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  1. 鹿児島県議会 2018-03-14
    2018-03-14 平成30年環境厚生委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ………………………………         午前九時五十九分開会        ……………………………… ◯ふくし山委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから環境厚生委員会を開会いたします。  この際、御報告いたします。  傍聴について十名の方から申し出があり、これを許可いたしました。  本日は、環境林務部関係の請願・陳情の審査及び県政一般であります。  請願・陳情の審査をお手元の参考資料の請願・陳情文書表により行います。  環境林務部関係の陳情は、新規の陳情一件、継続分の陳情四件であります。  まず、陳情の取り下げについてお諮りいたします。  請願・陳情文書表の一ページをごらんください。  継続分の陳情第五〇四四号指宿山川太陽光発電開発に伴う大規模林地開発反対に関する陳情書については、関連する新規陳情の提出に当たり、陳情者から取下書が提出されましたので、これを了承したいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 2 ◯ふくし山委員長 御異議ありませんので、陳情第五〇四四号は取り下げを承認すべきものと決定いたしました。  次に、新規の陳情第五〇四六号を議題といたします。  森づくり推進課長の説明を求めます。 3 ◯増永森づくり推進課長 それでは、請願・陳情文書表の五ページをお開きください。  陳情第五〇四六号について御説明申し上げます。  提出者は、大山いのちを守る会会長、吉村昌幸氏でございます。
     陳情の趣旨は、指宿市山川大山太陽光発電所の開発が計画されているが、山の環境が変化し、大規模な災害の発生が懸念されることから、林地開発許可に対する慎重な審査を求めるものでございます。  次に、状況説明でございます。  県は、森林法第十条の二第二項の許可基準に基づき、一、土砂の流出または崩壊その他の災害を発生させるおそれ、二、水害を発生させるおそれ、三、水の確保に著しい支障を及ぼすおそれ、四、環境を著しく悪化させるおそれのいずれにも該当しないかどうか審査を行うとともに、同条第六項により、地域住民の意向を十分に反映した適正な判断を行うため、指宿市から意見聴取を行っているところでございます。  今後、林地開発許可をしようとするときは、県森林審議会に諮問することとなります。  以上で、説明を終わります。 4 ◯ふくし山委員長 説明が終わりましたが、質疑がありましたらお願いいたします。 5 ◯田畑委員 この陳情は、今まで県で審査をした中で、何か事件というかそういったことがありましたか。許可をした中で、審査基準の中でもちろん許可をしますよね、それをクリアしていて工事をさせましたといった後に、それ以後に事件・事故というか、業者がそれを守らなかったと、霧島などはそうでしたよね、守らなかったというのは除いて、それ以外に何か問題というのは今まであったのか、ないのか。 6 ◯増永森づくり推進課長 林地開発におきましては、ただいま御説明申し上げました四つの基準のいずれにも該当しないと認めるときには許可しなければならないとなっておりますが、この基準と合わせまして、許可に際しまして開発中におきまして土砂の流出とか、あるいは近隣に対する騒音とか、例えば粉じんとか、そういった被害を及ぼすことがないように、あるいはそういう問題が仮に発生した場合には、この林地開発の申請者の責任において処理するということを許可条件に付しております。そういったことから、この開発許可条件を守らなかったことによる開発許可後の苦情と申しますか、そういったものについては各地で事例がございますが、それ以外の問題ということについては特別把握していないところでございます。 7 ◯田畑委員 もちろん、法の中で審査をするわけなので、慎重に審議をすること、そこは当たり前と言えば当たり前なんですよね。この件に関して行政側にも要望書みたいなのが来ているんですか。陳情が議会に対して出ているわけですよね。議会に対して執行部側に慎重に審議をしろということなんですよ。僕らから見たら、皆さんには失礼だなと思うんですよね。審議を慎重にしているのに、審議をしろというのは失礼かなと思うんだけど、執行部側に対して陳情者側からそういう要望というのは来ているんですか。 8 ◯増永森づくり推進課長 議会に対して提出されています陳情と同様の内容の要望と申しますか、陳情につきましては県には届いていないところでございます。(後ほど訂正発言あり) 9 ◯田畑委員 僕らにどうこう言う前に、行政側に言っていることなので、要望するのがいいのかなと思ったんですけど、それとこの中で陳情者が、「再度説明会の相談要請があっても受け入れないと前小川区長は業者側に伝えた」ということで載っていますよね。反対とか、慎重に工事をしていただきたいというようなことですよね。であれば、業者と市民が、その方々が幾度となく協議をしながらやるのが本当はいいのかなと思うわけですよ。業者にもこういうことをしてもらいたい、これは危険じゃないかと、そう言いながらやっていくのがいいのかなと思うんですけど、この辺について何かわかっていることはないですか。なぜ、業者側に再度、受け入れないと言ったのか、これは意味がわからないんですよね。 10 ◯増永森づくり推進課長 林地開発につきましては、許可申請がありましてから県で審査を行う仕組みになっておりまして、したがいまして、その許可申請、具体的な開発区域とか、それから規模とか、そういったものが明らかになる以前の調整かと思われます。したがいまして、委員がお尋ねの内容につきましては、どのような説明あるいは地元に対する説明会とかそういったものがなされたものかどうかについて県のほうでは把握していないところでございます。 11 ◯ふくし山委員長 ほかにございませんか。 12 ◯増永森づくり推進課長 先ほど、委員のお尋ねに対しまして、全く同様の内容の要望が行政に参っていないと申し上げたんですが、訂正をさせていただきます。要望の内容としましては、多少異なっているんですけれども、趣旨としましては、県は慎重な審査を行うことという内容の要望書を県知事宛てのものを受けております。全く同一文書ではございませんが、そういう要望書を受け付けておりますので、趣旨は同じということで訂正をさせていただきたいと思います。 13 ◯寺田委員 休憩をとってもらえますか。 14 ◯ふくし山委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時 八分休憩      ────────────────         午前十一時十八分再開 15 ◯ふくし山委員長 再開いたします。  質疑はございませんでしょうか。 16 ◯桃木野委員 状況説明のところには、意見聴取を行うこととしているとありますけど、先ほどの口頭説明では、指宿市から行っていると、たしかそのように聞こえたんですが、市からそのような意見聴取は行われているわけですか。 17 ◯増永森づくり推進課長 指宿市からの意見聴取に関するお尋ねでございますが、陳情調書としては、行うこととしているということで、調書をその段階で提出しておりますが、現時点の状況を申し上げますと、指宿市に既に意見聴取を行っておりまして、その意見書の回答を待っている段階でございます。 18 ◯桃木野委員 わかりました。 19 ◯ふくし山委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 20 ◯ふくし山委員長 それでは、ほかに質疑がないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  取り扱い意見をお願いいたします。 21 ◯大園委員 陳情第五〇四六号は、県に対し、指宿市山川の太陽光発電開発計画に伴う大規模林地開発の許可に際し、慎重な審査を求めるものであります。  林地開発の許可は、県が森林法第十条の二の許可基準に基づき、土砂の流出や水害などの災害を発生させるおそれがないか、水の確保に著しい支障を及ぼすおそれがないか、環境を著しく悪化させるおそれがないかなどの審査を行った上で判断することとなっております。  当該林地開発許可申請につきましては、現在、県が森林法第十条の二の許可基準に基づき厳格な審査を行っているところであり、我々としては、その推移を見守る必要があると思いますので、継続審査取り扱いでお願いします。 22 ◯ふくし山委員長 ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 23 ◯ふくし山委員長 それでは、採決をいたします。  陳情第五〇四六号については継続審査との御意見でありましたが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 24 ◯ふくし山委員長 御異議ありませんので、陳情第五〇四六号については継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、継続分の陳情の審査を行います。  まず、陳情第五〇三九号を議題といたします。  自然保護課長の説明を求めます。 25 ◯羽井佐自然保護課長 請願・陳情文書表の二十九、三十ページをお開きください。  陳情第五〇三九号について御説明申し上げます。  有害鳥獣の対策として、わなによる捕獲を推進するために銃による捕獲を禁止する特区の申請を行うことを求める陳情でございますが、第四回定例会以降の情勢に変化はございません。  以上です。 26 ◯ふくし山委員長 以上で、説明が終わりましたが、質疑がありましたらお願いいたします。    [「なし」という者あり] 27 ◯ふくし山委員長 それでは、質疑がないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  取り扱い意見をお願いいたします。 28 ◯大園委員 陳情第五〇三九号につきましては、陳情者の願意は現行の制度により一定の対応が可能なものと思われますが、有害鳥獣対策は喫緊の課題であり、引き続き委員会での審議が必要と考えられますので、継続審査取り扱いでお願いします。 29 ◯ふくし山委員長 ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 30 ◯ふくし山委員長 それでは、採決をいたします。  陳情第五〇三九号については、継続審査との御意見でありましたが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 31 ◯ふくし山委員長 御異議ありませんので、陳情第五〇三九号については継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第五〇四一号を議題といたします。  森づくり推進課長の説明を求めます。 32 ◯増永森づくり推進課長 請願・陳情文書表の三十五、三十六ページをお開きください。  陳情第五〇四一号について御説明申し上げます。  霧島市牧園町高千穂小谷における大規模太陽光発電建設工事についての陳情でございますが、第四回定例会以降の情勢の変化につきましては、事業者は、検討していた南側のり面の植栽について、地元集落にお知らせをした上で、クロマツ及びカシ類の植栽を行っております。  以上で、説明を終わります。 33 ◯ふくし山委員長 以上で、説明が終わりました。  質疑がありましたらお願いいたします。  質疑ございませんか。    [「なし」という者あり] 34 ◯ふくし山委員長 質疑がないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  取り扱い意見をお願いいたします。 35 ◯大園委員 陳情第五〇四一号につきましては、事業者において防風・防音のためのフェンスの設置や樹木の植栽、防じんのための敷地の緑化等を進めておりましたが、検討していた南部のり面の植栽についてもクロマツ、カシ類の植栽を行っているということであり、引き続き、これらの推移を見守りながら議論する必要があると思いますので、継続審査取り扱いでお願いします。 36 ◯ふくし山委員長 ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 37 ◯ふくし山委員長 それでは、採決をいたします。  陳情第五〇四一号については、継続審査との御意見でありましたが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 38 ◯ふくし山委員長 御異議ありませんので、陳情第五〇四一号については継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、委員会付託日から一年を経過した陳情を審査いたします。  請願・陳情処理要領第八条の規定によりますと、委員会付託日から一年を経過した陳情については、同要領第七条に規定する審査基準に基づき、採択もしくは不採択の結論を出すように努め、または審議未了の扱いにすることができるものとするとなっております。  具体的な手続としましては、採択まはた不採択の結論を出すように努めていただき、それでも結論を得られず、今定例会をもって審議未了としたいとするものについては、取り扱い意見審査未了取り扱いとしたい旨を申し述べていただき、審査未了の可否について採決を行います。  以上のように進めてまいります。  まず、陳情第五〇二三号を議題といたします。  なお、昨日お諮りしましたとおり、関係する産業支援対策監に出席をいただいております。  それでは、地球温暖化対策課長の説明を求めます。 39 ◯鳥越地球温暖化対策課長 請願・陳情文書表の三十九、四十ページをお開きください。  陳情第五〇二三号について御説明申し上げます。  電動車両用充電器の公共施設への設置、電動車両や充電器の購入・設置費用に係る補助金の予算確保を求める陳情でございますが、第四回定例会以降の情勢に変化はございません。  なお、本県の急速充電器設置状況につきまして、充電器メーカ自動車会社等で構成し、電気自動車充電インフラ整備を推進しておりますチャデモ協議会の公表資料によりますと、昨年九月二十一日現在で百二十五カ所、百三十一基となっております。  以上で、説明を終わります。よろしくお願いいたします。 40 ◯ふくし山委員長 説明が終わりました。質疑がありましたらお願いいたします。  質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 41 ◯ふくし山委員長 それでは、質疑がないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  取り扱い意見をお願いします。 42 ◯大園委員 陳情第五〇二三号につきましては、引き続き、国の次世代自動車に関する施策の動向等を見きわめながら議論したいと思いますので、継続審査取り扱いでお願いします。 43 ◯ふくし山委員長 ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 44 ◯ふくし山委員長 それでは、採決をいたします。  陳情第五〇二三号については、継続審査との御意見でありましたが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 45 ◯ふくし山委員長 御異議ありませんので、陳情第五〇二三号については継続審査すべきものと決定いたしました。  以上で、請願・陳情の審査を終わります。  産業支援対策監は、ここで退席されて結構です。
     どうもお疲れさまでした。  次は、県政一般であります。  まず、特定調査から行います。  鹿児島県地球温暖化対策実行計画(案)について地球温暖化対策課長の説明をお願いします。 46 ◯鳥越地球温暖化対策課長 それでは、鹿児島県地球温暖化対策実行計画(案)について御説明いたします。  この計画案は、昨年十一月に環境審議会で御審議いただいた後、十二月の環境厚生委員会におきまして素案として御説明させていただきました。その後、十二月十八日から一月十七日までパブリックコメント、あるいは加えて市町村への意見照会を行いまして、寄せられた御意見等を踏まえまして整えた計画案を二月に開催いたしました環境審議会で御審議いただき、一部補正を行ったものでございます。  まず、表紙をお開きください。  計画案の構成ですが、七つの章で構成しております。第一章で計画改定の背景及び意義、第二章で本県の地域特性を記載しております。第三章では、本県の温室効果ガスの排出や森林による吸収の状況等、将来の推計を記載しております。これらを踏まえまして、第四章で排出削減目標を、また、第五章では、排出抑制等のための対策や施策を記載しております。第六章は、今回新たに計画に盛り込むものでございますが、気候変動の影響への適用について記載しております。そして最後に、第七章として計画の推進体制などについて記載しております。  以下、前回十二月の委員会で御説明した内容から変更となった点等を中心に御説明させていただきたいと思います。  二ページをごらんください。  第一章の計画改定の背景及び意義といたしまして、地球温暖化の仕組みや現在の気温の状況などを記載しております。二酸化炭素濃度が工業化以前に比べまして四五%ふえていることや世界の平均気温が一八八〇年から二〇一二年の間に〇・八五度上昇していることなどを記載しておりますが、内容について変更はございません。  三ページをお願いいたします。  計画の意義について、これも変更はございませんけれども、国におきましては、現在、気候変動適応法案が国会に提出されております。この法案には、地方公共団体に対しまして、地域気候変動適応計画を策定することを努力義務として盛り込まれております。今回の実行計画におきましては、先ほど申し上げましたとおり第六章に気候変動の影響への適応について記載しておりまして、法が成立した場合には、この法に基づきます地域気候変動適応計画として位置づけられるものと考えております。  計画期間を二〇一八年度から二〇三〇年度までの十三年間とする、あるいは目標年度を二〇三〇年度とするといった点も変更ございません。  第二章の本県の地域特性は、本県の自然的・社会的特性を記載するもので、変更はございません。  第三章、温室効果ガス排出量及び吸収量の現況と将来推計でございます。まず、温室効果ガス排出量の現況ですが、前回、御説明した際には、二〇一五年度の排出量を暫定値として示しておりました。その後、国から公表されました結果等をもとに積算をし直しまして、二〇一五年度の排出量を千三百七十五万二千トンといたしました。暫定値と比べまして四十八万トンほど少なくなっております。  また、国におきましては、公表に当たりまして過去の統計データの見直しも行っておりましたので、これらを踏まえまして再計算いたしました結果、二〇一四年度以前の排出量も前回と比べて少なくなっております。  これらの結果、二〇一五年度の本県の排出量が全国の総排出量の約一%であるといった点は変わりませんけれども、一九九〇年度以降、最も多かった二〇一三年度と比べて九・五%減少しております。前回は七%減少ということで御説明させていただきました。  その下の将来推計でございますが、地球温暖化に対して特段の対応を講じなかった場合に二〇三〇年度の排出量がどのようになるかを推計したものでございます。こちらも、二〇一五年度の排出量等をもとに積算をし直した結果、九・三%の減少となりまして、前回御説明した八・四%より減少幅が大きくなっております。  四ページをごらんください。  第四章、温室効果ガスの排出・吸収の量に関する目標でございます。今申し上げました数値の変動により、目標とする削減率は若干ふえましたものの、端数処理を行いますと二四%ということで変更はございません。また、これに森林による吸収量を加えた三三%削減、こちらも変更はございません。  五ページをお開きください。  第五章、温室効果ガス排出抑制等に対する対策・施策でございますが、各部門・分野ごとに記載しております。各部門ごとに削減目標を示しておりますけれども、可能なものはそれぞれの主体の皆様が取り組むに当たりまして、わかりやすい指標となるような削減指標を記載することといたしております。このページの下にありますように、事務所や店舗など、業務その他部門におきましては、延べ床面積当たりの排出量を一つの指標といたしました。  六ページをごらんください。  家庭部門におきましては、一世帯当たりの排出量を指標といたしました。また、その下の運輸部門では、自動車一台当たりの排出量を指標といたしました。これらの指標によって、県民にとって排出削減が少しでもイメージしやすいものとなって取り組みが進むことを期待するものであります。  八ページをお願いいたします。  第六章、気候変動の影響への適応でございますが、温室効果ガス排出削減の取り組みを行った場合でも、一定の温度上昇は避けられないことから、本県におきまして、どのような気候変動の影響が既にあらわれているのか、あるいは今後予測されるのか、そしてそれらの影響による被害を回避・軽減するためにどう対応していくのかという適応策等について記載しております。  九ページをごらんください。  各分野におけます影響と適応策でございます。  この部分につきましては、今回、新たに計画に盛り込むということもございまして、第一回目の環境審議会において多くの意見をいただいたところでございます。その御意見をもとに関係課と改めて協議を行いまして、必要な修正等を行って、第二回目の環境審議会で御説明いたしました。  十ページをごらんください。  第七章、計画の推進でございますが、パブリックコメントにおきましては、推進体制の中に、教育・研究機関も明記するべきではないかといった意見がございました。現在も、地球環境を守るかごしま県民運動推進会議の構成団体として大学にも加わっていただいておりますので、この図の中にも明記するとともに、その役割も記載することといたしました。  なお、パブリックコメントでは、この御意見も含めまして四件の御意見をいただきました。その他のものは、公共交通機関の利用促進等に関するものでございまして、計画の記載内容を検討する上で参考にさせていただきました。  先日の第二回目の環境審議会におきましては、第一回目でいただいた御意見等との反映状況につきまして、御説明し、了解いただきました。そして若干の文言補正の御助言をいただきまして、計画案は適当であるとの知事への答申を決定していただいたところでございます。  今後の予定といたしましては、本日の御議論を踏まえて最終調整を行いまして、今月末までに計画決定し、公表したいと考えております。  以上で、説明を終わります。よろしくお願いいたします。 47 ◯ふくし山委員長 以上で、説明が終わりました。  特定調査事項につきまして、質問や意見等がありましたらお願いいたします。 48 ◯吉留委員 直接これとは関係ないかもしれませんけど、新燃岳等を含む火山活動が鹿児島県は盛んなんですけど、その辺の考慮というのは何かあるんですか。ニュースでよくガスをかなり排出するとか、火山活動による温暖化が一番じゃないかという感じもするんですが。 49 ◯鳥越地球温暖化対策課長 確かに火山活動によって火山灰が対流圏に滞留して、それによって太陽エネルギーが反射されて、地球の寒冷化といいますかそういったものに寄与するといった研究報告はございます。ただ、以前、京大の先生にお聞きしたことがあるんですけれども、例えば鹿児島の大正噴火等がございましたけれども、あれぐらいの噴火であっても気候変動にはさして影響はないといったお話もございまして、今回の計画において特にその辺を考慮したという経緯はございません。 50 ◯吉留委員 僕は、地球温暖化に対しては懐疑的なんです。大体この四十五億年の歴史の中で、もっと今より暖かく、要するに炭酸ガス濃度も高かった時期もあるし、地球全体が赤道まで二千メートルの氷に覆われた時期が過去三回あったというのはわかっていますから、あと氷河期も来るようなことをおっしゃる方もいるから、皆さんはしようがないよね、行政だから、決まった以上、この対策を打つけど、まあそういうのを聞きながら、先ほども言いましたけど、火山性ガスの問題が幾ら皆さんが頑張っても一回噴火するたびにそれが帳消しになるんじゃないかといったことであります。  以上です。 51 ◯田中委員 今回の温暖化計画は非常に世界的にも課題になっている有意義な計画だと思いますが、予算のことから少し、平成三十年度から十三年計画で新年度が実行元年なんですけど、この地球温暖化関係の予算が二十九年度三千万円、新年度二千万円ですよね。この新計画を打ったのに一千万円も減る理由というのは、何がこの啓発を含めて数字としての意欲が見えないというのが一点と、それから環境管理費でおおむね二千万円なんですけど、この新計画を含めた新規事業とか増額事業というそこのところを数字の一千万円の減の理由と、それから新年度の新規事業等について新しい実行計画を踏まえた事業について概要をお示しください。 52 ◯鳥越地球温暖化対策課長 委員がおっしゃいました一千万円の減といいますのは、主な大きな要因といたしましては二つございまして、一つが、今年度計画を改定するに当たっての改定のための作業の事務費、事業費、これが約四百五十万円ほどございます。それともう一つが、屋久島におけます低炭素社会モデル創造事業というのがございまして、こちらがこれまで電気自動車に対する補助、購入助成をしてきておりましたが、それが一定程度こちらの目安とする台数に至ったということと、あとは現在四カ所、充電器を島内に設置しておりますけれども、そちらの更新が必要になったということもありまして、そちらで予算を確保するといったようなところで減少がございまして、こういった結果になっております。おっしゃるとおり、インパクトという意味では、予算的にはそのようになっております。  来年度、どう取り組んでいくかということなんですけれども、一年間、私もこの所属に参りまして携わってきて、なかなかこの地球温暖化対策というのは、県民の皆さんがイメージとしてはわかるけれども、あす、あさってどうなるものではないということでなかなか直結していかないなと、行動と結びついていかないなと、そこの普及啓発、意識を持っていただくというのがやはり県にできる一番大切なことなのかなと思っておりまして、そういったことを含めまして、来年度は実際に現在も県民運動で構成団体とかいらっしゃるんですけれども、推進大会をいたします、来ていただいて協議をしたりするんですけれども、そういった団体にもむしろこちらから赴いていって、今回、実行計画をつくりましてパンフレット等もつくりますので、それらをもって実際に皆さんに御説明するですとか、これまた特定事業者、県の条例に基づきまして温室効果ガスの排出の計画書、実績とか出していただいて、優秀な取り組みをなされたところには表彰するという制度も打っていたんですけれども、そういったところだけではなくて、なかなか排出が思うようにいかないようなところも省エネルギー支援センターですとかそういったところの協力をもらいながら、こちらから行っていろいろ情報提供するとか、そういった形でしていければいいなと思っておりまして、予算的にはそういったことなんですけれども、知恵を出して汗をかけばまだまだできることがあるのかなということで来年度臨みたいと考えております。 53 ◯田中委員 私も審議会にかかわらせていただいて、意見を述べる機会があってそれは感謝しておりますけれども、地球をつかむような話なんですけど、だけど大きな課題で、この膨大な計画の啓発というかPR、委員の専門家の先生方からも出ましたけれども、ここは媒体としてはホームページとかグラフかごしまとかあるんだけど、何かこの新しい計画をつくって訴える以上、そういう啓発、PR方法はどういうことかということと、それから課長の答弁でよくわかるんですけど、地道なことも必要なんですけど、やはり知事も再生可能エネルギー、環境に優しいエネルギーで供給日本一ということと相まって考えますと、やはり打ち上げという大きな計画の広報ということも必要ではないかというのが二つ目。  それから、各家庭における一世帯当たりの削減量の数値もありますよね。今、課長からも出たかもしれないけど、県民が各家庭で理解できる温暖化対策、そういったわかりやすいチラシというか啓発のことも同時にしなければ、つくったけれども何となくぼやっとという感じで今までと変わらない項目に前年度並みの予算がついて啓発をしますよと言っても、せっかく貴重な計画の実態が事業元年から見えないものですから、ソフト面でできることであれば、そこは少し知恵を出して、総力を出して差し込んでいくべきじゃないかと思うんですけれども、考え方をお示しください。 54 ◯鳥越地球温暖化対策課長 まず、啓発関係の点でございますけれども、委員おっしゃったとおり、ホームページですとか、そういったもので公表いたしますし、家庭向けというか県民向けのなるべく具体例の入ったようなそういったわかりやすい、これは審議会でも委員から御意見をいただきましたけれども、そういったものを作成して、ただ配るだけではなくて、やはりいろいろな出前セミナーですとか、そういったいろいろな場に行って説明をしてという取り組みが必要なのかなと思っています。そういった中ではいろいろな手法を活用して、取り組みをしていきたいと思います。予算的にはいろいろ厳しい財政状況の中でまだまだこの中でできることはあるだろうということで今回計上しておりますので、この中でも精いっぱいできることをしていきたいと思います。  それと家庭での対策につきましては、こちらには一世帯当たり幾らとだけ書いてあるんですけれども、実行計画にはもう少し具体的に省エネ機器に買いかえた場合に幾ら削減できて、幾らお得ですよとか、そういったものも記載してありますし、さらにはその辺だけを抜粋したといいますか、そういったチラシのようなものもつくって説明に当たってはそれを活用して具体的にこのようなことをすればこうなるのねというようなものをイメージしていただけるようなことは考えております。 55 ◯田中委員 最後、要望的なささやかな意見なんですけれども、新たな県政ビジョンをつくって平成三十年度がその実行元年、それから温暖化計画も事業元年ですから、知事、副知事、それから関係部長のいろいろな挨拶の中で、新たな県政ビジョンを踏まえて地球温暖化対策もつくりましたということを明治維新百五十周年と同じぐらいの言葉数以上に環境部門を打ってもらいたいというのをお願いして終わります。 56 ◯ふくし山委員長 ほかに質問ございませんか。 57 ◯田畑委員 この六章の気候変動の影響、一般質問もさせてもらったんですけど、これを入れてもらってありがたいなと思うんですけれども、各部門ごとで策定をさせたんですかというのと、今後、影響する中身が変わってくると思うんですよ、そのときに各部署との連携はどのようにされるのか、それだけお聞かせください。 58 ◯鳥越地球温暖化対策課長 まず、策定に当たりまして庁内にワーキンググループというものを設けまして、その中で国がやはり適応計画といったものを示して、その中で影響評価といったそういうこちらが模範といいますか参考にできる資料をつくっておりますので、それらをたたき台にしながら意見を求めて、こういったことをうちはやっているよと、これからこういうことをするよといったようなものを入れ込んだ形でつくっております。ですので、全庁的にこれは意識をしてもらっていますし、それを強める意味でも先日の審議会にも関係課には来てもらって話を聞いて、気持ちをそのように持っていただくように心がけをしたところです。  それから今後の進捗管理ということなんですけど、一番最後のところにもありましたように、副知事をトップといたします地球温暖化対策推進本部というものを設けております。この中でこれから挙げている適応策というものは毎年毎年、進捗管理をしていくことになりますので、まず基本的にはそこでもんでいくと、加えて、国の適応法案が成立いたしましたら、また、国からも情報がそれに伴って環境省からも情報とかそういったものが来ると思いますので、それは適宜関係するところに提供して情報連携をとっていきたいと思っております。 59 ◯ふくし山委員長 ほかにございませんか。 60 ◯桃木野委員 先ほど出た家庭部門のところですが、四ページのところに、目標で二〇一三年度が百八十六万六千トンですね。これが三十年度で四七%の削減と、およそ半分になっているわけですけど、六ページのところに削減指標として二〇一五年度の家庭部門における一世帯当たりエネルギーの二酸化炭素排出量は一・九九トンで、二〇三〇年度に一・五二トンと、こうあるわけです。年度が二〇一五と二〇一三で違いますけど、この一世帯当たりの二〇一三年度の消費量というのは、この半分になっているということは、二〇三〇年度が一・五二トンですから、約二〇一三年度の一家庭当たりが三トンぐらいだったということになるんですか。二〇一三年度の数字がわかれば。 61 ◯鳥越地球温暖化対策課長 これは削減量を推計するに当たり、二〇三〇年度は世帯数が減っているという計算をしております。現在より世帯数が減る。なので、合計の数字は桃木野委員がおっしゃった四ページの数字で半減しているんですけれども、世帯数が減っている分、一世帯当たりでいくとそういうことになります。(「理解しました」という者あり) 62 ◯ふくし山委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 63 ◯ふくし山委員長 それでは、ほかにないようですので、特定調査に関する質問等はこれで終了いたします。  ここで、暫時休憩いたします。         午前十一時五十分休憩      ────────────────         午前十一時五十分再開 64 ◯ふくし山委員長 再開いたします。  ただいまの特定調査事項につきましては、委員会の中で出されましたさまざまな御意見を踏まえまして、委員長報告することでいかがかと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 65 ◯ふくし山委員長 御異議ありませんので、そのように取り扱います。  特定調査については、これで終了いたします。  次は、県政全般に係る一般調査についてであります。  県政一般について質問がありましたらお願いいたします。 66 ◯吉留委員 森林の違法伐採について、西日本は九州が多いという話を少し聞いたんですが、本県の状況はどうですか。 67 ◯鮫島森林経営課長 先般、国から調査が参りまして、平成二十九年度において一月末までですが、そういった事案があった場合に報告ということで、うちの県から挙げているのは四件でございます。そのうち、盗伐の疑いがあるものが二件、誤伐が一件、状況が不明なものが一件ということでございますが、この盗伐の疑いがある二件につきましても、一件については、スギが二、三十本ということで、非常に本数的に少ない、面積的に少ないということもございますが、警察に御相談された案件については盗伐の疑いもありということでカウントをさせていただくということで、林野では盗伐の疑いのある案件ということでカウントをされております。  また、もう一件については、面積等は不明なんですが、伐採届が間伐で所有者の方が出したものと実際に切られたやり方が違うということで、伐採された方と所有者の方が若干もめておられまして、これの案件についても警察に所有者の方が相談されたということで、厳密にいきますと盗伐というような言葉と直結する案件であるかどうかというのもあるんですが、一応、区分けがなかなか事案によって内容がいろいろ違うものですから、区分けが難しいということで、警察に相談されたものについては盗伐の疑いありと、疑義があるということのカウントになっております。  あと、一件、無断伐採というものがあるんですが、これについては、広葉樹がコンマ六ヘクタール程度ということで、これは切る場所を間違って切ってしまったということで、その後、所有者とのお話はついているという案件でございます。  あと一件については、広葉樹がコンマ〇五ヘクタール、七メートル掛け七メートルぐらいの面積なんですが、ここが切られていたということなんですが、これについては、面積も非常に小さいものですから、どういった経緯でこのようなことが起こったのかというのは不明ということで、不明案件でカウントいたしております。  いずれにいたしましても、宮崎県で若干、大きな盗伐の案件があって、森林法違反とか、有印私文書偽造の逮捕者が出たということで新聞に以前載りましたけれども、そういった大きな案件というのは本県の場合においては今のところはないという状況でございます。 68 ◯吉留委員 所有者、要するに、県外で山が自分の所有になっているかどうかもよくわからないという人たちもいるかと思うんですが、そういう人たちは、実際に切られているかどうかということはわからないという事例もあるかと思うんですが、そういう話は聞いたことありますか。 69 ◯鮫島森林経営課長 地元に全くいらっしゃらずに遠方にいらっしゃるという方がそこにたまに帰省されたら切られていたというようなことも、もしかしたらあるのかもしれませんけれども、その方が全然帰省をされていなければ、そういう案件がなかなか浮上しづらいということにはなろうかと思います。ただ、今、結構各地で皆伐も行われておりますし、森林整備の上で間伐等も行われておりまして、事業体が昔に比べますと非常に頻度が高い状態で山には入っていると思いますので、そういった中で社名もわからないような業者さんが切っているとか、そういった不審な案件があれば、ある程度、林業関係者の間、あるいは市町村への声かけということもあろうかと思いますので、その辺は市町村でも伐採届が出ていない案件については注視をしながら、県からも注意喚起の文書を宮崎県の案件があって以降二回程度出しておりますので、そこについては、そういった悪質な案件が起こらないように努めてまいりたいと考えております。 70 ◯ふくし山委員長 ほかにございませんか。 71 ◯寺田委員 先ほどの陳情・請願でも議論しましたけど、県に許認可を求めて民間がする案件というのは、皆さん方の所管だけではなくてほかのところもたくさんあると思うんですね。そのときに、当然、先ほど議論した法制上、これはもう一定の基準のもとで判断をして、手順をちゃんと踏んで、そして皆様方がこの件については、法制上適合するということで許可を与えていくという作業がこれから特に太陽光だとか風力だとか含めて所管の中でも結構出てくると思うんですね。  先ほども議論をさせていただきましたけど、民間は当然そこに一定の営利を求めて対応するわけですけれども、それを許可していく中で、皆さん方の判断基準として、法的な部分が適合する部分であったら、やはり民間は、金があって、借り入れをするなりして一定の資本を投入して、一定の方向性を出していって申請をされるわけですから、それがどうしても折り合いがつかない、表現上この言葉が適切かどうかわかりませんけど、結構いろいろなところで霧島なども含めて出てきているのも現実ですから、そこに的確な判断というのは、一定の法的な基準のもとで対応しなくてはいけないものだと思っているんです。例えば今この国はベストミックスで、産業用エネルギーだとか民間のエネルギーも含めて、これまでの水力、火力含めて、それから新エネルギー含めて、一定の方向性を国はエネルギーのあり方として出していっているわけですね。それが今度は各市町村、地方に行っても太陽光だとか、水力だ、小水力だとかいろいろなものを含めて今まで注目を浴びていなかった新しい産業がその中で起こってきているわけですよ。そこでそのことが今度は国の方向性と相まって一定の役割を果たしていくわけですから、これまで関与しなかった部分の中で行政に判断を求められることが結構出てくるだろうと、そこらあたりは、私の思い、私の考えは、一定の手続上対応していく部分については確かな基準のもとで、そしてまた防災上等も含めて一定の議論をきちっとした上で一定の方向性を出していくべきだと、そこに時間的なタイムラグを生じることなく対応していくべきだと思っていますけれども、当然、県も皆さん方もそうしていらっしゃると思うんですが、そこらあたりは、部長、どうなんですか。皆さん方の考え方、そこをきちっとしたものがないと、今まで議論してきたものがいろいろな課題が形を変えてジャッキアップしてくるだろうと思うので、県としての方向性というのはきちんとした基準といったものを持っているべきだと思うので。改めてそこらあたりの見解を聞きたいなと思ったものですからお伺いしました。 72 ◯古薗環境林務部長 一般論的な御質問でしたので、私から答弁させていただきます。  今、エネルギー産業のお話として、国で進めている施策について、一方で許認可がある場合にどのような迅速な対応をすべきかという趣旨での御発言だと理解しております。国の推し進める政策、あるいは県の推し進める政策、これについて当然に迅速な推進をしていかなくてはいけない、これは事実であります。ただ一方で、それに付随する許認可事務が生じる場合、例えば今回、我が部のケースでいいますと、太陽光発電施設を設置する場合に林地開発許可を必要とする場合、あるいは風力発電についてはそのものが環境影響評価調査の対象となるような場合で、それに対して知事意見が求められている場合、そういう場合もあるかと思います。したがいまして、まず申し上げますと、政策を推進していくという迅速な対応を求められる立場と、一方で、それに付随して許認可を必要とした場合に、法に基づいて厳格な審査を行うべき立場、これはやはり両方分けて考えなければいけないと思います。ただ、いたずらに審議をおくらせて、審査をおくらせて、さまざまな事情のもとでいたずらに審査をおくらせることも、これはやはり法の精神にもとるものだと考えております。  一般的に行政手続法ができて以降、あるいは県でも条例を持っておりますけれども、申請に対してそれに対して応答する期間、標準処理期間と申しますけれども、それについては努力義務として定めることにしておりまして、少なくともその期間内に一定の応答をするというのが行政手続法の趣旨でありますので、それに基づいて我々はそこを頭に置きながら、一方で、申請者は先ほどもお話がありましたように、例えば民間でありますとやはり営利を求めなくてはいけない、そのためには一日も早い許可を求めておられるだろうと思います。一方で我々は先ほどから申し上げておりますように、厳格な審査を行って、申請者のみならず周囲の状況をいろいろ考えながら法に基づく基準に基づいて許認可をする、その中できちんと審査をしてできるだけ迅速な審査結果を出す。そういう形で進めておりますので、結論を申し上げますと、政策は政策として推し進める、一方で、それに必要な許認可については、迅速な審査に努めながらも厳格な審査を行う、こういう立場でそれぞれ審査を行う。また、複数の許認可が必要な場合も生じるかと思いますけれども、基本的には法に基づいて許可を行いますので、他事は考慮せずに、要するにほかの法律がどのような形になるかどうかは考慮せずに、個別法に基づいた許認可審査を行う。ただ一方で、別の法律の他法令の許認可が得られないと、この許認可自体が無効になるというような場合には、その基準の中で他法令の許可を得ていることとか、そういう条件もありますので、そういう意味においては他の部局あるいは国の動向等も注視しながら許認可審査を進めていくということになろうかと思います。 73 ◯寺田委員 部長の話で、私どももちゃんと胸の中ではある意味では整理できたなと思っておりますので、県の姿勢として、一定的な考えの中の規定的なものは、そこにしっかりと重きを持って対応していただければなと思っています。  正直申し上げて、田んぼが荒れた休耕田が広がっていく、本来ならば、今からのシーズンはそこに田起こしが始まり、そして将来はそこに田植えが進んで、青い、緑の光景が浮かぶのが、これは昔はそうだったわけですけど。実際にそういうところが時代の流れに応じてそれがまた形を変えていって、一つの産業として、そしてまた一つのビジネスとして成り立っていき、その方向性が出ていくのであれば、やはり時代が求めるものというのはしようがないのかなという思いもまたしました。そこに一定の基準を持ってきちっとした対応していただけるように私からもお願いをしたいと思います。  以上です。 74 ◯田畑委員 太陽光の話が出ましたけど、先ほどの霧島の陳情で、状況説明の中に、住民に対して施工内容等の説明を十分丁寧に行い、理解を求めるようにという感じで出ていますよ、ということは、先ほどの山川にしても、行政側は業者に対して説明をしっかりしろと言っている中に、業者が説明をすると言っても、再度要請があっても受け入れないとか、こういう陳情者に対しても言うべきだと思うんですよ。私たちは業者に対して説明をしなさいと言っているのにかかわらず、あなた方は断るということはどういう意味なのかと、それはやはり、行政からも、業者に言っている以上は住民にもこのような陳情が出てきたときは言うべきだと思うんですよ。私たちが説明をちゃんとしなさいと言っているんですよと、ですから、こういう中で協議をするべきじゃないかということは言えないんですか。 75 ◯増永森づくり推進課長 ただいま委員の御指摘のとおりでございまして、私どもとしましても、直接の許認可は事業者に対して林地開発許可を出しておりますが、それに関係しまして地元の住民の方々からいろいろな問い合わせがある場合、それから今回のケースのように不安に思っていらっしゃるとか、そういうことを訴えられる場合におきましては、私ども県の本庁あるいは地域振興局におきまして、この林地開発許可の制度あるいは知り得ている情報の範囲内での情報提供、そういったものは丁寧に行うようにしております。 76 ◯田畑委員 ぜひ、住民の方々にもそういう形でしっかりと言ってもらいたい。そういう説明があるのであればしっかり聞いて、そういう場でちゃんと議論しながら言いたいことを言いながらやっていくべきだと思うんですよ。そうしないと、このような陳情を出されても、どっちも迷惑みたいな感じになるので、その辺はちゃんと行政からもこの陳情者に対しても言っていただきたいと、しっかりと業者とも協議をしろと、向こうがすると言ってくれているのであればちゃんとするべきだろうということをしっかり伝えていただきたいなと、それだけ要望しておきます。 77 ◯大園委員 今お話があった件なんですけれども、産廃施設とか、今の太陽光発電、当然、林地開発の問題があって、我々もこれまでにいろいろな地域の現状等で県に求めてきた案件も何件かあるんですね。だから林地開発許可を与える県として、与える分は先ほど部長が言われたそのとおりだと思います。ただ今後、やはりそういうものに対して許可を与えた部分についての後のフォローをしっかりしていかないと、私も昨年、自分の川が産廃施設から流れた部分で少し汚染があったということで、やはりそういったものを許可した以上は、そういった施設に対する県の調査もある程度のかかわりをしていかないと、災害が起こる前に手当てができることも結構あるかと思うんですよね。ですから、ぜひそういった面、もう要望にしておきますけど、県が許可を与えた部分、そしてそこについての後のフォローのあり方も含めて、ぜひ我々は県民の皆さんが不安のないような生活をしていただきたいという思いが一番あるわけですので、そこを含めて今後しっかりした対応をしていただきたいなと思いますので、これは要望にしておきます。 78 ◯田中委員 一項目、きのうに続きまして、新燃岳の噴火によるシイタケ被害の資料をきのう県の災害警戒本部からファクスで送っていただきまして、見ましたところ、霧島市と薩摩川内市でシイタケ被害が一千六百八十九万円ということで、非常に大きな額だと思いますが、内容の確認なんですけど、金額はわかるんですけど、どれぐらいの量というか面積的なのがわかればですね。それから霧島市、薩摩川内市、おのおの合併して広いんですけど、旧町名でどこ町付近にこういう状況かという現況を教えてください。 79 ◯鮫島森林経営課長 シイタケ被害につきましては、先週の六日午前中まではほとんど牧園方面、霧島にも降灰が余りなくて、うっすらと傘に積もる程度だったんですが、午後二時ぐらいからの爆発的な噴火の連続で、その後、先週の金曜日ぐらいまでにかけまして非常に灰が降っている状況でございます。ちょうど今まで冬が寒かったりして、あるいは雨が降ってもなかなか気温が上がらない、あるいは寒風が非常に吹いたということで、通常でありますと、大体十二月ぐらいから二月、三月にかけて発生が徐々にどんどん出てくるんですが、今回はなかなか出なかったということで、二月の末から三月の初めにかけての降雨と高温で一斉にシイタケが発生した中での降灰被害ということで、被害が今回非常に大きくなっております。大体、被害の量につきましては、先ほどお話がございました一千七百万円弱なんですが、生シイタケの場合、キロ千円弱ぐらいで計算いたしますので、十七トン弱の被害量になります。  被害の区域につきましては、霧島市の牧園から隼人、横川方面が主でございまして、一部は入来峠でも一件被害が確認されております。シイタケの発生は、今後大体四月になりますとだんだん少なくなってまいります。今は原木シイタケを露地で栽培しているものについては、低温期でございまして、大体五度から十八度ぐらいで発生するということで、刺激を受けながら水分とかそういったもろもろの条件がそろえば発生するわけですけど、今後は徐々に量が少なくなってまいりまして、夏になりますとハウスの中で育てる夏菌が中心になってまいりますので、今後、降灰の量とか風向きなどでも大きく影響するんですが、被害を受けるシイタケ自体については今後は若干少なく、とれる量は少なくなっていくというような状況でございます。  特に被害の状況は、灰が桜島の灰に比べて非常に粒子が小さくて、水分を含むと傘の上に張りついて、水で洗ってもとれなくなるということで、うっすら積もるときについては、はたいた上で乾燥機に入れて乾燥シイタケをされる方もいらっしゃるんですけれども、量が何しろ多かったものですから、なかなか手が回らずにこびりついてしまって、とれずにやむなく廃棄をしたというような被害が発生しているという状況でございます。 80 ◯田中委員 たまたま桜島の降灰は私ごとみたいなんですけれども、旧川内市で私は藤川天神様の近くに住んでいるんですけど、そういう薩摩川内市内の桜島の害というのは意外と少なかったんですけど、目に見えてこういうシイタケがあるというのは以外なショックというか驚きなんですけど、十七トンで千七百万円ぐらいなんですけれども、当然、被害ということは、もうこれは商品価値なしということで、農家の救済というか、保険とか共済とかそういう損で終わるんですか。何かこう、これだけの膨大な数で非常に貴重な特用林産物の農家の収入だと思うんですけど、救済の手だてとか、農協とか共済とかないものか教えてください。 81 ◯鮫島森林経営課長 収入の補償につきましては、来年の一月から収入保険制度というのが始まります。ことしの収入分について三月までに確定申告をされた方が対象なんですけど、その方について、掛金を満額掛けると、減額された収入額の九割をマックスまで補償するということで、一千万円収入がある方が全部被害を受けられますと、九割の九掛けということで、八百万円ぐらいの補償が出るというような制度が始まるんですが、この制度が何せ来年の一月からということで、今のところはそういった補償がないというような状況でございます。  まずは、前回、新燃岳が噴火した際にビニールをかけて降灰被害を防ごうということで、市が中心になって配布をした経緯があるようなんですが、今、生産者の方に聞いてみますと、ビニールをかけても今は発生時期なものですから、かける手間、はぐ手間、収穫の際にですね、また、ビニールについたのが収穫のときに飛散してしまうということで、なかなかそういったものに対する強い要望は今のところないというようなことでございました。今後、被害の継続、どのくらい継続するのか、どのくらい拡大するのか、様子も見ながらそういった所有者の栽培者の生産者の方に対する手だてがないかということについては検討させていただきたいと思います。(「わかりました」という者あり) 82 ◯ふくし山委員長 ほかにございませんか。
    83 ◯堀口委員 この間、報道で見たんですけれども、風力発電を県に相当な範囲で大規模的につくるというような報道があったんですが、県としては、情報はどのような状況でしょうか。 84 ◯梶尾環境林務課長 風力発電につきましては、環境影響評価の関係でいきますと、一万キロワット以上のものについては、国に対して手続がなされることになっておりまして、その手続の中で知事に対しましても意見を求められるということになっておりまして、二十九年度におきまして二件、二つの事業者から計画段階のものとして、配慮書という手続の中で手続が進められておりまして、その中で一件については、県としての意見を申し上げて、もう一件についてもその手続を進めているというような状況でございます。 85 ◯堀口委員 地域はどこになってくるんでしょう。 86 ◯梶尾環境林務課長 二つの事業者につきましては、薩摩川内市と出水市とさつま町、伊佐市の間の市町村境のところにつくるという予定で検討されているということです。 87 ◯堀口委員 その情報というのは、その近辺の地域の住民の方々には説明会か何かあるんでしょうか。 88 ◯梶尾環境林務課長 この手続につきましては、事業者で進めておりますけれども、今回の配慮書の手続につきましても、告示・縦覧ということで市町村の市役所とか役場で縦覧を行っておりまして、市役所などで縦覧ができますので、その書類を見るということはできております。あと、事業者としましては、広く縦覧の関係を広報するということで、新聞の掲載とか行っているところで、あとホームページ等でも掲載しているところで、そういった中で把握することはできるかと思っております。 89 ◯堀口委員 新聞でぼんと出ると、地域住民の方は出水のどこにできるのかなというような感じになってくるんですよ。ですから、大きい事業ですので、進められるときは説明会等をしっかりやっていただきたいということを要望しておきたいと思います。 90 ◯梶尾環境林務課長 私どもとしましても、特に今回のものにつきまして、住民の方々に対する情報提供というのは大事だと思っていまして、今回の一件目につきましても、住民の方々に情報提供をするようにという意見を申し上げております。あと、今後の手続の中では、実際に事業者が住民説明会などを行うことが義務づけられていますので、そういった中で周知を図っていただきたいと思います。(「ありがとうございます」という者あり) 91 ◯ふくし山委員長 ほかにございませんか。 92 ◯桃木野委員 奄美の世界遺産の関係で、この前、我々も委員会で金作原に行ったわけですけど、あのときは貸し切りバスで行って、中ほどぐらいのところに右と左に分かれるところがあって、駐車帯みたいなところがあったかなと思うんです。そしてずっとバスで上がっていって、そこでバスをおりて、たしか大西室長も一緒だったかと思うんですが、エコツアーガイドつきの車両と貸し切りバスが上がってきて、ガイドが乗っていない車に自粛を要請して八台は応じたけど、七台は応じなかったと、こういう説明なんですが、まず、これは認定されたガイドが乗っている車だったら、ちょうど我々がバスで上がっていってバスからおりて山に入っていきましたけれども、あそこまでは行けるということなんですか。その確認です。 93 ◯大西奄美世界自然遺産登録推進室長 委員御質問の金作原の利用調整の実証実験の件でございますが、認定ガイドつきの車両については、金作原の入り口、ゲートがある手前まで行けるということで今のところルールとしてはつくっております。貸し切りバスもやはり同じようにそこまで行けるということで今のところは考えております。また、今後、地元の関係者の方々と連絡会を組織しておりまして、今後どういった方が、一部の方々でやはり写真家であるとか、研究者であるとかの方々もやはり金作原を利用したいというお声も耳に入ってきておりますので、どういった方々がそこまで行けるのかという事も含めて検討したいと思っております。 94 ◯桃木野委員 一応、我々が貸し切りバスでおりたあそこまでは行けると、そのように理解しました。  それと、乗り入れ自粛を要請したとありますけど、ガイドが帯同していない車については、ここから上がってくれるなというのは、それはどの辺でされたんですか。 95 ◯大西奄美世界自然遺産登録推進室長 金作原を御利用される方が使う主なルートが知名瀬漁港の近くから知名瀬林道というのがございまして、そこをほとんどの方が通るということで、その途中に看板と人員を配置いたしまして御案内をしたということでございます。金作原の入り口でやりますと、入り口まで来て引き返してくださいという御案内になってしまうので、まだ、手前で御案内するという形で配置しておりました。 96 ◯桃木野委員 おっしゃったそこは我々が行った道路になるんですか。 97 ◯大西奄美世界自然遺産登録推進室長 バスで委員もお通りになった道だと思うんですけれども、漁港の近くから林道、農道に入ってきまして、まだ畑とか民家があるようなところでとめております。やはりUターンしていただくことを想定しておりましたので、一定程度の道路の幅があるようなところで御案内しておりました。 98 ◯桃木野委員 それから、この前、委員会で行ったときにも、トイレの設置については、場所とかその辺は何か今後の協議会の中で議論してということになるわけですか。 99 ◯大西奄美世界自然遺産登録推進室長 連絡会の中でトイレの設置ということの議論はまだ出ていないところなんですけれども、実際、金作原を利用される方は、大体ガイドさんでも九十分から百二十分ぐらいが多いということでございまして、今は利用者の方々は、近くに知名瀬漁港にトイレがございますので、そこを利用される方が多いと思っております。特別保護地区また国立公園の第一種特別地域となっております地域ですので、今後、工作物を設置するのがいいのかどうかという議論もございますので、慎重に考えていきたいと思っております。 100 ◯桃木野委員 最後に一点、我々もバスで行ったときに、最初、林道みたいなところをずっと平坦に走りましたけれども、非常に狭かったりしたわけですけれども、今後、世界遺産となると、車で来る人も結構、途中までにしても、この規制がきいて、その辺の道路の拡幅といいますか、何か駐車帯の確保とかその辺は今後のことになるわけですか。 101 ◯大西奄美世界自然遺産登録推進室長 金作原で委員が御懸念されているのは、特に入り口付近の駐車スペースというよりは、行くまでの林道ということの御懸念なのかなと思っておりますけれども、今のところ、林道については、奄美市が管理する林道になっているところでございます。ただ、国立公園の規制がかかっているところでございまして、かつ今後、認定ガイドに限定するということであれば、そういうことである程度安全確保ができるのではないかと思っております。今、実証実験の中でやっておりますのは、この間やりましたけれども、利用する時間帯をウエブ上で登録することによって、離合とかの時間ができるだけお互いに把握できてわかるようなシステムにしようということで、それも含めて実証実験をしたところでございます。仮に道路幅を広げるということができなかったとしても、離合する時間帯をずらすことによって、一定程度の安全確保はできるのではないかと考えているところでございます。(「了解しました」という者あり) 102 ◯大園委員 奄美に我々も委員会で行ったときに、やはり私が一番心配したのは、トイレの問題は最低クリアしないといけないのかなと、生理現象というのはいつ始まるかわからないわけですので、最低、何らかの近辺の状況等を踏まえる中で、そこは一つしっかりしたものを確保しないと、一時間、二時間でどんなことが起こるかわかりませんので、そこはまた協議会の中でぜひ検討していただいて、最低一個はないと困るのではないかなと私自身は思いましたので、ぜひよろしくお願いします。 103 ◯寺田委員 一点、三月十二日の南日本新聞の「時論」という項目の中で、小山さんという屋久島の出身の方が、屋久島の将来について寄稿されていた記事が出ていました。  その中で、幾つかこの方は提案をされています。世界自然遺産に指定をされた後の屋久島そのものの島の将来についてのことが具体的に幾つか提言をされていました。農産物それからいろいろなことが書いてありました。  ただ、少し気になったのが、皆様方の所管になるかどうかわかりませんが、昔、小杉谷まで敷かれていたトロッコの軌道の関係で、これを活用すべきという意見が出ていたんですけど、このトロッコの軌道の所有権は林野庁にあるんですか。どこでしたか。 104 ◯羽井佐自然保護課長 トロッコの道そのものはトロッコの構造とその上にはわせている線路そのものは国有林の所有であったと理解しています。ただ、今その道が国立公園の中を利用する縄文杉まで行く道として供用されていますので、その道としての運営、道を国立公園の利用者のために提供している立場になるのは県の観光課、ただ、今現在、道の上には最近の工事で踏み板を少しふやしているんですけれども、それは県の事業を活用しまして町がその踏み板の設置の工事をしていました。という複雑な所有、管理関係になっております。事実関係に少し自信がないので、もしかしたら後で補正をさせてもらうかもしれません。(後ほど訂正発言あり) 105 ◯寺田委員 私は県議会に入ったときに、このトロッコについては、積極的に活用すべきだという議論が一時期出た、たしか本会議かどこかでも質疑があったと記憶していますけれども、前田終止さんという前の県議会議員さんがたしか本会議で議論されたという記憶がありますけれども、小杉谷、それからその上にある高塚小屋とか含めて、今の話の中で出たように、し尿の処理運搬にある意味では使えるのではないかという声もそのときたしか議論もされたと思いますし、トロッコそのものを観光用に活用して運用したらということを、その議員さんは提言をされた気がいたします。その軌道そのものが、道路そのものは今おっしゃるように登山客、登山家が通行されて、維持管理は町がされたり、どこが所管されてやっていらっしゃるかわかりませんが、その上に乗っているレールですよ、レールそのものの権利はどこの財産になっているのかなという気がしたものですからお尋ねして、そしてこの記事に出ているような活用策を、そのときはたしか私の記憶では安全上、物を運搬する手段だったらこれでいいけれども、客を乗せて、人を運搬するには、それは国交省の許可が必要で、その基準にはとても達しないということをたしか記憶として議論をしたような気がして、結論を出したような気がするんです。ですから、まずは提案は提案として、今、時代が変われば、ある意味では、それプラスアルファで何らかの対応をしていけばその可能性は探れないこともないのかなという思いがするものですから、その前の段階で、財産管理の所有権はどこにあるのかなと思ったものですから、この質疑をさせていただきました。別にそれがこれ以上どうのこうのというわけではありませんから、もしわかった時点であれば、後でまた教えていただければなと思うところです。おもしろい提言をされているなと思ったものですから。私は後で教えていただければそれで結構です。 106 ◯羽井佐自然保護課長 トロッコの線路をはわせるための構造物と線路そのものは国有林の財産として所有権は国有林にあります。今現在、し尿の搬出のためには、その鉄道敷を使わせていただいて、し尿の搬出作業というのも実際に行われております。 107 ◯ふくし山委員長 ほかにございませんか。 108 ◯桃木野委員 油の漂着の件ですけど、本土への影響とか今後の見通しとか非常に難しいんでしょうけれども、一点だけそこを聞かせてください。 109 ◯梶尾環境林務課長 海上保安庁におきまして、具体的にまだ現時点においてタンカー事故との因果関係がはっきりしているわけではないですけれども、海上保安庁におきましては、タンカー沈没位置付近の状況につきまして、日々状況調査をしておりまして、そこのあたりに浮流しております油についての拡散処理をしているということでございます。  今後、そういった状況でありますから、拡散はしているということではあるんですが、そこにある浮流しているものについては、揮発性が高いということもあって拡散消滅しているというのがタンカーの沈没位置付近の状況であると海上保安庁が言っているところでございます。  あと、今後の見通しということですが、漂着に関しましては、海の中のもので実際どのような形で今後どうするかというのは、なかなか具体的に申し上げることは困難かと思っております。  県としましては、市町村、国とも連携しながら、漂着しているものについての回収作業に取り組んでいるところでございます。 110 ◯ふくし山委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 111 ◯ふくし山委員長 ほかにないようですので、本日の審査はこれで終了いたします。  以上で、本委員会に付託されました議案等の審査は全て終了いたしました。  なお、委員長報告の文案は、特定調査事項を含み当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 112 ◯ふくし山委員長 御異議ございませんので、そのようにいたします。  次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動に関する継続審査事件についてお諮りいたします。  閉会中の継続審査事件については、保健・医療・福祉対策、環境対策について及び林業振興対策についての三項目としたいと思いますが、御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 113 ◯ふくし山委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。  以上で、本委員会の日程は全て終了いたしました。  それでは、このメンバーによる環境厚生委員会は最後となりますので、当席及び副委員長から一言御挨拶を申し上げます。  今、申し上げましたように、このメンバーでの委員会は最後の委員会となります。一年間、大変、委員長として皆様方にお世話になりましたことを心から御礼を申し上げたいと思います。  委員各位の質問に対しまして、あるいは質疑に対しまして真摯に執行部からも御答弁をいただきました。こうして一年間無事に終了しましたのも、お互いに一定の理解を得ながら議論が進んできたと、そういったことも言えるのではないかなと思います。  先ほど、林地開発の件なども出ましたけれども、行政も生き物でございまして、法や条例、ここでなかなか、現法律とか現条例では解決できないものがある。そのことについても国の施策を進めようとしながらも、しかし、一方で一定の制約もあるというようなこともあるわけですけれども、そのことをしっかりと認識をされるのもまた皆様方だろうと思っていますので、そういったことも含めてこれからの執行部の皆さんの筋は通しながらも柔軟な対応、そういったこともぜひお願いを申し上げたいと思います。  委員長としては、副委員長の席に向井委員がお座りをいただきまして、にらみをしっかりときかせていただきながら、私は粛々と委員長の職を全うすることができました。重ねて皆様方の御協力に心から御礼を申し上げて、一言御挨拶とさせていただきたいと思います。  大変お世話になりました。ありがとうございました。(拍手)  それでは、向井副委員長お願いいたします。 114 ◯向井(俊)委員 お疲れさまでした。ありがとうございます。  私は奄美に帰りまして四十年になります。特にここ数年、環境問題といいますか、これが非常にクローズアップされてきて、実は海の仕事をしていまして、鹿児島の錦江湾でサンゴが育っているとか、北のほうの海で南のほうでしか釣れないお魚が釣れたとか、本当に温暖化傾向が私にとっては海のほうから非常に伝わってきております。ヤンバルトサカヤスデ、これにしましても、やはり温暖化の中でだんだんだんだん北のほうに生育範囲を広げていったのではないのかなという思いがあります。そういう外来種にとっては温暖化というのが住みよい環境になってきたのかなという思いです。ただ、私たちは長年、本当に地球の悠久の歴史の中で、本当にまばたきする間もないぐらいの短い時間の生活というのですか、生きている間というのは、だからそういう中で自然に対していろいろ我々人類が逆らっているということ自体が大変なことだなというのが特に最近思っているんです。ですから、自然体で自然の流れに任せながらやっていくのもいいのかなということがこの委員会の中でしっかり勉強できたように思います。  そういう意味で、奄美の世界自然遺産登録、ことし予定されております。これからもまた当局の皆さん方の的確な指導のもとに登録、そして体制づくりができていくことをお願いして一年間のお礼といたします。  ありがとうございます。(拍手) 115 ◯ふくし山委員長 ありがとうございました。  この際、申し上げます。  この三月末をもちまして退職される大重次長、吉永森林技術総合センター所長、大迫総括工事監査監におかれましては、長年にわたり県勢発展のため、県民の福祉の向上のために御尽力をいただきました。これまでの御労苦に対しまして心から敬意を表するところでございます。本当にお疲れさまでした。  ここで、それぞれ一言ずつ御挨拶をお願いいたします。  まず、大重次長にお願いいたします。 116 ◯大重環境林務部次長 発言の機会をいただきましたので、一言お礼の御挨拶をさせていただきたいと思います。  ただいまお話がありましたとおり、私、今月末をもちまして退職させていただきます。林業技師として昭和五十五年に入庁いたしました。それ以来、今日まで三十八年間林務行政に携わってまいりました。この間、県議会の皆様を初め多くの先輩、そして上司、同僚の皆さん方に支えていただきながら今日を迎えることができました。この場をおかりして心から厚く御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。  三十八年の間に本県の林業も大きく変わってまいりました。私は、林業の一番華やかな時期とそして一番苦しい時期を経験してまいりました。私が入庁しました昭和五十五年といいますと、これまでに木材価格が一番高かった年でございます。本県の木材生産量も百二十万立方を超えておりまして、非常に林業は活気にあふれておりました。しかし、それ以降、外材に押されまして木材価格が下がり、そのことによって森林経営者の皆さん方の意欲もなくなりまして、だんだんだんだん供給力も落ちてまいりました。平成十五年には、昭和五十五年の約三割、木材生産量は約三割まで落ち込んでしまいました。その後もリーマンショックなどもありまして、しばらく厳しい状況が続きましたけれども、最近になりましてようやく少しずつ明るい兆しが見え始めてきております。ただ、まだまだ課題はあるわけでございますけれども、こうした明るい兆しが見え始めたこの時期に無事に卒業できるということで大変ありがたく思っております。皆様方に改めて感謝を申し上げる次第でございます。  話は変わりますけれども、日本は世界でもトップクラスの森林資源を有しております。ただ、残念ながら、林業・木材産業は先進国に比べまして相当おくれております。また、本県は、きのう輸出のお話もございましたけれども、すぐ近くに中国などの巨大な市場も控えておりまして、これから相当大きな可能性があると私は思っております。今回、林業技師、現在二百三十人弱おりますけれども、十七名という多くの職員が一挙に退職をいたしまして若返り化が進んでまいりますが、今後、後に続く林業技術者の皆さん方の力によって本県の林業を成長発展させて、そして以前のように山に活気が戻る、そういうことになればと念願をいたしておる次第でございます。私どももOBとして微力ながらできるところは応援させていただきたいと思っておりますので、委員の皆様方にも引き続き御指導、御支援のほどをよろしくお願いしたいと思います。  終わりになりますけれども、委員の皆様方の今後の御健勝、そしてますますの御活躍を心からお祈り申し上げまして、お礼の挨拶とさせていただきたいと思います。本当に長い間ありがとうございました。(拍手) 117 ◯ふくし山委員長 どうもありがとうございました。  次に、吉永森林技術総合センター所長にお願いいたします。 118 ◯吉永森林技術総合センター所長 お時間をいただきましてありがとうございます。  私は三十七年間、大重次長とは一年おくれで県に入って退職は一緒になりました。その間いろいろと県議会の皆様にもお世話になりました。特に思い出に残っておりますのが、議会のときに、係長、技術補佐のころでございますが、一般質問の通告をいただいたときに、その後の取材、それをいろいろさせていただきました。この取材を通じまして議員の方々の質問の内容、そういったものを説明をさせていただいたわけですが、そのときに議員の方々のいろいろな質問に対する熱い思い、そういったものもまた教えていただいたんじゃないかと思っております。そのときに幅広くまた県政の内容につきましても、議会の立場から御指導いただいのではないかと思っております。また、出先におきましては、現場に議員の皆様と一緒に出向きまして、地元住民の方々にその現場の説明などをさせていただきました。それを機会にまた地元の住民の方々、広く県民の方々にも県の私たちの仕事を理解していただいたのではないかと思っているところでございます。  ところで、昨年、議会におきまして、森林資源の循環利用の促進に対します県民条例を制定していただきました。森林技術総合センターにおきましても、これまでは木材の安定供給体制づくりとその普及定着に努めてまいりました。現在は、再造林、下刈りの低コスト化、また次世代の優良樹種の育成などの研究を進めているところでございます。森林技術総合センターの試験研究、また普及指導業務につきましても、ますます御理解をいただければと思っているところでございます。  また、後輩林務技術職員に対しましても、ますますの御指導、御鞭撻をお願いいたしまして、私のお礼の挨拶とさせていただきます。  本当にありがとうございました。(拍手) 119 ◯ふくし山委員長 ありがとうございました。  次に、大迫総括工事監査監にお願いいたします。 120 ◯大迫総括工事監査監 本日はこのような機会をいただきましたことに対しまして、まずもってお礼を申し上げたいと存じます。また大変恐縮しております。  あと半月余りをもちまして県を退職することになりました。私は、昭和五十六年に林業職として入庁いたしまして、三十七年間の勤務でございました。その間、県議会議員の皆様には大変お世話になり、まことにありがとうございました。この場をかりて改めてお礼を申し上げたいと存じます。  初任地は北薩地区でございまして、林道事業の担当をして、測量、設計、積算、工事監督としてのスタートでございました。また、その当時は、本県のスギ・ヒノキの人工林は若く、除間伐の推進など山の保育が中心の段階でございました。その後、各勤務地におきまして治山事業や間伐の推進、また、緑化の推進等に携わってまいりましたけれども、三十七年たった今、この森林資源が充実いたしまして、需要の増大と相まって、かつて手がけた林道が利用され、木材の生産増大が図られているということを思うに、今大変感慨深いものがございます。林業にやっと一筋の光が見えてきたところでございまして、これからもこの流れを絶やすことなく林業が振興し、また、豊かな森林資源が引き継がれていきますよう次の方々にその期待をし、託していきたいと存じております。  県議会の皆様には、これまでも森林・林業の振興には御指導、御鞭撻をいただいたところではございますが、今後とも一層お力添えをいただきますよう節にお願い申し上げるとともに、最後になりますけれども、皆様方のますますの御健勝、御発展を祈念申し上げ、お礼の言葉とさせていただきたいと存じます。  本当に長い間お世話になりました。ありがとうございました。(拍手) 121 ◯ふくし山委員長 ありがとうございました。 122 ◯羽井佐自然保護課長 恐れ入ります。先ほど、寺田委員の御質問に対しまして不正確な答弁をしてしまいました。  先ほど、県の事業を活用して町が小杉谷までの道の踏み板の施工をしていると御説明を申し上げましたが、基本的な踏み板の設置は地域振興推進事業を活用しまして県が踏み板の設置をしています。一部、入り口付近のみ今回導入されている協力金を活用して踏み板の設置というのを行っておりますので、その二つのパターンで設置がされています。大変失礼いたしました。 123 ◯ふくし山委員長 それでは、最後になりますが、執行部を代表して古薗部長に御挨拶をお願いいたします。 124 ◯古薗環境林務部長 環境林務部を代表いたしまして一言御礼の言葉を申し上げます。  ふくし山委員長、それから向井副委員長初め委員の皆様方には、この一年間、環境林務行政をめぐる諸課題につきまして、熱心に御審議いただき、また、行政視察などのさまざまな機会を通じまして的確な御指導、御助言をいただきまして大変ありがとうございます。心から感謝を申し上げます。  この一年振り返りますと、議案の審議はもちろんですけれども、奄美の世界自然遺産登録や林業の成長産業化に向けた取り組み、地球温暖化対策や林地開発許可に係る問題など、さまざまな課題につきまして、貴重な御意見や御提言をいただきました。また、森林環境税の早期創設を求める意見書の発議も行っていただきました。行政視察におきましては、治山の現場や木材加工施設、原木シイタケ栽培の現場、エコパークかごしまを御視察いただいたほか、奄美大島、徳之島では自然環境の保全と利用の両立に向けた取り組みの状況も直接ごらんいただきますとともに、徳之島では自然保護団体との意見交換も行っていただきました。私どもといたしましては、奄美の世界自然遺産登録を見据えた取り組みを初めといたしまして、地球温暖化対策、昨年十二月議会で議員提案により制定されましたかごしまみんなの森条例に基づく取り組みなど、各般の施策を展開することとしておりまして、これまでいただきました御指導、御助言、御提案を今後の環境林務行政に生かしてまいりたいと考えております。  委員の皆様方におかれましては、この委員会を離れられましても、私ども環境林務部に対しまして、引き続き、御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様方の今後ますますの御健勝、御活躍をお祈り申し上げます。なかなか意を尽くせませんけれども、この一年間の御礼の言葉とさせていただきます。  この一年間、本当にありがとうございました。(拍手) 125 ◯ふくし山委員長 どうもありがとうございました。  これをもちまして、環境厚生委員会を閉会いたします。  大変お疲れさまでした。         午前十一時四十九分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...