大分市議会 2017-12-12
平成29年建設常任委員会(12月12日)
平成29年
建設常任委員会(12月12日)
建設常任委員会記録
1.開催日時
平成29年12月12日(火)午前10時5分開議~午前10時51分散会
2.場所
第4
委員会室
3.
出席委員
委員長 足立 義弘 副委員長 宮邉 和弘
委 員 小野 仁志 委 員 永松 弘基
委 員 高松 大樹 委 員 髙野 博幸
委 員 三浦 由紀 委 員 仲家 孝治
委 員 泥谷 郁
欠席委員
な し
4.説明員
まず、制度の趣旨についてでございます。この制度は要綱に基づき、雨水の流出抑制、水資源として雨水の有効利用、
環境循環型社会の構築を目的としており、
雨水貯留タンクや
浄化槽転用雨水貯留施設を設置するものに対して、予算の範囲内において、設置に要した経費の一部を補助するものでございます。
用途につきましては、浸水対策や
水資源対策としての効果が見込め、その利用例は括弧内に記載しております。
補助金額等につきましては、補助率が設置費の2分の1で、
補助限度額は、
雨水貯留タンクが2万5,000円、
浄化槽転用雨水貯留施設が5万円となっております。
次に、対象者の要件としまして、市内において
雨水貯留施設を設置する建築物と同一の敷地内に居住していること。同一世帯の者が過去5年以内にこの補助金の交付を受けていないこと。市税の滞納がないこととしております。
次に、課題につきましては、
各種イベントや市施設での
実物展示、市報、
ホームページを中心に広報を強化してまいりましたが、平成25年度以降は申請件数が
減少傾向にございます。
これは、下の表グラフのとおり、平成19年度の制度発足時、約30件であったものが、
東日本大震災の翌年度の平成24年度に申請のピークを迎え、それ以降、
減少傾向が続いている状況でございます。
このような中、次にあります、平成28年度議会の
事務事業評価におきまして、非常時の生活用水として利用するなど、災害対策や雑用水として利用するなどの環境面において効果が認められることから、
雨水貯留施設の必要性を市民へ周知するため、情報発信に努めることを求め、
事業継続の御評価もいただいたところでございます。
これらのことを踏まえまして、検討いたしました結果が、右上、対応のところに記載しております。
まず、1の制度の見直しでございます。
申請件数減少を検証しましたところ、特に関心の高い市民の需要が一巡しつつあると推測しております。これは他の中核市を見ても同様の
減少傾向がうかがえます。一方、
申請手続が煩雑との声もあります。これは
利用者アンケートにおいて、約3割が事前申請の手続が面倒と回答しております。
これらを踏まえまして、
要綱改正の内容につきましては、①居住用に限定している
補助対象を店舗、
事業所等まで拡大する。
②雨水貯留タンクについては、市販品とした上で、設置前の申請を廃止し、設置後に申請書兼
実績報告書の提出とする。
③雨水貯留タンクについては、書面検査に変更するといたしております。
今回の改正のまとめとして、下の表で、新旧比較、メリットの形にまとめておりますので、御確認をお願いします。
なお、施行日は、平成29年12月1日とし、その適用は、本年4月1日以後の設置分までさかのぼって適用するといたしております。
次に、2、
広報活動の強化でございます。これまで市施設内で行ってきた
実物展示を
住宅展示等の
民間施設まで拡大するとともに、今回の
要綱改正により新たに対象者となる
社会福祉法人等へダイレクトメールを送付するなど、市民、関係団体への広報をさらに強化することとしており、既に
ホームページその他において、その
広報活動に入っているところでございます。
次に、
申請増加見込みについてでございます。
店舗、
事業所等からの
申請増加分として約10件、
申請手続の簡略化の
申請増加分として約5件を見込んでおります。これらは、同様の制度を有する他都市の申請実績や当課への
電話問い合わせ等の件数から見込んだものでございます。
なお、統合に伴い、
一般会計事務である本事業につきましては、4月以降は河川課に事務移管する予定でございます。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
次に、台風18号に係る雨水排水ポンプ場の稼働状況についての報告を受けます。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道施設課長
台風18号に係る
雨水排水ポンプ場等の稼働状況について御報告いたします。資料は②と③になります。
お手元の資料②をごらんください。
下水道部では、さきの台風18号におきまして、雨水排水ポンプ場7カ所、災害対策ポンプ場5カ所、仮設ポンプ24カ所の全てにおいて稼働もしくは配備し、浸水被害の軽減に向け対応したところでございます。
右端の備考欄をごらんください。
皆春、堂園の雨水排水ポンプ場2カ所におきましては一時的に運転を停止し、仮設ポンプを設置する政所1カ所では、排水先の水路があふれており、稼働に至らなかったところであります。
このうち皆春、堂園の両雨水排水ポンプ場では、排水先河川の水位が、国土交通省と本市の間で取り決めました運転ルールに基づく停止水位に達しましたことから、やむなく一時停止いたしました。
続きまして、資料③をごらんください。
下水道部が設置する雨水排水ポンプ場などの位置図でございます。9月の
事務事業評価におきまして拡充との評価をいただきました仮設ポンプは、今回の台風18号を受け、これまでの22カ所に、黄色枠で白抜きをしております5カ所を追加し、27カ所としたところであります。
今後も、浸水被害の軽減に向け取り組んでまいりたいと考えております。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
執行部からその他として何かありませんか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道施設課長
下水道施設等の災害支援協定について、資料を御用意しておりますのでお配りしてよろしいでしょうか。
○
足立委員長
はい、どうぞ。お願いします。
〔資料配付〕
○
佐藤下水道部次長兼
下水道施設課長
本協定は、平成23年7月策定の
下水道部BCPをさらに充実させるための事前対策計画として、各団体と災害支援協定を結ぶものであります。左から対象施設、支援内容、締結先を表記しております。
右端の黒字で示しております団体でございます。右上に表があります。これは、これまで締結が完了しました相手先でございます。
赤字は、本年度、新たに予定している団体であります。上から、①管路の維持管理業者でつくります日本下水道管路管理業協会、②は、上下水道専門の大手コンサルタントでつくります全国上下水道コンサルタント協会、③は、大手プラント会社でつくります日本下水道施設業協会、④は、処理場の維持管理業者でつくります日本下水道施設管理業協会、以上4団体と年内締結を目指しているところであります。現在、調印に向けた準備を行っているところでございます。
これらの団体は、熊本地震でも実働した実績がありまして、災害発生時における下水道施設の災害調査や応急業務に関する人的、物的技術支援について、広く的確な応急復旧活動が期待できるものと考えております。
最下段、黄色の表示をごらんください。先ほど御説明させていただきました、仮設ポンプの設置に係るものであります。ポンプなどの手配をより迅速に対応できるよう、体制の強化を図るため、市内リース業者との協定締結に向け、現在、協議を進めているところでございます。
今回の4件の協定締結により、大規模災害時に支援要請が必要と想定される相手方との協定が全て整うところでございます。
今後も引き続き、被災時における下水道施設の維持、早期回復に向け取り組んでまいります。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
○小野委員
締結先の中で市内なしというのがありますが、そういうところがもし応急措置などで来るときというのは、市内の業者はいないわけではないですか。これは、市内ではできるところがないということなのですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道施設課長
今、御質問にありました、市内にその協会に属している業者がないということなのですが、現実、市内にいないわけなのですけど、事実、市内で大災害が起こった場合、市内業者はなかなか動けないところでありますので、全国から協会を通じて支援をしてもらうというところであります。
○
足立委員長
市内のリース会社も土木業者と同じような仕事ができるのですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道施設課長
リース業者については、各種建設機材、仮設ポンプだとか発電機だとかを優先的に貸し出していただくということになっております。ですので、工事等は行えるものではありません。
○
足立委員長
行えないのですか。
○
下水道部次長兼
下水道施設課長
はい。機材のリース、貸し出しだけになります。
○
足立委員長
計画しているのは何社ぐらいあるのですか。
○穴見
下水道施設課参事補兼維持担当班グループリーダー
今、5社と協議をしているところでございます。
○
足立委員長
それで大体、計画的にはいいわけですか。
○穴見
下水道施設課参事補兼維持担当班グループリーダー
そうです。これで全て準備が整うと思います。
○
足立委員長
ほかに委員の皆さんありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
その他として、全体として、委員の皆さん何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは、以上で当委員会に付託されました全ての案件の審査は終了いたしました。
ここで、昨日来のJR九州のスマートサポートステーションの件についてでありますが、都市計画部から、各支所などで、市民の皆さんとJR九州の方を招いて説明会がありました。その冊子がまとまりました。
かなり膨大なものになっております。市議会で行いました市民意見交換会で市民の皆さんから寄せられました、これは質問ばかりだったのですけれども、ほとんど反対の意見が多かったはずなのですけど、その2つをまとめまして、これから早急に、副委員長と一緒に正副議長にその報告に上がりたいと思います。いかがでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
そのときに、議長には、口頭になりますが、市長にこういったことが委員会であったということを報告していただいて、早急に、JR九州に市長も出向いてもらいたいという委員会の総意を、そして現状維持をしっかり守ってもらいたいということを議長から市長のほうに伝えていただくということにいたしたいと思います。よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
先ほど議会運営委員会で報告を受けた方もおられましょうが、駅のバリアフリー化は3,000人の乗降客があるところの3駅に話題が特化しておりましたが、大分市議会とすれば、8駅全てのバリアフリー化を求めるということで、そういう方向に議会運営委員会で取りまとめができたそうですので、そういった内容も議長はJR九州本社に、社長宛ての要望書を持っていくということになっておりますので御了承お願いします。
それでよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
それでは、会議規則第104条の規定により、お手元に配付の委員会の継続調査事件について、それぞれ閉会中の継続審査及び調査ができるよう議長に申し入れしたいと思いますが、よろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
それでは、そのように決定いたします。
それでは、当委員会3日目の予定を確認しておきます。
あす13日は、午前10時から大分城址公園の管内視察を行いますので、放送がありましたら議会棟玄関前に御集合ください。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。
午前10時51分散会...