豊岡市議会 2017-06-15
平成29年第3回定例会(第5日 6月15日)
平成29年第3回定例会(第5日 6月15日) ────────────────────────────────────────────────
平成29年第3回
豊岡市議会定例会(第5日)
平成29年6月15日(木曜日)
────────────────────────────────────────────────
平成29年6月15日 午前9時30分開議
第2日(平成29年6月12日)の議事日程を援用
───────────────────────────────
本日の会議に付した事件
日程第1 諸般の報告
日程第2 報告第5号~報告第12号及び第74号議案~第87号議案〈専決処分したものの承
認を求めることについて ほか21件〉
各議案に対する質疑並びに一般質問
(各
議案委員会付託)
日程追加 報告第13号
株式会社日高振興公社第23期の決算及び第24期の事業計画に関す
る書類について
報告第14号
株式会社シルク温泉やまびこ第13期の決算及び第14期の事業計画
に関する書類について
第88号議案 業務委託契約の締結について
(以上3件、説明、質疑、委員会付託)
日程追加 第89号議案 監査委員の選任につき同意を求めることについて
(説明、
委員会付託省略、質疑、討論、表決)
日程追加 請願・陳情の付託について
───────────────────────────────
出席議員(23名)
1番 嶋 﨑 宏 之 2番 井 上 正 治
3番 井 垣 文 博 4番 福 田 嗣 久
5番 浅 田 徹 6番 上 田 倫 久
7番 田 中 藤一郎 9番 奥 村 忠 俊
10番 上 田 伴 子 11番 村 岡 峰 男
12番 伊 賀 央 13番 椿 野 仁 司
14番 松 井 正 志 15番 野 口 逸 敏
16番 伊 藤 仁 17番 木 谷 敏 勝
18番 前 野 文 孝 19番 関 貫 久仁郎
20番 升 田 勝 義 21番 広 川 善 徳
22番 竹 中 理 23番 西 田 真
24番 青 山 憲 司
───────────────────────────────
欠席議員(なし)
───────────────────────────────
欠 員(1名)
───────────────────────────────
事務局出席職員職氏名
局長 松 本 幹 雄 次長 羽 尻 泰 広
主幹兼庶務係長 前 田 靖 子 主幹兼議事係長 宮 代 将 樹
調査係長 木 山 敦 子 技能職員 藤 井 正 吾
───────────────────────────────
説明のため出席した者の職氏名
市長 中 貝 宗 治 副市長 真 野 毅
副市長 森 田 敏 幸 技監 上 田 英 則
政策調整部長 土生田 哉
政策調整部参事 谷 岡 慎 一
総務部長兼会計管理者 成 田 寿 道 防災監 垣 江 重 人
地域コミュニティ振興部長
岸 本 京 子 市民生活部長 田 中 道 男
健康福祉部長 久保川 伸 幸 環境経済部長 上 田 篤
環境経済部参事 小 林 辰 美
コウノトリ共生部長 天 野 良 昭
都市整備部長 井 上 良 一 城崎振興局長 井 瀬 邦 夫
竹野振興局長 宮 嶋 俊 夫 日高振興局長 和 藤 久 喜
出石振興局長 榮 木 雅 一 但東振興局長 岸 本 直 幸
消防長 田 邊 光 之 上下水道部長 小 島 成 貴
教育長 嶋 公 治 教育次長 丸 谷 統一郎
監査委員 上 野 和 美 監査事務局長 井 上 貢
農業委員 村 田 憲 夫
農業委員会事務局長 宮 﨑 雅 巳
総務課長兼選管事務局長
選挙管理委員 山 下 康 雄 安 藤 洋 一
総務課長補佐 西 村 嘉 通
───────────────────────────────
午前9時30分開議
○議長(福田 嗣久) ただいまの出席議員数は23名であります。よって、会議は成立いたします。
これより本日の会議を開きます。
────────・──・────────
◎日程第1 諸般の報告
○議長(福田 嗣久) まず、本日、当局より追加議案として提出されました報告第13号ほか3件並びに請願・陳情文書表をお手元に配付いたしておりますので、ご了承を願います。
次に、本日の議事運営について、
議会運営委員長の報告を求めます。
13番、椿野仁司議員。
○
議会運営委員長(椿野 仁司) おはようございます。本日の議事運営についてご報告をいたします。
本日は、この後、昨日に引き続き、第17番目の
広川善徳議員から質疑・質問を継続いたします。
なお、本日をもって通告がありました議員の質疑・質問を終局することといたしております。
次に、本日、当局より追加提出された報告第13号ほか3件を日程追加により上程し、そのうち報告第13号、報告第14号及び第88号議案については、説明、質疑の後、所管の委員会に審査付託をいたします。
また、第89号議案については、委員会審査を省略し、質疑、討論、表決を行います。
さらに、日程追加により陳情2件の委員会付託を行って、散会することといたしております。
なお、明日から27日までは
委員会審査等のため休会することといたしております。
以上、本日の議事運営にご協力をお願いいたします。以上です。
○議長(福田 嗣久) 以上、報告のとおりご了承願います。
────────・──・────────
◎日程第2 報告第5号~報告第12号及び第74号議案~第87号議案
○議長(福田 嗣久) 引き続き昨日の議事を継続し、質疑並びに一般質問を続行いたします。
なお、質疑・質問はくれぐれも重複を避け、簡潔に行っていただくとともに、当局答弁につきましても要点を押さえ、適切・簡明になされるよう要望いたしておきます。
次は、21番、
広川善徳議員。
〔
広川善徳議員 登壇〕
○議員(21番 広川 善徳) おはようございます。(拍手)21番、
会派公明党豊岡市議団、広川でございます。
梅雨に入ったというのにこのような爽やかな天候になっています。きょうはかなり気温も上がるというふうに聞いております。国会では徹夜国会ということで、大変な状況でございますが、この豊岡市議会では、きょうは朝から爽やかな議会ということで、よろしくお願いをいたします。
少し前段をしゃべらせていただきます。
豊岡の市役所の前の芝生広場、今、子供がにぎやかに遊んでおります。実はこの内容がテレビで放映されましたときに、私の長男の嫁が、伊丹にいるんですけど、すぐにLINEで送ってきて、テレビ見ました、豊岡いいですねというようなことを言ってきておりました。ニュース、私、夜の分で見たんですけど、さすがにいい感じで進んでおりました。そしてまた、教育関係でも、この前神戸で会議があったとき、宝塚の女性議員が、豊岡は教育施策がすばらしいですねと、ある人が言っておられましたというふうなことを言っていました。そういうことを聞くと、やはりうれしい感じがいたします。市長におかれましては、これから4年間、地方創生という大きな難関、これの中でしっかりまた市政の運営をよろしくお願いしたいと思います。
それでは、通告に従いまして質問させていただきます。
まず1番目に、安全に安心して暮らせるまちについてお尋ねをいたします。
1番目に、災害時の
避難所運営マニュアルについてということでお尋ねをします。
内閣府による避難所の良好な生活環境の確保に向けた取り組み方針には、市町村の避難所、関係職員以外の者でも避難所を立ち上げることができるよう、わかりやすい手引、マニュアルの整備が必要であるとあります。
本市の
避難所運営マニュアルはどうなっているかなということで調べてみましたが、平成27年4月改訂版で、
地域防災計画資料編の第3、
災害応急対策関係の中の項目ナンバー32、
避難所運営マニュアルがありました。資料編の354ページから395ページが
避難所運営マニュアルとなっており、前半は施設管理者、派遣市職員用で33ページ、後半に
避難所自主運営施設用として、
区自主防災組織用となっておりまして、9ページの内容となっていました。この防災計画は大変膨大な内容となっており、綿密な計画がなされております。
そこで、この
避難所運営マニュアルは各
地区等自主防災組織への配布はしてあるのかどうかをお聞きをいたします。
次に、このマニュアルの市民周知はどのようになされているのかお尋ねをいたします。
次に、
自主防災組織への指導、研修などはどのようになっているのかお尋ねします。
そして、この
自主防災組織用のマニュアルは9ページの内容となっておりますが、前半の
施設管理者用もあわせて使用しなければならないのではないかと思いますが、合わせると40ページぐらいのマニュアルとなり、大変多い内容で、
自主防災組織にとってすぐに理解できないのではないかと思います。市民にもわかりやすい簡易なマニュアルはできないかお尋ねをいたします。そのほうが使いやすいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
次に、北朝鮮による
弾道ミサイル発射実験が頻発をしております。5月29日には日本海沖の
日本排他的水域内に落下したとのことです。日本海側の豊岡市としては、海も陸も大変心配な状況であります。国内各地で避難訓練もやり始めていると聞きますが、本市はこの北朝鮮による
弾道ミサイル発射に対しどのように考えているのか、避難訓練やマニュアル等にも入れる必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
次に、防災訓練における
避難所運営訓練についてお尋ねします。
毎年、市の防災訓練にあわせて多くの区でも防災訓練が実施されています。ことしも8月27日に市の防災訓練が予定をされております。今回は風水害を想定し、防災マップを活用しての一斉避難訓練となっていると思いますが、私の区でもその日に防災訓練の実施を計画しております。多くの地域で避難所への避難訓練や消防団、自警団などの力添えにより
土のう積み訓練、消火訓練、救出訓練、けがなどへの応急処置訓練などを実施されていると思いますが、
避難所運営訓練というものはほとんど実施されていないのではないかと思いますが、本市の
自主防災組織による
避難所運営訓練実施状況はどのような実態であるのかお尋ねします。
次に、住民参加の
避難所運営訓練の実施が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
また、
避難所開設運営図上訓練、HUGというものがあるとお聞きをしておりますが、市職員、防災士会で実施したというふうにお聞きをしておりますが、区での訓練や
自主防災組織でそういった訓練を実施できないかと思いますが、いかがでしょうか。
次に、5月に市職員による防災訓練が実施されております。その訓練では避難所運営に関する訓練も実施されたとお聞きしました。どのような訓練であったのか、内容をお聞きしたいと思います。
次は、
防犯カメラ設置箇所増設ということについてお尋ねします。
まず、本市の防災カメラの設置状況をお聞かせください。あわせて、学校園での設置状況もお尋ねをいたします。
次に、28年度の各区での設置実績、要望の実績はどのようであったのかをお尋ねします。
大きな2番、特殊詐欺防止についてお尋ねします。
先日、
但馬消費者センターによる昨年度受け付けた相談や問い合わせの状況が新聞報道されていました。それによると、受け付け総数は1,898件で例年並みだったが、
インターネット関連の詐欺被害が目立ち、特に40代の被害額が前年より倍増したとありました。また、コンビニでプリペイド型の電子マネーなどを買わせる詐欺の手口も多く発生しており、40から50代の被害が目立っているとのことです。相談を受け、被害を未然に防いだり、返金交渉したもので、9,841万円を救済できたとのことです。大変大きな金額です。救済できなかったものを入れると膨大な金額になっていると思われます。
本市の実態も同じような傾向で被害が出ているのではないかと思いますが、本市の相談内容、件数の実態はどうであるのかをお聞きします。
また、相談を受けることにより救済できたものの内容、件数、金額等をお尋ねをいたします。
次に、消費者教育の推進計画についてであります。
本市においては、消費者教育として、出前講座などにより積極的に実施されております。実施状況をお聞きいたします。
次に、消費者教育の推進計画作成について、以前、同僚議員が質問しましたが、そのときには、地方自治体の計画策定の義務はないが、県の計画内容を精査した上で、27年度以降、策定を検討したいと答弁されていました。県では、27年3月に、ひょうご“消費者力”アッププランとして兵庫県
消費者教育推進計画を策定しました。概要を見てみますと、趣旨と目標、現状、課題、基本方針、推進体制、推進方策と今後の取り組み例とに分け策定されています。本市は、推進計画の策定はされるのか、お尋ねをいたします。
大きな3番で、要
保護児童生徒援助費補助金制度についてお尋ねします。
就学援助についてでございますが、これまで何回かほかの議員もされておりましたが、文部科学省は、要
保護児童生徒援助費補助金要綱を平成29年3月31日付で改正し、その支給対象者にこれまでの児童生徒から新たに就学予定者を加えました。したがって、これまでできなかった小学校入学前の支給が可能となりました。文科省では、この措置にあわせ、平成30年度からその予算措置を行うということです。本市においてはこの件について実施されるのかお尋ねをします。
また、
新入学児童生徒学用品費で、ランドセルを一律的に支給することができればいいなと思うのですが、こういったことはできないのでしょうか。かばんのまち豊岡として豊岡産のランドセルを統一支給することができないかと思いますが、いかがでしょうか。
また、準要保護児童生徒へも同じようにランドセルの支給ができないかということでお尋ねをいたします。
大きな4番、
文化芸術振興についてお尋ねします。
まず、
文化芸術振興計画策定の進捗についてお尋ねをいたします。
この策定委員会は、28年6月に第1回、8月に第2回委員会が開催されています。この2回分の議事録は市のホームページで見せていただきましたが、第3回目が2月開催となっていましたが、ホームページに上がっていなかったので、開催されたのかなと思ってお聞きしましたところ、2月23日に開催をされていました。会議録は委託先でまだ作成中とのことです。それで、委員会の概要を資料でいただきました。豊岡市の文化芸術に関する
アンケート調査、団体へのヒアリングも既に実施されており、第3回委員会で調査結果の報告がされているようです。このアンケート、ヒアリングの内容に少々興味があったので、質問に取り上げました。
アンケート、ヒアリングの結果はどのようなものであったのか、お聞きをしたいと思います。第3回委員会で調査結果を発表されているようなので、その内容でお聞きできればと思います。
また、この結果をどのように活用されるのか、公表はどうされるのか、
パブリックコメントを実施するとの計画もありますが、どのような計画で実施されるのかお尋ねします。
また、最後に、計画策定時期はいつなのか、お尋ねをします。
次は、
アートシーズン2017でお尋ねをします。
ことしも6月27から10月1日にかけて
アートシーズン2017が計画されています。昨年もにぎやかに開催されました。2016の
アートシーズンからどう変わるのか、新規のものはどのようなものが計画されているのかをお尋ねします。
また、集客目標はどの程度考えておられるのか、市民へのアピールはどのようにされるのかをお尋ねします。
次は、高校部活の活躍を宣揚ということでお尋ねします。
先日の新聞記事で、豊高3年の女子高生が書道で
全国高校総合文化祭に出品すると出ていました。すごいなと思って拝見しておりました。出石高校では、書道部、陶芸部の活躍がよく知られております。書道部においては地域と密着した活動を展開されており、すばらしいなと思っております。ほかの高校も頑張っていると思いますが、特に出石の場合はよく目にします。
優秀な部活の成果を宣揚できる場があればいいのではないかと思います。昨年は
伊藤清永美術館で成果を発表されていましたが、
高校合同書道部活展など、
アートシーズン2017に入れていったらどうかと思います。
もう一つは、出石出身の書道家で京都に拠点を置いて活躍されている方がいます。すばらしい書の
パフォーマンスなど各地で実施し、活躍をされております。NHKのEテレの「趣味どきっ!」という番組で、週1回、9回シリーズで講座が放映されていました。全て録画をしておりますが、豊岡市出身ということで、大変親しみを感じています。こういった人をこの企画に参入していただくと
大変盛り上がりが出るのではないかというふうに思います。本年度、急にそういうことを入れるということは不可能だと思いますが、今後検討できないか、お尋ねをします。
最後に、玄武洞駅付近の廃墟建築物についてお尋ねします。
先日の新聞記事で、30年以上
野ざらし巨大廃墟解体へとの内容で出ていました。この建物は、建設途中の昭和60年に欠陥工事発覚後、放置されたホテル跡で、既に解体が始まっているとのことです。
その記事の中に気になる内容がありました。欠陥工事が発覚してから不動産会社が頓挫し、その後、固定資産税などの滞納で市が差し押さえ、2年前に公売にかけられた。計画当初は総工費26億円とされるが、わずか1万円で売却されたとありました。固定資産税など徴収経緯はどうであったのか、市との関係はどうなのかということをお尋ねします。
以上で第1回目の質問とし、あとは質問席で行います。
○議長(福田 嗣久) 答弁願います。
市長。
○市長(中貝 宗治) 私からは、
アートシーズン2017についてお答えをいたします。
ことしは昨年度に比べまして期間、事業数ともに拡大をし、2会期制として、夏会期は32のプログラムを、冬会期は約20のプログラムを実施いたします。
この2017の主な
新規プログラムと特徴ですけれども、1つには、子供たちが質の高い文化芸術に触れる機会を充実させる。意識してこのことをやりたいと思っております。例えばですが、イタリアの児童劇団主宰と日本の作曲家による即興演奏による演劇的要素が加わった舞台作品、テアトロ・ムジーク・インプロヴィーゾ「うつくしいまち」という作品でありますけれども、そういったものや、
サンタクロースの存在について、子供たちも客席から会議に参加して議論が繰り広げられる参加型演劇「
サンタクロース会議」、これは豊岡の全ての小学校2年生に見てもらうことにいたしておりますけれども、子供たちに質の高い芸術に触れる機会を提供することを特色の一つとしております。
2つ目は、参加体験型のプログラムの充実です。アーティストとさまざまな参加者が舞台芸術の視点から豊岡や城崎のまちを観察し、まちの魅力を再発見する市民参加型の企画、セノグラフィー・フォーラム、横文字ばっかりで、私もよくわかんないのでありますけれども、セノグラフィーというのは舞台美術といったような意味です。そういったものや、楽器、合唱の基礎から演奏の楽しさまで、プロの演奏家が直接指導する
音楽レクチャー、これは幼児から大人までを対象といたしております。こういった参加体験型のプログラムというのが2つ目の特色です。
3つ目は、文化交流です。岡山県奈義町の
こども歌舞伎公演や豊岡市と長野県の上田市との高校生の
演劇ワークショップなど、先進的な取り組みを行う自治体との交流を実施いたします。
4点目に、外部の若い人たちに出番をつくるというイベントもございます。これは城崎怪談でありますけれども、観光系の学生たちが昨年城崎温泉にインターンシップでやってきました。その帰り際になされた提案が、町全体をお化け屋敷にしてはどうかというものでありました。それを城崎の若い方々がおもしろがり、市に支援を求め、そしてプロデューサーに三島由紀夫賞、向田邦子賞、岸田國士賞、総なめをした非常にすぐれた劇作家にお願いをし、プロの役者も入って、城崎の怪談を繰り広げる。その段取りでありますとか運営を学生たちにやってもらうことによって、外部の学生たちが豊岡に行くと自分たちの提案が通ることがある、あるいは出番がある、そういった実感を持ってもらうような企画もいたしておるところです。
集客目標は2017の総参加者数を5万5,000人といたしております。ちなみに2016年度の実績が、総入場者数ですけども、5万3,387人でありました。市民の皆さんに広くいろんな媒体を使ってPRをしたいと思っておりますけれども、とりわけ高校生を初めとする若い世代、子育て世代を意識したPRをしたいと思います。また、高校生には口コミ等を通じて横に広がるような努力をしたいと思っております。
それから、書道部の活躍を引いてのお尋ねもいただきました。
頑張っている高校生を応援するというのはとても大切なことだというふうに思っています。具体的な事例といたしましては、昨年の
豊岡アートシーズンととよおか縁日では、出石高校の書道部、それから
近畿大学附属豊岡高校の箏曲部、琴ですね、豊岡高校の音楽部の皆さんに
パフォーマンスを披露し、会場を盛り上げていただきました。同級生たちの、あるいは仲間の高校生も多数参加をいただいて、大変にぎやかでありました。
ことしのとよおか縁日は、9月23日の開催を予定しております。ことしも市内全ての高校に声をかけさせていただき、できる限り多くの高校生に参加をしていただき、昨年以上のにぎわいをつくりたいと考えています。
豊岡アートシーズンやとよおかアート縁日が高校生たちの日ごろの活動の成果発表の場の一つとなり、新たな出会いや経験が豊岡の魅力の発見につながり、豊岡に対する愛着につながればいいなというふうに願っております。
なお、活躍されています豊岡出身の方にも
豊岡アートシーズンにご参加いただくことにつきましては、今後検討してみたいというふうに思っています。
特にお触れになりました書道家、川尾朋子さんでありますけれども、出身であります出石高校でも指導に行かれておりまして、そのことによって生徒たちの大いなる刺激になったというふうに聞いております。ですので、この
アートシーズンでの参加はもちろんでありますけれども、例えば今後、芸術系を持っております出石高校がすぐれたアーティスト、ゆかりのアーティストを呼びたいということであれば、そういったことに市としてのお手伝いもさせていただきながら、できるだけすぐれた芸術家と豊岡の高校生あるいは子供たちが、直接に触れる機会をぜひつくってまいりたいというふうに思っております。
また、市立の美術館の伊藤清永記念館では、出石高校の卒業制作展にその場を提供いたしておりまして、できる限り議員のご提言のとおり、若い人たちの出番をアートの部分でもつくっていきたいというふうに考えております。
その他につきましては、それぞれからお答えをさせていただきます。
○議長(福田 嗣久) 防災監。
○防災監(垣江 重人) 私からは、まず、
避難所運営マニュアルについてお答えします。
災害時の
避難所運営マニュアルにつきましては、議員ご指摘のとおりページ数が多く、一般の方が読むには少し見づらい面もございますので、2ページにまとめた簡易版をつくってございます。これを市の緊急指定場所のうち寺院や地区集会施設など職員を派遣しない施設の管理者や関係区長に送付しているところです。
市としましては、市職員が長期間避難所運営に携わった結果、復興事業が大幅におくれたという熊本地震の教訓から、避難所運営は地域コミュニティ組織を中心に避難者みずから自主運営していただくことが望ましいと考えております。そのため、各地区で行っている防災マップの説明会におきましても、避難が長期化する場合は、地域コミュニティが避難所運営を担っていただくよう、啓発に努めています。
今後は、地域コミュニティ組織を中心とした避難所運営が可能となるよう、地域コミュニティ組織や
自主防災組織に対しましてもマニュアルの配布や説明会の開催を行ってまいりたいと考えているところです。
次に、
自主防災組織での
避難所運営訓練の実施状況と、また、住民参加の
避難所運営訓練の実施が必要ではないかというご質問に対してお答えします。
自主防災組織の実態調査におきましては、下陰区が
避難所運営訓練を実施されていることを確認していますが、それ以外は今のところは確認できておりません。下陰区では、
避難所運営訓練として、避難者の受け入れ、段ボールを使用した避難者の区分け、体調の悪い方を想定しての対応などに取り組まれています。現状では、住民参加による
避難所運営訓練の実施は低調な状況にありますが、今後は地域コミュニティ組織を単位とした図上訓練や
避難所運営訓練の促進に力を入れてまいりたいと考えています。
次に、現状における市職員による
避難所運営訓練につきましては、毎年5月の最終土曜日に行っています全職員対象の防災訓練におきまして、避難部を中心とした職員が実際に指定された避難所に出向き、鍵や施設の間取り等を確認し、また、備蓄物資の点検を行っております。
また、昨年8月に行った震災総合防災訓練では、市職員と防災士会豊岡ブロックの皆さんが共同で避難所開設運営訓練、HUGを実施しました。このHUGの手法を広めていきたいと思っています。
なお、今年度は地震を想定した徒歩や自転車による庁舎への職員参集訓練がメーンでしたが、参集訓練終了後には、訓練経験のある職員をリーダーとして、入庁1、2年目の職員や避難部経験が初めての職員を実際に避難所まで徒歩で向かわせ、開設までの所要時間等の確認を行ったところです。
最後に、北朝鮮による
弾道ミサイル発射に対する本市の対応についてということで、避難所のことを中心にお答えしたいと思います。
もし北朝鮮から弾道ミサイルが発射しましたら、本市には10分未満で到達するおそれがあるため、市が避難誘導などを行う時間的猶予はございません。そのため、初動時は市民の皆さんそれぞれで安全対策をとっていただく、このことを啓発してまいりたいと思います。
現実問題として、市内に弾道ミサイルに対応できる建物はございません。しかし、一定距離離れた場所への着弾であれば、より堅牢な建物に避難することにより、爆風による被害を避けることができる可能性があります。市が
弾道ミサイル発射に伴う避難所開設を行うとしたら、実際に爆風による家屋被害が出た場合や、次のミサイル発射に備えて堅牢な建物に分散避難する場合などが考えられるところです。しかし、現状では具体的な計画がないため、国や県の指導のもと対応することになろうと思っています。現時点において、国から来る情報が十分ではないということで、関西広域連合から国に対して関係機関がとるべき行動をもう少し明確にしてもらうように申し入れを行っていると県から伺っているところです。以上でございます。
○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。
○市民生活部長(田中 道男) 市民生活部からは、防犯カメラと特殊詐欺、玄武洞駅の廃墟建築物についてお答えをいたします。
まず、防犯カメラでございますが、市で設置している防犯カメラにつきましては、警察から犯罪抑止に効果があると指摘されたJR豊岡駅の東西の道路や広場を対象として4台設置しております。
今後も警察と十分連携しながら、実際の犯罪発生件数等を考慮した上で、特に必要があると指摘があった場合は設置を検討していきたいと考えております。
次に、区や地域団体等の設置の要望の実態でございますが、防犯カメラ設置に対する補助は、兵庫県防犯カメラ設置補助事業により選定された団体に対して市も補助を行っております。平成28年度は、区や地域団体からの要望が6団体、6カ所ございましたが、要望どおり全ての箇所で設置されています。
防犯カメラは犯罪抑止効果があることから、今後も設置に対する補助を継続していきたいと考えております。
次に、特殊詐欺の防止でございますが、本市消費生活センターが平成28年度に受け付けた相談件数は531件で、平成25年度から連続して500件を超える相談がありました。中でもインターネットに関連した契約トラブルや架空請求などの運輸・通信サービスの相談が113件と一番多く、次に医療費の還付金詐欺を含む保健・福祉サービスの85件、続いて多重債務の相談など金融・保険サービスの71件となっております。
平成28年に警察が把握した振り込め詐欺の件数は8件と、前年より2件増加し、被害額は1,440万7,000円と前年より243万5,000円減少しましたが、多額の被害が発生している状況でございます。
次に、救済できたものでございますが、詐欺被害に限るものではございませんが、被害の未然防止やクーリングオフによる契約解除などを含めた救済件数は平成28年度に101件あり、救済額は1,778万3,000円に上るというふうに考えております。
内容といたしましては、太陽光発電システムの契約をクーリングオフにより解約した事例、還付金詐欺の手口を未然に防いだ事例、金融業者からの借入金について、過払い利息の還付を受けることができるよう支援をした事例など、さまざまなものがございました。
次に、消費者教育の推進計画につきましてでございますが、消費者教育につきましては、毎年市民を対象とした啓発講座「知って安心くらしの笑百科」を開催しております。昨年は9月19日に開催し、215人の参加をいただき、本年は8月30日に開催することとしております。
また、コミュニティセンターや区の会館などに出かけて出前講座も実施しておりまして、平成28年度は18会場、805人の方に受講していただいております。
また、中学1年生を対象とした講座も市内全10校で13講座、852人の生徒に受講していただいております。
推進計画でございますが、県のほうで策定をされたというご指摘がございました。本市といたしましては、もう既にさまざまな年代層を対象とした出前講座や啓発活動を実施をしており、それぞれに事業計画も定めているところでございます。ご指摘のございました
消費者教育推進計画につきましては、法律上、義務規定となっておりますが、この現状を踏まえた上で、他市の状況も参考にしながら今後も研究してまいりたいというふうに考えております。
それから、最後に、玄武洞駅付近の廃墟建築物の不動産公売に至った経緯でございますが、本物件の所有者に対しましては、督促状及び催告書を送付し、納付を促してまいりましたが、納付がなく、そのため平成26年10月28日にその不動産を差し押さえたところでございます。その後も納付がないため、平成27年3月12日に実施いたしました不動産公売において売却をしたというところでございます。
1万円という売却価格でございますが、土地の評価額に対しまして、未完成の建物、評価としてはゼロでございます。未完成の建物の解体撤去費用が土地の評価額を上回るといった状況にございますので、金額は入札で手が挙げやすい価格といったことで、1万円といったことで設定をして、入札見積価格をそこからスタートし、その金額でそのまま落札されたということでございます。以上でございます。
○議長(福田 嗣久) 教育次長。
○教育次長(丸谷統一郎) 私からは、まず、防犯カメラの学校園の設置状況について答弁をいたします。
学校園の防犯カメラ設置状況は、小学校29校のうち3校に計8台、中学校9校のうち3校に計4台、幼稚園13園のうち2園に計5台、認定こども園6園のうち2園に計8台、保育園2園のうち1園に計2台です。したがって、総数では59学校園のうち11学校園に計27台の防犯カメラを設置しています。
次に、就学援助の準要保護児童生徒へのランドセルを支給できないかという質問をいただきました。そのことにつきまして答弁いたします。
準要保護児童生徒の保護者には、
新入学児童生徒学用品費として、小学校4万600円、中学校4万7,400円を支給しており、別途ランドセルの現物支給は考えておりません。以上です。
○議長(福田 嗣久) 健康福祉部長。
○健康福祉部長(久保川伸幸) 私からは、今の就学援助費のうち要保護児童への市の対応はどうか、また、小学校入学前にランドセルの支給はできないかということでのお尋ねですけれども、まず、要保護世帯で就学前の児童を持ちます生活保護世帯につきまして、教育扶助として小学校入学前の3月に入学準備金4万600円を支給いたしております。つきましては、小学校入学の際のランドセルの支給につきましても、この入学準備金で各ご家庭で対応いただけるものということで判断をいたしております。以上です。
○議長(福田 嗣久) コミュニティ振興部長。
○
地域コミュニティ振興部長(岸本 京子) 私からは、
文化芸術振興計画に係るアンケートのご質問についてお答えをいたします。
市の文化芸術に関する市民等の意見を把握すること、あるいは現状と課題を抽出する基礎資料とするために、平成28年9月から平成29年1月にかけて市民アンケートを含む6種類の調査を実施いたしました。今回は、とりわけ地方創生の核となる若い世代である高校生、新成人へのアンケートを実施いたしまして、市の文化芸術に対する意識調査を行いました。今後、
アンケート調査結果を踏まえまして、計画の基本目標、方針案を委員会で審議していただき、
パブリックコメントを実施し、まとめてまいりたいと考えています。
2月の委員会でアンケートの速報ということで委員にはお配りをいたしましたけれども、あくまで委員会内での資料の提供ということで、まだ外に出せるような状態ではなかったということでご理解をいただきたいと思います。
アンケート調査報告につきましては、まとまり次第、ホームページによる公表をいたしたいと考えています。
今後の策定時期についてですけれども、あと2回の委員会審議を行いまして、年内に策定を予定をいたしております。以上です。
○議長(福田 嗣久) 都市整備部長。
○都市整備部長(井上 良一) 私からは、玄武洞廃墟の解体に関して、市の関係についてお答えします。
この解体工事につきましては、建築基準法に基づく除却届が兵庫県に提出されています。その際、届け出窓口は解体される建築物が所在する市町となっていますので、除却届は市を経由しまして平成29年2月22日付で兵庫県に提出しています。以上です。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) ありがとうございます。
まず、そしたら避難所運営の関係で少しお尋ねをします。
一つは、HUGですか、このHUG、いろいろと話は聞きまして、こういうのを1回やってみたいなと思っているんですけど、市の出前講座なんかにこういう内容も入れてもらえれば、地元でもやりやすいかなと思うんですけど、出前講座の中身にはこれは入ってないですね。もしあったら入れていただくというお考えはないですか。
○議長(福田 嗣久) 防災監。
○防災監(垣江 重人) 出前講座のメニューは一応何項目か決めておりますけども、それ以外でもご希望があったらその内容で講座を開かせていただいていますので、ぜひともご利用いただきましたらと思います。以上です。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) それでは、講師なんかも特別な人が要るんじゃなしに、市のほうの担当でやっていただけるということですね。
○議長(福田 嗣久) 防災監。
○防災監(垣江 重人) 市だけではなく、防災士会豊岡ブロックの皆さんにも協力いただきながら、行かせていただくことも検討したいと思います。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) ありがとうございます。
運営マニュアルですけど、先ほど何か簡易なマニュアルをつくられたと。ホームページに出ている玄さんの、あの内容ではない。ホームページに出ているものでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 防災監。
○防災監(垣江 重人) 簡易版自体はホームページでは紹介してないと思いますけども、これも早急にアップしたいと思います。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) そうですか。この玄さんの絵のついた、主な修正の内容で、そういう関係も書いてあるんですけど、そういったものは違うんですね。それはそれでまたいただければと思うんですけど、この修正内容いう、こういう資料も出ておりまして、ちょっと見たんですけど、ここに指定緊急避難場所とか指定避難場所とか区分けをしてあると。これについて少し教えていただけますか。
○議長(福田 嗣久) 防災監。
○防災監(垣江 重人) 済みません。ちょっとそのホームページの内容自体が手元にございませんので、しばらく時間をいただけたらと思います。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) それから、先ほど紹介していただいたように、自主防災では下陰で実際やりました。けどもマニュアルも何もない中で実はしまして、右往左往しながらしたのが現実です。そういうことから、一定のそういうやり方、マニュアルというものをしっかり身につけておけばやりやすかったかなという思いがありました。
それで、避難所運営になりますと、段ボールでいろいろ囲ったり、ベッドをつくったりとか、そういうこともするわけですけども、豊岡では23号台風以来、そういう必要性はなかったんかなと思うんですけど、もし実際に災難、被害が起きて避難所の運営をする場合、そういった資材、段ボールで囲う資材であるとか、そういったものを備蓄というのは区なんかではまずできないと思うんですけど、市ではどのような対応をしていただけるんでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 防災監。
○防災監(垣江 重人) 一応市のほうでも段ボールベッド、そして段ボールの仕切りのようなものを100セット現在備蓄しております。また、必要に応じて生産工場のほうから届けてもらうような協定も結んでいるところです。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) それはわかりました。
避難所を開設するに当たって、いろいろと手続があると思うんですけど、まず、災害が発生して、どういう時点で避難所を開設するか、また、地元
自主防災組織へのそういう連絡関係、連携、そういうものであるとか、それから、このマニュアルを見てますと、どういうんですかね、食糧であるとか、そういう備蓄はなしで、それぞれ避難者が用意しなければならないというふうにも書いてあると思うんですけども、そういう物資なんかはある程度備蓄されていると思うんですけど、その辺のマニュアルと現実との違いというものはいかがでしょう。
○議長(福田 嗣久) 防災監。
○防災監(垣江 重人) 市のほうでも現在避難者が3日間生活できるだけの物資は備蓄しているところですが、これは台風のたびに避難勧告等を出したときに使うものではございません。まず一晩はそれぞれ持ってきていただくことを原則とし、災害が長期化したときに外部から物資が届くまでの間しのぐ、そういう目的の備蓄物資となっております。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) それから、27日の避難訓練、市の訓練ですけど、避難訓練という形でされるというふうにお話聞きましたけども、今までの訓練と避難訓練、どういうような形で市の訓練はされる予定でしょうか。
○議長(福田 嗣久) 防災監。
○防災監(垣江 重人) 8月27日に行います訓練は、市の防災行政無線の避難勧告を合図に、今回防災マップで示しましたエリアの中で、特に避難が必要な方を中心に避難をしていただく。区はそこをまた上手に避難誘導していただいたりして避難所に避難していただく。また、避難所に避難すべきではない方、自宅にとどまったほうが安全だという区分された方は自宅の2階以上に上がって安全確保していただく。今までは避難勧告を流したら一律に全員が避難というような形で考えていたんですが、やはり避難中の移動というのも、これまた危険や負担が伴いますので、本来、最も危険な方たちに避難していただいて、そうでない方たちは自宅の2階、こういう区分をしていただくところも避難の一環だというふうに考えています。
そして一番大きな目的は、避難訓練というのはそれぞれの集落で過去から実施されている地域もたくさんありますが、いずれも日にちがばらばらです。いざ小学校だとか中学校に避難したときに、全地域の方が一斉に避難してきたらどういう状況になるか、そういうことを確認していただくことの目的もございます。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) ありがとうございました。
避難訓練、先ほど言われましたように、かなり各自主防災でも回数が進んで、かなりできていると。毎年隣保長さんがかわりますので、一年一年新しい人が中心になってやるという形になると思いますので、積み重ねをするということは一つは大事なことであろうと思います。
そんな中で、避難所の運営について、冒頭の内容ですけど、ぜひとも力挙げて地元自主防災等への指導をよろしくお願いしたいと思います。
そして、去年、おとどしにしても、子供たちの防災訓練の参加ということで、地元での防災訓練で中学生あたりが率先して区の活動に協力するという形でやっておりましたけども、ことしもそういうような指示等はされているんでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 教育次長。
○教育次長(丸谷統一郎) その日につきましては、学校行事等をやらなくて、地元でそういったことに参加するように校園長会で話をしております。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) 中学生が協力してくれたら物すごい、どういうんですか、力出すとか、例えば要援護者役の方を車押したり、北中の坂道、大変なところですけど、一生懸命押してくれるというような形で、中学生のできる内容でのそういう地元の訓練参加いうのは大事なことであると思いますので、ぜひともよろしくお願いします。以前は部活なんかで重なっとって、なかなか出れなかったんですけども、そういうふうにその日は参加するということにしていただいておりますので、大変いい傾向にあるなと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。
防災無線、お聞きいたしました。昨年が区の設置は6団体、6カ所ということでお聞きしましたけども、これは、どういうんですか、申し込みの予定に対して少なかったでしょうか、多いかったでしょうか。できたら少しでも台数を多くつけていただけるような、そういう方向いうのが大事になってくると思うんですけど、区のそういう状況について少しお願いします。
○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。
○市民生活部長(田中 道男) 防犯カメラの設置の補助でございますが、兵庫県が3分の1、豊岡市が3分の1、その団体が3分の1、設置の今負担をしていただくと。その金額がおおむね大体8万円程度というふうに考えております。そういったことで、団体の方の負担がまず要ること、それから、その翌年以降は維持管理経費がどうしても、調整といいましょうか、業者の方に管理委託をしていただかなければなりませんので、恒久的な維持管理経費が要るといったこと、それからさらには管理体制を、県の補助を受けていただきますためには、やはり管理体制がどうなっているかということと、それからプライバシーの守り方といいましょうか、そのために必要な要綱や、さまざまな規定を定めることによって、責任者も定めていただくというような手続が必要ということで、設置団体のほうにもある程度のご負担がかかるようなことになっております。そのことを承知の上で、さらに設置をしたいといったご相談がありましたら、私どもとしては、まず県のほうに相談していただいて、そちらでオーケーをいただければ、こちらにというふうにお願いをしておりまして、大体ご相談をいただいたところは今のところ全て対応させていただいているという状況でございます。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) 近ごろいろんな犯罪とか、多く発生して、かなり防犯カメラへのそういう検証ができて、犯人逮捕につながるケースがかなり出ております。やはり区でも設置するのに今言われたようにかなり高額な費用がかかるので、なかなか一遍にはできないので、計画的に設置しないといけないなとは思うんですけども、その金額、相当高い、30万円以上とかするとかって聞いたんですけど、今、何か安い簡易なそういう防犯カメラも出ていると聞きますけども、やはりそういう安いのではだめですか。ちょっと教えてください。
○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。
○市民生活部長(田中 道男) 私ども、おおむね24万円程度と、それを3で割りましたら8万円ずつといったことで県、市、団体と。ちなみに私ども豊岡市が設置している駅周辺の4台もおおむねその金額で設置しておりまして、十分に役に立っております。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) そして、今の制度では、区では1台ということでしょうか。一遍には地元でもなかなか調達できないんですけども、できる範囲で多くつけれたほうが効果的だと思うんですけど、今、とりあえずは1台が限度と、申請、ということでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。
○市民生活部長(田中 道男) 台数に制限は設けておりませんでして、過去に平成26年度には同一の団体が2カ所設置をしているという事例もございます。その他につきましては、今のところ1団体1カ所ずつの要望ということでございました。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) わかりました。
市の設置も今のところ駅のところの4台ということですけど、今後ふやしていこうというような、そういう計画、予定というのはあるんでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。
○市民生活部長(田中 道男) 警察の方と協議しながら、犯罪抑止といったことがもちろん大きなことでございますが、それ以外に公の場所を常に撮影しているといったことでのプライバシーへの配慮といいましょうか、そういったこともございますので、そういったものの均衡を考えた上で、犯罪抑止のほうにより重点を置くべきだといった点について、警察と意見が一致できれば設置について検討していきたいというふうに考えております。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) 学校の設置状況もお聞きをしたんですけど、59校のうち11校ですか、27台ということでお聞きをしました。特に学校なんか、子供たちの安全のためにかなりそういうものが必要なものであると思うんですけど、今後そういうのをふやしていくという、そういう計画、予定、考えはありますか。
○議長(福田 嗣久) 教育次長。
○教育次長(丸谷統一郎) 学校園への防犯カメラの設置目的は、これは文部科学省が調査研究した報告書からなんですけれども、児童生徒等の安心感の醸成、建物付近等の死角の状況等の把握などということとされております。
また、防犯カメラの設置は、先ほどもありましたように、大きな犯罪抑止効果をもたらすとともに、犯罪発生後には犯人捜査の絶大な力を発揮するというふうに思っております。
教育委員会としましてもその必要性を感じておりますので、学校、警察等と協議をしていきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) 特殊詐欺のこともお聞きをしました。さらなる教育、よろしくお願いしたいと思います。
消費者教育の推進計画については、それぞれ市の自主的な考えでやられるんですが、それで市はそういう考えだということでいいんじゃないかと思います。
それから、要保護生徒の関係で、3月に支給されるということで、それはそれで決まっておるわけですか。例えば新1年生の小学校入るまでに支給をされるということでいいんでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 健康福祉部長。
○健康福祉部長(久保川伸幸) 要保護の家庭は、基準が生活保護と同一でございます。私どものほうで生活保護費ということで該当されます家庭には、3月、実際に現在でも支給をいたしております。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) わかりました。
文化芸術関係でお尋ねします。
アンケートをとられて、まだ集計ができてないということですので、またできましたら拝見をしたいと思いますが、アンケートの中で、NPO等、3団体ほどにヒアリングするというふうなことも言われとったんですけど、これはどういったところにそういうヒアリングされているんでしょうか。
○議長(福田 嗣久)
地域コミュニティ振興部長。
○
地域コミュニティ振興部長(岸本 京子) 文化団体ということですので、文化協会、それから文化活動をしておられる団体ということで、市内30団体にヒアリングをさせていただいております。以上です。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) もう一つお聞きしたいのは、アンケートの回収状況はどれぐらい、ざっと何%ぐらいの回収ができましたか。
○議長(福田 嗣久)
地域コミュニティ振興部長。
○
地域コミュニティ振興部長(岸本 京子) 6種類のアンケートと聞き取りをしておりまして、市民アンケート、これ一般向けなんですが、対象を1,200、サンプルをお願いしまして、回収数が444ですので、これにつきましては37%、それから、新成人のアンケートに対しましては、対象が750に対して回収が454でしたので60.5%、高校生のアンケート、これは各高等学校で直接配布をお願いいたしましたので、対象が2,531に対しまして2,431、回収率は96%、主なものとしてこういう状況になっております。以上です。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) 計画よりもかなり回収がいいという結果で、よかったんじゃないかと思います。
この委員会、最初に市長がおもしろいものを計画してくれというふうに言われたというふうに聞いておりますが、その辺の組み入れというんですか、そういうのをどういうところでどのようにされているか。おもしろいものいうのは、やっぱり豊岡はこういうすごいことやっとるんだと、おもしろいことやっとるんだという意味合いの、そういう計画だと思うんですけど、その辺の配慮の中身というんですか、そういうのがもしわかればお願いします。
○議長(福田 嗣久)
地域コミュニティ振興部長。
○
地域コミュニティ振興部長(岸本 京子) 今、地方創生、それから基本構想策定中になっておりますけれども、基本構想で目指す豊岡市の姿の中に芸術文化でという文言が、くだりが入っております。現在、委員会でさらにそのことの柱について確認をとろうとしているところですけれども、そういった市の目指す方向について、豊岡ならではの特徴も踏まえた中でまとめていきたいというふうには考えております。そういった意味合いでの市長の発言であったかと思います。若者を中心に文化芸術で地域が活性化するというようなまちづくりを目指してというような意味合いだと思います。以上です。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) ぜひおもしろいものをつくっていただきたいと思います。
市長に答弁いただきましたように、
アートシーズン2017でもおもしろいことも新しいこともいろいろと計画をされているようです。冬バージョンもされると聞いたんですけど、これも冬は冬で実施されるんですか。また、どんな中身なのか教えてください。
○議長(福田 嗣久)
地域コミュニティ振興部長。
○
地域コミュニティ振興部長(岸本 京子) 夏が会期が本当におんぷの祭典を皮切りにスタートするところでして、冬の会期の内容については現在調整中でございますので、まだちょっと今ここで申し上げられるような内容にはなっておりません。以上です。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) わかりました。どんどんおもしろいことをしていただいて、やっぱり文化芸術、一つは私の信条のほうでもありますし、ぜひ活発にお願いしたいというのが願いでございまして、これからもずっと見守らせていただきたいなと思ってます。
先ほどいろいろと申し上げました点をぜひとも実現をしていただきたいと思います。特に京都の書道家の方も本当に個人的にすごいなと思ってます。京都の駅にもばあんと広告で、大きな字で書いてありますけども、それも見ましたし、神戸で電車のつり広告のところにその方の書いた広告が張ってあって、すごいなと、ぜひ豊岡、出石だけじゃなく、旧豊岡市、こういう催しにぜひ参加していただいてやっていただければ、すごい盛り上がるなと個人的に思っておりますので、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。
それから、終わりですけど、最後の巨大廃墟の関係で、これ、あれですか、督促等をされとったということですけど、この相手はどこに、督促先というのはどこになるんですか。豊田商事ですか、何かそういううわさがあったようですけども、全く関係ないというようなことも書かれておりますけど、相手先というのはどちらのほうだったんでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。
○市民生活部長(田中 道男) もともとの所有者の方は豊岡市内の方でございます。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) それはもう順調にいけば、豊岡は税金関係だけの対応と、新しいところに対しての、それぐらいで、一応こういう、どういうんですか、わけのわからんいうことはもうないと、わけわからん言うたらおかしいですけど、すっきりとした対応ができるということでよろしいんですね。
○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。
○市民生活部長(田中 道男) 所有者の方は新しい方にかわっております。その方から今度は土地の評価に見合う固定資産税をいただくことになっておりますし、それから、もし建物が新たなものができていきますと、今度はその建物に対する評価額に対して固定資産税がいただけるということで、豊岡市にとってはプラスの方向になるということでございます。
○議長(福田 嗣久) 21番、
広川善徳議員。
○議員(21番 広川 善徳) それでは、予定しました内容はこれだけですので、終わります。ありがとうございました。
○議長(福田 嗣久) 防災監。
○防災監(垣江 重人) 先ほど私の答弁で保留していました案件につきましては、お手元にどういう資料を見られているかというのがちょっとわかりませんので、この後確認させていただいた上で、後で答弁させていただいてよろしいでしょうか。
○議員(21番 広川 善徳) そうしてください。
○議長(福田 嗣久) 以上で
広川善徳議員の質疑・質問は終わりました。
暫時休憩いたします。再開は10時45分。
午前10時34分休憩
────────────────────
午前10時45分再開
○議長(福田 嗣久) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
まず、防災監から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
防災監。
○防災監(垣江 重人) 失礼します。先ほどの答弁漏れにつきまして回答させていただきます。
議員のほうからご質問いただきましたのは、地域防災計画改訂版の概要の4ページでございます。この中に避難所の区分ということで、指定緊急避難場所と指定避難所、これらの違いについての説明を求められていたところです。
これにつきましては、国のガイドラインの変更によりまして、29年4月に今まで一くくりの指定避難所を4月から指定緊急避難場所と指定避難所、この2つに区分しております。この違いですが、豊岡市には約220カ所避難所がございますが、これが指定緊急避難場所です。これは命を守るために1日から2日間、短期間避難する場所でございます。ただ、避難が一月、二月と長期化しますと、なかなか220カ所を運営していくということが現実問題困難ですので、この中から一定の施設を絞って、長期化したときの避難所に集約をしたいと考えておりまして、それを指定避難所というふうに言っています。指定避難所を集約することによりまして、より物資等を届けることが可能になりますし、運営がしやすくなる、こういう目的で国のガイドラインに沿って2つに区分したものでございます。済みませんでした。
────────────────────
○議長(福田 嗣久) 次は、9番、奥村忠俊議員。
〔奥村忠俊議員 登壇〕
○議員(9番 奥村 忠俊) 9番、奥村でございます。(拍手)今回の議会の一般質問、最終の質問になりました。最終というのは市会議員になりましてから初めてでございまして、なかなかこれも緊張するものだなというふうに思っております。
昨夜、ご承知のように徹夜で国会が開かれました。けさになって、いわゆる共謀罰と言われる法律が本会議場で成立しました。私は大変残念に思っておりますのは、委員会の審議が十分にできずに中間報告という形で、委員会での採決をせずに、それが本会議で採決されたと、そういうルールがあるんでしょうけども、珍しいケースでありますし、非常に残念であると、このように思っておるところであります。
何回一般質問しましても上がるものでございまして、しっかりしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それでは、通告に従って質問させていただきます。
まず1番目に、新公立豊岡病院組合の改革プランについてお尋ねをいたします。
豊岡病院組合の問題ですが、構成市である豊岡市はオーナーであるという、こういう発言がございました。新改革プランでは、豊岡市内の3つの病院の再編がのせられ、問題になっており、豊岡市としてはそれについての見解をはっきりさせる必要があると思うのでありますけれども、その点で、どのような見解をお持ちなのかお尋ねをいたします。
平成16年の新医師臨床研修制度の開始により、地方公立病院の医師不足が始まりました。平成19年12月、国は公立病院改革ガイドラインを示し、これを受け、平成20年、公立豊岡病院組合改革プランを策定し、これが実践されてきました。
しかし、経営は医師不足が続く状況の中で大変厳しく、今回、新改革プランを策定をしております。これによりますと、平成29年度予算は経常収支で約10億円の赤字、内部留保資金はわずか3億円と記されております。国の指示に従って計画を立てました。収益はプランよりもこの間成果を上げてきたのに、なぜこのように厳しい状態になったのか。果たして政府のガイドラインというのは内容が正しかったのかどうか。どのようにこの点を総括されているのか、お尋ねをいたします。
病院経営が厳しくなったのは医師不足と言われております。同感であります。しかし、私は病院や市民に責任があるとは思いません。根本的には国の政策にあるのではないかと、このように思います。新改革プランでは、医師確保が絶対必要でございますけども、豊岡病院組合へ県の派遣医の増員が記されておりません。県の養成医はふえてくるのになぜなのか。この点、ご説明を願いたいと思います。
2つ目に、新改革プランで再編ネットワーク化の検討がございます。日高医療センターの第1期整備計画を推進し、その後に豊岡にある、先ほど申し上げましたけども、豊岡、日高、出石、3病院の再編とあります。これの意味するところは一体何なのか。豊岡市としての見解をお聞かせいただきたいと思います。
但馬の医療機関が示した必要病床数は1,438床となっております。但馬医療圏地域医療構想必要病床数は、平成37年、1,400床。しかし、日高が仮に30床になると、10年先は1,369床になります。必要病床数を大きく割ることになってしまうと思いますが、また、他の医療機関、医療施設、病院等でのベッドの削減があるのではないか。そうすると、必要病床数を大きく割ることになると思いますが、この点、市の考え方についてお聞きいたします。
2つ目に、観光対策についてお尋ねをいたします。
観光客動態調査について。
市長の総括説明で、昨年度実施した観光客の動態調査について触れられています。これはKDDIの位置情報ビッグデータを活用し、豊岡を訪れた日本人観光客を対象に動向データの収集、調査を行い、分析したものであります。発地調査によると、近畿大都市圏内から全体の61.6%、そのうち兵庫県内から48.9%、大阪を合わせると81.9%と、近くからの観光客が集中しております。
以下、詳細な調査結果が出ておりますが、この調査をどのように評価なさっておるのか。また、課題として浮かび上がったもの、つまり何が観光政策に求められているのか。この点について説明を願います。
次は、日高神鍋高原インターチェンジプロモーション事業についてお尋ねします。
この事業は、平成29年度事業として予算計上されています。北近畿豊岡自動車道路八鹿日高道路の開通にあわせ、域外からの観光客誘致と域内の周遊促進を図るとなっております。
そこで、お尋ねいたします。3月25日に開通した八鹿日高道路による効果はどのように出ているのか、具体的に説明を願います。
プロモーション事業を実施するとありますが、どのようなものか、この点についても説明を願います。
プロポーザルによって選定した事業者、つまり株式会社アソビューと契約をされております。観光客誘致と周遊促進について、この業者はどのような実績をお持ちになっておられるのか。また、豊岡市が業務委託し、求めているもの、つまり契約されました内容、何をどのように依頼をなさったのか、具体的にご説明願います。
3項目ですけども、子育て支援についてお尋ねいたします。
豊岡市ではいち早く地方創生に取り組み、豊岡で暮らしている人はもちろん、外から豊岡で暮らすことを選び、移住定住する人たちを応援するための取り組みが始まっております。
しかし、一方で、人口の減少、未婚者の増、出生数の低下など、重大な課題も控えております。
内閣府の世論調査では、子供が欲しいと思わないと答えた男性は38.7%、女性は46.4%となっております。その理由は、断トツで第1位がお金がないからと、つまり余裕がないからというふうに思います。こう書いてある。そして第4位には子育ては大変そうだということで、子供が欲しくないという理由になっているようであります。
市長の説明では、豊岡の出生数が減っているのは若い夫婦の数が減っているからだとありました。私も同感であります。しかし、子供をつくらない最も大きな理由は経済的な問題だというのは、これは今のアンケートでもありますように、豊岡も同じだと思います。残念ながら若い人の収入は決して高くはないし、厳しい状態にあると思います。できることは、子育てを応援する措置でないかと改めて思うところであります。
そこで、第1は、保育料の軽減についてお尋ねをいたします。
保育料は、国の示す基準が高額であるため、それぞれの自治体で独自に軽減措置をされています。豊岡でも親の所得に応じ、国基準とは別に軽減した保育料を徴収しております。しかし、軽減額が少ないのではないかと、このように思います。
先月、保育所に子供を入所させた若い夫婦が来られて、保育料がもう少し安くならないでしょうかと言われましたんですけども、それは無理だというふうにお答えせざるを得ないわけでありました。
また、先日、たまたま見ておりますと、フェイスブックにも豊岡の保育料は養父市や朝来市と比べてなぜ高いのかという内容の投稿が載せられておりました。
子育て中の若い夫婦を支援するために、もう1段軽減できないのかどうか。この点についてお尋ねいたします。
次に、育休退園についてお尋ねします。
育休退園とは、子供を保育所に通わせている保護者が新たな子の誕生によって育児休業を取得した場合、家庭での育児が可能だとして、保育所に通っている子供さんを退園させることであります。豊岡市では上の子供がゼロ歳から3歳児であれば退園の対象になります。しかし、若い世帯では、母親が生まれた子供と上の子2人を見なければならず、これは大変な苦労を伴うことになります。子供ができれば1人ではなく、2人、3人と産んでほしい。その兆候も豊岡にはあると、これまでから説明を聞いているところでございますけども、ますます子供はたくさん生まれていただきたいと思います。そう考えますと、子育て支援を重視していくという市の考え方もありますので、この育休退園は廃止するべきではないかと思いますが、いかがでございましょうか。
第3は、子供の医療費についてであります。
子育ての中で健康で元気な子供を育てることは親として誰もが願うことであります。しかし、現実には、病気やけがは避けて通れません。現在、兵庫県では、中学3年生までの入院費は原則無料になっております。通院費もほとんどの自治体で中学3年生まで無料ですけれども、豊岡は、月に1回目、2回目まで400円の負担、3回目からは無料となっております。わずかなようですけれども、これも思い切って無料にしてはどうだろうかと、このように思いますが、その点についてお尋ねいたします。
4項目め、放課後児童クラブについてお尋ねをいたします。
保護者の就労等で放課後、家庭で保護者の保護が受けられない児童の保育を行い、児童の健全育成と安心して働き続けられる環境づくりのため設置をされています。平成29年度、豊岡市では34クラブ、定数は1,434人、入所児童数1,302人となっております。また、職員は嘱託職員50人、補助員、いわゆるパートが69人、合計119人となっております。その点で、この児童クラブの数に匹敵します職員の確保は十分されているのかどうか。この点についてもお聞きいたしておきます。
この児童クラブにつきましては、豊岡ではもう全校区にされている点で、非常にありがたいという声もたくさん聞いているところでございますけども、なかなか大きい場所と小さいところというのは差があるようでございまして、その点について、少し心配なところがございます。
国の基準では、1クラスの定員はおおむね40人となっていますが、職員数はどのようにして決められるのか教えていただきたいと思います。
また、定員40人以内が16カ所、また、40人以上が18カ所になっております。面積的には確保されているのかどうか。この点についてお尋ねいたします。
また、80人を超すところ、100人を超すとこがありますけれども、教室はそれぞれ分けられているのかどうかも教えていただきたいと思います。
開園時間は8時と決められておりますけれども、夏休みなど長期休暇時、特に低学年は働く保護者の勤務時間との関係において、少し早い受け入れが必要ではないかと思います。その体制というのは豊岡市ではとっておられるのかどうか。この点についてもお尋ねをしまして、あとは質問席で質問いたします。
○議長(福田 嗣久) 答弁願います。
市長。
○市長(中貝 宗治) 私からは、病院組合の改革プランに関するご質問にお答えをいたします。
そもそも政府のガイドラインは正しかったのかというお尋ねをいただきました。議員はガイドラインが間違っていて、経営は悪くないというご意見のようでありますけれども、私はそのようには思いません。ガイドライン自体は日本全体の今後の需給バランスとかを見た上で、あるいは疾病構造の変化を見た上で、日本全体としての適正なものと出てまいりますので、個々の具体的な事例と必ずしもぴったり合うとは限らないという、もともと日本全体のガイドラインというのはそういう性格のものであります。そのことを幾ら嘆いてみても仕方ないわけでありまして、まさにそこをカバーするのが経営の責任ということだろうというふうに思います。
実際に、平成28年度に大幅な赤字が出まして、年度末の内部留保資金が豊岡病院組合はこの35年間で最悪の状態になっている。この責任をガイドラインだけに負わせるというのはいかがなものかというふうに思います。やるべきことはもっともっとあったはずだし、これからもあるはずだと、そのように思います。
もちろんガイドラインの全国一律のものと個々の事情との不整合について、その改正を求めていくということはもちろん当然のことでありますけれども、それが仮に改善がなされるとしても、それは未来に向かってものでありますから、今どうするか、そのことを経営者は責任を持ってやらなければいけない、このように思います。
それから、養成医師はふえるけれども、なぜこの豊岡病院組合、特に日高を念頭に置いているのではないかと思いますけど、ふえないのかといったご質問をいただきました。
実は但馬はこれまで県養成医師についてはかなり優遇をされてまいりました。現在、豊岡病院で6名、出石医療センターで1名が派遣されておりまして、28年度では県養成医師21名中17名が但馬という状況にあります。また、24年度は県養成医師の全てを但馬に派遣していただいたというようなこともございまして、県の配慮というのは但馬に相当厚くいただいたところです。
今後、県養成医師はご指摘のとおりふえてまいりますけれども、実は兵庫県内にある10の二次医療圏域の中で但馬が最低なわけではありません。医師数に関して。但馬圏域の人口10万人当たりの医師数は186.8人でありますけれども、この但馬よりも低いところが阪神北圏域の179.5人、東播磨圏域の186.7人、西播磨圏域の153.1人、丹波圏域の175.1人、つまり県全体の中で但馬はかなり優遇されておりますけれども、実は但馬よりも状況の悪いエリアが4つある。こういうことでございますので、確かに県養成医師数はふえてまいりますけれども、但馬だけに全部よこせと、そんなわがままは通るはずもない、このように思います。
ちなみに、日高に関してですけれども、かつては神戸大学の関連病院として医師派遣を受けておりまして、県養成医師に依存しておりませんでした。その後、神戸大学を初め大学の医局機能が弱まって、各地、各病院で医師不足が発生しているわけですけれども、県の側から見ますと、これまで派遣していたところの確保ですら手いっぱいだと、難しいと、そういう中ですので、まずは現在派遣している病院の困窮解消が先決というふうな判断をされているというふうに聞いています。これは妥当なことだろうというふうに思います。
ですので、現在、豊岡病院組合あるいは但馬におきましても派遣を受けているところのまず解決をし、そして職員数はふえていくことは事実でありますので、その中でさらにプラスアルファの医師確保を目指していくのが、方向としては妥当なものというふうに考えているところです。
それから、3病院の再編についてのお尋ねをいただきました。
新豊岡病院の改革プランにおきまして、この3病院の再編につきましては、公立豊岡病院組合では日高医療センター第1期整備計画を推進し、3病院の再編自体については第1期整備事業が終了後、中・長期的課題としています。したがいまして、このことについて現段階でコメントのしようがないというのが私の答えということになります。
実際、先ほど申し上げましたように、豊岡病院組合が過去35年間で最悪の経営状態になっていて、その中で日高医療センターの整備があるわけですけれども、整備そのものが本当に豊岡病院組合の体力からしてどれまで可能なのか、そういった当面の課題をまず解決することが最重要でありまして、その後の中・長期課題については、実際に日高での疾病構造がどう変わっていくのか、豊岡の疾病構造がどんなふうに変わっていくのか、但馬全体がどうなるか、その中で絶えず最適の方法を見出していくことが不可能でありますので、再編について検討すること自体は当然のことだろうというふうに思います。
問題は、この豊岡にとって、これから人口構造や人口数が大きく変わっていくわけでありますので、当然医療ニーズが大きく変わっていきます。その変わっていく医療ニーズに適切に対応できるような体制をつくらなければ、一番困るのは実は患者の皆さん、市民ということでありますので、絶えず最適な体制について議論するというのは、これはむしろしなければいけないことであると、このように考えております。
但馬全体の病床数についてのお尋ねもいただきました。
これも先ほど言いましたように2025年の実際の人口構造、そこから予測される疾病構造等に合わせて医療の供給体制を整備をしていく、あるいは再編成をしていくということが不可欠なものと考えています。そのようなことから、2025年の必要病床数を兵庫県の地域医療構想で1,400床としておりますけれども、基本的に妥当なものというふうに考えております。
この中で、議員がお触れになりましたのは、仮に日高医療センターの病床がなくなるとか減れば1,400行かないのではないかという、こういったお尋ねであったと思いますけれども、単純に考えればそういうことになります。ですけれども、問題は、但馬全体の医療をどういう体制で提供するかという、2025年で、ということでありますので、もし仮にですけれども、日高医療センターの病床がなくなったとしても、そして同時にでも1,400要るとするならば、但馬全体の中で適正な増加をどこかで図っていって、もし本当に1,400が必要であるならば、トータルとしての1,400を確保するということになろうと思います。もちろん日高に病床が要るということが但馬全体の医療提供体制の中でベストということであれば、もちろん日高の病床を守っていくというか、維持していくというのも当然だろうというふうに思います。
いずれにいたしましても、人口、それから人口構造が劇的に変化してまいりますので、それに対し適切な対応を絶えずやっぱり考え、そして少しでもそれに近づける努力が必要なものというふうに考えております。
その他につきましては、それぞれからお答えさせていただきます。
○議長(福田 嗣久) 真野副市長。
○副市長(真野 毅) 私のほうからは、観光客動態調査についてのご質問に答えさせていただきます。
観光客動態調査は、経験や勘に頼っていた観光客の動きを数値化することによって可視化し、各地域への人の移動データの特徴から課題や事業機会を分析し、効率的、効果的な施策を打つことを目的としております。
活用しているデータは、エーユーのスマートフォンユーザーのうち利用を許諾していただいている200万人の位置情報でありまして、豊岡市の移住者や豊岡市への通勤者、出張者、買い物客などはデータを見て除外をしております。観光客だけにフォーカスをしているということです。
また、豊岡市へ観光で来られた来訪者の属性も性別、年代別、移住地別に把握しており、市内を豊岡、城崎、竹野、日高、出石、但東に加え港地区の7つの地域に分けて、その地域の出入りも含めて分析をしております。
また、四半期の季節ごとのデータも分けて分析しております。
豊岡市への観光の来訪者のサンプル数は1万6,265人で、近隣市町からが15.4%、近畿圏大都市からが61.2%、中京大都市圏及び関東大都市圏からがそれぞれ2.7%、その他が17.9%であり、大多数を含める近畿大都市圏の移住者1万16のサンプルに絞り込み、詳細の動態を分析しております。
市町村別の移住者では、神戸市が12.2%と最も多く、大阪市が2番目で、続いて姫路市が8.6%と、人口の割に姫路から多くの来訪者があることがわかりました。
また、観光客のうち市内立ち寄り地域数、先ほどの7つの地域で1人当たり平均の立ち寄り地域数が1.52ということで、市内周遊が非常に少ないということがわかりました。詳細に言いますと、例えば城崎地域への来訪者のうち10.58%しか出石地域には立ち寄っていないというようなデータも出ております。他にも平均宿泊数を見ると、日高が1.56で一番高く、城崎は平均宿泊数が1.25で一番低いというようなこともわかってきました。
アクションとしては、まず、姫路から多くの来訪者がいるとの分析の結果を受けて、既に包括協定を結んでいるKDDIと姫路を拠点に営業している神姫バスとデータを共有した上で、姫路・神戸地域の路線バスでの広告や姫路-出石-城崎間を土日祝日に運行している特急バスの利用促進の取り組みを今進めているところであります。
市内での周遊の促進につきましては、豊岡観光イノベーションと共同しながら地域の関係者とともに、周遊促進につながる具体的な施策をしていきたいというふうに考えているところであります。
今回の調査では、近畿大都市圏ということで詳細にやってますけども、そのうちでも宿泊客に絞ったデータ分析がまだできていない。また、観光消費額が大きいと考える東京や名古屋地域、遠距離からのお客さんのデータが十分でなくて、詳細分析ができていない等の課題があります。今後、データ分析者と十分議論して、対応の方法を考えていきたいというふうに考えております。
私のほうからは以上です。
○議長(福田 嗣久)
環境経済部参事。
○
環境経済部参事(小林 辰美) 私からは、インターチェンジプロモーション事業につきましてお答えさせていただきます。
まず、八鹿日高自動車道の開通によります効果でございますが、北近畿豊岡自動車道八鹿日高道路が開通しまして、本市へお越しになられる観光客の移動所要時間が短縮されたことにより、より遠方からの誘客等、新規顧客の開拓が可能となると考えております。
また、近隣からの観光客につきましても、滞留時間が延長することによりまして、観光消費の増加を期待しているところでございます。
また、このインターチェンジの開通のみの効果ではないかもわかりませんが、道の駅神鍋高原では、5月1日から5月7日のゴールデンウイークでございますが、この売り上げが前年対比107%であったというふうに伺っております。こちらはインターチェンジの名前を日高神鍋高原インターチェンジということについても大きな影響があったのではないかというふうに考えております。
続きまして、プロモーション事業及び観光客誘致と周遊促進についてお答えさせていただきます。
プロモーション事業につきましては、北近畿豊岡自動車道八鹿日高道路が開通したこと自体を広く周知するとともに、域外からの誘客促進や市内での周遊を促進することで、市内全域での観光客の滞留時間を延ばし、観光消費額を増大させることを目的としております。
具体的には、主要サービスエリアなどでのポスター掲示やリーフレットの配置を行いますとともに、アソビュー株式会社のウエブサイトに市内の体験プログラムなどを一元的に発信するための特集ページやモデルコースを紹介する特設ページなどを作成し、来訪いただく観光客に本市に興味を持っていただくことや情報が入手しやすい環境づくりに取り組むとともに、ウエブニュースの発信にも取り組んでおります。
今後は、地域の体験プログラムの磨き上げや新規掘り起こしに加え、クーポンなどを活用した観光消費額の増大や市内の周遊促進の仕掛けづくりを検討することとしております。
最後に、契約者の実績、業務委託についてでございますが、本事業を委託しましたアソビュー株式会社は、日本全国に4,100以上の連携パートナーとインドア、アウトドアを問わず約380ジャンル、約1万5,400の体験プランを保有する国内最大級のレジャーや体験、遊びの予約サイトを運営する事業者でございます。全国70以上の自治体から業務受託実績もあり、マーケティング調査に基づく商品造成や地域資源の調査、地域でのワークショップの開催などの実績もございます。
本市におきましては、アクティビティーを中心とした体験メニューなど、新たな魅力の掘り起こしやさまざまなメディアを通じた情報発信、モデルコースを紹介することなどによる市内周遊の仕掛けづくりを行うこととしております。以上です。
○議長(福田 嗣久) 教育次長。
○教育次長(丸谷統一郎) 私からは、まず、保育料の軽減について答弁をいたします。
豊岡市では、子育て世帯の負担軽減のため、保育に係る保育料について、国の保育料徴収基準額と比較して約20%、額にして1億3,000万円の負担軽減となっております。
なお、国県の制度改正に準じ、2人目以降の保育料の軽減や低所得者、ひとり親世帯等の保育料軽減の拡充も図られてきております。
今後も国県の動向を見きわめながら対応していきたいというふうに考えております。
育休退園についてですけれども、育児休業取得に伴う退園については、上の子供が4、5歳児である場合や介護、看護等の家庭の事情を考慮する必要がある場合には、継続して利用していただける取り扱いとなっております。
継続利用の対象範囲の拡大については、入所調整の時期に申し込み状況等を見ながら検討していくこととしておりますが、近年の保育ニーズの高まりにより、今でも待機児童が発生しているという状況であることから、慎重に検討してまいりたいと考えております。
そういった意味からも、来年4月に開園を目指しております小坂保育園と小坂・小野2幼稚園とを一つにした認定こども園、ここで定員が20名増になりますし、小規模保育施設により定員が19名、市全体としてふえてくるということになりますので、そうしたことに期待しているところでございます。
次に、放課後児童クラブですけれども、先ほども議員からもおっしゃいましたとおり、平成29年度は29の全小・中学校区で34カ所の児童クラブを開設し、4月1日現在で幼稚園児が101名、小学生が2,101名、合計で1,302名が利用をしております。利用者が年々増加しておりますが、受け入れのための開設スペースや支援員等職員の確保に努め、受け入れ定員の拡充を図っており、おおむね定員内で受け入れをしている状況です。
なお、職員の基準についてですけども、国では、児童おおむね40人以下ごとに2人以上というふうになっておりまして、市の基準としては、児童数30人までが2人、31人以上45人までは3人、46人以上55人までは4人、56人以上70人までは5人、70人を超える場合は6人以上ということを目安にしておりまして、定員を超えているようなクラブにつきましては、面積、職員配置基準等は遵守しております。
また、児童数の多い放課後児童クラブについては部屋を分けております。
それから、放課後児童クラブの長期休暇での受け入れのことについてですけれども、夏休み等長期休業中の早朝受け入れについては、一定のニーズがあると認識をしております。平成27年度から夏休み期間中は通常より15分早い午前7時45分から児童を受け入れております。今年度についても同様に、夏休み期間中は保護者が就業開始時間に間に合わないご家庭を対象に午前7時45分から受け入れる予定です。
○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。
○市民生活部長(田中 道男) 市民生活部からは、子ども医療費の通院医療費の無料化の考え方につきましてお答えをいたします。
医療保険制度は、保険料と自己負担により成り立つ相互扶助の制度でございまして、特定の年齢層だけを無料化することは適当ではなく、相互扶助の考え方を堅持すべきと考えています。
しかしながら、子育て世帯の負担軽減を考えまして、所得制限内の方においては、昨年、平成28年7月から、小学校3年生までの乳幼児医療費助成制度では、自己負担額を1日1医療機関1薬局ごとに一律400円とし、月2回までの負担としています。また、小学校4年生から中学校3年生までの子ども医療費助成制度では窓口負担を2割としておりますが、そこにさらに1カ月の自己負担の限度額を1,600円と定めて設定をしたところでございます。昨年見直したところでございまして、中学3年生までの通院医療費の無料化については考えておりません。以上でございます。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) それでは、再質問させていただきます。
先ほどの新改革プランのことなんですけど、市長が言われた話もよく理解できるんですけども、ガイドラインが間違っていたかどうかという言い方は、ちょっとこれはいささかあったんですけども、それで成功して、全国でそのとおりにいったところもたくさんあるというのも聞いておりまして、しかし、そういうふうにいかなかったというところもあるという、その中の一つが豊岡病院組合というふうに私は思うんです。
そこで、いろんな理由があったにしても、大きな赤字になったり、あるいは内部留保も少なくなっているという現実があるんですけども、平成19年の前の改革プランで決められた、いわゆる収益の関係があるんですけども、これは病院組合から出されている資料を見ましても、その中にはプランと実績というところが書いてあるんですけども、ほぼプランよりもクリアしているというのがあるんですね。しかし、逆にその年度によっては、今度それは損失が出ているときと、それからわずかな差しかないときということになっておりますけども、私は、豊岡病院組合は、売り上げという言い方はちょっと変ですけども、それも改革プランをつくられたとおりに、あるいはそれ以上にやってこられたのではないかと思います。しかし、振り返ると今のような実態になっているという、ここはなぜなのかというふうに思うんです。
その点で、そのとおりにしたのに、ガイドラインに示されたとおりにして本省に出したのに、やったけれども、結局は、収益も上げたけどもマイナスも大きかったということになっておりますので、その点、どこに問題があったのかということがあるのでちょっと聞いておるんですけども、どういうふうにお考えでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 市長。
○市長(中貝 宗治) 私、責任者でありませんので、責任持ったお答えができません。ぜひ豊岡病院組合で議論をいただきたいと思うんですが、特に問題は、医療費抑制の方針のもとで平均在院日数の短縮というようなことがなされ、延べ患者の抑制等が行われたことが大きな要因だというふうに近年のものについては聞いているところです。
ただ、私が申し上げたかったことは、実際にそれがいかに、例えば理不尽と思われるような制度であったとした場合に、もちろんその理不尽な制度を変えるような声を上げることは当然でありますけれども、でも今現にその理不尽と思われる制度が実体化しているときには、それに適応して経営を変えていかなければいけない。きのう地方交付税の議論がありましたけれども、例えば今後数年とも地方交付税カットの状況が続いたとして、豊岡市の財政が倒産状態になったときに、私がこれは国の制度が悪いとだけ、もし言うとしたら、私はもう市長失格であります。あるいは経営者失格と言ってもやむを得ないと思います。ですから、理不尽だと思える場合に、それを国に対して改善を求める努力を仲間を募りながらやるということとあわせて、でも今現に目の前にそれがあるわけですから、その困難をどう乗り越えるかというのが、これはやっぱり経営の側の問題なのではないかということを申し上げているところです。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) 先ほどの質問の市長の答弁の中で、例えば医師の問題、医師不足が大きな原因になっていると思うんですね。これは全国ですけども。今度、新しく改革プランを今回つくって、これから35年でしたかね、目指していくということになってますね。そこで、医師の確保という点で、豊岡病院はこれまでに大体平成27年から29年までは県からの派遣、もちろん奨学金を出しておりますね。そのお医者さんも来るのはあるんですけども、9人ずつ派遣していただいているというふうになっているんですね。それが30年度からは横線が引いてあるもんですから、この点、病院組合で聞きますとね、それは県が決めることであるから、だから書かなかったということになっているんです。これは、書いてないということは、30年はないということを前提にして計画を組むということになるのか、あるいは、今はわからないけども、30年、来年のことですから、交渉次第によっては入ってくるということになるのか、その辺がはっきりわからない。どうしても病院の先生を確保しなきゃならないということであれば、これはその気になって、是が非でもこれだけは必要なんだということを改革プランの中にのせていくべきではないかと私は思うんです。それがご承知のように30年、31、32年まで、それが全部横線が引っ張ってあって、ゼロになった。事実上はね。この辺を私はちょっとおかしいのではないかなと思うんですけども、いかがでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 市長。
○市長(中貝 宗治) それを書かれた方にぜひお聞きいただきたいと思うんですが、県が決めることですので、わからないものはわからないというのが一番正直なことではないかというふうに思います。そのこととは別に、医師確保策に全力を挙げることは当然でありますし、豊岡病院組合なり構成市町である豊岡市として、県に対して医師確保の要請を強くしていくということは当然のことでありますけれども、経営を考えるときに、甘い前提でこのくらいの人間が来るだろうとやるとすると、その計画はとても甘いものになるというふうに思います。ですので、その計画の中にどういう記載をするかということと、それから医師確保について現実に努力をするということは切り離して考えるべきだと、このように思います。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) 言われましたように、豊岡病院組合でもまたお話しさせてもらわなと思っておりますけども、ただ、この改革プランをいただいたわけですから、この中に書いてあることを読みますと、やっぱりどうなんかということを、たくさん考えるとこがあるもので、豊岡市はこれ全然関係ないことない、豊岡市民が対象ですから当然ということで、私、聞いておるんですけどね。
先ほど県からの派遣の関係で、あるいは医師の数という点でのお話をさせてもらいましたけども、医師数がどうなっているかという点でいいますと、各但馬とか丹波とか、いろいろブロックがありますけども、その中で但馬が10万人単位では190人という数字が出ておりまして、さらに県平均では240人ほどですから、マイナス50人、県平均よりも50人ぐらい医者が少ないということが書いてあると思うんですね。先ほどの説明では、但馬以外にもたくさんあるという、全部で4カ所程度は非常に厳しいところがあるんだということは、それはそのとおりだと思いますし、そこはそこでも大変な問題だということもよくわかります。
しかし、県が養成されておられるお医者さんというのはこれからぐんとふえてくるもんですから、この時期もかなりふえることに試算としてはなっております。したがって、まだ何もしない、わからないことだからというふうなことだけではなくて、やっぱり一定の数は、これは確保していくんだということを入れた上でやっぱりそうしないと、医師が足らないからということが前提になってしまって、そのことが計画全体に響いてきて、そのことからいろんな形の弊害といいますか、お医者さんがいないんだということを言われてしまうと、それなりの計画になってしまうのではないかというふうに思うんです。
ですから、どうなるかわからない部分というのはあり得るわけです。中学生がそのまんま2人ずつ書いてありますけども、病院に行くのかどうか、これもわからないというようなこともありますので、その点ではやっぱりプランをつくる以上、ある程度そういったことも踏まえた上でしておかないと、非常に後退をしたような方向にならざるを得ないのではないかというふうに思うわけです。私はそう思っておりますし、市長はそうじゃないかもわかりませんが、この点は非常に重要なことだと思っておりまして、こちらでも聞きますけども、同時に病院組合でもまた聞かせてもらいたいと思います。ですからその点ではそういうふうに私のほうからの意見を述べておきます。
それから、病床数というのは非常に大事でして、これは但馬の患者さん、あるいは但馬にある病院の全体をどうするかという大きなことの基本になると思うんですけどね、37年度の目標が1,400床ということになっているわけですね。必要病床数というのは但馬の医療機関が出されたのが1,438ということですから、その時点でも38床低いなというふうに思います。
ところが先ほど申し上げましたように、日高病院は99床ですから、今、それを30床程度ということですから、それに30床すれば、69床必要なくなるということになりますのでね、それがそこに入ってきますと、もういきなり1,370程度に落ちてしまう。それから、これから他の医療機関も含めて、ベッドの数を幾つにするかというのはこれから議題として出てくると思うんですね。そういった中で、減ってきますと、但馬の今ある、どういうんですか、ベッド数そのものが、今言いましたよりももっと大幅に減っていくということになると思うんです。人口がもちろん減るからということはありますけれども、しかし、高齢者も多いですし、田舎という点を上げますと、やっぱり医療という点については確保しておかなきゃならないのではないかというふうに思います。
それから、もう一つ言っておきたいのは、地域包括ケアシステムの拠点施設としたいというのは、日高病院の中でも書いてあります。豊岡市もそのようにお考えだと思うんですけども、ただ、そのことが具体的に出てこないもんですから、この計画となかなか整合性がとれない。理解がしにくい部分があるんですね。その点はどういうふうに考えておられるのかということです。
○議長(福田 嗣久) 市長。
○市長(中貝 宗治) 数も大切ですけども、その内訳がもっと大切だというふうに思っています。先ほど来申し上げでおりますように、人口構造が変わり、疾病構造が明らかに変わっていく。その中で、数があればいいということではなくって、どういう分野が足りなくて、どういう分野が過剰なのか。急性期でありますとか、さらにもっと緊急を要するような、いわば超急性期のようなものからあれば、回復期のようなものがあって、そこのところが今の現状と2025年で予想されるものとを見ると明らかにそこにバランスがとれてない。したがって、それをバランスのとれた方向に修正していくという作業が要るだろうというふうに思います。その中で、どの病院がどういう役割をどの程度担うのか、そのことの検討と実施が必要なものというふうに考えているところです。
ですから、例えばある分野の回復期のベッドが少ないとして、そのベッドを日高に整備するのがいいのか、あるいは出石のほうに整備するのがいいのか、あるいははたまた南但の別の病院に整備するほうがいいのか、そういうような視点でもって考えることが必要だというふうに思っておりまして、日高医療センターのことだけでもって2025年のことを議論するというのはちょっといかがかなというふうに思います。
今、当面、全体のこと等は抜きにして、日高医療センターの経営状況と、それから医師の置かれている状況と、それから、今、耐震性能がないということで新しく建てようとしているわけですけれども、一度建ててしまうと何十年もその施設を維持することになりますので、中・長期の見直しの中で適切なものは何かという議論がなされているわけでありまして、そのことの議論と2025年の議論とには若干の違いがある。これはやむを得ないことではないか。このように考えているところです。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) ここにいる全員が豊岡の市民でございますので、医療というのは非常に重要でありますし、だんだんそういう年にもなってくるもんですから、病院にかかる、非常に豊岡に住んで、いろんな意味での安心感が持てるというのは、やっぱりその要素の一つの大きなものとして病院があると思うんです。ですから、改革プランができて、さらにその後のことも、再編ということも出てます。それがどんなになるかわかりませんけれども、その点はぜひひとつ市民の立場に立たれて、安心して医療も受け、あるいは老後も送ることができるということができるようにひとつ、考えていただいていると思いますけども、その点をやっぱりお願いしておきたいと思います。
また、あと細かいことは病院のほうでお聞きしないとわからないということですから、そうさせてもらいたいと思います。
それから、観光の関係を次にお尋ねしておきたいと思いますけども、先ほど答弁の中で、動態調査の結果、明らかになったことというのが2つあるように、たくさんあるんでしょうけどね。その一つは、市内に立ち寄る観光スポットという点で、1人当たりが1.52カ所だということがわかって、びっくりしたと。それぐらいしか寄ってなかったんかなと。城崎ももちろんですし、コウノトリもあるわけですから、その2つ考えても2カ所あると。帰りに幾らか出石に寄ってもらうと3カ所になったり、あるいはそれ以外のところというふうにも思いがちですけども、現実はこういう数字であると。これは非常にびっくりしたんですけども、この点、アソビューのほうと契約をして、どうするのかということはこれから考えていくことなんですけど、これまでそういうことがわからなかったというのは、これは市のほうもそうでしょうし、私も関係者でありますので、非常に不覚であったなというふうに思っているわけです。
そういった点からしますと、これから取り組んでいただくというのは、これは観光に関連するところ、あるいは観光の目玉を持っている地域のことだけという意味ではなくて、やっぱり豊岡市全体のことだというふうに思いますので、その点については、せっかくのアソビューとの関係ができてきておりますので、しっかりその点も踏まえて全体がやっぱり潤うようにお願いしたいと思います。アソビューの関係も、私もよく知っておりまして、但馬でもたくさんそこからの、紹介サイトですのでね、入っていることはよく承知しております。また、ほかにはじゃらんであるとか、そういった点も非常に大きな効果をするところでありますので、ぜひそういったところとの関係も豊岡市としては持つ必要があるのではないか、そういうふうに思っておりますので、この点、述べておきたいと思います。
それから、もう一つは、昔は、どういうんですか、昔という言い方が、やむを得ないけど、言わざるを得ないんですけども、全但バスが但馬の観光ということで日和山に行ったり、あるいは出石に来たりとか、いろんなことで周遊をするコースがありまして、連日バスを満杯にする。あるいは2台、3台も出るというような時代がありました。それが全然そうなっていないということがあって、その辺は、今回、アソビューとの関係で、あるいはこのデータを見る中で、そのようなことがうまく回るようにできないのかなということを改めて思うんですけども、その点はどのようにお考えでしょうか。
○議長(福田 嗣久)
環境経済部参事。
○
環境経済部参事(小林 辰美) 今までばらばらであった体験を今度一緒に見えるようにしようということで、インターネット上で体験同士が近く見えるということがありますので、それらを組み合わせるツアーというのは組みやすくなるというふうに思います。
ただ、実際、バス会社とはまた相談したいと思いますが、周遊コースに乗せてそれぞれ皆さんの好みのツアーを一つにできるかどうかというのについては、また交通事業者と一緒に相談してみたいというふうに思います。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) もう一つは、日高の神鍋インタープロモーション事業というのが取り組まれるわけですけども、よく言われますのは、やっぱり豊岡市の観光の一番中心は私は城崎温泉だと思うんですね。たくさん行っておられるし、客層も違っているということは比較されておりましたけども、それはもうそのとおりだと思うんです。しかし、高速道路がどんどん近づいていきますと、早く着いて、早く帰るということにならないかなと。つまり1.52人しか、2カ所しか寄ってないのに、それがさらに低下するのではないかという懸念を持つ意見があります。その点については、3月にまた開通したことですから、それがどの程度影響するかいうことはわかりにくいと思いますけども、ただ、そういう傾向にあるように思えるという意見があるので、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(福田 嗣久)
環境経済部参事。
○
環境経済部参事(小林 辰美) それを逆にとって、移動時間が短い分、こちらに長く滞在してもらえるように、いろんな情報を流して、消費額を上げていきたいというふうに考えております。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) ひとつ頑張ってそういうふうにしてもらいますように、よろしくお願いしたいと思います。
それでは、時間がありますので、子育て支援について少しお尋ねをしたいと思います。
ちょっと保育料の関係がございまして、確かに軽減されていることもよく承知を私はしております。ただ、承知はしておりますけども、他と比べるということはよくないけれども、市長はすぐに他と比べる必要はないとおっしゃるんですけども、しかし、そう思ってもそれを比べる人があるわけですから、それを言われますと、そんなことを言わんと辛抱しなさいというふうなことは、なかなか言いにくい話でありまして、しかも子供をつくられた若い世帯は非常に厳しいという中で生活している。厳しいから子供をつくらないというわけにいかないもんですから、そういう人たちに対して、やっぱりどういう支援をしていくかということは、これは引き続き考えていただきたいなと思うんです。国との関係というお話、先ほども次長されましたけども、その点、ひとつ考えていただきたいけれども、どうでしょうか。
それから、育休退園のことにつきましては、先ほどのお話を聞かせてもらいますと、大体今の状況でそういった問題解決するというふうに思っておられるのか。私は、解消している部分もあるんでしょうけれども、狭いアパートに暮らして、子供さんができる。そして一人は保育所に預けると。早くつくらなきゃならない、あるいはたまたまできたということで、次の子供ができる。そうすると、ゼロ歳から3歳までの場合は家に帰らざるを得ないんですね。これは非常に残酷だと思うんです。
皆さん誰もが子育ての経験してますけれども、1歳や2歳の子供とその下のゼロ歳の赤ちゃんと一緒にいるというのは大変なことですし、そういった点をやっぱり考えてみると、子育て支援をして、たくさん子供をつくってもらうためには、育休退園というのは、これはやっぱりやめていくべきではないかと。そして施設が足らないということであれば、先ほどおっしゃったように、次々に小さいものであってもふえつつありますのでね、そういった点もさらに考慮しながら対応していくということが大事ではないかと思うんですけども、その点についてもお尋ねしたい。
○議長(福田 嗣久) 教育次長。
○教育次長(丸谷統一郎) 育休退園につきましては、まず第1に、今現在やはり待機児童があるということがあって、待っていらっしゃる方があるのに、そちらをそのままにしておくのがいいのかなということがありまして、現実問題として、4月1日現在で8人の方が待っていらっしゃると。事情が確かにあるとは思いますけども、育休によってお母さんが家にいらっしゃる。そうじゃない方がいる。どちらが優先順位なのかなということもありますので、やはりそのあたりはしっかりと見ていくべきだと思いますし、先ほども言いましたように、小規模保育施設というのがゼロ歳から2歳の子を見ていくというようなことがありまして、そういう子供を見ていく施設がふえることによって、その分、ほかのところがあきが出てくるということになれば、そちらに行ってもらえるような部分も可能性も出るのかなというふうに思ってまして、やはりまず待機児童対策ということで考えていくべきでいうことで思ってます。
もともと5歳だったものを今4歳までとしてきてまして、以前はいわゆる小学校に入る前の5歳児はやっぱり集団で教育というか、集団でいろいろと接するべきである、子供たちと接するべきであるということで5歳児だったのが、今、4歳になっています。そういう面で、状況がどんどん変わってはきておりますので、そうした状況を見ながらしていくということでお願いしたいと思います。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) 言われることはわからないわけじゃないんですけどね。豊岡としてはもっともっとたくさん子供を産んでほしいというのが、私は大きな政策だと思うんですよ。そのために子育て支援をして、いろんな地方創生を含めて全部がほとんどたくさん人口をふやしたいという形になっているわけで、そうしますと、今言われたように、まだ今は待機児があるのに育休退園をもうなくするということはできないという言い方をされるんですけどね。これからの見通しをどのように子供の数を見ておられるのかいうことがわかりませんけれども、待機児があるなら待機児をなくするようにやっぱり保育所をふやしたりする必要があるんじゃないかと思うんです。少しずつしておられますわね、今。新しい形で。
しかし、それでも待機児があるなら、それは待機児があるのは仕方がないと、あきができるまではというんじゃなくて、じゃあその人たちはどうするんやということを考える必要があるんじゃないかと思うんです。そういうことをしながら、今申し上げておりますように退園ということもこれで大変困るわけですから、この人たちも入所できるような措置をさらに広げていくということは、これは大事なことだと思うんですね。そういう政策をとっていく必要があるんじゃないかと思いますけども、どうでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 教育次長。
○教育次長(丸谷統一郎) 地方創生でアンケートをとったときに、これまでの答弁でもあったと思うんですけれども、豊岡の夫婦1組当たりの子供の数は減ってはいないと、逆にふえているというふうに答弁があったというふうに思います。ですから、必ずしも育休退園をなくすことが、それが夫婦1組当たりの子供の数をふやすことにつながっているのかどうかというと、それはやっぱり直接結びつかない部分もあるのかなと思います。やはり子育てというのは、いろんな分野がいろんなふうにありますので、マイナス1歳からずっと続いてくるので、それをいろんなトータルでやった上で、やはりしていくものだというふうに考えております。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) それはね、そういう言い方もできるけれども、それだけ苦しんで苦労しておられるところがあるということを理解してもらわないと。今でも待機児があるのに、あるいは豊岡市では子供をどんどん産みなさいと、つくりなさいというふうに言っている。しかし、今でもそういった待機児があるのに、さらに緩和することはできないと。そうすると、もっと待機児がふえるじゃないかという、逆の言い方をしますとなっちゃう。それができないようにどうするかということを考えるのが、私は行政の仕事ではないかと思うんですね。前提に、もう待機児があるのにそんなことできないという言い方だったら、もうしないということになってしまう。
じゃあ実際に生まれたての赤ちゃんと1歳児や1歳ちょっとの子供さん2人を母親が、自分の責任ですよ、2人を小さな家で見るということの苦労、こういったことはやっぱり配慮する必要があるのではないかと思うんです。そして今でも待機児があるからと言うんだったら、なくするように施設をやっぱりつくっていくのが行政の責任ではないかと思うんです。違うんでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 教育次長。
○教育次長(丸谷統一郎) そういった意味で、先ほどから言ってますように、来年度には小規模の保育施設で19名の定員、それから、小坂の保育園と小野、小坂の幼稚園を認定こども園化することによって、そこで20人の定員の数がふえてくるということがありますので、そうしたことを見ていく中で、待機児童がなくなってくれば、そういうこともできてくるのかなというふうに思ってます。やっぱりそういうものをしっかりと見ていく必要があるのかなというふうに思ってます。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) ふえるということはよく承知はしておりますし、そういう点ではしっかりそのことについて踏まえて応えていく必要があるというのは、それは思っております。ただ、私が何回も申し上げておりますのは、非常に苦労しておられるという実態を見ますとね、そうおっしゃって、解消するならよろしいけども、その保証がないもんですから、どうするのかと。中にはそういうことで、もう豊岡から隣町に住まざるを得ないというようなことを言う人もあります。それは残念なことですけども、実際あるんですね。たくさんじゃないけれども。ですから、私はやっぱり豊岡で人口をふやし、但馬の中心ですし、いろんな意味でまちをいいまちにしていくという点では、そのこともしっかり考えていただいて、前向きに捉えていただきたいと、こう思います。今そこで即答はできませんけども、ぜひそういったことを頭に入れてもらって考えていただきたいと思います。
それから、子供の医療費のことも申し上げておりましたんですけども、豊岡は確かに先ほど部長が答えられたようにたくさんしていると私は思うんです。そのことについて非難したり、そんなことはないんですけどね。ただ、わずかであっても、今、少しの差が出ているという点では、気分的にもやっぱり少し違うというようなことも中にはあるのではないか。確かに400円が高いか、あるいは安いかということは、それぞれの状況によって違いますけれども、本当に豊岡市の若い方の平均所得がどの程度かということは、役所の人たちはよく知っておられるわけでして、そういった点から考えましても、少しでもそのことで豊岡を評価してもらったり、ここに住むことを勧めてもらうようなことができれば、これは非常にプラスになるのではないかと私は思っておりますので、引き続きそういった点でもよく前向きに検討してほしいなと思うんです。ここでしなさいと言ったって、わかりましたとはなりませんので、ですからぜひ、そういったことは常に頭の中に置いてほしいなと思います。
それ以外も、言われますように、豊岡市としてはたくさん大事なことをやっていることもよく承知はしておりますけども、その中にあって、くどいようですけども、今言いましたように、子育て支援の一つとしてそういった点も配慮していただきたいと、このようなことを思っておりますけども、どうでしょうか。
○議長(福田 嗣久) 市長。
○市長(中貝 宗治) かねてから申し上げておりますように、子育て支援というのは本当にさまざまな多岐にわたっていて、そのトータルとしてやっぱり考えるべきだと。私たちは、ほかのまちでもそうなんですけども、子育てに配分できる財源というのは決まっていて、その財源を何に配分していって、トータルとしてより効果的な子育てを支援するか、そのことが実は大切な視点だというふうに思ってます。
今、議員は、ほかのまちに比べて豊岡の医療費の支援策が小さいとおっしゃっていて、ほか並みにしろともおっしゃっているわけですけれども、もしそういうことであるならば、ほかのまちよりも豊岡のほうが数字が高いものは、ほかの子育て支援であります。それを落とせば恐らくできるんだろうと思います。何により重点を置くかと、あるいはトータルとしてやるかというのが、それがまさにそれぞれの市町の考え方でありますので、一部分だけを取り出して、ここが安い、低いと議論される。では、なぜ豊岡はほかより高いところを言われないのか。実際に豊岡の子育て支援策というのは効果を出してきてます。この30年間で20代、30代の有配偶者、女性100人当たりの子供の数が3人ふえている。したがって、豊岡の30年間の子育て支援は明らかに成果が出ていると考える必要があると思うんです。これをより効果的にやるためにどうすべきなのか考えるべきだと、そう思います。
○議長(福田 嗣久) 9番、奥村忠俊議員。
○議員(9番 奥村 忠俊) 一々そのことを私が一つずつ述べて、これはいいけども、あれは、そんなことを言わなくてもよく承知もしておりますし、いろんな資料をもらっております。そういうことでよく承知してますけども、さらにやっぱり若い人たちにとってはそういう気持ちがあるんだということについても理解していただきたいと思います。
終わります。
○議長(福田 嗣久) 以上で奥村忠俊議員の質疑・質問は終わりました。
以上で通告に基づく発言は終わりました。
これをもって上程議案に対する質疑並びに市の一般事務に関する質問は終局いたします。
ただいま議題となっております報告第5号から報告第12号まで及び第74号議案から第87号議案までについては、お手元に配付いたしております議案付託分類表のとおり、それぞれの所管の委員会に審査を付託いたしますので、ご了承願います。
本日の会議は、議事の都合により、正午を過ぎますことをご了承願います。
────────・──・────────
◎日程追加 報告第13号及び報告第14号並びに第88号議案
○議長(福田 嗣久) お諮りいたします。この際、報告第13号、
株式会社日高振興公社第23期の決算及び第24期の事業計画に関する書類についてほか2件を日程に追加し、直ちに議題とすることに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福田 嗣久) 異議なしと認め、そのように決定しました。
報告第13号、
株式会社日高振興公社第23期の決算及び第24期の事業計画に関する書類についてほか2件を一括議題といたします。
これより提案理由の説明を求めます。
市長。
○市長(中貝 宗治) ただいま議題となりました報告第13号、
株式会社日高振興公社第23期の決算及び第24期の事業計画に関する書類について及び報告第14号、
株式会社シルク温泉やまびこ第13期の決算及び第14期の事業計画に関する書類についてをご説明申し上げます。
本件は、
株式会社日高振興公社及び
株式会社シルク温泉やまびこの株主総会がともに6月8日に開催され、決算及び事業計画が承認されましたので、地方自治法の規定により報告するものです。
次に、第88号議案、業務委託契約の締結についてをご説明申し上げます。
本案は、基幹情報システム更新業務に係る委託契約を締結するため、豊岡市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の規定により、議会の議決を求めるものです。
詳細につきましては、担当部長等からご説明いたしますので、よろしくご審議いただき、適切なご決定を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(福田 嗣久) 市長の説明は終わりました。
続いて、議案の説明に入ります。
まず、報告第13号について説明を求めます。
日高振興局長。
○日高振興局長(和藤 久喜) 本日配付追加分の議案書の1ページをごらんください。報告第13号、
株式会社日高振興公社第23期の決算及び第24期の事業計画に関する書類につきましてご説明いたします。
本件は、地方自治法の規定によりご報告するものです。
3ページをごらんください。
株式会社日高振興公社は、地域とともにつくる個性ある道の駅を目指して、イベントの実施やお土産開発などに取り組んでまいりました。
まず、第23期の業績ですが、客数については、道の駅神鍋高原の来店客数が前年度から2万6,307人減の13万6,497人、神鍋温泉ゆとろぎの入館者数が3,799人増の7万3,759人となっております。また、売上高については、公社全体で2億563万3,000円と、前期から2,185万6,000円減となりましたが、販売費及び一般管理費の削減に努めた結果、営業利益はマイナス53万5,000円と若干の赤字にとどまり、経常利益は192万6,000円、当期純利益は171万5,000円の黒字となっております。
次に、第24期の事業計画ですが、14ページをごらんください。公社は、神鍋火山群がもたらした財産である神鍋山、風穴、溶岩流、黒ぼく土を生かした事業を展開することとしております。また、神鍋線200円バスの利用促進を兼ねたイベントの開催など、地域と連携しながら快適な施設を目指し、あわせて経営の効率化を図ることとしております。そのほか、情報発信にも努め、来店者と売り上げの増加を図ることとしております。
詳細につきましては、お手元に配付しております決算等の状況の報告をご清覧賜りますようお願い申し上げ、報告とさせていただきます。以上です。
○議長(福田 嗣久) 次に、報告第14号について説明を求めます。
但東振興局長。
○但東振興局長(岸本 直幸) 同じく追加議案書の17ページをごらんください。報告第14号、
株式会社シルク温泉やまびこ第13期の決算及び第14期の事業計画につきましてご説明いたします。
本件は、地方自治法の規定によりご報告するものでございます。
19ページをごらんください。平成28年度につきましては、2月から7月にわたり、利用客より要望の高かった個室ダイニングの新設、また、本館の洋室仕様、フロントの一元化など、大規模なリニューアル工事を実施しまして、屋号もシルク温泉やまびこからホテルシルク温泉やまびこに変更し、7月31日にグランドオープンをいたしたところでございます。
屋号の名称変更並びにリニューアルの効果によりまして、宿泊部門には大きな効果がありましたが、全体的にはリニューアルによる休館や1月末からの大雪の影響もあり、全施設の利用者数は16万2,341人と、前期比90.5%に減少し、総売上額も3億6,040万5,000円、前期比95.9%となりました。
24ページの損益計算書をごらんください。経営状況でございますが、営業損失1,062万9,000円、営業外収益は657万3,000円となり、今期経常損失は405万6,000円、税引き後の当期純損失は426万9,000円となっております。
次に、29ページをごらんください。第14期の事業計画でございますが、社員のモチベーションアップと接客向上、地域の方々とのより一層の連携などにより、今まで以上に来館しやすい環境づくり、さらには新たに京阪神方面等の営業の地区担当を設け、団体、個人客の誘致による売上額の取り組みなど、安定した経営を目指してまいります。
なお、21ページ、役員状況につきまして、会社のほうからご訂正がございました。3の役員状況でございますけれども、役員名が代表取締役、奥田清喜、その下の代表取締役は取締役、植田安雄でございます。申しわけございません。訂正をお願いしたいと思います。
その他の詳細につきましては、お手元に配付しています資料をご清覧いただきますようお願い申し上げ、ご報告とさせていただきます。以上です。
○議長(福田 嗣久) 続いて、第88号議案について説明を求めます。
総務部長。
○総務部長(成田 寿道) それでは、議案書32ページをごらんください。第88号議案、業務委託契約の締結についてをご説明申し上げます。
本案は、平成25年に導入した基幹情報システム(MISALIO)の更新を行うもので、あわせて老朽化した機器の更新も行おうとするものでございます。
契約の目的は、基幹情報システム(MISALIO)の更新業務、契約方法は随意契約、契約金額は9,655万1,998円です。契約の相手方、履行期限は記載のとおりです。
なお、システムの概要、機器の内訳は次のページに記載しておりますので、ご清覧ください。
説明は以上です。
○議長(福田 嗣久) 以上で上程議案の説明は終わりました。
これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔質疑なし〕
○議長(福田 嗣久) 質疑を打ち切ります。
ただいま議題となっております報告第13号及び報告第14号は建設経済委員会に、第88号議案は総務委員会に審査を付託いたしますので、ご了承を願います。
────────・──・────────
◎日程追加 第89号議案
○議長(福田 嗣久) お諮りいたします。この際、第89号議案、監査委員の選任につき同意を求めることについてを日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福田 嗣久) 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
第89号議案、監査委員の選任につき同意を求めることについてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
市長。
○市長(中貝 宗治) 第89号議案、監査委員の選任につき同意を求めることについてをご説明申し上げます。
本市監査委員として平成25年6月からご就任をいただいておりました上野和美氏は、6月25日をもって任期が満了します。そこで、後任の監査委員の人選に当たり、慎重に検討いたしました結果、財務管理並びに経営管理に卓越した知識を有しておられます豊岡市出石町上村163番地の1、中嶋英樹氏にご就任願うことが最も適当であると考え、地方自治法の規定により、議会の同意を求めるものです。
なお、任期につきましては、平成29年7月1日から4年間としております。
幸い、ご本人の内諾もいただいておりますので、何とぞご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(福田 嗣久) 説明は終わりました。
お諮りいたします。本案は、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福田 嗣久) ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福田 嗣久) 討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福田 嗣久) お諮りいたします。本案は、原案のとおり同意することに決定してご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福田 嗣久) ご異議なしと認めます。よって、第89号議案は、原案のとおり同意することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午後0時03分休憩
────────────────────
午後0時06分再開
○議長(福田 嗣久) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
────────・──・────────
◎日程追加 請願・陳情の付託について
○議長(福田 嗣久) お諮りいたします。この際、請願・陳情の付託についてを日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福田 嗣久) ご異議なしと認め、そのように決定しました。
請願・陳情の付託についてを議題といたします。
新たに議長において受理いたしました請願2件については、別紙文書表のとおり所管の常任委員会に審査を付託いたしますので、ご了承願います。
────────・──・────────
○議長(福田 嗣久) 以上で本日の日程は終わりました。
この際、お諮りいたします。明16日から27日までを委員会審査のため休会にいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福田 嗣久) ご異議なしと認め、そのように決定しました。
次の本会議は、6月28日午前9時30分から再開いたします。
本日はこれにて散会をいたします。大変ご苦労さまでございました。
午後0時07分散会
────────────────────...