こういったことから、本市の地下道は、機能性だけではなく、
デザイン性も重視されてきており、そういった
取り組みが観光客への
おもてなしや
シティプロモーションにも寄与していると考えております。本市の地下文化をさらに充実したものにするためにも、地下鉄駅トイレの
デザインは重要なことだと考えております。
そこで、質問ですが、今後、
更新工事を進めていくトイレの
デザインについて、どのように考えているのか、伺います。
◎前田
高速電車部長 今後、
更新工事を進めていくトイレの
デザインについてでございます。今後の
トイレ改良工事におきましては、
一般トイレについて全ての個室を
洋式便器に改修することを基本とし、
オストメスト用設備や
ベビーチェア等の
バリアフリー機能の追加や、
温水洗浄便座の設置など利便性の向上を図るとともに、床、壁などの内装の
リニューアルやレイアウトの変更等を行うこととしているところでございます。
デザインにつきましては、他都市の事例も参考にしながら、清潔感や安心感を持っていただけるような明るさや色合いを予定するなど、観光客も多く訪れる札幌市にふさわしいものにしたいと考えてございます。また、床や壁を汚れにくく掃除しやすいものにするなど、部材の選択にも留意してまいります。
あわせて、
表示サインにつきましては、男女の区分や
車椅子対応身障者トイレとの区分をわかりやすくするため、
入り口壁面に色分けした大型のサインを設置するとともに、
バリアフリー設備を示すピクトグラムを入り口や各個室の扉に表示するなど、
外国人観光客を含め、誰にでもわかりやすい案内表示を行ってまいります。
◆わた
なべ泰行 委員 ただいまの答弁で、他都市の事例も検証するということでした。トイレは、時にはそのまちの顔になるときもありますので、しっかり研究していただければと思います。
また、共生社会を目指していく本市にとっては、
バリアフリー設備もさらに充実していくというような答弁であったと思いますので、そちらのほうもぜひ進めていただくようよろしくお願い申し上げます。
最後に、要望ですが、先ほどもお話しさせていただきましたが、地下鉄駅のトイレというのは多くの方が利用される場所でもあって、市民や、年々増加している観光客に対して、札幌市を
シティプロモーションするいい機会になると考えております。今後の工事につきましても、芸術文化を意識した
まちづくりをしている札幌市らしい洗練された
デザインとなるように配慮していただくことを求めます。
また、
工事完了時期についてですが、
先ほど説明がありましたけれども、今回、
改修工事を行う3駅は東京2020
オリンピック・
パラリンピックの開催時期に合わせて完成を目指すということです。ただ、過去には駅の
耐震工事が再入札になったりして工期が心配された事例もありましたので、納期をしっかりと守れるような
取り組みを行っていくことを求めます。
○好井七海 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○好井七海 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○好井七海 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第11号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○好井七海 委員長 異議なしと認め、議案第11号は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、
理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時7分
再 開 午後1時9分
――――――――――――――
○好井七海 委員長 委員会を再開いたします。
次に、議案第8号 令和元
年度札幌市
一般会計補正予算(第3号)中関係分を議題とし、理事者から
補足説明を受けます。
◎佐藤
招致推進部長 議案第8号 令和元
年度札幌市
一般会計補正予算(第3号)の
スポーツ局関係分について、その概要をご説明いたします。
今回の
補正予算は、議案16ページに記載のとおり、第2款 総務費 第2項
市民生活費 第6目
スポーツ費に10億円を追加するものでございます。
これは、
冬季オリンピック・
パラリンピック招致及び開催に伴う
財政負担に備えるために、17ページに記載のとおり、
オリンピック・
パラリンピック基金の造成費として10億円を計上するものでございます。
なお、これにより、令和元年度末基金現在高は、約50億600万円と見込まれます。
○好井七海 委員長 それでは、質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○好井七海 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
◆
千葉なおこ 委員 私は、
日本共産党所属委員を代表して、議案第8号 令和元
年度札幌市
一般会計補正予算中関係分に反対する立場から、討論いたします。
この議案は、
冬季オリンピック・
パラリンピックの2030年招致及び開催に伴う
財政負担に備えるためとして、
オリンピック・
パラリンピック基金を10億円追加するものです。
既に40億円が積み立てられており、今回と合わせると基金の積み立ては約50億円となります。
オリンピック・
パラリンピック招致に対する市民の意見は、賛否が半々と拮抗しております。こうした中で、先行して基金を積み立てるべきではありません。
よって、この議案には反対いたします。
○好井七海 委員長 ほかに討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○好井七海 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第8号中関係分を可決すべきものと決定することに賛成の委員の挙手を求めます。
(
賛成者挙手)
○好井七海 委員長 賛成多数であります。
よって、議案第8号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、
理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時12分
再 開 午後1時13分
――――――――――――――
○好井七海 委員長 委員会を再開いたします。
次に、議案第10号 令和元
年度札幌市
中央卸売市場事業会計補正予算(第1号)を議題とし、理事者から
補足説明を受けます。
◎片貝
中央卸売市場長 議案第10号 令和元
年度札幌市
中央卸売市場事業会計補正予算(第1号)につきまして、補足の説明をさせていただきます。
このたび、国の農業・
食品産業強化対策整備交付金を受ける見通しが得られましたことから、非
常用電源拡充に係る設計費を追加するものでございます。
事業費は520万円、そのうち172万1,000円は補助金の交付を受ける予定となっております。
昨年の
北海道胆振東部地震発生時の大規模停電により、当市場を含め、道内の
生鮮食料品の流通に大きな影響がございました。市場は、
生鮮食料品流通の拠点であり、情報や物流が集約される場所でもあることから、市民生活を守る上でも、災害時における
市場機能維持のため、電源の確保は重要でございます。
そこで、市場内に3基設置されております非
常用発電設備を連絡線で結び、最大限活用することにより、より多くの設備に余力の電力を供給し、
市場機能の確保を図っていきたいと考えており、このたびの
補正予算の計上により、これら工事を伴う設計を行いたいと考えているところでございます。
○好井七海 委員長 それでは、質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○好井七海 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○好井七海 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第10号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○好井七海 委員長 異議なしと認め、議案第10号は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、
理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時16分
再 開 午後1時17分
――――――――――――――
○好井七海 委員長 委員会を再開いたします。
最後に、札幌もいわ
山ロープウェイの事故に関する報告についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。
◎村山
経済観光局長 初めに、今回、
札幌藻岩山ロープウエーの事故によりまして負傷された方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。
また、
観光資源の
魅力アップに取り組んでいる札幌市におきまして、このたびの運休によりまして、多くの観光客の皆さん、市民の皆様にご不便とご心配をおかけいたしましたことについて、大変申しわけなく思っておりまして、今後は、
出資団体である
札幌振興公社に対しまして、
ロープウエーの安全な
運行管理について徹底するよう引き続き指導してまいりたいと思っております。
それでは、観光・
MICE推進部長から説明させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◎石川 観光・
MICE推進部長 お手元にお配りいたしました資料に沿ってご報告させていただきます。
まず、1 事故の状況についてでございます。
事故が発生したのは8月24日土曜日の18時42分ころでございまして、当時、2台ある搬器、いわゆるゴンドラのうち、下りの1号搬器は乗務員1名、上りの2号搬器は乗客64名と乗務員1名の65名が乗車しておりました。事故の概要でございますが、18時37分に
ロープウエーが駅舎を出発し、18時42分、時速18キロメートル、これは秒速5メートルとなりますが、この速度で運行中に、支柱の約10メートル手前で過
負荷検出装置が過電流を検知し、
保安装置が作動して自動的に
非常ブレーキがかかり、停止した際、反動により搬器が大きく前後に揺れ、それぞれの搬器の山麓寄りの上部が
支柱構造体下部に接触し、下り1
号搬器乗務員1名と上り2号搬器の乗客6名が負傷したものでございます。負傷された方は7名で、重傷者1名、軽傷者6名となっております。
次に、2 事故後の対応についてでございます。
18時42分の
事故発生後、主電動機等を点検した後、乗客、乗員をおろすために搬器を駅舎に移動させました。19時11分、中腹駅及び山麓駅に乗車を待つ利用者が大勢いたため、再度点検を行い、運転が可能であることを確認の上、4往復運行いたしました。その後、一旦運休いたしましたが、下山客の輸送のため、再度点検を行った上で下りのみで運行し、21時25分に輸送を終えました。
事故発生の翌日、8月25日には、
メーカーによる点検後、通常は定員66名のところを56名にするとともに、通常は
運行速度秒速5メートルのところを秒速2メートルにして、15時ごろから運行を再開し、翌26日も同様の定員と速度で終日運行しました。しかし、
国土交通省鉄道局が各
地方運輸局などに宛てた注意喚起を受け、再度、点検をするために、27日始発から運休とし、その後、9月3日から5日まで
事故原因の究明と検証を実施したところでございます。
続きまして、裏面をごらんください。
9月13日に、
札幌振興公社から
北海道運輸局へ原因究明と
再発防止対策に関する報告書を提出し、14日に
北海道運輸局の立ち会いのもと、試験運行を実施した後、15日から運行を再開いたしました。
続きまして、3 事故の原因についてでございます。
1点目は、過
負荷検出装置が故障により誤作動したことにより、
保安装置が作動し、
非常ブレーキが作動したこと、2点目は、
ブレーキの
制動距離を過小に設定していたことにより、緊急停止時の搬器の揺れが大きくなったこととの報告を受けております。
次に、4
再発防止策についてでございます。
今回の事故を受け、
札幌振興公社が行う
再発防止に向けた
取り組みでございますが、まず、(1)の機器の交換、調整といたしましては、誤作動が生じた過
負荷検出装置の交換と
ブレーキの
制動距離の調整を行いました。加えて、万全を期すため、制御装置の基盤等を交換することとし、この交換を終えるまでの間は、上りの定員は30名としております。
次に、(2)の社内の運営・
整備体制の見直しについてでございますが、まず、
整備実施体制の強化として、
整備マニュアルの改定による保守・
点検体制の強化や、
メーカーと連携した研修体制、保守・
点検レベルの向上に
取り組みます。また、
社内安全管理体制の強化として、
事故対応マニュアルの改定や連絡体制の強化、
運行情報の利用者への周知徹底を図ります。さらに、専門人材の育成として、社員研修の充実、
施設管理部門の
専門職化による体制の強化とともに、専門教育を受けた人材の計画的な採用を進めます。
最後に、札幌市の対応でございます。
まず、
振興公社に対しまして、口頭及び文書による指導を行ったほか、
ロープウエーの運休や運行再開に関する広報、周知として、札幌市
観光情報サイトようこそさっぽろやツイッターでの発信、
観光案内所、さっぽ
ろオータムフェスト2019会場内での多言語での掲示、案内などを通じて周知に努めたほか、市内の主な宿泊施設において告知文の掲示、配架や宿泊客への案内を行っていただいたところでございます。
○好井七海 委員長 それでは、質疑を行います。
◆川田ただひさ 委員 私から、いろいろと質疑をさせていただきたいと思います。
札幌藻岩山ロープウエーは、平成23年度に
リニューアル後、利用者も順調に増加していたところであります。特に、平成27年に日本新三大夜景都市に認定されてからは、非常に多くの観光客がお越しになり、知名度も高くなり、平成30年度には約87万人と札幌市有数の
観光資源となっているところでございます。
こうした状況の中で、先月24日に起きた
ロープウエーの衝突事故は、市民や観光客に混乱を生じさせた上に、新聞報道でも連日大きく取り上げられたことから、
札幌観光のイメージが低下してしまい、大変残念に思っていたところでございます。
安全性の確保は、
観光施設にとって最優先に考慮すべきテーマであります。今回の事故に関しては、幾つかの不手際が複合的に起こっていると感じており、その改善策をしっかりと構築していくべきと考えているところであります。さらに、先ほどの観光・
MICE推進部長からの報告では、
事故原因にあわせて
再発防止対策に関する説明もありましたが、それらの
取り組みが本当に実効性のある具体的な
取り組みとなっているのか、今後しっかりと見きわめていく必要性があると考えているところでもございます。
先ほどからご説明いただいたところでございますが、詳細の説明をさらにお伺いすべく、まず、1点目の質問をさせていただきます。
今回の事故を踏まえ、
ロープウエーの安全な運行を確保するために、特に札幌市
振興公社ではどのような
取り組みを行っていくのか、お伺いいたします。
◎石川 観光・
MICE推進部長 札幌振興公社からは、これまで、事故の直接的な原因となった機器等については既に交換や調整といった対策を講じており、その後、
北海道運輸局の立ち会いのもと、正常に作動していることを確認したことに加えまして、さらなる
運行体制の強化を図るため、
運行スタッフの増員や、常時、管理職が配置される勤務体制の見直しを行ったとの報告を受けております。さらに、今後は、
メーカーが主催する研修への参加や、
整備点検マニュアルの改善、
メーカーからの
人材受け入れといった安全を確保するための
取り組みを検討しているところでございます。
◆川田ただひさ 委員 先ほどの質問では、
札幌振興公社の
安全運行に関する
取り組みについて確認させていただきました。
次に、札幌市のかかわり方について確認したいと思います。
私は、札幌市が
札幌振興公社に対して82.2%も出資しているという観点から、事故後の対応について、
札幌振興公社に任せるといったことだけではなく、しっかりとかかわっていくべきであると考えております。また、札幌市では、
観光産業も札幌の経済成長を牽引していく重点分野と位置づけており、そうした意味においても、今回のような
札幌観光のイメージを損ねるような事故に対しては、札幌市は公社とともにできる限りの対策をする必要性があると考えております。
そこで、2点目の質問でございますが、札幌市は、
札幌振興公社にしっかりとかかわっていくべきと考えますが、どのようにお考えになっているか、お伺いいたします。
◎石川 観光・
MICE推進部長 札幌市は、
出資団体への指導・監督という役割を担っており、まずは最優先の事柄であります
ロープウエーの安全性が確保されるよう、
札幌振興公社が行う
取り組みにつきまして、その進捗をしっかりと把握、確認してまいります。また、
夜間観光を推進している札幌市といたしましては、藻岩山が重要な
観光資源の一つでありますことから、
札幌振興公社とより一層連携した
取り組みが必要であるというふうに考えております。今後も、
札幌振興公社とともに、
札幌観光の振興に積極的に
取り組み、観光客の満足度をさらに高めてまいりたいというふうに考えてございます。
◆川田ただひさ 委員 今回の事故については、これまで申し上げたとおり、さまざまな点で反省すべきでございますが、一方、今後も、
札幌振興公社に限らず、同様の事故が発生するリスクは常にあると考えるべきだと思います。
札幌は、年間約1,585万人もの観光客が訪れる国内有数の
観光都市でもあり、多くの魅力的な
観光施設が存在しております。それらの
観光施設では、札幌市の第三セクターが運営しているもの以外にも、北海道や
民間事業者などが運営しているものも多数ございます。それぞれのケースにおいて何か事故が起きた際の札幌市の果たすべき役割は当然変わってくると思いますが、いずれにしても、魅力的な
観光都市を目指し、ほかの
観光都市と競い合っていかなければならない札幌市としては、何か重大な事故が起きた際に速やかに対応できるよう、今回の事故の反省を生かし、しっかりとした準備を整えていくべきと考えております。
そこで、最後の質問ですが、同様の事例発生に備え、札幌市の
危機管理体制の構築はどのようにしていくつもりなのか、お伺いいたします。
◎石川 観光・
MICE推進部長 今回の事故につきましては、関係機関への報告やきめ細かな情報発信、利用者の立場に立った丁寧な対応などについて課題があったと受けとめてございます。現在、緊急時におけます
観光施設や
観光事業者との連携をより充実させることはもとより、
危機管理対応に係る
共通マニュアルを整備するなど、さらなる対応策についても検討を行っているところでございまして、そうしたことにより、安全に、かつ安心して観光できる
環境づくりを進めてまいりたいと考えてございます。
◆川田ただひさ 委員 私は、自然災害というのも想定していかなければいけない可能性があると思っております。私は、どんな災害や、また、仮にどんな事故が起きたとしても、しっかりとした
安全対策をしているのだということを多くの方々に示すことが、安心して札幌に観光に来られる要素だと思っているところでございます。そういう意味において、どのような状況が起きても速やかに対応して、観光客の皆さんの安全も確保することができるのだということをしっかりと示すためにも、訓練なども重ねてやるべきだと思っているところでもございます。
これからしっかりと実効ある対策をお願い申し上げまして、質疑を終了いたします。
◆あおいひろみ 委員 私からも、質問いたします。
世界レベルの
おもてなしにはほど遠い出来事である、私は、8月24日に起きた
札幌藻岩山ロープウエーの衝突事故の一連の流れを見て、そう感じました。7名のけが人、19日間の運休、観光客への案内や周知の不足、連日、これでもか、またかと思うような報道をされたことで、
札幌観光のイメージが落ちただけではなく、札幌市の管理体制も疑われるニュースになったことは、我が会派としても非常に憤りを感じております。
原因はさまざまあるようですが、
ブレーキ装置の納品後、何年も設定を確認していなかったことや、過
負荷検出装置がそもそも故障していたことによる誤作動など、人を運ぶ施設であり得ない状況は、世界からの観光客をお呼びする上で余りにもずさんな管理体制だったことは明らかであります。
札幌市においても、
出資団体である
札幌振興公社を指導・監督すべき立場でありますが、その対応にも課題があるということは今回の代表質問でも指摘いたしましたけれども、もう少し具体的にお聞きしたいと思い、質問いたします。
今回の
事故発生以降、札幌市は、公社に対して具体的にどのような指導を行ってきたのか、伺います。
◎石川 観光・
MICE推進部長 まずは、事故の第1報を受けた際に、安全確保と迅速な情報提供について指示したところでございます。その後、
ロープウエーの運行に関する情報の報告を適時受けるとともに、観光客への情報発信の状況を確認し、さらなる対応について協議したほか、代替バスの運行など丁寧な観光客対応といったことについてもアドバイスを行ってまいりました。また、9月20日には、安全管理体制に万全を期すること及び藻岩山の魅力向上や
夜間観光の推進を図ることについて、改めて書面による指導を行ったところでございます。
◆あおいひろみ 委員 札幌市は、
札幌振興公社の株式の82.2%を保有し、筆頭株主であることから、同社の運営に関する指導・調整を行うという責任は大きく、その責務をしっかりと果たしていくべきであると考えます。
今回の代表質問においても、我が会派からの質問に対して、市長から、
運行管理体制の強化、さらには、より丁寧な観光対応について万全を期すように指導を徹底したいとし、札幌市と
札幌振興公社で協議する場を設けるよう指示したとの答弁がありました。
私は、この協議が非常に重要であると考えており、今回の事故を踏まえ、安全性の確保に努め、
札幌観光の信頼を回復するためにもしっかりと協議をする必要があると考えております。
そこで、2点目の質問です。
この協議については、具体的にどのように行っていくつもりか、伺います。
◎石川 観光・
MICE推進部長 代表質問で答弁させていただきました協議につきましては、札幌市においては観光・
MICE推進部長、
振興公社におきましては事業部長を筆頭として行っていくこととしたところでございます。今後、安全な
運行体制の構築や
夜間観光の推進といった点について協議を行うことを予定してございます。
9月26日には既に協議を開始したところでございまして、その際に、秋の行楽シーズンなどピーク時における安全管理対策や、
夜間観光推進の一環として9月末までの施行としていた大倉山の夜間営業の10月末までの延長などといった案件について確認したところでございます。
なお、協議につきましては、当面、週に1回程度をめどに定期的に行うこととしております。
◆あおいひろみ 委員 今回の事故対応について反省すべきもう一つのテーマは、観光客に対する
おもてなしの意識の欠如であると感じております。代表質問で指摘したとおり、運休を知らずに山麓駅まで来てしまった観光客も多く、さらには、地域のボランティアの方々への対応も不誠実であったと言わざるを得ません。
また、事故後、運転を再開してから2週間ほどたった先週、実際に私が藻岩山
ロープウエーを訪れた際、ひどく憤りを感じたことがありましたので、申し添えます。
天気のよい比較的暖かな気候の夜でしたので、
ロープウエーは多くの観光客でにぎわっておりました。上り定員65名のところ、現在は安全運転を確保するため30名定員としており、乗るまでにはかなりの待ち時間を要しました。私自身は30名での運転と知っておりましたので、待ち時間があることは理解しておりましたが、周りで待つ方々は、何でこんなに待つのか、おりたら10時を過ぎちゃうねなどと、状況を知らない方が不満を漏らし始めておりました。30名の定員で運転することで乗車をお待ちいただいているという説明を放送することもなく、
おもてなしという観点ではまだまだ不足している実態があると痛感いたしました。
事故の話に戻りますが、今回の事故は二度と起こしてはなりません。しかし、万が一起きてしまった際の対応については、十分に準備しておく必要があります。特に観光客に対する情報提供については極めて重要な視点であり、我が会派の代表質問で、秋元市長は、同様の事例が発生した場合には、札幌市が持つさまざまな発信手段を活用するとともに、民間の
観光事業者とも連携を図りながら対策を講じられるように検討したいとの答弁がありました。
そこで、最後の質問ですが、市長答弁にあった情報発信における民間企業との連携については、具体的にどのような
取り組みを想定しているのか、伺います。
◎石川 観光・
MICE推進部長 非常時に観光客に対しまして的確な情報を速やかに、かつ幅広く伝えるためには、民間
観光事業者と協力して取り組むことが重要であると認識してございます。
具体的には、不測の事態が起こった際の情報について、速達性のある伝達手段を確立するとともに、共有する範囲についても拡充していくといったことが想定されております。宿泊事業者、
観光案内所、交通事業者などとともに、観光客のためにどういったことができるか、意見を伺いながら具体的な
取り組みを進めたいと考えております。
また、先ほど委員からご指摘がございました30名定員のために待ち時間を要しているという事態につきましては、早速、善処をしていきたいというふうに考えてございます。
◆あおいひろみ 委員 要望です。
安全な管理体制と観光客へのきめ細かな配慮が全て整って
おもてなしとなります。日本新三大夜景に認定されたことにより、国内のみならず、海外から藻岩山からの夜景を見に札幌へ来る方もいらっしゃいます。身を引き締めて、世界レベルの
おもてなしができるよう、
札幌振興公社の指導・監督を徹底することを要望して、私の質問を終わります。
◆わた
なべ泰行 委員 私からも、今回の藻岩山
ロープウエーの衝突事故について、3点質問させていただきます。
今回の
札幌藻岩山ロープウエーの衝突事故は、
札幌観光の信頼性を失うものであり、反省し、改善すべき点があると感じているところであり、我が会派の好井議員からも、先日の代表質問において、一連の事故を重く受けとめ、改めて、
観光都市としての信頼回復にしっかりと取り組むべきと指摘させていただきました。
事故の背景等については、先ほどから他の委員からの指摘があったとおりであり、詳細は省略させていただきますが、やはり、
安全運行に対する認識や観光客に対する
おもてなしの意識に欠けていたことが原因であると思われ、これらの点についてしっかりと改善をする必要があると強く感じております。
一方、私としては、札幌経済を牽引する
観光産業に大きな期待を寄せているところであり、今後も、観光客に札幌にお越しいただき、多くの観光消費を生み出していただきたいと考えておりますが、そうした意味からも今回の事故による
札幌観光の影響が気になるところであります。
そこで、最初の質問ですが、9月15日の運転再開以降、
ロープウエー利用者の回復状況はいかがか、伺います。
◎石川 観光・
MICE推進部長 ロープウエーの利用者の回復状況についてでございますが、天候や曜日などの条件が異なりますことから完全に過去との比較はできませんが、運行再開後の
ロープウエー利用者はこれまで順調に推移しておりまして、昨年9月のピーク時と比較しても同程度の実績となっていると報告を受けております。特に、
ラグビーワールドカップの札幌開催と重なった9月21日、22日におきましては、
外国人観光客がふだんより多く見受けられたとの報告もいただいているところでございます。
◆わた
なべ泰行 委員 昨年と同程度で順調に推移しているということで、少し安心しました。また、
ラグビーワールドカップの対応も大変だったとは思いますが、そこでまた大勢の方がいらっしゃったということでした。
観光客の動向というのは、札幌市や国内外で起きるさまざまな事柄の影響を受けることから、今回の事故による影響についても、油断はせず、しばらく様子を見ていく必要があるとは思います。
札幌振興公社においては、今後も利用者の声を注意深く聞いていただくよう求めることをお願いします。
先ほどから指摘させていただいているとおり、今回の事故の発生やその後の対応については多くの課題があり、この点はしっかりと反省して、改善を図っていっていただくのは当然のことですが、一方で、今後に目を向けたときには、信頼回復のために
札幌観光のイメージアップに資する
取り組みも行っていかなければならないと考えております。特に、
札幌振興公社は、藻岩山や大倉山など札幌を代表する観光スポットの運営を担っており、これらの
観光資源を利用した
取り組みを積極的に展開する役割を果たすべきであると考えます。
そこで、2点目の質問ですが、札幌市は、信頼回復に向けた公社の果たすべき役割をどのように考えているのか、伺います。
◎石川 観光・
MICE推進部長 札幌振興公社に対しましては、
ロープウエーの運行に当たっての安全性の確保が最優先事項であることはもとより、これに加えまして、観光客の満足度を高める
取り組みが求められるものであることを指導・助言しているところでございます。
こうしたことに基づきまして、
札幌振興公社において検討した結果、10月初めから札幌市において順次開始いたします
夜間観光キャンペーンとタイアップする形で、大倉山の夜間営業の延長といった
取り組みも実施されることになったところでございます。今後も、
札幌観光の信頼回復に向けまして、
観光資源の魅力向上や観光客の受け入れ環境の充実について、主要な観光スポットを運営する事業者である
札幌振興公社にはしっかりと取り組んでいただきたいというふうに考えているところでございます。
◆わた
なべ泰行 委員
札幌観光の信頼回復は当然のことで、当事者である
札幌振興公社の果たすべき役割は極めて大きいものがありますが、一方で、札幌市においても広く観光振興に取り組んでいることから、そうした
振興公社の
取り組みと連動しながら信頼回復に向けた役割を果たすべきであると考えております。
先日、我が会派の代表質問に対して、秋元市長からは、札幌市として観光客の立場に立った情報提供を行うことはもとより、藻岩山からの夜景を含めた
夜間観光キャンペーンを実施するなど、観光客満足度の向上に積極的に取り組むといった答弁があり、会派としても評価しているところであります。ぜひ、こういった
取り組みを速やかに実施していただきたいと思っております。
そこで、最後の質問ですが、市長答弁にありました札幌市が実施する
夜間観光キャンペーンは、具体的にどのような
取り組みを想定しているのか、伺います。
◎石川 観光・
MICE推進部長 先週末に報道発表いたしました
夜間観光キャンペーンでは、夜ふかし札幌キャンペーンとして、藻岩山や大倉山を含めました
夜間観光スポットをめぐるスタンプラリーや、
夜間観光をテーマとした旅行商品の造成といった
取り組みをあすから展開する予定でございます。
これらに加えまして、今後、観光ウェブサイトにおいて、
夜間観光の特集ページを新たに開設するほか、いわゆるインフルエンサーと言われる方を招請いたしまして、
夜間観光を体験し、発信していただく
取り組み、
夜間観光バスの運行などを順次実施していく中で、藻岩山や大倉山といった魅力的な
観光資源を発信していく予定でございます。
なお、先週実施いたしました北海道外からの旅行会社や旅行雑誌出版社を集めた商談会では、夜景ナビゲーターによるガイドツアーを実施いたしまして、藻岩山から札幌の夜景の魅力をお伝えしたところでございます。
◆わた
なべ泰行 委員 ただいまの答弁で、さまざまな
夜間観光キャンペーンの
取り組みを行っていくということでありましたけれども、やはり、観光業というのは、さまざまな
取り組みを企画しても、周知をしていく発信力が大変重要になってくると思いますので、皆様の
取り組みを市民の皆様、また来札される方たちにも広く知っていただける努力をしっかり続けていただけるよう求めたいと思います。
最後に、要望ですが、
観光産業というのは、大変競争が厳しく、日々成長が求められる産業であると思っております。先ほど触れましたけれども、
観光産業は本市のリーディング産業でもありまして、藻岩山、大倉山など本市の大切な
観光資源を運営する
札幌振興公社の役割は、本市にとって大変大きなものであると考えております。
今回の事故の一連の対応は、民間企業の感覚からしますと、大変お粗末な対応であったと言わざるを得ません。これからも、藻岩山や大倉山の観光運営、また安全管理などは、
札幌振興公社任せではなくて、本市も積極的にかかわって、訪れる皆様にとって今まで以上によりよい場所になるように取り組むことを求めて、私の質問を終わります。
◆小形香織 委員 私からも、質問させていただきます。
まず、本市が82%以上の出資をしている
札幌振興公社の安全管理がずさんだったために負傷された方々へ、心からのお見舞いを申し上げたいと思います。
私からは、大きく3点お聞きします。
まず、8月28日の北海道新聞社の報道記事によりますと、
札幌振興公社は、2015年以降、24日夜の事故と同様のトラブルを計5回発生させていたというふうに書いてございます。この記事について、事実はどうなのか、伺いたいと思います。
◎石川 観光・
MICE推進部長 2015年以降では、2015年5月、2017年4月、2017年6月、2018年7月、そして2019年4月28日に緊急停止があったということを確認してございます。いずれも支柱等への衝突はなかったというふうに聞いてございます。
◆小形香織 委員 5回あったという報道は事実であるということですね。
今、過去に2015年5月から2019年4月まで5回あったというご答弁をいただきましたけれども、それについては、本市は、いつ、公社から報告を受けていたのでしょうか。
◎石川 観光・
MICE推進部長 公社からの報告は受けてございません。新聞報道を見まして、こちらから向こうに確認したということでございます。
◆小形香織 委員 ということは、今回のこのような事態がなかったら、札幌市は知ることもなかったということなのだろうというふうに思います。
一般的に聞きますが、
ロープウエーが非常停止するという事態は、私は、異常なことだ、通常ではないというふうに考えますけれども、本市はそのことをどうお考えですか。
ロープウエーが停止するということ自体をどうお考えですか。
◎石川 観光・
MICE推進部長 これまで
ロープウエーが非常停止したという報告を受けてございませんでしたので、
ロープウエーが非常停止をするということについての私どもの認識というのは、そういうことが頻繁に起きることなのか、あるいは、珍しく起きることなのか、もしくは起きないものなのかということにつきましても、ちょっと考えているものはございませんでした。
◆小形香織 委員 過去5回のことについては、報告を受けていないから、知らなかったわけですよね。知らなかったら、頻繁か、珍しいかということも札幌市は把握することができないわけですよね。
しかし、通常の運行ができないから何かの機械が反応してとまったわけで、それは、やっぱり異常、あるいは通常の状態ではないというふうに思いますけれども、そこはどう思いますか。
◎石川 観光・
MICE推進部長 今回の事故につきましては、過
負荷検出装置が過電流を検知してとまったということでございます。その前の5回のうち、ことしの4月28日の停止も同じように過
負荷検出装置が働いてとまったと。その前の4回につきましては、制御基盤内の基盤の不調が原因であったということでございまして、通常の保守点検は定期的にしていたということでございますが、過
負荷検出装置が過電流を検知したことについては、一旦、4月に起きておりまして、それを交換する準備を進めていたというふうにも聞いておりますので、そんなに頻繁に停止するようなものではないのではないかなというふうには思ってございます。
◆小形香織 委員 委員長、頻繁かどうかを聞いているんじゃなくて、とまるということについては、通常とは違う事態なんだと思うけれども、そのことをどう考えるかとお聞きしているんです。
◎村山
経済観光局長 異常なのかどうなのかということだと思いますけれども、鉄道事故等の報告規則というのがありまして、索道運転事故という規定がありますけれども、それに該当しない場合は我々に対しては報告が来ないというシステムになっております。ということですから、我々としては、その中身が異常だったかどうかということ自体も判断できなかった、そういうことでございます。
◆小形香織 委員 国交省が定めているもので、こういう事故のときは報告しなさいということについては、過去の5回はそれには該当しなかったから、事故として報告されていなかったということなんですよね。そして、今回のことは、国交省が定める事故という分野に入るから、だから対応し、国交省にも報告した、そういうことなのだと思うのです。
しかし、その手前で、5回ほど
ロープウエーが非常停止したという事態があったときのことについて、何らかの報告があるなり、何かそういう仕組みをつくっておけば、札幌市自身が、
振興公社の
ロープウエーがちょっととまっているなということを把握することがもっとできたのではないかというふうに私は思うのです。ですから、今回、事前に5回ほど非常停止をした事態があったということについては、今後、国交省が定める基準かどうかということに関係なく、やっぱり、公社から、その都度、きちんと丁寧な報告を受けるべきだというふうに思いますが、そこはどうお考えでしょうか。
◎村山
経済観光局長 小形委員のおっしゃるとおりだと思っております。
それが事故というふうになろうと、なるまいと、やはり、そういうことがあったということは、運輸局にも報告していいことかもしれませんけれども、我々にも報告をしていただきたいなと。今後のことでございますが、そういうふうに思ってございます。
◆小形香織 委員 それでは、次のことをお聞きします。
今回いただいた資料では、8月27日に
国土交通省鉄道局施設課が発出した注意喚起の通知を受けて運休したということでありますけれども、
振興公社は、いつ、国交省に事故が発生したという報告をしたのか、伺いたいと思います。
◎石川 観光・
MICE推進部長 事故の起きました8月24日に
北海道運輸局のほうに報告していると報告を受けております。
◆小形香織 委員 そうすると、8月24日の段階で、これは国交省に報告しなければならない事故として認識したということだと思います。
そうしたら、なぜ、8月27日に運休するまで、つまり25日や26日、これは事故だとわかっていながら運行したのか、そこを伺いたいと思う。
◎石川 観光・
MICE推進部長 24日に一部を動かした後、25日に朝から
メーカーの点検を受けて、その結果、動かしてもよい安全性が保たれるというふうに判断して、25日の午後3時以降、それから26日には終日運転をしたというふうに報告を受けております。そして、26日付で国土交通省からそういう文書が発出されていたということを受けて、再度、もう一度点検を行うことにして
ロープウエーを休止したものというふうに報告を受けてございます。
◆小形香織 委員 私は、やっぱりそこが甘いと思うのですよ。国交省に報告しなければならない事故だということがわかっていて、安全性が保てると判断したというのは、自己判断としてはそうだったかもしれないけれども、それは、きちんと客観的な手続を経て、そして再開、運行していくようにしなければならなかったのではないのかなと思うのですね。だから、25日、26日に運行したというのは、やっぱり安全性を軽視したやり方だったのではないかというふうに思いますので、その点は指摘したいと思います。
それから、三つ目にお聞きしますけれども、負傷者に対する対応です。
8月25日に、
振興公社が報道向けに発表した文書では、数名がけがを負ったというふうに書かれていて、同時に、最後のほうでは、現在のけが人の状況として、女性1名、男性1名をけが人として把握したというふうに書かれています。
支柱に接触した搬器には65名が乗っていたということですけども、その搬器が駅舎に着いてから、1名は乗務員ですから、お客さんは64名乗っていたと思いますが、
振興公社はこの64名の乗客にどういう対応をしたというふうに本市は報告を受けていらっしゃいますか。
◎石川 観光・
MICE推進部長 8月27日以降、団体で搭乗した方々のうち、連絡が可能となった方々と順次連絡をとりまして、けがの状況を確認したという報告を受けてございます。その結果、打ち身や打撲等の軽傷者5名が新たに判明したということでございました。
◆小形香織 委員 今のご答弁で、連絡が可能になった方というふうにおっしゃったと思いますけれども、今現在、負傷者は7名いるということで、どのような経緯で負傷者を把握されたのか、それから、連絡が可能となった方とおっしゃったけれども、どのような形で連絡が可能かどうか把握したのか、伺いたいと思います。
◎石川 観光・
MICE推進部長 事故直後に発表した2名の方々については、その場で申し出があったということでございます。27日以降、確認をとった方につきましては、定期観光でお越しになっていた方がいらっしゃったものですから、個人情報もございますので、それを主催した旅行代理店経由で連絡が可能になった方ということでございます。
◆小形香織 委員 私は、もう一つ聞きましたよ。7名はどのようにして把握したか、その経緯についても教えてください。
◎石川 観光・
MICE推進部長 順次、連絡のとれた方に、けがはなかったですかというふうに公社のほうから連絡をとっていったということです。
◆小形香織 委員 私だったらという話ですけれども、負傷者を含めて、この搬器が事故に遭ったということがわかっていたわけですから、団体に聞くというより、むしろ、その場で、大変申しわけなかったと。今後、例えばむち打ちのような形で後から症状が出てくることも十分あるわけですから、そうしたならば、やっぱりその場でお名前と連絡先をお聞きして、何か不調なことがあったらすぐにこちらに連絡くださいという対応をすべきだったのではないかと思います。
その辺はどういうふうにされて、今後どういうふうにされようとお考えなのか、現場の対応として考えていることがあればお聞かせください。
◎石川 観光・
MICE推進部長 今、委員からご指摘のあったことを公社にも伝えまして、今後、同様な事故が発生した場合には適正な措置をとるようにということで指導してまいりたいと考えております。
◆小形香織 委員 適正なと言うときにとても大事なことは、本当に、負傷された方が1人でも責任をとらなければいけないのだと、そういう姿勢を持つことです。つまり、人の命や安全性を最優先する、そういう姿勢が必要だったと思いますね。