安中市議会 > 2016-12-13 >
12月13日-03号

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  1. 安中市議会 2016-12-13
    12月13日-03号


    取得元: 安中市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成28年 12月 定例会(第4回)             平成28年第4回安中市議会定例会議 事 日 程(第3号)                          平成28年12月13日(火曜日)午前9時開議第 1 一般質問    柳 沢 浩 之 議員    櫻 井 喜久江 議員    武 者 葉 子 議員    佐 藤 貴 雄 議員    巽   久 男 議員    太 田 進 一 議員                                              本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                              出席議員(22名)     1番   金  井  久  男  議員     2番   櫻  井  ひ ろ 江  議員     3番   遠  間  大  和  議員     4番   罍     次  雄  議員     5番   巽     久  男  議員     6番   小  林  克  行  議員     7番   太  田  進  一  議員     8番   櫻  井  喜 久 江  議員     9番   小  川     剛  議員    10番   柳  沢  浩  之  議員    11番   今  井  敏  博  議員    12番   吉  岡  完  司  議員    13番   佐  藤  貴  雄  議員    14番   吉  岡     登  議員    15番   高  橋  由  信  議員    16番   武  者  葉  子  議員    17番   上  原  富 士 雄  議員    18番   齊  藤  盛  久  議員    19番   奥  原  賢  一  議員    20番   田  中  伸  一  議員    21番   柳  沢  吉  保  議員    22番   廣  瀬     晃  議員欠席議員(なし)                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   茂  木  英  子      副 市 長   茂  木  一  義  総 務 部長   粟  野  好  映      財 務 部長   中  嶋     薫  市 民 部長   吉  田     隆      保 健 福祉   上  原     茂                          部   長  産 業 政策   佐  藤  正  二      建 設 部長   猿  井  晴  一  部   長  上 下 水道   内  田  直  幸      松 井 田   竹  内  克  美  部   長                   支 所 長  公   立   神  宮     潔      企 画 課長   萩  原     稔  碓 氷 病院  事 務 部長  危 機 管理   水  澤  祝  彦      税 務 課長   田  中  秀  雄  課   長  国 保 年金   富  田  千  尋      環 境 政策   堀  米     純  課   長                   課   長  子ども課長   三  浦  尚  明      介 護 高齢   小  原  加 代 子                          課   長  観 光 課長   萩  原     弘      土 木 課長   小 板 橋  孝  治  上 水 道   惡  澤  孝  治      下水道課長   田  中  富  之  工 務 課長  監 査 委員   安  藤  忠  善      農業委員会   小  林  俊  夫                          事 務 局長  会計管理者   品  川  仁  久      教 育 長   桑  原  幸  正  (会計課長)  教育委員会   田  村  昌  俊      教育委員会   丸  山  誠 一 郎  教 育 部長                   体 育 課長                                              本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   嶋  田  一  弘      事務局次長   清  水  裕  之                          兼 議 事                          事 務 担当  庶務係長兼   原        守      庶務係主事   田  中  友 香 里  調 査 係長 △開議の宣告 ○議長(吉岡完司議員) ただいまの出席議員は22名であります。よって、会議は成立いたしました。  直ちに本日の会議を開きます。                                      (午前 9時00分) △一般質問 ○議長(吉岡完司議員) 日程第1、一般質問を行います。                                                         ◇ 柳 沢 浩 之 議員 ○議長(吉岡完司議員) 10番、柳沢浩之議員の登壇を願います。  柳沢浩之議員。               〔10番 柳沢浩之議員登壇〕 ◆10番(柳沢浩之議員) おはようございます。議席番号10番、清風クラブの柳沢浩之です。通告に基づいて質問いたします。  1項目めは、高齢者の自動車運転についてであります。高齢者が運転する車の暴走により、全国各地で死傷事故が相次いでいます。最近では、横浜市で集団登校していた児童の列に80歳代の男性が運転する軽トラックが突っ込み、11人が負傷し、1名が死亡する事故や、東京立川の病院の敷地内で80歳代の女性が運転する車が暴走し、2名がはねられ死亡する事故が発生しました。安中市内でも68歳が運転する軽乗用車がトラックと衝突し、3名が死亡する事故が発生しました。高齢者の運転事故が後を絶ちません。社会的にも大きな問題となっております。  そこで、1点目に高齢運転者事故防止について、2点目には高齢者の運転免許自主返納について質問します。  2項目めには、都市間交流についてであります。都市間交流は、観光、歴史、文化、教育などの交流や親善を目的とし、経済効果や地域力の向上が期待されます。そのためには、友好都市の提携が必要となります。現在、本市の友好都市は、千葉県南房総市と提携し、地域住民交流や梅と菜の花を通した物産品の販売交流を行っています。この都市間交流をさらに充実させるとともに、本市の魅力を全国に発信していかなければなりません。そのためにも友好都市の提携は重要であると考えます。  そこで1点、友好都市提携の拡充について質問します。  3項目めには、地域振興であります。本市は、少子化の影響により、小中学校が統合された地域があります。地域から学校がなくなれば過疎化も進み、活気も薄くなってくると思います。地域に活気を取り戻すためには、廃校となった学校の有効活用が必要であると考えます。  そこで1点、廃校の有効活用について質問します。  4項目めには、観光振興であります。本市は、国際的観光地である軽井沢町と世界文化遺産である富岡製糸場を抱える富岡市と広域観光連携協定を締結し、広域的な視点で観光振興を目指すためにDMOを設立しました。本市の観光資源を生かし、滞在型観光客の増加を目指していかなければなりません。その意味では、八風平キャンプ場は上信越自動車道碓氷軽井沢インターから約2キロメートルの場所に建設されており、軽井沢町とも隣接しております。すばらしい環境と恵まれた立地条件を生かしていく必要があると思います。  そこで1点、八風平キャンプ場の活性化について質問します。  以上4項目について質問します。なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、まず1項目めの1点、高齢者運転事故防止について質問します。  昨年の第4回定例会の一般質問で、高齢者の運転免許取得者に対して、安全運転に必要なトレーニングなどの教育や訓練について質問をしてきました。行政当局は、高齢者の交通安全教育の開催や運転の実施、地域の巡回地での安全指導やいきいきサロンにおける交通講話、また高齢者アドバイザーによる高齢者宅の戸別訪問の実施について答弁をされてきました。現在、高齢者運転免許取得者への教育や訓練について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 柳沢浩之議員のご質問に答弁申し上げます。  現在の高齢者運転免許取得者への教育や訓練についてでございますが、安中警察署等における11月現在での取り組み状況は、地域課職員の巡回連絡を通じた安全指導の実施人数が2,490人、いきいきサロン等における講話を25回開催し、1,128人が参加、安中自動車教習所と連携した高齢運転者安全指導を4回実施し、150人が参加、適性検査車を活用した高齢者への安全講話を9回開催し、192人が参加、ゲートボールやグラウンドゴルフ大会における交通安全指導を3回実施し、430人の参加が、それぞれございました。また、高齢者アドバイザーによる高齢者宅の戸別訪問の実施も引き続き行っているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、高齢者運転免許取得者への教育や訓練に対する効果について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 教育や訓練の効果の検証につきましては、個々人への追跡調査等は実施していない状況でございます。引き続き高齢運転者に対する教育訓練を関係機関と連携し、積極的に行ってまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 高齢運転者事故防止に向けての本市のさらなる対策について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在行っている高齢運転者に対する教育訓練のさらなる強化と、できるだけ多くの高齢運転者へ啓発活動を行い、さらにはより広範な団体や各種行事、お祭りなどでの啓発を行うことによって、交通安全運動への協力者の増加と事故防止に向けた意識、技能の向上に力を入れてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員
    ◆10番(柳沢浩之議員) 事故防止に向けた意識、技能の向上に向け力を入れていくということでありますので、高齢者運転の死傷事故ゼロに向けて行政や警察、地域、そういったものが一体となって取り組んでいかなければならないというふうに思っております。ぜひ安全安心なまちづくりを目指していただきたいというふうに思います。  それでは、続きまして2点目の高齢者の運転免許自主返納について伺います。昨年と比較して、ことしの高齢者運転免許取得者数と保有率の増減について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 昨年とことしの11月末の高齢者免許取得者数と保有率を比較いたしますと、平成27年11月末の全免許人口4万3,594人のうち65歳以上の高齢者は1万2,268人で、保有率は28.1%であったのに対し、平成28年11月末の全免許人口4万3,320人のうち高齢者は1万2,730人で、保有率は29.4%と高齢者免許取得者数と保有率のどちらも若干の増加となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 若干増加をしてきているということであります。平成29年3月に道路交通法の改正が実施をされます。その特徴は、75歳以上のドライバーが3年に1度の免許更新時に実施する認知機能検査を強化することであります。認知機能検査で認知症のおそれがあると判断された場合は、医療機関での診断が義務づけられてきます。全国で認知症の診断が義務づけられる75歳以上のドライバーが約6万5,000人と推計をされています。本市の推計について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 安中警察署管内における全免許人口が4万3,320人のうち、75歳以上の免許人口は4,199人でございます。したがって、本市において認知機能検査を受けることになる75歳以上の免許人口割合は、全免許人口の9.6%となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 車の運転に不安を感じて運転免許を自主返納した高齢者の現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 安中警察署管内における運転免許証を自主返納した高齢者数ですが、平成26年は27人、平成27年は69人で、平成28年は11月末現在で既に108人と増加傾向でございます。また、運転経歴証明書の発行を受けた高齢者数につきましても、平成26年が20人、平成27年が52人、平成28年は11月末現在で93人と増加傾向となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 運転経歴証明書の発行が増加傾向にあるということであります。免許返納後の生活を支えるために、免許証のかわりに運転経歴証明書の交付の申請ができますが、その手数料に1,000円がかかっています。その手数料を全額負担している市町村が、前橋、桐生、富岡市、そして吉岡、下仁田、甘楽町、南牧、高山村であります。本市としても、免許の自主返納者に対して手数料を全額負担すべきというふうに思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 自動車運転免許証自主返納者に対して、議員ご指摘の県内各市町村において、さまざまなサービスを行っているところでございますが、本市といたしましても自主返納者に対する支援として運転経歴証明書交付手数料に対しての補助等、関係各課及び関係機関等を交え、現在、検討しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 現在、検討しているということでございますけれども、自主返納した場合、高齢者は買い物や病院などの生活に支障をもたらしてきます。車なしでも生活できる環境がなければ、返納が進まないのが現状であります。公共交通である路線バスや乗り合いバス、タクシーなど、車にかわって移動手段を確保するための仕組みづくりが求められています。現在の公共交通が、高齢者の生活支援として機能しているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 本市の公共交通の運行状況についてでございますが、乗り合いバスが6系統、乗り合いタクシーが2系統で運行しております。利用者の属性についてでございますが、朝夕の時間帯におきましては通勤で利用される方や通学利用の高校生が多く、昼間の時間帯におきましては高齢者の利用も見受けられます。しかしながら、バス路線も市内全域を網羅しているわけではありませんので、市街地から遠方に住んでいる高齢者におきましては、公共交通が利用しにくい状況になっておるものと認識しております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 高齢者が利用しにくい状況であるということですので、高齢者の立場に立って生活支援として、例えば路線バスの運行が団地や商業施設、病院などを巡回するように変更することが可能なのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 市内のバス路線についてでございますが、現在、限られた車両台数の中で、市内の広いエリアをカバーできるよう運行を行っておりますが、団地や商業施設、病院など、ある程度の本数でくまなく運行するには、新たに車両と路線を追加するか、既存の路線体系を根本から見直すことが必要となります。新たに車両を追加する場合は、また路線の見直し結果によっても、相当分の財政負担が生じることになります。いずれにいたしましても、商業施設や病院等への交通につきましては、バス路線のほかタクシー等の活用も含めて、幅広く研究を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ根本から見直していただきたいというふうに思います。  それで、75歳以上の高齢者タクシー利用券が配布をされておりますが、自主返納者に対して既存の制度の中で適用範囲を広げる考え方について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) タクシー利用券につきましては、地域性により2つの制度として実施しているところであり、市民に定着した状況となっております。そのため、現状での拡大については、制度の整理、統合等が必要な状況でございます。しかしながら、免許の自主返納に限定したタクシー利用券の発行等については、他の対応ともあわせ検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 免許の自主返納に限定したタクシー利用券の発行や公共交通を利用した場合の運賃を例えばさらに1割引きするなど、優遇制度をぜひ検討していただきたいというふうに思っております。  続きまして2項目めに、友好都市提携の拡充について質問します。都市間交流は、経済的、社会的、文化的な側面で大きな効果をもたらす重要な施策であります。そのためにも友好都市の提携が必要と考えております。提携する理由についての考え方を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 友好都市連携につきましては、歴史的経緯や地理的環境などの背景により、観光、歴史、文化、教育などの多くの分野において、人的な親善、交流が行われております。交流が盛んになることで、新たな分野での取り組みが展開され、地域の活性化につながるものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 現在、本市は、南房総市と友好都市を締結しておりますが、現状について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 本市は、千葉県南房総市と平成15年3月30日から友好都市として提携をしております。これは赤穂四十七士の一人、片岡源五右衛門の忠僕である秋間地区出身の元助の縁によるものであり、現在でも本市で行われる忠僕元助供養祭と南房総市で行われている向西坊供養祭の交換会を1年ごとに交互で行っております。また、本市が、南房総市のイベントに参加しているものとしては、南房総市産業まつりや和田地域づくり協議会「WAO!」主催のなの花まつりが、本市のイベントに南房総市が参加するものとしては秋間梅林祭や安政遠足前夜祭があり、双方のイベントへ参加することで互いに物産品販売や観光PRを行っているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) お互いに物産品販売や観光PRを行っているということでありますけれども、南房総市との関係を強化していくために、今後どのように考えているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 本市の特色、魅力を発信できるようPR活動を行い、友好都市の本市に関心を持ち、訪れていただけるよう積極的に働きかけを行っていく必要があると考えております。また、他自治体においては、ふるさと納税の返礼品として友好都市同士の特産品等を互いに取り扱う取り組みも始まっており、相互のPRとともに、事業者にとっても販路拡大が図られることから、導入に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 本市は、観光、歴史、文化、スポーツ振興など南房総市の市民を招致する考え方について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在、歴史にまつわる民間交流として、忠僕元助供養祭の交換会を1年ごとに交互に行っております。本県館林市と山形県上山市ではスポーツ交流協定を結び、少年サッカーチームによる親善スポーツ大会の開催を通じて交流の促進をしている例もございます。本市においても、スポーツ交流を初め文化団体やNPO法人等との民間団体交流の促進を図るとともに、相互の市民が互いの地を訪れた際の特典付与など、市民レベルでの交流促進についても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 本市は、南房総市の特産物である果実や海の幸などの特産物のコーナーを設け、広報などで紹介したりすることが必要と思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在は、双方のイベントへ参加し、物産品の販売、観光PRを行い、交流活動を図っておりますが、今年度から磯部簗売店において、旧和田町の特産品である鯨の缶詰の販売を開始いたしました。また、市内の観光施設等においても、南房総市の特産物の取り扱いを拡大するとともに、南房総市の特設コーナーの設置、広報による南房総市の紹介など本市の友好都市としての認知度を高める方策についても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、本市の観光資源として温泉や鉄道の歴史、文化などをアピールするコーナーを南房総市に設けてもらうように働きかけることが必要だと思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在、南房総市でのイベント参加の際に、本市の観光パンフレットの配布等により本市のPRを行っております。また、南房総市は、国内最多8カ所の道の駅を有しており、年間を通して多くの観光客が訪れておりますので、これら道の駅において本市のPR活動や、可能であれば本市の紹介コーナーを設けてもらい、本市の魅力を発信し、認知度を高めてもらうことにより、観光誘客につながるのではないかと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) そういうことを通して、観光誘客につながっていくのではないかと考えているということであります。  友好都市と災害時相互応援協定は、性格が違うものであるというふうに認識をしております。本市が災害時相互応援協定を締結している都市は、埼玉県桶川市、ふじみ野市、軽井沢町、梅サミットの14市町であります。この災害時相互応援協定を締結している都市を友好都市として締結する考えはあるのか、伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 災害時相互応援協定につきましては、議員ご指摘のとおり、14市町と締結しているところでございます。この協定を契機として、民間レベルを含めた自治体間の交流が活発になれば、友好都市へ発展する可能性は大いにあるものと考えております。お互いに有効性を認め合った団体同士で検討を進めることもよいのではないかと存じますので、相談してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、中核市は生活圏の核となる機能を備えた都市であります。本市としても、観光振興や歴史、文化、教育などを通して学んでいく必要があると思っております。また、本市の収穫した野菜や果実などの農産物を産地直送として友好都市に出荷することも、考えていく必要があると思います。そのことによって、農業の活性化や経済効果、地域力の向上のメリットがあります。本市として中核市との友好都市提携についての考え方を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 中核市につきましては、全国で47の自治体が指定されておりますが、県内の前橋市、高崎市を除けば、本市との具体的交流がある中核市はない状況でございます。しかしながら、中核市や政令指定都市及び東京23区との友好連携が可能となれば、人的・文化的交流の拡大のみならず、地方創生や地域経済の活性化など、その影響は広範囲に及ぶと考えられます。友好都市連携は、互いの自治体が求め合う機能を補完し合う関係の構築が必要となります。今後は、災害の少ない安中市の魅力をアピールし、本市が都心の災害時のバックアップ拠点や未利用施設を利用した豊かな自然とのふれあい拠点となり得ること、また文教都市としての風土の存在や高速交通網を生かした産地直送が可能であることなど、魅力ある機能提供ができることをPRしていくことにより、中核市等との友好都市連携の可能性も十分あると思われますので、今後、調査研究してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 中核市との友好都市連携も十分可能性もあるということですが、旧倉渕村は1981年に中核市である横須賀市と友好都市提携をいたしました。横須賀市は、旧倉渕村に横須賀市民の保養所としてはまゆう山荘を建設し、合併後、高崎市が継続し、運営をしております。はまゆう山荘は、年間約1万4,000人の利用者が訪れております。本市としてもこういった観光資源などを活用して、中核市との友好都市提携を図ることについての考え方を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 本市の特徴の一つである災害の少なさに加え、碓氷峠鉄道遺産群や鉄道文化むらなどの観光資源が集中する碓氷峠周辺の豊かな自然や歴史文化遺産、磯部温泉を初めとした癒やしの空間など都市部にはない魅力を発信し続けることが、中核市に限らず、新たな友好都市連携の促進には必要であるものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ本市のコンセプトでもある豊かな自然と歴史に包まれてひとが輝くやすらぎのまちの魅力をPRしていただくことと、ぜひ中核市との友好都市提携の実現に向けて努力していただきたいというふうに思っております。  続きまして、3項目めの地域振興について伺います。まず、廃校の有効活用ということであります。少子化の影響により、廃校となった学校の有効活用に向けての施策について考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 柳沢議員の質問にお答えいたします。  校舎につきましては、一部を教育委員会で利用しており、その他は地域の皆様等が必要に応じて活用している状況でございます。また、災害時の避難所としても利用しているところもございます。学校施設は、地域住民にとって身近な公共施設であり、またその校舎などは、地域のシンボル的な存在である場合も多く、廃校となった後も、できるだけ地域コミュニティーの拠点として生かすことが重要であると考えております。社会教育施設や社会体育施設等の公共施設のほか、体験交流施設や老人福祉施設などさまざまな用途での活用が考えられます。また、廃校施設を利用し、地域資源を生かして観光の面から地域経済の活性化につながるような活用も考えられると思います。いずれにいたしましても、地域の意向を踏まえながら、有効に活用していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 地域経済の活性化につながるような活用も考えているということでありますが、みなかみ町の猿ヶ京小学校は、廃校後にみなかみ町の協力のもと、2012年4月に泊まれる学校「さる小」として生まれ変わってきました。みどり市の旧神梅小は、民間企業が養殖業や野菜を生産する工場として活用される方向であります。また、前橋市の旧嶺小は体験型英語学習施設、沼田市の旧南郷小は民間の職業訓練施設として活用をされております。このような取り組みに対して、本市はどのように受けとめているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 議員ご指摘のほかの市町の廃校の利用状況については、本市でも承知しているところでございます。本市といたしましても、地域の活性化につながるような多様な活用方法の検討を今後進めてまいりたいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 本市が廃校の有効活用をいまだ何も考えていないということだというふうに思っております。アイデアを出すことによって、地域の活性化や、あるいは管理費の削減につながるのではないかというふうに思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) アイデアを出すことによって、地域の活性化あるいは管理費の削減につながるのではないかというご指摘でございます。このことにつきましては、文部科学省が行っている廃校の情報と利用ニーズをつなぎ合わせる、いわゆるプロジェクト、そういったものを目的とした、「~未来につなごう~『みんなの廃校』プロジェクト」というものがございます。こうしたことを利用するのも一つの方法であると考えております。幅広いニーズに対応することで、地域活性化、文化振興、観光振興につながるものではないかと考えております。また、こうした取り組みが功を成すことによって、一部を有料で貸し出すことによって、管理費を間接的に削減することも可能ではないかと考えておるところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 地域の活性化のために廃校を有効活用する専門委員会ですか、そういうものをぜひ立ち上げて検討をしていただきたいというふうに思っております。  続きまして、4項目め、観光振興について伺います。  1点、八風平キャンプ場の活性化についてであります。八風平キャンプ場は、7月から9月までの3カ月間運営をしております。利用状況と用途について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 柳沢議員の八風平キャンプ場の利用状況と用途についてのご質問に答弁をさせていただきます。  八風平キャンプ場は、毎年7月1日から9月30日までの3カ月間の営業となっております。用途は、テント利用のキャンプのみの利用で、貸しテント、持ち込みテントも可能になっております。定員は150名でございます。利用状況は、平成26年度が31件で438人、平成27年度が59件で839人、平成28年度が34件で160人でございます。本年度は、期間中の天候不順の影響で団体のキャンセルが多く、利用者が減少しております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、キャンプ場のトイレを一部修繕をしてきたということを聞いております。今後、老朽化したバンガローや炊事場、トイレなどを修繕、整備することについての考え方を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 今後の修繕、整備につきましては、トイレの一部洋式化や進入道路の舗装などを予定しております。炊事場につきましては、必要な修繕を随時しております。バンガローは、現在、貸し出ししておりませんが、今後の修繕、整備につきまして、来場者の意見、要望もありますので、検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 八風平キャンプ場は、妙義荒船佐久高原国定公園の自然に囲まれて、ウグイスやメジロなどの小鳥のさえずる森の中で、バーベキューやキャンプファイヤーを楽しむことができます。さらに、小学生たちが野鳥観測などの自然体験を通して、教育の場として林間学校に活用していくことも必要ではないかというふうに思っております。また、オートキャンプ場としても運営していけば、利用客もふやすことも可能ではないかなというふうに思っております。本市としてはどのような施策を考えているのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 議員ご指摘のとおり、八風平キャンプ場は自然に囲まれ、野鳥も集まる自然豊かな場所であると認識をしております。現在も地元の小学生のリーダースキャンプや育成会などの子供たちの屋外体験、自然体験等に多く利用されております。今後の利活用につきましては、利用状況を見ながら、運営方法やオートキャンプ場等の整備につきましても検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 八風平キャンプ場の活性化によって、経済効果と地域力の向上を目指していくためにも、大分パンフレットも古いので、パンフレットの作成やPRを強化して、市民に周知徹底することが必要だというふうに思いますが、考えを伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) PRの方法といたしましては、市や安中市観光機構のホームページで紹介をしておりますが、さらなる利用者増を考えまして、今後は新たなパンフレットの作成やフェイスブックなどのSNSを活用したPR、市内小学校への情報提供やお知らせ版への掲載等で市民への周知も検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) さらなる利用者の増を考えているということでありますので、市民がキャンプ場を利用していただくように、キャンプ場の設備の修繕やPRをぜひしていただきたいというふうに思います。  以上で私の一般質問を終了いたします。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 櫻 井 喜久江 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、8番、櫻井喜久江議員の登壇を願います。  櫻井喜久江議員。               〔8番 櫻井喜久江議員登壇〕 ◆8番(櫻井喜久江議員) 8番、無所属、櫻井喜久江です。通告に基づきまして3点質問いたします。  1つ目は、ごみの減量化について。先月、前橋市で開催されました県などが主催しましたごみ減量フォーラムに参加いたしました。群馬県は、1人1日当たりのごみの排出量ランキングが全国46位、下から2番目、個人がごみステーションに出すごみの量は全国最下位です。この件について調査したところ、85%の県民が知らないと答えたそうで、まず県民の意識から変えようと県が対策に乗り出しました。その1つが、2R運動。2Rとはリデュース(捨てるものを減らす)、リユース(再利用)の運動です。11月21日の上毛新聞によりますと、全国の市町村の魅力度が群馬県は45位、これもまた下から3番目というデータが出ています。せめてごみ排出量ワースト1位の汚名だけでも挽回したいものです。県も日本中に誇れるレベルまで引き上げたいと申しておりましたが、当市での状況など質問します。  2点目は、11月末で1周年を迎えました峠の湯についてです。リニューアルオープン後、この1年間の運営状態などが気になるところです。市民からも幾つか意見をいただいておりますので、それらにつきまして質問いたします。  3点目は、道の駅につきまして。数年前に国道18号沿いに道の駅ができるという話が持ち上がり、周辺の土地所有者数十名が、道の駅への土地の提供に賛成するという署名をしたという話を聞きました。県内の現在の道の駅は31カ所あり、道の駅がない市町村も少なくなってきました。当市におきましても、道の駅の必要性は十分に把握されているものと推察しますが、その後の道の駅設立についての進捗状況や今後の予定についてお聞きします。  質問は、一問一答にて質問席にて行います。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) まず、ごみの減量化につきまして、ごみの減量化につきましては県環境アドバイザーの方々が十数年前から熱心に取り組んでいるなどの事例がありますが、当市も何らかの手だてを打たないと、県内最下位の可能性も出てきます。群馬県が最下位ということですが、当市の状況について教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 櫻井喜久江議員のご質問にご答弁申し上げます。  櫻井議員、冒頭ご発言のとおりでございますが、環境省の調査によれば、平成26年度における群馬県の1人1日当たりのごみ排出量は平均1,051グラムで、全国ワースト2位、生活系収集可燃ごみについては580グラムで最下位となっております。同年度における本市の状況でございますが、1人1日当たりの排出量は986グラムで、県内12市中では最もごみの排出量が少ない状況にはあるものの、生活系収集可燃ごみの量につきましては610グラム、12市中10位で、全国平均425グラムと比較いたしましても、ごみステーションに出されるごみの量がかなり多い状況にございます。
    ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) これまでも市では、数年前から古紙、古着の回収等に取り組むなど施策も打ち出してはいるところですが、県内26位ですから、まだまだ対策の余地があるように考えます。そこで古紙、古着の回収について伺います。古紙、古着のこれまでの収集の実績及び行政回収と廃品回収について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 初めに、行政回収についてでございますが、古紙が平成26年10月から開始され、その後、古着が平成28年4月から開始されました。回収量につきましては、平成26年度が約122.5トン、平成27年度が約238トンで、安中市が業者に有価物として売った売却金額につきましては、平成26年度が80万8,440円、平成27年度が200万9,740円となっております。有価物集団回収につきましては、古着が平成26年10月から新たに追加品目として加わりましたが、アルミ缶を含んだ回収量につきましては、平成26年度が約1,637トン、平成27年度が約1,461トンとなっており、年々減少しております。この要因といたしましては、集団回収を行う団体の少子高齢化や市の人口及び新聞購読者の減少によるものではないかと推測しているところでございます。また、安中市が市民団体に交付した報奨金については、平成26年度が1,636万5,850円、平成27年度が1,460万9,690円となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今後、さらに市民に、ごみにせずに古紙や古着を今以上に出していただく対策のようなものはありますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 市のホームページや広報紙、また安中市環境保健自治団体連合会が発行する環境だよりを利用し、市民及び事業者に周知、啓発を行い、リサイクルに対する意識の向上を図ることが重要と考えております。また、碓氷川クリーンセンターごみ処理施設の工事期間中、市民の皆様にごみの減量化をお願いするため、雑紙リサイクル袋を今月、毎戸として配布するところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) よろしくお願いいたします。  家庭から出る生ごみについて質問いたします。県の調査によりますと、ごみステーションに出されるごみの約3割が生ごみ、3割が紙類、残り4割がその他の可燃物となっております。そこで、生ごみ処理機の補助金についてお聞きします。生ごみは肥料の減量ともなるものです。生ごみをごみステーションに出さず、自宅で堆肥化して利用する。このことを推進するために、市では生ごみ処理機を購入した方には補助金を出していますが、補助金の利用状況について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 生ごみを処理するための減量容器の補助の利用状況ということでございますが、地面据え置き式が平成25年度8基、平成26年度21基、平成27年度19基で、電気式処理のものにつきましては平成25年度6基、平成26年度3基、平成27年度2基に対しまして補助を行ったところでございます。EM菌発酵式につきましては、過去3年間は補助申請がございませんでした。補助金総額は、平成25年度が13万7,870円、平成26年度が9万5,600円、平成27年度が10万2,200円でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今後の生ごみ処理機の拡充について伺います。生ごみ処理機を購入しようと市内のホームセンター等を見て歩きましたが、余り目立たない場所にコンポスターが幾つか置いてあるだけという状況でした。EM菌で生ごみを堆肥に変えるバケツ型のサンペールというものが、1カ所のホームセンターで販売しておりました。市で補助金を出しているということは、生ごみを出さず、家庭で堆肥に変えて利用していただく、そのための補助金であるはずです。補助金制度をもっとPRし、コンポスターやバケツ型生ごみ処理機、電気を使った処理機等、種類も豊富にありますので、ぜひ各家庭で生ごみを出さず、堆肥に変えて、おいしい野菜づくりや美しい花を咲かせるために使用していただくよう呼びかける必要があると考えます。補助金制度を市民に今以上に周知してもらい、生ごみ減量への協力と堆肥としての利用を今以上に訴えるべきと考えます。広報で定期的にお知らせすることはもちろん、例えばホームセンターの目立つ場所にチラシを置いてもらう等、手だてが必要と考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 現在、ごみ減量容器設置補助金の制度につきましては、市のホームページ等で周知を行っております。今後は、市のごみの減量化及び生活環境の美化保全を図るため、広報、お知らせ版や環境だより等に、その効果を丁寧に掲載し、より一層の周知を図っていきたいと存じます。なお、チラシの作成等につきましては、今後、検討していきたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、使用済み食用油についてお聞きします。使用済み食用油の回収について、現状を教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 使用済み食用油は、市内の環境保全団体により回収していただいておりますが、それ以外は凝固剤で固めるか、紙や布にしみ込ませるなどにより、燃えるごみとして処分しているのが現状でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、今後の対応について教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 使用済み食用油の回収につきましては、来年度以降、市で回収を行うことを現在、検討中でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、ごみ減量化の今後の対策についてお聞きします。ぜひごみ減量に向けた講習会を各地で開催していただきたいと提案いたします。当市には、県環境アドバイザーを長くしておられる方もいますので、せっかくの知識を市民に広く生かしていただきたいと思います。生ごみの活用などは、ごみ減量に大きく貢献し、地球温暖化防止にもつながります。堆肥化には、EM菌を使用すること、EM菌のつくり方、リサイクル可能な雑紙についてなど講習会で教えていただきたい事柄があります。公民館等で定期的に開催する点について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 市では、市民の環境学習を支援していくため、文化センターや公民館などで環境をテーマに出前講座を初め、県や市民団体等が主催する講習会や学習会への協力、講師紹介等を行っております。今後は、市内の環境カウンセラー、環境アドバイザー、環境保全団体と定期的に意見交換を行いながら、議員ご指摘のような内容の充実や定期開催に向けて努めてまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) よろしくお願いいたします。  ペットボトルのふたの回収を社会福祉協議会が行っていますが、市としての対応について教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 現在、21カ所のペットボトル・空き缶回収機エコスポットの横に、ペットボトルのふたのみを回収するボックスが設置してあり、回収したふたについてもリサイクルしております。ふたの回収量につきましては把握しておりませんが、エコスポットで回収したペットボトル、スチール缶及びアルミ缶の合計は、平成26年度が673万6,042本、平成27年度が679万196本となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) エコスポットのシステムについて、また設置場所の増設について伺います。エコスポットは、市民が積極的に利用しておりますが、システムについて改めて教えてください。  また、エコスポットは、すぐにいっぱいになってしまうので、増設してほしいという声もありますが、設置場所をふやす予定はありますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) エコスポットのシステムについてでございますが、エココミュニティカードを使い回収機に投入すると、1本につき1ポイントが付与されまして、500ポイントで満点となり、加盟店において400円分の割引券としてご利用いただけます。エコスポットの設置場所自体の増設は考えておりませんが、市民の環境意識の向上に伴い、利用者の拡大による機械の稼働が追いつかず、ご迷惑かけておりますので、回収量の多い設置場所につきましては大型回収機を導入し、対応いたしたところでございます。  また、カード詰まりや機械の故障につきましては、メンテナンス業者に連絡をとり対応しておりますが、機械導入から10年以上が経過し、老朽化が進んでいる状況もございますので、カードリーダーの入れかえやメンテナンスの徹底を設置業者に指導していきたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 県内で一番ごみ排出量が少ない板倉町に聞きましたところ、生ごみは高速堆肥化施設で堆肥にして、農家や園芸家、家庭菜園等の利用に町民に配布、燃えるごみは固形燃料化施設にて固形燃料化し、民間企業のボイラーの燃料に使用するとのことでした。町民がごみ分別に協力的とも聞きました。  ある自治体では、市民交流センターにリユースコーナーを設置し、市民が不要になった食器、雑貨、衣類などの交換を行っています。また、粗大ごみの家具などをピックアップ、公開し、希望者に提供している自治体もあります。一般的なリユースとしましては、不用品交換会、不用品交換掲示板、フリマアプリの利用や団体への寄附等があります。また、ごみ袋の有料化により、ごみの量が減ったという自治体もありました。参考までに。  ごみが少なくなりますと、ごみ焼却に使用する燃料が少なく済み、そこにかける税金が少なくて済みます。焼却施設を長もちさせることにもつながります。ぜひごみ減量についての対策を今以上にお願いいたします。  それでは、続きまして峠の湯について質問いたします。昨年12月1日に新たにオープンし、11月30日で丸1周年が経過しました。私も何度か訪れましたが、温泉は大変気持ちよく、またロケーションもすばらしい、市が誇れるとてもよい施設であると改めて思いました。現在の経営状態についても、情報を得たいところでございます。そこで、峠の湯入館者数と収支報告を教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 櫻井議員ご質問の峠の湯について答弁をさせていただきます。  峠の湯の運営につきましては、碓氷峠交流記念財団を指定管理者としまして運営をしているところでございます。峠の湯の再開後の平成27年12月1日から平成28年11月末までの1年間の入館者数は、15万2,606人でございます。1日当たり約460人の入館者でございます。収入支出につきましては、収入合計が1億211万9,688円で、支出合計は9,142万3,785円になっております。差し引きプラス1,069万5,903円となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) プラス1,000万円は評価したいと思います。  続きまして、個別の利用状況について教えてください。個室浴室、休憩個室、宴会場の利用状況と、カラオケルームの収益状況について教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 個室等の利用状況でございますが、家族風呂につきましては2部屋ありまして、時間枠が3枠ありまして、1日合計6枠利用可能でございます。和風家族風呂が751件、洋風家族風呂が590件の利用がございました。1日当たり約4件の利用となっております。休憩個室につきましては3部屋ありまして、時間枠が3枠あり、1日合計9枠利用可能でございます。656件の利用がございました。1日当たり約2件の利用となっております。貸し切り大広間につきましては、1枠3時間として、1日最大4枠まで利用可能でございます。178件の利用がありました。1日当たり約0.5件となります。カラオケルームにつきましては、自由席での利用が基本でございまして、1曲100円で提供しております。1,324曲の利用となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 1階レストランと売店の収入と支出を教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 1階レストランと売店の収入と支出でございますが、財団が業者に委託をしている関係で、今回は売り上げのみの答弁とさせていただきます。1階のレストランの売り上げですけれども、819万9,280円でございます。また、売店の売り上げは、2,015万5,904円となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 受付カウンターの反対側にアンケートボックスがありますが、アンケートの主な内容と、その対処について教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 峠の湯では、お客様アンケートを実施しておりまして、1カ月ごとにまとめております。この内容といたしましては、施設が新しくきれいになってよかった、2階のスペースが広々として眺めがよくて気持ちがいい、宴会専用の部屋ができて利用しやすくなったなど好評な意見がありました。また一方で、要望などで多かった意見と、その対処でございますが、お風呂関係につきましては、洗い場が少ない、もっと風呂の種類があるとよいなどがございます。これらは温浴設備の大規模改修が必要なため、今後、検討してまいりたいと存じます。  2階の食事につきましては、おいしくない、価格が高いなどがございます。これらは、財団が委託をしている業者へ要望を伝え、改善を促しております。  1階売店では、オリジナルグッズが欲しい、近郊の特産品もあるとよいなどがございます。これらは財団が委託している業者へ要望を伝え、特産品コーナーの設置を検討しておるところでございます。  1階レストランにつきましては、営業時間が短い、メニューが少ないなどがございます。財団が委託しております業者へ要望等を伝えまして、従来のメニューに加え、12月中旬からしょうゆラーメン、うどん、そば、うまいもの弁当などをメニューに追加をいたします。今後もお客様からのご意見、ご要望、ご指摘等につきまして、できるものから丁寧に対応してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、次の質問に移ります。  今後の利用者増と収益の増加に対する対策についてですが、近隣住民、また高齢者は、以前は峠の湯までのシャトルバスがあったので、バスで行けましたが、現在は運行しておらず、行く機会が非常に少なくなった。この意見、大変多いですが、市の対策をお聞きいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 峠の湯がオープンした当初から、住民の福祉向上のための峠の湯の利活用、利用促進を図るため、碓氷峠交流記念財団が無料のシャトルタクシーを運行しておりました。以前は、財団が苦しい運営状況の中、運行していたことや、目的外利用の増加、民業を圧迫するとの声もあり、峠の湯の再開後は、従来のシャトルタクシーの運行は中止となりました。現在は、65歳以上の方が4人以上集まった場合の送迎と、年齢に関係なく10人以上の団体につきまして送迎を行っているところでございます。今後は、従来のようなシャトルタクシーの運行を希望される声も多いということもありますので、碓氷峠交流記念財団と協議し、検討していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) よろしくお願いいたします。  また、以前発行されていました年間チケット、これも廃止になりました。以前は、チケットで何回でも行くことができましたが、廃止後は気軽に行けなくなったとの意見もありますが、この点について教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 年間チケットにつきましては、火災前において利用者が非常に少なかったため、再開後は販売しておりません。今後、要望が多くなれば、販売について検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 峠の湯へ往復できるバスがあり、年間チケットで入場することができるということは、近隣住民、市民にとってありがたい政策です。地元住民を大切に思う施設は、愛され、営業の成長につながることと考えます。施設内での飲食も楽しみにしておられますので、売り上げにも貢献してくださるものと推察いたします。ぜひこの2点をご検討ください。  また、どの日帰り温泉でも店頭で地元農家の野菜を販売している。それを買って帰るのも楽しみの一つだが、峠の湯にはそれがないという意見についてお聞きします。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 野菜の販売につきましては、現在、季節の野菜、果物など数種類を収穫時期に合わせて、期間限定で販売しております。野菜や果物は人気がございますので、できるだけ長期間販売していけるよう検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) では、レストランと売店について伺います。レストランの評判はいかがでしょうか。さらなる集客増に向けての対策について教えてください。  また、売店には、安中産の土産物が少ない印象を受けます。安中物産コーナーを設置する意見については、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) レストランにつきましては、メニューが少ない、手軽に食べられるものがないなどのご意見が多数ございますので、先ほども申し上げましたが、従来のメニューに加え、12月中旬からしょうゆラーメン、うどん、そば、うまいもの弁当など手軽に食べられるメニューを追加いたします。また、宴会、イベント等で貸し切りを行い、忘年会、新年会などにも対応してまいります。売店への安中市物産コーナーの設置につきましては、安中市の物産品を広く知っていただけたり、購入しやすくなったりしますので、来館者の利便性の向上が図ることができ、効果的であると考えております。このため、現在、設置の計画をしているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 秋間梅林の梅を使ったレシピ本ができました。ここに掲載されている商品の一部、梅ジャムパイや梅バウンドケーキ等の商品も売店で扱ってはいかがでしょうか。  続きまして、PRについて。PRが十分でなく、県外や観光客の認知度が低いと思われるこの点についてはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) PRの方法につきましては、市や安中市観光機構のホームページでのPR、各種メディアへの情報提供、キャンペーン等でのパンフレットや割引券の配布、道の駅やゴルフ場にパンフレットを置いていただくなどの従来のPR方法を強化するとともに、フェイスブックなどSNSを活用したPR、またダイレクトメールの発送などの新たなPRの方法も積極的に行ってまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 2階の広々とした空間を生かし、コンサートの開催を望みます。ジャズ、フルート、バイオリン、声楽など軽音楽でしたら難しくないと推察します。また、定期的に当市の観光大使でありますEmii(エミイ)さんのコンサートの開催も提案いたします。ファンもふえております。ファンの熱い要望もありますので、ぜひご検討をお願いいたします。畳スペースでは寄席、また大広間ではディナーショーなども可能かと思います。それらのイベントの開催について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) イベントの開催につきましては、2階のオープンフロア、宴会場、1階のレストランにおきまして式典、演奏会、講演会、寄席などを財団が主催や共催で実施をしてまいりました。また、他団体のイベントに会場の提供を行っております。今後も誘客に効果的なイベントの開催や誘致を行い、さらなる誘客につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ぜひよろしくお願いいたします。  峠の湯の休館日に、休館日と知らずに行きました。坂本宿を右折し、次の看板を左折し、駐車場に車をとめて、玄関まで歩いて行きましたら、玄関に「本日休館日」という張り紙がありまして、初めて休館日を知りました。その後からも続々と車がやってきまして、張り紙を見て引き返していた状態でございますので、ぜひ最初の看板のところに「本日休館日」という看板の設置をお願いしたいと思います。  峠の湯は、軽井沢に隣接し、妙義山にほど近く、めがね橋や碓氷湖もすぐ近くにある観光としては非常に大切なものでありますし、市民にとりましても、この上ない憩いやくつろぎの場であります。今月はアプローチと、庭にイルミネーションがとてもきれいで、もてなしの心を感じました。1周年を迎えたイベントとしてくじ引きが開催されていましたが、1周年の垂れ幕がなかったのがちょっと残念でありました。  また、トロッコ列車の運行につきましては、今月2回と表示されてありましたけれども、トロッコをイルミネーションで飾ったクリスマスの運行などいかがでしょうか。また、駐車場横に、駐車場の隣接の空きスペースに子供遊具を望みます。余力があれば、高齢者向け遊具も希望するところです。子供たちが遊ぶ場所があれば、お子さんたちを連れた家族がやってきます。当市は、子供を遊ばせる場所がないとの声もありますので、ぜひお願いいたします。  また、峠の湯と、その周辺の観光施設を含めた絵画コンクールの開催を希望いたします。小学生の部、中学生の部、高校生の部、社会人の部で募集し、市長賞、教育長賞、議長賞などを設定し、記念品を贈呈する。展示は、峠の湯から歩いて5分の旧坂本小ではいかがでしょうか。コンサートや絵画展等は、峠の文教都市にふさわしい企画と考えますので、ぜひご検討ください。年末年始も休まず営業するということですので、カウントダウンや新春にふさわしいイベントも期待しております。よろしくお願いいたします。  続きまして、道の駅について、当市の道の駅建設の話が出てからのこれまでの経緯について教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 櫻井喜久江議員のご質問に答弁いたします。  道の駅設置に係るこれまでの経緯でございますが、平成16年から17年にかけて国交省高崎河川国道事務所が事務局となり、西部地域、特に国道18号沿線の道の駅のあり方について検討がなされ、郷原地区を候補地として3回の検討委員会が開催されましたが、その後、整備費用負担の認識そご等により検討は中止となりました。その後、市では、この委員会の検討内容を尊重しつつ、庁内会議や視察等を重ねておりましたが、諸事情により設置を断念し、しばらく経過していたところでございます。平成26年には、郷原及び五料の2地区より道の駅設置に向けた要望書が、また平成28年3月には松井田西中跡地を想定した提案書が提出されるに至りました。市といたしましても、国道18号沿いには高崎から長野県上田市まで道の駅が一つもないことや、人と車の流れを貴重な財産、資源と捉え、観光振興と地域活性化につなげたいとの考えから、設置、検討を開始し、これまでに国交省との協議や候補地視察、近隣の道の駅の視察等を行ってきておるところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、今後の予定について、市民も大変知りたいところでございますので、教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 道の駅の設置については、現在、国交省とも情報交換をしておりますが、適地の選定や整備主体、整備手法の検討はもとより、建設後の安定した運営が見込めるためのコンセプトづくりが重要となります。また、これからの道の駅は、休息、情報発信、地域連携という3つの基本的機能のほか、防災拠点としての位置づけが求められていることから、必要となる防災機能の範囲を国道の管理者である国交省とも協議しながら検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 高崎から18号に入り、軽井沢までの間に道の駅ができれば、市に大変な活気が生まれます。市民は、道の駅ができますことを大変心待ちにしております。道の駅は、観光目的でやってくる客も大変多い施設です。そこで提案ですが、農産物の販売、地元野菜のレストラン、観光や防災等の情報発信地のほかに、ちょっとした遊園地をつくってはいかがでしょうか。観覧車からは、そびえる妙義山や碓氷川の流れ、浅間山の勇姿などが見られ、好評を得るはずです。ほかには前橋市に以前からあります児童公園のような簡単な遊園地でよいと思います。  そこで市長にお聞きします。平成29年度安中市総合計画実施計画書によりますと、平成30年度に道の駅整備推進協議会を設立、31年度に協議会を開催するという記載がありましたが、前倒しで平成29年度に協議会の開催を行うなど、できるだけ早目の建設設置をお願いしたいのですが、意見をお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 櫻井議員のご質問にご答弁を申し上げます。  道の駅につきましては、これまでの経過、それから現在につきまして、先ほど部長のほうから答弁をいたしました。私も道の駅は非常に可能性があるというふうに思っておりますし、地域の活性化、また災害が近年はまたふえてまいりましたので、そういった意味でも拠点等にもなり得ると思っております。これからの安中市の発展、地域間交流、西毛広幹道も全線着手に至ることができました。こういったさまざまなものを有機的につなぎ合わせていくことが、この地域の活性化をつくっていくと考えております。市民の力を生かしながら、道の駅設置に向けて着実に歩んでいきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございました。これで質問を終わります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前10時13分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前10時30分)                                                         ◇ 武 者 葉 子 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、16番、武者葉子議員の登壇を願います。  武者葉子議員。               〔16番 武者葉子議員登壇〕 ◆16番(武者葉子議員) 議席番号16番、公明党の武者葉子でございます。私は、通告に基づき3項目6点につきまして順次質問してまいります。  日本では、少子高齢化の加速に歯どめをかけ、安心して暮らせるまちづくりのため、さまざまな対策に取り組んでおります。中でも2025年には、全人口の4人に1人が75歳以上という超高齢化社会を迎える我が市で、住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けるための医療、介護、予防、住まい、生活支援を連携して提供できる体制、地域包括ケアシステムの整備は、近々の課題として本市におきましても多職種の皆さんと連携して取り組みを進めていただいております。  そこで、1項目めの安心して暮らせるまちづくりについてでは、住みなれた地域で安心して医療や介護が受けられる地域包括ケアシステムの進捗状況や、全国的に実施の始まっているオレンジカフェの開催につきまして質問いたします。  2項目めの子育て世代の支援についてでは、少子化対策、次世代育成支援として重要な、また市民の皆様からご要望いただく保育の充実、予防接種、子ども食堂につきまして、市のお考えを伺います。  3項目めの命の事業についてでは、じかに赤ちゃんと接する機会を持ち、赤ちゃんと触れ合うことで得られる命の重さ、大切さを学び、赤ちゃん先生プロジェクトが全国的に開催されております。導入につきまして、市の見解を伺ってまいります。  なお、質問は、一問一答で質問席にて行います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) それでは、1項目め、安心して暮らせるまちづくりについての1点目、地域包括ケアシステムについて、初めに地域包括ケアシステムの現在の進捗状況を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 武者葉子議員のご質問に答弁させていただきます。  現在の進捗状況でございますが、まず医療と介護の連携充実に向け、医療及び介護の関係職種、社会福祉協議会、県及び市の関係職員の参加による研修会の開催やグループ討議を継続して実施しているところでございます。また、今年度は、安中、原市、松井田の3圏域におきまして、民生委員、区長等の地域住民と医療介護関係職に参加いただき、地域ケア会議を公民館等で開催する予定でございます。  続いて、今年度に政策いたしました安中元気いきいき体操に代表されますが、介護予防、健康の保持・増進の普及、啓発に力を注いでまいります。さらに、生活支援につきましては、地域で支え合うボランティアや元気な高齢者の協力は欠かせませんので、社会福祉協議会の協力を得て、既存の団体への働きかけを行うなど、生活支援体制の整備について検討を重ねております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 医療機関へ出向けない方や在宅介護されている場合の在宅医療の体制の状況をお聞かせください。
    ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 現在、安中市医師会において、安中、原市、松井田の圏域ごとに在宅療養支援病院、支援診療所等でチームをつくり、会議が毎月開かれております。診療の現場における行政の役割として、関係者が的確に情報を共有し、包括的な支援の体制が確保されるよう、資料提供などの協力をさせていただきながら参加をして、地域の実情の把握に努めているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) チームをつくって対応を、毎月協議を開催していただいているということでございました。地域包括ケアシステムの構築に向けた今後の取り組みを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 医療介護連携につきましては、現在の取り組みに加え、医師会で進めている在宅医療関係者会議への参加、協力等を継続してまいります。また、生活支援体制につきましては、研修を受けたコーディネーターを中心に、地域の課題を把握し、既存の社会資源の活用、新たなサービスや社会参加の場の構築を進めてまいります。さらに、介護予防及び認知症対策につきましては、支援体制の充実も非常に大切です。同時に、高齢者自身が日々の生活の中で自助、互助に向けた取り組みが重要となってまいります。元気なうちから介護予防の重要性を認識し、その実現に向けた取り組みを進めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 次に、オレンジカフェの開催についてに移ります。  オレンジカフェは、認知症カフェですけれども、開催する自治体が全国的に増加しております。地域で身近なところでオレンジカフェが開催されれば、相談や居場所づくりなどになり、地域のつながり、共助がより強くなると思いますが、どのようなお考えか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 認知症カフェにつきましては、認知症サポーターになっていただいた方に配布されるオレンジリングの色に合わせ、オレンジカフェ等の名前をつけることで、認知症の方や、その家族が気楽に集まれるよう配慮されております。お茶を飲み、会話をしながら悩みを共有でき、専門職からのアドバイスもしてもらえるという利点もありますので、市としても早期の取り組みを考えているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 現在、オレンジカフェの開催の進捗状況を伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 現在、当市におきましても、認知症の人も含む高齢者に優しい地域づくりの一つとして、カフェの開設を計画しております。サロン形式で気軽に集まれる場所にしたいと考え、年度内の開設に向け準備を進めております。他市の認知症カフェを視察し、ネーミングも含めた具体的な検討に入っており、また市が養成してきた介護予防サポーターや認知症サポーターにボランティアとして参加していただく予定でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 年度内の開催に向けて準備を進めていただいているということでございました。地域の方の地域力を生かして、寄りやすい場所に開催ができることが望まれております。地域の有識者が集い運営されている場合に、継続のため、運営に係る費用等への支援等を始めている自治体もありますが、市の見解を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 市民が気楽に集まれて、何でも話せる場所としてサロンやカフェの環境を整えていくことは、大変重要と考えております。当市では、現在、一般のサロンについて、社会福祉協議会を通じて支援をしているところですが、認知症カフェには認知症に対する相談に答えられる専門職が常時必要なことから、登録の条件が限られます。議員ご指摘のとおり、地域で認知症カフェを運営する事業者に補助金を出している自治体もありますので、今後、先進地域の取り組みを調査研究し、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解お願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 積極的に進めていただきますよう要望いたします。  次の2項目めの子育て世代の支援についてに移ります。  1点目、保育の充実について、初めに本市の待機児童の状況を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 本市においては、これまで待機児童はゼロでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 市内では、企業によります企業内保育所が始まっていると伺っております。状況をお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 市内には、事業所内保育施設が現在3カ所ございます。内訳といたしまして、地域型保育事業として認可を受けた事業所内保育施設が2カ所、認可外の事業所内保育施設が1カ所ございます。認可を受けた事業所内保育施設では、3歳未満児を対象とし、従業員枠と地域枠を設定し、地域の子供の受け入れも行っていただいております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 企業内のみならず、地域の子供さんの受け入れも行っていただいていると伺いました。  次に、育休取得中の保育の制限について現状を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 本市においては、親が育休取得前に既に上の子が在園していた場合に限り、継続が可能です。この場合、上の子が在園できる期間は、生まれた子が満1歳に達した月に属する末日までとなっております。これまで育児休業取得を理由に退園をさせた事例はございません。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) お隣の高崎市では、保護者の子育てや女性の仕事復帰への機会を支援するために、育児休業を取得する期間の措置を撤廃したと伺いました。市内に住む保護者から、そういうお話を伺いました。安中市でも同様な措置をとってほしいとの声をいただいたのですが、市のお考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 高崎市の取り組みは、働く女性の出産に伴う保育所への入退所の不安感を取り除き、育休を取得しやすい環境とした先進的なものだと思います。本市におきましても、先ほど申したとおり、保護者の申請に基づき個別に継続の必要性を判断しての対応となっており、育休取得を理由に退園させた例はございませんが、今後の参考にさせていただきたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ぜひこの取り組みもお願いしたいと思います。  次に、病後児保育の利用状況を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 安中市における病後児保育の実施につきましては、現在、公立原市保育園1カ所となっております。過去3年間の利用実績を延べ人数で申し上げますと、平成25年度53人、平成26年度70人、平成27年度90人でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 利用者が増加していることがうかがえます。病後児保育の今後の計画を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 病後児保育につきましては、現状で利用希望に応じられていると考えております。実施箇所数の見直しにつきましては、今後の利用状況の推移により判断していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 保護者の方からご要望の多い病児対応の保育のうち、実施計画がありましたら伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 病児保育事業には、児童の病気の症状に応じて3つの類型がございます。当面症状の急変は認められないが、病気の回復期に至っていないことから、集団保育が困難である症状の児童を対象とする病児対応型、病気の回復期であり、集団保育が困難な状態の児童を対象とする病後児対応型、保育中に微熱を出すなど体調不良の症状の児童を対象とする体調不良児対応型でございます。本市におきましては、病後児対応型と体調不良児対応型は既に実施しておりますが、病児対応型につきましては課題となっております。今後、関係機関と協力しながら、早期実施に向けて取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 早期に実施に向けて進めていただきたいと思います。  次に、公立保育園の土曜日の保育時間の拡大につきまして、市の実施計画を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 公立保育園における土曜日の保育時間は、現在12時までで、半日保育を実施しておりますが、昨年実施しました保護者アンケートの結果を受けまして、土曜日の保育時間を午後4時30分まで拡大して実施する予定で準備を進めております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) よろしくお願いいたします。  安中で子育てをしていくために、保育の充実は働くお母さんの強い味方となります。保育の充実につきまして、今まで伺ってまいりました市長の見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 武者議員のご質問にご答弁を申し上げます。  保育の充実、非常に大切であるというふうに考えております。先ほど来、部長が答弁をしておりますが、今後、公立保育所における午後の保育、それから、課題となっております病児型対応の保育等々、また育児休業取得を理由に子供を退園させるということはしないようにということで工夫をさせまして、今、そういうことはない状況でございますが、この状況は続けていきたいと考えております。いずれにいたしましても、働きながら安心して子育てができる、そんな安中市づくりのために着実に歩んでいきたいと考えておりますので、いろいろとまたご指導いただきますようによろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ありがとうございました。ぜひお母さん方の不安を払拭していただいて、安心して保育が受けられる安中市を進めていただきたいと思います。  次に、予防接種についてに移ります。10月より定期接種化されましたB型肝炎ワクチンの定期化の経緯について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) B型肝炎ウイルスは、血液等を媒介として人から人に感染し、肝硬変や肝がんといった重篤な症状を引き起こします。これに対し、国やWHOは、約30年前から子供たちを母子感染や感染症から守り、ウイルス原因の肝硬変や肝がんを発症させない取り組みを行ってまいりました。定期接種化の主な経緯といたしましては、平成24年5月、厚生科学審議会において広く接種を推進していただくことが好ましいワクチンにB型肝炎が加えられ、平成25年3月に衆議院と参議院の厚生労働委員会で予防接種法の一部を改正する法律案に対する附帯決議でB型肝炎の定期接種化に努めることを決定、平成27年1月と平成28年2月の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において、B型肝炎ワクチンの定期接種化が承認されました。そして、本年6月に予防接種法施行令の改正によりまして、10月1日から定期の予防接種として、特に予防接種を行う必要があると認められるA類疾病にB型肝炎が追加されることとなりました。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 詳しくご説明いただいたのですけれども、10月からの開始ということで、年度の途中での定期接種化になったわけなのですけれども、このB型肝炎ワクチンの定期接種の対象者への対応をどうされたか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 定期接種の対象者は、予防接種法施行令により平成28年4月1日以後に生まれた生後1歳に至るまでの間にある者と定められており、国の実施要領によれば、生後2カ月に至ったときから生後9カ月に至るまでの期間を標準的な接種期間として、27日以上の間隔を置いて2回接種した後、第1回目から139日以上の間隔を置いて3回目を接種することとなっております。当市では、9月中旬に平成28年4月1日から8月31日までの間に生まれた接種対象者112名に対し、3回分の予防接種受診券を郵送いたしました。9月1日以降に生まれた子供に対しましては、出生時に他の診察券とあわせて診察券を配布しております。なお、本年10月の1カ月間で1回目の接種が87名、2回目の接種が5名、合わせて延べ92名の方が接種しております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) B型肝炎ワクチンの対象以外の乳幼児に対しまして、助成制度を設けている自治体がございますが、市の見解を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) B型肝炎ウイルスに感染してから数カ月の後に身体からウイルスが排除され、その後に免疫ができる一過性感染と、長期にわたってウイルスが肝臓に住みついてしまう持続感染があります。1歳未満での感染では、この持続感染に移行する割合が高いこと、生後1歳に至るまでに3回のワクチンを接種しなければならないことなど、厚生科学審議会等で検討を重ねた結果の制度と認識しております。今回の定期接種以前から助成を行っている自治体もございますが、定期接種化に伴いまして廃止または縮小となるのではないかと考えております。また、県内で1歳を過ぎた子供に対する助成を実施している市町村は、ございません。今後は、他の予防接種とあわせて、対象者が期間内に定期接種を終えるよう、制度の周知に努めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 4月1日以降に生まれた赤ちゃんが対象ということで、東京の八王子市ではB型肝炎ウイルスは、乳幼児期に感染すると、先ほど部長答弁もありました持続感染状態ということに陥りやすくて、慢性肝炎や肝がんになるおそれがあるということで、ワクチン接種によって免疫ができて、キャリア化を防ぐということなのですけれども、3歳未満児までは無料化としています。子供の命を守り、肝がんの予防ができます。本市の対応を要望したいと思います。  次に、子供のインフルエンザワクチンの助成について、市の現状を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 当市では、現在、65歳以上の市民でインフルエンザワクチン接種を希望する方、また60歳以上65歳未満の方で心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有する方につきましては、1,200円の自己負担で予防接種を受けられます。子供のインフルエンザワクチン接種への助成は行っておりません。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 現在行っていただいている助成について、詳しくご説明いただきました。県内での子供のインフルエンザワクチンへの助成の実施状況がありましたら、教えてください。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) インフルエンザワクチンは、抗体がつきにくい子供については効果が低いと言われておりますが、接種時に満6カ月以上になっていれば接種することができます。抗体がつきにくいため、2回接種が推奨されております。子供への助成につきまして、県内で行っている市はございませんが、町村では中之条町、明和町、高山村で助成を実施しております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 乳幼児の命を守り、重篤化、そして合併症を防いで、集団感染の歯どめにもなると思います。子供のインフルエンザワクチンの助成の早期実施案の要望として、次の質問に移ります。  3つ目の子ども食堂についてに移ります。東京、埼玉などでは既に実施をされておりまして、高崎、館林でも始まっていると聞いております。本市での子ども食堂の実施計画はあるのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 安中市では行っておりませんが、状況を把握しながら検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 現在、市内で実施している団体がありますが、承知をしておりますか。意見交換や要望等は聞いているのか、伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 現在、市内では、1カ所、NPO法人が実施していることを把握しております。開催時には、子ども課から職員が参加し、来場者との交流を図るなど実施団体からの要望の把握等に努めております。今後、子ども食堂の発展は、子供の貧困対策に限らず、人々の交流が図られ、地域の活性化にもつながるものであると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 私もちょっと見学をさせていただきましたが、運営はほぼボランティアで、食材の寄附等で何とか低価格で実施をしているところも多いようでございます。国も支援に動き出しているようですが、実施団体や、これから始めたいという団体への活動支援として助成等の考えはあるのか、伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 実施団体等への助成につきましては、今後、状況を把握しながら、国の支援メニューの活用なども含めて検討してまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 太田市では、来年度から市の事業として15カ所の児童館で実施する予定と聞いております。国の地域子供の未来応援交付金の活用が可能とのことでございますが、市の見解を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) この交付金は、子供の貧困対策として、地域の実情を踏まえ、各種施策を組み合わせるなど創意工夫を凝らし、子供の発達、成長段階に応じて切れ目なくつなぎ、教育と福祉をつなぎ、関係行政機関、地域の企業、NPO、自治体などをつなぐ地域ネットワークの形成を支援することを目的としたものでございます。県では、この交付金を活用して、今年度、実態調査を進めてまいります。この調査結果は、市町村を初め関係者や調査協力者への情報提供、連絡会議開催などにより共有し、子供の貧困対策に関する県や市町村における地域ネットワーク形成の効果的な施策の展開や仕組みづくりに生かすことになっております。なお、市では、県と市内の調査協力者との連携調整で協力しております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 県と連携をとってということで協力をしていただくようでございますので、進めていただきたいと思います。  これからどのようなサポートができるかちょっとお伺いしたいのですが、高崎市や館林市などのNPOなども実施しておりますし、全国的には兵庫県、神戸市、福岡市、枚方市、池田市など助成事業を始めております。安中市としても、今後のサポートが必要ではないかと思いますが、市のお考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 子ども食堂を運営する団体等から情報収集を行い、このような活動に対して支援ができることの検討を進めてまいります。また、今後、子ども食堂が広く地域づくりにつながっていくよう、関係課で連携を図りながら取り組んでまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) よろしくお願いいたします。  次の3項目めの命の事業についてに移りたいと思います。  1点目の赤ちゃん先生プロジェクトの導入につきまして、現在、小中学校での命の大切さを育む指導などはどのように行っているのか、伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 武者議員のご質問にお答え申し上げます。  小中学校における命の大切さを育む指導の現状についてでございます。これにつきましては、昨今の若者の自殺者の増加や全国的ないじめ問題の深刻化などの現状を踏まえ、学校教育における命の大切さを育む指導の重要性について再認識しているところでございます。  学校教育では、道徳、生活科、家庭科、保健の授業を中心に、担任と養護教諭が協力して事業を行い、幼稚園や保育所、保育園を訪問して、園児と触れ合いを体験させ、また親子で乳幼児期の写真を見返したり、作文のやりとりを行うなどの活動を通じて、心や体の成長過程、支えてくれた家族の姿を見詰めさせ、自分や他者の生命を尊重する心を育む指導を行っております。  また、保護者とも協力しながら、県助産師会の生命を育む講座や市健康づくり課の赤ちゃんふれあい体験学習等の事業を活用して、妊婦と触れ合ったり、胎児の心臓の音を聞いたり、赤ちゃんを抱っこしてあやしたりするなど、そういった体験的な学習を行っている学校もございます。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 赤ちゃん先生プロジェクトは、NPO法人ママの働き方応援隊が実施している事業でございまして、赤ちゃんとママが教育機関などを訪問し、人としての一番大事なことを感じてもらう人間教育プログラムとなっています。今、少子化で、周りの赤ちゃんと触れ合う経験の少ない児童生徒が、じかに赤ちゃんと触れ合うことで感じる命の大切さを学ぶ赤ちゃん先生プロジェクトの導入につきまして、市の見解を伺います。
    ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) お答えいたします。  議員のご推薦の赤ちゃん先生プロジェクトにつきましては、実際に赤ちゃんと児童生徒が触れ合うことによって、命の大切さや子育ての大変さを学ぶ意義ある事業の一つとして理解しております。教育委員会といたしましては、各学校のさまざまな実践を他校に紹介しながら、保護者、地域の実態に応じて適切な教育課程を編成し、命の大切さを育む充実した指導が行われるよう、今後とも支援をしていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 赤ちゃん先生プロジェクトは、研修を重ねたママたちが全国的に活動しております。育児中のママたちが、社会とのつながり、地域に貢献できることで、子育てに自信を持って、明るく、前向きになり、ママたちも元気に活動をされております。見学させていただいたクラスでは、ふだんの授業では見せない生徒さんの表情に、担当の先生が感動をされておりました。また、学び合う本当にステキな授業でした。本市の小中学校に紹介していただき、赤ちゃん先生と触れ合う命の授業を進めていただきますよう要望しまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 武者葉子議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 佐 藤 貴 雄 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、13番、佐藤貴雄議員の登壇を願います。  佐藤貴雄議員。               〔13番 佐藤貴雄議員登壇〕 ◆13番(佐藤貴雄議員) 議席番号13番、民声クラブ、佐藤貴雄でございます。私は、通告に基づきまして、以下の項目について順次質問してまいります。  最初の項目は、ふるさと納税制度についてとして、本市の安中市ふるさと創生寄附金について伺ってまいります。  ふるさと納税について、総務省のサイトによると、多くの人が地方のふるさとで生まれ、その自治体から医療や教育等さまざまな住民サービスを受けて育ち、やがて進学や就職を機に生活の場を都会に移し、そこで納税を行っています。その結果、都会の自治体は税収を得ますが、自分が生まれ育った故郷の自治体には税収が入りません。そこで、今は都会に住んでいても、自分を育んでくれたふるさとに、自分の意思で幾らかでも納税できる制度があってもよいのではないか、そんな問題提起から始まったのがふるさと納税制度です。  納税という言葉がついていますが、実際には自分のふるさとだけではなく、自分の選んだ都道府県、市区町村への寄附であり、寄附をすると税金が控除されたり、寄附金の使い道を指定して地域を応援できたり、さらには寄附した地域からお礼の品として地域の特産物がもらえたり、災害支援をすることもできます。  そんなふるさと納税ですが、いいことばかりではありません。他の自治体に寄附という形で納税するわけですから、その分、居住している自治体には税金が入ってきません。自分の住んでいる自治体にも同じように寄附が集まらないと減収につながってしまい、住民サービスの低下などといった事態にもつながりかねません。また、返礼品の過当競争まで起こっている現状さえもあります。ふるさと納税について、ここでは安中市ふるさと創生寄附金制度のあらましや、広報、今後の課題について伺ってまいります。  2項目めは、合併10周年記念事業について。10年前の平成18年3月18日、旧松井田町と旧安中市による合併が行われ、新たな安中市が誕生しました。時は流れ10年がたち、本年度は合併10周年記念事業が数多く行われています。安中市に暮らす全ての人たちとともに、市民が誇りを持ち、未来の子供たちにつなぐ安中市づくりのため、平成28年度に安中市合併10周年記念事業を実施しますと銘打った本事業について、市民提案事業や他の事業、今後の取り組みについて伺ってまいります。  以上、2項目6点についてご答弁をよろしくお願いいたします。なお、質問は、質問席にて一問一答で行います。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、最初の項目であります本市のふるさと納税制度についての1点目、安中市ふるさと創生寄附金について伺ってまいります。  まずは、現在の制度を行ってきた上での寄附金の状況について、これまでの寄附総額と件数の累計、また今現在の寄附者総数、また大口寄附というのはいかほどのものがあったのかについてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 佐藤議員のご質問にご答弁申し上げます。  ふるさと創生寄附金の受け入れについてでございますが、本市におきましては平成20年7月24日から実施しており、平成27年度までの合計は93件で348万3,000円となっております。また、本年度につきましては、12月5日現在83件で338万2,000円となっております。現在までの寄附者数につきましては、12月5日までの累計で176人、最も大口の寄附金額につきましては、平成21年度に寄附をいただいた70万円となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 次に、寄附金の状況について、県内他市町村と比較して本市の現状はどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 平成27年度の実績になりますが、県内において最も寄附金額が多かったのは草津町であり、寄附件数が1万576件、寄附金額は8億6,932万3,738円でございます。近隣市の状況でございますが、高崎市が6,683件、1億389万8,501円、富岡市が2,049件、2億4,500万9,001円となっており、本市におきましては寄附金額で県内35市町村中30番目となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 30番目ですね、35市町村中。それはどうしてそのような状況なのか、理由あるいは要因がわかっていらっしゃるのであれば、お聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 寄附金を多く集めている地方公共団体におきましては、早くからインターネットを利用したふるさと納税ポータルサイトに参加し、トップページでPRするほか、人気が見込める返礼品を充実させるとともに、クレジットカード納付など寄附者が寄附を行いやすい環境が整備されておりました。しかしながら本市におきましては、ポータルサイトを介さずにホームページのみで対応してきたこと、また平成26年度までは返礼品も4品と少なかったことなど取り組みがおくれていたことが寄附金額が少なかった要因と考えております。  平成27年度にふるさと納税制度が拡充されたことにより、全国的に寄附額が急拡大し、自治体間での明暗が顕著になってきたことから、本市においても、ことし6月よりふるさと納税ポータルサイトへの参加と返礼品を拡充させる取り組みを開始したところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいま非常に的確な現状把握をお聞かせいただきましたが、ではそういった中、本市を寄附先に選んでくださった方々のご寄附くださった理由というのは、おわかりになっているのかどうか、その辺の調査などができているのであればお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) ことし6月から参加したふるさと納税ポータルサイトからの寄附申し込み時のアンケートによると、本市を寄附先に選んだ理由として、寄附者ご本人や、その家族の方が本市の出身者であること、本市が勤務先であることなど本市に何らかのゆかりがあることが理由となっております。また、返礼品の拡充後は、返礼品が魅力的だからとの理由での寄附もふえてきております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 額の多い、少ないにかかわらず、本市にゆかりのある方々、気にとめてくださった皆様には感謝いたします。  さて、先ほどのご答弁の最後にありました返礼品が魅力的だから、この一言は今や全国的な流れとなっており、そのため全国の自治体でこぞって皆様のご寄附は我がまちへと創意工夫をされております。本市でも、返礼品を拡充していく中で、市内事業者に特産品等を募集しております。本市の返礼品について、現在の状況をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 本市の特産品を効果的にPRし、市内商工業者の業績拡大につなげるため、本年4月にお知らせ版による市内事業者へ向け公募を行いましたが、反響が少なかったため、担当職員により随時個別に協力依頼を行っております。本市のふるさと納税に対する返礼品につきましては、平成20年の開始当初は4品目のみでありましたが、各事業所等のご協力により、現在では米、シイタケ、碓氷製糸協同組合の製造品、鉄道文化むらのグッズなどに加え、宿泊施設、ゴルフ場利用券等の15品目をそろえることができました。今後も返礼品の拡充について、積極的に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 返礼品の充実も大切ですが、一方で寄附を受ける自治体が、その寄附をどのように使っていくのかというのも、その自治体を寄附先に選ぶ理由として選択肢の一つとしてあるようです。本市の安中市ふるさと創生寄附金のご案内にあります寄附金の使途について、概要をお知らせください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 本市のふるさと創生寄附金の使途につきましては、安政遠足など安中市の元気を発信する事業、文化財保護など安中市の歴史、芸能、文化を発信する事業、観光振興や碓氷峠の森公園整備など安中市の癒やしと安らぎを発信する事業のほか、寄附者の指定による事業の4つの事業について選択していただいております。なお、指定のない場合につきましては、市長が使途の指定を行っております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまご案内いただいた寄附金の使途の選択として、これまでそれぞれの事業にどのくらいのご寄附をいただいておりますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 平成27年度までの実績におきまして、安中市の元気を発信する事業は11件で18万2,000円、安中市の歴史、芸能、文化を発信する事業は12件で26万5,000円、安中市の癒やしと安らぎを発信する事業は1件で1万3,000円、寄附者の指定による事業は14件で167万8,000円、特に指定なしは48件で134万5,000円となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまの実績のうち、一番多くのご寄附をいただいている寄附者の指定による事業という選択肢について、実際にはどのような事業をご指定いただいているのでしょうか。本市も参加しているふるさと納税のポータルサイトである「ふるさとチョイス」を見ても、ホームページからダウンロードできる安中市ふるさと応援寄附金申込書にも、寄附者の指定による事業には具体的な事業名を選択する項目はなく、寄附者自身が事業名を書く欄が設けてあります。この具体的な事業名を挙げて寄附をしてくださっている場合は、どのようなものがあり、重立ったものとしてどのような事業に幾らくらいのご寄附があるのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 寄附者の方が指定している具体的な事業と寄附額といたしましては、教育振興事業に70万円、図書館管理運営事業に50万円、林業振興事業に20万円といったものがあり、その他の指定事業としては福祉事業、環境衛生事業、防犯事業などがあります。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 寄附金の使い道については、後ほど今後の課題についてで具体的なご提案をさせていただきます。  では、次に制度の詳細について、まずはふるさと納税ワンストップ特例制度について概要をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) ふるさと納税ワンストップ特例制度につきましては、所得税の確定申告を行う必要のない給与所得者等が自治体へ寄附を行った場合、寄附先の自治体に申請書を提出することで、所得税の確定申告や住民税の申告を行わなくても税控除が受けられる制度です。ただし、この制度はふるさと納税先の自治体が5団体以内の場合に限られ、6団体以上にふるさと納税を行った場合には、寄附を行った翌年に確定申告または住民税の申告を行う必要がございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 制度が変わったことによっていかがでしょうか。本市の寄附額に何かしらの影響がありましたでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 平成27年度の税制改正により、ワンストップ特例制度や寄附金控除ができる上限額が2倍に拡大したこと、また制度の認知度が高まり、自治体の受け入れ体制も整備されたこと等により、全国的には平成27年度の寄附金額は前年度の4.3倍となり、平成27年度の本市における寄附金額も前年度の約3倍、さらに28年度は新規返礼品の追加の影響もあり、既に前年度の3倍に増加している状況です。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ということは、制度が変わって市場が活発になったイコール、パイの奪い合いも激しくなっていくということにほかなりません。そういう流れの中、寄附を受ける自治体として、ふるさと納税に対する返礼品にかかわる諸経費はどのようなものになっているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 諸経費の内訳についてでございますが、開始当初から平成27年度までにつきましては、返礼品調達費と返礼品郵送料のみでございましたが、平成28年6月からふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」の利用開始に当たり、事業者3社への委託料と、返礼品によっては簡易書留料金が加わっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 自前でやっていれば経費もそうかかりませんが、世間に打って出れば広告宣伝費くらいは当たり前です。  では、今度は逆に、本市の市民がふるさと納税制度を利用して他の自治体に寄附した人数と寄附金額を、これは年度ごとにお知らせください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 他の自治体に寄附した人数と寄附金額についてでございますが、平成20年は3人で7万円、平成21年は1人で4万円、平成22年は2人で6万円、平成23年は東日本大震災により寄附が多く発生したため、227人で1,000万5,000円、平成24年は29人で110万9,000円、平成25年は27人で134万3,000円、平成26年は84人で506万5,000円、平成27年は313人で2,610万6,000円という状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 本市にご寄附いただいた額が既に3倍と思いきや、よそ様へは5倍以上の寄附が流れていってしまっているという状況です。本市の市民が他の自治体に寄附すると、その方々の個人住民税と、場合によっては所得税も控除されます。つまり本市の収入が減るわけです。これまで控除された税の総計について、制度が変わる以前の総計と平均額、ワンストップ特例制度が導入された昨年度はいかほど目減りしましたでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 平成21年度から平成26年度までの市民税の控除総額につきましては322万3,000円となっており、1人当たりの平均では1万1,152円の控除額という状況でございます。平成27年度につきましては、控除税額で190万1,000円、1人当たりの平均では2万2,630円の控除額となっております。なお、控除された所得税につきましては、課税資料がなく、把握しておりませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 市民税の控除額ですが、6年間で322万円余りだったものが、昨年度1年間だけで190万円、これは年間ベースで計算すると約3.5倍です。また、1人当たりの平均額は2倍以上の控除額となっています。一応制度上では、寄附金によって税額が控除されて、減収となった自治体には、その税額の75%が基準財政収入額から控除されるので、普通交付税の交付団体においては75%相当額が減収補填措置されることになっています。なので、実際には25%の減収ということになっていますが、手をこまねいていては税収ロスはふえる一方であります。  そこで、次に、ふるさと納税制度について、この制度の推進について伺ってまいります。まず、ご担当では、現在、この制度の周知について、もちろん市内外の方々向けにですが、どのような広報をしていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 当市へのふるさと納税の推進に係る周知につきましては、現在、安中市のホームページ上で実施している状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 本制度の周知について、これは当然全国発信していくわけですから、ポータルサイトの利用が一番有効な広報ツールであることは間違いありません。本市が利用している「ふるさとチョイス」にしても、月間のPV、いわゆるページビューが1億回を超えるサイトです。そのアクセス数からも、どれだけの人たちがふるさと納税制度に興味を持っているかがわかります。また、これ以外にも、ふるさと納税関連のサイトは結構あります。本市でも「ふるさとチョイス」以外の複数のポータルサイトの利用など、制度の周知に関してさらに寄附金を受けやすくする方法はお考えでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 地元特産品のPRや販路拡大による地域の活性化、ふるさと納税の促進、拡充を図るため、本年6月からふるさと納税ポータルサイト最大手の「ふるさとチョイス」の利用を開始いたしましたが、新たにインターネットショッピングサイトの国内最大手である楽天株式会社が運営する「楽天ふるさと納税」にも参加をする予定でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ところで、本市のホームページで、これを一応確認の意味であえてお伺いするのですが、どの辺を見たらふるさと納税の項目を探せるのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 市ホームページのトップページ左中段に安中市の情報欄があり、その中のふるさと納税の表示をクリックすることにより、安中市ふるさと創生寄附金の案内ページに移動するようになっております。今後は、もっと目につく場所に専用バナーを設けるなど工夫をしていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) こちらから具体的な指摘をせずとも、目につく場所に専用バナーを設けるとのご答弁をいただけるのであれば、やはりお気づきになっていたのだと思います、あそこではだめだと。ぜひ早急に改善をお願いいたします。  例えば、返礼品目当てとかではなくて、本来の意味で安中市にふるさと納税をしたいという方がいます。ふるさと納税のサイトから入ってくれればいいのですが、本市に興味があって市のホームページから見ていったらどう思われるでしょうか。当初のご答弁にも、このようなものがありました。寄附金を多く集めているところでは、早くからインターネットを利用したふるさと納税ポータルサイトに参加して、トップページでPRしているとか、人気が見込める返礼品を充実させているといった寄附者が寄附を行いやすい環境が整備されている。しかし、本市では、ポータルサイトも使わず、ホームページのみで対応してきたこと、返礼品も少なかったことなど取り組みがおくれていたことが、寄附金額が少なかった要因と考えていると。特設サイトをつくって、ぜひ我がまちへと広報している全国の市町村、そういった取り組みを見ると、他の自治体に納税する気もない私から見ても、ここはやる気があるなとの感じを受けます。そういったふるさと納税に関する特設サイトを開設して、全国の安中ファンの方々にやる気を見せるお気持ちはありますでしょうか。そういった検討をされたことはございますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 特設サイトの作成につきましては、現在までのところ検討は行っておりませんでしたが、先月の30日に行った記者発表後に、ホームページ上に「ふるさとチョイス」の外部リンクを設定いたしました。今後は、対外的にPRを強化するため、ホームページとリンクした特設サイトの設置も検討してまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 特設サイトといっても、そのためにわざわざ費用をかけなくても、例えばフェイスブックページでもいいのです。そういう自治体も数多くあります。意欲を持って研究してください。  ところで、本市では、紙ベースの返礼品カタログなどはありましたでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在のところ、紙ベースの返礼品カタログにつきましては、作成していないところでございます。今後、返礼品のさらなる充実を図った上で、作成を検討してまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ウエブサイトによる広報もさることながら、従来ある紙ベースの返礼品カタログ等を利用した周知方法も、実は捨てがたいものがあります。先日、みなかみ町の友人から赤谷プロジェクトの資料を送ってもらった際に、当地の返礼品カタログが同封してありましたし、PTAの大会で水戸市のホテルに宿泊した際には、ホテルのロビーにマスコットキャラクターつきのオリジナルファイルに入ったカタログが置いてありましたので、もらってきました。市民の皆様から市外、県外のご友人に、何かの折に、例えばお野菜とれたから送るよとか、同窓会がありますよといった連絡の際にカタログを同封していただく。たまたま本市に観光や仕事で訪れ、観光地や旅館、ホテルに宿泊した際、ロビーでカタログを見かけたので手にとってみる。こういったさり気ない広報手段、私自身、少し引かれました。そういった媒体でPRすることの必要性についてはどうお考えでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 議員ご指摘のように、市外の方に安中市の魅力を知ってもらうことは大変重要であると考えております。今後は、費用対効果も考慮しながら、返礼品の充実や、さまざまな媒体を使った広報周知活動等、本市を応援してもらえるような取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、次に、広報以外で、今後の課題と思われる点について伺ってまいります。先日、市長から発表されました新たなふるさと納税返礼品、あんなか宿泊&ゴルフ利用券、内容については新聞報道等にもありましたので割愛させていただきますが、この商品の効果の見通しについてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 新たなふるさと納税の返礼品としてあんなか宿泊&ゴルフ利用券を新設し、11月22日からふるさと納税ポータルサイト上に掲載されております。また、11月30日に記者発表いたしたところでございます。平成28年12月5日現在、既に17件、159万円の申し込みがあり、短期間ながら大変多くの寄附をいただいております。この利用券は、安中市に訪れていただき、必ず市内の施設で利用されることとなることから、寄附額以上の地域経済効果が見込まれるとともに、直接的な魅力発信に寄与できるものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ところで、本市の現在の制度のところで伺った安中市ふるさと創生寄附金の使途として、3事業が挙げられておりました。そもそもなぜ本市の寄附金の使途が、その3事業に特化しているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 本市を対外的にアピールするものといたしまして、マラソン発祥の地にちなみ、全国から参加者を募り開催しております「安政遠足侍マラソン」、国の重要文化財でもある碓氷峠鉄道施設の一つ、碓氷第三橋梁、通称めがね橋、温泉マーク発祥の地である磯部温泉、三大梅林の秋間梅林がございます。それぞれ当市にとって欠かすことのできない資産を維持、保存して活用していくために、寄附金を充当している意図でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、その3事業以外の寄附者の指定による事業に、具体的な選択肢としての事業を加えることについてはいかがお考えでしょうか。例えば、6月の一般質問で少々触れましたが、ふるさと納税を財源の一部とした給付型奨学金を創設するとか、あるいは第2子保育料無料化事業で子育て支援を積極的に行っていこうとか、子供の貧困対策として、先ほどの議員もおっしゃられましたが、子ども食堂への運営補助を行いたいとか、財源等々が課題であったり懸案となっている事業があるならば、全国の皆さんに、本市はこんなことをやりたいので、ぜひご協力を、本市は、こんなことが課題なのですとふるさと納税の使い道として呼びかける形をとっている自治体もかなりあります。検討する余地は十分あると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在、寄附者の指定による事業への寄附につきましては、寄附者の意向に沿った既存事業に充当させていただいておりますが、今後、幅広く市外の方々の理解と協力が得られるような地域課題、あるいは他市にはない特色ある施策を前面に打ち出した事業推進を寄附目的に選択できることについて知恵を結集し、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) さらに伺いますが、ふるさと納税におけるガバメントクラウドファンディングはご存じだと思います。ご説明いただけますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 議員ご指摘のガバメントクラウドファンディングとは、自治体が抱える行政課題を解決するための具体的事業に対して、自治体がオーナーとなり、事業企画、目標金額、募集期間を定め、事業内容に賛同する一般の方からの寄附を通じて資金調達をする仕組みで、寄附金についてはふるさと納税として扱われるもので、県内でも取り組みを始めた自治体もございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
    ◆13番(佐藤貴雄議員) 本市でも、こういった取り組みについて調査研究し、先ほど申し上げた寄附者の指定による事業とは別の形で、自治体の課題解決に向けて全国の方々にご協力いただくことは、安中市を全国の皆さんに知っていただくことであり、シティプロモーションを具体化する取り組みとも言えます。ふるさと納税を利用して自治体版のクラウドファンディングを導入することについて、ご意見をお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) ガバメントクラウドファンディングにつきましては、資金調達の有効な仕組みであるとともに、ふるさと納税の本来の趣旨を反映できるものと認識しております。本市におきましても、例えば碓氷峠鉄道施設群の維持管理など取り上げる事業内容や活用目的などの基準、適応方法などにつきまして、今後、検討していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 以上、ふるさと納税制度についてとして、本市の安中市ふるさと創生寄附金について、計24項目にわたって伺ってまいりましたが、この事業、一言で言うなら弱肉強食です。この言葉自体、これまでは行政運営にそぐわないものだったかもしれません。しかし、もう既に地方創生にしろ、少子化対策にしろ、行政もいや応なしに自治体間の競争社会にのみ込まれています。あとは、ご担当の腕の見せどころと申し上げて、次の項目の質問に移ります。  安中市合併10周年記念事業について、まずは市民提案事業の概要についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 市民提案事業14事業については、5月から11月にかけて既に13事業が終了し、残りは3月に1事業が予定されているのみとなりました。終了した各13事業は、各主催団体の創意工夫や活発な広報等と好天にも恵まれ、活況あるイベントとなり、これまで事業実績の提出があった9事業の延べ参加者数は、主催者報告数の合計で約2万1,000人となっております。また、提案事業の総事業費は、全事業が確定しないため未定ですが、補助金額については全事業合わせて約600万円程度となる見込みでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 合併10周年記念事業には、基本コンセプトがあります。これは合併10周年を市民とともに祝い、市民融和と郷土愛を醸成する。本市の魅力を再発見し、その魅力を市内外に発信する。また、市民が協働してまちづくりを行うなどの6つの事業方針です。市民提案事業に関しましても、このコンセプトに基づき10周年記念事業にふさわしい内容になっているというわけですが、これまでさまざまな事業に市として補助を行ってきて、基本コンセプトどおりに開催されているのかどうか確認させてください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 市民提案事業で補助採択された事業は、補助金交付要綱により10周年記念事業コンセプトとの合致性についても審査した結果により補助採択された事業であることから、各事業ともコンセプトからかけ離れた事業はなく、各イベントとも合併後のふるさと安中に対する愛着を高めていただける事業であると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) あと一つ、3月にも事業が残っておりますが、全て事業が終了した後で、事業の事後検証等を行う予定などありますか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 市民提案事業実施団体から市長へ提出される実績報告書において、事業の実績及び効果についての記載を求めておりますので、個々の提案事業については、各実施団体自身による事業検証がなされるものと考えております。一方で、市民提案事業がイベント主体の事業であったため、市の職員も参加させていただいておりまして、状況把握や一定程度の検証はできているものと考えております。また、年度末に開催を予定しております各事業実施団体による包括的な情報交換会において、市民提案事業全般にわたる意見や感想等について取りまとめ、検証につなげたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 次に、他の事業と今後の取り組みについてでありますが、これもやはり合併10周年記念事業の一つである「私だけが知っている安中の魅力百選」についてであります。本事業は、合併10周年を迎え、改めてふるさと安中の埋もれた地域資源を再発見し、安中の魅力を内外に情報発信するため、安中市内の景観や風習、歴史的人物や変わった人工物などを募集しているものです。まだ締め切りまでには日にちがありますが、途中経過はいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 本事業については、広報やチラシ、ホームページ等で募集、PRしておりますが、現在までの応募件数は16件にとどまっている状況でございます。この要因としては、本事業の募集趣旨が埋もれた地域資源を再発見するものであることから、応募の適否の判断がわかりづらいという側面があるのではと思料しております。今年度いっぱい募集を継続しますが、今後は募集方法の再検討を行い、さらに収集、整理を進めていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) これは合併10周年記念事業の冒頭にある文章ですが、本事業を安中市に暮らす全ての人たちとともに、市民が誇りを持ち、未来の子供たちにつなぐ安中市づくりのため、どのように生かしていくのかお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 本事業は、これまで広く知られていなかった地域資源を掘り起こし、新たな安中市の魅力を内外に情報発信することを目的にしていますが、市民や子供たち同士の会話における地域の話題提供など、地域コミュニティーやコミュニケーションづくりに役立ち、これが安中市への愛着や郷土心の育みにつながればと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) せっかくこのような機会に安中の魅力を募集するのですから、冊子やホームページに掲載するだけではもったいないような気もします。例えば、その魅力的なものも含めて、市民要望のある安中のかるたなどを作成する事業につなげていく等の取り組みに生かしていく考えはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 今回の魅力百選募集がそのまま安中かるたの作成題材とはできませんが、郷土かるたはふるさとへの愛郷心を育てるための有効な手段の一つであると思いますので、安中市の象徴としての安中かるたにつきまして検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) もう既に12月、あと数カ月で合併10周年記念事業を行った年度も過ぎていきます。合併を記念して行った周年事業をただ開催したという実績や、補助を出したから、これで市民協働ですねでは何も残りません。来年度以降、記念事業をどのような位置づけにしていくつもりでおられるのか、お考えがあればお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 今年度において、合併10周年としての記念事業は終了することとなりますが、今回の市民提案事業は、主にイベント事業に特化しているものの、今後の地域づくりや市民協働など、安中市が元気になり、市民活動が活発になるための足がかりになったのではないかと考えております。今後は、さらに多様な主体が地域の課題に対応した新たな公共の担い手として地域を耕す意欲と仕組みづくりにより、さまざまな市民活動の支援策に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 私も幾つかの記念事業に参加させていただきました。子供たちと行ったフリーマーケット、8歳の小学2年生にとって初めてのフリーマーケットで彼はラジコンを探していましたが、手頃なものがなく残念そうでした。あんなか祭りでは、勇壮な山車の背景に、美しい大輪を描く秋の花火にしばし見とれ、その花火をバックに祭ばんてんで撮った長女とのツーショットは、ことし一番の思い出です。私同様、市民の皆様は、これらの記念事業をどのような思いで見詰めていらっしゃったでしょうか。そして、次に訪れるのは合併20周年でしょうか。私たちは周年事業をいつまで祝えば、私たちの中から合併という意識がなくなっていくでしょう。それは、私たち大人の責任であり、行政の責務であり、議会も同様です。ともに子供たちに胸を張って誇れる安中市をつくっていけますよう要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前11時40分) ○副議長(今井敏博議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午後 1時00分)                                                         ◇ 巽   久 男 議員 ○副議長(今井敏博議員) 次に、5番、巽久男議員の登壇を願います。  巽久男議員。               〔5番 巽 久男議登壇〕 ◆5番(巽久男議員) 議席番号5番、新政会、巽久男でございます。通告に基づき質問いたします。  1項目めは、総合体育館の利用と管理と、小さく4つに分けて質問します。  その中で2番が1つありまして、体育館の修理ということで質問いたします。  2項目めは、西毛広幹道の進捗状況について、3点に分けて質問させてもらいます。  3項目めは、米山公園の管理、改善について、2項目で質問させていただきます。  質問は、質問席にて一問一答方式でさせていただきます。早速ですが、させていただきます。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 総合体育館の利用について管理ということで、1番目に総合体育館について供用開始期日をお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 巽議員のご質問にお答え申し上げます。  総合体育館は、市民の健康、体力の増進等を目的に、平成7年7月に設置されて以来、スポーツ活動の拠点として市内外の方々に利用されておるところでございます。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 総合体育館の年間の利用団体数を伺います。 ○副議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 年間の利用団体数でございますが、これはいずれも過去3年間の平均でございます。アリーナが910団体、体操室が520団体、会議室が140団体でございます。各施設の利用団体数に大きな増減はございません。また、そのほか温水プールやトレーニング室等は個人利用でございます。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 団体数の割合なのですが、市内と市外の割合がわかればお願いします。 ○副議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 利用の割合の関係でございますが、利用団体の住所は、利用申し込み受け付けの際には確認しておりますが、市内外別の集計は特に行ってはございません。しかしながら、おおむね大部分が市内団体でございます。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) ほとんどの利用者の方が安中市内ということで、わかりました。  続きまして、利用につきまして、減免についてどのような形をとっておりますか、ちょっと聞きたいと思います。 ○副議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 利用団体の減免状況についてでございますが、総合体育館使用料の減免につきましては、安中市スポーツセンター条例及び施行規則に規定されているように、例えば減免の対象となるものを例示しますと、市及び市教委の主催し、または共催する行事、また1つは市体育協会が主催する行事、また1つが市内の小中学校が正規の教育課程のための利用、またもう一つが市内の児童及び生徒の団体が利用する場合等、あらかじめ限定的に例示されている利用に限り減免させていただいているところでございます。ご理解いただきますようお願いいたします。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 細かく分けてあると思いますが、この辺も今後また見直しをしていただける部分があればお願いしたいと思います。  次に、体育館の管理についてですが、総合体育館について補修管理の状況をお願いいたします。 ○副議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 補修管理の状況でございます。総合体育館のオープンから20年以上経過する中、建物本体の老朽化に加え、電気、機械等の経年劣化による故障がたびたび発生しております。これに対応しまして、引き続き利用者に不便をかけないことを最優先に考え、計画的に改修更新工事等を実施してまいりたいと考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 20年からたっていますと、いろいろと修理しなくてはならないところが出てくると思いますので、これもおいおい修理をしっかりやっていただきたいと思います。  続きまして、総合体育館アリーナの雨漏りの状況が気になりましたので、私も経験したところをちょっと言わせてもらいます。昨年の11月14日、たまたま私も立場がありまして、スポーツの関係でやらせてもらっていますが、第38回西毛地区剣道大会というものを総合体育館をお借りしてやったところ、私、立場上、審判長ということで一日朝からさせてもらったのですが、当日は小雨が降っておりまして、午後になったらば強い雨が降ったらしくて、会場の中にいたのでわからないのですが、会場の一部の選手が試合中に転倒いたしまして、私、目の前で審判長ということで座らせてもらっていまして、どうしたのかなと思ったのですが、審判員の人がすぐ立ち会って試合が開始されまして、物の何分もしないうちにまた同じような状態がありましたので、これ心配だと思って中断をして確認させてもらったところ、係員が、そこが何か上から雨が漏っているのではないかということになりまして確認したところ、雨漏りしていたと。  この雨漏りも当日、係員のものは一切聞いていなかったものですからちょっと驚いたわけで、大きなけがにもならなかったのですが、今後、こういったアリーナにスポーツでみんな大勢の方が参加というか、使用するのについて、そういった雨が降ると雨漏りするようなところがあれば、掲示しておくとか、またお知らせをするとかいう形で、けがのないようにこれから準備してもらいたいなと思います。  また、これにつきまして、市のほうはどんな考えをお持ちでしょうか。よろしくお願いします。 ○副議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) アリーナの雨漏りの状況でございます。議員ご指摘のアリーナの雨漏りにつきましては、以前から風雨の強い日などに雨漏りがすることがあるということでございます。原因は、屋根の構造上の問題や経年劣化によるものと思われますが、今後は雨漏り防止のため、具体的な対策をさまざまな角度から検討してまいりたいと存じます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 今言われたように、今後、大きなけがのない、また雨漏りがとまるほうがいいのですが、その辺を要望したいと思います。よろしくお願いします。  続きまして、2項目めの西毛広域幹線道路の進捗状況についてということで質問いたします。各工区の進捗状況について、工事の状況について質問させていただきます。西毛広域幹線道路の安中市に関する部分は8.5キロ、それを3つの工区で構成され、その工区のうち1.9キロが平成24年から事業化され、秋間川橋梁下部の工事が完成し、現在では九十九川橋梁下部の工事について施工が行われており、徐々に目に見える形となっております。  このような状況の中、本年5月に大澤知事から未着手でありました安中工区及び安中富岡工区年内事業化が表明され、早期全面開通に向けて大きく前進したところであります。先行する安中工区の完成予定は平成32年と聞いております。群馬県事業でありますが、現在、用地の取得状況、工事の進捗状況や完成見通し等がわかる範囲で教えていただきたいと思います。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 巽議員の西毛広域幹線道路の進捗状況の安中工区の進捗状況についてご答弁申し上げます。  西毛広域幹線道路の事業は、群馬県が事業主体として実施しております。安中土木事務所に確認したところ、安中工区の平成28年11月末時点の用地取得の進捗状況としては、取得予定面積約6万9,000平方メートルのうち、契約済みの面積が約6万6,000平方メートル、残りの面積は3,000平方メートルほどでございます。その取得率は約96%となっております。  一方、工事の進捗状況は、平成27年度に秋間川橋梁下部工が完成し、平成28年度には一般県道安中榛名湖線横断管渠工、九十九川橋梁下部工が完成し、用水路のつけかえ工、打越川のつけかえ工、そして九十九川橋梁が施工中でございます。事業全体の進捗率は、約50%となっております。このように平成32年度の完成に向けて事業を進めているところでございます。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) わかりました。  続きまして、それに関する測量状況についてお尋ねします。知事の年内の事業化の表明を受け、安中土木事務所の事業着手における住民説明が7月下旬に数回開催されまして、その中で測量作業を8月から始め、設計業務は来年2月から3月に完了と伺っております。また、市役所前の450メートル区間は、街路事業で実施することも伺いました。特に市役所前は家屋や店舗が多く、影響があるかと思われますが、測量作業の進捗状況についてお伺いいたします。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 測量設計業務は、高崎安中工区3.8キロメートルのうち、安中分が1.9キロメートルと安中富岡工区6.3キロメートルのうち、安中市分が4.7キロメートル、この合計を6区間に分割して実施しております。そのうち市役所前の450メートルを街路工区として実施しており、ほかの区間と同様に8月以降、測量作業を実施するとともに、現在は詳細設計を行っております。年度内の詳細設計の完了を目指しておるところでございます。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 測量実施、現在の設計業務を行っているとのことですが、これで地権者に対してどのような接触を行ってきたのでしょうか、お知らせください。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 6月上旬に関係区長説明会を開催し、7月下旬には測量調査が必要と想定される関係者を対象に説明会を6回ほど実施いたしました。対象の関係者数約900名の半数の出席をいただきまして、測量作業の実施についてご了解をいただいたところです。今後は、12月20日に地域の代表の方に説明をし、設計の検討結果について、今年度末までに関係者を対象とした説明会を実施する予定と伺っております。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 続きまして、用地買収についてでございますが、今後、用地買収や建物調査の協力を地権者にお願いに当たると思いますが、実際の用地買収はどのようなスケジュールとなっておるか、わかる範囲でお知らせください。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 平成29年度に用地調査と地上物件の調査に着手すると伺っております。国の予算等の状況にもよりますが、これらの調査が円滑に進むことで用地等の交渉に入っていくものと思っております。  なお、市役所前の街路工区450メートルにつきましては、その用地交渉は安中市において行うこととなっており、今後もさらに土木事務所との連携を密にして、早期の完成に向けて努力してまいりたいと考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) できるだけスムーズに工事が進むように、県との話をお願いいたします。  続きまして、米山公園の管理改善について、具体的に改善の質問をさせていただきます。米山公園は、市制30周年事業の一つとして平成4年4月に供用が開始され、面積は2ヘクタール、近隣公園では市の代表する公園の一つで、ところが近年は建設から20年が経過し、随所で老朽化が目立っており、多くの利用者から改善を望む声が聞かれます。昨年、第4回定例会一般質問で質問させていただきまして、和風庭園の静観庵や流水の池洋風庭園の噴水設備、パターゴルフ場に接するホタル池の状況について質問をさせていただきまして、その中の答弁では、今後、修繕、設備に向けて検討を行うことになりましたと。具体的に修繕計画がありましたら、お答えをお願いしたいのですが。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 議員ご指摘のとおり、米山公園は当市の代表的な公園であるにもかかわらず、その機能が十分果たせない状況にあると認識しております。昨年来、利用者が快適に公園を利用していただけるよう修繕を行ってきております。具体的には、昨年度、静観庵の入り口の門の改修やパターゴルフ場の人口芝の張りかえ補修、バンカー砂の補充等を実施してまいりました。また、今年度に入り、洋風庭園内のベンチ12基について、座板の取りかえや水飲み器具の取りかえを行ってまいりました。噴水施設につきましては、配管やポンプの取りかえ等大規模な改修が必要になることや、水源を農業用水に頼る現状では、必要水量の確保が困難であり、噴水施設の再開が可能かどうか検討してまいります。また、流水池につきましても、多量の漏水があることや、水量の確保の課題から小さな流れの小川への転用ができないかどうかを検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 実施時期についての質問ですけれども、修繕検討をなされていますが、この上で伺います。噴水設備配管がむき出しになっている状態であります。現在、バリケードで立入禁止表示があります。非常に危険な状態でありますので、この状況を解決するために噴水設備、池の改善等の実施時期がわかれば教えていただきたいと思うのですけれども。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 市内のほかの公園を含め、全体的な見直しを進める中で、米山公園の具体的な改修計画をつくり、緊急性のあるものから順次対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員。 ◆5番(巽久男議員) 大体わかったのですが、公園にバリケードがある公園というのは余り見たことないので、建築中であれですが、ふだん、もう何年となく、3.11のころ、池が漏水になって、その後ずっとあんな状態になっているという話を聞きましたけれども、できるだけ早目にそういったことが改善できれば、市民の人ももっと公園でくつろげるのではないかなと思います。これからもよろしくお願いします。  以上で私の一般質問を終わりにします。ありがとうございました。 ○副議長(今井敏博議員) 巽久男議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 太 田 進 一 議員 ○副議長(今井敏博議員) 次に、7番、太田進一議員の登壇を願います。  太田進一議員。               〔7番 太田進一議員登壇〕 ◆7番(太田進一議員) 議席番号7番、朋の会の太田進一でございます。私は、通告に基づきまして2項目9点について質問させていただきます。  まず1項目めは、雪害対策についてでございます。平成26年2月14日、夜から降り続けた降雪は、西毛地区、東毛地区においても、過去に記録のない1メーター前後の積雪量となり、国道17号、18号という1級幹線道路が大型トラック、トレーラー、乗用車等で動きがとれずに大渋滞となってしまいました。地球環境の変化、大自然の恐ろしさを知らされました。トイレ、飲食物、睡眠、各職場への通勤等で大変な思いをされたことも、まだ記憶に新しいことと思います。  その対策の一つとして、平成26年に松井田町横川地区で国交省主催で除雪の訓練をしました。雪害も災害の一つですが、いつ、どのような災害が発生するかわかりません。そこで、5点、雪害対策について質問させていただきます。  2項目めは、有害獣被害状況と対策についてでございます。イノシシによる耕作農地の被害は甚大なものになっております。市に相談報告がなされていない自家消費分の被害金額は、はかり知れない金額になると思っております。耕作者が丹精を込めてつくった作物を収穫しようとする前日に食い荒らされてしまいます。耕作意欲が薄らいで耕作放棄するようになれば、農地が荒れ、生産性の減少にもつながります。そこで、有害獣関係で4点お伺いいたします。  要旨は以上ですが、質問は一問一答方式で質問席にてさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) それでは、通告に基づきまして質問させていただきます。  1項目めの1点目、国道の雪害対策について伺いますが、大雪を経験したその年の平成26年に碓氷峠、碓氷バイパスを抱える当市で、群馬県道路除雪訓練が松井田町横川の鉄道文化むらで行われました。大変早い対応でした。今後、当市でこのような訓練の計画があるのか、お伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 太田議員の雪害対策、国道の雪害対策につきましてご答弁申し上げます。  国道の道路除雪行動計画の訓練は、県内では安中地区が最初で、平成26年に国土交通省が主催で行われました。平成27年は前橋市、平成28年はみどり市で開催されております。国土交通省に確認したところ、今後、安中市で開催の予定は今のところ未定とのことですが、訓練を行う場合には、積極的に受け入れて関係機関と連携してまいりたいと考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 国交省の訓練のことはよくわかりました。ふだんからの備えとして、市独自の訓練も必要だと思います。地元の自主防災組織と相談していただき、せめて2年に1度ぐらいは訓練をしたほうがよいと思います。また、これは要望ですが、国道18号碓氷バイパスが降雪により通行どめのときには、車両転回をお願いしますという標識が3カ所ほど設置してあります。回転した車両が駐停車の場所もありません。渋滞により地域市民の生活、移動にも非常に支障を来すと思われます。進行方向の上下線が変わっても車両が立ち往生してしまいますので、待機駐車場所として上信越松井田妙義インターより西側方面に道の駅の新設整備を強く要望いたします。  次に、2点目の市道の雪害対策についてお伺いします。降雪時の除雪対策行動で通常除雪と大雪時の道路除雪行動計画化の移行についてお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 大雪時の道路除雪行動計画は、前橋気象台から大雪警報が発令され、県内の広範囲にわたり交通障害の発生が予想される場合です。大雪警報とは、安中地区においては山地、平地ともに12時間で降雪の深さ20センチメートル以上が予想される場合でございます。大雪時の行動計画に移行すると、国道、県道、市道の垣根を超えた除雪を実施することにより、幹線道路の除雪をスムーズに行うことが期待できます。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 次に、群馬県の除雪の行動計画についてですが、今までは国と県の発令基準が地域事情にそぐわない面もありましたが、群馬県の行動計画の発令が変わったと聞きましたが、どのように変わったかお伺いします。
    ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 平成28年度からは、各土木事務所と群馬県の道路管理課とが協議し、その結果を踏まえ、国土交通省と協議してから、各土木事務所単位で行動計画が発令されることとなりました。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 全体のことはわかりましたが、細かい点につきまして質問させていただきます。  市道の滑りどめ砂の設置場所の基準についてお伺いします。また、看板がある場所もありますが、看板がなく、雪に埋もれてわからない場所もあります。その対策についてお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 松井田地区管内の滑りどめ砂の設置は、降雪後の凍結時における危険な箇所に設置しております。また、雪に埋もれ確認できなくなるため位置標識を設置しておりますが、破損などにより確認しづらい箇所につきましては順次標識の設置を考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 私の見たところ、かなりの場所で看板がなかったり、破損が見受けられます。早急に対策をしていただきたいのですが、1カ所当たりの看板設置費用はどのくらいですか。また、今後の設置予定をお聞かせください。 ○副議長(今井敏博議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 看板の設置費用といたしましては、1カ所当たり1万円程度と見込んでおります。安中市全体では約350カ所あり、破損したり、紛失したりしている箇所から順次設置してまいりたいと考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) それほど予算がかからないので、早急に設置をお願いいたします。  次に、指定避難場所に避難困難な地域の対策についてお伺いします。当市では、半世紀でも例のない大雪を平成26年2月に経験しました。家屋の損壊、車庫の損壊等があり、被害は甚大でした。積雪の深さの重さは密度にもよるので一概には言えませんが、目安として1立米当たり新雪およそ50キロから150キログラム、小締まり雪150キロから250キログラム、締まった雪およそ250キロから500キロと言われています。この重さにより、家屋の損壊が想定される場合の避難困難な地域についての対策をお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 太田議員のご質問に答弁いたします。  大雪時における避難困難地域の対策につきましては、市では降雪シーズン前に広報紙等を通じて各ご家庭に対し、最新の気象情報に注意することや、不要不急な外出を控えること、食料、水、燃料等の十分な備蓄を図るよう普及啓発を行っているところでございます。また、実際の降雪時における市の対応といたしましては、防災行政無線、緊急速報メール、メール配信サービス及びホームページ等の情報伝達手段を活用し、早期の段階から市民の皆様が身近に危険を感じた際には、早目の自主避難を心がけること、また雪崩、家屋の倒壊等が想定され、市民に被害が及ぶおそれがあると判断したときは、遅滞なく避難勧告等を行い、適時適切な避難行動を行うことの呼びかけを行ってまいります。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。よろしくお願いします。  次に、光熱源、非常食、食料等の確認対策についてお伺いします。近年では、積雪による送電線の断線等も当市の範囲では余り多くはないと思いますが、高齢者世帯が多くなり、ひとり住まいの方も多く見受けられます。光熱源を電気一本に頼っている家庭では、こたつ等の熱源、また調理もできないのが現実ではないでしょうか。非常用の飲料水、食料等の備蓄も必要ですが、カセットコンロ等の生活必需品等の備蓄も必要かと思いますが、その対策についてお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 市の備蓄計画といたしましては、先ほどの答弁と重複しますが、まず各家庭で最低3日分の非常用の飲料水、食料等を備蓄するよう、市民に対し、広報紙等を通じて普及、啓発を行っております。議員ご指摘の熱源のことにつきましても、今後、啓発に努めたいと考えております。  一方、市といたしましても、初期の対応に必要な食料及び飲料水、生活必需品等の備蓄を進めており、備蓄配置状況につきましては、物質の特性に応じ集中備蓄及び避難所の位置を勘案した分散備蓄を組み合わせて行い、備蓄拠点の設置等の体制整備に努めているところでございます。また、近年では、幾つかの避難所等におきまして、ガスを利用した熱源対策、発電対策等も進めているところでございます。また一方で、関係機関や団体等との相互応援協定の締結を図ることなどにより、幅広い調達体制の整備に努めているところでございます。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) ことし、防災訓練を松井田町細野地区で行われ、防災に対する市民の意識が高揚したのではないかと思いますが、そこで自主防災組織等の地域における食料、飲料水等の備蓄の状況と対応についてお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 自主防災組織等の地域における備蓄等につきましてでございますが、住民相互の防災意識の高揚を図り、自主的な防災活動を促進するため、自主防災組織に対し補助を行っており、食料、飲料水等の備蓄に対しましては、災害時に備えて各種の防災資機材の整備に必要な費用と合わせ、3万円を限度として補助しているところでございます。そのほか防災訓練等に対しましても、補助を行っているところでございます。今後も共助の中核を担う自主防災組織を結成・育成し、災害による被害の防止及び軽減を図るために必要な支援を行ってまいりたいと考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。  次に、高齢者の安否確認についてですが、降雪、積雪の状況と地域により異なると思いますが、停電によりこたつ等の熱源がなくなり、寒さに耐えられないひとり暮らしの高齢者の安否確認と対策についてお伺いいたします。 ○副議長(今井敏博議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 太田進一議員の質問にご答弁させていただきます。  停電の程度により対応は異なりますが、大雪時に停電になった場合には、庁内の連携により、まずひとり暮らし高齢者で緊急通報装置を設置している方には、システムを利用し、本人の状況を確認します。連絡がとれない、設置されていない場合は、ひとり暮らし高齢者基礎調査票による緊急連絡先に対応を依頼します。そのほか防災上の要配慮者に対しましては、担当課で調整した上、必要に応じ、地元民生委員や区長にお願いをし、安否確認を行っていただく方法を考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 非常に大切なことなので、よりよい対策をお願いします。  次に、介護保険サービスを利用している方が多くおります。その方々の安否確認の方法についてお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) 施設入所の方には、行政から各施設に電話等で確認をすることが可能です。ご自宅で介護保険サービスを利用している方は、契約している担当の介護支援専門員に確認してもらうことになります。また、施設では、年に2回程度防災訓練を実施しており、雪害対策としましては、食料の備蓄、スコップ等の道具の準備、職員の連絡網を整備しているところが多くなっております。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 茂木市長のもとで防災対策、防災訓練とかなり充実してまいりましたが、大雪や災害はいつ起こるかわかりません。さらなる対策強化をお願いします。  次に、有害獣被害と対策についてお伺いします。1点目のイノシシによる耕作農地の被害状況についてお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 太田議員のイノシシによる耕作農地の被害状況についてのご質問に答弁をさせていただきます。  本年11月末時点において、今年度の野生鳥獣全体での農作物被害についての相談件数でございますが、75件ありました。今年度につきましては、まだ被害の状況を整理しておりませんが、平成27年度においては農作物の被害面積が約54.7ヘクタール、被害金額は稲作が194万円、野菜が282万6,000円、芋類が264万9,000円、その他が62万3,000円、合計で803万8,000円となっております。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。ありがとうございます。  報告相談がありました被害金額についてはわかりましたが、自家消費も含め申告されていない金額も相当分あると思いますが、今後は、なお一層の状況把握としっかりした対策をお願いいたします。  次に、鹿、イノシシによる交通被害についてお伺いします。近年、鹿、イノシシによる交通被害が新聞、ニュースで伝わってきておりますが、私も夜間、早朝に、山間部はもとより、住宅地を運転していても有害獣が道路に立ちどまっていたり、向かってくるようにも見受けられます。安中市の被害状況はどのようになっていますか。また、その対策として警鐘の看板等の設置が必要だと思いますが、当市の対応をお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) イノシシや鹿による交通被害につきましては、今年度は2件の情報が寄せられておりますが、車両事故による人的被害の報告はありません。甘楽町、下仁田町では、鹿との交通被害が増加していると聞いております。安中市においても、今後、被害の状況により、車両に対する注意喚起の標識の設置等が必要な場合は、関係機関と協議を行ってまいります。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 注意の啓発看板等の設置増を要望いたします。  続きまして、鹿、イノシシの捕獲、殺処分に係る1頭当たりの費用の増額についてお伺いします。大変危険な思いをして捕獲、殺処分、埋却処分等苦労されていると思います。そこで、1頭当たりの処分費用を増額していただき、捕獲隊の増員になればと思いますが、費用増額についてお伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 安中市有害鳥獣捕獲隊には、県からの補助金である捕獲奨励金と、市との委託契約による委託料が支払われております。現在、安中地区は、イノシシ、ニホンジカが県からの奨励金が4,000円、委託金の中から6,000円の合計で1万円となっております。松井田地区は猿の追い払い業もあるため、奨励金で支払われる額のほかに、1頭当たりの上乗せではなく、出動時間に応じた委託料が支払われております。  また、現在、有害鳥獣対策協議会の設立に向け準備を進めておりまして、協議会委員には有識者、農業団体、森林組合、区長会などの関係機関にお願いする予定でおります。今後、協議会が設立されれば、国の補助金を受けられ、費用の増額になると考えております。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 大変わかりました。  続きまして、安中市有害鳥獣捕獲隊に参加するためには、どのような資格が必要ですか。いろいろ厳しい条件があるように聞いておりますが、その詳細をお伺いいたします。 ○副議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 安中市有害鳥獣捕獲隊に参加するためには、安中市内に住所または土地を有し、20歳以上の方で、狩猟免許を所持し、心身ともに健康な方。なお、80歳以上の方は、猟友会長の推薦が必要となります。また、過去に鳥獣法違反による処罰を受けていない方で、わな免許は1年以上、銃猟免許は3年以上の狩猟経験を有し、関係法令の規定に従い、狩猟に関するマナーを守れ、有害鳥獣対策事業の要旨にご理解をいただき、積極的に参加できる方等となっております。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。ありがとうございます。できるだけ多くの人が資格を取得できる機会をもっとふやしてもらい、地域の公民館や住民センターで取得できるようになれば、もっと捕獲隊員もふえるのではないでしょうか。住民センター、公民館で資格取得できるように要望しておきます。  次に、有害獣の焼却施設の建設についてお伺いします。今年度は、既にイノシシ殺処分600頭、鹿2頭と聞いております。ふえ続ける有害獣の捕獲量、捕獲隊員の高齢化に伴い、有害獣の埋却処分も大変な状況ではないでしょうか。大型獣は穴の大きさ、深さとも必要だと思います。限度もあるのではないでしょうか。そこで、焼却施設の建設を検討しているのか、お伺いします。 ○副議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(佐藤正二) 焼却施設につきましては、ふえ続ける捕獲量や捕獲隊員の高年齢化等により、埋却処分も厳しい状況となっております。焼却施設の設置は、これらに対して極めて有効な対策と考えております。しかしながら、焼却炉の購入と維持管理費用、またその設置場所などの観点から課題もありますが、検討していきたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 捕獲隊員の高齢化等により、埋却処分の状況が厳しくなってきていると思われますので、ぜひ建設に向けて至急検討していただきたく、強く要望しておきます。  これで私の一般質問を終わりにさせていただきます。大変ありがとうございました。 ○副議長(今井敏博議員) 太田進一議員の質問が終わりました。  以上をもって、一般質問は全部終了いたしました。 △休会について ○副議長(今井敏博議員) お諮りいたします。  議事整理等のため、明日14日は休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(今井敏博議員) ご異議なしと認めます。  よって、12月14日は休会することに決しました。  来る12月15日午前9時、本会議を開会いたしますから、ご参集願います。 △散会の宣告 ○副議長(今井敏博議員) 本日はこれにて散会いたします。                                      (午後 1時48分)...