鹿角市議会 > 2013-05-23 >
平成25年第4回定例会(第2号 5月23日)

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  1. 鹿角市議会 2013-05-23
    平成25年第4回定例会(第2号 5月23日)


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    平成25年第4回定例会(第2号 5月23日)     平成25年5月23日(木)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      浅 石 昌 敏 君      児 玉 政 明 君      吉 村 ア イ 君      児 玉 悦 朗 君   2 日程追加      議案の上程      議案第64号 鹿角市商工業振興センター条例の廃止について      議案第65号 財産の処分について ───────────────────────────────────────────── 出席議員(20名)        1番  舘 花 一 仁 君     2番  成 田 哲 男 君
           3番  児 玉 悦 朗 君     4番  安 保 誠一郎 君        5番  田 口   裕 君     6番  和井内 貞 光 君        7番  田 中 孝 一 君     8番  児 玉 政 明 君        9番  兎 澤 祐 一 君    10番  中 山 一 男 君       11番  小 田   修 君    12番  浅 石 昌 敏 君       13番  吉 村 ア イ 君    14番  栁 舘 一 郎 君       15番  髙 杉 正 美 君    16番  黒 澤 一 夫 君       17番  田 村 富 男 君    18番  倉 岡   誠 君       19番  福 島 壽 榮 君    20番  宮 野 和 秀 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(なし) ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        児 玉   一 君   副市長         阿 部 一 弘 君  教育長       畠 山 義 孝 君   総務部長        安 保 一 雄 君  市民部長      菅 原   勤 君   産業部長        髙 杉 恭 二 君  建設部長      兎 澤   優 君   総務部付部長待遇    熊 谷 純 二 君  教育部長      青 澤 敏 博 君   総務部次長       児 玉   晃 君  市民部次長     大 森   明 君   産業部次長       工 藤 裕 悦 君  教育次長      奈 良 義 博 君   会計管理者       阿 部   薫 君  財政課長      佐 藤 康 司 君   監査委員事務局長    米 田 直 子 君  農業委員会事務局長 田 中 康 明 君   選挙管理委員会事務局長 佐羽内 浩 栄 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      髙 橋 安 弘 君   副主幹         武 石 量 之 君  主査        阿 部 厳 祐 君   主査          丸 岡 正 則 君      午前10時00分 開議 ○議長(田村富男君) 直ちに本日の会議を開きます。  これより、議事日程第2号により会議を進めてまいります。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(田村富男君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位1番、浅石昌敏君の発言を認めます。12番、浅石昌敏君。     (12番 浅石昌敏君 登壇) ○12番(浅石昌敏君) おはようございます。  誠心会を代表して一般質問させていただきます。  その前に、今回3月10日に市会議員の改選がありまして、吹雪の大変寒いときでありましたけれども、市民の皆様からいろいろなご意見を出されました。きょうの質問はその辺を中心にいたしたいと思っております。それと、市長にうれしい報告があります。実は、5月29日、耕作放棄地対策ということで大里ファームが全国表彰を受けることになりました。それはどういうことかというと、市長が平成21年のときに耕作放棄地活用促進対策ということでプロジェクトにということで出しましたけれども、市長がそういうことをやるのであればということで一生懸命耕作放棄地対策を4年間やってまいりました。その面積が約11町歩になりまして、それが今回認められて日比谷公会堂にて表彰を受けることになりました、ということで、市長が公約に出す以上、議員の1人として何かお手伝いをしなければならないとこれを連ねた結果、私はそういうものをいただいたと思っております。  それでは、通告に従い質問させていただきます。  1つ目として、高齢者支援事業について。何点かありますけれども、その中で高齢者ほっとラインについてご質問いたします。  平成20年7月に石川県白山市の高齢者福祉について行政視察をして、緊急通報システムのことを知り、平成20年9月に導入についての考えを質問しました。また、平成22年6月に市民への周知方法の2回の一般質問をしております。先日、その後の状況について聞き取り調査をした結果から、主に高齢者世帯及び身体障害者世帯に設置した台数は262台であり、その内容は緊急通報装置、電話及びペンダント、火災警報機、一定時間ドアの開閉がなかった場合に通報されるセンサーの設置等であります。消防署からの聞き取りでは、最近毎日34件の通報があり、多い日には60から70件の通報があるということでしたが、その内容は長時間留守にするとか、入院していたことが原因であり、まれに電池切れでも通報されているとのことでした。  消防署で受けた通報はファクスにて健康推進課に送られ、担当別に職員が毎日確認を行っているとのことでした。このことから、誤操作、誤動作及び通報漏れを防ぐためにお尋ねいたします。3つほどあります。  運用方法、システム等の見直しが必要ではないか。  2つ目として、定期的に電池の交換及びメンテナンスができないか。  3つ目として、本システムを導入した効果をどのように考えているのか。  以上でございます。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) おはようございます。  浅石昌敏議員のご質問にお答えをいたします。  まず、最初に高齢者ほっとライン事業の運用方法、それからシステム等の見直しにつきましては、現行のシステムは平成21年度に全面的に更新し、活用されているところでありますが、ご指摘のとおり、通報の多くは長期間の留守や入院などにより同一世帯から通報が届く状態になっていることを担当課でも確認しております。そして、随時対応に当たっているところであります。こうしたケースはシステム自体のふぐあい等によるものではないことから、運用方法やシステムの見直しは考えておりませんが、適切な運用には使用者の理解が不可欠でありますので、利用方法の周知を図るとともに今後も安易な思い込みによる人為的ミスを回避するために状況の確認については迅速に実施してまいります。  それから、定期的な電池の交換及びメンテナンスにつきましては、電池の寿命は設置環境により3年から5年ほどとなっておりますが、使用している機材についてはバックアップ用の電池も内蔵されておりまして、本体の電池が消耗した際にも自動的に通報されるようになっておりますので、必要に応じて電池交換も行われております。また、これまで端末自体のふぐあいは報告されておりませんので、定期的なメンテナンスは必要ないものと捉えております。  それから、本システムを導入した効果につきましては、システム導入の目的はひとり暮らしの高齢者の日常生活における安全安心の確保を図ることであり、新システムへの更新以降、通報による消防署への緊急搬送要請は6件でありまして、いずれの場合も迅速な緊急対応が図られております。また、包括支援センターへの相談等にもシステムの連絡機能が利用されていることから、一元的な管理による機能性の面においても導入効果は十分にあったものと捉えております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 先日、消防署と健康推進課のほうを訪ねて聞き取りしました結果、どちらが責任管理なのかちょっとわからなくなったんですけれども、どちらが責任を持ってやっている課になるんですか。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(菅原 勤君) 基本的には健康推進課が主体となって取り組んでいる事業でございます。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) しかし、健康推進課のほうでは消防署からの連絡がないと、何件そういったものがあったかわからない。消防署さんのほうに行って確認したら、昭和60年にまだ消防署の職員が市の職員だったころにおたくは24時間やるんだからそこに機械を置かれていた。その機械が3回ほどシステム変わったらしいんですけれども、まだ押しつけられたという感じに感覚に感じたんです。その情報というのは健康推進課のほうでもとれるはずなんですけれども、なぜそういうことをやらないのか教えてください。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(菅原 勤君) ご承知のとおり、このシステムにつきましては昭和63年から始まっているシステムでございます。それで、今回のシステム更新で3度目、初回を含めて3度目になるわけですけれども、先ほどおっしゃられたとおり、24時間対応できる部署というのは当時は消防署、現在もそうなんですけれども、消防署に置かせていただいているというところにございます。その中では救急搬送が必要な場合もあり得るということもありまして、端末そのものにつきましては消防署のほうに置かせていただいている状況であります。何度かシステムの更新はあったわけですけれども、どちらに業務が押しつけられたとか、受けているとかということではなく、どちらですぐ対応できるのかということを考えた場合には、やはり消防署だったのではないかということで現在も消防署のほうで対応していただいている状況にあります。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) あと、先ほどの多い日に60、70件通報があったという中に、例えば寝室、トイレ等に大体このセンサーというのをつけておくということなんだけれども、たまにあけっ放しの人がいるらしいんです。そういった状況のときに、個々の家庭に赴いておたくはどういう生活やっていてどこが一番頻繁に行き来するんだとそういう聞き取り調査してそのセンサーの場所とか何か変える必要があるんだけれども、その辺どう思いますか。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(菅原 勤君) 実質、実際に家庭訪問をいたしましてどの場所ということを打ち合わせはさせていただいているわけであります。その中で、戸があいたままなために通報があったとした場合には、頻繁にあった場合にはそれはこちらのほうでもつける場所を改めて考えるなりという指導はしていかなければならないかとは思っております。通報があった際には、随時職員が対応しております。近辺に見守りをしていただいている方々との連携も図っておるわけですので、そういう方々との協力を得ながらやっているという状況にあります。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 2つ目に、食の自立支援事業についてご質問します。  先ほども挨拶で言いましたけれども、ひとり暮らしの高齢者で買い物や調理が困難である方に対して食事の配達サービスを現状提供しておりますが、何人かの高齢者に自分で買い物したいけれども、車が運転できないので何とか鹿角市、市として巡回販売車を用意してほしいとの要望がありましたことからお尋ねします。市内小売店に支援し、巡回販売車の運用ができないかお尋ねします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。市内小売店に支援をして巡回販売車の運用ができないかとのご提案につきましては、移動販売車でのこうした取り組みは全国ではコンビニエンスストアやスーパーなど大手小売が独自に展開している事例もありまして、本市でも一部でこうした販売形態が見られることから、地域ニーズが多いものと捉えております。先般、自治会に対し地域での買い物に関する状況調査を実施しており、その中で移動販売の状況についても調査しておりますので、これらの集計結果を踏まえて福祉関係や商工関係の連携を図りながら地域の高齢者にとって買い物しやすい環境づくりを総合的に検討してまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 次、2つ目に学校教育についてであります。  総合的な学習の時間について、総合的な学習の時間の趣旨として各学校は地域や学校、児童の実態等に応じて横断的・総合的な学習や児童の興味関心等に基づく学習などを創意工夫を生かした教育活動を行うものとしております。ふるさといきいきネットワーク事業活動計画を見ますと、小学校9校、中学校5校がそれぞれテーマ、主な取り組みを各学校で決定し実施しております。  その内容は、百人一首、金山ソーラン、からめ節金山踊りなどが各地区の特長を学習に取り入れております。ことし3月13日、八幡平小学校5年生が市役所にて鹿角の未来は俺たちが守ると題して成果発表を実施しました。年間70時間の総合的な学習の時間で市内各地域の問題点、解決策を数名グループに分かれ発表しましたが、その内容は小学校目線であり、大人とは違った斬新さがあり、新鮮であり、項目によっては各種施策に反映できる内容もありました。また、発表を聞き児童が地元を知り郷土愛を生むと感じました。このことから3つほど質問いたします。  総合的な学習の時間の30時間ほどを使用し各学校で市内の問題点と解決策に取り組めないか。  2つ目として、まとめ上げた内容の発表会はできないか。  3つ目として、評価だけではなく表彰はできないか、ご質問いたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 浅石昌敏議員のご質問にお答えをいたします。  総合的な学習の時間を利用して、各校で市内の問題点と解決策に取り組めないのかとのご質問、ご提案でございますが、本市の小中学校ではみずから課題を見つけ、みずから学び、みずから考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決するため、地域を題材とした学習を総合的な学習の時間として割り当てられた時間数を全て活用し、計画的に取り組んでおります。  取り組みの一例として、平元小学校の総合的な学習はふるさと学習をテーマに、学年ごとに学習内容に広がりや深さを増しながら6年間で成果を見出せるような継続性を持たせた内容に構成をされております。1・2年生の生活科において、学区について学ぶことをスタートさせ、3年生においては平元のよさに気づこう、4年生においては鹿角を知ろう、5年生においては鹿角にかかわろう、6年生においては鹿角のよさを広げようとし、さらに6年次は平元コミュニティ推進大会で学習内容の発表の機会を設けております。  また、十和田中学校では1年生が郷土を見つめて、2年生が人として社会のために、3年生が将来の自分のためにというテーマを設定し、ふるさとを基盤とした自分の将来像の構築に向けて3学年を通した取り組みを行っております。  このように、本市の小中学校では総合的な学習の時間の全てを使い、学年を通してテーマを発展させて取り組んでおり、その中から各校共通のテーマを設定して30時間を割愛することは困難であります。郷土を愛し、その発展に尽くす市民を育むを教育目標に掲げておりますので、広い意味で地域をよりよくするための自発的な研究や発表を推奨し、支援をしてまいりたいと考えております。  2点目のまとめ上げた内容の発表会はできないかというご質問でございますが、総合的な学習ではプレゼンテーション能力の育成のため、発表活動も学習内容の一つとして取り入れており、これまでも各学年ごとに仲間を相手に発表したり、保護者や地域の人を対象とした発表会を開催しております。学習指導要領を踏まえますと、発表会の内容を市の問題点と解決策に絞ったものにすることは総合的な学習の趣旨になじまないものと考えますが、教育委員会といたしましては今後の各校の学習内容の展開のためにも学校間の情報交換の場は必要と考えており、その手法については今後検討してまいります。  3点目の評価だけではなく表彰はできないかというご質問でございますが、総合的な学習の評価についてはその学習内容に正解があるものではなく、またほかとの優劣をつけることを目的としたものではないことから、それぞれが設定したテーマに沿って何ができたかという点で評価を行っております。ほかと比較し、順位をつけて表彰するというのであれば総合的な学習の趣旨からして難しいと考えますが、意欲を喚起するために発表会等でよいところを賞賛することは必要であると考えております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) ただいまの答弁でそういったものはできないということでしたが、私、小学校5年生がやったのと、たまたま聞いていまして、非常にどの子供たちも自信持って一人一人が発言をしていたということで、こういう機会というのは非常に大事ではないかと痛感しました。それで、その1つの例として鹿角の問題点とかそういった解決策を自分たちで考えた中でやっていただいて、それを一人ずつ発表するといい勉強になるのだということで、特に2番目にやったのは同じ学校だけではなく、例えば交流センター等で何カ所かでもいいんだけれども、そういったお互いに私たちの学校はこういうことに取り組んだというそういったものをやることによって刺激にあうのではないかと思って質問したわけなんですけれども、そういったことは今後もできないものですか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。2つ目のご質問の中で、今再度ご質問受けたことについてお答えをいたしましたが、議員がご質問、ご提案されたとおり、そこの1校だけで完結するのではなく、ほかの13校にもすぐれた取り組みについてご紹介をし、そして逆に13校のほうからその感想をもらって自分たちの日々の学習にフィードバックしていく。そういう仕組み、仕掛けは必要であると考えております。場所でありますとかタイミング、そういったものについては先ほどお答えしましたとおり、検討材料ということで今考えております。以上であります。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 3つ目の子育て支援について。合計特殊出生率について、平成15年から19年の統計の結果、鹿角市は1.58と県内ではトップであります。この要因を自分なりに考えますと、鹿角は三世代同居が多く、産み育てやすい環境であること、また鹿角は他の市町村に比較して子育て支援策が充実しており、最近では少子化対策事業として地域の宝祝い金支給事業を実施しております。しかし、人口減少は待ったなしで進んでおります。このことから質問いたします。  合計特殊出生率の向上のためにさらなる新しい施策は考えているのか、お願いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  合計特殊出生率の向上のための新たな施策につきましては、子育て環境のさらなる充実のため、本定例会においてご審議いただきます5歳児すくすく健康相談事業保育環境向上事業がございます。そのほか、平成27年度オープンを予定しております文化の杜交流館コモッセへ移転する子育て支援センターの整備では、これまで未就学児と小学生児童が一緒に利用していたことで手狭な環境でご不便をおかけしていた児童センターと分離することにより、未就学児童とその保護者が安心して施設を利用できることになります。  さらに、ファミリーサポートセンター機能もあわせて移転することで、文化ホール、図書館及び市民センター利用の際の託児サービス利用に関して利便性が向上するなど、市の子育て拠点施設として大きな役割を果たすものと考えております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 次に、保育料についてでございます。すこやか子育て事業による保育料助成では所得、児童数に応じて助成しております。このことについてご質問いたします。2点ほど質問いたします。  認可保育園保育料軽減事業の目的と国基準額のおおむね20%軽減した数値の根拠をお願いいたします。それと、首都圏からAターン、もしくはUターンしてきた保育園に入れた場合の軽減措置はあるのか。これはどういう意味かといいますと、当然首都圏のほうは所得が高いということで、保育料は前年度の所得から割り出されます。非常に帰ってきた場合に親がつらいというお話も聞きます。この2点をご質問いたします。 ○議長(田村富男君) 市長。
    ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  認可保育園保育料の軽減事業の目的につきましては、若年層の子育てにおける経済的負担の軽減をねらいとして行っているものであります。また、国基準額のおおむね20%軽減とした数字の根拠につきましては、市独自の取り組みとして20%軽減としたものでありまして、現在では県内市町村の平均的数値となっており、平成23年度の実績では総額約9,700万円を軽減しております。また、少子高齢化や景気の低迷が続く中で、さらなる子育て支援と子供を持つ家庭の経済的負担を軽減する必要があると判断し、所得制限はあるものの20%軽減をした基準額に県のすこやか子育て支援事業の保育料助成の補助率4分の1を市独自で補助率2分の1までかさ上げしており、平成23年度の実績では総額約1億600万円を軽減しております。  2つ目の首都圏からAターン、Uターンした場合の軽減措置につきましては、先ほど答弁しましたとおり、本市では国の基準額よりもおおむね20%を軽減した保育料と県のすこやか子育て支援事業保育料助成制度を市独自に拡充する形で半額を助成するなど、全国トップレベルの助成を実施しております。こうしたことから、保育料の軽減施策としては既に十分な支援がなされていると考えておりますので、Aターン、Uターンに限った軽減措置は実施しておりません。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 3番目に、学校給食費についてであります。学校給食費は給食食材に係る材料の実費分、小学校で1日285円、中学校で1日325円、1カ月では小学校で約5,700円、中学校で約6,500円を保護者が負担しております。お母さんの中には給食費を無料にしてほしいと要望される方もおりますが、現在小学生1,569人、中学生849人を無料化にした場合に、年間約1億7,700万円の費用が必要となります。ただし、準要保護を申請している方は考えておりません。学校給食費の軽減についてご質問いたします。3つほど質問いたします。  1つ目、第3子の給食費を無料にできないか。第2子の給食費を半額にできないか。この2つの給食費は、まず納めていただき、その納めた保護者のみプレミアム商品券等で還元できる方法はできないかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  まず、第3子の給食費の無料と第2子の給食費の半額について、一括してご答弁を申し上げます。学校給食の運営に係る経費は学校給食法での規定では学校の設置者である市が負担するのは調理施設、設備の整備費や修繕費及び調理員などの人件費で、保護者負担は食材料費、光熱水費などとされております。本市においては法に規定されている経費のほか、光熱水費なども市で負担をしており、保護者の方からご負担いただいているのは食材料の購入経費のみでございます。この食材料費を保護者負担とすることにつきましては、食費が個人の負担に帰すべきものであり、また個々に食事をする場合に比べまとめて食材料を調達することにより経済的に負担が軽減されることから見ても適当であると判断しております。  学校給食は学校生活を豊かにし、児童生徒の健やかな成長を助けるものであることから、市と保護者が責任を分担し相互に協力して健康な児童生徒の育成を図ってまいります。なお、第3子以降につきましては、少子化対策の観点から学校給食費の負担軽減を今後検討してまいりたいと考えております。  次に、プレミアム商品券等で納付された保護者の方々に還元する方法はできないかというご質問でございますが、学校給食費については保護者にご負担していただいている給食費が個人の負担に帰すべきものであり、全ての保護者に納めていただくことが前提でありますことから、商品券による還元という手法にかかわらずプレミアムを付すべきではなく、また納入した保護者のみを対象とすることについても保護者全体の公平感を著しく損ねるものと考えております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 今の答弁なんですけれども、私は給食費を納めない方にもやれと言っているのではなく、納めた保護者にそういうのはいいのではないかと質問したわけであって、それは不平等だという考えではないと思います。それで、今の答弁を聞きまして1番と2番に関しては第3子の給食費の無料化と第2子の半減ということは今後考えるという考えなんですか。それとも考えられないという考えなんですか。簡単に答弁お願いします。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) 第3子以降の子供に関しては、今後検討材料とさせていただきたいと答弁申し上げたものであります。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 第2子はどうなんですか。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) 今のところ、第2子は考えてございません。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 私、先ほどの質問で保育料の軽減ということでなんで質問したか。あと、子育ての支援について地域の宝祝い金、第2子は10万円、第3子は20万円で、ほとんどのお母さん方はそれを知っております。ただし、産まれたときだけそれをもらってもという回答が多かったんです。そうなると、保育園まではこういういろいろな軽減してくれるのに何で小学校、中学校でそれができないかという質問なんです。だから、どうせ子育て支援をするのであれば義務教育の間だけでもそういう保護してあげて、子供をふやすという施策はとれないものでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) 少子化対策と子育て支援と2つの要素があるのだろうと思います。いずれにせよ、保護者等からいただいているお金をどの辺までのことを低減するか、あるいは無料にするかという点につきましては、公平性等が当然問われることになりますのでその都度検討させていただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) どうか、本当にそう訴えている保護者が多いものですから、ただ、子供1人のお父さんお母さんは余り私聞いたことないです。子供が中学校、小学校に2人いるとかそういうお母さん方から何とかという切実な願いがあったということだけは私伝えておきます。  次に、スマートコミュニティの構想支援事業について。昨年11月に総務財政常任委員会の所管事項の報告の中でスマートコミュニティ構想普及支援事業、鹿角市における地熱発電等を活用したエネルギー地産地消モデル事業化調査について、本市及び三菱電機株式会社、株式会社エフパワーの3者の共同提案による調査事業がこのほど国の採択を受けて実施することとなり、事業の目的は1点目が地熱発電等を活用したエネルギーの地産地消モデルを図ること、2点目は地熱発電等を利用した災害時の電力供給のあり方について調査研究することであり、交付決定は平成24年9月27日で、事業期間は平成25年3月10日までとなっている。この報告から質問いたします。3点ほど質問いたします。  調査結果の報告の内容はどうだったのか。市が目的とした事項は達成したのか。鹿角市のスマートコミュニティをどのように進めますか。以上でございます。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  まず1点目の調査結果の報告の内容でございますが、スマートコミュニティ構想の普及支援事業による地産地消モデル事業化調査の結果につきましては、今回の検討では市内の地熱発電所等の地域電源を新電力と呼ばれる事業者が買い取って市役所や避難所など特定の44の施設に供給するというモデルを設定した上で、独自の地産地消消化料金メニューが成立する可能性があるか。また、災害時に優先的な電力供給ができるのかの2点について調査をしております。  その結果、1点目の地産地消モデルについてはこのような地域電源を活用した料金メニューは電気事業にかかわる現在の制度や技術的制約の範囲内にあっても事業として成立する可能性があるとされております。また、2点目の広域停電発生後の電力供給についてもスマートメーターの全戸への整備や、中央集権型の復旧プロセスと並行した市域内での独自の復旧のオペレーションの必要性など、多くの前提をもとにしたものでありますが、地域電源を用いて市内の特定の44施設に一定の給電をすることが技術的には可能であることが確認されております。  2つ目の目的とした事項は達成したかということでございますが、今回、民間企業との共同事業体による調査に参画いたしましたのは再生可能エネルギー自給率の極めて高い本市において、これを有効活用することで低炭素型社会の推進だけでなく、地域経済の活性化に結びつけることができるのではないか。また、東日本大震災以降の2度にわたる広域停電を経験して地域電源を活用して災害に強いまちをつくることができないかという思いがあったからでございます。  今回の調査では市民の安全安心や企業立地につながり得る地産地消型の低廉な電力供給や災害時の早期停電復旧の可能性を確認することができましたので、所期の目的は達成できたと考えております。  それから3点目の今後どのように進めるかでありますが、実現した際のメリットが大きいことから、一般電気事業者等関係者のご理解とご協力もいただきながら、次のステップへつなげていきたいと考えております。現在、国で進められております電力システムの改築、改革とも大きく関係してまいりますので、関係者との協議や情報収集を進めながら引き続き可能性を模索してまいります。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 非常にこのスマートコミュニティというのは、名前はいいんですけれども実際にやるとすると大変なことだというのも私も東北電力の方から聞いて理解いたしました。ということはどういうことかというと、まず地熱発電で発電したその電力を鹿角の44カ所だけ供給するということになった場合に、まず配線網を新しくしなければならない。それと、あとは三菱マテリアルからエフパワーが電気を買って、そのエフパワーがそういったところに供給する。いろいろな方法があるということでしたけれども、いずれにしろ制御する側と発電する側が同じ配電盤、制御盤というものを見ながらこちらで電気を起こします、こちらで使いますという需要と供給のバランスを保たなければ電気はうまくやれないということになった場合に、このスマートコミュニティにかかる費用というの、鹿角市は今後かけるおつもりなんですか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) ご質問にお答えいたします。  最初に需給のバランスを図る手法ということで、ここら辺が大変困難であるという件がございましたが、送電ということでございますが、現在国におきまして一般電力事業者が所有している送電、あるいは配電網につきましてもほかのサービス事業者も利用できるようなシステムへの移行という考え方でさまざまな施策が進められております。今回につきましても、現在の電力者の有する設備を新電力者が活用できるということを前提にした実証ということでございますので、現在ではそういう形になっておりませんが、今後国の考え方としましてはそういう方向に進みつつあるというところでございます。  それから鹿角市がこの事業にかかわる事業費を負担できるのかということでございますが、鹿角市自体がこの実施主体として行うものではなく、あくまでも新電力という事業者が行う。その電力を鹿角市が、あるいは鹿角市のそういう44施設にかかわるところの電力を電力料金をお支払いするということでございますので、この電力料金につきましても事業者にとりましては採算が合う段階に進めることができるということまでは今回の可能性調査で実証している。ただ、これは現場の実証ではなく理論上の実証という形でございます。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 先ほど市長の答弁の中にスマートメーターという言葉が出てきましたけれども、これが私も見たことないので値段だけ聞いたら1台一万五、六千円するということでした。となれば、こういったスマートメーターをつけて、またそういう準備ができるようにやるとなった場合に、これは市として購入してその44施設につけていくという考えがあるんですか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 浅石議員が今スマートメーターと言われましたが、これがまさに先ほどの需給のバランスということで、電力を供給するところと電力を受けないところの制御の役割をするという形でございます。これは実際にこういう形の電力の活用を図る場合には必要な器具でありますので、この設置につきましてはさまざまな手法、あるいは国の体制があるのか、支援体制があるのかも検討することになりますが、その前にこれが実際の事業になるという段階まで現在進めていこう。可能性は立証されましたが、その次にはどういう手法で実際の事業化につなげるかというあたりを現在は国の制度をいろいろ調べながら現場への実証へ進めたら鹿角市としても大変将来性につながるものであるという考え方で進めております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 次に、鹿角市地域新エネルギービジョンについてご質問いたします。4月21日に八幡平市民センターにおいて、自然エネルギーに興味のある人たちによる鹿角のエネルギーを考える会が開催されました。講師には東京都から来ていただいた木村さんが行い、チェルノブイリ原子力発電所の事故を受けたドイツのシェーナウ市の市民グループが原子力に頼らない自然エネルギーでの暮らしを目的とした活動のドキュメント映画が放映されました。  次に、総務部政策企画課による鹿角市の新エネルギーと題して新エネルギーの期待と高まり、新エネルギーの種類と本市でのポテンシャル、鹿角市の新エネルギービジョン、3つの項目で説明ありました。映画と説明を受け、新エネルギーをもっと知りたいとの市民の声が聞こえました。鹿角地域エネルギービジョンの3つの柱の中にこの内容が含まれていますが、内容について質問いたします。これも3つほど質問いたします。  興味ある市民への新エネルギーの周知は具体的にどのように進めていくのか。共動による新エネルギー普及の仕組みをつくるとはどのようなことか。小水力発電機の開発における各企業への取り組みは進展はあるのかをご質問いたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  新エネルギーの周知につきましては、市民の目に触れやすい公共施設への太陽光パネルの設置やソーラー街灯の設置を積極的に進めながら、エコライフ実践講座、あるいは学習会の開催等により市民の新エネルギーに対する関心を高める取り組みを行ってきております。今年度においても、新たにメニュー化した出前講座や広報、ホームページ等の媒体を通じた情報発信を行い、より多くの人に関心を持っていただけるような取り組みを継続してまいりますとともに、鹿角のエネルギーを考える会等の意欲、あるいは関心の高い市民団体と連携しながら市民が主体となり得る新エネルギーの利活用方法に関する学習会を開催するなど、興味ある市民のネットワークの拡大に努めてまいりたいと思っております。  それから2点目の共動による新エネルギー普及の仕組みづくりは、新エネルギービジョンの基本方針の1つであり、市民、事業者、行政が相互に連携し、それぞれの役割の中で継続的に取り組みながら新エネルギーの利用拡大を図っていこうとするものであります。ビジョンでは、具体的なプログラムとして新エネルギー機器を導入しようとする市民等への助成制度の創設などの市民主導による新エネルギー導入プロジェクトと、学校教育やイベント等を通じた子供たちを中心とした新エネルギー啓発プロジェクトを掲げております。  導入プロジェクトのうち、助成制度については平成23年度から住宅用太陽光発電システム導入補助を行っているほか、今年度は小水力発電の補助制度を創設したところでありますが、今後は市民出資型の発電事業の可能性も探ってまいりたいと考えております。市民出資型の発電事業は本市の自然エネルギー資源と市民の力を結集することによる地域のポテンシャルを生かした有効な取り組みであると考えており、まずは学習会などで市民の理解を深めてまいりたいと思います。また、啓発プロジェクトについては子供たちの新エネルギーや環境に対する関心を高めるため、環境教育や学習の場を提供していきたいと考えております。  それから3つ目の小水力発電でありますが、小水力発電は一定の流量と落差があれば24時間安定した発電ができることから、豊富な水資源を有している本市にとっては非常に有望な新エネルギーでありますが、事業採算性評価や水利権の問題などをクリアできる適地の選定が最も重要であります。平成23年度に緑の分権改革調査事業で市内9カ所の水路を抽出して導入可能性調査を行っておりますが、実測に基づいた評価は行っていないことから、今年度は専門コンサル業者による適地調査を実施し、有望箇所を抽出してまいりたいと考えております。発電機の開発についてはこうした小水力発電の適地調査と並行して進めていきたいと思っており、小水力発電機の専門家を招いた技術研修会の開催などについて関係団体と協議の場を持つこととしております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 今新エネルギーの勉強会でありますが、大体年間に何回ぐらいどういう形で開催しようという考えはあるんでしょうか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 新エネルギーに関する啓発という意味で開発しておりますが、快適エコライフ実践講座というのが1件ございます。また、再生可能エネルギー学習会という形をやっておりますが、学習会につきましては2回の開催、実践講座につきましては年1回の開催という前年度の実績であります。今後ともこういう形で啓発を図っていきたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) この市民の何人かから聞きますと、どういったことを知りたいのかということを私聞きましたら、自然エネルギーというのは一体どういう種類があるのか。例えば地熱、太陽光、風力、小水力、あとバイオエタノールとかそういうのがいろいろあると思います。それが市役所で表にまとめたのがありますけれども、そういう一つ一つの自然エネルギーがどういうことにやってお金がどのぐらいかかってとか費用がどのぐらいかかってとかで、これはこういうふうに利活用している例があるとかそういうものを幅広く教えてもらいたいと言っているんです。だから、例えばその新エネルギーという一つのくくりにしてしまうとそれだけなんですけれども、再生可能エネルギーはこういうことだから再生可能エネルギーだというんだとか、そういったものの基本的なものを勉強したいと言っているんです。だから、この市民に周知させるということは私そういう目的で質問したんですけれども、具体的にそういったものをまとめ上げてこういった定期的に月1回とか月2回のそういった勉強会はできないものでしょうか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 市の施策といたしましては、大変たくさんの事業施策がございます。この市民への周知の仕方ということにつきましては、それぞれ適切な周知を行っております。ただいま申し上げたような詳細にわたる内容につきましては、市としてはホームページでの情報提供が適切だと思っております。また、特にさまざまな施策でもご自分自身に関係するものではないという情報につきましては広報等ということで、この周知の仕方につきましては詳細まではちょっと無理だということでございます。そういう市、行政情報、あるいは施策を市民に周知するに当たりまして全ての市民の方に詳細な内容を伝達するということにつきましては、現在のところ行ってはおりません。ホームページ等でこれをごらんいただくという形で情報を把握していただきたいと思っております。  先ほど言われましたそういう情報を知りたいという場合には、特定の情報、あるいは施策について説明をやっておりますので、出前講座等でお声をかけていただくと期待に沿った情報提供ができると思っております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) あと、3番目に質問した各企業への取り組みなんですけれども、鹿角の雇用を守るとかそういう意味でも私スピード感を持ってやるべきではないか。前の去年の12月もこの同等の質問をいたしましたけれども、ハイテクとかローテクというのあります。小水力発電機の開発というのは比較的ローテクでできるということであれば、市内にはいろいろな機械メーカー、電機メーカーがたくさんあります。そういった人たちを1つの会議にして共同プロジェクトみたいなのを立ち上げてやってはどうかと前も質問しましたけれども、まさに今後この鹿角の雇用の場の創出に当たるような未来性を持っているものだと私思います。というわけで、この小水力発電に開発においてもスピーディー感を持ってやるべきだと思いますけれども、どう思いますか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 小水力発電につきましては、可能性のある発電システムであると思っております。現在のところ、この小水力発電につきまして各民間の事業者からお声がかからないという状況でありますが、今後さまざまな国の規制緩和、例えば水利権の問題とかそのような状況が緩和されていくとこちらの小水力発電につきましても事業者が出てくると思っています。ただ、市が主体となりまして民間の事業者に対しまして事業を起業するという考え方を市から提案するということは行政としてやるべきことなのかどうかというあたりは、それが必ずしも適切であるとは言えないと思っております。さまざまな条件がある中の行政的な面での支援ということでは、浅石議員が言われたような内容で今後とも努めてまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 私この小水力発電機の開発ということだけにこだわっているのではなく、実は八幡平地域経営公社というところで鹿角地域の農業をやれない人を土地を預かってやっている会社がありますけれども、今の状態でもう無理だと、これ以上ふやすのは。何でコンバイン買ったらいいじゃないとか人をふやしたらいいじゃないかと、そうではないんだ。実は他の水管理が非常に今のままの状態では無理なんだということを言われていました。私はこういった小水力発電機を各田んぼの水路につけてセンサーでもって水の管理をして自動的に門のゲートを開いて水を入れるとかそういった装置もあわせて開発したらいいのかと考えました。そういったことによって農地守ることもできるし、雇用もできるということを私考えますが、どう思いますか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 雇用が開発されるということにつきましては利潤が伴う。この利潤を生むシステムはやはり経済的な需給の関係だと思っております。ここら辺に行政が介入して雇用を開発するということは直接的には行政としては無理だと思っております。先ほどの水力発電の発電システムの開発ということにつきまして、行政よりも民間のほうでこれが雇用を生むだけの営業収入を得ることができると判断した場合にはそのような方向に向かうのが資本主義経済のシステムだと思っております。  これに収支を考えず行政が介入するということにつきましては、行うべきではないとそのように思っております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) その市民の考える会の終了後、懇親会にて自己紹介と自然エネルギーについての考え方をおのおのが発表いたしました。田沢湖から来た市の職員は私たちの市長は新エネルギーに積極的に取り組んでいると言っておられました。また、大館市から来られた方は、鹿角市から新エネルギーを秋田県に発信してくださいとも言われました。また、二戸から来ていました地域おこし協力隊の方は、鹿角市は北東北3県の中心であり、ぜひ自然エネルギーの先進地になってほしいと要望されました。この方々の言葉を聞き、私自身責任感と向上心が湧いてきました。  このことから市長にご質問いたします。鹿角市の新エネルギーの取り組みについて不退転のお覚悟をお聞かせください。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  先ほどからこの新エネルギーに対する熱い思いはご理解できます。ただ、ご承知のように、鹿角ではエネルギーは十分あるわけです。その十分あるエネルギーを地産地消したいということで今事業者ともいろいろ協議をしている段階でございます。そういう意味でもこの地域の経済に生かせるようなそういう施策だと私は思っております。そういう意味で、この新エネルギーの利活用は豊かな自然資源に恵まれている市では大変大きな可能性を有していると考えておりまして、今後も地域特性を生かしたまちづくりの一つとして積極的に推進してまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 浅石昌敏君。 ○12番(浅石昌敏君) 最後の質問であります。  大日堂舞楽保存伝承事業についてでありますが、この質問は私何度となく一般質問してきました。去年の6月に吉成教育長の答弁がありました。昨年の12月の畠山教育長からは年明けにすぐやるという答弁がございました。このことから、年明けから協議を行ってきたのか。市民センターと大日堂舞楽保存伝承館施設は別々に考えられないか。保存会に示すビジョンはできているのか。そしてまた、関係者からお話を聞きますと大型バスが3台か5台とめる駐車場と、大日堂から離れない場所に設置できないか。その伝承館はテナント形式で食堂とお土産等の販売ができないかということに対してご質問いたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 5つの質問についてまとめてお答えを申し上げます。  まず大日堂舞楽保存伝承事業についてでございますが、八幡平市民センターの改築については担当課において庁内関係課との協議のあと、八幡平地域づくり協議会と建設地、施設の規模や施設の機能についての協議を行っております。今後は市民の意見を広く反映するため、地域の方々を対象にワークショップ形式で詳細な協議を進めることとしております。  2点目のセンターと伝承館の別々に考えられないかというご質問ですが、市民センター改築計画を踏まえながら保存会、並びに地域住民のご意見を参考に検討してまいりたいと考えております。  3点目の保存会に示すビジョンについてでございますが、保存会に対しまして舞楽の保存と伝承を目的として祭祀具の収蔵と展示、舞楽のガイダンスの機能を持ったものとしたいとの説明を行っておりますが、具体的な内容については行政のみならず保存会と協議しながら詰めていかなければならないものと考えております。  4点目の駐車場関係ですが、大日堂の近くに大型バスの駐車場を備えた施設を設置するためには相当規模の用地を確保する必要性が生じることから、隣接する場所での確保は困難であります。現在の市民センター敷地であればバス駐車場としても十分な面積が確保でき、適地として活用可能と考えておりますが、大日堂へのアクセスの検討に伴い地域住民のご協力が必要であると考えております。  次にテナント方式での物販等の施設の検討についてでございますが、保存伝承施設に併設するか、もしくは屋外での営業許可などさまざまな手法があると考えますので、詳細については今後保存会との協議の中で可能性を検討してまいります。 ○議長(田村富男君) 以上で浅石昌敏君の質問を終わります。  ここで、午前11時10分まで休憩をとります。     午前11時00分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時10分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、順位2番、児玉政明君の発言を認めます。児玉政明君。     (8番 児玉政明君 登壇) ○8番(児玉政明君) 本日2人目の一般質問となります。よろしくお願いいたします。  3月の市議選で当選されました新しい議員の方々、今回は7名の議員の人が1期目ということで前回の1期目の6人よりさらに多いわけでございますが、いろいろと接する機会がございまして、新しい議員の皆様方の鹿角をよくしたいという気持ちが多いに伝わってきております。私も4年前を思い出しましてどうであったかと思っておりますけれども、私も1期目同様に初心を忘れずに今回の2期目も真摯な緊張感を持って市政のほうに臨んでいきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従い一般質問に入ります。  初めに人口減少対策についてでございます。3月下旬の新聞記事で衝撃的な内容の記事がありました。国立社会保障・人口問題研究所の発表によると2040年、今から27年後になりますが、秋田県の人口は69万9,814人、鹿角市の人口は2万1,140人になると将来の人口推計を発表しておりました。全ての都道府県で人口が減少するとの推計の中、減少率が最も大きいのは秋田県で、2010年対比で35.6%の減少でした。鹿角市の減少率は38.7%とさらに県平均を上回った推計となっております。ちなみに、約30年前の昭和55年の鹿角市の人口は4万5,615人でした。30年前から現在までの人口の減少率は24.4%で、この数値から今後の30年間は今まで以上のスピードで人口が減少するということになり、今まで経験したことのない人口減少社会が到来するのではないかと思っております。
     人口減少の要因についてはさまざま考えられますが、本市においては人口が合併前の昭和30年代をピークに減少の一途とたどっております。人口減少の現状について、過去と未来を区分した場合、今まではどのような要因で減少してきたか。これからはどのような要因で減少していくかを当局といたしましてはどのように分析と予測をしているかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) ただいまの質問に対して答弁を求めます。市長。 ○市長(児玉 一君) 児玉政明議員のご質問にお答えいたします。  人口減少の要因についてでありますが、これまでの人口減少の大きな要因は市制施行の当初から過疎地域指定を受けておりますとおり、長年にわたり地域経済を牽引してきた鉱山の閉山に伴う社会減であります。その減少幅は、昭和55年ごろから平成の1桁台にかけて鈍化したものの、雇用機会の不足や高等教育機関への進学者の増加、さらには根強い都会志向等により減少が続いております。  自然増減につきましては、親となるべき若年層の首都圏等への流出と出生率の低下により昭和63年から減少に転じておりまして、その後、高齢化の進行と相まって平成21年から社会減を上回る状況となっております。今後の人口減少についてもこの構図は変わらず、自然減が社会減を上回る形で人口減少局面が続くと予想されております。  しかしながら、国立社会保障・人口問題研究所の前回推計との比較では、県全体の減少率が拡大する中で本市の減少率は前回よりも縮小する見通しとなっており、年少人口と生産年齢人口の減少が鈍化すると推測されています。この背景には、本市の子供助成費とUターンに関係する若年者の純移動率が前回より高い数字となったことが影響したものと考えられ、減少そのものに歯どめをかけるまでには至っておりませんが、これまでの取り組みの成果とも捉えているところであります。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) そうすれば、人口減少が地域に与える影響についてお伺いいたします。全国的に人口の減少が予測される中、地域経済社会にはどのような影響を及ぼすでしょうか。全国的に見ますと、マイナスの影響が大きいと考える一方で人口減少により特に都心部ではプラスの影響も考えられます。鹿角市の場合は断然マイナスの影響が大きいわけですが、当局では人口減少が本市地域経済社会に与える影響についてどのようにお考えか。また、プラスの影響等はあり得るかあわせてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  人口減少が地域経済社会に与える影響につきましては、本市の場合、労働力人口の減少が予測されますので、労働投入の減少を通じて経済成長に対してマイナスに働き、税収の減少にもつながるものと考えられます。また、社会維持の面からも地域社会の担い手が不足し、活力が失われることが懸念されます。環境負荷の低減やゆとりある土地利用といったメリットを例に挙げる意見もありますが、本市にはマイナスの影響が多いと考えております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) マイナスの影響がほとんどということで、都心部ではプラスの影響もあるということではございましたけれども、私もまず鹿角においてはプラスの影響はほとんどないと思っております。このマイナスの影響を克服するために対策を講じなければならないと思っております。人口減少の減少は自然減少と先ほど言っておりました社会減少に分けられ、多くの自治体で発生していることであり、対策もそれぞれ自然減少対策と社会減少対策で政策が異なってくると思います。  また、都会と地方では人口減少の仕方が違うため、特に地方においては両者の対策が重要になってくると思われます。例えば、自然減少対策としては子育てや教育に伴う経済的負担の軽減、保育施設の充実や育児休暇制度の改善など子育て環境に改善が主と思われます。社会減少対策としては地域産業の活性化、雇用の場の増加や地域医療と介護福祉公共サービスの充実など、また観光産業の振興と交流人口の拡大等地域経済や雇用と生活環境の充実が重要な内容と思いますが、当局におかれましてはこれからの人口減少対策にはどのような政策が重要と考え、これからの時代に突入し取り組みをしていこうとしているのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  人口減少対策につきましては、児玉議員ご指摘のとおり、減少を食いとめる要因ごとに施策を組み立てて総合的な対策を講じる必要があると考えております。まず自然減への対応でありますが、これには出生数をふやし亡くなられる方を減らすための施策が必要であります。出生数増加策としては、現在進めております子どもの笑顔きらめきプロジェクトによる少子化対策のさらなる充実を図るとともに、婚姻率の向上に向けた対策も検討してまいります。また、健康長寿の実現策としては健康いきいき長寿社会プロジェクトによる健康の維持増進のための取り組みを進めてまいります。  社会減への対応につきましては、移住の促進と流出の抑制による定住人口の維持と交流人口の拡大を柱に進めてまいります。定住人口の維持に最も有効なものは産業力の強化による雇用機会の創出であると考えており、これも第6次総合計画において産業ブランドアッププロジェクトとして取り組んでいるところでありますが、産業の高度化や新商品開発などの地元企業支援、企業誘致、農業再生ビジョンに基づく農業振興策を進め、市民が鹿角にとどまり鹿角で暮らそうと思っていただける環境づくりに努めてまいります。また、移住の促進としては都市ブランド向上と効果的な情報発信の取り組みや、空き家の有効活用による住宅取得支援、市外からも進学していただける特色ある高等学校づくりなどを検討してまいります。  このほか、地域経済に好影響を与える交流人口の拡大についても、交流居住やスポーツ合宿誘致の取り組みを引き続き進めてまいります。いずれにしましても、毎年度の実施計画の策定の際には常に人口減少対策を意識しながら検討を加えているところでありまして、効果的な施策については迅速に事業化してまいります。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 対策についてはただいまいろいろな対策を述べられていただきました。まず人口減少については、とめることはほぼ不可能に近いと思われますので、今言われましたあらゆる対策を講じていただいて、減少するスピードを緩やかにしていただければと思います。また、地方自治体が幾ら頑張っても国としての方針なり支援がなければ改善は難しいと思います。国では人口政策に積極関与することは戦前・戦中の産めよふやせよ政策へのアレルギーから批判的な世論も強く、国会議員や官僚は及び腰で来たと新聞に載っていました。しかし、このままでは地方を初め国は衰退してしまいます。秋田県出身の菅官房長官の記者会見で国として出生率2.0という目標を掲げて挑戦するのも一つの考えだとありましたが、この一歩踏み込んだ発言は非常に重要と思います。  国では子供が産まれにくい状況を大胆な政策で立ち向かってもらい、本市もその政策に並行して独自にアイデアを出しながら立ち向かっていかなければいけません。鹿角市は特殊合計出生率が1.58で県内トップと市長が言っているとおり、このトップをキープしながらさらなる増加目標を掲げることも必要と思います。今後の出生率目標の数値を明確にして人口減少へ総力を挙げて取り組むお考えはあるかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  出生率の目標につきましては、第6次総合計画の前期基本計画において平成32年度までの10年間の出生数の目標を国立社会保障・人口問題研究所の前回推計を約15%上回る2,000人と設定して取り組んでおります。長期的な人口減少局面が続くことが予想される中、一定の歯どめをかけるべく、ある程度現実的な数値目標を設定したものでありますが、意気込みとしては人口の維持に必要とされる合計特殊出生率の目安であります2.08を上回りたいとの思いで取り組みを進めてまいりましたし、これからも目標とすべきものと考えております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 今2.08ということでございましたけれども、まず自然減と自然増の出生率の境目2.08程度とされておりますので、できるだけその数値に近づけるようにしていただければと思います。また、人口減少の対策の中心は少子化対策であると思います。次の時代を担う子供たちを産み育てやすい環境をつくるために行政や企業、また地域社会の全てがサポートしていく環境をつくることが必要だと思いますので、そのためにも対策を講じて少しでも人口減少を食いとめるように全市民で知恵を絞り進みたいと思っております。  それでは、次の質問に移ります。  鹿角市のPR策についてでございます。初めに本市の魅力やブランドをPRしている事業の効果についてお伺いいたします。  本市の魅力をPRする方法、情報発信については最近ではインターネットを利用した方法が多くとられていると思います。ネットを利用することにより多くの人が好きな時間に気軽に情報を検索できるので、情報発信、収集のツールとしては最近の主流となっております。そのような中、昨年は本市の魅力PRの1つでありましたご当地日本応援団JFA心のプロジェクトが鹿角いいねキャンペーンとして首都圏を中心に鹿角市を応援してくださいました。ポスターを使ったPRで、日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎キャプテンとキャプテン翼の立花兄弟が淡雪こまちや北限の桃、鹿角牛を宣伝してもらいました。また、夢先生が鹿角の魅力を教えたいということで5つのジャンルに分かれた動画を作成して鹿角市の魅力を全国に発信しております。  JFAでは鹿角市をご当地日本応援団の提携先全国第1号に認定し、鹿角の特産品や魅力を発信してくれました。本市にとっては大変に心強い応援団だと思います。さらに、1月には東京ドームで開催されたふるさと祭り東京では、元全日本女子バレーボールチームの大山加奈さんが鹿角市ときりたんぽ発祥の地をPRしていただき、大勢の人が来場してくれたようですし、2月に開催された秋田鹿角国体2013でも副賞に鹿角の特産品を贈呈し、全国から集う選手により表彰式の記念撮影等で全国へPRされておりました。どの事業においても積極的に本市の魅力をPRし、地域に活力を与える取り組みをされていると私は感じておりますが、これらの事業を実施したことによる反響、また効果はどうであったかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  鹿角いいねキャンペーン、秋田鹿角国体2013における本市のPR及び地域資源のプロモーション事業についてでありますが、鹿角いいねキャンペーンはトップアスリート等と本市の地域資源を結びつけ、地域資源の知名度の向上を図る戦略のもと、日本サッカー協会との連携により実施しておりますが、ポスター上の物産展をコンセプトに首都圏の主要5駅で行ったポスター掲示では624枚の本市産品プレゼント応募用紙が掲示から1日でほとんどがなくなるなど、反響は相当大きかったものと考えており、ポスター掲示とソーシャルネットワークサービスを連動させたことで本市の情報に関心を寄せる人を1,000人以上を獲得をし、さらにその人からつながる推定13万人以上の方に本市の情報に触れる機会を提供できる仕組みが構築されております。  今後もこうした仕組みを活用しながら本市のブランドアップを図ってまいりたいと考えております。また、秋田鹿角国体2013では副賞として本市の特産品を提供いたしましたが、出場しました選手、役員はもとよりマスメディアを通じ多くの方に本市の地域資源に関心を持っていただいており、副賞提供事業者からもこれをきっかけとした注文もあったと伺っておりますので、その効果は大変大きかったものと認識をしております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 首都圏においても、また国体のスキーにおいても本市のPRがかなりなされており、効果も絶大であったということでございました。また、今後のPR策の予定といいますか計画についてでございますが、本市のPR活動の新たな取り組みや新規事業などありましたらお伝え願います。 ○議長(田村富男君) 産業部次長。 ○産業部次長(工藤裕悦君) お答えいたします。  JFAのご協力によります本市のPR効果は大変大きかったものでございます。そういう関係から、今年度もJFAさんのご協力を得ながら新たな事業展開ができないか、いろいろ関係者と協議をさせていただいているところでございます。具体的な事業のことについてはまだ協議段階ですので、この場で明らかにできないことをご了解いただきたいと思いますが、その方向性としましては今のイメージアップの効果とあわせまして本市の特産品が直接首都圏の消費者等に物産品が提供できるような、そのような事業展開ができないか今関係者と協議をさせていただいている状況でございますので、そういうことでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 今ありましたJFAとのこれから連携した取り組み、このような取り組みはなかなかできるものではないと思いますので、今後も信頼関係を引き続き築いていただいて、さらなるPRをしてどんどんチャレンジや仕掛けをしていただければと思います。  それでは、次に移って行政と運送会社の連携による鹿角市のPR策についてでございます。これから質問する内容はこれまで違った方法の本市のPR策でございます。ラッピングトラックの提案でございますが、一般的にラッピングトラックといいますと企業の宣伝や商品広告、芸能人のツアートラックが思い浮かぶと思います。これに行政として取り組みができないかということです。  簡単なイメージで言いますと、市で所有している大型バスのラッピングを大型トラックの荷台部分、コンテナの側面にラッピングして首都圏方面に走行させるということです。市内の運送会社のご理解とご協力がなければできないことですが、市内にも運送会社があり、ほとんどは自社の社名が入ったトラックと認識しております。そのコンテナの空白部分を利用して、例えば花輪ばやしや大日堂舞楽といった画像を印刷して、特に開催日の日にちをラッピングして宣伝してみてはいかがかと思います。トラックの運行経路にもよりますが、こちらはネットとは違い不特定多数の方が目にして誘客の効果にもつながると私は思いますが、当局の見解をお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  運送会社と連携したラッピングトラックの運行についてでありますが、ラッピングトラックによる本市観光物産のPRの手法についてはユニークで有効な手段の一つであると私も考えております。この事業を具体化するためにはトラック運送事業者の全面的な協力を得ることが不可欠でありますので、事業者の意向の確認に加えてラッピング可能な車両の有無などを調査しながら事業化の可能性を検討していきたいと考えております。  また、近年は多くの企業がさまざまな社会貢献活動に取り組んでおりますが、本市ではまちづくりに生かそうみんなの力事業により市民団体及び企業との共動事業の募集を4月から開始しておりまして、共働の理念のもと、社会貢献活動の一環として本市の観光物産のPRに取り組まれる市内企業の申し出を期待をしているところであります。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 前向きな発言、ありがとうございます。  それから関東都心部の例によりますけれども、東京方面に出かけて例えば首都圏で通行している車のナンバーが秋田ナンバーの場合、うれしく感じるのは私だけでしょうか。そして、トラックの荷台にラッピングも含め秋田県鹿角市の文字だけでも本県や本市出身の人でしたら見かけた場合はうれしいと思います。しかし、文字だけでは一般の方には何も伝わりません。そうなると、視覚、目に入る情報になると思います。デザインや色づかいにより注目されるか興味を持ってもらえるかどうかにかかってくると思います。実は、このような取り組みをしている自治体を見つけました。  山形県の新庄市です。全国ではほかにもあると思いますが、新庄市では新庄祭り山車ラッピングトラックが2台あり、週2回から3回、首都圏などを往復しているようです。これは新庄祭り100万人誘客構想の一環として始めた事業で、知名度アップを図ることが狙いだそうです。市が印刷代の経費を出し、その趣旨を理解した運送会社が車を提供しております。このように自治体と民間の企業が協力してこのような事業を行っている自治体はそれほど多く存在しないと思いますので、話題を呼ぶチャンスではないかと思いますので、この点をぜひ考えていただいて前向きに取り組んでいただければと思っております。  それでは、次の質問に移ります。  スポーツ環境の充実についてお伺いいたします。スキーと駅伝のまちにおける選手強化対策についてお伺いします。秋田鹿角国体2013では、響き合う人・雪・感動ゆめ息吹のスローガンのもと、花輪スキー場を会場に開催され、秋田県選手団を初め鹿角市選手の活躍により大変すばらしい成績を残すことができました。鹿角市関係の選手では、個人競技で3つの優勝、クロスカントリー競技の女子リレーと少年リレーでも優勝と栄冠を勝ち取りました。秋田県の代表として出場した選手の皆様は大変頑張ってくれたと思います。特に、クロスカントリー競技の少年リレーでは4人中3人が鹿角の花輪高校と十和田高校のスキー部員でした。44年ぶりの優勝で、会場は大いに沸いた記憶がよみがえります。  我々市民に感動と勇気、元気を与えてくれました。大会運営でも市民総参加の国体を掲げ、役員やボランティア、市民サポーターの活躍により大成功の国体だったと思い、皆様には感謝を申し上げたいと思います。  さて、競技のほうに注目してみますと、スキーに限らず駅伝においても昨年は全国高校駅伝に花輪高校の陸上部男女がアベック出場と、競技レベルは年々向上しているような感じがいたします。その背景には市で掲げるスキーと駅伝のまちによる取り組みに対する効果があらわれているのではないでしょうか。鹿角市の特長を生かしたスポーツの振興策が結果となってあらわれていると感じられます。大会の誘致や競技人口の底辺拡大策も積極的に取り組みをされており、重要ではございますが、競技レベルが向上することも今後においては非常に重要視する部分だと思います。  そこで、今年度新規事業にスキー、駅伝強化対策事業指導者選手強化費用助成事業で400万円予算措置されております。2月の定例会の新年度予算で委員会のほうでも少しお聞きしましたが、改めて事業の内容など2月の委員会から期間も過ぎておりますので、具体的に決定したこともあわせてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 児玉政明議員のご質問にお答えをいたします。  スキーと駅伝にかかわる選手強化対策事業の具体的な内容につきましては、本市では昨年度スキー及び駅伝の指導者の方と選手育成強化にかかわる意見交換会を開催した際に提言された意見を生かし、今年度より次の3点の事業を柱に展開することとしております。  1点目といたしまして、一貫した指導体制の確立のため、非常勤職員の雇用を予定しております。小学校、中学校、高等学校への進学に伴う競技人口の減少に歯どめをかけ、底辺拡大を図りながら継続的に選手を育成強化することを目的とし、スキー競技3種目と陸上競技の中・長距離種目の選手の状況や組織間の情報を把握しコーディネートできる人材の確保のため、専門的な人材を雇用してまいります。  2点目といたしまして、スキーと駅伝競技にかかわる合宿費用を補助いたします。一貫した指導体制の確立を目的とし、小学校と中学校、中学校と高等学校など年齢層の異なるチームが合同で行う合宿への補助を予定しており、学校の種別を超えた連携が推進されることで選手の継続的な育成強化につながるものと考えております。  3点目といたしまして、育成強化の委託事業を展開し強化プログラムの開発、調査研究及びジャンプ競技のトレーニング環境整備などを予定しております。この点につきましては、県との協働事業であるスキーと駅伝のまち賑わい創出プロジェクトと連携した取り組みであるため、県の専門性を生かした事業の構築が可能なものと考えております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 3つの内容をお聞きいたしました。競技スポーツを行うことは勝利至上主義ばかりではいけないと思います。しかし、ある程度の目標を設定してそこに到達するようにしないとモチベーションも続きません。今回は選手の強化との名目ですので、例えば市として目指すステージはどこに設定するのかというのをちょっとお伺いしたいと思います。例えば全県レベルの選手を育成するとか全国出場、もしくは全国の上位を狙う、または世界へ進出して上位を狙うといったステージを市として設定している考えがあるのであればお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育次長。 ○教育次長(奈良義博君) お答えいたします。市としての目指すステージはどこに設定しているのかということでございますが、目指す目標といたしましては継続的に全国大会での上位入賞ができる選手、また最終的には秋田未来づくりプログラムの中で県市協働事業のタレント発掘育成事業での目標値に設定されているオリンピック選手の輩出を視野に入れて取り組んでまいりたい、このように考えているところです。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 目指す目標は全国上位ということでございました。また、それを指導する指導者について少しお伺いしたいと思いますけれども、今年度は指導者は1人ということでございましたけれども、その指導者については現在どのような状況になっておりますでしょうか。また、指導者に対する人件費はどれぐらいかかるか、その点についてお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育次長。 ○教育次長(奈良義博君) 今年度の指導者に関してですけれども、今回はジャンプ競技に限っての指導者を採用する予定としております。6月1日からの予定であります。指導者の雇用に関してですけれども、勤務にフレックス制などを導入して一定の配慮を考えております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 鹿角からオリンピックなりそこら辺に安定的に選手が輩出できる体制が築ければ強化のしがいもあると思います。また、そのためには指導者、その存在が大きく物を言うと思います。今回はジャンプ競技1人ということでございましたけれども、1人を雇用して選手の育成強化を行い指導するとの内容ですが、その人には重大な責任がまずかかってくると思います。また、結果も求められると思います。プロで言うサッカーや野球の監督に就任するような感覚で取り組んでもらいたいと思いますけれども、その指導者、臨時雇用になるわけでございますけれども、その人の将来も実は気になるわけでございます。この事業が何年ぐらい継続する予定でありますか。お伺いをいたします。 ○議長(田村富男君) 教育次長。 ○教育次長(奈良義博君) 指導者に関してですけれども、結果が求められるということで、その辺に関しては県のスキー連盟ですとか市のスキー連盟、その辺と協力しながら進めてまいりたいと考えております。  あと、この指導者の雇用に関してですけれども、非常勤職員の任用管理規定上の月額賃金ということで一定の配慮を行っております。この事業ですが、すぐ成果が出るというわけでは考えておりません。最低でも5年、ことしはソチのオリンピックですけれども、その次のピョンチャン、その辺を目指して最低でも5年は事業を継続したい、このように考えております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 長期的に選手を強化育成して、その指導者も長年にわたって指導できる体制を築いていただければよいわけでございますけれども、指導者に関しましては問題がこれからもいろいろあるのではないかと思っております。その指導者の生活が成り立つための人件費等も考えるわけでございますけれども、そこら辺も含めまして私は教育委員会で取り入れている人事交流制度を活用できないかと思っております。現在、教育委員会では2名の先生が県教育委員会から出向となり、教育指導主事として業務に当たられております。この人事交流制度を活用して選手強化を専門とした指導者に県教育委員会から教員を派遣してもらい、競技レベルの向上を図っていただければと思いますが、当局のお考えをお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  選手強化にかかわる指導者への教員採用につきましては、スキーと駅伝のまちづくりを推進するための方策の一つとして高等学校を所管する県教育委員会には指導者の配置について既に要望を行っております。また、平成19年度まで県のスポーツ主事派遣制度を活用し継続的に配置を行ってまいりましたが、現在その制度は廃止されており、現状ではその制度の復活は極めて難しいとの感触を得ております。そこで、本市独自の施策として、先ほど申し上げました選手の育成強化対策事業の中で本市の非常勤職員として雇用することとしており、選手の育成強化に加え一貫した指導体制の構築のための人材として活躍していただく方向を考えております。  具体的に、小学校のスポーツ少年団活動や中学校の部活動に出向き技術的な指導を担っていただくほか、関係団体と必要な調整連携を図りながら選手の育成に取り組むこととしており、より効果的で実効性の高い事業の推進ができるものと考えております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 先ほど県のほうにもいろいろと要望も出しているということで、また、前に行われておりましたスポーツ指導主事制度、これらの復活は難しいということでございましたけれども、秋田県はスポーツ立県を標榜しておりますので、県に対しまして先ほどのスポーツ主事制度の復活なりをまた要望していただいて、例えば特に競技スキーの人口は減少しておりますので、鹿角市だけで無理な場合は県北を1つのブロックとしてしながら、専門の指導者の拠点は鹿角に置いて県北をカバーしながら選手の強化をするなど、県へ働きかけてもいいと思いますが、この点についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育次長。 ○教育次長(奈良義博君) 専門的な指導ということでありますけれども、現在、県のほうでは教育専門官制度を採用しております。これにつきましては、学校の枠を超え授業や部活動への指導助言を行うということであります。平成25年度ですけれども、新たに小中学校10名、高校3名、特別支援学校2名の計15名が認定されております。平成17年度からこの専門官制度を継続しておりますが、継続の43人と合わせて今年度全部で58名が活動することとなっています。  鹿角市内で言いますと、スキーの県立十和田高校の成田耕治先生がこの教育専門官となっております。幸い、鹿角市においてはスキー、駅伝に関しては高校の先生ですとか中学校の先生、それぞれに専門的知識もありまして子供たちに関してはいい指導者と考えておりますので、今後もこれをうまく先生方と連携をとりまして指導に力を入れていきたいとこのように考えています。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) ただいまありました教育専門官制度ですか、それを当面は活用していただいて競技レベルの向上を図っていただき、また特に今年度は新規で雇用される指導者から頑張っていただきたいと思っております。  それでは、次に移ります。  サッカーのJリーグキャンプ誘致に向けた取り組みについてです。日本サッカー協会はJリーグのシーズン日程を現行の春・秋制から、ヨーロッパで主流の秋・春制へ以降への議論がなされております。長年にわたり話し合いがされておりますが、いまだ正式決定とはいきません。しかし、秋・春制への移行が実現した場合、Jリーグのキャンプはシーズン前の夏の開催が予想されます。そうなると、気温が比較的低い東北、北海道がキャンプには最適の場所ではないかとも思われるのです。  鹿角市の気候や自然環境と体育施設を生かし、また、JFAとのつながりが大きい本市として今からアプローチをしてキャンプするとなれば、どのような条件や環境が必要かなどの要望や、調査、聞き取りを行ってもよいのではないかと思いますが、キャンプの可能性も含めて当局の見解をお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  Jリーグのシーズン日程につきましては、秋・春制へのシーズン移行について日本サッカー協会を初めクラブの代表者らが協議を重ねてきたと伺っております。現段階では導入が見送られている状況にありますが、秋・春制が導入された場合には本市は夏場の昼夜間の気温差やトレーニング機器の充実など最適な条件を備えておりますので、今後情報収集を行い動向について注視してまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 実際にシーズン制が移行になった話ではないので、当局としても動きようがないかとは思っておりますけれども、きのうの新聞記事にもありましたが、Jリーグ改革戦略会議では逆にヨーロッパのほうが将来的に春・秋制に変える可能性が浮上するなど、状況が不透明なことからシーズン制の移行を保留することを決めたとありました。しかし、様子を見ながら準備は進めるとありましたので、実現した場合を想定した動き方はできると思います。  震災復興支援も兼ねて、また北東北の中心にたくさんのチームがキャンプをすれば練習試合もしやすくなるのではないかと思いますので、キャンプ誘致の構想だけでもお持ちになってこれから進めていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育次長。 ○教育次長(奈良義博君) 現段階ですけれども、本市が進めるスキーと駅伝のまちづくりにあわせて県との協働事業であるスキーと駅伝のまち賑わい創出プロジェクトを中心とした施策を展開しており、昨年度整備したジャンプ台のほか、天然芝使用のランニングコース及び今年度市で導入を予定しております高酸素カプセルを合宿の目玉とした誘致活動を現在進めておるところです。
     今後、日本サッカー協会と連携して取り組んでいる夢先生事業での人脈を効果的に活用しながら、Jリーグのシーズン移行について引き続き動向を注視し、キャンプ誘致に向けた情報収集に努めてまいりたい、このように考えております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 実際に昨年等も川淵三郎さん、本市に来られていると思いますけれども、本市の環境といいますか、サッカーをするに当たって専門のサッカー場とかないわけでございますが、その点について何か川淵さんと本市がサッカーでつながりを持つとなればどのようなことが必要とかそこら辺の何か打診とか話し合いとかはされておりますでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育次長。 ○教育次長(奈良義博君) 現在、具体的な話し合いは持っておりませんが、この後、キャンプ地ということで情報収集、これに努めていきたい。キャンプするとなればどういうものが必要か、そのようなことが出てくるかと思いますので、その情報収集に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) はい、わかりました。  それでは、次に市長選に向けた公約について質問したいと思います。  児玉市長におかれましては、平成17年7月からこれまで2期8年間にわたり積極的に市政運営へ全力を注がれて、たくさんの問題や課題を克服、解決してこられたことに対し多大なる敬意を表したいと思います。また、私も議員としてご一緒した児玉市長の2期目4年間についてはブランドアップ鹿角をキャッチフレーズに、鹿角をより強く元気にするため7つの公約と6つのプロジェクトを掲げ公約達成に向けて力強く市政を運営していただきました。  先月下旬、児玉市長は3期目に向けて公約を発表されております。今回のキャッチフレーズはもっと前へ、ふるさとをさらにパワーアップのもと3つの元気と7つの戦略で構成されておりました。市内の諸課題といたしましては、人口減少社会の時代に入ったことによる少子高齢化対策や過疎化対策、国による経済対策アベノミクスによる景気回復策も実施されておりますが、地方では依然とした市内経済、雇用環境の早期回復こそ課題の解決こそ我々議員も含め市長を初めとした当局と全力を挙げて取り組まなければいけないと思っております。  そこで、児玉市長の2期目4年間の総括と、来る市長選へ臨む決意、もっと前へ進めたいという思いがあると思いますので、3つの元気と7つの戦略をどのように推進して市政へ反映したいかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  私は市長2期目に臨み強い鹿角、優しい鹿角の実現に向けて7つの公約を掲げ、全力で市政運営に取り組んでまいりました。震災等の影響で観光交流人口10万人増など、一部目標に届きませんでしたが、最重要課題とした雇用の創出と産業の活性化においては300人以上の雇用の拡大、200ヘクタール以上の耕作放棄地の解消など、おかげさまで目標を達成し、公約はほぼ計画どおりに進めることができたものと考えております。  我がふるさとは観光資源を初め生かすことのできる素材や環境に恵まれ、さらなる前進に向けた可能性を有しており、市民の皆様が安心して生きがいを持って暮らし、豊かさを誇れる鹿角を次代に引き継いでまいりたいとの強い思いから、私は3度目の市長選への出馬を表明いたしたところでございます。鹿角をより一層強く、そして元気にさせるために産業活性化やにぎわい、人づくり、いきいき健康長寿など具現化への7つの戦略のもと、地域、市民、暮らし、それぞれの元気の向上を目指してまいります。  戦略に掲げた取り組みにつきましては、2期8年の間に私が進めてまいりました事業の継続のほか、もっと前へ進むべく人口減少社会を支える暮らしの基盤の再構築や、グローバル経済を生き抜く農業戦略、再生可能エネルギーの導入拡大、防災対策の強化などの新たな課題の解決にも積極的に取り組んでまいります。私は改革なくしてさらなる発展はないと考えております。引き続き行政の効率化へのたゆまぬ努力と徹底した情報公開による開かれた市政を推進し、市民の皆様と築き上げてきました信頼関係を大切にしながら、鹿角をもっと前へ、そしてさらにパワーアップさせるために全力を尽くしてまいる所存であります。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 市長は市民との対話を重視しております。2期目の4年間ではおらほの自治会を約150カ所ぐらいでしたか、開催しておりました。また、先月には企業訪問を実施され、20カ所と伺っておりましたけれども、開催しておりましたが、それらの話し合いで出された意見や提言は今回の公約にどのぐらい反映しておりますでしょうか。また、反映されている場合はどのような内容かお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  おらほの自治会につきましては、多くの市民の方から参加をいただき、さまざまなご意見を伺うことができ、大変有意義であったと考えております。また、地元の企業訪問につきましては先月8日から25日にかけて地元企業18社を訪問しながら、雇用のお願いとあわせ現在の景況や市に対する要望等を伺ってまいりました。  これらの反映状況についてでありますが、福祉医療給付の中学生までの拡充や第3子以降の高校卒業までの教育費用の無償化など子育て支援策の一層の拡充や、高齢者が地域で安心して生活できる優しくきめ細やかな除雪対策や買い物の支援、さらには鹿角花輪駅前の整備やまちなかオフィス構想などがその主なものであります。  なお、7月から値上げされる電気料金の対策として企業の負担軽減を図るための照明のLED化などの助成制度は迅速な対応が必要と考え、今定例会に予算案を提出させていただいております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 市長は3期目に向けてもこの鹿角の市政運営につきましては、市民と行政が一体となった市民との共動を引き続き基本理念として取り組むお考えなのかお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  共動は私の不変の理念であります。また、私が目指す共動は市民と本市が協力し合うだけではなく、市民同士や地域の力で支え合うことによって理想の地域社会を実現することであり、引き続きまちづくりの基本理念として進めてまいります。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) そうすれば、最後の質問になりますけれども、市長は鹿角市の魅力、地域資源、また環境や人材といったものを活用した将来的なビジョンを思い描いていると思いますが、市長の描く鹿角市の未来予想図をお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  私が取りまとめました第6次総合計画の将来都市像であります笑顔がつながり活力生むまち鹿角が私の予想図でありまして、6次総の着実な推進によって住んでいる人たちの笑顔があふれ、いつまでも住み続けたくなるようなそんなまちを目指してまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 児玉政明君。 ○8番(児玉政明君) 人口減少により、この先どんどん人が少なくなっていくかと思いますけれども、住んでいる人は笑顔になれるように市長からはぜひその思い描いている鹿角市の実現に向けて、また3期目の公約が実現するように、来る市長選ではご健闘していただいて、再び市政運営の先頭に立っていただくことをご祈念申し上げ、質問を終了いたします。 ○議長(田村富男君) 以上で児玉政明君の質問を終わります。  ここで、昼食のため午後1時まで休憩をとります。     午後0時05分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後1時00分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  順位3番、吉村アイ君の発言を求めます。吉村アイ君。     (13番 吉村アイ君 登壇) ○13番(吉村アイ君) 13番、吉村アイです。  3期目の議員となりました。この2期8年間の間に18回一般質問させていただきました。当初から1人会派で無会派で始めたものですから、この議員として一般質問をするのが私の役割だと思いまして、できるだけ一般質問の機会を与えていただきたいということで話もしてきたんですけれども、おかげさまで年3回、180分というのを前回から2年前からできることになりましたので、いろいろ多く言えばだからいいというものではないという方もいますけれども、私はこういう場所に立つのは大変不得意な面がありますので、あんたがかとかという人もいますけれども、この場所は特別な場所だと思っていますので、いつももっとはっきりともっと元気にと市民の方にも言われておりますので、今期からは元気にはきはきと質問させていただきたい、いきたいと思っておりますので、今年度も3回予定しておりますのでよろしくお願いいたしたいと思います。  3期目ですけれども、ここの場所にまた立たせていただいたことを市民の皆様に感謝申し上げたいと思います。それでは、市民を代表いたしまして一般質問をさせていただきます。  通告に従って質問する前に前段で一言述べさせていただきたいと思います。来月6月は男女共同参画推進月間でありますので、毎年この最初の一般質問は男女共同参画について取り上げさせていただいております。これは私の選挙公約でありますので、毎年お願いいたしたいと思います。この今日本も新政権になってからアベノミクスということで大変景気も上向きということで明るい兆しは見えておりますけれども、このアベノミクスの経済対策に対してだけがマスコミでは取り上げられておりますけれども、この総理大臣は、最近男女共同参画にかかわる例えば育児休職とか、女性の働きやすい環境のこととか、これをいろいろな場所で記者会見で大々的に発表しております。これは私は大変喜ばしいことだと思います。今また参議院選挙もありますけれども、このアベノミクスに関すること、今の体制はこれからも続いていくと思いますので、このことはずっといろいろな部分で取り上げられてくると思いますので、鹿角市も今回質問する中で大分いろいろな部分で取り組んできていただいて改善されている部分もたくさんありますが、市の庁舎の中で職員の方々が平均してこの男女共同参画に関する理念が浸透しているかどうかというのはまだ少し浸透していないのではないかと思われる部分もありますので、今回男女共同参画について市の職員のことについて一般質問させていただきたいと思います。  前段が少し長くなりましたけれども、それでは、最初に男女共同参画についての市職員の管理監督職の女性職員数についてお尋ねいたします。昨年は平成23年度に関してお尋ねしております。平成25年度も今人事に関しての発表がありましたので、平成24年度と平成25年度の市職員の管理監督職の女性職員数とその登用率はどれぐらいか。また、そのうち課長級以上のはどれぐらいか、まずお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) ただいまの質問に対して答弁を求めます。市長。 ○市長(児玉 一君) 吉村議員のご質問にお答えいたします。  平成24年度と25年度における市職員の管理監督職の女性職員数と登用率についてでありますが、平成24年度が20人で22.2%、平成25年度が19人で21.6%となっております。そのうち、課長級以上の職員は平成24年度が5人、25年度は4人であります。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 前にもお話ししたと思いますけれども、この鹿角市の管理監督職の女性職員数というのは係長以上ということで、普通一般的には課長とか部長以上の方を管理職というのは普通の会社ではそう捉えているんですけれども、このことについて前にも私話ししたことがあるんですけれども、今の答弁で課長級が平成24年度が5人で25年度が4人ということで、そうすればトータルして現在女性の課長さんというのはどのぐらいいるということですか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 市長がご答弁申し上げました内容は、その年度に管理職になったという意味ではなく、その年度の女性の管理職の人数でありますので、平成24年度の女性管理職は5人であったと、25年度は4人であったという意味でございます。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 大変失礼いたしました。そうすると、平成25年度現在は4人という人数と思いますけれども、この人数に対して男性に対して女性の4人というのは多いと思っているか少ないと思っているか、そこをお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 適切な割合だと思っております。男性職員の人数と女性職員の人数ということから考えますと、まだまだ女性登用ということでは今後とも進めていかなければならなりませんが、管理職にはそれなりの要件と能力を必要とすると思っております。人数に左右される前に、管理職として適切か、また市民サービスに怠るところがないのか、そこら辺あたりを検討しまして適切な人事であったと思っております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) そのご答弁は昨年も市長のほうからいただきました。それはもっともな答弁でございますけれども、女性管理職を育てる課長以上を育てるというそういう意識といいますか、そういうのをもう少し持っていただきたいという意味で話しさせていただいております。  それで、次に平成27年度目標を30%ということでありますが、この達成できる見通しは立っておりますでしょうか。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 私のほうからご答弁させていただきます。  平成27年度目標の30%の達成についてでありますけれども、目標を設定した平成22年度の登用率は11.5%でありましたが、現在は21.6%と大きく上昇をしております。また、監督職である副主幹級に占める女性職員の割合は41.4%、さらに主査級においても39.7%とその育成という面でも既に30%を大きく超えており、このまま推移しますといずれ管理監督職における女性職員の割合はふえてくるものと思われます。これまでも申し上げてまいりましたけれども、管理職の登用には中間職を経てより高度な職務内容を経験するなど、管理職としての職務能力が備わっているかどうかが前提となりますことから、今後におきましても女性職員に限らず積極的に研修機会を設けるなど職員全体の職務能力の向上に努めてまいりたいと思います。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ありがとうございます。そういたしますと、今のご答弁で30%は大幅に目標達成できると今現在中間管理職とか41%とか39%になっているということで、これは大幅に達成できるということでしょうか。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 先ほども総務部長が申し上げましたけれども、管理職、課長部長級になるにはそれなりの中間管理職、ここでの経験育成という面が必要だというのは吉村議員もおっしゃったとおりです。その予備軍としての管理監督職、中間職が今既に41.4、それから主査級でも4割近い数がそういうランクになっていますので、これが引き続き年数がたっていくと、いずれは達成できると考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 達成できるし、大幅に目標を上回る予定もあるということでよろしいですね。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 先ほども申し上げましたけれども、能力等にかかわる問題ですので、数字を先に達成できるということは確実には申し上げられませんが、今のそういう数字が引き続き監督職に昇進していけるように頑張っていただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ありがとうございました。  次に、市の委員会、審議会等における女性委員登用率についてお尋ねいたします。平成24年度の登用率はどれぐらいでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市の委員会、それから審議会等における平成24年度の女性委員の登用率につきましては、24.4%となっております。その中でも次世代育成支援対策推進市民会議、あるいは学校給食運営委員会などでは委員の半数以上を女性が占めており、女性の意見が反映された事業展開を行っているところであります。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 実は平成17年度は29.1%という27年度の目標が30%なんですけれども、平成17年当時は29.1%の登用率になっております。今24.4%で登用率はいいんですけれども、この17年当時が29%を割ったのに対して27年度の目標が30%というのはちょっと低いと思うんですけれども、このことについてはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 平成27年度までの女性委員の登用率の目標値を30%とした根拠としましては、平成18年から22年度までの女性の登用率が平均で25.7%となっておりますことから、国県で策定した第3次男女共同参画推進計画での目標と同様に実現可能な目標数値として30%を設定したものでございます。市の委員等につきましては任期制でもあります。急激な増員というのは難しいわけですが、委員を選出する際には関係機関からの推薦により登用する場合が多いために、関係機関に対しても積極的に女性委員を推薦していただけるようお願いをしてまいりたいと思います。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) この男女共同参画推進計画の中にも平成17年度からずっと下がり続けていることに対して、そのいろいろな面で活動というか足りなかったのではないかという反省点もありますけれども、今の副市長の答弁でそれを国のほうに当時はそのぐらいあったけれども、だんだん下がってきているために国の指標にしたということは男女共同参画に関してはちょっと後退しているようなイメージがあるんですけれども、そのことはどうでしょうか。達成できる目標ではなく、達成できるプラスアルファの目標を立てるべきだと思うんですけれども、このことはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 平成17年度と平成24年度では登用率を算定する上での委員会や審議会の数そのものが、まず前提が違っているということもあります。それから審議会等の性質から見ても充て職という審議会が結構ございます。ですから、どうしても充て職ということになりますと男性の割合が高くなるという傾向にあります。目標達成に向けて現行の委員会、審議会等の中で女性委員を選出することが適当であると思われるような委員会につきましては、その委員のその任期の改選時には、先ほども申し上げましたように、それぞれの充て職ではありますが、それぞれの機関から女性委員を登用していただくようにお願いをしてまいりたいと思っています。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 市のこの間の男女共同参画推進会議の中での委員の方からも聞いたんですけれども、庁舎内の各部署の連携というか委員を選ぶ際の連携の仕方が、ちょっときちっと連携できていないのではないか。まだ意識あわせというのがなっていないのではないかと、そういう話も出たという話を聞いていましたけれども、庁舎内の中でできるだけ女性のこういう委員をふやすという意識あわせはなっているものでしょうか。そういう意見が出たというのを聞きましたのでお尋ねします。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(菅原 勤君) 庁舎内の連携がなされていないのではないかというご意見があったことは事実でございます。ただ、私どもといたしましては、先ほど市長のほうからの答弁もあったとおり、それぞれの審議会委員等の任期の満了となる前後に新たな委員を選任する際には女性委員の推薦もお願いしたいということは促しております。そのことは庁舎内各部署においても同じ意味合いでお願いをしているところでございます。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) そのことはこれからも意識あわせというか古くて新しい男女共同参画ですので、一時活動というかそういうのがバッと盛り上がっているときと、またそれがだんだん下火になっていったりしているここ10何年間の間に浮き沈みというか、上がったり下がったりしている部分があるので、ぜひちょっと今下がりぎみだというときは、意識あわせを強力にやっていただきたいと思います。  前段でもお話ししましたけれども、今国全体で少子化問題、それから人口増、主に少子化問題なんですけれども、このことは男女共同参画にもかかわってきているということで、国でも強力に取り組んできていますので、ぜひそこのところをお願いしたいと思います。  それでは、次に市職員の女性の育児休業取得についてお尋ねいたします。この育児休業はその方によって半年とか1年とかいろいろあると思うんですけれども、今の総理大臣は3年をとらせても復職できるぐらいのということを大々的に記者会見で話していますけれども、市の職員の取得者数とその比率をお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  育児休業の取得の状況でありますが、平成24年度中に出産した職員は7名で、うち6名が育児休業を取得しております。率で85.7%になります。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 取得年数とか月数とか、それはその6名の方のどのぐらいになっておりますでしょうか。
    ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) それぞれ違っておりますが、平均しますと1年から1年2年の間ということになっております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) それで、何度も話していますけれども、総理大臣が3年の育児休業目標ということで大々的につい最近もその話を出しておりました。このことに対して、いろいろ世論では賛否両論あります。それで、また職場の復帰状況、この3年育児休業して3年間だっこし放題とかと総理大臣が話していますけれども、こういう鹿角のような地域の中で3年間育児休業をとってそれで復活して職場に戻れるというのはここの中ですと市役所ぐらいかと、これは大変失礼な言い方かもしれませんけれども、市役所の場合、この3年間の育児をまずとりたいという方が来た場合、どうするかということで、このまず市長にこの安倍総理大臣が記者会見で話した3年間の育児休業した後の職場復帰について、市長はどのように考えているかお尋ねします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 復帰後の職場環境についてでありますが、育児短時間勤務制度、あるいは看護休暇制度を設けております。また、復帰時に環境を大きく変化させないよう職場配置についても配慮しております。それから時間外勤務についても業務の分担により負担軽減を図るなどの、復帰後の育児環境に大きな支障がないようなそういう配慮もしております。  むしろ、こういう質問は常々議員活動しておりますので、担当から聞いたほうが早いような感じがしますが。3年間の育児休業もご発言ありますが、市のほうでは3年はもうとっくにやっていますので、その辺はすぐにわかると思いますが。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) このことは、この3年間に関して私はこれは個人の意見なんですけれども、この賛否両論ありました。だっこし放題3年間とそれで本当に職場に復帰できるかという女性の意見とか、このことは女性だけに育児を押しつけているのではないかとそういう意見とか多々あったものですから、鹿角市としてこの考え方について市長はどう思うかということで、それでお尋ねしたわけです。市のほうでも、私は何十年も前になりますけれども、会社で育児休業はとりませんでした。それで、その当時は育児休業はとるべきだったとかいろいろなことも思いもありますけれども、仕事を女性が社会の中で仕事をしていく上で女性個々人の考え方なので3年間本当に育児したいという人はそれなりにしたほうがいいと思うんですけれども、それを上から総理大臣の立場でやりなさいみたいな、やりなさいと言ったつもりはないと言えばそれまでなんですけれども、このことがいろいろな面で社会に波及しているという意味で市長の考えを聞いただけですので、そう深い意味はありません。  それで、市のほうでは3年間育児休業をとっても職場の環境は万全だということを聞きましたので、今後ともこのことに関してはそのようにしていただきたいと思います。このことに関してはこれで終わります。  次、政策方針決定過程の女性の参画拡大についてお尋ねいたします。平成25年度の女性自治会長数は何人か。またこの目標は達成しているかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 先ほどの質問の中で、安倍総理が3年間という発言ということで言われましたけれども、市のほうでは法律によりまして3歳までは取得できるとなっていましたので、それは国がやるから市がやるというのではなく、もうやっています。ただ、とっていないだけということでしたので。  平成25年度の女性自治会長数につきましては、5月現在で191名の自治会長のうち2名が女性の自治会長となっております。なお、自治会においては婦人会、あるいは子供会の会長に女性が登用されることが多いことや、自治会の総会などには女性の会員もたくさん参加され、活発に意見が交わされていると伺っております。会長が男性であっても自治会運営には女性の意見も十分反映されているものと認識しております。そのため、第1次男女共同参画推進計画では目標値を設定しておりましたが、2次の計画では目標値を設定しておりません。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 平成22年度のは目標値設定して目標3人に対して実績4人と出ていたんですけれども、自治会、今回はまず2名ということでこの自治会長も女性はやりましょうということで始めたことに対して、今回は目標を設定していないということは、先ほどの市長の答弁だと女性もいろいろな部分で活発に意見を述べているのであえて女性にその目標達成しなくてもいいのではないかと、そういう答弁に聞こえたんですけれども、このことはちょっと後退しているのではないかと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 自治会の会長等については、行政が云々というよりも自治会で話をして決めている。ただ、できるだけ女性の登用についてはふだんからお願いはしているんですけれども、最終的には各自治会で決めることですから、それはいたし方ないのかと思っています。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 男女共同参画を進める上には市長といたしましては、ぜひそういうところに強く声を大にして言っていただきたいと私は思うんですけれども、ちょっと無理だではなく、女性の自治会長もいっぱい自治会長会議とかあると1年に1回あると思いますけれども、そのような場所でそういう男女共同参画ということは出さなくても女性が出やすい環境をつくりましょうとか、もっと声を大にしていっていただきたいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 自治会の自治会長に女性のリーダー、先ほどからリーダーが男女共同参画の代名詞のような質問があるわけですけれども、私は男女共同参画は一緒に物事を企画しながら一緒に行動するということが基本だと思っています。誰がリーダーになるとか、会長が女性でなければならないとか、そういうことは余り共同参画の本来の趣旨とは、またちょっと違うのではないかと思います。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) それはちょっと副市長との考え方と私の考え方はちょっと違います。フィフティ・フィフティということでこの世の中男性と女性半々にいますので、190何人いるうちに女性がたった2人という現状は国際社会から見ても、ちょっと話が大きくなりますけれども、大変私は少ないという予想、国際社会状況から見ても大変少ない。その現実的には大変厳しい状況ではございますが、ぜひそのようにしたいという理想像といいますかそういうのは言い続けていただきたいと私は思います。  それでは、次に平成24年度農事組合法人における女性役員登用率はどうなっているか。また、平成27年度の目標が5%と低い設定になっている根拠についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 農事組合法人における女性役員の登用率ということでございますけれども、平成24年度における集落型農事組合法人の女性役員登用率でありますけれども、現在設立されている集落型農事組合法人12法人の中で女性が理事として登用されている法人は1法人となっております。また、平成27年度の目標数値につきましては、平成22年度の現状を踏まえ設定したものでありますけれども、法人役員の構成については各組織内で選任されるため、自主性を尊重しているところであります。一方、すぐれた農業経営を実践し先導的に活躍されている農業者を県が認定している農業士については市内で約3割が女性でありますので、また、今一番必要と重要視されております6次産業化の面においても農産加工グループだとか農業の直売グループだとか、そういう面ではむしろ女性の方々が主体で起業し運営をしている状況でございます。こういった総合的な面で女性の活躍は現在も目覚しいものがある。農事組合法人だけを捉えるのではなく、農業全般を捉えると女性の活躍というのは今非常に目覚しいものがあります。今後も農業の発展については女性の役割というものが大変大きいのではないかと思っております。また、期待しております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 今副市長が答弁いただいたように、それは私も認識しております。女性が農業だけに限らず女性が活動しているところは明るくて元気なところが多いと思いますので、これからもそちらのほうを農業法人に関しても力を入れていただきたいと思います。  男女共同参画に関してはこれで終わります。  次に、鹿角市の災害対策についてお尋ねいたします。この質問に関しては、ちょっと漠然とした部分がありますけれども、実は東日本大震災が起きたときに、3月に起きたわけですけれども、それから3月中、いろいろな市民の方に鹿角市がいち早く鹿角市は救済に行かないのかというそういう声を聞きました。もっと早く行くべきではなかったか。その後、いろいろな面で湯瀬ホテルさんに石巻の方々を受け入れたり、いろいろな点で消防の部分とかいろいろな部分でやった部分もありますけれども、市民の方にはいろいろなことが見えていなかったらしく、東日本大震災に対する鹿角市の救援の仕方がおくれているのではないかと、そのような話を私は市民の方々から随分聞きました。  それで、今最近また東日本大震災から2年はたちましたけれども、まだまだ復旧・復興はしておりませんが、また今最近いろいろなマスコミで騒がれているのが富士山の噴火とか、それからまた南海沖というか四国、関西方面のそちらのほうに大地震と津波が来るのではないかということが、連日のようにマスコミのほうで取り上げられております。それで、鹿角市も八幡平とか、それから鹿角市の断層が危ないのではないかと、つい最近の週刊誌なども大々的にそのようなことが取り上げられております。  ある会議で、市の職員の方と話をしたときに、鹿角市のことばかり考えるのではなくこの日本の国、また世界の中で鹿角市はどういう役割を持っているか。どういうことを私たちはやらなければならないのかと市の職員の方から力強い言葉をいただきました。私はこの言葉に大変感動いたしました。市の職員の方々も若い方々、年配の方々、いろいろな方がこのような考え方を持っている方が私はたくさんいると思います。それで、今回この東日本大震災規模の富士山大噴火とかいろいろなことがありますけれども、ここはいろいろな歴史的からいってもこの震災が本当に10年の間に何回も来るのではないかとそういう予想がされております。それで、例えば今の東日本大震災のような災害が起きたときに鹿角市が今の状況でその市内の食料の備蓄量、市の備蓄量ではなく鹿角市全体、JAさんも含めてどのぐらいの大震災が起きたときにすぐ受け入れるということができるのか。  大変、現実的にあるかないかわからないそういったことを考えても仕方がないという方もいらっしゃると思いますけれども、私は鹿角市の地方における鹿角市の次の道州制のことにもつながりますけれども、こういうことを常に考えておかなければならない時代ではないかと思っておりますので、このことをお尋ねしたいと思います。この東日本大震災規模の災害が起きた場合ですが、その想定して市内の食料とかの備蓄量からして市民が何日ぐらい生活できる状況であるか。また、鹿角市独自で被災地の方々を受け入れるとすればどれぐらいの人数が想定できるか、そこをお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  本市における食料備蓄についてでありますが、東日本大震災後、県が示した備蓄方針に基づき県と市町村が合わせて2万8,000人分を発災後、支援が届きにくいとされる3日分について確保することとしております。本市の備蓄でありますが、県内市町村の人口割により主食として健常者用約4,000食、要援護者用約600食及び飲料水約4,000リットルを既に備蓄しております。同時に、県と県内25市町村による災害時の応援協定を締結しており、各自治体の現物備蓄を円滑に機能させることが可能となっているほか、市内外の大型店舗数社と食料を初めとした生活物資の供給について災害時の協定を締結し、流通備蓄の確保も図っております。  しかし、災害時には各家庭における備蓄も重要でありますことから、出前講座や全戸配布しております防災ガイド等により市民の皆さんにも食料や飲料水などの支援が届くまでの間、みずから備蓄したもので対応できるよう3日分の備蓄をお願いをしております。  本市独自での被災者受け入れ数の想定につきましては、東日本大震災の際に市内での受け入れ可能施設を調査した結果では約2,400人の収容が可能でありましたが、燃料や食材の関係から実際受け入れできたのは短期的にホテル、旅館等の民間宿泊施設でおおむね400人でありました。また、市内での長期滞在や本拠を当市に移すことを決めた方については、市営住宅や民間アパートのあっせん、定住に向けた入居住宅所得への支援を行うこととしております。  いずれにしましても、災害の規模や本市の状況により宿拍者数や入居者数、物資の調達状況によりまして受け入れ可能数は変わってまいりますので、その都度、それぞれの施設の状況を把握し対応してまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 思った以上に災害対策はとられているということで、思いますけれども、この東日本大震災の際に先ほど最初に話した市民の中ではちょっと出おくれているのではないかということが様子を見てから判断したのではないかということが出たことに関して、またこの規模のが起きたときは早急にそういうことを手配するというご答弁でよろしいでしょうか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) さきの東日本大震災における市の対応ということでお話がありましたが、震災の際の市の対応としましては、県のほうからの市町村の勝手な行動ということではなく、県のほうの指示等もありまして足並みをそろえて行動したわけですが、ただ、鹿角市はいち早く北日本開発促進協議会ということで岩手の市町村ともさまざまな行政で連携を組んでおりますので、そちらにはいち早く連絡して市長自身も足を運び、また、義援金につきましても市独自で集め、市民の皆さんに大変ご協力をいただいた。その結果を市長が届けてまいりました。  対応が遅かったということにつきましては、さまざまなご意見があるものと思っておりますが、全体的な取り組みといたしましては市民の皆様のボランティア活動等もいただきながら、直接向こうのほうに行って活動しておりますし、また、向こうの受け入れにつきましても当初の段階では個別の受け入れは対応しかねるということでございましたので、私どもとしましては適切な時期に対応したのではないかとそのように思っております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 今のご答弁で理解しましたけれども、そういたしますと、市民に対する鹿角市の取り組みに対してのアピールとかそういうものは少し足りなかったと思いますので、そういう部分ではいろいろなところでアピールしていただきたいと思います。  それでは、最後に道州制についてお伺いいたします。  この道州制については平成18年の6月定例会でも一般質問させていただいております。このことも、この当時は道州制に関していろいろマスコミで取り上げられていたということもありますし、私が当時北東北広域連携推進協議会のそちらのほうの委員をやっていたこともありまして、このことを取り上げさせていただきました。  その後、この道州制についてはずっと余り取り上げることがなくなりましたけれども、また最近いろいろなところでマスコミ、新聞等、週刊誌、つい最近見た週刊誌の中でも道州制のことについて取り上げられるようになってきております。全国知事会の中でもそのような話が出たと聞いております。秋田県の知事は道州制に関しては反対だということで、賛成しているのは例えば宮城とかその州都が集まるようなところの知事は賛成しているけれども、それ以外の知事は反対していると聞いておりましたけれども、私は前にもお話ししたと思いますけれども、この北東北3県の真ん中にある鹿角市は割と道州制に関しては、前に地域振興局主催の話し合いの中でもこの秋田か岩手か青森かわからないような真ん中の鹿角市は道州制に対しての余りアレルギーというかそういうのはないと思っていますので、このことを、まず最初に鹿角市の道州制についての考え方をお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  自民党が今回の提出を目指しております道州制推進基本法案では、都道府県を廃止し全国を10程度に再編した道や州に外交や国家財政などを除いた国の事務を承継し、社会福祉など住民に身近な事務は市町村にかわる基礎自治体が承継することとしております。国の統治の仕組みを根底から変える改革でありまして、国民生活に多大な影響を与えるものでありますが、まだ、詳細な形が見通せず、国民も十分理解しているとは言いがたいわけであります。自民党はそういう中で昨年の衆院選の公約で基本法制定後5年以内の道州制導入を明記しております。  こうした動きに対し、全国知事会、あるいは全国市長会では整理すべき点が多いと慎重意見が相次いでおりますし、全国町村会ではこの道州制の導入により一定規模以下の市町村がさらなる合併に追い込まれる懸念が払拭できないということで、反対を表明しております。  市といたしましては、必要に応じて全国市長会等を通じ国に対し意見を述べてまいりますが、国の出先機関改革、あるいは市町村の行財政基盤の強化など解決すべき問題も大変多いことから、まずは道半ばである地方分権改革を進めるべきと考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 今の状況では市長のおっしゃるとおりだと思います。けれども、5年、3年、今の政権が何年続くかちょっとわかりませんけれども、それでも私は今の政権は長く続くのではないかと思っていますので、いずれこの道州制に関しては具体的に話が出てくるのではないかと思っております。  それで、東北地域の道州制の区域割りなんですけれども、東北1区とそれから北東北、南東北と分けるということで、これは前からそうなんですけれども2通り出ております。鹿角市といたしましてはどちらのほうを望んでおりますでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 道州制の区域例については、平成18年2月に第28次地方制度調査会が制度設計に関する基本的な考え方を取りまとめた道州制のあり方に関する答申において示されております。しかしながら、その後、内閣府に設置されました道州制ビジョン懇談会は最終報告を提出することなく、平成22年2月に廃止されております。道州の区割り、事務所の所在地、その他道州の設置に関することは道州制基本法案では道州制国民会議に諮問する事項となっておりまして、法案成立後、新たな議論が行われるものと考えておりますので、その議論を踏まえて判断していかなければならないものだと思っております。  ただ、北東北3県の真ん中だから特別に賛成とかそういう議論ではなく、どうすれば生き残れるか、その辺を議論していくべきではないかなと。ですから、国と地方の協議の場、その場で知事会、あるいは市長会等で話し合いが進められているという状況でございます。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 北東北3県は15年以上も前から北東北広域連携推進協議会を持ちまして、その3県連携に関する基盤はできておりますし、市の職員の方々もこのことを学習してきた方々がたくさんおります。それで、北東北を東北6県を見たとき、これは誰も東北の方々が大概の方、全員とは言いませんけれども、北東北3県と南東北3県は文化的にも歴史的にも違うと私は考えております。ですから、真ん中に位置しているからこの3県を強力に推し進めることは、そういうことではないと市長はそう答弁、市長の答弁はそうなんですけれども、私は今のいろいろな機運を盛り上げるためには北東北3県でやっていただきたいというのを常々考え方として持っていただきたいと思うんですけれども、このことはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  区割りを決定する際には、人口や経済規模、交通、物流といった社会経済的な諸条件に加え、気候や地勢等の地理的条件、それから政治行政区域の変遷等の歴史的条件、生活様式の共通性等の文化的条件などが勘案されるものと考えておりますが、先ほど申し上げましたとおり、道州制については整理すべき点が大変多く、現時点で私の見解を述べられる状況にはないと考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 私はこの東北6県を1つにしてしまうような話が、東北6県州、6県で州にしてしまうという話がどんどん進められていってしまえば大変だと、そういうことに関して大変危機感を持っているわけですけれども、ですから、この3県に関してはこだわっていただきたいということで今回この一般質問をさせていただきました。  今の時点ではそのような状況だと理解しましたので、このことに関しては質問を終わります。  それで、最後になりますけれども、この18年6月に定例会で道州制について官民共同ワークショップを立ち上げていただきたいということで一般質問させていただいたんですけれども、そのことに対して、職員の自主的なグループ研究活動への支援制度の中で大いに奨励してまいりたいとご答弁いただいています。その後、このことについて私は聞いたことなかったんですけれども、その後のこのワークショップとか、それともそこからのその自主研究グループで道州制について勉強会とか開いたということは何回ぐらいありましたでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  平成18年6月定例会でご答弁しておりますように、道州制に対する理解、これが深まり推進機運が高まった段階でそのようなワークショップに取り組むべきものと考えていたところでありますが、当時、政府、主要政党初め各界において道州制の是非そのものについて議論が分かれていた中でありまして、政権交代後は新たな道州制担当大臣は置かれず、道州制ビジョン懇談会が報告書の取りまとめを待たずに廃止となるという経過にありましたので、現段階でも議員が提案するワークショップを設置する考えはございません。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ぜひワークショップを立ち上げていただきたいということを再度お願いしたいんですけれども、この今いろいろなところで道州制に関しては話が出てきています。今市長の答弁で現時点でワークショップを立ち上げるあれはないということなんですけれども、例えばこのワークショップを立ち上げなくても道州制に関する勉強会とかそういうのはいろいろなところで研修会とかはあると思うんです。そのような場所を職員に提供するとか、そしてそういうところに積極的に参加しましょうというそういうことはできると思うんですけれども、どういうものでしょうか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 市長が現時点でワークショップを設置する考えはないと申し上げたのは、先ほどの市長の答弁にもございましたが、道州制基本法案が成立後、道州制については道州制国民会議で諮問されるということであります。現段階では道州制というものにつきまして、どの部分の事務を道州が行い基礎自治体が行うのか区別されておらない。また、その財源につきましても国税をどう分けるのかも全然考えが出されていない。こういう段階で道州制を学びましょうという段階へは市はまだ行けないということを申し上げたわけでございます。  ですから、この諮問会議である程度の形が見えてきた段階で、道州制を市町村としてどのように対応するかという話し合いになっていくものと考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) そうすれば、国の方針とかも出次第、そのことは考えていくということでよろしいでしょうか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 決して、出次第ということではございませんが、そういう時期には市町村にもそれなりの会議の出席等は求められてくると思っております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ぜひ積極的に対応していただきたいと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田村富男君) 以上で吉村アイ君の質問を終わります。  ここで、午後2時10分まで休憩をとります。     午後1時54分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後2時10分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、順位4番、児玉悦朗君の発言を認めます。児玉悦朗君。     (3番 児玉悦朗君 登壇) ○3番(児玉悦朗君) 児玉悦朗でございます。本日、初めての一般質問ということで質問させていただくことに当たりまして、このような機会を与えていただきました市民の皆様にまずもって感謝を申し上げたいと思います。3月に行われました市議会議員選挙におきまして、984票の多くの票をいただきました。そういうご支持をいただきました。皆様の大きな期待に応えることができますように、今後とも頑張ってまいりたいと思っております。とはいえ、私もこのような一般質問は初めてのことでもあります。ふなれですのでスムーズにいかない部分もあろうかと思いますので、どうぞご容赦願いたいと思います。  私は市議会議員として市民の意見を行政のほうに届ける、そして施策を市民のほうにこれまた届けるということをモットーに、市民にとって行政がより身近な存在になるということを目指して議員活動を行ってまいりたいと思っておりますので、先輩諸氏の皆様初め関係各位の皆様におかれましては今後ともよろしくお願いを申し上げたいと思います。多くの市民の声として、鹿角市は人口が減少してだんだん少なくなりまして、市民生活に支障をこれから来すことはないのだろうかとか、とても心配だという声も聞かれます。また、人口減少によって集落の自治会活動がこれからできなくなってくるような状況がさらに拡大するのではないか。あるいは高齢者になったので、年をとってきたので自動車の運転は危険だと皆さんから言われるので、運転免許証は返したいんだけれども、自分でも買い物に行かなければならないので仕方なく免許証を更新するというそういう方々もふえてきているように話を聞くことがよくあります。  市民の皆様の生活が今よりも少しでも向上できるように、住みよいまち鹿角になるように市議会議員としてこれから一生懸命頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  さて、事前通告に従いまして質問のほうに入りたいと思いますが、私の持ち時間は30分でございます。その30分間、質問させていただきますがどうぞよろしくお願いいたします。  まず最初は、雇用の拡大策でございます。現在行われている地場産業の活性化策、あるいは今後計画しているもの、そういうものがありましたらお聞かせ願いたいと思います。ご承知のとおり、人口の構成は鹿角市の産業構造から、あるいは地域構造から全てにわたっての根本をなすものでございます。人口の減少は直接影響を各方面に与えるものでございます。第6次総合計画の中で鹿角市の人口はこのままで推移すると平成32年には3万人を割り込むと推計されております。少子高齢化はさらに進展しまして、年少人口が9.5%、それから生産年齢人口が50.5%、そして老年人口に至っては40%に増加すると予測されております。  この傾向に歯どめをかける方策は雇用の創出、これが一番大事だと思います。県外在住の鹿角市出身者の方々に鹿角に帰ってきて働けばいいじゃないか、そういう考えはないのかと話をよくしますが、鹿角に帰っても仕事がないから戻りたいんだけれども戻れないんだという話もよく聞く話であります。大変残念なそういう気持ちに私もなります。地場産業が活性化して雇用が生まれて、初めて人口がふえると私は思います。地場産業の活性化策、これをまずお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(田村富男君) ただいまの質問に対して答弁を求めます。市長。
    ○市長(児玉 一君) 児玉悦朗議員のご質問にお答えいたします。  地場産業の活性化策についてでありますが、雇用の拡大において地場産業の活性化を図ることは欠かすことのできない重要な取り組みであると認識しております。このため、企業支援におきましては事業の高度化に向けた設備投資支援や新たな産業の創出に対する支援、産業を担う人材育成支援のほか、販路拡大に向けた異業種間のマッチングによるビジネスチャンスの拡大支援など、地場企業の競争力強化のための各種支援策を講じておるところであります。  また、地場産業の活性化には農業、商業、工業、観光の各産業間の垣根を取り払い、それぞれの業種が抱えている人材、物、情報の交流を促進するネットワークの形成が必要と考え、平成23年度に鹿角商工会内にプラットホーム戦略室を設置をし、各業種間の橋渡しを行うコーディネーターを配置して地場産業の連携強化に努めているところであります。これと並行して、異業種間の交流促進による新商品の創出や新たな流通経路の開拓を図る目的でかづの産業見合市を開催しておりますが、商談の成立や異業種間の連携による新商品が開発されるなど、着実に成果が上がってきております。  今後の取り組みにつきましては、企業訪問等において7月からの電気料金の値上げに伴う電力コストの上昇を懸念する声を受け、LED照明など省電力型照明設備の設置経費の一部を助成する制度を創設し、今定例会にて関係予算を計上いたしております。  いずれにしましても、雇用の創出は市の最重要課題の1つであります。今後も経済環境の変化に即応した支援制度の創設を含めて農商工間の連携も積極的に支援しながら新たな産業の創出、あるいは雇用の拡大に向けた取り組みを強化してまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 児玉悦朗君。 ○3番(児玉悦朗君) 基本戦略としての当局の方針はもっともだと思います。問題は、スピード感を持って対策が打てるかどうか、これが最も大事だと思います。場合によっては前倒しをしてでもいろいろな局面に至っては施策を実行する、スピード感を持って前倒しをしてでもやるということが大事だと思います。また、これからもその方針に沿って行っていくということですので、大いに期待をしたいと思っています。  この雇用の拡大については、長年にわたって鹿角市のテーマでございました。ずっと前から鹿角市の人口減少に伴う雇用の創出というのは、ずっと前からのテーマでありました。これでいいのだ、この政策がバッチリこれで完璧だということはないのでしょうけれども、絶えずさまざまな政策を打ち出していく、この打ち出し続けていくということが大事なのではないかと私は常々思っているところです。時代とともに雇用のニーズも変わりますし、注目される業種もまた変化してきます。そういう時代に合った、あるいはニーズの変化にも合ったそういうものを切れ目のない対策を打ち続けていくというそういう感覚もまた大事なのではないかと思います。先ほど市長の答弁もありました。そういう基本政策にのっとってこれからさらに鹿角市の雇用対策が充実して推し進められることを期待をしていきたいと思っております。  次の質問に移っていきたいと思います。次の質問は地域コミュニティのあり方でございます。この件に関しましては、基本的な部分の質問をさせていただきたいと思っております。自治会の会員が、人口が減っておりますので、会員が減少しまして自治会の活動に支障を来している地域が数多く見受けられるようになってきました。行政として金銭的、あるいは人的なそういう支援というものをこれからさらに手厚く行っていく必要があるのではないかと思いますので、その辺のところの当局の見解をお伺いしたいと思います。  鹿角市には、私が言うまでもなく、数多くの伝統行事や景勝地やそこに住むいろいろなさまざまの方のきずなというものもまたあります。このことを守って、あるいは継承してきたのが自治会の方々であります。この自治会が活性化するということが鹿角市全体の活性化に直接つながっていくという私の考え方であります。まず最初に自治会が活性化して、コミュニティが活性化して、それが鹿角市全体につながっていく。それを望むものではありますけれども、現在は自治会内の、例えば子供会やあるいは青年会、そういう部分も以前のようには活動できづらいそういう状態になってきております。少子高齢化、これがさまざまな部分に影響しているのだと実感をするところではありますが、これからの地域コミュニティのあり方につきましては今まさに転換期を迎えているのではないかと私は思います。  そもそも、自治会活動は自分の手で自分でやっていくというのが根本的な自治会活動のあり方なのだとは思います。伝統行事とか、あるいは建物の維持管理とかそういう保存する事業、あるいは会員の福利厚生だとかそういうものは自治会の仕事として、行事として捉えていかなければならないわけですが、これは市の、要するに行政の業務以外よりももっと広い鹿角市全体の根本をなす部分でもありますので、これからますます地域コミュニティ、自治会組織、そういうものは役割が大きくなっていくというか重要性を増していくと私は認識をしているところでございます。その辺も含めて、当局のその重要性という部分につきましての認識をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  地域コミュニティのあり方についてでありますが、市では市政運営の最も身近なパートナーであります自治会と共動の理念のもと、さまざまな場面で連携をし地域社会づくりを進めております。私が自治会を訪問して市民の皆様と直接意見を交わしたおらほの自治会の中では、多くの自治会が地域ごとの魅力、あるいは特長を生かしてさまざまなコミュニティ活動を生き生きと気概を持って取り組んでいることを伺い、改めて地域の元気が鹿角の元気につながるものと思いを強くしたところであります。  一方で、若者の流出や人口の減少、高齢者の増加により今後のコミュニティ活動に支障が生ずるという意見も出されておりますので、このことを踏まえ、地域課題の解決や元気づくりの取り組みを支援する地域力再生支援事業のモデル地区として甚兵エ川原と三ツ矢沢下新田・中新田自治会に事業を進めていただいております。今年度の取り組みとしては、地域課題の解決と地域資源の活用を図るため秋田看護福祉大学と連携をし住民同士の交流サロンの開設や、ボランティア除雪といった活動などを開始することとしております。  今後はこのようなモデル地区でのさまざまな取り組みを参考に従来からの自治会振興交付金や元気づくり応援補助金といった支援は継続しながら、地域におけるコミュニティ活動の維持、あるいは活性化を図るための効果的な支援策を検討してまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 児玉悦朗君。 ○3番(児玉悦朗君) これからもさまざまなあらゆる支援をしていただくという言葉も言っていただきましたので、心強い限りではあります。行政サービスが本当に市民の隅々まで行き渡るようにこれから期待をしていきたいと思っております。  次に、農産物の販売力強化ということにつきまして質問をしたいと思います。鹿角市の農産物販売額、これを上昇させるための方策として市長や関係団体が結束してトップセールスを展開する、そういう必要はないものか。また、鹿角市の農産物を専門に宣伝する特産品宣伝課というものを新設して鹿角市内外にアピールするというのも1つの方策ではないかというそういう意見でございますけれども、当局の見解を伺いたいと思います。  今までも何度となく鹿角市特産品を鹿角の顔としてアピールしてきておりますけれども、いま一つインパクトに欠ける、ちょっと弱かったのではないか。販売力というものが農家経営を強くして、そして継続性、そういうものがまた生まれて、さらに経営を強くしていくというそういう循環にしていければ、そういう循環になるためには特産品宣伝課ということを設置して強力なインパクトで鹿角市は特産品をアピールしているんだというそういう姿勢もまた必要なのではないかと考えますが、今の自民党政権ではTPPの問題もありますので、いまだにまだ農業政策というものを明確にその方向性を出していないという状況にあります。国際競争に勝てる農業というのを目指して、規模拡大という方向もあるようですけれども、はっきりとしたことは現時点ではまだわからないという状態です。こんな状態の中でも鹿角市では今田植えが真っ最中というところでございます。  これから畑作の作業も加わりますので、これからまさに農繁期ということになっております。農家の方々には本当に体をいたわって頑張って作業に励んでいただきたいと思っているところです。事故がなければいいなと思っているところであります。先日の魁新聞の中で秋田県ではTPPに参加した場合の農業生産額の試算が公表されました。その中で、特に米につきましては5割減となる見通しだという記事もありました。農業生産者のみならず、大変な状況になるのだと新聞を見ますと予測できるわけでございます。今後、これからTPPに参加するかどうかはこれから決まる、決定すると思われますが、国の政策がまだ定まらない状況の中にあっては、鹿角市の農業政策につきましては、今までも明確にポイントを絞って行われてきた、進められてきたと思います。  農産物のブランド化、あるいは農業法人の競争力の強化、そういう部分に力点を置いてやられてきたということで努力の跡がうかがわれると私は感じておりますが、販売力という点ではいかがでしょうか。今よりももっと強化する必要があるのではないかと思いますが、この点について伺いたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  農産物の販売力強化策についてでありますが、農産物の活用と販路拡大を図ることは本市の産業振興の重点課題であることから、私みずからが行うトップセールスを事あるごとに各方面、各分野に向けて実施をいたしております。その成果として、昨年においては日本サッカー協会と連携して取り組んだ鹿角ブランドPR強化事業が各種メディアで取り上げられるなど、農産物のみならず本市の魅力を広く発信することができました。今後とも私自身が広告塔としてより積極的なPR活動を継続してまいります。  新たな課の設置については、力強い農業の確立を目指し農商工間の連携による付加価値の向上を図るため、平成23年度に専門部署を設置をし各種取り組みを進めているところであります。具体的な内容として、先ほど申し上げましたかづの産業見合い市を開催し、業種を超えたマッチングと商品づくりを促進するとともに有力バイヤーを招聘しPRの機会を提供しております。また、地域の事業者の連携による新たな商品開発に当たっては助成制度を創設し、合計11件の支援を行っているほか、6次産業化を促進するため、特区制度を活用したどぶろくの製造支援やそばや米粉の利活用を進める団体への活動支援を行っているところであります。  さらには、独自にかづの牛や淡雪こまちなどの素材や商品のPRを進め、首都圏を中心に販路の開拓に至っております。こうした取り組みが確実に成果としてあらわれておりますことから、新たな課の設置については検討しておりませんが、貴重なご提言として受けとめ、今後も農商工間の連携を強化し、農家の所得向上と産業の活性化を図ってまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 児玉悦朗君。 ○3番(児玉悦朗君) 当局のこれまでの農産物のブランド化や生産についての努力については評価できるものと私も思っております。これからの時代はいいものをつくってさらにアピールするということが大事だと思います。これからの販売努力、そういうものにも大いに期待するところでございます。  次の質問に移りたいと思います。鳥獣被害対策、特に熊に絞って伺いたいと思います。熊の出没が相次いでおりますので、この点に絞って伺いたいと思います。最近は熊の出没が相次ぎまして、市民の生活にも影響が出ているという状態でございます。そこで対策として駆除するということも大事ですけれども、並行して緩衝地帯を設ける、あるいはドングリの木を植林して総合的な対策を講じていくことも必要なのではないか。熊が里におりてこない方策を考えるべきなのではないかということで、当局のその対策を伺いたいと思います。  毎年毎年、何か熊の出没の件数が多くなっているように感じているのは私だけではないような気がします。おとといも熊出没のメールが来ました。里におりてくる件数も回数も時期も早くなっているのか多くなっているのか、随分目につくと思います。とても恐いので、何とかならないのかという声も多く聞かれます。農作物の被害もさることながら、身の危険を感じるわけです。熊が頻繁におりてくるというのは、気象条件の影響で山に餌がなくなってきているから里におりてくるんだというそういうこともあるかもしれませんけれども、頭数がふえていないけれども生息範囲が広がっているのではないかと話をする方もいらっしゃいます。  熊の出没が頻繁に、山林の管理が行き届かなくなったのが大きな原因なのではないかとも思います。昔は牛の頭数も結構おりましたので、あるいは山に放牧地を持って、それが緩衝地帯になった。また、一方では炭焼きをする人が結構多かったものですから、人間が山に入る回数が結構多かったものですから、そのことが熊と人間とのボーダーラインを形成していたのではないかという考え方もあります。人間の住みかと熊のすみかを分けるというのは、生き物相手ですのでそう簡単にはいく話ではないと私も当然理解はしておりますが、人的被害が出なければいいなとメールを見ながらいつもそう思うわけです。当局としての対策といいますか、そういう見解をお願いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 熊の総合的な被害対策についてでありますけれども、昨今は人里の出没が大変ふえております。このことを踏まえまして、熊などによる鳥獣被害を軽減するため八幡平の切留平地区の旧放牧地、あるいは十和田大湯の黒森山自然公園の旧ゲレンデ敷きにブナやナラなどの広葉樹を植林することで野生動物の生息環境の確保と緩衝地帯の形成にもつながる森林整備を行っておるところであります。  今後は牧野組合、あるいは関係団体と協議しながら広葉樹林化が可能な土地の調査を行い、着実に整備を進めていくとともに農作物への被害防止対策として電気柵等を設置する農家への支援制度を継続してまいりたいと思います。なお、人里に熊が出没した場合は、連絡を受け次第、警察や猟友会と連携し、速やかに注意喚起の広報やメール配信サービスからの発信を行い、出没の箇所への看板設置といった対策を講じた上で、状況に応じて有害鳥獣駆除を行うなど、関係者一丸となって被害防止に向けて取り組んでいきたいと思っておりますし、皆様にも畑作、あるいは農作業等には十分注意をしながら作業をしていただければと思います。 ○議長(田村富男君) 児玉悦朗君。 ○3番(児玉悦朗君) 現在行っているそういう施策が功を奏して効果があらわれてくればいい。これからもいろいろな場面で関与をしていただければと思っております。  私の質問は4項目にわたって行わせていただきました。これからも市民目線で活動してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。 ○議長(田村富男君) 以上で、児玉悦朗君の質問を終わります。  暫時休憩いたします。     午後2時39分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後2時41分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     追加日程 議案の上程 ○議長(田村富男君) ただいま議案2件、請願1件が提出されました。  お諮りいたします。  ただいま提出されました議案及び請願について、これを本日の日程に追加し、直ちに議題にいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(田村富男君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。  議案第64号鹿角市商工業振興センター条例の廃止について及び議案第65号財産の処分についての2議案についてを議題といたします。  提案理由の説明を求めます。産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) 議案第64号について説明申し上げます。  議案第64号鹿角市商工業振興センター条例の廃止について。  鹿角市商工業振興センター条例を別紙のとおり廃止するものとする。平成25年5月23日提出、鹿角市長。  提案理由でありますが、鹿角市商工業振興センターを廃止するため条例を廃止するものであります。鹿角市商工業振興センターは、平成2年に改定されました第4次の鹿角市総合計画における活力ある商工業と観光の振興を推進する上で重要な役割と機能を果たす拠点施設として、平成5年度に市の単独事業によりまして建設された施設でございます。商工業関係者の研修や各種情報交換の場として活用し、商工業等の一層の振興を図ることなど、その機能を最大限発揮させるため施設の管理運営につきましては設置当初より現かづの商工会の前身である鹿角市商工会に委託し、その後、さらなる合併が進み現在のかづの商工会との無償による指定管理契約に至っている状況でございます。  商工会の統合により本施設が目指す鹿角市全域を包括した商工業の活性化に資する活動もスムーズな展開が図られている状況などから、市の第7次行政改革大綱における事務事業の見直しの中で公共施設の適正な管理運営に関しまして、商工会と協議しながら施設の利用実態に応じた効果、公立的な管理運営方法等を検証してきた結果とともに、商工会役員会を経て本年2月8日付での無償譲渡に関する要望書に引き続きまして、5月17日開催の商工会総代会での決議に伴い、同月21日付で無償譲渡申請書が提出されたことなどを受けまして、公共施設としての用途を廃止するため当条例を廃止するものであります。  なお、本議案の議決後は普通財産として建物及び備品等について、かづの商工会に無償譲渡することでご提案を申し上げるものでございます。  次のページをお願いします。  鹿角市商工業振興センター条例を廃止する案でありますが、鹿角市商工業振興センター条例は廃止する。附則として、この条例は平成25年7月1日から施行することとしております。  以上で説明を終わります。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 議案第65号をごらんいただきたいと思います。  議案第64号の条例廃止によりまして普通財産となります鹿角市商工業振興センターについて、無償譲渡するための議案でございます。  財産の処分について。地方自治法第96条第1項第6号の規定により、下記のとおり財産を処分することについて議会の議決を求める。平成25年5月23日提出、鹿角市長。  建物の表示の所在ですが、鹿角市花輪字柳田14番地1。構造等につきましては、鉄骨づくり2階建て1棟、平成6年建築です。延べ床面積は799.50平方メートル、処分の方法は無償譲渡です。処分の相手方はかづの商工会です。  提案理由は、鹿角市商工業振興センターの建物をかづの商工会の研修及び指導施設として無償譲渡するものである。  以上で説明を終わります。 ○議長(田村富男君) 提案理由の説明を終わります。  これより質疑を受けます。本2議案について、質疑ございませんか。和井内貞光君。 ○6番(和井内貞光君) 6番、和井内でございます。  この64号、65号、この議案ですけれども、財産の処分については大変いい方法だと思います。かづの商工会でずっと使ってきたわけですので、これからみずからその商工振興のために活用できるということは、非常にいい結果になってきていると思いますので、大変私は処分については賛成であります。  2つほどお伺いしたいと思いますが、この建物の耐震施設については現在どのようになっておりますでしょうか。それが1点です。それから、あそこにいずれ、今文化交流センターをつくっているわけでして、今花輪市民センターがいずれ文化交流センター、コモッセのほうに移っていくのかと思うんですが、これが敷地が連携しておりまして、広く何か連携して使えればいいのかと思わないところもないんですけれども、そんなところまで今想定されていますか。そのところの考えはないのかお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 財産の処分の65号のほうでご説明いたしましたが、平成6年の建築ということでございます。耐震的には大丈夫な建物でございます。  それから現在の花輪市民センターが移った後のこの商工業振興センターの土地との使用の連携ということでございますが、現在のところはそれぞれの土地につきましても貸与するという形で、商工業振興センターの現在の敷地につきましては、今後は商工会のほうから活用いただくという形になります。ただ、現在でもそれぞれの敷地が手狭になった際には、お互いに利活用は図っておりますので、今後ともそのような活用の仕方でいくと考えております。 ○議長(田村富男君) ほかにございませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(田村富男君) ないものと認め、質疑を終結いたします。  これより議案の付託を行います。本日提出されました議案2件、請願1件につきましては、お手元に配付しております議案及び請願陳情追加付託表のとおり、所管の常任委員会に付託し審査をお願いいたします。  以上をもちまして、本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。  お疲れさまでした。     午後2時49分 散会              平成25年 第4回鹿角市議会定例会               議案及び請願・陳情追加付託表                             (平成25年5月23日提出) 1.常任委員会  ┌──────┬─────────────────────────────────────┐  │ 委員会名 │     付       託       内       容       │  ├──────┼─────────────────────────────────────┤  │総務財政  │議案第65号 財産の処分について                     │  │常任委員会 │                                     │  ├──────┼─────────────────────────────────────┤  │教育民生  │25請願第2号 少人数学級の推進などの定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の│  │常任委員会 │       1復元をはかるための、2014年度政府予算に係る意見書採択に関す│  │      │       る請願                           │
     ├──────┼─────────────────────────────────────┤  │産業建設  │議案第64号 鹿角市商工業振興センター条例の廃止について         │  │常任委員会 │                                     │  └──────┴─────────────────────────────────────┘...