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  1. 茨城県議会 1996-09-13
    平成8年文教治安常任委員会  本文 開催日: 1996-09-13


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時32分開議 ◯香取委員長 ただいまから,文教治安委員会を開会します。        ─────────────────────────── 2 ◯香取委員長 本日の委員会記録署名委員を指名いたします。  鈴木正義委員と粕田委員にお願いいたします。        ─────────────────────────── 3 ◯香取委員長 次に,今定例会における本委員会の審査日程について申し上げます。  さきに御通知申し上げましたとおり,本日1日とし,警察本部,教育庁の順で行うことにいたしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。        ─────────────────────────── 4 ◯香取委員長 議事に入るに先立ち,出席説明者の変更がありましたので,西山警察本部長から紹介をお願いいたします。 5 ◯西山警察本部長 去る9月3日付の人事異動により変更になりました警察本部の出席説明者を紹介させていただきます。  委員の方から見まして私の左から2番目が,萩原交通部長でございます。  私の右の方から3番目が,山内地域統括官でございます。  さらに,その右側が,佐藤刑事部参事官兼刑事総務課長でございます。  後列に参りまして,左から5番目が,相田総務課長でございます。  以上でございます。        ─────────────────────────── 6 ◯香取委員長 それでは,これより議事に入り,警察本部関係の審査を行います。  本委員会に付託されました案件のうち警察本部関係は,第 128号議案 平成8年度茨城県一般会計補正予算(第2号)中警察本部関係,第 147号議案 県有財産の取得について及び報告第10号別記2和解についての3件であります。これら案件を一括して議題といたします。  これより執行部の説明を求めます。
     初めに,西山警察本部長。 7 ◯西山警察本部長 委員各位におかれましては,日ごろから温かい御指導,御支援を賜り,この機会に厚く御礼申し上げます。  初めに,警察本部から,今回の定例県議会に上程しております議案の概要について御説明申し上げます。  まず,お手元の資料1)の綴り,平成8年第3回定例会議案書の53ページをお開きいただきます。  第 147号議案の県有財産の取得について御説明申し上げます。  これは,本年度当初予算で御承認いただいております小型運転免許証作成システムを,笠間警察署など11の警察署に配置するため,日本アイデーシステム株式会社と購入契約をしようとするものでございます。  続きまして,91ページをお開きいただきます。  地方自治法第 179条第1項の規定に基づく専決処分について御報告いたします。  別記2の和解につきましては,昨年12月,捜査のため車両で下妻市に向け走行中,国道50号線で,渋滞のために停止していた乗用車2台に追突して,運転していた男性2名に──1週間のけがでありますが──傷害を与えた交通事故の和解にかかわるものでございます。  続きまして,お手元の資料3)の綴り,平成8年第3回茨城県議会定例会議案概要説明書の 103ページをお開き願います。  ここでは,平成8年度9月補正予算の警察分について御説明申し上げます。  予算案の内容でございますが,上から2行目に,警察本部費として 5,706万 1,000円がございます。右側の備考欄を見ていただきますと,警察運営強化費と被害者対策推進費でございます。  このうち警察運営費は,4月から5月にかけて発生しましたJR常磐線の線路にコンクリートブロックでありますとか洗濯機などが置かれた一連の列車妨害事案がございました。この事件に対する警戒警備,それと,10月に開催されることになっております航空自衛隊観閲式警備に伴う装備資器材の整備及び活動経費等でございます。それから,被害者対策推進費につきましては,被害者の視点に立った相談用の広報カードなど作成する経費でございます。  その次の行の警察施設費 719万 5,000円でございますが,これは警察施設改修費としまして,公共事業による駐在所などの下水道接続工事費等でございます。  その次の行,刑事警察費 344万 9,000円ございます。これは,少年非行防止費としまして,テレクラ条例の一層の周知徹底を図るための説明会開催費でございます。  その次の行,交通指導取締費は,備考欄にありますとおり,特定交通安全施設整備費交通安全施設維持管理費交通事故処理合理化対策費でございます。  特定交通安全施設整備費は,国庫補助事業による交通情報板等の整備であります。交通安全施設維持管理費は,平成8年度の交通管制センター端末機の整備に伴う通信専用回線の使用料の補正であります。交通事故処理合理化対策は,ステレオカメラを更新するための経費でございます。  最後の行に,警察本部計がありますが,補正予算の歳出総額は1億 2,920万 5,000円でございます。なお,その右側の欄の特定財源 3,385万 2,000円の内容につきましては,特定交通安全施設整備に伴う国庫補助金 2,285万 2,000円及び交通安全施設整備のための県債 1,100万円でございます。また,その右側にございます一般財源, 9,535万 3,000円を計上いたしております。  以上が,今回の定例議会に提出しております議案の概要でございます。よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。  続きまして,当面の警察運営上の最重要課題について,私から4点申し上げます。  第1は,全国警察挙げての緊急課題となっておりますオウム真理教関係被疑者の捜査についてでございます。  地下鉄サリン事件等で警察庁特別手配中の林 泰男,平田 信ら7名につきましては,5月11日から7月いっぱいまでの長期にわたり,全国一斉の追跡強化月間を設けるなど,警察の総力挙げて追跡しておりますけれども,残念ながら発見に至っておりません。この追跡捜査は,我が国警察全体の最大の課題であり,県警におきましても徹底した捜査を推進しているところであります。  今後は,これまでの捜査手法にさらなる検討を加え,一層強力な捜査を推進することとしております。委員を初め,県民の方々のさらなる御支援,御協力をお願いする次第でございます。  第2は,暴力団の徹底取り締まりについてであります。  県民生活の脅威となっております暴力団に対しましては,県警の最重要課題として位置づけ,取り締まりを強化してきたところでありまして,その結果,8月末現在,刑法犯及び特別法犯で 965件, 538名を検挙しているところであります。  これは昨年の同期で比べますと,件数でプラス 554件, 134%増,人員でプラス 162名,43%増と,昨年も一昨年に比べて大幅に増加しましたが,その昨年をさらに上回る状況でございます。  暴力団事件の特徴的傾向をかいつまんで申し上げますと,1つは,暴行や傷害等の凶悪犯が減少した反面,殺人,窃盗犯,覚せい剤取り締まり違反が増加した。2つ目は,けん銃発砲事件が1件の発生でありまして,昨年と比較して極めて減少しているということであります。  今後とも,暴力団対策の3つの柱,1つは暴力団の徹底取り締まり,2つは暴力団対策法の効果的運用,3つ目は暴力団排除活動の推進,この3本柱を県警の総力を挙げて強力に推進して,組織に大きな打撃を与えていきたいと考えております。  第3は,けん銃摘発の推進についてでございます。  けん銃の摘発については,昨年の9月,私を長とする茨城県警察銃器取締総合対策本部を設置いたしました。そして,12月1日には銃器対策課を新設するなど,体制の整備を図り,徹底した取り締まりを推進してきたところでございます。  その結果,昨年中は,暴力団や一般人などから44丁のけん銃を押収し,28件,34人を検挙したところでございます。ことしは,8月末までに17丁を押収し,8件,8名を検挙しております。  今後とも,県警の最重要課題として取り組んで,1つは暴力団等が組織的に管理する武器庫の摘発,2つは密輸密売事犯摘発に向けた水際対策,3つ目はけん銃不法所持者に関する情報の収集,4点目はけん銃根絶に向けた県民に対する広報,啓発活動の推進,この4つの柱など的確な銃器対策を推進して,1丁でも多くのけん銃を押収してまいりたいと考えております。  最後に,第4としまして,いわゆるテレクラ条例施行後の効果についてでございます。  まず,7月1日に施行となりましたテレクラ条例につきまして,委員各位を初め,知事部局の力強い支援をいただきましたことに対し,改めて御礼申し上げる次第でございます。  そこで,施行後の効果でありますが,テレクラに係る福祉犯罪は,ことしの7月末現在で検挙件数7件,検挙人員7名でありまして,これは昨年同期と比べてマイナス6件,人員でマイナス6名ということでございまして,テレクラに係る福祉犯が減ってきておるということが一つあります。  テレクラに係る福祉犯罪といいますと,少女がどれだけ被害に遭ったかというのが一つのバロメーターでございますが,被害少女はことしは6名でありまして,昨年の同期と比べて13人減っておる。昨年は19名の被害少女がいたということでありますが,ことしは6名だということでございます。  それから,この条例の施行により,テレクラ営業につきましては届け出ろと,届け出ないと罰すると,こういう仕かけが一番のみそでありますが,その結果,届け出がありました営業所が65営業所ということでありまして,施行前は,本会議あるいは委員会等でお答えしましたが,警察として把握しておったものは39営業所だということでありますが,65届け出てきたということで,私どもがわからなかった営業所がまだあったということであります。  それから,自動販売機も届け出しろということになっておりますが, 185台届け出がありました。私ども把握しておったのは88台でありまして,88台が実際は 185台だったということでありまして,実態が正確に把握することができたと,これも1つの大きな効果でございます。  もう一つの効果としまして,県民の反響でございますが,県内全域におきましてこういった反響が出ております。1つは,学校周辺からテレクラのチラシがなくなって子供たちの目に触れなくなったということ,2つ目は,公衆電話ボックス,電柱等へのチラシや看板が見られなくなりまちがきれいになったと,代表的な反響はこういうことでありますが,いずれも条例を賞賛する声でございます。  私あてにも,水戸市内に住んでおるお年寄りの方から手紙がありまして,この方は毎日,自分で家の周りにあるテレクラのチラシ,立て看を自分で撤去しておったと,毎日毎日張られて毎日あったと,自分一人の力でも,まちをきれいにする,子供の有害になるものは除去するのだと,こういうことで生きがいとしてやっておられたようなのですが,それでもイタチごっこの連続で,自分の力の限界を感じていたと,むなしさを感じていた,それが,この条例が施行になって一遍にその辺のチラシがなくなった,本当に条例の効果は絶大なものである,こういうことをやってくれるのがまさに行政ですね,ありがとうございましたという話がありました。  これは条例の制定をしていただいた県議会議員の方々にそのままお伝えすべきだということで,今,申し上げたわけでございます。  ということで,条例制定による効果が顕著にあらわれているところでございます。警察といたしましては,今後とも条例の積極的な運用を図り,少女の性的被害の防止に万全を期してまいりたいと考えております。  以上,当面の最重要課題について申し上げましたが,その他の課題につきましては担当部長から説明させることといたしますので,よろしくお願い申し上げます。 8 ◯香取委員長 次に,小沼生活安全部長。 9 ◯小沼生活安全部長 4点ほどでございまして,少し長くなろうかと思いますが,委員長,お許しをいただきたいと思います。  第1は,けん銃の摘発についてでございます。  さきの本部長の説明と若干重複する部分もあろうかと思いますが,よろしくお願いします。  まずは,全国的な状況でございますが,本年における銃器発砲件数は,7月末現在で67件,死者10人,負傷者14人を数えております。前年同期と比べてみますと,発砲件数で33件,死者で13人,負傷者で5人と,いずれも減少しております。  平成4年以降増加傾向にあった銃器使用事犯は,統計的には,昨年に引き続き減少傾向にあるといえますが,その内容を見ますと,依然として厳しい状況が見受けられるということでございます。  すなわち,銃器の一般人への拡散が依然として進行しているほか,御案内かと存じますが,長野県下で発生した女性被疑者によるけん銃使用の市議会議員殺人事件,また,栃木県下で発生した被害者の医師を生き埋めにする際におどしの道具としてけん銃を使用した殺人強盗事件などは,日本人の銃器に対する意識が変化してきているあらわれかとも見られるところでございます。  けん銃の押収につきましては,全国では本年7月末現在で 965丁で,前年同期と比べて62丁減少,このうち,暴力団から 649丁,約66%,一般人から 316丁,約33%の押収をしているところでございます。  次に,本県の状況でございますが,以下の点,若干,後ほどの刑事部長説明ともダブる点があろうかと思いますが,昨年は,発砲事件が12件発生いたしまして,暴力団関係者を対象としたものが5件,一般市民,企業を対象としたものが7件でございまして,ここでもまた銃口が一般市民に向けられている傾向があるということでございます。本年は,発砲事件1件のほか,けん銃と思われるものを使用した強盗事件が2件発生いたしております。  銃器対策につきましては,かかわりの深い暴力団等に対する徹底した取り締まりを推進してきたところでございますが,その結果,けん銃の押収は昨年は44丁,このうち,暴力団からの押収が31丁,約70%,一般人からの押収が13丁,約30%ということでございます。本年は,これまでに暴力団から14丁,約82%,一般人から3丁,約18%という押収状況で,前年に比べまして丁数で17丁ほど減少をいたしております。我々にとっては非常に厳しい情勢にあるわけでございます。  マイナスしている要因,幾つかあるのですが,たび重なる銃刀法の改正によって罰則が非常に強化されたという点が挙げられようかと思うのです。例えば発射罪の新設であるとか,実砲の所持禁止であるとか,あるいはけん銃とその適合実砲を持っていた場合の加重処罰の規定が新たにつけ加えられたわけでございます。また,検挙されれば必ず実刑を食うという現状から,彼らの隠匿方法がますます巧妙化してきたということが考えられるわけでございます。  しかしながら,暴力団組員1人にけん銃1丁といわれております。県内には 1,400人余りの暴力団員がいるわけでございますが,これらの暴力団を中心に,多数のけん銃が隠匿所持されているということは確実でございますので,けん銃摘発の基本は暴力団対策をさらに強化すること,同時にまた,警察本部長申し上げましたように,押収したけん銃の大半が外国製でございます。昨年44丁押収したうち43丁,97.7%が外国製でございます。  したがいまして,税関,入管,海保等の関係機関と連携した水際対策を強化しまして,けん銃の国外からの流入遮断と摘発活動を強化してまいりたいと思っております。  なお,県民に対しての広報啓発活動,いわゆる銃器根絶に向けた社会環境づくりも極めて重要でありますので,積極的に取り組んでいきたいと考えております。  第2は,茨城県テレホンクラブ等営業の規制に関する条例施行後の状況ということで,先ほど本部長から効果について説明がありましたが,その施行後の状況について,ちょっと具体的になりますが,報告をさせていただきたいと思います。  いわゆるテレクラ条例につきましては,本年7月1日に施行されたところでありますが,本条例の適正かつ効果的な運用を図るため,条例施行前には,青少年育成茨城県民会議を初めとした関係機関,団体に対する条例説明会,あるいはテレクラ業者に対する条例説明会,あるいは県,市町村及び警察発行の広報紙誌による広報等を実施しました。また,条例施行後におきましては,関係機関・団体の協力のもとに,県下一斉街頭キャンペーンを実施したり,あるいは広報啓発活動等によって条例の県民への周知徹底を図ってきたところでございます。  その結果,茨城県子供を守る母の会では,青少年にテレクラを利用させないための「テレクラ3ない運動」,これは,テレクラの広告物を見せないとか,テレクラを利用させないとか,テレクラの被害を出さないという3ない運動を決議しているほか,茨城県遊技業協同組合──パチンコ業界でございますが──それと,茨城県カラオケ事業者協会におきましては,営業所にテレクラのチラシや自動販売機を置かないと申し合わせをするなど,県民のテレクラ営業に対する関心も非常に高まってきているという状況でございます。  また,テレクラ営業につきましても,去る8月19日から23日にかけまして,県下一斉の立入調査を実施いたしました。  その結果,営業所に対しては,青少年の立入禁止の表示がなかったものが1件,それから,青少年の立入禁止表示が規格よりも小さかったものが3件,それから,自動販売機につきましては,設置場所や青少年の立入禁止の表示がなかったものが4件,いずれも形式的な違反でございました。指導により改善がされております。全般的には,条例規制内容が遵守されているという状況でございました。  施行後の効果につきましては,本部長から説明がありましたとおりですけれども,警察といたしましても,今後も条例の積極的な適用につきまして取り締まりを徹底して,青少年の性的被害の防止に万全を期してまいりたいと考えております。  次,第3は,少年非行の現状と対策についてでございます。  ただいま説明させていただきましたテレクラ関係も含めてでありますが,本県の少年非行の現状は,本年7月末現在で,刑法犯少年は 1,309人,前年同期と比較して24人, 1.9%とわずかに増加しておりますが,特別法犯につきましては85人と,前年同期に比べて41人,32.5%減少している状況,大まかに言って横ばい状態と言えようかと思います。  成人を含めた刑法犯総検挙人員 2,937人に占める少年の割合は44.6%,約45%ということで,前年に比べて 0.8ポイントほど減少しているという状況でございます。  しかし,非行内容を見ますと,委員さん方御案内のとおり,伊奈町で発生した無職少年による女子高生殺人事件,あるいは岩瀬町で発生した男子高校生らによる強盗事件に見られるように,少年による凶悪事件が増加傾向を示すなど,極めて憂慮すべき状況にあると言えます。  刑法犯少年の特徴を見てみますと,刑法犯少年全体に占める中,高校生の割合が73.2%ということで,まさに少年非行の中心になっている。  それから,内容を見てみますと,万引きあるいはオートバイ盗などの初発型非行と言っていますが,これが刑法犯少年全体の69.7%と,約70%を占めている状況が見られるところでございます。  また,特別法犯少年85人の特徴としては,シンナー等有機溶剤の乱用者が69人で全体の約80%,それから覚せい剤乱用少年は12人検挙しておりますが,いずれも有職,無職少年で,このうち7人,60%が女性ということでございます。  これら非行の背景には,少年自身の規範意識の低下であるとか,あるいはしつけといった家庭の問題,あるいは現在のような享楽的な社会風潮を反映したところの環境問題等々が考えられるわけでございます。  特に,社会環境の悪化の中では,先ほどから出ていますようなテレクラ問題でございますけれども,御案内のとおり,過日,総務庁の「青少年と電話に関する調査研究報告書」というのが明らかになりました。その結果を見ますと,実際に電話をした経験がある中,高校生というのは,15.9%,16%です。このうち女子高校生に限ると27.3%ということで,電話をかけた後の行動については,ホテルに行ったという回答をした者が 5.1%と,注目すべき調査結果が出ております。  本県におきましても,昨年12月,青少年──これは13歳から19歳でございますが──からアンケートを実施した際に,実際に電話した経験者というのは,何と45.3%,約半分,極めて高い状況にあります。決して人ごとではない,本県においても深刻な状況だということが言えるわけでございます。  ここで,1件,事件事例を紹介させていただきますと,もちろんこれは条例施行後のごく最近の事例でございますが,男友達とトラブルがあったと,むしゃくしゃしていたということで,何となく安易に──16歳の無職の少女ですが──テレクラに電話をしたと。これはと手ぐすね引いて待っていた26歳の男性と──知り合ったということになりますか──モーテルの方に直行して,結局そこで不純な性行為をやったと,こういう事案がありまして,捜査の結果,その会社員を県条例の違反で逮捕いたしました。これはひたちなか市の事例でありますが,こういう事案が後を絶たないという状況が現実でございます。  警察では,このようなテレクラに係る事案等も含めた現状を踏まえまして,少年の非行防止と健全育成を図るため,県,教育庁,市町村,学校等との関係機関,さらには,少年指導員,子供を守る母の会等のボランティアの方々と緊密な連携をとりながら,街頭活動の強化による非行少年等の早期発見,補導,あるいは薬物等の乱用防止対策の強化,有害環境の浄化,青少年にテレクラを利用させない機運の醸成,テレクラ営業者等に対する取り締まりの徹底等の諸対策を推進いたしまして,少年の非行防止と健全育成に努めてまいりたいと考えております。  次に,第4でございますが,覚せい剤事犯の検挙状況についてでございます。  本県における覚せい剤事犯の検挙は,昭和46年に4件2名を検挙したのが初めてでございまして,それ以降は,年々急激な増加を示しておりまして,10年後の昭和56年には,現在までの最高の 675人を検挙しております。その後,減少傾向が若干ありましたが,平成5年以降再び増勢に転じまして,昨年は 522人を検挙して,覚せい剤の押収量も,これまでの県警の史上最高 2,286.5グラム,2キロ余という大量押収を見たところでございます。  本年はということになりますと,やはり増加傾向が続いている。7月末で見ますと,検挙件数で 534件,検挙人員で──我々,大体この評価は検挙人員で見ているのですけれども── 372人,対前年同期と比較して 295人,プラス26.1%増ということでございます。また,押収量も 1,026.3グラムということで1キロを超えておりまして,前年と比較しますと 949.9,約1キログラムの減少ではありますが,これは,昨年5月に水海道の管内で密売者から一挙に 1.5キロ押収というのがありましたために,本年こういうマイナスの結果にはなっておりますが,例年と比較いたしますと,この時点での1キロ押収というのは非常に多いということでございます。  覚せい剤事犯の特徴的傾向を見てみますと,1つには,やはり暴力団員が全検挙者の45.4%,約半数は暴力団ということで,彼らが非常に高い率でかかわっている。暴力団が暴利と組織性を背景として覚せい剤等の薬物の密売に依然として根深く関与しているという状況がうかがえます。  2つ目には,再犯者が全体の53.5%,非常に薬物の依存性が高いと,過半数は再犯者だということ。また,検挙被疑者の居住地が,県内85市町村がありますが,65市町村──これ約77%になりますけれども──に,非常に県内一円と言っていいぐらい蔓延化していると。  3つには,覚せい剤事犯で6人,アヘン事犯で1人の計7人のイラン人を検挙しておりますが,来日外国人の薬物事犯の検挙が増加しているということ。  4つには,女性乱用者の検挙,これは58人で全体の15.6,16%を占めておりますが,特に年少者の中で女性の占める比率が非常に高いということも一つの特徴でございます。  5つ目には,30歳未満のいわゆる青少年の検挙者が 138人で,全検挙者の37.1%を占めて,依然として青少年層に深く浸透していると。また,本年の覚せい剤事犯で年齢構成などを見てみましたら,最高の年齢者が72歳の無職の女性,最年少者は16歳の無職の少年であったわけでございますが,いずれにしても薬物使用について幅広い年齢層で乱用されているという状況でございます。  幸い,県内ではこれまで,他県に見られるような中,高校生等による薬物事犯の検挙はございません。しかし,来日外国人,特にイラン人の密売事犯が急増しているということは先ほど申しましたが,東京とか埼玉県では,中,高校生等の年少者が,ダイエット効果があるといったような甘言に安易に手を出しているという傾向が見られます。そういったことで手に入れた覚せい剤等を使用しているということで検挙された事例がありますが,こういった事犯が,今後,隣県である本県にも波及してくることが十分考えられるわけでございます。  なお,覚せい剤以外の薬物につきましては,大麻であるとかアヘンであるとか,若干検挙もありまして,使用薬物の多様化もまた見られるという状況でございます。  このような薬物情勢に対処するため,警察といたしましては,関係機関・団体等との連携を密にしながら,薬物の供給の遮断と需要の根絶,供給と需要面からの対策,特に暴力団,来日外国人等の薬物密売組織の壊滅と薬物乱用者の徹底検挙に努めるとともに,これまた薬物を根絶する社会環境づくりのための啓発活動が非常に重要でありますので,積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  長くなって恐縮でございますが,以上でございます。 10 ◯香取委員長 次に,河邉刑事部長。 11 ◯河邉刑事部長 それでは,私から刑法犯の発生,検挙状況について申し上げます。  本年8月末現在でございますが,刑法犯認知件数が2万 2,297件,検挙件数が1万 2,729件となっておりまして,検挙率は57.1%でございます。昨年の同期に比べまして,認知件数がわずかに増加になっている一方,検挙件数は 9.0%の減,検挙率は 5.8ポイントの減少となっておりますが,検挙率につきましては,全国平均は39.8%でございますので,これとの比較におきましては大きく上回っているところでございます。  なお,認知件数の93.0%,ほとんどを窃盗犯が占めているところでございます。  これまでの発生いたしました刑法犯の特徴的傾向について申し上げますと,その一つが,窃盗犯に関連することでございますが,自動販売機荒らし,あるいは万引き,こういった手口のものが大幅に増加していることがその特徴でございます。また,凶悪犯に移行するおそれのある侵入盗でありますとか自動車窃盗,こういった重要窃盗犯につきましては,認知件数,検挙件数,いずれも減少しております。特に侵入盗につきましては 660件と,大幅に認知が減少しているところでございます。  その2は,殺人,強盗などの重要犯罪でありますが,認知件数,検挙件数,いずれも大幅に増加しているところでございます。罪種的には,同一地域における連続放火,これは検挙に至りましたが,結城,古河といった県西部を中心といたしました連続放火,あるいは波崎町における連続放火が発生し,検挙いたしているところでございます。また,年少者に対する強制わいせつ,こういった罪種の認知件数と検挙件数が大幅に増加しているところでございます。  捜査本部設置に至りました凶悪事件などでございますが,江戸崎警察署における霞ヶ浦湖畔においてのタイ人男女被害に係る殺人死体遺棄事件,また,水戸,石岡,笠間で殺人死体遺棄事件,結城警察署で栃木県との合同による連続放火事件,これを設置しているところでございます。このうち4件につきましては,おかげさまで被疑者を検挙に至っているところでございます。水戸については,現在もなお継続捜査中でございます。  暴力団犯罪につきましては,先ほど本部長から御説明申し上げたとおりでございますが,けん銃発砲事件につきまして,昨年は8月末現在で10件発生しているところでございますが,本年は1件と極めて少なく,また,人に向けての発砲が発生していないのが特徴でございます。  最近の犯罪につきましては,広域化,国際化の進展が著しいほか,地下鉄サリン事件など,我が国の警察が今まで経験したことのない事件の発生を見ているところでございます。  また,暴力団につきましては,その資金源獲得のために不動産取引,金融取引等の経済活動への介入,あるいは倒産整理などの民事問題への介入,こういったものが強まっているところでございます。  こうした情勢に対処するため,このたび,捜査一課に特殊事件捜査指導官を配置するとともに,科学捜査担当警部を配置するなど,捜査体制を強化したところでございます。  また,社会問題化しております金融不良債権問題につきましても,暴力団介入という状況を踏まえ,捜査第二課,暴力団対策課,生活保安課,公安第二課など部の垣根を越えた捜査体制を構築いたしまして,鋭意捜査を推進しているところでございます。  また,暴力団に対しましては,警察の取り締まりとあわせまして,茨城県暴力追放推進センター,あるいは茨城県企業防衛対策協議会など,暴排組織と緊密な連携のもと,暴力団排除活動を強力に推進しているところでございます。
     なお,被害者対策の関連で,特に性犯罪の被害者の立場を考慮し,被害者と同性である婦人警察官による捜査や相談業務体制を強化するため,このたび,捜査第一課に初めて婦人警察官の警部補を配置し,同婦人警察官を班長に,警察本部内の婦人警察官20名で編成する女性被害犯罪捜査班を設置するとともに,警察署の婦人警察官14名を女性被害犯罪指定捜査員に指定することといたしまして,各警察署の性犯罪捜査に活用することとしているところでございます。以上でございます。 12 ◯香取委員長 次に,萩原交通部長。 13 ◯萩原交通部長 交通死亡事故抑止対策につきまして御説明申し上げます。  ことし8月末現在,県内の人身交通事故は,発生件数,負傷者数とも増加しております。しかし,反面,死者数につきましては,前年同期比13人減少を見ております。しかしながら,死者数を全国的に見ますと,死者総数では全国ワースト第7位,人口10万人当たり,自動車1万台当たりでは,いずれも全国ワースト第1位となっておりまして,本県内の交通情勢が極めて厳しい状況にありますことは変わりがございません。  昨日現在の死者でございますけれども,死者は 269人でマイナス11人, 3.7%減少でございますが,全国的にはワースト第8位というところに位置づけられております。  このような現状から,県内の交通事故死者を減少させて安全かつ快適な交通社会を実現させるため,交通事故発生状況を正確に分析いたしまして,的確な交通死亡事故抑止対策を,時期を逸せず展開していくよう努めているところでございます。  今後において推進する具体的な対策の第1といたしましては,9月21日から30日までの10日間実施されます秋の全国交通安全運動の効果的な推進を掲げてございます。各市町村を初めといたしまして,関係機関・団体との連携を強化いたしまして,高齢者の交通事故防止,シートベルト着用の徹底,二輪車,自転車の交通事故防止,交通指導取り締まりの強化を重点といたしました交通事故防止対策に取り組んでまいります。  その中で,高齢者の関係する交通事故防止対策といたしましては,高齢者の皆さんに実際に参加していただきまして,歩行者として,また,自転車や車を実際に運転して学んでいただきます交通安全いきいきゼミナールの開催,薄暮時及び夜間に徒歩または自転車で外出する際には事故防止上効果的な反射材の普及促進などを,シートベルト着用の徹底につきましてはシートベルト着用効果の周知及び着用指導を徹底,チャイルドシート着用の啓発活動,シートベルト体験車を活用しての意識の高揚,二輪車,自転車の交通事故防止につきましては,中学生,高校生に対しまして安全な乗り方の実技指導の推進,ライトの早目点灯と早目合図の促進等につきまして,それぞれ推進を図ってまいります。  その第2は,交通指導取り締まりの強化についてであります。交通事故の発生実態を分析,検討しつつ,警察の総力を挙げました総合取り締まりや一斉街頭指導立哨を行ってまいりたいと考えております。また,交通事故に直結する悪質,危険,迷惑性の高い違反及び命綱といわれているシートベルト着用義務違反等に重点を指向して指導取り締まりを推進してまいります。  交通指導取り締まりの強化は,死亡事故の抑止を図る上で極めて有効な手段でありますので,警察組織の総力を挙げて,効果的,効率的に推進してまいります。  その第3は,総合的な道路交通環境の整備についてでございます。本年度は,第6次交通安全施設等整備事業五箇年計画の初年度といたしまして,信号機の新設を初め,各種交通安全施設の整備を推進しているところでございます。  特に夜間における交通環境の改善を図るため,昨年に引き続きまして,道路管理者,関係機関と連携しながら,「アッとナイト運動」と称しまして,道路照明の設置を働きかけ,7月末現在では,道路照明 1,102基を設けたところでございます。また,夜間事故防止重点路線を指定いたしまして,その対策としましては,高輝度道路標示22キロメートル,自発光式交差点中心鋲20個等を整備しております。  さらに,7月末から8月上旬にかけて,県土木部と一体となりまして,交通危険箇所31ヵ所について共同点検を実施したところでございます。交差点の改良,交通安全施設の整備等を推進し,危険要因の除去,解消に努めておるところでございます。  本年度の主な交通安全施設の整備事業といたしましては,交通管制センターの高度化,管制エリアの拡大,信号機の新設及び高度化,道路標識,道路標示の更新及び大型化,地域の交通情勢の変化に対応した交通規制の見直し等を推進中でございます。  交通管制については,小型情報板及び信号制御用コンピューターの増設,水戸市内国道50号下り線への旅行時間計測提供システムの整備,信号機につきましては,事故多発等の危険な交差点や通学通園路を中心に 116基を新設するとともに,80基を地域制御化いたしまして,また,交通弱者対策といたしましては,信号機43基を音響式誘導付加装置,あるいは感応化をするなどの施策をとっているところでございます。  道路標識につきましては,最高速度,一時停止等の規制標識1万 3,474本,道路標示につきましては,横断歩道 8,310本,実線標示 1,021キロメートル,そのうち高輝度標示は 202キロメートルほど実施しております。  それぞれ整備する計画で事務を進めているところでございますが,これらの交通安全施設の整備につきましては,交通事故の発生状況,地域住民の要望,交通流・量・質等を把握して,それぞれの地域の実態に応じた施策となるよう,道路管理者との連携のもと,引き続き強力に推進してまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。 14 ◯香取委員長 以上で,執行部からの説明聴取を終了いたしますが,説明漏れはございませんか。──。  ないようですので,これより質疑を行います。        ─────────────────────────── 15 ◯香取委員長 質疑等がありましたら,お願いいたします。  鈴木委員。 16 ◯鈴木(孝)委員 私の方から2点ほどお尋ねしたいと思います。  先ほど河邉刑事部長の方から性犯罪時の婦警さんによる対応というお話がありましたので,そのことに関連して何点かお聞きしたいと思います。  まず,性犯罪時の被害者救済策といいますか,その一環だと思うのですけれども,具体的に,昨年度の性犯罪の被害届け出状況といいますか件数,あるいは朝,昼,夜等の時間帯での割合といいますか,そういったものも含めて,被害届の状況をちょっと教えていただきたいのですが。 17 ◯河邉刑事部長 届け出の状況につきましては,今,手持ち資料ございませんので,とりあえず性犯罪の発生状況ということで,まず御説明いたしたいと考えております。  性犯罪と申しますと,典型的なものは強制わいせつ,あるいは強姦といったものでございますけれども,我々は,女性の救済を図るという意味から,女性の羞恥心に触れるような犯罪,これを広く性犯罪としてとらえたいと考えてございます。  そうしますと,そのほかに公然わいせつ,あるいは強姦とか強制わいせつを目的として住居侵入を行うといったもの,あるいは軽犯罪法でありますが,のぞき,つきまとい,あるいは売春防止法でも困惑,影響力を利用して少女に売春させるとかいったもの,あるいは青少年保護育成条例といったもの,こういったものを幅広くとらえますと,罪種的には強盗,強姦,わいせつ目的,略取誘拐,強制わいせつ,色情盗,性的な目的での住居侵入,公然わいせつ,軽犯罪法でののぞき,つきまといなど,売春防止法,児童福祉法違反,青少年保護育成条例といったものになるかと思いますが,これを全部合わせますと 437件ほどの認知をしているところでございます。  特に悪質な凶悪犯の部類に入ります強姦あるいは強盗強姦は39件,強盗強姦はございません,強姦のみでございますが,39件発生しております。また,わいせつ目的での略取誘拐が6件,強制わいせつが41件でございます。 437件のうち一番多いのは色情盗,いわゆる女性の下着などを家に侵入して窃取するといったものですが,これが 196件ほど発生しているところでございます。  届け出等の時間帯につきましては,申しわけございませんが,ただいま手持ちに資料ございませんので,後ほど資料提供させていただきたいと考えております。 18 ◯鈴木(孝)委員 具体的には,真っ昼間からとか明るいときというのは比較的少ないのではないかなと,夜が多いのではないかなと,私,自分の推測を持っておりますが。  これは茨城県内のある被害に遭った方からの御相談なのですけれども,ことしに入って既に2件,私だけで,相談を受けた方の中でありまして,今,部長がおっしゃった発生状況の39件に入っているかどうかわかりませんが,なかなか被害を届け出るということが,非常に勇気が要るというお話なのです。実際に,その後,その1件の家は引っ越しをなさったということもございました。御主人が出張がちで留守がちだということをあらかじめ知っていたのではないかという方だったのですけれども。  そういうことを含めまして,何といいますか,届け出るときの被害者の側の勇気を出させるようなというか,そういった対応が県警本部の御指導で今後できないかなと考えているところなのです。  きょうは,刑事部長から力強い,性犯罪における婦人警官の新たな対応ということを伺って意を強くしているわけでございますけれども,私がちょっと調べたところによりますと,婦警さんによる対応を24時間でやろうというところもあるようなのです,自治体によっては。そういうことで,本県のこのたび行われます婦警さんによる,被害者が来られたときの対応というのを,もう少し細かくお話しいただけないかと思うのです。 19 ◯河邉刑事部長 委員御指摘のとおり,性犯罪の被害者と申しますのは,大変心に大きな傷を負っているわけでございますが,警察で捜査が始まりますと,男性警察官による事情聴取などが行われるわけでありますが,それ自体が必要以上に精神的苦痛になっていたということが,これまでの状況でございます。  こうしたことから,被害者の中には,そもそも羞恥心などから警察に対する届け出をためらうといった傾向があったと推測しております。そういったことから,先ほど申し上げました性犯罪の発生,届け出のこともありますが,暗数といったものが相当あると考えているところでございます。こういった状況そのものが,女性の被害回復といった面で,より大きく改善する必要がある問題だと理解をしているところでございます。  こういったことから,女性が被害届を出しやすい環境をつくるため,1つは,ただいま申し上げました女性被害犯罪捜査員を活用していくわけでございますが,これにつきましては後ほどもう少し運用について御説明させていただきますが,このほかに,現在予定中でございますが,捜査一課に女性被害犯罪相談 110番──仮称でございますが──これを設置いたしたいと考えてございます。これは警察本部にフリーダイヤルでの電話を設置いたしまして,婦人警察官が受けて対応するといった形にしたいと考えてございます。  それから,電車の中での被害といったものも多いわけでございますが,鉄道警察隊においては,既に本年7月から水戸,土浦駅に痴漢等被害相談所を設置いたしまして,同隊の婦人警察官が痴漢,公然わいせつなどの相談や被害受理に当たっているところでございます。  また,警察全体の窓口でございます交番にも婦人警察官の配置を促進いたしまして,女性からの被害届け出,相談を容易にするようにしているところでございます。  女性被害犯罪捜査員の運用につきましては,先ほど申し上げましたとおり,本部の勤務員20名,それから女性被害指定捜査員として警察署における婦人警察官14名で編成しているわけでございますが,夜間,休日といった場合におきましても輪番で待機制をとってございますので,事案発生した場合には,24時間対応することといたしております。以上でございます。 20 ◯鈴木(孝)委員 そういった非常に前向きの取り組みをしてくださるということで,前進かなと思うのですけれども,例えば具体的に申し上げますと,被害の状況を見ますと,先ほど強姦の数が全体の1割弱ということでございましたけれども,いわゆる被害に遭ったときの状況といいますと,悲惨な状況,心身ともに文字どおり傷んでいるという状況だと思うのです。そういうことから考えますと,例えば,被害に遭った方にただ聴取するということで事終われりというようなことが仮にあれば,それは話すだけ話させられたということになりますから,男性の方に話するよりは婦人警官の方には話しやすいと,それはこれで体制が一歩前進したと思うのですけれども,もう少し突っ込んで,いわば心のケアと申しますか,励ましと申しますか,そういったものを県警察の中で何か考えていただけるものがないかどうか,これについて代案があればお願いしたいと思います。 21 ◯佐藤警務部長 御質問にお答えさせていただきます。  確かに,性的な犯罪被害を受けた女性の負う心の傷というのは大変深いものがあろうかと考えております。したがいまして,その被害に遭われた女性の心理的なケアを図るということも,警察に課せられた重要な任務の一つであると,私どもとらえております。  そこで,我が県におきますところのそのような心理的なカウンセラーを行う職員の問題でありますが,現時点で,1人の女性職員を心理カウンセラーとして雇用をいたしておるところでございます。  この女性職員につきましては,現在,県警本部内に設けてございます総合相談センターに配置してございますが,月々の相談件数の取り扱いが,その女性職員1名で約 100件強になります。特に女性問題,少年問題について,その女性のカウンセラーが取り扱っているわけでありますが,大変過重な勤務になっているという状況がまずございます。  今後,犯罪被害者,特に女性が被害を負ったものにつきまして,私ども力を入れて取り組んでまいりたいという施策を持っておるわけでございまして,そうしますと,ますますその相談件数等がふえてまいろうかと思います。なかなか心理的なケアという場面にまで立ち入ったことができなくなるおそれがあるということで,私どもの方といたしましては,現在当たっている心理相談カウンセラーの職員1名を,今後ますます増強していかなければならないと考えているわけでございます。  平成9年度予算要求の中でも,この辺は重点的なポイントとしてとらえてまいりたいと私ども考えておるわけでありますが,ぜひ文教治安常任委員会の各皆様方にもどうぞよろしくお願いいたします。 22 ◯鈴木(孝)委員 本当に,何といいますか,物とか金とかが取られたという場合は,その賠償ということでお金で,その場合も大変な精神的な痛手を負うことがありますけれども,この場合は文字どおりそういった意味のケアが,行政,なかんずく警察によって行われることによって,これから迎える新しい時代に,いわゆる人権の重みというものを行政は深くとらえているのだなということで,その対応については,ぜひ増強の方向を今後とも模索していただければと思います。  もう1点,話変えますが,交通事故の減少策の一環といいますか,いろいろ取り締まりの強化をなさるとか,あるいは交通安全施設の整備を図られるということがよく言われるわけですけれども,先ほども交通部長からお話がありましたとおり,非常にそういった整備について御尽力いただいていると思います。  しかし,ドライバーにとって,そういった外的な環境といいますか,そういったものにおける防止策というのだけではなくて,ドライバーの心理といいますか,もうちょっと内的な部分の防止策を図る必要がもっとあっていいのではないかなと,自分の自戒を込めて。私もよく見通しのいいところは吹っ飛ばして曲がったりとかするたちなものですから,O型は非常にむらが多いとか県警のホームページに書いてありましたけれども,そういう部分確かにあるわけでございます。  そういうことで,ドライバーの心理に対してブレーキをかけさせるというか,それがあれば,取り締まりを強化したり安全施設の整備を徹底するということ以上に,もっと大きな効果が実はあるはずなのです。  きょう申し上げたいのは,ドライバーの心理面に対していろいろなことが考えられるわけですけれども,その中で教育とか研修が大事になってくるだろうと。どんなに悲惨なことになるのかというような,先ほどおっしゃったようないろいろな機会をとらえて,今までもやっていらっしゃるし,これからもやっていかれると思うのですけれども,研修の中でやっていらっしゃるビデオといいますか,映画が,非常にすごい……事故のあったところにカメラ持っていって,ちょっとテレビでは見られないような非常に生々しいビデオ上映をやっていらっしゃるということを伺いまして,そういったものをしっかり研修を受けていくということを推進するのが大事ではないかなと,今考えております。  それで,その辺について何か工夫しているところがないかなということで,私も調べましたけれども,札幌中央署が,地元の商店会と提携いたしまして,研修を受けた人,そのビデオをごらんになったりした方には,セイフティセミナーカード等を発行して,商品割り引きで売りますよとか,あるいは粗品を贈呈しますというようなことまで考えて取り組まれている例が,中央署ですけれども,そういう警察の取り組みがあるのです。  今,県警でホームページをつくられておりますけれども,その中に動画として,そのホームページ見るときに,研修用のビデオも搭載できないかということを御提案申し上げると同時に,それについての御意見ありましたら伺いたいと思います。よろしくお願いします。 23 ◯萩原交通部長 御指摘のとおり,いろいろ交通安全を推進する上で,事故防止を訴えるのには,外的要因と内的要因の両方から施策というものは推進すべきであろうと考えております。  心理的面に非常に効果を及ぼすという意味で,今,札幌中央署での施策の御紹介をいただきました。私,まだ着任早々でございまして,そこまで勉強しておりませんのでまことに申しわけございませんが,そういった先進的な事例はどんどんと前向きに私どもも勉強させていただきまして,取り入れられるべきものを取り入れてまいりたいと考えております。  なお,研修につきましてでございますが,つい2日ほど前,ヤングドライバーのセミナーを筑波サーキットで開催いたしました。このセミナーは,新聞などの報道各社の御協力もいただきまして,ヤングドライバーのセミナーがありますよということを県民の皆さんに知っていただきました。また,警察サイドといたしましても,ポスターなどで参加を募りました。普通,青年ドライバーの研修と申しますと,現在でき上がっている組織を通じて,組織にいる者から参加者を募るという形が多うございましたけれども,それでは本当に研修が必要な者が研修に参加できるかどうかということも問題の一つとして指摘されておりましたので,参加自由でどうぞ御参加くださいという応募方法をとらせていただきました。  その結果,電話での問い合わせや応募希望などがございまして,実際に受講した者は41名でございましたけれども,その3倍以上の方から希望がございました。これにつきましては,残念ながら先着順で締め切らざるを得なかったわけでございます。  その方法は,筑波サーキットに会場を設けまして,遠いところは大子とか,あるいは猿島とかという遠いところから集まるものですが,その旅費はこちらで御負担することはできません,あなたの車で来てくださいという形で,ただ事故があった場合の保険などはこちらで手当ていたしましょうと。そこで,夜間における高速走行時のブレーキング,ブレーキをかけてどうなるか,あるいはコーナーリング,それと反射材の効用,また,蒸発現象と申しまして,歩行者が道路の中央にたたずんでいる場合に,こちらが前照灯をつけておりましても,対向車も前照灯つけおりますから,それが交錯する場合に姿が見えなくなります。それを蒸発現象と呼んでおりますが,そういう現象も体験していただいて,夜間運転する場合に注意しなければならない点,また,高速で走った場合の危険性を認識していただく効果があったと思っております。  今回は四輪車でございましたけれども,今後,二輪車も1回やってみたいと存じておりますし,また四輪車については,あと2回,本年度中にそういう研修も行ってまいりたいと思っております。  心理面の回答にはなっていなかったかもしれませんけれども,そういった心理的作用をどのように訴えていくか,課題であると承知いたしますので,今後さらに勉強してまいりたいと存じます。 24 ◯香取委員長 ほかにありませんか。  青木委員。 25 ◯青木委員 これは質問ではないのでありますが,要望申し上げたいと思いますことは,県内の27ヵ署の署長さんの事件事故に対する姿勢とでも申しましょうか,私は,これが非常に一般署員のやる気を起こさせるとともに,事故防止,犯罪検挙等に大いに役立っていると思うのです。  私のつたない経験で申し上げますと,古河市の管内で今年の3月に,深夜,県道古河筑波線で夜間死亡事故が起きました。警察署長みずから現場へ飛んで行きまして,照明灯が全然ないと,道路に。これでは防止できないというわけで,3月の年度末でどこの土木事務所でも予算を使ってしまってほとんど残りがないというのを,土木部と署長みずからが交渉しまして,予算をかき集めて道路照明灯をつくって,さらにまた,そこは4車線なのですが,4車線ではスピードを出し過ぎるのです。ここぞとばかりに運転手が,ダンプの運転手が飛ばすというわけで,そこを2車線にしまして,中央分離帯30センチを60センチにして,事故防止に努めた結果,今までの4ヵ月間に死亡事故はゼロだと。  もう1点は,古河と栗橋の利根川の鉄橋がございますが,ここにも,事故が起こった際に署長みずから飛んで行きまして気がついたのですが,私どもも何十年となく古河に居住しているのですが,実は気がつかなかったのです。歩道と車道の間に防護さくがなかったのです。したがって,あそこは,御存じのように,群馬県からの有名な空っ風が吹くところでございますので,風が吹くと歩道を歩いている者が車道に吹き飛ばされて自動車にはねられるという事故が起きがちなところなのですが,早速これに着目された署長が,宇都宮の国道事務所に交渉して,これも年度末で予算がなかったのですが,宇都宮の国道事務所の所長さんも大変心配されまして,これも年度内に着工させまして,先般解決をいたしておると。  そういうのを,現場にいる警察官が目撃し,あるいは関係して処理しておりますと,やはりトップに立つ者の執務姿勢というものが,私は大いに影響するのではないかと思うのです。  それから,先ほど鈴木(孝)委員が指摘されました強姦とかそういう事件でございますが,これは被害に遭った女性も,生涯,夫にも言えない行為なのです。  実は,お隣の栃木県の小山署管内であった事件でございますが,列車の中でセクハラに遭って,その女性は勇気がある女性でございまして,その男性を小山の警察署まで引っ張っていったのです。私はこれは当然事件に立件されると思ったのですが,その女性の人も,やはり自分の将来のことを考える,こんなことをやったということが記録に残るのが嫌だと,それから翌日また警察に呼ばれて詳細な事情聴取を受けるのが嫌だということで,本人の方であきらめてしまった。したがって,男性の方も立件されないという実情がございました。これは小山署の管内です。  そういうことを考えますと,先ほど河邉刑事部長もおっしゃったように,女性の心理というものは非常に微妙なものがあるのです。それらの取り扱いについては,より一層,優しい女性の警察官がこれに対処していただいて,生涯心に残る事件なのですよ,女性にとっては,本人にとっては。そういう痛手を和らげていただけるように,一層努力することを希望いたします。これは私の希望でございます。お願いします。 26 ◯香取委員長 ほかにありませんか。  長谷川委員。 27 ◯長谷川(修)委員 萩原交通部長の御説明がいろいろあったわけですけれども,あの中に暴走族の取り締まりについて触れておられなかったというふうに覚えているのですが,暴走族の取り締まり状況,9月でございまして夏休みも終わったわけでございますけれども,どうなっているのか,1点だけお伺いいたします。 28 ◯萩原交通部長 暴走族について委員から御質問がございました。県内の暴走族は,約80グループ, 1,400人の勢力を有しております。また,夏季になりますと,毎年,これらの暴走族がその勢力を誇示するために,頻繁に暴走行為を繰り返すという傾向がございます。本年も,暴走族取り締まりにつきましては,警察本部内に暴走族対策室を設置して,毎週週末,あすからまた3連休でございますので,また次の週も3連休ということで,非常に暴走族の問題も懸念される時期でございます。  そういう時期にございまして,ことしに入りましてからの数字を若干申し上げますと,暴走行為者として 3,390名を検挙しております。その中で,典型的な集団暴走で──共同危険行為と申します──交差点で赤信号を無視して通るために青信号で通れなかったとか,暴走集団が来たので避けざるを得なかったとか,そういう暴走行為をしたグループを共同危険行為と申しておりますが, 325人を検挙しまして,うち40人を逮捕しております。  この夏季でございますが,6月から8月の3ヵ月間で,暴走行為,集団暴走は34件,参加人員約 900名,これは,昨年の同じ6,7,8月に比べまして,件数で14件,参加人員で約 400名と倍増しているような現況にございます。  先ほど申しました共同危険行為などでも,この3ヵ月間で25人逮捕いたしまして, 164名の暴走族を検挙しております。これは昨年に比べまして26人の増加で,特に逮捕は20名,4倍の人員を逮捕しております。また,現在,県内5署において暴走族事案の捜査をしているところでございます。 29 ◯長谷川(修)委員 前回の定例会でも,当時の白田部長にこの件については質問をさせていただいたわけですけれども,白田部長からは,例えば総検挙件数が3番目であるとか,押収車両が5番目であるとか,茨城県は一生懸命県警本部挙げてやっているのだという御意見の開陳があったわけですけれども,最後に,活発化する前に先制的に取り締まりを強化してやりたいというふうな言葉で結ばれたように記憶しております。  したがいまして,前任の白田部長があそこまで答弁をされておられますし,そしてシーズンが終わったといいましても,先ほど交通部長の方からお話がありましたように,連休とかこれからもまだまだ暴走族頻繁に出る可能性があります。引き続き強化をお願いを申し上げまして,質問を終わりにさせていただきます。 30 ◯香取委員長 ほかにありませんか。  鈴木委員。 31 ◯鈴木(正)委員 パチンコ店の件ですけれども,新聞を見ますと,幼児といいますか,子供の事故が,パチンコしているうちに事故が起きたということがありますけれども,茨城県内ではそういうことはございませんか,ちょっとお聞きします。 32 ◯小沼生活安全部長 今,鈴木(正)委員からお話の件は,事故の件でございますが,幸い,このところ本県ではそうした事故は見ておりません。  委員御案内のとおり,この近県では,先般,母親がパチンコに熱中している間に車の中にいた2歳と1歳の兄弟が脱水症状で死亡したり,群馬では,両親がパチンコに熱中中に4歳の幼女が行方不明になったと,今,捜査本部を設置して捜査を進めているようですが。千葉でも,母親がパチンコ中に4歳の幼児が用水堀に落ちて溺死したという事例がございますが,先ほど申しましたように,本県では,今のところ幸い見られない。  しかし,こういう時節柄,そういった事故は十分懸念されるわけでございます。このことにつきましては,我々もそうですが,遊技業界でも非常に力を入れてそうした事故防止取り組んでおりますし,その上部団体に国の方にも全日遊連という組織があるのですが,ここも大変これを重視しまして,いわゆる通達を県遊協の方に出したり,それぞれのパチンコ店,いわゆるホールにも出したりして,そういった事故の防止を指示していると。  私ども警察の方としても,そういったことで先般も,県遊協──団体がありますから──そこに,例えば管理者,そうした指導者を設定して,常時,駐車場等,あるいはホールの中もそうですが,警戒をやってくださいよと,あるいは常時店内で事故防止の広報をやってくださいよと,また,場合によってはチラシとかポスターなどをつくって,それなども掲示して事故防止に当たってくださいよということで,私どもも強くお願いをしているところでございます。先般もホールをちょっと見ましたら,そういったことで大変意識も高まって,事故防止対策をとっているようでございますので,大変結構なことだなと思ってきたのですが,今後とも,非常に今パチンコ熱盛んでございますので,いろいろそれにかかわる犯罪の予防,検挙も含めて,こういった面での事故防止にも努力していきたいと思っております。 33 ◯鈴木(正)委員 それは大変結構なことだと思いますが,ところで,パチンコに余り熱中をしまして,私の地区にあるのですけれども。 1,000万円ほど借金をしてしまったということで,3人ほど例があるのですけれども,倒産をする……パチンコに熱中しなくても倒産する方もありますから,余りパチンコのせいにもできないのですけれども,結果的には,自分の 200坪ぐらいしかなかった土地を半分売って 1,000何百万を支払ったということです。サラ金から借りたといいますから,たちまち膨れ上がったわけですけれども,そういうことがあるのです。  もう一つは,夜逃げをしたということで,3人から私もそういう話を聞いておりまして,非常に遊技関係の方々は気を使ってやっているのだろうと思いますが,何らかの規制ができないものだろうかと。余りおもしろいのでそういうことになるのか,あるいはまた機械がよ過ぎるのか,とにかく何らかのパチンコに対する規制というものはできないだろうかと,こういう話が私のところへ3,4人からありますので,これは要望といいますか,どう言っていいのかわかりませんが,何らかの規制が欲しいのではないかということを本部長さんも考えておいていただきたいなと,こういう苦情を3,4人から私受けております。  以上,要望にはなりませんが,一応,私,苦情を受けたことについて申し上げましたが,どうかよろしくお願いします。 34 ◯小沼生活安全部長 先ほど申したことに尽きるのですけれども,いずれにしても,我々,行政面からの指導と,やはり取り締まりが必要なのです。そういう意味で対応はやっておりますが,いずれにしても,こういう御時世,熱中する,のめり込む,いわゆるパチンコ依存症が非常に強いというのもまた実態でございます。それは,やはり店同士の熾烈な争いの中で,死ぬか生きるかという中でやっているということから,いろいろな不正遊技機を改造したり,あるいはモーニングサービスとかと称して,射幸心をより高めて客を呼ぶというような傾向が非常に見られるのです。それはやっちゃいかんよということで指導しておりまして,組合側も,業界側も,そういったホールに対する個々の指導もやっております。  我々,そうした行政指導と同時に,取り締まりの関係も厳しくやっているのです。去年は,いわゆる変造カードを使っての遊技という事件で,7件,17名ほど検挙しているのですが,ことしは既に7月末で,この資料を見ますと,18件,21名と,非常に多いカードの不正使用事犯を検挙しております。  こういう情勢でございますので,今後とも,射幸性を余り高めないような遊技機の適正な配置であるとか,それから,先ほど言ったような施策を末端まで浸透するということとあわせて,そういった変造カード等による不正事案,あるいは聞くところによりますと,店ぐるみの不正事案といったものも他県にはあるという情報もありますので,十分目を光らせて取り締まり面でも少し徹底していきたいと思っております。 35 ◯香取委員長 ほかにありませんか。  澤畠委員。 36 ◯澤畠委員 先ほど来より,交通部長さん,本県の交通安全対策等の中で事故事犯の状況をお伺いしたわけでありますが,人為的な事故,あるいは事故をもたらす背景にはいろいろ要因があろうかと思うのですが,人為的な中にも,道路構造上,道路工学的な中に,事故を誘発するような,起こりやすいような状況の道路構造があっての事故も中にはあるのではないのかなということを感じることもありますが,状況としてはいかがですか。 37 ◯萩原交通部長 現実に事故現場を見てみますると,道路構造上の問題もあろうかというところが見受けられないわけではございません。例えば側溝のふたがけの問題などもそうでございます。  そういうときに,現在,警察本部といたしましては,交通事故対策官をこの4月に──警視のポストでございますが──新設いたしまして,重大事故の現場は必ず見させております。そこで,道路管理者と一緒にその道路状況を,検証と申しましょうか,検討いたしまして,安全対策上役立てております。  そのほか,先ほど御説明申し上げましたように,県内から拾い上げました31の危険箇所につきましては,既に7月,8月をかけて点検が済んでおりますので,道路管理者と連携を強めながら,道路管理者も危険と感ずる場所があるでしょうし,私ども交通管理をする立場から見て危険と感ずる場所もありますので,そういう場所の早期改善改良という面にも努めてまいりたいと存じております。 38 ◯澤畠委員 終わります。 39 ◯香取委員長 ほかにないようですので,以上で質疑を終了いたします。
           ─────────────────────────── 40 ◯香取委員長 それでは,これより付託案件について採決をいたします。  採決は一括して行います。  第 128号議案中警察本部関係,第 147号議案及び報告第10号別記2について,原案のとおり可決または承認することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 41 ◯香取委員長 御異議なしと認め,原案のとおり可決または承認することに決しました。        ─────────────────────────── 42 ◯香取委員長 次に,請願の審査を行います。  警察本部関係の請願は,継続1件であります。お手元に請願調査表を配付しておきましたので御参照願います。  なお,審査の参考上,必要ある場合は執行部の意見を求めたいと思いますが,これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 43 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  それでは,8年第4号 岩井警察署設置に関する請願について審査願います。 44 ◯香取委員長 御意見等がありましたら,お願いいたします。               〔「採択」と呼ぶ者あり〕 45 ◯香取委員長 採択との声がありますので,本件は採択とすることに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 46 ◯香取委員長 御異議なしと認め,採択とすることに決しました。        ─────────────────────────── 47 ◯香取委員長 続いて,お諮りいたします。ただいま採択といたしました本件については,執行機関に送付し,その処理の経過及び結果の報告を求めたいと思いますが,これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 48 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  以上で,本委員会に付託されました警察本部関係の審査は終了いたしました。御苦労さまでした。  それでは,ここで暫時休憩いたします。  再開は午後1時と予定いたします。                 午後0時3分休憩          ───────────────────────                 午後1時2分開議 49 ◯香取委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  これより教育庁関係の審査を行います。  本委員会に付託されました案件のうち教育庁関係は,第 128号議案 平成8年度茨城県一般会計補正予算(第2号)中教育庁関係,第 144号議案 茨城県県立学校設置条例の一部を改正する条例,第 146号議案 県有財産の取得について,第 159号議案 工事請負契約の変更について及び報告第10号別記3平成8年度茨城県一般会計補正予算(第1号)中教育庁関係の5件であります。これら案件を一括して議題といたします。  これより執行部の説明を求めます。  初めに,齋藤教育長。 50 ◯齋藤教育長 香取委員長,鶴岡副委員長初め委員の皆様方には,本県教育の振興のために特段の御尽力を賜り,厚く御礼申し上げます。  まず,今議会に提案してございます教育関係議案の説明に先立ちまして御報告申し上げます。  既に,本会議の質問で取り上げられましたことでございますが,病原性大腸菌O-157による食中毒が,5月下旬の岡山県での発生以来,全国的に広がり, 8,000人を超え,児童生徒が発症し,また残念なことに児童の命も失われるという深刻な事態に至っております。  本県におきましては,6名の方が発症しておりますけれども,児童生徒の発症例はございません。しかし,O-157より症状の軽いO-26による発症例が小学生で1名ございましたことは,残念なことであります。  県教育委員会といたしましては,衛生部と連携をとりまして,特に学校給食について,その関係者に対し,O-157の正しい知識の普及と加熱調理の徹底等の予防対策を指導してまいりました。その中で,夏休み中には,県内のすべての学校給食施設における施設設備の消毒,洗浄や緊急点検,学校給食に使用されます頻度の高い食材がO-157に汚染されていないかの抽出調査,さらには学校給食従事者に対しますO-157に係る臨時の検便等を行いまして,学校給食を再開する上での安全性の確保に努め,予定どおり2学期初めから再開しておるところでございます。  今後は,従前にも増して学校給食における衛生管理の徹底を図りますとともに,衛生部と連携をとりながら,食中毒予防のための監視指導を行ってまいります。  なお,児童生徒に対しましても,O-157についての感染防止意識の高揚と健康管理,衛生習慣の徹底などを指導しているところでございます。  次に,来春卒業予定の就職希望者の職場確保についてでございますが,平成9年3月高等学校卒業予定者の求人状況につきましては,職業安定課の調査による最新の求人状況──7月末現在でございますが──それによりますと,昨年並みの1万 2,700人と厳しい状況にございますので,5月に続きまして去る9月6日に,茨城県経営者協会等経済4団体に対し,本年2回目の求人要請を行ったところでございます。  今後とも,就職を希望します生徒全員がその希望を実現できますよう,関係各位の御理解,御協力を賜りながら,就職指導の一層の充実に努めてまいる所存でございます。  最後に,昨年度制度を創設いたしまして,今年度第2回目となります天心記念茨城賞についてでございます。  この賞は,(仮称)天心記念五浦美術館の建設を記念するとともに,将来を嘱望される作家の育成と日本美術の発展に寄与することを目的として設けたものでございまして,財団法人日本美術院が主催します再興日本美術院展覧会,通称「院展」と申しておりますけれども,この展覧会におきます奨励賞等の受賞作品の中から1点を選考し,その作家に授与するものでございます。  今回受賞の作品につきましては,院展初日の9月1日に平山郁夫日本美術院理事長らによる審査の結果,お手元に写真がお配りしてございますけれども,神奈川県鎌倉市在住の画家西田俊英氏の「寂光」という作品に決定いたし,9月17日,県公館におきまして,賞状と副賞として金 500万円を授与することとしております。  受賞作品につきましては,作家の寄贈により県に帰属することとなりますので,今後は,機会あるごとに県民の皆様に鑑賞していただけるものと考えております。  続きまして,本日の文教治安委員会に付託されております教育委員会関係議案の概要を御説明申し上げます。  お手元の議案1)の目次をごらんいただきたいと思います。  教育委員会が関係しております議案は,まず,第 128号議案 平成8年度茨城県一般会計補正予算(第2号)でございます。今回の教育委員会関係の補正予算総額は,6億 4,825万 4,000円の増額補正でございまして,この結果,補正後の予算は 2,895億 935万 6,000円となります。  この補正予算の主なものとしましては,県立学校のし尿浄化槽設備等の整備に要する経費,県立図書館の電算化の準備に要する経費などでございます。そのほか,(仮称)県南地区生涯学習センター整備等に係る債務負担行為,並びに高校整備事業に係る地方債の増額補正でございます。  次に,第 144号議案 茨城県県立学校設置条例の一部を改正する条例でございます。  これにつきましては,「茨城県立谷田部高等学校」の名称を「茨城県立つくば工科高等学校」と改めるものでございます。  次に,第 146号議案 県有財産の取得についてでございます。  これにつきましては,(仮称)県立高等養護学校の用地を取得するものでございます。  次に,第 159号議案 工事請負契約の変更についてでございます。  これにつきましては,(仮称)茨城県天心記念五浦美術館新築工事ほか1件の工事請負契約を変更するものでございます。  最後は,報告第10号 地方自治法第 179条第1項の規定に基づく専決処分についてでございます。  これにつきましては,病原性大腸菌O-157対策に係る教育委員会関係予算でございます。  以上,予算案1件,条例案1件,条例以外の議案2件,報告は専決処分の報告でございます。詳細につきましては関係課長から説明させますので,御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 51 ◯香取委員長 次に,河野総務課長。 52 ◯河野総務課長 総務課関係御説明申し上げます。  恐れ入りますが,議案3)概要説明書の99ページをお開きいただきたいと存じます。  私学振興費でございますが,一番右の端にございます備考欄をごらんいただきたいと思います。私立高等学校等経常費補助2億 7,551万円の増でございますが,対象生徒数の確定に伴う補正でございます。当初予算におきましては,生徒数等について見込み数を用いて算定しておりましたが,今年度5月1日現在の学校基本調査により人数が確定したことに伴います補正でございます。  次の私立高等学校授業料減免事業費補助 121万 3,000円の増でございますが,これも対象生徒数の確定及び補助単価の増額に伴うものでございます。  次に,私立幼稚園特殊教育費補助 1,697万 4,000円の増でございますが,対象幼児数の確定に伴うものでございます。  次の県私立幼稚園連合会補助 197万 3,000円の増でございますが,対象幼児数の確定に伴うものでございます。  次の私立高等学校等教育改革推進事業費補助 204万円の増でございます。対象生徒数等の確定に伴うものでございます。  以上,総務課計といたしまして2億 9,771万円の増,内訳は,特定財源 6,114万 2,000円の増,一般財源2億 3,656万 8,000円の増でございます。  総務課関係以上でございます。よろしくお願いいたします。 53 ◯香取委員長 次に,藤枝財務課長。 54 ◯藤枝財務課長 財務課関係につきまして御説明申し上げます。  次の 100ページでございます。  上から小学校費 1,282万 9,000円の減,中学校費 1,282万 9,000円の増,高等学校総務費 1,619万 4,000円の減となってございます。いずれも,研修旅費等所要額の確定に伴う旅費の内容補正でございます。  次に,高等学校建設費の校舎等整備費でございますが,茨城県霞ヶ浦の富栄養化の防止に関する条例の一部改正が今議会に提出されていることに伴いまして,霞ヶ浦流域にございます県立学校のし尿浄化槽につきまして3次処理施設を増設する経費といたしまして,備考欄の建物新増築費2億 9,619万 1,000円でございます。また,薬剤投与等により浄化槽の能力増を図るための経費といたしまして,施設保全費 2,256万円,トータルいたしまして3億 1,875万 1,000円の増額補正でございます。  次に,盲ろう学校費 462万 3,000円の増,養護学校費 3,470万 4,000円の増のうち,備考欄にございます盲ろう学校費の旅費,養護学校費の旅費が 1,157万 1,000円の増でございますが,いずれも,研修旅費等所要額の確定に伴う旅費の内容補正でございます。  次に, 101ページでございます。養護学校費の備考欄でございますが,就学奨励費 2,313万 3,000円の増でございますが,支給対象人員及び国庫補助単価の確定によるものでございます。  財務課計といたしまして,予算額で3億 4,188万 4,000円の増,特定財源で1億 9,156万 7,000円の増,一般財源で1億 5,031万 7,000円の増でございます。  次に,議案1)の8ページをお開き願います。  第2表の債務負担行為でございますが,9ページの一番下の県立学校建設工事請負契約について,消費税の改定が見込まれますことから,債務負担限度額を40億 2,500万円から41億 300万円に変更するものでございます。  次に,10ページをお開き願います。  第3表の地方債補正でございますが,11ページの下から10行目の高校整備事業で1億 8,000万円を増額するものですが,先ほど申し上げました県立学校し尿浄化槽の整備のため,校舎等整備費に充当するものでございます。  以上が,財務課関係の補正予算の概要でございます。  次に,51ページをお開き願います。  第 146号議案でございますが,県有財産の取得についてでございます。  (仮称)県立高等養護学校用地といたしまして,水戸市大野町6217番ほか65筆,5万 1,642平方メートルを取得するものでございます。  次に,議案概要説明書3)の 123ページをお開き願います。  報告第10号 地方自治法第 179条第1項の規定に基づく専決処分についてでございます。  平成8年度茨城県一般会計補正予算のうち財務課関係は,中ほどの全日制高等学校管理費 664万 2,000円の増,定時制高等学校管理費 114万 4,000円の増,盲ろう学校費 228万 5,000円の増,養護学校費 843万 3,000円の増でございます。いずれも,学校給食等に係る病原性大腸菌O-157対策といたしまして,県立学校の冷凍庫及び保存容器の整備等を行うものでございます。  今回の専決処分による財務課の補正額は 1,850万 4,000円の増で,すべて一般財源でございます。  以上で,財務課関係の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 55 ◯香取委員長 次に,長瀬高校教育課長。 56 ◯長瀬高校教育課長 高校教育課関係の議案について御説明いたします。  1)の47ページをお開きいただきたいと思います。  第 144号議案の茨城県県立学校設置条例の一部を改正する条例についてでありますが,これは「茨城県立谷田部高等学校」の名称を「茨城県立つくば工科高等学校」に改めるものであります。  変更する理由でございますが,まず,平成8年第2回定例会において校名変更の請願が採択されております。また,当該校は,平成7年4月1日に工業系専門高校への学科改編を完了しております。つくば市に存在する工業系専門高校であることを明示する必要があるということ,さらには,学校及びPTA,同窓会等地域住民の校名変更の要望にこたえる必要があるということでございます。  なお,校名を「県立つくば工科高等学校」とする理由でございますが,当該校の要望を考慮しながら,立地する学園都市つくば市という高度の科学技術情報や研究開発機能が集積している地域性を生かして,大学,研究機関,企業や地域住民との連携を図りたいということ,学科構成が情報科学教育を基盤とした上で電子技術,コンピューター技術及び通信技術などを総合的に習得させようとするものになっていること,また,生徒たちの科学する心をはぐくみたいということにより,このような校名にいたしたところでございます。  以上で,高校教育課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 57 ◯香取委員長 次に,中村生涯学習課長。 58 ◯中村生涯学習課長 生涯学習課関係につきまして御説明申し上げます。  第 128号議案 平成8年度茨城県一般会計補正予算(第2号)についてでございますが,議案概要説明書3)の 101ページをお開き願います。
     下のページでございますが,中ほどに記載してございます社会教育施設費でございますが, 866万円を増額補正するものでございます。これは,県立図書館の電算化準備のための経費,電算システム基礎調査,あるいは入力用図書資料の整備に要する経費でございます。今後,電算システムを導入することによりまして,図書の貸し出し,返却,検索等をより迅速に行いまして,県民サービスの向上を図ろうとするものでございます。  次に,恐れ入りますが,議案1)の方にお願いしたいと思います。  8ページをお開き願いたいと思います。  第2表債務負担行為補正の新規分の一番下でございます。県南地区生涯学習センター(仮称)整備に係る覚書でございます。県南地区生涯学習センターにつきましては,土浦駅前の再開発ビル内に整備することで,これまで調整を進めてまいりました。内装工事完了後これを取得するため,土浦駅前地区市街地再開発組合理事長と取得限度額等を内容とする覚書を締結するために,平成9年度の債務負担の限度額を48億 2,300万円とするものでございます。  整備の内容につきまして,お手元の方に資料をお配りいたしてございます。ちょっと説明をさせていただきたいと思います。  (仮称)県南地区生涯学習センター計画図(案)の資料でございます。  1ページをお開きいただきたいと思います。  整備計画といたしまして,土浦駅前地区市街地再開発組合が建設している再開発ビルの5階及び6階部分を公有財産として取得いたしまして,県南地区生涯学習センター──仮称でございますが──整備するものでございます。  土地の面積でございますが,共有持ち分で 1,050平米でございます。延べ床面積約 6,343平米でございます。公有財産の取得の予定でございますが,平成9年度予定をしておるわけですが,債務負担の額は48億 2,300万円でございます。  内訳といたしまして,保留床の買い取り,内容としては土地の部分,建物の躯体部分でございます。さらに,内装工事でございまして,工事の内容は,建築工事,電気設備,給排水衛生設備,空気調和設備,ホール舞台機構工事,ホール移動席階段教室いす工事等でございます。  主な施設でございますが,下に書いてございます講座室,中講座室2,小講座室3,和室講座室,創作室,多目的ホール── 468名を予定しております──軽運動室,ボランティア室,託児室等でございます。  今後の整備のスケジュールでございますが,平成8年9月現在の第3回定例県議会に債務負担行為の議案をお願いしておるわけでございますが,この後,再開発組合と公有財産取得予約の覚書の締結をしたいと考えております。その後,来年の第1回定例県議会に公有財産取得の予算の計上をしたいと考えております。  なお,再開発ビルの竣工予定は来年の8月でございますが,実際に使用が開始できるのは10月になろうかと思います。  ページを返していただきまして2ページでございます。  こちらが全体の図面でございまして,手前の低い建物が地上6階の建物でございまして,右の奥の方がマンションビルでございまして,全体で高さが31階建て,手前の方が地下1階,地上6階でございます。生涯学習センターは,この5階と6階を予定しております。  なお,左側に赤い矢印がございますが,これが土浦駅からつながっておりますペデストリアンデッキのつながり口でございます。  恐れ入ります,3ページをお開きいただきたいと思います。  3ページ,これがペデストリアンデッキでございます。手前が土浦の駅になります。赤い矢印でビルの中に入るということになっております。  恐れ入ります,4ページをお開きいただきたいと思います。  こちらの方が生涯学習センターのフロアーでございます。右上に赤い矢印,その左側に赤い矢印2つございますが,右上の矢印がエレベーターでおりたところでございます。左側の上を向いている矢印がエスカレーターで上がってきた印でございます。  上の方に講座室が並んでおります。和室講座室,創作室,講座室,講座室,その下に講座室,これは階段の教室を予定しております。その右側に講座室,その右側が防音装置の入った音楽室でございます。その下の左側の大きなところがホールでございます。収容は 468人を予定しております。その右側で半円形になっておりますが,こちらが軽運動室でございます。その右側が託児室,ボランティア室,さらに右側が事務室でございます。その上が図書コーナーとなっております。  恐れ入りますが,5ページをお開きいただきたいと思います。  こちらが6階のフロアーでございます。5階のフロアーがおおむね吹き抜けになってございますので,6階の方のフロアーは,右上のところにございます講座室1室でございます。  なお,御参考までに,左下の黒くなっているところに再開発組合のビルの管理会社が入居すると聞いております。  施設の概要は以上でございます。  恐れ入ります,次に,議案概要説明書3)の 123ページをお開き願います。  報告第10号 地方自治法第 179条第1項の規定に基づく専決処分についてでございます。  生涯学習課関係は,一番下の行の社会教育施設費 423万 3,000円の増でございます。これは病原性大腸菌O-157対策といたしまして,食事を提供しております西山研修所ほか6つの社会教育施設に,検食保存用の冷凍庫,保存用の容器の整備等に要する経費でございます。  生涯学習課関係は以上でございます。よろしくお願いいたします。 59 ◯香取委員長 次に,高野保健体育課長。 60 ◯高野保健体育課長 続きまして,保健体育課関係について御説明申し上げます。  同じく,議案概要説明書3)の 124ページをごらんください。  報告第10号 地方自治法第 179条第1項の規定に基づく専決処分についてでございます。  別記3平成8年度茨城県一般会計補正予算(第1号)についてでございますが,中ほどの体育施設費66万 4,000円の増でございますが,病原性大腸菌O-157対策といたしまして,里美野外活動センターに冷凍庫及び保存容器の整備等を行うものでございます。  保健体育課関係の説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 61 ◯香取委員長 次に,池田指導課長。 62 ◯池田指導課長 続きまして,指導課関係について御説明させていただきます。  保健体育の今の資料に続きまして,御説明させていただきます。  報告第10号 地方自治法第 179条第1項の規定に基づく専決処分についてでございます。  平成8年度茨城県一般会計補正予算(第1号)のうち,教育研修センター費57万 8,000円の増でございますが,病原性大腸菌O-157対策といたしまして,教育研修センターに冷凍庫及び保存容器の整備を行うものでございます。  以上で,指導課関係の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 63 ◯香取委員長 次に,五来文化課長。 64 ◯五来文化課長 文化課関係につきまして御説明申し上げます。  議案1)の83ページをお開き願います。  第 159号議案の天心記念五浦美術館(仮称)の新築工事請負契約の変更でございます。  これは,平成7年第3回定例会におきまして議決をいただきました新築工事と新築機械設備工事の請負契約の変更でございます。  まず,新築工事につきましては,美術作品,特に日本画の塩害等からの保護対策をより向上させるといったもの及び防火区域の変更による防火扉の増設などによるものでございまして,既請負契約金額24億 6,777万 7,000円を, 3,223万 9,000円増額し,25億1万 6,000円とするものでございます。  次に,新築機械設備工事につきましては,駐車場の位置を変更することに伴い,ここに埋設いたします浄化槽の位置等構造の変更をすることによる増額と,一方,中庭に設置する池のろ過設備工事を,池本体と合わせて別途行う外構工事として行うため,本工事より除外することによる減額などの変更によるものでございまして,既請負契約金額9億 9,910万円を,99万 9,100円増額し,10億9万 9,100円とするものでございます。  なお,工事の進捗状況でございますが,昨年の11月に着工いたしまして以来,ほぼ順調に推移しておりまして,今月末には本体の建方工事が完了するという運びになってございます。  以上で,文化課関係の御説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 65 ◯香取委員長 以上で,執行部からの説明聴取を終了いたしますが,説明漏れはございませんか。──。  ないようですので,これより質疑を行います。        ─────────────────────────── 66 ◯香取委員長 質疑等がありましたら,お願いします。  鈴木委員。 67 ◯鈴木(孝)委員 私の方から3点質問させていただきます。  まず,冒頭,教育長も触れましたO-157のことについて,本会議でも3人の議員から質問がございましたが,私の方からも,改めて学校教育の給食のあり方ということでお聞きしたいと思います。  県内の給食においては,幸いそういった被害の状況というのは出ていないわけでございますが,学校単独で調理する場合と集中して給食センター等でやる場合と,大きく2つの給食調理の状況があろうかと思うのですが,それぞれどのぐらいの割合になるのか,単独調理がこのぐらいというような数字の状況を御説明いただきたいのですが。 68 ◯高野保健体育課長 ただいまの御質問,自校方式あるいは共同調理場方式の学校数ということでございますが,お答え申し上げます。  まず,共同調理場につきましては,小学校,県内では 415校,中学校では 175校,合計 590校で71.3%になってございます。単独調理方式をとっています学校につきましては,小学校が 177校,中学校が54校,合計 231校で27.9%でございます。これは,本年平成8年5月1日現在の数字でございます。 69 ◯鈴木(孝)委員 食材なのか,調理方法に問題があったのかということが,大阪・堺の報道の中でもございました。  それで,具体的に,仮に食材であっても,それを検収するといいますか,ちょっと専門用語のようですけれども,感染しているかどうかチェックする部屋を別個設けている,その数はわかりますか,それぞれ単独あるいは共同調理で。 70 ◯高野保健体育課長 検収室についての数は,今のところ把握してございません。 71 ◯鈴木(孝)委員 既に私も幾つか見させていただきましたが,検収室と名札みたいなのが書いてあって,そういうコーナーといいますか,部屋みたいなのがあるところもあるのです。現実に,チェックしようという思いで恐らくあったのだろうと思うのですが,まず,感染しているものを中に入れないと,調理する中は非感染地域といいますか,非感染ゾーンだと,そこのしっかりした建て分けが必要だと思うのです。ですから,仮に感染している食材が入ってきても,まず検収室でチェックできる必要があるのではないかと思うわけでございます。  したがいまして,その看板だけとか,どういう状況にあるのかということが,県としてある程度指導的立場から,その事態の掌握といいますか,それが必要ではないかなと思うのですけれども,その点いかがでしょうか。 72 ◯高野保健体育課長 ただいまの御指摘,非常に最も大事なことだと思っております。  まず,検収室の必要性の基準といいますか,義務ということが,今ないわけでございます。大事なことは,今,委員御指摘のとおり,汚染される可能性のある食材,それを検収する,その辺の区分けが大事だと,ごもっともだと私も思います。  私どもといたしましては,先ほど教育長の最初の説明の中にもあったわけですが,夏季,夏休みの緊急点検ということで,幸いにも現在はO-157の患者は児童生徒にいないわけですが,これからもあってはならないということで緊急点検をいたしました中に,今,御指摘の汚染作業区域,そして非汚染作業区域を明確に区別する,そして,衛生的な作業を実施する,これが基本であるかと思います。  そのことから,私たちは,緊急点検,いわゆる指導ということもあわせまして,汚染作業区域,いわゆる汚染される可能性のある作業区域,具体的には検収所,あるいは材料などの保管場所,あるいは処理をするところ,そして,非汚染作業地域といたしまして,調理するところ,あるいは製品の保管する場所,もちろんこれは汚染されていけないところですが,ここの区分けということで,床の色分けというのですか,そういうところの区域がだれから見てもきちんとわかる,そのことを理解するということから,そういう仕切りが明確に示されているかということも点検の中に入れまして,指導を実施し,また現在もしているところでございます。 73 ◯鈴木(孝)委員 8月に早速緊急点検をなさったということでございますが,この数,先ほど全部で 800校以上もの小,中学校でやっているわけでございますので,仄聞するところによりますと,横浜では給食をやっている全学校において緊急アンケートを行ったというお話でございますが,本県においての緊急点検というのはどのくらいの抽出だったのでしょうか,あるいはほとんどの学校 821校で行われたのかどうか,そこをお聞きしたいと思います。 74 ◯高野保健体育課長 緊急点検としては,全部の給食実施している学校を対象にいたしました。 75 ◯鈴木(孝)委員 文部省の方で,衛生管理チェックリストなるものでやってくれと,給食施設の点検項目幾つか出されたと思うのですが,それにのっとってやられた点検だったのでしょうか,その辺も詳しく御説明いただきたい。 76 ◯高野保健体育課長 そのとおりでございます。それで,全部実施したという中に,時間的なこともあったもので,食材等については,抽出の部分もあったわけでございます。 77 ◯鈴木(孝)委員 実際に,先ほど申し上げましたように一番肝心な,これを契機に衛生管理を徹底していこうという趣旨だと思うのですが,単なるO-157対策で終わらない恒久的な対応という趣旨からいけば,点検の後,不十分であったものについてどのような具体的対応計画,調理室の改修工事等を含めて,工事といいますか,そういったものが見られたのかどうか,そこをちょっとお聞きしたいのですが。 78 ◯高野保健体育課長 今,御質問のとおり,衛生管理の徹底ということに尽きるわけですけれども,日常必ず点検しなくてはならないという項目をきちんと確認をし,その日常点検をやるということ,あと定期点検という部分もありますが,こういうこともきちんと位置づけて,従来以上の点検,確認というものを周知徹底し,実践していくということが一番大事だと思っております。 79 ◯鈴木(孝)委員 具体的な改修工事みたいなもの,予算を伴うものは,どのぐらいになったかというのは,まだ見積もられていないですか。 80 ◯高野保健体育課長 これについては,まだそこまで数字まとまっておりません。 81 ◯鈴木(孝)委員 大変な額がかかると思うのです,恐らく。非常に前時代的なと言ったら失礼ですけれども,非常に厳しい状況の中で調理されている実態もあるように伺っておりますので,できるだけ県としてもその改修については御指導いただいて,あるいはそういった助成策が何らかの形でとれないか御検討いただければと思います。これは要望にとどめたいと思います。  2番目に移りますが,教員の質をよく問われるわけでございますが,教員の質を高める教育環境づくりといいますか,そういったことについて,次にちょっとお聞きしたいと思うのです。  まず,本会議でも田山議員等質問されておりましたけれども,採用試験のあり方でございますが,いわゆる偏差値エリートに偏らない採用方法を検討したいという教育長の御答弁もございました。具体的に,グループ面接,あるいはスポーツの体験等のいろいろな履歴,そういったものを勘案したいという御答弁もあったわけでございますが,他県と比べて,いろいろな突っ込んだ事例を見ますと,もう少し頑張っていただけないかなと。成績がこのぐらいだったので採用試験に届きませんでしたということだけではないものが,実は文部省の採用試験のあり方の改善の通知の中にもあったと思うのです。ですから,もう少しそういった……非常に失礼な言い方になるかもしれませんが,ある意味ではその場しのぎ的にというような対応ではなくて,もっと根本的に,どうやったら採用試験のあり方が改善できるかみたいな協議の場を設けてはどうかと思うのですが,その点についてはいかがでしょうか。 82 ◯齋藤教育長 本会議の際に質問にお答えしたわけですけれども,具体的に外部の人まで含めて協議の場というものは設けておりません。しかし,採用を担当しております義務教育課,高等学校の教育課,それから特殊教育室,この中で,少しずつでも人物評価の方を重視する方向へ進めるようなものから始めているところでありまして,答弁しましたように,実は面接試験につきましても,個人面接と集団面接2回にしましてかなりの年数たちますが,過去においては1回だったわけでありますけれども,それを2回にした。あるいは,微少でありますが,英語を担当する教員については英会話の試験なども課するようにした。それから,今回は,答弁申し上げましたように,筆記試験の内容を工夫したということと,試験の内容ですから余り詳細には申し上げられませんけれども,面接試験の内容を多少工夫して,より人物評価を総合的に見られるようにしたわけであります。  ただ,さらにということでありますけれども,受験者の人数とか,あるいは試験の時間帯というようなものを考えなければなりませんので,今後とも,そういうことを視野に入れながら研究を進めてまいりたいと思います。 83 ◯鈴木(孝)委員 教員の質と言ったら失礼ですけれども,教員にどういう方を採用したかが,その授業を受けられる児童生徒の皆さんにとっては,それが最大の教育環境であるとまでいわれているわけですから,時間をかけてでもいいと思うのです。1日でやりたいという思いがあるかもしれませんが,2日かかるなら2日,3日かかるなら3日でも取り組んで,これからの21世紀のお子さんを育てるわけでございますので,ぜひそういう改善,せっかく国も思い切った通知が出ているわけでございますので,私はあえてもう一歩突っ込んだ協議の場を設けていただきたいということを要望したいと思います。  次に,教員の異動,配置がえ等のことについてお聞きしたいと思うのですが,「教育いばらき」というタイトルの広報紙が県の教育委員会から出ておりまして,毎年12月ごろになりますと,定期人事異動方針を決定になられて,その広報紙に掲載されます。そこの定期人事異動における人事事務取扱要領というのを,この40年間分取り寄せていただいて見ましたところ,小,中学校のところでございますが,配置がえのところの方針,要領,どういう指針でやっていらっしゃるかなということを見ましたら,小学校,中学校間の交流を計画的に推進するというふうに人事事務取扱要領には書いてあります。  それで,一体いつごろからそれが言われるようになったのかなということで,一生懸命見させていただきましたら,昭和60年度末,61年度初めの人事取扱要領で,小学校,中学校間の交流をまずは積極的に推進するという表現で,昭和60年度末,61年度初めの人事取扱要領ではお決めになっていらっしゃる。それが,平成元年度末,平成2年初めの人事取扱要領において,現在のスタイルの,計画的に推進するという表現に改められております。  したがいまして,昭和60年度まではずっとそういった項目は入っておらなかったわけでございますが,この小,中学校間の交流を,とにかく積極的であれ計画的であれ推進するということは,去年小学校やっていた先生が中学校をやるということでございますね。中学校やっていた先生が小学校,とにかく県の教育委員会総体として,積極的に,あるいは計画的に推進するということですから,御本人の意思は絶対尊重してくださるとは私も信じておりますけれども,あなたがぼちぼち出るなと,ぼちぼちあなたがその対象ではないでしょうかということが,お諮りになるというか,どうでしょうかということはあり得るのではないかと思うのです。この人事取扱要領の中で,積極的に,あるいは計画的に推進するということですから。その点,小学校の先生やっている人に中学校へ行ってもらうとき,中学校の先生やっている方に小学校に行ってもらうときに,各学校で校長先生なりがどのようにその先生におっしゃっているのか,そこら辺をちょっとお聞きしたいのですが。 84 ◯外山義務教育課長 ただいまの御質問でございますけれども,小,中学校の交流ということの大きなねらいは,多くの教職経験をさせて,その資質,能力を向上させたいという観点からいろいろ教育実践を経験させて,資質,能力の向上を図っていくということが一つのねらいかと思います。  今,小,中学校の交流につきまして積極的に進めるということについては,そういう意味もございますし,また,中学校の教科の関係,あるいは年齢の関係,それから男女比の構成等含めまして,現在,小,中学校の交流というものについて進めているわけでございます。 85 ◯鈴木(孝)委員 個々の学校の言い方は,校長先生等のおっしゃり方によっては,きつく聞こえるときもあるだろうし,優しく聞こえるときもあるでしょうし,その辺は濃淡あると思うので一概にはおっしゃれないでしょうけれども。  それにしても,そういった全体の中でそういうことを推進されるということになりますと,小学校の先生をずっとやっていたいと思っていた先生がいきなり中学校へ行く,あるいは中学校の先生をずっと中学校でやりたいと思っている先生が小学校に,順番からというか,行ったらどうかというようなお話が,その濃淡ある中でもおっしゃられたときに,上から勧められたときに,なかなか断り切れないで行かれる方も,私は現実問題としてあると伺っておるわけでございます。  そういうことで,極端な話,最初採用されてから,特に若い間は,毎年教材研究を一生懸命やらなきゃいけない。もちろん小学校1年生の教壇に立たれる先生はそれなりの御苦労があるわけですし,中学3年生はまた入試等を控えて,非常に死活問題になるような思いでやっていらっしゃる先生もいらっしゃるでしょう。そういうことで,非常に違うレベルではありますけれども,どうやって子供たちにしっかり自分が教えることをわかってもらうかということについての教材研究も一生懸命やらなきゃいけない,あるいはどういう進路指導,相談対応ができるかということについても,やはり何年かやってみないと,小学校1年生は1年生なりの深刻な悩みがあるでしょうし。そういったことで,私は,現場の先生方が,ある意味では非常な負担を長い間いろいろと,来年もしかしたら中学校になるかもしれない,来年小学校になるかもしれないという中でやっているということを考えると,小学校の先生は小学校が原則で,中学校は中学校の先生が原則でというやり方の方がむしろ……やはり極端だと思うのです。  その辺の配置がえの方針,人事取扱要領についてどういうふうにお考えなのか,これをもう一度改めてお聞きしたいと思います。 86 ◯外山義務教育課長 先ほども申し上げましたように,教職員の資質の向上という観点からいきますと,やはり多様な教育実践というものを経験させたい,さらには県の教職員の年齢構成等を考えますと,男女比の問題とか,あるいは中学校における教科の構成とか,そういうことを考えますと,一人一人の教職員をさらに資質を高めていくということを考えますと,今後とも小,中交流というものは必要であろうかなと考えるわけでございます。 87 ◯鈴木(孝)委員 そういう形で,例えば小学校から中学校,中学校から小学校という形で,自分は小学校の方の先生もやってみて知りたいと思う人もいると思うのです。そんな方も多いと思います。でも,その逆の場合があるわけです,どうしても苦手だと。  中学校の進路指導というのは,御案内のとおり,今,偏差値をもとに振り分けるような進路指導はなさっていらっしゃらないと思うのです,現場においては。学習塾等の受験戦争の現場では,現実には厳しい偏差値の振り分けの中で進路指導をきっちりやっていて,もし仮に15,16人受けて10人以上も落とすというようなことがあったら,その塾は倒産しちゃうというか,信頼なくなっちゃいます,そういう進路指導しているのかということで。  現実に,茨城県内において,さきの高校入試においてそういう失敗事例があったのです。これは御承知のとおりだと思うのですが,その中に中学3年生の先生の中に,小学校で去年までやっていたという先生がいらっしゃるのです。それは,無理だったという意味で受験生自身の問題ははっきりあると思います。当然,御家族も,もっとストップかけるべきだったと思うのですが,今まで偏差値がなかった中で進路指導をなさってきた先生方の実績からいえば,想像できない割合で不合格が出たと思うのです。全中学校どうだったのかを調べるということについては大変抵抗もあろうかと思うので,一つの事例を申し上げて恐縮ではございますが,仮説の論理というのもありますから,そういう状況が知れたということは,ほかでもあり得るということは十分予想されると思うのです。  ですから,全体にわたって他県ではどういう形で小,中学校間の交流をやっているのかを,幾つかお聞きしたところ,これは義務教育課の皆さんが聞いてくださったのですけれども,積極的に行っているという県も確かにございますが,きっちり進学率を伸ばしているところ,あるいは私の主観かもしれませんが,一般的に積極的に行っているというのは,そんなに多くないと思うのです。  逆に,やっているところもあるのだからやるのだということもいいかもしれませんが,この厳しい受験戦争の現場,あるいは偏差値がなくなってどんどん受けていいのですよという進路指導をなさっている現場のことを考えますと,逆に受験指導のプロがいてもいいのではないか,あるいは長く3年生,2年生の中学校をとにかくやっている先生が,そういう際に失敗を繰り返さない指導をしてくださるのではないかと思うわけです。  今までこの10年やられて,その結果どうだったかというのは,なかなか検証難しいと思うのです。  ですから,一気におまえが言ったからやめるというわけにはいかないということがあるかもしれませんが,ぜひ積極的にやるとか,一般的に推進するのだというようなやり方は,少しいかがなものかなと。
     ですから,実施するということについては異論ないと思うのです。小,中学校の人事交流あっていいと思うのですが,その辺の検討をぜひお願いできないかなと思うのですが,いかがでしょうか。 88 ◯外山義務教育課長 ただいま,小,中交流につきまして検討ということでございますけれども,これまでの実績等,成果等についてもまた見ていかなくてはならないかと思いますので,ここでどう進めるかということについては,今後,これまでの成果等についてもう一度考えてみたいと思います。 89 ◯鈴木(孝)委員 昭和60年度というのは,大きなそういう見直しが,臨教審ができて,国でも大きな流れの変換があったときでした。「教育いばらき」をずっと30年さかのぼりますと,東京大学と東京教育大学で入試がなかった昭和45年,あのときに,この人事取扱要領,本県におきましても幾つかの点で改正されております。その後は,ずっと去年のコピーという感じの人事取扱要領なのですが,そういった大きな社会全体,国全体を挙げてそういう変換があったときです。  今,時の人の一人になっている鳩山邦夫さんが文部大臣のときにこの偏差値がなくなった。偏差値は,大変な人間の差別を,偏差値信仰ということで,生み出す原因にもなったわけですけれども,それはマイナスも多いわけですが,進路指導という点については,これほど的確なものはないというのが,受験戦争の現場での評価なのです。ですから,広く定着したと思うわけです。  ですから,高校入試をやめないのであれば,私は,きちっとした進路指導を徹底していただけるような中学校の先生,それと最近,ベネッセ教育研究所というところの調査でございますが,よく話をしてくれる優しい先生といいますか,そういうことについて東京,埼玉の中学校1年生から3年生までの 1,060人に対して調査が行われておりますが,その調査などを見ましても,よく話し込んでくれる先生,自分のことを多角的に評価して,あるいは激励してくれるような人というのが求められているわけです。ですから,先生が教育現場におきまして自信持って指導できる体制というものを,中学3年生,2年生の先生方には特に求められる中で,去年まで小学校の先生だったということでは,正直申し上げて,親御さんも非常に心配ではないかと思うのです。ぜひ御検討いただけないかということを申し上げたいと思います。  3番目でございますが,県のスポーツ施設の整備について。  これは簡単に触れたいと思いますが,先ほどカシマサッカースタジアムの整備検討委員会というのが,本年8月からこの委員会の検討が始まっておりますけれども,第2回目の9月3日に行われた整備検討委員会におきましては,本県内のスポーツ施設の整備状況をこの検討委員会でいろいろ検討されたということでございますが,カシマサッカースタジアム整備検討委員会自体が,企画部所轄ですよね,計画調整課の。でも,スポーツ施設の整備状況という話になれば教育委員会の方の話だと思うのです。  6月の定例会で青木委員の方からもお話ありましたが,2002年というのは,ワールドカップということと同時に,何といってもインターハイがあります。ですから,スポーツ施設の整備ということについては,どういうお話があったのかまずお聞きしたいと思うのですが,教育委員会の方から,スポーツ施設の整備という観点からの方向性といいますか,このサッカースタジアムへの御提言なりお話があってもいいと思うのですが,その辺のことをちょっとお聞きしたいと思うのです。 90 ◯高野保健体育課長 今,御指摘のことでございますが,カシマサッカースタジアムに関する検討委員会については,私ども教育委員会は入っておりませんで,今,委員からの御質問でどういう審議がされたかということ,今ちょっとここで申し上げられない状況にございます。  ただ,委員,スタジアムという限定でございますが,施設がどうあるべきかという観点は,それはそれで我々はもちろん持っているわけですが,スタジアムにつきましてはそういう状況でございます。 91 ◯鈴木(孝)委員 私もきょうは,このことについては,どこがいいとか申し上げるつもりはないのですが,いわゆるスタジアム整備計画している全国の15自治体の計画案の概要を見ますと,非常に立派な絵が,こんなにお金あるのかなと思いますが,予定されているわけでございます。  それで,オランダには8階建ての大変多機能な施設があると伺っているのですが,3階がサッカースタジアムだと。そういうもっと本格的なというか,大規模なサッカースタジアムの議論だけで終わらないような多機能なものを御検討いただく場を教育委員会の方で,単なるスポーツ施設の整備ということではなくて,それを総合するような,統合するような場を,施設を御検討いただけないかと思うのですが,この点についての検討の協議の場というのは将来どうなのでしょうか。 92 ◯高野保健体育課長 企画部で計画調整課が主管としてやっておりますが,私どもは,当然ながらどういう論議されているかということについてはこれから把握していく必要があると思いますし,また,そういう考え方を十分踏まえて,我々,これからの県全体へのそれぞれのいろいろな種目の施設のあり方については,やはり検討していく必要があろうかと思っております。  したがいまして,繰り返しになりますが,サッカースタジアムの概要につきましては,私どもの立場としては,検討委員会の中で,いろいろなメリット,デメリットを含めた県全体における位置づけというのをやっておりますので,その辺も見守って,十分これから踏まえて行政の仕事に携わっていくべきだと考えております。 93 ◯香取委員長 ほかにありませんか。  長谷川委員。 94 ◯長谷川(修)委員 まず,初めに,一般質問の際,O-157関連で学校給食の安全性について齋藤教育長が答弁をしておられました内容について,ちょっと確認をさせていただきたいと思います。  給食の安全性につきまして質問があった際に,保存食の保存の冷凍庫の整備を指導して,既に半数以上の市町村で整備済みという御答弁があったように記憶しております。半数以上といいますと,まだ半分かという人と,もう半分かという人がいると思いますけれども,この辺のところ,誤解があるといけませんので,ここで御説明いただければありがたいのですけれども。 95 ◯齋藤教育長 冷凍庫につきましては,冷凍庫と申し上げましたのは,文部省の方から通知がございました内容で,温度がマイナス20℃以下で2週間分のものが保存できるというものについて冷凍庫と申し上げました。それの備わったのが半数以上でございます。  そのほかにつきましては,既存のもので対応するとか,あるいは家庭用のもの,これはマイナス18℃ということでありますけれども,それによって対応するということでありますので,その専用のものがそろったのは半数以上でありますが,とりあえず家庭用のものなど,あるいはアイスクリーム屋さんからお借りするというようなことで対応しているという状況でございます。 96 ◯長谷川(修)委員 誤解が解けたようでほっとしておりますけれども。文部省が言う冷凍庫,今私がお伺いするには,なかなか冷凍庫そのものが生産が間に合わないという話をお伺いしておるわけでして,ただ一刻も早くそろえなきゃならないことは事実でございます。いつごろ整備が整うのですかね。 97 ◯高野保健体育課長 今,教育長のお話にもありましたとおり,急いでいるところでございます。それにつきましては,8月中に整備済み,9月中に整備済みを入れますと,48市町村が既に終わっていると。この後につきましては,今言った購入が間に合わないという状況をなるべく早く解消したいということで,指導し,あるいは調査をしておるのですが,おおむね9月末に15市町村,10月になって17市町村ということで,一部ですが,10月まで延びてしまうというところがあるわけです。それについては,今,教育長がお話し申し上げましたように,20℃までいかなくても18℃,あるいはどこか民間から借りる,そういうことで対応をするようにということで,今,実施しております。 98 ◯長谷川(修)委員 O-157発生以来,大変な御苦労をしておられると思います。今の質問の冷凍庫の整備一つにつきましても,一生懸命やっているのだけれどもなかなか間に合わないということで,その中において,2学期から再開に踏み切ったというのは大変な決断が要ったというふうに,心中お察し申し上げます。  8月の末から9月の上旬まで広島におりまして,マスコミの報道なんかを見ますと,広島でも相当O-157のことについては,ちょっと騒ぎ過ぎじゃないかなと思うぐらい,向こうの方ではかなりマスコミでも取り上げておりました。  それで,お話を伺うと,例えば給食をつくる際のチェックリストというのがあるらしいですね。チェックリストの項目を31項目から82項目にしたり,あとは県の教育委員会から各市町村へ16にも及ぶ通知を出したりということを,広島県ではやっておられたという話を伺いました。かなりO-157対策大変だったのですけれども,同じようなことを本県でもおやりになったのでしょうか。 99 ◯高野保健体育課長 私どもも6月にそういう状況を把握して,直ちに文書で出した場合,そして調理対象,あるいは栄養士対象,また共同調理場の責任者,そのほかに市町村,県立の学校保健給食に携わる人と分けまして,それらの研修会,講習会を通して,また文書なども通し,文書も教育委員会から,あるいは国から来たのも踏まえまして,随時実施してきたところでございます。  したがって,文書が何通ぐらい行ったかということになれば,数えればあれですが,そういう状況で,できるだけの範囲内で精いっぱい実施してきたと考えております。 100 ◯長谷川(修)委員 以上のような話,これまでの一般質問,さらには先ほどの鈴木(孝)委員からの質問にもあって,給食再開に踏み切ったと思うのですけれども。  ちょっと見方を変えますと,O-157というのは熱に弱いし,普通の食中毒の対策で十分だと私は認識をしております。ということであれば,普通のことを当たり前にやればそれで防げると,それも十分念頭に置かなきゃならないということを考えます。  もう一つは,ある人から言われたのですが,食中毒も,体力が弱っているときだから食中毒にかかる,または,私はまだ子供が小さいからまだまだよくわかりませんけれども,子供さんが昔と違って体力が落ちているのではないか,そういうこともいわれます。ですから,総合的にO-157だけでなくて,食中毒対策ということになりますと,子供さんたちの食中毒にかからないだけの健康増進,これもあわせてやらなきゃならないと思うのですけれども,この件に関してはだれも触れていないと思いますので,この件について,これも高野課長になるのですか。 101 ◯高野保健体育課長 ただいまの御指摘,非常に私も同感だと思っております。やはり私たちは,健康で安全で元気な子供たちを育てるということが,一つ大きな仕事でもあるわけです。そのために何をやるかというと,いろいろな角度から,例えば事業を通して,事業もたくさんの事業があります。それも特別教育活動と称して,教室でやる,あるいは体育館で,それ以外の学校行事とかいろいろな分野がありますが,その中で健康,心の健康も含めまして,食べる指導,そして体育を例にとりますと,それぞれの学校のねらいがありますが,その学校で例えば体格がちょっと悪いと,身長が低いとか体重が低いとなれば,それを目指した自分たちの学校の課題をクリアするようなそれぞれの事業を,学校教育の目標に置きましてやることが大事だと思っております。  そして,今,委員御指摘の中にもありましたように,強い子供を育てるという中で,健康教育,いわゆる衛生管理の徹底,委員がおっしゃるようなごく当たり前のこと,例えば手は常にきれいに保つとか,あるいは体をいつもきれいにするとか,そういう一つ一つの生きるための基礎基本を指導していくことが,私たちが目指すそういう子供を育てることに非常に大事なことかなと思って,日ごろ取り組んでいるつもりでおります。 102 ◯長谷川(修)委員 幸いにも,本県では児童の発症がないということでございますので,ぜひともこのままずっと続くよう私としては願いたいと思いますし,さらには,まだ終わってはいませんけれども,今回のO-157が一石を投じていると,そうお考えいただきまして,引き続き皆さん方には御努力をお続けいただきたいと考えております。  2点目でございます。6月の委員会でも発言をさせていただきましたけれども,スポーツ施設につきましては,県全体ということをにらみながらやっていただきたいということを言わせていただきました。そして,先ほど鈴木(孝)委員の方からもお話ありましたけれども,全体ということを考えてみますと,私,やはり2002年のインターハイということになってまいると思います。  インターハイがなくても,県全体をにらみながらやられるということは当然必要でございますけれども,インターハイというのが一つのポイントになりましてやられるということが重要だと思いますけれども,インターハイに絡んでのスポーツ施設の整備については,今年度の予算で一部予算計上されておりますけれども,検討はどこら辺まで進んでおられるのですか。ここで紹介できることがあったら,お知らせいただきたいのですけれども。 103 ◯高野保健体育課長 今の御質問の内容というのは,恐らく平成14年に本県で開催される,現在内々定という高等学校総合体育大会インターハイの進捗状況はどの程度なのかというふうにお聞きしまして,かいつまんでお答え申し上げます。  現在,インターハイにつきましては,平成7年の11月に全国の高体連から内々定を受けたという段階でございまして,これは事務的な手続を踏まえて,来年の5月に内定,さらに再来年の5月には決定という運びになるわけでございます。  それで,種目につきましては,茨城県の総合体育大会のときは28種目が決定されております。その28種目をどこで開催するかということになろうかと思うのですが,総合開会式につきましては,第1種陸上競技場で行うという基準から見ますと,これはやはり茨城においては笠松運動公園をおいて開会式はほかにないだろうと予定をしております。  その28種目の状況につきまして,7月12日に開催を希望します各市町村の教育委員会教育長さんに,まず第1回目のインターハイについての概要の説明会を行いました。さらに,開催希望をしております各市町村の主管課長に対して説明会を行いましたが,33の市町村が手を挙げるというか,希望してございます。この33の市町村の中で,どういう種目を希望しておるのかという調査を,今月の20日を締め切りとして,今,受け付けているといいますか,希望をまとめているところでございます。その結果を踏まえまして,種目と会場の決定を,これから平成8年度そして9年度と,2年のうちに決定していくという予定で進んでおるところでございます。  それでは,種目の会場の方針についても,どういう方針でいるのかという意味も恐らく御質問の中にあろうかと思うのですが,やはり大事なことは,委員御指摘のとおりの全県的な地域のバランスということ,これは大切なことだろうと考えております。  細かいいろいろ項目ありますが,基本的なところだけ申し上げますと,第2点につきましては,希望する施設が,それだけ十分クリアできる施設があるかということも,当然その中に入ってこようと思います。  3点目には,交通の利便性と申しますか,そういう交通の問題等,また4点目といたしましては宿舎関係,さらに5点目としては,市町村の協力体制とか,あるいは高等学校の生徒を中心とする協力体制,それら市町村の。そういうこともすべて勘案して,いろいろな角度から御意見をいただき,真剣にこれから決定していこうと,これが種目と会場地の関係でございます。  私どもが,今,課の中の係で進めている状況でございますが,平成11年度には,当然のことながら,だんだん規模も大きくなって仕事の量もふえてまいります。推進室なるものを平成11年度には設置していく必要があるだろうと。最終的には,事務局職員が20何名になりますか,先進県ですと大体24,25名くらいの規模で最終的には進めていくという状況でございますが,我が茨城においてもそういう形になろうかなと,今のところは考えております。  なお,実行委員会も当然つくらなくちゃなりません。これは平成12年設立予定でございまして,会長には知事ということを予定してございます。規模につきましては,約6万人という希望でございます。これは約ということでございます。選手監督3万 3,000人,役員等2万 7,000人ということで,では開会式に6万人が来るのかというと,6万人は多少……今,期間を申し上げてございません。遅くなりましたが,8月1日から約20日間という期間でございまして,最後の方に出場する種目もございますので,6万人の選手役員と申しても,開会式は大体その8割ぐらいかなと,4万人前後かなと,先進県の様子も見ながら予想しているところでございます。  簡単に申し上げましたが,期間あるいは規模,種目,会場地,これからの進め方等について,今申し上げられる範囲内で申し上げました。以上です。 104 ◯長谷川(修)委員 いろいろ細かく御説明いただきましたけれども,メーンの笠松の運動公園にしても,これからのいろいろ計画があると思います。計画をつくられて,これからいよいよ実行段階に入っていく段階だと思いますけれども,一つだけ申し上げたいのは,広島市民球場で野球をやってまいりまして思ったことがあります。  地元にプロ野球の立派な球団を持っている,その球団のホームグラウンドとしてはいささかかなという思いをいたしました。最近は,東京ドームにしたって,福岡のドームにしたって,今度は大阪にもドームができる,プロ野球の球団がそうそうたるグラウンドを持っているのに,よくこれでプロ野球の選手が我慢してやっておられるなということを,個人的には感じました。そうしましたら,主力選手がイレギュラーバウントで顔面に打球を当てるということも起きて,ある面では,地元球団としては大変な財産を一時期失ったと考えます。  何を言いたいかといいますと,スポーツをやる人間,これは高校生なんかはそうだと思うのですけれども,施設にあこがれて,あそこでこういうスポーツができるから一生懸命やろうとか,あそこへ何とか行くために頑張ろうというのがあると思うのです。そして,今回の2002年のインターハイというのは,まさしく私は高校生にとってはそれだと思っています。  したがいまして,高野課長を初め皆さん方には何とか,そのインターハイをやるのにふさわしくて,全国の高校生があこがれるような,そういうものをぜひとも施設の整備として念頭に置いて,財政的には大変厳しい折ですけれども,これからも御尽力をいただきたいなと思います。以上でございます。 105 ◯香取委員長 ほかにありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 106 ◯香取委員長 ないようですので,以上で質疑を終了いたします。        ─────────────────────────── 107 ◯香取委員長 それでは,これより付託案件について採決をいたします。  採決は一括して行います。  第 128号議案中教育庁関係,第 144号議案,第 146号議案,第 159号議案,報告第10号別記3中教育庁関係について,原案のとおり可決または承認することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 108 ◯香取委員長 御異議なしと認め,原案のとおり可決または承認することに決しました。        ─────────────────────────── 109 ◯香取委員長 次に,請願の審査を行います。  教育庁関係の請願は,新規1件,継続3件であります。お手元に請願調査表を配付しておきましたので,御参照願います。  なお,審査に当たりましては1件ごとに行いたいと思いますが,これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 110 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  なお,審査の参考上,必要あるものについては執行部の意見を求めたいと思いますが,これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 111 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  初めに,7年第13号 つくば市に養護学校設置を要望することに関する請願を審査願います。 112 ◯香取委員長 本件についてはいかが取り扱いますか。  御意見等がありましたら,お願いいたします。               〔「継続」と呼ぶ者あり〕 113 ◯香取委員長 継続審査の声がありますので,本件については継続審査とすることに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 114 ◯香取委員長 御異議なしと認め,継続審査とすることに決しました。  次に,7年第26号 茨城朝鮮初中高級学校への総合的な助成措置を要望する請願を審査願います。 115 ◯香取委員長 本件についてはいかが取り扱いますか。  御意見等がありましたら,お願いいたします。               〔「継続」と呼ぶ者あり〕 116 ◯香取委員長 継続審査の声がありますので,本件については継続審査とすることに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 117 ◯香取委員長 御異議なしと認め,継続審査とすることに決しました。  次に,8年第10号 現行学習指導要領の見直しを求める意見書採択についての請願を審査願います。 118 ◯香取委員長 本件についてはいかが取り扱いますか。  御意見等がありましたら,お願いいたします。               〔「継続」と呼ぶ者あり〕 119 ◯香取委員長 継続審査の声がありますので,本件については継続審査とすることに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 120 ◯香取委員長 御異議なしと認め,継続審査とすることに決しました。  次に,お諮りいたします。ただいま継続審査と決しました7年第13号,7年第26号及び8年第10号につきましては,閉会中の継続審査に付されたい旨議長に申し出ることにしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 121 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  次に,8年第14号 学校事務職員と学校栄養職員の「義務教育費国庫負担法」適用堅持を求める請願を審査願います。 122 ◯香取委員長 本件については執行部の意見を求めます。  藤枝財務課長。 123 ◯藤枝財務課長 それでは,御説明いたします。  小,中学校の教職員の給与等につきましては,市町村立学校職員給与負担法によりまして,都道府県の負担とされ,さらに義務教育費国庫負担法によりまして,その実質額の2分の1が国庫負担とされております。  近年,大蔵省におきまして,その人件費を一般財源化しようとの検討が加えられております。もし,これが,例えば8年度で対象外となった場合には,影響額としましては8年度で約38億円ほどの金額になります。これらの職員は,教員とともに学校として欠くことのできないものでございまして,県としましても,現行制度の維持について,全国知事会,都道府県教育長協議会などの関係団体を通じ,国に対し要望してまいりました。  なお,平成7年の9月には,茨城県議会議長名で内閣総理大臣,大蔵大臣,文部大臣にあて意見書を提出しているところでございます。以上でございます。 124 ◯香取委員長 本件についてはいかが取り扱いますか。               〔「採択」と呼ぶ者あり〕
    125 ◯香取委員長 お諮りいたします。採択との声がありますので,本件は採択とすることに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 126 ◯香取委員長 御異議なしと認め,採択とすることに決しました。        ─────────────────────────── 127 ◯香取委員長 続いて,お諮りします。ただいま採択いたしました請願につきましては,政府関係機関に対し意見書の提出を求めております。よって,本請願の願意に基づいた意見書を本委員会全員により発議することとしたいと思いますが,これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 128 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  意見書案文はいかがいたしましょうか。              〔「委員長一任」と呼ぶ者あり〕 129 ◯香取委員長 委員長一任の声があります。委員長が案文を作成することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 130 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  ここで暫時休憩いたします。                 午後2時37分休憩          ───────────────────────                 午後2時38分開議 131 ◯香取委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  先ほど委員長が作成することになりました意見書案文については,ただいまお手元へ配付いたしました案文でいかがでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 132 ◯香取委員長 御異議なしと認め,本案文により発議することに決しました。  なお,後ほど発議書に御署名いただきたいと存じますので,閉会後も在席のほどお願いいたします。  以上をもちまして,教育庁関係の調査は終了いたしました。        ─────────────────────────── 133 ◯香取委員長 次に,閉会中における所管事務調査事項を議題といたします。  本件につきましては,お手元に配付しました一覧表の項目のとおりといたしたいと存じますが,御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 134 ◯香取委員長 御異議なしと認め,さよう決しました。  本件につきましては,さらに閉会中調査を継続することとし,議長にその旨を申し出ることにしたいと思いますが,御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 135 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。        ─────────────────────────── 136 ◯香取委員長 以上をもちまして,本委員会に付託されました案件の審査は全部終了いたしました。  なお,本委員会の審査結果報告書等の案文につきましては,委員長に御一任願いたいと思いますが,これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 137 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。        ─────────────────────────── 138 ◯香取委員長 次に,今後の委員会活動でありますが,10月2日に県西地区,10月29日に県北地区,11月11日に県央地区の調査をそれぞれ行いますので,御参加のほどよろしくお願いいたします。  また,近県への調査実施の件についてですが,委員の皆様からの御要望もありましたので,11月25日に予定しておりました県内調査を近県調査に振りかえ,25日から26日にかけて1泊2日で実施したいと思いますので,よろしくお願いします。  なお,調査先については,現在,静岡方面を検討中でございますが,決定次第御通知いたしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。        ─────────────────────────── 139 ◯香取委員長 以上で,委員会を閉会いたします。  長時間御苦労さまでございました。                 午後2時41分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...