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昭和41年12月(第 4回)定例会-12月24日-05号

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  1. 西宮市議会 1966-12-24
    昭和41年12月(第 4回)定例会-12月24日-05号


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    最終取得日: 2021-07-30
    昭和41年12月(第 4回)定例会-12月24日-05号昭和41年12月(第 4回)定例会              市議会12月定例会議事日程                  昭和41年12月24日午前10時開議                  於        議        場 日程順序        件         名             ページ                                  付託区分 第1  一般質問     発言者     大 庭 し ま                265             長 本 信 頼                275             東 内 三 男                290 第2  特別委員会委員辞任の件(大庭しま君)               293  特別委員会委員選任の件(議員定数調査特別委員会)         293 第3  請第26号 西宮市議会議員定数維持に関する請願の付託について                                 (特別委員会
                                       294 第4  請第27号 議員定数地方自治法第91条第1項の通りとし、議員の報酬を5万円に引き下げることを要求する請願の付託について                                 (特別委員会)                                 (総   務)                                    296                               西宮市議会議長              出   席   議   員    1番  綾 部 寅 夫 君      26番  佐 藤 光司郎 君    3番  岡 田 八百蔵 君      27番  北 本   正 君    4番  長 岡 初 男 君      29番  若 原 敏 孝 君    5番  大 庭 し ま 君      30番  東 内 三 男 君    6番  平 野 正 裕 君      31番  神 谷 美 明 君    7番  草 加 義 直 君      32番  白 川 夙 雄 君    8番  阪 本 信 弘 君      33番  南 野 茂三郎 君    9番  八 木 米 次 君      34番  江 上 常 富 君   12番  半 田 幸 雄 君      36番  阪 田 頼太郎 君   13番  伊 藤 亀 雄 君      37番  小 西   元 君   15番  井 上 マキヱ 君      38番  野 田 義 夫 君   16番  中 村 芳 雄 君      39番  長 本 信 頼 君   17番  佐 藤 政 隆 君      40番  浅 川   守 君   18番  木 下   茂 君      41番  安 藤 美 信 君   20番  大 槻 弥之助 君      42番  大 賀 数 一 君   22番  中 野 熊 市 君      43番  清 水 保 雄 君   23番  吉 村 夘之松 君      44番  平 岡 利 美 君   24番  西 中 惣 司 君              欠   席   議   員   11番  前 田   東 君      25番  宮 崎 三 治 君   19番  目 黒 邦 典 君      28番  森     豊 君   21番  山 崎 長之介 君      35番  幸 田 竜 一 君              説明のため出席した者の職氏名 市長       辰 馬 龍 雄 君   失業対策部長   西 田 豊 正 君 助役       松 浦 松 一 君   財政課長     松 村 暢 之 君 助役       松 岡 清八郎 君   広報法制課長   仲 田   英 君 収入役      岩 崎   彰 君   消防長      竹 下 宗 吉 君 市長公室長    南 野 三 郎 君   中央病院事務局長 三 竿 夷七郎 君 人事局長     日 昔   清 君   水道事業管理者  小 野 行 茂 君 総務局長     野 田 徳太郎 君   監査事務局長   三 村 幸 治 君 市民局長     竹 永 昭 義 君   農委事務局長   藤 本 幸 夫 君 衛生局長     高 津   実 君   教育委員長    矢 内 正 一 君 建設局長     前 中 正 夫 君   教育委員     側 垣 雄 二 君 税務部長     小 田 忠 彦 君   教育長      刀禰館 正 也 君 福祉事務所長   河 田 辰 一 君   教育管理部長   永 島   茂 君 都市計画部長   杉 山   武 君   同学校教育部長  大 藤 保 爾 君 土木部長     前 田 一 男 君   同社会教育部長  森 元 清 三 君            職務のため議場に出席した事務局職員 事務局長     平 山 義 一 君   書記       増 田 昭 二 君 議事課長     伊 東 貞 義 君   同        三 浦 寛 治 君 庶務課長     田 中 正 節 君   同        鎌 田 安 知 君 庶務係長     天 野 禎 夫 君   速記書記     野 口   修 君 調査係長     西 野 耕 次 君   同        川 勝 立 春 君           (午前 9時50分  開議) ○議長(小西元君) ただいまより定例市会を再開いたします。  現在までの出席議員は24名であります。本日、宮崎、山崎両議員は病気のため、幸田、前田、森、目黒議員は所用のため欠席の旨、届け出がありましたので、御報告いたします。  本日の会議録署名議員会議規則第113条により、12番 半田幸雄君、13番 伊藤亀雄君を指名いたします。  本日の日程は、お手元に配付いたしました日程表の通りであります。(「議事進行について。」と呼ぶ者あり)38番。 ◆38番(野田義夫君) 本日の開会が9時ということは、昨日議長からも明言せられ、なお通知をいただいております。それによって、年末それぞれ忙しい中を、来客のあるところを断わり、いろいろとして時間を励行された議員各位に私はまず敬意を表すると同時に、ここに御出席になっておられる議員に申し上げることよりも、昨日それぞれ一般質問をやりながら今日出席されない議員、そのほか本当にわれわれはえりを正せととか議会の権威とかということを機会あるごとに叫ばれておる今日、私はお互いに議員みずから時間を励行するということが、すなわちえりを正すことになると思うのでございます。そういう意味におきまして、今日の閉会は12時ということを約束されております。昨日は5時で大体終わるというのが6時になっております。今日、大庭議員をはじめ3議員が一般質問をせられることになっておりますが、いままで6月、9月の定例市会におきましても一般質問がいろんな日程の都合でとりやめになっております。一般質問で市民の声を議会に反映し、当局にいろいろと尋ねて、そうしてこの市民の声を市政の上に実現していくことこそ、私たちのこれは唯一の責任であろうとも考えられる。その一般質問をお互いが傾聴して、そうして謙虚にこれを実現に移していくように努力することが、この定例市会にも一番肝要なことであろうと思うのであります。それが一般質問といえば、言いたいものは言い、それでもういい加減にしておけといったような風習を、この際これは考え直さなきゃならぬと思います。そういう点で、どうぞ一つ簡潔にやってもらって、12時に今日はぜひ終わるようにお願いしたいと思うわけです。だから、議事進行につきましては、お互いに無駄を省いて、今日は有終の美を収めてもらうように、要望いたします。 ○議長(小西元君) この際報告いたします。昨日、大槻議員の発言中山口組云々とあること、中村議員の発言中、市長の人格を誹謗するような点は、議長において速記録より削除いたすことにいたしました。  これより日程1 一般質問を行ないます。  順序に従い、5番 大庭しま君の発言を許可いたします。           (登  壇)(拍  手) ◆5番(大庭しま君) 連日お疲れでございまして、また今日は1時間早目の御出勤ということで、議員の皆さん方も、また当局の皆さん方も、ともにお疲れでございます中を、私もいささか疲れておりますので、頭の悪いところを余計に悪いという点、お聞き苦しいところがたくさんあると思いますけれども、どうか一つ御寛容で御清聴をいただきますように、冒頭お願いを申し上げておきます。  順正会を代表いたしまして、消費者行政その他について、お尋ねを申し上げたいと思います。  今年は特に教育の正常化と消費者行政、この2点の市政面における前進が目立っておるということは、市民等しく大きな関心を寄せていることでございますが、ともに身近な問題でございますだけに、関係御当局の御熱意に御期待を申し上げることが大きいのでございます。  そのうちの消費者行政に対しましてお尋ねを申し上げたいと思います。41年度の予算審議にあたりまして私は市長さんの市政方針に打ち出されました消費者対策に対しまして、その裏付けとなる予算と陣容があまりも貧弱ではないかと思われましたので、もっと積極的にとお願いを申し上げた次第でございますが、幸い4月から商工課の中に消費対策係というものを設けていただきまして、皆さん御承知のように早速ブタ肉とか、あるいはかしわとか豆腐の安売りデー、あるいは買物モニターの活躍によりますところの買物の結果発表、あるいは業者と消費者関係当局との懇談会、ともかく対策係は懸命な取り組み方をしておられる点は厚くお礼を申し上げる次第でございますが、何分にも関係するところが広うございまして、問題が大きいという点で、これは連日新聞の面でも消費者対策がよく出ております通りに、むずかしい問題でございますが、またそれだけに市民の要望も大きい次第でございます。しかし、現在の市のこの対策から見ますと、ちょうど靴の上からかくようなもどかしさが感ぜられないものでもございません。それで9月に実施なさいました、市政を市民がどう受けとめているかというアンケートでも市民の声が出ているのでございます。物価対策にもっと力を入れてほしいということでございます。それで現在、押し詰まりまして年末年始の買物が一般家庭で非常にふえておりまするが、それにつれまして商品の量目の不足が目立っているということは、去る12日の買物モニター試し買いでもわかったことでございまして、これは西宮市だけでなくて他市でもそのような例が新聞紙上に出ておることでございますが、どうぞこの市場に出回るお正月商品にもっと監視の目を光らせていただきたい。  それから、配給米の点でございますけれども、食糧庁でもってまとめましたところの消費者実態調査というものが新聞に出ておりました。それによりますと、いわゆる特選米というものは収穫全体の5%しかないはずでございますけれども、うちは特選米を食べておる、これはちょっと見栄で言っておるかもしれませんが、とにかく特選米を買っているというのが20%ある。こう申しますと、ちょっと見ただけでは合点のいかない点でございますが、どれが特選米であるか、どれが普通米であるか、素人にはちょっと見分けがつきがたいのでございまして、おそらく全体量の50%の産額がございます3等米を特選米として売っておるのではないかということでございますけれども、本市ではどうなのでございましょうか。かつて私が当局に、姫路の婦人会が提唱いたしました、あの配給米混合内容を店頭に掲げてもらいたいということを姫路の婦人会が提唱いたしまして、県がそれを取り上げて、そのようにしてもらいたいということを各市に多分指示したということを聞いておりますが、そのような点で西宮市もしていただきたいということをお願いいたしましたが、そのような指導はどうなっておるのでございましょうか。また公正取引委員会、これは東京での話でございますが、抜き打ちに検査いたしましたかん詰めでございますけれども、これもその内容といい、あるいは目方といい、その足りないものが大へん目立っておったということでございますが、本市は一体どうでございましょうか。あるいは消費者に対する教育でございますけれども、この消費者教育がどんなに社会教育方面で取り上げていただいておるかどうか。現在、西宮の保健所が主催なさいまして生活科学学級をやっておられます。あるいは中央公民館が非常に熱心に婦人学級の一つとして取り上げました食品研究学級、これらがともに実を結びまして、食品の加工に使うところの色素と防腐剤がいかに健康を虫ばむものであるかということを研究するグループ、それから魚菜類の値段がいかに流通機構のよしあしによって左右されるかということを研究するグループ、このグループなどの研究が非常に実りまして、そしてそれを実際に取り上げていただきまして、どうか健康に害のないような純正食品であるように、それから値段がもっと安くなるようにということを実施していただくために何かと御指導いただきたいという願いが切でございますが、現在市場のあり方、食品加工の際の色素や防腐剤制限外使用、あるいは清鮮魚菜流通市場小売業者等の指導、あるいは先ほど申し上げました消費者教育の対策、そういうような点につきましての盛り上がり方を、それでございますからお願いをしたい。  それで、市の対策機構を考えてみるのでございますけれども、これは消費対策係長がお1人と、商工課の課員をやり繰りいたしまして課員1人、合計2人の方が懸命にやっていらっしゃいますが、係長がそれこそ細くなるばかりに一生懸命やっていらっしゃるのでございますけれども、伺いますと、やはり商工課の中にありますと、業者と消費者の利益が必ずしも一致いたしませんので、それで非常に板ばさみになって困るのだということでございますから、この市民の要望に焦点を合わせていただくところの行政を進めていただく、そのために一つお願い申し上げたいことは、公害係が昇格いたしまして公害課になりました。そのように消費経済課というようなものに御昇格いただけないものでございましょうか。  それから、11月の23日に経済企画庁と自治省とが全国都道府県知事に対しまして、地方公共団体における消費者行政の推進ということについて次官通達を出しておられますが、これは地方公共団体での消費者行政の充実を要望したところの国民生活審議会中間報告に基づいて出されたということでございまするので、都道府県及び主要都市各団体にその達しが行っているものと思うのでございます。消費者行政担当機構の明確化、庁内連絡の円滑化、消費者の声の収集と活用、消費者と業者また行政当局の相互の意思の疎通というようなことからいたしまして、もっと積極的に配慮するようにということでございまするが、これはこのような通達が県庁からこの西宮にも参っておるのでございましょうか。参っていなくても、私はこの点は最も消費都市である西宮には大切な点でございまするので、そのような項目に従って一つおとりはからいを願いたいと思うのでございます。隣接の工業都市である尼崎市でさえも、早速庁内にそのような連絡会議をもって積極的にこの問題に取り組んでいるということを先ほどの新聞で拝見したのでございます。それでございますから、先ほど申し上げたように公害対策課を新設なさいましたように、市民の仕合わせをはかるための消費経済対策課というものを積極的にお取り上げいただいて、この次官通達に合うようにお進めいただきましたならば、どんなに市民の仕合わせになるかと思うことでございます。  また、いま一つは、本市の中央市場改善対策でございますが、先日の民生常任委員会の席上で松浦助役さんの御答弁は大へん消極的なものであると感ぜられるのでございますが、これは業者もようやくこの事態につきまして目覚められまして、これは一丸になって立ち上がらなければいけない、そのように決意を新たにしたということでございまするけれども、このような業者の発心に対しましてこれを指導助言なさる立場にある市が消極的であるということは、消費者の市民にとりましては非常に大きな一つの関心事でございます。財政の市のかね合わせももちろんあることと存じますけれども、尼崎と神戸の2つの大市場に挟まれる本市といたしましては、これは直接台所に響く問題でございまするので、消費者といたしましては、業者の発心を善導していただきまして、この西宮の卸売市場という問題をもう少し積極的にお考えをいただきたいと思うのでございます。しかし、それが西宮の台所にあまり差し支えがないものであるということでございまするならば、何もばく大な市費をそこに投じてまでもと思うのでございます。その点を一つよく噛み合わせて御検討をいただいて、積極的にすべきものは積極的にお願いを申し上げたい。農林省も、中央卸売市場審議会に出ております、東京大阪とその周辺の過密都市中央卸売市場はどうすべきかという、この研究に対しまして、農林省もその審議会に検討を依頼いたしております。そして市場の整備というものは10年先どうあるべきかということに焦点を置いておられるようでございます。その点について立ちおくれのないようにお願いを申し上げたいのでございます。それで、新年度の予算の編成の時期でもありますから、その昇格ということ、言いかえましたならば先ほども繰り返し申し上げております消費経済対策課への昇格ということを一つお願いを申し上げたい。  それから、いま1つ、これはその他という面でお願い申し上げたいことは、これから長本議員が多分御質問をして下さいますので、その点で西国街道から樋ノ口の方面の排水の点はお譲り申し上げますけれども、大体西宮の北端でありますところの甲東方面の治水の面でございます。これは御承知の通り山であるところ、畑、田、ともに甲東は非常に住宅地として一大変革を来たしまして、一たん雨となりますと、ものすごい鉄砲水となりまして、山岳地帯からこの低地帯へ流れてまいります。そして逃げ場を失いましたところの大半の水はみな、この昔の灌漑用水路でございましたところの排水路に流れてまいりまして、そしてたちまちあふれて、それが床下に入る、トイレに入るというようなことで、この低地帯のものは非常な悲鳴をあげるばかりなのでございます。この間、気象係に9月10日からの雨量統計をいただいたのでございますが、9月10日に最近にない降雨がございました。それは午後の10時ごろでございますが、私の友だちから電話がかかりまして、この雨の状態を見てくれ、雨の状態と申しますと、どんなに低地帯が雨でやられておるかということを見てくれということで、私は10時ごろ雷の鳴るときに家を出まして、そして私の見ましたところは旧県道から阪急の線路沿いに仁川から門戸辺を眺めたのでございまするけれども、あのときには25㎜前後の市であったと申しますけれども、たちまち低地帯、すなわち松籟荘あたりは一斉に排水路からあふれ出しまして、先ほど申し上げたように見る間に道路が川になり、床下に流れ込み、トイレが満水になる。これが50㎜、100㎜も、ものの30分も降りましたならば、甲東地帯は大へんなのでございます。ですから、上は段上から、下は門戸、下大市に至る、あの7町の文教住宅地帯というものは実に、空はジェット機であり、中空はこれからおそらくできるであろう山陽新幹線の騒音、下は水害の3重苦にいためつけられることと思うのでございます。有数の住宅地帯を誇るところにこのような3重苦をもたらされるという点で、市に独力で解決していただける点はこの排水のことだけだと思うのでございます。そして水害から救っていただいて、せめて1重苦でも減らしていただきたい。どうか抜本的な対策をおとりいただきたいのでございます。あの北口、甲風園が、ちょっとでも雨が降りますとすぐ浸水するということで、甲風園あたりの方は悲鳴をあげておられましたが、あの津門川の改修によりまして北口、甲風園方面は本当に救われておるのでございます。あのような対策を一つ甲東にもお立ていただきまして、甲東を水害から救っていただきたいのでございます。その甲東からあふれ出した水が、これは流れ流れて市役所の周辺にも至るのではないかと思うのでございます。どうか、その点をよろしくお願いを申し上げたい。(「陳情か」「連合婦人会から出したら、いいじゃないか。」と呼ぶ者あり)陳情ではございません。それでお願いを申し上げたいので、当局のお考えを伺いたいのでございます。  大体このぐらいの質問にとどめておきますが、いま一つ議長さんにお願いを申し上げたいことは、これは先ほどの速記録の取り消しということで一応了承いたしますけれども、いかに議場では言論の自由であるとは申しますけれども、他人の人格を傷つけるようなことは、市民の代表、ことに文教住宅都市の市民の代表である私たち議員は、本当にそのエチケットをわきまえた発言であってほしいと思うのでございます。この点議長におかれましてはどうか慎重なお取り扱いをお願いをいたしたいと思うのでございます。  以上、御質問並びに要望を申し上げる次第でございます。ありがとうございました。(拍 手) ◎助役(松浦松一君) 中央市場の建設につきましては私が消極的であるということでございましたが、実はこの間民生常任委員会で御質問がございまして、申し上げたのは、あの時点におきましては西宮市がああいう計画で提案いたしましたが、いろんな事情で撤回せざるを得ないということになりまして、いまの時点におきましては神戸市が非常に大きな計画をやってきた、そして尼崎市も当市と違いまして着手しておるというような時点になりましたので、その本市の計画というものはこの前のような計画ではだめだと思う、あの土地にいたしましてもあの広さの土地ということでいいかどうかというようなこと等がございまして、さらに専門家の意見を聞いてみないと私としては態度を決しかねる、こういうことを申し上げたわけでございます。その点ひとつ御了解を賜わりたいと思う次第でございます。 ◎市民局長竹永昭義君) 大庭議員さんの御質問のうちに、経済企画庁並びに自治省の次官から通知が来ておるかどうか、こういう御質問でございますが、去る8月22日付をもちまして両次官名をもちまして来ております。その内容は消費者行政の推進についてでございます。そのうちの第1の問題でございますが、消費者行政の担当の機構の問題、これにつきましては市長公室のほうから御答弁を願いたいと存じます。  2番目に、庁内連絡組織の点、3番目に消費者の声の収集とその活用、4番目に消費者関係者の意思の疎通、こういう4項目に分かれまして本市に通知が参っております。これはすでに2項目以降につきましては大庭議員さんも十分に御承知の通りだと思いますが、念のために簡単に私のほうから申し上げてみたいと思います。  第2番目の庁内連絡の組織でございますが、これはすでに2回にわたりまして西宮の保健所であるとか、あるいは労使センターであるとか、教育委員会のほうの公民館の関係の方であるとか衛生関係の方であるとか、そういう会合をもちまして、ただこれにつきましての事務担当者は決めておらないわけでございます。現在この組織につきまして進行中であるということで御答弁をいたしたいと思います。  それから、消費者の声の収集と活用でございますが、これもすでに本年度予算をいただきまして、買物モニター45名、6月、7月と、9、10、11、12月、45名が15名ずつに分かれまして、いま申し上げました6ヵ月間にわたりまして量目の不足であるとか、特にそれらの店頭の衛生不衛生、そういう点をあわせまして行なっておるわけでございます。最終的には12月の19日ぐらいだったと思いますが、一斉にある程度の金額を渡しまして品目を指定いたしまして、購入していただいております。そのうちで量目の不足のものが30%あった、こういう結果が出ておりますので、それにつきましては私のほうから係の者が店頭に参りまして、それぞれ注意いたしております。しかし、これは30%が量目不足ということでございますが、計器の置く場所が悪いとか、いろいろ関係もございまして、30%全部が悪い、こういう結果にはならぬと思いますので、そういう点もお含み願いたいと思います。  なお、意向の収集でございますが、去る8月の中旬ごろだったと思いますが、私のほうで別に印刷物を作りまして、各婦人会あるいは環境衛生の方に消費生活に関する要望事項について、こういう印刷物を配布いたしまして、現在までにこれにつきましての要望事項が参っております。これもほとんど回答いたしておりますので、皆さん方に届いておることと思うのでございます。  次に、消費者関係者の意思疎通でございますが、これもすでに御承知の通り、これが6月、9月、11月と3回、業者と消費者あるいは衛生関係の者を集めまして、その懇談会をいたしまして、消費者皆さん方に、たとえて申しますと、量目不足の場合はこういう場合があるとか、あるいは卸値がこうであって小売値がこうであるというような、そういう説明等もいたしまして、皆さん方の意思の疎通の円滑化につとめておるようなわけでございます。  以上、大体両次官からの通知によりまして現在行なっております。なお将来はより以上に緊密にやっていきたい、さように思っておるわけでございます。  先ほどの一番最初に御質問があったわけでございますが、配給米実態調査の結果、新聞紙上に載っております通り、特選米5%で、実際やっておるのは特選米でなしに3等米であるということでございますが、これはすでに県のほうから通知が参りまして、各米穀の卸問屋に、事実の相違であるということを言っておるわけでございますが、われわれも新聞紙上を見ましてびっくりしたわけでございますが、なおその上におきまして配給米の現在の品種が何%混っておるかということも県のほうからの指示でございますので、われわれといたしましては県のほうの指示通り業者のほうで行なってもらっておると確信いたしております。しかし現況におきまして、この配給米にこれが幾ら混っておるか、この数字は私のほうで確かめておりませんので、その点を確かめるようにいたしたい、かように存ずるわけでございます。 ◎市長公室長(南野三郎君) 先ほどの大庭議員さんの御質問の中に、消費対策係消費経済課に昇格せいというお話でございましたが、当面は現体制で臨みたいという考えでございますが、ただいま市民局長が申しましたように今後新たにいろいろな問題も出てくることと思いますので、その時点におきまして業務量とか、あるいは必要人員などをよく検討いたしまして、十分それに応じていけるような組織体制を作りたい、こういうふうに思っておるわけでございます。 ◎建設局長(前中正夫君) 甲東地区の排水対策の点でございますが、御存じのように甲東地区の人家の密集しておる地域の排水の系統は、これは津門川へ流れるわけでございます。津門川は御存じのように昭和13年災害以来改修いたしまして、西国街道までは一応できたわけでございますが、それから上流はできてない。現在まで西宮は地盤沈下等の関係で非常に下のほうが被害を受けたので、そちらへ手をとられ財政的な負担もしていた、一応それのめどもつきましたので、われわれとしましてはこれからは上流のほうの排水について十分検討していかなければならないということを、われわれは考えておるわけでございます。現在の幅員とか河川勾配というものについては一応検討を加えて計画をしておるわけでございますが、具体的な案を作りまして、本年度、御存じのように旧西国街道までが2級河川に指定されたわけでございますので、これまでの区間はこれは県へ強く要請し、それから上流につきましては、われわれとしまして早急に実現するように努力したい、かように考えております。 ◆5番(大庭しま君) 議長さん、あなたにお尋ねしたこと、発言について注意をして下さいということを申し上げたのですけれども……(「議事進行について。」と呼ぶ者あり) ○議長(小西元君) 要望については、会議規則の定むるところによりましてやりますから、御了承を願います。
    ◆5番(大庭しま君) それぞれにお答えいただきまして、ありがとうございます。  消費者行政というものは、先ほども申し上げましたように非常に範囲が広い。たとえば米の問題は市民課が関係しておって、これは商工課ではないというお話でございますし、それから衛生方面では市の衛生課でなくてこれは西宮保健所である。尼崎は保健所が市のほうにございますので、早速暮に入りましてから市販の、たとえばかまぼこであるとか、あるいはいろいろな煮物であるとか、こういうものは早くから業者が大量に煮立てますから、防腐剤を加味してないかどうかということを出動して調べていただきたい、そういうような点を聞いておりますが、あるいは消費者の教育にいたしましても、これは教育委員会のほうの社会教育の方面のお骨折りをいただかなきゃならぬ、そういうようないろいろな関係する課が多うございますので、先ほど室長から御答弁がございましたように、今後も一そう各連絡方面、緊密にしていただきまして、どうか私たちの台所を守っていただきますように、お願いを申し上げておきます。  それから、甲東の治水に対しましては、これは小さなことはたびたびしていただきまして、部分的には解消しているところもあるのでございますが、たとえば神呪川の改修などもお願いいたしまして神呪の川を広げていただいたということで、あの方面が大へん助かっておりますが、全般的に考えますとあまりにも住宅化が激しゅうございますので、その面でいわゆる鉄砲水を防ぎ切れないということから水害を来たすわけでございます。それで、わずかな浸水のうちは我慢できるのでございますが、将来50㎜、100㎜の雨のときにはどうなるかということを考えますと、市民としては非常な不安なのでございますので、一つ抜本的な対策を、いま津門川を西国街道から上に延ばすというようなお考えもあるやに聞いておりますが、それを一つ速やかにお願いを申し上げたいということを付け加えまして、私は質問を終わらしていただきます。 ○議長(小西元君) ここで暫時休憩いたします。           (午前10時30分  休憩)           ──────────────           (午後 1時 4分  開議) ○議長(小西元君) 再開いたします。  この際、皆さんにお願い申し上げたいと思いますが、幹事さんを通じてよくお願いいたしておりますが、本日は納め市会でありますので、円満な議事運営に御協力を願いますように、一つお願いを申し上げます。  この際、御報告申し上げます。午前中、大庭議員一般質問の発言中、不穏当な発言事項は速記録より削除することにいたしましたので、御報告申し上げます。  次に、39番 長本信頼君の発言を許可いたします。           (登  壇)(拍  手) ◆39番(長本信頼君) 納め市会で非常に予定の時間よりおくれておりまして、同僚の皆さん方に心から敬意を表するわけであります。質問の最後から2番目になっておりますけれども、前段申し上げました、そうした理由によりまして、できるだけ質問の要旨は簡単に申し上げますので、したがって当局におきましても明確に一つ御答弁をいただきたい、このように思う次第であります。私は質問通告の事項にも書いておりますように、西国街道以北の排水問題、あるいはその他二、三の問題を取り上げておるのであります。  まず第1点の、西国街道以北の排水につきましては、先ほど大庭議員のほうからも御指摘がありましたが、まず何としても市の行政の必須条件として、雨が降ればすぐに地域に浸水をする、水びたしになるというような問題につきましては、すべての行政あるいは施策に先行いたしまして、こうした問題は解決をしてもらわなければならぬというように私どもは考えておる次第であります。実情を申し上げますと、ほぼ当局側も御承知のように、まずいままで西宮の中で一番浸水問題で困難をきわめておりました鳴尾にいたしましても、あるいはまた問題の鉄北地区にいたしましても、それぞれ解決し、あるいは解決の見通しがはっきり立っておるのであります。問題は、松籟荘あるいは神呪、同時に段上町から下大市東町、西町、こうした西国街道以北につきましては依然として問題の解決がなされておらぬのであります。本年の終末処理場の議案の議決にあたりまして委員会のほうからも要望がついておったと思いますけれども、西宮の下水道事業あるいは排水工事につきましては、ただ単に終末処理場を基点としたそうした事業だけ先行するんでなしに、現実においてそうした問題に困っておる、あるいは被害の出てきておる地区についてもこれは並行してやることが望ましい、やってもらいたい、こういうことが要望意見として私は出ておったと思うのであります。当局側はすぐに、こうした問題を取り上げますと、財源がない、こういうことをまず最初に口走られるのでありますけれども、しかし長年西宮が手がけてまいりました防潮堤工事も大体来年で完成の運びになっております。この防潮堤工事に対して、いままで西宮が年間1億ないし2億の分担金を負担をいたしておりましたが、いま申し上げましたように来年で工事が終わりますから、したがってわれわれ素人なりに判断をいたしましても、そうした財源が私は浮いてくるんじゃないか、このように判断をいたす次第であります。さらにまた西宮は、いわゆるほかの行政水準は他都市と比較をいたしまして、何ら遜色がないということを私は確信をいたしております。ただしかし下水工事あるいは排水工事につきましては非常に西宮の場合おくれておるということは、当局よく御承知の通りであります。ちなみに私は隣接の尼崎の現状というものを一応調べてまいりました。尼崎におきましては河川水路の改良修繕工事につきましては、年間1300万円、下水道の建設関係におきましては6000万円、もちろんこれは市単であります。市単でありますけれども、これだけの財源をさきまして、そうして将来のために、あるいは問題解決のために着々とやっておるのであります。本市におきましては、いま申し上げましたように河川改修あるいは下水道工事を市単でやるというような、そうした予算というものはほとんどないに等しいような状態であります。私は、いわゆる文教都市を西宮が誇る限り、こうした排水あるいは治水の問題につきまして、もっと積極的にやる必要があるんではないか、このように考える次第であります。いま申し上げました松籟荘あるいは神呪、あるいは段上、下大市というような地区におきましては、泣かんばかりに再々市当局に陳情しておられるのでありまして、先ほど同僚の大庭議員も言われましたように、こうした問題を取り上げますと、善処いたします、検討いたしますということで、いつまで経っても問題の前進がされておらぬというのが現状であります。したがいまして私はもうあえてこれ以上しつこく、るる事情は説明いたしませんけれども、問題はいま私が指摘申し上げましたようなこうした地区に対して市のほうは具体的に問題解決のためにどのようにやっていくのかということを、具体的に、はっきりと一つ御答弁が願いたい。いつから何年計画でやっていくのか、そうしたことを明確に私は答弁がしていただきたいのであります。  第2点の問題は、鉄北地区の区画整理事業の問題に関連をしてであります。御承知のように、9月の定例市会でこの議案は可決をされたのであります。その上に立ちまして私は当局が今後この事業をどのような計画でやっていくのかということをいろいろ調べたわけでありますけれども、ここに工程表があります。この工程表によりますと、用地の買収は昭和41年の12月から42年の8月までに完成をする、こういう予定になっております。建物の移転につきましては42年の12月から45年の10月に完成をするというような、また予定にもなっておるのであります。そこで私は当局にお尋ねしたいのは、実際問題、現在の区画整理課の現有職員勢力で、いま申し上げましたこうした工程表通り事業、作業が進められる自信があるのかどうか、こういうことをまず私はお伺い申し上げたいと思うのであります。現在の区画整理課は、御承知のように1係、2係、補償係という3つの係に分かれておりまして、1係は6名、2係は4名と嘱託1名、補償係は7名、こういうような職員数でありますけれども、しかし現在の区画整理課におきましては今津区画整理事業がまだあと1年ほど仕事を残しております。さらにまた復興地区の清算事務が45年程度までかかるんではないか、こういうことが考えられるわけでありますけれども、そうした片一方に大事な仕事をまだたくさん抱えながら現有勢力で、いま申し上げたこの工程表通り作業が進められる自信があるのかどうか。こういうことにつきまして、まず第1点御質問を申し上げます。  第2点の質問は、この工程表によりますと、立体交差、こういう事業の名目がありまして、この日程は43年6月から44年いっぱいで完成をする、こういうようなまた日程にもなっております。そこで、この立体交差というのは、省線から以南国道まで、もちろんこれは国鉄を含んだところの立体交差ということも考えられます。あるいは阪急以北の西国街道までという問題も、もちろんこれは私は関連があるんではないか、このように考える次第であります。あの議案を可決いたしましたときには、御承知のようにこの鉄北地区の区画整理事業の区域は省線から以北、阪急から以南ということでありまして、肝心ののど首であるところの国鉄以南あるいは阪急以北の問題につきましては、何らあの議案には包含をされておらぬわけであります。いま申し上げましたように、一番のど首でありますがゆえに、この部分をむしろ先行するぐらいにやらなければ意味がないんではないか、このように思うわけでありますけれども、いま私が指摘いたしました省線以南、阪急以北の貫通につきましては、どのように考えておられるのか。これは区画整理事業で考えておられるのか、あるいは都市改造事業で考えておられるのか。あるいは、やるといたしますと、いまここに書いてありますように、40年いっぱいで両方の貫通を考えておられるのかどうか。こういうことを具体的に一つ御答弁が願いたいのであります。  次に、用地の買収問題であります。あの議案の中には、当区画整理区域の中で3000坪を買収する、つまり抜き取り買収をするということであります。あの地区の中で買収可能なところを抜き取りをいたしまして買収をして、その延べ坪数が3000坪、こういうような計画であります。私が実際問題、聞いておる話では、かなりこの抜き取り買収は困難をきわめておる、非常に話がむずかしい、こういうことを聞いておるのであります。そういうような現状からいたしまして、当局にお尋ねいたしたいことは、まずこの抜き取り買収の価額の問題であります、値段の問題であります。これはわれわれがいろいろ当局側にただしてみますと、表通りがほぼ1坪あたり15万円、裏通りで大体7万円、平均いたしまして10万円、こういうことを考えておられるようでありますけれども、問題はこの区画整理事業を施行するにあたりまして、鑑定人が鑑定をした価額以上で市のほうが買収をした場合に、それは補助の対象にならぬ、こういうことであります。したがって表通りをたとえば25万で買うた、あるいは裏通りをたとえば15万円で買うたという場合には、その差額につきましては国のほうは補助の対象にしないということでありまして、過去の実例は大体こうした区画整理事業につきましては鑑定価額でいやが応でも当局のほうは話をつけよう、こういうことで来ておられますし、またそうした傾向が顕著に見られるのであります。この問題の審議あるいは決定にあたりまして、私どものほうからかたがたあの鉄北地区の区画整理事業については根本から問題があるので、といいますのは、やはりあの札場筋商店街を中心とするところのあの付近の人々は必ずしも歓迎をしておらぬ。道路が拡幅されることによりまして、従来通りの商売の維持経営ができるかどうか。あるいは、1度整理した地区でありますがゆえに、再度区画整理事業の網をかぶせられるということにつきましては非常に大きな問題がありましたが、しかし西宮市将来百年の大計を考えて、そうして一応泣く泣く当局に協力をするというような、そうした空気も一部の中には生まれたやに判断をいたしております。そうした地区の状況から鑑みまして、これを施行するにあたっては、かたがた商店街の、あるいはあの区域の中の住民の人の納得と理解を得るように最大の努力をしていただきたい、こういうことを私どもは要望意見として、条件としてつけた私は記憶がありますけれども、そうした意味合いにおきまして問題の用地買収にあたっては、鑑定価額以上にはもうびた一文も出されない。あくまでも私がいま申し上げたそうした値段で強硬に買収するというような腹構えなのかどうか。この点を私は当局に、お尋ね申し上げたい。  さらに関連をいたしまして、そうした場合にどうしてもあの地区の中で抜き取り買収ができないという場合は、飛び地の換地ということが考えられますけれども、そうした苦肉の策まで当局のほうはお考えになっておられるのかどうか。  続いて、どうしても飛び地換地はむずかしい、あるいは抜き取り買収もむずかしいとした場合に、あの議案を決定いたしますときに減歩の率は6.7%、こういうことでわれわれは確認をいたしましたが、苦肉の策として当局はこの減歩率をさらに拡大をする、減歩率をふやすというようなことは絶対にないと思いますけれども、念のために、抜き取り買収が困難な場合に窮余の一策としてそうした例もよその市ではないことがありませんので、念のためにその点をはっきりと、そういうことがあり得るのかどうか。こういうことにつきまして確認をしておきたいと思いますので、御答弁が願いたい。  最後に、この問題に関連をいたしまして、あの地区の中には御承知のように自分の家で自分の土地で御商売をなさっておられ、あるいは向こうに住宅を構えておられる人もありますけれども、借地の場合あるいは借家の場合というような、そうした業者の人もたくさんおられます。そうした人を今後整理し、あるいは協力をしてもらうということになりますと、当然あの商店街の一角に適当な店舗を提供しなければならぬというような問題が出てこようと思います。この問題につきましては、先輩の木下議員等は前から下駄ばきのいわゆる店舗付き住宅、こういうことを強調しておられましたけれども、しかしこれはまともに減価償却をいたしますと、最低月に3万以上の償却をしなければならぬ。ところが実際問題それだけの負担にたえる業者が何人おられるか、こういうことになりますと、私は相当問題があるんではないか、このように考えます。したがって、できるだけ低廉な価額におきまして償却をするということでなかったら負担にたえ得ないと思うのであります。そうした意味合いにおきまして、私はできたら、もちろん下駄ばきの下の店舗は、これはこの現在の商店の皆さん方に入ってもらうわけでありますけれども、それから上のアパート住宅につきましては、できたら住宅課等がタイアップをいたしまして、そうして上は市営住宅にするということで住宅課の予算、あるいは他のいろいろの市の財源あるいは援助等をもちまして、そうしていま申し上げました零細な業者の移転、あるいは何といいますか、協力を求めるというようなことも一つの方法ではないか、このように考えておりますけれども、そのことにつきましての当局側の見解をお尋ね申し上げたい。  次に、阪神電車の立体化の問題であります。この問題につきましては3月の市会におきまして同僚森議員のほうからやはり似たような質問が出ておりました。しかし、その後新聞報道によりますと、阪神と具体的にこの問題についての市当局との話が展開をされておる、こういうような記事も載っておったわけであります。確かに、皆さんも御承知のように、現在の札場筋線のあの踏切は遮断機の1日の遮断回数は426回ということでありまして、1時間のうちに22回も遮断されております。したがいまして1時間あたりの遮断時間は26.30分、大かた1時間のうち半分は遮断機が閉まっておる、こういうような状況でありまして、歩行者の数が4887名、自動車の通行車両台数が3551台ということであります。また今津駅の西側の今津幹線におきましては歩行者が1日1万4823名、自動車台数が3585台、遮断機のおります回数が389回、約1時間に20回おりておる、こういうような状況であります。そうして、札場筋の場合は遮断機のおりておる一番長い時間が3分26秒というのもあります。今津におきましては5.6分、大かた約6分間もとまるというような、そうした状態もあるのであります。そうした現状からいいまして、あるいは先に私が鉄北地区の区画整理事業で申し上げましたように、国鉄の立体化もお宅のほうでは、いわゆるガード下の拡張もすでに日程の中に組まれておられる。肝心の、そうした阪急が高架になり、あるいは国鉄の下も拡幅をすると、肝心の札場筋線の一番のど首を占めておりますところの阪神の踏切をこのままにしていいのかどうか。こういうことが私は一番現在の焦眉の問題ではないか、このように思うのであります。市のほうと阪神のほうがいろいろと話し合いをされ、あるいは向こうのほうから資料を取り寄せておられるようでありますけれども、武庫川から香櫨園まで全区間をもし高架にするといたしますと114億かかるようであります。甲子園から香櫨園まで、この間だけに限りますと約84億、こういうような非常に膨大な予算が必要なようであります。問題は阪急のあの立体化に伴って、大ざっぱな数字でありますけれども工費約13億のうち国のほうが50%負担をした、残り25%ずつは阪急と市のほうが負担をした。もちろんその間に約8000万円ほどのごくわずかでありますけれども県のほうが負担をいたしております。したがって、この阪急の立体化のあの計算方式からまいりますと、全区間114億、あるいは甲子園香櫨園間84億というような、この数字を土台にいたしまして、いま申し上げた阪急のやりましたあの分担方式からまいりますと相当これは市のほうとしては大きな負担をしなければ立体化はできないのではないか、このように思う。はたして、その場合に阪神がまたそれにたえる能力があり得るかどうか、こういうことも問題になろうと思います。しかし私は、これは大槻議員がいつも阪急の立体化の問題については独占資本に奉仕をするものだということで頭から反対をしておられますけれども、私はいささか見解を異にいたします。問題は結局ああいう国鉄にいたしましても私鉄にいたしましても自分の一つの権利に基づいて、これはもう路面を走っておる。そうして、そのことがひいては市民生活上あるいは交通安全上、非常に支障がある、こういうことで市当局あるいは議会のほうが判断をいたしました場合には、やはりそれを安全ならしめるために立体化し、あるいはそれを予防するような施策は当然これは原因者のほうからある程度負担をしなければならぬと思う。問題は、いたずらに先方側のペースに巻き込まれて、そうしてそれによって市の財政に大きなしわ寄せ、あるいは支障を伴ってくるというような無定見な投資につきましては問題があると思いますけれども、しかし限られた予算をもちまして、そうして市内の交通安全あるいは市民の福祉のためにやられるというような場合におきましては、私は一定限度をもってこうした事業に市当局が取り組んでいくということにつきましては、場合によってはやむを得ないということも考えておるのであります。しかしながら、今度の阪神の場合はあまりにも金額が大きいというような意味合いにおきまして、私は阪急でやったような方式で、はたして市のほうが負担ができるかどうか、阪神が負担ができるかどうかということに一つの疑義を持っております。しかし、いま申し上げましたように、じんぜんとして現状のままで手をつかねていいということは絶対に私は申し上げません。したがって何とかしなければならぬ、こういうことはこれは差し迫った問題であります。したがいまして、この現状において、あるいは将来を展望いたしまして、市当局としては阪神の立体化という問題についてどのように考えておられるのか。高架にするのか、あるいはいま申し上げました財源の問題におきましてどうしても高架にできないということであれば、部分的に、たとえば札場筋線あるいは今津幹線というようなところを地下道にでも抜いて、部分的な立体交差にしなければならぬのではないか、このように考えるわけでありますけれども、しかしどちらの方法にいたしましても、私がはっきりと市当局にお尋ね申し上げたいのは、いつごろからいつごろまでの計画においてこの問題を解決し、あるいは執行していくのかというような具体的な当局の見解を私は聞きたいのであります。こうした、もうすでに御承知のように、どうかいたしますと、あの遮断機にとめられました車はじゅずつなぎになって現在の国道をはみ出ておる。一つ間違ったら大へんです。私は昨日踏切の現場へ行きまして踏切警手さんにも会いましていろいろ話を聞いてまいりましたが、とにかくいまの通行量と車の台数からいたしますと、とにかくもう限界に来ております。もうこれ以上車がふえ、人がふえますと、われわれも自信がない、もう限界に来ております、こういうことを言っておる。おそらくこれは札場筋線が抜けまして、そうしていま各主要道路に分散をしておる車が全部これに集中いたしますと、私は開通と同時に大かた1万5000から、あるいは2万台の車両がここに乗ってくるんではないか、大へんなことになってくる。ですから、そうした意味合いから私は当局がこの問題について、考えますとか善処しますというような段階は通り過ぎておる。具体的に、いつごろからいつごろまでに、どういうような方法をもってこれの立体化をやるのか。こういうことについて、はっきりした答弁が私はほしいのであります。  最後に、昨日西中議員のほうから失業対策の問題につきましていろいろ質問が出ておりましたが、私は西中さんは西中さんの立場なりにいろいろ考えられて、ああした質問をされたのではないかと思いますが、あの問題に多少私も関連いたしますけれども、問題は同和地区に対する就職促進の問題をもっと私は市のほうが積極的に取り上げる必要があるんではないか、こういうことをかねがね痛感をいたしております。私が調べたところによりますと、徳島あるいは福岡、あるいは広島等におきましては、こうした対策委員会を作っておられます。中学校を卒業して、卒業と同時に失業というような状態は絶対に出してはいけないと思います。しかし現在のこうした社会状況の中におきまして、働く意欲があってもなかなか思うようなところへ就職ができない。やはり同和地区の根本的な解決は生活の安定ということがまず先決問題であります。そういう意味合いにおきまして私はもっとこうした地区に対する皆さん方の、何といいますか、燃えるような勤労意欲をできるだけ伸ばし、あるいはそれを受けとめるような、そうした愛情ある市の政治をやっていただきたいというように考えております。いま申し上げました福岡あるいは徳島、広島等におきましては、商工会議所あるいは市のほう、あるいは職安、あるいは市会というような、それぞれの、いわゆる何といいますか、各界を網羅いたしました促進委員会ができまして、そうして十二分にそうした対策に力を入れておるというような現状を私は承知をいたしておりますけれども、当西宮におきましては他都市がそのような実際の行政をやっておられますので、できたら西宮もそういう面に大いに力を入れて私は促進をしてもらいたい、このように考えておりますけれども、この点についての当局の見解をお尋ね申し上げます。  以上で私の質問を終わります。(拍 手) ◎助役(松岡清八郎君) 答弁が前後いたしますが、第3点の阪神の立体化の問題について私から御答弁を申し上げます。  この問題につきましては、阪神といろいろ協議を続けております。年が明けましたら早々、具体的な設計などもでき上がる予定になっております。したがいまして札場筋の踏切の対策につきましては、高架の計画協議の過程におきまして、あるいは地下の立体交差にするかどうかというような問題もあわせて検討していきたいと思います。したがいまして、具体的にいつからどういう何年計画でやるかということにつきましては、そういう検討の内容がはっきりといたしました結果において出していきたい。したがいまして、現時点で時期的な表現はちょっとできかねると思います。その点で御了承を願いたいと思います。  それから、鉄北地区の区画整理の問題の中の第1点の問題でございますが、現有職員で計画通りのスケジュールが完全に遂行できるのかどうか、こういうお尋ねでございますが、スケジュールを遂行するために必要な人員は充足している、こういう方針で進めておりますので、もし足らなければ足らない時点において補充する、こういうことで進めていきたいと思います。  その他の点につきましては、局長並びに部長のほうから答弁させていただきます。 ◎建設局長(前中正夫君) 第1点の西国街道以北の排水対策の点でございますが、御存じのように、ただいま御質問にもありましたような現況は、われわれもよく把握しておるわけでございます。先ほど大庭議員の御質問に御答弁申し上げましたように、これまでは南部の高潮対策に市としては力を向けてきたような現況でございまして、高潮対策事業の完成の目標もあと1年という程度になってまいりましたので、これからはおくれております国鉄以北の排水について全力を注いでいきたいと考えておるわけでございます。御存じのように治水事業は下流からやっていかぬと、上からやるとかえってできてないところに大きな被害を与えるのでございまして、ただいま話に出ております甲東地区はその排水河川としては津門川の上流でございます。大体、西国街道までは一応できておりますが、これから奥ができておらないわけでございます。先ほども申しました旧西国街道までの区域は、今年県費支弁の2級河川区域に編入されました。これから奥が市の支弁区域になるわけでございます。これまで部分的な改修としましては、四十谷川、神呪水道、それから甲東小学校の中の水路というふうにやってきたわけでございますが、根本的にはどうしても西国街道からこの県費支弁区域を含めて改修していかぬ限りは抜本的な改修とならないわけでございますので、これを実施に移すように考えておるわけでございます。そして、その地域は現在農地もまだ相当ございます。そうして宅地もあり、用地関係の確保とか補償関係、そういうふうな困難な問題と、この事業をするためには巨額な工費が要るわけでございますので、相当な難事業でございますが、過去の水害の実情というものはわれわれ十分に把握しておりますので、県費支弁の分につきましては県に強く要請して早期着工してもらうように努力するとともに、市費支弁の分については市で重点的に着手していきたい、かように考えておるわけでございます。 ◎市民局長竹永昭義君) 芦原地区に就職促進委員会のごときものを作り、市も積極的に努力するようにという御質問でございますが、先ほど御指摘の通り本市といたしましては徳島県、徳島市、広島市のほうへ御照会を申し上げまして、それの資料が収集できまして成案を得次第、隣保館運営委員会にはかって善処したい、かように存じておりますので、御了承を下さるようお願いいたします。 ◎建設局都市計画部長(杉山武君) 鉄北地区の区画整理事業でございますが、鉄北地区の区画整理事業は現在昭和41年10月21日に事業計画の認可を受けまして、現在公共用地に充当いたします用地買収3000坪の買収にかかっておるわけでございます。今後、審議会議員の選挙、仮換地の指定、建物移転等が進められていくわけでございますが、事業の成功の鍵をにぎりますのは、御質問の中にございました商店街の移転対策であろうと存じます。この問題につきましては、商店街の皆さんといままでいろいろと意見の交換をさせていただいておるわけでございまして、現在下駄ばき住宅を建ててほしいという方々のために市では、融資を受けて自己資金ででも建設する場合、あるいは住宅公団で市街地住宅として建設する場合、また市営住宅といたしまして下駄ばき住宅を建設する場合等、いろいろの角度から新しい商店街を建設いたしました場合の資金計画等を、その可能性について現在検討中であります。また、去る10月末には本市の札場筋線の都市改造事業と非常に類似しております都市改造事業を前橋市で行なっておりますので、それを係員を派遣いたしまして、あらゆる面から調査を命じまして、現在その位置についての資料を検討させておるわけでございますので、これらの諸調査によります議案ができますれば、あらためてまたこれらの方々と十分に協議いたしまして、今後の商店街対策について考えてみたい、さように考えております。  次に、省線と第1阪神国道との間の未施行部分と阪急以北の問題でございますが、これは建設省の都市局と土木局の所管になっておりまして、現在都市局のほうで札場筋線の土地区画整理が認証になっておるわけでございますが、この問題につきましては都市局と土木局の話し合いが現在できておりまして、都市局のほうで省線から国道2号線までの間を区画整理事業で認めよう、土木局のほうで阪急以北西国街道までの拡幅をやるということで内定しておりまして、現在のこの事業施行についていろいろ準備中でございます。現在までの状況でございますが、一応都市局の認証を受けた区画整理事業といたしまして、省線と国道2号線までの間の区画整理事業を行なうため、現在区域変更等の手続をとっておるわけでございまして、これが予定通り進みますと42年に省線から国道までの間の建物移転を完了させまして、43年、44年におきまして省線の立体交差を片づけたい、かように考えておりまして、これはすでに国鉄の大阪鉄道管理局のほうへも申し入れまして、一応の内諾を得ておるわけでございます。  次に、用地買収の点でございますが、この問題は建設水道常任委員会におきましてもいろいろ個々の用地買収について要望が出てまいっておるわけでございますが、市が公共事業として用地買収をいたします際には、御質問の中にもございましたように一定鑑定価額を基準といたしまして、それが補助基礎額として算定されておりまして、従来までのところこの方針によりまして公共事業が推進されてきておりますので、今後の問題もございますが、何分区画整理事業はこういった用地買収が進みませんと今後の事業が進みませんので、今後の買収の推移によりましてあるいは地区外に土地を求めて、それを交換するとか、また地区をふやすとか、いろいろな面で今後検討していきたいと考えておるわけでございます。また、この用地買収に伴います減歩率の変更につきましては、これは区画整理法によりまして、そういった変更をいたします際には事業計画の変更がございますので、用地買収の今後の成否によりまして、もし変える場合がございましたら、そういった法律手続に基づきます縦覧等を行ないまして、皆さんの了解を得た上で変更したい、かように考えておるわけでございます。 ◆39番(長本信頼君) 松岡助役が答弁されました阪神の立体化の問題ですが、この問題につきましては、いまあなたの答弁のような抽象的なことでは実際問題、私としては納得ができぬわけです。しかし冒頭申し上げましたように、今日は納め市会でもありますし、予定時間も非常におくれております。したがって私はこれ以上この阪神の立体化の問題について今日のこの時点において突っ込んで再質問はあえて申し上げません。したがって3月の市会までに当局側のはっきりした腹を決めて、私のほうへ明示が願いたい。これを要望しておきます。  それから、西国街道以北の排水問題につきましても、ただいまの建設局長の答弁では、2級河川につきましてはどうでございますとか、ああでございますとか、そんな泣き事はいつも聞いておるのです。そんなことを繰り返して、この忙しい暮の納め市会に判で押したような答弁を聞くつもりで質問したんじゃないんです。現在の津門川あるいは富倉川、あるいは四十谷川の改修を、いつから何ヵ年計画でやっていくんかということを具体的に私は当局の腹を聞きたかった。ところが、この問題についても私がまた再質問ということになりますと時間がかかりますから、これもいまの阪神の立体交差の問題と同じように3月市会までに具体的なはっきりした計画を私のほうに教えていただきたい、こういうことで私は下駄を預けておきます。  それから、竹永局長が言われました就職対策委員会、これはあなたがおっしゃったように当局もそこまで研究し、そうして一応成案ができたら隣保館運営委員にはかって、そうして検討願うということでありますから、それで結構であります。  次に、区画整理事業の問題なんですが、いまの杉山部長の答弁では何か、あなたの声はなかなか聞きとりにくくて、実際問題わからぬ、はっきり言うと。わからぬけれども、ほぼ言わんとしておるところは大体これは勘でわかる。その中で、私はあえて申し上げるのですが、用地の買収については、あなたはいろいろやるけれども、あくまでも鑑定価額がこれがポイントになって、それを基準にして作業を進めていきたい、こういうように聞きとれるわけです。あの議案を可決するときにも、あるいはあの区画整理事業の議案が建設水道常任委員会で審議される過程におきましても、るる各委員さんなり、あるいは本会議において各議員さんが言われましたことは、本来あそこに区画整理事業としての計画を遂行することは根本において無理がある、だから無理を承知の上で当局のほうも、いわゆる将来を展望しての道路拡幅の工事をやるんだから、したがって商店街の移転、あるいは用地の買収につきましては遺憾なき対策を期してもらいたいというのが、おそらく市会議員全員の皆さんの御意見ではないか、このように思う。それにもかかわらず、あなたのほうは鑑定価額を中心にして、そして作業を進めていきたいというような、そうした紋切り型の愛情のないような作業のやり方にはどうしても承服はできない。あの地区の人は、おそらく商店街のほとんどの人は道路の拡幅を望んでおりません、正直申し上げまして。現状のままでいいんですよ、あの人たちは。ところが、やはり西宮市将来のためにどうしても協力をしてほしいということだから、泣く泣く協力をしておられるのです。それに対しては私は、まあ言うたら法外な、いわゆる価額の決定ということは望みませんけれども、やはりこの現状というものを考え、あるいはその人たちの立場というものを考えながら、私はそうした機械的な鑑定価額にあくまでも執着するんではない。場合によってはケースバイケースもあり得るんだ、こういうような愛情を持った今後の作業を私はお願い申し上げたい。  それから、店舗の移転に関しては、下駄ばき店舗の場合は住宅課のほうとタイアップしてやるかどうかということについては現在検討中であります、というようなお答えでありましたので、これもまあ検討中であれば、それ以上聞いてもそれ以上の答えが出ないかと思います。しかし、かたがた私が申し上げましたように、完全に自分の負担だけにおいてそうしたものを償却するということでは、実際問題、荷が重いです。これは3万以上の償却をせないかぬのでしょう。そうした場合に、いいことはいいけれども協力はできない、こういうようなことで、あの事業自体が前へ進まない、こういうことになりますので、私はただ下駄ばきの住宅が唯一の解決方法であるとは思いませんけれども、たとえばそういうことをやるにいたしましても住宅課とタイアップをして、そうしてできるだけ本人方の負担の少ないようにということで、やはりこの事業を少しでも推進をし、いわゆる理解と協力のもとにあの事業が遂行されるということを希望いたしておるわけでありますから、私の言わんとしておる意味合いというものを十分に含んでいただきまして、今後の執行に遺漏のないようにやっていただきたい、このように思います。  納め市会でありますから、再質問再質問ということで時間をとりましても皆さん方の御迷惑になってはいけませんので、私はあえていま申し上げました要望意見をつけまして、私の質問をこれで終わらしていただきます。(拍 手) ○議長(小西元君) 次に、30番 東内三男君の発言を許可いたします。           (登  壇)(拍  手) ◆30番(東内三男君) 最終になりまして大へん恐縮でございます。もう5分間か10分間ぐらいでやめたいと思いますので、しばらくお願い申し上げます。  まず教育委員会のほうにお伺いいたしたいのは、公民館の運営でございます。公民館の運営につきましては、法令なり条例によりまして運営審議会があって運営されておるわけでございますが、当市には全国に誇るほどのたくさんの公民館がございます。でありますから、そういう公民館はやはり地域々々の特徴を活かした運営をするために、そこに協力委員会か何かのようなものを規則でもって設けてあるのでございますが、もう1つ広くその地域を掘り下げていきまして、用海に分館ができております。近く芦原にも分館ができることになっております。東鳴尾にも分館ができるわけでございますし、南甲子園にはすでに着工されております。都合4つの分館が、やはり公民館から地域の離れたところに建設されるわけでございます。いずれもやはり公艮館には便利が悪くて、その地域の特徴を活かした公民館活動をやる上に必要だと思いますので、この分館に対してやはりそういうような協力委員会か何かのようなものをお作りになるお考えがおありになるかどうか。それはもう全然考えがない、あるいは検討するということだけで結構でございますから、お聞かせを願いたい。それとともに、協力委員会の名簿がございましたら、あとで結構でございますから、私のほうまで一つお示しをいただきたい、かように考えます。  もう1点は、西宮市が園田で競馬をやっております。園田で2回競馬をやりまして、その地元に対して迷惑料か補償金か何かのような名目で金を出しておるわけでございますが、はたしてこれはいつごろから出しておるのか、どういう名目で出しておるのか、金額は幾らになっておるか、それは決算をとっておるか、地域はどういう方面の地域になっておるか、これだけを一つお伺い申し上げたいと思います。  この2点の質問で終わります。大へんありがとうございました。(拍 手) ◎助役(松浦松一君) 園田競馬場の地元交付金の件でございますが、これはちょっと金額、いつごろということの正確な点は、いま手元にございませんが、出すことは出しております。これは県下の施行者の協議会がありまして、そのほうに出しまして、そのほうから流れておるという形になっておると思います。西宮が園田競馬をやりましたのは昭和23年からやっております。その直後から、これは出しておると考えております。金額は二、三十万円でないかと思うのですが、2回ですから1回10万円ぐらいじゃないかと思います。この詳しいことは後日お知らせしたいと思います。 ◎教委社会教育部長(森元清三君) 公民館の協力委員について、お答え申し上げます。  現在、公民館の各地区館の協力委員は全部置いておりますが、実情は分館につきましては各地区館で行事も組んでおりますし、いま東内議員さんのおっしゃいましたようにまだ四つ五つの現状でございますので、いまのところは協力委員を分館にまで置く必要はないんじゃないか、こういうふうに考えております。公民館の運営委員会につきましては、各地区館の中から約40名という数をお願いしていたしておりますので、各分館の地域のことにつきましても、その方面から出ていただいておる方で十分にお話もできる、こういうふうに思っておりますし、地区館で事業計画も立てております関係上、かえってそれのほうがいいんじゃないか。ただ今後状況の進展に伴いまして考えていきたい、こういうふうに思っておりますので、御了承を願いたいと思います。 ◆30番(東内三男君) では、教育委員会のほうは一つ名簿を、ありましたら一つお願いします。  それから、助役さんのほうは、私あれは1回に15万円と記憶しておるのですが、その後増額になっていなければ15万円だろうと思うのです。そういう点をお調べになって、あとからで結構でございますから、私の申し上げました範囲のことをお知らせをいただきたい、かように思います。  これで質問を終わります。(拍 手) ○議長(小西元君) 以上をもちまして通告による質問は終わりました。  日程の追加について、おはかりいたします。  ただいま大庭しま議員より、議員定数調査特別委員会の委員を辞任いたしたき旨、届け出がありましたので、特別委員会委員辞任の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ございませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小西元君) 御異議を認めません。よって、本件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。  特別委員会委員辞任の件を議題といたします。  本日付をもちまして、議員定数調査特別委員会の委員 大庭しま君より、一身上の都合により同委員会の委員の辞任届が提出されました。よって、おはかりいたします。  大庭しま君の議員定数調査特別委員会の委員の辞任を許可することに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり、「異議あり」と呼び起立する者あり) ○議長(小西元君) 少数であります。よって、多数により大庭しま君の議員定数調査特別委員会委員辞任を許可することに決定いたしました。  おはかりいたします。この際、欠員となりました議員定数調査特別委員会の委員の選任を行ないたいと思いますが、これに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小西元君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたします。  それでは、議員定数調査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、井上マキヱ君を指名いたします。これに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小西元君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました井上マキヱ君を議員定数調査特別委員会の委員に選任することに決定いたしました。  次に、請願書の訂正個所がありますので、事務局長より発表させます。 ◎議会事務局長(平山義一君) 請願書の訂正について、紹介議員を通じ訂正の申し出がありましたので、請第26号の請願書中、3ページ上から三、四行目にわたり「現在数41名の市議会議員定数を48名に増加するとき」とありますのを、「現在数41名、現在の市議会議員定数44名を48名に増加するとき」と御訂正を願います。  また、佐藤政隆議員より同請願の紹介を取り消す旨の届け出がありましたので、同請願書中、「紹介議員 佐藤政隆」とありますのを削除されますよう、お願い申し上げます。 ○議長(小西元君) 引き続き日程3 請第26号 西宮市議会議員定員数維持に関する請願の付託についてを上程いたします。(「付託を決める前に。」と呼ぶ者あり)34番。 ◆34番(江上常富君) 私は特別委員でもありませんし、やっぱりここで付託をする前に、どうせ審議は付託されて決まると思うのですが、紹介議員にちょっと聞いておきたいのは、この請願が西宮市連合婦人会の会長棧敷某と、それから綜合医療連盟委員長の名前で出ているわけです。これはおそらく個人で出されたのではなくして団体から代表者として出された、こういうように私は一応の認識を持っておるわけです。もし紹介議員でわかっておりますならば、いま私が言ったような認識に立っておるならば、そこでその連合婦人会と綜合医療連盟はいかなるところで決めて、こういう請願をされたのか。この点がおわかりであれば明確にしていただきたいというぐあいに思います。以上です。 ◆5番(大庭しま君) お答え申し上げます。  西宮の連合婦人会 棧敷朝子の名義で出ておりますが、西宮連合婦人会におきましては去る10月、11月、この2ヵ月の定例会におきましてこの問題を論じまして、そして請願を出すべきか、あるいは陳情すべきかということを論じたのでございますが、請願にいたしますことに各理事が賛同いたしまして、そして各理事をもって構成いたします各地区の婦人会にそれを流す、こういうことで皆さんが了承いたしたのでございますが、もちろんその間に総会を開くときがございませんでしたので、その理事会をもって総会代行ということにいたしたのでございます。それから医師会もおそらくその手続をおとりになったということを承っております。以上。 ◆34番(江上常富君) 紹介議員にお伺いします。  私は医師会ということを言うておるわけではありません、ここに出されておりますのは医療連盟ですから。これはいろいろな形が入っておりますので、それはそれぞれの手続を経て出されたのであるか、この点はやっぱり本会議ですから確認をしておきたいと思うのです。いい加減な答弁ではなしに、やっぱり正確に、どういう機関でやられたのか。たとえば薬剤師会はどう、それから助産婦会はどこでどういう機関でやったか、あるいは歯科医師会はどういうところでやったのか。たとえば常任理事会でやったのか、理事会でやったのか。あるいは連合婦人会も役員会でやったのか、どういうところでやったのか、はたして全体の会員の多数による意思にいたしましても、そういう正規の加盟者の会員や、あるいはそういった方々の総意が反映されておるかどうか。この点はやっぱり聞いておきたいと思うのです。 ◆5番(大庭しま君) 医師会と申し上げましたのは医療連盟の誤りでございますから、訂正させていただきます。医療連盟では、医糠連盟傘下の各会が集まりまして、そして御決議をなさいましたということを承っております。それから婦人会におきましては、それですから先ほど申し上げましたように、10月、11月の定例理事会におきましてそういうことをいたしまして、各地区の役員会でそれを議題にして皆さんで御承認をいただくようにということで、まず10月にそれを申し上げ、11月にそれを確認をいたしまして、それではこういうことをお願いしようということをさらに12月の定例会でそういうことを決めまして、医療連盟とタイアップして、こういうような請願になったものでございます。 ○議長(小西元君) 本請願は、昨23日、大庭しま議員を通じ提出され、受理いたしましたが、この付託を今回設置されました議員定数調査特別委員会に付託いたしたいと思いますが、特別委員会に付託するについては議会の議決を要しますので、提案した次第であります。おはかりいたします。  請第26号の請願は、議員定数調査特別委員会に付託し閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり「異議あり」「総務委員会に付託すべきだ」と呼び起立する者あり) ○議長(小西元君) 少数であります。よって多数により請第26号の請願は、議員定数調査特別委員会に付託し閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。  日程の追加について、おはかりいたします。  本日、若原議員を通じ請願が提出されましたので、請第27号 議員定数地方自治法第91条第1項通りとし、議員の報酬を5万円に引き下げることを要求する請願を本日の日程に追加することに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小西元君) 御異議を認めません。よって、さよう決定いたします。  それでは、請第27号 議員定数地方自治法第91条第1項通りとし、議員の報酬を5万円に引き下げることを要求する請願を上程いたします。  おはかりいたします。請第27号の請願のうち、議員定数地方自治法第91条第1項通りとする請願は議員定数調査特別委員会に、議員の報酬を5万円に引き下げることを要求する請願は総務常任委員会に付託し、閉会中の継続審査にすることに御賛成の方は御起立を願います。           (起立する者あり) ○議長(小西元君) 多数であります。よって、請第27号はさよう付託し、閉会中の継続審査と決定いたしました。  以上で本日の日程は終了し、本定例会に付議されました諸案件はすべて議了いたしました。  閉会にあたり市長のごあいさつがあります。           (登  壇)(拍  手) ◎市長(辰馬龍雄君) 閉会に際しまして、ごあいさつを申し上げます。  本定例会は去る6日より本日まで18日の長きにわたりましたが、皆様方には終始いろいろと御苦労をおかけいたしたことと存じます。おかげをもちまして、昭和40年度決算をはじめ諸議案につきましては可決承認をいただき、また職員等に対する年末手当につきましては御配慮を賜わりましたことを、厚くお礼を申し上げます。議員各位より御指摘を賜わりました御意見につきましては、今後におきまして十分配慮の上、御期待に沿うよう努力をいたしたいと存じておりますので、この上ともよろしくお願いを申し上げます。  本年も残り少なくなりましたが、どうか御自愛専一に、めでたく御越年あそばされることをお祈り申し上げまして、閉会のごあいさつといたします。どうも、ありがとうございました。(拍 手) ○議長(小西元君) 去る6日に開会されました12月定例会も提出された案件の審議を終わり、ここに閉会のときを迎えました。本日をもちまして昭和41年の納め市会になりますので、私からも簡単にごあいさつを申し上げます。  議員各位におかれましては、この1年間、終始愛市の精神をもって熱心に審議を賜わり、また議事運営につきましても格別の御協力を得ましたことを衷心より感謝申し上げます。理事者各位並びに報道関係諸氏の御苦労に対しまして、この機会に深く敬意を表するものであります。  歳末もいよいよ押し迫りましたが、どうか皆さん方には十分御健康に御留意をされまして、めでたく新年をお迎えになりますよう切にお祈りを申し上げまして、私のごあいさつを終わります。(拍 手)  これをもちまして本定例議会を閉会いたします。どうも、ありがとうございました。           (午後 2時13分  閉会)...