14) 企業総務課長が報告事項(16)について、別紙資料16により説明した。
15)
土地整備課長が報告事項(17)、(21)について、別紙資料17、21により説明した。
16) 水道課長が報告事項(18)、(19)について、別紙資料18、19により説明した。
(4)
質疑・応答
◯質疑(
石津委員) 先日、福山市の伊勢丘の市道で街灯が倒れて乗用車に乗っていた女性がけがをしたという事故がありました。その倒れた原因は経年劣化による基礎部分の腐食と見られるとありました。
そこで、県道沿いにも結構多くの街灯がありますが、県として、現在どのような管理や点検を行っているのか、お聞かせいただければと思います。
2:
◯答弁(
道路整備課長) 広島県の道路照明の点検につきましては、平成25年度の道路ストック総点検の際に、9,053基ございますけれども、近接目視及び打音検査により点検を行い、その際ふぐあいのあった道路照明につきましては、機材交換等の適切な対応を行っています。そのほかにも1週間に1回の道路巡視、それから道路パトロールの日常管理の際においても目視点検を行っているところでございます。
3:
◯質疑(
石津委員) 今回は大惨事にはなりませんでしたが、倒壊した街灯が1970年ごろに設置されたものということでしたので、経年劣化で、自然に倒れてしまうようなことになったのですけれども、いざ地震などが来た場合には、たちまち倒壊してしまうようなものがあるのではないかと思います。そういった危険性のあるものに対しては、早目に補強したりあるいは撤去したりすることが喫緊の課題であると思いますけれども、今後、どのような処置あるいは対策をされるのか、お聞かせいただきたいと思います。
4:
◯答弁(
道路整備課長) 先ほど言いましたように、平成25年度に道路ストック総点検を行いましたけれども、今後は、そういった道路照明などの附属物については、5年に1回の定期点検を徹底し、状況把握に努めるということ、さらには、週に1回の道路の日常管理における目視確認、点検もやっていきたいと思っています。
5:
◯要望(
石津委員) ともかく事故が起こる前に事故防止に努めることが大切であると思いますので、そういった点検とか管理にはしっかりと予算をつけていただいて、また、現場の出先機関の人たちが困らないように、しっかりバックアップしていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
また、住民の皆さんが安全で安心して暮らせるまちづくりを今後さらに進められるようお願いして、質問を終わります。
6:
◯質疑(
高木委員) 資料5の福富ダムについて、ランニングコストがどこにも書かれていないので判断のしようがない。年間の維持管理費、減価償却費は、トータルで幾らになりますか。
7:
◯答弁(
河川課長) 今回の小水力発電施設につきましては、年間7,500万円の収益でございますが、そのうち小水力発電の管理費につきましては、本施設に30万円余りを充当いたします。それから、この発電によります福富ダム自体に充てる電力といたしましては、年間400万円程度を考えております。
8:
◯質疑(
高木委員) 別に損をしようと思ってやってはいないと思うのですが、普通に考えて、幾ら利益が出るかというのは試算して、機械の耐用年数は幾らか知りませんけれども、そこらを計算すると5億7,000万円ですから、10年だったら5,700万円、20年になったら約3,000万円、毎年、減価償却費が要るわけです。それプラス維持管理費が要るのですから、そこは当然計算してあると思って聞いたのですけれども、わからないなら、また後で教えてください。
次に、国道186号ののり面崩壊ですけれども、頂上から崩落していますが、実際に道路復旧できるのですか。
9:
◯答弁(
道路整備課長) 崩壊直後から専門家等による現地調査も入っておりまして、現在、小崩落等は落ち着いております。先ほども御説明しましたが、あしたから、まず、のり面上部の不安定土塊の対策を行いまして、その後に下に埋塞しています土砂を撤去したいと考えております。
10:
◯質疑(
高木委員) 防災ドクターの方が言っておられるのですけれども、流紋岩ということで、亀裂が多い。ここだけなのですか。
11:
◯答弁(
道路整備課長) 流紋岩は県北部に広く存在している地質でございます。近くでは、国道191号沿線にもこういった地質のところがあります。
12:
◯質疑(
高木委員) この写真を見ただけでも、この山全部が多分そうだと思うのです。トンネルを掘るか、山をのけない限りは、多分道路は無理だと思います。そのことが言いたいわけではなく、土砂災害防止法には土質について何にもないのです。ただ急傾斜度と高さだけです。おかしくないですか。今回の崩落事故の流紋岩のように非常に崩壊しやすい山もあれば、玄武岩のようにがちがちの山もある。そのことを全く考慮しないで行って何の意味があるのでしょうか、お尋ねします。
13:
◯答弁(
土砂法指定推進担当課長) 御指摘のように、土砂災害防止法の警戒区域の設定については、地形等の調査から設定するということが法律でもうたわれており、斜面の下に守るべき家屋があるところを調査対象としているということで、地質等については、一律というか、広島県に多く分布しております花崗岩とか、流紋岩とかの地質もありますし、それらを現地の調査等で地質等を判断しながらやっているところでございます。
いずれにしましても、例えば、急傾斜であれば傾斜度30度、高さ5mというところで、どのような崩壊が起こるかというのを、土砂災害はなかなか予測も難しいですし、雨量等の影響を受けやすいということで、過去のそういう災害事例の知見をもとに設定していくことが、現時点では一番科学的であるということでやっておりますので、そこは今の基準に基づいてしっかりとやっていきたいと考えております。
14:
◯質疑(
高木委員) そうすると、またこの土砂崩れに戻るのですが、道路とか鉄道は土砂災害防止法の警戒区域の設定をしないという話だったですが、この写真を見ると、人災がなかったのが不思議な話で、運がよかったとしか言いようがない。しかも、崩れやすい土砂がある。なぜ道路や鉄道を外すのですか。外してはいけないでしょう、人家だけではないです。
15:
◯答弁(
土砂法指定推進担当課長) 先ほど申しました土砂災害防止法の調査は、斜面の下に守るべき人家があるところを調査対象としてやっております。確かに道路斜面についてもそういう箇所がございますが、本県は危険箇所が多いということで、道路斜面と一定の管理ができている斜面以外にも、全く管理ができていないような斜面がかなりあります。こういう状況の中で、優先順位という形で、管理ができている道路斜面等は当面の調査対象外という形でやっております。まずは管理ができていない危険度の高いところが数多くありますので、そこをしっかりとやっていきたいということで今進めているところでございます。
16:
◯要望・
質疑(
高木委員) どちらが正しいかはよくわかりませんけれども、これだけの崩落はそう簡単に起きるものではないと思うのです。検査をしなくても大丈夫、県はきちんと管理していると言いながらこういう状況だと思うのです。だからこれからも、道路はいいということではなく、別に防災ドクターに頼まなくても、私が見てもこれは危ないというのはすぐわかります。今回、3mぐらいの石が落ちていますから、本当に車が通っていなくてよかったです。ぜひ予算をしっかりつけて、危険箇所の解消をお願いします。
それから、寺家の産業団地については、ありがとうございます。東広島市にとりましては本当にありがたい限りでございますが、この収支については土地造成事業会計とどうリンクするのか、全く関係ないのでしょうか。100%売れたわけですから、収支がわかれば教えていただきたい。
17:
◯答弁(
土地整備課長) まだ造成中でございますので、事業費というのは最終確定しておりませんけれども、現時点では事業費が約20.2億円、分譲収入が、資料にも3区画計を書いております、約19億円で、現時点では収支差額マイナス1.2億円ということで、事業スキームによりまして、こちらを東広島市と半分ずつ最終的に負担することになっている状況でございます。
18:
◯要望・
質疑(
高木委員) 多少の赤字が出るのは、この時代、しようがないと思います。これから県民税とかいろいろ返していかれる。市の場合は固定資産税で返ってくるのでいいと思います。本当に早く売れてよかったと思うのですが、このことからも企業局として土地造成をする場合は、立地場所が一番大事だと思うのです。自分がつくりたいところへつくって売れるかというと、なかなかそうではない。やはり市場調査をきちんとして、どこにつくれば早期に販売できるか。そうしないと債務超過をこのまま県民に全てかぶせることになりかねないと思います。県職員の皆さんは商売人ではないので、そこら辺は何とかなると思っておられるのかもわかりませんけれども、できるだけ立地条件のいいところにつくっていただくことをお願いしておきたいと思います。
次に、この前新聞に、広島市東部地区連続立体交差事業について広島市が見直すという記事が出ておりました。このことについてお尋ねしたいと思うのですが、平成24年2月に広島市が全庁的な事務事業の見直しにおいて、見直しが必要だと判断されたことによって県と広島市が見直しの検討に着手して、やっとの思いで見直しの方向性を平成27年6月に、府中町、海田町、広島市、県の4者で合意したところで、一日も早い事業着手が地元の皆さんからも待ち望まれていると思います。
そういった中で、先ほども言いましたが、広島市は船越地区住民の理解が得られないという理由から、一旦立ちどまって、今の見直し案を再検討するための予算を計上するということですが、今から再見直しをするとなると、また時間とお金がかかる上に、現在進められている各整備事業への影響も懸念されます。平成27年6月に4者合意したとき、広島市は船越のまちづくりについてどのような考えを持って地元を説得できるとしていたのか、また、県として、今後、これまでの経緯も踏まえ、どのように船越住民の皆さんの御理解をいただけるように努力しようとされているのか、お伺いしたいと思います。このことは県にとっても重要な問題であります。ぜひ
都市建築技術審議官のお考えをお伺いしたいと思います。
19:
◯答弁(
都市建築技術審議官) 委員御指摘のとおり、広島市東部地区連続立体交差事業の見直しにつきましては、平成24年2月に、広島市の事務事業を見直し、昨今の公共事業を取り巻く環境を踏まえまして、県、広島市で見直し検討に着手したものであります。見直しに当たりましては、交通の円滑化や南北市街地の一体化など、今後のまちづくりのあり方なども踏まえながら検討し、向洋駅周辺及び海田市駅周辺では、関係市町が実施する土地区画整理事業と一体となったまちづくりを図るとともに、土地区画整理事業を予定しておりません船越地区につきましては、幹線道路等の整備や主要な道路と鉄道との立体交差などにより、交通の円滑化、踏切の安全確保といった地域課題が解消されるものと考え、平成27年6月に関係4者で合意したところでございます。
こういった中、広島市におかれましては、船越地区の住民の方々からさまざまな意見があることから、平成29年度当初予算に、平成27年6月に4者で合意した見直し案を基本としまして、市域内において地元意見に対してどのような対応ができるかという検討経費を計上されているところでございます。
県としましても、地元理解を得ることは重要であると考えており、地元対応策の費用は計上しておりませんが、広島市が検討される内容については協議を行うなど、広島市と連携して地元理解を得る努力を行ってまいりたいと考えております。
20:
◯質疑(
高木委員) 広島市でこれから検討されるということでありますが、検討の結果、船越地区も立体化するということになれば、当然県にも影響が出てくるのではないかと思いますが、県としてはその見直しも今の状況で考えておられるのでしょうか。
21:
◯答弁(
都市建築技術審議官) 見直し検討に当たりましては、これまでもさまざまな検討を行ってきております。その中で、船越地区の高架化につきましては、広島市におきまして、呉線と山陽本線が立体交差する乗り越し施設の改築などにより、事業の長期化や追加買収などのさまざまな課題が生じることから困難と判断され、平成27年6月に現在の見直し案を4者で合意したところでございます。県としましては、これら合意を重く受けとめ、合意した見直し案を基本に取り組んでまいりたいと考えております。
一方、広島市においても、見直し案を基本に、府中町、海田町、両町に大きな影響を与えない範囲においてどのような対応ができるかを検討したいとされております。いずれにしましても、県としては、できるだけ早く事業効果が発現できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
22:
◯質疑(
高木委員) 地元の皆さんは一日も早い完成を願っておられると私も聞いておりますが、今、審議官が言われましたけれども、実際問題、見直しということになれば、事業がおくれるのは火を見るより明らかだと思います。そのことによって府中町や海田町にどのような影響があると県は判断しているのでしょうか。
23:
◯答弁(
都市建築技術審議官) 両町に対する影響でございますが、府中町におきましては、現在、向洋駅周辺において進められております土地区画整理事業の替地などが行われなくなるなど、事業の進捗に影響を及ぼすとともに、府中町が設置し、毎年負担しております約1,000万円程度の向洋駅北口の改札の維持管理費の負担が長期に及ぶことなどの影響が懸念されております。
また、海田町におきましても、鉄道を挟む地域の一体化を期待して進められております土地区画整理事業の事業効果が十分発揮されないことや、海田町が目指す庁舎移転によるまちづくりへの影響が懸念されているところでございます。
24:
◯要望(
高木委員) 私もJRで八本松のほうから通ってくることもございますし、夜遅くに乗って帰ることもございますが、あの地区の周りの道路を見ますと、電車が通るたびに渋滞が起きている。この事業は非常に有効な事業だと通るたびに感じていますけれども、この高架化にあわせて、府中町や海田町においては、区画整理事業を一体で行っております。この両方があわさって初めてまちづくりの効果が得られると思います。町の皆さんが苦労して進められている事業におくれが生じないように、また、船越地区についても地域の皆さんとしっかりとお話し合いをしていただいて、どのようなまちづくりができるか、広島市、県、当事者、そして地元の皆さんと知恵を出し合っていただいて、早期に事業着手ができるように取り組んでいただくことを要望して、質問を終わります。
25:
◯答弁(
河川課長) 先ほどの福富ダムの小水力発電の収支についての御質問にお答えさせていただきます。
20年間の総収益が約7,500万円の20年分ということで、15億円ほどになります。それから、建設費や建設に係る起債の利息返還額並びにこの発電施設の管理費、最終的な施設の撤去費を引いた最終的な収益といたしまして、20年で3.9億円の黒字と見込んでおります。
26:
◯質疑(河井委員) 私も広島市東部地区連続立体交差事業について少しお伺いします。
海田町の部分で、今は工事計画が順調ということで、県も当初から海田町の理解が得られてきたような言い方をされるのですが、実際は、海田町の皆さんから私どもに、皆さんの心痛な御意見をいただきましたので、議会でもそのような質問をさせていただきまして、最終的には海田町と県とで再度お話ししていただいて、海田町の皆さんの理解が得られるように決着を見たという経緯がございました。
このたび広島市船越地区の工事部分について、広島市が見直すということで、先ほども御質問、答弁があったわけです。船越地区はもちろん市の管轄部分ではありますけれども、この船越地区の皆さんの反対に対して県がどのような姿勢でさまざまな答弁をされてきたかということを、私もお伺いはしてきました。この工事の一日も早い効果の発現を、住民の皆さんが望んでいるから、船越地区の皆さんは我慢してください、ほかの地区が犠牲になるではないですかという趣旨の答弁をされてきたと私は受けとめているわけです。船越地区の皆さんは県民ではないのですか。どういう御認識なのか、お伺いしたいと思います。
27:
◯答弁(都市計画課政策監) この広島市東部地区連続立体交差事業の目的といたしまして、南北市街地の一体化、交通の円滑化、それから踏切の安全確保を目的として事業を進められているわけでございますが、船越地区のエリアにつきましては、線路が上がらないかわりに、広島市におきまして、アンダーとオーバーの2つの立体交差を設け、それから引地の踏切につきましても線路の集約によりまして、線路の踏切を渡る延長を短くし、また、立体横断施設、歩行者専用の横断施設などを整備します。そのような形で、おおむね連立と同等程度の効果が得られるものとして、船越地区の皆様方にはそういった中でのまちづくり等を今後検討していくように、広島市も考えておられたと思っております。決して県民ではない、あるいは広島県だから広島市域を無視しているということではございませんで、広島市と県が連携しまして、船越地区のまちづくりについても一体的に考えてきたところでございます。
28: ◯意見(河井委員) 私は安佐南区の選出でございます。多分ここにおられる、答弁席の職員の皆さんもほとんどが広島市にお住まいの方だと思うのですけれども、広島県が管轄する地域の効果の発現がおくれるからと言って、今までのような認識を持っておられては困ると私はかねがね感じておりましたので、改めて申し上げさせていただきました。
(5) 閉会 午後0時8分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...