西都市議会 > 2020-03-11 >
03月11日-04号

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  1. 西都市議会 2020-03-11
    03月11日-04号


    取得元: 西都市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    令和 2年  3月 定例会(第1回)               令和2年3月11日-----------------------------------●議事日程(第4号)                      令和2年3月11日(水曜日)                           午前10時00分開議第1 一般質問-----------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第4号)に同じ-----------------------------------●出席議員(18名)       1番  中武邦美君    2番  村上修乗君       3番  山地将生君    4番  濱砂 磐君       5番  米良 弥君    6番  曽我部貴博君       7番  橋口登志郎君   8番  岩切一夫君       9番  太田寛文君    10番  田爪淑子君       11番  荒川敏満君    12番  黒木吉彦君       13番  兼松道男君    14番  北岡四郎君       15番  井上 司君    16番  井上久昭君       17番  狩野保夫君    18番  荒川昭英君-----------------------------------●当局出席者市長        押川修一郎君  副市長       鍋島宏三君総務課長      吉野光史郎君  財政課長      中武資貴君庁舎建設課長   鶴丸 誠君   総合政策課長    吹井伸二君危機管理課長    池澤雄一君   市民協働推進課長  田中尚子君税務課長      那須康朗君   商工観光課長    藪押建治君スポーツ振興課長  緒方賢一郎君  建設課長      金田栄二君建築住宅課長    黒木秀文君   農政課長      伊東功一君農地林政課長    伊藤一博君   生活環境課長    伊達勝宏君市民課長      増井裕之君   健康管理課長    津曲晋也君地域医療対策室長  高橋英夫君   会計管理者     春日部なるみ福祉事務所長    高田一慶君   上下水道課長    横山真一君教育長       川井田和人君  教育政策課長    江川知成君社会教育課長    妹尾康弘君   監査委員      阿萬 浩君監査事務局長    坂本 登君   農業委員会事務局長 橋口智俊君消防長       井上博志君-----------------------------------●議会事務局出席者事務局長      黒木弘志君   事務局次長     沼口 修君議事係長      杉尾博之君   議事係       福田昌泰君議事係       鳥原裕史君                          午前10時00分 開議 ○議長(中武邦美君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第4号によって進めることにいたします。----------------------------------- △一般質問 ○議長(中武邦美君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。 まず、4番濱砂磐君の発言を許します。 ◆4番(濱砂磐君) (登壇)改めまして、おはようございます。創生会の濱砂です。一般質問の許可を得ましたので、通告に従い随時質問してまいります。質問順7番目ですので、さきに質問された議員の方々の内容と重複する部分もあると思いますが、御容赦いただき、当局の簡潔明瞭な答弁をお願いいたします。 今回の質問内容は、小規模地方自治体であります本市の取組について伺いたいと思います。 全国的な課題であります若年層の都市集中や少子化が確実に進行し、その結果、人口減少や高齢化は必然的で、年を追うごとに行政運営は厳しくなり、その対策が喫緊の課題となっている現状は、本市も例外ではありません。国・県の政策面においても、少子高齢化対策として多様な取組が行われています。しかし、これらの急速な進行を緩和するしかないようなことは承知しております。 本市において少子高齢化の影響は、本市の主産業であります農業をはじめとする後継者不足による産業の衰退で財源となる税収は減となり、市民生活における自治活動や役員の担い手確保に苦慮されている現状にあります。また、全国に誇れる神楽等の国・県指定無形民俗芸能等も継承が懸念されています。そこで、市政の最大の目的である市民の安心・安全な暮らしを確保するためにやるべきことは、最小投資による市民の最大幸福感達成ではないかと考えます。 質問の1番目としまして、西都市の行財政状況についてお伺いします。 第6次行財政改革大綱や第4次総合計画等の様々な計画が、課題解決目標を定め策定されています。しかし、策定と実行だけでは成果が得られません。常に検証し、軌道修正、改善のPDCAサイクルが不可欠です。加えて、実生活者である市民の声に耳を傾けることが最も重要なことであると思います。 そこで伺います。1点目の事業仕分けについて、平成23年に、市に裁量のある事業のうち予算規模100万円以上が仕分け委員会の視点で意見を聴き事業仕分が行われ、約9年経過しました。その50事業のうち、不要とされた2事業及び要改善30事業が議論されましたが、市の対応は23事業となっています。大綱では、事業見直し状況が取組途中と報告されています。その後の経過について、1点目、前回の事業仕分による改善の取組内容と評価についてお伺いいたします。2点目、今後、新たな第7次行財政改革大綱総合計画等が策定されると思いますが、事業仕分等の取組についてお伺いいたします。 次に、行政組織についてであります。1点目、庁内組織改編について、市民協働推進課の改編及び農政課と農地林政課の統合が提案されています。この効果と今後の計画について伺います。2点目、市民組織との連携について、公助である機構改編の庁内体制と、共助の民間団体や市民組織等と自助の市民個人とのスムーズな連携による市民参画の推進が求められます。その方針についてお伺いします。 次に、財政状況についてであります。現在、市民の最大関心事は、新庁舎建設と新救急医療センター建設大型プロジェクトに伴う市の財政状況にあります。市にいろいろな要望や相談に行っても、金がないから今はできませんと返答されると心配されています。また、市民の方々が市政に関心を持たれることは大切なことと考えます。1つ目、そこで、市民に分かりやすく説明したいと思いますが、平成30年度の財政状況について、財政力指数、収支比率、健全化判断比率資金不足比率等により数値化し、国・県内の平均値との比較と見解について伺います。2点目、人件費、扶助費等について、西都市は面積は広いが人口密度が低く、全国的に見ても人口減少や高齢化等の進行が著しく、市政運営において常に効率化の検討が必要な小規模自治体であるがゆえ、多くの市道等のライフラインや、学校等の公共施設を管理する職員や経費が必要なことも承知しています。そこで、人件費や扶助費等について、類似団体平均より上回っているようですが、そのことの見解を伺います。 以上で壇上の質問を終わります。よろしくお願いします。(降壇) ◎市長(押川修一郎君) (登壇)濱砂磐議員の御質問にお答えします。 事業仕分けについての御質問のうち、まず前回の事業仕分けによる改善内容と評価についてであります。 平成23年中に3回行われました事業仕分において見直しを行うこととした23事業は、第5次行財政改革大綱策定時点で既に10の事業が対応済みであり、残る13事業につきましても、その後見直しがなされております。事業仕分についての評価につきましては、当時、国における事業仕分を参考に本市においても実施されたものであり、私が評価すべきものでないと考えますが、当時の資料を見ますと、財政的な面と職員の意識改革の面で効果があった、住民目線で事業の目的や取組意思などを見詰め直し、御意見や御指摘に対して明確に納得がいく説明や対応を行う行政責任について研修することができた等の評価がされているようであります。 今後の計画につきましては、第7次行財政改革大綱の策定に伴い、現在第6次計画の検証を行っているところであり、来年度、行財政改革推進委員会委員の意見をいただきながら改定を行うこととしており、事業仕分を行う予定はございません。 次に、行政組織についてお答えいたします。 まず、市民協働推進課の改編及び農政課と農地林政課の統合の効果についてでありますが、より効率的な組織運営に資することが期待できるものと考えております。また、庁内組織改編の今後の計画につきましては、社会環境の変化等に即した組織体制の構築が必要であると考えておりますので、人事組織ヒアリング等を実施しながら、組織改編が必要な場合には随時実施していきたいと考えております。 次に、市民組織との連携についての方針につきましては、議員おっしゃるとおり、市が様々な施策を実施していく上で、関連のある市民組織等のスムーズな連携は重要であると考えておりますので、これまで同様、連携を図りながら、施策の実施に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、財政力指数等の国や県平均との比較、見解についてでありますが、平成30年度普通会計決算における財政力指数は0.39で、全国平均で0.51、県平均で0.38となっており、見解としては、本市の財政基盤は地方交付税や国県支出金などに対する依存割合が高い脆弱な財政基盤と考えられます。 次に、経常収支比率は94.8で、全国平均が93.0、県平均が92.7となっており、全国平均と県平均を共に上回っているため、ほかの自治体より財政の硬直化が進捗しているというふうに考えております。 次に、健全化判断比率のうち実質公債費比率は5.4で、全国平均が6.1、県平均が7.6となっており、全国平均と県平均を共に下回っていますが、大型事業の本格化に伴い、今後は上昇していくと考えられます。同じく健全化判断比率のうち将来負担比率は5.4で、全国平均で28.9、県平均で15.6となっており、全国平均と県平均を共に下回っていますが、実質公債費比率と同様に今後は上昇していくというふうに考えられます。 なお、資金不足比率に該当する公営企業はありません。 次に、人件費、扶助費について類似団体の平均値より上回っていることに対する見解ですが、人件費につきましては、主に消防業務を直営で行っていることなどが考えられます。扶助費については、主に少子高齢化の進捗に伴う社会保障費の増大などが要因だと考えられております。 以上であります。(降壇) ◆4番(濱砂磐君) 答弁ありがとうございました。それでは、自席から確認の意味で質問をさせていただきたいと思います。 事業仕分けについてでありますが、行財政改革の策定における市民の意見反映について、第6次大綱策定では市民等の意見を反映させている仕分け委員会による事業仕分を実施していますが、来年度に策定を予定している第7次行財政改革大綱においてはどのように市民の意見を取り入れるのか、お伺いします。 ◎総務課長(吉野光史郎君) お答えいたします。 第7次行財政改革大綱の策定に当たりましては、関係団体の代表者や有識者などで組織する行政改革推進委員会の御意見を伺うとともに、パブリックコメントを実施し、広く市民の皆様の御意見を頂くこととしております。 ◆4番(濱砂磐君) 行政改革推進委員会では、第6次行財政改革大綱で掲げた目標達成率や効果検証に基づく改革が議論されることになると思います。加えてパブリックコメントを実施するということです。現在までも様々な事業計画で実施されていますが、意見投稿は少ないようです。そこで、受理したコメントはどのように活用されるのか、再度行政改革推進委員会で議論されるのか、伺います。 ◎総務課長(吉野光史郎君) お答えします。 パブリックコメントにおいて寄せられた御意見につきましては、その内容を十分に踏まえ、また、必要に応じて行政改革推進委員会の御意見を伺った上で、最終的な意思決定を行ってまいります。 ◆4番(濱砂磐君) 次に、行政組織についてであります。庁内組織改編は、社会情勢や市民ニーズに適切に対応を図るために再編し、効率化を目的としていることは理解できます。具体的にどのような観点から効果を期待しているのでしょうか。そこを示されないと検証はできないと思いますが、再度伺います。 ◎総務課長(吉野光史郎君) 庁内組織改編について具体的にどのような観点から効果を期待しているかということでございますが、市民協働推進課の改編につきましては、支所業務と地域コミュニティ関連業務を所管する課を一つとすることで、より迅速に市民ニーズに対応することが可能になるものと考えております。また、農政課と農地林政課の統合につきましては、関連性の高い業務を一つの課に集約させることで、より効率的に業務遂行が可能になると考えております。 以上です。 ◆4番(濱砂磐君) 庁内組織改編について、人口減少等により今後、庁内職員も削減され、各職員には、事業量は減少するものの多様な事業を担当させることになります。職員のスキルアップはもちろん、業務管理での複数職員のチェックが必要になります。そこで、管理職の配置についても業務経験値等を考慮すべきと考えますが、見解を伺います。 ◎総務課長(吉野光史郎君) 管理職の配置につきましては、現在もできるだけ業務経験値を考慮するようにしておりますが、そのような配置が困難な場合もありますので、その際には管理職以外に業務経験のある職員を配置するなどして対応をしております。 以上でございます。 ◆4番(濱砂磐君) 次に、市民組織との連携についてであります。さきに述べましたとおり、財政的、職員体制的に行政の限界から市民組織との協働が不可欠となると思います。そこで、市民協働推進活動に金銭的な助成等を実施されていることについてであります。 1つ目、近年の気象変動を考慮すると、市民の危機意識の啓発を図る必要があると思います。そこで、消防団活動に準じる防災士ネットワーク西都支部への活動は、県の出前講座等受託自主防災組織支援等を行っている活動をどのように評価され、連携や支援等について伺います。 ◎危機管理課長(池澤雄一君) お答えいたします。 防災士ネットワーク西都支部は、公民館、地域づくり協議会などにおける防災講座や自主防災組織の活動支援などを通じて市民の防災意識を高め、地域防災力向上に多大なる貢献をしていただいていると考えております。本市としましては、防災・減災のさらなる向上のため、防災士ネットワーク西都支部との協議の下、連携体制や支援策等について検討してまいりたいと考えております。 以上であります。 ◆4番(濱砂磐君) 次に、社会教育的見地から自治公民館活動の位置づけや活動への支援内容について伺います。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 自治公民館は、社会教育法第42条に規定される公民館類似施設であり、施設は各地区で管理され、運営は地区住民により行われております。環境美化活動文化伝統行事伝承活動等を通して地域の振興と豊かな生活を築くための地域住民の活動の場となっております。支援の内容につきましては、自治公民館に対する3万円の報償金や、公民館長に対する1万2,000円の活動報償金がございます。このほか、自治公民館整備費補助金特定騒音区域内自治公民館施設空調機器設置補助金がございます。 以上でございます。 ◆4番(濱砂磐君) それでは、自治公民館活動のない自治会や、班の位置づけや活動への支援内容について伺います。 ◎総務課長(吉野光史郎君) お答えいたします。 自治会は、地域の行事運営や住民相互の助け合いなどを行う任意の団体であり、特に支援は行っておりません。
    ◆4番(濱砂磐君) 次に、伊東一族の豊後落ちの道を歩こう会等のイベント助成金地域づくり交付金の相違についてお伺いします。 ◎市民協働推進課長(田中尚子君) お答えいたします。 伊東一族の豊後落ちの道を歩こう会へ支出されているイベント助成につきましては、西都市観光協会からの地域イベント本体に対する補助金と、西都市地域づくり協議会交付規則に基づいた東米良地域づくり協議会からの振る舞い材料費となっております。 以上でございます。 ◆4番(濱砂磐君) 伊東一族の豊後落ちの道を歩こう会事業は、都於郡城を拠点とし、島津に追われ豊後に逃避し、その後、伊東一族の伊東マンショ西欧少年使節として日本人最初に西欧諸国を視察し、先進文化・文明を持ち帰った偉業を継承するものです。また現在、伊東マンショ西欧少年使節顕彰関連で、使節に参加した出身地西海市等と姉妹都市協定を締結し、青少年育成として西欧に派遣されています。この観点から、歩こう会事業を社会教育の観点から市の事業として取り組めないか、伺います。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 伊東一族の豊後落ちの道を歩こう会事業につきましては、都於郡城跡顕彰会が主催されており、これまでに41回実施され、長い歴史を持つ事業と存じております。現在西都市観光協会からの補助金を受けられて実施されておりますが、社会教育課のほうでも、伊東一族の豊後落ちに関する講座をご提案に基づき開催したところであります。今後もこのような形で取り組んでまいりたいと考えます。 以上でございます。 ◆4番(濱砂磐君) 現在さいと学の教育に取り組まれていますが、実践活動として、地域社会と触れ合う機会としての地域づくり活動伝統芸能等に参加することは有効だと思います。そこで、以前一般質問しました家庭の日の取組について、宮崎県青少年育成県民会議との連携状況について伺います。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 家庭の日についての宮崎県青少年育成県民会議との連携状況でございますが、県民会議からは家庭の日に関するのぼり旗を配付していただいており、市公民館や、毎年7月に開催しております西都市青少年健全育成市民大会時に設置しているところでございます。また、宮崎県青少年県民会議主催の家庭の日ポスターコンクール最優秀賞作品のチラシを市公民館等に掲示することにより、普及、啓発に努めておるところでございます。 以上でございます。 ◆4番(濱砂磐君) 本市と市民活動組織等の取組は分かりましたが、今後もさらに連携を取りながら、密に市民参画の共助に努めていただきたいと思います。 それでは、3番目の財政状況についてお伺いします。 財政力指数等の現状と目標について、財政力指数は、地方公共団体の財政力を具体的に数値化する、見える化を図る指標であることは承知しています。全国平均を大幅に上回る高齢化率35%等の厳しい状況ですけれども、財政力指数は平成25年度の0.35から現在、0.39に改善されています。これは、行財政改革財政運用適正化業務効率化の成果であります。さらに継続をされるよう要望いたします。 そこで、このまま財政の硬直化が進捗するとどのようになるのか、お伺いいたします。 ◎財政課長(中武資貴君) お答えいたします。 財政の硬直化とは、経常経費、いわゆる市債の償還費、人件費、社会保障関係経費、そのほか経常的な事業に係る経費などが本市の予算の大きな部分を占めるようになって、弾力的な財政運営が困難になることです。端的に申し上げますと、財政が硬直化すると自由に使用できるお金がなくなり、財政における政策の自由度が減ってしまうことが考えられます。 以上でございます。 ◆4番(濱砂磐君) このような脆弱な財政基盤と財政硬直化が懸念される本市の状況について国・県はどのような見解で指導されているのか、お伺いいたします。 ◎財政課長(中武資貴君) お答えいたします。 特に国や県からは指導ということは行われておりませんが、各種ヒアリング等において、経常的な経費の伸びにつながる経費は可能な限り削減、縮小し、かつ増やさないことなどの財政運営に関する基本的事項の助言はいただいております。 以上でございます。 ◆4番(濱砂磐君) 今後、新庁舎や医療センター建設後の財政状況が市民の関心事であります。どのように推移すると予想されているのか、伺います。 ◎財政課長(中武資貴君) お答えいたします。 財政力指数0.39である本市は、自らコントロールできない依存財源を主要な財源としていることから、将来の予測は困難であります。しかしながら、今後起債償還額が増加することは間違いありませんので、楽観視できない状況にあると思われます。このため、各種財政指標の動向を注視し、引き続き効率的、効果的な予算編成に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆4番(濱砂磐君) 次に、人件費、扶助費が平均値を上回っているなら、その対策が必要と考えます。本年度予算では人件費が上昇しているようです。嘱託職員、パート職員等会計年度任用職員へ移行した具体的な効果について伺います。 ◎総務課長(吉野光史郎君) お答えいたします。 会計年度任用職員制度では期末手当や通勤手当などの支給が可能となっておりますので、その分が人件費の上昇に影響しているものと考えております。また、期待できる導入効果として、この制度では会計年度任用職員の任用期間は1会計年度となっておりますが、任期終了後、必要があれば再度の任用が可能となっております。再度の任用を行うことにより、会計年度任用職員がこれまでに得た知識や経験を引き続き業務に生かすことが可能となり、住民サービスの向上につながるものと考えております。 以上でございます。 ◆4番(濱砂磐君) 最後に、今回の質問は、社会情勢や市民ニーズの多様性から財政基盤の脆弱な小規模自治体である本市は行政業務体制が限界になろうとしています。人口減少、特に就労層人口の減少となり、国・県の交付金や税収等の歳入減少の状況は明らかです。だからこそ、最小投資による最大幸福感達成を目指さなければなりません。今後は、さらに市民組織と連携し、その活動を評価し、活動に応じた支援をしなければならないと考えますが、市長の見解を伺い、質問の全てを終了いたします。 ◎市長(押川修一郎君) それぞれ、市民組織が地域の活性化や防災等の地域課題解決のために活動されていることに感謝を申し上げたいというふうに思っております。地方公共団体が最少の経費で最大の効果を挙げることは地方自治法で求められているとおりであり、そのことを踏まえ、今後、人口減少を迎える中、支援の在り方につきましても検討が必要であるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中武邦美君) 暫時休憩いたします。                          午前10時31分 休憩                          午前10時44分 開議 ○議長(中武邦美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、9番太田寛文君の発言を許します。 ◆9番(太田寛文君) (登壇)令和の会の太田です。よろしくお願いをいたします。 今年が始まってから全世界に脅威をもたらしているコロナウイルスは、経済、教育、スポーツなど地域の市民生活まで脅かしている状況です。このコロナウイルスで亡くなられた方々に御冥福をお祈りいたします。また、感染症入院治療中の方にはお見舞いを申し上げます。今、市には様々な課題や問題が多く、解決に向けて押川市長は誠意を持って市政発展のために頑張っていただきたいと思います。 なお、さきに質問されました議員と重複することがあるかと思いますが、よろしく御答弁をお願いいたします。 それでは、質問通告に基づき質問してまいりますので、当局の誠意ある答弁をお願いいたします。 まず、西都児湯医療センター新病院建設についてお伺いをいたします。 今、本市の重要課題であります西都児湯医療センター新病院建設については、市民の多くの方が安心して診療できる病院を早く造ってほしいとの意見が多いように思います。しかし、市と医療センターとの見解の隔たりがあることから市民の間では不安が生じています。現在、高齢化など社会環境や医療ニーズなどが変化する中で、市民が安心して診療できる医療体制の整備は必要であると思います。このようなことから、次のことについてお伺いをいたします。 まず、第1点目でありますが、西都児湯医療センターの理事長選任への嘆願書が提出されたことについて市長はどのように捉えているのか、お伺いをいたします。 次に、理事長選任には2名の方が申請され、先月の23日に面接が行われたと伺っております。最終的な決定はいつ頃に選任されるのか、お伺いをいたします。 次に、今発注されているボウリング場周辺の不動産鑑定評価業務委託については、今議会に委託費の繰越明許補正議案が提出されていますが、いつ頃成果品が提出されるのか、お伺いをいたします。 次に、新型コロナウイルス感染症の対応についてお伺いをいたします。 中国の武漢で発生しました新型コロナウイルスは全世界に感染し、経済やスポーツ、教育など様々な分野への影響が深刻となっているようであります。国内においても死亡者や感染者が発生しており、市民の皆さんは不安を抱いているのが現状と思います。県内でも発生事例が報告されましたが、身近な発生で市民の皆さんは心配されていると思います。市としましても早期の対応、対策が必要であると思います。現在、この対応とこれからの対策についてお伺いをいたします。 次に、地方創生(第2期さいと未来創生総合戦略)についてお伺いをいたします。 人口減少克服や東京一極集中の是正を目指し、政府は第2期地方創生総合戦略を策定しました。これに基づいて、本市でも第2期さいと未来創生総合戦略が今回策定されたところです。第1期では、調査や分析を外部のコンサルタント会社に委託する自治体が多くあったとのことであります。地域が自分たちで作り上げないと地方創生は成功しないとの指摘が相次いだようであります。本市の場合は策定に当たってどのようなプロセスで作成されたのか、お伺いをいたします。また、総合戦略の基本目標は第1期とあまり違いはないように思われますが、今回の総合戦略の特徴と重点となる目標についてお伺いをいたします。 次に、農業行政について、農業後継者についてお伺いをいたします。 先般、会派研修で農林水産省を訪問し、TPPなど各種貿易協定に基づく農業分野での影響と対策、地方農業の所得向上対策、地方を担う家族農業対策等について担当部局から説明を受け、本市の実態を訴えたところであります。本市では、基幹産業である農業の後継者や担い手不足のために様々な事業が取り組まれているところであります。そこで、次世代人材投資資金、以前の青年就農給付金が交付されてきましたが、その実績と現状及び課題等についてお伺いをいたします。 次に、家畜防疫対策についてお伺いをいたします。 今、中国で発生した新型コロナウイルスが、日本をはじめ世界で猛威を振るっている状況にあります。日本でも多くの県で発生が報告され、市民も不安を感じている状況にあります。早く終息を願っているところであります。 このような中で、日本周辺国では口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザ、豚コレラなど家畜伝染病が発生をしております。県内で口蹄疫が発生して4月で10年を迎え、災禍を残した教訓はどのように生かされているのか、二度と発生させてはいけない伝染病だと思います。現在の家畜防疫対策はどのようになっているのか、お伺いをいたします。 次に、企業誘致に関連する課題と問題点についてお伺いをいたします。 今回の第2期さいと未来創生総合戦略でも、基本目標として安定した雇用の創出とあるようでありますが、雇用の場の確保は人口増対策では重要な対策だと思います。現在の取組状況と今後の見通しについてお伺いをいたします。また、昨年8月に立地調印された協栄木材株式会社に対する誘致の経緯についてお伺いをいたします。 最後に、西都地域ポイント制度についてお伺いをいたします。 さいとくポイント制度は、2017年に運用開始され、これまで多くの方が利用され、地域活性化の一翼を担ってきたようであり、ある程度定着したのではないかと思います。そこで、このさいとくポイントの実績と今後の見通しについてお伺いをいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(押川修一郎君) (登壇)太田寛文議員の御質問に答えます。 まず、西都児湯医療センター新病院建設についてのうち、西都児湯医療センターの理事長再任への嘆願書が提出されたことについてどのように捉えているのかについてであります。 私は、西都児湯医療センターが本市の地域医療の中核を担い、安全・安心な市民の皆様の健やかなる生活を守るために必要な施設であるというふうに十分認識をしておるところであります。そういった意味においては皆様と同じ思いだと感じておるところであります。 次に、理事長選任の最終的な決定の時期についてでありますが、現在熟慮中でありますので、適切な時期に決定したいと考えております。 次に、不動産鑑定評価業務委託に伴います成果品の提出時期についてでありますが、物件補償調査に係る委託先による担当課に対しまして、調査物件の特殊性から資料収集に想定以上の時間を要しているとの報告があったと聞いております。このことを踏まえ、成果品の提出時期につきましては、現在のところ当初の予定から1か月程度の遅れが生ずるものと見込んでいるところであります。 次に、新型コロナウイルス感染症への対応についての御質問にお答えいたします。 現在までの対応といたしましては、2月28日に対策本部を設置し、必要に応じ、随時会議を開催しております。対策本部において情報の収集、共有を行い、各課における市主催の不要不急の行事等の中止や延期を検討することなどを決定し、総務対策班において、マスクや消毒液の在庫数の確認や確保について確認をしておるところであります。その他、ホームページ等により市民に対し、せきエチケットや小まめな手洗いなど感染症対策を行っていただくようお願いをするとともに、必要な情報の発信を行っております。今後も、必要に応じて対策本部を開催し、対応してまいりたいと思います。 次に、地方創生(第2期さいと未来創生総合戦略)についてお答えします。 まず、策定のプロセスについてでありますが、昨年4月から第1期の評価検証作業をスタートし、市民意識調査や人口ビジョンの見直しを行うなど第1期の評価、市が抱える課題等の抽出を行った上で、第2期の戦略策定を行っておるところであります。策定に当たっては、課長級職員で構成する本部会、各施策担当者レベルでの作業部会、外部有識者で組織される外部組織委員会を開催し、入念に意見把握、調整を行ったところであります。 次に、今回の総合戦略の特徴と、重点となる目標についてお答えいたします。 特徴としましては、3つの基本目標を達成するため、各施策に客観的に検証可能な数値目標を設定し、年度ごとの評価が実現できるようにしたことが挙げられます。これにより、施策の進捗状況の適切な管理を行うことができると考えておるところであります。重点となる目標につきましては、人口ビジョン、将来推計人口の分析結果を踏まえ、出生者数の増加と若者及び子育て世帯の転出抑制など、社会減対策に注力した戦略としております。第2期さいと未来創生総合戦略の基本理念に基づき、将来にわたって住み続けたいと思える西都市を目指してまいりたいと思います。 次に、農業行政についてのうち農業後継者対策についてであります。 農業次世代人材投資事業は、国の青年就農給付金制度として平成24年から開始されており、施行後8年が経過いたしております。これまでの本市における実績につきましては、就農前の研修時における交付件数が36件、就農後の交付件数が46件となっております。現状と課題につきましては、これまでに2名の離農者が出ており、農業経営を継続している就農者についても計画目標の達成が困難な者が多いことが挙げられます。そのため、県・市・JAで組織している就農支援部会において、個別の支援内容について定期的に協議を行い、就農後のサポートにつなげているところであります。 次に、家畜防疫対策についてであります。 畜産農家に対する防疫啓発の対策といたしまして、養鶏農家、養豚農家に対する消毒液、消石灰の配布や家畜防疫研修会を開催しております。このほかにも、庁舎出入口における防疫マット設置による靴底消毒の実施、広報さいとでの県内一斉消毒の日の周知を行っております。また、西都市家畜防疫対策事業による防疫用機械等の導入に対する支援や、西都市アフリカ豚コレラ侵入防止緊急支援事業による野生動物侵入防護柵の整備に対する支援を行っておるところであります。 次に、企業誘致に関する課題と問題点についてお答えいたします。 現在の取組状況につきましては、西都・児湯地区企業立地促進協議会等を通じた新たな企業への誘致活動に取り組むとともに、既存の誘致企業に対しましては、国・県の助成制度等を紹介するなどして、増設や雇用拡大を進めていただくよう働きかけているところであります。加えて、昨年8月に立地調印を行いました株式会社石原工業と協栄木材株式会社の2社が本年春の操業開始に向けて準備を進められているところから、雇用者の確保等につきましても支援を行っております。 また、今後の見通しにつきましては、人口増対策のためにも必要な施策でありますので、多様化する求職ニーズを的確に捉えつつ、特に基幹産業である農業と関連性が高い食料品製造業や、若年層や女性からの求職ニーズが高い事務的職種である情報サービス産業を中心とした企業誘致を推進してまいりたいと考えております。 次に、協栄木材株式会社に対する誘致の経緯についてでありますが、同社が綾工場の老朽化に伴い移設を検討された際、同町内に適当な移設先がなかったことから近隣市町村への移転を模索され、そこで本市の西都西地区運動場南側の並木地区へ進出すると決められたところであります。現在、本年春の操業開始に向け、工場の建設、機械設備の整備を進められておるところであります。 次に、西都市地域ポイント制度についてお答えいたします。 さいとくポイントの実績につきましては、令和2年2月末時点で4,542人が参加されており、市の行政事業11課69事業、平成31年4月に協定を結んだJA西都の1事業をポイント進呈対象事業として取り組んでおります。また、本年度のポイント発行数は612万6,000ポイント、ギフト券への交換額が647万9,000円となっております。 今後の見通しにつきましては、事業の運用をこれまで妻駅西地区商店街振興組合へ委託しておりましたが、令和2年度は商工観光課において事業効果等を検証しながら直接運用してまいります。大きな変更点として、高齢者については生活環境課でギフト券を交付することとして、本事業を介さないようにしたことであります。これは、ギフト券交換までに利用者が複数の窓口に足を運ぶ必要があったことから、利便性の向上を考慮し、また手続を簡素化するためであります。 以上であります。(降壇) ◆9番(太田寛文君) 御答弁ありがとうございました。 それでは、自席から質問させていただきます。 まず、第1番目の西都児湯医療センター新病院建設についてお伺いをいたします。 これからの状況によりますが、新病院建設後の医師の確保は重要な課題だと思います。先般提出のありました嘆願書では宮崎大学医学部からの医師派遣が難しいような記載があったようでありますが、市民の皆さんは大変不安を感じておられるところでございます。また、地方病院では医師不足から医師の確保に苦慮されていると聞いております。派遣先であります宮崎大学医学部との連携や理解は十分得られているのか、お伺いをいたします。 ◎市長(押川修一郎君) これまで今議会でそれぞれの議員の皆さん方の答弁にもお答えをしておりますとおり、宮崎大学医学部からは、引き続き医師派遣の支援を続けていただけるということで私、直接聞いておりますから、その旨を伝えておるところであります。 ◆9番(太田寛文君) よろしくお願いをいたします。これは今後、市長も足を運んでいただいて、宮崎大学医学部との信頼関係を十分強めていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。 次に、現在予定されている41億7,000万円の建設費は病院債を借り入れるということになっておりますが、現段階での償還年数と年間の償還金額は幾らになるのか、お伺いをいたします。 ◎地域医療対策室長(高橋英夫君) 病院事業債の償還期間は、5年据置きの25年払いで合計30年間となります。また、償還金額につきましては、仮に総事業費41億7,000万円全額を借り入れた場合、病院側がその半分を負担するため、市の実質的な借入額は20億8,500万円となります。年利1%で試算しますと1年当たりの市の償還額は約9,800万円となりまして、そのうちの約2分の1について普通交付税措置がされることになります。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。事業費が確定しないということになりますが、現段階では年間の支払い額は、交付税の措置がされまして約4,900万円になるということだと思いますので、そのように理解をしておきたいというふうに思います。 次に、昨年、病院債の借入れ申請を行い、国から借入れ申請をいただいておりますが、今の状況では当初計画から遅れるようであります。計画変更の手続が必要になるのか、また、どのくらいまでの延期は認められるのか、お伺いをいたします。 ◎地域医療対策室長(高橋英夫君) 病院事業債の計画変更につきましては、県から、事業内容に大幅な変更がない場合は該当する部分の調書の修正でよいとの回答をいただいているところであります。また、事業内容に大幅な変更がある場合には、改めて県を通じて国と協議を行うことになります。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。できれば軽微な変更で済むように、そういった取組をお願い申し上げたいというふうに思います。 次に、事前の答弁で、土地を市が提供し、医療センターが建設するということでありましたが、市には建築に対する専門的な技術者が多くおり、建設の中身も分かりやすいのではないかというふうに思います。市が事業を実施するのには問題があるのか、お伺いをいたします。 ◎地域医療対策室長(高橋英夫君) 病院事業債は企業債の一つでありまして、地方公営企業の建設改良等に要する資金に充てるために起こす地方債になります。また、病院事業を営む地方独立行政法人は公営企業型と呼ばれるものでありまして、設立団体からの長期借入金を除き、法人自らが長期借入れ及び債券発行を行うことができません。したがいまして、市が実施主体となって行う事業の建設改良資金に対しましては、病院事業債などの企業債を充てることはできないとされているところであります。 ◆9番(太田寛文君) 市が事業を実施するということは難しいということのようであります。 次に、不動産鑑定が提出された後の対応についてでありますが、どのようになるのか、建設場所の選定については、市民の皆さんがまだ十分理解されていない方もおられるようであります。様々な資料や数値等の選定根拠を示して説明する必要があるのではないかと思います。少し時間をかけて説明資料を作成し、センターと一緒になって市民への説明会を開催し、また、市民には分かりやすい資料、そういったものを示して市民の方に理解を求めるべきだと思いますが、見解をお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 医療センターは、市民の皆様の大きな私は関心事だと認識しております。鑑定評価等の結果を踏まえ判断を行い、速やかに市民の皆様方に周知を図っていきたいと、そのように考えております。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございます。よろしくお願いをしたいというふうに思います。 病院につきましては、市民の皆さんが安心して診療できる病院を早く造ってほしいということを希望されていると思います。様々な課題や問題はあるかと思いますが、みんなが協力し合える、そういった体制が必要ではないかというふうに思いますので、そういった体制づくりをよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。 次に、さいと未来創生総合戦略についてお伺いをいたします。この質問は米良議員、北岡議員との重複があるかと思いますが、よろしく御答弁をお願い申し上げたいと思います。 まず、第1点目でありますが、壇上の答弁で、外部有識者で組織される外部組織委員会が設置され、意見把握、調整を行ったとあります。この委員会の構成メンバーと協議内容、開催回数についてお伺いをいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 まず、外部組織のメンバーについてでありますが、産業界、行政、大学、金融機関、労働団体及び言論界において優れた見識を有する方、地域住民代表等の代表18名で構成されています。会議は計2回開催しております。第1回目においてはさいと未来創生総合戦略の評価検証及び地方創生推進交付金活用事業の評価検証について、第2回目におきましては第2期さいと未来創生総合戦略の内容及び地方創生推進交付金活用事業等について協議をいただいたところであります。そのほか、課長級で構成する本部会を5回、各施策担当者レベルの作業部会を13回開催しているところであります。 以上です。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございます。 隣の木城町では、市民が参加してそれぞれのプロジェクトをつくって、いろいろ議論されているというふうに伺っております。そういったことを含めて、できればそういった市民の生の声を踏まえて、そういった意見を聞きながら策定に当たってほしいなというふうに思ったところでございます。 次に、総合戦略の中の第3章、人口の将来展望の目指すべき将来の方向で、本市では自然増減よりも社会増減の影響が高く、特に社会増減対策に取り組むことが効果的であると記載されておりますが、この考え方についてお伺いをいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 今回、人口ビジョンにおいて出生率が上昇すると仮定した場合、それから出生率上昇に加え転入転出がなく移動が均衡になるということを仮定した場合の2種類のシミュレーションを行い、一般社団法人北海道総合研究調査会が示す手法で影響度を計算したところであります。本市の人口は社会増減の影響度が高いということが示されたことでありますので、社会減対策などに取り組むことが効果的であるとの判断に至ったところであります。具体的には、転出抑制のため、雇用対策事業や住宅取得助成事業など転入者を増やすために移住相談窓口の設置、シティプロモーション事業などに取り組むとしたところであります。 以上です。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。いわゆる転出抑制や定住人口増対策が効果的であるということになるかと思いますが、今、全国で市町村が人口減少問題に取り組んでいる状況にあります。そういった中で、お互いの市町村が人口増対策、人間の取り合いと、そういうことを言えるかと思いますが、そういった状況を今取り組んでいるような状況であります。そういったことを考えますと、全国的に人口増対策を取り組んでおりますので、本市は本市の特徴を生かして対策をしなければなかなか人口増策は難しいというふうに思います。西都市のいろんな立地条件、そういったものを含めて対応していただいて、定住人口が増えるような対策を講じていただければありがたいというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 次に、人口の将来展望で2040年に2万1,363人、2050年に1万5,206人と目標が大きく減少すると予想されておりますが、第1期に比べ、減少率が高く目標が設定されております。確かに様々なことを考えますと減少することは間違いないと思いますが、今回の目標設定の考え方についてお伺いをいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 将来人口の目標設定につきましては、出生率を2030年に1.70、2060年に2.0まで上昇させること等の条件で設定した将来人口であり、現実に即した推計値であると考えております。 以上です。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。この計画を見てみますと、40年頃には今の人口の半分になるということが予想されております。これについて、私は見てちょっと意外だったなというふうに考えております。そういったことを踏まえると、人口問題は西都市にとっては大きな問題になるだろうというふうに考えておりますので、いろいろな対策は必要と思いますが、なかなか厳しい面もあるかと思います。そういった面を含めて、いろいろ知恵を出して、西都市の特徴を出した人口対策をお願い申し上げたいというふうに思います。 次に、移住・定住支援体制の強化の中で分譲地の造成とありますが、本市の立地条件としては、今後予想される南海トラフ地震や、宮崎市内までの道路も整備され約30分程度で通勤できる有利な条件下にあると思います。定住人口対策の大きな柱として住宅団地構想を打ち出してはどうかと思いますが、市長の見解をお伺い申し上げます。 ◎市長(押川修一郎君) 議員おっしゃるとおり、本市の地理的条件を生かし、通勤圏である宮崎市からの移住者を受け入れるための環境を整備することも効果的だというふうに考えております。そこで、次年度より市の遊休地を活用しながら、小規模でありますけれども住宅団地の整備に取り組む予定としておるところであります。 ◆9番(太田寛文君) このことについては私も大賛成をしたいというふうに思います。本市の地形などの立地条件を見ますと、大規模でなく小規模での住宅団地の整備が私はよいのではないかなというふうに思います。ぜひ実施に向けて積極的に取り組んでいただきたいというふうに思いますので、またよろしくお願いをしたいと思います。 次に、計画の中で関係人口の創出とありますが、SNS等を活用してさいとファンクラブを設置することとあります。この内容とどのような効果が期待されるのか、お伺いをいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 さいとファンクラブは、ふるさと納税をしていただいた方やグリーン・ツーリズムなどを通じて本市とのつながりを持った方々などを対象に、SNSなどのツールを使ってさらに深く継続性のある関係づくりを推進し、関係人口の創出を狙うための取組であります。具体的には、インターネットのアプリ等を使いまして、ネット上におけるイベントの開催や都市圏等におけるイベント開催などを通じて西都市のPRを行うことを考えております。ネットの拡散効果により、さらに西都市のファンを拡大し、興味を持っていただいた方々に直接西都市に来ていただけるような誘導をすることで、定住促進につながることを期待しております。 以上です。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。 次に、結婚支援推進とありますが、結婚問題は私も以前から質問をしてまいりましたけれど、なかなか進んでいないということであるようであります。その中でみやざき結婚サポートセンターと連携していくということでありますが、それと併せて市独自の対策は考えていないのか、お伺いをいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 市の独自施策といたしましては、婚活支援に積極的に取り組んでいただけるさいと縁結び応援事業所登録制度の運用、婚活イベントを行う団体を支援する出会い創出支援事業補助金制度の運用、婚活に関するセミナーやイベント等の開催などがあります。 以上です。 ◆9番(太田寛文君) 次に、みやざき結婚サポートセンターへの登録件数は現在幾らなのか、お伺いをいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 令和2年1月末の時点になりますが、男性が10名、女性が19名の登録があると伺っております。 以上です。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。登録者数が少ないようであります。登録の推進をさらに進めていく必要があるのかなというふうに思います。私が3年か4年前にサポートセンターに行ったときには、西都市が41名ぐらい登録されていたというふうに記憶しております。それを見ますとやっぱり減少傾向にあるのかなというふうに思いますので、この推進をやっていただいて、宮崎のサポートセンターというのは県内全体を含めたサポートセンターですから、それを考えますと県内いろんなところの出会いができるということになりますので、このことを活用して推進していただきたいというふうに思います。さらなる加入推進をよろしくお願い申し上げたいと思います。 今まで計画書についていろいろ伺ってまいりましたが、人口増対策は、全国で減少する中で市町村が一生懸命やっても、これにはある程度限界があると思います、私は。国が全体的に減ってくるわけですから、それぞれの市町村が奪い合うというようなことになるかと思います。そういったことを考えますと、国は本腰を入れて抜本的な対策をやらないと、地方のほうに人口が移行するということは、なかなか難しいというふうに思います。このままでいきますとさらに東京に一極集中というのが加速していくという心配がされますので、そういったことを含めますと、国の地方への移住というのを進めていただきたいというふうに思います。そういった要望等もよろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。 次に、農業後継者対策についてお伺いをいたします。 事前の資料によりますと、経営開始型の就農支援交付者は46組の50人となっていますが、そのうち22組23名の方が交付金が終わっております。その後の就農状況はどのようになっているのか、お伺いをいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 経営開始型交付者の状況につきましては、2名の離農者が出ておりますが、満期終了者につきましては順次認定農業者への移行を進めており、おおむね計画的な営農を継続しております。 以上です。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。これは就農して営農開始型が5年で給付金が終わるわけですけれど、その後どうするかということをずっと追跡調査をやっていかないと、途中でいろいろ問題を起こして辞めていくと、そういったこともありますから、これについてはそういった追跡調査をやっていく、そういった中でフォローをしていく、そういった体制づくりが必要ではなかろうかなというふうに思います。 次に、現在トレーニングハウスで研修の方が5名いらっしゃるようでありますが、修了後の行き先や地域農業に携わるための対応はどのようになっているのか、お伺いをいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 現在のトレーニングセンター就農者につきましては、修了後の予定地について全員確保されております。地域農業へ携わるための対応につきましては、トレーニングセンター就農期間中においてもJAの指導員により指導していただいておりますが、修了後も生産部会等とのつながりの中で学んでいただけるよう、JAを通じてフォローしているところであります。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。このことは、以前トレーニングセンターで研修される方が、終わった後どこに行ったらいいだろうかという不安をいろいろ研修生から聞いたことがありますので、そういったことをしますとなかなか就農できないということになりますから、そういったところのフォローをやっていく必要があるのかなというふうに思います。農協やら関係機関につきましては空きハウスとかそういったものをあっせんするというふうにありますが、何年も作ったハウスに新規参入者が入っても、連作障害、いろんな面で考えますと、なかなか経営に応じた収入は得られないというふうに思いますので、そういった生産性が上がるような指導をしていく必要があるのではなかろうかなというふうに思います。よろしくお願いを申し上げたいと思います。 次に、農水省は、新規就農者の確保と定着を見据え、相談から準備、研修、就農者の各段階で支援していく体制の構築を進めるということであります。研修後の農業経営を実施していくのには多くの課題や問題点がありますので、その中で親元就農はしやすい面がありますが、新規就農者の定着までには様々な支援が必要です。そこで、新規就農の相談から準備、研修、就農後の住居のあっせん、農地や農業機械の整備資金などのそういった関連するサポート支援体制づくりが必要であると思います。本市としてはどのように考えているのか、また、どのような支援体制づくりを目指すのか、お伺いをいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 就農相談から就農後のサポートにつきましては、県、JA、市で組織している就農支援部会において一貫して担っており、必要に応じて農業委員会やJAの融資担当、指導員等の協力を要請しております。今後もこのサポート体制で支援を継続していきますが、移住部門等における連携体制の拡充も視野に入れた取組を行ってまいります。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。農家の担い手不足が進んでおり、農業後継者対策は急ぐ必要があります。就農支援部会の職員は兼務であると思いますので、できれば専任の嘱託職員等を配置して、定着させるまでのサポートをする必要があるかと思います。そういった小まめな体制づくりが必要であると思いますので、専任の嘱託職員を配置するようなことも前向きに検討をお願い申し上げたいというふうに思います。 次に、新規就農者が就農するためのハウス団地構想は、以前から実施に向けて取り組みたいとの意向を、これは市長も農協長も言われていたんですが、これがなかなか進まない状況にあります。そういったことを考えますと、これにはいろんな課題やら問題があろうかと思いますが、そういった課題やら問題等についてお伺いをいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 新規就農者向けのハウス団地の整備を計画することは、就農地の確保の面で有効であると考えます。課題・問題点としましては、実施主体としてどこが適当かということ、団地整備には多額の費用が必要となるため利用者の負担をいかに少なくするかということ、団地を整備する最適な場所の選定が難しいということなどが挙げられます。今後も、これらの課題・問題点を整理しながら構想策定に向けて取り組んでまいります。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) 農業後継者を定着させるには様々な課題や問題点が多くあります。難しい問題はあるかと思いますが、新規参入者の場合には農地の確保、農機具、住宅、栽培技術などの表面に出ないことがたくさんあります。きめ細やかな支援が必要であると思いますので、そういった取組もよろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。 次に、家畜防疫対策についてお伺いをいたします。 壇上からの答弁で、資材の配付をしているということでありますが、防疫対策として、養鶏農家、養豚農家に対する消毒薬や消石灰など配付した資材の種類と数量及び配付回数についてお伺いをいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 資材の種類及び数量についてでありますが、養鶏農家に対しましてはパンパックス18個、消石灰280袋を配付しております。養豚農家に対しましては、アンテックビルコン1個、グルタプラス5個を配付しております。配付回数につきましては年1回となっております。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) 次に、家畜防疫についてでありますが、10年前に口蹄疫が発生し、経験したことのない出来事で、課題や問題が多くありました。殺処分の埋却地の対応は大きな問題となったところであります。反省点で事前の埋却地の確保が求められていたと思いますが、最近では肉用牛、養豚、養鶏などの規模拡大が進んでおり、多頭化している状況にあります。万が一でございますが、発生したときの埋却地の確保はされているのか、お伺いをいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 埋却地の確保につきましては、県家畜保健衛生所の職員による定期巡回において農家への聞き取り調査を行っております。その結果によりますと、おおむね確保できているところであります。 埋却地の確保ができていない農家に対しましては、家畜伝染病予防法に基づき県より指導が行われることとなっております。埋却地を確保できていない農家におきましては、家畜伝染病が発生した場合は農業委員会を通じて埋却地を確保することとなります。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) ありがとうございました。 前回口蹄疫が発生したときには、私が議員をさせていただいた2日後であったため、私も深く記憶に残っているところであります。口蹄疫が2010年4月20日に発生し、今年で10年を迎えます。当時は、県内では29万7,808頭の牛、豚が犠牲となりました。本市でも2万412頭の家畜が殺処分されたり埋却されたところです。畜産農家や様々な産業分野で甚大な被害となりましたが、10年を経過し、意識が薄れているような感じが見えてございます。このことから、畜産農家からも意向があるようでありますので、10年を経過した節目として関係者の慰霊祭などの意識向上のための何らかの対策を講じる必要があると思いますが、見解をお伺いいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 慰霊祭につきましては、平成27年度に関係機関・団体との総意により実施しないこととなりました。 意識向上の対策についてでありますが、平成28年度より近隣諸国及び国内での家畜伝染病の発生状況及び農場防疫をテーマとした市主催の家畜防疫研修会を開催し、防疫の重要性について再確認を行っております。その研修会の冒頭で、口蹄疫の犠牲となった家畜に対しまして黙祷をささげることとしております。研修会を通じ、家畜防疫の一層の強化を図っていきたいと考えております。 また、4月21日に、県主催でありますが、家畜防疫研修会を西都市内の農場において、現在アジアで感染が拡大しているアフリカ豚熱の発生を想定した内容で実施されることとなっております。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) 慰霊祭につきましては、そういった形でしないという方向が出たようであります。市長もまた口蹄疫が発生した後に市長になられたということで、市長もまだそういった慰霊祭には参加していないというふうに思いますので、また機会を見てそういったことをしていただければというふうに思います。よろしくお願いをしたいというふうに思います。 次に、企業誘致に関連する課題と問題についてお伺いをいたします。 私は、企業誘致に反対するわけでありませんが、地元として課題や問題点を認識しておく必要がありますので質問していきます。できれば地元と企業が協調して市民の発展につながればと思います。 それで、まず企業立地条例に関する奨励金の内容と固定資産税の課税免除を含め、概算どのぐらいの支援になるのか、お伺いをいたします。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 協栄木材株式会社に対します企業立地促進条例に基づく奨励金の内容と概算額についてでありますが、企業立地促進条例に基づく申請は操業開始後となっており、同社は現在操業開始に至っていないため、算出できません。 以上であります。 ◎税務課長(那須康朗君) お答えします。 協栄木材に対する固定資産税の課税免除につきましては、現在、市指定の誘致企業ではないため課税免除申請書が提出されておらず、対象資産の把握ができないので算出できません。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) いろいろまだ手続が終わっていないということでありますので、はっきりしないということであります。 以前の全員協議会では、雇用奨励金として企業立地補助金で約7,710万円と伺っておりました。操業を開始し申請されればこの金額が交付されるということになるかと思いますが、固定資産税は3か年間免除されるということになるかと思います。このような優遇措置が受けられるということになるかと思います。 次に、これまでの誘致企業で固定資産税が3か年間免除されていましたが、免除後の固定資産税の納付額は何社あって、単年度でどのぐらいの固定資産税が納付されているのか、お伺いをいたします。 ◎税務課長(那須康朗君) お答えします。 平成31年度当初に操業している市指定誘致企業は28社あり、課税免除後の固定資産税納付額は約1億2,115万円であります。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) 1億円、相当金額が固定資産で上がってくるということになるかと思います。 次に、今回協栄木材の誘致に関する環境関連法令にはどのような法令があるのか、また、どのような基準があるのか、お伺いをいたします。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 協栄木材株式会社の誘致に関する環境関連法令についてでありますが、同社が立地する場所には環境関連法令の規制基準はございません。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) 環境関連法令が該当しないということになりますと公害防止協定が重要になってくるだろうというふうに思います。そこで今回、協栄木材と地元地区と市と提携する公害防止協定はどのような性質を持っているのか、お伺いをいたします。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 公害防止協定がどのような性質を持っているのかについてでありますが、企業が工場を操業するに当たり、少なからず環境負荷は生じるものと考えられます。そこで企業としては、法令の適用を受けない事象に対しても住民からの要望等があれば積極的かつ誠意を持って対応することを明文化したものが公害防止協定であり、企業と地元との合意の下に市長が立会人として結ばれる協定であります。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) 次に、今回、協栄木材との公害防止協定は、通常であれば着工前に締結するのが私は普通だと思いますが、今回、完成、もう出来上がる前になって公害防止の協定となった理由についてお伺いをいたします。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 公害防止協定が完成間近での締結となる理由についてでありますが、昨年5月末に企業側の説明準備が整い、9月の工事着工に向けて6月10日に並木地区と石野田地区の公民館長に地元説明会の日程調整をお願いし、6月24日に並木地区、7月7日に石野田地区において説明会を実施したところであります。その際、石野田地区において市道の路側帯へのグリーンベルト敷設の要望がなされましたが、市道は社会インフラであることから市で早期対応が可能か庁内で検討したところです。しかしながら、財政状況等から早期対応が困難であるとの結論に至り、同社での対応についてお願いしたところ、快く了承いただきました。 議員のおっしゃるとおり、着工前に協定を締結することが理想ではありますが、協定の中には環境対策を含め交通安全対策の事項もあることから、現在、締結に向けて地元と様々な条件を整えているところであります。今後、操業開始までには締結できるよう調整してまいります。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) 今の説明で、私は納得はいきません。そういった形で、できれば説明会というのは事業が始まる前に地元と協議をしながら、いろんな問題が出てくるかと思いますが、もうできてからではどうにもならんわけですよ。その中でいろいろ協議しながら修正をしていくというのが私は当たり前だというふうに思いますので、こういったことは私としては納得はできません。 これについては、これから何回となく地元と協議を持っていって、お互いに納得いくような、そういった防止協定になることを私としては強く望んでいきたいというふうに思いますので、そういったことを踏まえて会社、市が誠意を持って取り組んでいただきたいというふうに思います。よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。 次に、工場の進入路は西地区運動公園になりますので、グラウンドゴルフや子どもたちや野球の大会、いろんなものがあってあそこを通ります。そういったことを含めますと、会社や工場への入り口は重要な道路になっております。そこで心配されるのが、あそこの約300メーターぐらいですか、子どもの通学路になっております。父母の方もいろいろ心配をされております。大型が1日に何台か通るわけでございますが、そういった中で子どもの通学路なんかでそういった問題が出るということになりますと、万が一事故が起こった場合は、大事な地域の子どもたちですから、そういったことのないような対策を講じていく必要があるかと思いますので、そういったことが心配されます。 そこで、この工場に往来する大型トラック、普通乗用車もあるかと思いますが、どのぐらいの交通量になるのか、お伺いをいたします。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 協栄木材株式会社西都工場の進入路の1日に通過する搬送車両の最高台数と平均台数についてでありますが、同社に問い合わせましたところ、最高台数は搬送車両の大きさなどにもよるため正確な台数は不明とのことでしたが、地元説明会でもありましたとおり、平均すると1日10台程度と伺っております。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) 確かに10台前後往来するわけですけれど、トラックが、トレーラーも含めてですが、入った車はまた出ていくわけですね。ということになると倍の台数が往来をするということになるかと思います。朝は7時から8時まで子どもたちが通学しますから、それ以前には大型車両はしないということになっていますが、問題は帰りです。子どもたちが帰る時間はまちまちでありますから、そういったことを考えるといろんな面でちょっと心配をしているところであります。そのような中で、この工場に対する関係道路の安全対策はどのようになっているのか、お伺いをいたします。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 関係道路の安全対策についてでありますが、協栄木材株式会社西都工場前の市道は、小・中学校の通学時間である朝7時から8時までは搬送車両を通さないよう配慮されると伺っております。また、同社におきまして交差点に巻き込み防止啓発看板及びカーブミラーを設置するとともに、西都西地区運動場から会社入り口までの市道路側帯の両側にグリーンベルトを敷設されると伺っております。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) これで十分かというのはちょっと心配するところでありますが、なかなか十分ではないというふうに思います。市は企業誘致補助金として約7,710万円出します。そういったことを考えると、地域の安全性をするためにはそういった対策は十分やっていただきたいというふうに思います。そういったことも含めて、また検討をお願いしたいというふうに思います。 子どもの安全、通学路としては早急に歩道の設置をしてほしいというのは、地元子ども会の強い要望であります。そういったことを含めますと歩道の設置については最低限必要であるというふうに考えておりますので、このことについては強く要望していきたいというふうに思います。ここで市長の見解をお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) ただいまの担当課とのやり取りを聞いておりました。子どもの安全あたりが一番でありますので、そのような方向の中で私といたしましても会社のほうにも要請していきたいと思います。 ◆9番(太田寛文君) そういった形で要請するのでなくて、できればもう市のほうで造ってほしいというふうに私は思います。いろんなこともあるかと思いますが、歩道の順番、そういったものがありますが、通学路となりますと緊急性を要する関係で早急につくっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。 最後に、西都地域ポイント制度についてお伺いいたします。 今後、事業の運用体制が変わり、事業内容についても見直しの方向のようでありますが、登録者、市民の周知はどのように行うのか伺います。また、事業の縮小もされるようでありますが、地域活性化のための代替案はどんなものがあるのか、お伺いをいたします。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 まず、登録者や市民への周知についてでありますが、運用体制につきましては、カードの新規発行箇所が本年4月より商工観光課及び情報コーナーの2か所に、併せて問合せ窓口が商工観光課のみに変更となりました。また、市長が壇上で答弁しましたとおり、高齢者運転免許証返納メリット制度等の事業内容につきましても、市のお知らせ等を通じて市民への周知徹底に努めてまいります。 次に、地域活性化のための代替案につきましては、本事業の費用対効果等を検証しつつ、地域経済活性化につながる施策に取り組んでまいります。 以上であります。 ◆9番(太田寛文君) あと、時間がありませんので最後の質問とさせていただきますが、国はマイナンバーカードを活用したポイント制度を推進しているようであります。マイナンバーカードの関係をどのようになるのかお伺いします。 ○議長(中武邦美君) 暫時休憩いたします。                          午前11時55分 休憩                          午後0時58分 開議 ○議長(中武邦美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、8番岩切一夫君の発言を許します。 ◆8番(岩切一夫君) (登壇)こんにちは。新緑会の岩切一夫です。通告どおり質問してまいりますので、誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。 まず初めに、市長の政治姿勢についてのうち、農業振興についてであります。 現在、市長は、任期4年間のうち3年を経過した今、西都の基幹産業は農業であると、農業の活性化なくして西都市の活性化は図れないと常々言っておられますが、そのような中、平成30年9月の台風24号では農林業に甚大なる被害があったのも記憶に新しいことであります。被害を受けられた農家が何とかここまで立ち直ることができたように見えますが、まだまだ完全に復旧には至っておりません。そんな中、市長はこれといった農業振興対策を取ってこられておりません。 今回、令和2年度施政方針の中で、本格的な少子高齢化、人口減少を迎える中で、産業基盤の充実、医療・福祉サービスの確保、南海トラフ巨大地震をはじめとした危機事象への備え、地域や産業を担う人材の育成など課題が山積しており、非常に重要な時期を迎えており、このような状況を踏まえて、新たな総合戦略の下、基幹産業である農業のさらなる発展をしていくための取組を進めるとあります。このような激しさを増す産地間競争の中で、対抗するために地方再生計画を策定し、スマート農業やハウスの更新・団地化を推進するとも言われておりますが、市長在任期間の約1年、今後どのように事業を展開されるのか、具体的な農業振興対策をお伺いいたします。 次に、宮崎産業経営大学が取り組んでいるアグロポリス構想について、その内容と西都市との関わりについてお伺いいたします。 最後に、西都児湯医療センターについてであります。このことについては、前に何人かの議員が質問されておられるので質問が重複すると思いますが、大事なことでありますので質問してまいります。 まず、先月の2月18日午前10時に、医療センターの長田理事長を再任してほしいという嘆願書を添えて、西都市1万6,117、児湯1万607、市外、県外から8,138の合わせて3万4,862名分の署名を市民の代表の方々が市長に手渡しに来られました。この3万4,862名分の署名を見て、市民の声を大切にといつも言っておられる市長はどのように感じられたのかをお伺いいたしまして、壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(押川修一郎君) (登壇)岩切一夫議員の質問にお答えします。 まず、市長の政治姿勢についてのうち、農業振興についてであります。 全国的に少子高齢化に伴う人口減少が進む中、農業分野におきましても農業就業人口の減少や農業従事者の高齢化による担い手不足が深刻な状況になりつつあります。また、日米貿易協定の発効などにより、産地間競争はさらに激しさを増しております。さらに、一昨年の台風24号による被害につきましては、JAなどの関係機関と連携し復旧、再建を支援してまいりましたが、農業従事者の高齢化などとも重なり、完全な復旧にまでは至っておりません。今後も農業を取り巻く環境は厳しさを増すことが予想されますが、本市経済の今後の持続的な発展に向けては、基幹産業である農業の活性化が不可欠であると考えております。 そこで、まず農林行政における組織体制を見直し、円滑な事業遂行及び事務の効率化を図るとともに、農業振興による地方再生計画を策定し、実現に向けて取り組んでまいります。また、もうかる農業の実現に向けて、西都産農畜産物を県内外で広くPRし、市内に人を呼び込めるようなイベントを実施するとともに、新技術の導入支援などによる農作業の効率化や省力化、ハウス台帳を活用した施設の強靱化や長寿命化、団地化などに取り組み、生産者の所得向上につなげてまいります。さらに、産地を支える多様な担い手の確保、育成に向けましては、県内外での就農相談や移住相談の実施、就農支援情報の提供などによる新規就農者の確保に加え、関係機関と連携し研修から就農、定着までの支援体制を強化するなど、持続可能な産地づくりに努めてまいります。 次に、アグロポリス構想についてでありますが、これは宮崎産業経営大学が提唱する宮崎県の基幹産業である農業を核とした産業活性化を産官学連携で目指す取組のことであります。今年度からは、企業家精神と地域経営をテーマとして、本市をはじめ串間市、えびの市、綾町、五ヶ瀬町といったグリーン・ツーリズム等に取り組んでいる県内5地域において、大学生と高校生を主体とする5つの研究チームがそれぞれ担当する地域で調査研究を行い、各地域の特性を生かした交流人口、関係人口の拡大につながる施策を検討することになっております。本市においては西都市グリーン・ツーリズム研究会の活動を対象としたフィールドワークが行われることになっており、本年6月には全体の研究成果のプレゼンテーションの審査が予定されております。私もその審査員を依頼されておりますが、若者ならではの視点や柔軟な発想が存分に発揮され、地域の活性化や関係人口等の拡大など、本市の今後の施策に生かせるような研究成果を期待しているところであります。 次に、西都児湯医療センターについてお答えします。 署名を見てどのように感じたのか等についてでありますが、私は、西都児湯医療センターが本市の地域医療の中核を担い、安全・安心な市民の皆様の健やかなる生活を守るために必要な施設であることを十分認識しております。そういった意味においては皆様と同じ思いだと感じたところであります。 以上であります。(降壇) ◆8番(岩切一夫君) ありがとうございました。それでは、質問席より順次質問してまいります。 また、今日は後ろのほうにはたくさん傍聴されておられる方がいらっしゃいます。市長、私見とかはぐらかしとかない明確な御答弁をお願いいたします。 ちょっと順序が違いましたけれど、最初に、世界各国ではやっている新型コロナウイルスは終息することなく増加をたどっているところでありますが、過去にもSARS、MARSとはやりました。新型コロナウイルスに限らず、今後、西都市にもどのようなウイルスが発生してくるか、誰もが予想できないと思っております。そこで、今回重要視されている西都児湯医療センターの存在が必要不可欠の施設であると思いますので、また、その機能を十分発揮させるのが市長の役割だと思いますが、その見解をお伺いいたします。     (「議長、暫時休憩」と呼ぶ者あり) ○議長(中武邦美君) 暫時休憩いたします。                          午後1時09分 休憩                          午後1時21分 開議 ○議長(中武邦美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◎市長(押川修一郎君) 岩切議員の質問に対して正確に答えるために、ただいま協議をしてまいりました。現在の医療センターは指定感染病病院ではないため、指定病院のように厳密な対応はできません。医療センターが担う役割については、定款第1条に規定されているとおり、地域住民に救急医療及び高度医療をはじめとした医療を提供するとともに、地域の医療機関及び西都市と連携して住民の健康の維持及び増進に寄与することを担っていただくことと考えております。 ◆8番(岩切一夫君) 市長、丁寧にありがとうございます。 それでは、簡単に答えられてもいいんですよ、市長。市長と私の政策論争ですから、もうそんな難しく考えないで簡単に答えていいですから。     (「正確に答えます」と呼ぶ者あり) ◆8番(岩切一夫君) 正確にですね。ありがとうございます。では正確に答えていただけるということで、次にいきたいと思います。 市長は、一昨日の田爪議員の答弁で、現理事長の後任の人選については熟慮中であり、適切な時期に公表したいと答弁されましたよね。その熟慮の意味をお伺いいたします。市長の言った熟慮の意味ですよ。 ◎市長(押川修一郎君) 理事長にふさわしい方を選任するため、医療センターの理念などに照らし熟考しているということであります。 ◆8番(岩切一夫君) ありがとうございます。頑張るんですね、今から。それで、私が聞きたいのはそういうことではなくて、もう一度、熟慮というのは答弁に、いろいろなことを考えて念入りに検討することで来ましたよね。市長はそういうことをちゃんと答えていただきましたので、次の次にいきます。 それでは、市長からは3月10日になっても決定の公表もなく、熟慮中と言っておられますけれど、センターの先生方、看護師並びに事務方の職員は、センターがどうなるのか非常に心配なんですよ。子ども、家族等を抱えており、皆さんにはこれからの生活もあるんですよ。このことについてはどうお考えか、お伺いいたします。     (「議長、暫時休憩」と呼ぶ者あり) ○議長(中武邦美君) 暫時休憩いたします。                          午後1時24分 休憩                          午後1時25分 開議 ○議長(中武邦美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◎市長(押川修一郎君) 私はそのような状況を聞いておりませんので、お答えができません。 ◆8番(岩切一夫君) 状況は聞いていないと。もし今、医療センターがこういう状況にあるということで、その状況を聞いていないということは、市長はどう考えておられるんですか。今、医療センターは非常に新理事長、理事長を代える、再任か新しく理事長が来るかという瀬戸際なんですよ。本来ならば今、もうしっかり分かっている時期なんですよ。そこを熟慮中と言われたから、熟慮中なら、今の医療センターの関係者の皆さん方は大変なんですよということなんです、私が言っているのは。それを市長は、私はそこは分かりませんので答弁できませんではなくて、家族の方、そういう関係の方ですよ。医療センターの職員の方々とか先生とか、それからいろんな方がいらっしゃるではないですか、事務の方とか。そういう方というのは家族がいるから大変なんですよと、どう思われますかということですよ。もう一つ、もう一回。 ◎市長(押川修一郎君) 理事長が今、私たちとしてはどなたになるかということで熟慮していると。それは内情をどうのこうのというよりは、それは私たちが理事長を選ぶことについては、ないと思っています。これはまだまだ間に合うわけでありますので、そういう御心配はあるかもしれませんけれども、心配がないように熟慮して決定するということでありますので御理解をしてください。 ◆8番(岩切一夫君) 今のを聞いていると何か再任がありそうな、あれっという意味でしたね。分かりました。 それでは次に、壇上からの質問で3万4,862名分の署名を見てどのように感じられたかとお聞きしたのに、どうも壇上の質問に対して、ほかの議員と答弁がなぜ全て同じなのかが分かりません。どうして質問に対する答弁をしないのかをお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 質問の切り口が異なっておりましても、内容が同じであれば同様の答弁になることを御理解いただきたいと思います。 ◆8番(岩切一夫君) 市長、私の質問は、嘆願書の内容を見てどう思うかではないんですよ。私の質問は、理事長再任の嘆願書で3万4,862名分の住民の賛同を得たことに対してどう思うかですよ。違うでしょう。西都市1万6,117名という予想をはるかに超える力強い結果で、西都市の人口の半分以上ですよ。再度、明快なる明確なる答弁をお願いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) ほかの議員の皆様方も同じような聞き方をされています。だから、今言いましたように、内容が一緒であれば同じ答えになるということで御理解をいただきたいと思います。私は皆さん方と同じ気持ちであるということも申し添えておるところであります。 ◆8番(岩切一夫君) 市長は施設のことを言われたんですよ、答弁で。これは、署名をされたのは施設のことではないんですよ。中身なんですよ。西都市の救急医療に尽力し実績のある方だからこそ、市民の皆さんは署名されたんですよ。そもそも市長は市民の声に耳を傾けるというのが公約ではなかったのか、お伺いいたします。
    ◎市長(押川修一郎君) 私は耳を傾けながら行政運営をさせていただいておりますし、今回のことも十分理解はしておるところであります。 ◆8番(岩切一夫君) そうですか。 ここに2月18日、嘆願書提出の様子、新聞では報じられなかったことということで市民によるリポートが出ております。少し読ませていただきます。 2月18日、代表12名で市役所に向かいました。アポは数日前に取っていました。10時前に客室に通され、市長秘書室職員の方から本日は5分程度の面会となりますと言われました。代表が「ちょっと待ってください。市民がこれだけの署名を提出しようとしているのに5分とは失礼だ」「いや、市長からはそう伝えてあります」「こっちは聞いていない」の繰り返しの三、四回。あっ、これは市長の作戦だと思い、時間がなくなるので、「もう5分でいいから会ってください」と言いました。それから時間稼ぎの市長の小芝居が始まりました。まず、秘書室からこちらに入ってくる前に、がちゃがちゃとドアが開けられないふり。やっと入ってきたと思ったら、署名の文書を指でなぞり、読むまね。「そこの文章は読まずとも、こちらで嘆願書を用意していますので聞いてください」と言うと「読まなければ意図が分かりませんよ」と言いつつ読もうとしていました。「もう時間がないので嘆願書を読んでください」と言われ、代表の一人が読み上げ、市長に手渡しました。するとすぐ、「もう時間がありません」と言って逃げ出したのです。「市長、話を聞いてください」「市長、待ってください」と口々に叫び懇願しました。その訴えにも振り返ることなく、市長はさっさと出ていかれました。5分もたっていませんでした。入るときはうまくドアが開かなかったドアがとてもスムーズに開きました。そして、すごい音を立てて応接室のドアを閉めていかれました。私たちは大量の署名の束とともに、その場に置き去りにされました。副市長を呼んでくださいとお願いしましたが、会議中ですとあっさり断られました。市民が必死に集めた3万4,862名分の署名を持っていったのに、たった5分弱しか会ってもらえないなんて、市民軽視のほかに言葉がありますか。私たちの訴えは一言も聞いてもらえず、手渡した署名はそのまま放置。猿芝居して立ち去る姿は滑稽で、怒りよりも情けなさで涙が出そうでした。私たちは、こんな人を市長に選んだのかと。市民の声に耳を傾けられないほどのそんなに急ぎの大事な公務があったのでしょうか。私たちには何も言ってくださらなかった市長、その後、マスコミには自分の考えを語られたようです。この人が私たちの住む西都市の押川市長です。市民の声を大切にの信条はどこに行ったんでしょう。長田理事長は、あの老朽化した医療センターにたった1人だった医師を6人に増やし、崩壊寸前だった西都市の医療を救ってくださった方です。私たちは、そんな長田理事長の再選、再任を望んでいる、ただそれだけなのですというこの文章を読むと涙が出ますよ、市長。 午後には記者団を集めて、ゆっくり記者会見をされております、市長は。やっぱりここが3万5,000余りの署名を持ってこられた方々に対する態度だったかな。それは今でも私なんかは涙が出るぐらいです、聞いていると。なぜ今回、市民が署名活動で集めた3万5,000余りの嘆願書に関し、一瞬たりとも住民の意見を聴かなかったのか、これは、市民の声を大切にといつも言われている市長としては公約違反だと思うんですよ。見解をお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 私は、市民の声を最優先する市政運営を基本姿勢としております。このたびの嘆願書の受け取りに当たりましては、先方から嘆願書の手渡しのみというふうに伺っておりましたので、事前に日程を調整し、それに基づきまして対応をさせていただきました。 ◆8番(岩切一夫君) それが市長の対応だったんですね。分かりました。 では、公約を無視してまで、市民の声を大切にという公約を、私たちから見ると、市民の方から見ると公約違反ということを無視してまで守りたいのは、市長は何なんですか、一体。お伺いします。     (「議長、暫時休憩」と呼ぶ者あり) ○議長(中武邦美君) 暫時休憩いたします。                          午後1時36分 休憩                          午後1時48分 開議 ○議長(中武邦美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◎市長(押川修一郎君) 守りたいものについて分かりませんが、このたびの嘆願書の受け取りに当たりましては、先方からの嘆願書の手渡しのみというふうに伺っておりましたので、先ほども言いました事前に日程を調整し、それに基づき対応させていただきました。当日のスケジュールは、11時10分から宮崎市で宮崎県国保連合会理事会、午後からは同連合会の総会がありましたので対応してきたところであります。 ◆8番(岩切一夫君) 私の質問していることとは全然違うんですけれど、私は、公約違反ですよね、公約を無視してまで守りたかったのは何ですかということですよ。あなたの仕事のことを言っているのではないですよ。 次へいきます。 先月2月27日、農協婦人部の総会で来賓挨拶をされ、市長は医療センター理事長再任について話をされましたね。市民が行った署名運動は、嘆願書に代表の名前が書いていないので駄目ですと言っておられますが、この駄目の法的根拠はどこにあるのか、重要なことですのでお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 駄目というような発言をした記憶はございません。 ◆8番(岩切一夫君) 分かりました。今のも聞いておきます。 次へ、いきます。そういう感じでずっと言ったらいいですよ、答弁。 また、嘆願書は虚偽の内容で市民の不安をあおっていると発言されているが、重大なことだと思います。虚偽の内容とは、もしセンターの先生方が言っているのが本当だったら市民の皆さんに対して責任が取れるんですか。市長、見解をお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 大学からの医師派遣の中止につきましては、市長として重大な問題と考えておりますので、宮崎大学医学部の先生に確認したところであります。宮崎大学医学部からは引き続き支援を続けていただけると直接伺っておりますし、私は市長として、設立団体の長としてその言葉を信じております。また、医療センターの先生方につきましては、市民の命、地域の皆さん方の命、そして本市の地域医療を守っていただいており、市民のために判断し行動していただくことを最優先にして、必ず私は医療センターに残っていただけるものと信じております。 ◆8番(岩切一夫君) 医師の方々には必ず残ってほしいと言っている反面、理事長の再任、理事長は3月31日で辞任してもらうということを大体、再任ということを今までに言われていないのに、何かそれを聞くと、さっきから再任するんですか、再任されるんですねというようなあれに聞こえるんですけれど、私の耳の錯覚でしょうか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 私は、理事長については熟慮をしておるとさっきから言いますとおり、これは大変な私はいろんなことを考えながら最終的に決断を出さなくちゃいけないという立場でありますので、熟慮しています。 ◆8番(岩切一夫君) 長田理事長がもし再任されない場合、常勤医師が2人辞められると言われていますよ。そこは御存知か、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) そのようなことは聞いておりません。 ◆8番(岩切一夫君) これは事実なんですよ。はっきり聞いております、私は。理事長がもし再任されないときには少なくとも2人の常勤医師が辞められると。そうなった場合には3人ですよ。市はそこはどう責任を取られるのか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 先ほど言いましたとおり、そのような話は聞いておりません。私も、残っていただくように努力はしていきたいと思っています。 ◆8番(岩切一夫君) 努力をするということは長田理事長を再任するということですか。もう一度再確認です。 ◎市長(押川修一郎君) その件につきましては熟慮中だということであります。 ◆8番(岩切一夫君) 辞められるというんですよ。事実なんですよ。今まで長田理事長や常勤医師が行ってきた充実した救急医療の提供はできないんですよ、長田理事長が再任されなかった場合は。もう一度確認します。 ◎市長(押川修一郎君) 理事長につきましては、今、言いますように熟慮しています。お二人の先生については今初めてお伺いをいたしました。私は残っていただけるというふうに自信を持っています。なぜならば、宮崎大学の先生方からも支援をするといただいておるわけでありますから、私は信じたいと思っています。 ◆8番(岩切一夫君) 支援をする、それはいつどこで誰が言われたんですか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 今回の一般質問の答弁でも答えましたとおり、私は宮崎大学病院のほうからその旨聞いていますから、そのことをお伝えしております。 ◆8番(岩切一夫君) その辺の大学はなかなか答えないと思うんですよ、本来ならば。そして大学のほうが、昨日の橋口登志郎議員の質問の中に、大学の麻酔科から、これ以上長田理事長を置いておくわけにはいかないですよ、あまりそういうことにごたごたするとということで向こうから来て、総務課長と、それから室長に話があったときに、それは聞いていますかと言ったら市長は聞いておりますと答えられましたよね。お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 担当課のほうにそのような話があったということは聞いておるということで、昨日答弁では言いました。 ◆8番(岩切一夫君) でも向こうからそういうごたごたがあったところにやらないと、あれは病院長が言うのではないですよね。麻酔科、内科、整形とかそういう科が言うんですよね。誰だったんですか、言われたのは。もう一度確認いたします。 ◎市長(押川修一郎君) 2月19日の朝日新聞で、派遣元の宮崎大学医学部附属病院の病院等に確認し、そういうことはないとの回答を得たと言っておられます。派遣医師の異動については、誰に人事権があると考えているのかということでありますけれども、大学内の人事は大学内の手続によって私は行われているというふうに思います。 ◆8番(岩切一夫君) そうですか。 ここに事例で、小林市立病院のことで、市長が産婦人科不要論を出したところ、当時、医師派遣先の鹿児島大学医学部のほうが御立腹されて、それ以来派遣がストップしたという状況があります。現在は話合いの結果宮崎大学医学部産婦人科から協力を得ているということでありますが、こういうごたごたをすると、市長は聞いていると言うけれど向こうは派遣しませんよと、そういうのがごたごたではないんですか。もう一度確認いたします。 ◎市長(押川修一郎君) 繰り返しますけれども、私は大学病院から派遣をしていただくということをはっきり聞いていますので、そのことをお伝えしています。 ◆8番(岩切一夫君) 私は、大学から派遣がたとえあったとしても、少なくとも2人の常勤医師は辞められるということをしっかり聞いておりますので、そこのところは認識しておいてください。 それでは、市長が市民の意見を聞かない、市民にとって大事な医療をわけの分からない理屈で押し通す、こんな西都市に住みたくない、ほかのまちへ移住したいという若者が多数、今回の署名運動の中でおられました。このような市民、若者に対してどう思われるか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) そのようなことを私は聞いておりませんから分かりませんが、もし機会があってお話しいただければ話をしてみたいと思います。 ◆8番(岩切一夫君) 市長は、そう言うと話がしてみたいと言うんですけれど、話ができないからこそこういう署名運動が起こったのではないんですか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) そういうことではないのではないかなと私は思います。嘆願書の中で指摘がありましたとおり、麻酔科の先生が来られない、あるいは救急派遣の先生方が来られない、そういうことを見た人たちが私は慌てられたのではないかなというふうに思っていますので、そういう意味ではないというふうに私は認識をしております。 ◆8番(岩切一夫君) 何か分かりません。具体的にこれからの医療センターを、また西都市をどうしようとしておられるのか、また、その結果、西都市が周りのまちより過疎化が進んだとき、もうこんな医療も充実していないところは住むのが嫌だと過疎化が進んだときには、市長はどう考えるか、また責任を取っていただけるのかをお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 私は、しっかりした医療をつくっていきたいということで今日まで頑張っていますので、三位一体、これをしっかりできるような形を今後もさらに頑張っていきたいと思っています。 ◆8番(岩切一夫君) もう一度、市長、三位一体は何と何でしたかね。 ◎市長(押川修一郎君) 市民を一番に置きまして、医師会、医療センター、行政だというふうに私は思っています。 ◆8番(岩切一夫君) それは四位一体ではないですか。市民、行政、医師、医師会。     (「市民を中心に」と呼ぶ者あり) ◆8番(岩切一夫君) いいですか。市長は医師会と医療センターと行政でしたよね、三位一体は。取ってつけたように市民がついたですよね。そうなんですよ。勝手がいいときだけ市民なんですよ。勝手が悪くなると私が決めるんですよと言うんですよ。違うんですよ。医師会と医療センターの協調が大事だといつも市長は言っているんですよ。ところが、医療センターの長田理事長も医師会との連携を強く望まれていましたよ。今でも望まれています。しかしセンター、医師会が思いにそぐわない。お互いに何かがあった時期もあったと思われますが、それを協調性がないと言うなら、市長の思われている協調性とは何なんですか、一体。お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) お互いがお互いの考え方を出しながら協力をしていくということが基本であるのかなというふうに思います。 ◆8番(岩切一夫君) いいではないですか、それ、なかなか答弁としては。お互いがお互いのことを考えれば何でもできるんですよ。ところが、一方的にお互いがお互いを思わないんですよ。だからいざこざが起こったり、こんな署名活動が起こるんですよ。協調がちゃんとできるのならこういうことにはなりません。 ここに民主主義とは何かということを調べてみました、私、よく分かりませんので。インターネットで簡単に調べました、小学生向けに。簡単に言うと、クラスで何かを決めるときってどうしていますか。例えば学級委員長とかが適当に決めていますか。クラスの誰かが適当に決めていますか。そんなことはないですよね。みんなで話し合って決めていますよね。みんなのことはみんなが話し合って決めるんですよと。これが民主主義といいます。今、日本ではこういうちゃんとしたことがあるからこそ、いざこざがないんですよ。一人で決めたり、あっちのことを悪く言ったりこっちのことを悪く言ったり、みんなが協調して話し合ってすればうまくいくんです。いかないからこそ署名運動とかいろんなものが出てくるんです。それは全部、昨日の橋口議員も言いましたけれど、市長にある程度の一端の責任があるんですよ。そこはどう思われるのか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) どう思われるかと言われてもなかなか答弁に困るんですが、私は、先ほどから言うように、市民のために最終的に方向を出すということが私の責任ではないかなと思っていますので、今後もそのような姿勢でいきたいと思っています。 ◆8番(岩切一夫君) 今回、署名活動をしていて、西都市内を回っていろんな方から聞きました。嘆願書署名運動は1万6,000でしたが、聞いた話ではほとんど7割、8割の方が長田先生に再任をしてほしいというのがありました。市長の地元、押川市長を選んだ人たち、今回の署名活動をされた方は、みんなよく聞いたら押川市長を選んだ人でしたよ。そうだったんだという話ですよ。だから悲しかったんですよ、市長室に来たときに自分が選んだ市長がこういう態度を取ったというので。市長はそういうことをちゃんと分かってないといかんですわ。 あるところでは、ああやって署名運動するのは、話で、あれは政争の具やからといって、誰かと誰かが選挙のことでしているのだからねと、あいつらは悪いやつだからねと署名運動するなと、あんなうそ偽りの署名活動はするなと、書いてあるのはうそやからねと、代表の名前も書いてない。虚偽で市民の不安をあおっている署名運動なんて書くなと言われた方がいらっしゃいます。分かりますけれど、誰か。そうなんですよ、いろんなところで聞きました。それは言わないですよね。言えないです。でも、そういうふうに抑えるということは悪いことをしているからですよ。そうなんですよ。自分が正しければ、それをやられても何にも怖くないです。一生懸命活動された方たちは怖くないですよ。署名運動して医療センターをこれからもしっかり充実していこうと思っていらっしゃる方たちばっかりです。今崩壊したらどうにもならん、西都市にも住めなくなる。20分、30分すれば宮崎インター近くに病院ができるんだから。救急病院ができるから、医師会の。あそこへ行けばいいから心配せんでいいと言われる方もいらっしゃいました。そういう人は行かれればいいですわ。でも先生方の話を聞くと、脳疾患は1分1秒が命取りです。20分、30分かかったときにはどこかに後遺症が残るか、もう亡くなるかですよ。私たちはここの医療センターに頑張って勤めたいと思いますと一生懸命説明会のときに言われておりました。仕事をして、あそこでまた説明会をするんですよ、31回。昼間ずっと仕事、手術をして物すごく疲れていますよ。その中でまた説明されるんですよ。これをさせるということ自体がおかしいですよ、西都市は。 医療従事者は医療に従事しているからこそ医療従事者なんですよ。説明会を晩にいつもするような、私たちを残してくださいというようなそういうことを言っている医者はいませんよ、どこにも。何で西都医療センターはこうなっているのか、何で市長はあれを代えようとしているのか、住民は何で何も言わないのか、市議会は何で何も言わないのか、そうやってあちこちで言われました。議会は何をしているのかと言われました。本当に悔しかったですよ。 私たちは一生懸命している。静観するという議員もいらっしゃいましたけれど、ここにこの前、宮日に掲載された「ひと」ということで、第8代都城市議会議長に就任されました江内谷満義さんという方が書いておられます。「市民の安心安全、幸せのため29議員一丸となりたい」「何度も『原点に返って』と口にした」。「議員は地域に入り込んで現状を把握している。市民の声を拾い上げ、夢や希望に応えるのが使命」、強調しておられます。「行政に対しては『チェック機能を果たすのは当然だが、情報の交換や共有を密にして市民の政治不信や無関心を払拭したい』と呼び掛ける」。私たち議員は、一人で議員になったのではありません。市民が自分たちの声を議会へ提言してほしいと願い、選挙で選んで壇上に上げていただきました。それが議員なんですよ。市長に言っているのではないです。これは今、私の思いですからね。そこを踏まえて今回も質問しているわけでありますが、いろんなことを言われた活動中でしたよね、あの方たちは。署名運動するといろんなことを言われます。でも、それにもめげず、西都市の医療センターが充実すればいいわといって一生懸命されました。これを一瞬たりとも無視して市長がそういう態度を取られるというのがもう悲しくて悔しくて、今こういうふうに思っているところですが、市長の思いは聞きません。私も同じですとどうせ言うでしょう。そうでしょう。 市長は報道陣の前で、長田理事長が再任されなくても宮大附属病院から引き続き医師の派遣をしていただけると聞いていると誰かから聞いたように受け取れますが、先ほども聞きましたけれど、もう一回、いつ誰から聞かれたのかをお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 私も最高責任者としてこのことについては確認をする必要があるということで確認をさせていただいて、大学病院から、今言いましたように、私には今までどおり支援をするということでおっしゃっていただいておりますので、私はそのことを信じていただく、あるいは私はそのことを信じて行動しておるということで御理解をいただければありがたいと思います。 ◆8番(岩切一夫君) 市長は、信じていただけるとか信じてねという言葉が好きですよね。医療センターの先生と話すときに、その先生が言われました。今でも信じておられますよ。私は今でも信じていますと先生が言われました、ある先生が。先生、私を信じてねと、その先生はずっと信じていますよ。信じた仕打ちがこうですかという話にならんように、長田理事長の再任というものには熟慮中ということでございますので、よろしくお願いいたします。もう難しいことは言いません。これも言いません。 それでは次に、理事長候補についてもう一回、1月20日にいきなり公募して、応募してくる人はどういう人かすごく気になっているんですよ。一人は新聞にも書いてありましたが長田理事長、もう一人は分からないから気になります。本来ならこのような理事長に手を挙げるには、今一番センター問題で大変なところでもあるのに、このようなまた1か月という短い期間で手を挙げるというのはどのような人でしょうかねという思いがあります。市長は1回くらい以前に会ったことがあるのではないでしょうか。透明性を持った選出に対して、もし市長が以前にも会ってこのことを知った上で応募してくるというのはおかしいですが、会ったことはないか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 担当室から2名の応募者があったというのは聞いております。また、長田理事長が応募されたことは新聞報道で確認したところであります。 ◆8番(岩切一夫君) 昨日の橋口議員の質問で、応募された方とは市長は一回も会ったことはないんですねの問いに一回も会ったことはないと答弁されましたが、再度確認ですが、市長は本当に会ったことはないんですね、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 私は、誰が出していらっしゃるかが分からないということであります。 ◆8番(岩切一夫君) 分かりました。そこは聞いておきます。 では、今回長田理事長以外に公募がなかったら長田理事長を再任したんですか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 可能性はあったというふうに思っております。 ◆8番(岩切一夫君) 可能性じゃなくて、あったんでしょう。あったということで確認しました。 それでは、長田理事長は再任できる資質だったということですよね。お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 可能性の話であります。 ◆8番(岩切一夫君) 可能性ではなくて、資質はあったんですかという話です。もう一度確認いたします。 ◎市長(押川修一郎君) だから可能性はあったということであります。 ◆8番(岩切一夫君) 市長、私は前回の12月の質問で、24項目のうち10、同じ答弁でした、そういう感じで。都合が悪くなると同じ答弁でどんどん一緒のことを言うんですよ。長田理事長より適任な人材を求めるつもりなら、公募期間が1か月とは理不尽ではないですか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 今までも答弁をしておりますけれども、十分私はできるという判断をしたところであります。 ◆8番(岩切一夫君) 1か月で判断はできると判断したんですね。しかし、長田理事長よりも優秀な人材を望んでいたなら、常識的には半年ぐらい前から公募しているというのが常識なんですよ。1か月で公募があるという根拠を教えてください。お伺いいたします。 ◎地域医療対策室長(高橋英夫君) いろんな先例がありまして、先例が3か月程度で実施しておられたところもありましたので、それを参考にさせていただいたところであります。 ◆8番(岩切一夫君) そうですか。前例があったから公募期間を1か月にしたということですね。 それだったら、その1か月で長田理事長のほかに公募があると確信していたのではないですか、お伺いいたします。市長ですよ。 ◎市長(押川修一郎君) いや、そういうことはございません。 ◆8番(岩切一夫君) 確信していることはないと。確信はしていません。ここは納得はいきませんけれど、もし確信があった事実が明らかになった場合、市長を辞めるか理事長公募を白紙に戻しますか。そこは今、再度確認しておきます。 ◎市長(押川修一郎君) 言われている意味が私としては理解ができません。 ◆8番(岩切一夫君) いいですか、ゆっくりいきます。確信がなかったと言われましたけれど、もし確信があった事実が明らかになった場合、市長は市長を辞めるか理事長公募を白紙にしますかということです。 ◎市長(押川修一郎君) ここは議会の場です。仮定の話の中で答えはできません。 ◆8番(岩切一夫君) 例えの話ができないということで、何かちゃんと答弁しないといけないときはできないのに、座ったらぶつぶつ言われるけれど、だったら答弁するなら答弁をちゃんとしないと、ちゃんと質問しますよ、では時間がないですけれど。いいですか。 それでは、次へいきます。今のは、確信があった場合には許しませんよという話ですよ、これは事実が明らかになったときは。会ったこともない、何もなかった、その方には。分かりました。 もうここら辺は、1月に公募されて本来ならば2月中に公表しなければいけないのに、3月の一般質問の後に公表されるのは何か意図があってと思うんですけれど、何だったのか、お伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 先ほども言いましたけれども、熟慮中ということで答弁をしておるところであります。 ◆8番(岩切一夫君) もう時間がありませんので、次、どんどんいきたいと思います。 次に、市長は住民説明会では市の方針を説明したと言っておられますが、なのにボウリング場が本命になっていると。議会も大半の市民も知らないうちに、このことは議会と民意の軽視の何物でもないのではないですかということです。この事実をどう釈明されますかということですが、もう次へいきます。 12月の質問の答弁に、鑑定評価が出た段階で総合的に判断すると、私の質問に対して24項目のうち10項目答弁をしておられましたが、市長、総合的な判断というのは、判断基準が万人に説明、納得できる基準があってこその……。 ○議長(中武邦美君) これをもって一般質問を終了いたします。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 次の本会議は明日午前10時開議、議事日程は追って配付いたしますが、議案に対する質疑を行います。 本日はこれをもって散会いたします。                          午後2時24分 散会...