西宮市議会 2019-01-11
平成31年 1月11日健康福祉常任委員会-01月11日-01号
1
県立西宮病院と
中央病院の
統合再編について
2
中央病院経営状況の
中間報告について
■
出席委員
八 代 毅 利 (
委員長)
上 谷 幸 美 (副
委員長)
うえだ あつし
野 口 あけみ
長谷川 久美子
八 木 米太朗
■
欠席委員
河 崎 はじめ
■
委員外議員等
な し
■
紹介議員
な し
■
傍聴議員
な し
■説明員(
西宮市議会委員会条例第19条による)
(
中央病院)
病院事業管理者 南 都 伸 介
中央病院事務局長
宮 島 茂 敏
管理部長 大 西 貴 之
総務課長 宇 津 道 雄
医事課長 田 口 英 樹
病院改革担当部長
橋 本 充 信
参事 笹 倉 英 司
経営企画課長 出 口 弘 章
施設整備課長 南 野 隆太郎
(午前10時開会)
○
八代毅利 委員長
ただいまから
健康福祉常任委員会を開会します。
本日は、
河崎委員から病気のため欠席と届け出を受けております。
この際、お諮りします。
委員席につきましては、正副
委員長で協議しました結果、現在
各位着席のとおりとしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
八代毅利 委員長
異議なしと認めます。したがって、そのように決まりました。
本日は、
所管事務調査の件として、
中央病院より2件の報告がありますので、御承知おきください。
ここで委員の皆様に申し上げます。
各委員の質疑におかれては、簡明で議題の範囲を超えない発言になるよう心がけてください。
なお、発言が明白な錯誤、著しい趣旨不明瞭、不適切、既に答弁された内容のみの
繰り返しと判断した場合は、
委員長において
議事整理を行う場合もございますので、御承知おきください。
また、御自身の質疑が終了した後も
関連質問は認められております。
関連質問を行う場合は、その旨を宣言し、内容もこれに基づくよう心がけてください。
次に、当局に一言申し上げます。
委員の質疑の趣旨を明確にするために、皆様には反問権を認めております。また、一問一答による質疑においては、委員からの
政策提案に対し反対の意見または
建設的意見を述べる反論権も認めておりますので、御承知おきください。
それでは協議に入ります。
本
委員会の
所管事務中、
中央病院から
県立西宮病院と
中央病院の
統合再編について報告があります。
当局の説明を求めます。
◎参事
県立西宮病院と
中央病院の
統合再編につきまして御報告いたします。
昨年6月定例会中に、県市の
事務担当者で統合に向けた基本的な項目について合意に至りました内容を調整結果として御報告いたしました。その後、
市議会のほうで丁寧に御議論いただきまして、10月には
全会一致で
意見書を可決いただき、県へ提出いただいております。
意見書の内容などを踏まえまして、再度、県市で統合に向けた協議を行いまして、このたび基本的な項目について合意に至りました。その内容を
基本協定書にまとめておりまして、本日、案として御報告させていただきたいと思っております。
それでは、お手元に資料でございます、
基本協定書(案)について御説明申し上げます。
まず、1ページでございます。
「1
統合再編」でございます。
両病院を統合し、新用地に新病院を整備することが望ましいとする両病院の
あり方検討委員会からの
検討報告を受けまして慎重に協議を重ねた結果、両病院を
統合再編し、新病院を整備することとします。
「2
統合再編の
基本方針」でございます。
理念的な内容にはなっているんですけれども、4点挙げております。
まず、「(1)
診療機能等の維持・充実」。これについては後ほど御説明させていただきます。
「(2)
統合再編時期」でございます。地域の
医療課題に対応するため、できるだけ早期に新病院の整備を進めたいと考えております。
「(3)
患者等利用者への配慮」ということで、
サービスの継続性を確保するとともに、患者様に
不利益が生じないように配慮していくことを書いております。
「(4)職員の処遇」です。
統合再編に当たりましては、両病院に勤務する職員がともに高い士気と
やりがいを持って新病院で業務に従事することができるよう十分に配慮していくことを書いています。
3番以降は、具体的な内容となってきます。
「新
病院等」というところでございます。
まず、「(1)
整備主体」につきましては、新病院の整備は兵庫県が行います。
「(2)整備時期」ですが、
統合再編基本計画において整備時期は定めることとしています。
運営形態につきましては、新病院の運営は県が行うということです。
2ページでございます。
ただし、西宮市は、新病院の運営に対して意見を表明し、関与できるように、兵庫県
病院事業の
設置等に関する条例に基づきまして、
運営協議会というものを設置いたします。なお、
運営協議会の構成員や
開催頻度等につきましては別途定めるとしております。
「(4)機能」でございます。
「①基本方針」でございますが、まず、両病院が担ってきた医療を引き続き提供するということが前提になります。
地域医療の
医療機関との
役割分担や連携を強化し、
西宮市域及び
阪神医療圏域における
高度急性期・
急性期医療を担う中核的な
医療機関として必要な機能の充実を図ってまいります。
②に「
診療機能等」というのを少し掲載しております。細かい部分につきましては
基本計画で定めることとなりますが、救急・
災害医療、合併症に対応できる
診療体制及び小児・
産科医療等の充実並びに
地域包括ケアシステムにおける医療・
介護施設との
役割分担などを行うこととしてまいります。
「③医師等医療従事者養成機能等」。新病院を地域における
医師等医療従事者の
育成拠点とするために、
関連大学と連携しまして、充実した
指導体制や
研修環境を整備してまいります。学生や研修医、専門医を目指す
若手医師などにとって魅力の高い
研修プログラムを提供する結果、
医療スタッフの充実についても図ってまいるということでございます。
「(5)新病院の規模」でございますが、これにつきましては従来どおりですが、両病院の現在の
可動病床数を基本として
基本計画で定めてまいります。
「(6)
整備場所」です。これにつきましても
従前どおりでございますが、
アサヒビール西宮工場跡地ということで定めております。
「(7)費用の
負担方法」でございます。
用地取得費につきましては、まず県が
病院事業債を活用して用地を取得いたします。
病院事業債を返していく
元利償還金のうち
地方交付税で措置される
相当額を控除した残額全てを市が負担するということになります。
②の整備費でございます。県が
病院事業債を活用して病院を整備いたします。
病院事業債の
元利償還金で
一般会計で繰り出す額のうち
地方交付税で措置される
相当額を控除した残額について、両病院の現在の
稼働病床数に基づいて県と市で2対1で負担するということでございます。
続きまして、3ページでございます。
③の
運営費。県は、
運営費の一部について、
病床規模及び新たな
診療機能を踏まえて、総務省の
繰り出し基準を基本とします。ほかの
県立病院に準じて
一般会計から
繰り出しを行います。その
繰り出し額のうち
地方交付税で措置された
相当額を控除した残額についてを、同様に県と市で2対1で負担するということとしております。
4番です。
兵庫県立西宮病院と
西宮市立中央病院の位置づけでございますが、両病院については廃止ということになります。一つの統合新病院ができるということになります。
(2)の廃止に伴う患者の
受け入れでございますが、両病院に入院されている患者様につきましては、原則として新病院で
受け入れさせていただくということになります。
「5
基本計画の
策定等」でございます。
今後、
基本計画というものを策定してまいりますが、今年度
策定予定の
阪神医療圏域の
保健医療計画などを踏まえまして、地域の
医療関係者や
関連大学等の意見を十分にお聞きしながら、県と市で共同して策定していくこととしております。
基本計画の素案が一定でき、病院の形が見えた段階で、県民、市民の方から意見を聴取するため、
パブリックコメントを行う予定です。県市は、
基本計画に基づきまして、今後、
統合再編を進め、新病院の円滑な運営に向けた準備を行うため、
情報共有、必要な
措置等に取り組んでまいります。
「6 その他」でございます。
(1)の両病院の跡地でございますが、これも昨年6月に公表した内容と変わりございません。
県立西宮病院の土地・建物につきましては、県市で
有効活用を今後検討してまいります。また、
市立中央病院跡地の
活用方法につきましては、今後、市が
地域医療や
周辺環境に配慮しながら検討してまいります。
(2)の職員の派遣でございます。これにつきましては、
市議会からいただきました
意見書をもとに新規で入ってきた内容になります。市は、新病院の運営に関与するため、
管理運営部門へ職員を派遣し、県はこれを
受け入れる。なお、その職、人数等については別途協議するということでございます。
(3)の新病院の用地でございます。これにつきましても、
意見書の後で変更になった部分でございます。新病院の用地につきましては、市が用地費の一部を負担することとした経緯を踏まえ、将来的に
病院事業として用地を利用しなくなった場合、その用途については原則として市に委ねる。6月の段階では県市の合意のもとその
活用方法を決めるとしておりましたが、ここでも市に委ねるということを明記しております。
最後に、(4)です。そのほか、新病院の運営に対する市の関与及び負担につきましては、定期的に評価を行う。また、
県立病院の
運営形態の変更及びそのほか新病院を取り巻く
医療環境が大きく変化した場合については、適時、協議の機会を設けるということで考えております。
以上が
基本協定書の内容になります。
本日、
市議会のほうで
所管事務報告をさせていただきまして、県につきましては、1月18日に県議会に報告と聞いております。それらを経まして、1月21日には、知事、
市長同席のもと、
基本協定書の締結式を行いまして、
正式合意としたいというふうに考えております。
それと、追加になりますが、「6 その他」の「(3)新病院」の用地についてですが、
基本協定書には原則として市に委ねるというところまででございますが、
確認書というところで、その市に委ねられた用地の
取り扱いについては、県の条例に基づきまして、市から県に寄附を受けた土地を県が市へ譲渡する場合と同様に取り扱うということを別途
確認書で県市で確認しております。
説明は以上になります。
よろしくお願いします。
○
八代毅利 委員長
説明は終わりました。
それでは、本件に御質疑並びに御意見はありませんか。
◆
野口あけみ 委員
私のほうから、この資料の順番に基づいて、5点、質問をします。
項目ということで言えば、この資料の1ページ、大きな2番の(3)について、(4)について、2ページの「(4)機能」のうちの③について、それから、3ページの5番について、あと、「6 その他」の(1)について、抽象的ですけど、一応その5点についてです。順次、一問一答でお願いします。
まず、全体としては、この間いろいろ議論もさせていただき、内容的には踏まえたものになっているかと思いますが、一番中心的なことは、これまで両病院が提供してきた
医療機能、
サービスについては原則継続する、さらなる充実に努めると、そんな病院になるんだというあらましだと思います。
その上で、大きな2の(3)ですけれど、「両病院の
患者等利用者への
サービスの継続性を確保するとともに、
患者等に
不利益が生じないよう配慮する」というふうにあるんですが、これは具体的にどんな
意味合いをもってこのような表現になっているのかということをお聞きしたいと思います。
◎参事
基本協定書でございますので、ちょっと理念的な内容ということを申し上げたと思います。患者様につきましては、やはり統合するというところでいろんな不安、今後どうなるのかということもあると思いますが、
受け入れ先であるとか、そういったことについても
不利益が生じないように配慮していくというところで、これは今後具体的に考えていかないといけない内容だと思っております。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
わかりました。
理念的なものなのでということでしたが、私も恐らくどこかの
委員会の場で指摘もさせてもらったかと思いますが、今、
中央病院では、例えば
健康診査だとか
ベッド代の差だとか、
西宮市民としての利点がちょっとありましたよね。そういったものが変わってしまうということになると、言い方を変えれば
不利益にもつながりかねないということにもなるので、これまで
中央病院として提供してきた
サービスが合理的な理由なく県に合わせますよなんてことにならないようにしてもらいたいなと。今後、具体的なところは詰めていかれるところだとは思いますけれども、
中央病院として市民に対してのプラスアルファの
サービス部分が損なわれないということをこの表現でもって内包しているのではないかと思われますので、そういった点も含めて配慮を願いたいなというふうに思います。これは意見を申し上げておきます。
一般的な
不利益を生じないというのはそのとおりだと思いますが、そこは、内容的にはそういうことも含まれるのではないかということです。重ねてですが、お願いします。
次に、次の(4)の職員の処遇の問題です。
これまで大まかなところばかりだったので、このことについて議論を十分してこなかったなというふうに思っているんですけれども、ここでも、「両病院に勤務する職員がとも高い士気と
やりがいをもって新病院で業務に従事することができるよう、十分に配慮する」という表現になっています。この表現の
意味合いについても、まず教えていただけますか。
◎参事
繰り返しになるんですけれども、理念的な内容というところで、具体的に職員の処遇につきましてはまだ詳細が決まっていないというところで、今後、これにつきましては県市で協議を重ね、検討するというふうなことで考えております。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
そしたら、もう少し具体的に聞くんですけれども、今度、新病院の運営は県が行うということなので、一般的にはというか、県の職員さんに市の職員さんは移行する。それはどういうふうな手続でもって――市の職員を一旦やめて
新入職員ということではないと思うんですけど、そのあたり、身分がどういう扱いになるのか。
それから
労働条件で言えば、県の職員になったときに、現行で県と市の差があったりするんですか。
2点ですけど、あわせてお聞きします。
◎
管理部長
身分の件なんですけれども、基本的には、今の
県立西宮病院の職員、それから私
ども西宮市立中央病院の職員については公平であるということで考えております。先ほどの説明にもありましたけれども、両病院はこれで閉じるということになりますので、その二つの病院から一つの病院のほうに身分がかわるということですので、そういうことであれば、
地方公務員法にのっとりまして、
競争試験あるいは
選考試験ということで新たに県の職員になっていただくということになろうか、このように考えております。
ただ、県の管理課とお話をしたところによりますと、過去の例ですけれども、過去に受けられた職員の方は基本的には
皆さん新しい病院でお仕事をされているというようなこともお話を聞いております。
それと、
労働条件の件につきましても、今、委員のほうからも御発言がありましたけれども、県の職員ということになりますので、県の
労働条件、これで給料あるいは勤務時間等々に従っていただくということになるかと思います。
給与の水準のところのお話もあるのかなというように思うんですけれども、これも今から具体的に話を詰めていくということになっております。ただ、自治体によって手当の部分というのは相当違っておりますので、こちらの部分については、少しお時間なり協議する場が必要ではないかな、このように考えております。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
そうしますと、今の
県立病院の職員さんも
中央病院の職員さんも、一旦閉院をするので、そこについては公平に一旦チャラになって、まあまあそう言うても大体は移れるんでしょうけれども、一から新しい
労働条件の新病院に試験を受けるなりして新規採用される、そういうようなイメージでよかったんですか。
◎
管理部長
少し
言葉足らずのところがあったかもしれません。県の職員は、そのまま県の職員ですので、新たに
採用試験をするかというと、それは基本的にはないであろうというようなことは思いますけれども、スタンスとしましては、県の職員であっても市の職員であっても公平に扱うべきであろうというようなことを考えておるというところでございます。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
今のは、採用された後は公平ですよという趣旨ですか。
◎
管理部長
はい、そういうことで結構かと思います。採用の部分につきましても、もちろん協議をしていくということになるんですが、私ども市としましては、最大限そういう部分を努力していく必要があるかなというふうに考えております。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
病床数にしても、今の
基本方針で言えば現在の
可動病床数を基本とするということですから、最低でも今いらっしゃるそれぞれの職員が基本継続して新しいところで仕事をしないと、たちまち回らなくなりますわね。そういう点で言いましても、今の話で言えば、
県立病院の
皆さんは県の職員だから基本そのままだけど、市のほうの病院の
皆さんは、公平だけれども、やっぱりちょっと
採用試験を受けてもらいますよというふうに聞こえたので。それで言えば、この大原則で言うてはる「ともに高い士気と
やりがいをもって新病院で業務に従事することができるよう」、これにどうつなげていくのかというのはよっぽどよく議論していただかないと、今の話だけでは私は何となく腑に落ちないというか、どんな形になるのかって心配があるということを申し上げておきたいと思うんです。
労働条件についても、特に
給与水準とかを含めて違いもあるということで言えば、いろいろ聞き及ぶところによると、やっぱり県よりかは市のほうが数段いい部分もあると聞いておりますから、それこそなくなったがために、また、これまでの医療を継続しようとするために、新たなところに行こうというのが望ましいし、望んでおるところですよね。そういったところで、あえて初めから低過ぎるなんてことになれば、ここで言うところの高い士気と
やりがいを持って新病院で従事できるのかという問題点も生じるかと思いますので、そのあたり、今はまだ基本的なことだけという話ですが、少なくともこういう形で十分に配慮するんだというお話も書かれているわけですから、その辺はちゃんと配慮をした上で、今後、細かい議論は、特に
関係団体の
皆さんとしっかり協議していただく必要があるだろうなというふうに思います。
先ほどの答弁はそれでいいのかどうか、もしあれでしたら、もう一回お聞きしてもいいですか。
◎
中央病院事務局長
何分、何も決まってないので、我々の思いというか、これからいろいろ県と交渉していく姿勢ということで御理解いただきたいんですが、
先ほど管理部長のほうから申しましたとおり、二つの病院を閉じて一つの病院でやっていくということで、今働いている職員に何も差はないんだという姿勢は持っております。ですから、市の職員から県の職員になるというところで、やっぱり形式的な手続は必要だと思っているんですが、実質的なところでは何も
取り扱いは違わないという思いで交渉していきたいというふうに思っております。
もう一つ、一般的に二つの会社が一つになって新しい会社ができると、
余剰人員みたいな話もよくお聞きするんですが、御存じのとおり、病院のところはそんなことが生じることはございませんで、高度な医療をすることで逆に人数が足りなくなるというのが一般的でございまして、ましてや、今持っている
診療機能をそのまま新しい病院に持っていくということは、今働いている方々の労働力というのは要るというのが原則になってございますので、そういうのも踏まえまして、今後、職員並びに
関係団体の方々と丁寧に議論をいたしまして、何年か先になりますが、統合の日を迎えたい、このように思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆
野口あけみ 委員
わかりました。
抽象的とはいえ、こういった表現があるわけですから、これにふさわしい中身で今後しっかりと協議をしていただきたいなというふうに思います。何せ医療なんていうのは直接働いている方々によって保たれているものですからね。今もお話がありましたように、
高度急性期となればさらに必要だということを踏まえましても、それなりの条件も必要なんだろうなというふうには思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
3点目です。医師と
医療従事者の
養成機能等ということで、新病院は医師と
医療従事者の
育成拠点とするんだという表現があります。これは私も十分認識していなかったんですけど、現在の
中央病院や
県立病院というのは、この
育成拠点という言い方で言えばどんな位置にあるんでしょうか。現状ではどんな内容になっているんでしょうか。これは、そこから何かもっと拡充させようというふうにちょっと読みとれたんですけれども、そういうことなのかどうか。
◎参事
現在は、当然、育成の場であるということはもちろん間違いないと思っておりますし、それから、統合新病院で、要するに
医療スタッフを確保して充実させていくという意味では、
養成機能等についても十分力を入れていく必要があるというところで、
基本協定にも
一つ項目として挙げているというふうに考えております。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
現在もそれぞれの病院が育成の場も踏まえているということで、それをさらに新病院でもという、こういう趣旨ということですね。これはわかりました。
次に、四つ目に3ページの
基本計画の策定のところなんですけれども、これは、
基本計画の素案を策定した後に、県民、市民へ
パブリックコメントを行いますよということで、聞く必要もないぐらいの当たり前のことですけれども、ここに至る中での県議会、
市議会の関与というのはどんな形になるのかなということを、ちょっとだけ
確認程度にお願いしておきます。
◎参事
基本計画を策定していく段階では、県市が、地域の
医療関係者や
関連大学等の意見、当然、両議会の御意見を頂戴しながらということにはなると思いますので、案ができた段階ではもちろんですし、必要に応じて御報告のほうはさせていただきたいというふうに考えております。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
通常、市が独自で
基本計画をつくる場合も、丁寧に、素案の段階、
パブコメの後、案にする段階と、段階を踏んでそれぞれ説明もありますし、議会の意見も反映していただけることも多かったかと思いますので、これは県も市もということで、県議会にもかかわりますでしょうし、特に
市議会のほうも大きなかかわりを持ちますので、これまで同様に丁寧にお願いしたいなというふうに思います。
この点は以上です。
最後に、「6 その他」のところの
中央病院跡地の
活用方法のところです。
これは、私どもも何月議会かに本会議質問でも、跡地での
地域医療が不足しはしないのか、その辺の調査なり検討なりもしてほしいということも申し上げております。
それで、この
活用方法も
地域医療や
周辺環境に配慮しながらの検討なんだというふうにありますが、これも、時期としてどうなるのかなということもあわせて聞いておいていいですか。きちんと答弁いただいたかどうか、今うろ覚えで申しわけないんですけれども、
基本計画の中にはこの跡地のことについては一定ある程度触れないとだめでしょうねというのを聞いた覚えもあるんですけどね。正式な答弁でしたかあれですが。その時期についてはどんなふうに考えておいたらよろしいか。
◎参事
中央病院の跡地につきましては、実際に検討のほうは早期に進めていかないといけないなというふうに思っております。
基本計画の段階で、一定、新病院の顔というのが見えてくる中で、そうすると跡地についてはどうなるんですかということは、当然、近隣の方を初め市民の方もやはりお知りになりたいというか、気になるところであると思いますので、
基本計画の素案の段階で一定何がしか跡地の活用についての記載というのは必要になってくるかと思っております。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
わかりました。
あと、日程的なことだけ。
基本計画の素案は、予定としては今年度中とおっしゃってましたっけ、来年度中とおっしゃってましたっけ、これも何度も済いませんが。
◎参事
他事例の参考になりますけれども、おおむね1年ぐらいの策定期間でございますので、仮に31年度当初に着手できるとすると、年度末というふうになると思います。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
わかりました。
31年度に着手できたら、その末ぐらいには何とかまとめたいんだということだと思いますが、新年度については、これにまつわる何らかの財政措置とかを検討されているんでしょうかね。それだけを最後に聞きます。
◎参事
予算要求につきましてはまた改めてということになると思いますが、当然、新年度、何もしないということにするつもりはございませんので、何らかのことは考えています。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
私のほうからは以上です。
この21日にも締結をして、これが一定決まった上で、あとは具体的な
基本計画に進んでいくということですので、その作業はこれから大変だろうなと思いますけれども、今幾つか申し上げた点も留意していただき、お願いしたいと思います。
以上です。
◆八木米太朗 委員
いろいろ御苦労を願ったんですけども、全体的な印象として、我々
意見書を出させてもらって、この協定書案の全体的な印象をまず教えてもらえますでしょうか。
一問一答で、よろしくお願いします。
◎
中央病院事務局長
これまで、6月の事務的な作業で一定調整したものを――我々の意見が十分通ったというところではないんですが、お互い協議、妥協しながらお示ししたのが6月の段階でございましたが、その間、議会にも報告させていただきまして、議会からの
意見書ということで出していただきまして、いろいろ政治的にも御助力いただきました結果、一定程度、我々といたしましては目指したところの結果が得られたかなというふうに思ってございます。これからの先を考えますと、統合というのは必ず必要だということを考えますと、何とか県のほうにも、当初は統合ということに振り向いてももらえなかったような状況から、ようやくここまで来ましたので、
市議会の力もかりまして、一応我々としては、一定のゴールについては、まだスタートですけど、我々が目指したゴール地点には来たのではないかというふうに評価してございます。
以上でございます。
◆八木米太朗 委員
ありがとうございます。
具体的な内容について質問させてもらいます。
まず、我々が一番懸念しているというのは、やっぱり
運営費の問題だと思うんです。それについて、3ページになりますけども、「その他」のところで、「新病院の運営に対する市の関与及び負担については、定期的に評価を行う」というふうになっています。これは、我々の
意見書では、
運営費についてということと、要するに環境が変わったらもう一遍協議しようという2項目に分かれておったと思うんですよね。それが「定期的に評価」というふうになって、「また」というふうに続いていて、一つの項目になってしまったということがあると思うんです。
これは文章の表現的な問題かもしれませんけども、この評価という点ですけども、この評価というのは誰が行うのか。
運営協議会なのか、主語がないので、そこを教えていただけませんでしょうか。
◎参事
おっしゃるとおり、その「定期的に評価を行う」には主語がございません。実際の評価の方法などにつきましては、今後県市で協議をするということで考えております。
実際に
運営協議会というものを設置いたしまして、年に数回程度、予算であり、事業計画であり、決算でありという、そういう評価を行う場というのはもちろん設けておりますので、それを延長したところにこの「評価」というのがあるのではないかなというふうに市のほうとしては今考えておりますが、具体的な手法なり検討内容につきましては、今後県との協議というところで考えております。
以上です。
◆八木米太朗 委員
ここは非常に微妙で、「評価」というふうに表現すれば、主語は書いてありませんけども、
運営協議会が主語だというふうに理解するのが、この
基本協定書を見る限り、そういう理解が一番妥当ではないかなと。正しいかどうかは別にして、妥当ではないかなというふうに私は判断するんです。
ただし、我々が協議の場を設けるというのは、
運営協議会のメンバーじゃなくて、例えば市長と知事が協議してもいいわけですよね。
運営協議会でしたらメンバーは限られてくるわけですけども、それ以外のところでの協議というものでかなり重みが違ってくる場合もあり得るわけですよね。ここが変わったというのが私は非常に気になってまして、やっぱり「協議」というのを置いておいていただくと、かなりハイレベルと言うたら語弊がありますけども、違った形で議論ができるんではないかというふうに思うんですよね。それがちょっと気になる点でございます。
逆に、その「また」の後ですけども、「取り巻く
医療環境が大きく変化した場合には、適時、協議の機会を設ける」というふうになってますけども、これも、我々の意図というのはいろいろ相談しようよねというようなことだと思うんですけども、これだけを見ますと、これはうがった見方かもしれませんけど、何か
医療環境が大きく変化して赤字等になってきたらもっと負担してくれというようなことがあり得るんではないかというふうに読み取れるような気がしてならないんですよね。
二つの項目を一つにすると、そういうふうなちょっと違った見方が出てくるんではないかというふうに勝手に懸念しておるんですけども、この「また」の後はそういうことは含まれているのかどうか。単なる二つの項目を主語と述語とを並べかえて一つにしただけですよ、協議というよりも評価のほうがいいだろうということで「評価」ということになったのかどうか、その辺のいきさつがもしわかれば教えていただけないでしょうか。
◎参事
まず、「また」以降、これを一つの項目にしているというのは、特に意味はございません。そのほかの項目の中で2点のことについて書かせていただいているということでございます。
例えば、赤字になったときに市のほうにもうちょっと出しなさいよというような、そういう話が県のほうから全くないとは言えないと思いますけれども、今回、市のほうがそういう赤字についても見ないということが一つの県立県営の市のメリットとして考えているところでもございますので、当然そこについてはうちのほうとしてはお受けすることはできないというふうになると思います。
それと、「評価」と「協議」のことをおっしゃっていると思うんですけれども、確かに
意見書では「協議」という形でいただいておりましたが、協議をするのに、見直しの協議というのは最初に県のほうともなかなか難しいというところで、表現としては「評価」というところでとどまっております。
以上です。
◆八木米太朗 委員
わかりました。何となく取り越し苦労かもしれませんけど、そういうところが心配になりましたのでお尋ねしました。
委員長、あと、意見を言わせてもらってもよろしいですか。
○
八代毅利 委員長
はい。
◆八木米太朗 委員
そうしましたら、
基本計画の策定のところなんですけども、ここの1行目に「今年度
策定予定の
阪神医療圏域の
保健医療計画(地域版)」と書いてあるんですけども、我々北部の人間にとって医療圏域の問題というのは非常に微妙なところでして、ほかのところは「
西宮市域及び
阪神医療圏域」というふうな表現を使ってあるんですよね。もちろん医療圏域の話やから「
阪神医療圏域」だけになっているんですが、やはり北部のことですね。ですから、隣接の医療圏域とか、医療圏域の相互の連携とか、そういったところをやっぱり踏まえていただきたいなというふうに思うんです。そこが何か
言葉足らずで、我々北部の人間にとっては非常に不安にならざるを得ないんですね。その点、本来でしたらここは、やっぱり隣接圏域との連携等の言葉を入れてほしかったなというふうに思うんです。ですから、むしろ「阪神」という言葉を入れずに「医療圏域の
保健医療計画等を踏まえて」というて書いておいてもらったほうが私はありがたかったなと思うんですよね。具体的に「阪神」と書かずに。
これは、我々はずっと言い続けているので御理解いただけると思うので、その点、要望として、
基本計画策定のことについて、市のほうが一定の意見等を言える立場であれば、その辺をよろしくお伝え願いたいというふうに思います。
以上です。
◆長谷川久美子 委員
3ページにあります費用の
負担方法、
運営費についてですが……
○
八代毅利 委員長
一問一答でしょうか。
◆長谷川久美子 委員
はい、一問一答、そういうことでお願いします。
地方交付税措置
相当額を控除した残額について市が負担するということになりそうということですけれども、病院自体がなくなってしまって、病院会計というものもなくなるわけですよね。本来であれば、病院を運営するに当たって、交付金であるとか補助金というものがもらえるというか、それで応援していくわけですけれども、県の病院になりますと、市が負担する部分については実態がない病院について西宮市が費用を持たないといけないということになると思うんですけれども、これについては、病院会計自体はなくなるけれども、市の財政といいますか、標準財政規模ということで次年度に優先措置を国へ上げていくと思うんですけれども、その中にこの県病への市の負担というものがどこまで財政規模として考慮されるものなのか、それとも、本当に持ち出しでやっていかないといけないのか、ちょっとその辺が気になるんですけれども、どうなるんでしょうか。
◎参事
恐らく委員がおっしゃっているのは、市の負担でお金を県に入れる分について交付税はついてこないのかということだと理解してます。
市が負担する部分というのは、実質、市が本来払わないといけないお金と市に入ってくるであろう交付税との差額の分を負担するということですので、その相殺された額を県に支払うということですので、その負担額については実際に払うお金から交付税の分を差し引いた額になっておりますので、
意味合いとしては、交付税が入った形での負担になっているというふうに考えております。
以上です。
◆長谷川久美子 委員
病院という形自体がなくなる場合でもそれは大丈夫というふうに考えてもいいんですかね。丸々ということはないでしょうけれども、どういう名目で上げれば交付税がおりてくるのかなと思うんですけど。
◎参事
その分の交付税が市に実際に入ってくることはございません。ですから、それは、まず一義的には繰出金として県が払いますので、その県が払った額に対して交付税がおりてきます。本来、県市で負担するであろう分については、例えば総額が100であれば、それに対して20の
地方交付税が入ってくる、その残りの80に対して市が割合で負担するということです。もともと100に対して負担すべき市の分から、
地方交付税の市が本来もらうべきお金を差っ引いた分が市の負担する額ということになりますので、市に
地方交付税が入ってくるということはございません。
以上です。
◆長谷川久美子 委員
ちょっとわかりにくいところではありますけれども、お金に色はないというところで、見えにくい部分ではあると思うんですが、その辺は努力していただいて。もしかしてほかの事業に差しさわりが出るのではないかというようなやりくりをしながら、病院の
運営費を市が負担していくというようなことになるのではないかなというような懸念があるのですけれども、そういった心配は大丈夫でしょうか。それだけ最後に。
◎
中央病院事務局長
先ほど笹倉参事のほうから申しましたように、本来、自治体というか
一般会計が負担すべき実際の負担額を県と市で割っているということでございますので、特に市の
一般会計の財政に負担、デメリットが生じるということは考えてございません。ただ、全体で見ますと、いろんな行政分野に配分すべき財源を
病院事業に出すということでございますので、その辺は、ほかの行政の財源に影響を与えないということは常に今後も見計らいながら、直接病院の運営には携われませんが、
運営協議会等でいろんな意見を申していきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
◆長谷川久美子 委員
これまで、一般財源のほうからの資金のやりくりということもありましたので、それがなくなるということについてはちょっと安心なんですけれども、その辺をちょっと心配しながら伺いました。ありがとうございました。
以上です。
◆うえだあつし 委員
質問は大きく二つで、一問一答形式で一つずつやっていきたいと思います。
まず、一つ目の大きな質問は、職員の処遇絡みの件なんです。
先に、2の「(3)
患者等利用者への配慮」、さあっと読んでいくと「
患者等利用者」と書いてあるんですけど、もちろん患者に迷惑がかかる、
不利益が生じるというのは、これは断固としてよくない、また、「
患者等」なので、そこは健康状態が悪くて病院を利用している利用者のことやと僕は把握しているんですけど、この「等」には職員は含まれてないんですよね。どうでしょうか。
◎参事
「等」の後に「利用者」とつきますので、職員は入ってこないと思ってます。
◆うえだあつし 委員
入ってこないですね。どうしても
不利益というとお金のことも絡んできそうなので、そこをまず確認したかったなと。
そういうのを確認した上で、(4)の「職員の処遇」というところです。
職員の処遇の話が先ほど別の委員からのお話で少しあったんですが、再度確認ということなんですけど、県と市が統合病院で一緒にやりますよとなったときに、今現在、市の職員はいっぱいいると思うんですけど、それが県の職員となるということは、今、県の職員と市の職員で多少の給与の差があるということなんですけど、同じになるということですよね。二重で、どっちかは前は高かったので高いままでいきますよ、同じ職でそういうことが起きるのかどうかというのをお聞きしたいです。
◎
管理部長
給与の関係ですけれども、事業主はということになると県ということになりますので、県の勤務条件に合わすという形が本来かなということは考えております。ただ、先ほど来の話ですけども、詳細は今後ということになります。
一つの近隣の例でいきますと、市立川西病院が指定管理者のほうに移行しますけれども、私の聞いている情報では、3年間は一定の経過措置ということで、川西市の
給与水準で指定管理を3年間、今申しましたとおりですけれども、一定の経過措置は設けておるというようなことは聞いております。
以上です。
◆うえだあつし 委員
統合した後に経過措置で給与を合わせていくというようなイメージのお話で今のはよかったんでしょうかね。
◎
管理部長
はい,そうです。
◆うえだあつし 委員
そこからなんですけど、統合がもし決まれば、統合する日は決まるわけですね、いつに統合すると。統合までの間に経過措置分として先に水準を合わせていくということも可能であるというふうに考えるんですけど、いかがでしょうか。
◎
管理部長
委員おっしゃるとおりでございます。
◆うえだあつし 委員
それができるための今の病院の制度やと思いますので。もし決まった際は、統合してからやるんじゃなくて、統合する前にやらないと、逆に県の職員から考えれば、同じ職やのに向こうのほうがと。これはこれで県の方のモチベーションが必ず下がると思います。なので、ここはひとつ言及しておきたいなと思いますので、この点、よろしくお願いします。
職員の件はこれくらいにさせていただいて、次は、お金の件ですね。
お金の件に関しては、
基本計画の策定ということで、今後いろいろな計画が立っていく中で、具体的にどれくらいの金額がかかってくるかというのが決まってくるかと思います。
運営費にしてもいろんな費用にしても、全て2対1ということですので、今後、市の負担が非常にかさんでくる。7月に出た概算から12月ぐらいに説明していただいた時点で既に上がっている。これが今後もっと膨大に膨れてきた際にどうしたものかなと。今回は、この計画書をつくっていくというのを始めますよということで、計画書ができた時点でまた議会にそれが投げかけられてきて、そこでまた議会として、そんなに高うなるんやったら無理やでとかいう決定権がまだまだ残っていると考えてよろしいでしょうか。
◎
中央病院事務局長
まず、制度上のことは御趣旨のとおりでございますが、
基本計画自身は、多分、議決対象にはなっていないというふうに認識しておるんですが、この統合事業を進めていくにつきましては必ず予算というものが必要になってございますので、予算は議会の議決がいただけないと前に進めないというふうなことになってございますので、結果的に予算をお認めいただけなくなりますと事業は進まないということで、最終、議会の御承認を得て事業を進めていくということになろうかと理解しております。
以上でございます。
◆うえだあつし 委員
ちょっと私の
言葉足らずであれやったんですけど、
基本計画を立てていく中で結局予算も見えてくるようになってきて、その予算が最終的に議会に上がってきて、そこで私たちがまたもう一度判断させていただくという形でよろしいですね。最後の予算の話で言うと。
◎
中央病院事務局長
済みません、ちょっと当を得た答弁になってなかったかもしれません。
基本計画を見ていただいて修正の御意見なんかをいただく場合もあるかと思いますが、次の設計段階に進むに当たりましては、議会の議決がございませんと設計費というのが市から支出できませんので、その時点で議会の御判断を得て事業が進んでいくというふうに理解してございます。
以上でございます。
◆うえだあつし 委員
わかり切ったことを質問させてもらった形なんですけど。なぜかといいましたら、町なかの声では、既に統合は100%なされるものであるというふうに思っている方が非常に多いんですよね。これはまだまだ協議が必要な事項であるということをこういう正式な場で明らかにしておいたほうがいいのかなと思って、先ほどの質問はさせていただきました。
じゃあ、質問の2点は終わりで、あとは一つだけ意見を言っておきたいなと思います。
意見としては、
基本計画を策定する上でということでいろいろ書いてあるんですけど、地域の意見を十分に聞きながらというふうに書いてあるんですけど、これは、できるだけ裾野を広くしてもらって、十分を十二分であったり十五分であったりにしていただいて、やっていただいたほうがいいのかなと。僕のイメージでは、どうしても呼ぶ方の制限とかがあって、代表者の声が一つ聞かれて終わりということもよくあるので、できるだけ広く聞いてもらって
基本計画はつくっていただきたいなということですので、これはお願いということでよろしくお願いいたします。
以上です。
○上谷幸美 副
委員長
一問一答でお願いします。
2ページの(4)の
「③医師等医療従事者養成機能等」の中に「
関連大学と連携し」というところがあるんですけれども、この
関連大学というのは、現時点でどこの大学とかというのはもう決まっているのでしょうか。
◎
病院改革担当部長
基本、大阪大学というふうに考えてございます。
以上でございます。
○上谷幸美 副
委員長
ありがとうございます。
あとは意見、要望になるんですけれども、西宮市の中には兵庫医科大学、医大というのが西宮市内にあるというのは、それはやっぱりすごいことだと私は思っているんですね。ほとんどの人が西宮市に住んでそこの大学に通って――他市から通ってこられている方も多いかと思うんですけれども、住民票も移しておられるかどうかわからないんですけども、西宮市に住んで西宮の医大に通っている、すごく大事だと思うので、この
関連大学というのを、兵庫医大なんかのことも念頭に置いて話を進めてもらいたいと思うんです。
もう一つ、3ページの「
基本計画の
策定等」の中にも、「地域の
医療関係者や
関連大学等の意見も」というところで、またここでも「
関連大学」というのが出てきているんですけれども、ここの中でも、やっぱり西宮市内にある兵庫医科大学病院というものを大切に協議していっていただけたらと思っております。
次の質問に行きます。
職員のことなんですけれども、先ほど宮島局長のほうからの人手不足になるかもしれないというのは、今後病院ができたら新たに募集をかけることも行っていかれる感じでしょうか。まだ先のことでわからないかもしれないんですけど、わかる範囲でお答えいただければと思います。
◎
管理部長
過去の例を見ますと、医療職の職員の
皆さんが足りないというのは間違いないので、そういうことでも新たに募集をかけるということはあるんではないかなと。あくまで今の時点でということにはなりますけど。
以上です。
○上谷幸美 副
委員長
ありがとうございます。
あとは意見、要望なんですけれども、前に尼崎総合医療センターができたときに何が起こったかといったら、近隣の救急医療病院の救急車の数が減ったということもあるんですけれども、それ以外にも人手不足というのが起こったんです。病院って、今はとても看護師さんが不足していたり、お医者さんも不足していたりで。看護師さんって、ある一定の人数を雇っておかなければならないのはよく御存じやと思うんですけど、基準があります。なので、必ずこの人数が必要だというのが決まっているけれども、新しい病院ができると、そっちで募集がかかるとやっぱり
皆さん、ばあっとそっちに行ってしまう。それで近隣の
医療機関でまた人手不足が起こってしまうという現実があったようだと聞いておりますので、そういったことにも配慮していただきながら、運営のほう、協議を進めていただければと思います。
以上です。
◆うえだあつし 委員
関連質問で、この「(4)機能」の③ですね、「医師等」のということで、上谷副
委員長のほうから医師の話が出たんですが、この「等」には歯科医師や薬剤師、看護師等が含まれるのでしょうか。
一問一答でお願いします。
◎参事
おっしゃるとおり、含まれると思います。
以上です。
◆うえだあつし 委員
含まれるとした場合、「
関連大学と連携し」となっているところは、西宮市には武庫川女子大学というのもありまして、ここには薬剤師等も入っているということになってきましたら、武庫川女子大学薬学部のほうも少し頭の中に置いておいていただきたいという意見ですので、よろしくお願いいたします。
以上です。
○上谷幸美 副
委員長
委員長の職務を交代します。
○
八代毅利 委員長
私からは意見、要望だけなんですけども、まず1点は、要は
県立病院になるということですね。その上で一定の財政支出をずうっと永続的に支払っていく形になるわけですね。整備費等以外に、今後、
運営費はずっと支払われていくということになるわけですね。これが今まで一番問題になってきたわけなんですけども、そういうことを考えた場合に、新病院は従来の機能を引き継ぐ、それだけではなくて、新たな――いろんな市民の方あるいは自治会の方とお話をするとき、例えば災害時の機能を強化して、ヘリポートができて非常に災害に強い病院だとか、市民に対してすばらしい病院ができるんだというのを、
基本計画等ができましたら、市民に喜んでいただけるようなものをぜひつくって、それをしっかり市民の方にわかっていただけるような、そういう広報の仕方というんですかね、それも検討いただければというふうに思います。
もう1点は、一番最後の6の(4)の中の「評価」ですね。これは八木委員がいろいろ御質問をされましたけども、「新病院の運営に対する市の関与及び負担については、定期的に評価を行う」という、この「定期的に」というのを、定期的にと言うからには、毎年なのか2年に1回なのか、どこかで決めるわけですね。今後、この下にもありますように、
運営形態の問題とか、さまざまな
医療環境の変化とか、かなり世の中は変わってきますので、例えば極端に言えば5年に1遍とか、こんなんじゃどうしようもないと思うんですよね。やはり毎年やる、あるいは最低でも2年に1遍ぐらいにするとか、そういう定期的な評価については、ぜひ定期的というのをなるべく短いサイクルにしていただきたいというふうに思います。
以上です。
○上谷幸美 副
委員長
委員長の職務をお返しします。
○
八代毅利 委員長
ほかにございませんか。
◆うえだあつし 委員
言い間違えたところだけ訂正させてもらいます。
先ほど、武庫川女子大学薬学部と言いましたけど、看護学部のほうもありますので、
言葉足らずでしたので訂正させていただきたいと思います。
以上です。
○
八代毅利 委員長
ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
八代毅利 委員長
なければ、本件はこの程度にとどめます。
次に、
中央病院経営状況の
中間報告について報告があります。
当局の説明を求めます。
◎
経営企画課長
題名が「
中央病院経営状況の
中間報告について」となっております資料に基づき説明いたします。
資料の1ページをお願いいたします。
まず、「1 経営改革プランにおける平成30年度の主な取組」のうち、「(1)医療
サービスの向上に向けた取組」でございます。
経営改革プランでは、医療
サービスの向上に向けた取り組みを5つの項目に分けて整理しておりますので、表にはその区分ごとに重点的に取り組むものを掲げております。
「(1)急性期病院としての機能充実」では、29年度に更新しました「①放射線治療機器の利用促進」と「②手術支援ロボット(ダヴィンチ)の利用促進」を挙げております。
「(2)
地域医療への貢献」では、現在、「①
地域医療支援病院の承認取得」に向けた取り組みを実施しており、平成31年度に承認取得に向けて申請を予定しております。
「(3)患者
サービスの向上」では、古くて汚くなっておりますトイレなどアメニティーの向上を図るため、院内のトイレなどの改修を行っております。
「(4)危機管理体制の充実」では、耐震改修工事や非常用発電装置の更新が完了しておりまして、昨年発生しました大阪府北部地震や台風による停電に対しても継続して医療
サービスを提供できましたので、引き続き、これらの経験を踏まえ、災害発生時における患者や職員の安全の確保に努めてまいります。
「(5)職員の意識改革と組織変革」では、2年目となりました
病院事業管理者や院長を初めとする経営層と各部門のリーダーによるヒアリングなどを通じまして、各部門が掲げた目標の達成に向けた取り組みを実施しております。
次に、「(2)経営の健全化に向けた取組」でございます。
経営改革プランでは、「(1)病床利用率の向上」、「(2)診療単価の増加」、「(3)費用の適正化」の三つの項目について重点的に取り組むこととしており、表にその区分ごとに主な取り組みを掲げております。
本日は、収益に係る取り組みの現時点での成果につきまして、次ページ以降で説明いたします。
では、2ページをお願いいたします。ここからは、4月から11月までの収益についての報告でございます。
まず、全体の医業収益でございます。
一番上から、経営改革プランが目標とする数値で33億7,248万9,000円でございます。
2番目のマーカーをしています「今年度」が今年度の4月から11月までの実績で30億8,700万9,000円、その下の「前年度」が前年度の4月から11月までの実績で30億7,697万6,000円となっております。
さらに、線を挟みまして「今年度-プラン」が今年度の実績と経営改革プランの目標値との差で、マイナス2億8,548万円、達成率は91.5%でございました。
一番下の「今年度-前年度」は今年度と前年度との実績の差で、プラス1,003万3,000円、0.3%の増加となっております。
右に記載しております棒グラフは、点線が目標値、棒グラフが今年度と前年度の実績を示しております。
次に、医業収益のうち入院収益です。以下、今年度の実績と経営改革プランの目標値あるいは前年度の実績との差を中心に説明させていただきます。
「今年度-プラン」はマイナス2億3,870万6,000円で、達成率は87.8%、「今年度-前年度」はマイナス664万8,000円で、若干の減少となっております。
その下の棒グラフは、病棟における月別の収益でございます。一番上の「全病棟」は4病棟の合計、2番目の「一般病棟」は三つの急性期病棟の合計、「地域包括ケア病棟」は該当する1病棟の収益でございます。
今年度と前年度との月別の比較であるため、一般病棟と地域包括ケア病棟の11月までの合計での収益比較の数値が表記できておりませんが、一般病棟の3病棟では前年度より約1,700万円の減収、地域包括ケア病棟1病棟では前年度より約1,100万円の増収となっております。
次に、3ページをお願いいたします。
医業収益のうち外来収益では、「今年度-プラン」はマイナス6,101万1,000円で、達成率は94.3%、「今年度-前年度」はプラス2,652万7,000円で、2.7%の増加となっております。
その下の棒グラフは、月別の収益を前年度と比較したものでございます。
次に、4ページをお願いいたします。こちらは、入院収益の分析を行うための入院関連指標でございます。
まず、新入院患者数は、「今年度-プラン」はマイナス54人、「今年度-前年度」はプラス42人となっております。
次に、1日当たり患者数については、一般病棟は「今年度-プラン」がマイナス13.4人、「今年度-前年度」がマイナス7.3人、地域包括ケア病棟では、「今年度-プラン」がマイナス4.5人、「今年度-前年度」では増減なしとなっております。
次に、一番下の入院診療単価については、一般病棟の単価が、「今年度-プラン」ではマイナス302円、「今年度-前年度」ではプラス3,522円。地域包括ケア病棟では、「今年度-プラン」ではプラス817円、「今年度-前年度」はプラス1,432円となっております。
次に、一番下の入院関連指標についての分析でございます。
2ページで御説明しましたとおり、入院収益は前年度を若干下回っており、その要因としましては、地域の診療所への訪問活動を行ったことなどにより、新入院患者数は伸びております。特に、後ほど6ページで説明いたしますが、ほかの
医療機関からの紹介患者が増加しておりまして、資料には掲載しておりませんが、手術での収益も増加した結果、診療単価につきましては、一般病棟、地域包括ケア病棟とも前年度より大幅に増加しております。
一方で、比較的長く入院される誤嚥性肺炎の患者が前年度と比較して減となったことから一般病棟における1日当たり患者数が前年度よりも大幅に減少しており、そのことで結果的に入院収益が前年度をやや下回る結果となっております。
手術など高度な医療を必要とする患者が増加し、誤嚥性肺炎などの患者が減少している点は、本来の急性期病院の姿でありますので、我々が目指すべき方向に向かっているという点ではよい傾向にあると考えております。したがいまして、減少しました誤嚥性肺炎などの患者の獲得を目指すのではなく、今後とも、新しく導入しました機器を活用できるような手術が必要な患者を地域の診療所から紹介していただく数をふやすことで収益の増につなげていきたいと考えております。
5ページにまいります。
5ページは、参考の表としまして、一般病棟と地域包括ケア病棟の月別の1日当たりの患者数を棒グラフで、診療単価を折れ線グラフで示したものを掲載しております。前年度と比較しますと、1日当たりの患者数が減っているのに対しまして、単価は上がっております。
次に、6ページをお願いいたします。
外来収益の分析を行うための外来関連指標でございます。
まず、1日当たり患者数は、「今年度-プラン」ではマイナス38.5人、「今年度-前年度」ではマイナス16.1人となっております。
次に、外来診療単価では、「今年度-プラン」がプラス352円、「今年度-前年度」がプラス685円となっております。
次に、外来関連指標の分析でございます。
3ページで御説明しましたとおり、経営改革プランの目標には届いておりませんが、前年度を上回る収益を確保しております。これは、患者に対しましてかかりつけ医を持っていただくよう奨励するとともに、診療科の医師には、急性期を脱した患者に対してはできる限り地域の診療所への逆紹介を行う取り組みなどを実施しました結果、外来患者数は大幅に減少したものの、内視鏡検査や手術、がんの化学療法など、病院での高度な治療が必要となる紹介患者が増加しましたことで診療単価が増加していることが要因であると分析しております。今後ともこの取り組みを継続してまいります。
ページの一番下には、参考の表として、外来診療の月別の1日当たりの患者数を棒グラフで、診療単価を折れ線グラフで示したものを掲載してございます。
次に、7ページをお願いいたします。
中央病院が経営改善を図るために院内を挙げて取り組んでおります紹介・逆紹介関連指標でございます。
一番上のほかの
医療機関からの紹介件数につきましては、「今年度-プラン」がプラス27件、「今年度-前年度」がプラス198件となっております。
また、一つ飛びまして、
中央病院からほかの
医療機関への紹介であります逆紹介件数は、「今年度-プラン」ではプラス169件、「今年度-前年度」はプラス385件となっておりまして、紹介、逆紹介のどちらも、件数、率ともに前年度よりふえ、目標値を上回っており、順調に推移してございます。
次に、一番下の分析ですが、一つ目の米印には連携
医療機関の数を掲載してございます。各診療科の医師が地域の診療所を訪問する際には、
中央病院との連携関係を持っていただくことをお願いしておりまして、御同意いただいた診療所を連携
医療機関として認定させていただいており、連携
医療機関は、平成29年度末には147件でございましたが、平成30年11月末におきましては173件となっており、順調にふえてございます。
また、二つ目の米印には、1ページでも説明いたしましたが、経営改革プランの目標の一つとして掲げております
地域医療支援病院の承認取得の要件であります紹介率50%以上、かつ逆紹介率70%以上をクリアしたことを記載しております。
最後に、8ページをお願いいたします。
中央病院の経営状況につきましては、
医療関係者や市民の代表を委員とします
病院事業経営審議会にも報告しておりまして、取り組み内容について御意見をいただいております。
各委員からは、取り組んでいる内容については評価をいただいているものの、入院部門についてはさらなる取り組みの強化が必要であるとの御指摘をいただいております。
今後の見通しですが、地域の診療所への訪問活動などの取り組みの効果があらわれていることに加えまして、秋から冬にかけて呼吸器系疾患などの患者が増加する傾向にあることなどから、前年度よりも医業収益は増加するものと見込んでおります。
しかしながら、機器の保守に係る委託料など費用が増加していることに加えまして、今後予定している病棟のトイレや浴室エリアの改修による影響により、前年同様の収益にとどまった場合には、単年度資金不足は前年度と同程度の2億円は生じる可能性が高いと考えております。平成29年度末におきまして累計の資金不足が3億8,000万円程度ございますので、ここに2億円の資金不足が加わりますと平成30年度末で6億円程度の資金不足が見込まれ、資金不足比率が10%を超えることもありますので、今後、3月補正におきまして資金の投入をお願いしなければならないと考えております。
今後とも、入院や手術が必要な患者の獲得には診療所との連携強化を図ることが最も効果的であり、重要であると考えておりまして、これまでの取り組みを強化するとともに、特に、これまで
中央病院へのアクセスがよい地域であるにもかかわらず入院患者が比較的少ない地域を重点的に訪問しまして、
中央病院の機能などについて情報発信し、入院患者のさらなる
受け入れに努めていきます。
説明は以上でございます。
よろしくお願いします。
○
八代毅利 委員長
説明は終わりました。
本件に御質疑並びに御意見はありませんか。
◆
野口あけみ 委員
地域医療支援病院の承認取得、31年度申請に向け準備ということで、条件は整っていますよという報告がありました。この承認を取得することによってのメリットといいますか、経営面でのメリットももちろんあるんだと思うんですけど、そのあたりを少し教えていただけますか。
◎
経営企画課長
まず、
地域医療支援病院に認定されますと、地域との連携があるということが認められますので、紹介
患者等を紹介していただくこともしやすくなりますし、また、診療単価の面でもメリットはあると思っております。
以上でございます。
◆
野口あけみ 委員
ありがとうございました。
質問は以上ですけれども、今のお話では、この新病院では診療単価のアップもあるということで経営面でのプラスもあるということでしたが、この紹介や逆紹介数の到達を見ましても、随分と努力しておられるんだなというのは感じられるところです。にもかかわらず、残念ながら資金不足が生じて、先ほどの説明では3月補正では6億円程度の資金投入をという話になってます。総じて努力しているのに、一般的に自治体病院はどこも大変だということはありますが、一番端的に資金的に赤字だということの原因はどう分析されていますか。
◎
経営企画課長
機器等も新しいものに更新しまして、患者
受け入れ体制は整いつつあると考えております。30年度に関しましては、1日当たりの患者数等が当初の予定より減ってございます。ダヴィンチを筆頭にしました泌尿器科等が今年度伸びているんですけれども、先ほど誤嚥性肺炎等が減っているということを申し上げましたが、それを積極的に断っているわけではないんですけれども、地域の診療所から紹介いただく件数が想定以上にその部分では減ったこともございまして、差し引き、プラスが思うほど伸びていなかったということでして、今後は、その稼働率を上げていくために、紹介
患者等を積極的に
受け入れていく努力が必要かと考えております。
◎
中央病院事務局長
補足で、大きな視点になるんですが、管理者が来られて全適になった5年を見ていますと、収益は大体11%ほど上がってございまして、毎年上がってきておるんです。減価償却費はお金が出ていかないので、それを除きますと、同じぐらいの11%程度費用の増加があるということで、一番大きいのは、やっぱり材料費とか、この間、人件費が上がってきておりまして、その分の費用の増加が、収益は上がっているんですけど、収支の改善に反映できてないというような大きな視点での分析をしておるということでございます。
収益の増加のお話はいつもしているんですが、費用の減少というところで材料費を何とか抑えられないかということで、院内ではいろんな手法を今検討しているし、実施しておるところもございます。
一方、人件費につきましては、職員の方にもいろいろ御協力いただきまして一定抑えてございますので、以前、よく人件費比率、収益比率ということで議会でもいろいろ御指摘がございましたが、これは下がってきております。収益が上がって給料が抑えられているということで下がってきておるんですが、やはりその辺も今後またいろいろと人数も増加して収益を図らなければいけませんので、御協力をまた職員の方にお願いしなければならないかなと思っております。
収益を抑える一方、費用の面では、特に今は材料費が大きな視点かなと。あと、国のほうにつきましては、消費税も今度増税ということもございますので、国の政策で我々は診療は消費税非課税ということで何ともできませんので、そこの持ち出しということも大きなウエートになってございますので、そういったことは、実際の関連団体がございますので、国のほうにも報酬に反映させていただくようなことでお願いしていかなければならないかなと。そういった面での活動もやっていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
◆
野口あけみ 委員
ありがとうございました。
考えてみたら、紹介や逆紹介やと、
医療機関の
皆さん方が、こういう言い方をしたらあれだけれども、本来ではないというのもちょっと表現が悪いかもしれませんが、そういった部分にも一生懸命力を割かないと収益が維持できない。一方で、材料費を含めて費用についてもなかなか下がらないと。先ほど話があった、仮に消費税が上がるとすれば、患者さんには負担を求められないので、材料なんかにかかる消費税増税分をどうするのかというのはまた別の問題として検討する必要があるわけですけれども、いずれにしても、これだけ頑張っていて赤字になるんだというのは、そういう努力だとかなんとかという以外の課題というか、日本の医療制度全般のところにもつながる話なのかなというような気がして、いずれにしても、次の新しい病院ということでいけば、規模も大きくなるとそれなりの何か違う面もある――もちろん、そのこともあっての統合の話ですからね。まだもうしばらく苦しい時期が続くんでしょうが、何とか頑張ってもらいたいなという思いでおります。
以上です。
◆うえだあつし 委員
大きく分ければ一つ、お金の話なんですけど、一問一答で少しずつやっていきたいなと思っています。
まず、全体を見たときに、目標値に達しているものが余りないということですね。これに関するお考えはいかがなものでしょうか。
◎
経営企画課長
経営改革プランに各年度の目標値を設定してございまして、目標値自体がちょっと難しいところはございますけれども、まず、そのかかります費用に対しましてこれだけの収益を上げていけば資金不足等にも反映しますので、目標値を達成していないということは、まずこれを達成できるように努力が必要かと考えております。
◆うえだあつし 委員
目標値が難しいと今おっしゃられたと思うんですけど、目標値というのは何でしょうか。初めから難しい、クリアは到底難しいものとして設定されていたのでしょうか。
◎
経営企画課長
全然難しいということではないんですけれども、過去の経過とか、単価の増加ぐあいとか、これだけ患者数を集めないといけないというところから算出したものではございますけれども、紹介していただくことがさらにもっと必要であるとは考えております。
以上でございます。
◆うえだあつし 委員
基本的には目標値ですので、無理のない、もちろんできること、実現可能なことを目標として、それを見据えてやってきたという中で目標に達成しなかったというのが現状なんだと僕は理解しております。
それで、経営改革プランのお話をちょっとさせていただくと、これを見たときに、いろいろな面で全部適用のメリットを十二分に生かして頑張りますというようなことが書いてあると思うんです。そうなんですけど、この全部適用のメリットというのをどこか生かしているところがあれば教えていただきたいなと思います。
◎
中央病院事務局長
具体的な診療そのものにつきましては、全部適用になったからといって大きく変わったというところは正直ございません。特に費用面でございまして、給与につきましては、26年度に市役所の医療職と同じ給料表を病院として使っておったんですが、これを、職員の皆様、
関係団体の皆様の御理解を得まして、病院独自の、具体的に言いますと低い給料表を導入させていただきまして、5年かけてようやくその給料表に全ての職員が乗り移る時期に来たというふうなことが大きな全適のメリットの一つではなかったかと思います。
もう1点は、独自に病院で職員を採用できるというふうなことが大きなメリットでございまして、特に医師につきましては、医師の確保というのは病院の大きな視点でございますので、産休や育休明けの女性の医師が多いんですが、やっぱり子育てしながらフルタイムは難しいというお声がありましたので、そういった方にも短時間の勤務で正規職員となる身分で採用できる制度を病院独自で設けましたり、そういった人事面で特に全適の効果というのは出てきておるんではないかと。それが具体的に収益に幾らはね上がっているんだというのはちょっとお示しできないんですが、そういったことで全適の効果というのはあったように思います。
もう一つは、管理者に来ていただきまして、通常のほかの病院の管理者は診療までされてないんですが、管理者も診療をしながら、経営全般を見ていただくお立場の人が――前は院長が全てを見ておりましたが、そこは院内の事務と経営の事務というのを分けた形で管理していただいているというのも大きなメリットではなかったかというふうに考えてございます。
以上でございます。
◆うえだあつし 委員
ありがとうございます。
全部適用のメリットとして、職員の給与を下げることを決めて、据え置いていたのでそれの効果が出てくる。30年から出てくるんでしたかね。そういうようなお話で、ぼちぼち効果が出てくるとは思うんです。そういうお話があったということは、給与について全部適用ではいろいろさわれるということが今のお話であったと思います。
それを踏まえて、今回、一番最後のページなんですけど、6億円、お金を投入していただきたいというお話やったと思うんです。もし普通の一般的な病院で考えて、民間ベースで考えた場合、6億円ないですよ、これは普通で考えたら倒産なんですね。もちろん公立病院を倒産させてくれというような論点の話ではないんですけど、普通でしたらもう首が回らない、倒産であるという危機的な状況に今陥っているというのが私たちの西宮の
中央病院であるということをまず御理解いただきたいと思うんです。
その中で、今後の見通しと取り組みの中に、職員としてこれをどう改善したら2億円がもっと下がる形になるんやとかいうことが余り言及されていないところに問題点があると思うんですね。先ほど給料は少しさわれるというようなお話もあったんですけど、もしさわれるんでしたら、ここをもうちょっとさわりますとか、普通、赤字やったらボーナスが満額出るようなことはあり得ないというのが世の中の常識やと思うんですけど、ここに手をつけるであったりとか、何もないのに市民の大切な税金を6億円投入してくださいということに対する説明が、これではいささか寂しいのではないかというのが私の思いであり、また、市民の思いであると思っておるのですが、どうでしょうか。
◎
管理部長
給与の関係は、先ほど
中央病院事務局長のほうからもお話をさせていただきました。当初は単独の移転というようなところもありまして、近隣の状況、特に近隣の黒字化されている公立病院の
給与水準に持っていくということでございました。今年度がその最終経過措置の終わりの年ということになりますので、基本的には収益の向上ということで黒字化はできるであろうという
給与水準まで持ってきておるというのが現状でございます。
委員のほうからもう少し下げるような手法はないかというような御質問だと思うんですけれども、私どもは職員のモチベーションを下げたくないというのが一つございますので、例えばボーナスがないとか、あるいはボーナスを市の職員以下にするというのは、これはモチベーションに非常に大きく影響を与えるものだろうというようなことを考えております。ですので、モチベーションを維持しながら、かつ収益の向上を図るということが一つのポイントかと考えております。
ただ、ここでお話をどこまでできるかというところではありますけれども、実はさらに職員の方々に、具体的に言いますと、給料の引き下げも含めた協議を今しておるというところでございますので、ぜひ現状を御理解賜れば、このように思っております。
以上です。
◆うえだあつし 委員
私の質問は、先ほど給料についてちょっと触れたんですけど、給料、ボーナスをゼロに、カットしなさいとか、そういうお話ではもともとないんです。こうなる前に自分の病院は危ないというのを各職員が感じて、もっといろんな取り組みをされることが普通だと思うんです。そういうのが見えてくる形というのをとってもらったり、職員一丸となってこのように頑張りますというような取り組みであったりがここに今後の取り組みとして載ってしかるべきであると思うんです。どっちもないというのが、この紙を見るだけではそういう状態なのかなと思いましたので、その辺はちょっと考えていただいて、これももうちょっとつくり直すなり、つくるなりしてもらえたらよかったんじゃないかなと。
経営改革プランをちょっと見ていたら、ほかにもいろいろ、組織の活性化のための取り組みというのが少し書いてあって、病院全体の目標を達成するためにみずから目標を設定し、ほにゃららというようなことが書いてあるんです。病院全体の目標というのは、改革プランの一番前に書いてある、全体的な医療としての質を上げるみたいな目標と、あとは金銭的な状況をよくするという、大きな二つの目標がきっとあると思うんですね。この目標を達成するために、「みずから」なのできっと職員全員のことでしょうね。全員が目標を設定してその達成に向けて取り組む、達成状況を病院として評価する仕組みをつくって頑張るよみたいなことが書いてあるんですけど、もしそういう目標設定を各職員全員がしているような実績があるんでしたら教えていただきたい。
◎
経営企画課長
目標設定につきましては、各診療科等、各部門ごとに年度当初に設定していただいておりまして、年度途中に2回、経営層とのヒアリング等を行ってございます。
以上でございます。
◆うえだあつし 委員
でしたら、この「みずから目標を設定し」というのは、部門を指しているんですかね、この「みずから」というのは。
◎
中央病院事務局長
まず、個人の目標のことなんですが、これは病院独自といいますよりも、市役所全体で個人の目標を掲げて、上司とヒアリングの上、取り組めということになってございまして、これも病院でやってございます。病院で違いますのは、各科・部門で、先ほどうえだ委員がおっしゃいましたように、1ページのほうに改革プランでこういう取り組みやるよと具体的な数値目標も掲げてございます。それを達成するためにおのおのの部署で何ができるんですかということの目標を掲げていただくようにいたしました。これが2年前でございます。その目標を掲げていただいて、管理者、院長なりの経営層と意見を交わして、目標設定をする、
中間報告をする、1年たてばその評価をするというような取り組みでPDCAサイクルを回しておるというふうなことでございまして、病院の目標、組織の目標、個人の目標が連携して取り組みを進めていくというシステムを改革プランの中で構築しようというふうに掲げましたので、それがようやく2年目で回っておるというふうな状況でございます。
以上でございます。
◆うえだあつし 委員
病院の目標と部門の目標と個人の目標を連動してやるという話なんですけど、結局は、最後はそこに来ると思うんです。患者単価を上げていくという中でいろんな点数を取っていくということは、職員が汗をかいていろいろな作業をしていくと。お金の話をしていくとちょっと申しわけないんですけど、点数がつくような作業をいろいろしていくと。もちろん点数というのは、ぼったくって取れとかそういう話じゃないので、国の決めた医療に対する点数、それは、その点数に見合うだけの患者のメリットがあり、そして収益にもなるということですので、その点数をしっかり取れるように、また、取れているのかどうかというのを評価する。また、給料をもらっている側としては、そういうコスト意識を常に持って働いてもらう。そういう取り組みをしておりますよというところを、市民であったり、議員であったり、また、いろんなところに見せていってもらうという形をとってもらいたいと思います。それがとれてあれば、こんな形の紙にはなってこないのではないかというふうに思います。それをなくして、ただ単に6億円足りなくなったのでお金を投入してほしいと言われても、なかなかイエスとも言いがたいですし、またイエスと私たち議会が言ったときに、何でそんなんしたんやと市民に説明を求められたら、とても私に説明することはできないと思います。
ですから、しっかりした今後の取り組みであったりとかを書いていただきたいなというのが全体の話としてのお願いになりますので、ぜひとも、足りなくなった、いただきたいぐらいの話ではなくて、それがもっと市民にわかる形にしてもらわないと、これは私の個人の気持ちとしては――会派の気持ちじゃないですよ。私の個人の気持ちとしては、縦に首を振れるような話ではないのかなというふうに思います。
以上です。
◆長谷川久美子 委員
2問ほど、一問一答でお願いします。
一つ目ですけれども、
地域医療で訪問していただいて収益が上がっていくということで、目に見えてというような御報告だったかと思います。逆紹介についても、すごくパーセンテージが上がってますし、ほぼこれ黒字にいくほどの逆紹介率だと思うんですね。紹介率を上回っての逆紹介というのは、これはすばらしい数字だと思うんですけども、なかなか収益につながっていないというようなところがあるかと思います。仕組み自体の問題もきっとあるんでしょうけれども、
地域医療としてちゃんと進めていただくためにも、これをやっぱり続けていっていただかないといけないことかなと思っています。
このことについてですけれども、例えば、病院側から各地域の診療所に行っていただいて、ある意味、顔の見える連携を進めていくということかもしれませんが、地域の先生方に病院のほうに来ていただいて病院の状況を見てもらうとか、例えば、昨年度入ったダヴィンチについても、前年度の
健康福祉常任委員会でも見学させていただきました。地域の先生方にダヴィンチの状況を見ていただくとか、そういった機会を設けられたことはあるんでしょうか。
◎
管理部長
泌尿器科がメーンにはなるんですけれど、ダヴィンチについては、近隣のクリニックのほうにも紹介をさせていただきまして、一定、内覧会的なことも行った、このように聞いております。
それから、当初に
経営企画課長のほうから
地域医療支援病院のお話もさせていただいたんですけれども、
地域医療支援病院はまさしく文字どおりで、地域の病院を支援する病院が
中央病院だということでありますので、その認証取得に当たりましては、
中央病院が持っている建物、設備、機器等を地域のドクターが利用できるということがあるかどうかというのが判断基準になっておりますので、
地域医療支援病院が取得できますと、その分については活用をどんどん促進できるんではないかな、このように考えております。
以上です。
◆長谷川久美子 委員
ありがとうございます。
地域の先生方にこちらに目を向けていただくためには、やっぱり来ていただいて病院の状況を見ていただく。例えば新しい機材が入ったときにぜひ見てくださいというような御案内をして、足を運んでいただいて身近に感じていただくということが一つかなと思っています。もしかして勉強会等もしていただいているのかと思うんですけれども、
中央病院から発信するということも、また、向こうからも来ていただくということも、続けていっていただきたいと思います。
2点目ですけども、入院患者が減少しているという問題もあります。入院している側となったら、もちろんいい治療をしてもらうということもあるんですけれども、やっぱり食事ですよね。ずうっと缶詰状態になっていると、食事というものがかなり大きな心理的ウエートを占めてきます。私も、何年か前に帯状疱疹で約1週間入院しましたけれども、そのとき、毎回キャベツがいろんな形で出てくるんですよ。またキャベツといってSNSに上げたことがあるんですけどね。いろいろな工夫はしていただいているんでしょうけれども、やっぱり同じ食材だけではなくて、いろんな工夫で、例えば聞いた話によると、慶應病院なんかは食事のランクが違うとか。当然、患者さんによって入院費が違うんですけれども、そんな方法もあるし、食事はやっぱりおいしく楽しくできるような状況をつくっていただきたいなと思うんですね。これは意見なんですけれども。
例えば、仮によく頑張って食事をおいしくできたとしても、それも口コミだけになってはいけないと思うので、これもやっぱり事務方のほうのお仕事として、病院はこんなことをやっているんだということをしっかりとアピールしていただきたい。先ほどのダヴィンチの件でもそうですね。先生方はやっぱり治療に専念していただかないといけないということと、また、先生方同士のネットワークということで患者さんに来ていただけるということもあるんでしょうけれども、そうではない一般市民に向けては、
中央病院がどういうことをやっているか、どういう環境で――例えばトイレがきれいになりましたよということなんかでもしっかりとアピールされるということが必要だと思います。
資金不足がどうしても出てきてはいますけれども、それはやっぱり利用してもらうことによって変わってきますので、事務方の役目として、先生にできない広報というものをしっかりとやっていただきたいと思います。新病院ができるからといってモチベーションを下げないで、モチベーションを維持していただいて、しっかりと経営改善につなげていただきたく思います。
以上です。
○上谷幸美 副
委員長
一問一答でお願いします。
先ほど、収益は上がっているけれども、費用も上がっているというところで、材料費が上がってきていると言われてたところなんですけど、どのあたりまで何がどうなって、どこがすごく上がっているんだとかというような分析をどれぐらいされているのかなと思いまして、わかる範囲で教えていただけばと思います。
◎
中央病院事務局長
済みません。今、手元に個々の資料を持ってないんですが、一つは、高度な医療をすることによっての材料費の増加というのはありまして、これはなかなか抑えられないというふうに思っているんですが、いろいろ手術する中で、それぞれの部品じゃなくて、先生方に同じ部品を使っていただく、そういった取り組みを今始めようとしておるというのと、一括購入でも、在庫管理まで一つの業者にお願いするということで、個々の品物じゃなくて全体として単価を下げるような取り組みをしていこうというふうなことで今動いておるということで、済みません、どれが市場よりも高いかという、そういうデータはあるんですが、そこに取り組んでこの品を下げろというところよりも、全体で下げるような取り組みを今しているというふうな状況になってございます。
○上谷幸美 副
委員長
ありがとうございます。
これからまた消費税も上がってくるということで、この材料費を抑えていくのってすごい重要だと思うんです。高度な医療で材料も高いと言われているかと思うんですけど、それに関しては一般財源から高度医療のための負担金というのが出ているはずなので、そこの部分はそれで補っていってもらって、できるだけ材料費をもっともっと下げていけるように、どこをどうすればというのはもっと細かく分析していくべきなのかなと思います。多分、普通の民間病院とかでしたら、これをしたらこうなると一個一個計算していって材料費を下げていってという節約をしていっていると思いますので、その辺をもう少し研究してもらって、また、それを教えていただけたらなと思います。資料か何かで御説明していただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
◆うえだあつし 委員
関連で一つ質問させていただきたいと思います。
材料費の話で、収入が10%ほど上がって、材料費も10%ほど上がるというお話に絡んで、6ページなんですけど、外来診療単価がことしは上がりましたよというふうに書いてあるんです。一応ここは目標値を達成した数少ないところの1個やと思うんですけど、ただ、単価というのは、もし材料費が上がればその患者の単価は上がるわけであって、それに伴って出費も上がる。収入も上がりますけど出費も上がるというのが医療の普通の考え方やと思うんです。薬価100円のものを使うのと500円のものを使うのやったら、それは500円に上がるけど、その分はもちろん出費も上がるので、これは余り意味のないことなんですね。外来診療単価だけをここに書いてあるんですけど、これでは実はわかりにくいかなと。その分、材料費が上がっていたら、これは目標値を達成しているようでしてないようなもんですし、また、その影響をとったデータがもしここに載っていたら非常にわかりやすかったかなというふうにも思うので。あわせて材料費のことがどこかに載っててもよかったのかなというふうに思ったので、それは意見として伝えておきます。
○上谷幸美 副
委員長
委員長の職務を交代します。
○
八代毅利 委員長
1点だけで、一問一答でお願いしたいんですけど、8ページの資金不足のところで、もう一回説明をお願いしたいんですが。ここに2億円と書いてますが、6億円というお話なんです。そこら辺、これに2億円と書いてあるのがなぜ6億円なのか、教えていただけますか。
◎
経営企画課長
平成29年度末の累計の資金不足が3億8,000万円程度ございまして、約2億円ですので、2億円前後をその3億8,000万円に足しますと6億円という数字になってございます。
以上でございます。
○
八代毅利 委員長
ということは、29年度末の3億8,000万円の資金不足は、何かで一旦立てかえみたいな感じになっているということでしょうか。
◎
経営企画課長
3億8,000万円のうち1億5,000万円は、引当金として貸借対照表上では流動負債に載ってくるものでございまして、それは実際に資金が出ていくとかいうものではないんですけれども、その残りの部分についてはお金が足りてないということになっているかと思います。
以上でございます。
○
八代毅利 委員長
3億8,000万円のうち1億5,000万円は引当金だから、別に資金不足というものではなくて、会計上の話で実態は2億3,000万円という感じになるんですか、29年度末の実質的な資金不足は。それでプラス2億円で6億円って何か若干多目になっているんですけど、それはどんな理由なんですかね。
◎
経営企画課長
引当金でございますので、翌年度払うものになってきます。賞与引当金とかですと、6月の賞与が前年度の12月からの6カ月分になりまして、4カ月分を引当金として置いておくものなんですけれども、統合にもつながってきますけども、最後に全部を清算するときには、今年度は引当金としてあるので必要はないんですけれども、最終的には必要となってくるお金になりますので、最終的には資金が足りなくなるということになります。
以上でございます。
○
八代毅利 委員長
わかりました。
基本的な話で、計画がありますね。計画を達成してない数字とか、例えば入院収益や医業収益やいろいろありますけども、これが計画どおりになったら資金不足ゼロになるという計算になっているんですかね。それをお聞きしたいんですが。
◎
経営企画課長
今回お示ししています目標値につきましては平成30年度の目標値でございまして、平成30年度はまだ資金不足が1億円弱あるという計画になってございますので、これを全てクリアしましても、支出のほうも計画どおり出れば1億円弱の資金不足が発生する目標値になってございます。
以上でございます。
○
八代毅利 委員長
わかりました。目標どおりいって1億円の資金不足だけど、実際は2億円になりましたということですね。わかりました。
まあ、努力していただいて、目標になるべく近づけていただくしかないという。なかなか難しい部分ですよね。この医療というのは、人減らしをしてうまくやっていけるという仕事ではありませんので、やはり人の命にかかわるお仕事ですのでそうはいかないし、ある面で労働集約型産業的なとこもあり、給料を極端に下げるというのもできないと思いますし難しい。それで、装置産業でもありますので、結構設備投資も要るというところで、非常に難しいと思うんですけど、資金不足をなるべくゼロに近づけていただいて、さっきの課長の話じゃないですけど、病院を統合するときに、結局は返せないお金がどれだけありますと。市が
一般会計から入れたのと貸し付けになっているのもあると思うんですけど、貸し付けになっているのはもう戻ってこない。これが物すごい金額になるということになりますと、せっかく立派な病院ができても、そういう陰の部分というか、非常にマイナス部分が大きいと、やっぱり市民の方も喜んでくれないので、計画どおり頑張っていただくしか、それしか言いようがないんですけど、ぜひ努力いただきたいなというふうに思います。
以上です。
○上谷幸美 副
委員長
委員長の職務をお返しします。
○
八代毅利 委員長
ほかにございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
八代毅利 委員長
なければ、本件はこの程度にとどめます。
以上で本日協議すべき事項は全て終了いたしました。
本日は、
中央病院と
県立西宮病院との
統合再編についての報告、そして、
中央病院経営状況の
中間報告についての報告、この2件の報告を受け、質疑等をさせていただきました。
これをもって
健康福祉常任委員会を閉会します。
御協力ありがとうございました。
(正午閉会)...