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文教委員会 本文 2016-05-19 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ
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発言者一覧 選択 1 : ◯質疑(
石橋委員) 選択 2 : ◯答弁(
高校教育指導課長) 選択 3 : ◯質疑(
石橋委員) 選択 4 : ◯答弁(
義務教育指導課長) 選択 5 : ◯質疑(
石橋委員) 選択 6 : ◯答弁(
高校教育指導課長) 選択 7 : ◯答弁(
義務教育指導課長) 選択 8 : ◯要望(
石橋委員) 選択 9 : ◯質疑(
西本委員) 選択 10 : ◯答弁(豊かな
心育成課長) 選択 11 : ◯質疑(
西本委員) 選択 12 : ◯答弁(
教育部長) 選択 13 : ◯質疑(
西本委員) 選択 14 : ◯答弁(
教育部長) 選択 15 : ◯要望・質疑(
西本委員) 選択 16 : ◯答弁(
教職員課長) 選択 17 : ◯質疑(
西本委員) 選択 18 : ◯答弁(
教職員課長) 選択 19 : ◯要望(
西本委員) 選択 20 : ◯質疑(山下委員) 選択 21 : ◯答弁(豊かな
心育成課長) 選択 22 : ◯質疑(山下委員) 選択 23 : ◯答弁(豊かな
心育成課長) 選択 24 : ◯質疑(山下委員) 選択 25 : ◯答弁(豊かな
心育成課長) 選択 26 : ◯質疑(山下委員) 選択 27 : ◯答弁(豊かな
心育成課長) 選択 28 : ◯質疑(山下委員) 選択 29 : ◯答弁(
教育部長) 選択 30 : ◯質疑(山下委員) 選択 31 : ◯答弁(教育次長) 選択 32 : ◯質疑(山下委員) 選択 33 : ◯答弁(教育次長) 選択 34 : ◯質疑(山下委員) 選択 35 : ◯答弁(教育次長) 選択 36 : ◯質疑(山下委員) 選択 37 : ◯答弁(教育次長) 選択 38 : ◯質疑(山下委員) 選択 39 : ◯答弁(豊かな
心育成課長) 選択 40 : ◯質疑(山下委員) 選択 41 : ◯答弁(教育次長) 選択 42 : ◯質疑(山下委員) 選択 43 : ◯答弁(教育次長) 選択 44 : ◯質疑(山下委員) 選択 45 : ◯答弁(教育次長) 選択 46 : ◯意見・質疑(山下委員) 選択 47 : ◯答弁(豊かな
心育成課長) 選択 48 : ◯意見・質疑(山下委員) 選択 49 : ◯答弁(
義務教育指導課長) 選択 50 : ◯質疑(山下委員) 選択 51 : ◯答弁(
義務教育指導課長) 選択 52 : ◯質疑(山下委員) 選択 53 : ◯答弁(
義務教育指導課長) 選択 54 : ◯質疑(山下委員) 選択 55 : ◯答弁(
義務教育指導課長) 選択 56 : ◯質疑(山下委員) 選択 57 : ◯答弁(
義務教育指導課長) 選択 58 : ◯意見・質疑(山下委員) 選択 59 : ◯答弁(
義務教育指導課長) 選択 60 : ◯要望(山下委員) 選択 61 : ◯質疑(緒方委員) 選択 62 : ◯答弁(
教育部長) 選択 63 : ◯質疑(緒方委員) 選択 64 : ◯答弁(
教育部長) 選択 65 : ◯意見・質疑(緒方委員) 選択 66 : ◯答弁(
教育部長) 選択 67 : ◯質疑(緒方委員) 選択 68 : ◯答弁(豊かな
心育成課長) 選択 69 : ◯意見・質疑(緒方委員) 選択 70 : ◯答弁(
教育部長) 選択 71 : ◯要望・質疑(緒方委員) 選択 72 : ◯答弁(
教職員課長) 選択 73 : ◯要望(緒方委員) 選択 74 : ◯意見・質疑(田川委員) 選択 75 : ◯答弁(豊かな
心育成課長) 選択 76 : ◯要望(田川委員) 選択 77 : ◯質疑(松浦委員) 選択 78 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 79 : ◯意見(松浦委員) 選択 80 : ◯質疑(井原副委員長) 選択 81 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 82 : ◯質疑(井原副委員長) 選択 83 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 84 : ◯質疑(井原副委員長) 選択 85 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 86 : ◯質疑(井原副委員長) 選択 87 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 88 : ◯意見(井原副委員長) 選択 89 : ◯答弁(学びの変革推進課長) 選択 90 : ◯要望(井原副委員長) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 7 会議の概要
(夏季の省エネルギー対策として、10月31日までの間、各委員の判断を原則とするが、軽
装を推進することとした。)
(1) 開会 午前10時31分
(2) 記録署名委員の指名
緒 方 直 之
田 川 寿 一
(3) 当局説明
1) 学びの変革推進課長が報告事項(1)、(2)について、別紙資料1、5により説明した。
2)
義務教育指導課長が報告事項(3)について、別紙資料2により説明した。
3)
高校教育指導課長が報告事項(4)について、別紙資料3により説明した。
4) 学事課長が報告事項(5)について、別紙資料4により説明した。
(4) 質疑・応答
◯質疑(
石橋委員) 私からは、学校における日本地図の活用状況について、質問させていただきます。
我が国を取り巻く社会環境の中で、北方領土、尖閣諸島等の領土問題は、既に皆さんも御承知のとおりのことと思います。特に竹島、尖閣諸島におきましては、隣国とのトラブルが年々発生している状態ですけれども、こうした中で、本県で教育を受ける我が国の子供たちに正しい日本国の領土の認識を持たせることは、極めて重要な事柄であろうと考えております。
聞くところによりますと、熊本県では、全国に先駆けて、北方領土や竹島などを含めた正しい日本地図を作成して学校に配付し、その活用を図っているとも聞いていますけれども、本県において現在、我が国の正しい領土の形を教えるために、どのような取り組みを行っているのか、教えてください。
2: ◯答弁(
高校教育指導課長) 本県における日本地図の活用状況についての御質問だと思います。
まず、高等学校の学習指導要領では、地理、歴史科及び公民科の科目で領土問題を取り扱うものとされておりまして、平成26年には、我が国の領土の教育に関する取り組み等の一層の充実を図る目的で、中学校及び高等学校の学習指導要領解説の一部改定が行われ、その趣旨を踏まえて適切に取り扱うということが示されております。その中で、各学校が実施する教育課程では、日本史か地理、そして現代社会か政治・経済のそれぞれいずれかを必須履修することになっておりますので、全ての生徒が領土に関する内容について学習しているところでございます。
日本地図につきましては、平成26年にあった通知の趣旨を踏まえて、日本の位置や領土について理解を一層深めるために、本県教育委員会が日本地図を作成し、平成27年6月に県立学校及び市町立学校に配付し、授業等で活用することを指導しているところでございます。
3: ◯質疑(
石橋委員) 今の答弁は高等学校の取り組みですが、中学校、小学校はどうなのでしょうか。
4: ◯答弁(
義務教育指導課長) 小中学校におきましても、学習指導要領に基づきまして、日本の位置や領土についての指導が行われているところでございます。小学校では北方領土の問題、我が国がその返還を求めていることなどについて触れることとなっておりますし、中学校では竹島、北方領土、尖閣諸島の問題につきましても理解させることとなっております。
今後も、領土についての学習の充実が図られるように指導してまいりたいと思っております。
5: ◯質疑(
石橋委員) 本県におきましても、子供たちが日本の領土の正しい形など自分たちの領土に対して理解できるような取り組みをしっかりとしているということで、非常に意義があると思っております。
きょうは、広島県教育委員会の地図を持ってきたのです。これを活用しているということですけれども、例えば、全校に配付してあっても、生徒の目に触れなければ意味がありません。教科書への記載はありますけれども、こうやってせっかく目に見える形でいい地図をつくっておられるので、生徒の目に見えるところに掲示していただきたいと思いますし、折に触れ活用していただきたいと本当に望むものであります。
具体的に、この地図を使ってどういった授業をしているのか、もし事例があれば、少し教えていただければと思います。
6: ◯答弁(
高校教育指導課長) 日本地図の具体的な活用状況については、複数の学校に聞き取りをしております。高等学校につきましては、各校に5部ずつ配付しております。この日本地図は、多くの生徒の目に触れる場、例えば脱靴場の付近や職員室の前の掲示板、渡り廊下の掲示スペース、社会科教室等に掲示していることを聞き取っております。
学校の具体的な取り組みとしましては、地図を社会科教室内に掲示して、地理の授業の中でこの地図が作成された目的を紹介するとともに、地図を活用して我が国が正当に主張している立場を説明したり、領土問題については我が国を含めたさまざまな国家間で未解決の問題もあるが、国際平和の維持と安定のために平和的な解決に向けて広い視野で継続的に努力する態度が必要である等の中身を含めて授業を展開している事例報告がございました。
7: ◯答弁(
義務教育指導課長) 小学校におきましては、日本の領土に対する興味・関心を高めるために、常時、教室内や廊下の掲示板にこの日本全図を掲示している学校もあり、授業では子供たちが各自、地図帳などで日本の位置や範囲を調べ、黒板に掲示した日本全図を見ながら全員で確認するという活用があると聞いております。
中学校におきましては、授業で日本全図を掲示し、日本の位置と領土の範囲を確認したり、周辺諸国との具体的な位置関係から我が国の領土をめぐる問題に着目させている学校もあると聞いております。
8: ◯要望(
石橋委員) いろいろな取り組みをしていただいているようですが、その中でいい取り組みがありましたら、ぜひ県下のほかの学校にも広めていただきたいと思います。
さらに、提案ですけれども、領海の地図も存在するわけであります。私が初めて領海の地図を見たのは去年ぐらいで、ずっと見たことがなかったのですが、200海里がしっかりと示された日本地図もあります。領土が狭いと言われても海洋大国であるというのが日本のまた一つの本当の姿だろうとも思いますので、できれば、領海の地図の活用についても検討いただきたいと思います。
いずれにしましても、今後とも、我が国の子供たちが日本人であることに誇りを持つような教育の推進をしっかりとしていただくようお願い申し上げまして、質問を終わります。
9: ◯質疑(
西本委員) まず、府中緑ヶ丘中学校の件について、何点かお伺いします。
前回の委員会のときも、いつ第三者委員会の分析結果等の報告をいただけるのか質問し、返事をいただきましたけれども、今の第三者委員会の状況についてお伺いします。
10: ◯答弁(豊かな
心育成課長) 現在、第三者委員会は5回開かれていると認識しております。この調査委員会の調査結果につきましてですけれども、まず、第三者委員会は、学校が行いました基本調査を踏まえて、専門的な知識を有した方々が公平・中立な立場で調査していくという形で進められております。調査結果については、可能な限り早く出して、御遺族への説明あるいは学校での取り組みにおいて生かしていくことが重要だと認識しております。しかしながら、調査委員会の中で改めてどういった調査が必要なのか、例えばアンケート調査とか聞き取り調査といったような取り組みがございますので、いつの時点までに調査報告書を出すのかは示されていないと認識しております。
11: ◯質疑(
西本委員) 既に5回実施されたということですが、可能な限りの早い実施と報告をいただく期限を決めないことに対して、教育委員会としてどのように考えているのか、いま一度お伺いしたいと思います。
12: ◯答弁(
教育部長) これについては、先ほどもありましたように、公平性・中立性ということで、教育委員会とは独立した組織で必要な調査を考えてやっておられますので、そこについて我々が言及する立場ではないと考えております。
13: ◯質疑(
西本委員) 中立性・公平性を加味してという御返答をいただいたわけです。第三者委員会の報告には1~2年かかるかもしれませんけれども、期限を決めることは大事なことだと思うのです。例えば、1年で一応は報告を出しなさい、それから2年で出しなさいという依頼をしたときに、1年もしくは2年でやる中での密度が変わってくるのです。後ろを決めてプレッシャーを与えないと、そのままずるずるいってしまって、結局できませんでした、まだまとまっていませんという結果になってくるわけで、期限を決めるほうがいいのではないかと思うのですけれども、そのことについて、いま一度、考えをお聞かせいただきたいと思います。
14: ◯答弁(
教育部長) この第三者委員会については、基本的にできるだけ早く整理するというスタンスでスタートしておられますし、我々としても、できるだけ早く整理していただくということでありますけれども、期限を切ることについては、いろいろなことに対してしっかり調査していただくこともありますので、お任せするというスタンスで考えております。
15: ◯要望・質疑(
西本委員) 幾ら話をしても、第三者委員会に任せるというお話ですので、前には進まないと思いますが、今回亡くなられた方に対しての誠意、結果を出して方向性を定めるという教育委員会としての思いを、第三者委員会に対してしっかりと伝えないといけないと思います。そういったものの分析がしっかりと出ないままに、4月13日、市町の教育長会議において、情報管理の徹底とか組織的な学校運営体制、進路指導のあり方、生徒指導のあり方、中でも情報管理についてはチェックシートを4枚も出しているわけです。何が問題かを出さないうちに、あれをやりなさい、これをやりなさいというやり方そのものも気になっています。
ただ、しっかりとした分析のもとに結果が出るまでの間、何が起こるかわからないので、ある程度こういったことは大事なのです。しかし、先ほども言いましたように、ある程度プレッシャーをかけて、いつまでに結果を出すという方向性で、やはり進めていくべきだと思います。万が一、期限を切って期限までにできない場合にはそれなりの理由があると思いますので、おくれているなり、一生懸命やっているなり、そのことをしっかりと報告していただきたいと思います。
今、第三者委員会と教育委員会の関係がどのようになっているのかわかりませんけれども、あくまでも亡くなられた方、その御家族に対してきちんと誠意を見せるという意味では、私自身は一生懸命取り組む姿勢を、期限を切って示すべきだと考えておりますので、教育委員会におかれても考えていただければと思います。府中緑ヶ丘中学校については終わります。
それから、もう1点ですけれども、先般、資質の高い教員の確保についてという学生を対象にした資料を読みました。熟読できていないかもしれませんが、これを読む限りでは、教員になるための教育や各研修で既に実施している内容と捉えられるわけです。今回の資質の高い教員の確保については、これまでの取り組みとどこが違うのか、御説明いただきたいと思います。
16: ◯答弁(
教職員課長) 先般の
文教委員会で委員に説明とともにお配りした教員養成塾の案につきましては、前回の教育委員会議において、教育委員の方々から、資質の高い教員の確保について協議したいという要望がございましたので、私ども事務局が現在検討している素案の資料を出したというものでございます。したがいまして、この中身については、まだまだこれから磨いていかなければならないということを、まずは御承知おきいただきたいと思います。
これまでの取り組みとどこが違うのかという御質問でございますが、この資料の中にございましたいわゆる実地研修という、大学生が学校現場で子供たちと触れ合ったり授業に参加したりといった経験は、確かにこれまでもされていましたし、現在もされていることを承知しております。一方で、私どもが考えておりますのは、集合研修という形で、将来教員になりたいという大学生の方々を集めて、学びの変革の趣旨をしっかりと理解できるような話をしたり、模擬授業を実際に体験していただき、志のある教員の確保につなげるようなものでございます。
17: ◯質疑(
西本委員) 決してこういう取り組みに反対するものではないのです。ただ、今までやっているものはどうなるのかを心配しているわけです。今の取り組みに問題点なり改善すべきところがあれば、それをよくしていけばいいのに、なぜそうではなくて、いつも新たにこういったものが出てくるのか。そのバックボーンというか、それを成り立たせようとする考え方をしっかりと整理して実施するべきではないかと思います。
とりわけ気になっているのは、こういった学生を対象とした新たな取り組みをするのはよいのですが、それを支える講師などについては変わらないと思うのです。どのように環境や教える体制を整えていこうとされているのか、現状で構いませんので、教育委員会のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
18: ◯答弁(
教職員課長) まず、バックボーンの一つとしまして、これまでやってきていることにさらにオンするということでございます。私どもも昨年の10月から、県内の小学校教員の免許を付与することができる10大学を訪問させていただきまして、今こんなことを考えているという御相談をさせていただきました。その中で、学校現場でいわゆるインターンシップ的な経験をされているものとの兼ね合いを少し考えてもらえると学生の負担が少なくなるというような御意見もいただいているところでございます。そのあたりも、読みかえができるものは読みかえながら、学生の負担の軽減も図ってまいりたいと考えています。
加えまして、新たな集合教育の講師につきましては、学校現場の先生は、現段階での多忙な状況も含めて、慎重に考えていく部分がございます。一つの例として、退職されました校長先生方あるいは行政職員で集合研修の講師が組めないだろうかというところも、検討している状況でございます。
19: ◯要望(
西本委員) その取り組みの中身がしっかりと評価されるように、しっかりと検討して取り組んでいただきたいと思います。
最後に、これまでも毎回言わせていただいております不祥事の件であります。ここ最近、不祥事がたくさん出てきております。たびたび不祥事が出ることも、先ほどの府中緑ヶ丘中学校の件についても、期限を切ってしっかりと分析してしっかりと精査する、また、それらを報告書で出さないと、結局ずっと続くと思います。
不祥事について、いま一度、なぜ発生するのかという分析を真剣に考える取り組みをしていただいて、信頼される教育をしっかりと確立していただきたいということを申し添えて、私の質問を終わります。
20: ◯質疑(山下委員) 私もまず、府中緑ヶ丘中学校の生徒の自殺に関連することをお聞きしたいと思います。
4月の委員会でも、その前の臨時の委員会でも申し上げたと思いますが、たくさんの小・中・高校生が自殺しています。私は3年前も
文教委員会に所属させていただき、そのときに総合技術高校の野球部の生徒の自殺についてはペーパーが配られて御報告いただきました。それ以外については、私が知る限りでは、報告はありませんでしたけれども、人の命が亡くなるというのは大変な出来事ですから、それら全てについて御報告がないということについて、なぜそうなるのかお聞きしたい。
21: ◯答弁(豊かな
心育成課長) 児童生徒の自殺が起きたときには、文部科学省の通知にあります子供の自殺が起きたときの背景調査の指針を踏まえて、全ての学校で初期調査を行っているところでございます。特に、総合技術高校につきましては、いじめの問題が背景にあるといったことと、社会的にも大きく報道されたということがありまして、御報告させていただいたということでございます。
22: ◯質疑(山下委員) 社会的に注目を浴びないものについては報告しなくてもいいということなのですか。
23: ◯答弁(豊かな
心育成課長) 自殺の要因が、個々の児童生徒の状況によるもの、また家庭の要因によるものと、さまざまございます。そういった事情の中で、総合技術高校の件についてのみ報告させていただいているということでございます。
24: ◯質疑(山下委員) 家庭の事情はあるでしょう。みずから命を絶つという究極の選択をしてしまった子供たちは、直接的な原因とか広い意味での背景は、一人一人さまざまでしょう。けれども、命をみずから絶つところまで追い込まれてしまう前に、何か救いの道はなかったのでしょうか。それは、教育行政だけの責任だとは思いません。でも、教育行政として手だてはなかったのかという総括をしないとだめなのではありませんか。例えば、家庭が経済的に非常に厳しくて一家心中してしまったとしたら、一家心中をとめるには、今の就学援助の問題は適切なのか、奨学金の問題は適切なのか、先生の家庭訪問が適切に行われていたのかというようなことを考えないと、背景を分析したことにはならないでしょう。文科省への数字の報告だけが県教委の仕事ですか。
25: ◯答弁(豊かな
心育成課長) 委員御指摘のように、学校で行う初期調査についても可能な限りの指導、助言などをさせていただいております。教育委員会として行う必要のあるものは、さまざまございます。いじめの問題の未然防止や教育相談体制の確立、さらには日常の児童生徒の状況をいかにして把握していくのか、また、事情がさまざまに異なる中でどういったことが学校として必要かということについて、講習等によって指導、助言させていただいているところです。
26: ◯質疑(山下委員) そのことを
文教委員会に報告しなかったのは、どういう意味だったのですか。
27: ◯答弁(豊かな
心育成課長) 同じ御回答になりますけれども、総合技術高校については、いじめの問題についての事案ということで報告させていただいたということでございます。
28: ◯質疑(山下委員) きちんと質問に答えてください。
29: ◯答弁(
教育部長) いろいろな事案がある中で、どういったものを
文教委員会で報告させていただき、マスコミ等に提供するかについては、1件ごとに慎重に判断しております。個々の事情や状況、情報等の扱いについては、外に説明できるもの以外もいろいろとございますので、そういったことも含めて出すことはできないと判断して出さなかったと認識しております。
30: ◯質疑(山下委員) 総合技術高校の生徒が自殺した、たしか3年前で、教育委員会からいただいた資料によると、小・中・高校生が1年間に6人、その前の年は9人だったと記憶しています。総合技術高校の生徒の自殺事件があった年の6人、あるいはその前の年の9人のうち、総合技術高校の生徒以外は、教育の課題として議論しなくてはならない事案はなかったのですか。
31: ◯答弁(教育次長) 委員がおっしゃったように、教育的に議論しなければいけないことは十分ございましたけれども、それを表に出せない事情があったということでございます。
32: ◯質疑(山下委員) 3年前の総合技術高校の生徒以外の5件は表に出すことができなかったということですか。それはどういう事情ですか。
33: ◯答弁(教育次長) さまざまございますけれども、例えば保護者等が表に出したくないという状況もございます。
34: ◯質疑(山下委員) 学校の名前や学年、クラブを出すなどということになると人物が特定される可能性がありますから、そこまで出すのか出さないのかという判断をするのは、当然だと私は思います。けれども、残念ながら県内の中学校で子供が亡くなってしまいました、彼を支え切れなかったという意味の教育行政上の課題についてはこういうことがあったと総括しましたという程度を報告することはできるのではないですか。
35: ◯答弁(教育次長) オープンの場で名前は出さないにしても、例えば、出た記事自体を保護者が読みたくない、見たくないという心情もございます。
36: ◯質疑(山下委員) では、例えばここ3~4年のことで言うと、総合技術高校と府中緑ヶ丘中学校の経緯以外は、保護者が皆そうおっしゃったということですか。
37: ◯答弁(教育次長) 今申し上げたのは、例えば、でございます。
38: ◯質疑(山下委員) 私は、保護者の意向を無視して出しなさいと言っているのではないのです。
では、聞きますけれども、例えばここ10年間でみずから命を絶った子供について、先ほど、豊かな
心育成課長は、各学校で調査して報告を受けて、指導すべき点は指導してきたとおっしゃいました。県の教育行政の責任として、A君の場合にはこういう課題がある、B君の場合はこういう教育上の課題があったと総括していらっしゃるのですね。その総括の記録はありますか。
39: ◯答弁(豊かな
心育成課長) 個別の事案について、教育委員会として個別に総括といったような文書は作成しておりませんけれども、その中で出てきた課題については、生徒指導主事研修あるいは生徒指導フォーラム、指定校の研修等の中で、各学校で重点的に取り組んでもらいたいことについては一般論として指導しているところでございます。
40: ◯質疑(山下委員) 今、最後にいみじくも、一般論として、とおっしゃいました。一般論は、幾ら言ってもだめなのです。例えば、府中緑ヶ丘中学校からまとめの文書が出てきました。今後の取り組みとしては、年に2回行ってきた何かの講演会のうちの1回に、命の大切さを聞くという程度のものが出てきたではありませんか。それで自殺を防げると思いますか。
小中学校については、確かに市町立の学校ですが、小中学校に県立学校も含めて、県全体の教育について責任を持つのは県教委でしょう。命を絶つより大きいことはないにもかかわらず、一つ一つのことについて、きちんと総括できていないというのはどういうことですか、それで指導ができますか。
総合技術高校では、野球部の中でいじめがありました。生徒全体に対して、いじめをしないようにしましょうと口で言う程度の勉強会を3回やったら、いじめが防げるということになりますか。あるいは、教職員が、いじめに気づかないといけないからこういうことに注意しましょうと言って、確かに資料を配りました。それで防げなかったのではないのですか。
いかに言っても、子供が亡くなったということについて、県教委が無責任です。教育行政の問題によって子供が殺されたと言っているのではないのです。一人一人さまざまな要因があって、最後に命を絶ってしまったのでしょうけれども、そのさまざまな要因の中に、何か教育の中で救えることはなかったのかと考えなかったら、これから先も亡くなる者は幾らでも出るのではないでしょうか。私が言っていることは、間違っていますか。
41: ◯答弁(教育次長) 確かに委員がおっしゃるとおり、まずは、子供が命を絶つということはあってはならないことでございますので、それについて、しっかりと総括といいますか、どのようなことが原因で、学校の状況はどうで、どういう状況でそういうことになったのかをしっかり検証し、今後何をしていかないといけないのかを考えないといけないということであります。
42: ◯質疑(山下委員) それを今まではしていなかったということでしょう。先ほど言われたように、一件一件の子供の自殺の事件について、県教委としてこういう課題があったというまとめをしていないと課長がおっしゃったのです。
43: ◯答弁(教育次長) いいえ、まとめをペーパーとして残しているということではなくて、学校との対応の中で、ここに問題があるのではないかというやりとりはしっかりしているということでございます。
44: ◯質疑(山下委員) ペーパーを
文教委員会に出すとか記者発表をするということを言っているのではないのです。総括は、教育委員会の内部資料としてでも文書でまとめているのですか。
45: ◯答弁(教育次長) いいえ、繰り返しになりますけれども、ここにこういう問題があるから、今後その対応をしっかりしていかないといけないのではないかという指導は、学校との間でやっておりますけれども、それを文書に残すなどといったことはできていないということでございます。
46: ◯意見・質疑(山下委員) それは学校との対応でされるでしょう。私は、それでも不十分だからこうなったのではないかと言っているのです。総合技術高校では、文科省からの指導もあって、子供にいじめがあるかないかというアンケート調査をしなさいということがありました。いじめに加わっていた子も、いじめはない、いじめたことはないと回答していたのです。私は3年前の
文教委員会でも言いましたけれども、いじめたほうは、単なるいたずら、単なるふざけだと思っているから、いじめたとは回答しないのです。だから、いじめを見逃さないようにしましょうと、通り一遍のことを100万遍言ったって変わりません。
一つ一つ詳しく丁寧に分析して、それをどういう形で文書に残すのかということは別の話です。そうでなければ、教育委員会内部でさえ意思統一できないのではありませんか。これ以上話しても、もう同じ答えしか返ってこないと思いますが、文書にしないというのは大問題であり、問題提起しておきます。
それで、少なくとも県立学校の生徒が亡くなった場合は同じように、学校現場でまとめてもらって、指導主事の人が学校へ行ってそれを見て口頭で指導して終わりですか。
47: ◯答弁(豊かな
心育成課長) 基本的には学校が作成し、その作成段階の事前調査、あるいは聞き取りのあり方も含めて助言させていただいて、最終的には学校が作成したものを県教委に提出していただきます。それから、必要なものについては、その時点で捉えて指導しているということでございます。
48: ◯意見・質疑(山下委員) 私はあきれてもうこれ以上言いませんけれども、学校の書類を見て指導主事が行って口で言うだけで、県教委が県の教育行政の課題としてしないといけないことが何ひとつないことを、きちんと言っておきます。
次に、4月28日付で、文科省の初等中等教育局長から、全国学力・学習状況調査に係る適切な取り組みの推進についてという通知が来ています。その1週間ほど前の4月20日に馳文部科学大臣が記者会見で、成績を上げるために過去問題の練習を授業時間にやっていたならば本末転倒だ、全国であるとしたら大問題で本質を揺るがす、私はきょう憤りを抑えながら話をしている、とおっしゃったのだそうです。それを受けてこの通知が来たのです。それから2週間ほどおくれた5月10日付で、県の教育委員会から市町の教育委員会に通知が発せられているということですが、これも、私が3年前に文教委員だったときに、ある小学校を例に出して指摘しました。文部科学大臣が記者会見で問題だと言われるような、過去問題をやらせているという実態を、今、県内でどうなっているか把握していらっしゃいますか。
49: ◯答弁(
義務教育指導課長) 指定校等への学校訪問の際に、子供のつまずきを把握し授業改善に生かすという目的で、過去の問題を使っているということは聞いております。
50: ◯質疑(山下委員) 文部科学大臣が言われたように、成績を上げるために過去問題の練習を授業時間にやっているというような例はないのですか。3年前に私が実例を指摘しましたが、それよりもっと前、私がまだ議員にならせてもらう前は、県内でも、校長先生を含めて教員が回答を書き直したとか、机間巡視をして間違った答えを書いていたら鉛筆で教えたなどと新聞に書かれたことがあったでしょう。現時点で、点数を上げるために過去問題をさせている例を把握していないのですか。
51: ◯答弁(
義務教育指導課長) 本県では、以前から、各学校がその課題を踏まえた授業改善を進めることにより、児童生徒の学力の定着・向上を着実に進めることができると捉えております。県教育委員会としても、過去問題につきましては、全ての学校が一人一人の児童生徒の課題を的確に把握できることから、過去の問題などを活用して子供たちに学力をつけることは、有効な指導方法の一つであると考えております。
しかしながら、調査本来の趣旨を踏まえ、計画的・継続的に調査結果や過去の問題等を活用した授業改善の取り組みを進めていくことが最も大切であると考えておりまして、数値的に過去問題をやっているかどうかの把握はしておりませんが、有効に活用されている例は聞いております。
52: ◯質疑(山下委員) 例えば、分数は小学3年生で習いますが、分数の段階でつまずいていると、分数にかかわる問題が出ていたら、文章題でも計算問題でも解けない子供がいます。だから、年間計画の中でそこを重点的にやって、指導の充実につなげていくという意味はよくわかるのです。私が聞いたのは、そうではなくて、テストがある大体4月末に向けて過去問題を集中的にやらせているような例は知りませんかということです。
53: ◯答弁(
義務教育指導課長) この文部科学省の通知の中にも趣旨が入っていますが、授業時間や家庭学習を使った教育指導の改善・充実にこの全国調査を生かすという趣旨がありますが、ただ、4月になって集中的に過去の問題を練習させ、という文言があります。県内におきましては、学力向上総合対策事業もそうですが、これまでの指導の中で、各指定校を中心に、年間を通して計画的にされていると捉えております。
54: ◯質疑(山下委員) それはどうやって調べられたのか知りませんし、御要望があればコピーしてさしあげますけれども、これは今年度の4月8日に呉市の臨時校長会で配られたペーパーです。平成28年度全国学力・学習状況調査に向けた取り組みについての指標として、無解答の生徒、正答率30%未満の生徒をゼロにする。具体的な取り組みとして、課題のある設問の類似問題を作成し、繰り返し解かせるとともに、定着しない生徒に対する個別指導を徹底する、というようなことが書いてあって、テストに向けてのカレンダーが書いてあるのです。4月11日月曜日、朝の時間、ドリル学習、国語、平成27年度の課題に対応した類似問題、数学、同じ。放課後、国語、これをする、家庭学習、これをするとあり、これを各学校でやりなさいというふうに臨時校長会で指示されているのです。これについて、どう思いますか。
55: ◯答弁(
義務教育指導課長) その点につきましては、4月になってだけなのか、それとも意図的・計画的に年間で、学力の定着を図られていない子に対し、きめ細かく、つまずいた問題を踏まえてやられているのかわかりかねますので、お答えしかねます。このたび、学力調査報告書でも、30%未満の子に対して個に応じた指導をどのように工夫したらよいかということを、計画的、継続的ということで指導してきております。過去問題をすることは有効な一つとして捉えております。ぜひ、この報告書にあるように生かしていただければと願っております。
56: ◯質疑(山下委員) 呉市のことを調査してください。4月11日から毎日、朝の時間から放課後まで、家庭学習も含めて計画を出して、計画どおりするよう指示している。これは誰が見ても、馳文部科学大臣が憤りをこらえて話している、こんなことをしてはいけないと言ったことの典型ではないのですか。
57: ◯答弁(
義務教育指導課長) 情報共有しておりませんので、情報共有する中で、把握していきたいと思っております。
58: ◯意見・質疑(山下委員) わかりました。
現場がこうなるのは、呉市だけではありません。3年前の
文教委員会で私が指摘したのは竹原市だったし、こういう実態は県内のあちこちであります。
県の教育委員会も、通過率3割未満の子供を減らすことを目標に掲げています。県教育委員会としては、今、課長がお答えになったように、学力が厳しい状況にある子供に、年間の教育活動を通して、何とかして少しでも力を上げていくという目的で掲げられているのです。
しかし、現場ではこうなるのです。それはなぜかといいましたら、文科大臣も言われたとおり、点数を発表したりしていけば、結果として、どうしても競争になる。広島県の教育委員会は、市町別の平均点を発表しているでしょう。そうすると、市町では学校別の平均点を発表したりするようになる。広島県内の市町では、一つの町に中学校が1校しかないところはたくさんあるから、それは学校名を発表するのと一緒です。だから、その学校の校長先生は、例えば隣町のB中学校に2点負けていたとすると、何とかしなくてはいけないという気持ちになります。
それが、課長の御説明のように、1年間を通しての指導を工夫し、充実させることで力をつけていこうという方向にいけばいいのですけれども、またことしもテストがめぐってきたからとりあえずこのテストを何とかしてクリアしないといけないと思ったら、結果的にこういうこともするようになるのです。私は、呉市の先生方が特別悪いなどとは思っていません。そういう強迫観念に駆られるようになるのだから、この際、県教委が市町別の平均値の発表をやめたらどうかと思います。
それから、通過率が3割以下の子供についての目標値があります。それは、今課長がお答えになったように、日常の教育活動を通して力をつけていくという意味だから、過去問題をテスト対策として1~2週間ずっとやらせるというようなことはだめですということを、改めて指示されるべきだと思います。5月10日付の県教育委員会からの市町に対する通知は、文科省からこういう通知があったからお知らせしますというだけなのです。それでは、県の教育委員会はなくてもいいではありませんか。少なくともこの通知文の中へ、文科省からの通知はこういう趣旨だけれども、県内の状況を見るとこういうことが心配されるから、きちんと市町の教育委員会で点検して、学校現場をいい方向に指導してくださいというようなことを書かなくてはならないのではありませんか。
59: ◯答弁(
義務教育指導課長) この通知文に、本調査の趣旨、目的に沿った実施がなされるよう、という一文を載せております。この文部科学省の通知の中に、4月になって急にそれをやって授業が実施できなかったという一部の意見があるということを受けて出された通知ですが、ただ、その趣旨は、私が先ほどから言っておりますように、県としては有効な方法の一つとして捉えております。それを計画的・継続的にやって、授業改善や子供たちの学力の定着に数値としてあらわれるというところに、趣旨、目的に沿ったという意味でこういう通知にしております。
60: ◯要望(山下委員) そうなっていないから、私は聞いているのだし、例を出したのです。先ほど言いましたように、過去には新聞で書かれたような事態もあったわけでしょう。本調査の趣旨、目的に沿った実施がなされるように、と書いてありますが、この通知を受け取った市町の教育委員会や校長先生方が課題意識を持ちますか。私は持てないと思います。時間のずれはありますけれども、呉市では持っていないからこうなっているのです。
呉市の件は、ぜひ調査して善処してください。また報告してください。
61: ◯質疑(緒方委員) 私からお伺いしたいと思うことは、同じく府中緑ヶ丘中学校の問題についてでございます。
第三者委員会が設置されたのはもちろん知っているわけですけれども、これまでに何回委員会が開かれたのですかと聞こうと思ったら、もう既に
西本委員が聞かれ、5回と伺いました。その開催された5回の中身等について、県教委としてはしっかり報告を受けているのかどうか、まず教えてください。
62: ◯答弁(
教育部長) 先ほど申しましたように、中立性ということもあって、それぞれの中でしっかり調査しているので、途中での報告は受けておりません。
63: ◯質疑(緒方委員) これはすごく大切なことです。教育委員会、そして議会の場としても原因究明し、今後防いでいくためにしっかり力を合わせようと思いを一つにするためにも、3月30日に臨時の委員会まで開いたのです。今までに5回開催されて、例えば中間報告などを、どういったものであっても受けることは必要だと思うのです。私は、例えばこれが1回とか2回であれば、経過を見ているということは通用すると思うのですけれども、既に5回開催されているのですから、幾ら公平・中立な組織であったとしても、大切な子供の命が失われていること自体を重く見るのであるならば、せめて中間報告なりは必要です。何回あるかも決まっていなくて、100回、200回あるのであれば、まだその中の5回かもしれませんが、もう既に5回開催されているのであれば、その経過報告なりを受けるのは当然だと思うのですけれども、いかがでしょうか。
64: ◯答弁(
教育部長) これについては、まだ現段階ではそういう動きはしていないということでございます。県としての学校への具体的な指導や支援については、かなり丁寧に行いながら課題の整理を進めているということでございます。
65: ◯意見・質疑(緒方委員) 先ほど山下委員からも自殺のことについてのいろいろな話がありました。いろいろな事案がある中で、私は、今回の事案についても当然大切で重要で、どうするのかということについてもっと深掘りしていかなくてはいけないと思うのですが、ではこれが終わった段階で報告を受ければいいのでしょうか。こうして既に4人中3人の委員がこの問題について取り上げています。ここにいる委員の皆さんは、それぞれ住民の負託を得てこの場に立たせていただいているわけであって、各地元でも、この問題について物すごく聞かれるのです。少なくとも私は、この問題はどうなっているのかと聞かれます。今、インターネットでは、教師のことについても、学校全体のことについても、いろいろな情報が書かれていますから、いろいろなことを聞かれます。第三者委員会に任せていて、委員会は5回開かれましたが中身については県教委も知らないみたいですと言えばいいのか、そうではないと私は思う。どういった議論がなされているのかといったことについて、もう少し把握しておくべきではないかと思うのです。確かに今回、一番そばで責任を持って頑張らなくてはならないのは、府中町教育委員会かもしれませんけれども、逆に、何のために県教委はあるのかと思いますし、もう少し突っ込んでいって、かかわりを持ってやっていくべきではないかと思います。
いつになったら私たちは議会側として、この問題についての第三者委員会の報告を受けることができるのでしょうか。先ほど、時期についての答弁もありましたけれども、期限もなく、いや、まだですと言って、ずるずると記憶から薄れるようなことになったら絶対にいけないと思うのですけれども、もう一度お伺いしたいと思います。
66: ◯答弁(
教育部長) 第三者委員会の状況を報告できるのがいつかというのは、現段階では申し上げることはできないのですが、学校が組織としてきちんと機能するように立て直していかなくてはいけないということもございます。学校として意思決定し、保護者の理解を得るというプロセスをきちんと踏める組織になるように、生徒指導、進路指導それぞれの側面で、校長も教育委員会も、県も直接かかわりながら課題を整理して、今は一つ一つ取り組んでいるところでございます。
67: ◯質疑(緒方委員) 確認したいのですが、この第三者委員会は、今回の生徒の自殺事案についてのみ議論しているという認識でよろしいのでしょうか。
68: ◯答弁(豊かな
心育成課長) 自殺にかかわって、どういった背景があったのかということについて、学校運営全体についての調査をしていると認識しております。
69: ◯意見・質疑(緒方委員) もちろんこの自死事件の背景等も探っていかなくてはいけないと思うのですが、SNSなどでも実際に、この問題は当然起こるべくして起こった、過去にいじめなどもあって、転校なども余儀なくされた事案などもあるといったことも書かれているのです。そういったことが実名で出されているのを見たのです。第三者委員会としてどこまで入っていけるのかということもあると思うのですが、要は、過去にそういったことがあったのかどうか、うやむやにされてもみ消されているようなことが、当然あってはいけないと思いますので、当該中学校の保護者や、卒業生、過去の保護者の皆さんにもしっかりと意見聴取していただきたい。私は、そういったこともきちんとやり上げないといけないのではないかと思っております。
第三者委員会の内容について、そうはいっても私は把握すべきだと思います。5回の委員会でどういったことがあったのかも、議論の方向性も知らずにいいのでしょうか。私は、本当にこのことをもう一度考えていただきたい。せめて、どこか期限を決めて報告を受ける、中間報告でも結構なので、一度報告を受けるべきだと思いますが、その予定は本当にないのかどうか、もう一度お伺いしたいと思います。