渋谷区議会 2010-03-01
03月31日-05号
平成22年 3月 定例会(第1回) 平成二十二年 渋谷区議会会議録 第五号 三月三十一日(水)出席議員(三十四名) 一番 中谷琢也 二番 斎藤竜一 三番 佐藤真理 四番 下嶋倫朗 五番 沢島英隆 六番 栗谷順彦 七番 岩崎保夫 八番 岡田麻理 九番 伊藤毅志 十番 小林崇央 十一番 長谷部 健 十二番 東 敦子 十三番 前田和茂 十四番 小林清光 十五番 松岡定俊 十六番 古川斗記男 十七番 伊藤美代子 十八番 薬丸義人 十九番 浜田浩樹 二十番 吉田佳代子二十一番 牛尾真己 二十二番 森 治樹二十三番 新保久美子 二十四番 五十嵐千代子二十五番 丸山高司 二十六番 木村正義二十七番 染谷賢治 二十八番 広瀬 誠二十九番 植野 修 三十番 金井義忠三十一番 鈴木建邦 三十二番 芦沢一明三十三番 苫 孝二 三十四番 菅野 茂欠席議員(なし
) -------------------------------出席説明員 区長 桑原敏武 副区長 古川満久 副区長 松井 裕 企画部長 千葉博康 総務部長 柴田春喜 危機管理対策部長 郡川武雄 区民部長 中島豊六 福祉保健部長 松崎 守 高齢者福祉担当部長 浅川和憲 保健所長 笹井敬子 子ども家庭部長 久保田幸雄 都市整備部長 秋葉英敏 土木部長 日置康正 清掃リサイクル部長 濱出憲治 教育委員会委員長 大高満範 教育委員会教育長 池山世津子 教育委員会事務局次長 大澤一雅 選挙管理委員会委員長 吉田茂夫
選挙管理委員会事務局長 篠崎章子 代表監査委員 倉林倭男 監査委員事務局長 菊池
淳 -------------------------------事務局職員事務局長 関口康永 次長 渡辺 晃議事係長 松嶋博之 議事主査 宮本 勇議事主査 山田義明 議事主査 上原雅夫議事主査 物江芳明 議事主査 根岸正宏
------------------------------- 平成二十二年第一回渋谷区議会定例会議事日程 平成二十二年三月三十一日(水)午後一時開議日程第一 議案第三十六号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例日程第二 議案第三十七号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例日程第三 議案第四号 渋谷女性センター・アイリス条例の一部を改正する条例日程第四 議案第七号 渋谷区
地域交流センター条例日程第五 議案第八号 渋谷区立二の平渋谷荘条例の一部を改正する条例日程第六 議案第九号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例日程第七 議案第十九号 渋谷区
宮下公園運動施設管理条例日程第八 議案第二十一号 渋谷区立都市公園条例の一部を改正する条例日程第九 議案第二十号 渋谷区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例日程第十 議案第十七号 渋谷区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例日程第十一 議案第十八号 渋谷区
子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例日程第十二 議案第二十三号 渋谷区立図書館条例の一部を改正する条例日程第十三 議案第十号 渋谷区営住宅条例の一部を改正する条例日程第十四 議案第十一号 渋谷区区民住宅条例の一部を改正する条例日程第十五 議案第十二号 渋谷区地域福祉人材住宅条例の一部を改正する条例日程第十六 議案第十三号 渋谷区借上げ等高齢者住宅条例の一部を改正する条例日程第十七 議員提出議案第一号 渋谷区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例日程第十八 議員提出議案第二号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例日程第十九 議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例日程第二十 議員提出議案第四号 渋谷区
中小企業緊急特別対策資金貸付条例日程第二十一 議員提出議案第五号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例日程第二十二 議員提出議案第六号 渋谷区学童保育条例日程第二十三 議員提出議案第七号 渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例日程第二十四 議員提出議案第八号 渋谷区幼保一元化施設条例の一部を改正する条例日程第二十五 議員提出議案第九号 渋谷区重度要
介護高齢者福祉手当条例日程第二十六 議員提出議案第十二号 渋谷区
高齢者生活支援手当条例日程第二十七 議員提出議案第十三号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例日程第二十八 議員提出議案第十号 渋谷区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例日程第二十九 議員提出議案第十一号 渋谷区
特定疾病患者福祉手当条例の一部を改正する条例日程第三十 議案第二十六号 平成二十二年度渋谷区一般会計予算日程第三十一 議案第二十七号 平成二十二年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算日程第三十二 議案第二十八号 平成二十二年度渋谷区
老人保健医療事業会計予算日程第三十三 議案第二十九号 平成二十二年度渋谷区
介護保険事業会計予算日程第三十四 議案第三十号 平成二十二年度渋谷区
後期高齢者医療事業会計予算日程第三十五 議案第三十一号 渋谷区恵比寿区民施設共同建替事業の工事費用負担に関する協定について日程第三十六 議案第三十二号
二軒家敬老館跡地複合施設の譲渡に関する協定について日程第三十七 消費税の増税反対、くらしにかかる消費税減税を緊急に求める請願日程第三十八 保育園の給食調理の民間委託に反対する請願日程第三十九 認可保育園の増設で待機児を解消するとともに保育基準の引き上げを政府に求める請願日程第四十 「後期高齢者医療制度」をすみやかに廃止し、老人保健制度に戻すよう政府に意見書を提出する請願日程第四十一 閉会中の調査事件について追加日程第一 議案第三十六号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例追加日程第二 議案第三十七号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する
条例 ------------------------------- 開議 午後一時三分
-------------------------------
○議長(松岡定俊) ただいまから本日の会議を開きます。 この際、会議規則に基づき、十七番伊藤美代子議員、二十番吉田佳代子議員を本日の会議録署名議員に指名いたします。 日程に先立ち、事務局長に諸般の報告をさせます。 〔
関口事務局長報告〕 ------------------------------- 本日の会議に欠席、遅刻の届け出の議員はありません。
------------------------------- 本日の会議に出席を求めた説明員は、前回報告のとおりであります。
-------------------------------
○議長(松岡定俊) これから日程に入ります。 議事進行上、日程第一及び日程第二を一括議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第一 議案第三十六号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例
△日程第二 議案第三十七号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 提案理由の説明を求めます。 桑原区長。
◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案第三十六号は、地方税法等の一部改正に伴う規定の整備を行うため、議案第三十七号は、国民健康保険法等の一部改正に伴う規定の整備を行うため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものでございます。 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 以上二件は、所管の総務区民委員会に付託いたします。 日程第三を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三 議案第四号 渋谷女性センター・アイリス条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議案第四号 渋谷女性センター・アイリス条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議案第四号 渋谷女性センター・アイリス条例の一部を改正する条例につきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、渋谷女性センター・アイリスの位置の変更等を行うため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、渋谷女性センター・アイリスは女性の地位向上のために設置された施設であり、これまで大きな役割を果たしてきた。女性の活発な活動を支援するため無料とされていた会議室の利用をこのたびの改正で有料化することは、この目的に反するものであり、反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、施設の設置目的に男女共同参画推進を明記したことにより、女性の社会的立場や役割をより深く研究学習する機会を提供するという意味で、意義あるものである。使用料についても、女性を社会的に平等に考え、施設の効率的、適正な利用を促すことから賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第三を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 議事進行上、日程第四及び日程第五を一括議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四 議案第七号 渋谷区地域交流センター条例
△日程第五 議案第八号 渋谷区立二の平渋谷荘条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議案第七号 渋谷区
地域交流センター条例議案第八号 渋谷区立二の平渋谷荘条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま一括議題となりました二議案につきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議案第七号 渋谷区地域交流センター条例につきまして、本案は、渋谷区地域交流センターを設置するため、条例を制定しようとするものであります。 審査の中で、敬老館の建て替えを機に、高齢者の優先利用を確保しながら区民全体が利用できる施設とするものである。ジュニアからシニアまで地域のだれもが集い憩える場を提供し、住民が自主的な地域活動、文化学習活動などを通じて世代間の交流を促進する施設として高く評価する。地域コミュニティの活性化に一段と寄与するものと期待する等の意見がありました。 次に、議案第八号 渋谷区立二の平渋谷荘条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、区民以外の利用者の利用料金の設定等を行うため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、部屋の稼働率が九割を超え、予約がなかなかとりにくくなっているという課題に対応して、区民の優先利用を保障し、一層の区民サービスの向上を図るために利用料金の改定を図るものであり、賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、それぞれ原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第四及び日程第五を一括採決いたします。 以上二件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題はそれぞれ原案のとおり可決されました。 日程第六を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第六 議案第九号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議案第九号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議案第九号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例につきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、保険料率の改定を行うため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、厳しい生活状況にある区民にとって、保険料を引き上げることは許されない対応であり、反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、特別区国民健康保険の調整に関する共通基準の改正に伴い、保険料の料率を変更するものであり、やむを得ない等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 三十三番苫 孝二議員。
◆三十三番(苫孝二) ただいま議題になりました議案第九号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例について、日本共産党渋谷区議団を代表して、反対の立場から討論いたします。 日本共産党渋谷区議団が昨年十月から十二月にかけて行った暮らしと区政に関する区民アンケートでは、多くの区民が暮らしについて「収入は年金のみ。知人から借金している。生まれて初めて質屋に行った」など深刻な声が次々と寄せられ、暮らし向きが悪くなった原因として、第一に医療費の負担増、第二に住民税などの増税、第三に賃金、給料の減少を挙げておりました。 そうした中、二十三区が国民健康保険料の引き上げを検討していると聞き、私は去る一月六日、日本共産党渋谷区議団を代表して二十三区の議員団とともに区政会館に行き、二十三区の区長会会長あてに、来年度の保険料については、区民にこれ以上の負担を課さないため引き上げは行わないことなど五項目の申し入れを行いました。また、桑原区長に対しても、日本共産党渋谷区議団は一月十四日、区民の生活実態を示し、保険料の引き上げを行わないこと、診療報酬の引き上げなど国の施策による負担増については国に財源措置を求めることなどを強く要請いたしました。 しかし、二十三区区長会は、二〇一〇年度の国民健康保険料について、所得割の料率を百分の九十四から百分の百三に引き上げる、均等割については年額三万七千二百円を三万九千九百円に引き上げる、一人当たりで六千二百二十三円の引き上げなどを決定したのでありました。そして渋谷区では、これに基づき、二〇一〇年度の
国民健康保険事業会計予算について、区民には前年より三億九千五百九十一万一千円もの負担増となる七十一億三千九百二十八万円とする保険料を予定したのであります。 渋谷区自身が昨年九月に行った今後の区政運営の参考とするための区民意識調査の医療についての項目では、区民の五〇・四%が「国民健康保険料の負担が重い」と答え、続いて四三・六%が「医療費の負担が重い」と回答しております。実際、渋谷区の国民健康保険料の滞納世帯は、毎年行われてきた保険料の引き上げとともに増え続け、二〇〇八年度の滞納世帯は、四分の一の世帯を超えて二七・四%に達しております。 こうした中で高い保険料を押しつけることは、区民の声を踏みにじるものであり、絶対に許されるものではありません。 また、高い保険料を設定したことは、ますます滞納世帯を増やし、医療にかかれない人をさらに増やし、国民が安心して医療にかかることができるという社会保障としての国民健康保険制度を破壊することになります。国民健康保険料が毎年引き上げられてきた要因は、医療費が上がれば保険料も上がるという医療費対応方式にあるわけですから、政府に対し、所得に応じての保険料にする所得対応方式に戻すこと、また、減らし続けてきた国庫負担金をもとに戻し、保険料を値上げしないよう要請すべきであります。 二〇〇四年度の
国民健康保険事業会計予算では、区長は「今日の厳しい社会・経済状況を総合的に判断し、二十三区統一保険料による大幅な値上げは実施できる状況ではない」として、保険料を据え置く渋谷区の独自性を発揮いたしました。高い保険料を抑えていくために、区としても独自の対応をすべきであります。 厳しい生活を強いられている区民に重い負担を押しつける条例の改定は、断じて認めることはできません。 以上、反対討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第六を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 議事進行上、日程第七及び日程第八を一括議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第七 議案第十九号 渋谷区
宮下公園運動施設管理条例
△日程第八 議案第二十一号 渋谷区立都市公園条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 都市環境委員会審査報告書議案第十九号 渋谷区
宮下公園運動施設管理条例議案第二十一号 渋谷区立都市公園条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 都市環境委員会委員長 芦沢一明渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 都市環境委員長の報告を求めます。 芦沢委員長。
◆三十二番(芦沢一明) ただいま一括議題となりました二議案につきまして、都市環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議案第十九号 渋谷区
宮下公園運動施設管理条例につきまして、本案は、区立宮下公園に運動施設を設置するため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、この条例は、ネーミングライツスポンサーの一企業が公共空間である都市公園を整備し、さらには一体的に管理も行えるようにするためではないかと住民や公園利用者が危惧するのは当然である。宮下公園整備は、住民と公園利用者の要望を十分に反映した方向に見直すべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、ネーミングライツを利用し、地域の町会や商店街を初めスポーツ団体の要望を受けて整備するものであり、管理が土木部に一元化されることにより区民サービスの向上が期待できる。路上生活者の人たちの暮らしがよりよくなることを考慮しながら誠意を持って対応し、安全面の徹底に努め、この事業を進められたい等の意見がありました。 次に、議案第二十一号 渋谷区立都市公園条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、都市公園の占用料の額の改定及び公園施設の変更を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 本案に対しては、森委員より、原案の一部修正の動議が提出されました。 修正の内容は、宮下公園を現状のまま使用しようとするものです。 審査の中で、修正案に反対し原案に賛成する立場から、修正案については、フットサル場を移管し、管理を宮下公園運動施設に一元化することは区民サービスの向上につながるにもかかわらず、現状のままで使用とするものであり、反対する。原案は、固定資産税の評価額を適正に反映させるための改正であり、また、宮下公園の運動施設開設に伴うものであり、賛成する等の意見がありました。 また、修正案に賛成し原案に反対する立場から、修正案については、住民合意が得られていない宮下公園フットサル場の移管に係る部分を削除したものであり、賛成する。原案については、公園占用料の引き上げについては賛成するが、宮下公園フットサル場を教育委員会の所管から土木部へ移管することは住民合意が得られていないので、反対する等の意見がありました。 この修正案は、賛成少数で否決されました。 本委員会は、慎重審査の結果、それぞれ原案のとおり可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、都市環境委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第七及び日程第八を一括採決いたします。 以上二件は、それぞれ原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕 (横断幕掲示) 〔「宮下公園ナイキ化反対」「反対」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 静粛に。傍聴人、静粛に。 起立者多数。 よって、一括された議題はそれぞれ原案のとおり可決されました。 〔「ナイキ反対」「反対」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 傍聴人、静粛に。 今、騒いだ傍聴人の退場を命じます。退場しなさい。 〔「絶対に反対するぞ」「ナイキ計画反対」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 退場してください。 〔「脱法行為を後押しする自民党に……」「渋谷区は宮下公園をナイキに売るのか」「絶対に反対するぞ」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 静粛にお願いします。 〔「絶対に反対するぞ」「ふざけるな」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御着席ください。 会議を続行いたします。 日程第九を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第九 議案第二十号 渋谷区道路占用料等徴収条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 都市環境委員会審査報告書議案第二十号 渋谷区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 都市環境委員会委員長 芦沢一明渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 都市環境委員長の報告を求めます。 芦沢委員長。
◆三十二番(芦沢一明) ただいま議題となりました議案第二十号 渋谷区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例につきまして、都市環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、道路占用料の額の改定等を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、三年ごとの固定資産税の土地評価額の見直しに伴うもので、千代田区、港区に続き、基礎自治体として渋谷区が独自の算定を行う改正であり、評価する。関連する占用企業に対しては十分理解を得るように努められたい。また、社会的インフラ事業であるとはいえ、区道を活用して利潤を上げている企業に適正な負担を求めるものであり、住民や公共的なイベントなどでは減免していることからも、賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、都市環境委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第九を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 議事進行上、日程第十から日程第十二までを一括議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十 議案第十七号 渋谷区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
△日程第十一 議案第十八号 渋谷区
子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例
△日程第十二 議案第二十三号 渋谷区立図書館条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書議案第十七号 渋谷区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例議案第十八号 渋谷区
子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例議案第二十三号 渋谷区立図書館条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま一括議題となりました議案第十七号 渋谷区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例、議案第十八号 渋谷区
子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例、議案第二十三号 渋谷区立図書館条例の一部を改正する条例の三議案につきまして、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議案第十七号 渋谷区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、女性福祉資金の貸付条件の緩和を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、保証人に対する見直しが図られ借りやすくなるとともに、貸付限度額の引き上げがなされており、現下の経済状況においては区民ニーズに見合った改正である。今後さらに多くの区民が利用できるよう、周知徹底を図るよう要望する等の意見がありました。 次に、議案第十八号 渋谷区
子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、渋谷区子ども家庭支援センターの設置場所を変更するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、相談室が増えるとともに、多目的室も子どもの観察に合わせたものになるなど機能の充実が見られる。階段利用のみの施設であるので、妊婦や乳幼児を連れている場合のサポートにきめ細やかな配慮を図られたい等の意見がありました。 最後に、議案第二十三号 渋谷区立図書館条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、中央図書館、こもれび大和田図書館及び笹塚こども図書館の設置等をするため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、図書館が十カ所体制になること、また開館時間が変更されることは、区民にとって利便性の向上となるものである。今後、地域性にもマッチした、区民にとってより利用しやすい図書館とするようさらに努められたい等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第十から日程第十二までを一括採決いたします。 以上三件は、それぞれ原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題はそれぞれ原案のとおり可決されました。 議事進行上、日程第十三から日程第十六までを一括議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十三 議案第十号 渋谷区営住宅条例の一部を改正する条例
△日程第十四 議案第十一号 渋谷区区民住宅条例の一部を改正する条例
△日程第十五 議案第十二号 渋谷区地域福祉人材住宅条例の一部を改正する条例
△日程第十六 議案第十三号 渋谷区借上げ等高齢者住宅条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書議案第十号 渋谷区営住宅条例の一部を改正する条例議案第十一号 渋谷区区民住宅条例の一部を改正する条例議案第十二号 渋谷区地域福祉人材住宅条例の一部を改正する条例議案第十三号 渋谷区借上げ等高齢者住宅条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 福祉保健委員会委員長 牛尾真己渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 福祉保健委員長の報告を求めます。 牛尾委員長。
◆二十一番(牛尾真己) ただいま一括議題となりました議案第十号 渋谷区営住宅条例の一部を改正する条例、議案第十一号 渋谷区区民住宅条例の一部を改正する条例、議案第十二号 渋谷区地域福祉人材住宅条例の一部を改正する条例、議案第十三号 渋谷区借上げ等高齢者住宅条例の一部を改正する条例の四議案につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議案第十号 渋谷区営住宅条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、区営住宅の新設、定期使用許可及び暴力団員の入居制限等を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、定期使用許可は、公営住宅が限られる中、より多くの子育て世帯の定住を支援するもので、妥当である。暴力団員の入居制限は、周辺住民の安全・安心な生活のために必要であるが、警視庁への個人情報照会は厳密かつ的確に行われたい等の意見がありました。 次に、議案第十一号 渋谷区区民住宅条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、暴力団員の入居制限等を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、区民の理解を得るため、警視庁への照会については子ども等を除外して運用されたい等の意見がありました。 次に、議案第十二号 渋谷区地域福祉人材住宅条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、暴力団員の入居制限等を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、周辺住民の安心・安全を守るため、一般人に成り済ました暴力団員を排除するもので、妥当な改正である等の意見がありました。 最後に、議案第十三号 渋谷区借上げ等高齢者住宅条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、暴力団員の入居制限等を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、高齢者住宅であるため、入居者間のトラブル等が起こらないよう、きめ細やかで丁寧な対応を心がけられたい等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、それぞれ原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第十三から日程第十六までを一括採決いたします。 以上四件は、それぞれ原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題はそれぞれ原案のとおり可決されました。 日程第十七を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十七 議員提出議案第一号 渋谷区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議員提出議案第一号 渋谷区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議員提出議案第一号 渋谷区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例につきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、経費節減のため、議員の費用弁償について、日額旅費を廃止するため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、費用弁償については最高裁の判例により、日額旅費、会議費、食費その他を含むという支出基準が認められている。廃止する根拠も不明である等の意見がありました。 また、賛成の立場から、区民感情を考慮した費用弁償のあり方を考えるべきであり、日額旅費は廃止すべきである等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 三十一番鈴木建邦議員。
◆三十一番(鈴木建邦) 渋谷区議会民主党を代表し、議員提出議案第一号 渋谷区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例につきまして、賛成の立場から討論いたします。 費用弁償については議会全体にかかわることである以上、幹事長会における議会運営の諸問題にて協議することが適当であり、従来、この種の条例案については、その観点から幹事長会での議論を優先する必要性を指摘してまいりました。この点、去る九月の幹事長会におきまして費用弁償の見直し、引き下げについて最終的に協議が調わず、協議終了となっております。 我が会派といたしましては、これまでの費用弁償の位置づけが時代とともに変化をし、区民意識との乖離が存在をしているとの立場から、この間、金額の引き下げ、見直しも含めた提案をしてまいりました。議員活動とはどういうものなのか、報酬や経費支給の考え方はいかにあるべきか、議会活動を充実させるためにも渋谷区議会自らが総合的に検討すべき時期に来たと考えます。 残念ながら、幹事長会における協議が今後行われる見通しはありません。この状況に当たり、私ども渋谷区議会民主党は条例の内容そのものを真摯に受け止め、議員報酬のあり方や費用弁償の考え方を時代と区民の要請にこたえるものとするために一定の意義があると認め、本条例案に賛成をするものであります。 以上、討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第十七を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 議事進行上、日程第十八及び日程第十九を一括議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十八 議員提出議案第二号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
△日程第十九 議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議員提出議案第二号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま一括議題となりました二議案につきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議員提出議案第二号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、区長、副区長及び教育長の退職手当が区民生活の実態から見て高額であるため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、議員報酬等及び区長等給料等審議会の審査を経て客観的に決定されている事項を否定することは、妥当ではない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、現在、区民の生活の実態から見て、区長等の退職手当は高額であり、減額は妥当である等の意見がありました。 次に、議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、区民生活の実態から見て、減免制度の拡充を図り区民生活を支援するため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、現行の特別区税条例の中で減免制度を拡充し、対応している。税は公平性の観点から、きちっとした対応が必要である。区民生活を守るという観点は別の施策で行うべきものである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、減免制度の拡充を図り、区民生活を支援するために区が区民税を減免するという対策をとるべきであり、区民が安定した生活を営めるようにこのような施策が必要である等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、それぞれ原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第十八及び日程第十九を一括採決いたします。 なお、以上二件に対する委員長の報告はそれぞれ否決であります。 以上二件は、それぞれ原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、一括された議題はそれぞれ原案を否決されました。 日程第二十を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第二十 議員提出議案第四号 渋谷区中小企業緊急特別対策資金貸付
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議員提出議案第四号 渋谷区中小企業緊急特別対策資金貸付条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議員提出議案第四号 渋谷区中小企業緊急特別対策資金貸付条例につきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、厳しい経済情勢の中、資金を必要とする区内中小企業に対して緊急に特別の対策資金を貸し付けるため、条例を制定しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、東京都が中小企業緊急特別対策融資を実施しており、渋谷区も貸付金の利子補給を行うなど、十分な対策がなされている。融資は返済を伴うものであり、安易な融資はさらなる負債の連鎖を生む可能性もあるので、反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、一昨年のリーマンショック以来の深刻な経済状況の中、資金を必要とする中小企業に対し区が直接貸し付けるものであり、緊急の支援策として独自の対応をしていくべきである等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第二十を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 議事進行上、日程第二十一から日程第二十三までを一括議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第二十一 議員提出議案第五号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例
△日程第二十二 議員提出議案第六号 渋谷区学童保育条例
△日程第二十三 議員提出議案第七号 渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書議員提出議案第五号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例議員提出議案第六号 渋谷区学童保育条例議員提出議案第七号 渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま一括議題となりました議員提出議案第五号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例、議員提出議案第六号 渋谷区学童保育条例、議員提出議案第七号 渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例の三議案につきまして、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議員提出議案第五号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、子育て世代の経済的負担を軽減するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、第三子の上の子どもが何歳までを対象とするのか規定されていない。本区においては区独自の保育料負担軽減に取り組んでいる。さらに子ども手当も支給される予定であり、現状では原案に反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、すべての第三子の保育料無料化は、経済的に困難な子育て世代に対する支援策として有効であるため、賛成する等の意見がありました。 次に、議員提出議案第六号 渋谷区学童保育条例につきまして、本案は、保護者の就労または疾病等により保育を必要とする児童の放課後の健全な育成を図り、学童保育を実施するため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、放課後クラブは全小学校において実施され、条例化もされている。今後は放課後クラブのさらなる充実を推進していくべきであるので、反対である等の意見がありました。 また、賛成の立場から、放課後クラブの現状は、福祉としての保育が必要な子どもに対して不十分であり、保護者が安心して預けられる学童保育は一層求められており、賛成する等の意見がありました。 最後に、議員提出議案第七号 渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、困難を抱えている子育て世帯を支援するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、行財政改革を進める中で、現状では幼稚園まで軽減を拡大することは困難である。本区においては区独自の保育料負担軽減に取り組んでいる等の意見がありました。 また、賛成の立場から、子育て世代の経済的悪化が進む中で、すべての第三子以降の無料化は子育て支援の有効な施策である等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、それぞれ原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第二十一から日程第二十三までを一括採決いたします。 なお、以上三件に対する委員長の報告はそれぞれ否決であります。 以上三件は、それぞれ原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、一括された議題はそれぞれ原案を否決されました。 日程第二十四を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第二十四 議員提出議案第八号 渋谷区幼保一元化施設条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書議員提出議案第八号 渋谷区幼保一元化施設条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま議題となりました議員提出議案第八号 渋谷区幼保一元化施設条例の一部を改正する条例につきまして、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、困難を抱えている子育て世帯を支援するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、本区においては第三子の保育料の負担軽減に取り組んでおり、幼保一元化施設の充実を進めるべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、就学している子どもたちの親からも経済的支援を求める声が上がっており、すべての第三子以降の無料化は子育て支援として重要な施策である等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第二十四を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 議事進行上、日程第二十五から日程第二十七までを一括議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第二十五 議員提出議案第九号 渋谷区重度要介護高齢者福祉手当条例
△日程第二十六 議員提出議案第十二号 渋谷区高齢者生活支援手当条例
△日程第二十七 議員提出議案第十三号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書議員提出議案第九号 渋谷区重度要介護高齢者福祉手当条例議員提出議案第十二号 渋谷区高齢者生活支援手当条例議員提出議案第十三号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 福祉保健委員会委員長 牛尾真己渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 福祉保健委員長の報告を求めます。 牛尾委員長。
◆二十一番(牛尾真己) ただいま一括議題となりました議員提出議案第九号 渋谷区重度要介護高齢者福祉手当条例、議員提出議案第十二号 渋谷区高齢者生活支援手当条例、議員提出議案第十三号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例の三議案につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議員提出議案第九号 渋谷区重度要介護高齢者福祉手当条例につきまして、本案は、社会的に支援が必要とされる重度の要介護状態にある高齢者に対し、手当を支給することにより負担の軽減と生活の安定を図るため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、介護度四と五の人だけに保険外の現金を支給するのは介護保険制度の相互扶助の趣旨との整合性とバランスを欠き、区の財政負担も大きい。社会保障全体の見直し、または区独自のサービス上積みとして検討すべき課題である等の意見がありました。 また、賛成の立場から、居宅介護サービス利用料の負担が重いため、介護度四と五の高齢者のサービス利用は介護保険で受けられる上限の六割にとどまっている。介護負担で就労が制約される家族の負担を軽減する趣旨からも、手当を支給すべきである等の意見がありました。 次に、議員提出議案第十二号 渋谷区高齢者生活支援手当条例につきまして、本案は、国民健康保険から後期高齢者医療制度に移行させられた高齢者に対し、引き上げられた保険料負担の一部を支給することにより負担の軽減と生活の安定を図るため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、渋谷区では多くの支援策を実施しており、社会保険料改定のたびに負担増加分につき現金支給などの支援策を設けることは妥当でない。区の独自対応の前に、国が本来負担すべき財源について対応するよう求めるべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、後期高齢者医療制度により低額の年金受給者の保険料負担が大幅に引き上げられており、制度見直しまで二年ごとに保険料引き上げが見込まれる中では、区独自の支援が必要である等の意見がありました。 最後に、議員提出議案第十三号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例につきまして、本案は、高齢者の医療費の負担軽減を図るため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、高齢者の医療費負担軽減は検討に値するが、国による後期高齢者医療制度見直しの推移を見守るべきであり、他の制度、施策や財政状況を考えると、区独自の医療費負担無料化は適当でない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、現在の日本を築いてきた高齢者が病気になったときに、金銭的負担を心配せずに医療を受けられることが自治体の役割である。早期受診が可能となることで総医療費の抑制にもつながる等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、それぞれ原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第二十五から日程第二十七までを一括採決いたします。 なお、以上三件に対する委員長の報告はそれぞれ否決であります。 以上三件は、それぞれ原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、一括された議題はそれぞれ原案を否決されました。 日程第二十八を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第二十八 議員提出議案第十号 渋谷区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書議員提出議案第十号 渋谷区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 福祉保健委員会委員長 牛尾真己渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 福祉保健委員長の報告を求めます。 牛尾委員長。
◆二十一番(牛尾真己) ただいま議題となりました議員提出議案第十号 渋谷区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、心身障害者福祉手当の対象外とされた人々を救済し、心身障害者の生活の向上を図るため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、社会情勢の変化に伴う見直しは必要だが、本案は他の制度や政策との整合性やバランス、区の財政負担面での問題があり、賛成しがたい等の意見がありました。 また、賛成の立場から、障害者とその家族の負担を軽減するため、他の手当との併給を避けた上で年齢、所得による支給制限を撤廃することが必要である等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第二十八を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第二十九を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第二十九 議員提出議案第十一号 渋谷区
特定疾病患者福祉手当条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書議員提出議案第十一号 渋谷区
特定疾病患者福祉手当条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 福祉保健委員会委員長 牛尾真己渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 福祉保健委員長の報告を求めます。 牛尾委員長。
◆二十一番(牛尾真己) ただいま議題となりました議員提出議案第十一号 渋谷区
特定疾病患者福祉手当条例の一部を改正する条例につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、特定疾病患者福祉手当の対象外とされた二疾病を再指定するとともに、支給される手当額を引き上げ、生活の向上を図るため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、慢性肝炎、肝硬変・ヘパトームは希少性もなく治療法が確立されたため、特定疾病から削除されたものである。特定疾病患者への支援のあり方については、国全体の社会保障制度の中で再検討すべき課題である等の意見がありました。 また、賛成の立場から、慢性肝炎、肝硬変・ヘパトームの患者は完治例も少なく、現在も高い医療費の負担に苦しんでいるので、対象疾病として復活させ、手当額を引き上げることが必要である等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第二十九を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 議事進行上、日程第三十から日程第三十四までを一括議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十 議案第二十六号 平成二十二年度渋谷区一般会計予算
△日程第三十一 議案第二十七号 平成二十二年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算
△日程第三十二 議案第二十八号 平成二十二年度渋谷区老人保健医療事業会計予算
△日程第三十三 議案第二十九号 平成二十二年度渋谷区介護保険事業会計予算
△日程第三十四 議案第三十号 平成二十二年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 予算特別委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 予算特別委員会審査報告書議案第二十六号 平成二十二年度渋谷区一般会計予算議案第二十七号 平成二十二年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算議案第二十八号 平成二十二年度渋谷区老人保健医療事業会計予算議案第二十九号 平成二十二年度渋谷区介護保険事業会計予算議案第三十号 平成二十二年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月三十日 予算特別委員会委員長 木村正義渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 予算特別委員長の報告を求めます。 木村正義委員長。
◆二十六番(木村正義) ただいま一括議題となりました議案第二十六号 平成二十二年度渋谷区一般会計予算、議案第二十七号 平成二十二年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算、議案第二十八号 平成二十二年度渋谷区老人保健医療事業会計予算、議案第二十九号 平成二十二年度渋谷区介護保険事業会計予算及び議案第三十号 平成二十二年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算につきまして、予算特別委員会の審査経過並びに結果を御報告いたします。 平成二十二年度一般会計予算は、歳入歳出の総額がそれぞれ八百四十五億二千三百万円となっており、一時借入金の借入最高額は二十億円、そのほか債務負担行為、特別区債などであります。 本案に対しては、五十嵐委員のほか五人の委員から修正案が提出されました。 その内容は、歳入歳出予算それぞれ三十六億五百六十二万八千円を減額し、それぞれ八百九億一千七百三十七万二千円に修正しようとするものです。 次に、平成二十二年度
国民健康保険事業会計予算は、歳入歳出の総額はそれぞれ二百四億九千八百七十六万八千円となっており、一時借入金の借入最高額は十五億円となっております。 また、平成二十二年度老人保健医療事業会計予算は歳入歳出の総額がそれぞれ三千七十四万円、同じく介護保険事業会計予算は歳入歳出の総額がそれぞれ百五億三千四百三万六千円、同じく後期高齢者医療事業会計予算は歳入歳出の総額がそれぞれ四十二億六千六百四十七万五千円となっております。 本委員会は全議員三十四人をもって構成され、審査の方法は、総務区民分科会、都市環境分科会、文教分科会及び福祉保健分科会の四分科会を設け、各所管部門別に慎重に審査を行ってまいりました。 各分科会での審査結果につきましては、既に昨日の予算特別委員会において御報告のとおりでありますので、省略をさせていただきます。 なお、一般会計予算の修正案に賛成し、一般会計、国民健康保険事業会計、老人保健医療事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療事業会計の各予算原案に反対する討論がございました。 昨日の予算特別委員会におきまして委員の皆様にそれぞれ御聴取をいただいたとおりでございますが、一般会計予算では、区民合意のないまま進める区民施設整備事業は認められない。また、
国民健康保険事業会計予算では、保険料引き上げは認められない。介護保険事業会計予算では、介護認定は実態に合った判定を行うべきである。後期高齢者医療事業会計予算では、高齢者に保険料の負担増を強いる医療制度は認められない等の意見がありました。 本特別委員会では、慎重審査の結果、一般会計予算に対する修正案を賛成少数で否決し、議案第二十六号 平成二十二年度渋谷区一般会計予算、議案第二十七号 平成二十二年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算、議案第二十八号 平成二十二年度渋谷区老人保健医療事業会計予算、議案第二十九号 平成二十二年度渋谷区介護保険事業会計予算及び議案第三十号 平成二十二年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算につきまして、それぞれ原案を可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、予算特別委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、順次指名いたします。 二十一番牛尾真己議員。
◆二十一番(牛尾真己) 私は、日本共産党渋谷区議団を代表して、ただいま議題となりました議案二十六号 二〇一〇年度渋谷区一般会計、議案第二十七号 同国民健康保険事業会計、議案第二十八号 同老人保健医療事業会計、議案第二十九号 同介護保険事業会計、議案第三十号 同後期高齢者医療事業会計の各予算に反対の立場から討論します。 昨年は、財界や大企業の利益を最優先にする一方で暮らしを犠牲にする構造改革の政治に対する国民の怒りが爆発し、政権交代が実現しました。民主党を中心とする新政権には、政治を変えたいという国民の願いにこたえて、構造改革路線による福祉切り捨てを転換し、国民生活を守ることが求められていましたが、生活保護の母子加算の復活、高校授業料の無償化などを実施したものの、かなめとなる問題では、後期高齢者医療制度の廃止を先送りし、沖縄普天間基地撤去でも県内、国内での移転・移設先探しに終始するなど、国民を失望させています。 また、都政も、都立三小児病院を廃止し、最近の十二年間で最低にまで教育予算を削り、福祉では特養ホームの整備費補助を二十七億円も削減、緊急雇用創出事業の独自事業を廃止する一方で、築地市場を危険な豊洲に移転させるために千二百八十一億円を計上したほか、外環道や首都高速道路整備など幹線道路予算を二百四十六億円も増額し、オリンピック招致のために積み立てた四千億円の準備基金も、都民のために使うのでなく外環道などの大規模開発のために温存するなど、都民の願いに背を向けています。 区民の生活実態は、一昨年以来の経済危機のもとでますます困難を増しています。日本共産党渋谷区議団が昨年実施した区政アンケートには、六二・一%の区民が「暮らしが悪くなった」と回答し、その原因として賃金・給料の減少、医療費の負担増、住民税などの増税を挙げています。こうしたもとで、新年度の予算には、暮らしと営業を何とかしてほしいという区民の願いにこたえ、住民の暮らしと営業、福祉を守る自治体本来の役割が強く求められています。 しかし、区長が提案した来年度の区の予算は、こうした区民の願いにこたえるものでなく、大企業やゼネコン奉仕の開発や施設建設優先で、区民には負担増を押しつける予算となっています。このため、日本共産党渋谷区議団は、施設建設のうち区民合意がないまま区長がトップダウンで進めているものについて削減、凍結し、大企業優先を改め、区民の暮らしを守る諸施策を実施するための予算修正案を提出しました。 区長が提出した新年度予算の問題点を四点にわたって指摘するものです。 第一に、予算編成の中で最優先とされているのが、区長がトップダウンで強行している施設建設です。その総額は九十億一千百万円余と一般会計予算の一割以上を占め、特に区民の反対の声が多かった旧大和田小学校跡地施設建設に五十二億円余、小中学校の統廃合による本町小中一貫教育校建設に十一億二千八百万円余もの予算が計上されていることは認められません。 区長が施設整備計画を発表してからの一般会計予算には、二〇〇八年度に六施設で三十五億二千百万円余、二〇〇九年度に十一施設で九十三億九千八百万円余が投入されてきました。しかも、二十三施設四百四億円とされた当初の計画は次々と拡大され、これまでに大向区民複合施設、西原幼保一元化施設、代官山・恵比寿保育園仮設用地、二軒家敬老館仮設用地などの用地購入に四十一億円余が支出されました。これらの用地への施設建設による支出増も示されていません。また、今後さらに本町区民施設、桜丘保育園跡地、上原一丁目地区施設、旧代々木高校グラウンドなどの用地購入や施設建設を追加するなど、区民に何ら説明もないまま計画を拡大し、引き続きトップダウンで進めようとしていることは認められません。 一方、新年度の特別区税収入は、一昨年以来の経済状況の悪化から、今年度と比較して四十一億八千九百万円余の減収を見込んでいるのです。その結果、新年度予算では八十八億三千百万円の基金繰り入れと、特別区債を八億九千九百万円発行することで財源確保が行われています。 施設整備計画の中には、特別養護老人ホームや図書館整備、区民施設整備など区民の願いに沿うものがあるとはいえ、その進め方は、たった一回しか説明会を行わないなど区民合意を重ねる姿勢は全く見られず、区長の独断専行が貫かれているのです。こうした手法を改め、当初の税収が見込めなくなった現時点での財政計画を含めた全体像と見通しを区民に示すとともに、一つ一つの計画についても住民参加で見直すことを強く求めるものです。 また、開発を引き続き促進し、渋谷駅周辺整備調整事業に三千百万円余、それと一体となった道玄坂一丁目や渋谷三丁目地区などの地区計画推進経費として一千五百七十万円余が計上されています。これらは住民参加もないまま、事業者と行政だけで渋谷駅再開発に踏み出そうというものです。渋谷駅周辺再開発は一兆円規模の事業とも言われており、大企業中心の大型開発に区の莫大な税金投入に道を開くことになりかねず、認めることはできません。 第二に、税金を施設建設にふんだんに使いながら、暮らしの困難が増している区民に対しては国民健康保険料、後期高齢者医療保険料などの避けがたい負担を押しつけていることです。 新年度予算に盛り込まれた保育料の軽減や若年層向けの家賃補助の復活、特別養護老人ホーム建設などは評価しますが、構造改革の政治の犠牲とされている多くの区民に対して手を差し伸べる予算にはなっていません。 製造大企業の派遣切りの犠牲となった方々に対しては、何よりも雇用と生活のセーフティネットの充実が求められています。しかし、生活安定化サポート事業も、三百十件の相談に対し、貸し付けを利用できたのはわずか三件にとどまり、緊急一時保護施設の入所も月二回、各七人に限られたままとなっています。ハローワークと生活保護の相談が一体にできるワンストップ窓口の常設開設を国に強く求めるとともに、区独自にも強化すべきです。 生活保護は、今年一月現在で二千三百三十六世帯、二千六百三十一人が受給していますが、介護施設入所が必要な高齢者で都外の高齢者専用住宅などに入所している人は昨年のたまゆら火災時よりも増加し、六十二人にも上っています。生活保護者についても区内の介護施設に入所できるよう改善すべきです。 また、住宅扶助の限度額が五万三千七百円となっているために住みなれた地域を離れなければならない事態をなくすため、実態に応じて六万九千八百円まで認めるとともに、国に対し、廃止した老齢加算の復活を強く求めるべきです。 また、区民生活が困窮する今だからこそ、介護の保険料や利用料の軽減を拡充するとともに、医療の窓口負担無料化に向けて当面七十五歳以上の負担軽減を図るとともに、障害者自立支援法の応益負担を軽減するための施策などを実施し、すべての区民が必要な福祉サービスを受けられるようにすべきです。 新年度予算で削った家庭用電動生ごみ処理機購入費補助廃止や、私道整備予算の削減をやめ、申し込みがあり、必要なものにはすべて予算をつけるべきです。 特に、営業の困難が増している中小企業対策は一層充実しなければならないにもかかわらず、新規事業として打ち出されたのは商店街等緑化推進事業助成制度だけで、中小企業振興予算は今年度より四千九百万円近くも減額しています。二千百二十万円でできる商店街街路灯電気代の全額補助や中小企業事業資金融資制度の対象拡大など、中小企業対策を思い切って強化すべきです。 また、仕事確保のための支援として、住宅リフォーム助成制度や小規模事業者登録制度などを今こそ実施すべきです。 教育の分野でも、すべての子どもがわかる喜びを実感でき、進んで学習に取り組めるようにするために、全国で効果が実証されている三十人学級の実施を都に求めるとともに、区独自にも教員配置を進めるべきです。 また、幼保一元化施設については、保護者を初め保育・幼児教育関係者などによる十分な検討を進めるべきであり、西原地区幼保一元化施設用地購入に見られるように、初めに建設ありきで進めることは認められません。 第三に、新年度も引き続き福祉や教育に携わる職員を減らす行革を進めながら、区民が切実に求めている保育や介護のサービスなどを安上がりで済ませようとしていることです。 新年度の区職員定数は七十四名削減の予定ですが、その多くは区民会館の運営委託、学校や保育園の調理委託、住民戸籍課や出張所、図書館職員の削減など、直接住民サービスにかかわる職員の削減となっています。 保育園の待機児解消に向けて、現在、区は第二次、第三次の緊急対策を進めていますが、なお百六十人の子どもがどの保育施設にも入所できない見通しです。新年度には旧大和田小学校跡地施設に保育園を開設するほか、建て替え後の認可園の定数拡大を進める計画です。しかし、三つの区立認可外保育室と幼保一元化施設として開設する山谷かきのみ園の保育の運営も民間営利企業に業務委託し、そのうちの三施設では調理室がなく、給食は冷たい仕出し弁当となっています。また、旧大和田小学校跡地の保育園は経費削減のためにあえて民設民営とし、建て替え中の区立新橋・代官山・大向保育園では四月から給食調理に民間委託を導入し、経費削減、効率化を図ろうとしています。 こうしたやり方を改め、住民サービスや福祉、教育にかかわる業務には区の職員を配置するとともに、待機児の解消は公設認可園の増設を基本に進めるべきです。 また、介護施設でも三年前から指定管理者制度が導入され、年々運営費が削減されています。 特養ホーム事業、高齢者在宅サービスセンター事業、ショートステイ事業の指定管理者となっている武蔵野療園の場合、指定管理導入初年度の二〇〇七年度と比べ、特別養護老人ホームの運営費は千二百六十一万八千円、ショートステイ事業費で九百十七万八千円など合計で四千二百七十五万三千円も削減されてきました。そのため「けやきの苑・西原」では、雇用条件の悪さから介護福祉士が七名も定員割れし、十床を超えるベッドが約半年にわたってあいたままだったという事態が生じました。利用者からは、その後も「備品が故障したままになっている」「経費がないので傷ばんそうこうも持参するよう言われた」などの苦情が寄せられており、利用者と働く人たちにしわ寄せをする指定管理者による運営は直ちにやめるべきです。 第四に、区民の目から見て無駄な事業に引き続き予算を投入し、温存するとともに、区民の財産を営利企業のもうけの対象として提供するなど、自治体の変質とも言える事業をさらに拡大し、引き継いでいることです。 海外都市交流経費として行われているトルコへの派遣は新年度で五回目、フィンランドには三回目となりますが、これらに千八百万円近い予算が計上されています。そもそも区政をチェックすべき議員が区と一緒になって海外にまで出かけていくことは、自らの役割を放棄するものと言わざるを得ません。区議会議員の海外派遣は中止すべきです。 既に区の財産となっている地下駐車場会議室の賃借料として、新年度も四千七十五万六千円が計上されていますが、これは都市整備公社支援以外の何者でもなく、区民の理解を得られるものではありません。 花菖蒲を観る交流会は、たった一晩の行事のために今年度よりも五十七万円も増額して六百四十万円余を計上していますが、困難を増す区民の生活実感からは、到底容認できるものではありません。 新年度は新たに、宮下公園のスポーツ施設整備を進めたナイキジャパンに命名権を年間一千七百万円で売却することが予算化され、管理委託料として三千百五十万円が計上されています。しかし、これまで整備計画は広く区民に明らかにされず、秘密裏に行われた昨年七月一日の説明会でも、これまで「なぜこの計画を区民に知らせなかったのか」という声が出されています。本来、公園はだれもが自由に利用でき、憩えるものでなければなりません。住民にも議会にも知らせないまま宮下公園の名称や運営を一企業にゆだねるやり方は到底認められません。 また、勤労福祉会館の集会室の一部をNPO法人「おやじ日本」の事務所として引き続き無償提供することはやめるべきです。 神宮前小学校の国際交流学級についても、運営しているホライゾン学園への無償提供が問題になると、提供する団体を表向き変更しただけで、実質的には引き続きホライゾン学園に無償で提供し続け、区民や区議会には「裁判中」を口実に一切明らかにしていません。区民の財産である学校施設を営利企業に便宜供与することはやめるべきです。 次に、国民健康保険事業会計についてです。 新年度の
国民健康保険事業会計予算は、二十三区で統一して設定してきた保険料をさらに引き上げ、均等割を三万七千二百円から三万九千九百円へと二千七百円値上げし、所得割の料率も百分の九十四から百分の百三へと引き上げようとするものです。私たちが実施した区政アンケートでも「収入は限られているのに、医療費を初め負担が増えている。年金から医療保険料、住民税まで天引きされるようになり、生活設計が成り立たない」といった声が寄せられています。 昨年度の保険料滞納世帯は二七・四%にも上っている中で、さらに被保険者一人当たり平均で六千二百二十三円も引き上げることは、ますます滞納世帯を増やし、国民が安心して医療にかかれる制度を崩すものと言わざるを得ません。区民の命と健康を脅かす負担増の予算は認められません。 次に、老人保健医療事業会計についてです。 この制度のもとで前政権は、かつて無料を実現していた高齢者の医療費窓口負担を定額制から定率制へ、さらに負担率を引き上げるなど、次々と負担増を押しつけてきました。高齢者にますます負担増を強いる後期高齢者医療制度が実施されたために二〇〇九年三月末で廃止されましたが、二〇一〇年度も過年度分の清算が必要なことから事業会計として存続しているものです。高齢者の医療費負担を引き上げてきた老人医療保険事業会計予算は、認めることはできません。 次に、介護保険事業会計についてです。 自公政権は、高齢化社会が進む中で国の介護負担を減らすために、介護保険制度を実施しました。今年で十年が経過しましたが、この間も制度改悪が重ねられ、負担増や給付の制限で必要な介護が受けにくくされています。当区でも、昨年半年間の新認定基準で認定調査を受けた高齢者の一割を超える六百三十九人が、経過措置によって従来の介護度を維持しているのです。昨年十月から十二月までに区に寄せられた苦情三十八件のうち、要介護認定に関するものが二十二件に上ることから見ても、見直し後の認定基準を区として検証し、実態に見合った二次判定での是正を行うべきです。 要支援・要介護者の介護サービスの利用限度額に対する利用率は二〇〇九年上半期で四九・四%にすぎず、必要とされる介護を受けるためにも、区が実施している介護保険サービス利用者負担額助成を拡充すべきです。 また、今年度は介護保険料の基準月額引き上げとともに、二〇〇六年からの住民税増税による激変緩和策と二〇〇八年度に単年度実施した保険料第四段階以下の二割軽減もなくしてしまったために、低所得者にとっては大幅な負担増になりました。約九千万円で実施できた保険料の低所得者軽減を新年度から図るべきであり、そうした高齢者の配慮のないままの予算は認められません。 次に、後期高齢者医療事業会計についてです。 後期高齢者医療保険制度は、総選挙で国民の厳しい審判を受け、新政権が廃止を公約したものの、新しい高齢者医療制度を構築して直接移行するとしたことから、新年度は二年ごとの保険料の見直しが行われ、東京では平均で四千百五十円の引き上げが実施される予定です。当区では、一万九千五十七人の被保険者のうち七千九百二十六人の保険料が引き上げられ、その平均は六千九百三十四円の負担増となる見込みです。私たちが行った区政アンケートにも、高齢者を年齢で差別し、高い保険料を有無を言わさず年金から天引きすることや、医療費窓口負担増への激しい怒りの声が寄せられています。 そもそも高齢者を年齢で区別して強制的に加入させ、差別する医療制度は直ちに廃止すべきであり、保険料の負担増を強いる後期高齢者医療事業会計は認められません。 以上、五会計予算案に反対の討論とします。
○議長(松岡定俊) 四番下嶋倫朗議員。
◆四番(下嶋倫朗) 私は、渋谷区議会自由民主党議員団を代表いたしまして、議案第二十六号 平成二十二年度渋谷区一般会計予算、議案第二十七号 平成二十二年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算、議案第二十八号 平成二十二年度渋谷区老人保健医療事業会計予算、議案第二十九号 平成二十二年度渋谷区介護保険事業会計予算、議案第三十号 平成二十二年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算のそれぞれについて、賛成の立場から討論をいたします。 政府の三月の月例報告による我が国経済の基調判断は「景気は着実に持ち直してきているが、なお自律性は弱く、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にある」としておりますが、リスクの要因はあるものの、緩やかな景気回復を想定しております。 しかしながら、国民、そして区民の生活実感からは景気の先行き不安は払拭できず、さらに、社会保障制度を含めた将来への不安感は一層強くなっていると感じるところであります。 このような時代にあって、桑原区長が所信表明で述べられた「区民が夢と希望の持てる区政」「未来に向けてだれもが安心して住み続けられる渋谷の実現」への取り組みは区民が希求するものであり、経済不況に苦しみつつも自助努力をされる区民生活への支援、子育て環境整備の支援と長寿社会を楽しむ施策の推進、地域コミュニティ活性化のための施設の建て替え整備、教育、文化、スポーツの振興、生活文化を創造し発進する活力あるまちづくり、安全・安心のまちとして「平和・国際文化都市」としての発展と多岐にわたっており、具体的な施策として、乳幼児から中学生の医療費助成や予防接種助成、保育料の軽減、高齢者施設や区民施設の整備を初め、これまでに着実に成果を上げられたことは高く評価するものであります。 また、予算案にあわせて平成二十二年度から二十四年度までを計画期間とした実施計画二〇一〇を策定され、区政の課題と施策の方向を示されたことは、先行きの見えがたい今日にあって、今後の施策展開に大きな期待を持つことができるものであります。 さて、平成二十二年度の予算案でありますが、一般会計歳入歳出予算額は八百四十五億二千三百万円で、前年度に比較して三十五億八千六百万円、率にして四・四%の増となっております。これは新しく国が始める子ども手当の支給や、経済状況の悪化による生活保護費の増等であります。 他方、世界同時不況以来、急激な景気悪化の影響は、本区歳入の大宗をなす区税収入を直撃しております。平成二十二年度予算原案においては、特別区税は前年度に比べ四十一億円余の減収であり、その他、都税と連動する交付金等の減収を加えると五十八億円余の大幅な減収となっております。これは三位一体改革以来の極めて大幅な減収であり、財調の普通交付金に依存しない本区にとっては非常に厳しい財政状況であると言えます。 このことに対して桑原区長は、本年一月末の区議会全員協議会の平成二十二年度当初予算原案説明において、この減収への対策として施策の集中と選択を基本姿勢として掲げられ、使用料、占用料の増額確保、起債の活用、国・都の緊急経済対策としての補助・助成制度を最大限活用するほか、施策の重点化、財政の効率的運用を図ると述べられ、厳しい状況下にあっても果敢にこの難局を乗り切る決意を示されました。 また一方で、減収の中においても一層の効率的な行財政運営を心がけ、平成二十一年度補正第四号において、次年度以降の財政調整に資するため財政調整基金にさらに二十六億円の積み増しをされたことは、改めてその堅実な財政手腕を評価するとともに、厳しい状況にあっても、区民福祉の増進のため安定した区政のかじ取りを期待するものであります。 以下、桑原区長が所信表明に示された重点施策に沿いまして述べてまいります。 区長はさきの全員協議会において、少子高齢化を本区の構造的な課題であると認識され、この課題は一朝一夕には解決することは難しく、計画的、継続的な取り組みが必要であると強調されておりますが、まず最初に、子育て支援であります。 区長は、社会経済状況の変化に対応したきめ細やかな子育て支援施策を進められております。昨今の経済状況下における保育園等待機児対策においては、平成二十一年度において二次にわたる緊急対策を実施し、新しく区立保育室の確保、山谷の幼保一元化施設の設置、既存保育園の弾力的運営による定員の拡大のほか、認証保育所や民間保育室を活用し、待機児のゼロを目指されていましたが、平成二十二年度は改築中の代官山保育園、新橋保育園が本年十月に移転開園の予定であり、文化総合センター大和田内の保育園は本年十二月に開園、また、大向保育園は明年三月に移転開園を予定するなど、待機児対策としての定数拡大のみならず豊かでゆとりある保育環境の整備を進めていることは、他自治体における待機児対策が詰め込みになりがちなことに比べ、本区が他に誇るべきことであると存じます。 加えて、二十二年度改築開始予定の恵比寿保育園や旧代々木高校跡地保育園の建設、さらには昨年十一月に取得した西原二丁目の用地での幼児施設の整備や乳幼児のゆとりある保育環境整備、パートの方々の保育ニーズにも適切に対応を進める姿勢は、区民の期待に十分こたえるものであります。 また、ハード的な対応のみならず、子育て家庭の経済的負担の軽減を図るため平成二十二年区議会第一回臨時会に条例を上程した保育料の軽減についても、予算の裏づけを明確にし、この軽減措置を認可保育園、幼保一元化施設である山谷かきのみ園のほか認証保育所、保育室に通う区民全員を対象として実施するための予算も計上されております。 さらに、本定例会の代表質問において我が会派から提案させていただいた私立幼稚園に通う保護者負担軽減に対しても、「年収四百万円以下の世帯は保育料を無料にすることを早急に対応する」と答弁されました。これでこそ「子育て日本一」の評価を得る渋谷区であると、区長の積極果敢な施策展開を高く評価するものであります。 加えて、幼保一元化施設については幼児期における保育と教育を一体化するものでありますが、本年四月に開園する山谷かきのみ園での実践を踏まえ、第二、第三の幼保一元化施設設置を進め、あわせて待機児解消にもつながることを期待するものであります。 次に、高齢者施策についてであります。 急速に高齢化の進む本区において、特別養護老人ホームやグループホーム、短期入所療養介護施設の整備は重要な課題であります。平成二十二年度予算と実施計画二〇一〇では、旧代々木高校跡地に区立で四番目となる特別養護老人ホームの建設に着手、「あやめの苑・代々木」の増床に伴う増築工事の実施、(仮称)日赤広尾総合福祉介護センターにおける特養八十床、老人保健施設七十二床、短期入所療養介護施設八床、グループホーム十八人の確保、本町東小学校跡地での特養等の計画が掲げられていることは区民の期待するものであり、これまた高く評価するものであります。 また、本区は今までも、介護保険制度のサービスで不十分な部分については本区独自の介護保険外サービスを実施してきましたが、新年度からはさらに勤労者世帯等にとっても使いやすい制度とし、区独自ホームヘルプサービス全体も、利用回数制限の増や、軽作業代行サービスの対象を高齢者と同居する勤労者世帯にも拡大、利用制限時間も二倍に拡大するなど利用者の立場に立ったきめ細やかな対応は、だれもが安心して住み続けられる渋谷の実現に大きく寄与するものと評価いたします。 次に、教育についてでありますが、近隣や沿道にお住まいの方々の御理解と御協力のもと、平成二十四年四月に開校予定の本町小中一貫教育校は本格的な工事が進行しております。義務教育九年間を一つの連続した期間としてとらえた学校教育プログラムの策定を進められているとのことですが、今から開校が待ち遠しく、期待するものであります。 また、改築を進めている中央図書館も五月に開設を予定しており、IT社会に対応したインターネット端末利用席、個人パソコン利用コーナーを設置するとともにオンラインデータベースソフトの導入も図るとのことであり、利用者ニーズに対応し、時代にふさわしい図書館として期待するところであります。 次に、国際文化交流についてでありますが、トルコ、フィンランドとの交流継続に賛意を示すものであります。 特にトルコについては、「二〇一〇年トルコにおける日本年」であることを踏まえ、公募方式も視野に入れ、区民レベルの交流がさらに発展することを期待するものであります。 フィンランド共和国につきましては、引き続き教育や児童福祉関係者、区議会議員、及び今回は区民団体の代表者の方々にも参加を予定しております。昨年、私自身も団員の一人としてフィンランドに派遣され、同国の教育や児童福祉に関する調査・研究を深めてまいりました。その成果は今後、生かされることと思いますが、早速さきに述べました山谷かきのみ園の幼保一元化施設のカリキュラム作成に当たって、同じ団員である保育園園長とともに作成に当たっていると仄聞しております。 また、本区内においては、神宮前国際交流学級は「地域に根づいた文化交流であり、区内外国人のための日本語学校についても、旧朝倉家住宅なども活用して料理教室やお花見等、四季折々にふさわしいイベントを行い、日常的な国際交流の発展を図る」とのことであり、まさに区民交流にふさわしいものと考えるものであります。 次に、人口減少社会の到来への対応であります。 区民生活の基盤である住宅建設については、本年十月に開設予定の地域交流センター新橋に二十七戸、区営住宅を併設し、夫婦向け及びファミリー向け住居については子育てに必要な期間は住宅を保証し、魅力ある本区に低廉な家賃で住んでいただくとともに、町会などまちづくりに積極的に社会参加をし、地域の活性化に寄与することを期待するなど、新たな試みも予定されております。 さらに、本年度は二軒家の区営住宅の建て替えやUR恵比寿住宅の建て替えも着手されます。また、住宅マスタープランの策定も予定されていますが、将来にわたって居住できる環境づくりのため、大向区民施設跡地、桜丘保育園跡地、本町三丁目用地、恵比寿二丁目用地等の活用も含めた住宅整備を計画されており、高く評価できるものであります。 加えて、人口確保対策として新たな定住対策家賃助成事業を実施されます。将来の財政負担に配慮しつつも、積極果敢な施策であると評価するものであります。 さらに、これまでのハッピーマザー助成をリニューアルし、ハッピーマザー出産助成金支給事業として支給限度額を八万円に引き上げるとのことですが、このことは、安心して子どもを産める環境整備の一環として、少子化対策にも資するものであります。 次に、活力ある生活文化都市の創造についてであります。 渋谷駅周辺地域のまちづくりについては、本年中に土地区画整理事業が開始される予定であります。百年に一度の再開発と言われ、渋谷の将来を左右する大型プロジェクトであります。現在「渋谷駅中心地区まちづくり指針二〇一〇」の策定を進めているとのことでありますので、是非とも本区としての渋谷の将来像をしっかりと描き、具体化の方策を期待するものであります。 また、本区のまちづくりの基本理念は、区と地域住民、事業者等が相互の理解、信頼、協力のもとに協働型のまちづくりに取り組むことであり、その手法として地区計画の策定を進めていますが、さらに景観や土地利用調整についての制度導入に向け条例化に取り組むことですので、このことも大いに期待するものであります。 次に、区民の健康増進についてでありますが、渋谷区文化総合センター大和田内に区民健康センター桜丘が開設されます。本年十二月からは休日・夜間診療、各種がん検診、予防接種、健康増進、介護予防などの事業を開始する予定でありますが、がんや糖尿病、脳疾患などの生活習慣病の早期発見、発症予防に取り組み、また、初期救急医療体制を充実するとのことであり、期待するところ大であります。 加えて、がん検診につきましては受診率の一層の向上を図るため、対象者全員に無料でがん検診を受けられるクーポン券方式を採用するとのことであり、受診率向上に寄与するものと考えております。 また、子どもの予防接種助成制度については、新年度は新たにおたふく風邪、水ぼうそうも対象に加え、助成制度の充実が図られておられ、子どもの健康保持・増進を図り、安心して子どもを健やかに育てられる環境の整備を進められていることを評価するものであります。 次に、文化の振興についてであります。 区民待望の施設である文化総合センター大和田が本年十一月に開設されます。渋谷の新たな文化、教育、健康、福祉の拠点となる複合施設として区民待望の施設であります。さくらホール、伝承ホールは区民の自主的な文化活動や発表の場、伝統文化の継承、すぐれた音楽、演劇、舞踏などの鑑賞の場を区民に提供するとともに、「平和・国際都市渋谷」の国際文化交流の舞台ともなるものであります。さらに、最上階に設けられるコスモプラネタリウム渋谷や区民学習センター、こども科学センター・ハチラボ、多目的アリーナ、女性センター・アイリスに加えファッション・デザイン産業支援の機能も備えており、まさに渋谷の新たな文化情報発信拠点として大いに期待できるものであります。 次に、安全・安心のまちづくりについてでありますが、新文化街区に設置される防災センターの整備にかかわる経費が計上されているとともに、帰宅困難者対策への支援など積極的に取り組まれております。 また、建物の耐震化については、様々な理由によって耐震診断を行ったものの耐震改修工事に至っていない住宅が多いという課題に対して、申請者の負担軽減を図り、生存空間を確保し、区民の生命を守れる簡易補強工事の制度を新設されました。これは全国的にも注目を集めている工法とのことですので、本区の建物耐震化が促進され、災害に強いまちづくりが促進されることを大いに期待するものであります。 以上、平成二十二年度一般会計予算は総合計画としての渋谷区実施計画二〇一〇に基づき編成され、厳しい財政状況にあっても桑原区長の言われた「施策の集中と選択」により区民福祉を確実に増進させており、高く評価するものであります。 次に、平成二十二年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算についてであります。 平成二十二年度渋谷区国民健康保険事業会計歳入歳出予算額は二百四億九千八百七十六万八千円と、前年度より額で四億六千二百四万六千円、率にして二・二%の減となっております。これは、一般保険者療養給付費の増等はあるものの、保険財政共同安定化事業拠出金や高額医療費共同事業医療費拠出金などの減によるものであります。 国民健康保険事業会計は、保険給付等について特別区国民健康保険事業の調整に関する共通基準に基づくとともに、高齢者の医療の確保に関する法律の施行を踏まえて予算編成がされており、平成二十二年度も引き続き特別区統一保険料に基づき改定されているものでありますが、給付と負担の適切な均衡を維持した予算となっており、評価するものであります。 次に、平成二十二年度渋谷区老人保健医療事業会計についてでありますが、歳入歳出予算額は三千七十四万円と、前年度より額で一千二百四十四万円、率にして二八・八%の減となっております。これは、医療制度改革に伴い老人保健医療制度が廃止となり、平成二十年度からは後期高齢者医療制度が実施されておりますが、旧制度に基づく請求漏れ分の支払い等に対応するため、引き続き老人保健医療事業会計を設けているものであります。 次に、平成二十二年度渋谷区介護保険事業会計についてでありますが、歳入歳出予算額は百五億三千四百三万六千円と、前年度より額で六千九百八十五万一千円、率にして〇・七%の増となっております。これは、国庫支出金返還金、施設分介護給付事業費などの減はあるものの、保険給付費の増によるものであります。平成二十二年度は第四期介護保険事業計画の二年次でもあり、計画に基づいた予算であり、安定的な事業運営を今後とも期待するものであります。 次に、平成二十二年度渋谷区後期高齢者医療事業会計についてでありますが、歳入歳出予算額は四十二億六千六百四十七万五千円であり、前年度より額で二億四千二百七十一万九千円、率にして六・〇%の増となっております。これは、健康診査費、職員人件費の減はあるものの、広域連合負担金等の増によるものであります。 私ども渋谷区議会自由民主党議員団は一致団結して、区民福祉の増進を図る観点から、渋谷区政を継続的、安定的に発展させていくために一層努力することをここにお誓い申し上げ、議案第二十六号、議案第二十七号、議案第二十八号、議案第二十九号及び議案第三十号、それぞれの賛成の討論といたします。
○議長(松岡定俊) 二十番吉田佳代子議員。
◆二十番(吉田佳代子) 私は、渋谷区議会民主党を代表して、平成二十二年度渋谷区一般会計、同国民健康保険事業会計、同老人保健医療事業会計、同介護保険事業会計、同後期高齢者医療事業会計の各会計予算について、いずれも賛成の立場から討論をいたします。 サブプライムローン問題に端を発した世界同時不況から、およそ一年半がたちました。この間、多くの日本企業は、企業を守るために雇用の縮小や社員の給料や賞与のカット、雇用調整助成金の活用など様々な経費節減を行い、また、緊急保証制度を利用した資金調達により、この一年半をしのいでまいりました。 一方、雇用情勢の悪化に伴い、職を失い生活困窮者が増加し、また、給料カットの結果、共働きをしないと生活できない家庭が増え、待機児童が増加する要因ともなりました。 さらに、収入の減少により安くなければ物が売れない、いわゆるデフレ社会に陥り、輸入依存型社会の日本では円高の影響もあり、物価はますます下落し、国内業者は輸入品に対抗するためには薄利多売をしなければ生き残れず、給料カットをせざるを得ないという悪循環の状況です。 昨年の北京オリンピックをきっかけに、中国を初めとする他国の景気は上昇傾向に転じたように思われますが、日本は株価も目立った上昇もなく、円高も続き、出遅れ感は否めません。 このような状況下で、いかに区民の生活を守っていくかは区政の大きな課題です。 個人収入の低下の影響で、二十二年度予算においては特別区税の歳入予算が四百十四億八千七百三十三万七千円で、前年より四十一億八千九百五十一万三千円、約一割減少し、その穴埋めとして繰入金が三十一億千九百四十万六千円増加し、特別区債八億九千九百万円を発行することになりました。一般会計の歳入予算合計は八百四十五億二千三百万円でありますが、渋谷区は、都区財政調整制度による調整三税の収入は一千四億円と推計されており、都区財政調整制度自体の見直しも必須であり、固定資産税等を納税するという義務の遂行を行っている渋谷区民の権利の主張を行う時期が来ていると思います。 歳出では、ここ数年、老朽化した施設の建て替えの予算が多く計上されてきましたが、今後、新たに必要になる施設については既存の建物を改修して活用することや、民間の賃貸物件を借り上げての活用を考えていく必要があり、ソフト面の充実を図っていくことが重要と考えます。 それでは、各所管ごとに意見を述べさせていただきたいと思います。 まずは区議会事務局についてであります。 区議会だよりの単価が他区と比較し高額になっていることについて、区ニュースと一緒に契約をしているとのことですが、区ニュースと一緒に契約することで全体としての単価を適正なものとなっているか、検証すべきと考えます。 次に、企画部です。 海外都市交流経費については、区民、区議会、行政が一緒に実施していく立場に立ち、本年より参加者の実施負担を盛り込んだことは評価いたします。国際交流が区民にとって実のあるものになるよう、内容をより充実したものとし、帰国後の報告会も各地域で実施をしていただきたいと思います。 コミュニティバス運行事業については、一億二千百一万五千円計上されており、既存の三ルートに加え上原・富ヶ谷ルートが新たに加わります。既存の三ルートについては交通空白地域のため、東京都から補助金として導入時については車両購入代金として一千八百万円、運行費として年間七百五十万円を三年間に限り受給してまいりましたが、二十二年度でその補助金もすべて終了し、上原・富ヶ谷ルートについては東京都の補助金を受給できる要件には該当せず、全額を区の運営で実施していくことになります。財政の厳しい中スタートする新ルートですが、既存の三ルートとあわせ一体的な視野に立ち、ルートの検証や乗りかえアクセスの方法などを検討していただきたいと思います。 次に、総務部であります。 渋谷サービス公社への補助金千六百九十二万六千円を廃止したことは非常に評価するものです。区から多くの事業の委託を受け、安定的な利益体質のサービス公社に対し補助金を支給する必要性はもはやなく、また、区が一〇〇%出資しているといえども独立した株式会社である限り、業績については企業努力を求めるべきものであり、今後は出資者である区の権利も主張していくべきと考えます。 本年完成する予定の文化総合施設大和田については、歳入予定四億四千万円、歳出予定六億円であり、差し引き一億六千万円のランニングコストが必要であることが明らかになりました。その他、歳入については、二十二年度は開設年ということで医師会から権利金として十億円、他のテナントからの権利金等として八千六百四十二万九千円、合計して十億八千六百四十二万九千円が計上されています。加えてプラネタリウムのネーミングライツとして年間三千万円が確保できそうだということが明らかになりました。 今後、何十年にもわたって維持しなければならない施設でありますので、区の財政を圧迫することのないよう、さらに施設を利用する方に喜んでいただけるよう、効率的かつ良質なサービス提供ができる運営を求めます。 次に、危機管理対策部についてであります。 我が会派で求めてきた防災職員住宅の耐震化が予算に組み込まれなかったことは残念であります。緊急性のあるものからという判断により、本年は計上されませんでしたが、いざというとき、区内に住む職員の役割は多大なものであり、年次計画を立て、次年度は是非予算措置を行っていただきたいと思います。 次に、区民部です。 二月より開始したコンビニでの証明書発行サービスの影響が功を奏して、住民基本台帳カードの発行数が急激に増加し、三月には一日平均七十件の申請がありました。この結果から、さらなるサービスの充実が求められていることがわかります。 我が会派は窓口サービスの充実を求めてまいりましたが、フロアマネジャーを増員しサービス向上を図ろうという区の姿勢は評価いたします。 区民会館運営管理費については、昨年より約千五百万円ほど予算が削減され、経費節減に努めようという姿勢が見てとれますが、サービス低下につながらないよう要望いたします。 次に、福祉保健部です。 障害者福祉については、はぁとぴあ原宿の施設改善など、区民や利用者の声を生かした充実が行われている点は評価するものです。雇用や作業所の支援など、さらなる障害者施策の充実を要望いたします。 高齢者福祉については、手厚いサービスが行われていることは評価いたしますが、シニアのバス旅行など、内容や目的を再検討すべきものも見受けられます。配食サービスについても、地域の事業者の活用を行い、より充実したものとなるよう要望いたします。 定住促進家賃助成については、まだ年収等の対象者の要件が説明されておらず、目的をよく検討した上で、効果が上がるように対象者や条件を設定していただきたいと思います。 予防接種に関しては、我が会派の要望を受け、おたふく風邪、水ぼうそうなどの助成が充実したことは、子育て世代の支援策として大いに評価したいと思います。 次に、子ども家庭部です。 待機児童の解消については、平成二十一年度からの取り組みである区立保育室の確保、既存保育園の定員枠の拡大、教育委員会所管になりますが幼保一元化施設、平成二十二年度は代官山、新橋、大和田、大向の各保育園が開園されるなど、区の緊急的な対策が進められています。また、新年度予算には保育料の軽減も盛り込まれました。認可園だけでなく認証、認可外保育室に通う区民を対象とすることで、多様なニーズに対応しつつ子育て支援を充実させようという区の姿勢は評価するものです。 今後は多子世帯の負担軽減を図るほか、NPOなど民間の活力を利用しつつ、病児保育や特定保育など多様なニーズへの対応をさらに強化していただけるよう要望いたします。 また、児童相談所については、都区協議の中で区へ移管する方向で検討すると聞いています。決定するまでは時間がかかると思いますが、今後、虐待防止に対する取り組みの充実を要望いたします。 次に、都市整備部であります。 ふれあい植物センターは、小中学生を中心に環境学習の場として活用され、緑のボランティアなど区民の環境活動の拠点としても大切な役割を果たしています。年間入場者数も平成十九年度、一万五千五百四十一人、二十年度、一万六千百一人、二十一年度は一月末までですが一万七千百二十八人と増加しているところです。このうち毎年半数以上が無料入園者となっていますが、入園料収入の十倍ものコストがかかる入園券発行機について、抜本的な改善を求めてきたところです。新年度からは機械そのものが撤去され、管理方法が改められることになりました。議会での指摘を受け、無駄な支出を減らしていく姿勢を率直に評価いたします。 新規事業として、木造住宅簡易補強工事の取り組みが注目されています。区の掲げる「安全・安心なまちづくり」を区民の住まいの面からも具体化するため、木造住宅の耐震診断を無料で実施してきましたが、せっかく診断を受けながらも、改修工事まで進んでいるのは一割にとどまっているという課題がありました。工事に伴う経済的負担の重さ、工事期間中の仮住まいの確保の困難さなどが要因とされておりました。今回の事業は、地震発生による住居倒壊から生存空間を確保するために、一部屋の補強を自己負担なしで全額区費により行うものです。全国初の取り組みとなり、既に多くのメディアからも注目されているところです。一件当たり二十万円という単価で十分な工事水準が確保できるよう努力されるよう求めます。 次に、土木部です。 宮下公園の整備については、四月早々にもようやく工事着手という段階になっています。公園は区民みんなのものという原則を守りながら、サービス向上に寄与し、より親しまれる施設として運営をされるよう求めるものです。 今回の整備はネーミングライツという手法がとられるわけですが、整備費用や事業者負担というのは区として初めてのものになります。ネーミングライツについては、やはり区としてのルールを明確にするとともに、採用に際しては議会の関与と区民、利用者に対する事前の説明を求めます。 次に、清掃リサイクル部であります。 二十年十月のサーマルリサイクル実施以降のごみ量の変化について、都市環境委員会に報告されました。可燃ごみの増加は一割強にとどまり、不燃ごみは八割の減少、瓶、缶の回収も二割増となっています。ごみの減量、リサイクル促進の流れをより確かなものとするためにも、特別区の半数が既に取り組んでいる容器包装リサイクル法に基づく資源回収を渋谷区としても実施すべきと考えます。 次に、会計管理室であります。 一冊一万八千三百二十二円五十銭の決算書の大字版の予算、四十冊分八十七万四千円の廃止は、我が会派が求めてきたことであり、評価するものです。今後も削れるところはしっかり見直しを行っていただくことを要望いたします。 次に、教育委員会であります。 コミュニティスクールについては大いに期待するものです。子どもたちによりよい環境を提供するために、地域住民の参加を積極的に求め、学校の真の意味での開かれた空間にしていただきたいと思います。 学校給食などの私費会計の課題は、笹塚中学校の給食費問題で明らかになりました。公会計への変更も含め、文書管理や金銭管理の徹底、保護者に対するアカウンタビリティの確保などについて一層の努力を求めます。 松濤美術館については、大金を投じて施設調査を行ったので、極力速やかに対応していただくよう要望いたします。 美術振興財団については、確実に目標に向かって公益法人化を迅速に進めていただくとともに、議会への定期的な報告の場を確保していただくよう要望いたします。 次に、選挙管理委員会であります。 毎年実施されている選挙啓発事業の一つである講座等については、より選挙啓発につながるものを実施するよう要望いたします。 次に、監査委員事務局であります。 例月出納検査を初めとする定期監査、随時監査、財政援助団体監査、決算監査、行政監査などの監査報告書は、参考となるものとして評価いたします。特に定期監査については、参考項目が非常に多く、わかりやすい記載がされており、実施回数の検討とさらなる充実の監査の実施を求めます。 住民による監査請求が増加しておりますので、区としてしっかりした対応を要望いたします。 次に、国民健康保険事業会計についてでありますが、収納率が悪いのは頭の痛い問題です。払いたくても払えない、払えるけれども払わない、未納の方の状況は様々であると思いますが、国民健康保険会計は一般会計から総額二十三億八百四十三万六千円、そのうち、その他一般会計繰入金として十億六千二百九十万円にも上り、国保会計に関係のない方々からも支援をいただいている状況です。その状況下では、賦課された健康保険料をいかに無理なくお支払いいただくか、区の努力が必要です。口座振替による収納は払い忘れもなく、最も収納率を高める方法と思いますので、さらなる口座振替の促進に努力をしていただきたいと思います。 介護保険事業会計については、わかりやすい制度の周知と丁寧な相談や苦情の対応が求められるとともに、介護予防にも重点を置きながら、全体のコスト削減にも努めていただきたいと思います。 後期高齢者医療事業会計については、政府は廃止の方針を打ち出しております。新しい医療制度の実施まで混乱がないよう、区民の負担軽減にも配慮しながら進めていっていただきたいと思います。 以上、各会計について意見を述べさせていただきました。 渋谷区は財政豊かな区を誇っておりましたが、急激な景気悪化で税収減になり、この状況はしばらく続くであろうと予想されます。このような状況下では、区全体としての優先順位、所管ごとの優先順位をしっかり検証し、予算を組み立てていくこと、そして、その予算の執行がどれだけの効果をもたらしているのかを検証することが必要であり、常にその仕組みの改善も行っていただきたいと思います。 「何が何でも渋谷区に住みたい」と思われるような住民サービスを目指し、渋谷区議会民主党は改選期まであと一年、しっかりと仕事をしていくことをお約束をし、賛成討論を終わります。
○議長(松岡定俊) 七番岩崎保夫議員。
◆七番(岩崎保夫) 私は、区民の会民主を代表いたしまして、議案第二十六号 平成二十二年度渋谷区一般会計予算について賛成の立場から討論をいたします。 一昨年秋以来の世界同時不況は、渋谷区の歳入の大宗を占める特別区民税に大きな影響を与え、平成二十二年度の特別区税収入は前年度比四十一億八千九百五十一万三千円、九・二%の大幅な減収となっております。これに加えて、都税連動の交付金についても利子割交付金、配当割交付金、地方消費税交付金、自動車取得税交付金合わせて十一億四十六万七千円の減収が見込まれ、さらに恒久減税による減収補てん特例交付金の廃止に伴う経過措置である特別交付金も平成二十一年度限りで終了したことにより八億四千三百四十八万六千円の減収になるなど、一般財源においては六十億円を超える大幅な減収となっております。 一方、長引く景気後退により離職者が増加したことに加え収入の減少などにより、生活保護受給者が急増し、義務的経費である生活保護費が増大していることも本区の財政に大きな負担となっております。 このように厳しい財政環境の中において、平成二十二年度当初予算は「選択と集中」という基本的考え方に基づき、無駄を排し、喫緊の課題対応のために重点的な配分を行う一方、特定財源を極力活用するとともに新たな財源を見出すなど、考え抜かれた予算案であると高く評価するものであります。 以下、主な施策について意見を述べます。 初めに、子育て支援についてであります。 保育園の待機児対策は、本区に限らず全国的な緊急課題となっております。区長は待機児ゼロを目標に掲げ、平成二十一年度に二回にわたり補正予算を組み、先手、先手と待機児解消策を実施してこられました。さらに、新年度予算において区立保育園の分園設置や既存保育園の定数拡大を図られ、それに伴う保育士についても採用するなど迅速な対応が図られております。さらに、ゆとりある保育環境整備のために計画的に進められております保育園建設につきましても、新年度には代官山、新橋、文化総合センター内、大向の各保育園が順次開設され、それぞれの園において定数拡大や多様な保育が実施されることとなっております。 待機児解消と保育環境整備を同時に実現することは、まことにすばらしいことであります。今後も年度途中での新たな保育需要が生ずることから、さらなる待機児対応策を期待するものであります。 一方で、保育料の軽減を図られることは、不況に苦しむ区民生活に目を向けた時宜にかなった対応であります。さきの臨時区議会での条例改正がなされた後、区民には大きな期待を抱かせ、大変反響の大きなものであります。これが認可保育園に加え認証保育所、さらには未認可保育室に至るまで適用されることは、区民の負担軽減にとどまらず待機児解消にも資するものと考えます。 また、幼保一元化施設、山谷かきのみ園の開設につきましても、変化する区民ニーズに的確にこたえるものであり、余裕施設の活用と区民課題の解決を同時に実現する非常に効果的な手法であると思います。是非ほかの地域の子どもたちにもひとしく機会を与えていただきたく、今後の拡充をお願いするものであります。 次に、定住対策家賃補助制度についてですが、区民生活の基盤は一つには住宅であり、もう一つは就労であります。たとえ仕事を失っていたとしても、安定した住宅が確保されていれば生活再建はより可能であると考えます。 本区の出生数は、ハッピーマザー制度や保育料の軽減などの少子化対策が功を奏し、昨年は千六百六十七人を数えることとなりました。しかしながら、子どもが大きくなるにつれ住み続けにくくなることも現実であります。その最も大きな要因が住居費にあると思います。今回、新規事業として百世帯を対象に家賃補助を行うことは、民間賃貸住宅にお住まいの若年層の区民にとっては、こんなにありがたいことはありません。人口が再び減少に転じようとしている今、人口流出防止に効果があるものと期待しております。 さらに、新橋区民複合施設に建築中の区営住宅、アクティブ住宅新橋二十七戸が本年十月に開設予定であります。良質な公営住宅の供給と定住家賃補助制度により定住化を促進するとともに、バランスのとれた人口構造に近づける努力を今後も引き続きお願いいたしたいと存じます。 さらに、ハッピーマザー出産助成金事業の創設は、ハッピーマザー助成の役割を見直し、発展・拡充させるものでありますし、新たに開始するおたふく風邪、水ぼうそうの予防接種費用助成につきましても、いずれも渋谷区の子育て環境整備に資するものであり、さすがに子育て日本一の渋谷区ならではの先進的な取り組みであります。 次に、高齢者福祉についてですが、高齢化が進む中で、高齢者が不安に思うことは健康、医療であり、年金、介護、住宅のことであります。特にひとり暮らし、あるいは老々世帯にとりましては、万一の場合に備えて準備されていることとは思いますが、やはり公的な支援が充実していることが老後の安心になると思います。 本予算案には旧代々木高校跡地複合施設における特別養護老人ホーム等の建設費、「あやめの苑・代々木」の増床のための改修費、区独自のホームヘルプサービスの拡充経費、区民健康センター桜丘の整備運営経費など、福祉、保健の充実が図られています。また、高齢者向け住宅についても、先ほど申し上げましたアクティブ住宅新橋に加え、
二軒家敬老館跡地複合施設において設置されることとなっております。特筆すべきことは、区民生活の課題対応のために実施した施策がトップランナーとしての役割を担い、他の自治体はこれを追随し、また、国の施策化を先取りしていることであると思います。 次に、まちづくりについてですが、渋谷駅街区の整備につきましては、土地区画整理事業に向け第一歩を踏み出す段階に至りました。いよいよ百年に一度と言われる都市基盤整備事業が始まります。渋谷区がしっかりとリーダーシップをとり、地域の合意に基づく人間中心のまちづくりをつくり上げていただきたいと思います。 渋谷の将来像を「世界に開かれた生活文化の発信拠点」として位置づけていますが、キーワードは「文化」と「環境」であると思っております。我が会派も渋谷の将来像についてしっかりと考え、機会があれば御提案させていただきたいと存じます。 また、渋谷区のまちづくりの基本理念は「区と区民と事業者の協働型のまちづくり」であると、まちづくり条例において規定されております。この協働型のまちづくりを推進する手法が地区計画であると考えます。道玄坂一丁目地区、笹塚一丁目地区などの地区計画、さらには景観計画、土地利用調整条例などの実現についても着実に実行していっていただきたいと思います。 災害に強いまちづくりについては、狭あい道路の拡幅事業、木造住宅の耐震化助成事業、本町地区における主要生活道路八号線の拡幅事業、さらには新文化街区における防災センター整備など、それぞれ予算化されております。首都直下型大地震は、いつ起きても不思議ではないほど差し迫った事態であります。さらなる事業促進を期待しております。 次に、環境についてです。 渋谷区では昨年一月に「渋谷区地球温暖化防止重点対策二〇〇九」を策定し、三カ年の行動計画に基づき施策化を図っておられます。平成二十一年度の新規事業、太陽光発電売電事業は国がこれに追随し、昨年十一月から実施することになり、本区が先駆的役割を果たしたものと考えております。 新年度には、廃棄物電力の活用が実行に移されることとなっております。小学校四校で開始されますが、既にふれあい植物センターにおいては、地元還元施設として渋谷清掃工場の廃棄物電力の供給を受け、ピーク時を除いては全量供給となっております。今後もCO2削減の有力な手法となりますので、積極的に拡大に努めていただきたいと思います。 また、未利用エネルギーや再生可能エネルギーなどの利活用について、先駆的な取り組みを是非お願いいたします。 次に、都市計画道路整備についてです。 補助十九号線、補助六十号線については、それぞれ最後の一区画を新年度中に買収予定となっております。長期間の事業であり、沿道、近隣の方たちの理解、協力が得られたからこそ完成を見ることができるものであります。予定どおり新年度中の買収を期待するものであります。 次に、文化・国際交流についてであります。 私は昨年、教育調査海外都市交流訪問団の一員としてフィンランド共和国ヴィヒティ市とヘルシンキ市を視察してまいりました。お互いの歴史、文化を直接見聞することにより相互理解が深まり、それを継続することにより、より一層緊密な関係が生まれてまいります。私も初めて訪れた地で教育、福祉、まちづくりなど様々な取り組みを体験することができ、大きな衝撃と感動を覚えました。このような貴重な体験をより多くの人に経験していただき、渋谷区に帰ってきた後に多くの人に伝えていくことが、区民レベルでの交流へと広がりを持たせることとなると思います。 新年度には引き続き、トルコ共和国イスタンブール市ウスキュダル区やフィンランド共和国ヴィヒティ市、また中国北京市西城区への派遣事業が予定されております。また、渋谷区内においては神宮前国際交流学級や、旧朝倉家住宅を活用した外国人との交流事業などが予定されており、「平和・国際都市渋谷」の名に恥じない国際都市交流、文化交流としていただきたいと思います。 また、本年十一月には区民待望の施設である文化総合センター大和田が開設となります。中・小の文化ホールに加えプラネタリウム、こども科学センター、図書館、区民学習センターなど、いずれの施設も区民の文化、芸術、学習活動に欠かせない施設であります。区民の利用しやすい、また参加しやすい運営、事業執行となるよう運営体制には万全を期していただくことをお願いいたします。私も、プラネタリウムの星空を眺め、悠久の空間を体験できることを今から楽しみにしております。 これまで施策ごとに意見を申し述べてまいりましたが、これ以外にも、小中一貫教育校の整備やコミュニティスクールの導入、国民読書年にふさわしい図書館の整備、中高生を対象とした代官山児童青少年センターの設置、分煙ルール周知啓発の推進、初台駅でのレンタサイクル事業、
ワンストップサービス実現のための新文化街区での区民サービスの整備等、新年度予算において意欲的な事業は枚挙にいとまがありません。 以上、平成二十二年度一般会計予算案について区民の会民主の意見を述べてまいりました。 歳入が大きく落ち込む中、行財政改革を断行して無駄を省き、一方では起債や基金の取り崩しにより区民生活に必要な投資を行い、十年先への布石を打つこの予算案について、我が会派は賛成するものであります。 政府は三月の月例経済報告において基調判断を上方修正しておりますが、区民税の増収につながるにはタイムラグがあります。しかしながら、区民生活に責任を持つ基礎自治体としての渋谷区としては、待ったなしの課題に対応しなければなりませんが、きめ細かな配慮の行き届いたこの予算案は高く評価できるものであります。今後とも「未来に向けてだれもが安心して住み続けられる渋谷」の実現に向け、区民の会民主は全力を尽くすことをお誓いして、賛成討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第三十を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 これから日程第三十一を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 これから日程第三十二を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 これから日程第三十三を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 これから日程第三十四を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 これをもって予算特別委員会は任務を終了いたしましたので、解消いたします。委員の方々には、まことに御苦労さまでございました。 日程第三十五を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十五 議案第三十一号 渋谷区恵比寿区民施設共同建替事業の工事費用負担に関する協定について
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議案第三十一号 渋谷区恵比寿区民施設共同建替事業の工事費用負担に関する協定について 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議案第三十一号 渋谷区恵比寿区民施設共同建替事業の工事費用負担に関する協定についてにつきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は「渋谷の未来に向けて」の施設整備計画に基づき、併設されている独立行政法人都市再生機構と渋谷区が共同で建て替えを行う渋谷区恵比寿区民施設共同建替事業の工事費用の負担について、協定を締結しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、施設の建設は住民に対してよく説明し、合意を得て進めていくべきであり、計画が先行することは許されない。計画説明会を一回しか行わず、住民への説明が十分になされないまま建設を進めることには同意できない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、複合施設として区民相談コーナー、区民集会施設、保育園、共同住宅を建設するものであり、区内人口を増やし、待機児の解消に寄与するものとして評価する。負担割合は面積案分で、適正であり、賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第三十五を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 日程第三十六を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十六 議案第三十二号
二軒家敬老館跡地複合施設の譲渡に関する協定について
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議案第三十二号
二軒家敬老館跡地複合施設の譲渡に関する協定について 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議案第三十二号
二軒家敬老館跡地複合施設の譲渡に関する協定についてにつきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は「渋谷の未来に向けて」の施設整備計画に基づき、併設されている都営住宅の区への移管とあわせて建て替えを行い、区営住宅及びはつらつセンターとして整備するため、
二軒家敬老館跡地複合施設の譲渡に関する費用の負担について協定を締結しようとするものであります。 審査の中で、敬老館をはつらつセンターとして整備し、機能を拡充するもので、区民の期待も大きい施設である。敬老館機能を代替地に仮設し、利用者の利便を損ねないよう配慮した工事計画であることも評価する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第三十六を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 この際、会議時間の延長をいたしておきます。 議事進行上、暫時休憩いたします。
------------------------------- 休憩 午後三時四十八分 再開 午後六時三十七分
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 休憩前に引き続き会議を開きます。 お諮りいたします。 ただいま総務区民委員会、小林清光委員長から議案第三十六号及び議案第三十七号の委員会報告書がそれぞれ提出されましたから、日程にそれぞれ追加し、順次議題とすることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は日程にそれぞれ追加し、順次議題とすることに決定いたしました。 追加日程第一を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△追加日程第一 議案第三十六号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議案第三十六号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月三十一日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議案第三十六号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例につきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、地方税法の一部改正に伴い、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、上場株式の譲渡に係る特例措置は株取引の優遇税制の延長であり、特別区たばこ税率の見直しについては、たばこの大幅な値上げとなり、庶民増税につながるので認められない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、地方税法の改正に伴う規定の整備である。年少扶養の廃止で扶養親族の数が把握できなくなったため、非課税限度制度等の適用者を保護するために必要な改正である等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから追加日程第一を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 追加日程第二を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△追加日程第二 議案第三十七号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議案第三十七号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月三十一日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議案第三十七号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例につきまして、総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、国民健康保険法等の一部改正に伴い、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、国民健康保険法施行令等の改正に伴う規定の整備であり、渋谷区国民健康保険運営協議会の答申も適当と認めている。全体として負担が軽減されるものも多く、非自発的失業者に対して丁寧な対応がなされている等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから追加日程第二を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 日程第三十七を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十七 消費税の増税反対、くらしにかかる消費税減税を緊急に求める請願
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書消費税の増税反対、くらしにかかる消費税減税を緊急に求める請願 本委員会は、付託を受けた右請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 総務区民委員長の報告を求めます。 小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました消費税の増税反対、くらしにかかる消費税減税を緊急に求める請願について、総務区民委員会の審査経過並びに結果を御報告いたします。 本請願は、渋谷区、消費税廃止渋谷各界連絡会代表者、河田光博さんほか百三十九団体から提出されたものです。 本請願の趣旨は、消費税率の引き上げを行わず、食料品など暮らしにかかる消費税を減税するよう国に対して意見書の提出を求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、税制の抜本的改正を検討する中で消費税のみを議論から除外することはできない。政府も四年間は消費税を上げないと明言している現在、意見書を上げることは適当でない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、区民の暮らしが深刻な状況にある中、消費税の増税を検討することは許されるべきでなく、食料品など生活必需品の減税について、国に対して意見書を上げるべきである等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第三十七を採決いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 本件は採択することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第三十八を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十八 保育園の給食調理の民間委託に反対する請願
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書保育園の給食調理の民間委託に反対する請願 本委員会は、付託を受けた右請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま議題となりました保育園の給食調理の民間委託に反対する請願について、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本請願は、渋谷区、染矢ゆう子さんほか八百八十五名から提出されたものです。 本請願の趣旨は、渋谷区保育園の給食調理の民間委託を中止し、区直営の継続を求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、行財政改革の中、民間の力を活用していくことは時代の趨勢であり、保育園と事業者が連携して、よりよい給食を提供していくことが望ましい等の意見がありました。 また、賛成の立場から、民間委託は、これまでの保育士との綿密な連携による子どもたち一人一人の体調に合わせた臨機応変の対応を困難にするものである等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第三十八を採決いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 本件は採択することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第三十九を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十九 認可保育園の増設で待機児を解消するとともに保育基準の引き上げを政府に求める請願
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書認可保育園の増設で待機児を解消するとともに保育基準の引き上げを政府に求める請願 本委員会は、付託を受けた右請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま議題となりました認可保育園の増設で待機児を解消するとともに保育基準の引き上げを政府に求める請願について、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本請願は、渋谷区、染矢ゆう子さんほか九百七十名から提出されたものです。 本請願の趣旨は、計画的な認可保育園の増設及び保育所面積の最低基準の引き下げを撤回し、現行基準を引き上げることを求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、現在、区は待機児解消に向け全力を傾けており、それを困難にする最低基準を引き上げることより、まず待機児の解消が最優先事項である等の意見がありました。 また、賛成の立場から、日本の基準は先進国の中でも最低水準となっており、それをさらに引き下げることは、子どもが健やかに成長する権利を脅かすものである等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 二十三番新保久美子議員。
◆二十三番(新保久美子) 私は、ただいま議題になりました受理番号第十号 認可保育園の増設で待機児を解消するとともに保育基準の引き上げを政府に求める請願に、日本共産党渋谷区議団を代表して、賛成の立場から討論を行います。 この請願は、渋谷区、代表者、染矢ゆう子さんほか九百七十名から提出されたものです。 この請願は、渋谷区として保育園の待機児を解消するために計画的に認可保育園の増設と、政府に対して保育所面積の最低基準の引き下げを撤回し、現行の保育基準の引き上げを求めるものです。 深刻な経済不況のもとで共働き家庭が増加し、どの保育園にも入れない子どもは今年も深刻になっています。今年二月の認可保育園への入所応募は、ゼロ歳児から三歳児では三百二十八人が認可保育園に入れないことになります。区は、第二次緊急対策として未認可保育園、認可外施設での百八十五人の定数を拡大し、四月以降、第三次対策として、区立保育園で分園設置を含め三十二人の定数拡大を打ち出していますが、認証保育所、保育室での受け入れがあっても、四月には約百六十人が入れないことになります。 我が党区議団が行った区民アンケートには「保育園を見つけなければ働けない。しかし、働かなければ保育所に入れない」「現在休業中ですが、上の子と同じ保育園にあきがないし、近所の無認可園にも全くあきがないのでとても困っています」と深刻な訴えがありました。つい最近でも「どこにも入れない。どうすればいいのか」と悲痛な訴えが多く、入れても「三人の子どもたちがばらばらの保育園になって、送り迎えも大変」などと保育要求は切実です。 父母の願いは、施設面でも職員体制面でも整った認可園です。待機児解消は認可保育園の増設で行うべきです。 また、こうした待機児の深刻な状況にもかかわらず、区が文化総合センター大和田の認可保育園設置後に桜丘保育園を廃園すること、大向保育園の新園舎建て替え後に廃園することは認められません。貴重な保育施設として存続すべきです。 現在の公的保育制度のもとで、区市町村は保育に欠ける子どもに対して最低基準以上の設備、人員を満たした認可保育所に入所させ、保育を保障する責務を負っています。子どもには最低基準以上の保育を受ける権利があります。 現行の保育制度は戦後間もない一九四八年につくられたものですが、児童福祉法によって児童の生活を保障するに必要な最低基準を明確にし、これにより、不十分ながらも「遊ぶ、寝る、食べる」の子どもの環境がつくられてきたのです。保育施設の面積や保育士の配置など、最低基準の拡大こそ求められています。しかし、逆に政府は、こうした待機児問題を理由に都市部での保育所面積の緩和を打ち出し、子どもたちを詰め込み、事実上の保育所最低基準の改悪を進めています。国の責任で保育所予算を増額し、認可保育園を増設すべきです。 日本の最低基準は、保育所面積はゼロ歳児一人当たり畳一畳の一・六平米に対して、ドイツは三・三平米、アメリカ四・六四平米、フランス五・五平米、スウェーデン七・五平米であり、日本の子ども一人の保育室の面積は先進国の中でも大きく立ち遅れています。さらに、保育士の配置基準でも、日本では四・五歳児三十人に対して保育士一人ですが、主要な国においては十対一、八対一、五対一と手厚い配置になっているのが一般的です。 今、保育制度の改善が求められているのに、さらに政府は保育分野への企業参入を促進し、保育園給食は乳幼児の身体と心を育てる保育の一環として大きな役割を担っているのに三歳児以上の給食の外部搬入を容認することを決定するなど、規制緩和、企業参入を進めています。こうした政府の保育制度改悪に対して、日本保育学会や全国保育協議会、日本保育協会、全国私立保育園連盟の保育三団体を初め保育関係者、保護者は、現行の国基準は最低限守るべきもの、現行基準の改善を求める運動が今大きく広がっています。 保育関係者からは、保育所の環境を守る歯止めがなくなり、子どもの命や権利が脅かされる危険がある。また、保育園に入れなくて困っている親たちも、子どもたちにはいい環境をと願っています。全国各地で保育者などによる待機児ホットラインや入所相談会が取り組まれ、「質の守られた保育所をたくさんつくって」という願いが広がっています。新政権は、この願いにこたえる道を真剣に考えてほしい。規制緩和で子どもを詰め込む安上がり保育を抜本的に転換し、子どもの権利を保障する立場で保育制度の改善を求めています。 区は、待機児の緊急対策として区立の二つの認可外保育室と、山谷幼稚園に新たな幼保一元化施設として開設する山谷かきのみ園は調理室もないため、給食は冷たいお弁当のケータリングを導入しようとしています。また、建て替え園の新橋・代官山・大向保育園の給食調理を四月から区は民間委託を進めています。子どもたちのよりよい保育を願う区民は、保育園給食が保育の一環として、給食を通して子どもたちに豊かな食文化を伝えるとともに、乳幼児の身体と心の育ちにとって大きな役割を担ってきたことから、営利企業への調理の民間委託をやめ、公的責任で給食を実施してほしいと切実です。また、認可外保育室の給食は、認可保育園と同等の温かい給食に改善すべきです。 すべての子どもたちの健やかな成長を保障するためにも、現行の保育制度の最低基準を守り、さらに改善させていくことが一層求められています。未来を担う子どもたちが大切にされる保育の実施を求める請願の採択への御賛同をいただきますようお願いし、討論とさせていただきます。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第三十九を採決いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 本件は採択することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第四十を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四十 「後期高齢者医療制度」をすみやかに廃止し、老人保健制度に戻すよう政府に意見書を提出する請願
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
渡辺次長朗読〕 ------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書「後期高齢者医療制度」をすみやかに廃止し、老人保健制度に戻すよう政府に意見書を提出する請願 本委員会は、付託を受けた右請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十二年三月二十六日 福祉保健委員会委員長 牛尾真己渋谷区議会議長 松岡定俊殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 福祉保健委員長の報告を求めます。 牛尾委員長。
◆二十一番(牛尾真己) ただいま議題となりました「後期高齢者医療制度」をすみやかに廃止し、老人保健制度に戻すよう政府に意見書を提出する請願につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本請願は、渋谷区、渋谷社会保障推進協議会代表者、福井典子さんほか五十七団体から提出されたものです。 本請願の趣旨は、後期高齢者医療制度を速やかに廃止し、老人保健制度に戻すよう、政府に意見書を提出することを求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、後期高齢者医療制度については国が廃止を検討中で、その推移を見守るべきであり、老人保健制度に戻すことは、財政均衡や自治体間の国保料格差の拡大などの点から現実的でない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、政府が後期高齢者医療制度を廃止するまでの四年間において、保険料は二回の改定でさらに引き上げとなる。新しい医療保険制度が決まるまでの暫定として、老人保健制度を復活すべきである等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 二十四番五十嵐千代子議員。
◆二十四番(五十嵐千代子) 私は、日本共産党渋谷区議団を代表して、ただいま議題となりました「後期高齢者医療制度」をすみやかに廃止し、老人保健制度に戻すよう政府に意見書を提出する請願の採択に賛成の立場から討論いたします。 本請願は、渋谷区、渋谷社会保障推進協議会代表者、福井典子さんほか五十七団体から提出されたものです。 請願は、後期高齢者医療制度を速やかに廃止し、老人保健制度に戻すよう政府に意見書を提出することを求めるものです。 二〇〇八年四月から始まった後期高齢者医療制度は、小泉自公政権が社会保障費の年額二千二百億円の削減路線に基づき、医療費を削減するために強行したものです。七十五歳以上の高齢者を別枠に囲い込み、窓口負担を増大させるとともに受けられる医療も制限するもので、「うば捨て山」と批判が広がったように、七十五歳以上の高齢者を差別する世界にも例のない最悪の医療制度です。 日本共産党渋谷区議団が行った区民アンケートでも「現在の高齢者たちは戦後、敗戦後の日本の復興のために頑張れと大きな負担を強いられ、いざ高齢に達すると若者以上に負担させられ、腹立たしい」「必死で生きてきた高齢者に早く死ねとでも言うような今の制度は即刻廃止してほしい。ましてや値上げなど絶対に許せません」などの怒りの声が寄せられています。また、区内の開業医やシニアクラブの会員からも制度の廃止を求める声が広がっています。 第百六十九通常国会では、こうした国民の声にこたえて、共産党とともに当時の野党であった民主党などの賛成多数で老人医療制度に戻し後期高齢者医療制度を廃止する法案が参議院で可決し、政権交代した与党三党も同制度を廃止することで一致していました。ところが、その後、鳩山内閣は、二〇一三年四月に後期高齢者医療制度を廃止して新制度に移行するとして、廃止を四年間先送りしてしまったのです。その結果、今年の四月から、区内の高齢者のうち七千九百二十六人の人たちは平均で保険料が六千九百円も値上げとなります。さらにこのまま制度が続けられれば、毎日七十五歳になる高齢者が有無を言わさずこの制度に組み込まれ、差別医療に苦しめられることになるのです。 また、厚生労働省の高齢者医療制度改革会議で検討されている新制度案は、六十五歳以上の高齢者全員を国民健康保険に加入させた上で六十五歳未満の現役世代と別勘定にするもので、このことは、七十五歳のうば捨て山の入山年齢を六十五歳以上に引き下げるもので、批判と怒りが広がっている高齢者の差別医療をさらに拡大するものとして絶対に認められません。 公的医療制度は、本来、国と事業主の責任ですべての国民、労働者に必要な医療を保障するものです。老人保健制度は、高齢者が現役世代と同じ国保や健康保険などの医療保険に加入したまま高齢者の窓口負担を軽減する財政調整制度の仕組みです。これに戻せば年齢による保険加入、保険料、診療報酬、健診などの差別医療もすぐに解消できます。老人保健制度の問題点として、窓口負担の軽減などを改革することは必要ですが、年齢で差別する後期高齢者医療制度とは抜本的に異なるものです。 今、政治に求められているのは、高齢者を苦しめている差別医療を即刻やめることであり、本請願を採択し、渋谷区議会が国に意見書を提出することが区民の願いにこたえるものです。 以上、請願の採択に賛成する討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第四十を採決いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 本件は採択することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第四十一を議題に供します。 〔
渡辺次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四十一 閉会中の調査事件について
-------------------------------
○議長(松岡定俊) お手元に御配付いたしました特定事件継続調査事項表に記載のあります各件については、それぞれ所管の委員長から、さらに調査を要するとの申し出がありましたから、閉会中も調査を続行するよう付託することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、さよう決定されました。 区長から発言の通告がありますから、これを許可いたします。 桑原区長。
◎区長(桑原敏武) このたびの定例会には平成二十二年度当初予算案を初め多くの重要議案について御審議をお願いいたしましたところ、厳しい日程の中、精力的に御審議を賜り、それぞれ原案のとおり御同意、御議決を賜りましてまことにありがとうございました。 また、追加提出いたしました同意案件、条例議案につきましても早速の御同意、御議決を賜り、重ねてお礼を申し上げます。 審議中にちょうだいいたしました御意見、御要望等につきましては、今後の区政執行に当たり十分尊重してまいります。 ありがとうございました。
○議長(松岡定俊) 本日の日程は全部終了いたしました。 これをもって本日の会議を閉じ、平成二十二年第一回渋谷区議会定例会を閉会いたします。
------------------------------- 閉議・閉会 午後七時十分
-------------------------------右会議の経過を記載し、その相違ないことを認め署名する。渋谷区議会議長 松岡定俊渋谷区議会議員 伊藤美代子渋谷区議会議員 吉田佳代子...