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  1. 広島県議会 2001-06-01
    平成13年6月定例会(第1日) 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成13年6月定例会(第1日) 本文 2001-06-25 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 20 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 2 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 3 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 4 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 5 : ◯杉原秀明選択 6 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 7 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 8 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 9 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 10 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 11 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 12 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 13 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 14 : ◯知事藤田雄山君) 選択 15 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 16 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 17 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 18 : ◯大山広司選択 19 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 20 : ◯議長檜山俊宏君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:         午前十時三十三分開会・開議 ◯議長檜山俊宏君) これより六月定例会を開会いたします。  出席議員六十二名であります。これより会議を開きます。  この場合、議席の一部変更並びに指定を行います。新しい議席は、お手元へ配付いたしておりますとおり変更並びに指定いたします。  この場合、知事、行政委員会の長並びに説明員の出席を求めるに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 2: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。よって、直ちに出席を要求いたします。         【知事、行政委員会委員長並びに各説明員出席】 3: ◯議長檜山俊宏君) 一言ごあいさつを申し上げます。  本日、六月定例会が招集されましたところ、議員各位には極めて御健勝にて御参集を賜り、県政進展のため、まことに御同慶にたえません。  去る三月二十四日に発生いたしました芸予地震では、多数の県民の方々が被災され、現在も生活再建に向けて懸命の努力を続けておられます。県民の生命と財産を守ることは県政の最重要課題であり、梅雨を迎え、また、今後の台風時期を控えて、早期復旧並びに災害に強い県土づくりに県当局と一体となって努力をしてまいる所存であります。  また、六月八日、大阪府の小学校において児童殺傷事件が発生し、八名のとうとい子供の命が奪われ、十五名が重軽傷を負いました。まことに痛ましい事件であり、犠牲者の御冥福と被害者の早期回復を心からお祈り申し上げる次第であります。本県においても、この事件を教訓として、なお一層、学校における児童生徒の安全確保を図るとともに、教育委員会、警察、PTAを初めとした地域住民の連携を強化し、安全対策に万全を期す必要があると痛感いたしております。  御案内のとおり、最近の我が国経済は、個人消費はおおむね横ばいの状態が続いているものの、輸出や生産が引き続き減少しており、雇用情勢も厳しい状況が続くなど、景気は悪化しつつあると言われております。政府においては、抜本的な経済・財政の構造改革を初め、さまざまな構造改革を断行して、景気の本格的な自律回復と新世紀にふさわしい社会・経済システムを確立しようとしております。  社会資本整備や社会保障制度の改革、国と地方の関係の見直しなど多岐にわたって論議されており、地方財政制度の改革の方向性が鮮明になりつつあります。今後、国から税源が移譲されれば、真の地方分権時代となり、地方の力量や独創性などが問われ、地域間競争が激化し、政策提言や監視機能など県議会の果たす役割はますます重要なものになると実感をいたす次第であります。  一方、本県経済も、輸出の減少を背景に生産が減少しているほか、雇用や所得環境も悪化しております。このような厳しい情勢ではありますが、今こそ英知を結集して、重点的・戦略的な政策を展開することが必要であると考えます。これまで取り組んできました行財政改革を着実に推進し、新世紀を担う元気な人づくりのための広島県教育の再構築や活力ある産業の再生とともに、分権時代に対応する市町村合併の推進などにより、県と市町村の責任と権限を明確にしながら、自律社会にふさわしい行政体制を構築して、元気な広島県づくりに邁進することが喫緊の課題であると考えます。  さて、今次定例会に提出されます議案は、一般会計補正予算を初め、条例案など二十件でありますが、いずれも県政の当面する重要案件であります。各位におかれましては、何とぞ活発なる御審議を賜り、もって県民の負託にこたえられますよう念願いたす次第であります。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 4: ◯議長檜山俊宏君) この場合、閉会中の議員の辞職について御報告いたします。  去る四月二十七日、吉岡広小路君から議員を辞職したい旨の願い出がありましたので、地方自治法第百二十六条ただし書きの規定により、同日付でこれを許可いたしました。  この際、先般行われました県議会議員の補欠選挙で御当選になりました杉原秀明君を御紹介いたします。杉原秀明君。
            【杉原秀明君登壇】 5: ◯杉原秀明君 ただいま御紹介をいただきました三次市選出の杉原秀明でございます。もとより浅学非才でございますが、今から一生懸命勉強いたしまして、微力ではございますが、県政発展のために努力をしてまいりたいと思っております。いろいろ御指導いただきますよう、心からお願いを申し上げます。  きょうは貴重な時間をとっていただきまして、まことにありがとうございました。(拍手) 6: ◯議長檜山俊宏君) 諸般の報告がありますので、書記をして朗読いたさせます。         【書 記 朗 読】                                    平成13年6月25日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                    広  島  県  知  事                                        (財  政  室)             6月定例県議会の議案及び報告事項並びに説明書について  平成13年6月定例県議会の議案及び報告事項並びに説明書を別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                    平成13年6月25日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                    広  島  県  知  事                                        (財  政  室)             県が資本金の二分の一以上を出資等している法人の経営状況説明書の提出について  地方自治法第243条の3第2項の規定により,県が資本金の二分の一以上を出資等している法人の経営状況説明書を別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                    平成13年6月25日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                    広  島  県  知  事                                        (財  政  室)             県有地信託の事務処理状況説明書の提出について  地方自治法第243条の3第3項の規定により,県有地信託の事務処理状況説明書を別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                    平成13年6月25日  各  議  員  殿                                    広島県議会議長 檜 山 俊 宏             説明員の委任について  6月定例会における説明員として,知事,教育委員会委員長及び公安委員会委員長等から別紙の者を委任した旨の通知があったので,お知らせする。 7: ◯議長檜山俊宏君) 別紙別冊はお手元に配付しておりますので、朗読は省略いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第一 会期決定の件 8: ◯議長檜山俊宏君) これより日程に入ります。日程第一、会期決定の件を議題といたします。  お諮りいたします。六月定例会の会期は、本日から七月三日までの九日間といたしたいと思いますが、さよう決するに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 9: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。よって、会期は九日間と決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第二 会議録署名者決定の件 10: ◯議長檜山俊宏君) 次は日程第二、会議録署名者決定の件を議題といたします。  本件は、会議規則第九十九条の規定により、議長から指名いたします。                              藤   井   正   已  君                              松   岡   宏   道  君                              木   曽   真 理 行  君                              小   島   逸   雄  君  以上四人の諸君にお願いいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第三 常任委員会委員及び特別委員会委員選任承認の件 11: ◯議長檜山俊宏君) 次は日程第三、常任委員会委員及び特別委員会委員選任承認の件を議題といたします。  本件につきましては、委員会条例第五条第一項ただし書きの規定により、去る六月十二日、杉原秀明君を農林委員会委員及び新自治体制構築特別委員会委員に指名いたしましたので、御報告いたします。  なお、本件につきましては、議会の承認を得ることになっておりますので、この場合、お諮りいたします。本件は、議長の指名のとおり承認するに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 12: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。よって、本件は議長の指名のとおり承認するに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         自第  四 県第五三号議案         至第三十一 報第一四号 13: ◯議長檜山俊宏君) 次は日程第四、県第五三号議案 平成十三年度広島県一般会計補正予算から日程第三十一、報 第一四号 平成十二年度広島県水道用水供給事業会計予算繰越計算書までの各案を一括上程議題といたします。  この場合、知事から提案理由の説明を求めます。知事藤田雄山君。         【知事藤田雄山君登壇】 14: ◯知事藤田雄山君) 六月定例県議会の開会に当たり、ただいま提出いたしました議案の説明に先立ちまして、当面する県政の課題などについて御報告申し上げます。  去る六月八日、大阪教育大学附属池田小学校において、八名の幼い子供たちの命が奪われ十五名が重軽傷を負うという、まことに痛ましい事件が発生いたしました。決して許すことのできない凶悪残忍な犯行であり、また、全国の多くの児童生徒や保護者の皆様に大きな不安を与えた事件であります。犠牲となられた方々に対しまして、衷心より哀悼の意を表しますとともに、被害者の皆様の一日も早い回復を心からお祈り申し上げます。あわせて、子供たちの安全の確保に万全を期していかなければならないと考えております。  本県では、従前から具体的な安全対策を定め、幼児・児童・生徒の安全確保と学校の安全管理に取り組んでおりますが、今回の事件を契機にその対策を見直し、安全対策の一層の徹底を図ることといたしました。今後も、警察やPTA等との連携を強化し、学校、家庭、地域が一体となって子供たちの安全対策と危機管理体制の強化に取り組んでまいります。  次に、ハンセン病問題についてであります。政府は、熊本地方裁判所のハンセン病に係る国家賠償請求訴訟の判決について控訴しないことを決定いたしました。ハンセン病対策は国の施策に基づいて行われてきたものでありますが、県もその一端を担ってきたものであり、患者や元患者の皆様に多大な苦痛と苦難を与えたことにつきまして心からおわびを申し上げます。私の思いをお伝えするため、六月二十二日に国立療養所長島愛生園と邑久光明園を訪問し、直接おわびを申し上げてまいりました。県では、ハンセン病に対する正しい知識の普及・啓発などに一層努めてまいります。  次に、芸予地震による災害への対応についてであります。去る三月二十四日に発生した芸予地震は、県内広範囲にわたって甚大な被害をもたらし、被害総額は百五十七億円に達しております。地震発生以来、全庁を挙げて被災者の方々への支援と公共土木施設、学校施設などの早期復旧に取り組んでおります。  道路については、被災した四十九路線のうち、現在、通行どめは二路線四カ所のみとなっており、七月中にはほぼ全線が通行可能となる予定であります。  学校施設については、応急復旧はすべて完了いたしました。特に大きな被害を受けた県立西条農業高等学校は、五月中に仮設校舎の建設を終えております。これらの公共施設等の本格復旧については、国の災害査定が終了した箇所から順次工事に着手しており、引き続き、災害復興本部を中心に早期復旧に全力で取り組んでまいります。  被災者支援策については、家屋や宅地の復旧を促進し、二次災害を防止するため、新たに危険住宅の除去費用に対する補助制度や宅地防災工事資金ヘの利子補給制度を創設いたしました。また、芸予地震に係る急傾斜地崩壊対策事業について、人工がけを事業対象とするなどの国の特例措置が認められ、あわせて市町村に対する県の補助事業についても、同様の特例措置を設けました。公共事業を活用したがけ地等被災地の早期復旧に取り組むとともに、被災箇所の再点検と応急対策も講じてまいります。住民の早期避難体制を確保するため、改めて市町村に対し、土砂災害危険区域の周知を要請したほか、大規模地震の発生を想定した初動要員等の参集訓練を実施し、防災体制を強化いたしました。  この六月から県の防災情報システムの機能を拡充し、県民の方々がインターネットを通じて、パソコンや携帯電話でいつでも気象や雨量などの防災情報を引き出せるシステムを稼働させました。  また、このたびの梅雨前線による大雨で新たな被害が発生しており、引き続き、梅雨時期における防災対策の強化に努めてまいります。  今後も、安心・安全な県民生活の確保に向けて、ハード・ソフト両面からの対策を進めてまいります。  さて、私は、去る四月二十二日から十二日間、県議会代表団を初め、町村会、広島日伯協会の皆様とともにアルゼンチン共和国、ブラジル連邦共和国及びアメリカ合衆国を訪問いたしました。  南米では、アルゼンチンの広島県人会創立五十周年記念式典に出席するなど、南米の各県人会の皆様と交流を深めてまいりました。アメリカでは、デトロイトのフォード本社でヘンリー・ウォレス副社長と会談し、マツダ広島工場の生産量の維持・拡大について申し入れを行いました。ニューヨークでは、フレシェット国連副事務総長に、広島県が取り組む「つくりだす平和」への協力を要請してまいりました。  また、帰国後、五月に国連訓練調査研究所と共同プロジェクトを実施するための契約を締結し、あわせて、このプロジェクトを支援する組織として、市町村、経済界、県内大学、NPOなど幅広い機関の参加を得て、広島県国際平和構築ネットワーク協議会を立ち上げました。国際社会と地域社会の距離がますます縮まっていく中で、今後も広島県の特性と主体性を発揮して、積極的に国際社会の平和と発展に貢献していきたいと考えております。  次に、県政をめぐる諸課題について申し上げます。  まず、最近の経済情勢と産業再生・雇用対策についてであります。我が国経済は、アメリカやアジアの景気減速により輸出や生産が減少し、企業の業況判断も製造業を中心に悪化しており、さらに失業率が高水準で推移するなど、景気は悪化しつつあります。  本県経済も、鉱工業生産指数が三ヵ月連続して前年を下回り、また、雇用情勢も有効求人倍率が低下傾向にあることから、依然として厳しい状況にあると懸念しております。このため、産業再生と雇用の安定確保に向けた対策を迅速かつ重点的に進めなければならないと考えております。  具体的な施策として、既存産業の競争力強化を図るため、生産工程のデジタル化を支援する生産技術アカデミーを四月に全面オープンしたほか、自動車部品企業の戦略的研究を支援する事業に取り組んでおります。  また、産学官が連携して環境関連産業を創出するための推進協議会を設立し、新産業の育成を支援してまいります。  本県の新たな産業施策の指針となる「21ひろしま国際産業拠点構想」については、この三月に取りまとめた産業振興の基本方向をもとに、今後、戦略的プロジェクト等の検討を進め、本年秋に策定し、順次、具体的な施策に反映してまいります。  雇用対策については、広島労働局と共同して緊急就職面接会を開催したほか、県独自の事業として、再就職が極めて厳しい中高年の方々を対象に再就職フェアを実施しております。また、緊急雇用対策基金を活用した雇用創出事業に取り組んでまいります。  四月にシャープと半導体工場の立地協定を締結し、六月十四日に三原西部工業団地惣定地区で新工場の起工式が行われました。来年夏には操業が開始される予定で、将来は六百名の雇用が見込まれます。本県の産業構造の改革と雇用創出につながる企業誘致に、今後も積極的に取り組んでまいります。  次に、教育改革についてであります。平成十年五月、本県は文部省から異例とも言える是正指導を受けました。以来、教育委員会を中心に、三年間にわたり総力を挙げて指摘事項の是正に取り組んでまいりました。その間、県立世羅高等学校の石川校長の死という痛ましい不幸も経験いたしましたが、信頼される公教育の確立を目指す取り組みに対して、県民の皆様方の御理解・御尽力をいただき、確かな成果があったものと受けとめております。  新たな世紀を迎え、今後は是正から改革へとその軸足を移し、公教育のさらなる充実に向けて、学校評価システムの導入や学校評議員の配置など、開かれた学校づくりを進め、県民参加の中で義務教育改革、高校教育改革を推進し、将来を担う独創性・創造性にあふれた元気な人材を育成する、新たな「教育県ひろしま」の創造に全力を注いでまいります。  次に、地方分権と地方行財政をめぐる課題についてであります。先般、政府において今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針案が公表され、また、六月十四日には地方分権推進委員会の最終報告が発表されました。今後、これらの報告等をもとに、国と地方の財政制度のあり方について議論が本格化するものと考えており、重大な関心を持っております。  地方財政制度の検討に当たっては、分権型社会の実現を基本とし、地方自治体の自主的・自立的な行財政運営を確立するため、国からの大幅な税源移譲、国庫補助負担金の縮減とそれに伴う一般財源化、さらには国の関与や必置規制の廃止・縮小などが、まず議論されなければならないと考えます。このため、先週、国に対し、地方税財政制度の充実強化などについて県独自の緊急提言を行いました。今後も、政府が掲げる聖域なき構造改革が地方自治の本旨に沿って、真に個性ある地域の発展を実現するものとなるよう、全国知事会等と連携して積極的に政府に提言してまいります。  次に、市町村においては、昨年十一月に広島県市町村合併推進要綱を策定して以来、県内各地域で合併への機運が急速に高まってまいりました。江能地域四町では、法定の合併協議会を設置し、来年の合併と市制施行を目指しておられるほか、大崎上島三町や神石郡四町村、さらには廿日市市、佐伯町、吉和村の地域などにおいて法定協議会の設置に向けた調査・検討が行われ、その他の地域においても、さまざまな取り組みが進められております。これらの動きが合併と結実するよう、県では全庁的な推進体制として市町村合併推進本部を設置し、合併の取り組みの熟度に応じてきめ細かく支援してまいります。  また、県から市町村への権限移譲に関する実施計画を策定し、積極的な移譲を進めます。あわせて、これからの地方分権を担う人材の育成を図るため、県と市町村が一体となった人材開発のための組織づくりへ向けて準備委員会を発足させ、具体的な検討を進めてまいります。  さて、今回提出いたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、補正予算についてであります。  芸予地震の災害対策について、さきの四月臨時県議会で補正予算を議決いただきましたが、その後の被災状況の把握や被災者支援策の追加措置に伴う経費及び本格復旧に要する経費などについて所要額を計上しております。  被災者への支援として、危険住宅の除去費用への補助や災害見舞金、被災者生活再建支援金の所要額を追加計上しております。  また、広島県情報プラザなどの県立施設の復旧経費や社会福祉施設の災害復旧費への助成及び災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業について所要額を追加計上しております。  県営住宅については、被災箇所の復旧とあわせて、地震対策が施されていないすべてのエレベーターについて耐震対策工事等を実施することとし、所要額を追加計上しております。  災害対策以外の予算として、三原西部工業団地惣定地区へ工業用水を供給するため、沼田川工業用水道事業拡張工事に着手することとし、所要額を追加計上しております。  以上の結果、一般会計の歳入歳出補正予算額は十六億一千万円余となり、本年度予算の累計額は一兆一千四百二十七億二千五百五十五万円余となります。この財源としましては、国庫支出金六億三千三百三十万円余、県債七億六百万円、財政調整基金からの繰入金一億六千二百四十三万円余などを充当しております。  特別会計は、県営住宅事業費二億三百万円、企業会計は、工業用水道事業会計など二会計で五億一千九十八万円余の補正となっております。  予算以外の議案といたしましては、広島県税条例の一部を改正する条例など条例案六件、人事案件として、広島県人事委員会委員の選任の同意についてなど二件、その他の議案では、工事請負契約の締結についての議案など八件を提出しております。  また、報告案件として、専決処分報告のほか、平成十二年度繰越明許費等繰越計算書、県が資本金の二分の一以上を出資等している法人の経営状況説明書などを提出しております。  どうぞ、慎重に御審議いただいた上、適切な御議決をくださるよう希望いたします。
                 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~        議員表彰の件 15: ◯議長檜山俊宏君) この場合、お諮りいたします。議員表彰の件を本日の日程に追加し、直ちに議題とするに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 16: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。それでは、議員表彰の件を議題といたします。  お諮りいたします。広島県議会議員として在職すること五十年以上に及ぶ大山広司君、二十五年以上に及ぶ奥原信也君の永年の功績に対し、本議会は決議をもってこれを表彰することとし、その表彰文は議長に一任されたいと存じますが、御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 17: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。  それでは、議長において起草いたしました表彰状を朗読し、表彰いたします。  まず、大山広司君。         表    彰    状                               大  山  広  司  殿  あなたは広島県議会議員として在職五十年以上にわたり県政の発展に尽くされました  その功績は誠に顕著であります  よって本県議会は特に決議をもって表彰します   平成十三年六月二十五日                               広  島  県  議  会              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  次に、奥原信也君。         表    彰    状                               奥  原  信  也  殿  あなたは広島県議会議員として在職二十五年以上にわたり県政の発展に尽くされました  その功績は誠に顕著であります  よって本県議会は特に決議をもって表彰します   平成十三年六月二十五日                               広  島  県  議  会  表彰状の交付方については、議長において取り計らいたいと存じますので、御了承願います。  この場合、ただいま表彰されました二名を代表して、大山広司君から発言を求められておりますので、これを許します。大山広司君。         【大山広司君登壇】 18: ◯大山広司君 先ほどは、本県議会の特別の決議によりまして、奥原議員と私の二人が永年勤続の表彰をいただくことになり、大変光栄でございます。代表してお礼の言葉、また、五十年の思い出をちょっとだけでも話をさせていただきたいと思います。  五十年間は緊張の連続でございました。人間として、四年ごとにある私たちの議員の選挙は、有権者の皆さん方の非常に温かい御理解と御協力、御支援、それを私は十三回もクリアさせていただきました。そして、陰でじっと支えてくれた家族の理解と協力、これも忘れることはできません。それがずっとできたのは、私は健康であったからだと思います。健康であったから、ずっと辛抱できたのだと思います。そういったことを考え合わせながら、今、五十年を経過しております。  議員の皆さんが座っておられるそのいす、回転いたします。しかし、固定してあるので動きません。実に恥ずかしい話をいたしますが、実は二期目の最初の県会のとき、議会の主導権をめぐって、四十日間の乱闘県会と称された騒動が続きました。ただし、この議場ではございません。霞町の旧陸軍兵器廠跡にありました県会議事堂でございます。  四十日間も、ああだこうだと勝手な理屈を並べながら、恥ずかしいことに乱闘に及んだのです。皆さんが座っているそのいすを、議員定数六十一の中、三十一対三十で争った。たった一人の議員を目指して奪い合いをやったのです。そのときにいすごと抱えて我が陣営へ引っ張ろうとしたのが、皆さんが固定式のいすへ座らざるを得ないようになったその理屈なのです。こんな恥ずかしいことは、もう二度としないようにお願いしたいと思います。  その当時は、各派交渉会と各派代表者会議によって議会の運営が行われていましたが、所詮、各会派の駆け引きの場でした。別にルールはなかったと思います。  今、檜山議長のもとで各派代表者会議と議会運営委員会が設置され、ちゃんとしたルールのもとに行われております。皆さんは、深夜、県会を開かなくて済むような現在でございます。  もう一つ、執行部のことも申し上げます。私はこの五十年間、ちょっと目を閉じると昔を思い出します。今、座っておられる藤田知事、あのいすへ五十年前は藤田知事のおじいさんの大原知事が座っておられました。現在は孫の藤田知事が座っていらっしゃる、これも事実でございます。歴代の知事は、皆さん御存じのように、大原知事、永野知事、宮沢知事、竹下知事、藤田知事の五代でございます。皆、三期以上やった知事は一人もおられません。どこか、よその県とは違った姿が広島にはございます。広島県民の皆さん方は、非常にすばらしい執行部の長である知事を選んでいただいたと思っております。そして、それぞれの時代にふさわしい県民のための施策を行っていただいて、今日の広島県があると思っております。  おじいさんの大原知事から孫の藤田知事まで、といって、私が孫と言ったら藤田知事が嫌われるだろうと思って、御本人にちゃんと了解を得ております。事実だからおっしゃっていただいても結構ですということでございます。  こんな中にあっても、今、新しい時代を迎えようとしているときに、皆さん方全部、男性でございます。おかしいと思われませんか。かつて、その同僚議員席に、私は三人の女性議員と一緒にこれまでやらせていただきました。こっちのひな壇の方の席には、一回も女性が座ったことはございません。これからの新しい時代のあり方というものが、こんなところにも出てくるのではないでしょうか。  そういった意味で、実は一つの話を申し上げたいと思います。県庁舎、そして県会議事堂が霞町から現在地に移ってまいりました。そのときに議事堂の落成式がございました。当時の議長は林議長、今の林副議長のお父さんです。その林議長に私はお願いしました。一回でいいから、ひとつ私の配偶者を、議員の配偶者をこの公の席に呼んでいただきたいと。実現いたしました。皆さん議員になられて、一回でも配偶者を公式行事に招待されたことがあるでしょうか。どこかおかしいと私は思っております。これからの新しい時代へ、新しい一つの席をつくり上げていただきたい。その席に女性の方が、こちらのひな壇にも女性の姿を見るような県議会の姿を考えたいと思います。  それから、五十年という長い間にはこんなこともございました。国民体育大会が実は五十年の間に二回ありました。全国植樹祭も二回ございました。全国植樹祭が、広島県と島根県の共催で行われたときに、ちょうど檜山現議長のお父さんが県議会議長で、私が副議長でございました。全国植樹祭には天皇皇后両陛下を迎えます。両陛下を原爆慰霊碑に案内された檜山議長は脳血栓で倒れられました。急遽、私はリハーサルもなしに代役を仰せつかりました。三次の林業試験場で種まき、島根県の三瓶山で植樹、何とか無事に過ごしましたが、そのときに私は檜山議長の心境をつくづく感じました。なぜできなかったんだろうか、そんなことを思いながら、今、現在の檜山議長は御子息です。  あの広島空港のある本郷町の中央森林公園で二回目の全国植樹祭がありましたとき、お父さんが議長としてやられなかったあの植樹祭の責務を果たされたのを、私、この目でちゃんと見て、「やっと私はこれで安心しました。あなたはいい親孝行をしましたね。」と檜山議長の耳にそっとささやいたのです。  そんなことを思い出しながら、広島県政の今後のあり方を考えるときに、いろいろな経験をさせていただきました。これからまだまだなさなければならないことがたくさんございます。先ほど課題の一つ、二つを申し上げましたが、どうぞ議員の皆さん方、ひとつこれからも、もっともっと頑張っていただきたいと思います。  議会と執行部は車の両輪でございます。今、新しい世紀を迎えております。そういったときに、皆様方の一層の御勉励と、そして御多幸、御健康を祈りながら、ともに頑張っていきたいなと思います。  話が多少長くなりましたが、五十年間の感慨を込めておりますので、お許しを願いたいと思います。県民のために何ができるだろうか、ひとつお互いに知恵を出し合いながら、これからも頑張っていきたいと思います。  皆さんとともに御健闘ができることを心から願いながら、ごあいさつとさせていただきます。議長、どうもありがとうございました。皆さん、ありがとうございました。(拍手) 19: ◯議長檜山俊宏君) お諮りいたします。明六月二十六日は、議案調査のため、本会議は休会とするに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 20: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。  次回の本会議は六月二十七日午前十時三十分から会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。         午前十一時二十分散会 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...