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  1. 仙台市議会 2018-10-19
    健康福祉協議会 本文 2018-10-19


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※協議会の概要                               開会 午後2時08分                               閉会 午後2時52分 ◯委員長  引き続き協議会を開会いたします。  市立病院より報告願います。 2: ◯病院事業管理者  KYB等においてデータ改ざんされた免震装置が当院に設置されていた件について御報告申し上げます。  KYB等免震、制震装置性能検査記録データを改ざんしたと発表がありましたことから、当院の建築工事竣工図書確認いたしましたところ、当院に設置されている免震装置16基全てが、KYB子会社カヤバシステムマシナリー製でございました。そのうち、13基がデータ改ざんされた疑いのあるものであるということが、国からの通知により判明いたしました。  しかし、これらの装置につきましては、データ改ざんされたものであっても、そのほとんどが大臣認定適合範囲内にありますことから、直ちに病院運営に大きな影響が出るという危険な状況ではないと思われます。ただ、何よりも患者安全確保が最優先でございますので、カヤバシステムマシナリーに対しまして、当面の建物安全性確認適合製品への交換等、必要な措置を速やかに講ずるよう求めたところでございます。  今後は、設計、建築会社と協議しながら、一日も早い建物安全性確保に努めてまいります。 3: ◯委員長  ただいまの報告に対しまして、質問等はありませんか。 4: ◯庄司あかり委員  ただいま御報告あったように、油圧機器メーカーKYBによる免震装置の検査データ改ざん問題、これ市立病院もだということで、市民の中に不安が広がっているという事実だと思います。一刻も早い対応が求められていますけれども、ただいま御報告いただいたKYB子会社カヤバシステムマシナリーによる安全確認やダンパーの交換対応が必要だということだったのですけれども、この問題全国に広がっていまして、懸念されるのは、順番待ちになってしまうということなのではないかと思いますけれども、この点の御認識はいかがでしょうか。 5: ◯市立病院次長経営管理部長  今回のデータ改ざん疑いのある免震装置は、公共施設医療機関など多くに導入されておりまして、当院の患者様にも非常に不安を与える結果となっております。  今後、恐らく優先順位などが示されると予想されるところでございますけれども病院患者様の大切な命を預かる立場にございますので、そうした不安をできるだけ早く払拭できるよう、当該事業者に対して建物安全性確認と、当該部品の速やかな交換を強く今後求めていきたいと考えてございます。 6: ◯庄司あかり委員  医療機関ですので、優先順位がつく場合においても、やはり早くということを強く求めていかれるということです。ぜひお願いしたいと思います。  その間、市立病院を受診される方などが、きちんと情報提供されるということが大事だというふうに思います。昨日も市立病院を受診された方のインタビューがニュースで流れていました。病院を利用されている方や、市民に対して現状対策のお知らせはどのように行っていかれるのか伺います。 7: ◯市立病院次長経営管理部長  このことが発覚して以降、院内及び当院のホームページおきまして、当院の病院運営について、直ちに大きな影響はないという旨の周知を行ったところでございます。  今後とも、作業経過等につきまして、適時患者様初め、市民皆様に必要な周知を行ってまいりたいと考えてございます。 8: ◯庄司あかり委員  既にホームページでは掲載されているということですけれども安全確認が行われた際、あるいは交換が必要でその対応が行われていくという、その経過の中でも、その文言などはその都度書きかえていただいて、市民に適切に情報提供を行っていただくということ、そして一刻も早く対策を講じられるということを願いまして終わります。 9: ◯委員長  ほかに御発言ございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    10: ◯委員長  なければ、次に、健康福祉局より報告を願います。 11: ◯健康福祉局長  健康福祉局から、社会福祉法人中山福祉会に対するその後の調査現状について、口頭で御報告をさせていただきたいと思います。  この法人の不適切な経理処理につきましては、第3回定例会において種々御質疑をいただいたことも踏まえまして、先般の新聞報道等に係る法人説明内容について、法人内部における調査の詳細な説明を求めながら、その内容確認作業を進めているところでございます。  また、これまでの指導監査において本市が受けてきた法人からの説明内容とは食い違う。そういう内容説明がなされていたことにつきましても、その要因の解明が必要であり、その作業も進めております。  これらの調査につきましては、役員職員から個別に説明を求める必要があり、そのため日程調整でありますとか、内容細部確認作業が伴いますので、なお一定の時間を要するものというふうに考えてございます。  また、残念ながら現在、法人代表者が不明確な状況にあるということも、法人からの責任ある説明を求めながら調査を進めていく上で支障となっているところも否めないところでございます。代表者が不明確となっていることにつきましては、本市としてもその経緯確認に努めておりますけれども、既に法的手続が進んでおります。現在、法人代表者を変更する登記申請が法務局になされており、それに対して先日、仙台地方裁判所に対し、現に登記済み代表者から新たな代表者の選任は無効であるとして変更登記がなされないようにするための仮処分申し立てがなされたというふうに伺っております。仮処分申し立てに対する裁判所決定後は、訴訟手続に進むことも想定されるところでございます。  私どもといたしましては、法人運営の速やかな適正化を図る必要があると考えておりまして、裁判所における法的手続の今後の推移を注視しながらの作業とはなりますけれども、引き続き事実確認に努め、必要な再発防止策についての検討を可能な限り速やかに進めてまいりたいと考えております。 12: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はございますか。 13: ◯鈴木勇治委員  いろいろ前回の定例会でも質疑をさせていただいたので、今回もどのような状況になっているのかということで、ちょっとお伺いをしてまいりたいと思いますけれども、何かいわゆる不適切な会計処理がなされたということで、前理事長解任されて、新たな理事長になったというふうなことなのですが、その新たな理事長がまたさらに解任をされたという状況理事長だけではなくて監事役の方も解任されたというふうなことなのですが、その理由等々については明らかになっているのですか。どうですか。 14: ◯健康福祉局長  ただいま御報告を申し上げましたように、私どもが今把握している事実としては、現在登記されている理事長にかわって、新たな理事長が選任された。その理事長の方にとどまらない役員選解任も行われたと伺っておりまして、それに対して現在法的な手続がとられているということでありますので、その選解任をしたときの決議の効力などが争われるということになろうと思われますので、今後の推移確認しながら、私どもとしても進めていかなければならないというふうに思っております。 15: ◯鈴木勇治委員  私の聞き及ぶところでは、前理事長が前々理事長になって、またそのもう1人の方が前理事長になっているということなのだろうと思いますけれども、どうも定例会でもお約束のあったとおり、早急に法人体制を整えてまいりたいということで、市長もゆゆしき事態であると。したがって、それを早急に法人運営できるようにいろいろ指導していくというお話があったわけなのですが、どうなのですか。健康福祉局としては、深く入り込んで指導するというか、そういった行為ということは、どこまでどうなのかということ、張りついて指導するということが可能なのかどうなのか。そういった行為はむしろ一段距離を置いて、その状況をきちんと把握していくということが必要なのかということなのですが、どうですか。 16: ◯健康福祉局長  これもまた先ほど申し上げましたように、現在はまだ事実確認を進めているというところでございます。  確認された事実によっては、それをどう是正していくのかということについて、丁寧な指導も必要になってくるものもあれば、単純に指導すれば済むというものもあろうかと思いますけれども、いずれ今後確認される事実内容に即して、私どもとしては適切に対応していかなければいけないと。それは恐らく張りついて、四六時中つきっきり指導するということではなく、以前の健康福祉委員会でも申し上げましたけれども、基本的には社会福祉法人が自主的に、その運営適正化を図っていくものだと考えておりまして、私どもが必要な指導を行うことにより、当該社会福祉法人においてどのようにしていったらいいのかということについて議論していただきながら、それを私どもはいわば見守らせていただくという対応が基本にはなろうかなと考えてございます。 17: ◯鈴木勇治委員  確かにそのとおりでしょうね。いわゆる前々理事長は、いまだに理事として残っている。不適切な処理を指導した方が残っているということであれば、ずっと続いていくのであれば、その法人体制は全く変わらないということになりますので、これはやはり同じことが繰り返されるということで、火を見るより明らかなことだろうと思うわけであります。  ちょっと今手元にはないのでありますけれども市長にもいろいろお話ししました。ここには市長がいらっしゃらないから事実関係を聞くわけにもいかないのですが、何か平成30年の2月か3月ごろに、前々理事長を含めてNPO役員方々ですが、それと市長が陳情を受けている、要請を受けているという姿の写真が出回っております。NPO法人は、この福祉会もいろいろ立ち上げてきたという、そのいわゆる根本の法人だと思うのでありますけれども、ここまで市長がかかわっていらっしゃるのだったら、もう少し法人の適切な体制が整えられるように、議会での言葉だけではなくて、きちんとそのような行動をなさったらいかがでしょうか。でも、あのときは、面識はありますとだけ答えているわけなのでありますけれども、これからすると、それ以上の深い関係にあったということは明らかなわけでありますから、これはもう少し法人に対して、指導という言葉はおこがましいのかもわからないけれども、きちんと適正化するように話をしてくださいという要請をしてもいいのかなと私は思っているのでありますけれども、いずれにしろ、これは仙台市の土地をお貸ししていると。それから、運営に対する助成も行っているという、その中での運営でありますから、保育園としてはきっちりなされているという、これは最大の安心なわけなのでありますけれども、ただ、やっぱり法人というのは大元になるところですから、びったり張りつけとは言いませんけれども、積極的な指導をやっていただきたいというふうに思います。  当然このような訴訟合戦ではないですけれども、こういったことが出てくるということは予想されるわけでありますけれども、それはそれとしてもう別なところでやってくれというふうなことで、適切な人材が出てきて法人運営できるように、そこのところ健康福祉局としても先ほどお話ししたとおり、公有財産は行っているわけだ、補助金も行くわけだという中で、これからもさらに強い指導をやっていただけるように、ここでさらにお御表明をいただきたいと思います。 18: ◯健康福祉局長  この法人運営する保育所の安定的な運営を確保するということはもとより、やはり社会福祉法人でありますので、地域の期待に応えて適切な運営を図っていくと、公益的使命を果たしていくというふうなことが極めて大事であるということは、私もそのように考えております。そのために現在必要な事実確認を行っておりまして、その確認される事実に基づいて適切に指導を行っていかなければならないと考えてございます。  ただ、今法的な手続が進んでいるというところもございまして、その状況をやはり見きわめながら、例えば仮処分決定が出た後にできることは何なのかとか、本案訴訟の帰趨を見なければできないことは何なのかといったことも、私どもの中で考えていかなければならないとは思いますけれども、速やかにこの法人運営適正化を図るということが必要だということは、冒頭私申し上げたとおりでございますので、適切な時期を捉えて法人に対し強く指導を行ってまいりたいというふうに存じます。 19: ◯鈴木勇治委員  それで結構なのですけれども、ちょっとつけ加えるのを忘れたものですから、実は9月だったですかね、評議委員会がございました。その議事録を読ませていただいたのでありますけれども、なかなかこれは大変だなという気がしました。また、その理事会の中でだったですかね。監事が欠席なままで理事会か何かが開かれて、知らない間に解任をされていたということがあるのですけれども、このことは事実として把握されていますか。これだけお答えください。 20: ◯健康福祉局長  そのような評議委員会決定がなされたということを言われる方がおられ、それに対してそのような評議委員会決議は無効ではないかということを言う方がおられる。それが、現在の状況を招いていることだと認識しております。 21: ◯委員長  ほかに御発言ございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 22: ◯委員長  なければ、以上で報告事項関係を終了いたします。  なお、きょう御報告いただきました2件につきましては、状況が変わりましたら随時委員会のほうへ御報告いただきたいと思います。  この際、当局から報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言等がございましたら、お願いいたします。 23: ◯ひぐちりこ委員  16日付の地元紙に、仙台市、市民歩数アップあの手この手と、市役所階段標語を掲示したと報道がなされました。ちょうど標語を掲示して1週間ぐらいになるんですけれども、この取り組みの目的と趣旨、経緯についてお伺いいたします。 24: ◯保健衛生部参事健康政策課長  仙台市民メタボリックシンドローム該当者割合が多い傾向であり、背景に生活習慣による影響が考えられます。日常生活における歩数は、男女とも全国平均より少なく、30歳から50歳代は運動習慣を持つ人が少ない現状にございます。  これまでウォーキングマップの作成や、まちなか歩数表示補助事業といった、市民歩数アップ取り組みを進めてまいりましたが、市役所階段への標語の掲示もその一環であり、職場ぐるみ取り組みとして市役所以外の事業所への波及も期待しているものでございます。 25: ◯ひぐちりこ委員  ちょうど1週間ぐらいになるのですけれども、何となくエレベーターに乗ると、ちょっと乗っている人が少ないねとか、そういう声聞こえます。あと、何となく階段を歩いているとか、大変象徴的なのが、高橋副市長にお会いして、きょうも歩いていますねみたいな形を、副市長自身もちゃんと自分は歩いているとおっしゃっていたりとかして好評なのかなと思っておりました。滑り出しはいいかなと思いました。  実は、2016年2月に宮城県において、スマートやぎ健民会議が設立されています。宮城県も仙台市と同様というか、改善すべき生活習慣が多く、メタボリックシンドロームなどさまざまな健康課題が山積していて、その当時メタボのワースト2位、余り歓迎されないような行為にあるのですけれども、そういうところで次の年の2017年2月には脱メタボキャンペーンとして、先駆けて、県庁階段に目指せカモシカ足というような標語、70種類のステッカーを掲示しています。さらに、本年3月から本市交通局勾当台公園駅で同様の取り組みをやっていますけれども、こういう県や他局との連携についてお伺いいたします。 26: ◯保健衛生部参事健康政策課長  本市健康課題は、歩数が少ない、肥満の方が多い、メタボ該当者が多いなど、宮城県と同様の課題があります。本市は、スマートやぎ健民会議の会員でもあり、宮城県とともに課題解決に向けた方策の共有を行っており、このたびの階段表示もその一つで、歩数増加を目指すという取り組みです。  また、昨年度から実施していますまちなか歩数表示補助事業の開始に合わせて、交通局にも情報提供し、協力を要請した結果、勾当台公園駅と仙台内階段表示をしていただくことになりました。  今後、交通局でも新たな表示箇所を検討していただく予定でございまして、効果的な表示ができるよう、今後も連携を図ってまいります。 27: ◯ひぐちりこ委員  交通局は今エスカレーターの工事中というところも相まって、交通局表示を見ながら歩いているんだよというような、食欲の秋だけど運動の秋だねということで、そういう声も本市または県の職員の方からも話を聞くところです。  県庁にも階段ができたときに、県庁の方にお話を伺ったのですけれども、できた当時も、やっぱりちょっとラッシュアワーになったと、行き帰り。そんなような話も聞いておりました。実は県庁階段勾当台公園駅では、階段を上った際の消費カロリー表示を開始して、階段10段おき消費カロリー表示がされているほか、40段おきにロールパンやせんべい、ご飯など身近な食品のカロリーが、このぐらいまで歩くとどのぐらいのカロリーですよと目安として表示をされています。本市階段標語には消費カロリー表示がありませんけれども、この根拠についてお伺いします。 28: ◯保健衛生部参事健康政策課長  階段利用については、継続することで筋肉の増加による基礎代謝アップといった効果が得られると考えております。まずは、継続して階段の利用を習慣づけることが重要であると考えまして、楽しみながら利用できるようイラスト入り階段理由を促すメッセージを表示したところでございます。 29: ◯ひぐちりこ委員  市役所階段、脂肪どのぐらい当たり7,000キロカロリーとか、どきっとするような、モチベーションが上がるような、そんな表示もあります。どうぞごらんいただければと思います。  2016年に本市では、仙台市民健康意識等に関する調査を行いました。この調査に基づいていろんな計画とかできているということなのですけれども、この調査では、どのような課題があると認識していらっしゃるのか。また、対策についてお伺いいたします。 30: ◯保健衛生部参事健康政策課長  20歳から60歳男性の肥満者割合は改善していない。30歳から40歳代の1日の平均歩数が減少し、運動習慣者割合が低いなどの状況から、働き盛り世代生活習慣病予防取り組みを強化する必要があると考えております。企業地域団体などと連携した歩数表示により、運動しやすい環境整備を行い、運動食事などの生活習慣改善取り組みを進めてまいります。 31: ◯ひぐちりこ委員  先日議会でも健康診断がありまして、きょう結果が来て、会派の中でもいろんな反響があったのですけれども、なかなか忙しい中でのちょっとした運動ということについての契機の一つになるのかなと思っております。  また、仙台市民に対する健康意識等に関する調査で、自分に見合った食事の量を知っているか。これについて、8割弱の方が知っているというような結果だったのですけれども、先ほど筋肉量に対してという基礎代謝とか、具体的な自分カロリーについての啓発についてお伺いいたします。 32: ◯保健衛生部参事健康政策課長  調査では、自分に見合った食事の量を知っていると、大体知っているの二つを合わせると78.9%となっています。食事量の考え方は、年齢や体格、身体の活動量に合わせた適切な量を知ることが大事なことから、各区保健福祉センター総合支所で実施する生活習慣病予防講座健康づくり相談会などにおいて啓発に取り組んでいるところでございます。 33: ◯ひぐちりこ委員  この基礎代謝量って年齢がだんだん上がってくると、筋肉量に比例して少なくなるのですよね。この前の国民栄養調査で一番食べている量が多いのは60歳代という調査が出て、何かその辺はどきどきしながら見ていたんですけれども、やっぱり具体的な、運動すれば消費されるというような形が、啓発というところで大事だなとつくづく階段を見ながら思ったところでございます。  また、体重のコントロールを実践しているか尋ねたところ、これは先ほどの健康意識等に関する調査で、実践すべきだと思うが特に何もしていないという割合が42.1%で、実践している38.1%で若干多かったということです。なお、その必要がないときっぱり言っている方が18.2%、そこの必要がないとする方々へのアプローチが必要ですが、お伺いいたします。 34: ◯保健衛生部参事健康政策課長  体重コントロールが必要ないときっぱり回答している割合は、特に20歳代の若い方に多い状況にありまして、委員お話にありました60歳代の方は、わかっているけれども実践できないという層に入るのかなというふうに思っております。  若い世代に向けましては、大学祭などで学生に向けた食育啓発や学校などと連携して行っておりますし、それ以上の年代の方に対しては、市民センターあるいは企業などと連携した健康教育を行うなどにより啓発を進めていきたいというふうに考えております。 35: ◯ひぐちりこ委員  何か本当に耳の痛い、なかなか体を動かす習慣をつけるというのは、いつも健康診断の結果を見ながらどきどきしてしまうんですけれども、実は私は食に関して条例を持っている札幌市、札幌市安全・安心な食のまち推進条例、これについて調査してまいりました。安心・安全な食のまちさっぽろの実現を目指して、市民の責務、事業者の責務を明記して、数々の取り組みが組織の枠を越えて行われておりました。  札幌市のさっぽろ食スタイル、これは栄養バランスの健康的な食事に、北海道の豊かな食材を利用した食事北海道型食生活としており、札幌市では、さらに買い物から調理、片づけ、保存まで、今度は環境に配慮した食生活を、さっぽろ食スタイルとして提案しているところです。  仙台でもいろんな形での仙台食生活という、東北のおいしさということもいろいろと発信しているのですけれども、このさっぽろ食スタイルというのは環境に配慮した料理、それと主菜、副菜がバランスよく加わった健康で豊かな食生活を提案しています。実はこの環境に配慮した料理というのは、仙台環境局で出しているような、いわゆるモッタイナイキッチンみたいに使い切りであるとか、余計なものをつくり過ぎないようにしようという、同じような提言だったんです。この中で、さっぽろ食スタイルところでは、リーフレットに栄養成分表示がありました。本市では、先ほど言いましたモッタイナイキッチン大変好評なのですけれども、さらに進めて食事バランス栄養成分表示地産地消などの取り組みについて、さらなる連携を求めるものですけれども、お伺いいたします。 36: ◯保健衛生部参事健康政策課長  本市食育推進計画第2期後期計画おきましても、新たに環境に配慮した食の取り組みという柱を新たに加えまして、環境局情報交換を行いながら、連携した啓発を進めていくこととしております。  モッタイナイキッチンホームページをごらんになった方も、栄養成分表示食事バランスに関心を持っていただけるよう、食育ホームページと相互にリンクさせるなど、さらなる連携が図れるように検討してまいります。 37: ◯ひぐちりこ委員  いろんな形で課の枠を越えた連携というものに大変期待するところでございます。  同じように、市民の健康づくりの観点から、私も昨年度山形市の中心部を走るコミュニティバス、ベニちゃんバスについて調査をしてまいりました。いろんな形での調査をしたのですけれども、実は公共交通に乗りましょうという視点の一つに、健康の観点、いわゆるバスに乗車するためバス停まで歩いていくことにより、少しずつだけれども歩数アップにつながり、健康増進に資するという、こういう面もPRしていました。そして、公共交通の乗車アップにも、実はベニちゃんバス、大変乗車アップにつながっているのですけれども、こういう取り組みも行っていました。健康福祉局、健康というところでは、本当にいろんな専門性を持つところがありますので、この専門性を生かし、組織の枠を超えた取り組みも必要だと思いますけれども、局を超えた取り組み、これについてお伺いいたします。 38: ◯保健衛生部参事健康政策課長  市民歩数アップを推進するには、歩きやすい環境づくりが重要であると考えており、公共交通機関の利用とともに、楽しみながら安全に歩きやすいまちづくりについて、都市整備局とも意見交換をしているところでございます。 39: ◯ひぐちりこ委員  ぜひとも都市整備局との意見交換が、市民の健康アップにつながるところを期待するところでございます。  何といっても歩くこと、そしてバランスの整った食事をとること、そして体重コントロールも含めて、やっぱり健康寿命が長いということ、仙台市はなかなかここの部分に課題が多いということも、いろんな調査結果でも出ているように拝見したんですけれども、この健康寿命延伸のためにも、局長の御決意をお伺いいたします。 40: ◯健康福祉局長  高齢化がさらに進展が見込まれるもとで、健康寿命の延伸ということは大変重要な課題だと認識してございます。健康寿命を伸ばしていくためには、市民皆様お一人お一人が、そのライフステージを通じて、主体的に健康づくりにお取り組みをいただくということが重要であろうというふうに考えてございます。  ライフステージということで申し上げれば、啓発習慣化を図るための取り組みについても、健康福祉局にとどまらず、関係局はもとより、職場、地域など庁外のさまざまな主体とも連携した取り組みも必要となってまいるものというふうに存じます。  本市おきましては、この3月に第2期いきいき市民健康プラン後期計画を策定し、市民皆様が生涯を通じて健康づくりに取り組める社会環境の改善整備に、なお一層努めるというふうにしたところでございまして、引き続き庁内外の相互の連携強化を図りながら、健康的な食生活運動習慣など、市民皆様の健康づくり、健康寿命の延伸に努めてまいりたいと存じます。 41: ◯高見のり子委員  私からは、子ども食堂支援制度について伺います。  市は今年度から子ども食堂支援制度を創設し、8月から申請受付を行いました。大変好評で、10月からは追加募集を始めたということですが、現状について伺います。 42: ◯子供家庭支援課長  ことし3月に策定いたしました仙台市子どもの貧困対策計画、つなぐ・つながる仙台ども応援プランでは、子供の育ちを支えるために、周囲の大人のかかわりが必要であることから、子供に寄り添う居場所の確保や必要な支援へつなぐ仕組みづくりを進めていくこととしてございます。そのため、市内で広がりつつあります子ども食堂の運営支援に取り組むものでございます。  今般、食堂の開設や運営に係る助成金につきましては、ことし7月に募集しておりまして、23団体への助成を決定したところでございます。一方、募集後も新たな子ども食堂を始めたい、あるいは市の助成制度はあるかといった声などを踏まえまして、新たに子ども食堂を始めるといった団体等を対象に、9月より助成金交付の2次募集を始めたところでございます。こうした取り組みを通しまして、学習支援、地域住民間の交流、遊び体験など子供の居場所の確保のほか、気になる子供の見守りや、必要に応じて支援機関との連携に取り組むなど、地域で子供の育ちを支えていく環境づくりを進めてまいりたいと考えてございます。 43: ◯高見のり子委員  少し具体に助成事業の内容や、その手続を伺いたいと思うのですが、いかがでしょうか。 44: ◯子供家庭支援課長  助成金を申請するためには、年間の事業計画や収支予算書を添えて、申請書の窓口となります仙台市社会福祉協議会の各区支部事務所に御提出いただくこととなります。その後、本市も参加した上で各団体の活動内容などを審査し、助成対象団体と金額を決定いたします。  事業実施に際しましては、毎月の開催状況としての参加者数や当日の様子などを御報告いただくこととお願いしております。その上で、年度末には最終の報告書の収支決算書を御提出いただきまして、助成金額を確定し、精算することとしてございます。 45: ◯高見のり子委員  支援対象団体となりますと、申請の書類は統一されたもので、写真を入れて毎月報告をしなければなりません。ネット環境がない団体からは、毎月の報告が大変なので、半年ごとにしてほしいという声も上がっています。子ども食堂に取り組んでいる方たちのほとんどは、もともと手弁当から始まって、ボランティアでフードバンクや地域の商店などに支えられて取り組んできた方たちであり、今後も立ち上げていく、皆さんはそういった形だと思うのです。利益を求めるような、そもそも事業ではなくて、そしてそのやる方たちは経営のプロとか、そういった方たちではないんです。面倒な事務手続で負担をかけないように配慮する必要があると思うのですけれども、いかがでしょうか。 46: ◯子供家庭支援課長  助成金の申請に当たりましては、その窓口となります各区の社会福祉協議会事務所等におきまして、記載例等を用いながら丁寧な説明を心がけてございますほか、報告書の作成に当たりましては、電話等での随時相談に応じてございます。  毎月の報告書につきましては、各団体の活動が円滑になされているかを随時把握していくためにお願いしているところではございますが、今後各団体の意見等を踏まえまして、必要に応じて検討してまいりたいと存じます。 47: ◯高見のり子委員  ぜひ意見をいろいろ伺いながら、本当にそういった方たちがやりやすい、そしてきちんと市が把握できればいいわけでありますから、そういった配慮をお願いしたいと思うのです。  制度は、予算から前倒しでお金が事前に支給されて、年度末で精算を行う形になっています。全ての収入、収支を報告して、チェックされて、対象とならない支出は認められず、仮に誤差が生じれば返却するということになります。何が対象で何が対象にならないのかという点では、大変わかりづらい点もあります。団体によっては、他の自治体でやっているように、例えば子供が来て何人参加したと。そうすると、1食幾らというような形で、実績に応じて、実績に対しての補助をしてもらったほうが単純で計算しやすいという声も上がっておりますが、こういった声があるんですけれども、御認識、お考えはいかがでしょうか。 48: ◯子供家庭支援課長  子ども食堂の運営が適正になされていくためには、運営体制や収支状況など各団体の状況をしっかり把握していく必要があり、そのために決算資料など必要な範囲で書類の作成、提出を求めているところでございます。  子ども食堂の運営は、NPO法人や地域住民からなる任意団体などさまざまな形態がございます。各団体の声などを丁寧に伺いながら、事務手続について、なお検討してまいりたいと存じます。  なお、ただいまありました助成金の交付につきましては、概算払いと助成金確定後の精算の組み合わせと、一括精算払いと2種類用意してございます。各子ども食堂運営団体が実情に応じて選択できるよう、引き続き周知してまいりたいと存じます。 49: ◯高見のり子委員  ぜひそういった周知はよろしくお願いしたいと思います。  子供の貧困が社会問題となって、子供のために何かしたいという地域の方たちを励まして、こういった市の制度が活用されて子ども食堂が広がっていくということは、大変喜ばしいことだと思うのです。  一方で、本来子供の貧困対策や居場所づくりは、行政が責任を持って行わなければならない子供施策だと私は認識しています。地域の特性もそれぞれ違う中で、取り組んでいる団体もNPOであったり、地域の有志でつくる任意団体であったり、さまざまで、そしてまたその条件もばらばらです。会場についても、市民センターやみやぎ生協の集会室のような無料の会場、市民センターは有料ですけれども、それから地域の集会所やホールなど多種多様です。こういった取り組みは、市が市民協働として取り組まなければ成功しない取り組みだと思います。制度を使いやすいものにして頑張っている市民を応援する、必要な支援を行うということが、市に求められていると思います。地域の皆さんの自主的な取り組みを後押しする支援であるべきであり、支援のあり方は画一的にならないよう検討すべきと思いますけれども、御認識を伺います。 50: ◯子供家庭支援課長  つなぐ・つながる仙台ども応援プランでは、子供を支える、家庭を支える、そして地域で支えるということを大事な柱としてございます。今年度開始いたしました子ども食堂への助成も含めまして、子どもの居場所づくり支援事業につきましては、地域での各団体の取り組みに着目し、その支援を通じまして地域の支援者による見守りから必要な支援につなぐといった重要な施策と位置づけてございます。こういった点を踏まえまして、関係機関と地域の支援団体などが相互に連携と理解のもと、協働した取り組みを進めまして、今後とも身近な地域での子供の育ちを支えてまいりたいと存じます。 51: ◯高見のり子委員  市が子ども食堂の支援制度を創設したこと、大いに評価するものです。子ども食堂に取り組むことは、子供だけでなく高齢者も、そして障害者も大切にされる地域をつくるということにつながります。地域に子ども食堂があることで、地域のコミュニティーが活性化し、子供が大切にされる地域づくりにつながっていきます。さらに充実することを求めまして質問を終わります。 52: ◯委員長  ほかに御発言ございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 53: ◯委員長  なければ、次に他都市視察についてでございます。  前回の委員会において、視察日程につきましては11月13日火曜日から11月15日木曜日までの2泊3日とし、詳細は正副委員長に御一任いただいておりました。現時点での正副委員長案について御報告をいたしたいと思います。  視察先につきましては、わたなべ副委員長からも御発言をいただいた上、御相談の上、閉会中継続審査事項である障害者就労支援についてに関連して、東京都の株式会社OKIワークウェルを、子供の養育環境について~児童相談所を中心とした取り組み~に関連して、沖縄県中央児童相談所を、あわせて所管事務に関連して沖縄県立南部医療センター・こども医療センター及び日赤安謝福祉複合施設を視察したいと考えております。以上のようなことで進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  この視察に関しましては、議長に対し委員派遣の申し出を行いたいと思っております。よろしくお願いしたいと思います。  なお、状況によっては、視察先の変更等が生じる場合もございますけれども、その際には改めて皆様にお知らせしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、これをもって協議会を閉会いたします。...