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  1. 八戸市議会 2011-06-24
    平成23年 6月 港湾振興・震災対策特別委員会-06月24日-01号


    取得元: 八戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-10
    平成23年 6月 港湾振興震災対策特別委員会-06月24日-01号平成23年 6月 港湾振興震災対策特別委員会  港湾振興震災対策特別委員会記録  ────────────────────────────────────── 開催日時及び場所  平成23年6月24日(金)午前10時01分~午前10時45分 第3委員会室  ────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件  ● 委員並びに職員紹介  ● 当委員会設置目的等について  ● 議 題   1 八戸コンテナ定期航路再開について   2 八戸セミナー2011の開催について   3 海外販路拡大事業について   4 平成23年度八戸整備事業概要について   5 東日本大震災により被災した八戸港の復旧について   6 八太郎北防波堤倒壊原因(推定)について   7 東日本大震災による水産関係被害及び復旧状況について  ● 所管事項に係る現地調査について  ──────────────────────────────────────
    出席委員(9名)  委員長  藤 川 優 里 君  副委員長 田 中   満 君  委 員  三 浦 隆 宏 君   〃   松 田   勝 君   〃   立 花 敬 之 君   〃   前 澤 時 廣 君   〃   伊 藤 圓 子 君   〃   五 戸 定 博 君   〃   大 館 恒 夫 君 欠席委員(なし) 委員外議員(なし)  ────────────────────────────────────── 出席理事者  商工労働部長         沼 畑 龍 男 君  農林水産部長         工 藤 良 弘 君  建設部長           岩 藤 寿 通 君  商工労働部次長産業振興課長 大 平   透 君  農林水産部水産事務所長    石 塚 勝 栄 君  建設部次長          赤 石 和 夫 君  建設部理事港湾河川課長  小 岩 利 弘 君  農林水産部水産振興課長    磯 嶋 美 徳 君  建設部港湾河川課参事     中 村 隆 彦 君  ────────────────────────────────────── 出席事務局職員  副参事(議事グループリーダー) 秋 山 直 仁  ──────────────────────────────────────    午前10時01分 開会 ○藤川 委員長 本日は全員出席であります。  ただいまから港湾振興震災対策特別委員会を開きます。  ────────────────────────────────────── ● 委員並びに職員紹介藤川 委員長 本日は委員会設置後、理事者を交えた初めての委員会でありますので、委員並びに職員紹介をお願いいたします。  まず、私からごあいさつ申し上げます。  このたび港湾振興震災対策特別委員会委員長を拝命いたしました藤川です。  この委員会は、北東北のみならず東北の将来を大きく左右する問題を取り扱うことになります。臨海部を初めとする八戸地域の魅力を、可能性を、最大限発揮できるようぜひ御協力いただきたいと思います。  そして、2期目にはなりましたが、委員長を拝命をいたしましたが、まだ八戸市議会最年少です。どうかその部分、面倒を見ていただけますようよろしくお願いいたします。  次に、田中副委員長からごあいさつをお願いいたします。 ○田中 副委員長 おはようございます。  副委員長を拝命しました田中満でございます。  委員長をしっかりと支えて、この重要な委員会をしっかりと頑張っていきたいと思いますので、どうぞ御協力よろしくお願い申し上げます。  以上です。 ○藤川 委員長 続いて、大館委員から順にごあいさつをお願いいたします。  〔各委員自己紹介〕 ○藤川 委員長 ありがとうございました。  それでは次に、職員の方々の紹介をお願いいたします。 ◎沼畑 商工労働部長 〔本人あいさつ及び商工労働部職員紹介〕 ◎工藤 農林水産部長 〔本人あいさつ及び水産事務所職員紹介〕 ◎岩藤 建設部長 〔本人あいさつ及び建設部職員紹介〕 ○藤川 委員長 ありがとうございました。  以上で委員並びに職員紹介を終わります。  この際、委員の皆様に申し上げます。  赤石建設部次長は、他の特別委員会説明者になっておりますことから、当委員会建設部説明理事者岩藤部長、小岩副理事中村参事となりますので、よろしくお願いいたします。  では、赤石次長におかれましては、退席いただいて結構でございます。  また、岩藤部長も、他の特別委員会あいさつがございますので、一たん退席されて結構です。  〔理事者一部退席〕  ────────────────────────────────────── ● 当委員会設置目的等について ○藤川 委員長 次に、当委員会の進め方でありますが、当委員会は、八戸港の港湾施設及び貿易振興並び東日本大震災への対策について調査研究するために設置されたものであります。  このうち震災対策については、被害が甚大でありました港湾施設及び水産関係に特化して調査研究していくという形で進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  ────────────────────────────────────── ● 議 題  1 八戸コンテナ定期航路再開について  2 八戸セミナー2011の開催について  3 海外販路拡大事業について ○藤川 委員長 それでは、本日の議題に入ります。  初めに、八戸コンテナ定期航路再開についてから、海外販路拡大事業についてまでを一括して説明願います。 ◎大平 商工労働部次長産業振興課長 それでは、八戸コンテナ定期航路再開について御説明申し上げます。  お手元の資料1をごらんいただきたいと思います。  東日本大震災の影響によりまして運航を中止しておりました八戸港のコンテナ定期航路でございますが、航路機能復旧に伴い、各航路の運航が再開いたしております。  まず、内航フィーダー航路につきましては、神戸市に本社があります井本商運株式会社コンテナ船が4月23日土曜日に寄港いたしたところでございます。  荷役数量は、空コンテナを含め、輸出入合わせて132TEU、品目は精密機械部品となっております。  現在、週1便、金曜日あるいは土曜日に寄港しております。  次に、外航航路であります中国・韓国航路につきましては、韓国に本部があります南星海運株式会社コンテナ船が5月19日に寄港いたしたところでございます。  荷役数量は、空コンテナを含めて輸出入合わせまして73TEU、品目は各種原材料雑貨等となっております。  本航路につきましては、現在週1便、月曜日寄港となっておりますが、震災前の週2便の寄港体制が一日も早く実現するよう働きかけてまいりたいと考えております。  最後に、外航航路でございます東南アジア航路につきましては、シンガポールに本部がありますPIL社コンテナ船が、今週月曜日でございますが、6月20日に八戸港発となるロシアのウラジオストクを寄港地に加え、週1便の寄港を再開したところでございます。  荷役数量でございますが、空コンテナを含めまして輸出入合わせ236TEU輸入品目各種原材料雑貨等となっております。  今後の取り組みでございますが、船会社港湾管理者を初め関係者と連携をいたしまして、八戸港の復旧状況安全性のPRに努めまして、貿易の振興につなげてまいりたいと考えております。  続きまして、八戸セミナー2011の開催について御説明を申し上げます。  資料2をごらんいただきたいと思います。  本セミナーは、東北の太平洋沿岸の各都市に甚大な被害をもたらしました東日本大震災から八戸市がいち早く立ち直り、復興へ向けて前進していることをPRするとともに、首都圏及び中部圏企業に対しまして八戸市への進出並び八戸港の利用を促し、雇用機会の拡大と市民生活の向上に資することを目的としております。  主催は、八戸市、八戸国際物流拠点化推進協議会八戸企業誘致促進協議会の3者でございまして、7月26日に名古屋市、翌27日に東京において開催をいたします。中部圏及び首都圏に本社のある企業、商社、荷主等を対象に御案内することとしております。  セミナーでは、八戸港の被災状況産業基盤八戸港の復興状況紹介を行いました後、名古屋では八戸高専岡田校長先生八戸市の誘致企業であります中発テクノ株式会社の親会社、中央発條株式会社の社長の髙橋様、東京におきましては、アルバック東北株式会社社長の小野様と東京鐵鋼株式会社八戸工場資源営業部長の須郷様による講演を予定しております。  また、東京、名古屋の両会場におきまして、今年度の誘致企業で、震災復興支援として雇用創造を掲げて立地していただきました株式会社アークパワー社長池邉様からも御講演をいただく予定にしております。  これら講演ですとか意見交換を通じまして、参加者の皆様に、八戸がいち早く立ち直り、復興に向けて前進していることをPRするとともに、八戸港の利用と当市への企業立地等を働きかけてまいりたいと考えております。  次に、海外販路拡大事業について御説明をいたします。  資料3をごらんください。  当事業は、八戸国際物流拠点化推進協議会が主催するもので、1つとして地場産品輸出拡大による地域経済活性化、2つといたしまして、海外販路開拓による市場のリスク分散、3つといたしまして、青森県産食品の安全性のPRの3つを目的としておりまして、本年度はフードタイペイと香港のフードエキスポブースを出展するものでございます。  なお、今回の事業につきましては、財団法人むつ小川原地域産業振興財団補助事業を活用しております。  出展ブース費用参加企業の旅費、通訳代、出品する品物の発送代の5分の4が250万円を上限として補助されております。  なお、青森県産食品の安全性のPRにつきましては、福島原発事故風評被害が海外でも出ておりますことから、出展する商品に関しまして原産地証明書の取得、それから放射能汚染に関する検査を実施しておりまして、そのデータを提示すること等により風評被害防止に努めてまいりたいと考えております。  出展する商談会についてでございますが、フードタイペイは、台湾内から約4万3000人、国外84カ国から約4300人が参加するアジア最大規模食品関係見本市でございます。  今月22日から25日まで台北市で開催されておりまして、当方では事前準備等のため20日から渡航をしております。  当ブースには、農林水産加工品を製造している企業4社、地元商社1社が参加しております。また、当市からは、職員2名が事務局として同行しておりまして、出展企業のサポートに当たっております。  フードタイペイでございますが、一昨日から始まっておりますが、現地におります職員からの報告によりますと、両日とも700人前後という多くの人々がブースを訪れていると。それで何の抵抗もなく商品サンプルを試食してくれているということでございまして、放射能への警戒感は余り見られないと。放射能について質問した方も1人いたそうなんですが、八戸が福島から300キロ以上離れているということを説明すると納得していただいたということでございます。  また、業者からの引き合いもあるようで、今後の進展に期待をしているところでございます。  次の香港のフードエキスポでございますが、こちらは24カ国と地域から600以上の出展者が参加いたしまして、73の国と地域から1万1500人を超えるバイヤーが来場するという食品関係見本市でございます。8月9日から14日の日程で、こちらも地元企業、商社合わせて4社の参加と事務局から2名を派遣の予定でございます。
     参考資料といたしまして、次ページ以降、物流拠点化推進協議会概要、さらには昨年の八戸コンテナ取り扱い実績を掲載しておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。  以上でございます。 ○藤川 委員長 ただいまの説明について御質問ありませんか。 ◆五戸 委員 コンテナ定期航路再開について、北防波堤かなり損壊をしているわけで、この夏場はそんなに心配ないと思うんだけれども、これから秋から冬にかけて、静穏度かなりの影響が出てくると思うんですが、その積み荷の荷役を心配する声はなかったんですか。 ◎大平 商工労働部次長産業振興課長 4月23日に井本商運の船が入ったときでございましたが、ちょうどこの日はうねりがありまして、やっぱり船が大分揺れたということで、タグボート1隻で押さえようとしてもおさまらず、2隻使って押さえて荷役を行ったということでございます。井本商運の船は余り大きくないんですが、外貿のようにかなり大きい船になるとそんなに影響しないようで、今のところその1回だけタグボートを使ったというふうに聞いております。  あと、タグボート代なども、県のほうで2分の1減免するというようなこともございます。タグボート等を使って、本当に大変なときには対応していくということになろうと思います。 ◆五戸 委員 多分これからも大変だと思うんですけれども、その辺の対策とかをしっかりやっていただくことをお願いいたします。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。 ◆前澤 委員 各航路が次々再開ということなんですけれども、これはまだ市内の大手の工場等フル操業していないということで、これがフル操業の形になってくると、回数もふえてくるという認識でよろしいんでしょうか。 ◎大平 商工労働部次長産業振興課長 そのような認識でございます。早く戻ればいいなと思っておりました。 ◆前澤 委員 直接これとはあれなんですけれども、皆さんのほうで、苫小牧とのフェリーの関係は今どうなっているのか、もしとらえていたら教えてください。 ◎大平 商工労働部次長産業振興課長 今は臨時的にと申しますか、青森港のほうに行っているんですが7月11日に八戸に戻ってくるというふうに伺っております。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤川 委員長 ないようですので、ただいまの説明については終わります。  ──────────────────────────────────────  4 平成23年度八戸整備事業概要について  5 東日本大震災により被災した八戸港の復旧について  6 八太郎北防波堤倒壊原因(推定)について ○藤川 委員長 次に、平成23年度八戸整備事業概要についてから、八太郎北防波堤倒壊原因―推定―についてまでを一括して説明願います。 ◎小岩 建設部理事港湾河川課長 それでは、平成23年度八戸整備事業概要について御説明いたします。  資料の1ページをお開きください。  平成23年度における八戸港の整備事業実施箇所について、国直轄事業を黄色で、それと県の事業を赤で示しております。  まず、国直轄事業から御説明いたします。  真ん中の大きな黄色い丸の部分ですが、八太郎河原木地区航路泊地については、マイナス14メートルの航路を拡幅するためにポンプしゅんせつ20万立方メートルを実施します。  次に、その上になりますけれども、八太郎地区土砂処分場整備についてですが、これはしゅんせつ土砂を受け入れる土砂処分場でありまして、今年度から護岸の整備に着手するということです。  次に、外港地区防波堤ですが、昨年度までに引き続き中央第1防波堤中央第2防波堤を延伸します。  中央第1防波堤については、ケーソンの製作1函と防波堤基礎工事中央第2防波堤については、ケーソンの据えつけ1函と上部工を予定しているということです。  続いて、県事業について説明いたします。  八太郎大橋ですけれども、橋脚の耐震補強、それとポートアイランドですけれども、道路整備ということで、去年に引き続き進めることとなっております。  次に、コンテナターミナルですけれども、ガントリークレーン2基のうち老朽化しております1号機の更新を予定しておりますけれども、今年度は更新に向けての調査設計を行う予定となっております。  次に、沼館のシンフォニープラザの前になるんですけれども、河原木地区緑地整備です。それに先立ちまして今年度は護岸の設計を行うということです。  最後になりますけれども、五戸川河口部に位置しております海岸堤防についてですが、これも昨年度に引き続きまして耐震化を引き続き行うということになっております。  以上で平成23年度八戸整備事業概要についての説明を終わります。  続きまして、東日本大震災により被災した八戸港の復旧について御説明いたします。  資料の2ページをお開きください。  去る3月11日に発生しました東日本大震災により、八戸港は防波堤航路泊地岸壁等港湾施設に甚大な被害が発生しました。青森県によりますと、八戸港の被害総額は約335億円となっております。  八戸港の物流機能回復に向けた主な取り組みについて御説明いたします。  航路泊地については、3月16日から国土交通省、海上保安庁、海上自衛隊、青森県が連携しまして、船舶の航行確保に向けた水深調査海底支障物の調査を開始しております。3月23日からは、流出した自動車や小型船コンテナ等海底支障物撤去作業を開始し、3月27日には、復旧後第1号としてLNG船が接岸しまして、ライフライン復旧に向け物流輸送再開されました。その後、鉄鋼、製紙、飼料等臨海部工場原料貨物の輸送も順次再開されておりますが、引き続き船舶の航行確保に向け、航路泊地水深確保作業を鋭意進めているというところでございます。  続きまして、コンテナターミナルについてですけれども、津波により管理棟受変電設備ガントリークレーン冷凍コンテナ用電源等ターミナル施設が損傷しました。それとあと、コンテナも多数流出しております。  先ほども説明がございましたけれども、4月23日にガントリークレーン応急復旧が完了しまして内航フィーダー航路再開しており、続いて5月19日に中国・韓国航路、6月20日には東南アジア航路再開しております。  フェリーターミナルについてですけれども、震災によりターミナルビル等が利用できなくなったことから、代替措置として青森・苫小牧間で暫定運航しておりましたが、川崎近海汽船によりますと、7月10日に八戸苫小牧間の運航を再開し、翌11日に八戸港から苫小牧に向け復旧後第1号のフェリーが出航するとのことでございます。  最後に、八太郎北防波堤についてですが、延長約3500メートルのうち、資料バツ印になりますけれども、中央部の約840メートルと先端部約700メートルが倒壊しております。  国によりますと、中央部の約840メートルの復旧については、先日、消波ブロックの製作に着手したとのことで、台風時期までには機能回復を図るよう消波ブロック積み上げによる暫定復旧工事を早急に進めるとのことです。  本復旧については、ブロック積み上げに引き続き、ケーソン本体を順次復旧し、平成24年度末までには完了するとのことでございます。  以上、主な施設の復旧について御報告しましたが、ほかにも岸壁の損傷、あと道路埠頭用地の沈下、保安設備の損傷、また、民間所有の工場や倉庫、荷役機械なども被害を受けております。  八戸港は、東北の国際物流拠点港としてだけでなく、今後は周辺被災地復興拠点港としての役割を担っていくためにも、港湾機能早期回復について、今後も引き続き国・県に対して働きかけてまいります。  以上で東日本大震災により被災した八戸港の復旧についての説明を終わります。  続きまして、八太郎北防波堤倒壊原因―推定―について説明いたします。  資料の3ページをごらんください。  国によりますと、現時点での防波堤被災メカニズムとして、次のように推定しているとのことです。  防波堤前面と背面に大きな水位差が生じ、ケーソンに対して大きな水平力が作用したことが推定されております。  また、津波襲来時の写真から、防波堤を超えた波が滝のように防波堤背後へ激しく落ち込んでいる様子が確認されております。  また、釜石港になりますけれども、湾口防波堤で撮影された映像がございまして、その映像から、ケーソンケーソンの目地から強い流れが発生している様子も確認されており、八戸港の北防波堤でも同じような状況にあったものとも考えられております。  このような状況から判断しまして、津波により生じた激しい水流により、マウンドに洗掘と呼ばれる現象が発生し、防波堤基礎支持力が失われ、ケーソン港内側に転倒したものと推察しているとのことでした。  なお、原因の究明については、模型実験等を実施して詳細な解析が求められるとのことでございます。  資料の4ページをごらんください。  上の写真が津波襲来時の北防波堤状況ですが、防波堤を越えた波が滝のように防波堤背後へ激しく落ち込んでいる様子が確認できると思います。  下の図は、被災後に行った北防波堤測深調査の結果です。小さいのでちょっと見にくいとは思いますけれども、水深が深くなるに従い黄色とか緑色から青が濃くなるよう表現されております。被災箇所港内側が洗掘によって水深が深くなっていることが確認できると思います。  なお、もともと防波堤が存在していた部分が白くなっておりますけれども、これは防波堤本体や消波ブロックが残っている箇所でございまして、船舶による測深調査が不可能な範囲となっております。  以上で八太郎北防波堤倒壊原因―推定―についての説明を終わります。 ○藤川 委員長 ただいまの説明について御質問ありませんか。 ◆前澤 委員 1ページの河原木地区緑地整備護岸設計というところは、県の事業だと思いますけれども、これは新たな事業をするということですか。ヤマダ電機の後のほうに、県の緑地がありますよね。そこのトイレが何カ月もそのままになってずっと使えない状況でいるんですけれども、これの改修工事なのか、新たにまたやるのか、ちょっと教えてください。 ◎小岩 建設部理事港湾河川課長 委員が今おっしゃいましたヤマダ電機のところではございませんで、シンフォニープラザの前にフローティングドックが係留されている箇所があります。あそこを新たに緑地として整備するという計画になっておりまして、それに伴う設計ということになっています。  以上でございます。 ◆前澤 委員 しばらく行ってないんですけれども、観光船発着所のところにトイレがありますよね。あそこはもう修理したんですか。しばらく使えない状況でしたけれども、確認して、もしやっていなかったら、早急にできるようにお願いしたいですけれども。 ◎小岩 建設部理事港湾河川課長 申しわけありませんが、トイレが壊れている現地等を私も把握しておりませんので、確認して、必要であれば県のほうにお話ししたいと思います。  以上でございます。 ◆前澤 委員 八戸港の港内というのは、今の説明だと航路泊地のところを撤去といいますか、きちっとやったということなんですけれども、そのほかにもまだまだそういう水没しているものがあるということですか。 ◎小岩 建設部理事港湾河川課長 委員おっしゃるとおり、まだ水没しているものがあるということでございますけれども、かなりの量でもありますが、今現在入ってくる船が大体わかりますので、それに合わせて、それが入ってこれるように優先してどんどん進めているという状況です。ですので、震災前に戻っているか戻っていないかといえば、まだまだ戻っておりません。  以上でございます。 ◆前澤 委員 そうすると、これは最終的には全部撤去するという方向性で議論がなされているんですか。それとも、もうそのままの状況で、自然になくなるのを待つということなんでしょうか。そのあたりどうでしょうか。 ◎小岩 建設部理事港湾河川課長 基本的には支障物でございますので、撤去するという方向になっています。 ◆前澤 委員 はい、わかりました。  あと、今回各地で液状化現象というのがありましたが、八戸の場合は聞いていないから、ないと思うんですけれども、岸壁のそういう液状化というものは今回の震災においてどういう状況だったのかどうか、もしわかりましたら。 ◎小岩 建設部理事港湾河川課長 済みません、液状化したかしていないかまでは私もちょっと。したとは聞いてございません。ただ、岸壁の背後、埋立地になりますけれども、舗装部分が陥没していたりするところがあります。その原因はよく聞いていませんけれども、その部分がもしかすると液状化によるものなのかということも考えられると思いますが、現時点では液状化が起こっているかどうかというのは把握しておりません。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。 ◆五戸 委員 この説明にはなかったんですけれども、鮫の灯台がなくなったというような話を聞いておりましたけれども、鮫の住金鉱業に積み出しをするための船が入ってくるときに、灯台がないせいで大変苦慮しているという話を伺っているんですけれども、灯台については何か情報はありますか。 ◎小岩 建設部理事港湾河川課長 済みません、詳細は把握してはいないというか、復旧の方針については確認していませんけれども、県のほうで調査して、今、多分検討しているところだと思います。それであと、災害復旧ということで、先週、国のほうが調査に来ているはずなんですけれども、それが対象にしているのかも確認をとっていないんですけれども、いずれにしても本当に重要な施設ということで、早急に復旧しなければならないものだとは思っていますので、県のほうに確認してみます。 ◆五戸 委員 この辺が説明にも全然なかったし、余り重要視していないのかなという感じがちょっとしていたものですから。船が出入りするのに大変苦慮しているんだという話を聞いておりますので、この辺は早急に対処していただければと御要望申し上げます。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤川 委員長 ないようですので、ただいまの説明については終わります。  ──────────────────────────────────────  7 東日本大震災による水産関係被害及び復旧状況について ○藤川 委員長 次に、東日本大震災による水産関係被害及び復旧状況について説明願います。 ◎磯嶋 水産振興課長 それでは、東日本大震災による水産関係被害及び復旧状況について御説明いたします。  お手元のA4判1枚の資料をごらんいただきたいと思います。  こちらは、水産関係の施設の震災後の被害状況及び現在の復旧状況概要を示した表になっております。  まず、魚市場関係についてでございますが、第一から第三までの魚市場、卸売場における被害は、1階部分の事務所、トラックスケール、揚水ポンプの全損、防風壁、電気設備の破損等がございまして、いずれの施設も現在復旧作業中でございます。第一及び第三魚市場は7月中旬から下旬までに、第二魚市場は9月までに、それぞれ盛漁期に入って本格化する水揚げに対応できるよう復旧する予定となっております。また、卸売場につきましても9月末までに復旧する予定となっております。  館鼻地区の荷捌き所A棟につきましては、本体の一部、魚体搬送設備、製氷設備が破損しております。B棟増築分につきましては、本体の一部が破損しており、両施設とも今後被害状況の調査を実施する予定となっております。  八戸市水産会館についてでございますが、1階部分、食堂、宿泊室、事務室等が全損しておりまして、一部機械設備等は復旧済みでございますが、その他につきましては10月末までに復旧する予定となっております。  第一種漁港でございますが、これは南浜地区の5つの漁港でございますけれども、防波堤、護岸の破損、泊地の埋塞がございます。現在、復旧工事に係る設計積算中でございまして、年度内に復旧する予定となっております。  水産加工業につきましては、八戸水産加工業協同組合連合会を構成しております65社のうち33社が加工機械、冷凍冷蔵庫等に被害を受けておりまして、一部復旧済み、または現在復旧中となっております。  冷凍冷蔵業につきましては、八戸冷凍事業協会の47社のうち30社が冷凍冷蔵庫等に被害を受けておりますが、盛漁期を迎える7月中旬から下旬までには凍結能力について約90%程度、冷蔵能力については95%程度復旧する見込みとなっております。  製氷業につきましては、八戸製氷商工業協同組合の5社のうち3社が製氷機械等に被害を受けておりますが、今月末をめどといたしまして復旧する見込みとなっております。  輸送業につきましては、青森県トラック協会三八支部水産物輸送部会の35社のうち22社が車両と魚を入れて運搬する水槽タンクの破損流出等の被害を受けております。これらにつきましては、盛漁期までにトラックにつきましては95%程度、水槽タンクについては70%程度復旧する見込みとなっております。  最後に、漁協関係でございますが、漁船につきましては各漁協所属の漁船の合計491隻のうち318隻が破損、流出等の被害を受けております。漁具につきましては漁網の流出等が55件、施設については事務所、漁具の保管庫等の滅失などが43件報告されております。  これらにつきましては一部は復旧済みとなっておりますけれども、今後、国の復旧支援制度を活用して復旧することを現在検討しているところでございます。  なお、魚市場関係、第一種漁港関係、水産加工業から輸送業までの関連産業につきましても、国の復旧支援制度を活用しようとしているところでございます。
     以上で東日本大震災による水産関係被害及び復旧状況についての説明を終わります。 ○藤川 委員長 ただいまの説明について御質問ありませんか。 ◆伊藤〔圓〕 委員 水産加工の関係について伺いたいんですけれども、こちらにある連合会の構成65社中の33社が被災されたと。この33社の中で廃業に至ってしまったところがあるかと、それからもう1つは、連合会に入っていない加工業界の状況はどういうふうになっているかということの2つを伺います。 ◎磯嶋 水産振興課長 この33社の中に廃業したところがあるかというお尋ねでございますけれども、現在、聞いている中では、復旧に時間を要するところもあるというふうに聞いておりますが、廃業に至っているというところは聞いてございません。  この65社以外の被害でございますけれども、ここはなかなかそういう組織がないものですから、その状況については具体的に把握できていないというふうな状況がございます。 ◆伊藤〔圓〕 委員 要望なんですけれども、やはり連合会に入っているところは組織的な動きもできるということで、いろいろな支援策などもあるかと思うんです。もちろん入っていないところもそれぞれの業者が相談に見えたり、復旧に向けて力を注いでいると思いますけれども、こちらも八戸の水産加工については大きな働きを示しておりますので、やはり状況をしっかり把握して対策を講じられるように、相談にしっかりと乗れるようにしていただきたいと思いますが、そのあたりのコメントを。 ◎磯嶋 水産振興課長 被害状況等につきましては、把握するすべがなくなかなか難しいということで把握できない状況でございますけれども、今、委員がおっしゃったような復旧に向けた相談等あれば、相談に乗っていけるような方策を一緒になって考えていきたいと思っております。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤川 委員長 ないようですので、ただいまの説明については終わります。  以上で本日予定しておりました議題はすべて終了いたしました。  そのほかに御質問等はありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤川 委員長 ないようですので、ここで理事者の方々は退席されて結構です。  御苦労さまでした。  〔理事者退席〕  ────────────────────────────────────── ● 所管事項に係る現地調査について ○藤川 委員長 この際、委員会所管事項に係る現地調査についてお諮りいたします。  八戸港の港湾施設等の状況を把握するため、7月11日月曜日の午前中に現地調査を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。  〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○藤川 委員長 それでは、詳しい行程等が決まりましたら担当書記から皆様に連絡させますので、よろしくお願いいたします。  ────────────────────────────────────── ○藤川 委員長 以上で港湾振興震災対策特別委員会を閉じます。  御苦労さまでした。    午前10時45分 閉会...