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  1. 茨城県議会 2008-03-11
    平成20年土木常任委員会  本文 開催日: 2008-03-11


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時30分開議 ◯飯泉委員長 ただいまから,土木委員会を開会いたします。      ─────────────────────────────── 2 ◯飯泉委員長 初めに,本日の委員会記録署名委員を指名いたします。  田山委員と小川委員にお願いいたします。      ─────────────────────────────── 3 ◯飯泉委員長 それでは,これより議事に入ります。  本委員会に付託されております案件は,第1号議案中土木委員会所管事項,第15号議案及び第16号議案,第17号議案中土木委員会所管事項,第18号議案,第24号議案,第37号議案,第44号議案,第45号議案中土木委員会所管事項,第58号議案,第59号議案中土木委員会所管事項,第60号議案,第66号議案,第70号議案ないし第73号議案,第77号議案ないし第82号議案であります。  これら案件を一括して議題といたします。  これより付託案件に関する質疑を行います。  なお,平成19年度県出資法人等経営評価結果に関する質疑は,所管事項に関する質疑の中でお願いいたします。  それでは,付託案件に関する質疑がありましたら,お願いいたします。  佐々木委員。 4 ◯佐々木委員 民主党の佐々木忠男でございます。  まず初めに,住宅供給公社に対する追加支援について,補正予算で1億5,000万円の予算がついてございます。これについて御質問させていただきたいと思います。これにつきましては,既に,私ども民主党の代表質問の中でも,長谷川代表のほうから質問をさせていただいておりますけれども,あえてこの土木委員会の中でも,確認をさせていただきたいなと,こう思っています。  平成18年第3回定例会の中で住宅供給公社,そして土地開発公社につきましては,支援をするという大きな決断をされたわけでございます。膨大な費用を,県民からの税金を使って支援をするということにつきまして,我々県民の代表として,これを確認をしていかなければならないという立場で質問をさせていただきたいと思っております。  1億5,000万円,これ,資料の中に土地を早期処分するための損失と,やむを得ない経費と,こういうふうに書いてございますけれども,この1億5,000万円の処分をするための簿価というか,値段の差が生じたということでございますけれども,この中身について,まずお聞きをしたいと思います。 5 ◯櫛田住宅供給公社対策室長 住宅供給公社の平成18年度決算についての御質問でございますけれども,実質的に1億5,000万円の赤字が生じておりまして,主な原因といたしましては,土地の処分に伴うものでございます。具体的にということでございますので,少し御説明いたしますと,地価の下落等の影響によりまして,価格を引き下げた影響,あるいは民間事業者の方に一括分譲ということでまとめて買っていただく場合に,一定の値引きをしたということでの損失,その他不法投棄対策,ごみの処理,こういったような費用がかかったというようなことでございます。 6 ◯佐々木委員 それで,各特別委員会とか,前の土木委員会の中でも議論されているようでございますけれども,その改革工程表というのを出されていらっしゃいます。この改革工程表,住宅供給公社についてでありますけれども,それの進度状況というか,今現在どうなっているのかというのをお示しいただきたいと思います。 7 ◯櫛田住宅供給公社対策室長 改革工程表についての御質問でございますけれども,昨日3月10日現在ということで,実績を御報告申し上げますと,改革工程表上大きな指標が3つございまして,分譲中の団地,これまで事業を凍結していた大規模団地,それ以外の小規模保有地ということでございますけれども,分譲団地につきましては,今年度目標200戸という計画でございますが,昨日現在で211戸ということで,目標を達成できるという見通しになってございます。
     大規模団地につきましては,目標4ヘクタールのところ,実績ゼロということで,非常に厳しい状況でございますけれども,もう一つの小規模保有地について,目標10ヘクタールのところ,きのう現在で5ヘクタールということで,半分の進捗率ですけれども,今後,3月末までに,この小規模保有地については10ヘクタールの目標をクリアできる見通しとなってございます。大規模団地については,非常に厳しい状況でございますけれども,残りの2つ,分譲団地,小規模保有地については,目標以上の実績を見込める状況ということになってございます。公社も精いっぱいやっているというところでございます。 8 ◯佐々木委員 分譲住宅については,目標より,今現在は200だったのが211に,そういうことで頑張っていただいているということだと思いますけれども,大規模団地,小規模保有地については,まだ厳しい面があるということでございます。分譲中の団地ですが,処分をすると,今の地価の下落からいって損失が出てくるというようなことが考えられるわけです。これは代表質問の中でも,持っているよりは処分したほうがいいだろうというような知事の答弁もあったんですが,最終的にこの分譲は平成21年度までに処分をするんだというような目標のようでありますけれども,平成19年度の損失についてはどのように見込んでいるのか。それから,最終的に平成21年度まで分譲中のものですね。今の地価の状況から考えれば,さらに追加支援をどのように見ているのか,お伺いをしたいと思います。 9 ◯櫛田住宅供給公社対策室長 平成19年度の損失見込みという御質問でございますけれども,今年度,分譲戸数として高い目標を設定しておりますので,それに伴いまして,決算上もある程度の損失が見込まれております。現在,決算見込みについては公社のほうで鋭意つくっておるところでございまして,数値的なものを現時点で御報告することもちょっとできませんけれども,平成18年度決算の損失よりは,若干ふえてまいるのかなという見通しでございます。  それから,平成21年度までの5年間ということでございますけれども,こちらにつきましても,もちろん試算を鋭意やってございますが,何分地価の下落傾向については,今後どの程度さらにまた下がっていくのかというようなこともまだ不透明でございますので,なかなか数値的に申し上げるのは難しいのかなと考えております。 10 ◯佐々木委員 今現在では難しいということでありますけれども,住宅の販売というか,大型団地の販売というのは大変厳しい状況にあるというのは,私も理解をしているわけでございます。その実勢価格とそのときの簿価の違いがあるのは,これも理解をいたしますので,とはいっても,県民の税金を有効に使うということになりますと,これからも差が出て補てんしなくちゃならない場面が出てくるんだと思いますが,ぜひ今以上の努力をしていただきまして,追加支援というものをできるだけ少ない額でされるように御努力のほどお願いをいたします。この点については,これだけにしておきたいと思います。  次,3港統合について質問をさせていただきたいと思います。  新年度予算の港湾計画調査費ということで,1億4,400万円ほどの予算がついてございます。この中の3港統合分として9,900万円ということでお聞きをしているわけであります。私のイメージでとしては,3港統合した名前にしてブランドを上げていくんだよというようなイメージですけれども,そのためには1億円もそんなに費用がかかるのかというような思いがあります。この9,900万円の調査の内容について,御説明をお願いします。 11 ◯後藤港湾課長 港湾計画調査費の1億4,000万円のうち9,900万円が,今回県北3港の統合ということでございますが,今お話がありましたように,3港については,日立港,常陸那珂港,大洗港ということで,それぞれの港湾計画を持っているわけです。それを統合するというのは,名前を1つにするということでございます。その根拠としては,一つの港湾計画をつくっていかなければならないと。これを承認していかないと名前も一緒にならないということでございまして,この港湾計画をつくるための作業が大事であるということでございます。  この港湾計画をつくるということにつきましては,例えば,経済調査であるとか,あるいは環境アセスメントであるとか,いろんなものをやっていかなければならない。そういうことで,今回,9,900万円を調査費として計上させていただいているということでございます。 12 ◯佐々木委員 その9,900万円の調査,こういう調査をするんですよと。そのための9,900万円というのをもうちょっと詳しくお願いいたします。 13 ◯後藤港湾課長 それぞれ港湾計画,日立港あるいは常陸那珂港,大洗港も,港湾計画が以前にできていますけれども,例えば常陸那珂港でいいますと,平成8年に港湾計画ができている。大体港湾計画は15年スパンで見ていますから,平成22年,ことしが今回改定の部分ですね。それから日立港につきましては,平成10年にできていますから,大体平成20年代の半ばに改定していかなければならない。大洗港については平成14年ですので,20年代の後半ということでございまして,要するに常陸那珂港だけでも今回改定をしなければいけないわけですけれども,それを全体的にやるということで,まず一つは,例えば交通の流れでも違ってきますし,扱うものについても流れが違っていくということで,そういう港湾計画の経済的な調査をやるということ,それからあとは船の航路とか,いろんなものがふくそうしてきますので,それをどういう形で整備していくのかというような調査もございます。それからもう少しいいますと,今まで過去10年前の大気であるとか騒音であるとか,あるいは自然状況が変わってきていますので,それをもう一回見直そうということでございます。 14 ◯佐々木委員 ありがとうございます。  それで,きのうもいただいた資料の中に,大洗,日立,常陸那珂と,今の取り扱い貨物量を足し算をすると2,252万トンというふうになると。これは清水港とか広島港と匹敵するんだと,全国で40位ぐらいになるんだと,こういうふうに書かれておりますけれども,広島港はともかくとしまして,清水港と肩を並べるんだよと。これは40位だけじゃなくて,何か意味があるのかどうか,お伺いいたします。 15 ◯後藤港湾課長 我々としては,一つは,3港統合によって取り扱い貨物量がふえて,港湾の規模拡大ということで,港湾のチャートに載せていきたいということで,今,90番台で,それぞれの港が40番台と。それは大体清水港に匹敵するということでPRさせていただいているんですが,一つは地図を考えていただきますと,京浜港を中心に,北側に約120キロメートルに県北3港がございます。それから,西側に約120キロメートルの位置に清水港があるということで,基本的には京浜港を中心にそれぞれ常陸那珂港あるいは県北3港,それから清水港が,京浜港を補完するという共通の役割を持ってございます。  それからもう一つは,清水港にしても県北3港にしても,国際中核港湾,特に常陸那珂港はそうですが,お互いに国際中核港湾ということで国際海上コンテナというものを持っていまして,これからはよきライバルであるということで,我々は東京港も補完する,お互いの共同目的がある。もう一つは,ライバル同士であるということで,そういう一つの目標をつくって,清水港を目標に整備をしていこう。それから清水港については,今,特定重要港湾,重要港湾より一つ格の上の港湾になっていますので,それをまたひとつ目指していくというのも必要だということで,清水港というのを対象にさせていただいています。 16 ◯佐々木委員 それから,首都圏ニューゲートウエイと,こう言われております。茨城県の北側のゲートウエイということで,3港統合ということであります。ゲートウエイというと,当然玄関口ということになりますけれども,玄関ということは,お客さんどんどん来てくださいよというイメージでとらえますが,そういう面では鹿島港はどっちかというと専用バースが多い。北の3港は,日立港にしても常陸那珂港にしても,専用よりも公共のほうを重視していくんだと。外貿についても,日立港も常陸那珂港もまだまだ外貿の比率が低いということからすれば,これから世界的にも,国内の中でもどんどんどんどん船に入っていただきたいと,ぜひ来てくださいよというような交通整理をしていかなきゃならないんだろうなと,こう思っております。  そういう面で,今回のこの計画が12月までに3港が統合された後,港湾計画改定で,その後,どういうスケジュールでどのように3港統合は進んでいくのかな,ちょっと教えていただきたいんです。 17 ◯後藤港湾課長 3港統合についての,特にゲートウエイとしての役割でございますけれども,我々としては,県北3港というのは,特に東京湾岸,今非常に一極集中しております。それから,災害にも非常に脆弱であるということで,そういう集中しているものをある程度分散して,安全に港湾をやっていこうということで,一つのゲートウエイということを提案してございまして,特に3港統合については北のゲートウエイ,鹿島については,首都圏に近いので東のゲートウエイというふうに考えておりまして,そういうことによってPRをしていくということです。  それでは,例えば,今お話あったように,鹿島港は特に専用バースが多いですけれども,県北3港については,特に常陸那珂港を中心にしますと,これからコンテナというのが非常に大事だと思っております。それは公共貨物ということでございますけれども,現在は今,コマツとか,日立建機とか,いわゆるROROということであります。どちらかというと企業の貨物ということでございますので,一つはRORO貨物ですけれども,これはコンテナも一部あります。こういうものをテコにして,便数とか,航路というのを開発していかないとお客様に利便性ができないということ。  もう一つは,今は輸出産業中心ですけれども,やはり輸入というのも大事でございますので,我々は輸入企業も立地させていくというような形で,双方向でこれから公共貨物を獲得していきたいというふうに考えてございます。 18 ◯佐々木委員 3港,それぞれの役割というのがあるんだと思いますけれども,歴史もあるし,それぞれの役割というものをしっかりと明確にしていただいて,この3港がそろって発展をするということにぜひつなげていただきたいなと思っております。特に私の地元であります常陸那珂港につきましては,常陸那珂地区開発のまさに核だと思っていますので,この常陸那珂港が発展することが,ひたちなか市,東海村が発展する一つの基盤だと思っています。ぜひともこの3港統合については積極的に行っていただきたいなと,こういうふうに思っております。  次,この平成20年第1回茨城県議会定例会議案1)の13ページに書いてございますけれども,債務負担行為の中の道路橋梁改築工事請負契約で,国道245号の湊大橋の関係についてちょっと質問させていただきます。  この債務負担行為では,平成21年から平成22年度まで9億円の額が書いてございますが,この湊大橋,245号は4車線化,東海村,ひたちなか市の勝田地区,那珂湊地区,どんどん今整備をされつつあります。どうしてもこのネックになるのが湊大橋,ひたちなか市と水戸市をつなぐ橋でございます。今老朽化,そして交通渋滞になっておりますけれども,今の整備状況についてお伺いをいたします。 19 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 国道245号で那珂川をまたいでおります湊大橋の架け替え事業の進捗でございますけれども,委員御案内かと思いますが,那珂川の左岸といいますか,上流から下流を見て左になりますが,その左岸のほうで用地買収が共有地の高騰で処理ができなくて長い時間かかっておりましたけれども,できるところは,橋げたを受ける下部工等は進めてまいりました。  それで,今回の議案のところに関係しております内容は,いわゆる橋げたをつくって架けるという内容でございまして,現在も,去年発注した工事も現地でごらんになっていただきますと,右岸側のほうでけたの仮設が始まったというような状況でございます。  それで,工事の発注につきましては,去年もそうですけれども,来年もこれでお願いするというふうに計画的に体制は整えておりまして,予算の確保もそういうふうに進めております。一番コントロールになりますのが,左岸側におけます用地買収の取得状況ということでございますけれども,先月,2月にいわゆるこの事業,土地を収用することができる事業であるという認定を受けましたので,告示をしてきたところでございます。今後,この土地の取得については,任意の交渉を並行して続けながら,最終的には収用することも可能であるという事業になりましたので,平成20年内にはそういう作業を進めていきまして,できれば年明け早々に,左岸側の橋げたを受ける橋台もまだつくっておりませんので,そこだけが抜けていますので,それを着工して,残る橋げたの製作とか,中央のところがまだ未発注でございますから。そういう計画的に工事を進める環境としては整ったというふうに思ってございます。 20 ◯佐々木委員 それで,工事は,今の橋の上流側に2車線をつくる。それができたらば,今の橋を壊して,下流側にもう2車線ということで合計4車線という計画のはずでありますけれども,まずは上流側の2車線,これはいつ完成できるのかというのを,もし見通しがございましたら。 21 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 水戸市側といいますか,取りつけ道路の問題もちょっとございまして,いわゆるバス路線でもあって,新しく橋を今回つくることによって,現在の道路よりもちょっと上がるというようなことで坂道ができるとか,いろいろ解決しなくちゃならない,橋とは外れて,道路の改良でちょっと課題というか,整理しなければならないことがありますけれども,そういうものも計画的に進めて,平成20年代の前半にはやりたいとは思っていますが,目標としては平成24年か平成25年ぐらいに置いていきたいというふうに考えてございます。 22 ◯佐々木委員 ぜひ,少しでも早く完成されますようお願いをいたしまして,私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 23 ◯飯泉委員長 狩野委員。 24 ◯狩野委員 新治選挙区の狩野でございます。初めての委員会なものですから,突拍子のない質問や迷惑かけるかもしれませんが,お手やわらかに,わかりやすく,よろしくお願いします。  第37号議案について,ちょっとわからないところがあったのでお伺いします。  茨城県県営住宅条例の一部を改正する条例ということですが,この条例の変える内容と目的について説明をお願いします。 25 ◯長谷川住宅課長 今回の県営住宅条例の一部を改正する趣旨ということでございますが,まず一つ目は,暴力団にかかわる排除ということで,昨年,東京都の都営住宅のほうで4月に,暴力団絡みの事件がございました。そういうことを受けまして,公営住宅におきましても,暴力団が入ることについては入居時に制限もする。後で発覚した場合は,明け渡し等の請求を求めるということが一つでございます。また,住宅セーフティネット法案というのができまして,入居法を求める場合に,もっときめ細かに,入居者の事情を考えながら入居の基準を定めていくということが法律で定められております。これにつきまして,入居のほうの取り扱いも今回改正ということで御提案をさせていただいております。以上です。 26 ◯狩野委員 この中に,暴力団というのが2カ所か3カ所出ておりますけれども,ここで追加の分として,その後,また同居者が暴力団員であることが判明したときとか,同居しようとする親族が暴力団員でないことということを加えるということなんですが,暴力団の扱いは,住民の安全ということを考えれば重要なことだと思うんですが,現実にこれを入れたことで,暴力団並びにそれに類似する者は排除できるのかどうか,その辺の見通しはどうでしょうか。 27 ◯長谷川住宅課長 幸いにして茨城県の県営住宅については,暴力団員にかかわる事件とか事故等については,一切過去には起きておりません。事前に,昨年,各所轄の警察署と各市町村,38の市町村営住宅ございます。万が一の場合,今のお話,もし暴力団が発覚したと,事件とか事故が起きた場合には,きちんと対応できるように協定書等を結んでおります。入居者の方が,例えば暴力団らしいと。この場合は県警に問い合わせをして,県警と連携を取りながら,その事故等について未然に防止を図っていくということをしたいと思っております。以上です。 28 ◯狩野委員 わかりました。住民からのそういう指摘というか,あの人は暴力団らしいぞと,風体が怪しいぞという指摘があれば,警察と連携しながら,裏調査をして確認をとるということだと思います。暴力団員となると,暴力団員も非常に幅が広いものですから,いわゆる構成員とか,そういうこともかかわってくるのかな。あと,最近は,私の知っている市町村では,いわゆる普通の住宅を事務所にしていると。住んでいるのは別な人なんですが,いわゆる事務所という形で出入りをしているという部分があるんです。これは同居ということなんですが,そういう事務所的な機能のときもやっぱり適用するということでよろしいんでしょうか。 29 ◯長谷川住宅課長 当然公営住宅でございますから,住居以外の用途に使っている場合には,暴力団の事務所にかかわらず,明け渡しをするということで対応しております。以上です。 30 ◯狩野委員 住民の安全第一でございますので,今後ともこういうことに積極的に県も動いていただいて,それこそ安全確保に努めていただければと思います。  以上です。 31 ◯飯泉委員長 そのほか。──菊池委員。 32 ◯菊池委員 住宅供給公社について,ちょっと関連でお聞きをしたいと思っておりますけれども,先ほど佐々木委員から出ておりましたが,平成18年度1億5,000万円を補助するというようなことで出ておりますが,平成18年度につきましては,予想目標について,実績が27戸減っているということであります。平成19年度は211戸という報告が先ほどございました。11戸上乗せになっているということで非常にありがたいです。平成18年度から平成19年度にすると,52戸の上乗せになっているということですから,単純計算して1億5,000万円もの赤字は,平成19年度は出ないんではないかという予想をするんですが,どうでしょうか。 33 ◯櫛田住宅供給公社対策室長 平成19年度につきましても,地価の下落等に伴いまして,価格の見直しをしている団地,あるいは一括分譲ということで多少の値引きをして分譲している団地ございますので,平成19年度につきましても,工程表に従って売っていっても,そういった要因で,やむを得ない若干の損失が出てしまうというのは避けられない状況となってございます。 34 ◯菊池委員 このように,目標に対して実績が大分よくなってきているということで,これからも頑張っていただきたいというふうに思っております。  それと,もう一つは,財政再建等調査特別委員会の関係で,いろいろこの住宅供給公社に対しての質疑応答があったかと思うんですが,これからの委員会の活動に対しまして,参考までにちょっと教えていただければありがたいと思います。 35 ◯櫛田住宅供給公社対策室長 財政再建等調査特別委員会に関しての御質問かと思いますけれども,公社関係につきましては,7月の財政再建等調査特別委員会,それと10月の財政再建等調査特別委員会で議論をしていただいた経緯がございます。各委員の先生方からは,とにかく早期に土地を処分していくことが大事だろうということで,千切りしてでも売っていくべきだというような御意見をちょうだいしております。ですから,我々といたしましては,もちろんできるだけ損失を抑えるような努力,工夫をしながらも,早期処分を第一に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 36 ◯菊池委員 そのように頑張っていただきたいと思います。  最後にもう一つ,先ほど佐々木委員から,県北3港についての質問がございました。常陸那珂港を中心にというようなことありますが,私どもとしましては,常陸那珂港ありきではなくて,日立港も大洗港も一緒に県北3港でありますので,忘れずにひとつお願いしたいと思います。よろしくどうぞお願いします。  以上です。 37 ◯飯泉委員長 答弁よろしいですか。 38 ◯菊池委員 答弁結構です。 39 ◯飯泉委員長 そのほかございますか。──足立委員。 40 ◯足立委員 2点確認をしておきたいんですが,監理課の予算なんですけれども,平成20年第1回茨城県議会定例会議案概要説明書3)の192ページの建設業振興対策費といたしまして,274万3,000円を計上してございます。公共事業が激減をしております。例えば予算で言いますと,ピーク時の4割という厳しい状況の中で,一向に県内の建設業は減る気配を見せておりません。これは優良な業者を育てるということも含めて,この振興対策費というのが有効に使われていかなければいけないと思うんですけれども,合併をより進めるとか,あるいは新たな分野に進出を目指していただくとか,そういうより積極的な取り組みがなされるべきだろうというふうに思うんです。ねらいどおりの予算を使う割には,結果として,目的がかなえられていないという現実をどういうふうに認識しておられるのか。また,これからこういう予算を一つの種予算にして,どういう積極的な取り組みをしていくのかということを,まず一つ,議案に関連してお尋ねしたいと思うのです。  もう一つは,平成20年第1回茨城県議会定例会議案概要説明書3)の222ページ,市街地再開発事業費として885万円を計上してございます。これは私ども土浦の関係の,土浦駅前北地区市街地再開発事業に関連しての予算を計上していただいているわけですけれども,後ほど,議案と関連ないところでまた質問させていただくつもりでおりますが,建築資材の異常な値上がりが今言われております。この土浦駅北口再開発事業につきましても,基本設計では62億円を見込んだと。ところが,実際に業者を公募いたしましたところ,応募が1件もなかったというふうなことが結果として出ております。こういう事例というのは余り例がないと思うんですが,それほど厳しく見積もり過ぎたのか,それとも,いや,そうではないと,それ以上に建設資材が上がっているんだと,こういう理解の仕方をしたらいいのか。この辺,市は八百何万予算を投入するわけで,これは実施設計分の予算でしょうか。予算の中身と,それから,現実的にそういう応募がなかった。これ公的な事業で,民間ならまだしも,なかったということについて,これ異常な建設資材の高騰という理解の仕方をしていいのか,2点,議案に関連して伺っておきたいと思います。 41 ◯栗田土木部参事兼監理課長 建設業振興対策費についてお答えいたします。  来年度は,この予算にありますように,274万3,000円を提案させていただいておるわけでございますけれども,建設業振興は,先ほど委員から御指摘がありましたように,基本的には平成5年の建設投資をピークとする建設投資の急激な減少が続いておる中で,平成14年12月に国土交通省において,建設業の再生に向けた基本指針が示されたわけでございます。県においても,さらに平成16年4月には,県議会におきまして茨城県産業活性化推進条例が可決され,これらを受けまして平成17年3月に建設業活性化指針というものを土木部においてつくったと,こういう経過がございます。  その中で,大きく目標として掲げたのは,このような建設投資が激減する中で,自助努力というものは基本としつつも,意欲ある建設業の方については,新たな分野等への進出も視野に入れた形での振興策をやっていこうということで,このようなセミナーですとかフォーラムですとか,こういうことを中心として,今まで事業を推進した経緯がございます。  ただ,残念ながらといいますか,思ったとおりの新分野等の進出につきましても,やはり技術的な問題,資金の問題等諸問題が,建設業の方に聞きますとそれぞれございまして,当初予定したとおりの新分野等への進出が図られ,なおかつ建設業の本体もそれと合わせてしっかりした基盤を築いていくというような形には,現在なっていないということでございます。現在はそのようなことを含めますけれども,経営の体質強化も,建設業の方がどうしたらいいかというふうなことを望んでおるものですから,その辺に重点を移した研修会等を行っておるというような状況にございます。 42 ◯大島都市整備課長 土浦駅前北の基本設計62億円について応募者がなかったということで,それについては厳しい見積もりではなかったのかという御質問でございますけれども,通常枠の基本設計で出した価格について,従来であれば,大体それで応募があったということで聞いております。今回,市でも言っておりますように,建築資材や原油価格の高騰で工事費が値上がりして応募がなかったということで,基本設計に基づく積算は厳しいことではなかったかと思います。  それとあと一つ,平成20年度885万円の予算化お願いしているわけでございますけれども,これにつきましては国庫補助事業で,一般会計の補助の中で国が3分の1補助しておりまして,県はそれについて10分の1補助するようなことで,平成20年度の予定としましては,建物の補償関係とか,その住宅費に充てると聞いております。 43 ◯足立委員 まず,建設業に関連をしてですけれども,今のお話ですと,業者の数を減らすということはあきらめたと。むしろ,最後のお話を伺いますと,そうではなくて経営の体質を強化するんだと。その結果,新分野の進出もあり得るだろうと,こういうとらえ方なんでしょうか。何か目的があいまいになっているような気がしてなりません。本来の目的というのは,業者を減らすということですよね。あるいは合併を進めていく。そういう意味で,この事業が始まって3年たちますか。結果として,どのぐらいの予算に伴って合併をしたりあるいは新たな分野に進出をしたり,倒産は別にして,いわゆる積極的に業種を転換していこうと,こういうような形の業者は,県内で,この事業が始まって過去何件ぐらいありますか。 44 ◯栗田土木部参事兼監理課長 まず,始まって,他分野への進出もしくは──すべてが移ったということじゃないですけれども──行っている企業は,数から言うと5件程度ということです。例えば,石岡市などの建設業からダチョウの飼育とか販売とか,さらには戸建て住宅の省エネリフォーム事業,さらには水中の有害物質除去プラントの開発とか,ダチョウ以外は自分の延長上というような形で進んでおります。ですから,異業種等への進出については,我々としてつかんでおるのはこの程度でございまして,1万3,000業者の数から言えば,微々たるものというような形でございます。  それで,今,委員から,数を減らすということに力点がないじゃないかということでございますが,約1万3,000の建設業のうち,平成5年度1万4,000から見ても,大体1,000くらいしか減ってないんですけれども,ただ,1万3,000の中でも公共として公の仕事をやりたいというのは,県等に登録している業者は3,000業者等でございまして,それらの方々が実際なりわいとしてこの業で恐らくやっているんだろうという想像はつきます。それ以外の1万については,とりあえず許可は取っておくと,大工さんなら大工というようなことで。実際は公共とか,そういうことでのなりわいがどの程度かというのは,正直つかんでおりません。  そういうことからしますと,片や県内でも100億円から売り上げる建設業もあれば,数億円というような形,数百万円という,1万3,000の中ではそういう数字がございますので,これ幾ら減らすかということは,ちょっと行政としては大変難しい。そういう中で,やはり市場のある程度の状況の中で,そのような淘汰といいますか,倒産といいますか,そういう形で進んでいくんではないだろうかというふうには考えております。 45 ◯足立委員 今後,公共事業費がどういう形で推移していくのか,定かではありませんけれども,この極めて厳しい経済状況の中で,しかも人口減少ということを想定しますと,それほどこれから公共事業に対する予算が大幅にふえるということは厳しいのではないかと。そうなると,残念なことだけれども,自然淘汰,倒産という形で減っていく以外ないのかと,こういうことに結果的になりますよね。それは不幸なことですから,それを避けようというのが,本来,この業種転換を進めようということであろうかと思います。国土交通省は,福祉分野にもっと積極的にという話があったかと思うんですが,残念ながらそれはないというふうなことであります。こういう形で予算計上されていますけれども,形式的なことではなくて,よりこれは突っ込んだ,もうなでるような施策展開では厳しいのかなと,もっとやりようがあるのかなと,こんなふうな思いがしております。  いずれにいたしましても,この予算が効果を上げられるように,フォーラム云々ということありますけれども,ぜひ結果として,目的がかなえられるようなその流れができる,こういうお取り組みいただきたいことをお願いしておきたいと思います。  それから,今の再開発事業のことに関しまして,1点だけ確認しておきたいんですが,私お聞きしたかったのは,見積もりをしました,基本設計しました。たしか新聞報道ですけれども,62億円という予算組みました。それが1件も手を挙げなかったということについては,それぐらい見積もりが低かったのか。それとも設計を超えて,今建設資材上がっている,私はそういうふうに理解しているんです,実は。原油高騰,もう壁材とか,大変な勢いで上がっています。あるいは鉄骨,セメント,資材が上がっておりまして,大変厳しい状況にありますが,その一つの現象と,こういうふうに私は理解いたしますが,そう理解してよろしいのかどうか,改めて確認したいと思います。 46 ◯大島都市整備課長 市において,委員おっしゃるように,資材の高騰等が影響しているんじゃないかということで,現在,再積算ですか,そこら辺考慮して,再公募に向けて準備を進めていると,そのように聞いております。 47 ◯木村土木部技監兼検査指導課長 検査指導課は,設計単価,歩掛かり等の担当をしております。現在,先ほど委員のほうからもお話が出ましたように,ガソリン,鋼材の高騰,非常に出ているというような状況でございます。特に,鋼材の値上がりが非常に大きいというふうに聞いておりまして,これは国土交通省の関東地方整備局でございますが,鋼材の不足によりまして,例えば鋼材がなかなか入らないということで,橋梁の上部工,これなんかは2カ月ほど工期を延長しているような状況というように聞いております。単価も高くなっている,また納期もおくれているというような状況だというふうに聞いております。  それで,状況としてはそのような状況でございますが,単価の設定の考え方について御説明したいと思います。県の場合,労務単価につきましては,農林水産省,国土交通省,そして茨城県が合同で公共事業の労務費調査というものを行っておりまして,それによって普通作業員とか何々作業員とか,そういうものを設定してございます。県内の建設業者の約450社を直接調査いたしまして,それで労務単価を決めているというような状況でございます。  次に,資材でございますが,鋼材,ガソリン,これらの一般資材につきましては,年4回ほど調査を行って改定をしています。4月,7月,10月,1月でございます。それから,生コン,アスファルト合材などの主要資材につきましては,年2回,4月と10月に見直しをやっているというような状況でございます。  それで,4月には新しい単価の設定ということで,現在作業中でございますが,中には,アスファルト関係,砕石関係については,現在実態調査をやっておりますが,値上がりの状況が見られるということでございます。鋼材についても,現在値上がりしているということを把握しておりますので,4月からの単価に反映していけるのかなと思っていますが,なお,そのほか,生コン関係,砕石関係,アスファルト関係,こういうところに関しては4月から値上げしたいというようにもしているという状況でございます。 48 ◯足立委員 ありがとうございました。結構です。 49 ◯飯泉委員長 ほかにはございますか。──江田委員。 50 ◯江田委員 平成20年第1回茨城県議会定例会議案概要説明書3)の中の,道路建設課の198ページ,道路直轄事業負担金ですけれども,特に道路建設課とか,一番多いのは河川課でしょうけれども,その中で,前にもちょっと報道されて,特に沿線の方々がかなり心配したのは,茨城県の財政は未曾有の厳しい状況だから,他県と同じような形でもって事業はできるのかどうかと,負担金は出せるのかというようなことがちょっと報道されていたわけです。そういう中で,いや,土木部のほうでは,ちゃんとやりますよというようなことを盛んにおっしゃっていましたけれども,実際,この中で負担金九十五億何千万円かありますね。この中で,圏央道分の負担金というのはどのぐらい見込んでいるわけでしょうか。 51 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 では,お手元の資料で平成20年第1回茨城県議会定例会議案概要説明書3)の198ページの右側をちょっとごらんいただきたいと思います。道路直轄事業負担金の右側としまして,1点目に,この内訳でございますけれども,新設費というのがございます。これがまさに圏央道に対応する負担金でございます。新設という項目がありますけれども,新設という分類を受けているのは,直轄の道路事業の中では,圏央道のみでございます。 52 ◯江田委員 そうすると,これは,国土交通省のほうでは平成20年度はこれだけやりますよと。それに対してこの負担金ですよというようなことで,これは前々から事前の協議,打ち合せはやってきた結果になるわけですね。補正予算を見ても,やっぱり後で少し追加が出ているようでございますけれども,これはそういうことは例年これからも起こり得るわけですか,その追加の問題と,この最初の予算の問題で,この関連はどうなるんでしょうか。 53 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 では,最初の当初予算の組み方として,国のほうの道路事業者のほうと,どれほどの打ち合せをもって計上しているかということかと思います。大体国は,国のほうでの国費としてのシーリングがかかっておって,直轄事業の割り当てが出てくるかと思います。一方,県は県で県のシーリングがかかってきて,それが必ずしも一致しないというところはありますけれども,直轄分担金については,事前にどれほどの予定があるかということにつきまして,県から関係の国のほうに聞き取りをしながら予算を計上しているところでございます。それで,最終的には県のほうの予算のシーリングで切ることもままあるということでございます。  それと2点目の補正予算について,例えば当初にそういう事前の調整がなされているならば,補正があるのかどうかということかと思いますけれども,国は国のほうの施策として,例えば事業としての箇所間の流用も当然あるんだろうと思います。そういうところで茨城でまだやれるということがあれば,国の判断として,いわゆる直轄事業をふやしてくるということもままあることなんですね。そういうことにしますと,県土の整備の中で,本当に幹線的な道路でございますから,それについては大前提として,県の予算がついていけるかどうかということも,当然基本的な論法としてはあるわけですが,それについても,そういう事態が招かれたときには補正で対応してきているのが,これまでずっと継続して,そういうような対応はしてきてございます。それは幹線道路であるので,極めて重要だからという判断に基づいています。 54 ◯江田委員 圏央道の完成予定が国土交通省で言っているのは,平成24年度でしたよね。そうすると,あと数年で完成へもっていくというようなことで,まだちょっと全体がどうかなと心配しているんですけれども,平成24年度に果たして国土交通省が言っているとおり,供用開始全部できるのかというような疑問も含めまして,いろいろ考えているようですけれども,もし国土交通省の言うとおり,平成24年度にこれが全部仕上げるということになった場合に,これから一遍に負担が来やしないかなというふうな不安を非常に持っているわけでございます。平成20年,これが61億円組みましたね。あと何年もないわけですよね。そういう中で,この辺の見通しというのは道路建設課長さん,どのように考えていらっしゃいますか。 55 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 あらかじめ公表されているのが,県内はすべて圏央道は一番遅いところでも平成24年度までに──東西そうですけれども,そういうことで公表さていて,残事業費も,私のほうが伺っているところでは大体2,000億円弱ぐらい事業費としてはあるわけでございます。それを単純に計算しますと,残った年数からいうと大変厳しいものがあろうかとは思います。しかし,その都度その都度,圏央道の役目とかそういうものを考えながら,県ではシーリングがかかりながらも,この圏央道に対しては,よりそのシーリングを超えて重点配分してきているという傾向がございますので,今後ともそういう傾向は変わらないと私は思っていますから,できるだけ他県におくれることないように,予算の組み方としても,そういう取り組み方をしていくことになろうかと思っています。ただ,厳しい状況であることには変わりはないですね。 56 ◯江田委員 今年度もマイナス8%シーリングですか。 57 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 ええ。 58 ◯江田委員 そういうことでいくと,かなり大変な御苦労があるなと思うんですけれども,他県との問題もありますし,そういう点で,特に道路建設課のほうでは──土木部全体ですけれども,ぜひ頑張っていただいて,他県に絶対おくれをとってはいけないなと,こんな思いでいるものですから,質問をさせていただいたわけでございます。ぜひ頑張っていただきたいと思います。  以上です。 59 ◯飯泉委員長 ほかに質問ございますか。──。  ないようですので,以上で付託案件に関する質疑を終了いたします。  次に,所管事務に関する質疑がございましたら,お願いいたします。  田山委員。 60 ◯田山委員 二,三点ちょっとお尋ねしたいと思います。今,足立委員のほうからもお話がございましたけれども,業界が厳しく不況が続いている中で,まさに冬の時代だと思っておりますが,新聞等で見て,あの会社は倒産したなと,そんなことの連続で,ここ直近でも,私の知人の建設会社さんが,それなりの規模だと思いますけれども,どうも倒産したと,そんな状況であります。どうも建設業界が悪者にされているというか,私は業界違うんですけれども,とにかく産業としては最大の雇用を抱えていると。あるいはまた災害の復旧とか,インフラ整備で一生懸命頑張ってきた長い歴史の中の大事な業界だというとらえが,ちょっと時代の流れで忘れ去られているような,追いやられているような気の毒な業界だなと,そんなことを思っております。土木部にとっての最大のパートナーとか,そういう位置づけで,この業界を守るということも,発注者側の責任としてあるんではないかなと,そんなこともちょっと思ったりしております。  一般競争入札という制度について,はやりごとでありますが,ちょっとお聞きしたいんですけれども,監理課長に。このことだけが原因ではないと思いますけれども,ここ県内の建設業者の倒産の現状というか,経年的にどういう推移にあるか。他の産業から見て,特徴というか,分析というか,どういう結果になっているのかなと,その辺の業界の現状をちょっと教えていただきたいと思います。 61 ◯栗田土木部参事兼監理課長 県内の建設業の状況でございますけれども,年でちょっととらえております,倒産等,ちなみに直近ですと,平成18年1月から12月の1年間がよろしいかと思うんですけれども,茨城県内の全産業の倒産件数は,平成18年の1年間で151件,負債総額は1,236億円でございました。このうち建設業の倒産が43件で,負債額99億円ということで,件数では28.5%,約3割弱,負債額で8.0%というような形でございます。  ただ,これを,ちなみに平成13年から経年的にとりますと,おおむねというふうに御理解願いたいんですけれども,平成13,14,15,16,17年あたりを見ますと,件数でおおむね約3割,負債総額では,一番高いところでは18%くらいまでいくときありますけれども,やはり十二,三%程度,産業に占める負債総額の割合は。県内の建設業はこういう状況にあるということでございます。 62 ◯田山委員 ちょっと資料等を拝見していて思うことですけれども,本当に建設投資額というのはもう激減していますわね,これ。ちょっと見て,平成5年から平成18年でもう完全に5割ですね。総体的なその投資額が減っているということ,基本的にはそういうことだろうと思うんですけれども,事この公共事業に関して言えば,いろいろさっき言ったような財政の問題というか,シーリングの関係で年々事業が減ってきていると。つまりはその発注件数が減ってきていると。そういう中での受注の過当競争と,こういうことになるんだろうと思います。本来,適正な利潤をもって受注できるというふうな業者がいる一方,その競争に巻き込まれて,あえて利潤のない受注を繰り返す業者といいますか,そういう受注環境を悪くする公共事業の環境の中で,発注者たる土木部といいますか,県の責任というか──責任という言い方はあれですけれども,そういう配慮というか,そういう一面があるんではないかなと。  そういう視点で,去年6月から入札契約制度が改正されたと。これは公共事業だけじゃない,ありとあらゆるところでそういう傾向にありますけれども,県では1億円以上の工事が一般競争入札,4,500万円以上に拡大をした。出先機関でも初めて,この一般競争入札が行われるようになってきた。地元の建設業界での過当競争を抑制するために,入札参加資格の条件設定をされていると思うんですが,地域性だとか,企業実績だとか,安定経営といいますか,そういう面ではこの制度導入に際してはどんな配慮,工夫をしたのか,しているのか,ちょっとお聞かせ願いたいと思います。 63 ◯栗田土木部参事兼監理課長 今で言いますと,一昨年の12月になりますか,全国知事会等の一般競争入札1,000万円までというような,一つの全国的な一般競争入札の導入という流れを受けまして,本県においても,今,田山委員がおっしゃるように,昨年6月から,従来の1億円以上であった一般競争入札を4,500万円まで引き下げたという経過がございます。4,500万円というのは,これ出先機関が入るわけでございます。ただ,特にこの一般競争入札の本県における適用拡大,引き下げにおいて配慮した点といたしましては,各県が1,000万円にかなり突き進む中で,茨城県としては,今までの地域業者等の流れもございますし,特に現場の地域特性に精通する建設業者に発注することで得られる適正な施行の確保や,先ほど委員がおっしゃいましたように,健全な地元業者の育成というようなことを配慮しながら,とはいうものの,やはり全国知事会が求めている競争性を損なわないというような,相反するような問題もございますけれども,この辺を配慮しながら,適度な地域設定をしたということで業者に配慮したという形をとっております。  具体的に言いますと,例えば,従来1億円未満ですと12の指名業者やっていましたけれども,一般競争にしました段階では,4,500万円から1億円まではおおむね20社程度が競争に参加できるエリアというようなことで,全土木事務所12──これ大子入れますけれども──のうち,おおむね7ブロックを基本としまして,そのブロック内で大部分の工事は業者の競争を行うというような形をとりました。  その結果,数字的に申し上げますと,これは平成18年12月末で,これ,出先が1億円以下の一般競争入札をやった206件の落札率が94.19%でございましたけれども,ことし6月から12月までですから,これストレートにはつながらないんですけれども,117件の指名から一般競争をやった結果を見ますと92.92%というようなことで,指名競争入札より若干落札率が下がっております。当初,我々が心配したほどの落札の低下はなかったというような実態にございます。 64 ◯田山委員 さっきの知事会で言う,競争性という定義,現実的にどういう定義ととらえるのかというところに帰結すると思うんですけれども,今,栗田課長のほうからそれなりの評価というものが出された。しかし,その影響という面での認識は,監理課というか土木部として,発注者側としてどうとらえているのか。 65 ◯栗田土木部参事兼監理課長 影響という,相対的な面からいいますと,指名よりはやはり競争性が厳しくなったというような,業者さんなんかといろいろ懇談会をやりますと,やはりそういう答えは返ってきておるという状況でございます。特に一般競争になりますと,ダンピング入札といいますか,低入札がふえるんじゃないかというようなことで,我々も一番そこを心配しておったんですけれども,特に去年ですか,橋梁などを,これ全国的な状況でございますけれども,かなり低入がございましたので,県としては即,手を打ちました。
     具体的に申し上げますと,去年9月には,例えば今までJVを組んだとき,親と子で,こんなこと言うとあれなんですけれども,ほとんどこの人は入札価格が自分で幾ら入れているのかわからないというような実態にあったわけですよ,現実はですね。こういうことを業者からヒヤリングをしますと,そういう話がございますので,これはもちろんJVを組んで,お互い共同の認識で入札するわけですから,例えば子が自分の入札価格がわからないようでは,これはおかしいというような,発注者としての責任もちょっと成就できないというようなことで,平成18年9月から,特定JVにおいて,各構成員が合意した入札価格である旨の誓約書を取るようにしました。要するに,それに合意しました,これの親と子,各々が,ちゃんとやっていますよと。それを違反した場合は指名停止にする,または入札を無効にするというような措置をとったことに。  さらには,同じ平成18年11月からは,予定価格の85%未満で入札する者は,低入札調査票を事前に提出しなさい。これは16項目にわたる膨大な調査票で,単純に言いますと,大体このくらいの厚さで,85以下でもいろいろと全部出しなさい。なぜそういう価格で入れられるのかというようなことを求めるとか。さらには,ことし1月からですけれども,低入札で契約したものについては,従来,前払いを4割払っていますけれども,低入札で入れるくらい会社に金があるんでしょうから,2割しか払いませんというようなことなどをやって,ダンピング防止に努めておるという状況でございます。ですから,そういう面からすると,思ったほど急激な低価格の入札は防げているんじゃないかというふうに感じております。 66 ◯田山委員 倒産が続くという,そういう状況をどうとらえるかということですけれども,やっぱり透明性の確保というか,時代背景があって,あらゆる産業界に改革が求められているという一環の中での,今日のような制度の改革だと思うんですけれども,とにもかくにもこの建設業界が衰退していくという現況は,どこかで食いとめてやらないととんでもないことになるんじゃはないか。企業ですから,おのおのの企業努力というか,そういうものは当然あると。しかし,企業努力をしつつも,経営見通し,やっていけるかに向けての見通しという視点が立たないんではないかと,一般競争では。  私は業界じゃないけれども,それなりの知恵があっていい時代と言えるかどうか。いろいろ社会的なこの業界の問題があったときに,積算が甘いんじゃないかと,素人として。県が自信をもって,この価格であれば問題ないということであれば,それなりのある程度のこの業界の意志が働いて,余り言いませんけれども,甘い表現だなと思ったんです。こういう環境になってきて,この業界の中で,いわゆる自助調整能力をワーキングシェアと表した人がいるんですね。建設業界のワーキングシエアだと言っていいんじゃないかと。現実はそうだろうと思うんですよ。見通しが立たない中で,どう経営を見通すかというのは難しいんで,もとに戻れということではないんですけれども,知事会がどうとかこうとかということではなくて,地場産業,県内の建設業界,歴史ある業界を守るための知恵を,茨城はおもしろいことをやっているんじゃないかと,そういう知恵をぜひ絞って,堂々と厳しい積算の中で,天の声なんて絶対あり得ないわけですから。天の声を聞いたことあるかというふうな質問した先輩議員がかつておりましたけれども,だれもそんなものはない。正々堂々と発注する,受注するというか,それがやっぱりあるべき業界,そういうものに向けて,いろんなよさがあるんであれば,独立性を持つような,そんなことで頑張っていただきたいと思います。  もう一つは,道路特定財源が,いわば政局にされていて残念だなと思っているんです。私は石油業でございまして,基本的には業界挙げてこれやっぱり継続すべきだという主張をしてきた。むしろ道路特定財源云々ということよりは,タックス・オン・タックスをなぜ今まで世論として政治のテーブルに出さなかったんだと。揮発油税に消費税をかけているという現実を国民の議論になってない中で,今さら根幹にかかわるような税制の議論は,私はおかしいと思っております。  前の土木委員会のときに私,10年の推移で道路予算を聞いたことがあるんですよ。さっきの建設投資額を見てもひどい数字なんで,この公共事業費,毎年シーリングかけられて減少傾向にありますけれども,この主たる予算である土木部の道路予算,道路建設課のここ15年間の予算の推移状況をちょっとお聞きしたいと思うんですが,お願いします。 67 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 15年間を振り返ってみますと,一番ピークが平成8年度で,いわゆる公共事業費というとらえ方をしますと,その時点で584億円ほどありましたけれども,昨日説明させていただきましたように,来年の,平成20年度の予算は270億円ぐらいに縮減しているというような状況でございます。平成8年度より以前につきましては,480億円あたりから580億円程度というふうに,平成8年を山として,平成8年以降は長い期間を通してずっと減少傾向にあるということでございます。それで,その割合は,ピークの平成8年度に対して,平成20年度の予算は大体全体では52.6%,53%弱でございます。  これをちょっと細分化してみますと,補助事業としては大体それに近い53.1%くらいでございまして,さらに別途,県の単独事業というのがございますけれども,県の単独事業はそれを大きく割り込みまして,32.7%ぐらいになっていると思います。あと,直轄事業を別途考えてみますと,直轄事業といいますのは,先ほどお尋ねいただきましたけれども,こういう補助事業とか県の単独事業の著しく減少している中でありましても,ピークのときの86%ぐらいということで,下げ幅としては極めて小さいのかなと。やはり直轄事業については,先ほど申し上げましたけれども,重点配分しているという傾向のもとにございます。以上です。 68 ◯田山委員 いろいろ使い道の関係もあるんだろうと思いますけれども,現実的に私が議員になってから,私の選挙区で完成した道路あるのかなと,本当に進んでいるかなと。道路建設課長,ある町の建設部長でおりましたけれども,あの当時に比べて,茨城町の道路改良はどのぐらい進んでいたかと。そう思うと,わかると。もう全然進んでいない。完成した道路は1本もないと。どの要望箇所を見ても,全部中途ではないかと,それが道路予算の現状だろうと思うんですね。  その予算を毎年減少する中での工夫という視点で,せっかく計上した予算,現年度内の予算を精いっぱい執行することが大事だと思うんですけれども,残念ながら,繰り越しされるんだろうと思います。その道路建設関連予算の全体予算に占める繰り越しの割合といいますか,その辺をちょっとお聞かせ願いたい。 69 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 先ほど申し上げました繰り越しが関係します公共事業費の中での予算でお答えしますと,直轄事業は事業主体がちょっと違いますから,繰り越しは除外するとしまして,私どもがみずから発注して,あるいは契約して繰り越しがなされる度合いというのは,公共事業費でいいますと,大体40%くらいですね。この平成19年の決算ベースで補正後では,40%に及んでいるのが実態でございます。 70 ◯田山委員 その繰り越しの主な理由というか,ちょっとお聞かせ願いたいと思います。 71 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 主な理由といいますのは,用地の補償と,いわゆる本工事といいますか,実際道路工事を行う工事,それにつきましては,一つはいわゆる補償物件といいますか,道路にかかる家屋の除却ができないとか,そういうことに伴うのが一つ大きな理由ということでございます。一方,工事だけで考えてみますと,道路に既に占用されている占用物件とか,例えば上水道,下水道あるいは電柱もそうでしょうけれども,そういう相手側の予算措置のようなこともございまして,いろいろ関係機関との調整がおくれて本工事が年度内に達成できない,完成に至らないというのが大きな理由であろうというふうに思います。 72 ◯田山委員 いろんな理由があって繰り越しをされるということ,当然だろうと思うんですけれども,そこで素人考えなんですが,その予算を有効的・効率的に活用するためには,この各事務所間を越えた流用といいますか,そういうものが有効だろうと思っております。それはやっているよというふうに聞いておりまして,ほっとしたんですけれども,平成19年度において事務所間で流用した割合と,その時期,いつごろそういう流用を決定しているのか,その辺をちょっとお聞かせ願いたいと思います,年度末なものですから。 73 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 あらゆる事業の種別ごとにお答えするのはちょっと困難でございますが,代表的ないわゆる補助事業の中で,きのう御説明申し上げました国道とか,大規模な県道でやっている国補道路橋梁改築費というのがございますけれども,それにつきましては,実際44カ所現在やっておりますけれども,箇所間流用をしましたのが,そのうちのちょうど50%に相当します22の路線では,いわゆる事業費の動かし方をしたということでございます。それで,実際どのくらいの事業費を動かしたかといいますと,大体6%弱に相当する7億円ほどの流用をしたということで,率的には非常に低いですね。率は低いけれども,実施してきた路線の箇所では,大体半分になっているということはあると思います。  もう一つ代表的なものとしては,県道でやっています緊急地方道路整備事業という大きい事業がございます。これについては,大体どのくらいの事業費を流用したか,動かしたかということは,率でいいますと大体12%ぐらい,額で言いますと11億6,000万円,平成19年度では動かしたわけでございます。それで,箇所的にはどのくらい対象にしてやってきたかというと,この国補,全箇所では73カ所くらいございましたけれども,それに対する88%ぐらいに相当する箇所,64カ所については,当初の事業費を変更して事業費が確定になっていると,流用の対象にはしてきたということですね。県道のほうでは,12%に相当する11億6,000万円くらいは動かした。動かした路線は,大体88%に相当する64カ所ぐらいは動かしたと,そういう実績といいますか,そういう実態はございます。 74 ◯田山委員 長くなって済みません。実態はわかりませんけれども,繰り越しをしないように,そして年度内に早目に精算して,流用できる予算であれば,他の事務所で執行してもらうという知恵をぜひお願いしたい。  もう一つ,これは用地課に限りません。大久保課長も頑張ってこられて,いろいろ事業執行への第一線部隊だと思っているのですね,用地課,出先も含めて。いろいろ御苦労があると思っております。この用地事務の取り組みでございますけれども,これは一番大きいのは用地費ではないか。平成19年度の工事費と用地補償費の説明,きのうありましたけれども,近年の用地補償費の予算規模といいますか,そういうものと年度末の執行状況,改めてちょっと簡単に推移をお聞かせ願いたいと思います。 75 ◯大久保土木部参事兼用地課長 ただいま委員から御質問のありました件でございますけれども,やはり公共工事を発注するにしても,用地が買収できないと,先ほどの建設業のほうでも困ってしまいますので,私どもとしましては,先ほど道路建設課のほうからありましたように,繰り越しにならないような予算執行ということで現在進めております。各課の道路,河川,街路,それぞれの課の予算を合計しますと,平成10年度が用地補償費ではピークでございました。平成10年度で361億円ですから,先ほど道路建設課の現在の道路予算すべてのような金額でございました。その後,年々減少しまして,ここ3年間ですか,平成16年度162億円,平成17年度が172億円,平成18年度が176億円ということで,若干大きくなっているという傾向にございます。これは工事費全体の中の用地と工事の割り振りでございますので,そのときの用地補償の件数によりまして,ふえているのかなというふうに考えております。  執行状況につきましては,用地補償費の場合,どうしても家屋移転が伴う案件につきましては,移転先の選定とか,それぞれの移転先の農地転用とか,そういう手続的なもので,どうしても1年では執行が不可能だということで繰り越しになってしまうというのが現実でございます。用地関係で,先ほど道路建設課のほうの予算で繰り越しの話ありましたけれども,事業全体で見ますと,用地が原因で繰り越しになったものが,これすべて用地費ではございませんけれども,平成16年度98億円,平成17年度に至っては81億円,平成18年度は63億円と,少しずつは減少しているのかなと,これは予算規模も減少しておりますので,その傾向にはございます。  以上でございます。 76 ◯田山委員 村田課長と御縁があって,ちょっと今思い出したんですけれども,かつて予算特別委員会でやらせていただいたんです。私も地元のことで一生懸命やっていくと,車の両輪だからいいのかなと思って,執行部,行政ではないんだけれども,お手伝いした。用地交渉って,やっぱり地権者対役所というとなかなか難しい。そういう中で,私も随分遠くのほうまで行って,一緒に水府村のほうの道路改良で頑張った,そんなことを思い出しますけれども,我々,使ってほしいんですよ。一緒に,地元で,こういうことだと。公共のためにというふうなことで,我々も努力しなきゃならない。いろんな知恵で,この用地の取得に向けて頑張ってほしい。  年度末ですから,一つ言いたいことは,この用地に限らず,引き継ぎがしっかりなされていない。年度が変わると,何か考えが変わったのかと思うぐらい,また用地の頑張っていた人が,その次,余り頑張らない人が来ると1年延びてしまうとか,そういうことがあるので,いろいろな人間関係を大事にした,そのものをしっかり踏襲するというか,引き継ぎをぜひやっていただきたいというふうにお願いをします。特に出先にそういう傾向があるような気がしております。  最後に,土木部長も間もなく……,東関東自動車道水戸線のこのフローを見て大事だなと思うことがあるんです。今でこそ,茨城空港,百里の事業は,本当に目に見えて,まさしく具現化してきたなという形を整えた。その先鞭をつけたのは土木部だと思っているんです。茨城空港,百里のエントラス線をいち早く事業化して,あそこで起工式を行った。あのとき,自分はあいさつさせていただいたんですけれども,土木部の本当に気概を感じたんですね。企画部を先導して土木部が頑張って,今この百里の事業が進捗したと,そんな思い,私自身しているんですよ。  そういう意味では,この貢献度非常に大きいので,ぜひお聞かせ願いたいのは,国土交通省の副大臣をやった方が,千葉県の方で,成田はもうごらんのとおり過密だと。国内便は邪魔とは言わないけれども,ぜひ茨城空港にシフトしたいというふうな話を人づてに聞くと,そのための生命線がこの東関道の潮来鉾田線なんですね。これ見ると,早期に都市計画を決定し,その後速やかに国幹会議において整備区間に格上げされると,早期に事業化されることを目指してまいりますという,どうも非常に具体性がない。思いとしては,いつ,どのころに,どういう作業を終えて,いつ開通すべく努力をする,あるいは開通したいと思ってそういう動きをするのか,土木部長は見通しがきくので,見通しをしっかりと聞かせていただければありがたい。お願いします。 77 ◯渡邊土木部長 百里空港線の起工式のときにはいろいろお世話になりましたので,ありがとうございました。うちの思いとして,幾らかでも空港に役に立てばいいのかなと思って,ちょっと無理したんですけれども,あの起工式などをやらせてもらって,あれから一気に盛り上がったなと自負しているんですけれども。  空港にしろ何にしろ,うちらの交通のネットワークができつつあるんですけれども,一番最後に残っちゃうのは東関道の鉾田と潮来間ということになっていまして,いろいろな経過があって,どうしてもあれ基本計画のままという形になっているんで,どうにも手が出なかったんですけれども,ここ一,二年の間に,都市計画決定もしちゃだめだと国から言われていたんですが,そこを何とかかいくぐって都市計画決定をして,都市計画決定をしないと,国幹会議というのが,ワンステップ上がる整備計画に上げるのには必要条件というようなことで,それを都市計画決定というのは今やっています。かなり地元説明会もやって,環境の関係もうまくいっていまして,国のほうにげたを預けてある格好になっています。できれば,これは早くしろと,こう言われているんで,早くしたいんで,いろいろ同意とか何とかありますけれども,やはり夏場前には絶対都市計画をして,その後,手続的に国幹会議というのを,今の道路状況,そんなところでなくてめちゃくちゃになっていますから,特定財源が一段落すれば,国幹会議というのは当然開かれるべきで,東関道だけだとなかなか開けさせられないんですけれども,首都圏全体の中で早く国幹会議を開いて,整備計画に上げなくきゃいけないという路線があるので,そういうところと連携をとってやっていきたい。都市計画を終わったらすぐにでも,いずれにしても年内中ぐらいには国幹会議を開いていただいて整備計画に上げろと。整備計画に上がれば,施行命令というか,事業化にもっていくことは,今度はそういう政治の力とかでできると思うので,そういうところはまたお願いするんですけれども。  それで,今,東関道は,簡単に言えば,茨城空港までは収用関係の手続が進んできたので,間違いなく供用させられると思うんです,ワン区間は。それで,鉾田までが,一応平成27年となっているんですよね。鉾田まで平成27年で,そこから先は見通しが全然なしということなんですけれども,動きからすれば,同時並行的にやっていって,鉾田を終わらす平成27年ぐらいまでには,全線,一気通貫で通したいというのが,私どもの,それオーソライズされているわけじゃないですけれども,そういう思いでやっていきたいと考えています。どんなことをしても,都市計画はうまくいったとしても,国幹会議は早く開いてもらって,多分オリンピックの関係で外環とかもいろいろあるので,そういう大きな流れに乗らないとだめだと思うので,そこが一番の勝負どころだと思っています。いろいろ今後,動きをやっていかないとそこに乗れないので,そこら辺,委員の方,ぜひよろしくお願いしたいと思います。 78 ◯飯泉委員長 それでは,ここで暫時休憩といたします。  再開は午後1時とさせていただきます。                 午後零時4分休憩      ───────────────────────────────                 午後1時開議 79 ◯飯泉委員長 休憩前に引き続きまして委員会を再開いたします。  所管事項に関する質疑がありましたら,お願い申し上げます。  小川委員。 80 ◯小川委員 それでは,土木部の平成20年度の主要事業について,その中から何点か質問をいたします。  まず初めに,大久保用地課長にお尋ねいたします。  公共用地の取得の推進ということで,新たに早期の土地収用を図るために,各土木事務所内に推進班を設置するということで,今回説明がなされましたけれども,どのくらいの人数で推進班をつくろうとしているのか,まずお尋ねをいたします。 81 ◯大久保土木部参事兼用地課長 ただいま委員御指摘の用地取得の推進班でございますけれども,これは前段として,用地取得推進調整会議の中で決めていくわけでございます。実際問題,用地課の副参事を中心とした推進グループが中心になりまして,土木事務所のほうに,全事業ではございませんけれども,緊急に整備する必要のある箇所ということで,それを選定しまして,そこに私どもの職員3名が,事務所のほうと積極的な進行管理をしながら進めていくということでございます。 82 ◯小川委員 その3名というのは,そうすると専従班のようになるんですか。 83 ◯大久保土木部参事兼用地課長 強化路線ということで,そこに張りつくというケースもございます。ただ,全土木事務所在所というわけでは,3名ではいずれにしても対応できませんので,やはり特定のプロジェクトとか,そういうケースの場合に推進班を設置するという形になっております。 84 ◯小川委員 そうすると,それらの各土木事務所に,そういった推進班をつくっていくということになるのですか。それともどこかにつくって,その人たちを専従的に充てようとしているのか,どちらですか。 85 ◯大久保土木部参事兼用地課長 これは事務所ごとに特別推進班という形でつくってもらいまして,うちのほう,3名の推進班が,進行管理をしながら解決を図っていくということで進めております。 86 ◯小川委員 そうすると,その推進班になるのは,担当の用地課あたりから出るような形になるのかなと推測するんですが,その限りでもないんですか。 87 ◯大久保土木部参事兼用地課長 これは事務所のほうも,やはり用地買収というのは,用地単独では解決できませんので,当然それぞれの土木事務所の工務担当と連携を取りながら,特別推進班という形でとれば,当然工務のほうも入ります。 88 ◯小川委員 そうすると,長期間事業ができない,非常に難しい事案,そういった事案に対処するために推進班を設置するということでしょうけれども,現在,長期間,用地取得が困難な事案は県内にどのくらいありますか。 89 ◯大久保土木部参事兼用地課長 これは毎年2回ほど,各土木事務所のほうを調査しまして,現在把握しておりますのが89件ほどございます。非常に用地買収,多岐にわたるものですから,その中からそれぞれプロジェクトとか,そういうものに関係して緊急に整備する必要のあるものについて,今言いましたような対応をとっているということで,それ以外については,随時,事務所のほうに進行管理を徹底して,アドバイス等をしているというのが実態でございます。 90 ◯小川委員 そうすると,89件の事案が今,困難箇所ということで県内にはあるということで非常に支障を来しているということで,今般推進班を設置するということでしょうけれども,その先には,これ長期間収用困難事案に対する土地収用制度の活用ということが入ってきているわけですから,当然その辺のところも視野に置いて動きに入るということではないかと思いますけれども,仮に土地収用の手続等に入った場合,どのくらいの時間がかかるんですか。 91 ◯大久保土木部参事兼用地課長 収用手続に移行する場合に,前段として,すべての道路が収用できるということではございません。県の事業であれば,国土交通大臣の事業認定という行為がございます。現在,事業認定につきましては,事前協議に入りまして約1年ほどかかるというのが実態でございます。この事業認定に進めないと,次のステップである収用委員会の裁決申請とか,そういうものにいけないものですから。ただ,街路事業で都市計画道路ございますけれども,街路事業で事業認可を取っている事案もございます。事業認可案件については,事業認定にかわるものということで,いきなり土地収用法の裁決申請という形で,県で言えば,茨城県の収用委員会に持っていけるというのが実態でございます。  ですから,事業認定,国のほうで受理されますと,一応3カ月のルールというものがございまして,国が受理すれば3カ月以内には認定はおりるというルールにはなっております。ですから,その後,1年以内に裁決申請をしますと,事業認定そのものは1年で無効になっちゃいますから,1年以内に今度収用委員会の裁決申請というものを出しまして,そこで裁決をもらうという形ですから,1年半ぐらいは,そこでかかっちゃうのかなというふうに思っております。 92 ◯小川委員 そうすると,時間がかかるわけですよね。時間ばかりでなくて,費用もかかるでしょう。 93 ◯大久保土木部参事兼用地課長 はい。 94 ◯小川委員 その辺のところは,どういうふうになっていますか。 95 ◯大久保土木部参事兼用地課長 事業認定の経費というのは,やはり現実的にはコンサル会社に委託して,この事業認定に提出する書類をそれぞれの事務所が発注しております。ですから,金額的にはちょっとはっきりした金額ではないんですが,100万円やそこらはいずれにしてもかかりますので,その後,今度,収用委員会に裁決申請するというものについても,やはりコンサル会社に大体外部委託しております。そういう実態で,金額的にはそれぞれの箇所によっても違いますので,一概には言えないのかなと思いますけれども。 96 ◯小川委員 わかりました。道路行政は速やかに進めなくちゃならないので,どうしても難しい事案は,もう早目に決断をすべきだろうなというふうに思いますし,その地域が不便をかこっているわけですから,いたずらに延ばさない。ただ,相手もあることだから,タイミングというか,場合によっては用地買収に応じてくれるかもしれないという期待を込めながら,同時進行で進めなきゃならない部分もあるので,非常に難しい点もあろうかと思いますけれども,こういった推進班までつくってやろうというのには,それだけなみなみならぬ決意があるのかなというふうに思っているところです,それが1点。これ評価しているんですよ。  さらに,1年半ぐらいの時間がかかると。お金もかかると。その中で,今度はややこしいの。土地買収が150万円ぐらいで,費用が200万円もかかっちゃうと。費用対効果を勘案する場面も出てきますけれども,ケース・バイ・ケースなんでしょうが,その辺はどういうふうに考えますか。 97 ◯大久保土木部参事兼用地課長 今の御質問は非常に難しいところかなと思いますけれども,ただ,現在6件ほど申請のほうでやっているんですが,事業認定にいく前に,土地収用手続に入ると任意で解決するというのも結構あるものですから,そういう部分では収用制度に移行する効果というのは非常にあるのかなというふうに考えております。ですから,一定期間交渉を詰めた,すべてが収用手続ということじゃなくて,原則的には一応8割以上の地権者の協力が得られた場合に,収用手続をにらんで完成時期を逆算して手続に入るというのが実態でございますので,できるだけそのようなむだにならないような手続に入りたいと思います。  ただ,今,委員御指摘のように,例えば小さな面積がかかるという案件については,費用効果を考えますと,収用はかなり膨大な経費がかかるというのが実態かなというふうに思っております。 98 ◯小川委員 いずれにしてもやらなきゃならないということですから,早い時点で決断をしてほしいなというふうに思っています。以上です。  次に,海野道路維持課長にお尋ねをいたします。茨城県の橋梁長寿命化対策について,何点かお尋ねをいたします。  できるだけ長く橋を使おうということで,今回,こういう長寿命化ということで,そもそもこれ銭がないからの知恵なのかなと,それから物を大事にしようというところからも来ているのかなということですけれども,その中で何点か気になるところがあるのでお尋ねをいたします。現在,本県の中で50年以上の橋は37橋あるということで,これはよろしいですか。 99 ◯海野道路維持課長 本県が管理している橋梁2,271橋ありますけれども,そのうち15メートル以上の橋梁で,平成18年,今年度4月1日現在ですけれども,50年以上経過しているのは,37橋,約5%ということでございます。 100 ◯小川委員 その中で,最も古いものは何年につくられたものですか。 101 ◯海野道路維持課長 県内の古い橋梁でございますけれども,現在供用している橋梁で一番古いのが,昭和3年に完成しております笠間大橋,笠間市内の宇都宮笠間線にあります笠間大橋が昭和3年ということで,79年経過しています。そのほかに,昭和3年につくられたのが数橋ございますけれども,一番古いのが昭和3年ということでございます。 102 ◯小川委員 そうしますと,79年というんですから,これ大分メンテナンスもしてきて,今日に至ってるんですよね。補修だとか,そういうものにお金をかけながら,今日まできているというふうに理解してよろしいんですか。 103 ◯海野道路維持課長 橋の寿命は,一般的に50年とか60年とかいわれております。おおむね50年というふうに一般的にいっております。この笠間大橋とか,そういった昭和の初期に架けられた橋梁は,数橋ございますけれども,それらについては,日常の道路のパトロールや年に数回の現地の橋梁に赴いての,一応土木事務所の職員の点検等を踏まえて維持補修してきて,現在まで使用してきておるということでございます。 104 ◯小川委員 そうすると,今話の中に出てきましたけれども,もともと50年ぐらいを目途に橋を架けることを考えてきたというふうに理解してよろしいんですか。 105 ◯海野道路維持課長 今の道路橋,現在ですと100年ぐらいもつ橋ということで設定されておりますけれども,以前はおおむね50年ぐらいということで設定してきたものでございます。ただ,昭和の初期については,強度的にも,ある程度余裕のあるようなつくり方をしていたのかもしれませんし,維持管理も適正にしていたということで,いまだに昭和の1けた台の橋梁が何橋か使われているということでございます。 106 ◯小川委員 そうすると,先ほど私が質問いたしましたけれども,50年以上というと,現在から50年引くと昭和20年代から昭和30年代前半にかけてつくられた橋が,今50年以上の寿命に至っているということですよね。 107 ◯海野道路維持課長 はい。 108 ◯小川委員 そうすると,昭和初期のころは余裕があるようなつくり方をしていたから,もつんですよという説明なんだけれども,それ以降のものについて,果たしてそれだけ余裕をもたせてつくってきたのかどうなのか,ちょっと心もとないんですが,その辺のところはどうなんですか。 109 ◯海野道路維持課長 ちょっと私の説明が悪かったかもしれませんけれども,道路橋の考え方ということで設計基準ができまして,そういう意味では昭和30年,昭和40年代ずっと経済性も追及しながら,強度も保ちながらということで,基準に基づいて設計してきましたので,そういう意味では必要な強度の余裕は持っております。特に昭和の初めのころについては,そういったことからいうと,安全側に考慮した橋がつくられていたのかなという感じがしています。 110 ◯小川委員 そうしますと,おおむね50年を目途に今までは架け替えをしてきたということですか,そういうことでもないんですか。 111 ◯海野道路維持課長 橋梁につきましては,交通量とか重交通量,大型交通量とか,いろんな状況があります。また,海岸に近ければ塩害も発生いたしますし,そういった環境とか交通量とか,そういったことに影響されますので,一つ一つの橋を見ながら,もうそろそろここで架け替えざるを得ないのかなと。これについてはもう少しもつだろうと,もっと維持管理をしながら長持ちさせようとかいうことで,一つ一つの橋を見ながら対応してきた,そういうことだろうと思います。 112 ◯小川委員 わかりました。ケース・バイ・ケースで橋の寿命は長くもなったり短くもなったり,交通量等も含めてね。ただ,おおむね50年のものを,今度100年使いましょうという話よ,長寿命化だから。より長く使おうということなんだから,相当これ慎重にやる必要があると思うんですよ。相当チェックも厳しくやる必要がある。さらに言うならば,耐震化などというものについても,当時,現在ほど厳しい設計基準ではなかったのではないかというところを勘案すると,果たしてどうなのかというところも含めて御所見を伺います。 113 ◯海野道路維持課長 耐震も含めてですけれども,これから橋梁の長寿命化ということに向けて進めていくわけですが,まず,長寿命化を進める上で一番大事なのは,一つ一つの橋の状況を把握するということであります。それは橋も人間と同じでありますので,どこにその弱点があるかということであります。ことしから来年にかけて,15メートル以上の橋梁,約800橋ありますけれども,それについて2カ年にわたって詳細な点検をしようと考えております。それに基づきまして,平成21年度から長寿命化に向けた修繕計画を策定していくということであります。  ちょっと細かい話になりますけれども,じゃ,その点検というのはどうするのかということでありますが,専門の業者に──もちろん土木事務所の職員も現地のほうを確認するわけですが,大きな橋になりますと,河川の上とか何か,それと河川敷から橋までの高さ等もありまして,土木事務所の職員とか,なかなか直系でするの大変なんで,そういう意味では専門の業者に委託して,河川分については橋梁の点検車両というのがありまして,橋の上からアームを出して,橋の下のほうを点検できるような機械もございますので,そういうものもいろいろ使いながら,全橋梁にわたって,各1本1本の部材ごとに詳細な点検をかけていくということで考えております。  それに基づいて必要な箇所に適時適正な補修をしながら,全部100年もつかということですけれども,100年を目標に,とにかく長持ちさせましょうということでございます。 114 ◯小川委員 基本的に方向性は正しいと思っています。私も反対しているわけじゃありませんので,それでいいんですが,くれぐれも長寿命化を優先して,橋が落っこっちゃったということのないように,ひとつお願いして終わります。  以上です。 115 ◯飯泉委員長 ほかに。──小林委員。 116 ◯小林委員 今,小川委員のほうから質問があったわけでありますが,それと同じようなことで申しわけないんですが,今,私の地元,取手市の周囲は小貝川に囲まれておるわけであります。その中で,中を通る6号国道ですか,これに橋梁が一つあるわけです,私の地元に。これは半年ぐらい,耐震の診断をやって,それから工事にかかって,今ほぼ終了するような状態になっておるわけですが,その下流と上流に,今度は県道に架かっている橋が4つほどあるわけであります。あと一つは,新しい橋だから問題はないだろうとは思いますが,この4つの橋について,耐震の検査を今までやっているのか。これから多分やるだろうとは思うんですが,この辺の状況等についてお伺いをしたいと思います。  なぜならば,うちのほうの地元のある6号国道等に架かっている橋は,もう70年ぐらい架かっているわけであります,建設してから。そして,それが実際問題として,水の中へ入っているところ,あれが鉄じゃないから,腐食してということじゃなくても,相当な改修がかかったわけであります。ほとんど取り替えるような工事をやっておったわけでありますが,そういうことで,他の4つの県道に架かっている橋についても,相当問題があるのかなということで,それら等についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 117 ◯海野道路維持課長 橋梁の震災対策についてでありますけれども,ちょっと6号国道の橋となると,国土交通省さんかなと思うんですけれども,県のほうの震災対策につきましては,震災対策を要する橋梁ということで,現在つかまえているのは177橋ございます。それについては,比較的古い橋で震災対策を急ぎ要する橋なんですけれども,平成19年,今年度までに91橋完了しまして,残り86橋あるんですけれども,それも随時やっていくということであります。  どういうふうな進め方をするかということでございますけれども,大規模地震等が発生しますと,救急活動や避難者,救急物資の輸送等が必要となってきますので,国道等の重要な路線について緊急輸送路ということで指定しておりまして,そういう緊急輸送路に係る橋梁から,まず優先して進めておるというところでございます。いずれにしましても,全部の橋梁をチェックしながら,ちゃんとした震災対策をやっていくというようなことで考えております。 118 ◯小林委員 そうすると,この県内の危険箇所と申しますか,危険な橋等については,取手市内の橋が入っているのか入っていないのか,その辺だけちょっと……。 119 ◯海野道路維持課長 個別の橋梁の資料がないので,取手市内の震災に関する橋梁ということで,後ほど調べて資料等出させていただくということでよろしいでしょうか。 120 ◯飯泉委員長 それでは,後日,資料提供をよろしく。 121 ◯海野道路維持課長 申しわけございません。 122 ◯小林委員 それでは,後ほど資料等よろしくお願いをいたします。  それからもう一つ,これも同じような問題でありますが,これは私が前にも一般質問で質問をした若草大橋の問題であります。これのアクセス道路の問題がスムーズにいかなければ,いろいろ問題があるだろということで,この前も質問をしたわけであります。この平成19年度の県出資法人等経営評価結果というようなものを見てみますと,道路公社としてもこの有料道路7路線のうちの5路線については,交通量が計画を下回っておるということで,赤字路線となっておるということで改善の余地があるということであります。この若草大橋につきましては,今後どのような対応をしていくのか。  ということは,先ほど小川委員のほうからも質問がありましたが,今度は推進班をつくって対応していくんだと。この点につきましては,県内には89件,問題の箇所があるということであります。この前,私のほうでも質問した経過があるわけでありますが,この若草大橋にいたしましても,若草大橋から一番近い手前の利根町の中の買収が非常に困難やに聞いておるわけであります。これ等についても自分としても,これは早急にやりたいというようなことで,いろいろ調査をし,話し合いもしておるわけであります。今後の方向づけとしては,この前も土木所長さんとお話をし,そしてそれらの対応方も話し合った経過があります。いろいろ土地収用法をかけなければいかないだろうとは思っておりますが,この前の一般質問では,それは後にして,先,取手東線ですか,それと美浦栄線を,その先に対応していくと,こういうようなお話でありましたが,これら等につきましても,手前から早急にやらないと,この問題もなかなか解決ができないんじゃないかなと,こう思っておるわけであります。  そういうことと,もう一つは,この前も質問いたしましたが,16号のバイパスが来るまで待っているようなことでは,相当経過するんではなかろうかと,こういうふうに思っているわけであります。早急に対応するには,どんどんもう前からやっていかなければならないのかなと,こう思っておりますので,その辺の今後の考え方についてお伺いをいたします。よろしくお願いいたします。 123 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 利根川に架かります若草大橋有料道路でございますけれども,それについて1点は,まず,お尋ねの趣旨が利用促進のことかと思いますので,これについては,昨日ですか,出資団体の報告のほうで述べさせてもらいましたけれども,いろいろ利用者に対してウエブアンケートとか交通量,近傍の交差点での交通量を把握して,そこに課題があるならば,どういう案内をしたらいいかとか,そういう方法を検討委員会等でまとめて対策を講じようとしているところでございます。  現在,計画交通量に対しまして20%ちょっとといいますか,22%ぐらいの実績で,格段に利用の促進を,有効な対策を講じていかなければならないと思っています。それがためには,2番目にお尋ねいただきました,いわゆる美浦栄線の取手東より北側ですね。それについての整備促進ということで,委員の御指摘は,取手東から美浦栄の現道といいますか,そこがいわば用地交渉のほうで一番時間がかかる,困難性が伴う箇所がそこに何カ所かあるということでございます。それよりさらに北側のほうが,整備の進め方としては,用地の処理上は早くできるということでございますので,そこについては龍ヶ崎潮来線から南に下がって,美浦栄線までの現道のところを第一段に整備して,残る,中抜けになっちゃいますけれども,取手東からの区間については,第2段というふうに考えてございます。  それで御指摘のように,時間も相当かかってきている道路整備でございますので,先ほど推進班の話が出ましたけれども,用地課のほうとも相談しながら,土地収用法も当然ある時期ではにらんでいくような形で整備を進めていきたいと思っております。また,利根川を越えて,千葉県のほうでは,16号のバイパスのまだ構想の段階でございますけれども,それを待ってということではなくて,16号が出てくるときには,この若草大橋の千葉県側のアプローチは,若草大橋の利活用で大いに役立つだろうというふうに期待されますので,千葉県のほうともいろいろ相談しながら,協議を重ねながら,そこへのダイレクトな連結が図れれば一番いいかなと考えておりますので,その趣旨で千葉県の方へも働きかけてまいりたいと考えてございます。 124 ◯小林委員 また,もとに戻ったような質問で申しわけないですが,せんだって利根町に行ったときに,利根町の取手東線の途中から,取手のほうへ向かってまちの中を通らないで,取手東線の迂回道路ですか,それが計画をされて買収をしようと思ったら,反対が多くてできなかったというようなお話をちょっと聞いてきたんです。それが今現在は,皆さんが協力できるような体制になってきたんだというようなことで,何とかその点について骨折ってもらえないかというようなお話を聞いてきたんですが,そういう前の路線の計画があったのか,その辺だけちょっとお伺いしたい。 125 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 お尋ねいただいたのは,小文間地区のことなんでしょうか。 126 ◯小林委員 いや,小文間じゃなく,あれはニュータウンの手前から,ニュータウンの周りを通って迂回して,直接東……。
    127 ◯飯泉委員長 小林委員,再度……。 128 ◯小林委員 じゃ,それは結構です。後でよく……。 129 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 場所を特定していただければ,取手東の北側の構想路線といいますか,計画があったかなかったということですか。──それにつきましては,現地で現在動いているという事実はございませんけれども,構想として,いわゆる6号には酒詰という交差点がございますね。そこから真っすぐに伸ばす構想とか,あるいはそこの近くで土地改良の事業があって,そことの調整の話とか,いろいろ……。 130 ◯小林委員 土地改良の……。 131 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 それでございますか。それは現在具体的に進めている事実はちょっとないですね。数年前は,土地改良の動きがあるということで,道路とどういうふうに調整しようかというお話はありました。ただし,その後,土地改良のほうの事業がうまくいかなったという経過があるのではないかと思います。それからは具体的な設計作業とか,そういうことを進めてはございません。 132 ◯小林委員 よくわかりました。後でまたよく調査をしまして,お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 133 ◯飯泉委員長 そのほか,質疑ございますか。──狩野委員。 134 ◯狩野委員 初心者なので,重複する質問や初歩的な質問をするかもしれませんが,よろしくお願いします。  まず最初に,先般2月7日,道路財源総決起大会におきまして大変な盛り上がりを見せたわけでございますが,その後,どうなっちゃったのかなという部分がちょっと気になっております。土木部として,現在はどういう状況だと把握しているのか。それと,また,これから国会のほうでいろんな審議の中で,いろんな状況が予測できるわけですが,それに対しての県としてのシミュレーション等をしておったら,どういうときにはどういうふうに対応するか,こういうことがわかれば教えていただきたいと思います。 135 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 これまで道路特定財源については,暫定税率も含めて安定的な財源が必要であるという県の考えのもとに,いろいろ御協力もいただきながら実行してきた,活動をしてきた経過がございます。では,今どうなっちゃったかということでございますけれども,国会のほうでどうなるかというのは,具体的な情報を持ち得ませんで,私のほうも今は見守っているというのが実態でございます。  最悪といいますか,例えば,仮に暫定税率がなくなった場合にどうするかというようなことは,県としては当初予算も計上しているという,当然ありますし,それは想定外でございます。国としての暫定税率がないというようなシミュレーションを表に出して,そんなことは言っていることはございませんので,あくまでも政府の案としては,それありきでもって予算,法案も出しているわけですから。県もそういうことで想定しないと。暫定税率がなくなったならば,また,一般財源化されたならばというようなことは前提としないで予算の編成に臨んでいるわけで,もしなったらばどうしようかというシミュレーションはございません。 136 ◯狩野委員 ちょっと意地悪な質問になってしまったかもしれませんけれども,何が言いたいかというと,あれだけ世間を騒がせ,世論を巻き込んで大激論になった道路特定財源の話が,最近,マスコミ,テレビ等を通じますとちょっと歪曲されてきたというか,むだ遣いが多いんじゃないかというような議論の中で,地方にとってどれだけ道路が大事だという話が余り表に出てこなくなってしまった。だけれども,その分,燃料代等,また食費も値上がりしていると。特に主婦の目線といいますか,家庭の中からいくと,非常に重要な問題になっているんですが,それに対して,私も今度地元で県政報告会をやるんですが,そのことを聞きたいと言われたものですから,本当にこの問題はきちんと,私も政治家の一人なんで,もっと勉強したいなと思っています。茨城県も前の資料で,道路財源がなくなったら大変だということは,私も重々わかっておりますが,それを市民レベルの話として,本当に重要なんだと。じゃ,我々が今何ができるんだということをもう少し説明できるようなお知恵なり資料なりがあればいいかなと思っておりますので,ちょっとまた後でいろいろ御検討をいただいて,資料としてありましたら,いただきたいと思います。  ちょっと難しい話だったので,次にいきます。次は,住宅リフォーム協議会,茨城県安心リフォーム住まいづくり協議会の設立ということが,ことしの主要事業というふうになっているんですが,私も,実はこれからはリフォームの時代だと考えております。マンション等々が県南地区を含めて随分建っておりますけれども,5年後,10年後,人が住むのかどうかというのは非常に微妙だなと思っている中で,リフォームについて力を入れていただくというのは非常に前向きでいいなと思っておるんですが,この資料を見ている限り,このリフォーム協議会は一体何をして,どういうことを目的にするかというのが,ちょっとよくわからない点があるんですが,わかりやすく説明していただければと思うんですが。 137 ◯長谷川住宅課長 リフォームに関する背景,目的等については御理解いただいていると思いますが,今回の協議会の主な目的といたしましては,最近,リフォームに関するものについては,市場が拡大されるという期待はあり,一方において,窓口的にはいろんな紛争,いわゆる住宅悪質リフォームの話とか,それから今回,耐震偽装等の問題がありまして,いろんな事業者に対する不信感もあると。これから団塊の世代が退職を迎える。退職金等もそれぞれもらうと。建物も昭和40年代から昭和50年代につくりまして,建物も約30年近くなってくると。そのときに,じゃ,私が少しお風呂を直そうとか,部屋を少し増築しようと思ったときに,まず,どういう業者さんが地元にいるか,どういうところへ頼んだら,まず安心なのかなというきめ細かな情報提供をひとつ設けたいということを踏まえまして,大きく3部会構成にしております。  左側のほうは,今消費生活センターのほうの御相談窓口ということもありますが,真ん中に新しく,住宅耐震リフォームアドバイザーという制度をつくりまして,現在約323名の方がリフォームの講習会を受けまして,一般の窓口の消費者相談にも乗るという形で,きめ細かな御相談を受けるという窓口の中では,情報提供として,市町村とかリフォームアドバイザーの派遣という制度を今回ひとつ設けたい。また,もしリフォーム等を考える場合にも,どこの業者さんに頼んでいいかわからないなというときに,一般のユーザーの方には,こういうところが地元できちんと仕事をされる方だという情報提供を差し上げたいというところが一つテーマとして,この協議会の目的となっております。以上です。 138 ◯狩野委員 というと,施主側というか,リフォームをしたいなという人たちへの相談窓口みたいな感じ,イメージでよろしいんでしょうか。 139 ◯長谷川住宅課長 当然消費者側から見た窓口と,それから逆に,今度リフォーム事業者という登録部会のほう,こちらもたくさんの業者さんが県内にございます。その方たちにも地元の業者さんですから,今回できるリフォームのいろんな仕事が順に回っていくと。お互いが仕事を出すほうと受けるほうと両方に,市場の活性化を受けて寄与できればありがたいということで協議会を組織しております。 140 ◯狩野委員 リフォームは,基本的に大工さんというか建築家さんだったら大体できるのかなと思っているんですけれども,これをつくります。つくりました。じゃ,実際動くときに,県としては,リフォームをどんどんしてくださいよ。団塊世代の皆さん,どんどんお金を落としてくださいよという方向で積極的に推進していくのか。ただ,協議会をつくっただけで終わっちゃうのか。また,リフォームする側が,例えばリフォームするんだったらば,優遇措置として何かあるよとか,県民へのメリットみたいなのは何か考えていらっしゃるんでしょうか。建築業者も含めてです。 141 ◯長谷川住宅課長 メリットとしましては,最近,国のほうで一部増築をする場合に税制等の考慮という形で,例えば耐震改修をします,その費用について一部税制面の控除がありますということはございます。あと,今回,特に行政側が主導ということではなくて,あくまで今回,団体を見ていただきますと,8団体ということで,地元の設計事務所協会,宅建業者さん,大工さんを集めました全建総連等,民間をベースにした協議会の集まりの中でレベルアップを図る,それから住宅相談窓口についても整理をしていくということで,行政が前に出るというよりは,民間主導でこの協議会を立ち上げていくという趣旨でございます。 142 ◯狩野委員 この中にも茨城県で約1,100億円の拡大が可能だということで,このとおり動けば,県内も非常に潤って,ある意味おもしろい形に動いていくのかと思うんですが,今よく住宅メーカーで新しい住宅展示場みたいのがございますが,ぜひリフォーム展示場みたいなのもひとつどこかに積極的に考えていただくというのも案なのかな。一戸建ては建たないけれども,昔,親が建てた家を何とか大事にして,地元に戻ってきたい。要するに戻ってくるために,先祖なり親がつくった家に団塊世代がまた戻ってくるということで,地域にとっても人がふえていくと。人材の確保という意味では非常に効果が,僕も期待しておりますので,ぜひとも前向きにやっていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。  次に,新交通システムについて伺います。  私,こう見えても鉄道マニア,飛行機マニアなものですから,こういう話には非常に楽しくてしようがないんですが,前回総務委員会だったんで,鹿島線の廃線のとき,ここをバス専用道路に使ったらいいよという話を実は石岡の市議会に私,言ったことがあります。そしたら,石岡の議員さんたちが,何言っているんだいと,隣の355号で十分なんだよと。そんな余計なことを言わないでくれとしかられました。  しかし,この10ページを見て,新交通システムということで,要するにあの線路の上をバスが走るということなんですが,そこで,果たしてこの新交通システムといっていますが,これはいわゆる道路の上を普通のバスが走るということだけなんでしょうか。何を言いたいかというと,新交通システムと言っているんで,その下にも,バス高速輸送システムと書いてあるので,このバスの絵もちょっとおしゃれなバスなんで,何か特殊な,例えばつくば万博の2両編成のバスとか,そういうようなイメージで考えていらっしゃるのか,ちょっとその辺を確認したいんですが,よろしくお願いします。 143 ◯上久保土木部技監兼都市計画課長 今の御質問ですが,別にレールの上を走るわけではございませんので,イメージとしては普通のバスが専用道路を走ると考えて結構でございます。 144 ◯狩野委員 これから調査ということなんですが,私は,石岡の市議会議員さんと話したときには,355号が渋滞はするんだけれども,思ったほど混まないし,地元の人もわかっているんだと。だから,今までバスだったり自家用の車で裏道を通って駅まで子供たちを送って行ったんだよということを言っておったんですが,今現在,この石岡市,小美玉市も含めて,地元の考え方というのはどのような形なんでしょうか,お伺いします。 145 ◯上久保土木部技監兼都市計画課長 昨年からいろいろアンケート等を調査してまいりまして,この辺,病院とか学校等たくさんあります。まず最初に,学生の関係でアンケートを調査した結果,一応皆さん,今代替バスの大分利用率下がっておるんですが,もしこういうのができれば乗りたいということで,八,九割は復活するのかなと考えています。さらに,住宅あるいは工業団地とかありますので,今後,その辺の調査も含めて,具体化に向けて細かい検討をしていきたいと思っています。 146 ◯狩野委員 ありがとうございました。この前,私の本会議での一般質問でちらっと話したんですが,個人的な意見としては,茨城空港までぴゅっとこう,茨城空港エクスプレスなんていう計画も,無謀な計画だと言われていますが,そういうことも提案させていただきましたけれども,ここにも書いてありますとおり,もし本格的にやるならば,茨城空港までの可能性も含めて調査したらいいんじゃないかなと思うんですけれども,その辺はどのようにお考えでしょうか。 147 ◯上久保土木部技監兼都市計画課長 今の茨城空港までの件ということですが,私どももその辺は想定しておりまして,ただ,石岡駅と旧常陸小川駅間7キロメートルが専用道路と考えておりますが,それから空港に向かいましては,現道を使いまして紅葉石岡線,それから,今工事をやっているのが百里飛行場線,これを使ってルートを茨城空港からのアクセス線に考えております。 148 ◯狩野委員 わかりました。ぜひこの名前に負けない,新交通システム,バス高速輸送システムということなんで,何かしら,多分きっとこれからいろいろ検討されると思うんですが,ぜひともその辺と違うバス,その辺と同じバスじゃないよ,特徴ある違った交通システムであるということをぜひ盛り込みながら検討していただければと思います。  最後の質問です。続きまして,空港公園についてなんですが,これの12ページです。  茨城空港にかかわる空港公園の事業ということで,この目的は,やはり事業効果と,まずは災害時における広域防災拠点ということになっているんですが,実際もう平成20年度ですから,工事が始まるようなんですが,この空港公園の計画図は,このような形で今進んでいるんでしょうか,お願いします。 149 ◯鯉渕公園街路課長 空港公園ですけれども,今の計画図のような基本計画になっております。現在,調整池のこれから工事に入っていきますし,その上のちょうど図面の上側,シンボル広場の工事に入り,平成21年の開港までには間に合わせると,そういうようなことでございます。  それから,今,計画がすべてこれかというと,現時点ではこのようになっていますが,例えば左側の多目的広場,この辺についてはもう少し検討の余地があるというふうに私どもは考えております。 150 ◯狩野委員 何が言いたいかというと,私も飛行機マニアの一人なんで,もしこの空港ができたとすると,ターミナルビルを挟んで右側と左側の公園が分かれちゃうんですね。ですから,ここに集まる人たちがどういう人かというコンセプトのもと考えると,右側の芝生広場と左の展望広場があるんですが,この位置関係がやってみたらむだになると思うんです。ですから,もう少しバランスを考えてやっていただいたほうがよろしいかなと思って,特にこの展望広場は,このままいくと駐車場から歩いてここまで行かなきゃいけない。聞いた話によると,屋根のついている施設がない。あずまやが1軒建つぐらいだという話だったんで,それでは何の意味もないもんですから,これは決めるのはどこで決めるかわかりませんが,私個人的な意見としては,空港ターミナルを挟んで右側と左側で分かれるならば,明らかに公園はどっちかにして,多目的広場をどっちかにするとか,そういうふうなほうが非常に効率がいいんじゃないかなと,私の個人的な意見でございますが。  以上で終わります。 151 ◯飯泉委員長 答弁はいいですか。 152 ◯狩野委員 答弁,もしあればお願いします。 153 ◯鯉渕公園街路課長 今のお話ですけれども,ただいま申しましたように,当面は開港までの開園に全力を向けてやっているわけでございます。左右に分かれるということで使い勝手が悪いだろうというような御意見だろうと思いますけれども,この辺も利用状況などを見ながら十分検討していきたいと思っております。 154 ◯狩野委員 じゃ,最後に。これ整備が15億円という非常に大きな事業費だったものですから,非常に気になっておりますので,その辺も含めて,再度検討する余地があれば,検討していただければなと思った次第でございます。  以上,終わります。 155 ◯飯泉委員長 江田委員。 156 ◯江田委員 道路建設課長さんにちょっとお願いいたします。  県土60分構想ということで,前の県計画からずっと引き継いできているわけですけれども,県土60分構想,これもう一回ちょっと確認というか,おさらいしたいと思うんですが,どことどこを県土60分構想でやろうとしているのか,もう一回確認したいと思うんです。お願いします。 157 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 県土60分構想の考え方といいますか,概念として基本的に据えておりますのは,県内を5地域に分けまして,5地域の中の主要都市間を連絡する,相互に行き来するために,おおむね60分で行けるようにするような道路整備を進めていくという考え方ですね。  それで,例えば,具体的に言いますと,県北のほうでは水戸市,県西のほうでは筑西市,それと鹿行のほうでは鹿嶋市,土浦市,つくば市,それと最も北では日立市,これが5地域を代表する主要都市で,一番遠いのは,例えば筑西市と鹿嶋市とか,そういうことについても高規格道路の整備を基軸にして,それが達成されるであろうという構想のもとに進めているものでございます。 158 ◯江田委員 そうしましたら,一番遠い筑西市,旧下館市ですか,それと鹿嶋市というようなことだと思うんですけれども,先ほど田山委員からお話あった東関道水戸線,これができないと,なかなか時間的に難しいものがあるというように思うんですが,これはそういう認識でよろしいんでしょうか。 159 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 まさに御指摘のとおり,そのように御理解いただいて結構でございます。 160 ◯江田委員 そういうことで,先ほど田山委員のほうの話があった潮来鉾田線,これが県の最後の大きな高規格道路の仕上げになるわけですけれども,ぜひこれを早めてもらうということが,県政にとっても非常に重要なことだなと思っているわけでございます。そういうことで,60分構想の認識はわかったわけです。  それから,私どものほうの,前,これを企画部でやったときに,企画部のこの資料の中で,主要5都市というのはどこをいうんだと言ったら,それは古河市のほうは入ってないんだという話だったんですけれども,それは企画部サイドの話ですからね。そういうことで,土木部はちょっと違うわけです。でも,そこまでやっぱり考えていかないと,古河市のほうは県内で,土浦市を抜いて5番目に大きなまちになっておりますので,その辺も非常に重要なところでございます。  そのことと,筑西幹線道路,知事が企画のほうへ自分から破線を入れていったこの筑西幹線道路ですけれども,大変私ども県西地域のほうは期待している道路でもあるわけです。大変財政状況が厳しい中で,合併特例債も活用しながらやろうじゃないかということで,協力している市もあるわけでございます。そういう中で,今までの進捗状況,金額も含めて,最初は1,000億円とか,900億円とか,700億円とか,500億円と,こうずっと下がってきたわけですが,その進捗状況をどの辺まで今生きているのか,全体に,お伺いしたいと思うんですけれども。 161 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 現在,筑西幹線を構成する区間ということで,合併特例債のお話いただきましたけれども,北のほうから言いますと,いわゆる筑西市が合併支援で取り組んでいるということ,並びに古河市で取り組んでいただいているということでございます。これまでその事業としてどれだけ投資しているかというのは,市町村道事業にもかかりますので,ちょっと私,今即答はできません。  それで,県のほうとしては,これまで御案内の旧関城のところでバイパスをやって,それを完成させてきまして,現在鬼怒川を渡ります鬼怒川大橋の架け替えといいますか,それを下流側で実施していることで,鬼怒川大橋についてはおおむね順調に整備を展開しているような状況でございます。 162 ◯江田委員 それで今後,鬼怒川大橋でも下部工は──私いつも通るものですから,毎日見ていますので──終わりつつあって,今後の整備方針といいましょうか,それをやったら,今度,次何をするかというふうなことで,その計画はあるわけですか。 163 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 まず,県としてやるべきことは,今申し上げました鬼怒川大橋をできるだけ早い時期に終わらせていくという考え方でございます。その次に県としてどの区間に取り組んでいくかという順序としましては,合併特例債で取り組んでいただいている区間以外で,残る区間で真っ先に優先されるのは,やはり鬼怒川大橋から南に向かって,125号のほうに向かっていく区間が優先されるだろうと思っております。そういうことで内部的にも検討している状況でございます。 164 ◯江田委員 それで,実は,私の古河という名前が出たり,筑西という名前が出たんですが,特例債の合併のほうのこれを活用してやっているわけですけれども,実は中で今ちょっと話出ているのは,その特例債を活用するという町と,それから合併してなくて,それが全然活用できない町というようなことで,それはおかしいんじゃないだろうかと。町の負担が,ある町はふえて,合併しなかった町は負担が全然ふえないというのも,これもおかしいんじゃないかと。何だか不公平感が漂っているというようなことが,各町で言われているわけです。その辺を県では,例えば,同じような負担の割合にしていくとかしないと,ちょっとこれ出したほうの町ではどうかなというようなことで,大変疑問を持っている状況なんです。その辺,不公平感が漂わないような,そんな方向で,例えば,名前を出しますと結城市とか八千代町が合併していないわけですが,この辺のところ,どのように考えていますか。 165 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 合併した筑西市及び古河市では,筑西幹線道路は当然大事で,地元としても必要だということで,合併特例債を活用しながら事業に積極的に着手していただいているという経過がございますが,御指摘ありました,合併をしなかった結城市並びに八千代町についてどうするかという,今,不公平感もあるんではないかという声もあるというお話いただきましたけれども,その声につきましては,以前からちょっとお聞きするところでございます。だからといって,県としては,合併しないから,ほかでは合併した市がやっているから,あなたたちも同じように負担しなさいという言い方は,多分余りにもちょっと強過ぎて,ある意味ではそう言われた側の市にしてみれば,そういうふうに言われるのは,いささか不合理だというふうに考える向きもあるんだろうと思います。  しかし,結城市及び八千代町でも,これまで筑西幹線道路としては,合併はしないけれども,自分たちのほうでは必要だと考えているということでございます。県と市が一体となって筑西幹線道路を整備していくんだという基本的なスタンスに立ったときに,ちょっと内々協議を進めてきたところ,結城市及び八千代町についても,悪くない,いい方向の協議が進んでいるような状況なんですね。  ただ,筑西市が負担している分,古河市が負担している分という,その負担しているという認識がいいかどうかはちょっと別なもので,同じように同額で,同率で負担させるような話をしていくというのは,ちょっとやり過ぎだろうというふうに考えています。地元としても,一体的に自分たちにも必要な道路だというふうに認識してもらうということが重要であって,それに対して積極的に,自発的にその一部の区間について,自分たちも取り組んでいくというような協議が成立するような話を進めていくのが重要だろうと。方向性としては,悪い方向ではないですね。 166 ◯江田委員 悪い方向ではないということは,それなり重要性を訴えているわけですから,必要だということは。そういう点で,出したほうの町と出さないほうの町の不公平感が大分出ているものですから,その辺配慮しながら,今後の進め方,ぜひ順調にいってもらいたいなと思うわけでございます。その辺ちょっと御配慮をひとつぜひお願いします。  それから,今度は私のまちのところになって大変恐縮なんですけれども,我田引水みたいで。実は,国道125号の古河市の拡幅ですけれども,旧古河市内の三杉町という地域と,今度旧総和の西牛谷からずっとつながると,距離的には1.4キロメートルという長さなんですが,これ,前に国補の採択を受けて始まったわけです。そういう中で一たん地権者といろいろ問題があって中止になったわけですね。国補を取りやめて,その後も,協力した人たちは大分いまして,あと,一部残っているところがあるわけです。そういう中で,県では再度立ち上げようというようなことで考えていらっしゃるわけですけれども,この辺の今までの経緯と,さらに今度立ち上げようと,国のほうにまたお願いしていこうというふうなところの経緯をお話し願いたいと思うんです。 167 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 125号の三杉町を通る,バイパス化して4号国道まで行くという道路で,西牛谷のところは現道を拡幅しながら,三杉町に入ってバイパスになってというルートでございますけれども,委員が御指摘いただいたとおり,この箇所についての道路事業の経過というのは,かつて県単独の事業で始まって国補事業にまでいったものの,一部区間から強い反対がございまして,国補事業も休止,その休止の期間も長く至ったもので廃止していったという経過がございます。  しかし,その後,当時は反対していた方々から,もう反対はしませんよというような大きい声が上がったものですから,それに加えて交通事情が,4号とのT字路で非常に渋滞しているという,そういう交通の状況がございますので,管理者としての県としては,この三杉町も再度事業の復活をしようとしまして,来年度,平成20年度当初予算にも入っているわけでございますが,事業の復活を計画したものでございます。 168 ◯江田委員 経過はわかったわけですけれども,特にここの間に県管理の一級河川,向堀川がありまして,あれも大分雨が降ると,私,水戸から帰るときは茨城県内を通って帰らない。栃木県回って帰ってきた。そんな事情が続いていたわけです。あのときは,多分,総括技監は,あそこの出身,総和の方がいましたね。あの方なんかも一生懸命頑張って,ナガマさんという方がいたんですが,あの川でおれ泳いだんだなんてやっていましたけれども,そういう点で私も建設省へ何回か行ったり,建設省の河川審議官も来ていただいて,古河駅から案内したことがあるんですけれども,総務課長とか来ていただいて,そんなこともありました。  県も改修を一生懸命やっていて,接点開発が起きたわけですね,古河,総和,町が違ったですから,一部事務組合で。そのときに所長さんで来て頑張ってくれたのが大島課長さんでね。初代の所長さんで頑張ってくれたんですけれども,そういう中で,その後,遅々として進んでなかったわけですね。今回,合併しまして,この一部事務組合じゃなくて,今度単独の古河市の東部地区としてスタートしたわけです。そこの125号からずっと来まして,現場を見ないとわからないですけれども,そこがちょうどキーポイントになっていますね,4車線で行く。4号国道を出ていくわけですけれども,今までの道路はもう混んで混んでしようがない。交通事故も大変多いものですから,そういうことで,今回もう一回国補事業に採択をお願いするというのは大変時宜を得たものだと思いますし,ぜひその辺,地元でも願っているわけでございます。  その一部事務組合という,その接点開発のところ,そこの組合,そこへ行ったら今度4車線でずっと今度は南に県道として,将来やっていくというようなことで,そこができないと,これ両方関係しているものですから,その接点の区画整理をやるところから途中700メートル来まして,また今度700メートルのバイパスになるというようなことですので,これができないと,古河市のほうの予定も大幅に狂ってしまいますし,まちづくりも変わってしまうんですね。ですから,今回,国のほうに採択をお願いして,茨城県で1本だけだというんですね。ちょっと聞いたところによりますと,採択をお願いしたのは。不退転の決意で,ぜひこれ頑張っていただきたいなと思うんですけれども,いかがでしょうか。 169 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 新規といいますか,復活の措置を講じたのは,今,委員から御指摘ありましたように,いわゆる関連事業としても,接点事業ですね。そういう背景もございまして,それをうまく乗せていくためにも必要な基盤の整備だろうというふうに考えております。これは是が非でも国土交通省のほうとして認可してもらうように,また再度,年度内もう一度念を押してやって,規模的にもそんなに大きいものではないので,集中して取り組んでいくような考えでやっていきたいと思っております。 170 ◯江田委員 ぜひその辺は,引き続いてお願いしたいと思います。  おととい,その反対する一部の人たちがいまして,その代表者と話し合いしたんですよ。こういうことでぜひこういうふうにしていただきたいというようなことでお伺いしまして,お願いしました。今までの経緯があったので,何か昔のことを言っていましたけれども,そういう点で感情的に,7名だか8名だかの地権者たちが固まって,パチンコ屋さんに駐車場を貸しているらしいんです。そういうようなことがあったんだよ,なんてことで盛んに言っていました。それはわかったと。県の職員とのやりとりでもって,何か感情的な行き違いがあったということを言っていましたけれども,どういう理由だかわかりませんが,それはそれとして,世代も変わったんだし,こういうことで今地元が困っているわけだし,まちづくりにこういうことがあるので,ぜひ協力をお願いしたいというようなことで,おとといも会ってきて,代表者と話し合いしました。そういうことで,「江田さん,今すぐ,きょうあしたというわけにはいかないけれども,その方向では考えていますよ」と,そんなことをおっしゃっていましたけれども,ぜひそういう点で地元でも頑張りますし,県としてもぜひ頑張っていただきたいということをお願いしまして,終わります。  以上です。 171 ◯飯泉委員長 ほかにございますか。──菊池委員。 172 ◯菊池委員 日立の6号バイパスについてお伺いをいたします。  きのう,部長の説明の中でも,3月29日に旭町までの一部供用開始,それから日立笠間線が30日に供用開始ということで,非常に部長以下執行部の方々には感謝を申し上げたいと思っております。  そういう中で,日立バイパスの南側延伸でありますが,今回,国土交通省が中心になりまして,PI方式というのをとっておりますが,道路建設課長,PI方式についてちょっと説明をお願いしたい。  それから,PI方式をとっているのは,茨城県でどこにあるのか,ちょっとそれもお聞きしたいと思います。 173 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 現在,国土交通省の手順といいますか,それで多くとられているのが大規模な変更とか,それを進めるために採用しているのが,いわゆる市民参画型のPI方式ということでございます。日立の6号に関しましても,旭町から南については都市計画決定がされておりまして,それについてどうかという声が上がって,その場合に市民の声を大いに聞いていくべきだろうということから,このPI方式,具体的にはいわゆるオープンハウスを開設して,市民の方々の意見を聞いていったり,課題としては何があるかということを議論するために,具体的にワークショップを開いていったりというような方式で進められている,現在途中でございます。  それで,県内でこういうふうにPI方式をやったのがあるかといいますと,県の事業としては,ほとんどこのPI方式を採用している経過はございません。それで私の記憶では,国道51号,やっぱり直轄ですが,潮来バイパスで神宮橋の手前,潮来のほう,道の駅に近いところで潮来バイパスがございますけれども,そのときに,いわゆる道の駅をオープンハウスとしてPI方式のようなことで,市民の意見を取り入れてやったものがございます。  もう一つは,同じ50号で協和でも,協和道路ということで現道拡幅でいくか,あるいはバイパスでいくかという市民の意見を聞いて,これもある意味でPI方式なんですけれども,そういう事例,2例を私としてはお答えできるんですけれども,その2例なんです。 174 ◯菊池委員 10.何キロメートルの道路,4.7キロメートルですか,今回供用開始になるのは。あとの5.7キロメートルですか,これがまだ全然わからない,PI方式と。私ども地元では,半分にも満たない,24年たっているんですね。それでやっと4.7キロメートル,今度供用開始ですよ。そういう中で,PI方式に今度もっていかれたということになると,この道路はできないんじゃないかというような心配をしているんですが,どうでしょうか。 175 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 PI方式を導入したから,多分時間稼ぎをしているんじゃないかとか,そういう意見がないではないとは思いますけれども,国としては,そういう手順を踏むことによって,結果的には早くできるんだろうという見込みを立てているんですね。いわゆる合意の形成ではPIEという手順を踏んでいけば,結果的には,やらないで,実際始まったときにいろいろ問題を出すよりは,あらかじめそういうPI方式をとっていって,市民の意見を反映させた計画づくりをしていくことが,急がば回れという感じというふうに考えているわけです。決して国としても,この今月末に供用開始される4.7キロメートルで終わりにするという考えは持たなくて,さきに,国土交通省のほう,あるいはうちのほうの知事にも届けられました6号の10万人の署名活動というのは,非常に大きい重みがあるんだろうと。 176 ◯菊池委員 こんなことになるんだったら,河原子地内から始まってもらえば一番よかったなと私は思うんです。北のほうはあまり交通量がないんです。そっちからやってきて,南の一番混むところで,渋滞するところを先送りしてPI方式をとられたということで,その間に245号が旭町から日製の正門前まで,歩道を今整備していますね。そういうことでお茶を濁されちゃうんじゃないかという心配しているんですが,どうでしょうか。 177 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 旭町までの供用は,あくまでも部分の供用でございまして,部分供用するために,現在,245号の相賀町のところで歩道がない区間等がございますので,部分供用といえども,交通安全対策のために歩道の設置という事業を今進めているところでございます。決して,それでもって6号にかわるというような考え方はないです。 178 ◯菊池委員 多分,課長より,私のほうが県にいる時間長いと思うんですよ。課長は幾つになるかわかりませんけれども,私もこの次また当選すれば,また4年やれるわけですから。そうなったときに,本当に道路ができたの,村田さんがこれ言ったときとは全然違かったなということにならないように,ひとつ頼みますよ。私ども南部に住む者としては,この道路はぜひともつくっていただきたいというお願いをしたいと思っております。  それから,山側道路でありますが,大和田町拡幅が今度現地説明会があるという話を聞いておりますけれども,その中で,その山側道路と大和田拡幅は一緒に供用開始してほしいということを切にお願いしたい。実は,今回のこの供用開始にとっても,日立市道が2キロメートルであって,県道が0.8キロメートルということですね。うわさでは,用地課長もおりますけれども,大久保町あたりの用地買収ができていない。7人だか8人いるんですね。そういう問題も今出ているわけですから,そういう中で,本当にこれも一緒になってやらないと,年間4億円とか6億円ぐらいの予算では,大和田拡幅と一緒にできないですよ。ぜひとも当初つけてくれた7億円とか8億円ぐらいの予算をつけていただければ,一緒になってできるので,ひとつその辺よろしくお願いしたい。どうでしょうか。 179 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 山側道路も今月,部分供用ということでございますけれども,それから大久保小のほうに向かっての残区間についても,十分な予算を獲得しながら,早期に整備を,全線開通に向けて道路部門としても努力してまいりたいと思っております。  また,同時に,直轄国道であります6号の大和田拡幅につきましては,延長も,まだ設計が終わった段階ということでございまして,今から,幅ぐいを打って用地買収に取りかかるというような状況でございますから,残り3.3キロメートルを考えれば,山側道路と同時期というのは極めて難しいんだろうと私は思っています。ただ,要所要所,交差点のところで対策を講じようとか,そういう方法はあるだろうと思いますね。 180 ◯菊池委員 国のほうの情報だと,直轄になったおかげで県の動きが悪くなったという話も,ある代議士から聞いております。そういうことのないようにひとつ県のほうも,ぜひとも頑張っていただきたい。部長,この件について,もうそろそろ部長も答弁がなくなるでしょうから,これ聞きたいんですね。ひとつPIと,今度の山側道路の拡幅工事,まとめてお願いします。 181 ◯渡邊土木部長 私も日立の道路体系というか,パーソンのときからずっとかかわっていまして,やっぱり一気に2本も3本もつくれないので,山側道路で県と市で協力してやって,北側から6号バイパスへ行くと。結局,一つの4車線1本の,できるというストーリーがあって,それでずっと動いていますので,国も認識しているし,うちも認識しているし,市のほうも認識しているので,その目的一緒ですから,ちょっとペースが早い遅いは若干ありましたけれども,精いっぱいやっていければと思っております。 182 ◯菊池委員 よろしくお願いします。終わります。 183 ◯飯泉委員長 ほかに。──関委員。 184 ◯関委員 簡単に。幾つか御質問するというよりも,意見を申し上げていきたいんだけれども,細かいことはいいんですが,考え方だけで結構です。まず最初は簡単なことで,偕楽園公園の管理について伺いたい。偕楽園の管理を公園街路課が今やっているんだが,この管理の基本方針というものをちょっと聞きたいんだけれども,今,梅を何とかするとか,いろいろやっているけれども。 185 ◯鯉渕公園街路課長 まず,簡単に偕楽園の管理体制を申し上げますと……。 186 ◯関委員 体制じゃなくて,方針。 187 ◯鯉渕公園街路課長 それでは,偕楽園の今後の取り組みでございますけれども,方針でございますが,まず整備につきましては,偕楽園公園の本来の楽しみ方であります陰から陽への変化を来園者に味わっていただけるよう,表門からの誘導について,その方策等について見通しと協議を進めているところでございます。それから,管理につきましては,偕楽園そのものの魅力を高めるため,大杉森あるいは梅の古木などを大切に保存しながら,好文亭あるいはそれに付随する門,あるいは垣根などについて,創建時の趣を再現すべく伝統技術により計画的に適正に修繕して,良好な管理に努めたいと考えております。  また,これらの管理整備に当たりましては,多くの皆さんの御意見を取り入れながらやっていきたいと考えているところでございます。 188 ◯関委員 今のようなお答えで方法としてはいいんだけれども,偕楽園は,少なくとも1842年にできたんだよね。だから,今から言うと156年前だ,斉昭公がつくったんだから。そして,日本における三大公園の一つということで,金沢の兼六公園,岡山の後楽園と一緒に三大公園になっているんだけれども,だれが見ても,今名声的には格段の違いがある。だから,何らかの補修をしないと,偕楽園の知名度が上がってこないし,観光の益も出てこない。この間,水戸の舘君がそのことについて言っておったけれども,そのとおりだと思うんです。そこで,この150年近くたった偕楽園が,つくったときの趣旨を生かそうという努力をしているのかどうか。  それから,もとの形を本当に検討して,このつくり方を考えているのかどうか,そういうことについて若干疑問があるんです。同じ木でも,150年たつと半分は枯れます。半分は育ち切ってしまいます。それが無造作に手入れをするだけだと,形がどんどん変わってしまいます。兼六公園へ行ってみるとわかりますように,30年前に行っても今行っても同じ形で保たれています。これはああいう公園ですから,手入れが全然違うから。だから,一つの木の大きさはそんなに変わりません。だけれども,偕楽園の場合には,20年か30年たったら,こんな木が物すごい大きさになってしまいます。  そこで,一つだけ,その問題だけで言うと,そこにある木が,どうしてあるんだという理由を知っている人が一人もいないんですよ,梅の木を除いては。こっちの土手のほうにいろんな木があります。物すごく大きくなっていますが,我々が何十年も前に入ったころは,あそこには芝生が多くて,木は何本もありませんでした。今はどんどん育ったから,こんなに大きくなって芝生は見えないようになった。何でこの木が大きくなって,このままでいなきゃいけないかということを説明できる人は一人もいない。萩の木がどんどんふえてきて大きくなったけれども,この萩の木がどれだけの大きさが一番適当だということを説明できる人もいない。そこのことを僕は管理の基本方針がどうなっているんだということで聞きたい。だから,吐玉泉は何のためにあるのか。そして,あそこをどういうふうに守らなきゃならないかということはおのずから出てくるはず。そういうことに対して,完全なステータスがないんです。  最初,公園は観光施設であるから,観光課の主管だった。観光課の時代には,大子の先生が1人,立派な人がいまして,終生あそこにいたんだけれども,梅の専門家だったから,そのときには手入れはよかった。だけれども,観光課というところは,銭取れないんだよね,予算の。何十万円の予算を取るの骨折る。だめだな,土木へ行ったら,1億円の予算が簡単に取れるんだから,土木のほうがいいなと僕は思って,私は土木に移したんです。公園街路課にあの管理を。そうしたらば,ずさんになってしまった。それは土木の1億円がそこへいって,管理をするけれども,歴史も何も知らない。知らなくはないんだろうけれども,研究していない。だから,あの公園が何のためにできて,何のためにこういう木が育っているのかということが理解されない。だから,入り口もないし,ともに楽しんでもらうんだったら,入り口は何個もやらなきゃならないし,きちっとしなきゃいけない。  兼六公園を見た人何人いる。見たことない人いるか。──だれも見ているのか。物すごい人数が入って,物すごい売り上げをしているよ。あそこは,売店は小さいのがあるけれども。あそこへ腰かけてお茶飲もうと思う人はほとんどいないはずだ。そういうふうなところの手入れの仕方もそうなんだけれども。だから,そういう意味で,この偕楽園を本当にやっていくのには,今度は水戸の土木事務所にもっていって土木事務所の一係が管理するんだけれども,その人がどういう人かわかりませんが,全くできません。相当に勉強しなきゃだめだ。それが徳川さんと,前の殿様は威張ってだめだったけれども,今の殿様には十分お話に乗りますから,きちっと話をつけてやるという努力をしなきゃだめだ。そういうことをやろうとする気が少なかったですね。  私は,何回も徳川さんとも話していますけれども,彼らも協力してやりたいんですよ。県のほうは理解がないからとくるもんだから,そういうことで,一体的にやればよくなるんで,そういうことをするために,これは課長の分際ではなかなかできないんで,部長さん,これを改革してつくっていくためには,副知事が先頭になってやるぐらいの形でここ数年やらなければ,偕楽園は死んじゃいますよ。木を植えたぐらいじゃだめだから。だから,水戸市も巻き込んで,ひとつきっちりした組織をつくって,偕楽園の対応をしてもらいたいんです。そして,あそこを生き長らえさせないとだめだと思うんですね。竹内さんが世界一の公園にするんだと言って,あれだけの公園の面積をとった。これは大したものなんで,そういうことを今申し上げたいんで,部長,さっき言ったんだけれども,だれでもいいんだが,お答えいただきたい。
    189 ◯渡邊土木部長 どうも御心配ありがとうございます。私も水戸の所長をやっていて,偕楽園は何回も行っていたんですけれども,偕楽園の事務所と土木事務所はちょっと二元的な感じしていたので,そのハード的な部分はやはり一元化したほうがいいかなと。それと,緊急時のときとか,偕楽園の中はいいんですけれども,その周辺とのバランスみたいなのも,今後はやっていかなきゃいけない。さっき,課長が言ったように,表門のほうも,ちょっと陰から陽から言うと,もう少しあっちからの入りをよくしたり,あと大工町との連動みたいなのもやっぱり必要なのかなと。そういうことを周辺まで考えると,水戸土木ということで,ハード面と管理面はですよ。でも,その気持ちというのは,多分土木部だけではちょっと無理で,この前もあったんですけれども,弘道館の中とか好文亭とかというのは,もっと違う人らも一緒に加わってやっていく必要があるんではないかと思っていまして,教育庁とか観光とか,そこはちょっともう少しみんなでやったほうがいいでしょうという考え方を持っています。  それで,水戸土木にしますけれども,あそこには現地事務所として置いて,委員が言われたように,そういういろんなセクションの人を少し集めて,もっとどうするみたいな話をもっともっとやっていく必要があると思っています。  それと,兼六園というか,あそこにうちの職員が1人,今研修に行っていまして,きょうもちょっとメールをもらったんですけれども,金沢と偕楽園を比べているやつも送ってきてくれているので,やっぱりいろいろ見ながら,いいところを取り入れてやっていく必要があると思っています。土木がメインではやりますけれども,ちょっと能力を超えている部分もあるので,そこは全体で連携をとってやっていきたいと思います。 190 ◯関委員 そういう意気込みでひとつやってもらいたいんだけれども,常磐線乗ってきて,水戸へ入ってきたと聞いたら,みんな左側を見て,偕楽園だなと思ってのぞきますよ。歴史館のほうをのぞいたときには,極めて見晴らしがいい。ああ,公園だなと思いますよ。偕楽園近くにきた途端に,あのぼうぼうの木が,何だこれはという感じになるよ。公園という感じは全くありません。それで水戸へ入っちゃいます。あっ,公園どこなんだかで終わりですよ。昔はちゃんと見えたんです,公園らしく。それが今は余計な木がぼさっとしちゃったから,ああいうふうになっちゃった。今見たら,梅の花が咲いているけれども,その対応たるや,雑草と同じだよ。だから,きちっと,やっぱり専門家を呼んで検討してくださいよ。そのことをまず一つ申し上げておきたいんです。  次に移りますが,空港が平成22年に開港するということなんだけれども,その中でいろんな人に,空港へ行く道路はどれなのと聞かれるんです。空港に行く道路の整備というものは非常に大事なんですね。知らないところに行くのには,100キロメートルしかなくても200キロメートルぐらいの感じだし,50キロメートルしかなくても一生懸命調べなきゃいけないから,面倒くさいから,じゃ,東京通るかとなっちゃう。県北の皆さんに聞くと,みんな,福島へ行ったほうがいいよ。東京へだって,2時間なら行くよという話になっちゃう。そういう話だから,このアクセス道路を県民によく知らせてやってもらいたいと思うんです。  ちなみに申し上げますと,茨城空港は,この間,共産党の皆さんを含めて要らないという意見が多いんだけれども,私は,空港が必要だということを2つの点で挙げた。一つは,首都圏に4,000万人の人間います。4,000万人人間が住んでいるところで,民間の空港が2つしかないのは世界どこにもありません。北関東に3つ県があって,空港がないというのは,これもしろものだ。全国で空港のない県を探すというのは難しい。そういうことで,空港があるべきだというふうに申し上げたんですが,これは石原知事も,とてもとてももたないよ。だから,茨城空港できれば,東京の今の自衛隊の空港も共用してもらって,そうしたら何とかなるかなという意見を言っていますよ。そういうことで,必要な空港なんです。  じゃ,どれだけの人が利用するかというと,羽田と成田と合わせて,あそこよりも便利だという人が何人いると思う,きょう現在。地図の上で見たら,1,400万人いるんですよ。その人が成田へ行くよりも,羽田へ行くよりも近いんです。1時間以内で行ける人は,皆さん計算してくれているからわかるでしょうが,320万人いるんです。そういう空港は余りないんですよ。だから,茨城県はもちろんだけれども,茨城県も大子は福島へ行ったほうがいいという人も今でもいますが,そういうところなんだ。それだけの便利なところへできる空港だけれども,実感としてだれも思っていない。それは,飛行場があそこにあるのはわかっているが,どこからどう入るんだかわかんないよ。やっぱり駐車場まですっと入れるというのが頭に浮かばないと行きませんよ。  そういうことで,路線はできようとできまいと,きちっとしたものを県民に示してほしい。そして,今悪かったら,それはいつまでにできるかということを明言してもらいたい。栃木県が,東武線ができたときに行ったことがあるんだけれども,物すごく立派にいっぱい道路標識つくりましたよ。「あぁ,こんなものをつくったらいいな」と,その話したんだが,銭がないからできないよと言われた。だから,道路標識はきちっとつくってくれれば,空港専用道路はこことここだというのがわかれば,非常にみんなが興味を持つだろうと思うんです。そして,福島空港ができたときでさえも,始まる前から,みんな見に行ったんですから,私も見に行ったんです。こんな立派なものができるんならいい。そのくらいの人が,県民が意欲を持たなければだめですよ。それで,今,アクセス道路のことについてお答えを願いたい。 191 ◯村田土木部技監兼道路建設課長 現在,県が主体となってアクセス道路を進めている箇所が空港の前面になる,いわゆるエントランスになります百里飛行場線という県道ですね。それと,空港に来るまでには,ルートとしては東関東自動車道を通ってくるというルートが一つございまして,あとは常磐道の岩間インターチェンジから導こうというルートで整備しているものがあります。また,常磐道の千代田石岡インターチェンジから現在バイパスを進めています6号の石岡バイパス,これは開港までにちょっと間に合いませんけれども,そういう3系統の経路で必要なところの事業を進めているところでございます。  整備の状況としましては,県がやっている県道百里飛行場線,茨城鹿島線とか紅葉石岡線とか上吉影岩間線は,開港時についてはほぼでき上がると思います。上吉影岩間線だけが,当初から,1期工区,2期工区というふうに分けておりましたので,1期工区は岩間インターチェンジから正面のところが,用地交渉がちょっと未解決なところがまだありますけれども,それも頑張って,うまくいけば平成21年の開港までには,当初予定した区間は,全部完了する予定でございます。  あわせて,一番根幹的なのが東関道水戸線の茨城町南までの整備でございますけれども,これにつきまして,用地のほうが事業認定の申請とか,共有地とかいろいろ問題のところがあるみたいで,そういう申請を受理してもらったというような経過がございます。今度は機動的に動くと,手順を踏んで動くことになると思いますので,平成21年度までの東関東自動車道の茨城町南インターチェンジまでの完成は,確実に見込まれるような状況だろうと思います。 192 ◯関委員 この間,テレビ朝日に私はちょっと出たものだから,急に出たので戸惑ったんだけれども,あれは茨城空港反対でつくったプログラムではないんですが,空港特別会計をなくするためなんですよ。道路の暫定税率で猪瀬副知事,彼が評論家として一生懸命反対してやっていたが,通りそうになったので,こっちへ移ったんだ。道路特別会計が今5,900億円ある。その金の使いようがないから,茨城空港をつくるんだというところへ持ってきた。そのいけにえに使おうと思ったんだがね。そこで私は,そこまで持っていかせなかったけれども,とんでもない野郎なんだ,本当。そういう話だった。国土交通省のほうの空港計画課のほうからも,いや,よかったよ,あれ。国土交通省の我々が出ても,あそこまで言えなかったと言ってくれたから,助かったけれども。  あれをやったために非常によかったのは,東京にいる人の大半は田舎の人なんだよね。今,猪瀬副知事に対する物すごい反応があったよ。文藝春秋の前の編集長が電話かけてきて,おれは,今度これでもって,ああいう放送をするテレビをたたかなきゃなんないと,こう言ってきたよ。無記名でも何でも。だから,やっぱりああいうのが意味があったなと思うんだがね。そういうことで,いずれにしても,茨城空港が必要だ,便利だということをこの際,今立派に村田君のほうでやってきてくれているから,お願いしたいと思うんですよ。このことはこれでいいですがね。  その次に移りたいのは,さっき,用地交渉の問題が小川委員なんかから出て,大変明快な形ができたんだけれども,用地交渉が一番よくできるというのは,計画をする場合に,地権者に了解を得ておかなきゃだめなんですね。だから,今のPI方式というのは,極めて有効なんです。私のところでも,どうしてもだめな道路がありまして,この間,県のほうが考えてくれて,インボルブベントという方針をとった。これは,そこの周りの人だけでなくて,通行する人全部に対して,立て看板を立てて,この道路を直すことについて意見を出してくださいよというアンケートをとった。そして,答えを集めたら,つくってくれという人が75%あった。そして,こういう道路とこういう道路とどっちがいいか,それは半々だったけれども。いずれにしても,その結果を集まってもらって,地元で会議をやったら,100%みんな賛成だった。すぐにやりましょうと。だから,事前にやっぱりきちっとやることが一番いいんだわね。  そのためにどうするかというと,私は,前から,土木の皆さんに言ってきたんだけれども,道路の計画というものは,計画を立てるのは逆らうんだから,できるだけ早くつくることですよ。そして,こういう路線をつくるよということをやって,できるだけその測量までいかなくても,机上の路線をつくって地元と相談していく,それが必要なんですね。そして,運気を見ればいいんだ。こことあそこの人だめだから,通さなきゃなんないとか,いろいろ考えますね。そういうことをすればいいんだけれども。これは道路公団の連中は極めて利口だ。この常磐道をつくるときに,私見ていたんだけれども,反対のところは通しませんから,ずっと調べ上げて,いつの間に線が変わったと思ったら,そこに反対の人がいて,ちょっとほぞくりますから。だから,できたときには反対の人は一人もいませんでした。  もう一つは,東京電力がそうだ。電線をこう引っ張りますよ。真っすぐ引っ張るぞ。今,見てわかるように,こんなふうになってるよね,反対のいるところ絶対通りませんから。買収とかかった日,もう決まっちゃうから,みんな。そういうふうにきちっともう話をつけちゃうんですよ。そしてやっているんだ。だから,できるだけ早い時期に計画をして,早い時期に概成して道路をつくる。そして相談をする。これが一番ですよ。そうすれば,みんなも理解をするし,覚悟もできるから。できて初めて,ちょっとまずいんだわね。そういうふうに思うんだけれども,いかがでしょうか。 193 ◯大久保土木部参事兼用地課長 用地サイドからすると非常にありがたい御意見かなというふうに思っておりますけれども,ある総理府の調査を以前に見たことあるんですが,どういう公共事業でも4%は反対者がいるというような意見もちょっと聞いております。しかし,今,委員がおっしゃられたように,計画の段階から事前調査を十分に行えば,そういうものも防げるのかなというふうにも思っております。特に計画の段階からといいましても,電線とか,そういうものと違いまして,道路の場合には,余り細かく曲げるわけにもいきませんので,その辺は非常に難しい問題が潜んでいるのかなと思います。  あとは,用地交渉に当たる職員の問題もあろうかなとは思います。特に用地交渉に行く職員につきましては,県職員の代表という形で直接県民の方と接するわけですから,いろんな部分で知識がないと対応できないということもございます。そういう意味では,県職員の研修という形で現在やっておりますけれども,それも限界はあると思いますので,やはり事前の計画段階から,事業課,用地課,連携を図りながらやっていけば,そういうものも防げるのかなというふうに感じております。ちょっととりとめのない体験になりますけれども。 194 ◯関委員 田山委員からもお話があったけれども,用地買収難しいんでね。若僧が行っても,なかなかうんと言ってくれないんだよね。それなりの肥えた人が行かないと。そういう意味では役場に頼むとか,周りの人に頼むとか,そういうことをできるような職員ならいいんだがな。そして,あの人を口説くのどうしたらよかっぺと聞いてくれば教えてくれるから,そういうふうにしてやるようにしていけば,進むと思うんだがね。  だから,用地買収の人は,つくるより大変なんだから。そして,あれ員数で用地買収の職員回しちゃうから。それをきちっと集めて,用地班をつくるよりも研修会をやったほうがいいね。研修会をやって,そして,用地買収はやっぱり夜討ち朝駆けでやんなきゃだめなんでね。そういう旅費というのかな,みんなには,そういうのもちゃんと出してやってやらせればうまくいくんだわな。そういうふうに日曜日でなきゃ会えねえなんていうのもいるんだから。そういうふうにしてやったらいいと思うんで,用地の係だけは,1年ごとに変わっちまったら,とても買えませんよ。前の人が何をやったかわかりませんから。やっぱりこの路線が終わるまで君がやるんだぞ,というぐらいにやらせなきゃだめですよね。そういうふうにしてやってくれるといいなと思うんです。それが今言いたいこと。  次に進みます。那珂川の霞ヶ浦導水の問題が今出ているけれども,水の問題というのは非常に大事なんです。これも反対も賛成もあったりしますけれども,実は茨城県は水に対しては極めてむとんちゃくだったわけです,私が県会議員になったころは。水に対する政策は全くなかった。それは3つの川が流れておって,地下水が幾らでも取れたから,水は無尽蔵だと思っていた。そのことについて,東京から逆に言われた。茨城県は水があるといったって,水はありませんよと言われた。なぜかといったら,霞ヶ浦はたまり水だから,とてもじゃないが使いものになりませんよという話だと,僕は驚いた。  それで,昭和52年に水利用特別委員会というのをつくらせてもらって,私が委員長で報告書を出したんですが,そのとき初めて,茨城県の水利用の行政ができたんです。それが今の基礎になっているんですけれども,そのころは,あそこに利根川があれだけ水が流れておって,利根川から茨城県は一滴も水飲んでないんです。それが茨城県の状況だった。東京の連中は全部ただでその水を飲んでいた。今,茨城県はその水を引こうと思うと,全部水利権を払わなきゃならない。そういうのが茨城県の状況になってしまった。だから,今度の利根導水をする場合でも,この利水分と治水分との区分けと,それから利用者の使い方ときちっとしないと,なかなか高い水を買うようになっちゃうもんだから,少し交渉してもらいたいと思うんです。今,暫定利水をやっているやつを,みんなこれからは金を払わなきゃだめだよと言われているそうだけれども,なかなか大変なことですから,これをやってもらいたいと思うんです。  そして東京は,水はあるからですけれども,東京の連中は今,1トンの水を100億円でいいからやるよと言ったら,すぐ100億円持ってきますよ。茨城県で1トンの水に100億円すぐ出せないよな。そういうのが状況だよ。だから,水については,茨城県の今までの行政の立場,あるいは緒川ダムの問題もありましたけれども,そういうことをよく頭に置いて,国土交通省と折衝してもらいたいと思うんです。  おかしなもんだけれども,茨城県は電力の供給県ですよ。東京は消費県だ。新潟県も電力の供給県だ。そして東京は消費県だ。電気料が一番高いのはどこかといったら,新潟ですよ。茨城県もその次だ。東京が一番安いんですよ。水もそのとおり。これは政治の中でそういうふうになってきたんだからしようがないんだけれども,我々はそういうことを腹に据えて折衝することきは,きちっと折衝しなきゃいけないなと思って,きょう,具体的なことは申し上げませんけれども,やってもらいたいと思うんだ。  そこで,先ほど村田課長が言ったように,直轄工事がふえるけれども,国補事業と県単事業はどんどん少なくなるんだよな。そこのところもひとつ問題なんだがね。これはオフレコにしておいてもらってもいいんだけれども,茨城県は直轄工事分担金300億円納めますよ。県単の事業は300億円ありませんよ。その半分もない,今。だから,本当に大変なの。この圏央道だって600億円も払うでしょう。だから,非常に大変なんで,この辺もやっぱり地方の立場から,東京に対して物を申さなきゃなんないと思うんですね。橋本知事は,全国知事会でそのことを今やっていますよ。やっていますけれども,なかなか反応が出てこないんだ。これはちょっと政治的な問題になるから,余り大きな声で言えないけれども,このことは十分考えて,我々は県単事業,本当に少ない予算できちっとやっているんで,これ大変だと思っているんだが,ここのところも一応考えてもらいたいなと思っているんですよ。  それからもう一つは,いつも僕は知事にも言うんだけれども,それは総務部長にも言うんだけれども,何%減というしばりをつけるのはやめろと。考え方としてはいいけれども,金は1兆円あるんだと。1兆円あるんだけれども,何に使うかは重要性に応じてやるんだと,こういうふうにいつも言ってくれと,こう言っているんです。今,土木事務所へ行って,この道路をつくってというと,金がないもんだからねと,一番最初に所長が言いますよ。住民の人は,期待をそれでなくなっちゃうんだよな。だから,金がないよという話はだめなんですよ。財政は厳しいんだけれども,必要なことについては出しますよ。だとしても県北の議員団が一生懸命知事に対して要望して,知事に,県北は今,格差つけられるから,金出してくれよなと言ったら,知事は,この金を出せば県北振興ができるんならば幾らでも金出すよと,こう言った。市町村長さんに,これを出したらすぐ振興するというメニューがあったら,持ってきてくれと言ったけれども,なかなか出てきません,本当のところは。  だから,振興するというのには,金があったってなかなかできないことが多いのよ。だから,金はあるんだよと。だから,一番いい方法を考えろと,こう言ってくださったら一番いいんだがね。道路だって何だってそうですよ。安くできる道路もあるし,それで通るところもあるんだから。おかげさまで,去年は木島橋に10億円つけた。今まで2億円しかなかった,40年かかるやつが,20年以上かかるやつが2年でできる。ことしでき上がっちゃうけれども,10年もかからない。だから,要なときにはつけろと言っているんですよ。それで,これだけ出せばできるというんなら,3年かかって6億円出すんだったら,1年でできるんなら,6億円出してつくっちゃえば,えらい早くできるんだから。そのほうがずっと効率的なんだから。そういうふうなことを考えてやってもらいたいなと思うんですがね。脱線してしまったけれども,これは答えはいいわ。  それから,もう一つお願いしておきたいのは,先ほど田山委員からもお話がありましたけれども,茨城県はまだまだ公共事業は大事なのよ。私がこの土木委員会に来たのもそのことなんだがね。これを何としても小さくさせたくないのよ。もう金がないでは通らないんだから。それを何としても,皆さんの努力で,金がないなりにも効果を上げてもらいたい。  岩上さんは,後進性脱却ということでやって,何とかやってきたよ。私が県会議員になったとき,茨城県は40番ぐらいの貧乏県だった,県民所得は。今は,この間までは全国で一人当たりの県民所得は10番か11番目だった。残念ながら,去年おととしは13番目に落っこっちゃった。総合生産もずっと11番目ぐらいになっていたんだけれども,製造工業出荷額も,千葉県が9番目で,実は茨城県は8番目だったよ,二,三年前まで。今はこれがまた落っこっちゃった。本当に,これ微妙なところなんですよ。県民一人所得も今12番目だよな。何ぼも違ってないんだ。これは,今はそれがまだ茨城県は勢いがある県だで通っているからいいけれども,勢いが悪くなったりしたら,茨城県はだめになっちゃうからね。やせ我慢でも茨城県は発展しているんだという,元気のある県だということをあかしをつくっていかなきゃならないのよ。  そのことも総務部長にもよく言っているんだね,金はなくても使いようだ。だから,茨城県は金はないけれども,要なところにはきちっと金を出すんだからな,というんでなければ,企業だって出てきませんよ。そういうことで,皆さんも頑張って,こことこことここをやれば元気が出るよというところには,もうむしり取ってもやってもらいたいと思うんだがね。そうしていけば,茨城県は,ここ本当に二,三年の,あるいは四,五年の辛抱だから,やってもらいたいと思うんです。TXができただけで,あれだけ人気が上がっちゃうんでね。今,公共事業がスローダウンしたら,みんなが頭を下げるようになっちゃったらだめだから。いゃー,行くよというんでやれば,そういうふうにやってもらいたいと思うんだ。金は必要なところには出せよというようにひとつ頑張ってやってもらいたいと思うんだ。我々も委員会,皆さんで一生懸命これからもバッグアップしていきますから,よろしくお願いします。  以上で,きょうは終わります。 195 ◯渡邊土木部長 どうも委員,いろいろ貴重な御意見ありがとうございます。  まず空港は,うち,本当一生懸命やっていまして,もう少しで開港になるので,標識関係はきっちりやっていかなきゃいけないと思っておりますので,やっていきたい。  それと用地交渉,やっぱり現場を見て,共有地みたいなのは少なくとも避けなさいみたいなことで,共有地で今一番困っている部分あるので,現地を見たり,あとその登記書を調べたりと,できる範囲で計画に入る前の手はやっていかなきゃならないと思っております。  それと,直轄負担金がうちはかなり重荷になっていますから,知事が前から言っていますけれども,知事が言っているのは正しいみたいで,その金余っているんなら負担金,ちょっと楽にしてくれみたいな話が,今ちょっと風を得ているのかなと思うので,圏央道の負担金,少しでも安くしてもらったら,かなり金が回るんで,これ政治の部分がかなりあると思いますから,その辺はぜひお願いしたなと思っています。  あと,私も常々,事務所に金がないんですけれども,金はないということは絶対言わないことみたく言ってはいるんです。まぁちょっと徹底しないで言っている人いるかもしれないですけれども,言わないで,知恵を出すようにということを言っていますので,そういうことでございます。やっぱりここ二,三年が本当辛抱かなという感じで,みんな頑張るようにということで頑張っていきますので,よろしくお願いします。      ─────────────────────────────── 196 ◯飯泉委員長 それでは,暫時休憩をさせていただきます。  再開は3時15分とさせていただきます。よろしくお願いします。                 午後3時休憩      ───────────────────────────────                 午後3時15分開議 197 ◯飯泉委員長 それでは,休憩前に引き続きまして,委員会を続行いたします。  足立委員。 198 ◯足立委員 改正建築基準法が昨年6月から施行されて,さまざまな課題がありますけれども,その課題について何点か。それからもう一つ,土浦港が,新港のほうが今閉鎖をされております。その閉鎖を解く見通し,並びに暫定的─暫定的という言葉が今はやっていますが,砂砂利の荷揚げ場,これストックヤードになっていますが,その暫定的なものがいつとられて,移転されるのか,その見通しについてお伺いしたいと思います。  最初に,改正建築基準法に関連してですけれども,この最大の改正されたポイントというのは,新たに専門機関での構造審査が義務づけられたということであろうというふうに思います。そのことが一時期,昨年,大幅な建築確認減少につながっておりまして,中でも,まだ構造計算のプログラムと,国土交通省の認定による構造プログラムができていないと。こういうことがあって,NTT方式を採用するとか云々,そういうもとの部分で混乱しているところが,現場でまたさらに増幅した混乱を招いて,建築化をおくらせていると,結果的に。そういうことがあるんだろうと思います。そこで,最初に伺っておきたいのは,大体今1件どのくらいの期間がかかっているんだろうか。そして,そのかかる理由,今までよりもきっと日にちかかっているんだというふうに伺っていますが,その理由をかいつまんでお伺いしたいと思います。 199 ◯所土木部技監兼建築指導課長 今,足立委員からありましたように,基本的には構造判定機関が新しく,姉歯以来,ピアチェックということで導入されたわけでございます。どういったところが,基本的に構造計算の中で変わったのかということから,まずお話したいと思うんですが,基本的に昭和56年の新耐震基準以来,構造の考え方は変わっておりません。しからば,どういったところが新しく法律の中で取り込まれたのかということでございますが,まず,建築学会の基準であるとか,構造計算の解説書であるとか,その中で定められたものが,法律の中で位置づけられたということでございます。当然建築学会,それから構造計算の解説書の中で計算のやり方が決められているわけでございますが,各設計者によっては,それをある程度数字をジリだからやっているとか,あいまいなままでやっているとかというのが,姉歯の事件ではっきりしたと国の調査の中でわかってきております。  具体的に申しますと,例えば,御存じのように,角形鋼管といいますか,柱とかはりとかの四角いボックスなんですが,冷間成形,角形鋼管といいまして,これ実際曲げるんですね。折るわけです。パイプを四角にしたり,あるいは板材を溶接して四角型にしたりとか,そういったものを一つ例にとりますと,そのデスミあるいはイリスミですね,丸いものを少しつぶすわけですから,そういうところにやはりひずみが行くわけですよ。非常にそういうところが弱くなってくるというところがあって,それが新たにワンサイズアップさせたものとか,そういう従来の断面でよかったものが大きなものに変えなければいけないとかというのが法律の中で位置づけられたり,あるいは柱とかはりが建物にはあるわけでございますけれども,壁面,例えば窓が一部小さい窓があっても,それを1枚の耐力壁と見ていいとか,それは見ちゃいけないとか,そういうものが新たに法律の中へ組み入れられました。そういう幾つかの点がありまして,それを実際に一つ一つ設計者が法律の中で確認しながらやっているというところが,時間がかかっているところなのかなという気がします。  それから,構造計算の適合判定の期間でございますけれども,これが大体大枠ではございますけれども,43日ぐらいかかっているんですね。43日といいますのは,補正の期間と申しまして,やはり幾つか直す部分が出てきておりますので,そういったところでやっぱり40日ちょっとかかっているということで,建築確認も含めますと,やはり40日ですから,50日程度ぐらい,目安でございますけれども,かかっているようでございます。 200 ◯足立委員 今のこの最後に,何日ぐらいかかりますかということでお話を申し上げたら,50日というお答えが出ました。これは構造計算を含めて,一つの案件が出て,許可がおりるまでの時間が50日というふうに判断してよろしいですか。 201 ◯所土木部技監兼建築指導課長 構造計算が必要な建物の建築確認が申請されて,構造計算も含めて,意匠も含めて,両方でその程度かなということでございます。 202 ◯足立委員 これは平均ですか,最短ですか。最高の今までかかった日にちを聞きますと,80日かかったとか,90日かかったとか,こういう話を伺います。今,43日と聞いて,そんなに早いのと。これかかっていますけれども,現実的にはかなりその時間がかかっているというふうに私は伺っております。ただ,最初に申し上げましたように,国土交通省の構造プログラムが緩和,緩和で,きのうまでこういう厳しい歯どめであったやつが,その日に緩和されて,新しい緩和措置をとると,これでいいですということになる。でも,そのために,また,申請者のほうは変えなきゃいけないという部分があって,結構これは現実にかかっているというお話を伺いますが,このことが聞きたいことじゃないんで,大体どの程度,これ平均なのか,それとも最短なのか,私は最短ととりますけれども,状況を教えていただきたい。  あわせて,今までやりとり伺っていて,1月は前年比,比べて,同月比,比べて7.1%の減ですよ。通常は7月,8月,9月当時は,2割以上減になった時期がある。減っているんだというお話ですが,これは現実的にそういう日にちがかかっていて,そして,申請はするんだけれども,件数はこなしていないんじゃないかと。つまり,減は7.1%だけれども,許可されない人がかなり件数に上っているんじゃないかという気がいたしますが,現場はどうなんでしょうか。特に,いただいた資料ですと県全体では確かにマイナス7.1%ですけれども,特定行政庁,これ28.5%ですね,対前年同月比。それで指定確認検査機関,これがマイナス1.9%で,平均すると7.1%ということですが,特定行政庁のほうは大変引っかかっている,おくれている,こういう状況がありますが,それを含めてお答えいただきたいと思います。 203 ◯所土木部技監兼建築指導課長 まず,期間でございますけれども,50日程度とお話しましたが,平均でその程度かなという感じでございます。80日,90日というお話,委員からありましたけれども,80日,90日と申しますのは,事前審査制度をとっておりますので,正式に受け付ける前の手直しとか何かを入れますと,そのぐらいかかっているのもあるということでございまして,平均が50日だとすれば,もっと早いのもあるかと思います。  それから,その後の特定行政庁あるいは指定確認機関との全然差が違うんじゃないかというお話ですけれども,今,建築確認が特定行政庁,指定確認検査機関等の割合でございますけれども,大体今8対2ぐらいなんですね。8割が民間の建築確認機関でやっております。2割が県も含めた特定行政庁でございますね。そういうことから考えますと,先ほどの数字は,私が思うには,前年度比でございますから,今年度の数字が昨年よりは当然上がっていないという状況があって,その分がその数字を下げているのかなと。2割という,その現実も踏まえまして,その数字が下がってきているのかなという気がしております。 204 ◯足立委員 今,事前の審査を含めると80日という,つまり事前の準備をして,事前審査を受ける,それから50日かかっているわけでしょう,今の平均のその50日というのは。例えば事前審査で通った,実際に本申請になった。例えば違っていると,また戻されるそうですね。事前審査を通っても,また振り出しに戻っちゃうということがあるんだそうです。じゃ,現実にそういうことだから,事前審査でかなり時間をかけてやっているという話があって,この50日というのは,そうすると事前審査を含めると80日かかっちゃうということなんですか。その50日というのは事前審査も含めての日にちですか。 205 ◯所土木部技監兼建築指導課長 足立委員の言うとおりでございまして,事前審査を含めますと,やはり80日ぐらいかかっているということのようでございます。その時点で,当然全部戻さないですから,一部手直しがあるところは手直しをさせて,早急に直してもらって,本申請にかけるということでやっております。 206 ◯足立委員 これは今までの改正建築基準法があって,構造検査が今度義務化されたと。例えば事前も含めて80日かかったと思うが,今まではどのくらいで済んでいたんですか。 207 ◯所土木部技監兼建築指導課長 そこの数字は,私もはっきり今データを持っていないので,ちょっとわかりませんけれども,例えば80日以上かかっているものもあったのではないかと思います。その場合は,3週間,21日以内で建築確認をしなさいということですから,期限内には確認できないと。そういう通知を出して,相手に知らしめるということでございまして,その間の数字は当然カットされるのかなという気がしております。 208 ◯足立委員 日にちはわからないということなんで,比較のしようがないんですけれども,いずれにしても事前も含めると80日,90日かかるということは,3カ月ですよ。実は午前中に駅前の再開発の関係で,資材の高騰がというお答えいただきました。そういうことの意味も含めて午前中伺ったわけですけれども,3カ月おくれというか,かかっているということは大変なことでして,これは全国にも大きな影響を与えているわけですけれども,極力それは縮めていかないといけない,極力短期間で許可をするという方向で努力をしていかなければいけないと思うんですね。  それで,こういう話がある一方で,もう一つ,県が発注しているものがありますが,県有施設の耐震診断事業というのがあります。この説明では,平成19年から始まって平成22年に耐震診断を終わると。そして,耐震の改修を含めると平成26年までに終わるということなんですが,ちょっと確認しておきたいんですが,平成19年では何件ぐらいこの耐震診断あるいは耐震改修をやられたのか。あるいは平成20年,ことしは何カ所ぐらいそういう予定があるのか。これは設計にかかわる,構造計算にかかわることについてで結構ですから,何件ぐらいあるのか,お答えいただきたいと思います。 209 ◯所土木部技監兼建築指導課長 平成19年度は50施設でございます。それから平成20年度が,34という予定でございます。 210 ◯足立委員 平成19年で50施設,平成20年で34施設,これは全部網羅したはずですか。警察とかすべて教育庁を含めた数が34施設というふうに考えてよろしいんでしょうか。  それから,もしこれに加えて,市町村等の,それは同じように,それ以上に耐震診断をやろうとしておりますが,これどのくらいの件数になるか,何かデータありますか。 211 ◯所土木部技監兼建築指導課長 県有施設は学校関係,一般営繕とか,それは入っております。それが34でございまして,市町村は,今ちょっと確かなものは持ってないんですが,平成19年度は8市でやっているというようなことになっております。 212 ◯足立委員 公的施設でさえも,県で平成20年度,34施設,市町村も含めると100施設ぐらいになるんだろうと想像します,構造計算含みの。一方,そういう構造計算のできる業者というのは,県内にどのぐらいいるんでしょうか。 213 ◯内藤営繕課長 今,県内のそういう構造関係の資格者というお話ですけれども,県内にはJSCAという団体がございまして,これが日本建築構造技術者協会の会員なんですけれども,JSCAの会員数は,そのホームページによれば,県内に48名,それで研究機関に所属している人もいますので,そういう人を除いても36名が,県内の29設計事務所に所属しております。また,県に入札参加願いが出ている設計事務所のうち,建築構造専門設計事務所は15事務所。なお,そのほかにも耐震診断に対応できるだろうという一般の設計事務所が49事務所ほど,営繕課のほうでは指名対象にしております。 214 ◯足立委員 一件当たりが事前も含めて80日かかってしまう。そして,今,JSCAというお話がありましたが,研究者も含めて専門的にやっている業者というのは,県内に29事務所,36人というお話でありました。こういう状況で,果たして公有施設だけで,公共機関だけで100施設にもなるのを,構造計算を含めてダッと発注したら,どこにしわ寄せいきますか。この辺の工夫と発注の仕方は考えているんでしょうか。 215 ◯内藤営繕課長 耐震診断についてちょっと御説明したいと思いますけれども,耐震診断については,建築物の耐震性の評価,要するに建築物の地震力に対する抵抗値を求める構造専門家のほかに,建築物が地震に対してどのぐらい対応できるかということで,図面や実施調査により,柱,はり,壁等の形状,材料などから地震に対する強さを把握するというような現地調査もございます。なお,それに合わせて,現地調査の中では,当然設計図書をもとに,そういう平面形状とか,材料の形状とか,コンクリートなどの劣化度,強化なんかを調べるわけなんですけれども,施設によっては,図面等構造計算書等もそろってない,そういうものから起こしていかなければいけない事務所等もございますので,一般の設計事務所にできる仕事が,同じ一つの耐震診断の中でも,かなりの分野を占めております。  そういうことなものですから,営繕課におきましては,ある程度の能力を持った一般の設計事務所のほうに耐震診断を発注いたしまして,構造専門の方には,先ほど言った耐震性の評価のところを,構造計算に特化して仕事をやっていただこうということで,構造担当者のほうの負担を軽減させようということで考えてございます。 216 ◯足立委員 この改正建築基準法でかなり構造計算が厳しくなっていった。これ,まだソフトができてないということですから,何とも言いようがありませんけれども,建物は厳しくすれば,どんな地震があろうと倒れない建物なんというのは,これはないわけで,一定の規模の地震を想定をした,当然構造計算になっているはずですよね。伺うと,茨城県が始まって地震で倒れた家があるのかなと,こういうふうにお聞きしますと,これあるんでしょうかね。ないんじゃないかという気がする。厳しくすれば,したほうで,それは当然それに備えるということは大事なことですけれども,しかし,法に基づいて,これだけは最低守らなきゃいけませんよというのが,去年6月の改正だったわけでして,そのことで,今お話のありますように,現場は80日かかるということで,1件80日ですから,それが件数が多くなればなるほど,その当事者も──当事者というのはつまり申請者も,それから許可をするほうも,大変な思いをするわけですね。  しかも,大きな橋のようなことで工夫をしてやっているとはいうものの,これ,ことし,これらの件数のものが発注される。これは極力民間の確認申請に支障を来さないような工夫はさらにするべきだろうと思いますが,改めてこの発注の仕方,どう考えるのか,確認をしていきたいと思います。 217 ◯所土木部技監兼建築指導課長 今,80日あるいは50日というお話,私申し上げましたが,あくまでも我々の特定行政庁,一部民間確認機関はこれ入ってないんですが,特定行政庁のデータでもって今お話をしているわけでございます。ですから,設計事務所の処理の仕方で,この80日の事前審査機関も含めたものは短縮できるかと私は思います。それはどういった形で,じゃ,今後また進めていけばいいのかということなんですが,それは,先ほど来,構造プログラムのソフト,それがNTTデータ,今もう少しで市販されるということも私聞いておりますが,それから,それ以外に3つの構造プログラムがあるんですね。これが今までの茨城県の実績から含めますと,大体50%ちょっとぐらいプログラム,NTTのも含めてそのシエアを持っていると。確実なところはつかんでおりませんが,茨城県のシエアだけでも,五十数%あるよということを聞いております。ですから,それが開発されて実際に構造設計士の手に入れば,それはさらにスピードアップが図れるということは,これは私は間違いないと思います。  今,何をもってスピードアップを図るかということでございますけれども,構造の判定にかかる時間を短縮することが最大のスピードアップなのかなということができます。それから,設計者さんが,やはり早く建築基準法の改正になれていただいて,それを熟知していただいて,迅速な確認申請に向けてやっていただくということが大事であることから,この前の佐々木委員の一般質問に部長が答えておりますように,事前審査制度をさらに拡充しますとともに,プログラムの早期普及,これを国のほうに働きかけていきたいということで考えております。 218 ◯内藤営繕課長 先ほど申しましたように,建築構造専門事務所15,そのほかの一般の設計事務所が49ということで,今,指名をやっているということでお話しましたけれども,まだまだ設計事務所は建築工事が落ち込んでいるということで余力があると,構造事務所を除いて,一般の設計事務所はまだまだ仕事が足らないという状況なものですから,一般のそういう意匠を中心とした設計事務所にももう少し参画していただいて,幅広くやっていきたいというふうに考えてございます。  それと,先ほど委員から説明のありました平成19年度の耐震補強設計の実績ですけれども,平成19年度は,耐震補強工事は12施設13件の設計をやっております。耐震補強工事は,大体学校は夏休み工事が主なものですから,前年度に設計をやって,翌年度工事発注ということで,今年度設計したものは平成20年度工事ということになろうかと思います。以上でございます。 219 ◯足立委員 私がきょうお話させていただきたいことは,午前中申し上げましたように,まず,この建設資材が異常な高騰をしている。公的な仕事でさえ,去年の基本設計したものがことし発注しようと思ったら,とてもじゃない,それじゃ仕事できませんよと拒否されているという状況があります。これは公的な施設でそうですから,民間が去年契約をして,今,構造計算が80日かかっちゃうということになれば,それはもうそのときの契約と,泣いていますよ,現場は,これできるんだろうかって。そのことが,やはり議論のありました建設業の倒産にだって,これは結びつきかねない,多分にこれ要素をはらんでいるわけでして,今,建築指導課長はそういう形で,ソフトがという話がありましたけれども,でも,それはまだ現場に届いていないわけで,それを現状のまま,まだカクが決まらないままの現場でやりとりしているわけですから,極力,現場の実際の建てようと思う人,あるいは建てるためにそれを請け負う業者,その方々にこの法律が変わったためにさまざまな過重負担になっていくとすると,これは由々しきことだということで,そういう観点から何点か質問させていただいたわけです。改めて,今申し上げた30件,50件の世界ではない,1月だけで県内で1,244件の確認件数があるわけですね。これが一つ一つ,今申し上げたような,まだ余力あるという話がありましたけれども,私聞いているのは構造計算ができる業者ですから,それは限られている。ですから,もう県内の業者は東京に発注をしたり,あるいは神奈川に発注したりという方がいらっしゃる。もうそういうように,非常に皆さん想像以上に現場は大変だということを申し上げたいと思うのです。  そこで,改めて,重ねて,この公共事業の耐震,あるいは市町村の部分は関係ありませんけれども,県でせめて発注する分については,これ極力ばらして,その現場を踏まえて,民間の業者がそのことによって苦しむことのないようにするべきだと,こう思いますが,改めて確認をしておきたいと思います。 220 ◯所土木部技監兼建築指導課長 日にちの話は,委員,80日という一つの例を私お話したんですが,あくまでも,それはその設計者の理解の仕方でその時間は短くなるかと思います。もう一つちょっと訂正させていただきたいと思うのですが,純然たる構造の部分ですと,平均34日ぐらいで構造の適合性判定はやっているようでございます。 221 ◯内藤営繕課長 今,委員が言われたように,営繕課においても,来年32棟,耐震診断予定しておりますので,1年間と言わず,早いうちに発注できるものは早いうちにということで,年間を通して仕事を分散するような形で,なるべく皆さんに負担のかからないような発注の仕方を考えていきたいというふうに考えてございます。 222 ◯足立委員 もう重ねて申し上げませんけれども,よろしくお願いいたします。  2点目の土浦港新港の閉鎖をしておりますが,現在,私も何回か,行くたびに胸が痛みます。何のための港なんだと,大枚使ってつくった港にロープが張られて,もう人っ子一人いない。動いているとすれば,砂砂利の荷揚げの業者と船であると。ストックヤードがあるだけだと。これは好ましいことじゃないというように思います。  何でこんなになっちゃっているのかなと。土浦へおりますと,前は東側,西側と言っていましたけれども,この湖面側,霞ヶ浦ふちって,これは駅のネーミングを変えたんですね。そういう状況の中で,おりたら,その港は,新港はそんな状況になっている。最も県にとっても,市にとってもそうですが,大きな財産であるはずですね。その港が何でこれロープ張られちゃっているのよということなんですね。その原因と,それから今後の開放見通しをまずお伺いしたいと思います。 223 ◯後藤港湾課長 土浦港の新港というのは,川口運動公園の東側にある港でございまして,漁業とか,あとは砂利の砕石の荷揚げ場というふうに使っているのは通常でございますけれども,今まで砂利,漁業エリアの荷揚げ場と,あと砂路があるわけですけれども,そこを使ってプレジャボートや何か皆さんが使っていただいて自由に入ることができたということなんですが,平成18年10月に低気圧が来たとき,ちょうど不幸にして霞ヶ浦で3名の方がプレジャボートに乗って,入っていって亡くなられたということで,それ以降,うちのほうも管理のほうをもう少しきちっとしなけりゃいけないということで,手法をいろいろ検討している中で,今鎖をかけて,漁業エリアに入れないようにはしているわけです。  ただ,平成18年におきましても,荷揚げ場や何かを,きちっとした申請をして使っていただければ,イベントや何かに使っていただけるということで,平成18年度は41件使っております。今,委員おっしゃっているのは,多分皆さんが,そういうことではなくて自由に入れるようにというお話だと思っております。私も,今,青年会議所で霞ヶ浦口ということで,茨城県の一番大事な資源の霞ヶ浦を使っていこうということでございますので,我々としてもそういうことを踏まえて,安全対策をひとつ確実にやっていくということで,なるべく早く皆さんに開放できるように,市や何かと協議しながら対策を図っていきたいというふうに今考えておるところでございます。 224 ◯足立委員 管理をしっかりやるという話がありましたが,管理をどんなにやったって,この平成18年10月の事故というのは防げたんでしょうか,まず一つは。それからもう一つ,管理ということでいうと,あそこは荷揚げしています。県管理ですよね,土浦港新港は。しかし,平成4年からですか,使われているのは。平成元年にできても,近所の方々が砂砂利の荷揚げは困るということで抵抗があって,オープンできないでいて,4年,地元と市との協定を結んで,何年までにそれは移転しますということで,まさにこれは暫定的に,今も暫定ですよね。道路が暫定税率で云々という話,これ,数十年暫定でいるわけですよ。管理を県がやるんであれば,県が主体でどうするんだということをやるべきではないんでしょうか。契約も,区と市と,それから今まで入っていなかった荷揚げ業者が入っている。何でそんな変わっちゃうんですか。何でそれに県が入らないんでしょうか,県管理なのに。非常におかしな契約になっていますけれども,そういう管理ということを話が出ましたので,改めて確認しておきたいと思います。 225 ◯後藤港湾課長 今,お話あった管理ということですが,確かに土浦港は茨城県の管理ということでございます。ちょっと解説いたしますと,砂砂利の許可に対しては,国土交通省の霞ヶ浦河川事務所が砂を取ってもいいですよという,業者に対しての許可を出しています。それを取った者についての荷揚げについては,土浦港を管理している茨城県が許可をしているということで,取っている人と,それから荷揚げを使っているというのは若干違っていますけれども,我々としては,まず採石や何かについては,国土交通省から聞いているところによりますと,ここ10年で業者も12社から6社になっているということですし,採掘の限度額も53万立米から27万立米ということでだんだん減っているというふうに聞いてございます。基本的にはやはりそういう機関とお話しをさせていただきながら,我々としては,野積み場をどうする,それから,今の砂路や何かを使ったプレジャボートをどういうふうにするかということを考えていかなければならないというふうに考えております。  それから,管理ということは,先ほど委員からいろいろお話があったと思いますが,その手法の問題についても,確かにきちっとやるということになると,なかなか難しいのかなということ,いろんな手法があると思います。特に川口地区については,民間のデベロッパーもいろいろ出ていると思いますので,そういう方と共通して,あのウオーターフロントをどうするかということを,県としても主体的に考えていきたいと考えてございます。 226 ◯足立委員 そうすると,2つともお答えいただけてないんだけれども,平成18年10月の事故というのは,今お話のように管理を強化したら,本当に防げた事故なんですかということと,それからもう一つ,何で県がその管理を,本来主の責任は県であるのに,そういう使用許可だけは全く県が抜けちゃっている。しかも暫定的に─暫定使用ですよね,県は暫定使用を認めているわけでしょう,砂砂利については。そうですよね。したがって,県は県としていつまでに,これは市に移転してくれという意向を持っておられるんでしょうか。 227 ◯後藤港湾課長 まず,平成18年10月の事故というのは,低気圧が来るということをわかっていて,プレジャボートを乗り出して霞ヶ浦の湖上で亡くなったということで,管理をきちっとすれば100%できたかということであれば,それは我々としてはなかなか難しいということでございますけれども,我々としても道義的責任というか,ある程度そういう事故が起こったということは,真摯に受けとめなければいけないというふうに思っていますので,その部分では責任があるというふうに感じております。  それから,もう一つ,暫定の話ですが,これはあくまでも平成4年のときに,土浦地区の方と,それから市長さんということで,何年まで砂利置き場を使いましょうということで──そのときは平成8年というふうに私理解しているんですけれども,それ以後,何回か出ているんですが,じゃ,それはどういうことかというと,土浦市のほうで,土浦港のこれからの観光資源や何かに使うために,砂利場を移転しましょうということで,何回も土浦市が探しているというふうに聞いておりますので,それにつきましては,これから土浦市にいろいろ働きかけて,そういう使い方ができるのかどうかということも検討したいというふうに考えています。 228 ◯足立委員 いずれにしても,前段のことは管理をして,今,県が閉じているわけでしょう,ロープで入れないようにしているわけですよ。そういう管理をしながら,砂砂利についてだけは一切もう,そうお話のように契約にも入ってない,何も入ってないわけですよ。県は何ら責任ないという形になっているわけですね。市だけに移転をしなさいということを半ばサジェスチョンしているような内容のものです。しかも契約書が,平成4年にさまざまな議論をしたときには,何年までにというふうに入っていたのに,いつの間にかそれが変わってきて,県というのはこんなことをやるのかというふうに実は思っちゃったんですよ,私は,不信に思いました。いつまでに移転するというのが抜けちゃったのです。これはその契約は全部県は知っているはずなのに,それはとがめないんですか。とがめないというか,それはこうするべきじゃないかという主張はないんでしょうか。 229 ◯後藤港湾課長 平成19年3月にも,また協定書が変わっているというふうに書いています。その中でも,やはり土浦新港のあり方について,市の構想とか計画を踏まえながらというふうに書いてございます。これはあくまでも県が入っていないということでございますけれども,我々としては,当初,市と地元という形でやっていたと思いますが,少なくとも土浦港というのは,県の港湾でございますので,我々としても責任を持ってそれは実質的にやっていきたいというふうに考えています。 230 ◯足立委員 わかりました。お隣にある下水道事務所のしゅんせつをした残土が高く積まっているところがあります。これはまた機会を見て,下水道のほうは確認していかなければいけませんけれども,また一方,今申し上げた京成ホテルがなくなりまして,民間会社がウオーターフロント的な施設をつくったりということで,改装しようというふうに準備を進めています。言ってみれば,土浦にとっては亀城公園から駅前を通って,505号を通って常磐線をくぐって,そしてウオーターフロント,つまり霞ヶ浦に出る線というのは,これ極めて魅力的なメインの場所ですよね。そのメインの場所が,砂砂利のストックヤードになり,それが暫定的なはずなのに,いつの間にか暫定的という言葉が消えてしまっている。今お話伺うと,それは県が主体的にやるということですから,ぜひ管理を強めていただいて,市に話をしていただきたい。どこにその場所がいいのかということも含めて検討いただいて,移転を進めていただきたいと思います。  と同時に,一番,確認したいのは,じゃ,その今閉鎖しているものを市民に開放する,まさに親水性の,あるいは観光の目玉として使うようにするためには,じゃ,民間業者のそういう開発計画と一緒に考えるというふうに理解してよろしいですか。それとも,何か今,それ以前に開放するということも,一考の余地があると思うんですけれども,今思っている,こうするべきだということについての御所見を伺っておきたいと思います。 231 ◯後藤港湾課長 市民に対して開放というのは,連続性ということで,ウオーターフロントということであれば,民間,今マンションをつくっていますが,そのウオーターフロントと一体となってやるということはひとつ必要だと思いますが,やはり平成18年10月から鎖で閉じているということは,もう1年半も閉じてありますので,我々としてはできるだけ早く,一月でも早く皆さんに開放できるように,県は県でやって,同時になるかもしれませんけれども,総合的にいろんなことを考えて,市民に親しまれるようなウオーターフロントをつくっていきたいというふうに考えてございます。 232 ◯足立委員 お願いします。 233 ◯飯泉委員長 ほかにございませんか。──。  ないようですので,以上で質疑を終了したいと思います。  ここで,海野道路維持課長より発言が求められておりますので,発言を許します。
    234 ◯海野道路維持課長 先ほど小林委員から御質問のありました取手市内の小貝川に架かる橋梁,4橋の震災対策についてでございますけれども,小貝川の上流に6号国道に架かる小貝川橋と文巻橋がありまして,下流に高須橋と戸田井橋がございます。この4橋の震災対策についてでございますけれども,先ほど説明させていただきましたように,震災対策につきましては,常磐道をまたぐ橋梁や付近に迂回路等のない国道等を優先して,今177橋ということで進めておりまして,この4橋については,その177橋に入っておりませんので,177橋が完了後に,引き続き震災対策を講じていくということになろうかと思います。 235 ◯飯泉委員長 小林委員,よろしいですか。 236 ◯小林委員 はい。 237 ◯飯泉委員長 上久保技監兼都市計画課長。 238 ◯上久保土木部技監兼都市計画課長 先ほど狩野委員の質問に,新交通システムの件なんですが,先ほどバスの関係で見かけの話しかしませんでしたので,いわゆる新交通システムは何かというのを簡単にちょっと説明します。  これはバスの専用道として,市のほうでつくりますので,いわゆる定時性といいますか,きちんと決まった時間に来る。決まった時間に着くと。それを確保するために,交差点優先通過システムということで,バスが交差点に近づいてきましたら,交差するほうの信号を切り替えて,バスが優先的に進行できる。それでもって定時性,速達性の確保と,そういったことで進めるというシステムでございます。ちょっと先ほど説明漏れましたので,改めて,どうもありがとうございました。 239 ◯飯泉委員長 狩野委員,いいですか。 240 ◯狩野委員 はい。      ─────────────────────────────── 241 ◯飯泉委員長 ここで暫時休憩をいたします。各委員は着席のままお待ちを願います。                 午後4時休憩      ───────────────────────────────                 午後4時1分開議 242 ◯飯泉委員長 休憩前に引き続き,委員会を再開いたします。  これより裁決を行います。  裁決は一括して行います。  第1号議案中土木委員会所管事項,第15号議案及び第16号議案,第17号議案中土木委員会所管事項,第18号議案,第24号議案,第37号議案,第44号議案,第45号議案中土木委員会所管事項,第58号議案,第59号議案中土木委員会所管事項,第60号議案,第66号議案,第70号議案ないし第73号議案,第77号議案ないし第82号議案について,原案のとおり可決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 243 ◯飯泉委員長 御異議なしと認め,原案のとおり可決することに決しました。      ─────────────────────────────── 244 ◯飯泉委員長 次に,閉会中の所管事務調査事項を議題といたします。  本件につきましては,お手元に配付してあります一覧表のとおり,議長にその旨を申し出ることにしたいと思いますが,御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 245 ◯飯泉委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。      ─────────────────────────────── 246 ◯飯泉委員長 以上で,本委員会に付託されました案件の審査は,すべて終了いたしました。  よって,明日3月12日の委員会は開催しないこととしますので,御承知おき願います。      ─────────────────────────────── 247 ◯飯泉委員長 なお,本委員会の審査結果報告書等の案文につきましては,委員長に御一任させていただきたいと思いますが,御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 248 ◯飯泉委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。      ─────────────────────────────── 249 ◯飯泉委員長 以上で,本委員会を閉会いたします。  お疲れさまでした。                 午後4時3分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...