仙台市議会 2018-10-19
市民教育協議会 本文 2018-10-19
また、今回の
事案に関して、対象の方からの
問い合わせに応じるために、
太白区役所に
電話窓口を10月13日から今月26日まで開設しております。昨日までの御連絡の結果、16通、32人の
通知カードにつきまして
所在の
確認がとれております。
今後の
再発防止についてでございます。
個人情報の適切な
取り扱いを徹底するとともに、
通知カードに係る事務の手順を明確化し、これに基づき確実に
業務を行います。あわせて、
通知カードと
管理簿等を定期的に
突き合わせて、適切な
状況把握に努めてまいります。
4:
◯委員長 ただいまの
報告に対し、
質問等はありませんか。
5:
◯鈴木広康委員 それでは、今
報告いただきました内容について、何点か
確認をさせていただきたいと思います。
私も
太白区の
住民でございまして、
マイナンバーカードについては
無事交付をいただいているところでございますけれども、今回のこの
事案については、大変重要な部分でもございますので、
確認させていただきたいと思います。
まず、ただいまは
太白区のほうから、今回の
事案についての
報告がございましたけれども、これは
太白区以外でも生じていないものなのか、どういうふうになっているのか、
確認したいと思います。
6: ◯区
政課長 各
区役所、
総合支所におきましては、定期的に
管理簿上の記録と、実際手元にあります
通知カードの
突き合わせをすることで、両者にそごがないことを
確認していると承知しております。しかしながら、ただいま
太白区から
報告がありましたとおり、この点について徹底がなされていなかったというところでございます。
また、本年7月に各
区役所、
総合支所の
管理状況を私どもで
確認いたしますとともに、今回の
事案がございましたことから、今月初めにも改めて各
区役所、
総合支所に
確認の作業をお願いし、記録と実態が一致していることを
確認いたしております。
7:
◯鈴木広康委員 今回のこの
事案ですけれども、
通知カードが外部に流出、それによって
第三者に
マイナンバーが漏れたというような
可能性があるのではないかと考えております。この点について、まず
確認したいと思います。
もう1点、仮に
第三者に
通知カードが渡った場合に、どのようなリスクがあるものなのか、
確認をいたします。
もう1点、
通知カードが手元に届いていないという方について、どのような実害が生じるのか、この3点について
確認します。
8:
◯太白区
戸籍住民課長 通知カードが外部に流出して、
マイナンバーが漏れたという
可能性があるのかという質問でございますが、
通知カードは
執務室内の施錠可能な
保管庫に常時保管しておりまして、その
取り扱いにつきましては注意を払っておりましたことから、
通知カードが外部に流出した
可能性は低いと考えております。
また、
通知カードが
第三者の手に渡った場合の話でございますが、
通知カードそのものにつきましては、
本人確認書類として使用できないため、それだけで御本人の利益を侵害するような事態は想定されにくいところでございますが、そもそも
マイナンバーが
第三者に知られてしまうということ事態があってはならないことと受けとめております。
また、お手元に届いていないという方につきましては、お手元にないということで、職場ですとか、
金融機関等に提出できないなどという不利益があると考えております。
9:
◯鈴木広康委員 通知カードは外部には流出していない、
管理はされていたというようなことであると思うのですけれども、
所在が
確認できていない
通知カードは、今ほどの
報告の中で122名分ということでございました。この数字は、どのような計算で出されているのでしょうか。
確認をしたいと思います。
また、
太白区にはこれまで何件の
カードが返送され、そしてそのうち何件が窓口で交付をして、何件廃棄されているのか
確認をいたします。
10:
◯太白区
戸籍住民課長 太白区には現在までの累積で1万2945人分の
通知カードが、封筒にいたしまして9,406通分返戻されております。このうち、9,334人分について交付を行い、また
死亡等のため1,551人分を廃棄しております。そのため、本来であれば2,060人分の
通知カードを保管すべきところ、現在1,938人分のみが保管されているということでございますので、その差122名分の
所在の
確認がとれない
状況にあるものでございます。
11:
◯鈴木広康委員 わかりました。ちゃんと数的には数字を合わせながら、今回この122名というところが判明されているということだと思うのですが、この
平成27年11月に
太白区役所では11月だけで8,600件返送があったということで、今ほど
報告がございました。この時期に集中していたということになろうかと思うのですけれども、
報告の中で、想定を超える
業務量に作業が追いつかず、
管理簿の整理が
後回しになっていたとありますが、当時の
業務体制はどうなっていたのか。その上で、他区と比較することができるのかどうかわかりませんけれども、比較した場合に、この
業務量という部分ではどのような
状況だったのかお伺いします。
12:
◯太白区
戸籍住民課長 通知カード業務を担当いたします
臨時職員4名に、
マイナンバー関連業務を担当する
職員1名と、係長とで本
業務を行っておりまして、他区においてもほぼ同様の
状況であったと伺っております。
13:
◯鈴木広康委員 今回のような
事案が出たということを考えれば、今ほど
報告があった人数だけでは、
業務量に対して人員的には本当に足りていたのかということがあると思います。各区で同じだということで今お伺いしました。その点については、
現時点でどのように考えていらっしゃるのかお伺いいたします。
14:
◯太白区
戸籍住民課長 業務量につきましては、当初の想定を超える、一時に返ってきたということで、非常に多かったとは捉えておりますけれども、そもそもの体制としてはそれでできると考えていたものだと思います。
15:
◯鈴木広康委員 それで足りるということでやっていたけれども、なかなかその
業務という部分では、落ち度があったという形になっているのかもしれません。
当時、既に
管理簿の整理が
後回しになっていたということで、今ほど御
報告をいただきましたが、
通知カードに関する数値上の不整合、
不一致、この段階で始まっていたという理解でよろしいのか
確認いたします。その後、本
事案が発覚するまでに相当の期間が経過しているわけでありますけれども、この間、数字上の
不一致はどのような認識で扱われていたのか、お伺いいたします。
16:
◯太白区
戸籍住民課長 当初の段階から数字の
不一致自体は生じておりまして、この不整合につきましては、担当の
職員は認識しておりましたけれども、課として、組織として適切に共有することができないまま、そのまま引き継がれてきたものでございます。
17:
◯鈴木広康委員 当時から、数字の
不一致はわかっていたというところが、これまでに至るまでの期間の中でどのように扱われてきたのかということだと思うのですけれども、
地元紙の報道では、2016年1月から1年余り同じ数字を
報告していたようだと。これは誰が見ても不自然であり、これが是正もされずに放置されていたのかという疑問を我々は抱くわけでありますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
18:
◯太白区
戸籍住民課長 業務を
担当者任せにしておりまして、十分な
チェックができていなかったというものでございます。
19:
◯鈴木広康委員 十分な
チェックがされていなかったと。人がやる
チェックですから、それは間違いがあったり、時々それは整合しなければならないときがあろうかと思います。
通知カードの
状況については、毎月
市民局宛てに、
報告が必要だったはずです。是正する機会は何度もあったというような
状況であります。帳簿と現物との
突き合わせすらも、一度も行われていなかったということになっているのか。なかなか難しい
状況だったのか、どのような
状況にあったものなのか、
市民局への
報告があるにもかかわらずというところで、どのようにされてきたのかお伺いいたします。
20:
◯太白区
戸籍住民課長 月々の
報告に当たりましても、十分に
チェックが行えていなかったばかりでなく、帳簿と現物の
突き合わせにつきましても、指示も十分に行えておらず、結果として全ての
業務を
担当者に任せきりにしてしまっていたと、そういうものでございます。
21:
◯鈴木広康委員 そのような
担当者任せだったと。
報告を受けていた
市民局としては、これはどのように認識し、必要な対応という部分においては、何か図ってきたのかお伺いします。
22: ◯区
政課長 私
ども市民局では、各
区役所、
総合支所から月に一度、
通知カードの
返戻状況についての
報告を、今現在も引き続き受けているところでございます。その中で、
平成28年から
平成29年にかけて、前の月から返戻の数などが動いていない、同じ数値の
報告を受けていた時期がございまして、
担当者間、私ども区政課と
太白区
戸籍住民課の
担当者間での都度、
やりとりを行っていたという点については
確認ができているのですけれども、その時点では私どもとしても、今回明らかとなりました、
管理簿と
通知カードとの間の
相当数の
不一致という点につきましては、
市民局としても認識に至らず、今回の事態まで至ってしまったというところでございます。
23:
◯鈴木広康委員 きょうの
報告の中で、
平成29年10月に
総務省から
通知があったということであります。それはどのような内容だったのでしょうか。十分な対応ができていなかったということでありますけれども、それは今ほども各区とやっているということでありますけれども、
太白区だけであったのか、その
状況については
市民局も把握していたのか、お伺いいたします。
24: ◯区
政課長 今お話のございました
平成29年10月の
総務省の
通知でございますけれども、
通知カード及び
マイナンバーカードの適正な保管の徹底についてという表題でございまして、
カードの保管に当たり、例えば
保管庫などで適切に
管理をするようにでありますとか、今回論点となっております定期的な点検というところで、実際の
カードとの突合の上、点検を把握することという内容も
総務省からも示されているところでございました。
この
通知を私どもとしても、各
区役所に周知を図ってはおりますけれども、内容について徹底を図るという点に関しては、至らない点もあったものと認識してございます。
25:
◯鈴木広康委員 今回の
事案は一義的には
太白区の
チェック体制の問題というところに行くと思うのですけれども、しかしながら、今ほ
ども市民局から伺いましたけれども、
担当者間では、ある意味ではわかっていたというところもあるということであれば、なかなか数字の是正に至らなかったということでありますけれども、
総務省からの
通知もあった。少なくともその後、直接的な、いわゆる的確に数字を直すという、その合わせかたをするということでは、
市民局としてもその現場に行って何らかの対策を打つということもあってよかったのではないかと。お互い
やりとりしているわけですから。その部分につきましてはどのように今現在考えていらっしゃるのか、お伺いいたします。
26: ◯区
政課長 定期的な
確認のお願いというところは、私どもからも
声がけをしていたところでございますけれども、実際、その結果がどうであったかというところまでの
確認という点は不十分だったと考えられまして、実際それがもし現在に至るまでの間に、そういう
状況が発生しているということを把握できていれば、私どものほうで取り得る対応もあったのではないかと認識してございます。
27:
◯鈴木広康委員 今回の
事案を組織的に把握されたのがことし4月ということであります。それ以降、公表がなされるまでに、きょう
報告を受けたのは10月でありますので、約半年ぐらい要しているわけでありますけれども、随分時間がかかっております。この間、どのような作業を行っていたのか、その経過についてお伺いいたします。
28:
◯太白区
戸籍住民課長 数値の
不一致の解消に向けまして、
管理簿上に登載されている約1万3000人もの方々の記録を現在保管している封筒を初め、6,000枚以上の交付の記録ですとか、関係する
住民票の異動などの書類と、お一人お一人
突き合わせて作業を行ってきたものでございまして、これらの作業に半年かかったというものでございます。
29:
◯鈴木広康委員 担当者の中で、また
市民局との中で、その
やりとりがあって、ある程度の部分については理解もしていたというものもあるというところの中で、今ほども
確認をながら、慎重になるのはわかるのですけれども、半年かかったということでありますが、
通知カードの部分で、交付もしくは廃棄したにもかかわらず、
管理簿にその
取り扱いを適切に入力しなかったことが主たる要因ということで、きょう
報告をしておりますけれども、問題はなぜそのような不適切な
業務が行われてしまったのかというところだと思うのですけれども、この件についてはどのようにお
考えなのかお伺いいたします。
30:
◯太白区
戸籍住民課長 想定を超える
業務量に、組織として十分な対応をとらずに、
担当者任せで
業務を行わせてしまったことや、
業務を十分に
チェックする体制をとれていなかったこと、さらには重要な
個人情報を扱っているということについての
職員の認識が十分ではなかったと、その原因を考えております。
31:
◯鈴木広康委員 担当者任せになっていた、認識が薄かった、
チェック体制が甘かったというところが主な点になるのかもしれませんけれども、その部分については、今ほども私のほうで申し上げましたが、時間もかかっている
状況の中で、もう少し
チェック体制をしっかりとするようなことがあってよかったのではないかなと。そこのところについては、ぜひ今後見直しもしなければならないと思います。その点で、今現在このような形で
通知カードの
所在が
確認できていない方々、122名に対しては文書を送付したということでありますけれども、どのような内容になっているのか。また、その122名については、市外の方もいらっしゃると思いますけれども、市内の方とあわせてですね。どのような内訳になっているのか、把握している内容についてお示しいただければと。
32:
◯太白区
戸籍住民課長 文書につきましては、今回の
事案を御説明し、
おわびを申し上げるということとともに、
通知カードの
所在の
確認を行いたいという趣旨のものをお送りしておりまして、市内の方、市外の方の内訳としましては、
仙台市内が93名の方、
仙台市外が29名の方となっております。市内の方につきましては、直接お伺いしたいということをお伝えしておりまして、市外の方につきましては、遠方なので
調査票にて、この
カードの
所在について御返送いただけるようにとしていたところでございます。
33:
◯鈴木広康委員 今ほど
報告があった
問い合わせの件数、10月18日現在で該当する16世帯から
問い合わせがあり、32人分の
通知カードの
所在が
確認できたということでありますけれども、16世帯というところになるかと思うのですが、この方々は今ほど
報告があった市内、市外、どのような内訳になっているのかお伺いいたします。
34:
◯太白区
戸籍住民課長 市内の方が15世帯で、市外の方が1世帯となっております。
35:
◯鈴木広康委員 また、先週の土曜日、10月13日から
問い合わせの窓口を開設しているようでありますけれども、どのような反応があったというところは、今ほど聞いた部分で省略されるのかもしれませんが、
現時点において
問い合わせがかなり来ているのかどうか、現状についてお伺いしたいと思います。
36:
◯太白区
戸籍住民課長 今ほどまでに約20件の
問い合わせが来ておりまして、対象ではない方でも、御家族の
通知カードの
所在が、こういうことがあったので
確認してほしいというような
問い合わせなども来ております。
37:
◯鈴木広康委員 この122名について
所在を
確認するということで、
職員も直接訪問することになっているという御
報告がありました。
調査の結果、
訪問調査等をやって、先方が
通知カードを持っていないことが判明した場合にどのように対応するのか。それによって本件にかかわる不安は解消されると、現在においての対応として考えていらっしゃるのかお伺いいたします。
38:
◯太白区
戸籍住民課長 訪問等につきましては、この
問い合わせの連絡などによりまして、相手方の御了解をいただいた上で、日程を調整の上で進めさせていただきたいと考えておりまして、今までに1件の方のご訪問をしたところでございます。
それにより、例えば先方が
通知カードをお持ちでないことが判明した場合の対応ですが、御本人の意思を改めて
確認させていただきまして、
通知カードの
番号等を変更することを御希望の場合には、そのことも含めて、
通知カードの再発行を行いたいと考えております。それにより不安は減ずるのではないかと思っております。
39:
◯鈴木広康委員 いずれにいたしましても、その方々の今の
状況をしっかりと把握しながら、その方にあった訪問であったり、その方々にしっかりと対応ができる体制をとっていただきたいと思います。その上で、今回の件につきましてですけれども、
事務処理のミスというような単純なものではないと思っております。なぜ長い期間、不正確な数字が是正もされずに放置されてきたのか。それについては、組織上の問題も私は含まれているのではないかと思います。今後、関係をした
職員に対する
処分等はあり得るのか、考えているのか、お伺いいたします。
40:
◯太白区長 現時点におきましては、問題となりました
通知カードの
所在を特定すること、それによりまして該当した皆様の不安を早期に解消することを最優先として対応を進めているところでございます。
ただ、今後はどのような経過をたどって今回のような
事案に至ったのか、その詳細に関しても
調査を行う必要があると考えております。そこで判明する事実関係に基づき、対処してまいりたいと考えております。
41:
◯鈴木広康委員 マイナンバーはとりわけ重要な
個人情報であります。それをめぐって惹起した今回の
事案、制度全体に対する信頼を損ないかねない重大なものでありますけれども、しっかりとした
再発防止を講じていただきたいと思いますけれども、この点についてお伺いいたします。
42:
◯太白区長 先ほど
戸籍住民課長からも御答弁申し上げましたが、今回の
通知カードの
管理ということに関して申し上げれば、例えば
管理簿と現物との定期的な
突き合わせ、これをルール化するといった適切な
業務手順を、まずこれを明確化して遵守するといった
取り組みを進めてまいりたいと思っております。
これを広く
個人情報の
取り扱いという観点に立ちますれば、これは
戸籍住民課にとどまらず、
当該業務の
重要性や
厳格性といったものに関する
関係職員の
意識改革を徹底する必要があると考えておりまして、そのための研修の充実あるいは強化などを図っていく所存でございます。
加えて、何らかの
業務が滞った場合に、それを
担当者が1人抱え込んでしまう、そういったことがないような風通しのよい
職場づくりといった
取り組みとも合わせまして、同様の
事案の再発を厳に防止してまいりたいと考えております。
43:
◯鈴木広康委員 今回のこの
事案の
マイナンバーというのは、新たな体制をとるために
通知される
カードがあって、そして
マイナンバーを交付するという新たな
業務でもあります。そういう意味では、
担当者任せにしない。しっかりと何回も
チェックをしながら、いろいろな方々も大丈夫なのかと、これほどの
業務が多くなってきても大丈夫なのかという
確認もしながら進めなければならない
業務量だったと思いますし、
事案だったと思うのです。そういう意味では、改めて今回の統括をする
市民局、そしてまた
太白区長におきましては、今回の案件については猛省していただいて、しっかりとした対応を今後とも求めたいと思いますけれども、この点につきまして、今後のこういった
業務、新たな
業務に対しての部分を含めてどのように考えていらっしゃるのか、お伺いいたします。
44: ◯
市民局長 今回の案件につきましては、
市民局におきましても、より早い段階で
状況を把握することが可能な場面があったものと認識しておりまして、それが組織的な共有ができず、しかるべき対応がとれなかったことから、反省すべき点があったものと考えております。
個人情報を取り扱う
戸籍住民課の
業務につきましては、本
業務に限らず、その
重要性、重大な責任について
職員個々の意識の徹底と、組織的な
管理体制の構築に向けて、改めて取り組んでいかなければならないと考えており、今後各
区役所、
総合支所と十分協議調整の上、適切に取り組んでまいりたいと考えております。
45:
◯太白区長 今般の
事案は、市民の皆様の信頼を大きく損ねるものでありまして、このような結果を招いたことにつきまして、現場を預かる者としてまことに申し訳なく、これを重く受けとめております。
るる答弁を申し上げましたが、本件は不適切な
事務処理という実態が組織的に共有されず、よって組織的な対処もなされず、相当な期間にわたって是正されないままとなってきたというものであります。さまざまな問題をはらんでいるものと受けとめております。
今後、それらにつきましてしっかりと検討を加えまして、再発の防止に努めますとともに、今回の
事案を教訓として、市民の皆様、区民の皆様から信頼される
区役所づくりに向けてさまざまに改善を図りながら、さらに努力を重ねてまいりたいと考えております。
46: ◯ふるくぼ和子委員 まず最初に、今ほどの鈴木広康委員の質問の
やりとりの中で、
戸籍住民課長が、
通知カードがないために起こる不利益ということに際しまして、ナンバー記載などいろいろ申請の場面でできないということなどと挙げられていたと思うのですけれども、国の見解では、ナンバーの記載は強制されるものではないし、記載がなくても各種手続はできるはずだと、このように整理されていると思うのですが、ちょっとそこ不正確だったかなと思うので、
確認含めて整理をしていただきたいと思います。
47:
◯太白区
戸籍住民課長 先ほど申し上げました職場ですとか、
金融機関等での求めがあったときに、お手元にないと応じることができないという趣旨で申し上げたものでございまして、そのような義務とか、そういう話で申し上げたものではなかったので、失礼いたしました。
48: ◯ふるくぼ和子委員 求められる場面は確かにあると思います。ただ、記載がなくても手続はできるというのが国の正式な認識、見解だと思いますので、そういう点で今回の
マイナンバーカードという政策そのもの、施策そのものが、私たちは導入に反対もしておりましたけれども、やはり問題が多いものだなと思って受け取った次第でした。御
確認いただいてありがとうございます。
それで、そういう
マイナンバーの
通知カードだからということではなくて、事務手続上、基本的にあってはならない、こういうことが起きたのだというふうに、今回のことについては捉えています。
やはり再び起こらないように対策を講じるということが必要なわけで、そのために何点か伺いたいと思うのですが、今回のようなこと、先ほどの質問でもありましたが、5区のうち
太白区だけで起きているということですから、何か特別の事情があったのかどうかという点です。
当時は、特別に窓口を設置するなど、
太白区だけではなくて、各
区役所、
総合支所、本当にてんやわんやの
取り組みが行われていたと、実際に窓口に行ったときにも見ましたし、そういうふうに認識しています。日常的にも
戸籍住民課が取り扱う事務というのは、年度末、年度初めの
住民票の異動や何やらのことを初め、繁忙期もありますし、非常に大変な
業務、個人の情報を取り扱う、さまざまなそうした書類を扱う部署ですから、大変な
業務が行われているわけですけれども、ここに
マイナンバー関連の
業務がプラスされたということです。今申し上げたのは、私の受けとめの一端であって、窓口の
業務としては、具体的にどういう
業務が行われているのか、日常的な
戸籍住民課の
業務と、プラスされた
マイナンバー関連の
業務というもの、概略ちょっと御説明をいただきたいと思います。
49:
◯太白区
戸籍住民課長 戸籍住民課は、
住民異動の受け付けですとか、各種証明書を発行するほか、戸籍の受け付けなど多岐にわたる
業務を通常行っております。これに
マイナンバー制度の導入に当たりまして、
平成27年11月より返戻された
通知カードの交付、それから
平成28年1月には
マイナンバーカードの交付の
業務が追加されました。また、加えて
住民異動の際には、これらの
カードに記載された住所も変更するなどの
業務が加わったものでございます。
50: ◯ふるくぼ和子委員 この間の法改正なんかもあって、恐らく出された届け出に間違いがないかという
確認の
通知を当事者に送るだとか、これまでになかった
業務もこの間次々とふえてきたと思っています。それだけ的確に、適切に行わなければならない
業務を行う部署だということではあると思いますけれども、本当に目まぐるしく
職員の皆さんが動き回って、市民のそうしたサービスを提供するということで、
区役所の中でも最も来訪者が多い部署だと思います。
それで、
マイナンバーカードの交付に伴う窓口の設置ということについてなのですけれども、限られた
区役所のスペースの中で特設窓口、
マイナンバーカードの申請を受けるというようなために設置された窓口だったわけですから、各区でも大変苦労があったと思います。
太白区での位置関係を含めた窓口の設置
状況、どうだったか
状況をお伺いしたいと思います。
51:
◯太白区
戸籍住民課長 平成27年度の制度導入当時には、
マイナンバーカードにつきましては大量の交付が見込まれておりましたことから、
太白区では5階に特設の会場を設置いたしまして、また返戻された
通知カードにつきましては、通常あります1階の
戸籍住民課で窓口を設置したものでございます。
52: ◯ふるくぼ和子委員 動線として、返戻されたものが1階である。しかし、
マイナンバーカードを申請する窓口は5階であるということで、窓口に交付を受けたいとしていらっしゃった方で、
通知カードが実はないのですと言えば、下との
やりとりが起きるということで、かなり
職員の方の動線としても、離れた場所にあるというのは、リスクの一つではなかったのかなと捉えています。
ただ、恐らく先ほども申し上げたように、各区それぞれ必ずしも近くだったかというと、そうではない
区役所もあったと思われますので、それが
太白区の特別な事情とは必ずしも言えないと思うけれども、やはりこうした誤りが起きる、引き起こす、一つの要因になったということは、私はあったのではないかと思うし、そのリスクをいろいろ上げるときに、改善に向けてと考えれば、やはりそういうことは今後なるたけなくしていく、そういう努力方向というのが
再発防止の考え方ともあわせて必要になると思うのですけれども、そうした要因になったのではないかということのお考えと、また今後の
区役所の窓口設置の考え方にも生かすべき教訓としていく必要があると思いますけれども、いかがでしょうか。あわせてお伺いします。
53:
◯太白区
戸籍住民課長 窓口が分かれていて、
関係書類等の保存先が分かれていたということが、今回の
事案に影響を与えなかったとは言えないと考えております。また、御指摘の、今後こういう新たな特別な窓口を設置するような機会がある場合には、今回のことを教訓として、動線などいろいろと配慮した十分な対応を行ってまいりたいと思います。
54: ◯ふるくぼ和子委員 もう一つは、やはりこうした煩雑な莫大な
業務を行うに当たって、
職員の体制が十分だったのかという点についてです。先ほど紹介もいただいたように、
戸籍住民課の
業務、本当に市民に身近な、しかし何種類もの直接プライバシーにかかわる
業務が、件数でいっても、どの部署とも比較にならないほどの件数ということで対応されていらっしゃるわけです。特設会場もつくって、繁忙期には臨時的にどうしても必要な人を配置するということで、その
業務量に応じて
臨時職員を配置するなどということは、やられているとは思いますけれども、その日常的な体制ですね。そもそもの日常的な体制、この
業務の日常的な体制についても、やはり改めて分析が必要なのではないかと思います。この点で、どんなふうに現状についてお考えになっているのか。現場から足りないのだということを、この場で言えるとは思えませんけれども、十分な人員配置になっていると捉えているのか。ここは率直に
業務との関係で矛盾点があるのであれば、明らかにしていただきたいと思います。
55:
◯太白区
戸籍住民課長 季節によって、そもそも
業務量の変動が大きい職場でございますことから、繁忙期についてはほかの部署からの応援をいただくなど
業務を進めているところでございまして、組織運営が円滑に行えるよう、適切な
職員の配置に心を尽くしているところでございます。
56: ◯ふるくぼ和子委員 これは
太白区だけではなくて、全ての区、あるいは全ての市長部局の体制の問題も含めてと思うわけですけれども、やはり今回実際に
太白区でこの件が明らかになって、
区役所を挙げて応援体制を組んで対応したのだというお話も改めて伺って、これは決して
区役所で余裕があってできたということではないのだと思うわけです。非常事態として各部署が相当無理もしながら、市民の皆さんの信頼のためにという思いで取り組んできたものだと思いますし、私は
市民局からも応援など出して対応すべきではなかったのかと思うわけですけれども、
区役所の役割についてもっと評価をしていく、そういう必要があるのだと思います。
この問題で言えば、組織的共有の問題だというお話が先ほどから繰り返し行われています。もちろん風通しのいい職場であることや、組織的にきちっと情報を共有できる基本的な体制というのは、もちろん大事なことですので、そのことではないと言うものでは一切ありませんが、やはり組織的な共有をしていくためにも、
職員の一人一人がきちんと自分の
業務が確実にできる体制も十分な中できちんと自分の
業務に責任が持てると、こういう土台ができるということも私は大事なことではないかと思っています。
区役所の各課では、本当に細やかな神経を使わなければならない
業務、本当に数多くあります。中には、こんなことまでと思うものもあると率直に感じています。ですから、
職員の負荷を取り除く方向の努力と、そもそもの
職員体制を強化する方向の努力というのが、市民に最も身近な
区役所の役割という点からも求められると思いますし、再発を防止していくという観点からも、この点は注視していくべきだと思いますけれども、この点を最後にお伺いしたいと思います。
57: ◯
市民局長
区役所、
総合支所は市政の最前線、市民サービスの最前線でございますので、サービスを安定して提供するために必要な体制は、常に保たれなければいけないものと考えております。
区役所、
総合支所におきましては、それぞれ
状況が異なりますが、
状況に応じて必要な
職員体制の確保が図られるよう、取り組んでいるものと認識いたしております。
行政サービスの複雑化、多様化によりまして、窓口サービスの
重要性が増しております。
区役所、
総合支所が市政の最前線として市民の皆様のニーズに的確に対応し、市民の皆様の信頼が得られ続けますよう、
市民局といたしましても必要な後押しをしてまいりたいと考えております。
58:
◯委員長 ほかに
質問等はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
59:
◯委員長 なければ、次に教育局より
報告願います。
60: ◯教育長 教育局から御
報告を申し上げます。
所管事務
報告の前に、仙台商業高校に勤務する59歳の男性
職員が逮捕された件について御
報告させていただきます。
当該教諭は、今月11日、午前8時ごろ、
太白区大野田の県道上において、酒気帯び運転の道路交通法違反として現行犯逮捕されたものでございます。生徒を指導する立場の教員がこのような事件を起こし、市民の皆様の信頼を裏切ることとなりましたことにつきまして、心より
おわびを申し上げます。今後、事実関係を
確認し厳正に対処してまいります。
また、各市立学校に対しましては、飲酒運転は絶対に行わないこと、車の運転を行う前日の過度な飲酒を慎むこと、警察への速やかな事故の通報などを内容とする通達を発出したところであり、
再発防止に向けて服務規律の確保、コンプライアンスの徹底を図ってまいります。
それでは、史跡仙台城跡保存活用計画中間案について御
報告申し上げます。
仙台城跡につきましては、
平成15年8月の史跡指定の後、仙台城跡整備基本構想及び仙台城跡整備基本計画を策定し事業を進めてまいりましたが、計画策定から10年以上が経過したことから、今般見直しを図ることといたしました。
このたび、保存活用計画の中間案を取りまとめましたので、資料3に基づき文化財課長より御説明申し上げます。
61: ◯文化財課長 それでは、資料3を用いまして説明させていただきます。
まず、3-1をごらんになっていただきたいと思います。
1の上段に、策定の趣旨及び位置づけからでございます。
仙台城跡は
平成15年8月に史跡に指定され、その後
平成16年3月に仙台城跡整備基本構想、
平成17年3月に仙台城跡整備基本計画を策定し、
調査成果を踏まえながら整備を行ってまいりました。しかしながら、計画策定から10年以上が経過したことから見直しを行うものでございます。
また、文化庁が史跡等の保存活用事業を適切に実施するためには、個別の史跡等の性質、
状況に応じて、保存
管理のみならず、広く活用、整備等を視野に入れた保存活用計画の策定が必要であると示していることから、まず史跡仙台城跡保存活用計画を策定することとし、引き続き整備基本計画を見直す予定でございます。
2の計画期間でございますが、
平成31年度から約20年間としております。
次に、3のこれまでの経過でございます。計画の検討に当たりましては、学識経験者、観光関係者等により構成する仙台城跡保存活用計画等検討委員会を
平成29年11月に設置いたしました。これまで4回の検討委員会を開催いたしまして、多岐にわたる御意見をいただきながら、文化庁との協議も経て、このたび中間案を取りまとめたところでございます。
4の中間案の概要について説明申し上げます。
史跡仙台城跡保存活用計画は、史跡の価値を
確認し、現状の課題を踏まえて史跡の望ましい将来像を描き出し、その実現に向けた基本方針を明示するものでございます。
資料3-2をごらんください。
計画は、第1章の計画策定の目的と沿革から、経過観察まで全12章で構成しております。
まず、計画検討の対象とする範囲でございますが、資料3-2の2枚目の地図の赤い線で囲まれた範囲が、現在国の史跡に指定されておりますので、ここが主な計画検討の対象となります。ただ、黄色い線で囲まれた将来史跡指定を目指す範囲及びその周辺の破線で囲んだ範囲につきましても、内容によっては触れております。
仙台城跡の範囲につきましては、資料3-3の78ページに図3-64となっております。江戸時代の絵図を掲載しております。ここに描かれた範囲が江戸時代に城として認識されていた範囲と捉えております。
資料3-2に戻っていただきまして、最初の表のページ、左下、史跡の価値(第4章)としております。そこの史跡の価値のところに、仙台城跡は石垣や堀などにより区画されたくるわや曲がりくねった登城路などの地形により構成される近世城郭としての姿がよく残っております。さらに、発掘
調査により、石垣構築技術の変遷が
確認されたことや、金箔瓦やヨーロッパ産ガラスなど貴重な遺物が出土するなど仙台の歴史を理解する上で重要な成果が得られております。
また、仙台城跡は石垣や堀などの遺構とともに、広瀬川や竜の口渓谷の急な崖など、自然地形を最大限利用しているという特徴があり、城とともにある豊かな自然環境も一部が天然記念物に指定され、貴重な存在であります。
資料3-2、史跡の望ましい将来像を示す保存と活用の大綱として挙げておりますが、主なものといたしましては、仙台城跡の価値が将来にわたり保存され活用が図られること。市民や観光客が学び楽しめる機会が創出されること。仙台城跡が位置する青葉山地区の歴史的、自然的環境が維持され、城跡及び市街地からの眺望など史跡にふさわしい景観形成がなされること。保存活用事業の推進により、市民の間に市民の城としての意識が高まることを通して、まちづくりや交流人口の増加へ寄与することなどとしております。
次に、個別の基本方針の主なものでございますが、保存の基本方針・方向性・方法をごらんください。城郭を構成する石垣や堀などの遺構を確実に保存することと、継続的に
調査研究を行うことなどとしております。
史跡の活用に関しましては、活用の基本方針・方向性・方法をごらんください。海外も含めまして、市内外の来訪者に史跡の価値や仙台の歴史を伝えるための環境を整備することなどとしております。
史跡の整備に関しましては、整備の基本方針・方向性・方法をごらんください。城郭のかつての姿を尊重した計画的な整備を進めることとしております。
これらの事業を進める上で必要な体制につきましては、整備、維持することとし、保存活用事業の進捗につきましては、定期的に検証することとしております。
施策の実施計画でございますが、おおむね10年間程度に行うものと、中長期的に行うものを示しております。
資料3-1、4の(3)計画における留意点でございます。史跡指定地内に市道があり、日々多くの車両が通行しております。この
状況は、石垣等の遺構の保存や安全な見学のためには影響があるところでございますが、市道が通勤、観光等に使用されていることから、当面は現状を維持し、遺構の保存等の方策について検討していく方針でございます。
大手門の復元に関しましては、復元される場所が市道に重なることから、今後とも継続的に検討することとしております。
また、史跡範囲の追加指定につきましては、将来指定を目指している範囲につきまして、今後も土地所有者の同意をいただけるよう、努めてまいりたいと考えております。
最後、5の今後の予定でございますが、11月1日よりパブリックコメントを実施いたしまして、市民の皆様から広く御意見を頂戴し、検討委員会での御議論を踏まえまして、年度内に計画を策定する予定でございます。
62:
◯委員長 ただいまの
報告に対しまして
質問等はありませんか。
63: ◯佐々木心委員 ここに至るまで長い年月をかけて、ここまで中間案をまとめていただいたことは、まずは感謝申し上げたいと思います。御説明いただいたところ、何点か
確認させていただきたいと思います。
まず、保存計画、今回の計画、そもそもができ上がれば20年という長い期間になります。当然資料にも載っておりますが、時折見直して、10年のスパンではもう一度見直すと記載されておりますが、大きくは20年間、この基本計画でこの事業が進むというところでございますので、しっかり
確認をしてまいりたいと思います。
まず、仙台城跡活用保存計画等検討委員会と、今この下の追廻地区で整備している青葉山公園整備事業との連携についてお伺いしたいと思いますが、その点どのようになっているのかお伺いいたします。
64: ◯文化財課長 対象としております仙台城跡の範囲が、青葉山公園の整備事業の範囲と重複している部分がございますので、青葉山公園の計画等を十分に私ども情報いただいておりますので、そこと史跡の整備計画で矛盾を来さないよう調整してまいりたいと考えております。また、私どもの史跡の考え方についても、青葉山公園に情報提供しているところでございます。
65: ◯佐々木心委員 御答弁ではしっかり連携をとっているというところでございましたけれども、私自身前任期までは都市整備建設委員会にいましたので、こっちの計画では、この保存活用計画との連携が希薄なのではないかという指摘がありましたので、ここについてはしっかり連携をとるように、まずはお願いしたいと思います。
続きまして、この整備計画の中で、今現状の青葉山公園の整備がどのようになっているのか
確認してまいりたいと思います。私自身も、護国神社もございますのでよく訪れる場所でございますが、昨日の台風の被害で、モミの木が大分倒れたのです。あと、騎馬像の前には、上がない状態のモミの木がございます。その点、台風被害の後、現地に私自身足を運びましたが、当日青葉区の公園課がしっかり整備をしておりましたけれども、教育局では現地に足を運ばれたかお伺いしたいと思います。
66: ◯文化財課長 先般の台風被害等につきましては、仙台城だけではなく、ほかの史跡等あるいは遺跡等でも被害等がございますので、そういうところにつきまして必要に応じた巡回をしております。
67: ◯佐々木心委員 青葉山公園以外にも
チェックをしていただいたということでございますので、丁寧な答弁をしていただいてありがとうございます。
ここについて、どうしても木は成長すれば生い茂ってくるので、ここの
管理というのは、この保存活用計画にもしっかり入れるべきだと私は思っているのです。当然現地の方も含め、倒木等のおそれがあるので伐採してほしいのだという要望も多く伺っております。また、教育局でもそういった認識があるかと思いますけれども、この辺の整備は、今回のこの計画にどのように反映されているのかを
確認したいと思います。
68: ◯文化財課長 まず、二方面から検討しなければいけない必要性を感じております。それは、崖面の崩落とか、安全という面で十分検討しなければいけない。これは植物の専門家等から聴取するなどして、今後整備基本計画に向けて進めていきたいと考えております。
また、もう一つは、史跡の景観形成、史跡の側から見た景観と、仙台市街地から見た場合の史跡の景観としてどのようなものが望まれるものなのか、あるいは適正なのか、そういう視点からも今後検討を加えてまいりたいと考えております。
69: ◯佐々木心委員 今御答弁いただきまして、まさしくこの資料3-2というのが大橋から見たときの写真だと認識します。そして、城址から見たときの仙台市の眺望というところでございます。騎馬像の前から眺望を眺めたときに、どうしても生い茂っている木、また松枯れですか、ナラ枯れですか、そういった病期を持っている
可能性の木もあると。そしてまた、護国神社の私有地の中にもあるということで、ここはやっぱり伝染するので一体的に整備していただきたいという要望も伺っておりますので、その辺については、今現状そういう被害があるので、教育局でここも計画的に対応していかなければいけないと思うのですが、その辺の教育局としての御認識、御見解はいかがかお伺いいたします。
70: ◯文化財課長 まず、現地においてのナラ枯れの被害につきまして、広がっているような部分がございますので、窓口は天然記念物の中の東北大学にとりあえずなりますが、それを通じまして、文化庁の天然記念物の
担当者にぜひ来ていただいて、見ていただくことになっております。そういう中で、植物のナラ枯れを含む被害等について、私どもも認識して、青葉山公園と連携しながら対策をとっていきたいと考えております。
71: ◯佐々木心委員 私自身も地権者と一緒にその敷地内を回って、ここの部分は歴史とも関連していないので、伐採しても問題ないよねということも伺っておりますので、その辺についてはしっかり計画できるように対応を望むものでございますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、資料3-1の留意点についてお伺いしたいと思うのですが、大手門等の復元のあり方については、継続的に検討すると伺いました。また、御説明もいただきましたけれども、私の認識では、いわゆる復元に当たりの3条件、建築図面、設計図または測量図が存在する。条件2、建築物の細部のわかる絵図面や古写真が存在する。条件3、復元しようとする遺構が発掘
調査で
確認され、その場所に復元できるという3条件がございます。この条件は、この大手門はどのような
状況になっているのかお伺いしたいと思います。要はクリアしているのか、していないのかをお伺いしたいと思います。
72: ◯文化財課長 史跡内における歴史的な建造物の復元につきまして、大手門は条件について、クリアをしております。
73: ◯佐々木心委員 この3条件をクリアしたほかに、ほかに考えられる条件をクリアしなければいけない。3条件をクリアした場合のほかに、別な条件というのが当然ございまして、その一つが交通量の部分だと認識いたします。私もさきの本会議場で、ここについてはもう教育局だけではなく、文化観光局でしっかりやっていただきたいということで、時の答弁で、市長が交通量
調査をしますと言っていただいております。この
調査が
平成17年なのです。交通量が大きく変わっているのです。地下鉄もできました。また、そういったところができ、人の流れが大きく変わっているところでございますので、ここの部分については、本来適切な資料をもとに、ここが課題なのだよということをやらなきゃいけないのに、そういったところも含め、委員のメンバーにはどういう説明をしているのか
確認したいと思います。
74: ◯文化財課長 検討委員会の委員の方々には、大手門復元に当たっては、一番大きい課題であるものとして、道路の機能というものについて伝達しているところでございます。
また、この解決については大分時間がかかるということもお伝えしているところでございます。
75: ◯佐々木心委員 基本的に3条件はクリアしていて、大きいところでは交通量、またあと社会理解があれば、大手門についてはできるのだろうなと私は思うのです。そこで不満というか、疑問というか、この大手門の復元のあり方については継続的に検討すると。大手門はできるのです。大手門以外のことについて継続的に検討するということであれば、素直に入ってくるのです。その辺について、その上の段階で通勤、観光等に使用されていることを考慮し、当面現状を維持する。この書面を見たときに、大手門は結局やらないのだなと認識される懸念があるのですけれども、それについてはどのように思いますか。
76: ◯文化財課長 その点につきましては、課題解決に向けての検討を進めるためにも、委員御指摘のとおり、来年度大手門周辺の交通量
調査を行う方向で現在予算要求をしているところでございます。
77: ◯佐々木心委員 やはり大手門については161ページに書いてあるのです。
平成17年3月に策定した整備基本計画において復元整備することとしています。本計画においてもこの方針を継承し、活用のために復元整備する対象としますとはっきり書いているので、ここはやはり継続を大手門も一緒にするというのが、何だかなと思ってしまうので、ここはやっぱり別個だよというところで考えていただきたいなと。当然本市の課題の中で、何を優先順位でやるのかというのはあるかと思います。ただ、大手門については、歴史的観点では復元できるのだよということを教育局から発信していただきたいと思うわけでございます。
本市としては、庁舎の建てかえがあり、音楽ホールの建設もあり、エアコンの整備もあり、では大手門ってどの位置なのというところだと思うのです。ただ、観光の施策としては、必ずつくっていただきたいという要望があるので、この辺については担当課長ではなく教育長から御所見を伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。
78: ◯教育長 大手門につきましては、ただいま文化財課長から申し上げたように、文化庁が示す3条件をクリアしているということから、復元に向けてのさまざまな検討をさらに進めていくことと私としては考えております。
また、その際には交通量、今大手門跡前をかなりの車が通っていますので、その交通量の
取り扱いをどうするかということが大変大きな課題であると思っております。そういった問題も都市整備局あるいは建設局とも十分協議しながら、さらに検討を深めてまいりたいと、そのように考えております。
また、先ほど3条件の中の遺構があるということでございますけれどもこの遺構の
調査も実はしっかりとやらなければいけないと。その際には、交通問題も含めての対応が必要ですので、この点も含めて
取り組みを進めてまいりたいと考えております。
79: ◯佐々木心委員 御答弁の中で、交通量は市長がやると本会議場で言っていただいておりますので、教育局に任せるのではなく文化観光局の予算でやっている、検討すると言っていただいているので、ぜひそこは任せていただいて、庁舎の垣根をとってやっていただければと思います。
あとは、3条件の遺構、それこそ文化財課長の本分でございます。文化財課長、ずっと
調査をして、この部分は大丈夫なのだろうと私自身は認識しているのですけれども、課長の御所見はいかがかお伺いしたいと思います。
80: ◯文化財課長 発掘
調査というのは、やってみないとなかなかわからないところがあるのですが、大分現地は道路上で削られたりしているところはあるのですけれども、その周辺でまだ江戸時代と同等の平坦面が残っていると推定されますので、江戸時代の遺構が残存していると思われます。ですので、その辺の
調査次第によって、大手門の原位置確定とか、そういうことは十分可能であろうと推測されます。
81: ◯佐々木心委員 大手門につきましては、ぜひここの部分できるのだということを、教育局で発信していただければなと思います。
あと、今後の予定についてお伺いしたいと思います。この常任委員会で諮られ、来月1日からパブコメが始まるということでございますが、この実施期間の中で、広く市民意見を聴取するわけでございますけれども、そもそもこのパブコメに出す前の資料は、どこまでの資料を出すのですか。その辺について
確認をしたいと思います。
82: ◯文化財課長 基本的には、当委員会に提出した資料と同等でございます。
83: ◯佐々木心委員 当然省略なんかがあってはうまくないということで、当たり前の質問をして大変恐縮でございます。
あと、今までの会議、第1回から第4回の会議録を、私も本会議で質問する際、全部見させていただきましたけれども、非常に膨大になっていまして、なかなか要点を絞るのが非常に難しくなっている
状況でございます。ただ市民の皆さんって復元はしていただきたいのですよね。というところは、まず間違いないとは思うのです。そういった中で、保存活用計画が市民の皆様にとって、どういうふうに理解してもらいたいと考えているのかをお伺いしたいと思います。
84: ◯文化財課長 まず、保存活用計画につきましては、今後実際に整備していくまでの原点となります、そういうものでございまして、国の指導を項目立ても含めて受けております。ですので、まずはこの史跡が何を目指しているかという部分を大きく述べているのだというもので、まず見ていただきたいと考えております。
85: ◯佐々木心委員 教育局の所見でございますので、史跡としてというところはそうなのだろうなと思っておりますので、ぜひそういったところを含め、広く意見を聴取していただきながら、ここの部分は観光の部分でも広く貢献されると思っておりますので、ここは本当に繰り返しになりますけれども、局を越えて、ぜひ各局長が
情報共有できるように、教育局から何かしらの発信をしていただくようお願いするところでございますが、教育長の御所見をお伺いしたいと思います。
86: ◯教育長 仙台城跡の保存活用につきましては、ただいま教育委員会として所管し、検討を行っているところでございますが、先ほど申し上げました道路問題あるいは公園問題、それから内外の観光客へのPR等々、他局に大きくまたがる分野でございますので、各局
情報共有し連携して、これに
取り組みたいと思います。
87: ◯平井みどり委員 これは仙台城跡の保存活用ということで、今御説明をいただいたわけですが、私はもっと広い観点から関連してお伺いをさせていただきたいと思います。
お伺いするところによると、仙台市にはまだまだたくさん遺跡、史跡がありまして、七、八百箇所以上あると。それも全て例えば発掘をしたとか、そういうことではなく、まだまだ
調査しなければいけないところがたくさんあるとお伺いしました。それで、今般、国会に文化財保護法の改正案が出されたということであります。これは来年4月の成立を目指してということでありますが、仙台市として、この提出をされたということについて、改正案について、どのような御認識があるかということをお伺いさせていただきたいと思います。
88: ◯文化財課長 文化財保護法の改正につきましては、本年6月に改正が可決されておりまして、来年度4月1日から施行ということになっております。
それで、文化財保護法の改正のポイントといたしまして3点ほどございまして、地域における文化財の総合的な保存活用、それから個々の文化財の確実な継承に向けた保存活用制度の見直し、さらに地方における文化財保護行政に係る制度の見直しという三つの柱になっております。
それで、私ども仙台市といたしましては、これまで仙台城だけでまず保存活用計画をつくっておりますけれども、ほかの史跡の保存活用計画も必要なので、それについての検討、それからやはり史跡の
調査が進みませんと、これまで購入した土地の利活用とかができませんので、国庫補助事業による重要な史跡の
調査の再開、並びにほかの例えば建造物とか、あと民俗芸能とか、そういうものについての支援といいますか、そういうものも含めて総合的に仕事に力を入れていきたいと考えておりました。
89: ◯平井みどり委員 4月に施行されるということですが、私の認識では、多分国で持っていたものが、いろいろな文化財の活用、保存ということについての権限みたいなものが、多分市に移ってくるのではないかと思っているのですけれども、いかがでしょうか。
90: ◯文化財課長 これは、国のほうが保存活用計画あるいは地域計画という、それを総合したようなものがありますけれども、そういうものの中で国が認めた場合については、その範囲内の権限を市のほうにおろしてくるということを言っております。
91: ◯平井みどり委員 同時に、地方教育行政法の改正というのも提出されたのです。それは、今まで文化財に対しての
報告業務というのは、教育委員会、教育局が所管していたと、先ほどしていると教育長もおっしゃったと思うのですが、私の認識ではたしか市長部局が担当になると認識しておりますが、これについても
確認させてください。
92: ◯文化財課長 その点につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正ということで、これまで教育委員会の所管とされていた文化財保護の事務を、条例に基づいて地方公共団体の長が担当はできるようになるという部分でございます。
93: ◯平井みどり委員 両法律の改正があったということについて、仙台市がこれからこの仙台城のことについて、20年という長いスパンで考えていくときに、仙台市の文化財、まだまだたくさん
調査をしなければいけない。そして、たくさんある仙台市の文化財をどのように市民の方、それからいろいろな施策に反映させていくかというその方向性、大きな方向性があれば、お示しいただきたいと思います。
94: ◯文化財課長 ただいま委員より御質問のありました文化財保護の実務といいますか、その点につきましては、どうしても
調査と研究に基づく事業が必要でありますので、引き続き教育委員会が事務を所管しながら行っていきたいと。なお、市長部局とは今後とも適切な連携を図り、文化財の保存と活用に努めてまいりたいと考えているところでございます。
95:
◯委員長 ほかに質問ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
96:
◯委員長 なければ、以上で
報告事項関係を終了いたします。
この際暫時休憩をいたします。
休憩 午後2時54分
再開 午後3時10分
97:
◯委員長 再開いたします。
この際、当局から
報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言等がありましたらお願いいたします。
98: ◯田村稔委員 私は、本市の町内会組織についてお伺いいたします。
この件に関しましては、以前この委員会に所属していたときに、町内会組織の今後の維持に対して非常に危機感を持った立場で御質問をさせていただきました。そして、今回第3回定例会の一般質問でもこの件の議論がされまして、そのときに泉区の一つの町内会が解散したという
報告がありまして、なお一層危機感を募らせたものですから、改めてお聞きしてまいりたいと思っております。
泉区の一つの町内会が解散したと。一つとはいえ、こういうのは近隣の町内会に伝染して、こういうのがなだれ現象みたいにして、こういう組織がつぶれていくというのは、非常に怖いことだなと思っておりますのでお聞きしますけれども、まず東日本大震災という大変大きな災害がございまして、やはり地域が災害危険区域になったりとか、また新たに防災集団移転であったりとか、大変多くの移動がありました。それによって町内会の異動というのもあったと思っています。例えば解散したところもあったかもしれない。合併もあったかもしれない。また、新たにできたということもあったと思いますけれども、その町内会の数の推移について、まずお伺いいたします。
99: ◯地域政策課長 町内会の数でございます。東日本大震災の直前と現在で御答弁させていただきますと、東日本大震災の直前、
平成22年6月には1,379の町内会、直近の
平成30年6月では1,386の町内会が組織されてございます。先ほどお話しありまたとおり、震災の影響による解散や結成もございました。また、世帯数が減少したことによる解散や、マンションが建設されたことによる結成などもございましたが、その数につきましては、ほぼ同じ水準で推移しているというところでございます。
100: ◯田村稔委員 ちょっと時間がたちましたけれども、近いところの行事では、地元でも町内会主催の敬老祝賀会のようなものが、市内各地で開催されたと思いますけれども、私も近隣、地元の町内会などにもお
声がけいただきまして出席しましたけれども、その様子を見ていると、本当に会長初め、町内会の役員、御婦人部の方々、大変な御苦労だなと思っておりました。そういう会合が本当に年間非常に多いと思っておりまして、御負担が多いのだろうなと思っているのですけれども、御当局ではそういう町内会主催の行事であるとか、それに対しての町内会の御苦労とか負担というのはどのように把握なさっていますか。
101: ◯地域政策課長 町内会長など役員の方々におかれましては、今ほど御紹介ございました敬老会なども含めまして、日々さまざまなイベントや会議などで大変御多忙であることは十分に承知をしているところでございます。これまでも負担軽減策として、行政から依頼する配布物の絞り込みや、補助金申請手続の簡素化、出席する会議の集約などに取り組んでまいったところでございます。
102: ◯田村稔委員 私は、以前この委員会に所属したときに質問させていただいたのは、これは地元の町内会長からのお話でしたけれども、ぜひ仙台市でも行政区長制度を導入してほしいという依頼がありまして、それについて当局と議論したわけでありますけれども、メンバーも新しくなりまして、委員の方々と共通の認識を持つためにそのときの議論を思い返してみますと、仙台市以外の近隣の自治体は、ほとんどが行政区長制度を導入していると。そういう中において私のところに、仙台市がそれを導入しないのはおくれているのではないかというようなことで、ぜひとも仙台市でも行政区長制度を導入してほしいのだというようなことで、それで私は質問させていただいたわけでありますけれども、ただそのときの議論の中で当局のほうから、そのことは当局ももちろん昔から認識していると。それについては、大分局内でも議論を高めておりまして、ただ仙台市連合町内会長会の人たちの判断として、自分たちは現状のままでいいと。特別に今の段階で行政区長制度は望んでいないのだというようなお話だったということで、それでは本人たちがそう言っているならということで、私はその議論をそこで終えたわけであります。そういうことでしたよね。間違いないか、その辺
確認して。
103: ◯地域政策課長 今ほどお話しございましたとおり、県内の行政区長会制度を行っている市町村は、白石市が十数年前に行政区長制度から町内会の仕組みに変更したケースはございますけれども、そのほかの多くの市町村は行政区長制度をとっていると承知しております。
それで、今お話しありましたけれども、仙台市連合町内会長会、これは連合町内会長113人の皆さんで構成されておりますけれども、そちらの正副会長会で検討を行った際に、これは月に1回開かれているのですけれども、毎回私もオブザーバーで入りながらいろいろなことを御相談させていただいてございます。御一緒に考えさせていただいてございます。そこで、行政区長会制度を導入すべきという検討を行った際でございますけれども、仙台市は行政の中に位置づけられる行政区長制度ではなく、現行の仕組みのまま行政とのかかわり方を見直していくことが望ましいという考えを皆さんは持たれていたということで承知しているところでございます。
104: ◯田村稔委員 まさにそういう議論をいたしましたね。そうはいっても、町内会を維持するために大変な御苦労があるということで、行政側も町内会の活動維持のためにいろんな助成とか補助をしていると思いますけれども、どのような助成、補助、またその金額等についてお示しください。
105: ◯地域政策課長 町内会に対します行政の支援でございます。町内会構成世帯数に応じて交付をする町内会等育成奨励金や、市政だよりなどの配布謝礼金がございます。このほかに連合町内会への補助金もございまして、
平成29年度の実績額で申しますと合計で3億670万円となっております。
106: ◯田村稔委員 現在の市内の町内会長さん方、いろんな活動をしている中において、他の自治体の町内会長たちとも普段から接触があるわけでありまして、こういう活動については情報を共有化されているわけです。行政区長制度をとっている自治体では、町内会長に報償金という名称だと思うのですけれども、支払っているのですけれども、大体幾らぐらいの報償金が支払われているのでしょうか。
107: ◯地域政策課長 その自治体によってさまざまではございますけれども、近々に
調査した結果によりますと、大体32万円から105万円ぐらいということで承知してございます。
108: ◯田村稔委員 それでは、またそもそもという形で聞きますけれども、本市内の町内会長さんたちは、何か公的な位置づけというのはあるのでしょうか。
109: ◯地域政策課長 公的な位置づけはございません。
110: ◯田村稔委員 その辺が、行政区長制度との一番大きな差かなと思いますけれども、では改めて、逆に行政区長制度というのはどういうものなのか、委員の方々の認識を一緒にしたいので御説明ください。
111: ◯地域政策課長 行政区長制度は、自治体の区域を区という形で区切りまして、そこに首長が委嘱をする行政区長を配置する制度でございます。この行政区長は非常勤の特別職の公務員の位置づけでございますので、通常は条例などで報酬額や任期、職務が定まってございます。
112: ◯田村稔委員 首長が委嘱をするということね。
それでも、本市の連合町内会長会のほうで現状のままでいいと。この人たちも行政区長制度のことについては、仕組みについては、重々把握している。でも、その上で現状のままでいいのだということは、やっぱりそういう方々は、この行政区長制度についてのデメリットというものも重々に把握しているのだなと思うのだけれども、当局としてわかりやすく、行政区長制度導入のメリットとデメリットについて御説明をいただきたいと思います。
113: ◯地域政策課長 行政区長制度のメリットといたしましては、公的な位置づけが明確になるとともに、一定の報酬が確保されていること。デメリットといたしましては、行政の中で義務が生じ、その結果として地域の総意などを生かした活動が十分に行えなくなることや、地域の困り事などの相談が行政区長に集中することなどが考えられるものと存じます。また、今ほど申しました内容につきましては、仙台市連合町内会長会の議論の中でも同じような議論がございました。
114: ◯田村稔委員 私自身もいろいろ考えましたけれども、そのデメリットの一つに、会長に対しての報償金というのは、町内会の会長にしか出ないということだね。では、副会長は、ほかの役員はと、これは非常に不公平感を生むのかなということもデメリットかなと自分自身で思っていました。そこまで私も理解をいたします。
ただ、やっぱり市長も掲げます市民協働を推進していく上では、もうなくてはならないパートナーですよね、町内会という組織は。だから、何としてもこの組織を維持発展させていかなくてはいけないと思っています。そのためには、何かしらの施策を打っていかなければいけないかなと思うのですけれども、町内会の活動を、なるべく負担を少なくするとか、魅力的なものにするようなことを当局ではお考えになっていますでしょうか。
115: ◯地域政策課長 今ほどお話がございましたとおり、やはり仙台市といたしましても、町内会の皆様、非常にお忙しいのも十分承知してございますし、非常に大切なものだということを、これは本当に心から思ってございます。そういったこともございまして、長い歴史の中で支援させていただいていたところもございます。ただ、
状況も変わっておりますので、今まさに仙台市連合町内会長会の皆様と毎月、何が課題で、どういったことが皆さんにとっては望ましい支援なのかなど意見交換させていただきながら、あともちろん区の皆さんとも一緒に、区連協、まちづくり推進課ふるさと支援担当、区中央市民センター、まちづくり部門、まちづくりの関係の皆さんとも御一緒に考えている最中でございます。
116: ◯田村稔委員 このことについては、大分当局ともいろいろお話をさせていただきまして、当局も大変危機感を持って取り組んでいただいていることに対しては認識いたしております。ただ、やっぱり何かしら手を打たなければいけない、具体的にね。
最後に局長、一つの方法として、行政区長制度、報償金を別にして、市長から委嘱状を出すだけでも、会長の意識というのが高まってくるのではないかと思うのだけれども、これは経費としても非常に抑えられるものだと思うのですけれども、そんなことは考えられませんか。
117: ◯
市民局長 ただいま委員のほうから、町内会長に対する委嘱状の交付という御提案を頂戴したものと思います。町内会に関しましては、地域にお住まいの皆様が、自分たちの地域を住みよいものにしようということで、防犯や防災、それから環境美化など、あるいは
住民同士の交流活動などに自主的にお
取り組みいただいている団体と我々考えておりまして、重要な市政を運営する上でのパートナーという認識、これは確実に私どもも持っております。ただ、一方で町内会のそうした成り立ちというものを考えますと、市長のほうから委嘱状のようなものでお願いするのが適当なのかどうかというところは、少々私どものほうでも、市連合町内会長会などの皆様の御意見も伺いながら、検討させていただきたいと存じます。
118: ◯田村稔委員 連合町内会長会のほうで、そんなものは迷惑だと言うなら別だけれども、ぜひそれは会長の意識を高めるためにはいいのじゃないかということがあったら、ぜひ進めていただきたいと思います。
119: ◯佐々木心委員 先ほど安孫子委員からありましたが、昨日の郡山地区の火災においてお亡くなりになられた方の御冥福とお悔やみを申し上げますとともに、消防局、消防団の皆様の火災活動につきまして、心より感謝を申し上げるところでございます。また、火災原因については、まだわかっていないという
状況でございますので、県警との連携を深め、いち早い解決を、そして改善を求めるところでございますので、
職員の皆様には本当に御苦労の念をお伝えしたいと思います。
さて、各地区では合同防災訓練が行われました。我々の地域でも例外なく歴史を持ってやってきました。その中で、消防局員のとある方の対応で非常に不満の声を聞いております。私も当日現場にいました。先ほど町内会長の話がありました。私も地域の単位町内でございます。避難所運営では炊き出しの担当をします。私自身、こういう仕事をしているので、有事の際行けるかわからない。副会長、総務部長にお願いし、炊き出し班をやっていただきたいということで相談をして、私が言うのだったら喜んでやるよと言って、やっていただきました。当日は685名参加しました。アルファ米を600食しか用意ができず、そういった中でもこの用意が少ない
状況で、いかに685名分を配付しなきゃいけないかということを実体験で訓練できたというのは、非常に有意義だと私は思っておりました。ただ、当日、水等はどうしてもペットボトルなので分散することはできず、お手元に行かない方もいらっしゃいました。手前みそでございますが、その町内を受けたのは我々の町内でございます。心さんが言うのだったらいいですよと、後日配付してくれるのだったらいいですよと何の相談もなくして、結果だけを伝えてもそのような対応をしていただきました。地域コミュニティーがしっかりする上で、我々はこの訓練に誇りとプライドを持ってやっておりました。
その中で、とある所長の対応のまずさ、そして、はっきり言ってもう怒りに震えているところでございますけれども、まずは当日の実例を挙げれば、もともと訓練でやる中身は全然計画に見合わない、全然まで言ったら語弊があるかもしれませんが、計画に見合わないような形で実施し、本来ローテーションで訓練する中身が、そこに滞留し、訓練ができなくなったと伺っております。そういった事例も含め、まず伺いたいのは、合同防災訓練の意義、意味、消防局ではどのように御認識しているのか伺いたいと思います。
120: ◯予防課長 災害が大規模化、多様化する中、地域の消防、防災訓練の実施は大変重要なものであり、訓練を通じて自助、共助の
取り組みがさらに推進され、地域における防災力の向上が図られるものと考えております。
121: ◯佐々木心委員 まさしく消防局の認識、また我々の認識もそうでございます。昨年議員提案で防災条例もつくりました。自助、共助、そして公助なのだと。我々まず自立をし、そして助け合おうと。その上で公助があるのだという認識を発信していかなきゃいけないという
状況の中で、消防局が今回かかわることの立ち位置については、どういうかかわり方がベスト、ベターだと思っているのか、お伺いしたいと思います。
122: ◯予防課長 各地区の防災訓練は、基本的に地域の皆様が企画し、市側は支援するものであると認識しているところでございます。
123: ◯佐々木心委員 地域で計画して、まさしくそのとおりでございます。その上で、各団体と連携しながら、会議をしながら当日を迎えるわけでございます。会議については、お忙しい中、消防署の
職員も入っていただいております。今日まで何回開催され、その会議に何回出席したかをお伺いしたいと思います。
124: ◯予防課長 ただいま御紹介のございました八本松地域における訓練に対する事前の打ち合わせ等についてお答えを申し上げます。
太白消防署から
確認した内容といたしましては、4月6日の顔合わせ会から始まりまして、計8回の打ち合わせ会が行われたものと認識しているところです。
125: ◯佐々木心委員 8回開催され、消防局の方は何回出席していただきましたか。
126: ◯予防課長 8回中、4回でございました。
127: ◯佐々木心委員 またここでも信じられない発言を伺ったのですが、出席する議事の中で、何で俺がこの会議に出なきゃいけないんだというような趣旨の発言があったと伺っております。これは学校関係者も各町内会の会長も言っております。決して誇張しているわけでもございません。お忙しいので、しかも昨日のような火災があれば、当然現場が第一でございます。そういった理由を除き、欠席をされた理由って何なのですか。そして、欠席されるのであれば、別な
職員がかわりに出席するということはないのですか。
確認したいと思います。
128: ◯予防課長 ただいまお話をいたしました4回の欠席理由でございますが、一つは、本人の負傷のため、休暇をとってしまったがゆえに出席できなかったもの、一つは、役員会には出席したのですが、その前に行われました地区の合同会議には出席しなかった、それを出席せず役員会だけ出席したという理由でこちらを欠席したもの。さらには、
業務多忙という理由から、一つ欠席をしたもの。最後に、9月29日に行われました拡大防災会議、第5回のですね。こちらにつきましては、当日の消防担当の打ち合わせはおおむね終了しているものと当該
職員が判断いたしまして欠席したものということで
確認をしております。
129: ◯佐々木心委員 欠席理由の一つの中で多忙でということがありました。私自身もそのように思うときもございます。なので、かわりに出席することはできないのですかとお尋ねしているのです。
130: ◯予防課長 ほかの地区の会議でございますと、通例はほかの
職員が代理ということがございましたが、この八本松地区につきましては、代理の
職員は出しておらなかったということになっております。
131: ◯佐々木心委員 出席していただいた4回の会議の発言の中でも、当該
職員の方は、ここの計画は何にもなってない、学校と連携が不足しているというような発言がありました。本当にそんなことがあったのですかと
確認しました、各町内会長さんに。ありましたと。口をあんぐりあけていました。びっくりしました。これ、当日に訓練のさなか、私自身も当日訓練に参加できたので、炊き出しのほうに回っていました。心さん、ちょっと相談があるのだと言われ、そのテントの中で委員長と副委員長と私と学校関係者と、健康福祉局が担当なので市の
職員と5人で話をさせていただきました。そういった事実もあるということを
確認しました。この会議の発言がやはりもともと非常に重大だなと思っております。しかも、拡大防災会議については、9月29日に開催しているのですけれども、欠席理由を伺ったら、自分の所管の分は終わったからいいという内容でございました。これこそ、この会議そのものを軽視しているのではないでしょうか。そこの部分、こういった
職員の対応のまずさというのは、きのう、きょう知ったわけではないと認識しているのですけれども、いつ消防局では、こういった発言があったことも含め
確認しておりましたか、お伺いしたいと思います。
132: ◯予防課長 今委員から御指摘がございました問題発言につきましては、7月18日に行われました会議の席上でこのような発言があったと認識しております。当局といたしましては、それを知り得ました7月24日以降に
太白消防署に出向きまして、当該所長本人も交えて指導はしたところでございます。
133: ◯佐々木心委員 7月24日以降に対応して指導していただいたということでも、該当
職員は全然改善の様子もなく、このような
状況になった。結局、最終的な会議に出席していないので、計画と全然違うことを当日行いました。本来、小学校行事とも重ねてやっているので、当日消防局で請け負っていただいた訓練は、暴風体験訓練という訓練でございます。この機械、伺うと東北に1台しかない機械を搬入していただいて、これについては誤解をしていただきたくないので、非常にありがたいことだなと思っております。ただし、計画に参加していないゆえに、その該当
職員の思いが強過ぎ、当日の訓練は地震の想定の訓練の中身でございました。実行委員初め、地震のときにどういった対応をしなければいけないのかということを、まずみんなに経験してもらいたかった。その上のオプションとして、この暴風雨は小学生を中心に対応していただきたいと、しっかりこの計画書に書いてあるのです。それを無視してしまって、参加した市民の方に、経験してみたい人となれば、そんな見たこともない機械があれば、誰しもが受けたいとなりますよ。パンクしますよ。結果どうなったと思いますか。当日、ローテーションで回らなきゃいけない通常の消火器訓練、濃煙体験、あと段ボールの組み立て等々が、結局ローテーションが回らず、最後の閉会の挨拶のときには、全部が回らなくて申しわけなかったと実行委員長が頭を下げていた
状況でございます。
私は当日いましたので、言いましたよ。写真も撮りましたよ。こういう
状況で、ただそこで我々が注意しても、消防
職員の皆様一生懸命やっているので、ただこれはないよなというところで、とりあえずは経過を伺っておりましたけれども、終わった後、私も労をねぎらうためにお疲れさまでしたと言ったら、何とか自分の分終わりましたと。そこでまた一つの疑問を覚えるわけなのです。自分のところが終わればいいのですかと。何のための訓練なのですか。毎回毎回同じやることが意味あるのじゃないですか。消火器ってそう簡単に使えないですよ、訓練しなければ。そういうことを繰り返し繰り返しやることが、私は意味があると思っているのですけれども、その辺どういうふうに考えているのか伺いたいと思います。
134: ◯予防課長 やはり有事の際、とっさに行動を起こすということにつきましては、なかなかちゅうちょすることになりますので、委員御指摘のとおり、訓練を重ねながら身につけるということの大切さ、これは非常に重要なことと消防局としても認識しているところです。
135: ◯佐々木心委員 消防局がそのように認識しているのです。何で現場でできないのですか。何でできないのですか。私は悔しいですよ。消防局
職員の皆様は生命と財産を守っていただいておりますよ。その制服の姿に憧れる人はいっぱいいますよ。ファイヤーマンになりたい、そういうプライドのある、そして尊敬職の仕事だと私は思っています。そういった中で、1人の
職員のせいで全てを失うような、ましてやこの地域の歴史はなっていない。諸先輩の顔を見たときに、過去、歴代の議員もPTA会長をやっていますよ。そういった学校の歴史を踏みにじるような発言って、あっていいのですか。この学校は、市内今120校ある中、44番目に開校し、この訓練の1週間前に記念式典を行いましたよ。教育長の代理として課長が出席していただきましたよ。1週間前には八本松小学校ってすごい歴史だねって私も受けましたよ。涙ながらに見ましたよ。何なのですか、その対応。正直この対応のまずさというのは、どうしても容認できません。その辺の思いというのは、消防局長、どう思いますか。
136: ◯消防局長 やはり地域の防災力、こういったものを向上していく上におきましては、平時から町内会、学校、市民センター等、それからその消防機関が良好な信頼関係を築きまして連携していくことが極めて重要であります。
今回の合同防災訓練に当たりましては、地域のこれまで費やしてきました歴史、そういったものを十分に踏まえて、お互いに信頼関係を築きながら対応すべきものであったと考えております。それが、今回御指摘のような事態となったことについては非常に申しわけなく思っておりまして、これにつきましては厳しく指導してまいりたいと思っております。
137: ◯佐々木心委員 局長に御答弁いただきましたので、本当はもう一個ぐらい例示を出そうかなと思ったのですけれども、実行委員長が最後の閉会式で、制服姿の
職員の皆様に、参加をしていただいた地域の皆様に学校関係者の皆様に挨拶をしていただきたいということでお願いをさせていただきました。何で私がしなきゃいけないのですかという発言がありました。その前に、西多賀中学校で区の合同防災訓練をやりました。区長は挨拶をしていただきました。原稿も見ずに、自分の思いで参加していただいた思いの感謝、そして今配布しているタウンページ、その中の防災ハザードマップが、各世帯に配布しているので有効に活用していただきたいと思いを言っていただきました。そして、区長はすごいなと私は思ったのは、当日自衛隊が御協力いただきました。閉会式には自衛隊がいろいろな手続の兼ね合いで入れなかったので、外でお手伝いをしていただいた自衛隊の皆様に拍手を送りましょうと、そこまでやっていただきました。その後、消防局の方が挨拶をしていただきました。やはり制服を着た人の話というのは、実はそう簡単に聞けるものではありません。そういった思いで、ああいうふうに参加している人たちというのは基本、防災意識が高い人たちです。防災意識が高い人たちが、こういう訓練があって、こうやって実は守っているのだよというのを地域に戻って発信していただく役目があると思っているのです。そういう認識がある中で、わからないですよ、何で断ったか。しゃべりべたなのかその辺わからないですけれども、どういう理由で断ったと聞いていますか。
138: ◯予防課長 今回、訓練講評の依頼につきましては、地域の
住民の方々が指定避難所に避難し、体育館に移動後、第二部の各種防災訓練に移行する際の講評の依頼ということで受けていたと本人は認識しておりまして、そちらのほうにつきましては、この時点では避難所運営訓練がメーンであるとの認識から、当該
職員が講評すべき内容ではないと判断し、辞退したと
確認しております。
139: ◯佐々木心委員 今の御答弁では到底納得できないのですけど、先ほど私が言ったとおり、ファイヤーマンの皆様、制服を着ている姿の御発言というのは非常にありがたく、見識高く、有意義な場所でございます。ぜひにそういったことをやっていただきたいなと思っております。
今後の対応も含め、局長は厳しく対応すると発言がありましたので、今後これからもう1回会議が行われますけれども、そういった中で決して遺恨が残らないように、
職員の皆様が、いわゆる御発言のあったとおり、地域と学校と地域の施設が連携をとれるように改善を求めるものでございますけれども、消防局長の御所見を伺いたいと思います。
140: ◯消防局長 これまで消防局では、各消防署、それから分署、出張所が地域の防災訓練等の機会を通しまして、町内会や学校等との顔の見える関係を構築し、防災、減災、それから自助、共助等の意識の醸成に取り組んできたところでございますが、このような中で今回の八本松地区の合同防災訓練におきまして、御指摘のような消防側の対応の不手際がありまして、訓練進行に支障を来し、また参加なされた関係者の方々に御不快な思いをさせたことにつきまして、大変申しわけなく
おわび申し上げたいと思います。
これから、来月には11月9日から全国一斉の秋の火災予防運動が行われますし、また多くの町内会において消防防災訓練が実施される時期となりますので、今回のようなことが生じないように、関係機関との事前のすり合わせを十分に行いまして、良好な信頼関係のもと、安全で円滑な訓練を実施できますよう、
職員をしっかり指導監督してまいりたいと考えております。
141: ◯佐々木心委員 局長のその決意をしっかり
職員に伝わるようお願いをして、私の質問を終わります。
142: ◯安孫子雅浩委員 私から2点、この場でお尋ねさせていただきますけれども、一つは、防災訓練について、私もただいま佐々木委員から、みずから町内会長も引き受けながら、そういった大変熱い、密度の濃い訓練をしているということも拝見しまして、それはそれですばらしいなと。それだけに私から言うのもあれですが、支える立場と消防局もおっしゃったので、地域でそれだけ自発的な、自立的な意識があるということについては、それを伸ばすことはあっても、それを支えることはあっても、逆のほうにならないように、そこはやっぱり今回のこの質疑においても肝に銘じるべきではないかということも、私からも申し上げたいと思います。
私の地元でも同様に、小学校、中学校の双方を登校日にして、土曜日に防災訓練をもう5年以上やっております。連合町内会と、そして当該町内における小学校、中学校を登校日にして、そしてそこに出張所の方にお願いして、そこにまた自衛隊のOBの方もたくさんいるものですから、多賀城駐屯地の普通科連隊にも御協力いただいたという形で、大きくやらせていただいている中に私もいまして、いろいろ私も努力させていただいているわけですけれども、震災後7年、8年がたって、あれだけ大きな経験値を持つ仙台市民としては、この間消防局等による御尽力は大変大きかったわけですが、さまざまな避難所計画であれ、避難計画であれ、ハザードマップであれ、またそれも水防計画であれ、あるいはその集合住宅の避難に関する件であれ、さまざまな組み立てをなさっていただいてまいりました。そしてまた避難訓練のあり方についても、先ほど来のやり取りのように、地域と小中学校と、そしてまたそれを支える消防署の方と、三者一体で防災訓練が今展開されているというのが、極めて当たり前の風景というか、決して特殊ではなくて、大体どこの町内会もそういった思いで一生懸命取り組んでいるということが、
仙台市内展開されているというの、大変私はすばらしいことであるし、それは
仙台市内全体としても誇れることだろうと思います。
その点で何点かお尋ねするのですが、まず教育局にお伺いしますけれども、そういった形で小学校、中学校が防災訓練にまざるということ、積極的に参加するということは、非常に大切なことであります。現状、どのような
状況であるのか、それは通常の平日の学校がある日で行うのか、もしくは土日、休日、またその登校日にして、その分振替休日まで出るような、まさに登校日にして授業の一環として防災訓練に積極的に学校としても臨んでいくというパターンがあろうかと思いますけれども、現況、今どのような参加率といいますか、
状況になっていますか。
143: ◯教育指導課長 市立小中学校183校のうち、地域合同防災訓練に参加している学校は約8割の143校ございます。そのうち、土日に参加して授業日扱いとしておりますのは92校ございます。このような地域とともに防災訓練を行う学校は、震災後ふえてきている
状況となってございます。
144: ◯安孫子雅浩委員 今お示しいただきましたけれども、学校として地域の方々と地域の枠組みの中で、学校単体ではなくて合同訓練の中にまざるというのは、実に8割あるということ、大変すばらしいことだと思います。その中で、さらに登校日にすると。休日、土日だけれども、授業の振替、授業の一環、まさに外から見ても、授業の一環として地域の合同防災訓練にまざるということも半分近くですか。約半数、そのような積極的な参加体制になっているということも大変すばらしいことだし、これはやっぱり仙台の誇りとすべきことだと思いますけれども、そういった形で今一生懸命積極的に教育サイドでは臨んでいると。それに、町内会の方々も一生懸命やっていらっしゃると。先ほど来、田村委員の質疑にもありましたけれども、今町内会、地域のコミュニティー、ネットワークの維持、担保というのが非常に険しい
状況の中にありながらも、やはり志を持った方々、リーダーを図っていただいて、地域の各種行事もある中で、それと同様に防災訓練についても、それなりの計画的なものをしっかりととった上で、大体秋口、今月、来月が多いのですけれども、この時期に
仙台市内各所で開催しているということは大変すばらしいと思うのですが、そういった彩りのある中に消防局がどのような接し方をするというか、どういったかかわりをしていくかということは、やはり先ほど来の質疑もそうですけれども、私も非常に気になるところであります。
そういった点でよく考えてみると、非常にいろんな
取り組みを消防局サイドなりで行っているから、ある種地域の
住民によっては、いろんなアイデアもあるし、考え方もあるし、あるいは経験値も結構あるので、そういった方々がやはり改めて全体で防災訓練をやろうということであれば、さらにこういったことが新しくできないのかとか、こういった経験をしてみてはどうかとか、それは非常にいいことだと思うのです。それだけ積極的にいい防災訓練を、唯一のいい機会として臨んでいこうということを組み立てる、大変いいことだと思います。そういったことを協議して、検討を重ねて、そしていよいよ本番という過程が非常にまた大切だろうと思うのですけれども、その過程において地域町内会の方々の立場なり考え方、そして学校は学校として、今御紹介いただいたような数値で積極的に参加をするし、授業の一環として参加をするということであれば、それ相当の学校が生徒、児童たちの授業としてやるだけのボリューム感なり内容というものも当然問われるわけでありまして、そういった思いがある地域と学校に対して、ではどのような最終的なくくり方として消防局が接していくのか計画を策定して実施する、この過程というのは非常に私は大切だと思うのです。ともすると、これもあれもになってしまって、実は当日うまくいかなかったというのは最悪のケースでありますので、そういうことではなくて、しっかり協議をして積み立てて、そして本番も皆さんが満足できるような、いい訓練できたね、いいコミュニケーションが地域でとれたねと、こういうことをやっていれば本当に万が一何かあったときに自分たちは助かるんだなという思いを持って帰っていただくまでが、私は完成形だと思いますけれども、そこを目標とすべきだと思うのですね、支える側の消防局としても。そういう意味において、ただいま現在、消防局としてはどのような立場、意識を持って、私が今まで申し上げたような件について、そういった各地域の防災訓練というものに臨んでいるのかお答えいただきたいと思います。
145: ◯予防課長 各地区の防災訓練は、先ほども答弁させていただきましたとおり、基本的に地域の皆様が企画し、市側で支援するものであるとは認識しておりますが、その訓練のメニューを構成するというところにおきましては、各消防署において、消火、通報、濃煙訓練、あとは応急手当訓練など、消防側で実施できる訓練メニューを各町内会等に御提示しながら、町内会関係者の皆様と連絡を密にしながら、地域の要望とすり合わせを行った上で、実際の訓練メニュー、それと実際の訓練につなげていくということで取り組んでいるところでございます。
146: ◯安孫子雅浩委員 本局のほうでそういった
取り組みだと明言するのであれば、やっぱりそれを実態として、それぞれ行われる各区署以下、所長、所以下のところに伝わっていかなければいけないということだと思いますけれども、学校にもう一度お尋ねしたいのは、教育局のほうにね。それだけお互いが積極的に臨んでいこうというのであれば、学校の場合は幸いに半数近くが登校日という形までとって行っていると。やっぱり教育局の立場とすれば、児童生徒を登校日にして1日の授業時間というくくりの中で臨ませるということは、やはり外から見ても、これはそれ相当の学校の教育の一環だと、授業日の一環だと見るだけの外形的な構成というか、内容的な密度というものが問われるのではないかと思うのですが、その辺教育局サイドとしては、各学校がそうやった形で地域の防災訓練に臨むに当たっての内容とか、ボリュームとか、あるいは体験のあり方とか、そういった点についての教育局サイドの考え方というのはどうなのですか。
147: ◯教育指導課長 本市では、災害時の対応方法を身につけ、みずからの安全を確保できる自助の力、災害時に進んで他の人や地域の力となる共助の力、これを育むため仙台版防災教育として、発達の段階に応じた体系的、系統的な防災教育に取り組んでございます。
各学校では、防災主任を対象とした研究
協議会におきまして情報交換をし、研修を深めるとともに、それらの知見、実践をもとに、昨年度発行いたしました防災教育実践ガイド等を活用しながら、活動内容の充実を図り、より地域の実情に応じた防災教育を推進しているところでございます。防災訓練につきましても、こうした防災教育の中に位置づけまして、防災副読本なども活用しながら、事前に防災訓練の狙いを学習したり、事後に振り返りを行ったりするなど、より効果的で実践的なものになるよう努めているところでございます。
148: ◯安孫子雅浩委員 そういった形で教育局サイドも、各学校の臨み方についてはしっかりと指示系統、指示をはっきりさせて臨むようにしてもらっているということの
確認をさせていただきましたけれども、先ほどあったように、
仙台市内には1,300を超える町内会があるし、113の連合町内会があるということで、それぞれのところにどうしても濃淡はありますよね。非常に熱い思いを持って、本当にコミュニケーションをがっちりと臨むところもあれば、どうしても地域性があって、最近はそういかないというところもある。しかし、学校は学校として、できるだけ積極的に今お答えになったような趣旨でもって、児童生徒の積極的な参加を促し、将来的な防災人になるという育みがあるということで、それぞれの地域に対して防災訓練のあり方に対しての、まさに消防局サイドの接し方というか、スタンスというか、だからそれはとにかく支えますということなら、それはすばらしいのだけれども、牽引しなければいけない部分もあるだろうし、それぞれの地域によってさまざまだと思うのですね。
また、地域的な特性というのは非常に大きいと思うのですが、川が近いのか、あるいは山が近いのか、もしくは戸建ての住宅地ではなくて、集合住宅が非常に多いのかという地域特性によっての防災訓練のメニューのあり方なり、ここまで体験してもらったほうがいいのではないかという消防局サイドの提示も非常に大切だと思いますし、そういったさまざまなことがありながらも、ただやはり去年と同じだということでもなく、いろんな思いが、いい思いがたくさんあるので、それを防災訓練の折に、また次なるステップを踏めるような、そういった思いの高まりということも、消防局というのは目指すべき、指導する立場、支える立場だと思うのですが、そういったありようの中において消防局はどういうふうにやっていくかというときに、最後は当日本番に、先ほどお話し申し上げたような形で、全員がもうこれで自助、共助は大丈夫だと思って帰っていただけるようなゴールを目指すという意味においては、消防局としても地域なり、あるいはそういった町内会の構成なり、学区の
状況を見ての適切な防災訓練のあり方についてのアドバイスなりというものが、ある程度持っておくべきではないかと思います。ゼロから組み立てていくということのすばらしさもあるけれども、いろんな立場を求められる消防局としては、ある程度こういったケース、こういったパターンとは言えないけれども、地域の中の思いをできるだけ生かしつつ、しかし限られた時間の中、労力の中、機材の中ででき得るものの最大値は何だろうということの検証、検討というのは、非常に必要だと思うのですけれども、そういった場面に今消防局も、防災訓練用の消防局ではありませんので、皆さん方の苛酷な勤務の日常の中において、防災訓練にしっかり臨んでいくという立場でありますから、その辺の表現はあれですが、スマートな進め方というものを、消防局の中に求められているただいまの
状況であると考えますが、そういった私が申し上げたようなことに対しての消防局として思うところ、たくさんあると思うのです。多々あると思うのですが、いかがでしょうか。今後、これからの防災訓練のあり方について、今回の質疑もありましたけれども、そういったことを踏まえつつ、まさに今月、来月でもありますし、来年以降もずっと続くことでもありますから、御所見をお伺いしたいと思います。
149: ◯消防局長 地域の防災訓練の今後のあり方、ありようについてでございますけれども、やはり基本的には地域がこれまでの歴史、経験を踏まえて自主的に考えていただくということが基本になろうかと思いますけれども、消防局も積極的にそこにかかわり合いまして、例えば西日本豪雨にありましたとおり、その土砂災害でありますとか水害、そういったものを踏まえて、どういう訓練を地域の皆さんが求められているのか、そういったことも十分に把握しながら、基本的な防災訓練のメニューにつきましては、先ほど予防課長から御答弁申し上げましたような消火、通報、それから濃煙体験、応急手当、そういったものが基本的なメニューとしてはございますけれども、それも提示しながら、やはり地域に置かれたさまざまな
状況、条件ですね。それにマッチするようなものをお互いに
考えながら、適切な防災訓練を実施し、安全・安心な地域を構築してまいりたいと考えております。
150: ◯安孫子雅浩委員 ぜひよろしくお願いいたします。
もう1点、私のほうから。今度は教育局のほうですけれども、また文化財課長に御登場いただくかと思うのですが、第3回定例会が終わった翌日、10月6日には戊辰の役150年の仙台藩に係る殉難者の方々の弔魂碑、その慰霊祭が行われました。150年という大きな節目でございますので、博物館でもいよいよその150年ということでもっての特別展が開催されるということでありますが、仙台市としては市長の代理として副市長が代理出席されました。宮城県は知事がみずから出席されましたけれども、あとは地元新聞社の社長であるとか、あるいは商工会の会頭であるとか、そういった方々が御来賓として出席された慰霊祭ということでありましたけれども、実は私も別な立場でかかわっているものですから、当時出席いたしましたけれども、慰霊祭そのものの次第にしろ、中身にしろ、非常に私はすっきりしないものを、まことに残念ながら感じつつ臨んでまいりました。さきの定例会の質疑の中の
やりとりもありまして、同僚議員の。実はそのときというのは、その弔魂碑があるところに、戊辰の役の全殉難者の石碑を設置すると。その設置をするということも一つの大きな慰霊祭の目玉として実行委員会は準備をしてきたようでありますけれども、この間の経緯もありまして設置はなしということで行われ、そしてその後知事の公邸ですね、かつての公舎といいますか、あちらに行ってその後の懇親会のような形も執り行われたわけでありますけれども、実はこの全殉難者の慰霊碑を、今回弔魂碑のところに設置するということについて、土地は文化観光局なのですよね。ただ、その上であそこは史跡ですから、その上に何らかの造形物なりが生まれて、結局変更になってしまうと。現状変更になるというのであれば、その現状変更に対しての許可というものを得なければ何もできないと。その現状変更の許可というのは教育局だそうです。その現状変更の許可をもらったということもあったのか、その弔魂碑の前に全殉難者の石碑を設置するに当たって、当然経費がかかるから寄附を募るということで、2カ月ぐらい前から、その慰霊祭の御案内とともに、寄附を募るということが一緒に入っておりまして、今回もそのような形で、実は当日設置されなかったと。しかしながら、問題の碑を設置するための資金の確保としての寄附については、終わってから、10月6日ですから大分時間はたちましたが、その実行委員会からは何もありません。これこれしかじかで、なぜ当日設置するからということでの慰霊祭の御案内をしていたのに、当日設置もなく、そしてまた、なぜ設置できなかったかという説明もなく、そしてまた、その際にお金を集めるといっていた寄附に対することについても、中止だとも何にもないと。現在進行形であります。
そこでちょっと
確認をしたいのですが、教育局のほうで現状変更について許可を出したということが、実行委員会とすれば非常に大きな背景となって、碑を設置するということの具体的なアクションを起こしているわけですけれども、改めて許可というのはいつ出して、どういう経緯で教育局のほうはお出しになったのでしょうかお尋ねいたします。
151: ◯文化財課長 この石碑に関しましては、設置を目指す団体と、土地を所管する文化観光局より、8月ごろだったと思いますが、相談がございました。そうした経緯を踏まえて、教育局が市指定史跡内における現状変更の許可を出したところでございます。
152: ◯安孫子雅浩委員 8月、2カ月前にそのような許可がおりたから、それは設置できるのだという実行委員会の御見解でもって、そのような寄附行為まで求めるというようなことを今回おやりになっていたわけですけれども、それについて何ら前後がこうで、こうだということがいまだに何もないということは、非常に私は不思議に思えてなりませんが、この許可というのは今現在はどうなっているのですか。どういう
状況なのでしょうか。
153: ◯文化財課長 一部訂正をいたします。先ほどの、8月ごろ許可という意味ではございませんで、そのごろから相談があったという意味でございます。許可はたしか9月に入ってからであったと思います。
ただ、この現状変更の許可の前提となる土地の借用許可が出されませんでしたので、設置の許可については、現実には効力がないものとなっております。
154: ◯安孫子雅浩委員 今のお答えによると、そもそも土地がだめだと。土地がだめなのに、その上に建てるものについて許可するということはあり得ないわけですよね。宙に浮かすわけでもないし、そういう当たり前の理屈のところで、だからこれは無効ということを改めて申し入れているということですね、
確認しますが。
155: ◯文化財課長 既に現状変更許可申請取り下げの手続をするよう伝えてあります。
156: ◯安孫子雅浩委員 伝えてから今に至っては何かあるのですか。伝えたというのはいいのだけれども、伝えた後何かありましたか、この間、きょうまで。
157: ◯文化財課長 現在のところ、こちらへのアクションはございませんでした。謝罪はございました。
158: ◯安孫子雅浩委員 戊辰の役150年という非常に大きな歴史的な節目でありますし、我々東北人としてそこへの思いというのは非常にいろんなものがありますし、またこういった機会にそれぞれの立場があっても、やはり過去のそういった近代史、過去の歴史というものを顧みる、非常に大きな節目のときであります。そういった中にあって、今回そのような、150年という節目の中の核心に近い部分のところで今申し上げたような、そんなり
やりとりが実はあるということ、私は物すごく非常に残念でありまして、非常に言葉にならない部分が込み上げてまいりまして、その上で今月下旬から仙台市の博物館で開催される戊辰戦争150年展も勉強させていただきたいとは思っております。そういう
状況にあるということを私もちょっと
確認させていただいて、それ以上はこの場で申し上げません。
159:
◯鈴木広康委員 エアコン整備について、短く2点
確認させていただきたいと思います。
仙台市の普通教室のエアコン設置率は1.6%ということでありますけれども、今回エアコン整備は、エアコン設置費用に対する国の補助を従来どおり3分の1とするということで閣議決定の中で、残り3分の2を全て地方債で充当できるようにとしております。そして、その返済金の6割を国から地方交付税で賄えるようにするという仕組みで創設するとしておりますけれども、これにより地方負担割合は4分の1程度に抑えられるということになりますが、本市の負担割合はどの程度になると考えているのかお伺いいたします。
160: ◯教育局総務課長 先日閣議決定されました国の補正予算案では、エアコン設置にかかわります臨時特例交付金が創設されております。この補助対象事業費のうち、交付金の補助率は3分の1、残りの3分の2に市債を充当いたしまして、後年度の元利償還金の60%に交付税措置が講じられますので、委員にお示しいただいたとおり、補助対象事業費のうち26.7%が実質的な地方負担となります。
しかしながら、これまでの国補助の
状況を考えますと、実際の工事に必要になる事業費は、国が設定する補助対象事業費を上回ることが多くありまして、その部分は地方負担となります。現段階では、この国の補助対象事業費の設定が明らかになっていないことから、全体の事業費に占めます本市の負担割合がどの程度になるのかお示しするのは難しい
状況でございます。
161:
◯鈴木広康委員 市長が本日ですか、国のほうに要望書を持っていらっしゃるということでありますけれども、その中でも学校施設の整備促進ということでありますので、このエアコン設置については完了まで複数年を要する見込みだということも、要望の中に入れている
状況であります。
今回の閣議決定の中でも、来夏まで何とか設置に向けて完了できるようにということで、補正予算も組もうということで、まさに今月24日に招集される臨時国会で補正予算が速やかに成立されればいいなと我々も願っているわけでありますけれども、教育委員会といたしましても、このような
状況を受けて、さらに見越しながら、早急なエアコン設置に向けての準備作業に入るべきと思いますけれども、この点教育長は今回の閣議決定の中身を受けてどのように考えているのか、最後にお伺いいたします。
162: ◯教育長 国の補助制度の拡充につきましては、私ども
取り組みを進める上で大変大きな支え、後押しになるものと考えてございますが、今月24日から臨時国会が開催され、そこで審議され、また国から具体的な、先ほど総務課長が申し上げました、補助の基準的なところも含めて示されると考えてございますので、引き続き私ども情報収集に努めながら、これからの
取り組み、本当に加速度的に検討を進めて、できるだけ早くこういった計画づくりを進めてまいりたいと存じます。
163:
◯委員長 ほかに御意見、御
質問等はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
164:
◯委員長 なければ、次に他都市視察についてであります。
前回の委員会において、視察日程については11月12日月曜日から11月14日水曜日までの2泊3日とし、詳細は正副委員長に御一任いただいておりましたが、
現時点での視察先について副委員長とも相談し、閉会中継続審査事項である「仙台市総合消防情報システムについて」、さいたま市の
取り組みを、また「学力の育成について」、石川県の
取り組みを、あわせて複合型市民利用施設について岐阜市の
取り組みを視察したいと考えております。また、この内容で議長に対し委員派遣の申し出を行いたいと思います。
なお、
状況によっては、視察先の変更等が生じる場合もありますが、その際には改めて皆様にお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、これをもって
協議会を閉会いたします。...