• "空気環境"(/)
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  1. 札幌市議会 2023-02-27
    令和 5年(常任)文教委員会−02月27日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 5年(常任文教委員会−02月27日-記録令和 5年(常任文教委員会            札幌市議会文教委員会記録            令和5年2月27日(月曜日)       ────────────────────────       開 会 午後0時59分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  ただいまから、文教委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、本日審査を行います陳情第154号の提出者から資料の提出がございましたので、お手元に配付しております。  それでは、議事に入ります。  最初に、陳情第154号 子どもたち生活がより文化的なものとなるよう感染症対策緩和について札幌市としてのメッセージ発出を求める陳情及び陳情第150号 幼稚園・保育園等及び教育施設における子ども新型コロナウイルス感染症対策緩和を求める陳情の2件を一括議題といたします。  陳情第154号は、本日が初審査ですので、提出者から趣旨説明を受けるため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時       再 開 午後1時5分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  委員会を再開いたします。  それでは、質疑を行います。 ◆川田ただひさ 委員  今回の陳情は、新型コロナウイルス感染症対策のうち、主に、マスク、そして、感染症対策に関する内容ということだと思います。  我が会派からは、マスク着用の件と感染症対策の件の2件をご質問させていただきます。  まずはマスク着用の件ですが、まず、最近の新型コロナウイルス感染症対策の国や北海道札幌市における感染症対策について整理する必要性があると思います。
     昨年秋ごろから第8波として感染が拡大した新型コロナウイルスは、オミクロン株というタイプの変異株で、ウイルス特徴としては、重症化率が高くない反面、感染スピードが速く、家庭内での子どもへの2次感染率が高いという特徴もございます。  これに対して北海道としては、国の方針を踏まえ、ウイルスの特性から医療機関逼迫を回避する対応を主として、令和4年11月29日に開催された北海道新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、病床使用率重症病床使用率に着眼したレベル分類への移行について決定しており、札幌市もこれに従っているというふうに聞いているところであります。  こういった状況の中で、政府では、令和5年1月27日に開催された新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、新型コロナウイルス感染症感染症法上の位置づけの変更等に関する対応方針について決定されたところでもございます。  内容は、オミクロン株とは大きく病原性が異なる変異株が出現するなどの特段の事情がない限り、5月8日から、新型コロナウイルス感染症について、感染症法上の新型インフルエンザ等感染症に該当しないものとし、5類感染症に位置づけるということで報道もあったところでもございます。  北海道及び札幌市の感染レベルが2から1に変更になったことに伴い、札幌市としての感染症対策変更になっているというふうに聞いているところでございます。  まずは、そういった意味において、今後、もちろん、新たな感染症が出てしまう可能性もございますし、対策も含めて、しっかりとした感染症に対する体制は当然つくっていかなければならないわけではございますけれども、一方で、やはり活発な教育活動が復活できるような状況もつくっていかなければならないと思っているところでもございます。  そういう意味で、症例という形にいろいろと言葉変更したということで聞いているところでございますが、まずは、感染症レベルが1になったことに伴い、札幌市における教育活動ガイドラインを改訂している内容について、その変更点について具体的にお伺いしたいと思います。 ◎池田 学校施設担当部長  ガイドライン改訂に係る変更点についてのご質問でございました。  改訂したガイドラインでは、同居家族に発熱などの症状がある場合でも、児童生徒本人症状がなければ出席停止とならないよう基準を変更したほか、マスク着用に係る表現原則着用から推奨に見直しを行ったところでございます。  さらに、学校行事部活動などの教育活動での感染症対策緩和し、また、給食の場面におきましても、全員が同一方向を向き、大声での会話を控えるなどの表現を削除したところでございます。 ◆川田ただひさ 委員  推奨という言葉に変えたということでございました。  マスクを含めた今後の感染症対策についてもお伺いしたいところでございますが、令和5年2月10日の政府対策本部において、マスク着用考え方見直し等について決定されたということであります。この見直しでは、新型コロナウイルス感染症対策におけるマスクについては、屋内では基本的にマスク着用を推奨するとしている現在の取扱いを改め、行政が一律にルールとして求めるのではなく、個人の主体的な選択を尊重し、着用個人判断に委ねることを基本とし、政府は各個人マスク着用判断に資するよう、感染防止対策としてマスク着用が効果的である場面などを示し、一定の場合にはマスク着用を推奨するとされたわけでございます。  また、同本部会議では、4月1日以降、新学期におけるマスク着用考え方について、学校教育活動の実施に当たってはマスク着用を求めないことを基本とするとされており、これらに係る留意事項などについては改めて通知する予定としているわけであります。  このような国の動き状況などを踏まえ、各学校でのこれからの感染症対策について、どのように認識しており、また、どのように取り組んでいくのか、お伺いしたいと思います。 ◎池田 学校施設担当部長  学校における今後の感染症対策についてのご質問でございました。  今後も、換気手洗いなどの基本的な感染症対策は引き続き重要であると認識しております。  教育委員会といたしましては、この後、国から示される留意事項等について丁寧かつ速やかに学校に伝えるとともに、見直しに応じた感染症対策をしっかりと行ってまいりたいと考えております。 ◆川田ただひさ 委員  先ほどもお話ししましたが、感染症対策については、また新手の感染症も出てくるかもしれませんし、インフルエンザ等はもう常時あるわけでございます。そういった対策は当然していく必要性はあるかと思いますが、これを現場の教員の方は大変ではあるかと思いますので、やはり、判断に困らないように、しっかりとした形で保健所や各関係機関と連携して、明確な形で感染症対策をしていく必要性があるかと思います。  ただ、一方で、これからまた新しくなるわけでありますから、子どもたちに対しても活発な教育活動ができるような学校状況にしていくということも重要でございますので、そのバランスというものをしっかりとした形で考えて取り組んでいただきますことを強く要望して、質問を終わります。 ◆田島央一 委員  私からも、今回の陳情を受けて、新型コロナウイルス感染症における換気対策に関してお伺いしたいと思います。  まずは、換気対策設備設置状況についてです。  市立学校における感染症対策は、原則、札幌市における教育活動ガイドラインに沿ったものであり、その中で、可能な限り常時、困難な場合には小まめに、2方向の窓を同時に開けて行うよう努めることや、換気の目安としてCO2モニターにより二酸化炭素濃度を計測することも考えられるなど、具体的な換気方法やその留意点などについて記載されております。  また、教育委員会では、文部科学省からの通知を受けて、令和4年11月18日付新型コロナウイルス感染症季節性インフルエンザ同時流行も見据えた今後の感染対策等についての通知をしており、効果的な換気を進めるためにも、各園、学校における二酸化炭素濃度測定器サーキュレーターHEPAフィルターつき空気清浄機等導入についても促しております。  昨年秋の時点で、文部科学省による公立学校における換気対策設備に係るアンケート調査による札幌市での設置状況では、CO2モニターを校内に1台以上設置している学校が34.1%、サーキュレーターで85.1%、HEPAフィルターつき空気清浄機が24.4%となっておりました。  そこでまず、質問ですが、直近換気対策に係る機器設置状況についてどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 ◎池田 学校施設担当部長  換気対策に係る機器設置状況についてのご質問でございました。  今年1月時点の各機器を校内で1台以上設置している学校状況につきましては、二酸化炭素濃度測定器、いわゆるCO2モニターですが、これが50.3%、155校、サーキュレーターが90.6%、279校、HEPAフィルターつき空気清浄機は36.0%、111校となっておりまして、いずれの機器につきましても増加をしております。 ◆田島央一 委員  札幌市立学校における二酸化炭素濃度測定器などの機器導入が実際に進んでおり、効率的な換気対策が行われているものと理解をいたしました。  それでは次に、今後の換気対策についてお伺いしたいと思います。  政府による新型コロナウイルス感染症対策本部では、令和5年2月10日の決定にあるとおり、マスク着用考え方見直しと円滑な移行を図る観点から、国民への周知期間や各業界団体及び事業者準備期間等も考慮して、3月13日から適用すると適用日が示されました。  この動きに伴い、北海道庁では、第三者認証基準変更する方向で調整しており、3月13日以降、客、従業員共に着用を求めない方向で検討しているとの報道があったと承知をしております。  また、航空会社も、同日以降のマスク着用については個人判断に委ねるなどとの動きも併せて報道されております。  また、新型コロナウイルス感染法上の区分も、5月8日以降、現在の2類相当から5類に移行する予定でありますが、それ以降も換気等感染症対策を引き続き継続して行っていく必要がある可能性もあります。  そこで、質問ですが、そのためにも来年度の学校感染症対策費が計上されておりますが、今後の感染症対策、特に換気対策についてどのように強化をしていくのか、所見をお伺いしたいと思います。 ◎池田 学校施設担当部長  今後の換気対策についてでございます。  換気につきましては、マスク着用見直し後も、教育活動を継続していく上で引き続き重要であると認識しております。  教育委員会といたしましては、今後も、換気対策に係る機器設置状況を把握した上で、これらの機器導入をさらに進めてまいりたいと考えております。 ◆田島央一 委員  今後は、マスクによる対策から、換気をより効果的に行うことによる感染症対策を実施していくということで理解をいたしました。  直近教育活動としては、3月には卒業式を迎える予定であります。卒業式については、私もPTA会長の立場で出席する予定でもあるので、先日、卒業式におけるマスク取扱いについての通知もあり、そちらの内容も確認したところであります。  様々な通知などはありますが、現場が混乱なきよう、卒業式準備も含めて、卒業式式典自体が円滑に進むよう取組を進めてほしいと思っておりますので、その点を申し述べて、私からの質問を終わります。 ◆福田浩太郎 委員  私からも、このたびの陳情に関連しまして何点か質問させていただきたいというふうに思っております。  私どもの会派では、令和5年度の予算要望で、大きな項目の一つとして、「新型コロナウイルス感染症対策と社会・経済活動の両立をめざして〜ウィズ・アフターコロナを見据えた対策推進を〜」という項目名、また、二つ目として、「誰もが命を守り・守られ、安心・安全に暮らすために〜防災・減災・復興を社会の主流にしたまちづくりを〜」などについて、昨年12月12日に秋元市長宛て提出をしたところでございまして、子どもたちが安心して学ぶ環境の整備は非常に大切であるというふうに考えているところでございます。  学校におきましては、本市における感染レベル変更に応じて、2月15日に改訂された札幌市における教育活動ガイドラインに基づいた感染症対策を行っているということは、先ほど来、確認がされたところでございます。  ただ、本市の新型コロナウイルス感染症感染者数減少傾向にある一方で、保健所が行っている1月30日から2月5日の定点報告数のデータでは、この10を超えている状況注意報レベルに達するなど、インフルエンザ流行しているという状況がうかがえるところでありまして、学校現場では学級閉鎖などの対応に苦慮しているという状況かというふうに想像しております。  昨年の第4回定例市議会文教委員会において、私どもから新型コロナウイルス感染症による学級閉鎖状況について質問をしたところでありますけれども、直近状況はそのときとは異なっている状況かというふうに思います。  そこで、質問なのですけれども、札幌市の学校におけるインフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症のそれぞれの感染状況を示す直近学級閉鎖数についてお尋ねをしたいと思います。 ◎池田 学校施設担当部長  学校における直近感染状況についてのご質問でございました。  2月13日から2月19日までの週におきまして、新型コロナウイルス感染症による学級閉鎖数は22学級インフルエンザによる学級閉鎖数は36学級でございました。  新型コロナウイルス感染症の第8波が11月中旬がピークでございましたけれども、現在は減少傾向にあるところでございます。 ◆福田浩太郎 委員  市内の学級閉鎖状況でありますけれども、新型コロナウイルス感染症によるものよりもインフルエンザによるもののほうが少し多い状況ということでございました。  新型コロナウイルス感染症による学級閉鎖は一時期と比較して落ち着いている状況ということも分かりましたけれども、学校では、引き続き、感染レベルに応じた札幌市における教育活動ガイドラインに基づく感染対策について、先ほど答弁において説明があったところでもございます。  政府対策本部会議では、5月8日からの感染症法の5類への移行を見据え、学校におけるマスク着用考え方見直しについては、4月1日以降に適用するとしております。  学校では、マスクを外すこと、そしてまた、マスク着用し続けることに不安や心配を抱える児童生徒も出てくるのではないかと考えるところでもございます。  そこで、二つ目質問ですけれども、マスクの着脱に関わって不安や心配を抱える児童生徒に対してどのように取り組んでいくのか、お尋ねをいたします。 ◎池田 学校施設担当部長  不安や心配を抱える児童生徒に対する今後の取組についてでございます。  これまでの原則マスク着用から、4月1日以降はマスク着用を求めないことが基本となりますため、本人の意思に反してマスク着脱を強いることがないよう配慮することはより一層重要になると認識しております。  また、マスク着用考え方が変わることに伴いまして、心配や不安を抱える児童生徒がいる場合につきましては、保護者とも連携し、一人一人丁寧に対応しながら、全ての子どもが安心して学校生活が送れるよう取り組んでまいりたいと思います。 ◆福田浩太郎 委員  そのような取組考え方については、一定の理解をするところでございます。  最後にまとめたいというふうに思うのですけれども、先ほど確認したとおり、季節性インフルエンザ流行が拡大しております。インフルエンザ流行は3年ぶりということもあります。この3年の間に免疫力が低下した人が増えているということも言われております。抵抗力の弱い子ども感染には注意が必要でありますので、引き続き、小まめな手洗いのほか、加湿器などによる室内の乾燥防止、そして、人が多いところでのマスク着用などを心がけていただきたいというふうに思います。  また、教育現場などにおける感染症対策見直しに向けてしっかりと準備をすることが重要だというふうに思います。  今後、示されるであろう国からの指針を待つだけではなく、子どもたちが安心できる環境をつくれるよう、それぞれの学校において教職員が知恵を出し合っていただければというふうに思います。  例えば、マスクについてであります。先ほど来、お話がありましたけれども、それぞれの学校感染状況子どもの個別の事情などを総合的に判断をしてマスク着用ルールをつくることになるのではないかというふうに思います。マスクを外すべきではなく、マスクを外してもよい、求めないというのはそのとおりかと思うのですけれども、外してもよいということとして、子どもたちが周囲に配慮しながら安心して判断ができるよう準備を進めていただきたいというふうに思います。  様々な理由でマスク着用できない子ども家庭基礎疾患がある人がいるなど、マスクを外したくないというお子様もいるというふうに思います。そうした子どもが周りに合わせて無理をすることないよう、アンケートを取るなど子どもの声を大切に拾い上げて、しっかりと準備を進めていただくことを求めて、質問を終わります。 ◆池田由美 委員  私からも、子どもたち生活がより文化的なものとなるよう感染症対策緩和について札幌市としてのメッセージの発出を求める陳情について質問をしたいと思います。  これまでの質疑は、感染対策の新しいガイドライン内容子どもたちの不安に応えていく、または、換気対策の問題についても触れられた質疑となっていました。私は、その中で、重複しないように質疑をしたいというふうに思います。  最初に、換気システム設置状況などが話されて、数字なども答弁がありました。それを聞きまして、我が会派では、新型コロナウイルス感染症対策調査特別委員会においても、学校においての換気対策のことを求めてきたところであります。そのときに設置状況もお聞きしましたけれども、それよりもぐんと増えてきているのだなということを今お聞きしました。  何よりも、感染対策において、換気システムをどう整備していくのか、設置していくのか、このことが私は重要だなというふうにも思いますので、今後も学校状況をつかみながら進めていっていただきたいなというふうに思います。  1点だけ、この換気対策のほかにも感染を防止していくための様々な取組があるかというふうに思うのですけれども、例えば、水道の蛇口レバー式に替えていくといったこともあるかと思うのですが、換気対策以外でどういったもので対応しているのか、整備してきているのかということを最初にお聞きしたいと思います。 ◎池田 学校施設担当部長  換気対策機器以外の感染症対策で各学校でしているものは何かというご質問でございました。  各学校におきましては、学校判断で必要な物品を購入しておりまして、購入物品といたしましては、マスクですとか消毒用あるいは飛沫対策用物品などを購入しているところでございます。 ◆池田由美 委員  今、基本的な感染対策物品を購入しているということなのですけれども、例えば、先ほども言いましたけれども、手洗い場蛇口レバー式に替えたりということを進めてきている学校はどの程度あるのか、伺いたいと思います。 ◎池田 学校施設担当部長  各学校の例えばレバーハンドルとかの状況が何%かというものは、現状、持ち合わせておりませんけれども、各学校それぞれ実情に応じて必要なものを購入しているというところでございます。 ◆池田由美 委員  分かりました。  各学校によって違いがきっとあるのだろうなというふうに思うのですよね。今、換気対策においては、どの学校も非常に設置を進めてきているということがよく分かるのですけれども、例えば、窓の網戸であったり、先ほど言った手洗い場レバー式蛇口に替えていくとか、今後の感染対策を考えたときには、必要な整備が様々あるのだろうなというふうに私は思うわけです。  ですから、そういった実態をよくつかんだ上で、これは予算的にも大変かかるものだなというふうに思うのですけれども、札幌市が、教育委員会がしっかり関わって、予算も取って、感染対策をしっかり進めていただきたいなということを求めまして、換気対策感染対策の問題については質問を終わりたいと思います。  もう一点、先ほど子どもたちへの対応のことで質疑があったというふうに思います。  先ほど来、質疑の中にありましたけれども、今、インフルエンザ流行してきているということ、そして、新型コロナウイルス感染症状況は、今、落ち着いてはきているということですが、やはり、まだ続いているというところに注目していく必要があるなと私は思っているところです。  特に、新型コロナウイルス感染症の中で、エアロゾル感染がすごく課題になっていましたから、ウイルスが飛沫よりさらに細かい微粒子となって空気中を漂い、それを吸い込むことで感染するということなのですけれども、それはマスク着用がやっぱり効果的だというふうに思いますし、インフルエンザにとってもそうかなというふうに思っているところです。  ですから、4月1日から新しいガイドラインということになって、先ほど答弁もありましたし、質疑の中でもありましたけれども、感染対策緩和も慎重に進めていくことが重要だなというふうに私は考えているところです。  子どもたちのことを考えるときに、新型コロナウイルス感染症というのは重篤化はしないのですけれども、高齢者や病気の方は重篤化するということがありますから、子どもがおじいちゃん、おばあちゃんに感染させたらどうしようと真剣に悩んでいたという話も私はお聞きしているところなのです。  家庭環境はそれぞれ子どもたちによって違いますから、保護者が医療や介護など福祉分野で勤務しているなどという場合は家庭内感染をどう抑えていくのか、そういったことにとても気を配っている状況があるだろうなということも想像できるわけです。  様々な子どもたち家庭環境がありますから、子どもたち生活する家庭状況について、子どもたちマスク着用への思いをしっかりと出し合って、いろいろな違いがあるということを認め合っていくといったことが大事だなというふうに思っています。  どんなときにマスクを外していいのか、どんなときにマスクをしていくのか、子どもたち理解し合えるという環境が大事だな、そういう話合いをしていくことが大事だなというふうに思っているところですけれども、子どもたちとの話合いをどう進めていくのか、そういった大切さについてお伺いしたいというふうに思います。 ◎池田 学校施設担当部長  子どもたち家庭環境も含めてそういったことをしっかりと話し合える場をということでございますが、そういった場を各学校でつくっていくということは非常に重要なことであるというふうに認識しております。  また、子どもに寄り添った対応が必要だということになりますので、学校におきましては、これまでも保護者からの相談等につきましては丁寧に応じているところでございまして、これからも子どもたちに最も身近な教職員等が寄り添った対応を続けてまいりたいと考えております。 ◆池田由美 委員  寄り添った対応ということで、私も本当にそうだなというふうに思います。ただ、1度や2度では済まない問題があると思いますので、子どもたちの状態というか、子どもたちの様子をやはりしっかり把握しながら、適宜、話し合う時間をしっかり持っていく配慮が重要ではないかなというふうに思います。  子どもたちが安心して学校生活を送れるように、大人たち対応ということがすごく重要ですし、先生も含めて、保護者と一緒に、子どもたちのよりよい環境をつくって安心して過ごせる、そういった学校生活となるように努力していくことが大事だということを申し上げて、質問を終わります。 ◆石川さわ子 委員  私からも、陳情第154号の子どもたち生活がより文化的なものとなるよう感染症対策緩和について札幌市としてのメッセージ発出を求める陳情について質問をさせていただきます。  先ほど陳情者の方が子どもたちにお聞きしたアンケートの結果もお話をしておりまして、マスクを取りたい、外したいのだというお子さんが89%、本当にほとんどのお子さんが、子どもたちがそういうふうに思っているというこの3年間の切実なつらい環境を話していただいたと思います。  昨年12月の陳情第150号の審査でも私は質問をさせていただきましたけれども、マスク着用に関しましては、この間、ほかの自治体の教育長がそういった子どもたち環境を思ってメッセージを発しておりました。内容としましては、様々な事情によってマスクをしない子どもマスクをできない子どもがおりますことをご理解いただきたいというメッセージでありました。  マスク着用は強要していないのですけれども、実際には、いろいろなところで外せないという雰囲気があって、同調圧力に苦しむ子ども保護者の気持ちに寄り添った、そうした現状に沿った対応メッセージが出されていたのではないかなと受け止めておりまして、その委員会でも求めましたけれども、札幌市においても同様な対応を私は求めたところであります。  その後、この間、卒業式マスク取扱いや、4月1日以降のマスク着用は求めないのだというふうに変更があるということでありますけれども、そうした変更の中で個々の判断というふうになっております。そうした個々の判断というのが困難な子ども保護者もいるのではないかというふうに感じているところでありまして、今後、マスク着用に関しては、学校現場では非常に混乱するのではないかなと私は懸念をしております。  これまでもマスクは強制や義務ではなかったわけでありますけれども、同調圧力などに苦しむ子ども保護者の声が多数あったというふうに思います。  そこで、伺いたいのですけれども、教育の現場家庭が混乱しないように、例えば、これまでも他の自治体の教育長が発信しているメッセージのように、子どもの思いに寄り添って思いを伝えることは大変効果的でありまして、そうしたメッセージ発出は私は必要だというふうに考えますけれども、札幌教育委員会としてはどのように取り組むのか、伺います。 ◎池田 学校施設担当部長  メッセージの発出についてのご質問でございました。  教育委員会では、国の動向を踏まえまして、札幌市における教育活動ガイドラインを改訂しておりまして、今後も、マスク着用を含めました感染対策の実施については、学校を通じて児童生徒保護者に対しましてしっかりと周知をしてまいりたいと考えております。 ◆石川さわ子 委員  学校を通じてそうしたメッセージをお知らせしていくという回答であったかなというふうに思います。  給食の食べ方ですとかマスク着用についての対策が非常に長期間にわたっておりますから、私は、丁寧な情報提供、メッセージ性の高い情報提供が必要だというふうに考えております。  また、今日も換気対策質疑がありましたけれども、例えば、二酸化炭素の濃度測定など、空気状況が目で見える、数字で分かるような感染対策も併せて必要だというふうに思いますので、しっかりと拡充をしていっていただきたいと思います。  マスクを外しても安心だというような学校空気環境をしっかりとつくることと併せて、やはり、私は、子どもが安心して学校に来られるように、マスクを外しても大丈夫なのだという大人のメッセージが本当に伝わるような形でメッセージを発出していただきたいということを重ねて、改めて要望して、質問を終わります。
    村松叶啓 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、陳情2件の取扱いについてお諮りいたします。  取扱いは、いかがいたしますか。  (「継続」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  それでは、陳情2件を継続審査とすることにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  異議なしと認め、陳情2件は、継続審査とすることと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時43分       再 開 午後1時44分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  委員会を再開いたします。  次に、議案第25号 札幌市児童福祉法施行条例等の一部を改正する条例案を議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第25号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  異議なしと認め、議案第25号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第29号 札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  質疑を行います。 ◆池田由美 委員  議案第29号 札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案の質疑をさせていただきます。  これまで、障がいのある幼児の受入れや他施設との連携、研修などの幼児教育の質の向上など、市立幼稚園の役割の重要さから、市立幼稚園の閉園について我が党は反対をしてきました。  本市の市立幼稚園の今後の在り方に関する方針に特別な教育的支援を必要とする幼児が増えていると報告されており、市立幼稚園の役割が一層求められていると考えます。障がいがあることで就園先を見つけることに苦労されているお話も伺っているところです。  そこで、質問いたしますが、閉園する地域での教育的支援を必要とする幼児の就園環境が狭まっていくのではないかと考えますがいかがか、伺います。 ◎廣川 児童生徒担当部長  閉園する地域での特別な教育的支援を必要とする幼児の就園環境の整備についてお答えをいたします。  特別な教育的支援を必要とする幼児の受入れは、私立の幼稚園においても行っておりますことから、教育委員会では、支援を必要とする幼児への適切な対応や指導方法について助言等を行う幼児教育支援員を各市立幼稚園に配置をし、私立幼稚園等への訪問支援を実施しているところでございます。  また、この訪問支援等へのニーズの高まりを踏まえ、令和2年度策定の市立幼稚園の今後の在り方に関する方針に基づき、令和3年度から幼児教育支援員を増員することで、私立幼稚園等に対する支援体制の強化を図っております。  市立幼稚園の閉園後におきましても、市内の私立幼稚園等に就園を希望する特別な教育的支援を必要とする幼児に対する適切な対応がなされるよう、引き続き効果的な訪問支援等を実施してまいりたいと考えております。 ◆池田由美 委員  私立幼稚園では、人的な配置や専門性などの点から、市立幼稚園での助言などの支援、そういった訪問支援なども含めて、今、進めていくという答弁もございましたけれども、人的な配置や専門的な点から障がいのある幼児の受入れをちゅうちょする場合も考えられる、また、そういった声も聞いているところです。  そういう中で、どんな場合でも受け入れてくれる市立幼稚園の存在は非常に重要であり、特別な教育的支援を必要とする幼児への支援は、民間任せではなく、市立幼稚園が主体となって受け入れていく、そういった方向に進めるべきではないかと考えるところです。  1区1園の公立幼稚園が2区で1園となる市立幼稚園の閉園は、特別な支援を必要とする幼児の受入先がさらに狭まり、必要な支援が途切れる懸念もあることから、市立幼稚園は閉園すべきではないと申し上げて、質問を終わります。 ○村松叶啓 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。 ◆池田由美 委員  私は、議案第29号 札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案に反対する立場で、討論を行います。  この条例改正には、ひがしなえぼ幼稚園、あつべつきた幼稚園、もいわ幼稚園、手稲中央幼稚園の4園の廃止が含まれた改正案です。  これまで、17園の市立幼稚園が10園に減り、さらに、このたび4園が廃止することとなり、5園となっていきます。1区に1園から2区に市立幼稚園が1園となっていきます。  市立幼稚園は、多様な幼児教育施設と連携し、保護者の相談、情報共有、教育研究など、札幌の幼児教育の質を向上させる役割を担っています。特に、特別な教育的支援を必要とする幼児が増えており、障がいの重度、重複化、多様化の状況も、本市の市立幼稚園の今後の在り方に関する方針で報告もされており、保護者からの教育相談、幼児教育施設での子どもの状態に応じた指導計画などの教育的支援がますます求められてくると考えます。  さらに、市立保育園が減ることは、障がいがある子どもたちの受入先がさらに狭くなり、必要な支援が途切れる懸念も考えられます。  以上の理由で、市立幼稚園は廃止すべきではないという立場から、この議案に反対します。  以上で、討論を終わります。 ○村松叶啓 委員長  ほかに討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第29号を可決すべきものと決定することに賛成の委員の挙手を求めます。  (賛成者挙手) ○村松叶啓 委員長  賛成多数であります。  よって、議案第29号は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時51分       再 開 午後1時52分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  委員会を再開いたします。  次に、議案第36号 令和4年度札幌市一般会計補正予算(第7号)中関係分を議題といたします。  質疑を行います。 ◆池田由美 委員  議案第36号について、1点質問をいたします。  登園管理システム等のICT業務システム、支援システムとタブレット端末の導入内容について質問をします。  札幌市認定こども園にじいろにおいて、既にモデル導入がされていたということでお聞きしておりますが、札幌市認定こども園にじいろでのICT業務システム、タブレット端末のモデル導入の効果と課題について伺います。 ◎竹田 子育て支援部長  認定こども園にじいろにおけるICTシステムのモデル導入の効果と課題についてお答えします。  まず、ICTのモデル導入の効果についてですが、園児の登園管理や保護者への連絡帳などの機能を活用することにより、手書きではなく、スマートフォンやタブレットを利用して簡単に入力ができるなど、保護者や職員の負担の軽減につながっております。  次に、課題ですが、導入当初は、職員がシステムの取扱いに慣れておらず、操作方法等を把握することに時間を要し、必要な機能を利用するまでに時間がかかっていたところでございます。  このため、他の公立保育所へICTを導入する際には、研修を実施するとともに、研修動画を全職員がいつでも視聴できるようにすることで、職員が操作を円滑にできるよう工夫してまいります。 ◆池田由美 委員  長く保育士をされてきている方が、便利さと同時に、保護者子どもとの対話の大切さを話されていました。子ども保護者との対話、保育士間のコミュニケーションが十分保障される保育体制は保育の質や安全につながります。子どもの命と安全を預かる保育は、保育士による対応が大原則だと考えます。さらに保育士の配置も増やしていくべきだと思います。  また、子どもの送迎を目的としたバスなどへの安全対策装置の設置が義務づけられ、補正予算が組まれておりますが、今後、安全対策の研修など、本市が十分に関わって進めるべきと申し上げて、質問を終わります。 ○村松叶啓 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第36号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  異議なしと認め、議案第36号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時55分       再 開 午後1時56分     ―――――――――――――― ○村松叶啓 委員長  委員会を再開いたします。  次に、議案第20号 札幌子ども・子育て会議条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。
     討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第20号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  異議なしと認め、議案第20号は、可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第24号 札幌子ども・子育て支援法施行条例等の一部を改正する条例案を議題といたします。  質疑を行います。 ◆池田由美 委員  議案第24号で、1点だけ質問をいたします。  改正内容の資料をいただいたときに、2番目の改正内容なのですけれども、保育所等が他の社会福祉施設等を併せて設置するときの設備共用及び職員の兼務についてというところで1点質問します。  2010年に文部科学省によってインクルーシブ教育理念の方向性が示され、具体的な改善案が出されております。インクルーシブには様々な取組がありますが、お互いに刺激となって成長し、そういう成長につながること、自分との違いに気づき理解し合う、そういった効果的なものだというふうに考えるところです。  最初に伺いますが、札幌市の現状で把握している保育所と併設している社会福祉施設はどういったところがあるのか、伺いたいと思います。 ◎加茂 支援制度担当部長  保育所等に併設されております社会福祉施設等についてでございますが、これまで設備等の共用は認められておりませんでしたことから、他の社会福祉施設等との併設状況について、全件を詳細に把握しているところではございませんけれども、放課後児童健全育成事業を行う施設、児童発達支援事業所、それから、放課後等デイサービス事業所、高齢者施設と併設されている例があることは承知をしております。 ◆池田由美 委員  学童保育施設や児童発達支援事業所、放課後デイや高齢者施設ということで、今、答弁がありました。  保育所がほかの社会福祉施設を併せて設置するときの設備の共用や職員の兼務についての留意点について伺いたいと思います。 ◎加茂 支援制度担当部長  社会福祉施設と設備や人員を共有しながら保育を行う際の留意点についてでございますが、このたびの改正は、社会福祉サービスを必要とする児童等の社会参加への支援が進むよう、保育所等に社会福祉施設が併設されている場合に、それぞれの設備や専従の人について、共用、兼務できることとしたものでございます。  この実施に当たりましては、それぞれの施設の設備や人員の基準が守られた上で交流が行われることが前提であることや、対象児童の保護者に対し、その狙いや内容等について十分な説明を行い、理解を得ることが重要であるというふうに考えております。 ◆池田由美 委員  様々な施設での、交流できる保育はお互いにメリットがありますけれども、成長などの個人差によってトラブルになることも考えられますし、子どもへの気配りや言葉かけなどの職員の関わりは非常に重要になるというふうに考えます。  先ほど答弁にもありましたけれども、原則、職員は、それぞれきちんと配置がされているということでありました。しかし、そういった特別な状況の中でトラブルなどの問題が起きることも懸念されますから、職員の配置のところでは今後も十分に検討していくことが重要かなというふうに思っているところです。  そして、インクルーシブ保育を進める際は、先ほど様々な施設と併設されているという答弁もありましたから、どういった保育内容がよいのか十分検討して、そこの施設と進めていくインクルーシブ保育のふさわしい中身をつくっていくことが重要ではないかと考えるところです。  職員不足などの事業所の都合で職員が兼任することがないように、本市として十分関わっていく、このことが必要だと申し上げて、質問を終わります。 ○村松叶啓 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第24号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松叶啓 委員長  異議なしと認め、議案第24号は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時3分...