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  1. 福岡県議会 2018-09-21
    平成30年 総務企画地域振興委員会 本文 開催日: 2018-09-21


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成三十年九月二十一日(金曜日)    午 前 十 一 時 五 十 分 開 会 ◯西元 健委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから総務企画地域振興委員会を開会いたします。  なお、本日報道機関からカメラの撮影について申し出がありましたので、これを許可しております。御了承願います。  撮影者に申し上げます。撮影に当たっては、記者席に配付しております撮影エリア図面及び撮影に当たっての注意事項をよくごらんいただき、それを遵守いただくとともに、事務局の指示に従っていただきますようお願いいたします。  それでは、議事に先立ち、執行部から発言申し出があっておりますので、これを許可することといたします。野村総務部長。 2 ◯野村総務部長 冒頭、このたびの県職員による飲酒運転事件についておわび申し上げます。  先月十二日、職員が酒気帯び運転の容疑で逮捕され、同月十七日、この職員に対しまして懲戒免職処分を行いました。昨年八月以降、職員による不祥事が続いたことを受け、再発防止に取り組んでいるさなか、本年五月に公金横領事件、七月に暴行事件が発生し、改めて再発防止に取り組んでいるところでありました。そのような中、今回飲酒運転事件が発生いたしました。  昨年八月以降、一年ほどの間に八人の職員が逮捕されるという事態に大変強い危機感を持っております。不祥事が起きるたびに再発防止策を検討し、実施してまいりました。にもかかわらず、今回また不祥事を起こしてしまいました。あってはならないことを何度繰り返しているのか、大変悔しく、情けない思いでいっぱいであります。  職員公務員倫理綱紀保持を所管する総務部長として、不祥事の発生に歯どめをかけることができない現在の状況を極めて深刻に受けとめ、自分の力不足と責任を痛感しております。  総務企画地域振興委員会委員皆様を初め県議会県民皆様に大変申しわけなく、心より深くおわびを申し上げます。大変申しわけございませんでした。  再発防止につきましては、職員一人一人が高い公務員倫理意識を持つよう、より一層組織的な取り組みが必要であると考えております。公務員倫理確立綱紀粛正の徹底を図り、再発防止に全力で取り組み、不祥事のない日を一日一日積み重ね、県民皆様信頼回復に努力を重ねてまいります。  改めまして、まことに申しわけございませんでした。 3 ◯西元 健委員長 発言は終わりました。  このことについて、何か質疑はございませんか。井上委員。 4 ◯井上博行委員 一連不祥事ですけれども、知事再発防止について、知事みずから職務に邁進する姿を職員に示すですとか、職員倫理確立を図るですとか、信頼関係を構築すると、ずっとおっしゃっておりますけれども、結局この不祥事の連鎖というものはとまっていないという現状です。不祥事に対しての対処療法になりますよね、これが余り効果を発揮していないような気がしております。  職員が高い倫理観を持って職務に邁進するためには、職員皆さんの体と心が健康でなければならないと思います。安倍政権では、今まさに働き方改革を標榜しておるところですけれども、一方で、この厳しい財政情勢ですとか、県民ニーズ多様化ですとか、頻発する自然災害などなど、県政運営の課題が山積して、職員負担がふえているのも事実だと思います。  例えば、平成二十九年三月に策定されました行政改革大綱の前文では、過去二五%を超える職員削減した成果が示してありますけれども、一方で、ひとたび北部九州豪雨のような災害が発生すると、普通の職員配置では柔軟な対応がし切れず、災害対策を担当する部署の職員には身体的、精神的な負担が過度にかかるような状況であろうと思います。武田信玄は「人は城、人は石垣、人は堀」と言われました。行政改革必要性ということは十分理解はしておりますけれども、余りに表面的な数値だけを追いかけるような行政改革になっては、不祥事撲滅という観点で、逆に悪影響が出てしまうのではないかと心配をしております。その点についてのお考えをお聞かせください。 5 ◯西元 健委員長 徳永人事課長。 6 ◯徳永人事課長 行政改革大綱の中で、簡素で効率的な行政組織を目指すということで、職員削減についても数値目標を挙げておるところでございます。現在の行革大綱におきましては、五年間で百名の削減を目指すということにしておりますが、これにつきましては、行革大綱策定時に予期し得なかったような災害といったものも発生するということがございました。そういうことも踏まえて、あくまでも数字ありきではないと、あくまでも行政運営に必要不可欠な人員については確保していくということで、今現在取り組んでおりまして、実際、昨年の北部九州豪雨に伴う復旧、復興のために必要な人員についても確保して、あくまでも県民ニーズに沿った行政組織確立というものが重要であると認識しております。
    7 ◯井上博行委員 例えば、出先機関統廃合という話でも、一部の保健福祉環境事務所では、既存施設有効活用という観点で、本所と分庁舎に分割して設置されている事務所があります。施設の有効利用は大事なことでありますけれども、一方で、所長不在の分庁舎では、決裁事務が行えないということがあるため、職員本所と分庁舎を行き来しなければいけない。所長など管理職によっては一年で百回以上、半日かけて本所と分庁舎を行き来するような状態だと耳にしています。これでは、組織として不祥事を根絶するためにも適切なガバナンスがきいている状態なのかというところが心配であります。  そのような現場の声というのをちゃんとくみ上げられているのか、また、そのような状況をどう考えていらっしゃるのか、お答えください。 8 ◯徳永人事課長 御指摘のとおり、保健福祉環境事務所等において、本庁舎、分庁舎、分けているところがございます。これは、本来であれば、同じ組織であれば一つ庁舎の中に入ることが理想であると考えておりますが、過去の保健所、あるいは福祉事務所統廃合の際に、どうしても物理的に一つ庁舎に入り切れなかったような場合、そういった場合について、本庁舎と分庁舎に分けているところがございます。理想で言えば、一つ庁舎に全て同じ組織が入るのが理想だとは考えております。 9 ◯井上博行委員 物理的な問題というのは、それはあるんでしょうけれども、そうはいっても、職員意識の根幹に、こういう肉体的、精神的な負荷の積み重ねが作用しているのではないかということは拭えないのではないかなと思います。このような点も含めて、今後検討してほしいと思っております。  それと、先般の委員会の中で、飲酒運転の前の暴行事件について、入院中であるというところで、また、そこで聞き取りができたら、詳しい説明をしますということを言われていましたけれども、わかった詳しい状況というのを教えていただければと思います。 10 ◯徳永人事課長 前回の委員会の際には、当該職員は手にけがをしておりまして、手術も必要だったということで入院しておりました。その後退院いたしまして、人事課のほうでも事情聴取しました。その際、本人が言っておりましたことは、やってはいけないことをやってしまったと、研修でも倫理研修等を受けたばかりだったということでございまして、本人の行為といたしましては、飲酒して、ほとんど意識もなかったときに、自分を助けに来てくれた救急隊員の方を、足をかけて投げてしまったと。幸い救急隊員の方にはけがはなかったわけですけれども、かなり危ない投げ方をしていたようでございました。そのようなことを踏まえまして懲戒を行ったわけでございます。本人に対しては免職ということとあわせまして、その職員については、採用されたばかりの条件つき採用期間中でございましたので、正式採用しないという意味での免職といたしたところでございます。 11 ◯井上博行委員 その後の飲酒運転について、今陳謝はありましたけれども、どういう内容だったのか、もう少し詳しく、お話しください。 12 ◯徳永人事課長 飲酒運転につきましては、当日百道の海岸でビーチバレーボール大会がありまして、そのときにもビールを若干飲んでいた。その後、一緒にその大会に参加した職員本人以外三人おりました。合わせて四人で博多駅近辺で飲酒をしたと。一次会、二次会まで四人で飲酒をした。その飲酒をする際に、その中の職員から、きょうはどうやって来ていたのかと尋ねられた際に、飲酒運転した職員については、どうやって帰るのと聞かれたときは電車で帰ると言っていたということでございました。本人も、その際には電車で帰るつもりだったということでございましたけれども、三次会まで行った後、三次会に行ったのは飲酒運転をした職員を含めて三人であったいうことでした。三人で行って、博多駅でほかの二人とは別れたと。一人で、はっきりその職員は覚えてないらしいんですが、その後、車をとめていた吉塚駅の駐車場まで行って、それから運転をした後、中央区笹丘で事故を起こしてしまった。その後逮捕されまして、このような飲酒運転でございますので、懲戒免職処分としたところでございます。 13 ◯井上博行委員 今、ちょっとお聞きしたら、会場でビールを飲まれて、移動されていますよね。その移動は、車で行かれたということですか。 14 ◯徳永人事課長 その間はタクシーで移動したということでございました。 15 ◯井上博行委員 このビーチバレー大会、これは県職員の集まりなんでしょうか。 16 ◯徳永人事課長 参加者県職員大会でございます。 17 ◯井上博行委員 県主催なんでしょうか。主催はどこになるんでしょうか。 18 ◯徳永人事課長 これは、職員組合と聞いております。 19 ◯井上博行委員 県職員皆さんが集まる、そういう会であれば、例えば、来賓だとか、役職者の方が来られて挨拶とかはされていらっしゃるんでしょうか。 20 ◯徳永人事課長 その際に、県職員の役職という形での来賓は、済みません、そこは聞いておりません。 21 ◯井上博行委員 これ、大事なところで、どういう方が来られて、どういう挨拶をされたのかというところ、ここ非常に大事なところなので、しっかり教えていただきたいと思います。  その中で、どなたか挨拶をされていらっしゃると思うんですけれども、その挨拶の中で、当然これだけ不祥事が続いている中での会で、しかも、先ほど本人は、その会場でもビールを飲んでいるとお聞きしましたので、ということは、飲まれていた方も多いと思うんですね。そういう会であれば、特にどなたかが、これだけ不祥事が続いていると、しかも、この不祥事のスタートは飲酒運転だったわけですよね。であれば、飲酒運転は絶対しないようにと、運転して帰らないようにと、もしくは飲むなと、そういう発言をされたのかどうか、ここは大事なところなので、しっかり教えていただきたいと思います。 22 ◯徳永人事課長 私が聞き及んでいるところでは、その大会では不祥事を起こさないようにという注意喚起はあっていたと聞いております。 23 ◯井上博行委員 それを詳しく教えていただけますでしょうか。どなたが挨拶をして、その方がどういう挨拶をされて、どういう注意喚起をしたのか。実際、これだけ続いている中で、知事もこれだけ、二度とやらない姿勢を職員に示すという中で、それを受けた、要はリーダーの方が、しっかりとそれを下に落とすということがガバナンスがきいているかどうか、それがガバナンスだと思うんですね。ここは最も大事なところだと思いますので、ここをきっちりと教えてください。 24 ◯徳永人事課長 申しわけございません。具体的な、今お求めのあった内容についてお答えできませんので、よろしければ、しばらくお時間をいただければと思います。 25 ◯西元 健委員長 それでは、この際しばらく休憩いたします。再開は、放送をもってお知らせしたいと思います。よろしくお願いいたします。    午 後 零 時 八 分 休 憩    午 後 一 時 十 分 再 開 26 ◯西元 健委員長 ただいまから委員会を再開いたします。  休憩前に引き続き、質疑を進めます。徳永人事課長。 27 ◯徳永人事課長 貴重な時間をいただきまして、大変申しわけございませんでした。  先ほどの井上委員からの御質問で、八月十一日のビーチバレー大会のときのガバナンスの問題として、どのような挨拶があったのかという御質問に対しましてお答えいたします。  当日、ビーチバレー大会は、職員組合ユース部主催で行われておりました。その際、ユース部長から主催者挨拶といたしまして、その中で、職員による不祥事が続いているので、飲酒による不祥事は絶対しないようにという注意喚起があったということでございます。  そしてまた、来賓といたしまして、原中県議がお見えになっていたと。その中でも、くれぐれも飲酒運転をしないようにという注意があっておりました、ということです。  なお、当局者による、この大会での来賓挨拶はございませんでした。 28 ◯西元 健委員長 井上委員。 29 ◯井上博行委員 挨拶の中で注意喚起はあったということで理解をしましたけれども、なぜ、それを私が質問して、回答をお聞きするまでに、これだけの時間がかかったのかというところだと思うんですね。というのは、どういうことかというと、本来、この飲酒運転の事案が発生した段階で、注意喚起はしたけれども、こういう事故が起こった、もしくはしなかった結果、こういうことが起こった。これは非常に大事なところで、これは知事に対して、きちっと報告の中に含まれるべき大事なことだろうと思います。これが、ガバナンスがきいているということだろうと思いますし、逆を言えば、知事からどうだったんだと、要は注意喚起したのかという問いかけがなかった、あったか、なかったか、ちょっとあれですけど、なかったから、回答できなかったということだろうと思いますから、なかったんだと思います。それがなかったということが、ガバナンスがきいてないということじゃないかなと思います。そこら辺をきっちり知事のほうも姿勢として徹底してやっていかないと、不祥事をとめることはできないと思いますので、ぜひその点をよろしくお願いいたします。私からは以上です。 30 ◯西元 健委員長 ほかに何か質疑はございませんか。板橋委員。 31 ◯板橋 聡委員 一連不祥事の件で、知事は何度も何度も謝罪をされております。小川知事は、平成二十三年の統一地方選挙で当選されました。私も、そのタイミングで議員として議会に送っていただいて、そういう意味では同期的な関心を持っておりました。当初は、物腰もやわらかいし、一生懸命頑張っていらっしゃるなという気持ちで、好感を持って見ておったんですね。しかしながら、二期目に入ったぐらいから、ちょっと首をかしげることが散見されると思っております。  例えば、幾つかちょっと挙げますけれども、私が委員長をしていたときもいろいろ問題になったんですが、検査入院をされたときに、これは入院先職員にも告げず、職務代行者も置かずに入院されたと。危機管理とか、職員信頼性が、かなり議会の中でも議論をされて、そういったものが疑われるような事態になりました。  その直後ぐらいに起こりました博多駅前の道路の陥没事故、これも視察をしたというお話だったんですけれども、実際は仮復旧が終わった後に、しかも車の中からの視察であったり、あるいは昨年行われました豊かな海づくり大会、この中で、天皇陛下に対する振る舞いに対して、当初は、袖に触れただけだとおっしゃっていたけれども、ビデオを見たら、実際は袖を引っ張っていたと。うそとは言いません。うそとは言いませんけど、言っていることが二転三転するようなことが、重要な事項の中で起こっている。  また、きのう渡辺勝議員一般質問で、オーストラリアとの友好提携についてただしたんですね。このときに、総領事館を福岡に置いていただいているオーストラリアにもかかわらず、考えますと、いろいろ考えていきますみたいな、検討しますという言葉も出ないぐらいのゼロ回答だったんですね。小川知事は、福岡はアジアのゲートウエーであるということを、初当選のときからずっと言われていて、もうちょっとそういったところを頑張る人なのかなと思ったら、全然、そういうゼロ回答で、よくよく見ましたら、八年間たったんですけれども、新しい国との友好提携というのを始められてないわけです。麻生前知事のときは、三つの国と、新たに友好提携を結んでいらっしゃる。それは新たに結ぶときは、いろんなリスクとかあると思いますし、どうやって進めるんだというのは、これは知事がしっかりリーダーシップをとらなければいけないけれども、結局そういうものがなかったということなのかなと感じています。  きわめつけは、福岡市との関係性で、福岡県にとっては、政令市を二つ抱えているわけですね。だから、人口の半分ぐらいが政令市におられると。二つの政令市としっかり協力関係を築くのはとても重要なことなんです。そういったことを踏まえて、トップ会談必要性というのが、実は、二〇一一年の九月議会のときからか、塩川議員一般質問の中でもそういう問いかけをして、それは必要に応じてしっかりやっていかなきゃならないという話をしているんですね。ところが、全然それが行われていない。結局そういうことによりまして、例えば、G20サミットも、開催地の有力候補として福岡の名前は挙がっていたんですけれども、結局高島福岡市長と小川知事と、うまいぐあいに協働ができてなくて、首脳会談は取りこぼしてしまっている。そういったものも踏まえて、しっかり実現させてくれという話をしていたら、最後、二〇一六年のときですか、福岡市ともよく相談して、また市長とも相談をして、定期的にそのような会談、会議を持つ、そのことについていろいろ相談させていただきたいということを明言されているにもかかわらず、相変わらず何もしないで、挙句の果てに出てきたのが、今回の宿泊税の問題だと思うんですね。  そういうものも踏まえていくと、知事というのは、私どもが見ているのは、執行部の中で唯一有権者から選挙で選ばれた政治家なんですよ。役人の方とは違うんですね、政治家なんです。だから、時にはリスクをとりながら、大きな方針を職員に示して、時にみずから泥をかぶっても、県民のために県政の振興を目指すのが、政治家として知事の本分じゃないかと、私は思っておりますし、ここに座られている多くの方がそう思っていらっしゃるんじゃないかと思うんですが、たび重なる職員不祥事を受けて、今回の代表質問の答えとして、知事は、再発防止のためにみずからを厳しく律し、全身全霊で職務に邁進する姿を示すことが、組織のトップとしての責務と語っていらっしゃるんですね。一体、言うことはころころ変わっちゃう、職員との信頼関係も築けてないような部分がある、公約として挙げているようなものに関しても、リスクをとってリーダーシップを発揮しようという部分が余り見えないし、議会の中でも何度も何度も促されたトップ会談、これは八年間一回も実現してない。何度も何度もやると答えたにもかかわらず、実現してない。こういう姿って、全身全霊で職務に邁進していると、課長、思われますか。 32 ◯西元 健委員長 徳永人事課長。 33 ◯徳永人事課長 知事は、先ほど委員から言われましたとおり、県民の方から選挙で選ばれた方でございますし、我々の最高の上司でございますので、我々としては、敬意を持って知事に仕えております。 34 ◯板橋 聡委員 いや、全身全霊で職務に邁進する姿として、職員にはどう映っていますかと。人事課長でいらっしゃいますから、職員不祥事再発防止の中で、リーダーとしての責務は、全身全霊で職務に邁進する姿を示さなきゃならないと、御自分でおっしゃっているのに、それをちゃんとやっていらっしゃるというふうに、今私が挙げたようなことを踏まえて感じられますか、ということを聞いているんですけれども。 35 ◯徳永人事課長 私の立場から見える限りでは、知事知事なりに一生懸命やってあると考えております。 36 ◯板橋 聡委員 知事なりにというふうに言われるとあれなんですけれども、人事課長が不祥事を起こしているわけじゃないからいいんですよ。それが全ての職員の方にどう見えているかというのを聞きたかったんですけど、今の苦しい答え方をすると、本当にどう思われているのかなという感じがするんですが、じゃあ、具体的にお話をしましょう。  四月だったか、木曜会の不祥事が起こって、公金横領の事件が起こりました。そのとき小川知事は、議会の冒頭にこういうことを言われました。みずからを戒め、責任を明らかにすることにより、県職員県民に対して不正の根絶に向けた強い思いをあらわすため、給与一〇%を七、八月分から減額すると言われたんですね、七月、八月。この減額中に、暴行事件飲酒運転で二人逮捕されているわけですよ、二件。これは執行猶予中に犯罪を犯すような話で、即実刑みたいな話になりかねないことだと思うんですね。そういうふうな重大な事件が二つ、逮捕事案が二つ起こったにもかかわらず、今回九月議会冒頭で、知事は、再発防止のためにみずからを厳しく律しとは言われたんですけど、給与の話は何もされなかったんですが、これはどういう意図ですか。 37 ◯西元 健委員長 執行部は答えることはできますか。 38 ◯徳永人事課長 申しわけございません、執行部として、知事の意図ということだと思いますけれども、済みません、お答えすることができません。 39 ◯板橋 聡委員 さっき全身全霊で職務に邁進する姿を示しているんじゃなかろうかと言われているわけじゃないですか。二カ月間給与を下げますといったその間に、また同じ事案が起こって、今回はみずからを厳しく律しとだけ言って、ただ、給与とか、ほかのいろんな処分とかに関しては何も言わなかった。これは、本当にみずからを厳しく律し、全身全霊で職務に邁進する姿を、組織のトップとして職員に示していると、そう思われますか。あるいは職員の多くの方がそう感じられると思われますか。 40 ◯徳永人事課長 厳しく律しというのは、やはり県民皆様、あるいは職員から何かしら批判、あるいはそしりを受けるようなことは絶対しないと、そういう意味で、職員の模範となるという意味での厳しく律しということだと思います。 41 ◯板橋 聡委員 いや、ちょっとそれ、聞いていることに答えてないんだけど、とにかく厳しく律しと言っているけれども、厳しく律しているように、職員が感じるような律し方をしているのか、全身全霊で職務に邁進している姿を示しているのか、職員はどう思うんだろうということを考えないと、再発防止とか言っても空回りしますよね。それに関してどういうふうに思われているんですか。 42 ◯徳永人事課長 再発防止につきましては、昨年八月から八件不祥事、逮捕事案が起こっておりますが、そのうち七件は、私的な時間で違反行為を行っていたというような事案でございました。こういうことを起こすということは、やはり職員の社会人としての規範意識でございますとか、公務員としての倫理意識、そういったもの、一人一人の内面にかかわってくるものであろうと思っております。そのようなことから、これまでたびたび研修を充実させたり、職員に、知事みずからも訴えたり、あるいは部長、次長といった、それぞれの部の幹部職員が訴えるということをやってきておりました。このような取り組みについては、なかなか特効薬がございませんので、繰り返し規範意識、倫理意識、そういったものを何度も研修等によって繰り返し粘り強くやっていくよりほかないだろうと思っております。 43 ◯板橋 聡委員 答弁がかみ合ってないですけど。ちゃんと答弁していただくように言ってほしいんですが。 44 ◯西元 健委員長 徳永人事課長に申し上げます。板橋委員質問に対しまして、しっかりとした回答をお願いいたします。回答できますか。 45 ◯徳永人事課長 申しわけありません。今、これ以上の回答は、私の立場としてはできかねます。      〔発言する者がある〕 46 ◯板橋 聡委員 私の質問の仕方が悪くて、意味がわからないから答えられないのか、意味はわかっているけど、今人事課長の立場では答えられないということなのか、どっちでしょうか。 47 ◯徳永人事課長 御質問の趣旨は理解しているつもりでございますけれども、私の立場としては、なかなか答えが難しい問題だと思っております。 48 ◯板橋 聡委員 これ、大事な問題ですので、ちょっと、答えをちゃんと準備していただかないと困ります。 49 ◯西元 健委員長 わかりました。  しっかりとした答弁が整うまで、この際しばらく休憩といたします。再開は、放送をもってお知らせいたします。    午 後 一 時 二 十 八 分 休 憩  休憩後は委員会を開くに至らなかった。 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...