平成10年 6月 定例会(第3回) 平成十年六月十二日
---------------------------------------●議事日程(第二号) 平成十年六月十二日(金曜日) 午前十時開議第一、
一般質問---------------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第二号)に同じ
---------------------------------------◯出席議員(二十三名) 一番 丸山美木生君 二番 吉野元近君 三番 井上久昭君 四番 河野方州君 五番 井上照也君 六番 松浦幸男君 七番 池田明男君 八番 八木忠臣君 九番 横山昭雄君 十番 緒方敦男君 十一番 弓削春男君 十二番 長友鉄夫君 十三番 壱岐佐一君 十四番 橋口定幸君 十五番 矢野房巳君 十六番 黒木正善君 十七番 日高不二夫君 十八番 野村隆志君 十九番 小浦紀男君 二十番 浜砂一郎君 二十一番 浜砂百敏君 二十二番 狩野保夫君 二十三番 池沢正博君
---------------------------------------◯当局出席者 市長 黒田 昭君 助役 児玉 忠君 収入役 長友義忠君
総務課長併選挙管理委員会事務局長 徳永碩男君 財政課長 山中 喬君 税務課長 三輪剛士君 管財課長 黒木虎男君
商工観光課長 近藤 一君 企画開発課長 鬼塚 薫君 建設課長 滝井清次郎君
都市建築課長兼
ニューホープタウン推進室長 原田一二君 下水道課長 久嶋英晴君 区画整理課長 高橋芳徳君 農林課長 和田一男君 農村整備課長 塩谷交秋君
生活環境課長 米良嘉文君 市民課長 原田郁夫君
健康管理課長 斎藤末市君 会計課長 惣土邦利君 福祉事務所長 長友英光君 水道課長 原 勝行君 教育長 平野 平君
教育委員会総務課長 黒川忠男君
教育委員会学校教育課長 山下 守君
教育委員会学校給食センター所長 川野年夫君
教育委員会社会教育課長 佐々木美徳君
教育委員会保健体育課長 関谷恒徳君
教育委員会図書館長 阿萬紘八郎君
農業委員会事務局長 橋口十四春君 監査委員 緒方 満君
監査事務局長 矢野 正君 消防長 関屋 隆君
---------------------------------------◯議会事務局出席者 事務局長 本井睦英君 事務局次長 齊藤敦弘君 議事係長 黒木盟夫君 議事係 白坂重幸君 議事係 浜砂正富君--------------------------------------- 午前十時零分 開議
○議長(丸山美木生君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、お手元に配付の議事日程第二号によって進めることにいたします。---------------------------------------
△一般質問
○議長(丸山美木生君) 日程第一、一般質問を行います。 一般質問の通告者は九名であります。 質問の順位は、お手元に配付の通告表のとおり決定いたしました。 これより順次質問を許します。 まず、十七番日高不二夫君の発言を許します。
◆十七番(日高不二夫君) (登壇)質問通告に従って順次質問してまいります。 西都市内の小中学校に配置されていた用務員は順次減らされ、ついに一昨年度をもって西都市内の小中学校の正職員の用務員は皆無になりました。そして、本年四月からは、今までも無配置だった茶臼原小、銀上小、銀鏡中を除く全小中校から正規の市職員と臨時職員を引き揚げられ、嘱託職員という名の非常勤の職員にかわりました。このことは市の行財政改革の一端だと思われますので、以下の質問に対する答弁は主に市長にしていただきたいと思います。 非常勤の職員の勤務時間は、西都市の規則で一日に六時間となっています。一日六時間、週二十九時間勤務では学校事務が滞り、
学校事務職場に混乱が起こっています。そこで幾つか質問してまいります。 一、今まで八時間勤務で仕事をしていたものを六時間勤務でよしとされたのは、学校の事務量の実態を把握されてのことでしょうか。 二、妻中や妻北小、妻南小など大規模校には、市長部局などの課で数年勤務し、それなりの事務的力量を体得した者が派遣されていました。それでも学年初めの忙しい四月には仕事を家に持ち帰る実態なのに、全くの素人の非常勤職員でよいとされたのはどんな根拠によるものでしょうか。 三、学校というところは昼休み時間に教師や児童生徒に電話が殺到します。そして、教室まで呼びに行かなければなりません。事務職員にとっては昼休みはあってなきがごとしです。その上、非常勤職員は一日六時間勤務では仕事が片づかないので、多くの学校で超勤をしているのが実態です。市長はこのことを御存じでしょうか、また、このことをどうお考えでしょうか。 四、四月に採用された非常勤職員で、条件が違う、賃金に比べて仕事がきつ過ぎるとやめていった人もいます。学校に勤務したことがあるので市費職員の仕事の質と量をある程度知っている私も、月九万円足らずでは仕事の量に見合った賃金ではないと思います。そのため、県費職員は非常勤職員がいつやめるかはらはらしていると言っています。このことをどう思われますか。 五、非常勤職員といえども子供たちは先生と呼びます。今学校では子供たちを評価しない教職員として養護教諭が重要視されています。そういう意味からも、事務職員にも子供たちに大いに接してもらいたいものです。子供たちにとっていつも早く帰る先生がいてよいものでしょうか。 六、別の角度から質問します。財政事情が厳しいのはわかります。しかし、平成十年度の予算書を見ますと、十年度の地方交付税は前年度比約二億九百万円増の約五十八億二千六百万円になっています。その中には
基準財政需要額の積算基礎として
市町村費事務職員の給料分も、用務員の給料分も入っています。その交付はそれぞれ幾らになっているかお知らせください。また、学校の非常勤職員の賃金の総額は予算上幾らになっているか、お知らせください。 地方交付税の使途については自治体の裁量に任せられていますから、
学校事務職員と用務員の給与に充てられている予算をどう使おうと法には触れないわけですが、市長が今回学校にとられた措置は、市長が今年三月議会の施政方針で述べられた、「学校教育におきましては、心豊かな児童生徒の育成を基本に置き、教育環境の充実に努めてまいります」と矛盾していると思います。これに対する市長のお考えをお聞かせください。 教育長に質問します。 まず、四月当初、非常勤の職員を各学校に配置されたとき、学校事務のガイダンスなどの指導をどこでどれくらいの時間されたかお尋ねします。 次に、四月には、学校で教科書が児童生徒に期日に配布されなかったり、援護関係、給食費関係の事務や児童生徒の転出転入の事務が滞った事実があるのは御存じでしょうか。 次に、非常勤の職員は午後三時半には学校にはいないことになっています。職員会はそれ以後の時刻から始まるのが普通です。
県費事務職員も教職員の一人ですから職員会には出席します。そうなると事務室にはだれもいなくなり、電話は職員室に切りかえます。当然電話が職員会を邪魔します。
県費事務職員は職員会に出席しにくくなったと言います。何か打開策はないものでしょうか、お伺いします。 最後の質問に入ります。
市費事務職員の本務の一つに援護・準援護関係の事務があります。この事務には必ず秘密にしなければならないことがつきまといます。非常勤の職員に守秘の義務を負わせるのは酷です。学校から援護・準援護関係の事務を一切教育委員会に引き揚げるお考えはないか、お尋ねします。 次の質問に移ります。 定例議会の一般質問で
姉妹都市提携問題がよく取り上げられます。去る三月議会の緒方敦男議員との論議で、このことに関しての市長の考え方がより具体的に、そしてより鮮明になりました。それによりますと、市民の交流が容易でしかも密にできるので、
姉妹都市提携の相手はまず国内を考えたい。
姉妹都市提携のメリットは、文化活動、観光振興、産業振興の活性化にあると述べられています。そして、一応の相手候補として、古墳関連で韓国の慶州市、桜川関連で茨城県の岩瀬町、伊東満所関連で長崎県の千々石町、西海町、波佐見町を挙げられました。その前提条件として、類似した特性を持っていること、市民意識の醸成や行政の取り組みの合意が必要であると述べられました。そして、そろそろ具体的な検討に入る時期ではないかというふうに思っているところでありますと答弁されています。私も市長のこの考え方には大筋で賛成であります。そこでお尋ねしたいことがあります。 市長は、
姉妹都市提携の相手は唯一のものでなければならないというお考えなのか、または二カ所か三カ所になってもよいと考えておられるのか、お聞かせください。今までの論議では一カ所とも受け取れる面がありますので、お尋ねします。 姉妹都市と類似するものに友好都市があります。市長は、この姉妹都市と友好都市をどう類別しておられるのかもお尋ねします。 三月議会で候補地三カ所を挙げられたとき、私は、まだこの段階では選択肢を広げなければと思いながら聞いていました。ということは、西都市と類似した特性を持っている市町村はもうほかにないのかを検討する必要があると思ったからであります。そのとき、私の頭の中に浮かんできたのは、温泉を中心とした人口七万五千の観光都市、静岡県伊東市がありました。中世に都於郡城を居城として日向のほぼ全域を支配していた伊東家の祖先は、伊豆半島の東岸の現在の伊東市を中心とした土地をその本拠としていました。伊東家が日向に下向してからの伊豆の伊東家は勢力を失いますが、現在でも伊東市には日向に下向以前の伊東家の史跡や墓地が残されています。
伊東観光協会の伊東市の歴史のパンフレットや伊東市の郷土史家が書かれた著書には、必ず都於郡や伊東満所が出てまいります。もちろんその後には日南市の飫肥の伊東家のことも記述されています。市長は
姉妹都市提携のメリットとして文化活動、観光振興、産業振興の三点を挙げられましたが、伊東市への年間の観光客は八百万人だそうです。もし伊東市と姉妹都市になれたら、西都市の観光振興に大いに役立つものと思います。市長は伊東市を
姉妹都市提携候補として検討してみるお考えはないか、お尋ねします。 以上で壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(黒田昭君) (登壇)まず、学校事務に関する質問についてお答えをいたします。 学校現場におきまして、事務職員を含めてそれぞれの先生方が努力をして、市内各学校が立派に運営をされておりますことについて常々感謝と敬意を表しておるものであります。しかし、ただいま質問にありました八時間勤務を六時間にする問題、非常勤の人の問題、また超勤の実態、そういうものにつきましては極めて現場的な問題でありますので、この点については教育長から答えていただきます。 今回の措置に当たっては、県内各市及び児湯郡内の状況も調査をさせまして、その結果、大方の市町村も臨時または非常勤のパートの職員で対応されておるのが実情であります。このような状況を踏まえまして行政改革の上から見直しを行ったところであります。 学校教育につきましては、三月議会において施政方針でも述べましたように、教育環境全体でとらえ、総合的に対処して充実に努めたい、そのように考えております。今後も教育委員会の意見を十分受けとめながら努力をしてまいりたい、そのように思っております。 交付税の関係につきましては財政課長から答えさせます。 次に、
姉妹都市提携についての質問にお答えをいたします。 まず第一点の、
姉妹都市提携の相手はただ一カ所ということであるか、または二カ所、三カ所でよいというようなことであるのか。三月の議会でこの点につきましてはお答えをいたしましたように、
姉妹都市提携のメリットは、文化面、観光振興、産業振興の可能性が高くなければ提携としての意味がないわけでありまして、このような条件を満たす相手候補地を検討して決めることになりますので、数を限定することではありませんが、財政的な面から当面一ないし二カ所を想定して進めてまいりたい、そのように考えております。 二点目の、姉妹都市と友好都市をどう類別しているかという質問でありますが、最近姉妹都市、友好都市といった言葉が使われておりますが、姉妹都市ということについての「姉妹」については上下の関係があるという見方もできるため、平等を期するために「姉妹都市」の用語を敬遠をいたしまして「友好都市」と呼称する傾向にあります。内容的には何ら変わるものではないと考えております。 三点目の、伊東市を
姉妹都市提携の候補としてはどうかという質問でありますが、現在まだ市民の中での話題にもなっておりませんので、もう少し今後の研究課題とさせていただきたい、そのように思います。 以上です。(降壇)
◎教育長(平野平君) (登壇)御質問の学校からの正規の
事務職員引き揚げについてのうち、第一点から五点についてお答えいたします。 まず第一点の学校事務量の実態把握につきましては、
西都市立小中学校事務処理規程により事務内容は把握いたしております。事務量につきましては、それぞれの学校の実態によって多少の違いがあるのが実情だと思っております。 第二点につきましては、県内各市町村の状況を見ますと、宮崎市と延岡市を除いては各市町村とも臨時または非常動の職員で対応されております。また、各
市町村費負担職員の全く配置されていないところもあります。学校現場が混乱し、学校管理上支障を来すのかどうか、二カ月がたった時点でございますので、しばらく状況を見て検討が必要かどうか判断してまいりたいと考えております。 第三点につきましては、おおよそその実態は承知しておりますが、年度初めの場合、事務職員が異動された場合は御指摘のようなことが生ずるのはある程度やむを得ないこともあるのではないかと思います。 第四点につきましては、そういう事実のある学校に対しましては、実態を聞いてしかるべく対応をしたいと思います。 第五点につきましては、児童生徒に校長より話をしていただき、理解をさせることも教育の一つだと考えております。 次、教育長に対する質問にお答えをいたします。 まず、
学校事務職員の研修指導については、入学式の済んだ後、教育委員会においでをいただき、午前中約三時間実施をいたしております。 次に、教科書が児童生徒に期日に配布されなかったことについて事実はどうか確認をいたしましたが、そのような事実はないようであります。ただし、穂北中学校一年生がオリエンテーションのため、意図的、計画的に一日配布をおくらしたことはあるようでございます。その他、事務が滞った事実については私まで報告は受けておりませんが、年度初めのことで職員も新人で制度も変わったこともあり、そういうことがあったかもしれませんが、どこの職場でも異動があった後は生ずることでもあり、やむを得なかったことだと考えております。 次に、事務職員は毎回職員会議に出席するとは限りませんので、出席された場合は電話切りかえの方法で対応していただきたいと考えております。 次に、援護・準
援護関係事務は西都市以外でも担当しておりますので、教育委員会に引き揚げることは考えておりません。 以上でございます。(降壇)
◎財政課長(山中喬君) 御質問の第六点目の普通交付税の
基準財政需要額に算入された事務職員、用務員の給与費につきましては、概算ではありますが、
小中学校事務職員については四千七百七十九万六千円、用務員につきましては七千八百六十三万円になります。また、
非常勤職員賃金予算総額につきましては八百八十一万七千円を計上いたしておるところでございます。
◆十七番(日高不二夫君) どうもありがとうございました。 私が西都の小中学校から市費の事務職員が引き揚げられたというのを知ったのは三月二十五日でしたけど、その夕方ですが、ある学校の県雇いの事務職員が私のところにそれこそ血相を変えて飛んできて、「これは本当ですか」と言われるわけですね。私も知らなかったんです。なぜ事務職員に秘密にされたのかが私はわからないんですけどね。それともう一つは、これは三月議会に予算として上げられたわけですから、私は当時
文教厚生常任委員長でしたので、教育委員会の予算の審査のときも、大きく変わったところは詳しく説明してくださいと頼んだわけですね。ところがそのことは一言も触れられなかった。普通大きく変わったといったら、前進する面とかそういうことで大きく変わったのを言われるのかなと思いますけど、マイナスといいますか、外したのもやっぱり報告しなきゃいけないんじゃないかと思いますが、そういう面で私は今度の措置は議会軽視だったなというふうに思います。恐らく議員の皆さんで、私がこの発言をしなければほとんどの方が、各学校の事務は前年度どおりだろうと見ておられるんだと思いますね。これはやっぱり議会軽視じゃないでしょうかね。その辺、教育長でも結構ですし、市長でも結構ですが、お尋ねしたいと思います。 それから、このことは、私、学校におりましたので、学校の事務は先ほど壇上からも言いましたけどある程度知っておりますので、それで各学校の県雇いの事務の先生に二、三人来てもらっていろいろ話を伺ったんですが、そのときは各学校から事務の皆さんが、四月、五月で起こった問題点というのをそれぞれの学校が書いて、そして私に渡されました。たった二、三人だけじゃいけないなと思ったから、できたら全員また会う機会が欲しいんですがと言ったら、じゃそうしましょうということで、風邪を引いて来られなかった人以外は、各学校から全部といっていいぐらい集まってもらいました。もちろん私が面識のあるのは二、三人で、初めて会うなとか、一人一人自己紹介と学校名を言ってもらわなきゃわからないような私との関係の人たちでしたけど、その人たちが夕方の五時半から集まってもらったというのは、かなり関心を持っておられるんだなと思ったんですね。そして、会は三十分ぐらいでしょうということで、いろいろ実情を聞いたわけですが、結局一時間半近くかかりました。それだけ今学校の事務現場というのは問題を抱えておるんだということの証拠になると思います。だから、教育長が先ほど、そう問題なかったんじゃないかと、教科書についても穂北中以外は大丈夫だったんだと、また、学年当初としてもある程度混乱が起こるんだと言われましたけど、確かにそれはそれでしょうが、やっぱり教育長が把握されておるのと各学校の県雇いの事務の皆さんが私に言われたこととはかなり違っております。これは今さら言っても水かけ論になりますので、今後どうするかということで考えていきたいと思います。 いろいろ出ておりました。部外者の人は、
学校事務職員をお茶くみと電話番ぐらいしか思ってないんじゃなかろうかと。そうじゃありませんよということでしたが、そこもひとつ教育長、そういう認識が市民やらその方たちにあるとすれば、どう市民にPRされるか、お尋ねしておきたいと思います。 それから、非常勤の職員の問題ですが、市役所の中でもかなり非常勤の職員が入っておられますけど、この人たちは、十人か十数人、またそれ以上おる各課に配置されて、補助的な仕事をしておればいいんですね。ところが、学校に派遣された事務職員というのはあくまで主役ですよね、あといないわけですから、聞く人は。もし聞く人がおるとすれば県雇いの事務職員。しかし、この県雇いの事務職員はまたそれぞれの仕事を持ってますから、常にその人を指導すると自分の仕事がおろそかになるという面もあります。やっぱり教育委員会に聞かなきゃならんということで、一々教育委員会に出向いて聞くというのも無理でしょうから、やっぱり市役所の各課にいる非常勤職員と学校にいる非常勤の職員というのはかなり私は違うと思うんですが、その辺は教育長はどう見ておられるか、お尋ねしたいと思います。 それから、市長も、教育長も、県下の様子を見て、こういうもんじゃないかと言われましたが、私もやっぱり回りがどうかということを調べなきゃいかんと思って調べてみましたが、かなり違うですね、私が調べた実態と。私はよその市のことは言いません。児湯郡、いわゆる県の教育委員会の
児湯教育事務所管内の一市五町一村ですか、それの実態を私も調べてみたんですが、同じところはここだけです。どこも正職員は雇っておりませんね、全部臨時か嘱託員という名の非常勤職員ですね。これは皆一致します。 配置状況ですが、西米良が越野尾小だけ配置されてなくて、あとは村所小と西米良中しかありませんが、だから、三校のうち一校は配置されてないんですね。新富は六校ありますが、全部配置されてます。高鍋四校、木城四校、川南六校、都農四校、全部配置されてますが、西都は十四校のうち三校だけは配置されてないですね。 それから勤務時間ですが、西都は、先ほどから言いますように、一日六時間、金曜日は五時間、計二十九時間ですけど、よその学校は全部そこの先生たちと同じ勤務時間です。つまり八時間です。この辺も把握しておられるのかですね、お尋ねしたいと思います。全くよそと同じだと言われますので。それから、西米良、新富は先生たちと全く同じで、第二と第四土曜日だけ休みで、あとの土曜日は勤務しておられます。高鍋、木城、川南、都農町は、市役所の職員と同じで、完全週休二日制をとっておられますね。木城の場合はそのほかに年休が十日あるということです。 それから、雇用可能期間、これが一つ問題になってくると思うんですが、せっかく非常勤の職員が学校に勤めても一年でやめるようでは、常に素人さんを雇うことになりますので、これは西都市もぜひ何年か続けて勤められるような体制が欲しいなと思うんですけど、よそを見ますと、西米良は、一年ごとに更新するが何年でも可。新富は、一年ごとに更新して三年までは可。高鍋町は、一年ごとに更新して五年までは可。木城町は、一年ごとに更新、何年でも可。川南町は、一年ごとに更新、後はどうなっておるかわかりません。都農町は、一年ごとに更新、何年でも勤められますよということになってます。 それから、給料ですが、西米良は日給で、ボーナスはないそうですが、プラスアルファが出るそうです。新富町は月額定額ですね、高鍋町はやっぱり月額の月給、ボーナスはないそうです。木城町も月給の定額、川南町は月給日給、都農町は月給でボーナスもあるそうです。西都市は時間給ですね、一時間七百二十円ですか。 それから、ついでですから、用務員についても、西都市は委託契約で年間百日ほどですが、各学校。西米良は、学校が小さいからでしょうか未配置ですね。新富町は、六校のうち二校は正職員で四校は嘱託です。高鍋町は、二校は正職員で、あと二校は嘱託のようですね。木城町は配置しておりません。川南町は、七校ありますが、六校が正職員で一校が臨時だそうです。都農町は全校配置で、それは臨時職員だそうです。 こう見てくると、先ほどの市長と教育長の答弁とは大分食い違うと思うんですね。その辺をどんなにお考えか、お尋ねしたいと思います。 それから、六時間勤務を八時間にすることはできないのかということですけど、ほかのところはみんな八時間で、西都だけ六時間。そのために混乱が起こっておるわけですので。「西都市臨時または非常勤の職員の任用等に関する規則」というのがありますが、その中の第八条の二項を読んでみます。「非常勤の職員の勤務日数は、四週間につき二十日以内とし、勤務時間は一日について六時間を超えてはならない」、この規則で今学校の非常勤の職員は働いているんだと思いますが、しかし、その後があるんですね、「ただし、特に市長の承認を受けた場合はこの限りでない」。私は、この市長の承認を受けたらこの限りでないというのを活用していただければ、学校の混乱がかなり防げるんじゃないかと思うんですが、児湯管内の各学校はそのように八時間勤務になっておるわけですから、市長もそれを八時間にされる。市長の承認を受けてとあるわけですから、市長の御答弁をお願いしたいと思います。 だから、私が要求したいのは、一日八時間勤務にしてほしいということ、もう一つは、やっぱり一年交代でなくて、本人が勤める気持ちがあって学校もこの人が欲しいなといったら、複数年は勤められるような体制をしていただきたいと思うんですが、そのことの御答弁もお願いしたいと思います。 それから、次の姉妹都市問題ですが、私は、実は三月の末でしたか、市議会選挙が始まるというころ、宮崎市のアカザワという建築事務所の専務をしておられる赤沢照雄さんという方から電話をいただいて、あなたは伊東一族のことを研究しておられるようですから、ぜひ会いたいと言われたので、西都の市役所でお会いしたんですが、初対面ですけど、この方は文化面とか歴史面でボランティアをやっておられて、私に会われる理由は、伊東市と姉妹都市を結ぶ方向で勉強してみたらどうかと言われるんですね。そうすると西都市の活性化とか観光に非常にプラスになるはずだと。宮崎から来られた方が言われるわけですので、私もこれは参ったなと思ったんですが、私も、いつかは伊東市に行ってみなきゃならないと思っておりましたけど、わざわざ宮崎から来てそう言われるので、この五月の末に伊東市に行ってきたわけです。 伊東市に五月の末に行ったんですが、あくまで私はプライベートな旅だと思っておりますので。ところが、伊東市に私は知り合いは一人もおりませんから、向こうの議会事務局にお願いして、歴史に詳しいような人を紹介してほしいとお願いしたら、伊東市の社会教育指導員をしておるという加藤さんという方を紹介してもらったんです。私がその人に会いに行こうとしたら、議会事務局から車を回しますということで、わざわざ運転手づきで議会事務局員が駅まで迎えに来てくれて、その加藤さんというのは図書館で仕事をしておられますので、図書館に連れていってもらって、そして一時間半ぐらいお話を聞いて、帰るときまた車で駅まで送ってもらって非常に恐縮したんですが、私が行くときは、恐らく伊東市の方で都於郡とか伊東満所のことを知られないかもしれないと思って、伊東家の祖先は伊東市なんですよというのがわかるような資料を用意して、もし向こうの方が知っておられないなら、私の独演会になるのかなと思って行ったんです。ところが、行ったら、その加藤さんという方がすぐこの二冊を私に渡されました。これをめくってみたら、「伊豆伊東温泉と伊東市の史跡」というんですけど、
伊東観光協会が発行しておるんですね。それを見ますと、「九州で栄えた伊東氏」とあって、そこのところをちょっと読みますと、「工藤祐経の子、祐時から五代目の祐持が、足利尊氏のために活躍した日向の都於郡」、かながついておるんですが、「(とのごおり)に地盤を得て、日向の伊東家として栄えた」。ずっと出てきて、伊東満所についてもかなり詳しく書いてあって、「伊東家の本拠であった都於郡(宮崎県西都市)の本丸跡には「伊東満所誕生の地」と記した記念碑が建っている」と、かなり都於郡と伊東満所のことが詳しく載っておりますし、これはその加藤さんという人が書かれた本ですが、「伊東市ゆかりの伊東一族の人々」、これでもやっぱり都於郡やら飫肥のことが出てきます。そして、伊東満所のこともかなり詳しく書かれてますし、正確に書いてあるなと私は見たんですが、見出しだけ読んでみますと、大見出しで「天正の遣欧使節代表 伊東満所」、小見出しで「当時の大壮挙 少年使節のヨーロッパ訪問」、「伊東満所の系譜・経歴」、「キリシタンとして生を終える」、そういうことでかなり詳しく書いてあります。 だから、先ほど市長の御答弁の中で、市民の中に話題になっていないじゃないかと言われましたが、確かにそのとおりだと思うんですね。桜川の岩瀬町も横山昇先生があれだけ出されたから話題になってきた。伊東満所についてもそうだと思うんですよね。だから、やっぱり実際史実としてあれば、それを掘り起こすのも私たちの仕事だと思います。掘り起こしたら、それを市民に話題として提供して、そして市民の話題になるようにしていくのが議会の仕事でもあるし、市の行政の仕事でもあるなと思うんですが、歴史的にはっきりしておるわけですから、そしてそれもそれなりの重みを持った史実ですので、これをやっぱり掘り起こしたわけですから、これをどう市民に広げていくかというのも私たちの仕事だと思うんですね。 例えば伊東満所のことでいけば、市長は長崎県の三つの町を一つの候補に挙げておられますが、私もそれでいいと思うんですけど、三月議会での市長の答弁の中で、三つの町の中では温度差があるんじゃないかと言われましたが、私も温度差があると思うんですね。千々石ミゲルが生まれた千々石町は、私はそこの町長さんも教育長さんも何回か行ってますので親しくしてもらっているんですが、ここが一番やっぱり飛びつきやすいのかなと思いますし、そんなことで温度差があるわけですが、しかし、私たちは、自然にそれが出てくるんじゃなくて、やっぱり働きかけることが必要だと思うんですね。ありがたいことには前年度から予算を組んでいただいて、二十四、五人でしたかね、市のバスで伊東満所ゆかりの長崎県、熊本県に行って、本当に行った方たちは、私も一会員として行ったんですが、喜んでおられましたし、今年度もその計画が立ててありますので、私もできたら一緒に行って、私が知っておることはできるだけ役に立ててもらおうかなと思っております。そんなのを何年かしていくうちにそういうものが醸成されてくるんでしょうから、だから、静岡県の伊東市ともできるだけ行政やら私たち一般人も接触を今後していく必要があるんだなと思うんですけど、その辺、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 それから、伊東市は姉妹都市も既に持っておるんですよ。それはどこかといいますと、長野県の諏訪市ですね。それが発端がおもしろいんですが、諏訪の旅館組合の方たちが昭和三十二年に伊東市に親善野球に見えられたそうです。それがきっかけになって昭和四十年に姉妹都市を提携して、「海と山の観光都市」ということで今結ばれておるようですね。そして、伊東市は、そのほかに、イギリスのリジンガム市、これは日本で初めて洋式帆船を伊東市で建造した人がイギリスのリジンガム市生まれの人だそうです。だから、そこと伊東市が友好都市を提携したんですね。そしてもう一つは、イタリアのリエティー市、そこのリエティー市というのは川でたる乗り競争をやるところだそうです。伊東もそれをやっておるので、それで友好都市になったということで、伊東市と諏訪市は、バスで伊東号、諏訪号ということで三年に一回ぐらい行ったり来たりしておるようですので、伊東市も、先ほど市長も言われましたように、姉妹都市は一つしかないということでもないでしょうから、今後考えていく必要があるなと思うんです。 その場合、西都と伊東市だけじゃいけないような気がするんですね。西都と日南と伊東市、そこになったときに本当にぴったりいくんじゃないか。というのは、最近は日南の伊東家の末裔というのは日南市と仲がよくないようですけど、私は伊東市の加藤さんと話が終わったときに、ゆかりの地のお寺に行きなさいよと言われて議会事務局の方に案内してもらったんですが、例えば私が行ったところの東林寺には、飫肥の伊東家が参勤交代のときに手紙を添えて供物を贈って菩提を弔ったと。そのときの手紙がまだ何通かこの東林寺に保存されておるそうです。それから、明治になって伊東家の殿様、第三十三代だそうですが、この方が伊東に別荘を構えて、そして伊東水力電気の第二代の社長になったとかですね、今、熱海から伊東まで伊東線というJRの線がありますが、これの建設に大きな役割を果たしたと書いてあるわけですね、伊東市の本に。だから、そういうことからも、西都、日南、伊東市というチームを組むといいんだがなと思います。 それから、もう一つ姉妹都市のことで紹介させてもらえば、高鍋町が姉妹都市を二つ持っておるんですね。一つは御存じの福岡の甘木市、もう一つは山形の米沢市、なぜかはもう言う必要はないと思いますが、だから、やっぱり必ずしも一つじゃなくてもいい、二つでもあり得るんだなと。高鍋町の場合、甘木市とは昭和四十二年に提携してますね。それから、米沢市とはその十四年後の昭和五十六年に結んでおるようですので、かなり時間的な開きというのはあるなと思いました。 西都、日南、伊東市という、いわゆる友好都市というんでしょうか、さっきの市長の答弁では友好都市と姉妹都市は変わらないんだと言われましたので、その辺、初めて提起するわけですが、市長のお考えをお聞かせ願って二回目の質問を終わりたいと思います。
◎市長(黒田昭君) まず、
学校事務職員の今回の措置についてでありますが、三月議会でもう少し説明をしておけばよかったんではないかというお話がありましたが、
学校事務職員は、もう既に何年か前に正規の職員から臨時職員になっておりまして、臨時職員を今回非常勤職員ということにしたわけでありまして、正職員から臨時職員にするときにはいろいろと論議をして、その結果、臨時職員でよかろうと、こういう形で進めておったわけであります。ところが、臨時職員になって都合の悪いのはどういうことかというと、今何回も御意見がありましたように、六カ月を二回繰り返して一年で終わりだと。だから、一年を限度として雇用することができるというのが市の規則であるわけでありまして、三月いっぱいでやめて、四月の年度初めの一番重要なときに人がかわる、それではいけないというのが一つの問題として提起をされておりました。それをどうしたらいいかということで今回いろいろ論議をされた結果、これを非常勤職員、いわゆるパートにしていきますと、これは年限に制限はないわけでありますが、通常二年ないし三年は継続して雇用することができる、こういうような考え方で、それじゃ臨時職員としての欠陥を補うために非常勤職員として継続して雇用する、こういうようなことでその欠点を補ったらどうかというのが、私が最終的にそれでいこうという結論を出した一つのポイントであります。 それから、もう一つは、私どもも事務職員の仕事の全部を把握しているわけではありませんけれども、やはり県から派遣されている職員が主職員でありまして、この人たちは教職員と同じように転動があって、そして身分保証がきちっとされた県の職員として配置されております。この人を事務職員の正職員と考え、そして、市から派遣する職員はその補助的役割をしていく、これが私の認識でありました。その認識が不十分だと言われるならそうでありますが、そういう認識のもとに市派遣職員のことを考えて今日まで私は教育委員会と話をして決めてきておったわけでありまして、最終的には臨時職員と同じように継続するということを前提として八時間にしたらどうかという提案がありました。この点につきましては、教育委員会を通じていろいろと事務職員の皆さん方との話し合いによって、不都合があるとするならば検討しなきゃならんだろうと、そのように思います。しかし、周辺町村、また県内九市の状況等からいきますと、多少私どもの調査の結果とは違いますけれども、十分詳細なこの辺の実情を再調査した上で判断をしていきたいというふうに思っております。 それから、姉妹都市のことについてでありますが、伊東市のことについていろいろとお話がありました。確かに史実を掘り起こして認識をしていくということは重要なことであろうと思いますが、それを友好都市という形に持っていくということについては、若干市民の人たちの交流、今までの伊東満所にかかわる千々石町ほか周辺の町等の人の交流のことから考えますと、そういうような交流を深めていきながらコンセンサスを得て、友好都市としての先ほど言ったメリット等が考えられるかどうかということを判断をした上で最終結論を出していくということになるであろう、そのように思います。もう少しこの点につきましては、先ほど申し上げましたように、そのような交流を図るということについては市としても考えていきたい、そのように思っております。やはり、私は、今までかなり交流を深めてまいりました伊東満所にかかわる長崎県の町、それから岩瀬町につきましては、桜川物語を中心にしてかなり深い交流ができ始めましたので、そういうことを念頭に置いて友好都市の提携ということに持っていかれないかどうか。これは私がまだ直接、この千々石町ないしは岩瀬町に出向いて向こうの意向を確かめておりませんので、その辺も確かめた上でまた議会とも相談をしていきたい、そのように思っております。 以上です。
◎教育長(平野平君) まず第一点の議会軽視ではないかという御指摘がございましたが、全く気持ちの上ではそういうものはしておりません。ただ、この制度の結論が出たのが三月もぎりぎりでございましたので、手続上ではそのように解されるかわかりませんけれども、議会軽視という気持ちは全く持っておりません。まずこのことを申し上げておきたいというふうに思います。今後も議会軽視というようなことは考えないつもりでございます。 それから、この制度の検討はもうできないのかということでございますが、壇上からも申し上げましたように、始めてまだ二カ月でございますので、いましばらくこの様子を見ながら、今後検討すべきところは検討すべきだというふうに考えております。 それから、学校における市から派遣の事務職のことは県とも十分協議をしたわけでございますが、市が必ず各学校に派遣しなければならない義務的なものかどうか、このことについても県内で差があるものですから、いろいろ協議をいたしましたが、派遣の義務的なものではないというような話がございました。私も学校における事務職を決して軽視しているものではございません。学校における事務職の重要性は十分考えておりますが、市長からも御答弁がございましたように、学校には県費で派遣されている事務職員、正規といいましょうか、県費職員の事務職員がいらっしゃいますので、学校における事務の総括は県費職員でやっていただき、市派遣の職員は、言うならば補助的な仕事をしていただくというふうに思ってますけれども、やはり学校における事務職員の重要さは、私も学校におりましたので十分承知しているつもりでございます。 次に、管内の配置状況、派遣状況で多少のずれがあるようでございますが、私どもの調査は三月に調査いたしましたことでございまして、調査の方法等もまた今後先生とも打ち合わせをして、管内の町村の状況は協議をしてみたいというふうに思います。 それから、勤務年数のことにつきましては、市長からも御答弁がありましたように、私も今までの人事は、どうしても一年で一番忙しいときに新しい職員が来る。それをせっかく指導してようやく一人前の職員にしたかと思うとまた交代じゃないか。これは市の事務研の方から強い要望も今までに出ておりました。したがいまして、このことも何とか解決をしなければいけないと思っている矢先に嘱託の話がございまして、嘱託でいきますと最長は三年間は問題はなかろうというようなことでございましたので、学年ごとにかわる人事よりか嘱託の方がいいのじゃないかというような考えを持っております。このことは市長の御答弁の中にもあったとおりでございます。 用務員のことが出ましたが、私も妻南小学校で用務員無配置、そしてそのための補充として年間百万の校長が自由に使える予算をいただきまして、用務員の仕事とその百万円の賃金で行える用務員にかわる仕事を二年間実際やってみました。結果は、やはり有効に使える金を持っていると、そのときそのときで有効に使える賃金を持っているということは、非常に学校の環境整備からはいいというような結論を持っておりましたので、そのことは以前から申し上げていたとおりでございます。 それから、最後にございました八時間の勤務制度にはならないのかということでございますが、そのことにつきましては、市長からもございましたし、私も先ほど申し上げましたように、現状の推移を見ながら十分検討し、また市長部局の方とも協議をさせていただきたいと、このように考えているところでございます。 以上でございます。
◆十七番(日高不二夫君) どうもありがとうございました。まず、市長にお尋ねしますけど、市長は臨時職員を非常勤の職員にしたまでだとおっしゃいましたけど、ちょっとそこは違うんじゃないかと思うんですね。この三月までに妻北小、妻南小、三財小、妻中、穂北中は正規の職員が配置されていたんじゃないかと思いますが、そこは確認したいと思います。 それから、教育長の児湯管内を調査したのは三月末で調べたんだと言われましたが、私のはきのう現在で調べておるんです。だから、きのう現在は、先ほど言いましたように、どこの町村も八時間勤務になっておるということです。これはぜひお願いしたいと思います。 それと、実態がいろいろ食い違う面がありますが、少なくとも四月は六時間じゃ済まんのでかなり超勤をしておられますね。それを御存じでしょうかというのを聞きたい。 じゃ、私も、超勤をしたって金の出どころはねえじゃろ、どうすっとじゃろかと言ったら、これは苦肉の策ですが、夏休みになると少し仕事が少なくなるので、そこで埋め合わせることで非常勤の職員とは了解をもらっておるんだということですから、やっぱり超勤はかなりあると見なきゃ仕方がないと思うんですね。超勤をなくするには八時間勤務しかないと思いますので、だから、推移を見てとおっしゃいますけど、もう推移がはっきりしたんですから、この辺ではっきりした答弁をいただくと各学校も安心するし、また、非常勤の職員も七百二十円の二十九時間というのは、月九万ぐらいしかならないんですね。中には学校に勤めるようになったということで、高校出たばっかりの子は自動車を買ったりしたようですね。実際給与をもらってみたら、とてもこれじゃやっていけんというので、学校の勤務が終わってからアルバイトをしている人もおるというようなことを聞いております。だから、やっぱり安心して働いてもらうためには、仕事の質と量から考えても八時間が欲しいし、その人が安心して生活していくためにも八時間は確保してやるべきじゃないかなというふうに私は思うんですけど、その辺どんなお考えか、お尋ねしておきます。 それから、先ほど財政課長から出ましたのが、事務職員分として国から約四千七百万来る、用務員分として七千八百万来る。実際使うのは、事務職員が八百八十一万ですね、予算で、一千万と見て、大体国から出るので使うのは五分の一ぐらいですね。用務員の場合は年間百万と言われましたので、十一校ぐらいしかありませんので約千百万、六千万はどこかほかのところに使われておるわけでしょうが、それは行政の裁量だからいいけど、やっぱり学校教育が大事だと言われるなら、そこ辺の金の使い方ももうちょっと別な面でも考えてほしいなと思うんですね。三月議会で私は、議案質疑のときに、余りにも教育予算が削られ過ぎとるじゃないかと言ったわけですが、そのときに出した話題として、各学校の運動場を早く整備すべきじゃないかとお尋ねしたら、市長は、今年度補正予算でも組んで考えたいということでしたけど、やっぱり私が思うのは、西都原の運動公園でも、三財の運動公園でも、どこの運動公園でも立派になっておるんですよ。ありがたいことだと思うんですが、学校の運動場を見ると、それは片手落ちじゃございませんかと言いたくなるわけですね。学校の場合、一遍整備すれば、運動公園のように、また、三財の運動公園のように管理費というのはほとんど要らないわけですよね。子供たちがやりますし、PTAで整備しますから。補助率が運動公園よりも低いのかもわかりませんけど、残っておる学校は、分校を入れて五校ぐらいでしょうから、こういう平たん地の場合、やっぱり早くやっていただくといいな。そのためには、事務職員を非常勤にしたわけですから、その辺何ぼか金の出どこも出てくるんじゃないかと思いますので、それはお尋ねしておきたいと思います。特に都於郡小の山田分校の運動場は、雨季のころは全然使えないような状態になっておりますので、どんなお考えか、再度市長にお尋ねしておきたいと思います。 それから、経費節減は大事なことですから、私たちもそれは常に頭に置かなきゃならないんですけど、もう一つ経費節減でしなきゃならんことが一つあるわけですね。それはこの議場でなぜ上着を着なきゃいかんのかということです。傍聴の人たちは半袖で来ている。私たちが上着を着ているために寒い思いをされるということになりますね。だから、経費節減、省エネ、環境にやさしくといろいろ言われますが、市役所も温度を少し上げてでも背広を脱いで仕事ができる状態にできんもんかなと思うんです。実は私は、先ほど月末に伊東市に行ったと言いましたが、そのときに東京にも寄ったんですけど、東京の新聞でかなり大きく出ておった記事があったんです。それは、見出しを言いますと、「ラフな格好で執務します。来月から青島さん。冷房温度二十八度に。会議での上着禁止。」、六月一日からノーネクタイ、ノージャケット作戦というのを東京都は打ち出したそうです。しかし、私はネクタイまで外すというのはどうかと思いますが、私たちこの日本の湿度の高いところでなぜ上着を着なきゃならんのかな。西都市がそれをやめましたということにすれば、世間は、よその市も含めてですが、英断だなと思いこそすれ、つまらんことをしたなとは言わないだろうと思うんですね。そして、それがずっと広がったときに全国、少なくとも日本のような湿度の高いところは全部上着なしでやっていけるんじゃないかと思うんです。私が腹が立ってたまらないのは、よくNHKのニュースなどでアナウンサーが地球環境問題を言って、省エネをしなきゃいかんというニュースを読むときに、ちゃんと背広を着てやっておるのは、このアナウンサーはばかじゃないかという気がするんですが、その辺、上着を脱いだ状態で会議が開けるようなふうにするおつもりはないか、お尋ねして私の質問を終わります。
◎市長(黒田昭君) 事務職員のところで、私はすべての職員が臨時から非常勤というふうに言ったと思いますが、今指摘がありましたように、五人だけは正規職員が残っておったということでありますので、それは訂正させていただきます。 それから、普通交付税の
基準財政需要額の算入の中に確かに入っているわけでありますが、
基準財政需要額の算定はどこまでもこれは標準でありまして、西都市におきましてはやはりその時々で、あるときには教育の予算に財政需要額以上のものをつぎ込まなきゃならんこともありますし、また、時としてはこういうようなことも出てくるということもありますので、そのあたりはその時々の行政需要に応じて市の裁量にゆだねられておるということでありますから、その点は御理解をしておいていただきたいと思います。しかし、おっしゃいましたように、運動場の整備とかそういうようなハードの整備等につきましては、大体屋内体育館等の整備がほぼ各学校とも整いましたので、今度は屋外運動場の整備ということで計画的に取り組んでいっておるわけでありますが、せっかく補助の制度もありますので、補助の割り当てを確保できたときには入れていくというようなことで今取り組んでおるわけでありますが、市単独ではなかなか金がかかりますので、今後も補助事業の取り組み等につきまして積極的に県にも働きかけをして、整備が少しでも早くできますように努力してまいりたい、こんなふうに思います。
◎教育長(平野平君) お答えをいたします。 学校事務が四月に集中的にあることは私も承知しております。八時間がいいことにはこれは問題はないと思います。今後事務研の方とも協議を重ねながら、また市長部局の方にもお願いをしながら、実態に即応するような形で処していきたいというふうに思います。 それから、学校の運動場につきましては、市長からも御答弁がありましたように、質問議員も御承知のように、計画的に学校の運動場を整備していることは御承知だと思います。今後も計画的にやはり進めていきたいというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(丸山美木生君) 暫時休憩いたします。 午前十一時十三分 休憩 -------------- 午前十一時二十四分 開議
○議長(丸山美木生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、二十二番狩野保夫君の発言を許します。
◆二十二番(狩野保夫君) (登壇)質問に入ります前に一言ごあいさつをさせていただきます。 去る四月の市議会議員選挙で市民の皆さんの温かい御支援をいただき、六期目の当選をさせていただいたことに対しまして心からお礼を申し上げさせていただきます。 今、内外ともに大変厳しい情勢にありますが、与えられた任期の四年間は、二十一世紀への橋渡しをするという大事な時期でもありますので、市民の代表の一人として、二十一世紀に向け、活力ある市勢発展のために全力を挙げて奮闘することをお約束するものであります。市民の皆さん、市当局の皆さんの御指導、御協力を心からお願いをいたします。 それでは、通告に基づき、順次質問をしてまいります。 まず初めに、市長の政治姿勢について二点質問をいたします。 第一は、西都市行政改革についてであります。 今、本市における行政改革は、平成八年六月二十五日に策定された西都市行政改革大綱と、平成十年二月二十日に策定された西都市行政改革実施計画書によって進められています。これらの内容についてはこれまでの議会で議論をしてきましたので、総論的なことは省略いたしまして、今回は次の二点について伺いたいと思います。 一点目は、杉安保育所の統廃合問題についてであります。市長は、三月市議会の一般質問において、平成十年度に杉安保育所の申し込みが定数に対して三〇%以上にならず、地域の了解を得られれば、十一年度から杉安保育所と穂北保育所を一緒にしたいとの答弁をされました。私はそのときの議論で、行政改革の流れによって国や県は地方を切り捨てる。西都市は地域を切り捨てる。保育所がもし杉安からなくなるということは、杉安地域の振興から見てもいろんな意味で問題を起こすと思うので絶対残すべきだ。地域切り捨てをやってはいけないと申し上げたわけであります。しかし、市長は、今の財政状況からして、余り小規模になって非効率な施設を運営するということについては整理をしていかなければならないと言われるなど、子供のことよりも市の財政事情を優先される姿勢を示されたのであります。市長は地元にはまだ何も相談していないということでありましたので、我が党は議会終了後早速アンケート調査を行ってみました。その結果は、賛成が八・三%、地域の合意が得られれば賛成が一六・七%で、絶対反対が七五%でありました。また、地域の人から、保育所がなくなれば過疎化になることが心配されます。市は目先のことを考えないでもう少し真剣に行政に取り組んでほしい等々の意見も数多く寄せられたわけであります。私は、この結果からしても、杉安保育所の統廃合はきっぱり中止すべきではないかと考えるものでありますが、明確な答弁を求めるものであります。 二点目は、教育委員会の職員の定数削減についてであります。行政改革実施計画では、定員管理適正化の項で、随時適正な人員管理に努めると規定されています。この方針を受けて今回の条例改正になったものと考えるのでありますが、提出された市職員の定数条例の改正では、消防職員が四人ふやされるかわりに、教育委員会関係の職員が七十五人から七十一人へ四人減らされることが提案されているわけであります。教育委員会関係の職員定数見直しは、平成五年の改正で事実上の学校配置の用務員の廃止がされ、平成八年六月の改正では一名が減らされているわけであります。学校教育がますます重要視されているときにこのように教育委員会の職員定数を連続して減らすということは極めて重大だと言わなければなりません。また、このことは市長の目指される心豊かな人づくりの施政方針に逆行するのではないかと考えるものであります。我が党は、用務員の再配置を含め、再検討を要求するものでありますが、市長の明確な答弁を求めるものであります。 政治姿勢の第二は、新聞で報道されたヤクルト問題についてであります。 六月一日付の宮日新聞で、乳酸菌飲料メーカー「ヤクルト本社」が、経済界と闇の世界をつなぐフィクサーで右翼の大物と言われる本県出身の西山広喜・日本政治文化研究所理事長系の企業から、「ジョア」など乳酸菌飲料などに使う原料を購入して、この企業に昨年一年間だけでも約二千万円の利益を上げさせていたことが三十一日までに関係者の証言でわかったと報道されました。西都市はヤクルト球団が長年キャンプしているだけに、この報道は見過ごすことのできない重大な問題だと言わなければなりません。そこで市長は、ヤクルトと右翼との深い結びつきが判明した今回の問題をどのように受けとめておられるのか、また、今後どのように対処されるお考えなのか、明確な見解と対応について答弁を求めるものであります。 次に、本市の活性化対策について二点質問いたします。 市勢の活性化問題は、昨年の市長選挙でも、また四月の市議会議員選挙でも候補者が公約に掲げるなど、まさに西都市の中心問題であります。そこで、今回は次のことについて伺いたいと思います。 第一は、深刻化する不況とその対策についてであります。御承知のように、今、日本の経済は、自民党政治によって深刻な不況が押し寄せています。六月九日に帝国データバンク宮崎支店が発表した五月の企業倒産も県内で二十二件と、発生件数は五年半ぶりの高水準で、流通業界の厳しさを浮き彫りにしていると分析をしています。これ以外にも連日のように景気悪化の報道がされているわけであります。このような深刻な不況から国民生活、市民生活をどう守っていくのか、国民、市民の願いにどうこたえていくのか、まさに政治の責任が問われる重大な問題であります。そこで、市長は、今日の深刻化する不況の問題をどのように受けとめておられるのか、その認識を伺うと同時に、本市において具体的にはどのようにしてその打開策を講じられるお考えか、明確な答弁を求めるものであります。 第二は、大規模小売店舗法廃止についてであります。五月二十七日の参議院本会議で、大型店の進出を野放しにし、中小小売店や消費者だけでなく、まちづくりにも大きな影響を与える大規模小売店舗法廃止関連二法が可決成立しました。この法案には、日本共産党、新社会党、平和連合の議員らが反対、自民、民主、新緑風会、公明、社民、自由、さきがけなどが賛成しました。関連二法のうち大型店舗立地法は、大型店の出店を規制するものではなく、中小商店への影響を考慮した地方自治体の独自規制をも規制しています。また、大店法廃止の見返りである中心市街地活性化法も大型店の無秩序な出店を許すためのものであり、商店街の実効ある振興は期待できないばかりか、大型のプロジェクトの導入による都市開発で中小業者や自治体に新たな負担となりかねないものと言わなければなりません。そこで、市長に大規模小売店舗法廃止関連二法が成立したことについての見解と対応について明確な答弁を求めるものであります。 次に、農業行政について三点質問いたします。 第一は、長雨などによる農作物への被害状況と対策についてであります。今年は、長雨など天候不順などで稲作、葉たばこなど農作物に被害が発生していると見られます。そこで、現在の農作物の被害状況と補償を含めた対策について伺いたいと思います。 第二は、米価の値幅制限撤廃についてであります。御承知のように、政府は、商社、流通企業、量販店などの意向を酌んで、自主流通米入札の値幅制限撤廃の方針を決めました。政府・自民党は、全中は値幅制限撤廃は農民のためになるなどと説明していますが、とんでもないことだと言わなければなりません。値幅制限を廃止すれば、米価暴落の歯どめはなくなり、大資本の買いたたきが野放しになることは必至であります。そこで、市長の見解と対応について明確な答弁を求めるものであります。 第三は、平成十年度の減反についてであります。平成十年度の地域別の達成状況について具体的に伺いたいと思います。 次に、教育行政について四点質問いたします。 第一は、西都市の教育行政についてであります。平野教育長は、今期限りで退任されることのようであります。先生には、八年と十一カ月間、教育長として本市教育行政に御尽力をいただきましたことに心から敬意を表するものであります。教育長にとっては最後の議会でもあり、私も質問を控えようかとも考えてみましたが、しかし、先生からは中学校時代に教えをいただいた一人として、最後まで負わされている責任を果たすことこそ先生に対する恩返しになると思い直して質問することにいたしました。よろしくお願いいたします。 そこで伺いたいのは、教育長という仕事を通じて本市の教育行政に携わってこられたわけでありますけども、退任されるに当たりまして、本市の教育行政について率直な御意見、感想を伺っておきたいと思います。 第二は、学校教育法の改正についてであります。六月五日の参議院本会議で学校教育法の改正がされました。この改正には、日本共産党、新社会党の議員が反対、自民、民主、新緑風会、公明、社民、自由、さきがけなどが賛成いたしました。今回の改正によりまして、現行の中学校、高校に加えて、一九九九年度から公立校に新しく六年制の中高一貫校を設置できるようになったのであります。今回の法改正によって、一部の生徒だけが高校受験のない中高一貫校で教育を受け、多くの生徒は今までどおり高校受験を受けることになります。しかも今度は多くの子供や我が中学校の狭き門に殺到し、小学校で新たな選抜受験戦争が起きることが心配されているのであります。そういう点で六年制中等教育学校設置法は子供の世界と教育を一層荒廃させるものと言わなければなりません。そこで、この問題に対する教育長としての見解を伺うものであります。 第三は、児童生徒数の多い学級の問題についてであります。現在市内の小中学校のクラス編成の実態を見てみますと、平均で一クラス三十人を超す学級が、小学校では特殊を除く八十六クラス中四一・九%の三十六クラスあります。中学校では四十五クラス中六六・七%の三十クラスあります。特に小学校では一クラス四十人というクラスが三クラス、穂北の四年生、三納の二年生、都於郡の一年生ですか、三十八人が一クラス、都於郡の四年生、三十九人が二クラス、三納小の三年生、三財小の一年生があるわけであります。私はこのような状況は、一人一人の子供たちへの行き届いた教育を進めるという立場からして強く問題を感じるのであります。国の基準は四十人であり、教員の任命権は県教育委員会にあります。また、政府はあくまで教員数を抑制し、三十人学級にしようとしませんが、子供と教育をめぐる危機が進行しているもとでは、自治体独自にでも教員を臨時に採用してこれらの問題解決を図るべきではないかと考えるのでありますが、明確な答弁を求めるものであります。 第四は、環境ホルモン問題と学校給食用食器についてであります。環境ホルモン問題が今のように日本でもマスコミなどで大きく取り上げられるようになったのは、昨年秋に「奪われし未来」の本が話題になってからであります。今まで安全と考えられていた農薬、界面活性剤、プラスチックの原材料などの化学物質に、あたかも女性ホルモンと同じような働きをすることによって野生動物や人間の生殖に異常をもたらすことが明らかにされています。これらは環境中に放出されてホルモン用の作用を示すことから、環境ホルモンと呼ばれるようになっています。限られた時間ですから細かくは申し上げられませんけども、環境ホルモンが広く知られるようになってから、化学物質によって生殖異変がさらに広がれば、人間や地球の未来はどうなってしまうのだろうかとの不安が広がっています。私もテレビなどで特集を見まして、本当に背筋が寒くなる思いをした一人であります。 そこで、最近問題になっているのが、環境ホルモンの一種であるビスフェノールAであります。これが環境ホルモンの一種であることを明らかにしたのは、カルフォルニア州にあるスタンフォード大学のデビッド・フェルドマンさんのグループであります。それは、研究中にポリカーボネート樹脂のプラスチックボトルの容器に培養液を蓄えておいたところ、女性ホルモンと同じような作用をする女性ホルモン用の化学物質が出ているということで発見されたのが、ビスフェノールAであります。つまり、ポリカーボネート容器に熱を加えるとビスフェノールAが出て、これが乳ガン細胞を増殖させるということが問題になっているのであります。このポリカーボネート樹脂の容器は、高温、高圧、滅菌ができるということで、食器類を初め、急速にその需要が高まってきたものであります。 さて、そこで問題になるのが西都市の学校給食で使っている食器はポリカーボネート製ではないかということであります。西都市では問題のある食器は使用していないのか、また、給食用の容器としては使用していないのか、その実態について明確な答弁を求めるものであります。 次に、建設行政について二点質問いたします。 第一は、妻北土地区画整理事業についてであります。この問題は議会ごとに取り上げてきていることでありますので、前置きは省略して具体的に次のことについて質問いたします。 一点目は、一筆地測量についてであります。新年度に入ってから、一筆地測量ができていない土地へ区画整理法をかざしての調査が実施されています。これはこれまで区画整理事業は強行しないとされてきた市長の姿勢と矛盾するものではありませんか。また、このような強硬姿勢で今後本当に事業が推進できると考えておられるのか、伺っておきたいと思います。 二点目は、換地設計についてであります。換地設計は、一筆地測量が一〇〇%できない場合、案分の方法によって行うとの考えのようでありますが、それは法第何条によって合法とされているのか。 三点目は、平成十年度ではどの時点までの手続を済まされる考えなのか。 四点目は、事業計画書についてでありますが、さきに決定している事業計画書では資金計画が百四十三億八千四百万円となっていますが、この見直しはどのような場合に行われるのか。 五点目は、事業計画では平均二〇%の土地が減歩される計画ですが、減歩される民有地の面積を現在の価格で評価した場合、幾らになるのか。 六点目は、寺崎地域の国府跡の調査に関してであります。三月議会の答弁では、国府の中心である国衙の確認がされているので、平成十二年度までその調査が行われるとのことでした。そこで伺いたいのは、これらの調査で寺崎地域が国府の跡であることが明らかになった場合、県教育委員会はこの地域をどのようにしようと考えておられるのか。今の時点での県教育委員会の考え方について伺いたい。 建設行政の第二は、高速自動車道開通に伴う交通安全対策についてであります。御承知のように、東九州自動車道が完成しますと、黒生野のインターチェンジを利用する車が急激に増加することは明白であります。そこで問題になるのが交通渋滞と交通安全対策の問題であります。そこで、国道二百十九号線を初めとしてどのようにその対策が進められてきているのか、伺っておきたいと思います。 最後に、生活環境行政について質問いたします。 ごみ処理とダイオキシン対策について伺っておきたいと思います。 御承知のように、今問題になっているダイオキシンは、地球上でも最も有害な化学物質の一つと言われ、強い発がん性を持っています。脂肪に溶けやすく備蓄しやすいので、ほ乳や胎児への汚染が心配されています。そして、このダイオキシンにも、発がん性とともに環境ホルモンとしての働きがあるということがわかってきています。そのような中で、茨城県新利根町のごみ焼却場の周辺住民の血液中のダイオキシン濃度が、最高で通常の十五倍から二十倍に相当する量が検出されました。この記事を読まれた方から、西都市は大丈夫なのか、家庭でごみを焼いているが大丈夫なのかなどの心配する御意見が寄せられています。今、ダイオキシン問題は、環境と生命にかかわる問題として重大な関心を呼び起こしていると言わなければなりませんし、行政は抜本的な解決をしなければならない緊急課題であります。そこで、次のことについて質問いたします。 一点目は、西都児湯環境事務組合の管理運営する清掃センターでは、ダイオキシン問題についてはどのように検討され、その対策が図られようとしているのか。 二点目は、小豆野一般廃棄物最終処分場でのダイオキシン対策は今後どのように図られるのか。 第三点目は、ブロックを支給しての簡易焼却炉によるごみ減量化方針については今後も続けられる考えなのか。 以上のことについて明確な答弁を求めまして壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(黒田昭君) (登壇)まず、市長の政治姿勢のうち、西都市行政改革についての質問の中で、杉安保育所の統廃合についてお答えをいたします。 三月議会でお答えいたしましたように、九つの保育所で定数に達している保育所は一カ所もありません。今日の少子化現象の進行は顕著なるものと思われますので、行政改革実施計画でも明記しておりますように、入所率三〇%未満の保育所につきましてはその統廃合の対象としたいと考えております。しかし、統廃合に当たっては、地域性などもありますので、十分地域と話し合いの上、行政改革の趣旨を御理解いただきながら進めてまいりたいと考えております。 次に、教育委員会の市職員定数削減についてお答えいたします。定数削減による教育委員会の四名は市派遣の職員ではないかというお尋ねでありますが、そのとおりであります。その他の質問につきましては、先ほどの十七番議員にお答えしたとおりであります。 次に、新聞で報道されましたヤクルト問題についてお答えをいたします。この件につきましては先日の新聞で大きく報道されましたが、双方当事者が純粋な商取引だとの見解が示されている以上、このことから球団とは直接関係がないものと考えております。今後ともヤクルトスワローズのキャンプにつきましては継続されるよう努力していきたいと考えております。 二番目の本市の活性化対策についてお答えをいたします。 今日の深刻化する不況の問題をどのように受けとめておられるか、その認識はとのことについてでありますが、まず、最近の我が国の経済動向についてでありますが、産業面を見ますと、需要が停滞していることを背景に、鉱工業生産はこのところ減少の傾向をたどっています。そして、企業収益は全体として減少していること、個人消費は家計の経済の先行きに対する不透明もあって低調な動きが続いていること、また雇用情勢を見ますと、完全失業率が過去最高となるなど、厳しさが増加しております。さらに、民間金融機関において貸し出し態度の依然慎重さが見られるなど、景気は低迷し、一層厳しさを増している状況にあります。また、宮崎県の経済動向についても、国と同様に生産活動は一進一退の動きとなっているものの、個人消費の落ち込みが一段と深刻さを増しており、雇用情勢も厳しいなど、景気は停滞状態にあることから、本市の経済動向も大変厳しいものと認識をいたしておるところであります。 このような経済不況と規制緩和等国全体の構造激変の中で、本市において具体的にはどのようにその打開策を講じることができるか、その方策に苦慮しているところであります。現在政府においてこのような厳しい経済の現況に対応し、我が国経済及び経済運営に対する内外の信頼を回復するに必要かつ十分な規模の総合経済対策として、過去最大の総額十六兆六千五百億円の予算が投入されるとのことでありますので、このことによって国全体の経済の活性化が図られることに大きな期待をしているところであります。 しかし、このような非常事態のときでありますので、市内商工業団体においても組織的に積極的に取り組みが必要であり、市といたしましてもそれを支援する意味で、中心市街地活性化計画の取り組みや、小規模事業者融資制度の利用促進、公共事業の前倒しなどの不況対策を国、県と連携をとりながら実施していきたい、そのように考えております。 次に、小規模小売店舗法改正関連二法案が成立したことについての見解と対応についてでありますが、この大規模小売店舗法にかわる大規模小売店舗立地法と中心市街地活性化法の関連二法が去る五月の二十七日の国会において可決成立したことは御案内のとおりであります。今回の関連二法案の成立は、経済構造改革の目玉として規制緩和の効果が期待される改革であるとされています。大型店出店の審査主体が、新大店立地法は国から自治体に大きく移り、規制の目的も中小小売保護から地域環境の保全に大きく変わるものであり、さらに大きな変化は、大店法が大型店の店舗面積をカットするいわゆる経済規制であるのに対し、大店立地法では、交通、ごみ問題など地域の生活環境に与える影響を配慮して調整する社会規制に変わる点であります。また、新たに成立した中心市街地活性化法は、空洞化が進み、危機的状況にある中心市街地の再構築を図り、地域活性化を目指すもので、中心市街地活性化のための総合対策であります。 市といたしましては、まだ国の内示は受けておりませんが、本年度中心市街地活性化法に基づく事業を導入して、中心市街地活性化構想を策定することで現在商工会議所と協議を進めているところであります。今後もこの法に基づき、いろいろな事業を導入し、かつ積極的なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 次に、農業情勢の質問についてお答えをいたします。 まず、第一点の長雨などによる農作物別の被害状況とその補償対策についてでありますが、早期水稲の被害を中心に大変心配がされております。具体的な内容につきましては担当課長から答えさせます。 次に、米価値幅制限撤廃についてお答えいたします。一九九〇年産から導入されました自主流通米の入札制度の中で、上限価格と下限価格を決め、価格をその範囲内でおさめることで自主米価格を安定させるための値幅制限が撤廃されようといたしております。これは米の生産調整が実施される中で、農家にとっては制限幅の下限価格が最低保証価格となり、米が安くて不満ではありますが、米づくりに対する一定の安心感につながっていたと思われます。しかし、本年度の生産量は平年作より少ない状況にあるため、銘柄によっては十年産米の新米価格が回復するのではないかと見込まれております。このような年は全体的な価格の底上げが期待されます。このように米の過剰なときには買い手の買いたたきが助長され、また、不作の場合は上限があると価格が制限されてしまう、このような状況が生じるわけであります。この買いたたきによって米価が下落した場合に一定基準まで確保できる指し値の設定など売り手側の意向が尊重され、価格安定が図られる新たな仕組みがこの自主流通米取引に関する検討会、これは食糧庁長官の私的諮問機関でありますが、ここにおいて検討がされておりますが、農家に不安を与えない方策が創出されることを期待をいたしているところであります。 減反の達成状況については担当課長から答えさせます。 次に、建設行政についてお答えをいたします。 まず、妻北土地区画整理事業について、その一筆地調査、土地区画整理法第七十二条による調査についてでありますが、市といたしましては、妻北土地区画整理事業の推進については、地権者の方々の御理解をいただくため、今日までいろいろと努力を重ねてまいりました。特に一筆地調査につきましては当初平成八年度の単年度事業として着手をいたしましたが、説明会や戸別訪問、また幾度となく文書によるお願いもしたにもかかわらず、一部の方々には御理解をしていただけずに、平成九年度でも完了せず、現在に至っているものであります。また一方、私がこれらの方々と直接話し合うべく数回にわたりお願いをいたしましたが、お断りをされました。したがいまして、これ以上の事業の進捗を遅延させるわけにまいりませんので、やむを得ず土地区画整理法第七十二条により一筆地調査に関連する作業をお願いしているところであります。御理解をいただきたいと思います。 以下、具体的なことについては担当課長から答えさせます。 次に、生活環境行政についてお答えをいたします。 第一に、ごみ処理とダイオキシン対策についてでありますが、第一点の西都児湯環境整備事務組合清掃センターのダイオキシン対策についての御質問でありますが、平成九年度に、一酸化炭素、酸素分析計及び二次空気吹き込み装置の設置工事及びその燃やし切りの維持管理の改善等を行った結果、二十五ナノグラムあったダイオキシンが三・八ナノグラムになりました。この三・八ナノグラムは、平成十四年十二月からのダイオキシン類濃度の基準に適合する数値でもありますので、今後ともこの基準に適合するように低減を図っていきたいと考えております。また、焼却灰については都城市の東亜和環境株式会社の最終処分場で処分をしております。なお、抜本的なダイオキシン対策としては、県が進めておりますごみ処理広域化計画策定事業並びにごみ固形化燃料化システム策定事業の実施に向けて検討を進めながら、また現在の焼却炉が老朽化しておりますので、どのような施設を建設したらいいのか、今後県、関係市町村などと協議をしながら進めてまいりたいと考えております。 以下の点につきましては担当課長から答えさせます。 以上です。(降壇)
○議長(丸山美木生君) 暫時休憩いたします。 午前十一時五十八分 休憩 -------------- 午後一時零分 開議
○議長(丸山美木生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。