執行部の
説明を求めます。
中尾建築都市部長。
6
◯中尾建築都市部長 それでは、第一六二
号議案、
平成三十年度
福岡県
流域下水道事業特別会計補正予算について御
説明をいたします。
議案その一の十六ページをお願いいたします。
繰越明許費について御
説明いたします。
宝満川流域下水道建設費につきまして、二億円余の
繰越明許費を記載しております。これは、
関係機関等との協議に不測の日数を要したことによりまして
事業期間が翌年度にかかるため、
事業費を繰り越すものでございます。以上で、
流域下水道事業特別会計補正予算の御
説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願いいたします。
7
◯高橋雅成委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
8
◯高橋雅成委員長 特にないようですので、以上で、第一六二
号議案の
質疑を終わります。
次に、第一七三
号議案「
工事請負契約の締結についての
議決内容の一部
変更について」を議題といたします。
執行部の
説明を求めます。
中尾建築都市部長。
9
◯中尾建築都市部長 それでは、第一七三
号議案、
工事請負契約の締結についての
議決内容の一部
変更について御
説明をさせていただきます。
お手元の
福岡県議会定例会議案その二の百五ページをお願いいたします。
福岡県
公営住宅吉田団地第三工区
建築工事の工期末を
平成三十一年五月二十二日から
平成三十一年七月十七日に
変更するものでございます。
変更の理由でございますが、
本件建築工事の前段階の
造成工事について、工法の
変更により工期を延長したことに伴いまして、今回、
建築工事についても工期を
変更する必要が生じたものでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。
10
◯高橋雅成委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
11
◯高橋雅成委員長 特にないようですので、第一七三
号議案の
質疑を終わります。
これで、本
委員会に付託されました全
議案の
質疑を終了いたします。
それでは、
知事等に対する
保留質疑がありませんので、これより
議案の
採決を行いたいと思いますが、御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
12
◯高橋雅成委員長 それでは、準備のためしばらく休憩いたします。そのままお待ちください。
〔
暫時休憩〕
13
◯高橋雅成委員長 再開いたします。
それでは、これより
議案の
採決を行います。
まず、
採決の方法についてお諮りいたします。
採決は一括して行いたいと思いますが、御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
14
◯高橋雅成委員長 御
異議がありませんので、そのようにとり行います。
それでは、第一六一
号議案所管分、第一六二
号議案及び第一七三
号議案の以上三件について、原案のとおり可決することに賛成の
委員は御起立願います。
〔
賛成者起立〕
15
◯高橋雅成委員長 起立多数であります。よって、第一六一
号議案所管分外二件は、いずれも原案のとおり可決されました。
これで、
議案の
採決を終わります。
以上で、本
委員会に付託されました
議案の
審査はすべて終了いたしました。
なお、
採決いたしました
議案に関する
委員長報告につきましては、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
16
◯高橋雅成委員長 御
異議がありませんので、そのように決定いたします。
次に、
所管事務調査を行います。
「
セントラルパーク基本計画(案)について」を議題といたします。
執行部の
説明を求めます。
堀之内公園街路課長。
17
◯堀之内公園街路課長 このたび
セントラルパーク基本計画案が策定されましたので、御
説明をいたします。
所管事務調査資料の一ページをお願いいたします。一の
セントラルパーク基本計画の
位置づけでございます。
県営公園の
大濠公園と
福岡市営の
舞鶴公園を一体的に
活用し、
県民の憩いの場、また、歴史・
芸術文化・
観光の
発信拠点となる
公園づくりのため、
平成二十六年六月に
セントラルパーク構想を策定いたしました。
セントラルパーク基本計画の
位置づけとしましては、
福岡県
総合計画や
福岡市
総合計画などの
上位計画に基づいて、環境、
芸術文化、
観光、景観、防災、史跡といった
関連計画と連携をしながら、
セントラルパーク構想に掲げられた両
公園の一体的な
活用の実現に向け、
具体化を図るために策定をするものでございます。
平成二十七年の十二月、県と市が合同で
事務局となり、
学識経験者、
公園利用の立場としての
関係団体、
行政関係等で
構成いたします
セントラルパーク基本計画検討委員会を設置し、
基本計画について
検討を進めてまいりました。
次に、二の策定の流れでございます。この
委員会はこれまで四回開催をしておりまして、第一回では、与条件や課題、基本的な
方向性、
空間構成について
検討していただき、第二回では、
計画方針、再
整備計画及び
管理運営計画について
検討していただきました。第三回では、
基本計画のたたき台について
検討していただき、第四回につきましては、第三回の開催から二年以上が経過して開催しておりますが、この間に、国において
都市公園法や
都市緑地法、また
文化財保護法の改正につながる
公園や
文化財の
利活用を重視する新たな方針が示されたことから、これを踏まえた
構成へと
見直しを行っております。第四回では、再
構成をした内容や第三回の意見を踏まえた
修正点などを
検討していただきました。
三の
セントラルパーク基本計画案につきましては、二ページをお願いいたします。これが、先月十九日に開催されました、第四回の
基本計画検討委員会で議論いただきました
基本計画案の
概要版でございます。この案で、大きな
変更につながる御意見はなく、原案として取りまとめたものでございます。
一の
計画の前提ですが、大濠、舞鶴両
公園が持つ魅力を守り育てながら、
ハード、
ソフトの両面から一体的な
活用を図ることで、魅力をさらに高めることを目的としております。
対象エリアは、
平面図に青色で着色をされております
大濠公園と
オレンジ色で着色をされております
舞鶴公園ですが、周辺にも視野を広げた取り組みを含めて
検討をしております。
次に、二の
基本方針です。
基本方針としましては、
セントラルパーク構想に基づき、両
公園の魅力あふれる資源を最大限に
活用することとしております。
県民、
市民、
観光客によるさまざまな
利活用を推進することを第一にとらえ、その上で、
利活用の基盤となる
ハード整備の
あり方を定めることとしております。
次に、三の
利活用計画でございます。常に
にぎわいを感じられる
公園としていくために、
県民、
市民と
観光客という大きく二つの
利用者像を設定することとし、
県民、
市民に対しては、憩いと
にぎわいの空間としての
拠点化を目指し、
観光客に対しては、集客、
観光の
拠点化を目指してまいります。
基本計画では、これらの
利用者の視点から両
公園の将来像を、四角で囲まれました十一の
利活用シーンを
イメージモデルとして設定をし、具体的に
整備を行っていく上での指針とすることといたしました。本
資料では、
セントラルパーク基本構想における四つの基本的な
方向性ごとに
イメージモデルを分類しております。これらの
イメージモデルで示した両
公園の将来像の実現に向け、ゾーニング、主要な動線、主要な
施設を重ね合わせた
利活用方針図を策定いたしました。
次の三ページをお開きください。左上にこの図を示しております。この図の下に
ゾーン・
エリア表を示しています。
場所ごとの特性に応じまして、
セントラルパーク構想で示した四つの
ゾーンを、
基本計画ではさらに七つの
エリアに細分化し設定しております。表では、
エリアごとの
利活用の
考え方と、その
エリアで開催する
イベント例を示しております。
次に、主要な動線ですが、大きく四つのルートを設定しております。青い破線で示しておりますのは、
大濠公園の
池沿いを周回し、
芸術文化施設を巡ることができる水辺の路、緑の破線で示しておりますのは、
福岡城跡の土塁の緑や季節の変化を一年中楽しむことができる緑の路、紫の破線で示しておりますのは、
鴻臚館跡、
福岡城跡、
大濠公園へと、古代から近代の歴史の
重層性を学ぶことができる歴史をつなぐ路、
オレンジの破線で示しておりますのは、両
公園を大きくつなぎ、
公園内から周辺への回遊へつながるお堀をめぐる路です。また、主要な
施設を右側の中段の表に示しておりますが、これらにつきましては、後ほど
平面図で御
説明をいたします。
次に、
管理運営体制です。両
公園の一体的な
管理運営や
県民、
市民参画による
官民共働の
体制づくりを目指してまいります。具体には、両
公園の
管理者が連携することによります一体的な
管理運営体制の構築、
関係団体やボランティアなど、
管理運営に
県民、
市民が参画できる
仕組みづくり、民間の活力やノウハウを
活用した
公園の
魅力向上につながる
サポート体制づくり、これらを目指してまいります。
次に、
事業スケジュールです。こちらは、
基本計画を具体的に実現するために示す
整備スケジュールのことですが、短期、
中長期、将来像と、大きく三つの
ステップで進めてまいりたいと考えております。
まず、短期ですが、おおむね十年後を
イメージしております。
ソフト施策の充実を図り、それを支える
ハード整備を推進することで、両
公園の
回遊性を強化いたします。次に、
中長期につきましては、さまざまな
利活用を育む大規模な
広場空間の創出や歴史の
重層性を表現できるよう
整備を進めてまいります。そして、将来像については、
福岡の
まちづくりの中心的な役割を担うシンボルとして充実できるよう
整備を進めていくこととしております。
四ページをお願いいたします。こちらが、まず短期十年後の
整備イメージとなっております。着色されている部分が県、市それぞれで
整備を予定している箇所ですが、その主なものについて御
説明をいたします。
まず、両
公園全体では、二つの
公園をつなぎ、一体的な
回遊性を持たせるために、黄色い両矢印で示しております四本の骨格となる東西の経路を
整備いたします。また、統一したデザインの
案内サインの
整備やベンチを充実させてまいります。
次に、図の左側の
大濠公園につきましては、北側の
明治通りからの
アクセスを強化するために、メインエントランスとなる園路の
歩行空間を広く確保するとともに、人と車を分離いたします。南側の
日本庭園付近には、
日本庭園の
認知度向上や
公園利用者への
利便性を向上させるため、
日本茶をテーマとした
便益施設を誘致いたします。
芸術文化施設としましては、
福岡市美術館をリニューアルしております。こちらは、来年三月二十一日に
オープン予定となっております。一方、
舞鶴公園におきましては、
計画図の右端にあります
高等裁判所跡地に両
公園を総合的に案内する仮称ではありますが、
セントラルパーク総合案内施設を新設いたします。その左側にあります
鴻臚館に関する
施設としましては、
展示館の改修やリニューアル、そして、その左側の
福岡城に関する
施設として、
潮見櫓や
祈念櫓の復元を行い、城の雰囲気を感じることができるような
整備を行ってまいります。そのほかにも、木々や花々による修景や
大型バスの
駐車場を
整備することにより、
公園の
アクセス性を向上させてまいります。
五ページをお願いいたします。こちらは、
中長期の
イメージと、右下のほうに
セントラルパーク構想における将来像の
イメージを示しております。
中長期イメージでは、先ほどの
短期イメージに加えまして、
大濠公園では、
くじら公園における
芸術性の高い遊具への更新や、西側に
便益施設の設置、
舞鶴公園では、
城内住宅跡地に
交流広場の
整備、
福岡城の
関連施設として、
武具櫓などの復元、
鴻臚館の
関連施設として、現在策定中の
鴻臚館跡整備基本計画に基づく遺跡の復元など、これらの
整備を進めていく予定であり、三ページで御
説明をいたしました
利活用方針図を実現させてまいります。
最後に、右下の
セントラルパーク構想における将来像ですが、
平和台陸上競技場につきましては、少なくともスタンドが使用に耐えられなくなるまで供用することとし、将来の
あり方は今後
検討してまいります。
福岡城跡につきましては、
福岡城跡整備基本計画に基づき、
復元整備、
活用を行うことといたします。
鴻臚館跡につきましては、現在策定中の
鴻臚館跡整備基本計画に基づき
整備を進めることといたします。両
公園を東西に分断をしております道路、
舞鶴公園線につきましては、
交通状況等を踏まえて
あり方を再
検討することといたしております。以上が、四回にわたりまして
検討委員会で議論をいただきました
基本計画の概要となっております。
資料の一ページのほうにお戻りいただきたいと思います。一ページの下の策定の流れをごらんください。現在、来年開催を予定しております第五回の
検討委員会に向けて調整を行っているところでございまして、年度内に
基本計画が策定できるよう取り組んでまいりたいと考えております。以上で、
セントラルパーク基本計画案についての御
説明を終らせていただきます。
18
◯高橋雅成委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。
古川委員。
19
◯古川 忠委員 二年余りストップしましたよね。大きく変わりましたよね。どこがどう変わったか、具体的に教えてください。問題はこことか、どの程度まで緩和できたのか。将来的に
横断道路とかをどうするのかというのがかかってくるので。
20
◯高橋雅成委員長 堀之内公園街路課長。
21
◯堀之内公園街路課長 説明の中でもございましたけれども、国から
平成二十八年に「明日の日本を支える
観光ビジョン」において、
文化財保存優先から
活用へといった視点、それから、
公園におきましても、
民間活力の導入などが示されておりまして、
都市公園や
文化財におきまして、
利活用を重視するような
方向性が示されました。三回までは
整備優先で、
整備からどのように
利活用をしていくかという、そういった視点で
構成をしておりましたけれども、そういった視点が示されたということから、まずは
利活用を最優先として、これまでの
各種イベント、そういったものを継承しながら、
利活用を重視した
構成、
見直しを行っております。また、
鴻臚館跡、それから
福岡城といった国の史跡について文化庁との調整が必要になったことで時間を要したこともございますが、先ほどの
資料の中でございますが、二ページのほうに
利活用の
イメージを示させていただいておりますけれども、このようにさまざまな
利活用の
シーン、どのような
利活用を
公園利用者がされているかということを主眼に置いて、そのためにどのような
整備をしていくかという
構成立てをさせていたただいたところでございます。
22
◯古川 忠委員 当初からこういう
考え方だったんだけれども、どうしても
文化財保護とか、そういうものが足かせになっていましたよね。
方向性は示されたけれども、本当になるんだろうかと、そこが心配なんです。実際、
文化財保護とか、そういうものとのぶつかり合いとか、それから、将来的に
横断道路を省くとか、どこまでやれるのかというのが非常に疑問だと思うんだけれども、それはある程度はめどが立っているんですか。
23
◯堀之内公園街路課長 この五ページに示されております
基本構想、これは
平成二十六年に策定された
基本構想ということで、これを
具体化していくために
基本計画を策定させていただいておりまして、将来の構想ということでございますけれども、
ステップを踏んでやっていこうというのが今回の
基本計画の中で示されておりまして、それにはおおむね十年をしっかりやっていこうということで、県、市が連携してやっていくということで、まずはこの十年
イメージ、四ページでございますが、ここはしっかりやっていくということで、双方、
予算等も含めましてこれについては、そこをまずしっかり仕上げていくと。その後に、
中長期のほうに
見直しを行いながら
整備を進めていきたいと、そのように考えております。
24
◯古川 忠委員 来年の一月にはもう
検討委員会である程度のものが出て、三月には策定。そうなると、とりあえずいろんなところから手をつけなきゃいかんわけですね。そういうときには、県側の
施設部分に手をつけていくということになるわけですから、その予算付けとか、いろいろそういうものが先にありますけれども、そうすると、もう来年の四月から、例えば新しい予算をつくらなきゃいかんわけだけれども、それはもう今度の予算に入ってくるわけ。二月はちょっと異例だけれども、そういうものが入ってくるんですか。
25
◯堀之内公園街路課長 基本計画の策定後に、当然予算のほうの策定などをしないといけないことになろうかと思います。既に
日本庭園の
認知度向上のための
便益施設の設置、これについては、今、サウンディングを行わせていただいておりまして、
民間活力ということで、大きな県としての予算立ては必要はないのかなと思っております。それから、メインエントランスの
整備に当たりましては、これから設計等も行っていく、いろんな準備もございますので、今後ということで。それからもう一つ、統一した際、これは
大濠公園と
舞鶴公園が一緒になった地図によりまして、主要な
施設の写真であるとか、多言語表示であるとか、それからピクトグラムとか、そういったユニバーサルデザインに沿ったサイン、このあたりが一番早くやれるのかなということでございますので、これにつきましては、部の内部でしっかり
検討しながら予算化を進めていきたいと思います。
26
◯古川 忠委員 基本計画を今年度末に策定して、その後に予算付けとなりますよね。実際に既にやっているところはやっているけれども、始まるのはもう少し後になるのか。着手というか、例えば問題なのは、
舞鶴公園と結ぶ道路がありますよね、園路を
整備する四カ所、こういうものも調整が必要だと思うんだけれども、そういうものはもう来年の四月以降はある程度見えてくるということですか。
27
◯堀之内公園街路課長 四本の経路につきましては、四ページをごらんいただきたいと思いますが、まず、一番上の北側の経路につきましては、
文化財の土塁の上のところまで横断するということで、これは文化庁と協議が必要ということになります。それから、上から三つ目のところになります、こちらは城内住宅のところを横断していくということで、これにつきましては、今、城内住宅の移転を進めておりますので、その移転の進み状況によって
整備を図っていく。それから、
福岡市美術館の南側につきましては、現在、
福岡市が持っています
駐車場のところを、再度、移転が完了した後に
整備ができるということでございますので、この三本の線につきましては、すぐにということではございませんけれども、現在ございます、上から二番目の園路につきましては、おおむね県のほうでは
整備が進められておりますけれども、市のほうで早急に事業をやりたいということはお話を聞いておりますので、まずはこちらのほうから手をつけられるのかなと考えております。
28
◯古川 忠委員 大半は市の
舞鶴公園側になるけれども、予算的には市になるんですか、県のほうが後になるんですか。
29
◯堀之内公園街路課長 市のほうの調整がつけばということになりますけれども、それにつきましては、市のほうとちゃんと連携を図りながら、同時のタイミングで予算化できるようにやっていきたいと思っております。
30
◯古川 忠委員 大変大きな
計画だからなかなかわからないんでしょうけれども、おおよそ費用はどのくらいかかると、そういうものは
検討委員会の中では全然話題になっていないんですか。
31
◯堀之内公園街路課長 整備費につきましても、まだ
検討の中には入っておりません。
32
◯高橋雅成委員長 ほかに
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
33
◯高橋雅成委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の
質疑を終わります。
次に、議題にはありませんが、その他として何かございませんか。山口
委員。
34 ◯山口律子
委員 県営住宅についてお聞きをしたいと思います。
地元の県営住宅を見てみますと、空き家が非常にふえてきています。今、低収入の方がふえている中で、ぜひ空き家を減らしていただきたいと思って、今から質問をさせていただきます。
まず、県営住宅全体の管理戸数と入居戸数、それから、空き家の戸数を教えてください。
35
◯高橋雅成委員長 讃井県営住宅課長。
36 ◯讃井県営住宅課長
平成三十年十月一日時点の数値でございますけれども、管理戸数は二万八千九百六十三戸、入居戸数が二万四千三百六十四戸で、政策空き家等を除いた空き家戸数ですけれども、これが二千二百十七戸となっております。
37 ◯山口律子
委員 今、政策空き家等を除いたということですが、その政策空き家等の戸数を計算しますと、大体二千三百戸ぐらいあるわけですが、どういう空き家なのか、教えてください。
38 ◯讃井県営住宅課長 政策空き家等ということで、除いたところでお答えさせていただきましたが、まず、政策空き家でございますけれども、建てかえ事業を行う際に、事業を円滑に進めるために、建てかえを行う団地の入居募集を停止するために発生する住居とか、あと、建てかえ事業をするに当たって、建てかえる住棟に住んでいる入居者の方を仮移転しないといけませんので、この仮移転先を確保する住宅が政策空き家と
位置づけおります。そのほかに、事故空き家といいまして、前入居者が自宅内で死亡事故などで亡くなった住宅など、募集ができないものを含めて政策空き家等と言っております。
39 ◯山口律子
委員 政策空き家等が二千三百戸というのは非常に多いと思うんです。建てかえ事業のために入居をとめる、それから、建てかえをするために移転をするということなんですが、この空き家はこれほど必要なのかということがちょっとわからないんですね。事故空き家といっても、そんなに数はないと思うんですが、この政策空き家等を減らしていくということは考えられないのか。
40 ◯讃井県営住宅課長 ちょっと
説明が足りなかったかと思いますが、政策空き家等ということで、
委員がおっしゃった二千三百戸ですけれども、先ほど
説明させていただきました建てかえ事業に伴うものが大体その半分ぐらいでございまして、残りの半分が先ほど言いました事故空き家でありましたり、それとか、次の入居のために準備している、補修をやっている空き家とか、そういうものも含めたところが二千三百戸という数になっております。政策空き家が半分なので、千二百戸ぐらいあるんですけれども、建てかえ事業を今進めている団地というのが、工事にかかったりしているところが六団地、七団地あったりとか、今後、
基本計画、基本設計を進めている段階から、建てかえ事業を円滑に進めるために募集停止をかけたりしておりますので、千百ないし千二百の政策空き家というのは必要かと思っております。
41 ◯山口律子
委員 千二百ほどは必ず必要だというのはわかりました。あと千戸くらいは事故空き家その他ということだと思うんですけれども、ぜひそれを減らしていっていただきたい。そして、皆さんの入れるところをふやしていただきたいと思います。
空き家の問題では、私の地元に高須団地と久岐の浜団地というのがあるんですが、昭和六十年と
平成三年ぐらいに建った県営住宅なんですけれども、見てみましたら、高須団地は六百七十戸の団地なんですけれども、お聞きしましたら、三十年の二月段階では七十三戸が空き家だったと。
平成二十九年度の募集戸数が十六戸で、応募戸数は二十六戸だったということなんですが、私、ずっと歩いてみましたら、六百七十戸のうち空き家が百四十四戸あるんです。二一・五%の空き家率なんですね。この百四十四戸の中には、さっきの政策空き家も含まれているということでいいんでしょうか。
42 ◯讃井県営住宅課長 はい、そういうことでございます。
43 ◯山口律子
委員 すると、住んでいる地元の方々は、五階はずらっと空いているとか、空き家が多いという意識が非常に強いんですね。まず、これだけ空き家があるなら、二十六家族の方々が応募されたと思うんですけれども、全員が入れるように何か工夫はないんでしょうか。募集をふやしていただけないのかということです。
44 ◯讃井県営住宅課長 募集戸数を決めるに当たりましては、空き住居の状況でありましたり、過去の応募状況、県全体の地域バランスとかを考慮して決めているところでございまして、応募された中には、その後の収入基準が
審査のときに合わない方でありましたり、当選しても、県営住宅と別の住宅を探していらっしゃって、そちらが決まったとか、そういうことの理由で辞退する方もいらっしゃいます。また、応募倍率が特に高い団地とかも県内にあったりします。そのような状況を踏まえまして、応募倍率に沿った募集をさせていただいているところでございます。
45 ◯山口律子
委員 久岐の浜は、五棟ありまして百戸ですが、ここも、調べたら空き家が十一戸ありまして、階によって空き家率がかなり異なります。高須でいきますと、一階は一一・九%、二階が一四・二%、三階が二四・六%、四階は二〇・九%、五階は三五・八%が空いているんですね。三五・八%といったら三分の一ですよね。そこが空いているということで、この半分が政策空き家としても余りに多いのではないか。それと、五階に高齢者やいろんな方々が入るときに、ここに持ってきたのは今回の募集のものなんですが、これを見ましたら、高須が入っていまして、高須は今回は二階で一戸だけですね。募集戸数は一です。ですから、二階だから応募者がふえるんじゃないかなとは思いますけれども、一戸しかないですね。それから、久岐の浜は五階で一戸です。久岐の浜の空き家は、各階が二十戸ずつですが、一階、二階は一戸ですけれども、三階が二戸空いていまして、四階が五戸空いています。五階が二戸ということで、五階はまあまあ入っているんですが、非常に場所がいいところで、駅の横にある、それから、横には大きなスーパーもあるということで、希望者が多いんですが、この十一戸も空いているというのはちょっと多いなと思ったんですが、やはり四階、五階の空きが多いというふうに感じました。それで、五階に高齢者が入ったり障がい者が入ったりするということはちょっと無理だと思うので高須はこれだけ空いているんだと思うんですが、ほかの団地でも同じようなことが起きているんじゃないかと思います。それで、こういう五階とか四階とかに、今は単身者は入れないんですけれども、特に若い人で低収入の単身者が入れる工夫を五階のほうに考えるとか、そういうことはできないんでしょうか。
46 ◯讃井県営住宅課長 既存団地におきまして、
委員が言われました、若い世代の入居を促すことについては重要な課題と考えておりまして、例えばバリアフリー化を進めるため五階建ての住棟にエレベーターを設置する、福祉型改善工事とか、今年度から実施させていただいております、先月視察していただいた子育て支援型の改善工事などを進めて、若い世代の入居を促したいと考えているところでございます。単身入居につきましては、入居が可能な方というのは、基本的には高齢者、障がい者、生活保護を受けている方などとしておりますが、このほかに過疎地域で応募状況が低い団地におきましては、若年の単身の入居も認めているところでございます。今後も各地域、各団地の入居状況、募集に対する応募状況を踏まえまして、適切に募集を実施していきたい、あわせて、募集方法についても研究していきたいと考えております。
47 ◯山口律子
委員 今、適切に募集すると同時に、募集方法を研究していくとおっしゃったので、ぜひその方向で考えていただきたいんです。ことしの三月三十日に国土交通省が住宅局長の名で、公営住宅管理標準条例というものを各都道府県あてに送っておられます。これを見て非常にいいなと思ったのが、ちょっと今の質問から外れますけれども、高齢者が保証人を確保できないことが多くなってきているので、この保証人に関する規定を削除すると。これは、今までは入れなくて困っていたのですごくいいなと、大事なことが言われているなと。それから二番目は、いろんな税金を少しでも滞納していたら入れないという方は、やはり条件がいろいろあるんだから、それも勘案して判断すべきだとか、それから、家賃の減免または徴収猶予の
説明で民生部とのつながりをするようにとか、非常に丁寧にやっていらっしゃるんですね。そういう中で単身もふやすようにということがたしか入っていたと思うんです。それから、同居親族要件の削除というのは、これはちょっと早く、
平成二十三年にも出ています。国もこういう今の国民の低所得者の方々の困難をかなり把握されていて、今までの規制を緩和していくということをされているんだと思うんです。ぜひそういうことでやっていただきたいと思うんです。
最後に、減免制度についてお尋ねいたします。県として減免制度をどのように周知してあるか。これには載っているんですが、入るときに皆さんは細かく見ていないので、減免制度があるということを知らない方が案外多いんです。私のほうにも最近、病気になって、仕事ができなくて生活が苦しいという相談が二件ほどありましたので、こういうのがありますよと言ったら、物すごく喜ばれて、下がったということで言われていました。物すごく喜ばれるのと、滞納者を減らすということでも減免制度というのは重要だと思うんですけれども、どのように周知をされていらっしゃるんでしょうか。
48 ◯讃井県営住宅課長 家賃の減免制度についてでございますけれども、まず、入居する際には入居のしおりということで、入居に関する注意事項を記載した冊子がございますけれども、その中に記載しております。入居の際にも
説明をしているところでございます。それから、年一回ですけれども、全入居者の方に県営住宅だよりという、同じように注意事項とかお知らせを記載したチラシというか、そういうものを配布しておりまして、その中にも記載して周知しているところでございます。
49 ◯山口律子
委員 そうやって、毎年一回は通知されているんですね。それはとても大事なことだと思うんですが、皆さん、同じようなものが来たら細かく読まれるかどうかというのもあるし、目の悪い方は、小さく書いてあると読まれないと思うので、しっかりそれが把握できるように少し大きめに書くとか、最初に、困っていませんかというようなことで、こういう制度がありますよと大きく
説明するとか、何かそういう工夫をしてほしいなと思うんですね。
福岡県は滞納がちょっと多いというような
資料もありましたので、そういうことのないように、これは県全体ですから、県営住宅だけではなくて、市営とかでもそういうところがあるみたいなので、自治体にもそういうことを通知しながら、住宅は一番基本の人権ですから、そこから追い出されたらもう行くところがないんじゃないかというような方もおられると思うんですよね。ぜひ、その辺の工夫をお願いしたいんですが、どうでしょうか。
50 ◯讃井県営住宅課長 現在、入居のしおり、県営住宅だよりで掲載しているところでございますけれども、もう一回
見直しをしまして、よりわかりやすくするよう工夫したいと思いますし、県営住宅だよりとかについては市町村に、県がこういうふうなチラシを配布しているという周知もして、県全体でそのように取り組んでいきたいと思います。
51 ◯山口律子
委員 ぜひよろしくお願いします。終わります。
52
◯高橋雅成委員長 ほかに何かございませんか。松下
委員。
53 ◯松下正治
委員 今、国土交通省が進めている政策で建設キャリアアップシステムというのがあるんですけれども、それが来月から試験運用が始まると聞いていますが、私の地元の小規模企業の経営者からこのことに対して不安の声が上がっています。そこで、この場でこのことについて何点かお聞きしたいと思います。
まず、この建設キャリアアップシステムというのは、中小・小規模企業経営者にとっては負担を強いられる仕組みじゃないかという声があるんですけれども、このシステムの概要と本県の今の導入状況がどうなっているのか、さらに、これに対して県内の業者からそうした問い合わせ等の声が集まっていないかということをお聞きしたいと思います。
54
◯高橋雅成委員長 大藪建築指導課長。
55 ◯大藪建築指導課長
委員お尋ねの建設キャリアアップシステムの概要についてでございます。建設業に従事する技能者の資格や経験を業界統一のルールとしてシステムに登録、蓄積、評価することにより、技能者が有する能力や経験に応じた適正な評価や処遇が受けられる環境の
整備を進めようとして国が取り組んでいるものでございます。
システムの利用手順としましては、まず、技能者が社会保険の加入状況や保有する資格などの情報を登録し、キャリアアップカードというものの交付を受けます。次に、元請業者は建設現場に情報を読み取るカードリーダーを設置しまして、技能者はその現場の入場時にカードをかざすことによって、いつ、どの現場で従事したのかという就業履歴が自動的に蓄積されるという仕組みと聞いております。国土交通省が実施主体であり、一般財団法人建設業振興基金が運営主体となっており、来年の四月から運用予定と聞いております。現在のシステムの導入状況につきましては、国からは公表されておりません。また、県にも問い合わせについてはございません。
56 ◯松下正治
委員 私が聞いたところによると、業者の方からカードを用意するのにお金を払ったりとか、そのカードの有効期限があるので、その更新のたびに費用がかかったりとか、余りメリットを感じないと。さらに心配されているのが、このシステムに登録をしていないと仕事が今後もらえなくなるのじゃないかという、そうした不安の声があるんですけれども、実際のところはどうなんでしょうか。
57 ◯大藪建築指導課長 国からは、このシステムの登録は任意でありまして、元請業者、下請業者とも、どちらにも不利益にはならないというふうには聞いております。また、登録につきましては、ネット申請は二千五百円、郵送・窓口申請は三千五百円の登録料で、十年ごとの更新となっております。なお、国におきましては、システムの登録は指名名簿の要件になっておらず、県におきましても、来年度の建設工事の指名名簿や発注工事の参加資格の要件にはしておりません。
58 ◯松下正治
委員 もう一つ不安の声がありまして、それは、今回このシステムというのが来年四月から本格運用ということらしいんですが、本当は本年度に導入する予定だったと。それが見送られたという経緯があって、この部分に対して、システムに登録すると自分の個人情報が不正に流出してしまうのではないかという不安の声もあるんですけれども、そうしたセキュリティー対策というのはしっかりとられると考えてよろしいんでしょうか。
59 ◯大藪建築指導課長 国からは、このシステムの運用に当たりましては、必要なセキュリティー対策を実施し、個人情報につきましては、適切な保護に十分留意するということは聞いております。
60 ◯松下正治
委員 今後、このシステムが来年一月から限定運用が始まるんですけれども、そうしてくると、このシステムに対する認識が広がるにつれまして、本県の各業者からも多分いろんな問い合わせがあると思いますので、そうした場合、適宜、しっかりと丁寧に対応していただくと同時に、また、国に対しても現場の声というものをしっかりと伝えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。これは要望です。終わります。
61
◯高橋雅成委員長 ほかに何かございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
62
◯高橋雅成委員長 ほかにないようですので、次に進みます。
次に、「閉会中の調査事項について」お諮りいたします。
お
手元配付の案のとおり、八項目について閉会中もなお調査を継続することにいたしたいと思いますが、御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
63
◯高橋雅成委員長 御
異議ありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることにいたします。
次に、「今後の
委員会活動について」お諮りいたします。
今後の
委員会活動については、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
64
◯高橋雅成委員長 御
異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名
委員を指名いたします。長裕海
委員、古川
忠委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、当
委員会の議事はすべて終了いたしました。
終わりに、終始熱心に御
審査いただきました
委員各位、御協力いただきました
執行部各位に感謝を申し上げ、
建築都市委員会を閉会いたします。
どうもありがとうございました。
午 前 十 一 時 五 十 三 分 閉 会
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