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  1. 広島県議会 2016-05-19
    2016-05-19 平成28年文教委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成28年文教委員会 本文 2016-05-19 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 90 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑(石橋委員) 選択 2 : ◯答弁(高校教育指導課長) 選択 3 : ◯質疑(石橋委員) 選択 4 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 5 : ◯質疑(石橋委員) 選択 6 : ◯答弁(高校教育指導課長) 選択 7 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 8 : ◯要望(石橋委員) 選択 9 : ◯質疑(西本委員) 選択 10 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 11 : ◯質疑(西本委員) 選択 12 : ◯答弁(教育部長) 選択 13 : ◯質疑(西本委員) 選択 14 : ◯答弁(教育部長) 選択 15 : ◯要望・質疑(西本委員) 選択 16 : ◯答弁(教職員課長) 選択 17 : ◯質疑(西本委員) 選択 18 : ◯答弁(教職員課長) 選択 19 : ◯要望(西本委員) 選択 20 : ◯質疑(山下委員) 選択 21 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 22 : ◯質疑(山下委員) 選択 23 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 24 : ◯質疑(山下委員) 選択 25 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 26 : ◯質疑(山下委員) 選択 27 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 28 : ◯質疑(山下委員) 選択 29 : ◯答弁(教育部長) 選択 30 : ◯質疑(山下委員) 選択 31 : ◯答弁(教育次長) 選択 32 : ◯質疑(山下委員) 選択 33 : ◯答弁(教育次長) 選択 34 : ◯質疑(山下委員) 選択 35 : ◯答弁(教育次長) 選択 36 : ◯質疑(山下委員) 選択 37 : ◯答弁(教育次長) 選択 38 : ◯質疑(山下委員) 選択 39 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 40 : ◯質疑(山下委員) 選択 41 : ◯答弁(教育次長) 選択 42 : ◯質疑(山下委員) 選択 43 : ◯答弁(教育次長) 選択 44 : ◯質疑(山下委員) 選択 45 : ◯答弁(教育次長) 選択 46 : ◯意見・質疑(山下委員) 選択 47 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 48 : ◯意見・質疑(山下委員) 選択 49 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 50 : ◯質疑(山下委員) 選択 51 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 52 : ◯質疑(山下委員) 選択 53 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 54 : ◯質疑(山下委員) 選択 55 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 56 : ◯質疑(山下委員) 選択 57 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 58 : ◯意見・質疑(山下委員) 選択 59 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 60 : ◯要望(山下委員) 選択 61 : ◯質疑(緒方委員) 選択 62 : ◯答弁(教育部長) 選択 63 : ◯質疑(緒方委員) 選択 64 : ◯答弁(教育部長) 選択 65 : ◯意見・質疑(緒方委員) 選択 66 : ◯答弁(教育部長) 選択 67 : ◯質疑(緒方委員) 選択 68 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 69 : ◯意見・質疑(緒方委員) 選択 70 : ◯答弁(教育部長) 選択 71 : ◯要望・質疑(緒方委員) 選択 72 : ◯答弁(教職員課長) 選択 73 : ◯要望(緒方委員) 選択 74 : ◯意見・質疑(田川委員) 選択 75 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 76 : ◯要望(田川委員) 選択 77 : ◯質疑(松浦委員) 選択 78 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 79 : ◯意見(松浦委員) 選択 80 : ◯質疑(井原副委員長) 選択 81 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 82 : ◯質疑(井原副委員長) 選択 83 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 84 : ◯質疑(井原副委員長) 選択 85 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 86 : ◯質疑(井原副委員長) 選択 87 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 88 : ◯意見(井原副委員長) 選択 89 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 90 : ◯要望(井原副委員長) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 7 会議の概要  (夏季の省エネルギー対策として、10月31日までの間、各委員の判断を原則とするが、軽  装を推進することとした。)  (1) 開会  午前10時31分  (2) 記録署名委員の指名        緒 方 直 之        田 川 寿 一  (3) 当局説明   1) 学びの変革推進課長が報告事項(1)、(2)について、別紙資料1、5により説明した。   2) 義務教育指導課長が報告事項(3)について、別紙資料2により説明した。   3) 高校教育指導課長が報告事項(4)について、別紙資料3により説明した。   4) 学事課長が報告事項(5)について、別紙資料4により説明した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑(石橋委員) 私からは、学校における日本地図の活用状況について、質問させていただきます。  我が国を取り巻く社会環境の中で、北方領土、尖閣諸島等の領土問題は、既に皆さんも御承知のとおりのことと思います。特に竹島、尖閣諸島におきましては、隣国とのトラブルが年々発生している状態ですけれども、こうした中で、本県で教育を受ける我が国の子供たちに正しい日本国の領土の認識を持たせることは、極めて重要な事柄であろうと考えております。  聞くところによりますと、熊本県では、全国に先駆けて、北方領土や竹島などを含めた正しい日本地図を作成して学校に配付し、その活用を図っているとも聞いていますけれども、本県において現在、我が国の正しい領土の形を教えるために、どのような取り組みを行っているのか、教えてください。 2: ◯答弁(高校教育指導課長) 本県における日本地図の活用状況についての御質問だと思います。  まず、高等学校の学習指導要領では、地理、歴史科及び公民科の科目で領土問題を取り扱うものとされておりまして、平成26年には、我が国の領土の教育に関する取り組み等の一層の充実を図る目的で、中学校及び高等学校の学習指導要領解説の一部改定が行われ、その趣旨を踏まえて適切に取り扱うということが示されております。その中で、各学校が実施する教育課程では、日本史か地理、そして現代社会か政治・経済のそれぞれいずれかを必須履修することになっておりますので、全ての生徒が領土に関する内容について学習しているところでございます。  日本地図につきましては、平成26年にあった通知の趣旨を踏まえて、日本の位置や領土について理解を一層深めるために、本県教育委員会が日本地図を作成し、平成27年6月に県立学校及び市町立学校に配付し、授業等で活用することを指導しているところでございます。 3: ◯質疑(石橋委員) 今の答弁は高等学校の取り組みですが、中学校、小学校はどうなのでしょうか。
    4: ◯答弁(義務教育指導課長) 小中学校におきましても、学習指導要領に基づきまして、日本の位置や領土についての指導が行われているところでございます。小学校では北方領土の問題、我が国がその返還を求めていることなどについて触れることとなっておりますし、中学校では竹島、北方領土、尖閣諸島の問題につきましても理解させることとなっております。  今後も、領土についての学習の充実が図られるように指導してまいりたいと思っております。 5: ◯質疑(石橋委員) 本県におきましても、子供たちが日本の領土の正しい形など自分たちの領土に対して理解できるような取り組みをしっかりとしているということで、非常に意義があると思っております。  きょうは、広島県教育委員会の地図を持ってきたのです。これを活用しているということですけれども、例えば、全校に配付してあっても、生徒の目に触れなければ意味がありません。教科書への記載はありますけれども、こうやってせっかく目に見える形でいい地図をつくっておられるので、生徒の目に見えるところに掲示していただきたいと思いますし、折に触れ活用していただきたいと本当に望むものであります。  具体的に、この地図を使ってどういった授業をしているのか、もし事例があれば、少し教えていただければと思います。 6: ◯答弁(高校教育指導課長) 日本地図の具体的な活用状況については、複数の学校に聞き取りをしております。高等学校につきましては、各校に5部ずつ配付しております。この日本地図は、多くの生徒の目に触れる場、例えば脱靴場の付近や職員室の前の掲示板、渡り廊下の掲示スペース、社会科教室等に掲示していることを聞き取っております。  学校の具体的な取り組みとしましては、地図を社会科教室内に掲示して、地理の授業の中でこの地図が作成された目的を紹介するとともに、地図を活用して我が国が正当に主張している立場を説明したり、領土問題については我が国を含めたさまざまな国家間で未解決の問題もあるが、国際平和の維持と安定のために平和的な解決に向けて広い視野で継続的に努力する態度が必要である等の中身を含めて授業を展開している事例報告がございました。 7: ◯答弁(義務教育指導課長) 小学校におきましては、日本の領土に対する興味・関心を高めるために、常時、教室内や廊下の掲示板にこの日本全図を掲示している学校もあり、授業では子供たちが各自、地図帳などで日本の位置や範囲を調べ、黒板に掲示した日本全図を見ながら全員で確認するという活用があると聞いております。  中学校におきましては、授業で日本全図を掲示し、日本の位置と領土の範囲を確認したり、周辺諸国との具体的な位置関係から我が国の領土をめぐる問題に着目させている学校もあると聞いております。 8: ◯要望(石橋委員) いろいろな取り組みをしていただいているようですが、その中でいい取り組みがありましたら、ぜひ県下のほかの学校にも広めていただきたいと思います。  さらに、提案ですけれども、領海の地図も存在するわけであります。私が初めて領海の地図を見たのは去年ぐらいで、ずっと見たことがなかったのですが、200海里がしっかりと示された日本地図もあります。領土が狭いと言われても海洋大国であるというのが日本のまた一つの本当の姿だろうとも思いますので、できれば、領海の地図の活用についても検討いただきたいと思います。  いずれにしましても、今後とも、我が国の子供たちが日本人であることに誇りを持つような教育の推進をしっかりとしていただくようお願い申し上げまして、質問を終わります。 9: ◯質疑(西本委員) まず、府中緑ヶ丘中学校の件について、何点かお伺いします。  前回の委員会のときも、いつ第三者委員会の分析結果等の報告をいただけるのか質問し、返事をいただきましたけれども、今の第三者委員会の状況についてお伺いします。 10: ◯答弁(豊かな心育成課長) 現在、第三者委員会は5回開かれていると認識しております。この調査委員会の調査結果につきましてですけれども、まず、第三者委員会は、学校が行いました基本調査を踏まえて、専門的な知識を有した方々が公平・中立な立場で調査していくという形で進められております。調査結果については、可能な限り早く出して、御遺族への説明あるいは学校での取り組みにおいて生かしていくことが重要だと認識しております。しかしながら、調査委員会の中で改めてどういった調査が必要なのか、例えばアンケート調査とか聞き取り調査といったような取り組みがございますので、いつの時点までに調査報告書を出すのかは示されていないと認識しております。 11: ◯質疑(西本委員) 既に5回実施されたということですが、可能な限りの早い実施と報告をいただく期限を決めないことに対して、教育委員会としてどのように考えているのか、いま一度お伺いしたいと思います。 12: ◯答弁(教育部長) これについては、先ほどもありましたように、公平性・中立性ということで、教育委員会とは独立した組織で必要な調査を考えてやっておられますので、そこについて我々が言及する立場ではないと考えております。 13: ◯質疑(西本委員) 中立性・公平性を加味してという御返答をいただいたわけです。第三者委員会の報告には1~2年かかるかもしれませんけれども、期限を決めることは大事なことだと思うのです。例えば、1年で一応は報告を出しなさい、それから2年で出しなさいという依頼をしたときに、1年もしくは2年でやる中での密度が変わってくるのです。後ろを決めてプレッシャーを与えないと、そのままずるずるいってしまって、結局できませんでした、まだまとまっていませんという結果になってくるわけで、期限を決めるほうがいいのではないかと思うのですけれども、そのことについて、いま一度、考えをお聞かせいただきたいと思います。 14: ◯答弁(教育部長) この第三者委員会については、基本的にできるだけ早く整理するというスタンスでスタートしておられますし、我々としても、できるだけ早く整理していただくということでありますけれども、期限を切ることについては、いろいろなことに対してしっかり調査していただくこともありますので、お任せするというスタンスで考えております。 15: ◯要望・質疑(西本委員) 幾ら話をしても、第三者委員会に任せるというお話ですので、前には進まないと思いますが、今回亡くなられた方に対しての誠意、結果を出して方向性を定めるという教育委員会としての思いを、第三者委員会に対してしっかりと伝えないといけないと思います。そういったものの分析がしっかりと出ないままに、4月13日、市町の教育長会議において、情報管理の徹底とか組織的な学校運営体制、進路指導のあり方、生徒指導のあり方、中でも情報管理についてはチェックシートを4枚も出しているわけです。何が問題かを出さないうちに、あれをやりなさい、これをやりなさいというやり方そのものも気になっています。  ただ、しっかりとした分析のもとに結果が出るまでの間、何が起こるかわからないので、ある程度こういったことは大事なのです。しかし、先ほども言いましたように、ある程度プレッシャーをかけて、いつまでに結果を出すという方向性で、やはり進めていくべきだと思います。万が一、期限を切って期限までにできない場合にはそれなりの理由があると思いますので、おくれているなり、一生懸命やっているなり、そのことをしっかりと報告していただきたいと思います。  今、第三者委員会と教育委員会の関係がどのようになっているのかわかりませんけれども、あくまでも亡くなられた方、その御家族に対してきちんと誠意を見せるという意味では、私自身は一生懸命取り組む姿勢を、期限を切って示すべきだと考えておりますので、教育委員会におかれても考えていただければと思います。府中緑ヶ丘中学校については終わります。  それから、もう1点ですけれども、先般、資質の高い教員の確保についてという学生を対象にした資料を読みました。熟読できていないかもしれませんが、これを読む限りでは、教員になるための教育や各研修で既に実施している内容と捉えられるわけです。今回の資質の高い教員の確保については、これまでの取り組みとどこが違うのか、御説明いただきたいと思います。 16: ◯答弁(教職員課長) 先般の文教委員会で委員に説明とともにお配りした教員養成塾の案につきましては、前回の教育委員会議において、教育委員の方々から、資質の高い教員の確保について協議したいという要望がございましたので、私ども事務局が現在検討している素案の資料を出したというものでございます。したがいまして、この中身については、まだまだこれから磨いていかなければならないということを、まずは御承知おきいただきたいと思います。  これまでの取り組みとどこが違うのかという御質問でございますが、この資料の中にございましたいわゆる実地研修という、大学生が学校現場で子供たちと触れ合ったり授業に参加したりといった経験は、確かにこれまでもされていましたし、現在もされていることを承知しております。一方で、私どもが考えておりますのは、集合研修という形で、将来教員になりたいという大学生の方々を集めて、学びの変革の趣旨をしっかりと理解できるような話をしたり、模擬授業を実際に体験していただき、志のある教員の確保につなげるようなものでございます。 17: ◯質疑(西本委員) 決してこういう取り組みに反対するものではないのです。ただ、今までやっているものはどうなるのかを心配しているわけです。今の取り組みに問題点なり改善すべきところがあれば、それをよくしていけばいいのに、なぜそうではなくて、いつも新たにこういったものが出てくるのか。そのバックボーンというか、それを成り立たせようとする考え方をしっかりと整理して実施するべきではないかと思います。  とりわけ気になっているのは、こういった学生を対象とした新たな取り組みをするのはよいのですが、それを支える講師などについては変わらないと思うのです。どのように環境や教える体制を整えていこうとされているのか、現状で構いませんので、教育委員会のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 18: ◯答弁(教職員課長) まず、バックボーンの一つとしまして、これまでやってきていることにさらにオンするということでございます。私どもも昨年の10月から、県内の小学校教員の免許を付与することができる10大学を訪問させていただきまして、今こんなことを考えているという御相談をさせていただきました。その中で、学校現場でいわゆるインターンシップ的な経験をされているものとの兼ね合いを少し考えてもらえると学生の負担が少なくなるというような御意見もいただいているところでございます。そのあたりも、読みかえができるものは読みかえながら、学生の負担の軽減も図ってまいりたいと考えています。  加えまして、新たな集合教育の講師につきましては、学校現場の先生は、現段階での多忙な状況も含めて、慎重に考えていく部分がございます。一つの例として、退職されました校長先生方あるいは行政職員で集合研修の講師が組めないだろうかというところも、検討している状況でございます。 19: ◯要望(西本委員) その取り組みの中身がしっかりと評価されるように、しっかりと検討して取り組んでいただきたいと思います。  最後に、これまでも毎回言わせていただいております不祥事の件であります。ここ最近、不祥事がたくさん出てきております。たびたび不祥事が出ることも、先ほどの府中緑ヶ丘中学校の件についても、期限を切ってしっかりと分析してしっかりと精査する、また、それらを報告書で出さないと、結局ずっと続くと思います。  不祥事について、いま一度、なぜ発生するのかという分析を真剣に考える取り組みをしていただいて、信頼される教育をしっかりと確立していただきたいということを申し添えて、私の質問を終わります。 20: ◯質疑(山下委員) 私もまず、府中緑ヶ丘中学校の生徒の自殺に関連することをお聞きしたいと思います。  4月の委員会でも、その前の臨時の委員会でも申し上げたと思いますが、たくさんの小・中・高校生が自殺しています。私は3年前も文教委員会に所属させていただき、そのときに総合技術高校の野球部の生徒の自殺についてはペーパーが配られて御報告いただきました。それ以外については、私が知る限りでは、報告はありませんでしたけれども、人の命が亡くなるというのは大変な出来事ですから、それら全てについて御報告がないということについて、なぜそうなるのかお聞きしたい。 21: ◯答弁(豊かな心育成課長) 児童生徒の自殺が起きたときには、文部科学省の通知にあります子供の自殺が起きたときの背景調査の指針を踏まえて、全ての学校で初期調査を行っているところでございます。特に、総合技術高校につきましては、いじめの問題が背景にあるといったことと、社会的にも大きく報道されたということがありまして、御報告させていただいたということでございます。 22: ◯質疑(山下委員) 社会的に注目を浴びないものについては報告しなくてもいいということなのですか。 23: ◯答弁(豊かな心育成課長) 自殺の要因が、個々の児童生徒の状況によるもの、また家庭の要因によるものと、さまざまございます。そういった事情の中で、総合技術高校の件についてのみ報告させていただいているということでございます。 24: ◯質疑(山下委員) 家庭の事情はあるでしょう。みずから命を絶つという究極の選択をしてしまった子供たちは、直接的な原因とか広い意味での背景は、一人一人さまざまでしょう。けれども、命をみずから絶つところまで追い込まれてしまう前に、何か救いの道はなかったのでしょうか。それは、教育行政だけの責任だとは思いません。でも、教育行政として手だてはなかったのかという総括をしないとだめなのではありませんか。例えば、家庭が経済的に非常に厳しくて一家心中してしまったとしたら、一家心中をとめるには、今の就学援助の問題は適切なのか、奨学金の問題は適切なのか、先生の家庭訪問が適切に行われていたのかというようなことを考えないと、背景を分析したことにはならないでしょう。文科省への数字の報告だけが県教委の仕事ですか。 25: ◯答弁(豊かな心育成課長) 委員御指摘のように、学校で行う初期調査についても可能な限りの指導、助言などをさせていただいております。教育委員会として行う必要のあるものは、さまざまございます。いじめの問題の未然防止や教育相談体制の確立、さらには日常の児童生徒の状況をいかにして把握していくのか、また、事情がさまざまに異なる中でどういったことが学校として必要かということについて、講習等によって指導、助言させていただいているところです。 26: ◯質疑(山下委員) そのことを文教委員会に報告しなかったのは、どういう意味だったのですか。 27: ◯答弁(豊かな心育成課長) 同じ御回答になりますけれども、総合技術高校については、いじめの問題についての事案ということで報告させていただいたということでございます。 28: ◯質疑(山下委員) きちんと質問に答えてください。 29: ◯答弁(教育部長) いろいろな事案がある中で、どういったものを文教委員会で報告させていただき、マスコミ等に提供するかについては、1件ごとに慎重に判断しております。個々の事情や状況、情報等の扱いについては、外に説明できるもの以外もいろいろとございますので、そういったことも含めて出すことはできないと判断して出さなかったと認識しております。 30: ◯質疑(山下委員) 総合技術高校の生徒が自殺した、たしか3年前で、教育委員会からいただいた資料によると、小・中・高校生が1年間に6人、その前の年は9人だったと記憶しています。総合技術高校の生徒の自殺事件があった年の6人、あるいはその前の年の9人のうち、総合技術高校の生徒以外は、教育の課題として議論しなくてはならない事案はなかったのですか。 31: ◯答弁(教育次長) 委員がおっしゃったように、教育的に議論しなければいけないことは十分ございましたけれども、それを表に出せない事情があったということでございます。 32: ◯質疑(山下委員) 3年前の総合技術高校の生徒以外の5件は表に出すことができなかったということですか。それはどういう事情ですか。 33: ◯答弁(教育次長) さまざまございますけれども、例えば保護者等が表に出したくないという状況もございます。 34: ◯質疑(山下委員) 学校の名前や学年、クラブを出すなどということになると人物が特定される可能性がありますから、そこまで出すのか出さないのかという判断をするのは、当然だと私は思います。けれども、残念ながら県内の中学校で子供が亡くなってしまいました、彼を支え切れなかったという意味の教育行政上の課題についてはこういうことがあったと総括しましたという程度を報告することはできるのではないですか。 35: ◯答弁(教育次長) オープンの場で名前は出さないにしても、例えば、出た記事自体を保護者が読みたくない、見たくないという心情もございます。 36: ◯質疑(山下委員) では、例えばここ3~4年のことで言うと、総合技術高校と府中緑ヶ丘中学校の経緯以外は、保護者が皆そうおっしゃったということですか。 37: ◯答弁(教育次長) 今申し上げたのは、例えば、でございます。 38: ◯質疑(山下委員) 私は、保護者の意向を無視して出しなさいと言っているのではないのです。  では、聞きますけれども、例えばここ10年間でみずから命を絶った子供について、先ほど、豊かな心育成課長は、各学校で調査して報告を受けて、指導すべき点は指導してきたとおっしゃいました。県の教育行政の責任として、A君の場合にはこういう課題がある、B君の場合はこういう教育上の課題があったと総括していらっしゃるのですね。その総括の記録はありますか。 39: ◯答弁(豊かな心育成課長) 個別の事案について、教育委員会として個別に総括といったような文書は作成しておりませんけれども、その中で出てきた課題については、生徒指導主事研修あるいは生徒指導フォーラム、指定校の研修等の中で、各学校で重点的に取り組んでもらいたいことについては一般論として指導しているところでございます。 40: ◯質疑(山下委員) 今、最後にいみじくも、一般論として、とおっしゃいました。一般論は、幾ら言ってもだめなのです。例えば、府中緑ヶ丘中学校からまとめの文書が出てきました。今後の取り組みとしては、年に2回行ってきた何かの講演会のうちの1回に、命の大切さを聞くという程度のものが出てきたではありませんか。それで自殺を防げると思いますか。  小中学校については、確かに市町立の学校ですが、小中学校に県立学校も含めて、県全体の教育について責任を持つのは県教委でしょう。命を絶つより大きいことはないにもかかわらず、一つ一つのことについて、きちんと総括できていないというのはどういうことですか、それで指導ができますか。  総合技術高校では、野球部の中でいじめがありました。生徒全体に対して、いじめをしないようにしましょうと口で言う程度の勉強会を3回やったら、いじめが防げるということになりますか。あるいは、教職員が、いじめに気づかないといけないからこういうことに注意しましょうと言って、確かに資料を配りました。それで防げなかったのではないのですか。  いかに言っても、子供が亡くなったということについて、県教委が無責任です。教育行政の問題によって子供が殺されたと言っているのではないのです。一人一人さまざまな要因があって、最後に命を絶ってしまったのでしょうけれども、そのさまざまな要因の中に、何か教育の中で救えることはなかったのかと考えなかったら、これから先も亡くなる者は幾らでも出るのではないでしょうか。私が言っていることは、間違っていますか。 41: ◯答弁(教育次長) 確かに委員がおっしゃるとおり、まずは、子供が命を絶つということはあってはならないことでございますので、それについて、しっかりと総括といいますか、どのようなことが原因で、学校の状況はどうで、どういう状況でそういうことになったのかをしっかり検証し、今後何をしていかないといけないのかを考えないといけないということであります。 42: ◯質疑(山下委員) それを今まではしていなかったということでしょう。先ほど言われたように、一件一件の子供の自殺の事件について、県教委としてこういう課題があったというまとめをしていないと課長がおっしゃったのです。 43: ◯答弁(教育次長) いいえ、まとめをペーパーとして残しているということではなくて、学校との対応の中で、ここに問題があるのではないかというやりとりはしっかりしているということでございます。 44: ◯質疑(山下委員) ペーパーを文教委員会に出すとか記者発表をするということを言っているのではないのです。総括は、教育委員会の内部資料としてでも文書でまとめているのですか。 45: ◯答弁(教育次長) いいえ、繰り返しになりますけれども、ここにこういう問題があるから、今後その対応をしっかりしていかないといけないのではないかという指導は、学校との間でやっておりますけれども、それを文書に残すなどといったことはできていないということでございます。 46: ◯意見・質疑(山下委員) それは学校との対応でされるでしょう。私は、それでも不十分だからこうなったのではないかと言っているのです。総合技術高校では、文科省からの指導もあって、子供にいじめがあるかないかというアンケート調査をしなさいということがありました。いじめに加わっていた子も、いじめはない、いじめたことはないと回答していたのです。私は3年前の文教委員会でも言いましたけれども、いじめたほうは、単なるいたずら、単なるふざけだと思っているから、いじめたとは回答しないのです。だから、いじめを見逃さないようにしましょうと、通り一遍のことを100万遍言ったって変わりません。  一つ一つ詳しく丁寧に分析して、それをどういう形で文書に残すのかということは別の話です。そうでなければ、教育委員会内部でさえ意思統一できないのではありませんか。これ以上話しても、もう同じ答えしか返ってこないと思いますが、文書にしないというのは大問題であり、問題提起しておきます。  それで、少なくとも県立学校の生徒が亡くなった場合は同じように、学校現場でまとめてもらって、指導主事の人が学校へ行ってそれを見て口頭で指導して終わりですか。 47: ◯答弁(豊かな心育成課長) 基本的には学校が作成し、その作成段階の事前調査、あるいは聞き取りのあり方も含めて助言させていただいて、最終的には学校が作成したものを県教委に提出していただきます。それから、必要なものについては、その時点で捉えて指導しているということでございます。 48: ◯意見・質疑(山下委員) 私はあきれてもうこれ以上言いませんけれども、学校の書類を見て指導主事が行って口で言うだけで、県教委が県の教育行政の課題としてしないといけないことが何ひとつないことを、きちんと言っておきます。  次に、4月28日付で、文科省の初等中等教育局長から、全国学力・学習状況調査に係る適切な取り組みの推進についてという通知が来ています。その1週間ほど前の4月20日に馳文部科学大臣が記者会見で、成績を上げるために過去問題の練習を授業時間にやっていたならば本末転倒だ、全国であるとしたら大問題で本質を揺るがす、私はきょう憤りを抑えながら話をしている、とおっしゃったのだそうです。それを受けてこの通知が来たのです。それから2週間ほどおくれた5月10日付で、県の教育委員会から市町の教育委員会に通知が発せられているということですが、これも、私が3年前に文教委員だったときに、ある小学校を例に出して指摘しました。文部科学大臣が記者会見で問題だと言われるような、過去問題をやらせているという実態を、今、県内でどうなっているか把握していらっしゃいますか。 49: ◯答弁(義務教育指導課長) 指定校等への学校訪問の際に、子供のつまずきを把握し授業改善に生かすという目的で、過去の問題を使っているということは聞いております。 50: ◯質疑(山下委員) 文部科学大臣が言われたように、成績を上げるために過去問題の練習を授業時間にやっているというような例はないのですか。3年前に私が実例を指摘しましたが、それよりもっと前、私がまだ議員にならせてもらう前は、県内でも、校長先生を含めて教員が回答を書き直したとか、机間巡視をして間違った答えを書いていたら鉛筆で教えたなどと新聞に書かれたことがあったでしょう。現時点で、点数を上げるために過去問題をさせている例を把握していないのですか。 51: ◯答弁(義務教育指導課長) 本県では、以前から、各学校がその課題を踏まえた授業改善を進めることにより、児童生徒の学力の定着・向上を着実に進めることができると捉えております。県教育委員会としても、過去問題につきましては、全ての学校が一人一人の児童生徒の課題を的確に把握できることから、過去の問題などを活用して子供たちに学力をつけることは、有効な指導方法の一つであると考えております。  しかしながら、調査本来の趣旨を踏まえ、計画的・継続的に調査結果や過去の問題等を活用した授業改善の取り組みを進めていくことが最も大切であると考えておりまして、数値的に過去問題をやっているかどうかの把握はしておりませんが、有効に活用されている例は聞いております。 52: ◯質疑(山下委員) 例えば、分数は小学3年生で習いますが、分数の段階でつまずいていると、分数にかかわる問題が出ていたら、文章題でも計算問題でも解けない子供がいます。だから、年間計画の中でそこを重点的にやって、指導の充実につなげていくという意味はよくわかるのです。私が聞いたのは、そうではなくて、テストがある大体4月末に向けて過去問題を集中的にやらせているような例は知りませんかということです。 53: ◯答弁(義務教育指導課長) この文部科学省の通知の中にも趣旨が入っていますが、授業時間や家庭学習を使った教育指導の改善・充実にこの全国調査を生かすという趣旨がありますが、ただ、4月になって集中的に過去の問題を練習させ、という文言があります。県内におきましては、学力向上総合対策事業もそうですが、これまでの指導の中で、各指定校を中心に、年間を通して計画的にされていると捉えております。 54: ◯質疑(山下委員) それはどうやって調べられたのか知りませんし、御要望があればコピーしてさしあげますけれども、これは今年度の4月8日に呉市の臨時校長会で配られたペーパーです。平成28年度全国学力・学習状況調査に向けた取り組みについての指標として、無解答の生徒、正答率30%未満の生徒をゼロにする。具体的な取り組みとして、課題のある設問の類似問題を作成し、繰り返し解かせるとともに、定着しない生徒に対する個別指導を徹底する、というようなことが書いてあって、テストに向けてのカレンダーが書いてあるのです。4月11日月曜日、朝の時間、ドリル学習、国語、平成27年度の課題に対応した類似問題、数学、同じ。放課後、国語、これをする、家庭学習、これをするとあり、これを各学校でやりなさいというふうに臨時校長会で指示されているのです。これについて、どう思いますか。 55: ◯答弁(義務教育指導課長) その点につきましては、4月になってだけなのか、それとも意図的・計画的に年間で、学力の定着を図られていない子に対し、きめ細かく、つまずいた問題を踏まえてやられているのかわかりかねますので、お答えしかねます。このたび、学力調査報告書でも、30%未満の子に対して個に応じた指導をどのように工夫したらよいかということを、計画的、継続的ということで指導してきております。過去問題をすることは有効な一つとして捉えております。ぜひ、この報告書にあるように生かしていただければと願っております。 56: ◯質疑(山下委員) 呉市のことを調査してください。4月11日から毎日、朝の時間から放課後まで、家庭学習も含めて計画を出して、計画どおりするよう指示している。これは誰が見ても、馳文部科学大臣が憤りをこらえて話している、こんなことをしてはいけないと言ったことの典型ではないのですか。 57: ◯答弁(義務教育指導課長) 情報共有しておりませんので、情報共有する中で、把握していきたいと思っております。 58: ◯意見・質疑(山下委員) わかりました。  現場がこうなるのは、呉市だけではありません。3年前の文教委員会で私が指摘したのは竹原市だったし、こういう実態は県内のあちこちであります。  県の教育委員会も、通過率3割未満の子供を減らすことを目標に掲げています。県教育委員会としては、今、課長がお答えになったように、学力が厳しい状況にある子供に、年間の教育活動を通して、何とかして少しでも力を上げていくという目的で掲げられているのです。  しかし、現場ではこうなるのです。それはなぜかといいましたら、文科大臣も言われたとおり、点数を発表したりしていけば、結果として、どうしても競争になる。広島県の教育委員会は、市町別の平均点を発表しているでしょう。そうすると、市町では学校別の平均点を発表したりするようになる。広島県内の市町では、一つの町に中学校が1校しかないところはたくさんあるから、それは学校名を発表するのと一緒です。だから、その学校の校長先生は、例えば隣町のB中学校に2点負けていたとすると、何とかしなくてはいけないという気持ちになります。  それが、課長の御説明のように、1年間を通しての指導を工夫し、充実させることで力をつけていこうという方向にいけばいいのですけれども、またことしもテストがめぐってきたからとりあえずこのテストを何とかしてクリアしないといけないと思ったら、結果的にこういうこともするようになるのです。私は、呉市の先生方が特別悪いなどとは思っていません。そういう強迫観念に駆られるようになるのだから、この際、県教委が市町別の平均値の発表をやめたらどうかと思います。  それから、通過率が3割以下の子供についての目標値があります。それは、今課長がお答えになったように、日常の教育活動を通して力をつけていくという意味だから、過去問題をテスト対策として1~2週間ずっとやらせるというようなことはだめですということを、改めて指示されるべきだと思います。5月10日付の県教育委員会からの市町に対する通知は、文科省からこういう通知があったからお知らせしますというだけなのです。それでは、県の教育委員会はなくてもいいではありませんか。少なくともこの通知文の中へ、文科省からの通知はこういう趣旨だけれども、県内の状況を見るとこういうことが心配されるから、きちんと市町の教育委員会で点検して、学校現場をいい方向に指導してくださいというようなことを書かなくてはならないのではありませんか。 59: ◯答弁(義務教育指導課長) この通知文に、本調査の趣旨、目的に沿った実施がなされるよう、という一文を載せております。この文部科学省の通知の中に、4月になって急にそれをやって授業が実施できなかったという一部の意見があるということを受けて出された通知ですが、ただ、その趣旨は、私が先ほどから言っておりますように、県としては有効な方法の一つとして捉えております。それを計画的・継続的にやって、授業改善や子供たちの学力の定着に数値としてあらわれるというところに、趣旨、目的に沿ったという意味でこういう通知にしております。 60: ◯要望(山下委員) そうなっていないから、私は聞いているのだし、例を出したのです。先ほど言いましたように、過去には新聞で書かれたような事態もあったわけでしょう。本調査の趣旨、目的に沿った実施がなされるように、と書いてありますが、この通知を受け取った市町の教育委員会や校長先生方が課題意識を持ちますか。私は持てないと思います。時間のずれはありますけれども、呉市では持っていないからこうなっているのです。  呉市の件は、ぜひ調査して善処してください。また報告してください。 61: ◯質疑(緒方委員) 私からお伺いしたいと思うことは、同じく府中緑ヶ丘中学校の問題についてでございます。  第三者委員会が設置されたのはもちろん知っているわけですけれども、これまでに何回委員会が開かれたのですかと聞こうと思ったら、もう既に西本委員が聞かれ、5回と伺いました。その開催された5回の中身等について、県教委としてはしっかり報告を受けているのかどうか、まず教えてください。 62: ◯答弁(教育部長) 先ほど申しましたように、中立性ということもあって、それぞれの中でしっかり調査しているので、途中での報告は受けておりません。 63: ◯質疑(緒方委員) これはすごく大切なことです。教育委員会、そして議会の場としても原因究明し、今後防いでいくためにしっかり力を合わせようと思いを一つにするためにも、3月30日に臨時の委員会まで開いたのです。今までに5回開催されて、例えば中間報告などを、どういったものであっても受けることは必要だと思うのです。私は、例えばこれが1回とか2回であれば、経過を見ているということは通用すると思うのですけれども、既に5回開催されているのですから、幾ら公平・中立な組織であったとしても、大切な子供の命が失われていること自体を重く見るのであるならば、せめて中間報告なりは必要です。何回あるかも決まっていなくて、100回、200回あるのであれば、まだその中の5回かもしれませんが、もう既に5回開催されているのであれば、その経過報告なりを受けるのは当然だと思うのですけれども、いかがでしょうか。 64: ◯答弁(教育部長) これについては、まだ現段階ではそういう動きはしていないということでございます。県としての学校への具体的な指導や支援については、かなり丁寧に行いながら課題の整理を進めているということでございます。 65: ◯意見・質疑(緒方委員) 先ほど山下委員からも自殺のことについてのいろいろな話がありました。いろいろな事案がある中で、私は、今回の事案についても当然大切で重要で、どうするのかということについてもっと深掘りしていかなくてはいけないと思うのですが、ではこれが終わった段階で報告を受ければいいのでしょうか。こうして既に4人中3人の委員がこの問題について取り上げています。ここにいる委員の皆さんは、それぞれ住民の負託を得てこの場に立たせていただいているわけであって、各地元でも、この問題について物すごく聞かれるのです。少なくとも私は、この問題はどうなっているのかと聞かれます。今、インターネットでは、教師のことについても、学校全体のことについても、いろいろな情報が書かれていますから、いろいろなことを聞かれます。第三者委員会に任せていて、委員会は5回開かれましたが中身については県教委も知らないみたいですと言えばいいのか、そうではないと私は思う。どういった議論がなされているのかといったことについて、もう少し把握しておくべきではないかと思うのです。確かに今回、一番そばで責任を持って頑張らなくてはならないのは、府中町教育委員会かもしれませんけれども、逆に、何のために県教委はあるのかと思いますし、もう少し突っ込んでいって、かかわりを持ってやっていくべきではないかと思います。  いつになったら私たちは議会側として、この問題についての第三者委員会の報告を受けることができるのでしょうか。先ほど、時期についての答弁もありましたけれども、期限もなく、いや、まだですと言って、ずるずると記憶から薄れるようなことになったら絶対にいけないと思うのですけれども、もう一度お伺いしたいと思います。 66: ◯答弁(教育部長) 第三者委員会の状況を報告できるのがいつかというのは、現段階では申し上げることはできないのですが、学校が組織としてきちんと機能するように立て直していかなくてはいけないということもございます。学校として意思決定し、保護者の理解を得るというプロセスをきちんと踏める組織になるように、生徒指導、進路指導それぞれの側面で、校長も教育委員会も、県も直接かかわりながら課題を整理して、今は一つ一つ取り組んでいるところでございます。 67: ◯質疑(緒方委員) 確認したいのですが、この第三者委員会は、今回の生徒の自殺事案についてのみ議論しているという認識でよろしいのでしょうか。 68: ◯答弁(豊かな心育成課長) 自殺にかかわって、どういった背景があったのかということについて、学校運営全体についての調査をしていると認識しております。 69: ◯意見・質疑(緒方委員) もちろんこの自死事件の背景等も探っていかなくてはいけないと思うのですが、SNSなどでも実際に、この問題は当然起こるべくして起こった、過去にいじめなどもあって、転校なども余儀なくされた事案などもあるといったことも書かれているのです。そういったことが実名で出されているのを見たのです。第三者委員会としてどこまで入っていけるのかということもあると思うのですが、要は、過去にそういったことがあったのかどうか、うやむやにされてもみ消されているようなことが、当然あってはいけないと思いますので、当該中学校の保護者や、卒業生、過去の保護者の皆さんにもしっかりと意見聴取していただきたい。私は、そういったこともきちんとやり上げないといけないのではないかと思っております。  第三者委員会の内容について、そうはいっても私は把握すべきだと思います。5回の委員会でどういったことがあったのかも、議論の方向性も知らずにいいのでしょうか。私は、本当にこのことをもう一度考えていただきたい。せめて、どこか期限を決めて報告を受ける、中間報告でも結構なので、一度報告を受けるべきだと思いますが、その予定は本当にないのかどうか、もう一度お伺いしたいと思います。
    70: ◯答弁(教育部長) 今のところ、第三者委員会が非公開で行われておりますけれども、ある程度まとまった段階で、中間報告という形でオープンのものが出るとは思っておりますので、それが出た段階で御報告したいと考えております。 71: ◯要望・質疑(緒方委員) わかりました。本当に大切な問題だというのは、皆さんも意識共有できていると思うのですけれども、やはり5回されている以上は、私たちのほうにも何かしらの報告をしていただきたいというのは、私個人かもしれませんが、要望として上げさせていただきたいと思います。  もう1点、こういった生徒の自死事件などを受けて、こういったことをなくしていくための取り組みをやっていかなくてはいけないという思いはもちろんございます。これから10年、20年先にも、こういった事案が絶対に出ないかと聞かれて、現実問題として、はいと言えるかどうかというと、クエスチョンマークがつく。それをなくすために努力していくということは、間違いなく言えると思うのですが、私は実は、同じことが教職員の不祥事にも言えるのではないかと思っております。これから10年、20年、教職員の不祥事が絶対にないかと聞かれて、はい、ないですと言えるかどうかというと、これもまたクエスチョンマーク。でも、そういったことが起きないようにやっていかなくてはならないし、これまでもやってこられたはずだと思うのです。しかし、先般、あるまじきにも、生徒指導を担当していたこともある教師が不祥事を起こし、また教育長が報道等の矢面に立ちました。トップとして頭を下げる姿を見て悔しい思いをしているのは、真面目に取り組んでおられる職員、教師の皆さん全てだと思います。  その中で、私が気になっているのは、これからまた研修指導だとかいうことを話しておられましたけれども、前回の委員会で、厳罰化についての考えをお聞きしたと思います。厳罰化については、報道等の中でも余り取り上げられていなかったような気がしますが、特に考えていないということなのか、考えているけれどもまだ発表する段ではないということなのか、確認させていただきたいと思います。 72: ◯答弁(教職員課長) 今の御質問につきましては、後者のほうでございます。現在、私ども県教育委員会では、他県に懲戒処分の指針についての調査をしている状況でございます。他県の指針と比較して本県の指針が厳しいのか甘いのか、さらに先ほどからございますように、本県で不祥事が頻発している状況も鑑みながら、今後、懲戒処分の指針について、どういった方向でいくか、具体的に検討してまいりたいと考えております。 73: ◯要望(緒方委員) 前回も申し上げたように、いろいろなケースや対応があり、もちろん他県を比較対照として決めていくのも一つだと思いますが、広島県は広島県としてされてもいいのではないかと私は思います。他県に合わせる必要がどこにあるのか。逆に、広島県は全国に先駆けてもっと厳しく処分していくことにしたとしてもおかしくないと思います。全国で初めてするのが好きではありませんか、そうであれば、そういったこともやってもいいのではないかと思います。  皮肉ではなく言っているのです。厳罰化については、他県の顔色をうかがう必要などないのではないかと思うのです。なぜなら、多分皆さんは、あんなにも不祥事が連発していいのかと思っているし、何より一番考えなくてはならないのは、真面目に一生懸命取り組まれているほかの先生方とか職員のことだと思います。今、取り組んでいただいているということですので、ぜひそういったことを考えていただけるようにお願いして終わりたいと思います。 74: ◯意見・質疑(田川委員) 2つ意見を述べまして、1つだけ質問させていただこうと思います。  まず一つは、今、府中緑ヶ丘中学校についてお話が出ましたけれども、第三者委員会の報告等が出たときに、議会にも説明をいただきまして、しっかり議論させていただきたいと思います。私は、前回の3月30日の臨時の文教委員会でもお話しさせていただきましたけれども、県教委が責任を負うのは人事です。大野町の中学生の自殺のときにも県教委から直接校長になった方で、今回も教頭経験なく直接校長になられた。そういう校長先生のほうが、行政経験が豊富ですからある意味詳しいのですけれども、それだけに教頭がしっかり補佐できる体制が非常に重要だろうと思います。府中緑ヶ丘中学校は、その後の人事で、校長、教頭ともにかわりましたけれども、今回の教頭については地元の方ということで、地元の情報も入るでしょうから、そういう意味では検討された人事だと思います。今後、県教委が人事をされるときには、県教委の責任ですから、しっかりと検討していただきたいと思います。特に、県教委から直接校長になり、教頭経験がないという場合は、その資質・能力もありますし、教職員の中に入っていって教職員の心をつかむ、保護者の意見を収集することにより地域のいろいろな実情を知ることができるような方ならばいいのですが、それを補佐できる体制をつくることも大事だと思います。今後もそうした人事をぜひ検討していただきたいと思います。  それから、もう一つ意見を述べさせていただきます。先ほどGL校についての有識者の意見ということで報告がございましたけれども、このヒアリングは入口で、GL校の設置そのものを検討するときにもらうような意見だというのが率直な感想です。むしろ、東京都などは、新しい学校をつくるとき、きちんと検討委員会をつくって、場所の選定に当たっても検討委員会でじっくり検討しています。東京都の場合は、場所は既に決まっておりまして、本年度は教育内容について議論するというのです。じっくり時間をかけて教育内容を議論したいということで、そのぐらいの内容のものだろうと思うのです。GL校は、このままだと教育内容についても多分県教委の中だけで決めてしまうということになるのではないかと実は心配しております。もっとしっかりといろいろなところから意見を聴取して、いい教育内容のものをつくっていただきたいと思いますので、それについて意見を述べさせていただきます。  それからもう一つは質問でございますけれども、先日、LGBTの保護者の方の意見を聞く会に出席いたしまして勉強してまいりました。LGBTという言葉は文教委員会でも取り上げられまして、世間にも広く認知されるところとなりましたけれども、保護者の方々が一番心配しておられる大きな問題は自殺なのです。  実は、LGBTの子供たちには、自殺を考えたことがある例が非常に多いというデータが出ております。例えば、宝塚大学の先生の調査で、ゲイとかバイセクシュアルの男性の場合ですけれども、自殺を考えたことがある人が65%、自殺未遂は15%というのです。中学から高校時代の自殺率がピークだという調査結果が出ております。岡山大学のジェンダークリニックの受診者の方に調査いたしましたら、自殺を考えたことがある人が58.6%、自殺未遂・自傷が28.4%、不登校が29.4%となっているということで、やはり教育の場でこの問題にしっかりと取り組んでいかないと、自殺者を減らすことができないとも思います。  政府も考えておりまして、2012年4月の自殺総合対策大綱閣議決定の中に、この性的マイノリティーについて無理解とか偏見が背景にあるとも言っておりますし、今回4月1日に文科省が、性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等についての通知を出され、手引き書も出されております。ホームページで見ることができて、9ページぐらいの手引き書でしたから、私も全部読んでみました。内容的には大体網羅しているとしても、大切な視点は、性自認と性的指向を混同しないということが、ここに明確に書かれているということだと思うのですが、これが実際に教育現場で生かされるかどうかが、まず一番心配です。  昔の教員仲間が多いので、現場の教員にいろいろと聞いてみましたら、まだ見たことがないと言う人が大半で、やはりきちんと研修しなければいけないと思うのです。池上彰さんがテレビ番組で、中東で男性同士が腕を組んで歩いている場面を指さして、これは変な意味ではないのですと言いました。これは偏見なのですけれども、変な意味ではないのですと言ったところが問題で、そういう不用意な言葉を教育現場で教師が出すかもしれない。それがまた無理解、偏見を助長するかもしれない。そういうことは、研修しないと徹底できないと思うのです。  文科省が出してくれたのは、一応、一歩前進だと思う手引き書ではありますけれども、ぜひ教員研修を充実してほしいと思います。今後、県教委で、どのような研修を行おうと考えているのか、お伺いします。 75: ◯答弁(豊かな心育成課長) 今、委員に御指摘いただきました文部科学省の通知につきましては、4月11日付で各県立学校、各市町教育委員会の教育長に通知しているところでございます。また、その通知の中で、この資料を活用した校内研修を実施し、児童生徒に対するきめ細かな対応についての教職員の理解、適切な対応、指導力の向上を図ってもらうように通知したところでございます。加えて、5月に実施いたします生徒指導主事研修や生徒指導フォーラム等で、そういった個別の資料を活用した研修等についても実施していきたいと考えております。 76: ◯要望(田川委員) 大阪では、教材をつくって、それを実際に小学生に向けて配付されているという例をお伺いしました。その教材のビデオを見ましたけれども、なかなかすぐれた内容だろうと思います。一つには、今後そういう正しい理解をするための教材づくりも検討されてはどうかと思いますし、学校の研修に任せていても研修するかどうかはわかりませんから、しっかり研修できるような体制をつくっておくことが大事だろうとも思います。そのためには、例えば教育センターでも講座を設けるなどして、それが広島県内の各校に広がるようにするという努力が今後も必要ではないかと思います。  最近では、このLGBTという言葉は、性的マイノリティーということで認知されてきましたけれども、国際的にはSOGIと言うそうでございまして、SOというのはセクシュアル・オリエンテーション──性的指向を示しまして、GIというのはジェンダー・アイデンティティー──性自認のことを言うそうです。こういう言葉も含めて、多様性というのはこの問題だけではなくて、障害を持ったお子さんのことも、発達障害のお子さんのことも全部含めていろいろな多様性があるわけで、その多様性が受け入れられる教育現場をつくっていかないといけないと思います。そのためのしっかりとした研修を今後やっていただきたいと思うし、検討していただきたいと思います。要望しておきたいと思います。 77: ◯質疑(松浦委員) まず、グローバルリーダー育成校についてヒアリングをしたということで、それぞれの意見を書いて、親切御丁寧にアンダーラインを引いていただいておりますが、どういう意図があってアンダーラインを引いておられるのか、お尋ねしたいと思います。 78: ◯答弁(学びの変革推進課長) 幾つか視点がございますけれども、一つは、その設置場所に特にかかわると思われる箇所に線を引いております。もう一つは、先方が特に強調されていた部分ということです。先方が、ここは特に大事だとおっしゃっていた部分について、アンダーラインを引いているところがございます。 79: ◯意見(松浦委員) それでは、それに基づいてお尋ねしたいと思いますけれども、留学生の保護者たちのことを考えると、広島空港や駅から近いところでなくてはいけないというようなことを書かれているのです。それから、安全・安心ということを考えたら、津波が来たら困るとか、子供が迷子になったらいけないとかということで、それではもう、地域はある程度決まるではありませんか。これをどのように参考にするのでしょう。  僕が一番重要だと思うのは、この間から中国新聞が指摘している職員の不祥事です。この意見を述べた人は、このことを知らないから述べていないのかもしれませんが、こんなことがあったところへ子供を預けますか。日本で一番悪い教員を抱えている広島県がつくる学校へ来ますか、来ないでしょう。前々から、これが一番重要なことだと思っています。  私がここの委員になったときに申し上げたのは、今のあなたたちの態度は、15年前の是正指導を受ける前と同じだということでした。あれからどんどんいい調子で進んできていたのに、今はいろいろな問題が山積みになっている。委員からも、懲戒などをもう少し厳しくしないといけないのではないかとか、もう少し考えるべきではないかなどと言われているし、当面、このことを一番にやっていかなくてはならない。日本一、世界一の教育県と言ったところで、それは遠い先のことで、今おられる人がいなくなってからなるかもしれないし、ならないかもしれないという状態だと思います。  たくさんの事件が起きて、よそに比べたら極端に問題がある教育県です。あなたたちの管理について、改めて文科省に是正指導をしてもらわなくてはいけないぐらいの状況だと私は思っているのです。管理するあなたたちも、何人かは知事部局から来ているけれども、大半の人がまず現場に赴任するでしょう。この前申し上げましたが、現場のことができるかどうかという試験を受けて、教員になると思って入っているので、将来ここで教育長になってやるという人はいないと思うのです。知らないうちに何となくここへ来ると、管理という全く未知の世界があります。  最近聞くところによると、私は、教頭を務めて校長になった人と教頭を飛ばして校長になった人を比べると、教頭で管理職のお手伝いをした人が校長になった場合に比べて、教頭を飛ばした人の場合は、いろいろな意味で相当の問題が学校に内在していると思うのです。ぜひ、大枠でそういったことを改めていただきたい。できたら、皆さん全員が、これからつくるグローバルリーダー育成校へ入学したらいいと思います。口だけグローバル化しているけれども、20~30年前の教育委員会と全く同じで、全然進展していません。  特に、場所の選定については、こういう意見もあったからということよりも、自主的、主体的に考えるべきですし、むしろこういう意見を聞かずに議会の意見を聞いたほうが、よほどましな意見が出ると思うのです。少し駄弁を弄しましたけれども、教育長には大枠で大改革をやっていただかないと、広島県の教育に未来はない、日本一、世界一というのは夢物語になると感じております。 80: ◯質疑(井原副委員長) GL校の設置ということで、6月定例会までには結論を出して公表したいと、にわかな話になってきておりますけれども、きょう結果をいただいたヒアリングはいつからいつまでの間にどういう形でされたのか、簡潔にお答えください。 81: ◯答弁(学びの変革推進課長) 4月から5月の間に、私どもから先方に訪問いたしまして、何時間かかけて御説明し、それに対して御意見をいただいたものでございます。 82: ◯質疑(井原副委員長) 4月から5月にかけてということで、本日が5月16日ですから、そんなに日にちはたっていないということです。そうすると、手挙げ方式で出てきた4地区から、ヒアリングの内容やそれ以外のことも含めた重要なポイントに対して、我々はこうできる、こうして対応したらクリアできるとか、この中にまだ何も書いていない例えば教育施設と宿舎の一体制、医療施設などについてどうするのかというアンサーが要ります。勝手に自分たちだけで見たふりをして決められたらかなわないということがあるのですが、それはいつおやりになりますか。 83: ◯答弁(学びの変革推進課長) このヒアリングを踏まえまして、当然、各市町に対してお考えのヒアリングをしておりますので、今はその状況を整理している段階でございます。 84: ◯質疑(井原副委員長) 各市町のヒアリングは既にされたということですか。そんなに簡単な話でしょうか。 85: ◯答弁(学びの変革推進課長) 前回の委員会でも御説明させていただきましたが、現況調書というものを出していただいています。それは大分前に出していただいておりまして、それに加えて気になった点、あるいはこのヒアリングで出てきた点、さらには先ほど教育委員からもいろいろと御意見いただいていると申し上げた点について、随時、御意見をヒアリングさせていただいて確認している状況でございます。 86: ◯質疑(井原副委員長) 要するに、4月から5月にかけてヒアリングを行ったということは、ゴールデンウイークもあるわけですから、常識では、少なくとも5月10日ぐらいまでかかっているということでしょう。それらをきちんと取りまとめているのです。そんなに簡単なことなら、こんなヒアリングはしなくてもいいということだけれども、今はまだまだ大事な部分を検討しなくてはいけないという認識があるから、このヒアリングをされたのだろう。このヒアリングでいただいたいろいろな意見に対して、広島県において、ないしは手挙げでエントリーしていただいたそれぞれの地域において、どのような形になるのかという結論を導くためには、相当の日数が要るのです。とすれば、次の教育委員会議は何日を予定されていますか。 87: ◯答弁(学びの変革推進課長) 次の教育委員会議の日程は、現在、幾つかの候補を挙げて、委員の日程も踏まえて、最終的な調整を行っているところでございます。有識者ヒアリングで出てきた観点は、私どもでも既に認識していた部分が結構ございまして、これが出て初めて聞きましたということではありませんので、現況調書を出していただいた時点から、ある程度継続的にヒアリングしてきている状況でございます。 88: ◯意見(井原副委員長) せっかく一つ一つのクリアすべき主な事柄のおおまかな調査が済んでいるならば、なぜ、きょう、議会に対して、それをもっと詳しく出さないのですか。これは、全く目隠し状態であるとして、有識者がこんなことをおっしゃいましたと示すことで、物事が全部クリアできるがごとき話です。  さっき田川委員から、1年かけて調査する、計画を練っていくという話がありましたが、それほど大事なことは、そこを教育の学び場としてあるべき子供たちがどうなるかでしょう。こんなに急いで脇見もせずに走るのも大事なのかもわかりませんが、脇見しなかったら道を間違えてしまいます。あえて申し上げますが、子供に対しての責任性が全くない。  先ほどの府中緑ヶ丘中学校の件もそうですけれども、中立性、公平性、こんなばかなことを言っていることはありません。先ほど来、子供が死んだ話がありましたが、今回は本来、子供の問題行動、非行の話ではないのです。豊かな心育成課長が一生懸命答えていましたが、学校運営そのものが間違っていたのは、はっきりしているではありませんか。それを、結論が出るまで第三者委員会は非公開だと言う。今まで調査委員会とか、この種の委員会をたくさんつくられました。私の東広島市でもありましたけれども、結果として、遺族も、周りの子供たちも、保護者も、何ら満足していません。皆さんは、そのことを十分御承知ではありませんか。承知しながら同じことを繰り返して、先ほどありましたけれども、その間、一番大切な、きちんとした記録をきちんとした形で保全して、それをきちんと利用するということが欠けたために問題が起きたというのが一つの要因でしょう。それなのに、第三者委員会も校内も教育委員会も含めて、今までの問題点をきちんと文字にして、きちんと管理しながら、必ず次に伝えていくという姿勢がどうしてないのですか。要するに、何回やっても懲りません。子供にとっては、いい迷惑です。先ほど緒方委員から、再発しないと言い切ることは難しいだろうとありましたけれども、みんな、再発することを想定するほうが易しいという話はしたくないでしょう。  改めてお尋ねしますけれども、このGL校について、世間では出来レースだろうと言われているのです。ここへアンダーラインを引いてくれましたが、これでは、要件に対する問題点を指摘しながら、軽微だからというような話しかないでしょう。遠いからだめだとかいろいろなことを言っているけれども、一つ一つの要件がだめなら、全ての学校はだめです。優位性があるということを導くためには、それだけの時間をかけて丁寧な説明をするべきです。それが何もできないまま、新しい教育などと言うべきではないと思います。  もう一つ言いますけれども、府中町がみずから、町長を初め、処分されました。そのことですら、教育委員会は何の言及も報告もしていません。あれは府中町の教育委員会が勝手にしたこと、府中町の問題みたいなふりをしておられる。今、非公開の第三者委員会で情報管理しながら調査していますが、その結果が出るまで待っても結局出ないのです。これは、基本的には責任性の問題です。県教委の責任の主体としての捉え方、町教委の責任者としての捉え方でしょう。こんなことでは、物事が全て終わるわけもなく、スムーズに回っていくことはないと思います。 89: ◯答弁(学びの変革推進課長) グローバルリーダー育成校の関係につきましては、最終的に決定する機関は教育委員会ですので、有識者に行ったヒアリングは、あくまで教育委員会議において教育的な観点から審議をして決定をする上での参考という位置づけです。したがいまして、これに拘束されるということではございませんが、教育委員の方々の持ち合わせていない知見もあるだろうということで、こういったヒアリングを行っているところでございます。教育委員からは、これまでもいろいろな御意見をいただいておりますので、それも踏まえて、最終的な意見を聞き、決定してまいりたいと考えております。 90: ◯要望(井原副委員長) 最後に一言だけ申し上げておきたいと思います。  設置する場所も内容も何も決めずに予算を通したのです。あのとき、白紙委任状をあなた方に携えてもらうつもりはさらさらないと申し上げました。でも、議会としてこれをチェックできるのは、あとは設置管理条例だけです。そのときには、もうここまで来て今さら反対はないでしょう、みんな頑張ってやってきたでしょうという話になるのでしょう。不都合が起きたら、困ったものですねと言っておけば終わりということでは、困るではないですか。  だから、白紙委任状を与えたわけでもない、そのことが非合理にならないように、検討のプロセスをいかに丁寧に説明するかをきちんと押さえていただきたいと思います。また、設置管理条例の前に出るさまざまな要件についても、そして先ほどの町教委の問題も、十分な情報を開示していただきたい。どういうことだったのかを我々に提供していただくことは、もちろん県民にお知らせするということなのですから、厳にそれを守っていただきたいと思います。  (5) 閉会  午後0時22分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...