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  1. 広島県議会 2009-10-02
    2009-10-02 平成21年建設委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成21年建設委員会 本文 2009-10-02 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 45 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑杉西委員選択 2 : ◯答弁空港振興課長選択 3 : ◯意見質疑杉西委員選択 4 : ◯答弁空港振興課長選択 5 : ◯要望質疑杉西委員選択 6 : ◯答弁土木整備部長選択 7 : ◯質疑杉西委員選択 8 : ◯答弁土木整備部長選択 9 : ◯質疑杉西委員選択 10 : ◯答弁土木総務課長選択 11 : ◯要望質疑杉西委員選択 12 : ◯答弁技術企画課長選択 13 : ◯要望杉西委員選択 14 : ◯質疑高橋委員選択 15 : ◯答弁空港振興課長選択 16 : ◯意見質疑高橋委員選択 17 : ◯答弁空港振興課長選択 18 : ◯質疑高橋委員選択 19 : ◯答弁空港振興課長選択 20 : ◯意見質疑高橋委員選択 21 : ◯答弁空港振興課長選択 22 : ◯意見質疑高橋委員選択 23 : ◯答弁空港振興課長選択 24 : ◯意見・要望(高橋委員選択 25 : ◯要望・質問(安木委員) 選択 26 : ◯答弁(土木整備管理課長) 選択 27 : ◯質疑(安木委員) 選択 28 : ◯答弁(土木整備管理課長) 選択 29 : ◯要望(安木委員) 選択 30 : ◯意見質疑(犬童委員) 選択 31 : ◯答弁(港湾管理課長) 選択 32 : ◯質疑(犬童委員) 選択 33 : ◯答弁(空港港湾部長) 選択 34 : ◯意見質疑(犬童委員) 選択 35 : ◯答弁(港湾技術総括監) 選択 36 : ◯意見質疑(犬童委員) 選択 37 : ◯答弁(港湾技術総括監) 選択 38 : ◯意見質疑(犬童委員) 選択 39 : ◯答弁(港湾技術総括監) 選択 40 : ◯意見質疑(犬童委員) 選択 41 : ◯答弁(港湾技術総括監) 選択 42 : ◯質疑(犬童委員) 選択 43 : ◯答弁(空港港湾部長) 選択 44 : ◯要望(犬童委員) 選択 45 : ◯意見・要望(城戸委員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 8 会議の概要  (1) 開会  午前10時32分  (2) 記録署名委員の指名  (3) 付託議案    県第86号議案「平成21年度広島県一般会計補正予算(第3号)中所管事項」外9件を   一括議題とした。  (4) 付託議案に関する質疑・応答 ◯質疑杉西委員) 広島空港の定期便支援として800万円が補正予算に計上されています。これは利用率が50%を下回る路線を対象として航空会社を支援するということですが、どの路線にどのぐらい支援されるのか、お伺いします。 2: ◯答弁空港振興課長) 今、航空需要が大変落ち込んでいるということで、航空会社に対する広告宣伝費の支援として、今回の補正予算に計上しています。  対象となる路線は、新型インフルエンザ発生後の利用低迷によって一定期間の搭乗率が50%を下回る路線ということで、比較的好調なアシアナ航空のソウル線を除く路線が対象となります。対象となります路線のうち、デイリー路線につきましては補助率が3分の2、補助金上限が200万円、その他の路線につきましては補助率が2分の1、補助金上限が100万円ということになりますので、結果として、デイリー路線につきましては事業費ベースで300万円の広告宣伝事業、その他の路線につきましては200万円の広告宣伝事業が行えるという形になります。 3: ◯意見質疑杉西委員) ただ、非常に気になりますのが、昨年の9月補正で、台北線において、デイリーをやめたいという意向が航空会社にあるので、それを引きとめるために1,200万円の補正予算を計上しました。当時も委員から「そんなに航空会社の言いなりになるのではなく、もっと慎重に考える必要がある。お金を出すことが云々ではないが、デイリーをやめるから出してくれと言われて簡単にすぐ出すことがどうなのか。」といったいろいろな意見が出て、随分議論されたと思うのです。デイリーを保ってもらうということで、9月補正で予算をつけたのですが、結局、台北線は10月からデイリーをやめるということになり、何のための予算だったのか、それは約束が違うのではないかという思いがしてたまりませんでした。  そういった中で、こういった航空会社への支援が全く効果がないとは言いませんが、利用率が下がってきたから航空会社に少し援助していくということで本当にいいのか、何か場当たり的といいますか、対症療法的でないかという気がしてならないのです。  昨日の一般質問にもありましたが、航空会社に対して援助するのではなくて、逆に空港を利用する人たちのためにもっと使いやすい空港にする必要があります。利便性であるとかアクセスの問題などいろいろありますけれども、空港を使う人が便利だと思えばどんどん使ってくれる、そして利用率がアップするという観点からもっと考えていかなければいけないという気がしています。  また、搭乗率が50%を切った航空会社すべてに援助するのではなく、広島県として、広島空港でこの路線だけは絶対デイリーで、例えば岡山にはないこの路線だけはデイリーでやるのだという、集中と選択といいますか、このデイリー路線だけは大事にするのだというあたりを根本的に考えていく必要があります。  デイリーを保とうと昨年9月に補正予算をつけたのに、すぐにデイリーをやめてしまってもめた経緯もあり、どうも何か、言われたから出しますというような気がしてならないのですが、そのあたりの考えについて、お伺いします。 4: ◯答弁空港振興課長) 台北線の昨年度の支援につきましては、昨年9月のリーマンショックに先立ちます燃油の高騰といった状況がございまして、それによる減便の危機があるということで、運航経費の一部を助成することによって減便の危機が回避できるというような状況にありましたので、我々としてそういう措置をお願いし、予算をつけていただいたという経緯がございます。しかし、その後、御承知のように、昨年9月来の世界同時不況、また、ことしに入りましてからの新型インフルエンザの流行で、全世界的に航空需要が落ち込んできたというような状況にございます。そうした状況下において、各航空会社とも、ある意味生き残りをかけて、一定の路線の見直しをするということは、決して肯定するわけではありませんが、いたし方ない部分もあるのだろうと思っています。  過去におきましても、9.11のテロやSARSの発生時に、大きく航空需要が落ち込み、そのときにも今回と同じような形で、航空会社に対します広告宣伝事業という形で支援し、この支援がすべてではありませんが、一定の効果が生じてきたということもありまして、今回、航空会社に対する支援をお願いしているところです。  また、航空会社そのものよりも、旅行者個人あるいは旅行会社に対する支援というお話がございましたけれども、旅行会社に対する支援につきましては、現在、官民合わせて、広島県空港振興協議会を通じ、空港振興・活用ということで、各種利用促進策を講じております。個人の方に直接ということになりますと、これは非常に難しい話になりますので、間接的にはなりますが、5~6月には旅フェスタということで、国内旅行や海外旅行を含めまして需要を喚起するための支援を行っています。  非常に先行き不透明な状況にはございますが、今回の航空会社に対する支援措置、それから、広島県空港振興協議会を通じました支援措置などにより早期の需要回復を図っていきたいと思っております。  それから、デイリー路線についても、ある程度的を絞った上で支援したらどうかというお話でございますけれども、広島空港につきましては、現在の上海、ソウル、台北線はデイリーではなくなりますが、その路線を通じて世界への窓口が開けるという意味で、それらの中で色づけをしていくというのは難しいのかなと思います。また、広島県とすれば、デイリー路線すべてを通じて世界に向けての窓口が開かれているということで、デイリー路線は基幹路線でございますし、色づけをしていくということは現時点では考えていません。
    5: ◯要望質疑杉西委員) 多少質問の意図が違ったのかもしれませんが、利用者である個人のために何かしたり、旅行社のために何かするということで、利用者の利便性という言葉でくくったのであり、そういった意味のことを言ったのではないのですが、大体今の説明でわかりました。  くしくも先ほどの答弁で「生き残り」という言葉が出てきましたので思うのですが、全国に97の地方空港がある中で、これからどこも熾烈な生き残り合戦になると思います。一時的な社会現象だけではなくて、トータル的に見ましても、恐らく空港全部がこのまま存続することはないと思います。今から生き残りを図っていく中で、では広島空港がどう生き残っていくかといった大きな目線で考えていく必要があると思います。  ですから、そういった意味で、航空会社に援助するだけではなく、もっと大きなアクセスの問題や西飛行場の問題を先送りするのではなく、きちんとする必要があります。広島空港にCAT-IIIaもでき、広島県は本郷の空港に総合的に力を入れるともう決めているわけですから、ほかが全部だめになっても広島空港が生き残ることを考えなければいけないので、アクセス等を含め、対症療法的ではなく総合的な戦略をぜひ考えていただきたい、中四国の中枢空港として生き残るために大きな目線で考えていただきたいと要望しておきます。  次に、生活安全施設緊急補修事業についてお伺いします。当初予算で28億円計上され、このたび43億円余りがまた補正予算で計上されています。これは非常にありがたいことですが、ここ数年、具体化方策等々で維持修繕費が非常に削減されてきており、車で通っても、路面の損傷やいろいろな施設の劣化、草が伸びているといったことが非常に目につきます。これも予算がないからいたし方ないという事務所の話もよく聞きますし、事務所から出ている要望もかなり積み残しになっていたと思いますが、今回こうした予算がついたことで、積み残しにされたものがどの程度処理される予定なのか、お伺いします。 6: ◯答弁土木整備部長) 空港港湾部にも関係した部分ですが、私からあわせてお答えします。  今回提案しました補正予算において、道路事業のうち、舗装補修につきましては、国道や主要地方道のひび割れ率が40%以上の区間の補修がおおむね完了し、また、区画線につきましても、国道・県道において消失している全区間の設置が完了する予定でございます。橋梁やトンネルの補修につきましては、平成20年度までの点検で確認した緊急度の高い箇所につきまして、補修が完了することになります。また、河川・砂防・港湾事業等につきましても、対策が必要な箇所のうち、緊急度の高いものの維持修繕を行うこととしております。  これらの公共土木施設の緊急補修は、県民の安全・安心の向上に寄与するものと考えております。 7: ◯質疑杉西委員) それでは、いろいろ上がっている要望のほとんどはこれで完了し、今回の補正予算を含めた予算の枠内に入りますか。 8: ◯答弁土木整備部長) 現在、建設事務所・支所から聞いている緊急性が高い箇所については、この予算で執行できると思っています。 9: ◯質疑杉西委員) それは非常にありがたいことなのですけれども、また次の心配がありまして確かめておきたいのですが、来年度の当初予算を今から組んでいかれると思います。総務局長からは、ますます厳しいので具体化方策をもっと進めていかなくてはいけないという本会議の答弁もありましたが、土木局として維持修繕費の確保について、来年度予算ではどの程度考えていらっしゃるのか、お伺いします。要望していたものが全部済んだから、これだけ落としなさいと言われて、またたくさん落とされても困りますし、やらないといけないものはやる必要があるので、それだけの維持修繕費は確保してもらいたいと思うのですが、そのあたりのことについてお伺いします。 10: ◯答弁土木総務課長) 本県のこれまでの財政健全化の取り組みの中で、公共事業費につきましては、維持修繕費も含めまして大幅に縮小してきております。また、委員御指摘のとおり、本県におきましては、引き続き、年間400億円を超えるような財源不足が見込まれております。また、新内閣の政策におきましても公共事業の削減が盛り込まれようとしていることから、引き続き、本県の公共事業予算につきましては大変厳しい状況が見込まれるところでございます。  こうした状況の中ではございますけれども、道路、河川、砂防などの公共土木施設につきましては、県民の安心・安全を支える上で極めて重要な施設でございますので、これらの施設の本来の機能が損なわれることのないよう、維持修繕費の確保に努めてまいりたいと考えております。 11: ◯要望質疑杉西委員) 全くそう思います。これは県民の生活の上での安全・安心に直ちに関係してまいりますので、厳しい中ではございますが、頑張って予算を確保していただきたいと思います。  次に、5月臨時会で措置した補助公共のことですが、上期に概ね80%で早期に執行するという目標を出されましたが、実際の執行状況についてお伺いします。 12: ◯答弁技術企画課長) 上半期の執行状況につきましては、10月になったばかりでございまして、現在、取りまとめ、精査中でございますが、ほぼ計画どおり執行できる見通しでございます。 13: ◯要望杉西委員) 先ほどの43億円の維持修繕費等々も、維持修繕ということになりますと、恐らく工事規模は小さいのでしょうから、業者にたくさん仕事がいくのだと思います。土木建設業の零細企業、中小企業は非常に困っておられますから、これはあくまでも経済対策として政府が打ち出した予算でございますので、それがきちんと経済対策になるように、早く執行していただきたいと思います。予算はついても、土木事務所の職員が非常に減っている中で、発注しようと思ってもなかなか発注できないということもあるかもしれないのですが、そこはとにかく頑張っていただいて、補正予算が議決されたら早期に発注し、広島県の建設業者の経済対策になるように処理していただきたいと思います。  (5) 表決    県第86号議案外9件(一括採決)  … 原案可決 … 全会一致  (6) 一般所管事項に関する質疑・応答 14: ◯質疑高橋委員) 私からは、広島空港の機能強化、そして利用者の利便性向上の観点から、空港に関して何点かお尋ねしたいと思います。  まず、国際線についてですが、本日も大連線が冬ダイヤから減便されるとの報道がございました。先ほども議論されました台北線も減便され、バンコク線に至っては路線が廃止されるという見込みであります。特に、バンコク線については、県議会においても超党派でASEAN研究会を立ち上げ、これから本格的な活動をという段階での路線の廃止であり、非常に残念に思っておりますし、私もタイに視察に行かせていただきましたが、大変多くの日本企業も参入をしておりますので、そういった意味でも大変残念であり、危惧しているところでございます。  特に、中四国で唯一の直行便でもありますバンコク線の運航再開の見込みはあるのかどうか、そしてまた、バンコク線に限らず、今後広くASEAN地域を対象とした新規路線の開拓が必要と考えますが、今後どう対応していくのか、お伺いします。 15: ◯答弁空港振興課長) バンコク便については大変残念に思っております。運航いたしますバンコクエアウェイズ社は、決して大きな会社ではなく、タイ国内のリゾート地や近隣諸国とのネットワークを中心とした会社でございます。その主力路線といいますのが、バンコクとリゾート地でありますサムイ島やプーケット島を結ぶリゾート路線ということで、利用者は基本的に欧米の方が中心であるとお聞きしております。リーマンショック後、やはり欧米からのお客様が激減してきたということ、それに加えてインフルエンザの影響もあったということでございまして、会社経営が非常に苦しくなってきたということで、やむを得ず遠距離であります広島や中国の路線を廃止するという決定をしたと伺っております。  そういうことでございますので、再開につきましては今すぐにということは難しく、会社として一定の経営の安定性といったものが確保されなければ再開は難しいと思いますけれども、引き続き、早期再開を願っているという広島の思いをバンコク本社にもお伝えし、要請してまいりたいと思っております。  次に、タイ以外のASEAN地域というお話ですけれども、委員御指摘のようにタイには非常に多くの企業が進出しており、ASEAN地域におきましても、マレーシア、ベトナム、シンガポールといったところには、広島県からかなりの企業が進出しています。そうした意味で一定のビジネス需要も見込まれますし、また、何はともあれ中四国の拠点空港として広島空港が発展していくためには、東南アジア方面への航空路線は絶対に必要であると思っておりますので、関係航空会社におきまして非常に現状は厳しいものがございますけれども、今後とも広島空港を積極的にアピールし、路線の開設を働きかけていきたいと思っております。 16: ◯意見質疑高橋委員) 航空会社を取り巻く環境が非常に厳しいことは認識しておりますが、厳しい状況であるときこそ、しっかりと広島空港を売り込んでいっていただきたいと思いますし、先ほどから議論がありますように、国際線にいろいろな補助をし、県としても投資しておりますので、無駄な投資にならないように、しっかりと戦略を持って、今後も国際航空路線については検討をして、研究もしていただきたいと思います。  次に、日本航空の再建計画の影響についてお伺いします。  日本航空の再建の関係で、広島西飛行場の宮崎便及び鹿児島便が廃止されるということになります。もともと九州新幹線全通の影響が懸念されていたので、決して不思議ではないと思いますが、広島空港に就航している路線への影響について、お伺いします。 17: ◯答弁空港振興課長) 今回の日航の再建計画は、日航そのものが公表しておりませんので、それを前提としてのお話ということにさせていただきたいと思うのですけれども、御承知のように、日本航空は、一たん50路線を廃止するということで国土交通省に再建計画を提出しましたが、その後、国土交通大臣が、タスクフォースを編成して、一から計画を見直すという報道がされております。  現在、広島空港には、JAL便は羽田便と札幌便が飛んでおり、比較的経営的には問題はないと聞いておりますけれども、今後の見直しは決して緩い見直しではないと思っており、国の見直しが厳しい見直しであろうということは間違いないでしょうから、そうした過程の中で、新たな路線の見直しということが出てくることも必ずしも否定できない状況だろうと思います。  したがいまして、その方向につきまして、今後とも引き続き注視をしていきたいと思っております。 18: ◯質疑高橋委員) 広島空港も決して安閑としてはいられない立場であるということは十分把握しておりますが、特に先ほどありました日航の再建問題から派生して、国土交通大臣は、国の空港関係予算のあり方、特別会計の空港勘定で行ってきたものを今後見直すと報道されています。このことは広島空港、県にとってどのような影響があるのか、お伺いします。 19: ◯答弁空港振興課長) この問題につきましても、まだまだこれから議論されるもので、非常にコメントは難しいのですが、空港整備の勘定の見直しというのは、要するに、これまでの空港整備について、言葉は悪いのですが、どんぶり勘定で行っており、その中で、着陸料、空港使用料といったものが外国に比して高い、決して必要性がないとは申しませんが、多くの空港を日本各地につくってきた、その空港に路線を張りつけるために日航に無理強いをした結果が日航の今回の経営悪化の一因になっているのではないかという発想のもとでなされているのだろうと思っております。  広島空港につきましては、御承知のとおり、今年度、滑走路の耐震工事の実施設計をしており、来年度、着工予定になっております。これは国が実施いたしますけれども、滑走路の耐震工事ということでありますので、我々としても必要不可欠な事業であると思っております。現時点ではわかりませんが、それほどの影響はないのではないかと思っております。この問題につきましても、引き続いて動向を注視していかなければならないと思っているのが現状でございます。 20: ◯意見質疑高橋委員) 特別会計の中で、JALの問題、そして日本全国にいろいろな空港をつくってきたという問題が現実にはあると思いますが、やはり広島空港は県としてもしっかりと機能強化していかなければいけないし、また利便性向上に向けて県全体で取り組んでいますので、その辺も注意しながら、しっかりと予算の配分なり、意見を言って、確保していただきたいと思います。  次に、羽田の発着枠についてお伺いします。  羽田線については、以前、特別委員会で、広島空港の主要路線である羽田線の強化・拡充について質問をしました。その際、県は、一つの大きな転換期が来年10月の羽田第4滑走路の完成に伴う発着枠の拡大であり、将来的にはシャトル便化を目指していくとの答弁でありました。今、国で、この発着枠の配分についての議論がされていますが、その状況はどうなのか、また県として、これまでどのような取り組みを行ってきたのか、お伺いします。 21: ◯答弁空港振興課長) 羽田の発着枠につきましては、第4滑走路ができますと、現在の年間30万回から40万回へ10万回増加するわけですが、そのうちの約半分について、半分と申しましても、実はその中に国際便もございますので、国内便については1日当たり37便をどう配分するかということが、今回、国のスロット懇談会で議論されております。昨年12月以来、5回ほどスロット懇談会が開かれ、議論を重ねてこられておりますが、当初の予定では、9月中に最終報告案が出る予定でございましたけれども、今回の日航再建問題や政権交代という状況を受けまして、非常に先行きが不透明になっていると伺っております。これまで議論された内容を申し上げますと、地方のネットワークを維持していくために地方路線に優先配分をするべきか否かということや、JAL、ANAといった大手以外の新規航空会社への優先配分をどうするかといったことが議論されておりまして、県といたしましても、国土交通省あるいはJAL、ANAに対しまして、地方枠の増枠や広島空港への増便といったものを要望してきております。  しかし、先ほど来と同じような話になりますけれども、状況が状況でございますので、これまで議論された内容、それから今後のスケジュールといったものもどうなるかわからないといった予断を許さない状況にございます。  ただ、広島空港につきましては、前回の見直しの折に、1日18便から15便に減便されたという経緯もございますので、引き続き、国土交通省等に対して、強く要請していきたいと思っております。 22: ◯意見質疑高橋委員) 国の航空行政そのものが今後どういった方向に向かうのか、不透明な状況ではあります。羽田便の強化・充実の中には、増便だけでなく運用時間の延長、特に新幹線との競合を考えた場合、もう少し遅い時間帯の最終便があれば、より航空機の利用が促進され、広島空港の拠点性も高まると思います。やはり最終便がもう少し遅ければいいという声はよく聞き、だから新幹線で帰るという人も現実にいると思いますので、これを契機に、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  次に、空港アクセスの問題についてお伺いします。  昨日の一般質問でも軌道系アクセスの問題が出ていましたが、特にここで取り上げたいのは、先般のシルバーウイークでも、高速道路の渋滞によって、リムジンバスの欠便がかなり出たと報道されております。渋滞予想の広報、またJR白市駅からのバスの増便などによって大きな混乱はなかったとのことですが、今後の高速道路無料化の動きを考えると、やはり現状のままでは定時性・確実性に問題があると思います。このリムジンバスの欠便についての県の現状認識と今後の対応について、お伺いします。 23: ◯答弁空港振興課長) シルバーウイークにおきましては、86便が欠便になったということで、それに対し、白市駅からの連絡バスを47便増便して対応しております。また、これまでもゴールデンウイークやお盆休みの渋滞といったことがあり、利用者が早目に空港へ行かれたということも、余り混乱を招かなかった一因ではないかと考えております。  委員御指摘のとおり、広島空港のアクセス問題は最重要課題であると認識しており、西飛行場の問題も、結局はこのアクセス問題の延長線上にあるものと認識しております。しかし、現状では、残念ながらこれまでやってきております事前の渋滞予測の情報提供や白市駅からの路線バスの増便といった形で対応することになってまいりますので、今後とも関係機関と十分連携しながら、混乱を招かないように対応していきたいと考えております。 24: ◯意見・要望(高橋委員) これは本当に大きな問題になると思いますので、しっかりと議論や調査研究もしていただきたいと思います。先ほど課長から答弁がありましたように、白市駅からのバスの増便は、一時的な対応としてはもちろんいいと思いますが、そうなると今度は山陽本線の列車の増便のこともあると思います。  今までは冬の雪とか山陽道の事故ということでいろいろな形で議論をされてきましたが、今後は高速道路の無料化、特に連休だけではなく土日にも関係してきますので、そのことも含めて考えていただきたいと思います。  また、一つ気になったのが、福山地区から考えると、ほとんどの人がリムジンバスか乗用車で広島空港へ行かれると聞いていますが、リムジンバスがなかなか定時的に運行できないということになると、自家用車で行こうかということになります。そういうときに、福山地区を考えると、岡山空港へ行くのも広島空港へ行くのも60~70キロメートルぐらいでほとんど同じです。広島空港の利便性が現状より下がり、どちらの空港に行ってもいいという選択になったときに、岡山空港は御存じのように駐車場が無料ですので、必然的に岡山空港に行くのではないかと心配しております。  先ほど言いましたように、最終便の時間が余り遅くないということも考えると、今度は新幹線という選択肢もふえてくるような気がしますから、そういった意味でも今後、このアクセス問題に取り組んでいかなければならないと思います。昨日の一般質問の中でありましたように、軌道系アクセスの問題も違った観点から今後取り組んでいかなければいけない一つの課題になると思いますので、総合的に考えて、今後のアクセスの問題について、しっかりと調査研究をしていただきたいと思いますし、また議会の方へもいろいろ投げかけていただいて、しっかりと議論していきたいと思います。 25: ◯要望・質問(安木委員) 補正予算のことについては、杉西委員とほとんど同じ内容の質問をする予定でしたので省略しますが、補正予算はあくまで緊急経済雇用対策、地域活性化というねらいで取り組んでいかれるということですので、よろしくお願いします。  補正予算に限りませんが、先に要望をさせていただきたいと思います。  県管理の比較的小さい河川などでも、最近の温暖化の影響かとも思われるのですが、満潮時の水位が高くなってきています。以前はそうでもなかったのに、大雨が降るとあふれたり、あふれる寸前になったりするという声をあちらこちらで最近聞きます。また、そういう河川の川底は土砂の堆積が非常に多くなっていることもあります。また、川底を三面張りにして、以前より川が浅くなって、大雨のときに濁流があふれ出して民家の塀を押し倒して床下浸水するといった防災対策の必要な市街地の河川もあります。また、道路についても、通学路となる歩道が極めて狭い県道で交通量が多くなって、危険な状態のまま、長年そのままになっているところも各地にあります。安全・安心のために、危険性の高い道路、河川、護岸の状況を的確に掌握して、きめ細かく計画的に対策をしていってもらいたいと、要望しておきます。  次に、県のアダプト活動の状況についてお伺いします。  県管理の道路や河川の美化を進めるアダプト活動、里親活動に対して、県は奨励金を出して促進を図っておられますが、現在の参加団体数や総参加人数、奨励金の総額などの状況がどのようになっているのか、また、年々これは促進されているのか、お伺いします。 26: ◯答弁(土木整備管理課長) 道路、河川について、平成12年度または14年度からアダプト制度ということで実施しており、現在の団体数は410団体でございます。約1万8,000名の方々に県内で美化や清掃のボランティア活動を実施していただいております。参加団体には金銭的な負担が伴いますので、これらの団体には奨励金を交付し、負担の軽減を図っております。奨励金の予算額は、県では560万円になっております。現在の交付決定額については、予算措置の範囲の中で対応していきたいと考えております。  また、今後の活動でございますが、アダプト制度はボランティアの力をかりて清掃美化を進めるということですので、なかなか厳しい中ではございますけれども、道路、河川の管理延長の約5.8%を管理していただいており、さらに活動を広げる必要があると考えております。アダプト活動の周知については、県ホームページやテレビ番組等でPRするとともに、パンフレットの充実に加えまして、ことしは県内11カ所で事業説明会、意見交換会なども実施しております。こういった活動を通じまして、アダプト制度の拡大と充実を図ってまいりたいと考えております。 27: ◯質疑(安木委員) 河川敷の草刈りについて、樹木等が繁茂して流水の障害になるところは災害につながる可能性があるということで、県で樹木伐採がされているようですが、草については、県は基本的に伐採しません。そういう中で、中小河川の河川敷の草刈りを地域住民の有志がアダプト活動として定期的に行っておられるのを見ましたが、なかなかできないことであり、ありがたいことだと思いました。  参加されている方に聞くと、地域のためにということで、ほとんどの人がボランティアで、自分で草刈り機を購入し、またシニア世代の方が退職後の自分の健康のためですよと言われながら頑張っていらっしゃいます。県の奨励金も多少の励みになっていると思いますし、より多くの団体や人がアダプト活動に参加されるように、より広報にも力を入れていただきたい。あわせて奨励金の増額ということも考えてはどうかと思うのですが、いかがですか。 28: ◯答弁(土木整備管理課長) 奨励金の増額につきましては、昨年度、NPO法人ひろしまアダプトと協力しながら実態調査を行い、今年度から、草刈りの延長距離に応じて、最大で10万円まで奨励金を増額するということで対応しております。 29: ◯要望(安木委員) 環境美化への取り組みは重要な課題で、私の地域では地元自治会の清掃日などに取り組んだりされているのですが、あわせてアダプト活動の活発化、活動に対する県や市町の支援の強化を今後とも図っていっていただきたいと要望します。 30: ◯意見質疑(犬童委員) きのうから鞆の浦の埋め立て問題について、全国的にマスコミ報道がされており、判決の内容は県の全面敗訴という形になっているわけです。もちろん慣習排水権や漁業権に基づく訴えは退けられた格好になっているのですが、争点となった景観利益に基づく部分については、県や福山市が主張していることをことごとく認めていません。住民あるいは国民を含めて、環境権や文化について発言する権利を持っているということを保護していかなければいけないということを判決は明快にしているわけです。  正直言って私もわからないことが多かったものですから、鞆の浦に私もこの1年間に数回行き、町の隅から隅まで何回も歩き、いろいろな人と話をしてきました。県議会議員の多数は、どちらかというと埋め立てを認めるという方向が強いとこれまで認識してきたのですが、行けば行くほど果たしてこの計画はどうなのかなと思いました。常夜灯のところへ立ち、これから30~35メートル前に橋がかかって駐車場をつくるということになりますと、これを文化財という視点から見たときに、もう取り返しのつかないことになるのではないかと危惧しました。  今回の判決には皆さんは異議があると、かなり立腹した記者会見をされていますが、私は極めて普通の判決をしたと思っています。あなた方のいろいろな見解、特に空港港湾部長の発言については、私はがっくりきたのです。我々は県の行政をしている、国民的に大事かどうかを理解する必要があるとは思っていない、こういう発言は口が裂けてもしてはいけない。これと同様に知事が記者会見で言ったことで、雁木はあちらこちらにごろごろしているから、守り得るものではないとマスコミで報道されたことがあります。国際観光都市にしようとか、世界から広島に来てもらおうということを藤田県政の真ん中に据え、主導しながら、一方で空港港湾部長がこういう見解を示したらいけないと思うのです。  我々は、あくまでグローバル化する社会の中で、広島県の文化財にしろ、歴史的なものにしろ、やはり県内、県外を見詰めて、皆さんにいかに理解してもらえるかということを視点にやらなかったら、ただ唯我独尊に、よそのことは知らないが県は県でやるのだという発想は、間違った方向であると思います。そのことが断罪されたのです。そのことを率直に認めて、これからはどうしていくかということです。国民の財産として認められたことは喜ぶべきことだと私は思うのです。何か裁判所が判断を逸脱したというようなことを言っていますが、この判決について、どういうふうに思っているのか、さらに控訴する考えでいるのかどうか、住民との話し合いを今後どうするのかを含めて見解をお伺いします。 31: ◯答弁(港湾管理課長) 昨日の部長の会見には私も同席しておりましたが、先ほど委員が指摘された発言につきましては、第一審判決の中で触れられている景観利益について、範囲が明確でないという議論の中で出されたものでございまして、そこだけが報道されておりますけれども、趣旨については景観利益が第一審の判決では明確に限定されていない、その点について問題があるのではないかという中でなされたものであると御理解をいただきたいと思います。  次に、今後の進め方でございますが、現在、公有水面埋立法に基づいて、20年以上かかって地元と調整し、景観についても十分配慮した内容で、埋立認可申請を国土交通省に行っているところでございます。昨日の第一審判決につきましては、先ほども申しましたように、景観利益の範囲のとらえ方、景観について、景観を侵害する内容とそれを上回る公共の利益等についての判断につきまして、これまでの我々の見解とはかなりかけ離れた部分がございまして、承服しかねる面があると考えており、引き続き、公有水面埋立法に基づいた手続を進めてまいりたいと考えております。 32: ◯質疑(犬童委員) 空港港湾部長が答えていませんが、この記事は間違っていて、そういう発言はしていないということですか。 33: ◯答弁(空港港湾部長) 昨日はいろいろな形でいろいろな方から御質問をいただき、それを恐らく限られた紙面の中でかいつまんで載せられているのでしょうから、一部、私が全く話していないことまで入っているのは事実でございます。  その中で、景観利益のところにつきましては、景観利益について国民的な財産であるということに関しては同意をするのかと言われましたので、それに対して私は、今回の計画は、裁判所から景観の問題を言われるよりもずっと前から、広島県においては景観の重要性について十分に認識した上でやってきましたとお答えし、それで私は答えが済んだと思っておりましたが、国民的というところに物すごくこだわられたので、いろいろと説明する中で、県の行政の範疇で、国の財産ということをどういうふうにとらえたらよいのか申し上げにくいということは申し上げました。  少し言葉の端々は間違っているかもしれませんが、委員がおっしゃられるように、景観の重要性を全く度外視して申し上げたことはつめの先ほどもございません。 34: ◯意見質疑(犬童委員) それでは、あなたが言ったことは、記事のとおりではないということですね。例えば、宮島などは世界遺産として、国民的な世界的な歴史文化的なものとして申請し、認められているわけです。確かに鞆は、知名度などは宮島ほどではないですが、年間100万人を超える人に来ていただき、町並みを歩いてもらうという大きな実績を積んできているわけです。私はやはり国民的な財産だという認識をきちんと持って、歴史的なものとして保護していかなければいけないということを考えた上で、この判決を、私はもう一回考える必要があると思います。あなた方は担当ですから、よく見ておられると思いますが、道路整備の問題も含め、小型船の船だまりの問題、駐車場の整備、フェリー埠頭の問題、これらは全部否定されている。私は、否定されたことがけしからぬというのではなくて、どうしたら地元住民の合意も得て、あるいは国民的財産としての価値も損なわずにやっていけるのかということを改めて検討し直すことが必要ではないかと思いました。裁判官の判断が我々と違って、我々が意図しているところを酌んでいないとか、ただそれだけで上へ持っていくというものの考え方では、話は進まない。  現にきのう、国土交通大臣が記者会見をしています。前の国土交通大臣もそうですが、今の段階では国民的合意ということを言っているわけです。それだけ我々が思っている以上に、過去の経緯からして、朝鮮通信使の問題とか、一連の流れとして、大事な史跡としてとらえなければいけないということだと思うのです。皆さん方もその点を踏まえてやはり考えていかなければいけないと私は思うのですが、その点について、お伺いします。 35: ◯答弁(港湾技術総括監) 事業の必要性が不十分だという点について指摘がございました。この点につきましては、県としましては、現在考えられる最適の手法により十分調査、検討を重ねてきたと考えております。したがいまして、妥当であると判断しております。不十分だったと言われた点につきましては、何をもって不十分とされるのか、そのあたりを再度精査していく中で、引き続き県の考えの妥当性を訴えていきたいと考えております。 36: ◯意見質疑(犬童委員) 調査が不十分だということを指摘されて、ずさんな計画だということになっています。皆さんのような技術職員からすれば、これは自分たちの行ったことを全面的に否定されたという立場に立つと思うのです。しかし、そこを指摘されるにはそれなりの理由があるわけですから、もう一度調査し、検討し直すというように、皆さんがならないといけない。今はこれ以上のものはないのだという言い方ではなく、公の、特に裁判所からの指摘というものは重く受けとめて、再度自分たちのやってきたことを含めて、洗い直す必要があると思っています。  また、トンネル案についても、検討に値するとなっています。皆さんに指摘され、パンフレットにもトンネルには実はこういう問題がある、入り口でこんな問題があるとたくさん書いてあります。しかし、裁判所では、トンネル案についてもやはり一考する問題だとされているわけです。だから私は、もっと柔軟な姿勢になって検討をやり直した方が、かえって問題の解決になるのではないかと思います。基本は、鞆の町の生活環境をよくしたり、交通の流れを便利にしたりすることが目的であって、橋をかけることが目的ではない。海を埋め立てることが目的ではないのです。目的を間違ったらいけないと思っています。手段と目的を間違って、あなた方は手段を一生懸命主張されていますが、もう一度原点に戻って考えたからといって、県の恥でもないし、それこそ広島県のレベルの高さを示すことになると思うのです。このままいっても国は認めない、あなた方も自分たちの案だけで突っぱねていくと、話にならないと思います。  再度、他の案も含めて再検討することを考えていらっしゃるのか、できないのか、控訴して再度争う前に、もっと話し合いをする必要があるのではないかと思うのですが、その点はどうですか。 37: ◯答弁(港湾技術総括監) まず、最初の点につきましては、判決の内容を踏まえながら、再度精査、検討していく中で、トンネル案も含めまして、県の主張の妥当性を強く訴えていきたいと思います。  2点目の今後の地元の意見というものにつきましては、既に福山市の方でさまざまな取り組みを始められておりますので、福山市と連携を図りながら、耳を傾けるという姿勢はずっと持っていきたいと思っております。 38: ◯意見質疑(犬童委員) 要するにけんか腰ではなく、もっと幅を持って、再度話し合いをすればいいと思うのです。反対派の住民、反対派という表現はどうなのかわかりませんが、訴えた皆さんとの話し合いを県としては今後も進めていく考えをお持ちですか。 39: ◯答弁(港湾技術総括監) 反対とか賛成は関係なしに、この計画について広く理解をしていただくということで、皆さんにいろいろ説明をして、意見を聞いて回るということでございます。 40: ◯意見質疑(犬童委員) 裁判所で今回指摘された事項を含めて、またトンネル案も含めて、私はもう一度原点に返って話し合いをしていくべきであると思います。そして反対派の住民の皆さんも県や市との話し合いを求めていらっしゃる。反対、賛成とは関係なくやっていきたいと言われるけれども、話し合いをすれば訴えを取り下げられたと思うのです。訴えた側と訴えられた側が一緒に、判決をもとに話をし、あなた方はあなた方の主張をされるのもいいでしょうが、お互いが納得できるものを探っていこうという努力はされるのですか。 41: ◯答弁(港湾技術総括監) 今、福山市の方でいろいろ説明会が開催されており、いろいろ声をかけておりますけれども、反対派の方々は参加されておりません。ですから、まずそれに参加していただきたいと考えております。 42: ◯質疑(犬童委員) 参加されていないということですが、私は呼びかけるにも方法があるのではないかと思います。こういう判決を上へ上へ求めていくと何年かかるかわかりませんが、皆さんの今言っていることを聞いていると、上へ持っていって、さらに判断を仰ぐという方針でいかれるということですか。 43: ◯答弁(空港港湾部長) 話の内容を少し整理させていただきたいと思うのですが、極めて一般論として、景観が重要であるとか、あるいは関係する方々との合意を図っていくということは、当たり前の話として当然のことだと思っています。ただ、問題としては、司法の場で言及されるべきことであるのか否かというところについては、極めて冷静に判断をする必要があると思っております。  もう一つ、くしくも委員がおっしゃられましたように、今回のものは、我々は決して埋め立てなり架橋なりというところを目的として思っているのではなくて、どうもそういった形での報道が、鞆の問題につきましては埋め立てや架橋の問題だけに光が当たり、あたかもそれがすべての問題であるやに報道されるケースが極めて多いものですから非常に困っております。我々としては、あそこは鞆の町自体に相当な価値があると思っております。鞆の町に人々が住んでいて、快適な環境を営みながら歴史的な町を守っていくという形をつくっていくことが重要であると思っていますので、町づくりの中で、反対派の方とも議論し、いろいろな案を出し合いながらやっていくということは、当然これからも続けていくことだと思っております。  ただ、トンネル案についてというお話もございましたが、トンネル案との比較というのはこれまでにも十二分にやってきたものでございますので、そういった意味から、裁判所が何をもって不十分だとおっしゃっているのかは分析する必要があるとは思いますが、我々としては不十分だとは全く思っておりません。 44: ◯要望(犬童委員) これから検討し、精査した上で、上へ持っていくかどうかを決めてもらいたい。ここで即決してやっていくということではないと思っています。  私は、こういう問題を県議会の中でも十分議論してこなかったと思うのです。どちらかというと、あなた方の考えの応援団の方が多かったと思うのですが、こういう第三者の公的機関の判決が出たことを踏まえて、我々議会もいま一度見直しをする必要がある。  私の勉強不足かもしれませんが、福山の文化的なものを見に行こうと思っても、歴史博物館とか、福山城とか、鞆の浦くらいです。したがって、鞆の浦にどう光を当て、どうやってもっと大きく注目してもらう町にしていくかということを考える必要があります。一度壊したら二度と戻らないという指摘もされているわけです。それらを踏まえて、私は再度、謙虚に検討された方がいいと思います。ただいちずに突っ張ってみても話は進まないと思いますから、世界に自慢ができる歴史的なもの、あるいは文化的なものを、景観を含めて残す方向で再度検討されることを要望して終わります。 45: ◯意見・要望(城戸委員) 私はこの景観というものが読んでみてもよくわからないのですが、皆さん方は瀬戸内海国立公園が、どういう形でどこが指定されているかを御存じですか、わかる人は答えていただきたい。広島県で、どこが瀬戸内海国立公園に指定されているか。私が住んでいる倉橋は瀬戸内海国立公園に指定されているのです。ではどういう形で、地域が指定されているのか、景観が指定されているのか御存じの方がおられますか、恐らくほとんどの方がわからないだろうと思います。瀬戸内海国立公園は景観が指定されています。それは指定した場所も決まっているのです。私が住んでいる倉橋に火山という山があり、その山から見た横島を見た景観が第一種の国立公園で、逆の亀ヶ首を見た景観が第二種の国立公園なのです。  ということは、今、犬童委員が景観を盾にとって言われましたが、現実に、どこが景観として指定されているのかの説明を受けないままに他から倉橋へ来た人が、瀬戸内海国立公園はどこですかと尋ねます。桂浜へ来て、ここが指定されているところだと思って来られたということでしたが、見るとどこも変わらないわけです。埋め立てもしており、この景観が国立公園かというのでがっくりして帰られた。そのとき私に、こんなところが国立公園になっているのはどうしてですかと聞かれたので、国立公園を見に来られたのならあの山の上に登りなさい、そこへ行かないとわからないですよと言ったのですが、皆さんが鞆へ行かれても、実際にどれをどういうふうに見たのが景観なのか、どこから見るべきか非常に難しいのです。  だから、それが指定されているのなら景観だと文句を言ってもいいが、私ははっきり言って、景観として、その地域全部が景観だと言われたら、これでは何もできなくなるわけです。特に、瀬戸内海は何もできなくなる。このように景観という縛りをかけていくのが果たして正しいのかどうか、国民が本当にこれでいいのか、これはやはり議論をする必要があるのだろうと思います。国民が、その地域が指定されているのだからということだけで議論をしていくと、そこに住んでいる住民の意見というのは一体何なのか、皆さん方の家が景観に指定されたら一体どうなるのかということになりますから、そのあたりのことをきちんと国民が納得できるように議論していくべきだろうと思います。そういう意味では、今、犬童委員が言われただけでは済まないと思います。景観を指定する場合にきちんと一体何を指定をするのか、下手に指定されても困るわけです。島の方は何もできなくなってしまいます。瀬戸内海は全部これを残すべきだと言われたら、住んでいる人間は一体どうするのですか、何もできないのかという感じになってきます。そうすると、これはきちんと国で保障してくれという話になってしまいます。ですから、きちんと資料もそろえられて、法で裁かれたわけですから、法の中でいろいろな議論をしていってほしいということを要望しておきたいと思います。  (7) 閉会  午前11時44分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...