大田市議会 2017-06-23
平成29年第 2回定例会(第5日 6月23日)
議案第369号 大田市
農業委員会の委員及び
農地利用最適化推進委員の定数
に関する条例制定について
[
産業建設委員長]
第2 討論・表決
議案第366号 平成29年度大田市
一般会計補正予算(第1号)
議案第367号 平成29年度大田市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第
1号)
議案第368号 平成29年度大田市
後期高齢者医療事業特別会計補正予算(
第1号)
議案第369号 大田市
農業委員会の委員及び
農地利用最適化推進委員の定数
に関する条例制定について
第3
付託案件審査報告
請願第 4号
森林環境税(仮称)の早期創設を求める
意見書提出方につい
て
[
産業建設委員長]
第4
議員提出議案上程[
提案理由説明・質疑・討論・表決]
議案第370号 「共謀罪」と同趣旨の「
改正組織犯罪処罰法」の拙速な法施
行を行わないことを求める決議について
意第 15号 地方財政の充実・強化を求める意見書の提出について
意第 16号
森林環境税(仮称)の早期創設を求める意見書の提出につい
て
第5
行財政改革特別委員長中間報告
第6 請願の処理
請願第 5号 北朝鮮問題をめぐる国際的緊張の高まりを平和的に解決する
ことを求める
意見書提出方について
第7 議員派遣
~~~~~~~~~~~~~~~~
会議に付した事件
日程第1から日程第7まで
~~~~~~~~~~~~~~~~
出 席 議 員 (20名)
1番 木 村 幸 司 2番 森 山 幸 太
3番 胡摩田 弘 孝 4番 森 山 明 弘
5番 小 川 和 也 6番 三 浦 靖
7番 石 田 洋 治 8番 松 村 信 之
9番 小 林 太 10番 松 葉 昌 修
11番 河 村 賢 治 12番 林 茂 樹
13番 大 西 修 14番 月 森 和 弘
15番 塩 谷 裕 志 16番 有 光 孝 次
17番 福 田 佳代子 18番 石 橋 秀 利
19番 清 水 勝 20番 内 藤 芳 秀
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欠 席 議 員 (なし)
~~~~~~~~~~~~~~~~
地方自治法第121条による出席者
市長 竹 腰 創 一 副市長 清 水 克 典
政策企画部長 原 田 修 総務部長 岡 田 稔
健康福祉部長 大 谷 積
環境生活部長 水 田 雄 二
産業振興部長 尾 田 英 夫 建設部長 川 上 節 夫
上下水道部長 大 野 秀 穂 消防部長 幸 村 卓 己
温泉津支所長 有 馬 佳 規 仁摩支所長 嘉 田 志 信
財政課長 上 西 宏
政策企画課長 森 博 之
市立病院事務部長 近 藤 昌 克 教育長 大 國 晴 雄
教育部長 田 中 純 一 監査委員 丸 山 浩 二
~~~~~~~~~~~~~~~~
事務局職員出席者
事務局長 川 﨑 健 司 事務局次長 川 上 浩 史
議事係長 藤 間 友 章 主任 石 原 亜紀子
午前9時05分 開議
○議長(内藤芳秀) 皆さん、おはようございます。
これより、本日の会議を開きます。
ただいまの御出席は全員でありますので、議会は成立しております。
本日の議事日程はお手元に配付のとおりといたします。
◎日程第1
付託案件審査報告・
委員長報告に対する質疑
○議長(内藤芳秀) 日程第1、
付託案件審査報告並びに
委員長報告に対する質疑を行います。
さきに
常任委員会に付託いたしました議案第366号から議案第369号までの4件を一括議題といたします。
各委員会における審査の経過及び結果について、それぞれ委員長より報告を求めます。
初めに、
総務教育委員長の報告を求めます。
6番、三浦 靖議員。
[6番 三浦 靖 登壇]
○6番(三浦 靖) おはようございます。去る6月16日の本会議におきまして
総務教育委員会に付託されました議案第366号、平成29年度大田市
一般会計補正予算、歳入、所管歳出の予算案件1件につきまして、19日、委員7名全員出席のもと委員会を開催し、その審査を終えております。
委員会には、竹腰市長、
大國教育長を初め、関係する部課長の出席を得、慎重に審査を行いました。その審査の結果と経過、可否判定における主な意見につきまして御報告を申し上げます。
まずは、審査の結果でございますが、付託されました議案第366号は、全会一致、原案可決であります。
それでは、主な質疑と意見につきまして申し上げます。
第366号の地域振興費、
コミュニティ助成事業、いわゆる
宝くじ助成事業に関しまして、このたび
池田地区まちづくり推進協議会に配備される草刈り機等の性能と、今後必要となるメンテナンスなど、維持管理費についてどうするのかと問われ、執行部からは、
商品カタログを配付された上で丁寧な説明をされたところでございます。維持管理費につきましては、地域活動ということで地元負担をお願いしていきたいということでございました。
また、
鼓笛隊セットを整備する
あゆみ保育園幼年消防クラブに対して、同様の活動をしている市内の状況について質問があり、市内には21団体あり、引き続き児童、保護者を通して
幼年消防クラブの育成と防火意識の普及啓発に努めると答弁がございました。
次に、小・中学校の
就学援助事業に関しまして、近年の状況と事業の周知について問われたところ、大田市においては対象世帯が、若干ではあるが、増加傾向にあり、要保護、準要保護を含め、全体の4分の1程度に上っていることや、保護者からの申請主義であるということから、就学前健診などさまざまな機会を通じて周知、説明を行い、丁寧な対応をしているとのことでございました。
意見といたしましては、
コミュニティ助成事業については、過去の採択実績をもってさらなる住民周知に努められたい。
就学援助事業については、大きな社会問題となっている子供の貧困、貧困の連鎖、そういったものの対策として大変重要であることから、今後とも庁内の関係する部署と緊密に連携し、取り組んでいただきたいというものでございました。
以上、初めに申し上げましたとおり、
総務教育委員会に付託されました議案は、全会一致、原案可決でございます。議員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、
委員長報告とさせていただきます。
○議長(内藤芳秀) ただいまの
総務教育委員長の報告に対し、御質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御質疑なしと認めます。
ないようでありますので、以上で
総務教育委員長報告に対する質疑を終結いたします。
続いて、
民生委員長の報告を求めます。
17番、
福田佳代子議員。
[17番 福田佳代子 登壇]
○17番(福田佳代子) おはようございます。6月の20日、副市長、
大谷健康福祉部長、
水田環境生活部長、
岡田総務部長ほか
関係職員出席のもと、
民生委員会を開き、付託されていた議案第366号、平成29年度大田市
一般会計補正予算、議案第367号、平成29年度大田市
国民健康保険事業特別会計補正予算、議案第368号、平成29年度大田市
後期高齢者医療特別会計補正予算について審査を終えましたので、その経過と結果について報告いたします。
議案第366号、
一般会計補正予算は、全会一致、原案可決です。内容は、
介護保険課担当の
地域密着型サービス拠点整備補助で3,758万9,000円です。第6期
介護保険計画に基づいて、小規模多
機能型居宅介護事業所を公募方式で整備するものです。事業者は
社会福祉法人仁摩福祉会、理事長、松浦市正氏、登録定員を29名、整備の場所は長久町、事業費は1億2,000万円となっています。現在、大田市における小規模多機能型の施設は、大田町に2カ所、川合町1カ所、波根町1カ所、仁摩町1カ所であり、今回長久町に整備されることで、全体で6カ所となります。5カ所を合わせての定員は128名、登録者は102名となっています。
審査の中で出された主な意見は、なぜ長久町で整備するのかの問いに、空白地域は西部、温泉津、高山、
三瓶ブロックであり、広域的な利用も考慮され、
西部ブロックの長久町となった。
マンパワー不足が言われている。人材は集まるのか、採算はとれるのかの問いに、
仁摩福祉会は施設・
居住系サービスなど、いろいろ取り組んでいるわけで、マンパワーについてはトータルで考えられると思うので心配はしていないでした。登録者については、広域的な利用があると見ているということでした。なお、今後の施設整備については、7期計画においてこれまでの取り組みを分析し、検討していくということでした。
次に、議案第367号は、全会一致、原案可決です。主な質疑は、平成30年度からの
国民健康保険事業の都道府県化に伴って、
国民健康保険料は統一をするのかの問いに、すぐには同じ保険料にはならないが、将来的には同一保険料を目指すでした。
議案第368号、
後期高齢者医療事業特別会計補正予算も全会一致、原案可決でした。軽減判定の誤りに伴う保険料の誤算定について、追加徴収1件2,000円、還付17件33万2,000円、平成21年から28年度分です。還付の17名の中で、最低が1,980円、最高が3万7,370円であり、14件の処理を終えた。追加徴収については丁寧に対応すると説明を受けました。
以上で
民生委員会の報告を終わります。議員各位の御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(内藤芳秀) ただいまの
民生委員長の報告に対し、御質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御質疑なしと認めます。
続いて、
産業建設委員長の報告を求めます。
5番、
小川和也議員。
[5番 小川和也 登壇]
○5番(小川和也) それでは、
産業建設委員会の
委員長報告を行います。
去る6月16日に本会議場で付託されました条例案件1件につきまして、6月21日、
委員全員出席のもと、委員会を開催し、審査を終えておりますので、その結果と審査の過程の主な質疑、可否判定での意見につきまして御報告を申し上げます。
当日は、清水副市長、
尾田産業振興部長、大國技監、
三谷農業委員会事務局長などの出席のもと、初めに清水副市長より御挨拶をいただき、
尾田産業振興部長より概略の説明、
三谷農業委員会事務局長より詳細な説明をいただいた後、審査を行いました。
議案第369号、大田市
農業委員会の委員及び
農地利用最適化推進委員の定数に関する条例制定については、賛成多数、原案可決であります。
主な内容でありますが、
農業委員会等に関する法律の一部改正により、
農業委員会の選出方法が、公選制から、市長が候補者の推薦を求め公募を行い、議会の同意を得て任命する方法へ変更になったこと、
農地利用最適化推進委員が新設されたことに伴い、その定数を定めること、また本条例に付随している必要な条例の廃止と改正を行うものであります。
それぞれの定数については、内部組織である大田市
農業委員会の委員の
定数等検討委員会を設置し、
農業委員会については
地域バランスを配慮する必要性から、地域の範囲を市内7ブロックと考えた上で、業務内容の点から農地面積をベースにおおむね100ヘクタールに1名程度としている。また、
最適化推進委員については、担当区域は
まちづくりセンター単位を原則として、連担性や移動性を考慮し、22の地域としている。定数については、
農地利用状況調査等現場に精通し踏査する必要性があることから、1名の担当の農地を50ヘクタールとしている。検討した結果、
農業委員会の定数を17人、
最適化推進委員は28人となったものである。
最適化推進委員の報酬については、
農業委員会の月額報酬2万3,500円を基準として、
最適化推進委員が月1回の定例総会への出席義務がないことから、1日分の日当相当額6,200円を引いた額である1万7,300円とする。また、費用弁償については会長と同額とするものであるとの説明でありました。
審査における主な質疑として、利害関係を有しない委員とはどのような方なのかとの問いに、商工会や消費者団体の関係者など、また弁護士、司法書士、行政書士など、農業収入のない方、農業に従事していない方である。また、公募はどのような方法であるのかとの問いに、公募期間は1カ月程度を予定している。内部組織である
候補者評価委員会(仮称)を設置し選考する。定数に満たない場合は、期間を延長し、定数に達した段階で検討する。また、地区割定数は適正であるのかとの問いに、
検討委員会で検討した結果である。任期の3年を基本として見直しもできるとの答弁でありました。
可否判定での主な意見として、国の大幅な制度改正であり、わかりづらい部分もある。農業者の方に理解をしていただけるような制度説明をお願いしたい。定数のあり方について、地域間のバランスを考慮し、見直すべきところは見直しをしていただきたい。また、反対の意見として、公選制を廃止することで農家がみずからの代表の農業委員を選ぶことができなくなること、農家以外の者も
農業委員会に加えられ、農地の番人としての
農業委員会の機能が弱まりかねないこと。農家の代表機関として農地を守ってきた
農業委員会の役割が、流動化を促進する団体へと変質させられることとの意見がありました。
以上、
産業建設委員会における審査報告といたします。議員各位の御賛同を申し上げ、
委員長報告といたします。
○議長(内藤芳秀) ただいまの
産業建設委員長の報告に対し、御質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御質疑なしと認めます。
◎日程第2 討論・表決
○議長(内藤芳秀) 日程第2、これより本案4件について討論、表決を行います。
まず、議案第366号について、討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する各委員長の報告は、原案可決であります。
各委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
[起立全員]
○議長(内藤芳秀) 起立全員であります。
よって、議案第366号は、各委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第367号について、討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
[起立多数]
○議長(内藤芳秀) 起立多数であります。
よって、議案第367号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第368号について、討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
[起立多数]
○議長(内藤芳秀) 起立多数であります。
よって、議案第368号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第369号を討論に付します。
本案について討論の通告がありますので、発言を許します。
13番、大西 修議員。
[13番 大西 修 登壇]
○13番(大西 修) 日本共産党の大西 修でございます。私は、議案第369号、大田市
農業委員会の委員及び
農地利用最適化推進委員の定数に関する条例制定について、
日本共産党大田市議会議員団を代表して反対する討論を行います。
今回の条例改正に至った経緯は、2015年の
農業委員会法が一部改正されたことによります。この法改正による主な変更点は、
農業委員会の事務として、農地利用の最適化で担い手への集積、集約化、耕作放棄地の発生防止、解消、新規参入の促進を必須業務と位置づけたことであります。
2つ目は、農業委員の選出方法の変更で、公選制と選任制の併用の廃止、公募により候補者を選定し、議会の同意を得て市長が任命、委員の過半数は原則として
認定農業者、利害関係者以外の者を1名以上含めること、また
農地利用最適化推進委員の新設などが上げられます。
農地は単なる土地ではありません。全国どこでも、この大田でも、先祖代々土地を耕し、引き継ぎ、農作物をつくってきた土地です。そういった大事な農地と、そして農業を守ってきたのが
農業委員会で、まさに
農業委員会は農地の番人としての役割があります。
反対する理由は3つあります。
まず、1つは、農業委員の公選制を廃止して市長の任命制に変更することで、農家がみずからの代表である農業委員を選ぶことができなくなることであります。
2つは、農業委員の定数が大きく減らされる上、さらに農家以外の者も農業委員に加えられ、農地の番人としての
農業委員会の機能が弱まりかねないことであります。
3つは、農家の代表機関として農地を守ってきた
農業委員会の役割が、農地流動化を促進する団体へと変質させられることであります。
各議員におかれましては、真摯な御判断を心よりお願いを申し上げまして討論といたします。
○議長(内藤芳秀) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) ないようでありますので、以上で本案に対する討論を終結いたします。
これより本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
[起立多数]
○議長(内藤芳秀) 起立多数であります。
よって、議案第369号は、委員長の報告のとおり決しました。
◎日程第3
付託案件審査報告
○議長(内藤芳秀) 日程第3、
付託案件審査報告を行います。
請願第4号、
森林環境税(仮称)の早期創設を求める
意見書提出方についてを議題といたします。
産業建設委員会における審査の経過及び結果について、委員長の報告を求めます。
5番、
小川和也議員。
[5番 小川和也 登壇]
○5番(小川和也) それでは、
産業建設委員会の
委員長報告を行います。
6月9日、本会議初日に付託されました請願1件につきまして、6月21日、
委員全員出席のもと、委員会を開催し審査を終えておりますので、その結果と審査の過程の主な質疑、可否判定での意見につきまして御報告を申し上げます。
当日は、請願者の大田市
森林組合代表理事組合長を参考人としてお出かけいただき、また執行部より
尾田産業振興部長、大國技監に同席をしていただきました。大田市森林組合から1名の傍聴希望がありましたので許可をし、審査を行いました。
請願第4号、
森林環境税(仮称)の早期創設を求める
意見書提出方については、賛成多数、採択であります。
請願の説明では、戦後、造林期に造成された人工林が、成熟期、利用期を迎えている。しかし、木材価格の低迷等による厳しい
林業経営環境の中で、
森林所有者の経営意欲は低下している。こうした森林離れとともに、境界不確定化も進んでいる。また、災害防止等、CO2吸収源等の公益的機能の発揮の妨げになっており、適切な森林管理と森の若返りが必要である。
国では、小面積の人工林を集約化し、効率化を図り、森林資源の積極利用と資源の更新に取り組んでいるものの、山離れは深刻な状況となっている。
このような状況に対応するために、長期的な視点に立った森林整備に要する安定的な財源が必要であるとの認識の中で、このたび
森林環境税(仮称)の創設への動きが出てきた。具体的な制度の内容については、現在、総務省に設置された
森林吸収源対策税制に関する検討会で検討されているとの説明でありました。
審査における主な質疑として、
森林環境税(仮称)はどこが負担をするのかとの問いに、国は個人住民税に500円、もしくは1,000円の上乗せを考えている。仮に500円では300億円、1,000円では600億円となる。また、県、市町村の税制面での連携とはとの問いに、全国では35の県が独自課税を行っており、内容はさまざまである。啓発などおおむねソフト事業の財源となっている。国においても独自課税とのすみ分けが課題となっており、
森林吸収源対策税制に関する検討会で検討されている。国ははっきりとしたすみ分けが必要であるとの考え方であり、新税についてはハード事業の財源として考えている。また、
森林環境税が創設された場合、大田市森林組合としてどのような使い道をするのかとの問いに、配分先は市町村を想定しており、基本的には市町村長の考え方である。森林組合としては、まず境界の明確化や
森林所有者の経営意欲の意識啓発に取り組みたいとの答弁でありました。
可否判定での主な意見として、現在、環境などさまざまな問題がある。一刻も早く国民負担の中で環境税を導入することを基本的な考えとして早急にすべきである。環境税を導入することで、大田市にとってはマイナスではない。また、住民負担がふえることを拙速に決めることはない。総務省の見解が7月に出ることや、県の独自課税もどうなるかわからない状況の中で意見書を上げるべきではないとの意見がありました。
以上、
産業建設委員会における審査報告といたします。議員各位の御賛同を申し上げ、
委員長報告といたします。
○議長(内藤芳秀) ただいまの報告について御質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
[「議長、13番」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御質疑なしと認めますというところで進んでおりますので、よろしくお願いいたします。
お諮りいたします。本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
[起立多数]
○議長(内藤芳秀) 起立多数であります。
よって、請願第4号は、委員長の報告のとおり決しました。
◎日程第4
議員提出議案上程[
提案理由説明・質疑・討論・表決]
○議長(内藤芳秀) 日程第4、議員提案による決議案が1件、意見書案が2件提出されておりますので、これを上程いたします。
まず、議案第370号、「共謀罪」と同趣旨の「
改正組織犯罪処罰法」の拙速な法施行を行わないことを求める決議についてを議題といたします。
朗読いたさせます。
[事務局職員朗読]
○議長(内藤芳秀) 提案理由の説明を求めます。
19番、清水 勝議員。
[19番 清水 勝 登壇]
○19番(清水 勝) 議案第370号につきまして、先ほど事務局のほうから朗読がありましたですけれども、多少私なりに補強なりのことを含めて、提出議員として説明をさせていただきます。
犯罪の実行行為がなくても相談や計画するだけで処罰ができます共謀罪の趣旨を取り入れましたテロ等の準備罪を新設いたしました組織犯罪処罰法であります。衆参でも強行に賛成多数で成立をいたしました。参議院の法務委員会の審議が途中で打ち切りとなりまして、本会議での中間報告という異例中の異例の手続で、手法によりまして本会議で強行したことは、良識の府として参議院の存在意義を踏みにじった暴挙的な行為でもあったと思います。安倍政権の、民主主義と言論の府を否定するような強権的で隠蔽政治は、国民の多くの皆さんの疑惑と不信を招いております。
強行成立しました法律が施行されますと、多くの弁護士関係者や学者の皆さん、指摘しておりますように、監視社会や密告社会が招くことによりまして、国民の人権や自由を広く侵害するおそれが強く、広範な対象犯罪や捜査機関による恣意的な乱用も懸念される問題点も多々ございます。
直近の世論調査、これは6月19日の各新聞紙上で述べておりますように、監視社会が強まったり、テロ等の準備罪は十分に説明しているとは思われないとか、法務委員会での採決の省略はよくなかった等々の批判の声もありました。共謀罪の趣旨を盛り込んだ
改正組織犯罪処罰法に反対の声があったことも、住民の身近な地方議会においてはこういう点を直視するべきであると思います。安倍内閣の支持率も急落をしております。憲政史上に汚点を残したこの法律の強行成立であったと思います。
以上のようなことから、憲法が示しております思想良心の自由や言論表現の自由、これを侵すおそれもあるとも言われております。この法律の施行におきましては、いまだ多くの問題点が指摘されております。したがって、疑問や懸念も解消されていないと思います。説明責任を果たすためにも、テロ等準備罪の拙速な法施行を行わないことを政府関係機関に強く求める決議をお願いするものでもあります。
大田市議会におきましては、基本条例におきましても、国政の議院内閣制と違いまして、地方自治体の分権時代であり、二元代表制のもと、政策立案機能を十分に発揮する中で、憲法に定めました地方自治の本旨の実現を目指すものと思い、皆さんの御理解と御賛同を切にお願いするものであります。
以上、私の登壇しての補足的な説明とさせていただきます。終わります。
○議長(内藤芳秀) ただいまの説明について御質疑はありませんか。………御質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本案は、直ちに採決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
[起立少数]
○議長(内藤芳秀) 起立少数であります。
よって、本案は、否決されました。
続いて、意第15号、地方財政の充実・強化を求める意見書の提出についてを議題といたします。
朗読いたさせます。
[事務局職員朗読]
○議長(内藤芳秀) お諮りいたします。本案は、会議規則第39条第3項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認め、提案理由の説明を省略いたします。
本案は、直ちに採決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、意第15号は、原案のとおり決しました。
続いて、意第16号、
森林環境税(仮称)の早期創設を求める意見書の提出についてを議題といたします。
議案を配付いたさせます。
[議案配付]
○議長(内藤芳秀) 朗読いたさせます。
[事務局職員朗読]
○議長(内藤芳秀) お諮りいたします。本案は、会議規則第39条第3項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認め、提案理由の説明を省略いたします。
本案は、直ちに採決することに御異議ありませんか。
[「議長、13番」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 13番、大西 修議員。
○13番(大西 修) 日程第4の
議員提出議案上程で、提案理由の説明と質疑、討論、採決と書いてあります。私は討論を望むものでございますが、よろしくお願いします。
○議長(内藤芳秀) それでは、今、13番、大西 修議員より討論の求めがございましたので、許します。
13番、大西 修議員。
[13番 大西 修 登壇]
○13番(大西 修) 日本共産党の大西 修でございます。私は、意第16号、
森林環境税(仮称)の早期創設を求める
意見書提出方について、日本共産党議員団を代表して、提出すべきではない、こういう立場で討論を行います。
森林は、木材の供給とともに中山間地域の維持と国土環境の保全や水源の涵養など多様な役割を担い、そこで営まれている林業は、地域経済と地域社会を支える大変重要な産業であります。
しかし、歴代政権の中で進められてまいりました木材の自由化などによる木材価格の低迷、中山間地域の高齢化などを背景に、森林の荒廃が進んでいます。近年、大雨による災害が頻発しているもとで、森林環境の整備保全は喫緊の課題であります。そのために国の役割が重要であります。国の森林整備予算は、2008年度の1,624億円から、2015年度は1,202億円と、この8年間だけでも422億円、26%も削減されています。森林整備、林業対策は、市民負担をふやすのではなく、国の責務を明らかにし、責任を持って取り組むことを国へ強く求めていくべきであり、森林、林業の現状を解決するためには、国内林業の保護と国土保全を国の林業政策の根幹に位置づけて抜本的対策を行う必要があります。
平成17年4月から島根県水と緑の森づくり税条例の実施で、県民税均等割が課税される全ての個人の均等割額に年額500円を加算して納付することになっています。所得の低い人ほど税負担割合が重くなる不公平税制となっています。なお、法人の場合は、資本金の額により異なりますが、1,000円から4万円を納付しています。税収の規模は、島根県で2億500万円であります。
私ども日本共産党は、
森林環境税については、国民に等しく負担を求めるものではなく、地球温暖化対策税、2012年10月実施の拡充を図り、使途として森林吸収源対策を位置づけ、森林、林業における地球温暖化対策の実行に必要な財源に充てるよう提言をいたしております。
また、環境にかかわる全ての分野で大企業の製造責任、排出責任を厳しく問う環境保全のルールを確立し、汚染の原因となる物質を生産、使用している企業の責任と負担を明確にした環境対策税などを創設することを、導入の必要性とその際の観点を明らかにしています。
各議員におかれましては、真摯な御判断を心よりお願いを申し上げまして討論といたします。
○議長(内藤芳秀) 討論はほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) ないようでありますので、以上で本案に対する討論を終結いたします。
本案を直ちに採決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
[起立多数]
○議長(内藤芳秀) 起立多数であります。
よって、意第16号は、原案のとおり決しました。
ただいま議決いたしました意見書は、直ちに関係先へ送付いたします。
◎日程第5
行財政改革特別委員長中間報告
○議長(内藤芳秀) 日程第5、特別委員会の中間報告についてを議題といたします。
お諮りいたします。行財政改革特別委員会に付託中の大田市行財政改革に関する調査検討並びに意見具申の件について、会議規則第47条第1項の規定により、この際、中間報告を求めることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、大田市行財政改革に関する調査検討並びに意見具申の件については、委員会の中間報告を求めることに決しました。
行財政改革特別委員長の報告を求めます。
8番、松村信之議員。
[8番 松村信之 登壇]
○8番(松村信之) それでは、去る5月30日に開催いたしました第8回の行財政改革特別委員会の中間報告を行います。
当日の付議議案は、大田市使用料及び手数料の見直しに関する基本方針についてでありまして、執行部より、行財政改革の本部長である清水副市長、
岡田総務部長、山田行革・施設管理推進室長、そして伊藤補佐の出席のもと、開催いたしました。
初めに、就任後初めての委員会出席である清水本部長より、国においては来月取りまとめられる予定の骨太の方針の議論が進められており、地方行政に関しては、団体の基金の状況を分析し、地方財政計画に反映したい。トップランナー方式による対象業務の拡大という議論も出てきているので、財政力の弱い地方の自治体が不利になることのないよう、今後の動きを注視していきたい。そこで、市としては、第3次大田市行財政改革推進大綱の実施計画に沿って財政健全化の取り組みを着実に進めていく必要があると挨拶をいただいた後に、山田推進室長より、使用料及び手数料の見直しに関する基本方針について、約30分程度説明を受けました。その後、各委員の皆さんより意見をお聞きしていますので、その一部を御紹介いたします。
今まではどういう観点で使用料、手数料を進めてきていたのか。施設の使用料と利用率、つまりはトータルバランスはどうなのか。使用料を上げることで利用しなくなる、つまりは市民へのサービスの低下につながるのではないか。公共的な施設を建設するのは、住民福祉の増進に寄与することが目的の一つであるとするならば、施設の減価償却的な費用は使用料及び手数料に組み入れるべきではないのでは。また、現在進めておられる公共施設総合管理計画とどう整合性をとるのか。設定料金については新旧の料金比較表がわかりづらい。つまり、使用料及び手数料を住民からすれば高くなると思うが、上げなくてはいけない理由はどこにあるのか。また、市民が利用する場合や企業が利用する場合の設定基準はどうか。設定根拠はどうなのか。十分議論する中で、住民の皆さんにも周知期間を十分持つ中でスタートするべきだとの意見に対しまして、執行部よりは、使用料等については、市町合併時に一部を除いて旧市町の料金をそのまま引き継いでいる。今回の見直しは、値上げ前提ではなく、これまでに算定の基礎が不明確、施設間での料金格差、未徴収施設があるなど市民にとって公正公平でわかりやすいものとなっておらず、これらの適正な使用料を算定するものである。あわせて、1時間当たりの単価とすることで、これまでよりは利用しやすくなることも考えられる。今回の見直しでは、積算基準として原価算定方式を新たに導入し、その中では建物の減価償却費を算入しているが、これは建物については年数の経過により資産価値が減少し、また世代間の負担の公平性の観点から減価償却費を算入しているものである。当然、今年度中に総合管理計画を策定の予定であるので、しっかり整合性を図っていきたい。あくまでも今回の見直し方針は、値上げを前提とするものではなく、適切な使用料の根拠を用いることで、公正公平な使用料料金を設定するものである。また、目的外利用や営利目的については、適切な料金をいただくこととしている。方針に基づいて算定した新料金については、今回新たに減免基準を統一しているので、それらをあわせ、施設の利用団体や利用者への十分な説明をする中で理解を深めていきたいとの回答でございました。
当行財政改革特別委員会で協議いたしました基本方針につきましては、6月議会初日の全員協議会で議員各位に示されたものと同じであると私が申し添えておきまして、中間報告とさせていただきます。以上でございます。
○議長(内藤芳秀) ただいまの報告について御質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御質疑なしと認めます。
お諮りいたします。ただいまの報告は、了承することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、行財政改革特別委員長の中間報告は了承することに決しました。
[「議事日程」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 19番、清水 勝議員。
○19番(清水 勝) 今の行財政改革特別委員会
委員長報告、中間報告があったところであります。私は、議会例規集を見るところ、議事日程についてであります。いわゆる議事の進行についてであります。当然、病院に関します、大田市立病院に関します特別委員会が本市においても、本議会においても設けられております。たしか5月30日だったと思います。特別委員会が招集されております。審議もありました。その内容について、なぜ報告がないのか。これは議事日程の関係ですから、議会運営委員長もおっての席ですから、議会運営委員長としてどう取り計らわれたのか、少しお聞かせをいただきたいと思います。議事日程の関係であります。
○議長(内藤芳秀) 14番、月森和弘議員。
○14番(月森和弘) 特別委員会の件でございますけれども、委員長の都合によりまして今回は報告はできないというところでございます。以上です。
○議長(内藤芳秀) 19番、清水 勝議員。
○19番(清水 勝) 私はね、例規集にね、定めてあります。委員会条例においても、第6条において、特別委員会が設置されております。その中で特別委員会に関係する付議された内容について、審議がされておるわけでありますから、私は議会運営委員会としてしっかりと日程に入れる中で、今までの例といたしましても、特別委員会が開催されておるわけですから、
委員長報告、中間報告になるでしょう。当然やるのが私は、今日までの常道ではなかったかなという強い気持ちでありますので、再度議運委員長にそういう審議がどういう状況だったか、どういう状況であったのか、もう少し詳細に報告を求めます。
○議長(内藤芳秀) 14番、月森和弘議員。
○14番(月森和弘) 議運の中で十分検討いたしましたが、結果的にはこういう形になったと。次期の議会の冒頭で報告をするということで決着いたしておりますので、そのようによろしくお願いいたします。以上です。
○議長(内藤芳秀) 19番、清水 勝議員。
○19番(清水 勝) 十分に議論をしたということですけれども、何名の方から意見があって、あるいはどのぐらいの時間を審議したかということについても再度お聞かせをいただきとうございます。
○議長(内藤芳秀) 14番、月森和弘議員。
○14番(月森和弘) 先ほどから言っておりますように、十分の時間をとりまして審議をいたしました。以上です。
[「何分だ、何分」と呼ぶ者あり]
○14番(月森和弘) 時間は、先ほど言いましたように、十分とっております。以上です。
○議長(内藤芳秀) ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
◎日程第6 請願の処理
○議長(内藤芳秀) 日程第6、請願書が1件提出されておりますので、本日の会議に付議いたします。請願第5号、北朝鮮問題をめぐる国際的緊張の高まりを平和的に解決することを求める
意見書提出方についてを議題といたします。
お諮りいたします。本請願は、請願文書表のとおり、所管の
常任委員会に付託の上、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、本請願は、請願文書表のとおり、所管の
常任委員会に付託の上、閉会中の継続審査とすることに決しました。
◎日程第7 議員派遣
○議長(内藤芳秀) 日程第7、議員派遣についてを議題といたします。
朗読いたさせます。
[事務局職員朗読]
○議長(内藤芳秀) お諮りいたします。地方自治法第100条第13項及び大田市議会会議規則第134条の規定により、お手元に配付いたしておりますとおり、議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、そのとおり決定いたしました。
なお、この際、お諮りいたします。ただいま決定をいたしました議員派遣の内容につきましては、諸般の事情によってこれを変更する場合には、議長に御一任を願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(内藤芳秀) 御異議なしと認め、そのように取り計らうことといたします。
以上で本定例会に付議されました事件は全て議了いたしましたので、平成29年第2回大田市議会定例会を閉会いたします。お疲れでございました。
午前10時10分 閉会
以上、会議のてんまつを記録し、その内容の正確なることを証するためここに署名する。
平成29年6月23日
大田市議会議長
大田市議会副議長
大田市議会議員
大田市議会議員...