今後、
島原市内でこうした
条例制定に向けての検討も私もすべきであるというふうに思いますが、そのためにはやはり同様の
セミナーの開催も必要だと思いますが、
中小企業はまさに
地域経済の根幹を担っていただいておりますし、市勢の振興に大きな役割を果たしていただいております。こうした活性化のための取り組みにつきましては、やはり地域の
商工会議所、あるいは有明町の商工会、あるいはそれにかかわる
関係各層の方々とも連携をしながら、
一つ一つ当市における
課題整理から研究してまいらにゃいかんなと思っております。
そういう意味では、さきの議会でも各分野別に
ひざ詰め談判で話をすることも試みたいと思っておりますが、私もいろんな機会に直接お話を断片的に伺うことはございますけれども、やはりそれだけでは足らないので、やっぱりテーマを決めて、ある程度じっくりと時間をかけてやっていくことをせにゃいかんなと改めて思っておるところでございます。
当日参加した感想については、副市長のほうから答弁をさせていただきたいというふうに思います。
以上でございます。
4 副市長(
杉光正弘君)
大村での学習会に参加しての感想をということでございますけれども、私は、千葉県、それから同友会のお二人の講師の方のお話をお聞きして、まず大きく2つのことを思いました。
1つは、今回の
条例制定が官民協力しての策定であったということでございます。各企業、民間のそういう団体が地域の勉強会というのをやりますというようなことを提案され、そこに県の職員さんが毎回出席をされて、ひざを交えていろんな課題について協議をされたということでございまして、えてして、いろんな
条例制定となりますと、行政側のほうが一方的に──一方的ではないでしょうけれども、走ってしまう傾向がありますけれども、そういう
中小企業関係者等の要望、実態等をしっかりと踏まえて、双方向的にいろんな議論がなされて策定をされたものであるというふうに思っております。そこで一番痛感する、我々に一番必要なのが、よく言われますけれども、
現場主義、やっぱり現場に行ってみないとわからないと、改めてそういう重要性を再認識したところでございます。
次に、2番目でございますけれども、この条例が
行政施策の裏づけと申しますか、そういう位置づけのもとに策定されたというのが2点目の感想でございます。えてして、先ほど申しましたように、条例というのは、条例をつくること、その中身と申しますか、なかなかなくて、条例をつくることだけに力が注がれるというのが、何となくそういうふうに思いますけれども、千葉県の場合はもう一つの場として実は元気な
中小企業をつくり出すための
戦略づくりという、そういう場が要は千葉県の中に設けておられまして、そこの中にも当然民間の、そういう同友会を含めて入っておられて、要は具体的な施策を片一方ではどんどんどんどん議論していくというようなことがなされておったようでございます。そういう中で、
戦略づくりの法的な裏づけとしてこの条例が策定されたんじゃないかなというふうに感想を持った次第でございます。
そういう中で、先ほど市長からも答弁がありましたように、島原市におきましても、まずはそういう私どもも
中小企業の皆様、いろんな民間のそういう企業の皆様、同友会等々の皆様とひざを交えて、島原市のいろんな現状、そういう課題等について今後検討していく必要があるんじゃないかなというふうに思った次第でございます。
以上でございます。
5 3番(
生田忠照君)
ありがとうございました。今の市長及び副市長からの答弁は非常に僕にとっては意味のあるものでございまして、よく理解をしていただいているなということを思います。
まず、千葉県の場合、今言われた
振興条例が行政の施策の裏づけになっているということもありましたけれども、やはり
施策自体が皆さんの商売人の声を生で聞いて、それから出てきた施策だから今のように感じられたんだと思うんですよね。そこをやっていくためには、行政が集ってください、はい、というような
セミナーを開いたって意味がない。僕ら商売人のほうで、
自分たちで会を催して、そこに行政の方に来ていただいて、仕事は何ですかといったら、私は公務員ですという立場で来ていただくということを今から時間をかけて実現していきたいなということで、民間も頑張りたいと思っております。
今世の中では支持率が65%の
野田総理ですか、おっしゃったように、ドジョウが金魚のまねをする必要はないという話ではありませんが、同じ
相田みつをさんの言葉で、私が好きな言葉を一つ紹介したいと思います。「具体的に動いてごらん。具体的に動けば具体的な答えが出るから」という言葉でございます。僕が新しいことを始めるときに、どっちを向いて走っていいかわからないときに励まされた言葉であります。
こういう机上で議論を交わすのも非常に大事なんですけれども、具体的に動いていただいた。今回は市長が副市長をそういう
セミナーに派遣していただいた。そういう動きがやっぱり僕らからすれば、よしおれも頑張るぞと、そういう気持ちになるので、時間はかかって結構だと思います。一、二年かけるつもりでおりますので、そういう時間をかけてでも血の通った施策をぜひつくっていただきたいと思いますので、おつき合いのほどよろしくお願い申し上げます。
それでは、質問をいたします。
私がこの
振興条例に取り組む理由は、何とか企業を元気にするのが目標ですけれども、今の島原で元気のない企業の一つに、業種ですね、建設業が上げられると思います。これから
耐震工事関係や
長崎国体関係の
公共工事の予定があるようですけれども、金額や時期について主なものを教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
6
総務部長(
本多直行君)
本年度予定しております
大型公共工事について、主なものについて
予算計上額、それから大まかな
事業予定期間について御報告を申し上げたいと思います。
まず、
有明庁舎ですけれども、これ
耐震補強工事を実施するということになっておりまして、約8,000万円、
工事期間につきましては、本年10月から来年の2月までの
施工予定となっております。
また、平成町に
工事施工予定の
人工芝グラウンド整備事業、これが約5億4,000万円、同じく10月から来年3月までを予定しております。
それから、
三会漁港、
松尾漁港の
海岸保全事業ですけれども、これ合わせて約1億4,000万円、12月から来年3月までの予定です。
島原港
外港ターミナルビルの
空調機改修工事など、これが約1億円でございまして、12月から来年の2月までの予定となっております。
それから、24年度まで
継続事業で実施いたします弓道場や
体育館改修などの
霊丘公園整備事業、本年度分が約2億8,000万円で、10月から着手の予定でございます。
霊南山ノ神線など
街路事業につきましては、約3億5,000万円でございまして、9月から来年3月までの予定、さらに
萩が丘住宅整備事業が約4億9,000万円で、もう現在しておりますけれども、来年2月までになっております。
本年度から24年度までの
継続事業として実施いたします第三
小学校整備事業の本年度分ですけれども、これにつきましては6億3,000万円を予定しておりまして、9月からの着工を予定しているところでございます。
7 3番(
生田忠照君)
ありがとうございました。よくわかりました。
かなり大きな工事が続くようですけれども、私はその工事の金額はもちろんですけれども、内容とその工事を分けて多くの業者に発注する
分離発注という手法ですね、これについて
大変興味があります。
まず、内容についてですが、仕事がとれても、既に
設計段階でもう使う材料とか、そういったものが特殊品で決められておりまして、実際自分で仕事をとれてもやる仕事がほとんどないと、そういうことを
建設業者として経験したことがあります。
また、
分離発注についてですけれども、
民間工事ならまだしも、税金で行う今回の
公共工事ですので、元請さんの利益はやっぱり大きいわけですね。民間の場合は自分が営業して社長がとってくるわけですから、業者さんはあれなんですけれども、
公共工事の場合はやはり元請の利益が非常に大きいと。下請は食べるのが精いっぱいと、そういう業界の実態を私は身にしみて残念に思っておるわけです。
仕事ができる職人さんは、
見積もりはできるんですけれども、
公共工事の積算と言われる、同じ
見積もりでもちょっと高度な
見積もりですね。そういう積算に関してとか
写真管理に関しては苦手だったりすることが案外多いんですね。そういうことを余り知られていないようです。だから、元請さんから仕事をもらう関係、そういうことに甘んじているのではないでしょうかと。なぜなら、だれでもやっぱり利益が大きい元請になりたいというのは当たり前のことだと思うんですね。
ここで質問をいたします。行政の方も以前よりは、この解決策となる
分離発注ですね、こういうことを全然していないわけじゃなくて、かなり前からすると進んでいるみたいです。
分離発注を心がけておられるようですけれども、今回のこの仕事についても、これだけ何億という仕事がどんどん出てきます。久しぶりだと思います。こういうものを業界の方に集ってもらって、どこまで
分離発注できるのか、やっぱり工事がしっかりなっていかないといけないわけですから、何でもかんでも分けてもどうしようもない。そういう中で、業者さんの方の意見も聞くような機会、あるいは
市内業者さんのみで施工するにはどうしたらいいやろうかというような御相談をするような機会、そういう場を設けてみたら案外おもしろい意見が出ると思うんですけれども、いかがでしょうか。どなたでも結構でございます。よろしくお願いします。
8
総務部長(
本多直行君)
工事の
分離発注についてですけれども、今現在も
分離発注も視野に入れながら検討しているところでございます。現実的にそういうものもあります。
市内業者を実際活用することについては、これまでの市の経済の状況を踏まえて、
市内業者に発注するということを基本に置きながらしております。
先ほど議員がおっしゃいました
市内業者に相談する機会というものについては、こちらのほうで、そういう御提言ですので、いろんな形でできるのかできないのかというところも含めながら検討させていただきたいと思っております。
9 3番(
生田忠照君)
思ったよりお答えがあれでしたので、突っ込みませんけれども、ある学校の工事で1つの業種を
分離発注されたんですよね。今回出た工事ではその
分離発注がやめられたと。理由があるわけなんですよね。だから、そこのところをなぜそういうふうになったのかという説明は業者にはないわけです。前は
分離発注やったのに何で今回は一緒にぼんとまとめてあるのかと。(「どの分ですか」と呼ぶ者あり)言っていいですか。学校の
電気工事なんですね。それには理由があるわけです。それを業者さんはわからないから、何で
分離発注せんやったかというような話にもなっているわけですね。だから、業者さんと行政のほうの話し合いというか、そういう場があれば、もっといろんな意味で仕事を分けられるんじゃないかなというふうに思ったからちょっと質問させていただきました。
次に参ります。
前回の質問の2つ目ですが、
市庁舎建設のその後についてお聞きします。
私も
島田議員さんや清水さんのまねをして、今回パネルをつくってまいりましたので、ごらんいただきたいと思います。(パネルを示す)
皆さんちょっとごらんいただきたいんですが、御存じの
大手広場でございます。これで見ていただきたいのが、細長い敷地ですね。
大手広場以上に細長い。ここにまた長細く今市庁舎があるわけですね。
前回質問をいたしましたように、ここに道路、大きい
都市計画道路、それから小さい道路、こういう細切れにいっぱいありますけれども、
不動産屋の僕からしたら、非常に狭いところに道路ばっかりと、あるいはここの
パーキング、市庁舎の
パーキングも余り活用されておりません。こういう緑の緑地帯ですね。それから、芝生の
公園広場は夜は役に立っているみたいですけれども、タクシーのお客さん待ちですね。いろんな意味で
大手広場の再開発というのを含めて市庁舎の建設を考えてもらえないかなと、そういうふうに思う提案でございます。
ここでもう1つ見てもらいたいのが、現在の庁舎、これですね、噴水がこれです。南北に伸びているこの市庁舎の幅が約30メートル、そして長さが約85メートルございます。この数字をちょっと覚えといていただきたいと思います。
以前の提案では、市のほうのお考えとしては、あくまで案でしょうけれども、この市庁舎をどこかに
引っ越しをさせて、それからこれを取り壊してここに建てて、また帰ってくると、そういうふうな案をお持ちだったので、僕はそれに対して次のような提案をいたしました。
もう1枚ちょっとごらんいただきます。(パネルを示す)
これが僕の提案なんですけれども、このあたりに市庁舎を建ててはどうですかというような提案をわかりやすくするために持ってまいりました。
両わきに6メートル、こちらですね、
公用車駐車場と書いてあるんですけれども、こちらの6メートルですね。こちらのほうにもう少し広げて6メートルとっても、この中の敷地というのは見ておわかりのように40メートル、こっちよりもこっちが広いですよね。40メートルぐらいの敷地が十分あるわけです。先ほど言った南北に30メートルの今の現在の建物ですと、こちらに十分入るということです。噴水の前のほうが広いですからね。ですから、こういう場所がここにあるということをお見せしたかったと。
提案は、南北に25メートルの40メートルぐらいですね。これちょっと図が小さいかもしれないですけど、40メートルぐらいの、今の市庁舎の長さが85メートルですから半分ぐらいですね。半分ぐらいすると、25メートル掛ける40メートルで1,000平米、約300坪、1階が300坪だったら、10階建てで3,000坪になるわけですね。300坪だったら10階建てで3,000坪と。市のもともとの計画は9,500平米でしたから2,900坪、僕のプランだと3,000坪ですから面積もクリアするような高い建物をいかがでしょうかと、そういうふうな提案をしたわけです。それに対しての答弁は、6月の時点で、真ん中の
県道愛野島原線を動かすと、その工事代は市の負担になると。
都市計画審議会の許可が必要なので、27年度の完成を考えると時間的に無理があるということですね。それからもう1つ、行政側も一度は考えてみたんだけれども、このプランは考えてみたということでしたが、道路の
東西動線に無理があると。この道路が真っすぐ斜めに行っていたのが、ここで曲がらんばいかんから、これに無理があるので、市民の理解が得られないというふうなことで現在の建てかえ、
引っ越して、またそこに帰ってくるというような提案になったということでした。
それでは質問をさせていただきます。
あれから私もあきらめ切れないものですから、振興局の道路課へ伺いました。
都市計画道路の変更については、あくまで島原市の意向が優先ですから、県は協力する立場でありますと、反対なんかしませんよというもっともなお答えでした。また、これから設計を行うわけですから、設計を行いながら
都市計画審議会も同時に進めていけば、1年ぐらいあれば大丈夫じゃないでしょうかと、そういうふうなお答えでした。
引っ越しも一度で済むわけですね。こっちを建てている間はこっちで営業できるわけですから、
引っ越しもこっちができ上がって引っ越せばいいわけですから、その分の予算、
引っ越し代は1回で済むということですから、工事代なんかも出てくるんじゃないでしょうかと。あくまで市民の理解が得られればの話ですが、これから50年先の話です。50年先まで続かないといけない大事な話ですので、この写真の場所にこのような庁舎の計画はいかがでしょうかということで写真をお見せします。(写真を示す)
ここですね。ここに、これつくってまいりました。10階じゃありませんけど、ビルでございます。こういう感じで。いかがでしょうか、
総務部長。
10
総務部長(
本多直行君)
議員御提案の計画については、これまで市のほうでもさまざまな形で検討をさせていただきました。検討をさせていただいておるわけですけれども、私どものほうから県の振興局のほうに確認した中で、やっぱり今、
県道愛野島原線ですね、これについて
進入角度もありますけれども、それをカーブすることについてはなかなか難しいというふうなこれまでの御報告をいただいているところでございます。
島原市役所の建設をするに当たっては、そのハード的なものも含めて、
安全確保ということも考えないといけないと。さらには、そういう計画にしますと、信号の敷設ですね、こういった問題も出てまいります。さらには、
近隣商店街、あるいは住民の方との調整も必要になってくるというようなこともありまして、非常に難しいのではないかなということで考えております。
また、
愛野島原線のつけかえ工事になりますと、この工事費が1メートル当たり約100万円ということで大体推計はしておりますけれども、その工事費ですけれども、それが1億円から2億円ぐらいかかるというようなことを考えますと、なかなか難しいのではないかということで考えているところでございます。
11 3番(
生田忠照君)
前回もお話ししましたように、1階部分を小さくして高い建物にすることは
基礎ぐいの本数とか、それから
基礎部分、くいもそうですし、基礎もそう、それから屋根もそうなんですよね。屋根も小さくなりますので、
ローコスト効果が出ると。しかも、敷地を使いませんから、
駐車場敷地をいっぱいとれるということで、今お金の話が出れば、やっぱり僕らも強く言えないところがあるんですけれども、この計画はそんなに、何ですかね、検討はしていただくような価値はあるんじゃないかなと思って、しつこく出させていただきました。
島原半島で一番高い建物の最上階、ここの場所からはライトアップされた島原城が一番美しい景色で見えます。その最上階で食事でもできるような市庁舎ができたら最高だなと、そういうふうに思っております。下を見ると、芝生広場が広がって、そこに屋台村なんかがにぎやかにやっていると、そういうふうな光景を一人で想像してにやにやしているわけなんですけれども、ぜひ引き続き御検討をよろしくお願いいたします。
さて、次の質問に移らせていただきます。
次は、新町二丁目の利活用提案検討についてでございます。
島原市が手に入れた鯉の泳ぐまち横の旅館跡地の利活用について、6月の一般質問で何をするために買われたんですか、事業内容に知恵を出し合いましょうと御提案いたしました。それに対して8月18日に第3回目の検討委員会が開催されたようですが、内容はいかがだったのか、教えていただきたいと思います。
12
まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)
第3回の新町二丁目市有地利活用検討委員会の内容についてでありますけれども、前回までの検討委員会までは各委員から整備に関するさまざまな意見が出されておりましたので、今回は具体的にどのような施設を整備するのか御意見を伺ったところであります。
その中で、池や水路をつくってコイを泳がせることや駐車場、物産施設などの整備につきましては、委員会として一定の集約ができたところであります。そのほかに、物産施設の中に、市民の皆様が写真展示などのギャラリーとして広く利用でき、市民と観光客が触れ合える多目的なスペースを設けたり、敷地外周の塀についても必要であるとの御意見をいただいております。今後、これらの検討内容を踏まえ、具体的な整備案を作成する計画でございます。
13 3番(
生田忠照君)
どうもありがとうございました。
前回の市長の答弁では、3つの市民の声を解決するために買い求めたということでした。今、梶山部長のほうからお話がありましたけれども、この前の検討委員会の中では、僕の提案もこういうのがありましたよということはおっしゃっていただいたみたいでございます。
前回の市長のお話ですけれども、まずその2つ目の1つですけれども、鯉の泳ぐまちというけれども、コイがどこにおるかわからないという市民の声がある、2つ目として、車が通って危険であり、ゆっくり眺めることができないというのが発想の原点だったとおっしゃられました。この2つを解決するために土地を買い求めたけれども、その後、駐車場の確保とか島原の特産品の宣伝というプランも加えようとなって、先ほどの検討会に図面が出たと。その図面が手に入ったんですね。またちょっと皆さんにお見せしたいと思います。(図面を示す)
これでございます。どういうプランが出たのかということで、市民の皆さんにもごらんいただきたいと思ってつくってまいりましたけれども、当初の計画どおり池や駐車場ですね、鯉の泳ぐまちがここです。それから、これがマタニティ病院の通りですね。そういうふうにちょっと見ていただければと。それに休憩所とか物産館ですね。そういうふうな町家もつくったりして、当初のねらいどおりにうまくまとまっているとは思うんですけれども、この要素を満たした上で、さらにこれに使った税金、それを取り戻すような御提案をしたいと思います。それは町なか居住、あるいは住みかえ施策をこれにつけ加えるということであります。前回もお話ししましたけれども、その説明をもう一度詳しくするために関係部署にお尋ねいたします。
この場所から一番近い萩が丘住宅ですね、市営住宅、この入居者でほぼ子育てが終わったであろうと思われる50歳以上の方々、契約している世帯は全体の何%ぐらいになりますか。また、その平均家賃は幾らでしょうかということでございます。お願いします。
14
まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)
萩が丘住宅の50歳以上の入居状況についてでありますけれども、現在、萩が丘住宅に入居していらっしゃいますのは、新旧の住宅と合わせまして152戸であります。そのうち50歳以上の方が契約者となっている住宅は115戸で、割合といたしましては約75%でございます。
新しく建てかえました萩が丘住宅の家賃の平均は、現在約1万2,000円でありますが、これは住みかえによる家賃の急騰を抑えるための経過措置の適用により減額しているものでありまして、6年の経過措置終了後は平均2万1,000円になる見込みでございます。
15 3番(
生田忠照君)
今のお答えですね、75%が50歳以上、子供がいらっしゃる方もいらっしゃいますけれども、ほぼ子育てが終わっただろうと思われる年代に入った方の75%が萩が丘住宅に住んでいると。その家賃の平均は1万2,000円から6年後大体2万1,000円ぐらいの平均になるだろうと、そういうお話だったと思います。
なぜこういう質問をするかというと、私は不動産業をやっております。いろんな年代の方が借家をうちにおいでになります。若い方々は学校が近いところはありませんかとお聞きになります。年配の方は病院や買い物をする店が近いところはありませんかとお聞きになります。車で動ける若い方と年配のニーズの違いですね。全然違うわけです。学校を取り巻くように位置する市営住宅、萩が丘住宅ですね。それと病院や商店街、それから年金を受け取る銀行に歩いていける新町のこの土地、この便利な場所、現実はどうでしょうか。学校の周りの市営住宅に学校を余り必要としない多くの子育て終了世代が住んでいらっしゃって、そして年配の方々が住みたがるこの土地ですね。年配の方々が住みたがる場所には今コイがすもうとしている。何かおかしくありませんかと。
市営住宅は所得制限があります。年金だけで頑張っている方が多くて、なかなか入れない。これをうまく解決する受け皿としての賃貸住宅を町なかにつくって、移ってもらって、そして萩が丘とか市営住宅にあきをつくることに協力をしてもらうと。もちろん希望する方だけで結構です。現実に萩が丘や花の丘団地から、あの坂が上れなくて、町なかのアパートに
引っ越してこられる方がいらっしゃいます。また、給料が今12万円ぐらいでしょうか、10万円とか12万円ですよね、うちに来られる若い新婚夫婦が、学校の前に、例えば桜馬場住宅なんかもそうですけれども、学校の前に市営住宅があるんです。あっても、城内や北門で、新婚だからということで5万円以上の借家、12万円ぐらいの給料でですよ、5万円ぐらいの借家に入られて、もちろん貯金もできません。どうしているか、親が支援している実態があるわけです。なかなか給料が上がらない時代に、子育てのお金がかかる若い世代の家賃の負担を下げて、そして高齢者には暮らしやすい町なかに住んでもらうと。島原の住宅政策として子育て中は学校のそば、そして年を重ねてきたら年金程度で町なかで暮らしていけると、そういうはっきりとした将来を見据えたモデルとしてここは絶好の場所だと思うわけです。
ここで、もう1つ関係部署にお尋ねをいたします。
この用地の取得費、つまり土地代は幾らでしょうか。
16
まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)
新町公園として予定しております今回取得しました土地でございますけれども、面積で1,775平方メートルでございます。土地代が約1億200万円でございます。
17 3番(
生田忠照君)
ありがとうございました。
ほぼ1億200万円ですね。これからこの土地代に加えて、池や物産館の建物もかかると思います、代金がですね。せっかく市が思い切った決断で手に入れた土地だと評価しております。私は、民間に土地を貸して、土地の貸賃と建物の固定資産税をもらって土地代を取り戻すという発想がいいのではないかと思っているわけです。例えば、この土地を坪400円、相場でいうとかなり安いです。坪400円で貸すと、この土地で年間250万円、10年で2,500万円、20年で5,000万円、そのぐらいの賃料が出ます。建物の固定資産税は、まあうちの建物でいうと、大体年間に300万円固定資産税を納めていますので、10年で3,000万円、20年で6,000万円、5,000万円と6,000万円を合わせたら1億1,000万円、1億200万円の土地代は取り戻した上に、外壁の修理代ぐらいまで出ます。そういったことを考えてはいかがでしょうかと。
さらに、この20年後、取り戻した後は毎月年間の賃料の250万円と固定資産税の300万円、550万円を毎月この土地が生んでくれるわけですよね。そういうふうな発想はいかがでしょうかという御提案でございます。
20年は長かろうと言われる方もいらっしゃいますけれども、噴火災害からあっという間にもう20年でございます。20年という年月は長いようですけれども、そういう年月だということでございます。
最後になりますけれども、関係部署にお尋ねをいたします。
このような住宅建設は国も求めているので、補助金が出ます。今の日本は諸外国と比べて、老人ホームやグループホームなどの入所系というんですけれども、そこに入ってしまうと。入所系の施設が多いんですけれども、住宅系が少ないために、これがお金のかかる原因にもなっているわけです。ですから、介護や医療と連携して、高齢者の生活を支援するサービスつきの住宅の供給を促進する必要があると国は言っているわけです。そのために補助金を出しますよと言っているわけです。サービス付き高齢者向け住宅整備事業ですね、福祉保健部長のほうに聞きたいんですが、サービス付き高齢者向け住宅整備事業について概要を教えてください。
18
まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)
サービス付き高齢者向け住宅制度についてでありますけれども、高齢化が急速に進む中で、高齢の単身者や夫婦のみの世帯が増加しているため、バリアフリー構造を有し、介護、医療と連携して高齢者を支援するサービスを提供する住宅をサービス付き高齢者向け住宅として都道府県に登録する制度でございまして、この4月に国会で議決されたところでございます。
これにあわせまして、現在の高齢者円滑入居賃貸住宅、高齢者専用賃貸住宅、高齢者向け有料賃貸住宅の制度は廃止されることになりますので、これらの住宅から条件を満たしてサービス付き高齢者向け住宅に移行する住宅や新たにサービス付き高齢者向け住宅として建設される住宅があろうかと思います。サービス付き高齢者向け住宅は、長期入院を理由に事業者から一方的に解約できないこと、前払い家賃の保全措置や返還ルールの明示など、契約に関しまして一定の基準が設けられておりまして、また、悪徳業者排除やトラブル防止のため行政による指導監督と罰則が強化された制度になっております。これによりまして、高齢者が安心して暮らせる住宅の供給が促進されるものと期待しているところでございます。
19 3番(
生田忠照君)
ありがとうございました。
詳しくはいろんな資料がありますので、皆さんに見ていただきたいんですけれども、来年の4月から始まるわけですよね。そうなると、いろんな意味で早目に取りかからないといけないんですが、まずやるかやらないかという話なんですが、民間の方でも十分できる事業ですので、ここの場所とは違っても、町なかにこういうものをつくろうという方がいらっしゃれば、国も県も市も協力体制がありますので、ぜひいろんな方、民間はチャンスですので、早目に手を挙げていただきたいと思います。
私は、この新町二丁目の利活用については、福祉と観光と、それから商店街の活性化モデル、あるいは中央公園や霊丘公民館の防災の拠点ですね、鯉の泳ぐまちの車両通行の制限問題や十八銀行の海側道路の対面通行など、地域再開発の意味合いも深い大変重要なポイントだと思っています。ぜひこの検討委員会に私も加えていただいて、働かせていただきたいと思います。
先ほどの答弁にもありましたように、国の高齢者福祉の方向は、施設入所ではなくて在宅の方向に向いていますので、この流れをしっかり物にしていただいて、2度目の質問になりますけれども、私の今回の質問を終わらせていただきたいと思います。
以上です。
20 議長(
濱崎清志君)
しばらく休憩いたします。
午前10時47分休憩