期はあったように私も伺っておりまして、やっぱり課題がさまざまあって、なかなかうまくいかないのではないかなということが考えられておりまして、まだ具体的な検討に至ってはいないところでございます。
それから、
除雪の出動基準について、県としては、一定の降雪が見込まれるとき、またはそのおそれがあるときに出動しなさいよということで、
1つ1つ受託
業者のほうに今から出なさいという指示をする体制ではなくて、あくまでも天気予報でありますとか降雪
状況を踏まえて、夜中に出動しているわけですので、各受託
業者が
状況を判断して出なさいよという
方式をとっておりまして、
基本的には朝の出勤の遅くとも7時前には予定の
路線を
除雪し終わるようにということで定めておりまして、それについては各受託
業者にも強力に指導しているところでございます。
以上でございます。
25
◯成田委員
雪によるトラブルが現実にあるわけでございまして、私はやはり検討するほうが・・・。
JVで
入札をやる、落札をする、さらにまた傘下に分かれてやっているらしいんだけれども、それよりも、やはり
市町村単位で責任を負わせて・・・。
ということは、皆さんも御承知のとおり、非常に今公共
事業がないわけでございまして、特に市町村の仕事をしている、例えばCランクとかDランクとか、そういう方が非常に多いわけでございます。しかしながら
JV体制であればそういう方はほとんど
入札の機会すら、目の前に
道路がありながら入っていけないというのが現状でありますので、そういうことを考えればやっぱり
市町村単位に落として、もっと
区間を短くすれば、目の届く範囲になるんではないかなと、そのように思っておるわけでございます。これから
観光客が来て、冬の
観光のためには万全の
道路体制でなければだめだし、先ほども言ったけれども、7時前に全部
除雪を終えるという指令を出してもらっても、行き届かない点があろうかと思います。もう一回やはり市町村行政等の意見も聞きながら対応していただきたいと思っております。何はともあれ、
除雪が万全であり、そしてまた冬のこの雪を中央の方に見せることも
観光の目玉であろうと思いますので、十二分に、縦割ではなく、横の連携をとりながらひとつ検討していただきたい。要望して、終わります。
26
◯清水委員長
ほかに
質疑ありませんか。──
北委員。
27 ◯
北委員
まだ時間が少しあるようですから。
関連して。今の
成田委員の発言に関連して少し聞きたいと思いますけれども、
青森県は雪との闘いで、冬は大変だろうということなんですけれども、これは主に
津軽地方。しかし、寒いということになると県南のほうも全く同じなわけで、抜本的な対策として、今例えば水を使って新町通りやっています。それから、熱の力を使って空港の
道路をやっているんですけれども、そういうものについて、そのほかどういうところでやっているのか。そして、今後そういう抜本的な対策も必要ではないかと考えるんだけれども、県の考えをお伺いしたいと思います。
28
◯倉谷道路課長
散水消雪及び無散水消雪ということで、散水消雪で私の頭にあるのが、今
お話のあった新町通り、それから旧蟹田町、それからむつの田名部のところ、あと今別蟹田線の中山峠とかございます。それから、無散水についても、
勾配の急なところであるとか、それから交差点のところで設置している例がございます。
これらについては、散水もそうなんですけれども、雪を解かすための熱源がやっぱり一番重要で、それが確保できるのかどうかということが
一つの目安にはなりますけれども、これには非常に運転
経費とか
維持経費がかかるので、やはりそういった面では慎重にならざるを得ないと。ただ、融雪溝、流雪溝については、地域の
方々の御協力があれば
除雪経費そのものも安くなるということで、非常に効果があるものなので、そちらのほうは重点的に
整備していますけれども、無散水でありますとか散水消雪というのはやはり非常にお金がかかるものなので、なかなかすぐにという
状況にはないということでございます。
以上でございます。
29 ◯
北委員
よくわかります。この雪というものは、主に東北地方、北海道、こういうところにとっては解決しなければならない問題でございますけれども、こういうものの抜本的な解消のために国の補助制度はどんなものがあるんでしょうかということをひとつお伺いします。
30
◯倉谷道路課長
国らかの補助については、今、社会資本
整備交付金という、ほとんどが交付金になってしまいましたけれども、その中で、例えば
除雪機械の購入
費用でありますとか、それから
除雪の
費用についてはもちろん補助をいただいていますし、そのほか、施設
関係においても、流・融雪溝でありますとか防雪さくでありますとか、さまざまなものを交付金の中で取り組むことができると。いわゆる国の補助を受けて実施ができるという
状況でございます。
以上でございます。
31 ◯
北委員
熱の利用ということは
経費がかかる、もっともな話なんです、これは。
経費節減のために何があるかというと、節電をするということがまず考えられるわけですけれども、そういう
意味からいってもこれはなかなか大変なことだと思います。
そこで、私、いつも考えておったんですけれども、
青森県は日本一の風力発電の県なわけでございます。そして、今日本風力という会社が六ヶ所のほうに本社の一部を移転したわけでございますけれども、あそこの日本風力はもともとは三井物産から分かれた会社であると私は認識しておりますが、そこが、丸の内ビルじゃなかったか、丸の内のどこかのビルだったかはわかりませんけれども、そこに直接風力の電力を送っているんです。そういう契約をしているんですよ。
だから、我々としても、せっかく日本一の風力発電の県ということでございますから、その風力の熱源を利用して、これはやっぱり、国交省だけとか、あるいはまた県土
整備部ということの枠を超えて、そういうエネルギーを担当する部署との連携を図りながら、
県道、
市町村道、こういうものにそれらの熱源を利用してやるということを模索しても私はいい時期に来ているのではないか、こう思うんですが、県の見解をお伺いしたいと思います。
32
◯倉谷道路課長
原子力発電の事故や電力の不足ということも踏まえて、県の
道路担当部局としましては、節電のために、例えば照明等を一部消灯するという対策をとっておりまして、そういった節電に取り組む施策ももちろんしているわけでして、今、国のほうでも再生可能エネルギー法とか、さまざまなエネルギーに関する法律もできてまいりましたので、そういった面で、私どもの使っている融雪装置であるとか、さまざまな照明等でありますとか、そういった電力の使用についても、いろんな分野で考えていかなければならないという
状況にはあるかと思いますけれども、今現在、融雪
関係については、通常の電力とは違って、第2の融雪電力というものがあって、安い
費用で受電できるというものもございますので、
経費的に見るとそういったものも活用していくということと、それから、電力不足ということも考えれば、今、
委員の御
指摘のような風力発電でありますとか、さまざまな発電
方法があるかと思いますけれども、これらの発電した電力を電力会社のほうに売電するという
システムもいろいろ変わってきているようですので、そういったことも踏まえながら、
道路施設の
維持管理としてどう進むべきかということは当然考えていくべきだと思っております。
以上でございます。
33 ◯
北委員
ぜひそのように、
成田委員からも御
指摘のありました
除雪の問題、そして
道路施設の消雪の問題、これらをひとつあわせて進めてまいりますように要望して、終わります。
34
◯清水委員長
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって審査を終わります。
以上をもって
建設委員会を終わります。
○閉 会 午前11時45分
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