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  1. 福岡県議会 2018-12-14
    平成30年 県土整備委員会 本文 開催日: 2018-12-14


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成三十年十二月十四日(金曜日)    午 後 一 時 零 分 開 会 ◯吉村 悠委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから県土整備委員会を開会いたします。  議事に先立ち、執行部より発言の申し出があっておりますので、許可することといたします。見坂県土整備部長。 2 ◯見坂県土整備部長 本日、新聞報道があっております県土整備部職員が起こした事案について、私から一言おわびを申し上げます。  皆様方既に御承知のとおり、ことし一月から二月にかけて、県土整備部職員兼業を行っていたという事案が報道されました。  事案概要を御説明いたします。県土整備部出先事務所職員平成三十年一月下旬から、小遣い銭を得る目的で、夜間の運行代行アルバイトを行っていたものでございます。アルバイトを行った期間は、ことし一月二十五日から二月二十二日の間の六日間でございます。受領した賃金は、代行運転を行った、このうちの五日分の二万円でございます。二月二十三日に、当該職員所属長に対し、アルバイトをしていた旨を本人が反省して自発的に報告し、発覚したものでございます。その後、三月二十九日に、文書による訓告処分を行っております。  懲戒処分に至らなかったとはいえ、県民の皆様の県行政に対する信頼を損ねる事案が発生していたことにつきまして、心からおわび申し上げます。大変申しわけございませんでした。 3 ◯吉村 悠委員長 発言は終わりました。  このことにつきまして、何かありませんか。香原委員。 4 ◯香原勝司委員 今、県議会の中で不祥事等がこれだけ取り上げられている中において、県土整備部からもこのような話が出てくるというのは、本当に残念だなというふうに思います。  その中で、処分内容のところで、文書による訓告処分というふうになっておりますけど、同様に兼業を行っていた企業局職員懲戒免職処分というふうになったわけであります。この処分の違いというのはどういうところなのか、教えてほしいというふうに思います。 5 ◯吉村 悠委員長 野口県土整備総務課長。 6 ◯野口県土整備総務課長 本事案につきましては、兼業に従事した期間が六日ということで短いこと、それから受領した金額も二万円と少額であったため、他県における処分事例も踏まえまして、文書による訓告処分としたと人事当局から聞いております。 7 ◯香原勝司委員 職員はことしの三月に懲戒処分を受けていたというふうなことであるんですけど、なぜその時点で、この処分内容というものを公表されなかったのかをお聞きしたいというふうに思うんですが。 8 ◯野口県土整備総務課長 本事案は、地方公務員法の第二十九条第一項に規定いたします懲戒処分に当たらないということから、公表されておりませんでした。 9 ◯香原勝司委員 では、なぜこの時期に、このような形で報道されたかを聞きたいんですけど。 10 ◯野口県土整備総務課長 この事案といいますか、人事当局に対しまして、懲戒処分に至らない訓告などのいわゆる人事上の措置に関する取材があったというふうに聞いております。 11 ◯香原勝司委員 今、三つともお聞きした中で言えば、総務部人事課に聞かないと基本的にはわからないことがほとんどということで理解をしていいのでしょうか。 12 ◯野口県土整備総務課長 処分の量定、あるいはなぜこの時期に公表されたかということについては、私どもでは詳細はわかりませんので、人事当局でないとわからないということであります。
    13 ◯香原勝司委員 では、その部分については総務委員会のほうでただされるというふうに思いますので、ちょっと別の角度から聞きたいんですけど、では県土整備部職員は、ほかに同様の事案というのが、要は、公表していないものも踏まえてあるのかないのかを教えていただきたいんですけど。 14 ◯野口県土整備総務課長 ことしに入りましてから、県土整備部職員でこのような事案は、この事案以外にはありません。 15 ◯香原勝司委員 このような事案は、ことしに入ってからはもうないということですから、基本的にはあれなんですけど、ただ、先ほども言いましたとおりに、これだけ不祥事等がすごくクローズアップされている状況にありますので、県土整備部としても、やはり再発防止というものに全力を挙げてもらわなくちゃいかんというふうに思いますので、そこは県土整備部長の覚悟というものをお聞きしたいというふうに思います。 16 ◯吉村 悠委員長 見坂県土整備部長。 17 ◯見坂県土整備部長 職員による不祥事を断つためには、職員一人一人が不祥事を自分のこととして厳粛に受けとめ、勤務時間の内外を問わず、全体の奉仕者としての責務を自覚し、信用失墜行為の禁止、法令遵守の義務などの公務員倫理の根本について胸に刻む必要があるというふうに考えてございます。  今後も、不祥事を絶対に起こさぬよう、勤務時間の内外を問わず、県職員としての誇りと自覚を持って、みずからの行動を厳しく律するよう徹底してまいります。このため、私といたしましては、全事務所を回って、私自身の言葉で職員に対し周知徹底をしてまいる所存でございます。 18 ◯香原勝司委員 本当に緊張感を持って取り組んでいただきたいと、もうこのようなことが二度とないようにしていただきたいというふうに思いますので、私のほうからは、以上で終わります。 19 ◯吉村 悠委員長 ほかにありませんか。今井委員。 20 ◯今井保利委員 質問ではないんですけれども、先ほど香原委員からお話がありましたけれども、御説明の中では、三月末の事案で、報告の義務はなかったとはいえ、ほかの事案も当部では起こっていますし、県全体としても、いろいろな不祥事が起こっていると思います。やはり県民信頼を得るためには、公に出す必要性がなければ、秘密会にしてでも報告をして、再発防止県民信頼に応えるために、今後とも、しっかり県行政に努めていただきたいということを要望いたしまして、私の要望とします。 21 ◯吉村 悠委員長 ほかにありませんか。      〔「ありません」と呼ぶ者がある〕 22 ◯吉村 悠委員長 それでは、ないようですので、私から一言申し上げます。  県庁挙げて不祥事の撲滅に取り組み、また災害からの復旧・復興を進めている最中に、このような事案が報道されたことは、県民信頼を大きく損なうものであり、大変遺憾であります。今後再びこのような事案が発生することがないよう、再発防止の取り組みをしっかり行うように、強く要望いたします。  それでは、これより本日の議事を行います。  当委員会において審査を要します案件は、お手元に配付いたしております付託議案一覧表のとおり、議案三件であります。  これらの審査を、お手元審査日程案のとおり取り進めたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 23 ◯吉村 悠委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。  それでは、まず、議案審査を行います。  第一六一号議案平成三十年度福岡一般会計補正予算(第二号)」所管分議題といたします。  執行部説明を求めます。見坂県土整備部長。 24 ◯見坂県土整備部長 それでは、第一六一号議案平成三十年度福岡一般会計補正予算所管分につきまして、お手元平成三十年度補正予算に関する説明書により説明させていただきます。なお、給与費につきましては、総務企画地域振興委員会に付託されておりますので、これを除きまして本委員会では説明をさせていただきます。  県土整備部所管分につきましては、この説明書の八十七ページ以降に記載されておりますが、その内容は、平成三十年七月豪雨による被災箇所の再度の災害防止するための改良復旧費を増額するものでございます。総額で二十六億五千八百万円余の増額補正となっております。これとあわせまして、債務負担行為の設定と繰越明許費の計上をお願いするものでございます。  それでは、八十七ページから具体に御説明をさせていただきます。  八款県土整備費、三項河川海岸費一目河川総務費でございます。一億四千三百万円余の増額補正のうち、給与改定を除いたものは一億二千八百万円余の増額補正でございます。これは河川砂防公共事業費増額補正することに伴い、事業事務費を増額するものでございます。八十八ページをお願いいたします。二目河川改良費でございます。五千五百万円余の増額補正でございます。これは河川災害復旧において、護岸などの改良工事を実施するものでございます。続きまして、三目砂防費でございます。二十四億七千四百万円余の増額補正でございます。これは崖崩れ発生箇所などにおいて、斜面対策工事を実施するものでございます。  続きまして、債務負担行為補正について御説明いたします。  資料がかわりまして、福岡県議会定例会議案その一の九ページをお願いいたします。第二表債務負担行為補正でございます。九ページの追加分のうち、上から二行目の道路特別補修費から十ページの上から一行目海岸整備事業費までと、同じく十ページの変更分のうち、上から一行目道路改良費から、下から二行目の河川総合流域防災事業費までを合わせまして九十七億三千四百万円余は、来年度の公共事業費の一部を前倒しして執行します、いわゆるゼロ県債でございます。  続きまして、繰越明許費について御説明いたします。  十二ページをお願いいたします。第四表繰越明許費でございます。十二ページの下から六行目の道路災害防除費から、十三ページの下から三行目にございます港湾局部改良事業費までと、それから十四ページの上から二行目、平成二十九年災害土木施設費と三行目、平成三十年災害土木施設費を合わせまして八十五億六千九百万円余は、工事工期補償物件の移転が翌年度にまたがるものにつきまして、繰越明許費として計上するものでございます。  以上が県土整備部一般会計補正予算概要でございます。御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 25 ◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「ありません」と呼ぶ者がある〕 26 ◯吉村 悠委員長 特にないようですので、以上で、第一六一号議案所管分に対する質疑を終了いたします。  次に、第一七一号議案工事請負契約締結について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。見坂県土整備部長。 27 ◯見坂県土整備部長 第一七一号議案工事請負契約締結についてを御説明いたします。  議案書は、福岡県議会定例会議案その二の百一ページでございます。なお、内容につきましては、お手元にお配りしております県土整備委員会資料で、右上に資料一と書いているもので御説明をさせていただきます。  この委員会資料の一ページ目をお願いいたします。この案件は、一級河川遠賀川水系曲川鯨瀬排水機場号ポンプ機械設備新設工事につきまして、工事請負契約締結するに当たり、条例の規定に基づき、議会の議決をお願いするものでございます。  遠賀川水系の曲川では、昭和四十一年、五十四年、五十六年など過去幾度となく家屋浸水被害が発生し、近年では平成十一年、二十一年にも家屋浸水被害が発生いたしました。  このため、広域河川改修事業により河川整備を行ってきており、最下流から一定区間整備を終えたことで、下流域への流量が増加することから、さらなる治水安全度の向上を図るため、四号ポンプの増設及びそれに伴う関連機械設備改良工事を実施するものでございます。  契約内容でございますが、入札の結果、契約相手株式会社日立製作所九州支社請負契約額は五億九千三百六十九万七千六百円、工期平成三十三年三月十五日まででございます。  委員会資料の二ページ目に、事業概要図及び現場写真を添付しておりますので、御参照をお願いいたします。  御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 28 ◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「ありません」と呼ぶ者がある〕 29 ◯吉村 悠委員長 特にないようですので、以上で、第一七一号議案に対する質疑を終了いたします。  次に、第一七二号議案工事請負契約締結について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。見坂県土整備部長。 30 ◯見坂県土整備部長 第一七二号議案工事請負契約締結についてを御説明いたします。  議案書は、福岡県議会定例会議案その二の百三ページでございます。  本件については、委員会資料資料一の三ページをお願いいたします。この案件は、二級河川御笠川水系高尾川の地下河川二次覆工工事につきまして、工事請負契約締結するに当たり、条例の規定に基づき、議会の議決をお願いするものでございます。  御笠川水系の高尾川では、平成二十一年、二十二年と過去幾度となく家屋浸水被害が発生し、さらには平成二十六年八月に床上浸水四十六戸、床下浸水四十六戸と再び大規模な家屋浸水被害が発生いたしました。  このため、床上浸水対策特別緊急事業により五年間で緊急的かつ集中的な河川整備を行い、洪水被害軽減並びに再度災害防止を図るため、地下河川築造工事を実施するものでございます。  契約内容でございますが、入札の結果、契約相手安藤ハザマ環境施設特定建設工事共同企業体請負契約額は七億二千五百七十六万円、工期平成三十二年三月二十五日まででございます。  委員会資料の四ページ目に、事業概要図及び現場写真を添付しておりますので、御参照願います。  御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 31 ◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「ありません」と呼ぶ者がある〕 32 ◯吉村 悠委員長 特にないようですので、以上で、第一七二号議案に対する質疑を終了いたします。  これで、本委員会に付託されました全議案質疑を終了いたします。  それでは、知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き議案採決を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 33 ◯吉村 悠委員長 準備のためしばらく休憩いたします。  そのまま、お待ちください。      〔暫時休憩〕 34 ◯吉村 悠委員長 再開いたします。  まず、採決の方法についてお諮りいたします。  採決は、一括して行いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 35 ◯吉村 悠委員長 御異議がありませんので、そのようにとり行います。  それでは、第一六一号議案所管分、第一七一号議案及び第一七二号議案の以上三件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は、御起立願います。      〔賛成者起立〕 36 ◯吉村 悠委員長 起立多数であります。  よって、第一六一号議案所管分外二件は原案のとおり可決されました。  これで、議案採決を終わります。  以上で、当委員会に付託されました議案についての審査は、全て終了いたしました。  なお、採決いたしました議案に関する委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 37 ◯吉村 悠委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。  次に、所管事務調査を行います。  「平成三十年七月豪雨に関する災害査定等状況について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。田尻河川管理課長。 38 ◯田尻河川管理課長 それでは、平成三十年七月豪雨に関する災害査定等状況について、御説明させていただきます。  それでは、委員会資料二の一ページをごらんください。まず、公共土木施設等被害状況について、十一月末時点状況説明いたします。  道路については、全面通行どめは百十二カ所発生しましたが、現在は、五カ所まで減少しております。河川における浸水被害は、久留米を初め四十九河川で発生しました。砂防については、北九州や福岡を初め人家被害の影響のおそれのある百六カ所で崖崩れが発生しております。  次に、海岸、港湾施設について、海岸では、県管理の七海岸に、漂着物約七千立米が発生しております。緊急性のある海水浴場については、一部を除き対応済みでございます。港湾では、北九州県土で管理している芦屋港において、約五千立米の土砂埋塞が発生しておりましたが、既発注工事により、埋塞土砂の撤去は完了しております。  続きまして、委員会資料二ページをごらんください。水道についてです。最大一千九百十九戸の断水が発生しましたが、七月九日までに全て解消しております。また、断水につながるような浄水場、配水池の被害はありませんでした。  続きまして、県土整備部所管分の公共土木施設の被害額についてです。全事務所において被害発生しており、十一月末時点では、被災箇所は、道路八十九カ所、河川三百七十三カ所、砂防十五カ所、海岸、港湾八カ所で、被害額は合計約百三十七億円となっております。  次に、委員会資料の三ページをごらんください。最後に、現在までの対応状況と今後の復旧の方向性について御説明いたします。  災害査定の実施状況については、今年度の八月七日に開始し、十一月二十二日までにほぼ完了しております。また、市町村分の一カ所のみ国と査定時期について調整中でございます。  災害査定の結果については、表をごらんください。県工事の採択は全部で三百八カ所、約七十三億円、市町村工事の採択は全部で三百八十八カ所、約四十二億円でございます。合わせて六百九十六カ所の約百十六億円となっております。  施設ごとの対応状況と今後の復旧の方向性についてでございますが、道路、河川、砂防の公共土木施設被害につきましては、二次被害防止のため応急工事が七月三十一日までに完了しております。災害査定が終わった三百八カ所の工事については、一部で契約しております。また、準備が整った箇所については、入札手続中です。残りにつきましても、順次工事に着手し、早期復旧を目指してまいります。  次に、委員会資料の四ページをごらんください。道路については、県管理道路の通行どめに関しまして、現在、通行どめを継続している五カ所で工事の発注準備を進めております。また、昨年の九州北部豪雨により通行どめを継続しております朝倉小石原線については、復旧工事を国と協議しているところでございます。  河川の浸水被害につきましては、浸水被害が大きい河川について、国・県・関係市町に専門家を交えて、浸水状況やその要因を共有し、点検・検証を完了しております。その後、浸水被害軽減に有効な対策の検討を実施中であります。また、来年の出水期に備えて、河道掘削や河川内の樹木の伐採等の治水安全度の向上を図る対応を実施する予定でございます。  砂防については、主要な崖崩れに対し県が実施する災害関連事業について、急傾斜地、砂防及び地すべり箇所の全てで事業が採択されております。また、市町村が実施する災害関連地域防災がけ崩れ対策事業、いわゆる地がけ事業については、県からの技術支援を実施し、順次、国へ申請しているところでございます。  委員会資料の五ページになりますが、道路、河川、砂防施設などの被害と現在までの対応状況を掲載しております。ごらんください。  報告は以上でございます。
    39 ◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「ありません」と呼ぶ者がある〕 40 ◯吉村 悠委員長 特にないようですので、以上で、本件に関する質疑を終わります。  次に、「春日那珂川水道企業団の恒久水源確保策について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。田尻河川管理課長。 41 ◯田尻河川管理課長 それでは、春日那珂川水道企業団の恒久水源確保について、御報告いたします。河川管理課が一括して説明させていただきます。  委員会資料の二の六ページをごらんください。春日那珂川水道企業団から報告を受けた進捗状況及び恒久水源確保計画に普通河川からの取水が追加されたことについて御説明させていただきます。  一点目の進捗状況についてでございます。企業団は、恒久水源確保計画として、平成三十年三月の県土整備委員会報告しましたとおり、一日当たりの目標確保水量を一万六千百五十立米、それから目標確保期限である三十二年三月までにこれを確保する必要がございます。  委員会資料の七ページの別紙一、恒久的な代替水源を確保するための具体的な計画及び追加策の水源イメージで状況を御説明いたします。  資料七ページをお願いいたします。一の表の当初計画としましては、番号の一番から五番までの五策がありましたが、伏流水と判断した井戸の水量が水源不足となることから、新たに、計画への追加ということがございました。  表の二の現在の計画でございますが、番号一が五ケ山ダムからの受水増量、番号二が九州新幹線筑紫トンネル湧水が市ノ瀬地区と上梶原地区、番号四番が、ため池の余剰水、それから普通河川からの取水として、番号六番の猿山川それから番号七番の西畑川が追加されております。目標水量は、二番のトンネル湧水の市ノ瀬が一日当たり二千九百十立米、上梶原が二千九百三十立米、四番のため池余剰水が千五百立米、番号六番の猿山川が三千百立米、番号七番の西畑川が四千七百十立米で、合計一万六千百五十立米となっております。なお、二番のトンネル湧水の市ノ瀬につきましては、水道事業の変更認可を受け、平成三十年四月二十八日から取水を開始しております。  委員会資料の六ページにお戻りください。二点目の普通河川からの取水についてでございます。普通河川からの取水につきましては、企業団は市内の六つの普通河川で流量観測を行い、河川管理者である那珂川市から水利使用許可を受け、取水施設がある猿山川と西畑川から取水するため、現在、那珂川市と協議を進めていると報告を受けております。  委員会資料の八ページの別紙二でございますけれども、普通河川平面図で普通河川の位置を御説明いたします。  資料八ページをお願いいたします。那珂川市の普通河川平面図でございます。六河川につきましては河川名を赤く着色して位置を示しているものでございます。  次に、委員会資料の九ページの別紙、普通河川における取水可能量の考え方について御説明いたします。  資料九ページをお願いします。上の図は、普通河川における取水前のイメージ図でございます。基準となる普通河川からの流れ込む量を一〇、ダム側の那珂川の流量を二〇、普通河川の流量を一〇、那珂川下流の基準点の流量を三〇とした場合を示しております。基準となる流量と申しますのは、河川整備基本方針に定められた十年に一度起こり得る渇水時における那珂川流域の各地点で確保すべき流量ということでございます。  下の図は、その場合の取水可能量を示したイメージ図でございます。普通河川から那珂川への流れ込みが一二ある場合、一〇を超えた二の流量を取水可能量として取水施設がある普通河川の猿山川と西畑川で取水することを示しております。  委員会資料の六ページにお戻りください。次に、三点目、企業団の取り組みでございます。企業団は、追加策を含めた恒久水源を期限内に確保できるよう、下流水利権者などの関係者から同意を得られるよう協議を進めるとともに、普通河川の流量が少なく取水が困難な場合の対策についても検討を進めていくと報告を受けております。  次に、四点目の県の対応でございます。県としましても、企業団からの定期的な進捗状況報告を受け、企業団が目標とする期限内に全量確保ができるよう水資源の安定確保、水道事業の安定的な運営の観点から指導・助言を行ってまいります。また、普通河川からの取水についても、那珂川本川の流量に影響を及ぼすことがないよう、取水の方法や管理について、しっかりと指導してまいります。  説明は以上です。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 42 ◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。新開委員。 43 ◯新開昌彦委員 水道企業団の恒久水源確保策の三番、企業団の取り組みの中で、「更なる節水の推進」とあります。どのような節水の推進をしてあるのか教えてもらっていいですか。 44 ◯吉村 悠委員長 江崎水資源対策課長。 45 ◯江崎水資源対策課長 現在のところ、春日那珂川水道企業団は、当面、考えているこの計画で必要水量を確保できるという見込みでございますけれども、相手は自然現象でございます。そういった確保が難しい場合が万が一、想定されるような場合には、やはり節水、これはまず水道管を通して送水する際のロスをなくす漏水のカット、この部分がかなりの部分がございます。あとは春日市、那珂川市の市民に対する節水の呼びかけ、そういったものが考えられると思っております。 46 ◯新開昌彦委員 提案でございますけれども、福岡市そのものも大変水が少なくて、今、節水対策というのは多分、日本で一番だと思いますが、節水コマであるとか、漏水対策、今おっしゃったとおりだと思いますが、これを合わせて二割ぐらいの節水対策をやっているわけです。この計画の一万六千百五十立米の二割とすると、ここの数字で当てはまるのは、普通河川の猿山川、この部分で取水をしようという、この数字にも当たるわけなんですけれども、ぜひ具体的に節水コマとか、節水コマというのはまだこの春日那珂川水道企業団ではやっていらっしゃらないんだと思いますが、ぜひ福岡市に学んでやっていただきたいということを提案したいと思いますが、いかがでしょうか。指導の中身としてですね。 47 ◯江崎水資源対策課長 委員の御指摘のとおり、必要な指導そして助言、これは行ってまいりたいというふうに考えております。 48 ◯新開昌彦委員 よろしくお願いします。 49 ◯吉村 悠委員長 ほかに質問はありませんか。香原委員。 50 ◯香原勝司委員 質問じゃなくて意見だけなんですけど、基本的に、この問題を扱う中で、なかなかやはり普通河川からの取水というのが難しいんじゃないかというふうにずっと言われてきたわけですよね。そして今回、やはり普通河川しかないということで、新たに企業団側からの提案だというふうに思うんですけど、基本的に、普通河川の場合、ここにもありますけど、関係者の同意というものがあるので、大変そこは微妙なところがあるんですよね。今回見たら、必要水量の半分近くが普通河川からということになっていますので、やはりここを、この対策というか、対応をきちっとしていないと、要は、実際三十二年ですので、あと一年ちょっとしかない話。そして、福岡市からの水融通に関しては、協定書を春日那珂川と福岡市が結んだときに、県が立会人というか、保証人として判こまで押している話でありますので、できませんでしたというような話はできないので、しっかりとここは県の対応の中で、向こうも議会があると思いますけど、もう少し突っ込んだ中でやりとりをやっておってもらわんと、取水が困難な場合の対策ということぐらいじゃ終わるような話じゃないので、その辺のところは、これからも詰めて、春日那珂川のほうに指導・助言というのを行っていただきたいというふうに思います。以上です。 51 ◯吉村 悠委員長 ほかにありませんか。      〔「ありません」と呼ぶ者がある〕 52 ◯吉村 悠委員長 ほかにないようですので、以上で、本件に関する質疑を終わります。  次に、「福岡県水道ビジョンの策定について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。田島水道整備室長。 53 ◯田島水道整備室長 福岡県水道ビジョンの策定につきまして御説明申し上げます。  委員会資料の十ページをお願いいたします。福岡県水道ビジョンにつきましては、学識経験者等で構成する福岡県水道ビジョン検討委員会を設置しまして、その意見を伺いながら策定を詰めているところでございます。その概要について御説明させていただきます。  まず、一、福岡県水道ビジョンの概要、(一)趣旨についてでございます。今日、水道は、人口減少に伴う料金収入の減少などさまざまな課題に直面しており、加えて、大規模災害への備えも求められております。国においては、水道の理想像を提示し、その実現のために取り組むべき事項や方策、役割分担を示す新水道ビジョンを平成二十五年三月に策定しております。このような状況を踏まえまして、水道事業者を初めとする関係者が目指すべき方向性やとるべき施策等を示す福岡県水道ビジョンを策定するものでございます。本ビジョンは、本県水道の基盤強化を実現し、将来にわたって安全・安心な水道水を安定的に供給していく体制を確立することを目的としております。  (二)対象地域につきましては、県内全域とします。  (三)計画期間につきましては、平成三十一年度からの十年間といたします。  (四)圏域の区分でございます。水道事業の現状分析と評価、課題の抽出などを広域的な地域ごとに行うため、福岡、北九州、筑後及び筑豊の四つの圏域を設定いたします。  (五)現状分析と評価、課題の抽出についてでございます。国の新水道ビジョンで設定されている安全、強靱、持続の三つの観点から本県水道の現状分析と評価を行いまして、県内水道事業者の、また、圏域別の課題を抽出いたします。  委員会資料の十一ページをお願いいたします。(六)水道の理想像についてでございます。本県における水道の理想像は、安全な水を安定的に供給し続けることができる水道、とするものでございます。  (七)実現方策についてでございます。理想像実現のためには、関係者が一丸となって対応する必要がございます。  委員会資料の十二ページをお開きください。施策の方向を表にまとめたものを掲載しております。本水道ビジョンでは、安全、強靱、持続を三つの柱といたしまして、その三つの柱のもとに、それぞれ基本方針と実現方策を設定いたします。  恐れ入りますが、委員会資料十一ページにお戻りください。(八)水道広域化についてでございます。水道の広域化は、運営基盤の強化を図るための有効な方策の一つとされております。田川地域におきましては、田川地区水道企業団とその構成団体である一市三町が平成三十一年度に経営の一体化、平成三十五年度に事業統合の実現を目指しております。県といたしましては、水道事業者等に対する助言、支援や調整を積極的に行うことにより主導的な役割を果たし、本県の水道の広域化を推進してまいります。  二、これまでの経過と今後のスケジュールについてでございます。冒頭にも少し申し上げましたが、これまで福岡県水道ビジョン検討委員会を三回開催し、学識経験者等の専門的見地からの意見を伺いながら策定作業を進めてまいりました。今後、パブリックコメントを実施いたしまして、広く県民の皆様の御意見をお聞きすることとしております。最終的には、福岡県水道ビジョンの案を策定いたしまして、二月議会へ議案として上程する予定でございます。  説明は以上でございます。どうぞ御審議のほう、よろしくお願いいたします。 54 ◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。      〔「ありません」と呼ぶ者がある〕 55 ◯吉村 悠委員長 特にないようですので、以上で、本件に対する質疑を終了いたします。  次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。      〔「ありません」と呼ぶ者がある〕 56 ◯吉村 悠委員長 特にないようですので、次に進みます。  次に、「閉会中の調査事項について」お諮りいたします。  本件につきましては、お手元配付の案のとおり、五項目について、閉会中もなお、調査を継続することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 57 ◯吉村 悠委員長 御異議ありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。  次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。  今後の委員会活動につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 58 ◯吉村 悠委員長 御異議ありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。松尾委員今井委員、以上の二名を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、議事は全て終了いたしました。  終わりに、終始熱心に御審議いただきました委員各位、御協力いただきました執行部各位に感謝申し上げ、これをもちまして、県土整備委員会を閉会いたします。  どうもありがとうございました。    午 後 一 時 四 十 四 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...