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  1. 佐賀県議会 2018-03-13
    平成30年県土整備・警察常任委員会 本文 開催日:2018年03月13日


    取得元: 佐賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-28
    最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1     午前十時二分 開議 ◯定松委員長=ただいまから県土整備・警察常任委員会を開催いたします。  これより質疑に入ります。  通告に従い、順次発言を許可します。 2 ◯桃崎委員=おはようございます。きのうの視察に続いて、きょうは審議ということで、まず第一番目に質問させていただきます。  問一、唐津市浜玉地区の排水対策についてお伺いします。  唐津市浜玉町は、虹の松原、浜崎海岸、鏡山といった豊かな自然環境と、玉島川で毎年盛大に開催される鮎まつりなどの自然と地域文化の共生や、さらには諏訪神社で毎年開催される浜崎祇園祭などの歴史、文化に恵まれた地域であります。  また、唐津市全体の人口が減少傾向にある中で、福岡都市圏に近いという地理的条件や周辺地域の自然環境のすばらしさもあり、ベッドタウンとして人口が増加している地域でもあります。  そのため、唐津市においては、JR浜崎駅周辺地区を鉄道における唐津市の東の玄関口として、地域交流の核と位置づけた浜崎駅周辺整備の検討が進められているところであり、将来的には南側農地の市街化が進行することが予測されます。  また、唐津市では、コスメティック構想に基づく取り組みが進められているところであり、浜玉町北部は鉄道と道路の交通インフラが整備されていることから、国内外のコスメティック関連企業も注目しており、その立地が期待できる有力な地域となっております。  その一方で、この地域はもともとの低平地であります。浸水被害の常襲地であるにもかかわらず、自然の遊水地となっている農地が、企業立地などで開発されることによって、その機能が失われるおそれがあることから、地元住民の中にはさらなる浸水被害、または市街地への浸水の危険性も高まるのではないかと危惧されている方も多数おられます。  特に、JR浜崎駅南側の地域の治水を担っております県管理河川であります横田川とその支川の牟田川は、いまだに河川改修等による整備が十分とは言えず、水田などが毎年のように頻繁に浸水している状況にあります。  そのため、この地域の浸水被害の軽減を図り、将来の発展につなげるためには排水対策をしっかりとやっていく必要があるのではないかと考えております。  そこで、次の点についてお伺いします。  まず初めに、これまでのその地域の浸水被害の状況はどう見ておられますでしょうか、課長さんにお聞きします。 3 ◯横尾河川砂防課長=浸水の状況ということでお尋ねがございました。  横田川、牟田川流域の地域につきましては、周辺の土地利用の状況とか、降雨の状況等におきまして、排水ができないときには周辺の農地が冠水しているという状況にございます。  周辺の市街地部等につきましては、大きな浸水というところは確認しておりませんが、周辺の農地が冠水している状況にあるのではないかというふうに捉えておるところでございます。  以上でございます。 4 ◯桃崎委員=次は、横田川の河川改修についてであります。
     横田川は、この地域の洪水を安全に流すために最も重要な河川であります。その整備を早急に進める必要があると思っております。現在、事業を進めている横田川の河川改修事業の概要はどのようになっているのか、課長さんにお伺いします。 5 ◯横尾河川砂防課長=横田川の河川改修事業の概要ということでお答えさせていただきます。  横田川の河川改修事業につきましては、過去の浸水被害等を踏まえまして、玉島川の合流点から上流の市道橋であります唐人川橋までの約二・四キロ区間につきまして、洪水被害の軽減を図ることを目的といたしまして、築堤及び河道の掘削などを行うこととし、平成五年度に事業に着手しているところでございます。  具体的な事業の内容でございますが、下流の玉島川の合流点からJR橋下流までの約〇・七キロ区間におきましては、住宅密集地を避け、右岸側の背後地に新たに河道を整備する計画としております。  その上流のJR橋につきましては、かけかえを行うと多額の費用と期間を要するということで、現在のJRの橋梁は残しまして、不足する断面について、新たにそのJR橋のそばに線路下を横断する分水路をつくるということで、流下能力を確保する計画としているところでございます。  さらに、JR橋から上流部の唐人川橋までの約一・七キロ区間につきましては、築堤ですとか、河道掘削により河道を拡幅するとともに、洪水の流下を妨げております橋梁等のかけかえを行うこととしているところでございます。  以上でございます。 6 ◯桃崎委員=それでは、その進捗状況はどうなっているでしょうか。 7 ◯横尾河川砂防課長=事業の進捗状況についてお答えいたします。  平成五年度に事業に着手した後、これまでに下流の玉島川合流点から順次、掘削、築堤、護岸、橋梁のかけかえなどを進めてまいりまして、現在、JR橋の下流までの〇・七キロ区間につきまして整備を終えているという状況にございます。  JR橋付近につきましては、平成二十五年度より分水路に着手しているところでございまして、このうち、JRの線路の直下につきましては、昨年度、平成二十八年度よりJR九州に工事を委託しまして、函渠工事を実施しているというところでございます。  さらに、そのJR橋の上流につきましては、今のJR橋がまだ狭いということで、下流の流下能力との整合を図るというところで掘削、築堤、護岸、橋梁などの整備を進めているという状況にございます。  以上でございます。 8 ◯桃崎委員=もちろん、横田川もいつも大雨のたびに堤防すれすれまで来て消防団が出るということが頻繁にあります。きょうの低平地の質問と絡めて、この横田川の改修は非常に大事な関係を持っておりますので、横田川の改修について今聞いたところでございます。  次は、牟田川の排水対策であります。  余り知られてはおりませんが、牟田川は虹の松原の南に位置する、横田川の支川となっております。支川といいましても、この平地というのは、虹の松原の砂浜からこっちの背後地の農地を守るために松が植えられたということで、その海面端からの間の低平地を守るための防潮林ですね。そして、その一番低くなったところ、砂浜との境目が牟田川で水を全部受けているわけです。受けている水を松浦川と横田川の縦の河川二本と、その二本の川に両方から排水をしてから、そして、何とかこの低平地の耕作地帯を維持して守ってきたという今までの近代的な歴史があります。  そういうことで、横田川と牟田川、松浦川はもう大きな河川改修ができて、立派な土地を持って、あっちのほうは牟田川の河川もしっかりと整備されて、住宅とか、東唐津駅前の開発、いろんな商店街とか、非常に開発が進んでいる地域です。もともと全部水田だったのが、今はその状況によって、ずっと時代において変わってきたと、町の形がですね。だから、そういう流れはこれからのまた東側に移ってくるだろうということで、今度は牟田川の質問をいたします。  今言いましたように、松浦川の流れる区間は整備が進んでいるということで、今度は横田川のほうからくみ上げるこの東の区間は、整備が砂子地区からやってもらっておりますけれども、もっと一番河口の東側のちょうどJRの前の水田地帯が進んでいないと。進んでいないというか、浸水対策がまだおくれているということを感じております。  そこで、まずは牟田川の河川の整備状況が現在どうなっているのかお伺いいたします。 9 ◯横尾河川砂防課長=牟田川の整備状況についてお答えいたします。  牟田川は、委員おっしゃったように低平地を流れて、横田川の水位の影響を受ける内水河川ということで、出水時に流入先であります横田川の水位との関係により、自然排水が困難な、そういったときにはJRの浜崎駅南側の農地等が浸水しているという状況にございます。  牟田川は、委員先ほどおっしゃったように、河川の途中で西側に流れて、西側の松浦川方面に流れている区間、そして、東側の横田川のほうに流れている区間というところがございます。西の松浦川に流れている区間の整備状況ということで、この区間につきましては、県の単独の河川局部改築事業で掘削、護岸、橋梁のかけかえなどに取り組んできたところでございまして、平成二十八年度に完了しているところでございます。  また、東の横田川に流れる区間につきましては、現在、老朽化した護岸の再整備ですとか、河道に生えております水草の除去など、維持管理に努めているというような状況でございます。  以上でございます。 10 ◯桃崎委員=それでは、続いて唐津市が管理されております浜玉川の排水機場についてお伺いいたします。  横田川のJR橋上流の左岸側に、唐津市が管理されております浜玉排水機場があります。これは今言いましたように、牟田川は調整池と同じですから、それをくみ上げるということで、昔からずっと排水機場があったんですけれども、平成十五年ぐらいに、小さいということで更新したわけですね。だけども、その更新した機械の機能をフル稼働させて一遍に出したら、護岸がうっぽげたわけですよね。だから、それ以来、全く排水機の機能を全部稼働せぬままに十五年間が過ぎたわけです。  だから、もう雨が降ったら出す口もない。横田川の水位ももちろん上がるということで、横田川の改修を待っていたんですけれども、いろんな事情でおくれたということで、これから本当に横田川に流す排水機場と、横田川のスムーズな水の流れ、そういうのがかみ合わないと、この低平地帯の排水機、そしてまた、浸水というのは防げないというふうに思うわけでございます。  そしてまた、それに伴い、牟田川の改修等も、こっちの東側はさらなる必要が出てくるんじゃないかということを思っております。  それで、質問に入ります。  唐津市が管理されております浜玉排水機場についてですけれども、横田川の左岸や牟田川流域の内水を排水されております。この排水機場はどのような役割になっているのか、今言いましたとおり、そういうシステムになっておりますけれども、この今の状況はどうなっているのかお伺いいたします。 11 ◯横尾河川砂防課長=唐津市で管理されております浜玉排水機場について、どのような役割を担っているのか、その稼働状況についてお答えします。  浜玉排水機場は、農地の冠水対策ということで、農業生産の維持、農業経営の安定化を図るということで、農林水産省所管湛水防除事業によりまして、県で整備しているところでございます。  平成十四年度に完成し、その後、唐津市が施設を管理されているという状況でございます。  その排水能力は、毎秒六・四トンということで、おおむね十年に一度の降雨に対しまして、牟田川流域の受益農地に影響を与えないよう計画されているというふうに聞いております。  現在の稼働状況につきましては、委員先ほどおっしゃいましたように、排水先の横田川がまだ事業中であるということで、計画どおりの六・四トンの排水能力を十分に発揮することができない状況ということでございます。  ちなみに、唐津市に確認しましたところ、その稼働実績につきましては、平成二十五年度から平成三十年の二月までで、年平均稼働時間が約三十二時間ということで聞いているところでございます。  以上でございます。 12 ◯桃崎委員=そういう状況でありますから、この排水対策排水状況の改善と、そして、低平地の浸水被害をなくすために早急に取りかかってもらいたいと思いますけれども、今後の土地利用等、やっぱりJRの駅の前は、駅の改修もあって、南側が非常にこれからはいろんな開発あたりがなってくると思います。  そういったときに、水田はつかっても稲はそう枯れませんけれども、これが住宅に及ぶ事態になったら大変なことということで、いろんな今、先ほど言いましたように企業等の伺いがあっております。そういうのが来たら、だんだんだんだん埋まったらどうなるかと。周辺の人たちは、それは、埋めたらいかんぞという気持ちもあるし、そこの土地の人たちは、自分たちはどんどん西側から埋めてきて、こっちだけ埋めるなということはできんと。そして、まちづくりが唐津市もそういうふうな、ここの地域を生かそうという方針を持っておられると思いますので、対策をぜひともお願いするところでございます。  今後どのように取り組んでいかれるのかお尋ねいたします。 13 ◯横尾河川砂防課長=今後の取り組みについてお答えをいたします。  牟田川沿川の浜崎駅南側の地域というところは、委員が最初におっしゃったとおり、福岡都市圏に近いという地理的な条件ですとか、JR筑肥線西九州自動車道、国道二〇二号など、鉄道、道路といった交通インフラの整備の状況から、将来的な開発が見込まれるものと考えられるところでございます。  牟田川流域の近年の浸水状況としましては、市街地部での浸水というより、農地や道路が冠水しているという状況でございます。農地が結果として、遊水地として働いていると考えられます。  このような状況の中、農地が開発されるということにより、その機能がなくなることで、周辺に被害が広がるのではないかと住民の方々が不安に感じられているということも聞き及んでいるところでございます。  この地域の当面の排水対策としましては、まずは既存の浜玉排水機場の能力を十分に発揮させることが重要であります。まずはその排水先であります横田川の河川整備の進捗を図ることが必要であると考えておりまして、県といたしましては、必要な予算を確保し、また、JRですとか、市の管理者、関係機関と連携をしっかり図りながら整備促進に努めてまいりたいと考えております。  いずれにしましても、この地域の排水対策につきましては、何より地元の唐津市が将来的なまちづくりの中で、この地域の土地利用をどう考えるのかというところが非常に重要かというふうに思っております。その中で、県とか市の役割が明らかになってくると考えておりまして、浜玉排水機場計画どおりに稼働した後も浸水が発生するなど、排水対策の課題が生じた場合は、将来のまちづくり計画を踏まえたそれぞれの役割に応じて、唐津市と連携して対応を検討してまいりたいと思っているところでございます。  以上でございます。 14 ◯桃崎委員=おくれたとはいえ、横田川も大きな改修があっております。あれが完成したら、非常に今までのような水位が上がって、決壊の心配もなくなるだろうというような改修もしていただいておりますし、そしたら、機械もフル稼働できるということの流量計算はしておられると思いますので、低平地の水ははけると思いますけれども、牟田川は六キロ、大体虹の松原と同じ長さがあるわけですね、東から西へ。そしたら、西も排水機場がある、東もある。そしたら、西のほうは全く今浸水被害がありませんから、別々の管理者がおって、こっちはポンプを余り揚げんでよかろうということですね。そしたら、分水嶺が途中であるんですね。砂子地区でこの六キロの間に、上から流れてくる水がこう分かれる、ほとんど水位の高低差はありませんけれども、だけども、あっちを上げるんだったら、川の高さが一、二メートル、浸水した場合は一、二メートル上がると。全く同じ川になる、もう池になるわけですよね。あっちを上げんでこっちだけ上げても、恐らく全域の流域面積の水は吐き切れないと。こっちの負担ばっかりかかってもですね。  だから、本当に大雨が降ったときは、今、唐津市は合併しておりますから、浜玉川の排水機場と横田川の東と西側の松浦川の排水機場をうまいところ調整して、両方とも牟田川全域の水を両方で揚げるというシステムをひとつ唐津市のほうに御提案をしていただいて、そして、両地域がこの平野全体を守るという連携をとっていけるような指導をしていただけないでしょうか、ちょっとお伺いします。 15 ◯横尾河川砂防課長=今、委員のほうから排水対策の対応についてお話がありました。この地域の排水対策ということで、既存の施設を有効に使うということは非常に重要かと思っております。おっしゃったように、両排水機場を有効に活用して、地域全体がよくなるということであれば、そういった取り組みは非常に重要かと思っておりますので、まずは唐津市とそのあたりの対応についてちょっと話をさせていただければというふうに思います。  以上でございます。 16 ◯桃崎委員=よろしくお願いします。  次に、二番目の県北西部地域道路整備についてお伺いいたします。  県北西部に位置する唐津・玄海地区については、先ほどの排水対策でも述べましたように、西九州自動車道福岡都市高速道路へと接続するとともに、鉄道が福岡都心や空港まで直結するなど、福岡都市圏との県境を越えた人、モノの交流がより活発化することが期待されておりまして、今後も大きな発展の可能性を秘めた、すぐれた地理的特性を持つ地域であると思っております。  なお、当地域では、観光、農水産業、地域産業の振興は、これはどこでも同じことですけれども、図られてきたところであります。休日には、県内はもとより、県外からの観光客が訪れ、賑わっている状況であります。また、地元では点在する観光資源の連携によるさらなる地域の振興、活性化を図るようさまざまな取り組みがなされております。  一方、当地域における現在の道路状況は、西九州自動車道や国道二百二号、国道二百四号など、これまでの道路整備取り組みにより着実に改善されてきておりますが、まだまだ整備が必要な箇所が見受けられる状況もあります。  このため、すぐれた地理的特性を生かした唐津・玄海地区の各種産業の振興を推進するとともに、九州佐賀国際空港を活用した海外からの観光客誘致を活性化させるためにも、また、原発事故災害発生時の早急な避難や緊急救援物資の輸送などをしっかりと行うためにも、より一層の道路網の整備が必要と私は考えております。  まず、第一項目の国道三二三号についてお伺いします。  皆様も御案内のとおり、国道三二三号線は、佐賀市から唐津市の国道二百二号バイパスを結んでおり、県西北部地域と県都佐賀市を結ぶ重要な道路であると認識しております。そのほか、西九州自動車道浜玉インターチェンジへのアクセス道路として、また、浜玉、七山地区への観光ルートにもなっております。さらには、嘉瀬川ダム工事に伴うつけかえ道路として、国道三二三号が整備されたことで、走行性や利便性が非常に高まり、交通量も増加しております。  一方、唐津市内においても、玉島バイパスなどの整備が進められてきておりますけれども、唐津市七山仁部から唐津市浜玉町五反田間の柳瀬地区におきましては幅員が狭い、そして、住宅が迫っているということで歩道もない、ここだけがボトルネックになっている区間があります。事故も多々発生しているという状況であることから、道路整備が進められている状況にあると認識しております。  そこで質問ですが、まず最初の道路整備進捗状況はどのようになっているのか、道路課長にお伺いします。 17 ◯平尾道路課長=国道三百二十三号の柳瀬地区の現在の進捗状況についてお答えいたします。  国道三百二十三号の唐津市七山仁部から唐津市浜玉町五反田の約二・五キロメートルの区間につきましては、柳瀬地区人家連檐地区を中心に、二車線は確保されているものの、前後と比較いたしまして、道路幅員が狭く、歩道も整備されていない状況であるため、平成二十四年度から現道拡幅による道路整備に着手しているところでございます。  これまでに地形測量、道路設計及び用地測量を完了いたしまして、平成二十七年度から用地買収に着手しており、今年度も引き続き用地買収を進め、二月末現在での進捗率は、面積ベースでございますが、約三割となっております。  工事につきましては、平成二十四年度の国の補正予算によりまして、用地買収を伴わない終点部となります五反田地区の擁壁工事を一部実施しているところでございます。  以上でございます。 18 ◯桃崎委員=この地域は非常に昔、玉島川が蛇行しているところを、川を渡して二つ橋をつくって、バイパスの計画があったんですよね。だけども、その計画が地権者の反対とか、橋を二つかけたら余りにも経費がかかり過ぎるということで、ずっといろんな審議がなされて、凍結された時代もありましたけれども、ようやく平成二十四年度に事業採択なされたということで、地元の方は非常に喜んでおられます。  二十戸足らずの集落ですけれども、急峻な地形に家も道路そばまでぴったり来ておりますし、そして、道路の拡幅もなかなか難しいことだろうということで、なかなか取りつけにくかったということでございますけれども、今、国道三二三号を見たら、ずっと大和から、そしてまた、ダムのつけかえ道路、高速道路みたいなのができておりますね。  そして、麻那古峠、富士町に上って、七山の峠まではいいんですよ。だけども、荒川、麻那古峠から下におりた、あの山の中のくねくねもまだできておりませんけれども、そのもっと下流の七山の、七山と浜玉の昔の町境、町村境の区域が本当に狭かったということです。しかも、ずっと観光は、三瀬トンネルから来るルートとか、佐賀から河畔道路を通ってくる道路、しかも今、嘉瀬川ダムは非常ににぎわいを呈しておりますし、七山地区にも直売所とか、唐津に抜ける道路ということで交通量も多くなってきております。  私も議員になって、途中八年間の工事がありましたけれども、工事のある四年間は、それはもう固定の今の狭い道路に、昔のこれが国道じゃろうかというような道路、離合場所がないですから、ところどころ百メートル置きに離合所をつくっておられました。そういう道路が、立派な道路ができて、本当に唐津市と佐賀をつなぐ道路は佐賀唐津道路を計画されておりますけれども、これもいつまでのことかわからんということで、国道三二三号はあと二カ所七山地区をやれば大体完了するんですよね。同じこの県の北部、南部を通す、つなぐ道路としては、将来、この位置づけも大変大事なことじゃなかろうかと思うわけです。  ということで、ぜひとももう少し事業を進めていただきたいと。用地買収がようやく終わったと言われましたけれども、今、予算の都合もありましょうけれども、なるべく早く──なるべく早くじゃなくて、ぜひとも早い進捗をお願いするところでございます。  では、今後の見通しについてお伺いします。 19 ◯平尾道路課長=今後の見通しについてお答えいたします。  整備を進めていくためには、まずは事業用地の確保が重要であることから、来年度も引き続き用地買収を進めていくこととしております。  また、工事につきましては、来年度、五反田地区の用地面積が一定程度確保できた区間につきまして、一部改良工事を行う予定でございます。  いずれにいたしましても、事業延長が長いことから、切り土や盛り土などの工事につきましてスケジュールを合わせて行うなど、計画的に事業を進めていく必要がございます。  今後も、地元の皆様や関係者の御理解と御協力をいただきながら事業進捗に努め、事業効果の早期発現を図りたいと考えております。  以上でございます。 20 ◯桃崎委員=それでは、県道唐津北波多線についてお伺いいたします。  県道唐津北波多線は、唐津市竹木場から唐津市北波多徳須恵に至る道路であります。唐津市肥前町や玄海町と西九州自動車道北波多インターチェンジを結ぶアクセス道路として非常に重要な路線であると思っております。  しかし、唐津市重河内からこれは北波多のほうですね、竹木場までの区間は幅員が狭く、急勾配や急カーブが続く区間が存在し、歩道も整備されていないことから早急な整備が必要と考えているところであります。昔のままの道路であります。  そこで、質問ですが、現在の道路整備進捗状況はどうなっているのかお伺いします。 21 ◯平尾道路課長=唐津北波多線の現在の進捗状況についてお答えいたします。  県道唐津北波多線につきましては、唐津・玄海地区と西九州自動車道北波多インターを結ぶアクセス道路となっておりますが、道路幅員が狭く、急勾配や急カーブ区間が存在することから唐津市北波多徳須恵の国道二百二号から西九州自動車道北波多インターを経由いたしまして、竹木場の国道二百四号へ向けて整備に取り組んでいるところでございます。  このうち、平成二十三年度までに唐津市北波多徳須恵から西九州自動車道北波多インターを経由いたしまして、重河内までの約五キロメートル区間につきまして供用しているところです。  引き続き、唐津市重河内から竹木場の国道二百四号までの約二キロメートルの区間につきまして、平成二十三年度から現道の拡幅と部分的なバイパスによる道路整備に着手しているところです。  これまでに地形測量、道路設計及び用地測量を完了いたしまして、平成二十六年度から用地買収に着手しておりまして、今年度も引き続き用地買収を進め、二月末現在の進捗率は、面積ベースで約八割となっております。  また、平成二十七年度からは重河内地区の工事に着手しておりまして、今年度は改良工事や地すべり対策工事を行っているところでございます。  以上でございます。 22 ◯桃崎委員西九州自動車道が伊万里のほうへどんどん延伸するに従って、本当にあの地域の期待は高まっております。そして、ずっと昔から北波多というのは、唐津市の側でいうと伊万里に近い町ということと、昔は北波多村というところで、非常に西九州自動車道路が通る前なんかは閉じ込められたような感じがする地域だったと地元の方たちが思っておられました。  しかしながら、あのインターができて、上場、竹木場まで通ったら、今度は上場の方が、わざわざ唐津におりてこなくても北波多インターまでおりて福岡にも佐賀にも近くなるということで、非常にこれは期待度の高い道路なんですよね。  だけども、途中まで平野の上の辺までできて、橋脚のあれができてからでも、橋脚の古くなってやり直さにゃいかんとじゃなかろうかというごたる、そのまま古い道路があったわけですね。だから、今あそこも工事にかかるということでございますので、これは早急にやってもらわないと、西九州を生かす道路、高速道路を生かす意味合いもなくなるし、上場からの脱出ということも大事なんですよ。だから、上場からいろんな道があると言われますけれども、例えば、原発事故なんかが起きた場合は、どの道路も非常に大事になってくるということです。そういうことで、それも含めてぜひとも急いでもらいたいという、せっかくの高速道路を生かすためには急いでもらいたいと思うわけでございますので、今後の見通しをよろしくお願いします。 23 ◯平尾道路課長=今後の見通しについてお答えいたします。  来年度は引き続き用地買収を進めますとともに、改良工事や地すべり対策工事の進捗を図りたいと考えております。  いずれにいたしましても、事業延長が長いことから計画的に事業を進めていくとともに、地すべり防止区域を通りますことから地すべり対策をしっかり行っていく必要がございます。  今後も地元調整について、唐津市の協力を得ながら、また、地元の皆様の御理解、御協力をいただきながら、また先ほど委員のほうからも御紹介がありましたように、地元の思い、そういったものもしっかり受けとめながら、事業進捗に努めまして、早期整備に向けてしっかり取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上でございます。 24 ◯桃崎委員=これも今の道路と関連する道路となるところもあるかもしれませんけれども、肥前呼子線についてお伺いいたします。  肥前呼子線は、唐津・玄海地区と西九州自動車道路北波多インターチェンジを結ぶ最短のルートとして構成する路線の一つであります。  しかし、玄海町役場と北波多インターチェンジを最短で結ぶ唐津道路となっておりますが、いろんな問題があるところでございまして、竹木場から唐津市大良までの区間は、先ほどもお尋ねしました県道唐津北波多線と同様、道路の幅員が狭く急カーブ区間が存在し、歩道も整備されていなかったことから現在、道路整備が進められております。
     そこで、質問でございますけれども、県道肥前呼子線の整備の状況は現在どのようになっているのかお伺いします。 25 ◯平尾道路課長=県道肥前呼子線の現在の進捗状況についてお答えいたします。  県道肥前呼子線のうち唐津市竹木場の国道二百四号から梨川内を経由いたしまして、玄海町境の大良までの約五・五キロメートルの区間につきましては、県道唐津北波多線と同様に唐津・玄海地区と西九州自動車道北波多インターを結ぶアクセス道路として、平成二十六年度から現道の拡幅及び部分的なバイパスによる道路整備に着手しているところでございます。  これまでに道路計画について地元同意が得られた箇所から順次、地形測量、道路設計及び用地測量を実施し、平成二十八年度から竹木場地区の用地買収に着手しております。今年度は引き続き竹木場地区の用地買収を進めるとともに、新たに梨川内地区の用地買収にも着手し、二月末現在の進捗率は面積ベースで約三割となっております。  また、工事につきましては、平成二十八年度から竹木場地区におきまして改良工事に着手しており、これまでに竹木場公民館前の交差点改良や国道二百四号のつけかえに伴うアーチカルバートなどの工事の進捗を図ったところです。  以上でございます。 26 ◯桃崎委員=この道路も玄海町の藤平から上がってくる道路として、玄海町は今までになかった道路を整備しようということで、県道とつないでいただいたということで、非常に喜んでおられます。しかしながら、この地区の地形もなかなか難しくて大変な工事であると思っておりますけれども、また先ほど言われました地権者の同意を受けるということも非常に難しいですね。これは本当に用地買収が一番大事なことでございますけれども、それに全力を挙げて解決してもらいたいということでございます。  今は用地買収の職員さんたちも大変だと、なかなかプロがおらんということで問題になったことがありますけれども、地方道路をつくるためには、地域全体の同意をもらわにゃでけんわけですよね。それにはいろんな地域の道路をつくるという熱意の醸成を図っていただきたいと願うわけでございます。  それでは、最後の西九州自動車道のサービスエリア計画についてお伺いします。  広域的な幹線道路ネットワークは、福岡や長崎など隣県との交流、連携を図り、産業振興や地域振興に寄与する大変重要な社会資本であり、また、災害発生時の避難や緊急救援物資の輸送など、救急時の活動においても大きな役割が期待されております。  西九州自動車道については、国において着実に整備が進められていると聞き及んでおります。これまでの県内区間では、福岡県境から唐津市を経由し、伊万里市内の南波多谷口インターまでの区間及び長崎県境またぐ、山代久原インターから今福インター間が供用されておりまして、三月三十一日には南波多谷口インターから伊万里東府招インター間の供用開始が予定されていると聞いております。  今後、さらに県北西部地域福岡都市圏及び伊万里市方面との交流が促進され、観光客の増加や企業立地の促進など、県北西部地域の発展に大きな期待が寄せられているところであります。  一方、西九州自動車道の利用者へのサービス施設の設置を目的に、有料区間として整備が進められていた当時、浜玉インターと唐津インターの間にサービスエリアの設置計画がありました。そして、国において用地が確保されていると聞き及んでおります。  しかし、当初は有料道路ということで、フル規格の道路ということでございましたので、サービスエリアの計画がされたと聞いておりますけれども、無料になって、あの道路は無料だと。非常に無料は大変ありがたいことでございますけれども、そのサービスエリアの設置の予定がそこで凍結されたといいますか、必要ないという国の判断のもとに今はまだ整備されず、荒れ野原となっております。  四・八ヘクタールの土地を国が購入しているわけですね。そしてまた、福岡からずっと高速が延びて、伊万里、長崎はどこまで行くかわからんばってんですね、伊万里までの区間はサービスエリアがなかったらトイレ休憩ができないと。何キロぐらいありますかね、あそこは、四、五十キロあると思いますけれども、あの拾六町団地の福重というところですかね、全くないということで、当初は国の言い分としては無料化になったんだから、どこでも寄れるから、トイレはどこでんされるじゃろうもんというような理屈でした。  しかしながら、いろんな利用者の方たちに聞けば、障害者の方がおりてからコンビニを探してトイレに行くかと。休憩もできないと。  だから、フル規格の予定のときには、中間地点である浜玉地区のあの辺がよかろうと、山の峠ですからですね、そこにつくる予定だったんですよ。だけども、無料にするなら要らんだろうと。要らんけんせんかどうかはわかりませんけれども、必要と思いながらも無料になったから、無料を生かして用を足してくださいということだろうと思いますけれども、やはり途中でおりられないと、高速道路はですね。右、左と出れないですから、相当下までおりらにゃ用が足せないと。また、休憩もできないということで、やっぱりあそこは、それは延伸させることも大事と思いますけれども、どうしてもサービスエリアというのはつくっておったほうがこの道路の維持としてはいいんじゃないかということを思います。  そのサービスエリア設置の予定地については、ようやく地元唐津市においてもどうにかせにゃいかんじゃろうということで今立ち上がっておりますけれども、その整備と合わせて、それをまた生かして、国も何年か前にグランドデザインということで、そういった無料の高速道路を生かそうということで道の駅とか、いろんな施設を地域の振興のために使おうというようなデザインも出したと聞いておりますけれども、そういうふうに地元産品を直売するような施設や情報発信機能、唐津市内のいろんな観光の情報発信機能の設置などを考えられていると聞いております。  さらには、サービスエリアを活用したインターチェンジができれば、地域の経済、雇用にも寄与する工業団地の開発など、沿線地域の開発の呼び水ともなり、地域の振興にさらに寄与するものと考えております。  そこで次の点についてお伺いします。  まず、サービスエリア予定地の概要についてであります。  そのインター間のサービスエリア予定地については、未整備のまま取得された状態が続いているようでございます。その予定地の概要はどのようになっておりますでしょうか、道路課長に再度お伺いいたします。 27 ◯平尾道路課長=サービスエリア予定地の概要についてお答えいたします。  委員御指摘の予定地につきましては、西九州自動車道の浜玉インターと唐津インター間、約六・六キロメートルのほぼ中間に位置しておりまして、委員から御紹介がありましたように、国土交通省において有料区間として整備が進められていた当時、上り線、下り線のそれぞれにサービスエリアを設置することを目的に取得された土地でございます。  平成三年度から用地調査に着手され、平成四年度から用地買収を進め、全体で約四万八千六百平方メートルの土地を取得されたと聞いております。  浜玉インターから唐津インター間につきましては、本線部を暫定二車線で整備が行われ、平成十七年に供用されておりますが、サービスエリアへの進入車線や本線への合流車線の整備、また、サービスエリアの造成工事などは行われていない状況でございます。  以上でございます。 28 ◯桃崎委員=それでは、今言いましたように、県としてはこのサービスエリアの必要性についてどのように考えておられるのかお伺いいたします。 29 ◯平尾道路課長=サービスエリアの必要性についてお答えいたします。  サービスエリアとは、九州横断自動車道などの高速自動車国道のように、沿道に民間の休憩施設等が立地できないような道路におきまして、運転手の連続高速走行の疲労と緊張を解き、自動車の点検、整備などを行うために適当な間隔で設ける施設を指しております。  西九州自動車道におきましても、沿道に休憩施設等が立地できないような道路であり、疲労による事故防止の観点から見ますとサービスエリアが整備されることは望ましいと考えております。  以上でございます。 30 ◯桃崎委員=三番目は、サービスエリア予定地の整備に向けた取り組みについてですが、西九州自動車道の利用者が安全に快適に利用していただくためにも、サービスエリアの早期設置が必要と考えますが、このサービスエリア予定地の整備に向けた取り組みについて、県ではどのようにされるのかお伺いします。 31 ◯平尾道路課長=サービスエリア予定地の整備に向けた取り組みについてお答えいたします。  平成二十六年度に地元の唐津市において、地元の区長や商工会議所、観光協会、市の関係部局などで構成されます「西九州自動車道唐津IC道路予定区域利用計画検討会」が設置されております。  その中で、当該サービスエリア予定地の利活用についても検討が進められ、平成二十七年度には唐津市における新たな観光の拠点を整備することを基本といたしました「西九州自動車道『SA予定地』整備基本構想」が策定されたと聞いております。  さらに、平成二十八年度には新たに「西九州自動車道サービスエリア予定地整備基本計画策定委員会」が設置されております。その中で、平成二十七年度に策定された基本構想に基づき、当該サービスエリア予定地の整備の必要性や整備効果などが検討され、平成二十九年三月に整備基本計画が策定されたと聞いております。  県としましても、これまでの唐津市の取り組みにつきましては、唐津市と情報共有を図ってきたところでございます。  こうした中、唐津市と国の佐賀国道事務所におきまして、新たな協議の場として、「西九州自動車道関連用地利用に関する勉強会」が先月設けられ、第一回目の勉強会が実施されたと聞いております。  以上でございます。 32 ◯桃崎委員=この項、最後の項目でございます。サービスエリア予定地の今後の見通しについてでございます。  浜玉インターと唐津インターの間にあるサービスエリア設置予定地は、鏡山、虹の松原へも近く、唐津観光の入り口として大きな可能性を持った場所でもあります。  さらに、インターチェンジの機能を兼ね備えたものとなれば、沿線地域の開発も進むことが期待されているのではないかと考えております。  そこで、サービスエリア予定地の今後の見通しはどのようになっているのかお伺いします。 33 ◯平尾道路課長=サービスエリア予定地の今後の見通しについてお答えいたします。  サービスエリア予定地の整備計画の実現に向けては、唐津市において来年度も引き続き国との勉強会が進められると聞いております。  また、委員御指摘のサービスエリア予定地を活用したインターチェンジの設置につきましては、一般的に隣接するインターチェンジとの間隔、設置により見込まれる利用交通量や連絡する道路の状況、また、周辺地域における開発や観光施設との連動など、産業や観光の活性化が図られるといった整備効果や、また、その設置に係る費用対効果などについて検討し、その設置位置を選定することとなっております。  県といたしましても、設置に当たりましては十分な検討が必要であると考えているところでございます。公共事業の予算につきましては、厳しい状況が続いておりまして、西九州自動車道におきましても、まずはミッシングリンクの解消のため、全線供用を最優先に整備が進められており、サービスエリアの整備などにつきましては、国から現時点では決まっていないというふうに聞いております。  西九州自動車道の整備については、着実に整備が進んでいるところでございますが、全線百五十キロメートルの供用には、まだ相当の予算と時間が必要と考えております。  県としても、サービスエリアの整備の必要性は認識しておりますが、国から聞いておりますように、まずは未整備区間を順次供用し、供用による産業振興や地域振興といったストック効果が発揮されることも必要であると考えております。  いずれにいたしましても、サービスエリア予定地の整備により、多様な効果が期待されており、県といたしましても、協議の熟度を見ながら、唐津市や国と連携して対応していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 34 ◯桃崎委員=一生懸命希望に向けての対策もしておられますけれども、国の方針はなかなか、まだまだということのようでございます。  きのう、小城のスマートインターチェンジの視察、あれは僕のために視察に行ってくれたんですかね、そうでしょう。委員長ありがとうございました。あれは非常に参考になって、もちろん、あれは小城市で本当にあそこの観光と産業育成のためにということでございました。あれを見たら、確かにインターをつくるのは相当なエリアが要りますね。そしてまた、進入道路もつくらにゃいかん。  そして、あそこは有料だから、そして、無人専門のインターということでETC設置を、二段階の、二つ両側につけるということで大変、あれは三億円ぐらいかかったと聞いております。用地買収も三億か五億ぐらいかかったんでしょう、坪五千円と言っていましたから。  そういうことを考えたら、この浜玉サービスエリア予定地は土地代はただですね。無料だから、サービスエリアを整地して、進入道路をつくったら、あと抜けるのはそばに県道が通っておりますよね、七山唐津線が並行して。そこから入り口をちょっとつくるだけですよ。そしたら、もちろんすぐ虹の松原のほうに、バイパスの「おさかな村」のほうにも出れますし、背後地が工業団地として非常に有力な、二十ヘクタール以上という、今度産業労働部も言っておりますけれども、それに該当する地域もあるんですよね、ほんなそばに。  そしたら、今、費用対効果と言われましたですね。費用対効果は、きのうの小城インターと比べれば相当差があるはず。そういうことも含めて、そして、いろんな国の制度の補助金もいただいたということで、たしか市は三億か四億しか出さないでいいと、二十億円の事業のうちですね。そういったような事業もあるなら、ぜひとも県のほうも積極的にそういう予算措置も探しながら、予算対策も探しながら、それは延伸も大事です。伊万里まではどうしても通さにゃいかん、先も通さにゃいかんばってんですね。  佐賀県のためには、やっぱりそこそこにあるこの高速道路をいかに生かすかということなんですよ。伊万里についても、またいろんな高速道路に対しての活性化の利用価値が出てくると思います。そういったことで、ぜひとも可能性のある、そして、将来に向けた希望のある事業となれば、積極的にやっていただきたいとお願いするところでございます。  それと最後に、山崎部長にお伺いします。  きょうはいろいろ聞きましたけれども、県北西部の道路の整備ということを聞きました。私はこの中に含まれているのは、県北西部の道路というのは原発を抱えているところで一番重い位置づけなんですよ、私たちといたしましては。原発の事故があってはならんですよね。再稼働すると、今までも四十年間近く原発を担ってきて、そして、今事故が起きて避難対策の重要性を言われております。  そういうことで、玄海町、上場地区、唐津地区、三十キロ圏内はどこに逃げるかはもう決まっております。そういうときに、やっぱりこの上場地区からどうして脱出するか、そして、唐津市全体をどこに運ぶかということを、そういった総合的な含みの中での道路整備ということを考えていただきたいと思います。もちろん、県の幹線道路は大事ですよね。大事ですけれども、原発避難道路という位置づけをどう県は見ておるのかと。  佐賀唐津道路も昔から早く通るという約束──約束というか、計画でしたけれども、なかなか進まない。今は小城方面をやるということですけれども、沿岸道路は後からできた話しだったですもんね、実は。沿岸道路が今重要対策になって、もちろん、あの道路も大事なんですよ。しかしながら、佐賀県の今大きな課題、原発とかオスプレイとかいろんなことがあります。その中で、原発の本当の重み、その避難対策の位置づけというのを、これは県土整備、道路整備と合わせて、もちろん管轄外かもしれません。だけども、そういう視野のもとで道路整備も行っていただきたいと。これは産業育成とかなんとかも含めてありますけれども、原発の位置づけ、これをぜひとももう少し重きを持ってやっていただきたいと。  もう再稼働するなら大体、上場からの脱出道路なんかつくっとかにゃいかんと私は思います。そういう重要道路として、重要なアクセスとして、そして、大きな道路はまたさっき言いました山を越える道路、三二三号とか唐津道路とか、西九州自動車道に抜けたらいいといいますけれども、今でも西九州自動車道、浜玉インターから先の昔のバイパスに抜けて福吉まで行ったら、平日でも渋滞ですよ。五十キロ以上で走られんぐらい渋滞をしていますね。どんどん今車両もふえて、交通量もふえてですね。だから、やっぱり上場から抜ける道路は何本でもありますよと言われますけれども、その道路の一つ一つがどういうふうにスムーズにつながるか、そして、その行く先をどうするかと。スピード感をもってやっていただきたいと思いますけれども、部長さんの所見をひとつよろしくお願いします。 35 ◯山崎県土整備部長=桃崎委員の御質問にお答えいたします。  道路整備ということで全体的な話ももちろんあるわけなんですけれども、一つは県全体の発展とかを支える広域幹線ネットワークという形で我々は進めているわけなんですけれども、これにつきましては、当然、産業振興とか経済の発展、それだけではなくて、やはり災害時等の緊急時には、救急物資の輸送とか、ある意味命をつなぐ道としての役割を担っております。  それと合わせまして、やはりそれをつなぎますアクセス道路にしろ、生活道路にしろ、またその下のほうでもネットワークをつくっていくということが、ひいては県民の安全・安心、それと快適な生活、そういうものにつながっていくということで、そういう意味では地域に必要な道路というのを、広域幹線は幹線としながらもしっかり取り組んでいかなきゃいけないというふうに思っております。それがひいては、やはり先ほどから委員おっしゃるように、避難の道として有効に活用されていくというふうにつながっていくものだと思っております。そういうことで、骨格は骨格としてつくりながら、それを補完する道路網としてもしっかり地域の声を聞きながら取り組んでいきたいというふうに考えるところでございます。  私からは以上でございます。 36 ◯藤崎委員=藤崎です。桃崎委員の大変重みのある質問の後、答弁としてしっかりやっていただけるだろうというふうにも感じた次第であります。  そういった事業を進めていく上で大事なのは、何といっても財源、予算だというふうに思うわけであります。  先ほどの指摘は、しっかりと県政の課題を踏まえた予算の優先順位をつけろと、そういう大変重い言葉だったなというふうに聞いたところであります。  振り返れば、公共事業の予算というものは、私が若いころ、皆さんもそうでしょうけれども、ずっと右肩上がりだったというふうに思うんですね。  戦後復興期から高度経済成長、そして、いわゆるアメリカの双子の赤字解消に向けての国内の需要喚起ということでの大型公共事業計画、また、バブルが崩壊した後の経済対策やウルグアイ・ラウンド対策等で、しっかりとした事業がこの間、長らく続いてきたというふうに思っています。  ただ、一九九〇年代半ばからいわゆる少子・高齢社会に適応した人口減少に向けた背景もあって、また、イメージといいましょうか、公共事業、ひいては建設業界に対する社会の批判などもあって、事業に対する理解が非常に厳しくなったというのもあって、その後、厳しい予算づけというふうになってきたんじゃないかなと思っております。  ただ、インフラ整備というものは、先ほども指摘があったように、災害時の緊急対応、また、経済基盤としての成長性のためにも必要なんだということを、今、広く認識される中で、安定した事業というものを進めていかなければならないということで、中期投資見通しといった事業を進めていただいているというふうに思っております。  ただ、公共事業を支える側としての建設業界も予算に比例して浮き沈みがありました。今は全産業がそうですけれども、労働人口が減って、建設業で働こうという若い人たちが特に少なくなる中で、高齢の方に非常に大きく負担がのしかかるような業界になっているなというふうに思っております。  そういう中で、今回、建設業の担い手確保ということで質問をさせていただきたいと思っております。  厚生労働省が発表しています二〇一七年の有効求人倍率は、前年比〇・一四ポイント上昇の一・五〇倍ということで、一九七三年以来の四十四年ぶりの高水準ということであります。  特に職業別の有効求人倍率を見ますと、警備員や交通誘導員などの保安が七・二三倍、そして、建設も四・〇一倍ということで、建設業における人材確保が非常に苦労があるというのがあらわれているかと思います。  若い人たちが今後建設業で働いて、希望を持ってやっていけるような、そういう支援体制というものが非常に大事じゃないかなというふうに私は思うんですけれども、改めてお伺いいたします。  建設業の役割について、どのように認識しているのか伺います。 37 ◯高塚建設・技術課長=建設業の役割についてお答えします。  建設業は地域に根差し、社会資本の整備や維持管理等により地域の発展や雇用の下支えを担っているものと考えているところでございます。  また、昨年七月の九州北部豪雨に伴う流木撤去の対応など災害時には最前線で緊急対応をしていただいておりまして、地域の安全・安心な生活を支え、地域を守る重要な産業と認識しているところでございます。  以上でございます。 38 ◯藤崎委員=その中で大事なのは今後のあり方として、いわゆる技術力と経営力にすぐれた建設業者がその地域にしっかりと安定して継続していくと、そういったことがあってこそ、いろんな対応ができるというふうに思うんですけれども、ぜひその辺のところの支援も引き続き取り組んでいただきたいというふうに思っております。  それでは、建設業就業者数の推移についてですけれども、建設業で働く就業者の数や年齢別構成はどうなっているのかお伺いいたします。 39 ◯高塚建設・技術課長=建設業の就業者数及びその年齢別構成について御説明します。  建設業就業者数の推移につきましては、五年ごとに行われている国勢調査によれば、全国では平成七年の約六百六十三万人をピークに、直近の平成二十七年には約四百三十四万人と二十年で約六五%に減少しているところでございます。  また、県内の状況を見てみます、平成七年の五万八百八人をピークに直近の平成二十七年には三万三千八百六十六人と約六七%に減少しておりまして、全国的な傾向と同様の状況になっているところでございます。  次に、建設業就業者の年齢別構成の推移につきましては、全国平均では、平成七年は二十九歳以下が約二一%、三十歳以上五十四歳以下が約五六%、五十五歳以上が約二三%となっているところでございます。  これに対し、直近の平成二十七年は二十九歳以下が約一〇%、三十歳以上五十四歳以下が約五四%、五十五歳以上が約三六%となっておりまして、担い手の高齢化が進んでいるところでございます。  また、佐賀県内の状況を見てみますと、平成七年は二十九歳以下が約一九%、三十歳以上五十四歳以下が約五八%、五十五歳以上が約二三%となっておりまして、これに対し、平成二十七年は二十九歳以下が約一一%、三十歳以上五十四歳以下が約五〇%、五十五歳以上が約三九%となっておりまして、全国的な推移と同様の傾向になっているところでございます。  以上でございます。 40 ◯藤崎委員=本当に全産業が似たような状況かとは思うんですけれども、いわゆる高齢化して働く人が減っているという中で、どうしていくんだという課題だろうというふうに思うわけであります。  建設業就業者の休日取得状況や労働時間というのはどういうふうになっているのかお伺いしたいと思います。 41 ◯高塚建設・技術課長=建設業の就業者の休日取得状況や労働時間についてお答えします。  建設業就業者の休日取得状況につきましては、佐賀県単位で公表されているものはございませんが、ことし二月の九州ブロック発注者協議会で示されました国土交通省の資料によりますと、建設業の請負金額三億円未満の直轄工事におきます現場の休日取得状況につきましては、平成二十五年度と平成二十六年度の二カ年の合計で四週四休が全体の約三一%と最も多く、週休二日となります四週八休を実施している工事につきましては、八・七%と全体の一割にも満たない状況となっているところでございます。  また、建設業就業者の労働時間につきましては、毎月勤労統計調査がございまして、平成二十七年度報によりますと、県内の年間労働時間につきましては、建設業は二千八十七時間、全産業の平均では千八百四十三時間と、建設業は全産業の平均に比べまして二百四十四時間も長い状況になっているところでございます。  以上です。 42 ◯藤崎委員=なかなか休みがとれないというのが印象としてありますけれども、四週八休が八・七%というのは、そういう取り組みをしっかりしているところもあるんだなと今受けとめたところです。
     そういったところの状況、課題などをぜひ調査していただきたいと思いました。  それでは、若者が建設業を選択するための労働条件についてでありますけれども、高校生などこれから就職しようとする若者に建設業を選んでもらうためには、どのような条件が求められていると考えているのかお伺いいたします。 43 ◯高塚建設・技術課長=若者が建設業を選択するための労働条件についてお答えします。  昨年七月に県が実施しました土木や建築系の高校生を対象としましたアンケート結果では、就職先の決定で重視するものとしまして、多い順に給与、賃金、次に仕事のやりがい、その次に休日、労働時間となっているところでございます。  また、県が昨年七月と八月の二回、建設業の就職十年未満の若手職員を対象としたセミナーを開催しておりますけれども、その際に受講者にアンケートを行っております。  そのアンケートの中で就職先の決定で重視したものとしては、その回答を集計した結果、多い順に給与・賃金等、その次が休日・労働時間、三番目に仕事のやりがいとなっているところでございます。  これらの二つのアンケートの結果からも、若者に建設業を就職先として選んでいただくためには、仕事のやりがいのほかに給与・賃金と休日・労働時間が重要な要件になっていると考えているところでございます。  以上でございます。 44 ◯藤崎委員=賃金、やりがい、そして、休日などというような話がありましたけれども、総じて全産業の中では、今現在、いろんな発注の努力をしていただいて最低価格を上げたり、また、単価を上げるなどして、いわゆる賃金については、この間伸びてきているというふうに思っているんですね。  もちろんまだまだだというのはありますけれども、しっかりそこの取り組みは進んでいるというふうに思います。  ただ一方で、なかなか休みが少ないということが、むしろこれだけ働いているのに対価としての給与が安く感じるというのもあろうかと思うんです。  ですので、もちろんやりがいというのを一番に選んでもらえるようにならなければなりませんけれども、そういう啓発活動はまた今度、土木展といったものでやっていただけるということでありますけれども、休日、休みをしっかりとれると、そういったものを業界の中に進めていただくということが──私は、若い方は就職されても、やっぱりやめる方が多いというふうに聞きます。  それは何かというと、やっぱり仕事が大変だと。もちろん何の仕事も大変ですけれども、若い人たちが特に年末、年度末、建設業が大変忙しい時期に、同級生などが例えば同窓会であったり、また集まったりというときになかなか行けないとか、そういうことがストレスとしてたまってくると、ずっとこの業界で働こうという気持ちがうせていくというのも聞いております。  そういう意味では、しっかりとした休日がとれるような取り組みは、まずやっていただきたいというふうに思っております。  そういう意味で、建設業における国の働き方改革の取り組みについて質問させていただきます。  建設業の担い手確保のために、まず取り組むことは働き方改革だというふうに私は思うんですが、建設業における働き方改革の取り組みはどのようなものかお伺いいたします。 45 ◯高塚建設・技術課長=建設業における国の働き方改革の取り組み状況についてお答えします。  昨年三月に政府が閣議決定しました働き方改革実行計画におきまして、建設業につきましては、発注者の理解と協力も得ながら、労働時間の段階的な短縮に向けた取り組みを強力に推進するとされているところでございます。  このため国におきましては、適正な工期設定、適切な賃金水準の確保、施工時期の平準化、ICT活用による生産性向上、週休二日の推進等の取り組みが進められているところでございます。  以上でございます。 46 ◯藤崎委員=今答弁いただいた内容をしっかり進めていくこと、そこが本当に力強い建設業への支援の取り組みになろうかと思っております。  建設業の魅力を高め若者が建設業についてくれるようになるために、労働環境の整備、特に週休二日というものに今回こだわって質問したいと思います。  建設業における国の週休二日への取り組み状況はどうなっているのかお伺いいたします。 47 ◯高塚建設・技術課長=建設業におけます国の週休二日への取り組み状況についてお答えします。  国土交通省九州地方整備局では、平成二十六年度から週休二日のモデル工事に取り組まれておりまして、現在は、災害復旧工事等の一部を除く全ての工事を対象とし、契約後に受注者の意思により決定します受注者希望型で行われているところでございます。  また、受注者が週休二日を達成した場合、工事成績の加点評価及び現場諸経費の割り増しを行うというインセンティブが付与されているところでございます。  なお、九州地方整備局の平成二十八年度に実施されましたモデル工事のうち、実際に週休二日に取り組まれた工事件数としましては、全体の約三割程度となっているところでございます。  以上でございます。 48 ◯藤崎委員=それでは、国の取り組みについて、県は県内建設業者からの意見なども聞いているというふうに思います。週休二日への取り組みを進める上での課題は何と考えているのかお伺いいたします。 49 ◯高塚建設・技術課長=週休二日への取り組みの課題についてお答えします。  九州地方整備局の平成二十八年度に実施されましたモデル工事のうち約七割の工事におきまして、受注者が週休二日で施工を希望しなかったとされております。  その理由としましては、供用を控えている工事など発注段階から工事設定が厳しいことや、ほかの工事との調整、また河川内工事で出水期を避ける必要があったり、現道工事の場合では電柱等の占用物件の移転など他の機関との調整が必要となるなど工期的な制約での理由が挙げられているところでございます。  また、この週休二日を希望しなかったほかの理由としまして、下請など人員確保が困難であったり、工期拡大に伴います機械のリース費用が増加するため希望しなかった等の理由が挙げられているところでございます。  さらに、県内の建設業団体からは、週休二日に取り組めば月給制では働く日数が減ることで工事の進捗状況によっては労働者の残業時間がむしろふえることや、働く日数が給与に直結する日給制では、月当たりの給与額が減るなどの課題が示されているところでございます。  このようなことから、週休二日の取り組みを進める上では、余裕ある工期設定ができるかどうか、また、建設業者の賃金や現場経費が確保できるかどうかが課題と考えているところでございます。  以上でございます。 50 ◯藤崎委員=私が言いたかったことをまさに答弁いただきましたけれども、本当にそういう課題があって、いわゆる理想は若い人に向けて、もちろんワーク・ライフ・バランスという観点からも進めなきゃならないということはわかっているものの、一方で課題があってなかなか進めることもできないという実情もやっぱりあるんですね。  まさに言われた、例えば、一次下請におかれては、要は六日でやっていた仕事を五日でやらないかんというふうになってきますと、無理も生じますし、また所得への影響も出てくるかもしれないという心配事もありますし、また、そういう調整、いわゆる工事発注における調整ですよね、そういう制約を受ける中で本当に果たしてそれだけの工期がとれるのかという課題など、本当にクリアしなきゃならない問題が多くあります。  そして、総じて言えば、いわゆる建設業界の経営という面で言えば、ぶっちゃけやはりなかなか厳しいというふうに、これは実質なるわけでして、その生産力を上げることができれば、これまで六日かかっていたものを五日でできる。それだけの一日の生産高を上げることができれば可能でしょうけれども、現状一生懸命やっている中でなかなか難しいと。そういう中でのICTだということでありましょうが、なかなか理想はありますが、進めていくのは難しい状況にあるというふうに感じております。しかし、これはしっかり進めていかなきゃならないということであります。  建設業の担い手確保に向けた今後の取り組みについてでありますけれども、建設業の担い手確保には、週休二日の取り組みのほかにもさまざまなことに取り組む必要があるというふうに思います。  次に、課題解決に向けた今後の対応についてであります。  週休二日を定着させる上で課題を解決していく必要があるというふうに思います。その課題解決に向けて、県はどう対応していくのかお伺いいたします。 51 ◯高塚建設・技術課長=課題解決に向けた県の今後の対応についてお答えします。  建設業における労働環境の改善策の一つとして、週休二日への取り組みは進めていくべきと考えておりまして、まずは余裕ある工期設定が可能となるよう、ゼロ県債などを活用しました施工時期の平準化を図ったり、現道工事での計画的な占用物件移転など、現場状況を踏まえた工期を設定するなどの計画的な発注に努めることが重要と考えているところでございます。  また、適切な賃金水準を確保した上で、安定した休暇取得や長時間労働の是正など労働環境の改善が図られるよう、設計労務単価の引き上げや積算基準の見直しなど国に対して働きかけていく必要があると考えているところでございます。  さらに、県工事におきましても、週休二日制を前提とした工事に着手することで、具体的な課題の整理が可能と考えておりまして、国及び他県の取り組みを参考に、また、建設業界の意見を聞きながら、週休二日工事の試行について検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 52 ◯藤崎委員=要はこれ進めると、それだけお金もかかってくるということだと思うんですね。当然工期を長くすればリースもかさんできますし、管理費も共通仮設費や現場管理費等も当然比例して上がってくるということで、そこの財源を予算をしっかりと手当することが必要だというふうに思っております。  それでは、建設業の担い手確保に向けた今後の取り組みについて質問させていただきます。  建設業担い手確保には、週休二日の取り組みのほかにもさまざまなことに取り組む必要があると思います。県は建設業の担い手確保にどのようなことに取り組んでいくのかお伺いいたします。 53 ◯高塚建設・技術課長=建設業の担い手確保に向けた今後の取り組みについてお答えします。  建設業の担い手を継続的に確保していくためには、建設業の経営基盤の強化や労働環境の改善などの取り組みが必要であると考えているところでございます。  このため県では、建設業の経営基盤強化としまして、施工時期の平準化や総合評価落札方式の拡大などの入札制度の見直し、また、県内建設業の経営者の経営力向上、労働環境改善の意識醸成を図るためのセミナーの開催などの取り組みを行っているところでございます。  あわせて、若年技術者、技能者が建設業で誇りを持って活躍できるよう国家資格取得費用の助成や入社二、三年目の建設業若手社員を集めまして、専門家による講習を行うなどして、異なる企業間での同世代間の交流を促し、仕事に対するやりがいを見出させる若手育成支援セミナーを開催するなど、若年就労者の資格取得や技能習得の支援に取り組んでいるところでございます。  また、先ほどお答えしました週休二日制の取り組みのほか、労働環境の改善の取り組みとしまして、適切な賃金水準の確保を図る設計労務単価の見直し、建設業を就職先として選択していただけるように、建設業界における高校生対象のインターンシップや出前講座の取り組み促進などについても、建設業界の意見を聞きながら検討しているところでございます。  さらに、ことしの夏休み期間中に開催予定の「すごいぞ!ボクの土木展」や国、県、建設業団体などの関係者で毎年開催しております土木フェアなどを通じまして、土木の魅力の発見や理解につなげ、建設業のイメージアップを図る事業も積極的に行っていく必要があると考えているところでございます。  今後とも、建設業が若者にとって魅力ある産業となるよう社会資本整備の品質確保を図りながら、地域の建設業の技術力や経営力の向上を図るとともに、若年就労者の育成、確保に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 54 ◯藤崎委員=ありがとうございます。何度も言いますけれども、やっぱりこういった事業を進めていく上で、必要なのは何と言っても予算だというふうに思うんですね。その予算の確保、現在、中期投資見通しが計画的に進められてきて、ことし最終年度ということでもあります。来年度以降の財源の確保というものをしっかりやっていただくということが、ひいては、若い人たちが安心して建設業界で頑張ろうと、そういった助長にもつながろうかと思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。  では、その道路整備について質問させていただきます。  今、道路整備については、県の総合計画「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくりプラン」、この中で明記されて、一つは道路防災の推進と。先ほど桃崎委員の指摘されたものもこれに当てはまるんじゃないかというふうに思うわけですけれども、また、暮らしに身近な道路の整備であったり幹線道路ネットワークの整備ということで、目指す将来像を示しながら進めていただいております。  今回、質問を広域幹線道路の整備についても質問させていただいておりますけれども、これはしっかり現在取り組んでいただいているということで、ちょっと質問はやめておきたいと思います。  初めに、道路整備の考え方について質問をさせていただきます。  以前は、佐賀県中長期道路整備計画というものがありました。私が県議になったばっかりのころは、いろんな地域の要望、道路整備について議会で取り上げたり、また地元の要請というふうな形でやっていく中で、やはりこの整備計画といったものが大きな基準として示されていたというふうに思うんですね。なかなか新規については着手してもらえないというような、そういったこともあったというふうに私は理解をしております。  現在、その道路整備の考え方について、どういうふうに思っておられるのかお伺いしたいと思います。 55 ◯平尾道路課長=県の道路整備の考え方についてお答えいたします。  道路は人々の生活を支える基礎的な社会資本であり、地域間の交流・連携、地域産業の発展を図る上で必要不可欠な社会基盤でございます。  また、災害発生時の避難や救助、救援物資の輸送などの重要な役割も担っております。県内の道路整備を進めるに当たりまして、その施策として先ほど委員からも御紹介がありましたように、「幹線道路ネットワークの整備」、「くらしに身近な道路の整備」及び「道路防災の推進」といった、大きく三つの項目について推進をしております。  具体的には、幹線道路ネットワークの整備としては、有明海沿岸道路などの広域幹線道路を基軸とした交通ネットワークの整備に取り組んでおります。  次に、暮らしに身近な道路の整備としては、通学路などにおける歩道などの整備、生活圏内道路の整備、交通安全対策などに取り組んでおります。  また、道路防災の推進としては、落石や土砂崩壊などの災害に備えた防災対策、道路施設の老朽化に備えた橋梁などのインフラの長寿命化対策や計画的・効果的な維持管理などを推進しているところであります。  このような道路施策を基本として、佐賀県の道路整備につきましては、総合計画二〇一五の六つの柱のうち、特に「自発の地域づくり さが」と「安全・安心のくらし さが」の実現を目指して取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 56 ◯藤崎委員=総合計画にしっかりと明記して、具体的に何をやるのかという将来像も示しながら進めていっていただいていると、しっかり着実に前に進めているという認識を持っておりますけれども、以前の佐賀県中長期道路整備計画と今現在の総合計画と何か違いがあるんだろうかというふうに思うんですが、そこの所見をお尋ねしたいと思います。 57 ◯平尾道路課長=佐賀県で以前つくられておりました中長期道路整備計画と、今私がお示ししました三つの方針に何か違いがあるのかというような御質問だったというふうに思います。  佐賀県中長期道路整備計画につきましては、平成十六年度に策定をしたものでございます。県民のニーズなどを考慮しまして、「安全で安心な道づくり」、「交流を支える道づくり」、「活力ある地域を育む道づくり」、これら三つの基本方針を掲げておりまして、限られた財源の中で選択と集中を行うこととし、多くの効果が期待できます交通安全対策、また幹線道路ネットワークの整備、これらを重点方針に位置づけているところでございます。  しかしながら、計画策定以降、平成二十一年度から道路特定財源の一般財源化や、平成二十二年度からの個別補助金の交付金化、さらには東日本大震災や熊本地震等の大規模災害の影響などによりまして、想定していた以上に公共投資の予算が縮減されるといった安定した予算の確保が難しいような状況になりまして、道路整備を取り巻きます状況が非常に不透明になっているような状況でございます。  中長期道路整備計画の中には、広域幹線道路ネットワーク等のスケジュール感といったものを示しておりましたけれども、先ほど御答弁いたしましたように、予算の先行き不透明な状況の中で、なかなかその実現も難しいような状況となっているところでございます。  また、その後、道路の構造物等の高齢化、特に橋梁等が高齢化するというようなことで、一斉に点検をやるきっかけとなったのも、笹子トンネルの天井落盤事故、こういったことからも、先ほど申しました中長期道路整備計画で上げておりました交通安全対策、幹線道路ネットワーク、これら二本の柱に加えて道路防災の推進といったものが、昨今、全国的に大きな声が上げられ、非常にその取り組みも求められているというような状況でございます。  そうしたことから、先ほど私、道路整備の方針として説明いたしましたけれども「広域幹線道路ネットワークの整備」、それから「くらしに身近な道路の整備」、「道路防災の推進」といったものを三つの柱として掲げているというようなことで、特に中長期道路整備計画のときから何か大きく変わったかというようなことではございませんで、中長期道路整備計画のときにも道路防災の推進といったものはしっかり見据えながらやっていたというようなことで、大きく中長期道路整備計画と今の道路整備の方針が変わっているような状況ではございません。  以上でございます。 58 ◯藤崎委員=私は、単純に中長期道路整備計画といったものがあって進めてこられた。これが年度が終わって、当然新たにまた整備計画というものをつくられるのかなと思っていたところ、総合計画の位置づけにとどまっていたので、なぜなのかというふうに思っていたんですね。  ただ、今答弁を聞いていて、無論、道路整備としてはやらなければならないことは決まっているわけですから、そこは大きく変わるものはないということでありますけれども、一方、確かによく考えれば、平成十六年当時と今と取り巻く環境というものは大きく違っているというのは私も感じるところでありますので、そういう意味では、そこは理解したいというふうに思います。  ぜひそこは柔軟性を持たせて、より、めり張りある道路行政といいますか、そういった方向に進めていくんだという姿勢であってほしいなというふうに思うわけであります。  その中で気になるのが、暮らしに身近な道路整備についてであります。  高規格広域幹線道路の整備も、これは佐賀県の発展に必要なものであります。  ただ一方で、暮らしに身近な道路整備というものは、どちらかというと、住民の方にとっては非常に生活環境が変わるといいますか、より利便性が上がるというふうに感じる、まさに身近に感じるインフラだというふうに思います。  ぜひそこはしっかり進めていただきたいというふうに思うわけでありますが、今回、その中でも佐賀川久保鳥栖線、これについて何点か質問したいというふうに思っております。  佐賀川久保鳥栖線について事業化に至った経緯についてでありますが、佐賀市の高木瀬地区において、圃場整備事業にあわせて県道佐賀川久保鳥栖線の道路整備が予定されています。  この道路が事業化に至った経緯についてお尋ねいたします。 59 ◯平尾道路課長=県道佐賀川久保鳥栖線の事業化に至った経緯についてお答えいたします。  委員御指摘の道路につきましては、国道三十四号と県道佐賀環状東線との西渕交差点から北上し、市道千布薬師丸線につながり、県道佐賀川久保鳥栖線の平尾東交差点に至る延長約二・六キロメートルの道路でございます。  当該箇所につきましては、平成二十四年十二月に佐賀市高木瀬地区の方々から、国道二百六十三号の国立病院前の交差点や国道三十四号の佐賀警察署前交差点の交通渋滞の緩和に向けまして、高木瀬地区の経営体育成基盤整備事業、いわゆる圃場整備事業でございますが、この計画とあわせて新たな道路の整備が行われるよう佐賀市へ要望されたと聞いております。  これを受けまして、平成二十六年五月に佐賀市から県に対しまして要望書が提出され、さらに高木瀬地区における圃場整備事業が事業採択されました平成二十八年六月にも改めて要望書が提出されております。  その内容につきましては、高木瀬地区における慢性的な交通渋滞の解消を図るため高木瀬地区の圃場整備事業にあわせまして、新たな道路を県で整備するよう要望されたものでございます。  この要望を受け、県といたしましては、要望のあった道路の現状を調査するとともに、県道としての機能の有無、整備による事業効果や費用対効果などを検討し、昨年十一月には学識経験者などから構成されます佐賀県公共事業評価監視委員会に報告いたしまして意見を聞き、県道としての整備を計画したところでございます。  こうしたことから、平成三十年度の新規事業箇所として予算計上をしておりまして、当定例県議会におきまして予算が議決された後、平成三十年度から県におきまして事業を進めることとしております。  以上でございます。 60 ◯藤崎委員=事業の概要をもう一回お尋ねしたいと思います。  わかりやすく言うと、兵庫の大型ショッピングセンターがありますよね。ゆめタウンのところからの概要をちょっとわかりやすくお願いいたします。
    61 ◯平尾道路課長=改めて、今回計画をしています道路の概要についてお答えいたします。  先ほど委員からもお話がありました環状東線が国道三十四号とぶつかります西渕交差点、ゆめタウンのちょうど東北の角の交差点になります。あの交差点から北上いたしまして、兵庫の調整池のところに東西に走っております市道千布薬師丸線がございます。  こちらまで北上いたしまして、その市道千布薬師丸線から、今度は北から佐賀北警察署のほうに向かってきております南北の県道佐賀川久保鳥栖線になりますけれども、そちらのほうに平尾東交差点というものがございます。そちらの交差点までの約二・五キロの道路となっております。 62 ◯藤崎委員=予定してある全体事業費というのは、大体幾らぐらいを見込んであるのかお尋ねいたします。 63 ◯平尾道路課長=まだ具体的な詳細な設計等も行っておりませんし、用地交渉も行っていないというような状況のあくまで計画段階、途中段階というようなことでございますけれども、大方約十億円程度を予定しているところでございます。 64 ◯藤崎委員=佐賀市のほうから県のほうに要請があったということで、これが平成二十六年の五月だということでありました。  その前、いわゆる高木瀬の地元から佐賀市のほうにそもそも要請があって、要望書が上がっていて、それを受けて、佐賀市は県のほうに県道整備の要請をされたというふうに私は理解をしております。  次に、二回目、佐賀市のほうから要望書が出されております。それが平成二十八年六月ということでありますけれども、一回目を出された平成二十六年五月のときは、私が間違っているかもしれませんが、中長期道路整備計画の期間中だったのかなというふうに思ったんですね。  そして、平成二十八年六月になって、もう一回、再度要望が佐賀市のほうから出されていますけれども、このときはその整備計画がなくなって総合計画の位置づけの中で事業が進められていたということで、一回目、佐賀市が県に出されたときは、新たなバイパスというものは新規では難しい、ハードルが高いという認識を佐賀市に示されたのではないかなと思っております。  それが二回目、平成二十八年六月に要望が再度出された折に調査に入っていったというふうに私は理解をしているんですけれども、一回目、平成二十六年に出されたときに実際県としてどういう答えをしてあったのか、ちょっとお尋ねしたいと思います。 65 ◯平尾道路課長=藤崎委員の御質問にお答えいたします。  平成二十六年、どういうお答えをしたかというようなことでございます。  たしか県土整備常任委員会のほうで、別の委員の方からこの道路について質問があったというふうに記憶をしているところでございます。  そのとき、答弁といたしましては、一体的に県の道路網としてどうあるべきかといったことをきちっと検討していく必要があるというようなことで、整備をやるとかやらないとかというような答弁ではなく、いろいろなことを検討していく、また、あわせて佐賀市とお話をしていくというようなことで回答していたかと記憶しております。  以上でございます。 66 ◯藤崎委員=結構厳しい、ハードルが高いというふうなことを佐賀市のほうには示してあったのかなというふうに私は理解をしています。  そのため佐賀市としては、これは圃場整備にあわせて佐賀市が市道と、それから県道というものをつくってほしいということで要請が来ていますけれども、そもそも何でここにバイパスといったものが必要かといいますと、先ほど申し上げました地元のほうから交通渋滞緩和のための道路整備を求める要望書が佐賀市のほうに提出をされて、それで必要性について、私が思うにそうだろうと、これはしっかり取り組まなければいかんと。  その理由の一つには、何といっても平尾地区の環境センターといったもの、ここがごみ処理施設として、広域のほうからごみを運搬車が持ってくるということで、地域の方にとっては、やはり大型車が入り込むことでより渋滞が増すので何とかしてほしいということで強い要望があったというふうに私は理解をしております。  これが佐賀市のほうに要請をされて、佐賀市として、そういえば平成十六年のころには北部市街地の交通渋滞を解消するための佐賀都市の北部環状道路──東部、南部、西部とありますけれども、それに続く東部環状道路といったものをしっかり整備していこうというのがあったというふうに聞いております。  これは、佐賀市内の内環状道路といったものがもともと計画してあって、これをぜひ進めてほしいと。これが市町村合併になって、ついえてしまったと。  いわゆる道路整備計画の中で選択と集中ということで、あれもこれもできない、コンパクトシティの時代に新たに北部環状道路というものは、県としては進めないという理解があったと私は思っております。  その中に地元からこういうものがあったではないか、渋滞解消というものにぜひ取り組んでほしいという要請があったと思うんですね。  つまり、今度の新規の事業は、そもそも地元から要請がなければ県は取り組んでいないんじゃないかなと私は思っておりますけれども、どういう理解かお尋ねいたします。 67 ◯平尾道路課長=委員からは、要望がなければやらなかったのかというようなことでの御質問だったと思っております。  今回事業化予定の道路、こちらについては佐賀市と県東部地域とを連絡いたします県道佐賀川久保鳥栖線の一部区間となります。また、九州横断自動車道と有明海沿岸道路とを連絡する国道二百六十三号などを補完する幹線道路としての機能を持つこととなり、一体となって広域的な交流、物流を促進させる目的がございます。  また、国道三十四号と国道二百六十三号が交差いたします周辺一帯、こちらの部分につきましては、県が再整備を計画しております佐賀県総合運動場や佐賀市文化会館といった施設が立地いたしまして、近傍の国道三十四号と県道佐賀環状東線に接続する地区におきましては、先ほど申し上げましたゆめタウン、こういった大型商業施設の立地、また住宅開発が進む、こういったことなどによって以前の土地利用から大きく変化しているところでございます。  こうしたことから、今現在この周辺一帯を取り巻く道路環境、こちらの部分についても大きな変化が生じているというような状況でございます。このため、この周辺一帯の国道三十四号や国道二百六十三号のほか、県道佐賀環状東線や県道佐賀川久保鳥栖線といった周辺道路においても多くの交通渋滞が発生している状況でございます。  こうした中、今回計画しております道路、こちらについては県道佐賀環状東線につながりまして新たに佐賀市の南北交通の幹線的な役割を担う道路となることから、佐賀市北部からの流入を受け持つ国道二百六十三号などに集中した交通を分散させる機能を持つことになります。  こうした今言いましたような機能を持つ、またいろいろ渋滞解消にもつながる、さらには今現在の交通渋滞の状況、当時の土地利用から大きな変化をしている、こうした状況を見ますと、地元からの要望云々というようなことではなく、道路を管理する者としては今現在あの道路の整備の必要性は十分あるというふうに考えております。  以上でございます。 68 ◯藤崎委員=これ、必要性は私もあると思うんですね。これは絶対やらにゃいかんというふうに思います。やっぱりあの地域の渋滞を見れば、ぜひとも解消してほしいというのは当然のことでありますけれども、私がここで指摘したいのは、これはむしろ佐賀市が責任を持って取り組むべき事業であったんじゃないかというふうに思うんですね。それを、もちろん県がやっていただけるのは私も佐賀市民ですので非常にありがたいんですが、本来、佐賀市がしっかり取り組むべき、やはり佐賀市が自分たちの中で計画を立てて限られた予算を用いて取り組むべき事業だったんじゃないかなと私は思うんですね。もちろん県がやっていただけるというのは非常にありがたいと思いますが、そこのところが非常にわかりにくいというふうに私は思っているので、あえて質問しております。  先ほど、事業の目的にもなったというふうに思うんですが、改めて道路整備の目的をお尋ねいたします。 69 ◯平尾道路課長=事業の目的についてお答えいたします。  先ほどもちょっと御答弁の中で入れましたけれども今回計画しております道路は、九州横断自動車道の佐賀大和インター、また有明海沿岸道路の川副インター、こういったところを南北につながります道路というような位置づけにもなります。そうしたことから、現在国道二百六十三号、二百六十四号を中心に佐賀市の中心市街地を南北に道路が通っておりますけれども、そういった道を補完するといった機能も持つことになります。  また、先ほど言いましたように、国道三十四号からの北のあたり一帯ですね、県の総合運動場等が点在してあったりだとか、ゆめタウン周辺、ここら辺の交通渋滞が発生している、こうした状況の中で今回計画しております道路整備をすることによりまして国道二百六十三号、国立病院前の交通渋滞の緩和、こういったものにもつながっていくというようなことでございます。  こういったことから、この道路、幹線的な機能を持つというようなことで、県道としての機能も有しておりますし、また先ほど述べました一帯的な、慢性的な渋滞をしているというようなこと、こういったことが解消することによりまして、これもまた日常生活にも利用される道路というようなことにもなってくる、そうしたことからもくらしに身近な道路としての役割も十分担う道路というようなことになるかというふうに考えております。  以上でございます。 70 ◯藤崎委員=目的はわかるんですけれども、南北の道でいいますと、佐賀大和インターからいうと、いわゆるバイパス、国道二百六十三号がしっかりとあります。そして、きのう機動隊の活動を見に行きましたけれども、今現在質問しています川久保線、これが走っております。佐賀北警察署のほうに向かってあります。南北でいうと、これだけじゃなくて薬師丸線もあるんですよね。そしてもっと行けば、伊賀屋駅の脊振線もある。つまり南北は、渋滞はするけれども、川久保線、南北の道というのはあるんですね。むしろどっちかというと、広域という目で見れば東西の道が私は非常に困っているんじゃないかというふうにも思うわけであります。箇所で見れば当然渋滞というのはたくさん、鍋島も渋滞していますし、ほかにもたくさんあります。そういう意味で、南北も大事ですけれども、東西の道というのも非常に大事なんじゃないかなというふうに思うわけであります。  今先ほど言ったように、県道薬師丸佐賀停車場線であったり、県道五十一号佐賀脊振線であったり、そういったところもある中で、今回バイパスをつくっていただくということであります。これ要は目的は、高木瀬地区の渋滞解消ですよね。もうここが一番だと思うんですけど、そういう認識でよろしいんでしょうか。 71 ◯平尾道路課長=目的ということで再度の御質問だったかというふうに思います。  先ほど御答弁でも申し上げましたように、高木瀬地区、こちらの部分の渋滞緩和というようなことにもつながりますけれども、先ほど答弁の冒頭でも申し上げましたように、九州横断自動車道とか有明海沿岸道路、こちらと連絡する国道二百六十三号を補完する機能を持つというようなことから見ると、人や物の広域的な交流、物流の促進、そういった機能を持つ道路になるというふうなことで思っております。  また暮らしに身近な、生活にも非常に密着した道路にもなるということなので、高木瀬地区の渋滞緩和だけを目的とした道路というようなことではないかというふうに考えております。  以上でございます。 72 ◯藤崎委員=道路は地域住民にとっては非常に必要度の高い、利便性が上がる、暮らしが変わる、向上する、そういう道路でありますから、当然、もちろん時と場合というのはしっかり検証しなきゃなりませんが、基本的にはこの渋滞している中でバイパスをつくっていただくというのは間違いなく助かる事業だと思うんですね。ただ私が言いたいのは、これ、そもそも佐賀市が何が何でもつくらなきゃならなかった道路なんじゃないかなと私は思っているんです。佐賀市が責任を持ってやるべき事業であったというふうに私は思っております。そこに県が力をかしていただくというのは、それは非常にありがたいことだけれども、私はそのように思っているんですね。  水かけ論になりますので、ここは、必要性は私もわかっていますので、何ら反対するものではなくて、しっかりここの渋滞解消、バイパスというものはやらなきゃいかんということはわかっているんです。ただ何回も言うように、佐賀市が本来やるべき事業だったと私は思うんです。なぜならば、あそこにごみを燃やす処分場があって、やはり地域の皆さんに対して、本来旧市内、大和や富士のものは持ってこない、また川副や諸富のごみは持ってこないという約束があった中で、見直しをして受け入れるということになるならば、当然、佐賀市はしっかりとそこに、御迷惑をかける以上、対策をとらなきゃいかんということから、私は佐賀市が責任を持ってこれはやるべきであったろうと思うんです。  ちなみに、これは県がもし十数億円の事業をやらないとなったときに、佐賀市はどうされたというふうに受けとめているのかお尋ねいたします。 73 ◯平尾道路課長=佐賀県がやらないと、想定の話だというふうに思いますけれども、県は佐賀市はどうされたと受けとめているのかということだったんですけど、佐賀市としては県のほうに二度要望をされていると。そこは佐賀市としては、県としてしっかりやっていただきたいという要望のもと来られたというようなことでございます。  県がやらないというような判断が仮にあったとしても、そこは改めて道路の役割や位置づけ、また必要性、こういったものをしっかり整理されて、再度県として整備をしていただくような要望が繰り返しなされたのではないのかなというふうに思います。  県のいろいろな要望活動等を見ても、有明海沿岸道路等についても平成十年ぐらいに期成会もできて、そこからもずっと幾度となく国へ要望も続けておりますし、この十一月に開通いたしました女山トンネル、こちらについてもかなり昔から要望等が繰り返し繰り返し繰り返しされた結果でこういった整備につながっているというようなことでございますので、その思いが強ければ強いほどしっかりとした要望活動につなげられていくのではないかというふうに考えております。  以上でございます。 74 ◯藤崎委員=まさにそうなんですよね。やっぱり地元の強い熱意、協力体制、そういったものが動かしていくというふうに思うんですが、先ほど言われたものと今回のものとは背景が全然違うんですよ。私からいえば全然違うというふうに思っています。そして私が聞くところによれば、県がやらない場合は佐賀市がしっかり予算化していく意思もあったというふうな話も聞いているんですね、私は。つまり、それだけ佐賀市はこれ絶対やらにゃいかんという状況にあったというふうに私は理解をしています。  今後の見通しについてであります。今後の見通しはどのようになっているのかお尋ねいたします。 75 ◯平尾道路課長=今後の見通しについてお答えいたします。  平成三十年度の予算が今定例会のほうで議決されれば、来年度からは事業を進めるための現地の用地測量及び地質調査などを実施することとしております。  いずれにいたしましても、この道路の整備に当たりましては、現在進められております圃場整備事業と連携を図り、地元の御協力を得ながら進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 76 ◯藤崎委員=ちょっと昼にかかってしまったので、本当はまだ、一時間以上ずっとやりとりしたい気持ちがあります。ただ、この事業自体は、私は大事だと思っているんですね。地元の渋滞解消、これは絶対やっていただきたい。そしてあわせて、やっぱり事業を進めていく上では地元の理解、やはり用地が必要ですので、ここが一番大きくあるわけでありますから、こういったところを協力いただかなきゃならんということを踏まえれば、やはり地元の理解を得て事業を着実に進めていくということは大きく正しいことだというふうに私は思っております。  ただその中で、何度も言いますが、要は二回要望を出されたと言うけど、二回目は県から要望を出してくれと言ったんじゃないんですか、はっきり言いますと。つまり佐賀市のほうから何が何でもじゃなくて、要は二回目は県のほうから要望を出してくれというふうに言われたというふうに私は思っているんですね。もう一時間以上これ議論しても、水かけ論になりますので、ただ事業自体はいいことだと思います。  そういったことを踏まえて、やっぱり道路整備というのは限られた予算、あれもこれもというのはもう無理だと、あれかこれかという時代なんですよね。中長期道路整備計画のときと私は何ら変わっていないと。限られた予算をいかにつけていくのかということですけれども、その中で私がここに執着したのは、そういう事業が実はたくさんあるわけですよね。佐賀市に限らず、本当に多くのところから困った声があるという中で、どういうふうに暮らしに身近な道路整備というものに取り組んでいくのかということだと思っております。  県において住民の声に耳を傾け道路行政を行っていただいているというふうに基本的には私も思っておりますが、日々の生活に密接なつながりを持つ暮らしに身近な道路整備については、県として今後どのように取り組んでいかれるのか。  一つ私の地元の事例を挙げますと、佐賀大和インターをおりて惣座橋というのがあります。健康ランド、今アマンディといいます。そこから嘉瀬川をまたぐ二百四十メートルほどの延長の道路があります。これは幅員が狭くて、老朽化したところについては長寿命化を図っていただいておりますが、非常に危険な箇所として、なおかつ今度、佐賀大和インターの近くということで、その惣座橋を渡ったところ東山田に工場団地を佐賀市が整備されるということで、ますます交通量がふえるということで非常に地元の方は心配をしているわけであります。  本当にこういったところが県内至る箇所あるということは、もう申すまでもなく課長が一番御存じだと思いますが、そういったところを踏まえて、今後どのように取り組んでいかれるのかお尋ねいたします。 77 ◯平尾道路課長=暮らしに身近な道路整備の今後の取り組みについてお答えいたします。  委員御指摘のとおり、暮らしに身近な道路の整備は日常生活に密接なつながりを持っておりまして、地域からの要望の声も多く、整備の必要性は十分認識をしているところでございます。  県内では交通事故発生件数が多いことも踏まえ、子供や高齢者を初めとします県民が安心して暮らせる生活環境を整えるためには、規模の大きな事業だけではなく、通学路における歩道整備や路肩のカラー舗装などの交通安全施設の整備など、日常生活に身近な道路整備を順次推進していく必要があると考えております。  県としては、限られた財源の中ではございますが、県内それぞれの地域の課題や現状を踏まえた上で、先ほど委員からもお話がございました惣座橋の話、佐賀市の事業ではございましたけど、そういったお話もありました。そういったことも参考にしながら住民の声といったものをしっかり聞きながら、少しでも多くの県民の期待に応えられますように、身近な道路整備の推進にも努めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 78 ◯藤崎委員=最後になりますけれども、もうとにかく各地域いろんな課題があって、特に道路の整備については、改良してほしい、通学路が危険だというところもたくさんあるわけであります。そういったところを一つ一つ聞きながら、当然限られた財源ですので一気呵成にやることはできないわけであります。そういう中で、地元の理解を得ながら着実に進めていっていただきたいということを切にお願いし、なおかつ佐賀市との協議といったものを、私はもっと県として説明責任を果たしてほしいと思っております。  非常にわかりにくいというのが私の本音としてあります。無論、佐賀市は佐賀市としてしっかりと着実にやっていただいておりますので、そういったところの不安はありませんが、ただ、やはり県との関係で予算づけをする場合はどういう話をしているのかと。  例えば、今度アリーナの整備にあわせて駅から歩道の整備をするということで、事業の一つ一つはいいことなんです、いいことなんです。ただ、そこが優先的にされるところをなぜなのかというのは、しっかりと県と佐賀市が話し合っているのであれば、そこは説明責任といったものを果たしていただきたいなというふうに思っております。  私もことし、もう二月議会でこの県土整備・警察常任委員会を多分離れると思いますので、あえてこういうことも言わせていただきましたが、そうは言いながら、県執行部におかれては本当に限られた財源を用いて着実に事業を進めていっていただいているというのは、視察、現地を見ればよくわかります。そういったところは敬意を払いながら、また永石副部長さんや永田建築住宅課長さんや、また山崎水資源調整室長さんなど、本当にこれまで県民のために大きく活躍していただいた方々に心から感謝を申し上げて、質問を終わりたいと思います。 79 ◯定松委員長=これで質疑を終了いたします。  暫時休憩します。     午後零時十二分 休憩     午後零時十三分 開議 80 ◯定松委員長=委員会を再開します。  これより討論に入りますが、ただいまのところ討論の通告はあっておりません。討論はないものと認めます。よって、討論を終結し、直ちに採決に入ります。     ○ 採     決 81 ◯定松委員長=まず、甲第一号議案中本委員会関係分、甲第十八号議案中本委員会関係分、乙第二十八号議案から乙第三十号議案まで三件、乙第四十号議案、以上六件の議案を一括して採決をいたします。  原案に賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 82 ◯定松委員長=全員起立と認めます。よって、以上六件の議案は原案のとおり可決されました。     ○ 継 続 審 査 83 ◯定松委員長=最後に、十一月定例会から引き続き審議中の 一、県土整備行政について 一、災害対策について 一、警察行政について  以上三件につきましては、諸般の検討が必要ですので、閉会中の継続審査といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 84 ◯定松委員長=御異議なしと認めます。よって、以上の三件についての継続審査を議長に申し出ることにいたします。  以上で、本委員会に付託された案件の全部を議了いたしました。  これをもちまして県土整備・警察常任委員会を閉会いたします。どうも御苦労さんでございました。     午後零時十五分 閉会 Copyright © Saga Prefectural Assembly Minutes, All rights reserved. ページの先頭へ...