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  1. 神戸市議会 2001-09-18
    開催日:2001-09-18 平成13年文教経済委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時3分開会) ◯委員長米田和哲) ただいまから文教経済委員会を開会いたします。  本日は,報告の聴取並びに陳情の審査のため,お集まりいただいた次第であります。 (産業振興局) 2 ◯委員長米田和哲) それでは,これより産業振興局関係の審査を行います。  まず,報告2件について,一括して当局の報告を求めます。局長,着席のままで結構です。 3 ◯鵜崎産業振興局長 ありがとうございます。  それでは,報告第2号平成12年度神戸市各会計予算繰越報告の件,それから,法人の経営状況を説明する書類のうち,それぞれ産業振興局関係分につきまして,一括してご説明申し上げます。金額につきましては,1万円未満は省略させていただきます。  報告第2号平成12年度神戸市各会計予算繰越報告の件のうち,産業振興局関係分につきましてご説明申し上げます。1ページ,2ページをお開きいただきます。  まず,一般会計予算繰越明許費繰越計算書につきましてご説明申し上げます。  第7款商工費,第2項貿易観光費 5,400万円につきましては,有馬温泉の館銀の湯整備事業でございますけれども,工期が確保できなかったことにより繰り越したものでございます。なお,この銀の湯につきましては,今月の13日に供用開始いたしております。  次,第8款農政費,第2項農政総務費では,西区神出町で農村総合整備事業として実施しておりますパイプラインの敷設及び農用地改良保全事業,いわゆるため池の改修に要する補助 4,596万円につきまして,これも工期が確保ができなかったため,それぞれ繰り越したものでございます。  次,第4項農林土木費2億 8,510万円につきましては,これはことしの2月に補正いたしました淡河町淡河地区,それから,同勝雄地区,それから,西区神出町の小束野地区におけます県営ほ場事業でございまして,これは2月補正ということもあり,工期が確保ができなかったことにより,繰り越したものでございます。  次に,平成12年度の農業集落排水事業費予算繰越明許費繰越計算書につきまして,ご説明いたします。  第1款事業費,第1項施設整備費2億 7,360万円につきましては,北区八多町屏風地区で実施しております処理場の建設工事のほか,淡河の勝雄地区,それから,神出町の広谷地区で実施しました管路工事において,工期が確保できなかったことにより繰り越したものでございます。なお,勝雄地区と広谷地区の管路工事につきましては,既に工事を終了いたしております。  3ページをお開きください。  海岸環境整備事業費予算繰越明許費繰越計算書でございますけれども,第1款漁業施設整備事業費,第1項マリンピア神戸建設費3億 5,636万円につきましては,これは昨年9月に補正いたしましたマリンピア神戸フィッシャリーナ港内防波堤整備工事,それから,ことし2月に補正をお願いしました垂水漁港の道路整備につきまして,工期が確保できなかったことにより,それぞれ繰り越したものでございますけれども,フィッシャリーナ防波堤工事につきましては,既に完成を見てございます。  以上で,報告第2号平成12年度神戸市各会計予算繰越報告の件の説明を終わらせていただきます。  続きまして,法人の経営状況を説明する書類につきまして,ご説明を申し上げます。
     5ページをお開きください。  産業振興局が所管いたしております出資比率50%以上の法人は,6団体でございますけれども,このうち産業振興財団観光コンベンション協会,ポートピア81記念財団,株式会社神戸ワイン,この4団体につきましては,先月10日の外郭団体に関する特別委員会で審査をいただいてございますので,本日は残りの2団体でございます,株式会社有馬温泉企業,そして,株式会社神戸商工貿易センターにつきまして,その経営状況をご説明いたします。  まず,株式会社有馬温泉企業でございますけれども,当社は所有泉源による給湯事業,それから,本市所有泉源浚渫工事等を行うことを目的として,昭和16年に設立されたものでございます。主な事業は,当会社所有泉源による給湯事業,それから,神戸市所有泉源の浚渫工事でございます。  平成12年度の損益計算書でございますけれども,まず,収益の部では,営業収益 3,964万円に営業外収益 164万円を加え,収益合計 4,128万円。費用の部では,営業費用 3,121万円に営業外費用4万円を加えまして,費用合計 3,125万円となっておりまして,差し引き税引前当期利益が 1,002万円となっております。これから法人税等充当額などを引いた当期利益は 665万円を計上いたしまして,前期繰越利益 1,181万円を加え,当期未処分利益が 1,847万円となっております。  6ページに参りまして,3に支出明細書を掲げてございます。4の貸借対照表でございますけれども,資産合計が 5,104万円,負債の部は 335万円,資本の部は 4,768万円となっております。  7ページには,平成13年度の事業計画を記載してございます。  次,8ページをごらんいただきたいと思います。  続きまして,株式会社神戸商工貿易センターにつきまして,ご説明を申し上げます。当会社は,神戸港開港 100年を記念いたしまして,あるいは同時に国際港都神戸の貿易,海運等の経済関係主要機能の充実,そして,有機的連携を図るということで,商工貿易センタービルを建設するとともに,その管理運営を行うことを目的として,昭和42年の8月に設立されたものでございます。また,平成12年4月からは,ファッション産業総合ビジネス施設であります神戸ファッションマートを運営いたしてございます。  まず,神戸商工貿易センタービルの方でございます。長引く不況に加えまして,神戸地区におけます貸しビルの再建が進みまして,オフィス市場供給過剰状態となっておりますが,積極的な営業活動を行いました結果,貸室部門の入居率,ことし3月末には71%まで回復いたしてございます。  次に,ファッションマートの方でございますけれども,小売ゾーンの拡張や機能強化を図りますとともに,低廉な賃料設定のほか,株式受入システムの導入や,あるいは経理事務代行など,ソフトサービスを特徴といたします,いわゆるベンチャービレッジをマート内に設置いたしまして,積極的な誘致を行ってまいりました。その結果,入居率は3月末には76.4%となってございます。  9ページをお開きください。  平成12年度損益計算書でございますが,収益の部では,営業収益が26億 4,069万円で,これに営業外収益 4,893万円,あるいは特別利益 754万円を加えて,収益の合計が26億 9,717万円となっております。費用の部では,営業費用が25億 5,592万円,これに営業外費用の 4,960万円,それから,特別損失の 2,079万円を加えまして,費用の合計が26億 2,631万円となっておりまして,差し引き税引前当期利益が 7,086万円となってございます。これから法人税等を引きまして,当期利益が 3,709万円を計上いたしまして,これに前期からの繰越利益の 8,279万円を加えまして,当期未処分利益が1億 1,988万円となってございます。  10ページには支出明細書を掲げております。  11ページの方は貸借対照表でございますけれども,資産の合計が92億 4,110万円,負債の部は54億 2,122万円,資本の部が38億 1,988万円となってございます。  13ページには,平成13年度の事業計画を記載してございます。  14ページをごらんいただきます。  予定損益計算書でございますけれども,収益の部では,営業収益が26億 4,200万円で,これに営業外収益 2,800万円を加えまして,収益合計26億 7,000万円を見込んでおります。費用の部では,営業費用25億 7,800万円で,これに営業外費用 5,100万円を加えまして,費用合計26億 2,900万円を見込んでございまして,差し引き税引前当期利益を 4,100万円見込んでございます。これから法人税等を差し引きまして,当期利益を 2,300万円を計上いたしまして,これに前期からの繰越利益 6,988万円を加えまして,当期未処分利益を 9,280万円と見込んでございます。  以上で,法人の経営状況を説明する書類につきましての説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 4 ◯委員長米田和哲) ご苦労さまでした。  当局の報告は終わりました。  これより質疑を行います。まず,報告第2号の関係分について,ご質疑はございませんか。 5 ◯委員(藤本浩史) 今,報告いただいた中で,管路工事のこと,これ昔から出ておりますけれども,実態問題,どういうところで,どこまで延びるのか,そこら辺の詳しいことがありましたら教えてください。 6 ◯沼田産業振興局次長 今の農村総合整備事業でございますけども,平成10年度に実施計画を策定して,11年度から実施をいたしております。12年度につきましては3つ事業をやっておりまして,農道整備,これは北地区で,終わっております。それから,農業用水の施設整備ということで,これは大皿池から神出東の部分で約 1.7キロをパイプラインでつなぐ工事でございまして,約 0.5キロぐらいができておるところでございます。6月から田植えといいますか,水稲作付期間になっておりまして,しばらくやめておりますので,稲刈りが終わりました後で工事を続ける予定でございます。1月ごろに完成予定でございます。  以上でございます。 7 ◯委員(藤本浩史) 総合整備事業で予定された中で,まだ事業にかかってないとこ,あるいは遅延している部分が残っていませんか。 8 ◯沼田産業振興局次長 まだ2年目でございます。11,12とやって,13年度は,あと,ことし1つ,田井の公園をやっております。あと当初予定じゃなくて,追加の要望はかなり出ておりますんで,13年度にかけて計画変更したいと思っています。特に水利関係の部分につきましては,当初,自治会なり,農会を中心に要望をとりましたんで,少し上がったんですけども,水利関係で出てまいりましたんで,その辺をまとめまして,計画変更をして,順次進めていきたいと思っております。  以上でございます。 9 ◯委員(藤本浩史) ほ場整備事業が,かなり長期にわたって,約20年かかっておるわけですが,私自身も非常に心配しておりますけれども,こういうふうな中で,旧農政局ですが,産振局の指導のもとに,かなり急ピッチで最後の完成に向かって,いわゆる換地,登記に向かってやっていただいておる実態はわかっておるんですが,そういった関連の作業が,いわゆる該当土地改良区の意思に反して,なかなか前へ行かないというふうな実態があるようでございますけれども,関連して,ちょっとその辺のことのコメントがございましたら,お願いします。 10 ◯沼田産業振興局次長 神出地区等,既にほ場整備,工事自体が終わっている部分がございますけども,例えば,換地がおくれているとか,農道整備がおくれているとかございますけども,特に換地につきましては,地元の問題等,いろんな境界線等の問題もありますので,これは鋭意進めてまいりますけれども,あと農道等につきましては,土地改良区の部分につきまして,一部この事業でもしてほしいというような要望もございますので,それもあわせて整備をしていきたいと思っています。なお,この事業,神出地区だけのエリアにしておりますんで,あとほ場整備がほぼ終わっております押部,平野,櫨谷等でございますけれども,新しい事業を組む必要がございますので,要望等がございましたら,少し広いエリアでそういった事業に取り組んでいきたいと思っています。  以上でございます。 11 ◯委員長米田和哲) ほかにいらっしゃいますか。  (なし) 12 ◯委員長米田和哲) なければ,次に移ります。次に,報告事項,法人の経営状況を説明する書類について,ご質疑はございませんか。 13 ◯委員(藤本浩史) 貿センビルの関連でございますけれども,建設からかなりがたっておりますけれども,途中でいろいろお伺いをいたしましたところ,あるいは情報によりますと,非常に借り手が少なくて,そこら震災の関係もあると当然思いますが,非常に維持管理に困っておるという実態があるということを聞いたんですが,この報告書によりますと,そういうふうな経緯は見られませんし,順調に延ばしていただいておるんじゃないかなという感じでおります。この数字が実数でございますんで,心配はしてないけども,決算期を超えたら,またぱたぱたと何件かは退去していくというふうなそんな状況はないんでしょうね。これだけお伺いします。 14 ◯鵜崎産業振興局長 詳細は冨井参与の方からお答え申し上げますけども,実は心配しているんです。今,ご報告申し上げましたけど,3月末の入居率,頑張っていただきまして,71%まで回復したんですけども,やはりそういっても3割が空き部屋ということですから,旧居留地の全体の民間のビルの空き家率が16%の中で,私とこは29%ということは,かなり空き家としては高い。ただビルが大き過ぎるということもありまして,そういう意味で腰を落ちつけて誘致活動をしていくべきだろうと思ってございます。ただ,3割近い空き家があっても利益を出しているということは,これは建物が古くなって,減価償却がおおむね終わってしまったから利益が出ている,そのメリットが生きているということです。ただ,今後また大きな修繕が出るときになりますと,それがまた赤字要素になってきますんで,そういうこともにらみながら,今後ともみんなと力をあわせてといったら語弊がありますけれども,とにかくいろんな情報を集めながら,新しい企業の誘致も含めてやっていきたいということで,今,努めております。詳細につきましては,冨井参与の方からお答えします。 15 ◯冨井産業振興局参与((株)神戸商工貿易センター代表取締役専務取締役) 局長がご答弁申し上げたとおりでございますけれども,我々といたしましては,増床減収ということで,非常に世の中,賃料が相場が下がってまいっておりますので,できるだけ,今,お入りいただいているテナントさんにサービスを強化をいたしまして,退去なさらんようなことをいろいろと考えながら,まず,今入っているテナントさんを大事にする。それから,どう,新しいテナントさんを誘致してくるか,その辺に重点を置いてやってございます。予想損益で,局長からご報告申し上げましたように,今年度,13年度につきましては,みんな,力を合わせて,心を合わせて頑張っておりますので,何とか従来の水準といいますか,12年度の水準が維持できるんじゃなかろうかなということで,今,頑張っている途上でございます。  いずれにいたしましても,私どもの方は役所の関係のビルでございますので,市内のビルからの取り合いにならないように,できるだけ市外から新しいテナントを誘致ができるように,いろいろと考えてやってございます。また,ご支援のほど,よろしくお願い申し上げたいと思っております。  以上でございます。 16 ◯委員(藤本浩史) それと,建設自体,あれ神戸の象徴といいますか,そういった1つになると思いますが,かなりの年数が経過をいたしておりますけれども,リニューアルとか,そういった局長がおっしゃった改修に向かって,どんな考えでおられるのか,お伺いしたいと思います。 17 ◯鵜崎産業振興局長 貸借対照表をもうちょっとごらんいただいたらいいんですけども,十分じゃないんですけども,11ページの貸借対照表,実は,この資本の部の上に修繕引当金 7,000万,これは修繕ですので,その下に資本の中の剰余金の中の別途積立金というのが22億積み立てがございます。こういうものだけでは必ずしも十分足りませんけども,こういうことも使いながら,あるいは銀行からの融資を新たに受けながらやっていくと。今までもほとんどメインバンクからお金を借りて,それを償却するという形で,一気に赤字が出ないような償却方式をとっていますので,必要な積立金と必要なら融資を受けながらやっていきたい。これも一遍にすることになるんか,今までから事あるごとに修繕は,ないお金を出し合ってやってきてますので,一気に何百億単位の修繕が出るというふうには実は思ってございませんで,これも計画的に何カ年計画というようなものをつくって,一気に費用化しないような形でやらしていただきたいというふうに思ってございます。 18 ◯委員(藤本浩史) 1つだけ要望。比較的,設備古いのに,案外賃料が高いというふうな声を聞きますんで,そういう不評がやっぱり市内に出ないような対応を考えてもらたい,これだけ要望しておきます。 19 ◯委員長米田和哲) ほかにございませんか。 20 ◯委員(南原富広) 貿易センタービルで,よくわかったんですけれど,入居最高時というんですか,最高いうたら何割ぐらいまでいってたんですか,それが1つ聞きたいのと,それと,今,藤本先生言われましたように,賃料をよそとあわせるということで,多少下げたりはされているのかどうか。現在,入っている人たちの要望については,どう応えられているのかについて,それが1点です。  それと,先日,事前にお聞きしとこうと思って,損益計算書なんですけれど,これ見ておりましたら,会員権評価損というのが,どうしてもこの内容がわからずに,当局に尋ねましたら,ゴルフ会員権を購入しとったんやと。従業員の福利厚生のためというふうに言われたんですけど,従業員いうたら何人ぐらいになるんかな。これがほんまに福利厚生ということで役に立っておったのかどうかということにちょっと疑問を持つんです。当時,バブルの時代にゴルフの会員権なんていうのは,投機的に買うというふうなことがあったりして,投機が目的だったんじゃないかといううがった考え方を持ちまして,当初買われたゴルフ会員権は,どこのゴルフ会員権で,幾らで買われたのか。損は 1,194万という数字ですけれども,どれぐらいの差額,損したんかというところをもう少し明確にお聞かせをいただきたいと思うんです。 21 ◯鵜崎産業振興局長 まず,貿易センタービルの入居者の最高時ですけども,詳細は冨井参与の方からお答え申し上げますけども,当然,90は越していたということでございます。詳しく参与の方からお答え申し上げます。  それから,弾力的な使用料の設定ができないかというお話でございますけれども,現実には,一般的には入居されている企業との関係で,なかなか難しいというのが現状だろうと思います。ただ,こういう状況ですから,値下げ競争がいろいろあっちこっちのビルで,特にビルの供給過剰という中で起こってございますので,個別のいろんな相談の中で,それぞれが入居できるような状況が設定できるんであれば,個別に採用させていただくというのが状況だろうと思います。しかし,そうは申しましても,既に入居されている企業とのバランスというのが非常に大きな問題で,それがネックになって,民間と同じような急激な値下げができない。そういうことが苦労多くて,なかなか実が少ないというのが現状だろうと思います。  それから,会員権のお話がございました。当時,昭和61年,北六甲カントリークラブという,フルーツ・フラワーパークのすぐ西側のゴルフ場の会員権でございますけれども,従業員の福利厚生の一環としてということで,これ持っていましたら,紹介という形でテナントさんも一緒に行けるということもありますので,そういうことで法人会員権として 1,500万ほどで取得したということでございます。  それが,ご案内のとおり,北六甲カントリークラブが平成13年でしたか,民事再生法の関係で計画が認可されましたので,そういうことで8割減ということで, 300万ほど残ってきたと。そういう意味で 1,500万が 300万残っているということで,新しい国の金融商品に係る会計基準に基づいて,処理をさせていただいたということでございます。そういう意味で,福利厚生の一環ということだけじゃなしに,この会員権を持っていることによって,紹介という形を通じて,テナントの方々も利用されることが多かったというふうにも承知してございます。そういう意味で,一定の役割を果たした。ただ残念なことに,ご案内のとおり,ゴルフ場全体のそういう民事再生の問題ということが起こりましたので,取締役会の中で認知させていただいたと。株主総会でも承認いただいたという形になっているかと思います。  そういう意味で,ご指摘のような,バブルに踊ったんではないかということでは,必ずしもなかったというふうに認識してございます。そういう意味で,福利厚生ということだけじゃなしに,一定の理解といいますか,成果はあったんだろうと思ってございますけど,今後,このようなことがないようには十分注意をし,やっていきたいと思ってございます。ほかにゴルフ場を持っていませんので,これぐらいかなとは思いますけれども,何とかトータルとして損を償うような,利益を上げるような努力をしていきたいと思います。  私からは以上です。 22 ◯冨井産業振興局参与((株)神戸商工貿易センター代表取締役専務取締役) 入居率の推移でございますけれども,当初,建築当時から徐々にいろんな営業をしながら,入居率を上げていったわけでございますけれども,平成6年の12月に91.9%,これはここ20年来で一番入居率の高い数字になってございます。91.9%でございます。それから,これはちょっとイレギュラーなんでございますけれども,平成7年12月,これは震災で市役所の2号館がめげまして,そういった関係部局が我々のビルの空き室を利用いただいたということでございまして,このときには95.8%ということでございます。ビルというのは絶えず入れかわりございますので,ある程度のスペースをあけておく必要がございますので,95.8%お入りいただきますと,非常に窮屈な状況になっていたんじゃなかろうかなというふうに推測をいたしております。ちなみに,この当時にはサンボーホールも,一部,事務室にお使いいただいていたというふうな状況てございます。ですから,通常で,最近,ここ10年から15年の間では,平成6年の12月の91.9%が最高の入居率ということでございます。  それから,賃料の関係でございますけれども,我々,公称では,低層階が坪1万 2,000円,高層階が1万 3,000円ということで,今,リーシングをしてございますけれども,実際,入居いただいている方につきましては,これあまりあれなんですけれども,最近,縮小したいとか,出たいとか,ほかに安いビルがあるから,あんたとこのビルももうちょっと値下げできないのか,値下げしなければ退去しますよ,そういうふうないろんな,相手方も商売やっておられますから,いろんな固定費の縮減等,考えながら商売やっておられるわけですから,それに我々が,どう相手のご期待にこたえながら入っていただき,また,存続をしていただけるかというのが我々の商売のこつでございまして,いろいろと考えながらやっているところでございますけれども。ちなみに,今,71%強お入りいただいておりますけれども,全部をなべて,坪当たりの単価を計算しますと,約1万 1,200円いただいてございます。三宮の駅近の新しいビルでも1万 8,000円なり2万円,我々の1万 1,200円が高いんか安いんか,これはお入りいただく皆さん方のご判断で決めていただけたらということでございます。  余分になりますけれども,我々のセールスポイントは,銀行なり,郵便局なり,いろんな関係の施設が入っているんで,ビルの中で事業が完結できますよというふうなことを売り物にセールスをしているところでございます。  以上でございます。 23 ◯委員(南原富広) 最高値がそうやから,今,大変やないかというつもりはないんです,今の時世あらわしていますし,その中で,皆さんが団結しながら頑張っておられるということもよく理解できます。賃料についても,よそとの比較もあったりしながら,そういうところを柔軟に対応しながらいきよんやなということをお聞きして,今後とも努力をお願いしたいなというふうに思うわけです。  ただ,このゴルフ会員権については,いわば公的なところがそういう接待というか,そういったことにも,他と競争するという意味合いがあるにしても,する必要性というのは本当にあったんかなという気がしますし,職員の福利厚生という面からも,実際にそれが本当にそういう面で使われていたかという疑問視も大きいですし,ほんまにやっぱり市民の税金だけではないにしろ,こういう損失を出すというふうなことがあってはならんのじゃないかというふうに思いますので,これだけしかないということでもありますし,改めてとやかく言う気はないんですけど,やはり市民の目に耐えれるというか,そういう経営のあり方をやってほしいということを要望しておきたいと思います。  以上です。 24 ◯委員長米田和哲) ほかにございませんか。  (なし) 25 ◯委員長米田和哲) それでは,この際,産業振興局の所管事項について,ご質疑はございますか。  2人。最初に手を上げられた方から,どうぞ。 26 ◯委員(松本則子) マイカルの倒産について,ちょっとお聞きします。  これによって,神戸市内で影響を受ける企業がどのぐらいあるのかいうことをお聞きしたいのが1つと,それと,あとマイカルと同じぐらい大きくはないんですが,長田の堀下栄が,このたび倒産しまして,これによって,今,私が知っているだけでも,長田の関連企業が21社ほどが大変な状況になっているということなんですが,今,堀下栄によって,長田のケミカル関係でどのぐらいの企業が影響を受けているのか,まず,そのことと,もう1つ,今,倒産によって影響を受ける企業が救われる道が,マイカルのあれ見てましたら,経済変動対策資金融資いうことなんですが,本当にこれだけなのか,これは従来ある分を適用さすのか,それとも,神戸市独自でもう少し何か考えておられるのか,そのことについて。  以上です。 27 ◯鵜崎産業振興局長 マイカルの民事再生の手続によって,どれだけの影響があるのかということですけれども,実は,マイカルそのものが大きく言って,どこから,どんな仕入れ方をしているのかという実態が,企業の秘密なので,実はわかりません。実は,そごうのときも,なかなか言わないということでございました。ただ,私どもとして,わかり得る範囲内,例えば,生鮮食料品で本場,あるいは東部市場,あるいは西部市場,直接,中卸の方がどんだけ入っているんかということでございますけれども,調べたところによりますと,現実に 500万円まではお金が返ってくるという,そういうことになっていますので,それも公表されたようでございますので,その 500万円以上で,どのぐらいのものがあるのかなというふうに調査いたしますと,本場・東部関係で3件ぐらいが 500万を超える売り掛けがあるというようなことをつかんでございます。ただ,私たちも,マイカルが民事再生でどこまで,どの店がどれだけ閉鎖されていくのかということが,実はよくわかりません,これからまだですから。  ご案内ですけども,マイカルグループは市内に4つ店がございます。1つは,三宮ではビブレというのがございますし,それから,一番新しいところでは,ジェームス山サティというのが新しくできました。これも十数年前になると思いますけれども,西区の王塚台で西神戸サティというのがあります。それから,森市場の上側に甲南サティという4カ所ございます。そういう意味で,この店・店がどういう基準で再編されていくのかなということなんでございますけれども。  ちなみに,また,向こうが考えることなんで,こっちが憶測することじゃないんですけども,ジェームス山サティは市内では一番大きい,全国でもマイカルグループでは上から19番目の企業というか,店舗でございまして,坪効率も 200を超えているということで,かなりいい店ではないのかなと思っています。それも全国でマイカルが 130ぐらい店があるわけですけど,マイカルグループとして,そのうち19番目で,かなりいいのかなとも思ったりもしてございます。西神戸の方も,全国では54番目に位置づけられているようでございまして,これも坪効率 200を超えているということで,まあまあいい方に属するのかなと思います。それから,三宮ビブレはちっちゃいんですけれども,店は,それでも全国で57番ということで,坪効率も 400に近いということで,かなりこれもいいのかな。甲南山手が60番に位置づけられているようでございますけども,坪効率が 160台ということで,ちょっと悪いという,そういうことになってございます。そういうことで,どの店がどんな影響を受けていくのか。当然,先ほど申しましたけども, 500万を超える売り掛け債権については,今後,カットされていくということになろうと思いますので,これがちょっと心配ということでございます。4つの店が,今後どうなるのかということで対応していきたいと思いますけれども,特に,さっき申しましたけれども,売り掛けでは,市場関係では3社ぐらいが 500万を超えるという感じになっているのかなということがございます。  それから,現在,中小企業振興センターの方に具体的にマイカルのことで問い合わせは,実はございません。これからいろんな問い合わせがあろうかと思いますけど,そういう意味で,近々といいますか,本日付と言った方がいいんかもわかりませんけども,中小企業振興センターの方に特別相談窓口をつくろうと,今,思ってございます。そういうことをきょうぐらいに発表させていただいたらなという気もありますけれども,そういうことでいろんな対応窓口も設けながら,連鎖倒産の防止にも努めていきたい。  先ほどご指摘になりましたけども,倒産企業に対する融資制度,これにつきましても,実際にその制度があることすら,余りよく知らない方も非常に多うございますので,あわせて相談窓口の中で対応もさせていただきたいと思いますし,金融の問題でございますので,県との協調ということも非常に大事でございますので,県とも,今,どういう形で中小企業の連鎖倒産防止の金融政策をやっていったらいいのかということで,今,いろいろと相談させていただいている真っ最中でございます。時間もございませんので,早急に結論を出し,早急にご報告も申し上げたいというふうに思ってございます。  以上です。 28 ◯竹中産業振興局次長 今,ご質問のございました,堀下栄でございますけれども,これは大阪西成区にありますケミカルの資材を卸している会社ということでございますけれども,今月に民事再生手続になったということでございます。これにつきましても,現在のところ,中小企業振興センターへの問い合わせというのはございません。市でケミカルの長田の方々からすると,お金を払って仕入れをする仕入れ元が倒産したということでございますので,先ほどのマイカルのように,売り掛け債権が残っていて,資金回収ができないというような状態ではないのかなと,実はちょっと思ってございます。ただそうは言いましても,長田の中で取り引きしておられるところ,結構たくさんあるようでございますので,今後とも,また関係の業界とも話をしながら,この対応については注意深く見守っていきたいと思ってございます。  以上でございます。 29 ◯委員(松本則子) 堀下栄について言えば,この業界の情報では,長田関連企業が21社,債権者で。大きいとこでは 3,000万とか, 1,000万とか, 600万とか,そういうところで21社ほどあるんですけれども,ですから,長田のケミカル業界の人たちは,本当にこれが入ってこなかったらどうなるんだろうかと。ここの会社のまだもっと下に内職している方とか,いっぱいいらっしゃいますので,これもこれに対する金融の援助としては,従来どおりの経済変動対策資金,それだけでは,やはり不十分なんだと。例えば,この経済変動対策資金融資にしましても,融資利率が 1.6%,これは従来どおりだと思うんです。融資期間も7年以内に返さなきゃいけないとか,そういうのでは,今のこの不況の中でやっていけないというのが声なんです。ですから,もっと県とも,もちろん相談していただきたいんですが,長田のケミカルで言えば,地場産業を守るという意味でも,市独自で何か手だては打てないのかなと思うんですが,そこだけお聞かせください。 30 ◯委員長米田和哲) 局長,債権が残っているいうて言うてはるねんけど,それについて答弁してください。 31 ◯委員(松本則子) 債権者が21社,私が知っているだけで。 32 ◯鵜崎産業振興局長 堀下栄に債権持っとういうだけのことでしょう。 33 ◯委員長米田和哲) ちょっと待ってください。これ委員会ですから,雑談では困るんで,どないしよう。  局長,しっかり,まず答弁してください。 34 ◯鵜崎産業振興局長 長田のケミカルの方が堀下栄に対して債権を持っているということですね。多分そうでしょう。 35 ◯委員(松本則子) そうです。 36 ◯鵜崎産業振興局長 堀下栄が倒産したことによって,お金返してくれへんということでしょう。だから,堀下栄がつぶれたことによる連鎖倒産が起こるから,連鎖倒産融資をまず要るけども,そのあたり金利がもうちょっと何とかならへんのかとか,ほかに対策はないんか,そういう質問ですね。 37 ◯委員(松本則子) はい,そうです。 38 ◯鵜崎産業振興局長 ということだと思います。まず,金利の問題も含めて,今,信用保証協会もかんでまいることでございますので,トータルの問題であると思います。そういう意味で,融資枠が多ければ多いほどいいわけですから,県・市でともにやっていきたいと思います。この利子についても,今日の経済状況を踏まえてどうあるべきかということを早急に詰めて,これもまさに早急中の早急で変動はさせていただきたい。まずは,県の経済変動対策資金融資,連鎖倒産防止融資ということを最重点にして,まず,相談窓口を設けてございますので,それとセットの中で弾力的な運用ができるように取り計らいもしながら,いろんな情報も提供することによって,トータルとして,連鎖倒産の影響が起きないような対応をとっていきたいというふうに思います。  現在のところ,この連鎖倒産防止以外に新たな対応がないのかというふうなことについては,現状では,まだ考えてございませんけれども,具体的に大きな影響が出るということを踏まえるならば,ほかの倒産という,堀下栄という問題だけじゃないかもわかりませんので,とにかくお話のマイカルの問題もどんな影響になるかわかりませんので,今後,トータルとして考えていくベき課題だろうというふうに思います。  いずれにいたしましても,今はマイカルも含めました経済変動対策資金融資の早急な制度の見直しも含めての対応を県と早急に詰めていると,そういう状況だということを近々ご報告もさせていただきます。 39 ◯南産業振興局参事((財)神戸市産業振興財団常務理事) 局長が申し上げたことにつけ加えますけれども,ケミカルの業界,これもともとといいますか,今,不況特定業種になってございますので,一応,信用保証の別枠がございます。この辺が活用いただけますので,我々,今回のマイカルの倒産に絡みまして,昨日から特別な窓口を設けております。これにあわせてご相談いただきましたら,柔軟にご相談に対応したいというふうに思ってございます。ただ,内容的には連鎖倒産防止対策資金,この辺と同じような制度ということが言えるかと思います。よろしくお願いいたします。 40 ◯委員(松本則子) 先ほど,別枠ということで,ケミカル業界は不況業種にもなっているので別枠がありますとおっしゃってくださったんですけれども,融資利率とか融資期間とか全く一緒で,兵庫県の信用保証協会のハードルが低いいうだけなんです。それだけでは別枠やと言われても,なかなか難しい状況に現場ではあるということなんで,ぜひ不況業種として,国が太鼓判を押している言うたらおかしいけども,そういってはっきり言われている業種ですので,ぜひ市としても,もっとほかの助けの手だてを考えていただけたらという意見だけ言っておきます。  以上です。 41 ◯委員(南原富広) 要望しておきたいと思うんですけど,マイカルの倒産が不良債権処理の第1号かという報道なんぞがされているわけです。不良債権の最終処理によって,ああいうことが起こってくる。そうなってくると,本当に小泉首相はセーフティネットを何とかすると,こういうふうに言うたわけですけれど,ただ自治体へけつ持って来られて,あとは関連倒産融資ぐらいしかないとしたら,従来と変わらへん対策になるというふうに思うんです。今,松本委員が言われたように,ほんまに特別な対策を国に対しても,やっぱりはっきりと物を言うていって,ほんまにセーフティネットをどうするんかということを詰めていかんかったら,これからこんなことが日常茶飯事起こってくる可能性というのはあるわけです。自治体として,本当に自分とこの所得そのものを守っていくというためにも,セーフティネットをもっと明らかにさせていくという,そういうことが必要なんじゃないかと思うんです。そういう意味では,ぜひとも独自の方策と国へのそういう要望活動というんですか,についてはぜひともやってほしいなというふうに思いますんで,これは要望しておきたいと思います。 42 ◯委員(溝端和比己) 今月の9月23日にご案内いただきました地下鉄開通記念市場まつり,これ本場で1日市場開放をご案内いただきまして,ありがたく感謝するわけでございますが,これに関連して1点だけお伺いしたいわけですが,十分検討されていると思うんですけれども,このご案内を読ませていただきますと,予想される入場者が3万という想定でございまして,そのあと「駐車場には限りがありますので,地下鉄海岸線など公共交通機関をご利用ください。」こういう文面になっておるんですが,明石での事故もあるわけでございますけれども,まず,駐車場は一般開放分として,何台確保されているのかというのが1つでございます。  それで,あと地下鉄海岸線等公共交通機関,これを利用される来場者をどのくらいと見込んでおられるのか。それと,海岸線を使われた場合には,前の市道高松線を横切らなければいけないという条件があるわけです。ですから,このあたりの安全対策をどのようにやられておるのか。一般的に今回実施される市場まつりについての安全対策面から,コメントをいただきたと思います。 43 ◯山内産業振興局中央卸売市場本場長 9月23日,今週といいますか,次の日曜日でございますが,9時から14時までの間,本場を挙げまして,市場まつりを開催したいと思っております。  ただいまご質問ございました安全対策でございますが,まず,駐車場の方につきましては,仲卸棟の2階が,現在,業者への専用の駐車場といいますか,貸し付けている駐車場にしておりますが,そこの一部をあけまして,来場者用に充てたいと思っております。前回,平成8年に震災の復興が完成しましたときに,復興まつりというのをやっておるわけでございますが,そのときに,ピーク時に車で来場されましたといいますか,駐車場を使いましたのが約 200台という記録がございます。それを参考にいたしまして,もう少し多く, 300台ぐらいは十分確保できるんではないかと思いますが,上,かなり,ご承知のように広いスペースございますので,そこらあたりはガードマンももちろんつけますし,職員・社員も出ておりますので,臨機応変に入れていきたいというふうには思っております。  地下鉄対策の方でございますが,地下鉄の出入口が1つは東側といいますか,卸売棟の方の南側といいますか,守衛室のある前でございますが,そちらの方に1カ所出入口ございます。もう1カ所の方が高松線を挟みまして西側──運河側の方でございますが──の北の端でございます。信号があるところ──みさき病院の方へ曲がる角のところでございますが──そちらの方に出入口でございます。10時ぐらいまでが来られる方のピークではなかろうかというふうに見ております。10時ごろまではフリーにといいますか,どちらからも出ていただくようにしようというふうに思っております。10時を過ぎまして,帰る人が出始めましたら,できれば一方通行にしていきたいというふうに思っております。来られる方につきましては高松線を横切らなくてもいいような形といいますか,南側の出入口を使ってお越しいただくと。帰りの方につきましては,誘導いたしまして,北側といいますか,高松線を挟んだ反対側──西側の方でございますが──の北側の出入口を使ってお帰りいただくというふうに思っております。  当日のために職員,それから,会社の従業員,ガードマンも合わせまして60人の警備態勢といいますか,保安態勢を組んでおります。そのほかにも即売会場の方では会社の従業員,たくさん従事しておりますので,必要となれば,そのあたりまた臨機応変に対応をしていきたいというふうに考えております。交通局の方とも事前に何回か打ち合わせをしておりまして,必要があれば増便もしていくということをお聞きしております。  以上でございます。 44 ◯委員(溝端和比己) よくわかりました。こういう中で実施されるわけでございますから,明石での花火大会であのような惨事があったわけでございまして,また,所管である農業公園での花火大会も中止になった,そういう経過もございまして,地元としては非常に残念であるという声も聞いておりますんで,今回行われます23日の記念イベント,安全対策に万全な態勢を組んでいただくことをお願いしたいということを要望いたしまして,質問は終わります。 45 ◯委員(白井洋二) 今の23日の市場の開放の件でございますけども,毎年開かれておりまして,非常に多くの方々が参加して,有意義な状況であろうかというふうには思っております。今回もそういうふうになるであろうというふうには予測するところでございますけれども,それに関しまして,23日は近隣の商店街はお休みでございましたか,それが1点。  それから,近隣の商店街に対する影響度というのが,どの程度把握されておるのか,そのあたりを後ほど教えていただきたいというふうに思います。 46 ◯山内産業振興局中央卸売市場本場長 近隣の商店街といいますと,市場の中の関連事業棟のことでございますか。
    47 ◯委員(白井洋二) 含めて,我が兵庫区の稲荷市場,笠松商店街を含めて,そういう近隣の商店街という意味です。 48 ◯山内産業振興局中央卸売市場本場長 場内のまず関連事業棟につきましては休業日にはなっております。ただ,市場まつりということで,一部即売の方に参加する業者もございます。それと,恐らく店を当日あける業者も出てこようかと思います。全部一斉にあけるということには,恐らくならないんじゃないかと思いますが,有志といいますか,一部はあける業者が出てくるんじゃなかろうかというふうに思っております。  関連事業者につきましても,ここの今回主催いたします場内の運営協議会,組織の中に入っておりまして,この計画には参画をしておりますので,このあたりの計画は全部よく周知しているというところでございます。  そのほかの近隣の小売市場さん,商店街さんでございますが,そちらの方には個々にお話をしているというわけじゃございませんのですが,市場の中へ,本場の中へ買い出しに来られております小売の組合がございます。水産が1団体,それから,青果の方で2団体ございます。そちらの方には,事前に十分話もしておりますし,運営協議会の中にもメンバーとして入っておりますので,この計画の立案には参画をしております。従来から3団体といいますか,買い出し人の小売組合には,事前に十分に話をして実施をしてきているところでございます。  以上でございます。 49 ◯委員(白井洋二) 近隣の商店街に対する影響というのは,どのぐらい出ているかというのをお聞かせいただけなかったんですが,それに対してお聞かせをいただきたいというふうに思います。  それと,また今,市場長の方のお話の中で,近隣商店街の方からの出店もされておるというふうにお聞きしたところですが,そのあたりについての出店,そういう場面における今回のような市場まつりの関しての近隣の商店街が出店する上での基準というんでしょうか,制約というんでしょうか,それはどういう程度のことで,どのようなものなのか。そして,今回は全体に周知されたかどうかというのはちょっと定かじゃないんですけども,多くの商店街の方々が非常に落ち込んでいる中でございますから,影響がどんだけ出ているかという中で,できるだけ影響を少なくする中で,そういう近隣の商店街の方々にも効果が出るような配慮というのが,どこまでなされておるのか,そのあたりについて,もうちょっと具体的におっしゃっていただけませんか。 50 ◯山内産業振興局中央卸売市場本場長 今,調べましたところ,稲荷市場は日曜日は定休日ということだそうでございます。今回は,特に小売市場対策用といいますか,前回といいますか,平成8年の復興まつりのときには,小売市場での購買券を出して対応しております。ですが,今回の場合はそういったような対応は現在のところ,しておりません。小売の3団体とお話をする,あるいは近くの自治会並びに婦人会といいますか,そういったような組織にはご案内は差し上げていますけども,商店街そのもの,個別の商店街,小売市場とは直接は話し合いはさせていただいておりません。  以上でございます。 51 ◯委員(白井洋二) 産振局といたしましては,多くの人たちへの配慮をしていただく中で,神戸経済の底上げを図っていただかなきゃならんという立場だと,私は理解しておるんですが,そのあたりについて,もうちょっと日ごろ,市場法等に絡んで,なかなか思うような近隣の商店街の皆さん方への影響を含めて,いろいろとあるやに聞いておるんですけども,こういうときにこそ,商店街の皆さん方にもどんどん参加をしてもらえるような配慮というのが必要ではないかなというふうに思うんですけども,そのあたりについて,今後どう考えていかれるおつもりなのか,一言お聞かせいただきたいと思います。 52 ◯鵜崎産業振興局長 実は,最初に白井先生の方から毎年というお話があったんですけど,実は毎年じゃございません。ことしはたまたま2回やったんです。ことしだけが青果だけを夏にやって,魚は夏はできないというんで,青果は2回,魚関係が今回参加していくということでやりました。東部の方では,大体毎年やっている感じがしています,東部市場の方。それは東部の方では小売市場の人たちも一緒にやっていこうという,それぞれの市場の本場といいますか,中央卸売市場の生い立ちとか,小売と仲卸との関係とか,いろんな中で決まっていっているというのが,実は現状でございまして,本場の中では,今,お話申し上げましたような,それぞれの日々の商売人同士のお付き合いの中で,今回,大々的にしようと。毎年するよりも,大きなもんを1回でもやって,まして経済が沈滞している中で大きなことをやった方がまち全体に人も集まってくると。兵庫の南部に人が集まってくるという,そういうこともやったというふうにも理解してございます。もちろん地下鉄海岸線が開通したので,これを契機にということでのお話だろうというふうに思いますけれども,トータルとして,本場周辺をこれからどう見直していこうかと,どう兵庫のインナー地区の起爆剤にしていこうかという中で,そういうソフトの面の第一段だろうというふうに思います。  そうした中で,ご指摘のような,近隣商業の市場の皆さん,あるいは商店街の皆さん方との協調というのが,今後大きな課題になっていくというふうに思います。そういう意味で,もう少し近隣商業の方にも参加する仕組みというのを詰めていく必要があろうかと思います。今回で,ことしでもう永久にしないというわけじゃございませんし,今後とも場外の市場を,あるいは近隣の商店街も含めて,より活性化するということが大きな課題になっていますので,今後やっていくときには,ご指摘のような趣旨も十分踏まえさせていただきながら,地元の方々がより参画しやすいような形も研究させていただきたいというふうに,声もかけさせていただくような工夫もさせていただきたいというふうに思ってございます。  どれだけの影響が出るんかということなんですけど,実際にはなかなか難しいという形になっておりますけども。実は,参考になるかどうかわかりませんけども,例えば,ケミカルがくつッ子まつりというのを長田のピフレの広場でやっておるんですけども,基本的には年3回は困ると。地元の靴屋さんから,商売人さんから,毎回やられたら,うちも嫌になるんで,少なくとも1回あるいは2回に抑えてちょうだいというお話がございます。そういう中で,今回の場合が,かなり大きなものになりますんで,野菜の場合は2回目ですので,「これが限界かな,ことしは」と思ったりします。  そういう意味が大きなイベントがされますと,近隣の営業される方に影響は出ると思いますけれども,1回あるいは2回であれば,お許しをいただける範囲なんではないかというふうにも,実は思ってございます。そのことによって,逆に,影響は若干出るかもしれんけれども,兵庫の南部地域により多くの人が集まるような仕掛けが1個ずつでもできていけば,トータルとして兵庫南部の活性化につながるんじゃないかと。中部,南部の商業の発展につながるんじゃないかというふうな思いもございますので,今回の3万人という安全対策にも十分気を使いながら,商業の活性化の方向のヒントが出るかどうか,私たちも真剣に動きを見つめさせていただきたいと思います。  以上です。 53 ◯委員(白井洋二) 非常に前向きなご答弁をいただきましたんで,ぜひともそういう趣旨に沿った対応を,今後とも詰めていっていただきたいということをお願いいたします。  以上です。 54 ◯委員(高山晃一) 狂牛病対策について,1点だけをお伺いをしたいと思います。  昨日,大体お話をお伺いしました。当然,食肉を提供する側としては,国・県・市がそれぞれ足並みをそろえるというか,突出した行動をとれば,また,新たな風評を生むというようなことで,神戸市としては,特に今のところ指示を待っているような状況ですというお話でした。  ちょっとこれは難しいんですけど,食肉を提供するサイドとしては,それで理解できるんですけれども,例えば,保健福祉局,教育委員会等,保健福祉の方からは保育園の保護者向けに「狂牛病に対するお知らせ」というのがもう既に出てて,教育委員会の方はどうされているかわからない。私,ちょっと調べられなかったんですけれども,やっぱり行政の内部で,情報の市民に対する提供という点で,連携等,確認等をとられておられるのどうかという点について,ちょっと確認をしたいんですが。 55 ◯鵜崎産業振興局長 実は,家畜衛生防疫連絡会というのが,私どもの局にございまして,これで国の機関の情報,あるいは県からの情報をセットにしながら,関係局とも,もちろん法律上,県が直接の所管のような形になってございますので,行政処分できる権限を持ってございますので,県との連絡を密にしながら必要な調査も行いますし,牛の飼育者に対する助言・指導もあわせて行ってございますし,その中で,ご指摘のような,保健福祉局等の連絡も十分させていただきながら,全市的な対応がとられているというふうに,実は理解をしてございます。今後とも,新聞の方が先々書きますんで,それでひょっと風評が起きるようなこともあるんですけど,私どもとしては,厳重に牛の肥育の期間等々を見ましても,あるいは肉骨粉の使用状況をも把握しましても,安心だというふうには理解もしてございますし,今後ともしていきたい。  ただ,国の動きというのが,例えば,千葉で見つかった──まだはっきりてしていませんけども──狂牛病ではないかと言われている牛の脳がまだイギリスにも着いてない状況が,2~3日前明らかになったような状況ですので,そのあたりのことも踏まえながら,いろんな対策をとっていきたいと思います。ただ,狂牛病の原因が肉骨粉であると,おおむね多分そうだと思いますけど,そういうことであれば,平成8年以降,肉骨粉は使用されてございませんし,神戸市の肥育農家は一切使ってございませんので,そういう面からいっても安心だというふうな十分認識もしてございます。必要なもんにつきましては,保健福祉局なり教育委員会とも,さらに詰めるものは詰め,風評を招かないような形の対応をとっていきたいと思います。 56 ◯委員(高山晃一) 各局との連携等をとられているというご答弁だったので,安心はしたんですけれども,実際に保護者あてに配布された文書の中に,「神戸市の現状として,神戸市では神戸市立食肉センター及び三田食肉センターで,主として肉牛の屠殺処理を実施していますが,現在まで狂牛病の事例は報告されていません」というような文言がありますから,食肉センターの見解はどうなのかというようなことは,当然,消費者であり,神戸市民であれば,知りたいなと思うけども,そっち側からは何も公式な見解は出ていないと。そういうタイムラグがあると,やはり風評というのは広がりやすいんではないかと思うんですけれども,その辺のやっぱり連携といいますか,そのあたりまで保健福祉,あるいは教育委員会,そういった連携の状況が今のご答弁だけではちょっと不確かに思うんですけれども,もう少し具体的に教えてください。 57 ◯河田産業振興局中央卸売市場西部市場長 西部市場といたしましては,新聞で報道された後──12日でございますが,当然,食肉衛生検査所──これ保健福祉局になるわけですが──そこと,それから,卸業者であります神戸の中央畜産荷受会社,いわゆる荷を受けているところでございます。それと出荷者団体であります全農──農協と言われるところですが──そういうとことか,全畜連──全国の畜産農業協同組合連合会──そういうところが生産者から荷を受けて,我々のところに入荷をしておるわけですが,そこと連絡会を持ちまして,まず,飼料の問題につきましては,いろいろと国と県で,今,調査をしておるところでございますが,我々市場といたしましては,まず,そういう牛,疑わしき牛は生産者から,我々のところに送り込まないといいますか,搬送しない。十分に出荷者団体に対して,生産者に対して,そういうことを徹底を図る。また,飼料についての確認をお願いをするということ。それから,荷を受けております中央畜産株式会社に対しても,実際,神戸,我々のところに入ってくるわけですので,その段階でのトラック等々からおろすわけでございますが,そのときの状況,そういうのを今まで以上に十分に確認をすると。  それから,当然,食肉衛生検査所というところが最終的に生体検査をするわけですので,今,ご報告がありましたけども,狂牛病の例がないということですが,そういうことで衛生検査所の方が検査をしておりまして,その検査に通った牛,そういうことは,逆にいいますと,今まで病気のものがなかったということですが,そういうものを屠畜をしておるということで,そういう意味では,市場としましては保健福祉局等々とも連携をとって,今,対応しているのが現状でございます。  以上です。 58 ◯委員(高山晃一) 大体現状はわかりました。やはり,あらぬうわさが広がらないようにするためには,やっぱり同時に,一斉になるべく広い範囲でぱっと情報が提供されると。後からぞろぞろ,じゃあどうなんだ,食肉センターは大丈夫ですとか,情報が追いかけなければ出てこないような状況であれば,やはりうわさというのは広がりやすいので,ぜひ局間,食肉を提供するサイド,消費側のサイド,いろいろあると思いますけれども,そういうところでの連携を密にしていただいて,消費者が不安にならないような対応をしていただければと思います。  以上です。 59 ◯委員長米田和哲) それでは,ほかにご発言ございませんか。 60 ◯委員(白井洋二) 先ほど中央市場の話の中で,神戸経済の落ち込みということは多少触れさせていただいたんですけども,非常に落ち込んでおるやに,新聞等で神戸の方の落ち込みぐあいが大きいというふうに,何かあるように思えてしようがないんですけども,そのあたりについて,神戸の今の経済の傾向・動向がどういうふうに最新の統計として把握されておられるのか。そしてまた,特に中小企業や商店街の皆さん方に対して,彼らの落ち込みぐあいが,神戸の全体の景気の動向の中でどういう割合を占めておるのか。そして,それらに対して,今後,市として,彼らに対する対策をどのように進めていかれようとするのか。その中でも特に商店街の落ち込みぐあいが大きいというふうに思っておるんですけども,商店街に対する彼らの悩みが非常に大きいことに対して,どう把握され,どう対応していこうとされておられるのか,その点について,一括お聞きしておきたいというふうに思います。 61 ◯鵜崎産業振興局長 まず,神戸経済全体の認識ですけども,経済全体を把握,尺度はいろいろあると思うんですけども,一番今日的な見方でいくと,やっぱり失業率かなとういふうに実は思います。残念ながら,神戸自身の失業率,サンプル調査といいますか──国の方でやっておるわけですけども──少ないために,近畿圏全体でしか出ないという,そういうシステムになってございます。神戸自体がどうなっているのかということが最近の情報はわからないわけですけれども,ただ,昨年10月時点での国勢調査での失業,それが労働省が調べているようなサンプル調査でやっている,それと整合性があるかということは別にいたしまして,昨年10月現在が 7.1だという数字が国勢調査の速報で出ています。そういう意味で,神戸の失業率は,日本全体でもかなり高い方の失業率になっているというふうに思います。そういうことから考えますと,神戸の経済はかなり厳しい状況にあるというふうに認識をしてございます。有効求人倍率を見ましても,ほかのところよりも若干高いという傾向が出ていますので,そういう意味では,経済復興に向けての,あるいは経済新生に向けての取り組みをより強化していく必要があるというふうな認識をしてございます。  ただ,そういう状況を踏まえながら,実は昨年から神戸経済新生会議というものをさせていただきまして,どういう形で取り組んでいけばいいのかという形がいろいろ議論されたわけですけども,特に神戸市民が自信を失わないことが,多分,一番今は大事なんではないかというふうな認識が強うございます。自信を失わないときに,何を一番神戸の持っている強みといいますか,資源にするんかと言ったときに,やっぱり最終的には,神戸が日本で最初に経済復興といいますか,経済を構造改革していく,資源は人だというふうに着目して,神戸から人をつくっていく,神戸の人が神戸の経済を変えていく。資本とか,土地とかという論理がいろいろございましたけれども,そういうことじゃなしに,人そのものが経済再生の柱になるべきだということで,いろんな提言をいただいたところでございます。  そういう意味からも,私どもの商店街が,一様に震災以降,閉鎖された小売市場等もございますし,コミュニティの核としての商店街が立ち行かなくなるということは,まち全体にとっても空洞化を招く大きな問題だということで,商店街の立ち上げといいますか,やる気をどう起こさせるのかということで,いろいろな議論もさせていただきましたし,今,試行的にやってございますのが,実はコミュニティビジネス支援事業というのと,商店街あるいは小売市場のブランドづくり事業という2つを,今,柱にして進めさせいただいてございます。いずれもコミュニティビジネス形成支援事業というのは,商店街,小売市場の中の空き部屋といいますか,空き店舗なんかにNPOなんかと連携することによって,例えば,リサイクルなんかの店舗ができないか,事務所ができないか,あるいは図書館ができないかとか,そんなことによって,人がより集まるような,しかも,もし婦人の方々が中心になったNPOであれば,婦人の方々即NPOであり,消費者であるということもございますので,大きな成果が出るんではないかということで,今,進めさせていただいています。結果として,このコミュニティビジネス形成支援事業というのが,かなりの成果を,今,上げつつございます。  それから,もう1つ,先ほど申しましたけども,ブランドづくり事業ということで,それぞれの商店街に物語を持っていただくことも1つの提案でございますし,環境浄化の商店街づくりも1つの手でございますし,それぞれがコミュニティビジネスと一体となった形での新しいブランドをつくっていただければという形で,それも,今,進めている真っ最中でございます。  もう1つ,実は人に着目するということであれば,商店街全体が人の固まりですけれども,それだけじゃなしに,商店街を引っ張っていくような若い人たちのやる気を起こさせるようなものができないかというのを実は考えてございまして,やる気ネットと言おうかなというふうに,担当課長が申してございますけども,それぞれの商店街が取り組んで成功した例,あるいは失敗した例,悩んでいる例を他の商店街の方々にお話できる。そして,それぞれの成功例,失敗例をみんなで考え,新しいプラスに生かしていくような取り組みができないかというようなことで,若手を中心にした各商店街の横断的なやる気ネットというようなものができないかと。これはネットと言ってもインターネットで結ぶネットじゃなしに,心のネットになりますけれども,そういうことによって,商店街全体がより活性化する方向も,商店街の中でやっていこうという動きも,実はこの1年ほどの間に大きな動きとして出てきてます。そういうことを行政としても,補助ルールという,いわゆる要綱とか,規則とかというそういうことに従わずして,必要なものは弾力的な支援もしていきたいと,そんなふうに思ってございます。そうすることによって,やる気がよけいに助長されていくということも促進されていくというふうに思ってございます。  そういう意味で,商店街につきましては,人が大きく帰ってくるということに対しては,人口定着だけではどうしても無理なので,時間のかかる人口定着以外にも,イベントとかも含めた仕掛けづくりというのが非常に大事になってくる。それと,人のやる気が大事になってくるということで,いろんな取り組みも,今,進めてございます。これなんかが,この1年で大きな花を咲くような仕掛けを引き続きやっていきたいというふうに思います。  神戸経済の落ち込みの象徴が商店街というお話がございましたけども,人が元気でなければ物も買えませんし,まち全体に暗い印象を与えますので,何とか商店街の方々が,まずトップバッターとしてやっていただく。そのトップバッターを支える送りバントを消費者にしていただくと,そういう形で,3番バッター,4番バッターに続けていきたいと思います。  以上です。 62 ◯委員(白井洋二) 今の数値から見ましても,昨年の数値とは言えども,非常に高い,悪い状況にあるんではないかなと。それがまた,ことしになって,なお一層悪くなっている可能性があるだろうというふうに,日本の経済全体を見ましても,そういう傾向にありますので,神戸だけが例外ではなく,やはり悪い方向にも動いておるということが推定されるわけです。ですから,そういう中で局長がいろいろと対策を言葉で,ほかの対策なんかについても,資料等を見ましたら,かなりの対策は打ち出されておりますので,それなりの対応をされておるということは理解はしております。  しかしながら,やはりそういうふうにブランド,あるいはコミュニティの形成のビジネスづくり等々が,局長のお言葉を借りての話ですけども,そういうことができる商店街というのは,ごく限られておるやに私は思うんです。ほかに多くの商店街の方々が,やはりにそれに対応でき得ない土壌があるんではないかなと。すなわち人がいない,いわゆる若い人がいない,後継者がいないという悩みを持った中の商店街も多くあるやに見聞きしております。ですから,そういうあたりに対しての表立って脚光を浴びる商店街だけではなくて,いわゆるそういうすき間にあるという言葉が当てはまっているかどうかわかりませんけども,そういう商店街に対してこそ,もっと手を差し延べるという対策が,具体的に必要ではないかなというふうに思ったりしておりますので,そのあたりについて,どういうふうにお考えなのか,お聞きしておきたい。  そしてまた,イベントの仕掛けづくりをやりたいというのは,確かにおっしゃるとおりであります。いつもそういうのは各委員会でも,それぞれ単独の局の中で話をされて出ておるというふうに私は思うんです。でありますので,産振局だけがやっていこうという中で,非常にしんどいと,仕掛けづくりをするにおいては非常にしんどいというふうな面が多々あるやに思うんです。そのあたりについては,他局との協調というんでしょうか,連携というんでしょうか,そういう中であって,積極的に連携・協調をお互いにしながら,大がかりなイベント,あるいは適時なイベントを含めてやっていくという姿勢もまた必要ではないかなというふうに思うんですが,そのあたりについて,産振局のとっていこうという姿勢はどのあたりにあるのかお聞かせいただきたいというふうに思います。 63 ◯鵜崎産業振興局長 苦しんでいる商店街の方をより大事にせえという。 64 ◯委員(白井洋二) それもですよ。 65 ◯鵜崎産業振興局長 ということですけども,確かに,それぞれ商店街の方が,例えば,笠松も,いわゆる御崎のサッカー場をチャンスととらえて動きがありました。それぞれの商店街の近くにはこんなことがありますよということを一緒になって,まず考えていくことが一番大事であろうと思います。行政がこれつくったから,押しつけということでは,それぞれできませんので,私たちも,これからは足で稼ぐ政策でなければだめだと思っていますので,個々の職員がそれぞれの理事長なり,会長なりに対して,具体的に悩みも実は聞いてございますので,それを1個ずつ,プラスの方向に持っていくような,それを考えておられることが実現できるような,そういう弾力的な支援の方向を考えていきたいと思います。  それから,イベントにつきましても,他局との連携という,おっしゃるとおりでございまして,私どもで,局独自でできるということはなかなかないんだろうと思います。ただ,一昨年にやりました買っ得商品券のような,すべての商店街を巻き込んでやれるものは,私どもの局だけでできますけれども,例えば,道路と連携したやり方,公園と連携したやり方,市民局のイベントと連携したやり方というのは私どもだけではできませんので,そういう意味で,商店街がまさにコミュニティの核になり得る要素のところだと思います。だから,コミュニティの核であればあるほど,市役所挙げて取り組んでいき,支援していくという,そういうスタンスがどうしても必要だろうと思います。私たちも,特に最近の大店立地法の関係からいきますと,私どもの局だけでは当然対応できない問題ばかりでございますので,ご指摘の趣旨により,慎重にといいますか,よりかみしめながら他局との連携,一体となって市役所で取り組んでいくというスタンスで,今後とも取り組ませていただきたいと思います。  以上でございます。 66 ◯委員(白井洋二) 積極的に商店街を含めた対策やイベントづくりについても考えていきたいということでございますので,結構なことでございますけども,とりあえず,やっぱりいろんな要望とか,そういうのをお聞きする中で,担当者クラスの方に,もちろん行ってもらって具体的な話をしていただくことは必要だと思いますけれども,やはり幹部クラスの方々が,ぜひとも神戸市内の多くの商店街,企業を含めて,やはり足を運んでいただいて,個々の面接の中で,具体的な要望とか,苦しみとかいうのを味わって聞いていただくということも時には必要ではないかなというふうに思っておりますので,そのあたり時間をできるだけ見つけていただく中で対応して,今後とも頑張っていっていただきたいということをお願いしたいと思います。  以上です。 67 ◯委員(宮原政子) これからの産業としまして,神戸は医療産業とか,あるいはITとか,そういうことで頑張っておられるわけなんですけれども,要するにエコ産業,静脈産業の方がどうしてもこれからは必須のといいますか,成長産業の中の大きな位置を占めていくものだというのは周知のことだと思うんですけれども,神戸市の場合,特に環境産業に対する取り組みが,ほかのことに比べておくれているというか,取り組みが弱いなという気がしております。私どもの会派からでも,ずっと誘致をということで本会議でも提案させていただいているんですけれども,先日,新聞で読んだんですけれども,平成14年度の概算要求が出ていました中に,経済産業省の方が資源ごみの収集とか,それから,リサイクルすることについて国庫補助を出すと。施設は半額,運転手についても半額出すというふうな,そういうふうな概算要求で出しておりました。こういう状況が国の流れとしても出てきていますので,大いにこういうものを活用しながら,神戸に本当に雇用を確保し,これから発展していく産業,また,地球を守っていくというすばらしいそういう仕事を,ぜひに神戸に起こしていく,誘致をしていく,そういう方向性をしっかりもっと打ち出していただきたいというふうに思いますが,どういう方向性をお持ちでしょうか,お聞きいたします。 68 ◯鵜崎産業振興局長 環境産業の取り組みがおくれているというご指摘,多分そのとおりだろうと思います。ただ,この1~2年は急激に,環境産業の取り組みはスタートを神戸市としてもしてきたんではないかと思います。私どもポートアイランド,あるいは旧埠頭の中に,静脈産業としての自動車なんかはできないかというふうなことをいろいろ考えてございますし,NIROの方でも,例えば,てんぷら油を回収して,それをもう1回,ガソリンといいますか,燃料にできないかとか,いろんな研究がこの数年,非常に動いてございます。いろんな研究ですので,それが成果として,近々まとまってくる段階に来ていると思います。ただ,それが営業ベースに乗るかどうかというものが,もう少し実験する必要があるかもわかりませんけども,いずれにいたしましても,静脈産業が大きな産業だろうというふうに認識もしてございまして,私どもも,実はポーアイ2期に起業ゾーン条例というのがあるんですけども,実は,その起業ゾーン条例の中に環境という言葉が入っていません。それ1つ見ても,ちょっとおくれているのかなという気は実はしてますけども,これも環境産業のどの分野をどうとらえるのかということも,今,研究している真っ最中でございますので,これなんかもきちっと整理をした上で,兵庫県とも調整しながら,その条例に組み込めるものがあれば組み込んでいくという,そういうスタンスで望みたいと。そういうことが進んでいきますと,神戸により環境産業が進出するためのインフラストラクチャー,ソフトのインフラストラクチャーが整備されるんだろうというふうに思ってございます。  そういう意味で,条例の問題,あるいは具体的な土地の弾力的な提供の問題,あるいはNIRO等の研究の成果の問題,この3つぐらいを軸にして,1つのものにつくり上げて,環境産業の誘致にさらに踏み込む姿勢を示したいと思います。  以上です。 69 ◯委員(宮原政子) ぜひに,土地はたくさんありますし,人もいますので,大いに利用していただきまして,ぜひによろしくお願いしたいと思います。 70 ◯委員長米田和哲) それでは,よろしいですか。  (なし) 71 ◯委員長米田和哲) それでは他にご発言がなければ,産業振興局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様は,次に教育委員会入室まで,暫時休憩といたします。 (教育委員会) 72 ◯委員長米田和哲) それでは,これより教育委員会関係の審査を行います。  最初に,私からご報告申し上げます。  去る9月8日に,六甲山小学校の小規模特認校化について,教育委員会より報告を受けました。これについては,既に委員各位に資料を配付しておりますので,内容の説明は省略いたします。  次に,報告1件,陳情1件について,一括して当局の説明と報告を求めます。 73 ◯木村教育長 それでは,報告第2号平成12年度神戸市各会計予算繰越報告の件の教育委員会所管分,陳情第 171号義務教育費国庫負担制度の堅持等に関する陳情につきまして,一括してご説明申し上げます。  お配りしておりますお手元の資料の1ページをお開き願います。  まず,平成12年度神戸市一般会計予算繰越明許費繰越計算書でございますが,今回繰り越しいたしましたので,表の翌年度繰越額の欄にございますように,第13款教育費で総額11億 1,364万 7,000円でございます。内訳といたしましては,第13項学校建設費の小学校建設事業で8億 7,900万円を,中学校建設事業で 4,800万円を,学校改修事業で1億 8,664万 7,000円をそれぞれ繰り越しております。  その事業内容としましては,小学校建設事業では,東垂水小学校の改築工事2期工事,魚崎小学校の改築工事,名倉小学校の整地工事につきまして,いずれも工期の全体計画に変更が生じたため繰り越したものでございます。  中学校建設事業では,長田中学校の整地工事につきまして,工期の全体計画に変更が生じたため繰り越したものでございます。  学校改修事業では,12年度2月補正でご承認いただきました鈴蘭台中学校の老朽改修工事につきまして,工期の全体計画に変更が生じたため繰り越したものでございます。  続きまして,2ページをごらんください。  平成12年度神戸市一般会計予算事故繰越し計算書でございますが,今回繰り越しいたしましたのは,翌年度繰越額の欄にございますように,第13款教育費,第13項学校建設事業の小学校建設事業で1億 299万 6,000円を繰り越しております。これは東垂水小学校の改築事業1期工事につきまして,工期の全体計画に変更が生じたため繰り越したものでございます。なお,これら繰越事業のうち,東垂水小学校,名倉小学校,鈴蘭台中学校につきましては,既に事業が完了しております。  引き続きまして,陳情第 171号 義務教育費国庫負担制度の堅持等に関する陳情につきまして,ご説明申し上げます。  市町村立の小・中学校における事務職員・栄養職員の給与につきましては,市町村立学校教職員給与負担法及び義務教育費国庫負担法により,国及び都道府県が各2分の1を負担することと定められており,基本的に当該職員の給与負担につきましては,国及び都道府県間の問題でございます。義務教育費の国庫負担につきましては,昭和60年度以降,毎年度見直しの議論が行われており,平成元年度以降,財務省は,事務職員・栄養職員の給与費の国庫負担制度の見直しを文部科学省に求めております。しかしながら,文部科学省は,事務職員・栄養職員が義務教育の基幹職員であるとの観点から反対し,最終的には見送られてきた経緯がございます。都道府県は,事務職員・栄養職員の給与費が適用除外になれば,人件費の負担増が避けられないと見ており,全国都道府県教育長協議会におきましても,国庫負担制度の存続を要望してきております。  また,神戸市としても,国庫負担制度が廃止になれば,種々の影響を受けることが十分に予想されます。このため,これまでも指定都市教育委員・教育長協議会等を通じ,文部科学省に対して,制度の存続を要望してまいりました。  現在,事務職員・学校栄養職員を含む教職員の定数につきましては,国の第7次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画が,平成13年度から17年度までの5カ年計画で実施されております。今年度におきましても,平成14年度の政府予算編成において,現行制度が堅持されるとともに,同計画の早期完全実施が図られるよう,国に対し,引き続き強く要望してきたところでございます。  以上,簡単ではございますが,報告第2号平成12年度神戸市各会計予算繰越報告の件の教育委員会所管分及び陳情第 171号義務教育費国庫負担制度の堅持等に関する陳情につきまして,一括してご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 74 ◯委員長米田和哲) 当局の説明と報告は終わりました。  これより質疑に入りますが,委員各位並びに当局に,若干12時を超えると思いますが,このまま進めさせていただきますので,ご了解いただきたいと思います。  それでは,まず,報告第2号の関係分について,ご質疑はございませんか。 75 ◯委員(松本則子) 1番の方の小学校の建設事業で,魚崎小学校の計画変更は改築工事のため繰り越しとなったというふうに説明受けたんですけれども,昨日,この改築工事の中身をお聞きしましたら,小学校のプールが25メートルを50メートルプールにするということで,ここの小学校は前々から50メートルプールだったんですが,今回,25メートルを50メートルプールにするということで,25メートルの分は市が出すけれども,残りの25メートルは魚崎町で出しましょうということに決まったと。魚崎町の方で一生懸命お金集められて,その関係で,こういった計画変更ということをお聞きしたんですが,前々から50メートルプールだったこの小学校は,前も足らずの25メートルは魚崎の町負担でプールをつくったんですか,それとも市が50メートルをつくられたんですか。 76 ◯鷲尾教育委員会事務局総務部参事 従前,戦争前に,既に魚崎小学校は昭和5年の建築で,その後,昭和17年にプールを建設しまして,このときは地元の方が浄財を集めて建設されたと,このように聞いております。  以上でございます。 77 ◯委員(松本則子) 昭和17年からずっと50メートルプールで親しんでおりまして,今回,幾ら国の基準が25メートルだから,25メートルしか市がお金出せないということで,残りは魚崎町で集めなさいということになったと聞いているんですけども,魚崎町の協議会が 1,000万,財産区が 1,000万,そして,魚崎町の住んでおられる方から 800万集めたということで,魚崎というところは東灘区でも最も震災で亡くなった人も多いし,大変な状況の中で,魚崎の皆さんが必死に 2,800万集めたというところでは,やはり幾ら国の基準の25メートルとはいえ,前々から,17年からずっとあったプールにおいて,どうしても市の方で 2,800万ほど,プール,余分なお金ですが,出さなかったんでしょうか。 78 ◯木村教育長 全小学校25メートルでやっておりまして,魚崎だけ特例というのは非常に難しいと思います。  それから,財政上から言いましても,非常に逼迫しておりますので,その分を余分に市として負担するというのは非常に難しい。ですから,私どもとしては標準の25メートルということで考えておったわけですけども,地元から,従前から50メートルなんで,我々の方で努力するから50メートルにしてほしいということで,たまたま魚崎小学校は敷地もそれなりの敷地がありますので,そういう面で50メートルにしても敷地の面で支障がないということで,50メートルにさせていただいたということでございます。 79 ◯委員(松本則子) 魚崎の住民の中から,今,小学校を1つつくるのに十何億かかりますよね。その中で 2,800万何とかなったんじゃないんかというような声が,今,結構出てきておりまして,そういう意味では,住民の中からも教育委員会に対して,そういった不信感じゃないですけれども,建設費の中でほかに都合がついたんじゃないかというような声が出ておりますので,やはり住民の方と相談して,魚崎が50メートルのうちの25メートル分を負担するいうことになったとおっしゃいましたけれども,それは本当に各協議会の代表の方だって,その方たちが,実際,全部の住民の方たちに聞いているわけでもないんで,もっともっと今後議論していただいて,できたら,やはり教育に使われるんですよね,ここは小学校の中のプールですから。そういう意味では,住民負担というのはおかしいんじゃないかなという意見だけ申しておきます。 80 ◯委員長米田和哲) ほかにございますか。  (なし) 81 ◯委員長米田和哲) それでは次に,陳情第 171号について,ご質疑はございませんか。  (なし) 82 ◯委員長米田和哲) 次に,この際,教育委員会の所管事項について,ご質疑はございませんか。 83 ◯委員(加納花枝) 2点お伺いしたいんですけれども,まず1点,きょうの委員会で報告があるのか思っていたんですが,なかったので。垂水の中学校でのセクハラの問題で,ちょっとお電話ではどういう状況なのかは聞いたんですけれども,新聞を読むことしか,私は中身はわからないんですけれども,セクハラの中身ということも問題なんですけれども,その後の対応がどういうふうになっているのか,説明をいただきたいというふうに思います。  それから,私は須磨区に住んでおりますので,垂水区の事情はよくわからないんですが,先日,これも当局の方に西高丸小学校と上高丸小学校の統合の問題でご説明に来ていただきまして,時間をかけてずっと協議をしているということは聞いてきたんですけれども,ただ来年,14年の4月から統合するということですけれども,実際,西高丸の方のPTAでは,7月の15~16日を締め切りに,PTAがアンケートをとられておりまして,それが賛成が14~15人ということで,反対が47というような状況の中で,このまま9月3日付で交流計画文書も保護者に回されたそうなんですけれども,どうして,こういうふうに余り合意がなされていないのに,どんどん進められるのか。とりわけ1年ぐらい,15年からだったらという方も多いようなんですけれども,1年がどうして待てないのかという疑問があるんですけれども,その辺説明をいただけたらと思います。よろしくお願いします。 84 ◯木村教育長 まず,垂水中学の件でございますけれども,一般にセクハラ問題といいますか,それにつきましては,私どもも平成11年に指針というのをつくりまして,各学校に配布して,周知徹底を図っております。特に,この問題というのは受けとめ方が個人とか,それぞれ男女間で差があるとかいうふうな面もありますので,やはり相手方の判断というのは非常に重要だというふうに思っておりまして,そういう意味で,教職員にはそういう人権を配慮した言動をとるようにというふうなことでやっております。最近も,夏休みに,小・中の校長会で研修があったわけですけども,その場でもそういう周知徹底についてお願いをしております。今,中身からいきますと,セクハラいうてもいろいろあると思うんですが,どっちかいうと,暴言に近いような感じの中身なんで,そこらにつきましては,教員をよく指導しておりますし,現在,やはりああいう状況で教壇に立つというのは問題があるということで,自宅謹慎というふうな格好で,現在させております。まだ,それで最終ということにはならんと思いますので,一方では,非常に熱心な先生でもあるんで,そういう意味で,支持をするというか,そういう父兄の方もいらっしゃるようですけれども,いずれにしても,ちゃんとした形でこれからやっていきたいというふうには考えております。  それから,西高丸と上高丸の問題でございますけれども,これにつきましては,平成11年ぐらいから,特に西高丸につきましては,平成7年以降,単学級というふうな格好になっておりまして,これからも増は見込めないと。ことしなんかですと,新入生が10名と,非常に規模は小さくなってきておりますので,できたら統合したいということで,地域に入って,ずっと話を進めております。特に西高丸の方を高丸小学校に持っていくというふうなことで,西高丸につきまして問題があるんですが,先ほどおっしゃいましたように,アンケートで反対というのは12名で,あとは時期の問題,14年度で賛成だという方もいらっしゃるし,もう1年ぐらい,よく話し合ってというふうな方もいらっしゃるし,いろいろなんですが,アンケートで反対と表明されたのは12名ということでございます。私どもとしては,できるだけ保護者の皆さん方の理解の上で統合していきたいと考えておりますので,今,いろいろ話し合い中でございます。  個々にずっと話をして,今まではなかったんですが,それぞれ個人面談でいろいろ意見をお聞きしたいということで,夏休み期間中,それぞれはがきを出しまして,希望者については個人個人にいろいろお話を聞いて,私どもの立場も説明してやってきております。非常に小規模化しておりますので,できるだけ早くやりたいというのが本音でございますけれども,先ほど言いましたように,できるだけ皆さん方の理解の上でやりたいというのも,一方でございます。  ただ,1人でも反対があればしないというふうなことでは,これまたなかなかうまくいかないと思いますんで,その辺は私どもとして,できるだけ皆さん方にご理解を得たいという努力を今後も続けていきたいというふうに思っております。 85 ◯委員(加納花枝) そしたら,どこの学校でセクハラの暴言であれ,新聞ではもう少し体にさわったというようなことも書かれたあったように思うんですけれども,前回の委員会でもお聞きしたんですけれども,熱心な先生であればあるほど,先生自身のストレスの問題とかで,教職員の健康,精神の健康の問題とか,そういうことも少し配慮をしていただく対策が必要なのではないのかなとも思ったりするんですが,いろんな事件が次から次に起きておりますので,慎重にやっていただきたいということなんです。  その先生は担任とかをお持ちになっていらっしゃった方なんでしょうか。統合の問題,後でもう1回お聞きしますが,そのことをもう1度。 86 ◯木村教育長 担任を持っておりましたので,いわゆる裏づけといいますか,そういう格好で。中学校の場合は職員の数が多いもんですから,臨時で来た先生が即担任ということじゃなしに,恐らくほかの先生が担任をかわっているというふうに思います。
     それから,体に触れたというような話ということですけども,生徒との接触の中で全く触れずにというふうなのはないと思うんですけど,その行為が,いわゆるセクハラ的かどうかという面で,特にそこらになると非常に難しい面がありまして,学校の先生方もいろんな生徒指導とかの関係の中で,非常にその辺は神経を使いながら苦労されておるんじゃないかというふうに思います。 87 ◯委員(加納花枝) 担任をかえてほしいという声もあったということを電話で,指導課でしたか,どこかでおっしゃっていたんですが,そういうふうにクラスはちゃんとなったということで理解はしておきますけれども。今,教育長がおっしゃったように,言葉というものも身体的以上にもっと傷つけるというそういうこともありますので,とにかくこれからもしっかり指導していただきたいということで,この問題を終わらせていただきます。  それから,統合の問題なんですけど,ちょっと数字が違うんですけども,教育委員会にいただきました保護者アンケート集計結果では,これは西高丸なんですけど,今おっしゃった反対は12名ということになっているんですけれども,PTA自身がとられたものと,それから,以前にPTAの役員をされていて,今,西高丸小学校を考える方という方が出されている数値が少し違うんです。統合を進めていこうとされる教育委員会は,少しでも反対が少なくというふうな思いがあると思うんですけれども,やはり正確に数というのは把握していただかなければいけないと思うんですけども,この辺,教育委員会からいただいたのは,書き方も全く順番が反対で,15年4月に統合賛成15名,14年4月統合に賛成が14名,体育館が完成してから統合すべきが12名,統合に反対が12名となっているんですけど,小学校のPTA会長さんが出されている分でいきますと,14年4月1日付の統合に賛成が14名,14年4月1日付の統合に反対するが34名,15年4月1日付の統合がよいが14名というふうになっておりますし,考える会の方もまたちょっと数値が違うんですけれども,こんな状況で,あと半年ほどしかないんですけれども,本当にうまく統合が進むのかなというのがちょっと心配ということです。  それと,つい先日,全く関係ないところでお話をしておりましたら,学校のある校長先生が,統合するなら,西高丸の方が教育環境としては広いし,自然に恵まれているし,どうして,そういうふうに上高丸へ行くんでしょうねとおっしゃるように,現場の方と教育委員会のやられることと,ちょっと違うんですけれども,この辺について,もう1度お考えをいただきたいということと,さっきも聞いたと思うんですけど,上高丸の方は平成11年度にアンケートをとられているようですが,西高丸の方はどうしてこんな直前に,教育委員会が6月28日付の文書で,14年4月統合を進めるというようなことを言われた後にアンケートをとられるような状況になっているのか,こういうことが混乱のもとじゃないかと思うんですけど,その辺もうちょっと説明いただきたいと思います。 88 ◯木村教育長 先ほど言いましたように,11年から地元に入っていろいろ話をしておりまして,その間,説明会とか懇談会,全部で12回しております。説明・懇談会以外にも統合,いわゆる小規模校のメリット的な部分もあると思いますけれども,やっぱり教育サイドから見たら,いろんな面でデメリットが多いというふうなことで,そういう有識者といいますか,講演会等もやっていただいております。12回のうち,西高丸小学校が9回ということで,そういう意味では,ずっと西高丸小学校についても随分やっておりまして,上高丸は比較的いいだろうと。賛成というのが多かったもんですから,西高丸について力を入れてきたつもりございます。  アンケートと,それから,先ほど言いましたように,個別にずっと面談をしまして,やはりどうしても反対だというのは,私どもとしては,その時点では1けたというふうな認識をしております。先ほども申しましたけども,やはりできるだけ多くの皆さんに賛成といいますか,理解をしていただく中でやっていきたいと思っていますので,時間は余りありませんけども,今後も精力的にやっていきたいと思っております。  それから,学校どっちということですけども,やっぱり通学の問題とか,学校の敷地の問題とかがございますので,そういう意味で,私どもとしては上高丸ということでやったんで,どこの校長がそんなことを言うたんか知りませんけども,決してそれが現場の意見とは考えておりません。 89 ◯委員(加納花枝) そういうふうにおっしゃられると,どこの校長先生とも大変言いづらくなりまして,そういうので圧力はかけないでいただきたいと思うんですけど。  ちょっと私自身も,まだ学校を見ておりませんので,西高丸の敷地の環境がということは,たまたま別件で話をしていたときに,そういう話が出まして,たまたま六甲山小学校の六甲の自然の中で子育てをしてみませんかというような通達も出た後でして,小規模のよさとか,自然環境のよさの中で子供を育てましょうという通達も同時にいただいておりましたんで,小規模だと,子供がうまく競争の中で伸びないというような発想と,六甲山小学校の文書が頭の中でこうなったわけですけれども。小規模は小規模なりでいいところがあるという,その議論はきょうはしても仕方がないんですけど,ただ,西高丸小学校の場合は,保護者に出された文書にもあったんですけれども,文部科学省の関係で,小規模でも結構いい教育をしているということで,見学がたくさんあるような学校だったということも聞きましたので,その辺のよさを文書の中に,たびたび書いています。  統合小学校は少人数教育ときめ細やかな取り組みをやっていきたいと。どういう具体的な中身で,西高丸でよかった部分を統合してもやるんですよというような内容が,この文書だけでは読み取れなくて,きっと保護者の方にもそういう具体策は,例えば,こういうことして,統合したら,こういうところに力を入れた教育ができるんですという具体的なことまで説明がいってないので,まだまだ理解が得られない点もあるんじゃないかなと思ったりするんですけれども。具体的に,統合しても,少人数クラスでの,これから目指すものですけれども,どんなことをきめ細やかな取り組みをと考えていらっしゃるのか,この際,お聞きしておきたいなというふうに思いますのと,最後に,どうしても,皆さんの文書のやりとりの中を見ていますと,せめて15年4月1日してほしいという,この1年を待てないものなのか。交流計画が,1年は交流するというお約束だったようですけれども,9月3日付の交流の中身を見てみますと,半年足らず,運動会か,ちっちゃいミニ運動会ですか,そういうようなことで,全体的に先生の交流も含めて,1年間の交流はしてから統合しますという約束ごとも守られないことになりますし,大丈夫だと言われれば,それ以上言えないんですけれども,やっぱり1年前に交流計画をつくって,1年かけて交流をするというのが基本だったら,それをやっぱり守っていかないと,保護者の方は理解がされないんじゃないかなと思うんですが,もう1度,その辺お願いします。 90 ◯木村教育長 きめ細やかなといいますか,授業によったら,少人数でした方が効果がある授業もあるし,あるいは少人数ではなかなかうまくいかないような授業もあると思います。今度の第7次の定数改善というのは,そういうことを配慮しながら教員配置をしていくということなんで,そういう制度を採用しながらやっていきたいと思っております。保護者の皆さん方に十分まだその辺がご理解いただけてないとすれば,これから鋭意努力してまいりたいと思います。  六甲山小学校の話が出ましたけども,私も複式学級で小学校をずっと過ごしてきまして,どう言いますか,外から見ると,非常に家族的でいいとか何とか言いますけども,現実は,授業で言えば,1年生・2年生を教えるとすれば,半分は自習なんです。ですから,授業時間としたら,実際は半分しかないという部分があったりとか,決していい状況ではないと思います。ただ,学校の立地条件によっては,なかなかそういう統廃合ができないという部分もありますので,それはそれなりにいろいろ工夫していきたいということであって,六甲山小学校を存続しておるのに,何でやというふうなことですけれども,決してそういうことじゃなしに,あそこは非常に少人数になっておりますけども,そうかといって,下の小学校に持ってくるというのは,なかなか難しいだろうと。一方で,保護者によったら,ああいう中でという方もいらっしゃると思いますのでということでございます。  それから,15年度ということですけれども,私どもとしては,先ほど言いましたように,平成11年からいろいろ話をして参っておりまして,言うてみれば,ほぼ話としては煮詰まりつつあるんじゃないかというふうに思っておりますので,やはり14年度というのを今のところ目標にして,先ほど言いましたように,皆さん方にご理解を得るよう努力していきたいと思います。 91 ◯委員(加納花枝) 話し合いを十分していただきたいということをお願いはしておきたいんですけれども。神戸市の考え方の中に,私は議員になってずっと思ってきたことですけれども,適度なクラスがないと,競争の中で子供が育たないということが割と強いなということは感じてきました。教育長もそういう複式学級とおっしゃっいましたが,私も分校というところで2年間,十数人で,1年生と2年生を一緒に1人の先生で教えていただいた経験もありますし,保護者の皆さんの意見を聞いていても,そういう方は結構あると思うんですけれども,考え方の中で,クラス対抗みたいにしないと,子供が育たないという考え方自身,私自身はいろいろな外国の少人数クラスでやっている教育現場を見たりしまして,あんまり同意はできないというふうに思っております。六甲山の場合は,距離的にも無理があるから,統廃合はもうこれ以上はできませんけれども,やっぱり基本は,いろいろ地域状況があるということもとらえていかないといけませんし,これからもどんどん子供が少なくなれば,どこまで統廃合が進むのかという心配をする場合もありますので,その辺,私と教育委員会の考え方が少し違いますので,小規模であっても,その地域の中で核として学校を残してほしいというのは,地震を経験してからもありますので,そういう考え方を持っておりますので,意見として申し上げておきたいと思います。  それから,西高丸の方でやっている間に,今度,上高丸の方に体育館をつくったらどうかというような意見も聞きましたけれども,最後に1つだけ,財政的に,クラスが,例えば,来年の2年生のなる人たち,もし来年の4月で統合になっても,上高丸が2クラスで60~70人でしたら,西高丸から7~8人来た場合は,2クラスがそのままになりますよね。なかよしも1つ1つあるのが,2つが統合して1つになりますよね。給食の人とか,そういう中で,職員の数の増減とか,予算的なものの増減とか,最後にそのことだけちょっとお聞かせください。 92 ◯木村教育長 基本的には,教員とか,先ほど言いましたように,事務職員とかいうのは県費ですから,予算上は,私どもとしては負担がありません。ですから,学校の中でといいますと,管理人と調理師という格好になりますから,それぞれ2人ずつ配置しているとすれば,4人が減るというふうな格好になろうかと思います。  以上でございます。 93 ◯委員(加納花枝) 保護者の皆さんと引き続き,できれば,ここでじゃなくて,全体の中で話をするということもしていただきたいということを申し上げて,終わります。 94 ◯委員(高山晃一) 障害児教育について,教育長のご見解を伺いたいと思います。  昨今は,LD,LHDだとか,障害という言い方はよくないのかもしれませんが,非常に障害の種類というか,多岐にわたっていまして,非常に対応が大変だということで,中には対応できないような,学級崩壊というのもそれだと思いますけれども,そういう状況もあるのが現状です。それで,教育委員会の方でも教員に対する研修の中で,LDとか,LHDとか,専門的な知識を習得,一般の先生方にしていただこうということで研修をされたりとか,そういうことについては先日お伺いしまして,いろいろされているという現状については把握いたしました。  それの延長で1点思うことがあるんですけれども,各学校になかよし学級の担当の先生がおられます。それから,養護学校の先生もそうだと思うんですけれども,それらの先生が特に専門的な資格だとか,免許とか持っているわけではなくて,ごく一般の小学校の教員免許を持っている先生方が,ご本人の希望とかで,なかよし学級の担任をされたり,養護学級を希望された方が養護学校の先生として務めるというのが現状なわけですけれども,果たして,これだけさまざまな障害があり,専門的な対応をしなければならないという状況の中で,しっかりと対応ができているのかという点から考えますと,私の経験からして,本当に積極的になかよし学級の担任をされて,継続的に研修をされている先生もおれば,たまたま教員の配置の都合上,ことしだけ持ってくれというような先生もおられるし,これだけ専門知識が要るという状況の中にあっては,やはり余りにも情報不足の状況で担任を持たざるを得ない状況があるのではないか。やはりもう少し専門的な知識を学んだ教員が,なかよし学級の担任をしたり,養護学校の教諭として務める,そういう状況を推進するといいますか,そういうことが,今,必要ではないかなと思うんですけれども,これに対してご見解をいただければと思います。 95 ◯木村教育長 障害児教育につきましては,障害児と認定するかどうかは別にしまして,情緒障害とかいうような格好で出ておりまして,非常に現場としては難しい面もあろうかと思います。そういう中で,それぞれ現場の先生方にはいろいろ頑張っていただいておるんですけども,先ほどご指摘ありました特殊教育免許状,これにつきましては,確かにおっしゃるとおり,そんなにたくさん持っているかというと,必ずしもそうではないだろうと思います。幾らかご紹介させていただきますと,盲学校は,これは専門的な部分が非常に多いもんですから,63%ぐらい持っております。ほかの養護学校は大体40%,多いとこで50%ぐらい,非常に少ないところになると4分の1ぐらいというふうな格好でございます。形式から言えば,専門的な免許を持っておるというのが非常にいいという面もあろうかと思いますけども,やはりそういう免許がなくても,それなりに熱意とか,研修とかいう中で,決して見劣りのしない教育ができるんじゃないかというふうには一方では思っております。  どういう格好で担任を持ってもらうかとか,特にこのごろは,普通学級にも随分障害児の方が希望して入っておるというふうな状況ですから,単に障害児学級とか,なかよし学級とかいうんじゃなしに,やはり障害児の教育というのは教育の原点だというふうな感じで,現場の先生方にはこれからも取り組んでいただきたいと考えております。 96 ◯委員(高山晃一) なかなか難しいんですけれども,熱意,研修でカバーできることも多いかと思いますけれども,現状の学校の中では,やっぱり本当に基本的な知識とか,そういう点でも結構枯渇しているというか,だれか専門的な知識を持っている人が1人でもいる学校であれば,その先生と相談して,LDの子供に対してはどういうふうに対応すればいいのか,そういうことが知ることができるわけですけれども,なかなかそういう学校ばかりではないようです。そう考えると,なかよし学級の担任をされるような先生が,やっぱりその学校の中では障害児教育の核になるというか,情報源になるようなそういう存在になっていただいた方が,より円滑な指導ができるかと思うんです。  職員の方ともちょっと話していたんですけれども,例えば,LDの子だったかな,鏡文字といって右左を逆に書いちゃうと。「さ」が「ち」みたいになってしまうとか,そういう障害を持った子がいると。そういう子供の勉強の場合は,書き方のときに,横に並べると鏡文字を書くけれども,上下に置くと,きちんとした字が書けますとか,そういう本当に基礎的な,知っておけば何でもないようなことでも,なかなか情報として,一般の先生方が共有できないというような状況もあるというふうに聞いています。  今のなかよし学級の担任の先生,それから,養護学校の先生,すべてではないんですけれども,やっぱり学級経営がなかなかしんどいという方が,なかよし学級の担任をされたりとか,養護学校の教員をされたりとかいうような傾向が全然ないとは言えないのが,私の経験からの判断なんですけれども,やっぱりもう少し積極的に専門的な知識を持った先生が,なかよし学級の担任をされるというような形での専門家といいますか,そういった方向が必要ではないかな,そんなふうに思うわけですけれども,繰り返しになりますから,コメントをいただいて,終わりにしておきます。 97 ◯委員長米田和哲) 「繰り返しでありますが」と断られておりますが,コメントをください。 98 ◯木村教育長 先生方によっては,障害児の教育というのは,教育の基本的な部分で非常に大事だということで,ずっと障害児教育ということではなくても,小学校でそういうのを担任したいとか,あるいは養護学校に5年とか行って頑張ってきたいとかいう先生もいらっしゃいますので,先生方の熱意そのものは,私は決して劣っていないというふうに思います。  それから,学習障害の話がありましたけども,学習障害につきましては,本当にその子供子供によって状況が違いますので,先ほどおっしゃったように,字の書き方がというふうな話がありましたが,本を読んでおりましても,一番上の1行が全部飛んでしまうとか,九九の中でも4けただけが全くできないとかいうふうなんで,個々にありますので,これはそれぞれ専門家の先生方といろいろ相談しながら,個々の教育のあり方といいますか,そういうのが必要ではないかというふうに考えております。  以上でございます。 99 ◯委員(松本則子) 加配教員の配置についてお伺いします。  加配教員が,今,新学習システムに取り組んでいる学校とか,復興担当教員,あるいは同和加配とかいう形であって,校区に養護施設がある小学校・中学校には,養護施設があるからということで加配教員はないということなんですが,7月に尼崎学園の瀬田恭一君が親の虐待で亡くなったという痛ましい事件が起きましたが,尼崎学園の養護施設の子供たちは,全部,道場小学校に通っているんですが,2学期に入りまして,尼崎学園の子供たちも,自分の境遇に置きかえて,瀬田恭一君の亡くなったということをすごくショックを受けておりますので,2学期に入って登校拒否をしている子供たちとかがいるということを学園の先生からお聞きしたんですけれども,ちょっと調べてみましたら,道場小学校の1年生は48人で,尼崎学園の子は1人なんですが,2年生だと39人のクラスで4人の子が養護施設から入っているんです。3年生でも31人で3人なんです。5年生も34人で3人,6年生も39人の中で3人と,先生たちは本当に大変だということで,ぜひ加配教員をということで,毎年,市を通じて県の方にも言っているらしいんですけれども,加配教員,ことしもゼロですので,ぜひこういった困難な心のケアを必要とする養護施設の校区にある小学校・中学校の加配は,県に強く働きかけるのと同時に,市独自ででもやれないのかということをお聞きします。 100 ◯木村教育長 道場小学校の件につきましてはスクールカウンセラーを持っていって,子供の心のケアというような格好でやっております。教員の加配につきましては,私どもとしては,それぞれの目的があって,その中でもらっておるんですけども,市としては1人でも多い方がいいというふうには基本的には思っております。ただ,先ほど言いましたように,基準の中に養護施設を抱えている校区だからというふうな格好での主張というのは,私どもとしてはしたくない。そういうふうな発想で養護施設を見るというのは,私どもとしてはしたくないというふうに思っております。ですから,教育現場として,教員を1人でもたくさん欲しいという格好での要望というのは従来もしてきたし,今後も県にはしていきたいというふうに思っております。  それから,市費負担でということですけれども,基本的に,義務教育は国と県が責任を持ってやるということですから,そういう中で市費負担というのは,今のところ考えておりません。  以上でございます。 101 ◯委員(松本則子) 養護施設があるいうことでは,それは考えていないとおっしゃられましたけれども,神戸市で養護施設,何カ所かあるんですけれども,教育長,養護施設の施設長から,子供たちがどんな状況にあるのかお聞きになったことがあるのかということをまずお聞きしたい。例えば,私が幾つかの養護施設でお話を聞きましたら,大体どこでも虐待が,子供が言う中で3割,それ以上,多分あるだろうということと,あとこの不況の中でサラ金に追われて,車の中でずっと何カ月も過ごしてきた子が養護施設に入ってきているとか,あるいはそういった教育環境が整ってない中で,生活面から立て直さなきゃいけないような子供たちが,養護施設に入って学校に通う。ですから,学校の中でも授業にならないと。意欲も,そういったように押さえつけられたり,ほったらかされたりしている子たちだからこそ,子供たち自身に意欲がないし,自立心が芽生えていない。  そういう中では,先生たちは,この子たちをどうやって社会に出ていく上で,学校教育として頑張ってやっていかなきゃいけないのかというところでは,ほかの親御さんがいる子も,今は大変な子供たちがいっぱいいますけれども,それ以上に大変であると。あるいはまた小学校からぽんと養護施設に行くんじゃなくて,平野小学校にある,愛信学園とか神戸実業学院は,本当にちっちゃい幼児のときからそこに入れられて,ずっと長年にわたって育ってきているので,もっともっと先生たちが果たす役割が1教員だけじゃなくて,それプラスアルファが必要なんだと。愛情に飢えた子供たちを,そこも含めて育てていかなきゃいけない。ですから,心のケアを必要とする子供たちに,あるいは相対的に学力も落ちているので加配をしてほしいというのは,当然のことだと思うんです。それを市費負担はできないと,基本的には国と県がすると。もちろんそのとおりなんですけれども,でも神陵台小学校では,去年1年間,加配をされました。そういう意味では,やろうと思えば,本当にここ大変なんだということではできるんです。ですから,もっと実情をしっかり把握されているのかどうか,養護施設の施設長とどの程度話をされているのか,そこをお聞かせください。 102 ◯木村教育長 公式的に,養護施設の施設長と,子供の状態について話をしたということはありません。神戸市でも垂水区にそういう施設を持っておりますし,そこの施設長は,かつて,僕の部下だったもんですから,そういう内容は聞いておりますし,北区でもそういう施設がありますので,区長のときにそういう施設長さんとのお付き合いというのもありましたから,ある程度の状況はつかんでおります。  先ほど言いましたように,各学校で,それぞれ地域とかいろんな面もありますけども,教育上,教員が加配が要るというふうな学校についてはお願いをしておりますし,それから,それの県としても枠がありますので,無限にというふうな話にはならんと思いますけども,できるだけ神戸市としては,神戸市の方に一人でも多くほしいというふうな格好でのやりとりといいますか,それは今までやってきております。先ほど申しましたように,養護施設がある,そこの子供は全部教育困難な子だというふうな決めつけ方としては,そういうのは教育委員会としてはしたくない,そういうふうに思っております。  それから,市費につきましては,本当に臨時的というのはありますけれども,制度的にというふうなことでは考えておりません。  以上です。 103 ◯委員(松本則子) もちろん養護施設の子は全部困難だという決めつけ方はしたくないというのは,もちろん当然のことなんですが,事実をしっかりと見きわめていない中で,言葉だけでそういうことをおっしゃるというのは,私は非常に不十分です。まず,今ある養護施設の子供たちの状況を施設長さんなりにお聞きしていただいて,しっかりと状況を把握していただきたいと思います。  それと,39人いるクラスの中,目いっぱいですよね,今,40人クラス。4人,そこから子供が来ていて,その子供が本当に,小学校の先生たちもおっしゃるには,やっぱし生活ができてない状況の中で来ているので,学力も勉強も追いつかないと。しかし,39人,1人の先生で35人が親の元から来ているんですが,あとの4人の子供たちは,今のこの難しい教科書の中で,どうやって落ちこぼれないで教えていくことができるのか,その困難さをもっと調べてわかっていただいて,ぜひこれは県なり,強く働きかけていただきたいし,やはり市費でも考えていただきたいと思います。  例えば,県は豊岡中学校の先生が,事件ありましたよね,つかまった事件が。あれですぐに加配を豊岡中学校,2人加配をしているんです。ですから,そういう意味では心のケアで,中学生にしているという意味では,尼崎学園で自分たちの仲間が亡くなって,不登校で学校に行けないというような状況が生まれている中では,心のケアということと,スクールカウンセラーとおっしゃいましたけれども,それは道場小学校だけで,ほかの養護施設の子供たちも,全部,自分の身に置きかえているんで,それをやはりもっももっと県に強く働きかけを──県は,実際,豊岡ではやっていますから──していただきたいと思うんです。一緒だから,要望だけにしておきますけども。 104 ◯委員(宮原政子) 何点かお願いいたします。簡潔に言います。  先ほどお話にも出ましたんですけれども,中国自動車道に置き去りにされた子供さんの,犯人がつかまったら学校の先生だったということで,大変ショックを多くの方が受けられたと思いますけれども,10年間で,心の問題で,休暇,休職,2倍ぐらいにふえているというふうに報道されています。実際,神戸市内では休暇あるいは休職中の心の病で休んでいらっしゃる先生が何人いらっしゃるのか教えていただきたいのと,それから,そういう先生たちに対して,やはりあとのケアといいますか,学校任せで,一応,教育委員会等,いろんなところがバックアップしてなかったことも1つあるのではないかということも言われていますので,その辺のバックアップ体制,今までどうされているのか,そういう方がいらしたら,今後どうされていくのかということを1つお尋ねしたいと思います。  それから,もう1点は,先生のいろんな不適格教師みたいなことを言われているんですけれども,それには直接関係ないかわかりませんが,このたび教職員の採用試験がございました。受からなかった方からご相談というか,お話聞いて,私もわからないので,ちょっとお尋ねしたいんですけれども,採用試験で不合格の場合,あなたはBでしたというそういう通知の仕方をされているようです。それで,その方は何年来,非常勤講師をされて,お友達でも7~8年とか,10年ぐらい非常勤講師されている方もいらっしゃるようで,新卒の方のみならず,そういう方々も実際現場で働きながら,正採用を求めてされているんです。ところがBという,いろんな面接,論文,実技,筆記,全部トータルでBとしか書いてくれないので──実際はやっているんです,だけど受からない,何回受けても受からない──どの辺がどう,自分がこれから力つけたり,磨いたりしたらいいのか,そういう指針が全然わからない。この採用通知のあり方,本当に一生懸命やっている方が受からなくて,それはわかりませんけど,どういう基準で採用されているのか,その辺がすごく不透明だということで,採用通知のあり方を是正してもらえないでしょうかという,そういう話を受けておりますので,お返事いただきたいと思います。  それから,子供さんの心の問題,3点目ですけれども。今,1つの──解決になるかどうかわかりませんが──読書運動ということが,今,ひたひたと運動が進んでいるかと思います。全国で 6,768校が小・中でされているそうで,先生の中にも大変子供たちが落ちついてきた,あるいは集中力が高まったという評価,子供さんたちもこんなに本を読むことが楽しかったのかということで,大変いい結果が出ているところが多いということで,この8月に文部省の委嘱を受けた社団法人学校図書館協議会の方から,全小・中学校に「子供たちに読書の喜びを」という冊子が配布をされたというふうに聞いているんですけども,実際されていますでしょうか。これを具体的には,2学期から活用してほしいということで配布をされているということを聞いておりますので,この読書運動というのは,私も本当に大事じゃないかなと,自分の子供のことを考えましても,思っておりまして,もしかこういうものがあれば,どういうふうに活用されているのか,また,読書運動について,神戸市はどういう方向性を持っていらっしゃるのかお聞きしたいと思います。すいません。簡潔にお願いいたします。 105 ◯委員長米田和哲) 3点ですね。 106 ◯木村教育長 最初に,2点ほど答えさせていただきます。  休職といいますか,精神疾患で休んでいる先生,12年度で全部で73名でございます。率にしますと,0.97ということで,1%弱というふうなことです。これ12年度の分は統計がとれないんですが,全国の分で,療養で休む場合と休職で休む場合と2種類ありまして,全国統計になりますと休職ということで,そちらだけをとりますと,全国的には 0.2で,11年度ですが,神戸市の方は0.14ということですから,若干少ないですけども,先ほどおっしゃいましたように,ふえておることは事実でございます。  中身を見ておりますと,やはり最近の傾向として,特に小学校の場合は,学級経営といいますか,そういうのに行き詰まるといいますか,そういう関係が非常に多いような傾向かなというふうに思います。したがいまして,比較的クラス担任を持っておりますので,教員の年齢も高い方の教員が多いように思います。中学校の場合は,どちらかというと,生徒指導でなかなかうまくいかないというふうな悩みということですから,若い先生が多いように思います。  休職のバックアップですけれども,バックアップというのはなかなか難しいんで,やはりそれなりにちゃんとしたお医者さんに診てもらってというふうなことになろうかと思います。あとは,どういいますか,一番私ども苦労しているのは,復帰のための慣れの期間といいますか,そういうのが要るんですけども,なかなか教員の場合は,そういう部分が難しくってということで,せっかく治っても,また,病気になる場合がありますので,その辺はこれから研究課題というふうなことでやっていきたいというふうに思います。  採用試験ですが,不合格をA・B・Cというふうな格好で3つにランクしております。それぞれ3分の1ということですから,Aの場合は,不合格の中でも上3分の1に入っていますよということでご理解いただければと思います。  それから,読書運動につきましては,指導部長の方から答弁をさせていただきます。 107 ◯山口教育委員会事務局指導部長 今,委員からお話がありましたように,読書を通じて子供を落ちつかせようというような部分で,特に神小研の教育研究部の方あたりが,このあたりに取り組んでおりまして,今どちらかいうたら,神戸の小学校の方は,今回の教育課程の改訂,学習指導要領の改訂で,単位時間を今までのように1時間を45分というふうに定まっておったものじゃなくて,かなり学校で自由にそれが使えることなどを利用しまして,朝の,今の例で申しますと,8時45分から9時ぐらいまでの時間を使って,これは読書タイムというような形で,本を一斉に一緒に読むということ。あるいはまた読み聞かせるというような形で,読書についての取り組みを今進めておるというようなことで,このあたり研究部なんかでも,研究成果やら,各学校の取り組みなんかと交換しながら,私たちの神戸市にもうまく定着していくことができて,子供たちを落ちつかせる,また,1つの手段として,今そんなことでやっておるというようなことです。  以上でございます。 108 ◯委員(宮原政子) 精神疾患の方,本当に学校の先生たちのストレス,大変大きいものがあると思います,今の時代。ですので,先ほども,治ってもまた繰り返すとおっしゃる。1つの方策ですけども,先日も教育長にもご参加いただきました教育実践報告大会の中で,荒れたクラスを本当に1年間ですばらしいクラスにした先生方のご報告を私もお聞きしたんですけども,その先生の話の中に,学校の中でかどうかわかりませんが,同じ教員同士で励まし合ったり,それから,悩みを聞いてもらったり,いろんなアドバイスしてくれたりとか,そういう人間関係をすごくしっかりつくっているというか,その中で自分の持っている悩みなんかを聞いてもらいながら,整理して,また元気つけてという,そういう場がある先生方だったと私は思うんです。今のストレスため込んでしまっている方々は,多分そういうところがなくて,専門家のコメント,指摘でも同僚喪失の時代というふうに表現されていますけども,学校の中で,何らかそういう,何かいろいろされているんだろうと思うんですが,お互いに悩みやら,いろんなことを気楽にお話できるような,そういう場づくりといいますか,流れを,今,若い人たち難しいですけど,ぜひもっと力を入れて考えていただけたらなというふうに思っております。それ1点目です。  それから,2つ目は,A・B・C,そのもう1つ細かなことを教えてもらえないかととおっしゃるんです,言ってはるんです。Aだから上の方で,不合格だけど上の方で落ちたんですよ,Bで中加減で落ちたんですよ,そうだからわからないと言っているので,要するに自分がどれがAだったのか,どれがB,どれがCだったのか,もう少し部門別に自分の評価を教えてほしい。そして自分の研さんの糧にしたいという前向きなお考えですので,その辺対応していただけないものかどうか,もう1度お答えお願いいたします。 109 ◯木村教育長 精神的に落ち込むというのは,おっしゃるとおり,学校の中で教員同士のお互いのアドバイスとか,励まし合いとかいうのは非常に大事だろうと思っております。ですから,そういう意味では,各現場の校長先生方にはそういう雰囲気づくりというのはお願いしておりますので,やはりおっしゃるとおりでございますから,今後ともそういう面では,より一層現場の先生方にお願いしていきたいというふうに思います。  それから,教員採用ですけども,ペーパーテストの内容については,個々にお尋ねがあれば,その中身の結果についてはお話をさせていただきます。それだけじゃなしに,面接とかいうふうなことになりますと,ちょっとそこまで,今は情報公開ですけども,申し上げるのがいいのかどうかというのは,まだ今のところ,私どもとしてはちゅうちょしておるという状況でございます。 110 ◯委員(宮原政子) 個々について,問い合わせれば教えていただけるわけですね。どの位置にあったということは。 111 ◯木村教育長 試験の内容,それについてはお教えします。 112 ◯委員(宮原政子) 実技とか,ペーパーのところとか,面接はいろんなとらえ方があるから言えないと思いますが。 113 ◯木村教育長 面接でいろんなとらえ方といいますか,それもありますけども,やはりある意味では,非常に人権を侵害するようなことも申し上げざるを得ないような場合がありますから,ちょっとそれは私どもとしては控えさせていただきたいというふうに思います。 114 ◯委員(宮原政子) 問い合わせをすれば教えていただけるわけですね,ある程度のところまでは。確認いたしまして,そういうふうにお伝えしておきます。通知の段階ではなしに,個々に問い合わせをしてくださいと。わかりました。 115 ◯委員(白井洋二) 先ほど来から教師の不祥事について,いろいろと議論がされておるわけでございますけども,本来なら,教師だけでなく,学校の中での児童・生徒を含めた多くのことがあるんではないかなというふうには思っておりますけども,きょうはどうも教師の方に話が傾いておりますので,先ほどから話が出ておりますことに対してダブることについては省かせていただきまして,2点ほどお伺いしたいと思います。  なぜこうまで先生方の不祥事が出てきたのかと,この近年,特に。情報公開ということもあろうかというふうに思うんですけども,それ以前からもあったのか,さらに傾向が増してきておるのか,今後どのような形であるのか,なぜだということも含めてお聞かせをいただきたいということと,それについては,きょうはせっかく古山教育委員長代理がお出ででございますので,お声を聞いておりませんので,ぜひ古山教育委員長代理からのお答えをいただきというふうに思っております。教育長の方からもお答えいただければ,それで結構でございます。  もう1点は,教師の資質向上対策ということは,県の方でも,きょうの新聞でも出ておりました。それらについて神戸市側の方が抱える先生方に対する資質向上対策,これらの不祥事を踏まえて,いろいろなこと,先ほど七十数名の方が休職されておられるし,また,カウンセングも受けておられる先生も中におられると思うんです。ですから,そういうことも含めて,先生方の資質向上というのは,本当に叫ばれておるんではないかなというふうに思っておりますので,そのあたりについて,神戸市側はどうお考えなのか,お聞かせいただきたいと思います。 116 ◯木村教育長 不祥事については,また,古山先生の方からお話をしていただきたいと思いますけども。私どもは,これがというふうな決め手というのは非常に難しいような感じがしておりますけども,一般的に,やはり閉じこもってといいますか,自分ひとりでいるようなことというのは,不祥事を起こした場合の教員を見ておりますと,そういう傾向が強いような感じはいたしております。そういう意味では,先ほど宮原先生がご指摘ありましたけども,やはり学校の中での教員同士のお互いのチームワークといいますか,そういうのが非常に大事かなというふうに思います。  資質向上とも関連すると思いますので,あわせてお話させていただきたいと思いますけども,採用についてのいろんな工夫というのは,これから非常に大事だろうというふうに思います。採用について,どういう視点で見ていくかというのも,もう1度,私どもとしては,中で議論をする必要があるんじゃないかと。単に非常にペーパーで成績がいいから,いい教員かというと,必ずしもそうではないと思いますので,その辺をもう1度,今までもそれなりにやってきたんですけれども,もう1度中で議論をして,採用に携わる先生方に意志統一をしていただくというか,そういうのが要るんかなというふうに思っております。  それから,研修ですけども,校内の研修というのは,私どもがやる研修というのは,やはり中身としては限られておりますので,個々の校内の研修といいますか,管理職の指導といいますか,そういうのが非常に教員の資質向上といいますか,そういう面では大事じゃないかと。先ほど,療養の話で申し上げましたけども,やはりそういう面での自身をなくしてという方々がやっぱり多いわけですから,そういう面では校内の研修というのは非常に大事だろうというふうに思っております。県の方はああいう委員会をつくってということですけども,私どもとしては,中で,現場をよく知っているといいますか,ある意味で,ああいう会議では出せないような中身というのもありますので,そういう意味で,私どもとしては中でもっと議論を詰めて,外部じゃなしに,自己努力でこういう対策には取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上でございます。 117 ◯古山教育委員長代理 失礼します。あんまりいい声じゃないんですけど,ご容赦ください。  先生について,なぜこういう先生の不祥事が出てきたかということ,新聞でも随分いろいろ書いておりますけれども,私自身は小学校は戦前ですから,そういう先生のイメージが非常に強くあるんですけど,社会全体に規範意識というんですか,そういうものが物すごく薄れているということが,やはり先生自身の,昔は聖職と言ったわけですけども,聖職じゃなくなった上に,そういう社会全体の規範意識の薄れというものが,先生にも随分大きな影響を及ぼしているんじゃないかなというふうな感じがします。高裁の判事さんがああいうことをやってみたり,地裁の所長がセクハラやってみたり,お巡りさんが泥棒やってみたり,非常に何か倫理観というか,規範性というか,そういうものがなくなったというところに,先生も例外ではないというふうに思っているんです。  やはりどうするのかと言われると,非常に私なんかも素人ですから,あれこれ考えるんですけど,今,教育長が申しましたように,先生自身が自信をなくしているというのは,今の子供たちの難しさ,この前,文部科学省が調査した記事が出ておりましたけども,子供同士で,小学生でもテレクラやっていいか悪いか言ったら,本人の自由だと答えている人がかなりの数あって,構わないというのもかなりの数があるというので,私はその数字にびっくり仰天して切り抜いた記憶があるんですけれども。  それから,中学生なんかになると,その数も随分ふえてくる。子供自身もそういう考えになっている。そういうところに先生方がどうやって教えていくのかというのは,これは本当に難しい問題だと思います。そうは言いながら,先生方,大変立派な先生が大勢いらっしゃいますし,私なんか,若いころ,新聞記者やっていたわけですけど,やっぱりOJTといいまして,ご存じだと思いますけど,作業しながら,周りから教わって,身につけていく。そういうことをやりながら,仕事というのは何かということを大体学んでくるわけですけれども,先生方の場合,やはりお忙しいこともあり,子供相手,子供の方を対象にする気持ち,子供に向かう気持ちの方も強くて,先生方の仲間同士のお互いの助け合いとか,支え合いとか,そういうものをもっと進めていかなければいけないんじゃないかというふうに思います。  研修というのも,市でもいろいろ何回も入ったときからしているわけですけれども,なかなか研修というのも,その場限りになりがちなものですから,そういうものも,もうちょっと工夫して,少し社会と接点をつくりながらの研修ということを考えていったらいいんじゃないかなというふうに,今,思っているところです。  最近,沢口俊之さんという,北海道大学の先生が本書いていらっしゃるんですけど,幼児の知能について,PQというのが必要だと書いているんです。今までは,IQ,IQと言っていたけれども,要するに単なる知能じゃなくて,自分がしっかり人間関係をつくって,社会性を持って,いい仕事をし,社会に受け入れられ,家族を持ち,自分の一生を完成させるという,そういうふうな能力というのは,やっぱり前頭葉のところにあると書いてありまして,そういう意味での前頭葉の訓練というものが大事じゃないかなんていうふうなことを書いてありました。非常におもしろかったんですけれども。そういう意味で,これからの教育というもの,知識の詰め込みじゃなくて,これから総合学習なんかもありますし,考え教育というのもあり,先生の卵はそこから育っていくわけですから,そういう意味でも大事だなというふうに思っております。  何かまとまりのないお答えです。声だけは聞いていただいたと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 118 ◯委員(白井洋二) ありがとうございました。古山教育委員長代理のお話,聞かせていただく中で,非常に値するお話もあったやにお聞きしております。ぜひともそういうお話を教育委員会の中で多く議論していただく場を持っていただくことを希望しておきたいというふうに思います。  そういう中で,特にOJTの話がございました。on the job training だと思うんですけども,そのあたり,先生方の資質の中で,やはりOJTが必要だなということは,確かにあるんではないかと,私も思います。多くの先生方と接する機会があったわけですけども,そういう中で,やはり社会性的にちょっと欠けておるなと。一般社会の常識から欠けておる先生方が,やっぱりおられるん違うかなという方がおられます。あいさつ一つろくにできない先生がおる。学校の中で,私たちPTAが一生懸命あいさつ運動しておるにもかかわらず,先生はあいさつしないで通り過ぎる。私たち父兄に会っても,朝晩お会いしても,先生方からあいさつすることはできない先生方もおられる。1つの例です。そういう方もおられると考えたら,それがすべてとは言いませんけども,そういう傾向がほかの面でもあるんではないかなというふうに思われます。  ですから,そのあたりについて十分に,これからもOJTはすばらしい考え方だと私は思いますので,ぜひ,とり進めていただくようにお願いしておきたいと思いますとともに,教育長の方のお話の中で,資質向上対策の中で自助努力,いわゆる内部努力をしていきたいというお話がございましたから,それはそれで今のようなお話も含めてやっていただかなかったらいけないわけですけども,やはり県の方が外部の方々のご意見を十分にお聞きした上でやっていこうという姿勢を示されておるんですから,やはり市の方も一体になって,内部だけという個室じゃなしに,思いだけではなく,やはり外部からの多くの皆さん方のご意見も伺うような,いわゆる県との協調体制が,やはり市だけが教育やっているわけじゃなくて,県もやっているわけですから,同じ兵庫県の中の神戸市の教育の一端といたしまして,ぜひ外部の方々のご意見が伺えるようなシステムを今つくろうとしているわけですから,県ともよく協調とっていただきたいと思うんですが,いかがでございますか。 119 ◯木村教育長 おっしゃるとおり,県・市別々にというふうなことは考えておりませんけども,県でおつくりになる中で,私どもとして,どの程度参画できるかどうかというのは,一方ではあると思いますけども,同じような格好で,県と市がそれぞれつくるというふうな格好じゃなしに,そこで議論していただいた分については,私どもとしても十分参考にさせていただいたと思いますし,あるいは先ほど申しましたけども,いろいろ検討する中で,専門家の皆さんの意見というのも,いろんな面で聞いていきたいというふうには思っております。  今までも,特に精神関係のお医者さんには年に1回とか2回とか,いろんな面でアドバイスを受けてきておりますので,そういう意味では,私どもとしても,全く内部でというふうには考えておりませんけども,先ほど申しましたように,今,県と全く同じのをつくって,市の中で別に議論するというふうなとこまでは,今のところ考えてないということでございます。 120 ◯委員(白井洋二) 当然だと思いますので,違う角度から,お互いに研究・検討した上で,お互いに意見を交換し合って,向上させていくということが必要だと思いますので,そのあたりを含めてご努力いただきますことをお願い申し上げたいと思います。  以上です。 121 ◯委員長米田和哲) ほかにはございませんね。  (なし) 122 ◯委員長米田和哲) それでは,ほかにご発言がなければ,教育委員会関係の審査はこの程度にとどめたいと思います。当局,どうもご苦労さまでした。長時間,ご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,教育委員会退室まで,しばらくお待ちください。 123 ◯委員長米田和哲) それでは,これより意見決定を行います。  陳情第 171号義務教育費国庫負担制度の堅持等に関する陳情について,まず,各会派及び委員のご意見を伺います。  それでは,会派ごとに順番で行きますので,お願いします。  まず,自由民主党さん。 124 ◯委員(松本周二) まず,この件でございますけれども,2カ月前に,この義務教育費国庫負担制度の堅持ということで,この中にもありますとおり,17年間そういった要望を出しながら,今回もちょうど2カ月前に意見書ということで提出をしたわけであります。今回出てきた内容についても,そこの部分については全く一緒なんでございまして,ただ違いますのは,過去何回も議論した中で,定数配置基準の改善という部分が,私も前の委員会でもこの議論はありましたし,多分,前回にもあったんだろうと思いますけれども,そこの部分についてはなかなか難しいと。財政的な問題,また,教職員の今の話じゃありませんけど,資質の向上等々もあったり,いろんな要素もあって,国の方針がいろいろと変わってきている中に,できるだけ配慮せえということで,国庫負担制度の学校義務職員でありますとか,いろいろ書いておるこの内容については賛成をしておるわけでございますけども,最後の定数配置基準の改善,この点については,さきの意見書との整合性もありますし,2カ月前に出したものと,また今回は違うというふうな形をとるわけにはいきませんので,私とこの自民党は一部採択,要するに国庫負担制度の学校事務職員や栄養職員給与費等についてのことについては採択をいたしますけれども,後段の定数配置基準の改善を求める,この部分についてはいかがなもんかということで賛成しないということでございますので,したがって,この陳情については一部採択という形でまとめておりますので,よろしくお願いします。  以上です。 125 ◯委員長米田和哲) 次,公明党さん。 126 ◯委員(溝端和比己) 公明党の意見決定でございますが,一部採択でございます。理由ですが,前段の学校事務職員・栄養職員給与等の義務教育費国庫負担制度からの除外反対の部分,この部分は採択をいたします。その理由は,6月市会におきまして,同趣旨の2件の陳情を採択しておりまして,意見書も内閣総理大臣及び関係の各大臣に提出しております。7月4日付で提出しております。よって,採択はしますけれども,意見書を改めて関係部署へ提出することはいたしません。この陳情者の趣旨は,7月4日の意見書を提出しておりますので,満たされていると思います。
     後段の定数基準の改善を求める部分につきましては,不採択であります。理由は,当局の説明にもありましたように,第7次の定数改善計画では,教諭,養護教諭等も含めて,全体で何人と決定されているわけでありまして,陳情者の一部見直しを行うと,他への影響が大きく,現状では行うべきではないと判断したためであります。よって,意見書も提出はいたしません。  以上です。 127 ◯委員長米田和哲) 次に,民主党さん。 128 ◯委員(白井洋二) 今,公明党さんが言われたように,前段の学校事務職員・栄養職員を義務教育費国庫負担制度から除外することへの反対の意見書の提出については,前回の方について処理はされておりますので,今回は改めて提出しなくても,陳情者の方々の気持ちというのは満たされておるというふうに思っております。  それから,後段の定数配置基準の改善及び意見書の提出につきましては,これは第7次の公立義務教育諸学校教職員定数改善計画,そのあたりについても,いろいろ取りざた,今,されておる状況でありますし,今の段階で,これを見直しするということになっていけば,他への影響が大きいということからしまして,現状では行うべきではないということでもって,意見書も提出しないということでいきたいというふうに思っております。よって,一部採択ということになります。 129 ◯委員長米田和哲) わかりました。そうすると,一部採択というのは,前段は採択,意見書は提出しない,こういうことですね。  次,日本共産党さん。 130 ◯委員(南原富広) 共産党は,陳情そのものを採択。当然のことやと思うんです。皆さん言われておるように,17年間も見送られてきた理由があったと思うんです。当局自身もこのことについては要望し続けているとのことで,皆さん一致できたというふうに思うんですけど。  その後の定数配置基準についても,先ほど松本委員が言われましたように,本当に,今,教育の現場というのは大変な時代になっとうわけです。そういう中で,定数をきちんと基準どおり配置していくということを守らすことというのは,当然のことやというふうに思いますので,いずれも意見書として上げる必要があるんではないかというふうに思いますので,採択を。特に,今,小泉内閣のもとで,構造改革,構造改革ということで,地方の財政1兆円削減するという話が出てきたりしていますし,国の方では,予算の枠組みまで進めようとしている中で,今,この要望を出すというのは極めて意味がある,そういうふうに思いますので,ぜひ採択をよろしくお願いいたします。 131 ◯委員長米田和哲) いわゆる全部採択ですね。  自民党新政会,副委員長,どうぞ。 132 ◯副委員長(竹重栄二) 一部採択としたいと思います。前回の同委員会において,意見書提出という形で,実は6月,私も文教経済委員しておりましたから,内容はよくわかっております。そのときに意見書として提出をいたしました。同じものを出すというのは,ちょっとどうかと思いますけれど,この分について趣旨はわかりますから,採択したいと思います。  次の定数配置基準,これは不採択。これは先ほども教育長が説明しておったようなことがありますから,それでいいと,こう思っております。  以上です。 133 ◯委員長米田和哲) 次が,新社会さん。 134 ◯委員(加納花枝) 私たちも陳情は採択したらといいと思っております。出して間もないということもありますけれども,予算編成に当たりということも書かれていますし,とにかく教育の中で,きょうもいろいろ議論ありましたけれども,お金を減らそうという動きに対して,やっぱりずっと歯どめをかける動きというのも大事だと思いますし,学校は先生だけでやっていらっしゃるわけじゃありませんので,いろんな関係者の人がふえることによって,子供たちの教育環境がよくなるというふうに思いますので,せっかくお出しになっていらっしゃいますし,意見書はどんどん上げて,国を変えていきたいと私は思いますので,採択いたします。 135 ◯委員長米田和哲) 全体を採択ですね。  次,高山委員。 136 ◯委員(高山晃一) 陳情趣旨に賛同して,採択を主張いたします。定数につきましても,現状として,学校の教員が集金業務だとか,お金をさわるということにかなりの時間を費やしていて,なかなか子供の教育に自分の時間を集中できないというような現状が現にありますので,やはりこういう声を国に届けていく必要があるのではないか,そのように考えます。  以上です。 137 ◯委員長米田和哲) ご苦労さんでした。  そうしますと,ちょっと整理させてください。会派によって,全部採択すると,一部を採択すると,ご意見が分かれておりますので,分けてお諮りをいたします。  その前に,自由民主党さんの一部採択,ご主張ございましたが,前段の意見書について,他の会派は。 138 ◯委員(松本周二) 意味が一緒ということで,提出しなくてもよいと。 139 ◯委員長米田和哲) この意見書は要らないと。ということは,全く2つのご意見が会派によって示されましたから,わかりました。  それでは,まず,陳情第 171号のうち前段,定数配置基準の改善を求める意見書を提出する部分について採択することに賛成の方,おわかりになりますね,挙手をお願いします。全体だろうと思います。  もう1度言います。後段の定数配置基準の改善を求める意見書を提出する部分について,採択とされる方。  (賛成者挙手) 140 ◯委員長米田和哲) 挙手少数であります。よって,この陳情第 171号のうち定数配置基準の改善を求める意見書を提出する部分については不採択ということになります。ですから,意見書ももちろん同じく不採択となります。  次に,意見が同じになった部分,すなわち前段ですが,陳情第 171号のうち,ただいま不採択となりました残りの部分,学校事務職員・栄養職員給与費を義務教育費国庫負担制度から除外することに反対する意見書を提出する部分について,採択することに,これは決しまして,よろしいですね。皆さんのご意見がそうでしたから。よろしいでしょうか。  改めて問うこともなく,意見書もそうでしたので。それでは,陳情第 171号は,学校事務職員・栄養職員給与費を義務教育費国庫負担制度から除外することに反対する意見書を提出する部分について,一部採択することに決定をいたしました。  以上で,意見決定を終わります。 141 ◯委員長米田和哲) 次に,お諮りいたします。会派のそれぞれの意見決定の中で,一部採択となりました陳情第 171号について,国に意見書を提出するとなっておりましたが,会派のご意見では,それはもう既に6月28日の文教経済委員会において,同趣旨の意見書を提出することを決定し,さらに,この意見書を7月4日の本会議において,全議員によって提案可決し,これを国会及び関係行政庁に,既に意見書として提出いたしましたことから,会派のご意見にもありましたように,改めて意見書を提出しなくてもいいと。十分にそれで陳情の願意は満たされるというご意見がございました。そこでこの意見書を提出しないと,このように決定いたしたいと思いますが,よろしいでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 142 ◯委員長米田和哲) それでは,このたびは意見書を提出しないことといたしますので,よろしくお願いいたします。  なお,この意見書に関する取り扱いについては,本委員会に委員を出していない住民投票さん及び自由党さんにも結果をお伝えいたします。 143 ◯委員長米田和哲) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  次回の委員会につきましては,日程が決まり次第,ご連絡しますが,本日はこれをもって閉会いたします。   (午後1時17分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...