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  1. 東京都議会 1996-02-22
    1996-02-22 平成8年厚生委員会 本文


    取得元: 東京都議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-14
    午後一時七分開議 ◯松村委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。  本日は、お手元配布の会議日程に従い、養育院関係の請願陳情の審査及び衛生局関係の第一回定例会提出予定案件の説明聴取及び報告事項の聴取を行い、その後、衛生局関係の請願陳情の審査を行っていただきます。  なお、第一回定例会提出予定案件については、本日は説明の聴取と資料要求にとどめ、質疑は付託後に行いたいと思いますので、ご了承願います。  これより養育院関係に入ります。  請願陳情の審査を行います。  初めに、請願六第八号の五、請願六第九号の五、請願六第一七号の五及び陳情六第一四号の五は、いずれも関連がありますので、一括して議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯飯塚管理部長 それでは、お手元にお配りしてございます請願陳情審査件名表に基づきましてご説明申し上げます。  ご審査をお願いいたします請願陳情は、六第八号の五、六第九号の五及び六第一七号の五の公共料金の値上げ案の撤回に関する請願並びに六第一四号の五の公共料金の値上げ案の撤回に関する陳情の合わせて四件でございます。その要旨は、いずれも養育院の使用料、手数料等の値上げ案の撤回を求めたものでございます。  軽費老人ホームの利用料、板橋看護専門学校の授業料、老人医療センターの診断書料など養育院の使用料、手数料等につきましては、それぞれ国の基準改定や他団体の状況を踏まえるとともに、適正な負担をお願いするため、改定案を一昨年の平成六年第一回定例会に提案いたしまして議決いただき、改正条例を平成六年四月一日から施行しているところでございます。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯松村委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。 ◯大山委員 これは公共料金の値上げに反対する請願ですけれども、一昨年の第一回定例会の時点で出されている請願です。これ自体は既に値上げが強行されているわけなんですけれども、(発言する者あり)来年度予算でも、また公共料金の値上げが提案されておりますから、請願者の皆さんの趣旨はきちんと酌むべきだと考えています。  これらの値上げは、三年ごとの公共料金の値上げという方針のもとで値上げされたものの一環ですけれども、とりわけ養育院関係で見てみますと、例えば軽費老人ホームA型の最高月額は、鈴木都政十六年間で、七九年度の一万二千百円が九五年度は九万八千五百円と、八・一五倍にもなっています。安心して暮らすためにも、総合三カ年計画にも高齢福祉を最重点課題としていることもありますから、ぜひ趣旨採択をするべきだと考えています。 ◯松村委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。  本件はいずれも衛生局分及び福祉局分がありますので、本日はいずれも保留とし、衛生局分の審査を経て、福祉局分の請願陳情審査の際、決定いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願六第八号の五、請願六第九号の五、請願六第一七号の五及び陳情六第一四号の五はいずれも保留と決定いたしました。
     以上で請願陳情の審査を終わります。  養育院関係を終わります。      ━━━━━━━━━━ ◯松村委員長 これより衛生局関係に入ります。  初めに、第一回定例会に提出を予定しております案件について、理事者の説明を求めます。 ◯原山衛生局長 平成八年第一回定例会に提出を予定しております衛生局関係の議案につきまして、ご説明を申し上げます。  ご審議をお願いいたします議案は、平成八年度当初予算案二件、条例案八件、合計十件でございます。  まず、平成八年度当初予算案からご説明申し上げます。  近年、保健医療を取り巻く環境は、人口の高齢化や出生率の低下、また疾病構造の変化や医学、医療技術の進歩、さらには都民の健康意識の高まり、国際化、情報化の進展などにより大きく変化しつつあります。一方、都財政は都税収入が三年連続して歳入総額の六割を割り込むなど、長期にわたる景気の低迷の影響を受け、依然として厳しい状況にあります。  このような状況の中で、衛生局の平成八年度当初予算案は、限られた財源で緊急に対応すべき保健医療課題に積極的に取り組むことを基本に編成いたしました。その結果、平成八年度の一般会計予算規模が二年ぶりに対前年度比一・五%の減となる中で、衛生局の一般会計予算額は一千六百二十七億円余、二・九%の伸びとなっております。また、病院会計は一千六百十億円余で、一・七%の伸びとなっております。  厳しい財政事情のもとではありますが、両会計合わせまして新規事業が十事業、レベルアップ事業が十二事業計上されるなど、都民サービスの水準向上のための所要の財源措置が講じられたものと考えております。  予算案に盛り込まれました主要な事業につきましては、お手元の平成八年度一般会計当初予算の概要及び平成八年度病院会計当初予算の概要に記載してございますが、その概要につきまして、衛生局の事業体系の四つの柱に沿ってご説明申し上げます。  第一の柱は、健康の保持増進についてでございます。  人生八十年時代を迎え、健康は生き生きと豊かな人生を送る上で、個人にとっても社会にとっても最も重要な生活の基盤であります。このため、健康づくり対策をより一層推進していくため、平成四年度に策定した健康づくり行動計画の理念を踏まえ、健康づくりに関する課題や指標、指針を明らかにする健康づくり戦略書(仮称)を、平成九年度を目途に作成してまいります。また、喫煙と健康についての正しい知識の普及啓発活動を推進するとともに、公共の場における分煙化を進めるため、都立施設の分煙化計画を策定してまいります。  次に、母子保健・心身障害児対策では、母子医療体制整備あり方検討委員会(仮称)を設置し、新生児集中治療室等計画的整備など、東京都における母子医療体制の整備について検討を進めてまいります。また、重症心身障害児通所事業を充実強化するため、昨年の城北分園に続く五番目の都立施設として、葛飾区四つ木地区に通所施設を八月に開設する予定でございます。  高齢保健対策といたしましては、高齢者の自立と家庭復帰を促進するため、老人保健施設十七カ所、一千五百床の整備に新たに着手するほか、在宅の要介護高齢者対策として、老人訪問看護ステーションの整備目標の規模を二百カ所に倍増し、来年度は三十カ所の整備を予定しております。  次に、結核・感染症対策でございます。エイズ対策といたしまして、特に重点となる医療体制の確保を図るため、新たに昨年指定したエイズ診療協力病院に対する入院協力謝金制度を設けることといたしました。  精神保健対策といたしましては、精神障害者に対する福祉施策を検討するため、東京都地方精神保健福祉審議会における審議を進めるとともに、施策立案の基礎資料を収集するため、主に在宅の精神障害者を対象に、関係者の理解と協力を得ながら、生活や就労の状況、家族が抱える問題などの生活実態の調査を行ってまいります。  第二の柱、生活環境面の安全確保についてでございます。  複雑かつ多様化する食品の安全を確保するため、残留農薬などの検査項目を充実して監視体制を一層強化するなど、食品安全対策の充実に努めてまいります。  薬事衛生対策では、医薬品製造業者の監視、指導などの安全対策や麻薬、覚せい剤対策を推進するほか、医薬分業を推進するため医薬品管理センターを増設し、医薬分業の拠点整備に努めてまいります。  第三の柱は、保健医療の提供でございます。  救急医療対策につきましては、土曜、休日の夜間診療の充実を図るため、入院中心の体制に改めるとともに、特殊救急につきましては、心臓循環器精神科救急などに加えて、社会的要請の強い乳幼児救急を新たに開始いたします。  また、災害医療対策といたしましては、昨年の阪神・淡路大震災を教訓として、都が指定する災害時後方医療施設を今後二年間で現行の三十カ所から六十カ所に拡充するとともに、その耐震性を確保するために耐震調査を実施してまいります。耐震調査の結果、一部施設改善が必要な場合については、その程度により施設改善費用の一部を補助してまいります。  次に、僻地医療対策につきましては、島しょ地域における透析医療を拡充するとともに、僻地診療所等に医師を派遣している病院の協力を得て、僻地における医師の一層の安定確保に努めてまいります。  地域医療機能連携についてでありますが、医療連携システムを進めるため現行の三地区を六地区に、かかりつけ医機能推進事業を四地区から十四地区に拡大し、地域におけるプライマリーケアの充実を図ってまいります。  平成六年十二月に休止した荒川産院につきましては、関係地元区と連携して地域医療を提供していくこととし、平成八年度は基本計画を策定し、基本設計を行います。また、本年三月末日をもって休止する台東病院につきましては、休止後のあり方について委員会を設置し、検討に着手いたします。  次に、一般会計の各種事業とともに、保健医療の提供を担う病院会計の事業についてご説明申し上げます。  都立病産院の運営につきましては、平成八年度も引き続き、都立病産院運営基本指針の具体化に積極的に取り組んでまいります。  まず、平成六年十月に一次開設した荏原病院を来年度は五百床に増床し、全面開設いたします。また、豊島病院につきましては、平成十一年度の開設に向けて改築工事に着手いたします。墨東病院につきましては、診療を継続しながら今年度から病棟改築工事を始め、来年度も引き続き改築工事を行う予定です。  以上の病院整備に加え、エイズ、骨髄移植等の新たな医療課題にも積極的に取り組むとともに、薬袋に点字で服薬方法等を表示するなど、より一層の患者サービスの向上に努めてまいります。  第四の柱、保健医療を支える基盤についてでございます。  地域保健サービス体制の充実についてでございますが、平成九年四月の地域保健法の全面施行に向けて、市町村における保健サービスの実施拠点となる市町村保健福祉総合センターの整備を促進するため、施設整備費補助に加え、新たに設備整備に対しても補助を拡大いたします。また、保健所につきましては、広域的、専門的な保健サービスの中核拠点として機能強化を図るとともに、十二カ所に再編整備することとしており、施設の増築や移転改築など、必要な整備を進めてまいります。  研究所関係ですが、現在研究を進めているウイルス感染症の特別研究に加え、アトピー性疾患の代表であるアトピー性皮膚炎について、衛生局所管の医学系三研究所で特別プロジェクトを編成し、三年間の基礎研究を行います。これにより、根本治療となる新しい治療法、治療薬の開発が進むものと期待しております。  最後に、看護職員の確保対策でございますが、都立医療技術短期大学については、より高度の専門知識と柔軟な応用力を持った医療技術職を養成するため、四年制大学へ移行することとし、保健科学大学(仮称)とし、平成十年度に開校すべく、教員養成や校舎の増築等工事を進めてまいります。  以上が平成八年度予算案の主要事業の概要でございます。  次に、条例案につきましてご説明申し上げます。今回ご審議をお願いいたします条例案は全部で八件でございます。  まず、食品製造業等取締条例及び東京都動物の保護及び管理に関する条例のそれぞれの一部を改正する条例でございます。これは、いずれも手数料の額を改めるものでございます。  次に、東京都立病院条例など病院関係五条例のそれぞれの一部を改正する条例でございます。これらは、いずれも新設病院等の個室の使用料の限度額を改めるものでございます。  最後は、東京都立医療技術短期大学条例の一部を改正する条例でございます。これは、授業料等の額を改めるものでございます。  以上が本定例会に提出を予定しております議案の概要でございます。  詳細につきましては、この後、総務部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯森総務部長 それでは、引き続き議案の内容につきましてご説明申し上げます。  まず、平成八年度予算案からご説明申し上げます。  お手元配布の平成八年度一般会計当初予算の概要をごらん願います。資料の下の部分にページが振ってございます。  一ページをお開き願います。I、総括表でございます。  歳出でございますが、人件費、事業費を合わせた歳出合計は千六百二十七億三百万円でございまして、平成七年度と比較して四十五億二千三百万円、二・九%の伸びとなっております。  二ページをお開き願います。II、予算定数でございます。  平成八年度の予算定数は、表の合計欄にございますように三千五百三十九人で、平成七年度と比較いたしまして十四人の減員となっております。増減員内訳につきましては、表の右側に事項別に記載してございます。  次に、三ページをお開き願います。III、事項別内訳でございます。  以下、新規、拡充事業を中心に順次ご説明申し上げます。  まず、局事業の一つ目の柱である健康の保持増進でございます。1、健康づくり対策から二九ページの10、公害保健対策までの経費で、六百七十四億六百万円余を計上しております。  1、健康づくり対策では、東京都健康推進財団の運営費に対する補助などに要する経費で、四十八億一千三百万円余を計上しております。主なものでございますが、次の四ページにございますように、3、健康づくり戦略書(仮称)の作成、4、喫煙対策の推進の二事業を開始するとともに、五ページの6、骨粗鬆症予防対策事業では、対象者を一万五千人まで拡大することといたしました。  六ページをお開き願います。事項欄の2、母子保健対策では、妊産婦健康診査などに要する経費で、四十七億一千百万円余を計上しております。主なものでございますが、八ページの8、子育て支援事業では、親の育児体験学習の実施規模を十所、二百五十組に拡大するとともに、9、母子医療体制の整備として、新たにそのあり方検討委員会を設置することといたしました。  九ページをお開き願います。事項欄の3、心身障害児(者)対策では、児童福祉措置などに要する経費で、百十二億四千二百万円余を計上しております。主なものでございますが、次の一〇ページの下にございますように、在宅の心身障害児通所用送迎バスを増車するとともに、一一ページの一番上のイ、都立施設整備の項にありますように、本年八月、東部重症心身障害児通所施設を開設する予定でございます。  一二ページをお開き願います。事項欄の4、高齢保健対策では、老人保健事業などに要する経費で、百二十一億百万円余を計上しております。主なものでございますが、一四ページをお開き願います。2の老人保健施設の整備でございます。施設整備費在宅支援基盤整備費補助、これは送迎用のバスの購入費等に対する補助でございます。また、利子補給を行い、老人保健施設の設置促進を図ってきたところであり、本年一月現在、都内で二十三施設が開設しております。平成八年度は新たに十七カ所、千五百床の着工を見込んでおります。  一六ページをお開き願います。事項欄の5、結核・感染症対策では、結核医療費公費負担などに要する経費で、三十億五千二百万円余を計上しております。主なものでございますが、まず一七ページの6、エイズ対策の(1)、普及・啓発の強化では、新たに男性同性愛者向け普及啓発を実施するなど、その充実を図ってまいります。また、(3)、医療体制の確保では、エイズ患者、感染者の医療を確保するため、昨年指定いたしましたエイズ診療協力病院に対するエイズ診療入院協力謝金制度を創設いたします。  一九ページをお開き願います。事項欄の6、歯科保健対策では、歯科衛生相談室の運営、次の二〇ページにございます在宅寝たきり高齢者に対する訪問歯科診療補助などに要する経費で、八億二千百万円余を計上しております。  二一ページをお開き願います。事項欄の7、精神保健対策では、医療費公費負担などに要する経費で、百六十億三千六百万円余を計上しております。その主なものでございますが、二二ページをお開き願います。6の(2)、アルコール精神疾患医師研修を新たに実施してまいります。これは、アルコール精神疾患に対する理解を深め、専門的治療を促進するため、患者に身近な開業医に対し研修を行うものでございます。  また、同ページの7、痴呆性老人精神科専門病棟運営費補助、8の精神病院医療施設近代化施設整備費補助につきましては、ともに規模の拡大を図っております。  次の二三ページ、11の精神障害者社会復帰対策では、(3)、通所授産施設以下、次のページに記載してありますとおり、(4)、共同作業所、(6)、援護寮、(7)、福祉ホーム及び(8)のグループホームに対する補助を拡大し、社会復帰対策の充実を図ってまいります。  また、次の二五ページになりますが、先ほど局長からご説明させていただいた(10)の精神障害者生活実態調査を新たに実施いたします。  二六ページをお開き願います。事項欄の8、特殊疾病対策では、難病等医療費公費負担などに要する経費で、八十九億九千六百万円余を計上しております。その主なものでございますが、1、難病等医療費公費負担では、対象疾病を五十七まで拡大するとともに、次のページになりますが、(5)の緊急一時入院委託では、西多摩地区に新たに一床を確保することとしております。  二八ページをお開き願います。事項欄の9、原爆被爆者対策では、原爆被爆者に対する健康診断、健康管理手当などに要する経費で、二十八億五千八百万円余を計上しております。  二九ページをお開き願います。事項欄の10、公害保健対策では、大気汚染健康障害者医療費公費負担などに要する経費で、二十七億七千万円余を計上しております。  三〇ページをお開き願います。局事業の二つ目の柱であります生活環境面の安全確保でございます。1、食品保健対策から三四ページの3、薬事衛生対策までの経費で、三十二億八千六百万円余を計上しております。  事項欄の1、食品保健対策でございますが、食品安全対策などに要する経費で、十二億五千二百万円余を計上しております。その主なものでございますが、1、食品安全対策では、輸入食品の残留農薬の検査項目をふやすとともに、次のページになりますが、3、食品衛生の普及啓発では、飲食店営業者等の食品衛生の向上に関する自主的な活動を促進するため、食品衛生推進員制度の導入準備を進めてまいります。  三二ページをお開き願います。事項欄の2、環境衛生対策では、環境衛生関係営業指導及び簡易水道事業等補助などに要する経費で、十五億九千四百万円余を計上しております。  三四ページをお開き願います。事項欄の3、薬事衛生対策では、薬事監視などに要する経費で、四億三千八百万円余を計上しております。その主なものでございますが、次のページをお開き願います。3、医薬分業の推進では、医薬分業の推進に不可欠な処方せん受け入れ体制の整備を図るため、多摩地区に医薬品管理センターを一カ所増設いたします。  三六ページをお開き願います。局事業の三つ目の柱である保健医療の提供でございます。1、救急医療対策から四八ページの4、血液対策までの経費で、二百三十億七千七百万円余を計上しております。  また三六ページに戻っていただきまして、事項欄の1、救急医療対策では、休日診療などに要する経費で、七十三億一千二百万円余を計上しております。その主なものでございますが、三七ページをお開き願います。3、夜間診療では、夜間救急医療体制を、初療にかえて入院の規模を五十二カ所まで拡大することにより、社会情勢の変化に適応させるとともに、4、特殊診療においては、社会的要請の強い乳幼児救急を十二病院、二十四床の規模で開始いたします。なお、これとは別枠で、都立六病院でも十二ベッドを確保する予定でございます。  三九ページをお開き願います。事項欄の2、災害医療対策では、災害時後方医療施設整備などに要する経費で、四億二千八百万円余を計上しております。その主なものでございますが、1、災害時後方医療施設整備では、現在都が指定しております三十カ所を、平成九年度までに六十カ所に拡大いたします。なお、平成八年度は十五カ所を新たに指定し、計四十五カ所としてまいります。  四〇ページをお開き願います。3の医療対策では、公的病院補助などに要する経費で、百四十九億五千二百万円余を計上しております。その主なものでございますが、まず1の(1)、公立病院運営費補助では、一床当たりの補助単価を百十五万円から百二十万円に増額し、地域医療の確保と向上に努めてまいります。  四一ページをお開き願います。3、リハビリテーション医療対策では、次の四二ページになりますが、(5)、リハビリテーション普及啓発で、地域リハビリテーションを充実させるため、パンフレット等を作成し、都民に対してPRを行ってまいります。  4、僻地医療対策では、(2)の巡回診療・代替補助で、僻地で不足する眼科等の専門医療を確保するため、その規模を拡大してまいります。  また、次ページの今年度より開始いたしました(7)の人工透析医療運営費等補助でも、その規模を拡大し、島しょにおける人工透析医療の体制整備に努めてまいります。  四四ページをお開き願います。6の(1)、医療機能連携推進事業及び(2)、かかりつけ医機能推進事業でございますが、(1)の事業は開業医と中核的病院をネットワーク化し、効率的な医療体制の確立を目的とした事業でございます。また、(2)の事業は、地域の中でかかりつけ医の確保とあわせて訪問診療を一体的に推進し、プライマリケアの充実を図ることを目的とした事業であり、それぞれ規模の拡大を図っております。  同じページの8、荒川産院休止後の医療の確保及び9、台東病院休止後の医療の確保では、先ほど局長から説明させていただきました内容に基づき、必要な経費を計上しております。  四五ページをお開き願います。10の(1)のイ、医療施設近代化施設整備費補助は、病院における患者の療養環境の改善等を図るとともに、医療施設の経営の安定確保を図るため、民間医療機関が行う近代化整備に対し補助を行うものであり、八年度は規模の拡大を図っております。  四六ページをお開き願います。11の(3)、在宅ケア推進モデル事業は、東京都ターミナル・ケア検討委員会の最終報告を踏まえ、緩和ケア病棟、診療所、保健所、訪問看護ステーション等から成る推進協議組織のモデルを設置し、在宅ターミナルケアのシステムの構築を図るものでございます。  四八ページをお開き願います。事項欄の4、血液対策では、献血受け入れ供給機関整備費補助などに要する経費で、三億八千三百万円余を計上しております。  四九ページをお開き願います。局事業の最後の柱となります保健医療を支える基盤でございます。1、東京都保健医療計画の推進から六三ページの9、施設整備費までの経費で、三百六十九億六百万円余を計上しております。  五〇ページをお開き願います。事項欄の3、地域保健サービス体制の整備では、市町村保健福祉総合センター整備などに要する経費で、八億五千八百万余円を計上しております。その主なものでございますが、概要欄の1、市町村保健福祉総合センター整備では、平成九年度の地域保健法の全面施行に向け、市町村における保健サービスの実施拠点を確保するため、今年度から施設整備に対する補助を実施しておりますが、八年度から新たに設備整備に対する補助を実施し、一層の整備促進に努めてまいります。  五一ページをお開き願います。事項欄4、保健所の運営・整備では、十六億七百万円余を計上しております。多摩地区の保健所につきましては、平成九年度の地域保健法の全面施行に備えて、現在ある十七保健所、十四保健相談所を十二保健所に再編整備してまいります。具体的には、次のページになりますが、引き続き東村山保健所の改築工事を進めてまいります。また、保健所の再編整備に伴い、東大和保健所(仮称)を新設するとともに、小平保健所を移設することといたしました。そのほか、五三ページになりますが、残りの九保健所につきましても、機能強化のため増築工事を実施してまいります。  また、同ページの下(4)、保健所集中検査施設の整備でございます。保健所の細菌検査、水質検査、食品検査などの試験検査部門を衛生研究所多摩支所(旧立川保健所跡施設)に統合して、その充実強化を図ることとしております。  なお、予算とは直接関係はございませんが、保健所等の再編整備により生じる跡地は、市町村から要望のある場合には、相当の減額措置を講じて売却する予定でございます。  五四ページをお開き願います。事項欄の5、児童福祉施設の運営では、都立北療育医療センターなど八施設の運営に要する経費で、六十三億五千百万円余を計上しております。  次の五五ページ、事項欄の6、研究所の運営・整備では、衛生研究所管理運営などに要する経費で、八十七億七千四百万円余を計上しております。その主なものでございますが、次の五六ページになりますが、(3)、アトピー性疾患の特別研究は、平成八年度から三カ年で毎年度一億円を計上して、医学系三研究所の特別プロジェクトによる治療法及び治療薬の開発のための基礎研究を実施するものでございます。  五七ページをお開き願います。7、看護職員確保対策では、養成対策などに要する経費で、九十六億九千五百万円余を計上しております。その主なものでございますが、五八ページの(3)のイ、保健科学大学(仮称)の設置でございます。現在の医療技術短期大学を平成十年度に四年制に移行することを目指し、教員の養成を行うとともに、校舎の増築工事に着手いたします。  六二ページをお開き願います。事項欄の8、局管理事務等でございますが、衛生統計調査などに要する経費で、二十一億三千二百万円余を計上しております。  六三ページをお開き願います。事項欄の9、施設整備費でございますが、重症心身障害児通所施設整備などに要する経費で、六十九億三千九百万円を計上しております。  なお、施設整備につきましては、今までごらんいただいた各個別の事項の中の施設整備を一括してまとめたものでございます。  六五ページをお開き願います。職員費でございますが、一般会計に所属しております職員の人件費で、三百二十億二千六百万円余を計上しております。  以上が事項別内訳の内容でございます。  六六ページをお開き願います。IV、債務負担行為でございます。  島しょ保健所大島出張所神津島支所(仮称)建設工事など十二件でございます。限度額は合計で、右下にございますが、七十億九千五百万円余でございます。  以上が一般会計予算案の内容でございます。  次に、病院会計についてご説明申し上げます。平成八年度病院会計当初予算の概要をごらん願います。  一ページをお開き願います。Iの総括表でございます。  上の表になりますが、1、収益的収支につきましては、収入が、医業収益、医業外収益及び特別利益を合わせまして千三百七十二億三千六百万円、支出が、医業費用、医業外費用及び特別損失を合わせまして千三百七十八億四千八百万円で、収支差引額は、六億一千二百万円の赤字となる見込みでございます。
     なお、収入欄の括弧書きは一般会計補助金を再掲しておりまして、平成八年度は四百六十九億八千七百万円でございます。  下の表になりますが、2、資本的収支につきましては、収入が、企業債、国庫補助金及び固定資産売却収入を合わせまして百十九億七千二百万円余、支出は、建設改良費、企業債償還金を合わせまして二百三十二億一千万円でございます。収支差引額は、百十二億三千七百万円余の不足となっております。この不足額は注に記載しておりますが、損益勘定留保資金その他で補てんすることとしております。  収益的支出と資本的支出の合計は、一番下にありますが、千六百十億五千八百万円でございまして、平成七年度と比較いたしまして二十六億五千百万円、一・七%の増となっております。  二ページをお開き願います。II、予算定数でございます。  平成八年度の予算定数は、表の合計欄にございますように七千三十人でございます。平成七年度と比較いたしまして、四十一人の減員となっております。増減員内訳につきましては、表の右側に各事項別に記載してございます。  三ページをお開き願います。III、患者等規模総括表でございます。  上の表になりますが、1、患者数の(1)、入院でございますが、平成八年度の病床数は、合計で六千二百七十七床で、平成七年度に比較して十六床の減となっております。これは、主に台東病院の休止による減によるものでございます。  真ん中の表になりますが、(2)、外来でございます。平成八年度の一日当たりの患者数は、合計で八千四百九十人で、平成七年度と比較して五百六十人の増となっております。これは主に荏原病院の三次開設増によるものでございます。  四ページをお開き願います。IVの事項別内訳でございます。  主な事業を順次ご説明申し上げます。  事項欄の一、高度専門医療体制の整備でございますが、豊島病院改築などに要する経費で、八十二億二千五百万円余を計上しております。  まず1、豊島病院改築でございますが、平成八年度は、平成十一年度の開設に向けて工事に着手いたします。  2、墨東病院病棟等改築でございますが、診療を継続しながら病棟等を改築するもので、平成八年度も引き続き改築工事を行ってまいります。  3の松沢病院病棟等改築でございますが、今年度に引き続き基本構想の検討をしてまいります。  五ページをお開き願います。事項欄の二、病産院施設整備でございますが、府中病院看護宿舎等の整備などに要する経費で、百五十九億五千六百万円余を計上しております。その主なものでございますが、1、府中病院看護宿舎等整備にありますように、平成十年度の竣工に向け、老朽化、狭隘化した現行の施設を改築いたします。  七ページをお開き願います。事項欄の三、病産院管理運営でございますが、都立十三病産院の管理運営などに要する経費で、千三百六十八億七千五百万円余を計上しております。その主なものでございますが、八ページをお開き願います。まず2、荏原病院三次開設でございますが、平成六年十月に一次開設した荏原病院は、平成八年度に入院五百床、外来九百人の規模で全面開設いたします。  九ページをお開き願います。3の台東病院休止でございますが、平成七年七月の都立産院等問題検討委員会の最終報告を踏まえ、平成八年三月末日をもちまして休止いたします。  一〇ページをお開き願います。5、骨髄移植体制の整備でございますが、今年度府中病院に整備いたしました無菌室等を使用し、移植手術を開始いたします。  6、患者サービスの向上でございますが、平成八年度も引き続き各病産院に電動式ギャッチベッドを整備するとともに、新たに薬袋の点字表示や入院生活の快適性の向上を図るため、ボランティアの受け入れ体制を充実するなど、より一層の患者サービスの向上に努めてまいります。  一一ページをお開き願います。V、債務負担行為でございます。豊島病院改築工事など二件でございまして、限度額は合計で二百九十四億七千八百万円余でございます。  その下は、IV、企業債でございます。病産院建設改良事業及び借りかえに要する企業債でございまして、限度額は百十九億六千百万円でございます。  以上が平成八年度病院会計予算案の内容でございます。  次に、条例案につきましてご説明申し上げます。  お手元配布の平成八年第一回東京都議会定例会条例案の概要をごらん願います。  恐れ入りますが、一ページをお開き願います。  まず、整理番号1から二ページの整理番号7までの手数料の額の改定にかかわる条例案七件についてでございます。これらは現行の手数料を受益者負担の適正化の観点から、適正な額に改めるものでございます。なお、条例の施行日は、いずれも平成八年四月一日でございます。  それでは、各条例ごとに説明させていただきます。  まず、整理番号1の食品製造業等取締条例の一部を改正する条例についてでございます。  お手元資料の表にお示しいたしましたように、行商鑑札及び記章の交付手数料につきましては、千二百円を千七百円に、その再交付手数料につきましては、六百円を九百円に、また食品製造業等許可手数料につきましては、八千二百円を一万二千三百円に、その更新手数料につきましては、四千百円を六千百円にそれぞれ改定するものでございます。  なお、平成八年四月一日から平成十二年三月三十一日までの間におきましては、改定後の手数料のうち、千七百円を千四百円に、九百円を七百円に、また一万二千三百円を九千八百円に、六千百円を四千九百円にそれぞれ改定するものでございます。  次に、整理番号2の東京都動物の保護及び管理に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。  これは、特定動物の飼養許可手数料の限度額につきまして、三万九千百円を四万五千四百円に、また犬、猫の引き取り手数料の限度額につきまして、四千八百円を五千五百円にそれぞれ改定するものでございます。  次に、整理番号3の東京都リハビリテーション病院条例の一部を改正する条例及び二ページの整理番号4の東京都立結核病院条例の一部を改正する条例、整理番号5の東京都立産院条例の一部を改正する条例、整理番号6の東京都立母子保健院条例の一部を改正する条例、それから整理番号7の東京都立病院条例の一部を改正する条例についてでございます。  これらは、都立病院の個室使用料の限度額をそれぞれ改定するものでございます。  三ページをお開き願います。最後に、整理番号8の東京都立医療技術短期大学条例の一部を改正する条例についてでございます。  これは、授業料等の額を受益者負担の適正化の観点から、適正な額に改めるものでございます。授業料につきましては、正規学生は三十二万六千四百円を三十四万二千円に、科目等履修生は一万一千五百円を一万二千五百円に、研究生は二万四千九百円を二万六千百円にそれぞれ改定いたしますほか、お手元資料の表のとおり、入学料、入学考査料及び研修料の額をそれぞれ改定するものでございます。  なお、本条例の施行は平成八年四月一日でございますが、授業料につきましては、平成九年度以降に入学する者から適用するほか、入学料及び入学考査料については、平成九年度の入学に係る者から適用することとしております。  また、東京都の住民の入学に係る入学料の額は、改定後の入学料の八万一千円を、平成九年度は五万四千円に、平成十年度は六万四千八百円に、段階的に改めるものでございます。  以上がこの資料によりますご説明といたさせていただきますが、具体的な条例案につきましては、お手元配布の平成八年第一回東京都議会定例会条例案をご参照いただきたいと存じます。  ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ◯松村委員長 説明は終わりました。  この際、資料要求のある方は発言を願います。 ◯大山委員 六点お願いします。  一点目は、個室使用料の全体の状況がわかる資料。  二番目が、各区市町村の骨粗鬆症予防対策事業を実施している状況。  三番目が、精神障害者と他の障害者との主な福祉施策の比較。  四番目が、精神障害者グループホームの状況がわかるもの。  五番目が、老健施設と訪問看護ステーションの整備状況。  六番目が、アトピーに関する事業で、各区市町村が実施していることについて、わかるものをお願いします。  以上です。 ◯佐久間委員 四点お願いしたいと思います。  第一番が、訪問看護ステーションの実績と福祉サービスとの連携状況についてです。  二番目、長期慢性療養医療の実態について。  三番目が、精神障害者社会復帰対策の実績について。  四番目が、東洋医学研究の実績について。  以上です。 ◯野村委員 既設の老人保健施設の稼働状況について、資料をお願いいたします。 ◯青木委員 一点は、老人保健福祉審議会の最終のまとめにあります、いわゆる療養型病床群、それから老人性痴呆疾患療養病棟、そして老人保健施設、これらがそれぞれ東京都全体にどのような形で置かれているのかという量と、それからこれらの実態がわかる資料をいただきたいと思います。  それから、使用料等について、それぞれ整理番号ごとに、この使用料のコストの推移、これを過去五年間という形でいただきたいと思います。あわせて、それぞれの使用料の考え方、つまり、コストのどの部分を含めていくのか、その辺の考え方がそれぞれにわかる資料をいただきたいと思います。  あと、保健所の検査事業の現状の実態、それから、いわゆる母子関係の健診のカルテサマリーの流れとその利用の実態、これがわかる資料をいただきたいと思います。  以上です。 ◯田中(良)委員 一点お願いします。路上生活者の救急患者ですか、それの実態がわかる資料をお願いします。 ◯松村委員長 ただいま佐久間理事、野村理事、大山委員、青木委員、田中良委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。      ───────────── ◯松村委員長 次に、東京都立墨東病院病棟改築工事請負契約について、理事者より報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。 ◯萩原病院事業部長 東京都立墨東病院病棟改築にかかわる工事請負契約につきましてご報告申し上げます。  大変恐縮でございますが、お手元にお配りしてございます資料の一ページをお開き願いたいと思います。  契約の方法は、制限つき一般競争入札による契約でございます。  契約金額は百七十一億八千四十万円、契約の相手方は、東京都中央区京橋一丁目七番一号、戸田・奥村・日本国土・東洋・坂田・岡本建設共同企業体でございます。  契約年月日は平成八年一月二十六日、工期は契約確定の日から平成十一年三月十五日まででございます。  なお、平成八年度以降の支出につきましては、平成七年度において債務負担行為の議決をいただいてございます。  二ページをお開き願います。工事の概要でございますが、今回の改築工事は、都立病院の役割である高度専門医療の充実を図るため、建物の老朽化、狭隘化の著しい病棟を全面改築するものでございまして、工事の規模及び入札経過につきましては、記載のとおりでございます。  次の三ページには、建物配置図をお示ししてございます。  なお、今回の契約は建築主体工事分でございまして、このほか電気、空調設備等の工事がございますが、これらにつきましては、来年度に契約を予定いたしております。  以上で病院会計工事請負契約の報告を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 ◯松村委員長 報告は終わりました。  ただいまの報告に対し、質問がございましたら、発言願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、以上で報告事項に対する聴取を終了いたします。      ───────────── ◯松村委員長 これより請願陳情の審査を行います。  この際、あらかじめお断り申し上げます。  本日審査いたします請願陳情に対する理事者の説明は、お手元配布の請願陳情審査説明表をもってかえたいと思います。  つきましては、請願陳情上程の際の朗読はいずれも省略いたしますので、ご了承願います。  初めに、請願六第八号の五、請願六第九号の五、請願六第一七号の五及び陳情六第一四号の五は、いずれも関連がありますので、一括して議題といたします。      ───────────── 六第八号の五・六第九号の五・六第一七号の五 公共料金の値上げ案の撤回に関する請願、六第一四号の五 公共料金の値上げ案の撤回に関する陳情 〔要旨〕  使用料・手数料等の値上げを行わないこと。  上記の使用料・手数料の改正に伴う条例は、平成六年第一回定例会において議決され四月一日から施行された。      ───────────── ◯松村委員長 本件について、発言を願います。 ◯大山委員 先ほどの養育院のときもそうでしたけれども、これは、今年度の公共料金値上げに反対する請願です。実際、ことしの値上げというのは、年間ですべて合わせますと、一千十六億円、四人世帯で年間三万五千円もの負担増になったというもののうちの一つなわけです。実際、中小業者の皆さんの生活、それから都民の生活というのは、長引く不況の中で大変苦しんでいる状況です。ですから、その上に、また来年度の予算の中でも、衛生局関係でも個室の使用料の限度額などを初めとして、値上げの条例案が提出されようとしているわけですから、ぜひ第一回の予算の審議を始める前に、この皆さんの請願の願意をしっかりと酌んで、趣旨を採択するべきだと考えています。 ◯松村委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、福祉局分がありますので、本日はいずれも保留とし、福祉局分の請願陳情審査の際、決定いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願六第八号の五、請願六第九号の五、請願六第一七号の五及び陳情六第一四号の五は、いずれも保留と決定いたしました。      ─────────────
    ◯松村委員長 次に、五第四八号、難病医療費助成の拡大に関する請願を議題といたします。      ───────────── 五第四八号 難病医療費助成の拡大に関する請願 〔要旨〕  難病認定患者に対し実際に投薬されている指定外の薬剤や、併発する余病についても助成すること。  医療費助成額については、東京都医療費助成要綱に基づき各種保険が摘用される範囲内で算定され、保険適用後の自己負担額を助成している。このことから、保険適用外の薬剤を助成対象とすることは、困難である。併発する余病についても、厚生省通知等によりその対象が限定されており、あらゆる関連疾病を医療費助成の対象とすることは困難である。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、これより採決を行います。  本件は、起立により採決いたします。  本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。    〔賛成者起立〕 ◯松村委員長 起立少数と認めます。よって、請願五第四八号は不採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、五第一〇九号、在宅呼吸器機能障害者に対する保健所活動の強化に関する請願を議題といたします。      ───────────── 五第一〇九号 在宅呼吸器機能障害者に対する保健所活動の強化に関する請願 〔要旨〕  1 保健所を中心に医師の指導の下に、保健婦、ホームヘルパーなどが常に連携し、慢性呼吸不全者の在宅呼吸管理及び生活指導を行うこと。  現在、保健所の保健婦等による結核患者等に対する訪問指導の中で、慢性呼吸器機能障害者についても対応している。  2 在宅呼吸器機能障害者を対象に、「呼吸器管理教室」を定期的に開催すること。  昨年より、「呼吸器管理教室」に代えて、低肺者を対象とした講習会を開始したところであり、今後も、その内容の充実に努めていく。  3 緊急呼吸器ベット(集中強化治療室)を都立病院や地域病院内に確保すること。  慢性呼吸器機能障害者の緊急時の入院については、結核の専門病床を有する病院を中心に、救急医療の中で適切な対応を図っている。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願五第一〇九号は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、五第一一二号、結核専門医の確保・養成等に関する請願を議題といたします。      ───────────── 五第一一二号 結核専門医の確保・養成等に関する請願 〔要旨〕  1 肺結核を診断、治療できる専門医の確保と養成を早急に行うこと。  結核指定医療期間の医師に対して講習会を実施すると共に、最新の医学的資料の配布、医師の養成及び資質の向上に努めている。  2 国とともに総合的な結核対策を進めること。  都の結核対策は、従来から国の施策と整合性を保って実施している。  3 民間の結核医療施設に対し、助成措置を講ずること。  都内における結核病床利用率は約五八%にとどまっており、結核医療施設への特別の助成措置の必要性は乏しい。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件中、第一項、第二項は趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願五第一一二号中、第一項、第二項は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、五第一一三号、結核の重度後遺症(低肺者)用に国立療養所の結核空きベッド使用促進に関する請願を議題といたします。      ───────────── 五第一一三号 結核の重度後遺症(低肺者)用に国立医療所の結核空きベット使用促進に関する請願 〔要旨〕  全国の国立療養所の結核空きベットを、結核による重度呼吸器機能障害者(低肺者)用に活用するよう、国に働きかけること。  結核病床は結核を伝染させるおそれのある患者の療養に使われるものであり、結核の後遺障害者であっても既に結核の治癒した患者や一般の患者を同じ施設で療養させることは、新たな感染を引き起こす可能性もあり適切でない。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、これより採決を行います。  本件は、起立により採決いたします。  本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。    〔賛成者起立〕 ◯松村委員長 起立少数と認めます。よって、請願五第一一三号は不採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、五第一一九号、入院患者の給食内容改善における都の指導強化に関する請願を議題といたします。      ───────────── 五第一一九号 入院患者の給食内容改善における都の指導強化に関する請願 〔要旨〕  入院患者の病院給食が補食する必要のない内容とするよう、指導を強化すること。  医療機関に対する医療監視の際、適時適温給食や喫食調査の実施状況等の調査を通じ、適切な病院給食の指導を行っており、今後も引き続き指導を行っていく。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願五第一一九号は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、五第二四九号、都立清瀬小児病院の存続と小児医療の拡充に関する請願を議題といたします。      ───────────── 五第二四九号 都立清瀬小児病院の存続と小児医療の拡充に関する請願 〔要旨〕  都立清瀬小児病院を存続させ、小児医療の一層の拡充を図ること。  都立清瀬小児病院については、「都立病産院小児医療検討委員会」の「中間報告」を踏まえ、移植医療やがん医療への取り組みをさらに強化するなど、小児医療のセンターとして機能するよう一層整備拡充を図っていく。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願五第二四九号は採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、六第三〇号、都立骨髄移植センターの設置と骨髄移植医療体制の整備拡充に関する請願を議題といたします。      ───────────── 六第三〇号 都立骨髄移植センターの設置と骨髄移植医療体制の整備拡充に関する請願 〔要旨〕  1 急増する骨髄移植のため、都立骨髄移植センターを早急に設置すること。  骨髄移植は、民間病院等、都内に集中している医療資源を有効に活用した体制整備が重要である。このため都では、当該体制の充実を国に働きかけるとともに、平成七年度から無菌室を整備する民間病院に対し助成を行うなど、施策の拡充に努めているところであるが、都立骨髄移植センターの設置は考えていない。
     2 都立病院の無菌室を骨髄移植ができるよう、次の必要な措置を講ずること。  (1) 移植臨床医及び看護婦を増員すること。  (2) 麻酔科や栄養科などの周辺支援体制を整備すること。  都立病院においては、駒込病院に六床、清瀬小児病院に一床(アイソレーター)の無菌室を整備し骨髄移植医療を実施している。平成八年度からは、府中病院に整備した無菌室の運用を開始するほか、現在建築中の豊島病院にも無菌室の整備を予定しているが、こうした無菌室の整備にあわせて必要なスタッフの配置も行っていく。  3 都立駒込病院における無菌棟関係の改築工事の期間を最大限短縮し、工事期間中の代替施設を確保すること。  例年病院の保守点検を十二月に実施しているが、駒込病院の改修工事の一環である無菌病棟の工事については、この休止時期にあわせて平成七年十二月に移植への影響を最小限に止めるよう配慮し工事を行った。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件中、第二項、第三項は趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願六第三〇号中、第二項、第三項は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、六第三九号、安心した入院生活の保障に関する請願を議題といたします。      ───────────── 六第三九号 安心した入院生活の保障に関する請願 〔要旨〕  長期慢性患者などの退院指示は、患者を泣かすことのないよう機械的でなく、患者本人の自立と社会生活の確保に向けて行われるよう指導を強化すること。  退院指示は、医師の医学的判断に委ねられているものであるが、説明と同意を基本とするよう指導を行っている。今後も、引き続き指導を行っていく。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。 ◯青木委員 この請願の中に、完全治癒まで入院の保障をしろという趣旨が書かれております。結核の完全治癒までの入院というのが必要かどうかという点について、局の方のお考えというのをちょっと伺っておきたいと思います。 ◯渡邉医療福祉部長 結核の完全治癒までの入院治療が必要かというご質問でございますけれども、結核菌の陽性患者は、周囲の者に結核を感染させるおそれがあるために、原則として結核病床を有する病院におきまして入院治療を行うことになっております。治療の結果、他の者に感染させるおそれのなくなった場合には、その時点で通院治療に切りかわりますので、完全治癒までの入院の必要はございません。 ◯青木委員 多分皆さんとは、実際に請願の趣旨の受けとめ方が違うのかもしれませんが、私はやはり菌が出ない段階で早く社会生活に復帰していただく、そのための十分な措置をしていただくという姿勢が必要かと思いますので、今も入院を断られるということはほとんどないというふうに伺っておりますし、そういう意味では、殊さらこのような形での決定というのは必要ではないのではないかというふうに思いまして、私はこの趣旨に対しては賛成できかねるというふうに思います。(「紹介議員になっているじゃない」と呼ぶ者あり)そうなんだけれども、後で調べたら、やっぱり違うんだよね。ごめんなさい。(「紹介議員になって反対するなんて、そんなことおかしいじゃないか、それは」と呼ぶ者あり)それは、前からあなたたちだってやっている……。 ◯松村委員長 ちょっと速記をとめてください。    〔速記中止〕 ◯松村委員長 速記を始めてください。  ほかに発言がなければ、これより採決を行います。  本件は、起立により採決いたします。  本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。    〔賛成者起立〕 ◯松村委員長 起立多数と認めます。よって、請願六第三九号は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、六第四〇号、都内、各病院での親切な医療と看護の促進に関する請願を議題といたします。      ───────────── 六第四〇号 都内、各病院での親切な医療と看護の促進に関する請願 〔要旨〕  インフォームドコンセントが都内、各病院で実施されるよう各地域ごとに計画的に研修会を持つなど指導を強化すること。  病院管理者に対する講習会等で、インフォームド・コンセントの理念を実践するよう指導している。今後も、引き続き指導・普及啓発を図っていく。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願六第四〇号は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、六第七七号、原子爆弾被爆者健康指導事業委託事業費増額に関する請願を議題といたします。      ───────────── 六第七七号 原子爆弾被爆者健康指導事業委託事業費増額に関する請願 〔要旨〕  高齢化、病弱化が進む原爆被爆者の実情に見合うよう「原子爆弾被爆者健康指導事業」の予算を大幅に増額していただきたい。  委託している被爆者の相談指導や医療講演会などの健康指導委託料については、毎年増額を図りその内容の充実に努めてきた。八年度には、刊行物の郵送経費等の増額を予定している。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。 ◯大山委員 この請願については、昨年の十一月二十九日の委員会の中で審議したわけですけれども、その中でも、やはり大幅増額の必要性ということを私は申し上げましたけれども、ことし戦後五十一年目になりまして、不十分ながら昨年は被爆者援護法が施行されて、そして相談事業がきちんと国の中でも位置づけられた。ますますこの事業の必要性、それから重要性が拡大してきているわけですけれども、この間、六年度は三十一万円増額していますけれども、今年度は委託費は増額されないで、やりくりの中で会費を上げたりしながらやってきたということでした。  定期刊行物が年二回の発行という委託内容であるにもかかわらず、郵送費が一回分などということは道理にも合わないことですし、よりこの事業を充実させるという観点からも、来年度の予算の審議に入る前に、ぜひ採択をするべきだと考えています。 ◯松村委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願六第七七号は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、七第二五号、結核対策の強化と結核特対事業の充実強化に関する請願を議題といたします。      ───────────── 七第二五号 結核対策の強化と結核特対事業の充実強化に関する請願 〔要旨〕  1 結核医療は、機械的な運用ではなく結核患者本人の立場に立って治療方針を行い、再発、挫折することなく完全治癒まで入院治療を保障し、健全な社会復帰を援助、助長すること。  結核医療については「結核医療の基準」、「結核予防法による公費負担及び命令入所取扱要領」等により実施している。この基準等により、原則として結核菌陽性患者は入院治療を行っているが、治療の結果、菌陰性が確認され、他に伝染させる恐れのなくなった時点で通院治療に切り替わるので、完全治癒までの入院の必要はない。  2 東京都患者同盟の事業活動に対し、結核対策特別促進事業による助成をすること。  結核対策特別促進事業は、国からの「結核対策特別促進事業実施要綱」に基づき実施する国庫補助事業であるが、平成七年度には、事業活動の一部がその対象になっている。今後とも、この要綱に基づき適切な事業実施を図っていく。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。 ◯青木委員 ここに書かれております結核対策特別事業という中身と、この請願者の都患同盟の要望事項の中での、東京都の結核対策促進事業として実施する事業というものについてあるかどうか、ご答弁いただきたいと思います。 ◯渡邉医療福祉部長 結核対策の特別促進事業についてのご質問でございますけれども、戦後、結核患者は一貫して減少してまいりましたが、昭和五十年代前半から減少傾向が鈍化してきております。また、罹患率に大きな地域格差も存在しておりまして、きめ細かな結核対策が求められております。結核対策特別促進事業は、地域の実情に応じた重点的な結核対策事業を推進することにより、我が国のこのような結核の状況を改善することを目的とする国庫補助事業であります。この事業は、昭和六十一年度から行われており、補助対象団体は都道府県及び政令指定都市でございます。なお、平成八年度からは特別区も補助対象団体となります。  それから、平成七年度の結核対策特別促進事業の中で、東京都は、結核予防及び低肺機能者への対策の参考資料として、日本患者同盟発行の結核関係図書を購入いたしまして、都及び区の保健所等に配布いたします。 ◯松村委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。  本件中、第二項は趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願七第二五号中、第二項は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、七第二九号、結核耐性患者、難病患者のための新薬開発に関する請願を議題といたします。      ───────────── 七第二九号 結核耐性患者、難病患者のための新薬開発に関する請願 〔要旨〕  結核耐性患者、難病患者のための新薬開発事業が効果を挙げるよう国に働きかけること。  結核耐性患者に対する新薬としては、抗生物質リファマイシンに手を加え合成した薬の開発研究を行っていると聞いている。また、難病患者を含めた希少疾病のための新薬開発は「希少疾病用医薬品開発推進事業」により補助事業が進められている。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願七第二九号は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、七第三三号、医療事故の防止に関する請願を議題といたします。      ───────────── 七第三三号 医療事故の防止に関する請願 〔要旨〕  不幸な医療事故を起こさないよう、都の区域内の全医療機関に注意を促すため、都として、効果的な指導、監督、啓発等の具体化を図ること。
     医療事故を防止することは、医療を提供する側の当然の責務である。都は、病院の構造や設備等の不備、人員の不足等に起因して事故が発生することがないよう、病院管理者に対する講習会や医療監視の際に指導を行っている。今後も、引き続き指導を行っていく。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、請願七第三三号は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、五第一四九号、都内各自治体によるホスピスの設置及びその調査・研究に対する援助、奨励に関する陳情を議題といたします。      ───────────── 五第一四九号 都内各自治体によるホスピスの設置及びその調査・研究に対する援助、奨励に関する陳情 〔要旨〕  都内各自治体が、その地域内にホスピスを設置できるよう、調査・研究及び建設運営についての強力な援助、奨励を実現すること。  「東京都ターミナル・ケア検討委員会」の報告を踏まえ、民間医療機関に対する施設整備等の補助事業を創設するとともに、人材育成を図るため医師や看護婦等に対する各種研修事業も実施している。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、陳情五第一四九号は趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、六第九三号の二、日本の農業と食糧を守り、安全で安定的な食糧の供給に関する陳情を議題といたします。      ───────────── 六第九三号の二 日本の農業と食糧を守り、安全で安定的な食糧の供給に関する陳情 〔要旨〕  次の事項について、意見書を国の関係機関に提出していただきたい。  3 輸入食品の安全性のチェック体制を充実すること。  国は、輸入食品の安全確保について、監視体制の充実・強化を図っている。東京都は、国に対し平成六年十二月に、「輸入食品について引き続き監視体制の充実を図ること」を要望した。  4 日本人に適する食料品の安全基準を確立すること。  平成七年一月に発効したWTO協定の付属書の一つである「衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS協定)」において、「科学的に正当な理由がある場合等は、国際基準よりも高い衛生植物検疫上の保護の水準をもたらす衛生植物検疫措置を導入し、維持できる」と定めている。  この協定を運用することにより、わが国の食料品の安全基準は十分に達成される。  よって、国に意見書を提出するべきではない。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、陳情六第九三号の二は保留と決定いたしました。      ───────────── ◯松村委員長 次に、七第五一号、都内の公共施設等における禁煙化に関する陳情を議題といたします。      ───────────── 七第五一号 都内の公共施設等における禁煙化に関する陳情 〔要旨〕  1 条例等を整備し、都内全域の公共施設、オフィスにおける禁煙、分煙化を推進すること。  「とうきょうプラン’95」において、平成八年度中に公共の場の分煙化を促進するためのガイドラインを作成し、平成十二年度までには都立施設の一〇〇%分煙化を促進する。  2 官公庁の施設については、速やかに対策を講ずること。  都立施設の分煙化計画を平成八年度に策定し、平成十二年度までには都立施設の一〇〇%分煙化を促進する。      ───────────── ◯松村委員長 発言を願います。 ◯大山委員 これは、もちろん喫煙する人の権利を侵すわけではありませんけれども、この禁煙、それから分煙ということは、健康の問題でも非常に重要ですし、ぜひこれは採択していただきたいと思っています。 ◯松村委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯松村委員長 異議なしと認めます。よって、陳情七第五一号は趣旨採択と決定いたしました。  以上で請願陳情の審査を終わります。  なお、本日審査いたしました請願陳情中、採択と決定いたしました分で執行機関に送付することを適当と認めるものについてはこれを送付し、その処理の経過及び結果について報告を請求することにいたしますので、ご了承願います。  以上で衛生局関係を終わります。  これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。    午後二時二十二分散会...