西宮市議会 1972-03-30
昭和47年 3月(第 7回)定例会−03月30日-07号
昭和47年 3月(第 7回)定例会−03月30日-07号昭和47年 3月(第 7回)定例会
3月
定例市議会議事日程
(昭和47年3月30日午前10時開議)
日程順序 件 名 ページ
第1 468
議案第247号 昭和46年度西宮市
藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第2号)訂正の件
第2
議案第158号 西宮市職員定数条例の一部を改正する条例制定の件 469
議案第159号 職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例制定の件469
議案第160号 西宮市職員の分限並びに懲戒に関する手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例制定の件
469
議案第161号 西宮市特別会計条例の一部を改正する条例制定の件 469
議案第162号 西宮市一般職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定の件
469
議案第163号 特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例制定の件
469
議案第164号 教育職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例制定の件
510
議案第234号 昭和46年度西宮市
下水道事業特別会計補正予算(第7号)
510
議案第235号 昭和46年度西宮市
区画整理清算費特別会計補正予算(第1号)
510
議案第236号 昭和43年度西宮市
住宅費特別会計補正予算(第4号) 510
議案第237号 昭和46年度西宮市
宅地分譲事業特別会計補正予算(第2号)
510
議案第238号 昭和46年度西宮市
自転車競技事業特別会計補正予算(第2号)
510
議案第239号 昭和46年度西宮市
苦楽園地区宅地造成事業特別会計補正予算(第3号)
510
議案第240号 昭和46年度西宮市
生活環境施設整備事業特別会計補正予算(第3号)
510
議案第241号 昭和46年度西宮市兵庫県
住宅供給公社委託事業特別会計補正予算(第2号)
510
議案第242号 昭和46年度西宮市
同和対策用地買収事業特別会計補正予算(第2号)
510
議案第243号 昭和46年度西宮市
住宅改修資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)
510
議案第244号 昭和46年度西宮市
街路用地買収事業特別会計補正予算(第1号)
510
議案第245号 昭和46年度西宮市甲東瓦木地区
土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)
510
議案第246号 昭和46年度西宮市
夙川地区用地買収事業特別会計補正予算(第2号)
510
議案第247号 昭和46年度西宮市
藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第2号)
510
議案第248号 昭和46年度西宮市鳴尾外財産区特別会計補正予算(第4号)
510
議案第249号 昭和46年度西宮市
集合支払費特別会計補正予算(第1号)
510
議案第250号 昭和46年度
西宮市立中央病院事業会計補正予算(第4号)
510
議案第251号 昭和46年度西宮市
水道事業会計補正予算(第2号) 510
第7
議案第255号 人権擁護委員の候補者推せんの件 518
第8
決議案第11号 関西新
国際空港大阪湾建設反対の決議案提出の件 519
決議案第12号
国鉄運賃値上げ反対についての決議案提出の件 519
決議案第13号 消費者米価の
物価統制令適用除外に反対する決議案提出の件
519
決議案第14号
国立大学授業料値上げ反対および私立大学への補助増額に関する決議案提出の件
519
決議案第15号 西宮市食肉センターの県営化を要望する決議案提出の件 519
決議案第16号 健康保険法の改悪に伴う医療費、保険料の引き上げに反対の決議案提出の件
519
第9
意見書案第9号
夙川ビューハイツ建設に関する意見書提出の件 522
意見書案第10号 国立及び公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の改正に関する意見書提出の件
522
第10
請第4号 兵庫県建設国保の補助に関する請願 526
請第20号 阪神電鉄西宮東口駅存置に関する請願 526
請第21号 阪神電鉄西宮東口駅存置に関する請願 526
請第30号 専用通学路の設置に関する請願 526
請第32号 津門川町に遊び場を設置することに関する請願 526
請第33号 阪神電鉄高架化(甲子園・武庫川間)早期実現に関する請願 526
第11
請第24号 関西新
国際空港大阪湾建設反対決議に関する請願 527
請第26号
国鉄運賃値上げ反対についての請願 527
請第27号 消費者米価の
物価統制令適用除外反対についての請願 527
請第31号
帝人殖産夙川ビューハイツ建設計画案に対し意見書提出に関する請願
527
請第28号 健康保険法の改悪に伴う
医療費保険料引き上げ反対についての請願
527
請第29号
国立大学授業料値上げ反対私立大学への補助の増額に対する請願
527
第13 (中間報告)(継続審査)
議案第154号 老人に対する医療費助成条例の一部を改正する条例制定の件
528
第14 (継続審査)
諮問第1号 公有水面埋立てについて(甲子園地区) 529
諮問第2号 公有水面埋立てについて(西宮地区) 529
山陽新幹線通過に伴う諸問題調査の件 529
本市公有水面埋立調査の件 529
本市公害問題の実態調査並びに対策の件 529
文教常任委員会の所管事務調査の件(学校園の建設に関する調査) 529
民生常任委員会の所管事務調査の件(中央病院新築移転に関する調査) 529
建設水道常任委員会の所管事務調査の件(武庫川流域下水道に関する調査)529
請第5号 阪神高速道路公団の西宮─尼崎─大阪線の延長工事計画中止に関する請願
529
請第22号 公共下水道計画の進展に伴うし尿汲取業務縮小による組合員・従業員の救済措置及び転廃業に伴う営業権の補償に対する請願
529
請第28号 保育料、保育内容、保育所増設などに関する請願 529
請第25号 西宮市独自の日照基準時間の制定と当面の
紛争処理委員会設置要望に関する請願
529
議 会 議 長
出 席 議 員
1番 礒 見 一 君 25番 半 田 幸 雄 君
2番 宇 野 良 一 君 26番 岡 本 佐久次 君
3番 武 田 元 宏 君 27番 平 野 正 裕 君
4番 小 牧 裕 子 君 28番 江 上 常 富 君
5番 大 槻 弥之助 君 29番 松 田 昭 山 君
6番 田 中 謹 二 君 30番 安 藤 美 信 君
7番 竹 永 昭 義 君 31番 上 月 く み 君
8番 細 山 治 君 32番 雑 古 宏 一 君
9番 中 山 正 義 君 33番 綾 部 寅 夫 君
10番 君 34番 岡 辺 金次郎 君
11番 谷 口 徳 二 君 35番 小 林 益 男 君
12番 阪 本 信 弘 君 36番 東 内 三 男 君
13番 森 豊 君 37番 平 岡 利 美 君
14番 目 黒 邦 典 君 38番 鳥 飼 黎 明 君
15番 幸 田 竜 一 君 39番 塚 田 信 義 君
16番 宮 本 克 俊 君
17番 余 百 保次郎 君 41番 上 島 信 雄 君
18番 今 西 永 兒 君 42番 灘 儀 義 雄 君
19番 八 木 米 次 君 43番 小 西 元 君
20番 白 川 夙 雄 君 44番 元 田 俊 哉 君
21番 松 本 駒 吉 君 45番 岡 田 八百蔵 君
22番 前 田 東 君 46番 重 良 至 君
23番 川 崎 民 蔵 君 47番 君
24番 草 加 義 直 君 48番 中 村 芳 雄 君
欠 席 議 員
40番 長 岡 初 男 君
説明のため出席した者の職氏名
市長 辰 馬 龍 雄 君 建設局長 馬 場 順 三 君
助役 松 浦 松 一 君 土木局長 前 田 一 男 君
助役 松 岡 清八郎 君 消防長 宮 崎 勝 君
収入役 南 野 三 郎 君 中央病院副院長 久保山 敏 郎 君
市長公室長心得 中 村 哲 也 君 水道事業管理者 小 野 行 茂 君
総務局長 永 島 茂 君 農委会長 田 中 義 治 君
行政課長 松 村 暢 之 君 選管委員長 松 本 源 次 君
財政局長 小 田 忠 彦 君 代表監査委員 平 山 義 一 君
財政課長 中 平 一 郎 君 監査委員 植 田 八 郎 君
民生局長 西 田 豊 正 君 教育委員長 側 垣 雄 二 君
福祉事務所長 森 原 孝 雄 君 教育長 刀禰館 正 也 君
衛生局長 橘 実 君
〇職務のため議場に出席した事務局職員
事務局長 田 中 正 節 君
議事課長 川 崎 正 君
議事係長 大 橋 重 雄 君
書記 金 重 勝 己 君
〃 平 岡 和 隆 君
〃 増 田 昭 二 君
速記書記 野 口 修 君
速記事務員 竹 井 豊 実 君
(午前10時38分 開議)
○議長(中村芳雄君) おはようございます。
開議が定刻より延刻いたしましたことをおわび申し上げます。
ただいまより、定例会第7日目の会議を開きます。
現在までの出席議員は41名であります。
本日の会議録署名議員に会議規則第113条の規定により、16番 宮本克俊君、34番 岡辺金次郎君、以上両君を指名いたします。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしました日程表の通りであります。
これより日程に従い議事を進めます。
まず、日程第1 議案第247号訂正の件を議題といたします。
当局より訂正理由の説明を求めます。──財政局長。
◎財政局長(小田忠彦君) 議案の訂正につきまして、おわびとお願いを申し上げます。
議案第247号 昭和46年度西宮市
藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第2号)について、お手元にお配りいたしてます訂正表の通り、誤りを発見いたしました。議案の取り扱いにつきましては、かねてから慎重に取り扱ってきたつもりでありますが、なお誤りが出ましたことを、まことに申しわけなく存じております。今後、かかることのないよう、十分注意をいたしますので、お許しをいただきたいと思います。まことにお手数でございますが、御訂正下さるとともに、何とぞ御了承賜わりますようお願い申し上げます。
重ねて申しわけございませんが、昭和47年度西宮市一般会計歳入歳出予算事項別明細書、並びに昭和47年度中央病院事業会計予算参考書、及び昭和46年度西宮市
生活環境施設整備事業特別会計補正予算(第3号)の事項別明細書について、お手元にお配りいたしております正誤表の通り、字句の誤りがございましたので、まことに申しわけありませんが、どうかよろしく御訂正下さるとともに、何とぞ御了承賜わりますよう、お願いとおわびを申し上げます。
○議長(中村芳雄君) おはかりいたします。
上程中の、議案第247号訂正の件は、これを承認することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よって議案第247号訂正の件は、これを承認することに決しました。
この際おはかりいたします。
武田元宏君より、「連合赤軍事件に関し、西宮市役所内におけるトロッキストに対する西宮市行政のあり方について」、以上の緊急質問の通告があります。
武田元宏君の緊急質問に同意の上、この際日程に追加し、発言を許すことに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立少数であります。よって武田元宏君の緊急質問を許すことは否決されました。
ここで暫時休憩いたします。
(午前10時41分 休憩)
─────────────
(午後 2時25分 開議)
○議長(中村芳雄君) 休憩前に引き続き、会議を続行いたします。
次に、日程第2 議案第158号外33件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、総務常任委員長 礒見 一君。
◆1番(礒見一君) 総務常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第158号西宮市職員定数条例の一部を改正する条例制定の件、議案第159号職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第160号西宮市職員の分限並びに懲戒に関する手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第161号西宮市特別会計条例の一部を改正する条例制定の件、議案第228号西宮市土地開発基金条例の一部を改正する条例制定の件、議案第253号市長、助役及び収入役等の給与条例の一部を改正する条例制定の件、以上6件については、去る22日開催の当委員会において当局より詳細なる説明を聴取し、慎重に審議いたしました結果、議案第158号は次に申し上げる要望を付して、議案第159号、同160号、同161号、同228号は全会一致をもって、また議案第253号については賛成多数をもって、いずれも原案通り承認を与えることに決しました。
次に、議案第158号に関する要望事項を申し上げます。
この条例は、職員の定数増を行なうために提案されたものであるが、市民の行政需要に対処するため、当局におかれては、特に、市民全体の奉仕者である職員の配置について、適材適所をもってこれに当たるよう留意すべきである。また、職員の定数に関連して、現在、多数の臨時職員を雇用しているが、これの取り扱いについても十分留意され、市民サービスに万全を期すべきである。
以上の通り要望する次第であります。
議員各位の御賛同をお願いいたしまして報告を終わります。
○議長(中村芳雄君) 次に、文教常任委員長 前田 東君。
◆22番(前田東君) 文教常任委員長報告。
ただいま上程されております各案のうち、議案第162号 西宮市一般職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定の件、議案第163号特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例制定の件、議案第164号教育職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第165号西宮市立学校条例の一部を改正する条例制定の件、議案第167号
西宮市立公民館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第168号
西宮市立市民体育館条例の一部を改正する条例制定の件、以上6件につきましては、去る22日、25日、及び28日の3日間にわたり開催いたしました委員会において当局より詳細なる説明を聴取し、慎重に審議いたしました結果、議案第162号は賛成多数をもって、他は全会一致をもって、いずれも原案通り承認すべきものと決定いたしました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 次に、民生常任委員長 松田昭山君。
◆29番(松田昭山君) 民生常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第169号 西宮市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件、議案第170号 西宮市市民年金条例の一部を改正する条例制定の件、議案第171号
西宮市立地区市民館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第172号 西宮市夙東会館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第173号 西宮市市民憩いの家設置及び管理並びに運営に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第174号 西宮市市民ホール条例を廃止する条例制定の件、議案第175号
西宮市立共同利用施設条例の一部を改正する条例制定の件、議案第176号
西宮市立児童福祉施設条例の一部を改正する条例制定の件、議案第177号 西宮市
軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件、議案第178号 西宮市敬老年金条例の一部を改正する条例制定の件、議案第179号 西宮市援護資金条例の一部を改正する条例制定の件、議案第180号 西宮市
心身障害者扶養共済特別措置条例の一部を改正する条例制定の件、議案第181号 西宮市墓地斉場条例の一部を改正する条例制定の件、議案第182号 西宮市火葬場条例の一部を改正する条例制定の件、議案第183号 西宮市葬具並びに
葬儀用自動車使用条例の一部を改正する条例制定の件、議案第184号 西宮市
廃棄物処理手数料条例の一部を改正する条例制定の件、及び議案第190号 昭和47年度西宮市
農業共済事業事務費の賦課総額及び賦課単価を定める件、以上17件につきましては、去る23日、25日、28日の3日間にわたり開催いたしました委員会において当局より詳細なる説明を聴取するとともに、関係資料の提出を求め、慎重に審査いたしました結果、議案第169号及び179号の両件につきましては賛成多数をもって、また、議案第177号及び178号の2件は要望を付し、その他はいずれも異議なく原案に承認を与えるべきものと決しました。
次に、議案第177号及び178号に関する要望事項を申し上げます。
まず、議案第177号の
軽費老人ホーム条例の一部改正についてでありますが、最近一人暮らしの年寄りが、死後何日間も発見されないといった悲惨な事例がひんぴんと起こることを見ても、いまや老人の福祉対策の充実は、大きな社会的要請となってきつつあることは周知の通りであります。すなわち老齢人口の増加や、家族構成の変化などによって、年寄りが経済的な不安や孤独に陥ることもなく、豊かな老後を過ごせるよう、市としても、さらにきめこまかな施策を講ずる必要が生じてきているのであります。よってこれが施設の拡充は言うに及ばず、さらには専用アパートの建設や、老後用借家資金貸付制度等もあわせて考える必用があり、今後とも、これら老人の福利、なかんずく孤独対策については、十二分に取り組んでいかれることを強く要望するものであります。
次に、議案第178号敬老年金条例の一部改正について付しました要望を申し上げます。
本改正は、支給制限を緩和するとともに、支給額の増額によって、より老人福祉の増進をはかろうとするものであり、その意図するところについては認めるのにやぶさかではないのでありますが、近年の社会経済情勢、特に著しい物価高騰などから見て、提案されたこの金額ではまだまだ十二分であるとは申しがたく、よって財源との関係もありましょうが、将来に向かってなお増額方の検討をされたく、ここに要望をいたします。特にその中においても、長寿、健康の見本ともいえる80歳から上の高齢者については、特に十分な配慮を願いたいのであります。
以上、議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 次に、建設水道常任委員長 灘儀義雄君。
◆42番(灘儀義雄君) 建設水道常任委員長報告。
ただいま上程されております、議案第185号 西宮市付属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第186号 西宮市都市公園条例の一部を改正する条例制定の件、議案第187号 西宮市営住宅条例の一部を改正する条例制定の件、議案第188号 西宮市水道事業及び工業用水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第189号 西宮市
工業用水道事業給水条例の一部を改正する条例制定の件、以上5件につきましては、去る22日以来開催の委員会において当局の詳細な説明と提出された資料に基づいて慎重に審査いたしました結果、いずれも原案を妥当と認め、承認することに決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長の報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。──5番。
◆5番(大槻弥之助君) 議案第160号 西宮市職員の分限並びに懲戒に関する手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例制定の件について、お伺いいたしたいと思います。
昨今、この1カ月ばかりの間の新聞は、どの紙面を見ましても、連合赤軍問題で大にぎわいであります。わが党は、この連合赤軍については、いままでこの連合赤軍が、政府自民党によって泳がされ、そうして飼いならされてきたという事実を指摘してまいりました。
○議長(中村芳雄君) 大槻議員さんね、いま発言中ですがね、これは議題直接の(「これは議題と直接の関係ありますから、本市の職員に関係ありますから、ここで関連して質問します」と呼ぶ者あり)だから簡単にしてもらって、本題に入ってもらいたいと思います。
◆5番(大槻弥之助君) この連合赤軍に対して、警察庁の後藤田長官は、警備費80億の中から、情報をとるために多額の金をいま支出しておる、こういうことを衆議院でも、わが党の林議員の質問に答えております。この連合赤軍というのは、平たく言えばブンド派、あるいはもっと言うならばトロッキスト集団であります。本市にも、このトロッキスト集団に所属する者がおるわけであります。この問題については、44年の総選挙のおりに、わが党のビラに対して、市職労安保共闘という名前で、公然と共産党に対して妨害行為を加えたということについては、助役にこれは抗議をしたはずであります。その後、何ら処置がなされておらないということです。3月24日付神戸新聞夕刊によれば、平和台病院の闘争に参加し、そうして火炎びんを投げた、あるいはその院長の私宅に行き、家宅侵入罪で逮捕されるという事件が起きております。その中に本市の職員が3名まじっております。このような職員は、いまの議案第160号によりますと、日本国憲法施行の日以後において日本国憲法、またはそのもとに成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党、その他団体を結成し、またはこれに加入した者というような形で言われておりますし、その失職の条項についても、ここにいろいろうたわれておるわけでありますけれども、これらの言うならば、いま世論の非難の的になっている、連合赤軍という「赤軍」を僣称するというのには値しない、全く暴徒、───────こういうような人たちを、市当局の課長がこの身柄引き受けをやっておるわけであります。こういうような問題は、分限の規定に照らして、一体どういうような処置をされているのか、この点について、私は、市当局がこのような暴徒、─────をもらい下げをするということは、全く政府の泳がせ政策と同じようなことをやっておる、こういうことを強く指摘しなければならないのであります。そこで総務常任委員長にお伺いするわけでありますけれども、これら暴徒、─────に対して、一体どのように総務常任委員会では論議をされましたか。もしも論議をされておりましたならば、論議がされたということでけっこうですから、私どもは御答弁を願いたいと思います。
◆1番(礒見一君) ただいまの大槻議員の御質問に対しましては、当委員会としては、これを審議しておりませんので、当局に答弁をお願いしたいと思います。
(「その通り」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 議題外にわたっておりますので、ひとつこの辺で(「なぜ議題外ですか、分限問題があるじゃないですか」と呼ぶ者あり)分限問題ありますけれども、連合赤軍云々という問題ですね、ひとつ総務常任委員会で審議してないという委員長の報告がございますので、それでひとつ御了解願いたいと思います。(「いま委員長から、審議しておらぬから当局から聞いてくれということなのですからね」と呼ぶ者あり)まだ発言許してません。総務常任委員会は審議してないという委員長の報告がただいまございましたので、その辺で御了解願いたいと思います。(「了解できません」「当局から聞いてくれということを言っているのですよ」「議事進行」と呼ぶ者あり。)──33番。
◆33番(綾部寅夫君) ただいま議場で聞いておりますと、大槻議員から、非常に変わった発言があった。それに対して、総務常任委員長に答弁を求められましたところ、総務常任委員長の答弁によると、私どもでは審議しておりません、こういうことだったと思うのでございます。そこで議長にお聞きしたいのでございますが、審議してないことを、議題外のことを発言さしていいかということです。(「そうだ」「その通り」「議長議事進行」「そう言うなら、議事進行について」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) ちょっと待ってください、ここで私から御答弁を申し上げますが、大槻君の質問は、前段はありましたが、結果的には、本市職員がそれに加わっておるということに対する質問であったので、発言を認めたわけでございます。それに対して、総務常任委員会は、それについての審議はしていないという答えがあった、このような経過でございます。
なお、議事進行についての御発言は、これは議事進行の発言の内容に切りかえてもらいたいと思います。──33番。
◆33番(綾部寅夫君) 言われることもわかるのでございますが、先ほどの大槻議員の発言の中には、いろいろと言われた。その中で、私らは、その発言から聞き取ったことばは、───────────である。わかりやすく言うならば、これは────話だったと思うのです。だから議題外のことを発言していいかと言うのです。(「これは重要な問題だ、────とはどういうことなのだ」「連合赤軍が何で───や」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) ここで暫時休憩いたします。
(午後 2時45分 休憩)
─────────────
(午後 4時37分 開議)
○議長(中村芳雄君) 休憩前に引き続き会議を続行いたします。
傍聴者の方に申し上げますが、長い時間休憩いたしましたことをおわび申し上げたいと思います。
おはかりいたします。
この際日程の順序を変更し、日程第3以降を先議いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よってさよう決しました。
次に、日程第3 議案第191号外22件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
予算特別委員長 幸田竜一君。
(登 壇)
◆15番(幸田竜一君) 予算特別委員長報告。
予算特別委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。
本特別委員会は、議案第191号 昭和47年度西宮市一般会計予算、議案第254号 昭和47年度西宮市一般会計補正予算(第1号)をはじめ、議題となっております各特別会計、企業会計予算23件について審査を行なうため、議長を除く議員全員をもって設置されたものでございます。まず去る21日委員会を開催いたしまして、正副委員長を互選し、委員長 不肖、私幸田竜一、副委員長に礒見一君、前田東君、松田昭山君、灘儀義雄君が選任されました。引き続き審査方法を協議いたしました結果、分科会を設けて審査することを決定し、総務、文教、民生、建設水道の4分科会に分かれ、22日から29日まで、日曜日を除いて7日間にわたり終始熱心かつ慎重に審査を行ない、昨29日午後に再び委員会を開催して、各分科会から審査報告を受け、その審査経過、あるいは意見等をもととして活発な質疑、討論を経て採決いたしました結果、各分科会の要望意見を付し、議案第191号、第192号、第196号、第197号、第200号、第201号、第205号、第210号、第212号、第254号の10件は賛成多数をもって、他の13件は、全会一致をもって承認を与えるべきものと決定いたしました。
次に分科会の審査の過程におけるおもな要望意見を申し上げます。まず議案第191号について申し上げます。歳出第2款総務費のうち、第3項 第1日目戸籍住民基本台帳費に計上されている除籍、原戸籍再製事業経費につきまして、昭和46年度で市街地における住居表示整備事業が完了しましたが、窓口では、この新しい表示番号によって戸籍謄本等が要求されるケースが多くなっています。現在、法の定めるところにより、戸籍は土地の地番ということで、住所とは使い分けられていますが、市民サイドから考えると、実情にそぐわない旧番地よりも、新住居表示で諸証明をとれるのが、より好都合と判断されますので、当局におかれては、関係方面へ改善方を折衝されるなど、その実現について積極的な努力をお願いいたします。なお、さらにこの戸籍の再製事業につきましては、国等からの助成金を獲得されるよう要望いたします。
次に、第3款民生費第2項第8目の児童福祉施設建設費に計上されている建築設計委託料に関連して、本市においては、人員等経済的な理由から、その3分の2は外注、すなわち委託しておりますが、この種技術のめざましい開発、進歩から見て、創造的、また、企画的要素のある設計については、できるだけ内部で処理できるような受け入れ態勢が望ましく、それがひいては、関係職員の士気、意欲の高揚にも効果があると思量されます。よって、当局におかれては、これが設計は、できるだけプランナーの養成も勘案して、内部設計を行なえる体制をとられるよう要望いたします。
次に、歳出第4款衛生費第3項第2目のじんかい処理費に関するものであります。現下、清掃事業において最大の課題ともいえるのは不燃性ゴミの処分用地の確保であります。その入手の困難性及び県や阪神広域行政都市協議会において努力されているのは十分理解いたしますが、これに対する当局の将来の展望ともいうべき基本計画が、まだ樹立されていないように見受けられるのであります。今日、大きな社会問題としてクローズアップされている産業廃棄物の処理も含めた早急な対策が必要であり、でき得れば、計画実施されている海岸埋め立ての中にその場所を確保することが得策と考えられます。土地の利用計画にも関連する問題でありますが、県及び東洋建設の埋立地に処分地を求めるとともに、その搬入の場合の第二次公害等についても十分検討の上、善処されるよう要望いたします。
続いて、歳出第10款教育費第1項教育総務費第8目市島学園費及び第2条債務負担行為に関係する仮称市島学園買収費等につきましては、自然の中における宿泊を伴う学校教育活動及び社会教育活動を実施し、心身ともに健全な人間育成をはかる目的をもって、氷上郡市島町中竹田に、いわゆる「セカンドスクール」を設置しようとするものであり、都市化の進展に伴う教育環境の悪化しつつある現状において、その趣旨には賛同するものであります。しかしながら、このことによって、市内における学校施設等の基礎的条件の整備が停滞し、あるいは、そごを来たすことがあっては、何ら問題の解決にはならないと考えます。このような観点から次の4点について要望いたします。1.限られた財源の中において、なお運営の妙を発揮され、老朽校舎やプレハブ教室の解消など現行未解決になっている教育諸条件の整備に一段の怒力をされたい。2.学園の運営にあたっては、その目標に、心身ともに健全な人間の育成、共同、忍苦、奉仕の心の涵養、豊かな人間関係、道徳性の助成などがあげられているが、これらの学習をすべて市島学園に依存するだけでなく、日常の学校教育のあり方と、同学園における教育のあり方というものを有機的に結びつけることによって、より教育効果を高めるよう努力されたい。3.47年度実施計画によれば、中学2年生を対象とし、2泊3日の日程により実施することとしているが、投資に対する有効的活用という面から早い機会に、小・中学校の他の学年にも及ぼすとともに、その内容についても、教育現場に負担のかからないための受け入れ態勢の強化と日程的にも充実したものになるよう配慮されたい。4.実施計画によれば、長距離にして、かつ、バス利用とされている。安全対策には絶えず努力されているが、交通戦争激化のおりから、なお細心の注意を払い、万全の対策を講じられたい。
次に、議案第192号 昭和47年度西宮市
国民健康保険特別会計予算に対する要望を申し上げます。受診率の上昇や医療点数改定による医療費の大幅な増高等により、国保財政がますます窮状化するなかで、これら必要経費をまかなう財源が制度上、国庫支出金と保険料となっており、その医療費に対する国庫負担が定率(40%)であるために保険料でまかなうべき割合も高くなってきているのであります。そのために、被保険者の負担を考慮し、例年大幅な繰り入れを行なっておりますが、それでもなお相当多額の不足額を生じており、まことに憂慮すべき事態に至っております。よって、当局におかれては、国保事業の運営の困難性を国に対し強く訴えるとともに、国保制度の改善、すなわち国庫負担率引き上げの早急な実現方について各関係機関を通じ、より強力な働きかけを行なわれるよう特に要望します。また、同時に保険料の公平を期するため被保険者の所得把握についても最善の努力を払われたく、あわせて要望いたします。
次に議案第196号 昭和47年度西宮市
下水道事業特別会計予算のうち、下水道使用料に関連して要望意見を申し上げます。市は現在、南部処理区域内の木造市営住宅で建てかえ計画のあるところにおいては水洗化工事を禁止しており、そのために下水道使用料に不合理が生じております。よって、市当局におかれては早急にこれが是正のため善処されるよう要望いたします。
次に、議案第201号 昭和47年度西宮市
生活環境施設整備事業特別会計予算についての要望意見を申し上げます。本市生活環境施設整備事業、すなわち公共下水道事業は、御承知の通り昭和48年度末までに、国鉄以南、夙川以東、1298haの区域を整備しようとするもので、昭和40年以来事業推進に努力されております。しかしながら、今回、近年の諸物価の高騰、地盤沈下等による予定外の既設管渠の改修、ポンプ計画の一部変更、さらには公害防止のための工法変更などの理由により、当初計画の継続費予算に大幅な不足を来たし、また、事業施行年度も武庫川流域下水道瓦木ポンプ場建設の見通しが立たないことなどにより、昭和48年度完成が困難となったため、最終年次を昭和52年に変更するとともに、60億5300万円に及ぶ事業費を追加しようとされております。われわれは、かねてより住民が要請している公害防止策としての工法変更、あるいは物価上昇等による経費の追加については理解するものではありますが、事業年度の遅延については、市民の大きな期待を裏切る結果となり、ひいては政治不信を招く原因になるとともに、本市全域の公共下水道計画にも大きな支障を来たすことを危惧するのであります。この点については、市当局より「事業遅延については、理由のいかんを問わず陳謝のほかない。今後は、このようなことのないよう十分注意し、計画通り事業を推進したい。」旨の陳謝と決意の表明があり、「計画変更について市民の理解と協力を得るため、市政ニュース等で十分PRする。」と確約されましたが、市当局におかれましては、再びこのような事態を招くことのないよう注意されるとともに、市民の要請にこたえるべく最善の努力を傾注されるよう強く要望する次第であります。
最後に、議案第210号 昭和47年度
西宮市立中央病院事業会計予算につきましては、審議の過程において予定業務量の算定基礎、運営管理体制の改善強化、多額の市費繰り入れによる一般財政への圧迫、午後に行なわれている特殊診療の実績、各科診療別の経営分析、実施設計の策定等々、病院再建にかかる諸問題についてあらゆる観点からきわめて活発、かつ熱心な論議が行なわれ、賛成多数をもって原案に承認を与えることに決定したものであります。
なお、本件については大槻委員外2名より少数意見の留保がなされましたので、あわせて御報告申し上げます。
当局におかれましては、以上申し上げました貴重な要望意見を十分尊重されることはもちろん、分科会、委員会の審査過程において指摘した事項についても十分配慮され、効率的な予算の執行と円滑な市政の運営をはかっていただきますよう、お願いいたしまして、予算特別委員会の報告といたします。
ありがとうございました。
○議長(中村芳雄君) 次に、議案第210号に対する少数意見者の報告を求めます。
5番 大槻弥之助君。
◆5番(大槻弥之助君) 議案第210号 昭和47年度
西宮市立中央病院事業会計予算につきまして、平野、塚田、大槻の3名が、少数意見の留保をいたしましたので、3名の少数意見の留保者を代表して、私が意見を報告いたしたいと思います。
第1款第1項第3目委託料5100万円については、当局よりの資料及び新病院建設の基本要綱が、病院長が学会に出席のため米国に出張中で、5月にならないと本委員会に提出ができないとのことなので、継続審査をすることが妥当なことであると強く主張して、予算の一括採決に反対することを表明いたしました。
少数意見のおもな理由は、次の通りであります。
病院会計は、前年度を上回り、二億九千余万円を一般会計から繰り入れて収支を合わせるという赤字経営で、全国の本市病院と同等規模の病院に比較して、数倍の赤字を年間出しております。公立病院の持つ使命から、ある程度の赤字は不可避であるとしても、本市病院の現況は、まことに憂うべき状態であると考えます。新病院を建設し、高度の医療技術を持った医師グループと、近代的な医療機器、そうして充実したスタッフによる看護体制とりっぱな施設は、全市民の生命と健康を守るために、何人も否定できない要求であります。その要求を実現するためには、十分現実を見つめて、市民からの不評の病院、イコール赤字という企業の体質を究明することなしに、理想の病院の建設は不可能であります。新病院建設には、35億余の財源を必要とし、これを確定財源と起債で充当するわけでありますが、これを実現するためには、他の行政施策に及ぼすところの影響の大きいことは、当局の資料、説明で明らかであります。この起債元利償還は、昭和50年度では12億余りとなり、さらに現在と同じように赤字を出したとするならば、約その上三億六千余万円を上積みすることになり、実に16億に近い財源が病院に投入されることになります。本市病院を健全な経営にし、住民に奉仕する医療機関にするためには、不評イコール赤字の原因をきびしく究明してこそ、正しい委員会の任務だと考えます。病院の建設された暁の赤字は、医療収入の10%であると立入院長は言明されていますが、それを裏づけるところの医療の収益的収支の基本的な計画や、そのために医療の将来を展望する基本要綱が、委員会の質疑の段階では十分に明確になりませんでしたし、現在の病院の赤字を分析し、解明するために、病院の各科別損益計算書すら提出ができておりません。これは赤字克服に対する熱意の不足さ、いな市民のための税に対する考え方が十分でないのではないかと考えます。われわれは、中央病院が市民から遊離し、市民の医療機関としての機能を十分に果たしていないからこそ、例年赤字経営に終始していることから、一日も早く市民の病院になるため十分現況を検討することこそ、市民の要求と合致するものであると考えております。いたずらに実施設計を急ぎ、後年に大きな赤字を出して、その責任を論ずることのないよう、基本構想や収益的収支の基本計画が提出され、病院長が帰西され、十分胸襟を開いて論議し、議会や、いな住民の不安を解消してから、私どもは実施設計をしても、決しておそくないと考えます。
以上が、少数意見のおもなるものであります。
議員各位におかれましては、何とぞ私どもの意見を了とされ、御賛同賜わりたくお願い申し上げる次第でございます。
○議長(中村芳雄君) 特別委員長の報告並びに少数意見者の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ質疑を打ち切り、討論に入ります。
上程中の各案に御意見はありませんか。──41番。
(登 壇)
◆41番(上島信雄君) 民社党議員団を代表いたしまして、ただいま議題となっております各案のうち、議案第192号 昭和47年度西宮市
国民健康保険特別会計予算につきましては、委員長報告に反対をするという立場から、さらには議案第210号 昭和47年度
西宮市立中央病院事業会計予算につきましては、委員長報告に反対し、少数意見に賛成をするという立場から、この両案の関連におきまして、まことに不本意でありますけれども、議案第191号 昭和47年度西宮市一般会計予算に反対せざるを得ないというそれぞれの立場から、討論を行ないたいと思います。
まず、議案第192号についてであります。原則論と実態論の両面から意見を申し上げてみたいと思います。
まず、原則論といたしましては、今日までしばしば市当局も発言をされておりましたように、本来、国保事業は、国の施策であり事業であります。国の施策である限り、国家の財政負担を要求をするということは当然の権利であります。現に昨年は、この主張に基づきまして、たな上げを行なっておりますけれども、本年も同様の処置がとれないということが理解をすることができません。この原則論の主張といたしまして、今日の現実的課題に対処するために、現実論に百歩を譲ったといたしましても、現在の国保の経営内容は、まことに不健全かつ不公平な内容であります。昨日、予算特別委員会において民生分科会主査にいろいろと質問をいたしましたところ、加入者の49.5%が所得不明であり、当局としては、懸命に実態把握につとめるが、それが確認できる日程は不明である、こういうように言われております。私どもは、必ずしも国保料金の改定を観念的に反対をするものではございません。所得に応じて適正な料金を課するということが大切であり、そのためには何よりも経営基盤の確立をはかるべきであります。みずからの経営能力のなさというものを他に転嫁をして、料金改定をはかって糊塗しようとする一番安易な方法は許されるべきではありません。したがって、私は、所得の実態把握に全力をあげ、それが確立するまではたな上げ措置をすべきであるという立場から、委員長報告に反対であります。さらに論を進めますならば、昨年度実施いたしました市民の世論調査の中で、いま一番市民が期待をしている行政内容は、物価対策でありました。国保料金は、公共料金であります。市民全体から見て、国保加入者の数が少ないからといって、安易に考えておりますと、公共料金の値上げは、必ず他の諸物価値上げの呼び水的役割りを果たすわけでありますから、市民が一番強く期待をしている物価対策に逆行する結果となってまいるわけであります。市民が期待をしている施策が実施をされず、市民がそれほど期待をしていない医療機関に巨額な資金が投入をされるという市民不在の行政には、私どもは同調することができません。
次に、議案第210号病院問題についてであります。昨日来から問題点が明確になってまいりました。すなわち、私どもが一番関心を持っておりました、新病院建設後の経営内容はどうなるのかという点につきましては、その見通しはつかない、5月ごろになれば何らかの資料が用意できる、こういうことであります。40億になんなんとする貴重な市税を投入するためには、まず、基礎づくりから慎重かつ周到でなければなりません。将来の行く先不安のまま大事業を実施することは、あまりにも冒険主義といわざるを得ないのであります。私は、今日まで、市長が提案をする案件につきましては、みずからの信ずべき主張は行ないながらも、なおかつ可能な限りこれを支持する立場をとってまいりました。しかしながら、本議案は、内容についても大きな問題点がありますが、それにもまして問題なのは、議案の取り扱い、審議の進め方であります。議会制民主主義は、徹底的な審議を尽くし、意見の交換を行ない、その上で決定された事項に対しては、積極的に協力をするという姿勢であります。いま中央病院の予算を可決しなければ、新病院は建設できないというわけでもありません。十分な資料をもとに、さらに市民の声も幅広く聞きながら取り組んだといたしましても、決しておそくはありません。本議案は、十分な資料や裏づけをもとに、慎重に審議をしたというように、だれが自信を持って言い切れるでしょうか。かってイギリスのチャーチルは言いました。「議会における多数決原理の中で、その運営を誤った場合に、男性を女性に変え、女性を男性に変えること以外は、すべて多数決によって決定をされる」というように皮肉っております。今日、中央における絶対多数の支配が政治の腐敗を招き、国民の政治不信を招いているという実態を冷静にながめながら、誤りなき本市議会の路線を確立しなければなりません。そのためにも、本案は、特別委員会において再審議を要求をいたしたいところでありますけれども、議事の運営上、委員長報告に反対をし、少数意見に賛成をするものであります。
最後に、教育委員会の正常化路線についてであります。私は、文教常任委員会の構成メンバーでありますけれども、あえて党を代表するという立場から、発言を許していただきたいと思います。今次、市会の審議の中から、教育委員会の正常化運動路線をめぐりまして、数々の問題点が提起をされ、あるいは不祥事件が提起をされました。まことにざんきにたえないところであり、きわめて強く教育委員会に猛省をお願いをしたいところであります。正常化運動をめぐって、市の内外や、あるいは関係者の論議が巻き起こり、大きくゆれ動いております。しかし、教育委員会を取り巻く情勢が激しくゆれ動いているときに、一番大切なことは、教育委員会みずからのき然たる姿勢であります。周囲の動きに同調をしておっては、だれが何を信頼すればよいでしょう。何よりも戒めるべきは、本質を忘れ、現象面のみをとらえて正常化運動を論じてはならないということであります。私ども民社党は、正常化運動の基本理念は、いまもって誤っていないということを党の内外の討議を経て確認いたしました。そして、その進め方、すなわち運動の展開のしかたに大きな誤りが指摘をされるということに、その結論を求めたのであります。教育委員会は、この点きびしく自己批判を行ないながら、正すべきは勇気を持って正し、信ずべきは自信を持って行動に立ち上がる体制を確立していただきますように、心から強く要求し、期待をいたすものであります。
以上申し上げた理由により、議案第191号、同192号、同210号に反対をいたします。
御清聴ありがとうございました。
(登 壇)
◆4番(小牧裕子君) 共産党議員団は、ただいま上程されております諸議案のうち、議案第191号 昭和47年度西宮市一般会計予算の一部と、議案第192号 昭和47年度西宮市
国民健康保険特別会計予算、議案第196号 昭和47年度西宮市
下水道事業特別会計予算、議案第197号 昭和47年度西宮市
区画整理清算費特別会計予算、議案第200号 昭和47年度西宮市
自転車競技事業特別会計予算、議案第201号 昭和47年度西宮市
生活環境施設整備事業特別会計予算、議案第205号 昭和47年度西宮市
街路用地買収事業特別会計予算、議案第210号 昭和47年度
西宮市立中央病院事業会計予算、議案第212号 昭和47年度西宮市
工業用水道事業会計予算、議案第254号 昭和47年度西宮市一般会計補正予算(第1号)、以上の案件につきまして、反対の立場から討論をいたします。
47年度の西宮市の当初予算全般を見ますときに、行政方針にあらわれております基本的な政治姿勢が、対米従属、独占資本奉仕の自民党政府の方針に従って組まれているということにつきまして、私どもは、まず、この予算全体の性格を明らかにしておきたいと思います。代表質問におきまして、わが党の宇野議員の質問の中で明らかになりましたように、このたびの47年度西宮市の当初予算は、史上最大規模の予算でありまして、総額589億3000万円、前年比26.9%増、特に投資的経費が53.7%増という、ただいま国会で審議されております47年度の国家予算と同じく、史上最大のインフレ予算になっております。しかもその内容は、特徴的にあらわれておりますのは、市債が217%も一般会計において増大している。さらにこの内訳を見ますときに、市債の中でも土木債が241%も増加し、この土木債のうちの総額の約半分が、阪神連続立体交差の費用、あるいは区画整理、通過幹線道路のための費用でございます。また特別会計におきましても、街路用地買収事業では、市債は226%の増で、この内訳といたしましては、越木岩線、山手線、鉄道沿い北側線など、いずれも幹線通過道路に充てられております。私どもは、この市債が217%も増になっておりまして、市民がばく大な借金、構成比で言いますと、46年度は4.6%であったのが11.1%を占めるという大きな借金によって、このような幹線道路事業が進められているということ、また、公営ギャンブルの収入が27億5000万にものぼり、ギャンブルと借金によって事業が進められているという点に対しまして、地方財政の危機を打開するためのもっと真剣な姿勢を市長に望みたいと思います。市長は、国の方針に従って予算を編成したといっておりますけれども、政府は、現在の国際情勢について、一そう国際協調が必要とされる情勢にある、これに対するわが国の役割りは重要である、また総需要を喚起することにより、すみやかに景気の浮揚をはかることが、当面する最も緊要な課題であるといい、また、経済成長と福祉の調和に立つ新しい経済発展へ踏み出す第一歩の年である、このように言っております。経済発展と住民の福祉の調和の問題は、前の公害対策基本法の中で、特に産業発展と住民生活の調和条項が削られたといういきさつがあるにもかかわらず、このように、政府はその方針を捨てておりません。しかも、政府は、国民福祉とは、あるいは民間住宅建設の促進であり、新全総に沿って国土の総合開発につとめるものである このように位置づけております。私どもは、まさに47年度の国の予算編成方針が、サンクレメンテにおける日米首脳会談で合意された対米従属下の日本軍国主義の全面復活と、大資本のための景気浮揚を二本の柱とするものである、そして、辰馬市長は、まさしくこの国の方針を正しくとらえ、それに忠実に従っておられるものと考えます。私どもは、真に地方財政の危機打開、民主的改善のためには、住民あるいは議会とともにこれに対処しようという努力の姿勢が当然見られるはずであり、行政方針に述べられておるような福祉予算である、積極予算であるという、中央政府が繰り返しで言っていることと同じように、いいことづくめのようにPRをするという姿勢が非常に大きな問題であると考えます。
次に、具体的に理由をあげてまいりますが、市長は、市民の福祉水準の低さを重視するということを言っておられるわけですけれども、住みよい生活環境を念願するだけで、財政上からとうてい不可能と言い切り、私どもがすでに指摘している西宮市総合計画の矛盾点、つまり、文教住宅都市を基調とする個性的な都市づくり、実は、新全総に基づく流通センター都市として、東西、南北の幹線道路づくりに力を入れざるを得ない、この矛盾をひたすらくさいものにふたをする式でおおい隠して、西宮市の基本構想に沿って市民生活の向上、教育文化の向上、都市環境の整備をやっていくのだ、このように言っておられます。ところが、一方で、現在の西宮市民の生活のほうは、住宅で申しますならば、昭和43年で、住宅難世帯数1万6400戸、住民は、せめて月収の1割以下の家賃の家をという切実な要求を持っておりますのに、これにほど遠い公営住宅の戸数、あるいは中間所得者層を対象というのが2万6000円もの家賃の公社住宅、こういうことにしかなっておりません。そのほか産休明けの保育所、もっとたくさんの保育所、公立幼稚園あるいは学校教育施設の整備、拡充等々、たくさんの市民要求が山積しておりますことに対しまして、国保料金の引き上げ、保育料の引き上げ、しかも保育料の引き上げにつきましては、保育所に子供を預けている父母たちから、よく話し合ってきめてもらいたい、当面の値上げは反対である、こういう請願が、現在、継続審議になっておりますにもかかわりませず、次々と公共料金が値上げされ、消費者の物価が上がっておりますときに、このような値上げを行なわれております。そして、一方、工業用水道会計では、企業の負うべき赤字を自治体に負わせる健全化計画を進め、たびたび指摘をしておりますように、大阪ガスの報償金、関西電力や電々公社の電柱の道路占用料は、非常に安いままの状態になっております。また、下水道の使用料につきましても、ばく大な市債をかかえながら、大量に水を使用する企業も、処理区域で、まだ水洗化していない個人も、同じように1m312円を徴収されている状態ですし、私どもは、大企業の使用料を値上げして、もっと一般住民には、下水道使用料につきましては、排水区域及び処理区域内の未水洗化の家庭は、当面無料にするべきである、このように考えます。そして、最初に述べましたような通過幹線道路の整備が続々と進められていきます中では、現に、札場筋線の現状が如実にあらわしております通り、幹線道路の拡幅、整備によりまして、あとに残るものは商店街の疲幣、騒音、振動、排気ガス等の交通公害が、大きくあとに残されているわけです。この交通公害の問題につきまして、市長は、公害の未然防止ということを掲げておりますが、現在、西宮で、さまざまの公害の中でも最も問題になっております、この交通公害に対して、住民の中には、もう道路は要らないのだ、幹線通過道路は要らないのだ、自分たちの生活道路はもっと整備をしてほしいと思うけれども、通過幹線道路は要らないという声すらあがっておりますし、阪神高速、中国縦貫、中津浜線等々、住民の陳情、請願が、議会や市に寄せられているだけでも、相当数にのぼっております。ところが、公害の問題につきましては、県の公害防止計画策定にあたって、これが市長の行政方針では、こういうものがつくられるのだといわれておりますけれども、道路建設などの都市計画の面からでは、何らこの交通公害を防ぐための市の案は、県に対しても提案されておりません。交通公害は、現状では防ぎようがないのが実態でありまして、これを未然に防止するためには、やたらに通過幹線道路をつくらない、しかも、市民のばく大な借金と税金によってつくっていかないということが前提となるはずですけれども、そういうことが実際には行なわれておりません。そうして、住みよい都市環境をつくるということをうたっておられまして、その中では、都市の再開発ということをうたっておられますが、現在、全国の再開発の行なわれた地域、どこの地域を見ましても、地元商店や権利者、居住者が締め出され、大資本があとに居すわる、こういう結果になっております。また、区画整理事業におきましても、名来、下山口では、権利者の強い熱意のもと、組合が設立されたと行政方針には書かれておりますけれども、具体的に減歩の問題が出てくると、さまざまの反対意見が出てまいりますように、天下り式、押しつけの都市計画を行なっておられます。これは、甲東瓦木の前例があるにもかかわらず、こういうことの繰り返しになっていると思います。このような問題は、個人個人の所有権にかかわる問題ですから、真に住民の立場に立つならば、時間をかけた十分な話し合いの結果、取り組むべきであって、単なる事業の促進をはかるという態度で進めるということは、真に住みよい都市環境をつくるということとは、全く反しております。
それから、都市環境を整備するという点で、生活環境施設整備事業についてでございますが、国鉄以南、夙川以東の地域につきまして、昭和48年度に完成させる、これがこの事業に取り組んだときの、受益者負担金制度を設けたときの助役の言明でありましたにもかかわらず、今回、さらに約60億の市担をつぎ込んで、しかも4年おくれる、52年度にこの地域がやっと完成するという状態です。私どもは、保健衛生の立場からも、生活環境をよくする点で、公共下水道の全市的な整備は急がれなければならないと考えておりますけれども、このたびの52年までの計画の中で、物価の上昇率は毎年10%というふうに組まれておりますが、すべての物価の上昇率というものは、それほど高くはならないかもわかりませんけれども、現在の国の方針が、景気浮揚対策ということで、自治体の借金や国家予算を、景気浮揚の公共事業にどんどんつぎ込んでおります今日、昭和52年までの6年間の間には、物価の上昇は、年10%ではとどまらないであろう、私どもは、もっと住民に、たびたびうそをつかない、真に住民の生活環境を守るという立場から、抜本的な計画を立てられるべきであると考えております。
次に、教育の問題でございますが、私どもは、今議会で、さまざまの教育正常化の問題点を明らかにしてまいりました。その中で、私どもは、教育委員会の教育正常化につきまして、市長の行政姿勢と同じく、若干の改善策は打ち出しながらも、基本的には、自民党政府に追随する立場を守っている以上、真の問題解決はできないと思います。今日まで、ほこ先を国に向けずに、親や現場教師に向けるところから、ますますひずみを大きくしている結果を招いております。入部裁判に象徴されるように、提訴されるに至った責任の真の原因が、行政当局にあることを隠して、一見、現場教師を擁護するかのような見せかけで、市民個人を相手取り、だらだらと6年間もの係争を続け、親も子も教師も、そして、今回では、当の入部さん親子だけじゃなくて、他の父兄や子供さんまでも傷つけられる中で、教育委員会自身、ひとり傷つくことなくやってこられたかのように見えます。私どもは、こういった事故の処理について、教育委員会自身の学校現場に対する姿勢が、責任追及ということに終わり、みずからの責めを潔く認めた責任ある早期の解決をしないことが、一そう現場を萎縮させ、その後も事故が頻発し、一連の不祥事件の一部がこのたび明らかにされたものと考えます。宇野議員の代表質問に対する答弁の中で、中教審答申については是々非々主義でという教育長の答弁がありましたが、中教審では、戦前のあの天皇制軍国主義のもとで、明治憲法と教育勅語の精神主義、非科学的な教育に対する深い反省の中で、戦後の民主的な教育の方向が生まれたと思うのですけれども、中教審答申では、この戦前の教育、あるいは戦後の教育がどのように経過をしてきたかということには一言も触れられず、全面的な戦後教育批判のみの上に方針が展開されております。西宮市の教育行政方針にも、戦後教育がきびしい批判を浴びと、この中教審答申の態度を肯定しております。戦後、一応の民主的な改革が行なわれたにもかかわらず、なぜこれがゆがめられてきたか。私どもは、これは中国革命の発展に直面し、アメリカの対日政策が、ポツダム宣言に反して、社会主義国に対する軍国主義の復活、一応の民主化の、それをも否定してしまうというこの方向へ転換したからであるということが、事実をたどれば明らかであるということを申し上げておきたいと思います。共産党は、いかなる政権のもとであっても、教育は真実と科学に基づいた基本的な知識を身につけることを保障する、そういう性格のものであり、教育行政は、憲法と教育基本法に明記された、国民の教育を受ける権利を尊重し、そのための教育施設、設備等の教育条件整備を行なうべきである、このように考えております。ところが、このたびの予算の中では、一般質問でわが党の大槻議員が質問をいたしました、あの県立高校の用地買収整地事業費1億7922万8000円が出されておりますけれども、こういったものを、当然県の指示通りに動くのではなくて、西宮市に返還を要求する、あるいはこれに見合った学校施設を県に要求するという姿勢が、当然望まれるべきであると考えます。そうして、また、中教審の国家統制の強化、冷酷な差別と選別の徹底を基調とする基本的な路線を、事実上是認する一部のエリートを養成するにすぎない少年の船、こういう予算には反対をし、もっとすべての子供を対象にした教育施設、設備等の教育条件整備をするべきであると考えます。
次に、自治法の第174条に基づく専門委員の問題です。このことにつきましては、これまでにも述べてまいりましたが、この専門委員は、他の市長の諮問機関である審議会委員とは違いまして、執行機関の補助機関としての性格づけがされております。そこに審議機関である議員が参加をする、あるいは全員が議員で構成されるということにつきましては、私どもは、行政当局と議会との区分、はっきりけじめをつけて行政を推進させるという立場から、こういう予算には賛成できません。
次に、議案第210号につきましては、総額28億の継続費が組まれて、中央病院の新築移転を行なうという問題につきましては、どのように市民の生命と暮らしを守るのに役立つ病院にするのか、これらを明らかにするためには、移転開院後の財政収支を含む基本計画、それに伴う必要資料の提出を受け、その上で、公聴会など、十分な審査を行なった上で決定されなければならないと思いますので、委員長報告に反対し、少数意見に賛成をいたします。
私ども共産党議員団は、基本的には、市長みずからが、自治体財政が圧迫されております今日、ただ国や県の方針に唯々諾々と従うのではなく、一般市民の生活の向上、生活環境を守る、そういうことを真に望まれるなら、もっと積極的に、市政ニュースにおいても、あるいは議会に対しましても、自民党政府に対決する立場をはっきりと明らかにし、今日の地方財政における矛盾を市民の前に明らかに訴えていくべきである、このように考えております。
以上で共産党議員団の意見を終わります。
ありがとうございました。
(登 壇) (拍 手)
◆6番(田中謹二君) 市政会を代表いたしまして、ただいま上程中の、議案第192号につきましては、一部反対意見が出ているところでありますが、私は、原案に賛成するものであります。
本市の国民健康保険は、全市に実施されて以来、すでに14年半を経過しておりますが、この間、常に国の施策に先がけ、給付内容の改善を行ない、また保険料につきましては、できるだけ低く押えることによって、低所得者層の多い被保険者の負担の軽減に、市当局がなみなみならぬ配慮と努力を払われていることは、皆さま先刻御承知の通りであります。しかしながら、今日国保会計において年々多額の繰入金を投入しても、なおばく大な赤字をかかえている現実は、国保財政にとって、まことに憂慮すべきことであり、市当局において、これの対策に、あらゆる機会をとらえ、政府、国会等に対して、国庫補助金の増額を働きかけていると聞き及んでいるところでありますが、なお十分な措置がとられていない現状は、実に施策の貧困といわざるを得ないのであります。当局におかれては、今後とも、さらに一そう強力に政府に働きかけ、国庫補助金の増額による国保財政の健全化に努力されることを希望するものであります。さて、今回、市当局が提案されております国保料金値上げ最大の原因は、医療費の増加によるものであります。去る2月に実施されました医療費の点数改定、12%アップに加えて、本市は、阪神間の住宅都市として、医療機関にも恵まれ、保険衛生知識も進んでおりますので、他都市に比較して、国保の利用度はまことに高率であります。これが医療費の多い理由と考えられます。加入者にとって利用度が高く、またそれだけ受ける利益も増大しているとすればその利益を受けるものが、ある程度負担の分担をすることは当然であってしかるべきものであり、国保料金の値上げに対し、公共料金の値上げは、市民の生活を苦しくし、物価の上昇を助長するものであるとの理由で、画一的にこれに反対することは適当でないと考えるのであります。国保は社会保険であって、その保険料は、加入者が、みずからのために備えて負担するものであり、その意味で、これを公共料金と考えることは、妥当ではないのであります。かくのごとく申し上げましても、私は、どんな値上げであっても、値上げがよいと考えているものではありません。ほんとうにその必要があり、また妥当なものであれば、あえて反対することはないと申し上げたいのであります。国保の値上げに対して、私は、次の点にその必要性、妥当性があると考えるのであります。第1に、本市の保険料は、利用度が高く、給付率がよいにもかかわらず、あまりにも安過ぎるということであります。すなわち、一人当たり平均年額で、大阪市の7488円、神戸市の6747円、尼崎市の5336円、芦屋市の7142円と、本市の4100円に比較して、はるかに高く、また近畿各都市に比しても、本市は最低クラスとなっており、本市が、47年度において5576円に値上げしたといたしましても、なお、これらの都市より下回るのであります。また、他の健康保険と比較いたしますと、健康保険の事業経費は、本人と事業主が2分の1ずつを負担しております。いま、これを本市の国保事業について見ますと、5576円としても、本人負担に相当する保険料は22.4%で、事業主に相当する国、県支出金と繰入金は77.6%にも達しているのであります。給付割合につきましては、他の健康保険は、本人10割、家族給付は5割であります。本市国保は、御承知の通り、世帯主8割、家族7割給付であり、給付割合については、同一程度となっているのでありまして、このことから見ましても、ある程度保険料を引き上げる必要があると考える次第であります。(「休業補償はあらへんで」と呼ぶ者あり)
第2に、繰入金の増加であります。市民の5分の1である国保加入者に、これほど多額の市費を繰り入れることは問題であり、自主財源である保険料の負担が少な過ぎる傾向を指摘さるべきであると考えるのであります。
第3は、今回の値上げ額であります。市当局は、運営協議会の答申を尊重し、今回の医療費の点数改定による負担の増加を見ながらも、1476円の値上げにとどめられ、5576円にしていることは、大阪市の8784円、神戸市の7584円、尼崎市の6560円、芦屋市の8794円の保険料に比較いたしまして、被保険者の負担の急増に対し、細心の配慮を払った妥当なものであると思います。なお、一部には、保険料を値上げせず、不足分は全額たな上げせよとの御意見もあると聞き及んでおりますが、その場合、たちまち赤字の累積によって、保険財政を窮迫におとしいれることになり、ひいては保険事業の運営ができなくなることが予想されるので、市当局の提案を支持いたします。
以上、今回の国保料金の値上げにつきましては、私の所信の一端を申し上げまして、各位の御賛同を得たいと考える次第であります。(拍手)
(登 壇)
◆14番(目黒邦典君) 公明党を代表いたしまして、ただいま上程されております諸議案のうち、議案第191号、議案第192号、議案第200号、以上3件について反対するものでございます。順次、反対の理由を説明をしてまいります。
最初に、議案第191号 昭和47年度西宮市一般会計歳入歳出予算について、公明党は反対をいたします。その理由といたしましては、まず、総体的に申し上げますと、1971年12月の円の大幅の切り上げが産業界に大きな波紋を及ぼし、昭和40年以来の不況であると悩んでおります。労働者の残業も漸次減少の傾向をたどると聞き、また、昨年暮れ、当市に所在する歴史の古い世界長が工場を閉鎖する事態も起きてまいりました。そして、多くの失業者を出して問題になったということは、皆さま方も御存じの通りでございます。このことは、この不況がわれわれの身辺に押し寄せてきたということを一そう深く感ずるものでございます。本年じゅうには、何とか景気も上向くであろうと、一るの望みを持った楽観的な見方をする人もございますが、大方の見方は、アメリカの経済の立ち直りがおくれ、本年の8月には円の再切り上げが行なわれ、1ドルが270円にも値上がりするという学者すらございます。こうなりますと、不況倒産ということばで表現するよりも、むしろ生き残る産業が幾らあるかということを尋ねたほうが早いのではないかという、非常に悲観的な学者もおります。また、昨年起こりました日米繊維問題で、大きな問題を起こしましたが、今後、コンピューター、農産物の自由化がクローズアップされまして、日米繊維交渉で起こした以上の大問題となるということは明らかでございます。そして、不況は、ますます深刻になっていくのではないかと考えられます。したがいまして、こういう立場から、公明党といたしましては、本年の当初予算を見ますれば、市税収入とギャンブル収入を目一ぱいに見、その不足分を市債47億3000万円、債務負担行為58億円の借金でつじつまを合わせておるというのが現状でございます。先ほども申しました経済状態の不安定な時期におきまして、かかる不安定な予算を計上するということにつきましては、将来の見通しの上からも非常に不安でございますので、この点には賛成することができないと思うわけでございます。
次に、細部にわたりまして、反対の理由を申し上げます。
最初に、総務関係でございますが、第15款諸収入第1目収益事業収入第1節競輪事業収入27億5000万円でございますが、この件は、議案第200号と関連をいたしますが、ここで反対の趣旨を述べさしていただきます。
公明党といたしましては、基本的に競輪事業というのは反対をいたしております。しかし、競輪に従事しておられます人々のことを考え、廃止に伴う財政的措置等を考えて、廃止するにつきましては、現在、直ちに廃止するということは不可能であると判断はいたしております。したがいまして、廃止へ前進さしていく意味におきまして、委員会をつくりまして、この委員会で審議をいたしておりますが、この委員会の精神とはうらはらに、財政が窮屈であるという理由のみによりまして、全く競輪におんぶするというこの姿勢については、賛成するわけにはいかないのでございます。
次に、教育問題でございますが、第10款教育費第7項社会教育費少年の船のことでございますが、これは、先ほど小牧議員からも反対の意思表示がございましたが、公明党といたしましても、これは、金額といたしますと389万2000円、少額ではございますが、本計画は、300人の生徒が対象であります。本議案におきまして、市島学園ができます現在、この施設を拡充し、活用し、広くより多くの人を、充実した勉強ができるようにすることこそが、教育の機会均等の上から言っても正しい方法であろうと思われるわけであります。一部の人しか利用できないこの少年の船につきましては、公明党は反対するものでございます。
次に、土木費でございますが、第8款土木費第6項公園費第6目プール事業費でございます。これは、仮称北夙川プールの新設の件でございますが、この件につきましては、予算に対する直接の反対ではございませんが、47年3月2日に、もうすでに入札が行なわれておる、まだ予算も決定しておらないのにこの入札が行なわれておるということは、議会を軽視した姿であろう。これは、原則に立ち返ってやっていただくという意味におきまして、この件は反対をさしていただきます。
これと同じ問題ではございますが、第4款衛生費第2項し尿及び下水清掃費につきましても、議案第227号工事請負契約と同じ趣旨でございますので、ここで反対の意を述べさしていただきますが、これも同じように、3月3日に入札が行なわれ、まだ予算が決定をしてないのに入札が先行したという、この議会軽視の姿に対する反省を促す意味におきまして、反対をいたすものでございます。
次に、議案第192号でございますが、昭和47年度西宮市
国民健康保険特別会計予算の件でございますが、これは、先ほど賛成の方もございましたけれども、公明党といたしますれば、公共料金の値上げというのは、原則的に物価の値上げを誘発するという意味で、反対をいたしております。いま、私が説明をいたしますのは、それ以外の面で反対の理由を説明をさしていただきたいと思います。国民健康保険の加入者というのは、西宮市の世帯の中で2万9761世帯でございます。その中、市税公簿に記載されていない、すなわち、所得の把握のできないという人が1万4742世帯もあるわけです。この人たちが放置をされておって、そして、まともに税金を払っておる人だけがその人の分までを負担をしなければならないというふうな、この事態に対して反対をするわけでございます。公共料金が何でもかんでも反対というのではございません。ただ、正しく徴収が、だれが見ても、これはいたしかたがないという時点におきますれば、われわれも賛成することにやぶさかではございませんが、いま申し上げました通り、この所得の把握ができてない、これを把握した上で、保険料の値上げは再検討すべきであるという意味におきまして、反対をいたすものでございます。
以上、簡単ではございますけれども、反対の意見を申し述べました。
これをもって終わります。
(登 壇)
◆37番(平岡利美君) 社会党の議員団は、議案第191号、議案第192号、議案第200号、議案第205号、議案第210号、以上5議案につきまして、残念ながら賛成をすることができません。そこで、特別会計のほうにつきましては、わが党の他の議員のほうから討論に立つ予定をいたしておりますので、私は、一般会計予算のみにつきまして、また大筋につきまして、反対の討論を申し上げたいと存じます。
この予算が、政府や県の施策に非常に忠実である反面、市民の期待には十分にこたえる内容を備えているとは思えないのであります。百歩譲って、当局の提案趣旨を最大限協力的に解釈し、理解をいたしましても、なおかつ、これから私が述べようとする歳入面で2点、歳出面で5点、少なくともこの7点につきましては、これだけは賛成するわけにはまいりません。
まず、歳出から申し上げたいと存じます。事項別明細書の169ページ、第2款総務費第1項総務費第11目都市安全対策費、このうち、西宮・甲子園交通安全協会補助金2788万4000円、いわゆる婦人交通指導員関係の経費であります。過去、しばしばわが党の議員団は指摘をいたしてまいりましたが、依然市当局の姿勢が変わってまいりません。と申しますよりも、むしろ考え方が後退をいたしておるとさえ思うのであります。すなわち、この仕事の内容から判断いたしまして、当然県の行なう業務であり、市が特定団体に委託して行なわしめる事業ではない、このように私たちは考えておるわけであります。先般の本会議なり委員会での市当局の答弁についても、この制度が始められた当初の答弁とはだいぶ変わってまいりました。食い違いが生じてまいっております。当初、この仕事は県が行なう仕事ではあるけれども、県のほうで積極的にやってくれないから、市のほうで肩がわりをしなければしかたがない、こういう意味の答弁をされていたわけでありますが、昨年あたりから、この業務は、次官通達によって市が行なう業務であるとの考え方に立っているようであります。そこで、次官通達の内容の一部を紹介をいたしておきたいと存じます。確かに次官通達でまいっております、「地方公共団体における交通安全対策について」こういうことで、県がやる仕事、あるいは市町村がやる仕事が分類をされておるようであります。この中に、市町村長において講ずべき施策、こういうことがあります。まず一つに、交通相談機構の強化、二つ目には救急体制の整備、三つ目には交通安全思想の普及、四つ目には学童等の補導、こういうふうに四つあげられておるわけであります。しかし、その中に、こういうふうに指摘がされておるわけであります。「なお、職員による交通補導を行なうような場合において、特に次の諸点に留意されたい。1.その職務は、学童、幼児等の補導にとどめ、警察官の行なう交通整理とまぎらわしい行動をとるようなことのないように留意する。2.市として、交通補導に従事する職員を特別に置く場合においては、非常勤の特別職として、登下校、園も入るわけですが、登下校園時のみの勤務とする等、適切な運営をはかられたい」、こういうふうになっているわけであります。このように、次官通達では、学童の誘導については一応あげておるわけでありますけれども、まず、警察職員のお手伝いではないということです。それから非常勤の職員であるべきであるということ、こういうふうに言われておるわけであります。これを見ても、現在の婦人交通指導員の制度や実態が、次官通達の趣旨からも大きく離れていることは明らかでありますし、また、このような制度や実態は、一歩兵庫県から外へ出ますと、あまり類例がないようであります。また、市民から好評だから今後も実施していく、当局はこう言っております。また、県に対しては、補助金を下さい、こう言っております。委託金ならともかく、補助金を下さい、こういうふうに要請をいたしておるわけであります。そのこと自体が、私は、地方自治法第2条、地方財政法第28条、この精神を無視をした考え方である、こういうふうに指摘をせざるを得ないのであります。要約をすれば、市当局の考え方は、県の仕事だから県にやらせるというところから大きく後退をして、何とか理屈をつけて、あたかも市に義務づけられている業務であるかのような印象づけを行なおうとする市当局の姿勢に、まず問題があるわけであります。こう言いながらも、私は、婦人交通指導員の皆さんの御苦労については、先ほど来申し上げておりますこととは、関係なしに、敬意を表したいと思うものであります。彼女たちが一日も早く、名実ともに筋道の通った県の職員となられ、そして、身分が安定されるように、そのためにも、市当局として、県の業務であるという前向きの姿勢で努力をすべきであると考えるわけであります。その姿勢を私たちがとらない限り、この予算に賛成をいたすわけにはまいりません。
次は、424ページ、第8款土木費第5項都市計画費第3目街路事業費のうちで、土地収用手数料443万2000円であります。結論から言って、円満にあくまでも話し合いで解決をしてもらいたい、こういうように思います。この予算を私が認めるということは、強行手段を市がとってもよろしいということを認めることになります。この種の場合、強行手段は、避けてもらいたいという立場から反対をいたしたいと思います。おそらくこの問題については、かなり感情が差しはさまれているかに感じられるわけであります。過去、折衝に当たった市の職員が、強迫にたぐいをするような言動があったかのようなことも仄聞をいたしております。三島由紀夫の崇拝者であるとか、あるいはこの仕事に生命をかけておるとか、あるいは出刃ぼうちょうがどうとかいうようなことが、折衝の過程で、かなり穏やかでない発言がされたかのように仄聞をいたしておるわけであります。このようなことに類似をすることばが、もし職員の中から出ておったとしたら、それが事実であるとすれば、なおさら土地収用の強行手段は好ましくないと、私は判断をいたします。この予算計上につきましては、そういう意味合いから反対いたしたいと思います。
次に、教育委員会関係で3点指摘をしておきたいと思います。464ページ、第10款教育費第1項教育総務費第2目事務局費、そのうち奄美大島派遣費46万6000円、次は、480ページ、第10款教育費第1項教育総務費第8目市島学園費4376万2000円、537ページ、第10款教育費第7項社会教育費第1目社会教育総務費のうち、少年の船の経費389万2000円、これら一連の行事の経費に反対をいたします。私は、いま、これら一連の行事、こういうふうな表現を使いました。他の都市で一般的な意味で行なわれていない目新しい企画や行事という意味であります。そのように理解を願いたいと思います。私は、決して目新しい企画や行事がいけないというのではありません。しかし、今回の教育予算につきましては、教育正常化の運動が、6カ年にわたって続けられてきましたが、本年度の教育行政方針には、成果をあげ、さらに深化の段階、こう述べられておりますが、実際はその段階ではなく、むしろ原点に戻って、新たに出発をすることでなければならないということが、委員会審議の過程で明らかにされたようであります。すなわち、教育条件の整備に最大の努力を払うことが、今日ほど重要性を増している時期はないのであります。プレハブ教室に学ぶ児童や生徒、教師を見るにつけ、また、木造の危険校舎や雨漏り体育館の多い中では、着実な教育の成果を期待することができないのでありますし、また、大社中学、甲陵中学、広田小学校等のマンモス校の解決もできない現時点で、市島学園や少年の船、奄美大島派遣、こういった予算につきましては、限られた財源の範囲で、何をいま優先させなければならないかを考えるときに、妥当な予算の組み方とは言えないと考えるものであります。以上の観点から賛成ができません。
次に、歳入について2点指摘をいたします。25ページ、第7款分担金及び負担金第2項負担金のうち、保育所措置費3770万6000円でありますが、この中には、593万1000円の保育料の値上げ分が含まれております。説明によれば、増収をはかるのが目的ではない、料金の適正化であり、均衡是正であると当局は言っております。加えて、今回は、低所得者は上げない、高額所得者が対象とのことでありますが、低額所得者、高額所得者といっても、いずれも勤労世帯の、あるいはまた零細な商売人の子供さんが対象であり、低額、高額と申しましても、勤労世帯、あるいは、そういった零細な商売人の方が対象でありますから、決してそのワクの中での高額であり、低額ということが言えるわけで、まして一世帯の収入が140万程度から、今度の増額対象に、値上げの対象になるわけでありますから、一世帯140万と申しますと、これは、共かせぎの場合でなければ、ほとんど入所できないわけでありますから、一人が70万円、こういうことになるわけで、はたしてそれが高額な所得者であるかどうか、その点にも大きな疑問を感ずるわけであります。私たちは、福祉そのもの、社会福祉、あるいは老人福祉、児童福祉そのものの考え方のワクを、時代の要請の中から、今後、もっともっと幅広く考えていく必要があると思ってますし、そのためには、請願にも出されていますように、保育所の増設や保母さんの数をふやす等の根本的な措置を講じて、いつでも、だれもが入所できる受け入れ態勢をつくることが先決であります。そういたしませんと、保育料だけが適正化され、均衡是正がされたとしましても、保育対象の子供さんが、依然機会均等に入所、入園ができないという問題点の解決にはなりません。よって、この関係予算にも反対をいたします。
最後に、103ページ、第15款諸収入第5項収益事業収入27億5000万円、これは、後ほどの議案第200号の特別会計との関連がありますから、その中で反対理由を明らかにいたしたいと存じます。その関係で賛成ができません。
なお、先ほど申し上げました市島学園経費に関連をして、別冊14ページ、債務負担行為9460万6000円につきましても、反対の意思表示をいたしておきたいと思います。
以上申し上げました理由によりまして、社会党議員団は、議案第191号 昭和47年度一般会計予算案に反対をいたします。
なお、先ほど申し上げましたように、議案第192号、200号、205号、210号につきましては、引き続いて、わが党の他の議員のほうから発言を要請をいたします。(「反対討論は、これから二人づつできるのか」と呼ぶ者あり)
(登 壇)
◆27番(平野正裕君) 私は、社会党議員団を代表いたしまして、議案第192号 昭和47年度西宮市
国民健康保険特別会計予算につきまして、反対の理由を申し上げたいと思います。
先ほど来、各党の賛否が出ておりますけれども、今回の国民健康保険の値上げにつきましては、条例の中では、若干給付の内容が、一点だけありましたけれども、実際問題としては、やはり料金の値上げがつきまとっておるわけであります。いろいろ審議してまいりますと、一番問題になりますのは、先ほどどなたか言われましたように、所得の把握ができないというのが49.5%あるわけです。しかも、その西宮市の国民健康保険の被保険者の内容を見てまいりますと、全くの固定者が61.8%でございまして、移動率が年内に24%ございます。しかも、その被保険者の中に、会社の定年後に被保険者になった方が約20%、さらには、それらの人を入れて65歳以上の方が40%あるわけです。言いかえますと、西宮の国民健康保険の被保険者は、大体が低所得であるか、極端なのは高額所得の方もあるわけです。ですから、他の健康保険と違いまして、被保険者の内容が全く他の職域の健康保険の被保険者と違うということを、まず皆さん方の頭の中に入れてもらいたいわけであります。そこで、いまの国民健康保険がそもそも成り立ちましたのは、皆さん御存じのように、皆保険になる前は、日本の経済というものは、大企業ないしは中小零細企業が日本の経済をになっておりまして、不況のときには失業者が出る、好況であっても、労働者が多いために、低賃金ということが絶えず言われております。幾ら働きましても、低賃金でございますから貧困が続く、たまに罹病いたしますと、医療費によって生活ができない、自殺をしなければならない、こういう問題が絶えず出てまいりましたので、これではいけないというので、世界のいろいろ社会保障制度の中に、日本もおくればせながらいろいろの健康保険ができたわけです。現在の国民健康保険につきましても、市が言っておりますように、あくまでも社会保障制度の一環であります。社会保障制度の一環ということは、皆さん御存じのように、人間は働ける者には働く場所を与える、これは完全雇用ですね、最低の生活のできる最低賃金の保障をし、そして労働者のみならず、すべての国民が健康で、社会の中でおのおのの任務につくというのが原則でございますから、そういうことで、社会保障制度というのが発達したわけでありますけれども、皆さん、日本の経済というものは、御存じのように、生産力におきましては世界2位であって、所得の一人当たりの取り分といたしましては、世界で非常に水準が低い、こういう問題がございますから、労働者の力で得たいわゆる社会財産を、これは所得の配分と申しまして、当然労働者や国民に再配分しなければならないわけでございますが、その内容が低い、こういうことですね。それらを補うために、私たちは、絶えず国民健康保険、あるいはいうところの職域の健康保険の資本家や国の負担を多くして、働くわれわれ、あるいは市民の負担を少なくするようにということを、今日まで主張してきたわけであります。赤字の原因は受診率が高い、よく政府が言っております。国民は、むやみに病院に通うから高くつくのだ、こう言われております。しからば、病気になる原因は何か。あるいは働きにいく、あるいは交通事故がある、いろいろ原因は、根本を考えますと、これはみな経済を豊かにするために働いているわけでありますから、からだが痛みますと、当然病院に行くわけであります。こういうことを、私たちは、現在の国民健康保険の負担というものは、患者や被保険者にそのしわ寄せを持っていくのじゃなしに、できるだけ国の財政から、あるいは県の財政から、これらを持っていかなければならないということを絶えず言っておるわけです。そういう意味におきまして、今回の西宮の国民健康保険の料金値上げにつきましては、毎年補正がございましたけれども、市当局は毎年値上げをいたしまして、昨年はたまたま市長選挙がございましたから、赤字はたな上げいたしまして値上げをしなかった。ところがとたんに考え方が変わりまして、ことしは値上げをしている。当局の言わんとするところはわかりますが、数次にわたるところの薬の単価の改定によりまして、薬価が上がったということもございますけれども、いずれにしても、国民健康保険の財政が困窮している際でございますから、できるだけ国、あるいは県にひとつ要望してもらいたい、こういうことであります。以上、国民健康保険に入っております被保険者の立場をよく考えてもらいたい、こういうことが1点と、国民健康保険の中における所得のわからない方が半数程度おる、これが2点。さらには、国民健康保険は、一般会社の職域の保険からはみ出た農家の方、あるいは一般市民でも定年になった方、あるいはお年寄りが多い、こういうことをひとつ考えていただくようお願いを申し上げたいと思います。たまたま昨年の4月に地財法の改正によりまして、最高限度が5万円から8万円になりましたので、それは(税)でございます。西宮は(料)でございますけれども、そういう意味で、4万8000円から5万6000円に上がっただろうと思いますけれども、この問題につきましても、若干意見がございますけれども、省略いたします。いま言いました3点に加えまして、国への要請、努力をしておる点は認めますけれども、その成果がない。国の負担はわずかに40%である、これについては納得することができないわけであります。
以上の理由によりまして、われわれ日本社会党西宮市会議員団は、議案第192号 昭和47年度西宮市
国民健康保険特別会計予算に反対をいたします。
○議長(中村芳雄君) ここで暫時休憩いたします。
(午後 6時22分 休憩)
─────────────
(午後 8時15分 開議)
○議長(中村芳雄君) 休憩前に引き続き会議を続行いたします。
ただいま上程中の各案について、御意見はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、これをもって討論を打ち切ります。
これより各案に対する採決に入ります。
この際申し上げます。
採決は、議事の都合で3回に分けて行ないますが、宣告に際しましては事件名を省略し、議案番号のみ申し上げますので、お手元の日程表に基づき、採決に付すべき事件の御確認をお願いいたします。
まず、議案第191号の採決を行ないます。
本案につきましては、先ほどの委員長の報告の通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立多数であります。よって議案第191号は原案通り可決されました。
次に、議案第193号、194号、195号、198号、199号、202号、203号、204号、206号、207号、208号、209号、211号、以上13件の採決を行ないます。
各案につきましては、先ほどの委員長の報告の通り決することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よってただいま採決いたしました13件は、原案通り可決されました。
次に、議案第192号、196号、197号、200号、201号、205号、210号、212号、254号、以上9件の採決を行ないます。
各案につきましては、先ほどの委員長の報告の通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立多数であります。よってただいま採決いたしました9件は、原案通り可決されました。
次に、日程第4 議案第166号及び議案第252号の2件を一括して議題といたします。
両案に対する委員長の報告を求めます。
文教常任委員長 前田 東君。
◆22番(前田東君) 文教常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第166号
西宮市立市島学園条例制定の件、議案第252号財産取得の件(
仮称市島学園用地等)の2件につきましては、去る25日、28日に開催いたしました委員会において当局より詳細な説明を聴取するとともに、関係資料の提出を求め、また、27日には、予算審査に関連して現地視察にもおもむき、慎重審査いたしました結果、いずれも賛成多数をもって、原案を承認すべきものと決定いたしました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、質疑を打ち切り、討論に入ります。
上程中の両案に御意見はありませんか。──27番。
◆27番(平野正裕君) それでは、ただいま上程されました議案第166号
西宮市立市島学園条例制定の件と、議案第252号財産取得の件につきましては、社会党議員団を代表いたしまして、反対をいたしたいと思います。
反対の理由といたしましては、まず何と言いましても、今回のこの問題につきましては、優先度の問題が一番大きな問題じゃないかと思います。私たちは、転地学習の問題そのものについては、決して反対するものではございませんけれども、いま提案されております条例制定の問題、あるいは財産取得の問題につきましては、現在の西宮市の教育条件整備の問題につきましては、委員会付託前の本会議におきまして、わが党ないしは市政会の同僚の方から、相当指摘されたわけなのです。教育の問題につきましては、ただ単に転地をして学習をする、しかもその日程は、予算の計画の中を見てまいりますと、義務教育9年間の間に、わずか中学2年生が2泊3日のような、こういう日程で、はたして転地学習の効果があがるのかどうか、こういうことをやはり考えなければならないと思うのであります。そして、優先度の問題につきましては、現在の学校施設の整備の中で、従来も言われましたように、マンモス化の問題、これは、御存じのように、現在西宮におきましては、大社、あるいは甲陵、あるいは広田、それぞれの学校がマンモス化しまして、教育条件整備の第一に優先すべきは、やはり教室の問題じゃないかと思います。同時に、プレハブ教室におきましては、現在五十教室あるわけであります。これらの問題につきましても、極寒のとき、あるいは灼熱のとき、いろいろ問題がございまして、実際の教育の効果というものは低下し、さらには児童生徒の健康上いろいろ問題が起きるのじゃないかと、私たちは考えておるわけです。さらに老朽化している講堂に至っては、たくさんあります。そして、今回の市島学園のこの問題につきましては、確かに予算特別委員長報告においても要望として出されておりますところの四つの問題点につきましては、実際、これはその通りだと思います。そういうことで、いろいろな面から考えまして、現在時点におきましては、優先度の問題と、転地学習につきましては、現在兵庫県におきましては、猪名川町、あるいは今田町、八千代町のように、そういう場所があるわけです。それと同時に、それでは西宮の義務教育の児童・生徒全員が、自然に親しむ機会がないかと申しますと、御存じのように、西宮市は、大体年間人口が増加して、いなかからも相当転入されておりますから、それぞれ児童・生徒につきましては、9年の間には、1回や2回は親戚の家、あるいはその他で自然に親しむ機会があると私は思います。ですから、そういうこと等も考えまして、社会党といたしましては、現在はっきりと教育委員会が出しております、現在の阪神間におけるところの地域社会の激しい変貌の中で、児童・生徒が非常にふえておる、そういうことを考えますと、教育施設の整備事業をどうしてもふやさなければならない、拡充しなければならないけれども、地価の高騰、あるいは市の財政の窮迫化によりまして、その円滑な進捗が十分とはいえない、教育活動の機能低下をもたらしておる、そういうおそれが大であるということをはっきりうたっております。さらには、現在の西宮の教育施設につきましては、特別教室の整備状況、あるいは校舎の非木造率については、文部省基準、あるいは隣接都市と比較して高くはないと言っております。高くはないということは低い、悪いということです。特に六三制の発足時に建設された中学校の校舎の木造化の比率が非常に高いということもうたっておるわけです。ですから、転地学習の内容につきましてどうこうと言うのじゃなしに、現在時点における優先度を考えて、ひとつ十分に検討してもらいたい。と同時に、私たちも経験がございますが、担当常任委員会の年度当初の、いわゆる西宮市の管内視察をしてまいりますと、必ずや学校側あるいは父兄側からたくさんの要望書が出ております。それらを考えますと、いつも教育委員会といたしましては、できるだけ早く整備をする、努力をするという答えでございますけれども、その数があまりに多いのかもしれませんが、遅々としてそれらの要望にこたえておらない、こういうことでございますから、まず何をおいても、現在の西宮市内におけるところのもろもろの教育条件整備ということを、特に教室の整備ということを考えた場合に、現在時点におきましては、社会党といたしましては、優先度を考えまして反対いたしたい、このように考えております。
以上でございます。
○議長(中村芳雄君) ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、討論を打ち切り、採決に入ります。
議案第166号及び議案第252号の両案は、ただいまの委員長の報告の通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立多数であります。よってただいま採決いたしました2件は、原案通り可決されました。
次に、日程第5議案第213号外14件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、総務常任委員長 礒見 一君
◆1番(礒見一君) 総務常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第213号指定金融機関指定の件について、去る22日開催の当委員会において当局より詳細なる説明を聴取し、慎重に審議いたしました結果、全会一致をもって原案に承認を与えることに決しました。
議員各位の御賛同をお願いいたしまして、報告を終わります。
○議長(中村芳雄君) 次に、民生常任委員長 松田昭山君。
◆29番(松田昭山君) 民生常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第214号繰入金を繰りもどさない件、及び議案第215号寄付採納の件(公共事業用地宅地・森下町1番、2番)議案第227号
工事請負契約締結の件(
清掃部車庫新築工事)、以上3件につきましては、去る25日及び28日に開催の委員会において当局より関係図面をもとに詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 次に、建設水道常任委員長 灘儀義雄君。
◆42番(灘儀義雄君) 建設水道常任委員長報告。
ただいま議題に供されております、議案第216号市道路線変更の件、議案第217号市道路線廃止の件、議案第218号ないし議案第222号議決変更の件、議案第223号ないし議案第226号工事請負契約締決の件、以上11議案につきましては、去る22日以来開催の委員会において当局の詳細な説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、議案第226号は賛成多数をもって、その他はいずれも異議なく、原案を承認することに決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、質疑を打ち切り、討論に入ります。
上程中の各案に御意見はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、討論を打ち切り、採決に入ります。
上程中の議案第213号外14件は、ただいまの委員長の報告の通り決することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よってただいま採決いたしました15件は、原案通り可決されました。
次に、日程第6 議案第229号外22件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、総務常任委員長 礒見 一君。
◆1番(礒見一君) 総務常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第229号 昭和46年度西宮市一般会計補正予算(第17号)のうち当委員会の割り当て所管科目、議案第238号 昭和46年度西宮市
自転車競技事業特別会計補正予算(第2号)、議案第248号 昭和46年度西宮市鳴尾外財産区特別会計補正予算(第4号)、議案第249号 昭和46年度西宮市
集合支払費特別会計補正予算(第1号)、以上4件については、去る24日より2日間にわたり開催の当委員会において当局より詳細なる説明を聴取し、慎重に審議いたしました結果、議案第229号については賛成多数をもって、その他の議案については全会一致をもって、いずれも原案に承認を与えるべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願いいたしまして、報告を終わります。
○議長(中村芳雄君) 次に、文教常任委員長 前田 東君。
◆22番(前田東君) 文教常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第229号 昭和46年度西宮市一般会計補正予算のうち当委員会所管科目、議案第247号 昭和46年度西宮市
藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第2号)のうち奨学関係、以上2件につきましては、去る22日、28日、及び本日の3日間にわたり開催いたしました委員会において当局より詳細なる説明を聴取するとともに、関係資料の提出を求め、慎重審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 次に、民生常任委員長 松田昭山君。
◆29番(松田昭山君) 民生常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第289号 昭和46年度西宮市一般会計補正予算(第17号)のうち当委員会所管各科目、並びに議案第230号 昭和46年度西宮市
国民健康保険特別会計補正予算(第6号)、議案第231号 昭和46年度西宮市
公益質屋特別会計補正予算(第2号)、議案第232号 昭和46年度西宮市
食肉センター特別会計補正予算(第2号)、議案第233号 昭和46年度西宮市
農業共済事業特別会計補正予算(第4号)、議案第243号 昭和46年度西宮市
住宅改修資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)、議案第247号 昭和46年度西宮市
藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第2号)のうち福祉関係、及び議案第250号 昭和46年度
西宮市立中央病院事業会計補正予算(第4号)、以上8件につきましては、去る22日以来5日間にわたり開催の委員会において当局より詳細なる説明を聴取し、関係資料の提出を求め、慎重に審査いたしました結果、議案第229号については要望を付し、賛成多数をもって、250号も要望を付し、その他はいずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
次に、議案第299号、並びに議案第250号に関する要望事項を申し上げます。
まず、議案第229号 昭和46年度西宮市一般会計補正予算でありますが、このうち歳出第8款民生費第2項第1目児童福祉総務費の中において、特に論議を呼びましたのは、不在家庭児童対策のあり方についてであります。すなわち、放課後の学童を課外指導という面から、焦点を合わせてみたとき、これは福祉で取り扱うべき性格のものではなく、本来が教育委員会の所管ではないのかというふうに感ずるのであります。すなわち、これは学校教育の延長として行なうべきものであり、それがまた盛んに言われるところの教育正常化運動とも直接関係があろうかと考えるものであります。しかも、これは四、五年前までは、教育委員会で行なわれていた実情もあって、この不在家庭児童対策については、そのあり方、所管の是非を教育委員会とも十分に検討、相談をされ、もってより充実した内容のものにしていただきたく、要望をいたします。
次に、同じく第1目児童福祉総務費の中にある助産施設措置費に関してのものでありますが、この種施設については、もうひとつすっきりした体系のもとで行なわれているとは感じにくい点がありますので、他の医療機関との問題もありましょうが、今後の母子対策も含めた総合的な助産施設を前向きの方向で検討されたく、ここに要望いたします。
次に、議案第250号 中央病院事業会計補正予算に関する要望を申し上げます。
この審議過程の中で、赤字解消、すなわち、医療収益をあげるためどんな努力をしたのか、各診療科別の収支のバランスはどうか、午後に行なっている特殊外来の実績はどうか、午後の一般外来診療は行なわないのか等々、病院経営の本質にかかわる鋭い質問が次々となされ、これに対する当局側の説明や提出された資料だけでは、これら委員の疑問、不信感を取り除くだけの説得力に欠け、審査を終了するにあたり、次のような要望意見を付することにいたしたのであります。すなわち、自治体病院としての弱さ、現行医療制度の欠陥や、また建物が効率の悪いものであること等については認めるにやぶさかではありませんが、しかし、なおそれを踏み越えた当局の赤字解消に対する取り組み方、改善への追求姿勢に弱さを感ずるとともに不明確でさえあるのであります。この状態のままでかりに新病院を建てたとしても、それは赤字の累積という、われわれの一番おそれる事態が生ずるかもしれないのであります。よって当局におかれては、現状の経営分析、すなわち各診療科ごとの収支を明らかにし、そして、それにバランスを持たせて、赤字を解消するためには事務管理体制をどうするかなど、具体的、計画的な検討を、できるだけ早急に、また真摯に探求をされたく、ここにあらためて強く要望をするものであります。すなわち、その努力、決意が、何らかの形として表にあらわれてきたときこそが、同時に病院の信用をも回復させてくれるときであると、われわれは信ずるからであります。
以上、議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 次に、建設水道常任委員長 灘儀義雄君。
◆42番(灘儀義雄君) 建設水道常任委員長報告。
ただいま上程されております、議案第229号 昭和46年度西宮市一般会計補正予算(第17号)のうち当委員会所管科目、及び議案第234号 昭和46年度西宮市
下水道事業特別会計補正予算(第7号)、議案第235号 昭和46年度西宮市
区画整理清算費特別会計補正予算(第1号)、議案第236号 昭和46年度西宮市
住宅費特別会計補正予算(第4号)、議案第237号 昭和46年度西宮市
宅地分譲事業特別会計補正予算(第2号)、議案第239号 昭和46年度西宮市
苦楽園地区宅地造成事業特別会計補正予算(第3号)、議案第240号 昭和46年度西宮市
生活環境施設整備事業特別会計補正予算(第3号)、議案第241号 昭和46年度西宮市兵庫県
住宅供給公社委託事業特別会計補正予算(第2号)、議案第242号 昭和46年度西宮市
同和対策用地買収事業特別会計補正予算(第2号)、議案第244号 昭和46年度西宮市
街路用地買収事業特別会計補正予算(第1号)、議案第245号 昭和46年度西宮市甲東瓦木地区
土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)、議案第246号 昭和46年度西宮市
夙川地区用地買収事業特別会計補正予算(第2号)、議案第251号 昭和46年度西宮市
水道事業会計補正予算(第2号)、以上13件につきましては、去る22日以来の委員会におきまして当局の詳細な説明と、提出されました関係資料をもとに、慎重に検討を重ねました結果、議案第229号、同じく234号、235号、240号の4件は賛成多数をもって、他はいずれも異議なく原案を承認すべきものと決定いたしました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。──28番。
◆28番(江上常富君) 非常に申しわけないのですが、いま民生常任委員長の報告の中で、いわゆるかぎっ子の問題が出てまいりまして、これはやっぱり教育委員会の所管ではないだろうか、したがって、将来に向けて検討せよという、こういう要望が出ているわけですが、これは、前は教育委員会の所管であったのが福祉に変わっていった、こういう経緯を持っているわけです、私たちは。そこで、審議の過程で出た問題としてお聞きをしておきたいのは、当局の理事者側、これは教育委員会を除いていると思うのですが、あるいは教育委員会の意向でもけっこうですが、いま、議会がかりに要望をつけた場合には、そういう形でいくという当局の言明があったのか。そうしないと、要望だけつけてあと実現が困難ということになりますと、権威を失いますので、したがって、そのときの民生常任委員会に出ておられました当局側は、いまの常任委員会の要望の通りやります、こういう言明があったか、その点ひとつお答えいただきたい。やはり私は申し上げておきたいのは、個人的な考えとか、若干の意見の要望があったという点は、ある程度理解をする場合もありますけれども、そういった意味で、権威をやっぱり持たせるためには、私は、従来の経過からたどって若干問題があるのではないか、こう思いますので、その辺について見解を聞いておきたいと思います。
◆29番(松田昭山君) まず、福祉の当局が、このことに対して要望をつけたら、そうしたらそのようにやります、こういう答えがあったかどうか、このことなのですが、福祉の当局は、教育委員会という相手があるわけですから、片方だけで、そのように要望がつけばそうやりますという答えはなかったわけです。そこで、要望が出れば、教育委員会と十分協議をして、そしてしたいと思います、こういう答えであったわけです。したがって、常任委員会としては、これは、教育委員会と十分協議をしてやりなさい、こういう要望をつけたわけであります。
それから、なおこの要望は、全く一、二の委員から出た事柄をそのまま要望にしたということでは決してなくて、常任委員会としての要望でありますから、すべての委員の賛同によって、この要望というものがつけられたものであります。
○議長(中村芳雄君) ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、質疑を打ち切り、討論に入ります。
上程中の各案に御意見はありませんか。──2番。
◆2番(宇野良一君) 共産党議員団を代表いたしまして、議案第229号 昭和46年度西宮市一般会計補正予算(第17号)、議案第234号 昭和46年度西宮市
下水道事業特別会計補正予算(第7号)、議案第235号 昭和46年度西宮市
区画整理清算費特別会計補正予算(第1号)、議案第240号 昭和46年度西宮市
生活環境施設整備事業特別会計補正予算(第3号)、以上の案件につきまして、反対の立場で意見を申し上げたいと思います。
議案第229号 第8款土木費第4項港湾費第1目港湾費第19節のうち、重要港湾改良事業地元負担金1億7227万9000円、及び第3表地方債補正重要港湾改良事業7380万、この内容につきまして、一つは、この負担金の中に、現在当議会が諮問を受けて審議中である法線変更部分の事業費2億508万の10%、2050万8000円が含まれていることは、議会の権限を無視したものとしか思われない内容であります。しかも、諮問に対する答申が出される以前にこのような地元負担金を計上する理由として、港湾審議会で、昨年12月、すでに法線変更が決定している、景気浮揚対策として全額起債がつくのだ、何とかこれを消化してほしいと県に頼まれたといっておりますけれども、これは、市当局が、市議会や市民よりも、国、県の意向を重視して、既成事実をつくり上げていく姿勢を示したものにほかならないと思うわけであります。第2に、この46年度の負担金は、当初内示のあった1億2300万円に対しまして、本年1月になって、景気刺激対策等を理由に、約5000万の増額になっております。当議会の地元負担軽減の要望によりまして、地元負担金は、45年度15%、46年度10%、47年度5%、以後零と漸減されていくことになっておりますが、46年以来の事業費の増額は、少しでも地元負担金を多く吸い上げようとするものであります。第3に、共産党議員団は、当初より、西宮市の生活環境を脅かし、埋め立て完成後の多大な公共投資の負担額を引き起こす港湾建設事業は、地元に利益があるどころではなく、地元負担金を支出することに反対しているが、特に、今度の補正内容を見るとき、大資本のための景気回復対策に住民が負担を押しつけられて、議会も問題ではないという、非常に反動的な内容がいよいよ明確になっておる、そういったことで反対をいたすわけでございます。
議案第229号 第8款土木費第5項都市計画費第10目生活環境施設整備費、第11目下水道整備費の特別会計への繰出金補正、この内容につきましては次に述べます。
議案第234号 昭和46年度西宮市
下水道事業特別会計補正予算(第7号)歳出第1款下水道費第1項下水道費第1目下水道総務費第19節武庫川流域下水道事業負担金2179万8000円につきましては、西宮市域分が何ら解決のめどが立たぬまま県事業として行なわれるものにばく大な負担金を支払うということには問題があると考えます。第19節の武庫川上流流域下水道計画調査費負担金234万5000円につきましても、西宮の山口、船坂地域の下水道整備のために県が2分の1、神戸、西宮、三田、北摂で残り2分の1を面積割りで費用分担し、4地区の下水道計画を行なうにあたり調査するものでありますけれども、山口には県の流通センターが予定されており、この部分の排水量は相当のウェートを占めるにもかかわらず、水量の推定もせず、地域面積により費用分担をすることは不合理である、また、この調査により水量推定も行なうというが、南部武庫川流域下水道の前例でもこの方式で費用分担が行なわれており、実際、この調査の段階で正確な排水量は不明の可能性が強いと思われます。また、武庫川の両岸に入れて大阪湾に放流するといいますけれども、西宮市南部の住民にとっても、現在の南部流域下水道の上にまた管渠が入るということになると、影響が大きく問題があると考えます。
続きまして、議案第235号 昭和46年度西宮市
区画整理清算費特別会計補正予算(第1号)は、土地収奪の区画整理にこれまで反対しておりますので、反対いたします。
議案第240号 昭和46年度西宮市
生活環境施設整備事業特別会計補正予算(第3号)、これにつきましても、従来から反対の立場なので、反対いたします。
以上で、反対意見を終わります。
◆28番(江上常富君) 社会党議員団を代表して、議案第229号第8款土木費の関係について、反対の討論を行ないたいと思います。
この問題については、私が、しばしばこの本会議を通じて意見を述べてきているところでありますから、大体あらましおわかりだろうと思うのですが、特に今回の場合、私が指摘をしておきたいのは、いわゆる県の議会で議決したあとに追加をやってきておる。したがって、事業が追加されて負担が増大をするなら、そのつどやっぱり議決をしなければいかぬのではないか。だから、事業計画がない前に議決をしたというようなことは、これは無効だと思うのです、私は。そういったものを安易に理事者側は受け入れてきている。常に財源の確保に努力しております、努力します、こういうことを言っておりながら、それとうらはらに、こういう違法性の強いものを当局は受け入れるということは、もってのほかではないかと思うのです。そのほかの問題については、いま共産党の議員のほうからも意見が出ております通りに、初めからこれは問題であったし、現在の地方財政法第3条、そして第27条、こういった点からも、今回の予算措置というものは違法であるし、不当である、こういった点から、社会党議員団としては反対であるということを簡単に申し上げまして、従来から述べておりますから、あとは省略したいと思います。
◆14番(目黒邦典君) 公明党を代表いたしまして、議案第229号 昭和46年度西宮市一般会計補正予算のうち、第8款土木費第4項港湾費補正額1億7289万8000円について反対をいたします。その理由といたしましては、先ほど諸氏が述べられた通りでございますが、この事業は、全体計画といたしまして、675億4000万円の費用をかけまして、本市の西波止町から枝川町の地先まで、32万5637万uを埋め立てようとするものでございます。これにつきましては、地元の負担があるかないかということが議論になりまして、いろいろと協議した結果、昭和45年は15%、昭和46年は10%、47年は5%、48年以降は全廃、ただし、この一年一年の最高限度を決定いたしまして、4億5000万円の地元負担金よりはこさないという条件で、一応これは賛成をしたわけでありますけれども、その後法線の変更がありまして、内貿が外貿になるということになりまして、現在諮問中であります。しかも、まだその答申が出されていないにもかかわらず、その変更の法線の上に新しく防波堤を建設しようとする費用を、地元負担を要求しておる金額でございます。このことにつきましては、これは地元を無視した、要するに、県に協力したという、そういうふうな意味におきまして、地元無視という点につきまして、公明党は反対するものでございます。
○議長(中村芳雄君) ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、討論を打ち切り、採決に入ります。
上程中の23件のうち、議案第229号、234号、235号、240号、以上4件を除く他の19件の採決をまず行ないます。
各案につきましては、ただいまの委員長の報告の通り決することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よってただいま採決いたしました19件は、原案通り可決されました。
次に、議案第229号、234号、235号、240号、以上4件の採決を行ないます。
各案は、ただいまの委員長の報告の通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立多数であります。よってただいま採決いたしました4件は、原案通り可決されました。
次に、日程第7 議案第255号を議題といたします。
当局の提案説明を求めます。──市長。
◎市長(辰馬龍雄君) 議案第255号 人権擁護委員の候補者推せんの件、提案理由を御説明申し上げます。
人権擁護委員岩野次郎君、小倉敬二君、棧敷朝子君、
田村徳夫君及び豊原大成君は、去る2月14日をもって任期満了となりましたので、その後任候補者として岩野次郎君、棧敷朝子君、
田村徳夫君、豊原大成君の4君を引き続き推薦し、小倉敬二君の後任候補者として、沖野順一君を推薦したいため提案いたした次第であります。
何とぞ御協賛賜わりますよう、お願い申し上げます。
○議長(中村芳雄君) 説明は終わりましたが、本案に対する質疑、討論、並びに常任委員会の審査については、これを省略することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よって、本案に対する質疑、討論、並びに常任委員会の審査はこれを省略することに決しました。
これより採決に入ります。
ただいま上程中の、議案第255号につきまして、賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立多数であります。(「一部反対や」と呼ぶ者あり)よって議案第255号は、原案通り可決されました。
次に、日程第8 決議案第11号外5件を一括して議題といたします。
各案に対する提案説明を求めます。
まず、45番 岡田八百蔵君。
◆45番(岡田八百蔵君) ただいま議題となっております、決議案第11号 関西新国際空港大阪湾建設に反対の決議案を、提出者を代表しまして、私、僭越でございますが、御説明申し上げさせていただきたいと思います。
なお、これにつきましては、すでに案文が配付されておりますので、その朗読をもって説明にかえさせていただきます。
(決議案朗読)
以上であります。
何とぞ議員各位の御賛同を賜わりますようお願いいたしまして、説明を終わります。
○議長(中村芳雄君) 次に、27番 平野正裕君。
◆27番(平野正裕君) ただいま上程されました、決議案第12号
国鉄運賃値上げ反対についての決議案、賛成者の了解を得ましたので、私が説明をいたします。
決議案を朗読いたしまして、説明とかえさせていただきます。
(決議案朗読)
以上であります。何とぞ議員各位の御賛同をお願いいたしたいと思います。
○議長(中村芳雄君) 次に、37番 平岡利美君。
◆37番(平岡利美君) 消費者米価の
物価統制令適用除外に反対する決議案を提案をいたします。
提案説明は、すでに案文が配付をされておりますので、案文の朗読をもちまして、提案の説明にかえたいと思います。
(決議案朗読)
以上であります。議員各位の御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(中村芳雄君) 次に 1番 礒見 一君。
◆1番(礒見一君) それでは、非常に僭越でございますが、提出所を代表いたしまして、決議案第14号に関して、提案説明を行ないます。
御承知のように憲法は、第26条で、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」と、教育を受ける権利をうたっています。しかし、私立大学は、経営困難を大幅な授業料の引き上げによって、私立大学へ通う学生、その家族の家計負担に転嫁せざるを得なくなり、教育を受ける権利を著しく阻害しております。また、政府は、昭和47年度において、国立大学授業料を3倍も引き上げすることを発表しています。このことは、さらに私立大学の授業料引き上げを誘発し、教育基本法の前文、並びに教育の機会均等が、ますます守ることができなくなります。よって政府は、国立大学の授業料引き上げをやめ、私立大学で高い授業料に苦しんでいる学生に対し、大幅な国庫補助を行ない、憲法、教育基本法の趣旨に沿ったものにすることが大切だと考えます。
以下、用意されている決議案を朗読いたしまして、説明にかえたいと思います。
(決議案朗読)
議員各位の御賛同をお願いいたしまして、説明にかえます。
○議長(中村芳雄君) 次に、29番 松田昭山君。
◆29番(松田昭山君) 決議案第15号 西宮市食肉センターの県営化を要望する決議案提出の件につきまして、提出者の了解を得ましたので、代表しまして、提案の説明を行ないたいと思います。
時間の関係上、お手元に配付をされております文案を朗読をいたしまして、提案の説明にかえたいと思います。
(決議案朗読)
議員各位の御賛同をお願いをいたします。
○議長(中村芳雄君) 次に、14番 目黒邦典君。
◆14番(目黒邦典君) 決議案第16号健康保険法の改悪に伴う医療費、保険料の引き上げに反対の決議案提出の件につきまして、賛成者を代表いたしまして、提案理由の説明をさせていただきます。
説明は、お手元に配付いたしております決議案の朗読をもって、説明にかえさしていただきたいと思います。
(決議案朗読)
議員各位の御賛同をお願い申し上げます。
○議長(中村芳雄君) 以上で、各案に対する説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
上程中の各案に質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、これをもって質疑を打ち切ります。
おはかりいたします。
上程中の各案については、会議規則第33条第2項の規定により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よって上程中の各案については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
上程中の各案に御意見はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、討論を打ち切り、採決に入ります。
上程中の6件のうち、決議案第14号及び決議案第16号の2件を除く他の4件について採決を行ないます。
各案については、これを原案通り決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よってただいま採決いたしました4件の決議案は、いずれも原案通り可決されました。
次に、決議案第14号及び決議案第16号の2件について採決を行ないます。
両案は、これを原案通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立少数であります。よって決議案第14号及び決議案第16号の両案は否決されました。
次に、日程第9 意見書案第9号及び意見書案第10号の2件を一括して議題といたします。
両案に対する提案説明を求めます。
まず、4番 小牧裕子君。
◆4番(小牧裕子君) 提出者を代表さしていただきまして、提案説明をさしていただきます。
意見書案第9号
夙川ビューハイツ建設に関する意見書、お手元に文案が配付されておりますので、朗読いたしまして、提案説明にかえます。
(意見書案朗読)
以上、議員の皆さまの御賛同をお願いいたしまして、提案説明を終わります。
○議長(中村芳雄君) 次に、22番 前田 東君。
◆22番(前田東君) 賛成者を代表いたしまして、私から、国立及び公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の改正に関する意見書提出の件について、提案理由を説明いたします。
教育職員の時間外勤務手当の取り扱いについては、永年の懸案事項となっておりましたが、国においては、今般、国立及び公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の施行に伴い、一応解決したとされております。しかしながら、幼稚園教員が除外されております。この点について、関連する議案第162号審査の過程において、当局より、幼稚園教員の勤務実態を聴取し、検討いたしました結果、小、中学校と同様な扱いをすべきものと判断いたしました。したがって、これが実施にあたっては、法律改正が必要であるため、文教常任委員が連署して本意見書を提出した次第であります。
意見書案につきましては、先刻皆さまのお手元に差し上げてございますので、朗読を省略さしていただきます。
以上、議員各位の御賛同をお願いし、提案理由の説明を終わります。
○議長(中村芳雄君) 説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
上程中の両案に質疑はありませんか。──5番。
◆5番(大槻弥之助君) 提案者にお伺いいたしますけれども、国立及び公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の改正に関する意見書案についてでありますが、これは、教員を労働基準法の第36条から除外して、一定のパーセンテージ、これは、議案第162号に明らかになっておるように、4%の定額を時間外手当のかわりに支給して、時間外手当を払わないというやり方であります。これとあわせて、いわゆる教育労働者を聖職化するということで、これは非常に問題のあるものだ、言うなら、中教審路線を推し進める文部省の政策に積極的に賛成をするというところから、この意見書を出されておるのかどうか、その点だけ聞かしていただいたらけっこうです。
◆22番(前田東君) 議案第162号の審議の過程におきましても、いろいろとあなたの党の武田委員のほうからも、そのような質問もなされたわけでございます。しかし、私どもが、今回ねらいといたしておりますのは、この法律が施行以来、同じ教員でありながら、幼稚園の教員が除外されているということに問題があるということで、特に、この意見書を提出する理由というのは、幼稚園教員にもこれを適用するのがたてまえではないかというようなことから、この意見書の作成を踏んだわけでございます。
◆5番(大槻弥之助君) 問題は、いま、高校、中学校、小学校の教員を、この間も教育長は、給与等、中教審答申については是々非々だ、こう答弁をなさっておられたのですが、このことについて、さらに幼稚園までも中教審路線で幼児教育をやろうというねらいがあるわけなのですが、あなた方の提案は、そういうねらいを先取りするという考え方なのですか。この点については、日本教職員組合は強く反対をしております。そういう点でどういうように理解をされているのか、その点だけもう一ぺん簡単に聞きたいと思います。
◆22番(前田東君) 議論から申しますならば、この法律に対しては、そのような見解も生まれると思うわけでございます。しかしながら、この法律が施行された時点においての、言うならば、同じ幼稚園の教員に対してこのような差別がされているということは、われわれとしては納得できないので、暫定的にでもこのような意見書を提出して、ただいまおっしゃるような問題が解決するまで適用してもらいたいというのがねらいでございます。
○議長(中村芳雄君) ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、これをもって質疑を打ち切ります。
おはかりいたします。
上程中の両案については会議規則第33条第2項の規定により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よって上程中の2件については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
上程中の2件に御意見はありませんか。──3番。
◆3番(武田元宏君) 私は、共産党議員団を代表しまして、ただいま上程中の、意見書案第10号国立及び公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の改正に関する意見書提出の件に、反対の立場から意見を述べたいと思います。
先ほど大槻議員の質問の中でも明らかになりましたように、この特別措置法というのは、現在さまざまな純教育以外の雑務に追われている教職員、非常に多量の超過勤務をやっているわけでございますけれども、これらの教職員の超過勤務手当にかわるものとして、定額の打ち切りでもって労働基準法を否定する、そういうやり方であります。私たちは、こういうやり方ではなしに、労働に見合った賃金、超過勤務手当を支給すべきだというのが第1点の主張であります。第2点目には、労働基準法からはずすということで教員を聖職化し、意識の上で労働者としての意識を取り除いていく、そういう役割りを果たすものだと考えます。もちろん私たちは、この意見書が述べているように、現在の教職員の待遇、とりわけ幼稚園で働く労働者の待遇が十分だとは考えておりません。そういう措置については、文部省に意見書を提出するというようなやり方ではなしに、市単独ででも改善される問題でありますので、こういう中教審路線を先取りするような意見書には賛成することができません。
以上です。
○議長(中村芳雄君) ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、討論を打ち切り、採決に入ります。
区分して採決を行ないます。
まず、意見書案第9号は、これを原案通り決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よって意見書案第9号は、原案通り可決されました。
次に、意見書案第10号につきまして、賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立多数であります。よって意見書案第10号は、原案通り可決されました。
なお、意見書の取り扱いについては、正副議長に一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よってさよう決しました。
次に、日程第10 請第4号外5件を一括して議題といたします。
各請願に対する委員長の報告を求めます。
まず、民生常任委員長 松田昭山君。
◆29番(松田昭山君) 民生常任委員長報告。
46年6月定例会より継続審査中でありました、請第4号兵庫県建設国保の補助に関する請願につきましては、去る28日に開催の委員会において慎重に検討を重ね、採決いたしましたところ、賛成少数により、本請願は不採択にすべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 次に、建設水道常任委員長 灘儀義雄君。
◆42番(灘儀義雄君) 建設水道常任委員長報告。
ただいま上程中の、請第20号阪神電鉄西宮東口駅存置に関する請願、請第21号阪神電鉄西宮東口駅存置に関する請願、請第30号専用通学路の設置に関する請願、請第32号津門川町に遊び場を設置することに関する請願、請第33号阪神電鉄高架化(甲子園・武庫川間)早期実現に関する請願、以上5件につきましては、去る28日開催の委員会において慎重に審査いたしました結果、いずれも請願の趣旨を妥当と認め、採択すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑並びに御意見はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、質疑、討論を打ち切り、採決に入ります。
上程中の6件のうち、請第4号を除く他の5件の採決を行ないます。
各請願は、ただいまの委員長の報告の通り決することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よってただいま採決いたしました5件は、採択することに決しました。
次に、請第4号の採決を行ないます。
請第4号は、ただいまの委員長の報告の通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立多数であります。よって請第4号は、不採択と決しました。
次に、日程第11 請第24号外3件を一括して議題といたします。
各請願につきましては、先ほど決議案並びに意見書が可決されたことにより、すでに請願の趣旨は達せられたものと認めます。
よって上程中の請願4件は、採択されたものとみなすことにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よって請第24号外3件は、これを採択されたものとみなすことに決しました。
次に、日程第12 請第28号及び請第29号の2件を一括して議題といたします。
両請願につきましては、先ほど決議案が否決されておりますので、請願の趣旨は果たされておりません。したがいまして、上程中の両請願は、これを不採択とみなすことに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立多数であります。よって請第28号及び請第29号の2件は、不採択とみなすことに決しました。
次に、日程第13 議案第154号を議題といたします。
本件は、民生常任委員会において審査願っておりますが、いまだその審査を終了されておりませんので、この際、同委員会の中間報告を求めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よってこれより民生常任委員会の中間報告を求めます。
民生常任委員長 松田昭山君。
◆29番(松田昭山君) 民生常任委員会中間報告。
1月臨時会より継続審査中でありました、議案第154号老人に対する医療費助成条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、閉会中の2月16日及び今期23日開催の委員会において当局より詳細なる説明を聴取するとともに、一歳きざみで実施したときの経費等関係資料の提出を求め、慎重に審査いたしました結果、提出された資料にある、国及び県の補助金見通しや、その他すべての数字があくまでも見込みのものであり、実施したときのその見通しがいまだ流動的であることは、否定し得ない事実であります。したがって、さきの1月臨時市会で報告しました通り、直接請求として出された住民要求に沿うために、なおしばらく時間をかしていただきたく、その間、十二分に現行条例による実績を見、それを踏まえた上で研究していくべきであるとの結論を得ました。よってここに閉会中の継続審査の議決を賜わりたく、お願い申し上げる次第でございます。また、この間、当局におかれても、財源確保等の諸点について前向きにさらに検討されることを要望いたします。
以上、議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、中間報告といたします。
○議長(中村芳雄君) 委員長の中間報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) なければ、質疑を打ち切ります。
ただいまの報告によりますと、本件は、なお引き続き閉会中の継続審査とされたいとのことであります。
よっておはかりいたします。
上程中の議案第154号は、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よって本件は、閉会中の継続審査と決しました。
次に、日程第14諮問第1号外11件を一括して議題といたします。
各件につきましては、それぞれ担当の委員会に付託し、審査を願っておりますが、各担当の委員長より、今期定例会中に審査を終了する見込みがないため、閉会中の継続審査とされたい旨の申し出がありました。
よっておはかりいたします。
上程中の12件は、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。(「議事進行について」と呼ぶ者あり)──5番
◆5番(大槻弥之助君) 請第23号保育料、保育内容、保育所の増設に関する請願でありますが、この請願のうち、保育料に関する件については、民生常任委員会でも、継続審議をすると、保育料はすでに歳入において収入が590万見込まれておりますし、それに当然見合ったところの歳出が組まれておるわけであります。ですから、これを継続審議にすると、保育料というものは、すでに既成の事実になって、請願の第一の意味はなくなると思うのであります。あとの保育内容、保育所の増設等に関する請願については、後日、慎重審議して、これを実現するということについては、われわれは異議をはさまないわけでありますけれども、保育料という問題については、わずか590万円であるし、本市の福祉行政の目玉であるならば、わずか560万の金は取らなくてもいい、いわゆる独占には多額の金を出すだけの余裕があるのですから、私たちは、この問題については、即時保育料問題は採択にすべきだという意見を出しておりますので、共産党議員団は、この請願については、即時、やはり審議すべきだという意見を出しました。だから、継続審議には反対であります。
◆27番(平野正裕君) 社会党といたしましても、この問題につきましては、少数意見の中で発表いたしましたように、継続審議になりますと、保育料の値上げがすでに終わってしまうわけです。その他の保育内容、保育所増設の問題につきましては、継続審議でもけっこうでございますが、たまたま値上げになりました590万円につきましては、了承しにくいということで反対をいたします。
◆41番(上島信雄君) 請第23号につきましては、ただいまの共産党並びに社会党のほうから主張がありました同様な内容をもちまして、民社党議員団は、反対する意思表示を行なっていきたいと思います。
◆14番(目黒邦典君) 公明党も、ただいま皆さん方言われたことと全く同じでございますので、煩を避けまして、反対だけの意思表示をいたしておきます。
○議長(中村芳雄君) ただいま上程いたしております12件のうち、請第23号を除く11件は、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よって上程中の11件は、閉会中の継続審査と決しました。
次に、請第23号の採決を行ないます。
請第23号については、これを継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(中村芳雄君) 起立多数であります。よって請第23号は、閉会中の継続審査とすることに決しました。
ここで暫時休憩いたします。
(午後 9時38分 休憩)
─────────────
(午後11時50分 開議)
○議長(中村芳雄君) 休憩前に引き続き会議を続行いたします。
おはかりいたします。
本日の会議は、議事の都合によりこの程度にとどめ、延会することとし、明31日午前零時05分より会議を開くことにいたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村芳雄君) 御異議を認めません。よって本日はこれにて延会し、明31日午前零時05分より本会議を開くことに決しました。
なお、ただいま在席の各位には、文書による開議通知は省略させていただきますので、御了解願います。
本日はこれをもって延会いたします。
(午後11時51分 延会)...