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  1. 彦根市議会 2015-06-01
    平成27年6月定例会(第10号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時00分開議 ◯議長(西川正義君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(西川正義君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、12番野村博雄君、および13番杉原祥浩君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第52号から議案第79号ま でおよび諮問第1号から諮問第6号まで (質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(西川正義君) 日程第2、議案第52号から議案第79号までおよび諮問第1号から諮問第6号までの各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  22番安居正倫君。安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 4 ◯22番(安居正倫君) 皆さん、おはようございます。私は、今期定例会におきまして、大きく2問の質問をさせていただきたいと思います。当局のわかりやすく明快な答弁をよろしくお願い申し上げたいと思います。  老人クラブに関しまして、私は平成24年の2月定例会および平成26年3月定例会において質問し、今回が3回目になります。今回は主に老人クラブの将来像と将来に向けて高齢者を支える具体的な施策について、順次お尋ねしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  大項目1、老人クラブについて。  中項目1、老人クラブの育成について。  細項目1、老人クラブの必要性について。  ますます高齢化する社会にあって、老人クラブの必要性を当局はどのように考えているのか。まずお教えいただきたいと思います。 5 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長
    6 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 各地域の老人クラブにおいては、ひとり暮らしや寝たきりの高齢者を訪問し地域社会からの孤立を防ぐ等の友愛活動、地域清掃等の奉仕活動、スポーツや介護予防講座等の健康活動の三大理念に基づいた活動を初め、地域の子どもたちの見守り活動や教養向上の学習活動等、非常に幅広く取り組んでいただいているところです。  これらの活動は、第6期彦根市高齢者保健福祉計画介護保険事業計画で推進する地域包括ケアシステムの構築において、地域における支え合い活動を担っていただいているものと考えており、今後高齢化が進んでいく中で、これら活動の実施主体として老人クラブの必要性は高まってくるものと考えております。 7 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 8 ◯22番(安居正倫君) そのとおりだと思います。私もそのように思っています。  それでは、細項目2、老人クラブの現状について。  稲枝西学区老人クラブ連合会の会員は、本年4月1日現在で770人おられると聞いております。彦根市全体の彦根市老人クラブ連合会の全会員は1,843人ですので、稲枝西学区老人クラブのみで彦根市全体の42%を占めていることになります。このように充実し、一枚岩を誇ってきた稲枝西学区におきましても、老人クラブの組織構成にここ1、2年、大きな変化が生まれてきています。過去におきましては、老人クラブに入会する年齢になりますと、大半の人々が老人クラブに入会することが常識となっていましたが、最近では、役員が入会を勧誘しても、入会する人は大幅に減少する兆しを見せています。それと同時に、中途退会者も数多くなってまいりました。そこでお尋ねいたしますが、彦根市全体における入会状況等老人クラブの現状はどのようになっているのか。特に変化している部分についてお示しいただきたいと思います。 9 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 10 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 平成26年度に彦根市老人クラブ活動補助金の交付申請をされたクラブ数および加入者数の状況で答弁させていただきますが、クラブ数は102クラブ、加入者数は6,940名と把握しております。5年前の平成22年度の交付申請時の状況と比較いたしますと、クラブ数で24クラブの減少、加入者数は1,538名の減少となっております。中でも、今おっしゃいました市老人クラブ連合会に加入しているクラブ数、加入者数の減少が特に顕著となっています。 11 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 12 ◯22番(安居正倫君) 稲枝西学区に限らず、彦根市全体で見ましても、5年前と比べると相当減少していることが明らかになっています。  それでは、細項目3、減少の原因について。  入会者が減少した原因はどこにあると分析しておられるのか、お教えいただきたいと思います。 13 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 14 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 近年、老人クラブは、全国的に会員数の減少や会員の高齢化による活動の停滞といった課題に直面されていると認識しております。これは有業者数の増加や趣味の多様化により、老人クラブ活動以外でも社会参加ができる機会が増加していることにより、若手の高齢者が加入されないことが要因として挙げられると考えております。 15 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 16 ◯22番(安居正倫君) 確かに昔は楽しみがなかったのか、選択肢が増えてきて、老人の方々もいろいろなところに参加できるようになりました。私もそのように分析しております。  それでは、細項目4、老人クラブの将来について。  老人クラブが徐々に衰退の兆しを見せる中で、老人クラブの行く末はどのような状況になると予想されているのか。当局の見通しをお教えいただきたいと思います。 17 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 18 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 老人クラブにつきましては、さきにお答えしましたとおり、加入者数が減少している現状にあります。一方、新たに組織化され補助金の交付申請をされた老人クラブも数は少ないですが、あります。いずれにしましても、若手高齢者の加入促進などの新たな方策を見出さなければ、今後もこの傾向は続くおそれがあるものと考えております。 19 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 20 ◯22番(安居正倫君) だんだん衰退していくだろうとのお答えでした。  次に、細項目5です。先ほど、細項目1の質問で、高齢化していく中で、互いに支え合う中核として、老人クラブの活躍は非常に大事であるとお答えいただきました。このように衰退の一途をたどる老人クラブを、いま一度復活させ、活性化させるために、当局としてどのような施策を考えているのか、お教えいただきたいと思います。 21 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 22 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 平成27年1月に内閣府が実施しました「社会意識に関する世論調査」によりますと、60歳以上の方の社会への貢献意識については、過去に比べて大きく伸びてきており、中でも社会福祉に関する活動意識が高いという調査結果が出ていることから、本市におきましても、これらに興味を持つ高齢者の方は多数おられるものと考えております。  本市としましては、老人クラブ活動に参加される元気な高齢者の方には、支えられる側から支える側に回っていただき、地域を支える重要な担い手として活躍できる環境整備を図ってまいりたいと考えております。  具体的には、友愛活動や奉仕活動、健康活動といった、従来、老人クラブが担っていただいている活動に対する補助金の交付に加えまして、介護保険法の改正により創設されました新しい介護予防・日常生活支援総合事業において必要とされるサービスの新たな担い手としても今後ご協力をお願いし、その活動に関する支援を行ってまいりたいと考えております。  これらの社会福祉活動を実践していただくことにより、活動に興味を持つ高齢者の参加を促し、老人クラブの活性化につなげていきたいと考えているところです。 23 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 24 ◯22番(安居正倫君) 細項目1から細項目4まで質問する中で、衰退の一途をたどる老人クラブを、具体的に何かの施策を実施することにより、復活をさせ、少なくとも減少に歯止めをかけ、さらには増加につなげられるのか。今おっしゃったようなことが本当に老人クラブが求める内容だと考えているか、もう一度確認させていただきたいと思います。  高齢者を助けるために、興味がある方に参加していただくことによって老人クラブの復活をさせることは本当に可能なのか。私は疑問に思っていますので、もう一度ご答弁をお願いしたいと思います。 25 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 26 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 先ほど申し上げました「社会意識に関する世論調査」の中で、65歳を迎えて老人クラブの対象になっていく高齢者の方々の意識は、社会貢献に大きく興味を持っておられるという結果が出ております。それを受けて、全国の老人クラブ、滋賀県の老人クラブ連合会においても、活動そのものを活性化するために変化していく方針を出しておられます。現在の老人クラブの活動をそのまま維持していくためにどういう方法をとっていくのかという考え方から、新たに組織に入られる方のこれからの活動を展望していくという方向性を持つべきではないかと考えております。どうすればという具体策につきましては、今後は支える側に回っていただくという、介護保険の総合事業の仕組みにも参画していただけるように取り組んでいきたいと考えているところです。 27 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 28 ◯22番(安居正倫君) 国の方の調査ではそういう結果だったのかもしれませんが、社会貢献は現在いる方でもできるわけです。例えば私が加入している田附町でも、社会貢献に関心のある方はおられますので、そういう方の注意を喚起していくことは大事だと思うのです。ただ、それだけで減少に歯止めがかかるのか。  具体的なことは忘れましたが、補助金の交付要件が五つほどあったと思うので、それを見直して、老人クラブに対する補助の基準や運営の仕方を抜本的に変える必要があるのではないかと思っているのです。現在ある要綱を見直す可能性はありますか。  老人クラブを維持するためには、今までのようなやり方でやらないといけないし、社会貢献もしないといけないという答えが出ています。それをどのように補助要綱の中に盛り込んでいくのか。もう一度お考えをお示しいただきたいと思います。 29 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 30 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 補助の話を出されましたが、補助要綱は県の方でつくっているもので、その要綱に従って市が補助を適用しているところです。その要綱の中に、活動促進、地域の支え合い事業、健康づくりといった項目が出ています。この補助要綱を抜本的に見直す前に、支える側に回っていただく若手の高齢者の方にどのように支援していくのかということで、老人クラブの活性化を図っていくという方向性を出しているのです。補助要綱を見直すだけで抜本的な改善になるとは考えておりません。 31 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 32 ◯22番(安居正倫君) 当然、そういうことだと思います。補助金と言ったので、誤解があったのかもしれません。現在の老人クラブを支えている施策の内容で一番わかりやすいのが補助金だったので、私は補助金と申し上げたのです。  では、社会貢献をする人を支える施策というのは具体的にどういう施策なのですか。もう一度、教えてください。 33 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 34 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 先ほどもご答弁申し上げましたが、新しい介護予防・日常生活支援総合事業の中に、ボランティアを活用するといった内容があります。そういうところに参画していただけるような事業の構成を考えていくということです。今年度、稲枝においてもモデル事業地域を指定しておりますので、いろいろな事業を展開して、実証して、分析していこうと思っています。  また、県の老人クラブ連合会の事業で、今年度、新規に老人クラブ生活支援サポーター養成事業を実施されるようなことも聞いておりますので、こういったところへ参画していただけるよう促進して、支え手づくりにつなげていきたいと考えています。 35 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 36 ◯22番(安居正倫君) 多分、部長にも私の言いたいことは伝わったと思いますので、このくらいにしておきたいと思います。  それでは、中項目2、老人クラブ補助金の公平性について。  平成26年3月議会での老人クラブに対する補助金配分のあり方についての質問のうち、細項目3の質問に対しまして、当時の福祉保健部長は、四つの理由を答弁されました。  一つ目に、老人クラブに対する補助金は老人クラブの自主活動に対し補助を行っているものであり、会員数によって補助を行っているものではない。  二つ目に、補助金総額の範囲内で会員数に応じて補助金を交付した場合、少人数のクラブに対する補助金が大幅に減少し、その活動が停滞し、地域間格差につながることが予想される。  三つ目に、会員を多く抱えるクラブについては、確固たる財政基盤を持っておられるケースがほとんどである。  四つ目に、大人数のクラブだからといって、人数に見合った経費が使われている実態にはない。  こうした4点から、人数割の導入は考えていないとの回答をいただきました。こうした答弁をベースに質問させていただきます。  細項目1、補助金交付の見直しについて。  補助金総額の範囲で会員数に応じて補助金を交付した場合、少人数のクラブの補助金が大幅に減少するのは当たり前のことです。今後ますます先細りしていく可能性の高い老人クラブの減少を鑑みるとき、減少を食いとめるための施策を大胆に見直し、施策を実施すべきと考えますが、人数割をベースとした制度の見直しをお考えなのか、お尋ねしたいと思います。 37 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 38 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 平成26年3月の市議会定例会で答弁がありました内容につきましては、今ほど議員からご説明をいただいたとおりで、現在も同じ考えです。  また、平成26年度の活動実績におきまして、本市が補助対象としています自主活動の実施に係る支出額を会員1人当たりで算出しましたところ、全クラブの平均額は1,546円でしたが、会員の数が100人を超えるクラブにおける平均額が1,219円で、自主活動の実施に当たって会員数の多いクラブが特に負担が重いという状況ではありませんでした。この状況からも、人数割をベースとした補助金制度の見直しは考えておりません。 39 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 40 ◯22番(安居正倫君) 100人を超えるところで1,219円ですか。補助金は3万6,300円ではないのですか。ほかに補助があったら教えてください。 41 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 42 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 今ほど申し上げましたのは、実質に各老人クラブが支出しておられる総額をその老人クラブの会員数で割った1人当たりの数字です。補助金をその老人クラブの人数で割ったものではありません。老人クラブの活動総額ではなく、老人クラブの中で補助対象となる事業経費の総額を割ったものです。補助対象経費の総額を支出額として、その老人クラブの会員数で割ったものが、全クラブの平均では1,546円、100人を超えるクラブでは1,219円という数字を申し上げたところです。 43 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 44 ◯22番(安居正倫君) 小さいクラブでも事業をやっておられますし、大きいクラブでも事業をやっておられますので、そんなに大差はないと思います。私は3万6,300円をベースに考えておりますので、そごがあったように思います。  見直しは考えていないとのことですが、平等であってはいけないと思うのです。皆さんは平等とおっしゃいます。それも非常に大事で、平等がだめだということではありませんが、やはり公平という部分も入れていただかなければならない。頑張っている人には頑張ったように対応していくことが大事ではないかと思いますので、今のような質問をしました。  細項目2、補助金の増額について。既に答えが出たような質問ですが、クラブ会員の人数割にした場合、当然、補助金の増額が必要となります。現行の補助額で人数割したら、会員数の少ないクラブは金額が少なくなりますので、そうしたクラブにも一定の金額を交付しようとすれば、増額が必要になります。増額する可能性はあるのか、お尋ねいたします。 45 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 46 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 先ほどの答弁のとおり、会員数が多いクラブといえども、必ずしも人数に見合った経費が使われているという実態では必ずしもありません。このことから、人数割による補助金の導入やそれに伴う増額については考えておりません。 47 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 48 ◯22番(安居正倫君) 老人クラブの必要性を認めながら、老人クラブの減少も見越しながら、相変わらず県の制度だからという考え方はいかがなものでしょうか。時代に沿った形で公平に、老人クラブが財政的にもやっていけるような支援をすることも大事だと思うのです。紋切型で、県の制度がそのようにしかなっていないので、市は何がしかを投入していくという考え方はいかがなものか。一方では老人クラブの必要性を認め、減少していくという現実がある。やる気のある人にやってもらうというお答えがありましたが、そんなことでは老人クラブの減少は抑えられないと思います。答弁は結構です。もう少し真剣に老人クラブの存続意味を考えていただきたいと申し上げて、次に移りたいと思います。  細項目3、大規模クラブの財政基盤について。  平成26年3月議会での福祉保健部長の答弁で、「会員を多く抱えるクラブについては、確固たる財政基盤を持っている」との答弁がありました。私の所属している老人クラブの会員は150人程度ですが、1会員の年会費が4,000円、それ以外の収入は補助金のみで、とても確固たる財政基盤を持っているとは思えません。3万6,300円をもらっても、稲枝地域老人クラブ連合会に負担金を払い、市の老人クラブ連合会に負担金を払いますと、ちょうど3万6,300円がなくなってしまうという現実があるわけです。それなら、連合会に入らない方が得だという矛盾も出てきているのです。これは以前から申し上げておりますけれども、当局としても私が申し上げたことを十分にお考えいただき、ご答弁をお願いしたいと思います。何をもって、大規模クラブの財政基盤は安定していると判断されているのか。その理由をお聞かせください。 49 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 50 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 会員数が多いクラブは、歳入の合計額に占める会費の割合が高く、補助金以外の歳入が多いため、会員数が少ないクラブと比べて財政基盤は確立しているものと考えております。  また、平成26年度の活動実績におきまして、全クラブにおける次年度への繰越額の平均額は8万7,914円でしたが、会員数が100人を超えるクラブにおける繰越額の平均額は20万1,754円となっており、全クラブの繰越額の平均額よりも高い状況であることからも、会員数が多いクラブについては財政基盤が安定しているものと考えているところです。 51 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 52 ◯22番(安居正倫君) 当たり前です。150人いるところと、30人しかいないところで、同じ会費を集めたら、額が多いのは人数が多いところに決まっています。しかし、人数が多ければ多いほど、それだけ経費が要るわけで、それをもって財政基盤が安定していると言えるのか。これが当局の答弁なのか。そんなことを言っても仕方がないので、次に移ります。  中項目3、老人クラブの活性化に向けた市長の決意について。  細項目1、市長の決意について。  今ほど部長から答弁がありましたが、市長も両耳でしっかりとお聞きいただいたと思います。先細り衰退していく老人クラブに対し、その魅力を復活・拡大させ、高齢者のよりどころとなる老人クラブになり得るための施策実施に関し、市長としての決意をお聞かせいただきたいと思います。 53 ◯議長(西川正義君) 市長。 54 ◯市長(大久保 貴君) 第6期彦根市高齢者保健福祉計画介護保険事業計画で基本方針として掲げておりますとおり、団塊の世代が75歳以上となる2025年(平成37年)を見据えて、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができる地域包括ケアシステムの構築を推進することが非常に重要だと考えております。  この地域包括ケアシステム推進のため、これまでの専門職を中心とした支援に加え、ボランティアや地域住民等による支援が必要であり、その中で、元気な高齢者の皆様には積極的に支えられる側から支える側に回っていただくことが重要となることから、意欲のある高齢者が今後の社会における中心的な役割を担っていただけると考えております。  このため、老人クラブにおいて実施する友愛活動や健康づくり活動、社会奉仕活動に対し補助を行うことにより、これらの活動が活発に行われることを促進し、その結果、支える側に回っていただく高齢者の数が増加し、高齢者自身の生きがいを生み出すことにつなげていきたいと強く願っております。また、新しい介護予防・日常生活支援総合事業において必要とされるサービスの新たな担い手としましても、元気で意欲のある高齢者は重要な存在となります。  老人クラブにおかれましても、その担い手となり、地域における生活支援サービスなどを実施していただくことで、地域における高齢者の居場所づくりや出番づくりにつながるものと考えております。そのための情報提供や助言等といった支援を通じて、ご指摘のような先細りにならないように、できる限りの支援を行ってまいりたいと考えております。 55 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕
    56 ◯22番(安居正倫君) 市長の決意をいただきました。高齢化していく中で、老人クラブは、唯一と言っていいほどのよりどころになるクラブです。福祉日本一を掲げておられる市長におきましては、今おっしゃられたことを十分にしんしゃくして、これからの事業実施に向けて、枠を超えて存続に向けて頑張っていただきたいと思います。  大項目2、「100歳人生を考える」施策の実施について。  元滋賀県知事で現在、滋賀県健康生きがいづくり協議会ならびに健康・福祉総研の理事長である國松善次氏が、以前から「100歳人生を考える」と題し、行政やNPO、さらには企業等へ超高齢化した時代をどのように生きるべきかについて提案し、賛同者を募ってこられました。既に、これらに賛同する自治体や民間団体、企業等の数も増え、市では湖南市がこの取り組みにいち早く賛同し、現在施策を講じていると聞いております。  100歳人生を考えるといいましても、市長は担当部局からレクチャーを受けておられますのでおわかりだと思いますが、他の方々や議員各位には何のことかわからない部分もありますので、少し時間を頂戴して、國松氏が提唱されている案について説明させていただきたいと思います。  國松氏が提唱されている施策の内容を極めて簡単に申し上げますと、超高齢社会が到達している現在、65歳以上の人々が自らのその後の人生をいかに生きていくか。そのためには、高齢者自らがこれから迫りくる厳しい現状を十分に把握・認識すると同時に、それに対応するための行動を起こしていく必要性を説いておられます。次に、それらを手助けするために、それぞれの機関が何をなすべきか。つまり行動できる基盤整備をいつ誰が行うのか等々、実に詳細な提案がさまざまな角度からなされています。  そうした中で、行政として何をすべきかについても個々具体に提案されておりますけれども、その中心となるものは100歳大学の開設です。  以下、この100歳大学の概要について説明させていただきます。  対象者は65歳以上の新規高齢者、期間は最低3年で、週1回程度、1日か半日開催します。市町が設置し、民間に運営を委託。設置範囲は中学校区単位で、地域の公民館やコミュニティセンター、空き家等を活用して開催し、教授陣は各界現場の実践者、専門家、地域の人材等を積極的に活用する案となっています。授業方法は、講義と施設や現場での体験学習。その仕組みとしては、運営委員会を設置すると同時に、受講者に対し授業ごとに単位を認定。単位取得者には、首長が卒業証書を授与することとされています。具体的なカリキュラム例も詳細に示されています。100歳大学を修了した人へのご褒美として100歳マイレージ制度を創設し、受講されたことを褒め、仲間をつくり、それを生活習慣にまで昇華させていく。これが大まかな100歳大学の制度概要です。  こういったことを國松氏は提唱されていますので、これを前提として、お尋ねいたします。  中項目1、100歳人生を考える施策の実施について。  細項目1、100歳人生を考える施策の評価について。  前段に長々と説明しましたけれども、國松善次氏提案の100歳人生を考える施策について、福祉日本一を提唱されている市長はどのような感想をお持ちなのかを、まずお聞かせいただきたいと思います。 57 ◯議長(西川正義君) 市長。 58 ◯市長(大久保 貴君) 我が国は、少子高齢化という人口構造の変化により超高齢社会を迎え、今まで以上に高齢者の意欲と能力が最大限に発揮できる社会の構築が求められています。そのため、介護や支援を必要としない元気な高齢者には、これまでの支えられる側から支える側へと回っていただき、いつまでも健康で生きがいを持ちながら、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる体制の構築が必要であり、その中心的な役割を担うのは意欲ある高齢者の方々であると考えております。  そうした意味では、國松善次元滋賀県知事は、私もよく存じ上げており、もとより元気で大変エネルギッシュな方ですが、その方が提案される人生100歳時代を考えた場合、65歳からの第2の人生・老いの人生をいかに健康で生きがいを持って過ごせるかが非常に重要になってくると考えます。  さらに、第2の人生に対する第2の義務教育と申しますか、100歳大学は、人生100歳時代にふさわしいライフスタイルと社会の仕組みとして、そしてこれからの地域を支える人材育成を考える上でも、大変興味深い発想であると思っておりますので、今後展開を注視してまいりたいと思っております。 59 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 60 ◯22番(安居正倫君) それでは、細項目2、100歳人生を考える施策の当市での実施について。  特に100歳大学の設置は、急速に高齢化社会を迎えている本市において、高齢者が元気で老後を過ごす意味合いからいっても、私は実にすばらしい施策だと思いますが、市長はこうした施策を今後実施されるお気持ちがあるのか、お聞かせいただきたいと思います。 61 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 62 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 本市では、本年4月から平成29年度までの3年間を期間とする第6期彦根市高齢者保健福祉計画介護保険事業計画を策定し、地域の支え合いの中で高齢者が生きがいを持って暮らせるまちづくりを基本理念に、五つの基本目標とその実現に向けた重点課題を設定し、各種事業の推進に取り組んでおります。  同計画の基本目標の一つには「生きがいづくりとまちづくり」を掲げ、高齢者が地域社会で生きがいや充実感を持った生活を送れるよう、さまざまな生きがい活動を推進し、長年培ってきた知識や技術・経験を活かし、最大限に発揮できる環境づくりに資する事業に取り組んでいるところです。  今回、議員から100歳人生を考える施策の一つとして100歳大学のご提案をいただきましたが、現在、本市では、生涯学習における福祉教育の取り組みとしまして、各地区公民館において主に高齢者を対象とした福寿大学講座を継続して開設しており、高齢者のニーズを踏まえたさまざまなテーマの講座を身近な地域で年間を通じて開催し、多くの高齢者にご参加いただいております。  また、市内では、高齢者のみが対象ではありませんが、「学ぶ力は生きる力」を学習テーマとした淡海生涯カレッジ彦根校、また近隣では「60歳からの学び舎・新しい仲間との出会い」をテーマにしたレイカディア大学が米原・草津で開校されており、多くの学びの機会が提供されております。  こうしたことから、これらの生涯学習の機会に、より多くの高齢者の方々がご参加いただけるように考えていくことが必要であることから、現在のところ、100歳大学の実施については考えておりません。 63 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 64 ◯22番(安居正倫君) これにつきましては、またいつかの機会に質問させていただきます。  細項目3、100歳大学の設置による効果について。  現在、女性の健康寿命は73歳で全国で最下位と聞いております。高齢者に対し健康で長生きできるようにシステム化された健康管理のメニューを提供する効果は、何事にも代えがたいものがあると思われます。特に健康を保持することによって医療費の削減効果は絶大なものがあると感じておりますが、当制度の効果についてどのように認識されているのか、お聞かせください。 65 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 66 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 平成25年3月に報告された厚生労働省の科学研究費による調査研究「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」によりますと、2011年から2020年の10年間で、要介護2以上の合計人数が毎年1%ずつ、10年間で10%の人が一つ下の要介護1に変化すると仮定しますと、医療・介護費は10年間で2兆4,914億円が低減できると推計されています。  この研究結果からしますと、生活習慣病の予防や介護予防などにより健康保持と健康寿命の延伸が図れれば、医療・介護費の削減に結びつくものと考えられます。しかしながら、100歳大学の設置による直接的な医療費の削減効果につきましては、検証されたデータがありませんのでお答えすることはできません。 67 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 68 ◯22番(安居正倫君) 細項目4、第二次ひこね元気計画21との整合について。  彦根市は、平成26年3月に第二次ひこね元気計画21を策定されました。この元気計画21全てをここで述べることはできませんが、生活習慣の改善の項に関する私の感想は、その施策のいずれもが啓発や呼びかけといった計画でした。そこでお尋ねしますが、本市の元気計画はどちらかと言えば概念的なもので、そこへ100歳人生を考える施策といった極めて具体性のある施策がなじむのか。計画との整合性についてどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。 69 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 70 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) ひこね元気計画21(第2次)は、健康増進計画と食育推進計画を包括した計画となっており、その健康増進計画の分野における目標は、市民の健康寿命の延伸、すなわち子どもから高齢者までのライフステージを通じた取り組みを、個人、地域、行政が一体となって実施することで、何歳になっても生き生きと生活できることを目指した計画です。  したがいまして、100歳人生を考える施策が目指している、老後を生きがいを持って生き生きと過ごすという考え方と、ひこね元気計画21の方向性は同じであると考えております。 71 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 72 ◯22番(安居正倫君) ありがとうございました。  それでは、細項目5、休養・心の健康保持のための支援について。  ひこね元気計画の中に、(3)として休養・心の健康がうたわれています。また、休養と不満・悩み・ストレスなどが現状の課題として挙がっています。本年度の新規事業で認知症あったかサポート事業が実施されておりますが、当事業は認知症の気づきや既に認知症になられた方のケアが主体的な事業であると考えております。100歳人生を考える事業というのは、それ以前の話で、健康で認知症にならない事前の行為です。  高齢者の方の意見を聞いていますと、市の方でカラオケやマージャンを老人会等に置いてもらえないかという要望が数多くあります。世の中には歌の好きな方が大変多く、私も好きですが、カラオケが大人気です。最近の若者の中でははやっておりませんが、現在の高齢者がかつて若者であった時代はマージャンが大流行しました。カラオケやマージャンはストレス解消や認知症予防に効果があり、仲間づくりにも最適です。特にマージャンは、指を使い、頭も使いますので、認知症予防に効果があるとマスコミ等で言われています。一定の基準は必要ですけれど、大した経費もかからないと考えますので、カラオケやマージャン台の設置ができないかをお尋ねいたします。 73 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 74 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 認知症予防の取り組みにつきましては、ひこね元気計画21の中の「高齢者の健康」が該当いたします。また、第6期の高齢者保健福祉計画介護保険事業計画においても、「認知症施策の推進」の中で掲載しております。  認知症の予防とは、認知症発症のリスクを少なくすることであり、特に高血圧症、脂質異常症、肥満などの生活習慣病の対策が有効です。反対に、脳や身体を使わないこと、「廃用」は、認知症の発症や進行を加速させると言われています。また、脳の活性化にはいろいろ方法がありますが、カラオケやマージャンなど何をするにしましても、仲間と楽しく行うことが大切であることは言うまでもありません。  ご質問の老人クラブなどに一定の基準のもとに、カラオケやマージャン台を設置できないかとのことですが、さまざまなサークル活動や趣味活動についてはそのグループの活動費の中で賄っていただくのが基本だと考えており、現段階で、市での設置は考えておりませんので、ご理解をお願いいたします。 75 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 76 ◯22番(安居正倫君) 最後に、細項目6、100歳人生を考える事業の開始時期について。  先ほどの答弁で、事業は考えていないとのことでしたが、通告しておりますので質問させていただきます。  彦根市も当事業を実践しようと決意された場合、可能な限り可及的速やかに行うのが一番いいと思います。その開始・実践時期についてお示しください。 77 ◯議長(西川正義君) 福祉保健部長。 78 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 先ほどもお答えしましたとおり、現在、本市において、主に高齢者を対象とした健康・生きがい・社会参加等をテーマとした学びの場の提供を行っていることから、100歳人生を考える事業として100歳大学の実施については考えておりません。 79 ◯議長(西川正義君) 安居君。   〔22番(安居正倫君)登壇〕 80 ◯22番(安居正倫君) 次回は100歳人生を考える事業の1点に絞り、徹底的に討議をさせていただきたいと思いますので、ご協力をお願い申し上げ、私の質問を終わります。ありがとうございました。 81 ◯議長(西川正義君) 18番山田多津子さん。山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 82 ◯18番(山田多津子さん) 私は、今期定例会におきまして、大きく三つの質問をさせていただきます。改選後初めての質問となります。昨日の山内議員からもありましたけれども、選挙期間中に、市民の皆さんに訴えてきました内容を中心に質問をさせていただきます。  まず、大項目1、市民の命と健康、暮らしを守る国民健康保険制度に。  国民健康保険は、市民の医療セーフティネットで、市の全世帯の約33%に当たる約1万5,000世帯が加入しております。加入者も高齢者、無職者など、医療が必要で低所得の人が多く、そのため医療費の増加、低所得、国民健康保険料負担が重いなど構造的な問題があり、国保財政も危機的な状況に陥っております。  政府は国民健康保険の都道府県化を進めておりますけれども、県が財政運営の責任を担っても制度の根本的・構造的な解決にはならず、過去57.5%であった国庫支出金の割合を2012年には22.8%にまで減額されたように、国保危機の最大の原因である国庫負担の引き下げを元に戻し、市としては独自の支援を強化する。このことこそが今求められていると思います。  国民健康保険は国民皆保険の土台をなす医療保険です。その国民健康保険法第1条では、「この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障および国民保健の向上に寄与することを目的とする」として、単なる助け合い制度ではなく、社会保障であることがうたわれております。  そこで、以下、質問いたします。  中項目1、国民健康保険を真の皆保険とするために。  細項目1、国保加入世帯と滞納世帯の数をお示しください。 83 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 84 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 平成27年5月末現在で、被保険者世帯数は1万4,936世帯、滞納世帯数は2,786世帯となっております。この2,786世帯の中には、払い忘れ等による短期の未納者も含まれております。 85 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 86 ◯18番(山田多津子さん) 滞納世帯は余り大きく変わっていませんが、やはり加入世帯の約2割が滞納せざるを得ない状況に陥っているということをよく見ていただきたいと思います。  それでは、細項目2、昨年度の国民健康保険料の滞納者に対する差し押さえ件数はどれだけあったのかをお示しください。 87 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 88 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 平成26年度の差し押さえ件数は386件です。ちなみに、平成25年度は458件でした。 89 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 90 ◯18番(山田多津子さん) 昨年12月の答弁では、平成25年11月末で301件となっておりましたが、その後の期間もあったということで数字が増えているとお聞かせいただきました。いかに滞納世帯への差し押さえがあるのか。ぜひ皆さんもご承知おきいただきたいと思います。  それでは、細項目3、昨年11月6日の参議院厚生労働委員会で、日本共産党の小池晃議員が国保滞納者への差し押さえについて質問し、唐澤保険局長は「国保料の滞納者への対応について、個々の滞納者の実情をよく把握して適切に対応すべきであり、市町村に対して全国課長会議やブロック会議などの機会を捉えて周知徹底を図りたい」と答弁されています。このことをどのように認識されているでしょうか。 91 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 92 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 国の動向につきましては、社会保険実務研究所の発行する「国保実務」、「国保新聞」等により情報を収集しております。ご質問の唐澤保険局長の発言内容についても承知しております。  この発言について国からの通知は出されておりませんが、厚生労働省が平成27年3月16日に開催しました都道府県の国民健康保険主管課長会議の場において、同局の伊藤国保課長補佐から「滞納処分については、引き続き被保険者の個々の事情をきちんと対応いただきたい」との要請がなされております。  また、県が平成27年4月16日に招集しました国民健康保険の主管課長会議でも、同様の旨の周知がありました。 93 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 94 ◯18番(山田多津子さん) 今のお答えで、「個々の事情をよく聞いてから」ということを確認いたしました。  それでは、細項目4、この通知どおりの差し押さえ手続をされているのでしょうか、お尋ねいたします。 95 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 96 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 本市におきましては、滞納処分についてのマニュアルを作成しており、国税徴収法に基づく財産調査の結果、ご本人からの申告内容と異なる財産等が判明した場合には差押予告書を送付し、反応のある方には分納誓約の見直し等について再度納付相談を実施しております。しかしながら、相談に応じていただけない場合や、財産状況に応じた分納に変更いただけない場合につきましては、やむを得ず滞納処分に至る場合があります。  また、国税徴収法では、滞納者の最低生活を保障する差し押さえが禁止される基準額が規定されておりますことから、納付相談においても、滞納者の生活を圧迫するような分納計画は求めておりません。しかし、処分に至る滞納者につきましては、保険料の納付を他の債権、例えば住宅ローンや自動車ローンなどの支払いに比べて優先度を低く考えておられる方が多いことから、不本意ではありますが、納付相談が決裂することもあります。この場合は、滞納処分を実施することになります。 97 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 98 ◯18番(山田多津子さん) 先ほどもご答弁があったのですが、個々の事情を聞くことが大前提になっています。「やむを得ず」、「不本意である」とのご答弁もありましたが、私どもに来るのはほとんどが「差し押さえで生活が立ち行かない」という相談です。悪質な滞納があることも十分把握していますが、2001年6月に国税庁の徴収課長が滞納処分に当たって担当者が留意すべき事項をまとめた通知を出しています。個々の事情をどのようにお聞きになっているのでしょうか、お尋ねいたします。 99 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 100 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 当市におきましては、滞納処分を実施する前に、預金、給与、年金、生命保険等について財産調査を行っております。1カ月当たりの収入を算定して、生活保護の支給基準をもとに1カ月に必要な最低生活費と比較して収入が上回る場合には、滞納処分可という判定をして、部内での合議を経て、滞納処分を行っております。  実施に当たっては、収入の判定だけではなく、そこに至る経過などをチェックしながら行っております。基本的に、差押禁止財産等の差し押さえはしておりません。また、実際に差し押さえを行う場合にも、国税徴収法において、給与から差し引かれる所得税や社会保険料のほかに最低生活維持のための金額については差し押さえが禁止されております。差押可能額の算出につきましては、その月の給与、年金額等に応じて支払者が算出するため、禁止額までを差し押さえていることはありません。
     ちなみに、先ほどの厚生労働委員会の小池議員の発言をそのまま読ませていただきます。「前提として申し上げますけれども、明らかに支払能力があるのに保険料を払わず、督促にも納付相談にも応じない悪質な滞納者には、一定の非常手段をとることを私は否定していません」とおっしゃっています。そのとおりの対応をとっていると考えております。 101 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 102 ◯18番(山田多津子さん) 先ほど、私も申し上げました。支払能力のある滞納者に対してはきちんと納めていただくのが大前提だということは、私も認めます。しかし、滞納者の生活の維持または事業の継続に与える支障が少ない財産であることも、国税徴収法にうたわれています。差し押さえされた方というのは、通帳は全額押さえられてしまいます。これは呼び出すための手段だと受け取るのですが、先ほどありました車のローンや住宅ローンのように支払っていかなければならない事情もあると思うのです。通帳を押さえられたばかりに、その日に支払わなければならないのに払えない。本当に個々の事情をお聞きになっているのか、再度答弁を求めたいと思います。 103 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 104 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 私が承知しているケースで申し上げますと、差し押さえに至るまでのプロセスがあります。幾ら言っても払う意思のなさを表明されます。保険料課が創設された当時、私も課長としてその仕事を預かっておりましたが、私が直接窓口で向かい合った経験で申し上げますと、「何で払わないといけないのか」というようなニュアンスの発言を聞いております。そういうケースがあっての差し押さえだとご理解いただければと思います。  私が保険料課長当時から申し上げていますのは、社会保障制度の一翼を担っているということです。被保険者の生活を破壊してまで債権を回収することが仕事でないことを忘れてもらっては困ると言ってきております。ただ、あわせて、支払能力があるにもかかわらず払わない人に対してはちゅうちょする必要はないというのはこれまでも言ってきておりますが、今でもそのスタンスは変わっておりません。 105 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 106 ◯18番(山田多津子さん) 何度も申し上げますが、悪質な滞納者に対してきちんとした対応をするというのは、私も当然だと思います。国税庁の徴収課長の通知が2001年6月に出されています。担当者が問答無用で抜き打ち的に差し押さえ処分を行うことをいさめる。まず、紳士的に滞納者の実情等を十分把握して、その上でやむを得ない場合に限って差し押さえ処分を行うという指示が出されているのです。  個々の実情をどこまで把握しているのか。分納の制度があることも知っていますが、「それだったら分納にも応じられたのに」という相談もあります。職員の努力は私も十分理解しているのですが、生活保護の最低保障の生活は守っていかなければなりません。通帳が全額押さえられてしまう、給与が入ったその日の朝に押さえられてしまうと、生活そのものが立ち行かなくなってしまうという方がたくさんいます。それまでにどういうコンタクトをとっているのか。個々の事情をどこまで把握する努力をしているのか。何度も通知されているのはよく存じていますが、通知ではなく、きちんとコンタクトをとっているのか。再度答弁を求めたいと思います。 107 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 108 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 差し押さえをする際には、部長まで決裁が回ってきますので、私もその経緯を確認しております。何度も申し上げますが、一定のプロセス、呼び出しにも応じない。納付相談にも出てきていただけない。なおかつ、いきなり差し押さえではありません。差し押さえに至るまでに、督促から差し押さえ予告、最終的には差し押さえという対応をしております。差し押さえに関しては、預金を差し押さえると全く引き出せないというのは、仕組み上、やむを得ない話です。差し押さえに至るプロセスがあるということをご理解いただきたいと思います。相談された方だけの言い分ではなく、職員の説明も平等に聞いていただければと思います。あたかも機械的に差し押さえをしているような言い方をされるのは不本意です。 109 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 110 ◯18番(山田多津子さん) 職員が努力しているのは十分理解しています。職員全部がだめだと言っているのではありません。通知がある差押禁止財産の預金口座を押さえなければならない。先ほどプロセスとおっしゃいましたけれども、個々の事情を十分把握する努力をしていただきたいということを強く求めておきたいと思います。平行線になると思いますので、次の質問に移りますが、大変な実情を抱えておられる方が滞納せざるを得ないのは、国保料が高いので滞納せざるを得ないということにつながっていくと思います。  中項目2、高過ぎる国保料の引き下げを。  細項目1、平成25年度国民健康保険事業特別会計は約6億1,000万円の黒字決算でしたけれども、平成26年度の繰越金と現在の基金残高をお示しください。 111 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 112 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 平成25年度から平成26年度への繰越金は、おっしゃいましたとおり、約6億1,000万円です。平成26年度から平成27年度への繰越金は、未確定ですが、約3億4,000万円の見込みだと考えております。また、国民健康保険の財政調整基金の平成27年度当初の残高は5億2,000万円となっております。 113 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 114 ◯18番(山田多津子さん) 平成26年度から平成27年度への繰越金は約3億円の見込み、基金残高が5億2,000万円。国が設けている基準である4億円から見ると、かなりの基金残高になっているということを確認しました。  それでは、細項目2、5月臨時議会に提出されました彦根市国民健康保険条例の一部を改正する条例で、保険料の賦課限度額が引き上げられました。このことにより総賦課額はどれだけの増額となるのでしょうか。 115 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 116 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 平成27年度の限度額の引き上げについて、引き上げ前と引き上げ後でそれぞれ試算を行いました結果、限度額引き上げによる保険料の増額は約720万円となります。 117 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 118 ◯18番(山田多津子さん) 国民健康保険事業特別会計にこれだけ増額されることを確認しておきたいと思います。  細項目3、国民健康保険制度の基盤強化に関する国と地方の協議が2月12日に開かれ、地方3団体は厚生労働省が示した「議論のとりまとめ」を了承しました。その概要は、国民皆保険を支える重要な基盤である国民健康保険制度の安定的な運営が可能となるよう、平成27年度から低所得者対策の強化として、保険者支援制度の拡充、約1,700億円を実施するとあります。彦根市への支援見込み額は幾らでしょうか。 119 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 120 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 国民健康保険への財政支援制度である保険者支援制度は、保険料軽減の対象となった被保険者数に応じて、前年度の平均保険料収納額の一定割合を補てんすることで、低所得者を多く抱える保険者の財政基盤を強化するものです。  平成27年度からは、その対象が7割、5割軽減に加えて、2割軽減対象者に拡大されるとともに、対象者数に応じた財政支援の補助率が引き上げられました。さらに、算定基準につきましても、平均保険料収納額から平均算定額に改められ、これに係る改正政令がこの6月3日に公布施行されたところです。  これにより、平成27年度の支援見込み額は増加することが想定されますが、軽減対象者がまだ不確定です。仮に平成26年度の実績数について支援率等を制度改正後の数字に置き換えて算出しますと、平成26年度と比較して約8,700万円の増収になります。1人当たりに換算すると3,400円程度となります。 121 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 122 ◯18番(山田多津子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目4、多くの自治体で、保険者支援制度を活用して国民健康保険料の引き下げを行っています。彦根市でも実施すべきだと思いますが、見解を求めます。 123 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 124 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 国民健康保険は、高齢者や低所得者の加入割合が高いことなど、構造的な問題を抱えていることから財政基盤の強化が必要であり、全国の保険者が要望を重ねてきたもので、今回の国保制度の見直しの中で、その拡充が行われたものです。これにより、他の自治体において保険料を見直し、引き下げを行われた自治体があることは承知しておりますが、逆に引き上げを行っておられる自治体があることも事実です。県内におきましても、保険料率を引き下げられた自治体もありますが、財政状況の厳しさから、逆に引き上げに踏み切られた自治体も複数あると聞いております。  本市も、平成27年度の保険料率を決定する際の試算においては、思いのほか保険料収入が減少するという結果になりました。これは、経済状況が回復してきたと言われる中、国民健康保険の被保険者においては所得の状況が厳しいことに変わりなく、こうしたことから増え続ける医療費について、ようやく積み増してきた基金からの取り崩しを行うことで、保険料率を据え置くとしたところです。 125 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 126 ◯18番(山田多津子さん) 申しわけないのですが、もう少し簡潔な答弁をお願いしたいと思います。  引き下げを行っている自治体があることも認めますとおっしゃいました。彦根市の事情をお聞かせいただいたのですが、彦根市は黒字決算でした。平成26年度から平成27年度も3億円余りの繰り越しができるとのことですし、基金も平成25年度分の決算から見ますと約3億1,000万円の積み増しをされています。そういう事情からいくと、十分に引き下げが可能だと思うのです。  例えば京都市は2,532円の引き下げを行っています。所得200万円の2人世帯で年間1万5,850円の引き下げをされているのです。例えば鳥取ですと7,200円、釧路は8,000円。こういう努力をされています。ぜひ彦根市でも引き下げを行うべきだと思います。  細項目5、加入世帯の約2割が何らかの理由で滞納せざるを得ない状況のもと、あらゆる財源を活用して国民健康保険料の引き下げをすべきと考えますが、見解を求めます。 127 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 128 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 国民健康保険料の決定の仕組みを申し上げておりますので、丁寧な答弁となりますことをお許しいただきたいと思います。  ご承知のことと思いますが、保険料の算定につきましては、まず医療費等の支出の総額を積算して、ここから一定のルールに従い、国・県支出金や前期高齢者交付金、一般会計からの繰入金等の収入を差し引いた残りの財源を保険料で賄うことになっております。この保険料として必要な額を、条例に基づいて所得や被保険者数に按分して、各世帯に応分の負担をお願いしているものです。  毎年、この決定を6月1日に行い、告示させていただいているところですが、先ほども申し上げましたとおり、平成27年度の保険料率は平成26年度の料率を据え置くことといたしました。本市におきましては、平成22年度には基金を全額取り崩し、県の国民健康保険広域化等支援金から借り入れを行う状況となり、平成22年度、平成23年度と、保険料率を連続で引き上げる事態となりました。これにより、平成24年度以降、徐々に基金の積み増しを行い、安定的な運営を図っていくための目安とされる過去3年間の保険給付費の平均額の5%以上を目標として積み立ててきたところです。基金の残高はようやく目標値に達したところではありますが、高齢化の進展、医療技術の進歩等によって医療費は伸び続けている状況です。平成27年度の賦課計算におきましては、先ほども申し上げましたが、保険料収入が思いのほか確保できないという状況もあり、平成27年度においては基金からの繰り入れを想定している状況です。  こうした状況の中、今回の保険者支援制度の拡充により一定財政の改善が図られる見込みとはなりますが、これを含めて国民健康保険事業全体の収支を推計して判断する必要があると考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 129 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 130 ◯18番(山田多津子さん) 仕組みをおっしゃられましたが、そのことは十分承知しています。しかし、保険者支援制度というのは、国保料を引き下げるために、自治体から大変との声が上がって、国が支援額を増やしたものです。約3,400円の引き下げが可能だと先ほどおっしゃました。約8,700万円増えるだろうとおっしゃいましたが、この約8,700万円は当初の国民健康保険事業特別会計には入っていないのです。この約8,700万円は、保険料引き下げのために使える十分な財源なのです。なぜ使わないのか。それに、黒字決算です。基金も5億2,000万円ほどあります。国が示しているのは4億円ですから、約1億2,000万円の財源が生まれてきます。どうしてそれを活用しないのか。  先ほどの差し押さえの問題もあるのですが、払いたくても払えない事情があることをなぜご理解いただけないのか。悪質な滞納者がいることは承知しています。平成22年度、平成23年度は、基金は全然なかったのです。そういう状況の中でも、国保運営はしっかりとやっていただいています。なぜ保険者支援制度を活用しないのか。もう一度見解を求めます。 131 ◯議長(西川正義君) 市民環境部長。 132 ◯市民環境部長(大倉 浩君) 国の方では、今回の財政支援の拡充を被保険者1人当たり約5,000円の財政改善効果があると言っておりますが、これはあたかも保険料が約5,000円下がるかのような錯覚を与えかねない表現です。  先ほども申し上げましたが、本市でいいますと被保険者1人当たり約3,400円となりますが、この約3,400円を使って保険料を引き下げることができるかというと、そうではありません。約3,400円分は歳入として確保されますが、歳出の方での増高要因があって相殺されるわけです。繰越金の約6億1,000万円も、あたかも全く黒字で、そのまま翌年の保険料の抑制に使えるかというと、そうではありません。わかりにくいのですが、国保財政の仕組みの中では、前年までにいただいている交付金の精算という仕組みがあり、その精算分の支出を繰越金で賄うという仕組みもあります。トータルで申し上げて、この約3,400円が減額に充てられないというあたりをご理解いただきたいと思います。 133 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 134 ◯18番(山田多津子さん) ぜひ簡潔にお願いします。  本当に多くの自治体が引き下げを行っていることを認識していただきたい。京都市、堺市、横浜市、北九州市、静岡市、名古屋市など、保険者支援制度を活用していることを十分に踏まえていただきたい。なぜ国が拡充したのかを踏まえていただきたいと思います。また、次で議論したいと思います。  次に、大項目2、学校給食が安心・安全な食材提供と地域活性化につながる事業になることを求めて。  多くの市民が待ち望んだ中学校給食が、今年の4月から始まりました。学校給食は、子どもたちが成長期を過ごす学校における大切な食教育です。経済的・伝統的な食文化を知り、適切な食生活・食習慣のあり方を学ぶ貴重な体験となります。この学校給食の可能性を最大限に活かすためには、地域や学校の実情に応じて、栄養士、調理員、教職員、保護者を含んだ地域全体が密接なコミュニケーションを持って創意工夫を凝らすことが大切です。  安心・安全な給食提供の観点から、自校方式の給食提供が一番優れていると確信していますが、私たち日本共産党議員団は、全市内の中学校給食実施に向けて多くの市民の皆さんと運動も進めてきた立場から、センター方式ではありますけれども、より自校方式に近づくよう、地産地消の取り組みなど地域活性化につながる事業となることを求めて、以下、質問をいたします。  中項目1、地産地消の推進と安心・安全な給食提供に向けた具体策は。  細項目1、給食提供に向けた地産地消の取り組み内容をお伺いします。 135 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 136 ◯教育部長(安居 勉君) 本市における地産地消の取り組みにつきましては、第二次ひこね元気計画21において、地元食材を使った伝統食の給食を提供することや地域行催事の際の食事の提供などを通じ、食文化を継承し、郷土についての理解を深めることを学校給食での取り組みとしております。  小学校給食におきましては、自校方式での給食実施であり、各校で提供する食数の規模にもよりますが、食材の調達については地元店舗からの調達が比較的容易で、地元農産物を利用した特別献立による給食提供で地産地消に取り組んでいるところです。  また、彦根市学校給食センターとしましても、地産地消の代表とも言えます青果(野菜)が日々の食材として全て地元産で賄えれば有効な地域活性化につながると考えておりますが、日々4,500食余りの多くの給食を提供しており、しかも限られた時間内で調理し、決められた時間までに各校へ配送する必要があることから、一定の規格に合った食材が必要となってまいります。このため、青果につきましては、当センターの隣の株式会社オーミ青果から納入いただいております。  納入に際しては、できる限り地元産を入れていただくようお願いしております。今後暑くなってくると全て彦根産で賄えるかどうかわかりませんが、現在までの4月、5月分につきましては、小松菜、青ネギ、ホウレンソウは全て彦根産となっております。なお、主食の米ならびにみそは全て地元産であり、地元のJA東びわこから納入いただくようにしております。 137 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 138 ◯18番(山田多津子さん) 細項目2、中学校給食に対する食材の納入について、市内業者の皆さんから非常に大きな期待がありました。しかし、給食提供に地元の食材を積極的に取り入れる方針がどのような内容になっているのかという点で、大変危惧しているところです。その内容についてお示しください。 139 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 140 ◯教育部長(安居 勉君) 彦根市学校給食センターで使用する食材につきましては、まず彦根市入札参加資格者名簿に登録のある事業者から購入することが前提となります。その中で、地元活性化のためにできるだけ地元の食材を使用してまいりたいと考えております。  また、保護者の皆さんに給食費をご負担いただいており、食材選定の説明責任もありますことから、学校長の代表、給食主任の代表、栄養教諭、保護者代表で調達食材の選定をしていただいています。  食材は必ずしも価格だけで決定されるものではなく、食材の安全性や食感・味覚等を総合的に判断して決定しております。この中で、今後は地元産であるかどうかを判断材料の一つにしてまいりたいと考えております。 141 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 142 ◯18番(山田多津子さん) 大きな期待があったにもかかわらず、市内業者が参入できる機会が大変少ないと思っています。特に卸売市場に入っておられる業者の皆さんを大いに活用することが求められていると思うのです。  それでは、細項目3、給食センターが卸売市場に併設されたことは、「将来ビジョンの中で、入札に卸売市場として参画できるよう側面的な支援をしていきたい」とこれまでの答弁にありますけれども、卸売市場の経済活性化に向けて具体的にどのように取り組んでいかれるのか。見解をお示しください。 143 ◯議長(西川正義君) 産業部長。 144 ◯産業部長(西川利樹君) 卸売市場の活性化に向けて、学校給食センターへの食材納入につきましては、センターの建設前から産業部と卸売市場による調整会議を継続的に行い、納入に向けた対策を協議・検討してきたところです。  こうした中、平成27年4月から学校給食センターが稼働しましたが、野菜および果物につきましては、その対策のかいがあって、卸売市場内の卸売会社が、当該会社の年間取扱高に占める割合は数パーセントでありますものの、月単位の随意契約により100%を納入していただいております。  一方、水産物につきましては、市教育委員会で組織している物資選定委員会での選定となり、その結果、卸売市場内の卸売会社からは学期単位の契約で、湖魚や一部冷凍食品等の3品目のみの納入にとどまっているところです。  また、卸売市場内にある関連店舗につきましては、学校給食センターへの食材納入の申し出があった4店舗のうち2店舗が、砂糖、塩、米粉および油揚げの4品目のみを納入されておりますが、年間を通じて使用される調味料や加工品の多くは物資選定委員会での選定で年間単位の契約のため、1年間経過しないと今回漏れた他の品目への参入ができない状況となっております。  このように、野菜および果物を除きますと、学校給食センターへの納入は十分なものではなく、卸売市場におきましても、現在、水産物や関連店舗の扱う食材について仕入れ先の拡大や価格面での研究を行うなど、今後の学校給食センターへの納入品目を増やすための対策・準備を進めておられるところです。  本市といたしましても、随時、こうした取り組みに係る参考資料等の情報提供を行ってまいりますとともに、食材供給の契約期間の見直し、特に調味料や加工品の年間単位から学期単位への見直しによる事業者の入札への参加機会の確保に向けた調整を進めてまいりたいと考えております。さらに、他市場の事例も参考にしながら、卸売市場内の業者から学校給食センターへの納入増加を図るための制度設計について検討を行うなど、現在の卸売市場のニーズを的確に把握し、できる限りの支援を行ってまいりたいと考えております。 145 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 146 ◯18番(山田多津子さん) 残念ながら時間がないので次に進まざるを得ないのですが、卸売市場は2月に1店舗、3月に1店舗、5月に1店舗撤退しています。給食センターが卸売市場の敷地内にできるという大変な期待があったにもかかわらず、残念ながら卸売市場に参入されている業者が買ってもらえないという大変不満の声を聞いています。いかに卸売市場の活性化につなげていくのか、いかに市内業者を応援していくのかという点では、産業部も含め教育委員会等の方々が連携を深め、知恵を出し合う。そういう努力をしていただきたい。そのことを強く求めておきたいと思います。  次に、中項目2、自校方式からセンター方式の給食提供になったことへの生徒の反応は。  細項目1、学校給食は、本来、自校方式が最も優れた方式であると確信しています。子どもたちや保護者からも大変喜ばれていた稲枝中学校の自校方式の給食も、センター方式に変更になりました。自校方式に近づけた給食提供への努力をしていただくことは当然ですけれども、多くの関係者からもさまざまな反応をお聞きしています。教育委員会はどのような実態把握をされているのでしょうか。 147 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 148 ◯教育部長(安居 勉君) 本年4月から供用開始しました彦根市学校給食センターでは、これまで自校方式で学校給食を提供していました稲枝中学校におきましても共同調理方式に変更となり、日々、給食センターから給食を配送しております。  稲枝中学校に対しまして、センター職員が訪問した際、学校教職員からの意見を伺ったところ、「味が薄くなった」、「量が少し足りないクラスがあった」というご意見がありました。また一方では、「配膳室ができ、給食の準備がよりスムーズになった」という意見もいただいております。全体として、給食提供方法の変更による大きな影響はないとのことでした。  いただきましたご意見につきましては、対応できるものについては対応すべく、日々、改善を進めているところです。
     なお、今月中に、給食提供校の生徒を対象に、学校給食に係るアンケート調査を実施する予定です。 149 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 150 ◯18番(山田多津子さん) 量が少ない、保温状態も非常に悪い、味が薄い、自校方式の方がおいしかったなどの声を直接聞いています。6月中に調査をするとおっしゃられたのですが、全ての生徒が対象なのか、どの範囲でのアンケート調査なのか、お示しください。 151 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 152 ◯教育部長(安居 勉君) 全てではなく、各学校代表と聞いております。 153 ◯議長(西川正義君) 暫時休憩いたします。            午前10時39分休憩            午前10時39分再開 154 ◯議長(西川正義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育部長。 155 ◯教育部長(安居 勉君) 各学校、各学年に1クラスのアンケートを実施いたします。 156 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 157 ◯18番(山田多津子さん) 感想というのは個々人ありますし、そんなに大変なお金がかかるわけでもありません。例えば稲枝中学校ですと、全生徒だと思います。中学1年生ですと、自校方式の小学校給食から中学校給食になったのですが、給食が始まったことも含めて、今まで自校方式の給食を食べていた生徒全てを対象にすべきだと思うのですが、見解を求めます。 158 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 159 ◯教育部長(安居 勉君) 既に準備を進めておりますので、現状で実施したいと思っております。 160 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 161 ◯18番(山田多津子さん) 全ての生徒に実施することを求めておきたいと思います。  それでは、大項目3、小学校・幼稚園への一日も早いエアコン設置を求めて。  子どもたちの教育環境の充実を求め、一貫してエアコン設置を求め続けてきました。その結果、市内の全中学校にエアコンを設置していただくことができました。関係者の皆さんの努力に感謝を申し上げます。  近年の異常気象で、子どもたちの教育環境を取り巻く条件は非常に劣悪な状況となっています。子どもたちが安定した環境の中で教育を受けることは、健康保持や学力向上に欠かせない条件です。市長公約でもあります。小学校・幼稚園への一日も早いエアコン設置を求めて。  中項目1、中学校エアコンの使用基準は。  細項目1、中学校の全ての教室にエアコンが設置され、子どもたちや保護者の皆さん、教職員の皆さんからも喜びの声が届いています。エアコンの使用基準はどのようになっているのでしょうか。 162 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 163 ◯教育部長(安居 勉君) 空調設備の使用に当たりましては、頻繁に設定温度を変えることは体調を壊してしまう原因になるほか、エネルギーのむだ遣いになることから、中学校空調設備の使用基準では、夏季においては扇風機から使用し、教室温度が30度を超えるか、または不快指数が80を超える場合に、空調設備の使用を開始することとし、設定温度は28度と定めております。稼働期間は7月1日から9月30日までを目安とし、熱中症を未然に防ぐため、学校長の判断で稼働期間の調整をすることとしております。 164 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 165 ◯18番(山田多津子さん) 学校環境衛生基準というものがあって、夏季の場合ですと30度、冬季の場合は10度となっているのですが、子どもたちの学習環境に望ましい条件というのは、生理的・心理的に負担をかけないためにも、夏季ですと25度から28度が望ましいとされています。その認識はいかがでしょうか。 166 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 167 ◯教育部長(安居 勉君) そのような判断もあるかもわかりませんが、設定温度は28度で実施したいと考えております。 168 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 169 ◯18番(山田多津子さん) 設定温度は28度ですが、30度にならないとスイッチが入らないのかをお聞きしているのです。市役所は28度になればエアコンのスイッチが入ります。なぜ学校では30度になっているのかをお示しください。 170 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 171 ◯教育部長(安居 勉君) 日当たりや場所によって、教室の温度はそれぞれ変わると思います。各教室では、先生がエアコンのリモコンを持っていますので、実際には生徒の様子を見ながら温度調整をすると思っております。 172 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 173 ◯18番(山田多津子さん) 子どもたちの教育環境を守る点でも、それぞれの教室での先生方の判断、自主性に任せていただきたい、職員を信頼していただきたい。職員室に制御システムが設置されていると聞いていますが、そこで集中管理をするのではなく、自主的な判断に任せていただきたい。このことを求めておきたいと思います。  それでは、中項目2、小学校・幼稚園への設置計画は。  細項目1、夏場の教室温度が40度近く、40度を超える日もあります。教育環境を守る観点からも、このことへの認識と対応はどのようにお考えでしょうか。 174 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 175 ◯教育部長(安居 勉君) 各小・中学校では、平成25年度から、教室の室温測定を行っております。昨年度、7月1日から夏休み前までの測定結果は、ある学校では最高室温が35度を記録しましたが、小・中学校の平均室温は1階で29.5度、2階で30.3度、3階で29.7度の結果を得ております。同様に、夏休み後の8月28日から9月19日までの測定結果は、ある学校で最高室温が33度を記録しましたが、小・中学校の平均室温は1階で27.9度、2階で28.1度、3階で27.1度の結果を得ております。幼稚園につきましては、園によって室内温度が30度を超えることも認識しております。  対応策として、小学校、幼稚園ともに、熱中症予防対策の注意喚起を行い、扇風機を早目に活用し、教職員が園児・児童に小まめな水分補給を促しております。さらに、体調が悪そうな園児・児童につきましては、保健室など空調機器を使用している部屋で休ませるなどしております。  これらの対策に加え、小学校では、大型空調機器が設置されている教室を一定時間利用し、児童たちが熱中症になることを未然に防ぐ対策も行っております。また、幼稚園につきましては、凍らせたペットボトルの持参、水遊びを行うなどの対応をしており、こうした各園での取り組みは、幼稚園間で情報共有をしております。 176 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 177 ◯18番(山田多津子さん) 室温を示していただきました。  細項目2、こういう状況のもとで、子どもたちの教育環境は守られてるとお考えでしょうか。見解を求めます。 178 ◯議長(西川正義君) 教育部長。 179 ◯教育部長(安居 勉君) 先ほどの答弁の繰り返しになり申しわけありませんが、小学校、幼稚園ともに、熱中症予防対策の注意喚起を行い、扇風機を早目に活用し、教職員が園児・児童に小まめな水分補給を促しております。さらに、体調が悪そうな園児・児童については、保健室など空調機器を使用している部屋で休ませるなどしております。  これらの対策に加え、小学校では大型空調機器が設置されている教室を一定時間利用し、児童たちが熱中症になることを未然に防ぐ対策も行っております。また、幼稚園につきましても、凍らせたペットボトルの持参、水遊びを行うなどの対応をしており、こうした各園での取り組みは幼稚園間で情報共有しております。  これらの対策をとることにより、教育環境の確保に努めておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 180 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 181 ◯18番(山田多津子さん) それでは、細項目3、中学校へのエアコン設置がされ、小学校への設置設計予算も昨年度に計上されました。市長公約でもあります。小学校・幼稚園への設置計画はどのようになっているのでしょうか。一日も早い設置が必要と考えますが、見解を求めます。 182 ◯議長(西川正義君) 市長。 183 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘のとおり、私の公約の一つでもあります小学校への空調設備の整備につきまして、基本的には整備を進めてまいりたいと考えておりますが、昨日も申し上げましたけれども、事業費が13億円程度かかると見込んでおり、この財源をどうするのかという問題もありますことから、本市の財政状況や国の補助金の動向を見据えながら、財源確保に努めてまいります。  また、幼稚園につきましては、公立幼稚園の半数以上が築30年以上経過しており、老朽化が顕著となっていることから、全面改築等の整備更新を計画的に今後進めてまいりたいと考えております。このため、今年度、公立保育園も含めた年次的な施設整備計画を策定することとしておりますので、空調設備の整備につきましては、同計画の策定と並行して検討してまいりたいと考えております。 184 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 185 ◯18番(山田多津子さん) 中学校へ設置され、次は、順次、小学校、幼稚園へ設置されるという期待があります。生徒にもありますし、教職員にも期待の声があります。先ほど35度が最高だという室温の説明がありましたが、40度を超えた教室もあるということも認識していただきたいと思います。もう設計予算はついていますので、時期をはっきりと示すことが必要だと思うのです。  当初の順序からしますと、平成28年度、平成29年度で小学校、その次に幼稚園という説明があったと思うのです。設計予算は既についているのですから、国の大型補正予算頼みではなく、計画的に設置していくべきだと思うのです。学校設備環境改善交付金では、3分の1の国庫補助金が出されます。先ほど13億円とおっしゃいましたけれども、こういう補助金があることも認識して、いつ設置するのか。その時期をはっきりとお示しいただきたい。再度見解を求めます。 186 ◯議長(西川正義君) 市長。 187 ◯市長(大久保 貴君) 昨日もお話しましたけれども、彦根市の財政事情も前提にあり、国の財源等の確保の見込みが立つ状況を見て、整備に踏み切りたいと考えておりますので、いつということを今確約的に申し上げることはできません。 188 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 189 ◯18番(山田多津子さん) 市長はエアコン設置を公約に掲げ、福祉モデル都市全国一を目指して、市長になられました。そのことで大きな期待が集まって、皆さんが投票されたと思うのです。財政事情がないとは思いませんけれども、市長の思いとして、どうするのか、なぜ時期を明言しないのか。非常に残念な思いです。インターネットで議会を見られている方もいると思うのです。きちんと財源を確保することも必要ですけれども、市長の思いとして、時期をどうするのか。もう一度はっきりお答えいただきたいと思います。 190 ◯議長(西川正義君) 市長。 191 ◯市長(大久保 貴君) 昨日もご説明申し上げましたが、中期財政計画に今挙がっている全ての事業を進めますと、平成30年には赤字に転落するとのことです。赤字に転落することがないように、財源確保に努めながら、できる限り早期に整備をしたいという思いは変わっていませんので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 192 ◯議長(西川正義君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 193 ◯18番(山田多津子さん) その早期がわからないのです。小学校への設置計画の予算が、前倒しで昨年つけられました。そのことで、多くの期待があります。では、なぜ前倒しで設計予算をつけられたのか。当然、設置する計画で予算をつけられたと思うので、もう一度答弁をお願いします。 194 ◯議長(西川正義君) 市長。 195 ◯市長(大久保 貴君) 昨年の例にならって、緊急経済対策等の財源措置がされる可能性がありますので、それを見込んで、念のために設計だけは先にしておこうと、設計予算をお願いしました。  国の財政事情もありますが、世界経済の状況もありますので、昨年のような補正予算が組まれる可能性が残っていると思います。そうした事態に対処できるように準備するという意味で、予算をお願いしたところです。 196 ◯議長(西川正義君) 暫時休憩いたします。            午前10時54分休憩            午前11時05分再開 197 ◯議長(西川正義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  1番谷口典隆君。谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 198 ◯1番(谷口典隆君) 私は、今期定例会に当たりまして、大きく3点にわたり質問させていただきます。久し振りに質問させていただきますので、緊張で小刻みに震えておりますけれども、どうかわかりやすい、しっかりとしたご答弁をお願いしたいと思います。できればあっさりと終わりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。  それでは、大項目1、危険建築物に対する安全確保の取り組みについて。  市内大東町にある民間ビルの一つが、老朽化により壁面が崩落するなど非常に危険な状態にあり、そこに住んでおられる住民のみならず、通行者の安全も脅かされる状況にあることから、早急な改善と対応について質問をさせていただきたいと思います。  中項目1、大東町にある危険建築物について。  細項目1、このビルの現状について、彦根市がその状況を把握した順にお教えいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 199 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 200 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 大東町にある危険建築物につきまして、本市が把握した状況を順にご説明いたします。  平成18年2月、大東町自治会長様から、建築物の外壁タイルに亀裂が入っているとの情報提供があり、現状を確認いたしました。  同年7月、市民の方から電子メールにより、南西側の外壁タイルの一部が落下しているとの情報提供があり、現状を確認いたしました。  平成21年5月、匿名の封書により、北東側2階のビニールテントが落下しそうな状態にあるとの情報提供があり、現状を確認いたしました。  平成26年8月、台風11号の襲来時に、北東側の外壁の一部が市道側に落下しているとの情報提供があり、現状を確認いたしました。  平成27年5月、近隣の一企業から、北東側の外壁の一部が市道側に落下しているとの情報提供があり、現状を確認いたしました。  本市が把握した状況は以上のとおりです。 201 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕
    202 ◯1番(谷口典隆君) ありがとうございます。今ご説明いただきましたビルの現状なのですが、これが現場の写真です。こちらが北東側の壁面になるのではないかと思います。壁面が落下している状況で、これは本年5月22日に撮影したものです。それ以前の昨年8月の写真がこちらです。この壁面が下に崩落し、このようになりました。これが落下した壁で、約2メートルあり、市道側に落ちたというのが現状です。市民の方から通報があってから、何年にもなります。今朝も現状を見てきたのですが、まだ変わりませんでした。  中項目2、細項目1、状況を把握してから、ビルの所有者に対し彦根市としてとられた対策をお聞かせいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 203 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 204 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 建築基準法第8条では、建築物の所有者等は、建築物の敷地、構造および建築設備を常時適法な状態に維持するように努めなければならないと、規定されています。  当該建築物につきましては、状況を把握した平成18年から、同規定に基づき、建築物の所有者に対して、建築物を常時適法な状態に維持・保全を行うよう、文書ならびに口頭による指導をしているところです。 205 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 206 ◯1番(谷口典隆君) ありがとうございます。  細項目2、小・中学生の通学路に近いことから、近隣の小・中学校を通じて、児童および生徒に情報提供するなどの安全確保の取り組みはされたのか、お聞かせいただきたいと思います。 207 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 208 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 通行者等の安全確保の取り組みとしましては、外壁の一部が落下した箇所が市道に面していることから、建築指導部局と道路管理部局とが連携し、応急的に危険箇所への立ち入り禁止措置を行いました。また、建築物の所有者に対しましては、緊急安全対策上の措置を行うよう指導しているところです。  なお、議員ご指摘の小・中学校を通じての生徒への情報提供は行っておりません。 209 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 210 ◯1番(谷口典隆君) 再質問させていただきたいと思います。  今朝も現場を見に行ってきました。小・中学生の通学時間ではなかったのですが、高校生がこの市道を通って通学されている風景と出くわしました。学校には連絡していないとのことですが、連絡できていないのは、そういうスキームがなかったのか、ただ失念していたのかをお聞かせいただけますか。なぜ連絡できていなかったのか。 211 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 212 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 今のご質問の言葉でいきますと、スキームがなかったということです。加えて、補足しますと、対応した建築指導部局というのは、特定行政庁であります。特定行政庁といいますのは、建築確認申請がありましたら確認をおろしたり、建築許可や違法建築物に対する措置命令など、建築基準法に基づく行政行為を行う行政機関であります。基本的には、建築物の所有者がその危険に応じて対応するものという考えであったことからです。 213 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 214 ◯1番(谷口典隆君) 特定行政庁だからというお答えがありました。先ほどのご答弁で道路管理者とも協議してというお話をされていたということは、道路河川課等と協議して、建築指導課のパイロンを置いていました。今の答弁では、行政の縦割りとやゆされるようなことだと考えます。仕組みとしては、おっしゃるように特定行政庁かもわかりません。では、こういう案件が発生したときに、または通知があったときに、これからも放置されるのか。こうした非常に危険な、ましてや通学路であったときにも、同じように放置されるのか。今回、こうした質問をきっかけにして、今後何か対策は考えていただけるのでしょうか。もう一度お願いします。 215 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 216 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 最後の方で議論があるのではないかと思っていましたが、判断は非常に難しいと思います。固いことを言いますと、当然、建築基準法第8条に基づく話をしてしまいます。今回動いたのは建設管理課です。道路河川課も対応すると思うのですけれども、今回は市道側に面していて、台風11号によって市道に落下物が落ちてきたということで、市道管理者が対応に入りました。今回はそういう経過で道路管理者側も対応したのですけれども、これから全てのケースで個人の建築物に対し行政が先に動けるものかというのはまた別だと思っております。ビルの老朽化は全国的なテーマでもありますので、検討はしていくものと思っております。 217 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 218 ◯1番(谷口典隆君) 最後の方で議論があるのではないかと部長がおっしゃったのは、取り壊しを求める質問のことです。今お聞きしているのは、近隣の小・中学校に一言連絡を入れることはできるのではないかということをお聞かせいただきたい。この件に関しても、近隣の城東小学校に連絡したら、全くご存じではなかった。その日のうちに、通学路であるかどうかの確認をしていただき、次の朝、登校班を見守られたという経緯もありました。幸いにして、ここは小学生の通学路に指定されていませんでしたが、高校生は通っていらっしゃいました。高校までとは言いませんけれども、せめて近隣の小学校に注意喚起をするぐらいはできるのではないかということです。取り壊しではなく、注意喚起だけでもお願いできるような形にはできないか。これは特定行政庁だからできないということではないと思うのです。もう一度、ご答弁をお願いしたいと思います。 219 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 220 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 私も、議員が動かれて、生徒の安全確保をされたということは非常に感謝しております。我々がどうするかということですが、「やります」と即答できないのは、常に行政側がそういう責務を負うのかということについては考えさせていただきたい。たまたま事前通報があって動けた場合はいいのですけれども、もしも急に落下した場合、連絡できなかった行政はどうなのかということもあります。勘ぐり過ぎかもしれませんけれども、そういった心構えも必要ではないかと思いますので、もうしばらく時間をいただきたいと思います。 221 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 222 ◯1番(谷口典隆君) もう1回、このビルの写真を写していただけますか。考えている間に、もっと崩落してしまいます。難しいことを言っているわけではないと思います。学校側に一言連絡して、校園長会議で注意喚起してくださいという話をしているだけなのです。行政の方から注意喚起しないでまた崩落したら、さらに問題なわけで、行政としては、教育委員会を通じて学校には連絡していましたという方がいい。責任回避という言葉は使いたくないですが、矛盾を感じるように思います。できることなら、こういうことがありましたら、今回に限らず、この学区なので、この小学校とこの中学校には連絡をしておいた方がいいという判断はしていただかないといけないのではないかと思うのですがどうでしょうか。 223 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 224 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 今回の事例に当てはめますと、これだけ事前に把握している状況ですので、今後はできるだけ連絡をとるようにいたします。ただ、全てとは言い切れません。こういった事例に関しては、今後は連絡をとるべきものと考えます。 225 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 226 ◯1番(谷口典隆君) 教育委員会とも連携して、こういう案件があるのだけれどどうだろうということを相談していただいたら、「私は知らない」ということにはならないと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、細項目3、このビルには4世帯の住民がお住まいであるとお聞きしていますが、居住者の方への安全確保として、彦根市ができることはどのようなことがあり、またこれまでの取り組みはどのようなことがあったのか、お聞かせいただきたいと思います。 227 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 228 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 居住者の方への安全確保の取り組みとしましては、本市が居住者の方に直接的な取り組みを行うことはできませんが、建築物の所有者に対して緊急安全対策上の措置を行うよう指導を行い、対策を講じていただくことが、居住者の方への安全確保につながると考えております。  したがいまして、これまでの取り組みとしましては、さきの質問でお答えしましたとおり、建築物の所有者に対しまして緊急安全対策上の措置を行うよう指導しているところです。 229 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 230 ◯1番(谷口典隆君) 具体的にどういうような取り組みになるのですか。 231 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 232 ◯都市建設部長(下山隆彦君) この件に関しての取り組みは、まず5月20日に壁面落下し、あくる日、5月21日にはまず口頭指導をしております。この時点で、先方は解体の意思を示され、居住者への対応も今後考えていくという話をしています。 233 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 234 ◯1番(谷口典隆君) 4世帯の住民の方がおられます。家賃が安いとか、いろいろな要因もあるとお聞きしておりますが、そこに住み続けなければならない事情があるということも、住民のお一人の方はお話されていました。前の道路を通行される方だけではなく、このようなビルにいつまでもお住まいいただくのは、居住されている方の安全という観点からも早急に対応すべきだと思いますので、可能であるならば、市営住宅のあっせん等も含めて要望させていただきたいと思います。  次に、中項目3、細項目1、法的な手段を用いて、このビルの所有者に取り壊しを勧告することは可能なのかどうかをお聞かせください。 235 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 236 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 特定行政庁は、保安上危険な建築物の所有者に対して、相当の猶予期間を設けて、除却、移転、改築、増築、修繕、模様替え、使用中止、使用制限、その他保安上または衛生上必要な措置をとることを勧告することができると建築基準法第10条第1項に規定されていることから、そのまま放置すれば著しく保安上危険となるおそれがあると認める場合において、所有者に取り壊しを勧告することは可能であります。 237 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 238 ◯1番(谷口典隆君) 相当な猶予期間というお答えがありました。このビルは認知されてから8年か9年たっていますので、相当な猶予期間に当たるのでしょうか。 239 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 240 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 過去に文書等で指導をしておりますが、勧告までには至っておりません。猶予期間はまだ発生していないと思っております。平成18年からが猶予期間とは思っておりません。 241 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 242 ◯1番(谷口典隆君) 猶予期間の解釈の仕方が違うのではないかと思います。  細項目2、ビルの所有者による自主的な取り壊しも含めた話し合いが進んでいるようにもお聞きしますが、住民にも通行者にも危険な状態から、改善に向けた進捗があればお聞かせいただきたいと思います。 243 ◯議長(西川正義君) 都市建設部長。 244 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 改善に向けた進捗状況としまして、議員ご質問のとおり、当該建築物の所有者から、管理責任を重く受けとめ、解体する意向を示されており、本市と話し合いを進めているところであります。  なお、解体が行われるまでの間、住民や通行者にとって危険な状態であることから、所有者は解体とあわせて、緊急安全対策上の措置につきましても、工事業者と詳細な打ち合わせを行っていると確認しております。  また、当該建築物の居住者の新たな住まいの確保に向けて調整中であることも聞き及んでおりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 245 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 246 ◯1番(谷口典隆君) そうした取り組みを進めていただくようにお願いしたいと思います。彦根市においては、民間だからということで放置しておくのではなく、今後も引き続き管理を、このビルに関しては監督をお願いしたいと思います。先ほども申し上げましたように、通学路にも近いということもありますので、引き続き、よろしくお願いしたいと思います。  きのうの赤井議員の質問にありました空き家ではありませんけれども、危険建築物がないか、特定行政庁の方によろしくお伝えいただきたいと思います。  それでは、大項目2、市役所本庁舎耐震化整備事業に係る諸課題について。  中項目1、仮設庁舎の建設についてお尋ねしたいと思います。  細項目1、県との協議の経緯の中で、大久保市長は、去る5月28日に開催された議案説明のための全員協議会の中で、仮設庁舎を現在の市役所敷地内に建設できない理由として、現行案では隣接する県有地を購入するとされていましたが、「平成25年8月に県庁を訪れ、県と市で取得に向けて合意がなされていたが、さらに踏み込んだ協力をお願いしたところ、合意内容とは違うということで、一旦白紙に戻すことになった」という旨の説明をされました。これまでの議会答弁の中では、「さらに踏み込んだ協力をお願いした」ことについては一切触れられていません。市長は県に対しどのような内容の「さらに踏み込んだ協力」をお願いされたのか、明らかにしていただきたいと思います。 247 ◯議長(西川正義君) 市長。 248 ◯市長(大久保 貴君) 協議内容につきましては、相手様もおいでですので、差し控えさせていただきたいと思います。 249 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 250 ◯1番(谷口典隆君) そんな答弁があるのでしょうか。白紙に戻すことについては、我々議会としては、市長が県に行って、とりあえず白紙に戻してきた、という答弁しかいただいておりません。その協議内容をしっかりとご説明いただかないと今回の議案にも大きくかかわることだと思いますので、もう一度答弁をお願いします。 251 ◯議長(西川正義君) 市長。 252 ◯市長(大久保 貴君) 平成25年8月に県庁を訪れ、それまでの合意内容に加えて、さらにご協力をいただけないかと申し上げたところ、「事前の確認事項とは違うので、一旦白紙に戻しましょう」ということになりましたが、その内容については、相手様がおいでですので差し控えさせていただきたいと存じます。 253 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 254 ◯1番(谷口典隆君) 何回聞いても同じかもわかりませんけれども、我々は本庁舎の耐震化整備について、現行案では県有地を購入して仮設庁舎を建てるというお話をさせていただきました。議会として、現行案に同意してきた経緯もあります。市長は、県有地を購入するという案を白紙に戻して、仮設庁舎をわざわざ彦根駅東口に建てたいという予算を提案しておられます。ということは、ひるがえして考えますと、県有地を購入しないことの明確な理由を述べるべきだと考えます。それでも、踏み込んだ内容についてはお答えいただけませんか。 255 ◯議長(西川正義君) 市長。 256 ◯市長(大久保 貴君) 仮設庁舎の設置場所と県との交渉内容とは直接関係がないと認識しております。後ほどのご質問で説明する理由によって、東口に設置すると判断したものです。交渉内容がどのようなものであったかによって、仮設庁舎の設置場所が変わったということではありませんので、ご了解のほどお願いします。 257 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 258 ◯1番(谷口典隆君) 県の土地を購入して仮設庁舎を建てることに議会も賛意を示していたわけです。それを白紙に戻すのですから、やはりそれなりの明確な理由がなければ議会として納得できないと考えます。それでもいいようなので、次の質問にいきますが、今の答弁はもっと踏み込んだ答弁をいただかないと、「関係ない」と市長はおっしゃいますけれども、大いに関係あるということを念頭に置いてご答弁をいただきたいと思います。  細項目2、仮設庁舎を彦根駅東口に建設しようとされる理由についてお聞かせいただきたいと思います。 259 ◯議長(西川正義君) 市長。 260 ◯市長(大久保 貴君) 仮設庁舎を本庁舎前に設置しない理由につきましては、きのうもご説明させていただきましたが、来庁者の方々は、仮設庁舎の設置から本庁舎工事の期間中、常に工事現場の付近を来庁していただくことになります。工事現場ですので、大きなクレーン車もありますし、頻繁にダンプカーも出入りします。そうした観点からも、来庁される方々の安全確保を重視して、現敷地の外に仮設庁舎を設置することが適切であると判断したわけです。  また、市民の皆様方にご不便をおかけする期間をできるだけ短縮し、工事を可能な限り短い期間で完了させるには、工事を円滑に進めることが重要で、そのために前面の駐車場全体を工事ヤードとして使用する必要があると思います。これに関連して、駐車場を別に確保する必要がありますが、近くに50数台以上の駐車場を確保することが難しいため、現敷地の外に仮設庁舎を設置することが適当であると判断いたしました。来庁される方々の安全性、工事の進捗の的確性等々を勘案し、そのような判断をしたものです。  さらに、今までも分庁状態だというご議論がありましたので、仮設中でも分庁状態を避けるために、現敷地にあります別館、中央町仮庁舎を使いながらも、仮設庁舎には本庁舎にある大半の部署を設置してまいりたいと考えたところです。  仮設庁舎用敷地として彦根駅東口地区を選定した理由ですが、土地の賃貸料のかからない市有地があり、仮設庁舎や来庁者用駐車場を設置するために必要な面積を確保できること、また当該地は駅から現庁舎とおおむね等距離で比較的近く、交通の利便性が図れることから、当該場所を選定したものですので、ご理解のほどお願いします。 261 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 262 ◯1番(谷口典隆君) 彦根駅東口に仮設庁舎を建設される理由をお尋ねしたのです。最初に、現在の庁舎の敷地内に仮設庁舎を建てられない理由を述べられましたが、その根拠となるのは、大久保市長が平成25年8月に県庁を訪ねられ、白紙に戻したことに起因しているのです。県有地を購入することができないから、敷地がないから、彦根駅東口に行かざるを得なかったというのが現状ではないのですか。もう一度聞きますが、県へ行って、どういう踏み込んだ話をされたのですか。湖東事務所を購入したいというようなお話をされてきたのではないですか。 263 ◯議長(西川正義君) 市長。 264 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど来、お答えしておりますとおり、県有地の取得云々という問題ではなく、当時言われておりました仮設庁舎は現庁舎の前面にかかりますが、そのために用地取得を要するということで話し合いがなされていたわけです。場合によってはお借りすることもできるわけですが、今申し上げた理由で来庁される市民の皆様を初め来庁者の安全性、工事の進捗を図るという意味から、まとまった土地を確保する必要性がありますので、駅東にその用地を求めたということです。 265 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 266 ◯1番(谷口典隆君) 今のご答弁を引き合いに出しますと、場合によってはお借りすることもできるということですね。庁舎の北側の土地も県からお借りすることができるというお約束もしていただいているということでよろしいですか。
    267 ◯議長(西川正義君) 市長。 268 ◯市長(大久保 貴君) そういう前提でお話をさせていただいておりません。 269 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 270 ◯1番(谷口典隆君) そうすると、発言を取り消していただきたいと思います。場合によってはお借りすることができるのですか、できないのですか、どうなのでしょうか。 271 ◯議長(西川正義君) 市長。 272 ◯市長(大久保 貴君) そういうお話もできると思っておりますが、この用地の取得あるいは賃貸等がこの地に仮設庁舎を設けない理由ではありません。繰り返し申し上げておりますとおり、来庁いただく方々の安全性、工事をスムーズに進めていくために、この場所よりも東口の方が適地だということで判断をさせていただいたということです。 273 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 274 ◯1番(谷口典隆君) 来庁者の安全性の確保のためだけとは言いませんけれども、安全性の確保のために、県とこれまでから交渉してこられたのではないですか。県と交渉してきて、県有地を購入することで安全性を担保した上で、仮設庁舎や立体駐車場を建設することになったのだと思いますが、その辺の認識は違いますか。 275 ◯議長(西川正義君) 市長。 276 ◯市長(大久保 貴君) 前面に庁舎を増築して耐震を図っていくという現行案によりますと、駐車場スペースが減る等々の問題があって、前の県有地を取得し、後ろの県有地も取得して立体駐車場をつくるというスキームだったと思います。いずれにしましても、この地で仮設庁舎を建てて工事にかかるというのは、極めて危険を伴うと認識しました。当時の判断としましては、総事業費を圧縮するためにどうするのかということで見直しを始めたわけですけれども、同時に仮設庁舎の位置も検討する中で、この敷地内で仮設庁舎を設置することの危険性を認識しましたので、そのような判断をしたものです。 277 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 278 ◯1番(谷口典隆君) 何度も申し上げますけれども、駅東に建設される理由、市長は理由ではないと強弁されますけれども、来庁者の安全性を確保するために駅東に仮設庁舎を建てようというお考えはわかります。しかし、来庁者の安全性を脅かすことになるきっかけは、県有地を購入しないことだと思いますので、なぜ白紙に戻されたのかということをお聞きしたかったのです。おっしゃるように、費用を圧縮したいから県有地の購入を断念したのか、それとも県と市の話し合いの中で、「そこは売れない、話が違う」と滋賀県の方から無理難題を吹っかけられたから断ってきたのか、そこの根拠をお聞かせくださいということをお聞きしているのですが、答えていただけませんか。 279 ◯議長(西川正義君) 市長。 280 ◯市長(大久保 貴君) 県から新たな問題提起をされたのではなく、私どもがさらにご協力を求めたところ、事前の確認事項とは違うので白紙に戻すという合意に至ったということです。全体の工事費を圧縮する中で必要な前提条件ではあったわけですが、お話し合いをした内容については、相手様があることですし、信頼関係を維持するためにも、控えさせていただきたいと思います。 281 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 282 ◯1番(谷口典隆君) 県は県で十分に議論をされた上で確認書を交わされたのに、大久保市長が平成25年8月に県へ行かれたことで、結果的に信頼関係を損なっているのではないのですか。私はそう思います。今の答弁のままだったら、県が確認書を交わしていた金額よりもさらに上積みを要求してきたということになるかもわかりません。それでもいいのですね。  では、次の項目にいかせていただきます。先ほど、現庁舎と駅東の仮設庁舎は駅から同じくらいの距離だという答弁がありました。仮設庁舎を建設される彦根駅東口には、現在バス路線が整備されていません。交通弱者を含めた仮設庁舎へのアクセスの確保は検討されているのでしょうか。 283 ◯議長(西川正義君) 市長。 284 ◯市長(大久保 貴君) 仮設庁舎の予定地は、JR彦根駅から約300メートルの場所に位置し、現在の市役所本庁舎と比較すると、駅からはほぼ等距離になると考えます。  徒歩で来庁される方々には、彦根駅から自由通路を通って東口から仮設庁舎へお越しいただけるほか、バスをご利用の方は、バス路線の多賀線、旭森線の国道彦根の停留所から仮設庁舎へお越しいただくことができます。また、お車でお越しの方々は、仮設庁舎までのルートをマップや看板等でご案内させていただこうと思っております。  さらに、状況を見ながらとなりますが、交通弱者の方々や耐震工事中の本庁舎へ誤って来庁された方々のために、公用バスを活用し、現庁舎と彦根駅および仮設庁舎を周回するシャトル便を運行させることも検討してまいりたいと思います。  こうしたことで、ご不便はおかけするものの、一定のアクセスは担保されるものと考えておりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 285 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 286 ◯1番(谷口典隆君) 今おっしゃられた国道彦根のバス停というのはどこにあるのですか、お聞かせください。 287 ◯議長(西川正義君) 総務部長。 288 ◯総務部長(和気豊文君) 外町へ抜ける跨線橋がありますが、跨線橋をおりて、坂を下り切り、駅東地区の区画整理をしているところから年金事務所、外町側へ抜ける交差点のところにバス停があります。これが国道彦根停留所です。 289 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 290 ◯1番(谷口典隆君) 市長は、かつてバスで通勤されていらっしゃいましたし、今も時々、バスで通勤されるお姿を見かけるかもしれませんが、バス停は市役所の真ん前にあります。交通弱者の方はバスを利用されていますが、国道彦根のバス停からでは一定の距離があると思います。総務部長から答弁をいただきましたが、跨線橋をおりてから1回で曲がり切れますか。普通の乗用車でもなかなか曲がり切れません。そんな不便なところに仮設庁舎を建てること自体、問題だと思います。それから、シャトルバスを出すということもおっしゃいました。しかし、間違って現庁舎に来た方のためにシャトルバスを出すという、そんな誘導の仕方があるのですか。それこそまさにミスリードです。それならばしっかりとした議論を経て駅東の仮設庁舎にバス路線を整備したらいいのではないですか。 291 ◯議長(西川正義君) 市長。 292 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘のとおり、さまざまな立場の方がいらっしゃいます。私どもも直接、いろいろな声を聞いております。準備を進める中で、さまざまな可能性を検討し、可能な限りご不便をおかけすることのないように配慮してまいりたいと考えております。 293 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 294 ◯1番(谷口典隆君) 続きまして、中項目2、細項目1です。  平成26年12月議会で可決されました予算案への付帯決議に記載された五つの項目のうち、市民会館にある各部局の執務スペースを本庁舎に確保するため本庁舎へ増築を求めたことに対して、今回、増築を見送った理由をお聞かせいただきたいと思います。 295 ◯議長(西川正義君) 市長。 296 ◯市長(大久保 貴君) 付帯決議に盛り込まれた増築を見送った理由ですが、これまでも議会の場で申し上げましたとおり、市役所本庁舎を含め、市の公共施設の将来の活用の方向性について公共施設等総合管理計画を策定し、個別の施設ごとの計画を策定していく中で、市民会館についても存廃・転用などの可能性を検討してまいりたいと考えております。したがいまして、この検討と同時に、市民会館にある各部局の執務スペースについても、年次的に集約化に向け検討を進める考えでおります。今回の耐震化整備事業と同時並行にその結論が出ることにはなりませんけれども、年次を追って順序立てて検討してまいりたい。そうすることによって、仮に市民会館を廃止することになっても、有利な起債が打てます。私どもとしましては、できるだけ早期に結論が出るように努力をしたいと思っております。 297 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 298 ◯1番(谷口典隆君) 先ほどの山田議員への答弁でもありましたけれども、きのうから、「年次を追って順に計画を立てていく」というご答弁が多いように思います。市長というのは、計画に基づいてしっかりと決めるのが職務ではないかと思います。計画を立てている間に、任期が終わってしまいます。早い取り組みが必要だと思います。  続きまして、細項目2、市民会館の耐震化整備について、予定や計画はあるのか、お聞かせください。 299 ◯議長(西川正義君) 市長。 300 ◯市長(大久保 貴君) 市民会館の耐震化整備の予定および計画ですが、今年度策定します公共施設等総合管理計画の中で、全体的な基本方針や施設等のそれぞれの方針を策定し、その後に続く個別施設ごとの計画を策定する中で、具体的な市民会館の今後のあり方を検討していきたいと思っております。できるだけ早くやらせてもらいたいと思っています。 301 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 302 ◯1番(谷口典隆君) きのうの獅山議員へのご答弁では、公共施設等総合管理計画については今年度中に策定するというご答弁はなかったように記憶しているのですが、今年度中に策定されるということで間違いないですか。 303 ◯議長(西川正義君) 市長。 304 ◯市長(大久保 貴君) 間違いありません。 305 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 306 ◯1番(谷口典隆君) わかりました。今年度中に公共施設等総合管理計画は策定されるとのことです。  続きまして、細項目3、大久保市長は、5月25日に開催されました議会各会派の代表者会議の中で、「市民会館については公共施設等総合管理計画の中で策定して検討していく」との発言をされました。そもそも我々議会が付帯決議で求めたのは、上下水道部や教育委員会の機能の本庁舎への集約化であり、付帯決議に賛同された多くの議員が意図するところと発言の整合性が図れていないと考えるわけです。機能を集約化してほしいということで付帯決議は可決されたと認識しておりますが、その点についてご説明ください。 307 ◯議長(西川正義君) 市長。 308 ◯市長(大久保 貴君) 付帯決議で議会から求められた上下水道部や教育委員会の機能の本庁舎への集約化と、市民会館は公共施設等総合管理計画の中で策定・検討していく旨の発言との整合性ですが、私の発言の趣旨は、本庁舎を含め、市の公共施設の将来の活用の方向性について公共施設等総合管理計画を策定し、個別の施設ごとの計画を策定していく中で、市民会館についても存廃・転用などの可能性を検討する。この検討と同時に、市民会館にある各部局の執務スペースについても、年次的に集約化への検討を進める考えでいるということです。前回の議会でも申し上げましたが、ただちに集約化することはできないかもしれませんが、年次的に整備していく予定で、整備にタイムラグが出てくるかもわかりませんが、可能な限り短縮し、願意に沿うような形の集約を図れるように努力していきたいと思っております。 309 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 310 ◯1番(谷口典隆君) きのうのご答弁では、公共施設等総合管理計画策定後、平成28年中の市長の任期中に、市民会館の動向については結論を出すということでお答えいただきました。それで間違いないですか。 311 ◯議長(西川正義君) 市長。 312 ◯市長(大久保 貴君) そのようにご答弁したと記憶しております。できるだけ早急に、多くの議員の皆様が賛同した付帯決議の願意に応えるように努力をしてまいりたいと考えております。 313 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 314 ◯1番(谷口典隆君) 細項目4、将来的に上下水道部と教育委員会の部署はどこへ集約しようというお考えなのか。 315 ◯議長(西川正義君) 市長。 316 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になって恐縮なのですが、公共施設等総合管理計画の策定およびこれに続く個別施設ごとの計画策定の中で、市民会館のあり方を検討し、同時に、年次的に集約化を検討する考えでおりますので、現段階で今どこにということは申し上げることはできませんが、できるだけその方向で努力していくということでご理解をお願いしたいと思います。 317 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 318 ◯1番(谷口典隆君) 現段階では答えられないとのことでしたけれども、我々議会としては、現段階でも、この本庁舎に増築スペースを増やして、上下水道部と教育委員会を持ってくるべきと考えます。  細項目5、コスト的にも、市民の利便性からも、付帯決議にのっとった方が優れていると考えますけれども、見解をお聞かせください。 319 ◯議長(西川正義君) 市長。 320 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しになって恐縮ですが、公共施設等総合管理計画の策定およびこれに続く個別具体の施設ごとの計画策定の中で、市民会館のあり方を検討し、同時に、年次的に集約化を検討すると申し上げてまいりました。平成28年度中に計画を策定することになっておりますので、できる限りタイムラグを短くするという方向で努力をしてまいりたいと考えております。 321 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 322 ◯1番(谷口典隆君) 中項目3、実施案について。  細項目1です。現在の庁舎と比較して、実施案では増える面積はわずか96平方メートルで、現行案と比較したコスト面では事業費に占める彦根市の実質負担割合も大差がありません。さらに、現行案では、県有地を購入しない場合、その負担割合はさらに低くなり、コストパフォーマンスの面からも、今回の実施案は現行案と比較して決して高い評価を得られるものではないと考えております。  市長はこれまでコスト削減を最重視しているとの発言を繰り返してこられました。消耗品ではないのですから、安いからよいわけではなく、大きな費用を投じる事業だからこそ、市民サービスを重視したコストパフォーマンスに優れた事業整備が必要と考えますが、市長はその必要はないとお考えなのでしょうか。 323 ◯議長(西川正義君) 市長。 324 ◯市長(大久保 貴君) 今回お願いしております実施案は、市の置かれた厳しい財政事情に鑑み、総事業費を抑制しつつ、喫緊の課題である市役所本庁舎の耐震化整備に的を絞った計画としたものですが、同時に、市民サービスを向上させるため、本庁舎窓口部門の1階でのワンフロア化を計画しております。きのうもお話しましたが、教育委員会あるいは福祉事務所での窓口業務の一部開設も検討しているところです。  したがいまして、市民サービスを重視したコストパフォーマンスのある実施案であると考えております。 325 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 326 ◯1番(谷口典隆君) 確認させていただきたいと思います。代表者会議の中で、「実施案に基づいた庁舎が何年もつのか」という質問に対して、「50年もしくは100年ぐらいもつ」とご答弁いただいたと思うのですが、間違いないでしょうか。 327 ◯議長(西川正義君) 市長。 328 ◯市長(大久保 貴君) 耐震整備に関する検討委員会で、専門の皆様方にお集まりいただき、専門家の立場からさまざまなご意見をいただきました。この中で、積極的保全を施すことによって100年もつ、それ以降ももたすことができるというお話はいただいておりました。委員の中には、古いまちなみを大事にする彦根風土に合わせた庁舎を大事にしていくという姿勢は重要であるというご指摘もいただきました。そうしたご意見も踏まえ、大事に使っていくことが必要ではないかと思っております。 329 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 330 ◯1番(谷口典隆君) 今回の実施案の制震工法について、私は何ら異を唱えるものではありません。今おっしゃったように、100年もつ、あるいは100年以上もつということは、コストパフォーマンスから考えれば、100年もったら十分だと思います。100年もつならば、しっかりと増築して、ワンフロア化ではなく、ワンストップ化できるような効率のよい、市民サービスに基づいた庁舎を建てるべきだと、市民の皆さんにも訴えたいと思いますし、何よりも議員の皆様にご理解いただきたい。  100年もつのであれば、たかだか10億円、11億円の予算が削られたからコストパフォーマンスがいいのではなく、本当に優れたコストパフォーマンスであるならば100年もたせよう。それならば、たとえそこで5億円、10億円の積み増しがあってもいいと思います。それによって市民の皆さんが、来庁者の皆さんが、便利になった、ここに来たら事足りた、全て済んだということになれば、5億円、10億円の積み増しがあっても、私は安い買い物であると思いますし、市民の皆さんに理解いただけると思います。そのことをしっかりと申し上げたいと思います。  細項目2です。大久保市長は、限られた期限の中で早期の事業実施を求める議会に対し、国はいずれ緊急防災・減災事業債の期限を延長するだろうとの見通しを示され、強弁してこられましたが、延長の可能性はあるのですか。 331 ◯議長(西川正義君) 総務部長。 332 ◯総務部長(和気豊文君) 本年5月に滋賀県で実施されました平成27年度地方債の説明会では、緊急防災・減災事業債の平成29年度以降の取り扱いは、全国の事業の実施状況等を踏まえて検討するとされており、現時点で延長されるかどうかは決まっておりません。  なお、昨年の地方債の説明会におきましても同様の説明がなされており、昨年の時点、本年度の時点においても、延長されるかどうかはまだ決まっておりません。 333 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 334 ◯1番(谷口典隆君) 国に確認しましたら、平成29年度については、今後、財務省、所管の総務省との協議を経て決定されるだろうとのご答弁でした。  再質問させていただきます。
     総務部長にお尋ねしますが、緊急防災・減災事業債は事業完了をもって期限とするのか。彦根市でいうならば、平成28年度末まで、平成29年3月までに事業が完了していなければならないのか、庁舎が完成していなければならないのか、それとも予算ベースで平成28年度に事業予算が計上されていればいいのか、お尋ねしたいと思います。 335 ◯議長(西川正義君) 総務部長。 336 ◯総務部長(和気豊文君) 2点ご質問いただいたと思います。  まず、平成28年度当初予算には予算化されていないといけないというのが要件です。それから、完成につきましては、繰越明許費あるいは事故繰越ということで繰越予算をお認めいただいておりますけれども、何らかの理由で完成が年度内にできない場合は翌年度への繰り越しも認められております。市債についても同様ですので、事情が許せば繰り越しすることは可能です。 337 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 338 ◯1番(谷口典隆君) ということは、一般の事業債と同様で、平成28年度予算に計上して、事故繰越か繰越明許費かわかりませんけれども、突発的な事象で事業を繰り越した場合であっても、平成29年度中、つまり平成30年3月までに庁舎が完成していれば、緊急防災・減災事業債は制度として利用できるということでよろしいですか。 339 ◯議長(西川正義君) 総務部長。 340 ◯総務部長(和気豊文君) 財源、予算の仕組みの上では、議員のおっしゃったとおりです。ただ、現実問題としましては、工期をエンドから逆算して設定していかなければなりません。結果として繰り越しはできますが、余りにも短い工期で予算を設定するというのは大変困難ですので、どの形になるのかを含め、慎重に期間と予算化の時期を設定しなければならないとは思います。 341 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 342 ◯1番(谷口典隆君) ありがとうございます。ということは、予算制度上は可能であり、工期については、当然ながら、ご指摘があったようなことです。しかしながら、先ほどの市長からのご答弁では、平成27年度中に公共施設等総合管理計画を策定していくとおっしゃいました。昨日のご答弁の中では、「私の任期中に市民会館の動向について結論をつける」とおっしゃいました。緊急防災・減災事業債を使うのに、公共施設等総合管理計画を策定する必要はありません。それならば、早い段階で市民会館にある上下水道部と教育委員会を本庁舎に持ってきて、さらに増設して、付帯決議に基づいた庁舎をつくってほしい。現行案に戻せとは言いません。しかし、私ども議会が付帯決議で可決した機能の集約化、ワンストップサービスの実現を現実のものにすることをお願いしたいと思います。  もう一度、予算上、制度上、予算の上程時期について、決して不可能なことではないということだけ確認させていただきたいと思います。よろしくお願いします。  繰り返しになるかもわかりませんけれども、工程も必要になってきますが、予算上、制度上は問題ないとのことでしたので、仮にそういうことになれば、考える余地はあるのかどうかだけお聞かせいただきたいと思います。 343 ◯議長(西川正義君) 総務部長。 344 ◯総務部長(和気豊文君) 今ほどまでにお答えしたとおりですが、工期の観点から逆算して、もう少し慎重に考えたいということが1点。結果として繰り越しができるということは申し上げましたけれども、最初から繰り越しを前提に予算を組むわけにはまいりませんので、そこはもう少し慎重に考えさせていただかないといけないとは思います。 345 ◯議長(西川正義君) 谷口君。   〔1番(谷口典隆君)登壇〕 346 ◯1番(谷口典隆君) 当初から繰り越しを当てにして予算を組むなんていうばかげた話はありませんので、現実のことだと思います。しかしながら、そういったことを市民の皆さんにも、議員の皆さんにもご理解いただきたいと思います。我々には平成28年度中に事業を完了していないといけないのかという考えもあったわけです。市長は「期限が限られた中で」とおっしゃってこられました。その中で効果・効率を求めるには、我々議会としては、できるだけ市民の皆さんの利便性を高め、市民の皆様、市役所で働いている皆様方、来庁者の皆様方の安全を確保するためには、できるだけ猶予があればあるほどありがたいと思いますし、緊急防災・減災事業債も使えるとのことでしたので、今後、我々議会としても議論をしていきたいと考えています。  続きまして、細項目3、平成26年12月議会で可決された予算案への付帯決議について、大久保市長はどのような認識をお持ちなのか、その重みをどの程度受けとめておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。 347 ◯議長(西川正義君) 市長。 348 ◯市長(大久保 貴君) 付帯決議に対する認識ですが、大変重いものだと受けとめております。その前段で、早期に庁舎を耐震化するようにという全会一致の決議もいただきましたので、今日まで、早期に耐震整備をするよう努力してまいりました。  ただ、きのうから申し上げておりますように、もともとの案は35億円程度かかりますが、一気にそうした大きな事業をすることが可能かどうかというところが出発点で、財政計画の中でさまざまな事業が織り込まれ、計算上、非常に厳しい財政事情がさらに厳しくなることを踏まえ、できるだけ分散化し、平準化し、継続可能な財政状況を保持することを念頭に、さまざまな検討を加えてまいりました。  集約化については私どもも必要だと申し上げておりますので、その時期についてはできるだけ早く、可能な限り対応していきたいと考えております。   (「ありがとうございました」と呼    ぶ者あり) 349 ◯議長(西川正義君) 質問を終了いたします。  暫時休憩いたします。            午後0時07分休憩            午後1時10分再開 350 ◯副議長(矢吹安子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  20番長崎任男さん。長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 351 ◯20番(長崎任男君) 私は、今期定例会において、彦根市における施設整備や施設の配置に係る基本的な方針についてと、拠点となる図書館の整備に絞って、お尋ねいたします。  大項目1、彦根市における施設整備や施設の配置に係る基本的な方針について。  現在、彦根市では、幾つかの公共施設の移転や新設が検討されています。まず、彦根市が9年後の国体の主会場となることが決定となり、彦根総合運動公園が拡充することに伴う現在の市民体育センター等の移転があります。この移転については、平成27年度予算に移転に係る調査費が計上されています。また、市長の公約にあります中央図書館も、その整備を多くの市民の方が待ち望んでおられ、市長は「任期中に計画を明らかにしていきたい」とされています。さらに、彦根愛知犬上広域行政組合では、ごみ処理施設建設候補地の選定も進められております。  このように多くの公共施設の整備に係る検討が並行して進められておりますが、いずれも早急に整備を進めなければならない施設ばかりです。こういったことから、私は公共施設の整備のあり方や施設の配置に係る考え方、用地の選定基準について質問させていただきますので、わかりやすいご答弁をお願い申し上げます。  中項目1、これまでの施設整備における手順。  最初に、これまでの施設整備における手順といいますか、どのように進められてきたのかをお聞かせ願いたいと思います。  細項目1、平成7年度以降、これまで20年間で整備された公共施設は。  まず、平成7年度以降、これまでの20年間に市が整備されました公共施設のうち、移転あるいは新設された施設で市が用地を新たに取得して整備された施設について、その施設の名称と竣工年度をお聞かせください。お願いします。 352 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 353 ◯総務部長(和気豊文君) ご質問いただきました施設について、平成7年度から竣工年度順にお答えいたします。  平成7年度は、ふれあいの館、若葉小学校。平成8年度は、俳遊館、ひこね市文化プラザ、夢京橋あかり館、南地区公民館。平成10年度は、河瀬駅自転車駐車場。平成11年度は、みずほ文化センター、北老人福祉センター。平成12年度は、佐和山デイサービスセンター。平成13年度は、上水道南部配水池、デイサービスセンター・在宅介護支援センターきらら、グループホームゆうゆう。平成14年度は、彦根市立病院、ふたば保育園、ふたばデイサービスセンター。平成17年度は、上水道東沼波水源地。平成18年度は、彦根市地域総合センター人権・福祉交流会館、上水道稲枝配水池。平成26年度は、上水道東部配水池です。 354 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 355 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  次に、細項目2、ただいまお答えいただきました施設の用地の選定基準と選定機関についてお聞きします。  それぞれの用地については、どのような経過といいますか、基準で選定されたのか。そしてどのような機関が選定審査に当たられたのか。わかる範囲でお願いいたします。 356 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 357 ◯総務部長(和気豊文君) 今ほどお答えしました施設に係る用地の選定につきましては、各部局の事業計画に基づき実施されたものであり、選定機関は特に設けられておりません。 358 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 359 ◯20番(長崎任男君) 再質問します。  選定機関が設けられていないとのことですが、どのように選定されているのでしょうか。部局の話し合いで選定されているのでしょうか。 360 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 361 ◯総務部長(和気豊文君) 各部局の事業計画に基づいて、事業用地をセレクトしていくわけですが、部局単独で決めているわけではなく、当然、首長までの協議で決定する過程を経ています。現在も同様です。 362 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 363 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  次に、細項目3、地元要望の有無は。  施設を整備するに当たり、地元からぜひこの場所に誘致したいというような要望があったものがあるかどうかについてお伺いいたします。 364 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 365 ◯総務部長(和気豊文君) 施設整備に当たり、各部署に確認いたしましたが、地元から誘致したいというご要望の有無について、先ほど申し上げた施設の中にはありませんでした。  なお、各施設とも事業の推進に当たりましては、当然のことですが、地元との協議等をさせていただいております。 366 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 367 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  それでは、中項目2、市の施設全般の配置計画について。  彦根市の施設配置計画についてお尋ねいたします。庁舎を初め、小・中学校などの教育施設、図書館、公民館、ホールなどの社会教育施設やスポーツ施設、障害者や高齢者の方が利用される福祉施設、医療・保健施設まで、自治体が設置している施設全般についての配置計画あるいは再配置計画を策定して、施設整備の方向性を明らかにしているところがあります。どちらかと言えば、これは行政改革の一環として、類似施設の相互利用や施設の統廃合等による再配置を目指したものが多いと思われますが、彦根市ではそういった計画を策定しておられるのでしょうか。お尋ねいたします。 368 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 369 ◯総務部長(和気豊文君) 施設全般についての配置計画あるいは再配置計画といった名称のものは、本市では策定しておりません。  しかし、長期的な視点を持って、更新、統廃合、長寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担の軽減や平準化、あるいは議員ご指摘のとおり、公共施設等の最適な配置を目的として、今年度、公共施設等総合管理計画の策定に取り組んでいるところです。 370 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 371 ◯20番(長崎任男君) 策定の必要性はあるとお考えでしょうか。 372 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 373 ◯総務部長(和気豊文君) 今ほどお答えしましたとおり、本市では、公共施設等総合管理計画策定の必要性があるということで、現在、取り組みをしているところです。この計画の策定後は、個別の施設ごとの具体的な計画について、各部局で順次着手していく予定をしております。 374 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 375 ◯20番(長崎任男君) 細項目3、施設の配置計画を明らかにすることについては。  市全般の施設がどのような配置計画を持っているのか、市民の皆さんに明らかにしていくことが必要だと思うのですが、そういった点についてはどのようにお考えでしょうか。 376 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 377 ◯総務部長(和気豊文君) 今ほど申しました公共施設等総合管理計画におきましては、全般に係る適正な総量や施設類型ごとの配置に係る方針を定めることになりますので、策定に当たりましては、市の重要な計画として、市の定めます実施要綱に基づいてパブリック・コメントを実施する予定です。これを通じて、市民の皆様にも内容はお知らせできると考えております。 378 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 379 ◯20番(長崎任男君) 再質問です。  パブリック・コメントについてもう少し詳しく教えてください。パブリック・コメントで市民に周知徹底するとのことなのですが、もう少しわかりやすく教えていただけますでしょうか。 380 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 381 ◯総務部長(和気豊文君) パブリック・コメントの定義を一から説明するのは難しいので、どういったものかを簡単に申し上げます。ただいまご質問いただいている公共施設等総合管理計画の案を、市の担当部署でつくります。予定としては、年末までに案を完成させ、年をまたぐかもしれませんが、約1カ月程度のコメント募集の期間を設定いたします。2月中ごろになろうかと思いますが、いただいた意見に対する市側の考え方をお示しし、議会の方にも説明させていただいた後に完成という計画をしております。  総量や個別類型ごとの方針を定めますので、具体的に何々センターはどこどこにというように決まるわけではありませんが、総量や長寿命化の方針等の柱立てを記載することになります。つまり、市の公共施設の総括をするような計画にしたいと考えている大変重要な計画ですので、行政側だけで一方的に決めるのではなく、パブリック・コメントという制度を通じて、市民の皆さんのご意見を聞きます。当然、議会へもパブリック・コメントの内容をお知らせした上で、説明をさせていただくことになります。 382 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 383 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  それでは、中項目3、施設整備候補地の公募について。  冒頭で申し上げました彦根愛知犬上広域行政組合では、ごみ処理施設建設の候補地を公募されるという報道がありましたが、こういった手法の評価などについてお尋ねいたします。  細項目1、施設整備候補地の公募に対する市の評価については。  まず、申し上げました彦根愛知犬上広域行政組合が進めようとしている建設候補地の公募について、広域行政組合が実施されることではありますが、そういった手法について市の評価といいますか、お考えがあればお聞かせ願います。 384 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。
    385 ◯総務部長(和気豊文君) 彦根愛知犬上広域行政組合における建設候補地の選定につきましては、過去2回、有力候補地を選定しながらも断念されたという経緯があり、過去の選定方法を検証されるとともに、県内の先進地事例も調査され、以降の候補地選定には、新しい手法として、公募による選定方法をとることとされたものです。  候補地の選定につきましては、公有地で候補となる土地があれば公募という手法はとらずに構成市町からの推薦という手法も考えられたところですが、組合を初め構成市町等の公有地に適地が見当たらないこともあり、過去の候補地選定に係る経緯も検証された結果、公募による選定方法をとることとされたものです。  公募による選定方法につきましては、あらかじめ応募者資格、応募条件等を決めて公募し、応募のあった候補地につきましてはさらに選定条件により選定委員会で慎重に検討され、評価、選定がなされるといった手順であります。  残念ながら、依然としてマイナスイメージを持たれる廃棄物処理施設の建設には、住民からの反対が発生しやすいという状況が一般的に考えられますけれども、公募による候補地の選定は、地元住民の方の合意形成に基づいて、あらかじめ自治会等からの同意が得られることから、議員がおっしゃますように、交渉労力の軽減や合意形成期間の短縮が期待できる有効な手法の一つではあると考えております。 386 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 387 ◯20番(長崎任男君) 細項目2、市の施設でも公募を検討していくのか。  これも冒頭に申し上げました市民体育センターの移転や拠点図書館の建設場所について、新たに用地を求めて建設していくことが前提となりますが、公募といった手法で考えられないかをお尋ねします。公募で候補地を絞り込むことができれば、用地交渉に係る労力も大幅に削減できると思いますし、さらに地権者や地域の合意形成も応募される時点で事前にある程度調整できていることを応募の要件にすれば、用地選定に係る時間を大幅に短縮することも可能になると思います。加えて、公平・公正な用地選定の審査が前提となりますが、その審査の過程を明らかにしていけば、複数の候補地が挙がった場合、選定されなかった候補地も納得できるのではないかと思われますがどうでしょうか。 388 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 389 ◯総務部長(和気豊文君) 議員ご指摘のとおり、公募による候補地の絞り込みにつきましては、事前に地元での合意がなされていれば、用地の選定に係る時間の短縮という、事業者側にとっては利点があると思います。  しかしながら、地元におかれましては、地域の合意形成を得るための多くの時間と労力がかかることは当然のことと思います。さらに、都市計画法や農地法といった土地利用規制の条件もありまして、それに関する専門知識が必要になると思います。そういった知識を持つ人材が地元に必ずおられるとは限りません。したがいまして、そういった人材がおられない中で、公募に手を挙げられるのはなかなか難しいのではないかと思われます。  また、施設の設置につきましては、その施設に合った土地の形状、大きさ、価格、法令上のクリアすべき規制等各種要件があり、公募により挙がってくる用地がこれらの条件に合致するとは限りません。施設の性格によっては有効な場合もあろうかと思いますが、どのような施設にも公募といった手法を取り入れるのは難しいのではないかと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 390 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 391 ◯20番(長崎任男君) 再質問です。  将来的には、公募の可能性はあると思っていてもいいのでしょうか。 392 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 393 ◯総務部長(和気豊文君) 可能性の問題でいいますと、一つの有効な手段です。市ではありませんが、広域行政組合ではとっておられる手法ですので、可能性としてはゼロではないと思います。 394 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 395 ◯20番(長崎任男君) それでは、中項目4、市が施設整備をするに当たって検討すること。  市が施設整備をする際に検討されることについてお尋ねします。当然、財源をどうするか、施設の人員配置、運営主体をどうするかといったことがあると思いますが、そういったことは別にして、用地を選定する段階で検討することに絞ってお尋ねします。私が考えるだけでも、用地選定に当たっては、都市計画法や農地法といった土地の利用規制をクリアすること、また用地の形状や大きさ、価格といったものも大きな要素だと思います。何よりも、その施設が提供するサービスを受ける市民の方が利用しやすい立地条件にあるかということも重要となりますが、市はどういった項目、基準で用地選定を進められているのかについてお尋ねいたします。  細項目1、施設整備を検討する際の優先順位は。  私がただいま申し上げました項目以外にも検討されることがあると思います。そこで、用地選定に当たっては、どういった基準で、どのような項目について検討されるのか、またその優先順位はどうなっているのかについて、お聞かせ願いたいと思います。 396 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 397 ◯総務部長(和気豊文君) 先ほども申し上げましたが、施設の設置につきましては、その施設に合った土地の形状、大きさ、価格、法令上の規制等の各種要件がありまして、用地について特別な優先順位はありません。  また、選定の基準はあるのかとのご質問ですが、それぞれの施設を整備するに当たり策定する事業計画などに合致するかどうかを選定上重視します。  これらの条件を検討した上で最適な用地を選定することとなります。ただし、市有地で転用できるものや遊休地などは優先したいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 398 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 399 ◯20番(長崎任男君) 細項目2、地元要望の扱いについて。  地元の要望、ぜひ誘致したいという地元の要望があった場合に、そういったことはしんしゃくされるのでしょうか。そして、それは用地選定をされる場合の大きな要素となるのでしょうか。また、しんしゃくされる場合、その優先順位等があればどのようなものなのか、お尋ねいたします。 400 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 401 ◯総務部長(和気豊文君) 施設を整備するに当たりまして、地元から誘致の要望がある場合、判断材料の一つには考えられます。今ほども申し上げましたとおり、用地の選定につきましては、それぞれの施設を整備するに当たり策定する事業計画等に合致するかを選定上重視しますので、地元からの要望があるということをもって優先的に取り扱うことができるものではありません。ご理解をお願いしたいと思います。 402 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 403 ◯20番(長崎任男君) それでは、細項目3、市長の施設整備全般に関するお考えは。  市の施設整備に関する最後の質問になるのですが、これまでのお答え等を含め、市長の施設整備全般に関するお考え、特に市長の公約であります拠点図書館の整備や差し迫った課題であります市民体育センターの移転整備についてのお考えをお聞かせください。 404 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 405 ◯総務部長(和気豊文君) 市が施設を整備するに当たっての考慮する事項としましては、今ほどまで答弁させていただいたとおりです。  したがいまして、図書館、市民体育センターにつきましても、それぞれ個別の特性に応じて選定させていただくことになると思います。 406 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 407 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  それでは、大項目2、拠点となる図書館の整備について。  拠点図書館の整備についてお尋ねいたします。本会議の議事録を検索しますと、昨年の12月議会で、市長は「任期中に計画を明らかにしていきたい」と答弁されております。そのご答弁から半年が経過しておりますが、その後、拠点図書館の整備計画に係る進展があったのかどうかについてお聞かせ願いたいと思います。  中項目1、進捗状況について。  最初に、計画策定に向けての進捗状況についてお尋ねいたします。  細項目1、12月議会以降進展があったのか。  昨年の12月議会以降、拠点図書館の整備に係る計画策定について、どのような取り組みをされたのか、そして現在計画策定はどの段階にあるのか、お尋ねいたします。 408 ◯副議長(矢吹安子さん) 教育部長。 409 ◯教育部長(安居 勉君) 図書館整備に係る12月市議会定例会以降の状況についてお答えいたします。  本年3月市議会定例会において、図書館協議会の設置および委員の任命基準、定数、任期等を定めた彦根市立図書館の設置および管理に関する条例の一部改正をお認めいただき、当該条例の施行規則につきましても、図書館協議会に関する事務を追加するとともに、協議会の運営、会議等に関する事項を追加し、6月1日から施行したところです。  今後は、7月中には1回目の図書館協議会を開催し、地域の実情を踏まえ、利用者および住民の皆さんの要望を十分に反映した図書館運営に努めるため、委員の皆様からご意見をお伺いしたいと考えております。  そして、図書館整備につきましても、平成25年3月に湖東圏域内図書館整備等検討委員会がまとめられた「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」の報告書等をもとに、協議会の中でご協議いただき、ご意見を頂戴したいと考えております。  今後は、協議会での議論を重ね、委員の皆様からのご意見等をさんしゃくした上で、基本計画策定へと進めてまいりたいと考えております。 410 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 411 ◯20番(長崎任男君) 中項目2、拠点となる図書館の位置について。  昨年の12月議会で、市長は「中央図書館としての機能を持つ図書館につきましては、彦根市が南北に長いこと、幹線道路の状況、生活の利便性、本の移送時間などを考慮した上で、市の中央部に位置するのが望ましい」という湖東圏域内図書館整備等検討委員会の報告内容を明らかにされています。また、同時に、「拠点図書館は、彦根市および湖東圏域全体のさまざまな拠点となる機能が必要となってまいります」と答弁されています。当然、拠点となる図書館には、利用される方の中心となることが望ましいと思います。また、交通アクセスを含めた図書館までの距離、またどのくらいの時間がかかるのかも検討されることと思います。  細項目1、彦根市の中心が望ましいのか、1市4町の中心が望ましいのか。  まず、拠点図書館の位置なのですが、湖東圏域内図書館整備等検討委員会の報告では、「彦根市の中央部にあることが望ましい」とされています。一方、湖東定住自立圏の形成に関する協定書によりますと、「拠点図書館を整備することにより、圏域住民の誰もがどこでも利用しやすい図書館サービスの環境整備を推進する」とあります。この湖東定住自立圏の形成に関する協定書の内容をどう理解するのかにもよりますが、圏域住民が利用しやすい環境を整備する、つまり圏域の中央にあることが望ましいと考えられます。そこで、彦根市の中央部にあるのが望ましいのか、湖東圏域の中心にあることが望ましいのか。言い換えれば、拠点図書館の利用者は主に彦根市民なのか、それとも広くは湖東圏域の住民なのかということになるかもわかりませんが、その点ではどのように考えてよいのか、お考えをお願いいたします。 412 ◯副議長(矢吹安子さん) 教育部長。 413 ◯教育部長(安居 勉君) 整備を検討している拠点図書館の位置につきましては、平成26年12月市議会定例会で答弁しておりますとおり、湖東圏域内図書館整備等検討委員会の報告書では、「彦根市の中央部に位置することが望ましい」とされております。  拠点図書館の利用につきましては、主には彦根市民の皆さんと考えておりますが、圏域内図書館の統一したサービスやネットワークの構築も含め検討していくことが必要であると考えております。 414 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 415 ◯20番(長崎任男君) 細項目2、彦根市と1市4町の人口重心はどこか。  彦根市の人口重心と湖東圏域の人口重心はどこになるのかを教えていただきたいと思います。 416 ◯副議長(矢吹安子さん) 教育部長。 417 ◯教育部長(安居 勉君) 人口重心とは、ある地域に住む人々の居住地点からなる図形の重心で、物理的にはその地域に住んでいる全ての人が同じ体重であると仮定して、その地域を支えることができる重心のことです。  平成27年4月1日現在の各中学校区の人口をもとに計算しましたところ、彦根市の人口重心は彦根中央病院から300メートル西の西今町住宅地付近であり、湖東圏域の1市4町の人口重心は金剛寺町の市立ふたば保育園付近となっております。 418 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 419 ◯20番(長崎任男君) 細項目3、地形的に見て中心はどこか。  地形的に見た彦根市の中心と湖東圏域の中心はどこになるのか、教えてください。 420 ◯副議長(矢吹安子さん) 教育部長。 421 ◯教育部長(安居 勉君) 地形的に見まして、大まかではありますが、彦根市では南中学校・宇尾大橋あたりが、湖東圏域では名神高速道路多賀サービスエリア周辺が中心になるのではないかと思います。 422 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 423 ◯20番(長崎任男君) 細項目4、人口重心や地形的な中心から大まかな位置を示すことについては。  湖東圏域内図書館整備等検討委員会では、報告書で図書館のあり方について具体的に提起しておられるわけですから、今後、市内部で報告書に沿って拠点図書館の規模や必要な機能、スタッフなどの検討を進められることと思います。それらと並行して、その位置を今お答えいただきました地形や人口重心から大まかに示してみてはどうかと考えますがいかがでしょうか。 424 ◯副議長(矢吹安子さん) 教育部長。 425 ◯教育部長(安居 勉君) 人口重心や地形的な中心といった考え方もあろうかと思います。先ほども申し上げましたとおり、整備を検討している拠点図書館の位置につきましては、湖東圏域内図書館整備等検討委員会の報告書では「彦根市の中央部に位置することが望ましい」とされておりますが、現時点で位置についてお示しすることはできませんので、どうぞご理解をよろしくお願いいたします。 426 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 427 ◯20番(長崎任男君) 最後の質問ですが、細項目5、建設位置を早く決定することについてのお考えは。  湖東圏域内図書館整備等検討委員会が出された具体的な報告書に沿って、早い段階で計画を策定され、それと並行して、先ほどの質問でお答えいただきました市が設けられている基準や項目に従い検討を加えられ、さらに申し上げました施設整備候補地の公募も検討いただく中で、早急にその位置を決定していただくことが必要と思いますが、お考えをお聞かせください。 428 ◯副議長(矢吹安子さん) 教育部長。 429 ◯教育部長(安居 勉君) まずは今年度設置する図書館協議会で協議を重ねていただき、委員の皆様からのご意見等をさんしゃくした上で、基本計画策定へと進めていくことになりますが、現時点では、どの段階で建設位置を決定していくかについては申し上げられませんので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 430 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 431 ◯20番(長崎任男君) 再質問です。  今年度中には大まかな方針がわかるのでしょうか。時期的なことをもう少し具体的に教えていただきたいと思います。 432 ◯副議長(矢吹安子さん) 教育部長。 433 ◯教育部長(安居 勉君) 今までも答弁しましたとおり、市長の任期中に基本計画を策定するということですので、ご理解をよろしくお願いいたします。 434 ◯副議長(矢吹安子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 435 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございました。  以上、市の施設整備や拠点図書館の位置などについて質問をさせていただきました。初めての質問でしたのでうまく言えなかったところもあると思うのですけれども、今回の選挙を通しまして、地域の多くの方から施設整備についての要望をいただきました。それは、単に地域に施設を設置してほしいということではなく、地域の人口がどんどん減少していく中で、公共施設を誘致し、その施設を核として何らかの地域の活性化を図りたいという強い皆さんの思いがあったと受けとめております。市内のそれぞれの地域が均衡して発展を遂げていく。そのために施設整備やその施設はどうあるべきかをお考えいただき、引き続き、懸案となっております諸施設の整備にご尽力いただきますことをお願い申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
    436 ◯副議長(矢吹安子さん) 9番八木嘉之さん。八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 437 ◯9番(八木嘉之君) 4月の大変厳しい選挙を勝ち上がってまいりました24名で構成する合議制の機関、議会として、私もその一員に入れていただきましたので、この4年間しっかりと仕事をしてまいりたいと思います。独任制でいらっしゃいます市のかじ取り役の市長とも是々非々の議論をしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。  それでは、私は、今回、大きく2点の質問をさせていただきたいと思います。  大項目1、本市が目指すまちづくりとは。  先ほど来から、あるいは昨日から話題となっております公共施設等総合管理計画についてです。インフラ長寿命化基本計画の行動計画に相当する公共施設等総合管理計画の策定につきましては、平成26年9月定例会の補正予算の議決を経て、現在もその策定作業が進められていると思っております。一方で、さきの臨時会の市長の答弁の中で、改正都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画の策定についても本市として検討を進めていくことを明らかにされたところです。加えて、平成19年3月に策定されました彦根市都市計画マスタープランにつきましても、現在の本市を取り巻く社会情勢の変化への対応を図るため、現在、改定委員会を設置され、会議が開催されております。これら各種計画につきましては、本市のまちづくりの方向性を決める上で極めて大切な位置づけであり、改めてこれらに係る見解を求めるものです。  まず初めに、公共施設等総合管理計画に関してお尋ねいたします。  公共施設等を総合的かつ計画的に管理することは、地域社会の実情に合った将来のまちづくりを進める上でも必要不可欠であります。また、国が推進されている国土強靭化にも資する計画であり、財政負担の軽減・平準化にはとどまらないことを意識して策定されるべきものです。  まず、昨年9月に本計画策定に係る経費1,500万円、これには固定資産台帳整備の経費も含まれておりますが、計画策定に係る現在までの進捗状況についてお尋ねいたします。 438 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 439 ◯総務部長(和気豊文君) 公共施設等総合管理計画の策定業務につきましては、本年1月から4月にかけて、各所管課管理の施設台帳や個別施設計画等の情報を収集し、現在、担当課で台帳等では把握することのできない施設の利用状況、維持管理コスト等について調査をしているところです。  今後の予定としましては、まず8月までに各所管課に対し細部についてヒアリングを実施いたします。次に、ヒアリングをした結果や、収集した情報を取りまとめ、11月ごろをめどに施設の分析や評価を行います。その後、施設全般に係る適正な総量や施設類型ごとの配置に係る方針を定めた上で、先ほど長崎議員のご質問にもお答えしましたように、パブリック・コメントを実施し、今年度中に策定を完了したいという予定です。 440 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 441 ◯9番(八木嘉之君) 次に、個別施設ごとの計画についてお尋ねしたいと思います。  部長からご答弁をいただきましたが、各課からの所管に係る設備・施設の利用状況などのヒアリングが行われているとのことでした。総合管理計画は、全体的な彦根市の人口動向あるいは財政状況、将来的にどれだけのコストが要るのかというマクロ的な観点からの把握、現在ある彦根市が持つ公共建築物のインフラの実態把握、そのあたりだという理解をいたしました。最終的に、どれだけのトータルコストを削減するのか、公共施設の数、延べ床面積をどれだけ減少させるのかという目標を定めたものになるのだろうと思います。先ほど市民会館の話も出ておりましたが、個別施設ごとの実行計画が策定されなければ、総合管理計画は絵に描いた餅になってしまうと思うのです。個別施設ごとの計画は策定されるのかをお聞かせいただきたいと思います。 442 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 443 ◯総務部長(和気豊文君) 個別施設ごとの実行計画につきましては、法令に基づいて既に策定しているものが幾つかあります。全般的には、今回策定します公共施設等総合管理計画が市の上位計画に位置づけられますので、それに基づいて各部局において順次修正、もしくは策定に取り組むことになります。 444 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 445 ◯9番(八木嘉之君) 改めてお尋ねいたします。  1,500万円の事業というのは、固定資産台帳整備を今までから行っておられる事業者に対して委託する契約でもって進められていると思うのですが、これから施設ごとの実行計画をつくることについてですが、各部局において改めて施設の必要性や活用方法を含め、委託事業者から手が離れてから、庁舎の中での検討が個別に必要になってくると思うのです。まずは彦根市として総体的にどうなのかということを公共施設等総合管理計画の中で示されて、後に、個別の施設計画を進められると思うのですが、そうなると本当に平成27年度中に策定できるのか。平成28年度に入ってから、個別の施設ごとの計画が進んでいくのではないかと思うので、その辺についてお聞かせ願いたいと思います。 446 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 447 ◯総務部長(和気豊文君) きのうから今日まで、市長や私から公共施設等総合管理計画の答弁をさせていただいておりますけれども、今年度策定する公共施設等総合管理計画というのは、市の上位計画ですので、平成27年度中に策定します。そして、翌年度から個別のものを策定する。先ほど市長が市民会館の件で答弁しましたけれども、市長の任期中である平成28年度中に市民会館のあり方を結論づけると申しました。つまり、平成27年度で市の上位計画である公共施設等総合管理計画を策定し、その次の年に個別の施設ごとの計画を策定していく。  ただ、法律上もう既に策定している計画もあります。例えば今年に予算化をお認めいただきました保育所や幼稚園などは同時進行してるものもありますし、先行しているものもあります。一方的に総務部が決めてしまうわけではなく、各部局とやりとりした上で、例えば削減となれば、総量をいかにするかを決めていくことになります。あくまでも庁内のキャッチボール、情報のやりとりの中で決定していくものです。 448 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 449 ◯9番(八木嘉之君) 理解いたしました。  それでは、細項目3です。公共施設の情報は、管理担当部署ごとに保有されています。市が保有する公有施設を総合管理する横串の組織、例えば公有施設マネジメント室などを立ち上げる必要があると思います。全庁的な組織体制のあり方について見解をお願いいたします。 450 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 451 ◯総務部長(和気豊文君) 人事や組織を預かる部門の長をしておりますので、お手盛りにならないように考えなければいけないという前提があります。その点をお含みおきいただきたいと思います。  本市におきましては、公有財産の管理を総括しております総務部公有財産管理室を既に配置しております。また、全庁横断的な部分につきましては、昨年既に公共施設等総合管理計画について内容説明をしているのですが、各部局の次長で構成しております政策調整会議という別のスキームがあります。この二つの組織と庁内の合議体制を用い、これら二つの体制を通じて、公共施設の総合的な管理を推進していく考えでおりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 452 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 453 ◯9番(八木嘉之君) 人事にかかわる組織の話ですので、改めて聞くのは失礼なのかもしれませんが、今のご答弁はこれまでからの議会での答弁の域を何ら超えていません。公有財産管理室や次長の会議の中での調整ということであります。ただ、公有財産管理室という施設の管理を主にされている組織だけがマネジメントをするのは、非常にご苦労が多いと思います。また、公共施設の総合管理計画を前へ転がしていこうとするときに、部の調整会議の中であっても、どこまできちんとできるのか。単にコストだけの話ではなしに、公共施設等総合管理計画の中には、彦根市のまちづくりをこれからどうしていくのかということも含めて、きちんとマネジメントしていくという意味があると思うのです。そういうことを考えれば、絶対にとは言いませんけれども、現在の組織だけでは非常に厳しく、どこまで実効ある計画が策定できるのか、いささか疑問に思うわけです。私の発言の意図を酌み取って、もう一度ご答弁をいただければと思います。よろしくお願いします。 454 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 455 ◯総務部長(和気豊文君) お気遣いをいただいてありがとうございます。八木議員のお考えを否定するものではありません。今後の組織のあり方の中で、特段これだけを取り上げるわけにはまいりませんけれども、全体の組織機構の見直しの中で考えてまいりたいと思います。 456 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 457 ◯9番(八木嘉之君) わかりました。よろしくお願いいたします。  次に、中項目2、立地適正化計画制度に関してお尋ねいたします。  平成26年8月に制度化された本計画です。居住機能や医療・福祉・商業、公共交通等さまざまな都市機能の誘導により、都市全体を見渡したマスタープランであり、彦根市のマスタープランの高度化版と一般的には位置づけられていると考えております。居住誘導区域あるいは都市機能誘導区域の設定、誘導施設の設定と施策の検討などが必要とされています。平成27年3月時点で、全国で175の自治体、県内でも守山、野洲、栗東、湖南、草津、東近江の6市が、本計画の作成について具体的な取り組みが進められているようです。  細項目1、本計画は、拠点となる区域に集客力のある公共施設を配置し、公有地を用いて必要なサービス機能を確保するなど、公的不動産を活用して戦略的に都市機能や居住の誘導を図り、コンパクトなまちづくりを目指すことが目的であると理解しております。市長がおっしゃられたこの立地適正化計画を策定されるのかどうか、改めて見解をお聞かせ願いたいと思います。 458 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 459 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 立地適正化計画制度は、昨年8月の都市再生特別措置法の改正により、今後の人口減少や少子高齢社会に対応するために創設されたもので、都市機能の集約と居住のまとまりを誘導し、公共交通でアクセスできる多極ネットワーク型コンパクトシティを目指すものとされております。  この計画は、国としても積極的な策定を推奨されており、議員のご質問にもありますように、滋賀県内でも既に6市が策定に向け調査などに着手されているところであり、本市としましても、今後の人口減少や高齢化社会への進行が予測されていることから、平成28年度からの2年間を予定して、立地適正化計画の策定に着手したいと考えているところです。 460 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 461 ◯9番(八木嘉之君) 細項目2、都市建設部長がおっしゃったように、人口減少や高齢化によって住民生活を支える医療、福祉、商業などのサービス提供がなかなか維持できなくなるという課題があります。一方で、先ほど公共施設等総合管理計画の話がありましたけれども、公共施設の維持管理や更新費用の増大を招くこともありますので、計画的な管理が必要になってくると思います。立地適正化計画と公共施設等総合管理計画との連携を国の方でも言われております。きちんと連携して計画しなさい、策定しなさいと言われていると思うのですが、彦根市では平成28年度から策定に着手すると言われましたけれども、どういう連携を図られるのか、見解をお聞かせ願いたいと思います。 462 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 463 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 公共施設等総合管理計画は、公共施設全体の管理に関する基本方針であり、将来のまちづくりを見据えた検討が必要であるとされています。国におきましても、その連携の必要性から、立地適正化計画と同時期に公共施設等総合管理計画を策定するよう進められている状況であります。本市としましても、立地適正化計画と公共施設等総合管理計画との連携は必要であると考えております。 464 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 465 ◯9番(八木嘉之君) 必要であると考えておられるならば、立地適正化計画は平成28年度からで、公共施設等総合管理計画は市長の任期中にということでしたが、スケジュール的には全然問題ないのですか。確認だけです。 466 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 467 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 今ほど、2カ年でと申しました。その2カ年の内訳ですけれども、平成28年度には立地適正化計画策定のための調査・検討をしたいと思っております。この検討の中で、先ほど総務部長が申しましたスケジュールと調整できるものと思っております。 468 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 469 ◯9番(八木嘉之君) 細項目3、本市が策定している既存のマスタープランは、都市計画マスタープラン、住宅マスタープラン、都市交通マスタープランなどがあります。全てこのマスタープランは立地適正化計画に密接にかかわるものと考えます。都市計画マスタープランや都市交通マスタープランは、本年、それぞれ改定に向けた委員会が設置されたと思います。また、住宅マスタープランは、来年度が見直し年次とされています。こういった各種マスタープランとの整合はいかにして図られるのか、見解を求めたいと思います。 470 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 471 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 現在、本市では、今後の人口減少や少子高齢化などのまちづくりの課題を踏まえ、平成19年3月に作成した都市計画マスタープランの改定を進めており、並行して、今後の道路網や公共交通の整備方針となる都市交通マスタープランを新たに策定しているところです。  立地適正化計画は、この二つのマスタープランに基づくより具体的な計画となりますことから、これらのマスタープランに整合するものであると考えております。なお、その他のマスタープランにつきましては、連携しながら立地適正化計画を策定した上で、必要に応じて整合のための見直しを行ってまいりたいと思っております。 472 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 473 ◯9番(八木嘉之君) 勘違いしていました。都市交通マスタープランは新たに策定ということで、勉強不足でした。  確認なのですが、一般的に立地適正化計画の中にこうしたマスタープランの内容を盛り込むことが望ましいとされていますが、そのようにするとご答弁いただいたということでよろしいのでしょうか。 474 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 475 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 整理しますと、総合計画があって、そのもとに都市計画マスタープランがあり、平成26年度、平成27年度で策定しています。それに基づくのが立地適正化計画です。そういう位置づけて考えていただきたいと思います。 476 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 477 ◯9番(八木嘉之君) 各種委員会の中で、そのマスタープランだけが単独であることのないように、立地適正化計画の策定を見越して、今後の委員会のあり方や彦根市の中での考え方の整理をしていただければと思います。よろしくお願いします。  細項目4、市長が目指すまちづくりとは。  今まで述べてまいりました立地適正化計画ですが、市長がコンパクトなまちづくりを目指しておられるから、そういった計画を策定していこうと決められたと理解しています。市長ご自身はどのようなまちづくりを目指していらっしゃるのか。どこを市の骨格にして、どこにどのような機能を誘導しようとしているのか。立地適正化計画に相通じるものがあると思うのですが、市長のイメージで結構ですので、今後検討するということではなく、市長が描いておられるまちづくりについて披瀝願いたいと思いますので、よろしくお願いします。 478 ◯副議長(矢吹安子さん) 市長。 479 ◯市長(大久保 貴君) 私は強い彦根を目指しており、まちづくりの基本において、これから取り組ませていただきたいと思っております。  先ほど来、ご答弁させていただいたとおり、彦根市も平成25年から本格的な人口減少局面に入り、加えて少子高齢化もまち全体に顕著になってきています。そうした中、少子高齢化と相まって芹川以北の旧市街地の空洞化も大きな問題になってきております。  こうした現状を打開するために、コンパクトなまちづくりという考え方が打ち出され、私どももそうした考え方に基づき、新たにまちづくりに取り組んでいく必要があると感じましたので、立地適正化計画の策定をお願いしたという経緯です。  ご指摘のどこを市の骨格にして、どこにどのような機能を誘導するのかという具体的な内容は、都市計画マスタープランおよび立地適正化計画の過程でさらに議論を深め、皆様に提示していきたいと思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 480 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 481 ◯9番(八木嘉之君) そのことは否定しませんけれども、計画策定に臨むに当たって、以前にも質問しましたが、彦根市のリーダーでいらっしゃる大久保市長が、こういうまちづくりをイメージして、こういうところに特に気を使ってとか、何かそういうものがあって初めて、皆がいいのか、悪いのか、どうなのかという議論が進んでいくのではないかと思うのです。計画ありきということでなく、市長として、彦根市のまちづくりをどうする、福祉のゾーンはどうする、文化・教育の拠点はどこに置くというようなこともしっかりとお示しいただきながら、各種計画づくりに励んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。  次に、大項目2、公園の現場実態から見る課題と改善について。  平成18年9月に策定された彦根市緑の基本計画は、平成37年を目標年次に都市公園等の緑地目標を定める計画として現在も存在していると理解しています。都市公園法に基づき設置されている本市の都市公園は、金亀公園、千鳥ヶ丘公園、荒神山公園の総合公園や庄堺の地区公園、鳥居本公園、野田山公園、福満公園などの近隣公園も都市公園であると思います。さらに、もっぱら街区に居住する人の利用に供することを目的として配置される街区公園も都市公園で、平成25年度末現在で市内に77カ所存在します。都市公園以外では、開発関連によって設置されている公園が230カ所あります。また、子ども・若者課が所管する児童遊園は、公立6カ所あります。私立70カ所は所管ではないとのことですが、これら公園に対する現状認識と課題、改善すべき点について見解を求めたいと思います。  都市公園法に基づき設置されている公園のうち、総合公園や近隣公園は、利用者の利用目的に応じた環境整備が施されていることから、日常的に一定の利用者がおられ、公園面積も1ヘクタール以上の規模であることから、環境も良好であると考えております。しかし、街区公園は、地区によって施設の整備状況にばらつきがあり、十分に環境が整えられているとは言いがたい実情にあります。以下、都市公園について伺いたいと思います。  細項目1、緑の基本計画は、緑化の推進あるいは緑化施策に関するマスタープラン的な位置づけと捉えているのですが、現在も意義のある計画として活かされているのか、お聞かせいただきたいと思います。 482 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 483 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 本市の緑の基本計画は、平成8年度に策定し、平成18年度に現行の基本計画に改定しているところであります。  緑の基本計画は、議員のご質問のとおり、都市公園の整備を初め、緑の保全や推進など、緑化施策に関するマスタープランの位置づけであります。また、都市公園法におきましても、都市公園の設置はマスタープランに即して行うよう努めるものと規定されております。  このようなことから、緑の基本計画は意義ある計画ですが、改定してから9年が経過し、社会情勢が変化していることや国体主会場の公園整備等、今後取り組んでいく新たな公園整備を踏まえ、平成28年度には計画の改定を予定しております。 484 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 485 ◯9番(八木嘉之君) 平成8年に策定、平成18年に改定、さらに平成28年に見直しとのことです。わかりました。  次に、細項目2、平成28年度に改定とのことで、今の緑の基本計画に書いていることは改定するのだからいいのではないかというご答弁をされると身もふたもないのですが、住区基幹公園のうち近隣公園は、ホームページでは6カ所あります。一方、緑の基本計画では、標準整備量が16カ所とされており、単純に10カ所不足しています。平成28年度に見直されるとしても、各住区において不足している近隣公園の整備計画についてはどのようなお考えなのか、見解をお聞かせください。 486 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 487 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 緑の基本計画における近隣公園の標準整備量は、小学校区を基準に、将来人口や町境等から設定した住区ごとに配置するとして、既存公園の整備状況を考慮した上で、整備目標を16カ所としたものであります。  議員ご指摘のとおり、現在、都市計画決定をしております近隣公園は6カ所であり、緑の基本計画に比べて10カ所少ない状況となっております。本市としましては、これら6カ所のうち3カ所の公園が未整備であることから、まずはこれらの整備を優先して取り組んでまいりたいと考えているところであります。  しかしながら、現行の緑の基本計画は、人口が増加する前提で計画されたものであることから、今後、人口減少社会への移行が進んでいく中、公園全体の利用需要も減少傾向となることも踏まえ、現行の計画の見直しが必要であると考えております。本市としましては、平成28年度に緑の基本計画の改定を予定しておりますので、検討の上、より実効性の高い目標の再設定を行い、新たな目標に少しでも近づけるよう努力してまいりたいと考えているところです。 488 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 489 ◯9番(八木嘉之君) ぜひ実効ある計画となるようお願いしたいと思います。
     次に、細項目3、平成26年3月に、街区公園42カ所を都市公園として供用を開始されたと資料で理解いたしました。平成25年度までは35カ所でありました。それが1年で77カ所に街区公園が増えました。一概には言えませんけれども、都市公園法では0.25ヘクタール以上という標準の大きさとか、500戸に1カ所などと示されている中、1年間で42カ所も増えたのかと思いました。35カ所であったものが77カ所になった背景と、77カ所の街区公園の環境整備に対する現状認識につてお聞かせ願いたいと思います。 490 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 491 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 街区公園が42カ所増加した背景としましては、平成26年2月以前は1,000平方メートル以上の公園を都市公園として位置づけておりましたが、平成26年3月より、都市公園の基準の見直しにより500平方メートル以上の公園を都市公園として改め、過去に大規模な住宅開発に伴い整備され、これまで利用されてきた比較的規模の大きい既存の公園を都市公園である街区公園として位置づけたものです。  これらの公園では、整備から20年以上経過した公園が約6割、27カ所あり、遊具等公園施設の老朽化が進行し、改築や更新等を要する施設が存在している状況です。  現在、本市では、国の支援制度を活用し、老朽化の進む遊具等の改築を進めておりますが、この制度の採択要件としましては、改築する施設の有する公園を都市公園とする必要があります。したがいまして、これらの公園が都市公園となりましたことから、今後は国の支援制度を有効に活用して遊具の改築等を順次実施し、公園利用の促進を図ってまいりたいと考えております。 492 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 493 ◯9番(八木嘉之君) わかりました。補助制度を有効に活用するためには都市公園にしなければならない。そのために、要件緩和も含めて、一気に35カ所から77カ所を都市公園として位置づけたということでした。  次に、中項目2、都市公園以外の公園は、その他公園と呼ばせていただきたいと思います。具体的には、児童遊園とか、開発関連によってできる公園などがあります。児童遊園は児童福祉法の規定に基づいて設置されていますが、その意義があるのかというと、私はその意義が薄らいでいるのではないかと考えています。また、開発関連公園は都市計画法に基づいて設置されているものですが、場所によっては、街区公園と同様に、良好な環境整備ができていない実態があると思います。そこで、見解を求めたいと思います。  まず、児童遊園の設置条例には、「児童の遊びを指導するため児童厚生員を置く」とされております。しかし、児童遊園の利用実態と規定には乖離があるように考えます。子ども・若者課から都市計画課に公園に係る管理を一元化する方が利用実態に即した管理・運営が可能であると考えますが、見解をお聞かせ願いたいと思います。 494 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 495 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 都市計画課が所管し管理している公園は、平成26年度末時点で323カ所ありますが、限られた公園管理費によりこれらの維持管理を行っており、議員のご質問にもありますように、全ての公園施設において良好な環境整備ができていないのも事実であります。  このような状況の中、ご質問にありました公園にさらに70カ所余りの私立の児童遊園の管理を加えることは、維持管理の水準をさらに低下させるおそれがあると考えており、一元化は難しいと考えているところです。一方で、彦根市が設置した6カ所の児童遊園の利用は、児童のほか、高齢者など地域住民の皆様のご利用もあり、実態としましては、都市計画課が所管している公園と変わりない状況であると聞いており、彦根市全体として公園の管理運営を考えることは必要であると考えております。  今後は、議員ご提案の管理一元化を視野に入れ、まずは都市計画課と子ども・若者課でさまざまな課題を検証し、検討していく必要があると考えております。 496 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 497 ◯9番(八木嘉之君) 福祉保健部長からすれば、児童遊園の管理がよそへいくという言い方は失礼かもわかりませんけれども、気持ち的にはゆとりができるのではないかと思います。費用的なことも考えますと、扶助費が増加の一途をたどっております。だからといって、都市建設部でお持ちの費用が下がるということはないと思うのですが、費用対効果や管理のことを考えれば、私立の70カ所は別にして、公立の6カ所については一元化を視野に入れてお願いできればと思いますので、よろしくお願いします。  次に、細項目2、開発関連公園の現状です。開発関連で設置された公園は、つくられた後、ほとんどが市に帰属します。その後、自治会や公園を利用される方が管理運営するのが実態だと考えております。しかし、開発関連公園は、非常に狭小で、ある施設も画一的です。開発から20年、30年たって、公園機能が果たせないまま、管理されていない状態のまま、年1回あるいは数回、衛生上から草刈りをしているのが実情です。街区公園でも現状をお伺いしましたけれども、開発関連公園に関してはどういう見解をお持ちなのか、明確にお願いしたいと思います。 498 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 499 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 住宅開発によって設置された小規模な公園は、整備当初は新興団地であることから比較的若い世代が多く、主として遊びの場として活用されておりましたが、経年経過により住民世代が高齢化していることなどにより、本来の目的を失ったものも見受けられます。  こうした公園では、安全性の確保から、老朽化した遊具を撤去している事例もありますが、本市としましては、公園の必要性を地元の皆様にご理解いただき、良好な環境整備ができるよう努力したいと考えているところです。 500 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 501 ◯9番(八木嘉之君) わかりました。努力するという気持ちは必要なことだと思うのですが、現に危ないからということでブランコが外されていたり、「草ボウボウ公園」と周りからやゆされているような公園もあります。実際の管理は、そこを利用する方々あるいは自治会がしなければならないのですけれども、なかなか実態にそぐわないことがあります。努力がどこまで実るのかというのは後の質問に続きますので、質問を続けたいと思います。  細項目3、緑の基本計画は、これから公園をつくっていきましょうとか、緑を増やしていきましょうとかいう施策についてはきちんと記されているのですが、つくった後、どういう形で手入れや管理をしていくのかを想定して記されていないのが現状だと思います。今度策定されます公共施設等総合管理計画の中にも、こうした公園をきちんと位置づけ、利用頻度の少ない公園については、勝手に廃止ということではなく、その地域の住民の皆さんの意見も聞きながら、公園を廃止するとか、用途を変更するとか、総合的な運営の仕方や検討を加えることが、この際ですので、必要になってくると考えるのですが、見解をお願いしたいと思います。 502 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 503 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 現在策定している公共施設等総合管理計画は、本市の抱える社会インフラについて、長期的な視野で更新等を計画的に行うことにより、公共施設等の最適な配置を実現することを目的に、本市の今後の行動計画をまとめ、基本的な方針を定めるもので、公園も位置づけられております。  今後は、この方針に基づき、都市公園以外の小規模な公園に関しましては、地元の皆様と維持管理や公園の継続をご協議させていただいた上で、場合によっては、公園の廃止、用途変更および再編について判断していくよう進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 504 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 505 ◯9番(八木嘉之君) ぜひよろしくお願いいたします。  最後です。公有財産管理室が無償貸付する土地の現状から。  これは都市公園やその他公園の位置づけとは若干違います。しかしながら、市民が日常的に利用する広場という意味では、公有財産管理室が持つ物件は18件あると伺っております。その土地は、グラウンドゴルフや公園、あるいは児童遊園、多目的広場として利用されております。  そこで、公有財産管理室が無償で貸し付けている土地については、一般的な公園の位置づけではありませんが、高齢者の皆さんがグラウンドゴルフに興じておられる光景をよく目にします。利用実態、利用者のニーズに即した施設の環境整備について、市はどのようにお考えなのか、見解をお聞かせください。 506 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 507 ◯総務部長(和気豊文君) 公有財産管理室が所管し無償貸付を行っている物件につきましては、全て普通財産に属するものです。普通財産とは、地方自治法第238条の規定により、行政目的で使っている行政財産以外の一切の公有財産を指しております。その使用目的が行政執行上の直接の物的手段とされず、主として経済的価値を発揮することにより間接的に行政に貢献するものと考えられていることから、売却等によって処分を行うことのできる財産に区分されます。  彦根市におきましても、こうした普通財産が各所に点在しており、議員がおっしゃいましたように、利用が可能なものは公園や広場として、使用を希望される地元自治会と使用貸借契約を締結し、暫定的に貸し付けを行うことで有効活用を図っているものです。  しかしながら、今ほど申し上げましたとおり、売却等による処分を前提とする財産に区分されますことから、処分の際に支障となるような施設の設置等の環境整備を市側が行うことは検討しておりませんのでご理解をお願いしたいと思います。  なお、地元自治会が貸付地内において軽微な現状変更等を計画される際には、事前に公有財産管理室と協議いただければ、許可するかどうか、個別に検討をさせていただきたいと思いますので、あわせてご理解をお願いしたいと思います。 508 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 509 ◯9番(八木嘉之君) 行間を読んでご答弁いただいたものと理解いたします。  確認です。協議をした上でとのことですが、利用者側の費用でもって、すぐに動かせるものであれば設置の可否については相談に応じるという理解でいいのでしょうか。行政は、利用者、自治会、団体などに、5月の補正予算であったような広場に対するまちづくり推進室が出しているような補助は出せないということでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。 510 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 511 ◯総務部長(和気豊文君) あくまでも軽微な変更はできます。基本的に、まちづくり推進室が出している補助金は所有権や賃借権を得ているものが該当すると思いますが、こちらは貸し付ける側ですので、申しわけありません。例えばベンチを置かれた場合、ベンチならすぐに移動が可能ですので、そういった軽微なものであれば承諾できると思います。どうぞよろしくお願いいたします。 512 ◯副議長(矢吹安子さん) 八木さん。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 513 ◯9番(八木嘉之君) よくわかりました。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 514 ◯副議長(矢吹安子さん) 暫時休憩いたします。            午後2時35分休憩            午後2時45分再開 515 ◯副議長(矢吹安子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  6番小川喜三郎さん。小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 516 ◯6番(小川喜三郎君) 私は、今期定例会におきまして、以下、3項目について質問をさせていただきます。  まず、大項目1、仮設庁舎が彦根駅の駅東に建設されることから、私ども佐和山学区の学区民の方からもさまざまなご意見を頂戴しております。補正予算でもありますので、この点を中心に、具体的に質問をさせていただきます。  中項目についても同様です。  細項目1、建設予定地はまだ道路整備および歩道整備が完了していないことから、これらの整備費用も今後補正予算で対応される考えか。また、現在は区画整理事業として推進されておりますので、この中での当初予算で整備されるのか。まず、お伺いしたいと思います。 517 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 518 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 彦根駅東土地区画整理事業施行区域内の未整備の道路につきましては、社会資本整備総合交付金を活用しながら、平成27年度および平成28年度にかけまして整備を完了する予定をしております。  また、平成27年度当初予算におきましては、道路および歩道内の地中埋設物の整備が完了した箇所から順次整備を進める計画をしておりました。しかしながら、今回、彦根駅東地区に仮設庁舎の建設を予定していることから、今後は関係部署と調整しながら、可能な限り現年予算の中で仮設庁舎および周辺施設を利用される方々に支障が生じないよう整備を進めてまいりたいと考えております。 519 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 520 ◯6番(小川喜三郎君) 交付金事業ですから、目的を一部変更することは可能だと思うのですが、仮設庁舎のためにその事業を変更することは可能なのか。それだけお聞きしたいと思います。 521 ◯副議長(矢吹安子さん) 都市建設部長。 522 ◯都市建設部長(下山隆彦君) 道路の整備につきましては、もちろん歩道も含みますが、遅かれ早かれ、来年度には全体が完成しますので、平成27年度予定のところでも平成28年度に一部変わりますが、予算としては現年の中で取り組みたいという思いです。平成27年度予算の中で、予定では1街区になりますが、安全に人が移動できるように優先してまいりたいと考えています。並行して、優先して整備したいと思っております。 523 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 524 ◯6番(小川喜三郎君) 交付金事業ですから、私は、事業変更は可能だと思っています。返還を命じられることはないのですが、事業の変更は可能かどうかだけお教えいただきたいという趣旨で再質問をさせていただきました。それは可能ということでいいですね。  それでは、細項目2、仮設庁舎の窓口サービスについて、市民への配慮はどのようにされるのか、お教えいただきたいと思います。 525 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 526 ◯総務部長(和気豊文君) 仮設庁舎は、本庁舎と比較しますと狭隘になりますので、限られたスペースの中で、利用者の方の利便性と動線に配慮した窓口レイアウトや案内表示に努めようと思っております。補正予算によって契約しますコンサルタント業者を交えて検討しながら、市民の皆さんにできるだけご不便を与えないような窓口づくりに努めてまいりたいと考えております。 527 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 528 ◯6番(小川喜三郎君) 表示案内も委託業務として発注されるという考えでよろしいのでしょうか。 529 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 530 ◯総務部長(和気豊文君) コンサルティングですので、ものをつくるのもですが、構想そのものの相談をして答えをもらっていくということです。 531 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 532 ◯6番(小川喜三郎君) よくわかりました。  それでは、細項目3、現状では、陸橋のガード下が交通のネックになっているのはご承知のとおりかと思います。陸橋と今回建設される仮設庁舎との道幅も非常に狭いものになると思うのです。今でも外町側から仮設庁舎の方へ来るには1台しか通れませんので、周辺にお住まいの皆様が交通対策を懸念されています。陸橋から京町の方へおりてきたところでも、左折は非常に困難な状況です。その辺も含め、交通対策についてどのようにお考えか、お聞きしたいと思います。 533 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 534 ◯総務部長(和気豊文君) 仮設庁舎建設予定地への経路につきましては、今のところ、国道8号線のすし店とガソリンスタンドとの間にある交差点、もう一つは、県道彦根城線の警察の方から陸橋を越えておりてきたところにある県道彦根駅東口交差点、この二つの地点から都市計画道路彦根駅里根線を通って、あるいは、国道8号線からですと、彦根駅里根線に向かって走っていただいて、JR線沿いの道路ではなく、1本東側の2街区と7街区の間にある幅16メートルの道路を通るルートが、車の場合は一番適当であると考えており、仮庁舎への案内については事前に道案内マップ等を作成し、「広報ひこね」に折り込むなどして周知を図ります。また、道路沿いに案内看板等を設置するなどして、進入路と退出路について適切に誘導させていただきたいと考えております。  今後、周辺の自治会や彦根駅東地区まちづくり委員会の皆様に事前にご相談させていただき、細かいところは詰めたいと思っています。できるだけ陸橋周辺あるいはガード下を通行されないよう配慮したいと思っておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 535 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 536 ◯6番(小川喜三郎君) 十分に地元の皆様に周知と説明をお願いしたいと思います。要望しておきます。  それでは、細項目4、仮設庁舎にはエレベーターも設置される設計図ですが、3階建てですので障害をお持ちの方などに対するバリアフリー化についてのご配慮はどのような形でしょうか、お伺いいたします。 537 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 538 ◯総務部長(和気豊文君) 仮設というものの、約1年間使用するものであり、当然、建築基準法上、守らなければならないバリアフリーについての対応が必要となります。  例えば、エレベーターにつきましては、車椅子対応の11人乗りを設置し、庁舎の各出入り口には手すりつきのスロープを設置、各階フロアは段差をなくす設計をしております。便所につきましては、1階と2階に多目的便所も設置する計画です。また、窓口業務の受付カウンターにつきましても、車椅子用のローカウンターを設置する予定です。駐車場には、2台分ではありますが、車椅子用のスペースを設けるなど、仮設庁舎としてできる限りのバリアフリー化を図りたいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 539 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 540 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。そうした配慮を十分していただきたいと思います。  それでは、細項目5、公用車の駐車場ですが、現在の別館駐車場は書庫になる計画です。来客用駐車場は平面図にも収容台数が書いてありますが、そこへ公用車が停まりますと、来客の皆様にもご迷惑がかかります。職員には、現在の職員駐車場から歩いていくのだろうと思っているのですが、公用車を含めた車両の駐車場対策についてお伺いしたいと思います。 541 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 542 ◯総務部長(和気豊文君) 現在本庁舎で使用しております公用自動車50台を仮設庁舎に移転することになりますが、現在の本庁舎前来客用駐車場が54台であることに対し、仮設庁舎建設予定地には101台相当分の駐車場が確保できる見込みです。そのうち約80台分を来客用駐車場として使用する計画で、残り20台分は緊急自動車を優先して公用自動車を駐車するよう想定しております。そうしますと、公用車の駐車場所が約30台分不足しますが、近隣の土地をお借りするなどして確保してまいりたいと考えております。 543 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。
      〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 544 ◯6番(小川喜三郎君) 民間だと思うのですが、民間の土地をお借りして対応が可能という判断なのですか。 545 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 546 ◯総務部長(和気豊文君) 議員のおっしゃるとおりです。 547 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 548 ◯6番(小川喜三郎君) よくわかりました。ありがとうございます。  それでは、中項目2、中央町仮庁舎についてです。  細項目1、先ほどから公共施設の有効活用についての話が出ておりますけれども、今回の耐震化工事期間中は、産業部と農業委員会を移転する考えですが、根拠と各階の配置についてお尋ねいたします。 549 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 550 ◯総務部長(和気豊文君) 平成24年度当時、部署の配置について部局別にヒアリングを行った結果、部単独で中央町仮庁舎の1階から3階までにおさまるのは、職員数から見て、産業部および農業委員会と判断したことが大きな要因です。  産業部が中央町仮庁舎に入りますと、業務上つながりのある彦根商工会議所や商店街、観光面では彦根城などにも近いことなども選定したのが大きな理由です。  なお、各階に何課を配置するかの計画については現在のところ未定で、先ほど申しましたコンサルティング業務の中で検討してまいりたいと考えております。 551 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 552 ◯6番(小川喜三郎君) それでは、細項目2、駐車場はあるのですが、ごく小さな駐車場です。新たな駐車場の考え方についてお伺いしたいと思います。 553 ◯副議長(矢吹安子さん) 総務部長。 554 ◯総務部長(和気豊文君) 中央町仮庁舎には駐車スペースが少ないため、来客用駐車場として新たに近くの民間駐車場を借用する計画でおります。公用車は市営の中央駐車場の一部を使用できないか、現在調整中です。 555 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 556 ◯6番(小川喜三郎君) なぜこういうことを聞くかといいますと、将来、中央町仮庁舎の有効活用を図っていただかなければならないと考えておりますので、他の団体にお貸しするなどの方法はありますが、利活用を含めると駐車場が必要ではないかと思うのです。彦根商工会議所の駐車場も利用できるのではないかと思い、将来的な部分も含めてお聞きしたところです。  それでは、細項目3、耐震化工事後の利活用についてですが、これまでも市が購入後は危機管理室以外の活用は全くありません。公有財産が使われていません。今後の活用についてのお考えをお聞きしたいと思います。 557 ◯副議長(矢吹安子さん) 市長。 558 ◯市長(大久保 貴君) 本庁舎耐震化工事後は、危機管理室、産業部および農業委員会事務局が本庁舎に戻ってまいりますので、中央町仮庁舎は空になってしまいます。今後、本庁舎内の各部署のレイアウト等を専門のコンサルティング業者に委託して検討していくと同時に、中央町仮庁舎についても公共施設等総合管理計画の中で、単に庁舎としてだけではなく、他の用途への転用あるいは売却も視野に入れて検討してまいりたいと考えております。 559 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 560 ◯6番(小川喜三郎君) 先ほど来から出ております公共施設等総合管理計画の中で検討するとのことですので、早期に方針を出してほしい。このまま議決されると、耐震化工事が終わった後、速やかに活用していただきたいというのが私の願いです。市長のお考えでは、売却も含めて利活用を考えるとのことですが、市民活動団体や各種団体の活動拠点とか、民間やNPOなどの介護施設にお貸しして、市民団体の活動を活性化することも考えられると思うのですが、今後の考え方によるのでしょうか。そういうお考えはありませんか。再度伺います。 561 ◯副議長(矢吹安子さん) 市長。 562 ◯市長(大久保 貴君) そうしたお話があったことは承っていますが、資産として持つとコストもかかってまいりますので、公共施設等総合管理計画の中で総合的に勘案して、今後の方針を決めていきたいと考えております。 563 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 564 ◯6番(小川喜三郎君) 有効に活用していただかなければいけません。売却も含めて検討するとのことですので、公共施設ですし、早く検討して、結論を導いていただきたいと思います。  それでは、大項目2、駅東土地区画整理事業地において、先般、市長は、官庁街構想を発言されましたので、以下質問をさせていただきます。  細項目1、現在移転を希望されている施設はどの施設でしょうか、具体的にお聞かせいただきたいと思います。 565 ◯副議長(矢吹安子さん) 市長。 566 ◯市長(大久保 貴君) 昨年8月に立地適正化計画制度が創設され、同時期に、「国と地方公共団体が連携した地域の国公有財産の最適化について」の通知がありました。これを受け、まずは立地適正化計画の策定に取り組むこととしております。  立地適正化計画や国公有財産の最適化につきましては、当然のことながら、相手方のご意向によるものがありますので、私どもが意思決定するわけではありません。具体の施設を現段階で申し上げることはできませんので、ご理解のほどお願い申し上げます。 567 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 568 ◯6番(小川喜三郎君) 具体的な施設名は申し上げられないというご答弁でしたけれども、官庁街ということですから、積極的に話し合いをしていただきたいと思います。  細項目2、市長は官庁街と表現されていることから、当然、国や滋賀県に働きかけをしておられると思いますけれども、その状況についてお聞きしたいと思います。 569 ◯副議長(矢吹安子さん) 市長。 570 ◯市長(大久保 貴君) 申し上げましたとおり、まずは立地適正化計画の策定に取り組んでまいります。その中で相手方である国の機関のご意向をお聞きしてまいりたいと考えております。そうした動きの中で、私自身も働きかけをさせていただきたいと考えております。 571 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 572 ◯6番(小川喜三郎君) 移転されるかどうかは未定かもわかりませんが、トップセールスをしていただくのが市長の政治姿勢だと思います。思い通りにはいかないことは承知しておりますけれども、アピールをしたり、県や国の近畿財務局に働きかけ、駅東に施設を移転して官庁街にするというのが市長の思いだと思います。トップセールスをするお考えはいかがでしょうか。 573 ◯副議長(矢吹安子さん) 市長。 574 ◯市長(大久保 貴君) 立地適正化計画を策定すると表明いたしました。先だっては、別の場所で構想について個人的にお話し、いろいろな機関がご興味を持たれました。具体的には、個別の機関とこれからお話をさせていただくことになりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 575 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 576 ◯6番(小川喜三郎君) 抽象的な答弁です。どこと話し合いをするのか、具体的に名前を挙げることはできないのかもしれませんが、市長自身が官庁街構想を発表されたのですから、それに向かっての計画ができないと推進できないように思うのです。駅東だけではないのですが、今回は駅東ですから、駅東での彦根市の発展を考えますと、それぞれの担当にも動いてもらわなければいけませんけれども、市長自らがトップを切って、「どうか彦根へ来てください」、「移転してください」という姿勢を示していただけるものと思っているのです。計画ができてからしか動かないという考えでよろしいのでしょうか。もう一度お伺いします。 577 ◯副議長(矢吹安子さん) 市長。 578 ◯市長(大久保 貴君) 国の機関というのはなかなか複雑ですので、そうした意向を表明し、それぞれの機関もその意向を受けとめていただいていると考えております。今後、それぞれの機関と個別にご相談する機会を持っていきたいと思っておりますが、今の段階では立地適正化計画という大きなビジョンをきちんと策定し、手順を踏んでやらせていただきたいと考えておりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 579 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 580 ◯6番(小川喜三郎君) これ以上お尋ねしても同じ答えだと思います。彦根のために、トップセールスで、官庁街ができるかどうかは別としましても、積極的な誘致、展開をお願いしたいと思います。  それでは、大項目3、子ども・若者プランについてお尋ねします。  「子ども・若者の元気を応援するまちひこね」を基本理念に作成されました。子どもや若者を取り巻く環境は大きく変化しています。人口減少対策では、結婚や出産・子育てへの支援策の推進が求められております。これまで、平成15年には少子化対策基本法が、平成17年には自治体育成支援対策推進法が制定され、本市でも次世代育成支援のための行動計画の策定が義務づけられ、少子化への対処が進められました。さらに、平成24年には子ども・子育て支援法など子ども・子育て関連三法が制定・改正され、本年4月から子ども・子育て支援新制度がスタートしました。そこで、以下、質問させていただきます。  細項目1、これまで本市が推進されてきた子どもきらめき未来プランと今回制定されました子ども・若者プランとの違いはどのようなものでしょうか、お伺いいたします。 581 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 582 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 本市では、子どもを取り巻く支援施策を総合的・計画的に推進するための指針として、次世代育成支援対策推進法の趣旨を踏まえ、計画期間を平成26年度までとした子どもきらめき未来プランを策定し、子育て支援としてさまざまな施策を実施してまいりました。  今回策定した子ども・若者プランは、これまでの子どもきらめき未来プランを踏まえつつ、計画期間を平成27年度からの5年間とし、子ども・子育て支援法および子ども・若者育成支援推進法に基づく法定計画として策定するもので、本市における保育・教育および地域での子ども・子育て支援事業、子ども・若者育成支援事業の充実のほか、母子保健事業、ひとり親家庭への支援施策の展開など、子ども・若者を取り巻く各種支援の包括的な整備に向けた計画を定めるものです。  主な違いとしましては、子どもきらめき未来プラン(後期計画)の策定から5年が経過し、時代の変化に応じて新たな課題が生じてきていることから、社会生活を営む上での困難を有する子ども・若者に対しての支援や、ひきこもりやニートへの支援、子どもの貧困問題などを取り組む施策として追加しました。また、子ども・子育て支援法で求められている子ども・子育て支援事業計画として、ニーズ調査の結果から、平成31年度までの教育・保育等の事業量の見込みを算出し、提供体制の確保方策をより具体的な数値で示すなど、整備計画としての特徴がより強いことなどです。 583 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 584 ◯6番(小川喜三郎君) 私の感覚では、余り変わっていないのではないかと思っております。ニートの問題などもお話になりましたけれども、これまでも事業としては名前がついておりました。名前が変わっただけということはないのでしょうか。国の制度ですから、どこか変わっているとは思うのですけれど、事業内容については同じように展開されるという理解でよろしいのでしょうか。 585 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 586 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) おっしゃるように、時限立法で次世代育成支援対策推進法というのがあり、さらに法改正で延長されることになりましたけれども、主には子ども・子育て支援法が新たにできたことによる法定計画として位置づけたということです。  それと、生活に困窮する若者の実態が課題として浮き上がっておりますので、子どもの貧困も含め、色を濃くしたというのが計画の特徴だと考えております。 587 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 588 ◯6番(小川喜三郎君) よくわかったような、わからないような話ですが、さらに推進されるというように理解いたします。  それでは、細項目2、(仮称)子ども・若者支援センターの設置内容や機能についてお教えいただきたいと思います。 589 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 590 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) (仮称)子ども・若者支援センターの機能と役割についてですが、社会生活を営む上での困難を有する子ども・若者が気軽に相談できる、いわゆる「とりあえず」の相談に応じ解決まで導くことができる支援のほか、医療、福祉、教育や雇用などの関係機関への橋渡しや社会参加の足がかりをつかむ機会の提供、また子ども・若者の居場所となることを想定しております。  このセンターは、子ども・若者プランにおける子ども・若者支援の中核的役割を担うものと位置づけており、今後、センターの設置に向け、その体制の構築を進めてまいりたいと考えております。 591 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 592 ◯6番(小川喜三郎君) 大変重要な施策であって、施設でもあると思っていますが、いつごろまでに整備される予定なのか。もし計画ができておりましたら、お教えいただきたいと思います。 593 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 594 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 具体的な計画として、いつまでに、どこに設置するかなどは今後協議して決めていく所存です。ただ、人的な配置には一定の専門性も有しますので、子ども・若者会議の中に専門部会を置いており、その中でも議論していただき、具体化していきたいと考えております。 595 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 596 ◯6番(小川喜三郎君) 子ども・若者の居場所という点では大変重要な施設だと思います。いろいろとプランをつくって場所を選定されるのか、既設の施設を活用するという方法もありますので、できるだけ早く結論を出していただきたい。設置することに意義があると思いますので、早期に開設していただくよう強く望んでおきます。  それでは、細項目3、支援のためのネットワークや人材育成についてお考えをお聞かせください。 597 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 598 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 支援のためのネットワークと人材育成についてですが、子ども・若者プランにおいて、社会生活を営む上で困難を有する子ども・若者に対して、既にある多様な相談体制の連携の充実を図りながら、子ども・若者を育成するため、彦根市内の関係機関や各種団体が持つ知識や技能を活かした(仮称)彦根市子ども・若者支援ネットワークを整備することとしております。今後、先進地に視察に行き、具体的な検討を行うとともに、彦根市子ども・若者会議での意見を踏まえながら整備をしていきたいと考えております。  人材育成につきましては、先ほどもご説明しました(仮称)彦根市子ども・若者支援センターの開設を目指し、そのセンターでの相談業務を通じて子ども・若者への支援における課題などを明らかにし、その課題を解決するために必要なスキルを習得する人材育成が必要であり、内閣府や県などが主催する専門研修や事例検討会等に積極的に参加していきたいと考えているところです。 599 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 600 ◯6番(小川喜三郎君) この施策では、子どもは18歳未満、若者は39歳までという位置づけになっています。これを担う人は、市民会議は何歳までなのかわかりませんが、少年センターの指導員のグループもありますし、無職少年対策推進員など、地域で活動しているさまざまな組織がありますけれども、子ども・若者プランは39歳までが対象ですので、従来の団体や組織の活動範囲が広くなるのか。実際の活動では39歳まで対象にしていなかったと思うのです。支援する団体についてのお考えはあるのか。既設の団体で対象年齢の上限を上げて対応されるのか。お考えがあればお聞かせください。 601 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 602 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 児童福祉法に基づく児童の概念は18歳未満ですし、子ども・若者育成支援推進法の対象とする若者は40歳未満という概念ですので、おっしゃるように39歳までを対象としております。特に若者と定義される20歳以上39歳までの年齢層に対し、今まではそういったくくりでの支援がなかったと言った方がいいと思っています。  どういうところで生活に困難が生じるかといいますと、要因別では、例えば病気や障害といった側の支援がありますが、年齢ではくくっておりません。そのような方がとりあえず気軽に相談をできるようにする。ひきこもりの方については、そのご家族の方、支援をされている方々、民生委員児童委員などが地域での相談窓口になると思います。相談はそういう形で受けますが、支援する側は県下でもそうたくさんありません。市内で考えましたときに、障害や精神的な病を要因にしている支援グループには既にネットワークに入っていただいています。県から若者の就労に関するサポートセンターを委託されておりますNPOにも入ってもらっていますので、連携の中で施策を進めていきたいと考えているところです。 603 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 604 ◯6番(小川喜三郎君) 大変ありがたい施策を増やしていただけるものと思っています。人材育成につきましても、専門的な方もいらっしゃいますし、支援をする方々も必要だと思いますので、支援の範囲を広げて、貧困のこともありますが、若者にも取り組んでいただくことを強く求めておきたいと思います。  それでは、細項目4、人口増加策としての新たな子育て支援対策についての考え方をお聞かせください。 605 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 606 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 子ども・若者は、次の時代を担うかけがえのない存在であるとともに、将来の彦根市に新たな活力を生み出す非常に大切な存在である一方で、少子化や核家族化、就労環境など目まぐるしく変化する現在社会においては、子育てに負担感や孤独感を感じる親が増えてきており、子ども・若者の健全な育成に影響を与えております。そのような中で、子ども・若者が健やかに成長できるためには、これまで以上に家庭や地域、保育所・幼稚園、学校、事業所などが子ども・若者の視点に立ち、その権利を十分尊重した上で、子ども・若者を支える社会を構築する必要があります。
     本計画は、子ども・若者、またそれらを取り巻く全ての人が、元気に子ども・若者の支援に参加し、お互いにつながり協力し合いながら、ともに育ち・育てる環境をより一層充実していくために策定したものです。  このため、直接人口増加策を目的として策定したものではありませんが、プランの施策に位置づけている認定こども園の整備による待機児童の解消や、地域子育て支援センターの整備、保育所・幼稚園保育料の負担軽減などは、保護者の就労支援や子育て不安の解消、経済的負担への支援につながると考えていることから、少子化対策としての一定の効果はあるものと考えているところです。 607 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 608 ◯6番(小川喜三郎君) 今の答弁ですと、新たな子育て支援策は入っていない。これまでの施策を強化して進めていくという解釈でよろしいのでしょうか。 609 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 610 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 今までといいますか、今年度からの計画です。今までのきらめき未来プランからの変更点として、今後5年間で整備していく具体的な整備数を掲げております。その中には、認定こども園の整備や新たに子育て支援センターを面的に増やしていくといったことは盛り込んでいますので、そういう意味では新たに拡充していくと思っております。 611 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 612 ◯6番(小川喜三郎君) よくわかりました。  それでは、細項目5、法律もそうですが、ニートやフリーターの具体的な就労支援策が出ています。その考え方についてお伺いしたいと思います。 613 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 614 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) ニートやフリーターへの具体的な就労支援につきましては、子ども・若者プランにおきまして、働く意欲を養い職業能力の向上を図るとともに、短期的な就労や社会経験を積み重ねながら、正規の就業や社会参画が可能となるよう誘導すること、また早期に離職してしまう若者に対しては相談活動を充実し、就職後の職場定着を支援することとしており、職業安定所や滋賀県地域若者サポートステーション等の関係機関と連携し、取り組みを進めることとしております。  また、進路の決まっていない高校中退者などに対して早期の支援ができるよう、高校とも連携し、必要に応じて訪問支援を行うなど、ニート状態になることの未然防止を図ることとしております。  これらの施策の実施に当たっては、先ほど来申し上げております(仮称)彦根市子ども・若者支援センターが相談や支援調整の中核的な役割を果たすものと位置づけておりますので、このセンターの設置に向けて体制の構築を進めてまいりたいと考えております。 615 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 616 ◯6番(小川喜三郎君) 施策については従来のものを拡大していくようなお話でした。特に子ども・若者支援センターの設置が必要になるというご答弁だと思いますので、早く整備をしていただくよう強く求めておきたいと思います。  それでは、細項目6、子ども・若者プランでは、教育・保育環境整備に関する目標値について、特に平成31年度に認定こども園を5園にする計画がビジョンとして入っています。この構想についてお聞かせいただきたいと思います。 617 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 618 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) 認定こども園を5園にする計画の構想につきましては、ニーズ調査をもとに推計した平成31年度までの保育事業に対応するために必要となるサービス量の確保策の一つとして計画をしているものですが、民間による新たな保育所や認定こども園等の整備が行われないことを前提としております。  計画期間中、平成29年度に平田幼稚園を、平成30年度と平成31年度には2園ずつ整備していくこととしており、これらは既存の公立幼稚園の老朽化に伴う整備更新や、特に待機児童が多い0歳児から2歳児までへの対応に合わせて進めていくこととしております。  なお、具体的なことは、今年度に取り組む公立幼稚園・保育所の施設整備計画策定の中で位置づけをしていきたいと考えております。 619 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 620 ◯6番(小川喜三郎君) 公立幼稚園・保育園の整備をする中での、五つの認定こども園の整備の計画と承りましたが、民間の幼稚園や保育園も含めて認定こども園をつくっておられる都市が増えてまいりました。再編や施設の老朽化もありますけれども、施設整備という面では、民間の幼稚園・保育園を含めた再編が行われ、認定こども園にしています。現在の計画では公立幼稚園・保育園しかお考えではないのか、あるいはこれから民間も含めて検討していくという含みがあるのか、再度お尋ねしたいと思います。 621 ◯副議長(矢吹安子さん) 福祉保健部長。 622 ◯福祉保健部長(川嵜 孝君) プランの中で示しております待機児童対策としての園の整備計画についてですが、根本的には公立幼稚園の老朽化に合わせてと考えております。プランの中で考えております計画では公立のみと解釈していただいて結構です。 623 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 624 ◯6番(小川喜三郎君) 民間は含まず、公立で認定こども園を5園整備する目標と承りました。  細項目7、多くの市民の方々からご要望の多い放課後児童クラブの受け入れ児童数の大幅増の目標設定について、数値的に見ますと、平成31年には受け入れ児童数を今の1.5倍とする計画になっていますが、これは受け入れ対象学年を年々上げていくお考えでしょうか、お伺いいたします。 625 ◯副議長(矢吹安子さん) 教育長。 626 ◯教育長(前川恒廣君) 子ども・若者プランにおける放課後児童健全育成事業の受け入れ児童数の目標数につきましては、社会状況等を勘案し、今後大幅に増加する見込みを反映し、平成26年度実績918人に対し、平成31年度においては小学校1年生から6年生まで1,372人を設定しております。  この目標値は、プラン作成のために平成25年度に福祉保健部が就学前児童および小学生児童の保護者を対象に実施したニーズ調査の結果および平成22年度から平成26年度の放課後児童クラブ入会児童数の増加率をもとに算出しているものです。  ちなみに、平成27年5月1日の時点で、小学校1年生から6年生まで1,036人を受け入れており、そのうち1年生から3年生は平成27年度の目標値の912人を大幅に上回る990人を受け入れております。  放課後児童クラブの受け入れ対象学年につきましては、平成26年9月議会で議決いただきました彦根市放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準を定める条例におきまして、これまで小学校3年生までであった対象学年を小学校に就学している児童、つまり小学校6年生までとしております。なお、対象は全学年であるものの、現在の施設の状況から全希望者の受け入れが困難な放課後児童クラブもありますから、今後は施設整備等に努め、順次、6年生までの受け入れができるように努めてまいりたいと考えております。 627 ◯副議長(矢吹安子さん) 小川さん。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 628 ◯6番(小川喜三郎君) よくわかりました。施設の整備を進めていただけると理解したいと思います。最終的には6年生まで受け入れるとのことですので、子ども・若者プランにもありますように、平成31年度には全小学校の放課後児童クラブの受け入れが可能となるよう、施設の建設や整備計画を進めていただくように望んでおきます。  以上で私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 629 ◯副議長(矢吹安子さん) 暫時休憩いたします。            午後3時41分休憩            午後3時59分再開 630 ◯副議長(矢吹安子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  11番和田一繁さん。和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 631 ◯11番(和田一繁君) 改選後、初の一般質問をさせていただきます。  先般の選挙戦におきまして、市民の皆様には観光振興について訴えてまいりました。今回は、大項目1点に絞りまして、集中的に質問をさせていただきます。どうぞ前向きなご答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1、彦根の観光事業、誘客戦略について。  観光関連の質問は、過去の議会や平成26年12月、平成27年3月定例会でも質問しておられますが、定住人口が減少していく中、いかに交流人口を増やし、財源を確保していくかが重要な課題です。やはり彦根市の目に見える自主財源の確保策の一つは、観光振興、誘客だと思っております。ここ数年の彦根城の入山者数も平成9年から10年間の平均約50万人から比べますと、平成19年に開催されました国宝・彦根城築城400年祭の約84万人を皮切りに、翌年の井伊直弼公と開国150年祭、昨年開催されました城サミットを含め、平均して70万人前後のお客様が彦根城に入山されております。当然、市内にも回遊されており、当市にとりましても大きな経済効果をもたらしております。やはり国宝の天守や彦根城、社寺仏閣、城下町、街道、佐和山城跡、荒神山等、彦根市内に点在する本物の歴史文化資源を活用した観光誘客でのイベント戦略の重要性を感じる次第です。  そこで、中項目1、井伊直弼公生誕200年祭事業の進捗について。  細項目1、開幕まで1カ月を切っております。市長は200年祭の実行委員長でもあります。市長の心境をお聞かせください。 632 ◯副議長(矢吹安子さん) 市長。 633 ◯市長(大久保 貴君) 井伊直弼公生誕200年祭まで一月を切った状況での心境ですが、現在、産業部の観光企画課を中心に準備に励んでいるところです。私がいろいろな機会を通じて申し上げてまいりましたのは、井伊直弼公生誕200年祭を通して、日本を開国へと導いた井伊直弼公の功績はもとより、人柄や文化人としての側面など、今までなかった角度からご本人にスポットを当て、その魅力を全国に向けて発信していきたいと考えております。  1カ月を切った状況ですが、さまざまなイベントを用意させていただいておりますので、多くの皆様方に彦根城に上っていただきたいと思っております。 634 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 635 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。直接、市長からそういったお言葉というのはなかなか聞けないものですから、傍聴やインターネットを通じて、これから始まる200年祭についての市長の思いを聞かせていただき、非常に感謝しております。  では、細項目2、市長は200年祭の実行委員会の委員長です。これからいろいろな公務で県外等に出張される機会も多いと思います。いろいろな方々と会われるたびに、彦根のトップセールスマンとして宣伝をしていただけるものと思っております。その中で、200年祭のウリ、目玉事業というのはどういったものなのでしょうか、お聞かせください。 636 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 637 ◯産業部長(西川利樹君) 井伊直弼公生誕200年祭で実施する事業につきましては、実行委員会が主催する事業と市民の方々で構成された団体が自らの発意で提案いただいた市民提案事業、加えて彦根城博物館のテーマ展など200年祭に関連して彦根市が実施する事業があります。  実行委員会の主催事業につきましては、事務局を預かる彦根市が担当する櫓での特別展や、観光協会などの構成団体に担当いただくまちなかを中心とした事業があります。各種事業を担当いただく団体の皆さんと彦根市が一体となってアイデアを出し合い、200年祭に取り組んでおり、市民提案事業もあわせ、基本的には全ての事業がメイン事業であると考えております。  あえて申し上げるとすれば、誰をターゲットにしているか、またお越しいただく方のニーズによって違ってまいりますが、例えば旅行エージェントに向けては、長期間開催する櫓での特別展がメインとなりますし、文化人としての直弼公に興味を持っておられる方にとっては、能をテーマとした講演会やお茶、お花に関連した大名茶会、花展、夜楽といった事業がメインになってくるのではないかと考えております。 638 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 639 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目3、彦根市事業ならびに実行委員会の事業の進捗状況をお教えください。 640 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 641 ◯産業部長(西川利樹君) 井伊直弼公生誕200年祭に関連する事業の進捗状況ですが、まず彦根市が実施する事業として、シリーズ「直弼のこころ」と題した彦根城博物館の展示につきましては、200年祭の開催期間に合わせ、幕末の政治情勢や日々の暮らしに対する直弼公の考えをつづった手紙や意見書から直弼公の人柄を探るテーマ展や、茶人としても著名な直弼公ゆかりの茶道具などの特別展など、テーマごとに五つの展示を行う予定であります。彦根城博物館では、それぞれの展示に向けた諸準備を進められ、既にパンフレット等にも概要を掲載しております。  また、ひこね菓子選手権につきましては、ホームページや「広報ひこね」等を通じ4月23日からアイデア募集を行っており、8月10日の書類選考会および9月2日の試食選考会で受賞3作品を選ぶ予定であります。  同じく彦根の老舗再発見事業につきましては、対象となる老舗について、今後、事業委託先の滋賀大学により資料調査や聞き取りを行っていただき、商いの変遷等について歴史的な経緯を明らかにし、パンフレットやパネル展示、映像によって広く情報発信をする予定です。  次に、実行委員会事業である天秤櫓と佐和口多聞櫓を会場とした特別展では、それぞれにコンペにより展示企画を選定済みであり、現在、具体的な展示物やレイアウトなどの詳細について委託業者と調整を進めるとともに、オープンに向けた諸準備を進めております。  また、実行委員会の構成団体で担当いただく事業につきましても、ほとんどの事業が開催日や会場、事業概要が決まっており、それぞれの事業担当団体で事業実施に向けた諸準備を進めていただいております。 642 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 643 ◯11番(和田一繁君) 本当に多くの彦根市事業、また実行委員会の事業があるわけですけれども、たくさんの方に来ていただいて初めて、そのよさがわかると思います。  では、細項目4です。姫路城の今年の入山目標数は約200万人と聞いております。岡崎市で開催されております徳川家康没後400年祭に当たる記念事業では、年間12万8,000人の動員を見込んでおられます。では、井伊直弼公生誕200年祭を含んだ平成27年度の彦根城入山目標数値は何万人なのでしょうか、お教えください。 644 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 645 ◯産業部長(西川利樹君) 彦根城の入山者数については、平成25年度が73万5,000人、平成26年度が74万1,000人でありますが、平成27年度は井伊直弼公生誕200年祭を開催しますことから、目標人数を80万人と高い数値としております。 646 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 647 ◯11番(和田一繁君) 再質問します。実行委員会の皆さんや市役所の職員の皆さんも、80万人という数値はご存じなのでしょうか、教えてください。 648 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 649 ◯産業部長(西川利樹君) 平成19年度は国宝・彦根城築城400年祭で85万人でしたし、平成23年に市制75周年事業をやりましたときは81万人、それ以外の年度では74万人から70数万人でしたので80万人と見込んでいます。実行委員会等でもこういったお話はさせていただいていると思います。 650 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 651 ◯11番(和田一繁君) 再々質問です。市役所の職員の皆さんは知っていらっしゃるのでしょうか。 652 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 653 ◯産業部長(西川利樹君) 市役所の中で周知した覚えはありません。申しわけありません。 654 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 655 ◯11番(和田一繁君) いろいろな意味でも、目標数値を立てることは非常に大切なことです。催事の成果についてはどれだけの人が入ったのかというところから成功かあるいは失敗かの一つの目安となるので、目標数値というものは大事です。今回、平成27年度に井伊直弼公生誕200年祭で、市民、そして行政も含め、この催事をやっていこうという中で、意思統一をしっかりとする。市役所の職員の皆さん、実行委員会の皆さんが同じ方向を向く形でやっていく。水かけ論になりますので、これ以上質問はしませんけれども、しっかりと認識していただければと思います。  では、細項目5、200年祭に対しての誘客に必要な広告宣伝事業は。  市民あるいは彦根駅、市内各駅を降りた方が、200年祭に対してもう一つ盛り上がらない、盛り上がれない理由として、開催を知らないからだと思います。この時点においても、情報量が余りにも少な過ぎる。遅過ぎます。常に目にとまる常設ののぼりや懸垂幕等は、実行委員会で7月1日以降に設置されると聞いております。遅くはないですか。7月10日から祭りは始まります。  彦根の観光トップシーズンは4月ですが、今年も約9万9,000人の方が彦根城にいらっしゃいました。今年は雨が続き、桜の期間も短かったのですが、それでも9万9,000人です。そして、ゴールデンウィークも含めて5月も9万5,000人の方が訪れています。4月、5月で約20万人の方が彦根城に来られています。彦根駅から彦根城まで歩いて行かれる方、彦根城から彦根駅に戻っていらっしゃる方を見ました。  4月に彦根駅前の観光案内所を利用された方が約5,200人いらっしゃいました。半数以上は電車で彦根駅に降りた方であり、公共交通機関を利用して彦根城に行かれた方もいらっしゃいます。私も、4月によく彦根城や市役所の前を通りましたけれども、本当にたくさんの方が歩いていらっしゃいました。しかし、そのトップシーズンにもかかわらず、市役所には、そのころ私の母校の甲子園出場の懸垂幕がかかっておりましたが、今もよさこいまつりの懸垂幕がかかっております。しかしながら、200年祭の懸垂幕はいまだにかかっていません。駅前商店街にはタペストリーはありますけれども、今回のメインはひこにゃんではなく井伊直弼公なのです。タペストリーも昨年の城フェスタとほぼ同じデザインを使っているように思われます。これでは市民も興味を示さないし、伝わってきません。なぜもっと早く懸垂幕、のぼりをつくらなかったのか。必要と感じなかったのか、予算がなかったからつくれなかったのか、気づかなかったのか、理由をお聞かせください。 656 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 657 ◯産業部長(西川利樹君) 井伊直弼公生誕200年祭の懸垂幕やのぼり旗につきましては、市民や来訪者に対してイベントの開催を周知するとともに、記念事業の盛り上がりを演出するためにも必要な広告宣伝媒体であると認識しております。しかしながら、これらの作成に係る経費につきましては、平成27年3月市議会において地方創生の交付金を活用した補正予算として議決をいただいたもので、平成27年度から作成に取り組んでいるため、春の観光シーズンに掲出できなかったものです。  200年祭開催決定の時期や行政としての予算編成の方針、実行委員会での調整などさまざまな要因で、懸垂幕やのぼり旗等については7月になりますが、首都圏や中京圏、京阪神からの団体誘客を促進するための、旅行エージェントとの情報交換会への参加や情報提供などは、本年2月ごろから実施しております。
     タイトなスケジュールではありますが、「広報ひこね」やホームページ、ポスターなどによる市民の皆さんへの啓発や全国への情報発信などを積極的に行い、誘客に努めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。 658 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 659 ◯11番(和田一繁君) 再質問です。  必要な公告に関してはどのような媒体を使っていらっしゃいますか。 660 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 661 ◯産業部長(西川利樹君) 広報宣伝という意味合いの中身で申し上げますと、ポスターの制作・掲出、パンフレットの作成、ウェブ広報、公式サイト、フェイスブックページの開設、のぼり旗、懸垂幕といったものをソフトとしては考えております。 662 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 663 ◯11番(和田一繁君) 再々質問です。  資料などはどこに送られているのですか。 664 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 665 ◯産業部長(西川利樹君) 今ほどは、トータルの広報、宣伝媒体を申し上げました。のぼり旗や懸垂幕は7月に入ってからになりますが、フェイスブックは4月10日から公開して、周知を図っているところです。公式サイトやウェブ広報は6月1日から公開しております。こういった形で、順次進めてまいりたいと思っております。 666 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 667 ◯11番(和田一繁君) 非常に期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  細項目6です。事業や誘客、広報宣伝について質問してまいりましたが、そもそもなぜ数年前からわかっていた200年祭に対して、平成26年度の当初予算ではなく、平成27年3月の補正予算で追加したのか。平成27年3月議会におきましても、当時の産業部長が「200年祭に係る予算は3月補正予算として追加提案をさせていただいており、数千万円を見込んでいる」と答弁されています。4カ月後に始まる大きな催事に対して、この時点で予算が確定していない。しかも、パンフレットの制作や広告媒体が遅れる。何よりも、この事業が全国に発信できないのです。既に各エージェントに商品を販売できない。そういった遅れが後々の観光誘客のスタートを遅らせていると思います。なぜ平成26年度当初予算ではなく、平成27年3月議会で補正予算として追加したのか。その理由をお教えください。 668 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 669 ◯産業部長(西川利樹君) 平成26年度につきましては、全国城サミットin彦根・彦根城フェス開催事業を当初予算に計上し、平成26年度のメインイベントとして開催いたしました。  井伊直弼公生誕200年祭につきましては、平成26年5月に関係各課を集めた調整会議が開催され、記念事業の趣旨や実施主体、事業を担当する部署等について協議し、会議の内容について意見照会がなされた後、産業部が事業を所管することとなりました。  その後、彦根城フェスの開催と並行しながら、開催期間やイベントのコンセプト、事業計画案などを検討し、12月16日には井伊直弼公生誕200年祭実行委員会を設立して開催期間などについて決定するとともに、12月の市議会定例会において、具体的に事業内容が決定していた天秤櫓の特別展開催に係る経費を補正予算として計上したものです。  その他の事業につきましては、国の地方創生に係る交付金を活用できるということから、3月の定例会において、井伊直弼公生誕200年祭事業全体で補正予算を計上したものです。 670 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 671 ◯11番(和田一繁君) 担当するに当たって、観光を担う観光振興課の皆さんは、遅いとは思わなかったのですか。 672 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 673 ◯産業部長(西川利樹君) 平成27年度に始まりますが、事業実施をどこで具体的に進めるかが、平成26年5月、6月に決まりました。時間的な余裕は本当に少なかったと、私どもも感じております。 674 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 675 ◯11番(和田一繁君) 国宝・彦根城築城400年祭から井伊直弼公と開国150年祭、そして井伊直弼公生誕200年祭と、初めてやる事業ではないのですから、PDCAサイクルと言われるプラン(計画)、ドゥ(実行)、チェック(評価)、アクト(改善)をしっかりとした上でやっていかなければならないと思っています。  平成26年3月議会での代表質問に対し、「国宝・彦根城築城400年祭は、平成19年3月21日から同年11月25日まで250日間開催しており、準備期間を含めて、実行委員会の負担金が平成17年度から平成19年度まで総額として4億6,200万円」と担当部長がご答弁されています。既に400年祭の2年前から企画・準備をされています。今回は、事業規模も、予算も、時代背景も、トップの市長も違います。しかしながら、手法は同じだと思うのです。国宝・彦根城築城400年祭ではできて、なぜ井伊直弼公生誕200年祭ではできないのでしょうか、お聞かせください。 676 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 677 ◯産業部長(西川利樹君) 事業の実施主体または実施内容などをどのように確定していくかの議論に時間がかかったものと理解しております。 678 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 679 ◯11番(和田一繁君) これからも必ず何年という形でやるわけですから、早い仕掛けで組んでいただくようお願いして、次の質問にまいります。  細項目7です。今回、市民提案事業に13件応募されていると聞いております。その中で8件採択されましたが、その市民提案事業の方々は独自で広報戦略を行い、発信されると思います。市民提案事業を実行委員会側から発信する際に、実施可能な広告媒体を教えてください。お願いします。 680 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 681 ◯産業部長(西川利樹君) 井伊直弼公生誕200年祭の市民提案事業として採択しました8事業につきましては、200年祭のイベント情報のパンフレットや「広報ひこね」に掲載するとともに、公式ホームページやフェイスブックを活用した情報発信を行う予定です。 682 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 683 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。市の主催事業、実行委員会の事業、市民提案事業の三つがうまく回った形で、井伊直弼公生誕200年祭の成功に向けて進めていただきたいと思います。  それでは、細項目8、200年祭関連の最後の質問です。僕の方が間違えまして、提示するという形で申請をしております。これは夏の彦根市のチラシです。ほとんど井伊直弼公のこと、200年祭のことが記載されております。現在、我々が目にする井伊直弼公生誕200年祭を含めたパンフレットですけれども、これを見ても、生誕を示す部分が全くわかりません。直弼公が生まれた楽々園、17歳から32歳まで15年間過ごした埋木舎の詳しい説明が記載されていません。特に生まれた楽々園は、平成19年に開催されました国宝・彦根城築城400年祭事業で寄附を募って、修景保存整備事業をされています。玄宮園を含む楽々園で9,500万円近くのお金が集まり、楽々園で約8,900万円の寄附をいただいております。昨年あたりからようやく、公開や内覧会をされていますけれども、彦根市事業でなぜ井伊家ゆかりの埋木舎や楽々園を有効活用されないのか、お聞かせください。 684 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 685 ◯産業部長(西川利樹君) 井伊直弼公生誕200年祭の目的は、直弼公の生誕200年を記念し、その功績を顕彰するとともに、人柄や文化人としての側面などを全国に発信することであり、ことさら生誕の地を紹介するものではありませんが、直弼公ゆかりの地を広く紹介し、回遊を促進することは、直弼公の魅力を知っていただけるだけでなく、滞在期間の延伸と経済効果の創出につながるものと考えております。  しかしながら、楽々園の御書院棟は文化財建造物として位置づけられており、外観は常時公開されるものの、内部は定期的な一般公開以外は、例外措置として少人数での催し物に限り活用が認められていることから、大人数の誘客を目的とした活用は難しいと考えております。  埋木舎については、直弼公が青年期を過ごし、その人格形成や文化人としての成長に大きな影響を与えた場所でもあることから、埋木舎を会場としたイベントや展示を彦根観光協会の担当事業として予定しているほか、彦根城や彦根城博物館、夢京橋あかり館とのパスポートチケットを発行するなどして、埋木舎への誘客を図ってまいります。 686 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 687 ◯11番(和田一繁君) 再質問です。  楽々園は少人数規模では使えるとお聞きしましたが、一般の方でも使えるのでしょうか。 688 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 689 ◯産業部長(西川利樹君) 私どももこの質問をいただいた際に担当部局へお聞きしましたが、内部的な申請は要ると思いますけれども、大人数での常時公開は無理だとお聞きしています。申しわけありませんが、それ以上の詳細はわかりかねます。 690 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 691 ◯11番(和田一繁君) 一般の方が使えるか、使えないかだけお教えください。 692 ◯副議長(矢吹安子さん) 暫時休憩いたします。            午後4時28分休憩            午後4時32分再開 693 ◯副議長(矢吹安子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  文化財部長。 694 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 楽々園の建造物について、一般的な利用ができないかというご質問かと思います。  楽々園の建造物につきましては、文化財保護法等を踏まえまして、活用方針を定めております。そこで、文化財建造物として外観は常時公開するけれども、内部は定期的に一般公開すると定めております。  ご質問の一般の利用につきましては、現在、文化財建造物として整備を進めておりますが、非常用消防設備等、消防法に基づく設備がまだ十分に設置されていませんので、一般に利用するような段階には至っていませんので、ご理解いただきたいと思います。 695 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 696 ◯11番(和田一繁君) わかりました。直弼公の生誕にかかわる場所ですので、近い将来、皆さんにも使えるような形で有効活用していただくことを希望いたします。  それでは、中項目2です。  細項目1、国宝・彦根城築城400年祭、井伊直弼と開国150年祭、彦根城フェスの検証を踏まえ、井伊直弼公生誕200年祭がこれから開幕しますが、国宝・彦根城築城410年祭の開催意向はありますか、お聞かせください。 697 ◯副議長(矢吹安子さん) 市長。 698 ◯市長(大久保 貴君) 彦根城は平成29年に築城410年を迎えますが、これまで彦根市では、築城380年に当たる昭和62年には世界古城博覧会を、平成9年には国宝・彦根城築城390年祝祭を、平成19年には国宝・彦根城築城400年祭を開催するなど、10年ごとに彦根城の築城にちなんだ記念事業を開催してまいりました。  また、このほかにも平成20年度には井伊直弼と開国150年祭を、今年度には井伊直弼公生誕200年祭を開催するなど、節目節目の年にイベントを開催し、観光客の誘客に努めてきたところです。  こうしたことから、平成29年につきましても、国宝・彦根城築城410年にかかる記念事業を開催させていただきたいと考えています。なお、詳細につきましては、今後、庁内各関係課や関係団体と調整に入っていきたいと考えております。 699 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 700 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目2、開催を前提に、どの部署が受け持ち、どのような組織編成なのか、市長のお考えをお聞かせください。 701 ◯副議長(矢吹安子さん) 企画振興部長。 702 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 前回の国宝・彦根城築城400年祭では、400年という区切りの年であったことから、大きなイベントとなることを前提に、実行委員会を早くから立ち上げ、また本市においても企画振興部内に彦根城築城400年祭推進室を設け、専任の職員を配置するなど、組織体制を整えたところです。  平成29年に迎える築城410年記念事業につきましては、事業の焦点をどこに当て、テーマをどう設定するか、また事業規模をどの程度とするかなどを検討していく中で、どの部署が受け持つべきか、組織体制をどうするべきかを判断してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 703 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 704 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。  では細項目3、開催を前提に、いつの時期に予算の確保を目指すのか、お教えください。 705 ◯副議長(矢吹安子さん) 企画振興部長。 706 ◯企画振興部長(萩野 昇君) 国宝・彦根城築城400年祭では、開催期間を平成19年3月21日から11月25日までといたしました。これは年度で言いますと、平成18年度から平成19年度にかけての期間となります。  築城410年記念事業につきましては、開始時期を平成29年1月から3月までの平成28年度とするのか、あるいは4月以降の平成29年度とするのかを含め、検討していくこととなりますが、開始時期をいずれの年度にするにせよ、事前PR等一定の準備経費が必要となることを踏まえまして、しかるべき時期に予算計上を行いたいと考えております。 707 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 708 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。観光はスピードが大事ですので、なるべく早い時期から410年祭に関しましても動いていただきますようにお願い申します。  それでは、中項目3に移ります。  昨年度から、市長の諮問機関としまして彦根市経済活性化委員会を立ち上げ、1年間、顧問を中心に、平成26年度彦根市地場産業活性化基本方針および行動計画素案を作成されております。現在、6月1日から7月1日まで素案が公開されており、市民の皆様からのご意見等を受け付けされています。基本方針、行動計画をこれから設定していく段階で、平成27年度の経済活性化委員会が観光をテーマに基本方針および行動計画立案に向けて動き出すとお聞きしております。  そこで、細項目1、彦根市地場産業活性化基本方針および行動計画を拝見しますと、実施期間が平成27年度開始とされる計画が多いのですが、7月1日以降、市民から出された意見をどこでどのように反映していくのか。行政側の窓口はどこで、誰が中心となって、この計画の実現に向けて行動していくのか、お教えください。 709 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 710 ◯産業部長(西川利樹君) 彦根市地場産業活性化基本方針および行動計画につきましては、平成27年3月27日に彦根市経済活性化委員会から答申を受け、市の基本方針および行動計画を策定すべく、6月1日から7月1日までの期間、素案を広く公表し、市民等の意見を公募しているところです。  この意見公募は、彦根市意見公募手続要綱に基づき行っているもので、同要綱第8条第1項では「市民等から提出された意見などを考慮して、市が基本方針および行動計画の策定の意思決定を行うこと」とされており、同じく第8条第2項において「市が意思決定を行ったときは、次の三つの事項を公表すること」としております。  一つ目が提出された意見等の概要および件数、二つ目が提出された意見等に対する市の考え方、そして三つ目が基本方針および行動計画の案を修正したときはその修正内容となっております。  したがいまして、今後、市民の皆様などからご意見が提出された場合には、この要綱に従って必要事項の公表を行い、彦根市地場産業活性化基本方針および行動計画を策定してまいります。  また、この基本方針および行動計画の窓口は、地場産業振興を所管しております地域経済振興課です。  この計画の実現に向けましては、行政だけではなく、産業界の主体的で積極的な取り組みが必要不可欠となってまいります。今後策定します基本方針および行動計画の中で、市や各産業の組合、個別企業など、事業の実施主体を明らかにし、関係者が一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。
    711 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 712 ◯11番(和田一繁君) よくわかりました。  では、細項目2、平成27年度の彦根市経済活性化委員会のテーマは観光ですが、間違いないでしょうか。 713 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 714 ◯産業部長(西川利樹君) 議員ご質問のとおり、平成27年度の彦根市経済活性化委員会におきましては、観光をテーマに取り組みを進めてまいりたいと考えております。 715 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 716 ◯11番(和田一繁君) 再質問です。  彦根市経済活性化委員会で、平成26年度は地場産業活性化をやっていましたが、観光についても平成26年度と同じ委員会がやっていくと捉えていいのでしょうか。平成26年度とは違った窓口で、また新しい組織としてスタートするのか、お教えください。 717 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 718 ◯産業部長(西川利樹君) 経済活性化委員会につきましては、設置条例に基づき、答申を行った段階で職務が終わることになっています。その中身の実施・施行に関しましては、地域経済振興課が引き続いてやっていくものです。経済活性化委員会は、今年は観光に取り組んでまいりますので、かかわりとしては観光企画課となります。 719 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 720 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目3、観光をテーマとした委員会の目的は。  これは中小企業の活性化を目的とした観光なのか、彦根市の観光誘客や観光ビジョンを検討する目的なのか、教えてください。 721 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 722 ◯産業部長(西川利樹君) 今年度の彦根市経済活性化委員会には、本市が策定する彦根市観光振興計画について諮問し、答申を得たいと考えております。観光振興および地域の活性化を図ることを目的として、官民一体となって目指すべき目標やそれを達成するための戦略等について検討・審議いただきたいと考えております。 723 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 724 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目4、構成メンバーは条例による構成か、既に人選はされているのでしょうか。お願いします。 725 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 726 ◯産業部長(西川利樹君) 彦根市経済活性化委員会の構成メンバーは、彦根市経済活性化委員会条例に定められているとおり、経済関係団体を代表する者、産業界を代表する者、学識経験を有する者、彦根市特別顧問、その他市長が適当と認める者より5名以内で組織することとなっております。具体的な人選につきましては、現在調整しているところです。 727 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 728 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。できれば観光に強い方の人選を希望いたします。  それでは、中項目4、観光行政の組織について。  現在9名の職員で、日々、彦根の観光行政を担っていただき、誘客活動や観光の分野で仕事をしていただいている観光企画課の皆さんですが、観光振興策や宣伝、観光事業、井伊直弼公生誕200年祭、広域観光、インバウンド、フィルムコミッション、コンベンション、ひこにゃんブランド、そして今回国が進める観光誘客を目的とした日本遺産登録の窓口も観光企画課が担当されています。特にひこにゃんを受け持つに際しては、商標関連や県内外(彦根城を除く)の出務が平成25年度は映画「偉大なる、しゅららぼん」の関係もあり40事業、平成26年度で22事業と、かなりの激務と感じます。近隣の長浜市観光振興課は、臨時職員も含めて15人のグループ制であり、広域連携のグループ、観光振興のグループで活動されており、課長を初め比較的年齢層が近いそれぞれの年代にキーパーソンがおられる布陣で組織されています。  細項目1、彦根を売り込む大事な部署であり、本来の観光宣伝、誘客ができていないのではないか。観光企画課業務について、担当者が持つ事業数が多いのではないでしょうか。 729 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 730 ◯産業部長(西川利樹君) 観光企画課につきましては、現在、9名の職員で、広域観光やインバウンド、広報宣伝などさまざまな観光振興の業務に加え、課内室として、映像制作への支援と誘致を行うフィルムコミッション室と、彦根城を初め、市内外で登場するひこにゃんの運営およびひこにゃんの商標を管理するひこにゃんブランド推進室の業務を担当しております。  確かに今年度は、井伊直弼公生誕200年祭や観光振興計画の策定などの業務もありますことから、観光企画課の担当業務が多いのが現状ではありますが、課長以下、若いメンバーが観光宣伝や本市への誘客を図るための業務など、それぞれの担当業務に意欲を持って鋭意取り組んでおります。  また、井伊直弼公生誕200年祭や観光振興計画の策定業務は本年度の単年度事業であり、来年度以降、それぞれ担当者が受け持つ事業の数は必然的に減少してくるものと考えております。 731 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 732 ◯11番(和田一繁君) 調べていくと、平成27年度に関しては業務が非常に多いと感じます。それが200年祭の誘客、広告宣伝にも影響しているのではないかと感じています。部局内でしっかりと意思統一して、頑張ってくださいとしか言いようがありませんので、よろしくお願いいたします。  では、細項目2、平成25年10月には、映画やドラマのロケがかなり来ていました。誘致の受け皿としてフィルムコミッション室が設置され、滋賀ロケーションオフィスと連携し、映画やドラマのロケ、テレビ等の取材、かなり多くの案件が入ってきていると思います。職員が滋賀ロケーションオフィスに1年間出向し、プロフェッショナルな形で研修され、今年、市役所に戻ってこられました。  きのう、産業部長は、彦根駅前観光案内所には外国人が5,184人訪れていると答弁されました。  6月12日、国土交通省認定の外国人旅行者向け広域観光周遊ルートとして、昇竜道、美の伝説が決まりました。昇竜道は、大津、長浜、彦根、近江八幡、甲賀の5市が選ばれております。また、美の伝説に加わるのは彦根市だけです。国が進める広域観光の周遊ルートに、彦根は二つのプランを国から設定されています。これは、これから、海外、インバウンドのお客さんに向けて、非常に有効な施策だと思っております。海外に売り込むためのプロモーションや誘客、営業、広告、宣伝事業に特化した海外向けの窓口を含む、(仮称)観光戦略専門室といった専門部署の設置のお考えはありますか。 733 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 734 ◯産業部長(西川利樹君) 先ほどのご質問でも少し触れましたが、今年度、観光企画課では彦根市観光振興計画を策定予定であり、その計画の中で、目指すべき目標や目標達成に必要な戦略等を定めてまいりたいと考えております。また、今年度から課名を観光企画課と改め、これまでの観光振興施策に加え、企画立案にも力を入れてまいりたいと考えております。  こういったことから、観光戦略専門室の設置は今のところ考えておりませんが、観光企画課の通常業務として、インバウンドも含めたプロモーションや広報宣伝活動にも取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 735 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 736 ◯11番(和田一繁君) それはいつからされるのでしょうか。国はこのように観光ルートを設定されています。先ほどから言いますように、観光はスピードです。そのあたりも含めて、目標数値と同じように、海外のお客様に対してのインバウンドというのは、これから大きな収益事業になってくると思いますので、いつからやるのかをお教えください。 737 ◯副議長(矢吹安子さん) 産業部長。 738 ◯産業部長(西川利樹君) 昨日の答弁にもありましたように、ここ数年来、1万数千人から4万人と外国人観光客が増加しております。現時点におきましても、国内での観光客誘致とあわせて、外国人観光客の受け入れについても、細心の注意を払い、事業を行っているものと考えております。今ほどご紹介もありましたが、6月12日に国が国土交通省認定の7ルートを発表されたところです。観光振興計画については7月から実際に動いていくと思いますので、外国人観光客の受け入れも視野に入れながら組み立てを考えていきたいと思いますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 739 ◯副議長(矢吹安子さん) 和田さん。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 740 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。観光振興計画を見守っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  これで質問を終わります。ありがとうございました。 741 ◯副議長(矢吹安子さん) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 742 ◯副議長(矢吹安子さん) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  お疲れさまでした。            午後4時53分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...