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  1. 西都市議会 1998-06-01
    06月15日-03号


    取得元: 西都市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    平成10年  6月 定例会(第3回)          平成十年六月十五日---------------------------------------●議事日程(第三号)         平成十年六月十五日(月曜日)                    午前十時開議第一、一般質問---------------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第三号)に同じ---------------------------------------◯出席議員(二十三名)            一番 丸山美木生君            二番 吉野元近君            三番 井上久昭君            四番 河野方州君            五番 井上照也君            六番 松浦幸男君            七番 池田明男君            八番 八木忠臣君            九番 横山昭雄君            十番 緒方敦男君           十一番 弓削春男君           十二番 長友鉄夫君           十三番 壱岐佐一君           十四番 橋口定幸君           十五番 矢野房巳君           十六番 黒木正善君           十七番 日高不二夫君           十八番 野村隆志君           十九番 小浦紀男君           二十番 浜砂一郎君          二十一番 浜砂百敏君          二十二番 狩野保夫君          二十三番 池沢正博君---------------------------------------◯当局出席者  市長              黒田 昭君  助役              児玉 忠君  収入役             長友義忠君  総務課長併選挙管理委員会事務局長                  徳永碩男君  財政課長            山中 喬君  税務課長            三輪剛士君  管財課長            黒木虎男君  商工観光課長          近藤 一君  企画開発課長          鬼塚 薫君  建設課長            滝井清次郎君  都市建築課長ニューホープタウン推進室長                  原田一二君  下水道課長           久嶋英晴君  区画整理課長          高橋芳徳君  農林課長            和田一男君  農村整備課長          塩谷交秋君  生活環境課長          米良嘉文君  市民課長            原田郁夫君  健康管理課長          斎藤末市君  会計課長            惣土邦利君  福祉事務所長          長友英光君  水道課長            原 勝行君  教育長             平野 平君  教育委員会総務課長       黒川忠男君  教育委員会学校教育課長     山下 守君  教育委員会学校給食センター所長 川野年夫君  教育委員会社会教育課長     佐々木美徳君  教育委員会保健体育課長     関谷恒徳君  教育委員会図書館長       阿萬紘八郎君  農業委員会事務局長       橋口十四春君  監査委員            緒方 満君  監査事務局長          矢野 正君  消防長             関屋 隆君---------------------------------------◯議会事務局出席者  事務局長            本井睦英君  事務局次長           齊藤敦弘君  議事係長            黒木盟夫君  議事係             白坂重幸君  議事係             浜砂正富君---------------------------------------                         午前十時零分 開議 ○議長(丸山美木生君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、お手元に配付の議事日程第三号によって進めることにいたします。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(丸山美木生君) 日程第一、一般質問を十二日に引き続き行います。 まず、十一番弓削春男君の発言を許します。 ◆十一番(弓削春男君) (登壇)質問通告に基づきまして順次質問いたしますので、御答弁をよろしくお願いいたします。 まず、具体的な質問に入ります前に、一般論としてのいわゆるごみの問題と環境の問題について市長の見解を伺っておきたいと思います。 最近のマスコミ報道のどれをとりましても、ダイオキシン環境ホルモン二酸化炭素オゾン層破壊等地球環境汚染が叫ばれ、国民の関心も高まり、全国的にいろいろな動きが出てきているようであります。また、大木環境庁長官は、六月五日の閣議に、一九九八年度版環境白書を報告し了承されました。新聞報道によりますと、地球温暖化のような日常生活や事業活動が原因となっている問題に、従来の技術革新や制度の見直しだけで対処するのは不可能であり、猛毒のダイオキシン等化学物質による環境汚染が拡大している現実も踏まえ、循環型経済社会を確立する必要があると訴えております。さらに現代の文明と経済社会のシステムを変えずに地球温暖化のような問題をしのぐのは、我々の世代では可能であっても、次の世代ではかなりの困難が予想されるとも指摘されております。人類社会の快適さと利便性を追求する文化がみずからがよって立つ地球を破壊に導いていく何ともばかげた、そして恐ろしい現象が現実に進行しているのであります。市長は、ごみの問題、環境問題をどのように位置づけられていられるのか。小豆野処分場もあと数年の対応と伺っておりますが、ポスト小豆野の問題を含めて、環境行政に対する基本姿勢をお聞かせいただきたいと思います。 それでは農業廃棄物の処理についてお伺いいたします。本市農業は、消費地より遠隔地にありながら冬期の晴天日数の多いことや温暖な気候に恵まれ、日本の食糧生産基地として市の産業と経済をリードしてまいりました。とりわけ日本一のピーマンを初めとする施設園芸、日本一早いコシヒカリとして販売される超早場米、特用作物としての葉たばこの栽培、西都牛を中心にした畜産経営等が挙げられます。現代農業においては、これらの生産には施設や設備、それに膨大な資材が投入されております。これらの使用後の資材の処分については、法律に基づいて産業廃棄物としての適切な処分が義務づけられております。 まず、一の農業用廃プラスチックの処理についてお伺いいたします。一口に廃プラと申しましても、いろいろな種類があり、大きくは塩素を有するものと有しないものに大別されるようであります。塩素を有するものは塩化ビニール類でありまして、主にビニールハウストンネル栽培の被覆材として使用されており、ほかに冠水用の硬質パイプにも使用されております。発ガン性や催奇形性、最近では環境ホルモンにも関係があると言われますダイオキシンは、燃焼や化学物質の製造過程で生成されると言われ、塩素を有する物質を燃やすと発生し、脂肪に溶けやすい性質を持っているので生物脂肪に蓄積し、食物連鎖によって凝縮されると言われております。また、別の資料によりますと、物質の製造、ごみの焼却、自然環境での物質の燃焼等により生成する物質であり、塩素成分と化学水素成分の反応により発生する。ストーブのすす、たばこの煙、炭焼きステーキ、山火事等からも検出されるとあります。ダイオキシンが大きな社会問題となり、農業用廃プラの焼却は、一九九二年の廃棄物処理法の改正で、まず野焼きが禁止になり、一九九七年十二月に簡易焼却炉での焼却も違法となっております。農薬用廃プラの処理につきましては、宮崎県農業用廃プラスチック適正処理対策推進協議会が設立されておりまして、その会員には、県、JAグループ農業用フィルム商業界県たばこ耕作組合、各市町村廃プラ協議会等の関連団体により構成されております。また、本市におきましては、市長を会長とする西都市の組織が結成されておりまして、本県の農業振興を図り、あわせて地球に優しい環境保全対策の一つとして、農業廃プラの適正な処理を推進しております。塩化ビニールは組織的に回収し、産業廃棄物処理業者に処理委託をして再生による適正処理が図られております。なお、再生処理にかかる経費については、農業者、農業団体、行政等が負担しており、市町村における回収体制の整備充実、農家の適正処理の意識啓発、農家負担金の徴収体制の確立、処理業者の運搬費助成等を行っております。平成八年度実績では、県廃プラ協議会によりますと、業者運搬処理実績が七千六百二十八トン、運搬費助成実績が四千七百五十九万三千円となっており、うち西都市の運搬実績は千二百六十一トンであり、県内の一六・七%であります。塩化ビニールの処理につきましては、本県は、全国に先駆けて農家が資材を購入するときに回収にかかる経費の一部を価格に上乗せして負担するいわゆるデポジット制度が確立されております。分別収集の過程、業者処理場での問題、加工品の販売等について特に問題はないのかお伺いをいたします。 廃プラの中で塩素を含まないものに小型トンネル栽培に利用するポリフィルム、地面に直接被覆して雑草の抑制、地温の上昇、土壌水分のコントロール等に使用するポリマルチハウスマンゴー等の長期被覆に使用する大型のポリフィルム等があります。資料によりますと、これらのいわゆる農ポリは塩素を有しないので、理論的には燃焼させてもダイオキシンは発生しないということでありますが、農薬、ごみ、土砂等が付着すれば危険性があるとのことであります。農ポリの処理については、ほとんど野焼きに頼っているのが実態であると思われます。農ポリにつきましては、廃プラ協議会の範疇にあるわけでありますが、県廃プラ協議会によりますと、ポリフィルムについては、当面焼却設備を用いた焼却処理とし、将来のポリフィルム等の処理方法について試験検討するとなっており、八年度報告では、ポリフィルム適正処理法の具体的な検討として有害なガスの発生を完全に抑える熱分解処理施設の実証試験を実施したとありますが、その試験の結果と、コスト的に可能なものであるのか、わかっていればお知らせをいただきたいと思います。いずれにしても、塩化ビニール同様回収して適正に処理するシステムを早期に構築することが必要であると思われます。処理の方法についてはどのような方法が考えられるのか、市長の見解をお伺いいたします。 次に、二の農薬、肥料の空き瓶、空き袋、空き缶等の処理についてお伺いいたします。使用済みの農薬の容器のうち、紙袋やプラスチックボトルは農水省の安全使用基準で焼却等により水産動物に影響を与えないよう安全に処理することとされていましたが、農水省と厚生省は、平成十年六月の農薬危害防止運動実施要綱の中で、プラスチックボトルなどの使用済み農薬容器は、産業廃棄物処理業者に処理を委託するよう都道府県知事に通達したと報道されております。農薬容器につきましても、産業廃棄物処理基準にあわせて処理することになりました。農薬のボトルは、処理の簡易さとコストの低減からほとんどポリ容器になっており、農薬のポリ容器、空き袋、肥料の空き袋等はほとんどが可燃物であるため、現在は野焼きによって処理されているものと思われますが、有害物が発生する危険性や二酸化炭素の排出源にもなります。このポリ類につきましても、農ポリ同様回収して適正処理するシステムを早期に構築する必要があると思います。県内に八社の農業用廃ポリフィルム処理業者がありますが、果たして処理を引き受けてくれるのか、引き受けるにしても、処理コストが割高になる懸念があります。とにかく農ポリ類と農薬容器の処分につきましては、適正に処理する方法が確立するまでにはある程度の期間が必要になってくると思われますが、その間、当局においては、どのような指導をなされるのかお伺いいたします。なお、土壌消毒剤等の空き缶については、どのような方法で処理されているのかについてもお伺いいたします。 それでは、二番目の都市計画区域の見直しと将来計画について質問を行います。市は、平成十年六月一日をもって西都インターチェンジの設置に伴い、大字岡富、大字黒生野、新富町の一部、その他の地域を都市計画区域に編入しました。インター周辺及びアクセス道路の沿道周辺(一部新富町を含む)を一体の都市として総合的に整備開発、または保全する必要がある地区と位置づけ、無秩序な都市開発を未然に防止し、計画的かつ適正な土地利用の誘導を図るため都市計画区域に編入するというものであります。市の広報なり地元説明会で一応の説明はありましたが、区域の表示と建築確認の説明、五千平米以上の土地の取引、三千平米以上の土地開発に対する説明等でありました。地域住民には、誤解や必要以上の期待や不安が生じているようであります。市長には、まず都市計画区域の見直しについての基本的な考え方と、新富町の圃場整備が予定されている地区を編入した理由についてお伺いをいたします。高速道路の建設やインター建設に伴う周辺地域に対する市長の政治姿勢につきましてもお伺いいたします。 高速道路は西都市発展の切り札として行政、議会、市民挙げて誘致運動を展開した経過があります。市内の過去の例を見ますと、市が誘致した企業、法人その他にはそれなりの優遇措置がなされており、同時に地域住民の要望に対してもかなり積極的に対応がなされていると思います。高速道路も市の誘致企業と同格に位置づけられ、周辺住民の意見要望に積極的に対応されることを求めるものであります。 インター周辺の開発計画についてでありますが、インター周辺は、産業や経済の発展等に大きな期待がかかる地域でありますが、行政としての開発なり民間企業等の開発計画があるのかどうかお伺いをいたします。 次に、柳瀬土地改良基盤整備事業との関連についてお伺いいたします。平成十年度新規採択希望担い手育成基盤整備事業柳瀬地区は、約八十六ヘクタールを計画されているところでありますが、事業の特性と進捗状況、年次計画、事業費についてお知らせをいただきたいと思います。市は、西都市の土地改良区の事務費補助としてヘクタール当たり九百円を補助しておりますが、柳瀬土地改良区は、総面積九十六ヘクタール、組合員数百七十名、うち西都市の地権者が百四名と六一%以上を占めながら属地主義をとっているため、補助を受けることができません。せめて基盤整備に関しての事務補助はできないものか、市長の見解をお伺いいたします。 古川及びその周辺の排水対策についてお尋ねいたします。東九州自動車道の本線部分、古川橋下部工工事の説明会が五月二十五日関係住民に対してなされました。既に都市計画道路西都インター線は、国道二一九号からインターチェンジ部分に向かって工事が進んでおります。道路の形態が見えてくるにつれて市民の不安は高まっております。高速道路のインター部分は、国道二一九号からの取りつけ道路を含めて約十ヘクタールの面積を要し、高さ約十メートルと言われております。巨大な構築物が古川地区に出現することになります。古川の排水対策は大丈夫なのだろうかという心配であります。西都インター線の国道二一九号との取りつけ部分の側道及びインター道路の三本の橋梁の構造等に対する地元説明が不十分ではなかったのか。地元関係者に対して古川の改修計画が説明されたわけでありますが、延長六百十七メートルを既に改良が行われている下流部と同じ断面に改良するものでありますが、その話し合いが進展せず今日に至っております。県の改良計画はどうなっているのかお尋ねをいたします。 四番の岡富地区の環境整備につきましてお尋ねいたします。一部新富町を含む国道二一九号に面した岡富地区は、商業、工業、住宅が密集し、無秩序な開発行為が行われていると思います。生活道路の幅員も狭く排水路も整備されておりませんので、雨水の行き先がないのであります。既存の住宅地や農地に進出してくる企業や住宅との間にトラブルが発生をいたしております。高速道路やインターチェンジに隣接する地区でありますので、それが供用されますとますます企業や住宅の進出が予想され混乱が生じるものと思われます。公共下水道事業によりまして雨水対策も取り込めるような制度があると伺っておりますが、生活道路を含めて抜本的な環境対策が必要であると思いますので、この件について市長の見解をお聞かせいただきますようお願いして壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(黒田昭君) (登壇)最初に環境問題について、特にごみ問題を含めてお答えをいたします。 環境問題は日本だけの問題ではなく、大気、水質を含めた地球規模での問題でありますが、御質問のありました環境への影響を軽減するためには多額の費用を要しますので、国、県の指導と援助に基づいた対策を講じなければならないと考えております。基本的には、環境問題は国、県、市町村、企業、国民、それぞれの役割分担があり、また地球規模で複雑多岐に及びますので、西都市といたしましては、市としての責任を果たすために一歩一歩着実に取り組んでいきたいと考えております。具体的にはフロンの回収、ごみ処理施設の広域化、リサイクルの促進等であります。また、ポスト小豆野不燃物最終処分場の問題につきましては、西都市単独で建設することは経費的にも困難ですので、さきの三月定例議会でもお答えいたしましたが、現在、広域的取り組みを基本として、設置場所も含めて西都・児湯地区ごみ対策協議会の中で検討しておるところであります。 次に、農業廃棄物の処理についてお答えいたします。 まず、第一の農業用廃プラスチックでありますが、そのうち塩化ビニール処理について、分別収集の過程、業者、処理場での問題、加工品の販売等について特に問題はないかという質問でありますが、平成九年度で千二百三トンの廃ビニールが童子丸及び三財集積所の二カ所に集められ、宮崎市の産業廃棄物再生事業協同組合へ搬送され処理されております。しかしながら、農家の一部では、ビニールとポリフィルムの分別が完全ではなく、搬入の段階で問題があることもあり、今後さらに農家の分別収集に対する意識の啓蒙を図っていく必要があると思われます。また、業者委託による再生処理については、資源の有効活用の観点からも最終的な処理方法と思われますが、再生原料の価格低迷により、採算が悪化し、苦しい経営を強いられていることから、本県金銭的な取り組みとして全国に先駆けて御意見のように平成七年の二月より行政、経済連、フィルム商業界に加えて、廃ビニール排出事業者であります農家からも負担をいただき、適正処理を推進しているところであります。 以下、具体的なことにつきましては、担当課長から答えさせます。 次に、都市計画区域の見直しについての質問にお答えをいたします。 まず、都市計画区域の見直しについて新富町、特に圃場整備区域を編入した理由についてでありますが、東九州自動車道が開通することに伴い、黒生野のインターも着実に進みつつあり、一般的にはインターチェンジ周辺及びアクセス道路の沿道等においては、土地に対する投資あるいは流通系の業務施設の立地等土地利用の活発化に伴う乱開発が懸念されるところであります。黒生野インターの背景を考えますとき、それらの変化はかなり年月を要するものと考えておりますが、その次善の策として今回インターチェンジ周辺及びアクセス道路の沿道周辺を一体の都市として総合的に整備開発、または保全する必要がある区域と位置づけ、無秩序な都市開発を未然に防止し、計画的かつ適正な土地利用の誘導を図るため、今回都市計画区域に編入したものであります。都市計画法第五条第一項の規定によりまして、「県知事は、一体の都市として総合的に整備し、開発し及び保全する必要がある区域を都市計画区域として指定するものとする。この場合において、必要があるときは、当該市町村の区域外にわたり都市計画区域を指定をすることができる」とこうなっております。国、県の指導もあり、岡富、黒生野地区、そして新富町の瀬口、柳瀬地区を一体の都市として位置づけ、西都市都市区画審議会及び県の都市計画地方審議会の議を経て西都市都市計画区域に編入したものであります。議員御指摘の圃場整備が予定される柳瀬地区等農業振興地域都市計画区域に含めることについては、農政側に何ら不利益を及ぼすものではありません。長期的にはむしろ乱開発を防止する意味から農地を保全するとそういうふうに考えられます。 次に、インターチェンジ周辺の企業進出、また開発計画等についての御質問でありますが、行政としてはまだ具体的に現時点では開発計画をいたしておりません。また、民間企業についても、特にそのような動きはキャッチしてないところであります。東九州自動車道の開通は、市全域の土地の潜在的な利用価値を高めるものと思っておりますので、今後策定する第三次の総合長期計画の中で検討することといたしています。 インターチェンジ周辺というものを霧島--これは霧島工業団地でありますが--霧島、西都原、それから茶臼原などを含む広域の地域としてとらえますと、企業誘致や観光などの開発を加速するためには、やはりそれに通ずるアクセス道路としての国県道及び市道整備等を最も優先されるべきであろうとそのように考えております。 あと、具体的な御質問がありますが、それらについてはそれぞれ担当課長から答えさせます。(降壇) ◎農林課長(和田一男君) 農業用廃プラスチックについての中でありますけれども、農業用ポリフィルム適正処理方法の具体的な検討としての熱分解処理施設の実証試験の結果と、コスト的に可能であるかとのことでありますけれども、平成八年度より廃ビニール再生処理業を手がけております県産業廃棄物再生事業協同組合において、ポリフィルム及び塩化ビニール熱分解処理装置による実証試験が行われているところであります。現時点では、時間当たりの処理量が少ないといった効率の問題、また高価格な処理装置などで実用化できるまでには解決すべき問題が残されている状況であります。 次に、農業用ポリフィルムの処理方法としてどのような方法が考えられるかとの御質問でありますけれども、御指摘のとおり、農業用ポリフィルムにつきましては、今までは農家各自が責任を持って焼却等により処理をしていたものが、昨年十二月の産業廃棄物処理法の改正に伴いまして、基準に合致した焼却施設を持つ業者等に依頼することになります。また、この問題につきましては、園芸地帯を中心に、全国並びに県下において共通の問題でもあり、県の農業用廃プラスチック適正処理対策推進協議会で検討が進められているところであります。 次に、二番目の農薬、肥料の空き瓶、空き袋、空き缶等の処理についてであります。 第一点の農業用ポリフィルム類を含めまして適正に処理する方法が確立するまで、当面の処理方法についてどう指導されるかとの御質問でありますが、回収システムが構築されるまでの間、当面農家の方には分別収集を徹底していただきますとともに、県経済連に対し適正処理をし、処理加工業者への引き渡し、処分の励行を要求してまいりたいと思います。 次に、第二点の土壌消毒剤の空き缶の処分についてどのような方法で処理されているかとのことでありますが、土壌消毒剤の空き缶のうち、JA、農協さんですけど、JAより購入されました缶につきましては、平成元年度、県経済連の事業によりまして導入した空き缶処理機によって産業廃棄物業者に処理を依頼しておりますけれども、全体数から見ますとその数は一部にすぎず、そのほとんどは農家の軒下等に積まれているのが現状であります。一方、たばこ耕作者による土壌消毒剤の空き缶につきましては、今年度より農家が一部を負担して販売業者が引き取る回収システムを始めましたので、葉たばこ生産者への周知徹底を図ってまいりたいと思います。 以上です。 ◎農村整備課長(塩谷交秋君) 続きまして県営担い手育成基盤整備事業柳瀬地区の事業の特性及び進捗状況、年次計画、事業費等についてお尋ねでありますが、基盤整備事業の特性としましては、受益面積二十ヘクタール以上で、一ヘクタール以上の区画が二五%以上を占めることになっております。また、一定の基準により、高付加価値--これはハウスですが--の撤去、移転費用が認められることになっております。ソフト事業としまして、担い手育成、農地集積事業を一体的に進めることになっており、この事業で担い手農家の農地集積増加率が二〇%以上、担い手農家の耕作の占める割合が二五%以上を達成することになっております。このような条件を達成することによって、国、県、関係市町の高率の補助を受けることになります。 次に、この地区の受益面積は、西都市、新富町合わせて八十六ヘクタール、事業費十七億一千万円で、平成十年度新規地区として採択になりました。現在、土地改良法による施行認可を申請しているところであります。平成十年度は実施設計及び換地配分を行い、平成十一年度より工事に着手し、十四年度完了予定であります。 次に、改良区に対し基盤整備に関連して事務運営補助をする考えはないかとの御質問でありますが、この事業については、県単事業として運営費補助がありますので、市としては現在のところ補助する考えはないところであります。 以上です。 ◎建設課長(滝井清次郎君) 側溝及び橋梁等の説明不足ではなかったのかということについてお答えしたいと思います。いわゆるB区間と国道二一九への取りつけにつきましては、当初の平成七年六月の設計協議の時点での説明、及びその後の県の土木事務所によりまして平成八年にニ回、それから平成九年に一回、以上合計しますと四回にわたって説明を行っておるという報告を受けております。 それから、古川の改良工事についてでございますけれども、これは引き続き県の方で現在検討していただいてるところでございますけれども、本年度じゅうに用地買収を行いたいということで伺っております。 それから、岡富地区の生活道路を含めて環境対策ということでございますけれども、そのうちの生活道路につきましては、いわゆる日常の補修業務等において対応したいというふうに考えております。さらに市道改良については、市道の改良計画に基づいて実施を行っていきたいとかように考えております。 以上でございます。 ◆十一番(弓削春男君) ただいまの答弁の中で、岡富地区の雨水並びに下水対策についての答弁を伺っておりませんようですが。 ◎下水道課長(久嶋英晴君) 岡富地区の排水についてお答え申し上げます。 西都市の公共下水道事業の整備計画は、平成十年三月二十七日現在で全体計画区域面積が九百六十一ヘクタールであります。このうち六百三十ヘクタールにつきましては、建設大臣の事業認可を受けて順次実施をしております。平成九年度末の整備状況は、事業認可面積六百三十ヘクタールのうちの三百九十八ヘクタールが完了しておりまして、進捗率は六三・二%になっております。残りの二百三十二ヘクタールの地区につきましては、松田地区、調殿、山角、妻北土地区画整理事業の事業地区でありまして、これにつきましては、今後、鋭意努力をしてまいりたいというふうに考えております。この地区の完了には相当の面積がございますので、時間と相当の経費を要するというふうに考えております。 お尋ねの岡富地区の排水対策でありますが、まだ建設大臣の事業認可を受けておりませんので、現時点では雨水排水、し尿、生活雑排水等の具体的な整備計画はありませんが、これを整備するということになれば、下水道、公共下水道でやるということになるというふうに思っております。 ◆十一番(弓削春男君) 最終処分場の建設につきましては、広域行政で取り組みたいとのことでありますが、この問題は、毎日新聞等で報道されておりますように、紛争の火種になりやすい危険性をはらんでおります。住民感情には特に配慮しながら市長のさらなる御努力と決断力を期待するものであります。 さて、農業廃棄物の処理についてでありますが、塩化ビニールにつきましては、回収してリサイクルするシステムがデポジット制を取り入れた形で構築されておりますので、さらにより充実したものにしていく必要があると思います。処理委託先であります佐土原町の宮崎県産業廃棄物再生事業協同組合の処理施設が老化し、能率的にも問題があると思われております。県を挙げて改善策を検討していく必要があると思います。また、廃ビニールの処理が義務づけられてきましたので、加工原料向けの再生処理等が多くなってくることが懸念されるわけであります。現在でも答弁のように原料向けの販売が厳しいということであります。ほかの方法で処理することも検討していく必要があるのではないかと思われますが、一時的には焼却してその余熱を利用する方法等云々考えられた経過もありましたが、塩ビ類の処理方法についてほかにどのような方法が考えられるのか、市長の見解をお伺いしておきたいと思います。 農業廃棄物の原因となります塩化ビニール、ポリ類、農薬等について西都市でどの程度取り扱っているのかと見てみたとこですが、これはJA西都の取り扱い実績をもとに推測した数字であるわけでありますが、塩化ビニールが御存じのように、九年度廃ビニールの西都市での集荷運搬実績は千二百三トンということでありますので、十トン車で百二十台分ということになります。マルチ等の農ポリ類、これは新品ですが、フィルムで百メートルあるいは二百メートル巻きがあるわけですが、合わせて一万三千本、農薬の中で液剤がボトルで十一万本、圧倒的に五百ccのボトルがそのウエートを占めておるようでございます。粉剤そして粒剤が三キロ袋で四万七千袋、それから水和剤、これは原体は糞尿であるわけですが、水に溶かして使用するものでありますが八万袋、缶入りの土壌消毒剤約二千個、そしてオゾン層破壊物質として二〇〇五年全廃予定の臭化メチルは百十トンと、そういう推測ができるところであります。 農ポリの処理についてでありますが、山梨県では一九七六年、昭和五十一年になるようですが、第三セクター方式で山梨県農業用廃プラスチック処理センターを設立しておるそうであります。回収した農ポリ類は再生原料として販売すると、そのほかフラワーポット、ベンチ、ブドウの支柱などに再生をしておるそうです。農ビについては本県と同じで再生処理施設を持っていないので、産業廃棄物業者に処理委託をしておるということであります。運営費につきましては、再生品の売上金、それに会員の負担金で賄っておるそうでございまして、県が二分の一、残りの二分の一を市町村とJAが折半しているとそういうことであります。今後は、農薬容器の回収についても課題にしたい、そういうことでありますが、本県と比べて大きく違う点は、デポジット制が確立していないと、また、取り扱い数量が本県に比べてはるかに少ない、そういう点が挙げられるのではないかと思います。答弁によりますと、農ポリの処理については、全国並びに県下において共通の問題でもあるので、県の廃プラ対策協議会で検討されるということでありましたが、市長は、行政の首長の責任者でもありますし、また、県廃プラ協議会の会員でもありますので、回収方法の確立あるいは処分方法の確立については強く要請をしていただきますようにお願いをいたします。 続きまして、農薬の空き瓶、空き袋、空き缶等の処理についてでありますが、廃プラ同様に回収するシステムについては、行政主導によって確立することが可能であると思われます。しかし、集めたものをどのような方法で処理するか、非常に難しい問題があると思われます。最終利用者である農家はもちろんでありますが、農薬を生産して供給するサイドにも参加を求めるべきであります。しかし、このことは、農薬の出荷価格に処理科を添加し、また小売価格にも処理科を添加することになりまして、農家は二重の負担を強いられることになるかもしれません。しかしながら、農業を継続し、地球環境を守るためには、どうしても解決し克服していかなければならない問題であります。農薬の空き瓶等を除く農ポリ類の処理については、回収して処理する体制の確立する当分の間特例としての小豆野処分場に持ち込むことはできないのか。また、現在、その辺の取り扱いについてはどう対応されているのかもお聞かせを願いたいと思います。 それでは、二番の質問に移りたいと思います。高速道路及びインターに関する地域に対しましては、用地補償金、アクセス道路、県道、市道の新設や改良等、地区の皆さんからは羨望のまなざしで見られがちでありますが、それはそれで個人的にも地域的にもいろいろな問題なり悩みが生ずるものでございます。この質問につきましても、ぜいたくな質問をするなとお考えの方もいられるかもしれませんが、これが私の仕事でありますのでお許しをいただきたいと思います。 それでは、まず、インター周辺の開発計画についてでありますが、答弁にありましたように、広い解釈では西都市全域がその対象になると、全く同感であるわけでありますが、インターにごく近い部分につきまして地域の関係者は心配をいたしております。ごく近い部分につきましては、低地であり冠水の危険性があり、決して条件的には余りよいとは言えません。インター周辺では、今後どのような変化が予想されるのか、また地域の住民なり地権者において、具体的な土地利用計画の作成は非常に困難であると判断をするわけでございます。行政が主体となって土地利用計画なり利用区分等を作成していただく必要があると思われるわけですが、市長の御見解をお伺いをいたしたいと思います。 続きましては、柳瀬土地改良区の基盤整備事業につきまして質問をしたいと思いますが、二つの長大橋を含めて、いわゆる農免道路とふるさと農道の二本の道路計画があるようでございますが、その用地の確保の方法も含めてそれぞれの計画についてお知らせをいただきたいと思います。 続きまして、古川及びその周辺の排水対策についてお伺いをするわけでございますが、御存じのように、この地区はたびたび洪水に見舞われる地域でありまして、平成九年九月十六日の台風十九号によりましても大きく湛水したことは記憶に新しいところであります。遠くは桜川の水路があふれてこの地域まで流入することは市長もごらんになられたとおりであります。ただいまの答弁によりますと、古川の改良工事は、県として予定どおり行いたいとのことでありましたが、古川の本流の一ツ瀬川の水位上昇による湛水が大きな原因であり、潮の干満も大きく影響することは御存じのとおりであります。さらに高速道や関連するインター等の巨大構築物の建設によりまして、排水不良や水かさの上昇が心配されるところであります。これらの解決のためには、強制排水装置が一番効果的であることは一致する見解であると思われます。市長は、過去におきまして、地域住民のこのことに対する要望に対して高速道路建設の中で検討してみたい、そう答えられた経過があります。そして、平成六年九月議会での私の質問に対しまして、要約をいたしますと、高速関連ではできない、事業費に見合った地元負担があれば可能であるが、すべて市の責任においては不可能である、地元負担金の圧縮については検討すると答弁されております。その後、平成八年七月でありましたが、高速道路設計協議の席上におきまして、これは黒生野公民館と岡富公民館においてでありますが、ポンプアップについては柳瀬土地改良区基盤整備の中で検討する、建設については、地元負担が必要であり、維持管理については地元負担であると関係課長が説明を行っております。先日、同課長から伺ったところによりますと、担い手育成の基盤整備事業では取り組めない、別な事業でないとできない、そういうことでありました。市長は、古川とその周辺の排水対策について、地域住民の要望にどのようにこたえていかれるのか、考えをお聞かせ願いたいと思います。なお、同地区には伏野川についても同様な要望がありますことを申し添えておきたいと思います。 それから、四番の岡富地区の環境整備についてでありますが、都市計画区域に編入されましたので、今後はある程度無秩序な開発については規制されるものと思われますが、既に工場なり商店、住宅等の密集している地帯であります。行政は新富町であるわけですが、新富瀬口は西都市の瀬口よりもはるかに住宅戸数も多く、しかも、ますますもって戸数は増加をいたしております。市道瀬口朝喰線の改良につきましても、一部新富を経由するということで、関係当局においては非常に御苦労をかけている面もあるわけでございますが、整備が進んでおりますし、また県道新富荒武線も岡富地区で国道二一九号とタッチすると、そういう計画であります。高速道路あるいはインターに関してアクセス道路の整備が進んでいきますならば、さらに密集度も進みますし、拡大化も進むものと予測をされるところであります。そのうち特に既存の地区では下水道と雨水対策、生活道路の確保が早急の課題になっております。答弁によりますと、段階的な計画なり手続が必要とのことでありましたが、早急なる対策を求めまして二回目の質問を終わります。 ◎市長(黒田昭君) まず、農業用の廃プラスチック、それからポリフィルム、農薬のボトル関係の処理についてでありますが、私ども、大きくはこれらにつきましては産業廃棄物として取り扱わなければならないということでありますから、基本的には一般廃棄物として市が中心になって進めるものと、それから産業廃棄物として排出業者が責任をもってやるものと二つに分かれるわけでありますが、この塩化ビニールポリフィルム、農薬のボトル等については、産業廃棄物の部類に入るということがまず前提であります。しかしながら、西都市にとりましては、農業振興上これらの処理というのは非常に大きな問題でありますから、私どもが積極的に取り組まなければならないのは当然であろうと、そのように思います。そういうような意味合いで県の協議会、また農業団体等とも一体となってこれは対処していかなきゃならん問題であろうというふうに思っております。そういうふうな関係でこれからもできるだけ早くこのような処理が体系的にできるように努力をしていきたいというふうに思っております。小豆野の処分場への持ち込みについては、現場の状況等もありますので、これは課長から答えさせます。 それから、二番目の東九州インター及びその周辺に関することについての質問でありますが、先ほど壇上から申し上げましたように、狭い意味のいわゆるインター周辺の開発についてでありますが、私は、この黒生野インターの背景、いわゆるどのような物流が考えられるか、そういうようなこと等から考えてみますと、私は、直ちにここが流通の拠点というような形で土地利用の要求がまた可能性が発生するとは考えません。恐らくそこまで来るには平成十二年ないし十三年には供用が開始されるわけでありますが、その供用開始をされた後、私は、かなりの年数をかけなければ、そのような状況というのの確認はできないのではないか、そのように思っております。この点につきましては、先ほどお答えをいたしましたように、平成十年、十一年には第三期の総合長期計画を立てなければならないわけでありまして、当然その第三期の総合長期計画の中の重要な部分として、高速道路が開通した後の西都市の発展といいますか発展方向、そういうようなものを確実に見通した上での整備構想というのが必要になってくるであろうと、そのように思っております。これらにつきましては、かなり専門家も入れてその辺の見きわめをしていきたい、そのように考えておるところであります。一つ考えられるのは、この高速道路の開通と同時に春田バイパス、いわゆる国道二一九号線のバイパス工事として進んできておりますが、これがほぼ高速道路の供用開始と同じような時期に供用が開始されるであろう、そのように思います。そうしますと、今度はこれを受けて市街の中心まで街路計画として御説明を申し上げましたあの街路計画を連続して考えなければならないわけでありまして、そういうようなことを考えると、この街路計画ないしはその高規格道路等の路線に関係して土地利用なり、また後ほど話がありました岡富地区の生活環境の整備なりそういうようなものに大きく関連してくるであろうとそのように思っております。ですから、この街路計画を位置づけをしながら、インター周辺の土地利用ないしは岡富地区の環境整備のうちの特に道路関係等については考えていかなければいけないのではなかろうか、そのように思っております。 それから、柳瀬地区の土地改良事業に関連して今度は農免道路として本川に大きな橋梁を計画をいたしております。それから、濁川の方ですね、支川の三財川の方に厳王島へ向かう橋梁の計画もいたしております。用地の具体的な問題につきましては、担当課長から答えさせます。 それから、古川の排水対策でありますが、二つの点が質問の中にありました。 一つは、今インターの入り込み線が具体的にできておりますが、それらのものが古川の排水に支障はないかということでありますが、この点については、再三にわたって地元の要望もありますし、私どもそれを受けて道路公団ないし県に対して十分申し伝えておるところであります。それらを踏まえて設計もされたはずと、私判断をいたしております。これは結果として後ほど当然出てくるわけですから、私どもの要求したとおりにやっておられるのかどうか、そしてそれが問題がないかどうか、今後の排水の状況でチェックすることができるというふうに思っております。今のところは、計画どおりに進めておりますという返事ではありますけれども、その成果は後ほど当然チェックができるとそのように思っております。 それからもう一つは、古川全体のあの周辺地域の湛水の排除についてでありますが、これはどうしても徹底した乾田化をするということになれば、強制排水以外にはないわけですね。御質問にもありましたように、本川の水位、潮位との関係等々を考えますと、強制排水しかないわけでありまして、その強制排水をするポンプ場をつけるということになりますと、相当大きな事業費を要するわけであります。今のところ、私どもが見込みとしてあるのは、インターができ高速道路等ができてどんどん土地の利用等が変化が起こってくるということになれば、この湛水防除の採択要件に合致してきますので、そうすれば湛水防除事業であれば地元負担をかなり軽くすることができるのではないか。だから、その事業以外には地元負担を制度事業で取り込むような形では無理であろうというふうに思っておるわけですね。ですから、湛水防除の制度としてこの採択要件に合うような状況になってみましたら、検討してみる必要があるというふうに思っております。それ以外にそれに相当するような補助事業等が新たに出てくれば、それらに乗りかえたいと思いますが、これはやっぱりどうしても地元負担を極力小さくするという考えでなければ取り込めないのではないかというふうに思っておるところであります。あと不足するところは、それぞれ担当課長から答えさせます。 ◎生活環境課長(米良嘉文君) 小豆野不燃物最終処分場での農業廃棄物の処理についてでありますが、二十二番議員にもお答えをいたしましたとおり、排水及び地下水調査を実施した基準はクリアをしたところでありますが、新処分場建設までに五年程度の期間を要します。その間の小豆野処分場の延命対策は必要であります。また、水処理施設がないことからも改善整備が考えられます。そのようなことから農ポリの処理は困難と考えます。現在も産業廃棄物取り扱いのため搬入はできないこととなっております。以上です。 ◎農村整備課長(塩谷交秋君) 続きまして柳瀬土地基盤整備事業に関連して県営農免農道整備事業新田地区及び県営ふるさと農道整備事業厳王島地区の計画の概要についてお尋ねでありますが、両事業とも柳瀬地区基盤整備地区内を通過する農道整備事業であります。農免農道新田地区につきましては、主要地方道荒武新富線、山ノ郷を起点とし一ツ瀬川を横断して国道二一九号線青果市場入り口を終点とする総延長二千四百六十メーター、幅員七メーターで計画しております。事業年度は、平成十年度実施設計を行い、十五年度完了予定であります。また、県営ふるさと農道厳王島地区につきましては、農免農道新田地区の基盤整備地区内を起点とし、三財川を横断して佐土原町都市計画道路厳王通線--これは旧妻線跡ですが--を終点とする延長千三百七十メーター、幅員七メーターで計画しております。現在、各関係機関と協議中であり、事業期間は平成十年度から十四年度を予定しているところであります。両事業とも基盤整備地区内の用地につきましては、土地改良区と話し合いを行いまして、創設換地による共同減歩で買収することにしております。 次に、担い手育成基盤整備事業では、古川の強制排水ポンプです--が--はできないと聞いているが、地区民の要望にどうこたえていくかということでございますが、ただいま市長が答弁しましたように、現在これに対応できる制度事業は湛水防除事業があります。そしてこの事業は、二級河川の排水機設置は採択しないということになっております。幸いにして古川には築堤がありませんので、河川よりあふれた排水の排水機設置の可能性が考えられるということであります。この場合、先ほど市長から答弁がございましたように、高速道路の供用開始によって土地利用がどう変化するかと、それによって検討されるということになりますので、高速道路の供用開始によっての土地利用の変化ということで検討していくということになります。以上です。 ◎下水道課長(久嶋英晴君) 公共下水道事業の導入についてお答えいたします。先ほども御答弁申し上げましたように、現在、事業認可を受けているもののうち未施工地区が二百三十二ヘクタールあるわけでありますが、これを計画では平成十五年度までに完了するということになっております。これを計画どおりに実施をすることになりますと、約三十三億円が残事業として残っておるわけでありますが、年間に約六億六千万の事業を実施していかなくてはならないということになるわけであります。現在でも一般会計から約七億の繰り入れを行って下水道会計の予算を編成しておるという状況からいたしまして、近々のうちに下水道事業で本地区の排水対策に対応するということは無理であるというふうな判断をしておるところでありますし、先ほども申し上げましたように、今回、平成十年の三月二十七日に下水道の事業認可をとったわけでありますが、この中にも入っておりませんので、近々の対応というのは公共下水道では無理であるというふうに判断いたしております。今後、下水道でやるということになりましても、相当の検討をしていかないといけないのではないか、今後の課題として検討していきたいというふうに思っております。 ◆十一番(弓削春男君) 失礼をいたしました。それでは、若干の質問と要望を行いたいと思いますが、農業廃棄物につきましては、産業廃棄物としての取り扱いが義務づけられたわけでありますので、当然それを排出する農家の責任が問われることになってきます。しかしながら、他の廃棄物同様処分の方法が確立していなかったり、処分の費用がかさむ等の現場での問題も残っておるようであります。農家としては経営コストの削減という意味で、あるいは省資源、あるいは観光保護の面からもやっぱり資材の有効利用を図りながら廃棄物の量を最小限にとどめる努力も必要になってくると思われます。農薬等におきましては、既に廃棄物を少しでも少なくするために、あるいは輸送費等のコストを削減するためにも複数の農薬の混合剤なり、あるいは濃縮してボトルの容量を少なくする、そのような努力もなされておるようでございます。 私は、去る五月、岩手県の園芸地帯を研修する機会があったわけでございますが、この地区におきましては、ハウスのビニールについては三年間使用する、ところが残念ながら、我々西南団地におきましては、太陽光線量も非常に多くて、しかも高温であります。その上に台風等の問題もありまして、複数年の継続した被覆は現実的に難しいと厳しい状況にあるわけです。さらに、前にも申し上げましたように、土壌消毒剤として、あるいは殺虫剤、除草効果として万能薬であったところの臭化メチルが二〇〇五年に撤廃されると、そういうことになりますれば、薬剤に頼る度合いを少なくして耕種的な防除が必要になってくると、そういうことになれば、マルチの資材なり防虫ネット等の補助資材の使用が逆に多くなってくるのではないか、そういうような懸念もされておるところでございますが、以上のようなことから、一日も早い行政での対応を期待するものであるわけでございます。 また、さきの市長の答弁によりますと、管理型最終処分場の建設につきまして、広域行政の中で対応していきたいとそういうことでありましたが、児湯郡内いずれも農業地帯でありまして、同じ悩みを抱えていることが予想をされるわけでございます。一般可燃物とあわせて農ポリ類の処理についても並行して行うことができないのか、検討をいただきますようにお願いを申し上げておきたいと思います。 それから、大きな二番の都市計画の区域の見直しと将来計画についてでありますが、新聞等の報道によりますと、一九九〇年度から始まる新道路整備五カ年計画によりますと、期間中に開通する高規格道路は、本県の清武ジャンクションなど、そしてまた、地域間の交流や空港、港湾との連絡を強化する地域高規格道路は、本県の宮崎東環状道路など、というふうになっておるようでございますが、東九州自動車道の西都-清武間は平成十二年度、あるいは、さっき市長が言われましたように、十三年度において供用開始が見込まれておるわけでございますが、その高速道路の供用開始の時点において、宮崎東環状道路はどの位置で国道二一九号線にタッチされる予定があるのか、あるいはまた、インター部分と国道二一九号園元線を結ぶ都市計画道路西都インター線でありますが、これにつきましては、県の職業訓練校の西都建設が決定をされたようでございますが、それに伴ってその計画が繰り上げられる予定があるのかどうか、その可能性について、二点についてお伺いをいたしたいと思います。 インターチェンジ周辺の開発計画と柳瀬土地改良区基盤整備については、どうしても地元としては関連があるように思われるわけでございますが、インター周辺におきましては、現在のところ、具体的な開発計画がないとのことで、農地として保全するために、農業基盤整備がなされることになっていることは御案内のとおりであります。一方では、ごく一部ではありますが、将来開発が予想される地域に画一的に国の補助事業を導入するのはむだではないかと、そういう見解もあります。ただいまも答弁が行われましたように、基盤整備が予定されている区域内に一本の市道、そして広域的な農免道路、あるいはある程度広域的なふるさと農道の三路線が計画をされておるようでございます。交通アクセスがよくなれば当然開発が予想されることにもなるわけです。基盤整備の終了後にはすべて農振地域に当然なるものと思われるわけですが、行政の広域合併後においてこの地区に庁舎を建設したいと、そういう希望を持っておられる方もおられるようでありますが、そのことは別にいたしましても、いずれにしても開発が規制される地域をなぜ都市計画区域に編入したのか、どうも理解に苦しむところであります。 それから、古川及びその周辺の排水対策についてでありますが、県は、平成八年十二月十三日、関係者に対して、古川の改良計画について説明を行ったところであります。それによりますと、施工については、今はやりの水辺に優しい環境に配慮した設計となっておりまして、仕上がりにつきましては、従来のものとかなり異なったものになると思われるわけでございます。人々が水辺に親しむために、水路の内側面にいろいろな工夫がなされているとのことであります。例えば、佐土原町の大池川のような仕上がりになるのかなと思われるわけでございますが、川面におりる階段を何人の人が利用されるのか疑問であります。また、植物が繁茂しやすい構造になっておるようでありますので、完成したときには非常にきれいであっても、数年後にはヨシなりあるいはその他の雑草類が繁茂し景観は壊れ、排水にも悪影響があるのではないかと心配をいたしておるところでございます。特に地元の住民にとりましては、この古川は河川としてのイメージは全くないと思います。排水路としての感覚しかないのではないかと思われるわけですが、市街地の河川ならその必要もありますし、沿線の住民等によって管理もできるものと思います。古川の場合は、そのような利用については期待ができないものと思います。当然県が管理者になられるわけでありますが、とても十分な管理ができるとは思われないわけであります。現に改良済みの区域におきましても、土砂が堆積し、雑草が繁茂し、景観や排水、また農作業等にも支障を来しておりまして、地元については苦情があるのが現実でございます。しかしながら、地権者との用地交渉がいまだ決定しておりませんので、改良が計画決定したわけではありませんが、この工法で施工されることは将来ともに非常にむだな経費を必要にするのではないかと、そういう危惧を持っておるところでございます。このことにつきましては、地元に対しまして再度詳細な説明をいたしていただきますように、当局からも県に御要望をお願いしたいと、そういうふうに思っておるところでございます。続きまして、古川及び伏野川に関する排水ポンプの設置についてでありますが、いろいろ御答弁をいただきましたが、高速道路とインターチェンジも建設される地区でもありますし、農業基盤整備事業も導入されましたし、さらに宮崎東環状道路等のアクセス道路等の建設に伴いまして、住宅や農業施設等の移転先も問題になってくるものと思われるわけでございます。地元としては高速道路や関連する事業にも積極的に協力した経過もあるわけでございますので、何とかこの機会に問題を解決していただきたいと地域住民の願いであります。このことにつきましても、市長の御理解と決断を求めるものであります。岡富地区につきましては、なかなか年次的に計画的に厳しいようでございますが、早急に対応を講じていただきますように強く要望をいたすものであります。 これで私の質問を終わるわけでありますが、最後に、先日狩野議員からもありましたが、今期定例議会を最後に勇退される予定であります平野教育長に対して、かつての妻中三年一組の教え子の一人として、また一人の市民の立場で、永年にわたる教育行政に対する御労苦、そして御功績に感謝を申し上げ、今後ますます御健勝で奥様ともども西都市発展のために御尽力をくださることを御祈念申し上げて終わりといたします。どうもありがとうございました。 ◎市長(黒田昭君) まず、農業廃ビニール関係の質問でありますが、塩ビの処理を一般廃棄物とあわせて処理するというようなことも考えてみたらどうかということでありますが、そういうことについても検討しなけりゃならんだろうと思いますが、補助の制度とかそういうようなものからいきますと、この一般廃棄物と産業廃棄物というのは体系が違いますので、その辺がどうなるのかなという感じはいたしております。しかしながら、おっしゃるように、西都・児湯地域は農業地帯でありますから、そういうことを前提として一体的なそういう施設にならないのかどうか、その辺は今後の検討の中で論議をしてみたいというふうに思っております。 それから、高速道路と宮崎環状線のタッチのところですが、これはちょっと私は春田バイパスの関係するあの高規格道路とこの高速道路との関係じゃないのかと思ったのですが、そうしますと、これはとりあえずは野首のところから国道を離れまして、南側を通って、そして那珂の小学校の西側を通って、そして工業団地の西側を通って、そして一部トンネルだそうでありますけれども、仲間原入口のところで再び二一九号線に沿っていくとこういうような形であります。それから二一九号線にずっと沿いながら黒生野インターのところまで来るとこういうことなんですね。今度は東の方ですが、今、黒田のところにゴルフ練習場がありますね、野村ゴルフ練習場、これの北側を通りまして、そして東の方にずっと黒田から佐土原に行くあの縦の線の北側を通って、そして石崎川の手前のところあたりで十号線のバイパスにタッチするとそのように聞いております。そして十号線のバイパスにタッチして、そして一ツ葉有料道路の方に行って、そして環状線に関連をしていく、こういうような形になるようであります。私どもが今大まかに聞いているラインであります。 それから、西都インター線ですが、これを高等技術専門学校が園元のところに立地するということが決定をされました。こういうことを目指して早める考えはないかということでありますが、私ども当然そういうことを意識して、この街路の計画等についても、しかし、恐らく私は高等技術専門学校の方が先になるであろう、この街路工事というのは相当経費やら用地の交渉やら時間を要する点があろうかと思いますので、この開校に合わせるというわけにはまいらぬかもわかりませんが、そういうことも念頭に置いて、できるだけ早くこの線の着工ができるように努力をしていきたい、そのように思います。 それから、インター周辺を都市計画の見直しで入れた、その地域が圃場整備ないしは農免道路、ふるさと農道等農業関係の投資があるじゃないか、こういうふうなことでありますが、私は先ほども申し上げましたように、少なくともインター周辺というのは、西都市にとっては最も農業の進んだ優良農地であります。だから、相当これは積極的な他からの働きかけがない限り、私はここのところを他土地利用としてするというのは、この制限の範囲内ではそう出てこないのではないか、これは全く私の素人の考えでありますから、まだはっきり専門家の見通し等を得てませんけれども、私は周辺は当分の間、農業として利用されることであろう、そういう点から考えますと、都市計画区域に入れても、都市計画区域農業振興地域というのはダブっていいわけですね。ところが、その中で今度は土地利用区分をするということになりますと、農振地域は農用地、農地として区分をしなければならない。土地利用を設定しようとすると、農振地域と競合するわけでありますが、そういうような時期が来るというのは相当まだ先のことになるのではないか。当面はやはり農地として利用する、だから農地としての整備をしておく必要があるだろう、そのように今考えて、こちらの方の基盤整備の方の事業を進めておるということであります。 それから、古川のことにつきましては、御意見も踏まえて、県の方に地元説明をするように要望をしていきたい、そのように思っております。 ポンプアップのことにつきましては、何回も申し上げましたが、あの地域の水量からいうと、やっぱり数十億の工事費を考えなければならないと思います。そうすると、湛水防除で地元負担の率の少ない事業でありますけれども、非常に大きな負担をしなきゃならぬということになろうかと思います。しかし、これは市の負担が義務づけられていきますので、純粋な農家負担というのはやはり湛水防除事業でやるというのが一番安く可能性のある事業ではないのかとそのように思っております。(「答弁の趣旨が私の質問と若干食い違いがあったと判断したものですから」と呼ぶ者あり) 私の答弁で不足するようなところがあれば、課長から補足をさせますので。 ○議長(丸山美木生君) 暫時休憩いたします。                         午前十一時二十九分 休憩                         --------------                         午前十一時三十九分 開議 ○議長(丸山美木生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、十三番壱岐佐一君の発言を許します。
    ◆十三番(壱岐佐一君) (登壇)さきの通告に従いまして順次質問をしてまいりますので、当局の誠意ある答弁を求めます。また、通告の中で答弁者に市長のみとなっておりますが、一部教育長にお答えをしていただくことになりました。 その第一点は、都於郡城址周辺整備について二、三点市長にお尋ねいたします。地元住民のかつての悲願でありました都於郡城址が、市長の努力によりまして、その結果、平成八年三月二十五日付をもって都於郡城址として宮崎県文化財の指定を受けてまいりました。次には、国定指定に向けて地元上杉大臣の強力な支援体制がとれる環境の中に、その実現に市長はどのように取り組んでいかれるお考えかお尋ねをいたします。 もう一点は、今までの一般質問の中で何回となく取り上げてまいりましたが、都於郡城址は、今を去ること四百年前、二百四十年もの長きにわたって第十三代にも及ぶ城主が県下四十八カ所の出城を持ち、繁栄に繁栄を重ねた都於郡城、別名浮舟城とも称しますが、都於郡城はその中の本城であります。市長は、今までの答弁の中で、都於郡城は中世の山城であることから、発掘調査による結果を侍って城の築城については検討したいと答弁をされておりますが、今までにどのような発掘調査をされ、またその結果がどのようなものであったのかお尋ねをいたします。 もう一点は、現在でも士中を中心に五百メーター四方に三つの寺院が残っております。大安寺、光照寺、黒貫寺、またかつては寺院の跡が徳泉寺跡、本永寺跡、弥源寺、円光院などなど記録に残っている寺だけでも七カ所もあることからして、都於郡城がいかに繁栄したかうかがい知ることができます。そのこともあって、周辺住民の旧家には累代にわたって伝えられてきた家宝が数多く今もなお大事に保存されておると聞いております。これらを保存し、後世に残し、語り伝えていくために、都於郡城歴史資料館なるものを城内外を含めて建設を県に要望されるおつもりはないかお尋ねをいたします。 次に、通告の第二項の人口増対策と住宅団地整備構想について市長にお尋ねいたします。私の手元の調査では近隣の市町村の人口動態は平成元年と十年後の平成十年五月一日現在を比較しますと、お隣の国富町が二万二千三百五十四人で十年間に八百十五人の増加となり、また佐土原町が、三万二千三百九十一人で千九百六十七人の増となっております。我が西都市は三万五千八百三十七名で、過去十年間で千八百二十一名の減少であります。この現況を市長はどのように分析され、どのように受けとめておられるのかお尋ねをいたします。 本市の人口が昭和三十五年の五万九百四十八人をピークに減少の一途をたどって、昭和六十一年三月に策定されました第二次総合計画の中で、十五年後すなわち平成十二年を最終目標年次の人口を四万二千五百人と想定されましたものを、平成八年度の後期計画の中では大幅に修正をされ、三万八千人と下方修正をされました。その時点での最終目標年次の達成をどう判断されておられるのか、あるいは見通しをされておるのかお尋ねをいたします。 次に、住宅団地整備構想について再度市長にお尋ねをいたします。人口増加対策のためには、何としてでも住宅団地の整備を早急に図る必要性を痛感いたしております。平成七年度の施政方針の中で、住宅団地整備事業に着手すると述べられておりますが、それ以来丸々三年が経過しようといたしております。いまだに日の目を見ません立野住宅についても一向に実現の兆しがありませんが、何が阻害原因なのか、市民の前に明らかにする必要があると思いますので、市長にお尋ねをいたします。 次に、通告第三項の農地振興地域の見直しについて市長の見解をお尋ねいたします。この問題も、人口増にまつわる宅地化の大きな障害となっており、どの地域でも例外ではないと思いますが、特に宮崎に隣接する都於郡の岩爪、黒貫地域を中心に線引きの見直しをすべき時期が到来しているのではないかと、地元市民なり地権者の要望が高まっており、このことについて市長の見解をお伺いいたしまして、私の壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(黒田昭君) (登壇)まず、国指定に向けてその実現に市長はどのように取り組む考えかという御質問でありますが、都於郡城跡の国指定につきましては、周辺の東の城跡、南の城跡等を含めたもので申請することとなっております。現在、県と協議しながら指定の範囲を決定するための現地調査を実施しているところであります。今後は、この現地調査をもとに地権者との交渉によって同意が得られれば申請ということになりますが、広範囲のためかなりの地権者の方の同意が必要であり、相当の時間がかかることが予測されます。また、現在、自然災害等によるのり面の崩壊が著しく、この状況のままでの国指定申請は困難であることから、あわせて整備をしていく必要があると思われます。このようなことから、これらの条件が整い次第、国に対して申請をしたいと考えております。 発掘調査の結果等々につきましては、以下教育長から回答いただきます。 次に、人口増対策と住宅団地構想についての質問でありますが、過去十カ年間に本市の人口が減少したことをどう分析し、どう受けとめるかという質問でありますが、まず第一に私は、農林産業の構造の変化に伴う第一次産業就業者の減少が挙げられるとそのように思います。第二には、晩婚化、女性の職場進出、子育てに対する経済的負担の増加による少子化傾向が一段と進んだこと、第三には大学への進学率が高くなり、市外県外へ転出する若者が多くなったこと、第四に、そうした若者を雇用する場が市内に少ないこと等が考えられます。また、平成十二年時の目標人口三万八千人について、現時点で達成をどう考えるかという質問でありますが、先ほどお答えをいたしましたように、率直に申し上げまして大変厳しいと受けとめております。人口増対策として企業誘致、住宅団地の整備は不可決のものでありますので、景気の回復とあわせて東九州自動車道、高規格道路の開通等々波及効果に期待するとともに、定住条件の整備にも努力してまいりたい、そのように考えております。 次に、立野住宅団地整備事業着手に関するお尋ねでありますが、平成八年に整備構想に基づき、市内候補地区の中から立野地区をモデル整備箇所として位置づけて取り組んできました。その進捗状況は、議会にも報告していただきましたが、立野地区の整備につきましては、農地転用等の法的手続の事前調整や人口増施策としての分譲価格決定の検討、また、県住宅供給公社を初めとした実施体制の検討に時間を要したこともありまして、現在に至っておりますが、開発許可等が来月初めにはおりる見込みでありますので、今後は本年度中の造成工事の完了及び早期の分譲開始へ向けた取り組みをしてまいりたいと考えております。 次に、農業振興地域の見直しについてお答えをいたします。宮崎市に隣接している都於郡地区を中心に、線引きの見直しをすべき時期に到来しているのではないかということでありますが、このことにつきましては、平成四年の全体見直しから既に五年以上が経過し、市街地周辺を中心に要望があるのも現実であります。昨今の経済的、社会的情勢の変化に伴い、計画の変更が生じていることやら、県から原則としておおむね五年ごとの見直しをするよう指導を受けていることから、平成十年度に地区指定を受け、十一年から二カ年で計画の見直しができるように事務を進めているところであります。 以上です。(降壇) ◎教育長(平野平君) (登壇)都於郡城址周辺整備について御質問のうち、今までにどのような発掘調査をされたか、またその結果がどのようなものであったかという御質問でございますが、都於郡城址の発掘調査につきましては、昭和六十二年度の本丸跡の調査以降本格的な発掘調査は実施しておりませんが、西都原古墳群及びその周辺地域整備のアクションプログラムの中に、長期的なものとして発掘調査が含まれており、また第二次西都市総合計画の中にも平成十一年度から確認調査を実施する予定になっております。 次に、周辺住民の旧家には、累代に伝わってきた家宝が数多くある、これを保存し後世に残すために都於郡城址歴史資料館なるものを城内外も含めて建設を県に要望されるおつもりはないかという御質問でございますが、まずはどれぐらいの方がどれだけのものを持っておられるか調査する必要があり、もし了解が得られるならば調査したいと考えております。都於郡城歴史資料館のことにつきましては、長期的な整備の中に史実に基づいた館の復元も考えられておることから、この館の中で保存展示していくことが得策ではないかというふうに思っております。 以上でございます。(降壇) ○議長(丸山美木生君) 暫時休憩いたします。                         午前十一時五十五分 休憩                         --------------                         午後一時零分 開議 ○議長(丸山美木生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。十三番。 ◆十三番(壱岐佐一君) 自席から若干壇上に引き続き質問をしてまいりますが、都於郡城については、平成三年鹿児島短期大学の学長であります三木靖先生の手によって史跡の調査に基づく当時の館がどんなものであったかということを、私、あるところで青写真を見せていただいたことがあるわけでありますが、恐らく市当局によって作成されたものと思います。どのような目的で実施されたものか、もちろんこれは費用弁償もあったものと思いますけれども、この点について教育長なり市長の御見解をお伺いしておきたいと思います。 さらに質問の中でも申し上げましたが、都於郡城には縁の深いゆかりのある四半的弓道大会を県内外から約五百名を招聘いたしまして毎年あの地で開催をいたしております。県下の浮舟城大会と称して開くわけでありますけれども、ほとんどの方が高齢者です。平均年齢が六十五歳から七十歳近い方ですから、本丸にはもちろん上がっていただきますけれども、二の丸、それから絶景なる三の丸に足を延ばす方はほとんどいらっしやいません。先般、先輩議員からもありましたけれども、人が通るだけの橋でも結構だというふうに思いますが、そんなに費用はかかるというふうには思いません。恐らく四、五百万か一千万以内で二つの橋が立派にでき上がるものというふうに思いますが、先般の私の質問の中で疑木といういわばセメンでつくった木に似かけた疑木という質問をしましたら、議事録の中では樹木となっておりましたけれども、私の言ったのは疑木であります。この点につきましてもぜひ実施してほしいという地元のたっての要望もあります。さらに市長の見解を承っておきたいと思います。 それから、人口増対策でありますが、人口増対策は工場誘致によっての雇用の場の創出、それと住宅団地構想についても、私、お隣の佐土原では実に本市とは隔世の感を禁じ得ません。つい先般でありますけれども、佐土原の広瀬に私のいとこがおりまして、家がぼやを起こしたということで二年ぶりに訪れてまいりました。ところが、家を探すのに一苦労したわけでありますけれども、周辺には住宅団地が所狭しと連ねておりまして、約三十分かけて、昼間はいらっしゃらないとこがありますので、ようやく訪ねて探したわけでありますが、聞いてみますと、あの辺で坪十七万円だと聞いてまたびっくりしたわけでありますが、その点都於郡周辺は宮崎市街地まで通勤圏三十分以内であります。さきに建設されました特別老人ホームのとのこおり荘の用地が坪当たり四千円です。反当にいたしまして百二十万円、これは造成費は別といたしまして、少なくともあの周辺で坪当たり一万円では相談できるものというふうに思います。さきに提出されました住宅団地整備構想のこの冊子の中で、都於郡は人の住めるような環境ではないと地元住民を全く侮辱とも受け取れかねない過った評価をされておりますが、昔の人の言葉に「住めば都よ我が里よ」という言いならわしがあります。市長は、正面からまじめに都於郡地区の大型団地創出に取り組まれる考えはないか、再度お尋ねをいたします。 さて、人口増対策というのは、言うはやすし行いがたし面があることは百も承知をいたしております。一朝一夕に解決するものでないことを十分認識した上で、実績の上がるものでないことを理解した上で申し上げますが、だからといって、手をこまねいていては無策では第二次総合計画の後期計画三万八千人の達成はおろか、先ほど市長も疑問視されておりましたが、現状を維持することすら困難だというふうに思われます。そこで提案でありますが、六月七日付で宮日新聞に厚生省社会保障人口問題研究所が発表いたしました第十一回出生動向基本調査が、産みたい子供の数過去最低と、若夫婦の理想二・四人との見出しで、第一面に記事で取り上げて、少子化に歯どめがかからず、経済的、社会的な育児支援策を充実し、環境を整える必要が云々というふうに新聞に出ておりました。この分析結果が出しておりますように、なかなか国の子育て支援がなくてはどうにもならないという状況がうかがえるようでありますが、また、追っつけきのうの新聞でありますけれども、お隣の高鍋町が子育て支援予算を追加で補正予算で六百万円組んだということが報道されております。そこで市長は、国の施策に先駆けて、子育て支援対策を市独自で考慮されるおつもりはないか、さらにお尋ねをいたします。 以上をもちまして自席からの再質問を終わります。 ◎市長(黒田昭君) 都於郡城に関係する質問でありますが、鹿児島短期大学の三木先生の調査については、都於郡城の整備を図るために先生に委託をして調査をしたものであります。中身につきましては、教育委員会の方から答えていただきます。 それから、二番目のニの丸、三の丸への歩道橋の関係でありますが、何回か議会でも提案をされておるわけでありますが、教育委員会を通じまして、県と協議をさせております。県の方で内容によっては、言うなら形によってはよろしいと言われるならば、その線に沿って検討してみたいというふうに思いますけれども、まだなかなか県との協議が整わないというふうに聞いておるわけでありますが、その辺については、県との協議の模様等を教育委員会から答えていただきます。 それから、人口増対策でありますが、都於郡地域につきまして、やはり宮崎に近いということがありまして、小規模な個人の分譲住宅ができております。そういうようなこともありまして、市内でも妻地区、都於郡地区は割合人口が定着し、また若干の伸びを見ておる地域であるわけでありまして、私ども大きな期待を持っておるところであります。ただ、住宅団地をつくるのに大規模団地と言われると、これはなかなか私どもが今市単独の事業で大規模団地に取りつくというのは、何回も申し上げておりますように、先行投資が非常に大きくなるものですから、私は、市単独の事業としては、今立野住宅でやっておりますように、中、小規模のもので土地の提供といいますか、土地の開発の了解が得られれば取り組みたいというふうに思っております。それは先行投資が多少あっても処分が早くできますので、造成の期間とその販売といいますか、処分をする期間が短くなるものですから、先行投資の負担が余り大きくなくてできるというふうに思っております。ですから、ぜひ私は中小規模のものとして土地等の情報を提供していただければ、調査を進めたいというふうに思っております。ぜひ議員初め地区の皆さん方の情報をお願いをしたいというふうに思っております。 それから、子育て支援についてでありますが、いろいろ保育料の問題、それから子供の医療、いわゆる小児科医療の問題等かなりの支援をしているところであります。しかしながら、一向に出生がふえないわけでありますが、六月一日現在で一カ月の模様が報告されておりますけれども、五月全体で生まれた子供が二十二名、亡くなられた人は三十二名ということで、この自然動態からいいますとマイナス十という数字が出てきております。一方、社会動態でありますが、転入の方は九十三で転出八十八でありますからプラス五であります。しかし、差し引きしますと先月、いわゆる五月一日から六月一日の間にマイナス五の減少が起こっておるというような状況であります。ぜひ若い人たちの子育ての取り組みについても啓蒙していかなければいけないのではないかというふうに思っております。 それから、もう一つ考えられるのは、人口は減少しておりますけれども、世帯というのは依然としてずっと増加の傾向をたどっておるわけであります。今六月一日現在の世帯数は一万二千二百九十五世帯であります。これは先月の五月一日からしますと、二十一世帯ふえているわけですね。人口はマイナス五であるのにかかわらず、世帯は二十一世帯ふえておるということなんです。ということは、やはり一方では核家族化が進んでおるということも言えますけれども、もう一つは、私は家族の中から何人かの人が転出をしておるというようなことが考えられるのではないか。それはやはり雇用の場が確保されてないからではないか、そのように思うわけであります。ですから、どうしてもやはり企業誘致と雇用の場を確保していかなければならないのではないか。だから、住宅の面からいうと世帯がふえておるということは充足をされておる。だけども、一方それでも人口が減るというのは、やはり家族の中における雇用ないしは進学、そういうようなものがこういうような傾向であらわれているのかなというふうに思います。 それから、もう一つですが、最近の五カ年間をとってみますと、これは平成五年から平成九年ですが、五カ年の減少数は四百三十一人なんです。その前の年の五年、昭和六十三年から平成四年までの減少は千二百八十四名ということで、同じ五年間の減少が前の五年間と最近の五年間では減る数が三分の一ぐらいにはなった。これはある面から考えると、もう減るものは減ったというふうにも理解がされるわけですね。だけど何としてもこれは御指摘のように、私どもが長期計画で掲げております三万八千人という目標に向かっていくとするならば、もっと積極的な取り組みが必要であろう、そのように思います。そういうふうな意味合いで、やはり一つは住むところを確保していくということは重要なことではないかというふうに思っております。ですから、人口の割合ふえつつある都於郡、それから今取り組んでおります立野の住宅団地を一刻も早くつくり上げてこれの売り出しにかかりたい、そのように思っておるところであります。 ◎教育長(平野平君) 御指摘のございましたまず第一点でございますが、都於郡城の調査につきましては、県指定を目指すために、調査研究というようなことで、これは名前は財団法人観光資源保護財団日本ナショナルトラストというところでございますが、ここを中心に本市のメンバーとしては、大町先生、日高先生、西都市の文化財保存調査委員、それから都於郡城址顕彰会会長、こういう方々で都於郡城の調査研究を進めてもらうことになりまして、この会長が鹿児島短期大学の三木先生でございます。平成三年に種々文献上の調査をしていただきまして、その報告書として上がってきたものがございます。質問議員のおっしゃることは恐らくこの三木先生を会長にした調査委員会の報告書だというふうに理解をいたしております。こういうような調査をもとに県指定に向かって努力をし、県指定を受けたわけでございます。これは民間の団体でして、その中に西都市の歴史民俗保存調査委員等も加わっていただいて調査をいたしました。これは文献による調査が主でして、実績調査といいますか実地調査といいますか、こういうものがまだ残されているわけでございます。今後は、この報告書が現在のところ一番信頼すべきものだというふうに私どもは思ってますが、ただこれを裏づけるための調査が今後必要になってくるというふうに思っております。この報告書につきましては、このような形で都於郡城の復元、そして指定に向かったその途中の一つの報告書というふうに御理解いただくとありがたいというふうに思います。 それから、第二点目の本丸から三の丸にかけての疑木による橋はどうかということでございますが、以前のこの議会におきましても、市長の方から再三御答弁があったとおりですが、私どももそういう地域の方々の要望が通ればということで現在県の方と折衝しているわけですが、今私どもが向かっているのは、国指定に向けての協議でして、国の指定を受けるためには、やっぱり史実に基づいた復元でなければいけないというのが県の方針でございます。したがいまして、県指定のものになったために、県の意向といいましょうか、方針といいましょうか、そういうものがかなり大きなウエートを占めるわけでございます。したがいまして、国指定に向けての整備については、史実に基づいた復元が重要な要素だというような指導を受けているところでございます。今後、地域のそういう要望等も入れながら県と折衝をしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(丸山美木生君) 次に、二十番浜砂一郎君の発言を許します。 ◆二十番(浜砂一郎君) (登壇)さきにとり行われました西都市議会議員選挙は、少数激戦の厳しい戦いでございましたが、市民の皆さん方の御支持を賜り、五期目の当選を果たさせていただきました。この場をおかりして市民の皆さん方に深くお礼を申し上げる次第でございます。改めて議員としてその責任の重さを痛感いたしますとともに、議員は市民全体の代表者であり奉仕者であることを自覚をし、事に当たっては是は是、非は非の立場を貫きながら、市民の皆さん方の負託にこたえてまいりたいと存じます。 それでは、さきの通告に基づきまして順次質問をしてまいりますので、当局の誠意ある答弁を期待するものであります。 質問の第一は、明るい選挙西都市推進協議会に関してであります。この協議会の第一条目的でありますが、この協議会は、選挙が選挙人の自由に表明する意思によって、公明かつ適正に行われるように常にあらゆる機会を通じて選挙人の政治意識の向上に努めるため、有効適切な諸方策を企画実施をし、もって民主政治の確立を図ることを目的とすると、このようにうたわれているようであります。第三条事業でありますが、この協議会は、第一条の目的を達成するため、次に掲げる事業を行うとして五項目が掲げられており、これらの事業の一環として、さきの市議選告示日に明るい選挙西都市推進協議会会長名により各候補者に対しまして次のような要望書が渡されております。「今回の西都市議会議員選挙は、今後四年間の西都市政を託する人を選ぶ大切な選挙であります。私たち有権者は、市政を担当するにふさわしい人を選ぶため、主権者としての自覚と責任のもとにきれいな一票を投じます。候補者各位におかれましては、選挙ルールを守り、私たち有権者の信託にこたえられるよう強く要望します。ここに明るい選挙のシンボルである白ばらを贈りますので、この白ばらを胸につけて明るいきれいな選挙を進めてほしい」という内容の要望書でございました。私ども議員としても、選挙事務所等における飲食物は出さないことを会派間で申し合わせを行い、選挙ルールを遵守しつつ適正に選挙戦を戦ってきたと思う一人でございます。そこで、明るい選挙西都市推進協議会に関しまして、まず次の三点につきまして御質問をいたします。 第一点、さきの市議会議員選挙は、適正な選挙が実施されたと評価されているか否か、市長の率直なる御見解を賜りたいと存じます。 第二点、この推進協議会委員の選任についてでありますが、(仮称)選考委員会なるものを設置をして慎重に選出すべきと考えますが、市長の御所見を賜りたいと思います。 第三点、この協議会の事業としては、第三条により五項目が挙げられているようでありますが、具体的にはどのような事業に取り組まれているかお伺いをいたします。 質問の第二は、西都市家畜市場跡地の管理問題に関してであります。西都市大字三宅字堂ケ島の家畜市場跡地でありますが、土地は市有地、建物は西都農業協同組合の施設となっており、昭和四十一年六月一日付で西都市長岩倉守を甲とし、児湯郡市畜産農業協同組合長塩月新吉を乙として両者間で賃貸借契約が締結をされ今日に至っているようであります。この市有地である跡地でありますが、さきに施行されました西都市議会選挙期間中の四月十三日から十四日にかけてグランドゴルフ場を設置するという名目で、いわんや無許可によって造成がなされたことは、黒田市長を初め関係当局も御承知のことと存じます。この跡地の周辺地域の方々の間に、市民の共有財産をだれが何の目的で突如無許可によるあのような行為をなされたのか大変な話題となっており、地域の方々から機会を見てこの件についてただすよう強い要請を受けておりましたので、質問をさせていただくことにした次第であります。 この跡地でありますが、二カ月が経過した今も廃材等が跡地の片隅に放置したままのありさまで、この跡地の広場は周辺地域の子供たちの遊び場ともなっており、子供たちが廃材を投げ合っている光景も見受けられ、市有地内においての事故が発生することが懸念されるのであります。市としてはどのような事由があったとしても、三万五千八百三十二名市民の貴重な共有財産であり、地方自治法第百四十九条第六項によって市長は管理義務を負うことになっており、関係法に照らして厳重なる処分を行う責務が課されていると考えますが、この跡地を棚上げするというような安易な解決をもし図られようとするならば、市長の中立性を侵すことになるのではないかと憂慮するものであります。この家畜市場跡地を含めて稚児ケ池周辺地域は、昭和三十五年三月二十一日に稚児ケ池都市計画公園事業を施行するため市議会の議決が行われ、都市公園法第二十三条によって公園予定地とされ、あわせて妻北土地区画整理事業区域内ともなっており、平成八年五月二十日の事業計画決定で土地区画整理法第七十六条により検地行為等の制限がなされているわけであります。このように、跡地周辺地域全体に法の網がかぶされていますので、区域内の方々の心情を踏まえて市有地を管理すべきであると指摘するものであります。私は昭和五十七年九月と昭和六十年六月の一般質問の中で、この跡地の活用についてを取り上げまして、妻北地区のスポーツ広場として開放いただくよう要請をしていることを申し添えておきたいと存じます。そこで、家畜市場跡地の管理問題に関しまして、まず次の五点について質問をいたします。 第一点、家畜市場跡地の無許可による造成でございますが、市議選期間中に行われており、四月十六日にある市民からの通報を受けこれが発覚、私は街宣のため電話により市当局に対しまして徹底した調査を早急にいただくよう要請をいたしておりますが、どのような調査結果であったかつぶさに報告を願いたいと存じます。 第二点、さきにも申し上げましたが、市有地にあたかも選挙期間中に無許可でブルトーザーを入れ造成されていますが、このグランドゴルフ場づくりは口実であって、選挙を意識しての行為と言わざるを得ないのでありますが、もしや候補者等が関与されているとするならば、公職選挙法に触れるおそれがあると考えますが、市長の御見解を賜りたいと存じます。 第三点、この市有地を造成後、四月十六日付で西都市グランドゴルフ協会会長の個人名により黒田市長に対しまして家畜市場跡地の一部使用についての使用願が提出されているようであります。市の教育委員会保健体育課等所定の手続を経て完成後に提出すべきであり、なぜ市議選期間中に急ぎ提出されたのか、疑いを持つのは私一人ではないと考えますが、これらの点について市長はどう解されているか御見解を賜りたいと存じます。 第四点、私からこの跡地を妻北地区のスポーツ広場として開放いただくよう要請をしておりますが、どう検討がなされたか、御報告を願いたいと存じます。 第五点、この跡地に昭和二十七年三月二十九日に、国の特別史跡として指定されている古墳二百五十一号、二百五十二号の二基があり、この古墳ぎりぎりまで造成がなされているようでありますが、専門的な見地から問題はないか、教育長の御見解をお聞かせ願いたいと存じます。 質問の第三は、妻北土地区画整理事業の取り組みに関してであります。私は、このたびの市議選において、この土地区画整理事業によるまちづくりを公約に掲げまして、地元の皆さん方にその実現を訴えてまいりましたが、今後ともこの実現を目指して頑張ってまいる決意でございます。この土地区画整理事業については、再三取り上げまして黒田市長と論戦を交わし、種々の提案も申し上げていたところでございます。申すまでもなく区画整理は総合的なまちづくりでありまして、土地区画整理事業は都市計画の母とも言われており、まちづくりは区画整理にまさる手法はないと力説するととともに、市役所の一丸となった取り組みを今後期待するものであります。そこで、妻北土地区画整理事業の取り組みに関しまして、まず次の二点について質問をいたします。 第一点、さきの全員協議会の中で黒田市長は、妻北土地区画整理事業の着工は、おおよそ平成十三年ごろになるとの見解をお示しになったわけでありますが、地権者間において動揺が見られることも事実でありまして、この事業の着工の時期について確たる答弁を黒田市長に求めておきたいと存じます。 第二点、この事業に対して投じられた経費はどの程度になっているかお伺いをいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(黒田昭君) (登壇)まず、明るい選挙西都市推進協議会に関係する御質問にお答えをいたします。 適切な選挙が実施されたか否かという質問でありますが、今回の選挙は、各候補者が明るい選挙を実施しようと自主的に申し合わされ、一件の違反者もなく新選挙法の趣旨に従って公明公正な選挙が実施されたものと高く評価をいたしております。 次に、推進協議会委員の選任についての御質問でありますが、明るい選挙推進協議会は昭和三十六年に同協議会の規約が制定され発足いたしました任意の民間団体で現在委員十六名、顧問一名で会の運営に当たっておられるようであります。昨年の任期満了に伴う新委員の人選においては、委員数名と市の選挙管理委員会事務局で選考委員会を設置し、新委員や役員の選考を行ったと聞いております。同協議会規約第四条第一項の組織の規定を見ますと、委員は青年、婦人、社会教育等の代表者で組織されるよう規定されておりますが、おおむねその趣旨で委員構成がされているようであります。 次に、協議会の活動でありますが、年一回市の総会と講演会を実施し、また西都・児湯地区で連携をいたしまして研修会や有権者意見発表会の参加、そのほか各種選挙時におきまして西都市内の各地域の街頭啓発、小中高生の選挙関連のポスターや書道の作品の募集等をいたしまして、若年層の選挙意識の高揚にも努めておられると聞いております。 次に、西都市家畜市場跡地の管理問題に関する質問でありますが、まず第一点の家畜市場跡地の無許可による造成についての調査でありますが、西都市グランドゴルフ協会会長から昨年の暮れにグランドゴルフの練習場として使用したいとの要請が口頭であったところであります。このため、施設管理者でありますJAの担当課長とも協議いたしましたが、特に問題はないということでありましたので、申請書を提出するよう指導いたしましたが、今年四月に入って提出前に撤去整地されたと聞きました。調査をさせましたところ、その四月十六日に申し込み者に市役所に来ていただき、確認の上調査しましたところ、以前から協力したいとの申し出の方が仕事の都合を見はからって撤去整地されたということでありました。その後四月二十二日に、施設を壊した廃材等によって危険が生じないよう、借り入れ申し込み者に対処していただくようお願いをしたところであります。 次に、第三点の西都市グランドゴルフ協会からの使用願の件でありますが、さきに述べましたように、口頭での使用申し入れ後早目に使用申請書を提出するよう指導していたところであります。しかし、施設を撤去された後申請書を提出されたことは適当でない行為であったと思います。しかし、公選法に抵触するようなものであったとは考えておりません。なお、今回の申請につきましては、西都市グランドゴルフ協会の総意に基づく申請であったものと解しております。 次に、質問の第四点目の家畜市場跡地を妻北地区のスポーツ広場として開放していただくよう要請していたが、どう検討されたかということでありますが、家畜市場跡地の活用につきましては、議員御指摘のように、過去の議会でもスポーツ広場的なものとして活用あるいは周辺地域を含めた公園化の計画の中に組み込まれていくか議論がされた経緯があります。その後の検討の中で、稚児ケ池を生かして家畜市場跡地を含めた市民の憩いの広場として都市公園構想が平成七年に決定をされました。妻北地区区画整理事業のおくれで延び延びとなっておりますが、今後都市公園事業として整備していく考えであります。 次に、妻北土地区画整理事業の取り組みについての質問でありますが、妻北地区土地改良事業については、さきの全員協議会の中で、私が平成十三年度着工と申し上げたのは、これは事業が本格化する時期が平成十三年度ないしは十四年度であろう、そういうふうに御説明を申し上げたところであります。 まず、その着工の時期についてでありますが、平成八年度で完成される予定で着工いたしました一筆地調査が、一部地権者の方々の御理解がいただけないために、今年度までずれ込む結果となりましたが、私も工事の着工が遅延することについて地権者の方々から心配されることについて非常に憂慮いたしております。工事の着工については、さきの三月定例議会で申し上げましたが、平成十二年度の着工に向けて作業を進めているところであります。具体的には一筆地調査を今年九月までに終わり、換地計画の仮割り込みを平成十年度に終了させ、平成十一年度に換地計画を完了させることにいたしております。 次に、これまで投じた経費についてでありますが、この事業については、昭和五十九年度に稚児ケ池童子丸地区整備構想として取り組んで以来、現況調査、基本計画、事業計画の作成及び都市計画法手続等の必要調査等を終了し、平成八年度から一筆地調査を進めてまいりましたが、平成九年度まで投じた費用は、事業認可後でも三億六千六百万円余となっております。私が申し上げるまでもなく、この妻北土地区画整理事業は、市街地北部における快適な機能的な生活環境の整備のため、今後とも関係各位の御理解と御協力をいただきながら推進していきたいとそのように考えております。 以上です。(降壇) ◎教育長(平野平君) (登壇)質問の二番、西都家畜市場跡地の管理問題に関しての御質問のうち、第五点についてお答えをいたします。御質問の古墳二百五十一号並びに二百五十二号につきましては、平成六年度に周溝確認の調査を実施いたしました結果、いずれも周溝は確認できず、築造時の規模を特定することはできませんでした。また、今回のグランドゴルフ場づくりに至っては、現地調査を行ったところ、コンクリートを取り除き整地されたものであり、このことによって地下遺構に影響を及ぼしたとは考えられず、現況のまま保存されているならば特に問題はないと思われます。しかし、整地されたところは古墳に隣接したところであり、また古墳周辺は埋蔵文化財包蔵地域となっていることから、開発行為がなされる場合には関係課との協議あるいは届け出が必要となります。 以上でございます。(降壇) ◆二十番(浜砂一郎君) それではありがとうございました。自席から若干の再質問をしてまいりたいと思いますので、御答弁をよろしくお願いをいたしたいと思います。 質問の第一、明るい選挙西都市推進協議会についてであります。ただいま市長から御説明がありましたように、この協議会は任意団体であるということはよく承知をいたしておりますが、しかしながら、市の補助金等も交付をされておりますし、これは重要な委員会であるというような見地から質問をさせていただいたところでございます。この協議会の委員の数については、今黒田市長の方から御説明がありましたように、委員等は十六名で顧問に日高正晴氏がなっておられるようでありまして、十七名で構成されているようでございます。ただいま申しましたように、同規約の第四条の組織でありますけれども、この協議会において推薦する学識経験者及び一般代表者は、というようなふうになっておりまして、民主団体と各種の団体の代表であれば十分どなたであるということは理解できるわけでありますけれども、一般代表者と学識経験者はこのうちどのような方がなっておられるか、この辺をぜひ明らかにしていただきたい、そのようなことでこの件については終わりたいと思います。 質問の第二、西都市家畜市場跡地の管理問題について若干再質問をする前に御意見を述べたいと思いますが、この跡地は、さきにも述べましたように、都市公園予定地及び土地区画整理事業区域内として法の網が長い間かぶされているわけであります。この跡地の利用につきましては、慎重に取り扱わなければならないと常々考えている一人でございます。この市有地の賃貸借契約でありますけれども、昭和四十一年六月一日に締結をされており、その契約期間は三カ年間となっているわけであります。継続使用の場合は必要に応じて更新すると、このようになっておりますけれども、その後更新がなされていないとするならば、この契約そのものが無効であるわけでありまして、効力がないわけであります。そういたしますと、市の管理責任は重大であると、ずさんな管理が行われてきたのではないかと指摘をせざるを得ないわけであります。この跡地には現在も牛の係留舎の廃材等がさきも申しましたように山積みのままに放置されているわけであります。西都市廃棄物の処理及び清掃に関する条例等からも問題であると指摘をするわけでございます。この跡地の建物は西都市農協の所有となっておりますので、当然農協に管理義務があるわけであります。しかしながら、この建物内には自由に出入りができるようになっておりまして、青少年のたまり場ともなっているようであります。したがいまして、農協の管理責任が問われていることを指摘をせざるを得ないわけでございます。そこで以下五点につきまして再質問をいたしたいと思いますので、御答弁をお願いをいたしたいと思います。 第一点、この市有地の敷地面積は八千三百二十・六三平方メートルでございまして、妻北土地区画整理事業の先ほども申しましたように区域内となっておるわけであります。土地区画整理法第七十六条により建築行為等の制限がなされ、一定の開発行為を行う場合は県知事の許可を必要とすると、このようになっておるわけでありますが、たとえ手続を要しないといたしましても、周辺地域住民の方々の感情を害しないように、この市有地の活用については、周辺地域住民の同意を得られるべきと私は考えるわけであります。なぜならば、一大事業が控えておるわけでありまして、その区画整理事業等の一大事業に影響を及ぼすということが懸念されるわけでありますのでお聞きをするわけでありますが、黒田市長のそれらについての御見解を賜りたいと存じます。 第二点、この市有地の賃貸借契約でございますが、先ほど申しましたように、契約期間は昭和四十一年六月一日より昭和四十四年五月三十一日までとなっているようでございます。継続使用の更新が出されないまま今日に至ったとするならば、市の管理義務が問われるわけでありますが、この賃貸惜契約はどのようになっているか。ここに賃貸借契約書を写しを持ってきておりますけれども、第三条で契約期間がうたってありますし、そのただし書きに、必要であれば更新をしなければならないとなりますと、十数年これは契約がされてなかった、更新がされてなかったとするならば、これは重要な責任問題ですよ、市長、そうじゃないですか。詳しくお返事をいただきたいと思います。 第四点、私は昭和五十七年九月と昭和六十年六月の一般質問の中で、妻北体育振興会の御要請がございました、その当時の議員の皆さん、妻地区の方御存じだと思うのですが、妻北地区のスポーツ広場として開放されるように強く要請をしてきたところでございます。そのときの中武市長の答弁を要約いたしますと、公園を予定していますが、家畜市場の移転が確定した時点では御意見を十分踏まえて前向きに検討する、このような内容になっているわけであります。私は、この市有地の活用については、周辺地域の全体の方々に供することが前提条件であると常々考えてきたわけでありまして、地区民のスポーツ広場として開放いただくよう要請をしてきたわけであります。グランドゴルフ場の練習でありましたならば、市の公共用地、通称法元自治公民館広場と言っておりますが、既にここは全体が使うべきでありますけれども、お年寄りの楽しみのためにということで、既にゲートボール場等に使用されているわけであります。この公共用地は、面積が約三千平方メートル程度の広場があるわけですね。そしてまた、試合をするということになりますと、山角の公園、西都原、本当にこの地域は恵まれているのですよ、他の地域からすると。そうですから、余り無理をして造成をしたりしてつくる必要はないと思うのですよ。法元の公民館の広場が使用できないとするならば別ですけれども、ですから、あえてなぜ選挙期間中にやられたかということですよ。本当にグランドゴルフ場がつくりたいと、お年寄りのためにということであれば私も賛成しますよ。それであればそのように地元の議員たちにも相談があってしかるべきじゃないでしょうかね。私はそういうふうに解しておりますよ。 それでは、第五点でありますが、この跡地の建物がさっきも申しましたように、農協の所有となっておるわけであります。したがって農協に管理義務があるわけであります。さきにも指摘しましたように、青少年の非行の場になっておりますので、維持管理を徹底していただくように、市の方から御要請をぜひしていただきたいと思うわけでありますが、その辺についてひとつ御見解をお聞かせいただきたいと思います。 それから、質問の第三、妻北土地区画整理事業の取り組みについてであります。次の二点につきまして今回は再質問をしてみたいと思います。 第一点、私は平成八年三月定例市議会の一般質問の中で、市道の寺崎-法元間が幅員が挟く離合できない現況にあって交通量も増しているようであります、離合場所を二、三カ所設置してほしいと、暫定として欲しいということでお願いをしましたところ、その当時の岩村建設課長は次のように答弁をされております。用地買収以外の方法で地権者の用地に対する協力が得られるならば、関係課と協議を行い、暫定的な部分拡幅を検討したいと考えている、このように述べられているわけでありますが、しばらくの間相当事故も起きておるようですし、これは助役さんの通勤の道路でもあるからよく理解されておると思うのですが、その後どのようにこれが検討されたのか、そういったことをすることによって一大事業の同意を得るということにもつながると、こう思うわけでありますが、御意見をお聞かせ願いたいと思います。 それから第二点、この事業の一筆調査についてでございますが、現時点における境界ぐい設置率はどの程度になっているか。先ほど若干申し述べたかもしれませんが、私が聞き方が悪かったかもしれません。他の方の質問に対してもお答えがあったかもしれません。あわせて、西都都市計画事業妻北土地区画整理事業実施事業施行条例第十七条第三項によって昨日も案分について質問がなされたわけでありますが、この案分によって基準地籍を定めることができることになっているようであります。この案分による調査でどのような状況にあるか、全体的なそういった一筆調査の設置率について詳しく御説明をいただきたいと思います。 以上が二回目の質問でございます。 ◎市長(黒田昭君) まず、第一の明るい選挙推進協議会の規約に基づく学識経験者及び一般代表者の中身でありますが、この会が自主的に運営されている団体でありますので、団体の了解が得られるならば資料を議長を通じて提出をしたいと思います。 それから、第二問の家畜市場跡地の管理問題でありますが、全体を通じますと言われるとおりでありまして、市の管理責任は十分あるわけでありまして、それが極めて不完全であったことにつきましては申しわけなく思います。経過を見てみますと、四十一年の六月に協同組合との間で賃貸契約が結ばれておりますが、それは三年に御意見のようになっております。しかし、四十四年に新しく家畜市場の建設がされているときに、それの経費の一端を市も持つということで、共同でこの建設がされたようであります。そういうような意味合いで、私はこれは市も一緒になった事業であるというような意味合いで、この賃貸契約がその後修正されないままになったのではないか、そのように解しております。そして、その継続として家畜市場が高鍋町との広域の市場になりまして、そして、新富町にまた新しいものができたというようなことで、大きく家畜市場の場所がそちらの方に移転をされたということで市単独、いわゆる市の農協の単独の管理、こういうようなことになって今日に来て、そして新たに三納に市単独の市場をつくったということでここが放置をされるような状況になったということであります。ですから、土地全体の管理は、御意見のようにこれは十分市の管理下に置かなければならないものでありますので、その点については御指摘のとおりと私は思います。しかし、施設の管理につきましては、JAの建物として管理をしていただいておりましたので、実質的には農協の方で整理をしていただくということで、三納に移転をするときの約束として、市の公園事業に支障のないようにひとつ撤去していただきたい、了承いたしましたということになっているわけであります。その一部がイノシシの競り場としてまた貸してほしいということがありましたので、施設管理者としての農協の了解が得られるならばよろしいでしょうということで市もそれを了解をして、今日に至っているところでございます。言われるように、この競り市場の建物も非常に古くなって管理が不十分な点もあります。使用者ないしは管理者にも十分意向を伝えて早急に解決するようにしていきたい、そのように思っております。 それから、妻北地区の体育振興会でスポーツ広場として使う、これは私どももこの稚児ケ池も含めまして家畜市場のあの用地と一体的に整備をして、先ほども申し上げましたように、都市公園としてこの御意向のような方向で整備を進めていこう、しかし、そのためには周辺の区画整理事業が進まないとこの土地の確定もできませんので、土地区画整理をそのような意味からもぜひこの周辺から進め、そして一刻も早く稚児ケ池を含めた公園事業に取り組みたい、そのように思っておるわけでありまして、そのあたりのことにつきましては、議会の意向ないしはもちろん周辺地域の皆さん方の意向も踏まえながら、その公園の内容については、設計組み立てをしていかなければならないだろう、そのように思っております。私も法元の自治公民館の広場にはゲートボール等で何回か行くわけでありますが、非常に立派に管理をされております。しかしながら、最近は非常にグランドゴルフの人数が多くなったというようなこと等もあってこのようなことが起こったんだろうというふうに思いますが、やはり地域のことでありますから、地域の皆さん方の合意のもとに申し入れがされることが望ましいと、私どももあのような状況で放置しておくのが本意ではありません。区画整理事業をできるだけ早くやって立派にするというのが第一でありますけれども、それまでの期間が何かの利用をされるというならば、そのような方向で努力もしなきゃならぬと思いますが、しかしながら、それはやっぱり地域の合意に基づいた申請ないしは申し入れでなければいけないだろうとそのように思っております。この競り市場の建物の管理につきましては、先ほども申し上げましたように、土地の廃材の管理とともに、管理者、使用者に伝えて処置させたい、そのように思います。 それから、寺崎の市道の改良の件、それから一筆調査の進捗の状況、条例の内容等につきましては、それぞれ担当課長から答えさせます。 ◎建設課長(滝井清次郎君) 質問の第三のうち妻北土地区画整理事業の取り組みについての中の第一点目でございますが、市道平田寺崎線の離合箇所の設置についてお答えいたします。当路線は、御存じのとおり区画整理事業区域内でありまして、事業の基礎となります一筆地測量がおくれております。したがいまして、道路区域が未確定でありますので、官民界が確定した時点で具体的な検討を行い、地元と協議してまいりたいと思っております。いましばらく御猶予をいただきたいと思います。以上でございます。 ◎区画整理課長(高橋芳徳君) 第二点の現時点におきます境界ぐいの設置率と案分の状況についてでありますが、平成十年三月の議会でも答弁をいたしましたとおり、世帯数でいきますと、五百九十三世帯に対し百十六世帯、一九・五六%、筆数では二千百四十三筆に対し三百六十一筆、一六・八五%、また面積でいきますと六十九万九千五百八十一平米に対しまして十八万四千七百八十三平米であります。率でいきますと二六・四一%が未設置ということになっております。その後平成十年四月二十八日から石貫公民館、法元公民館あるいは童子丸公民館等で未完了の地権者に対しまして今後の一筆調査の調査の方法とかスケジュール、あるいは一筆調査の重要性、そういったものを十分に説明をし、五月二十五日から再度一筆調査を開始いたしております。また、現在はこの一筆調査の調査中でありますので、最終的な案分等に関する具体的な数値等については、今集約中であります。したがいまして、現時点では集約をいたしておりません。 以上であります。 ◆二十番(浜砂一郎君) ありがとうございました。それでは最後の質問をいたしたいと思います。 この跡地のことですけれども、いろいろと市長が前向きに御答弁をいただきましたので理解をすることできたわけでありますが、廃材の撤去ですね、これは市長、もう二カ月経過がしているわけですよ。市長も見られたと思うのですが、助役も見られましたね。これは市有地ですからね、市はそういった廃材とかごみを指導する立場にあるわけですからね、それは許可なくやられたから市は関係ございませんよというわけにはまいらぬと思うのですよ。ですから、やはり農協の施設であったならば農協、そして農協の施設以外もブルで押しているわけですからね、あそこ全体を。ですから、業者、市はまさか撤去されないでしょう、予算を投じて。これはやはり市としては撤去してほしいという指導を早くすべきだと思うのですよ。ああいったところで事故が起きたらどうしますか。僕は、そういったことは即座に対応するのが市長の責務であると思うのですよ。くどいようですけど、ぜひそこ辺については御回答いただきたいと思うわけであります。 それでは、私の私見を申しながら終わらせていただきたいと思いますが、市有地等の管理についてでありますが、地方自治法第二百三十八条により公有財産は行政財産と普通財産とに分類をされまして、行政財産は公用財産と公共用財産とに区分をされておることは周知のとおりでありまして、普通財産は行政財産、今申し上げました以外の一切の公有財産であるとこのように定理づけられているわけであります。私はこの機会に、私有財産の適正な管理運営がなされているかどうか、そのチェック機能を強化をしてより適正な管理運営が求められていると、こう指摘をせざるを得ないわけであります。市有財産等の管理は原則として同法第百四十九条第六項により市長の権限と承知をいたしておりますが、このたびの家畜市場の管理問題については、地元の議員に対してもそれぞれの議員に対しても相談があってしかるべきではなかったかと指摘をせざるを得ないわけであります。もちろん市長は執行権者として、議会は議決権者としてその権限を侵さず、侵されず、対等の立場に立脚をして互いに権限を行使することが地方自治法の根幹であると常々考えている一人でございまして、なれ合いの市政を戒めながら行政と議会とがその機能に従い役割を果たすことを市民の皆さんが待ち望んでいるのではないかとこう思うわけであります。いろいろくどいことを申し上げましたが、お許しをいただきたいと思います。いろいろ私見も申し上げてきたところでありますが、これらに対する撤去問題、そして私が私見を述べましたが、市の財産の管理等についての御所見を賜って質問を終わることにいたします。ありがとうございました。 ◎市長(黒田昭君) この跡地の廃材につきましては、的確に処置されるように指導したいとこのように思います。今、公共用地の管理の問題について御所見が述べられましたけれども、当然市有財産については市長の権限でございますから、その管理につきましては、今後ともしっかり市民の財産を預かる者として管理をしていきたい、そのように思います。 ○議長(丸山美木生君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸山美木生君) 御異議なしと認めます。よって本日はこれをもって延会することに決しました。 明日は午前十時開議、一般質問を続行いたします。 本日はこれをもって延会いたします。                         午後二時八分 延会...