事業の
スケジュールについてでございますが、平成29年度に事業者の選定を行い、
基本設計に着手するとともに、平成31年度に
工事着工後約2年の工期で、2021年7月の新
病院開院を目指す計画としております。総事業費、
施設整備費関連でございますが、税込みで99億2,000万円の計画としております。
10ページをお願いいたします。
県立新居浜病院整備事業落札者の決定についてでございます。
以上説明させていただきました
整備基本計画に基づき、昨年度、
愛媛大学医学部附属病院長を委員長とする
県立新居浜病院整備検討委員会を設置し、県が求める新病院の
施設整備内容を示した
要求水準書等の関連書類の審査、
入札公告、
落札者選定の審査を経まして、本年2月に鹿島・
佐藤総合計画・
白石建設工業特定建設工事共同企業体を落札者と決定し、2月19日付で
当該共同企業体と
事業契約を締結いたしました。
事業者の選定等に関する主な経緯は記載のとおりですが、下段に書いております6事業者から応募があり、レベルの高い多くの提案をいただき、県といたしましては、応募していただいた事業者に感謝しておる次第でございます。
11ページをお開きください。
落札者の
提案概要でございますが、このページには、
ポイントとなる5つの項目を記載しております。
1つ目は、先ほど申しましたとおり、落札者は鹿島・
佐藤総合計画・
白石建設工業特定建設工事共同企業体で、
代表企業は
鹿島建設株式会社となっております。
2つ目として、
鹿島グループの
施設整備方針は「安心とやさしさのよりどころ」となる
地域医療の
ランドマークとし、その方針に基づく5つのコンセプトを挙げております。
3つ目ですが、新病院は
免震構造、塔屋を除き地上6階建てで
屋上ヘリポートを整備し、2021年7月に
開院予定となっております。
4つ目、落札額は、
税込み予定価格99億1,515万6,000円に対しまして96億2,280万円となっております。
5つ目でございますが、冒頭で御説明いたしましたとおり、2月2日に開催した第2回
県立新居浜病院整備検討委員会において
落札候補者を選定し、2月8日に落札者として決定し、2月19日付で
事業契約を締結いたしました。
12ページをお願いいたします。
新
県立新居浜病院の施設概要でございますが、建物は、
延べ床面積1万9,322平米、地上6階建てで
免震構造、駐車台数は約700台を確保する予定でございます。
主な特徴といたしましては、外来及び
検査機能を集約した、患者に優しく、かつわかりやすい
ワンフロア外来、県産材の媛すぎ・媛ひのきや
新居浜別子銅山ゆかりのれんがを使用したメーンエントランス、続きまして、合理的な
部門配置や業務連携の向上に資する
スタッフラウンジの設置など、
病院スタッフが働きやすい効率的な
動線計画となっております。
13ページをお願いします。
新病院の
医療機能についてでございますが、先ほど御説明いたしました
整備基本計画の内容に沿ったものとなっております。
14ページをお願いいたします。
鹿島グループの
提案概要の主なものでございますが、さきに御説明したもの以外で、3の事業全体の
品質管理・
マネジメントにつきましては、
施設整備マネジメント室を中心とした
共同企業体内での情報共有の徹底や確実な施工を担保する有効なモニタリングの仕組み、4の
地域経済への振興では、
県内建設企業への下請発注が40%以上、5の
情報発信及びその他支援におきましては、
建設工事に関する
地元メディアとの連携等による幅広い
情報発信や工事中の災害対応に係る既存建物の簡易診断、
インフラ物資・参集場所の提供等の
病院BCP支援となってございます。
15ページをお願いいたします。
工事手順・
ローリング計画の提案についてでございますが、現病院を運営しながらの建てかえとなるため、
工事車両と職員や患者などの
一般車両動線の分離、
工事区分の明確な分離による
安全対策、診療への配慮はもとより、騒音、振動を極力抑えた工法の選定等により、近隣環境にも配慮した提案となってございます。
具体的な
工事手順といたしましては、まず1として、
診療棟建設予定地にある
仮眠室棟と
院長公舎の
先行解体工事を行います。
2といたしまして、新
診療棟建設時に大きく増加する
工事車両への対応として、
一般車両動線との交錯を避けるため、
西側市道から
工事用車両の進入が可能となるよう、市道の
拡幅工事を行います。
市道の
拡幅工事完了後及び
設計完了後に、3として、新診療棟の
建設工事に移ります。新診療棟には、繰り返しになりますが、現在、本館、別館、
救命救急センターの3つに分散している
診療機能を集約します。完成後は、これらの
診療機能を2.5カ月程度かけて移転する予定でございます。
4といたしまして、使用されなくなった別館の解体と
管理部門を
救命救急センター棟に移転するための
改修工事を行います。なお、本館につきましては、
改修工事が完了するまでの間、
管理部門が残存しておりますので、引き続き運営を継続します。
救命センター棟の管理棟への改修を終え、
管理部門の移転を行った後、5として、本館の解体及び
駐車場等の
外構工事を行う予定となっております。
これらの手順により、
病院機能を大きく停止することなく建てかえが実施できる計画となってございます。
16ページ、最後になりますが、
事業スケジュールの想定でございます。
ことしの3月から新診療棟の
基本設計に着手しておりまして、現在、
土壌汚染調査等の
事前調査準備を行っており、今後、
仮眠室棟及び
院長公舎の解体及び新診療棟の
実施設計を行い、平成31年度から新診療棟の
建設工事に着手し、約2年の工期を経て、2021年7月の新
病院開院を予定しております。その後、2022年3月末までに現本館の解体、
外構工事を行い、事業を完了する予定となっております。
以上、
県立新居浜病院整備事業の概要についての説明を終わります。
○(
大西誠委員長) ありがとうございました。
以上で理事者の説明が終わりました。
委員の皆さん、まず議題に関する質疑はございませんか。
○(
笹岡博之委員) 御説明ありがとうございます。
公営企業局として本当に大きな仕事だと思いますので、我々も成功することを心から願っております。先ほどの説明で、建物の概要についてはよくわかりました。
事業計画の中で建てかえ後に病床数を減らすことになっておりますが、人員の
配置計画はどのような形になっていくのか御説明願います。
○(
県立病院課長) 現在の
許可病床は313床でございますが、実際に稼働しているのは259床でございます。
御存じのとおり、
新居浜病院は
救命救急センターを併設しておりますので、
救急患者を受け入れるために一定数のベッドをあけておかなければならないということや、
高齢化等を踏まえた患者動向を考慮しまして240床程度必要であるという計画となっておりますが、人員体制については、現在と大きくは変わらないものと考えております。詳細につきましては、診療科の窓口の数等から院内で検討しており、その状況で看護師の数等が若干変更になる可能性もありますが、2割3割大きく変更することはないと考えております。
○(
笹岡博之委員) よくわかりました。
その上でなのですが、現人員の充足状況はどうなっているのか、看護師は確保できているのか教えてください。
○(
県立病院課長) 人員については、経営の面も考慮して対応しておるところでございまして、24時間体制の
東予救命救急センターや地域周産
期母子医療センターは、余裕がある体制とは言えません。病院からはいろんな御要望があるんですけれども、経営の部分や先ほど言いました
稼働病床の関係から勘案しますと、適正な
人員配置ができていると考えております。なお、過去には看護師の確保が厳しいという時期もございましたが、近年は、一度の採用試験で人員が確保できている状況でございます。
○(
大西誠委員長) ほかにございませんか。
○(
石川稔委員) どうも御説明、ありがとうございました。
新居浜に住んでいる者としては大変期待が大きく、
県立新居浜病院を
東予地域の
拠点病院として機能を充実していただけるよう念じているところであります。
先ほどいろいろ御説明があった中で、
県立新居浜病院整備検討委員会というのを2回やってきているんですけど、この中での大きな議論の
ポイントといいますか、どのような意見が出て、どういうふうな議論があったのかお聞かせください。
○(
県立病院課長)
整備検討委員会は、7月21日に第1回、2月2日に第2回が実施され、第1回目では、
要求水準書等の
入札公告に係る書類や
落札者選定に係る
落札者決定基準や
採点基準等について審議し、第2回目では、応募6事業者から
提案内容のプレゼンテーションを行った後にヒアリングを行い、6事業者の中から
落札候補者を選定させていただいたわけですけども、各提案について、ここはこういった機能が足らないとか、
要求水準に合致していないとか、詳細な内容確認や不十分と思われる点についての質問や、相対評価による意見が出るなど、よりよい提案の選考について議論がなされました。
○(
石川稔委員) その中で、特にどういった点に着目して
事業者選定の審査をされたのですか。
○(
県立病院課長) さきに公表しております
落札者決定基準におきまして、1000点満点のうち業者の提案による部分の
内容評価点を700点とし、11の
評価項目ごとに配点を付しておりましたが、その中で配点を高くした項目が3つございます。
1つ目、県として政策的に取り組むべき医療への対応というのが150点、2つ目、病院を運営しながらの建てかえでございますので、
工事手順・
ローリング計画の考え方というのが125点、3つ目、
地域経済への振興ということで、この部分が100点となっております。
選定した事業者の提案につきましては、先ほど言いました患者にわかりやすい
ワンフロア外来であったり、
病院スタッフが働きやすい環境であったり、また
地域経済の振興という部分で具体的かつ実効性のある提案をいただいたところが評価されたものと考えております。
○(
石川稔委員) ありがとうございます。
今の説明にはなかったように思うんですけど、よく耳にするのが、
病院機能もさることながら、病院への進入路の問題なんです。現在は国道11号線のところから北進して、それからまた左折して入っていくということになっているんですけど、今度の病院と特に国道11号線との関係、そしてまた、病院と隣接する東側の道路との関係について、今回の
整備計画の中でどうなっているのかお聞かせください。
○(
県立病院課長) まず、資料の表紙を見ていただきまして、一番手前が国道11号線、
病院敷地の左側にあたります
西側市道ですが、ここは小学生の通学路にもなっておりますので、
工事用車両を通すために病院側に拡幅いたしまして、
工事終了後に新居浜市の方で維持管理していただくという方向で、協議をすすめているところでございます。
それと委員がおっしゃられた東側道路、ちょっとわかりにくいんですけど、右の方の駐車場の木が途切れたところが東側の進入路になってございますけども、現在、市とここの
拡幅工事についても協議を進めているところでございます。
それから、国道11号線のところにバスがとまるようになっているんですけども、新病院の診療棟はちょっと奥まってきますので、病院の正面玄関までバスに進入していただくようなことで、現在、バス会社とも協議させていただいておりまして、
工事期間中だけではなく、完成を見据えた工事を進めているところでございます。
○(
石川稔委員) 確かに国道11号線のバス停から診療棟まで歩いていくというのはかなり健康な人でないと行けぬぐらいの距離で、病人が利用するんだから敷地まで入ってもらうというのが極めて合理的だと思うんですが、私がさっき聞きたかったのは、国道11号線と東側の道路の拡幅の問題で、もしバスが入ってくるのであれば、ここも拡幅する必要があるし、交差点も随分改良しないといけない。今も北側にある特別支援学校の送迎バスが出入りはしているんだけれど、窮屈なんじゃないかと思うので、その辺のところも含めて、説明していただければと思います。
○(
県立病院課長) 委員がおっしゃられた特別支援学校のあたりは、市の方の事業になりますので、こちらとしても明確なことはお答えできないんですが、特別支援学校のところの丁字路部分については、県立病院の敷地を若干引いて
拡幅工事を進めていただくようなことで、今、市と協議をしているところでございます。
それとあわせまして、繰り返しになりますが、交差点のところの右折、左折の部分ですが、現在右折レーンもない状況でございますので、そこの部分についても若干敷地を引いた形で
拡幅工事をしていただくようなことで協議を進めているところでございます。
○(
大西誠委員長) そのほか、ありませんでしょうか。
○(
毛利修三委員) よろしくお願いします。
立派な病院になることを期待しておりますが、先ほど笹岡委員からも話がありましたように、病院で特に大事なのは、先生、看護師を含め、人ということだと思います。
その中で、看護師の確保は何とかできているということでしたが、主な取り組みという中に
人材育成機能の強化ということがうたわれております。私はこれが非常に大事なんじゃないかと思うんです。そう申しますのも、県立病院のことではなく、長いこと市立病院にかかっていた知人から、先生がすぐにかわる、ちょっと病状がわかってもらえたと思ったらまた新しい先生になってというような患者の不安話が聞こえてきたので、そういうことも踏まえて
人材育成機能の強化は非常に大事な問題だと思っております。そこで今後の取り組みとしてこういう取り組みをしたいと思っているというような具体的な話がありましたら、ぜひお聞かせ願いたいんですが。
○(
県立病院課長) 現在、
新居浜病院は、三次
救急機能と地域周産
期母子医療センターの機能を担っております。
新居浜には大きな病院が4つございまして、1つの病院は慢性期医療の方にシフトしており、もう2つの病院は、関係大学の方からの医師派遣がなかなか難しくなってきているようです。
新居浜病院につきましては、ほとんどが愛媛大学の方から医師の派遣を受けている状況でございますが、これまで労働環境も悪く、救急もなかなか激務ということで医師確保が難しい状況ではあったことから、この新病院の計画と
事業者選定を行った段階で退官されました酒井前院長が、医師と看護師に来てもらえる病院づくりをしたいというコンセプトのもと、患者にわかりやすい
ワンフロア外来と、1階、2階の救命センターとか手術室があるところに、スタッフが協議できるようなラウンジを設置し、労働環境に配慮したものにしております。
あと、育成の部分についてですけれども、医療スタッフが働きやすい環境について、ハードの整備面とあわせまして引き続き検討していきたいと考えております。
○(
毛利修三委員) すぐ効果が出るような単純な話でもありませんし、なかなか難しい問題だと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
○(
大西誠委員長) 要望ということで、よろしくお願いしたいと思います。
そのほかはございませんでしょうか。
○(帽子大輔委員) 先ほど、人員のことはほぼ同じ形でというお話だったんですけども、経営の観点から、労働生産性向上と言われる中で、現状から改善されるような状況というのは生まれるのかお聞かせ願いします。
○(
県立病院課長) 繰り返しになりますけど、
人員配置の部分につきましては、
救命救急センター、それから地域周産
期母子医療センターを設置しておりますので、患者さんが来なくても医療スタッフは24時間365日当直体制をとっておかなければならないということで、現在の
新居浜病院の人件費率については、医業収益に対して若干高い給与比率となっております。
2025年の団塊の世代が75歳を超えるところを目指して、今、医療制度改革が行われており、
医療機能の分化が進む中で、他の医療機関との連携というのが大切になってきます。
新居浜病院につきましては、救命センターを抱えておりますことから
急性期医療を目指していく中で、収益を上げるためにはまずは患者の確保が重要になってくるかと思います。地域の他の医療機関との連携を強化し、適切な役割配分をすることで、経営指標の改善に努めてまいりたいと考えております。
○(
大西誠委員長) いいですか。
○(帽子大輔副委員長) どうぞ。
○(大西誠委員) 1点だけお聞きします。
先ほどの説明の選定基準のところで、
病院機能の充実とあわせて地域への貢献というようなことがあったかと思いますが、
地域経済への貢献というのは具体的にどういったことを想定しておりますでしょうか。
○(
県立病院課長) 先ほど説明いたしました地域の下請40%以上の活用という提案以外に、私どもが事業者を決定した中で、具体的な提案があった地域貢献の部分を御説明させていただきます。
その前に、県といたしましても、地元企業が参入しやすいよう、参入希望事業者を募集し、希望があった50社ほどの事業者を登録のうえ、県のホームページで公表させていただき、そういった事業者も活用してくださいということをお願いしてございます。
そこで、
鹿島グループからの具体的な
提案内容ですが、主なものとして5つの提案がございました。
まず1つ目は、建設資材の地元企業からの直接購入4.5億円以上や下請発注に係る地元企業の資金負担軽減のための現金払い、2つ目といたしましては、地元商工会議所等と連携した地元企業活用ワーキンググループの設置や現場運営に必要な飲食・物販等における
県内企業の100%活用、それから現場事務員等の地元人材の活用、3つ目といたしまして、
県内企業に対する安全環境教育や技術研修などの育成メニューの導入、4つ目といたしまして、愛媛ものづくり企業「スゴ技」データベース掲載企業の活用、それと5つ目といたしまして、県内に生産拠点を置く企業の医療資材や製品の活用といったところが、
地域経済の振興に寄与する具体的かつ積極的な提案となってございます。
それと、地元経済の振興以外の部分で、3つの提案がございました。1つ目は現場イベント等での県特産品の活用、2つ目が病院エントランスのヘルスケアモールに「太鼓カフェ」という名称のカフェを設置するということと新居浜太鼓祭りへの協賛、3つ目といたしまして、施工段階で県民参加の環境アートワークショップや施工ワークショップの開催や小中学生対象の社会科見学会、また、高校生や大学生を対象とした職業体験実習会の開催なども提案されており、経済面のみならず、地元へのきめ細やかな配慮や貢献が期待できるものとなっております。
○(
大西誠委員長) わかりやすい御説明、ありがとうございました。
非常に幅広い分野で
地域経済への波及効果が見込まれているということで、工事の経済効果は十分だと思いますが、いい機会でございますので、地域貢献への御配慮と指導の方を引き続きお願いいたしたいと思います。
そのほか、ございませんでしょうか。
○(
石川稔委員) さっきの病院の続きで1つ、8ページ
整備手法のところのデザインビルドの3番ですけど、敷地の制約が多い現地建てかえにおいてとありますが、
新居浜病院の敷地は比較的広い方じゃないかと思うんですけど、要は何を聞きたいかというと、
民間事業者のさまざまな創意工夫や独自のノウハウなどが期待できるというところがあるんですけど、当事業において、具体的にどういった点が挙げられるのかお聞かせ下さい。
○(
県立病院課長) 創意工夫の部分ですが、病院の中は医療安全、感染という部分が重要な問題になってきますので、汚染経路と清潔経路の区分、患者動線とスタッフの動線の区分など、どうしても素人が考えると動線が交錯する部分が出てくるということで、専門的見地からの創意工夫が挙げられます。
それと、先ほど言いましたスタッフが働きやすい環境の一例として、診療棟2階と3階に
スタッフラウンジを設置するといった提案がございましたが、私どもは
救命救急センターのHCUがあります2階とか手術室等があるところでスタッフが集まってミーティングするという部分では、会議室といったかたいイメージのものしか想定できないんですけども、飲み物をとりながら気軽にミーティングできる多職種交流が可能な
スタッフラウンジの設置という発想は、
民間事業者独自の発想によるものとして挙げられます。
それと繰り返しになりますが、患者にわかりやすい、そしてスタッフが気持ちよく仕事ができる、そういった動線部分が専門業者のノウハウになってくるのではないかと考えております。
○(
大西誠委員長) 休憩いたします。10分後、11時5分から再開をいたします。
午前10時53分 休憩
――――――――――――――
午前11時3分 再開
○(
大西誠委員長) 再開をいたします。
せっかくの機会でございますので、所管事項も含めて質問をお受けしたいと思います。
○(越智忍委員)
新居浜病院の建てかえを本当にうらやましいなと思いながら、次は今治病院と期待を込めているんですが、それはさておき、ここに出ております議員も含めて、議員をやらせていただいておりますといろんな御要望をいただくことがあります。その中で、県立病院に関しては、特に生活様式が変わってきているのか、個室の要望が非常に多いということもあり、中央病院建てかえのときにかなり個室の数をふやされ、大分充足していると聞いておりますが、
新居浜病院の場合の現在の個室数と、建てかえた場合の新しい個室数について、わかれば教えていただきたいのですが。
○(
県立病院課長) まず、現在の個室数は46でございまして、新病院の
整備基本計画では、同程度の47になっております。
松山地域では個室の希望が多いのですが、それ以外の地域では、個室が有料ということもございまして、利用率が若干低くなっております。個室を作っても入っていただけないと無駄な投資になりますので、委員おっしゃられるように、一定数は確保しなければならないんですけども、自治体病院の場合は
許可病床数の30%以内という縛りもございますので、そこを踏まえまして、繰り返しになりますが、現在46、
基本計画では47ということで設定しておりますが、利用見通しも踏まえた事業者からの提案と
基本計画をすり合わせまして、現在、詳細な部分を詰めております。
○(越智忍委員) ありがとうございました。
30%以内という縛りがあるというのは今初めて知りました。地域によって個室希望の状況なんかも違うということで、今後、稼働率も含めて十分詰めていただき、適正な病床数の確保をお願いしたいと思っております。
もう一点、構いませんか。
○(
大西誠委員長) はい、どうぞ。
○(越智忍委員) 昨今、特に南海・東南海関係の災害対応もよくいろんなことで課題となってまいります。今治警察署を先般建てかえていただきましたが、非常用発電装置をビルの5階か6階の高いところに持っていったりしています。
新居浜病院の場合、若干標高があるようですから、水没等々のおそれは余り考えられないのかもしれませんけども、特に何か災害対応等々に関して意を用いた部分なんかがあれば教えていただきたいと思うんですが。
○(
県立病院課長) 病院設備の場合、重要な機器等もございますので、自家発電装置を設置するのが通常でございまして、現在の病院も設置しております。
それから、委員おっしゃいますように、津波といいますか、水没の心配はないんですけども、先ほどお示ししました資料の表紙部分の左側部分に川がございまして、これは砂防課の方にあふれた場合の対応という点で確認はさせていただいているんですけども、そういったところも踏まえ、通常ですと地下1階に給食室とか、そういった設備を設置したりするんですが、今回はそういった部分も地下に設置せず、水没による被害が最小限となるよう地上のみの施設ということで整備していく方針でございます。
○(
大西誠委員長) そのほかはございませんでしょうか。
○(
石川稔委員) 駐車場の関係で、非常に簡単なことなんですけど、5ページの駐車場の台数が新病院は546台となっております。13ページの方は事業者の方から提案があったのが703台ということで、百五、六十台の差があるんですけども、この差というのは、結構な面積になるだろうと思うんですが、どういうことで数字が動いたんでしょうか。
○(
県立病院課長) もう一度表紙を見ていただきまして、南西の角からの完成予想図でございますが、一番手前の角のスペースは、現在未舗装で、地元の子供さんが使うグラウンドになっていたかと思います。その部分については、
整備基本計画では活用しないということとしておりましたが、事業者提案では、大規模災害時に診療棟に近い駐車場にテント等を設置し、トリアージスペースとしての利用を想定しているため、このグラウンドも含めて駐車場として活用するということでの提案になってございます。
それと、あと既存のヘリポート周辺も
工事用車両の駐車場として利用する計画で、
工事終了後もその場所を駐車場として活用することとしたため、
整備計画よりも駐車台数が増加したというところでございます。
○(
石川稔委員) 駐車場にこだわって恐縮ですが、6ページの現配置図では、職員の駐車場ということで234台分のスペースがあるんですけど、新しい方にはそういうところがないように思うんだけど、それはちゃんと確保されるんでしょうか。
○(
県立病院課長) 先ほど言いました現在グラウンドになっておるところは、病院までの距離があるため、職員駐車場として割り当てる予定で、病院に近いところを患者用にと考えておりますが、職員駐車場につきましても計画以上の台数は確保しております。
○(
石川稔委員) あと一つだけ聞いておきます。
現在のヘリポートの利活用なんですけど、今の場所は比較的診療棟から遠いこともあって、余り使っているような感じではないんですが、今度、新診療棟屋上に設置予定のヘリポートとの違いはどんなところなんでしょうか。
○(
県立病院課長) 現在のヘリポートでございますが、15ページを見ていただいたらわかりやすいかと思いますけども、右手の方のHという記号がヘリポートで、これが特別支援学校の隣にあるんですが、ここに搬送された場合、国道11号線からずっと勾配がございまして、そこをストレッチャーに乗せて患者さんを搬送するといったらすごい距離がございます。
現在の運用といたしましては、ヘリコプターが着く前に、消防署へ救急車を要請し、患者をヘリコプターから救急車に乗せかえた上で救命センターの方に運ぶという運用をしてございます。しかし、この方法では、大規模災害が起こったときに救急車自体が来られないことも想定されるため、新診療棟屋上にヘリポートを設置することといたしました。
なお、昨年2月からドクターヘリの運用を開始しておりますが、ドクターヘリの搬送先実績として、
新居浜病院は6件、基地病院となっております中央病院が147件でございます。
新居浜病院の6件は、少ないんじゃないかと思われますけども、現在屋上にヘリポートがあります市立宇和島病院も10件ということで、
救命救急センターの近くのところは救急車で対応していただいて、遠くといいますか、途中で新居浜におろした方がいいというような方についてのみそういう対応をしているのかなと思います。一応、
新居浜病院が6件と市立宇和島病院が10件という実績でございますので、一定の活用はされているものと認識しております。
○(
大西誠委員長) ほかに質問はありませんか。
○(
笹岡博之委員) 院内保育所のことをちょっとお伺いしたいんですが、今回の建てかえの中に院内保育所は入っていないんですが、現状のままお使いになるということなんでしょうか。
○(
県立病院課長) 院内保育所につきましては、現在、中央病院と
新居浜病院に設置をして運営しております。それで、ちょっと見にくいですが、15ページをあけていただいて、上の方に(3)という別館の印があり、その右上の四角い中に小さい四角があると思います。そこは昔、
経済労働部の関係でウエルケアハウスというのを建てて使っておったのですが、もう使用が終わったということで
公営企業の方に移管を受けまして、ここで院内保育所を運営しております。いろいろ改修を行いながら使っているわけなんですけども、まだ使用可能ということで、ひき続きここで院内保育所を運営させていただきたいと考えております。
○(
笹岡博之委員) 保育士確保が大変だというような話もよく聞くんですが、それともう一つがスペースの問題で、現在、女医・看護師の子供が入っても十分なスペースがある状態なのかどうか。院内保育所に入りたいんだけれども、保育士とかスペースの問題で入れないといったようなことはないのかとか、その辺はどんなんでしょう。
○(
県立病院課長) 院内保育所につきましては、外部委託ということで、民間の専門の事業者さんの方に委託しております。
それで、
新居浜病院につきましては、定員15人に対して登録園児が9人でございます。常勤の保育士が4人確保されておりますので、女医・看護師にも使っていただいておりますが、交代勤務で使ったり使わなかったりということで、9人が同じ日に全員固まるということもございませんので、今のところは定員にも余裕がある状況でございます。
○(
笹岡博之委員) わかりました。きょうは新居浜の方が主ですから、ほかのところは、またの機会に聞かせていただきます。
新居浜病院の緊急時の対応ということで、今、越智委員の方から災害対応についての質問はございましたけども、水の確保については、現在も多分緊急発電と一緒にやられておるんだろうとは思いますが、今の状態と、今度の新病棟で改善されるところがあれば教えていただきたい。
○(
県立病院課長) まず、現在は市の貯水塔で対応しており、井戸の利用はしておりません。
新病院でございますけども、浅い井戸は地元の方の井戸に影響しますので、深井戸を掘って、災害時の水が確保が可能となるよう整備をする予定にしてございます。
○(
大西誠委員長) 田中課長、笹岡委員からの先ほどの院内保育所に関する質問の答弁資料ですが、7ページの資料では院内保育所と医師公舎というのがちゃんと明記されておるということで、現状のまま改修しないで使用するということでよろしいですね。
○(
県立病院課長) 済みません。ちょっとページを誤っておりました。
医師公舎は、
救命救急センター棟を建てたときに一緒に建てたものでございますので、現状のまま使用する予定です。
去年、おととしと、2年かけて傷んでおりました外壁等の補修もしておりますので、建屋自体はそのまま使用させていただきます。
○(
大西誠委員長) ということでございます。
ほかに質問はございませんか。
○(
毛利修三委員)
電気事業の関係で、ちょっと基本的なことをお聞きしたいんですが、電気料金の更改については、もちろん小売の全面自由化が進む中でいろいろお考えはあろうかと思いますが、愛媛の場合、過去苦労された経験も踏まえてのことなんですが、どのような方針で行ったのかお聞きしたいんですが。
○(
総務課長) 愛媛県
公営企業管理局では、9発電所10基の発電施設を運営しており、平成27年8月に運転を開始しました畑寺発電所を除く9基の発電設備につきましては、四国電力と平成22年度から15年間、電力受給に関する基本契約を締結しておりますけども、9基のうち再生可能エネルギー固定価格買取制度、いわゆるFITに移行しました2基については、今、固定料金が適用されている状況でございます。
残る7基に係る平成30年度以降の売電方法につきましては、四国電力との基本契約の解約も含めた多様で幅広い選択肢の中から、電力の市場価格や他県の動向なども注意しながら慎重に検討を行った結果、平成30年度と平成31年度の2年間については、引き続き四国電力に売電することが最も適当であるという結論に至りまして、昨年度料金交渉をいたしました。
交渉におきましては、市場価格が近年下落傾向にありますことから、現行の1kWh当たり8円43銭を下回ることが予想されましたけれども、粘り強く交渉した結果、1kWh当たり8円44銭ということで、1銭ではありますが単価アップを確保できております。
なお、次回の契約につきまして、また2年後になりますけれども、新電力等を対象とした競争入札など多様な選択肢の中から、全国の動向を注意し、
健全経営にとって最適な方法を検討してまいりたいと考えております。
○(
毛利修三委員) 平成30年度、平成31年度は四国電力と契約ということで、経営の安定という意味では、そういう方向で良いと思っておりますが、新電力に関してのリスクは、先ほど言いましたように苦い経験もあったということで、やはりある程度淘汰され、現在は経営的に安定した会社が残っている状況ではないかと思うんですがどうですか。
○(
総務課長) 過去の経緯も含めて、リスクも想定しながら総合的に検討した結果、今回は、安全性、安定性を重視したところでございます。
○(
大西誠委員長) ほかに質問はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
大西誠委員長) 質問もないようですので、以上で質疑を終了いたします。
次に、4月13日に開催されました正副委員長会議において協議、決定された常任委員会の視察についてであります。
まず、県内視察につきましては、6月4日の月曜日から8日金曜日の間に1泊2日の日程で、2委員会合同により実施することが決定をされました。組み合わせと日程につきましては、委員長間で協議をいたしました結果、本
経済企業委員会は、環境保健福祉委員会と合同で6月6日の水曜日から7日木曜日に実施することとなりました。
なお、県内視察とあわせまして、愛媛県議会地域の声を聴く会を実施することとなっております。
次に、県外視察につきましては、例年9月定例会終了後に実施しておりますが、本年は今任期最終年度であることを考慮しまして、7月23日の月曜日から27日金曜日の間に2泊3日の日程で実施することが決定されました。
県内視察、県外視察ともに、視察先や地域の声を聴く会のテーマや出席者等、詳細につきましては委員長に一任願うことで御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
大西誠委員長) 御異議ないものと認め、そのとおり決定させていただきます。
日程等々概要につきましても、内容が固まり次第、御連絡を申し上げますので、委員の皆さんの御参加をお願いいたしたいと思います。
以上をもちまして
経済企業委員会を閉会いたします。
午前11時30分 閉会...