神戸市議会 2001-09-18
開催日:2001-09-18 平成13年総務財政委員会 本文
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◯委員長(大澤和士) おはようございます。
ただいまから
総務財政委員会を開会いたします。
本日は,17日の本会議で付託された議案及び陳情の審査,並びに報告の聴取のため,お集まりいただいた次第であります。
最初に,本日の協議事項についてお諮りいたします。
お手元の協議事項のとおり, 本日は, 会計室,
選挙管理委員会を除く各
行政委員会,並びに
外国語大学の審査は予定をいたしておりませんが, これらの所管事項に関して,質疑の予定はございませんか。
(なし)
2 ◯委員長(大澤和士) 特にないようですので, 会計室,
選挙管理委員会を除く各
行政委員会,並びに
外国語大学の待機を解除いたしますから, ご了解いただきます。
次に, 私からご報告を申し上げます。
去る9月4日,平成13年職員の給与に関する報告及び勧告について,
人事委員会から報告を受けました。本件については, 既に委員の皆様に資料を配付するとともに,17日の本会議でも,
人事委員会委員長より報告がありましたので, 内容の説明は省略いたします。
(
選挙管理委員会)
3 ◯委員長(大澤和士) それでは, これより
選挙管理委員会関係の審査を行います。
最初に, 私からご報告いたします。
去る8月1日,
神戸市長選挙について,
選挙管理委員会から報告を受けました。本件については, 既に委員の皆様に資料を配付しておりますので, 内容の説明は省略いたします。
以上, 報告を終わります。
それでは, 議案1件について, 当局の説明を求めます。局長, 着席されたままで結構です。
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◯和泉選挙管理委員会事務局長 ただいまから, それでは, お手元にお配りしております
総務財政委員会資料によりまして, 第69
号議案神戸市議会議員又は神戸市長の選挙における
選挙運動用自動車の使用及び
選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例の件につきまして, ご説明申し上げます。
1ページをお開きください。
本件は, 条例に引用しております
公職選挙法の条文が,
公職選挙法の改正によって法第 141条第9項が同条第8項に繰り上がったため, これに合わせて改正しようとすること, 及び
公職選挙法施行令の改正により, 国政選挙の選挙公営の限度額に改定がございましたので, これに準じて
神戸市議会議員または神戸市長の選挙において, 候補者が
選挙運動用自動車を使用した場合の公費負担の限度額を, 候補者が
ハイヤー契約をした場合にあっては, 現行の日額「6万 200円」を「6万 4,500円」に, 個別契約をした場合にあっては, 自動車の運転手の報酬, 現行の日額「1万 1,700円」を「1万 2,500円」にそれぞれ改正し, また,
選挙運動用ポスターの作成に係る費用につきましても, その
公営単価算定の基礎となる基準金額を改正しようとするものであります。
何とぞ,よろしくご審議のほど, お願い申し上げます。
5 ◯委員長(大澤和士) 当局の説明は終わりました。
これより質疑を行います。第69号議案について,ご質疑はございませんか。
(なし)
6 ◯委員長(大澤和士) 次に,この際,
選挙管理委員会の所管事項について,ご質疑はございませんか。
(なし)
7 ◯委員長(大澤和士) 他にご発言がなければ,
選挙管理委員会関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。どうもご苦労さまでした。
委員の皆様におかれましては,行財政局並びに秘書室が入室するまで,自席でご休憩願います。
(秘書室・行財政局)
8 ◯委員長(大澤和士) それでは,これより行財政局並びに秘書室関係の審査を行います。
最初に,私からご報告いたします。
去る8月1日,神戸市
税財政研究会の設置について,9月5日に,
赤塚山高校跡地公募売却について,行財政局からそれぞれ報告を受けました。
以上,2件については,いずれも,既に委員の皆様に資料を配付しておりますので,内容の説明は省略いたします。
以上,報告を終わります。
それでは,議案5件及び報告2件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。局長,着席されたままで結構でございます。
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◯金芳行財政局長 おはようございます。それでは,お手元にお配りしております
総務財政委員会資料によりまして,ご説明申し上げます。
最初のページをお開きください。
まず,第55
号議案政治倫理の確立のための神戸市長の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。
本件は,6月29日に公布されました商法の改正により,額面株式が廃止されることに伴い,条例を改正しようとするものであります。
改正の内容につきましては,市長の
資産等報告書に記載すべき資産の1つである株式の記載事項について,現在,「株式銘柄,株数及び額面金額の総額」となっているものを「株式銘柄及び株数」に変更しようとするものでございます。
次に,21ページをお開きください。
第56号議案昭和47年度以後における神戸市
吏員恩給条例等の規定による恩給等の年額の改定に関する条例の一部を改正する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。
国におきましては,恩給年額の改定を行うため,本年3月,恩給法等の一部を改正する法律を制定,実施しております。これに伴い,本市につきましても,国の改定に準じて恩給等の年額の改定を行おうとするものでありますが,これはいわゆる恩給条例と言われるもので,対象者は昭和37年11月30日以前の退職者が該当するものでございます。
次のページをお開きください。
具体的な内容につきましては,平成13年度恩給・年金改定の条例案の概要によりまして,ご説明申し上げます。
今回の恩給の年額の改定は
遺族加算額の増額であります。これは公務に起因する障害等により亡くなられた吏員のご遺族に対する恩給に加算される
遺族加算額を,国の恩給と同額の年額「14万 2,200円」から「14万 5,200円」に引き上げ,平成13年4月分から実施しようとするものであります。
次に,23ページをお開きください。
第57
号議案神戸市市税条例の一部を改正する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。
改正内容につきましては,30ページにございます神戸市
市税条例改正案の概要をごらんください。
政府の
緊急経済対策等による地方税法の改正に伴うものであります。改正内容は,個人の市民税関係で,第1に,
長期保有株式の
少額譲渡益非課税制度を創設するもので,
株式譲渡益について
申告分離課税を選択し,平成13年10月1日から平成15年3月31日までの間に,所有期間が1年を超える上場株式を証券会社等を通じて譲渡した場合には,その譲渡益から 100万円の控除をしようとするものであります。
第2に,
確定拠出年金,いわゆる日本版 401Kと言われるもので,また,
確定給付企業年金,これは
適格退職年金を改定したもので,その創設に伴い,当該年金の掛金について,所得控除の対象とするものであります。
次に,89ページをお開きください。
第70号議案(仮称)
新長田駅南地区久保5工区再
開発ビル電気設備工事請負契約締結の件につきまして,ご説明申し上げます。
本工事は,前回の市会においてご承認を得ております(仮称)
新長田駅南地区久保5工区再
開発ビル新築工事に附帯する
電気設備工事一式を施工しようとするもので,工事場所は長田区久保町5丁目で,JR新長田駅南約 400メートルのところでございます。
工事の概要といたしましては,
受変電設備工,
自家発電設備工ほかを施工しようとするもので,請負金額15億 2,250万円で,六興・浅海・
小田特定建設工事共同企業体と仮契約中でございます。
次のページは,工事の概要でございます。
次のページは,付近見取図でございます。
次のページは,配置図でございます。
次のページは,完成予想図でございます。
次のページは,入札の結果表でございます。
次に,91ページをお開きください。
第71号議案(仮称)
新長田駅南地区久保5工区再
開発ビル機械設備工事請負契約締結の件につきまして,ご説明申し上げます。
本工事は,第70号議案同様,(仮称)
新長田駅南地区久保5工区再
開発ビル新築工事に附帯する
機械設備工事一式を施工しようとするものでございます。
工事の概要といたしましては,
空気調和設備工,換気設備工ほかを施工しようとするもので,請負金額12億 6,000万円で,
日立プラント・神定・
新和特定建設工事共同企業体と仮契約中でございます。
次のページは,工事の概要でございます。
次のページは,入札の結果表でございます。
次のページをごらんください。
報告第2号平成12年度神戸市各
会計予算繰越報告の件につきまして,ご説明申し上げます。計数につきましては 100万円未満を省略して申し上げますので,ご了承願います。
次のページの平成12年度神戸市
一般会計予算繰越明許費繰越計算書をごらんください。
第15款諸支出金では,
高速鉄道建設事業に対する繰出金で10億 6,800万円を,
阪神水道企業団に対する繰出金で1億 1,400万円を, それぞれ繰出先会計の事業の繰り越しに伴って繰り越すものでございます。
次のページをごらんください。
工事請負契約の締結ですが,2億 5,000万円以上5億円未満の
工事請負契約について,ご報告申し上げます。
平成13年6月28日から9月17日までの該当契約につきましては,
御崎公園整備工事その3,1件でございます。
以上で,議案の説明及び報告を終わらせていただきます。何とぞ,よろしくご審議のほど,お願い申し上げます。
10 ◯委員長(大澤和士) 当局の説明及び報告は終わりました。
これより質疑を行います。まず,第55号議案について,ご質疑はございませんか。
(なし)
11 ◯委員長(大澤和士) 次に,第56号議案について,ご質疑はございませんか。
(なし)
12 ◯委員長(大澤和士) 次に,第57号議案について,ご質疑はございませんか。
13 ◯委員(田島俊三) このことについてですね,源泉分離を選択するのか,申告分離を選択するのかということはあるとは思うんですけれども,このことによる神戸市の影響,どんなぐらいに見とってんか,わかれば。
14
◯金芳行財政局長 ご指摘のように,これは
申告分離課税の場合に認められているものでございまして,現在,その
株式所有期間が識別不明ではありますが,すべての
株式譲渡益が対象として試算しましても,平成13年度ベースで 100万円控除創設による影響額というのは,最大で約 1,500万というふうに計算しております。以上でございます。
15 ◯委員(田島俊三) これは神戸市の
大都市委員会でもそうですし,神戸市の場合,あるいは六大都市もそうなんですが,こういう分離課税でなしに,総合課税という形を要求されていると思うんですね。ところが,そういう要求からいくと,さらに後退すると,この場合は,いうことになってくると思うんですね。これは国で決まったことだから仕方がないということだと思うんですけれども,やっぱり神戸市がこういう株式譲渡についての課税のあり方ということについて,これまでの方向で,やはり,こういう分離課税でなしに,一本課税ということで早急に動いていく必要があると思うんですが,そういったことも含めて,ちょっと対応についてお伺いしたいと思います。
16
◯金芳行財政局長 これは,
地方公共団体にとっては,株式譲渡の
譲渡益課税というのは,ご承知のように,
源泉分離課税,この
源泉分離課税といいますのは,譲渡代金のみなし利益率を5.25%にしまして,それに所得税の課税20%を掛けるというものでございまして,これは高額に利益を生んだ場合には有利とされておりますが,少額の場合は
申告分離課税,この
申告分離課税は譲渡益の26%ということで,その内訳が,所得税20%,市民税4%,県民税2%という形になっておりまして,従来から,政令市におきましても,この
申告分離課税という形で要望してまいりました。
したがいまして,この
源泉分離課税につきましては,平成15年の4月で廃止をされる予定で,以降,
申告分離課税になる。これは政令市にとっても,この株式譲渡による増収が予定されるというものでございます。
委員ご指摘の件につきましては,ご意見としてお伺いしておきますが,現在,そのような流れで進んでおるということをご理解いただきたいと思います。以上でございます。
17 ◯委員長(大澤和士) 他にご質疑はございませんか。
(なし)
18 ◯委員長(大澤和士) 次に,第70号議案及び第71号議案の
工事請負契約案件2件について,ご質疑はございませんか。
19 ◯委員(福浪睦夫) 70号,71号,
公募型指名競争入札ということでございますが,積算された予定価格に対して,その第1回目の入札の金額が出ておりますので,落札率はどのぐらいになっているかというのを,ちょっとお聞かせ願いたいと思います。
20
◯金芳行財政局長 まず,
電気設備工事の方は1回の落札でございまして,契約金額15億 2,250万円,申し上げたとおりですが,落札率は93.5%でございます。
次の
機械設備工事も落札1回でありましたが,落札率は97.2%ということになってございます。
21 ◯委員長(大澤和士) よろしいですか。
22 ◯委員(福浪睦夫) 結構です。
23 ◯委員長(大澤和士) 他にご質疑はございませんか。
(なし)
24 ◯委員長(大澤和士) 次に,報告第2号について,ご質疑はございませんか。
(なし)
25 ◯委員長(大澤和士) 次に,
報告事項工事請負契約の締結について,ご質疑はございませんか。
(なし)
26 ◯委員長(大澤和士) 次に,この際,行財政局並びに秘書室の所管事項について,ご質疑はございませんか。
27 ◯委員(田島俊三) これ,行財政局になると思うんですけれども,実はですね,国連の経済的,社会的及び文化的権利に関する委員会──
社会権規約委員会というところが,最近,日本に対して主な懸念として23項目,それを踏まえて31項目の勧告が出されているわけです。特に,神戸に関する問題で,淡路大震災に関する項目が,懸念で2項目,それを踏まえて勧告で2項目出されているわけです。1つは,高齢者やそういった人たちの震災後の生活あるいは
コミュニティなどのケアの問題,もう1つは,住宅再建の問題,この2つがやっぱり指摘されておる。これは,やはり,震災復興の現局面においての課題でもあろうと思うんですね。こういう懸念と勧告が政府と兵庫県に出されたいうことであるわけで,こういったことに対しての神戸市の対応ですね,これについて,局長の見解をお伺いしたいと思います。
28
◯金芳行財政局長 行財政局に属するかどうか,私も新聞等で見まして,たまたま,私市民局長,それから,
生活再建本部長をしておりましたから,確かに,ご指摘のように,特に神戸の震災においては,市街地の直下型ということで,高齢者の問題が大きくクローズアップされ,その対応についても,従来から重ねてきたわけでございまして,ただ,私としては,世界史的に見ましても,これだけの
直下型大都市の地震というのは,他の被災国と比べて,極めて慎重で,しかも長期にはわたりましたけど,個々の対応については,世界史的に見ましても,非常に順調に進んでおるということを感じておりますが,ただ,日本独特の問題としての高齢者の扱い,あるいは
コミュニティの問題というようなことがございますので,それらについては,現在,一般施策としても,より今後,その施策を強めていくという課題が残されておると思います。
住宅再建につきましても,ほぼ現状で震災に伴う住宅再建は完了しておりますので,これからは,そうした,むしろ高齢者の
コミュニティといった問題で,一般施策の中で考えていくべき問題であろうというふうに考えております。
回答になったかどうかわかりませんが,若干でございます。
29 ◯委員(田島俊三) まず,こういった問題についての対応が,私はやっぱり行財政局になるんかなと,これ企画局とかいうことやなしに,行財政局になるんかなということを前提にして,こういったことについての対応をどこでどういうようにしていくのかということは,早急に,局内でも庁内でも明確にしていただきたいと,これは1つ,要望です。
勧告の中で,
ひとり暮らし高齢者や障害者の
コミュニティサービスの改善を拡充するよう,締結国日本,それと兵庫県に対して勧告すると,こうなっているわけですね。やっぱりこういう公営住宅,災害公営に戻られての後の
コミュニティの問題というのは,非常に大事な問題になっているわけで,こういったことをさらに拡充するよう奨励するというのが,勧告の1つの中身。
それから,もう1つは,倒壊した住宅の再建が,日本政府が責任を持って引き受けることなどを勧告すると,こういう2つがあるわけです。住宅再建の問題については,やっぱりこれは重要な問題だということで,これはいろんな形で,この住宅再建に関する助成あるいは共済制度ということも言われてるんですが,ここでは明確に,日本政府は責任持ってやることだということを勧告しているわけです。
そういう2つの勧告に基づいてですね,5年後にどう対応したかということを報告しなさいということが,出されているわけですね。こういう一連の流れから見ると,非常に大事な勧告ではないかなと。やはり,神戸市のこれからの震災復興の中での課題とも一致するんではないかなと思うんで,これへの対応というのは非常に大事だと思いますので,それへの対応も含めて,もう一度見解,今さっきは局長個人の見解みたいな感じだったと思うんですが,神戸市としてどう対応するのかということについて,もう一度お伺いしておきたいと思います。
30
◯金芳行財政局長 対応につきましては,先ほど来申し上げましたように,震災対応から一般施策の中で進めていくという状況でございます。したがって,それらのことにつきましては,予算あるいは人事,その他について,責任を持つ行財政局としての対応をしていくということにはなろうかと思います。
ただ,住宅再建については,そのような勧告でございますけど,先日も,私,台湾に招聘され,セミナーに出席してまいりましたが,日本の復興ぶりにつきましては,今さらながら,台湾の方で言いますと,驚異の目で見ておられるというのが現実でございまして,ただ一方,他国比較になりますけど,日本の最近のひとり暮らしなり,
コミュニティのない,そうした社会状況は,むしろ台湾の方からは心配しておるというようなご意見がございました。そういう意味で,私自身は,この住宅再建については年数はかかりましたけど,ここまできたのは随分評価されてもいいというふうには感じておりますが,今,言いましたように,今後の個々の対応につきましては,今後,予算等の中で検討してまいるべき事項であると考えております。以上でございます。
31 ◯委員(田島俊三) 例えば,
コミュニティのサービスをどう拡充するのかというのは,保健福祉局なりそういったところで対応すべきだし,住宅問題については住宅局だと,こういうことで言われとるんかわかりませんけれども,この勧告をどう受けとめるかというのは本当に大事だと思うんです。やっぱし,今,本格的に復興というのを最終段階に仕上げていくために,この残された2つの課題というのは,僕は国連の勧告というのは,非常に歓迎すべきものだと。そういう歓迎するということを受けてですね,国に働きかけていく。これは,まあ言うたら,国連からこういう勧告が出されているわけですから,そういうことで国に働きかけていく。今の
コミュニティの拡充の問題,あるいは住宅再建の問題,一層前進させていく,こういう姿勢で取り組むよう要望しておきたいと思います。以上です。
32 ◯委員長(大澤和士) 他にご質疑はございませんか。
(なし)
33 ◯委員長(大澤和士) 他にご発言がなければ,行財政局並びに秘書室関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。
委員の皆様におかれましては,市民局が入室するまで,自席でご休憩願います。
(市民局)
34 ◯委員長(大澤和士) それでは,これより市民局関係の審査を行います。
最初に,私からご報告いたします。
去る7月31日,平成13年度神戸市民1万人アンケートの実施について,8月23日に,第32回神戸まつりの日程について,8月28日に,平成14年神戸市成人お祝いの会開催について,9月4日に,第7次神戸市交通安全計画について,市民局からそれぞれ報告を受けました。
以上,4件については,いずれも既に委員の皆様に資料を配付しておりますので,内容の説明は省略いたします。
以上,報告を終わります。
それでは,議案2件及び報告1件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。溝橋局長,着席されたままで結構です。
35 ◯溝橋市民局長 それでは,お手元にお配りをいたしております
総務財政委員会資料によりまして,第58号議案及び第59号議案につきましてのご説明,及び土地の信託事務処理状況を説明する書類に関しまして,地方自治法の規定に基づきご報告をさせていただきます。
1ページをお開きください。
第58号議案町及び字の区域並びにその名称の変更の件について,ご説明申し上げます。
本件は,1番目に,住居表示の実施に伴うものといたしまして,次ページ,別図1に示しております兵庫区鵯越筋の一部を,その次のページにございますが,別図2に示しますとおり,清水町に編入しようとするものであります。
2番目に,宅地造成に伴うものといたしまして,次ページ,議案参照図に黒字で示しております西区櫨谷町菅野,平野町下村及び平野町向井の各一部を,赤字で示しております樫野台2丁目及び春日台5丁目に編入をしようとするものでございます。
3ページをお開きください。
第59
号議案神戸市立区民センター条例の一部を改正する条例の件について,ご説明申し上げます。
本件は,生田文化会館内に地域福祉センターを整備することに伴い,会館会議室等の再整備を行うに当たり,条例を改正しようとするものであります。
このたびの整備は,生田文化会館1階の談話室,特別会議室及び和室を同地域福祉センターに転用するのに伴い,2階ロビー部分に新たに会議室小と和室を再整備し,その使用料等を改正しようとするものであります。
続きまして,8ページをお開きいただきたいと思います。
土地の信託事務処理状況を説明する書類に関しまして,地方自治法の規定に基づきご報告をさせていただきます。
土地信託事業は,昭和45年10月に開設いたしました舞子ビラの本館建てかえ等に関しまして,民間活力を導入して平成8年度より実施いたしております事業でございます。
まず,信託の概要でございますが,1.信託の目的は,舞子ビラの土地,建物をさくら信託銀行株式会社を代表とした信託銀行3行に信託し,本館の建替工事及び建てかえられた建物及び既存の建物の管理を行おうとするもので,信託期間は平成8年10月から30年間となってございます。
9ページの平成12年度事業の実績でございますが,舞子ビラ新本館建設は,平成10年9月1日に竣工し,同日から神戸マリンホテルズ株式会社に,別館,教会式結婚式場などを含めた舞子ビラ全建物の賃貸を開始いたしております。
なお,新本館竣工後に信託しております建物の概況につきましては,13ページに掲載しておりますので,後ほどごらんください。
次に,財務諸表でございますが,9ページの2.収支計算書をごらんいただきたいと思います。
費用の部でございますが,管理費,公租公課,支払利息等に当期信託利益金を含めて,合計は12億 1,408万 4,000円となっております。
収益の部は,同額の12億 1,408万 4,000円となっており,その主なものは賃貸収入等でございます。
10ページをお開きいただきたいと思います。
3.貸借対照表を掲載いたしておりますので,後ほどごらんください。
11ページの平成13年度事業概要でございますが,昨年度に引き続き,神戸マリンホテルズ株式会社に舞子ビラの賃貸を行うとともに,安定した信託事業を推進するために,建物の効率的な管理運営に努めてまいります。
2.収支予算書でございますが,費用の部は,公租公課,管理費,支払利息等に当期信託利益金を含めて,12億 6,420万 5,000円を計上いたしております。また,収益の部は,主なものは賃貸収入等で,同額の12億 6,420万 5,000円となっております。
以上で,土地の信託事務処理状況を説明する書類に関しましてのご報告を終わらせていただきます。以上,何とぞ,よろしくご審議のほど,お願い申し上げます。
36 ◯委員長(大澤和士) 当局の説明及び報告は終わりました。
これより質疑を行います。まず,第58号議案について,ご質疑はございませんか。
(なし)
37 ◯委員長(大澤和士) 次に,第59号議案について,ご質疑はございませんか。
(なし)
38 ◯委員長(大澤和士) 次に,報告事項土地の信託事務処理状況を説明する書類(東舞子町)について,ご質疑はございませんか。
39 ◯委員(横山道弘) 私,この報告見ても,あんまりよう意味がわからないんですけど,例えば,財産信託をしました,成績はこうでしたということやけど,この計算で30年間の信託期間で収支は合うとるのか,合うてないのか,意味がようわからへん。この表を見てもさっぱり意味がようわからんので,例えば,信託を受けた,その信託会社側から見て収支は合うとるのか,マリンホテルという運営委託を受けた会社は,決算でそれでよろしいねんと言や,そうかいなと思うけど,これ,トータル,収支合うとるのか,合うてないのか,何ぼ見てもよう意味がわからんねんけど,どんなことになっとるのか,中身だけ,もうちょっと詳しいに教えてえな。
40 ◯溝橋市民局長 一応そこに書いてございますように,一応当期信託利益金というのが5億 7,000万上がってございますけれども,このお金をですね,基本的には返済金と,それから,利益金いうんですか,その利益は,本来,神戸市に入るべきものですけれども,一応建てかえ,長期修繕等に充てようということで,残りを,今現在のところは,長期修繕引当金というような形で積み立てております。以上です。
41 ◯委員(横山道弘) 意味としてはわかりましたけど,例えば,この中で,返済に充てるべき元本というのは何ぼ要って,積み立てが一体何ぼになってます。別に神戸市の利益にならんでもええけど,せめてこんだけ積み立てまんねんということぐらいわからんと,余計話がしにくい。
42 ◯溝橋市民局長 当期信託利益の処分といたしましては,借入金の元本返済相当額が5億 1,200万程度でございまして,修繕積立金に回しておりますのが約 6,000万程度でございます。以上です。
43 ◯委員(横山道弘) そうするとね,もちろん毎年,この来年度の予算見れば,少し賃貸料収入か何かが上がることになってまして,決算上はひょっとしたらよくなるという計算なのかなと思うけど,今の程度で流れていったら,最低,その維持管理も含めて,30年でゼロにはなるということでよろしいの,理解として。
44 ◯溝橋市民局長 信託そのものの勘定でいきますと,30年たてばいけると。ただ,これから,今現在,ホテル経営,かなり厳しくなってございますので,言ってみますと,この返済金そのものが十分に返ってくるかどうかについては,ホテルの経営にかかっております。ですから,そのホテルの経営を圧迫するようになりますと,この額も,ある程度減ってきます。そうしますと,例えば,その修繕積立金に回っております神戸市の受け取るべき利益が減ってくるとか,場合によっては,その元本返済が少なくなってくるいうことも生じるということは考えられます。
45 ◯委員(横山道弘) わかりました。
46 ◯委員(本岡節子) 今も,信託ということで,30年先にどうなっているかというのは,今の経済状況から見ても,本当に混沌としていると思うんですけれども,この収支計算書を見ましたら,信託利益金というのが出ているんだろうなというふうに思うんですけれども,舞子ビラ自身の──マリンホテルズですかね,その会社自身の経営状況というところでは,どのようになっているか,事前にお聞きをしましたら,その経営状況に対するいろんな財務諸表とかお持ちでないということなんですけれども,その辺ではいかがでしょうか,お聞きします。
47 ◯溝橋市民局長 信託事業そのものは,今のところ,見込みどおりで,大体30年後,当初の考えどおりに,収支均衡とか黒字になるように,信託団とともに事業推進を行っていくということになってございますけれども,マリンホテルの現状といたしましては,例えば,結婚式等は,神戸市内で2位ぐらいのたくさんの結婚式が行われたりしております。
ただ,宿泊に関しましては,どういうんですか,位置的に市内にないということもございまして,宿泊の順位は20位ぐらいに下がってまいります。その宿泊の点をですね,これからももう少し強化していくということでございますけれども,ただ,今までのかつての舞子ビラは,地域の人とか神戸市の人が主に使っておったわけですけれども,現在は,近畿が大体7割程度,それで,あと残りですね,関東でありますとか,四国,中部とか,そういったところに顧客を展開しておりまして,これまで3年間かけて,そういった宣伝を行ってきて,やっと全国的ないうんか,市内のホテル並みの集客ができるようになってきた。これから,そういった意味で努力をしていくことで経営をよくしていきたい。
ただ,例えば,私どもはですね,今現在,マリンホテルで,ツインで1泊で1万 5,000円ですけれども,例えば,ホテルオークラになりますと,8時以降に入りますと,ツインで1万 3,000円とかいうふうな,激安競争みたいになっておりまして,経営環境的には非常に厳しいということは言えると思います。そういうような中でいきますと,現在も,ホテルそのものとしては非常に苦しい時代に入っておりまして,現在も再建計画を立てて,要するに,これまでの当初の見込みよりも,もう少し厳しい状況で考えておりまして,その中でリストラをするとか,いろいろな内部努力をしながら,健全経営に持っていきたいというふうな状況でございます。
48 ◯委員(本岡節子) 聞きましたら,そのホテル自身の経営が大変だということなんですけれども,ここにはこういう信託事業に対する収支計算とか,財務諸表が出されているわけですけれども,やはり,ホテル自身についても,その資料を求めたいというふうに思うんですけれども,後で資料請求ということでお願いをしたいと思いますけれども。
49 ◯溝橋市民局長 ホテルそのものはですね,ご承知のことと思いますけれども,通常,開業いたしますときに,開業準備ということで,かなり当初段階で経費がたくさん要ります。例えば,職員を雇用いたしまして,半年前ぐらいにですね,その間,雇用は続きますけれども,その間に教育をしていくとか,初度調弁費みたいなもんなんですけども,そういった開業に対する準備にかなりのお金がかかります。現在,それがどう言うんですか,当初に7億程度かかっておりまして,そういったものを経営で事後に償却していくという状況になってございますので,ホテルそのものの経営としては厳しいということもございますし,逆に言うと,その開業経費等がなかなか償却できないという現状でございます。
また,詳細についてはですね,お知らせはしたいと思いますけれども,それは決めていただいたら結構と思います。
50 ◯委員(本岡節子) 市民の税金を使って運営をしているというか,そういうことだと思いますので,30年という長い,今もおっしゃいましたけど,始めのころは,確かに,そういういろんな研修とかそういうことでお金が要るのもわかりますけれども,30年ということになりましたら,本当に先が見えないということになりますのでね,やはり,せっかくこうやって資料も出ていることなんで,そういうことでお願いをしたいと思います。以上です。
51 ◯委員長(大澤和士) 他にご質疑はございませんか。
(なし)
52 ◯委員長(大澤和士) 次に,この際,市民局の所管事項について,ご質疑はございませんか。
53 ◯委員(桝田伸二) 実は,広報こうべ灘区版の関連でちょっとお伺いしたいと思いまして,ひょっとしてご存じないかもしれないんですが,担当,区政振興課になるんでしょうか,ちょっとわかりませんが,灘区が8月15日に広報紙灘区版を出されてるんですが,区制70周年ということで書かれております。2面,3面にその辺が載ってるんですが,実は,この70年間に何があったんだろうという中にですね,実は,これはもちろん灘だけではないんですが,当然ですけれども,昭和で書いてありますので,昭和20年,例えば,戦争,戦災ですね,そういう問題とか,戦争のかかわるものに対して記述がないんです。それに対してですね,灘区の区民の皆さんが,この70年の間に何があったんだろうかという年表に,なぜ,そういう神戸空襲なりですね──これは45年になりますけども──1945年ですね,空襲があったことに対して──3月17日ですけども──あったこととか,そういうことが一切記載されていないというのはなぜなのかという質問状を出しておられるんですが,明確に灘区の方として答弁をされてないんですけどね。その辺でですね,担当部局として,どういうふうに思っておられるのか。当然,灘で勝手にやっとるんやから,わしら知らんということなのか,やはり,区民の何があったんかということを提起している以上は,非常に大きな,重要ないうか,戦争に対する問題意識というのは,もちろん神戸だけではなくて,全国的な問題だと思うんですが,関心のある1つだと思うんですね。そういうことが記載されてないことに対して,どういうふうに思われるのか,ちょっとお聞きしたいなと思いまして。
54 ◯溝橋市民局長 区政70周年の記念紙につきましては,基本的には,灘区が直接所管してやっておるものでございまして,私どもの方からお答えするところは何もございません。といいますのは,そういうことの記載事項について,私ども相談を受けておれば,私どもの方でお答えするべきところもございますんでしょうけど,基本的には区の方が独自に実行委員会等つくられてですね,その中で検討されてやってこられたと思いますので,私どもの方からはお答えするべきではないと思います。以上です。
55 ◯委員(桝田伸二) 確かにね,灘区でやってるんやから,相談を受けてないんだからいうことなんですが,実際にこういう問題が起こっている場合に,じゃあもう灘区で勝手にやっとんやから知らんということでほっといていいのかということでしょう。これは,単に灘区の問題だけじゃなくて,やはり,神戸市全体の問題としてでもですね,この区の70年間に何があったのかということを言っている以上は,そういう戦争問題に触れない,触れてないということに対して,区民の皆さんが疑問持ってるんですよね。だから,それに対して,実際に区の方にもあるのに,そしたら,そういう問題が上がっても,そんなもんほっとけやということになるんですか。それとも,そういう話し合いされないから,まあ言うたら,市としても,別に話し合いされてないんやから言うことじゃないという。でも,問題起こっとんやから,こういうこと起こっとるみたいだけども,どうなんやという問いかけとか,一緒に話して改善する方法ないのかとかですね,やっていくべきじゃないんですか。
56 ◯溝橋市民局長 先ほど来,申し上げておりますけれども,基本的に,私どもの方に相談があれば,それなりにどういうふうに対処するかということも申し上げることができるかもわかりませんけれども,今のところ,灘区からは何も聞いておりませんし,それに対して,現実がどうなっているかというのを現状把握できておりませんから,それに関して,私どもの方からコメントすることは一切できないと思います。以上です。
57 ◯委員(桝田伸二) そしたら,今,コメントできないということやけど,実際,私がそういうことを問題,今,言うたんですよね。問題が起こっていると。それは実情を調べることもしない,あるいは,そんなもんほっとけということなんですか。
58 ◯溝橋市民局長 必要があればですね,灘区の方にお聞きしまして,逆に,私どもの方からお答えするということじゃなくて,委員会で先生から私どもに対してこういうご指示があったということで,灘区長の方にお伝えしまして,区長の方からですね,どういうことかということについてお答えしていただくというのが筋だと思います。以上です。
59 ◯委員(桝田伸二) わかりました。よろしくお願いします。
60 ◯委員長(大澤和士) 他にご質疑はございませんでしょうか。
61 ◯委員(本岡節子) 市民局対応ですね。
62 ◯委員長(大澤和士) そうです。所管事項です。
63 ◯委員(本岡節子) 公安調査庁の求めに応じて,在日韓国人・朝鮮人の外国人登録原票の写しを提出したという問題について,お聞きをしたいと思います。
新聞でも報道されていましたし,全国規模で行われたということなんですけれども,開示ということでは,この外国人登録の原票の開示ということでは,人権に配慮するという慎重な取り扱いが必要だと思いますけれども,神戸市は,写真も含めて原本の写しを渡していたというふうにお聞きしています。人権を侵害するという意味でも,個人情報を安易に流したということでは責任は大きいと思いますけれども,ご見解を伺いたいと思います。
64 ◯溝橋市民局長 この問題につきましてはですね,全市で8件ほどございました。外国籍の住民の方から人権侵害に当たるというふうな声も寄せられております。
ただ,事項といたしましては,国からの委託事務でございまして,一応法令にのっとって請求があればこれを開示するという形になります。
ただですね,今般の場合は,非常に他のところでもたくさんございまして,そういったところが大きな問題になったということで,新聞等にも出ました。それに関しまして,私どもも,8月の28日に政令指定都市の市長連名でですね,請求事項については, 必要最小限度にしていただきたいと,また,外国人住民の人権に一層配慮した請求になるように,関係機関にも図られたいということで,本市職員も上京しまして,法務大臣あてに要望いたしております。
また,8月31日には,兵庫の公安調査事務所に出向きまして,同様の要望をいたしております。
それから,9月の6日には,近畿公安調査局に,京都・大阪・神戸の3市で,公安調査庁の外国人登録原票の記載事項の開示の請求については,今回の事態を受けて,請求事項について,さらに精査を行うとともに,外国籍住民の人権に一層配慮したものとしていただきたいということで申し入れをいたしております。
また,京都・大阪・兵庫の各府県の市町村で構成いたします外国人登録事務の協議会がございます。そういったところもですね,国の機関等からの請求について,請求の理由の明記でありますとか,当該事務所に係る必要最小限度の取り扱いにしていただきたいこと,また,原則的には,登録原票記載事項証明書または回答書の発行を基本とした取り扱いにされたいということで,関係機関につきましては,外国人の人権により一層の配慮をした請求とするように求められたいということで,申し入れをいたしておりますし,また,本年10月には,この全国協議会を通じて法務省にも要請を行うというふうに伺っております。以上です。
65 ◯委員(本岡節子) 国からの委託だということを,今,ご説明されたわけですけれども,この対応ということではね,他の自治体では写真をつけずに出したとか,それから,開示をするということでは,一たん断っているという,そういう自治体もあるわけですね。取り扱いは適切だというんじゃなくてね,人権を尊重するという,人権教育とかっていうこともいろんなところで言われているわけですけれども,そういう意味では,やっぱり人権擁護の取り組みを進めると,積極的に進めるという立場とは相入れないというふうに思います。
今後の国や近畿,それから,それらにいろんな働きかけをされたというのはわかりますけれども,やはり,神戸市としてね,そういう立場を貫いていただきたいということを要望にして,終わります。
66 ◯委員長(大澤和士) その他,ご質疑はございませんか。
(なし)
67 ◯委員長(大澤和士) 他にご発言がなければ,市民局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。
委員の皆様におかれましては,企画調整局が入室するまで,自席でご休憩願います。
(企画調整局)
68 ◯委員長(大澤和士) これより企画調整局関係の審査を行います。
最初に,私からご報告いたします。
去る7月31日,市政白書 2001花時計からの報告の作成,及び関西国際空港2期事業について,8月27日に,都市再生プロジェクト及び関西バイオ推進会議について,企画調整局からそれぞれ報告がありました。
以上,4件については,いずれも,既に委員の皆様に資料を配付するとともに,都市再生プロジェクトにつきましては,この後,改めて企画調整局より報告がありますので,内容の説明は省略いたします。
以上,報告を終わります。
それでは,報告2件について,一括して当局の報告を求めます。局長,着席されたままで結構です。
69 ◯西川企画調整局長 ただいまより,報告2件でございますが,神戸新交通株式会社の経営状況及び都市再生プロジェクト(第二次決定)につきまして,ご説明させていただきます。
まず,資料1の神戸新交通株式会社の経営状況につきまして,ご説明申し上げます。
1ページをごらんください。
第1に,会社の概要でございますが,所在地は中央区のポートアイランド内にございます。昭和52年に設立され,資本金は 208億円で,そのうち,神戸市からの出資金は 159億円余りでございます。
設立目的は,神戸市総合基本計画におけます総合交通体系の一端を担い,市民の交通の利便を確保して,当該事業の円滑な運営を図るために,鉄道事業法などによります一般運輸業,それから,(2)から(4)に掲げておりますような,各兼業事業を営むものでございます。
2ページをお開きください。
第2.平成12年度決算につきまして,ご説明申し上げます。
1.事業実績の概要でございますが,当会社は,ポートライナーと六甲ライナーの2路線を一体的に運営しており,両路線とも,公共交通機関として利用者の間に広く定着し,その重要性はますます高まってきております。
しかしながら,当社の経営環境は,景気低迷の長期化に加えまして,ポートアイランド2期の企業進出や六甲アイランドの整備状況がおくれていることもありまして,乗客数が伸び悩んでおります。引き続き厳しい状況にあると言えます。このため,ポートライナーにおきましては,ことし,21世紀を迎えます大みそかには終夜運転を実施いたしましたほか,ポートライナー開業20周年記念カードを発売するなど,利便性の向上に努めてまいりました。
さらに,ポートアイランド・六甲アイランド内の集客施設と連携をいたしまして,各種企画乗車券を発売するなどの需要喚起策を実施しております。また,お客様に快適に利用していただくために,駅舎の美観を進めるなど,旅客サービスの向上にも積極的に取り組んでまいりました。しかしながら,当期の一日当たりの旅客人員は,ポートライナーで3万 7,382人,六甲ライナーでは2万 9,257人となっており,いずれも前期に比べて減となっております。
費用におきましては,平成11年度から,緊急経営改善計画に基づきまして,収支均衡を目指して効率的な執行を進めてまいりました。それに加えまして,11年度末に実施しました借入金の借りかえによります支払利息の削減,これが功を奏しまして,運輸収入の減少を上回る費用の削減効果を上げる結果となっております。
兼業につきましては,賃貸業において,一部の物件を除いて順調に推移しておりまして,今期につきましても,前期に引き続き若干の利益を計上いたしております。
この結果,鉄軌道事業本体では5億 1,881万円,兼業では 1,880万円の営業利益を計上いたしております。これに支払利息などの営業外損失を差し引いた経常利益は1億 5,702万円に,さらに,特別損失及び法人税等を差し引いた当期利益は1億 1,503万円となり,開業以来,初めて単年度損益黒字を計上いたしました。
設備におきましては,大規模投資計画を毎年見直し,内容を厳選して実施しておりまして,当期の設備投資額は7億 2,244万円となっております。主なものとしては,ポートライナーの車両の自動検査装置,主制御装置等の車両の中で劣化いたしました機器,あるいは自動列車運転装置などの電路設備,これらを更新したものでございます。
3ページには,今,ご説明申し上げました損益を示しております損益計算書,4ページにはこの支出明細書を,5ページには貸借対照表を,そして,6ページには重要な会計方針,及び5ページの貸借対照表と,そして,3ページの損益計算書に係ります注記──特別な記述をそれぞれ掲載いたしております。
7ページにお移りいただきます。
第3.平成13年度の事業計画につきまして,ご説明申し上げます。
1.事業計画の概要でございますが,平成13年度は,神戸 21世紀・復興記念事業のイベントがこの9月30日まで市内全域で開催されているため,それに伴う乗客数の増加が期待されております。また,ポートアイランド2期において,先端医療センター及び発生・再生科学総合研究センターの一部が平成13年3月に竣工いたしました。また,神戸国際ビジネスセンターの1期棟が7月にオープンいたしました。
一方,六甲ライナーにおきましては,AOIA跡地の一部が長らくあの状態でありましたけれども,神戸国際大学が取得されまして,平成14年4月の開校が予定されているなど,明るい話題も出てまいってございます。
しかしながら,全体といたしましては,冒頭申し上げましたように,景気低迷によります,やはり,雇用調整というのが各企業でかなり進んでおります。それから,情報化が進むことによりまして,かなり雇用形態も変化いたしてきております。
それから,子供の数が減り,高齢者がふえるということで,社会構造の変化が与える影響というものは大きいものがございまして,この会社を取り巻く経営環境というものは厳しいものが続くと考えられます。
このような情勢を踏まえ,鉄軌道事業におきましては,従来同様に,乗客の安全輸送と定時運行,これに万全を期すことはもちろんでございますが,1つは,地域から共感を受ける企業を目指す,2つは,企業としての自立を推進するという,こういう基本方針を立てまして,平成12年度に策定しました中期計画,これに基づきまして,全社員が一丸となって努力してまいりたいと考えております。
また,ポートアイランド延伸事業につきましては,平成12年度に担当部署を新設いたしまして,関係機関との協議を行っております。今後も,引き続き経営効率のよい路線建設を目指して取り組んでまいります。
また,兼業におきましても,テナント誘致を進めていくほか,賃貸業の経営基盤の強化を図ってまいりたいと考えております。
設備更新といたしましては,ポートアイランド線の基地管理システムの更新,電路設備の更新などを予定いたしております。
8ページにお移りいただけますでしょうか。
予定損益計算書を掲載いたしております。
以上,神戸新交通株式会社の経営状況についてご説明を申し上げました。
なお,ポートアイランド線の延伸事業についてでございますが,去る5月17日に,事業者となります,この神戸新交通株式会社でございますけれども,この会社から,国土交通大臣に申請をいたしておりました,市民広場駅からポートアイランド2期北駅の新規の新しく軌道を設置します,この事業の特許,それから,逆になりますが,中公園駅から市民広場駅までの単線を複線にいたします,正式には起業目論見記載事項一部変更認可と申しまして,現に,今,この会社が実際にやっております事業を変更するという,こういう認可の2つを出しております。新規の鉄道運輸事業を新しくいたしますよという特許と,それから,従来やっておりました部分の複線化にいたしますよという変更の認可という,こういうものを5月17日に大臣に申請いたしまして,先日──9月4日に,それぞれ特許,認可をいただいております。
さらに,9月7日には,この会社から,今度は,これを受けまして工事着手に向けての手続をいたしておりまして,その延伸区間の工事施工の認可と,複線区間の,やはり認可を,それぞれ国土交通大臣に申請いたしております。
今後は,このほかに必要な手続を速やかに進めまして,年度内に工事着手いたしたいと考えております。
なお,神戸新交通株式会社が,今回,この工事施工認可の申請を行うことに対しまして,兵庫県知事から,これは兵庫県知事経由で国土交通大臣に参りますので,兵庫県知事から神戸市長に対しまして意見照会がありまして,回答に当たりまして,昨日の本会議にも上程いたしておりますが,議会のご意見をいただくために,今回,関係議案を上程しております。所管の都市建設委員会でご審議いただくことになっております。以上でございます。
引き続きまして,都市再生プロジェクト(第二次決定)につきまして,ご報告を申し上げたいと思います。
お手元の資料2の1ページをごらんください。
都市再生プロジェクト(第二次決定)という表題になってございますが,小泉首相を本部長といたします政府の都市再生本部の第3回の会合が,先月,8月28日に開催されました。実は,第2回目は6月の都議選前に,そして,第1回は5月の連休明けに会合を持たれておるわけですが,3回目が8月28日でございました。この第3回会合で神戸医療産業都市構想が都市再生プロジェクトに選定されております。神戸市は,7月の11日に都市再生本部に対し,神戸医療産業都市構想の推進といたしまして,この医療産業に関しまして,起業化──業を起こすという起業化と人材育成施設の整備を早急にお願いをいたすというのが1点,2つ目は新交通ポートアイランド線の延伸事業を,それから,3つ目に神戸港の活性化,これは,主にPCの1から5がそのメインでございます。それから,4に,神戸港の自動車リサイクル物流事業拠点の4点を提案いたしております。この点につきましては,先日にもご説明を申し上げておるところでございます。
1の都市再生プロジェクトの概要でございますが,このプロジェクトは,第二次決定といたしまして5つの分野が選定されました。その1つであります,大阪圏におけるライフサイエンスの国際拠点形成の中に神戸医療産業都市構想が位置づけられております。ここで,今,申し上げました大阪圏という言葉は,これは近畿圏と同義語とお考えいただければと思います。
具体的には,神戸地域を再生医療等の基礎・臨床研究と先端医療産業の集積拠点とするため,研究機能の強化をする施策を,そしてまた,起業化支援等に必要な施策を集中的にここで実施しようとするものでございます。そして,途中飛ばしまして,国においても,関係各省からなる協議の場を設けていただくことになりました。総合的な支援を集中的に推進することが可能となっておりまして,このように明記されております。
これによりまして,現在,先行して整備しております先端医療センター,それから,理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターに加えまして,この周辺に,新たに本市が要望いたしておりますメディカル・ビジネスサポートセンター,これが国のこのプロジェクトで記述されております起業化支援と申しますか,こういうのになろうかと思います。トレーニングセンター等も,研究機能あるいは起業化支援の施設ということになろうかと思います。
それから,関西経済連合会が要望し,神戸に設置を検討しておられます,ゲノム先端医療研究開発センターの早期整備が進むものと期待いたしております。
1)のメディカル・ビジネスサポートセンターでございますが,医療産業都市構想には3つの中核施設というのがございました。先端医療センター,そして,メディカル・ビジネスサポートセンターとトレーニングセンターでございましたが,この1つの施設でございまして,バイオ,製薬,医療関連ベンチャーの育成施設でございます。ここに細胞培養センターあるいはバイオ関連のラボ,臨床データセンターなど,研究を支援していく体制の整備を行ってまいります。
また,2つ目のトレーニングセンターも,やはり,同じ中核施設に挙げられたものでございますが,ベンチャーの起業化あるいは医療産業クラスターをつくっていくに従って,必要となる人材を育成したり,あるいは,供給をする。これは国内だけじゃなくって,中国・アジア諸国を対象といたしました神戸発の研究開発成果の普及を進めていこうということでございます。
3)のゲノム先端医療研究開発センターは,ここに記してございますように,個人の体質に合わせた薬物療法の研究,平たく申せば,オーダーメード型の医療と申しますか,薬物治療が可能になっていくものでございまして,関経連が平成14年度国家予算として,厚生労働省に6億 7,000万円を要望しておられます。
これらを踏まえ,平成14年度国家予算の概算要求におきまして,神戸医療産業都市構想関連の要望といたしましては,1つは,経済産業省が先端医療産業の起業化支援施設整備などとして20億円,文部科学省が発生・再生科学総合研究センターの運営費として58億 9,000万円を要求しております。
2ページ以降に,都市再生プロジェクトの第二次決定のうち,神戸医療産業都市構想関係分の抜粋を添付いたしております。後ほど,ご参照ください。主要な部分は,先ほど,私が1ページで読み上げたものが記載されております。
以上で,神戸新交通株式会社の経営状況及び都市再生プロジェクト(第二次決定)につきましてのご説明を終わらせていただきます。何とぞ,よろしくご審議のほど,お願い申し上げます。
70 ◯委員長(大澤和士) 当局の報告は終わりました。
これより質疑を行います。まず,報告事項法人の経営状況を説明する書類(神戸新交通株式会社)について,ご質疑はございませんか。
71 ◯委員(横山道弘) 新交通の話でね,本当は,何か不思議やなと思うけど,本来,外郭団体の特別委員会かどっかで,きちっと年間扱われるべきものが,何でか知らんけど,できたときからのいきさつらしいんですけど,議会では外郭の対象にならないで,外枠になっておるんで,あんまり日常的に議論してないという部分もありますが,初めて黒字になったのはまことに結構なことやなと,こういうことなんですけど,資本の部で,いわゆる5億円がマイナス資本になってしまったほど,経営状態が苦しいわけですが,実際にですね,今,言われた六甲アイランドなりポーアイの状況の変化を踏まえてですけれども,とりあえず黒字転換したということは,これからも何とか黒字が維持していけるという見通しになるのかどうかですね,資本がマイナスになっているという状態というのは,通常の企業としては非常にイレギュラーな状態ですから,本当にこれ,性根入れて頑張らんかったら大変難しいことになるなと思うんですが,その辺についての,今のところの考え方というか,どうやって黒字維持して回収していくねんということについて,考え方だけ聞きたいなと,こう思います。
72 ◯西川企画調整局長 今,ご説明申し上げましたように,経営をやっと黒字が達成できたわけでございまして,これを継続をしていくということが,今,横山委員のご指摘のとおりでございます。そのために2つ上げておりまして,地域に愛される六甲ライナーあるいはポートライナーにしていくという,このために,お客さんに喜んでいただくようなきめ細かいサービスというのをやっていく,乗っていただくということがまず大事でございます。
それから,もう1つは,この地域と密着していくという,確かに,ポートアイランドにいたしましても,お住まいになっておられる人口というのが,ピーク時に比べましたらかなり減ってまいりつつございますし,働いておられる方々も減っておるわけでございますが,子供さん方が少なくなっておられますけれども,例えば,イベントをやることによって,子供さんたちがポートライナーについて愛着を持っていただく。例えば,今,現実にやってますのは,六甲ライナーやポートライナーを描こうという,絵を描いていただいて,それを例えば駅舎に掲載をするとか,あるいは,それを見るために,お孫さん,おじいさん,おばあさんが,ポートライナーに乗っていただける。あるいは,車両工場の見学会をやるというようなことも,かなりこれは多くの乗客増につながっております。
ただ,それ以外に,基本的には,経営の損益を安定させるということが大事でございまして,今,横山委員からご指摘がありました債務超過の解消,これについても,やはり,努めていくということで,実は,12年度も3億円増資をいたしましたわけでございますが,今年度,若干,今,ご指摘のような債務超過の数字になっておりますけども,これも早晩,解消するように努めてまいりたいということで,できるだけこの損益を安定させるということ,そして,会社の社員も,かなり一丸となりまして,いろんな案を,中で経営の刷新に向けまして,社員も組合も一緒になって頑張っておりますので,必ずやこの黒字基調をこのまま続けていけるものと,こういうように考えております。
73 ◯委員(田島俊三) ちょっと関連するんですけれども,開業以来,初の単年度黒字というのは一定の努力の結果だと思います。今,さっきも,これからの見通しの問題が出されて,これをできるだけ継続していくというのはそうだと思うんですけれども,例えば,この損益計算書と予定損益計算書,平成13年度を比べてみます,平成13年度の予定損益計算書では,利益金というのは 2,000万円ほどで後退ということですね。今,さっきも説明がありましたように,乗客数は復興記念事業のイベントで若干ふえた。それから,先端医療センターや再生研などが進行した。ビジネスセンターがオープンした。こういうことで乗客増が図れると,こうなってるんですけれども,復興記念事業のイベントというのは,これはその期間だけだったわけで,この先端医療や再生研,ビジネスセンターなどで,どれくらい乗客がふえてきとんかという点が1つですね。
六甲ライナーは, 国際大学の開校という明るい展望というのはわかるんですけれども,実際上,今,ポートアイランド2期での乗客というのが,どういう形で推移してんのかなということを1点伺いたいというのと,それから,もう1つ,減価償却,支払利息などの資本費が,これはまだピークを過ぎておるのかどうかということですね,こういった点,お伺いしておきたいと思います。
74 ◯西川企画調整局長 資本費の件につきましては,新交通の担当課長からお答えをいたします。
六甲ライナー,ポートライナーの今後の乗客と申しますか,見通しでございます。それから,2期での状況でございますが,六甲ライナーで,先ほど,大学の誘致というのがございましたけれども,あの中で少し触れておりませんが,女子留学生会館──失礼しました,女子学生会館が完成をいたすことになりますが,これも,かなり乗客増に,六甲ライナーについてはなろうかと思います。
また,ご存じかと思いますが,魚崎南の周辺,かなり大型マンションが立地いたしておりまして,この大型マンションの立地によりまして,今,直接的には,魚崎駅から住吉駅にお乗りいただくというのにつながっていないんですけれども,これを何とか魚崎南への,例えば誘導でありますとか,あるいは,自転車が置けるようなことも考えながら,住吉駅への利用,JRへの利用促進を図りたいというように考えております。
先ほど,お答えいたしました女子の会館というのは,約 700戸ということで,かなりの数でございます。また,ご存じのように,運輸業の規制が緩和をされておりますので,逆に,六甲アイランドから阪急の主要な駅,例えば岡本の駅等にバスで運ぶでありますとか,三宮駅へ直行で運ぶという,マイナスの要素も,実は動きも,我々はつかんでおります。しかしながら,逆に,そのマイナスの要素をてこにいたしまして,六甲ライナーというのは縦に,つまり, すっと入っているだけでございます。でありますので,例えば,周辺に立地いたしました今の女子の学生会館でありますとか,あるいは,そのほか,福祉の施設等もかなり立地いたしておりますが,それをつなぎます巡回のバスを,何とか最寄りの我々の駅につなぐという協議も,実はその事業者とも進めております。こういうような工夫も,六甲ライナーにつきましては進めております。
あと,ポートライナーでの2期におけます,先端医療センター,再生研あるいは国際ビジネスセンター,これでの伸びというのは,今現在,幾らそれによって伸びたかという数字は実際にはつかんでおりませんが,現在,2期の従業員の数字は約 2,000人ということでございまして,市民広場駅での乗りおりをいたしますお客さんでございますが,一日で約 1,000人程度で,これは昨年より 1,000人ほどふえておる。市民広場駅で乗りおりをいたします──片側だけじゃございません──乗りおりをするお客さんというのが 1,000人ぐらいふえておるということでございます。
あと,残りにつきまして,中川課長の方からご説明を申し上げます。
75 ◯中川企画調整局企画調整部主幹(神戸新交通株式会社総務部総務課長) 資本費の状況をご説明申し上げます。
まず1点目,減価償却ですが,現在,減価償却の総取得価額 426億に対して,12年度末で 228億の償却の累計額になっております。それからしますと,償却の累計率は53.9ということで,5割を上回っておりますので,私ども定率分も若干入ってますので,減価償却のピークは過ぎておるというふうに考えております。
それと,支払利息の方ですが,これも新たな借り入れで,機器更新等で借り入れを行いますけども,今後,5年間で大体1割程度,借入金残高が落ちていく予定でございますので,支払利息についても,ピークは過ぎているものと考えております。以上です。
76 ◯委員(田島俊三) 現存のやつについての資本費については,ピークを過ぎてきたということだし,乗客増対策で,六甲ライナーを含めた見通しの明るさというのはわかるんですが,やっぱしここで,今後,医療の事業計画で出されている複線・延伸化という──ことし,というのが出てくるということですね。
それと,やっぱしポートアイランド2期で,先端医療や再生研,ビジネスセンターというところはあれなんだけど,それ以降に広がるという問題について,なかなか見通しが厳しい状況だということであるわけですね。そういう経営環境からいうと,どういうんですか,そういう設備投資,例えば,複線化なんか,便利になるんだという部分は確かにあると思うんですけれども,やっぱり設備投資というのについては,見通し,需要などを含めて,もっと慎重にやるべきだということについては,意見として申し上げておきたいと思います。
77 ◯委員長(大澤和士) 他に,神戸新交通株式会社についてのご質疑。
78 ◯委員(大野 一) 大体,新交通いうのはバスと電車の間で,輸送能力も間で,コストも間で,よく僕も使わしてもらいますけども,無人ですし,総論として黒字に初めてなったわけですから,新交通,改めて見直してみないかん時期なんかなと。今度,空港で増設もされるわけですから。そんな中でね,人件費が10億 3,222万 8,000円やと。10億いうことは, 1,000万円で 100人ぐらいになるんですかね。いつも僕,利用してますから,見ててもそんなに人がいてるような感じじゃないんで,恐らく保全やとか,修理やとか,工場の勤務やとかいうようなところに結構いらっしゃるんやろなと。また,そういうのに必要なのやろなと。
ほんなら,地下鉄やとかバスやとかと比較をするのは,直接的な比較はできないんでしょうけれども,新交通のメリットいうのは,人が少ないのがメリットなわけですから,そうしますと,保全やとかそんなんにやっぱり 100人ぐらい要るんかなと。 100人はもちろん駅員さんもいてるんでしょうけども,その辺のところ,僕もちょっとよくわからない,不勉強でありますんで,その辺の感覚的な話になっちゃうんかもしれませんけれども,総評も込みにしてですね,新交通という交通手段をどういうふうにとらまえてらっしゃるのか。3万人規模やとか5万人規模でいくと,地下鉄を入れるわけにいかんから,新交通やと。バスではあかんのかな,環境の問題では新交通やなと。ほんなら環境の問題というのは,乗客に負担させるべきものなのかなという議論もあると。もちろんそんな議論はされてらっしゃると思うんですけどもね。要は,何が言いたいかというと,今, 240円でしたよね,たしかね。あれがね,高いというんですよ。よく考えると,住吉から三宮まで 170円とか80円ぐらいで,バスは 200円やと。一番高いわけですな。ああそうかなと,改めて見てね。20円,30円下げたからといって,それで乗客がふえるのかどうか知りませんけども,乗客がふえる,ふえないという議論じゃなくって,コストとしてね,保全し過ぎとるんちゃうかとか。もうちょっとがたがた走らせてもええんちゃうかとか。いや,ポートアイランド乗りますとがたがたですよ。六甲ライナーはやっぱりすっと行きますわ。そら,新しさもあるんでしょうけどね。その辺の基本的なところをもうちょっと, 200億累損ですから,2億ずつ返します,3億ずつ黒字になっていきますいうたって 100年かかるわけですから,そんな悠長なこと言うてられへんわけですから,そういう意味では,やっぱり5億,10億は取り戻していくというような気持ちでかかっていかんと,いつまでもこんな赤字ではいかんわけですから,そういう意味で,抜本的なところのお話をいただけたらというふうに思います。
79 ◯西川企画調整局長 まず,人件費の10億,たしか 2,000万という数字がこの中で上がっておるかと, 鉄道事業費。全体で12億かかっておるんですが,実は,経営改善のお話を先ほどいたしましたけれども,15%の削減というのをもう既に実施いたしておりまして,ピーク時, 191人おったわけでございますが,平成7年当時でございます。これは少し震災の影響があったかもしれませんけれども,それが,平成8年,9年,10年には 180──10人を減らし,そして,平成13年度,今は 157人体制ということでやっております。
このように,いわゆる無人で走る,当初,言われました新交通システムという上では,同じような競争をいたしております路線というのは,日本全国にございますけれども,かなりその点については,優秀な成績といいますか,状況になっておると思います。
そしてまた,先ほど,規制緩和でバスが走り出すということを申し上げましたけど,確かに,バスで交通を賄うということになりますと,やはり,環境の面で不安がございます。これが30年,40年続くわけでございます。確かに,累積が 200億という大きな金もしておるわけですけど,全体でトータルを考えました場合に,神戸市の全体の環境と,そして, 200億の考え方, 200億をこのままで決してするわけではございませんが,その辺も少し考えてみる必要があろうかと思います。
保全をし過ぎということでございますが,これは,お客さんを預かっておりますので,重点的にはやっていくということで,むしろこの点については,ほかを削っても,余り肝心なところは削らないような方策をとってございます。一番大事なのは,先ほどもございましたように,借りかえをして,やはり,営業外費用に上がりますコスト,利息をかなり軽減できたことによって,可能になっておりますので,こういう黒字基調になったわけでございますが,重点的に保全はしていくということでございます。
最後に, 240円の高いというご意見,これは, 私どもにも,常々お聞きいたしております。したがいまして,例えば,先ほど少し触れましたけれども,魚崎の南駅から住吉に乗ってもらうでありますとか,あるいは,三宮駅から貿易センタービルまで乗っていただけるとか,こういうことを促進するようなことを考える必要があろうかと思います。例えば,これは非常にお金のかかることではありますけれども,バリアフリーという,高齢者でありますとかがふえておるわけでございますが,短い路線で,普通の通勤の対象にはならない区間でありましても,やはり,お年寄りであれば少し利用していただけるということもございます。したがって,バリアフリーを強化していくことでありますとか,あるいは,1つは,今後の検討課題ではありますけれども,今,6年近く料金据え置きにしておるわけです。実は,消費税も3から5に上げましたときの分も積み残しておるんですけども,上げるということではありませんが,その機会には,やはり,区間料金制と対距離制という,この点についても考えてみる必要があるのではないかなと,こういうふうに思っております。
ざっと今の委員のご質問にお答えをいたした次第でございます。
80 ◯委員長(大澤和士) 他にご質疑はございませんか。
81 ◯委員(桝田伸二) ちょっとあれなんですけども,空港へのアクセス手段ということで,延伸ということで進められてるんですが,現実,せっかく黒字になり始めた状況の中で,こういう形で進めていくことによってですね,これは, まさに需要問題も含めてですけども,空港へ行くお客さんがおるから大丈夫だという発想かもしれませんが,これは大変な状況になってくるんじゃないかということを思うんです。将来の,新交通の,まあ言うたら,つぶれてしまうんじゃないかという思いがあるんですけども,その辺については,当該としてですね,どういうふうに考えられておるんですか。
82 ◯西川企画調整局長 今,桝田委員のご質問の延伸事業で,今後の経営ということですが,確かに,今の状況,経営・経済状況を見まして非常に厳しいものがございます。これは,新交通の運営協議会でもご答弁をさしていただいておりますけれども,したがいまして,まず,延伸事業を計画いたします際に考えましたのは,一番直近の厳しい状況の数値でもってとにかくやろうということで,計画もその数字で進めておるわけでございます。
開業後,ちょうど10年後の数値も,実際には,例えば,ポートアイランド1期で,今,3万 8,000を切っております数字を4万 6,000と。10年後,4万 6,000という数字に置いております。こんなことになるのかというご質問ございますけれども,実は,複線化をすることによりまして,先ほどもありましたように,市民広場駅あるいは市民病院,これから三宮へ帰りますのは,ぐるっと,今まで,6の字を描いておりましたので,回って帰っておりました。17分,市民広場駅から三宮駅まで──失礼しました,市民病院前で乗りますと,たしか17分,三宮までかかります。したがいまして,実は市民広場でお降りになったお客様というのが,ほかの,例えば,リムジンバスに乗られたり,タクシーに乗られるという実態が現実に起きております。ですから,乗っていただきます,割合というのを,引き上げたい。これは複線化によって,かなりの数字が引き上がるものと思います。したがいまして,私ども考えております,ポーアイの1期につきましては,これが可能かと思います。
あとは,空港までの,特にポーアイ2期の北駅というのは,先ほど,田島委員からもありました,いわゆる医療産業関連の施設がこれからふえてまいりますので,このあたりにつきましては順調にまいると思いますが,あと,空港への問題ということでございます。したがいまして,南駅あるいは南駅周辺の整備,これを,今後,この限られた2年半ほどの間に,かなりめどをつけたいということがございます。
今,医療産業都市の集積以外にも,かなりの引き合いもございます。したがいまして,これは空港の利用客もございますけれども,むしろ,ポーアイの2期の南側,この用地,そして,周辺。例えば, 今,車でもって, それぞれ会社のバスでもって動かれておりますところも乗っていただけるように,例えば,無印良品の大きな施設も入っておりますけども,ほとんど,車で通勤をなさっております。そのほかの海運関係も,ほとんど今のところはそういう状況になっておりますけれども,できるだけそれを乗っていただきたい。
それから,最後に,ポートアイランドのPC-1から5につきましては,14年度で移転をほとんどいたしますので,15年度から,事業化に向けましたPC-1から5のリニューアル,これも進めるということで,これも少し距離は長うございますけれども,ポートアイランドの複線化は非常に利便性の高まったところにお客さんをできるだけ乗っていただく,こういう施設を設けたいと,こういうように考えております。以上でございます。
83 ◯委員(桝田伸二) 納得しておりませんが,よろしいです。
84 ◯委員長(大澤和士) 他にございませんか。
(なし)
85 ◯委員長(大澤和士) 次に,報告事項都市再生プロジェクト(第二次決定)について,ご質疑はございませんか。
86 ◯委員(向山好一) 手短に,この神戸医療産業都市構想が都市再生プロジェクトに選定と,そういうことで,神戸市が進めている構想が拍車がかかるということで,本当に結構なことなんですけども,こういっていろいろな研究施設なり,あるいは,事業のサポートをする拠点なり,建物というんですかね,箱ものみたいなものは,こういうふうに目に見えるように整備をされておるんですけども,一方,神戸市はそういうことを整備するのが目的じゃなくて,当然,そこで産業が生まれて,それが市民にいろんな面で恩恵を与えていくと,そういうことが目的である,その部分がですね,やはり,なかなか見えてきてない。そういった,やっぱり最初のいろんなインキュベーター的な施設を整備するのと並行的に民間企業の関心度とか,あるいは,学術というんですか,大学はね。そういうとこをいろんな面で興味を示してきているとか。そういった面での発信が一体どうなっているのかというのが興味のあるとこなんですけども,民間のそういった医療関連業界の動きとか,あるいは,大学側の動きとか,そういうのを,最近で何かいいものがあれば,ちょっと教えていただきたいと思います。
87 ◯西川企画調整局長 ざっとご説明申し上げますけれども,後で,大麻参与の方から,必要がありましたら補足をするようにいたしたいと思いますが,今,向山委員からのご質問でございますが,確かに,箱ものをつくって終わりということではございませんで,本当,企業をどれだけ集積できるか,そして,既存の中小企業にどれだけプラスの影響を与えるかと,この産業,雇用の面でいいますと,これが第1でございます。それに加えまして,実際に, 先端医療のサービスを市民がそれを受けることができるという,2点目。重要なものが2つございますが,その第1点目の企業を集積させるということでは,この短期間で,総論でございますが,かなり進んでおるというように思っております。医療関連産業で,実際に, 一昨日あたり,金曜日に発表いたしましたものまで入れまして,医療関連産業で9社入っております。9社,キメックビルでありますとか,国際ビジネスセンターの1期棟に既に入る,あるいは入居が決定ということで動いておりますけれども,このほかにも,約30社近くが既に協議中でございまして,KIBCの2期棟ですが,約6割以上のもう引き合いと申しますか,成約に近い状況になってございます。
したがいまして,先ほど,少しご説明申し上げましたが,14年度予算でつきますビジネスセンターにつきましても,これは細胞培養センターでありますとか,あるいは,新しい研究ラボでありますとか,そういうものをここに設けるということなんですが,これで一層そのような関連産業というのは出てまいると思います。
それから,あと,IT関連では,キメックビルにも8社ほど入っておりますし,その他,外資系企業というのが,もう既に,7月にオープンしました先ほどのKIBCにも10社程度入っております。ですから,KIBCには,今,20社近く, もう入居が可能で,ほぼ95%ぐらいにいったんじゃないかと思います。
それから,キメックビルには,ご存じのように,上海・長江関連で9つの事務所がこの5月で入ってきておりまして,あと,まだ5つほどふえるかと思います。
このほかにも,中国系の企業も既に3社入っておりますし,また11月には,日本最大の治験の企業──イーピーエスという,これは中国の留学生が起こしになった会社でございます。これも入るようになりますし,日本で言いますと,経済産業省に匹敵するような,同じ位置づけにあります対外貿易のセクションが──北京政府そのものがつくりました,その企業も,何とか入りたいという話が先週来から舞い込んでまいっておりまして,かなり,この地域については進むものと思います。
それから,あと,既存関係の中小企業に関しましては,また大麻参与の方からもご説明あろうかと思いますが,かなりそれも具体的なことが進んでございます。
あと,大麻参与の方からご説明を申し上げます。
88 ◯大麻企画調整局参与 医療産業都市構想でございますが,この構想,いろいろ目的ございますが,その中の1つに,やはり,神戸経済の活性化に貢献したいいうことで,今,局長が申し上げました,その経済の活性化の中では,1つは新産業を誘致し,育成していこうという中,それとあわせまして,地元の既存産業,これを何とか高度化していきたい,こういう大きなねらいがございます。
そういうことで,まず,そのための構想の中核となる中核施設,例えば,先端医療センターだとか,これからやりますメディカル・ビジネスサポートセンター,こういうものを用意して,経済に波及させていたきいと,こういう長い構想でございますけども,そういう中でですね,既に何個かといいますか,地元の企業の動きも出てきてございます。これは従来からご案内してますように,例えば,地元の機械金属工業会が研究会をつくってですね,これはもう具体に我々の先端医療センターの中に入っております──MRSPといいます, 手術もできるMRIの機械というのが入ってごさいますが,これは,ご案内のとおり,磁場が発生しますので,従来の手術用具は使えないということで,今現在,地元の機械金属工業会の方々が神戸大学の工学部と組んで,さらに経済産業省の補助金もいただいて,新しい非磁場性の手術用具の開発に入ってございます。今年度中ぐらいの開発になろうということを聞いてございますし,これらは, 総勢数千万する価格になるわけでございまして,非常に少量ではございますけれども,こういうものがうまく開発されますと,今後の商品化につながるであろうと。これが1つでございます。
それ以外にも,いろんな医療現場からの需要,ニーズがございまして,そういうものを,ぜひ我々は財団を介して,そういう医療現場のニーズを地元の方々にご紹介申し上げて,地元の方が持っている技術力とマッチングをしたいということで,この春から財団にも若干組織を増強いたしまして,今現在,中央市民病院を中心に,近畿一円のいろんな医療機関に出向きまして,どういう需要がございますかと。そういう中で1つ出てきましたのが,例えば,放射線薬剤なんかを運ぶ用材を,もう少し軽く便利なものが欲しいというようなこともございまして,それは地元の企業が既にもう開発してございます。いろんな面で,これから大きくなろうと思いますが,そういう中でも既に何個か出てきておりますから,我々としては,その辺をぜひ,さらに支援策等々も考えていきたいとこう思ってます。
あわせて,大学の関係もございました。特に,この構想,もともと産官学連携ということで,近畿の中心となる京都大学・大阪大学・神戸大学を中心に大学も入ってございます。そういう中でいろんな連携してございますけれども,1つとして,地元の神戸大学と連携大学院,これはもう既にことしから始めてございます。
さらには,今後,もう少し,大学の持っている学識経験上のノウハウといいますか,あるいは,起業化のサポートをできるようなノウハウといいますか,そういうものをさらに生かしたいということで,今度は,14年度の概算要求,文部科学省の概算要求でございますけれども,地域クラスターづくりというような構想も出てまいっておりまして,その辺をぜひ地元の大学と組んでですね,この地でおいて,我々が進めております医療産業都市構想をベースとして,さらなる産業化ができやすい,そういうシステムもぜひ取り入れていきたいと,このように思っている次第でございます。以上です。
89 ◯委員(向山好一) 地元の動きというのがわかりまして,これを1つの大きなビジネスチャンスと思って,もっと企業誘致に努めていただきたいと思いますし,ちょっと,特に1つ要望しておきたいんですけども,こういうふうに,都市再生プロジェクトの政府の重要な国家プロジェクトとして選定していただいたということを1つの大きな機会としまして,この世界の医療産業をリードするような,やはり,外国のそういうリーディングカンパニー,これをぜひとも神戸に誘致できるように,一層の働きかけ,これを要望して,質問を終わります。
90 ◯委員長(大澤和士) その他ございますか。
91 ◯委員(大野 一) どうも,僕,マスプロ時代にずっと育ってきたもんですからね,ここの都市再生プロジェクトの中でも,医学で,こんな言葉遣いをしては誤解を受けるんかもわかりませんけども,医学で,やっぱりお金がもうかって,企業が発展するのは薬というのが相場やと思とるんですけども,いつも名神通って小野薬品やらすごい研究所があって,十三で,あれ武田でしたかね,すごい工場があってですね,あれを見て,ああええな,これが来てくれたらなというようにいつも思うとるんですけども,どうもこの国際拠点形成というカラーの紙にも,おいしいところが大阪北部地域というところにあるなというふうに思って。そこで,皆さんも,当然ご努力をされた結果が,今,こうやってやっていただいているんでしょうけども,新聞に田辺製薬とあれが合併をするということで,道修町の薬屋さんはなかなか古い体質やから,ああいう状態にはなかなかならへんのかなと思っていたら,きょう,まさしく,この委員会の日に発表がありましたんで,そういう意味では,ぜひああいう新しい製薬業界の動きに対して,即,対応というような形のことをしていただきたいと思うんですけれども,なかなかここの場所では言えないんかもしれませんが,プランとか,戦略とか,そういうものがあれば,教えていただきたい。
92 ◯西川企画調整局長 これも,大麻参与あるいは担当部長から,補足がありましたらいたしますが,このライフサイエンスにおける国際拠点形成で,大阪北部における,この拠点形成ということ,医薬品の基礎研究,薬剤の有効性と新薬産業の起業化ということで,確かに上がってはおりますけれども,実際に,基礎研究が,やはり,大阪北部の場合は中心になっております。したがいまして,これは,先ほど少し触れましたが,この大阪,京都あるいは兵庫も含めました関西一円の関係者が集まりましたバイオ推進会議というのが,8月のこの選定に先立って,阪大の総長あるいは井村先生等々がお集まりのところで会議が行われたわけでございます。あくまでも,神戸地域というのは,臨床から,そして,開発に近い分野を引き受けるということで,これは,皆さん方の合意と申しますか,認識は確かめられております。したがいまして,関経連が行いますゲノムの解析センターというのがこちらに参るというようなニュアンスが,その会議で出ましたのも,その辺を踏まえてでございます。
したがいまして,先ほど少しご説明申し上げましたビジネスセンターの中で,ラボというように申し上げましたけれども,研究だけじゃなくて,開発につながりますような,そういう拠点というものも,あの中には出てまいるかと思います。
そのほか,今,ご質問の中で,他の部分につきまして,大麻参与からご説明をいたします。
93 ◯大麻企画調整局参与 そもそも論がございまして,1つは,関西圏の中で神戸がどの役割分担をしたらいいかということで,実は,当初,懇談会でご議論いただきました。それで,そういう中で,製薬メーカーに関しては,今現在,やはり,大阪が中心になっておりますし,大阪さんが強いであろうと。我々,神戸は医療産業都市をやる場合には,そこの部分をサポートできるような体制,具体的に言いますと,例えば,今,製薬をやる場合に,薬をつくる場合に治験という行為が,なかなか日本で沈滞してございますので,そういうものを何とか神戸を中心にネットワークできないか,そういう面でサポートしたいと,こう考えてきておりました。そういう中で,今回の関経連さんのゲノムセンターも,それならば,神戸へそのセンターを持っていって一緒にやったらいいだろうと,こういう発想につながったわけでございます。ですから,我々は,直ちに製薬メーカー来てくださいというのは,なかなか役割分担から言いにくい面ありますけれども,いや神戸に行きたいよというところがあれば,全然拒むものではございませんし,そういう面は大いに努力したいと,こう思っております。
94 ◯委員長(大澤和士) その他,ございませんか。
(なし)
95 ◯委員長(大澤和士) 次に,この際,企画調整局の所管事項について,ご質疑はございませんか。
96 ◯委員(横山道弘) 1点だけね,この都市再生に絡んで,さっき,局長,ちょろっとPC-1から5の再開発の話が触れられたんですが,私の方は若干の要望なんですけど,今はね,神戸港を考えたときに,どうしても湾岸道路だけはできないと,神戸港にとってプラスにならんなと。実際,湾岸道路は長田まで都市計画決定したけれども,国の方が,そういう中途半端な状態では予算がつかんと,こういうことで,今,とまったまま。そうすると,やっぱりそこから六甲アイランドまでの湾岸道路をどうするのかのルートだけでもきちっと決めて,ものが動かないと,具体的に進まない可能性があるんだというように思いますし,そうすると,今現在,もともと湾岸道路のトンネルできたときにここを使うという,これが湾岸道路ですという想定でつくった道路のままで,国との間は高架構造が前提になってしまってますんで,それじゃあポートアイランド,なかなか合意ができそうにないなという話も,以前からよく議論をしてきたところですし,再開発に当たっては,そらいろいろポートライナーのお客さんがふえる再開発もしたいけど,湾岸道路をとりあえずちゃんとできるという前提の再開発でないとあかんなと,こういうことの意識のうちにあったもんですから,話を聞きながら,それは1回,湾岸道路だけはぜひともちゃんと絵かいて,都市計画決定して,その全体の合意が取れた上で,あとうまいこと再開発ができるような手順を踏んでほしいなというように思いましたんで,それだけ,要望だけしておきたいと思います。
97 ◯委員長(大澤和士) 他にございませんか。
(なし)
98 ◯委員長(大澤和士) 他にご発言がなければ,企画調整局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。
委員の皆様におかれましては,企画調整局が退室するまで,自席でご休憩願います。
99 ◯委員長(大澤和士) 委員の皆様に申し上げます。既に12時を過ぎておりますが,このまま休憩をせずに,審査を続けたいと存じますが,いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
100 ◯委員長(大澤和士) 続きまして,所管局のない陳情2件について,口頭陳述の申し出がありませんでしたので,私からその趣旨を説明いたします。
まず,陳情第 169号は,中国共産党や朝鮮労働党の歴史を刊行物として出版するとともに,英語・韓国語・中国語版を作成し,アジア諸国に広めていくことを政府に要請する意見書の提出を求める趣旨であります。
また,陳情第 172号は,知的財産保護制度が,本来の目的に沿って運用,遵守されること,企業,団体による知的財産権濫用の防止策を徹底することなどを政府に要請する意見書の提出を求める趣旨であります。
101 ◯委員長(大澤和士) それでは,これより意見決定を行いたいと存じます。
まず,第55
号議案政治倫理の確立のための神戸市長の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例の件は,いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
102 ◯委員長(大澤和士) それでは,本件は原案のとおり承認されました。
次に,第56号議案昭和47年度以後における神戸市
吏員恩給条例等の規定による恩給等の年額の改定に関する条例の一部を改正する条例の件は,いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
103 ◯委員長(大澤和士) それでは,本件は原案のとおり承認されました。
次に,第57
号議案神戸市市税条例の一部を改正する条例の件は,いかがでしょうか。
(「異議なし」「異議あり」の声あり)
104 ◯委員長(大澤和士) それでは,各会派の意見が分かれましたので,これよりお諮りいたします。
第57号議案について,原案を承認することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
105 ◯委員長(大澤和士) 挙手多数であります。よって,本件は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に,第58号議案町及び字の区域並びにその名称の変更の件は,いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
106 ◯委員長(大澤和士) それでは,本件は原案のとおり承認されました。
次に,第59
号議案神戸市立区民センター条例の一部を改正する条例の件は,いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
107 ◯委員長(大澤和士) それでは,本件は原案のとおり承認されました。
次に,第69
号議案神戸市議会議員又は神戸市長の選挙における
選挙運動用自動車の使用及び
選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例の件は,いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
108 ◯委員長(大澤和士) それでは,本件は原案のとおり承認されました。
次に,第70号議案及び第71号議案の
工事請負契約案件2件については,いかがでしょうか。
(「異議なし」「異議あり」の声あり)
109 ◯委員長(大澤和士) それでは,ご意見が分かれておりますので,お諮りいたします。
まず,第70号議案についてお諮りいたします。原案を承認することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
110 ◯委員長(大澤和士) 挙手多数であります。よって,本件は原案のとおり承認することに決定いたしました。
次に,第71号議案についてお諮りいたします。原案を承認することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
111 ◯委員長(大澤和士) 挙手多数であります。よって,本件は原案のとおり承認することに決定いたしました。
次に,陳情についてお諮りをいたします。陳情第 169号中国共産党と朝鮮労働党の歴史に関する陳情について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。
まず,自由民主党さん。
112 ◯委員(福浪睦夫) まず,結論から言いますと,審査打切でございます。理由は,自由に出版というものはできるんですが,この内容から見まして,外交上の問題でありますし,他国のことに関して政府に出版をせえと,こういう求める内容でございましてですね,これを神戸市会が政府の方に求めるいうのはちょっと無理があると,このように判断をいたしますので,審査打切にしたいと,こう思います。
113 ◯委員長(大澤和士) 続きまして,公明党さん。
114 ◯委員(山田哲郎) 国際協調の時代にあって,他国の批判を云々というのはいかがなものかと,意見として思うんですけれども,先ほども言われましたように,外交上の問題でありますので,地方議会が云々するよりも,国の総合的な判断にすべき問題であるということで,審査打切と。
115 ◯委員長(大澤和士) 次に,民主党さん。
116 ◯委員(池田林太郎) 前任者同様の判断の中で審査打切といたしたいと思います。
117 ◯委員長(大澤和士) 次に,日本共産党さん。
118 ◯委員(本岡節子) いかなる政党であれ,そのあり方や歴史について,議会として意見書を提出するということは適切じゃないと思いますので,不採択というふうに考えてましたけど,皆さんが打ち切りということでしたら,打ち切りで。
119 ◯委員長(大澤和士) 次に,自民党新政会さん。
120 ◯委員(大野 一) 結論は審査打切であります。なるほどなと思うところもありますが,この場で審査をして結論を出すというようなものではないなというふうに考えております。
121 ◯委員長(大澤和士) 新社会党さん。
122 ◯委員(桝田伸二) 新社会党も,この中身については納得できない部分が非常に多いですので,不採択と思いますけど,打ち切りで結構です。
123 ◯委員長(大澤和士) それでは,各会派,全会派で審査打切ということで一致をしておりますので,陳情第 169号は審査打切とすることに決定をいたしました。
次に,陳情第 172号知的財産権濫用の防止等を要請する意見書提出を求める陳情については,いかがでしょうか。
まず,自由民主党さんからお願いします。
124 ◯委員(福浪睦夫) 結論としましては,審査を打ち切りたいと思います。理由としましては,非常にこの知的財産権の問題につきましては,いろいろ対象物によりまして,各種の法律いろいろございますし,それによって保護されていることもありますし,また,その権利関係によって訴訟がたくさん起きていると,こういう現状でございます。ですから,これは,やはり,司法により判断されるべきものであると,こういうふうに思いますし,地方議会としては,ちょっと専門性が高過ぎて,なかなかこれに対して結論をきちっと出して,国の方にどうせえというのは,ちょっと自信がないと,私自身は。そういうことで,審査打切でございます。
125 ◯委員長(大澤和士) 続きまして,公明党さん。
126 ◯委員(山田哲郎) 知的財産権,権利の問題ですので,余りこれを軽んずると権利が守れないという問題もたくさんあると思いますし,国際的にも,やはり,そういう知的財産権というものは,非常に日増しにその重要性というのは言われている中で,暗にそれを野放図にするのはいかがなものかなと。基本的に,先ほど,自民党さんも言われたように,その知的財産権をめぐる訴訟も,今,いろいろ出てきておりますけれども,それはやっぱり司法の場でしっかりと決断されて,その判例等々を見守りたいと。
陳情の内容も,もう少し,専門的ではなく,漠然としてますので非常にわかりにくいという感もありまして,公明党としては審査打切ということで。
127 ◯委員長(大澤和士) 民主党さん。
128 ◯委員(池田林太郎) 前任同様,行政,いわゆる議会で云々というよりも,やはり,これは司法の場で判断すべきテーマではないかというふうに思いますから,審査打切といたします。
129 ◯委員長(大澤和士) 日本共産党さん。
130 ◯委員(本岡節子) 同じく,態度は打ち切りです。先ほども,どなたか言われましたけれども,著作権とか特許権というような知的財産権を擁護するということは,とても大切なことだと思いますし,この中にリサイクル運動の推進ということ,こんなことには反対をするものではありませんけれども,なかなかこの趣旨もわかりにくいというのもありますし,知的財産権の濫用の防止を徹底することが,知的自由の確立につながるということは問題じゃないかなというふうに思います。そういうことから見ても,打ち切りということでお願いします。
131 ◯委員長(大澤和士) 自民党新政会さん。
132 ◯委員(大野 一) 結論は審査打切,理由は,前任者とほぼ同じであります。
133 ◯委員長(大澤和士) 新社会党さん。
134 ◯委員(桝田伸二) 同じく打ち切りで,前任者と一緒です。
135 ◯委員長(大澤和士) 全会派,審査打切ということで一致しておりますので,陳情第 172号は審査打切とすることに決定をいたします。
以上で,意見決定を終わります。
なお,本日,報告を受けました法人の経営状況を説明する書類,土地の信託事務処理状況を説明する書類及び平成12年度神戸市各
会計予算繰越報告の件については,本定例会最終日の本会議において正式に報告を受けることになっておりますので,念のために申し添えておきます。
136 ◯委員長(大澤和士) 本日,ご協議いただく事項は以上でございます。
本日はこれをもって閉会といたします。
ご苦労さまでございました。
(午後0時19分閉会)
神戸市会事務局
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