西宮市議会 > 1991-03-04 >
平成 3年 3月(第21回)定例会−03月04日-05号

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  1. 西宮市議会 1991-03-04
    平成 3年 3月(第21回)定例会−03月04日-05号


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    最終取得日: 2021-07-30
    平成 3年 3月(第21回)定例会−03月04日-05号平成 3年 3月(第21回)定例会           西宮市議会第21回定例会議事日程           (平成3年3月4日午前10時開議) 日程順序            件         名        ページ 第1  自議案第683号 西宮市の休日を定める条例制定の件  至議案第734号 工事委託契約締結の件(公共下水道甲子園浜浄化センター建設工事委託)  報告第78号 処分報告の件(市長の専決処分事項の指定に基づく専決処分)  以上53件に対する質疑及び一般質問   発言順序  議席番号    氏   名     発 言 時 間                           (答弁を含む)     1    19    田 中 章 博      152分     168     2    38    大 槻 弥之助       79      187     3    45    橋 本   完      152      199                               西宮市議会議長
                 出   席   議   員   1番  上 田 幸 子 君      26番  西 村 義 男 君   2番  立 垣 初 男 君      27番  生 瀬 悦 子 君   3番  木 下   猛 君      28番  片 岡 保 夫 君   4番  阪 本   武 君      29番  田 中 道 子 君   5番  荻 田 勝 紀 君      30番  宮 本 紀美子 君   6番  東   耕 一 君      31番  玉 置   肇 君   7番  中 村 武 人 君      32番  富 井 雄 司 君   8番  草 加 智 清 君      33番  塚 田 誠 二 君   9番  中 川 經 夫 君      34番  吹 田 英 雄 君   10番  小 林 光 枝 君      35番  蜂 谷 倫 基 君   11番  谷 口 哲 司 君      36番  福 田 義 雄 君   12番  中 西 甚 七 君      37番  河 崎   靖 君   13番  宇 野 良 一 君      38番  大 槻 弥之助 君   14番  武 田 元 宏 君      39番  鳥 飼 黎 明 君   16番  嶋 田 克 興 君      40番  美濃村 信 三 君   17番  越 智 一 雄 君      41番  余 百 保次郎 君   18番  西 川 彰 一 君      42番  中 前   勲 君   19番  田 中 章 博 君      43番  楽 野 信 行 君   20番  三 原 憲 二 君      44番  松 岡 和 昭 君   21番  上 谷 幸 彦 君      45番  橋 本   完 君   22番  管   庸 夫 君      46番  樽 井 正 雄 君   23番  田 渕   一 君      47番  雑 古 宏 一 君   24番  北 川 正 治 君      48番  西 埜 博 之 君   25番  小 牧 裕 子 君              欠   席   議   員                な       し              説明のため出席した者の職氏名 市     長  八 木 米 次 君   都市開発 局長  小 出 二 郎 君 助     役  馬 場 順 三 君   建 設 局 長  広 橋   茂 君 助     役  小 林   了 君   土 木 局 長  平 尾 進 一 君 収  入  役  元 田 五 郎 君   中央病院事務局長 西 川   宏 君 市 長 室 長  屋 部 幸 信 君   消 防 局 長  谷 本 親 夫 君 企 画 局 長  宗   正 誼 君   水道事業管理者  木 澤 茂 芳 君 総 務 局 長  田 村 光 弘 君   水道局総務部長  小 出   治 君  行 政 部 長  平 瀬 和 彦 君   選挙管理委員長  橘     治 君 財 政 局 長  山 田   知 君   農業委員会会長職務代理者                               岡 田 英 男 君  財 政 課 長  福 井   昇 君   代表監査 委員  河 村 吉 庸 君 同和対策 局長  長 瀬   武 君   教 育 委 員 長  藤 井 堅 志 君 市 民 局 長  酒 井 幸 男 君   教  育  長  小 林 久 盛 君 生活経済 局長  野 村 冨美雄 君   教 育 次 長  黒 川 俊 彦 君 福 祉 局 長  松 村 暢 之 君   教 育 次 長  北 福 宏 行 君 環境衛生 局長  加 藤 和 丕 君             職務のため議場に出席した事務局職員 事 務 局 長  横 山 良 章 君   調 査 係 長  市 栄 正 樹 君 次     長  松 本   曉 君   書     記  浜 田 周 作 君 議 事 課 長  金 重 勝 己 君   書     記  谷 田 恭 啓 君 調 査 課 長  後 藤 竹 志 君   書     記  村 本 和 宏 君 議 事 係 長  津 田 博 利 君   速 記 書 記  原 田 順 子 君    〔午前10時03分 開議〕 ○議長(西埜博之君) おはようございます。  ただいまから第21回定例会第5日目の会議を開きます。  現在までの出席議員は45名であります。  本日は、武田元宏君、塚田誠二君から所用のため遅参、以上のとおり届け出を受けております。  本日の会議録署名議員に、会議規則第113条の規定により、16番 嶋田克興君と21番 上谷幸彦君の両君を指名いたします。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより日程に従い議事を進めます。  日程第1 議案第683号ほか52件を一括して議題といたします。  これより3月1日に引き続き質疑及び一般質問を行います。  順序により発言を許します。  まず、19番 田中章博君。    〔田中章博君登壇〕 ◆19番(田中章博君) おはようございます。  一般質問をさせていただきます。自由民主党・市民連合の一員としての一般質問でございます。  きょうは月曜日でございます。さぞきのうの後援会活動等で皆様お疲れだと思いますけれども、しばらくの間、御清聴のほどをよろしくお願いいたしたいと思います。  また、傍聴席の皆さん方、おはようございます。よろしくお願いいたします。御苦労さんでございます。  通告順序に従いまして一般質問をさせていただきたいと思います。  まず1番目に、再開発についてお尋ねをいたしたいと思います。  既成市街地において新たに町をつくり直すためには、再開発事業の位置づけというものは、昨今の地価の異常な高騰、土地の高度利用等を図る観点からも、非常に重要な事業手法とだれもが認めるところでございます。近くは、JR芦屋駅前、阪急川西駅前、阪急塚口駅前、阪急逆瀬川駅前、阪神出屋敷駅前、阪急宝塚南口駅前等々、阪神間各市は、積極的に再開発事業を取り入れ、見事に成功させていると思っております。また、先日は、JR立花駅駅前再開発事業の概要が報道されたわけでございます。それに比べまして、我が西宮市の状況といいますのは、現在進行中のJR西ノ宮南駅前1カ所という取り組み方につきましては、いかに反対運動が強い西宮市ということと相入れましても、大変なおくれをとっているということは残念でございます。同時に、理解ある方々に対し申しわけなく思っているのは私だけではないと思います。  しかし、本年度、107億円の予算でもって建物着工をしようとしているJR西ノ宮駅南地区にとりましては、やっと明るいともしびが見えてきた感じがいたすわけでございます。また、阪急西宮北口駅前、阪神西宮駅前等につきましても、順次計画が具体化しようとしているということは、遅まきながら西宮市も近隣都市の仲間入りをしてきた感じを持っておるわけでございます。今後は、積極的な事業施行を期待しておき、質問に入りたいと思います。  さきに述べましたように、JR沿線の芦屋駅、西ノ宮駅、そして立花駅につきましては、既に駅前開発が着工され、また計画されようとしております。それに比べまして、乗降客年間600万人ということで、西ノ宮駅の2倍以上の乗降客を持っております甲子園口駅前について取り上げてお尋ねをしたいと思っております。  特に、甲子園口駅前につきましては、南北両方当然あるわけでございますけれども、今回は、一応北部の方を取り上げて御質問を申し上げたいと思います。  甲子園口北駅前につきましては、以前から、市の担当者をお迎えいたしまして、地元関係者等による勉強会を数回持ってきたわけでございます。北出口周辺には公共施設はほとんどございません。そして、バス、タクシーが乗り入れておりまして、バスも、当然1回で回り切れるような駅広を持っていないわけでございます。また、商業機能の低下も著しく、木造家屋の密集という生活環境の改善が大変急がれるところである、このような認識でございます。このことにつきましては、地元関係者もすべて認めるところでございまして、町づくりは地元協力なくしてできるものではないということは論をまつまでもございません。  そこで、地元が積極的に行動を起こす第一歩といたしまして、地元主導によります町づくりに入りまして、基礎調査を行い、その成果品、すなわちプランを、市にも検討を求めておるところでございますが、その試案についてお尋ねをしていきたいと思います。  1点目は、JR甲子園口北駅前地域の町づくりにつきまして、地元が取りまとめました試案につきまして、市はどのような評価をしておられるのか、お聞きしておきたいと思います。  2点目は、地元主導型の再開発に対しまして、市はどのような形で関係を持つことができるのか、お尋ねをしておきたいと思います。  3点目、組合施行の再開発事業におきます民間デベロッパー等の参加事例、また、そのメリット等をお聞かせいただきたいと思います。  次は、2点目の都市計画道路等についてお尋ねをしていきたいと思います。  西宮市の南北交通の難所でありました盤滝−船坂間には、やっとトンネルができ、この3月25日にはオープンのセレモニーがあるということは、多くの市民が喜びとするところであり、関係者の御労苦に対しまして敬意を表するものでございます。しかし、このトンネル開通ということによりまして、今まで通行がほとんどなかった大型車を初め、絶対数が増加するということは、当然予測されるところでございます。そのためには、このトンネルに接続する県道及び市道の整備が、当然のことながら、必要なわけでございますけれども、まだ未整備の状態が続いておるということは、非常に残念なことだと思っておるわけでございます。  そこでお尋ねをいたしますが、県道大沢西宮線都市計画道路の建石線でございますけれども、阪急甲陽線との踏切交差の場所、ここは、今でも非常に交通の流れが悪く、渋滞が起き、また、事故も多発しておるわけでございます。ここは、山からおりてきた場合の甲陽園の方へ曲がるのにつきましては、非常に鋭角になっておりまして、乗用車でも1回で曲がり切れていない状態で、踏切を越えてすぐに左折するわけで、それが曲がり切れない、当然そこで切り返しを行っておると。また、甲陽園方面、そして山手線を通って上ケ原の方へ抜ける道はそこしかないわけでございますね。そういう箇所があると。この踏切の状態を御存じなのか、そして、これについてどのようなお考えを持っておられるのか、お聞きをしておきたいと思うわけでございます。  次に、同じく甲陽園地域の問題でございますけれども、昨年の国勢調査でも明らかになっておりますように、南部市域の人口減少に比べまして、上ケ原、甲陽園地域は、都市整備の基盤でございます、先ほどから申し上げています主要道路が未整備のまま開発が先行いたしまして、人口の増加をもたらし、あわせて、自動車保有数も南部より非常に高い率になっておりまして、1世帯2台以上保有している家庭も多くあるわけでございます。  そこで、過去、私もこの場から何回も事業促進を促してまいりましたが、いまだに整備されていない山手線の新甲陽町──北の方からいきます。新甲陽町から県道大沢西宮線、先ほど申し上げました踏切のところまでですね、夙川学院のグラウンドのところまで、どのように考えておられるのか、そして、いつまでほうっておくのか。そして、同時に、途中にございます阪急甲陽線を現在渡っておるわけでございますね。今、環境衛生局の方で斎場をつくられておる前の踏切でございますけれども、この踏切についてはどのような交差方式にするのか、お答えをいただきたいと思います。  3点目は、市内唯一の南北貫通道路ということになっております中津浜線についてお尋ねをしていきたいと思います。  この路線で唯一の踏切でございます阪急神戸線との交差、これは、前後が4車線で踏切に入ってくるわけでございますけれども、踏切のために2車線に現在絞られておりまして、ここで交通渋滞が起こっておるというのは、皆さん御存じのとおりでございます。ここは、当然拡幅をするという計画で、数年前から、この場でもお聞きもし、そしてお答えもいただいておるわけでございますけれども、いまだに現状のままでございます。改良されておりません。この事業化はいつになるのか、はっきりとお答えをいただきたいと思います。  最後に、中国自動車道名塩インターについてお尋ねをいたしたいと思います。
     ちょうど8年ほど前に、58年3月の市議会ですか、ここで私の方から名塩サービスエリアの設置についての早期実現を訴えまして、急激に進展いたしまして、現在は、サービスエリアもできまして、営業が開始されておるわけでございますけれども、そのときの反対運動等のいろんな条件の中で、できたらあそこに名塩インターをつくるということを一つの条件にしてはどうかという提言をもさせていただいたわけでございますけれども、当局の方、余りその話には積極的ではなかった。その後、インターの設置の必要性というのが認められたのか、議会内でも議論されて、そして、具体的な計画も出されているように思うわけでございますけれども、いまだにはっきりとした計画案も出されておりません。そして、このインターの必要性というのは、皆さん方も既に認識をされているとおりでございます。  現在、名塩ニュータウンを初め、いろんな住宅、大規模な住宅建設が始まっております名塩地域でございます。センター等も既にオープンをしておるわけでございますけれども、この地域の交通アクセスといいますのは、176、1本でございます。当然ここにインターというものが必要だと思っておるわけでございますけれども、この問題につきましては、昨年の12月県会でも質疑をされております。市としては、この名塩インターにつきまして、いかなる方式、いかなる方法、いつつくろうとされるのか、お聞かせをいただきたいと思います。  次に、3点目のスポーツ振興についてお尋ねをいたしたいと思います。  3期12年間、常にスポーツの振興というものを求め続けてまいったわけでございます。少しは効果があったのではないかなとは思っておるわけでございますけれども、昨年の行政方針の文言にスポーツ、体育という言葉が非常に少ないということでクレームをつけたわけでございますけれども、御理解いただいたのか、平成3年度の行政方針、市と教育委員会には、多くの文言が引用されておりました。敬意を表しておきたいと思います。これからは、その中身の充実ということで、市民にスポーツ振興をアピールしていただきたい、このように思っております。  私は、いつもスポーツを前提に物事を考えておるわけでございますけれども、これは、単に競技種目の技術向上であるとか、レベルアップであるとか、そういうもののみを追求しているわけではございません。当然スポーツ人口の増加、これをも含むわけでございますけれども、単純なスポーツ振興の考えではないわけでございます。当然、人が生まれましてから死ぬまでの間、必要な体力とか頭脳等を維持し、そして幸せな一生が送れる体を持ってもらいたい、持つべきだ、こういうような前提で物事を考えてきているわけでございまして、皆さんも既に御存じのように、今どきの子供さんは、転んだら手をつかずに顔面から落ちていく、そして、町の接骨医のところに行きますと、いかに小学生の方が多くベッドの上に並んでおられるか、行ってみられたらわかると思うんですけれども、びっくりするぐらいの数でございます。これは私の後輩の話でございますけれども、私、拳法をやっておりまして、大学生を教えておるわけでございますけれども、足で当然けるわけですね、胴をける。当然指が反って、ここでけるわけですね。当然のことだと思っているんですけれども、今の子は、けったら、この指の先でけってしまうんです。当然爪をはいだり、突き指したり、原因は指が反らないんです。そして、また、拳法するのにグローブをはめて打つわけですけれども、打つ、そうしたら、ここの指の骨が折れるんです。私らの時代では考えられなかったようなもろさを持っているわけです。  このような子供や青年たちが、将来、現在言われておりますような高齢化社会に果たして入れるのかどうか、非常な疑問を感じるわけでございます。そこまで生き切れないというふうに私は思っておるわけでございますけれども、このような子供たち、そして青年たちを、やはり、ここにお座りの皆さん方のように、立派に成人していただきまして、これからの日本、世界を背負っていただくという体づくりをまずしていただかなければならない、そのためにはいろんな方策があろうと思いますけれども、そのことについてお尋ねをしていきたいと思うわけでございます。  42万文教住宅都市西宮、これのスポーツメーン施設ですね、総合グラウンドについては、市長はどのようなお考えを現在お持ちなのか、お聞かせをいただきたいと思います。  次に、これは、体協などに参加していない団体が数多くあるわけでございます。当然、少年サッカーのチームであるとか、リーグであるとか、少年野球であるとか、少年ラグビー、それからソフトボール等々、こういうような数がなかなか把握し切れないぐらいのチーム数や人数が多くあるわけでございます。そして、このチームなり選手たちが練習をしたい、また試合をしたいということで、正式なグラウンドではないにしても、広場を望んでおるわけでございます。このようなチーム数であるとか、人数であるとか、こういうものを当局はいかほどの数字として把握されておるのか、まずお尋ねをしておきたいと思います。  次に、それらの方々のニーズにこたえられるグラウンドは、どのぐらい、どこにあるのか、お聞かせをいただきたいと思います。  次に、ソフト面についてお尋ねをいたしたいと思います。  先ほども申し上げました42万市民のスポーツ、これに対する調査であるとか研究であるとかが必要である、このように思うわけでございます。これに対応していかれるのはどこで対応されておるのか、機構上の問題でございますけれども、お尋ねをしておきたいと思います。  2点目は、これも、以前、この場からお尋ねをしたわけでございますけれども、いまだにはっきりとしていないのが学校体育と社会体育の区別でございます。これにつきましてはっきりとお答えをいただきたいと思います。  3点目は、スポーツ国際交流ということについてお尋ねをしたいわけでございますけれども、いろんな国際交流、文化面等々、あるわけでございますけれども、昨今は、いろんなスポーツの団体がいろんな国と交流をしておるわけでございます。そして、友好であるとか親善に大きな成果を上げておるというのは、皆さん御存じのとおりでございます。このような国際交流に対しまして、市はどのようにお考えになっておるのか、お聞きしておきたいと思います。  最後に、老人スポーツのあり方でございます。  せんだって、中国の紹興市へ行きましたら、老人体育協会というのが設立されておりまして、これは、定年後60歳以上の方の参加できる組織だというふうにお聞きしたわけでございますけれども、そして、老人体育協会専用の施設ができておるわけでございます。それには、向こうの体育の中には、囲碁であるとか、将棋であるとか、気功であるとか、そういうような、こちらで言う文化的な面も入るわけでございますけれども、卓球台、ビリヤード、ゲートボール等々の専用施設がつくられておりました。まだオープンはしてませんでしたけれども、8割方完成されておったわけでございますけれども、そのように、老人に対して特別な配慮がされておるわけでございます。当然子供たちから老人までいろいろなスポーツの層があるわけでございます。そういう中で、こういう老人に対するあり方というのは、非常に感激をしたわけでございます。本市として、このような老人に対する考え方、何かお持ちでしたら、お聞かせをいただきたいと思います。  最後に、自然保護と対策につきましてお尋ねをしていきたいと思います。  南部西宮の唯一残されました自然林地帯甲陽園地域は、この本庁舎の北窓からも、西宮市のシンボル甲山を中心にいたしまして、緑の帯が広がっております。そして、この緑の帯というものをこのまま残しておきたいなと思うのは私だけではないと思います。特に、甲山森林公園の南西部に隣接しております、通称蓬莱山と言われております約5ヘクタールほどの南斜面を持った山でございますけれども、ここの北斜面は森林公園の計画区域となっておりますけれども、今申し上げました南斜面は民有地となっておるわけでございます。ここは、以前、甲陽園の土地区画整理組合の施行区域内、4番目の区域ということで予定されておったわけでございますけれども、事業進行が不能になり、放置されておる、自然を残した山でございます。山すそは、東川、御手洗川の源につながっております小さな川がありまして、最近は、蛍も戻ってきております。また、この山には、キツネ、タヌキ、ノウサギ、リス、そしてイノシシと、この本庁舎から10分ほどの地域でございますけれども、ここらでは当然見られない野性の動物が出没しておるわけでございます。私も数回目撃をして、写真も撮っておるわけでございますけれども、また、最近は野鳥類も非常に多く戻ってきているように思っておるわけでございます。当然、市にとって貴重な自然林である、このように思うわけでございますけれども、ここは、現在、航空保安林の網をかぶってはおりますけれども、このような保安林はいつ解除されるかわからないわけでございます。非常に不安があるわけでございます。  そこでお尋ねをしておきたいと思うんですけれども、この民間開発──これは民間の業者が持っておるわけでございますから、開発を前提にして持っているんだという気でおるわけでございますけれども、こういう民間開発から守るために、ちょうど北斜面の森林公園ですね、それからずっと帯状に北山ダムの方へ公園が広がっておるわけでございますけれども、付近の公園と一体化するために活用できないか、市の方で保全して活用できないか、まずお聞きをしておきたいと思います。  2点目には、キツネ、それからタヌキ、リス、ウサギ、これらにつきましての被害というものは余り発生しておりませんけれども、イノシシということにつきましては、少し事情が違う、このように思っておるわけでございます。先日も、夜中、タクシーで帰ってきたときに、タクシーの前に小さなイノシシが2頭飛び出してきて、これはクラクションを鳴らしても逃げなかったので、車をおりて道端へ追いやって通ったという経験を持っておるわけでございますけれども、そういうような話をしておりますと、いや、うちの家には親子4頭連れのイノシシが出てきて庭をほじくり返してしまったんやという話も、これはごく最近の話でございます。まだこの目神山地域では、人的な被害というものは聞いておりませんけれども、福田議員なんかに聞くと、イノシシというのはほんまに怖いんやぞ、犬でもかみ殺されて、人間なんかいちころやぞというふうに言われておるわけでございますけれども、このように、民家に出てくるような状態ということにつきまして、市はどのようなお考え、そしてどのような対策を講じていただけるか、お尋ねをしておきたいと思います。  以上でこの場からの質問を終わらせていただきまして、御答弁によりまして自席から再質問をさせていただきたいと思います。  どうも御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) 質問は終わりました。  これより当局の答弁を求めます。 ◎市長(八木米次君) まず、名塩インターの設置について、その取り組みについてどうかということでございますが、中国縦貫道のインターチェンジを名塩付近に設置することにつきましては、市といたしましては、地域振興のためや、あるいは大規模な宅地開発に伴いまして増加しておりますところの国道176号の交通緩和を図るために必要である、このように考えております。そのため、本年初めより、兵庫県とともに、建設省及び道路公団に対しまして強く要望活動を行っておるところでございます。そのため、本年初めより、このことにつきましては、私もどのような展開をするかということを考えてきたと今申し上げましたが、ずっと前から、このことについては、県なり、あるいは建設省とも連絡をとってきたことも事実でございます。  しかしながら、あの中国自動車道の名塩付近には、御承知のとおり、カーブがございますし、また、勾配が大変きついことから、最近におきまして事故がよく起こっております。建設省及び道路公団では、安全性を確保するということを先決と考えておりまして、まずこの事故の軽減のための安全対策を現在行っております。その結果を見た上でインターチェンジの設置の協議にも応じたいとのことでございます。今後も、兵庫県とともに、インターチェンジの設置に向けて、さらに調査検討を行いまして、建設省及び道路公団に対しまして、さらに積極的に働きかけていきたい、このように考えております。御理解賜りますようにお願い申し上げます。  次に、スポーツ関係でございますが、まず私から総合グラウンドにつきましての御答弁を申し上げたい、このように思うのであります。他は教育委員会からお答え申し上げます。  総合グラウンドにつきましては、今日までも御指摘をいただいておるところでございますが、市民の皆さんのスポーツや健康への関心が増大している今日、この市民のニーズへのより適切な対応が重要な課題となっております。  御指摘のように、陸上競技場につきましては、設置年度も古く、施設設備の老朽化が進んでおる現状から考えまして、現在では、42万市民のニーズにこたえるには十分でないと考えております。この施設の改善整備は、長年の課題でもございますので、過日、管議員にも教育長がお答えしましたように、目下、教育委員会と関係部局の間で鋭意内部検討を進めておるところでございます。私といたしましては、現在の中央運動公園内にあります運動施設は、今日までも極めて多くの市民の方々が利用されておりますし、また、位置的に見まして大変便利なところでございますので、その有効活用を図る上におきましても、この場所で陸上競技場を中心に改善整備を行うことが、市民の皆さんの利便の面から考えましても大切でないか、このように考えておるところでございます。  いずれにいたしましても、整備方策等の結果がまとまれば、市長といたしまして、今後重点的に取り組む必要のある施設の一つだ、このように考えておるところでございますので、よろしく御了承いただきたいと思います。  以上でございます。 ◎都市開発局長(小出二郎君) 1点目の再開発についてお答えいたします。  JR甲子園口北側の駅前地区周辺につきましては、一定の市街地の整備がなされている地域でございまして、都市計画道路鉄道沿線北側が未整備のほか、先生御指摘にございましたように、駅前広場の機能として十分なスペースが確保されていないため、交通処理の上からも若干の課題となっている状況にございます。このような状況に対しまして、地元の方で今回取りまとめられました計画案によりますと、駅北側、約1.7ヘクタールを対象に町づくりを考えておられまして、その内容につきましては、甲子園口北側の駅前にふさわしい町づくりを目指し、道路、駅前広場などの整備、商業の集約化を図りますとともに、住機能としての都市型住宅、宿泊施設、業務施設等も加え、複合機能の形成により、快適で便利な駅前地区として、特性と地区の持つ個性を打ち出し、町の活性化を図ろうとされているものでございます。  市といたしましては、公共施設、建物計画、都市計画上の問題などにつきまして、詳細にわたりこの案について精査、検討を加えたものではございませんが、今回のように、地元が中心になりまして町づくりの計画案を策定されましたことにつきましては、その意欲と熱意に敬意を払いますとともに、一定の評価をしているものでございます。  次に、二つ目にお尋ねがございました、こういった民間の権利者の方々が中心になって進めてまいります再開発に対して市はどのようにかかわっていくかというお尋ねでございますが、御承知のとおり、都市再開発法では、事業の円滑な促進を図るため、地元の公共団体の技術的な助言や援助、並びに事業に対する国庫補助制度について一定の定めがございまして、これに基づきまして資金援助も行うことができることになっております。また、別途、本市では、市街地再開発事業の推進に向けまして、地元におきまして協議会等が結成された場合には、独自の助成制度を持っております。したがいまして、開発を予定されております地区の皆様方の熟度が上がった段階におきまして、市といたしましても、十分な協議調整を行い、望ましい計画案の作成、事業化に向けまして、助言等も含め、適切な対処を行ってまいりたいと考えております。  次に、3点目の組合施行の再開発事業における民間デベロッパーの参加による事例とその効用についてでございます。  近年、全国的に駅前等の再開発事業が活発に行われております。その多くは、民間主体と申しますか、権利者による組合施行の再開発でございまして、その中には、先生御指摘にございましたようなデベロッパー参加によるものもかなりの数を占めております。その例といたしましては、本市におきましても、昭和52年に完成を見ております夙川駅前グターンタウンがございますし、また、近隣都市におきましては、宝塚市におきます逆瀬川アピアもそのケースでございます。また、その効用といたしましては、民間の持つ再開発等開発に対するノーハウ、活力、資金等を最大限に活用できることが大きなメリットではなかろうかと考えております。  以上でございます。 ◎土木局長(平尾進一君) 2点目の都市計画道路についてのお尋ねにお答え申し上げます。  3路線の整備手法についてのお尋ねでございまして、御質問の順序と相前後するかと思いますが、順次お答えを申し上げます。  まず、山手線でございますが、山手線の整備は、甲陽園地区の市街化に伴い、早急に整備の必要な道路であるとともに、上ケ原地区と越木岩地区を経て芦屋市と結ぶ道路として重要な路線でございます。用地の先行取得も含め、この事業に取り組んでおるところでございます。しかしながら、御承知のとおり、先ほど御指摘の区間は、御指摘にもございましたとおり、阪急電鉄甲陽線と交差しておりますので、その交差方式、1案といたしまして、道路地下案、二つ目の案といたしまして、鉄道地下案等が考えられますが、現在時点では、鉄道地下案でもって関係機関と協議を重ねているところでございます。この交差方式を速やかに決定するとともに、都市計画の変更手続を行いまして、平成4年度には事業認可を得て事業ができるように努めてまいりたいと考えておるところでございます。  2点目に、県道大沢西宮線でございますが、これにつきましては、先ほどの御指摘のとおり、市内でも極めて危険な踏切と認識いたしております。したがいまして、先ほど申し上げた山手線の事業計画と調整を図りながら、可能な限り同時期の事業化ができますよう強く県に要望してまいりたいと考えております。  最後に、中津浜線の4車化の見通しでございますが、御承知のとおり、この4車化につきましては、中津浜線の交通渋滞及びこの渋滞による交通事故や通過交通の安全確保のため、この踏切拡幅計画を実施しようとするものでございまして、阪急電鉄や関係者と協議の結果、昭和63年1月、地元関係者の日野神社西踏切廃止にかわる利便施設として甲子園段上線に地下道を建設することで合意を得たところでございまして、平成元年度より事業着手を予定し、地元関係者と協議を進めてまいりました。しかしながら、この地下道建設につきましても、周辺住民の方々の合意が得られず、今日に至っておるのが現状でございます。今年になりましてから、西宮警察署からも早急に4車化を図るよう強い要請を受けており、この要請については、阪急電鉄においても十分承知しており、再度、早期実現に向けて電鉄を初め関係機関とも協議し、早期実現に向けてさらに一層努力してまいりたいと考えております。何とぞよろしく御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 ◎教育長(小林久盛君) スポーツ振興にかかわります問題について御答弁申し上げたいと思います。  第1点目は市長の方からお答えいただきましたので、2点目から以後をお答え申し上げたいと思います。  まず第1に、先生の方から、正式のグラウンドでない広場を希望するチームだとか個人だとかというものについて、そのニーズはどのようになっているか、わかっているか、こういう御質問だった、こういうふうに思います。  正式のグラウンドでない広場ということにつきましては、現在の時点では、本市においては、学校や公園等がこれにかわるものとして活用されているのが現状でありまして、例えばゲートボールだとか、あるいは少年サッカーだとか、ソフトボール等に使用をしていただいている状況であります。確かに正式のグラウンドでない広場、例えて言いますと、広大な空間があって、どんなスポーツでも、あいているときはだれでもやれるというような典型的なものは、これは、武庫川河川敷だとか枝川の下水処理場屋上等がこのような形で利用されているのが現状でございます。  さて、御質問の多目的広場を求める、つまり多目的広場といいますか、正式のグラウンドでない広場を求める人たちの人数、あるいはチームの数の把握ということでございますけれども、正式なグラウンドでない広場というふうになりますと、多種多様な種目がありますし、かつ個人も、多様でありますし、非常にインフォーマルな小さなグループということも考えられまして、非常に複雑多様であり、正確な数は、現在の段階ではつかみ切れておりません。しかし、組織化された団体、あるいはグループ等は把握しておるのが現状であります。しかし、いずれにいたしましても、多目的に利用できる広場、つまり正式なグラウンドとしてではないけれども、だれでも利用できる広場というものを求める人たちは大変多い、こういうふうに思っております。このチームだとか、数に関しましては、可能な限り、一遍調査研究、何かをしてみたいと思いますが、極めて困難な問題がある、こういうふうに思いますので、その点については、困難性については、御賢察いただきたい、こういうふうに思います。  もう一つは、42万市民がどのようなスポーツに接し、どのようなニーズを持っているか等々、ソフト面での調査研究についてどこがやったらいいか、こういう話だ、こういうふうに思います。  本市におきましては、スポーツ振興を担う社会教育団体として、西宮市体育協会というのがございます。それから、地域体育振興会というのもございます。また、このような団体以外に、118名の体育指導委員──個々人ですが──で構成されております体育指導委員協議会というのもございます。また、学識経験者等で構成されていますスポーツ振興審議会というものがあることは、先生既に十分御存じだ、こういうふうに思います。これらの団体または個人等を通して、インフォーマルな場合もありますが、いずれにいたしましても、市民のニーズ等や今後のスポーツニーズの動向等に関する意見や提案を、これらの団体から、いろいろ意見を聞きましたり、提案をされたりしているのが現状でありまして、それに基づいてスポーツ振興、普及に努めているところであります。しかし、まだ、御指摘のように、十分に把握していない部分もありますので、今後、地域のスポーツに住民がどのようなニーズを持っているか研究してみたい、こういうふうに思います。  ただ、この把握する機構ですけれども、学校教育では一応ソフト面での対応ができておりますし、把握をしておりますが、幼児から就学前、それから学校を離れてからお年寄りまでということについての対応は、現在ではできていないのが現状であります。このことにつきましては、社会体育として可能かどうか、もう一度よく検討してみたい、こういうふうに思います。社会体育で対応するというふうに考えましても、非常にこれも課題が複雑多様で、膨大なものだというふうに考えられますので、さらにこのことについて研究してみたい、こういうふうに思っております。  それから、学校体育と社会体育との関係についてですが、学校体育の目的とするところは、もう先生御存じだと思いますが、成長発達の過程にあります児童生徒の心身の健やかな発達を促すため、子供の発達段階に応じた運動能力や体力づくり、さらに、正しい健康観などを培い、生涯にわたって体育、スポーツに親しんでいく能力や態度を養うということになっておりまして、子供の成長発達に応じた適時性というもの、この年齢でこういうのをやった方がいいというのと、それから、その段階がございます。こういうことはもう御存じのとおりであります。しかし、社会体育におきましては、そのような厳密な段階性というのは求められておりません。多種多様かつ複雑でありまして、それぞれの地域や個々人、あるいは個々のグループ等が、社会体育施設等において異年齢の人たちとの接触、交流の中で、スポーツを生涯にわたって親しみ、楽しみ、かつ共同でともに伸びていこうということであります。  今、生涯スポーツ、あるいは生涯体育という時代を迎えておりますので、学校体育は社会体育を、社会体育は学校体育の活動をそれぞれ視野に入れて相互に連携していく必要があると考えておりますし、現在もそのようにやっております。例えば、社会体育団体としての陸上競技協会が小学生の陸上競技大会を秋に開催し、約4,000人の児童やその保護者が陸上競技場に参集をいたします。まさにこれは超満員でありますが、このときは、中学校の陸上競技の生徒たちがこの世話を全部やるようになっています。それから、小学校の校長、その他の多くの教職員が参加をして、協力し合っておりまして、まさに学社連携といいますか、そういうことになっています。また、昨日も、小学生の駅伝大会というのが武庫川河川敷で行われました。約1,500人の児童と学校の先生、保護者の皆さんが出てみえまして、盛大な体育イベントでありました。こういう点で、学校体育と社会体育との連携というものを図ってきておるわけでありますが、まだ十分だとは言えませんので、これから先もこのことについては十分に考慮してまいりたい、こういうふうに思っています。  それから、スポーツ国際交流についてでありますが、近年、スポーツ国際交流が盛んに行われており、西宮市体育協会傘下の種目別協会におきましても、63年度から、少年柔道、サッカー、バドミントン、卓球など、それぞれ済州、西ドイツ、紹興市とスポーツ交流を開催しており、これに対する費用についても、若干体育協会から補助をしていただいておるのが現状であります。市としましては、全市的イベント、または種目協会を総括する西宮市体育協会に対して補助も行っておりますが、今後とも、関係部局と協議して、国際的なスポーツ交流が充実するように図ってまいりたいと思います。  しかし、このスポーツ国際交流というのを、これを国際交流の立場で考えるか、あるいは、西宮市体育協会に所属している種目協会でも25種目あります。そういう中で、どの種目で交流をするかなど、いろいろな問題があります。このことにつきましては、十分慎重に考えてしていかなければならないと思いますので、御賢察をいただきたい、こういうふうに思います。  それから、高齢者におけるスポーツの振興でありますが、高齢化社会における高齢者の健康、体力、仲間づくりにつきましては、社会体育振興の中で今後の大きな課題だというふうに私たちも受けとめておりまして、57年度から開講いたしました生涯体育大学も回を重ね、卒業生も多数に上っております。そして、習得したスポーツ種目ごとにグループができておりまして、自主的に活発な活動をしておるのが現状でございます。また、中高齢者対象といたしまして、クォーターテニス、グラウンドゴルフ等を主種目としたスポーツ教室等も開催しておりまして、この中高齢者に対する体育、スポーツの振興にも力を入れておるところでございます。  しかしながら、高齢化社会における高齢者のスポーツへの参加率というのは、昭和63年度の調査によりますと、まだ2割程度なんです。しかし、今後は、ますますこの傾向は多くなってくる、こういうふうに思われます。したがって、これは今後の重要な取り組みの一つだ、こういうふうに考えておりまして、私たちも、スポーツ振興審議会、西宮市体育協会、その他体育指導委員の皆さん方の意見や提言を十分にお聞きして対処してまいりたいと思います。  御提案いただきました、紹興市等一定の情報提供もありましたし、必要に応じてさらに研究調査をしてまいり、必要な部分につきましては、他の関係部局とも協議をしてまいりたいと思いますので、御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 ◎建設局長(広橋茂君) 自然保護と対策についてお答えいたします。  甲山森林公園の西南部の通称蓬莱山の区域についてでございますけれども、御指摘のとおり、この蓬莱山の尾根より北側、甲山町側は、県立甲山森林公園の計画区域となっておりますが、南側、目神山町側は、現在民有地で、市街化区域となっております。以前には、民間施行による目神山地区区画整理事業の一部としての考え方もあったようですが、保安林解除が困難などのため、この計画が立ち消えになったと聞いております。  この区域を隣接の甲山森林公園区域に含めることや、市が独自で用地を確保して公園整備をすることについては、北に広大な県立甲山森林公園があり、また、この区域は都市計画公園としての位置づけもされておらないということ、それから、前述のとおり、民有地で、市街化区域であることによって、用地確保に多額の費用がかかるというようなことから、現在では大変困難であると考えておりますので、御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 ◎生活経済局長(野村冨美雄君) 六甲山山ろくの鷲林寺地区のイノシシ対策についてお答え申し上げます。  ここ一、二年、山間部のみならず市街地に近いところにイノシシが出没しているケースが見受けられるところでございます。当該地域は、自然環境を保全しなければならない鳥獣保護地区にもなっておるわけでございますが、しかし、市民の安全の面からも配慮しまして、また対応しなければならないと考えておるところでございます。  この対策につきましては、地元の農会長、また県とも協議いたしまして、県に捕獲の許可申請を行いまして、西宮の猟友会に御依頼いたしまして、駆除に努めておるところでございます。住宅地に近いところでは、銃によりますものでは非常に市民にも危険でございますので、捕獲箱を使用して捕獲に努めておりますが、なかなか今日まで捕獲箱に入らない状況でございます。山間部では、銃により駆除に努めておるところでございます。  以上でございますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁は終わりました。 ◆19番(田中章博君) 一通りの御答弁をいただいたわけでございますけれども、要望と再質問を順次させていただきたいと思います。  まず、再開発の問題についてでございますけれども、1点目の評価につきましては、それ相応の評価をしていただいておるわけでございますけれども、これからの現実の問題といたしましては、いかに進めていくか、そして、いかような成果を得るかという一つの大きな目標があるわけでございまして、当然、地元──権利者が約250ぐらいあると思うんですけれども、その方たちと一緒になってやっていかなければいけない問題であるし、現在の市の施行方法では、なかなか市にお願いしても、これは、今世紀にはとても間に合うはずがないという認識を持っておるわけでございまして、民間施行、組合施行方式がいいんじゃなかろうかなという気もしておるわけでございます。  先ほどおっしゃってました協議会の問題でございますけれども、一応この4月に、近隣の皆さん方と一緒に協議会を発足させていきたいという考え方を、地元では持っておるわけでございます。当然それにつきましては、市の助言であるとか援助であるとか、そういうようなものを求めるというんですか、求めていきたいわけでございますけれども、それにつきましては、先ほど局長の御答弁の中では、可能だというふうな理解をするわけでございますけれども、それでいいのかどうか。  それと、もう1点は、このような民間主導型にした場合の市の対応ですが、常に地元からすべて要請、要請という形をとる方式になっていくのか、その中に市の方が完全に入っていただけるのか、その辺についてちょっとお聞かせをいただきたいと思います。  次に、道路の問題でございますけれども、もうひとつはっきりした御答弁をいただいてないわけでございまして、山手線につきましては、鉄道地下方式で進めておるということでございます。しからば、その鉄道はどこまでを地下でいくのか、例えば先ほど申しました建石線も地下で潜っていくのか、夙川も潜っていくのか。そして、あの踏切から駅までは数百メートル、二、三百メートルだと思うんですけれども、駅も地下駅に予定をされておるのか、その辺について御答弁をいただきたいと思います。  それと、中津浜線につきましては、局長、何回もこの場でも話が出ているわけでございますけれども、阪急サイドの問題が一番大きなネックだというふうに聞いておるわけでございますけれども、聞くところによりますと、踏切1カ所、どこかで廃止したらここはオーケーやねん、その踏切は、例えば神戸線でなくてもいいねん、今津線でもええねん、甲陽線でもええねん、どこでもええ、西宮市内の踏切、どこでも1カ所あったらええねんという、こんな数字合わせなんですよね。これが本来市がとっておる、市民にどうしても必要な場所、踏切の拡幅、そういう大きな目的があった場合は、単なるそんな数字合わせに負けないで、もっと積極的な折衝をトップも含めてすべきだと思うわけですね。そこの拡幅をするから電車が危険であるとか何とかという、そういう要件じゃないんですよ、単なる数字合わせでしょう。そんなばかな論議がいまだに通るというのは、非常に情けないことだと思うんで、その辺の対応についてもう一遍お聞かせをいただきたいと思います。  それと、市長の方からインターの問題についてもお答えをいただいたわけでございますけれども、なかなか前へ行かないようでございますね。それと、駅の場合は、名塩もそうでしたけれども、請願駅、これも請願インターということになるんだと思うんですけれども、当然そうなれば地元負担というのが出てくるわけでございますね。この地元負担というのは、ここの場合はどういうふうに、市の負担、それから地元負担もあろうと思うんですけれども、どういう方式を考えておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。  それから、3点目のスポーツの問題でございますけれども、市長、総合グラウンドについての御答弁をいただいておるわけでございますけれども、内部検討されておる、結構なことだと思うんですけれども、内部検討は、これはあくまで内部であって、前提が余りにもつき過ぎているのと違うかなと思うんです。よくお聞きいたしますと、河原町のあそこのグラウンドについては、野球場、体育館、全部どけてしまうというような考え方は毛頭持ってない。僕らの考えでは、野球場も取っ払ったらええやないか、体育館もスポーツセンターも全部取っ払ったらええやないか、あそこはグラウンド、そしてサブグラウンドをつくったらいいじゃないか、こういう考えを持つわけですけれども、当局の人に聞きますと、なかなかそんなもん、グラウンドは、ちょっと金入れてんから、そんなものいらえへんと、そういう前提でこんなものを検討されたら、ろくなグラウンドできない。やはり42万の総合グラウンドとなれば、立派なものをつくっていただき、当然そこには、サブグラウンドというのがなければグラウンドとしての値打ちがないんですよ。そして、例えば体育館にしても、せんだっての世界の有名選手を呼んだワールドサーキットの卓球大会、市長もお見えでございましたけれども、暖房設備がない、みんな震え上がってましたね。今まで世界じゅう回ってきたけど、暖房のない体育館はここだけやったと。恥ずかしい限りだったと思うんです、市長は。当然あの体育館にしてもサブがないわけです。西宮は文教住宅都市なんですよね。隣の尼崎はまだ工業都市なんですけれども、あそこでも立派なグラウンドを持っていますね。そして体育館も持ってますし、サブも持ってます。  もう少し考え方を変えていただきまして、検討されるんであれば、当然もっと民間の方、一般の方も入れていただいて、憂いのないような案をつくっていただきたいと思いますけれども、市長はそのような考え方を取り入れていただけるかどうか、お聞かせをいただきたいと思います。  それと、教育長の方から御答弁をたくさんいただいたわけでございますけれども、正式のグラウンドでない、私の言わんとしているのは、多目的広場でとらえていただいておりますから、それで結構だと思うんですけれども、絶対数が足らないわけですね。そして、そういう中で、河川敷でも、甲武橋のところに一時サッカーのをつくっておりましたけれども、流れて、後は全然手を入れてませんよね。よそでグラウンドを手当てする、また、それの利息より安い値であんなグラウンドは整備できると思うんです。たとえ流されても、毎年流されても僕はいいと思うんですよ。知れてますやんか、あそこへブル入れて整備するの。何十億かけて土地を買って、その利息を払うよりはるかに安いんですよ。ああいうところをどんどんつくっていく、ほかに市街地でそれだけの用地を確保せえというたって、立ち退きとか何かよっぽどささん限りは、なかなかグラウンドという名のつくところは手当てしにくいんです、埋立地は別ですけどね。そういう意味では、ああいう河川でそういうグラウンドをつくるということを県の方は許可しているんですから、当然お金をかけて、もっと大々的に、西宮市域全部にああいうのをやってもらったらどないですか。例えば高水敷の場合は、尼崎側は広いんですよね、西宮より。だから、高水敷ではグラウンドを向こうは多く持ってます。西宮サイドは狭い。これは、どうしても中ですね、河川の中へ整備していただく、お金にしたら僕は知れていると思いますよ。教育委員会に金がなかったら、市長に言うてもらって、市長部局から金を出してもらったらいいんです。そういう積極的なあれを──せっかく1回つくって、流されてもうやめやというんじゃなしに、流されるのを承知の上でやっていただきたい、それの方がはるかに安くつくと思います。そして、この絶対数の足らない広場というものを少しでも手当てしていっていただけたらと思うんです。  それと、いろんなメンバー、チームの話もしましたけれども、現在、西宮の体育を管轄しているのは社会体育課があるわけでございますけれども、館長兼務なので、その方の仕事が──僕、何回も言うてますけれども、忙しいんですよね、現場が。何かゲームするいうたら、線引きであるとか、審判やら、いろんなお手伝いとかして、職員が全部右往左往です。それで日曜もほとんど出ていると。そういうような方たちに、先ほど僕が言いましたような、子供から老人に至るまでのいろんなニーズ、調査研究、本来すべきものができない、してないんですよね、現実は。さっきも言いましたように、子供の体がどういう障害を起こしているんだとか、どういうところが退化していっているんだとか、そういう体上の問題も、こんなものもやはり社会体育という課がすべき問題なんです。だから、国の話で言いますと、スポーツ省というのが先進国でできてないのは日本だけでしょう。ほかは全部スポーツ省、スポーツ大臣というのを抱えてますね。そういう中で、課だけは文部省の中に今度新しくできていますけれども、西宮の場合は、42万が社会体育課一本、それも現場管理の館長兼務、これで対応できるはずがないんです。だから、僕は、市長部局の方に体育局であるとかスポーツ局であるとか、局ぐらいつくったらどうやねんというのを前から提言しているわけなんです。やはり病人を少しでも少なくするためには、そして立派な子供たち青年たちをつくっていくためには、そういうような組織からまずつくり直していかなければならないんじゃなかろうかなと思うんです。これは日一日と遅れるだけですよ。市長の積極的な御答弁をお願いしたいと思います。  それと、学校体育と社会体育につきまして、先ほど陸上の例も挙げて御答弁いただいたわけでございますけれども、陸上の話、私も知っております。しからば、あの先生たちは、学校体育の一環として参加しているわけですね、あの場合は。種目協会の主催の場合。たしかそういうあれがあったのと違うかな。そうでなければ、社会体育として出るんであれば、あくまで無料のボランティアになるわけです。これが怖いんですよね。そして、いろんな種目が当然学校のスポーツクラブの中にあるわけでございますけれども、これが時間外、課外活動はすべて社会体育の分野に入るわけです。当然、熱心な先生、無料ボランティアでやる先生と、これは学校体育と違うねんということで、そんなふうにけがしたって補償も何もないねんと、当然そうですね、だからそんなところまで活動するのは嫌だという先生との差は、非常に大きいんですよね。せんだっても、瓦木中学だったと思うんですけれども、サッカーが県の大会で準優勝してますね。これも、学校体育の一環ではないんで、これは、たしか指導者が、用務員の先生が引率していっていると思うんですね、リーダーとして行っているわけですけれども、その子供たちの旅費等につきましても、最後は泣きついてカンパしてというような話も聞きましたけれども、やはり学校で何らかの手当てをしていかなければならないんじゃなかろうかなと。それは社会体育やねん、これ学校体育と違うねん、だからだめだと。前ありましたね、県西のボクシングの選手が大きな事故で、学校は、それはうち認めてないから学校の体育と違うということで、保険すら出なかった例もあります。そういうように、社会体育と学校体育の区別というのをさっきから聞いているのはその辺なんですよね。学校の先生が非常に熱心で、やりたい、やってやりたい、けれども、補償がない、保険すら出ない、そういうところへ一緒に連れ込んで運動できるかと。しかし、それしなければ強くならない、試合もできない。この辺は、教育委員会としても、もう少し大きな視野でもって対応していただきたいと思うんですけれども、何かコメントがあればお伺いしたいと思います。  それと、国際交流ですね、これも、単に国際交流するからお金を出してやれとかいうような問題をとらえているんじゃなくて、やはり言葉の非常に不自由な相手でございます。現在は、国際交流課である程度対応していっていただいておりますけれども、これも、数が多くなれば絶対数の問題等の関係もありますし、やはり、現在体育を抱えておられる教育委員会の方でそのような対応もしていただけるようなものができないだろうかということも考えておりますので、これは要望しておきたいと思いますので、積極的な対策をお願いしておきたいと思います。  それから、老人スポーツの問題、生涯体育大学、私もよく知っておるわけでございますけれども、たまたま中国でそういうふうな施設、それから組織等も見てきた中で、やはり子供と青年と成人と老人と同じ器で同じ競技をというのは、やはり無理なところがあるわけなんで、やはりどこかの年齢で区切った中でそういう対応をしていく、そのため老人という言葉が出ているわけでございますけれども、これも要望しておきたいと思うんですけれども、向こう、中国の場合は、60歳以上という区切り方をしておりますけれども、そういう方たちの専用の施設、設備、そして競技等も対応しておる、西宮もどこかまねていくところがあっていいんじゃなかろうかなと思っておりますので、これも要望にとどめておきたいと思います。  それから、蓬莱山の問題で、局長、金がかかって困難ですと、まだ聞いてないでしょう、何ぼ金がかかるか。何ぼで買うたか知ってますか。知らんかったら、そんなええかげんな答弁してもらったらあかん。調べてから、困難かどうかは調べなわからへんやん。そういう網がかぶっている保安林でしたので、僕の知っている範囲内では、坪500円から1,000円、これが五、六年前の話です。それが3,000円、4,000円ということまでは聞いていますけれども、その後、私もデータ持ってないんですけれども、ここらで言う、市街地の値とは全然違うんで、その辺、もう少し調べてから御答弁いただきたいな、このように思うんですね。  それと、先ほども言いましたように、非常に自然が残っておる、一番身近な、ここの庁舎から見える山なんで、これは、市としても財産として持っておくべきだなというふうにも思っているわけなんです。キツネやタヌキいうて、僕も初め本当にしなかったんですよ。人に時々聞くんやけれども、自分でも信用してなかったし、自分が見て人に言うたって信用してもらえなかった。ほんまにキツネやタヌキがおるんですね。写真を撮っておるから間違いないんです。そういうのがここから見えるところにあるという、そういう山というのは大事にすべきだと思います。そういう意味合いで、大事にするのはどうしたら大事にできるのかというたら、やっぱり自分で所有せなしようがないんですね。この間、市長、助役にもちょっと話ししましたけれども、まだ検討してもらう材料として乏しいと思うんですけれども、一度現場も見てもらって、そして対応していただきたいな、このように思うわけですけれども、これは要望しておきたいと思います。  それから、もう1点、自然保護の問題ですけれども、1点、ちょっと漏れておったんですけれども、甲子園浜、現在下水処理場がずっとできてきておりまして、海岸線も砂を入れて新しくやりかえるというような計画が出されておりますけれども、あそこにあります枝川処理場の横に枝川がありますね。あそこからポンプで外へ水を放り出していますね。そこで、最近糞尿が出ているし、釣り針に紙がついたり、テトラに紙がついたりということで苦情をよく言われているんですけれども、分流式、合流式の、合流式の一つの欠点だというふうにも聞いておるわけでございますけれども、今どき、そういうことを当初考えてなかったんですけれども、現実にそういうようなことがあるのか、あるんであればどう処理をしようとしておるのか。先日も見にいったら、本当に汚泥の塊ですね、ずっと汚泥がありました。これはどういうふうに処理しようとしているのか、お答えいただきたいと思います。  以上です。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁を求めます。 ◎都市開発局長(小出二郎君) 1番目の再開発の再質問にお答えいたします。  助成問題につきましては、先ほどお答えいたしましたとおり、市独自の制度を持っておりますので、協議会等が一定の要件を満足いたしますれば助成できるものと考えております。  また、地元との関係についてでございますが、再開発事業を進めようといたしますれば、道路や駅前広場など公共施設、また施設建築物など、都市計画上の問題も出てまいりますので、当然のことながら、組合施行とは申せ、市もかかわっていく必要があると考えております。  いずれにいたしましても、詳細につきましては、関係権利者とよく御相談をさせていただきたいと思っております。  以上でございます。 ◎土木局長(平尾進一君) まず、中津浜線の件からお答えを申し上げます。  確かに、先生御指摘のとおり、踏切の拡幅につきましては、どこか1カ所廃止といったようなことが一つの条件であるということは、阪急電鉄との協議の中で、向こうも言っておるわけでございますが、私どもといたしましても、御承知のとおり、今津線の今津駅付近の高架も含めて、相当数の踏切廃止もやっておるわけでございますから、そういったことも話の中で詰めてまいったわけでございますが、なかなかそうはまいりませんで、先ほどもお答えいたしましたとおり、西宮署からも、先般来、非常に強い要請も受けて、今後、警察のお力もおかりしながら、積極的にこの問題解決に努めてまいりたい、かように考えておりますので、この点、御理解を賜りたいと存じます。  次に、山手線の地下の範囲でございますが、この甲陽線の地下化につきましては、現在の案では、夙川を北上した、甲陽園側へ越えた点より現在線を一部下げていく考えでございまして、大沢西宮線の部分では、鉄道が半分下がり道路が半分上がるといったようなハーフアンダー、ハーフオーバーを考えております。それから、地下になります終点でございますが、現在、大社中学の北側に踏切がございますが、バス道路にもなっておりますが、この踏切より約100メートル余り北側までを一つのトンネルとして考え、計画、協議をいたしておるところでございます。  それから、最後にお尋ねがございました枝川の処理場の問題でございますが、直接放流をして海岸を汚染する問題についてでございますが、これは、本市南部地域で採用しております下水道の排除方式、いわゆる合流式下水道の一番の問題点といいますか、泣きどころでございまして、他都市でも、合流式の場合、同様の状況でございます。一定量以上の降雨量がある場合、下水道の高級処理施設、いわゆる最初沈殿池へ送り、次にエアレーションタンクに送って、最終沈殿池で処理し、消毒して放流するといったような工程に、量が多くなりますと、送水できないというようなことから、降雨量の状況によりまして、一部直接放流、一部沈殿して放流、あるいはそういった高級処理へ流す場合もございます。こういうようなことでございまして、先ほど御指摘にもございましたように、先月末の28日の降雨、かなりこれはあったわけでございますが、一部枝川ポンプ場から高級処理に放流せずに海に放流したためにそういった状況になったものと判断いたしております。  しかしながら、この問題につきましては、合流式の改善ということで国においても大きい問題になっておるところでございまして、本市におきましても、今後研究すべき課題であると考えております。しかしながら、この改善には相当の時間と経費を要しますので、当面、紙など汚物が出ないような対策がないかどうか、運転の操作方式も含めて、研究を早急に進めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 ◎助役(馬場順三君) 名塩インターの負担の問題でございますけれども、今後、国、県とよく協議しなければならない内容でございますけれども、原則として、開発者負担による請願インターとなるものと考えております。現時点で開発者の受益を特定できる場合は、その開発者を負担の相手として協議いたします。特定できない部分、また将来の開発にかかわる部分等につきましては、市が一定の負担を伴うケースも考えられると思います。  以上でございます。
    ◎市長(八木米次君) 総合グラウンドの問題でございますが、陸上競技場を整備してもっと立派なものにするということになりましたなれば、お説のように、野球場を外に出すというような、思い切って出せということでございますが、あの野球場につきましては、野球チームが随分とあれを使っておられるわけでございますし、場所的におきましても、あの野球場を外に出すということについては、そう簡単に結論を得得ない状態でございます。でありまして、先ほど申し上げておりますように、教育委員会、あるいは関係部局とも、さらに鋭意検討を進めてまいりたい、このように考えております。今のままでいいとは考えておりませんので、さらに取り組んでいく存念でございますので、御了承賜りたいと思います。 ◎教育長(小林久盛君) 正式なグラウンドでない、多くの人が有効利用できる広場につきましては、先生御指摘の場所は、公園という関係もあり、河川、土木との関係もございますので、これは十分御意見を賜った上で協議をしてまいりたい、こういうふうに思っています。  それから、チームだとかメンバー等の社会体育で忙しいという組織・機構上の問題が長年問題になっておりまして、この点につきましても、組織の問題でありますから、市長部局とも十分協議をさせていただきたい、こういうふうに思っていますが、今の組織をもう少しそういった面で有効に機能させるということも、まだ検討する余地があるんじゃないか、こういうふうに思っていますので、御意見を踏まえた上でやってみたい、こういうふうに思います。  それから、学校教育と社会教育の一環の問題でありますが、先生の御意見のようなことは、私たちも実は学校の先生に対して考えてないことはございませんが、教育公務員の場合の非常に難しい問題が、身分上の問題がありますので──そう言ってるのは、教育長、ボランティアでええんか、こういうふうに言われたら、僕もちょっと、それだけでは困るんですと申し上げなければいけませんし、それやったら何か手当でも出してやっていったらどうやということについても、それだけではこの問題の振興になるとは考えられない、両方相矛盾したような立場に立たざるを得んのが現在の私の立場でございますので、本当にありがたい御意見だ、こういうふうに思っています。一遍考えてみたい、こういうふうに思いますけれども、私たちは、とにかく今、何回かこの議場でも答弁させていただきましたように、開かれた学校ということで、先生が地域社会に、あるいは社会活動に参加できるということも、またこれも大事なことだ、こういうふうに思っていますので、その関係で、もう一遍問題整理をしてみたいと思いますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(西埜博之君) 答弁は終わりました。 ◆19番(田中章博君) 要望と、一部もう一度お尋ねしたい点があるんですけれども、市長、今、野球場が大事だと。僕は、野球場を消してしまえという意味じゃなしに、野球場はほかの場所、例えば埋立地の中にでも野球場はできるんですけれども、グラウンドは、風のきついところはだめなんですよね、公式に認められないんで。そういう意味で、野球場はどこかに代替が可能だというふうに見ておりますので、そういう意味でして、野球場を消してしまってという意味ではございませんので、そういうふうに御理解していただきまして、そして、検討委員会の中には、やはり一般の、市の行政の方以外の方でもって構成をしていただきたいなということを強く要望しておきたいと思います。  それから、名塩インターの問題については、地元負担につきましては、開発者を主体にということでございますけれども、開発者以外には何が考えられるんかな。例えば、向こうの場合だったら、金持ちの財産区があるからそっちを考えてはるのかなという気もするんですけれども、そういう意味なのか。例えば地元の住民から徴収ということは、僕はあり得ないと思うんですけれども、その辺ちょっとお聞かせいただきたいと思います。  それから、教育委員会、教育長の方から御答弁いただいております。組織等を含めての問題でございますけれども、これは、長年の私の持論で、教育長と何回も言い合ってきておるんですけれども、やはり現状では、僕、不満足、教育長も満足してないと思うんですよ。何のデータ出せと言うたって、出るような組織ないですもん。そういう意味合いから、やはりもう少し専門職も、技術者も入れるような大きな組織、せめて局はつくるべきだと思うんですけれども、局長クラスを置くようなね。スポセンは局長クラスが入っているんですもんね。スポセンの親分の体育課が課長クラスやから、ちょっとバランスが崩れ過ぎていますから、そういう意味合いでも局長クラスを持っていってもらいたいなと、このように強く要望しておきたいと思います。  それと、社会体育、学校体育、これは御認識のとおりでございますので、非常に学校というのは一つの枠にはまった考え方が強いところでございます。そういう中で、子供たちが──要は子供たちなんですよ。子供たちがいかにスポーツをエンジョイし、技術を向上していくか、これはひとえに指導者、そしてまた組織にかかっているわけなんですから、それをコントロールするのはあなたの役目でございますから、その辺につきまして、十分な認識のもとで成果を上げていただきたい、これも強く要望しておきたいと思います。  それから、再開発の問題につきましては、今後、地元と十分接触した中で、当局の御足労も煩わしながら進めていきたいというふうに要望して、そして、局長に対しても、積極的な御助言をいただきたいというふうに要望しておきたいと思います。  それから、道路の問題ですね。甲陽線の地下の問題につきましては、大体わかったわけでございますけれども、山手線との踏切から100メートルぐらいといいますと、現在中途半端な歩道があるところぐらいですね。あそこから先が、現在でも非常な混雑をしているんで、けさもちょうどあの時間帯に通ったんですけれども、バス道を、半分以上が生徒の波なんですね、ずっと。帯ですよ。それから歩道があるからそこから歩道へ入っているわけなんです。今度の、今言うた地下もそこまで。そこから先が現状のまま残るわけですな。あそこについては、トンネルをして回すとか何とかいうても、それもおじゃんになって現状になっているわけですね。だから、同じやるんであれば、もう少し地下で持っていって、上を有効活用する。駅広のない甲陽園の駅ですよね。だから、そういうものにつきましても、やはり地元の御意見もしっかりと聞いていただきたい。単に道路上だけの問題やなくして、道路を生活道路として利用している地元があるわけですね。商店街もありますし、自治会もあります。そういうところともしっかり協議して、意見を聞いて、前向きにやっていただきたい。そして、現状の、今おっしゃいました踏切を100メートルというのでは、非常に中途半端な──せっかくのチャンスなんです、あの辺を変える。そういう中で、もう少し検討してもらいたい、そして、地元ともよく協議してもらいたいということを強く要望しておきます。  それから、土木局長、今の海の問題、僕もこれを聞いてびっくりしているんですね。認識不足というたら認識不足かしれませんけれども、僕、合流式で、雨量が多かった場合に生が放流されているなんて、夢にも思ってなかったです。きのう現場を見て、これ何やろうなと思ったんですよね。認識不足といえばそれまでなんですけれども、そのままでいいとは思ってられない、改善していかなあかん。それで、新しい埋立地の処理場の計画では、きれいな養浜をつくってくるわけですね。つくっていったすぐ横が枝川なんです。そこには生を放流して、汚泥のたまり場だと。こんなばかな話はないんで、これは、助役、こんなことは、助役も知ってはったと思うんやけれども、現場余り最近見てはらへんと思うんやけれども、見てもらったらわかりますけれども、そらひどいものです。この対策は、何か将来的には検討するとか、考えるとかいうけれども、そうじゃない、早急な問題なんです。助役、どう考えておられるのか、お答えいただきたいと思います。  2点について。 ◎助役(馬場順三君) まず、インターの問題でございますけれども、これは、今後の折衝によるものでございますので、はっきり申し上げられるわけではないわけですが、考え方としては、開発者に肩がわりをさせるという、開発者負担ということでいきたいわけでございますが、名塩のケースを考えてみますと、既に今日までこのインターを前提としない開発が住宅公団とか阪急不動産等で現に進行いたしておるわけでございます。それにさかのぼってどれだけの協力が得られるかということが出てくると思います。また、土地はあるけれども、まだ開発者が定まっていないという、将来回収は可能であっても、今すぐ開発者を特定できないというふうなものもございますし、そういうことで、この開発受益というものを開発業者に現時点でストレートに直結させ得ないというケースをどのように処理するかというのがこの問題の大きなポイントであろう、こう思いますので、先ほどそういうことを申し上げたわけでございます。一部市が立てかえておいて回収するといったようなことが可能なら、そういう方法も組み入れますし、いろんな負担の方法の組み合わせによらなければこの問題は実現させ得ないと考えております。  なお、下水処理場の放流の問題でございますが、そもそもが合流方式の持つ欠点でございますが、本市としては、最初に南部地域について浸水対策ということも織り込んで合流方式をスタートさせておるわけでございまして、北部のように分流方式で全市いっておけばああいうことはないわけでございますけれども、浸水対策等織り込んだ形の下水事業を進めたわけでございますので、完全にこういうものをなくする場合には、南部について、かなりのものを再投資しなければ難しいと思います。ただ、大きい下水処理場ができました場合には、そんなに後ろからせっつかれないような形での処理ということになるならば、こうした問題の運用も、もう少し楽に、どんどん放流するというふうな現象ができるだけ少なくなるような形での運用はできるのではないか、私、素人でございますので、余りよく知りませんが、一度よく現場も見まして、担当者からも事情を聞いた上で、善処できるものであれば善処させていただきたい、このように思います。 ○議長(西埜博之君) 答弁は終わりました。 ◆19番(田中章博君) ありがとうございました。  先ほど来、いろいろ要望等を申し上げておりますけれども、名塩インター等につきましては、まだ不確定な要素がたくさんあるようでございますけれども、設置というのが一番の願望でもございますので、積極的な対応をしていただきたい、これを要望しておきたいと思います。  それと、今の合流式の問題での、放流につきまして、議員の皆さん方でも知らん人も大分あるんと違うかいなと思うぐらいなんですけれども、こんな問題は、金がかかるのは当然だと思うんですけれども、やはりせっかく海をきれいにしていこうという中において、再度お金を投資するんなら投資した中で、積極的な対応をしていただきたいということを強く要望して、質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) ここで休憩いたします。  再開は、1時といたします。よろしくお願いいたします。    〔午前11時39分 休憩〕     ────────────    〔午後1時04分 開議〕 ○議長(西埜博之君) ただいまから休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、38番 大槻弥之助君の発言を許します。    〔大槻弥之助君登壇〕 ◆38番(大槻弥之助君) 共産党市会議員団を代表して一般質問をいたしたいと思います。  8期32年間、この議場で皆さんと政策論争をやってまいりましたが、今議会を最後に引退することになっておりますので、この質問が任期中の最後の質問になる、こういうように思います。どうか親切、丁寧な御答弁をお願いしたい、まず最初にお願いをしておきます。  最初に、北口の再開発についてでありますけれども、昨日来の議会での小出局長の答弁等を検討いたしまして、私は、北口の再開発の当初より、阪急の車庫を再開発の中に組み込んで、当然区画整理で応分の負担をさせろと一番最初に主張したと思うんです。ところが、その後、北口の再開発については、いろいろ論議がなされ、住民の強い反対等もあって、組合施行や、あるいは区画整理や沿道型という再開発案は、昨年3月の議会で、馬場助役の答弁として、これをやめると、区画整理方式はやらないということになったわけでありますけれども、その後、北東部の再開発のみならず、北口周辺、総合的な開発計画ということでいろいろ検討されておるわけでありますが、そこでお伺いをしたいのは、北口の再開発を、北東部の再開発をやるためには、車庫北線をどうしても抜かないとできないということは、これは何回か指摘されておるところでありますが、阪急と目下話し合いをしておるんだ、こういう答弁を繰り返しておられるんですが、一体阪急とどういう話し合いをして、どの辺まで進んでおるのか、話し合いをしているだけではわからない、ですから、その点について明らかにしていただきたいと思います。  第2点目の問題として、北口線を抜くために、北口の南東部、中の島の商店街、ここをアンダーで抜こうという考え方を、市当局は、県といろいろ協議を重ねて、目下検討中だと思うんです。アンダーで抜くとすると、明和マンション、あるいはあの商店街は完全につぶれてしまうと思います。そうすると、商店の人たちの生活は一体どうなるのか、アンダーで抜く場合の仮店舗をどこへ持っていこうという考え方を県と打ち合わせておられるのか。また、北口の再開発計画からすると、駅が西に集中されるという仕組みになっていると思うんです。そうすると、南東部の現在の商店街は一体どうなるのか。阪急は、ブレーブスを売って、その後、75試合やるとか言っていたけれども、実際には13試合しかやれない、アメリカンフットボールだとか何だとか、いろいろイベントは計画をする、こういうように言っておるけれども、資本というものがいかに貪欲なものであるか、自分の利益の追求のためには、地域も、あるいは商人がどうなろうと、そんなことは知ったことじゃない、これが資本の姿だと思う。だとするならば、阪急のそういう計画に積極的に協力するような再開発計画は、私は賛成でありませんし、また、そういう住民を無視したものであるならば、最後まで抵抗せざるを得ません。そして、住民の生活と権利、営業を守らなければならないと思うのですが、周辺商売人、中の島の商売人等に対して、本当に営業と権利が、アンダーで抜いた場合、守れるという保証があるのかどうなのか。これが2点目。  それから、3点目の問題として、西宮豊中線の問題ですが、これは、今150メートルばかりが2メートル75のままですが、もちろん今まで何回か話はありましたが、これは拒否をして、そして静かな環境を守ってきたと思います。現段階で豊中線を抜こうという考え方があるように思うんですが、8メートルにするのか、あるいは13メートルで抜こうと考えておるのか、現在の地下道との取りつけはどういうようにすればいいのか、そこら、具体的にわかっている範囲内で教えてもらいたいと思います。  それから、万葉マンションの問題でありますけれども、これは、組合施行の再開発ということが考えられておると思うのですけれども、住民との間でどんな話し合いができておるのか、住民は、組合施行の再開発というようなことは考えておらないように、私ども、聞き及んでおるんですが、その点はどうなのか。以上4点、質問をしたいと思います。  これが北口の再開発ですね。  その次、少し趣を変えて、西宮の町づくりについてであります。  西宮は、北に六甲をいただいて、そして、南に大阪湾、大阪−神戸の中間に位置して、本当に天与の恵まれた地形、そして空間を持っておるわけであります。また、市の政策も、文教住宅都市ということで、鋭意町づくりに努力をされておるということについては、西宮の各種の計画等からもうかがい知れるわけでありますけれども、そこで市長にお伺いいたしますけれども、西宮の名塩と、そして武田尾の間、生瀬−武田尾間でありますが、新しく福知山線がつけかえられて、あの間が廃線敷になっております。しかし、この廃線敷は、峡谷と、そして山と川と緑と、四季を通じて本当に美しいところであります。私たちは、この廃線敷を遊歩道にしなさいとか、あるいはサイクリング道路にしてはどうか、こういうような提言も議会の中であったと思います。この廃線敷、武庫川ダムができたならば、これは水没するところが多くなると思うのでありますが、私は、ダムの湖岸にでも、この美しい景色を利用した遊歩道、あるいはハイキングコースというものを残しておかなければならないと思います。  それと同時に、年々、市当局並びに教育委員会が努力をして、そして市展をいろいろと計画され、年を追うごとによくなっておるわけでありますけれども、京都は、哲学の道というのがあるということは皆さん御承知のとおりだと思う。だとするならば、西宮も、市展の中で、屋外に置けるような彫刻、こういうものを、毎年1位の人のものを賞金で買い上げるなりして、その遊歩道に設置をしていく、そして、ハイキングを楽しみながら、美術、あるいは芸術を深めるというのも、また一つの考え方ではないかと思うのです。  それだけでなしに、北部は、今ナシオンの開発を初め、多く新興住宅地として発展をしつつあるわけですけれども、こういう北部の広大な公園の中に彫刻等を設置して、常に住民が高い芸術と接するようにしたらどうなのか、これは、夙川にしてもそうですし、市内至るところに花と緑の公園があるわけですから、計画的にやっていくならば、私は、本当に西宮のいい文化が育っていくのではないかと思うのであります。  こういう点で、市当局は、市展の公募に当たって、今でも市内に在住される有名な方々の御審査を願っておるわけでありますが、よりいい審査員、著名な人たちを審査員にして、全国的な市展にするというようにしていって、そして、本当に文化の豊かな、芸術の豊かな町、そして公園、道路というようなものをつくっていく気はないのか、あるいは、そういう彫刻というようなものを市で買い上げていこう、あるいは、将来、西宮市で若い芸術家をどんどん育てていこうという考え方がないのか、これは、絵だとか、あるいは書についても同じだと思うんです。美術館に著名な方々の美術品を並べるのもいいけれども、将来、市展に優秀な成績をおさめた人がこのように日本の芸術界を牛耳っている、本当にすばらしい人たちが育ったという一つの歴史をつくっていくためにも、公民館、あるいはいろいろな市の公共施設にそういうものをどんどん掲示していくということを考えたらいいのではないか、こう思うんですが、御答弁を願いたいと思います。  その次に、今度は、話が下へ落ちてくるわけですが、西宮市の便所の問題であります。  建設水道常任委員会で、私は、伊東市を初め全国の観光地等で、非常に美しい、そして、きれい、明るい便所がたくさんできている、文教都市西宮というけれども、西宮の便所というのは貧相で汚いということを指摘して、それから毎年何カ所かでき上がって、きれいな便所ができてきたと思う。  そこで私は当局に言いたいのですが、西宮というのは、あなた方は、花と緑、文教住宅都市だと、こう言うんですが、西宮にも酒蔵があり、あるいは住宅地があり、あるいはいろいろその地域によって町のあり方が違うと思う。ですから、その町にふさわしいような立派な公園トイレや公衆便所を設置するということについて本当にもっと検討研究をしたらどうなのか。  例えば、便所をつくりなさい、こういって指摘してから新しいものができてはきているんだけれども、私は配慮が足りないと思う。例えば婦人のトイレを見たらわかると思う。赤ちゃんを抱いた人が一体どうしてトイレへ行くのか、本当に婦人の育児のことを考え、あるいは乳飲み子のことを考えたら、あの公衆トイレの中に子供を寝かすようなベビーベッドを設置してあげるという温かさがあっていいと思うんです。あるいは、親が御不浄に行くと、子供が私もと、こう言う。だとするならば、婦人のお便所の横に子供用の小さなお便所を設けてあげる、こういう心尽くしも必要だと思う。荷物を持っておる人が荷物を置く場所もない、だから、ちょっと気を配って棚をこしらえてあげるとか、荷物置き場をつくるとか、身繕いをするのに鏡の一つも置いてあげたら、どれほど一つの便所でも温かく感じるかということです。金の100万円も余分にかかるはずがない。  どうもお役所というところは、前任者のやったことのとおりやればそれでいいんだ、私は、これでは本当に市政の活性化というものは生まれてこないし、創造的な、発展的な市政というものは生まれてこないと思う。積極的に前任者の上に立って自分はどうあるべきか、どういう行政をするかということがどんどん提言され、それが実施されていくような市政こそ、活性化された市政だと私は言えると思うんです。  便所の問題でありますけれども、そういうように改善改良を加えることが不可能なのか。便所の面積を広げれば幾らでもできる。また、今地域の集会所等がなくて困っている、つくるところがないと。私は、地元の要望があるんだったら、地元住民の意見を聞いて便所を2階建てにして、その上に地域集会所を設けるというようなこともできる。そうすると、痴漢という問題もなくなる。いろいろやればできると思う。だから、この点で、もっと創造的に市民のためにできないのか。  僕は市長に提案をしたいんだけれども、市長、西宮は確かに財政が豊かだ、しかし、日本一だというものが余りないんですね。人がやるからうちもやろうと、これはマンネリですよ。だから、市長の考え方として、日本の自治体600あるわけですが、とにかく日本一を10つくろうということで、本当にどこから見ても恥ずかしくないものができないだろうかどうか。日本一を10つくる。各局が一つずつつくったら、日本一がすぐできるわけ。そういう指導ができないか。私は、そういう日本一を積み上げていくことによって高い行政の水準ができていく、こういうぐあいに考えております。  便所の問題はそれくらいにして、最後の問題として、古紙のリサイクル問題であります。  現在、人類は五つの危機に直面しておる、一つは、核戦争による人類皆殺しの危険が潜んでいるということに始まって、資源が枯渇の危機に瀕している、人間環境が破壊される──イラクが今、油井に火をつけて、遠慮会釈なく環境を破壊している、戦争というものがいかに人間を無視するものであり、人間の環境を破壊するものかということは、嫌と言うほど毎日のテレビで見ておるわけですが、西宮市の古紙であります。今、西宮市は、1トンのごみを焼却するのに2万2,000円余りのお金をかけていると思うんですね。そして、集めてきた紙は、全部焼却炉に放り込んでしまって、灰にして、今度は埋立場所に困るし、あるいは炉が本当に早く傷んで困る、また市費をつぎ込まなければならないと。私は、木材資源がなくて、本当に今、日本でも世界でも森林資源を大事にしようじゃないかという運動が起こっておるわけでありますが、市内の自治会、あるいは青少年団体、広範な組織に呼びかけて、古紙のリサイクル、回収をやるために、私は、市が補助金を出す、あるいは助成金を出す、もちろん団体と同時に、本当に底辺で厳しい生活をしておられる業者の方々にも出してあげるというような温かさの中で、日本の資源を大事にする、古紙を再生して木材資源を少しでも保護する、こういうことにならないかどうか。  兵庫県下では芦屋市が一番早くやりましたね。赤穂市も同じですし、阪神間も、宝塚市ですか、尼崎市も今年度からそういうリサイクルに対する助成金、あるいは補助金等を考えておるわけでありますけれども、ここで一番問題のあるのは、私は、このリサイクル運動、製紙資本を利するようなやり方ではいけない、市が団体に助成金を出したら、それをいいことに買いたたく、そして業者の生活ができないようにする、国内の安い古紙を使わないで、高い外国からの古紙を購入しながら国内業者を圧迫しておる実態等もよくわかります。だから、こういう問題については、私どもは、市長が通産省なり、あるいは各関係官庁、あるいは製紙業界に対して厳しい要求をつけていくということもあわせてやって、そして、本当に木材資源、環境を守るためにも、このリサイクル運動を全面的にバックアップすることができないかどうか。  以上で私の質問を終わりたいと思いますけれども、最後でありますから、簡明に、しかも丁寧に御答弁をお願いして、私の演壇からの質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) 質問は終わりました。  当局の答弁を求めます。 ◎市長(八木米次君) まず私からお答えいたします。  都市空間に彫刻の持つ美しさを積極的に取り入れたり、そしてまた、町に文化的な景観やゆとりをつくる、個性を持たせるというような、こういった町づくりにつきましては、大変私は今日の西宮にとっても大切なことだ、このように考えております。ヨーロッパ等ではすぐれた先例も多く、近年、我が国でも幾つかの自治体で彫刻のある町づくりに取り組まれておることが見られるところでございます。本市におきましても、公園の整備、駅前再開発等の事業にあわせて、こうした観点から、彫刻に限らず、モニュメント、塑像など、その空間にふさわしい作品の設置にも努めてまいりました。鳴尾浜臨海公園、あるいはまた白球の森、婦人の森の女性像、与古道公園、総合福祉センター、あるいはまた夙川の駅前等でございますが、県もまた、県立公園の中に県内の彫刻家を集めた石の彫刻を並べておるということも承知しておるところでございます。名塩ニュータウンにおきましても、潤いのある町づくりを指導しておりまして、住宅・都市整備公団の事業としまして、内外の芸術家の参加を得まして、さまざまな彫刻作品、モニュメントの設置を計画しております。  ところで、お尋ねのJR福知山線廃線敷利用についてでございますが、御指摘のございました場所は、木ノ元から武田尾間の──一部この中には宝塚市域も含んでおりますから、5キロメートルほどあると存じます。ここは、現在、春、秋等の好シーズンには、ハイカーも多く、にぎわっておるということを承知しております。ところが、トンネル、鉄橋などもありまして、これらのことから、JR西日本当局も、安全の上からそういったことを懸念いたしまして、積極的なPRは差し控えております。また、御承知いただいておるとおり、平成元年より、ただいまの仰せのごとく、武庫川ダムの建設についての実施計画調査が兵庫県において行われております。この調査によりますと、出水時、水が出ましたときには、水位の上昇によりまして、現在の廃線敷は水没することになろうかとも思います。こうしたことから、現在の位置で廃線敷を利用するということは難しいのではないか、このように考えるのでございます。したがいまして、武庫川渓谷を生かしたハイキングコース、遊歩道などの整備につきましては、ダムの建設後、河川の水没状態や渓谷との関係など、将来どのようになるかを明らかにした上で、新しい観点から、事業者である県に対しまして、機を逸せず代替の機能の整備などを考えるべきだ、このように考えておるんでございます。そういった形で要請していく必要があろうかと思います。  あの渓谷は、私も子供のときからよく知っておりますので、何とかあの渓谷美というものは長くもっていきたい、このように考えておるのでございます。また、彫刻などの設置につきましても、そういった計画の推移を見ながら、今後検討課題として考えていく必要があろう、このように考えておるところでございます。  次に、設置する彫刻作品は、西宮市展の入賞作品を順次買い上げてはどうかという御意見でございますが、市民の町づくりに対する関心や意欲を喚起する意味、あるいは先ほど来おっしゃっておりますように、市民の芸術文化に対する、希望を持ってもらうというようなことから、あるいは新しいこういった芸術家を育てる意味から、こういったことをやってはどうかという御意見でございますが、現在の市展の彫塑・工芸部門の作品が必ずしも屋外展示に適するものばかりではない、このように私も見ております。アマチュア作品を一定の価格付をして、値段をつけて買い上げるということは、市展7部門のうちの一部の応募作品に、彫塑なら彫塑というように限られることになりましたなれば、御存じのように、大変これはいろいろ課題がございます。なかなか芸術界とか、彫塑界というのは難しい問題もございまして、貴重な提案として受けとめさせていただきたいと思いますが、やはりそういったことの、今後の西宮の芸術界に対するところのいろんな対応なり、話し合いも必要でないか、このように考えております。  今後の本市の潤いのある町づくりを進める上において、御指摘のとおり、彫刻、モニュメントなどを生かした都市美の創造ということは、重要な点だと思います。そういった観点から、私は、少しでも町をきれいにするという意味で、トンネル部分に──JRなり阪急なりの通過部分などに、トンネル部分の真っ黒になったところをきれいにしたんでございますが、そのことについて、武庫川女子大学とか、あるいは夙川学院の芸術部門の生徒たちによってあのようにかわいい絵をかいてもらっているということも既にここで申し上げておるとおりでございます。そういったことも考えまして、今後、都市の景観との調和、維持管理などについて、そういった市民の作品の屋外展示ということについては、留意する点もあろう、このように思います。今後とも、河川敷空間、公園などの場所につきまして、十分研究なり調査していきたい、このように考えております。  以上でございます。  8期32年、御苦労でございました。 ◎都市開発局長(小出二郎君) 町づくりについてのうち、西宮北口再開発の御質問にお答えいたします。  1点目の車庫北線の阪急電鉄との折衝状況についてでございます。  この点につきましては、本議会でも御答弁いたしましたように、将来、道路拡幅に必要な用地を可能な限り阪急電鉄の車庫側で確保する方向で協議をしてまいっておったところでございます。協議の結果、中津浜線側の一部区間、約150メートルほどを除きまして、阪急電鉄の車庫に接する部分につきましては、基本的に拡幅の用地を阪急電鉄の車庫内で確保することについて協議が調ったところでございます。  2点目にお尋ねのございました、都市計画道路の阪急北口線が仮に南伸いたしますとすれば、御質問にもございましたように、球場、駅前商店街が支障となってまいります。したがいまして、この部分の具体的な事業手法をあわせて検討いたしているところでございまして、現時点で移転をどこにするかといったようなことにつきましては、お答えをしかねる状況でございます。  なお、従来から駅前商店街の皆様方からもいろいろ御意見を承っておりますので、今後の駅南側の具体的な整備事業の中で検討してまいりたいと考えております。  次に、3点目の県道西宮豊中線の拡幅の問題についてでございます。  御指摘にもございましたように、阪急西宮北口駅前から約150メートルほどの区間が、自動車の通行も困難なような幅員狭隘な道路でございます。したがいまして、これは県道でございますが、市といたしましては、基本的に道路の拡幅を必要とすると考えております。先ほどお答えしました北口線の南伸計画と、この県道西宮豊中線とも密接に関係いたしますので、今後さらに具体的な検討を加えまして、計画幅員等を決定してまいりたい、かように考えております。また、これの具体的な整備手法、整備時期等については、現時点では決定をいたしておりませんので、これも今後の課題といたしたいと考えております。  次に、4点目の津門川西地区の社宅群街区におきます組合施行による再開発事業についての御質問でございます。  御承知のように、この区域につきましては、組合施行の再開発事業で整備する考えのもとに、平成元年度と2年度にわたりまして、兵庫県が中心となりまして、基本計画の取りまとめを行い、関係権利者への説明会並びに意向調査等に取り組んでおられるところでございます。こういった中で、先生御質問にもございましたように、この区域の中の万葉ハイツの権利者からは、他の企業社宅群とは若干性格が異なりますので、計画そのものに対するいろいろな不満や反対なども含め、多様な御意見を賜っておるところでございます。いずれにいたしましても、この区域の町づくりにつきましては、権利者の主体的な事業展開によることが望ましいと考えておりまして、引き続き権利者の意向把握に努めまして、県と協力の上、よりよい計画となるよう努力してまいりたいと考えております。  よろしく御理解のほどをお願い申し上げます。 ◎建設局長(広橋茂君) 公衆便所についてお答えいたします。  西宮市内の公衆トイレは、現在新設中の東浦、山畑、鳴尾浜公園や香櫨園浜の4カ所を含めて、駅前や公園等に61カ所設置、管理しております。公園トイレにつきましては、下水道の整備状況に合わせ、くみ取り式から水洗式へ改良するとともに、比較的大きな公園には、利用度を見ながら、年々二、三カ所ずつ新設してまいっております。公衆トイレは、どうしても汚い、臭い、暗い、怖いという4Kのイメージがあるわけですけれども、こういうイメージを一新し、できるだけ嫌われない、快適で明るくゆとりのあるものにしていくため、先生方の御意見や他市の例を参考にするなど、また、デザインについても専門家の意見を聞くなど、いろいろと工夫をしてまいっているところでございます。おかげで、最近つくっているものについては、快適で明るいトイレになったと喜ばれておるわけでございますけれども、先生の御指摘によれば、まだまだ配慮が足りないということでございます。  ベビーベッドの件ですとか、荷物置き場の件、地域集会所の件等、いろいろと今先生からいただきました御意見は、今後望まれる公衆トイレのあり方と認識して、十分参考にしていきたいと思っております。しかしながら、限定されたスペースや場所的要因、また、夜間の安全性や管理上の問題などを考慮したとき、御指摘の点についてまだ検討しなければならない点も多くございます。今後とも、これらのことを踏まえ、研究して、創造的に考えていきたいと思っておりますので、よろしく御理解のほどをお願いいたします。  以上でございます。 ◎環境衛生局長(加藤和丕君) 古紙のリサイクルの件につきましてお答えを申し上げます。  本市では、既に御案内のとおり、東部総合処理センター破砕選別施設におきまして、不燃ごみの中から徹底した再資源化を行い、成果を上げ、全国的にも評価を得ているところでございます。しかし、新聞、雑誌、段ボール等、古紙の再利用につきましては、環境衛生協議会初め各種市民団体のボランティアグループによる集団回収ルートで資源化へつなげていただいております。御指摘にもありましたとおり、古紙の再利用につきましては、地球の森林資源を守る立場から、市といたしましても、積極的な取り組みが必要であると認識いたしております。  そのため、地域での自主的な回収運動をより多くの団体で実施していただくよう、あらゆる機会を通じて啓発活動を行ってきているところでございます。ちなみに、昨年、地域における実施団体の調査をいたしましたが、その結果、環境衛生協議会、自治会、PTA、子ども会、老人会、婦人会など230団体が、約4,500トン──これは年間でございます──の古紙を回収していただいておるところでございます。集団回収事業をさらに拡大していくためには、御指摘がありましたように、既に県下の自治体でも採用している助成金といいますか、報償金と申しますか──の制度の採用も一つの方策であると考えております。  しかしながら、製紙業界には、先ほど先生ちょっとお触れになっておりましたが、メーカー、古紙問屋、回収業者との間に、流通面を含めまして、いろいろと難しい問題があるのは事実でございます。他市で見られますように、年々その報償金の額が増額になっていっているというふうな例、それから、途中で中止せざるを得なくなった自治体、こういうふうな例も聞いております。製紙メーカーに利することのないようにというお話も、先ほどお話が出ておったわけでございますが、報償金を出さなければリサイクルが進まないというふうなことにつきましては、始める前に十分検討しておかなければならない大きな課題であろう、こういうふうに考えるわけでございます。集団回収事業がボランティア活動としてより積極的に、また安定的に展開できるような条件整備、一例を挙げますと、製紙メーカーや大手問屋との直結方式などにつきましても十分検討を行いまして、最も回収効率の高い方法につきまして、今後研究いたしまして、早い機会に結論を出したいと考えております。御理解を賜りたいと存じます。  以上です。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁は終わりました。 ◆38番(大槻弥之助君) 市の美術品に対する買い上げの問題ですけれども、私は、絵にしても書にしても、本当に全国から集まってくるような西宮市の市展にしなければいけないと思うんですね。この間、たまたま私、倉吉の市展を見せていただいたんですが、そこへ行ってみて、入選の第2位の方が西宮市民なんですね。西宮市内の方なんです。あれ、西宮の方がこんなところへ応募しているのかなと思って、私は見て帰ったんですが、本当に審査員が著名な人であり、市が全国的に呼びかけたら、本当にいい作品が集中して集まってくる、また、その優秀な作品は賞金でほとんど寄贈を願っているというふうなことも市当局から聞きました。  ですから、値段をつけて買い上げるということも一つの方法ではあるかもわかりませんけれども、本当に美術や芸術、市民の文化性を向上させるということで、いろいろ作者と話し合いをしたならば、この問題は解決すると思うんですね。外に置いておくだけが彫刻ではない、もちろん、外へ飾れないものは、小学校なり、あるいは公民館なり、いろいろなところへ設置していって、そして広く多くの人に見ていただくというように私は幾らでもできると思う。要は、当局がやる気になるかならないか。お役人根性で、前任者がこうやりましたので、私はこういたしますと、こんな積極性のないお役人を市長はつくり上げようとは思ってないと思う。だとするならば、やはり市民から創造的な意見をどんどん吸収して、市展についても、もっとやり方を検討すれば問題は解決していくのではないかと思います。ですから、公民館や市民館、あるいはいろんなところへ優秀な作品をどんどん設置して、そして、私は、できたら本当に美術館が一つあってもいいと思う。この人が、何十年か後にはこんなに立派に、日本の中でこんな位置になりましたよというように、市が本当に芸術や美術を大事にするという立場に立てば、私は、積極的に協力していただける、こう思うので、重ねて市長に、そういうようにやる気はあるのか。いろいろ外国のいいものを買ったり、あるいは国内のいいものを買うということも、もちろん市の行政として大事なことかもわかりませんけれども、育てるという立場から積極的に考えていけないかどうか。  それから、もう一つ、先ほど市長にも提案しているんですが、西宮市で、ひとつ全国で一番いいものを、日本一を10つくろうやないかと。西宮の財政力からいったらそう難しいことではない。しかし、私は、金ですべてが解決しないと思う。本当に住民本位の町づくりというのは、住民の創造的な意見を行政が取り上げて、住民と一体になってその地域の計画をつくって、そして、できていくものを、住民と一緒に町づくりを喜んでいくというような姿勢がなかったら、本当に町づくりというのは住民本位にならないと思う。だから、むしろ財政が貧困で、あの1億円のふるさと創生の金を本当にうまく活用しているところと、金1億円を買うて置いておいたところと、私は、同じ1億円でも大きな差が生まれていると思います。ですから、西宮市の本当に豊かな行財政、これをつくっていくために、10の日本一をつくろうじゃないか。  私は、市長に、前の議会で、ヘルパー制度を、非常にすぐれたものだということを申し上げたと思う。恐らく日本で、今の西宮のヘルパー制度だけのものをやっているところはどこもないと思う。それは自信を持って言えると思う。だから、そういうように、どこか一つずつそういうものを創造できないのか。  これ、ここに、トイレめぐりというのをやっている。市の行政がトイレめぐりを市民の間に宣伝している。このトイレをよく検討してみたら、本当に立派なものだと思う。ですから、西宮市が文教住宅都市だ、文化の薫りが高いと言うんなら、一番家庭の奥さんの立派さを見ようと思ったら、そのうちのトイレをかりればすぐわかると言われるほど、トイレというのはそのうちの品格を位置づけするものだ。だとするならば、私は、西宮のトイレも日本一のトイレにしようと。美しくきれいで、そして立派で快適な便所、つくろうと思ったら、財政があるんだから幾らでもできると思う。ほんのちょっとした心遣いだと思うんです。  だから、その点で、市長みずからが、西宮市の行政の活性化ということで、日本で1番を10つくろうというような運動を起こす気になれないかどうか。そうすれば、各部局が競争して、それこそ私は日本一がまたたく間にでき上がっていくと思う。その辺の市長の考え方を聞いておきたいと思います。  それから、小出局長にお伺いしますが、車庫北線、150メートル車庫に沿って買収することができる、こういうようになっておるようでありますが、そうすると、それから先の市場の本通りまでのあの通りは、現状の道を拡幅する考え方なのか、それとも、新しく、また別に何らかの方法を考えようというのか。150メートル買収すれば、それに続いて阪急の社宅だとか、あるいは一般の民家があるわけですけれども、その辺は街路方式で買収しようという考え方になっているのか、その辺、具体的に教えてほしいと思う。  それから、中の島の商店街は、確かにあなた、何回か会合を持って、私も大体要求はわかるんですが、あの周辺の、東側の商店街、あるいは阪急までの商売人の人たち、全然あなた方は意見を聞いてないと思うんですね。だから、本当に住民本位の町づくりというんならば、住民が何を考えて何を望んでいるかということをもっとしっかり調査をせないかんのじゃないか、こういうように考えますけれども、その辺は一体どう考えているのか。  それから、豊中線は、拡幅することが必要だ、こう言われてるんですけれども、8メートルで拡幅するつもりなのか、あるいは13メートルに取りつけをしたらいいんじゃないかとか、いろいろ言われてるんですが、わずか3メートルか5メートルのことで、商売ができなくなったり、あるいは自分の住居を移さなければならないというような問題が起こってくる。但馬銀行のように、丸々つぶしたところで、またかわりに持っていったらしまいだというようなわけには、一般の方はいかないわけですよ。だから、その辺で、東が8メートルで来てるんで、取りつけも8メートルでやるつもりなのか。あるいは、豊中線の南側は比較的家が少ない、北側へ行くと、それぞれぎりぎりいっぱいまで家が来、商売をなさっている人が非常に多いのですけれども、道路のつけ方そのものについても、例えば歩道をどっちへ持ってくるかということによって随分大きな影響が出ると思う。だから、その辺は具体的にどう考えておられるのか。  それから、もう一つの問題としては、道路を抜くのはいいんだけれども、野球場は野球をしなくなって競輪でだけというような状態が生まれてくると、地域の商工振興の問題についても、もっと真剣に考えないかんのじゃないか。だから、この点は、建設局長じゃなしに商工担当の局長が答えるべきだと思う。そういう北口の再開発計画があるんなら、それに伴って一体商工行政はどうあるべきか、具体的にどうしたらいいのかということについて、私は、商工担当の局長に聞いておきたい。  最後に、古紙の問題ですけれども、先ほど処理費がトン2万2,000円と言ったけれども、正確には1トン当たり2万7,214円ですね、これだけ金がかかる。局長の答弁によると、団体が集めておるところの古紙が4,500トン、これ、2万7,000円の費用をかけたとしたら一体どないなるんや。むしろこれだけの費用をかけて焼却をしてるんだから、それが資源になるんなら、私は、それに匹敵するだけの助成をして、資源を大切にするということに、何ら矛盾するものでない。また、今地域の団体によっては、自治会等も、その自治会の会費だけではどうにもならんところがたくさんあると思う。だとするなら、そういう資源を回収していただいて、市が助成することによって、地域で町づくりをどんどんやっていただく、その町の、助成する一つの案として、具体的に町づくりをどうするんか、あなたの方はどういう計画を立ててもらうんか、そういう親切な補助のあり方、補助と同時に、その補助金を活用するやり方、これらの問題についても、検討すればするほどやる課題はできるし、それだけの財源を保証すれば、今は「宮っ子」という格好で、市が何から何までみんな出して、義理か厄介みたいに出してもらっている。あんなものじゃ私は決してよくならんと思います。むしろ各団体が創造的に、自主的に計画を立てる、それに対してリサイクルで補助金を出してあげる。本当に市長が考えるならば、そういう町づくりに対して、5年間なら5年間、1町会に対してたとえ200万円でも100万円でも出そうやないか、それに足してあげようやないか、だから、あんたの町については、どんな町づくりをするのか計画を出してもらいたい、こう言ってごらんなさい、住民から本当にすばらしい意見が出てくると思う。  だから、その点で、鋭意検討して慎重にと、これは、議会でやりまっさと言うたら、また共産党にええ答弁しとるやないかというて文句を言うかも、そらわからんですよ。そやから御遠慮したお返事をしてはるんだけれども、いいことはいいとして、よその市が全部やっている、老人バスみたいに請願でいよいよ追い詰められた、しようがないから5,000円出しましょうかというて、苦肉の策みたいなことをやっているけれども、私は、そんなこそくなことはやるべきでないと思う。ええものはいい、悪いものは悪い、はっきりすべきだ、こう考えております。  だから、リサイクルについても、局長の答弁と、担当者、あるいは部長の答弁と、後ろ向いておるよ、あんたの答弁。積極的にこれは検討してやらなければいかんというところまで内部で話ししとるじゃないか、それは一体どうなんや。 ○議長(西埜博之君) 答弁を求めます。 ◎都市開発局長(小出二郎君) 再質問の御質問にお答えいたしたいと思います。  まず1点目の車庫北線の道路の拡幅用地の買収の問題でございますが、先ほどお答えいたしましたように、東側の中津浜線側の150メートルと、西側では、再開発を予定いたしております区域に隣接する若干の部分の民有地の買収が必要になってまいります。  それと、2点目の、中の島の商店街周辺に関連いたしまして、東側の商店街の方々の意見を聞くことについての御質問でございますが、当然のことながら、この部分につきましても、具体的な計画等の段階では、住民の皆さん方からも広く意見を聞いていくべきである、かように考えております。  3点目の県道西宮豊中線の幅員の問題でございますが、先ほどお答えしましたように、基本的に拡幅が必要であるという認識には立っておりますが、さすれば具体的にどの幅員で拡幅するかということについては、全体の整備手法等の関係もございますので、現時点では決定を見ておりません。しかしながら、先生から再三御指摘ございますように、既に東側につきましては約8メートルほどで道路が整備されておりますので、そういった周辺の客観状況というものも十分考慮の上、幅員を決定すべきであると考えております。それと、拡幅が南側になるか北側になるかということによりましても、いろいろ影響が異なってまいりますので、こういった問題につきましても、この場所での整備方法とも関連づけながら、基本的にどういう形の整備、線形がいいかを検討してまいりたい、かように考えております。
     私の方からは以上でございます。 ◎市長(八木米次君) 日本一を10点つくれ、こういうことでございますが、私は、日本一をたとえ1点でも多くつくっていきたい、力いっぱいやっていきたい、このように考えております。初めから10点もつくりますという約束は、なかなかできがたいことでございますし、たとえ一つでもつくりたいというように力いっぱいやっていきたい、このように思います。  なお、職員に、積極的に創造的な意見を吸収していけ、このような御意見でございますが、やはり前向きにやる気のある職員をつくっていきたい、このように思っておるわけでございます。職員の提案制度というものを採用いたしまして、年に2回、その審査をやっておりますが、なかなかいい意見も出てくるわけであります。その中から、御承知のとおり、高周波によるダニ退治の問題とか、あるいは今日評価されておりますところのリサイクルの破砕選別の問題等が出てきたというように御了承いただきたいんであります。今後もこういったことについてしっかりとやっていきたいと考えます。  なお、文化振興の問題でございますが、西宮市内には、各大学の美術部門もございます。芸術部門もあるわけであります。そういった部門の知恵もかりたいと思いますし、また、美術協会、芸文協会、これらの皆さんとも相談をいたしまして、なお、主管でありますところの教育委員会とも、十分、こういう問題については積極的に取り組むようにやっていきたい、このように思っております。御了承いただきたいと思います。 ◎生活経済局長(野村冨美雄君) 町づくりについての再質問の中で、本市の再開発事業等の中で商工担当の方としての考え方ということでございます。  本市は、御存じのように、阪神電車の高架事業や阪急北口の駅周辺の再開発事業など町づくり計画がございますが、また、大店法の規制緩和の方向とも合わせまして、大型店との共存方策を検討する必要があろうかと考えております。これらの動きに対応しまして、今後は、市内の商業集積などを、おのおの広域型、地域型、近隣型のいずれかの商業拠点に位置づけしまして、それぞれの商業需要に対応した商業振興の基本方向、それと活性化支援策等を提示していく必要があろうかと思います。したがいまして、新年度においては、地元商業者の方やら消費者などの参画も得まして、商業振興の具体的な指針づくりを進めてまいりたい、そういうふうに考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いします。 ◎環境衛生局長(加藤和丕君) 先ほど局内で意見が少し違うんと違うかというふうな御指摘があったわけでございますが、決してそうではございません。あくまでも、この問題につきましては、昨年来、十数回、担当課長、係長を交えまして、局を挙げて検討をしてきております。先ほどの御答弁でも申し上げましたように、慎重にやりたいという考えでございまして、慎重にということは、製紙メーカーとか大手の問屋などとの直結方式なんかも含めて、他都市でやっておって挫折しているというふうなことではどうにもならん、だから、西宮としては、やる以上は立派なものをやりたい、こういう考えでございますので、全然研究もしてないし、やらないということではございませんので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(西埜博之君) 答弁は終わりました。 ◆38番(大槻弥之助君) 余り時間がありませんので、資源リサイクルについてだけ再質問をしておきたいと思うんですが、内部で積極的に検討をして、私は、零細業者が潤うように、住民がそのことによって一定の財源が保証されて町づくりができるように、住民と一体になってリサイクル運動を進めてほしいと思うんです。西宮市の資源リサイクルは、私は、日本でもすばらしいと思うんです。それは、森下部長、ごみ博士だと言われているぐらい、全国の自治体からいろいろ言われていると思う。非常に熱心です。ですから、私は、さっきも言った、10いいものをやろうじゃないか、日本一をつくろうじゃないか。二つ今あると思うんや。さらにもっといいのを、あと七つ、八つこしらえたら、私は、西宮というのはすぐれた町づくりになると思っている。  ですから、現段階で、あなた方は、内部的には、業者にも、あるいは地域の団体にも補助をしなければならないというところまで来ているというのがあなた方の論議の内容だと思う。ですから、私は、今の答弁を前向きに受けとめて、本当にいいものを育ててほしい。環境を守り、資源を守る。私は、その意味では、森下部長が最初資源リサイクルをやったときに、いろいろ批判はあった、だけども、西宮市の資源リサイクルだけやっているところ、全国の自治体にないでしょう。私も何カ所か見てきたけれども、手選別で本当に立派なリサイクルをやっておられるんです。だから、そういうものはきちっと評価をしていかないかんと思う。評価するものは評価してより伸ばしていく、そのことによってのみ、私は、職員というのはやる気が出てくると思う。やってもやらんでも前任者のとおりですと言うておけば、よっしゃ、100点や、こんな行政だったら、伸びもしなければどうにもならへんです。それこそ、そんな行政やっておったら、茶坊主ばかりできて何の役にも立たなくなるでしょう。  ですから、その点で、さっき市長から答弁があったように、職員が創造的な意見を出したならば、それを大胆に取り上げて、市長みずからが大いにやってみいと、これでこそ行政というのは生きてくると思うんですね。だから、その点から、市長に、本当にいいものはいいとして、住民と一体になった町づくりということを重ねて市長に要望しておきたいと思います。  あと、時間が四、五分ですが、私の質問はこれで終わりたいと思いますけれども、当局の皆さん、本当にありがとうございました。32年間、いろいろ言いたいことを言うてきましたけれども、皆さん方に感謝をしながら、私の質問は終わっておきたいと思います。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) 御苦労さんでした。  ここで休憩いたします。  再開は、2時40分といたします。よろしくお願いいたします。    〔午後2時19分 休憩〕     ────────────    〔午後2時43分 開議〕 ○議長(西埜博之君) ただいまから休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、45番 橋本完君の発言を許します。    〔橋本完君登壇〕 ◆45番(橋本完君) 傍聴席の皆さん、大変遠いところをお集まりいただきまして、ありがとうございます。  また、議場の皆さん、お疲れのところ、私で本日最後でございます。  また、今議会が4期16年の最後でございまして、質問も最終の質問と相なりました。当局におかれましては、どうぞよろしく前向きの御答弁をお願い申し上げておきます。  初めに、湾岸戦争の問題でございますが、これは、自民党・市民連合の一員として一般質問をいたします前に、我が党は今議会に湾岸戦争即時停戦の決議を提出しておりましたが、幸いにも戦争終結となりましたので、戦争を経験した一議員として、やむにやまれず一言意見を申し上げたいと思います。お聞きいただきとうございます。  湾岸戦争に入って43日目、イラクがクウェートに進駐した8月1日より数えて丸7カ月にてクウェートは多国籍軍の手により解放され、日を待たず停戦が訪れ、終戦処理へと目まぐるしく世界は動いてまいりました。戦争は、自然を破壊し、人類より自由と平和を奪い、人間の心を鬼畜に変えてしまいます。それのみか、無関係と思われる人々の生活基盤にさえも大きな影響を与えるものであります。イラクのサダムは、ペルシャ湾に原油を流し、子々孫々の200年後までも禍根を残し、クウェート国内の数百の油井に火を放って財を奪い、大気汚染のために数千人の戦争と無関係な国民が死亡するであろうと言われる環境テロを平然と行ってまいりました。それのみか、他国民とはいえ、多くの自由と平和を愛する人々を殺りくした振る舞いは断じて許しがたく、口でコーランを唱えつつ、心は夜叉であり、その所業と罪過に対しては、世界に明白にして、サダム以下のイラク軍幹部に対し、納得できる責任を償わせるべきでありましょう。それが今後何十年かかろうが、その罪に服すべきが当然の報いだと私は思います。歴史の中の英雄を夢見た愚かな男、サダムは、おのれのみか、国民をも伴って奈落の底に落ち込む結末になったのであります。戦争は一体人類に何をもたらしたのでしょうか。幸福か、平和か、いやそのようなすばらしい宝物では決してないのであります。神は欲望の見返りに死とむなしい心しか与えなかった、このことを我々はよくよく銘記すべきではないでしょうか。一議員として、皆さん方ともども、終戦を心から喜ぶものであります。  それでは、通告の順に従いまして一般質問をさせていただきます。  西宮リサーチビレッジ構想のその後と産業振興策についてでありますが、リサーチビレッジは、研究所集団と覚えていただきとうございます。以下、リサーチビレッジと申し上げます。  昭和55年当時、新しい技術革新の時代を見据えた本市の産業振興の一環として西宮商工会議所が提唱した西宮リサーチビレッジ構想について、私は、今思いを新たにしているのでありますが、この提唱以後、市と商工会議所との間で協議が重ねられ、昭和59年以降、西宮市がリサーチビレッジ構想の持つ理念を承継し、市で可能なものについて具体化を検討することになっていると聞き及んでおります。この構想は、西宮市北部の上山口地区、名来地区、金仙寺地区の3地区、約230ヘクタールに、ライフサイエンスを中心テーマとした研究、産業、交流、居住などの一体的複合機能構成の町づくりを目指すものでありましたが、このプロジェクトによって21世紀の科学と言われるバイオサイエンス──生命科学でありますが、バイオサイエンスに関連した健康、食品、医薬などの先端技術産業が本市に育ち、国際化時代に対応できる技術力を持った本市産業の振興を図るものであったのであります。また、一方では、このリサーチビレッジを地域社会に開かれた文化、情報の交流施設として機能させることにより、地域産業近代化の拠点にし、市北部にこの構想が目指す複合機能都市をつくることが、市北部と南部の相互依存関係を高め、西宮市全体の発展に連なるという考え方に立脚したものであり、現在実現の運びとなった盤滝トンネルの貫通も、この構想の中に位置づけられていたものであります。  私は、今もって、この構想は高い理想と先見性を持って西宮市の将来の発展方向を示唆したものであると考えております。当時、西宮商工会議所副会頭としてこの構想推進に情熱を注がれた故山村徳太郎氏とともにこの構想に共鳴され、その推進をいち早く掲げられた八木市長に対し、深く敬意を払うものであります。  市は、その後、バイオサイエンスの町づくりへの活用について、その重要性を認識し、昭和60年からは市民向けバイオサイエンス講座を開催するなどの啓発活動に努められ、緑化施策の展開として、北山緑化植物園にバイオテクノロジーを活用した植物生産研究センターを昨年7月に開設され、都市緑化の飛躍的推進を図るなど、町づくりと結びつけた先端科学の活用に努力されておられますことに対し、私としては、大きく評価するものであります。  しかし、この西宮リサーチビレッジ構想の原点には、新しい技術革新の時代に向けた産業振興の起爆剤としての役割を果たそうとする意味づけを持っているものでありますが、今後、市内産業の強化、活性化という観点から、この構想が示す意味を再評価し、新しい産業振興施策の開発に向けた努力がなお必要であろうと考えておるのであります。  このような観点から、次に三、四点の御質問をいたします。  「ア」は、バイオテクノロジーの活用であります。  緑地の保全等、緑の保全と創造が叫ばれている今日、都市農業の振興は重要な課題であると考えるものでありますが、そのためには、都市農業の技術力を高める上で、バイオテクノロジーの活用について、市はどんな方策を持ち、どのような取り組みを行おうとしておるのか、お伺いしたいのであります。  「イ」は、食品産業における技術開発の振興及びバイオサイエンス──生命科学でありますが──への拠点整備についてお尋ねをいたします。  西宮市は、酒造業など食品産業の比重が他市に比しても高い町であります。このような食品産業の繁栄は、本市全体の産業の力を高めるものであり、そのためにも、新製品等の開発力を強める研究、技術開発の面で、市はどのような振興施策をお考えになっておるか、お聞きいたします。  また、バイオサイエンスに基礎を置く研究開発の拠点整備に取り組む考えはおありかどうか、お伺いいたします。  「ウ」、異業種交流の推進であります。  現在、市は、西宮商工会議所とともに異業種交流事業の推進を図っていると聞いておりますが、先端技術の交流という面で異業種交流をどのように推進しようとしておるのか、お伺いいたします。  「エ」、技術革新に対応する産業の振興であります。  西宮リサーチビレッジ構想は、西宮商工会議所の提唱に係るものであり、その後の展開においても、商工会議所がみずから一定の役割を担うことが当然に期待されるものであろうと考えるのでありますが、その意味から、技術革新に対応する産業の振興について、市と商工会議所はどのような取り組みをしておるのか、その計画なり方針についてお伺いしたいのであります。  以上がリサーチビレッジについてであります。  2番、市内河川に河川プールと蛍護岸の設置を、これは、サブタイトルとしまして、将来における河川への新しい試みと書いております。  趣旨を説明いたします。  昭和58年に河川管理で環境庁長官賞を受賞した山口県、山口市は、温かいふるさとづくりを進め、安全で快適な住みよい郷土の創造を目指して推進しております。特に、治水事業を最重点施策の一つとして取り組み、豊かな緑や水をたたえた自然空間としての河川を公園とともに貴重なオープンスペースとして位置づけ、県、市ともに治水機能の整備にあわせて河川環境の整備に積極的に取り組みをしていることに、大いに敬意を払っておるところであります。  ちなみに、昭和61年3月における同県、市の実情を申し上げますと、河川プールは、県では27河川、27カ所、市では2河川、8カ所、蛍護岸は、県は4河川、6カ所、市も同じ、遊歩道、階段式護岸は4河川、4カ所、魚巣護岸は7河川、12カ所、河川公園は、県は21河川、36カ所、面積41万5,673平米、市は5河川、11カ所、面積は5万1,489平米のほかに、13万9,823平米の芝生があります。  そこで質問をいたします。  当市においては、将来の河川管理のあり方として、市内河川の状況に応じて河川プールまたは蛍護岸等を設置するお考えがあるかどうか、お聞きいたします。  次に、西宮浜の開発についてであります。  海辺は、白砂青松の砂浜での漁の営みに代表されるように、人々の身近な暮らしが息づく日常生活空間でありますが、大都市圏のウオーターフロントのほとんどに大型産業や物流基地等々の立地が進み、一般の人々が近寄りがたい産業空間へと様相を一変させてまいりました。大阪ベイエリアの一画を占める西宮市の場合、都市活性化への導入とウオーターフロントを人々に積極的に開放するという視点からさまざまな事業に取り組み、鳴尾、甲子園、西宮と連なる三つの埋立地を中心に、それぞれ特徴のある魅力的なウオーターフロントづくりを進めておられることについて、私は、高く評価しております。  町づくりについては、もとより行政が時の趨勢を的確に把握し、総合的な検討を経た判断のもとに推進していくものであり、西宮市が今後臨海部において展開しようとする町づくりの方向性がまさに理にかなったものであると思うからであります。市域の南西部は、西宮市の母体とも言うべき古くからの中心部であり、ここにかつての活力を取り戻すための町づくりに取り組む熱意と実行力が求められていると思うのであります。  こうした視点に立って、私は、西宮浜の埋立地とその周辺地域に限定して以下の質問をいたします。  「ア」、西宮旧港の埋め立てであります。  西宮旧港は、昭和62年に港湾計画が変更された際に、港湾としての機能が廃止され、将来埋め立てることを前提とした緑地と位置づけられております。この計画変更は地元の要望を受けて行われたものであり、地元の住民は、この緑地がスポーツや憩いの場として整備されるのを心待ちに望んでおります。しかし、その後の市の対応を見ておりますと、埋め立ての事業に着手する様子もなく、埋立後の利用計画すら決定されてない現状であります。一体このままでいつまで放置するのか、市の今後のお考えを明らかにしていただきたいのであります。  「イ」、マリナシティでありますが、これは意見と要望のみを申し上げます。  西宮浜に新しい町をつくる大きなプロジェクトが進められており、大変夢のある大計画であり、西宮南西部の活性化を目指したこの町づくりに、大きな期待をかけているものの一人でありますが、この計画については、いまだ明らかにされてない交通処理等の課題を含んでいることに懸念を持っており、地元住民の方々、特に札場筋沿線の方々にとっては──当局の見解を聞く予定にしておりましたが、先般、数人の他議員から「(ア)」、「(イ)」、「(ウ)」の3点につきまして、同趣旨の質問があり、当局より、この点について、第2アクセス道路の建設を検討され、新年度、調査費も計上し、建設に向け市として積極的に取り組まれるとのことでありますので、西宮マリナシティの完成までにぜひとも第2アクセス道路を完成させていただくことを強く要望しておきたいと思います。  また、「(ウ)」の信号機の問題でありますが、7年前より二、三回地元代表者と警察にも行き、約束を取りつけた問題でありますが、異動のたびに白紙に返ることなく、今後、急ぎ推進されますよう、私からも強く要望をしておきます。  次に、「ウ」、香櫨園浜の民有地(阪神電鉄)を公共が取得し、開発すべきではないかという問題についてお尋ねいたします。  自然の砂浜として市民に親しまれている香櫨園浜は、サーファーの問題とか深夜族の花火の問題等、地域住民の生活環境上、問題を残しているものの、古くから多くの人々に親しまれてきた海辺であることは、今日においても同様であります。しかし、この砂浜の権利関係を見ると、港湾管理者の管理する国有地に加えて、一部阪神電鉄が所有する民有地があります。この土地は、一民間企業が所有する土地ではなく、将来にわたって広く市民に開かれた公共の場として公共が所有すべきものであると考えております。対岸の西宮浜埋立地には、10ヘクタールという大きな規模の公園も予定されておることであり、香櫨園浜についても、民有地を買収して、市として整備計画を立てるべきであります。この点について市のお考えをお尋ねしたいのであります。  「エ」、深夜の花火打ち上げ問題であります。  花火による騒音と火災への不安は、ここ数年、各地域で問題となっており、香櫨園浜、甲子園浜においても、毎年夏が訪れると、これらの騒音と不安で眠れぬ夜を過ごすことが多く、昨年夏、我慢し切れなくなった香櫨園周辺住民が立ち上がり、2,230人の署名請願をされ、官民一体となって深夜のパトロール実施をしたことは周知のとおりであります。その結果、一時的な効果はあったものの、抜本的対策にはなり得ず、またことしの夏が危惧されるところであります。もとより浜辺は、親水性のある憩いの場として住民に開放されるべき空間であることは十分承知しておりますが、せめて午後11時以後における深夜の花火打ち上げは禁止してもらいたいというのが住民のささやかな願いであります。この対策について、市の考え方をお聞かせ願いたいのであります。  最後に、プラスチックごみの再利用と減量についてお尋ねいたします。  ごみを減らすためには、購入時にリサイクルできる商品を選び、必要なものしか買わない、また、メーカーに再資源化できない商品をつくらせないようにし、生産、流通、処理までの商品ルートをリサイクル社会に変えない限り、ごみの減量化は無理であると、研究や調査結果では言われておりますが、当市のごみの回収管理は、その装置を含めて、全国的に見てかなり他都市に先行した管理がなされており、この点、大きく評価をいたしておりますが、それゆえ、特にプラスチックごみについて、我が市が他都市に先駆けて取り組み、解決してほしいと思うのでありますが、他都市の実情を踏まえて、当局のお考えをお聞きしたいのであります。  以上をもちまして壇上からの質問は終わりますが、なお御答弁によりましては自席から再質問することをお許しいただきたいのであります。  御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) 質問は終わりました。  これより当局の答弁を求めます。 ◎市長(八木米次君) まず私からお答えいたします。  西宮リサーチビレッジ構想のその後と産業振興に関する御質問のうち、バイオテクノロジーの活用とバイオサイエンスの拠点整備の2点について答弁を申し上げます。  昭和55年当時、山村副会頭を中心に西宮商工会議所が提唱されました西宮リサーチビレッジ構想は、現在のハイテク産業の到来を見越した、先見性を持ったユニークな提案として、そのお考えは、新総合計画の中に、都市経済の活性化の柱として考えてきたものでございます。  まず第1点目の都市農業の振興のためにバイオテクノロジーの活用を市はどのような方策を持って取り組んできたかとのただいまの御質問でございますが、今日の都市農業は、消費者ニーズの多様化と、さらに減反政策の強化に対応していくために、米づくりからその他の作物への転換が求められておるのでございます。御指摘のとおり、バイオによりますところの農業技術の革新によりまして、生産性の向上と付加価値の高い農産物の開発が必要だと考えております。  このような点を踏まえまして、昨年7月にオープンしました植物生産研究センターでは、長期事業計画の一つといたしまして、バイオテクノロジーを利用した無菌の苗や新品種の野菜づくりを行い、都市農業の活性化を図ることも計画しておりますが、現在のバイオの技術は、品種や品質の改良についての研究は十分されているものの、農家が現実にこれを応用してバイテク野菜を生産、出荷するだけの量産体制に至っていないのが現状でございます。しかし、将来、バイオテクノロジーを導入した野菜や花卉づくりは重要な課題でもございますし、そのためには、農家にバイオ技術の仕組みや一般農地におけるその活用性について十分認識と研究をしていただくことが必要であろうか、このように考えておるものでございます。  そのために、市といたしましては、平成3年度には、市内4農協の営農研究会や農業後継者である農業青年研究会の会員を対象に農業バイオの研修会を開催する計画を持っております。今後は、農家にバイオによる農業をより理解し、実践していただくために、各種農業団体等と連携を図りながら、バイオ農業に取り組んでいきたいと考えております。御理解賜りますようにお願い申し上げます。  次に、2点目の産業振興策に関するお尋ねでございますが、本市産業の構成は、1万5,600事業所のうち、製造業は約710社、4.5%を占めております。そのうち、従業員4名以上の飲食料品製造業者は100社ございまして、製造品出荷額では約5,000億円、70%を占め、御指摘のとおり、食品産業は本市の主要産業となっております。とりわけ、清酒製造業が出荷額では全体の21%を占め、市内生産の製造品目のトップを占めております。したがって、本市産業の活性化を図る上で食品産業の振興は大きな要素となっているものと認識しております。  今日の目まぐるしい技術革新や消費者ニーズの変化に対応し、新製品の開発や新規産業の分野、業際分野の開拓等の積極的な事業活動が展開され、ますます企業間競争は激しくなっております。このような現状から、市内企業におかれましても、創造的かつ果敢な対応と不断の努力を期待するところでございます。市といたしましても、企業の交流の場づくりや、とりわけ情報収集力の弱い中小企業に対しまして、生産技術の向上等、教育機会の提供に努めておるところでございます。  西宮浜埋立地西地区においては、新しい町づくりに対応した産業用地の造成分譲が進められつつあります。また、北部地区名塩ニュータウンでは、住宅や商業施設だけではなくして、業務施設の設置等、研究・産業ゾーンが計画されるなど、産業の基盤づくりが進められております。研究開発の拠点整備につきましても、今後、これらの町づくりにあわせ、業界との連携をより密にしながら産業振興を推進してまいりたいと考えておりますので、御了承いただきたいと思います。  以上でございます。 ◎生活経済局長(野村冨美雄君) 西宮リサーチビレッジ構想のその後と産業振興の御質問のうち、3点目の異業種交流についての御質問にお答えいたします。  異分野の企業が交流し、互いに持っております技術や市場を活用することによりまして、新しい技術の研究開発並びに新たな事業分野の開拓を行います異業種交流活動は、最近、各地で活発な展開を見せておるところでございます。本市におきましても、平成元年11月に西宮異業種交流プラザが設立されまして、現在73社が参加いたしまして、製品の開発研究など、それぞれのテーマで七つのワーキンググループを組織いたしまして、熱心に活動を続けているところでございます。しかし、まだ誕生して間もないことでございますので、第1段階の交流を主体とした、活動内容としたグループが大半でございますが、異業種の企業と出会い、相互の理解を深めながら情報交換を促進できる場としての積極的な参加を得ておるところでございます。  今後、西宮商工会議所とともに、連携いたしまして、大企業も含め、より多くの積極的な企業の参画を得まして、第2段階の研究開発並びに最終目標の新しい製品、新しい技術の事業化に向けまして、地道で継続的な取り組みが必要と考えておるところでございます。異業種交流活動の一層の推進を図ってまいりたいと考えます。よろしく御理解いただきたいと思います。  次いで、西宮浜の開発についての御質問のうち、午後11時以後の花火の打ち上げの禁止についてのお尋ねでございますが、お答えいたします。  香櫨園浜は、阪神間でも数少ない砂浜が残る場所の一つでございますが、花火遊びの絶好の場所ともなっておりまして、しかも、これが深夜にまで及びますため、付近住民の方の安眠の妨害など、いろいろな問題が生じていることは十分承知しておるところでございます。そこで、昨年、6月市会での請願採択に伴いまして、地元自治会の皆様とも協議を行い、当面の対策としまして、防潮堤4カ所に深夜における花火の禁止の立て看板の設置及び官民合同のパトロールを実施いたしまして、それなりの効果が得られたのではないかと考えているところでございます。  御質問の香櫨園での花火遊びの禁止の問題につきましては、その対策といたしまして、まず、浜辺を管理いたします兵庫県及び阪神電鉄株式会社に、車両が入れないようさくをつくること、それから、県または関係機関と、軽犯罪法や県の迷惑防止条例など他法令の適用について折衝を行ってまいりましたが、海浜管理者は、浜辺への進入禁止は考えておらず、また、関係法令の適用については、極めて難しいとのことでございます。  なお、市独自の条例の制定についてでございますが、条例で花火行為を禁止する場合、その場所、時間及び花火打ち上げの行為、さらに花火の種類等を限定する必要がありますし、また、その実効性についての、罰則や司法との調整など、関係機関、関係部局とも種々協議を重ねておるわけでございますが、現時点では、条例の制定は非常に難しいのではないかと判断しているところでございます。花火打ち上げ問題で苦慮されております神戸市の須磨海岸におきましても、同様な判断で、官民合同パトロールなどを行い、理解と協力を呼びかけているのが実情でございます。  本市におきましても、今後、周辺の火災予防や安全対策と迷惑防止など、理解と協力を得るよう、昨年に引き続きまして、関係行政機関にも呼びかけ、官民合同パトロールの実施や市政ニュースなどで積極的なPRを行いますとともに、土地所有者である阪神電鉄株式会社及び港湾管理者である県に対して、香櫨園浜はもとより、甲子園浜など、広域的な規制、改善等の対処方を求めまして、今後とも強く働きかけてまいりたいと考えておりますので、御了承賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ◎土木局長(平尾進一君) 2点目の、市内河川に河川プールと蛍護岸をつくる考えはないかということで、将来における河川への新しい試みの御提言がございました。お答えを申し上げます。  全市に公共下水道が完了した段階では、御指摘のとおり、市内の河川の水質は、基本的にはきれいな水が流れることとなります。しかしながら、本市の河川は流域が非常に狭く、現在河川に流入している汚水をカットすることによりまして、晴天時には水が流れない河川になると考えております。申し上げるまでもなく、河川は、元来、治水を目的としたものでございますが、近年においては、河川に対する環境問題が大きく取り上げられ、治水・利水機能だけでなく、河川の持つ公共空間を利用して、景観や親水性を生かした河川環境整備事業が全国的に進められていることも承知のとおりでございます。御質問は、本市河川行政の長期展望を考えての御提案ではないかと存じております。  まず、河川プールの建設についてでありますが、先ほども申し上げましたように、河川は、治水機能が第一義的な役割であり、これに加え、河川空間の利用については、水質の保全、一定水量の確保、空間利用の可能性など、各河川の特性を生かした河川環境整備の検討が必要となってまいります。  また、蛍護岸の建設につきましても、蛍が生息するのに適した場所の選定が必要となります。例えば、生息できる河川環境として、水質がよく、水量も豊富で、水温も一定していなければなりません。川底には砂や石があり、土手は土であること、水辺には自然植物が繁茂し、比較的直射日光が当たらない、幼虫の成長に必要なえさが十分あることなど、自然条件が備わって初めて蛍の生息が可能となるのではないかと考えております。  したがって、護岸整備だけでなく、蛍が生育できるような河川環境の創造が必要となってまいりますが、技術的にも多くの問題がございますので、河川プール、蛍護岸、いずれもその可能性については、今後前向きに十分調査研究し、将来の課題といたしたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ◎企画局長(宗正誼君) 西宮旧港の埋め立てについての御質問にお答えをさせていただきます。  御指摘のように、西宮旧港の船だまりは、昭和62年の港湾計画の変更によって緑地と位置づけられておりますので、この港湾計画に基づいて埋立免許を取得することによりまして、緑地としての事業化が可能となるものでございます。港湾計画の変更の際に、この船だまりを利用する船の所有者の方々から意見書が出され、これらの関係者との調整が一つの課題となっております。市といたしましては、この船だまりは、市が埋め立てを行い、地元の方々に喜んで御利用いただけるような緑地として整備する方針でおりますので、今後の地先水域の整理方向と関連させながら、実現の手だてを講じてまいりたいと考えております。港湾管理者と協議をしているところでございますので、いましばらくお時間をいただきたいと思います。  以上でございます。 ◎建設局長(広橋茂君) 香櫨園浜の民有地についてお答えいたします。  香櫨園浜は、阪神間に残された貴重な砂浜であり、一帯は鳥獣保護区として指定され、渡り鳥が飛来するほか、桜や松並木の美しい夙川公園につながって、多くの市民に親しまれているところであります。市としましても、このような自然環境に恵まれた自然海浜は残していきたいと考えており、この海浜が都市計画公園として決定されておりますので、将来、公園化を図りたいと考えているところであります。しかし、先生御指摘のとおり、この海浜の一部は民間企業用地でありまして、早速買収し、公園整備をすることについては、多額の費用を要するなどの問題点もあって、早期実現が難しいのが現状であります。  しかしながら、香櫨園浜対岸の西宮浜埋立地には10ヘクタールの総合公園を計画しており、この公園の性格として、香櫨園浜を取り込んだ内容の計画が必要であろうと考えております。平成3年度には、この西宮浜公園の基本計画を策定する予定でありますので、香櫨園浜と一体の公園として位置づけ、将来に向けての全体構想を検討してまいりたいと考えております。香櫨園浜の整備につきましても、その全体構想の中で検討を加えてまいりたく、その時点で土地所有者とも協議をしていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。
     以上でございます。 ◎環境衛生局長(加藤和丕君) 大きい4番目で御質問のございました、プラスチックごみの再利用と減量の点につきましてお答え申し上げます。  全国的にはプラスチックごみを埋立処分している自治体がありますが、プラスチックごみは、かさが高く、変質しにくいので、もし埋立処分をすれば、埋立地の不足をより一層深刻にすることや、跡地利用に問題を残すことなどから、埋立地に相当な余裕がある場合以外は、プラスチックごみは埋め立てに適当なごみとは申せません。そのため、高発熱などの問題を抱えながらも、全国約50%の市町村がプラスチックごみを焼却処理いたしております。自前の埋立地を持たない本市といたしましても、焼却炉の耐熱性を高めたり、ガスの処理装置を整備することによってプラスチックごみを焼却いたしております。  全般的にはこのような状況でございますが、最近、一部の市で、プラスチックごみの埋立効率を上げるために、溶融、いわゆる溶かす、固化──固形化するという、固化処理を採用したり、リサイクルを始めたりしております。本市では、今後のプラスチック処理の方向を見定めるために、これらの取り組みの成果を注意深く見守っておりますが、固形化したプラスチックごみの形状や安定性やリサイクル製品の使用用途の開発など、さまざまな課題を残しているのが実情でございます。  他都市の例を述べよというお話でございますが、主な取り組みの事例といたしましては、高知市では、平成2年度からプラスチックごみの週1回の定時収集、分別収集、40分の1までの減容固形化並びにPETボトル、発泡スチロールの手選別と再生を始めております。しかし、今のところ、年間3,450トンの収集プラスチックごみの中から再生されるPETなどは0.2%、約5トンというふうに聞いております。  また、徳島市におきましては、現在プラスチックごみを含む不燃ごみから瓶、缶を民間業者によって手選別、資源化させており、その残りを埋立処分しております。しかし、近く埋立地が変わる予定で、そこの受け入れ基準に適合させるため、プラスチックごみの溶融化もしくは固形化を検討せねばならない状態でありますが、まだ結論が出ていないようでございます。  民間企業の取り組みといたしましては、相生市内にあります会社におきまして、プラスチックごみの油化が研究されております。今までのところ、一定の成果と同時に次のような問題点が未解決であるということでございます。まず、今までの研究が、産業廃棄物として出てくる材質的に均質なプラスチックを対象としたものでありまして、ごみの中のプラスチックでないということ、油化できるプラスチックがポリエチレン系などポリオレフィン系のものに限定されていること、都市ごみを対象とする場合に、全プラスチックからポリオレフィン系のプラスチックだけの選別の方法が大変困難であること、塩化ビニールなどに起因する製品油の酸性化対策が不明なこと、再生油の売却ルートが確立していないことなど、解決すべき課題が多くございます。  以上のような理由から、当面のプラスチックごみ対策といたしましては、市民の皆さんに包装材を中心とするプラスチックごみの排出抑制を訴えていきたいと考えております。御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 ◎生活経済局長(野村冨美雄君) 西宮リサーチビレッジ構想のその後と産業振興策についてのうち、一番最後の技術革新に対応する産業の振興が抜けておりました。大変失礼しました。  技術革新に対応する市と商工会議所の取り組みについてでございますが、総合計画などにおきましても、本市の産業振興を図る上で、先端産業の導入によります工業の高付加価値化や、本市の特徴を生かしました商業、サービス業の機能強化が重要な課題となっております。しかしながら、いずれも実現を図るためには産業界の自助努力が不可欠でございます。市といたしましても、産業界と市民のコンセンサスづくりを進めながら、市内産業の活性化の必要性をPRいたしまして、研究開発拠点の整備など、西宮リサーチビレッジ構想の理念を踏まえた産業振興の環境整備に取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解いただきますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁は終わりました。 ◆45番(橋本完君) いずれも前向きに回答をいただきましたので、なお二、三を残しまして、先に再質問の方からお願いしたいと思いますが、西宮浜の開発の「ア」の項で、西宮旧港の埋め立てで、るる局長からの御答弁がございましたが、いましばらくということであります。これは、昭和62年に3,000坪、1万平米のあの地を何としても緑地帯とし、また、お年寄りなんかがスポーツのできるような、ああいうゲートボール場とか、そういったものをつくりたいと。と申しますのは、あの西宮大橋ですね、あれをお年寄りが風の吹く日に自転車に乗って──埋立地にもし仮にスポーツ施設がいろいろできたとしても、そういうところの利用というものを考えますと、冬の寒い日なんかは、とってもあの橋を渡ることはできないというような懸念から、近くの酒屋さん等との合同協議の中で了解を得て、何としてもあそこを埋め立てしてほしい、これが出たのが約5年前であります。その後、これが請願に出されたり、あるいは陳情になったり、取り下げられたり、いろいろございました。そういう経過もございますが、もはや、いましばらくというような形では到底我慢ができない、一体どこまで待てばよろしいのか、確たる御返事を承りたい。  それから、「エ」の項でありますが、深夜の花火問題につきましては、これは、当局も本当に尽力をしていただきまして、助役、局長を含めまして、40人、50人の方が地元の住民ともどもパトロールを2日間にわたってしていただきましたことは、これは地元も大いに感謝をしておるわけでありますが、しかし、非常に難しいということはわかります。わかりますけれども、これは2年半ほど前に市長に対して書類で提出されました。西宮市市民の声処理規則というのを眺めてみますと、第3条ではこういうことを書いておりますね。「受理した市民の声は、それぞれ原局等において処理しなければならない」、この中で、「文書で作成され、かつその宛名が市長であるものについては、市民相談課長と協議しなければならない」云々、それから、第5条では、「処理の原則」として、「十分な調査および検討を行い、総合的判断に立つて遅滞なく結論をだし」──この遅滞なくというのが、こういった前条を網羅しておるんです。それから、市民の生活環境を守る条例の中にも、やはり、「良好な生活環境の確保に関する施策に積極的に協力する」という市民の義務をうたっておって、逆に、そういうことに協力したら当局の方はこういった問題を解決してくれるかというと、手がないわけですね。そして、二つ以上の原局を通しまして市長に出されている問題であって、これは、それほど難しいのであれば、せめて、生活環境を守る条例でありますから、環境保全審議会、こういったところにかかるべき問題の性質ではなかろうかと思うんでありますが、そういったことにも及んでいない。このままやがてまた再び夏を迎えますと、やはり市民は、市の方は、条例、規則はつくっておるけれども、これしきのことを何で法治都市と言われる西宮ができないのかという批判になって、大きく渦を巻いてくるのではなかろうかと思いますし、ただいまも、局長の話では、迷惑条例、それから、実質的な安全対策等協議をするとおっしゃいましたけれども、迷惑条例で──これは県条例でありますが、これと、実質的な協議に移って推進をしていただけるのかどうか、解決に向けてですね、その辺の確たる御返事をいただきたい。この2点について再質問をいたします。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁を求めます。 ◎企画局長(宗正誼君) 旧西宮港の埋め立てについて一向に進んでいないではないか、いましばらくという答弁はどういうことかという御趣旨のお尋ねでございますけれども、市は、これまでの間、現在旧港に係留されております船の持ち主や港湾管理者との協議を進めてまいりましたけれども、係留船の移転先の確保が調整の大きな課題となっておるわけでございます。市としても、この課題に対して何らかの解決策を得たいと考え、現在県等と協議を続けているところでございます。市といたしましては、埋め立てによる緑地整備について地元自治会からも強い御要望を受けております経緯については、十分承知していることでございますので、早期実現に向けて努力をいたしたいと存じております。よろしく御理解を賜りますようにお願いいたします。 ◎生活経済局長(野村冨美雄君) 香櫨園浜での花火の打ち上げの問題でございますが、先ほど御答弁いたしましたように、非常にこの問題については我々の方も苦慮しておるところでございますが、先ほど御答弁申しましたように、もちろん土地所有者である阪神電鉄及び港湾管理者の県に対しては、管理上の問題等を含めまして、いろいろ強く働きかけてまいりたいと思いますが、先生おっしゃいましたように、県に対しても、広域的な対処の問題もございますので、迷惑条例等の問題も含めまして、そういった問題も含めて、今後とも強く県に働きかけてまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(西埜博之君) 答弁は終わりました。 ◆45番(橋本完君) それでは、通告の順に従いまして要望を申し上げておきたいと思います。  まず、リサーチビレッジに関連する四つの問題につきましては、ただいま市長初め局長からもいろいろ申されました。現在、県政を担当しておりますところの貝原知事、この知事が、「夢ふくらむ兵庫の舞台」という題で次のように言っておられますので、一節を御紹介いたします。「2001年の幕あけめざし 清新の気みなぎる若い県土に いま高まる舞台づくりの槌音 手にするそのシナリオは こころ豊かな兵庫 人すこやか大地さわやか色増すプロジェクトの花々に 注ぐ世界の目ひときわ熱く 新しい時つげる鐘の音高らかに 自由と創造の花道にこだまする 大きな夢ふくらむ兵庫の舞台 心かよわせるは誰あろう われら540万県民一人ひとりだ さあ力をひとつに仕上げ急ごう 開演のベルは近いぞ」。立候補されますときの政策の4項を見てみますと、テクノロジーというのが書かれてあります。科学技術という問題であります。テクノロジーの振興を図り、産業の高付加価値化を進め、活力に富む、たくましい産業づくり、これを進めると公約されております。もちろんこれは、西宮市だけの問題ではなく、国、県が力を添えてやらなければならない大きな問題だと私は思います。時折しも、県、貝原知事は、このように技術革新について皆さんに、我々に公約し、そして、西宮市においても、心豊かな兵庫をつくるために大きな期待をされておられるやに私は受け取っておりますが、ただいま市長並びに局長がなさいました答弁のとおり、四つの相関連する問題は、非常に重要な問題でございます。これらの技術開発、活用への努力、推進を私は心から要望しておきたいと思います。  次に、河川プールと蛍護岸の問題であります。  ちょっと声が小さかったので聞き取りにくいところもございましたが、前向きに前進を検討するということだけはわかりましたので、それで結構かと思います。しかし、私も土木屋でございますので、この件につきましては、去る2年前に蛍を飛ばせという話も──もうこれは3回目であります。現に山口市へ行ってまいりまして、環境調査を、この目で見てまいりました。そして、6人の宰相が出た山口県、なるほど花と緑とせせらぎとというこのうたい文句の中で、すばらしい水辺環境というのを実施しておられます。これはまねるべきだというように思いますし、その設置基準等について、いろいろと私なりに勉強もしてまいりました。この山口県は、御存じのように、ゲンジボタルの生息地として有名でございます。5月下旬から6月上旬にかけましては、数百匹の蛍が一つになって、特に一の坂川では、乱舞しておると。蛍祭りというのもございますが、市民生活に潤いを与えております。  私が第1回目にこの蛍の問題を質問いたしましたときに、今おられませんが、南野助役はこう答えました。蛍を飛ばすようにしたらどうか、いや、橋の上から蛍を飛ばしたら、取り合いをしてけがをした、市民がけがをしたような、そういうことについてはもう一切やらんのや、こういうような御返事がありました。これ、調べてください。記録にあるはずです。私は、そういうようなことで行政が務まるかというように思いますね。私なら、四国へ行って、あれはヘイケボタルでありますが、子供と一緒に、海洋少年団がよく行くんですが、四国に泊まりまして、そして、蛍を、それぞれ物々交換で持って帰ってまいります。そして、仮に西宮でそれを生息させようという場合に、大人が蛍をとった場合、子供は、僕らが育てた蛍をとらないでくれ、こういうことを子供が言うならば、とりようがないんじゃないですか。これは、キャバレーは知りませんよ。しかし、そういうようなことを考えていくのが行政であるべきだと思うんです。  また、ただいま護岸の問題を出しました。これは、計画河床勾配が120分の1、流速は1分間に30センチ以下にしなければいけない、底幅の狭い河川なら複断面として、しかも、これを蛇行させて流速の低減を図るべきだ、蛇行した低水護岸は、生き物の生息を有利にするため、木詰めくい工をやりなさい、水質汚濁がある場合は、これは避けるべきである、なぜならば、カワニナが死滅する、こういったことは今や常識になっております。そして、この規則を守ってやることにおいては、失敗をするであろうと一の坂川では考えておった工事が、見事成功して蛍がよみがえっておるわけです。まず夙川──現在仁川では飛んでおるんですよ、蛍が飛んでおるんです。そして、それを子供たちがとっておるのをこの中の議員も見ているんです。そういうような中から、私は、桜の西宮に加えて蛍の名所をつけ加えたらいかがかということを前回申し上げたわけであります。前向きにお考えいただきたいと思います。  それから、西宮旧港は、そういうことでありますので、大いに期待をいたしております。  マリナシティは、先ほど申し上げましたように、これは、数名の議員の方々から同趣旨の問題がございましたので、省きます。  香櫨園浜の民有地につきましても、ただいま言われましたように、これは公共の性格がございます。そして、阪神さんは、悪いですけれども、10年前から浜脇28町が、あそこでずっと子ども会が海岸の掃除をやっておるわけですね。その掃除にも阪神さんはいっこも出ておいでになりませんし、あそこで昔のメリーゴーランドのコンクリートの跡をとってもらうのに何カ月もかかったんです。そういうような形で、所有権だけを高らかにうたわれたらかないません。しかも、先ほど申し上げましたように、あそこは公共の性格がございます。前に10ヘクタールの公園を用意しておられる当局の、今後のマリナシティ、その計画を考えますときに、あそこは絶対に買い上げるべきだ、そして、計画、整備を行われなかったら、将来に禍根を残す場所なんだというように思います。何も花火だけではございません。我々が、ここで野球だとかゴルフをやらないでくださいということのチラシを3万ほどつくりまして、まきましたけれども、そのときにも、阪神さんは、お手伝いいただけませんでしたし、ただいまあそこの海浜を掃除する機械云々を言うておりますが、それには入っていただいておるようでありますが、これとても、速やかに要望をお聞きいただきたい、そういうことをお願いいたしておきます。  それから、プラスチックごみの再利用につきましては、これは、局長の方から他都市にわたる問題までも克明におっしゃっていただきました。実は私の方も、そういう問題について、もうぼつぼつ、徳島も相生も高知も出ておる、こういう中で、プラスチックだけを何とか──一緒にやっているのはもったいないではないか。これは、年間1万3,020トンございます。このプラスチックをごみから分けて、プラスチックだけの材料、これはもちろん熱に溶けるもの、溶けないもの、いろいろございますけれども、これから一つの過渡的なものを原料にし、一つは、電気製品を加えたり、あるいはだんごのようなものにしたり、液状にしたり、いろいろと工夫されてきておりますけれども、これは先ほど局長が言われたとおりでありますが、そういうようなものの中から、西宮市も、特に清掃関係では他都市にすぐれておりますので、西宮の清掃に右へ倣えというような形で、ひとつ、ダニも大事でございますけれども、プラスチックごみに取り組んでいただくということをお願いいたしておきます。  同僚からちょうだいいたしました時間がまだ大分残っておりますけれども、お許しをいただきまして、以上をもちまして私の質問を終わらせていただきとうございます。  4期16年間、心から感謝をして、これで終わりたいと思います。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  次会は、あす5日午前10時より本会議を開きます。  なお、ただいま議場に在席の議員各位には、文書による開議通知を省略させていただきますので、御了承願います。  本日は、これをもって散会いたします。  御協力ありがとうございました。    〔午後3時54分 散会〕...