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  1. 広島県議会 2005-12-01
    平成17年12月定例会(第1日) 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成17年12月定例会(第1日) 本文 2005-12-06 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 21 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長新田篤実君) 選択 2 : ◯議長新田篤実君) 選択 3 : ◯議長新田篤実君) 選択 4 : ◯議長新田篤実君) 選択 5 : ◯石橋良三選択 6 : ◯議長新田篤実君) 選択 7 : ◯沖井 純君 選択 8 : ◯議長新田篤実君) 選択 9 : ◯知事藤田雄山君) 選択 10 : ◯議長新田篤実君) 選択 11 : ◯議長新田篤実君) 選択 12 : ◯議長新田篤実君) 選択 13 : ◯議長新田篤実君) 選択 14 : ◯議長新田篤実君) 選択 15 : ◯議長新田篤実君) 選択 16 : ◯議長新田篤実君) 選択 17 : ◯議長新田篤実君) 選択 18 : ◯議長新田篤実君) 選択 19 : ◯知事藤田雄山君) 選択 20 : ◯議長新田篤実君) 選択 21 : ◯議長新田篤実君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:         午前十時三十二分開会・開議 ◯議長新田篤実君) これより十二月定例会を開会いたします。  出席議員六十五名であります。これより会議を開きます。  この場合、議席の一部変更並びに指定を行います。新しい議席は、お手元へ配付のとおり変更並びに指定いたします。  この場合、知事、行政委員会の長並びに説明員の出席を求めるに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 2: ◯議長新田篤実君) 御異議なしと認めます。よって、直ちに出席を要求いたします。         【知事、行政委員会委員長並びに各説明員出席】 3: ◯議長新田篤実君) 一言ごあいさつを申し上げます。  本日、十二月定例会が招集されましたところ、議員各位には極めて御健勝にて御参集を賜り、県政進展のため、まことに御同慶にたえません。  去る十一月十五日の紀宮清子内親王殿下の御成婚は、県民のひとしく喜びとするところであり、ここに改めて慶賀の意を表するものであります。  先般、政府・与党で合意された三位一体の改革においては、三兆円の税源移譲や施設費の一部一般財源化が盛り込まれるなど、一定の前進があったものの、真の地方分権の実現には、いまだ道半ばの感は否めないものでありました。今後は、平成十九年度以降の第二期改革に向けて、さらなる取り組みを進めていかなければならないと決意を新たにした次第であります。  さて、最近の県内経済は、輸出の増加に伴い生産が増加傾向にあるなど、回復を続けておりますが、県政の世論調査結果によれば、今の暮らしには満足しているものの、将来に対する不安を感じている人が増大しているとのことであります。このような不安を真摯に受けとめ、県民の皆様が未来に夢を描くことができますように、県議会といたしましても、教育改革や少子・高齢化対策、産業・雇用対策などに、県当局と一体となって最善を尽くす所存であります。また、分権時代において住民自治の根幹を担うべき県議会として、期待される役割と責任を果たしていくため、常に自己改革を行いながら、平成の大合併後の新たな県土づくりに向けて、活発な政策提言に努めてまいります。  この一年を顧みますと、福山港の国際コンテナターミナル供用や広島港への北米定期航路の就航、グアム、バンコクとの定期航空路線就航など、国際交流の基盤整備が促進されたところであり、今後、観光や経済交流が一層進展することを念願する次第であります。  一方、アスベスト被害や子供の犯罪被害など、県民生活における不安が顕在化した年でもあり、安心・安全の一層の確保に全力で取り組んでまいります。  さて、今次定例会に提出されます議案は、一般会計補正予算を初め、条例案など合わせて三十九件でありますが、いずれも県政の当面する重要案件であります。各位におかれましては、活発なる御審議を賜り、もって県民の負託にこたえられますよう念願いたす次第であります。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 4: ◯議長新田篤実君) この際、先般行われました県議会議員の補欠選挙で御当選になりました二名の諸君を御紹介いたします。  初めに、石橋良三君を御紹介いたします。石橋良三君。         【石橋良三君登壇】
    5: ◯石橋良三君 おはようございます。ただいま御紹介いただきました石橋良三でございます。  先般、広島市安佐南区で行われました補欠選挙におきまして当選をさせていただきました。再び本会議に復帰することになりましたけれども、県政進展のため、そして、県民福祉の向上のため、議会と行政が快い緊張をさらに高めて、そして、心を新たにし、誠心誠意努力する所存でございます。先輩、同僚議員の皆様方の格段の御指導、御鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、簡単でございますけれども、ごあいさつにかえさせてもらいます。ありがとうございました。(拍手) 6: ◯議長新田篤実君) 次に、沖井 純君を御紹介いたします。沖井 純君。         【沖井 純君登壇】 7: ◯沖井 純君 ただいま紹介を賜りました沖井 純でございます。  先般行われました補欠選挙におきまして、佐伯郡区より当選させていただきました。まだまだ未熟者ではございますが、県政発展のため、全力を尽くす所存でございます。先輩諸兄の御指導、御鞭撻、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 8: ◯議長新田篤実君) この場合、知事から発言を求められておりますので、これを許します。知事藤田雄山君。         【知事藤田雄山君登壇】 9: ◯知事藤田雄山君) 一言ごあいさつを申し上げます。  私は、十一月六日の知事選挙におきまして、多数の県民の方々の御支持をいただき、再び当選することができました。大変光栄に存じております。これからの数年間は、さらに変化のスピードが加速し、地方行政は激動の時代を迎えるものと考えております。四期目の県政運営に当たり、責任の重大さを痛感いたしておりますが、さらに決意を新たにいたしまして、県政発展のため、全力を尽くす覚悟でございます。どうぞ引き続き、皆様方の格別の御支援と御協力を賜りますようお願いをいたします。  なお、この際、私の後援会の政治資金収支報告書記載問題に関して、一言申し上げさせていただきたいと存じます。  司法当局による後援会事務所への捜索等が行われたことにつきましては、まことに遺憾であり、重く受けとめております。今後、当局の捜査の推移を見守りたいと存じますが、一日も早い県民の皆様の信頼回復に向けて、私自身、真摯に努力してまいりたいと考えております。 10: ◯議長新田篤実君) 県議会を代表して、一言お祝いを申し上げます。  藤田知事におかれましては、このたびの選挙において、「人材の育成や活力あふれる地域の創出などによる住みたい広島県づくり」などの主要な政策を掲げられ、県民の多数の支持を得られて、四たび広島県知事に就任されました。心からお喜びを申し上げます。  いよいよ、これから藤田知事の四期目がスタートすることになります。知事におかれましては、本県が豊かで活力に満ち、中四国地方の中枢県としてさらなる発展を遂げるため、これまでの実績を十分生かされ、引き続き県政の先頭に立って格段の御尽力を賜りますようお願い申し上げます。  先ほど知事から政治資金収支報告書記載問題に関して、「県民の皆様の信頼回復に向けて真摯に努力してまいりたい」との発言がありました。今後、適切な対応がなされるものと、議会としても強く望むところであります。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 11: ◯議長新田篤実君) 諸般の報告がありますので、書記をして朗読いたさせます。         【書 記 朗 読】                                   平成17年12月6日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                   広  島  県  知  事                                       (財 政 室)            12月定例県議会の議案及び報告事項並びに説明書について   平成17年12月定例県議会の議案及び報告事項並びに説明書を別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                   平成17年10月17日  広島県議会議長 新 田 篤 実 殿                                   広島県人事委員会委員長 丸 山   明            職員の給与等について   地方公務員法第8条及び第26条の規定に基づき,一般職の職員の給与について別紙1のとおり報告し,併せて,  給与の改定について,別紙2のとおり勧告するとともに,人事行政における当面の諸課題について別紙3のとおり報  告します。   この勧告に対し,その実現のために速やかに所要の措置を講じられるとともに,報告の中で触れた諸課題について,  解決に向けた取組を進められることを希望します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                   平成17年12月6日  各  議  員  殿                                   広島県議会議長 新 田 篤 実            説明員の委任について   12月定例会における説明員として,知事,教育委員会委員長及び公安委員会委員長等から別紙の者を委任した旨  の通知があったので,お知らせする。 12: ◯議長新田篤実君) 別紙別冊はお手元に配付しておりますので、朗読は省略いたします。  ただいま報告いたしました議案中、県第一五一号議案は教育委員会の事務の一部を市町に委任する条例でありますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定に基づき、教育委員会の意見を求めておりますので、御了知願います。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第一 会期決定の件 13: ◯議長新田篤実君) これより日程に入ります。日程第一、会期決定の件を議題といたします。  お諮りいたします。十二月定例会の会期は、本日から十二月十五日までの十日間といたしたいと思いますが、さよう決するに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 14: ◯議長新田篤実君) 御異議なしと認めます。よって、会期は十日間と決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第二 会議録署名者決定の件 15: ◯議長新田篤実君) 次は日程第二、会議録署名者決定の件を議題といたします。  本件は、会議規則第九十九条の規定により、議長から指名いたします。                               安   井   裕   典  君                               安   木   和   男  君                               山   木   靖   雄  君                               中   村   良   三  君  以上四人の諸君にお願いいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第三 常任委員会委員及び特別委員会委員選任承認の件 16: ◯議長新田篤実君) 次は日程第三、常任委員会委員及び特別委員会委員選任承認の件を議題といたします。  本件につきましては、委員会条例第五条第一項ただし書きの規定により、去る十一月九日、石橋良三君を生活福祉保健委員会委員及び産業活力・雇用対策特別委員会委員に、沖井 純君を農林委員会委員及び拠点機能強化対策特別委員会委員に、それぞれ指名いたしましたので御報告いたします。  なお、本件につきましては議会の承認を得ることになっておりますので、この場合、お諮りいたします。本件は、議長指名のとおり承認するに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 17: ◯議長新田篤実君) 御異議なしと認めます。よって、本件は議長指名のとおり承認するに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         自第  四 県第一四一号議案         至第四十五 報 第 二五 号 18: ◯議長新田篤実君) 次は日程第四、県第一四一号議案 平成十七年度広島県一般会計補正予算から日程第四十五、報第二五号 損害賠償額の決定についてまでの各案を一括上程議題といたします。  この場合、知事から提案理由の説明を求めます。知事藤田雄山君。         【知事藤田雄山君登壇】 19: ◯知事藤田雄山君) 十二月定例県議会の開会に当たり、ただいま提出いたしました議案の説明に先立ちまして、私の四期目の県政運営に当たっての基本的な考え方を申し述べ、議員各位並びに県民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。  私は、平成五年、知事就任以来、活力のある住みやすい「生活県ひろしま」を実現することを常に目標の中心に据えて、県政運営に当たってまいりました。この間、本県を取り巻く社会経済情勢や財政状況には厳しいものがありましたが、行財政改革を推し進めるとともに、産業の再生、教育改革、分権改革などに全力で取り組んでまいりました。この結果、見え始めてきた元気な広島県への明るい兆しを、より確かなものとするため、私は、これまでの取り組みをさらに推し進め、県内外の皆様から、住んでみたい、住み続けたい地域として選ばれる、そのような元気な広島県の実現に引き続き全力を傾注してまいります。  そのための政策の第一の柱は、広島県のあすを担う人材の育成であります。  県民の皆様一人一人が夢と希望を持って、たくましく活躍する広島県の実現を目指します。このため、新しい時代に挑戦する心と力を備えた元気な人材の育成を初め、青少年の健全育成や若者の自立支援に取り組みます。また、高度な知識や技能を有する人材の育成と集積を図るとともに、だれもが主体的に社会に参画できる環境づくりを進めてまいります。  第二の柱は、活力あふれる地域づくりの推進であります。  地域の魅力が人々や企業を引きつけ、地域の活力が高まる、そして、その活力が新たな魅力を生み出していく、そのような広島県の実現を目指します。このため、国際的に通用する研究開発・産業集積拠点の形成や、地域の特性を生かした自立できる農林水産業の育成を初め、だれもが意欲と能力を生かして働ける場の確保に努めてまいります。  また、中国ブロックにおける中枢拠点機能を強化するとともに、都市地域と連携した住みやすい農山漁村地域づくりを進めます。さらに、新たな魅力の創出と発信による交流・定住や、地域と産業活動を支える交通・情報基盤の整備を促進してまいります。  第三の柱は、県民の皆様の安全で安心な暮らしの確保であります。  県民の皆様一人一人が快適で安全な環境の中で、安心して健やかに生活できる広島県の実現を目指します。このため、子育てを社会全体で支える環境づくりを初め、安心して健やかに暮らせる福祉・医療体制の充実に取り組みます。  また、循環型社会の形成や美しい自然環境の保全・活用を推進するとともに、防災・防犯体制の強化や食の安全・安心の確保などに着実に取り組んでまいります。  第四の柱は、広島型分権改革の推進であります。  地域のことは地域でみずから考え、決定し、行動していく、そのような自治がしっかりと根づいた広島県の実現を目指します。このため、合併後の基礎自治体の体制整備や、まちづくりへの支援を初め、都道府県の再編も視野に入れた新たな広域自治体への転換を進めるなど、さらなる分権改革に取り組みます。  また、時代の変化や新たな政策課題に柔軟に対応し、県民の視点に立った県行政を推進していくため、私自身が先頭に立って、引き続き、県民に開かれた県政、スリムで効率的な県政を推進してまいります。  このような四つの政策を中心に、少子高齢・人口減少社会への移行や経済活動のグローバル化の進展、地方分権に伴う国・地方を通じた役割分担の見直しなど、本県を取り巻く、かつてない大きな社会経済情勢の変化に適切に対応してまいりたいと考えております。  以上、今後の県政運営の基本的な考えを申し上げましたが、施策の推進に当たっては、市町を初め、関係機関との連携を一層密にし、議員の皆様や県民の皆様の御理解と御協力をいただきながら、元気な広島県の実現に向けて全力を尽くしてまいる所存であります。  次に、県政をめぐる諸課題について御報告申し上げます。  まず、最近の経済情勢と産業・雇用対策についてであります。  我が国経済は、原油価格の動向が内外経済に与える影響等に留意する必要があるものの、景気は緩やかに回復しております。また、県内経済についても、輸出の増加に伴い生産が増加傾向にあるなど、全体として回復を続けております。  こうした中、本年九月末に発表された工業統計調査結果の速報において、平成十六年の本県の製造品出荷額等は、平成六年以来十年ぶりに福岡県を上回り、中国・四国・九州地方で第一位となりました。  また、マツダ株式会社の本年九月の中間決算が、国内や中国での販売が増加したことなどにより、売上高、中間利益とも過去最高を記録したほか、大日本印刷株式会社の三原西部工業団地への新工場建設着手や、ダイセル化学工業株式会社の大竹工業団地での新プラントの起工など、引き続き県内での活発な企業活動や設備投資が続いております。  さらに、新たな企業立地についても、本年十月、安浦産業団地へ、復建調査設計株式会社をリース事業者とする間接リース方式により、株式会社大島造船所が大型農業施設を立地決定したのを初め、今年度、既に十件の立地協定が締結されるなど、引き続き好調に推移しております。  一方、中小・ベンチャー企業の支援については、経営革新計画の承認を受けた中小企業等に対し、補助金や融資などの幅広い支援を行う中小企業経営革新支援事業に取り組んできた結果、本年九月には承認件数が千件を超え、本県の中小企業者数に対する承認企業数の割合は、全国第一位となっております。今後とも、同事業の活用の促進などを通じて中小企業みずからの経営革新を積極的に支援してまいります。  次に、雇用対策についてであります。  景気の回復などを反映し、本県の十月の有効求人倍率は一・二四倍と引き続き改善傾向が続いておりますが、若年者をめぐる雇用情勢は依然として厳しく、フリーターや若年無業者の存在も社会問題になっております。このため、ひろしま若者しごと館や同館福山サテライトの活用を促進するとともに、三原市に開設された若年無業者の職業訓練等を行う若者自立塾に、ひろしま若者しごと館のキャリアコンサルタントを派遣するなど、引き続き若年者の就職支援に努めてまいります。  次に、観光振興と国際航空ネットワークの充実についてであります。  まず、観光振興につきましては、大型観光キャンペーン「ええじゃん広島県」が十月から十二月までの重点期間を迎え、県内各地で官民一体となって多彩なイベントを開催しているところであります。中でも、十月十五、十六日の両日に、広島城周辺で開催したひろしまフードフェスティバルにおいては、来訪者数が七十六万人にも達したところであり、引き続き、本年の目標入込観光客数四千三百万人の達成に向け、努力してまいります。  また、来年の一月中旬には、広島─バンコク国際定期航空路線の就航を記念し、バンコクで観光展や観光・経済セミナーを開催するなど、海外からの観光客の誘致にも努めてまいります。
     次に、広島空港の国際航空ネットワークの拡充につきましては、今月二日の広島─バンコク線の新規就航に引き続き、来年一月には、広島─台北線が週三便から毎日運航の週七便に増便されることとなりました。今後とも、国際航空路線の拡充により、広島空港の中国・四国地方における拠点性の向上に努めてまいります。  次に、分権推進についてであります。  まず、三位一体改革につきましては、去る十一月三十日、国庫補助負担金の改革及び税源移譲に係る政府・与党合意が示されました。しかし、その内容は、義務教育費国庫負担金や児童扶養手当・児童手当の負担率の引き下げなど、地方の裁量権の拡大につながらない、分権改革の理念とはほど遠いものと言わざるを得ず、極めて残念な結果であると考えております。  今後、地方交付税等の一般財源総額の確実な確保がなされるとともに、平成十八年度の第一期改革の十分な検証のもと、平成十九年度以降も第二期改革として真の地方分権につながる改革がなされるよう、全国知事会等とも連携し、国に対し引き続き強く求めてまいります。  次に、県から市町への事務・権限の移譲については、精力的に協議を進めてきた結果、十三の市町との間で平成十八年度の移譲項目を決定し、今次定例会に広島県の事務を市町が処理する特例を定める条例の改正案を提案いたしております。  今後とも、基礎自治体が住民に身近な行政を自主的・総合的に実施できるよう、円滑な移譲の推進に努めてまいります。  次に、新たな総合計画の策定についてであります。  本年九月に広島県総合計画審議会において取りまとめていただいた新たな総合計画の策定に向けた論点整理や、県内各地域で開催した地域フォーラムにおける御意見や御提案などを踏まえ、現在、中間的な取りまとめを行っております。年内には中間まとめとして公表し、県議会を初め、広く県民の方々の御意見をお聞きしながら、本年度末には審議会の答申を得て、新たな総合計画を策定してまいります。  次に、安心が実感できる県民生活の確保についてであります。  まず、米軍再編問題についてであります。本県としては、これまで、在日米軍の再編について、早期の情報提供と地元の意向尊重を国に対し再三要請してまいりましたが、日米安全保障協議委員会による中間報告の決定に至るまで、早期の情報提供や地元意向の聴取がなされなかったことはまことに遺憾であります。  中間報告においては、厚木飛行場から岩国飛行場への米空母艦載機の移駐が盛り込まれており、岩国基地周辺における騒音被害や事故発生の危険性の増大、本県における低空飛行訓練の増加などが懸念されます。  このため、先月十六日、防衛庁長官に対し、関係自治体からの質問などに誠意を持って対応することや、今後速やかに、米軍機の飛行により影響を受ける地元自治体の意向を聴取し、これを最大限に尊重して米側との協議に当たるよう求めた要請書を手渡したところであります。  今後とも、最終報告に向け、県民の安全や安心を脅かすような懸念が払拭されるよう、国に対し強く要請してまいります。  次に、アスベスト問題につきましては、本年八月にアスベスト対策推進本部を設置し、全庁的な体制で、県民の皆様からの相談への対応を初め、健康、環境、建築物などへの対策に取り組んでおります。  本年十月からは、閉庁日における建築相談窓口の開設やアスベスト関連疾患に係る健康診断、県有施設に係るアスベスト除去工事等の実施など、対策の充実・強化に努めております。  一方、国においては、救済制度の創設や建築物解体の規制強化などの検討が進められており、これらの動向も注視しながら、今後とも総合的なアスベスト対策を推進してまいります。  次に、「減らそう犯罪」県民総ぐるみ運動につきましては、先月開催された広島県「減らそう犯罪」推進会議において、県民総ぐるみ運動の継続実施や、今後五年間で犯罪件数をさらに減少させ、ピーク時から半減させるという新たな行動目標などを決定したところであります。  今後とも、県民、事業者、市町などと一層の連携を深めながら、犯罪の起こりにくい、だれもが安全・安心を実感できる広島県の実現に全力で取り組んでまいります。  また、がん医療機能の拡充を図るため、県立広島病院に設置いたします、化学療法を専門とする臨床腫瘍の診療科につきましては、平成十八年度の開設に向けた準備を着実に進めてまいります。  次に、国際交流、国際貢献の推進についてであります。  エルミタージュ美術館企画展につきましては、来年一月二十七日から四月二日まで、県立美術館において開催することとしております。展示作品は、エルミタージュ美術館が誇る十七世紀から十九世紀のヨーロッパの絵画作品と工芸品で構成しており、今後、一人でも多くの方々に鑑賞していただくことができるよう、広報活動などに積極的に取り組んでまいります。  また、国際貢献につきましては、ひろしま平和貢献構想に基づく紛争終結地域における復興支援の具体的なモデルとして、先月、カンボジアに、現地ニーズの高い教育・保健医療分野の専門家を派遣いたしました。  今後、現地関係機関とも連携し、教員等を対象とした教科指導や学校経営に係る研修会、小学校における健康診断や栄養指導などの復興支援活動を本格的に進めてまいります。  次に、今回提出いたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、補正予算案についてであります。  広島─バンコク国際定期航空路線の就航を記念して実施する観光展や観光・経済セミナーの開催などに要する経費、障害者自立支援法の施行に向け、新たなサービス体系に対応するための体制整備に要する経費などについて、所要額を計上しております。  また、公共事業の適正な執行を確保するための、国の翌年度にわたる債務負担の承認申請に必要な繰越明許費や、公の施設の管理運営業務を指定管理者に委託するための債務負担行為予算を計上しております。  以上の結果、一般会計の歳入歳出補正予算額は七千三百万円余となり、本年度予算の累計額は一兆百十七億三千百万円余となります。この財源としましては、国庫支出金三百万円余、繰入金七千万円余を充当しております。  予算以外の議案といたしましては、ボートパーク広島設置及び管理に関する条例など条例案十一件、人事案件として、広島県収用委員会委員の任命の同意について、その他の議案では、工事請負契約の締結についての議案など二十五件を提出しております。  また、あわせて専決処分報告三件を提出しております。  どうぞ、慎重に御審議いただいた上、適切な御議決をくださるよう希望いたします。 20: ◯議長新田篤実君) お諮りいたします。明七日は、議案調査のため、本会議は休会とするに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 21: ◯議長新田篤実君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。  次回の本会議は十二月八日午前十時三十分から会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。         午前十一時十一分散会 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...