ツイート シェア
  1. 福岡県議会 2018-12-14
    平成30年 県民生活商工委員会 本文 開催日: 2018-12-14


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成三十年十二月十四日(金曜日)    午 前 十 一 時 零 分 開 会 ◯堤 かなめ委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから県民生活商工委員会を開会いたします。  本日は、家守企業管理者にも御出席いただいております。  なお、本日報道機関からテレビカメラ等の撮影について申し出がありましたので、これを許可しております。御了承願います。  議事に先立ち、執行部から発言申し出があっておりますので、これを許可することといたします。家守企業管理者。 2 ◯家守企業管理者 企業管理者家守でございます。このたびの企業局職員による不祥事、委員皆様方に心からおわび申し上げます。まことに申しわけございません。  本件につきまして資料を配付させていただきたいと思いますので、委員長、お取り計らいのほどよろしくお願いします。 3 ◯堤 かなめ委員長 それでは、資料を配付してください。       〔資料配付〕 4 ◯堤 かなめ委員長 それでは、家守企業管理者、どうぞ発言を続けてください。 5 ◯家守企業管理者 ただいまお配りいたしました資料の一枚目をごらんください。一の被処分者のところに記載しておりますけれども、この職員処分いたしました。本年四月から再任用で企業局に勤務しております。  事実の概要のところに書いてございますけれども、処分理由の一つは、営利企業等従事制限に違反していた。平成二十六年二月から平成三十年三月までの約四年間でございますけれども、いわゆる兼業禁止規定に違反。それから、訪問介護サービスの従事に際しまして、実態と異なる介護記録を作成することで不正に介護報酬を得ていた。これは重大な公務員としての信用失墜行為に当たります。  この二点を理由として、三の処分内容に書いてございますけれども、私、任命権者企業管理者名で、十二月四日付で懲戒免職処分といたしました。  二枚目をごらんください。この介護ヘルパー従事に係る経緯についてでございますけれども、三の(一)に書いてございますが、本年五月に外部からの情報提供が寄せられました。(二)でございますが、直ちに本人に事情聴取しておりますけれども、介護ヘルパーとして母親の介護に従事していたということと報酬を得ていたと、この二点については本人も認めました。さらに、(四)にございますけれども、この介護事業所主務官庁指導官庁福岡市でございますけれども、福岡市のほうから、七月に、実際に従事したヘルパー業務時間と介護記録とにそごがある可能性があるから、引き続き調査を行うという情報提供がございました。この調査につきましては、県としても協力いたしまして、福岡市のほうでは、(六)に書いてございますが、十月に現地での監査指導、それから(九)にございますけれども、十一月二十七日に当該事業所に対しまして、改善勧告、それから介護報酬返還命令を出しました。この文書につきましては、十一月二十八日から二十九日にかけまして、県のほうも入手しまして、事業所、それから福岡市の了解のもと、十一月三十日、(十二)のところでございますけれども、企業局職員が実際に行きまして、虚偽の経歴を記載した履歴書、これは登録すると虚偽になることを隠しておりまして、その履歴書、それから事実と異なる記載のある介護記録というものを実地に確認いたしました。それを受けまして、一番下のところですけれども、先ほど申しました十二月四日に懲戒免職処分といたしたところでございます。  次のページをお開きください。当該職員につきましては、この介護従事の案件のほか、本来受け取ることができない、本来対象とならない扶養手当を受け取っていたという事実がございます。  二の経緯の(一)のところに書いてございますけれども、本年四月に、福岡市の生活保護担当部署から県に対しまして、職員在籍確認、それから県からの扶養手当の受給の有無について問い合わせがありまして、県として職員の親が生活保護を受けているという事実を認識いたしたところでございます。直ちに本人に事情聴取いたしましたところ、扶養手当は親の収入が百三十万円以上の場合は対象にならないことになってございますけれども、職員は親の生活保護を明確に把握しておらず、百三十万円未満だと思っていたというような供述をいたしております。その後、福岡市の協力も得ながら、生活保護費が百三十万円以上であることの確認、それから直ちに算定できます直近五年間の扶養手当の算定を行いまして、(七)のところに書いてございますけれども、六月に直ちに確認可能な直近五年分の扶養手当四十八万円を返納請求いたしまして、同日、当該職員はこれを納付しております。それで、五年より前の十年分につきましても、福岡市の協力を得ながら算定作業を行いましたけれども、その間にいろんな制度改正が行われているということもありまして、現在のシステムが使えない、それから文書についても保存期間を超えているというような文書もございましたので、最終的に十年分の金額が確定いたしましたのが(十一)、十一月二十六日、金額が九十四万円でございます。これについても直ちに返納を求めたところですけれども、現在までには返納に至っていないということでございます。  次のページには、本県職員の経歴をつけさせていただいております。事実の経緯につきましては、ただいま御説明したとおりでございますけれども、判明いたしました事実は、県民皆様の県に対する信頼を大きく損なうとともに、公金の適正な支出に疑念を抱かせるものであります。任命権者として、委員皆様を初め、県議会県民皆様に大変申しわけなく、心よりおわび申し上げます。まことに申しわけございませんでした。 6 ◯堤 かなめ委員長 発言は終わりました。  このことについて何かありませんか。
          〔「なし」と呼ぶ者がある〕 7 ◯堤 かなめ委員長 それでは、特にないようですので、私から一言申し上げます。  今回、このような県民の信頼を裏切る事案が起きたことは極めて遺憾であります。今後、このようなことがないように、執行部におかれましては、再発防止に向け、しっかりと取り組まれるとともに、職員一同県民信頼回復に万全を期していただくよう強く要望いたします。  それでは、議事に入ります。  当委員会において審査を要します案件は、お手元に配付いたしております付託議案一覧表付託請願一覧表及び陳情一覧表のとおり、議案五件、請願一件、陳情二件であります。御確認願います。  これらの審査をお手元審査日程案のとおり取り進めたいと思いますが、御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 8 ◯堤 かなめ委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  また、執行部から提出されました議案及び所管事務調査等に関する資料をお手元に配付いたしております。御確認願います。  まず、請願審査を行います。  当委員会付託されております請願は、お手元配付一覧表のとおり、継続審査中のもの一件であります。  継続審査中の請願番号第二号の四の二「「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択に関する請願(第三項、第四項に関する事項)」を議題といたします。  この際、何か質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者がある〕 9 ◯堤 かなめ委員長 特にないようですので、以上で本件質疑を終わります。  それでは、本請願については、どのような取扱いにいたしましょうか。       〔「継続審査」と呼ぶ者がある〕 10 ◯堤 かなめ委員長 ただいま大田委員から継続審査という意見がありましたが、御異議ありませんでしょうか。       〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 11 ◯堤 かなめ委員長 御異議がありませんので、継続審査と決定いたします。  以上で、請願審査を終了いたします。  次に、陳情についてであります。陳情番号第一〇四号「福岡県の中小企業小規模事業者対策に対する提言・要望」をお手元に配付いたしております。御確認願います。  本件につきまして、何か御意見等はございませんでしょうか。       〔「なし」と呼ぶ者がある〕 12 ◯堤 かなめ委員長 特にないようですので、以上で本件質疑を終わります。  次に、陳情番号第一〇五号「「平成二十九年七月九州北部豪雨」災害からの復旧・復興に関する第二次要望」をお手元に配付しております。御確認願います。  本件につきまして、何か御意見等はありませんでしょうか。       〔「なし」と呼ぶ者がある〕 13 ◯堤 かなめ委員長 特にないようですので、以上で本件質疑を終わります。  次に、議案審査を行います。  第一六一号議案平成三十年度福岡一般会計補正予算(第二号)」所管分議題といたします。  まず、人づくり県民生活部所管分審査を行います。  執行部説明を求めます。重松人づくり県民生活部長。 14 ◯重松人づくり県民生活部長 第一六一号議案平成三十年度福岡一般会計補正予算案のうち、人づくり県民生活部所管分について御説明申し上げます。  お手元平成三十年度補正予算に関する説明書の六ページをお願いいたします。今回の人づくり県民生活部補正予算は、歳出予算総括表の五款生活労働費の六千九百万円余のうち二千万円余の増額をお願いしております。その内訳につきまして御説明させていただきます。  同じく六十一ページをお願いいたします。当部の所管は、五款生活労働費、一項県民生活費でございます。なお、給与改定分につきましては、総務企画地域振興委員会付託をされておりますので、これを除きまして説明をさせていただきます。二目県民生活対策費で、一千万円余の増額をお願いしております。この内訳といたしまして、右側説明欄一つ目でございます。世界文化遺産推進事業費百万円余は、平成三十年七月豪雨で被災をいたしました「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の新原・奴山古墳群について、福津市が行います災害復旧に対する助成に要する経費でございます。  次のスポーツ推進費八百万円余でございます。来年九月から始まりますラグビーワールドカップ二〇一九福岡の成功に向け、県内のより一層の気運醸成を図るため、来年四月に北九州市で開催をされますワールドラグビー女子セブンズシリーズ北九州大会のPRに要する経費でございます。当部所管分補正額の合計は、給与改定分を含めまして、表の一番下、最下段の計の補正額欄記載をしておりますとおり、二千万円余をお願いしております。  以上が、人づくり県民生活部所管分補正予算内容でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 15 ◯堤 かなめ委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。       〔「なし」と呼ぶ者がある〕 16 ◯堤 かなめ委員長 特にないようですので、以上で人づくり県民生活部所管分質疑を終わります。  次に、商工部所管分審査を行います。  執行部説明を求めます。岩永商工部長。 17 ◯岩永商工部長 それでは、第一六一号議案一般会計補正予算のうち、商工部所管分について御説明申し上げます。  恐れ入ります、お手元補正予算に関する説明書の六ページをお願い申し上げます。商工部補正予算総額は、七款商工費にございますとおり、四千四百万円余となっております。個別の事業につきまして御説明を申し上げます。  恐れ入ります、七十九ページをお願い申し上げます。職員給与費につきましては、総務企画地域振興委員会付託をされております。これを除きまして御説明を申し上げたいと思います。七款商工費、一項商業費でございます。二目の商業振興費におきまして、二千六百万円余の補正をお願いしております。これは平成二十九年七月九州北部豪雨被災地に広く消費を呼び込むために、商工会議所商工会が行いますプレミアム付き地域商品券の発行を支援するための経費でございます。  続きまして、商工部所管繰越明許費につきまして御説明を申し上げます。お手元福岡県議会定例会議案その一をお願いいたします。  議案その一の十二ページをお願い申し上げます。十二ページの第四表繰越明許費でございます。商工部所管分は、七款商工費で二千六百万円余をお願いしております。これは先ほど申し上げました商工会議所商工会が行いますプレミアム付き地域商品券の発行を支援するための補助におきまして、年度内の事業完了が困難でありますことから繰り越しをお願いするものでございます。  説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 18 ◯堤 かなめ委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者がある〕 19 ◯堤 かなめ委員長 特にないようですので、以上で商工部所管分質疑を終わります。  以上で、第一六一号議案所管分質疑を終わります。  次に、第一六三号議案平成三十年度福岡工業用地造成事業会計補正予算(第一号)」を議題といたします。  執行部説明を求めます。久木田企業局長。 20 ◯久木田企業局長 それでは、企業局補正予算第一六三号議案について御説明いたします。  お手元福岡県議会定例会議案その一の十七ページをお願いいたします。第一六三号議案平成三十年度福岡工業用地造成事業会計補正予算でございます。平成二十八年度より事業を行っております久留米うきは工業用地造成事業における用地の分譲を開始するに当たりまして、地方公営企業法第三十三条の規定に基づき、補正予算議案におきまして重要な資産の処分を定めるものでございます。今回、久留米市及びうきは市にまたがる道路、水路、緑地などの公共施設を含む事業用地三十二万五千平米余りを売り払いするものでございます。  説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 21 ◯堤 かなめ委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。       〔「なし」と呼ぶ者がある〕 22 ◯堤 かなめ委員長 特にないようですので、以上で第一六三号議案質疑を終わります。  次に、第一七五号議案大濠公園能楽堂指定管理者指定について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。重松人づくり県民生活部長。 23 ◯重松人づくり県民生活部長 第一七五号議案大濠公園能楽堂指定管理者指定について御説明いたします。  議案は、お手元福岡県議会定例会議案その二の百七ページでございますが、内容につきましては、委員会資料により御説明を申し上げます。  委員会資料の百七ページをお願いいたします。一の提案理由でございます。福岡都市公園条例規定に基づきまして、指定管理者指定するに当たり、地方自治法規定により県議会の議決を求めるものでございます。  二の内容でございます。平成三十一年四月以降の五年間の指定管理者について公募を行い、現在の指定管理者と同じ株式会社西日本新聞イベントサービス候補団体として選定したものでございます。  四の選定結果でございますが、次の百八ページをお願いいたします。二の選定理由記載をしておりますとおり、まず、実現性の高い管理運営計画事業展開が提案をされていること。二番目でございます。能楽関係団体と良好な協力体制を築いており、質の高い能楽関係の公演を数多く行うことで、能楽堂設置目的であります伝統文化継承保存に寄与することが期待されることなどから、管理団体として適切であると評価をしたところでございます。  三の評価結果につきましては、記載のとおりでございます。  四の応募団体につきましては、株式会社西日本新聞イベントサービス一団体のみとなっております。  説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 24 ◯堤 かなめ委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者がある〕 25 ◯堤 かなめ委員長 特にないようですので、以上で第一七五号議案質疑を終わります。  次に、第一七六号議案福岡スポーツ推進計画の変更について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。重松人づくり県民生活部長。 26 ◯重松人づくり県民生活部長 第一七六号議案福岡スポーツ推進計画の変更について御説明申し上げます。  議案につきましては、議案その二の百八ページでございますが、内容につきましては、お手元委員会資料に基づいて御説明をいたします。  恐れ入りますが、委員会資料の百九ページをお願いいたします。  一の提案理由でございます。福岡スポーツ推進計画の変更に当たり、その基本構想等計画の骨子について、県議会の議決を求めるものでございます。  次に、二の基本構想についてでございます。まず、(一)の計画策定の趣旨でございます。現行計画の策定から五年が経過する本計画後期計画として見直すこととし、スポーツ立福岡の実現に向け、本計画を策定するものでございます。  (二)でございます。計画の性格といたしまして、県が主体的に行う施策の方向性及び具体的な取り組みを示すとともに、五年後の目指すべき姿を示すものでございます。  続きまして、(三)基本理念についてですが、「福岡県のスポーツをより元気に、スポーツの力で福岡県をより元気に」としております。  (四)目指すべき目標は、スポーツの力で県民生活をより豊かに、より元気にするスポーツ立福岡の実現を目指すとしております。  続きまして、百十ページをお願いします。(五)をごらんください。スポーツの範囲といたしまして、競技性のある身体運動だけに限定せず、健康づくりを目的とする身体運動等も含むこととし、スポーツを幅広い範囲で捉えております。  (六)施策体系につきましては、ごらんのとおり、福岡県のスポーツをより元気にするという観点から三項目、また、スポーツの力で福岡県をより元気にするという観点で四項目、合わせて七項目を掲げております。  次に、三の計画期間につきましては、二〇二三年度までの五年間としております。  一枚おめくりいただきまして、百十一ページをお願いいたします。最後に、四の基本的な政策・施策につきましては、一覧表記載をしているとおりでございます。  以上が今回の計画変更の概要でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 27 ◯堤 かなめ委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんでしょうか。塩川委員。 28 ◯塩川秀敏委員 まず、今、部長から説明いただいた中で、この計画の性格というところがありました。十二月定例県議会委員会資料の百九ページです。これから五年間、この計画に沿ってスポーツ立福岡を目指していこうということなんですが、五年後の目指すべき姿を示すものと書いてありますけど、簡単に言ったら五年後にどうなっているか教えてください。 29 ◯堤 かなめ委員長 中平スポーツ振興課長。 30 ◯中平スポーツ振興課長 今回、福岡県のスポーツを元気にという観点で三項目提案させていただいておりますが、その三点それぞれに目標を掲げております。  例えば、資料で言いますと、計画の冊子をお配りさせていただいていると思いますが、十三ページをお願いいたします。計画の冊子のほうでございますが、ここでは、福岡県のスポーツをより元気にという観点で、一つ目の柱としまして、スポーツにかかわる人がふえるというふうな目標を掲げております。その目指す姿といたしまして、五年後には、そこの黄色の枠の中に書いてありますような、県民皆様のうち成人のスポーツ実施率が三人に二人、六五%程度は週に一回以上のスポーツを行っていることであったり、三〇%程度は週三回以上スポーツを行っていることというふうな数値目標を掲げさせていただいております。それぞれ七本の柱ごとにこのような目標を掲げさせていただいているということであります。 31 ◯塩川秀敏委員 大体こういう目標で、成人の三分の二、週一回、みんながスポーツに親しむということは非常にいいことと思うんですが、同じくそこの十三ページの一番上には、スポーツにかかわる人がふえるということで第一項目が上がっているわけですが、この辺のところ、現在、小学校ではスポコン広場というのをやっていますよね。この実態、全部の学校でやっているわけではありませんので、どれぐらいの小学校でやって、それができたら五年後にはどういう形になるかとか、具体的な数字は求めませんけど。それから、小学生がスポーツに親しむことをとにかく進めていくということについては、今やっている中で非常に重要なことと思うんですね。それから、国際大会に出る人たちも育成するとなっていますけれども、それにはやっぱりタレント発掘事業で今やっていますから、これがどういう状況であってということもこの中にちゃんと書いてありますので、今、現にこういう選手が育成されたということも書いてありますが、将来、スポコンとかタレント発掘とか、こういうことによって学校現場では子どもたちがスポーツに親しむことがふえてくる、それをどういう目標でいくか。それから、もう一つ、社会体育については、そこの十三ページの二番目のところに、スポーツを身近でできる場を確保するということで総合型地域スポーツクラブというのがあります。これが何年前にできたか、ちょっと忘れましたが、私の町の発会式に行ったわけですけど、その後、進んでいるところもあるかもしれませんけど、なかなか広がりが見れないで、うちの町ではちょっと大きな課題になっているわけです。だから、県民スポーツに触れるということは、こういう総合型地域スポーツクラブということもどんどん活性化していかなきゃいけないだろうと。あとはもう個人の趣味とかでいろいろスポーツに親しむ人がふえてくればいいと思うんですけれども、だから、分析してあるかもしれませんけど、今私が申し上げたところ以外にもあるかもしれませんが、しっかり現状を一回きちっとまとめていただいて、それを五年後にはこういう形にまでしたいなと、これは当然教育委員会とか、基礎自治体といいますか、市町と協力しなきゃできない部分でありますので、そういうことを一回きちっと、もうまとめてあるかもしれませんけど、まとめていただきたいなというのが一つなんですが、それについて、現状でのお考えを聞かせてください。
    32 ◯中平スポーツ振興課長 この計画の見直しに当たりましては、今、委員御指摘の現状がどうであるのか、それをどう目指していくのかというふうな観点でも見ております。今後、この計画に沿って進めていく中では、進捗管理を図っていかなくてはならないというふうに思っておりますので、まずは御指摘の現状値と、それから将来の姿と、そこに向かってどう進捗をしているのかというのは、この委員会の中でも御報告させていただきたいというふうに思っております。 33 ◯塩川秀敏委員 どうもありがとうございます。今、スポーツ振興課は、非常に障がい者の関係もぐっと広まってきましたし、本当にスポーツ県民のものに、障がいがあるなしにかかわらず広がってきている気配がありますので、ぜひそれを進めてもらいたい。  それからもう一つは、十五ページになりますが、今、働き方改革の部分ですけれども、中学校あるいは高校での部活のことが、働き方改革で外部講師を呼ぶとか呼ばんとか、一週間に何回か休みにしなさいとか、これは基本的には私、自分の考えはあって、必ずしもそのとおりにならないほうがいいなと、働き方改革が前面に出て、先生たちが子どもたちと触れ合う時間がそれによって少なくなることについては、私は自分なりの意見はあるんですけれども、これを読みますと、十五ページの一番最後の丸のところに、中学校及び高等学校における運動部活動を持続可能なものにするため、適正な運営を推進するとともに、部活動のあり方、福岡モデルを構築しますと。部活動の福岡モデルなんて初めて聞きましたから、大体どういうことを構築しようとしているのか、ちょっと説明してもらうとありがたいんですが。 34 ◯中平スポーツ振興課長 この件に関しましては、直接的な所管は教育委員会になるわけでありますけれども、今、教育委員会の中では、運動部活動の活性化の検討委員会、外部からの人もお招きをして、さまざまな御意見をいただきながら、この福岡モデルの制作に着手をしているところであります。具体的なイメージとしましては、特に中学校に多いんですけれども、その競技の経験のある専門の先生方が直接子どもたちに指導するという割合が非常に少ないというのが実態となっておりますので、外部から専門的な指導力を持った方にたくさん入っていただいて指導の補助をしていただくというのがこれまでの考え方だったんですけれども、実際には、今、考え方としては、顧問として入って、直接引率もしながら監督でベンチに座れるといった部活動の指導のあり方に、一般の方が入ってこれるように変革をしているという形であります。最終的には、運動部活動と地域のスポーツが一体化できるような形というのが理想的な形であろうというふうな方針も委員の中からは意見としていただいておりますので、そういったところを取りまとめて最終的な福岡モデルとして、特にやはり先生の負担というよりも、子どもたちがよりよい指導が受けられるというのが部活動のあり方では一番大事にされるべきところであろうというふうに思っておりますので、そういったところを中心に今議論をされておりますので、それらを踏まえて最終的な福岡モデルとして提案をされるというふうに考えております。 35 ◯塩川秀敏委員 そうすると、今の学校現場の現実としたら、大体顧問というのは教諭がなるんですね、その学校の先生がなる。監督は外部から呼んできてやっている。ということは、子どもたちを引率していく場合は顧問が引率していかなきゃいけない。監督が引率することはできないわけですね。今の現状ですよ。それを専門的な知識を持った人を、監督ではなくて顧問としてということは、教諭と同じように扱って、その顧問が引率とかもできるような話で進んでいるんですか。内容がよくわかりませんけど。 36 ◯中平スポーツ振興課長 その方向で今検討が進んでおります。 37 ◯塩川秀敏委員 ちょっとそこでどういうまとめになるか知りませんけど、海外の学校現場の状況を見ると、この前オーストリアに行ったときに、先生方とちょっとお会いしたときに、もう三時半になったら子どもを連れて帰りますと。あと、部活とかは地域のサークルでどんどん、どんどん、御存じのようにやっているわけですね。ところが、日本の場合は、不思議なもので、子どもたちの姿というのは、部活のときの姿と授業のときの姿は違う場合が多いんですよ。一人の人間を見る人が違うと、部活のときの姿は外部から見えた専門の先生がよく知ってある。それで、授業のときの姿は学校で授業をする先生が知ってある。部活のときの姿というのは、結局授業をする先生がなかなかわからない状況になってくる。日本の場合は、どうしても子どもたちを育てるという教育面が非常に入ってきますので、そういうことも考えて議論をこれから進めていただいて、やはり教育の一環として部活が進んでいくような状況でぜひお願いしたいと、そこはちょっとお願いをしておきます。  それから、最後になりますけど、私ども調査特別委員会でずっと健康寿命ということでやってきました。ここの九ページにもそのことがありますけれども、福岡県の場合を見てみますと、男性、女性で十歳から十二歳ぐらいの健康寿命との開きがある。これを縮めていくということで、この平均寿命と健康寿命が縮まっていくということが大きな目標であると思うんですが、そういう意味でも、スポーツに皆さんが関係してくると、ここに書いてあるように、健康寿命というものも延びてくるんじゃないかと思うんですね。だから、ぜひできるだけ多くの人がスポーツに取り組むことをどんどん進めていただきたいと思うんです。そのときに一つだけお願いしておきたいのは、先ほどの総合型にしても、それから、部活動にしても、それから、この健康寿命については地域の老人会のいきいきクラブとかいうこともやっていますが、これも大きく見ればスポーツに入るかどうかわかりませんけど、本当に地域との連携を密にしていかないと、こういう政策というのは進まないと思いますので、少ない人数で大変でしょうけど、そこら辺の地域の実情をよく踏まえながら、これをどんどん進めていっていただきたいということを要望しておきたいと思います。  以上です。 38 ◯堤 かなめ委員長 ほかにございませんでしょうか。阿部委員。 39 ◯阿部弘樹委員 我が会派の自民党県議団では、代表質問で、知事の新しくスローガンとして掲げられたスポーツ立福岡、それを実行に移すためのこの計画であるというふうに承知しているところでございます。しかし、つらつら考えてみますと、二〇一九年にはラグビーワールドカップ、二〇二〇年には東京オリンピック、前回、一九六四年、昭和三十九年、東京オリンピックが開催されたときは、日本は戦後から脱却して高度成長を遂げた時期、あのオリンピックを契機に、それまで旧制中学や専門学校、旧大学などの学生を中心としたスポーツから国民がスポーツをするという、ある意味ではスポーツ思想の大転換期であったというふうに言う評論家の方もいらっしゃいます。まさに二〇二〇年の東京オリンピックも、また、国がスポーツ庁をつくって、そして、スポーツをやることの効果、健康である、あるいは精神面でも豊かになる、そういう、またスポーツ思想の一大転換期になるのではないかというふうに考えられるわけでございます。そこで知事は、代表質問の質問に答えられて、単に一般財源でその都度、その都度、予算をつくるのではなく、大きく基金を設けて対応していくことに賛成する発言をされたと思いますが、部長、その点は知事はどういう発言をされましたか。 40 ◯堤 かなめ委員長 重松人づくり県民生活部長。 41 ◯重松人づくり県民生活部長 知事が答弁をさせていただきました、スポーツ振興に係る取り組みを加速させ、そしてまた、充実強化をさせるとともに、国際規模の大会を県内に誘致し開催をしていくためには、機動的に活用できる安定した資金を確保していく必要があり、基金の創設はその一つの方策であるというふうに回答をしております。  また、一方、その創設に当たりましては、対象となる事業の範囲、あるいは規模、あるいは管理運営の主体をどうするのかと、そういったふうなさまざまな課題がありますことから、それについて整理をし、解決をしていく必要がある。そして、このために、まずこれらの課題をどう解決をしていくのかという検討を進めてまいると、こういった答弁をさせていただいております。 42 ◯阿部弘樹委員 それまでは、基金の創設という言葉は、知事の言葉の中にはどこにも出てこなかった。むしろアジア大会の開催など声が上がったときには、知事は資金面などを理由に実行には移されなかった。これから雄県福岡としては、競技別の国際大会はもちろんのこと、さまざまな総合的なスポーツ大会も、県民参加のスポーツ思想の盛り上げには非常に重要なことではないかというふうに考えております。そういった点で、基金について全く発言してこられなかった知事が、そういうことを前提にない上で今後五年間のスポーツ計画をこのように提案される。基金のこと、あるいはこの骨子の五ページ目、大規模スポーツ大会が盛んに行われる、海外のトップアスリートが参加する国際大会やさまざまな競技の全国大会が開催されるほか、県内各地でトップアスリートによる強化合宿が行われる、これは国際大会のことですか。 43 ◯堤 かなめ委員長 中平スポーツ振興課長。 44 ◯中平スポーツ振興課長 国際規模の大会ということでございますので、今お話しのありました国際大会あるいは国内の日本選手権など大きな大会のことも含めて指しております。 45 ◯阿部弘樹委員 例えば、世界水泳を開催するに当たり、幾ら規模の予算が必要となってまいりますか。 46 ◯中平スポーツ振興課長 正確な数字は持ち合わせておりませんが、数百億程度のお金がかかる、二百億程度のお金がかかるというふうには聞いております。 47 ◯阿部弘樹委員 そういう計画が持ち上がったときに、基金が創設されてない。そうすると、いつも小川知事の論法で言うと、お金がないからできません。もちろん福岡市とのコミュニケーションもうまくいっていない。そういう中で、基金についてはこの推進計画のどこに書いてあるんですか。 48 ◯中平スポーツ振興課長 基金も含めてその財源については、この計画の中には触れておりません。 49 ◯阿部弘樹委員 そういう先見性とか、あるいは創造性とか欠けるこのスポーツ推進計画というのは、今後五年間、特に二〇二〇年の東京オリンピックを、あるいはラグビーワールドカップを控えたこの日本において、著しくスポーツ思想としては小さ過ぎるんじゃないですか。知事の代表質問の意見と、このお出しになっている推進計画というものについて、そごが生じておりますので、よく検討いただきたいというふうに思うわけでございますが、どうですか。 50 ◯堤 かなめ委員長 重松人づくり県民生活部長。 51 ◯重松人づくり県民生活部長 確かに委員おっしゃいましたように、今後の国際的な規模の大会あるいは地域スポーツもそうでございますが、やはり資金の確保というのは非常に重要な要素になってこようかと思います。これまでの計画につきましても、毎年度予算の要求をし、実行をするというふうなことでやってきております。今回提案させていただきました後期計画につきましても、これまで同様の毎年度要求をし、措置をしていくと。その際、国の交付金ですとか補助金とかの活用にしっかり努めていくというようなことでございました。しかしながら、委員御指摘のように、今回の代表質問において、知事が基金について、それも一つの有効な方策であるというふうな答弁をさせていただきましたので、すぐさまその検討について指示があっているところでございます。 52 ◯阿部弘樹委員 知事がお答えになったように、どういう形での基金の創設なのか、あるいはどのくらいの規模の基金の創設なのか、あるいはどういう形での運用をしていくのか、それも一切わからぬまま、この五年計画をここで議論するというのは、私は不適切だというふうに思いますので、委員長、よく答弁ができる状況になるまで、しばらく取り計らいをお願いしたいと思います。 53 ◯堤 かなめ委員長 それでは、この際、しばらく休憩いたします。  再開は放送をもってお知らせいたします。    午 前 十 一 時 五 十 一 分 休 憩  休憩後は委員会を開くに至らなかった。 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...