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  1. 木更津市議会 2016-09-01
    平成28年9月定例会(第5号) 本文


    取得元: 木更津市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-05
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      ◎開議の宣告 ◯議長(滝口敏夫君) 議場内の皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は23名であります。法定数に達しておりますので、これより本日の本会議を開きます。  なお、欠席の届け出がございましたので、報告いたします。石井 勝議員、欠席。以上であります。                                (午前10時00分)   ─────────────────────────────────────── 2      ◎議事日程の報告 ◯議長(滝口敏夫君) 本日の議事日程はお手元にお配りしたとおりでございます。   ─────────────────────────────────────── 3      ◎会議録署名議員の指名 ◯議長(滝口敏夫君) これより日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議規則第80条の規定により、住ノ江雄次議員竹内伸江議員を指名いたします。   ─────────────────────────────────────── 4      ◎一般質問 ◯議長(滝口敏夫君) 次は、日程第2、一般質問を行います。   ─────────────────────────────────────── 5           ◇高 橋 てる子 さん ◯議長(滝口敏夫君) まず、高橋てる子議員、質問席へお願いします。高橋議員。 6 ◯19番(高橋てる子さん) 議場の皆さん、おはようございます。  私からは、大綱2点について質問をいたします。
     まず、1点目は、請西保育園の音の問題についてです。  去る7月15日、1通の手紙を受け取りました。中には、7月9日付けの、請西保育園環境測定近隣住民説明会の資料が入っていました。あけて1行読んで「ええっ、何これ」とびっくりしました。資料には次のように書いてありました。  請西保育園の用地選定から建設着工に至るまで、市の対応が不十分だったことへの謝意として、1、用地選定について、市の所有地ではなく、住宅密集地の中の狭い借地を用地選定したこと、そして、近隣住民への説明がなされなかったこと。2、説明会は1回限りで遅く、設計変更などの要望に応じられなかったこと、さらに建物については、と続いています。  慌てて議事録で確認すると、8月16日午後2時現在の議事録ですが、この近隣住民説明会では、用地選定から建設着工に至るまで、市の対応が十分でなかったことについて、改めて皆様方に謝罪をさせていただきます。このようになった経緯について、まず1点目、用地選定について、この場所が市が所有している土地ではなく、住宅密集地の中で、非常に狭い借地を選定したこと。そして、近隣住民の方々に、ここに保育園が建つという説明が十分にされなかったこと。2点目の、住民説明会について、本来は市が積極的に住民説明会を開催するのが通常であるが、地元からの要望により開催したこと。その説明会も1回限りで、建設するということが決定したものであったこと。そして着工1ヶ月半前であったので、設計変更などの要望に応じられなかったこと。3点目の、建物について、園舎外壁がコンクリートの打ちっ放しで、反射板のようになり、園庭活動の声が南側住宅に、また駐車場の音が西側住宅に響いていること。防音壁や二重窓などの防音対策と室内の吸音対策がなされていないこと。そして、敷地が狭いため、2階建ての園舎で、2階テラスにプールが設置されていること。こうしたことについて、前任者を含め、市の体制がやったことであり、この場をかりて、私の方から皆様方に申しわけなかったと謝罪をさせていただきたい。申しわけありませんでした。  その1週間前の7月2日の保護者説明会では、ほぼ同じ資料で説明され、来週の住民説明会において、木更津市として謝罪し、住民の意見を伺って、今後の対応策を検討していきたいと考えている、保護者の皆様にはこういった問題が起きていることを認識していただきたいと、説明されています。  請西保育園は平成25年4月の開園です。平成26年の夏頃から音に対する苦情が増え、住民からの要望で今年3月、騒音測定を実施したと記憶しています。これまで運営面でかなり制限をしているようですが、さらなる対策が必要になっていると、関係する会議録を読み、理解したところです。プールの季節が近づいて、担当者は、この苦情対応にかかり切りだったと伺いました。解決のため、一歩でも前に進めようと頑張っておられ、本当にご苦労さまだと頭が下がりますが、開かれた議論が必要だと思います。  そこで、伺いますが、まず1点目、騒音と対策の現状はどうなっているのでしょうか。  2点目は、私も議決した責任として、謝罪は気になります。住民や保護者説明会での謝意に至った経緯についてご説明ください。  大綱2点目、行政改革の推進について。  指定管理者制度について伺います。  公の施設は、その設置目的に基づいた業務を、継続的かつ安定的に実施していくことが求められていたため、原則的に自治体自身が管理することとされてきました。このような制度に対して、平成15年に地方自治法の一部が改正され、多様化する住民ニーズに対応するため、民間の能力を活用しつつ、住民サービスの提供のあり方を再検討し、地域の振興と活性化を図ることを目的に、指定管理者制度が導入されることになりました。平成17年6月に策定された、木更津市の指定管理者制度の導入にかかわる基本方針では、その導入に当たっては、単に経費の節減を図ることができればよいというものではなく、住民へのサービス提供を優先して考慮する必要がありますと記されています。  私も、今まで、指定管理者の決定やその予算を審議してきましたが、契約内容を見ると、業務の範囲がかちかちに決められていて、民間の能力はどこに活かされているのだろう、つまらないなと思ってきました。私の中では、民間イコール独自の事業展開イコール住民サービスの向上という思いがあるので、施設管理だけでなく、その施設を使った民間のノウハウを活かした事業展開はできないのだろうかと、常々思ってきました。昨今、図書館の指定管理がマスコミでも取り上げられ、話題になっています。私は、実際、この図書館を見たわけではないのですが、図書館でお茶を飲みながら、本が読めたらいいなと思います。また、小櫃堰公園でテニスや散歩の後、管理棟の前あたりでお茶ができたら素敵だろうなと思ったりします。これらが施設の設置目的に合った自主事業なのかわかりませんし、木更津ではどんな自主事業が実施されているのか、把握していませんが、民間の能力、民間のノウハウの活用は十分なのだろうかと疑問に思います。斉藤議員と重なるところもありますが、質問をいたします。  1点目は、指定管理者制度導入の時点には、確かに経費の節減があったものと思います。その後、この制度が目指している、民間のすぐれた経営上のノウハウの活用は、どこまでなされてきたのでしょうか。  2点目、そして、策定後10年以上が過ぎた、指定管理者制度の導入に係る基本方針の見直しを含め、どのような改善を考えておられるのでしょうか。  以上で1回目の質問を終わります。 7 ◯議長(滝口敏夫君) 執行部の答弁を求めます。渡辺市長。          〔市長 渡辺芳邦君登壇〕 8 ◯市長(渡辺芳邦君) 議場の皆様、おはようございます。  それでは、高橋てる子議員のご質問にご答弁申し上げます。  私からは、大綱2、行政改革の推進についての中項目1、指定管理者制度についてお答えいたします。  まず、民間の能力は十分に活かされているかという点についてでございますが、民間事業者の能力が発揮されている一例を申し上げますと、各施設を紹介するホームページに関して、より効果的に紹介するよう工夫を凝らしていたり、安価な電力供給契約への迅速な切り替えやLED電球の採用といった、省エネ・省コスト事業への対応、利用率の低い時間帯を活用した自主事業の実施などがございます。また、いきいき館においては、利用者へのサービス向上のため、無料送迎バスを導入するとともに、これまでになかった各種運動教室の実施にも取り組むことによって、毎年利用者が増加している点は、評価できるものと考えております。  次に、民間の能力を発揮する検討について、今後、どのような改善を図ろうとしているのかという点についてでございますが、議員のご質問の中にもございましたが、指定管理者制度が導入されて10年以上が経過する中で、非常にユニークな取り組みや参考となるような事例なども、数多く見受けられるようになってまいりました。そこで、これらの先進的な事例について調査研究するとともに、より民間の経営ノウハウやインセンティブが発揮できるよう、可能な限り規制を緩和することについて検討することによって、市民サービスの向上が図られるような、指定管理者制度の活用を進めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。その他につきましては、関係部長から答弁いたします。 9 ◯議長(滝口敏夫君) 田中福祉部長。 10 ◯福祉部長(田中幸子さん) 私からは、大綱1、請西保育園の音の問題について、中項目1、苦情への対策についてご答弁申し上げます。  まず、騒音と対策の現状についてでございますが、市立請西保育園につきましては、請西東7丁目において、平成24年度に整備工事を実施し、平成25年4月に開園したものでございますが、その運営は、指定管理といたしまして、木更津むつみ福祉会が担っているところでございます。開園当初より、園、地域住民による地域懇談会を開催しておりますが、平成25年度は、園児の発する声や音が問題となってはおりませんでした。しかしながら、2年目の平成26年度の地域懇談会を境といたしまして、地域住民からの意見が多くなり、平成27年度に入りますと、その意見がより具体的となり、地域住民により、プール利用時期である7月に、音の簡易測定が実施されております。また、自治会長からも、測定業者による環境測定の要望が強く出され、客観的な数値を得ること、また7月に行われた測定結果も含んだ上での対応策を検討するため、業務委託に関しての補正予算を可決いただきました。その後、10月から準備や説明会を進め、3月に環境測定を実施したものでございます。  測定概要でございますが、平成28年3月15日、16日、22日の3日間にわたりまして、5ヶ所の測定点で、8時から18時まで測定を実施したものでございます。音の数値につきましては、日本建築学会による室内騒音と住宅における生活実感によると、50デシベルから「大きく聞こえる」とされ、工場などの騒音規制基準としている地区もございます。60デシベルになると「非常に大きく聞こえうるさい」、70デシベルになると「非常にうるさい」とされ、75デシベルを超えると「うるさくて我慢ができない」とされております。請西保育園園庭の敷地境界上の測定点では、園児が園庭で遊んでいる時間帯については、60から70デシベルを超える範囲の、等価騒音レベルと言われる平均値を示しているとのことでございます。また、園庭から25メートル離れている測定点では、園児が園庭で遊んでいる時間帯は、60デシベル前後の等価騒音レベルを示しているとのことでございます。  これら測定業者による結果や考察を踏まえ、市においてどのように捉えたかでございますが、3月という測定時期や気温であっても、等価騒音レベルは全体で50から67デシベル、最大騒音値は80から90デシベルを超える数値もあり、重く受けとめるべきではないかと考えております。  そして、対策の現状として、まず、現在の運営面での配慮についてでございますが、市は、児童を預かる立場として、児童を常に尊重し、心身が健やかに成長することを願うとともに、その責任を負っております。また、指定管理者である木更津むつみ福祉会も、子ども一人ひとりを大切にし、保護者から信頼され、地域に根差した保育園を目指し、児童の保育を実施していきたいという強い思いを持っております。しかしながら、園児の発する声などを快く感じていない住民からの苦情がありますことから、市は、近隣住民と話し合いを継続する中で、非常に残念ではありますが、請西保育園の運営面で園庭活動のクラス分け、2階のプールの利用回数や水遊びの時間につきまして、配慮を行っていただいているところでございます。防音対策の検討についてでございますが、9月補正予算案に防音対策検討委託費を計上させていただき、建築物の改良などを視野に、設計の専門事業者の助言をいただき、費用対効果を検証する時間をとり、市、指定管理者、地域住民などと検討を進めてまいりたいと考えております。  次に、住民や保護者説明会での謝意、おわびの気持ちを示したことの経緯でございますが、7月2日に保護者説明会、7月9日に近隣住民に対しまして、測定結果の説明会を実施したところでございます。説明会の実施に至るまで、保育園から生じる音に苦情を寄せている近隣住民は、音の問題の根本は保育園の整備に当たり市の対応が十分でなかったと、根深い不満をたびごとに訴えていたところでございます。市としましては、必要な対応は行っておりましたが、住民側が必要とする内容とは隔たりがあり、苦情を受け、保育活動を制約していることや、測定の結果も出てきた状況に置かれていることから、説明会の冒頭、住民側が要求する対応に対しては、不十分であったことを謝り、保育園開所後に生じてきている音の対策に取り組む誠意をあらわしたところでございます。また、保護者説明会では、音の問題の要因が保育園建設時の市の対応について近隣住民が不満を抱いていることを認識していただくとともに、市として対策に取り組んでいくことを説明したものでございます。これまで答弁させていただきましたような経緯でございますので、決して、議決をいただきました保育園設置そのものに謝意、おわびの気持ちを示したものではございませんことを、ご理解賜りたいと存じます。  最後に、今後の進め方ですが、住民や関係者と現在とることが可能な対策の協議を重ねてまいりますが、今後、対策の実施案がまとまりましたら、議員の皆様へご報告したいと考えております。  私からは以上でございます。 11 ◯議長(滝口敏夫君) 答弁が終わりました。高橋議員。 12 ◯19番(高橋てる子さん) 指定管理者というのが初めてだったとしても、非常にむつみ会としても、期待を持ってこの事業に取り組んでいらしたんだと思いますけれども、途中でこういう問題が起きて、非常に苦労されていて、ご苦労さまだなというふうに思います。住民や保護者説明会での謝意に関しては、保育園設置そのものに対してではないということです。しかし、市の土地ではなく、住宅密集地の中の狭い借地を用地選定したこと、このことに謝罪の気持ちと言われれば、私でなくても勘違いするでしょう。「私はこの狭い借地に賛成したのよ」と、「議会で決めたことを勝手に謝らないで」と、そういう思いでした。  また、8月16日の午後2時現在と議事録の断りを入れさせてもらったのは、謝罪ではなく謝意を示したんだと、話をした2時間後の8月16日午後4時頃に議事録の修正の連絡が入りました。謝意は謝罪の心、おわびの気持ちですから、私はどっちでも同じよと思っています。改めてテープを聞き直したということでしたが、不信感が募っています。もともとこの議事録には起案者の名前もないのでした。きちんと資料請求をしていただいた議事録ですから、お忙しいことでしょうが、今後こういうこともきちんとやっていただけたらと思います。お願いします。  次、質問に入ります。  住民説明会の2週間前、6月15日に開催された、教育民生常任委員会協議会では、3月に行われた騒音測定結果が報告されて、建設時における説明不足や防音対策が十分でなかったとの意見や音の苦情があるので、近隣住民との話し合いを継続する中で、運営面での配慮を行っていると、測定業者から提案されたプランは非常に高額なので躊躇している、今後、7月2日に保護者へ、その前後に近隣住民への説明を予定していると、対策の実施案がまとまりましたら、その前後に委員会はもとより、議会への説明をしたいと考えているというふうに説明されています。委員会協議会の資料には、この謝意の説明はありませんでした。委員会、そして保護者会、近隣住民に出された説明会の資料も、それぞれが内容が違っていることも気になっています。  被害を受けておられる方がいらっしゃることは確かなことです。謝罪が悪いと言っているのではありません。しかし、市と議会が決めてきたことを勝手に謝られても困るなと。たとえ、市長や副市長はご存じだったとしても、用地選定や建物については議決された案件ですので、設置そのものに謝意を示したのではないとしても、まず、謝意を示すことを委員会に説明があってしかるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 13 ◯議長(滝口敏夫君) 田中福祉部長。 14 ◯福祉部長(田中幸子さん) 先ほどご答弁させていただきましたように、議会の議決事項に関して、近隣住民説明会でおわびしたということではございません。市としましては、建設整備前に近隣住民への説明会も開催しておりますが、保育園から生じる音に苦情を訴える近隣住民は、保育園整備に当たっての説明会の回数や開園後に生じた音に対する対策など、市の対応が十分でなかったことに根深い不満を抱いております。問題解決のために説明し、ご意見を伺うに当たり、近隣住民が要望していた市の対応と隔たりがあったことは事実でありましたので、その対応についておわびの気持ちを示したものでございます。  議員おっしゃるとおり、6月に開催いたしました教育民生常任委員会協議会の場では、環境測定に伴い、近隣住民側の状況についてご説明をさせていただきましたが、その時点では、7月の説明会でのおわびについては考えてはおりませんでした。今後は議員ご指摘のとおり、議会に対して報告、説明に努めてまいりたいと考えております。 15 ◯議長(滝口敏夫君) 高橋議員。 16 ◯19番(高橋てる子さん) 全てを全部報告してほしいと言っているわけではないので、議決、議案に関係するところは、ぜひそうしてほしいと思っています。納得できない住民の意見にそのままおわびをしていては、ほかの保育園とか、これから始まる火葬場建設、さらに公共施設の再配置計画を進める上で、影響が大きいと、また前例になっては困ると心配してしまいました。私は、行政主導や無謬の原典による政治や教育では、謝罪は非常に重い意味を持っていると認識しています。謝罪には法的な責任も入ってきますし、賠償金の話も出てきます。こじれやすく、ややもすると非常に難しい問題に発展してしまうことがあるからです。自分は市民主権派ですから、官治性や無謬性には異論があって、間違っていたら謝ってくれる方がずっと好きですけれどもね。  次に、請西保育園は、指定管理とはいえ、木更津市の保育園ですね。今まで、保育園でも同じような苦情、同じとは言いませんが苦情が出されて、解決をしてこられたというふうに伺っています。請西保育園の園長とほかの市立保育園の園長の皆さんは、この騒音問題についてどこまで情報を共有し、どのようなサポートをされていたのでしょうか。 17 ◯議長(滝口敏夫君) 田中福祉部長。 18 ◯福祉部長(田中幸子さん) 市立保育園につきましては、毎月園長会議を開催しており、諸課題についての協議をしているところでございますが、請西保育園の園長もメンバーとなっており、苦情などの問題を相談したことがございます。幸いにも請西保育園以外の保育園は、音の問題は起こっていないところですが、送迎の車両や園児の散策が近隣住民に迷惑をかけたという事例もあり、対策を近隣にお知らせすることや、保育園の行事などにお誘いし、地域交流を図ることによりまして、解決してきたことを、請西保育園にアドバイスしております。  また、運営面のサポートとして、請西保育園のバス遠足として、鎌足保育園や吾妻保育園を行き先として、園児同時の交流やプール遊びなどを昨年から実施しているところでございます。今後とも請西保育園を支える体制を継続してまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 19 ◯議長(滝口敏夫君) 高橋議員。 20 ◯19番(高橋てる子さん) むつみ会としても、民間の運営から初めての指定管理ということですけれども、いろいろ難しい点もあったと思いますが、ほかの園長のアドバイスがあって、請西保育園のところは孤立していないんだなというふうに理解して、安心しました。  次に、保育の制限をしても、音の苦情はやんでいないということですね。保護者は問題があることを認識していただきたいと説明されれば、保育園は続けられるのかと不安になるのは当然だと思います。続けられるように努力していきたい、20年、30年後も続けられるかは現時点では確約できないが、少なくとも在園している皆様が卒園できるまでは、続けていくことができるように努力していきたいと、説明会でも答えておられます。私も、この騒音を訴えておられる方に話を伺ったことがありますが、うるさいのは保育園があるからだと、話がいつもこの最初に戻ってしまっていました。騒音対策の方にぜひそこだけシンプルに話を持っていってもらえないかなと、何度お話しをさせてもらっても、この保育園があるからだというところから、なかなか抜け切れないなというふうに思っていました。保育園の住民の説明会の資料をなぜ私にくれたのかと伺うと、「あなた、やっとここまで来たのよ。謝意には本当にびっくりしているわ」と喜んでの報告でした。  今回、謝意を示したことで、住民の方々は、保育園の存在を受け入れてくださり、騒音対策の協議を前に進めることができるようになったのでしょうか、伺います。 21 ◯議長(滝口敏夫君) 田中福祉部長。 22 ◯福祉部長(田中幸子さん) 保護者説明会で「保育園は続けられるのか」という質疑に対しまして、「卒園までは」という表現がありましたことで、不安に思われたということもありますが、市としては、もちろん議決をいただいた場所で今後も長く請西保育園の運営を続けていくつもりであり、対策を講じて、保育園が地域で共存できるようにしていきたいと考えております。  説明会でも、近隣住民からの質疑の中で、保育園整備に当たって根強い不満などに加え、音の対策としていつになったら防音工事などが実施されるのかというような厳しいご意見、ご批判をいただきましたが、防音の検討に当たっては、皆様の話をよく聞きながら、対策案を協議してまいりたいと旨をお答えしてまいりました。7月の説明会の後、協議の場の調整を進めまして、先月8月には近隣住民、保護者、指定管理者、市の4者の意見交換の場ができるようになり、協議を進めることができるようになったところでございます。このような状況でございますので、対策案がまとまりましたら、議員の皆様へご報告させていただきたいと考えているところでございます。  以上です。 23 ◯議長(滝口敏夫君) 高橋議員。 24 ◯19番(高橋てる子さん) 私が議員になってから、この公共の福祉と基本的人権という議会での議論は、3回過去にありました。1回目は、オウムの松本被告の子どもの小学校の入学に関する件です。そして、2回目は、畑沢の豚舎の悪臭問題。そして、今回の騒音問題です。1回目のオウムの子どもの入学に関する件では、子どもの入学を拒否する陳情が上がりまして、これはPTA主導で多くの署名が集められましたけれども、罪を犯した人の子どもにも基本的な人権は保障されているとして、陳情に反対をいたしました。悪臭問題については、養豚業の方に新しい職業や用地を保障することはできないのかと、そういう意見で、公共の福祉の方に立ちました。そして、今回、住宅地の保育園建設については、子育て支援、そして待機児童の解消という公共の福祉に立って、賛成をいたしました。しかし、子どもの声に関する社会の考え方が変化して、被害を受けておられる方がいることは事実ですから、対策の必要はわかります。  オウムや悪臭は市が直接関係したものではありませんでしたが、今回の騒音は、市が保育園を設置したことが原因と、一歩引いてしまいがちです。しかし、保育園の設置は、想像以上のスピードで住宅が張りつき、子育て支援の充実を求める住民要望からのスタートでした。議会も全会一致の可決ではなかったですが、真剣に議論をして出した結果の議決です。だからこそ、大事なことは、市と議会で決めたことを踏まえて、問題を解決するということだと思います。近隣の住民の方にも、このところをご理解いただいて、用地選定の狭い借地であることなどについては、苦情を言うのはもうやめていただきたい。もうやめていただくべきです。  市立保育園ですから、市が前面に立って対策を講じるのは当然ですが、指定管理者もやるべきこと、運営懇談会の開催が仕様書に記されております。「指定管理者は、本業務を円滑に実施するため、必要に応じ、木更津市と協議の上、保護者、地域及び木更津市を含む木更津市立請西保育園運営懇談会等を開催し、保護者及び地域などの意向を把握し、業務内容に反映させ、円滑な運営に努めるものとする」と。民間経営と違う指定管理者に戸惑いはあるでしょうし、今までも懇談会は開催されていたことは承知しておりますが、仕様書に書いてあるように、一部の支持する区長とかばかりではなく、保護者、そして反対を言っている地域住民の人たちとも一緒に、地域との関係をさらに築いていただきたいと思います。関係する皆さんの努力で、4者が同じテーブルについて協議ができるようになったと伺って、本当にうれしく思います。開かれた議論で子育て支援がさらに推進できるように願っています。  次に、大綱2点の方の質問に移りますが、指定管理者は契約どおりに施設の管理運営をすれば100点なんですから、それでいいのですけれども、民間の経営者ならプラスアルファを考えるし、使われていないスペースがあれば、放っておかないというふうに思うんですね。例えば老人福祉センター。あの玄関の広いスペースは何も使われていません。また、お風呂は無料です。一部の人の利用ですし、新しくなった時点で有料になるだろうと皆さんが言っていました。こういう有料化も検討すべきではないでしょうか。それからプールも、夏だけではなく年間を通して利用できないのかと、自分のものなら考えるはずです。可能な限りの規制緩和を検討するということで、期待しますが、見直しはいつ頃までに行う予定でしょうか。 25 ◯議長(滝口敏夫君) 土居総務部部参事。 26 ◯総務部部参事・次長(土居和幸君) 指定管理者制度の導入に係る基本方針の見直し時期などについてでございますが、今後の予定といたしましては、平成31年度からを計画期間とする、次期行政改革大綱での取り組み項目とするため、平成29年度の行革推進計画に、指定管理者制度の導入に係る基本方針の見直しに関する検討を位置づけ、管理・運営業務における規制緩和の検討や、同種施設の一括発注などの他市との連携など、市民サービスの向上がより一層図られるよう、多角的な検討を行った上で、平成30年度中の改定を目指す予定でございます。改訂に際しましては、総務常任委員会協議会や議員全員協議会において、議会にご説明させていただくとともに、パブリックコメントにより、市民の皆様の意見もいただいた上で、取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 27 ◯議長(滝口敏夫君) 高橋議員。 28 ◯19番(高橋てる子さん) 実施するときにはもう生きていないのかなと思うほど、いつも先の話なんですが、昨日来、いきいき館の利用者が相当増えているという、こういう報告がありました。いきいき館の利用料金が指定管理者の収入になるということなので頑張れると、だから無料のバスも出せて、だんだんいい方に回っていくという、そういうことだと思うんですね。  保育園の民営化もなかなか進まないなと。こういうことがあると、きっとハードルが高くなるように思っているんですが、と思っていましたら、8月31日の新聞で、市原市で6保育所、定員650人を老朽化のため閉所し、2018年からの代替施設を民間委託するという、そういう記事を見ました。事業者ももう既に決まっているということでしたし、事業費約8億4,000万円のうち国庫補助金は7億5,000万円、だから市の負担は1億円弱なんですね。今の市の保育士80人はほかの保育所に配置するということでした。民間の活力も使いながら、待機児童を少しでも減らしたいということです。本市でもぜひこういうことを学んで、前に進めてほしいなと。行革は難しいけれども、よろしくお願いしたいと思います。  以上で質問を終わります。 29 ◯議長(滝口敏夫君) ここで11時まで休憩をいたします。                                (午前10時35分)   ─────────────────────────────────────── 30 ◯議長(滝口敏夫君) 休憩を取り消し、本会議を再開いたします。                                (午前11時00分)   ─────────────────────────────────────── 31           ◇大 村 富 良 君 ◯議長(滝口敏夫君) 次の質問者、大村富良議員、質問席へお願いします。大村議員。 32 ◯17番(大村富良君) 議場の皆様、こんにちは。会派一新の会の大村富良です。  初めに、先日発生しました台風10号によりお亡くなりになりました方々に、謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災されました皆様に、心からお見舞い申し上げます。  今回の質問は、大綱2点について質問いたします。大綱1点目、本市の職員数の状況について。大綱2点目、教育環境について。以上でございます。  地方公共団体は、行政運営を行う上で、最少の経費で最大の効果を上げるとともに、常にその組織及び運営の合理化に努め、その規模の適正化を図る必要があります。そのため、各地方公共団体は、その地域の実情を踏まえ、自主的・計画的に、適正な定員管理に取り組むことが求められています。  そこで、まず、大綱1点目、本市の職員数の状況について、お伺いいたします。  初めに、中項目1点目、職員数の現状と推移についてのうち、正規職員及び臨時職員についてでございます。  総務省のホームページによりますと、全国の地方公共団体の職員数は、平成27年4月1日現在で273万8,337人で、平成6年度の328万2,492人をピークに、平成7年度から連続して減少しており、ピークの平成6年度と比較すると54万4,115人、16.6%の減少となっております。内訳としては、都道府県の職員が23万4,598人、13.5%の減、市町村の職員が30万9,557人、20.0%の減となっており、都道府県の職員は24年連続、市町村の職員は19年連続の減少となっているところです。対前年度比を部門別に見てみますと、教育部門では、児童・生徒の減少等により職員数も減少しており、公営企業等会計部門では、組織の見直しや民間委託等により減少している一方、警察部門及び消防部門では組織基盤の充実強化のため、一般行政部門では子育て支援、防災、地方創生等への対応のため、増加している状況にあるようです。ただ、この職員数は正規職員数の状況です。どの自治体も正規職員を抑制し、臨時職員が増加する傾向にあるのではないでしょうか。  そこで、ここ数年の本市における正規職員と臨時職員の人数についてお伺いします。また、正規職員及び臨時職員の職員数についての、市としての考え方についてお伺いします。  次に、再任用職員についてです。平成25年度から退職共済年金の支給開始年齢が引き上げられたことに伴い、無年金期間が発生しないよう、再任用制度が導入されたところですが、再任用制度の意義について、また、本市における再任用制度開始から今年度までの状況についてお伺いします。  次に、冒頭申し上げましたとおり、地方公共団体全体では職員数は減少傾向にありますが、部門別では、地域の実情に応じて、それぞれの状況があると思います。本市においても、子育て支援、待機児童の問題や防災対応など、さまざま住民のニーズがあるわけですが、本市の保育士、消防職員、技能労務職における、職員数の現状と推移についてお伺いいたします。  次に、業務委託の状況についてですが、今年の7月から朝日庁舎の証明等の窓口で、人材派遣による業務委託をスタートされましたが、現在はどのような状況なのか、また、今後の展望についてどのように考えているのか、お示しください。  次に、中項目2点目、職員数の今後の見通しについてお伺いいたします。  まず、平成29年度の採用計画についてですが、既に職員採用試験の募集が締め切られていると思いますが、採用計画及び現在の応募状況についてお伺いします。  次に、庁舎分散化の影響について伺います。篠崎哲也議員の代表質問にもありましたように、駅前庁舎と朝日庁舎に市役所が分散移転してから、間もなく1年が経過しようとしておりますが、分散化の影響により、職員の増員等の必要はないのか、お伺いします。  最後に、今後の定員管理計画についてお伺いします。平成28年度、今年度で現定員管理計画が終了するわけですが、平成29年度以降の定員管理計画については、現段階でどのように考えているのか、お伺いします。  次に、大綱2点目、教育環境についてお伺いいたします。  先日の新聞報道によれば、君津市の市立小中学校の再編に関する第1次実施プログラムが発表されました。具体的には、2018年から2020年に、清和・小糸地域、小櫃・上総地域の小中学校を統合し、小学校を17校から13校に、中学校を11校から7校にし、市内唯一の公立幼稚園である周西幼稚園は、近くの人見保育園で、公立の幼保連携型認定こども園に移行するというもので、8月1日からパブリックコメントを行うという内容でした。一方、本市に目を向けてみますと、君津市とは若干違い、平成23年度に策定されました学校適正規模及び適正配置に関する基本方針で、統合を含めて対応を検討するとされております小学校2校、中学校2校のように、人口及び児童・生徒減少地域だけでなく、逆に羽鳥野地区、請西東・南地区及びほたる野地区のように、人口及び児童・生徒数急増地区もございます。子育て支援の充実を重要施策として掲げている木更津市ですので、その一環としての学校教育の充実は、避けては通れないテーマであると考えます。  そこで、今回は、学校教育の充実のための大きな要素であります、教育環境について、中項目3点お伺いいたします。  初めに、中項目1点目は、人口急増地域の小中学校についてです。  まず、小項目1点目は、人口急増地区であります、羽鳥野地区、請西東・南地区、ほたる野地区を学区とする小中学校の中には、将来的に教室数が足りなくなる等の施設面での課題があると聞いておりますが、現状についてお聞かせください。  また、小項目2点目として、今後の推移についてお聞きいたします。児童・生徒数の推計等、教室が足りなくなるとすれば、それはいつ頃になるのか伺います。  小項目3点目は、今後の対応についてです。教室数が不足する等の課題に対してどのように対応していくのか、現時点での見解を伺います。  次に、中項目2点目、学校の統廃合についてです。  先ほども申し上げましたが、人口急増地区と反対に人口減少地区であり、平成23年度に策定されました学校適正規模及び適正配置に関する基本方針で、統合を含めて対応を検討するとされております、東清小学校、富岡小学校、中郷中学校、岩根西中学校について、小項目1点目は、現状はどうなっているのか伺います。
     小項目2点目は、今後の推移について伺います。  また、小項目3点目は、統合を含めて対応を検討するということですが、検討についての現在の進捗状況を伺います。  次に、中項目3点目は、金田小学校のグラウンドについてです。  金田小学校のグラウンドが金田西地区の区画整理事業に組み込まれており、今後、グラウンドの再配置、整備が計画されておりますが、現在の進捗状況についてお伺いいたします。  以上で1回目の質問を終わります。ご答弁よろしくお願いいたします。 33 ◯議長(滝口敏夫君) 執行部の答弁を求めます。渡辺市長。          〔市長 渡辺芳邦君登壇〕 34 ◯市長(渡辺芳邦君) 大村富良議員のご質問にご答弁申し上げます。  私からは、まず、大綱1、本市の職員数の状況について、中項目1、職員数の現状と推移についてお答えいたします。  初めに、正規職員及び臨時職員についての、本市におけるここ数年の正規職員と臨時職員の人数についてでございますが、まず、正規職員の人数は平成26年度984人、平成27年度991人、平成28年度1,002人でございます。臨時職員・非常勤職員の人数は、平成26年度244人、平成27年度263人、平成28年度は302人でございまして、いずれも増加傾向となっております。  続きまして、正規職員及び臨時職員の職員数についての、市としての考え方についてですが、正規職員数につきましては、地方分権一括法による権限移譲や人口増加への対応も含め、市民サービスの低下を招かぬよう、必要最小限の職員数を確保してきたところでございます。引き続き、行政需要に応じた適正な職員数を見きわめてまいりたいと考えております。また、臨時職員につきましては、事務事業を精査し、正規職員でなくても対応ができる業務につきましては、積極的に臨時職員の活用に努めているところでございます。  続きまして、再任用職員についての再任用制度の意義についてでございますが、人事の新陳代謝を図り、組織活力を維持しつつ、意欲や能力のある人材が長年行政事務の中で培ってきた能力や知識、経験等を現職員へ伝承することにより、さらなる市民サービスの向上へつなげることでございます。  続きまして、本市における再任用制度の開始から今年度までの状況についてでございますが、再任用制度は平成26年度から実施をしておりますが、その採用実績といたしましては、平成26年度は15名、平成27年度は25名、平成28年度は26名となっております。  続きまして、保育士、消防職員、技能労務職員についての職員数の現状と推移についてでございますが、まず、保育士数についてでございますが、ここ数年は横ばい状態でございます。保育士に関しましては、将来の民営化に向けて、準備を進めているところでございますので、これ以上の増員は難しいものであると考えますが、民営化決定後は計画に沿って、適切な人員配置に努めてまいります。続きまして、消防職員についてでございますが、ここ数年は若干ではありますが増加傾向でございます。消防部門は、市民の生命や財産等を守る、安心・安全な市民生活の要であると認識しております。今後も可能な限り、地域防災力・消防力の強化に努めてまいります。続きまして、技能労務職員についてでございますが、年々減少しているところでございます。引き続き事務事業の見直しを行い、退職者不補充により民間委託を推進し、効率的な行政運営に努めてまいります。  続きまして、業務委託の状況についての現在の状況についてでございますが、本市においては、市民課の住民票や諸証明等の受付・作成業務に2名、市民税課の税証明等の受付・作成業務に1名の、合計3名の派遣により対応しております。今後の展望についてでございますが、派遣に限らず、民間に委ねることができる業務の洗い出しを全庁的に進めるとともに、導入する上での問題点などについても検証し、導入可能なものから推進してまいります。  続きまして、中項目2、職員数の今後の見通しについてお答えいたします。  初めに、平成29年度の採用計画についての、採用計画及び現在の応募状況についてでございますが、採用に関しましては、これまでは年1回、9月に採用試験を実施しておりましたが、昨年度より、受験機会の拡大と優秀な人材を早期に確保するため、また、土木技師等の専門職は、景気回復に伴う雇用情勢の改善から、優秀な人材が民間企業へ流れる傾向にあるため、7月に1回目の試験を実施することといたしました。今年度も7月24日に、土木上級の第1回職員採用試験を実施したところでございます。また、例年どおり、今年度末に定年により退職する職員がおりますので、この退職者の補充を基本として、9月18日に、第2回職員採用試験の第1次試験を実施いたします。募集は既に締め切りまして、募集人数及び応募状況の詳細につきましては、ホームページに掲載しております。主なものを申し上げますと、一般行政職上級、募集人数8名のところ応募者数98名で、倍率12.3倍、一般行政職初級、募集人数3名のところ応募者数28名で、倍率9.3倍となっており、非常に高い競争率となっております。  続きまして、庁舎分散化の影響についてでございますが、この分散化の影響により、職員の増員等の必要はないのかとのご質問でございますが、市民の利用が多い窓口の部署を朝日庁舎へ集約いたしましたことから、市民にとっての利便性は向上したものと認識しております。しかしながら、職員は庁舎間の移動が多くなりますことから、篠崎議員の代表質問にご答弁させていただきましたとおり、テレビ会議システムの導入などにより、移動回数を減らす工夫を講じております。また、駅前とイオンタウン朝日を結ぶイオンの循環バスの利用を促進するなど、より効率的な行政サービスを提供できるよう努めているところでございますので、現時点では、庁舎分散化の影響により、職員を増員することは考えておりません。  最後に、今後の定員管理計画についてでございますが、定員管理計画につきましては、議員おっしゃるとおり、平成28年度に計画期間が終了することから、臨時職員及び再任用職員の活用、業務委託のさらなる推進という考え方を基本とし、次期計画を策定してまいります。まず、マクロ的視点から、総務省の定員管理モデルや近隣市及び類似団体などの他団体との比較を行います。あわせて、ミクロ的視点からは、毎年実施している業務ヒアリングにより把握した事務事業量の増加や、職員一人ひとりの健康状態、長期休暇や超過勤務の実績などを勘案します。以上のような視点により、年度ごとの職員数の算定、検証を行ってまいります。  私からは以上でございます。その他につきましては、教育長より答弁いたします。 35 ◯議長(滝口敏夫君) 高澤教育長。 36 ◯教育長(高澤茂夫君) 私からは、大綱2、教育環境についてご答弁申し上げます。  初めに、中項目1、人口急増地域の小中学校について、お答えをいたします。  現在の状況についてのご質問でございますが、学級編制の基準日であります平成28年5月1日現在の児童・生徒数及び学級数でお答えをいたします。初めに、人口急増地区である羽鳥野地区につきましては、八幡台小学校が822名で25学級、波岡中学校が384名で11学級、次に、請西東・南地区につきましては、真舟小学校が793名で24学級、木更津第二中学校が516名で15学級、ほたる野地区につきましては、南西小学校が533名で17学級、清川中学校が331名で10学級でございます。  次に、今後の推移でございますが、羽鳥野地区の八幡台小学校は、今後も児童数は増加をし、平成30年度にピークを迎える予測です。しかしながら、ご承知のとおり、平成22年度及び26年度に増築工事を行っておりますので、現施設で対応できるものと考えております。波岡中学校につきましても、八幡台小学校の児童数の増加を受けまして、生徒数は増加していき、平成33年度にピークを迎える予測ですが、現施設で対応できるものと考えております。  次に、請西東・南地区についてでございます。真舟小学校につきましては、今後も児童数が増加を続け、現在の施設で受け入れ可能な学級数を超えてしまう可能性が高いという見通しでございます。木更津第二中学校につきましても、真舟小学校の児童数の増加を受けまして、今後も生徒数が増加を続け、現在の施設で受け入れ可能な学級数を超えてしまう可能性が高いという見通しでございます。  最後に、ほたる野地区についてでございますが、南清小学校につきましては、今後も児童数が増加を続け、平成30年度にピークを迎える予測ですが、校舎改築工事が完了しておりますので、現施設で対応できるものと考えております。清川中学校につきましては、南清小学校の児童数の増加を受けまして、今後もさらに生徒数が増加をしていく見込みで、現在の施設で受け入れ可能な学級数を超えてしまう可能性が高いという見通しでございます。  次に、今後の対応についてでございますが、木更津市立小中学校の適正規模及び適正配置に関する基本方針を見直し、現施設で対応できなくなる見込みの、真舟小学校、木更津第二中学校、清川中学校につきましては、通学区域の見直しや校舎増築での対応を検討してまいりたいと考えております。  次に、中項目2点目、学校の統廃合についてご答弁申し上げます。  初めに、基本方針で、統合を含めて対応を検討するとしております4校の現状について、お答えをいたします。  初めに、東清小学校でございますが、平成28年5月1日現在で、全校児童数が53名、うち小規模特認校制度活用児童が5名、学級数が6学級でございます。3・4年生で複式学級の対象となっておりますが、現在、教務主任が学級担任を兼ねるということで、複式学級を解消しております。次に、富岡小学校でございますが、全校児童数36名、うち小規模特認校制度活用児童が4名で、学級数は1・2年生及び3・4年生が複式学級になっておりますので4学級、これに特別支援学級2学級を含め、合計6学級でございます。現在は複式学級が2つありますが、1・2年生の国語・算数、3・4年生の国語・算数・理科・社会の4教科については、教頭や教務主任が授業に入ることによりまして、それぞれ単独学年で授業を実施しております。次に、中郷中学校でございますが、全校生徒数21名、うち小規模特認校制度活用生徒が4名で、学級数は3学級でございます。最後に、岩根西中学校でございますが、全校生徒数170名、学級数が6学級で、これに特別支援学級2学級を含め、合計8学級でございます。  次に、今後の推移でございますが、東清小学校につきましては、この後、平成33年度頃までは児童数は横ばいで、教務主任が学級担任を兼ねるという方法をとることにより、複式学級になる可能性は低いと考えております。富岡小学校につきましては、この後も児童数が減少し、平成30年度には1・2年生、3・4年生、5・6年生が複式学級となり、全校で3学級になる見込みでございます。次に、中郷中学校でございますが、本年度の中郷小学校には6年生が、通常学級に15名、特別支援学級に2名、在籍をしておりますが、昨年度、希望する部活動がない等の理由で、小学校卒業生17名中15名が、中郷中学校以外に進学したことを考えますと、本年度末も同様の可能性が考えられます。現在、中郷中学校の1年生は、小規模特認校制度を活用した生徒1名を加え、3名ですで、国の基準では、平成29年度入学生が5名以下だった場合には、1・2年生が複式学級となります。最後に、岩根西中学校でございますが、この後、推計可能な平成40年度まで160名前後で、ほぼ横ばいで推移をし、学級数も6学級で推移をしていく見込みでございます。  次に、現在の進捗状況ということでございますが、統合を含めて対応を検討するとしている4校につきましては、ただいま申し上げましたとおり、児童・生徒数の推移を勘案して、計画を策定し、対応してまいりたいと考えております。  次に、中項目3、金田小学校のグラウンドについての、再配置計画についてでございますが、金田小学校は、金田西特定土地区画整理事業により、敷地の南側が都市計画道路に整備されることから、グラウンドなどの用地が縮小されます。また、敷地の東側については、用地取得により新たな敷地形状に拡張されます。それに伴い、敷地形状が縮小されるグラウンドなどを、教育活動や地域活動に支障なく利用できるよう、陸上用トラックなどの屋外施設を新たな敷地形状に合わせて、再配置が必要となるものでございます。校舎や屋内運動場等の建築物につきましては、耐震工事等の施設整備を行っていることから、現状のままの配置といたします。再配置計画の策定に当たりましては、グラウンドの排水計画など、専門的な知識が必要となることから、業務委託を行ったところであり、学校側と十分協議をしながら、進めてまいりたいと考えております。なお、今回の業務委託に係る費用につきましては、金田西特定土地区画整理事業の施行者である千葉県により、損失補償の対象となっております。  次に、進捗状況についてでございますが、学校機能を維持したまま、土地区画整理後の敷地に再配置することを目的に、金田小学校再配置計画業務委託を平成28年8月に契約締結し、平成29年1月末までの履行期限で業務を進めているところでございます。業務内容につきましては、敷地の現況を確認し、施設の規模・内容等を検討する基本設計と、工事を行う際に必要な図書を作成するための実施設計でございます。  私からは以上でございます。 37 ◯議長(滝口敏夫君) 答弁が終わりました。大村議員。 38 ◯17番(大村富良君) ご答弁ありがとうございました。  それでは、一問一答に入らせていただきます。  初めに、正規職員及び臨時職員についてですが、近隣3市の正規職員と本市を比較するとどのようになっているでしょうか、伺います。 39 ◯議長(滝口敏夫君) 渡辺総務部長。 40 ◯総務部長(渡辺知尚君) 平成28年4月1日現在で、君津市の正規職員を申し上げますと917人、人口1万人当たりの職員数は約105人となっております。続きまして、富津市を申し上げますと458人、人口1万人当たりでは約101人、袖ケ浦市は650人、人口1万人当たりでは約104人、本市は1,002人ということでございますので、人口1万人当たりでは約75人となっております。それぞれの市で臨時職員や再任用職員の活用や、民間委託の状況が異なりますので、単純には比較はできませんが、平成18年度に策定をいたしました木更津市行政経営アドバンスプランに沿って、行政改革を行い、順次職員の削減を図ってまいりましたので、近隣市と比較をいたしますと、本市は職員数が少ない状況であると認識をしております。今後も事務・事業量を精査し、行政需要を見通した上で、慎重に検討しながら、行政規模に見合った適正な職員数を見きわめ、行政サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 41 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 42 ◯17番(大村富良君) 次に、近隣3市の再任用職員の勤務形態の状況について、どのようになっているでしょうか、伺います。 43 ◯議長(滝口敏夫君) 渡辺総務部長。 44 ◯総務部長(渡辺知尚君) 近隣3市の勤務形態についてですが、各市ともにフルタイムあるいは週3日ないし週4日の短時間勤務と伺っております。本市におきましては、短時間勤務のみの勤務形態となっております。今後は短時間勤務だけでなく、フルタイムでの雇用につきましても、検討をしてまいりたいと考えております。  以上です。 45 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 46 ◯17番(大村富良君) 先ほど、再任用職員の意義についてご答弁いただいた中で、長年行政事務の中で培ってきた能力や知識、経験などを現職員へ伝承していくということでしたが、現在、再任用職員はどのような仕事をしているのでしょうか、また今後の処遇などをどのように考えているのでしょうか、伺います。 47 ◯議長(滝口敏夫君) 渡辺総務部長。 48 ◯総務部長(渡辺知尚君) 現状では一律に初任給の短時間勤務で、窓口業務や一般事務などを担当していただいております。今後は継続性のある専門的な業務に当たらせるため、定年前の職に応じ、またその人の知識や経験、実績などを考慮いたしまして、その処遇につきましても検討してまいりたいと考えております。  以上です。 49 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 50 ◯17番(大村富良君) わかりました。よろしくお願いします。  次に、福祉部にお聞きします。  先ほど、保育士についての答弁で、将来の民営化に向けて準備を進めているので、これ以上の増員は難しいとのご答弁がございましたが、待機児童がいる中で、保育士の確保は必要であると思いますが、いかがでしょうか伺います。 51 ◯議長(滝口敏夫君) 田中福祉部長。 52 ◯福祉部長(田中幸子さん) 現在、市の保育士のほか、臨時保育士や保育パート職員によって運営しているところでございますが、市の保育士は民営化計画を視野に入れ採用しておりますので、待機児童増加への対応は臨時保育士に頼らざるを得ない状況にございます。また、臨時保育士については、待機児童問題から他でも採用の需要が高く、条件面で有利な保育園を希望することがあるため、本市では賃金を増やしておりますが、今度ともその確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。 53 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 54 ◯17番(大村富良君) 臨時保育士を採用していただきまして、待機児童を少しでも減らしていただきたいと思います。実際には臨時保育士の採用を何名考えていますでしょうか、伺います。 55 ◯議長(滝口敏夫君) 田中福祉部長。 56 ◯福祉部長(田中幸子さん) 臨時保育士の採用につきましては、28人の採用を予定しておりますが、現在ところ、23人の雇用にとどまっているところでございますので、広報や保育園の関係者を通じまして、確保に努めている状況でございます。 57 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 58 ◯17番(大村富良君) 臨時保育士の採用は28名の予定に対し23名とのことですが、5人の追加採用ができた場合は、市立保育園で増員を考えているところはどこでしょうか、伺います。 59 ◯議長(滝口敏夫君) 田中福祉部長。 60 ◯福祉部長(田中幸子さん) 市立保育園の中で増員を考えている保育園でございますが、吾妻保育園、久津間保育園の臨時保育士の増員により、待機児童の解消を図りたいと考えているところでございます。 61 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 62 ◯17番(大村富良君) 保育士の確保について、今後とも努力をしていただき、臨時保育士の雇用が進むよう願っております。  次に、答弁で、将来の民営化に向けて準備を進めているところというご答弁があり、6月議会でも、民営化に向けて進めていくことが、私との一問一答で説明されておりますが、その後の状況はいかがでしょうか、伺います。 63 ◯議長(滝口敏夫君) 田中福祉部長。 64 ◯福祉部長(田中幸子さん) 6月議会では本市の保育園民営化の方法といたしまして、平成25年当時に次世代育成支援対策審議会からの建議を受けております、民営化に関する提言として、民営化手法は譲渡、運営主体は社会福祉法人、実施時期は入園児就学までの5年間、対象の保育園は7園のうち3園という方向性が示されており、これに沿って進めると説明をさせていただいたところでございます。7月以降、市立保育園の民営化につきまして、保育園を管理しております園長と副園長に対しまして、保育の質の確保や保護者対応、社会福祉法人への引き継ぎなど、諸課題の整理を指示し、8月初旬に開催いたしました園長会議におきまして、課題の対応についての協議を行い、その後開催した副園長会議においても協議を重ねたところでございます。今後は、庁内組織として設置しております保育園民営化検討委員会におきまして、民営化計画の素案を取りまとめ、諮問機関でございます子ども・子育て会議に諮っていくこととしております。  このような状況でございますので、本年度中に市議会に対しまして民営化計画の説明をさせていただきたいと考えているところでございます。 65 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 66 ◯17番(大村富良君) わかりました。保育士の関係については、社会問題にもなっており、ご苦労があるものと思いますが、今後とも努力していただき、臨時保育士の確保により、待機児童の解消が進むよう願っております。また、市立保育園の民営化に向けて、園長会議などを開いているとのことですが、現場の声をよく聞いて、保護者への対応など、十分な配慮をしていただきながら、進めていくことをお願いするところでございます。よろしくお願いいたします。  次に、業務委託についてですが、窓口業務の一部に人材派遣を活用し、3名を受け入れているということであり、今後は業務の洗い出しや問題点を整理した上で、民間委託等を進めたい旨の答弁がありましたが、今後はどのような分野で活用したいと考えているのか、お聞かせ願います。 67 ◯議長(滝口敏夫君) 渡辺総務部長。 68 ◯総務部長(渡辺知尚君) 現在派遣で対応しております市民課及び市民税課以外の窓口業務や、庁内案内業務などへ、導入を検討してまいりたいと考えております。また、公権力の行使を伴う業務以外のさまざまな業務につきましても、調査研究をし、導入についてあわせて検討してまいりたいと考えております。  以上です。 69 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 70 ◯17番(大村富良君) わかりました。よろしくお願いいたします。  次に、大綱2点目の教育環境についてですが、初めに、複式学級の基準について伺います。 71 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 72 ◯教育部長(堀切由彦君) 複式学級の基準につきましては、国が定めておりまして、小学校では、引き続く2つの学年が16名以下、ただし、小学校1年生を含む場合は8名以下になったとき、中学校では、引き続く2年の学年で8名以下となった場合に、複式学級とするとされております。  以上です。 73 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 74 ◯17番(大村富良君) では、確認しますが、現在、市内に複式学級になっている学校は何校ありますか、伺います。 75 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 76 ◯教育部長(堀切由彦君) 現在の児童数で申し上げますと、東清小学校の3・4年生、中郷小学校の2・3年生、富岡小学校の1・2年生と3・4年生が複式学級となります。しかしながら、国の規則で学級担任以外に配置されております、通常増置教員と呼んでおりますが、この増置教員を学級担任として学級を開くことはできるとされております。東清小学校と中郷小学校につきましては、この増置教員であります教務主任に学級担任を兼ねさせることで、複式学級を解消しております。したがいまして、本市内で複式学級になっている学校数は、富岡小学校の1校でございます。 77 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 78 ◯17番(大村富良君) それでは、近隣市の状況はわかりますでしょうか、伺います。 79 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 80 ◯教育部長(堀切由彦君) 本年度、近隣3市で複式学級になっている学校でございますが、君津市に2校、富津市に3校、袖ケ浦市には分校で1校ございます。  以上でございます。 81 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 82 ◯17番(大村富良君) わかりました。  では、複式学級のデメリットをどのように考えていますでしょうか、伺います。 83 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 84 ◯教育部長(堀切由彦君) 複式学級になりますと、1人の学級担任で、同じ時間の中で2つの学年を教えることになりますので、当然、1つの学年の指導にかけられる時間が少なくなります。また、指導技術も必要となりまして、指導者にはある程度の経験年数が必要となります。  以上でございます。
    85 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 86 ◯17番(大村富良君) それでは、中学校での学習課目は学年ごとに内容も多く、小学校とは違うと思いますが、中学校で複式学級になった場合の課題は何か、お伺いいたします。 87 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 88 ◯教育部長(堀切由彦君) 中学校で複式学級になった場合の課題というご質問でございますけれども、中学校の場合、学級担任がほとんどの教科を教える小学校と異なりまして、教科担任制で、教科ごとに専門の教員が必要となりますので、複式学級となりますと、教員数が足らなくなります。現在でも、学年1学級で全校3学級の中学校では、教員数が足りずに、体育や美術などの技能教科につきましては、専門の教員が複数校をかけ持ちで授業を行っている現状がございます。複式学級となりますと、技能教科だけでなく、国語や数学、英語など、いわゆる主要5教科の教員も当該中学校に配置できなくなる可能性がございます。また、県の基準では、全校2学級以下の学校につきましては、養護教諭、事務職員を原則配置しないこととされておりますので、こういった弊害も出てくるものと認識しております。 89 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 90 ◯17番(大村富良君) 中学校で複式学級になると、教員数が足りなくなり、難しくなることがわかりました。  次に、現在、小規模の中学校では、市内音楽会や陸上大会、部活動などをどのように行っていますでしょうか、お伺いします。 91 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 92 ◯教育部長(堀切由彦君) 市内音楽会や支部陸上大会等には、学校単独で、全校体制で参加・出場しております。また、部活動につきましては、全校生徒数が少ないことから、取り組むことができる部活動の種目は限られたものとなっております。人数的にチームを組むことができない団体スポーツでは、他校と合同でチームを組み、大会に出場している学校もございます。  以上でございます。 93 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 94 ◯17番(大村富良君) 部活動で部員同士が協力し合いなし遂げたときの喜びや感動したりすることを、経験できればと思います。活動ができる環境ができるように、よろしくお願いいたします。  次に、小規模特認校について、詳細を教えてください。 95 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 96 ◯教育部長(堀切由彦君) 小規模特認校は、本市が平成25年度から正式に導入した制度でございまして、保護者、本人が希望すれば、市内どこからでも通学できる学校のことでございます。平成25年度から東清小学校と富岡小学校、平成27年度からは中郷小学校と中郷中学校も加え、4校で導入をしております。小規模特認校では、それぞれの地域で小規模の特色を活かした芸術体験や農業体験など、さまざまな体験活動を中心とした、教育活動に取り組んでおります。このような教育活動に共感し、大規模な学校よりも、自然豊かで小規模な学校・学級に通いたいと希望する児童・生徒が通学をしております。  以上でございます。 97 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 98 ◯17番(大村富良君) それでは、小規模特認校の現状についてお伺いいたします。 99 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 100 ◯教育部長(堀切由彦君) 平成28年度、小規模特認校制度を活用している児童・生徒は、東清小学校に5名、富岡小学校に4名、中郷小学校に5名、中郷中学校に4名で、合計18名でございます。昨年度は4校で9名でしたので、小規模特認校制度の成果が徐々に広まってきているものと考えております。小規模特認校制度を活用している児童・生徒の中には、前の学校で不登校や保健室登校であった児童・生徒も少なくございません。転校後は毎日登校できるようになった事例もございます。  以上でございます。 101 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 102 ◯17番(大村富良君) わかりました。よろしくお願いいたします。  次に、金田小学校の再配置計画についてですが、現在、金田小学校のグラウンドの周囲には桜の木がたくさんありますが、どのようになりますでしょうか、お伺いします。 103 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 104 ◯教育部長(堀切由彦君) グラウンド周囲の桜の木などにつきましては、現況を調査した後、学校側と十分協議を行った上で、現在進めております再配置計画の策定の中で、検討をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 105 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 106 ◯17番(大村富良君) わかりました。毎年春にはきれいに桜の花が咲いています。数十年金田小学校で咲いてきた桜の木ですので、できるだけ残していただきたいと思います。  次に、都市整備部にお聞きします。  金田小学校の再配置についてはわかりましたが、小学校の敷地は土地区画整理で周囲を道路に囲まれるように造成されると聞いています。今後、周囲の道路はどのように整備されるのか、お伺いいたします。 107 ◯議長(滝口敏夫君) 住田都市整備部長。 108 ◯都市整備部長(住田厚志君) 金田小学校を囲む道路につきましては、南側に都市計画道路金田1号線、その他の北及び東西の3方は区画道路が整備されます。県からは小学校の施設再配置に合わせ、まずは主要幹線となる都市計画道路金田1号線に埋設する下水道などのライフライン整備を開始し、引き続き、道路の築造を進め、さらにその他の区画道路も、周辺の宅地造成と合わせて、段階的に整備すると伺っております。  以上でございます。 109 ◯議長(滝口敏夫君) 大村議員。 110 ◯17番(大村富良君) 金田小学校のグラウンドでは、小中大運動会や金田浜っ子まつり、金田青少年相談員主催の少年野球大会が毎年行われています。工事に際しましては、子どもたちの安全に十分注意をしていただきますようによろしくお願いいたします。  以上で全ての質問を終わります。ありがとうございました。 111 ◯議長(滝口敏夫君) ここで午後1時10分まで休憩をいたします。                                (午前11時48分)   ───────────────────────────────────────          〔議長、副議長と交代〕 112 ◯副議長(白坂英義君) 議長席、交代をいたしました。  休憩を取り消し、本会議を再開いたします。                                 (午後1時10分)   ─────────────────────────────────────── 113           ◇渡 辺 厚 子 さん ◯副議長(白坂英義君) 次の質問者は渡辺厚子議員ですが、質問の中で資料を使用したいとの届け出がありましたので、これを許可いたしました。資料につきましては、お手元に配布のとおりであります。  では、渡辺厚子議員、質問席へお願いいたします。渡辺議員。 114 ◯7番(渡辺厚子さん) 議場の皆様、こんにちは。公明党の渡辺厚子でございます。  皆さんは、ボッチャ、ゴールボール、ウィルチェアラグビーのことをご存じでしょうか。これらは現地時間の7日から始まるパラリンピックのリオデジャネイロ大会、通称リオパラの競技名であります。今大会では22の競技、528種目が行われ、170ヶ国以上から約4,300人が集い、日本からも127人の選手が出場することになっています。公明党は、2011年に施行されたスポーツ基本法をリードした以外にも、障害者の自立・社会参加を促し、国民の理解を深める観点から、障害者スポーツの振興の重要性を長年主張してきました。例えば、2008年のパラリンピック北京大会のメダリストへの報奨金制度を実現したほか、選手に対する遠征費用など経済的支援や、トレーニング環境の整備を求めてきました。また、2013年11月の参議院文教科学委員会では、我が党の議員が、障害者スポーツの普及啓発へ、パラリンピックのテレビ中継の重要性を指摘し、今回のリオパラで、NHKが初めて毎日生中継を行うことにつながりました。いよいよ日本時間では8日の開会式からスタートします。地球の裏側で活躍するアスリートたちにしっかりとエールを送っていきたいと思います。  それでは、本題に入ります。  今回は、きめ細やかな支援の拡充に向けてとしまして、大綱1点について質問させていただきます。  私はこれまで、支え合うまち、誇れるまち、木更津の構築を目指して、議会活動に取り組んでまいりました。誇れるまちには、安全と安心が不可欠ですが、防災対策を中心に、ハード面での整備が重要であるとともに、地域力・市民力によるソフト面での充実が、安全・安心なまちの要になると思っています。そこで、「お互いさま」「ありがたいことに」「おかげさまで」といった心が広がるような、きめ細やかな支援を充実させたいという思いで、中項目2点についてお伺いします。  まず、1点目は、子どもの学びのサポートについて。  子どもの学びの中でも、今回の主題は、家庭の事情によって、学習や進学の機会を得ることに課題がある子どもたちへの支援についてです。2012年、厚生労働省から、子どもの貧困率についての調査の概要が発表され、そのデータから見ると、現在の日本で貧困状態にある子どもは16.3%、6人に1人が貧困状態であるとされています。このような実態を踏まえて、2014年には子どもの貧困対策推進法が定められ、内閣府による有識者会議やさまざまなプロジェクトも立ち上がっています。こうした中で、家庭に対する経済的支援のほかに、子どもの学習面での支援が既に始まってはいるものの、複数の省庁にかかわる事業でもあり、まだまだ未実施の自治体が多いのが現状です。しかし、家庭の事情で学びや進学に課題を持つ子どもたちは、どの地域にもいるということを考えれば、本市の未来にとっても、支援の方途を真剣に考えなければならないと実感しています。  そこで、既に各地で取り組まれている学習支援が、制度の関係で対象者が微妙に異なるという現状を鑑み、以下、3つの事業について確認したいと思います。  1つ目は、ひとり親家庭への学習支援事業、いわゆる学習支援ボランティア事業のことで、ひとり親家庭の児童の学習を支援したり、児童から気軽に進学相談等を受けることができる、大学生等のボランティアを児童の家庭に派遣するもので、塾形式または家庭教師形式で実施し、利用料金は原則無料とのことです。  2つ目は、生活困窮者自立支援制度における学習支援事業です。昨年度から始まったこの制度については、学習支援事業は任意事業であるため、本市ではまだ未実施ではあるものの、これまでも議会において再三質疑がある中、現在、実施に向けて検討中であると理解しています。  3つ目は、地域未来塾による学習支援事業です。地域未来塾は、文部科学省による学校を核とした地域力強化プランの中で、学習支援が必要な中学生・高校生等に対して、大学生や教員OBなどの地域住民の協力やICTの活用によって、学習習慣の確立と基礎学力の定着を進めることで、貧困の連鎖を断ち切ろうというもの、平成31年度までに、全国で5,000の中学校区で実施するという目標数も示されています。  この3つの事業について、それぞれ先行自治体の実施事例、そして本市の状況、今後の方向性をお答えください。  続きまして、中項目2点目、障害のある方へのサポートについてお伺いします。  本年4月に障害者差別解消法が施行されました。この施行を前に、私は、合理的配慮に関して3度にわたって質問をしてきましたが、今回は、きめ細やかな支援の拡充という意味で、さらなる前進を図りたく、質問と提案をさせていただきます。合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と平等に人権を享受し行使できるよう、一人ひとりの特徴や場面に応じて発生する、障害、困難さを取り除くための個別の調整や変更のことであり、障害者差別解消法の中でも、法が対象とする障害者はいわゆる障害者手帳の所持者に限られないとしており、さまざまな社会障壁によって障害がもたらされている方も、合理的配慮の対象であると捉えています。つまり、医師の診断や障害者手帳がないから配慮は必要ないということでもなく、同じ診断や手帳のある人には一律に同じ配慮をすればよい、ということでもありません。障害のある方一人ひとりが具体的にどんな困難を抱えているかということに注目し、必要な配慮を考えていくことが大切だと言われているのです。  そこで、今回は意思疎通にかかわる支援のうち、2点お伺いしたいと思います。  まず、読み書き(代読・代筆)情報支援についてです。  視覚障害者や視力が低下した高齢者などにとって、通帳や契約書類など、個人情報にかかわる読み書きは、大きな悩みの種になっているといいます。以前読んだ新聞で、当事者の声として、次のような記事が載っていました。私たちが日常生活を送る上で、情報を知るための読むことと、自己表現のための書くことは、欠かせない行為です。しかし、視覚障害者には、これが十分に保障されていません。現在、聴覚障害者のための手話通訳者や要約筆記者の派遣はある程度行われていますが、読み書き支援については、ほとんどの市町村で行われていません。視覚障害者があらゆる場所で読み書き支援をいつでも受けられる仕組みづくりが重要です。プライバシー確保ができる専門支援員の養成も重要と考えます、という内容でありました。  そこで、まず、本市においては、読み書きに困難のある方への対応をどのように行っているのか、お聞かせください。  読み書きサービスについては、一定の技術が必要で、特に代読の場合、単に文章を読み上げるだけでなく、写真やイラストの説明や情報を整理する技術も求められているといいます。読み書きに支障がある方々に対する意思疎通支援は、社会参加の機会の確保と地域社会の共生を実現するものとして、大変重要であると私は思います。高齢化が進み、視覚障害者だけでなく、文字を読んだり書いたりすることが困難な人が増えていく中、読み書き情報支援員の養成については、本市はどのように考えているのか、お尋ねします。  最後に、小項目2点目、ヘルプカードの活用についてお伺いします。  そこで、配付資料をご覧いただきたいと思います。  資料の1にはヘルプマークというものの写真が表に載っております。これは実物を持ってきたんですけれども、このような大きさになっております。かばんとかにつけられるようになっているんですね。素材が、認知症サポーター養成講座でいただくオレンジリングと同じような素材になっております。  このヘルプマークは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からわからなくても、援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるように、東京都福祉保健局が作成したマークのことです。今年に入って、京都府や和歌山県、徳島県などでも配布されるようになりました。  これとは別に、連絡先やどんな支援が必要なのかをあらかじめ書き込んでおいてもらい、災害時に周囲からのサポートをスムーズに受けられるようにするのが狙いでつくられた、カードタイプのものがヘルプカードです。  資料1の裏側にヘルプカードの記入例というのがございます。こちらはたくさんの自治体があるんですけれども、富士見市のを用意させていただきました。まちによっては、2つ折りだけのものもありますし、この富士見市のように、何回か折っていろんな項目が記入できるものがあります。これをちょっと説明させていただきたいんですが、このサンプルでいいますと、病気の名前を記入したり、通院先を記入したり、また、配慮してほしいことが幾つか項目があって、その中で、例えばここで言えば、「パニックになることがあります」とか「簡単な言葉で説明してください」など、自分に該当することにチェックを入れたり、そこで書き切れないことは、「その他」のところに、任意に配慮してほしいことを書いていただくというものになっております。住所だとか、あと個人情報もありますので、大事なことは、一番上に書いてありますけれども、全てを記入する必要はないと、必要であると思う欄のみご記入くださいというふうに、説明が書いております。いざというときの災害時の家族の避難場所なんかも、どこどこ小学校なんていう感じで書けるような、工夫がされております。  まちの案内によっては、こちらとこちらをかばんの外側につけておいて、ここの裏側にカードがありますから見てくださいみたいになっていて、それで、またストラップがついたようなものを携帯している人もいますし、かばんの中にしまっている人がこのカードをヘルプしてくれる人に見てもらうというような、そんな2段構えで使うことを勧めている自治体もあります。  それで、このヘルプカードについて、いろいろな取り組みをしている自治体では、使う人と、それを見てどういうふうに判断するかという、使わない人への啓発チラシというのが各自治体にあるんですね。たくさんのところのを見ましたところ、私は、この愛媛県の伊方町のが大変わかりやすいなと。平仮名でも書いてありますし、わかりやすいなと思って、今日配布させていただきました。ここでもちょっと一度裏側を見ていただきたいんですけれども、これはヘルプカードの使い方として、「誰が使うの?」ということとか、また「どんなメリットがあるの?」というのも書いてあります。どんなメリットの1点目には、「外出時に何かあったらどうしよう」という本人や家族の不安を和らげるということもあります。また、障害のある人たちがどんな困りごとがあるのかなというのを、障害のタイプ別に例示もされていて、下から2つありますけれども、聴覚障害の人は、バスや電車に乗るときに、「バスや電車が事故などで来ないとき、音声やアナウンスでは状況がわからなくて困ります」とか、また高次脳機能障害の人は、「切符を買ったり、いろいろな事務手続きの際、要望等を伝えるのが難しい」など、こういったケースも書き込まれながら、市民に多く周知しているところがあります。  一応こういったものがヘルプカードですということで、お示しさせていただいたんですけれども、私は、こうしたツールを活用することで、配慮や支援が必要なときに、意思疎通がスムーズになると思っております。本市での活用についての考えをお聞かせください。  以上で私の最初の質問を終わります。 115 ◯副議長(白坂英義君) 当局の答弁を求めます。渡辺市長。          〔市長 渡辺芳邦君登壇〕 116 ◯市長(渡辺芳邦君) それでは、渡辺厚子議員のご質問にお答えいたします。  私からは、大綱1、きめ細やかな支援の拡充に向けての中項目2、障害のある方へのサポートについて、お答えいたします。  市が実施している障害がある方を支援するための主要事業として、障害者総合支援法に基づく、障害者自立支援給付事業があり、よりきめ細やかな障害者支援として、地域生活支援事業におけるコミュニケーション支援や日常生活用具給付などを実施しているところでございます。さらに、平成28年4月1日に施行された障害者差別解消法では、社会的障壁を取り除くための合理的配慮、いわゆる心配りに視点を置いたきめ細やかな支援、対応が求められているところでございます。  そこで、まず、読み書き、代読・代筆の情報支援についての本市の行政対応でございますが、市役所の窓口において、読み書きに困難のある方の多くは、視覚に障害のある方や高齢者の方々でございます。市の対応といたしまして、まず、ハード面では、来客数が最も多い、市民課及び税証明発行窓口での待ち番号音声案内により、各カウンターに設置された番号表示板に番号を表示し、あわせて音声によりお知らせをしております。また、窓口においては、各種申請書をご記入いただく記載台の照明を明るくし、老眼鏡を配置するなど、読み書きの利便性の向上を図っているところでございます。ソフト面といたしましては、必要に応じて職員が書類の内容を読み上げ、各種申請書に自署できない方の代筆を行っております。また、複数の窓口での手続が必要な方を次の窓口まで案内し、担当職員へ引き継ぐなど、視覚に障害のある方や高齢者の来庁者への配慮を行っているところでございます。現在、本市では、障害者差別解消法を受け、窓口での職員対応要領の策定に取り組んでおり、今後、合理的な配慮の理解に主眼を置いた職員研修を実施し、より一層、障害者や高齢者の方々への配慮を進めてまいります。  次に、読み書き情報支援員の養成についての本市の考え方でございますが、視覚や聴覚に障害のある方などが情報に接することは、社会とのつながりを保つために極めて重要であるとの認識を持ち、視覚障害により、移動に著しい困難を有する方に対しては、外出時に必要な情報の提供や移動の支援をするため、障害者自立支援給付事業の一つである、ガイドヘルパーによる同行援護を実施しているところでございます。ご指摘のとおり、社会の高齢化が進んでいく中で、視覚に障害のある方以外にも高齢者からの情報支援が求められてくることは、容易に想像されるものであります。また、学習障害の一種である、難読症、識字障害といった読み書き障害、いわゆるディスレクシアの方々への支援も視野に入れますと、制度の谷間で情報の取得に不便を感じておられる、情報弱者の方々が気軽に利用できる読み書き情報支援員は、きめ細やかな支援の拡充という意味で、有効な支援の一つとして認識しているところでございます。しかしながら、読み書き情報支援員の活用につきましては、現行の同行援護に従事しているガイドヘルパーが公的な資格であるのに対し、読み書き情報支援員は現在のところ公的な資格ではなく、ボランティア活動が主流となっております。守秘義務や個人情報の適正な管理など、活動の際に生じてくる諸問題の整理が必要であり、読み書き情報支援員の養成も含めまして、本市の状況を踏まえつつ、引き続き情報収集してまいりたいと存じます。  次に、ヘルプカードの活用についてでございますが、ヘルプカードについては、東京都などで導入が図られておりますが、残念ながら、本県ではいまだ導入がなされておりません。現在、市民の皆様にご利用いただいている類似の情報伝達方法といたしまして、高齢者や聴覚に障害のある方々へ配布している救急情報キットと、県が作成している受診サポート手帳の2つがございますが、いずれも医療情報の伝達が主な目的のものでございます。ご提案いただきましたヘルプカードは、常に人目につく形で持ち歩くことで、周囲の支援を必要としていることが一目でわかるものであります。障害のある方と障害のない方、双方への幅広い周知活動に努めることにより、外出時や災害時に際し、支援を必要とする側と支援する側、それぞれにとって有効なものであると強く認識しているところでございます。今後は、ヘルプカードの作成について、本市の各種障害者団体に、障害がある当事者側からのご意見を求めてまいります。また、県下全域で統一されたデザインを作成し、広域的に取り組むことが、その効果を大きくするものであるため、県に対しまして、導入に向けて要望してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。その他につきましては、教育長及び関係部長から答弁いたします。 117 ◯副議長(白坂英義君) 次の答弁者、高澤教育長。 118 ◯教育長(高澤茂夫君) 私からは、大綱1の中項目1、子どもの学びのサポートについてのうち、地域未来塾による学習支援事業について、ご答弁申し上げます。  初めに、先行自治体の実施事例でございますが、他県ではございますが、東京都葛飾区の中学校の事例を紹介いたします。この中学校では、学校地域応援団を組織し、地域の方々の協力のもと、学校を会場に無料の夜間補充教室を開催しており、学習の基本は学年別に行う自主学習で、わからないところを指導員に質問する形で行っているとのことでございます。対象は中学校1年生から中学校3年生で、年間約65回、実施時間は19時から20時35分まで、平均の参加生徒数は30名程度、指導員は教員志望の講師や大学生などであると伺っております。  次に、本市の状況でございますが、学校支援ボランティアの方々に行っていただいている学習支援がございます。高柳小学校では、ドリル学習の丸つけボランティアが12年目を迎えております。また、本年度、岩根中学校の学校支援ボランティア活動で、希望者への学習支援の取り組みの研究をしております。本年度は、定期テスト前の部活動停止期間に希望者を募り、先ほどの葛飾区同様、自主学習への支援という形で行いました。期間は3日間で、実施期間は帰りの会終了後、約90分、参加生徒は平均で1日30名程度、指導員は1日5名程度であったと聞いております。指導者の確保等、さまざまな課題があるようでありますので、現在、定着に向けて努力をいただいているところでございます。今後の方向性でございますが、国の地域未来塾は、経済的な理由や家庭の事情により、家庭での学習が困難であったり、学習習慣が十分に身についていない、中学生・高校生等への学習支援を目的としております。子どもたちの学習習慣の形成は、教育委員会が掲げる学校教育「木更津プラン」の重要な柱の一つであり、葛飾区のような取り組みは、子どもたちにとって効果的な取り組みになる可能性は十分にあると考えております。教育委員会といたしましては、実施主体や指導者の確保、子どもたちや保護者のニーズ、さらに事業効果等々、さまざまな課題が想定されますので、今回の岩根中学校の取り組みの推移を注視し、さまざまな視点から研究をしてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 119 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 120 ◯福祉部長(田中幸子さん) 私からは、大綱1、中項目1についてご答弁申し上げます。  まず、ひとり親家庭への学習支援事業についてでございますが、ひとり親家庭は、子どもの養育や健康面の不安など、生活に多くの問題を抱えており、また、ひとり親家庭の子どもは、親との死別、離別という事態に直面し、精神的にも不安定な状況となっているところでございます。このことから、直面する諸問題の解決や子どもの精神的安定を図るため、国ではひとり親家庭生活支援事業の実施について、定めているところでございます。ひとり親家庭への学習支援事業につきましては、国が定めるひとり親家庭等の自立支援策のうち、ひとり親家庭の子どもを対象とする学習支援事業で、地域の実情に応じて、学生や教員OB等を活用し、学習を支援したり、進学相談などを受ける事業でございます。  県内の先行自治体の実施事例でございますが、中核市の船橋市と柏市で既に取り組みがされており、船橋市では、高校進学について悩みを持つ、ひとり親家庭の中学生の学習指導を、市内公共施設4ヶ所にて、週2回、おおむね生徒3名に対して講師1名とする、個別学習指導を行っております。また、柏市では、児童基礎学力向上、習慣、定着等を目的とし、児童扶養手当またはひとり親児童扶養手当を受給している家庭の小学5・6年生の児童を対象に、週1回の学習指導を、家庭教師派遣事業者への委託により実施しているとのことでございます。なお、これらの2つの市の事業につきましては、利用者の負担はないとのことでございます。  次に、生活困窮者自立支援制度における学習支援事業についてでございますが、この学習支援事業は、国においては、生活困窮者自立支援制度の任意事業とされております。貧困の連鎖の防止のため、生活保護受給世帯や生活困窮世帯の子どもに対する学習支援事業であり、地域の実情に応じて、創意工夫を凝らして実施できるものでございます。具体的には、学習支援・進路相談及び日常生活習慣の形成、社会性の育成のための居場所の提供の大きく2つの目的がございます。  県内の先行自治体の実施事例として、2つの市をご紹介いたしますが、まず成田市では、平成26年10月から直営で実施しており、順天堂大学との連携協定を活かして学生ボランティアの講師を活用し、自主学習の補助を、生活困窮世帯の中学生を対象に、公民館など市の施設を会場として、週1回、夕方90分実施しているとのことでございます。また、習志野市では、平成21年4月から、当初は、生活保護世帯の高校進学希望者を対象に、開始いたしました。現在は、生活保護受給世帯を含む生活困窮世帯の中学生、高校生を対象に、基礎学力の習得及び進学に向けた個別指導に加え、高校進学後も中退防止の支援を行い、週2回、夕方2時間程度、実施しております。なお、生活困窮者自立支援法の施行前は、教員OBや教職課程の大学生などを非常勤職員として採用し、市の施設において市が直接運営しておりましたが、法施行後の平成27年度からは、必須事業とともに、福祉事業を行っている法人に委託しているとのことでございます。なお、これらの2つの市の事業につきましては、利用者の負担はないとのことでございます。  次に、本市の状況と今後の方向性につきましては、学習支援事業として関連しますので、取りまとめてお答えをさせていただきます。  昨日の田中議員のご質問への答弁と重複いたしますが、現在の状況は、子どもへの学習支援事業について、福祉部内の関係課である子育て支援課と社会福祉課において協議を行い、ひとり親家庭への学習支援事業と生活困窮者自立支援制度の学習支援事業が関連する事業であることから、連携していくことを確認いたしました。今後の方向につきましては、同じく関係する教育委員会との協議を行い、連携していきたいと考えております。また、並行しまして事業のニーズの把握、実施する場合の対象者、事業の運営主体、実施の内容、実施場所などの調査・検討を行ってまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。
    121 ◯副議長(白坂英義君) 答弁が終わりました。渡辺議員。 122 ◯7番(渡辺厚子さん) では、再質問に移りたいと思います。  まず、ひとり親家庭の子どもの学びのサポートについてですが、ひとり親家庭の学習支援事業について、船橋市と柏市の事例を紹介していただきましたけれども、参加している児童・生徒数がわかれば教えてください。 123 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 124 ◯福祉部長(田中幸子さん) ひとり親家庭の学習支援事業についてでございますが、船橋市におきましては、中学生を対象として、260人の定員で事業を実施しておりますが、今年度は定員に達したとのことでございます。また、柏市におきましては、小学校5・6年生を対象として、平成27年度に事業を開始したところ、応募数が定員を超えたことから、平成28年度には100人に定員を増して、事業を実施しているとのことでございます。 125 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 126 ◯7番(渡辺厚子さん) そのうちの対象者に対して、どれくらいの割合のお子さんが参加しているのかも、わかれば教えてください。 127 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 128 ◯福祉部長(田中幸子さん) ひとり親学習支援事業の対象者に対しまして、児童・生徒の参加の割合についてでございますが、船橋市におきましては30%程度、柏市におきましては20%程度とのことでございます。 129 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 130 ◯7番(渡辺厚子さん) わかりました。  それでは、ひとり親家庭のお子さんは何人ぐらいいらっしゃいますか。 131 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 132 ◯福祉部長(田中幸子さん) ひとり親家庭における子どもの数についてでございますが、児童扶養手当の支給世帯におきましては、高校3年生以下の子どもは1,672人となっているところでございます。 133 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 134 ◯7番(渡辺厚子さん) わかりました。  それでは、次に、生活困窮者自立支援制度の学習支援事業なんですけども、実施事例で紹介された成田市と習志野市では、生活困窮世帯の家庭以外の子どもというのは、参加できているんでしょうか。 135 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 136 ◯福祉部長(田中幸子さん) 成田市、習志野市とも、経済的に困窮している世帯以外の子どもも、事情を考慮して参加を認めているということでございます。 137 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 138 ◯7番(渡辺厚子さん) それでは、この生活困窮者自立支援制度の学習支援事業においては、対象世帯の所得要件というものについては、弾力的に対応が認められているということでしょうか。 139 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 140 ◯福祉部長(田中幸子さん) 生活困窮者自立支援制度の学習支援事業の対象者は、生活困窮世帯の子どもとされておりますが、国は、生活困窮世帯の所得要件を定めてはおりません。生活困窮世帯と認める判断基準は自治体に任されており、補助金の実績報告の際に参加を認めた理由、判断基準でございますが、それを報告することになっております。 141 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 142 ◯7番(渡辺厚子さん) わかりました。  誰でもかれでもどうぞというわけではないなというふうに、私も思っているんですけれども、次に、地域未来塾にについてお伺いします。  未来塾は、参加者に家庭の収入状況などの制限はあるのでしょうか。 143 ◯副議長(白坂英義君) 堀切教育部長。 144 ◯教育部長(堀切由彦君) 先進自治体の事例などを見ますと、希望者は全て参加できるものと認識しております。 145 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 146 ◯7番(渡辺厚子さん) この事業に対して、国からの補助金というのは、どのくらい受けられることになっていますでしょうか。 147 ◯副議長(白坂英義君) 堀切教育部長。 148 ◯教育部長(堀切由彦君) 地域未来塾にかかわります補助でございますけれども、国から3分の1、県から3分の1、市町村負担は残りの3分の1でございます。 149 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 150 ◯7番(渡辺厚子さん) わかりました。  それでは、本市の学習支援で、この地域未来塾の制度ではないと思いますけれども、岩根中の取り組みを紹介していただきました。この岩根中の学習支援は、希望すれば誰でも参加できるという形なんでしょうか。 151 ◯副議長(白坂英義君) 堀切教育部長。 152 ◯教育部長(堀切由彦君) 岩根中学校在籍の生徒であれば、特に制限はございませんで、希望すれば誰でも参加できる形で検討をしていると聞いております。 153 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 154 ◯7番(渡辺厚子さん) それでは、この岩根中での指導員という、見守りとか教える立場の方は、学校支援ボランティアの登録メンバーだけでやっていらっしゃるんですか。 155 ◯副議長(白坂英義君) 堀切教育部長。 156 ◯教育部長(堀切由彦君) 岩根中学校におきまして、本年6月に実施した際には、指導員は学校支援ボランティアと教員で行っております。個人情報の取り扱いの面等、難しい課題もございますので、現在、定期的な開催に向けまして、指導員の確保の方法等を検討中であると伺っております。 157 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 158 ◯7番(渡辺厚子さん) その指導員なんですけれども、かかわる大人というのが、自習、自学、講義じゃなくて自習の場合であっても、スタッフといいますか、指導員というのは、教員志望だとか、教員免許保有者でないと務まらないものなんでしょうか。 159 ◯副議長(白坂英義君) 堀切教育部長。 160 ◯教育部長(堀切由彦君) 千葉県に確認をいたしましたところ、平成28年度において、松戸市、浦安市、酒々井町の2市1町の6校で、地域未来塾に取り組まれているとのことでございますが、自学自習形式でもある程度の知識や指導技術が必要ではないかということで、教員志望者や大学生に加え、退職された先生方に依頼している自治体が多いと伺っております。 161 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 162 ◯7番(渡辺厚子さん) 何でお聞きしたかといいますと、よく斜めの関係というのが子どもによい影響があると、お兄さん、お姉さんですね、とか聞きますので、例えば、教職を目指していなくても、うちの市で言えばユースボランティアなどのメンバーが子どもにもかかわってくれていますし、地域活動に積極的に参加している学生や若者が携わってくれるのも、いいのかなというふうに思っております。スタッフ要件を厳しくしてしまうと、指導員の確保もまた難しくなるのかなと思ってお聞きいたしました。  それで、あと、今後についてなんですけれども、先ほどご答弁で岩根中の取り組みの推移を注視しながら検討していくということだったんですが、例えばなんですが、学校単位ではなく、市一括で、全体として学区に関係なく、みらいラボなどのような、駅周辺の会場で実施するということはどうなんでしょうか。 163 ◯副議長(白坂英義君) 堀切教育部長。 164 ◯教育部長(堀切由彦君) 本市におきましては、立ち上げ当初から、無償ボランティアという原則に立ちまして、家庭、地域社会、学校・行政によるトライアングル子育て運動を支えてきた、学校支援ボランティア推進事業の実績がございます。地域で子どもを育てるという理念を掲げてきた本市教育委員会といたしましては、現時点では、岩根中学校のような学校支援ボランティア活動の一環としての学習支援を、学校と連携しながら研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 165 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 166 ◯7番(渡辺厚子さん) わかりました。  今お話しいただいたことは、すごくよくわかります。伝統のある学校支援ボランティア事業で広げていきたいというふうなお話だったと思うんですけれども、私が何でみらいラボ云々と言ったかといいますと、参加する生徒だけでなく、かかわってくれる、例えば大学生とか、あと車を運転されない方なんかも、バスとか電車などの公共交通機関を使って、通うこともできますし、そもそも先ほど無償ボランティアという原則に立ちというお話がありましたが、特に大学生なんかの場合は、ボランティアと言っても交通費ぐらいはちゃんとお渡しできるようにしないと、長く続かないのかなというふうに思うんですね。そういう意味で、この地域未来塾については、国の補助もあるということなので、そういった交通費等のことも考慮すると、この未来塾というのが、所得制限もございませんし、いろんなお子さんを対象にできるのでいいのかなと思っているんです。  この学習支援について、私は4年ぐらい前から、何とか進められないものかなと思って、いろいろなものを見たりしてきたんですけれども、教育民生常任委員会の視察でも、昨年、市独自で進めている大阪の羽曳野市のstudy-Oというのを、視察させていただきました。ただ、今回初めて取り上げるんですが、ネックになっているのは、昨日田中議員も少し触れられておりましたけれども、ひとり親家庭だとか、生活困窮者だとかという形に枠が決まってしまうと、うちは経済的に厳しいんですということを公表しながら参加するような感じの、何かすごくデリケートな部分に触れるなというふうなことが気になっておりました。そういう意味では、この地域未来塾というのは、広くいろいろなサポートができるということで、ひとり親家庭でもなく、生活保護世帯でもないけれども、家庭に学習面で、また環境面で問題を抱えているお子さん、病気の方がいるとか、兄弟が多いとか、そういうお子さんというのは、たくさんいると思うんですね。そういう意味で、特に中学校3年生なんかは、受験を控えて不安な状況でもありますので、自分の周りに家族以外に自分の頑張りと成長を応援してくれる大人がいるという、そういうかかわる場をつくっていくという意味で、この学習支援は大事かと思います。福祉部の方でも進めてくれるということですので、教育部、福祉部、力を合わせて、ぜひとも形にしていただくように、期待しております。  次に、中項目2点目の、障害のある方へのサポートについてお聞きします。  読み書き情報支援についての本市の行政対応ですが、先ほどのご答弁で、窓口における職員対応要領の策定に取り組んでいるとありましたけれども、これはいつ頃策定する予定なんでしょうか。できるものなんでしょうか。 167 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 168 ◯福祉部長(田中幸子さん) 職員対応要領の策定につきましては、現在、福祉部で作成した素案につきまして、地域自立支援協議会を構成する各団体に提示の上、意見収集を行っております。いただいた意見を参考としまして、職員対応要領案をまとめ、10月を目途に策定する予定でございます。 169 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 170 ◯7番(渡辺厚子さん) 市役所の庁舎以外にも、市民が利用する公共施設というのは、窓口というのはたくさんあるかと思います。公民館もありますし、老人福祉センター、市民会館など、指定管理者の施設もあります。そうした職員の方も、本庁と共通の要領で対応していただくことになるんでしょうか。 171 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 172 ◯福祉部長(田中幸子さん) 職員対応要領の対象は、市の職員でございますので、公民館職員は対象となりますが、指定管理施設については、指定管理者と協議をいたしまして、職員対応要領に準じた、障害者に対する配慮をお願いしてまいりたいと考えております。 173 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 174 ◯7番(渡辺厚子さん) ぜひとも徹底していただきたいなと思っております。  次に、読み書き情報支援員の養成についてなんですが、視覚に障害のある方が利用する同行援護の、本市の利用状況をお聞かせください。 175 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 176 ◯福祉部長(田中幸子さん) 直近の平成26年度と27年度の実績をご紹介いたしますと、平成26年度が延べ599件、1万2,211時間、平成27年度は延べ614件で、1万2,189時間となっております。 177 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 178 ◯7番(渡辺厚子さん) 随分利用されているなという印象でございます。  この同行援護を利用できるのは、どのような方なんでしょうか。 179 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 180 ◯福祉部長(田中幸子さん) 視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者となります。身体障害者手帳の所持が必要となりますが、等級等の制限はございません。 181 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 182 ◯7番(渡辺厚子さん) わかりました。  この同行援護はガイドヘルパーがやってくださるということなんですが、その際に外出目的に関係のない、目的先に関係のない書類などの代読・代筆は行わないと聞いたことがあるんですが、例えば、同行の移動中であれば、持っていった資料や書類を代読・代筆してもらえるわけではないということでしょうか。 183 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 184 ◯福祉部長(田中幸子さん) 外出先へ本人に同行する中で、必要な情報の提供として、代筆・代読を行いますが、持ち込みの資料などの代読・代筆は業務となってはございません。 185 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 186 ◯7番(渡辺厚子さん) それでは、ガイドヘルパーの資格取得にはどの程度の研修を必要としますか。 187 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 188 ◯福祉部長(田中幸子さん) 同行援護サービスの従事者は、公的な資格でありまして、同行援護従事者養成研修の一般課程で、講義・実習を含め20時間の研修を受け、基礎知識、支援技術の習得が必要となってございます。 189 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 190 ◯7番(渡辺厚子さん) それでは、本市では読み書き支援にかかわる活動をしている、ボランティア団体はどれくらいありますか。 191 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 192 ◯福祉部長(田中幸子さん) 読み書き支援にかかわるボランティア団体といたしまして、視覚障害者のために、点字棒を作成し、図書館に寄贈していただいている団体と、持ち込んだ本やパンフレット、家電説明書などをCDに録音する、そのような活動をしている2団体が、図書館に登録してございます。現在、木更津市のボランティアセンター、社会福祉協議会内にあるボランティアセンターですが、そこでの読み書き支援で登録している団体はございません。 193 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 194 ◯7番(渡辺厚子さん) 12月議会で図書館の件でもお話ししたかと思いますけれども、この音訳の会、点訳の会の方々は、本当に長い歴史を受け継ぎながら、本市のために視覚障害者の支援に多大な貢献をしていただいていると感謝しておりますけれども、限られた人数でたくさんのことをやっていただいているので、ちょっとした読み書き支援については、お願いするのは難しいかなというふうに思っております。  先ほどからずっとお話を伺いましたけれども、手帳を持っている方でも、ガイドヘルパーの同行援護でお願いできる読み書き支援には制約もあるということで、ボランティア団体も少ないというのが現状で、こんな中で読み書き支援に携わる人がもっと増えたらいいなと、私は思っております。過去の自分の経験なんですけども、自分の近所にいらしたひとり住まいの60代の男性ですが、出会ったときは、小学校しか自分は出ていないから、読み書きが苦手なんだということを何度も何度もおっしゃいました。何か大げさだななんて思っていたんですけれども、いざ本当に何か書かなきゃいけないときになると、本当につらそうにしておられました。また、リウマチも患ったりもして、手もこわばって、書くことがつらいということをよくおっしゃったということを記憶しております。また、ほかの例で、近所に親戚はいるんだけれども、身内には見られたくないものがあると、第三者に読んでもらいたいなというものも、性質上あるというふうに聞いております。  次に、先ほど読み書き支援は公的な資格ではないということで、おっしゃったんですが、確かにそうなんですけれども、自治体によっては、そういう公的な資格ではないんですが、図書館などで、さまざまな書類を、ちょっとした読んでもらいたいもの、ちょっと書いてもらいたいものを持ち込んで、それをある一定の時間支援できるということを、そういうサービスをやっているところもあると聞いております。また、あるところでは、支援員がお宅に訪問して、その代読・代筆をするというところもあるそうです。でも、支援員の養成と言っても、講習会の実施にとどまっているところも多いと聞いております。  そこで、私は、まずは講習会で読み書き支援の基礎や個人情報に関する留意点などを学んで、日常で支援する場面がもしもあった場合、それを活かせる人を増やしていくことが、まず大事なのかなと。そこから始めてもいいのかなというふうに考えています。その意味で、本市でも既に実施しています手話入門講習会や、あと救命救急講習会などと似ているのかなと、自分は思っているんですが、そういう意味で、本市がやってきた手話入門講習会の実施状況について、ちょっとお聞かせください。 195 ◯副議長(白坂英義君) 田中福祉部長。 196 ◯福祉部長(田中幸子さん) 誰もが気軽に手話を学ぶことができるように、一般市民を対象とした手話入門講習会を、平成10年度から実施しております。本年度の手話入門講習会は、19名のご参加をいただきまして、全19回、それぞれ2時間の講習会ですが、その講習会を予定しております。  以上です。 197 ◯副議長(白坂英義君) 渡辺議員。 198 ◯7番(渡辺厚子さん) 実は私も、かつてこの手話入門講習会で勉強させていただいた一人です。自分の場合は、その後は何かきちっと勉強するというよりは、「手話ニュース」を見たり、「みんなの手話」を見ながら勉強する程度だったんですけれども、入門講習を受けたメンバーの中には、次の手話検定を受けたり、手話奉仕員講習へステップアップしている人もいます。読み書き情報支援員の講習会について、函館市の例を見ますと、そこでは2日間で10時間程度の講習を行って、市として修了証を発行して、それを持っているだけという方もいるそうですけれども。そういうわけで、手話入門講習会のように気軽に参加でき、視覚に障害のある方たちのちょっとのお困りごとのお手伝いをする感じで、読み書き情報支援員の養成というのも、必要だと考えています。きめ細やかな支援の充実に向けて、今後の課題としていただきたいと思います。  最後に、ヘルプカードのことなんですけれども、先ほど市長の方から、県に対して要望していただけるというご答弁をいただきましたので、前向きな答弁だったと思いまして、再質問はしないんですけれども、県がやってくれるに越したことはないんですが、すごくお金がかかるとか、手間がかかるということでなければ、こういう地方自治体がまず始めてみたよということで、普及を波及していくのもいいのではないかと考えております。例えば、君津地域で、この4市、近隣の広域でというか、お隣同士でやってみようかというふうに、近隣市に働きかけていただけるのもどうかなと思っておりますので、まだまだ周知されていないヘルプマーク、ヘルプカードですが、私の認識としましては、かなりな速度で普及しているというふうに実感しております。なので、これを持っている方を見かけたときに、ちょっと声をかけやすいとか、家族が自分の身内がちょっとサポートが必要なんだけれども、外出のときにこれを持っていると安心だという、そういう安心につながるツールだと思っておりますので、ぜひとも県また近隣市の方に働きかけながら、誰が見てもわかる心遣いがすぐに行動に出るという、そういう木更津市になれたらなと思っておりますので、ご検討のほどよろしくお願いします。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 199 ◯副議長(白坂英義君) ここで2時10分まで休憩いたします。
                                    (午後2時02分)   ─────────────────────────────────────── 200 ◯副議長(白坂英義君) 休憩を取り消し、本会議を再開いたします。                                 (午後2時10分)   ─────────────────────────────────────── 201           ◇座 親 政 彦 君 ◯副議長(白坂英義君) 次の質問者、座親政彦議員、質問席へお願いいたします。座親議員。 202 ◯6番(座親政彦君) 議場の皆さん、こんにちは。新栄会の座親政彦でございます。  通告順に従いまして、大綱は1点、活力あふれるまちづくりにつきまして、中項目2点の質問をさせていただきます。過去2回ほど、関連いたします質問をさせていただいた経過がございますが、その後の状況変化を踏まえて、足元の実態がどのようになっているのか、あわせまして、今後の取り組みなどを確認させていただきたいと思います。  中項目1点目は、駅周辺の活性化についてでございますが、駅前庁舎・朝日庁舎に移転し、約1年が経過をいたしました。とりわけみなと口につきましては、スパークルシティ木更津1階に、朝5時から24時30分までを営業時間といたしましたコンビニエンスストアが開店となり、私もよく利用させていただいてございますが、店内には電源つきのカウンターとテーブル席の飲食コーナーが設置をされておりまして、大変多くの方が利用されている姿を拝見いたします。個人的な思いではございますが、もっと多くの市内外の皆様が集まっていただけるよう、このビルの空きフロアへテナントが入っていただくこと、さらには市民の皆様を含めまして、駅前庁舎を認知していただくという意味で、エフケイバ木更津やカラオケレインボーが設置をされているような、大きく目立つ看板と大型モニターが設置できればいいのかなと、個人的には思っているところでございます。  いずれにいたしましても、駅前庁舎への移転に伴います、定量的な人の流れというものを把握することは難しいわけでございますが、相乗効果として、少なからず駅周辺の活性化につながっているものと受けとめております。そのほかにもエフケイバ木更津の馬券販売の拡大や、きさらづみらいラボ、らづサポの開設、さらには高速バスの増便など、一定程度にぎわいづくりに寄与しているものと考えておりますが、そこで、小項目1点目として、朝日庁舎に移転をいたしました太田山口を含めまして、にぎわいの創出について、どのような受けとめを持っておられるのか、お伺いをいたします。  小項目2点目は、公共交通機関の利用状況についてでございます。  駅周辺の活性化を考える上で、公共交通機関との連携、そして、機能強化及び充実を図ることによりまして、新たな人の流れが創出されるものと認識いたしております。平成25年11月にみなと口の老朽化が進んだ施設を更新し、利用者の安全性と利便性を向上させるとともに、送迎用の車両スペースの確保などの、一部課題はございますが、バスロータリーや歩道部のインターロッキング舗装、デジタルサイネージの設置などの整備が行われたところでございます。また、本年6月11日より、新木更津金田バスターミナルが供用開始となり、7月には金田東地区に新たな大型レジャー施設がオープンとなりました。あわせて、三井アウトレットパーク木更津やイオンモール木更津も、休日を中心に活況を呈していると伺っております。そこで、現状のみなと口・太田山口発着の高速バス、及び新木更津金田バスターミナルの高速バス新宿線、加えまして、路線バスでありますが、三井アウトレットパーク線、イオンモール木更津線の、各利用状況についてお伺いいたします。  小項目3点目は、大型商業施設等との連携についてでございます。  金田東地区の三井アウトレットパーク木更津につきましては、オープンから約4年が経過し、一昨年7月には施設が増床されたところでございます。その後の来場者数と売り上げ状況につきましては、先の代表質問へのご答弁にございましたように、平成27年度の推定来客者数が年間865万人、売り上げが約422億円とのことでございましたが、イベントを含めた本市との連携についてお伺いいたします。また、開業して約2ヶ月ではございますけれども、8つのアトラクションを有する木更津かんらんしゃパークキサラピアの来場者数についてお伺いいたします。一方で、築地地区のイオンモール木更津もオープンから約2年が経過をいたしましたが、同じく来場者数と売り上げ状況、また木更津市とイオン株式会社との連携に関する協定を締結しておりますが、金田東地区の三井アウトレットパーク木更津と同様に、イベントを含めました、本市との連携状況について、お伺いいたします。  中項目2点目は、活性化事業の評価と今後の展開についてでございます。  小項目1点目は、観光振興計画初年度の総括についてでございますが、本計画は、木更津市産業振興基本条例に基づき、木更津市基本構想と市長マニフェストに掲げられました、観光に係る諸施策を計画的に推進することを目的とし、期間を平成27年度から平成31年度までの5年間とする計画でございます。具体的な取り組み事業として7つの事業を掲げ、進行管理は、計画事業の実施状況や目標の達成状況を定期的に把握するため、PDCAサイクルの考え方を取り入れた進行管理を行い、事業を継続的に実行・改善していくとしております。そこで、初年度の取り組み実績と全体的にどのように総括をされているのか、お伺いいたします。  小項目2点目は、各種イベントについてでございます。  本市の年間のイベントといたしましては、代表的なものとして、春には桜まつりやかずさYOSAKOI木更津舞尊、夏から秋にかけましては、うみ祭り、港まつり、こどもまつり、冬には一昨年度より2回、冬花火が開催をされ、みなと口・太田山口のそれぞれの会場におきまして、季節ごとの風物詩として定着してきております。今年の港まつりのやっさいもっさい踊り大会では、新聞報道によりますと、84連、約4,200人の参加で、来場者が約4,400人、花火大会では28万人の来場者で、木更津市の夏の夜が大いに盛り上がったところでございます。職員及び関係者の皆様の企画、準備、そして当日の安全面を含めました運営に対しますご尽力に、心から敬意と感謝を申し上げます。また、8月28日に開催されました木更津トライアスロン大会の結果概要資料を昨日いただきましたが、オリンピック・スプリントディスタンスで1,368人、リレーで26組の出走者が参加する中で、完走率が平均で約95%、観覧者は延べ2,281人とのことでございました。アクアラインマラソンと同様に、木更津市ならではの大会でございますので、継続開催を期待しているところでございます。  ちょっと前置きが長くなりましたが、その他のイベントで、3点お聞きします。  まず、木更津バルについてでございますが、昨年度まで6回開催をされてまいりましたけれども、今年度は6月から来年3月まで毎月、木更津ナチュラルバルとして開催することになりました。従来の木更津バルから変更したいきさつと事業概要、加えまして6月から8月までの3回の開催実績を踏まえました、来場者数と評価についてお伺いいたします。  2点目は、本市の主要な観光事業でございます、潮干狩りについてであります。東日本大震災や風評被害等によりまして、平成23年度、24年度は、平成22年度の半分以下の観光入り込み客数となりましたが、本年度の状況はどうであったか、お伺いいたします。  最後に、冬花火についてでありますが、冬の時期は相対的に観光入り込み客数が少なく、観光面での閑散期にもなりますことから、先ほど触れましたように、平成26年度、27年度の2回開催されたところでございます。本年度につきましても予算措置がされておりますので、今年度の開催内容等についてお伺いをいたします。  以上で1回目の質問を終わります。 203 ◯副議長(白坂英義君) 当局の答弁を求めます。渡辺市長。          〔市長 渡辺芳邦君登壇〕 204 ◯市長(渡辺芳邦君) それでは、座親政彦議員のご質問にご答弁申し上げます。  私からは、大綱1、活力あふれるまちづくりについてのご質問にお答えいたします。  初めに、中項目1、駅周辺の活性化についてのお尋ねでございますが、みなと口・太田山口のにぎわい創出につきましては、平成27年9月の市庁舎の駅東西への移転、その後、みなと口においては、きさらづみらいラボの開設、高速バスの増便やコンビニエンスストアの開店、また、太田山口においても、新規店舗の開店が続いております。これらに伴い、人の流れも徐々に増えているという認識を持っております。こうした中、市では今年度、国の地方創生加速化交付金を活用し、みなとまち木更津プロジェクト推進協議会を設置、木更津駅周辺や富士見通りを含めた、内港周辺地区のマスタープランを作成することとしております。今後はこのプランに基づき、庁内調整を図った上で、まちなかのにぎわい創出に向けた議論を進めたいと考えております。  次に、公共交通機関の利用状況について、平成27年度のバス乗降者数についてのお尋ねでございますが、バス事業者に確認しましたところ、まず、みなと口を発着または経由している、東京線、新宿線、成田空港線の高速バス3路線の合計乗降者数は43万4,624人で、前年度実績38万9,505人に比べて4万5,119人、11.58%の増となっております。そして、太田山口を発着している川崎線、品川線、横浜線、羽田空港線の高速バス4路線の合計乗降者数は88万9,198人で、前年度実績90万9,360人に比べて、2万162人、1.12%の減となっております。また、本年6月に供用開始し、このたび愛称がチバスタアクア金田と決まりました。木更津金田バスターミナルへ新たに乗り入れることとなった、高速バス新宿線の乗降者数につきましては、6月が982人、7月が2,052人でございます。路線バスの三井アウトレット線とイオンモール木更津線の平成27年度の乗降客数につきましては、三井アウトレット線が10万6,549人で、イオンモール木更津線が30万2,264人でございます。  次に、大型商業施設等との連携についてのお尋ねでございますが、三井アウトレットパーク木更津と本市の連携につきましては、施設内にございますイベントステージにおきまして、3ヶ月に1回作成しております、週末木更津計画の発行に合わせたPRイベントの開催や、市内のイチゴ園などと連携したスタンプラリーの実施、また、同じく施設内にございます千葉県観光情報館チーバくんプラザで、観光案内や観光パンフレットの配布などを実施しております。  また、木更津かんらんしゃパークキサラピアの来場者数につきましては、運営会社である泉陽興業株式会社によりますと、アミューズメント施設だけで、オープンした7月一月で約10万人とのことでございます。  次に、イオンモール木更津の来場者につきましては、公表されておりませんが、売り上げ状況について、イオン側にお聞きしたところ、衣料品分野の販売はやや低調であり、その反面、雑貨やホビー関連のものについては、売り上げが好調とのことであります。これは全国のイオンモール各店についても言えるとのことでございました。また、本市とイオン株式会社は、双方の持つ資源を有効に活用し、市の活性化と市民のサービス向上を目的に、連携に関する協定を、平成26年9月に締結しております。これに基づき、木更津マルシェやFRESH KISARAZU FESTIVALなど、数多くのイベントや健康診断の開催場所、デジタルサイネージでの情報発信の場所として、イオンモールを提供いただくとともに、本年4月に実施の高速ジェット船運航に伴う乗客や先月実施の木更津トライアスロン参加者の駐車場としても、利用させていただいております。さらに協定に基づき、みなとまちWAONカード利用額の0.1%相当の額の寄附をいただいております。今後もにぎわいや活力に満ちたまちづくりに向けて、連携してまいりたいと考えております。  続きまして、中項目2、活性化事業の評価と今後の展開についてお答えいたします。  まず、観光振興計画初年度の取り組み実績と総括についてでございますが、新たな観光資源の発掘として、冬の観光客誘致に向けた冬花火の打ち上げや、回遊性の向上を図る週末木更津計画を、継続して実施するとともに、おもてなしの向上として、太田山公園内にあります木更津市観光案内図を、日本語、英語の2ヶ国語対応にリニューアルしたほか、金田みたて海岸に水洗トイレの設置及び江川海岸の観光トイレの改修を行いました。また、プロモーションの強化といたしましては、ロケ・観光地木更津をPRするため、木更津ロケーションサービスを立ち上げるとともに、効果的なプロモーション戦略に関する講演会の開催や、ホームページをリニューアルいたしましたほか、映像関係者が頻繁に利用するロケ地情報サイトのロケナビへの情報掲載を行いました。その他、連携の拡大・強化といたしまして、君津地域全域をもって組織されている、アクアラインイースト観光連盟の一員として、イオンモール木更津や木更津駅のほか、東京駅前KITTEや海ほたるで、ノベルティーや観光パンフレットなどを配布し、広域を対象として情報発信を行いました。  これら初年度の取り組みについての総括といたしましては、継続して行っている事業や新たに動かし始めた事業がある中で、まだ着手していない事業もございますので、計画に定めた基本理念に基づき、観光振興に向けた7つの柱を実現するため、残りの計画期間を意識しながら、取り組んでまいりたいと考えております。  次に、各種イベントについてお答えいたします。  まず、今年度から新たに取り組みを始めました、木更津ナチュラルバル実施のいきさつといたしましては、前年度からみなとまち木更津推進協議会において検討を進めてきたところですが、本市が進めるオーガニックなまちづくりの一環として、地元産の安全な食材などを活かすことで、地域資源を有効活用し、域内の消費や駅周辺のまちの活性化の推進を目指すとともに、この事業の継続的実施により、みなと口における食の拠点づくりを進めていこうとするものであります。また、この事業の概要ですが、今年度は、6月から来年3月まで毎月1回、計10回にわたり、駅みなと口のちばぎんひまわり憩いの広場を会場として、約30店舗の出店により、地元や千葉県産の有機野菜などを使った、安心・安全な飲食を提供しております。来場者数としましては、各回約2,000人の方々にお越しいただいており、子どもにも安心して勧められる、駅から近く来やすいなど、好評を得ております。  なお、従来からの飲み歩き・食べ歩きで各店を回る木更津バルにつきましては、今年度もこれまでで最大の45店舗の参加を得て、開催の予定でありますので、申し添えさせていただきます。  次に、潮干狩りの本年度の状況につきましては、食の安全性やレクリエーションの楽しさを、県内外の各地でPRした結果、平成23年3月11日に発生した東日本大震災に伴う、原発事故の風評被害を受け、平成22年度の半分以下の入り込み客数でありました、平成23年度、24年度に比べて、約2倍となる約25万8,000人まで回復したところでございます。  また、冬花火につきましては、昨年同様、比較的イベントの少ない冬のクリスマスシーズンからバレンタインデーまでの土曜日に、恋人の聖地に選定されている中の島大橋を舞台に、冬の花火の打ち上げを実施し、木更津駅周辺におけるにぎわいの創出と回遊性を図ってまいりたいと考えております。  なお、過去2年間、冬花火の打ち上げ最終日に、恋人の聖地中の島大橋プロジェクト実行委員会が開催してまいりました、バレンタインイベントにつきましては、今年度、実行委員会がまだ開催されていないため、詳細等は決定しておりませんが、好評につき、昨年同様、イオンモール木更津で同様のイベントを開催する予定と伺っております。  私からは以上でございます。 205 ◯副議長(白坂英義君) 答弁が終わりました。座親議員。 206 ◯6番(座親政彦君) それでは、順次再質問をさせていただきます。  まず、みなと口、太田山口のにぎわい創出についてでございますが、昨年12月定例会での質疑におきまして、観光入り込み客数の推移として、平成25年が約1,752万人、26年が約1,828万人、27年は昨年9月時点で前年同月比約15万人増とのご答弁でございましたけれども、平成27年年間の実績と平成28年、本年の状況について、お伺いいたします。 207 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 208 ◯経済部長(鎌田哲也君) 平成27年につきましては、1年間で約1,808万人の入り込みがあり、前年比で約20万人の減となりました。これは平成26年の数値に、隔年で開催されますアクアラインマラソンによる入り込み客約35万人がカウントされていたためで、このマラソンを除きますと、平成27年は約15万人の実質増となっております。次に、平成28年の状況でございますが、6月時点の前年比較では、前年同月比で約40万人の減となっております。この要因といたしましては、主に商業施設の来客者の減少というふうに見ております。  以上でございます。 209 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 210 ◯6番(座親政彦君) 6月時点で前年同月比約40万人減という数字は、大変残念だなというのが正直な気持ちではありますけれども、7月、8月の夏休み期間を含めまして、残り6ヶ月ございますので、昨年をさらに上回る入り込み客数となりますことを期待したいと、このように思います。  次に、確認のために、昨年の外国人の宿泊者数、今年の状況についてお伺いいたします。 211 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 212 ◯経済部長(鎌田哲也君) 平成26年は、年間で3万7,019人の外国人宿泊者がありました。平成27年は年間で5万9,604人と、2万2,000人以上の増加でございます。今年につきましては、1月から3月までの3ヶ月間の数値の比較ではございますが、前年比約2,300人の増となっております。  以上でございます。 213 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 214 ◯6番(座親政彦君) 主な宿泊客はまちをうろうろしていますと、よく中国人の方にお会いする機会が多いわけでありますが、中国の方が多いんだろうと、こういう推察をいたしておりますけれども、いずれにしても、多くの外国人の皆様が宿泊利用されているということがわかりました。  続きまして、本年度の、これは毎年行っていると思いますが、中心市街地活性化TMO事業の内容について、お伺いいたします。 215 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 216 ◯経済部長(鎌田哲也君) 主な事業といたしまして、ご当地検定の“好きです!木更津”検定でありますとか、木更津駅みなと口の逆さ狸、きぬ太くん着せ替え事業、それから木更津うまいもんマップインターネット版、きさうま運営事業などを実施、あるいは予定しているところでございます。また、昨年度からの新規事業でございます、一店逸品運動研究会及びレイラインイベントにつきましては、今年度も引き続き実施をしておりまして、一店逸品運動につきましては、8月27、28日の両日、お披露目会をイオンモール木更津で開催したところでございます。またレイラインイベントにつきましても、第2回となるイベントを、9月22日に開催する予定と伺っております。  以上でございます。 217 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 218 ◯6番(座親政彦君) わかりました。  続きまして、駅周辺の活性化を考える上では、商工会議所や観光協会などのいわゆる関係諸団体、あるいは民間団体との連携が重要であると認識いたしております。昨年3月定例会で、関連する質問をさせていただいたところでございますが、商工会議所が立ち上げをいたしました、木更津50年計画推進協議会のもとに、創業支援部会、情報発信部会、木更津らしさ部会の3つのワーキング部会を設置いたしまして、各部会で取りまとめたものを、提案書として提出する、こういうご答弁でございました。当時、創業支援部会では、今はもう開業しております産業・創業支援センターについてでございました。そこで、他2部会の提案書の内容についてお伺いいたします。 219 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 220 ◯経済部長(鎌田哲也君) まず、情報発信ワーキング部会でございますけれども、6月21日に、木更津市の地域情報発信に関する提案書を、市長へ提出いただいたところでございます。提案書の内容といたしましては、木更津市の観光を中心としたネット情報発信についてをテーマといたしまして、市の観光情報等の発信機能の強化策として、木更津市観光協会のスマートホン専用サイトの作成等についての提案という内容でございます。また、同部会では、本市の情報発信を積極的に行い、市内への回遊につなげるため、先ほどご説明いたしましたレイラインイベント「Feel」を、内港公園を会場として、昨年9月に実施いたしまして、本年度も9月に実施する予定となっております。また、木更津らしさ部会では、まちの顔である中心市街地をどのような姿とするべきか、現在、協議検討を重ねていると伺っております。いずれご提案をいただけるものと考えております。  以上でございます。 221 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 222 ◯6番(座親政彦君) 木更津らしさ部会はこれからの取りまとめということでございますけれども、情報発信部会からの提案内容も含めまして、今後の事業推進に当たって、参考にぜひしていただければと思います。  続きまして、みなと口の旧温泉ホテル跡地の利活用につきまして、何度か聞かれたことがございます。まだ何も動きが見られませんが、太田山口の三井住友銀行横の駐車場跡地において、今、工事が進められているやに見ておりますけれども、市として何か情報を得ているのか、お伺いいたします。 223 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 224 ◯経済部長(鎌田哲也君) お話の工事につきましては、株式会社新昭和が、藤田観光株式会社が展開するホテルのフランチャイズに加盟いたしまして、(仮称)木更津ワシントンホテルの建設を進めているものでございます。新昭和によりますと、施設は客室が150室、レストランとバンケットが各1つ、テナントが2店舗入る計画で、ウィークデーのビジネス利用あるいはウィークエンドのレジャー拠点としても利用できホテルとして、来年の秋の開業を目指しているというふうに伺っております。  以上でございます。 225 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 226 ◯6番(座親政彦君) 概要についてわかりました。現在、駅周辺に何店舗か宿泊施設はあるわけでございますが、今の場所はもう駅の目の前ということになりますので、利便性を含めまして、太田山口のさらなる活性化に寄与していただくことを期待したい、このように思います。  続きまして、木更津駅周辺や富士見通りを含めました、内港周辺地区のマスタープラン、これを作成するとのことでございますが、このプランの概要と進捗状況、さらにはいつ頃までに作成をしていただけるものなのか、お伺いをいたします。 227 ◯副議長(白坂英義君) 小河原企画部長。 228 ◯企画部長(小河原茂之君) まず、マスタープランの内容でございますけれども、木更津駅周辺や富士見通りを含めた内港周辺地区の魅力向上を目的に、将来ビジョンを作成し、市の基本構想に定めたみなとまち木更津再生プロジェクトの実現を目指すものでございます。また、進捗状況につきましては、これまで5月の協議会総会、8月の検討部会において、意見交換を重ねてきたところでございますが、この後、2回の部会、最終的な総会を経まして、年度内には完成の予定でございます。  以上です。 229 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 230 ◯6番(座親政彦君) 年度内に完成ということでございますので、またその時点で改めて確認をさせていただければというふうに思います。  続きまして、公共交通機関の利用状況についてでございますけれども、太田山口発着の4路線がほぼ数字的には横ばいで、イオンモール木更津の東京線あるいは新木更津金田バスターミナルの新宿線の利用状況につきましては、まだ期間が短いということもあるというふうに思いますが、今後の利用状況の推移に注視をしていきたいと、こう思いますが、みなと口発着及び経由をしております3路線の合計乗降者数が、平成26年度に比べまして11.58%増ということでございます。確認のために、一番増えた路線とその考えられる要因について、お伺いいたします。 231 ◯副議長(白坂英義君) 小河原企画部長。 232 ◯企画部長(小河原茂之君) 平成27年7月16日に、みなと口を発着しております新宿線のダイヤ改正がありまして、7往復増便されております。この路線が今一番増えた路線でございますけれども、またこのダイヤ改正にあわせまして、経路を、首都高速中央環状線山手トンネルを経由するルートに変更したことによりまして、所要時間が約10分短縮されたところでございます。こうした利便性の向上によりまして、木更津新宿線の乗降客が、年間約3万人増加したものと考えております。  以上です。 233 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 234 ◯6番(座親政彦君) 増加要因を理解いたしました。  次に、新宿線を含めまして、木更津駅を発着または経由する高速バス路線のさらなる増便というのは、お考えはあるのかどうか、お伺いいたします。 235 ◯副議長(白坂英義君) 小河原企画部長。 236 ◯企画部長(小河原茂之君) バス事業者に確認しましたところ、木更津駅を発着または経由する高速バスにつきましては、東京駅、品川駅、新宿駅など、対岸の停留所のキャパシティーがほぼ限界に達しているとのことで、今後さらなる増便につきましては、現段階では考えていないと伺っております。  以上です。 237 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 238 ◯6番(座親政彦君) わかりました。  次に、三井アウトレット線についてでございますけれども、先ほど言ったとおり、木更津かんらんしゃパークキサラピアとワイルドビーチシーサイドグランピングパークの2つのレジャー施設のオープンでありますとか、木更津金田バスターミナルの供用開始等々、金田地区の大きな状況変化に伴いまして、停留所の新設でありますとか、また、路線のルート変更等はお考えがあるのかどうか、お伺いをいたします。 239 ◯副議長(白坂英義君) 小河原企画部長。 240 ◯企画部長(小河原茂之君) 木更津かんらんしゃパークキサラピア、それからワイルドビーチシーサイドグランピングパークにつきましては、最寄りのバス停、金田東3丁目、これまでございましたけれども、これがオープンと同時にキサラピアという停留所に名称変更したところでございます。また、木更津金田バスターミナルの愛称でございますけれども、チバスタアクア金田への路線バスの乗り入れにつきまして、現在行っております金田西特定土地区画整理事業区域内幹線道路の整備が完了した後には、三井アウトレット線のルートを変更しまして、乗り入れる方向で、運行事業者でございます小湊鐵道と協議しているところでございます。  以上です。 241 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 242 ◯6番(座親政彦君) わかりました。先ほどから市長のご答弁にもありましたし、昨日の広報きさらづにも載っておりましたが、愛称がチバスタアクア金田に決定をしたということでもございますし、16日からは乗り入れ路線も拡大の予定ではありますが、ということになりますので、バスターミナル内を含めまして、しっかりとPRをしていただければというふうに思います。  続きまして、イオンモール木更津線、30万人強の実績ということでございますが、これもちょっと確認の意味で、便によって乗客が乗り切れないといったことはこれまで起きていないのか、また、増便はお考えになっているのかどうか、お伺いをいたします。
    243 ◯副議長(白坂英義君) 小河原企画部長。 244 ◯企画部長(小河原茂之君) 先ほど私、間違えたかもしれませんので、ちょっと確認ですけど、金田バスターミナルの愛称につきましては、チバスタアクア金田でございます。申しわけございません。  ただいまの質問でございますけれども、運行事業者でございます日東交通に確認をしております。路線開設当初につきましては、土・日・祝日で乗り切れないケースもございましたけれども、平成27年10月のダイヤ改正で土・日・祝日に15往復の増便を行った以降は、乗り切れないといった状況はなくなったとのことでございまして、今後の増便につきましては、現段階では考えていないという回答を得ております。  以上です。 245 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 246 ◯6番(座親政彦君) 増便によって、現在は乗り切れないということはないということで、安心をいたしました。  続きまして、大型商業施設等との連携についてでございますが、三井アウトレットパーク木更津内でのイベントで、何か今後新たなイベントの開催の予定というのはあるのかどうか、お伺いをいたします。 247 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 248 ◯経済部長(鎌田哲也君) 現時点で、市が主催いたします新たなイベントの開催予定はございません。今後も週末木更津計画に伴うキャンペーンイベントにつきましては、三井アウトレットパーク木更津をメイン会場として、開催をし続けたいというふうに考えております。  また、市が後援を予定しているイベントといたしまして、民間企業などが実行委員会を組織して開催する、地域住民参加型のハワイイベント、ラブハワイコレクション2016 in オーガニックシティ木更津を、10月1日、2日、両日、三井アウトレットパーク木更津内で開催する予定と伺っております。 249 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 250 ◯6番(座親政彦君) わかりました。名称として何か盛大で面白そうな名称でございますので、市民の皆様へ、いろんなツールを使って、PRをお願いしておきたいというふうに思います。  次に、イオンモール木更津の関係でありますけれども、協定の中でみなとまちWAONカード、この利用額の0.1%の相当の額について、寄附をいただいているということでございますが、現在の発行枚数と寄附金額について、お伺いをいたします。 251 ◯副議長(白坂英義君) 小河原企画部長。 252 ◯企画部長(小河原茂之君) イオンとの協定につきましては、平成26年9月に締結したところでございます。本年8月17日現在のみなとまちWAONカードの発行枚数につきましては、イオン側から約1万4,600枚と聞いております。また、寄附金額につきましては、平成26年10月から平成27年2月までの5ヶ月間の売り上げに対する寄附金額が約18万円、平成27年3月から平成28年2月までの12ヶ月間の売り上げに対する寄附金額が約81万円となっております。  以上です。 253 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 254 ◯6番(座親政彦君) 額はいろいろと評価はあるかもしれませんが、さらなるこのWAONカードのPRと発行枚数の拡大によりまして、少しでも多くの寄附金額となりますよう、お願いをしておきたいというふうに思います。  それから、次に、海ほたるでありますけれども、この海ほたるとの連携内容について、お伺いをいたします。 255 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 256 ◯経済部長(鎌田哲也君) 海ほたるとの連携につきましては、インフォメーションコーナー等に観光パンフレットを設置させていただいているということとともに、4階エレベーター前に設置いたしましたデジタルサイネージを活用いたしまして、木更津市のイベントや観光などの情報を中心に、案内をさせていただいております。また、潮干狩り場のオープンなどに合わせ、木更津市潮干狩り協議会と連携いたしまして、観光プロモーションイベントを実施いたしますほか、4市で構成するアクアラインイースト観光連盟のPRイベントやちばアクアラインマラソンの応援イベントなども、会場を活用して行われているところでございます。 257 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 258 ◯6番(座親政彦君) 内容について理解をいたしました。海ほたるは対岸各県にお住まいの皆様方を含めまして、非常に多くの方が利用をされておりますので、引き続きの連携強化を要望しておきたいというふうに思います。  続きまして、金田東地区内に今後企業立地の予定はあるのかどうか、お伺いをいたします。 259 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 260 ◯経済部長(鎌田哲也君) 現在、立地が予定されている企業といたしましては、現在のケーズデンキの北側にある、約3.9ヘクタールの大型街区に、株式会社ドウシシャが、東日本の物流拠点となる関東物流センターの建築を予定しておりまして、来月にも着工する予定と伺っております。 261 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 262 ◯6番(座親政彦君) 1社が立地予定だということでございます。わかりました。ここまでのご答弁でわかりましたように、この金田地区なり、駅周辺の状況も、少しずつではございますが、変化をしてきておりますので、先ほど市長からもご答弁いただきましたとおり、さらなるにぎわい創出に向けた継続的な議論というものをお願いしておきたいというふうに思います。  続きまして、中項目2点目の、活性化事業の評価と今後の展開に移ります。  今年度、予算措置をされております事業に関連をいたしまして、何点かお尋ねをいたします。まず、海外メディア等招請事業の進捗状況について、お伺いいたします。 263 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 264 ◯経済部長(鎌田哲也君) 海外メディア等招請事業につきましては、台湾からの若年層個人旅行客の取り込みを狙いまして、先週になりますけれども、8月23日から26日までの3泊4日の行程で、台湾から3名のブロガーを招きまして、木更津地域の歴史文化、自然体験、ショッピングや温泉などに触れていただいて、ブログにとどまらず、フェイスブックやインスタグラムなどを用いて、リアルタイムでの情報発信をしていただきました。また、11月には、木更津の魅力を直接伝えるということで、渡辺市長に台湾へ出向いていただきまして、今回来ていただいたブロガーも参加するPRイベントを、台湾の商業施設内で開催する予定としております。 265 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 266 ◯6番(座親政彦君) わかりました。11月に市長自ら現地の方に行っていただけるということでございますので、台湾の皆さんが本市にぜひ言ってみたいと、こう思っていただけるような、PRイベントの成功を期待したい、このように思います。  続きまして、自然体験観光推進事業、この進捗についてもお伺いをいたします。 267 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 268 ◯経済部長(鎌田哲也君) 自然体験観光推進事業につきましては、干潟や里山など、木更津の自然を体験学習の場とした、校外学習や宿泊学習などの教育旅行に適した体験メニューづくりに向け、東京都内の教育委員会へ働きかけを行っております。初年度の今年につきましては、9月と来年3月に、里海での自然体験のモニタリングを実施する予定でございますが、この取り組みに先駆けまして、6月28日には、渡辺市長に東京都の千代田区、中央区、港区の各区を訪問していただきまして、各区長や教育長に対し、教育関係者らの参加協力をお願いしたところでございます。このような経緯もございまして、あさって、9月4日になりますけれども、訪問を実施いたしました3区から、教育委員や青少年委員など、30名の方の参加をいただきまして、金田みたて海岸において、東京湾の干潟生きもの体験をしていただいて、いろいろご意見を頂戴する、モニタリングを実施することとしております。 269 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 270 ◯6番(座親政彦君) 非常に興味のある事業だなというふうに思いますが、この事業につきましても、この開催実績を踏まえまして、今後の継続事業として改善、発展していくことを期待したいというふうに思います。  続きまして、観光プロモーション推進事業の進捗について伺います。 271 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 272 ◯経済部長(鎌田哲也君) 観光プロモーション推進事業につきましては、9月23日から25日まで、東京ビッグサイトで開催される、ツーリズムEXPOジャパンに、木更津市としては初めて出展する予定としております。ちなみにツーリズムEXPOジャパンと申しますのは、昨年17万人以上来場した、国内最大の旅の祭典ということでございまして、期間中は千葉県ブースの一員として、千葉市、成田市、浦安市とともに出展いたしまして、商談やパンフレット配布などの観光PRを行うほか、場内のステージでは、きさポンを登場させながら、ご当地クイズなどを実施して、大いにPRしていきたいというふうに考えております。 273 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 274 ◯6番(座親政彦君) 国内最大の旅の祭典ということでございますので、ぜひ木更津市内を各種観光コースへ取り込んでいただけるような取り組みを、強く要望をしておきたいというふうに思います。  次に、営業支援事業につきまして、平成27年度と今年度の、ちょっと参考のために確認なんですが、市内におきますロケ撮影の実績について、お伺いをいたします。 275 ◯副議長(白坂英義君) 鎌田経済部長。 276 ◯経済部長(鎌田哲也君) 市内におけるロケ撮影の実績でございますけれども、年度ではなく暦年単位の集計ということで、平成27年の撮影は268件、その内訳でございますけれども、映画が61件、ドラマが70件、CMが16件、プロモーションビデオが10件、その他情報番組等が111件ということでございます。また、平成28年につきましては、6月末までの半年間の集計でございますけれども、撮影が152件、その内訳といたしまして、映画が30件、ドラマが36件、CMが14件、プロモーションビデオが14件、その他情報番組等が58件となっております。  以上でございます。 277 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 278 ◯6番(座親政彦君) 大変多くのロケ撮影の実績があるということがわかりました。ロケ観光地木更津のPRのためにも、引き続きのご努力というか、連携をお願いいたします。  続きまして、各種イベントについてでございますけれども、来年3月まで予定をされておりますナチュラルバルに加えまして、通常の木更津バルも開催予定ということでご答弁がございましたけれども、開催予定日について、お伺いいたします。 279 ◯副議長(白坂英義君) 小河原企画部長。 280 ◯企画部長(小河原茂之君) 木更津バルにつきましては、ちばアクアラインマラソン2016が開催される、10月23日の前後10日間、10月21日から30日まで実施をする予定でございます。今年度は昨年度の7日間実施よりも期間を延長しまして、より多くの方々に食べ歩き、飲み歩きを楽しんでいただければと考えております。  以上でございます。 281 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 282 ◯6番(座親政彦君) わかりました。また大いに盛り上がっていただけることを期待したいと思います。  各種イベントの実施も含めまして、まちなかのにぎわいづくりを考えるに当たりましては、さまざまな情報を多様なツールを活用し、市民の皆様はもとより、市外の方々へもリアルタイムに情報を発信していくことは、重要であると認識をいたしております。広報きさらづを初め、公式ホームページのほか、ケーブルテレビ、FMラジオ等々、既存の広報媒体を積極的に活用し、イベント開催などの観光情報等の発信に加えまして、昨年1月からは、フェィスブックが開設されたところでございます。公式ホームページにつきましては、改善策として、平成23年4月からコンテンツマネジメントシステムというものを導入して、職員の皆様が使用するどのパソコンからでも容易に担当ページの更新ができるようになったこと、そして、前年度、ホームページの全面リニューアルを行ってきたところでございますけれども、広報きさらづについて、何か改善をしてきた点というのはあるのでしょうか、お伺いをいたします。 283 ◯副議長(白坂英義君) 小河原企画部長。 284 ◯企画部長(小河原茂之君) 広報きさらづの改善点についてのお尋ねでございますが、市民の目を引き、手にとって読んでもらえる広報紙を目指し、改善に努めてまいりました。具体的には、これまでの市政情報あるいは地域情報のお知らせに加えまして、市民へのインタビュー記事の掲載など、市民参加型の広報紙へとリニューアルを図ったところでございます。一例を申し上げますと、7月号、8月号につきましては、本市真夏の最大イベントでございます港まつりについて、地元の自治会や学生など、お祭りを心待ちにする市民へ取材を行いまして、表紙と連動させた特集ページを組むなど、市民の興味や関心を高め、読んでもらえるような紙面構成といたしました。  以上です。 285 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 286 ◯6番(座親政彦君) 先ほども言いましたが、昨日発行の9月号を拝見いたしましたが、自主防災会の代表の方、あるいは特別養護老人ホームの施設長のご紹介、さらには駅自由通路への市内小学生の作品展示などの記事が出ておりました。身近な知人・友人やお子様などがご紹介されますと、口コミも含めて、見ていただく効果は大であるというふうに思いますので、改善に向けましたご努力を高く評価をしております。  ちょっと余計なことでありますが、ご案内のとおり、議会としても議会だよりというのを年4回発行いたしております。今期から議会広報委員会に所属をしておるわけでありますが、議案に対します各議員の賛否公開なり、昨年8月1日発行から4回にわたって、最終ページに、議会では実際にどのようなことが行われているのかということをテーマに、連載形式でご紹介をするなど、評価はさまざまあるかもしれませんが、普及を行ってきたところでございます。今後もより多くの皆様に手にとっていただけるように、議会としても努力をしていきたいと、このように考えております。  続きまして、木更津市公式フェイスブックについてでございますが、昨年3月定例会でページの登録者数などの質問をさせていただきました。その際のご答弁では、登録者数がその当時で約2,700人、また、拡散性から、掲載した内容によりましては、約1万4,000人に配信されたものもあるということでございます。加えて、今後はさらにこのフェイスブックページのファンを増やし、スピード感のある情報を市内外に広めるとともに、担当課において対応しておりますページの掲載につきましても、庁内各課で投稿できるように検討していく、こういうご答弁でございましたが、足元の登録者数及び今申し上げた各課での投稿について、どのような状況になっているのか、お伺いをいたします。 287 ◯副議長(白坂英義君) 小河原企画部長。 288 ◯企画部長(小河原茂之君) まず、フェイスブックの現在の登録者数でございますけれども、本年8月末現在で約4,160件でございまして、県内の市町村では市川市、千葉市に次ぐ、第3位の数となっております。また、庁内各課からの投稿についてでございますが、今年度から、まずはイベント等を所管するスポーツ振興課や観光振興課等5課で、投稿ができるようにしたところでございます。引き続き、投稿できる部署の拡大につきまして、検討してまいりたいと思います。  以上です。 289 ◯副議長(白坂英義君) 座親議員。 290 ◯6番(座親政彦君) わかりました。フェイスブックはタイムリー性なり拡散という点では、大きな効果があるというふうに思っていますが、一方で、自治体という立場から、イベント情報でありますとか、イベントの開催風景の投稿はよくわかります。それとは違う内容の場合には、十分にやはり内容を精査していかなければならないということは理解をいたしますが、より多くの情報が提供できるように、十分なご検討というものをお願いしておきたいというふうに思います。  市独自の開催事業、あるいは後援事業を含めまして、年々新たなイベントも多く開催をされまして、今後も、来月10月にブルーベリーランでありますとか、11月には高速ジェット船のまた試験運行なども予定がされております。商工会議所を初め、多くの関係機関、民間団体との連携によりまして、年間を通じて、この木更津市に来れば、この時期にはこんな楽しいイベントに出会えると言っていただけるよう、さらなる情報発信力の強化と、繰り返しになりますが、関係機関、諸団体との連携強化をお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 291 ◯副議長(白坂英義君) ここで3時30分まで休憩いたします。                                 (午後3時05分)   ───────────────────────────────────────          〔副議長、議長と交代〕 292 ◯議長(滝口敏夫君) 休憩を取り消し、本会議を再開いたします。                                 (午後3時30分)   ─────────────────────────────────────── 293           ◇草 刈 慎 祐 君 ◯議長(滝口敏夫君) 次の質問者、草刈慎祐議員、質問席へお願いします。草刈議員。 294 ◯4番(草刈慎祐君) 皆様、こんにちは。自由民主党、会派羅針盤の草刈でございます。  9月定例議会最後の質問となり、大変お疲れとは思いますが、おつき合いいただきたいと思います。先に行われました代表質問や一般質問において、重複する点があるかもしれませんが、今回の質問では、木更津市の今後の行財政運営や多岐にわたる市民ニーズ、市民サービスにおいて必要不可欠な、選択と集中をテーマに、私なりの観点で大綱3点、1点目、まち・ひと・しごと創生総合戦略について、2点目、普通財産について、3点目、選挙行政についてをお聞きいたしますので、よろしくお願いいたします。  大綱1点目、まち・ひと・しごと創生総合戦略についてお聞きいたします。  まち・ひと・しごと創生法が平成26年11月より施行されました。この法律では、我が国における急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯どめをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保し、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくためには、国民一人ひとりが夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の形成、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保、及び地域における魅力ある多様な就業の機会の創出を一体的に推進するものであり、まち・ひと・しごと創生に関する施策を総合的かつ計画的に実施することを目的とするものであります。本市におきましても、まち・ひと・しごと創生法に基づき、人口の現状と将来の展望をまとめた、木更津市人口ビジョンと今後5ヶ年の基本目標や施策の基本的方向、具体的な施策をまとめた、木更津市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定され、基本的な考え方の中で、本市ではこれまで着実に積み重ねてきた施策の成果や、東京湾アクアライン通行料金の値下げの波及により、子育て世代を中心とした人口が増加をしています。また、国内最大級の大型商業施設等の進出や企業立地の進展により、新たなにぎわいが創出されるなど、確実にまちの活力が向上し、地方創生の理念に合致した取り組みを積極的に進めてきたとのことでございます。そして、国では、地方創生を推進するに当たり、補助金を、ばらまきではなく、地方が競争し創意工夫をしたところに予算が配分されるという政策が、昨年度からスタートをいたしました。  そこで、中項目1では、地方創生交付金事業についてお聞きをいたします。  国の地方創生関連予算では、平成27年度補正予算において、補助率100%の地方創生・加速化交付金として1,000億円が盛り込まれました。3月現在の交付対象事業として、しごと創生が1,015件、地方への人の流れが405件、働き方改革が85件、まちづくり事業421件が採択され、交付予定額が906億円となっております。また、平成28年度におきましては、実行段階に入った総合戦略の本格的な推進に向け、補助率が50%の新たに創設された地方創生・推進交付金に1,000億円、総合戦略等を踏まえた個別施策に6,579億円、まち・ひと・しごと創生事業費として地方財政計画の歳出に1兆円、社会保障の充実として子ども・子育て支援新制度に7,924億円が盛り込まれております。本市におきましても、早速、交付金を活用した事業が実施されております。  そこで質問ですが、小項目1、進捗状況についてでは、地方創生加速化交付金事業として、昨年度、国の採択を受け、本年度に繰り越し実施しております木更津オーガニックシティ戦略とみなとまち木更津発房総・新マーケット創生プロジェクト、この2事業についての、事業の進捗状況及び現在の取り組み状況をお伺いいたします。  次に、小項目2では、今後の取り組みについてです。  地方創生を効果的・効率的に推進し、木更津市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げている基本目標を達成するため、今年度取り組んでいる地方創生加速化交付金事業を、今後さらに発展させていくために、今年度創設された地方創生推進交付金をぜひ活用して進めていただきたいと思いますが、この地方創生推進交付金の活用については、現在どのように考えているのかをお伺いいたします。  大綱2点目、普通財産についてお聞きいたします。  昨年末に平成28年度から31年度までの木更津市中期財政計画が示され、計画策定の考え方として、木更津市基本構想の実現に向けて、基本計画における実施事業などとの整合を図りながら、策定に当たり、国や県の現行制度を基準として、将来にわたり健全な財政運営を堅持するため、必要以上に基金や市債に頼らない予算構造となるよう、中期的な収支見通しを示すとあり、また、財政の現状として、納税者数の増加や大型商業施設の開業、企業業績の回復基調などにより、歳入の根幹である市税収入が上昇傾向にありますが、都市基盤の整備や生活環境の整備、公共施設の耐震化対策を初め、市民の新たなニーズへの対応など、財政需要は増加の一途をたどっている状況にあるとあり、決して楽観的な財政運営をするものではなく、非常に現実的な計画見通しとなっているものと理解をしております。しかし、その中では、4ヶ年財政フレームにある歳入の財産収入、例年はおおむね7,000万円で推移しているものが、平成30年では12億5,000万円となっております。積極的な財産処分を行うことを念頭に置いた、計画と理解をしております。  中項目1、旧学校予定地についてです。  今年2月26日に行われました木更津市教育委員会での議案第6号、教育財産の用途廃止及び学校敷地の変更についてでは、1、(仮称)真舟小学校予定地、2、(仮称)八幡台中学校予定地、3、(仮称)畑沢中学校予定地を、教育財産の用途廃止及び学校敷地を変更することについてとあります。提案理由として、教育財産として活用の見込みのない学校予定地の用途廃止及びその学校予定地の一部を学校敷地に変更するため、木更津市教育委員会組織及び運営規則の規定により、議決を求め、可決をされました。また、今議会案件として、市有地管理及び登記事務事業費として、この真舟、畑沢を含む5件、530万円の補正予算が上程をされております。小項目では、この真舟、八幡台、畑沢の学校予定地の現在の状況と今後のスケジュールについてを、あわせてお伺いいたします。  大綱3点目、選挙行政についてでは、中項目1、参議院選挙についてお聞きいたします。  7月10日に行われました第24回参議院議員選挙についてですが、先に行われました代表質問での質疑・答弁において、小項目1、投票者数についてと、小項目2、期日前投票所については、おおむね理解をいたしましたので、私からは、小項目3、投票証明書についてと、小項目4、投票促進についてをお聞きいたします。  小項目3、投票証明書についてでは、先日の答弁により、木更津市では、投票率が前回の市議会議員選挙の48.92%から51.15%に向上したとのことでしたが、向上理由の一つとして、選挙権年齢の引き下げを初め、国政への関心が高まっていたことがあると思います。そうした中、投票率の向上や地域活性化を期待するために、投票証明書を持参した方に対し、他の自治体や商店街等が割引サービスを行っているとのことですが、本市での投票証明書の発行状況と投票証明書への考え方をお伺いいたします。  次に、小項目4では、投票促進についてです。  やはり投票促進においては、有権者の方を初め、全ての方に、政治や選挙についていま一度考えていただき、関心を持ち、参加していただかなくてはいけないものだと思っておりますが、選挙の周知として、各メディア媒体の広報力は見習わなければいけないものと思っております。本市での、先に行われました参議院選挙に当たり、どのような広報啓発を行ったかをお伺いいたします。  以上で第1質問を終了いたします。よろしくお願いいたします。 295 ◯議長(滝口敏夫君) 執行部の答弁を求めます。渡辺市長。
             〔市長 渡辺芳邦君登壇〕 296 ◯市長(渡辺芳邦君) 草刈慎祐議員のご質問にご答弁申し上げます。  私からは、大綱1、まち・ひと・しごと創生総合戦略についてお答えをいたします。  中項目1、地方創生交付金事業について、加速化交付金を活用した、木更津オーガニックシティ戦略及びみなとまち木更津発房総新マーケット創生プロジェクトの進捗状況についてのお尋ねでございますが、初めに、木更津オーガニックシティ戦略につきましては、7事業を一体的に推進しておりますので、主な事業の進捗等についてお答えいたします。  本事業は、木更津市まち・ひと・しごと創生総合戦略に新たな視点として位置づけました、オーガニックなまちづくりを地域一体となって推進しようとするもので、本年5月に、木更津市オーガニックシティプロジェクト推進協議会を設立し、これまで総会を2回、ワーキング部会を1回、検討会議を9回、開催いたしました。本協議会では、オーガニックなまちづくりのコンセプトや、11月16日、17日に開催する、木更津市オーガニックフェスティバル2016の開催内容等の検討を進めていただいており、コンセプトにつきましては、8月1日に、市に対し提言をいただいたところでございます。今後につきましては、フェスティバルの開催に向けた準備を進めるとともに、コンセプトに基づくまちづくりの推進方策についての検討や推進サポーター制度の構築を進めることとしております。市としましては、協議会からの提言を踏まえ、推進していくための条例の制定に向け、今議会において、条例の骨子案を説明させていただき、その後、意見公募に付す予定でございます。あわせて、具体的な施策についても、取りまとめていく予定でございます。  2つ目の、移住・交流プロモーション事業についてでございますが、本事業は、本市への移住・交流促進を図るため、コンセプト及び推進方策等を踏まえたプロモーション動画を制作し、市ホームページはもとより、インターネット上の動画サイトであるYouTubeや各種イベントを活用して、本市の魅力を広く発信するものでございます。あわせて、オーガニックなまちづくりに向けた活動を、都心に住む若者等にPRするため、農業体験やセミナーを開催し、その様子も動画として発信してまいります。現在、動画の素材・構成等について、検討・準備を進めているところでございます。  3つ目の、ALGOAサミット開催事業でございますが、本事業は、有機農業を推進する地方自治体間の交流により、国内外に新たなネットワークを形成することを目的とした、ALGOAフォーラム in Kisarazu及びALGOA Japanサミットを本市で開催しようとするものでございます。木更津市オーガニックシティフェスティバル2016のプログラムの一つとして、11月17日に開催を予定しており、現在、アジア諸国及び国内先進地の招致やプログラムの企画、運営・協力体制の構築など、開催に向けた諸準備を進めているところでございます。  4つ目の、オーガニック・スクール推進事業でございますが、本事業は、次世代の担い手として期待される学生等をターゲットに、食や農への理解を深めることを目的とした農業分野のOJT等を実施するものでございます。市内の農業生産法人の協力を得て、これまで計13回のスクールを開催し、学生や就農希望者など、延べ80名の参加がございました。今後は市内の高等教育機関に対しても積極的に周知・PRし、参加者の裾野を拡大してまいりたいと考えております。その他の水稲有機栽培促進事業やきさらづアグリフーズ推進事業、オーガニックなまちづくり人材育成事業につきましても、実施に向けた準備等を進めているところでございます。  次に、みなとまち木更津発房総新マーケット創生プロジェクトでございますが、本年5月に、官民連携・地域間連携のもと、国、県、市、各自治体、民間団体等、35団体により、外航クルーズ船の誘致やまちなかのにぎわいにづくりに向けて、協議会を立ち上げたところでございます。協議会では、3つの部会に分かれ、それぞれ外航クルーズ船入港時の課題整理、クルーズ船訪日客の観光ルート作成、内港周辺地区の魅力向上に向けたマスタープランづくりを行っており、年度内には、訪日クルーズ船の主な発着港である、上海の船会社等にトップセールスを行う予定としております。  続きまして、今後の取り組みについてのお尋ねでございますが、本年度実施しているみなとまち木更津発房総新マーケット創生プロジェクトの成果を踏まえた中で、まちなかのにぎわいづくりや外航クルーズ船の誘致等に向け、地方創生推進交付金が活用できるか、検討してまいりたいと考えております。今後も本市といたしましては、将来にわたって活力あふれる持続可能なまちの創造に向けて、地域一体となった取り組みを推進するため、積極的に国の交付金を活用し、事業展開を図ってまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。その他につきましては、関係部長等から答弁いたします。 297 ◯議長(滝口敏夫君) 渡辺総務部長。 298 ◯総務部長(渡辺知尚君) 私からは、大綱2、普通財産について、中項目1、旧学校予定地について、現在の状況についてお答えをいたします。  木更津市中期財政計画に基づき、基本計画を円滑に実施していくため、確実な財源確保が必要であると考えております。このため、教育委員会におきまして学校用地として所有しておりました、(仮称)真舟小学校、(仮称)八幡台中学校、(仮称)畑沢中学校の予定地につきましては、用途廃止の決議を、教育委員会会議において受けたところでございます。これらの財産につきましては、平成28年4月1日移管を受けまして、財源確保のために、早期売却に向けた準備を進めているところでございます。  次に、今後のスケジュールについてでございますが、旧八幡台中学校予定地につきましては、用地を確定するため、測量・登記業務を進め、今年度内に一般競争入札を実施する予定でございます。残る2ヶ所につきましては、用地を確定するための測量・登記業務及び不動産鑑定業務に係る予算を、本9月市議会定例会へ補正予算として上程をし、来年度の売却に向けて準備を進めているところでございます。  私からは以上でございます。 299 ◯議長(滝口敏夫君) 最後に、時田選挙管理委員会書記長。 300 ◯選挙管理委員会書記長(時田常夫君) 私からは、大綱3、選挙行政についての中項目1、参議院選挙についてお答えします。  初めに、投票証明書についてでございますが、投票証明書の発行につきましては、公職選挙法に規定されているものではないことから、発行することの是非についても賛否両論があり、発行している自治体と発行していない自治体があります。そのため、名称も各自治体により投票済証明書や投票所来場証明書など、さまざまでございます。木更津市選挙管理委員会では、選挙人の投票の秘密を保持するため、投票済証明書ではなく、投票所に来たことの証明書として、投票の有無ではなく、投票所に来たという事実を証明するものとして、期日前投票所並びに当日投票所で申し出のあった選挙人に対し、投票管理者が発行しております。証明書の発行状況につきましては、このたびに参議院選挙では、期日前投票期間中の多い日には100件を超える日もありましたが、統計をとっていないため、明確な発行枚数は把握しておりません。  続いて、投票促進について、このたびの参議院選挙に当たり、どのような広報・啓発を行ったかとのお尋ねですが、広報きさらづや市ホームページへの掲載、防災行政広報無線、広報車2台による市内全域へのきめ細かい投票呼びかけを行うとともに、新たにデジタルサイネージを活用した情報発信を行うなどの、広報活動を実施いたしました。また、18歳選挙権の施行後、初めての選挙となることから、市内高等学校での出前講座を実施し、新有権者へ投票参加の重要性などを呼びかけたほか、期日前投票期間中には、木更津市明るい選挙推進協議会と連携し、イオンタウン木更津朝日で街頭啓発を実施しております。言うまでもなく、選挙は民主主義の根幹であり、選挙管理委員会は、選挙に関する啓発を行う主体として、位置づけられています。今後も、選挙の適正な管理執行とあわせて、啓発活動、特にこれからの日本の主役となる、若年層への積極的な取り組みが必要と考えております。  私からは以上でございます。 301 ◯議長(滝口敏夫君) 答弁が終わりました。草刈議員。 302 ◯4番(草刈慎祐君) ご答弁ありがとうございました。順次再質問をさせていただきます。  まず最初に、加速化交付金の事業費をお伺いいたします。 303 ◯議長(滝口敏夫君) 小河原企画部長。 304 ◯企画部長(小河原茂之君) 加速化交付金の事業費でございますけれども、木更津オーガニックシティ戦略につきましては、7つの予算事業を一括で3,070万円、また、みなとまち木更津発房総新マーケット創生プロジェクトにつきましては3,576万8,000円で、2事業合わせまして6,646万8,000円でございます。 305 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 306 ◯4番(草刈慎祐君) では、木更津市オーガニックシティフェスティバル2016の概要についてお聞かせください。 307 ◯議長(滝口敏夫君) 小河原企画部長。 308 ◯企画部長(小河原茂之君) 木更津市オーガニックシティフェスティバル2016は、オーガニックなまちづくりのキックオフイベントといたしまして、本年11月16日及び17日に、かずさアカデミアホールで開催を予定しております。  16日につきましては、メインフォーラムとしまして、オーガニックなまちづくりの趣旨説明に係るプレゼンテーションや、地域の未来を考えるトークセッション等を開催するとともに、木更津産ブルーベリー商品開発の発表や学校給食を活用した循環の取り組みの事例発表などの、まちづくりイベントを開催する予定としております。また、フードコーナーとしまして、木更津東高校の生徒がプロデュースしたランチの販売や、木更津ナチュラルバル等を開催する予定としております。  翌日の17日につきましては、農によるオーガニックなまちづくりをテーマとしまして、ALGOAフォーラム in Kisarazu、ALGOA Japanサミットなどを開催する予定としております。  以上です。 309 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 310 ◯4番(草刈慎祐君) かずさアカデミアホールを会場に、オーガニックなまちづくりのキックオフイベントということで、期待するものでありますが、来場者数の目標を策定していると思いますので、ぜひ目標達成を大きく上回るイベントにしていただきたいと思いますので、ぜひ早目の広報をしていただきたいと思います。  次に、木更津市オーガニックシティプロジェクト推進協議会からの提言があったとのことですが、内容をお聞かせください。 311 ◯議長(滝口敏夫君) 小河原企画部長。 312 ◯企画部長(小河原茂之君) 協議会からの提言につきましては、本市がオーガニックなまちづくりを地域一体となって進めていくに当たりまして、オーガニックなまちづくりをよりわかりやすく明確化、具体化するためのコンセプトづくりを協議会にお願いしておりまして、今般、提言をいただいたものでございます。主な内容でございますが、初めに、本市が考えますオーガニックという言葉の定義につながる表現といたしまして、協議会の中では、このオーガニックを、健康で持続可能な暮らしを守るため、環境や社会に配慮し、自ら何ができるかを考え、実際に行動する生き方として、示しております。そして、そのオーガニックをまちづくりのテーマとして、人と自然が調和した持続可能な都市を構築し、次世代につなぐ取り組みを、オーガニックなまちづくりとしております。  また、目指すまちの姿を理念として示すとともに、まちづくりの方向として3点を掲げ、1つに、自ら考え行動する人たちが支える創造のまち、2つに、都市部と里山里海がバランスよく発展する健全なまち、3つに、多様なあり方、暮らし方を認め合う、自由で生きやすいまちとし、次世代に引き継がれるまちを目指そうとするものでございます。  以上です。 313 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 314 ◯4番(草刈慎祐君) 次に、移住・交流プロモーション事業についてお聞きいたします。  この中では、動画サイトやYouTubeを使い広報するということですが、そのほかにはどのような広報活動をするのか、お聞かせください。 315 ◯議長(滝口敏夫君) 小河原企画部長。 316 ◯企画部長(小河原茂之君) プロモーション動画の活用方法につきましては、木更津市が海ほたるに設置しておりますデジタルサイネージ、また千葉県と連携をしまして、都内の日本橋にあります大型商業施設のデジタルサイネージ等を活用した、発信も行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 317 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 318 ◯4番(草刈慎祐君) ALGOA Japan サミット開催事業の概要をお聞かせください。 319 ◯議長(滝口敏夫君) 鎌田経済部長。 320 ◯経済部長(鎌田哲也君) ALGOAサミット開催事業について、お答えいたします。  アルゴアとは、アルファベットでALGOAと表記いたしまして、Asian Local Governments for Organic Agricultureの略でございます。アジアにおける有機農業を推進するため、地方自治体間の連携や関連団体のネットワーク構築を促進するための組織として設立され、第1回サミットが、昨年9月に、韓国の槐山郡で開催されたところでございます。  そちらの第1回サミットに、日本から唯一の自治体として、本市から渡辺市長が参加いたしまして、第1回サミット実行組織であり、世界中で有機農業の普及に努めてきた国際的なNGO、国際有機農業運動連盟のアジア支部、IFOAMアジアや、参加各国・団体等との交流を通じ、きずなを深めてまいりました。こうして築き上げたネットワークを活かしつつ、本市が国際会議観光都市に認定されていることも強みといたしまして、新たなまちづくりの視点、オーガニックなまちづくりの取り組みの一つとして、本市での開催を企画するに至ったところでございます。  開催概要でございますが、木更津市オーガニックシティプロジェクト推進協議会を主催団体といたしまして、木更津市オーガニックシティフェスティバル2016の開催を予定している11月16日及び17日の2日間のうち、17日の開催を予定しているところでございます。会場につきましては、かずさアカデミアホールのメインホールを予定しておりまして、アジアからの海外ゲストの招致や、有機農業を推進している国内の先進地にも積極的に参加を働きかけ、魅力的なプログラムを企画してまいりたいと考えております。  以上でございます。 321 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 322 ◯4番(草刈慎祐君) ありがとうございました。理解をいたしました。  先ほど、動画サイト等を使った広報活動とありましたが、ALGOAについては市長のトップセールスが大きな役割があったということでございます。ご多忙とは思いますが、市長にはぜひ、さまざまなところでトップセールスをしていただきたいと思います。  次に、オーガニック・スクール推進事業では、次世代を担う学生等をターゲットにしている事業というのはわかりましたが、農業法人や新規農業法人向けの取り組みは考えているのか、お聞かせください。 323 ◯議長(滝口敏夫君) 鎌田経済部長。 324 ◯経済部長(鎌田哲也君) 農業法人や新規農業法人向けの取り組みについてでございますが、担い手育成・確保の支援策といたしましては、農業法人が新規就農研修生を受け入れる際の資材費や住居費等の、就農研修に必要な費用を補助する、新規就農応援事業や、就業希望者を新たに雇用した場合に、就農に必要な技術、経営ノウハウ等を習得させるための実践的な研修費を助成する、農の雇用事業などがございます。このほかにも、一般の農業者も対象とする、農地確保のための農地中間管理事業や機械や施設の整備のための補助制度が既に国や県のメニューとして用意されておりますので、まずはこうした支援策を農業法人が効果的に活用できるよう、情報発信の充実や相談体制の充実に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 325 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 326 ◯4番(草刈慎祐君) 各種助成事業があるということで、安心をいたしました。  また、2019年までに政府は農林水産品の輸出を1兆円という目標を掲げています。輸出企業では、成田・羽田空港を成田・羽田市場というように、産地から直接輸出する販路が重要とのことを聞いております。立地にたけた本市においては、さらに力を入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。また、各種相談がありましたら、ぜひとも丁寧な対応をお願いいたします。  変わりまして、外航クルーズ船の誘致検討をされているということですが、まず、木更津港に入港可能なクルーズ船の大きさを教えてください。 327 ◯議長(滝口敏夫君) 小河原企画部長。 328 ◯企画部長(小河原茂之君) 外航クルーズ船の入港につきましては、公共埠頭G・H岸壁を想定しております。この岸壁につきましては、全長500メートル、水深が12メートル、航路の幅が406メートルございます。そして、岸壁の南側に船が旋回するための回頭泊地が、直径約800メートルの円を確保することも可能でございます。そうしますと、入港可能なクルーズ船の大きさといたしましては、世界最大のクルーズ船、オアシス・オブ・ザ・シーズというのがございますけれども、これが可能となります。大きさにつきましては、総トン数22万5,000トン、全長は361メートル、乗客定員が5,400人、さらに乗組員もおりますけれども、この世界最大のクルーズ船の入港が、大きさとしては可能ということになります。  ただ、係船、船をつなぐときにロープを巻きつける係船柱、あるいは船と岸壁の間でクッションの役割を果たす防舷材につきまして、改良が必要となってまいります。  以上です。 329 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 330 ◯4番(草刈慎祐君) では、その公共埠頭のG・H岸壁の港湾施設の改良に向け、国・県がどのような働きかけをしているのか、お聞かせください。 331 ◯議長(滝口敏夫君) 小河原企画部長。 332 ◯企画部長(小河原茂之君) どのような働きかけかとのお尋ねでございますけれども、まず、国土交通省に対しましては、先の7月13日開催をされました、関東地区港湾所在市区町村意見交換会におきまして、また、千葉県に対しましては、8月2日の、知事と市町村長との意見交換会におきまして、それぞれ市長自ら施設の改良について要望しているところでございます。また、8月17日には、木更津市、千葉市、館山市の3市長が県庁を訪問いたしまして、施設の改良、それから知事のクルーズ船運航会社へのトップセールス実施などにつきまして、千葉県知事宛て要望書を提出しております。  以上です。 333 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 334 ◯4番(草刈慎祐君) クルーズ船に関しては、たびたび話が出ておりますが、市民の方には、「木更津の埠頭ってどこ」「木更津にクルーズ船って停泊できるの」「交通渋滞は大丈夫なの」と、多くの方から聞かれたことがあります。でしたので、この場をおかりいたしまして、お伺いをいたしました。  地方創生交付金事業やオーガニック事業についてお聞きもさせていただきました。質問冒頭に述べましたように、国が、事業案を提出した自治体には50%の交付金を出しますと言っている今、事業案を出さない手はないと思い、質問をさせていただきました。そんな中、渡辺市長を中心に、新たな視点としてオーガニックシティを推進されております。正直、当初はオーガニックって何と私自身も思っていましたが、今、オーガニックなまちづくりという観点では、やっと種が根づき、芽を出し始めたところだと思っております。このまちづくりという種を育てていくためにも、地方創生交付金事業を一つでも多く精査し、実施していただければと思っております。また、来年3月には、各部署最低1つの補正予算案が上がってくることを、楽しみにしております。  続きまして、普通財産の方の再質問をさせていただきます。  現在、旧八幡台、真舟、畑沢学校予定地を利用されている団体があるとのことですが、詳細をお伺いいたします。 335 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 336 ◯教育部長(堀切由彦君) 移管後におきましても、総務部管財課の承認をいただき、旧真舟小学校予定地につきましては木更津市少年サッカー連盟が、旧畑沢中学校予定地につきましては木更津市少年野球連盟が、継続使用しております。  なお、旧八幡台中学校予定地につきましては、現在使用している団体はございません。  以上でございます。 337 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 338 ◯4番(草刈慎祐君) 教育委員会での議案資料の中で、八幡台中学校予定地の一部を八幡台小学校に敷地に変更するとのことですが、詳細をお伺いいたします。 339 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 340 ◯教育部長(堀切由彦君) 旧八幡台中学校予定地につきましては、八幡台4丁目988番6の9,490.59平方メートルと、同番7の1万4,991.68平方メートルの2筆で、計2万4,482.27平方メートルございました。このうち、988番6につきましては、八幡台小学校の駐車場及び低学年用運動場として使用していることから、教育財産として残しまして、小学校敷地に用途変更したものでございます。  以上でございます。 341 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 342 ◯4番(草刈慎祐君) 真舟、畑沢予定地においては、一部の利用団体が仮設物を設置しているということで、4月から9月まで継続使用を認められているということですが、どのようなものが設置をされているのか、お伺いいたします。 343 ◯議長(滝口敏夫君) 堀切教育部長。 344 ◯教育部長(堀切由彦君) 旧真舟小学校予定地には、木更津市少年サッカー連盟のサッカーゴール、草刈り機等の保管用倉庫が、また、旧畑沢中学校予定地には、木更津市少年野球連盟のバックネット、資材等の保管用倉庫が設置されております。  なお、畑沢中学校予定地に畑沢南4丁目自主防災会の地域防災用資機材倉庫が設置されておりましたが、本年7月に、隣接する公園へ移設が完了しております。  以上でございます。 345 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 346 ◯4番(草刈慎祐君) この予定地を利用団体が再度利用期間の延長を希望した場合は、どのように対応するのか、お聞かせください。 347 ◯議長(滝口敏夫君) 渡辺総務部長。 348 ◯総務部長(渡辺知尚君) 利用団体が期間の延長を希望した場合には、仮定でございますけど、その段階で改めて検討をさせていただきたいと存じます。  なお、売却に向けて諸手続が進行している場合、その期間につきましては、売却手続状況を十分に勘案して、関係者と協議をしてまいりたいと考えております。  以上です。
    349 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 350 ◯4番(草刈慎祐君) 今後、人口が減少し、市の財政規模が縮小していくことが懸念され、さらには公共施設の建て替えや修繕を控えている中で、教育委員会所管の学校予定地を普通財産に移管し、売却するということは、数年前では考えられないことだと私は思っております。はかり知れない考慮があったものと推察をいたします。ですが、このことに関しましては、私もいたし方ないというふうに思っております。  この夏、甲子園ベスト8の木更津総合高校野球部、全国中学校サッカー大会で準優勝の暁星国際中学校サッカー部の活躍など、木更津市の学生スポーツが大活躍をし、感動をくれました。旧学校予定地を現在利用している野球少年やサッカー少年がいることも事実ですので、利用団体へのしっかりとした対応をお願いいたします。この旧学校予定地が売却をされましたら、新庁舎や市民会館などの、市民へ見える形の基金等にしていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  選挙の方に移らせていただきます。  投票証明書の発行については理解をいたしましたが、選挙割や投票証明書サービスについての考え方をお聞かせください。 351 ◯議長(滝口敏夫君) 時田選挙管理委員会書記長。 352 ◯選挙管理委員会書記長(時田常夫君) 投票証明書はもともと、従業員が勤務日に職務を離れて投票したことを雇用主に証明したり、投票の記念などに利用されていたものでございます。現在は、商店街等が独自で証明書を持参した方に飲食等の割引をすることによって、これまで選挙に関心が薄かった方を投票行動に促されることで、投票率の向上が期待でき、地域経済の活性化という相乗効果もあるということから、各地で行われているようです。  商店街やその他の営利企業が行う営業活動に基づくサービスも、投票率向上への有効な一つの施策だと思いますが、選挙管理委員会や明るい選挙推進協議会が行っている啓発活動からすると、中立・公正の観点から、少し異なるように思われます。しかしながら、商店街等の活動の中で、有権者の投票への動機付けの参考になるようなものがありましたら、できるだけ取り入れていきたいと考えております。  以上でございます。 353 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 354 ◯4番(草刈慎祐君) この投票証明書サービスについては、私も、中立・公平という観点からは同感でございます。ですが、地域経済の活性化を考えますと、非常に難しい問題と捉えております。仮に選挙割等を導入する場合には、慎重に考慮していただきたいと思います。  広報車を2台使い、市内全域へのきめ細かい呼びかけとありますが、どのような体制やタイムスケジュールで行われたのかをお聞かせください。 355 ◯議長(滝口敏夫君) 時田選挙管理委員会書記長。 356 ◯選挙管理委員会書記長(時田常夫君) 期日前投票期間及び投票日当日の午前9時から午後5時までの間、毎日おおむね7時間、職員2名により、木更津市内を北側、南側など、大まかに2つにエリアを分けまして、2台の広報車が重ならないように調整いたしまして、実施するようにいたしました。  以上でございます。 357 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 358 ◯4番(草刈慎祐君) 防災無線での広報も行われていますが、詳細をお聞かせください。 359 ◯議長(滝口敏夫君) 時田選挙管理委員会書記長。 360 ◯選挙管理委員会書記長(時田常夫君) まず、期日前投票期間については、期日前投票2日目から最終日の土曜日まで、毎日午前9時から投票の呼びかけと前日までの投票状況を放送しています。さらに、投票日2日前の金曜日、午後5時30分には、翌日で期日前投票が終了することを周知するとともに、投票日前日の土曜日、午後5時30分には、投票の棄権防止について放送しております。投票日当日には、午前8時、午後1時30分、午後5時30分の3回、再度棄権防止の呼びかけに、後半2回には、午後1時現在と午後5時現在の投票率を加えて放送しています。  以上でございます。 361 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 362 ◯4番(草刈慎祐君) 広報車や防災無線での広報に関して、市民からの問い合わせはどういったものがあったのか、お聞かせください。 363 ◯議長(滝口敏夫君) 時田選挙管理委員会書記長。 364 ◯選挙管理委員会書記長(時田常夫君) 防災無線等を活用した啓発については、「毎日うるさい」という苦情もありますが、「投票率を上げるにはもっと広報した方がよい」という意見もいただいております。  以上でございます。 365 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 366 ◯4番(草刈慎祐君) 新たにデジタルサイネージを使用したとのことですが、詳細をお聞かせください。 367 ◯議長(滝口敏夫君) 時田選挙管理委員会書記長。 368 ◯選挙管理委員会書記長(時田常夫君) 第24回参議院議員通常選挙について、投票日時や投票場所、さらに期日前投票期間、今回から変更になった期日前投票所などの情報を、企画部情報政策課が設置したデジタルサイネージにより、朝日庁舎と全16公民館へ配信いたしました。  以上でございます。 369 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 370 ◯4番(草刈慎祐君) では、市内高等学校等で出前講座を開催されたとのことですが、どちらの学校でどのようなことを行ったのか、お聞かせください。 371 ◯議長(滝口敏夫君) 時田選挙管理委員会書記長。 372 ◯選挙管理委員会書記長(時田常夫君) 平成28年5月16日午前中に、千葉県選挙管理委員会とともに、木更津総合高等学校で、3年生を対象とした講義を行い、一部の生徒には、実際に選挙で使用する投票用紙交付機、記載台、投票箱を使って、模擬投票を体験していただきました。引き続き、同日午後には、拓殖大学紅陵高等学校でも、講義のみとなりましたが、3年生を対象に実施しております。  以上でございます。 373 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 374 ◯4番(草刈慎祐君) 今後、啓発活動において、特にこれからの日本の主役となる若者への積極的な取り組みが必要とのことですが、具体的に何かありましたらお聞かせください。 375 ◯議長(滝口敏夫君) 時田選挙管理委員会書記長。 376 ◯選挙管理委員会書記長(時田常夫君) 選挙管理委員会の取り組みとしては、将来の投票率向上につなげるため、小中学校等の児童・生徒を対象にした選挙啓発ポスター及び標語の募集や、生徒会選挙時に各学校への投票器材の貸し出しを行うほか、昨年度からは、政治や選挙への関心を高めてもらうため、高等学校等で出前講座を実施するとともに、新たに高校生や大学生の選挙事務への起用も検討しているところでございます。  以上でございます。 377 ◯議長(滝口敏夫君) 草刈議員。 378 ◯4番(草刈慎祐君) 選挙割や選挙広報、学生への出前講座についてお聞きをしてきました。今後は、難しいこととは思いますが、やはり次世代を担う方々には、義務教育の中でも、選挙についての関心を高める教育が必要ではないかと思っております。そして、政治や選挙に携わる者として、選挙割や広報なしでも投票に足を向けていただけるよう、精進することを約束いたしまして、全ての質問を終了いたします。  ありがとうございました。 379 ◯議長(滝口敏夫君) ここで草刈議員に申し上げます。  先ほどの質疑の中で、小河原企画部長が答弁した内容につきまして、訂正方のお願いがございましたので、これを許可いたしますので、小河原企画部長。 380 ◯企画部長(小河原茂之君) 大変申しわけございません。  先ほど、まち・ひと・しごと創生総合戦略に係る、オーガニックシティフェスティバルの概要についての私の一問一答の中で、11月16日の内容の中で、木更津ナチュラルバル等を開催する予定というふうに申し上げました。これは木更津ナチュラルバルではなくて、ファーマーズマーケット等を開催する予定ということで、訂正をさせていただきたいと思います。  どうも申しわけございませんでした。 381 ◯議長(滝口敏夫君) 以上で全ての一般質問は終了いたしました。   ─────────────────────────────────────── 382      ◎議案第56号~議案第60号・議案第62号~議案第64号の大       綱質疑 ◯議長(滝口敏夫君) 次は、日程第3、議案質疑を行います。  議案第56号から議案第60号及び議案第62号から議案第64号を一括して議題に供します。  ただいま議題に供されました議案について質疑を願うわけでございますが、その細部につきましては、所管の委員会において審査願うこととし、議員全員が当該議案について共通の認識を持つことを目的として、通告者に限り、大綱についてのみ、質疑を許します。  それでは、通告者、田中紀子議員、ご質疑願います。田中議員。 383 ◯8番(田中紀子さん) 議案第56号の平成28年度木更津市一般会計補正予算(第2号)、16ページの保健衛生費、予防接種費についてお聞きします。  これはB型肝炎と日本脳炎のワクチンのことですが、任意予防接種だったB型肝炎のワクチンが、定期予防接種になりました。2,868万8,000円が計上されています。ワクチンというと、子宮頸がんワクチンがあります。正式にはHPVワクチンと呼ばれるもので、この定期接種は2013年6月、積極的接種勧奨が一時的に中止となっています。これまで10代の女性を中心に、340万人がワクチンの接種を受けていますが、ワクチンの接種を受けた少女たちの中から、副反応と思われる症状を訴える人が出始め、多くが手足や身体に痛みを訴え、失神、歩行障害、記憶障害などで学校に行けなくなったり、車椅子での生活を強いられるようになりました。進学を断念した人たちも多いです。定期予防接種によって接種を受けた方に健康被害が発生した場合に、医療費、障害年金などの保障を行います。その健康被害が接種を受けたことによるものであると、厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。しかし、現在、国がその因果関係を認めず、裁判となっています。  そこで、B型肝炎に関する副反応について教えてください。 384 ◯議長(滝口敏夫君) 高浦市民部長。 385 ◯市民部長(高浦 浩君) B型肝炎に関する副反応についてのお尋ねにお答えをいたします。  厚生労働省の厚生科学審議会感染症分科会、予防接種部会ワクチン評価に関する小委員会の審議資料におきまして、副反応については5%以下の確率で、発熱、発疹、局所の痛み、かゆみ等が見られる、いずれも数日で回復する、そのほかの副作用の疑いも科学的な根拠は否定されている、としております。その安全性については、同委員会の報告書において、長く世界中で使われているが、これまでに安全性に関する大きな問題は認められていないと報告されております。  以上でございます。 386 ◯議長(滝口敏夫君) 田中議員。 387 ◯8番(田中紀子さん) では、副反応についてはわかりました。  副反応以外に注意する点はありますか。 388 ◯議長(滝口敏夫君) 高浦市民部長。 389 ◯市民部長(高浦 浩君) 本年6月22日に、厚生労働省が定めております定期接種実施要領の改正がされました。予防接種に当たり注意を要する者の規定に、新たにラテックス、天然ゴムでございますが、このラテックス過敏症のある者が追加されました。今回接種いたしますB型肝炎ワクチンは、2つのメーカーで製造されております。そのうち1社のワクチンは、容器の栓に天然ゴムが使用されております。このことから、天然ゴムアレルギーのある方がそのワクチンを接種した場合には、まれにアレルギー反応が見られる場合があるとされております。  以上でございます。 390 ◯議長(滝口敏夫君) 田中議員。 391 ◯8番(田中紀子さん) それらの情報を、接種する前に保護者にどのように知らせる予定なのでしょうか。 392 ◯議長(滝口敏夫君) 高浦市民部長。 393 ◯市民部長(高浦 浩君) 対象者への接種を勧奨する案内文や市のホームページ等で、副反応情報等をわかりやすく表示するよう心がけてまいります。また、接種前に記入いただく予診票に、天然ゴムアレルギーの有無について確認する項目を設けております。重ねて、接種前には医師から必要に応じ、本人や家族の既往歴などの確認をすることとしており、保護者に十分ご注意いただけるよう、お知らせしてまいります。  以上でございます。 394 ◯議長(滝口敏夫君) 以上で大綱質疑は終わりました。   ─────────────────────────────────────── 395      ◎決算審査特別委員会の設置及び議案付託 ◯議長(滝口敏夫君) 次は、日程第4、決算審査特別委員会の設置及び議案等付託を議題に供します。  お諮りいたします。議案第60号及び議案第64号の決算の認定につきましては、定数8名の委員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託し、審査することといたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 396 ◯議長(滝口敏夫君) ご異議なしと認め、さよう決定をいたします。   ─────────────────────────────────────── 397      ◎決算審査特別委員会委員の選任 ◯議長(滝口敏夫君) お諮りいたします。ただいま設置されました決算審査特別委員会委員の選任につきましては、委員会条例第6条の規定により、  羅針盤の   石 井 徳 亮 議員  永 原 利 浩 議員  自由民主クラブの   重 城 正 義 議員  公明党の   渡 辺 厚 子 議員  一新の会の   石 川 哲 久 議員  無会派の   田 中 紀 子議員  高 橋 てる子 議員  総務常任委員会委員長   近 藤   忍 議員の 8名を指名したいと思いますが、これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 398 ◯議長(滝口敏夫君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました8名を、決算審査特別委員会委員に選任することに決定をいたしました。   ───────────────────────────────────────
    399      ◎議案等付託・委員会付託省略 ◯議長(滝口敏夫君) 次に、議案第56号から議案第59号及び議案第62号・議案第63号並びに陳情第10号から陳情第12号を、お手元に配布しております議案等付託表のとおり、それぞれ所管常任委員会に付託します。付託されました各常任委員会におきましては、休会中、日程に従い審査願い、最終日にご報告を願います。  なお、議案第61号の人事案件につきましては、委員会付託を省略し、最終日に全体会議をもってご審議願います。   ─────────────────────────────────────── 400      ◎散会の宣告 ◯議長(滝口敏夫君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。  次会は、来る9月26日午前10時から本会議を開きます。  本日はこれにて散会いたします。                                 (午後4時24分)   ───────────────────────────────────────      ◎本日の会議に付した事件  1.会議録署名議員の指名  1.高橋てる子さんの一般質問及び当局の答弁  1.大村富良君の一般質問及び当局の答弁  1.渡辺厚子さんの一般質問及び当局の答弁  1.座親政彦君の一般質問及び当局の答弁  1.草刈慎祐君の一般質問及び当局の答弁  1.議案第56号~議案第60号・議案第62号~議案第64号の大綱質疑  1.決算審査特別委員会の設置及び議案第60号・議案第64号の議案付託  1.決算審査特別委員会委員の選任  1.議案第56号~議案第59号・議案第62号・議案第63号・陳情第10号~陳情第12号の議案等    付託・議案第61号の委員会付託省略 上記会議録を証するため下記署名いたします。  平成  年  月  日      議     長   滝  口  敏  夫      副  議  長   白  坂  英  義      署 名 議 員   住ノ江  雄  次      署 名 議 員   竹  内  伸  江 Copyright © Kisarazu City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...