平成10年 6月 定例会(第3回) 平成十年六月十五日
---------------------------------------●議事日程(第三号) 平成十年六月十五日(月曜日) 午前十時開議第一、
一般質問---------------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第三号)に同じ
---------------------------------------◯出席議員(二十三名) 一番
丸山美木生君 二番 吉野元近君 三番 井上久昭君 四番 河野方州君 五番
井上照也君 六番 松浦幸男君 七番 池田明男君 八番 八木忠臣君 九番 横山昭雄君 十番 緒方敦男君 十一番 弓削春男君 十二番 長友鉄夫君 十三番 壱岐佐一君 十四番 橋口定幸君 十五番 矢野房巳君 十六番 黒木正善君 十七番
日高不二夫君 十八番 野村隆志君 十九番 小浦紀男君 二十番 浜砂一郎君 二十一番 浜砂百敏君 二十二番 狩野保夫君 二十三番 池沢正博君
---------------------------------------◯当局出席者 市長 黒田 昭君 助役 児玉 忠君 収入役 長友義忠君
総務課長併選挙管理委員会事務局長 徳永碩男君 財政課長 山中 喬君 税務課長 三輪剛士君 管財課長 黒木虎男君
商工観光課長 近藤 一君
企画開発課長 鬼塚 薫君 建設課長
滝井清次郎君
都市建築課長兼
ニューホープタウン推進室長 原田一二君
下水道課長 久嶋英晴君
区画整理課長 高橋芳徳君 農林課長 和田一男君
農村整備課長 塩谷交秋君
生活環境課長 米良嘉文君 市民課長 原田郁夫君
健康管理課長 斎藤末市君 会計課長 惣土邦利君
福祉事務所長 長友英光君 水道課長 原 勝行君 教育長 平野 平君
教育委員会総務課長 黒川忠男君
教育委員会学校教育課長 山下 守君
教育委員会学校給食センター所長 川野年夫君
教育委員会社会教育課長 佐々木美徳君
教育委員会保健体育課長 関谷恒徳君
教育委員会図書館長 阿萬紘八郎君
農業委員会事務局長 橋口十四春君 監査委員 緒方 満君
監査事務局長 矢野 正君 消防長 関屋 隆君
---------------------------------------◯議会事務局出席者 事務局長 本井睦英君
事務局次長 齊藤敦弘君 議事係長
黒木盟夫君 議事係 白坂重幸君 議事係 浜砂正富君--------------------------------------- 午前十時零分 開議
○議長(
丸山美木生君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、お手元に配付の議事日程第三号によって進めることにいたします。---------------------------------------
△一般質問
○議長(
丸山美木生君) 日程第一、一般質問を十二日に引き続き行います。 まず、十一番弓削春男君の発言を許します。
◆十一番(弓削春男君) (登壇)質問通告に基づきまして順次質問いたしますので、御答弁をよろしくお願いいたします。 まず、具体的な質問に入ります前に、一般論としてのいわゆるごみの問題と環境の問題について市長の見解を伺っておきたいと思います。 最近の
マスコミ報道のどれをとりましても、
ダイオキシン、
環境ホルモン、
二酸化炭素、
オゾン層破壊等の
地球環境汚染が叫ばれ、国民の関心も高まり、全国的にいろいろな動きが出てきているようであります。また、
大木環境庁長官は、六月五日の閣議に、一九九八年度
版環境白書を報告し了承されました。新聞報道によりますと、
地球温暖化のような日常生活や事業活動が原因となっている問題に、従来の技術革新や制度の見直しだけで対処するのは不可能であり、猛毒の
ダイオキシン等化学物質による環境汚染が拡大している現実も踏まえ、
循環型経済社会を確立する必要があると訴えております。さらに現代の文明と経済社会のシステムを変えずに
地球温暖化のような問題をしのぐのは、我々の世代では可能であっても、次の世代ではかなりの困難が予想されるとも指摘されております。人類社会の快適さと利便性を追求する文化がみずからがよって立つ地球を破壊に導いていく何ともばかげた、そして恐ろしい現象が現実に進行しているのであります。市長は、ごみの問題、環境問題をどのように位置づけられていられるのか。
小豆野処分場もあと数年の対応と伺っておりますが、
ポスト小豆野の問題を含めて、環境行政に対する基本姿勢をお聞かせいただきたいと思います。 それでは
農業廃棄物の処理についてお伺いいたします。本市農業は、消費地より遠隔地にありながら冬期の晴天日数の多いことや温暖な気候に恵まれ、日本の
食糧生産基地として市の産業と経済をリードしてまいりました。とりわけ日本一のピーマンを初めとする施設園芸、日本一早いコシヒカリとして販売される超早場米、特用作物としての葉たばこの栽培、西都牛を中心にした
畜産経営等が挙げられます。現代農業においては、これらの生産には施設や設備、それに膨大な資材が投入されております。これらの使用後の資材の処分については、法律に基づいて
産業廃棄物としての適切な処分が義務づけられております。 まず、一の
農業用廃プラスチックの処理についてお伺いいたします。一口に廃プラと申しましても、いろいろな種類があり、大きくは塩素を有するものと有しないものに大別されるようであります。塩素を有するものは
塩化ビニール類でありまして、主に
ビニールハウスや
トンネル栽培の被覆材として使用されており、ほかに冠水用の硬質パイプにも使用されております。発ガン性や催奇形性、最近では
環境ホルモンにも関係があると言われます
ダイオキシンは、燃焼や化学物質の製造過程で生成されると言われ、塩素を有する物質を燃やすと発生し、脂肪に溶けやすい性質を持っているので生物脂肪に蓄積し、食物連鎖によって凝縮されると言われております。また、別の資料によりますと、物質の製造、ごみの焼却、自然環境での物質の燃焼等により生成する物質であり、塩素成分と
化学水素成分の反応により発生する。ストーブのすす、たばこの煙、
炭焼きステーキ、山火事等からも検出されるとあります。
ダイオキシンが大きな社会問題となり、
農業用廃プラの焼却は、一九九二年の
廃棄物処理法の改正で、まず野焼きが禁止になり、一九九七年十二月に
簡易焼却炉での焼却も違法となっております。
農薬用廃プラの処理につきましては、宮崎県
農業用廃プラスチック適正処理対策推進協議会が設立されておりまして、その会員には、県、
JAグループ、
農業用フィルム商業界、
県たばこ耕作組合、各
市町村廃プラ協議会等の関連団体により構成されております。また、本市におきましては、市長を会長とする西都市の組織が結成されておりまして、本県の農業振興を図り、あわせて地球に優しい
環境保全対策の一つとして、
農業廃プラの適正な処理を推進しております。
塩化ビニールは組織的に回収し、
産業廃棄物処理業者に処理委託をして再生による適正処理が図られております。なお、再生処理にかかる経費については、農業者、農業団体、行政等が負担しており、市町村における回収体制の整備充実、農家の適正処理の意識啓発、
農家負担金の徴収体制の確立、処理業者の
運搬費助成等を行っております。平成八年度実績では、
県廃プラ協議会によりますと、
業者運搬処理実績が七千六百二十八トン、
運搬費助成実績が四千七百五十九万三千円となっており、うち西都市の運搬実績は千二百六十一トンであり、県内の一六・七%であります。
塩化ビニールの処理につきましては、本県は、全国に先駆けて農家が資材を購入するときに回収にかかる経費の一部を価格に上乗せして負担するいわゆる
デポジット制度が確立されております。分別収集の過程、
業者処理場での問題、加工品の販売等について特に問題はないのかお伺いをいたします。 廃プラの中で塩素を含まないものに
小型トンネル栽培に利用する
ポリフィルム、地面に直接被覆して雑草の抑制、地温の上昇、土壌水分の
コントロール等に使用する
ポリマルチ、
ハウスマンゴー等の長期被覆に使用する大型の
ポリフィルム等があります。資料によりますと、これらのいわゆる農ポリは塩素を有しないので、理論的には燃焼させても
ダイオキシンは発生しないということでありますが、農薬、ごみ、土砂等が付着すれば危険性があるとのことであります。農ポリの処理については、ほとんど野焼きに頼っているのが実態であると思われます。農ポリにつきましては、
廃プラ協議会の範疇にあるわけでありますが、
県廃プラ協議会によりますと、
ポリフィルムについては、当面焼却設備を用いた焼却処理とし、将来の
ポリフィルム等の処理方法について試験検討するとなっており、八年度報告では、
ポリフィルムの
適正処理法の具体的な検討として有害なガスの発生を完全に抑える
熱分解処理施設の実証試験を実施したとありますが、その試験の結果と、コスト的に可能なものであるのか、わかっていればお知らせをいただきたいと思います。いずれにしても、
塩化ビニール同様回収して適正に処理するシステムを早期に構築することが必要であると思われます。処理の方法についてはどのような方法が考えられるのか、市長の見解をお伺いいたします。 次に、二の農薬、肥料の空き瓶、空き袋、空き缶等の処理についてお伺いいたします。使用済みの農薬の容器のうち、紙袋や
プラスチックボトルは農水省の
安全使用基準で焼却等により水産動物に影響を与えないよう安全に処理することとされていましたが、農水省と厚生省は、平成十年六月の
農薬危害防止運動実施要綱の中で、
プラスチックボトルなどの
使用済み農薬容器は、
産業廃棄物処理業者に処理を委託するよう
都道府県知事に通達したと報道されております。農薬容器につきましても、
産業廃棄物処理基準にあわせて処理することになりました。農薬のボトルは、処理の簡易さとコストの低減からほとんどポリ容器になっており、農薬のポリ容器、空き袋、肥料の空き袋等はほとんどが可燃物であるため、現在は野焼きによって処理されているものと思われますが、有害物が発生する危険性や
二酸化炭素の排出源にもなります。このポリ類につきましても、農ポリ同様回収して適正処理するシステムを早期に構築する必要があると思います。県内に八社の
農業用廃ポリフィルム処理業者がありますが、果たして処理を引き受けてくれるのか、引き受けるにしても、
処理コストが割高になる懸念があります。とにかく農ポリ類と農薬容器の処分につきましては、適正に処理する方法が確立するまでにはある程度の期間が必要になってくると思われますが、その間、当局においては、どのような指導をなされるのかお伺いいたします。なお、
土壌消毒剤等の空き缶については、どのような方法で処理されているのかについてもお伺いいたします。 それでは、二番目の
都市計画区域の見直しと将来計画について質問を行います。市は、平成十年六月一日をもって
西都インターチェンジの設置に伴い、大字岡富、
大字黒生野、新富町の一部、その他の地域を
都市計画区域に編入しました。
インター周辺及び
アクセス道路の沿道周辺(一部新富町を含む)を一体の都市として総合的に整備開発、または保全する必要がある地区と位置づけ、無秩序な都市開発を未然に防止し、計画的かつ適正な土地利用の誘導を図るため
都市計画区域に編入するというものであります。市の広報なり
地元説明会で一応の説明はありましたが、区域の表示と建築確認の説明、五千平米以上の土地の取引、三千平米以上の土地開発に対する説明等でありました。地域住民には、誤解や必要以上の期待や不安が生じているようであります。市長には、まず
都市計画区域の見直しについての基本的な考え方と、新富町の圃場整備が予定されている地区を編入した理由についてお伺いをいたします。高速道路の建設や
インター建設に伴う周辺地域に対する市長の政治姿勢につきましてもお伺いいたします。 高速道路は西都市発展の切り札として行政、議会、市民挙げて誘致運動を展開した経過があります。市内の過去の例を見ますと、市が誘致した企業、法人その他にはそれなりの優遇措置がなされており、同時に地域住民の要望に対してもかなり積極的に対応がなされていると思います。高速道路も市の誘致企業と同格に位置づけられ、周辺住民の意見要望に積極的に対応されることを求めるものであります。
インター周辺の開発計画についてでありますが、
インター周辺は、産業や経済の発展等に大きな期待がかかる地域でありますが、行政としての開発なり
民間企業等の開発計画があるのかどうかお伺いをいたします。 次に、
柳瀬土地改良区
基盤整備事業との関連についてお伺いいたします。平成十年度
新規採択希望の
担い手育成基盤整備事業柳瀬地区は、約八十六ヘクタールを計画されているところでありますが、事業の特性と進捗状況、年次計画、事業費についてお知らせをいただきたいと思います。市は、西都市の土地改良区の
事務費補助として
ヘクタール当たり九百円を補助しておりますが、
柳瀬土地改良区は、総面積九十六ヘクタール、組合員数百七十名、うち西都市の地権者が百四名と六一%以上を占めながら属地主義をとっているため、補助を受けることができません。せめて基盤整備に関しての事務補助はできないものか、市長の見解をお伺いいたします。 古川及びその周辺の排水対策についてお尋ねいたします。
東九州自動車道の本線部分、
古川橋下部工工事の説明会が五月二十五日関係住民に対してなされました。既に
都市計画道路西都インター線は、国道二一九号から
インターチェンジ部分に向かって工事が進んでおります。道路の形態が見えてくるにつれて市民の不安は高まっております。高速道路の
インター部分は、国道二一九号からの取りつけ道路を含めて約十ヘクタールの面積を要し、高さ約十メートルと言われております。巨大な構築物が古川地区に出現することになります。古川の排水対策は大丈夫なのだろうかという心配であります。
西都インター線の国道二一九号との取りつけ部分の側道及び
インター道路の三本の橋梁の構造等に対する地元説明が不十分ではなかったのか。
地元関係者に対して古川の改修計画が説明されたわけでありますが、延長六百十七メートルを既に改良が行われている下流部と同じ断面に改良するものでありますが、その話し合いが進展せず今日に至っております。県の改良計画はどうなっているのかお尋ねをいたします。 四番の岡富地区の環境整備につきましてお尋ねいたします。一部新富町を含む国道二一九号に面した岡富地区は、商業、工業、住宅が密集し、無秩序な開発行為が行われていると思います。生活道路の幅員も狭く排水路も整備されておりませんので、雨水の行き先がないのであります。既存の住宅地や農地に進出してくる企業や住宅との間にトラブルが発生をいたしております。高速道路や
インターチェンジに隣接する地区でありますので、それが供用されますとますます企業や住宅の進出が予想され混乱が生じるものと思われます。
公共下水道事業によりまして雨水対策も取り込めるような制度があると伺っておりますが、生活道路を含めて抜本的な環境対策が必要であると思いますので、この件について市長の見解をお聞かせいただきますようお願いして壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(黒田昭君) (登壇)最初に環境問題について、特にごみ問題を含めてお答えをいたします。 環境問題は日本だけの問題ではなく、大気、水質を含めた地球規模での問題でありますが、御質問のありました環境への影響を軽減するためには多額の費用を要しますので、国、県の指導と援助に基づいた対策を講じなければならないと考えております。基本的には、環境問題は国、県、市町村、企業、国民、それぞれの役割分担があり、また地球規模で複雑多岐に及びますので、西都市といたしましては、市としての責任を果たすために一歩一歩着実に取り組んでいきたいと考えております。具体的にはフロンの回収、
ごみ処理施設の広域化、リサイクルの促進等であります。また、
ポスト小豆野不燃物最終処分場の問題につきましては、西都市単独で建設することは経費的にも困難ですので、さきの三月定例議会でもお答えいたしましたが、現在、
広域的取り組みを基本として、設置場所も含めて西都・
児湯地区ごみ対策協議会の中で検討しておるところであります。 次に、
農業廃棄物の処理についてお答えいたします。 まず、第一の
農業用廃プラスチックでありますが、そのうち
塩化ビニール処理について、分別収集の過程、業者、処理場での問題、加工品の販売等について特に問題はないかという質問でありますが、平成九年度で千二百三トンの
廃ビニールが童子丸及び三財集積所の二カ所に集められ、宮崎市の
産業廃棄物再生事業協同組合へ搬送され処理されております。しかしながら、農家の一部では、ビニールと
ポリフィルムの分別が完全ではなく、搬入の段階で問題があることもあり、今後さらに農家の分別収集に対する意識の啓蒙を図っていく必要があると思われます。また、業者委託による再生処理については、資源の有効活用の観点からも最終的な処理方法と思われますが、再生原料の価格低迷により、採算が悪化し、苦しい経営を強いられていることから、本県金銭的な取り組みとして全国に先駆けて御意見のように平成七年の二月より行政、経済連、
フィルム商業界に加えて、
廃ビニール排出事業者であります農家からも負担をいただき、適正処理を推進しているところであります。 以下、具体的なことにつきましては、担当課長から答えさせます。 次に、
都市計画区域の見直しについての質問にお答えをいたします。 まず、
都市計画区域の見直しについて新富町、特に
圃場整備区域を編入した理由についてでありますが、
東九州自動車道が開通することに伴い、黒生野のインターも着実に進みつつあり、一般的には
インターチェンジ周辺及び
アクセス道路の沿道等においては、土地に対する投資あるいは流通系の業務施設の
立地等土地利用の活発化に伴う乱開発が懸念されるところであります。
黒生野インターの背景を考えますとき、それらの変化はかなり年月を要するものと考えておりますが、その次善の策として今回
インターチェンジ周辺及び
アクセス道路の沿道周辺を一体の都市として総合的に整備開発、または保全する必要がある区域と位置づけ、無秩序な都市開発を未然に防止し、計画的かつ適正な土地利用の誘導を図るため、今回
都市計画区域に編入したものであります。
都市計画法第五条第一項の規定によりまして、「県知事は、一体の都市として総合的に整備し、開発し及び保全する必要がある区域を
都市計画区域として指定するものとする。この場合において、必要があるときは、
当該市町村の区域外にわたり
都市計画区域を指定をすることができる」とこうなっております。国、県の指導もあり、岡富、
黒生野地区、そして新富町の瀬口、柳瀬地区を一体の都市として位置づけ、西都市
都市区画審議会及び県の
都市計画地方審議会の議を経て西都市
都市計画区域に編入したものであります。議員御指摘の圃場整備が予定される
柳瀬地区等の
農業振興地域を
都市計画区域に含めることについては、農政側に何ら不利益を及ぼすものではありません。長期的にはむしろ乱開発を防止する意味から農地を保全するとそういうふうに考えられます。 次に、
インターチェンジ周辺の企業進出、また
開発計画等についての御質問でありますが、行政としてはまだ具体的に現時点では開発計画をいたしておりません。また、民間企業についても、特にそのような動きはキャッチしてないところであります。
東九州自動車道の開通は、市全域の土地の潜在的な利用価値を高めるものと思っておりますので、今後策定する第三次の
総合長期計画の中で検討することといたしています。
インターチェンジ周辺というものを霧島--これは
霧島工業団地でありますが--霧島、西都原、それから茶臼原などを含む広域の地域としてとらえますと、企業誘致や観光などの開発を加速するためには、やはりそれに通ずる
アクセス道路としての国県道及び
市道整備等を最も優先されるべきであろうとそのように考えております。 あと、具体的な御質問がありますが、それらについてはそれぞれ担当課長から答えさせます。(降壇)
◎農林課長(和田一男君)
農業用廃プラスチックについての中でありますけれども、
農業用ポリフィルムの
適正処理方法の具体的な検討としての
熱分解処理施設の実証試験の結果と、コスト的に可能であるかとのことでありますけれども、平成八年度より
廃ビニール再生処理業を手がけております
県産業廃棄物再生事業協同組合において、
ポリフィルム及び
塩化ビニールの
熱分解処理装置による実証試験が行われているところであります。現時点では、時間当たりの処理量が少ないといった効率の問題、また高価格な処理装置などで実用化できるまでには解決すべき問題が残されている状況であります。 次に、
農業用ポリフィルムの処理方法としてどのような方法が考えられるかとの御質問でありますけれども、御指摘のとおり、
農業用ポリフィルムにつきましては、今までは農家各自が責任を持って焼却等により処理をしていたものが、昨年十二月の
産業廃棄物処理法の改正に伴いまして、基準に合致した焼却施設を持つ業者等に依頼することになります。また、この問題につきましては、園芸地帯を中心に、全国並びに県下において共通の問題でもあり、県の
農業用廃プラスチック適正処理対策推進協議会で検討が進められているところであります。 次に、二番目の農薬、肥料の空き瓶、空き袋、空き缶等の処理についてであります。 第一点の
農業用ポリフィルム類を含めまして適正に処理する方法が確立するまで、当面の処理方法についてどう指導されるかとの御質問でありますが、
回収システムが構築されるまでの間、当面農家の方には分別収集を徹底していただきますとともに、県経済連に対し適正処理をし、
処理加工業者への引き渡し、処分の励行を要求してまいりたいと思います。 次に、第二点の
土壌消毒剤の空き缶の処分についてどのような方法で処理されているかとのことでありますが、
土壌消毒剤の空き缶のうち、JA、農協さんですけど、JAより購入されました缶につきましては、平成元年度、県経済連の事業によりまして導入した
空き缶処理機によって
産業廃棄物業者に処理を依頼しておりますけれども、全体数から見ますとその数は一部にすぎず、そのほとんどは農家の軒下等に積まれているのが現状であります。一方、たばこ耕作者による
土壌消毒剤の空き缶につきましては、今年度より農家が一部を負担して販売業者が引き取る
回収システムを始めましたので、葉たばこ生産者への周知徹底を図ってまいりたいと思います。 以上です。
◎
農村整備課長(塩谷交秋君) 続きまして県営
担い手育成基盤整備事業柳瀬地区の事業の特性及び進捗状況、年次計画、事業費等についてお尋ねでありますが、
基盤整備事業の特性としましては、受益面積二十ヘクタール以上で、一ヘクタール以上の区画が二五%以上を占めることになっております。また、一定の基準により、高付加価値--これはハウスですが--の撤去、移転費用が認められることになっております。ソフト事業としまして、担い手育成、農地集積事業を一体的に進めることになっており、この事業で担い手農家の農地集積増加率が二〇%以上、担い手農家の耕作の占める割合が二五%以上を達成することになっております。このような条件を達成することによって、国、県、関係市町の高率の補助を受けることになります。 次に、この地区の受益面積は、西都市、新富町合わせて八十六ヘクタール、事業費十七億一千万円で、平成十年度新規地区として採択になりました。現在、土地改良法による施行認可を申請しているところであります。平成十年度は実施設計及び換地配分を行い、平成十一年度より工事に着手し、十四年度完了予定であります。 次に、改良区に対し基盤整備に関連して事務運営補助をする考えはないかとの御質問でありますが、この事業については、県単事業として運営費補助がありますので、市としては現在のところ補助する考えはないところであります。 以上です。
◎建設課長(
滝井清次郎君) 側溝及び橋梁等の説明不足ではなかったのかということについてお答えしたいと思います。いわゆるB区間と国道二一九への取りつけにつきましては、当初の平成七年六月の設計協議の時点での説明、及びその後の県の土木事務所によりまして平成八年にニ回、それから平成九年に一回、以上合計しますと四回にわたって説明を行っておるという報告を受けております。 それから、古川の改良工事についてでございますけれども、これは引き続き県の方で現在検討していただいてるところでございますけれども、本年度じゅうに用地買収を行いたいということで伺っております。 それから、岡富地区の生活道路を含めて環境対策ということでございますけれども、そのうちの生活道路につきましては、いわゆる日常の補修業務等において対応したいというふうに考えております。さらに市道改良については、市道の改良計画に基づいて実施を行っていきたいとかように考えております。 以上でございます。
◆十一番(弓削春男君) ただいまの答弁の中で、岡富地区の雨水並びに下水対策についての答弁を伺っておりませんようですが。
◎
下水道課長(久嶋英晴君) 岡富地区の排水についてお答え申し上げます。 西都市の
公共下水道事業の整備計画は、平成十年三月二十七日現在で全体計画区域面積が九百六十一ヘクタールであります。このうち六百三十ヘクタールにつきましては、建設大臣の事業認可を受けて順次実施をしております。平成九年度末の整備状況は、事業認可面積六百三十ヘクタールのうちの三百九十八ヘクタールが完了しておりまして、進捗率は六三・二%になっております。残りの二百三十二ヘクタールの地区につきましては、松田地区、調殿、山角、妻北土地区画整理事業の事業地区でありまして、これにつきましては、今後、鋭意努力をしてまいりたいというふうに考えております。この地区の完了には相当の面積がございますので、時間と相当の経費を要するというふうに考えております。 お尋ねの岡富地区の排水対策でありますが、まだ建設大臣の事業認可を受けておりませんので、現時点では雨水排水、し尿、生活雑排水等の具体的な整備計画はありませんが、これを整備するということになれば、下水道、公共下水道でやるということになるというふうに思っております。
◆十一番(弓削春男君) 最終処分場の建設につきましては、広域行政で取り組みたいとのことでありますが、この問題は、毎日新聞等で報道されておりますように、紛争の火種になりやすい危険性をはらんでおります。住民感情には特に配慮しながら市長のさらなる御努力と決断力を期待するものであります。 さて、
農業廃棄物の処理についてでありますが、
塩化ビニールにつきましては、回収してリサイクルするシステムがデポジット制を取り入れた形で構築されておりますので、さらにより充実したものにしていく必要があると思います。処理委託先であります佐土原町の宮崎
県産業廃棄物再生事業協同組合の処理施設が老化し、能率的にも問題があると思われております。県を挙げて改善策を検討していく必要があると思います。また、
廃ビニールの処理が義務づけられてきましたので、加工原料向けの再生処理等が多くなってくることが懸念されるわけであります。現在でも答弁のように原料向けの販売が厳しいということであります。ほかの方法で処理することも検討していく必要があるのではないかと思われますが、一時的には焼却してその余熱を利用する方法等云々考えられた経過もありましたが、塩ビ類の処理方法についてほかにどのような方法が考えられるのか、市長の見解をお伺いしておきたいと思います。
農業廃棄物の原因となります
塩化ビニール、ポリ類、農薬等について西都市でどの程度取り扱っているのかと見てみたとこですが、これはJA西都の取り扱い実績をもとに推測した数字であるわけでありますが、
塩化ビニールが御存じのように、九年度
廃ビニールの西都市での集荷運搬実績は千二百三トンということでありますので、十トン車で百二十台分ということになります。マルチ等の農ポリ類、これは新品ですが、フィルムで百メートルあるいは二百メートル巻きがあるわけですが、合わせて一万三千本、農薬の中で液剤がボトルで十一万本、圧倒的に五百ccのボトルがそのウエートを占めておるようでございます。粉剤そして粒剤が三キロ袋で四万七千袋、それから水和剤、これは原体は糞尿であるわけですが、水に溶かして使用するものでありますが八万袋、缶入りの
土壌消毒剤約二千個、そしてオゾン層破壊物質として二〇〇五年全廃予定の臭化メチルは百十トンと、そういう推測ができるところであります。 農ポリの処理についてでありますが、山梨県では一九七六年、昭和五十一年になるようですが、第三セクター方式で山梨県
農業用廃プラスチック処理センターを設立しておるそうであります。回収した農ポリ類は再生原料として販売すると、そのほかフラワーポット、ベンチ、ブドウの支柱などに再生をしておるそうです。農ビについては本県と同じで再生処理施設を持っていないので、
産業廃棄物業者に処理委託をしておるということであります。運営費につきましては、再生品の売上金、それに会員の負担金で賄っておるそうでございまして、県が二分の一、残りの二分の一を市町村とJAが折半しているとそういうことであります。今後は、農薬容器の回収についても課題にしたい、そういうことでありますが、本県と比べて大きく違う点は、デポジット制が確立していないと、また、取り扱い数量が本県に比べてはるかに少ない、そういう点が挙げられるのではないかと思います。答弁によりますと、農ポリの処理については、全国並びに県下において共通の問題でもあるので、県の廃プラ対策協議会で検討されるということでありましたが、市長は、行政の首長の責任者でもありますし、また、
県廃プラ協議会の会員でもありますので、回収方法の確立あるいは処分方法の確立については強く要請をしていただきますようにお願いをいたします。 続きまして、農薬の空き瓶、空き袋、空き缶等の処理についてでありますが、廃プラ同様に回収するシステムについては、行政主導によって確立することが可能であると思われます。しかし、集めたものをどのような方法で処理するか、非常に難しい問題があると思われます。最終利用者である農家はもちろんでありますが、農薬を生産して供給するサイドにも参加を求めるべきであります。しかし、このことは、農薬の出荷価格に処理科を添加し、また小売価格にも処理科を添加することになりまして、農家は二重の負担を強いられることになるかもしれません。しかしながら、農業を継続し、地球環境を守るためには、どうしても解決し克服していかなければならない問題であります。農薬の空き瓶等を除く農ポリ類の処理については、回収して処理する体制の確立する当分の間特例としての
小豆野処分場に持ち込むことはできないのか。また、現在、その辺の取り扱いについてはどう対応されているのかもお聞かせを願いたいと思います。 それでは、二番の質問に移りたいと思います。高速道路及びインターに関する地域に対しましては、用地補償金、
アクセス道路、県道、市道の新設や改良等、地区の皆さんからは羨望のまなざしで見られがちでありますが、それはそれで個人的にも地域的にもいろいろな問題なり悩みが生ずるものでございます。この質問につきましても、ぜいたくな質問をするなとお考えの方もいられるかもしれませんが、これが私の仕事でありますのでお許しをいただきたいと思います。 それでは、まず、
インター周辺の開発計画についてでありますが、答弁にありましたように、広い解釈では西都市全域がその対象になると、全く同感であるわけでありますが、インターにごく近い部分につきまして地域の関係者は心配をいたしております。ごく近い部分につきましては、低地であり冠水の危険性があり、決して条件的には余りよいとは言えません。
インター周辺では、今後どのような変化が予想されるのか、また地域の住民なり地権者において、具体的な土地利用計画の作成は非常に困難であると判断をするわけでございます。行政が主体となって土地利用計画なり利用区分等を作成していただく必要があると思われるわけですが、市長の御見解をお伺いをいたしたいと思います。 続きましては、
柳瀬土地改良区の
基盤整備事業につきまして質問をしたいと思いますが、二つの長大橋を含めて、いわゆる農免道路とふるさと農道の二本の道路計画があるようでございますが、その用地の確保の方法も含めてそれぞれの計画についてお知らせをいただきたいと思います。 続きまして、古川及びその周辺の排水対策についてお伺いをするわけでございますが、御存じのように、この地区はたびたび洪水に見舞われる地域でありまして、平成九年九月十六日の台風十九号によりましても大きく湛水したことは記憶に新しいところであります。遠くは桜川の水路があふれてこの地域まで流入することは市長もごらんになられたとおりであります。ただいまの答弁によりますと、古川の改良工事は、県として予定どおり行いたいとのことでありましたが、古川の本流の一ツ瀬川の水位上昇による湛水が大きな原因であり、潮の干満も大きく影響することは御存じのとおりであります。さらに高速道や関連するインター等の巨大構築物の建設によりまして、排水不良や水かさの上昇が心配されるところであります。これらの解決のためには、強制排水装置が一番効果的であることは一致する見解であると思われます。市長は、過去におきまして、地域住民のこのことに対する要望に対して高速道路建設の中で検討してみたい、そう答えられた経過があります。そして、平成六年九月議会での私の質問に対しまして、要約をいたしますと、高速関連ではできない、事業費に見合った地元負担があれば可能であるが、すべて市の責任においては不可能である、地元負担金の圧縮については検討すると答弁されております。その後、平成八年七月でありましたが、高速道路設計協議の席上におきまして、これは黒生野公民館と岡富公民館においてでありますが、ポンプアップについては
柳瀬土地改良区基盤整備の中で検討する、建設については、地元負担が必要であり、維持管理については地元負担であると関係課長が説明を行っております。先日、同課長から伺ったところによりますと、担い手育成の
基盤整備事業では取り組めない、別な事業でないとできない、そういうことでありました。市長は、古川とその周辺の排水対策について、地域住民の要望にどのようにこたえていかれるのか、考えをお聞かせ願いたいと思います。なお、同地区には伏野川についても同様な要望がありますことを申し添えておきたいと思います。 それから、四番の岡富地区の環境整備についてでありますが、
都市計画区域に編入されましたので、今後はある程度無秩序な開発については規制されるものと思われますが、既に工場なり商店、住宅等の密集している地帯であります。行政は新富町であるわけですが、新富瀬口は西都市の瀬口よりもはるかに住宅戸数も多く、しかも、ますますもって戸数は増加をいたしております。市道瀬口朝喰線の改良につきましても、一部新富を経由するということで、関係当局においては非常に御苦労をかけている面もあるわけでございますが、整備が進んでおりますし、また県道新富荒武線も岡富地区で国道二一九号とタッチすると、そういう計画であります。高速道路あるいはインターに関して
アクセス道路の整備が進んでいきますならば、さらに密集度も進みますし、拡大化も進むものと予測をされるところであります。そのうち特に既存の地区では下水道と雨水対策、生活道路の確保が早急の課題になっております。答弁によりますと、段階的な計画なり手続が必要とのことでありましたが、早急なる対策を求めまして二回目の質問を終わります。
◎市長(黒田昭君) まず、農業用の廃プラスチック、それから
ポリフィルム、農薬のボトル関係の処理についてでありますが、私ども、大きくはこれらにつきましては
産業廃棄物として取り扱わなければならないということでありますから、基本的には一般廃棄物として市が中心になって進めるものと、それから
産業廃棄物として排出業者が責任をもってやるものと二つに分かれるわけでありますが、この
塩化ビニール、
ポリフィルム、農薬のボトル等については、
産業廃棄物の部類に入るということがまず前提であります。しかしながら、西都市にとりましては、農業振興上これらの処理というのは非常に大きな問題でありますから、私どもが積極的に取り組まなければならないのは当然であろうと、そのように思います。そういうような意味合いで県の協議会、また農業団体等とも一体となってこれは対処していかなきゃならん問題であろうというふうに思っております。そういうふうな関係でこれからもできるだけ早くこのような処理が体系的にできるように努力をしていきたいというふうに思っております。小豆野の処分場への持ち込みについては、現場の状況等もありますので、これは課長から答えさせます。 それから、二番目の東九州インター及びその周辺に関することについての質問でありますが、先ほど壇上から申し上げましたように、狭い意味のいわゆる
インター周辺の開発についてでありますが、私は、この
黒生野インターの背景、いわゆるどのような物流が考えられるか、そういうようなこと等から考えてみますと、私は、直ちにここが流通の拠点というような形で土地利用の要求がまた可能性が発生するとは考えません。恐らくそこまで来るには平成十二年ないし十三年には供用が開始されるわけでありますが、その供用開始をされた後、私は、かなりの年数をかけなければ、そのような状況というのの確認はできないのではないか、そのように思っております。この点につきましては、先ほどお答えをいたしましたように、平成十年、十一年には第三期の
総合長期計画を立てなければならないわけでありまして、当然その第三期の
総合長期計画の中の重要な部分として、高速道路が開通した後の西都市の発展といいますか発展方向、そういうようなものを確実に見通した上での整備構想というのが必要になってくるであろうと、そのように思っております。これらにつきましては、かなり専門家も入れてその辺の見きわめをしていきたい、そのように考えておるところであります。一つ考えられるのは、この高速道路の開通と同時に春田バイパス、いわゆる国道二一九号線のバイパス工事として進んできておりますが、これがほぼ高速道路の供用開始と同じような時期に供用が開始されるであろう、そのように思います。そうしますと、今度はこれを受けて市街の中心まで街路計画として御説明を申し上げましたあの街路計画を連続して考えなければならないわけでありまして、そういうようなことを考えると、この街路計画ないしはその高規格道路等の路線に関係して土地利用なり、また後ほど話がありました岡富地区の生活環境の整備なりそういうようなものに大きく関連してくるであろうとそのように思っております。ですから、この街路計画を位置づけをしながら、
インター周辺の土地利用ないしは岡富地区の環境整備のうちの特に道路関係等については考えていかなければいけないのではなかろうか、そのように思っております。 それから、柳瀬地区の土地改良事業に関連して今度は農免道路として本川に大きな橋梁を計画をいたしております。それから、濁川の方ですね、支川の三財川の方に厳王島へ向かう橋梁の計画もいたしております。用地の具体的な問題につきましては、担当課長から答えさせます。 それから、古川の排水対策でありますが、二つの点が質問の中にありました。 一つは、今インターの入り込み線が具体的にできておりますが、それらのものが古川の排水に支障はないかということでありますが、この点については、再三にわたって地元の要望もありますし、私どもそれを受けて道路公団ないし県に対して十分申し伝えておるところであります。それらを踏まえて設計もされたはずと、私判断をいたしております。これは結果として後ほど当然出てくるわけですから、私どもの要求したとおりにやっておられるのかどうか、そしてそれが問題がないかどうか、今後の排水の状況でチェックすることができるというふうに思っております。今のところは、計画どおりに進めておりますという返事ではありますけれども、その成果は後ほど当然チェックができるとそのように思っております。 それからもう一つは、古川全体のあの周辺地域の湛水の排除についてでありますが、これはどうしても徹底した乾田化をするということになれば、強制排水以外にはないわけですね。御質問にもありましたように、本川の水位、潮位との関係等々を考えますと、強制排水しかないわけでありまして、その強制排水をするポンプ場をつけるということになりますと、相当大きな事業費を要するわけであります。今のところ、私どもが見込みとしてあるのは、インターができ高速道路等ができてどんどん土地の利用等が変化が起こってくるということになれば、この湛水防除の採択要件に合致してきますので、そうすれば湛水防除事業であれば地元負担をかなり軽くすることができるのではないか。だから、その事業以外には地元負担を制度事業で取り込むような形では無理であろうというふうに思っておるわけですね。ですから、湛水防除の制度としてこの採択要件に合うような状況になってみましたら、検討してみる必要があるというふうに思っております。それ以外にそれに相当するような補助事業等が新たに出てくれば、それらに乗りかえたいと思いますが、これはやっぱりどうしても地元負担を極力小さくするという考えでなければ取り込めないのではないかというふうに思っておるところであります。あと不足するところは、それぞれ担当課長から答えさせます。
◎
生活環境課長(米良嘉文君) 小豆野不燃物最終処分場での
農業廃棄物の処理についてでありますが、二十二番議員にもお答えをいたしましたとおり、排水及び地下水調査を実施した基準はクリアをしたところでありますが、新処分場建設までに五年程度の期間を要します。その間の
小豆野処分場の延命対策は必要であります。また、水処理施設がないことからも改善整備が考えられます。そのようなことから農ポリの処理は困難と考えます。現在も
産業廃棄物取り扱いのため搬入はできないこととなっております。以上です。
◎
農村整備課長(塩谷交秋君) 続きまして柳瀬土地
基盤整備事業に関連して県営農免農道整備事業新田地区及び県営ふるさと農道整備事業厳王島地区の計画の概要についてお尋ねでありますが、両事業とも柳瀬地区基盤整備地区内を通過する農道整備事業であります。農免農道新田地区につきましては、主要地方道荒武新富線、山ノ郷を起点とし一ツ瀬川を横断して国道二一九号線青果市場入り口を終点とする総延長二千四百六十メーター、幅員七メーターで計画しております。事業年度は、平成十年度実施設計を行い、十五年度完了予定であります。また、県営ふるさと農道厳王島地区につきましては、農免農道新田地区の基盤整備地区内を起点とし、三財川を横断して佐土原町都市計画道路厳王通線--これは旧妻線跡ですが--を終点とする延長千三百七十メーター、幅員七メーターで計画しております。現在、各関係機関と協議中であり、事業期間は平成十年度から十四年度を予定しているところであります。両事業とも基盤整備地区内の用地につきましては、土地改良区と話し合いを行いまして、創設換地による共同減歩で買収することにしております。 次に、担い手育成
基盤整備事業では、古川の強制排水ポンプです--が--はできないと聞いているが、地区民の要望にどうこたえていくかということでございますが、ただいま市長が答弁しましたように、現在これに対応できる制度事業は湛水防除事業があります。そしてこの事業は、二級河川の排水機設置は採択しないということになっております。幸いにして古川には築堤がありませんので、河川よりあふれた排水の排水機設置の可能性が考えられるということであります。この場合、先ほど市長から答弁がございましたように、高速道路の供用開始によって土地利用がどう変化するかと、それによって検討されるということになりますので、高速道路の供用開始によっての土地利用の変化ということで検討していくということになります。以上です。
◎
下水道課長(久嶋英晴君)
公共下水道事業の導入についてお答えいたします。先ほども御答弁申し上げましたように、現在、事業認可を受けているもののうち未施工地区が二百三十二ヘクタールあるわけでありますが、これを計画では平成十五年度までに完了するということになっております。これを計画どおりに実施をすることになりますと、約三十三億円が残事業として残っておるわけでありますが、年間に約六億六千万の事業を実施していかなくてはならないということになるわけであります。現在でも一般会計から約七億の繰り入れを行って下水道会計の予算を編成しておるという状況からいたしまして、近々のうちに下水道事業で本地区の排水対策に対応するということは無理であるというふうな判断をしておるところでありますし、先ほども申し上げましたように、今回、平成十年の三月二十七日に下水道の事業認可をとったわけでありますが、この中にも入っておりませんので、近々の対応というのは公共下水道では無理であるというふうに判断いたしております。今後、下水道でやるということになりましても、相当の検討をしていかないといけないのではないか、今後の課題として検討していきたいというふうに思っております。
◆十一番(弓削春男君) 失礼をいたしました。それでは、若干の質問と要望を行いたいと思いますが、
農業廃棄物につきましては、
産業廃棄物としての取り扱いが義務づけられたわけでありますので、当然それを排出する農家の責任が問われることになってきます。しかしながら、他の廃棄物同様処分の方法が確立していなかったり、処分の費用がかさむ等の現場での問題も残っておるようであります。農家としては経営コストの削減という意味で、あるいは省資源、あるいは観光保護の面からもやっぱり資材の有効利用を図りながら廃棄物の量を最小限にとどめる努力も必要になってくると思われます。農薬等におきましては、既に廃棄物を少しでも少なくするために、あるいは輸送費等のコストを削減するためにも複数の農薬の混合剤なり、あるいは濃縮してボトルの容量を少なくする、そのような努力もなされておるようでございます。 私は、去る五月、岩手県の園芸地帯を研修する機会があったわけでございますが、この地区におきましては、ハウスのビニールについては三年間使用する、ところが残念ながら、我々西南団地におきましては、太陽光線量も非常に多くて、しかも高温であります。その上に台風等の問題もありまして、複数年の継続した被覆は現実的に難しいと厳しい状況にあるわけです。さらに、前にも申し上げましたように、
土壌消毒剤として、あるいは殺虫剤、除草効果として万能薬であったところの臭化メチルが二〇〇五年に撤廃されると、そういうことになりますれば、薬剤に頼る度合いを少なくして耕種的な防除が必要になってくると、そういうことになれば、マルチの資材なり防虫ネット等の補助資材の使用が逆に多くなってくるのではないか、そういうような懸念もされておるところでございますが、以上のようなことから、一日も早い行政での対応を期待するものであるわけでございます。 また、さきの市長の答弁によりますと、管理型最終処分場の建設につきまして、広域行政の中で対応していきたいとそういうことでありましたが、児湯郡内いずれも農業地帯でありまして、同じ悩みを抱えていることが予想をされるわけでございます。一般可燃物とあわせて農ポリ類の処理についても並行して行うことができないのか、検討をいただきますようにお願いを申し上げておきたいと思います。 それから、大きな二番の都市計画の区域の見直しと将来計画についてでありますが、新聞等の報道によりますと、一九九〇年度から始まる新道路整備五カ年計画によりますと、期間中に開通する高規格道路は、本県の清武ジャンクションなど、そしてまた、地域間の交流や空港、港湾との連絡を強化する地域高規格道路は、本県の宮崎東環状道路など、というふうになっておるようでございますが、
東九州自動車道の西都-清武間は平成十二年度、あるいは、さっき市長が言われましたように、十三年度において供用開始が見込まれておるわけでございますが、その高速道路の供用開始の時点において、宮崎東環状道路はどの位置で国道二一九号線にタッチされる予定があるのか、あるいはまた、
インター部分と国道二一九号園元線を結ぶ
都市計画道路西都インター線でありますが、これにつきましては、県の職業訓練校の西都建設が決定をされたようでございますが、それに伴ってその計画が繰り上げられる予定があるのかどうか、その可能性について、二点についてお伺いをいたしたいと思います。
インターチェンジ周辺の開発計画と
柳瀬土地改良区基盤整備については、どうしても地元としては関連があるように思われるわけでございますが、
インター周辺におきましては、現在のところ、具体的な開発計画がないとのことで、農地として保全するために、農業基盤整備がなされることになっていることは御案内のとおりであります。一方では、ごく一部ではありますが、将来開発が予想される地域に画一的に国の補助事業を導入するのはむだではないかと、そういう見解もあります。ただいまも答弁が行われましたように、基盤整備が予定されている区域内に一本の市道、そして広域的な農免道路、あるいはある程度広域的なふるさと農道の三路線が計画をされておるようでございます。交通アクセスがよくなれば当然開発が予想されることにもなるわけです。基盤整備の終了後にはすべて農振地域に当然なるものと思われるわけですが、行政の広域合併後においてこの地区に庁舎を建設したいと、そういう希望を持っておられる方もおられるようでありますが、そのことは別にいたしましても、いずれにしても開発が規制される地域をなぜ
都市計画区域に編入したのか、どうも理解に苦しむところであります。 それから、古川及びその周辺の排水対策についてでありますが、県は、平成八年十二月十三日、関係者に対して、古川の改良計画について説明を行ったところであります。それによりますと、施工については、今はやりの水辺に優しい環境に配慮した設計となっておりまして、仕上がりにつきましては、従来のものとかなり異なったものになると思われるわけでございます。人々が水辺に親しむために、水路の内側面にいろいろな工夫がなされているとのことであります。例えば、佐土原町の大池川のような仕上がりになるのかなと思われるわけでございますが、川面におりる階段を何人の人が利用されるのか疑問であります。また、植物が繁茂しやすい構造になっておるようでありますので、完成したときには非常にきれいであっても、数年後にはヨシなりあるいはその他の雑草類が繁茂し景観は壊れ、排水にも悪影響があるのではないかと心配をいたしておるところでございます。特に地元の住民にとりましては、この古川は河川としてのイメージは全くないと思います。排水路としての感覚しかないのではないかと思われるわけですが、市街地の河川ならその必要もありますし、沿線の住民等によって管理もできるものと思います。古川の場合は、そのような利用については期待ができないものと思います。当然県が管理者になられるわけでありますが、とても十分な管理ができるとは思われないわけであります。現に改良済みの区域におきましても、土砂が堆積し、雑草が繁茂し、景観や排水、また農作業等にも支障を来しておりまして、地元については苦情があるのが現実でございます。しかしながら、地権者との用地交渉がいまだ決定しておりませんので、改良が計画決定したわけではありませんが、この工法で施工されることは将来ともに非常にむだな経費を必要にするのではないかと、そういう危惧を持っておるところでございます。このことにつきましては、地元に対しまして再度詳細な説明をいたしていただきますように、当局からも県に御要望をお願いしたいと、そういうふうに思っておるところでございます。続きまして、古川及び伏野川に関する排水ポンプの設置についてでありますが、いろいろ御答弁をいただきましたが、高速道路と
インターチェンジも建設される地区でもありますし、農業
基盤整備事業も導入されましたし、さらに宮崎東環状道路等の
アクセス道路等の建設に伴いまして、住宅や農業施設等の移転先も問題になってくるものと思われるわけでございます。地元としては高速道路や関連する事業にも積極的に協力した経過もあるわけでございますので、何とかこの機会に問題を解決していただきたいと地域住民の願いであります。このことにつきましても、市長の御理解と決断を求めるものであります。岡富地区につきましては、なかなか年次的に計画的に厳しいようでございますが、早急に対応を講じていただきますように強く要望をいたすものであります。 これで私の質問を終わるわけでありますが、最後に、先日狩野議員からもありましたが、今期定例議会を最後に勇退される予定であります平野教育長に対して、かつての妻中三年一組の教え子の一人として、また一人の市民の立場で、永年にわたる教育行政に対する御労苦、そして御功績に感謝を申し上げ、今後ますます御健勝で奥様ともども西都市発展のために御尽力をくださることを御祈念申し上げて終わりといたします。どうもありがとうございました。
◎市長(黒田昭君) まず、農業
廃ビニール関係の質問でありますが、塩ビの処理を一般廃棄物とあわせて処理するというようなことも考えてみたらどうかということでありますが、そういうことについても検討しなけりゃならんだろうと思いますが、補助の制度とかそういうようなものからいきますと、この一般廃棄物と
産業廃棄物というのは体系が違いますので、その辺がどうなるのかなという感じはいたしております。しかしながら、おっしゃるように、西都・児湯地域は農業地帯でありますから、そういうことを前提として一体的なそういう施設にならないのかどうか、その辺は今後の検討の中で論議をしてみたいというふうに思っております。 それから、高速道路と宮崎環状線のタッチのところですが、これはちょっと私は春田バイパスの関係するあの高規格道路とこの高速道路との関係じゃないのかと思ったのですが、そうしますと、これはとりあえずは野首のところから国道を離れまして、南側を通って、そして那珂の小学校の西側を通って、そして工業団地の西側を通って、そして一部トンネルだそうでありますけれども、仲間原入口のところで再び二一九号線に沿っていくとこういうような形であります。それから二一九号線にずっと沿いながら
黒生野インターのところまで来るとこういうことなんですね。今度は東の方ですが、今、黒田のところにゴルフ練習場がありますね、野村ゴルフ練習場、これの北側を通りまして、そして東の方にずっと黒田から佐土原に行くあの縦の線の北側を通って、そして石崎川の手前のところあたりで十号線のバイパスにタッチするとそのように聞いております。そして十号線のバイパスにタッチして、そして一ツ葉有料道路の方に行って、そして環状線に関連をしていく、こういうような形になるようであります。私どもが今大まかに聞いているラインであります。 それから、
西都インター線ですが、これを高等技術専門学校が園元のところに立地するということが決定をされました。こういうことを目指して早める考えはないかということでありますが、私ども当然そういうことを意識して、この街路の計画等についても、しかし、恐らく私は高等技術専門学校の方が先になるであろう、この街路工事というのは相当経費やら用地の交渉やら時間を要する点があろうかと思いますので、この開校に合わせるというわけにはまいらぬかもわかりませんが、そういうことも念頭に置いて、できるだけ早くこの線の着工ができるように努力をしていきたい、そのように思います。 それから、
インター周辺を都市計画の見直しで入れた、その地域が圃場整備ないしは農免道路、ふるさと農道等農業関係の投資があるじゃないか、こういうふうなことでありますが、私は先ほども申し上げましたように、少なくとも
インター周辺というのは、西都市にとっては最も農業の進んだ優良農地であります。だから、相当これは積極的な他からの働きかけがない限り、私はここのところを他土地利用としてするというのは、この制限の範囲内ではそう出てこないのではないか、これは全く私の素人の考えでありますから、まだはっきり専門家の見通し等を得てませんけれども、私は周辺は当分の間、農業として利用されることであろう、そういう点から考えますと、
都市計画区域に入れても、
都市計画区域と
農業振興地域というのはダブっていいわけですね。ところが、その中で今度は土地利用区分をするということになりますと、農振地域は農用地、農地として区分をしなければならない。土地利用を設定しようとすると、農振地域と競合するわけでありますが、そういうような時期が来るというのは相当まだ先のことになるのではないか。当面はやはり農地として利用する、だから農地としての整備をしておく必要があるだろう、そのように今考えて、こちらの方の基盤整備の方の事業を進めておるということであります。 それから、古川のことにつきましては、御意見も踏まえて、県の方に地元説明をするように要望をしていきたい、そのように思っております。 ポンプアップのことにつきましては、何回も申し上げましたが、あの地域の水量からいうと、やっぱり数十億の工事費を考えなければならないと思います。そうすると、湛水防除で地元負担の率の少ない事業でありますけれども、非常に大きな負担をしなきゃならぬということになろうかと思います。しかし、これは市の負担が義務づけられていきますので、純粋な農家負担というのはやはり湛水防除事業でやるというのが一番安く可能性のある事業ではないのかとそのように思っております。(「答弁の趣旨が私の質問と若干食い違いがあったと判断したものですから」と呼ぶ者あり) 私の答弁で不足するようなところがあれば、課長から補足をさせますので。
○議長(
丸山美木生君) 暫時休憩いたします。 午前十一時二十九分 休憩 -------------- 午前十一時三十九分 開議
○議長(
丸山美木生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、十三番壱岐佐一君の発言を許します。