• "観光キャンペーン"(/)
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  1. 長野県議会 2022-10-07
    令和 4年 9月定例会産業観光企業委員会−10月07日-01号


    取得元: 長野県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    令和 4年 9月定例会産業観光企業委員会−10月07日-01号令和 4年 9月定例会産業観光企業委員会 産業観光企業委員会会議録(その3) ●招集年月日時刻及び場所   令和4年10月7日(金)午前10時30分、議事堂第3委員会室に招集した。 ●出席した委員の氏名   委  員  長           共 田 武 史   副 委 員 長           竹 内 正 美   委     員           小 池   清      同              石 和   大      同              大 井 岳 夫      同              加 藤 康 治      同              望 月 義 寿      同              熊 谷 元 尋      同              両 角 友 成 ●欠席した委員の氏名   な し ●説明のため出席した者の氏名  (観光部)
       観光部長                  渡 辺 高 秀    観光部次長                 丸 山 祐 子    山岳高原観光課長              小 林 伸 行    観光誘客課長                若 林 憲 彦    国際観光推進室長              小 池 秀 一 ●付託事件   10月5日に同じ ●会議に付した事件 付託事件のうち1及び観光部関係所管事務一般について ●開議時刻 午前10時26分 ●共田委員長 開会を宣した。  ▲日程宣告    観光部関係の審査  ▲観光部関係の付託事件の報告    予算案1件  ▲議題宣告(観光部関係)    付託事件及び所管事務一般を一括して議題とし、議題に関連して理事者の説明を求めた。 ◎渡辺高秀 観光部長 別添、観光部長説明要旨に基づいて説明した。 ○共田武史 委員長 第1号「令和4年度長野県一般会計補正予算(第3号)案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中、歳出 第8款 商工費中の観光部関係について、理事者の説明を求めた。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 議案、予算説明書及び別添資料1により説明した。 ○共田武史 委員長 理事者から発言を求められていたので、これを許可した。 ◎小林伸行 山岳高原観光課長 別添資料2「長野県観光の現状について(長野県観光戦略2018の進捗状況)」により説明した。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 別添資料3「観光需要喚起策について」、資料4「信州観光復興元年「秋の信州 食欲!旅欲!観光キャンペーンについて」」及び資料5「信州ユニバーサルツーリズムフォーラムについて」により説明した。 ◎小池秀一 国際観光推進室長 別添資料6「インバウンド回復に向けた取組等について」により説明した。 ○共田武史 委員長 委員の質疑等発言を許可した。 ◆小池清 委員 おはようございます。観光部の皆様方には、長くコロナによる影響があって大変御苦労いただいておるところだと思います。この先、確かにというわけではありませんけれども、第7波が収束してきまして、水際対策等も従来とは大分変わってきたものですから、関係する皆様方も本当にここ3年、大変な状況にあった中で、観光事業に対して非常に期待されておることだと思いますので、またしっかりと対応していただければありがたいと思います。  今日の説明をお聞きしても、これからちょうど秋から冬にかけて観光シーズンということで、長野県らしい観光をどれだけアピールして誘客に結びつけていくことができるかということだと思います。各県、エリアの観光関係の宣伝も同じように大変な勢いで始まっておりまして、なかなか地域間競争が非常に厳しいというのも現実だと思いますので、またそんな点も踏まえてしっかりとやっていただいて、関係の皆様方の御支援をしていただければと思います。  今日もお聞きしていると、長野県はやはり冬に向かってスノーリゾートという大きな柱があって、皆様方も力を入れてやられておると思います。ぜひ頑張っていただきたいと思うんですけれども、長野県は御案内のように広いものですから、県内広く支援していくには、皆様方も各地域の特色や状況を踏まえて対応しなければいけないということで大変だと思うんですが、一つには、私の住んでおります南信、冬場、なかなか雪もなくて厳しい状況ですし、御案内のように天竜川の舟下り観光も止まってしまって、あれ以来なかなか好転せず、事業の再開もできないといった状況が続いておりまして、この3年間に受けたダメージを回復していくにはなかなか難しいところがあるかと心配しております。  現在、以前の事業者から新しい事業をやってくれるといった話も聞いておるんですけれども、まだ具体的な動きも見えていないんですが、いずれにいたしましても、こういった今までのダメージを受けておる地域にどの程度県としててこ入れをしていただけるのか。これは宣伝だけではなくて、てこ入れをしていただかないと、とても立ち直ることができないようなエリアもあると思うんですけれども、そんな点についてはどのようなお考えでおられるのか、お聞きしたいと思います。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 ダメージを受けている観光事業者への支援についてのお尋ねでございます。特に南信州につきましては、やはり雪がないということもありまして、この秋からが勝負かと思っております。先ほどキャンペーンの中でも御説明しましたように、首都圏とJRと連携しましたプロモーションもやっておりますし、テレビ、ラジオを使ったプロモーションをやっていきたいと思っております。特に南信州につきましては、現在観光大使の峰竜太さんを使ったテレビ番組の収録を考えておりますし、あと、観光キャンペーン全体で、特に南信州はリンゴ狩りや果物狩りもこれからいい時期を迎えますので、そういったところを中心にPRをしっかりしていきたいと思っております。 ◆小池清 委員 おっしゃることは大体分かる話なもので、先ほど言いましたように、この3年間の蓄積したダメージ、もう個々ではなかなか回復できないという状況をもう一度しっかり見ていただいてお取り組みいただきたいと思います。  さらには、これから本来であればリニアの開通があと4年ということだし、三遠南信自動車道の開通は着々と進んでおるものですから、リニアの開通が遅れても静岡県との交流はこれから本格的になり、三遠南信のトンネルが開けば相当なインパクトとなることも私ども、特に南信地域は期待しております。こちらの皆さん方が旅行に行くこともあるんですけれども、静岡県や愛知県の皆さん方にこちらへ来ていただくことによって観光にとって非常に大きな効果が見込まれるわけです。今までは三遠南信が開いていなかったから山を越えて来なければいけないし、愛知県境も道路事情が悪かったですが、そうはいっても年間に60万人の方が来られておるというのを踏まえると、相当地域にとっては経済的なプラスがあったと思います。そういった部分も今までもやっていただいておるかと思いますけれども、これからはさらに力を入れて、愛知県、静岡県、何百万人という人口がお隣、1時間のところに住んでいるわけですから、ここへのアプローチをしっかりやっていただくことが非常に大事だと思うんですが、状況と、これからどうやっていただけるのか、伺っておきたいと思います。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 改めてプロモーションの話にはなってしまいますけれども、11日に全国旅行支援が始まります。そのときにやはり中京圏というのは大きなターゲットにしておりまして、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、その辺については中日新聞になりますけれども、一面広告ということで、全国に先駆けて広告を打ってまいりたいと考えております。そういったところを中心に、特に南信州の地域の観光コンテンツは、リニアの関係もございまして、少し重点的にはPRしてまいりたいと思いますので、引き続きプロモーションに力を入れていきたいと思います。 ◆小池清 委員 よろしくお願いします。以上で終わります。 ◆石和大 委員 それでは、お願いします。まず、スノーリゾート等満喫事業について、これはDX等による受入れ環境の整備を支援するということなんですが、私もこの頃あまりスキー場に行かないので分からないんですけれども、自動改札とかそういうものは、今どんな状況でどの程度整備されているのか、お聞かせください。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 スキー場の自動改札等の整備状況についてのお尋ねでございます。まとまった定量的な調査はないんですけれども、索道協会のほうに照会しますと、やはり白馬、志賀高原、菅平、そういった大きなスキーエリアでは、もう一定程度、自動改札ということで整備が進んでおります。ただ、南のほう、東信などの比較的規模の小さいスキー場におきましては、整備はまだこれからという状況でございます。 ◆石和大 委員 今回そういうところを支援するということですから、整備が済んでいろいろなものがスムーズになっていけばと思います。昔はスキー場に行くとリフト乗り場に長蛇の列ができていて本当に大変だったという思いがありますが、そういうことが改善されて、速やかに乗れて十分楽しめるようになればいいと思っています。  もう1点、リフト券について、割引率が平日割は25%、滞在割は50%で、割引上限がそれぞれ5,000円と1万円となっているんですが、これも私、この頃あまりスキー場に行かないので分からないんですけれども、リフト券は大体今、幾らぐらいなんですか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 スキー場にもよりますけれども、高いところで5,500円というところがございます。白馬や志賀高原、あとは大体4,000円台が多いかと思います。 ◆石和大 委員 そうすると、割引率25%で割引上限5,000円とはどういう意味なんですか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 アクティビティ商品につきまして、1万円台の高価格の商品もありますので、5,000円という設定をさせていただいております。 ◆石和大 委員 それは、スノーモービルとか、バギーとか、そういったもので結構な金額のものがあるということですか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 スノーシューの体験、星空観光など、いろいろな体験を盛り込んでおりますので、高価格のものにつきましては、割引上限5,000円ということで設定させていただいております。 ◆石和大 委員 次は、インバウンドです。インバウンドの回復に向けた取組ということですが、先ほどお聞きすると、やはりワクチン接種3回と検査結果のチェックが入国の条件だということになっています。外国の検査については信用するしかないんですが、今回の新型コロナの世界的な蔓延は、グローバル社会の中で人が地球上を大変多く移動することになったことによって起きたということですよね。それを閉じるわけにはいかないんだろうと思いますが、日本のインバウンドの効果というのは、大体日本中の観光消費額の数パーセントにすぎないわけです。それが、インバウンドの受入れを今は何となく大丈夫ではないかということでどんどん再開していく。これは国の施策ですが、長野県のように県民的にかなり慎重な人も多いという中で、インバウンドの受入れをいきなりどんどん再開していくことに対して、県民から懸念の声が出てくるのではないかと思いますけれども、その辺についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ◎小池秀一 国際観光推進室長 訪日外国人観光客インバウンドがこれからどんどんと入ってくる中で、逆にコロナ感染に関して県民から御懸念、心配の声があるのではないかというお尋ねでございます。  まさに今の県民感情等では、やはりそのように思われる方、かなりいらっしゃるのではないかと、委員御指摘のとおりと思っております。そのため、やはり外国人観光客の皆様にも、基本的な感染症対策は日本国内で同じルールという中でしっかり守っていただく、それから、それをあらかじめ訪日外国人観光客の方にしっかり周知していくという取組、それから、感染した場合に医療機関等へのつなぎなどの対応がしっかりとできる病院といったことが課題になってくるかと思います。  1点目の基本的な感染症対策の周知については、国でも考えておりまして、JNTO、日本政府観光局を通じまして、外国人観光客には周知を図っていくということを国も申し上げておりますし、私どもも県内に入ってくる観光客の皆様に対して、宿泊事業者等の御協力をいただきながら、マスクの着用をはじめ、守っていただきたいマナーの周知を行っていく準備を進めているところではございます。  また、2点目、もし感染してしまった場合の対応等についても、各地域できちんと医療機関、宿泊事業者、市町村等が連携して対応できるような仕組みについて、やはりこれからのスキーシーズン、長野県は多くの外国人観光客が訪れる地域となりますので、そこに向けてしっかりと対応できるように、今までも日本人観光客の皆さん、かなり多く訪れていただいた中で、既にそうした体制はかなりできつつあるんですが、再度この冬の前に、外国人観光客に来ていただいた場合でも円滑に対応ができることを各地域で確認していただきたいということをこれから各地域に申し上げて、準備を進めてまいりたいと考えております。 ◆石和大 委員 もう1点は、国内の旅行、信州割とか様々なものも全てワクチンの3回接種が条件になっているんですが、その意味があるのかどうかということを国とも協議してもらいたいと思うんです。だってみんな3回ワクチンを打っていて、どんどんその人たちが感染しているわけです。それなのに、まだまだいつまでたってもワクチン3回接種という意味があるのかどうか、国と協議してもらいたいと思うんですが、どうですか。 ◎小池秀一 国際観光推進室長 ワクチン3回接種の意味があるのかというお尋ねでございます。国の考えといたしましては、やはりワクチン3回接種を推奨しているという形で、これからまたオミクロンのワクチンも接種が推奨されてくると認識しておりますけれども、実際、日本人の場合、ほとんどの方が3回接種を受けられていると思いますが、まだまだ一部の方で接種されない方もいらっしゃるということで、国の基準が3回接種になっている中で、インバウンド訪日外国人観光客として来られる皆さんにも、同じような3回接種の証明、もしくは陰性の確認を求めるという形でございます。これについては国で水際対策も含め、様々な医学的知見、世界的な動向等も踏まえた上で御判断いただいていることとは認識しておりますけれども、国内の割引も3回接種等が条件になっておりますので、その意味があるのかということにつきましては、今後、国に確認、また意見交換をさせていただければと考えてございます。 ◆石和大 委員 そんなことでお願いしたいと思います。最後に、インバウンドが再開したときに、これからスノーリゾートも始まりますが、白馬とか外国人、今度、知事がオーストラリアに行くということですけれども、特にオーストラリアからのお客さんがかなり多く入ってくると思います。あの白馬というところは、コロナがはやり始めたときにかなり集団感染が発生していて、これにはいろいろな理由があると思うんですが、ホテルの従業員の皆さんが、寮みたいなところにいて、そこで感染が広がったということがあったと思うんです。だからそういうことについて十分対策しておかないと、特にインバウンドの中では、多くの皆さんがまたそういうことが起きるのではないかという懸念を持っていると思いますが、その対策はどうでしょうか。 ◎小池秀一 国際観光推進室長 特に白馬村では、冬にオーストラリアの観光客のお客さんが多く見えられる中で、これまで感染者、白馬でも結構出ていた時期もありましたので、そうした対応はどうかという御懸念についてのお尋ねでございます。  確かに委員御指摘のとおりなんですけれども、白馬村でもやはり昨年までのそういった事例を踏まえまして、しっかりと関係する課が連携して、どのように医療等に負荷をかけない形でこの冬を乗り切れるかといったことを村の中でも協議していますし、また、先ほど私がお答えしましたとおり、各地域で役場等を中心に観光事業者宿泊事業者、それから医療機関が連携しながら、白馬エリアにおいては、白馬村だけですとなかなか医療機関が少ないので、大町市等の病院との連携も考えながら、今、改めてこの冬に向けて体制の確認を進めているところで、私ども県といたしましても、観光部、それから健康福祉部等と連携して、フォローアップしながら体制づくりを進めているところでございます。 ◆石和大 委員 この新型コロナに関しては、本当にこの3年近く、本当にひどい目に遭っているわけでありまして、これから観光の回復を目指さなければいけないわけですが、先ほど申し上げたとおり、このグローバル社会による一つの弊害であったとも言えるわけでありますから、そういったところをさらにしっかりとお取り組みいただきたいと思います。以上です。 ○共田武史 委員長 午後1時30分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午前11時15分 ●再開時刻 午後1時28分 ○共田武史 委員長 再開を宣し、委員の質疑等発言を許可した。 ◆大井岳夫 委員 それでは、お願いいたします。何点か質問させていただきます。資料3に係る件になりますが、信州割SPECIALということでございますけれども、観光クーポン券が今回もこれまで同様2,000円と示されております。これまでの観光クーポン券につきましては、飲食店、お土産物屋さん、それからタクシー、バス、鉄道ということで、非常に幅広い範囲で利用が可能なんですが、ただ、宿泊した日の翌日までしか使えないという制限、縛りがあるものですから、使いたくてもお店が閉まっていてなかなか使えなかったり、行きたいお店がそもそも対象店となっていなかったりということも往々にしてあったかと思います。  そんな中で、この観光クーポン券、2,000円を使い切っていただくことが、加盟店もそうですし、取扱店もそうですし、地域の経済にも貢献していくことにつながるわけなんですが、これまで使われなかった金額というのはどれくらいあるのかと、そして、その使われなかったものは一体どこに行ってしまうのかということについて伺いたいと思います。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 観光クーポン券の使用状況に関する御質問でございます。観光クーポン券の精算に当たりましては、お使いになられた事業者さんから事務局のほうに精算が上がってくるまで相当時間がかかります。事業者さんによっては、かなりためてから精算に上がってくることもございまして、なかなか正確な使用率を把握するのが難しい状況ですけれども、私ども今つかんでいる確かな数字というのが、昨年度末の数字になりますが、99.1%ということで、ほぼ全額使われているといった状況です。 ◆大井岳夫 委員 分かりました。予想以上に使われているということで、大変いいことだと思いますが、そうはいいましても、残りの0.9%ですか、未使用のものがあると。これは産業労働部の関係のときにも申し上げたんですが、本来観光、その周辺産業も含めて応援をしたいという思いの中で付与されているということですから、これが0.9%といっても、それなりの大きな金額になるんだろうと思います。使われなかった、執行されなかった分というのは、恐らく一般財源化という形でほかの観光以外の目的の財源になってしまうんだろうと思いますけれども、0.9%といえども、今後の制度設計の中でできるだけ観光目的で使っていただけるように、ぜひ要望させていただきたいと思います。  続きまして、同じく資料3ですが、2の交通クーポン事業ということで、今回から初めて県独自の事業として、別枠で1人1泊、1,000円、バス、鉄道の企画切符の購入やタクシー利用等に使用できるということで示していただいています。自民党県議団で、先日、交通関係の皆様と意見交換をする機会がありまして、これまでの2,000円の枠は、バス、タクシー、鉄道も一緒くたといいますか、同じ土俵の中で勝負するということもありまして、どうしても飲食やお土産に流れてしまうという中で、ぜひ別枠で上乗せということで、こういった制度、支援策を盛り込んでほしいという要望もいただいている中において、この1,000円というのは大変期待するところでもありますし、独自での計上について大変ありがたいと思っているところです。ただ、先ほどの質問と関連しますけれども、この1,000円をしっかり使い切っていただかないことには、苦しんでいる交通事業者のプラスになってこないという考えより、質問いたします。  これも未使用時の取扱いということで、交通事業者の業界でうまく使われずに、全く未使用であればあるほど本当にもったいないチャンスロスになってしまうかと思いますので、せっかく導入していただくんですから、できるだけ宿泊をしたところから地元でこういった公共交通があります、こういう事業者で使えますという連携、アナウンスをしていただきたいと思いますが、この1,000円を使い切っていただくための手法ということでどのように考えていらっしゃるかというのが一つ。それから、利用できる交通機関等の中で、鉄道の企画切符とありまして、恐らくこれがフリーパスみたいな類いの切符限定になってしまうかと思いますが、例えば、軽井沢に宿泊された方が東御のワイナリーに行きたいということで、田中駅までしなの鉄道を使って行きましたと、そうすると、往復で1,400円ぐらいになると思うんですけれども、恐らくこの制度設計ではそのような切符は対象にならないんだろうと思います。したがいまして、この部分、もちろん鉄道会社の協力が欠かせないわけですけれども、もう少し幅広に使えるような制度設計にしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。以上、2点、お願いいたします。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 交通クーポン事業に関する御質問でございます。まず、アナウンスにつきましては、先ほども申しましたように、新聞広告などで事前に交通クーポンがあるということは周知してまいりたいと思います。また、交通クーポンの配布は宿のチェックインのときにお渡しするような仕組みになっておりまして、そのときに、私どもチラシを印刷してセットでお渡しいただくようにお願いしております。ここにQRコードがありまして、使える商品を御覧いただけるようになっておりまして、使い道の例示もイラスト等で説明させていただいております。こういった形で使い残しがないように、有効に活用いただけるように周知していきたいと思います。  それから、使い道の関係について、鉄道に関しまして、バスもそうなんですけれども、一般の運賃という形ではやはり現場のオペレーション上なかなか難しいということで、この事業を構築するに当たっては、鉄道会社さん、それからバス業界、タクシー業界と相談しながらつくってきたんですが、やはり普通運賃に使うのはなかなか難しいということで、フリー切符という形で対象にしております。しなの鉄道に関しましても、軽井沢・長野のフリー切符は活用できるようになっていますので、そういった形で使い道も周知していきたいと思います。 ◆大井岳夫 委員 分かりました。QRコードでアクセスしていけば、どこで使えるか分かるようになっています。そのとおりだと思いますけれども、それで果たしてどれだけの皆さんがそこで時間をそれなりにかけて検索して、この1,000円をどう使い切ろうということを、自主的に考えてくださるのか、自主的なアプローチをしてくださるのか。私は現時点では、全ての皆さん、先ほど100%近いと言いましたが、なかなかそこまでの数字まではいかないのではないか、よほど丁寧な説明をして、使っていただく呼びかけを直接していただかなければ、せっかくこれだけ上積みということで制度設計をしていただいても、十分な利用率にはつながっていかないのではないかという懸念もあります。  そういう中において、これは交通事業者からホテル、旅館の皆さんへのアプローチというのも当然必要だと思いますけれども、県もそういった宿泊事業者等、それから鉄道・交通事業者の橋渡しをしていただいて、宿泊していただいた皆様がせっかくの機会だからこの1,000円を使い切る形で使ってみようと思っていただけるような仕掛けというのを、ぜひ間に入ってサポートしていただきたいと思います。  続きましては、最後、2点目になりますが、当委員会の視察等々で、ワイナリーであったり、しなの鉄道であったり、様々な観光関係の皆様と意見交換、御要望をお聞きする機会をいただいています。私が住んでいる東信エリアは、千曲川ワインバレー構想ということで、特に石和委員の地元の東御市には、小規模ですけれども、ワイナリーが非常に独自の取組で頑張っていらっしゃって、全国的にも高い評価を得ていて、観光客からも大変注目されているところであります。そういった関係の皆様から御要望としてあるのが、ワイナリーといえば、当然、試飲の機会もあるわけですけれども、車で来るとなかなか試飲ができないという形で、しなの鉄道で乗っていらっしゃるケースもあると思うんですが、例えば軽井沢に宿泊された方が田中駅まで来て、タクシー等で回られることもあるんだろうと思います。ただ、ワイナリーが、観光客をさらに呼び込んで地域経済に貢献をしていくためには、ワイナリーとワイナリーを結んでいくような、例えば田中駅発でぐるっと幾つかのワイナリーを回ってまた戻ってくる、もしくは上田駅等も絡めてという取組をすることは、非常に効果的かと思います。  自治体がそのようなバスを走らせようとしても、市町村をまたぐようなワイナリーも結構ありまして、例えば、新設でいうと上田の椀子ワイナリーがありますけれども、そういったところを、市町村を横断する形でぐるっと回るような取組があれば非常にいいと考えているところです。しなの鉄道と意見交換をしたときに、軽井沢の宿泊者をターゲットにして、牟礼駅まで乗っていただいて、そしてサンクゼールさんのレストラン、そこでワインを味わっていただくという取組をされているとお聞きしました。サンクゼールさんまでということは、しなの鉄道さんにとっても長い距離を乗っていただくということで、それが大変プラスになるのは承知していますけれども、ただ、せっかく東信にこれだけすばらしいワインの拠点があるわけですから、ぜひ軽井沢、年間800万人と言われている観光客もいますので、そういった皆さんに東信エリアの中でよさを知っていただきたいと思います。そんな考えの中で、ではバスは誰が運行するのかとなったときに、それは県なのか広域自治体なのかというところで様々な考え方があると思いますけれども、ぜひ県において検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎丸山祐子 観光部次長 千曲川ワインバレーをはじめとした東信エリアのワイナリーの活用ということだと思いますけれども、実は、上田地域振興局のほうで元気づくり支援金を活用しまして、先ほど委員から御提案のありました巡回バスのようなことを考えているという話も聞いております。あと、5月には、東御市の観光協会さんが中心になって、ワインゴーランドということで、千曲、上田、坂城など、駅前でワインの試飲ができるイベント等を開催しております。この秋バージョンを何とかできないかということで、今、千曲川の特区協議会の皆さんとお話もしていまして、バスを運行するにしても、では費用は誰が持つのかとか、受け入れるワイナリーも、収穫時期や作業時期と重なってしまうと見学ができなかったりとか、スケジュール面でいろいろ調整の部分もありまして、そこを検討しておりますので、またよい提案があればぜひいただきながら、県も地元と一緒になって考えていきたいと思っております。 ◆大井岳夫 委員 分かりました。ワイナリーの皆様の自主的な取組も出てくるんだろうと思います。上田の地域振興局で検討していただいているというお答えもいただきましたので、ぜひ引き続き本庁からもサポートしていただきまして、様々な取組に寄り添っていただいて、後押ししていただければと思います。以上、要望申し上げまして、終わります。 ◆加藤康治 委員 それでは、私からも何点か質問をさせていただきたいと思います。初めに、今資料3で、観光需要喚起策ということで御説明をいただきました。私も、先週の一般質問でも取り上げさせていただいたんですけれども、先ほど部長の総括説明の中でも、物価高騰に加えてコロナの第7波ということで、観光業も非常に厳しい影響を受けているというお話がございました。  そんな中で、来週からは全国旅行支援が始まるということで、観光需要の一層の喚起が期待されるところなんですけれども、コロナ禍の影響もありまして個人旅行が増えているといった状況もあって、そうすると、貸切りバスや公共交通を活用することが減少しているというお声も聞いております。その中で、先ほど大井委員からも質問ありましたけれども、交通クーポン事業によって、公共交通機関を支援していくということで、一般質問の中でも部長から答弁をいただいたところです。  一方で、貸切りバスの支援というのも非常に重要になってくるかと思っておりまして、来週から行われる全国旅行支援の中で、こういった貸切りバスについて何か動く仕組みになるのかどうか、その辺りについて確認をさせていただきたいと思います。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 貸切りバスの支援についてのお尋ねでございます。今回の全国旅行支援の中では、割引上限額、2種類設定されておりまして、交通付旅行商品は8,000円ということで、この交通付というのは、当然貸切りバスが含まれております。これが往復2時間以上という時間の設定がございますけれども、貸切りバスを前提にした上限額の設定がされているのが一つ。それから、全体の予算額の2割につきましては団体旅行枠なんですけれども、その団体旅行の定義というのが、貸切りバスを利用したということが要件になっておりまして、全体の予算の中でも貸切りバスに配慮した仕組みになっているということでございます。 ◆加藤康治 委員 ありがとうございます。それでは、この全国旅行支援が貸切りバスの支援にもつながっていくということかと思います。ぜひそのような部分についても、バス協会がいいのか、どこがいいのか分からないんですけれども、旅行会社さんにもしっかりと周知をしていただいて、貸切りバスを活用していただけるような仕組みにしていただければと思いますが、その辺りはいかがでしょうか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 バス協会などの団体の皆様とは定期的に意見交換をする機会もございます。全国旅行支援が始まるに当たりましても意見交換をして、こういった形で旅行商品を造成していただけるように働きかけてまいりたいと思います。 ◆加藤康治 委員 ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。続いて、同じ資料3の一番下のところですけれども、合宿支援ということで、今回、対象に大学、短大、専門学校も加えるという御説明がありました。先ほども少しお話しいただいたかと思うんですけれども、この辺りはしっかり周知していただく必要があるかと思っておりまして、具体的にどのように周知をされるかというところと、あと、補助をするに当たって、どんな形で申請していただいて、それがどんな形でバックされるか、詳しい仕組みについてお尋ねをしたいと思います。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 まず、周知の関係でございますけれども、部長の冒頭の総括説明にもありましたように、首都圏でちょうどおとといから今日まで、今回、主に大学を追加しましたので、大学の生協ですとか、あるいは学生向けの旅行、合宿の旅行商品をつくっている旅行会社、合宿を多く受け入れている観光地、具体的には菅平、志賀高原の宿泊施設の方と一緒に、観光機構でキャラバンを組んで営業に回っております。そういった形で営業しておりまして、県内の旅行会社も含めまして、これから周知はしていきたいと思っております。  それから、補助の仕組みですけれども、基本的には旅行会社さんで造成をしていただきまして、観光機構が事務局をやっておりますけれども、そちらで精算事務を行っております。1人1泊当たり1,000円ということで、1旅行当たり上限30万円で、1グループが5人以上ということで設定させていただいております。 ◆加藤康治 委員 ありがとうございます。ぜひ積極的なお取組をお願いしたいと思いますが、恐らく今回の合宿支援は、菅平とか志賀高原というお話でしたので、当然冬場に向けての支援ということかと思います。お話を伺っていますと、御案内のように、夏場の合宿というのも非常に多いんですよね。特に最近、大学駅伝など非常に人気があるというか、知名度が上がってきておりますけれども、夏の菅平とか、信濃町とか、そういった辺りで合宿をされる大学もあるとお聞きしておりまして、まず大学の駅伝の監督が、例えば信濃町で合宿をしたところ、非常に状況がよかったとか、それである大会に出ていい成績を収めると、縁起がいいというか、信濃町で合宿をやればいい成績が取れるみたいな形で、引き続き毎年やっていこうといった動きもあるというお話もお聞きしております。  今回は冬に向けてということで、予算の関係もあるかと思いますけれども、状況がよければ夏場の支援も非常に有効なのではないかと思いますけれども、その辺りはいかがでしょうか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 合宿の支援の関係でございますけれども、現状、今年度はこういった形の合宿支援ということで、1人1,000円ということでやらせていただいていますが、支援の形としましては、現在、観光機構で東京に誘致推進員を配置しておりまして、そういった推進員を通じまして、合宿地とのマッチングなどといった形の支援もあります。それから、合宿に当たっては、やはり当然競技の施設や練習場が必要で、そういった情報も必要かと思いますので、今、市町村ごとにどういった競技施設、練習施設があるかというガイドブックをリニューアルしていまして、そういった営業ツールも活用しながら支援していきたいと思っております。 ◆加藤康治 委員 ありがとうございます。ぜひまたそういった部分の支援を引き続きお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続いて、資料6で、インバウンド回復に向けた取組ということで御説明をいただきました。この中で、9月14日に国に対して緊急要望を行われたといった御説明もいただきましたけれども、やはり県内に課題があって緊急要望をされたというのは当然だと思いますが、その辺りの背景を改めてお尋ねしたいのと、あと、今回、長野県だけではなくて、新潟県も巻き込んで行っていただいたと御説明がありました。やはり長野県単独で行うよりは、他県も巻き込んで行っていくというのは、国にとってもインパクトがあるのではないかと思っておりまして、新潟県を巻き込んだ背景というか、状況についても教えていただけますでしょうか。 ◎小池秀一 国際観光推進室長 インバウンド、国への緊急要望の関係で、まず、緊急要望に至った課題、背景ということでございますが、10月11日、資料の1番のところで御説明申し上げた水際対策の緩和の一歩手前で、9月7日に水際対策の緩和が行われました。このときに、個人旅行やビザの取得などが、解禁されなかった、免除されなかったということを受けまして、野沢温泉とか白馬を中心に、既に個人旅行の解禁を見越してホテル、旅館等に海外からの個人旅行の予約が結構入っていたんですけれども、9月7日で解禁されなかったので、今年も駄目か、個人旅行は行けないかということから、宿泊予約のキャンセルの問合せなどが少し起こり始めました。これがまたキャンセルになってしまいますと、海外からのお客様はスキーで1週間とかそれ以上の長期の宿泊予約を入れていただける方が多いものですから、国内の需要だけで埋め戻すのはなかなか困難ということで、この冬に海外の個人旅行が解禁されないと、スキー場周辺の宿泊業者、スキー場関連事業者にとりまして大きな痛手ということで、非常に危機感を持ちまして、なるべく早期に水際対策の緩和を実施してほしいということを緊急要望した次第でございます。  それから、2点目、新潟県と共同でやらせていただいた背景でございますが、やはり新潟県も同じ課題、危機感を持って、意識が同じであったということ、長野県同様、新潟県も外国人観光客の来訪は、スキーシーズン、冬場が中心であるという状況が1点ございます。ということで、やはり宿泊予約のキャンセルといった事態が発生しつつありまして、同じような状況であったという点が1点、それから、これまでも野沢温泉、白馬、志賀高原辺りと、あと妙高が一帯のスキーエリアになってございますので、これまでも海外に対して共同でプロモーションを行ってきたという連携実績もございます。そうしたことから、今回新潟県にお声をかけさせていただきましたところ、賛同いただきまして、共同要望という形に至った次第でございます。 ◆加藤康治 委員 ありがとうございます。9月14日に国へ要望をしていただいたことによりまして、この水際対策の緩和につながったということもあろうかと思いますので、先ほど白馬のお話もいただきましたけれども、インバウンドの回復に向けてぜひ一生懸命取り組んでいただきたいと思います。資料2で見させていただきましたけれども、もともと150万人だったのが6万人まで落ち込んでいるということで、大変な落ち込みかと思いますので、少しでも戻るような形でぜひお取組をお願いしたいと思います。  最後に、もう1点だけお尋ねして終わりにしたいと思いますが、資料4のところで、映画の「土を喰らう十二ヵ月」とタイアップしたという御説明がありました。これは映画ですので、フィルムコミッションも絡んでいるのかと思いますが、その辺りの連携の状況と、あと、これは白馬が舞台ということで、もちろん県内の方にも御覧になっていただきたいんでしょうけれども、主はやはり県外の方にこの映画を見ていただいて、長野県に訪れていただくというのが一つの目的としてあるかと思います。これを見ると、銀座NAGANOでイベントを実施するとなっていますけれども、ぜひこれは東京だけでなくて全国で周知をしていただく必要もあろうかと思うんですが、その辺りの取組について何か計画みたいなものがあれば、お尋ねしたいと思います。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 2点御質問をいただきました。まず、フィルムコミッションとの関わりですけれども、県のフィルムコミッションネットワーク、観光機構に事務局がございまして、コーディネーターをやっております者が制作会社、日活とネットワークがございまして、そういったところでコミュニケーションを取り、ロケ地などの相談に乗りながら、この映画制作に関わっております。  それから、県外へのPRということで、まず銀座NAGANOで、この映画の内容であります食や長野県の素材などを題材にしましたイベントを今、計画しております。現在のところ、まだ東京までというところなんですけれども、タブロイド紙も作成しまして、そのほかの大都市圏、県外にも積極的にPRしていきたいと思っております。 ◆加藤康治 委員 ありがとうございます。私も資料4を見させていただきましたので、インターネットで予告編を少し見させていただきましたけれども、やはり映画ですので一人でも多くの方、特に県外の方に御覧になっていただいて、映画を通して一人でも多くの方に信州のよさを実感していただいて、長野県に足を運びたいと思っていただくのが一番かと思いますので、ぜひ引き続きこういった部分の広報、周知についてもお取り組みいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。私からは以上です。 ◆望月義寿 委員 何点か質問させていただきたいと思います。まず、観光需要喚起策について、こちらは先ほど石和委員からもありましたように、新型コロナワクチン3回接種済み又は検査での陰性結果の提示が割引条件という縛りがかかっているんですが、せっかくの需要喚起策ですので、こうした縛りはないほうが気軽に利用しやすいと思います。実際、3回接種しても結局かかる人はかかってしまうわけで、陰性の証明といってもこちらは確実に陰性が証明されるわけでもないということから考えますと、特にそういう縛りは要らないのではないかと思います。  また、証明書を一々持って歩くのは面倒だという声も聞こえてきていますので、スノーリゾート等満喫事業については特にそうしたワクチンの縛りはなかったように思うんですけれども、であるならば、整合性という観点からも特に縛りを設けないで実施していただければと思うんですが、その辺りはいかがでしょうか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 全国旅行支援につきましては、国で制度の枠組みを決めてございまして、ワクチン3回接種、もしくは検査で陰性証明ということで必要になっております。県としましては、その制度の枠組みにのっとって実施してまいりたいと思います。 ◆望月義寿 委員 了解しました。この事業を実施するには国の決まりがあって外せないということなので、では仕方がないかというところなんですが、すると、同じくスノーリゾート等満喫事業に関しても、こちら国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、国庫負担10分の10ということですけれども、こちらについては、特に国からの縛りはないのでしょうか。
    ◎若林憲彦 観光誘客課長 こちらは、財源としましては地方創生臨時交付金を活用させていただいておりますけれども、事業自体は県のオリジナルの事業でございますので、そういった縛りはございません。 ◆望月義寿 委員 分かりました。なかなかその辺りの整合性が取れない制度設計がされてしまっているので、お困りだと思いますけれども、ぜひ需要の喚起、よろしくお願いいたします。  次に、資料4の観光キャンペーンの件について、ここに旅マエ、旅ナカのサポートを強化とありますけれども、私、この旅マエ、旅ナカというのは初めて聞くかと思うんですが、こちらははやった言葉なのでしょうか、それともこれから県のほうではやらせようとお考えなのか、お聞かせいただければと思います。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 すみません、どの程度周知されているのか、市民権を得ている言葉なのか分からないんですけれども、こちらで信州の旅のすゝめということで、感染対策等を啓発しているチラシがあるんですけれども、その中でも以前から使わせていただいている言葉です。 ◆望月義寿 委員 了解しました。なかなかいい言葉なので、はやるようでしたらまた続けていただければと思います。  最後に、ユニバーサルツーリズムに関してなんですが、こちらは本当に誰もが旅行を楽しめるような機会を設けるということは本当にすばらしいことだと思いますし、またそれが観光振興にもつながるわけで、ぜひこれからも積極的なお取組を要望しまして、質問を終わります。 ◆熊谷元尋 委員 よろしくお願いします。資料3の観光需要喚起策について、もう既に質問が出ておりますので、何点かお聞きしたいと思います。大井委員からも質問があったんですけれども、例えば、これまでにも観光クーポンということでお土産を買ったり、そしてまたタクシーなどにも利用できたということですが、観光クーポンのうち、交通に当たる部分の利用というのはこれまでどの程度あったのか、教えてください。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 観光クーポンの使い道という御質問かと思います。観光クーポンの使い道は、飲食、お土産ですとか、いろいろなお店、使い道があるんですけれども、業種ごと、使い道につきましては、こちらのほうでは現状、分析できておりません。 ◎丸山祐子 観光部次長 観光クーポンのことなんですけれども、精算の段階で利用者さんから出てきたものを一枚一枚集計するところの作業が、事務局で少し大変な部分もありまして、使われているお店の多い順番とか多い業種というのは集計させていただいておりまして、その中では、やはり飲食店やサービスエリアでの売店、あと例えば駅のMIDORIですとか、そういうお土産関係が多くなっております。実際、タクシーなどの交通関係については、金額的にはそんなに多くなくて、割合等は少し集計には時間がかかりますので、また改めて御報告したいと思っております。 ◆熊谷元尋 委員 昨日、委員会で商工連の役員の皆さんと懇談する機会がありました。私、そこの関係について、会長さんと立ち話で、タクシーなどはどのくらい使っているんだろうと、私はあまり使っていないのではないかと思っていてお話をしましたら、結構御自身も使われたということで、ただ今回、新たな仕組みで分けてくれたことで、そうすればかなり利用が増えるのではないかと期待をされていらっしゃいました。大井委員からも発言があったんですけれども、会長さんおっしゃるにも、しっかりとこれをPRすることが大事ではないかと、そうしないと、そのまま使わずにもうチェックアウトが過ぎてその日が終わってしまうといったことになるから、ぜひPRをしてもらいたいというお話がありましたので、またぜひしっかりとやっていただきたいと思います。  それと、この信州割の関係、また今度の交通クーポン、観光クーポンも紙でホテルに来られた方にはお渡しするんだと思うんですけれども、産業労働部のほうで、飲食店で使うクーポン、プレミアム食事券というのを今度、電子チケットということで、できるだけ飲食店の皆さんの御負担も減らしながら、なおかつそういった機会を使って少しでもデジタルに向かって取り組んでいくというようなことだと思うんです。  私は、もしデジタル化を進めるのがトレンドとなっておれば、もう徹底的にその覚悟を持ってやる必要があると思っているんです。だとすると、プレミアム食事券だけではなくて、こういった観光クーポンや交通クーポンもデジタルにすればいいのではないかと思うんです。私はデジタル化に取り組む中で不公平感が出るのではないかという思いを持っていて、まだまだ過渡期だからスマホを持っていらっしゃらない方とか、なかなか十分に使いこなせない方がいらっしゃれば、そういう方への配慮も必要ではないかと私は思っていて、だから紙でやることも分かるんですけれども、県庁を挙げてデジタル化を進めるのであれば、徹底的にやらないとなかなか進まないのではないかと思うんですが、そんな点について見解を伺います。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 こういった観光クーポンの電子化についての御質問でございます。電子化を進める上で、やはり順次、電子化を図っていくのは必要だと思っておりますけれども、今回の観光クーポン、全国旅行支援に拡大する場合には、これまでずっと使ってきていました信州割のクーポン、印刷してきたものを引き続き同じデザインのまま活用しますので、当面は紙クーポンという形で使わせていただきたいと考えております。 ◆熊谷元尋 委員 そうすると、いつ紙がなくなるのか分かりませんけれども、今、在庫としてある部分は使ってしまって、では次のときにはもう紙ではなくて、電子のクーポンでいくというようなことで理解しておけばよろしいわけですか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 すみません、全国旅行支援の期限がまだ不透明なんですけれども、12月20日までということで、その時点までの在庫分につきましては、印刷してクーポンを用意させていただいているところですので、基本的に12月末の事業終了までは紙のクーポンということで考えております。 ◎丸山祐子 観光部次長 クーポンの電子化についてのお尋ねでございます。他県では、そもそも県民割の段階から電子クーポンを発行している県もございます。実際に、県内でも最初の頃に検討もしました。産業労働部では、プレミアム食事券ですと飲食店の方の御理解とか、飲食店の方の周知で始めてみるのもあるんですが、こちらのクーポンの場合は、先ほどお話ししたように、交通のタクシー会社から飲食店、お土産と、業種がすごく多くございまして、いろいろ御意見もお伺いしたんですけれども、先ほど委員おっしゃったように、なかなか利用者の方も事業者の方もデジタルに慣れていないということで、紙でスタートしてそのまま今来ているところでございます。今後、同じような事業をやる場合には、世の中ももう大分電子化が進んでおりまして、事業者も対応できるようになってくるかと思いますので、ぜひその辺りは検討していきたいと思っております。 ◆熊谷元尋 委員 またぜひ検討していただいて、徹底的にやるならやるということでお願いします。  3番の合宿支援、先ほど質問がありました。お聞きしたいのは、体験型修学旅行等、これにはSDGsの体験学習なども含まれていると思いますけれども、私はこの体験型、いいなと思いつつも、あまりハードルを高くしないほうがいいのではないかと思ってはいたんですが、そういったものがどのぐらい実施されたのか。そしてまた合宿、今回からは大学等が入ったんですけれども、それ以前については県内で合宿の件数は何件くらいあって、そして夏に多いのか、冬に多いのか、その辺、月ごとの状況が分かれば教えてください。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 県内での合宿の実績という御質問かと思います。合宿につきましては、スポーツ合宿と文化系の合宿、大きく二つに分かれております。まず、スポーツ合宿ですけれども、実績といたしましては、コロナ前の令和元年になりますけれども、スポーツ合宿ということで約51万人受け入れております。それが令和2年になりますと7万2,000人にまで減少しております。また一方で、文化系の合宿になりますけれども、令和元年が12万8,000人余り、令和2年になりますと2,000人ぐらいということで、激減している状況でございます。月ごとの数字を持ち合わせておりませんので、また調べさせていただきたいと思いますけれども、合宿につきましては、以上でございます。  修学旅行の実績につきましては、令和2年度になりますけれども、本県、修学旅行が5万5,000人でございます。コロナ前の令和元年につきましては、17万人という実績になっております。すみません、月ごとにつきましては、数字を調べてお答えさせていただきたいと思います。 ◆熊谷元尋 委員 修学旅行の関係で、それでは修学旅行は全てSDGsの体験学習というか、そういったものと理解していいわけですか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 修学旅行のうち、対象経費ということでSDGsの体験学習の実施に要する経費につきまして補助する制度となっております。上限額としましては、人数規模に応じまして設定させていただいております。例えば、50人未満までが1校当たり5万円、50人から99人の間で10万円、それから100人から299人の間で20万円、また、300人以上ですと30万円ということで、人数の規模別に補助させていただいている状況です。 ◆熊谷元尋 委員 先ほども申し上げたように、私はあまりハードルを高くしなくて、修学旅行で長野県へ来てくださる方たちを受け入れて、そしてまた苦戦しているホテル、旅館の応援のために修学旅行を受け入れればいいのではないかと思っているんだけれども、SDGsの体験学習をされたその中身はどういうことなんですか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 対象経費としましては、体験料、施設入場料、利用料と、ほかにガイド料、指導料等がございますけれども、例えば登山、スキー、川下りといったもの、それからフードロスや農薬を学ぶということで農林業体験というメニューがございますし、気候変動やエネルギー、それから水質、動植物を学ぶようなプログラムに対して助成をしております。 ◆熊谷元尋 委員 分かりました。それと、先ほどスポーツ合宿などの周知の方法ということで、大学へ行ったり、そういった合宿の関係を扱っている旅行会社を回って周知されているといった説明がありました。この合宿、例えばスポーツ合宿にしても、先ほども信濃町ですとか菅平ということで、大体もう来ている高校や大学というのはほぼ分かると思うんです。市町村に問い合わせて、では菅平に、どういったところが来ているといえば、例えばそういう大学へもうダイレクトメールを送るか、あるいはせっかく東京に推進員の方がいらっしゃるのであれば、そういう方に早稲田へ行ってくれ、明治大学のラグビー部へ行って長野県ではこういった制度をつくったといったことをPRして、あるいはまた中京圏でもいいと思いますけれども、そういうことをやればもっと早いのではないかと思うんですが、その辺についてなさっているのかどうか教えてください。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 基本的には、これまでに来ていただいている学校さんを中心に営業をかけさせていただいております。例えば、今回、制度として合宿の部分を拡充しましたけれども、こういった場合に新たな顧客を得るということで、今まであまり回っていなかった合宿などを造成している旅行会社さんに営業させていただいていますけれども、基本的にはやはり今まで来ていただいている学校さんを中心に営業はさせていただいております。 ◆熊谷元尋 委員 それと、ガイドブックをリニューアルされたという説明もありましたけれども、合宿先を選定するときに、その大学のマネージャーなどがホームページを見て選定しているというケースも結構あるようなんです。だから、こういったガイドブックを作成するのもいいけれども、ホームページを充実して、そちらから長野県へぜひ合宿先として選んでくださいといった取組もありではないかと思うんですが、そんな点についてはいかがでしょうか。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 市町村別の競技施設等をまとめたガイドブックですけれども、紙ベースでも冊子としてまとめますが、当然ウェブのほうでも公開して、検索できるような形では掲載してPRしていきたいと思います。 ◆熊谷元尋 委員 ぜひしっかりとPRしていただきたいと思います。  それと、最後に、資料4の県外への観光PRに関連すると思うんですけれども、飯田、下伊那の県会議員と商工会の関係の皆さんと懇談する機会がありました。その中で、昼神温泉の関係で阿智の商工会長さんから、南信州の観光地というともう昼神温泉くらいしかないといっても言い過ぎではないくらい、今、昼神温泉が観光客を集めてくれるんですけれども、昼神温泉、どちらかというと中京圏からのお客さんが今でも多いし、今までも多かった。でも、もっと首都圏のお客さんを増やしたいと、やはり何といっても首都圏は人口が多いし、客層にしても首都圏の皆さんのほうがお金を使ってくれるという傾向が多分あるんだと思うんです。首都圏へ行って独自でPRしているけれども、県にもぜひ昼神温泉のことも首都圏の中でもっとPRしてほしいんだという要望も出ておりますので、そういったことについて取組をお願いしたいんですが、現状はどうなっているのか、また今後昼神温泉のPRをしていただくことができるのかどうかについてお聞きをして、質問を終わります。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 昼神温泉等の首都圏でのPRについての御質問でございます。首都圏へのプロモーションにつきましては、資料4の(3)にございますように、JRとの連携で、列車内でのトレインチャンネルで動画放映ですとか、あるいはデジタルサイネージを展開しておりまして、そういった中で映像を使わせていただくとか、あるいはテレビ、ラジオも中京圏、首都圏ということで、県内の民放さんの協力を得まして番組枠を確保させていただいて放映しておりまして、南信州をはじめ、県内全域になりますけれども、バランスよくプロモーションをかけていきたいと思っております。 ◆両角友成 委員 それでは、私からも何点か質問させていただきます。長野県の文化や歴史遺産など、長野県の魅力が広がること、また、長野県の魅力を発信する取組は旺盛に行うべきと、私もそう思っております。冬を前にスノーリゾート等満喫事業と、これ一つ見ても、そのように取り組まれていると承知しています。しかし、長期的視野で見ますと、国内でどう循環させるか、これが大切ではないかと、6月定例会でも同じようなことを申し上げたと思います。しかし、どうしてもインバウンドに頼ろうとする傾向が見てとれると、インバウンドというのは来ていただいたらありがたいと、その程度にしておいたら皆さんもどこか楽になるのではないかと思うんですが、どうしてもインバウンドインバウンドとなりがちで、私は、それはいかがなものかと思います。インバウンドの回復ということも、先ほど資料でも報告がありましたが、これは何でもありというような意味ではないと、6月定例会の予算でもありますし、例えば知事がオーストラリアにトップセールスに行くんだと、こういう方向だけでは、やはり根本的な解決にはならないのではないかと私は思っています。  令和4年度を復興元年と位置づけて実施計画を立てるなど、何とかよくしたいとの思いは理解しますが、国内の宿泊、観光、レクリエーションの動向等を見ますと、コロナの中で医療・介護現場を中心に有給休暇、年次休暇の取得がなかなか難しい、あるいは不況の長期化による家計消費支出、自由時間と旅行関連支出の伸び悩みと、そしてここに来て、10月に入ってと言ってもいいくらいですけれども、物価高騰と、この辺はしっかり直視しておく必要があると思います。先ほどまでのやり取りでも、ワンランク上ということも言われていましたけれども、やはりそれを受ける皆さんというのは本当に大変な状況であるということは言っておく必要があるのではないかと思います。インバウンドや富裕層の旅行の受入れだけでは一過性で終わってしまう危険性があるということは、今回私たちはいろいろな意味で経験したのではないかと、やはり住んでよし、訪れてよしの観光政策の理念に基づかないと、かつてのリゾートホテルがあってあちこちいじったんですが、あのように地元住民の皆さんを置き去りにした政策となってしまうと思います。  近年、観光は文化、歴史遺産巡りや美術への造詣を深めるなど、農業体験や地域伝統の織物や染色、工芸品製作の体験、海や川、湖での様々な遊び、アクティビティから森林ヨガなど、多角的に発展してきています。また、コロナ禍で進んだテレワーク等を活用したワーケーションや出張の機会を利用して余暇を合わせるブレジャーなど、新たな取組も始まっています。観光を通じて地域の活性化を図ることで、雇用を生み出し、地域住民の生活と自然、文化を守ることが観光客の満足度につながり、リピーターを増やすというサイクル、いわゆるサスティナブルツーリズムが大変重要だと今、言われています。私もSDGsのバッジをつけているんですが、この開発目標でも持続可能な観光の推進や生態系の保全、森林や自然生息地の保全、都市と農村の良好なつながりをターゲットとしています。  こうした観点から、これは6月定例会でも指摘させていただいたとおり、午前中、小池委員からもありましたように、3年間に観光が受けたダメージというのは本当に大きいということを考えたときに、やはり直接支援ということで観光業界を下支えすることについて、6月定例会のときにはこれは非常に難しいという答弁があったと思いますが、そして、収束後にはマイクロツーリズムという地域ごとの需要喚起策を推進する必要があるのではないかと思います。また、いろいろな施策を講じていただいているんですが、それが結果としてやはりインバウンドや高所得者のみが高級なホテル、旅館に泊まるといったことになってしまう観光政策ではどうなんだろうと。やはり観光地の住民の皆さんが望む形での観光客の受入れができるよう、住民と自治体、そして観光関連業界の皆さんと検討すると、ずっとやってきたと、だけれども今すぐいろいろなことをカンフル剤として打ちたいんだという思いもあることは重々承知しているんですが、繰り返しになりますけれども、住民と自治体と観光関連業界の皆さんと県の観光の中心の部隊がお互いに検討し合うという営みが私は大切だと思うんです。6月定例会からずっと考えているんですが、このことに対して、幾つか申し上げましたけれども、見解を伺いたいと思います。 ◎小林伸行 山岳高原観光課長 様々な観光に関するお尋ねをいただきました。先ほどサスティナブルというお話がありましたけれども、本当に経済、文化、環境など、その地域に暮らす皆さんが幸せ、誇りと愛着を持ってその地域で暮らし続けられるということが非常に大事なことでございまして、今も観光の政策も観光地づくりという概念から観光地域づくりということで、その地域の誇りである自然や歴史、文化に育まれた暮らしぶりそのものを観光資源としていくことで、名所旧跡というものだけではなくて、滞在型、体験型など、そこでしか得られないような体験を通じて楽しんでいただくという方向になっています。  この3年間、新型コロナの影響によりまして、観光業界は非常にダメージを受けました。対策も需要喚起を中心にした短期的なカンフル剤的な支援をやっておるのと併せて、昨年行った宿泊施設等に対するアウトドア、ワーケーションやDX化の投資、今回もスキー場、索道の関係に、将来に向かった投資に関しても支援をしていきまして、短期的な部分、中長期的な部分も併せまして支援を行っているところでございますけれども、今後の観光政策の進め方として本当にキーワードとなるのは、先ほど委員からもお話がありましたサスティナブルということだと思います。この部分を突き詰めてどのような形で持続可能な観光地域づくりを進めていくかということについて、まさに今5か年計画の中で、観光は本当に非常に裾野が広い産業でありまして、観光、それから環境、産業、交通ですとか、いろいろなものがありますので、その辺り、各部局とも連携しながら、全庁的にサスティナブルな観光地域づくりに取り組んでいきたいと考えておるところです。 ◆両角友成 委員 私なりに一生懸命何とかしたいという思いから今のような質問をさせていただいたんですが、私ら年間4回の定例会で、質問時間を見ても、皆さんと腹を割って話せるというレベルではなくて、そういう点では、皆さんは観光という分野でどうしていこうということを毎日やっていらっしゃるプロですから、本当はこうではないかというようなことを言うつもりはさらにないんですけれども、一因として今のようなことをぜひ考えていただいて、住民と自治体とそして皆さん、あるいは観光業界の皆さんと、長野県の今後をどうするんだということは機会を捉えて考えるという行為が非常に大事だということを再度申し上げておきたいと思います。何か部長、ありますか。 ◎渡辺高秀 観光部長 住民、自治体、それから業界としっかり意思疎通をして、その話をお聞きしながら行政を進めていくべきだというお話かと思います。  私も昨年来、観光部長に就任しまして、コロナ禍で非常に厳しい状況の中、まず職員と共に一緒に行ったのが、いろいろなものを共に進める観光業界の方との意見交換です。私もそこで感じたのが、本当にその実態であったりとか、非常に悩ましいコロナ禍の社会情勢の変革であったり、感染対策であったり、そういったところに協力しなければいけないという様々な思いを抱えている事業者のお考えをお聞きする中で、引き続きしっかりとその辺のところを皆さんと意思疎通をしようということで、定期的に意見交換をしたり、制度の変わり目には先ほどの交通クーポンであったり、合宿の体験の修学旅行の関係であったり、新しいものを入れてございますけれども、この辺のところも皆様からいろいろお聞きする中で進めてまいりました。  そうした精神、特に観光は情勢も変わるところもございますし、事業者の方も多いですし、先ほど来お話のあるとおり、大きいところから小さいところまで御要望も多種あろうかと思います。そういったところを今後のウィズコロナ、アフターコロナという形の中で、しっかり需要喚起策だけではなくて、将来にわたって営業していただいて発展をしていただく、そんな中でも、引き続きそこは肝に銘じて進めてまいりたいと思います。 ◆両角友成 委員 部長の答弁をいただいたので、ぜひその方向で進めていただきたいと思います。そうはいっても、また11月定例会もすぐですから、成果がどうといってもなかなか難しいと思いますが、ぜひいろいろな部分で頑張っていただきたいと思います。  交通クーポン事業ということで、今回、鉄道というところまで目を配っていただいているということは承知しました。私も本会議一般質問で、鉄道、ローカル線、どうやって残していくんだという一つの例として大糸線を挙げて、実際に自分たちで使って、それを基に地元の皆さんの思いはここにあるといったことをお伝えしたつもりです。  そのときにもお話ししましたが、JR西日本が言っているのは、例えば大糸線だったら観光客が8割だというんですよね。ということは、やはり観光に力を入れる必要があるんだと思います。観光の遺産といいますか、例えば、小谷村さんでしたら塩の道のコースだけで7コースあると、そういうことに興味のある方にとっては、武田信玄のときに塩が送られていたあの塩の道ですよね、最後はどこまでだといったら塩尻だという、それで塩尻だという話もあると聞いていますが、何か観光資源になるんだろうなと、観光客が8割だというんだったら、やはり観光に取り組む必要があるんだろうと。県内の鉄道の魅力のアピールの仕方、例えば地元のアルピコさんでしたら、上高地線を松本から終点まで往復で、地酒をたしなんでいただくような特別列車を使っているとか、先ほど大井委員からもありましたが、8月18日にこの委員会の視察でしなの鉄道に出かけた際に、カタログ等を見せていただくと、観光列車ろくもん、ぜひ乗ってみたいという気分にさせていただいて、私も機会を見て、乗ってみたいと思います。  それとか、NHKのテレビで新日本風土記をやっているんですが、あそこで高原列車、小海線のことが放映されていまして、それを見る機会がありました。JRの鉄道としては最高地点、1,375メーター、これを人はみな幸福と読むんだそうですが、レストランも最高地点ということで、1日にそばが150食ぐらい出るなんてことまで放映されていたり、鉄道神社まであって、レールが石にはめ込んであって、それが御神体だなんていうのがありました。この一番高いと言われる野辺山駅周辺では、野辺山宇宙電波観測所、何か予算が来なくなって大変だというところですが、直径45メーターのパラボラアンテナで、40周年になるそうで、30年前にブラックホールを発見したということで世界的にも有名になって、やはり私たちが星を見てきれいだという、そのきれいに見える環境が大事なんだということを言っていましたけれども、売り込むことは十分可能だと思うんです。例えば、これは山梨県になるんですけれども、清里の駅周辺ではフィールドバレエが7月29日から8月8日まで行われていて、今年で33回ということですが、初回は300人、それこそ役員さんぐらいしかいなかったのが今では3万人という方が来て、そしてその人たちが来年も来たいと。  続けますが、日本観光振興協会というのが調査報告書を出していて、ここで見ますと、地域観光振興における地域鉄道の特性と役割というところで、変化に富む自然環境、田園風景、非日常的な列車に乗車すること自体が貴重な観光体験と、地域の産業、暮らしを支え、長い歴史を持つ地域鉄道は、近代化遺産等文化資源としても価値が高いと、鉄道マニアはもとより、一般観光客にとっても地域の産業、暮らしの文化等をテーマにする観光において魅力ある体験と学習の場になると、広域を舞台にする地域の観光にとって重要な交通アクセス、移動の手段となる等々が書かれていました。このような提言とも思えるようなこと、あるいは地域での取組、そしてローカル線の周りには、赤字だ、赤字だといってもいっぱい観光の資産があると見てとれるんですが、このような提言、あるいは周りの取組等々に県としてどう関わってもらえるのか。そういうもの自体、一つ一つについてどうだと答えてもらう必要はないんですが、県として多分いろんな思いでそういうものを見たり聞いたり、あるいは読み取ったりしていると思うんですけれども、何かお考えみたいなものをお聞きできればと思います。 ◎小林伸行 山岳高原観光課長 鉄道と観光ということでお尋ねをいただきました。鉄道は全国のネットワークの中でつながっておりますので、その中で広域的にネットワークとして非常に重要なものであります。先ほどお話が出た大糸線につきましても、例えば、大糸線の塩の道の話がありましたが、県においても白馬バレーの重点支援の中で、塩の道の牛方宿の改修ですとか、鉄道駅周辺の観光資源の磨き上げ、発掘等に対しても支援を行っているところでありまして、そういった鉄道を使った観光ルートの支援もできるかと思います。あと、先ほど大井委員からも御指摘ありましたけれども、しなの鉄道沿線の問題として、やはり二次交通の問題がありまして、ワイナリーなどとどう二次交通につなげていくかということについては、これからMaaSといった目的とセットで交通を考えていくような考え方も、ICTを活用していかに鉄道からそちらに誘導していくかという考え方もありますし、様々な取組がそれぞれの路線で今、取り組まれております。我々も鉄道は非常に重要な観光資源でありますので、観光列車という視点ではなくて、ふだん使いの鉄道をいかに観光と結びつけて使ってもらうかということを、それぞれの鉄道事業者とも一緒にまた考えていきたいと思います。 ◆両角友成 委員 個々のことについて答えていただくというような世界ではなかったので、答えにくいですよね、すみません。一緒に考えてもらうということで、11月にまた聞きます。  白馬村を訪れたときも、副村長さんだったんですが、今、答弁いただいた二次交通のことについては特に言っていました。駅を無電柱化したり、いろいろやっているんだけれども、それから先、そのときに言われたのは、村が立ち上げたものに県が支援していただくということではなくて、白馬村の二次交通をどうしようかというときに最初から一緒に取り組んでいただくという姿勢をぜひ県にと、本会議で答弁を求めようとしたところ、すぐ言われても難しいという話があったんですけれども、これも頭出しで今答弁いただいたので、そういう要望も白馬村からあったということをお伝えしておきたいと思います。  長野県の観光というのがどうあるべきかとか、こうあるべきだとか、いろいろなことを皆さんと悩みながら、今までこんな経験はみんなしたことがないわけですから、今の難局を乗り切っていきましょうということを申し上げて質問といたします。ありがとうございました。 ○共田武史 委員長 先ほどの答弁の関係で理事者から発言を求められていたので、これを許可した。 ◎若林憲彦 観光誘客課長 お時間をいただきまして申し訳ございません。先ほど熊谷委員から御質問いただきました学習旅行の関係の月別の実績についてお答えさせていただきたいと思います。  令和2年度で、スキーの学習旅行も含めてですが、年間で約12万人と少ない年ではあるんですけれども、月別の傾向では、一番多い月が10月になっております。割合にして18.5%で2万3,000人余り、それから、その次が3月になります。これは主にスキーだと思われますけれども、18.1%で2万2,000人、3番目が9月で2万人ということで、1月、2月、3月が主にスキーの学習旅行と、それから普通の修学旅行は8月、9月、10月が多い傾向になっておりまして、8・9・10月でおおむね5万人という数字になっております。1月から3月までが大体5万2,000人程度になっております。以上でございます。 ○共田武史 委員長 ほかに御発言もありませんので、以上で観光部関係の質疑を終局いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、質疑を終局いたします。  ただいまから、議案の採決に入ります。第1号「令和4年度長野県一般会計補正予算(第3号)案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中、歳出 第8款 商工費、第2項 観光費について、採決いたします。本案、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で観光部関係の審査を終局いたします。  次に、本委員会の閉会中継続調査事件はお手元に配付いたしましたとおりとし、なお慎重に調査を要するためとの理由を付して、議長に申し出ることといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に、委員長報告について、何か御発言がありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  正副委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  この際、何か御発言がありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  閉会を宣した。 ●散会時刻 午後2時48分 △採決結果一覧(観光部関係) (付託議案)  ▲原案のとおり可決すべきものと決定したもの(簡易採決)    第1号 令和4年度長野県一般会計補正予算(第3号)案中     第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中      歳出 第8款 商工費          第2項 観光費...