39
◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。
〔「ありません」と呼ぶ者がある〕
40
◯吉村 悠委員長 特にないようですので、以上で、本件に関する
質疑を終わります。
次に、「春日那珂川水道企業団の恒久水源確保策について」を
議題といたします。
執行部の
説明を求めます。
田尻河川管理課長。
41
◯田尻河川管理課長 それでは、春日那珂川水道企業団の恒久水源確保について、御
報告いたします。
河川管理課が一括して
説明させていただきます。
委員会資料の二の六ページをごらんください。春日那珂川水道企業団から
報告を受けた進捗
状況及び恒久水源確保計画に普通
河川からの取水が追加されたことについて御
説明させていただきます。
一点目の進捗
状況についてでございます。企業団は、恒久水源確保計画として、
平成三十年三月の
県土整備委員会で
報告しましたとおり、一日当たりの目標確保水量を一万六千百五十立米、それから目標確保期限である三十二年三月までにこれを確保する必要がございます。
委員会資料の七ページの別紙一、恒久的な代替水源を確保するための具体的な計画及び追加策の水源イメージで
状況を御
説明いたします。
資料七ページをお願いいたします。一の表の当初計画としましては、番号の一番から五番までの五策がありましたが、伏流水と判断した井戸の水量が水源不足となることから、新たに、計画への追加ということがございました。
表の二の現在の計画でございますが、番号一が五ケ山ダムからの受水増量、番号二が九州新幹線筑紫トンネル湧水が市ノ瀬地区と上梶原地区、番号四番が、ため池の余剰水、それから普通
河川からの取水として、番号六番の猿山川それから番号七番の西畑川が追加されております。目標水量は、二番のトンネル湧水の市ノ瀬が一日当たり二千九百十立米、上梶原が二千九百三十立米、四番のため池余剰水が千五百立米、番号六番の猿山川が三千百立米、番号七番の西畑川が四千七百十立米で、合計一万六千百五十立米となっております。なお、二番のトンネル湧水の市ノ瀬につきましては、水道
事業の変更認可を受け、
平成三十年四月二十八日から取水を開始しております。
委員会資料の六ページにお戻りください。二点目の普通
河川からの取水についてでございます。普通
河川からの取水につきましては、企業団は市内の六つの普通
河川で流量観測を行い、
河川管理者である那珂川市から水利使用許可を受け、取水施設がある猿山川と西畑川から取水するため、現在、那珂川市と協議を進めていると
報告を受けております。
委員会資料の八ページの別紙二でございますけれども、普通
河川平面図で普通
河川の位置を御
説明いたします。
資料八ページをお願いいたします。那珂川市の普通
河川平面図でございます。六
河川につきましては
河川名を赤く着色して位置を示しているものでございます。
次に、
委員会資料の九ページの別紙、普通
河川における取水可能量の考え方について御
説明いたします。
資料九ページをお願いします。上の図は、普通
河川における取水前のイメージ図でございます。基準となる普通
河川からの流れ込む量を一〇、ダム側の那珂川の流量を二〇、普通
河川の流量を一〇、那珂川下流の基準点の流量を三〇とした場合を示しております。基準となる流量と申しますのは、
河川整備基本方針に定められた十年に一度起こり得る渇水時における那珂川流域の各地点で確保すべき流量ということでございます。
下の図は、その場合の取水可能量を示したイメージ図でございます。普通
河川から那珂川への流れ込みが一二ある場合、一〇を超えた二の流量を取水可能量として取水施設がある普通
河川の猿山川と西畑川で取水することを示しております。
委員会資料の六ページにお戻りください。次に、三点目、企業団の取り組みでございます。企業団は、追加策を含めた恒久水源を期限内に確保できるよう、下流水利権者などの関係者から同意を得られるよう協議を進めるとともに、普通
河川の流量が少なく取水が困難な場合の対策についても検討を進めていくと
報告を受けております。
次に、四点目の県の対応でございます。県としましても、企業団からの定期的な進捗
状況の
報告を受け、企業団が目標とする期限内に全量確保ができるよう水資源の安定確保、水道
事業の安定的な運営の観点から指導・助言を行ってまいります。また、普通
河川からの取水についても、那珂川本川の流量に影響を及ぼすことがないよう、取水の方法や管理について、しっかりと指導してまいります。
説明は以上です。御
審議のほど、よろしくお願いいたします。
42
◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。新開
委員。
43 ◯新開昌彦
委員 水道企業団の恒久水源確保策の三番、企業団の取り組みの中で、「更なる節水の推進」とあります。どのような節水の推進をしてあるのか教えてもらっていいですか。
44
◯吉村 悠委員長 江崎水資源対策課長。
45 ◯江崎水資源対策課長 現在のところ、春日那珂川水道企業団は、当面、考えているこの計画で必要水量を確保できるという見込みでございますけれども、相手は自然現象でございます。そういった確保が難しい場合が万が一、想定されるような場合には、やはり節水、これはまず水道管を通して送水する際のロスをなくす漏水のカット、この部分がかなりの部分がございます。あとは春日市、那珂川市の市民に対する節水の呼びかけ、そういったものが考えられると思っております。
46 ◯新開昌彦
委員 提案でございますけれども、
福岡市そのものも大変水が少なくて、今、節水対策というのは多分、日本で一番だと思いますが、節水コマであるとか、漏水対策、今おっしゃったとおりだと思いますが、これを合わせて二割ぐらいの節水対策をやっているわけです。この計画の一万六千百五十立米の二割とすると、ここの数字で当てはまるのは、普通
河川の猿山川、この部分で取水をしようという、この数字にも当たるわけなんですけれども、ぜひ具体的に節水コマとか、節水コマというのはまだこの春日那珂川水道企業団ではやっていらっしゃらないんだと思いますが、ぜひ
福岡市に学んでやっていただきたいということを提案したいと思いますが、いかがでしょうか。指導の中身としてですね。
47 ◯江崎水資源対策課長
委員の御指摘のとおり、必要な指導そして助言、これは行ってまいりたいというふうに考えております。
48 ◯新開昌彦
委員 よろしくお願いします。
49
◯吉村 悠委員長 ほかに質問はありませんか。香原
委員。
50
◯香原勝司委員 質問じゃなくて意見だけなんですけど、基本的に、この問題を扱う中で、なかなかやはり普通
河川からの取水というのが難しいんじゃないかというふうにずっと言われてきたわけですよね。そして今回、やはり普通
河川しかないということで、新たに企業団側からの提案だというふうに思うんですけど、基本的に、普通
河川の場合、ここにもありますけど、関係者の同意というものがあるので、大変そこは微妙なところがあるんですよね。今回見たら、必要水量の半分近くが普通
河川からということになっていますので、やはりここを、この対策というか、対応をきちっとしていないと、要は、実際三十二年ですので、あと一年ちょっとしかない話。そして、
福岡市からの水融通に関しては、協定書を春日那珂川と
福岡市が結んだときに、県が立会人というか、保証人として判こまで押している話でありますので、できませんでしたというような話はできないので、しっかりとここは県の対応の中で、向こうも議会があると思いますけど、もう少し突っ込んだ中でやりとりをやっておってもらわんと、取水が困難な場合の対策ということぐらいじゃ終わるような話じゃないので、その辺のところは、これからも詰めて、春日那珂川のほうに指導・助言というのを行っていただきたいというふうに思います。以上です。
51
◯吉村 悠委員長 ほかにありませんか。
〔「ありません」と呼ぶ者がある〕
52
◯吉村 悠委員長 ほかにないようですので、以上で、本件に関する
質疑を終わります。
次に、「
福岡県水道ビジョンの策定について」を
議題といたします。
執行部の
説明を求めます。田島水道
整備室長。
53 ◯田島水道
整備室長
福岡県水道ビジョンの策定につきまして御
説明申し上げます。
委員会資料の十ページをお願いいたします。
福岡県水道ビジョンにつきましては、学識経験者等で構成する
福岡県水道ビジョン検討
委員会を設置しまして、その意見を伺いながら策定を詰めているところでございます。その
概要について御
説明させていただきます。
まず、一、
福岡県水道ビジョンの
概要、(一)趣旨についてでございます。今日、水道は、人口減少に伴う料金収入の減少などさまざまな課題に直面しており、加えて、大規模
災害への備えも求められております。国においては、水道の理想像を提示し、その実現のために取り組むべき事項や方策、役割分担を示す新水道ビジョンを
平成二十五年三月に策定しております。このような
状況を踏まえまして、水道
事業者を初めとする関係者が目指すべき方向性やとるべき施策等を示す
福岡県水道ビジョンを策定するものでございます。本ビジョンは、本県水道の基盤強化を実現し、将来にわたって安全・安心な水道水を安定的に供給していく体制を確立することを目的としております。
(二)対象地域につきましては、県内全域とします。
(三)計画
期間につきましては、
平成三十一年度からの十年間といたします。
(四)圏域の区分でございます。水道
事業の現状分析と評価、課題の抽出などを広域的な地域ごとに行うため、
福岡、北九州、筑後及び筑豊の四つの圏域を設定いたします。
(五)現状分析と評価、課題の抽出についてでございます。国の新水道ビジョンで設定されている安全、強靱、持続の三つの観点から本県水道の現状分析と評価を行いまして、県内水道
事業者の、また、圏域別の課題を抽出いたします。
委員会資料の十一ページをお願いいたします。(六)水道の理想像についてでございます。本県における水道の理想像は、安全な水を安定的に供給し続けることができる水道、とするものでございます。
(七)実現方策についてでございます。理想像実現のためには、関係者が一丸となって対応する必要がございます。
委員会資料の十二ページをお開きください。施策の方向を表にまとめたものを掲載しております。本水道ビジョンでは、安全、強靱、持続を三つの柱といたしまして、その三つの柱のもとに、それぞれ基本方針と実現方策を設定いたします。
恐れ入りますが、
委員会資料十一ページにお戻りください。(八)水道広域化についてでございます。水道の広域化は、運営基盤の強化を図るための有効な方策の一つとされております。田川地域におきましては、田川地区水道企業団とその構成団体である一市三町が
平成三十一年度に経営の一体化、
平成三十五年度に
事業統合の実現を目指しております。県といたしましては、水道
事業者等に対する助言、支援や調整を積極的に行うことにより主導的な役割を果たし、本県の水道の広域化を推進してまいります。
二、これまでの経過と今後のスケジュールについてでございます。冒頭にも少し申し上げましたが、これまで
福岡県水道ビジョン検討
委員会を三回開催し、学識経験者等の専門的見地からの意見を伺いながら策定作業を進めてまいりました。今後、パブリックコメントを実施いたしまして、広く
県民の皆様の御意見をお聞きすることとしております。最終的には、
福岡県水道ビジョンの案を策定いたしまして、二月議会へ
議案として上程する予定でございます。
説明は以上でございます。どうぞ御
審議のほう、よろしくお願いいたします。
54
◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。
〔「ありません」と呼ぶ者がある〕
55
◯吉村 悠委員長 特にないようですので、以上で、本件に対する
質疑を終了いたします。
次に、
議題にはありませんが、その他として何かありませんか。
〔「ありません」と呼ぶ者がある〕
56
◯吉村 悠委員長 特にないようですので、次に進みます。
次に、「閉会中の調査事項について」お諮りいたします。
本件につきましては、お
手元配付の案のとおり、五項目について、閉会中もなお、調査を継続することといたしたいと思いますが、御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
57
◯吉村 悠委員長 御
異議ありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。
次に、「今後の
委員会活動について」お諮りいたします。
今後の
委員会活動につきましては、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
58
◯吉村 悠委員長 御
異議ありませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名
委員を指名いたします。松尾
委員、
今井委員、以上の二名を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、
議事は全て終了いたしました。
終わりに、終始熱心に御
審議いただきました
委員各位、御協力いただきました
執行部各位に感謝申し上げ、これをもちまして、
県土整備委員会を閉会いたします。
どうもありがとうございました。
午 後 一 時 四 十 四 分 閉 会
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