西宮市議会 > 1967-03-09 >
昭和42年 3月(第 7回)定例会-03月09日-03号

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  1. 西宮市議会 1967-03-09
    昭和42年 3月(第 7回)定例会-03月09日-03号


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    最終取得日: 2021-07-30
    昭和42年 3月(第 7回)定例会-03月09日-03号昭和42年 3月(第 7回)定例会               市議会3月定例会議事日程                   昭和42年3月9日午前10時開議                   於       議       場 日程順序        件         名 第1  代表質問     発言順序  議席番号    氏   名     所 属 会 派 ページ       1     6    平 野 正 裕    社会党議員団 166       2     9    八 木 米 次    公政会    190       3    30    東 内 三 男    さくら会   215                               西宮市議会議長              出   席   議   員
       1番  綾 部 寅 夫 君      24番  西 中 惣 司 君    3番  岡 田 八百蔵 君      26番  佐 藤 光司郎 君    4番  長 岡 初 男 君      27番  北 本   正 君    5番  大 庭 し ま 君      28番  森     豊 君    6番  平 野 正 裕 君      29番  若 原 敏 孝 君    7番  草 加 義 直 君      30番  東 内 三 男 君    8番  阪 本 信 弘 君      31番  神 谷 美 明 君    9番  八 木 米 次 君      32番  白 川 夙 雄 君   11番  前 田   東 君      33番  南 野 茂三郎 君   12番  半 田 幸 雄 君      34番  江 上 常 富 君   13番  伊 藤 亀 雄 君      35番  幸 田 竜 一 君   15番  井 上 マキヱ 君      37番  小 西   元 君   16番  中 村 芳 雄 君      38番  野 田 義 夫 君   17番  佐 藤 政 隆 君      39番  長 本 信 頼 君   18番  木 下   茂 君      40番  浅 川   守 君   19番  目 黒 邦 典 君      41番  安 藤 美 信 君   20番  大 槻 弥之助 君      42番  大 賀 数 一 君   21番  山 崎 長之介 君      43番  清 水 保 雄 君   22番  中 野 熊 市 君      44番  平 岡 利 美 君   23番  吉 村 夘之松 君              欠   席   議   員   25番  宮 崎 三 治 君      36番  阪 田 頼太郎 君              説明のため出席した者の職氏名 市長       辰 馬 龍 雄 君   市民会館長    安 井 孝 雄 君 助役       松 浦 松 一 君   市長公室主幹   岸     昭 君 助役       松 岡 清八郎 君   消防長      竹 下 宗 吉 君 収入役      岩 崎   彰 君   中央病院長    清   英 夫 君 市長公室長    南 野 三 郎 君   中央病院事務局長 三 竿 夷七郎 君 人事局長     日 昔   清 君   水道事業管理者  小 野 行 茂 君 総務局長     野 田 徳太郎 君   水道局次長兼営業課長                               小 倉 誠 矣 君 市民局長     竹 永 昭 義 君   選管事務局長   安 部 武 男 君 衛生局長     高 津   実 君   監査委員     覚 心 平十郎 君 建設局長     前 中 正 夫 君   同        久賀田 義 治 君 税務部長     小 田 忠 彦 君   監査事務局長   三 村 幸 治 君 福祉事務所長   河 田 辰 一 君   農委事務局長   藤 本 幸 夫 君 都市計画部長   杉 山   武 君   教育委員長    矢 内 正 一 君 土木部長     前 田 一 男 君   教育委員     側 垣 雄 二 君 失業対策部長   西 田 豊 正 君   教育長      刀禰館 正 也 君 財政課長     松 村 暢 之 君   教委管理部長   永 島   茂 君 広報法制課長   仲 田   英 君   同学校教育部長  大 藤 保 爾 君 住宅課長     前 田 義 一 君   同社会教育部長  森 元 清 三 君            職務のため議場に出席した事務局職員 事務局長     平 山 義 一 君   書記       増 田 昭 二 君 議事課長     伊 東 貞 義 君   同        三 浦 寛 治 君 庶務課長     田 中 正 節 君   速記書記     野 口   修 君                      同        川 勝 立 春 君           (午前10時13分  開議) ○議長(小西元君) ただいまより定例議会第3日目の会議を開きます。  現在までの出席議員は28名であります。なお、阪田、宮崎両議員は病気のため欠席の旨、届け出がありました。  本日の会議録署名議員会議規則第113条により、22番 中野熊市君、27番 北本 正君、以上両君を指名いたします。  本日の日程はお手元に配付いたしております日程表の通りであります。  これより昨日に引き続き代表質問を行ないます。順序に従い、まず6番 平野正裕君の発言を許します。           (登  壇)(拍  手) ◆6番(平野正裕君) 今年度の当初予算の審議、並びに市の行政方針の審議にあたりまして、日本社会党を代表いたしましてこれから質問を展開をしてまいりたいと思います。  まず質問の前に、これら行政方針並びに予算の編成にあたりまして市長はじめ市の職員の方々が日夜をわかたず御苦労なさったことに対しまして、心から敬意を表する次第であります。  なお、現在の国の内外の情勢、並びに先月28日国家予算の政府案が終了いたしました。この際に若干の地方自治における問題を申し上げてみたいと思います。よく俗に言われておりますところの3割自治、これは釈迦に説法ではございまするけれども、国民の税金の約7割を国が徴収いたしまして、地方自治体におきましてはわずか3割の税収入しかないわけであります。しかし、中央地方を仕事の内容に分けてまいりますと逆の状態が出ておるのが実態であります。終戦以来、地方自治の確立ということで、あらゆる内容が住民自治の精神に立脚いたしまして、当局並びに市民の代表であるところの市会議員の方々が、でき得る限りの民主的地方自治の確立のために努力しておりますにもかかわらず、裏付けになる財政が本年だけではなしに過去から今日までおそらく困窮の中の予算編成であり、しかもなすべき仕事は山積しておるということを、私たち議会人といたしましても常に憤慨する次第であります。少なくとも現在の地方自治体のあり方を考えますと、よく言われておりますところの中央にひもつきになった、ことばをかえますと下請機関になった感があるやに実感するわけであります。これをどのようにして私たち地方自治体の議員並びに当局者が、せっかくのすぐれた民主自治を確立するために考えていかなければならないかということを痛感するものであります。少なくとも7割の税金を徴収しながら、地方自治体においては5割以上の大幅な仕事をさせ、ひもつきの支配をやっておるということは、現在でも補助金の陳情、あるいは起債の拡大の陳情、すべて財政問題につきましては中央に対しての陳情政治がそのおもなものであります。ことばをかえますと、こじき根性でもって中央に直結しなければ、中央の御気嫌をとらなければ地方の財政の確立ができないという、このことは現在私たち地方におりますものにとりまして、打ち破りまして、地方自治体の仕事の中心であります市民の、あるいは地域住民の福祉行政の拡大をねらわなければならないと思うのであります。そのような意味から、これから市長並びに教育委員会に対しまして行政方針の質問をしてまいりたいと考えます。  まず第1に財政問題であります。先ほど申し上げましたように、昨年本年と引き続きまして行政方針の中で明らかにしておりますように、ぜひやらなければならない仕事は山積しておりますけれども、財政の乏しさに必要な仕事を割愛しなければならない、こういう悲惨な状態であります。現在の地方自治体の財政の中で一番ウエイトを占めているのは、何といいましても先ほど申し上げましたように起債の大幅な獲得と補助金の大幅な獲得、これが中心でありまして、自主財源の乏しい、いわゆる40~50%しかない自主財源でもって将来の作業をするということは、われわれにとりまして非常に不安な状態でありますけれども、当局におきましてはこれら財政の不安を今後どのような行動でもって、どのような考えをもってこれに対処していくか。さらには、行政方針の中にもありますけれども、具体的にいま一番困難な財政の窮乏の原因ということを皆さん方から御答弁を願いたいと思うわけであります。いわゆる財政窮乏の問題点につきまして、その原因が何にあるか。しかも、その原因につきましての、それを解消するための当面の対策といたしまして、どのような考え方と行動を持たなければならないかということの内容を明確に御答弁を願いたいと思うのであります。  2番目に、都市開発の問題であります。当然、現在の社会というものは大都市に人口の集中が引き続きまして、おくれたるところの周辺の地域につきましては人口は減少していく、これは現在の産業状態の中からやむを得ないわけでありますが、それはさておきまして当市におきましてはすでに明らかにしておりますように、北部の開発の問題あるいは海岸開発の問題、これらの点につきまして昨日もお話がありましたけれども、すべて他人まかせのいわゆる計画に終わっておる、このように私は考えるのであります。北部開発にいたしましても昨日お話がありましたが、とにかく学者に基礎的な研究をさせて、宅地の造成あるいは軽工業の誘致、公共施設の区域割、あるいは観光施設、いろいろ基礎的な考え方につきましてはある程度調査をしておるらしいのでありますけれども、問題はこれらの北部の開発に際しまして、昨日も質問がありましたように裏付けとなる財政問題、あるいはこれから当西宮がやらねばならない大きな仕事が山積している中で、はたしてこれらの裏付けの財源が確保できるかどうか。民間経営にある程度の委嘱をするということはわかりますけれども、しかしながら少なくとも北部開発につきましては宿命としては当然やらなければならない問題でありますし、といって急激にこれを開発するということはなかなか困難のようでありますけれども、少なくとも旧市内における現在の状況とにらみあわしまして、旧市内におけるいろいろのもろもろの問題を抜きにして、北部開発じゃなしに、北部も旧市内もともに市民の要望に沿った住みやすい都市にすべく考えておるらしいのでありますけれども、先ほど申し上げましたように、それらの都市開発につきましては一番大きな問題としてバスの交通の問題、あるいは通勤の問題が重要になってまいると思うのでありますけれども、それらの問題につきましてただ単に調査研究をし、航空写真の調査という程度ではなしに、具体的な自主的な将来の構想につきまして考えがありましたら、ひとつお聞かせ願いたいと思うわけであります。  次に、生活環境の問題でありますが、これは昨日質問がありましたので、とりやめておきたいと思います。さらには水道料金の値上げの問題、これらも新聞紙上ですでに阪神3市の当局者側が意見を出しておりますから、目下これは審議中であるらしいので、質問の課題には出しておりましたけれども省略さしていただきたいと思うわけであります。  それから次が消費者保護行政の問題であります。これは去年の12月、大庭議員さんのほうからもいろいろこの問題について一般質問をやっておりましたが、消費者保護行政の中で、文面を読みますと、この中で特に消費者対策の専門の委員会を作りたい、このようにうたっております。ほぼ見当はつくわけでありますけれども、一応昨年に引き続きまして消費者保護の行政の重要なる専門委員会でありますから、これらの専門委員会の構成並びに目的とするものはいかなる内容であるかということを御説明願いたいと思うわけであります。  次に、社会福祉事業の問題であります。この中の児童館ということがうたってあるわけであります。児童館を1館開設いたしまして児童福祉の向上に資したい、こういうことでありますけれども、この問題につきましても児童福祉館を建てまして、それらの行政内容も明らかにしてもらいたいし、ただ単に1館だけ建てるのか、あるいは将来の長期的な展望に立って将来は各地区に作るのか。それらの将来の展望につきましての御説明をひとつお願い申し上げたいと考えるわけであります。  次に、国民健康保険料の値上げの問題であります。これはすでに中央におきましても国民健康保険じゃなしに政府管掌の保険の問題が出ております。日本の全体の医療行政の中で取り上げられている大きな問題でありますけれども、わが西宮市におきましては過去2年間国民健康保険の値上げを実施しております。これは公共料金とはいいませんけれども、お互いにこれら公共料金に準ずる相互扶助の料金でありますから、特に西宮市におきましてはそれらの被保険者の内容を考えてまいりますと、低所得者層が相当おるわけでありまして、現在の地方自治体はもちろん国の方針といたしましても、日本の経済の発展と同時に、少なくともこれら社会保障ないしは相互保険の問題は国が責任をもって、この行政に対しましては保護をしなければならない。こういうたてまえであるにもかかわらず、中央における保険審議会の中で保険料の値上げ、これらをうたい出しております。私はそういう意味も含めまして、中央の行政方針に直ちに西宮が追随していくのか。あるいは過去2年間2回にわたって市民の中の大ぜいの反対を押し切って値上げをしてまいりました。これら健康保険の料金の値上げにつきましては、今回はどうしても値上げをしなければならないのか。これらの考え方の基本になるものをひとつ御説明をお願い申し上げたいと思うのであります。  次に衛生行政であります。なかなか衛生行政というのは社会の前進とともにたくさん問題が出てくるわけであります。環境の問題も大きな問題でありますけれども、特に人体におけるところのいろいろの故障につきまして、これを研究し、できるだけ病気は予防によって防いでいく、こういう精神のもとにやっていることはわかるわけでありますけれども、今回の方針の中に明らかにしておりますように、ガン対策の一環といたしまして西宮の医師会に対しましてガン研究の委託委嘱を実施する、こういうことになっております。この内容は、これは私はこのような問題につきましては詳しくは知らないわけでありますから、すなおにお聞きしたいし、答弁もできたらすなおにひとつ御答弁を願いたいと思います。私の考えといたしましては、これらの研究というものはできたら、市立中央病院もあることでございますし、市立中央病院におきまして研究をすることができるのか、できないのか。率直にひとつお聞きを申し上げたいと思うわけであります。  それから次に、商工振興費の中で中小企業の協業化ということがうたわれております。もちろん、この趣旨につきましてはいろいろ考え方がありますけれども、当直する問題としては重要な課題であります。しかし現在の市の商工課の機構内容、ないしは西宮市がどの程度の指導をもって、これらの協業化に対するところの実施を行なうかということが若干わからないわけであります。ですから、ただ単に融資をあっせんするとか通り一ぺんの補助対策であるのか、ないしは先ほど申し上げましたように、西宮の中小企業ないしは零細企業を全面的に、財政の裏付けさえあれば、これらの中小企業の協業化を積極的に、まじめに、ひとつ市の当局が主導権をにぎってやられるのかということを、ひとつお聞き申し上げたいと思うわけであります。  次が、中央卸売市場の問題であります。この文面の中では、専門家の意見を聞きまして早急に結論を見出したい、こういうことの内容をうたっているわけであります。しかし、この問題はすでに2年前に当議会におきまして、けんけんごうごう、実施の内容につきましてはあまり問題がなかったわけでありますけれども、裏付けになる財政の問題、さらには当時の業者間の対立、いろいろ問題がございました。それはわかるわけであります。しかしながら専門家の意見を聞いて早急に結論を出したい、こういうことでありますから、もし結論が出て中央卸売市場を早急に建設をしてもらいたいという結論が出た場合には、西宮の当局といたしましてはそれだけの裏付けはあるのかどうか、それらの問題。それから、いま1つは、裏付けがあるとしても、西宮の阪神間のお隣りでございます神戸や尼崎の中央卸売市場の内容を大きく拡大されておる中で、西宮の中央卸売市場が立っていけるのかどうか。それらの問題についても御意見をお聞きしたいと思うわけであります。  それから、またまたこまかい話でありますけれども、行政方針の中で三、四点、何かしらないけれども、問題があるたびに専門家の意見を聞くとか、あるいは専門家の方に御相談をするとか、もちろん必要であります。必要でありますけれども、この専門家という数がたくさん出ておるわけであります。私は内容をどうこう言うわけではありませんけれども、専門家という内容はおそらく学識経験者、あるいはその問題についての従業家、こういうことであろうと思いますけれども、学識経験者あるいは学者の御意見を聞く場合にも、片寄った専門家、あるいは片寄った学者の意見を聞くということは、若干問題があろうと思うのであります。ですから、これはあくまでもなかなかむずかしい話でありますけれども、公正な立場で、ひとつ専門家なり、あるいは学者という方を選出してもらいたい、こういうことを考えておるわけでありますが、これら専門家の相談あるいは意見を聞くということがあまりにも多い。ことばを言いかえますと、私はいろいろ問題点につきましては、それぞれ担当者が市の職員におられまして、それだけの勉強をしておると思うのでありますから、市の当局者が、私から言わしめますならば専門家であって、文書でいう専門家に相談するということは結論をそちらのほうに振り向けていく逃げの政策ではないか。これはちょっとうがった考えでありますけれども、そういう考えを持っておるわけであります。ですから、できたら文書に書いてあります三、四カ所、それぞれ必要があると思いますけれども、専門家に相談をするという真意をお聞かせ願いたいと思うわけであります。  それから次に、海外視察の旅費の問題であります。当然、社会が進歩し、それぞれの専門につきまして視野を広げて海外に進出をして、それらの各界、海外の事情を聴取し身につけて、将来の西宮市政なり、あるいは行政に貢献をするということは、目的としてははっきりわかっておるわけであります。しかしながら今年の行政方針の中にも財政の窮乏化ということが一番大きくうたわれておる時であります。わが党は、少なくとも過去海外視察の予算が出ました際にいつも言っておりますが、内容的には反対をするわけではありません。しかし現在の財政上からして今年必ず行かなければいけないのか、いわゆる時期尚早であるのじゃないかということを絶えず言っているわけであります。過去に海外視察をしてまいりました人たちの話を聞きましても、なるほど若干の知識の獲得と、いろいろ貢献すべき問題はありますけれども、おそらくいままでの西宮市の、特に議会におきます海外派遣につきましては、これは功労者の、いわゆる功労賞的な考えでもって、間違っておるかもしれませんか、実際問題といたしまして3期以上とか長期にわたります貢献者に対する一つのおみやげである、このように私は考えておるのであります。これは決して悪いとは言いません。が、しかし冒頭申し上げましたように、現在の窮乏する財政の中では不急不要のものは、できるだけ経営経費は節約をしてもらわなければ、市の財政の健全化ということはあり得ないのであります。だから、この件につきましては私たちの意見を申し上げまして、予算に出しておる海外派遣の予算はこのまま通すのかどうか。通すというとおかしいのですが、今年もこれを出しておりますけれども、いま言いました不急不要の経常経費は節減したい考えでありますから、これらの点につきましての考え方をひとつお聞きしたい。当然この中には市の職員の海外派遣あるいは教育委員会海外派遣、これらも含めて私は私なりの考え方を披瀝しておるので、そのように私は受けとってもらいたいと思うのであります。  次は教育委員会の方にひとつ御質問を申し上げたいと思います。この方針を読んでまいりますと、まことに文章の内容がりっぱに書いてありますから、教育行政の専門家でない私がこれらについていろいろ質問したいといいましても、むずかしい点があります。しかしながら、あくまでも方針案の文章を中心にして、ときには字句にわたっての質問になるかもしれませんけれども、お許しを願って御質問を申し上げたい、このように考えております。  第1点といたしましては、入試制度の改革の項の中の私立学校入試方法の是正の件であります。いろいろ各私学の方々と御相談をなさって、現在の入試の矛盾を是正しようということがわかるのでありますけれども、文章的にこの中で「一部の親たちの特定私学偏重主義が、ややもすると……」この「一部の親たちの特定私学偏重主義」ということが、おぼろげながらはわかりますけれども、実態が私にはわからないわけであります。確かにそういう面もあろうと思いますけれども、それ以上の大きな問題がこの私学入学の方法に背後にはあるんじゃないかという気がいたしますけれども、この一部の親たちの私学偏重主義という問題につきましてお聞きを申し上げたいと思うわけであります。  次は、同じく別勉の問題と受験産業の問題であります。ここに書いてあります別勉強の問題は実態としてはわかりますし、教育委員会の考え方についてもわからないわけではないのでありますけれども、少なくともこの別勉と受験産業の実態を把握しながら、これをどのように改善するための、いま重点的な指導を行なっておるか。いわゆる別勉をなくすることについての具体的な指導方針、これをひとつお聞きしたいし、このことによって受験産業が解消されるならば、子どもの体力なり、あるいは精神なり、あるいは学習方法についても変わってくるんじゃないかと思いますから、別勉の問題を特にお願いをしておきたいと思うわけであります。  次が、越境通学の是正の問題であります。すでに西宮市内におきましては、市内の越境はこれは若干問題がありましても事情があって話し合いで何とかなるわけでありますけれども、市外からの越境通学につきましては問題点が深いわけであります。これらの対策につきましても具体的にはどのようにし、どのように当面する解決案を持っておるかということにつきまして、お聞きを申し上げたいと思うわけであります。  次が、父兄負担の軽減の問題であります。昨日も出ておりましたが、当然憲法26条及び地財法によりまして保障されておりますところの義務教育費無償の原則を守りまして、これは私から言わするならば軽減でなしに、いま申しましたように排除ということを考えておるのかどうか。昨日の説明を聞きますと、いろいろ事情があって一挙には解消できないけれども、というような話でありますけれども、これは少なくとも昭和36年に2400万円を出しまして父兄の負担は解消したという、過去にりっぱな業積を残しておったのでありますが、それから今日まで少なくとも現在の教育委員会の中には引き続いてやられておる責任者もおるのでありますから、これらの問題につきましても軽減をするのか、あるいは排除をするのかということを、ひとつ御意見をお聞きしたいと思うのであります。その父兄負担の軽減の中で関連する問題でありますけれども、いろいろ修学旅行なり、あるいは国内視察の内容の中に公費の拡大をしておるわけでありますけれども、私がここでお聞きをしたいと思いますのは、内容がわかりませんから、ひとつすなおに聞いていただきたいわけであります。現在、市内の小学校の修学旅行なり、あるいは中学の修学旅行なり、それらにはおそらくPTAの経済的な援助があるんじゃないかと思うわけであります。これは余分な費用についての援助ということは、これは私は問題にしておりませんけれども、付き添っていかれる教師の方の旅費、ないしは修学旅行に関連して教師の方が使用する金額についての問題をお聞き申し上げたいと思うわけであります。あくまでもこれらの必要な経費につきましてはPTAの世話にならないのか。これも父兄負担の軽減と申しましょうか、排除と申しましょうか、これに関連をしてお聞きを申し上げたいと思うわけであります。  それからいま1つは、今年は新制中学の発足20周年ということをうたっておりますけれども、これらにつきまして大々的な記念講演会、研究会、体育会、音楽会等をやられるという予算も出ております。しかしながら、この中でも先ほど申し上げました父兄負担のかからないような方法でやるのか、あるいはPTA、お父さん、お母さん方の家庭の財政的な若干の裏付けのもとにこういう構想でやられるのかということを、はっきりとお聞き申し上げたいと思うのであります。  次が、勤労青少年憩の家と申しましょうか、勤労青少年の対策の問題であります。いろいろ気を配られ心を配られて、できるだけ青少年の将来のあり方につきまして、りっぱな施設を作ってもらい、あるいはりっぱな考え方で指導されておるということにつきましては、感謝を申し上げたいと思うのであります。ところが現在せっかく甲山の中に青年の家ができたり、あるいは海岸地帯に海の家ができてまいりますけれども、現在の青少年の中に、特に私は勤労青少年ということを中心として考えた場合には現在の数多くある公民館の中で青年学級ということだけでなしに、勤労青少年のいわゆる本拠となる、活動の場となる、憩いの場となる、ひとつ施設をお考えになっていただけないかどうかということをお聞き申し上げる次第であります。いろいろ教育委員会におきましては社会教育の中で公民館の建設、あるいはいろいろの経費をかけてやっておりますけれども、将来の日本の社会をになう、特に経済的な面につきまして恵まれない、余裕のない勤労青少年に対しましての中心的な施策といたしまして、そのような憩いの家と申しましょうか、あるいは集いの家と申しましょうか、そのようなものを市内の、しかもできるだけ中央ないしは行きやすい場所で、ひとつお作りを願いたいと考えておるのですが、これらの問題につきまして御意見をお伺い申し上げたいと思うわけであります。  次が、債務負担行為の問題であります。いままで、この文章を読みますと、教育委員会がいろいろ経費を使っております際に、たまたま間に合わないから、予算の中に入れることが間に合わないからいままでは普通どおりの予算を出しておったが、今回は債務負担行為といたしまして少なくとも1億何がしかの要求を出しまして議会の議決を得たい、こういうことであります。非常にけっこうであります。そうすると、この債務負担行為につきましては文章を読みますと財政当局のほうから話があってやった、こういうように書いてあるのですけれども、この起債が、債務負担行為というものが私もあまり詳しくわかりませんので、こういう制度がいつからできておって、しかもたまたま本年から財務当局の話があったからこれに乗ってやったというように承るわけでありますけれども、これはいつごろからこういうことができるのであって、なぜいままでそれらの行為がやられておらなかったかということの、ひとつ御意見をお伺い申し上げたいと思うわけであります。  次に小学校、将来の人口増加により学童の数がふえますから、将来の見通しの中でいろいろ小学校5つとか、あるいは6つを建設しなければいけないという内容の展望が書いてありますけれども、その以前の問題として確かに当局としては若干の低姿勢な書き方をしておりますけれども、仮称大社北部小学校の校地の問題の中で「種々の事情によりまして」という字句があるわけです。なぜおくれたのか、今後その書いております種々の事情をどのように解決していくのか、しかも早期に解決していくかということにつきましての御意見をひとつ出していただきたいわけであります。  それと関連いたしまして、先ほど申し上げましたように、将来の小学校のマンモス化を解消するために、甲東、広田小学校のマンモス化解消のために西宮北口周辺と書いてあります。そのほか4か5と書いてありますが、私がお聞きしたいのは、これら北口周辺に早急に何とかしなければならないという気持はわかりますけれども、現実密集地帯であり小学校の敷地が獲得できる自信があるのかどうか。あと4つ5つの地区につきましてもお聞きをしたいわけでありますけれども、まず当面の課題であります北口周辺にはたして小学校の敷地、私は何ぼの敷地か知りませんが、これらを容易に教育委員会の手腕によって獲得できるのかどうか。これらの問題もひとつお聞き申し上げたいと思うわけであります。  なお、ちょっと、要望じゃございませんが希望意見といたしまして、いろいろ市内の施設、早く作ったところは老朽化しておる、校舎はもちろん、いろいろな面もございますけれども、今日は高木小学校のプールの問題をひとつ聞いておきたいと思います。聞きますところによりますと、このプールはPTAの寄付によって西宮の小学校の中で一番早く作った古いプールであって、現在生徒の在校人員の数からいいましても内容からいいましても、いわゆる施設のこれは切りがありませんけれども、いわゆる施設の機会均等と申しましょうか、現在高木小学校のプールが若干の問題になっておるらしいのでありますけれども、将来、これらの寄付されて、しかも一番早く作り、現在、内容があまりよくないというようなことを聞いておりますが、これらの問題につきましての改修工事と申しましょうか、拡大拡張工事と申しましょうか、これらについてどのようにお考えになっておるか。  以上、非常に雑ぱくな質問でございましたが、第1次の質問といたしまして、御答弁によりましてあらためて第2の質問をしてまいりたい、このように考えております。御清聴ありがとうございました。(拍手) ◎助役(松浦松一君) 財政に関する御質問に重点が2つあったと思うわけでございます。  その第1点は、今日非常に市町村財政が窮乏しておる原因は何か、特に西宮市におきまして非常に苦しくなっておるのはなぜかということでございます。それは昨日も申し上げましたように非常に人件費の増高、それからいまお説のありましたように起債の償還額が多くなってきておる、また最近の物価の上昇に伴います諸経費の増高、それから国や県の事業に対しまして国庫補助等の率がきわめて低く、また基本が実情に合わないというようなところがら、こういう財政窮乏を生んだと思うわけであります。まだそのほかに国民健康保険の繰り入れが大きいとか、あるいは地方交付税が、私らから言いますと現在の地方交付税というものは非常に不合理性があると思うのですが、そういうところによりまして本市におきましても財政がうまくいかないということになっておると思うわけでございます。これに対処いたしましてどうするのかということでございますが、昨日申し上げましたように、この現在の地方財政が大都市とそれから人口減少のところに重点が置かれておりますので、これを大都市周辺の衛星都市のほうに目を向けさすというようなことで、衛星都市の連盟のようなものを作って共同で呼びかけたい、このように考えておる次第でございます。  それから中央市場の点でございますが、これは先に市会のほうに提案いたしまして御同意を得られなかったのでございますが、その当時の模様は私は2つの原因があったと思うわけであります。その1つは、お説のように業者が統一しなくて、中央市場の説の者と、それから総合市場的なものでないといかぬ、こういうような2つに分かれておった。いま1つは非常に大きな財政負担がかかるが、これがはたして市民生活にどれほど影響があるのかという明確なものが示されないというようなことで、あれが流産のようなことになったと考えております。今回、専門家の意見を聞いてやりたいと考えておりますのは、お説のように神戸に数十億円の経費をかけて中央市場を作るということで、いま神戸市は着々とこの工事を進めております。この間も神戸の局長あたりの意見を聞きますと、単に中央市場だけでなくしてその周辺に商業地区を作って、食品から日用品全体がまかなえるようなセンターを作る、こういう状況でございます。なお尼崎も近く竣工する大きな市場ができておる。こういう中にあって、はたして西宮市に市場を作って中央市場としての機能を十分に発揮できるかどうかというところに非常に大きな疑問があるわけでございます。それで、やはりわれわれだけでなくして学者等の意見を聞いて、そしてこの市場問題をどうするかということを決めたらどうかということで、本年はそういう専門家の意見を聞きたいということで、その上で態度を決めたいということを市政方針に掲げておる次第でございます。その答申等を得ました暁には、その意向に基づいて、非常にこれはやはり市民生活に寄与するという点でありましたら、財政的な面等を考えました上で皆さんの御同意を得たい、こう考える次第でございます。 ◎市長公室長(南野三郎君) 都市開発の問題につきまして御答弁を申し上げます。  北部開発あるいは海岸開発が他人まかせの計画ではないかというようなお話であったのでございますが、実はそうなってはならないと思いまして、私のほうで昨年より学者団による基本的な調査をやってもらっております。また今回お願いしております北部調査の航空写真などにおきましても、これはそうすることによって都市計画法によるところの規制をしたい、こういうような考えで今回予算をお願いしておるわけでございます。そういうような点で今後着々と計画がなされていく予定でございますが、そうしたら裏付けの財政が確保できるかということでございますが、これはやはりそういうふうな計画ができ上がることによりまして、やはりここには県で一つ道を作ってもらう、ここは国の費用で道路をひかせてもらう、あるいはまた水道のようなものにつきましてはもちろん起債も必要でございますが受益者が負担願うとか、いろいろそういうふうなことで具体的に交渉するにはどうしても基礎的な調査が要る、こういうふうな考えから私のほうは予算を組んでおるのでございます。仰せのように他人まかせの、すでに他人まかせの山の皮をむいたというような個所が随所にできております。しかしこういうものを何とか規制していきたい。そして市が行政指導をやりながらの開発をしていきたい、こういうふうに考えておる次第でございます。  バス交通とか通勤の問題等もございましたが、これもやはり道路が完備することによって過密化しつつある旧市内のほうから、いわゆる北部山間地区への通勤も可能になる、こういうふうなことも考えられますので、まだ実施の段階といたしましては山口ダムがようやく今年顔を見せておりますが、これからさらに慎重な計画を練って、ことを進めていきたい、このように考えております。  それから、海外観察の問題は、これは市会のほうも教育委員会のほうも、私のほうの職員のほうも関係があるのでございますが、一応私のほうの見解を少し申し述べさせてもらいますと、少なくとも一日の長のある欧米の諸国を見てくるということは、これは都市計画の問題、あるいは再開発の問題、道路とか公園、下水道、あるいはまた行政の執行上の保健衛生とか、清掃とか、あるいは市の内部機構の問題とか、そういうような模範をよく学びまして、その長所を吸収したい、そして本市の行政に反映させていきたい、このように考えておるのでございます。もとより財政事情が非常に苦しい、こういうときに行くということはどうかというふうな仰せでございますが、逆説的にいいますと、財政事情が苦しければ苦しいほどこれに萎縮せぬと将来に対処していくのがやはりいいんじゃないか、こういうふうなときこそ一つ何とか欧米のそういうことを学んできて、それを西宮の行政に活かしたい、そして新しい町づくりに邁進したい。そういうふうな意味で私はやはりたとえば市の職員の場合におきましては若手の人が行ってきて、学ぶべきものは学んできてもらう、こういうふうな考えでおります。以上です。 ◎市民局長(竹永昭義君) 平野議員さんの御質問にお答え申し上げます。  まず最初に、消費者保護につきましてのうちで消費生活対策委員の構成及び内容はどうかということかと思います。内容といたしましては一応本市におきます消費者行政の推進について、あるいは市民消費者の組織づくりについて、あるいは計量、業者について、こういうようなものを議題といたしまして、考え方といたしまして、人員20名で、生産者、卸売業者、小売業者、消費者代表者、学識経験者、市議会議員の代表、商工会議所、及び県のほう、こういう予定で組んでいきたいと思うわけでございます。
     次に児童館のことでございますが、昨年12月に請願が提出されまして慎重研究いたしました結果、同和事業の一環といたしまして、本年度は土地の購入費を予算編成いたしておるわけでございます。  次に保険料の値上げにつきまして、過去2カ年間値上げを実施してきておる、非常に貧困者が多い、今後の考え方の基本はどうか、こういう御質問でございます。今後の保険料につきましては将来医療費の増高が必ずあるものと存ずるわけでございます。その場合に、ある程度の負担はこれはやむを得ないと存じております。現在、国におきまして適正負担の問題で標準保険料の設定の準備が進められておるわけでございます。保険料のそれが決まりますと保険料の目やすが出てくるわけでございます。しかしながら、御指摘のように非常に低所得者の数が多うございますので、大幅な引き上げは無理であろうと存じます。保険財政の唯一の健全化の問題といたしましては国庫補助金の増額でございまして、今後ともあらゆる機会を通じてこれが実現に一そうの努力をいたしたい、かように存ずるわけでございます。なお40年、41年に低所得者の減額いたしましたのは、大体一世帯に1350円程度のものを減額いたしております。  次に、中小企業の協業化の問題でございます。今後積極的に行なっていくんか、こういう御質問でございます。現在西宮の中で商店街の振興組合、あるいは中小企業の協同組合の組織化があるわけでございますが、その数は45でございます。会員にいたしまして1458名あるわけでございますが、本市の商店市場等の場合、すでに建てかえの時期が到来いたしておるものとか、あるいは店舗が狭いために高層化をせざるを得ない、こういう状況下にありますので、本市といたしましては資金調達がぜひ必要と思われます関係上、本年度商工中央金庫に対しまして1000万円を予託いたしまして、これらを利用いたさせたい、かように存ずるわけでございます。なお、その組合の編成の場合には事務費といたしまして若干の事務費の負担をいたしたい、かように考えまして、今後の協業化に一そうの道を開いていきたい、このように存ずるわけでございます。人員につきましても現況では多少無理じゃなかろうかと感じますので、増員のほうを人事局にお願いしておる、こういう状況でございます。 ◎衛生局長(高津実君) ガンの研究委託料につきまして御答弁申し上げます。  社会的にも家庭的にも一番重要な年代の方々に対します市の行政といたしまして、36年から成人病検診を実施してまいりました。この長年の間に、ただいま申し上げましたような、自覚症状がないままに、非常に後遺症で残ります、死亡の率の最も高いガンの検診を成人病検診から除いては成人病検診の中に大きな空白ができるという観点から、41年度から議会の御協賛も得ましてガン検診を成人病検診の一環にしてまいったわけでございます。そういたしますと昨年度のただいままで実施しました中に、いろいろ希望の方がたくさん出てまいったので、42年度も引き続きこういった問題を重要施策として進めていきたいという考え方から出発したものでございます。41年度に成人病検診の関連性はガン検診の希望者を伺いましたところが、約当初200名ほど予定したのでありますが、希望者としては約800名ほどの希望者がございました。その中でただいままで実施いたしました方々の2回の実施で136名ほどの検診をいたしました中に約12名ほど、精密検診を要する方々が出てまいっております。12名の中で6名は異状のない方でございまして……(「そんなこと聞いてへん」と呼ぶ者あり)そういうふうな状況でございますので、先ほど申し上げましたように、今後ガン検診をどのようにして成人病検診の中で進めていくか、この1点と、それからなお最近ふえつつあります肺ガンとか、それから婦人のガンの問題、そういった問題を市内の標準的な分布の状況等を取り上げて研究していただき、その中で本市のガン対策の基本的なものを考えたいという観点から医師会へお願いしたいわけでございます。研究の経費としては本年度30万円を計上しております。でき得るならば42年中に研究の成果を出していただきまして、43年から成人病検診としてのガン対策を考えていきたい。このような観点から30万円計上したわけでございます。  御質問の中で、中央病院との関連性も御質問を受けた次第でございますけれども、繰り返して申し上げましたように、成人病検診の中のガン検診という形で取り上げておりますので、医師会へお願い申し上げた次第でございます。  なお、成人病検診は御存じの通り、衛生行政につきましてのいろいろの法律はたくさんございますけれども、成人病検診は御案内の通り国に法がないわけでございます。これは各地方自治体がやっておりますが、これは各自主的自費自弁でやっております。そういう中で、いまおっしゃったように、ガン対策を取り上げたわけでございます。たまたま中央病院の清先生はガン研究の権威者でございますので、医学的な問題につきましては御意見もあろうかと思いますが、私どもは繰り返して申し上げますけれども、36年から始めました成人病検診の中のそういう問題で委託を実施したわけでございます。その内容につきましては、ただいま答弁した通りでございます。(「そんなことを聞いてへんがな、そんなことで時間をとるなよ。」と呼ぶ者あり) ◎教育長(刀禰館正也君) 10点にわたって御質問いただきましたので、簡潔にお答えしたいと思います。  まず第1点は、特定私学偏重主義ということでございますが、われわれはもちろん基本的には公私立の共存共栄ということを基調にいたしておりまして、公立には公立の、私立には私立の、それぞれのよさがある、このように考えておるわけでございますが、残念ながら本市を中心とする阪神間の親の意識構造の中には公私立の必要以上の格差を意識いたしまして、一部におきましては私学にあらずんば云々といったような間違った考え方があるのであります。(「親だけか、ほかにないか。教育委員会は思ってないか。」と呼ぶ者あり)教育委員会のほうでは絶対にございません。重ねて御質問があれば、お答えいたしますが、そうした社会事情を是正してまいりたい、このように考えておるわけでございます。なお、その原因につきましては過般中村議員の御質問にお答えしたことがございますが、御質問があるならばお答えしたいと思うのでございます。  第2点は、別勉並びに受験産業についてでございますが、これが具体的な解消方法といたしましては、やはりその基盤に学校と家庭との信頼感の確立ということがあろうと思います。その上に立って子供の学習態度を自主的、創造的なものに高めていく。そのためには授業の充実と家庭学習の確立ということがございますし、また先ほど言いました受験体制というものを改めていくということが片一方に置かれると思います。そのような両面においてこれを押えていかなければならないと思うのであります。  第3点の越境通学の問題でございますが、詳細にわたりましては越境通学是正措置要綱にかなり詳しく書いてございますので、全議員に後ほどお配りいたしますから、その中で御承知おき願いたいと思うのでございますが、ごく一部を申し上げますと、主として治療的な面と予防的な面とございまして、治療的なものといたしましては、すでに450名余の越境通学者に対しまして懇切丁寧な警告文を出しております。そしてそれに対してどうしても応じない最も悪質なものに対しては、市長職権による住民登録抹消措置をも考えているということであります。予防的な面につきましては、今後これからの市外からの転入につきましては保護者から誓約事項を含む届けを提出させる。あるいは万一そうした、まぎれ込んだ者がありましても、将来上級学校への進学はさせない。そういうことによって予防の万全を期していきたい。  第4点目の、父兄負担の軽減措置でございますが、これは軽減ではなくして、御指摘の通り実質的には排除であります。父兄負担のうち公費で支出すべきものの全額を公費で将来肩代りしたい、すなわち全廃を目ざすものでございます。  第5番目、修学旅行の問題でございますが、その付き添い旅費というものは修学旅行というものが学校教育である以上、これは全額公費で支出すべきものでございます。そういったたてまえにおきまして本市の場合、市費教職員につきましては完全に措置をしておりますが、県費教職員、すなわちお尋ねの小中学校につきましては、遺憾ながら一部においては父兄負担の事実が認められます。しかし、これは筋からいいまして市費でもって肩代りすることはできませんので、将来、いや今回も県は若干考えているやに聞いているわけでございますが、県費旅費の拡大等の中において解消するよりしかたがない、このように考えております。  第6番目、この新制中学校の発足20周年記念に関する父兄負担の問題でございますが、こういうことは全然考えておりません。必要経費は全額市費で支出いたします。ただし各中学校、すなわち11校ある中学校うち7つの中学校が20周年をそれぞれ迎えるわけでございますが、その中において各校において若干の計画を持ち、その中において父兄に負担がかかるような事実が出てくるかもわかりませんけれども、そういうものにつきましては極力行政指導を行ないたい、このように考えております。市として行なう20周年の記念行事には全くPTA負担は考えていないわけでございます。  第7番目、勤労青少年対策でございますが、御指摘の通り海の家、山の家を作りましたけれども、市街地におけるそうした勤労青少年対策のための憩いの家と申すべきものが必要なわけでございます。これを勤労青少年福祉センターの形をとるならば厚生省であり、市民局関係になると思いますし、それから青年の家という形をとるならばわれわれ教育委員会の関係になるわけでございます。もし青年の家という形をとるとするならば、目下のところ考えておりますのは市民グランド周辺、すなわちかねてつの社長の居宅を買収いたしまして現在市民体育館の一部の付属施設として使用しておりますが、将来、それを撤去して、あそこら周辺にそういった市街地青年の家を建設するならば、体育スポーツ等の関係において最も適切ではないか、またそれに要する用地買収費が要らなくなるので、そういうことがいいんじゃないかということで、おいおい検討中でございます。  債務負担行為についての御質問でございます。これはこのような制度が今回とられるというわけではなくして、従来からこのような制度をやろうと思えばやれたのではないかと私どもは考えているわけでございますが、従来財政当局からそのような指示がなかったわけでございまして、今回初めてそのような申し出がございましたので、若干教育現場に問題があるけれども、市財政のたてまえからいってやむを得ない、こういう意味でわれわれも、消極的ではありますけれども、その線に沿ってやろうということに決定したわけでございます。詳しくは財務当局にお尋ねをいただきたいと思います。  第9番目の、小学校の将来計画でございますが、大社北部小学校の建設がおくれている種々の事情と申しますのは、早期解決がおくれておりました事情は6カ所にわたっての候補地をいろいろ選定いたしました結果、最終的には行政方針にも書いてあります通り、甲陽園の大池ほか一、二カ所にしぼられたからであります。そして重大な候補地の一つである甲陽園の大池につきましては、昨日野田議員の質問のございました市立高等学校の新設移転地であります新池の埋立問題との兼ね合いがありますので、この問題を解決しなければ、見通しが立たなければこの問題を進めることがきわめて困難である。事実上不可能であるということでございます。  それから、広田小学校のマンモス化解消のために北口周辺の小学校の用地についてということでございますが、御指摘の通り決して容易ではないと思いますけれども、入手のために全力を尽くしたいと考えておりまして、全く可能性がないわけではもちろんないわけでございます。それでは、どこら辺あたりかということは公開の場でございますので、重ねて御質問があればお答えしてもいいと思いますが、地価の値上がり等を誘発するおそれがございますので、できますればこの場においてはしばらく御猶予をお願いいたしたい、このように思うのであります。  それからもう1点、最後でございますが、市内老朽施設に対する対策であります。高木小学校のプールの問題をお取り上げになりましたが、これは私の記憶するところによりますと、たしか150万円の建設費であったと思うのです。そのうち100万円をPTAが負担した。一番初年度でございまして、大社中学校と甲陵中学校とのプールを作るにあたって、高木小学校もぜひうちもということで、かなり無理をいたしまして、こうした建設をしたわけでございますが、学校規模に比べてきわめて狭少でございます。技術的に改修が可能でありますので、将来必ず改修したい、このように考えております。その他、各施設の均等化について今後とも努力いたします。  以上でございます。 ◆6番(平野正裕君) 助役さんのほうから先ほど、財政困窮の問題についての原因の話があったわけでありますけれども、ただ単に人件費が高くなったとか、あるいは起債の償還の内容が多くなった、物価が高騰してきたとか、そういうことはわかるわけでありますけれども、それよりも、ただ出ていく内容だけでなしに、少なくとも入る考え、収入などのように増大していくか、こういう問題について原因がわかっておりましたら、そのほうに力を入れてもらわなければならないわけです。少なくとも人件費が増高してきた、これは現在の社会情勢の中では当然出てくる問題なんです。これは市当局だけでなしに全体的の国民の生活の確保と向上のためには必ずや人件費というものは高騰してまいります。しかしながら、それ以前に民間でありますと、国家的に考えましても、やはり大企業優先の国の政策のもとに経済が成り立っておるのですから、民間が高くなれば当然自治体の人件費も高くなる。これは当たり前のことなんです。それをまかなえるだけの、なおかつそれ以上の民生の福利のいろいろの事業をやるためにも、入ってくるほうをひとつがんばってもらわなくちゃならぬ。それが当然、冒頭に申し上げましたように税制の問題の再配分、あるいはそれらは基本的には1市ではいけませんけれども、一つの運動としては全国的な運動の中で、いわゆる自治体の財政のゆとりができるように、収支が合うように、ひとつ運動をやってもらいたい、こういうことをひとつお願いしておきます。いろいろ原因につきましては、先ほど言われました内容も含めてわかっておりますから、積極的な対策としてはこれからどのようにするか、それをひとつはっきりと、もう一度お聞き申し上げたいと思います。  次は、中央市場の問題であります。これは先ほど答弁がありましたように市民の必要度合い、結論が出たら必要度合いによって考えていくということでありますから、これ以上とやかく申し上げません。ただ、これからすでに皆さんが予定しております庁舎の建設、あるいはその他の当面する投資的経費の大きなものがはっきりわかっておる、この中で結論がよければ財政的な裏付けを何とかということでは、これは絵にかいた餅になるわけです。だから、その辺をひとつ今後は検討してもらいたいと思います。  それから都市開発の問題、これらにつきましては当然将来の問題として、先ほども申し上げましたように拡大をされて、住みやすい明るい都市づくりをせないかぬということはわかりますけれども、昨日も言われましたように、西宮は文教住宅都市を宣言しているのです。そうすると、自治体の中で一番金の要る住宅がいくら入ってきても、これは決してプラスにならないということは、いろいろ前例がありますから、それは言いませんけれども、教育の充実についてもこれはいいわけなんですよ、けれども財政面から考えたら逆になるわけなんです。これは低下するというようなことは考えておりませんけれども、将来の都市づくりをしてはたして全体の西宮市民がどのような仕合わせになるかということが、やっぱり抜きにしたらいかぬわけです。たとえば一つの卑近な例ですけれども、九州の天草の大きな橋がたくさんできたというような問題でも、あれができたからといって天草の人たちが直ちに生活がよくなるとか、そういうこととは全然違うのですよ。だから、投資した経費に対して地元の方がどれだけゆとりができるか、そういうことも考え、ひとつ将来の北部の開発あるいは海岸の開発等につきましても、とにかく金のかかって損をするやつは呼ばなくってよろしい、あるいは作らなくてよろしいわけですから、できるだけ美しい自然の中で北部はそのままおさまったら、かまいませんのや。しかし社会の進歩に従っていかねばならぬということと、それから先ほどあなたも言われましたように民間が勝手にやられては困る、そういう指導面もいろいろありますから、やむを得ませんけれども、ぜひひとつ投資した財政と、それから現在の市民との兼ね合いを、ひとつ誰のために作るのかということを考えて、将来がんばっていただきたい、このように考えます。  国保の問題は昨日も論じられております。要するに、これらの国保料金の値上げにつきましては、中央における保険審議会の中でもやっておりますし、いろいろございますが、やはり何と申しましても自治体の中心的な役割というものは、ことばは悪いのですけれども、中級以上の生活をされている人の問題につきまして、たとえば税金の問題とか、いろいろな問題でも、いまのところ優遇されているわけなんです。だから問題は、低所得者の生活に影響のある健康保険のこういう問題とか、あるいはそれらについては特別のやはり考慮をもって、配慮をもって対処していかなければいけない、こういう基本的な態度をひとつ今後考えてもらわなければいかぬと思います。一部の限られた人ということがよく言われますけれども、一部であっても、いわゆる生活に困るというような状態の方には、ぜひひとつ配意を、当意をしてもらって、そしてやっていただく、こういうことを考えていただきたいと思うわけであります。  ガン対策の問題は、これは別にすなおにただ内容を聞いただけだから、そんな詳しいことを言わぬでも、いままでやってきたことをこれから助長していくんだということであればいいわけですから、これは30万円ぐらい、金でいえば研究する何ものもないわけや。しかし、やはり成人病対策として、ひとつできるだけ補助、ないしはいろいろ要求がありましたら、ひとつ御相談に乗ってもらいたい、このように考えております。  それから、教育委員会のほうですけれども、別勉の問題は、いろいろ家庭と学校で、たとえば学校では積極的な白熱した勉強をさせるとか、あるいは家庭では家庭のしつけの問題をいろいろ言われておりますが、それはわかるのですけれども、基本的に問題になるのか、教えて下さいといって行く人も悪いけれども、教える人がなかったらこんなもの何も別勉なんかできるはずがない。それがやっぱりそれらについて裏も表もあるし縦横があるから、一番いま別勉の問題でガンになっておるのはどういうところであるかということを聞くのと、それらの問題についてはやはり経済的な裏付けがなければいけないという問題もありましょうけれども、西宮だけが何ぼすなと言ったって、できないわけです。それははっきりしておるわけです。それにはどう対処するかという一番肝心なことを僕は実際はお聞きしたかったわけです。  それから越境の問題です。これもいろいろいままで他の方にも説明があり、今日もありまして、わかりますけれども、問題はとにかく越境をしてから、あとから気がついて、その人をかえるということにつきましては、私はほかの人はどうか知りませんけれども、私はせっかく入った人をかえるということは子供の精神状態にどのような、父兄はかまわぬわけですよ、悪質な方法でもって越境したんだから、バレたら帰ったら、しまいだ。しかし子供に与える心理的影響ということも考えると、それも問題になるから、これはむずかしい問題ですけれども、ほんとの入学ないしは途中の進学の際に届けが来た際に全部これを調べるのかどうかということ、これがむずかしいと思うのですよ、調べるとなると問題がありますから……。ところが、僕らはそれまでも真剣に考えてもらわぬとこの問題は解決できない。特に何かこの文書の中に、市会議員さんの協力を願い、なんて書いてある。それはどういうことか、僕は、もう時間がありませんけれども、とにかくいずれにしても越境を助長するようないわゆる他からの圧力があったら、そいつは排除してもらいたい。はっきりと、いままではいままででありますけれども、今後は越境ということは必ず頼みに来よる人がたくさんあるわけや、議会人だけやない、いろいろ教育関係、そういうものを厳然として排除するかどうかということです。あまり答弁要りませんから、1ぺん教育長のほうから2点だけ……。 ◎教育長(刀禰館正也君) 別勉の発生につきましては、おっしゃる通り裏側から考えますと、もちろんその別勉を教えている中には学生もおれば退職教師もおると思いますけれども、中には現職の教師もいないとは限らない。本市の場合はきわめて少ないと思っておりますが、絶無とは言えないと思っております。これが対策につきましては、やはり基本的には教職員の待遇改善、さらに言うならば倫理観の確立、こういう問題だと思います。  それから越境通学の問題でございますが、予防を完全にしたい、治療の面もできるだけしたいけれども、これは教育的な配慮は考慮するということであります。それから、いかなる圧力に屈せず完全に排除いたします。  以上でございます。 ◆6番(平野正裕君) けっこうです。どうも、ありがとうございました。 ○議長(小西元君) 次に、9番 八木米次君の発言を許します。           (登  壇)(拍  手) ◆9番(八木米次君) 昭和42年度の予算審議にあたりまして、公政会を代表いたしまして質問の機会を得ましたことは、私の欣快とするところでございます。市長はじめ管理職、各委員会、市職員の諸兄の懸命の苦心によりまして本予算の提出を見ましたことは、まことに御同慶にたえません。編成の御労苦に対しまして敬意を表します。  お茶も二番せんじになりますと色がまだついておりますが、6番目にもなりましたならば、どうも茶らしい色も出ませんので……(「どういたしまして……」と呼ぶ者あり)できるだけ重複を避けまして質問に入りたいと思います。  冒頭にお願いしておきたいことは、質疑応答を繰り返しておりましても話がかみ合わずに結論が出ないことが、聞いておりますと、どうも多いようでございます。それで、どうも時間切れになる、このようなことでは、まことに残念でございます。この議場を越えて市民に、市民が納得できるところの説明、答弁をお願い申し上げたいと思うのであります。答弁の正常化をお願いいたします。  まず、地域開発についてでございますが、なかんずく私の質問要旨に書いておりますところの(ロ)の点から入っていきたいと思うのであります。地域開発についての問題につきましては相当に論じ尽くされておりますが、この成果と意義についてでございます。一体、何をやりましても、何のために、一体誰のために、どんなふうに仕事をするのかということであります。(「市民のためだ。」と呼ぶ者あり)当初において質問されました若原議員さんが指摘されましたように、一体土地を売ってしまった地主、なかんずく百姓とか勤労者は一体何をやるんだ。なるほど住宅ができても、あとにやる仕事をどうするんだというようなことを指摘されたと思うのであります。この点は私もこの成果と意義については、よほど考えて開発をやらないといけないのじゃないかと思います。 と申しますのは、今日の北方地域の現況を見ましたならば、先ほどの答弁にも触れて答弁の中にありましたが、すでに当局が御存じのような状況でございます。何らかの今日の一つの方向づけをしないことは「偉大とは方向づけることである」とニーチェは言っておりますが、やはりこの方向づけがないことには、やはり現在のような山を皮をむいたまま、そのまま放ってあるというような状態が起こるのではないか、このように考えるのであります。もし、この開発というものが方向づけを誤ったならば結局、なるほど百姓は過重労働から解放されるかもしれませんが、結局起こってくるのは隣り同士の私的利害の噴出になりまして、結局いくいくは一匹狼も山から下りてきて結局は里に入ってきてアパートでも建ててそこに住んでおると、だんだん転落、こういうところの全般的な落層ということが見られがちであります。こういう道行きというものは実は私もこの目で見て知っておるのでございます。なるほど、そういう開発が行なわれますと地価は上がってまいります。しかしながら、そこにやはり長期的な基本的な計画がなくては、皆さんが指摘されましたような結果があらわれてくるんじゃないかと憂うるものでございます。やはり都市というものは生産できないものですから、経済学の機会費用の考え方が基本になると私は考えるのであります。もちろん当市におきますところの当局におきましても、いうところの、先般も表現にありましたように素朴に喜んで期待していいのかどうか、ということなんでございます。そのためには、やはり住宅都市にふさわしいところの開発、たとえば住宅を作りましても、ただ住宅だけであって、狭いものじゃなくして、土地が比較的安いですから、なるほど上ケ原のほうで坪平均3万円の土地を取得されて1億2000万円の開発も私はけっこうでございますが、現在において10分の1ぐらいで取得できるところで、むしろ庭つきの土地、庭つきの住宅というものをお考えになってはどうか、菜園つきの、主婦がちょっとした日常のものを植えられるようなものをお考えになったらどうか、こう考えるのであります。そういうところに、ただ住宅だけでなくして、林間学舎を考え、あるいは市内で考えられるところの看護婦学院のようなものもいいでしょうし、あるいは職業補導所なり、それからまた現在地域の現況からいたしまして精密機械工場とかあるいは頭を使うところの研究所というようなものをお考えになっていただいたならば、初めて私はこの開発というものが生きてくるんじゃないか。特にダムとか病院とか学校とかいうようなものが、よしここで百姓がやめになっても、あるいは林業ができなくても、下流地域におけるところの開発というものになっていくものであれば、私は十分これは個人的な欲が公の欲に振りかわることによって、私は辛抱ができるんじゃないか、このような考え方もするものでございます。そういう点において、どういうことで実際具体的におやりになろうとしておるのか、もうすでに成案ができなくてはいけないと思うのであります。この点で私は、あるのか、ないのかということを、ひとつ私は承っておきたいと思うのでございます。まことに繁忙の中に日々片づけなくちゃならぬところの仕事に忙殺されて、長期的な計画的な仕事というものはなかなか手をつけにくいという実情は想像にかたくないのであります。しかしながら、それでは基本計画が立たない、結局望ましいところの開発ができないという結果になるんじゃないか。もうできておらなくちゃいけない、このように思うのであります。ところが、先ほどの答弁にもありましたが、事業実施にはゼニがかかります。財源の問題はたいへん重要な問題でございますが、地方公共団体がはたして民間企業を正常に、そして通常にコントロールできるかどうかという問題でございます。民間投資というものを望ましい形で誘導するためには、やはり一つの方式があろうと思うのでございます。先ほどの都市計画の区画整理の方式をとるとかいうような説明もありましたが、やはりどうしてもこれから一定の制約のもとに投資エネルギーを活用することをお考え願いたいのであります。この実例として裏六甲でやっております、これは公団なり神戸市なり電鉄の合作と聞いておりますが、このような方式が一つの開発の機動力になるんじゃないか、このように思うのでございます。こういう点において、その内容をいま少しく詳しいものを出してこられていいのではないか、このように思うのでございます。総合開発とか、あるいは住宅とか観光などと書いておりますが、私は観光はこれはやはり民間開発に期待していいと思うのでございます。ただ丸山ダムサイトをお作りになるというような場合には、やはり付近の土地は入手されておいていいのじゃないか、このように思います。耳にとどめておいてもらいたいと思うのでございます。  次に(イ)の項で書いておりますところの中国縦貫道路、中間路線と県市の連携についてでございます。これは地域開発にも関連するといいますのは、中国縦貫道路が事実上あそこに入ってくるということになりますと、その買収価格が一体どうかという問題がやはりございます。この場合に中国縦貫道路が事実上いつから買収にかかるかという問題でございます。すでに当市計画課においても、あるいは市長公室においても、県のほうから連絡があったものと私は思うのでございますが、これの買収に入ったならばとうてい、市が、あるいは開発計画を持っておるとするならば、これの地価の吊り上げに役立って、そのために土地入手が困難になる。下がることはないということは、これはもう現実でございます。そういう点においてお考えになっておるかどうかということなんであります。それからまたこの中国縦貫道路がただ通過さすだけでは能がないじゃないかということなんであります。今日、県が道路公団から引き受けてこの買収に当たるということになるとするならば、この買収の事務委託を市に持ってくるんじゃないか、このように思われます。その場合に、やはりただ通すだけだ、インターチェンジもない、何もないということでは、西宮市自体にとりましては、はっきり言えばあまりありがたくない道路になるんじゃないかと思うのであります。インターチェンジが三田の近いところに行ってしまう、それから安倉にインターチェンジができるということになりましたら、もとよりこれは公の道路でありますから、全然役立たないということは誰も考えませんが、あまり役立たない。とするならば、これは今日の状態において役に立てようということを考えるべきだ。そうすると、どこにバスストップを置くべきか、あるいはまたどこにバスをとめ、どこに並行路線をつくるべきだ、つけさそうというようなことは、いまからすでに構想しておいていいと私は思うのであります。予定されておるところの道場付近は、たいへん霧の深いところであります。再三、私はそのことを市当局にも言い、市のほうからも県に言ったそうでありますが、全然耳をかさないで予定のところにインターチェンジを作るようでございます。おそらく年間のうちで4カ月はハイスピードで走れないところの道路ができるだろうと、私はこの場で断言しておきます。私どもよく三田のほうへ昔から出るのでありますが、炭をとりに行きましても、あるいは私の町内の車が薪を積みに行きましても、年のうち4カ月というものが全然スピードを出して走れないというのが、あの道場付近の現況であり、三田付近の状態であります。そこにハイウエイを作るというのでありますから、いささか私はこの強引なやり方に驚いておるのでございますが、どうもこれは変わりそうもございません。まことにどうも空拳を如何せんの気持を持っておるのでございます。ところが、さらに私は県市の連携についてでございますが、今日およその路線の想定が行なわれております。まずこの辺を通るんじゃないかという想定が行なわれております。そうなりますと、これは絵にかいて図面の上に線を引っぱってあるだけに、どこを通るかわからないんだというようなことを実は言われておるのであります。御存じのように、あの新幹線がおよそどこを通るかということをわかっておりながら、はっきりここに決まっていないということを国鉄当局が反対同盟の人に答弁をしておるような、同じようなことがやはり中国縦貫路線においても言われております。しかしながら、おそらく私はこの中国縦貫路線も今日引かれておる路線が決定路線だ、まず500mも1㎞も動かないものだという確信をするのでございます。とするならば、市のほうへ今日あの辺の宅地造成の会社が盛んに申請を持ってきております。すでにもう一、二あるんでございます。ところが現在すでに許可になったところがございます。これは市長名で、はっきりと県当局に対して、ここは中国縦貫路線が通るのではないか。だから、よくその点を検討して、中国縦貫路線の買収関係の部局と相談の上でこれの決定を願いたいという書類を県当局に出しておるのであります。ところが、その書類にかからず県はこれの許可をしてきた模様でございます。私はこれに頭を下げたのであります。一体、先ほどの開発問題にも関連があるんでございますが、今日普通買収価格といいますと、あの辺で5000円から4000円ぐらいで買うております。ところが、それが買われて一たん許可になりますと、新聞広告で1万5000円、造成費に1万円かけるわけでございますね。2万5000円で新聞広告で売りに出すのであります。ということになりましたならば、どういうことになるかといいますと、そのところへ中国縦貫路線が走ったということになると、中国縦貫路線の買収するところの現地の委員会は2万5000円ないしは2万円ぐらいで買わなくちゃいかぬという結果になるのであります。もちろん、これは県が金を出すんじゃないんだからいいようなものの、やはり市なり県なり、あるいは国なりの連携の上でやるべきこの大動脈の建設をする意味において、まことに残念であると思うのであります。そのために私はやはりこの際思い切って助役さんなり建設局長さんは県へ行って、大いに談じ込む必要があるんじゃないか、このように思うのでございます。今日、武庫川の水利問題におきましても、あの水利対策の問題は宝塚なり尼崎なり、伊丹なり西宮なり、沿線の多くの市があの水に関連を持っております。少なくとも私は県は県としての行政の責任の上におきましても、武庫川水利対策問題というものを、基本的な県の方針というものを示すべきだと思います。あるいはそれに応じない面もありましょうし、不同意を唱える面があるとしても、一応の方向づけをすべき責任があるのじゃないかと思うのでございます。特に私どもが年来からやかましく言っておる平左衛門新田の問題にしても、しかりでございます。西宮の特別委員会においてもたいへん努力は願っておりますが、なお解決を見ないというようなことについては、この点私は市当局に対しましても、あるいは県に対しましても、何らかの統一的な考え方というものをすでに出す問題が山積しておるんじゃないかということを言わざるを得ないと思います。特に中国縦貫道路の問題等に関しましては最も私はその急なるものがあるんじゃないかということを思うのでございます。この点について私はそれこそ勇気をもって臨んでもらいたいと思うのでございます。  次に、市政と万国博の関連について申し述べたいと思います。あとからこの問題について質問もあるようでございますから、私はこの都市計画の上に万国博というものの計画進行というものが影響を受けるということについて少し私は質問をしたいのでございますが、たとえばもうすでに御存じの福知山線の電化問題とか、あるいは新幹線を岡山まで通すとか、この福知山線電化を宝塚までするとか、中国縦貫道路も宝塚まで持ってくるとか、この万国博が開催されるまで、あるいは開催の次年度ぐらいに蛇通するんだ、こういうような計画があるということになりますと、当然夢のかけ橋の問題も出てくるんじゃないかと思うのでございます。その場合に西宮が一体どういう影響を受けるかどうか、予想されるところの他動的なものがあると思うのでございます。こういうものについて、やはり市はいまから考えておくべきであり、そういう発表が逐次行なわれておりますが、その核心をついてくる必要があるんじゃないかと思うのでございます。その点についてすでに研究をされておるならば、お知らせを願いたい。  それから、こういう他動的なものと自動的なものがございます。内外の人たちが洋の東西を問わず万国博に来るということになりますと、そこに人間の交流もあるわけであります。おそらく学者も来るでしょうし、あるいはまたいろいろな政界の人も見えるんじゃないかと思うのでございます。その場合に市としては、よく産学協同というようなことがよく言われまするが、やはり政治面と学問の面のそういう協同企画もいまから考えておかれないと、たとえば中国の人が来たのに英語でしゃべるというようなことは、おかしい話であります。やはり中国語のしゃべれる人がおらぬといかぬと思うのでございます。そういう点において、これはただことばの問題だけでございますが、少なくともやはりこれに対するところの態勢というものを考えるべきではないか、このように思います。万国博は人類の進歩と調和というような表題を掲げておりますし、だいぶゼニをかけるものでございますが、たとえばシヤトルの世界博のときには青少年のための世界博でありましたが、ここにはあのオランダの埋め立てのでかい模型をオランダが出しておりました。これはローレンスが40年前にやった大事業で、今日その埋め立てたあの埼玉県ほどの大きさのオランダの海を一体どのように開発してきたか。そして、どういうコンビナートを作って欧州の玄関としたかというような詳しい説明をしておりました。それから、またあのカナダのほうではこれは国が出しておるのですが、太平洋岸の高潮対策の大きな模型を出しておりました。これは事実波を立てましてやっておりましたが、海岸の二重防壁であります。一重は西宮の海岸と同じものでありまして、その前に窓のついた壁を作っておるのでありますが、窓といいましても円型の等間隔の穴のあいたコンクリートの万里の長城であります。これに波が来ますと内壁の、西宮の町でやっております高潮対策の防潮堤との間に、前面の小さい壁との間に水が入ってくる。そうすると、その中で波の力が殺される。それについて詳しい学問的な説明を加えながら、いかに波がそこで減殺されるか、それによってカナダは太平洋のこの荒波を防いできたのだというようなことを詳しく説明しておるのでございます。そういうことからして、おそらく今度の万国博から私どもがヨーロッパに行かなくても学び得るところのいろいろなものが来るんじゃないかと思うのであります。やはりこれはわれわれなりに役立てたいと思うのであります。そういうことについて、やはり当局としてはそのときになって泥なわ式にお考えになるよりも、いまから研究をお進めになる必要があるのではないか、このように思います。  時間があまり長くなりますと、お昼がおそくなりますので、急いで次に移りたいと思います。  財政問題についてでございますが、これは長岡議員からも起債の償還等について前途まことに暗いという適切な質問がございました。それからまたほかの議員さんからもまた先に論ぜられました、平野さんからも詳しく聞いておられますが、私は要点をのみ質問いたしますから、御答弁を願いたいと思います。私、決算委員会のときに、ただ市の決算は表面的な決算というとどうもことばが足りませんが、決算外の決算であるところの債務負担行為について詳しく説明があるべきじゃないかということを申し上げまして、書類を実はいただいたのでございます。その書類に目を通しまして、そして起債の償還の額とあわせて考えましたときに年々1億に対して1500万円ものやはり金が要ってくる。42年度におきましては4億3500万円元利償還しなくちゃいかぬ。43年度におきましては6億7000万円の元利償還が必要だ。銀行利子が7分で国が6分5厘としましても平均6分7厘のものが必要だ、こういうことになってまいりますと、競輪の収入というものがこの起債償還の問題を別にして債務負担行為だけにとどめても結局それだけ要ってしまうという結果になるのであります。そうなりますと、まことに市の財政の前途は明るいとは言えない。市当局はこういう点について内容を、白書といいますか、明らかにこれを表面化して事実上市の財政は苦しいのだということを積極的に私は表明される必要があるんじゃないか、このように思うのでございます。と申しますのは、もし市当局において、あるいは財務担当者において、42年度において政府は臨時特別事業債を大体1200億組んでおる。これはもう地方自治体の赤字補填でくれるのだ。まあ何とか国があとを見てくれるからいいじゃないですかというような、そんな安易な考えでは私はならないと思うのであります。やはりこれはしっかり締めていかないといかぬということを私は考えておられると思うのでございます。先ほど来、地方交付税の不交付団体だということを言っておられますし、あるいはまた基準税率の補正というものを国に呼びかけなくちゃいかぬ。先ほどさんざん県のことを言いましたので、今度は国のほうに頭を持っていくわけではございませんが、しかしながら西宮市の行政水準を見ましたときに、市民の皆さんからいろいろな不服なり不満なり、日常の問題がたくさん出され、あるいは総体質問においても一般質問においても相次いでその問題が出てまいります。後段で私もそれを申し上げたいと思っておるぐらいですから、あまり冒頭において大きいことも言えないのでございますが、しかしながら基準財政の需要額と決算額との比較を見ますと、行政項目別に見ましても西宮市の行政水準は低くないと言い得るのであります。全国の各部市に比べて低くないどころか最高水準を行っておるとなんかいうと大げさになりますが、相当な水準を行っておるという、事実、結果になっておるのでございます。たとえば、し尿処理費のごときはやはり4倍ぐらい行っておるのであります。政府がこれで足るだろうという4倍ぐらい行っております。道路維持修繕費あるいは道路改良費に至っては、やはり2倍ぐらいになっております。消防費等におきましても実際単価が上回っておるわけでございます。その単位費用と実際の費用というものを比較検討してみましても、教育費であるところの小中学校費は申すに及ばず、生活保護費におきましても、じんあいの処理におきましても相当高い水準を持っておるのでございます。ところが基準財政の収入額から見まして、国はおそらく西宮がこのぐらいであろうという一つの想定で出してきました数字をはじいてみると、やはり国のある程度の考えておるのとあまり変わらないということなんでございます。一方の出るほうは国の水準よりも高い、入ってくるほうは国の水準ぐらいだということになってまいりましたならば、これはゼニが足りなくなるのは当然のことでございます。先ほども助役から説明がございましたが、やはり何といいましても単独災害等、あるいはまた学校急増対策、交通安全対策等の若干の算定対象が上がったといいましても、種地の決定の問題、これがやはり一番問題ではないか。このことについてちょっと触れて昨日も答弁がございましたが、やはりこれはどうしてももっと声を大にしてやってもらいたい、このように思うのでございます。再三この総体質問になりますとこの問題が出ながら、いつの日か何か消えてなくなってしまうあわのように論ぜられないということは、まことに残念でございます。ところで、あとで平野さんが言われました市税の伸びでございますが、これは昭和34年度から見てみましたならば市税の伸びは3.36倍になっております。人件費は大体2.83倍でございますから、人件費が大いに上がったから全然仕事ができなくなったという論議は、私は少なくとも統計の上では成り立たないんじゃないかということを考えるのであります。と申しますのは、建設関係費が5.5倍になっております。そういう観点に立ちますと、もとより私は人件費が増高していいという論を持っておるわけではございませんが、人件費が上がるからどうしても市がやっていけないという論拠にもならないということを申し上げておきたいのでございます。その点につきまして、先ほどの答弁についていま少しきめのこまかい答弁をお願いしたい、かように思うのでございます。34年に22億であったものが40年度には42億の普通会計に伸びてきておるという伸び、これも私は考えあわせたとき、暗いことは暗いが全然まっ暗じゃない、黒い雪じゃないというように私は考えたいのでありますが、この点どのようにお考えであるかということを答弁願いたいのでございます。  30分ほどで質問が済むということを議長に言っておいたのでございますが、少し延びますので、御了承を願いたいと思います。  財政の効率の問題でございます。このことに私は入っていきたいと思います。これは予算を執行したときに、ゼニをたとえば補助なり、あるいは負担金、負担金という問題になりますと若干意味を異にいたしますが、補助が予算執行に対して正しく使われているかどうかというようなことは、こんなものは私は初歩の問題だと思うのでございます。むしろこの執行の効率がどうなっておるか、適当であるか、あるいは否であるかということであると思います。これは完全に問題なく使われておるということは、これは当然であります。しかしながら、たとえば補助金にしましても、今年増額されました幼稚園の300円から400円の補助でございます。これは私は市が幼稚園の園児に対してどのくらいかかるかという計算をしたなれば、私立幼稚園児1人に対するところの年間4800円の補助金はこれは私は効果をあげるものだ、このように思うのでございます。たとえば、もちろんこれは幼児教育のなんでございますが、一方福祉行政の面で見ましても対象はやはり市民のかわいい児童でございますが、市がいろいろ論議されておりますところの保育所に金を出すとしましても1人あたり7万円から8万円、そのように処置してもなおかつ仕事をしておられるところの職員は過重労働になりがちだ、このような状態でございます。ところが一般の私立の保育所ということになりますと、保育所を作るのに現在、5年6年前に作った保育所は別でございますけれども、ここ一、二年の間に保育所を作ろうと思いますと、市を通じて県が許可する保育所の規模であるならば60人保育で6人が乳幼児、1割が乳幼児というような、そういう保育所を作りますと、どうしても設備を入れますと1200万円の金がかかります。それから土地は400坪以下では許可をしないのであります。であるとするならば、坪2万円のところなれば800万円の土地代、それから坪4万円のところなればそれの倍の土地代がかかるというわけでございます。でありまして、市内で保育所を1つ作ろうと思ったら設備投資だけで3000万円かかるということになります。これの金利を先ほどの7分で見ましても年間どれくらいかかるかということは、皆さんもすぐ計算できると思います。そうすると現在私立保育所に市がどのぐらいの補助金を出しておるかという計算をしましても、私立保育所に出してあるところ、しかもこれは福祉の仕事でございますから、管理掌握ができて、しかもコントロールができるという対象であります。それに対してむしろ私はこれに対して1人の園児にさらに1万円ぐらいの補助を出してやっても私はこの補助は生きてくる、効率的な補助だということを私は申し上げたいのであります。そういう点においてこれは1つの例でございますが、効果の測定というものをおやりになって、一体この補助がどの程度の効果を発揮しておるか、これを市がやったらどのくらいかかるかということをいま少し詳しく報告されたならば、ここにおける論議もだいぶ少なくなるんじゃないかということを申し上げたいのであります。ですから、今後について、ただ財政をいやこれはもう正しく使っております、このように決算ができておりますというんじゃなしに、いうところの事業報告におきましても、効果の測定したところの事業報告が望ましい。その点について今後その点の報告をされるかどうかということについて伺っておきたいと思うのでございます。  終わりに、保健医療行政の問題でございますが、ここに中央病院のあり方と献血について、こういうように書いてあると何か関連があるようでございますが、そうじゃなくして中央病院のあり方というのが1つの論題でございます。それから献血というのが切り離してあるということについて、お断わり申し上げておきます。  中央病院のあり方でございますが、いま市内にも病院がいろいろございますが、近くに労災病院があり、神戸大阪にも大きな病院がございます。県立病院もあります。ですから、西宮の中央病院のあり方というものはたいへんむずかしいんじゃないか。たとえば、やはり半期に大体、1020万円ほどの赤字が41年度では報告されておりますが、1年にすると2000万円ほどの赤字になる。それがたとえ幾らの赤字であっても赤字が出るということになっては管理体制の不足があるんじゃないかというような問題がある。それからまた財政当局は相当手がたく管理をやかましく言われるということはわかるのでございます。しかしながら市民病院が中央病院に名前を変えたというのは、ただ単に私は名前を変えただけではお話にならぬと思うのであります。いかに大病院があり、近接に県立病院があるにしましても、やはり私は少なくとも西宮の市民病院が中央病院に名前を変えたという、そういう形の上だけじゃなくして、やはり名実ともの中央病院になるべきだ、こういうように考えるのであります。というのは、私の提唱したいのは欧米のオープンシステムであります。これはちょっとふろしきをひろげるわけではございませんが、私はそんな大きいことを望んでおりません。今年の予算で大体設備費と備品費を含めて器具の購入費を600万円ばかりとってありますが、41年度にもたとえば自動現像器の装置とか、あるいはまた循環式麻酔器とか、それからハイパースコープというようなものを買っておられる。しかしはたしてこういう器具程度で中央病院としての病院の運営ができるかどうか。これでいいのかどうか、あり方としてどうか、ということなんでございます。脳波の検査をする場合に脳波の検査をする機械がない、労災病院まで行きなさい、こういうことなんであります。頭の検査なんかというやつは、これはもうあまり動かしたらいかぬ連中であります。それが一応中央病院でいろいろ検査を願って、それから脳波になったら労災か神戸の大学病院へ行きなさい、これではまことに私は心細い限りだと思うのでございます。財政問題もございますが、そういう裕長さではこの問題は解決できないと思うのであります。でありますので、私はこの議場で、新しいといいましてももうだいぶ日が経たれる清病院長の病院に対する考え方を率直に答弁願いたいと思うのであります。やはり私は少なくとも西宮の中央病院は西宮市のすべての臨床医なり、あるいはまたすべての公衆衛生医の参加のもとに使い得る器具を備えるべきじゃないか、このように思うのであります。そうすると個人個人のお医者さんが高い金を出して自分のところに同じような器具を置く、そしてそのようなことを言うとおしかりを受けるかもわかりませんが、いうところの平均的な器具を備える必要がないんじゃないか、こういうことなんでございます。国庫負担は2分の1だ。ゼニがないと言ってしまえばそれまででございますが、しかしながら北山公園の上に病院が建っております、あれは朝日新聞の関係の方がお建てになっておるようでございますが、あそこにも相当ないい器具が入るように仄聞をしております。ただ日本の医学は技術としては進んでおるが、医療器具がやはりフランスなりドイツに劣っておる、あるいはアメリカにも劣っておるというようなことを聞いたときに、いささか私は医学だけは少なくとも器具においても技術においても世界一だぐらいにうぬぼれておったのが、やはりそれはうぬぼれにすぎないということがわかったのであります。やはり、このことについては少なくとも文教都市を誇る西宮が、何ごとかここに根本的なこれも対策を要するものじゃないか。どういう基本的な方針で臨まれるのか、やはり診療所の大きいようなもので済まされるのかどうかということについて、この際基本的な市の態度をお伺いしておきたいと思います。  終わりに、献血の問題でございますが、これはただに手術をするために血液型を検査するという、そういう運動からもございますが、血液型の検査というものはやはりただに血液型という問題だけでなくして、やはりこの血液型が全市の市民がわかっておる、もちろん中小学校の子供はわかっておるのでございますが、戸籍あるいは住民登録と同様に台帳の整備をしておく必要があるんじゃないか、このように実は思うのであります。おとなの人で自分がRHマイナスだというようなことをもしお知りになったならば、これはうっかり手術もできない。この血液はなかなかありませんので、3年ほど前にも新聞で御存じのように塩瀬中学校の子供のことで私はあわてふためいて、いかに自分が血液の知識なり医学の知識にお粗末であるかということについて、ほぞをかんだことがあります。そんなときになって、しまったと思って1人のかわいい子供を殺してもどうにもならぬのであります。これはあらかじめやはり必要じゃないかと思うのであります。ところが、献血のこの運動につきまして市は20万円予算を持っておられる、これは私は会議費程度じゃないかと思うのでございます。こんなことで市が衛生行政としての血液の問題、献血の問題というものが片づくのかどうかということについて、どのようにお考えになっておるのか。やはりこれもゼニがないんだと言われたらそれまでですが、これはゼニがなくてもできるところの運動でもありますし、それからいくらゼニがなくてもできるといっても20万円ではどうにもならぬということを私は指摘したいのであります。名塩地区におきましては年々15万円この予算を組んでおります。使わなかったら繰り越しております。これはAB、それからA型、B型、0型というのに分けまして20人ずつ、25歳未満の青年男女諸君の協力を得まして、一滴の血奉仕団という行動隊ができております。これによりまして、誰か輸血をしたいという人がありましたら、20人で、200㏄ですから4000㏄とれるわけでございます。4000㏄もなくてもまず片づきますし、それからまた予備隊がおります。200人ばかりおります。それを各血液の群に分けて実は表を作っておるのでございます。これで3人ばかり実は命を救っておるのでございます。この15万円という金をどう使うかというのでございますが、たとえば輸血するにしても血液銀行に預けるというのと、すぐに出向いていって病院にかけつけてやる、手術をするところへかけつけてやるという方法があります。このごろになりますと献血、輸血ということがたいへん重要視されておりますので、どこの事業所においても、あるいはどこの百貨店でも電鉄でも、実はこのことでどこの病院に輸血に参加してやるんだといったら、人事担当の人は、よろしい行ってやれといって、すぐやってもらえるのであります。まことにその点はありがたいと思っておりますが、ところがこの電車賃と、それからどうしても夕食代ぐらいは出さなくちゃなりませんので、そういう制度を実は作っておるのでございます。ところが、血液の検査は1人あたり40円かかります。ですから私はそういう輸血に参加する人に電車賃を出せとか、あるいはまた夕食代を用意してほしいというようなことを言うんじゃありません。少なくとも私は1人あたり40円かかるところの血液の検査の費用は市で負担して、そしてどんどんこれを進めていく必要があるんじゃないかということを、この際に申し上げておきたいと思うのでございます。  なお、つけ加えてスポーケン市におけるところの血液の銀行の話を申し上げたいと思いますが、どうもそのような話は聞きたくないと思われる方もあると思いますし、時間も長くなりますので、この辺で割愛したいと思いますが、しかしながらこれは民族を越えて、なかなかすばらしい体制をととのえておるということは、やはり私どもは先進国にならうべきじゃないかというようなことで、この機会に献血の運動の提唱を申し上げまして、そして当局の対策をお伺いしたいと思います。  以上で、時間が長くなりましたが終わりたいと思います。失礼いたしました。(拍手) ○議長(小西元君) 八木議員の質問に対する答弁は午後に譲りまして、この辺で休憩いたします。           (午後 0時23分  休憩)           ──────────────           (午後 1時39分  開議) ○議長(小西元君) 再開いたします。 ◎助役(松浦松一君) 財政問題について、お答え申し上げます。  お説の通り、このままで進みますと赤字に転落するということは、昨日長岡議員さんからも御質問がございまして御答弁を申し上げました通りでございます。どこかの点で手を打たないかぬということは考えておりますが、といってやはり住宅とか学校とか住民福祉のための一日もゆるがせにできないような点をやらないというわけにいかぬので、やむなく起債とか債務負担行為で財政運営をしておるのが現状でございます。しかし一方国におきましてもある程度の、地方財政が非常に悪化しておるということに対しての考えをもっておりまして、昨年も400億円余りの臨時特例交付金等を考えてくれたような点もあります。そういうような点で本市のほうに4000万円ほど来たことになっておりますが、そういう点がございますので、十分に注意いたしまして、ある時点では申し上げましたような点で手を打ちたいと思います。いましばらくこういう方法で進めていかなければならぬと思っております。  なお、お聞きになりました点の財政白書を出す考えはないかということでございますが、これは毎年2回、示されまして、出しておるのでございます。ただ、これがあまり徹底しないうらみがありますので、本年は市政ニュースにさらに詳しくやりたいという考えでおります。  それから、種地の引き上げと、その財政が非常に苦しいという大都市周辺の衛星都市が苦しいということにつきましては、昨日御答弁申し上げました通りに声を大きくいたしまして類似の団体とともにひとつやっていきたい、こう考えております。本市だけでやりましても、なかなか国のほうにも響きませんので、そういうことを考えております。  それから効率的な測定をやれということでございますが、これはもうお説の通りでございまして、地方財政の運営に予算という面を非常に重視せられますが、それから先の効果測定というものがどこともおくれているんじゃないかと思いますので、この点につきましては十分に考えまして、どういう方法で効果測定をやることがいいかということにつきまして内部的に意見を調整をやりまして、遺漏のないようにやっていきたい、こう考えております。  それから、人件費が上がるから財政が苦しいと私が言ったように言われておりますが、そうでなくて財政が苦しい原因の1つに人件費の増高というものがあるということを申し上げましたので、これが決定的なものでないということは、それは十分承知いたしております。施設がふえまして人員の増に伴う人件費の増等もございます。しかし税の60%近くを食うということにつきましては、やはり何らかの方法でこれを考えていたなければならぬ。たとえば、いまやっておる職員の仕事がはたして人がかかってやらないかぬ仕事か、あるいは機械とか、あるいは企画とか、そういうような方面でできないかというような点につきましては、さらに検討をしたい、こう考えております。 ◎市長公室長(南野三郎君) 八木議員さんの地域開発の問題につきましてお答えいたします。  何のために誰のために仕事をやっておるのか、そしてその効果というようなことでございますが、これはもちろん私のほうとしましては地域住民のための開発ということを考えておるのでありまして、決して資本家のためにとか、あるいは全然他市の人のための開発というような意味では考えておりません。そこで先ほど住宅都市にふさわしい開発、たとえば菜園つきの住宅とか、あるいは林間学校とか職業補導所とか研究所というふうな話も出ておりましたが、当然私たちもそういうふうなことをいろいろ考えております。そして、それについて成案があるのか、ないのかというふうなお話でございましたが、これについてはいわゆるマスタープランというものはできておりますが、いわゆるまだ具体的な問題につきましては実は3000分の1の地図もないとい今ふうな状態でございまして、来年度はまずそれを作りたい。そして、それの上にいろいろなもっと詳細な計画をしていきたい。そうすることによってやはり都市計画の指定もするんだ、これは商業地区、あるいはこれは工業地区、あるいはこれは企業緑地として置いておくとか、あるいはこれはもう緑地地域として全然手をつけないんだというふうな具体的な絵を画かなければならない、そういうふうに考えております。もちろん、そうは申しましても一切じゃ民間投資をこれは拒否して開発するということは成り立ちませんので、やはり民間資本の導入は求めますが、しかしそれによって地域の人が全く何も残らなくなって資本家のために奉仕するようなことだけはならぬようたしたい、これの競合が非常にむずかしい問題でございますが、これに十分気をつけまして、できるならば地元の人の仕合わせになるようになる。そしてまた同時に西宮市の、先ほども申しました過密化している西宮市民に対する緑の憩いの場所をここに作る。そうすることは、やはり道路をつけるとか、あるいは水道をどうするとか、こういうふうな問題がかなり重要になってくるのでございまして、これらにつきましてもすでに盤滝船坂線ができ、山口ダムがすでに計画ができておるという現在でありますので、やはりそれらをもとにいたしまして将来の開発計画を進めていきたい、こういうふうに考えております。  それから観光につきましては、これはやはり私のほうの考えとしましても企業緑地というふうなものが、一応観光を目的としたものでございますが、これらのダム付近の土地の入手というふうなことにつきましては、これはちょっと市財政でもってそういうふうなものに先行投資するというわけにはまいりませんので、これについてはどういうふうにやるかというふうなことを、これはもっと十分研究いたしてからにしたい、こういうふうに考えます。  大体、以上のような点でございます。 ◎建設局長(前中正夫君) 中国縦貫の道路の問題でございますが、これはおっしゃるように現在の計画では西宮市内にはインターチェンジが計画されてない、そういうことはずっと前からわれわれは計画で知っておりまして、八木さんからお話の北神戸道場町に作られるように計画されておる位置は非常に霧の深いところであるということは、先方の担当者等に十分に連絡いたしまして、当初は路線がきまっておるから動かせないんだということでございました。その後やはり先方も嘱託を入れて霧の状態を調査しておるようでございます。しかし現在まだ路線の決定の発表されておりますのは大体山崎から生野までの間です。公団としましては本年の3月から4月にかけて一応全線の発表をしたいということを申しております。  それからバスストップの問題でございますが、もしインターチェンジが本市内にできないとすれば、やはりこれを十二分に使うにはバスストップの利用しかない。名神の例から考えますと大体バスストップは4ないし5㎞の間隔であるわけでございますが、われわれとしましては一応2.5㎞ぐらいの間隔で4カ所、一応建設省、運輸省、それから道路公団に、県と協議した上で1度陳情しております。  それから、地元と市、それから市と県、これは用地買収するにいたしましても道路の建設にしましても、十分これは連携をとってやらねばうまいこといかぬわけでございますので、路線の発表があれば正式に設計協議になるわけでございます。実際の測量等も始まるわけでございますが、このときには市としましては県のほうにも十分連絡をとる、もちろん地元の方にも御協力を得まして、必要な施設については公団に要求し、地元に少なくとも不利益にならないように考えていきたい、かように考えております。  それから先ほどお話に出ました都市開発の問題でございますが、これも市が一応、中国縦貫が来るだろうという場所が予定されておりますので、その部分についてはできるだけ配慮して、ほかの条件もよく考えてくれということで申達したわけでございますが、県の宅地造成係においても県の中国縦貫を担当しております用地課と合議した上で、市の条件のうちで、しかもその土地会社からは中国縦貫道路の建設のときには協力をするという一札をとって許可しておるように聞いております。  以上、簡単でございますが……。 ◎市長公室長(南野三郎君) 先ほど八木議員さんの御質問の中で万国博の関連の問題が抜けておりましたので、答弁申し上げます。  現在、万国博の関連事業といたしまして私のほうで現実に考えておる問題、これはかなり広域にわたる問題でございますので、阪神広域行政都市協議会でおもにこの問題を取り上げてやっておるわけでございます。その1つの問題といたしましては阪神国道、いまの国道2号線を地下または高架により大阪市と神戸市を結ぶ都市高速鉄道、それから地下ということについてはこれはまたいろいろ問題があると思いますので、または高架によるということで、今後の研究にまつよりしかたがございません。それから国鉄福知山線の複線電化完成と、大阪神戸間の都市高速鉄道の敷設、それからそのほか主要幹線道路の整備の実施、それから山手線の完成、神戸高速道路の1号線と名神高速自動車道路西宮インターチェンジの延長接続、そのほか国道2号線、阪神国道の軌道敷を高架または地下による効率利用、こういうふうなことが阪神都市協議会で議題、共通問題となって要望されておるわけでございます。これらにつきましては、まだどのようにそうしたらするかというような段階にはまだ至っておりませんが、しかしこれはいつまでも、万国博はもう開催される時期が決まっておりますが、この問題も早急にある程度のめどをつけなければならないといったことは考えておるのですが、各市との協議体でございますので、西宮市だけでどうにもなりませんので、これは今後とも各市とも十分連携をとりまして万国博までにするように、全部が全部これができるとは思いませんが、そのうちで何をどうするかというような問題を推進していきたい、このように考えております。  それから、外人の政治家とかあるいは経済人とかの受け入れ態勢、そういうふうな問題でございますが、何分万国博というものはあまりにも大きいものでございまして、どうも西宮だけの手に負えるようなものではございませんので、これはひとつ万国博の事務当局なり、あるいはここら辺の都市が一緒になりまして、こういうふうな問題を今後研究していきたいと思います。現在のところでは、はなはだ不勉強で申しわけないのでございますが、万国博、いま直ちにどう対処するかという点につきましては、ちょっと考えついておりませんので、しかしこれも先ほど申し上げましたように期限の切られておる問題でございますので、早急に研究したいと思います。 ◎衛生局長(高津実君) 献血の問題と血液型の検査の問題について、お答え申し上げたいと思います。  まず第1番に血液型でございますが、住民票に基づくような台帳を作ったらどうかという御意見でございますが、41年度におきましては「地域の血は地域で」という呼びかけをいたしまして、41年度に実施いたしました1万9000何がしの方々につきましては、各環境衛生の協議会の分会長さんの手元で台帳を整備していただいておりまして、血液の必要なときにはすぐ役に立つような態勢で進んでおります。なお、役所で持つかどうかの問題につきましては今後検討さしていただきたいというふうに考えております。  なお、検査料の問題でございますが、40円とおっしゃったのでございますが、41年度の当初に20円で7000人分の予算をいただきまして、ただいま申しましたように1万9000何がしの方々の御希望がありまして、41年度には実施いたしたのでございますが、42年度につきましても大体1万名分について血液型の検査を進めていきたい、このように考えております。  それから献血の問題でございますが、献血推進協議会の助成金が20万円、会議費程度の問題じゃないかという御意見でございますけれども、41年度から42年度の緑十字の謝金の繰り越しが34万円でございます。寄付金が1000円ございましたので、合計いたしまして54万1000円に歳入は相なるかと思います。これに伴います歳出のほうは42年度200円の2000人分、献血に要します個人の方々に1人200円という予算編成いたしております。この繰越金でございますが、これは41年度に打ち切られますので、43年度からについては御意見の通り献血推進協議会に対するところの助成は大幅にふやさしていただきまして、全市域に献血の状態を推進したい、これも市がムードづくりをやりまして環境衛生協議会なんかで御協力をいただきたいというふうに考えております。           (登  壇) ◎中央病院長(清英夫君) 先ほど八木議員から中央病院のことに対して率直なる意見を拝聴いたしまして、具体的にどうかということをお尋ねになりましたが、この問題は非常に大きな問題でございまして、ちょっとやそっとで申し上げられない点が多々ございますし、私が参りましてから1年間ちょっと過ぎましたけれども、その間で自分の意見を率直に市長さんはじめ理事者の方、それから議員の方々、特に民生常任委員会の方々にでも、また個人的にも私の考えを述べたことがございまして、いろいろ申し上げますと非常に長くなってしまいますので簡単に申し上げたいと思いますけれども、簡単に申し上げますと、一言で結論的に申し上げますと、いまの中央病院というのはいわゆる現代医学とはおよそかけはなれた設備の病院だ。それを西宮に当てはめますと、いわゆる文化都市の中央病院だということには、これは全然該当しない、まあお恥しいぐらいだというようなこと、そういうようなことばも私は市長さんに率直に申し上げておりますが、非常に歴史的に考えましても、いわゆる診療所からだんだんにこうなってまいりまして、そしてもともとが結核ということを主体にしてやっておりました。それから、その病院そのものがでございますね、いわゆる女学校の跡を改造して、そしてその間にだんだんと分化してまいりまして、いわゆる総合病院のかっこうになってくるにつれまして、つぎはぎつぎはぎに設備を行ないました。そして現状に至っております。でございますから、根本的に申しますと全部に矛盾があるわけでございます。そういうことから、いわゆる病院の経営問題ということに関しても非常に非効率な不能率な、たとえば病床というものは、近代的な病院というものは1棟主義で非常に能率化をはかっておる、そして1つの病棟に50床か70床ぐらいのものを1ブロックといたしまして、そしてそこを1つの詰所が管理しておる、こういうようにしております。そしてなるべく、医者も足りません、特に看護婦が足りませんので、中の設備というものも機械にたよって人というものを使わないということに進んでおります。その点から申しましても、この病院でございますと30床ぐらいの単位の病室がたくさんあります。そうすると30床であってもちゃんと看護婦は定員だけは確保しなければならない。そういうことにも非常に矛盾がございまして、非常に現在の人員で申しますともっともっとたくさんの病室を管理するだけの能力を持っております。それから、おこがましいようでございますけれども、現在の病院の医者のスタッフというものは私は決して大学にも劣ってないと思っております、各科、非常に優秀なのが来ておりますので……。その彼らの能力を発揮さすのにも、あまりにも設備が貧弱である。そして近代医学からあまりにもかけはなれた、まことにお恥しいのでございます。たとえば、さっき八木議員さんのおっしゃった、これは坊ちゃんのことと思いますけれども、脳波をとらなければいけないという場合にうちに設備がございません。それはただ一つの例でございまして、あらゆる点に非常に近代的な設備に欠けております。そのために、それにはもちろん機械も非常に高いものでございますけれども、またその場所が必要でございます。特殊な場所が必要でございます。そういうものも設置する場所がございません。  全部、機構的に申し上げまして、いわゆる近代的な病院にするのには結局は抜本的な改革しかないんだというふうに私は考えを持っております。そして率直にこれは機会あるごとに市長さんはじめ助役さん、公室長南野さんに申し上げまして、それで何とかしなきゃいけないんだ。しかし、それにはいろいろな問題があるんで、いま病院をそうするということには非常に難点もあるし、考えなければならないことがあるけれども何とかしなきゃいけないということは御理解はいただいておるのであります。  それで、たとえばさっきの議員さんの言われたガン問題もございましたけれども、いまのガンと申しますものは、いわゆる早期発見早期治療ということが唯一のモットーでございます。そうすると、たとえばいま現在でも胃の検診をよその会社から40名、80名引き受けてくれというような申し込みがございます。しかし、これを可能にするのには、レントゲンで1人胃の透視をやりますと週に大体1回しかレントゲンの医者は普通の機械ではできないわけであります。そうすると放射線を浴びまして、いわゆる原子病になりますので、それを防ぐためには、いわゆる集団検診に持っていくのには、いまの御承知のようにエックス線テレビ、テレビによって誘導しまして、そうすると1日に何十人でも検診ができる。そういうような機械がもういわゆる市民病院級の病院でございますともう常識的に設備されておる。そうなりますと、そういう問題でもどんどん今度は移動とかいうような、いわゆる保健所とか衛生課の範囲をこえまして、家に座ったままの集団検診の受け入れ態勢もできるのでございますが、それに対する設備もいわゆるエックス線テレビ、金にしましてもやっぱり四、五千万円ぐらいかかります。そういう非常に高いものでございます。  それから、今度は治療でございますけれども、良心的に、私も最近まで大学におりましたので、いわゆる良心的な治療しか考えられないんでございますけれども、治療と申しましてもいろいろ早期発見によって外科的に処置するという以外には、あとはいろいろ放射線等の設備が要ります。放射線のほうも御承知のように前の池田首相が亡くなられた咽喉のガンでございますけれども、あれに使いましたいわゆるリネラックと申しまして、一つのレントゲン線を非常にレンズ的に集中しまして、そして局所に非常にかけるというふうなものが、いま治療の先端になっております。たとえばそういう機械を1台入れますと約これは8000万円要る。それからコバルトだとかベータートロンだとか、ああいうものがございますけれども、これも治療ではいまは常識範囲になっておりますが、これも四、五千万円級のものでございます。現在中央病院が持っておりますのは昔のいわゆる深部治療用のレントゲンだということです。  ことごとに、たとえでございますが、そういうように非常に近代医学からおよそ遠い、また西宮の文化都市にはふさわしくない設備を持った市民病院だ。これは私がこんなことを申し上げますといけませんのですけれども、こういう機会に病院の実態はこんなものだ、時代からおおよそおくれているのだということを率直に申し上げまして、そして理事者の方にはしょっちゅう申し上げておりますけれども、あわせて議員の皆さん方におきまして御理解をいただきまして、大いに病院をよくするという方面にひとつ御援助を願いたいというのが私の希望でございます。  長くなりまして失礼をいたしました。(拍手) ◆9番(八木米次君) 時間がございませんので再質問は避けますが、やはり理論と行政の結びつきという点は、まことにむずかしいと思います。やはり財務当局は現在に生きる性格を持っておりますし、それからまたただいまの清先生の御意見のように、やはり将来を見通した識見と先見性のある議論がやはりそこに出てくると思いますが、その結びつきをどこに求めるかというところに私は問題があろうと思います。その点におきまして市長の補佐であるところの両助役の責任はまことに大きいものと思います。どうか政策企画の責任というものと行政の関連についてよりよき調和の上に前進する行政を進めてもらいたいと思います。  以上、要望しまして、私の質問を終わります。(拍手) ○議長(小西元君) 次に、30番 東内三男君の発言を許します。           (登  壇)(拍  手) ◆30番(東内三男君) どうも、くじ運が悪くて、いつも最終の順番になりまして、今日はしかし、いつもおしまいで早く済ませ早く済ませということで、今日はちょっと日が明るうございますので、たいへん恐縮ですが、しばらくひとつお願いいたします。  まず、昭和42年度の200億に近い膨大なる新予算を編成されました市長はじめ助役、局部課長、委員会その他の皆様方に敬意を表し、その御努力に対して厚く感謝の意を表する次第でございます。しかしながら私は私なりに市民の代表である議員といたしまして、市政方針のすべてが全く完璧であるということは考えられないのでございます。これから二、三、私どもの考えを織りまぜて当局の御所見をお伺いしたいと考えるわけでございます。勢い、多少批判的にわたる点もあるかもわかりませんが、その点とくと御了承をいただきまして、もし御参考になる点があれば、よく御検討の上、善処をお願いしたいことを申し上げておきます。  まず、市政方針の初頭におきまして市長は「過去4年間、文教住宅都市西宮の建設を目ざして日夜腐心してきたのであるが、さらに未来への飛躍と充実を期する基本的な考えとして、生活の安寧を充足することが西宮市政の本来的役割である。」と申されておるのでございます。私ももちろんこれは同感でございます。しかしながら、これはただひとり西宮市だけの問題ではございません。全国各自治体の共通した公式論でございまして、何ら飛躍的な新鮮味がその中に少しも見られないことに、私はさびしい感じを抱くのでございます。文教住宅都市宣言、また生活の安寧を充足するために西宮市はすでに安全都市を宣言しておるわけでございます。だからといって直ちにもって市政方針の中にありますように、高い建物を作りなさい、あるいはにぎやかな町をつくりなさいというようなことを申すわけではございません。いまさらこの市政方針の中に最大の目標としてそういうようなことを書かれておるということに、私は多少もの足らない感じを抱くわけでございます。現在の辰馬市長さんも含めまして、過去長い間の市政担当者の皆様方の御努力によって、現時点においてすでに私は文教都市としての西宮は近接他都市に比較いたしましてはるかにこれを凌駕して優位に立っておるものだと確信をいたしており、また市民の一人としてこれを誇りに考えておる次第でございます。もちろん、これをさらに充実させなければならないわけではございますが、一面、社会はまことにめまぐるしいところの進展を示しております。4年前と今日とでは、もはや人文科学その他において非常に大きな格差が生じております。なおかつ日々進歩いたしております。その中にあって、わが西宮がより充実飛躍しようとするのには、やはりそれだけ新しい施策を着々と取り入れていかなくてはならないのではないかと私は考えるのでございます。知らぬ間に山陽新幹線があそこを通すというので、地元の方なり市民が騒いで、あわてて東京なんかなりへ行く、あれはなぜもう少し早く、この三田方面を通すという案が決まっておったときに、この議会でも質問した人もございます。私どももそう思っておったのを、神戸側を通す運動と三田方面を通す運動とありましたときに、なぜもっと早く三田方面に通す運動に市が乗り切ってくれなかったかということを考えるわけでございます。そのうちに、いま南野室長のほうからの話もございましたが、鉄道はまだ浜手のほうにもう1本幹線を作るという構想があるというようなことも伺っております。中国縦貫道路そのほかの計画も着々と知らぬ間にやっております。ここで西宮市の当局者がそういうようなものから目をはなして居眠りをしておったのでは、足踏みをしておったのではいけないということでございます。私はこういうような状況を続けておりましたならば、近接都市はもちろん社会から取り残されてくるのではないか。せっかく私どもは近接都市に誇るところの文教住宅都市としてプライドを持っておりますが、これが間もなく近隣都市から見はなされて、西宮だけが取り残されてくるのではないかということを心配するわけでございます。苦しい財源の中から他都市におきましては種々進歩的な施策が次々と打ち出されておるのでございます。明治百年の記念事業とか計画されておるようなところもございます。これは先ほどの八木議員のほうからも話もございましたので、ある程度わかった点もございますが、わが国では最初ともいうべきところの万国博覧会の開催も3年後に迫っております。私はこのような行事に便乗付随して何らかの新しい施策を打ち出す予備的計画が何ら市政方針の中に示されていないことに、非常に心さびしい感じを抱くものでございます。阪神都市協議会なりなんかによって道路計画そのほかがあると南野室長のほうからのお話がございました。西宮市独自の構想を私はなぜ考えていただかないかと思うのでございます。先ほどのところでは、それはまだないということでございましたから、これは重ねてこの点につきましての御答弁はいただかぬでもけっこうでございますが、当局は万国博覧会事務局なんかと連絡をして、もう少しよく研究をして、これに対処するだけの努力をひとつしていただきたいと考えるのでございます。ここで私の思いつきの一つの例をあげますならば、過般西宮観光開発株式会社というものの社家郷谷温泉開発の陳情書の写の1部を私はいただいております。その是非につきましては私はよく研究いたしておりませんからわかりません。しかしながら前に二、三の方が御質問ありました北部開発に関連して、私はちょうど万国博を迎えるにふさわしい行事ではなかろうかというようなことも考えるのでございますが、当局におかれましてはこれらの事情を十分調査研究されておるのかどうか。昨日の南野室長の答弁によりますと、民間と合弁か何かでその一つの片棒をかついで、そして市が監督をしながら共同でやっていくというようなことも考えられるという話でございましたが、もしよければ私は芦有会社なりなんかの例のように、この観光開発株式会社から出されておるものを調査研究をしなければわかりませんけれども、もしよければそういうな方策に乗っかっていってもいいんではないかと思うのでございますが、ここまでお考えになっておるのかどうか。その点をお伺いしたいと考えるわけでございます。  次の段階でございますが、市政方針の中の2ページに移りまして、「いま本市はきびしい現実に直面しておる。人口急増の過密化と交通戦争の激化が重大なる脅威となっておる。これと対処するために緑としあわせの町づくりを目標として……」こう言われておるのでございます。すべての住民が仕合わせを願わない人があるのでしょうか。私はこれまた西宮市だけの問題ではなく、全国大半の都市の現象であって、ただこういうような過密化とか交通戦争を防御することにのみ、きゅうきゅうとしておられるのではないかという印象を受けるのでございます。また財政政策につきまして「地方財政は窮迫の一途をたどっておるので、大都市周辺都市の再認識を国に訴える」と申されております。この点につきましても二、三の方の御質問がございました。ところが市政方針の中に書いてあるこういうようなことは、もう従来たびたびやってきたことなんです。先ほどの八木議員に対する助役さんの答弁では、ちょっとまあ具体的の線があったかとも考えますけれども、こういうような問題は国のほうでも十分論議研究されております。これをさらに強く当局のほうへ要請する、そうして補助をかちとるというようにするのにははたしてどういうような方法をもってやるんか、そういうような多少具体的な方策をお述べいただきたいと私は考えるのでございます。昨日もこれは若原議員に対しての御答弁もございましたが、私はこの42年度の当初予算を審議する議会でございますから、もう少し、ただ国のほうへ反映するためにつとめます、ということだけじゃなくして、あるいは市長会に出て市長会のほうで西宮市が率先して、ひとつ強力な手を打って法律を作らせるとか、あるいは法律を改変させるとかいうような運動を展開していくんだというような、力強い市政方針を承りたいと考えるわけでございます。  また、競馬事業にいたしましても、これは2年前に私どもが国のほうへお百度を踏みまして、3年間延長の付則改正に成功したのでございますが、当時は年間1億円ぐらいの収益があったと考えております。本年では少なくとも1億4000万円の収益があることになっておるのでございます。それがしかも42年度で打ち切られるということになっては、これなんかも思い切った、ひとつ運動を展開して、これの法律改正に持っていかれるという意気込みがほしいと思うのでございますが、当局はこれについてどのような運動なり方策をお考えでございますか、お伺いしたい。ただ5市競馬組合に依存して、そうしてそのほうでやっておるからよろしいというようなことではもちろんないだろうと思いますが、当局は当局なりにどのような運動を展開して、これを法律を改正して、ちょうど先ほどの都市過密化なりなんかの衛星都市関係の財政窮乏を救うためにこれを延長するなり、恒久的な法律を作ってもらいたいというような運動をなさるお考えがあるのか、あるいはやっていらっしゃるのかどうかをお伺いいたしたいと考えるのでございます。  なお、地方自治体はやはり自治体なりに、あらゆる積極的財源確保の施策を講じて最善の努力を払い、なお足らざるところを国にお願いするというのでなければ、すべて国なりなんかにすべてを委任しておったのでは、これはどうせ補助も増額になるというようなことはないだろうと考えるのでございますが、しからばその積極的財源確保、これはもう数名の方がこれについては質問がございました。あえて私がここで一番しんがりを承ってこんなことを言う必要もないわけでございますけれども、これほどにこの財源確保については皆さんが心配しておるということは当局はわかっていただきたい。自力でもって財源確保の方策をどういうような方策を打ち出されるのか。そういうようなお考えがあるのかどうか、この点をお聞かせ願いたいと思うのでございます。先進都市を誇っておったところの西宮が遠からずして後進都市に転落するのではないかということを憂える次第でございます。  次に、交通安全対策について、ガードレールとか、あるいは防犯灯をつけるとかいうようなことをうたってございます。もちろん、これはけっこうでございますが、私は基本的にこの西宮市の交通安全なり安寧を保持するために、もう少し大きい構想をここで打ち出して、直ちにもっていまやりなさいというわけではございませんけれども、やってもらわなきゃならないのではないか。ガードレールを作る、あそこは困るからあそこへも信号を作るということになりますと、東西を阪神電車が高架でなくして縦貫いたしております。鳴尾地域なりそのほかに行きますと踏切で通れない踏切がいくらもございます。そこでシャットアウトされて、その上にあちらへ行っても信号、こちらへ行っても信号ということになれば、西宮市の中は車では通れなくなってしまうんではないか、息が詰まりそうになってしまうんじゃないかというようなことを考えられるわけでございますが、阪神電車の武庫川から甲子園、あの間の高架問題につきまして一応どなたかこの席で質問がございまして、当局の答弁があったかなにか新聞に出ておったこともございますけれども、ただ単に答弁したとかなんとかいうことじゃなくして、もう少し真剣にこれを検討して着々とその構想を実現するようなぐあいに努力をしていただきたいと思うのでございます。昨日の阪急の中間駅でございますか、あれも書類を出してこういうような答弁が来ておるというようなことだけではなくして、やはりどこまでも根強くこの運動を展開していくということでなければ、これは成就しないんじゃないかと思うのでございます。(「その通りだ」と呼ぶ者あり)こういうような点につきまして当局はどういうようにお考えになるのか。武庫川から甲子園までの高架のみではなく、そのほかにも高架なりなんかでやらなきゃいけないところがたくさんでございます。まして中津浜線はまさに完成しようとしておりますが、完成しましたならば中津浜線の阪神電車の踏切は、これは一大難所になると私は確信するのでございますが、こういうような点につきましても、どういうようにお考えになるのか、お伺いをいたしたいと考えるわけでございます。  ここでちょっと昨日からいろいろと質問がありまして御答弁がありました。助役さんのほうでもはっきり声明がございましたから、質問はやめますけれども、ちょっとあげ足をとるようで、あげ足ではないんですが、し尿処理場の問題についてちょっと触れてみたいと思います。市政方針の中のし尿処理場の項におきまして「41年度着工の終末処理場におけるし尿処理施設を完成いたします」と、こうはっきり書いてある。その次に、これと関連して懸案のし尿圧送関係施設につきましては、これは要する投入口関係の問題です。新年度中に完成を期したい考えであります、こう書いてある。ここに、そうでなくても地元のものは、さて投入口を作らないで、あそこへ投入するんじゃないか、どうするんじゃないかという、神経質になっておる矢先にこういうような書き方をされることが私はおかしいんじゃないかと思う。なぜ圧送関係施設につきましても新年度中に完成いたしますと、なぜこれは書かれないのか。こういうようなところにもう少しきめこまかな神経を私は使っていただきたいということをお願いしておきます。これは答弁はよろしいです。昨日から助役が必ず投入口はあの地元には作りませんということを昨日言明されておりますから、答弁はよろしい。が、市政方針の中の書き方にもう少しこういう面にも神経を使っていただきたい。地元のものは非常に神経質になっているんだということを、もう少し考えていただきたいということを申し上げるわけでございます。  次に公害対策につきまして、「当面の公害対策といたしまして被害の大小にかかわらず、きめこまかく苦情の処理に当たるとともに、一そう早期解決につとめます」と、うたわれてございます。まことにけっこうでございます。でありますならば、私はちょうど二、三年前でございましたか、上田地域なり鳴尾の浜手地域で工場の煤煙そのほかの公害で非常に騒いだことがございました。それと同じような現象がやはり少し西のほうへ参りまして、網引、洲鳥から巽、あるいは西のほう前浜のほうへ参りまして、現象が起きております。たびたび私もその地元の方の声を当局に取り次いで、当局から見に来て調査をしていただいております。これに対してどのようなきめこまかい苦情処理がなされたのかどうか。これを1ぺん、はっきり担当の局長のほうで御答弁をお願いしたい。また「今後ますます苦情が多くなると予想される騒音等につきましては全市的な実態調査を実施する方針であります。」と市政方針の中に書いてある。全市的な実態調査をしたならば騒音がなくなるんだったら、それでよろしい。実態調査をして、さてそれをどうするんかということを私はここで聞きたいんです。こういうような文章だけでごまかされるから、昨日どなたかの議員の発言のあったようなことが言われなければならなくなるんです。昨日も野田議員のほうからバス運行についての公害問題が出ておりました。あれは、ひとり津門西口なりあの方面だけの問題ではございません。いつかの本会議で私も前浜付近あるいは甲陽園付近、あるいは浜甲子園付近、津門西口付近、このバス運行なりなんかに伴う振動とか、壁が落ちるとか、屋根瓦がずる、あるいは騒音、こういうようなことをここで申し上げておるはずなんです。その後、当局はどういうふうな手を打ってくれたか、振動の機械は買うたそうですけれども、それをどういうように振動の機械を使って、どのように市民にきめこまかく苦情処理をなされたのかどうか、お伺いしたい。地元は地元なりに私どもはバス業者の方に来てもらって、徐行しなさいということで徐行の立て札を立てております。それはバス会社が立ててくれました。ところが市のほうでは50㎞/hという札を立ててあるのです。50㎞/hの札と並んでバス会社が道義的に徐行の札を立ててくれております。その50㎞/hの札だけでもとって下さいということを当局に要請したのに当局はとりましたかどうですか。このけったいな現象を御存じなのかどうか。私はバス会社から来てもらったときには必ず当局に要請いたしまして、当局も出て下さいということを言うた。せめて助役さん見えなかったならば局長でも見えるだろうかと思っておったら、大体係長ぐらいが来られて、はっきりこれが局長、助役、市長のほうに報告が出されておるかどうか、私はそれが疑わしいのです。なされておったならば、そういうようなことで放任されることはないと思うのです。はたして、これが市政方針演説に書いてある通りの、きめこまかく苦情処理をしたということになるのかどうか、お伺いしたいと考えるのでございます。まあ助役さんのほうで出席なり、局長さんのほうで御出席がなくても、その係長がお見えになったならば、係長からつぶさに状況を聞いていただいて、そうしてそれに対するところの根本的な方策をバス会社と交渉するとか、私どもが大阪の陸運局へ行きましたり、あるいはバス会社へ行きましたりして交渉するよりかも、市の当局がやはりこれほど公害問題がやかましく言われておるときでございますから、交渉して市民の公害防止に努力していただかなければならないのではないかと思うのでございますが、どういうようにお考えなのかどうか。そうして徐行の札と50㎞/hの札と立っておるところのその矛盾をどういうふうにお考えになるのか。あるとき聞きましたら、警察さえあれを了解してくれたらいつでもとるということでございました。警察さえ了解してくれたらというのを市が了解を求めになぜ行ってくれないんです。私は警察の了解を求めに行きました。警察は、かまわぬ、こう言いました。そのことを私は市に言いました。まるで私は市の職員じゃないですか。それでもなおかつとらずに、ほおかむりしてある。(「そのぐらいやったら当選確実や」と呼ぶ者あり)そういうようなことで市政がきめこまかくやっておるということができますかどうか。この点についてお伺いしたいと考えるのでございます。  それから、墓地の件につきましてはいろいろとお話がございました。局長のほうからの御意見も十分拝聴しましたから、これも答弁はよろしいです。ただ、私は、419件の公募で一応打ち切るということでございますが、将来は立体墓地一本で進まれることは、昨日の答弁によりますとなさそうでございますから、あえて答弁は必要といたしません。西宮に生まれて、そうして文教住宅都市西宮の地に愛着を感じて、この土地の土に埋めていただきたいという年寄りの方の念願を果たすためにも、私はどこかで墓地の土地を見つけて、そしてやはり墓地造成につとめていただきたいと考えるわけでございます。大体、市営住宅のほうは7回、8回申し込みしましたならば優先的にあけるような順序をしております。墓地は何回申し込んでも、だめなんです。また新たに行かなきゃならない。だから7回も8回も、7回というと7年です。7年も8年もお骨を自分の床に飾って、墓地がないからそのままにしてある家がたくさんあるのです。そういう人を解決するためにも、やはり私はこの墓地の造成はやっていただかなければ不公平になるんではないかと思うので、この点は要望いたしておきます。  次に、埋め立て問題の受け入れ態勢でございます。東洋建設は間もなく埋め立てを実施されるということでございます。過日ちょっと聞きましたところが、ほとんどの埋め立ての土は淡路から持ってくるんだということでございますので、陸送は一切やらぬというような話も伺いました。ところが陸送を一切やらないで埋め立てというものができるわけではございません。これはその材料とか、そのほかこの付近の土とか機械とかいうようなものを相当の陸送をやらなきゃいけないだろうと思う。この間の話では、1日に10台で足る、こういうことでございました。3年間、1日に10台ということは、平均して10台なんでしょう。ところが業者が3年間きちっと10台を区切って運んでくれるんだったら文句はないわけです。その10台を半年にやり、3カ月にこれをやってしまわなきゃいけないというのでどんどんやるからして、そこに騒音なり公害が起きてくるわけなんです。そうした場合に、その陸送をするところの受け入れ態勢を市が全然関知しない、われ関せずえんで過ごされるということは、どうもちょっとおかしいと思うのです。多少とも昨日からのお話にありまして、自主財源というたならば、やはり海岸を埋め立てたら多少の税金が入るだろうというようなことをちょっとにおわされたように思いますが、もしそういうようなことであるならば市が協力したらいいじゃないですか、道路ぐらいは。自主財源でも、これは多少固定資産税でも入ってくるんだということになれば、市が道路を作るぐらいのことは協力をして、そうしてなるべく現在の住民に迷惑をかけないような方法で陸送をするようなぐあいにお考えになる受け入れ態勢をするおつもりがおありになるかどうか。4年前の日石問題のときにも、埋め立てのその土だけではなかったのです。この道路、輸送することについて沿線の方がどれだけ騒がれたかということは、皆さん御承知のはずでございます。それが今度は少し東へ変わっただけです。武庫川の堤防を通す。あんな堤防をどんどん毎日通されたのでは沈下をするし、雨でも降って水でも出た場合には、どんな危険なことになるかわかりません。昨日、私は行ってみました。そこでどんどん大きなダンプカーを通されることは、これは不適当です。こういうような面について当局はどのようにお考えになっておるのか。もう少し早く手を打っていただきたいということなんです。新幹線の問題も一緒なんです。昨日、一昨日でしたですか、甲山の問題について説明を聞きました。非常に長くなりまして、もう5年も6年にもなる問題ですけれども、最近におきましては当局は比較的よく甲山の問題については次々に追及をして、何日ごろどうなるというたら、その何日ごろすぐ聞きに行って、あれはどうなったか、この次はいつごろどうなるか、そうやったらその次にはまたあそこへ行ってどうなったというように聞いて進行しておられるようでございます。私は非常にけっこうだと思う。ところが、そのほかのたくさんの懸案問題もやはり私はそういうぐあいにやってもらいたいと思うのですが、ちょっとお話もありましたが、平左衛門新田はどうなっておるのです、大体。あれは何年になるのですか。あれは西宮ですか尼崎ですか。昨日行ってみましたら、久保田ですか、鉄管がもう山ほど積んである。何かコンクリートで工事もしてございます。あれ神谷議員が固定資産税ぐらいはとるんか、どうするんだといって注意したところが、令書は送りましたということだったというんですか、はたしてこの税金が西宮市へ来ておるのかどうか。そういうような方面はどういうようになっておるのか。これはいつまでも県が言うてくるまで手をこまねいておられるのかどうか。もちろん私どもは特別委員会を作って検討はいたしておりますけれども、当局でございません、執行機関でございません。執行機関のほうは、あれは市会で特別委員会を作ってやってくれているんだから、われわれは知らぬでもいいということなんですか。もちろんそういうようなことはないと思いますが、どういうように進行しておられるのか、はっきりひとつ御答弁をお願いしたい、かように考える次第でございます。まだ懸案の問題いろいろとございます。宝塚のし尿処理場もございます。拘置所の移転の件もございます。こういうような点につきまして当局はどういうようにお考えになり、どういうように進行しておるか、お伺いしたいと考えるわけでございます。  次に、そういうようにして市当局なり皆様が努力して下さって、文教住宅都市、誇り高いところの西宮市を守るためにやっていただいておるわけでございます。とすると、それにつきまして当局だけでなくして、やはり市民の一人々々がやはり西宮市民としての自覚と誇りをもって、より住みよい、より誇り高い仕合わせの町をつくり、かつこれを維持していくようにつとめるために、平易でわかりやすい信条を市民憲章として作られるお考えがおありになるかどうか。絶えず市民憲章を頭の中に入れて、あわせて道義の高揚等にも役立たせるようにしたいと私は考えるのでございますが、もちろんこれには市民の中から学織経験者その他の方に委嘱いたしまして、りっぱな案文を起草してもらわなければならないと考えます。市の花と市民憲章を作ったらどうでしょうかということを私はこのところで提唱いたしまして、市の花は桜を作られました。そのときに、たしか市民局長だったのですか、現在の竹永局長は、東内さん市民憲章とはどういうものだというお話があとでございました。もう現在では芦屋も作っておりますし尼崎も作っておりますから、もう十分御存じだろうと思います。文教住宅都市、安全都市を宣告しました西宮こそ私はまっ先にこういうようなものは作るべきだと思ったので、あのときに質問したのでございますが、現在はどういうようなお考えにありますかどうか。積極的に御検討になるお考えがおありになるかどうか。これはひとつ市長さんにお伺いしたい、かように考えます。
     最後に、私はこういうような陳情書をいただいております。市民会館の中で写真の仕事をやらしていただきたいと思って去年の3月6日、市民会館が基礎工事中の当初から企画担当主管の方に相談をして、その人のおっしゃるように履歴なりそのほかをつけて、そうして市長様あてに陳情書を出しておいた。ところが、その陳情書は判はたくさん押してありますが、市長さんなり助役さんはごらんになったのかどうかわかりませんけれども、そのときにはどういうようなことがあっても連絡はしてやるということでございました。できるとも、できぬとも連絡はしてやるということでございましたけれども、何らの連絡も何もなく、写真士組合、もうきちんと決まってしまって、新聞で募集をしておられるというのでびっくりしたという陳情書を、私はここに持っておるのです。その後、市当局に実情を聞いたところが、業者の選定については写真士組合に一任したということであり、写真士組合に聞くと市当局の指示命令で3人の業者にしぼりました、ということなんです。ところが、その中のある人は写真士組合の会員です。お話があったかどうかというと、絶対に不可能なような条件を示してお話がありましたので、そんなような条件では私どもは受け入れられませんと言うたところが、あとで聞いてみると全然条件も何もない人がやはりそこに加入しておられるというのがおかしいじゃないかというて言うてきておるのです。不公平もはなはだしいじゃないかと言うてきておる。およそ市内の写真業者は十五、六名だそうでございますが、その中で組合に入っておるのは七、八名、半分にすぎない。技術や何かの面につきましては、やはりこれは商売がたきでございますから、おれのほうが上じゃ、おれのほうが上じゃというようなことはあるらしいですけれども、技術やなんかについて何ら差があるはずがありません。もしこれで永久に会館に写真の業者として入ることができないとするならば私ども生業の圧迫でもございます、むしろ会館の完成そのものが恨めしい感じがする、平素和の政治をモットーとしておられるところの市長さんがよもやこういうようなことを市長さんのほうでなさるはずはないと思いますが、どうかもう1ぺん御検討下さって、ひとつ何とか加入できるようにしていただきたい、それとも納得のできる説明をしていただきたい、こういうような陳情でございます。この件につきましては私も多少話をいままでに聞いたこともございますので、もし当局のほうで今後努力をして納得のいくようにするということでございますならば、こまかしい説明、答弁はいただきませんでもけっこうでございます。もしそうでないならばここで詳しくひとつ御答弁をお願いしたい。  以上で終わりまして、答弁によりまして再質問させていただきます。ありがとうございました。(拍手)(「最後のやつ、近藤の写真屋のことやさかい、よう言うてやってくれ」と呼ぶ者あり) ◎助役(松浦松一君) 財政問題でございますが、いまの御質問では自主的財源の獲得について具体的なことを示せ、こういうことでございますが、これは非常にむずかしい問題でございまして、また大きい問題でございますので、ここで決め手になるような具体的な案は御答弁申し上げがたいと思うわけでございます。と申しますのは、いまの地方財源の調達というものは国が何もかも押えておるということで、自主的にやれるという方法がないわけでございます。これは国は国なりの考え方がございまして、西宮に住んでおる人と尼崎に住んでおる人に非常に負担の不均衡があるということは、これはいかぬということで、地方税法から、あらゆるものに認可とか許可とか、法律の認めた範囲内でないといけない、こういうことになっておるわけでございます。したがいまして、それ以外の自主的な財源獲得というのは、やはり競輪とか競馬とかいうような、そんなものに求めざるを得ない、こういうのが実情でございます。ただ許された範囲の起債とか債務負担行為の範囲内でどのように調達をして、住民の望まれておるものを実現していくかということになるわけでございます。そういう点につきましてはひとつ今後できるだけ努力してやりたい、こう考えております。  いま1つ、競馬の問題がございましたですが、競馬の再指定についてどんな考えを持っておるかということでございましたが、これは東内さん前に競馬事務組合の議員さんでございまして一番よく御存じだと思うのです。今回の競馬の再指定が非常にむずかしい問題に直面しておるわけでございます。と申しますのは、この前は自治省が音頭をとってくれてやってくれたということで非常にたやすく行ったのですが、今度は自治省は非常に消極的でございまして、農林省もまた同様に消極的でございます。したがいまして、われわれが今度は政治的問題に持ち込んでやらない以上は、再指定ということはちょっとおぼつかない。ただ全国で競輪競馬の指定を受けてやっておるのは、ごくわずかな市町村しかやってないというので、これも同様行政水準の不均衡を来たすということで、自治省あたりもやはりこれは均等にすべきものじゃないかというような、そんな考え方がございますので、この運動は続けていかないけませんが、現在の時点におきましては国会もああいうふうに改選になって間がないという点、地方議会もやがて改選がくるだろうからこの改選が済んだあとで、どういう方向に持っていくかということで、われわれいま腐心しておるわけでございます。各ブロック、関東、東海、近畿、それから中国、四国というようなブロックごとに指定を受けにゃならぬ市だけが対策委員会を作って、どう持っていくかということの研究の過程でございます。ただ1つだけ、われわれの望みになります点は、この前の改正のときに国会で一つの付帯条件がついておるわけです。それは、いま指定をはずすということになると各市町村が困るであろうから、次の3年間の間に財政の確立するように考えてやれということがついておるわけです。これがいまなってないというので、ここにわれわれの決め手といいますか、食いつく点が1つだけありますので、これを御旗として自治省等に強く陳情して、再指定を受けられるような方向に持っていかんならぬのじゃないか。現在の法律そのものによりましても、著しい災害のありました市町村は再指定を受けられるわけでございますが、本市といたしましては防潮堤やら工業用水、地盤沈下等につきまして相当な金を負担しておりまして、そういうものを一つの決め手として、われわれは両面作戦でいきたい。1つは独自の再指定も受けられる方法を考えていきたい。もう1つはやはりみんな一緒になりましたところの再指定に持っていくということの、2つの方法でこの運動を考えていきたいと考えております。ただ、本市はこの5市競馬の管理者をいたしておりますので、あまり私とこだけが独自の動きをするということは、最終の時点でないといかぬと思っておる次第でございます。できるだけ皆さんの御協力も得まして、1億四、五千万円の財源を失わぬようにやりたいと考えております。  以上です。 ◎助役(松岡清八郎君) 阪神神戸線の武庫川夙川間の高架問題でございますが、これは12月の市会で長本議員さんからもこれに関連しての御質問がございました。そのときに御答弁申し上げました通り、阪神に対して一応夙川武庫川間の高架の設計を一応立ててもらいたい、そのでき上がった内容によって、いろいろ県並びに建設省と打ち合わせをいたしまして、どういう方法でこれを実現していくかということについて検討していこうじゃないか、こういう考えでございます。阪神の設計は大体3月中に一応市のほうへ出したい、こういうことでいま作業を進めてもらっております。  中津浜線の完成による交通の輻湊問題でございますが、御承知の通りやはり新しい幹線道路ができましても平面交差である限り交通の輻湊ということは、これは避けられないわけでございます。そこで御承知かと思いますが、通過交通は高速道路によって処理するというような関係から、2国のほうを2階建て高速道路にしようというような構想も立てられまして、いろいろ関係地元市に対して県から協議をしてまいっております。これは都市計画審議会においても一応概要計画についても説明いたしております。そういうことで、どうしても通過交通等をやはりその以外のものとある程度区分した交通緩和をはからなければ、交通地獄を解消することはむずかしいんじゃないかというように、われわれは考えております。  それから、埋め立て工事に対する受け入れ態勢でございますが、これは東内議員さんも特別委員の1人として、この間当局から県の構想並びに東洋建設株式会社からの本市に対する工事実施についての承諾の依頼について内容を御説明申し上げた通りでございます。しかし当面、東洋建設が埋め立てしようとする面積は旧免許の区域に変更を生じない、現在公園の網をかぶっております約8万7000坪によって、まず埋め立てしたい。それ以外の区域につきましては新免の形で当市会に県知事は諮問をしてくる、こういう段階でございます。したがいまして、全体的な背後地の道路計画というものについては県で今後十二分に検討もし、地元の意見も聞いた上でどういう道路計画で進めるかということに相なるわけでございますが、当面の8万7000坪の埋め立てについては現在の既設の道路で一応まかなっていけるだろう。いま御指摘のように埋め立ての土砂を全部淡路から持ってくると言っているが、ほかから持ってくることはないだろう、間違いないだろうかということでございますが、会社も所要の土砂は全部淡路から持ってくるということを申しておりますので、ただ陸送で輸送するものは、かりにセメント、鉄筋なら鉄筋、そういった資材の運搬にとどまる。しかし現実の問題としていろいろ地元においても御心配の点がございますが、そういった点につきましてはわれわれは十分に地元の意見を聞きまして、埋め立て工事をやります東洋建設に向かって、こういう要望を入れさすように努力はしていきたい。そうして沿道あるいは関係住民の方々の迷惑のかからないような配慮と努力はわれわれは続けていきたい、こういう考えでおりますので、御了解をいただきたい。 ◎市長公室長(南野三郎君) お答え申し上げます。  万国博の予備的な施策が盛られていない、これに対処するように努力せよ、こういうことでございまして、たとえば例として西宮観光開発というような問題が出ておりましたが、私は別に西宮観光開発と万国博は何の関係もないと思っておりますので、これは別にそういうことではなしに、先般八木さんに御返事を申し上げましたような万国博に関連した事業、これをやっぱりやるということが万国博とのつながりを持つという意味では非常に意義が深い。もし、しいて万国博に名前をつけるというならば逆に庁舎の建設あたりを万国博の関連事業としてやったほうがいいんじゃないか、私はそういうふうに考えております。しかし、まあそれにつきましてはわれわれとしましても、先ほど申しましたように、非常に予備的な研究がまだ浅うございますので、十分に研究いたしたいと思います。  それから平左衛門新田のことでございますが、これも委員会では常に御報告申し上げておるのでございますが、これは西宮のほうの主張は埋め立て地が現に本市の行政区域にある平左衛門新田に接続しておるという事実に基づいておるのでありまして、尼崎の言うように埋め立て地を尼崎へ編入するほうが社会的、行政的利便から望ましいとする主張とは、これは根本的に違うものでございまして、いわば本市の主張は当然論でございます。そして尼崎市の主張はこれは願望論というものではないかと思います。この線に沿いまして今日まで県当局に早急に解決するように働きかけてきたのでありますが、県は武庫川以東をこの際一定の条件で尼崎に編入するような境界変更をしたいというような考え方も持っておりましたが、これでは解決が容易でございませんので、本市としましては将来はともかく、一たんは西宮市の所属にするんだ、そういうことに決定せよということを強く主張をしておるのでございます。なお税金の問題につきましても、私のほうは先般久保田鉄工に対して課税をしたのでありますが、すかさず尼崎もそれを知りまして課税をしております。そういうことで会社といたしましては両方から税金がかかってきまして、県のほうに申しております。県のほうは何とかこれを早く解決したいということで苦慮しておるようでございますが、とにかくもう二、三カ月の間に何とかやりたい、おそらく私は5月ぐらいにはこの問題が解決できるんではないか。これは県の地方課のほうがもう責任をもってやります、こう申しておりますので、現在のところはちょっとここ二、三カ月は地方課まかせということでございまして、解決には県も積極的な姿勢を先般示してきたということでございます。  それから拘置所の問題でございますが、これはもう拘置所の移転問題について申し上げますと、法務省としましては地元に反対のある間は強行しないということを言うております。ほかに適地があればあっせんしてほしいというふうな態度でございます。しかし西宮及び宝塚としましては現在の尼崎の浜田の現在地で高層化をとったらどうかというような主張をしておりまして、尼崎市の考え方とは対立いたしております。そして昨年の6月17日に県へ調停を依頼しておりますが、その後昨年の10月21日に市長、それから広域行政の特別委員長などが法務省へ参りまして、担当の営繕課長に面接いたしましたが、法務省といたしましては現在地の高層化は非常に困難である、3市で協議して適地をあっせんしてほしい、こういうことを申しておりまして、非常に困惑しておるようでございます。尼崎市長が改選後、活発な動きはございませんですけれども、今後とも本市あるいは宝塚市の主張が通るように私たち運動を続けていきたい、このように考えております。  最後に、市民憲章の問題でございます。この市民憲章の問題、これはもう日本でも全国都市のうち約20の都市がすでに制定しておりまして、その内容につきましては、これは種々雑多でございます。もともと憲章というような形で道徳的なものを市の立場から制定してみましても、これは市民の側から盛り上がりがなければ、これはもう何にもならぬと思うのであります。それよりやはりよき町づくり、そしてよき都市計画、いわゆるよき市民が、観点をかえて申しますと、すなわち形式と内容がととのうということが一番大きな問題であろうと思います。今後よく検討いたしまして、市民の中でそういう気運が熟してきたときをつかまえて制定するということは、これはやぶさかでない、このような見解でございます。 ◎建設局長(前中正夫君) ただいまの御質問のうち振動の問題でございますが、浜甲子園のバス路線につきましてはもう昨年ぐらいだったと思うのですが、非常に振動が激しいということで地元から要請がございまして、阪神電車のバスの担当の方と現地へ行きまして、徐行ということに措置をしてもらったわけでございますが、そのときに50㎞/hの制限札が並行してあるという話は私いま伺うのが初めてでございまして、これは連絡もちろん不十分なことでございますので、調査いたしまして早速これは善処いたしたいと思います。  それから、この振動計の利用でございますが、昨日の野田先生の御答弁にも申し上げましたように、本年度の実施個所につきましては調査したわけでございますが、割合に調査の手間が繁雑な割に、1つの路線で数カ所測らなければならない。しかも出てきたデータが振動のひどいところと、それから舗装の完全に済んだところと割合に差が出にくいような結果が出ますので、結局交通量と振動のひどさと両方を勘案しながら、舗装の施工順位を判定せんならぬというような結論になりますので、本年度は施行区域は約五、六カ所しかやっておりませんが、来年度におきましてはもう少し広い範囲に調査いたしまして、施工順位はやはりそういう科学的な基準を十分考えた上で決定していきたい、かように考えるわけでございます。 ◎市民局長(竹永昭義君) 東内議員さんの公害対策につきまして、御答弁を申し上げます。  すでに行政方針におきまして市長さんが御説明申し上げました通り、明るく住みよい環境の実現をするために、本年度といたしましては市民生活におきます公害というマイナス面は何としても早期に除去しなければならないと存ずるのでございます。新年度はこのために民生課と共用の軽四輪車を購入いたしまして、従来より増して迅速に公害除去の苦情処理につとめていきたい、かよに存ずるわけでございます。申すまでもないわけでございますが、公害は未然防止が重要でございますので、市の内部で公害行政連絡協議会を作りまして、その公害の予防体制を強化するとともに、主要工場あるいは事業場と連絡を密にいたしまして公害防止に関する責任を持たせるよう指導をいたしたいと存ずるのでございます。  試みに昨年の例で恐縮でございますが、昭和41年度の4月から12月までに対しまして、騒音あるいは粉塵まで合わせまして本年度で88件の申し入れがあったわけでございますが、これは4月から12月まででございます。そこで和解いたしておりますのが62件で、和解不能が26件約30%が和解不能、こういう現状でございます。  それに付随いたしまして、50㎞/hの標識がいまだに当局のほうから取り除かれてない、こういう御質問でございますが、たしかこの前に係長が出向いていったと思います。警察のほうで、市のほうから申し出があれば取り除く、こういうふうにかりにそういう話でございましたら、係のほうですでに申し上げておると思います。しかし、その結論につきましてまだ私は聞いておりませんので、その点はもう1回はっきり確かめてみたい、かように存ずるわけでございますので、御了承を下さるようお願い申し上げます。  次に市民会館のことでございますが、前に申し込みがあって必ず連絡する、こういうふうに市の当局が返事をした、たしか昨年の3月の18日の申し出の件だと存じます。しかるに市のほうでは写真士組合に一任いたしまして3人の業者にしぼられた、こういう話でございますが、これにつきまして去る昨年の12月に幸田議員から質問がございまして、業者はどういうふうにするんだ、こういう御質問がございまして、一応御答弁は申し上げたはずでございますが、さらにもう1度御答弁申し上げたいと存ずるわけでございます。まず市民会館の結婚式場におきます各業者の選定につきましては、市民会館の開設の準備事務につきまして慎重を期すために、41年の9月7日に部内の委員会を設定いたしたわけでございます。これは両助役と建設局長市長公室長と私でございます。そして開館式に対する会館の落成式であるとか、あるいは記念行事であるとか、関係結婚式場及び食堂の運営の関係者に対します重要事項を協議いたしましたのでございます。したがいまして細部を除きまして、すべて部内の意見を尊重いたしまして、和の精神をもちまして十分協議いたしたのでございます。特に結婚式場の業者の選定につきましては、会館の設備の準備のために設置いたしましたこの委員会によりまして、再三協議を重ねました結果、市内の業者の育成を考慮し、さらに市民のための結婚式場であるので、各業種とも優秀な、かつ経験豊富な業者を選定いたしたい趣旨から、各業種とも専門業者を優先といたしたのでございます。それらの業者をもちまして構成しているそれぞれの組合におきまして希望者を取りまとめまして、調整の上、1業者の選定をお願いいたしたのでございます。そして、その開始の時期は昨年の10月11日より各組合の責任者の来庁を求めまして、市の意向を伝えて依頼をいたしたのでございます。しかしながら、各業種とも1業者の推せんをすることは非常に困難である、そういう申し出がございましたので、複数の推せんがなされてきたのでございます。市におきましてはさらに協議いたしました結果、それぞれの業界の都合もあり、あるいは組合の都合もございますので……。(「そんなことは何べんも聞いておることだから、よろしいわ。もうそんなことは言わぬでよろしい、もう1ぺん質問します。そんなことで時間をとられたら、かなわぬ」と呼ぶ者あり)そして、その申し出に対しまして……(「申し出に対してではあらへんがな、3月18日に書類を出しておるのに返事もせぬで何だ。よろしいというんだ、そんな答弁は何べん聞いても一緒や、君と何べんも話をしておる。ほかの答弁をして下さい。」と呼ぶ者あり) ○議長(小西元君) 一問一答をせないようにお願いいたします。(「その通りだよ」「ほかの答弁」と呼ぶ者あり) ◆30番(東内三男君) この万国博のつながりというのは、室長さん、これね、陳情があんたのところへ出ておるのか出てないのか、どっちなのか。何とか開発という陳情は、山を貸してくれというような陳情が出ておるのかどうか。(「万国博の問題ではなく……」と呼ぶ者あり)だから私は私の思いつきの一例をあげればと、こう言うたんだ。そういうようなことはどう考えるのかと、こう言うた。それを研究するのかどうかということだ。これはあとで書面で下さい、もう時間がないから……。  平左衛門新田にしても、西宮は絶対に正しい、尼崎は尼崎で絶対に正しいと言うているんだから、県へ行って。それだから、そんなことを聞いているんではあらへんがな。ちょうど甲山みたいに、何日がどうだ、そんならわしは何日にすぐ足を運んで、あれはどうだ、いや1日延びた、そうしたらまた明日行って、あれはどうなりましたというようなことで、ちゃっちゃっと甲山問題みたいに、この間もやった。ああいうふうなぐあいにやってもらわないといけないということを言うたわけだ。それから、これも税金を、私はそういうようなことがあらへんかと思って心配をしておった。尼崎が出しておる、西宮が出しておる、一緒じゃないか。尼崎へ行ったら尼崎のほうが正しいと言うし、それが困るんだよ。早く手を打たないと尼崎が実績を積んでしまうことになるんじゃないかと思います。それを心配しておるわけです。それもあとでなにして下さい。  それから、これは公害なりなんかの件も、これは安全係か何かのほうから出てきて、局長が聞いてないというのは、上と下とのつながりができてないということになる、係長も来ておったんだから……。(「聞いてないとは言うてないのです。」と呼ぶ者あり) ○議長(小西元君) 一問一答はしないようにお願いします。 ◆30番(東内三男君) それで、市民憲章の市民の盛り上がりということですが、もちろんそれで、西宮の文教住宅都市という、あのムードが盛り上がっておったときに、これは当然私はやるべきだったと思う。現在でもそうですよ、安全都市の宣言をしておるんだが、そのままでこの熱がさめ切ってしまったら、あなたがおっしゃるように、どうも西宮市、文教住宅都市、安全都市からほど遠いような感じになってしまうから、やはりここらでこういうようなものをひとつこしらえて、しかしながらこれにかわるもう一つ新しい全国の都市に率先してやるというような考えがあるんだったら、それはそれでよろしいが、でなければひとつここらで考えたらどうかということを、やはりこれは私は市長さんの考えはそういう考えもきっちりとなんだろうと思う、だから市長さんに答弁をお願いしたいと言うたんだが、これはあとでよく研究して下さい。  それから、いま言うたことはあとで時間がなかったら書面でひとつ簡単に答弁をして下さい。ただし、この前の私は12月の答弁をお願いしたいと言うたら、何と2回も3回も請求して、助役さんのほうから書類が来たのは1月13日ですよ。(「済みません」と呼ぶ者あり)もう少し議員というものをよくなにをして下さいよ。ここで答弁すべきやつを書面で答弁して下さいと言うたら1月13日に書類を送ってきて、そういうようなことでは私どもはここで何も質問もできぬし、議員としての権限ができぬ。そこで答弁するやつを書面で、時間がないしなんかするから、皆さんこの前も時間がぎりぎりで早うやめいということで、書面で答弁せいと言うたら1月15日に持ってこられる。そこで、いまのことは議長さん、書面でひとつお願いします。 ○議長(小西元君) まだ時間は15分ありますよ。(笑声) ◆30番(東内三男君) そうすると、先ほどの陳情書の件ですが、そんなことは、いま市民局長がおっしゃるようなことは私たびたび聞いているから、そういうようなことは知っている。これは3月6日か18日かなんかに書類を出して、そのときにははっきりお答えしますということを言っておる。そして市民会館の入居については最も公平に人選をいたします、こういういうことだった。これは市民会館を4億8000万円を投じてあそこへ作ったのですが、市民が注視の的ですわ。みんながこれは何とかしてあそこへ入りたいというのは、すべての業者が考えておる。だからして前もってこれは出してきておるのだずっと。去年の3月18日ですよ。そうすると、3月の18日、そのころに書類を出しておったのはどこどこか。そして、あなたは技術がどうこうのとおっしゃるのだったならば、技術の判定はどういうようなことの判定をされたか。私が言う業者の方は四十数年来の大阪で組合長もやって、西宮の写真業者の方がない時分からやっておるという話なんです。そういうような技術の選定はどういうようなことで技術を選考されたのかどうか。そういうようなことについて、もう1ぺんお伺いしたい。(「詳しい説明をしなさい」「おれのところにも陳情が来ておるさかいに、言うてやれ」「名前をあげて答弁したらあかんぞ」「時間いっぱい、やってくれ」と呼ぶ者あり)南野室長や、なにのほうも、ぜひ答弁して下さい。時間があるそうだから……。 ○議長(小西元君) わかっています。――安井君。 ◎市民会館長(安井孝雄君) 写真につきまして希望の申し入れがありました業者は、これは全部個人でありますが、長崎写真館、それから犬塚写真館、それから先ほどおっしゃいました近藤写真館……。 ○議長(小西元君) もうちょっと大きい声で……。(「登壇せい、登壇せい」と呼ぶ者あり)――市民局長。 ◎市民局長(竹永昭義君) 申し出がありましたのは、長崎写真館と犬塚写真館と近藤写真舘、この3つでございます。  それから技術とか、そういうことは私は申し上げたわけではございません。ただ、近藤写真館につきましては、もちろん先ほど申し上げました通り41年3月18日付でもちまして願い出があったものでございます。当時の営業地は市内の今在家町の22の3でありましたが、一応他の者と同じように選考を申し上げたのでございますが、選考の方針が専門の業者による組合の推せんを依頼することに決しております。同時に、名前が出て恐縮でございますが、近藤写真館につきましては、その当時店舗を閉鎖されておりました。したがいまして、これにつきましてのはっきりした回答を先方に出さなかったことにつきましては、私のほうでは一応欠点があるわけでございます。しかしながら業者といたしまして、もしこの場合に直接東内さんからそういうことを聞いておりましたら、実は東内さんこうこうですと、ただ3月のときには私は4月以降に実施しておりますので、その時分に東内さんから係のものにおっしゃったと思いますが、写真館としましては個々の議員さんが誰が推せんしたか、そういうことまで全然私のほうでは全然わからなかったわけでございます。ただ近藤さんに対しましてその回答をしなかったことにつきましては私のほうの不行き届きである。この点は再三私のほうへ申し出がありましてその点は申し上げたわけでございます。  以上でございます。 ◆30番(東内三男君) 申し上げただけでは、これはやはり済まないことだと思う。そうすれば、おくれたから、連絡がおくれたけれども、どうするんだという話し合いで納得できるような話をされる用意があるのかどうかということを聞いている。まだ、話し合いは全然切れてしまったのかどうか。まだ話し合いがされるのであれば、よろしい。そうすると、これはこの問題は私は打ち切ります。なお、これはほかのほうで取り上げたいと思いますから、これはもう当局のほう、よろしい。  南野室長のほうの万国博の答弁……。(「その前に、議事進行について」と呼ぶ者あり) ◆20番(大槻弥之助君) このいま個人の業者の問題で名前があがってくるということになると、これはやはり議員が個人業者を云々ということになりますと、私はいろいろ利益誘導の問題とか、問題が起きてくると思うのですよ。だから、これは同時に私のところへも陳情に来ておられるのですよ。しかし私はそういう経緯を聞いて、私は説明を聞いて、それ以上言うてないんですが、当局がやったことについては当局と十分に話し合いをしたらいい問題であって、私は一個人の営利業者の問題がこうであったとかああだったということは、僕は本会議場でやる性質のものではないと思う。だから当然速記録から抹消すべきである。こういう私は議事進行について発言したいと思います。 ○議長(小西元君) ただいま代表質問ですから、代表質問らしい質問をお願いいたします。(「そうだ」と呼ぶ者あり)――南野室長。 ◎市長公室長(南野三郎君) 万国博、平左衛門新田、この2つについてもっと詳しい、何かあとから書面でというお話もございましたが、まだ時間がありますので、もう1ぺん答弁せいということでございますが、私は先ほど答弁しました要旨と一つも変わりませんのでございまして、同じことでございますので、ただ税金の問題、これは非常に私のほうも気になっておりましたので、私のほうはとりあえずもう何が何でも課税せいということで去年の暮に課税したのですが、そうするとそれを聞きました尼崎がすぐに追い打ちをかけて課税したというのが現状でございます。決して尼崎が先にかけたというようなことはございません。私のほうで先にかけまして、そしてただしこれにつきましても先ほど申しましたように、いわゆる大体5月をめどにしましてこれは解決いたしますということを県のほうが責任をもってやりますということを言うておりますので、これ以上申し上げることはないと思っております。 ◆30番(東内三男君) これね、あんた万国博の開発会社から陳情が出ておるのかどうかということを聞いておるのです、市のほうへ。何とか開発会社が社家郷谷かなにかを貸せとかなんとかいうことを私のほうへ出されておるから、それを研究しておられるか調査をしておられるかということを聞いておる。  それから、ちょっと議長、ここで私は釈明をしておきます。私が申し上げた写真業者の問題は、写真士連盟という組合からの陳情でございます、私の言っておるのは。4名か5名の写真士連盟としての話でございますから、中に個人的な話が出たかもわかりませんけれども、私のほうへ陳情が来ておるのは写真士連盟の団体の陳情でございますから、あえて個人の問題としてこれは抹消する必要はないんだろうと思います。 ◎市長公室長(南野三郎君) 先ほどの西宮観光開発の問題ですが、これは万国博ということでお聞きになりまして、たまたまそこで西宮観光開発という名前を出しただけだと言われましたので、私は西宮観光開発については回答しなかったのでありまして、西宮観光開発につきましてはこれは土地を貸してくれというのが出ておりますが、これは国立公園地域でもありますし、相当重要な問題でございますので、いま慎重に検討いたしております。 ○議長(小西元君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  明10日午前10時より本会議を再開いたすことにして、本日はこれをもって散会いたします。           (午後3時22分  散会)...