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  1. 福岡県議会 2018-12-14
    平成30年 農林水産委員会 本文 開催日: 2018-12-14


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成三十年十二月十四日(金曜日)    午 前 十 一 時 一 分 開 会 ◯堀 大助委員長 皆さん、おはようございます。  定足数に達しておりますので、ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず、委員席指定を行います。  各委員の席は、ただいま御着席のとおりといたします。御了承願います。  当委員会において審査を要します案件は、お手元に配付いたしております付託議案一覧表付託請願一覧表のとおり、議案三件、請願二件であります。御確認願います。  これらの審査をお手元配付審査日程案のとおり、取り進めたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 2 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  なお、執行部より提出されました議案及び所管事務調査資料をお手元に配付いたしております。御確認願います。  それでは、まず、請願審査を行います。  当委員会に付託されております請願は、お手元配付一覧表のとおり、継続審査中のもの二件であります。  それでは、継続審査中の請願番号第四号の二「一条工務店白旗山メガソーラー開発に関する請願」外一件を一括して議題といたします。  この際、何か質疑はありませんか。高瀬委員。 3 ◯高瀬菜穂子委員 馬敷メガソーラーについてお尋ねをしたいと思います。  前回の委員会におきまして、飯塚馬敷メガソーラーについては、市議会でも継続審議となっており、地元から大変強い要望も上がっていて、十一月の森林審議会にかけるということは時期尚早ではないかという御意見を申し上げたわけですけれども、その後、検討されて、十一月にこの件についても審議会を経て、その後、許可を行ったと報告を受けました。ところが、その後、この審議会の際に県が行った説明資料等情報公開でいただいたわけですけれども、請願を行った方から、説明された中身をもっとよく知りたいということで、全体についてかなりの資料要求をされて情報公開をかけられました。御存じのことかと思います。その中で、特にこの地域が、地下が空洞になっているのではないかと、災害の危険があるのではないかということを大変危惧されているわけなんですけれども、県が説明をされた中に、当課砂防課協議したところ、当該開発行為による土砂災害警戒区域への影響はないことも確認しておりますという報告をされているくだりがあります。土砂災害警戒区域特別警戒区域がすぐ近くにあるわけで、そのことも大変心配しているわけですね。影響がないということを砂防課との間で協議をしたと言われたので、その中身というのを出してほしいと情報公開にかけたところ、これについては該当の資料がないと砂防課のほうから回答が来たと。それで、質問ですけれども、この砂防課とどういう協議を行ったのか、どういう確認を行ったのか、そのことを明らかにしていただきたいと思います。 4 ◯堀 大助委員長 成末農山漁村振興課長。 5 ◯成農山漁村振興課長 当該箇所土砂災害警戒区域については、土石流に関する土砂災害警戒区域指定であって、岡谷川上馬敷川及び馬敷川の上流部の崩壊に伴う下流への被害想定をされており、事業区域はその下流被害想定区域である土砂警戒区域、いわゆるイエローゾーンに位置しています。今回の開発行為については、県の砂防課申請者協議を行って許可が必要でないということが確認をされております。県の砂防課申請者との間での協議がなされているということです。 6 ◯高瀬菜穂子委員 私の手元審議会報告をされたシナリオというものがあるんですけれども、作成されたものだと思いますが、また、当課砂防課協議したところ、当該開発行為による土砂災害警戒区域への影響はないことも確認しておりますとなっております。申請者との間でどういう協議が行われたのか。当課となっておりますので、これは農林水産部のことではないかと思いますが。
    7 ◯成農山漁村振興課長 農山漁村振興課当課砂防課との間で協議は行っております。 8 ◯高瀬菜穂子委員 その協議中身というのは、文書では交わされないんですか。この点について一番地元皆さんは心配をされているわけですよね。災害につながるのではないかということを心配されているわけですよね。それが文書で交わされない、そんな協議でいいということでしょうか。その点をお願いします。 9 ◯成農山漁村振興課長 協議の結果は文書で残しておりません。 10 ◯高瀬菜穂子委員 どのような形で協議されたんですかね。ただ影響がないと言われても、何らその根拠がわからないんじゃないですか。地元皆さんは納得されていないんですよね。 11 ◯成農山漁村振興課長 土砂災害警戒区域を所管していますのは砂防課であって、そちらに影響があるかないかということを当課のほうで確認をしたと、それ以上の確認のしようはないかと考えております。 12 ◯高瀬菜穂子委員 砂防課に問い合わせたときに、砂防課に何らその協議をしたという形跡がないわけですよね。そのような形で確認をするんですか、審議会にかけるときに。砂防課に問い合わせても、口頭協議をしたということもないし、文書でもないわけですね、文書で交わしてないから当然でしょうけど、そんな確認でいいわけですか。 13 ◯成農山漁村振興課長 砂防課の方がどういうふうに記録を残されているのか、記憶に残されているのかというのは、私のほうでは確認のしようがございません。 14 ◯高瀬菜穂子委員 砂防課ではなくて、こちらのほうでは何にも、砂防課は聞かれたから答えたんでしょうけれども、口頭でこれは影響がないということを聞いて、それでもうよしとするわけなんですかね。それでそのまま報告をすると、そういう手続でいいわけですか、この審議会に対する報告が。 15 ◯成農山漁村振興課長 口頭であっても、影響のありなし確認しておりますので、それでよしと判断しております。 16 ◯高瀬菜穂子委員 そうすると、何かあった場合には、農林水産部のほうで責任をとるということになるんですか。災害が本当に起こらないというふうに言えるんですかね。 17 ◯成農山漁村振興課長 開発行為に伴って災害が起きた場合は、その申請者である事業者のほうが責任を負うものだと考えております。 18 ◯高瀬菜穂子委員 ですから、開発に伴って災害が起こる可能性があるということを住民皆さんも一番心配しているわけでしょう。だから、それについてきちんと審査をして、専門のところからも意見を聞いて、その上で判断をするということになるわけでしょう。それが何か口頭で、何にも文書も残らないような中で行われるということ自体が、ちょっと私は驚きなんですよ。しかも、この間の豪雨災害、各地で起こりましたけれども、この二年間だけでも、皆さん許可をして開発行為を行っているその最中に、ことしであれば桂川町、添田町、飯塚市、それから二十八年、二十九年、宗像市の田熊もそうですね。二十八年から二年間の間に、メガソーラー開発に伴って七カ所も災害が起きていますよね。この審議というのが本当に適正なのか、ちょっと聞いて大丈夫だというので、それで報告をする、そういうことだと災害が起こるんじゃないですかということを言いたいんですけど。 19 ◯成農山漁村振興課長 災害の発生の防止に関する審査は、委員が言われるような土砂災害警戒区域の中にあるかどうか、そういうのもありますが、想定される雨量に対して開発地が安全に水を下流側に流せるかとか、そういうことも含めて審査をしておりますので、今回の申請してある案件に関しては、災害に対して安全だと総合的に判断をして許可をおろしたものです。 20 ◯高瀬菜穂子委員 総合的に判断されたと、判断したのは県だということになりますよね。こうした扱いだということについては、どういう工事をしろとか、どこどこは危険だからここにはこういうものが必要だとか、そういうふうなことも何にもないわけですよね、大丈夫ですかと。岡谷川上馬敷川及び馬敷川の六つの土石流に関する土砂災害警戒区域に部分的に入り込んでいますとなっているけれども、当該区域において規制等はなく、これらの区域を造成するに当たり、申請等手続は必要ないとのことと。そして、協議をして、土砂災害警戒区域への影響はないと県が判断したというふうになりますね。  私は、審議会に対して、これほどの報告をするのに、重大な十七ヘクタールも開発をするのに、こういう手続というのはちょっと驚きました。そして、今、想定外の雨が降ったりして、あちこちで災害が起こっています。ここは災害が起こりやすいということを市も市議会も気にしています。そういう場所にあって、申請者に対してはこういう工事をしなさいとかいう具体的な示唆も何もなくこういうことを言っているということについては、後々、県が本当にこれは責任をとれるのかなという思いをしておりますよ。紙にも残っていないということになると、本当なのかという疑いも生じます。この地域の方が、後々のことも考えて、ここの開発はやめてほしいというふうに言われているという、そこの趣旨をきちんと受けとめていただかないといけないと思いますし、今、許可という段階になっていますけれども、今後、しっかりとこの開発行為については監視をしていただきたいし、必要な工事についての指導もしていただきたい。本来、このような形というのは、私はびっくりして、本当は森林審議会に戻すべきじゃないのかと思ったくらいなんですね。この許可がされていますけれども、この請願については、引き続いて請願者皆さん思いを受けとめて注視をしていきたいということで、この土砂災害警戒区域、危険な区域というところの開発をするに当たっての県の姿勢というのが私は不十分じゃないかと思いましたので、そのことを指摘をして、今後、しっかり監視していただきたいと思います。 21 ◯堀 大助委員長 ほかに何かありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 22 ◯堀 大助委員長 ほかにないようですので、以上で本件質疑を終わります。  それでは、これらの請願については、どのような取り扱いにいたしましょうか。      〔「継続審査」と呼ぶ者がある〕 23 ◯堀 大助委員長 ただいま十中委員松本委員から「継続審査」という意見がありましたが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 24 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、継続審査と決定いたします。  以上で、請願審査を終わります。  次に、議案審査を行います。  第一六一号議案平成三十年度福岡一般会計補正予算(第二号)」所管分議題といたします。  執行部説明を求めます。岡本農林水産部長。 25 ◯岡本農林水産部長 第一六一号議案平成三十年度福岡一般会計補正予算のうち、農林水産部所管分について御説明いたします。  今回の補正予算は、給与改定に要する経費と繰越明許費の計上をお願いするものでございます。  なお、給与改定分につきましては、総務企画地域振興委員会に付託されておりますので、これを除きまして繰越明許費について御説明をさせていただきます。  お手元福岡県議会定例会議案その一の十二ページをお願いいたします。  第四表、繰越明許費農林水産部所管分につきましては、一行目の六款農林水産業費、四項農地費から五項林業費までの六件、総額で七億八千万円余をお願いしております。  繰り越しの主な理由でございますが、工事におきまして地元協議に不測の日数を要したこと、また、災害が発生したことにより、年度内の工事実施期間確保が困難であることから、翌年度に繰り越しをお願いするものでございます。  農林水産部所管は以上のとおりでございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 26 ◯堀 大助委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 27 ◯堀 大助委員長 特にないようですので、以上で第一六一号議案所管分質疑を終わります。  次に、第一六八号議案福岡国営土地改良事業負担金徴収条例の一部を改正する条例制定について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。岡本農林水産部長。 28 ◯岡本農林水産部長 第一六八号議案福岡国営土地改良事業負担金徴収条例の一部を改正する条例制定につきまして御説明いたします。  資料につきましては、福岡県議会定例会議案その二の四十七ページをお開き願います。  また、条例具体的内容説明につきましては、お手元に配付されております委員会資料の四十九ページで申し上げますので、御参照願います。  この条例を提案いたしました理由は、土地改良法の一部を改正する法律の制定に伴いまして、所要の規定の整備を行うものであります。  具体的な内容につきましては、土地改良法改正により、土地改良区は、地域住民構成員とする団体で、土地改良施設管理に関連する活動を行う者を施設管理組合員として加入させ、当該土地改良施設管理への協力を求めることができるなどの制度が規定され、そのための条文の追加や移動等が行われたところでございます。  これに伴い、土地改良法を引用し、国営土地改良事業実施に当たり、県が受益者から負担金の一部を徴収する場合の額などを定めている福岡国営土地改良事業負担金徴収条例条項影響が生じたことから、同法の改正後の条項に合わせて条例条項改正するものでございます。  なお、新旧対照表委員会資料の五十ページから五十一ページにつけております。  以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。 29 ◯堀 大助委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 30 ◯堀 大助委員長 特にないようですので、以上で第一六八号議案質疑を終わります。  次に、第一七八号議案福岡県営津屋崎漁港内プレジャーボート係留施設指定管理者指定について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。岡本農林水産部長。 31 ◯岡本農林水産部長 第一七八号議案福岡県営津屋崎漁港内プレジャーボート係留施設指定管理者指定につきまして御説明いたします。  資料につきましては、福岡県議会定例会議案その二の百十ページをお開き願います。  また、具体的内容説明につきましては、お手元に配付されております委員会資料の百十六ページで申し上げますので、御参照願います。  本件は、福岡漁港管理条例第十九条の規定に基づき、指定管理者指定するに当たり、地方自治法第二百四十四条の二、第六項の規定により、県議会議決を求めるものでございます。  選定に当たりましては、公共性公益性確保施設利用及びサービスの向上、経営収支の改善、職員確保方策及び健全な財政基盤施設管理上の個別事項の五つの観点から、評価項目及び評価基準を定め、応募団体から提出された事業計画書について書類審査、ヒアリングを行い、外部の有識者七名で構成する福岡指定管理者選定委員会意見を踏まえ、候補団体選定しております。  それでは、具体的な内容につきまして御説明いたします。  委員会資料の百十七ページを御参照願います。  本施設につきましては、二団体から応募があり、審査の結果、宗像漁業協同組合指定管理者として選定しております。宗像漁業協同組合からは、緊急時における福津市や海上保安庁との連携体制の構築、休日の施設巡視係留指導など、漁協が有する漁業活動の知識や経験を生かした適切な施設管理につながる提案がありました。また、管理上必要となる船舶操縦士免許を有した職員漁協組合員が多数在籍しているなど、これまでの実績に基づく安定した管理運営が期待できることから、現在の指定管理者である宗像漁業協同組合選定いたしました。  指定期間は、平成三十一年四月一日から平成三十六年三月三十一日までとなっております。  今後の予定につきましては、県議会議決を受け、知事宗像漁業協同組合指定管理者として指定するとともに、施設管理運営に関する協定を締結して、来年四月から指定管理者による管理を行う予定でございます。  以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。 32 ◯堀 大助委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 33 ◯堀 大助委員長 特にないようですので、以上で第一七八号議案質疑を終わります。  以上で、本委員会に付託されました全議案質疑を終了します。  それでは、知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 34 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、これより議案の採決を行います。  それでは、準備のためしばらく休憩いたします。そのままでお待ちください。      〔暫 時 休 憩〕 35 ◯堀 大助委員長 再開いたします。  それでは、これより議案の採決を行います。  まず、採決の方法についてお諮りいたします。  採決は、一括して行いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 36 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのようにとり行います。  それでは、第一六一号議案所管分、第一六八号議案及び第一七八号議案の以上三件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は御起立願います。      〔賛 成 者 起 立〕 37 ◯堀 大助委員長 起立多数であります。  よって、第一六一号議案所管分外二件は、いずれも原案のとおり可決されました。  これで、議案の採決を終わります。  以上で、本委員会に付託されました議案審査は終了いたしました。  なお、採決いたしました議案に関する委員報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 38 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。  次に、所管事務調査を行います。  「平成三十一年産米の生産数量について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。中馬水田農業振興課長。 39 ◯中馬水田農業振興課長 それでは、平成三十一年産米の生産数量について御説明いたします。  所管事務調査の一ページをお開き願います。  まず、概要でございます。本県の米の生産数量につきまして経緯をまとめております。米の需給調整につきましては、平成三十年産から、行政による生産数量目標の配分を廃止いたしまして、国が策定いたします需給見通しを踏まえまして、生産者や集荷業者・団体が中心となって需要に応じた生産を行う仕組みに移行しております。国は、米の需給及び価格の安定を図るため、食料・農業・農村政策審議会意見を踏まえまして、基本指針を十一月二十八日に決定し、全国の需給見通しを公表しております。本県では、三十一年産につきましても、前年産と同様に、全国の生産量に基づきまして、県や市町村、農業団体、関係機関からなります福岡県水田農業推進協議会におきまして、本県における米の生産の目安となる数量と面積を算定することとしております。  次に、全国の米の需給見通しについてでございます。全国の三十一年の米の需要量につきましては、一人当たりの米の消費量の減少に加えまして、人口も減少しているということから、前年から九万トン減の七百二十六万トンの見込みとなっております。三十一年産の米の生産量につきましては、需要量と同水準であります七百二十六万トンから、翌年六月末の農協や卸業者の倉庫などにございます民間在庫量の八万トン減少を見込んだ七百十八万トンまで、幅を持って設定されたところでございます。  次に、三十一年産米の本県及び地域別の生産数量についてでございます。本県の生産数量につきましては、福岡県水田農業推進協議会での検討を踏まえまして、先ほど御説明いたしました全国の需要量と同水準である生産量七百二十六万トンをもとに算定する予定としており、あわせて面積も算定しております。また、市町村、農協などで構成いたします地域協議会別の生産数量と面積につきましては、今後、本県の生産数量をもとといたしまして、今月下旬までに県協議会が算定し、地域別の生産数量と面積を提示する予定といたしております。  以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。 40 ◯堀 大助委員長 説明は終わりました。
     これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 41 ◯堀 大助委員長 特にないようですので、以上で本件質疑を終わります。  次に、「農福連携の取組について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。重松経営技術支援課長。 42 ◯重松経営技術支援課長 農福連携の取組について御説明いたします。  所管事務調査の二ページをお開きください。  農福連携は、障がいのある方の新しい職域を開拓し、農業従事者の減少や高齢化が進展している農業にとっては新たな働き手の確保が期待できる取組でございます。このため、農業分野における障がいのある方の雇用を推進しております。  現在の取組状況について御説明いたします。  一つ目は、障がい者雇用に関する情報提供でございます。平成二十九年度より、障がいのある方の雇用に関心がある農業者や農業団体などを対象に、現在、雇用を行っている事例を通しまして、実際の雇用の留意点などを紹介する研修会を県域と普及センター単位で開催しております。出席された方からは、障がいのある方との接し方や適した農作業がわかったなどの感想をいただいております。  二つ目は、農業大学校の農作業体験でございます。平成二十九年度に、障がいのある方が作業しやすいハウスやトイレを整備いたしまして、県内の福祉施設に対し、農業大学校での農作業体験の案内を行い、農福連携に興味を持たれた福祉施設の障がいのある方と指導者の農作業体験を実施しております。障がいのある方からは、農作業はとても楽しかった、福祉施設指導者からは、できる作業とできない作業がわかったなどの感想をいただいております。  三つ目に、障がい害雇用に向けた取組でございます。平成三十年度より、JA、農業者、福祉施設、市町村、普及指導センターを構成員としました地域検討会を開催しております。この中で、障がい者雇用の取組を開始したい農業団体と福祉施設が、農業者が行う品目や作業時期、作業内容などの具体的な受入計画を策定し、障がいがある方が農作業を行うこととしております。現在、九団体で受入計画を策定し、取組を開始いたしております。具体的な事例といたしましては、JA筑紫では、障がいのある方五名が、四戸の農家で山芋、アスパラガスなどの管理作業を実施しております。JA福岡市では、障がいのある方五名が、一農業法人で玉ねぎの定植を、JA福岡京築では、障がいのある方六名が、JAの選果場でイチジクの出荷箱のパレット積みを実施しております。ほかの六団体につきましては、今後、小松菜の袋詰めや、柑橘の収穫作業を予定しているところでございます。障がいのある方の受け入れを行った農業者からは、農繁期に作業してもらって助かった、今後も取り組みたい、福祉施設指導者からは、もっといろいろな農作業をさせたいなどの感想をいただいております。  今後の取組でございます。これら九団体の取組事例を紹介し、意見交換を行う県域の検討会を二月に開催する予定でございます。  説明は以上でございます。よろしく御審議をお願いいたします。 43 ◯堀 大助委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。桐明委員。 44 ◯桐明和久委員 まさに農業も働き手がなくて困っている中で、国会では外国の人材を入れてでもという流れである中で、今回こういうような障がいのある方を使うという部分で、非常にいいなと思うんですが、一つ気になるのは、結局福祉事業所がする障がい者に対しての仕事と、これはあくまでも雇用ですよね。ということは、工賃も、費用的には、今最低の賃金とかありますが、その辺の費用はどうなんですかね。 45 ◯堀 大助委員長 重松経営技術支援課長。 46 ◯重松経営技術支援課長 現在、取り組んでおります九団体につきましては、今後、雇用の契約を結ぶための前段階の取組でございますので、現在、ことしの段階では雇用の発生といいますか、契約はしておりません。先ほど感想で申し上げましたように、今後も続けていきたいという農業団体のほうがおられますので、そういう場合になると福祉施設とお話し合いをして、賃金とか、出来高払いにするのか、時給にするのか、そういった面を今後検討されていくという段取りになるというふうに考えております。 47 ◯桐明和久委員 わかりました。 48 ◯堀 大助委員長 ほかに何かありませんか。大城委員。 49 ◯大城節子委員 もう少しお願いしたい件があるんですが、せっかく雇用としてこういう障がいのある方たちに職場という立場を与えるわけですから、やっぱりさまざま弊害もいっぱい出てくるとは思いますけれども、できるだけ自分の能力によって賃金を得て、生活ができるという、そういうイメージをしっかり持って、せっかく農福という連携をとりながら雇用体制をとっていくのであれば、もう少しその辺を詰めていただきたいと思います。作業が単純だからこれだけでいいとかというのではなくて、やはり県でも最低賃金というのが設定されたわけですから、それに近づく賃金体制というものもしっかり農業のほうと連携をとっていただく、またサポートしていくという体制をお願いしたいと思いますので、強く要望しておきます。 50 ◯堀 大助委員長 ほかに何かありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 51 ◯堀 大助委員長 ほかにないようですので、以上で本件質疑を終わります。  次に、「各種委員の選出について」を議題といたします。  お手元配付のとおり、議長より、福岡県卸売市場審議会委員の選出について、本委員会に対し一名の委員を選出するよう依頼があっております。  この委員の選出につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 52 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  それでは、ただいまから正副委員長案を書記に配付させます。      〔正副委員長案配付〕 53 ◯堀 大助委員長 それでは、本案のとおり選出することでいかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 54 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。  次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。高瀬委員。 55 ◯高瀬菜穂子委員 今臨時国会で、日欧EPA、SPAの承認、そして漁業法の改定が通りました。これについて、ちょっとお伺いしたいと思います。漁業法については、七十年ぶりに改正するという中で、四十七本にも及ぶ関連法案があったにもかかわらず、八時間四十五分で採決となりました。EPAのほうは、四時間半の審議ということでマスコミ等でも問題になっていますけれども、今回の臨時国会で、まともな審議をしない、十分な審議をせずに与野党の合意のないままに強行採決をしたということについて、私も本当に怒りを覚えるわけなんですけれども、この漁業法と日欧EPAについては、本県の農業、漁業にも大きな影響があるのではないかというふうに考えます。改めて法律が通ったという段階で、県としてはどのように受けとめておられるのかということをお聞きしたいと思います。 56 ◯堀 大助委員長 川嵜農林水産政策課長。 57 ◯川嵜農林水産政策課長 日EU・EPAにつきましては、欧州議会のほうで承認されまして、今度理事会は二十日というふうに聞いておりますが、ここで承認されれば来年二月一日に発効するということでございます。この影響額、影響試算については国が公表しているわけなんですけれども、本県としてはTPPトゥエルブが大筋合意された後、平成二十八年から国のTPP関連対策予算を最大限活用して、対策に、競争力の強化に今現在も取り組んでいるところです。本県独自の取組もやっているところで、ここは農林漁業者の方が影響を受けないようにということで、しっかり取り組んでまいります。 58 ◯堀 大助委員長 太刀山漁業管理課長。 59 ◯太刀山漁業管理課長 漁業法の一部の改正法案が、先週十二月八日に可決成立しております。中身は、大きく二点、漁業権の区画漁業権になりますけれども、その優先順位が撤廃されたという点、もう一つは、資源管理のやり方が別途法案を統合したことにより追加されたという、この二点でございます。  漁業権の優先順位については、これまで区画漁業権の免許をするに当たって、漁協等が優先順位の一番だったけれども、それは撤廃されたという点。しかしながら、その免許に当たっては、漁協等の既存の漁業者がその漁場を適切かつ有効に活用している場合には、その者に継続して免許ということになっております。本県の場合は、のりもしくはカキがこの区画漁業権でございますけれども、言うまでもなく、有明のり、それから豊前、筑前のカキの養殖については、漁場を最大限有効に活用し、養殖しております。それから申せば、引き続き漁業者のほうに、漁連、漁協のほうに免許されるものと考えております。  もう一点ですけれども、資源管理のやり方に一つの考え方が追加されております。それは、漁期前に、その年の漁獲量を設定するという、いわゆる欧米でよくやっている方法でございます。国のほうにおいても、例えば、西日本、本県の沿岸漁業においては、いろんな魚種をいろんな漁法で、季節、時期、漁場を変えながらとっております。そういうことで、一つの魚種を串刺し的に漁獲量で規制するその一つのやり方だけでは資源は管理できないということは認識されてありまして、先ほど申しました漁獲量の当初の設定に合わせて、漁期や漁船の隻数、そのようなさまざまな資源管理の手法を組み合わせて沿岸の資源を管理していこうという方向でございます。私どもも、これまでも漁獲量の設定もしくは漁期の制限等々で沿岸資源を持続的に活用しようということでやってまいりましたし、今後ともその資源を維持し、活用し、それを漁業者の所得につなげていくという方針は変わりませんので、沿岸の資源もしくは漁業のやり方が変わるというものではない、これまでどおり一生懸命、漁業者の利益につなげていこうと考えております。 60 ◯高瀬菜穂子委員 いずれも努力をされているので大きな影響はないという御認識かと思うんですけれども、例えば、日欧EPAについては、国会の審議の中で、EUの試算では、加工食品の対日輸出が五一%、約一千三百億円増加すると言っているのに対して、日本政府は国内生産の減少額を最大二百三億円と見ており、その差というのが実に四・五倍もあるという、そういう中身については詳しく審議もされていないわけですよね。TPPについても、影響はないと今までもお答えになっておられますけれども、国の試算というもの自体がどうなのかと疑問を持たざるを得ない状況です。ですから、やはりこれは、特に酪農については大きな影響があると言われておりますし、しっかりと現場を見て、国に対しても必要な意見を言っていただきたいということをお願いしたいと思います。  あわせて、漁業法等の一部改正ですけれども、これも大きな違いはないと、これまでと同じようにという御説明でした。しかし、今回の改正によって、目的から漁業者及び漁業従事者を主体という言葉、漁業の民主化という文言も削除されております。そして、漁業調整委員会の公選制を廃止ということにしました。企業が参入しやすくしている、企業が良好な漁場を求めて参入すれば、沿岸漁業者が追い出される可能性がある、そういう法律になっていると思うんです。浜に混乱を持ち込む、そういう中身になっているということを大変危惧しております。資源管理は当然必要なわけですけれども、これがことしのクロマグロの漁獲規制の際に大変な混乱をもたらしましたけれども、こういったことが起こらないように、これについても、各漁協、また政府が主催した説明会に参加した沿岸地区の漁協というのは七十七組合だと聞いております。全国九百五十五ある漁協のわずか一割ということで、本県においても、これについてしっかりとした議論がなされたのかなということを、私、危惧しているわけですけれども、これについても現場の皆さんの声をしっかりと聞き取っていただいて、必要な意見をしっかりと国に言っていただきたい、このことを要望いたしまして発言とします。 61 ◯堀 大助委員長 ほかに何かありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 62 ◯堀 大助委員長 ほかにないようですので、次に進みます。  「閉会中の調査事項について」、お諮りいたします。  お手元配付一覧表のとおり、八項目について、閉会中もなお調査を継続することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 63 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。  次に、「今後の委員会活動について」、お諮りいたします。  今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 64 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。十中大雅委員、高瀬菜穂子委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、当委員会の議事は全て終了いたしました。  終始熱心に審査いただきました委員各位、御協力いただきました執行部各位に感謝申し上げ、農林水産委員会を閉会いたします。  どうもありがとうございました。    午 前 十 一 時 四 十 七 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...