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2013-08-29 長崎市:平成25年まちなか整備対策特別委員会 本文

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  1. 長崎市議会 2013-08-29
    2013-08-29 長崎市:平成25年まちなか整備対策特別委員会 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
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    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午前10時0分= 平戸都紀子委員長 出席委員は半数以上であります。  ただいまから、まちなか整備対策特別委員会を開会いたします。 〔調査順序について協議を行った結果、「まち なかの観光対策について」に決定した。〕 2 平戸都紀子委員長 それでは、「まちなかの観光対策について」理事者の説明を求めます。 3 池田建設局長 本日は、まちぶらプロジェクトのうち、観光対策の部分についてご議論をいただくこととなっております。  まず、長崎市の観光分野のマスタープランでございます「長崎観光戦略アクションプラン」や「長崎市アジア・国際観光戦略」でのまちなかに係る事業の位置づけ等をご説明した後、まちぶらプロジェクトの観光対策に係る主要な事業の概要につきまして、お手元に配付しております資料に基づき、関係課長よりご説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。  私からは以上でございます。 4 平戸都紀子委員長 すみません。その前に、浅田委員から少しおくれるという連絡が入りましたので、お知らせしておきます。 5 濱口観光政策課長 それでは、お手元にお配りしております資料に基づき、ご説明をさせていただきます。  資料の1ページをお開きください。  「1 長崎観光戦略アクションプラン」についてでございます。  (1)の経緯でございますけれども、この経緯といたしましては、平成20年の5月に長崎市観光戦略を策定しておりまして、その後、その施策等についての実施計画として策定されたものでございます。(2)概要といたしましては、年次計画による実施計画を策定しまして、個別事業及び具体的な実施項目、実施主体を定めまして、その実施と検証の進行管理を図りながら、分析を踏まえた事業の展開を行うこととしております。(3)目標値といたしましては、長崎市が定めております「長崎市第四次総合計画」目標に基づいた目標値となっておりまして、例えば、観光客数におきましては、平成21年の実績値559万人であったものを平成27年の目標値としましては63O万人までにする。それから、例えば、宿泊客数におきましては、平成21年の実績値240万人であったものを平成27年の目標値は300万人とするというものでございます。  2ページをお開きください。  (4)基本方針といたしましては、長崎市観光戦略の4つの柱を基本方針としております。  まず、1つ目が「長崎にしかない魅力を磨く」、2つ目が「観光とまちづくりの推進」、3つ目が「観光推進態勢の強化」、そして最後に、4つ目が「国際観光への取り組み」ということでございます。なお、4つ目の「国際観光への取り組み」につきましては、この後、ご説明させていただきます「長崎市アジア・国際観光戦略」へ盛り込むこととして整理をいたしております。(5)戦略体系といたしましては、3ページ以降に記載させていただいております。基本方針に基づく4つの柱のうち、「国際観光への取り組み」を除く3つを施策ごとに振り分け、その中で取り組む個別施策及び個別事業に分類をしております。  3ページでございますが、施策Iとしまして、「長崎にしかない魅力を磨く」という項目につきましては、「1 歴史の魅力を活かした個別事業」から「4 産業都市としての魅力を活かした個別事業」までに分類されまして、「歴史の魅力」につきましては長崎さるくの定着・拡充、平和を発信する活動の拡大などを個別施策とし、「風景と自然の魅力」については、夜景観光の推進など、「文化の魅力」については、世界遺産への登録推進と整備及び観光振興、それから夜型イベントの推進、食と物産の開発など、「産業都市としての魅力」につきましては、工場見学ツアーなどを取り組んでいくこととしております。
     次に、4ページでございます。  こちらには、施策IIといたしまして、「観光とまちづくりの推進」という項目、それから施策IIIの「観光推進態勢の強化」をお示しいたしております。先ほどと同様に、施策IIにつきましては、「(1)まち並み景観の保全と形成の推進」から「(4)環境美化の推進」までに区分されております。まち並み景観の誘導及び案内誘導サインの整備やバリアフリー観光の推進などに取り組んでいくこととしております。  また、施策IIIにつきましては、「1 動向調査と立案・実践・検証過程の確立」から「4 観光案内体制の充実」までに分類されておりまして、このうち、「2 効果的な観光情報の発信」では、長崎独自の観光素材の効果的なアピールなど、「4 観光案内体制の充実」においては、おもてなし観光の推進などに取り組んでいくこととしております。  それでは、恐れ入りますが、資料の3ページに戻っていただきまして、アクションプランの中でも、この特別委員会におきましてかかわりが深い部分の施策I「長崎にしかない魅力を磨く」の中でも、「1 歴史の魅力を活かした個別事業」の「(1)まちなか再生計画」などと連携したエリアやルートと結びつくものについて、後ほど個別事業の説明をさせていただきたいと思っております。  続きまして、アジア戦略室のほうよりご説明させていただきます。 6 高江アジア戦略室長 長崎市アジア・国際観光戦略についてご説明いたします。  資料の5ページをごらんください。  (2)の概要にございますように、まず課題といたしまして、訪日外国人の発地・着地でのニーズの把握、外国語による受入体制の整備、県等との効率的な連携、効果的なツールによる情報発信、ニーズに合った国別の戦略を挙げております。目標値につきましては、市内外国人観光客延べ宿泊者数を2020年(平成32年)までに60万人に増加させることといたしております。この目標値の考え方でございますが、2020年までに訪日外国人を2,500万人にするという目標を国で策定しており、その伸び率である3.68倍を乗じて得た数値となっております。  基本方針といたしましては、「満足度日本一国際交流都市「長崎」の実現」を掲げております。本市は、鎖国時代は、唯一西洋に開かれた窓口であり、また、開港されて以降は、各国の貿易商人たちが訪れたことで、外国人が身の回りにいることが最も自然な町であり、おもてなしやコミュニケーションにおいても日本で一番進んでいた国際交流都市でありました。その原点に立ち戻り、長崎への外国人観光客誘致を推進し、さらにリピーターにつなげていきたいという考えに基づいております。  次に、具体的な戦略体系といたしましては、6ページ及び7ページをごらんください。  施策の大きな体系として、「1 受入体制の整備」と「2 誘致活動・情報発信の強化」に分けております。このうち、6ページに記載いたしております「受入体制の整備」につきましては、(1)コミュニケーションの円滑化、(2)長崎らしい素材の活用、(3)滞在を楽しめる環境整備、(4)交通手段の充実、(5)着地でのニーズの把握の5つの項目で構成しております。7ページの「誘致活動・情報発信の強化」につきましては、(1)情報発信の強化、(2)教育旅行の誘致、(3)クルーズ船の誘致、(4)インセンティブツアー・コンベンションの誘致、(5)発地でのニーズの把握としております。  なお、平成26年度以降のアクションプランにつきましては、現在、策定中でございますが、まちなかの観光対策といたしましては、個別の事業というよりは、全般的な受入体制の整備が重要であると考えております。具体的には、多言語による案内板やパンフレットの作成、ガイドの育成等となりますが、さらに今後10年を見据えたときに、インターネットによる情報検索がより一層重要なものとなることが予想されますので、それらの情報の整備を国内観光とも連携しながら進めてまいります。  また、インターネット検索を行う環境づくりとしての公衆無線LAN、いわゆるWi-Fi環境の整備につきましても、民間との連携のもと、進めていく必要があると考えております。  説明は以上でございます。 7 赤崎文化財課長 続きまして、資料8ページからになりますが、「3 まちぶらプロジェクトと関連事業」につきましてご説明いたします。  まず、「(1)文化財の保存整備」につきましては、文化財の保存修理の実施、保存活用計画の策定、民間に対しての保存整備事業の補助を行うことで、文化財を良好な状態で後世に継承し、まちなかの地域の魅力を磨きながら活性化につなげていくものでございます。  「イ 事業内容」でございますが、「(ア)国指定重要文化財建造物保存整備」につきましては、まず平成26年度から本館などの半解体修理を計画しております旧長崎英国領事館、それから資料9ページのほうには、平成22年度から本年度まで保存修理を行ってまいりました旧香港上海銀行長崎支店保存修理事業に加えまして、資料10ページでございますが、平成25年度から26年度にかけまして、グラバー園内にあります旧グラバー住宅など、重要文化財3棟と伝統的建造物6棟の保存活用計画の策定に取り組んでいるところでございます。  また、資料の11ページの文化財保存整備として、今年度は本市が所有しております県指定有形文化財中島聖堂遺構大学門の保存修理を実施いたします。それから、「(ウ)文化財保存整備(補助金)」につきましては、平成25年度は県指定史跡「花月」、それから市指定有形文化財「福建会館」の正門と天后堂の保存整備事業に対して補助を行います。  それから、資料12ページ、「(エ)伝統的建造物群保存地区保存整備」、これも補助金でございますが、活水学院職員住宅ほか1棟の伝統的建造物の保存修理、それから環境物件であります日本生命社宅石垣の保存修理に対しての補助を行います。  資料13ページ、「ウ 必要性」でございますが、経年により劣化いたしました文化財について早急に保存修理を行い、その価値を良好に保存していく必要があり、また、保存修理を円滑かつ確実に進め、適切な活用を図るため、保存活用計画の策定に取り組むものでございます。文化財の保存整備を進め、まちなかの地域の魅力を磨き、後世へ継承していくものでございます。「エ 実施エリア」につきましては、13ページに記載のとおり、中島川・寺町エリア、館内・新地エリア、東山手・南山手エリアでそれぞれ実施しているものでございます。  次に、資料14ページをごらんください。  「(2)洋館活用・保存(東山手・南山手地区魅力向上検討)」でございます。  これは、「ア 概要」にありますように、東山手・南山手地区により多くの人々が訪れ、楽しめるまちとなるように、エリア全体の魅力の向上に向けた検討を進めているところでございます。「イ 事業内容」でございますが、1つ目は(ア)として、ばらのまちのイメージづくりとして、洋館や散策ルートにバラを植樹したり、また、地元を対象としたばらの育て方講習会を開催するというものでございます。平成25年度は、みどりの課の「ばらチャレンジ事業」の一環として実施をするものでございます。資料に写真を掲載しておりますのは、南山手の洋館3棟に、ことしの3月にバラを植樹したものです。また、ばらの育て方講習会の写真は、3月に、これも地元住民を対象に南山手地区町並み保存センターで開催した様子でございます。  次に、15ページの(イ)洋館の活用につきましては、洋館の魅力を生かした活用を今検討しておりますが、今後、実験的な取り組みを行いながら、多くの方に洋館を訪れてもらい、利用してもらうため、それぞれの洋館にふさわしい活用を検討していくというものでございます。また、(ウ)エリアの環境整備でございますが、これは山手地区の魅力の一つである眺望や歴史的景観を生かすための修景、それから誘導・案内サインの整理など、訪れた方々が楽しくまち歩きができるような整備の計画づくりに、今後取り組んでいくこととしております。「ウ 必要性」につきましては、東山手・南山手エリア全体のコンセプトやストーリーを検討する中で、個々の洋館の活用の見直し、修景などの環境整備を行うことにより、居留地全体の魅力向上につながるものでございます。  この取り組みは、まさにまちぶらプロジェクトの東山手・南山手エリアと合致しておりまして、事業の推進により、まちなかのにぎわい再生につながっていくものと考えております。  私からの説明は以上でございます。 8 水田観光推進課長 次に、資料の16ページをお開きください。  「(3)孫文・梅屋庄吉等常設展示整備事業」、平成25年度予算5,500万円についてご説明をさせていただきます。  ちょっと資料のほうには記載をさせていただいていないんですが、まず初めに、まちぶらプロジェクトの関連性について、口頭のほうでご説明させていただきます。  当事業は、まちぶらプロジェクトの中で、海の玄関口として位置づけされています松が枝周辺を象徴する建物である旧香港上海銀行長崎支店記念館において行われ、また、当地区は東山手・南山手エリアに属していることから、まちづくりの方針である「異国情緒あふれる国際交流のまち」の特色を十分に生かしていくように事業を進めているところでございます。  具体的な事業の説明でございますが、「ア 概要」についてでございます。旧香港上海銀行長崎支店記念館におきまして、孫文・梅屋庄吉等常設展示整備を長崎市、長崎県の共同で行い、平成8年に設置され、老朽化している展示品等をあわせてリニューアルすることで、同記念館の魅力アップを図るものでございます。  次に、「イ 事業内容」といたしましては、孫文・梅屋庄吉等常設展示整備を市、県共同で行い、展示整備に係る設計、工事費を市と県が1対2、市が1、県が2の割合で負担し、また、オープン後の運営費につきましては、市と県が1対1の割合で負担するというものでございます。  「ウ 事業実施の必要性とその効果」でございますが、必要性としては、孫文の出身地であり、かつ市民友好都市である中山市との交流を深めるためにも、同記念館を友好のシンボルとし、孫文と長崎出身の梅屋庄吉の顕彰を行う必要があること、長崎市、長崎県が中心となる「孫文と梅屋庄吉」発信プロジェクトにおいて、同常設展示の必要性が強く唱えられていることなどが理由でございます。効果といたしましては、同記念館は日中友好の歴史を物語る建物で、東アジア、長崎近代交流史に係る資料の展示に適した施設であり、文化財として効果的な活用が図られることなどでございます。  改修スケジュールは記載のとおり、平成25年度中の完成を予定しているところでございます。  「オ 完成イメージ図」でございます。大きな変更点は、現在2階にございます頓珍漢人形を移設いたしまして、その場所に「孫文・梅屋庄吉と長崎」のコーナーを展示する予定といたしております。残りの部分につきましては、展示パネル、ケース等のリニューアルをいたしますが、展示コンセプト自体の大きな変更はございません。  私からの説明は以上でございます。 9 濱口観光政策課長 次に、資料の18ページをごらんください。  「(4)まちなか魅力新発見事業」、平成25年度予算につきましてご説明をいたします。  「ア 概要」にございますように、これは提案型協働事業ということで、長崎史談会からの企画提案に基づき、長崎市と協働で取り組むことといたしまして、市民協働推進室による審査会での採択を受けて実施するものでございます。  企画内容につきましては、江戸期以前の地域における長崎の調査、研究は進んでいるものの、未開拓の分野が多いと言われます明治期以降についても、もっと観光資源として掘り起こし、それから地元を中心とした市民にもまちの魅力をもっと知ってもらい、地域活性化につなげて、残していくということを目的としておりまして、長崎市といたしましても、資源の掘り起しや磨きを行うことは、長崎さるくを初めとした観光資源にもつながるものであるということから、さらに資源の掘り起しにつきましても、この長崎史談会という歴史文献等に精通している団体との協働事業ということで、より効果的な事業の推進が可能であるということから実施しているものでございます。  「イ 事業内容」でございますが、図書館などの文献資料をまず確認するということから始まる文献調査ですね。それから、住民の皆さんからヒアリングをすることで、地域に残るいろんな情報を聞き取る聞き取り調査を実施しまして、その収集したエピソードなどを冊子にして発行するという予定になっております。  次に、「ウ 必要性」でございますけれども、昔ながらのしきたりでございますとか記憶の伝承など、貴重な情報の亡失や散逸を防いで、歴史的事実を記録として残すことで地域住民のまちへの愛着を深めるとともに、長崎ならではの観光資源として情報発信をすることで地域の活性化にもつながるということを目指しております。  それから、「エ まちぶらプロジェクトとの関連性」でございますが、平成25年度には、新大工、寺町、浜町エリアの「まちぶらプロジェクト」に係る一部のエリアを中心に調査を行っております。資源の発掘、資源磨きを実施しているところで、ちょうど今、調査の最中ということでございますが、平成26年度につきましては、これは先ほど申しましたように協働事業で審査を受けて採択されるということが前提になりますが、残りのエリアの実施の採択に向けて、今、準備を進めているというところでございます。  なお、資料の28ページでございますけれども、参考といたしまして、「回遊ルートの活用例」ということで、このまちぶらプロジェクトのエリア内にある長崎さるくのコースを添付させていただいておりますので、ごらんになっていただければと思います。  私からの説明は以上でございます。 10 田中文化振興課長 資料の22ページをごらんください。  「(5)まちなか音楽会」、平成25年度予算231万6,000円につきましてご説明いたします。  「ア 概要」といたしましては、市民がまちなかで演奏をする機会を設けることで、市民の文化活動の活性化を図るとともに、市民や観光客が音楽に触れ、楽しみながら商店街などを回遊することにより、まちなかのにぎわいを創出することを目指しております。ことしで4回目になります。  「イ 事業内容」としましては、「まちなか音楽会NAGASAKIストリートLIVE」と称しまして、出演者を公募して、書類やデモテープなどでの審査、公開オーディションを経て、最終選考者による音楽会を開催しております。審査やイベントの企画運営に当たりましては、浜町商店街の関係者の皆様方のご協力を得ながら実施しており、公開オーディションや音楽会当日には、長崎にゆかりのあるゲストアーティストにも出演していただいております。平成25年度の開催予定は、ウの開催予定のところに記載しているとおりとなっております。まちぶらプロジェクトのエリアといたしましては、浜んまち・銅座エリアを中心に実施しているところでございます。  私からの説明は以上でございます。 11 馬見塚出島復元整備室長 それでは、資料は23ページでございます。  私のほうからは、出島の復元事業と出島表門橋の架橋についてご説明します。  まず、出島の表門橋についてでございますが、出島の表門橋は平成8年度策定の史跡「出島和蘭商館跡復元整備事業計画の短中期計画に掲載されているもので、現在取り組んでおります第III期復元事業(出島中央部の6棟)が供用開始となります平成28年に合わせて架橋を計画しております。  復元時代でございます、19世紀初頭に橋があった位置に架橋することで、当時と同じように出島を見ていただき、入場していただくことができるようになります。これに伴いまして、出島に対する理解を深めていただき、史跡出島の整備効果をより増大させることができるというふうに考えております。  参考資料としまして、25ページに整備計画図がございます。6棟が赤く囲んでいるところと、赤い点線で囲んでいるところが、おおむねの架橋の位置でございます。それから、26ページのほうにはスケジュールを掲載しております。これは、ことしの平成25年度当初予算時のスケジュールでございますので、今後、少しずつ変更があろうかと思います。最後に、別紙の3としまして、27ページ、これは現況の航空写真でございますので、ご参照ください。  次に、まちぶらプロジェクトとの関係でございますが、復元事業の推進と表門橋の架橋による観光客の増加をまちなかへ誘導することが重要だと考えております。  具体的には、1つ目が現在、来場者数がおおむね40万人でございますが、架橋時には約60万人に増加するというふうに目標を掲げております。2つ目としまして、入場口を出島表門橋にすることで、表門橋を起点とする、出島から江戸町、築町、浜の町といった新たな動線の創出があろうかと思います。3つ目としましては、新地中華街を初めとするまちなかエリアへのお客様の送客数の増大、こういったことを見込んでおります。  最後に、24ページでございますが、特記事項としましては、24ページの図にございますように、出島の北側が削られております。それから、同じく江戸町側は、この黒い太線のほうでございますが、県庁側は現在見えています護岸の中に一部埋没をしております。このように、当時行われました中島川変流工事に伴う石積み護岸などの近代化遺産にも配慮を要するということ、それから中島川公園との一体的な空間デザインが必要でございますので、これにつきましては、今回、9月補正で予算を計上して、検討させていただきたいというふうに考えております。  以上でございます。 12 田中世界遺産推進室長 世界遺産登録の取り組み状況につきましてご説明をいたします。  資料の29ページをお開きください。  まず、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」についてご説明をいたします。  教会群は、平成19年1月にユネスコの世界遺産暫定一覧表に記載をされ、今日に至るまで構成資産の文化財指定など必要な作業を行ってまいりました。昨年6月には国の文化審議会において推薦案件として審議をいただきましたが、富岡製糸場のほうが推薦候補となったところでございます。その際、指摘をされました課題の解決を本年1月にかけ行ってまいりましたが、おおむね解決ができましたことから、本年1月に推薦書案を国へ再提出いたしました。今月の23日には、再度国の文化審議会で審議をされました結果、ユネスコへの本年度の推薦が可能という評価をいただき、推薦候補として選定をされております。  30ページでございますが、30ページにはこの構成資産の位置をお示ししております。全部で13の資産がございますが、長崎市の資産といたしましては、B-3の出津教会堂と関連遣跡、C-1の大浦天主堂、C-6の大野教会堂の3つでございます。  次に、31ページ、「日本の近代化産業遺産群-九州・山口及び関連地域」についてご説明をいたします。  取り組み経緯でございますが、この近代化産業遺産群は、平成21年1月にユネスコの世界遺産暫定一覧表に記載をされ、教会群同様、今日に至るまで構成資産の文化財指定など必要な作業を行ってまいりました。昨年5月には、「稼働中の産業遺産又はこれを含む産業遺産群を世界遺産登録に向けて推薦する場合の取扱い等について」という閣議決定がなされ、文化財保護法以外での法律での保全が可能となるとともに、内閣官房が所管をして手続を進めるということとなっております。  この産業遺産群も、今月27日に開催をされました稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議におきまして、本年度の推薦候補として選定をされております。この際、資産の名称を「日本の近代化産業遺産群-九州・山口及び関連地域」から「明治日本の産業革命遺産-九州・山口と関連地域」へと変更がなされております。  次に、課題でございますが、高島炭坑及び端島炭坑の文化財保護法による文化財指定、また、三菱重工業が所有をされます小菅修船場跡及び造船所内の4資産について、景観重要建造物への指定などが残っているところでございます。  32ページには、同じく構成資産の位置をお示ししております。全国を8つのエリアに分け、全部で28の資産で構成されております。資産の一覧表の右側に黄色い星印がついている資産が稼働中の産業遺産であることを示しているものでございます。  なお、長崎市に所在いたします稼働中の産業遺産は、下の表のとおり、三菱重工業が所有をいたします向島第三船渠、旧木型場、ジャイアント・カンチレバークレーン、占勝閣の4資産でございます。  長崎市にある2つの世界遺産候補について、その概要をそれぞれご説明いたしましたが、文化審議会及び有識者会議において、それぞれ世界遺産への推薦候補として選定を受けておりますので、今後は政府において、今年度どちらを推薦するかというのが決定をされるということとなっております。  以上、世界遺産登録の取り組みについてご説明いたしましたが、本日のテーマでございます観光対策に関しましては、まず教会群は、大浦天主堂など一部の教会堂を除き、もともと多くの来訪者受け入れを想定していない信仰の場でございますので、今までの秩序を保ちながら、なおかつ継続的に公開していくための仕組みづくりを行う必要があり、その作業を本年度、長崎県を中心として関係自治体で行うこととしております。また、あわせまして、構成資産周辺の環境整備も行うこととしております。  また、産業遺産群につきましては、グラバー園内の旧グラバー住宅につきましては、従来より観光客への公開を行っているものでございますが、三菱重工業が所有します資産のうち公開されている小菅修船場跡や史料館につきましては、多くの観光客の皆様に対応した十分な体制がとれている状況ではございませんので、所有者のご意向も確認をしながら、今後、受入体制を整えていきたいというふうに考えております。  説明は以上でございます。 13 平戸都紀子委員長 ただいまの説明に対し、何かご質問等はございませんか。 14 浦川基継委員 二、三質問したいと思いますけれども、出島なんですけれども、今後は表門橋を設計する中でいろいろ変わっていくんじゃないかなと思うんですけど、出島の構想としては、最終的に海に浮かべるような、そういった構想はあるんでしょうか。 15 馬見塚出島復元整備室長 今現在進めております出島の復元計画は、平成8年に策定しました復元整備計画でございます。これは短中期計画、おおむね15年程度で出島の中の建造物を復元するという短中期計画と、最終的には長期計画で19世紀初頭の出島の原風景を復元するということを掲げております。これは非常に抽象的ですが、19世紀初頭の出島の原風景ということは、周囲に水を張るというふうな形になっています。ただ、これにつきましては事業費、それから事業期間ですね、こういったものが長期については定められておりませんので、まず現段階では短中期計画、今取り組んでおりますこの計画を終えて、その次のステップとして検討していくというふうに考えております。  以上でございます。 16 浦川基継委員 出島表門橋もずっと取り組んで、やっとなったと思うんですけれども、私が思うには、あとの周辺というたら、もう国とか県とか、そういった問題になるんじゃないかなと思うので、やはりそこら辺は行政としてやっぱり一気に進めるべきじゃないのかなと、構想があるのであるならばですね、というふうに思います。  次に、ちょっと飛んで申しわけないんですけれども、今回、まちなかの観光対策ということで委員会を開いておりますけれども、まちなかが新大工から南山手まで今回あるんですけれども、観光イベントをこのまちなかで、例えば、新大工エリアというのは、そういった観光客に特化したイベントとかは何てしていないと思うんですけれども、そういうふうな観光客に対するイベントとかを支援する体制とかはどういうふうになっているんでしょうか。 17 水田観光推進課長 今現在、まちなかの中で、このエリアの中でどういったイベントをやっているかといいますと、例えば、ランタンフェスティバルにつきましても、いわゆる新地中華街のエリアを中心として、かつ唐人屋敷、また南山手のほうにもエリアを広げてというふうなことでやってございます。ただ、確かに、今おっしゃられますように、新大工地区等々についてどうなのかということであれば、エリア全体についてということであれば、大きな集客を呼び込むようなイベントというのは今現在開催をしていないというふうな状況でございますが、そのエリアごとでは、例えば、この夏の時期におきましては、中島川地区においては長崎夜市というふうな形で、つい先週も、週末も開催させていただきましたし、また繰り返しになりますが、ランタンフェスティバルも中島川から新地中華街のエリアを通って、まだエリア的には確立はしておりませんが、孔子廟のエリアのほうまで今エリアの拡大を図っていくというふうな形でイベントを実施しておりますので、今、市が直接、かつ、また居留地まつりにつきましても、東山手・南山手地区というふうなところで開催をしております。  今現在はそういうふうな形での開催というふうなことで、観光客を呼び込む仕掛けという形では開催はしているというふうな形でさせていただいているところでございます。 18 浦川基継委員 全然わからなかったんですけれども、新大工のほうではそういった観光イベントはないから、その観光イベントとして育てていくような形に、そういう取り組みをするのかというふうにちょっと尋ねたかったんですよね。  例えば、ランタンにしても、当初は地域の方々がされておった春節祭というか、何かそういったので1回から3回、4回、5回というふうな感じにして、市のほうが、行政が入り込むことでやっぱり広報とか、予算もそうでしょうけど、規模も拡大して、それが長崎を代表する一つの季節の祭りになったと思うんですよね。だから、そういった祭りを各まちなかで今後も育てていかないといけないと思うんですよね。だから、そういうことを逆にしてほしいんですよね。いろんな小さな、夜市でもいいですけど、夜市でもしているなら、それをさらに次のもう一歩育てる観光イベントに、そういうふうに何か育てる取り組みをまちなかでしないのかというところをちょっと答えてもらっていいでしょうか。 19 長瀬まちなか事業推進室長 今のご質問でございますけれども、もう私たちまちぶらプロジェクトとしても、観光イベントも含めて、有機的な連携をやることについては、観光の再生、にぎわいの再生について非常に有効だろうというふうに考えているところです。その第1段階といたしまして、10月の委員会でもちょっとお諮りというか、ご審議をいただくんですけれども、地域力によるまちづくりの中で、まちぶらカレンダーという項目があるんですけれども、このまちぶらカレンダーについては、どういうエリアで、いつの時期に、どういうイベントが行われているのかなというところを明らかにした取り組みでございまして、例えば、今、新大工エリアでお示しをいたせば、7月の夏祭りであったり、8月もそうですけれども、10月のハロウィンであったり、12月の新大工クリスマスと、こういうようなイベントがございます。このイベントもほかのエリアでもそれぞれ単発でなされているところでございますので、こういうものを有機的に連携することで、まちなか全体として、さらににぎわいの効果を高めるような要素というのも今後考えられますので、今、ご提案をいただいたような取り組みについても検討をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 20 浦川基継委員 大体わかってきたんですけれども、商店街のするイベントというのは、集客イベントだったり、その周辺のお客さんたちに感謝の意味を込めてしたりしているんですたいね。それが観光イベントになるとするならば、やっぱりもっと意味合いを今度変えないといけないと思うんですよね。だから、そこら辺のサポートを、例えば、そういった小さな、周辺でイベントをしよる分を観光イベントに育てるような指導というか、導きというか、やっぱりそういったのに取り組まないと、じゃ、今の観光イベントがそのままだったら、集客というか、何百万人というこの目標を立てているけど、それが逆にいくのかなと思うんですよね。ただ、やっぱりこれを1つ、2つというような形に、例えば、12月とか1月、2月に長崎は弱い、6月は弱い、だから、そういったときにイベントをつくろうとかしようとか、そういったふうにやっぱりしてもらわないといけないと思うんですよね。今、630万人ということですけど、平成24年で595万人ぐらいの観光客が来ていますし、ある程度、世界新三大夜景とか、今後、世界遺産がどうなるかわかりませんけれども、そういったのを考慮すれば、どういうふうな目標にしているんですか。 21 池田文化観光部長 今ご指摘の、どんどんイベントをやって、また集客をふやすべきじゃないかという話、それは当然のご指摘だと思いますけれども、今行っているイベントというのは、長崎夜市にしても、重要文化財の眼鏡橋という核がございます。それから、ランタンフェスティバル、それから、南山手・東山手では居留地まつりという、そういう歴史に基づいた、それぞれ観光イベントがございまして、あくまでも、このまちぶらというのは、長崎の歴史、文化を生かしたオリジナリティーというか、そういう、うまくまちなかで見せられるかどうかとか、そういう快適に歩けるかという、快適なまちづくり、まずそれを目指していこうと。あくまでもそれから強引にイベントをつくるということじゃございませんので、何かそういう歴史的なものが発生できれば、今後、イベントになろうかと思います。  全体の集客に関しては、今、非常に長崎夜景で全体で伸びていまして、4月から6月、きのうの新聞の報道によりましても、かなり観光施設も、宿泊も5%伸びておるということで、全体のイベントの中で、例えば、春は帆船まつり、夏はペーロン、秋はくんち、そういう全体の枠の中で集客効果というのは考えていくべきだというふうに考えていますので、必ず新大工でそういう観光的なイベントをつくらなきゃいけないかというのは今後検討していきたいなというふうに考えております。  以上でございます。 22 山本信幸委員 お聞きします。  最初の長崎観光戦略アクションプランの分で、3ページでございます。戦略体系についてということで、長崎市にしかない魅力を磨くということで、1番の歴史の魅力を活かした個別事業の中で、(3)平和を発信する活動の拡大ってございます。ここで平和意識の啓発及び平和発信・交流とございますが、ここのちょっと内容が余りにもさらっと書いてあって、これがどういったかかわりなのか、いまいちわかりませんので、ちょっと詳細を教えてください。  それと、次の4ページの上からユニバーサルデザインの推進ということで、交通バリアフリーの推進とバリアフリー観光の推進ということでございます。1つ目の交通バリアフリーの推進については、基本計画は10年前のやつの見直しを行うということでお話がございましたが、その進捗状況がどうなったのか、その辺をお話しいただければと思います。2番目がバリアフリー観光の推進、これは状況が今どうなっているのかというようなところをお話しいただければと思います。  以上です。 23 濱口観光政策課長 ご質問の1点目の平和を発信する活動の拡大というところでございますけれども、具体的には、平和の意識の啓発と平和発信の交流ということで、平和案内人による活動を今行っていただいていますとか、あと長崎さるくにおきましても、修学旅行生を積極的に受け入れまして、そういう平和に関する修学旅行のガイドというのをやっておりますので、それを継続的に実施するとともに、そういう原爆資料館ですとか、平和関連の施設の整備ですとか、被爆の資料ですとか、そういった部分の保存と活用促進を、それは原爆被爆対策部のほうで行っていただくという中で、それをまた、観光としては修学旅行生向きにそういう資料ですとか、そういったものを平和教育の中、それから、そういう平和学習で訪れる修学旅行生に利用していただいて、見ていただいて、平和を学んでいただくと、そういうふうな流れの中で、こういう平和を発信する事業という形でやっているというような状況でございます。 24 長瀬まちなか事業推進室長 交通バリアフリーの取り組みについてご説明をいたします。  昨年度から交通バリアフリーの見直しということで着手をさせていただいておりまして、まちぶらプロジェクトの範囲の中におきましても、新しいバリアフリー計画の中に包括されるということでございます。  基本的には、大型公共施設であったり、民間の施設をどのように結びつけながら、それらをバリアフリーに位置づけながら、面整備をしていくかというところが大きな柱になっておりますけれども、現在、策定中でございまして、6月の所管事項で一定説明をさせていただいた後、今後、パブリックコメントなんかの回答をいただきまして、今年度中に策定するという段取りになっております。また、策定の暁には、まちぶらプロジェクトの中で、バリアフリーの推進に向かって整備を進めていくという状況になっておりますので、よろしくお願いいたします。  それと、あともう1個、大きな点といたしましては、具体的には新大工の2つの電停のバリアフリーというのにも具体的に取り組む準備になっておりますので、よろしくご理解のほどをお願いいたします。  以上でございます。
    25 濱口観光政策課長 ユニバーサルデザインの推進というところで、もう1つ、バリアフリー観光の推進ということでございますけれども、ただいま私どものほうと一緒に協力していただく団体とバリアフリーマップ等の作成、それからバリアフリーの施設ですとか、そういった観光施設、それから市民の皆さんが訪れていただけるようなところの調査をやっております。実は、これは一昨年から県の補助をいただきまして、そういうデータベース化をするという事業をずっと行っておりまして、昨年まで県の補助事業という形でやっておりましたが、今年度も引き続き、そういうまだデータ収集等が足りない部分についての情報収集を、今、調査をかけてデータベースを充実させるための事業をやっているところでございます。  それからバリアフリー観光の推進ということで、交通事業者の方に、例えば、車椅子の方をバスに乗せるときの乗せ方ですとか、そういう実地の指導の研修という形で行うように、あわせてそういったものも交通事業者向けの事業としてやっていこうということで、平成25年度は取り組んでいくということで、今現在、進めているところでございます。  以上でございます。 26 山本信幸委員 それでは、3番目の平和を発信する活動の拡大ですが、これはそういった形でさるくボランティア等で学校施設等を使って勉強を進めるというようなことを、啓発を進めるということですが、大変多くの方々がその施設等に参ります。そうした場合の施設の管理運営について、トイレだとか、それとかバリアフリーとか、そういった施設のそういったものについては、どちらの課が所管してこれを進めるのか、これを明確にしてほしいんですが。 27 濱口観光政策課長 こちらのアクションプランにおいては、先ほど、私はさるくでの修学旅行生の案内ということでご説明しましたけれども、さるくコースの中の被爆のコース等をご案内するような形になるんですけれども、それぞれの所管の課でそういった部分に対する施設の整備等は行っていただくということを前提に、このアクションプランに基づいて、それぞれの所管課ができることをやっていきましょうということでプランをつくっておりますので、そういう施設の整備の面という部分におきましては、お客様が来訪するということでの対応を何らかしないといけないということになった場合については、そういう所管のところでお願いをして、やっていただくというようなスタンスでおります。 28 山本信幸委員 その所管課でまず十分な対応ができないというところでのチェック、フォローアップなどはどちらで行うんですか。 29 濱口観光政策課長 実は、このアクションプランにつきましては、入念に進捗状況とかをチェックして、その達成度がどういうふうな形になっているのかというのを各課のヒアリング等を行いながら、状況を確認しているところでございますので、その中で、このアクションプランの進行について、十分に達成ができていないという部分であれば、その部分を評価する委員もおりますので、その委員を交えた会議の中で、今こういう状況でありますという進捗の報告を行いまして、それをまた各課にフィードバックをするというような作業を行っておりますので、その評価を受けた後、また各課がその作業を持ち帰って具現化していくというような流れになっております。 30 山本信幸委員 それでは、ちょっと理解を深めたいので、もうちょっとお話を聞きたいんですが、そういう話であれば、先ほどの交通バリアフリーの推進も今年度いっぱいとかございました。こういったものの詳細なものについても、全てについてのフォローアップ調査等については、その委員会でしっかりとお話をして、ある程度強制力を持って、そこで、これをいつまでに進めなさいというようなことをそこの場で言うということで理解していいんですか。 31 濱口観光政策課長 一応このアクションプランという、先ほど冒頭にご説明いたしましたが、観光戦略に基づいた施策がありまして、その中にどう実行していくかという部分を、観光にかかわる部分について各課に上げていただいて、それをどういうふうに進んでいるかというのをチェックしているということですけれども、そこの指摘をした後の、評価をした後、まだ一定達成していないとか、そういった部分について持ち帰った後、それを具現化していただく、その強制力という意味では、なかなかちょっと私どものほうで、絶対これをしてくださいというような強制力までは伴っておりませんけれども、このアクションプラン、ずっと繰り返し評価とチェックをしていく中で、一定おくれている部分については、やはりこれは達成できないのはどうした理由なのかとか、そういったところはずっと問いながら、所管課のほうにも目標達成できるように努力をしていただくというような形で進めていっております。 32 山本信幸委員 別の問題ですね、駐車場対策の推進とか、これを含めて、先ほどお話があったように、そういったフォローアップは非常に必要かと思うんですが、駐車場問題についても非常にこれは観光上、大変な問題だと思っております。  そういう観光上において、駐車場、また交通の面とか、そういった面だけじゃなくて、観光の面についてこういったことでしっかり出されておりますので、その分についてもフォローアップについて、今後、もう少し強化していただいて、そういう意味での努力を相手に望むだけじゃなくて、発言力を持ってしていただきたいということを要望いたします。 33 中村照夫委員 1ページですけど、それぞれの観光戦略について、各所管から説明をいただいたんですけれども、この1ページに書いている理念の1と2のところですね。市民一人ひとりの意識づくりとか、観光資源を生かした事業者による事業展開の意識づくり、そこら辺はどういうふうに図っていくかということについて、余り触れられていないというふうに思うんですけれども、そこら辺について、ちょっと説明をいただけますか。 34 濱口観光政策課長 今、ご指摘の部分の市民一人ひとりの意識づくりでありますとか、事業者による事業展開の意識づくりの部分でございますが、今、文化観光部のほうで、観光推進ネットワーク協議会という形で、民間の観光関連の方ですとか事業関係の方も含めて、そういった会議を年に3回開催するような形で、実際、過去2回、もう開催しているんですけれども、その中で、いろんな市の施策でありますとか、観光にまつわるいろんな事業のご説明をした後、いろんなご意見をもらいながら、事業者の方にも、長崎市の観光事業枠、こういうふうな形で進んでいくんだと、今こういったことを特に重点でやっているんだというご説明をさせていただきながら、その中で事業者の方が一緒になって何か自分たちでできるようなことを考えていただくような場ということで、そういった観光ネットワーク推進協議会というのを開催させていただいておりまして、その中で市の施策でありますとか、そういったものをご説明しながら、事業者の方にご理解いただきまして、そういったものを市の事業とあわせて、事業者の方も何か自分の手でできるそういった事業をやっていっていただくというふうなお願いをネットワーク推進協議会の中でもやっております。  それと、国際観光都市としての市民一人ひとりの意識づくりというようなところでございますが、これにつきましては、おもてなしの事業という形での推進、取り組みもやっておりまして、そういった意味で、長崎でおもてなしの特集のページをつくったりとか、そういった形、あと、それから転入者向けに配られる生活便利ブック、それにもおもてなしの特集のページを設けておりまして、長崎はやっぱり観光のまちなので、そういった意識を高めていきましょうというような啓発も行っております。  以上でございます。 35 中村照夫委員 所管でやっているところは全体になっていないというのか、見えないというのか、やっぱり行政の取り組みの域を出ていないというのが現状じゃないでしょうかね。  ちょっと視点を変えて聞きますけれども、世界遺産の関係で2つ候補に上がっていますよね。この前の新聞にも取り上げられているように、長崎としては、キリスト教のほうの世界遺産は、ある程度準備が進められて、万全の対応というところまでいくかどうかは別にして、やれるところまでやっているという感じはあるけれども、近代化遺産のほうはまだまだ不十分なところが残されているというふうな懸念を持っているというようなことが新聞報道でされていますけれども、ここら辺の懸念を持っている部分という、まだ不足している部分というのはどういうところなんですか。 36 田中世界遺産推進室長 近代化産業遺産群の懸念といいますか、不足している部分につきましては、1点目は軍艦島(端島)いわゆる高島炭鉱というふうに大きくまとめておりますが、その分についての文化財指定が現時点ではまだできていないと。専門家によります委員会を平成22年度から3カ年にわたりまして開催をいたしまして、価値づけにつきましてはおおむねできたという状況でございますが、その後の管理保全の方策等につきまして、現在、検討中ということで、国の文化財指定をまだ受けていないというところが1点。  もう1つは、稼働中の産業遺産の守り方につきまして、所有者との協議が十分に調っていないという、そういう2点が現在不足をしているという点でございます。  以上でございます。 37 中村照夫委員 端島の分は行政が頑張ればできることですけれども、やっぱりこの稼働中の遺産が問題だと思うんですよね。そういった意味で、この三菱の所有物が何件も上がっていますけれども、これに対する認識というのか、世界遺産登録に対する三菱の認識とか、そこら辺についてはどういうふうに把握しているんですか。 38 田中世界遺産推進室長 世界遺産登録におきましては、稼働資産につきましては所有者の方がその守り方を検討して書面にまとめるということが原則でございます。そういう意味からしますと、現在、三菱のほうがその作業をやっておられるということで、基本的には世界遺産への認定を受けるということで三菱のほうは考えておられるというふうに認識をしておりますが、ただ、稼働中の産業遺産でございますので、それが将来にわたって経済活動に支障を来すような保全をしないといけないということになると、それは企業としては受け入れられないという側面も持っておりますので、それは今後調整をしながら、どういうところで折り合えるかということを検討していくということになってくるかと思います。  以上でございます。 39 中村照夫委員 世界遺産に登録されるかどうかという、今の時点で、そういうふうな将来的に事業活動に支障が及ぶかどうかがわからないという。支障が及ぶということになったら、当然困りますということになると思うんですよね。そうした場合に、それじゃ、途中で資産には登録されたけれども、外してくれということにならないとも限らないと思うんですけれども、そういう将来的なことについての意識確認というのか、同意というのはきちっととれているんですか。どこまで同意ができているんですか。 40 田中世界遺産推進室長 現在、三菱が所有されている全ての財産につきまして、無条件に世界遺産として認めてもらって構いませんという同意はとれている状況ではございません。ただ、それを同意する条件として、現在、三菱のほう、所有者のほうでこういう守り方をすれば、世界遺産として参画できるというのが提案をされている状況でございますので、現在、その内容を行政も含めて精査をしているという段階でございます。  以上でございます。 41 中村照夫委員 精査をする段階ということと、認定をされるという状況の段階というのは全然違うと思うんだけれども、そこら辺はどうなんですかね。はっきり言って、今使っているドックとかクレーンとか、そういうものは事業には差し支えがありますよね。しかし、あんまりないのは占勝閣ですよね。しかし、占勝閣というのは、今までも頑として三菱は公開していないんですよね。これは非常に大きな資産なんですよ。  先ほど明治以降の長崎の発掘をというふうに言われたけれども、このことを考えても、占勝閣抜きにこの長崎の明治以降の歴史をひもとくということは、はっきり言って不可能だと私は思っているんです。しかし、多分このプロジェクトには占勝閣は入っていないと思うんですよ、多分ね。三菱は頑として、あそこは公開しようとしないんだから。そういうふうに考えると、産業遺産の登録というのはそんなに簡単なものじゃないと思うんですよ。これがもし登録が認められるということになると、必ず将来的に何か、いや、そういうつもりじゃなかったとか、それは困りますというものが私は発生すると思うんですよ。そういうところがきちっと行政は企業と同じ理解というか、そういうものができないままに、長崎を抜きにして産業遺産はないからというので引っ張られていっていると思うんだけれども、これは必ず問題が発生すると私は思います。  そういった意味で、全体的に一番最初のほうに戻りますけれども、行政としての取り組みはわかるけれども、市民なり事業者の理解というのは十分できていないと思うし、そこら辺をどうするかというのを各所管だけじゃなくて全体として、やっぱりもっと検討する必要があるというふうに思います。総括的に答弁してください。 42 田中世界遺産推進室長 今、中村委員がおっしゃられました占勝閣につきましては、稼働中の産業遺産ということで、今回の資産の中に入っております。ただ、世界遺産になれば、全ての資産を公開しなければならないということになっておりませんので、占勝閣につきましては、世界遺産になっても、企業側のいわゆる利用方法というのがございますので、これは非公開ということでも世界遺産には十分登録できるということは確認をしておりますので、そこにつきましては合意ができているということでございます。 43 中村照夫委員 そんな問題じゃないんですよ。いや、これは公開しないというんだから、それは公開しなくてもいいんですと、しょうがないですという、そういう問題じゃないんですよ。長崎の歴史の大きな柱を担う施設なんですから、いや、事業者がうんと言わんから、それではもうしょうがないんですという、そんな立場で世界遺産を進めたって意味ないと思いますよ。宝物というのか、知る人ぞ知るようなすごいやつがあるということだけしか私は知らないんですけど、ここにはすごいやつがあるそうですよ。それが公開されるかどうかというのは、長崎の観光の大きな、観光がどう広がるかということの大きな鍵を握る施設なんですよ、ここは。そういうものを企業がしてくれないなら、もうそれでもいいんですよというような、そんな形で世界遺産に登録したって、意味ないですよ。もっともっと積極的に日本の戦後を引っ張ってきた三菱独占なんですからね。その宝物がここに埋まっているわけですから、それが長崎にあるわけですから、そんな弱腰の姿勢で登録に臨もうというようなことでは何の意味もないと思いますよ。もっと腰を据えてやらないと。局長、どうですか。 44 池田建設局長 まちぶらとちょっと離れたところの占勝閣の問題なので、私も十分に認識をしておりませんが、今、室長のほうがちょっとお話ししたとおり、でき得れば世界遺産は観光のほうにつながるというのが一番大きな柱でいいと思うんですけれども、物によっては、今ちょっと室長のほうが申しましたとおりに、非公開のものであったり、あるいは教会でも信仰を第一にするために、入場規制なんかもやらなければいけない部分もちょっと出てくるところもございますので、そういうところにつきましては、そういう所有者の意向等を確認しながらやっていく姿勢も大事かと思いますけれども、もちろん今委員のほうから指摘された部分、なるべく世界遺産については観光とタイアップできるような体制も必要だと思いますので、その分については今後研究させていただきたいというふうに思っております。  以上です。 45 浅田五郎委員 今の世界遺産の問題だけれども、私は世界遺産というのは観光客を誘致するための問題じゃなくて、世界に冠たる史跡としての価値とか文化的なものだと。稼働しているということになれば、教会だって稼働しているんですね。小値賀の無人島の野首教会の場合だったら、人が住んでいないところに教会が残っているから、これは自由に使えたり、自由に見学もできるでしょうが、あとの生きているというか、活動している教会群というのは、やっぱりそれぞれ教会が中心であるわけですから、ただ単に何でもかんでも開放しなければならないというものじゃなくて、問題はその史跡の歴史とか文化とか、そういうものが大事だから残してほしいとかいうことであって、必ずしも全館開放ではないと私は受けとめているわけですね。  ただ、私が尋ねたいのは、確かに市長と知事の記者会見等を見ていても、教会群のほうが優先しているから、先にそれをやってもらいたいと。うれしいことで、長崎も2つあるから、どっちからいっても、次はこれが来るからというふうなことだろうというふうに思うんだけど、担当の行政マンとしては、これはやっぱり産業問題も、いわゆる宗教関係の教会群と同じようなスピードで受けとめながらやっていかないと、既に中央ではそれを承知の上で、どちらをやるかというところまで来ているわけですからね。長崎が、いや、実は内輪だという、そういう無責任な答弁ではおかしいし、また市長もそれにのうてんきなことを言っておって、おかしいなと私は思っていたわけでね。やっぱり所管のそれぞれの課、あるいは担当部、担当局は、それこそ寝ずにしてでも書類はつくっていくぐらいのやっぱり気構えがないと、私はおかしいんじゃないかなという気がするんです。その点についてちょっとお尋ねしておきたい。 46 田中世界遺産推進室長 浅田委員のご質問でございますが、確かに、知事、市長では近代化産業遺産群と教会群、どちらなんですかというお尋ねがあった場合には、先行して作業を進めてきて、昨年、1回文化審議会において指摘を受けた事項、これについて修正を加え、再度、提出したものが文化審議会で認められたと、ことしの世界遺産の候補として選定をされたというのは大変大きな意味を持っているというふうに感じております。  一方、産業遺産につきましては、同じように2年おくれで作業を進めてきたわけでございますけれども、それにつきましては、先ほどご質問がございましたように、作業を進めてきておりますが、まだ解決できていない問題があるというのも事実でございます。そういうことを踏まえまして、現在、1国からは文化遺産については1件しか推薦ができないという決まりになっておりますので、どちらかを選ばざるを得ないという状況に立った場合には、2つとも非常に大事な資産ではございますけれども、先行して作業を進めてきて、なおかつ準備が万全に整っているというふうに考えております教会群のほうを先行して推薦をしていただきたいと。そうなった場合には、信徒発見から150年の節目の年であります平成27年に最短で世界遺産登録ができるということでもございますので、そういう方向でぜひ進めていきたいということを言っておるということでございます。  以上でございます。 47 浅田五郎委員 そういうことを市長はやっているわけでしょう。問題は、担当所管のあなたたちがやはり少なくとも三菱造船所が協力しようということであるのであれば、やっぱりそれに向かって常に一線に、スタートラインになれるような努力をしてほしいということを私は実は言っているわけです。知事や市長が、あるいは150年だから、それは確かにイベントとしては、そこに決まれば、確かに一番意義があるだろうと私は思います。長崎にとっては、この教会群の世界遺産というのは大変ありがたいことだし、期待もしているだろうと思うけど、産業遺産という三菱造船所のかつての長崎とのかかわりからいっても、これはやっぱり重大な史跡への指定だと、世界遺産の指定というのを受けとめておるから、いつでも準備万端に整えていく努力をぜひしてほしいということを強く要望しておきたいと思います。  それから、最初の長崎市観光戦略の中で、第四次総合計画に基づいて、平成27年に基づいた目標値ということなんだけれども、既に平成21年から平成25年まできたわけで、どの程度、平成27年に向かって、559万人から630万人、あるいは宿泊者数が240万人から300万人、どの程度近づいておるのか、数値があれば教えてもらいたい。  それから、アジア・国際観光戦略の中で、訪日外国人数とか長崎市内の延べ宿泊数の数値等が出ているけれども、10年スパンなのであるけど、やっぱり私はこの国際戦略というのであれば、もう少し5年サイクルぐらいでこれを読んでいかないと、例えば、尖閣の問題が起こったら、中国が船を出さなくなった。この前からクルーズ船が1隻入っていたようですけど、あれでも長崎の商店街は潤ったわけですから、そういう面で、とにかく国際戦略であれば、国際的な動きの中で動向が変わってくるわけだから、10年という長いサイクルよりも、やっぱり5年サイクルぐらいでこれからの観光というものは見通していく必要がありはしないかというふうに思いますが、その辺についてのご意見を聞きたい。  とりあえず、以上です。 48 池田文化観光部長 まず、1点目の総合計画に基づいた目標数値にどのくらい近づいたかということでございます。  昨年はご存じのように、これは年なんですけれども、平成24年で595万人でございました。まだ平成25年は、正確な数値はとっていませんが、日銀長崎支店の発表によりますと、1月から3月、また、あるいは4月から6月、特に4月から6月は、きのうの新聞にも載っていましたが、龍馬伝を上回る観光施設の入場数だったということで、我々も1月から6月までの観光施設を全部調べました。7月まで調べましたけれども、平均して13.6%ぐらいですかね、増でございます。これは軍艦島が40%を超えていました。ロープウェイも40%を超えていました。それから、出島が17%。マイナスになったのは、亀山社中がちょっと7%の減ということで、おおむね全ての観光施設がアップしておりまして、昨年の人数は上回ると。上回るということは、600万人を超えるというふうに今、これは想定でございますけれども、考えているところでございます。  ですから、龍馬伝というのが610万人、630万人というのは、平成2年の旅博の数字でございまして、これをまずは目標にしようということで、かなり近づいた数字になっていくのかなということがございます。  それから、宿泊についても、去年が258万人ということでございました。我々は今、夜型観光ということで、夜景に力を入れていますけれども、まず宿泊というのが経済効果として非常に大きいということで、宿泊を伸ばすと。日帰りが1万2,000円、宿泊が2万8,000円ということで、1.5倍ぐらいの効果がございますので、これを目指して、ぜひ300万人に近づけていこうと。これも1月から6月までは、4月から6月までが確実に、ちょっときのうの新聞に載っていましたけど、5%の増ということで、着実に今ふえているところです。  以上でございます。 49 高江アジア戦略室長 委員ご指摘のように、国際観光戦略におきましても、やはり長期的な視点と中短期的な視点が重要であると考えておりまして、まず平成27年に延べ宿泊者数を30万人伸ばすという目標値を掲げております。ただし、委員ご指摘ありましたように、東日本大震災であったり、国際情勢、為替レート等の問題に大きく左右される事項でもございますので、そういった部分をにらみながら、両方の視点でさまざまな取り組みを実施していかないといけないというふうに考えております。  以上でございます。 50 浅田五郎委員 この前から土地問題が解決したということで、出島の橋が入り口からかかるということなんだけれども、ちょうど長崎の7.23水害以後の中島川の橋というのは、全部大きく曲がった非常に渡りにくい橋になったんだけれども、さて、港の入り口に近い出島の橋が、しかも、かつての出島よりも幅が広くなった中で、私は完全な復元というのは果たして河川局、国のほうが許可するのかなという、ひとつ心配をいたしているわけですね。ですから、私はもう正面から入るだけでも十分だと思うんですね。昔は、遊女とか、わずかな人たちしか渡らなかった出島を、多くの観光客がどうっと入っていくわけですから、昔のような橋の復元じゃなくても、あそこから入るというだけで十分価値があると思うので、それにあんまりきゅうきゅうとしないで、国が許可するような橋をさっとかけたほうが効果があるような気がするんだが、その辺について担当室長はどう思っているか。 51 馬見塚出島復元整備室長 ただいまのご指摘のとおり、川幅が往時よりもかなり広くなっております。まさに当時と同じような橋は現在かけられないという状況でございます。  今、その橋につきましては、平成8年の段階の計画の中でも、短中期でかける橋と最終的な橋というのは区別をしておりまして、今回はまさに広い意味での仮の橋ですね。ただ、橋としては安全性も必要ですので、しっかりした機能がなくてはなりませんので、まず橋の機能、それと、もともとあった橋を歴史的に考証した上で、どのようなデザインが必要か、こういった部分が大事であるということを文化庁のほうから指摘を受けております。この点につきましては、文化庁と協議をしながら、2016年に向かって架橋をするということについてはもうご了解をいただいております。ただ、幾つか条件がございまして、国指定史跡の中でさわれる部分が非常に限定的になりますので、そういった部分を踏まえて、今後、専門の方々のご意見を交えながら、デザインと機能を決定していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 52 浅田五郎委員 室長、問題は出島そのものが完全復元になっていないわけだし、また復元するにもできないわけなので、要は正面から人がたくさん入るということがまず大きな目的だろうと思うし、その目的が見えるためにも、早く橋をつくって、その後、文化庁とこういう橋、こうしたらどうかという意見も聞くといいけど、この文化庁あたりの話を聞くために長崎が振り回される必要はないんじゃないかと思うんだよね。私はそういう面で早く橋をかけることのほうに進むべきじゃないかと。そして、観光客の動向、社会の動向等を見きわめながら、やっぱり復元をしたらいいということで最低限の復元への努力を改めてすることだっていいと思うので、ぜひひとつ早急に橋を渡れるような努力をしてほしいということを要望しておきます。  これで終わります。 53 麻生 隆委員 今、観光戦略、いろいろ皆さんにつくってもらっていますけど、対照的にハウステンボスの話をさせてもらいたいと思うんですけど、澤田社長以下、この3年間ぐらいで相当な伸びを示されているということは事実だと思いますし、佐世保の固定資産税ももう返還したというところで、私も長崎の魅力とハウステンボスの魅力、これはつくられた魅力と、本当に歴史がある魅力ということで、視点は合っていると思うんですよ。あと中身はやっぱり、ここに書いていらっしゃる一人ひとりの市民の意識づくりという話だけど、生活の場にいかに観光客として入ってもらうかということが長崎の魅力だと思うんですよね。そこら辺のソフト事業をもっとやっぱりきちっと展開すべきじゃないかと。  この前もLCCの飛行機会社を買収して、アジアからやるとかいう大胆な発想もやっぱり澤田社長らしくされておるので、長崎は息の長い展開をもっとやっぱり進めてもらいたいなと。もうそういう歴史の重みのあるやつはいっぱいあるわけですから、対抗軸をしっかりつくってもらって、そしてハウステンボスに来ていた人たちも、ターゲットとは違うと思いますけれども、やっぱり長崎に来てもらうと。魅力観光で夜景観光をされておるので、それと対抗軸をしっかりつくってもらって、そこら辺はされておると思いますけれども。  その中で、今、大事な視点は、1点お尋ねしたいんですけれども、このまちなか再生の、3ページの長崎にしかない魅力を磨くということで、7番目の坂本龍馬、岩崎弥太郎の関係なんですけれども、これは龍馬伝で一躍脚光を浴びたと思いますけれども、もっともっとやっぱりソフト事業だとか、ここに携わっておる龍馬会の皆さんとか、そういうソフトをうまく使って、長崎の龍馬が志した思いだとか、そういったものをソフト事業として何か活躍する場がないのかなと思っています。龍馬会の一員で増田さんという方がおられましたけど、この方は結構東京のイベント会社に呼ばれて、龍馬の志だとか、そういう熱い思いをベンチャー企業の皆さんに紹介しながら、試みを、思いを伝えながら、龍馬の魅力を伝えているんですよという話をされていましたけど、もっとそういうこともうまく生かしながら、ソフト事業として、魅力ある展開ができんかなと。だから、ターゲット層をしっかり絞りながら、幾つかのイベントをやることが、大きな祭りをやることが観光集客ばかりじゃなくて、もっとやっぱり定住でソフト事業をうまく生かしながら、長崎の持っておる魅力をもっともっと引き出しながら、そういうターゲット層にアピールするツールをつくっていくことも大事じゃないかなと思っておるんですね。  それと、あと岩崎弥太郎については、三菱重工の史料館、あそこに今本当にすごい歴史が詰まっていますよ。そういったものをもっと生かしながら、連携して、この長崎の明治時代のポジションだとかいうのも、もっと取り上げてやると、幅の広い観光戦略になるんじゃないかと思っていますので、この点について、さっき言ったソフト事業の問題、それと明治維新の問題について、岩崎と龍馬の関係ももちろんわかっていますけど、もっとここに対する思い、ソフト、そういったものについてはもっと掘り下げてやるようなことはないのかどうか、ちょっとその点についてお尋ねをしたいんですけど。 54 池田文化観光部長 確かに、龍馬伝のときは25万人ぐらいの人が亀山社中にきて、非常にブームになりました。それと、坂本龍馬の本当に根強いファンは今でも15万人の方が訪れていまして、我々も高知の龍馬館との提携を結びまして、いろんな資料の展示なんかを定期的に行っているところでございます。  それから、龍馬会とか、いろんな支えている団体が、先ほども増田さんとかお話がありました。そういう団体もいろんな活動をやっていますので、さらにここは長崎にしかない一つの魅力でございます。あの場所は本物の場所でございますので、ソフト的なことも、もう少しどういうやり方があるのか検討させていただきたいというふうに考えております。  以上でございます。 55 平戸都紀子委員長 ほかにご質問ございませんか。  それでは、質疑を終結します。 〔次回開催日、調査項目及び行政視察について 協議を行った。その結果は次のとおりである。 1 次回開催日については、9月定例会会期中 に決定した。 2 調査項目については、「まちなかの商環境 整備について」に決定した。〕 56 平戸都紀子委員長 前回の委員会でお諮りいたしましたとおり、次回の委員会では参考人を招致いたします。  人選につきましては、事前に各委員にもご意見を伺いました。皆様いろんなお考えをお持ちかとは存じますが、正副委員長で協議をいたしまして、私どもとしては、まちぶらプロジェクトにかかわる地域において、先進的な取り組みをされておられる、お手元の資料に記載のお二人をお呼びしたいと考えております。  まず、お一人は、中島川・寺町周辺を中心に長崎の和の魅力の顕在化に取り組まれておられます、町人町プロジェクトの中心メンバーであられる岩永梅寿軒の岩永徳二様、もう一人は、地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるため、住民、事業主、地権者等による主体的なまちづくりの仕組みであるエリアマネジメントを導入し、浜町のまちづくりに取り組まれている浜町エリアマネジメント委員会の中心メンバーであられる梅月堂の本田時夫様、このお二人のお呼びをしたいと考えております。  ほかにも活躍されておられる方はいらっしゃるかと存じますが、私どもといたしましては、まずこのお二人をと考えておりますが、いかがでございましょうか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 57 平戸都紀子委員長 ありがとうございます。  それでは、次回の委員会では、今、決定いたしました方々を参考人として招致したいと思います。  ほかに何かございませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 58 平戸都紀子委員長 ないようでございましたら、これをもちまして、まちなか整備対策特別委員会を散会いたします。           =散会 午前11時31分=  上記のとおり委員会会議録を調製し署名する。  平成25年11月19日  まちなか整備対策特別委員長    平戸 都紀子 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...