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  1. 島原市議会 2011-09-01
    平成23年9月定例会(第3号) 本文


    取得元: 島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-18
    2011-09-06 : 平成23年9月定例会(第3号) 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前10時開議 議長(濱崎清志君)  皆さんおはようございます。これより本日の会議を開きます。  日程第1.市政一般質問を前日に引き続き行います。 2 3番(生田忠照君)(登壇)  皆様おはようございます。2度目の質問に立たせていただきます。実践クラブ、新人の生田忠照でございます。  きょうは少し顔がぽっとしておりますけれども、緊張のためではなくて、きょうはたくさんの女子学生の方に来ていただいております。まるでコスモス畑のようでございます。  さて、時は既に9月、来年度のことを考えますと、年末までの3カ月が大変重要になってくるのではと気を引き締めております。また、東北の皆様にお届けしたいと思い、仲間と田植えをした義援米もボランティアの方々の努力のおかげで実りの秋を迎えようとしておりますことを御報告申し上げます。  それでは、通告に従い一問一答方式で3つの質問をさせていただきます。  1つ目は、中小企業振興条例と市庁舎の移転問題のその後についてであります。  私は、まちづくりの基本は何といっても働く場がある、仕事がある、そういうことだと思っております。6月の議会において、中小零細企業の実態と中小企業憲章について質問をさせていただきました。この件はその後どうなっているのかとよく聞かれますので、この部分をもっと議会で議論したいと思い、再度質問をさせていただきます。  昨年、国がこの憲章の中で中小企業は社会の主役である、そう位置づけたことに端を発しまして、全国の自治体で中小企業振興条例制定運動が始まっております。この島原もおくれをとってはならない、そういう思いから地域を支える中小企業のことに関して景気対策が生まれればと、そういうことを期待しているからです。  そこで、お尋ねをいたします。  市長のほうからも行政スタッフ地元経営者ひざ詰め談判でもしながら取り組むことがぜひ必要だと思っておりますという答弁をいただいておりましたが、その後、副市長と職員の方を研修セミナーに派遣されたようですので、参加された御感想と島原市でのセミナー開催についてまずはお聞きしたいと思います。  それでは、あとは自席から質問を続けさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。 3 市長(横田修一郎君)(登壇)  おはようございます。生田忠照議員の御質問に対し答弁をさせていただきます。  先ほどのお尋ねの中に、私の家の前で義援米を贈ろうということで、田んぼがことし初めてつくられましたけれども、非常に手入れがいいのか、株が非常に張っておりまして、私も穂が垂れるのを非常に楽しみにいたしております。今のところ虫の害もなく、順調に育っているようでございまして、大変楽しみにいたしております。  それでは、中小企業振興条例の学習会に参加しての感想についてということでございますけれども、7月23日に大村市で長崎県中小企業家同友会の主催で「中小企業振興条例で地域をつくる」と題して開催をされました。これには副市長の杉光と担当職員1名が参加をいたしております。  内容的には、報告を受けておりますところでは、実際に条例制定に携わった千葉県の職員の方と千葉県中小企業家同友会の方による千葉県の事情についての成果報告でございました。これによりますと、千葉県では条例制定に先立って、各地の企業や民間団体が行った地域の勉強会に県の職員が参加をすることで、条例制定にも民間事業者の方の若い生の声が大きく反映されたということであるようでございます。
     今後、島原市内でこうした条例制定に向けての検討も私もすべきであるというふうに思いますが、そのためにはやはり同様のセミナーの開催も必要だと思いますが、中小企業はまさに地域経済の根幹を担っていただいておりますし、市勢の振興に大きな役割を果たしていただいております。こうした活性化のための取り組みにつきましては、やはり地域の商工会議所、あるいは有明町の商工会、あるいはそれにかかわる関係各層の方々とも連携をしながら、一つ一つ当市における課題整理から研究してまいらにゃいかんなと思っております。  そういう意味では、さきの議会でも各分野別にひざ詰め談判で話をすることも試みたいと思っておりますが、私もいろんな機会に直接お話を断片的に伺うことはございますけれども、やはりそれだけでは足らないので、やっぱりテーマを決めて、ある程度じっくりと時間をかけてやっていくことをせにゃいかんなと改めて思っておるところでございます。  当日参加した感想については、副市長のほうから答弁をさせていただきたいというふうに思います。  以上でございます。 4 副市長(杉光正弘君)  大村での学習会に参加しての感想をということでございますけれども、私は、千葉県、それから同友会のお二人の講師の方のお話をお聞きして、まず大きく2つのことを思いました。  1つは、今回の条例制定が官民協力しての策定であったということでございます。各企業、民間のそういう団体が地域の勉強会というのをやりますというようなことを提案され、そこに県の職員さんが毎回出席をされて、ひざを交えていろんな課題について協議をされたということでございまして、えてして、いろんな条例制定となりますと、行政側のほうが一方的に──一方的ではないでしょうけれども、走ってしまう傾向がありますけれども、そういう中小企業関係者等の要望、実態等をしっかりと踏まえて、双方向的にいろんな議論がなされて策定をされたものであるというふうに思っております。そこで一番痛感する、我々に一番必要なのが、よく言われますけれども、現場主義、やっぱり現場に行ってみないとわからないと、改めてそういう重要性を再認識したところでございます。  次に、2番目でございますけれども、この条例が行政施策の裏づけと申しますか、そういう位置づけのもとに策定されたというのが2点目の感想でございます。えてして、先ほど申しましたように、条例というのは、条例をつくること、その中身と申しますか、なかなかなくて、条例をつくることだけに力が注がれるというのが、何となくそういうふうに思いますけれども、千葉県の場合はもう一つの場として実は元気な中小企業をつくり出すための戦略づくりという、そういう場が要は千葉県の中に設けておられまして、そこの中にも当然民間の、そういう同友会を含めて入っておられて、要は具体的な施策を片一方ではどんどんどんどん議論していくというようなことがなされておったようでございます。そういう中で、戦略づくりの法的な裏づけとしてこの条例が策定されたんじゃないかなというふうに感想を持った次第でございます。  そういう中で、先ほど市長からも答弁がありましたように、島原市におきましても、まずはそういう私どもも中小企業の皆様、いろんな民間のそういう企業の皆様、同友会等々の皆様とひざを交えて、島原市のいろんな現状、そういう課題等について今後検討していく必要があるんじゃないかなというふうに思った次第でございます。  以上でございます。 5 3番(生田忠照君)  ありがとうございました。今の市長及び副市長からの答弁は非常に僕にとっては意味のあるものでございまして、よく理解をしていただいているなということを思います。  まず、千葉県の場合、今言われた振興条例が行政の施策の裏づけになっているということもありましたけれども、やはり施策自体が皆さんの商売人の声を生で聞いて、それから出てきた施策だから今のように感じられたんだと思うんですよね。そこをやっていくためには、行政が集ってください、はい、というようなセミナーを開いたって意味がない。僕ら商売人のほうで、自分たちで会を催して、そこに行政の方に来ていただいて、仕事は何ですかといったら、私は公務員ですという立場で来ていただくということを今から時間をかけて実現していきたいなということで、民間も頑張りたいと思っております。  今世の中では支持率が65%の野田総理ですか、おっしゃったように、ドジョウが金魚のまねをする必要はないという話ではありませんが、同じ相田みつをさんの言葉で、私が好きな言葉を一つ紹介したいと思います。「具体的に動いてごらん。具体的に動けば具体的な答えが出るから」という言葉でございます。僕が新しいことを始めるときに、どっちを向いて走っていいかわからないときに励まされた言葉であります。  こういう机上で議論を交わすのも非常に大事なんですけれども、具体的に動いていただいた。今回は市長が副市長をそういうセミナーに派遣していただいた。そういう動きがやっぱり僕らからすれば、よしおれも頑張るぞと、そういう気持ちになるので、時間はかかって結構だと思います。一、二年かけるつもりでおりますので、そういう時間をかけてでも血の通った施策をぜひつくっていただきたいと思いますので、おつき合いのほどよろしくお願い申し上げます。  それでは、質問をいたします。  私がこの振興条例に取り組む理由は、何とか企業を元気にするのが目標ですけれども、今の島原で元気のない企業の一つに、業種ですね、建設業が上げられると思います。これから耐震工事関係長崎国体関係公共工事の予定があるようですけれども、金額や時期について主なものを教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。 6 総務部長本多直行君)  本年度予定しております大型公共工事について、主なものについて予算計上額、それから大まかな事業予定期間について御報告を申し上げたいと思います。  まず、有明庁舎ですけれども、これ耐震補強工事を実施するということになっておりまして、約8,000万円、工事期間につきましては、本年10月から来年の2月までの施工予定となっております。  また、平成町に工事施工予定人工芝グラウンド整備事業、これが約5億4,000万円、同じく10月から来年3月までを予定しております。  それから、三会漁港松尾漁港海岸保全事業ですけれども、これ合わせて約1億4,000万円、12月から来年3月までの予定です。  島原港外港ターミナルビル空調機改修工事など、これが約1億円でございまして、12月から来年の2月までの予定となっております。  それから、24年度まで継続事業で実施いたします弓道場や体育館改修などの霊丘公園整備事業、本年度分が約2億8,000万円で、10月から着手の予定でございます。  霊南山ノ神線など街路事業につきましては、約3億5,000万円でございまして、9月から来年3月までの予定、さらに萩が丘住宅整備事業が約4億9,000万円で、もう現在しておりますけれども、来年2月までになっております。  本年度から24年度までの継続事業として実施いたします第三小学校整備事業の本年度分ですけれども、これにつきましては6億3,000万円を予定しておりまして、9月からの着工を予定しているところでございます。 7 3番(生田忠照君)  ありがとうございました。よくわかりました。  かなり大きな工事が続くようですけれども、私はその工事の金額はもちろんですけれども、内容とその工事を分けて多くの業者に発注する分離発注という手法ですね、これについて大変興味があります。  まず、内容についてですが、仕事がとれても、既に設計段階でもう使う材料とか、そういったものが特殊品で決められておりまして、実際自分で仕事をとれてもやる仕事がほとんどないと、そういうことを建設業者として経験したことがあります。  また、分離発注についてですけれども、民間工事ならまだしも、税金で行う今回の公共工事ですので、元請さんの利益はやっぱり大きいわけですね。民間の場合は自分が営業して社長がとってくるわけですから、業者さんはあれなんですけれども、公共工事の場合はやはり元請の利益が非常に大きいと。下請は食べるのが精いっぱいと、そういう業界の実態を私は身にしみて残念に思っておるわけです。  仕事ができる職人さんは、見積もりはできるんですけれども、公共工事の積算と言われる、同じ見積もりでもちょっと高度な見積もりですね。そういう積算に関してとか写真管理に関しては苦手だったりすることが案外多いんですね。そういうことを余り知られていないようです。だから、元請さんから仕事をもらう関係、そういうことに甘んじているのではないでしょうかと。なぜなら、だれでもやっぱり利益が大きい元請になりたいというのは当たり前のことだと思うんですね。  ここで質問をいたします。行政の方も以前よりは、この解決策となる分離発注ですね、こういうことを全然していないわけじゃなくて、かなり前からすると進んでいるみたいです。分離発注を心がけておられるようですけれども、今回のこの仕事についても、これだけ何億という仕事がどんどん出てきます。久しぶりだと思います。こういうものを業界の方に集ってもらって、どこまで分離発注できるのか、やっぱり工事がしっかりなっていかないといけないわけですから、何でもかんでも分けてもどうしようもない。そういう中で、業者さんの方の意見も聞くような機会、あるいは市内業者さんのみで施工するにはどうしたらいいやろうかというような御相談をするような機会、そういう場を設けてみたら案外おもしろい意見が出ると思うんですけれども、いかがでしょうか。どなたでも結構でございます。よろしくお願いします。 8 総務部長本多直行君)  工事の分離発注についてですけれども、今現在も分離発注も視野に入れながら検討しているところでございます。現実的にそういうものもあります。  市内業者を実際活用することについては、これまでの市の経済の状況を踏まえて、市内業者に発注するということを基本に置きながらしております。  先ほど議員がおっしゃいました市内業者に相談する機会というものについては、こちらのほうで、そういう御提言ですので、いろんな形でできるのかできないのかというところも含めながら検討させていただきたいと思っております。 9 3番(生田忠照君)  思ったよりお答えがあれでしたので、突っ込みませんけれども、ある学校の工事で1つの業種を分離発注されたんですよね。今回出た工事ではその分離発注がやめられたと。理由があるわけなんですよね。だから、そこのところをなぜそういうふうになったのかという説明は業者にはないわけです。前は分離発注やったのに何で今回は一緒にぼんとまとめてあるのかと。(「どの分ですか」と呼ぶ者あり)言っていいですか。学校の電気工事なんですね。それには理由があるわけです。それを業者さんはわからないから、何で分離発注せんやったかというような話にもなっているわけですね。だから、業者さんと行政のほうの話し合いというか、そういう場があれば、もっといろんな意味で仕事を分けられるんじゃないかなというふうに思ったからちょっと質問させていただきました。  次に参ります。  前回の質問の2つ目ですが、市庁舎建設のその後についてお聞きします。  私も島田議員さんや清水さんのまねをして、今回パネルをつくってまいりましたので、ごらんいただきたいと思います。(パネルを示す)  皆さんちょっとごらんいただきたいんですが、御存じの大手広場でございます。これで見ていただきたいのが、細長い敷地ですね。大手広場以上に細長い。ここにまた長細く今市庁舎があるわけですね。前回質問をいたしましたように、ここに道路、大きい都市計画道路、それから小さい道路、こういう細切れにいっぱいありますけれども、不動産屋の僕からしたら、非常に狭いところに道路ばっかりと、あるいはここのパーキング、市庁舎のパーキングも余り活用されておりません。こういう緑の緑地帯ですね。それから、芝生の公園広場は夜は役に立っているみたいですけれども、タクシーのお客さん待ちですね。いろんな意味で大手広場の再開発というのを含めて市庁舎の建設を考えてもらえないかなと、そういうふうに思う提案でございます。  ここでもう1つ見てもらいたいのが、現在の庁舎、これですね、噴水がこれです。南北に伸びているこの市庁舎の幅が約30メートル、そして長さが約85メートルございます。この数字をちょっと覚えといていただきたいと思います。  以前の提案では、市のほうのお考えとしては、あくまで案でしょうけれども、この市庁舎をどこかに引っ越しをさせて、それからこれを取り壊してここに建てて、また帰ってくると、そういうふうな案をお持ちだったので、僕はそれに対して次のような提案をいたしました。  もう1枚ちょっとごらんいただきます。(パネルを示す)  これが僕の提案なんですけれども、このあたりに市庁舎を建ててはどうですかというような提案をわかりやすくするために持ってまいりました。  両わきに6メートル、こちらですね、公用車駐車場と書いてあるんですけれども、こちらの6メートルですね。こちらのほうにもう少し広げて6メートルとっても、この中の敷地というのは見ておわかりのように40メートル、こっちよりもこっちが広いですよね。40メートルぐらいの敷地が十分あるわけです。先ほど言った南北に30メートルの今の現在の建物ですと、こちらに十分入るということです。噴水の前のほうが広いですからね。ですから、こういう場所がここにあるということをお見せしたかったと。  提案は、南北に25メートルの40メートルぐらいですね。これちょっと図が小さいかもしれないですけど、40メートルぐらいの、今の市庁舎の長さが85メートルですから半分ぐらいですね。半分ぐらいすると、25メートル掛ける40メートルで1,000平米、約300坪、1階が300坪だったら、10階建てで3,000坪になるわけですね。300坪だったら10階建てで3,000坪と。市のもともとの計画は9,500平米でしたから2,900坪、僕のプランだと3,000坪ですから面積もクリアするような高い建物をいかがでしょうかと、そういうふうな提案をしたわけです。それに対しての答弁は、6月の時点で、真ん中の県道愛野島原線を動かすと、その工事代は市の負担になると。都市計画審議会の許可が必要なので、27年度の完成を考えると時間的に無理があるということですね。それからもう1つ、行政側も一度は考えてみたんだけれども、このプランは考えてみたということでしたが、道路の東西動線に無理があると。この道路が真っすぐ斜めに行っていたのが、ここで曲がらんばいかんから、これに無理があるので、市民の理解が得られないというふうなことで現在の建てかえ、引っ越して、またそこに帰ってくるというような提案になったということでした。  それでは質問をさせていただきます。  あれから私もあきらめ切れないものですから、振興局の道路課へ伺いました。都市計画道路の変更については、あくまで島原市の意向が優先ですから、県は協力する立場でありますと、反対なんかしませんよというもっともなお答えでした。また、これから設計を行うわけですから、設計を行いながら都市計画審議会も同時に進めていけば、1年ぐらいあれば大丈夫じゃないでしょうかと、そういうふうなお答えでした。引っ越しも一度で済むわけですね。こっちを建てている間はこっちで営業できるわけですから、引っ越しもこっちができ上がって引っ越せばいいわけですから、その分の予算、引っ越し代は1回で済むということですから、工事代なんかも出てくるんじゃないでしょうかと。あくまで市民の理解が得られればの話ですが、これから50年先の話です。50年先まで続かないといけない大事な話ですので、この写真の場所にこのような庁舎の計画はいかがでしょうかということで写真をお見せします。(写真を示す)  ここですね。ここに、これつくってまいりました。10階じゃありませんけど、ビルでございます。こういう感じで。いかがでしょうか、総務部長。 10 総務部長本多直行君)  議員御提案の計画については、これまで市のほうでもさまざまな形で検討をさせていただきました。検討をさせていただいておるわけですけれども、私どものほうから県の振興局のほうに確認した中で、やっぱり今、県道愛野島原線ですね、これについて進入角度もありますけれども、それをカーブすることについてはなかなか難しいというふうなこれまでの御報告をいただいているところでございます。島原市役所の建設をするに当たっては、そのハード的なものも含めて、安全確保ということも考えないといけないと。さらには、そういう計画にしますと、信号の敷設ですね、こういった問題も出てまいります。さらには、近隣商店街、あるいは住民の方との調整も必要になってくるというようなこともありまして、非常に難しいのではないかなということで考えております。  また、愛野島原線のつけかえ工事になりますと、この工事費が1メートル当たり約100万円ということで大体推計はしておりますけれども、その工事費ですけれども、それが1億円から2億円ぐらいかかるというようなことを考えますと、なかなか難しいのではないかということで考えているところでございます。 11 3番(生田忠照君)  前回もお話ししましたように、1階部分を小さくして高い建物にすることは基礎ぐいの本数とか、それから基礎部分、くいもそうですし、基礎もそう、それから屋根もそうなんですよね。屋根も小さくなりますので、ローコスト効果が出ると。しかも、敷地を使いませんから、駐車場敷地をいっぱいとれるということで、今お金の話が出れば、やっぱり僕らも強く言えないところがあるんですけれども、この計画はそんなに、何ですかね、検討はしていただくような価値はあるんじゃないかなと思って、しつこく出させていただきました。  島原半島で一番高い建物の最上階、ここの場所からはライトアップされた島原城が一番美しい景色で見えます。その最上階で食事でもできるような市庁舎ができたら最高だなと、そういうふうに思っております。下を見ると、芝生広場が広がって、そこに屋台村なんかがにぎやかにやっていると、そういうふうな光景を一人で想像してにやにやしているわけなんですけれども、ぜひ引き続き御検討をよろしくお願いいたします。  さて、次の質問に移らせていただきます。  次は、新町二丁目の利活用提案検討についてでございます。  島原市が手に入れた鯉の泳ぐまち横の旅館跡地の利活用について、6月の一般質問で何をするために買われたんですか、事業内容に知恵を出し合いましょうと御提案いたしました。それに対して8月18日に第3回目の検討委員会が開催されたようですが、内容はいかがだったのか、教えていただきたいと思います。 12 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  第3回の新町二丁目市有地利活用検討委員会の内容についてでありますけれども、前回までの検討委員会までは各委員から整備に関するさまざまな意見が出されておりましたので、今回は具体的にどのような施設を整備するのか御意見を伺ったところであります。  その中で、池や水路をつくってコイを泳がせることや駐車場、物産施設などの整備につきましては、委員会として一定の集約ができたところであります。そのほかに、物産施設の中に、市民の皆様が写真展示などのギャラリーとして広く利用でき、市民と観光客が触れ合える多目的なスペースを設けたり、敷地外周の塀についても必要であるとの御意見をいただいております。今後、これらの検討内容を踏まえ、具体的な整備案を作成する計画でございます。 13 3番(生田忠照君)  どうもありがとうございました。  前回の市長の答弁では、3つの市民の声を解決するために買い求めたということでした。今、梶山部長のほうからお話がありましたけれども、この前の検討委員会の中では、僕の提案もこういうのがありましたよということはおっしゃっていただいたみたいでございます。  前回の市長のお話ですけれども、まずその2つ目の1つですけれども、鯉の泳ぐまちというけれども、コイがどこにおるかわからないという市民の声がある、2つ目として、車が通って危険であり、ゆっくり眺めることができないというのが発想の原点だったとおっしゃられました。この2つを解決するために土地を買い求めたけれども、その後、駐車場の確保とか島原の特産品の宣伝というプランも加えようとなって、先ほどの検討会に図面が出たと。その図面が手に入ったんですね。またちょっと皆さんにお見せしたいと思います。(図面を示す)  これでございます。どういうプランが出たのかということで、市民の皆さんにもごらんいただきたいと思ってつくってまいりましたけれども、当初の計画どおり池や駐車場ですね、鯉の泳ぐまちがここです。それから、これがマタニティ病院の通りですね。そういうふうにちょっと見ていただければと。それに休憩所とか物産館ですね。そういうふうな町家もつくったりして、当初のねらいどおりにうまくまとまっているとは思うんですけれども、この要素を満たした上で、さらにこれに使った税金、それを取り戻すような御提案をしたいと思います。それは町なか居住、あるいは住みかえ施策をこれにつけ加えるということであります。前回もお話ししましたけれども、その説明をもう一度詳しくするために関係部署にお尋ねいたします。  この場所から一番近い萩が丘住宅ですね、市営住宅、この入居者でほぼ子育てが終わったであろうと思われる50歳以上の方々、契約している世帯は全体の何%ぐらいになりますか。また、その平均家賃は幾らでしょうかということでございます。お願いします。 14 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  萩が丘住宅の50歳以上の入居状況についてでありますけれども、現在、萩が丘住宅に入居していらっしゃいますのは、新旧の住宅と合わせまして152戸であります。そのうち50歳以上の方が契約者となっている住宅は115戸で、割合といたしましては約75%でございます。  新しく建てかえました萩が丘住宅の家賃の平均は、現在約1万2,000円でありますが、これは住みかえによる家賃の急騰を抑えるための経過措置の適用により減額しているものでありまして、6年の経過措置終了後は平均2万1,000円になる見込みでございます。 15 3番(生田忠照君)  今のお答えですね、75%が50歳以上、子供がいらっしゃる方もいらっしゃいますけれども、ほぼ子育てが終わっただろうと思われる年代に入った方の75%が萩が丘住宅に住んでいると。その家賃の平均は1万2,000円から6年後大体2万1,000円ぐらいの平均になるだろうと、そういうお話だったと思います。  なぜこういう質問をするかというと、私は不動産業をやっております。いろんな年代の方が借家をうちにおいでになります。若い方々は学校が近いところはありませんかとお聞きになります。年配の方は病院や買い物をする店が近いところはありませんかとお聞きになります。車で動ける若い方と年配のニーズの違いですね。全然違うわけです。学校を取り巻くように位置する市営住宅、萩が丘住宅ですね。それと病院や商店街、それから年金を受け取る銀行に歩いていける新町のこの土地、この便利な場所、現実はどうでしょうか。学校の周りの市営住宅に学校を余り必要としない多くの子育て終了世代が住んでいらっしゃって、そして年配の方々が住みたがるこの土地ですね。年配の方々が住みたがる場所には今コイがすもうとしている。何かおかしくありませんかと。  市営住宅は所得制限があります。年金だけで頑張っている方が多くて、なかなか入れない。これをうまく解決する受け皿としての賃貸住宅を町なかにつくって、移ってもらって、そして萩が丘とか市営住宅にあきをつくることに協力をしてもらうと。もちろん希望する方だけで結構です。現実に萩が丘や花の丘団地から、あの坂が上れなくて、町なかのアパートに引っ越してこられる方がいらっしゃいます。また、給料が今12万円ぐらいでしょうか、10万円とか12万円ですよね、うちに来られる若い新婚夫婦が、学校の前に、例えば桜馬場住宅なんかもそうですけれども、学校の前に市営住宅があるんです。あっても、城内や北門で、新婚だからということで5万円以上の借家、12万円ぐらいの給料でですよ、5万円ぐらいの借家に入られて、もちろん貯金もできません。どうしているか、親が支援している実態があるわけです。なかなか給料が上がらない時代に、子育てのお金がかかる若い世代の家賃の負担を下げて、そして高齢者には暮らしやすい町なかに住んでもらうと。島原の住宅政策として子育て中は学校のそば、そして年を重ねてきたら年金程度で町なかで暮らしていけると、そういうはっきりとした将来を見据えたモデルとしてここは絶好の場所だと思うわけです。  ここで、もう1つ関係部署にお尋ねをいたします。  この用地の取得費、つまり土地代は幾らでしょうか。 16 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  新町公園として予定しております今回取得しました土地でございますけれども、面積で1,775平方メートルでございます。土地代が約1億200万円でございます。 17 3番(生田忠照君)  ありがとうございました。  ほぼ1億200万円ですね。これからこの土地代に加えて、池や物産館の建物もかかると思います、代金がですね。せっかく市が思い切った決断で手に入れた土地だと評価しております。私は、民間に土地を貸して、土地の貸賃と建物の固定資産税をもらって土地代を取り戻すという発想がいいのではないかと思っているわけです。例えば、この土地を坪400円、相場でいうとかなり安いです。坪400円で貸すと、この土地で年間250万円、10年で2,500万円、20年で5,000万円、そのぐらいの賃料が出ます。建物の固定資産税は、まあうちの建物でいうと、大体年間に300万円固定資産税を納めていますので、10年で3,000万円、20年で6,000万円、5,000万円と6,000万円を合わせたら1億1,000万円、1億200万円の土地代は取り戻した上に、外壁の修理代ぐらいまで出ます。そういったことを考えてはいかがでしょうかと。  さらに、この20年後、取り戻した後は毎月年間の賃料の250万円と固定資産税の300万円、550万円を毎月この土地が生んでくれるわけですよね。そういうふうな発想はいかがでしょうかという御提案でございます。  20年は長かろうと言われる方もいらっしゃいますけれども、噴火災害からあっという間にもう20年でございます。20年という年月は長いようですけれども、そういう年月だということでございます。  最後になりますけれども、関係部署にお尋ねをいたします。  このような住宅建設は国も求めているので、補助金が出ます。今の日本は諸外国と比べて、老人ホームやグループホームなどの入所系というんですけれども、そこに入ってしまうと。入所系の施設が多いんですけれども、住宅系が少ないために、これがお金のかかる原因にもなっているわけです。ですから、介護や医療と連携して、高齢者の生活を支援するサービスつきの住宅の供給を促進する必要があると国は言っているわけです。そのために補助金を出しますよと言っているわけです。サービス付き高齢者向け住宅整備事業ですね、福祉保健部長のほうに聞きたいんですが、サービス付き高齢者向け住宅整備事業について概要を教えてください。 18 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  サービス付き高齢者向け住宅制度についてでありますけれども、高齢化が急速に進む中で、高齢の単身者や夫婦のみの世帯が増加しているため、バリアフリー構造を有し、介護、医療と連携して高齢者を支援するサービスを提供する住宅をサービス付き高齢者向け住宅として都道府県に登録する制度でございまして、この4月に国会で議決されたところでございます。  これにあわせまして、現在の高齢者円滑入居賃貸住宅、高齢者専用賃貸住宅、高齢者向け有料賃貸住宅の制度は廃止されることになりますので、これらの住宅から条件を満たしてサービス付き高齢者向け住宅に移行する住宅や新たにサービス付き高齢者向け住宅として建設される住宅があろうかと思います。サービス付き高齢者向け住宅は、長期入院を理由に事業者から一方的に解約できないこと、前払い家賃の保全措置や返還ルールの明示など、契約に関しまして一定の基準が設けられておりまして、また、悪徳業者排除やトラブル防止のため行政による指導監督と罰則が強化された制度になっております。これによりまして、高齢者が安心して暮らせる住宅の供給が促進されるものと期待しているところでございます。 19 3番(生田忠照君)  ありがとうございました。  詳しくはいろんな資料がありますので、皆さんに見ていただきたいんですけれども、来年の4月から始まるわけですよね。そうなると、いろんな意味で早目に取りかからないといけないんですが、まずやるかやらないかという話なんですが、民間の方でも十分できる事業ですので、ここの場所とは違っても、町なかにこういうものをつくろうという方がいらっしゃれば、国も県も市も協力体制がありますので、ぜひいろんな方、民間はチャンスですので、早目に手を挙げていただきたいと思います。  私は、この新町二丁目の利活用については、福祉と観光と、それから商店街の活性化モデル、あるいは中央公園や霊丘公民館の防災の拠点ですね、鯉の泳ぐまちの車両通行の制限問題や十八銀行の海側道路の対面通行など、地域再開発の意味合いも深い大変重要なポイントだと思っています。ぜひこの検討委員会に私も加えていただいて、働かせていただきたいと思います。  先ほどの答弁にもありましたように、国の高齢者福祉の方向は、施設入所ではなくて在宅の方向に向いていますので、この流れをしっかり物にしていただいて、2度目の質問になりますけれども、私の今回の質問を終わらせていただきたいと思います。  以上です。 20 議長(濱崎清志君)  しばらく休憩いたします。                              午前10時47分休憩
                                 午前10時57分再開 21 議長(濱崎清志君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 22 12番(松井大助君)(登壇)  皆様おはようございます。東日本のあの大災害がまだいえないそういうふうなさなかに、またも台風12号の大きな影響が出てまいりました。本当に泣きっ面にハチといいましょうか、このことではないかと思います。被災を受けられた方たちの御冥福をお祈りしながら、そして心からお見舞いを申し上げ、一般質問をさせていただきたいと思います。  今回は私は、向こう三軒両隣、主にこのことについて質問をさせていただきます。何で今さらという人もいらっしゃると思います。しかし、これは今の時代であるからこそ、この向こう三軒両隣という言葉のこの意味、この趣旨、これを復活させて推進させねばならないのではないか、こういうふうな思いから、私は今回の選挙のときにもこれを訴えてまいりました。何とかこの横田市政の中にこれを組み込んで、そして推進させていく、そういうふうなことはできないものかと考えておるわけでございます。市長の御所見をお伺いするわけでございますが、この問題につきましては、これは物をつくるとか、ここのものをこっちに移すとかというそういう簡単な問題ではございません。人と人の心の問題でございますので、非常にこれは難しい、とり方によっては大変な問題になるわけでございます。どうぞ市長には思ったとおり御答弁を賜れば結構だと思います。御答弁に対してかみつくようなそういうふうな質問は決していたしませんので、思ったとおりやってください。  実は、私がこのことを強く思いましたのは、私の所属する町内会の総会のときでございます。俗に言う新旧の班長交代というわけでございますが、その班長さんたるや我が町内におきましてもそのほとんどが高齢者、あるいは準高齢者とも言うべきそういう方たちばかりでございます。喜んでは受けられない、しかし、これはやってもらわなければ町内の運営がうまく参りませんので、どうしてもやってもらわねばなりません。この傾向というのは、これは市内全域、あるいは他地区におきましてもこういう傾向にあろうかと思うわけでございます。  私は、その総会の中のあいさつで申し上げました。一応正副の班長さんは決めていただきますけど、その具体的な仕事につきましては、どうぞ向こう三軒両隣の気持ちで皆さんでやってください、私はこういうふうに思わず言ってしまったわけでございますけれども、その一瞬、私の見間違いではないと思いますが、皆さん方がほっとされたような、約40名余りの方がおられるわけですけれども、ほっとされたようなそういう顔を見まして、ああ、この少子・高齢化が今求めているのはこれじゃなかろうかと、こういうふうな感じがしてならなかったわけでございますので、その総会の後にありました選挙においても先ほど申し上げたようなことでずっとこれを私は言ってまいりました。  選挙の期間中に私が街頭を終わるのを待って、若い、あれは二十を幾つも過ぎられない、そういう多分恋人同士か若い御夫婦だったと思いますけれども、「おじちゃん、質問があります」と。私が終わるのを後ろに立って待っているわけなんです。「何でしょうか」と言ったら、「おじちゃんが今言った向こう三軒両隣というのはどういうことですか、4軒目はないんですか」、こういうふうなことを言うわけなんです。もっとものことでしょう。その向こう三軒両隣という言葉すら今の若い方たちは知らない。後ほどこれは教育長に聞きますけれども、今の子供たちはなお知らない、全く知らないと思います。こういうふうな状況であったということをちょっと御紹介をしておきたいと思います。  さて、戦後、我が国は物質文化の訪れによりまして、その引きかえとして日本の国が誇るあの精神文化が陰を潜めてしまった。そして、隠れてしまったと、そういうふうに言われてきておるわけでございます。連日のように報道されている多くの事件、そのほとんどが自己中心的な考えに基づくものと考えられる。このような事件の原因の究明はある程度なされるものの、根本的な解明策については全く触れることなく、論じられることもございません。なぜそんな事件が起こるかと考えてみるとき、すべてに共通するものは、かつてないほどに世の中の人々の関係が疎遠になっているということでありましょう。  私は先日、週刊誌を見ておりましたら、大変おもしろい川柳が載っておりました。その川柳を見まして──後から紹介をいたしますけれども──そのくらい世の中の人と人の関係が疎遠になっておるということでございます。そのことが他人のことを思いやるその心を失わしめ、自己中心的となっているのではないかと思われるわけでございます。このような現象というものは子供たちの教育の面でも表面化していると思います。将来にきっとこれは悔いを残すであろう大きな課題となっているのは周知のとおりでございます。このままほうっておいていいのか。少しでも、小さい事柄でも人と人とのきずなを取り戻し、人と人とが交わっていく、いわゆる向こう三軒両隣、これを呼び戻す以外にはないのではないか、こういうふうに考えております。この問題につきましては、私も今簡単に言っておりますけれども、きょう言って、あすこの成果が出るというものではない、予算をたくさんにつけてやればこれが解決するという問題でもありません。長い時を要すると思うわけでございますが、何らかの、どこからか手をつけていかなければならない、そういう問題であろうと思います。どうぞひとつまず市長の御所見を、そして次に教育長の御所見を賜りたいと思います。  自席からあとの質問はさせていただきたいと思います。 23 市長(横田修一郎君)(登壇)  松井議員の御質問に対し答弁を申し上げます。  高齢化が進む中で、人と人との関係が疎遠になっていると、今こそ向こう三軒両隣が本当に必要ではないかという御質問でございますが、本当に私も懐かしいといいますか、昔、小さいころ、育つころ五人組とか班とかいうことをよく耳にしました。お互いにそれぞれが朝夕に声をかけ、あるいは御飯を持ち寄り、あるいはおかずを持ち寄って、夜なべ談議までして生活をしていた姿を今思い浮かべたわけでございますが、こうした人と人とのつながりがあるからこそそれはできたことでもあるし、お互いがお互いをおせっかいを焼きましょうということがありますけれども、それをおせっかいと思わずにありがたいと思う、これが非常にやはり向こう三軒両隣の言葉をまさにあらわしていることじゃないかなと思っております。  今ややもすると時間に追われ、あるいは効率性に追われて、何が今一番簡単にといいますか、利便性の高い効率的な生活するかという面に行きがちですけれども、やっぱりいただいたものを金の換算をしないでありがたくいただく、これは非常に人の基本的に持つべき心の原点じゃないかなと思っております。  このような意識がなぜ薄れてきたかについては、まさに日本の戦後の何もなかった時代から、それから、やはり都会での生活が自分の文化的な生活を保障するといいますか、そういう高度成長期がもたらしたものだというふうに思います。私自身も農家の出身でありますけれども、学校にやって、そうすればいい大学に進めばいい就職があって豊かな生活が送れるだろうということをみんなが夢見た時代でございましたので、そういうふうなことの中で育ってまいりましたので、今改めてその言葉をお聞きするときに原点に返らにゃいかんなという思いがいたします。今度の東北の大震災でも本当に何もなくなった時点で何が一番必要かというと、やはり食料であり、寝るところであり、お互いが1つのバナナを半分にちぎって、あるいは1つのパンを2つに割って食べたという話がございますが、このようなことから人とのきずなが本当に改めて大切な文字として目の前に掲げられるようになりました。それがやはり生活の原点であるのかなと思います。まさに水をくみに行って、あるいは、まきを割って火をともしての生活が現実に今行われているわけですが、そうした戦後の思いを私たちは忘れないようにいま一度思い起こさねばならんと思います。  実は、向こう三軒両隣がまさに今、独居老人の見守りが必要だと言われる原点につながるものと思います。お互いが朝夕に声をかけ合い、あるいはあいさつをすることが大事でございますけれども、ややもすると他人から干渉されたくない、あるいは何で私のことをそこまで言うんですかと、プライバシーの問題ですよということが言われますけれども、やはりそこをお互いにありがたいと受けとめることをもう一度私たちは考え直さなきゃいかん時期に来ているのかなと思います。  実は、町内が違いますけれども、私が住んでおるのは城内三丁目でございますが、その三丁目の今回の町内の回覧板に、御町内の皆様にお知らせということで、私ども城内三丁目に安心相談室を設置することになりましたと。民生委員をなさっている方を含めて3人の方が、何でも相談してくださいと。できることがあれば出かけていきますし、また、つなぎをしますということを、本当に町内の方々の自主的な取り組みで始められたばかりでございます。9月1日からということでございますので、私もこれを見まして、実は松井議員からの質問もあったことを目の当たりにしまして、どうですかと、どういうことから始められて、何が今課題でございますかと聞いたんですが、まだ今始めたばかりですからということでしたけれども、私も何かお手伝いすることがあれば、どしどし御遠慮なく御連絡下さいということを申し上げたばかりですが、こういう広がりが今こそですね、お尋ねの向こう三軒両隣の、今皆様への広がりの原点になるんじゃないかなと思って非常に注目しているところでございます。  何か答弁にならないようでございますけれども、主質問として御答弁をさせていただきました。行政としてもこれは重要な、高齢化の中での見守りシステムなんかの議論もございますけれども、一つの原点にある、中・長期的にもやはりずっと取り組みをしていかなきゃいけない課題かなと思っているところでございます。  以上でございます。 24 教育長(清水充枝君)  「向こう三軒両隣」活動の推進、人のきずなの教育についてのお尋ねに御答弁申し上げます。  子供たちを取り巻く状況を考えてみますと、少子化、核家族化、地域とのかかわりの希薄化、加えまして昨今のメディア漬けなどによりまして、子供が人と交わる機会やその範囲が狭まり、社会性や人間力等の形成が不十分であることが懸念されていますことは、おっしゃるとおりであると認識をいたしております。  本市は噴火災害からの貴重な体験を通して学んだ「生命・きずな・感謝の心」を教育の基盤に置いております。人のきずなを培う教育をするためには、学校、家庭、地域の三者がそれぞれの役割と責任を自覚し、連携し合うことが必要不可欠であると考え、いのりの日を中心に島原っ子の心を見詰める週間や学校支援会議等を開催しております。  また、各地区では、日ごろから登下校時のあいさつ運動を初め、土曜日の余暇活動、通学合宿、伝統行事など、さまざまな体験活動を通して、保護者、青少年健全育成協議会、婦人会、老人会といった地域の諸団体との世代間の交流や地域交流に御尽力いただいております。  このように教育の面では子供を核として、学校、家庭、地域が一体となり、子育てや子供の成長にかかわることを通して人と人のきずなが深まっていくものと考えております。  以上でございます。 25 12番(松井大助君)  ありがとうございました。  今の市長の御答弁、この向こう三軒両隣ということ、本当にこれは重要なことであるということを認めていただいたわけでございます。何とかこれを市政の中に織り込んでいく、どうすればいいのか私だってわからないわけで。  ただ、この人と人との結びつきを強めるためには、人と人との出会いの場所、そういうものを新しく行政も考えてつくってやるとか、そして会う、人と人とが交わる機会というものを頻繁にそういうふうなものをやるとかというふうなことも一つのことかなと思うんですけれども、私はそういうことも考えられますけれども、今日まで取り組んできた、今、教育長もちょっと触れられましたけれども、そういうふうな今日まで取り組んできた事業、そういうふうなものを核として、なお一層これをよく検証をして、そして伸ばしたがいいというようなものにつきましてはどんどん後押しをしてやって伸ばしていく。  例えば、これまでの市民の皆様方の自主的な努力によりまして、自慢できる実例というものも幾つかあろうかと思うんです。まず、あいさつ運動、これは長年にわたって取り組まれて今日に至っておるわけでございますけれども、子供たちの立派なあいさつ、このあいさつを受けまして、本市を訪れてこられた、よそから来られた方たちが感激しながらそのことをおっしゃる。こういう場に私は幾度か遭遇いたしております。本当にすばらしいもんだなと、本当に感動を持ってお語りになられるわけです。特別の指導があっているんですかと。私も私なりに知る範囲内で、これは本当に島原市が時間をかけてやっておることなんですというような話はいたしております。こういうふうなことで時間を本当にかけて、これは根比べみたいなことだと思うんですが、これが本当に大人の世界まで広がってくれれば本当に島原市は他市、他地区に胸を張って自慢ができるんじゃないかと思いますが、まだそこまでは至ってないようでございます。  けさも私はちょっと武家屋敷の近辺まで散歩を朝からするわけでございますが、一中の周辺には先生と生徒が立って、あいさつ運動をやっておるわけなんです。「おはようございます」て、はっとこうして見ましたらずっと立っておるんですね。ああ、やっておるなと思いまして、実に気持ちのいい朝でございました。毎日やっておるわけです。  そのほかですね、例えば、ちょっとこれは私が考えてみたんですけれども、私というよりも、私もこの向こう三軒両隣というのはとにかく、余り広くてつかみどころがない。しかし、やらなければならない、そういうふうなことで私は友人に相談をいたしました。おい、こういうふうなことだけれども、お主はどう考えるかと。そしたら、たまさか私と一緒のような、私の同級生ですから、一緒のような考えを持っておってくれたんです。そして、その彼と私と2人で話しながら、こういうふうなことはどうなんだろうかというようなものをちょっと私がメモってみました。まず、まちづくり活動、今やっておられますが、例えば、武家屋敷、鯉の泳ぐまち、そしてまた森岳商店街、こういうふうなところのまちづくりの活動、そしてまた、先ほどちょっと教育長もおっしゃいました地域として取り組みがされているところの子供たちと高齢者との交流、この成果、こういうふうなものは他地区にも自慢ができるんじゃないだろうかと、こういうふうに考えております。これら市民の自主的な取り組みというものは、すべて人と人とのきずなの醸成につながっているものと、こういうふうに考えます。例えば、町内会、婦人会、それと各種の趣味の会、青少年健全育成協議会、あるいは老人クラブ、PTA、あるいは保護者会等々の活動も、これは人と人の交わりの大きな場所であろうと考えるわけでございます。  それならば、こういうふうなものが、もし人と人との交わりが大きく醸成につながっておるというのであるならば、これをどういうふうにすれば、もっとこれが──効果が上がるという言葉は適当かどうかちょっとわかりませんが、もっと実を上げるという、そういうふうなことにつながるだろうかということもちょっと考えて話し合ってみたんですけどね。そのことについては、これは今までやってきたものをじっくりと行政も検証して、そして関係者の意欲、これを高めてやる、そういうことやら、あるいはまことに財政の逼迫の中ではございますが、活動を促進するために財政的な手助けもすること。本市はかつてすべての補助金1割カットをやりました。これはこれで行財政改革の中での一環の仕事でございますので、やむを得ないといたしましても、やはりそういうふうなことで意欲を高めさせるためにも、必要とあらば、どうぞひとつそういう財政的な援助、こういうふうなものも手助けをやってやる、そして後押しをするためのアドバイスの創設、こういうふうなことなども考えていくべきではないんだろうかと、こういうふうに考えてみているんですがね。  先ほど私申し上げましたように、どこをどうすればいいのかというのは全くわからないままに今ある中で考えて、これだけのことを考えてみたわけなんですけど、市長どうなんでしょう。今、私が申し上げたようなことを市長はどのようにお考えになられますか、ちょっとお聞かせください。 26 市長(横田修一郎君)  私は、島原でやはり評価が高いのは、小さい子供さん、あるいは学生さんがよくあいさつをしてくれる、これは長年の地域、あるいは学校の小・中学校、高校の先生方初め地区のPTAの方、地域の活動の皆様の成果だと思います。これは異口同音によそからおいでいただいた方がおっしゃいます。知らない方から、知らない子なのにあいさつをしてくれると、これはやはり非常に私は誇っていいんじゃないかなと思っております。こういうことはもっともっと日常のあいさつに始まってあいさつに終わるという言葉も言っていいぐらいと思いますが、やはり礼節の始まりだと思いますので、みずからあいさつを、声をかけることによってまた相手からも言葉が返ってくる、そこにコミュニケーションが生まれる原点だと思います。このことは非常に大事にしなければいかんと思いますし、それから日にちを決めてはございますけれども、町内の一斉清掃だとか、衛生管理のためのああいった防疫活動、そういうものをやはり地域全体が取り組んでいるよそに誇っていいものじゃないかなと思います。  ただ、いろんなイベントもございますけれども、ややもすると行政に頼りがちなところが幾分私はあるなと思いますが、やはりこれも金を出せばすべてがうまくいくというわけではございませんで、まさに今からは市民との協働、知恵と汗と、そして予算と、そういったものを一緒になってみんなが1つの目標に向かってやっていこうと、これは新しい動きとしてやっぱり行政としても取り組みを、力を入れていく分野だろうと思っております。  そういう意味では、いずれまた議会にも御相談を申し上げにゃいけませんけれども、県のほうでもそういう施策をまちづくりの一環としていろいろと提案をしてきておりますので、私も議会にお諮りをして、必要なものは予算化をしていくことも考えていこうと思っておりますが、今年度は、がまだす地域づくり補助金というのを設けました。これは範囲とか分野は具体的には定めておりませんけれども、地域づくりの、新しい地域おこしをやろうというグループに限度額は50万円でございますけれども、制度化をして今、第2次の募集をしているところでございます。  ただ、全体の一番基本的な町内会、そして婦人会、あるいは老人会、こういった方々は地域と本当に密着をした団体でございまして、一定の運営費、補助金的なものを出させていただいておりますけれども、やはり財政的な面から限度があるのは御理解いただいている面もございますけれども、なかなかこれを増額というのは、一律にやるとそれだけでも何千万と金が要る話になりかねないので、この辺をどのように活性化していくかというのは、それぞれの特徴ある取り組みをやはり注目をして活性化をしていくという方向に持っていかざるを得ないのかなと。その一例として、がまだす地域づくり補助金みたいなものを提案型として今制度化させていただいているところでございます。  ただ、組織率の低下というのがまさに活動の低下につながっていると言われますので、ここらあたりの組織率の向上をどうするか、毎年の大きな課題でございますけれども、なかなか歯どめがかかってないのが実態でございますけれども、鋭意新しいそういう、みんなが協働してやることがみんなの生活の、言うなれば満足度といいますか、自分の生活を守ることになるんだというふうなことになったり、あるいは健康増進につながる、いわゆる介護予防活動の活性化もそうでございますけれども、今ぼちぼちしゅうかいなども取り組んでもらっておりますけれども、そうした介護予防、健康増進、こういったものをやはり皆さんの一番の共通の課題ではないかなと思っておりますので、市民に広く共鳴を覚えていただくようなものに行政を重層的にやっぱり、単発的にじゃなくて、やっぱり段階を踏んでの効果的なものになるような仕組みをやっぱり考えていかにゃいかんなと思っております。  なかなか言うは易く行うはかたしということもありますが、やはり今度の不知火まつりもやり方を変えてみようというのも一つの新しい魅力を出そうという、そのことによって皆さんが協力をいただける、あるいは参加をする、その過程でまたコミュニティーが生まれるということにもなろうかと思います。  答弁に余り迫力がないかもしれませんけれども、やはりいかに財政だけではできないのを皆さんに賛同いただいて、ともに取り組むかという方向で考えていきたいと思っております。 27 12番(松井大助君)  ありがとうございました。  ただいまの市長の答弁をお伺いして非常に気を強くいたしました。これ以上この問題でどうじゃこうじゃと言いましても、これはどうにもなりませんので、これはもうこれで終わりますが、ただ、この問題は、やはり先ほど申し上げましたように行政としても、もちろん民間の自主的なそういう活動というのは絶対これは不可欠でございますが、あいさつ運動のごとく時間をかけてじっくりと取り組んで、一つ一つ的確に、組織的に、そしてまた継続的にこれを取り組んでいくことが必要ではないだろうかと、こうも考えますので、どうぞひとつ、この向こう三軒両隣という言葉を市内のあっちこっちで、こういうふうなものをどんどんどんどん耳にするように、ひとつ行政としても頑張っていただきたい。民間としてもそういうふうなものをやるべく私どもも先頭に立ちたいと考えております。  何か世論も今非常に後押しをしてくれているんじゃないだろうかと思うのが、この向こう三軒両隣という言葉、もちろん私ども、市長より私のほうが年はちょっと多うございますので、私どもはどっぷりここまで向こう三軒両隣につかって大きくなったみたいなものでございますが、ずうっとこの言葉というのは私も耳にしませんでした。ところが、最近、ここにもございますが、新聞とか雑誌とか、いろんなものにこの向こう三軒両隣という言葉を目にするようになりましたですね。だから、やはり日本人も本当にばかじゃなかったなというような気持ちがあるわけですが、何とかもう一遍これを呼び戻すことができるのではないんだろうか。  実は、次はちょっと今度福祉の問題を、時間の許す限り、福祉の問題と古紙の問題が残っておりますので、お伺いをしたいと思いますが、けさ、本当けさの話ですが、私も町内会長として大きな責任があるわけですが、近所で孤独死がございました。本当に申しわけないというか、本当に二、三日前まで姿を見ておるんですけれども、きのうはもう亡くなっておったと、そういうふうな実例が本当に身の回りであります。私の町内で3件か4件か今日までにございます。  実は、これは6月19日、あるいは6月30日の西日本新聞でございますが、続けてこういうふうな向こう三軒両隣という言葉が新聞にも載っているんですね。「孤独死増加の懸念」というようなタイトルで載っているんですよ。聞くところによれば、何か島原市福祉計画というものを新年度に向けて今策定中ということで聞いているんですが、その辺はどうなっておりますか、やっておりますか。 28 福祉保健部長(磯本憲壮君)  今行っておりますのは、地域福祉計画というふうなものでございまして、社会福祉法に規定されました計画ということで、住民の方の御意見をいろいろ聞きながら地域の課題をどう解決していくかということで、住民の方のお話を聞きながら計画を策定していこうとしております。地域福祉計画と、もう1つ地域福祉活動計画というのがございまして、これがまさに先ほど言われた部分で地域内のさまざまな方々、団体の方々と地域の課題解決に取り組むと、自分たちでできることから何か取り組めないかというふうなことで社会福祉協議会が中心となってつくる計画となっております。この2つの計画を一緒にしたものをつくろうということで、本年3月に各7地区の地域の住民の皆さんといろんな意見交換をする場を設けさせていただきました。それと合わせて島原市の地域福祉計画、福祉の活動計画の策定委員会というのも設けさせていただいて、そこの中にさまざまな自治会も含めまして婦人会、そのほか民生委員の方々多くの方々入っていただいております。今後このような会議につきましても、11月と3月に2回開催しておりまして、今後またそういう地区懇談会等を重ねながら地区ごとの取り組みでどういうものができるかということも含めまして、地域の意見を聞きながら計画の策定に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 29 12番(松井大助君)  どうぞひとつ部長のほうでその骨子あたりはまとめられるんじゃないかなと思いますが、どうぞひとつ今の市長と私の会話あたりを十分に踏まえられて、その向こう三軒両隣の気持ちを十分に生かしたそういうふうな計画をぜひ、これは私が言わないでもそういうふうな方向に行くだろうと思っておるんですけれども、ぜひひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。これ要望をいたします。  さて、教育長、先ほど答弁をいただきました。さっき私は壇上で申し上げましたように、今の二十を幾つも過ぎない方たちもこの言葉は御存じないわけなんですね。まして学校の小・中学生がこれを知るはずがないわけなんですね。親ですらどうだろうかというような感じでございますが、どうぞひとつこういうふうな言葉も、いろいろとらえ方があろうかと思います。学校の副読本というんですか、あるいは、私は教育のことはわかりませんので、そういう言葉を使いますけれども、先生方が子供たちにお話しなさるときに、これは悪いことじゃございませんので、こういうふうなことを、先生たちが小さいころはこういうことだったんだよというような、そういうことはやはり子供たちには知らせておく必要があるんじゃないかと思うんですね。それは教育長どう思われますか、その辺は。どうぞ教育長は自分のお言葉でおっしゃってください。 30 教育長(清水充枝君)  東日本大震災以降、日本の教育のよさというのがあっちこっちから高い評価を得ています。向こう三軒両隣の助け合い精神というのもまたその一つかと思いますので、防災教育とあわせまして、人と人とのつながりの大切さというのはぜひ学校現場で伝えていきたいと思います。 31 12番(松井大助君)  ありがとうございました。  ぜひひとつそういうふうなことで、何せ次の時代を背負ってくれるのは彼らでございますので、人と人のきずなの大切さというものを十分にわからせるようにひとつ御指導をいただいて、そして、こういうふうな言葉を本市が全国に発信をする。うちの学校ではこういうふうなことをやっておるという、かつて南島原市でしたか、保育園か幼稚園かで論語を教えておるというところがございました。「子のたまわく」という例のあれですね、あれを教えて、非常に子供はわからんながらもこれを口ずさむ、そのことを島原市でもちょっとやっておりますね。一小の裏のあれは何学館だったですか、あそこでやっております。だから、こういうふうなものはやはりどんどんどんどんこれは伸ばしていく必要があろうと思います。それとあわせてこういうふうな同じ心の面の向こう三軒両隣、この精神を子供たちにもぜひわからしめてほしい、これは強く要望をいたしておきたいと思います。この件については、これで終わります。  あと残された時間がちょっとございますので、これは自席からと思っておりましたので言いませんでしたが、古紙の再生ですね、これについてちょっとお伺いをいたしたいと思います。と申しますのは、先日、私、島原新聞を見ておりましたら、オフィスペーパーというんでしょうかね。事務的な例えば、こういうふうなもの、私どもがいただいたこういうふうなもの、あとは要らないわけでございますが、こういうふうなものも「ちりも積もれば山となる」で何トンともなるわけですね。役所だけでも。これをトイレットペーパーか何かに交換をされておった。非常にこれは私はいい発想であろうと思うんです。この発想をこの役所内にとどめることなく、全市に向けてこれをやってみたらどうなんだろう。莫大な量が寄るんじゃないだろうかというような感じがいたします。資源回収事業、こういうふうなことでやったらどうだろうかと思うんですが、その辺は市はどういうふうに考えておりますか。 32 市民生活部長(森松光明君)  オフィスペーパーの取り組みについてお尋ねでございますけれども、これは市役所だけではなくて、例えば、島原消防署、それから広域圏の事務局さん、こういうところについてもお願いをして回収をしております。全体的な広がりを取り組んだらどうかというようなことですけれども、このオフィスペーパーはごみの減量化、いわゆるごみとして出せば当然経費がかかりますので、それを集めて再資源化を図ろうという事業ですので、当然、成果が一定見られておりますので、今後は全市にわたって広めるためにはどういう方法があるのか、少し研究をさせていただきたいというふうに思います。 33 12番(松井大助君)  ありがとうございました。  ぜひひとつそういうふうに、出せばごみなんですね。出せばごみ、使えば資源でございますので、ぜひこれは、こういう時代でございますし、エコというのが非常に言われておる昨今でございます。ぜひ再資源化といいましょうかね、この事業はぜひ前向きに取り組んでいただきますことを要望いたしまして、一般質問を終わります。  ありがとうございました。 34 議長(濱崎清志君)  午後1時まで休憩いたします。                              午前11時44分休憩                              午後1時  再開 35 議長(濱崎清志君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 36 14番(永尾邦忠君)(登壇)  皆様こんにちは。公明党の永尾でございます。今回の台風12号による被害に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。  今回も一問一答形式で行わさせていただきます。  1つ目が災害対策について、2つ目が地域支え合い体制づくり事業について、3つ目がジオパークについてお尋ねをいたします。  最初の災害対策についてでございますけれども、東日本大震災は先日の新聞の報道によりますと、死者1万5,760名、行方不明4,286名となっております。また、先日の台風12号により多くの死者、行方不明者が発生をしております。  本市も20年前、災害を経験いたしました。犠牲となられたとうとい命をなくされた方々の、命をかけて市民を守ってくださった思いを無駄にすることのないように、災害に強いまちを構築しなければならないと考えております。  初めに、防災無線についてお尋ねをいたします。  以前の同僚議員の質問に対して横田市長は、「既存の防災放送施設についての状況と難聴の地域はないのかということでございますが、防災行政無線の屋外の拡声受信局の設置状況で申し上げますと、旧島原市が70局、そして旧有明地区に39局設置しております。屋外の拡声受信機の設置場所は、当初、地形の状況などを勘案して、難聴地域がないように設計されておりまして、市内全域をカバーしている」とお答えになっております。  カバーはされているかもしれませんが、いかんせん聞きづらい。我が家では東西南北の窓を順番にあけて、何が放送されているのかということを確認しなければいけない状況であります。風向きや天候によっても左右されるようであります。  以下の項目についてお聞きをいたします。  防災無線の音声自動応答装置の導入をお願いできないでしょうか。  次が、FMしまばら、カボチャテレビとの連携についてお尋ねをいたします。  その次に、防災無線受信機の利用率について、FMラジオの配付状況と価格について、同一世帯での二世帯への対応をお願いしたいと思います。  それに、聴覚弱者のためのFM文字多重放送、いわゆる見えるラジオについてお尋ねをしておきます。  デジタル化での受信機について既存の機種では対応はできないようですが、どのようにお考えでしょうか、お聞かせください。  その次に、災害の要援護者の対応についてお尋ねをいたします。  家族と同居はしているが、昼間は高齢者が1人となる御家庭もあるようでございます。緊急通報装置の設置条件に、同居家族でもお昼仕事に出て1人になる方に対しての対応をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。  高齢者世帯、独居者に対する平常時の安否確認及び災害時の対策について、島原市の対応をお聞きいたします。  3番目に避難箇所についてお尋ねをいたします。  何カ所で何人の収容が可能なのか。  それから、公立学校体育館を想定した場合での畳の手配、協力体制についてどのようになっているのかお答えをいただきたいと思います。  それから学校施設の防災機能向上について、これも政府のほうから指針が出ているようでありますので、お示しいただければと思います。  それから備蓄品目の現状、それと、なぜ食料は対象外なのかをお聞かせください。  次に、4番目といたしまして災害支援システムその後の取り組みについて、6月定例会で質問をさせていただいておりますので、その後の進捗状況をお知らせいただければよいかと思っております。  次に、地域支え合い体制づくり事業。  国は、介護基盤緊急整備等臨時特別交付金を積み増し、約200億円としております。地域支え合い体制づくり事業に助成をしようとしておりますけれども、本市の取り組みはいかがでしょうか。
     ボランティアポイント制度についてお尋ねをいたします。  地域支え合い体制づくり事業に、介護支援ボランティア等の新たな仕組みの導入支援という項目がございます。  吉岡市長は、平成20年6月に「地域支援事業は保険者である島原地域広域市町村圏組合で行われているため、本市単独の実施は考えていない」という答弁がございました。そして、平成23年3月定例会で質問をいたしましたが、市民生活部長は、「今後、先進事例を研究してまいりたい」というふうに答えておられますので、もう一度ボランティアポイント制度についてお聞かせいただきたいと思います。ぜひ本市での導入をと考えておりますので、よろしくお願いします。  それから県議会、我が公明党の川崎県議が6月の定例会で質問をいたしましたところ、このボランティアポイント制度について、県は、県内に周知を図る、また、本県においてもぜひ推進してまいりたいというふうに発言をしておりますけれども、御承知かどうか、またそれをどうとらえられるかお聞かせをいただきたいと思います。  そしてそれから、その次に、その上を踏まえて導入した場合の効果のほうはどのように期待できるのかお答えください。  そして、本市の以下2項目の取り組みについてでございますが、館山市の場合、見守りネットというのがございます。特別なことはしないのですけれども、あいさつとか声かけ運動とか、そういう中で郵便受けに新聞が、また郵便がたまっていないかとか、家の明かりがついたまま、また消えたままになっていないかとか、晴れているのに雨戸が閉まったままになっていないかとか、そういうふうなことを皆さんのネットワークを通じて見守りをしていくという状況でございますが、本市はどのようになっているでしょうか。見守りネットワーク協議会についてお尋ねをいたします。  それと、高齢消費者・障害消費者見守りネットワーク連絡協議会についてお答えをお願いしたいと思います。  視覚障害者及び高齢者や疾病による視覚障害者への取り組みはどのようになっておりますでしょうか。音声コード研修会について資料が送ってきてあると思いますので、そのことについて取り組みを教えていただければというふうに思っております。  以上、壇上から質問をさせていただいて、あとは自席から質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 37 市長(横田修一郎君)(登壇)  永尾議員の御質問に対し答弁をさせていただきます。  その前にお話を申し上げさせていただきますが、台風12号での水害、その後ますます拡大をしておるようでございまして、改めて緊急通報体制等のあり方、あるいは緊急避難指示のあり方について議論がなされておりますが、このたびは本当にお亡くなりになった方々に改めて哀悼の意を表しますとともに、お見舞いを申し上げる次第でございます。  それでは、答弁をさせていただきます。  防災無線の音声自動応答装置の導入をということでございますが、防災情報につきましては、屋外局の109局と、それから各家庭に貸与しております戸別受信機によりまして、市民の皆様に情報を周知しているところでございます。何よりもやはり的確に伝えることが大事でございますので、今後さらに補足するための情報伝達方法につきましては、現在の防災行政無線の更新計画に着手いたしておりますが、その中で検討をしてまいりたいというふうに思っております。  防災無線の中でFMしまばら、カボチャテレビとの連携についてでございますけれども、現在、防災情報につきましては、FMしまばらと防災情報に関する放送の実施に関する協定書というのがございます。通常の放送中であってもFMしまばらをお聞きになっている場合は、放送に割り込みでの防災情報を優先して放送するということになっております。また、カボチャテレビにつきましては、現状では対応できないということでございますので、現在はテロップによる放送は実施していないところでございます。  防災無線の利用率ということでございますが、配付はすべての家庭に行っておるところでございますので、利用率というのは、戸別受信機の点では基本的にはスイッチオン、あるいは切っておっても割り込み放送ができますので、各家庭において利用していただいておるものと理解をいたしておりますが、改めての調査はいたしておりません。  FMラジオの配付状況と価格についてでございますが、防災無線が受信できるFMラジオの貸与状況等について申し上げますと、平成20年度に視聴覚の弱者に対して、いわゆる防災ラジオ860台を貸与いたしました。その後、防災無線の戸別受信機が故障してもう使えなくなったという方にも、必要であればそうした貸与の代替として提供をいたしております。したがって、約1,000台の防災無線用のFMラジオを貸与していることになります。1台当たり7,300円でございます。  FMラジオ配付の同一世帯での二世帯への対応ということでございますけれども、これはやはり各世帯に今のところ、最低1台ということで配付させていただいております。それと、そういう壊れて使えないというところに代替が必要というところに貸与しているところでございますので、2台をとなると、いろんな何をもって2台というかという点もございますけれども、最小限度の1台をやはり各家庭に配付しているということで御理解いただきたいというふうに思います。  それから、聴覚弱者のためのFM文字多重放送についてどうかと。いわゆる見えるラジオといいますか、そういう趣旨かと思いますが、現在はいわゆる音声による情報伝達中心でございますけれども、文字放送の伝達方法についてもぜひ研究をしてまいりたいと思っておりますが、聴覚障害者の場合、やはりさまざまな方がございますので、どのようなものが必要か、それもあわせて研究してまいりたいというふうに思います。  それから、デジタル化で既存の受信機についてはどうするのかということでございますけれども、デジタル化更新後は現在貸与しております戸別受信機はそのままでは対応できませんので、FMラジオですね、防災無線が聞けるFMラジオで対応するということで現在、基本的には考えておるところでございます。  それから、災害要援護者の対応で緊急通報装置の設置条件についてでありますが、65歳以上のひとり暮らしの高齢者でその居宅に電話が設置されておりまして、疾病等により日常生活では常に注意を要する状態のため緊急連絡の必要性がある場合に設置しているところでございます。  なお、同居世帯でのお尋ねがございましたが、日中、独居状態になられる高齢者の世帯にあっては、同居されている家族の状況、高齢者本人の持病、要介護度の状況などを考慮して対応をしているところでございます。  それから高齢者世帯、独居者に対する平常時の安否確認及び災害時の対策についてのお尋ねでございますが、平常時の安否確認については市民からの通報や島原市テレホンサービス事業に登録されている高齢者の方々については、毎週電話連絡を行っておりまして、連絡がつかない場合は市の職員が関係者等に連絡をとったり、あるいは直接現地に出向きまして安否確認を行っているところでございます。  災害時の対策については、平成22年度に島原市災害時要救援者台帳、これを作成しておりまして、民生委員、町内会、自治会、地区消防団に理解をいただいて、有事の際の協力をお願いしているところでございます。  避難所は何カ所で何人の収容が可能かということでございますが、現在指定しておりますのは114カ所、収容者については、1人当たり床面積を2平方メートルということで計算をすれば、2万8,670人ということになっております。  それから、避難箇所に関しまして、公立の学校体育館を想定した場合で畳の手配、協力体制についてのお尋ねでございますが、災害が長期化した場合の畳の手配については、長崎県畳工業組合島原支部に協力をお願いをしておるところでございます。  それから、学校施設の防災機能の向上に関しまして、学校プールの水を飲料水として使えるように整備するということについてどのように承知しているかということでございますが、学校の場合はまずは防災機能の向上ということで、現在、緊急時の避難を受け入れる施設としての主な観点から整備いたしておりまして、具体的にその水をどう利用するかについては、まだ現在は整備をいたしておりません。  政府の指針についてのお尋ねでございますが、これに関しましては、担当部長のほうから答弁をさせていただきたいと思っております。  それから、備蓄品目の現状についてはどうかということでございますが、現在備蓄しておりますのは毛布500枚と給水袋1,000袋、いわゆる容量6リットルの背負うものですね、チョッキ型のものでございます。今回の新燃岳の噴火等、あるいは東日本の津波災害に緊急に提供したものがございますので、現在、手持ちは申し上げたところでございます。やはり逐次、タオルケット、あるいは給水袋、あるいは山は安定しているということで、当面、降灰袋は必要ないかと思っておりますけれども、そういったものに必要に応じて買い増しの検討をしていきたいと思っております。  それから、食料品は備蓄していないのか、なぜしていないのかということでございますが、これは現在手持ちはございませんけれども、応急配給を行うべき事態が生じた場合には、県に対して申請を行いまして、承認を受けることによって被災者に食料の配給が実施されることになっておりまして、調達予定の業者はあらかじめ3カ所ほどは確保しております。  それから災害支援システムのその後の取り組みについて6月議会でお尋ねしたけれども、その後どうなっているかということでございますが、災害支援システムについては、一応、パソコンのソフトを入手いたしまして、現在、うちのサーバーとつないで、実際、その稼働するためのチェックを今、行っているところでございます。  それから、ボランティアポイント制度についてのお尋ねでございますが、実施体制、あるいは受け入れ体制の構築、あるいは介護保険料を財源とすることによる保険料の増などの課題もございます。現在、県内でも実施しているところはないと聞いておりますが、島原地域広域市町村圏組合と構成3市でこれは協議をして検討していく課題かと考えております。  それから、県内に周知を図る、本県においてもぜひ推進してまいりたいと県のほうでは県議会で答弁をしているけれども、承知をしておるのかということでございますけれども、福祉保健部長からそのような答弁があったというふうにお聞きしております。  それから、導入した場合の効果はどのようなことが期待できるかということでございますが、これは高齢者が介護支援ボランティアとして参加することで介護予防効果への期待だけでなくて、健康に関心を持つことで元気な高齢者がふえたり、あるいはボランティア活動を通しまして生きがいを持つなどの効果がある。その結果として、介護給付費用の抑制などにもつながることが期待できるんじゃないかというふうには考えております。  それから、見守りネットワーク連絡協議会に関してのお尋ねでございますけれども、これは高齢者等が地域で安心した生活を送れるよう、行政や地域の方々が一体となって高齢者の見守りを実施することを目的としておるということでございますけれども、今回、9月補正予算案に計上をさせていただいておるということで、その体制づくりの構築費用を計上させていただいておるところでございます。  メンバーとしましては、今考えておりますのは民生児童委員協議会、町内会・自治会連絡協議会、婦人会、老人クラブ、民間事業所等を想定しておるところでございまして、地域の皆様には重ね重ね、また御参加をお願いしておるところでございます。具体的には、高齢者を訪問して声かけを行っていただく。あるいは協定を結んだ事業者によって配達や集金といった平常業務の中で高齢者の異変を発見した場合、市や市の地域包括支援センターに通報をいただいて、適切な機関への敏速な連絡を行うなど、早期対応するために連絡体制を強化することなどによりまして、高齢者の方々が安心して暮らせる地域社会づくりを実現しようとするものでございます。  それから、高齢消費者・障害消費者見守りネットワーク連絡協議会についてどうかということでございますが、この国のほうの消費者庁には19年1月に設置をされておりますし、長崎県で名称は違いますけれども、消費者被害防止ネットワークが設置をされ、高齢者や障害者、若年者の消費者トラブル等に対応されております。  本市においては、現在、平成22年4月から消費生活センターを開設をし、消費生活相談業務を行っておりますが、さらにより幅広く相談活動や情報共有を図る必要があるというふうな判断をいたしまして、早急に消費者被害防止ネットワークを設置したいと思っております。  それから、視覚障害者及び高齢化や疾病による視覚弱者への取り組みで音声コード研修会についてのお尋ねでございますが、本市では視覚障害者の方への情報提供の取り組みとしまして、広報紙などを点訳や音訳して配付する点字及び声の広報等発行事業を実施いたしております。音声コードの活用については、今後、研究をしてみたいと考えております。  本年度は県主催の研修会が開催予定と伺っておりますので、まずはその研修会に参加をさせていただきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 38 14番(永尾邦忠君)  御丁寧な答弁、大変ありがとうございました。  行政放送を録音して自動的に再生するというのが自動応答装置なんですけれども、これを実際に行っているところは長野市、座間市、土佐市、これが無料で行っています。あとは、狭山市とか飯能市とか、これは飯能市は放送後60分間を応答すると。日野市は有料というふうな、そういうふうな情報をちょっと勉強してまいりましたけれども、いわゆる防災放送というのと、それから行政伝達を含んだ放送というのがありますが、家庭の戸別受信機で受信できるのはどの部分が受信できるんでしょうか。 39 市民生活グループ長(田上伸一君)  現在お配りしております戸別受信機によりまして、以前配っております受信機では全部聞くことができますが、FMラジオ、防災ラジオですか、それによりますと緊急な防災情報しか聞くことができません。 40 14番(永尾邦忠君)  FMで聞くことができないと。今、全世帯に戸別に受信機を配っているので、大体網羅しているんではないかという御答弁でしたが、もう20年もたっておりまして、故障したりどこに行ったかわからなかったりという家庭もございますし、FMだけで対応ができるのかなというふうに思います。戸別受信機では多分受信はできていないと思います。聞こえていないと思います。要するに、どこにいるかで場所的にも違うんでしょうけれども。よく考えていただいて、そこら辺、戸別受信機だけではなくて、ほかに伝達方法がないのか、よく、例えば先日は市民清掃の放送もございました。その前は、小学生がどこか行方不明に朝からなっていますという放送もございました。その前は、高齢者が行方不明になっているという放送もございました。それを必死で私たちは聞くように窓をあけて、先ほど言ったように女房が東に行けば私は西に行くとかですね、そういうふうな方法で一生懸命聞こうとはするんですが、なかなか聞こえないというふうな状況でございますので、そこら辺をどういうふうにカバーしていくのか、お考えをお聞かせください。 41 市民生活グループ長(田上伸一君)  今、防災行政無線の放送を行っておりますけれども、確かに風向きとかですね、そういう気象条件で屋外の放送についても聞き取りにくいというケースがございます。  それから老朽化も、もう20年以上たっておりますのでですね、防災無線自体も長くたっておりますので、今後、デジタル化ということで更新をしていきたいと、計画をしていきたいと思っておりますので、その中で整備をさせていただきたいと思っております。 42 14番(永尾邦忠君)  市民の皆さんから聞こえなかったからとか、どういう放送をしたのかという、そういうお問い合わせがあるということはございませんか。 43 市民生活グループ長(田上伸一君)  防災行政無線で放送した後、聞こえなかったという電話の問い合わせはございます。 44 14番(永尾邦忠君)  何件かはもう聞きませんが、多分そういう方もたくさんいらっしゃるというふうに思っております。  FMの設置については、委託料で設備の委託料、管理委託料で587万円、それから放送委託料で1,260万円、株式等々で1,000万円というふうなことで、もともとは防災放送も含んだそういう設置条件があったのではないかというふうに受け取っておりますけれども、例えば先ほど言った行方不明だとか市民清掃だとか、そういうふうな行政的なことを放送した後で、ラジオ局なりテレビ局なりそこに伝達をしていただいて、そこでちょっと、今の放送はこういうことでしたよということとか、テロップは流すことができないという言い方をされたみたいですけれども、なぜできなくて、テロップを流すのはそんなに面倒くさいというか、手間がかかるのか。本当に聞こえなかったり見えなかったりする人のためには必要だと思うんですが、もう一度見解をお願いします。 45 市民生活グループ長(田上伸一君)  ケーブルテレビジョン、カボチャテレビでテロップを流すことはできないかということですけれども、テレビ局にお尋ねしましたら、一応、設備の都合でそういうシステムができていないということで、するとしたら新しい設備をせにゃいけないということでお聞きしております。(「ラジオ」と呼ぶ者あり)  ラジオにつきましては、今、防災行政無線の関係で防災情報だけがFMしまばらで流れておりますけれども、今後、聞こえないという電話の問い合わせもありますので、放送の内容をFMしまばらのほうにお知らせをして、極力流していただくようにお願いをしていきたいと思います。 46 14番(永尾邦忠君)  ぜひ、皆さん一生懸命、何の放送があったのかというのを非常に一生懸命聞かれているけれども、聞こえないと。気象条件によってもあるんでしょうけれども、そういう状況もございますので、ぜひいろいろな市民にお願いをしなければいけない内容のときには特にですね、例えば、健康診断の推進とかもたまには流れるときもありますよね。そういうこともありますので、ぜひ協力をしていただければありがたいなというふうに思います。  それで、もうちょっと飛ばして、同一世帯とかというのを答弁いただきましたので、ちょっと飛ばしますが、もう1つ、見えるラジオというのを、現在、大きなNHKとかそういうところはもう放送は中止しておるんですけれども、ただ、大阪の守口市とか兵庫県の尼崎市とか、それから熊本県の小国町、ここら辺はコミュニティーのFMを利用してこの文字放送をしているようなんですけれども、費用等もかかるでしょうが、その辺の取り組んでいる自治体もあるということを承知していただいた上で、どのようにお考えか再度お聞かせください。 47 市民生活グループ長(田上伸一君)  見えるラジオの件でございますけれども、議員がおっしゃられました小国町のほうもお聞きしましたら、観光の面で利用をしておられて、売店等にテロップが流れるようなことで利用していらっしゃるということも聞いております。  ですから、今後、その見えるラジオについても情報伝達の一つということで研究をさせていただきたいと思っております。 48 14番(永尾邦忠君)  今、御答弁がございましたので言っておきますけれども、国見町のおふろがありますが、あそこは休憩室にですね、やっぱり電光掲示板みたいなのがあって、例えば農林課のこういうお知らせですとか、納税期間はいつですとかという、そういうふうな行政のお知らせが流れるんですね。  そういうことでも、まず最初から取り組んでいただいて、どなたでも見えるようにですね、情報が見えるような、多分耳の遠い方もいらっしゃるんでですね。高齢化になると、きのうのお話では、高齢化35%がもう目前だというふうなお話もございますので、早急に取り組んでいただいて、みんなが情報を平等に受けられるような、そういう防災のあり方をしていただきたいなというふうに要望をしておきたいというふうに思っております。  それから次が、昼間1人になる方へ対しての緊急通報装置は、事情聴取しながら、配付をしているということでございますが、そういう家庭がどれくらいあるのか、数的に掌握はされていますでしょうか。されていればお知らせください。 49 福祉保健部長(磯本憲壮君)  ひとり暮らしの家庭につきましては1,370名ぐらいということで民生委員さん等を通じて把握はしておりますけれども、複数の方が住んでいらっしゃって、昼間ひとり暮らしになるというふうな家庭については、数字としては調査をしておりません。 50 14番(永尾邦忠君)  これは、かなりの方からそういう声をかけていただいて、何とかもうちょっと、多分、私はまだ御存じない方がいらっしゃると思うんですよ。介護だとか、それから支援の度数によってそういうふうな家庭の状況を見て貸し出しをしていますよという、配付していますよという、そういうふうな知らない方もいらっしゃると思うので、きょうはなかなか勉強させていただいて、そういう事情がある方にもこの緊急通報装置はちゃんと設置できますよということがわかりましたので、ぜひそういうお知らせもしていただければというふうに思います。  次に移りますが、これは先日ちょっと通告をさせていただいたんですが、学校の避難所についてお尋ねをするときに、教育委員会にお尋ねしますということだったので申し上げますが、釜石の奇跡というお話がございまして、中学校と小学校が近くにあると思うんですが、放送があって防災の津波が来ますよという放送がありました。で、中学生の方々は避難訓練のための実績を生かして校庭に出たと。小学生は屋上に上がったと。そのとき、もう防災の放送は電源が切れたのでもう放送できなかったけれども、お兄ちゃん、お姉ちゃんが下におりているということで小学生の子供たちはみんな中学生のグラウンドに行って、中学生が手を引いて、そして避難所に行ったと。その後、30秒ぐらいしてから津波が襲って介護施設がのみ込まれたというふうな、そういうふうな避難の仕方があって、学校教育のあり方が非常に称賛をされているという現状がございます。  この釜石の奇跡ということについて、教育委員会は島原の子供たちに避難、災害の訓練についてどのように日ごろから教育をされていますでしょうか。 51 学校教育グループ長(本田道隆君)  釜石の奇跡ということは、テレビ等で放映されましたので、少し知っております。  今までの避難訓練は、形にはめたといいますか、こちらからの指示でするように近かったと思います。これは生徒たちがみずからの判断で校庭にかけ出したということで命が救われたということで、そのような視点からも防災避難訓練のあり方を考えていかなければならないかなと思っております。 52 14番(永尾邦忠君)  ぜひよろしくお願いします。それで、避難箇所、合計2万8,670名が避難をできるということですが、それほど一遍になかなか災害というので避難するということを本市は考えたくないんですが、1,000人とか2,000人とか避難をするという、そういう状況があるかもしれません。  そのときに、学校の施設をということで文科省が3月11日の東日本大震災の災害を受けて、緊急提言、地域の拠点としての学校施設の機能の確保という提言をしておりますけれども、これは御存じでしょうか。 53 学校教育グループ長(本田道隆君)  3月11日の東日本大震災を受けて、防災教育の見直しとか充実を図らなければならないということは知っておりましたけれども、今のところ国や県から正式な通知は来ておりません。  一応インターネットで見ますと、文科省が平成23年6月に検討する会を起こして、そこから7月に緊急提言がなされたということで、今、見ておりまして、なかなかこれから取り入れなければならないものがいっぱいあると思っております。 54 14番(永尾邦忠君)  その提言をインターネットでちょっと出したんですが、この中に、ただ先ほど学校はちょっと避難するだけという感覚の御答弁がございましたけれども、ここは救命避難期と、それから生命確保期、これが2つに分かれていて、数分後生命をどう確保するかということと、それから3日後にその学校の避難施設でどういうふうに生命を確保していくかということが順番にしてありまして、そして学校の施設はこういうふうにあるべきだろうという、震災を受けての避難場所としての活用もしていかなければいけないという内容が書いてありますので、ぜひこれを確認していただいて、お金がかかることですから一遍にできませんけれども、緊急提言ということで文科省が出しておりますので、確認だけは早急にしていただきたいなというふうに思います。  その中でですね、一番困ったのはやはり食料だと。一遍に2,000名、3,000名ぐらいの人が体育館に来て収容して避難をされてきたということなんですが、ここで一番困ったのが食料だということなんですが、本市ではアルファ米、要するにもう水を注ぐだけで御飯になるという、そういうふうなのを少しでも準備するというお考えはないかお聞かせください。 55 市民生活グループ長(田上伸一君)  現在、食料の備蓄についてはございません。  先ほど、市長のほうから答弁がありました、県のほうへ申請することで食料が調達できるという仕組みになっておりますけれども、今後、東日本大震災とかありましたので、備蓄については検討させていただきたいと思います。 56 14番(永尾邦忠君)  それも項目に載っておりますので、ぜひ項目を確認していただいてですね。  先ほどまだ準備はしていないというふうに御答弁がございましたが、貯水槽とかプール等の水の浄化機ですね、この浄化機能を持つ機械を設備しているところは非常に助かったと。それとトイレ、これも携帯用のトイレが少しあったほうがやはり便利だろうというふうにいろいろな項目が載っておりますので、そこら辺ももう一回研究をしていただいて、早急に取り組めるところから取り組んでいただきたいというふうに思います。  それで災害支援システム、この前はどこに行ったかわからないということですが、新たに取り寄せていただいたんですが、本市として活用は十分できるのか、それとも今までの島原本市の対応で十分なのかお聞かせください。 57 市民生活グループ長(田上伸一君)  6月議会で御指摘をいただきました災害支援システムでございますけれども、現在、ソフトを入手いたしまして稼働ができる段階というか、来ております。今、稼働準備をしておりますが、西宮のほうで大変有効だったということもありますので、そのシステムを稼働してみて、どれくらいの処理能力とかいろいろありますので、そこら辺を研究させてもらっていただきたいと思います。 58 14番(永尾邦忠君)  ぜひ災害のときの罹災証明等の発行については威力を発揮すると思いますので、できればもう早急に研究をしていただいて設置のほうをお願いしたいというふうに思います。
     次に、地域支え合い体制づくり事業についてお尋ねをいたしますが、介護基盤緊急整備等臨時特例交付金というのが国にございまして、これを200億円積み増しをしまして、地域支え合い体制づくり事業を助成しようというものでございますが、この制度は御存じでしょうか。 59 福祉保健部長(磯本憲壮君)  これにつきましては、今年度も7月にも再度通知も来ておりますので、内容については承知しております。 60 14番(永尾邦忠君)  その制度は、例えばボランティアポイント制度、これに活用はできるんでしょうか。 61 福祉保健部長(磯本憲壮君)  そのメニューの中にボランティアポイント制度の構築、要するに導入部分についての経費のメニューがあるようでございます。 62 14番(永尾邦忠君)  市長の答弁でも、広域ですからなかなか難しいという内容のことだったと思うんですが、市だけ、独自で取り組んでいただければなというふうに思っています。  そのネットワーク支援事業の中に見守り活動チームの育成30万円、それから地域のサロン活動拠点整備に200万円、支援が必要な方の情報を共有するネットワークの整備に300万円というふうに、こういうふうな予算づけをされておりますけれども、これのそれぞれの市の活用方法をお考えでしょうか、それともまだ全然手つかずという状況でしょうか。 63 福祉保健部長(磯本憲壮君)  メニューについては承知しているところですけれども、一応、これが23年度までの事業ということになっております。  先ほどのボランティアポイント制度につきましては、22年8月から介護保険のほうの事業として正式に盛り込まれたということで、これまで単独で各地域がやっていたものが制度として行えるようになったと。  ただ、それがまだなってから1年ぐらいということで、各地域ともどう取り組もうかというのを検討している段階ということでございます。  今、ちょうど第5次ということで24年度以降の事業をどうするかということについて検討を始めている中で、この部分についても一つの課題として認識しているというところでございますので、介護保険ですので、広域のほうでやったほうが継続してできる制度になると思いますので、しっかりと検討させていただきたいと思います。 64 14番(永尾邦忠君)  ぜひ、先ほど市長から御答弁いただきましたけれども、このポイント制度をすることによって元気な高齢者がふえると。それと、ボランティア活動に関心が高まるということですけれども、何といってもこの介護給付費、給付の費用が元気になって軽減されるんではないかという大きな期待をされておりますので、取り組みをしていただきたいんですが、費用といたしましては大体これは1時間行って1ポイントとかといろいろ制度がありまして、1年間で大体5,000円が限度ということで、市によっては入場券だとか商品券だとかに交換するというふうなところもございますが、私としてはやはり介護料金、例えば要支援、要介護でも1回来ていただくと1割を負担しなければいけないと。その負担する金額にそれを、例えば県なら県としてして、現金を払わなくていいような、そういうふうなポイントにしていければ、一番、介護保険の負担が軽くなるんではないかというふうに思います。  他市の状況を見て、大体1年間で5,000円が限度と。200人が加盟してその運動をしていただく、ボランティアをしていただくとなると、大体100万円ぐらい予算があればいいと思うんですけれども、取り組む方法はなかなか難しいんでしょうか。 65 福祉保健部長(磯本憲壮君)  困難ということではないと思いますけれども、ただ昨年8月から始まった制度ということで、具体的な検討というのがまだなされてないので、これから検討に取り組んでみようというところでございます。 66 14番(永尾邦忠君)  はい、ありがとうございます。広域圏で今、介護をやっているものですから、広域圏で検討するのも結構ですけれども、市独自のそういうポイント制度をつくり上げて、活用してもいいんではないかなというふうにも思いますので、研究のほうをぜひ進めていただきたいというふうに思います。  それで、先ほど見守りネットのことをお話をしましたけれども、それぞれお考えを示していただきましたので、別の角度からお話をさせていただきますと、ある部長さんと一回お話をしたときに、例えば職務で外に出ると。出たときに自分の所管のところの、例えば公園だったりだとかトイレだったりだとか、いろいろな業務のかかわりのある自分の所管のところを、ちょっと時間がかかるけれども、回って確認して、どうなっているか帰ってきなさいというふうに指導をしているということで、すごい部長さん、そういう指導をしていただいていいかなというふうに思っていますけれども、そういうふうな感覚を持って、例えば通勤のときだとか、ちょっと仕事で外出したとか、そういうときに道路とか、それとか白線だとか歩道の石の状態だとか、そういうふうなことをきちんと見てこられる、そういう指示を出されている、そういう状況が本市にはありますでしょうか。 67 市長(横田修一郎君)  私は、各部長に、机の上に座っておらんで現場にまず行けと、こう言っております。その中でしか気づかないわけですから、まず現場を回りなさいと。定期的に周りなさいと。私はいろんな会合とか出張のたびによく外に出ることが多いので、帰ってくるたびに言っているんですが、それがなかなか職員まで伝わっていないというのがあるものですから、そのことはよく申し上げております。  ただ、しかし、個々に、どれに注意せろ、これにせろとは全員には言うておりませんけど、担当の部局の職員には、部長には少なくとも自分のところはちゃんと定期的に回りなさいと、こういうことは申し上げておりますが、今お尋ねのことは非常に重要なことだと思っておりますので、さらに徹底をしたいと思います。 68 14番(永尾邦忠君)  大変にありがとうございます。歩かせていただきますと、特にお城の周りの小ちゃなブロックみたいなのがあって、割れていたりだとか、カタカタしたりだとか、そういう本当に細かいことは歩いていないとなかなか発見できないんですが、市の職員の皆さん、今、市長がおっしゃったように、通勤のときでも少しそういう観光に、また高齢者が安心して歩けるような歩道だとかまちづくりに情報を与えていただけるような活動、日ごろの気配り、目配りをしていただければなというふうに思っております。  次に移りますが、メモリーネットワークについても、現在、予算を計上してつくり上げるということでございますが、民間企業にお願いをするということですが、大体どのような業種の方たちをターゲットにしてお願いをするというふうなお考えでしょうか。 69 福祉保健部長(磯本憲壮君)  まだ、これから協議会を立ち上げるということで、具体的なお話はまだ全然差し上げておりませんけれども、通常、今、私どもが考えておる中では、郵便局さんであるとか、九州電力さんであるとか、あとヤクルトさんとかですね、そういうふうな民間企業が考えられるのかなと。  ただ、実際、協議会で体制ができてしまえば、それをどんどん広げていって、協力していただけるところにはどんどん広げていくということで、網を広げていくということが大事じゃないかなというふうに考えております。 70 14番(永尾邦忠君)  見守りについては、地域こぞって参加しなければいけない、そういう内容だと思うので、ぜひ検討をしていただいて協議会を早急にまとめていただきたいなというふうに思っております。  先日、佐世保市で水道局員を装って浄水器を売りつけるという、そういう記事が載りました、新聞に。  早速、私、市長公室のほうに、ホームページのほうにインターネットでアクセスをしまして、そのことを書きましたら、すぐインターネットの島原のホームページに掲載をしていただきまして、被害も出ていないのかなというふうに思って安心をしておりますが、このような見守りを兼ねた市民の方々からの情報のネットワークをつくり上げるというお考えはございませんか。 71 市長公室長(福島正一君)  市の広報、あるいは市のホームページ等、いろんな方法での市民の方と市とのそういう情報の伝達の方法等もございますし、そういうホームページを大いに活用した市からの情報の提供、それから市民の皆さんからの情報の提供等も、これまで以上にそういうやりとりができるような方法を考えていきたいと考えております。 72 14番(永尾邦忠君)  ぜひ、これは市民の力をかりないとできないし、いろんなちょっとしたことでも、例えば押し売りが来たとか、そういうふうなのでも伝達していただければ、すぐ市で公表すれば注意するというふうな見守りを兼ねた、そういう情報ネットワークになると思いますので、取り組みをお願いしたいというふうに思います。  それと、見守りという感じでは、先ほども城内三丁目の話が出ましたが、もやいの会という会ができまして、それぞれ独居、高齢者の方を訪問して確認をするということをしているんですけれども、御存じでしょうか。 73 市長(横田修一郎君)  会の名称は私も初めて聞きましたけれども、そういうふうな動きがあるというのは承知しておりました。 74 14番(永尾邦忠君)  ぜひ、ちょっとお話を聞いていただいてでも、島原の全町内にそういうふうな会が、温かい見守りの会ができればいいかなというふうに思いますので、参考までにちょっとお聞きをいたしました。  音声コード研修会の参加については、ぜひ参加をしていただいて、携帯電話で紙が話すという、そういうふうな状況の、携帯電話をかざすと読み込んで情報を伝達すると。  これは何でお願いするかというと、先ほど言ったように、1つは目の不自由な方と、それから高齢化、それからお薬を飲んで視力が落ちるという方が今から高齢化が進むにつれてどんどん出てくると思います。  そうすると、市の、例えば納税通知書だとか健康診断だとかと来たときに、だれかが来て読んでくれないと、もう全然どうにもならないというふうな高齢者がふえてきております。  そうすると、それを電話機は買わなきゃいけないんでしょうが、今、NTT等々でどんどん開発が進んでおりまして、発売ももうきちっと決まっておりますので、それをかざすと電話機が話してくれて、あっ、これはいつまでに健康診断に行かなきゃいけない、これはこういう手続なんだなというふうな確認ができるというふうに利便性を非常に重んじた内容になると思いますので、早急の取り組みを研究していただいてお願いしたいというふうに思います。  次に移ります。  ジオパークについてですが、利益優先よりも喜んでいただけるソフト面の優先をということでお尋ねをしております。  とにかく、この前、ジオパーク国際ユネスコ会議のプレイベントとしてシンポジウムがふるさと伝承館で開かれましたが、そのときに商品開発のお話があって、非常に有意義な内容ではあったんですが、ただ利益を追求するだけではなくて、本当に健康のためだとか、ジオを利用して体験をするとか喜んでいただいた上で、それを食べていただく、お土産を買っていただくという、そういう順序だと思うんですが、そこら辺のお考えはどのようにお持ちなのかお示しください。 75 産業振興部長(柴崎博文君)  シンポジウムにつきましては、そういうパネラーの皆さんがそういう方が多かったということもございますけれども、本当におっしゃるように、ジオそのものが地質の面から見ていくんでしょうけれども、やはり歴史、文化、自然、そしてやっぱり食だろうと思っております。  そういう意味では、がまだすネットで多くのプログラムを組んでおりますし、島原の方々も19のプログラムの中に参加をされておりますので、そういうのを活用しながら、やはり収穫という喜びなんかも感じながら、ジオを、あるいはそういうものを楽しんでいただきたいというふうには思っております。 76 14番(永尾邦忠君)  ジオについて、ユネスコ会議がもう明年に控えておりますけれども、農家民泊施設等認定制度についてお伺いをします。  それと、グリーンツーリズム等々、メディカルとかのツーリズムがございますが、取り組みをどのようにお考えか。  それと、ジオビジターセンター、要するに半島観光、名産等々がどうしても1カ所で集約をしないと難しいなというお声も聞きますので、そこら辺の取り組みについて、以上3点をお聞かせください。 77 産業振興部長(柴崎博文君)  農林漁業体験民宿の件でございます。  農家民泊施設でございますけれども、本市にはまだございませんけれども、長崎県においては590余りのそういう民泊がございます。  特に、松浦市においては500近くのそういう民泊がございますし、南島原市においてもそういうふうな民泊のところもございますが、何分そういう皆さん方、農家の方、あるいは漁業の方とやっぱり一体となって取り組む必要がございますので、そういう方々とも十分話し合ってみたいというふうには思っております。  それから、グリーンツーリズム、メディカルツーリズム、スポーツツーリズムと、本当にこういういろんな農業体験をしながら旅行を楽しむ、あるいはスポーツをしながら旅行を楽しむと、さらには医療との絡みでの旅行というようなことでございますけれども、グリーンツーリズムにつきましては、先ほど申し上げましたようながまだすネットとの協力体制のもとにやっていける部分もございますし、あとスポーツツーリズムにつきましては、今現在、島原市でもそういうスポーツの大会とかの誘致もございますし、あとそれに加えてそういう旅行ブームを加えることができればというふうには思っておりますし、あとはメディカルツーリズムにつきましては、やっぱりいろんな、特に長崎ですとPETの西諫早病院等もございますから、そういうあたりとの連携をもとにやっていく必要があるのかなというふうに思っております。  それから、ジオパークのビジターセンターでございますけれども、現在、ジオパークの事務局が雲仙岳災害記念館にございます。そして、22年6月から島原半島観光連盟の事務局も同じ建物に入りました。これは、ジオパーク推進協議会、あるいは島原半島観光連盟の主に取り組む業務が雲仙天草観光圏の中でもうたわれておりますけれども、ジオパークというのが大きなコンテンツでございますので、そういうジオパークを大切にしながら、島原半島一体となって観光に取り組んでいこうということでございますから、そういう意味ではワンストップサービスというんでしょうか、そういうビジターセンター的な機能は記念館のほうにあるのかなとは思っております。 78 14番(永尾邦忠君)  そのビジターセンターですけど、名称をやはりわかりやすくして、どこどこの観光協会だとかという、そういう名称でありますと、そこでしか観光客の方は認識が持てないと思いますので、ジオをつけてビジターセンターというふうにすれば、あっ、そこに行けばいろいろわかるんだなと、ボランティアの方、それからガイドの方もお願いできるのかなというふうな総合的な感覚としてとらえられると思うんで、名称のほうも少し考えていただいて、取り組みは大体災害記念館で中心になっているということは存じ上げておりましたが、お願いしたいと思います。  それと、きのうはちょっとジオについてなかなか難しいかなという御質問もございましたけれども、私は少しずつ認識は向上してきているというふうに思います。  ジオと、また観光、これに関連づけた本市の事業内容、それとそれをジオに関して認識が広がったというふうなそういう事業とか、またバスの運行等をされておりますけれども、この辺の事業の内容とジオに対する市民、または全国の観光客の皆さんの認識がアップしたのかどうか、効力があったのかどうか、少しお聞かせください。 79 産業振興部長(柴崎博文君)  島原の観光の中心として、ジオパークを活用しながらやっていこうという部分がございますが、特に島原半島におきましては、宿泊者が若干、減少傾向ぎみにある中で、本市におきましては横ばい、あるいは微増という形でございますし、あとそういうジオツアーにつきましても、本当に多くの方が参加をしていただいておりますし、先日はJALのツアーでありますとか、朝日旅行ですかね、そこのツアー等もあっているようでございますので、少しずつでございますけれども、やはりある意味、本市の観光にジオは寄与しているというふうに思っております。 80 14番(永尾邦忠君)  ぜひ、またジオを売り出すためにも、しっかりと御努力をしていただいて取り組んでいただきたいというふうに思います。  これは、先ほどちょっと通告したんですが、新聞のほうにきょう載りましたので、もう聞かせていただきますが、有明海シャトルライナー「シーガル」、これが大体は本市で今年度やって、次は雲仙市ということだったんですが、島原市から2012年度は雲仙市で事業を継続できないかとの相談を受け検討をしているが、厳しいので苦慮しているというふうなことで、せっかく新幹線が来たのにこういうふうな状況になっていますけれども、予算も組んだんですが、これを了承として予算を組んだ現状が議会にはございますので、この記事が出たことについてのコメントを少しだけ、現状どのように思われているか聞かせていただけたらと思います。 81 産業振興部長(柴崎博文君)  私どもも、きょう新聞報道を見て戸惑っております。  ただ、これまでの経過からいきますと、雲仙市のほうでやっていただけるものというふうに思っておりますし、やはり島原半島の観光を一体として取り組む上で、あるいは今やっておりますシーガル、あるいはリレーシーガルの連携等もございますので、ぜひ雲仙市のほうで引き続きやっていただきたいというふうに思っております。 82 14番(永尾邦忠君)  ジオといいましても、島原半島ですので、ぜひ継続していただいてですね、熊本、新幹線を利用した島原訪問を推進していただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。  それと、もう時間がないのでちょっとはしょりますけれども、メガソーラーについて、これは島原市としてはいろいろな湧水のヒートポンプ空調システムとかを頑張っておられますけれども、メガソーラーについて、大村にメガソーラー2012年着工、13年度には運転開始というふうなこともございまして、また長崎県がメガソーラー建設適地調査に約1,260万円を計上しているということでございますが、本市としてこの調査依頼を要望するお気持ちがございますでしょうか。 83 市民生活部長(森松光明君)  メガソーラーのことにつきましてですけれども、議員さん御承知のとおり、昨年、島原市の新エネルギー、いわゆる地域新エネルギービジョン策定ということで検討を加えてきました。  その中でも報告がされておりますけれども、メガ級になると広大な土地が必要になります。  一例を申し上げますと、例えば、300世帯分相当に1メガワット、これで10億円、これは長野県飯田市の例でございますけれども、3メガワットで900世帯で30億円という経費が予想をされます。  そういう中で、じゃあ今現在の島原市の財政状況の中で、手を挙げてやりますよということは果たして言えるかどうかというのは、今のところ私の中では疑問符がついておりますので、今後どういった形が一番いいのか、議会のほうとも相談しながら研究をさせていただきたいというふうに思います。 84 14番(永尾邦忠君)  すべて市の資本でやろうとすれば、それくらいかかるんでしょうけれども、今、企業のほうもいろいろ取り組みがございますので、ただ、この調査に予算を県が組んでおりますので、調査依頼ぐらいはできないのかなというふうに思いますので、検討をしていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 85 市民生活部長(森松光明君)  調査につきましては、島原の特性を生かした、いわゆるヒートポンプ、わき水ですね、これを使って空調をやると。これを武家屋敷の売店に、実は8月に設置をしました。  それから、舞岳山荘とアリーナの一角に風量を調査するために、いわゆる風車を30メートルの鉄塔、支柱につけて、現在データを集約しております。  これの調査次第でどういう結果が出るか、引き続いて調査、研究をしてまいりたいというふうに思いますので、今のところ、島原の特性を生かしたヒートポンプと風量、いわゆる風力発電のことで少し進めていきたいというふうに思います。 86 14番(永尾邦忠君)  結局、ジオの地形を生かした、そういうふうな努力をするということで納得していきたいというふうに思います。  以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 87 議長(濱崎清志君)  しばらく休憩いたします。                              午後2時8分休憩                              午後2時17分再開 88 議長(濱崎清志君)  休憩前に引き続き会議を開きます。
    89 1番(草野勝義君)(登壇)  市民の皆様こんにちは。まず、台風12号の犠牲になられた皆様の御冥福をお祈りいたします。  市民の会の草野勝義です。通告の順に従いまして、市民の声を柱に観光客誘致の施策について、次に市役所窓口に盲ろう者向け介助員配置について、次に住宅リフォーム補助制度について、次に災害時における家畜やペットの救援対策について、4件について一般質問をさせていただきます。今回は一問一答式でよろしくお願いいたします。  まず1点目の観光客誘致の施策について2件ありますが、まず1点目です。  先日の新聞で、また、インターネットで、島原ふるさと観光朝市について触れられてありました。9月11日より第2、第4日曜日の朝8時から10時にかけて、島原ふるさと観光朝市が島原温泉ゆとろぎの湯駐車場において行われます。主催者は中堀町商店街様と万町商店街様でございますが、島原市としてもこの目的である農産物や特産品のPR、中心市街地の活性化、交流人口の拡大を図る、また、ゆとろぎの湯の利用拡大、観光客誘致に関しまして、島原市として代表する事業になれば、定着していければと期待しているところでございます。その意味で、島原市としても全面的な支援事業が必要と考えています。  質問します。  現在何件の募集がされていらっしゃいますか。また、出店の皆様方の対策といいますか、どういうイメージでその場を盛り上げていくか考えておられますか。  また、来年の3月までと書いてありましたけど、さらに長期的に育てられるのか施策が何かあればお聞きします。  また、時間についても8時から10時でございますが、観光客も対象にするならもう少し延長されてもいいかなと個人的には思っております。時間についても、また変更できる協議ができればお聞きします。  以上、壇上からの質問を終わります。後は自席よりさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 90 市長(横田修一郎君)(登壇)  草野勝義議員の御質問に対し答弁をさせていただきます。  ふるさと観光朝市についてのお尋ねでございますが、これは島原市中堀町商店街協同組合と島原市万町商店街振興組合が事業主体となってやっていただくものでございます。ねらいは島原の豊富な農水産品や特産品を広くPRする、そして場所として中心である商店街で朝市をやろうではないかと、こういうことで、中心市街地の活性化と交流人口の拡大を目指そうと、こういうことでございまして、期間は9月11日から平成24年の3月までの第2、第4日曜日に、島原温泉ゆとろぎの湯駐車場において開催が予定されているものでございます。募集件数は20件から30件ぐらいを予定したいと。対策としては、主催の各商店街が旧知の店舗や取引業者等を中心に出店の呼びかけを行っておられるところでございます。朝市の開催前には、新聞折り込みのチラシや、まちのお休み処というのは緊急雇用対策事業の出店でございますが、告知や商店街の来客への口コミによりまして、また、当日は来場者へのプレゼントを行うなど、朝市を盛り上げようという趣向でございます。これの育成支援については今回の約半年間の実施期間で得られたデータをもとに事業のあり方を見直すなどいろいろ種々検討していただくこととしておりまして、観光朝市として定着することができるように我々も支援をしてまいりたいというふうに思っております。  開催時間の設定については、市内で宿泊された観光客の方々が気楽に立ち寄られ、なおかつ市民の方が買い物のついでに立ち寄られる時間帯というふうなことで、朝でございますから朝8時から10時という設定でございますので、これを観光客はもとより多くの市民の方の御利用もいただければというふうなことで考えております。  以上でございます。 91 1番(草野勝義君)  現在、何件か募集ということで20件から30件の予定ということでありましたけど、9月11日ということでもう間近で、確定はまだ20件から30件ということでちょっと開きがあるようですけど、その辺の確認を再度お願いいたします。 92 産業振興部長(柴崎博文君)  今まだ募集中でございますので、店としてはやはり多くて30件まではスペースをとっておこうというようなことでございますので、そういう20件から30件というようなことで伺っているところでございます。 93 1番(草野勝義君)  まだ規模的にも30件というか、その辺ぐらいの数で盛り上げていくような格好がちょっと心配される数かなと思っているんですけど、やはり農産物の特産品ならばいろんな形の団体とかかれこれも募集していく対象になってくるのではないかなと考えますけど、この30件という数についてどうお考えでしょうか。 94 産業振興部長(柴崎博文君)  朝市につきましては前からお城のほうでもなさっていた経過がございますよね。やはり最初は多いんでしょうが、最終的には少し減っていくということがございますので、やはり商店街としても多くの皆さんに出店していただきたいけれども、今現在募集中でもございますので、そういう設定をされているというふうには思っております。 95 1番(草野勝義君)  例えばここでバザーとかチャリティーとかそういうような団体なんかも、商店街さんと主催者はまた違うわけですけど、相談できるような形なんかは生まれるんでしょうか。 96 産業振興部長(柴崎博文君)  今回は市長も先ほど言いましたように、両商店街が中心となってやっていこうということでございます。やはりそういうゆとろぎの湯駐車場、市の真ん中、まちの中でやっていくことでございますので、いろんな相談はできるかと思うんですけれども、まずはこういう形でやっていこうというふうなことでございますので、私どもも一緒になって取り組んでいきたいというふうには思っております。 97 1番(草野勝義君)  わかりました。  第2、第4日曜日の関係で、あそこの主催日も違うわけで、相談もしなきゃいけないんでしょうけど、不知火まつりが第3日曜日、そして有明町が今独自にやっているのが第1日曜日で、何か実績があったようなことを聞いておりますけど、その辺の関係とは全然重なっていかないような形になるんでしょうか、お聞きします。 98 産業振興部長(柴崎博文君)  不知火まつりにつきましては10月14日、15日ということでございますし、有明の朝市については年に1回ということでございますよね。そういう中でやっておりますので、今回は島原の中堀町商店街、あるいは万町商店街が中心でございますので、その辺との連携については行く行くはそういう格好もとれるんでしょうけれども、まず皆さん方がそういう形で出店業者を探されておりますので、そういうことで御理解いただければというふうに思います。 99 1番(草野勝義君)  市としての支援ということで、緊急雇用対策事業の関係でありますけど、予算的には幾らか構えられるところはあるんでしょうか、お願いします。 100 産業振興部長(柴崎博文君)  これは緊急雇用創出事業の中でやりますので、改めてこれに対して市が支援をするということはございません。 101 1番(草野勝義君)  わかりました。では、島原ふるさと観光朝市のますますの発展を期待したいと思います。  続きまして、観光誘致に関して2点目の質問です。  島原城の堀端内の周囲を観光スポットとして周遊コース、散策コースを整備してはどうでしょうかという形を触れております。あわせまして、島原城を初めとして石垣の木の根などが、これも前質問があっているようですが、改めて質問させてもらっております。  3点目が、武家屋敷の観光とのセットで一定の時間観光客を楽しませるコースができないかということを触れております。  これはまず、島原市の観光の顔として島原城を一番にするべきだという考え方で質問させていただきました。ここにあるわけですけど、ジオパークの車で回っていくという移動するコースは幾つか5点あるわけですが、今回、徒歩で観光していただけるという形について、ぜひ島原城を中心に考えてみたらどうかと考えたところです。  徒歩で来るという方は島原駅を仮にスタートしたときに、現在、上の町とか中町の皆さんも町並みの景観に大変努力されていらっしゃいます。そこから島原城に歩いてきて登っていただいて、お城に行くわけです。そこからお城までがなかなかうまいぐあいに線がつながっていない。一小のほうはきれいな形で散策道路もできていますし、稲もあって水も流れてきれいなわけですが、ぜひせめて一周したい気持ちなんですけど、佐久間邸からおりて、そして今、蓮のあるところの内堀を通って天守閣の正面に行けないか。改めて見れば、姫松屋から八尾病院のところまでは散策道路になるような形は残っております。佐久間道路をおりたところから八尾病院の下の角までが、蓮のところがつながっていません。ですから、ちょっと頑張れば、歩いていく方が佐久間邸からおりて天守閣まで蓮の──要するに図書館側の堀の下を通ってすばらしい形での観光ができるんじゃないかなと考えている質問です。八尾病院のあの角度からがお城が一番すばらしく映りますので、あの角の下なんかに一つの大きないやしの場なんかが生まれれば最高かなと思っております。そういう形で散策道路の関係は特に検討できないかという質問です。  石垣の木の根の関係ですが、今回、友達と車で行って、やはりちょっと草が生え過ぎたような形でお城も見苦しいという期間があったような気がします。今、きれいにされておりますけど、計画的にも短くして、木の根がふえないような形の期間に次の作業をしていただきたい、やはり一年じゅうきれいなお城を考えてもらいたいという質問です。  武家屋敷とのセットというコースの案内がなかなかつくれないものですから、何かひとつうまいぐあいの関係ができると思いますので、こういう御案内ができるような格好がこの武家屋敷とのセットで、一定の時間お城一帯でかなり楽しい時間がつくれて帰っていただける、楽しんでいただける、そういう時間帯の関係をお城中心に考えていただけないかという質問でありますので、回答お願いします。 102 産業振興部長(柴崎博文君)  お城の堀端内の散策ということでございますけれども、その堀端内は都市公園法に基づく島原城跡公園の区域でございまして、風致地区でもあるということでございます。本市を代表する文化資産でございますので、その景観の維持保全については景観を損なうことのないように、私どもも美しく保つということに努めているところでございます。  それから、周囲散策コースの整備でございますけれども、文化資産の保護の見地からしますとお城全体を使ったコースの整備というのは、やはりなかなか困難ではないのかなというふうに考えております。  それから、島原城の石垣の除草でございますけれども、例年10月には九電工や九州電力の関係の方々、そして12月には大村陸上自衛隊の皆さんによって、除草等もやっていただいておりますし、昨年から夏もやはりそういう、草が繁茂するということもございまして、夏の時期にも除草をやっているところでございます。  それから、今お話がございました堀の中の散策をということでございますが、今議員さんも御指摘がございましたようにどうしてもそういう歩くところがない部分、あるいはやはり湿ったところが結構ございまして、私も歩いたことがございますけれども、今ショウブが植わっているところは散策はできますので、そういう部分、それから二の丸のところ、そして天守閣に登るルートですか、この辺はお城全体としてではございませんが、島原城のそういう歴史を散策する意味では大変意義のあるコースではないかというふうには思っております。  そして、あと島原城とそういう武家屋敷を絡めた周遊コースについてというお話でございますが、実は島原城下町めぐりということで、歩いて周遊散策ガイドマップというものがございます。これについてはやはり城下町周辺、島原城でございますとか武家屋敷、そして森岳商店街のところを紹介しながら、本当に城下町の風情を散策していただこうということで、そういう観光用へのマップも作成をさせていただいているところでございます。 103 1番(草野勝義君)  先ほども言いましたけど、お城の、あれは姫松屋からおりたところの堀の内側の、作業をするための散策道路になっているわけですよね。蓮まで結構つながっている道路があるわけですけど、あれを活用すればうまく、また、尾瀬じゃないけど湿地帯を歩くようなところで、蓮のところをつないで内側の下の周遊でもできれば、最高の角度のお城が見学できるような形ができるし、特に四方の角のところに一つのいやしの場をうまいぐあいにつくっていただければ、最高の場所が生まれると思っているものですから改めてそういう関係、そんなに予算はかからないとは思いますけど、技術的にもできるんじゃないかなと思うんですけど、改めてその辺何か検討できないか、質問させてください。 104 産業振興部長(柴崎博文君)  今お話がございましたけれども、お城の入り口の振興局側ですかね、あそこについては絶滅危惧種的なアサザというのがございますよね、黄色い花を咲かせるんですけれども、本当に小さな蓮みたいなものですよね。そこに行く部分は今、お城の入り口からすぐおりていけますから、そういう空間に行ってお城を眺めることができましょうし、あと蓮についてはやはり少し遠くなりますけれども、ショウブについても身近なところまで行って散策しながらショウブの花を堪能できるわけですから、全体的なことになるとやはり経費的なものもございますので、今ある状態でいかに島原城を皆さんに堪能いただくかというようなことを考えてみたいと思っております。 105 1番(草野勝義君)  今、島原城の中にアサザとか出ましたけど、いろいろこの前新聞にもちらっと載っていたわけですが、稲があるところは水もきれいに流れたいい形ができていると思うんですけど、ゲンジボタルのところからも含めてあの水をもう少しふやせるようになれば、もっときれいな島原城になるのかなということもあわせて思っているんですけど、その辺何か回答ができればお願いしたいと思います。 106 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  堀内の水でございますけれども、いわゆる南陽堂さん前の角のところから湧水が出ております。それと、伊東外科さんの角のところからもちょっと水が出ております。それともう1カ所あったようなんですけど、申しわけありません。それらが堀内をめぐっておるというような状況でございます。その水量をふやすということについてはちょっと現時点では困難ではなかろうかというふうに思っております。 107 1番(草野勝義君)  わかりました。もう少しきれいな水が流れてメダカとか川魚が泳いでおけば本当すばらしい──この前見たときにもちょっと生き物があんまり泳いでいないような形であったものですから、せっかくならば生き物と一体となったような川が流れればいいなと思ったもので質問させていただきました、済みません。  では、次に移ります。  この前も福祉保健部の皆様方に前回質問させてもらったんですが、改めて市役所の窓口に盲ろう者向け介助員を配置していただきたいという質問です。  南島原市のほうでももう現に配置されておりまして、その方からも島原市についてもまたやっていただいて一緒に手を組んでいければ、この障害者自立支援法の関係でもお互いにプラスになっていくんじゃないかという形で質問させてもらっております。基本的に今やはりいろんな形の方が、この前の資料も見させてもらったけど、福祉保健部の事業について数多くの幅広い実績件数が載っていたと思いますが、大変な状況のもとでいろんな障害者の方とも一緒に手助けする方がまた補強できれば市役所としてもいいんじゃないかなとも思っておりますので、この辺についての見解をお願いしたいと思います。 108 福祉保健部長(磯本憲壮君)  市町村の窓口における盲ろう者向け介助員の配置ということでの御質問だったと思いますが、盲ろう者の方々に対する支援策としての移動支援ということで、市としては視覚障害者の方にはガイドヘルパーの派遣事業、そして聴覚障害の方には手話通訳者の派遣事業、要約筆記奉仕員派遣事業を実施しております。実際現状で、市役所の窓口に出迎えるときは、これらの派遣事業を利用していただいて、その方々と一緒に市役所の窓口に来ていただくということで対応させていただいているところでございます。  先ほど御質問にありました通訳者の配置につきましては、他市の状況などを参考にしながら、今後研究をさせていただきたいと思っております。 109 1番(草野勝義君)  データがわかればなんですが、2年前の国で、手話通訳者の配置事業がまだ30%弱だということが手元にあるわけですけど、やはり少しでも専門の方を入れていただいて、話をする方が口をこうするだけで話が伝わらないとかがあったものですから、いろいろな形でコミュニケーションがとれるような福祉課になっていただければと思っていますので、よろしくお願いします。  今あったように今後検討していただけるということで、改めて前向きな形で確認していただけますか。 110 福祉保健部長(磯本憲壮君)  県内の21市町村で設置をされている市町は9市町になります。それで検討というところで、近隣、南島原市、雲仙市のほうに通訳者の方を置かれていますけれども、その業務のほとんどが派遣業務、うちで県の協会のほうに委託をしてやっている市役所とか窓口職員の派遣業務をこの職員の方が行っていると。そして、同じように派遣業務の委託もされているんですが、その方々はその派遣職員の方が行けないときに対応しているというふうなことでされているわけなんですよ。それで、それ以外は講習会とかをやっていただいておるということで、今現在、島原市の場合はそれをろうあ協会のほうに委託をすることでどちらもやっていただいているということで支障はないということで、実際に設置して新たにサービス向上がどういうふうになるかという部分がなかなか明確ではないと、今でも対応できているという部分もありまして、それで設置についてどういうふうに考えていくかということを今後も研究しながら慎重に考えていかないかんなというふうに考えているところでございます。 111 1番(草野勝義君)  障害者の方がぱっと窓口に来て相談できる、今の状況では職員の方が必要なときに呼んで時間をつくって調整していくような作業で対応しているわけですかね。 112 福祉保健部長(磯本憲壮君)  市の窓口に来られた場合にはコミュニケーション能力は手話だけではございませんので、文字に書いたりとか丁寧に職員のほうが対応をさせていただいて、その辺の部分で支障が生じたという話は聞いたことがございません。ただ実際は、他市の部分を見ると派遣事業を職員でやるのか委託でやるのかというふうな状況になっておりますので、市の場合は今は委託事業の中で十分賄えているということで、それ以外に行うべきサービス向上のための必要性があるかどうかということも踏まえながら考えさせていただきたいと思っております。 113 1番(草野勝義君)  また今後いろいろ勉強させてください。ありがとうございました。  続きまして、3点目に入ります。  昨日もすばらしい回答をいただいたと思っていますけど、今回、住宅リフォーム補助制度の導入を私も通告として出させていただいておりました。昨日の回答で、耐震・安心住まいづくり支援事業に加えて住宅リフォーム補助制度の導入が回答されたと思っております。1件30万円以上の場合で市内在住者が市内業者で作業が生まれたときに、耐震や手すりなどバリアフリーなんかについての工事のときに20%補助する、限度額を20万円とする、また、付随する住宅の関係の作業について10%補助する、限度額を20万円とする、合計が40万円までの補助とするという形で理解しているんですけど、確認をお願いいたします。 114 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  今回、計画いたしておりますのは、住宅リフォームの中でも主に3つの柱を掲げております。1つ目が耐震化工事、2つ目が省エネにつながる工事、3つ目がバリアフリー化につながる工事、この3つを予定しておりまして、耐震化工事については従来から制度化されておりまして、工事費の2分の1で上限60万円まで補助するという制度でございます。今回、新たに制度化しておりますのがバリアフリー化と省エネ化でありまして、その基幹工事を行った場合に工事費の20%で上限20万円までということにいたしております。それと、そういったバリアフリー化とか省エネ化の基幹工事にあわせまして、住宅の長寿命化につながるような工事、例えば柱のつけかえとか壁のふきかえ、あるいは塗装のやりかえ等々が出てこようかと思いますけれども、そういった関連した工事につきましては工事費の10%で上限20万円までということで考えております。 115 1番(草野勝義君)  合計40万円の補助というのは、これまでありました耐震・安心住まいづくり支援事業を含めたところが1点目、そして省エネ、バリアフリーについてが2点目、そしてそれに付随する関係が3点目としますと、その1、2、3のうち、限度20万円と、2つの20万、20万を足して40万円までの補助金があるということで考えていいわけですか、お願いします。 116 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  このリフォーム工事につきましてはいろんなパターンがあろうかと思います。例えば省エネ化工事だけをやる場合は工事費の20%で20万円でございますけれども、その省エネ工事に長寿命化工事を組み合わせた場合には関連工事のほうで10%の上限20万円ですので、合わせますと上限40万円まで支給が可能ということになろうかと思います。また、場合によっては耐震化、あるいは省エネ化、バリアフリー化それぞれを組み合わせて工事を行う事例も出てこようかと思います。最高でといいますか、一番多く組み合わせた場合は耐震化工事をやり、バリアフリー化の工事をやり、かつ省エネ化の工事をやりまして、それに関連した住宅の長寿命化工事をやるということも想定されるかと思います。そうした場合には耐震化工事のほうで60万円、バリアフリー化のほうで20万円、省エネ化で20万円、関連工事のほうで20万円になりますので120万円が最高で支給できることもあります。 117 1番(草野勝義君)  大まかにはわかりました。ありがとうございます。  開始時期はいつになってくるんでしょうか。制度の開始時期をお願いします。 118 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  今回の補正を認めていただきましたら、10月からスタートしたいというふうに考えております。 119 1番(草野勝義君)  ほかの例で申しわけないんですが、この20%の工事費の補助ということで、ほかのところで高齢者、障害者は50%というような、ちょっとほかのところを例にして申しわけないんですが、そういう協議なんかはあったんでしょうか。 120 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  障害者、あるいは高齢者等が居住する住宅のリフォームについては、福祉部門のほうで別途事業が設けられております。今回計上いたしましたリフォームにつきましては、長崎市とか雲仙市、あるいは南島原市で既によそがやっておりますけれども、そういった事例を参考にして構築させていただいたところでございます。 121 1番(草野勝義君)  本当ありがとうございます。あと、今回の予算が1,300万円を計上させていただいていると思いますが、いろんな注文がふえて、この予算額と補助関係が逆転するような状況がもし発生した場合の対応はどうなっていくんでしょうか。 122 まちづくり基盤整備部長(梶山正剛君)  今回、1,300万円の補正をお願いしております。これはことしの10月から来年の3月まで半年間ということでの想定でございます。私どもといたしましては、一応予算という枠を設けておりますので、先着順というんでしょうか、基本的にはそういった形で対応していきたいというふうに思っております。 123 1番(草野勝義君)
     本当いろいろ御苦労ありがとうございました。これまで先輩たち議員の関係もありまして、大きく前進したかなと思っております。どうもありがとうございます。  最後の4点目の質問に入ります。  災害時における家畜やペットの救援対策についてということで触れさせていただきました。これは島原市も20年前、普賢岳噴火災害のときに警戒区域が設定されまして、ペット、家畜が今回の福島原発と同じような関係にあったと聞いております。そのときにペットとの関係を生活費を切り詰めても助けに行った方の相談で、今回質問させてもらっております。やはりそのときには家畜については警戒区域でありながらもやはり生活をしていく上での糧でありまして、またペット、牛、豚といってもやはり家族でありまして、特例に入って新たな代替地に移転したという話を聞いております。残念ながら、ペットについては、そのときはまだ救済策もなかったような形だと思います。今回、福島原発につきましても、動物の愛護についてマスコミを通じても結構話題になってきたところがあります。やはり災害時に人命はもちろん第一でありますが、命を助けていくという姿勢のもとで家畜やペットについての救済策というのをどう考えていらっしゃいますかということでお尋ねをしたいと思います。 124 市民生活部長(森松光明君)  災害時における家畜やペットの救済対策についてお尋ねでございますけれども、まず災害発生のおそれがある場合につきましては、人命の安全確保を第一に、災害対策基本法に基づきまして警戒区域の設定を発令する場合がございます。万一、警戒区域を設定した場合につきましては、区域内には当然立ち入りが制限をされますので、住民については設定時刻までに区域外へ避難をしていただくことになります。そういうことから、家畜、ペットにつきましては、それぞれ飼い主の責任において対処していただくことになります。 125 1番(草野勝義君)  飼い主の責任になるということは、警戒区に入れないときは市長の許可をもらって入る形になると思うんですけど、なかなかうまいぐあいに助けられるようなことは何か生まれないのでしょうか。1つは、やはり行政としても島原市の地域防災計画というのがあって、まだそれがなかなか家畜とかペットとかの救済についてはまだまだ載っていないわけですけれども、きのうもあったわけですけど原発という形での文字も入っていないわけですが、やはりペットにしても、ひとり暮らしの方なんかがペットが心配だという形の報道も聞いておりますし、やっぱり飼っている方、まだいろんな見方があるわけですけど、家畜についてはもちろん生活していく糧でありますので、何か行政としても命を助ける、人命に準じた形で救済をしていくというような文面なんかが、基本のマニュアル的な考え方がつくれないかということでちょっと質問させていただいているんですけど、何かございますでしょうか。 126 市民生活部長(森松光明君)  議員さんの趣旨からすると、その地域防災計画にでも載っけたらどうかというようなお話ですけれども、地域防災計画につきましても、いわゆる災害対策基本法に基づいて防災会議を設置し、防災会議の中でその計画をつくっていくと。あくまでも基本になるのは住民の生命、身体及び財産を災害から保護をするという観点で地域防災計画をつくるというようなことになっておりますので、ペット等について防災計画に盛り込むということは考えておりません。 127 1番(草野勝義君)  わかりました。この防災計画の記入はわかりましたが、気持ちとして人命はもちろんですが、命を助ける柱のもとでの代替関係でも、精神的な面でうまいぐあいに家族が求めるペットとのバランスの指導というか、そういうのがあれば助かるなと思いますし、ぜひ動物愛護の法律的なところからも、行政もひとつかかわって救済の援助が何かできないかという形を考えていただけないかということを思っているわけですが、やはり現状は現行の方向で考えが変わらないような形であるわけですか、お願いします。 128 市民生活部長(森松光明君)  おっしゃいますとおり、動物を愛護するという観点の法律もあります。みだりに虐待をしないというような観点で、これは罰則規定もあります。災害によって家畜を警戒区域から連れ出すと、安全なところに避難をさせるという観点からいくと、当然飼い主の責任でやっていただくというようなことでしかないと思っております。つけ加えますと、犬とか猫が大好きで一緒に、いわゆる屋内犬、屋内猫として飼われている反面、猫、犬は全く嫌いだという方もいらっしゃいますので、行政としてそういう警戒区域の場合の設定についてペットを保護するという観点で防災計画には載せられないというふうに思っております。 129 1番(草野勝義君)  なかなか難しい課題でもあるんですが、ぜひ命のテーマについては一緒に考えていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  あとはまた、ぜひ元気になる観光のまちにしたいという考えでは、ぜひ島原城の周遊半分のあそこの角度だけは何かできるとまた改めて思いますので、あれば絶対島原城がまたいい観光地に向上すると思いますので、予算的にそうかからないとは思うんですが、あと法がまたいろいろあると思いますので、研究していただければということを要望いたしまして、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 130 議長(濱崎清志君)  本日はこれにて散会いたします。  あすは定刻より本会議を開きます。                              午後3時4分散会 Copyright © Shimabara City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...